提督「お前……そういう言い方は無いだろう！？」
霧島「お気持ちは察しますが…はっきり言わせてもらうと、司令官の立場に居る方がいつまでもその態度じゃ困るんですよ」
霧島「駆逐艦一隻程度の犠牲をいつまでも引きずられてはこちらの士気も下がってしまうんです」
提督「貴様っ…！！」
霧島「何を勘違いしているのかは存じ上げませんが、これは戦争なんですよ？これから、敵味方問わずどんどん轟沈する者が出てきます」
霧島「その度にいちいち悲しまれてはこちらとしてもいい迷惑なんです。上官の指揮が乱れればその分味方が轟沈する可能性も上がるんです」
霧島「もう次の作戦は始まってるんですよ。早く気持ちを切り替えて、準備を進めて下さい」
提督「……お前がそんな奴だとは思ってなかったよ。もういい！！とっとと計画書を渡せ！次の作戦は誰も沈めずに成功させてやる！」
霧島「こちらが書類となります。では、私は雑務が残っているのでこれで失礼します」
霧島「……はぁ……」
大淀「お疲れ様です霧島さん。」
霧島「全く司令には困ったものです…あそこまで発破をかけないといけないとは」
大淀「あなたも気苦労が絶えませんね…嫌われ者の役を演じるのも大変でしょう？」
霧島「……何の話をしているのかは分かりませんが、司令のあの態度に苛ついていたのは確かです」
大淀「……ええ、そうですね。これで少しは変わってくれるといいんですが」
霧島「変わってもらわないと困るんですよ。…全く、この非常時に何を甘っちょろいことを言っているのか…」
大淀「相変わらず厳しいですね、他人にも…自分にも」
霧島「何の話ですか」
大淀「お気になさらず。さて、私も仕事しないと」
霧島「あっ、ちょっと！……はぁ〜……次、どんな顔して司令と会えばいいのやら」