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孤独の夜のグルメ 東京都目黒区青葉台のウンコ
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いきなりだが腹が、減った。
ポン ポン ポン
今日の相手は語り口調が芝居がかっていて苦手だったが、最後に美味い飯屋が近所にあると教えてくれた。それだけで俺の心はウキウキだ。いったいどんな店なのだろうか。
いかん、落ち着け俺。空腹に集中するんだ。
しばらく歩いていると、それらしき建物を見つけた。
「糞尿レストラン・・・」
とても飲食店の屋号とは思えん。しかし平野氏が言うところによればこの近辺で一番だという。えーい、入ってしまえ。
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「いらっしゃいませ、井之頭様。お待ちしておりました」
「ええっ?」
「平野様よりお話は伺っております。ではこちらへどうぞ」
先手を打たれていたとは・・・やるな。
小洒落た店内だがテーブルは一つしかない。これじゃただの家じゃないか、経営成り立っているのか?
「それでは早速お料理へと参らせて頂きます」
ええ〜〜メニューを選ばせてくれないのか。出鼻をくじかれた・・・。
「ですがその前に幾つか注意事項があります。当店は、完全会員制レストランで御座います。もしお客様が、ご友人を招待したいと思いましても、まず当方による確認が必要となりますので、それはご注意下さい。そして、ここでの事は一切他言無用でお願いします」
会員制、なるほどそれならこの寂しい店内の説明も多少はつく。だが他言無用とはどういうことだろう。ネットに悪口を書かれたくないということなら器の小さな店だ。
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「次に、途中退場は一切認められておりません。例えどの様な料理が出て来ようとも、全て完食して頂けるまで、お返しする事は出来ません。お残しは、一切禁止とさせて頂きます。もし残した場合は、ペナルティがありますので、そのつもりでお願いします」
こっちには注文させてくれないのにそっちの注文、ちょっと多すぎじゃないのか?昔こんな童話を読んだことある気がする・・・。
「最後になりますが、先程も言いました様に、ここでの事は一切他言無用でお願いします。もしうっかり口を滑らせる様な事があれば、その時は命に関わる事になりますので、お願い致します」
「えっ、どういうことですか」
野球選手に似ている男はこちらの問いに答えることなく裏に引っ込んでいってしまった。命に関わるって、さすがにそれは言いすぎじゃないか?
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「お待たせ致しました。一品目は、ウェルカムドリンクになります」
態度の悪そうな男が股間にコップをつけ、勢いよく放尿しだした。あの勢い、相当溜まってたんだろうな。
「それでは、どうぞ御楽しみ下さいませ」
【ウェルカムドリンク】
芳醇な香り漂う食前ジュース
搾りたてをグイッと一気!
「いただきます」
むっ、しょっぱい。いや塩辛い。油断してると溺れちまいそうな味だ。白い飯が欲しくなる。
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「お待たせ致しました。二品目が、前菜になります。こちらデジタルスティックになりますので、特製ソースを付け、お召し上がり下さいませ」
【ベジタブルスティック】
野菜本来の旨みをそのままに
特製ソースと召し上がれ
顔を隠した男が突然現れ、皿の上に跨った。するとドロドロと皿へ便を垂れ流し始めた。特製って、誰でも出せるじゃないか。
あまりこういう気取っているようで心の無い料理は好きじゃないんだが・・・ん?美味いぞ。コーンの味がする。昨日の残り滓か?見た目以上に落ち着いた味だ。
気づけばもう全部食べちゃってるぞ。
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「お待たせしました。次はメインの糞ハンバーグで御座います。当店特製の、クソースの味を存分にご堪能下さい」
【糞ハンバーグ】
ハンバーグだけど9割ソース!?
常識を打ち破る新感覚ハンバーグ
今度は別の男が皿に排便しようとしているが、どうも出が悪い。例え人前でも糞をひり出せる胆力がなきゃ大物にはなれないぞ。
「どうだ?今日のは?上手く出来そうか?」
「そうですね。少々柔らかめですが、大丈夫です」
フォークを渡された。ハンバーグをフォーク一本で食べるって、なんだか子供みたいで楽しい。
おお〜ほほっ、見た目に反して噛み応えがあって、これは元気の出るハンバーグだ。
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「お待たせ致しました。次のメニューで御座います」
次に現れた男は俺まで嬉しくなるほどの気持ちよい一本糞をパスタに落とした。ライブ感あるなあ。
「お待たせ致しましたお客様。こちら当店特製、ミートクソーススパゲッティで御座います。どうぞ、心行くまでご堪能下さい」
【ミートクソーススパゲッティ】
炭水化物と排泄物がまさかのコラボ!
その香りは世界を感じる!
フォークで下品に混ぜるとパスタがいい色に染まってきた。俺、また腹減ってるよ。
「いただきます」
くお〜痺れる、痺れるぞ。こういう味、日本じゃなかなか食べる機会がないんだよなあ。パリに居た頃を思い出す。懐かしさでフォークが止まってくれないぞ。
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「お待たせしました。デザートで御座います」
もうデザートか。あっという間だった。だが出てきたのは普通のプリン・・・と思いきや店員はそれをスプーンでぐずぐずと潰し始めた。
「ほら、お前用意しろ」
「はい」
「ほら。こっち向けろ、行くぞ!」
潰されたプリンが野球選手に似ている方の店員の腸内に流し込まれていく。おいおい、さすがに腹壊すだろ。
「まだ待ってるんだぞ、分かったな?」
「はい」
「何してる、我慢しろといってるだろ」
「すいません」
「あーこぼれちゃってるじゃねーかよお前よ」
「申し訳ございません」
「お客様の前だぞ、分かってんのかよ」
「すいません」
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普通に食ってて草
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俺は無性にむしゃくしゃして、思わずテーブルを叩いた。
「どうされましたお客様?」
「いくら客の前でミスをしたからといって、この場で怒鳴りつけることはないでしょう」
「お客様、いくらお客様でもその態度はペナルティと受け取る必要が出てきますが・・・」
「私のペナルティはどうだっていいんです、しかし一旦逃げた食欲は二度と帰ってこないんですよ」
「何をおっしゃっているのかよく分かりませんが・・・」
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで・・・」
「お客様、そういう態度でしたらこちらも今後ペナルティとして対応・・・あっ、あがああああ」
俺は店員の腕を掴み、アームロックをかけた。ついでに野球選手に似てる方にもアームロックしておいた。
いかん、またやってしまった。最近どうもイライラすることが多い。どこか遠くに旅行でもいこうかな。おっと電話だ。
「もしもし、滝山?ああ、うん。分かった何とかするよ」
はあ。休む為に働くのか、働く為に休むのか。それより服の臭い、どうやって取ろうか・・・。
ゴロー ゴロー ゴロー イッノガシラッ フゥー↑
この後はふらっと人間のQUZUMI(大嘘)
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それ以上いけない(戒め)
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人の飯中になんてスレを…(憤怒)
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>>パリに居た頃を思い出す
パリがそういう国であるかのような書き方はやめろ!
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QSMも食うのか・・・(困惑)
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なんなんですかねこれ
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エ゛ッ!
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汚なすぎる
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マ゚ッ!
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最近増加してきたゴッロレすき
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アイスティーのは笑って読めたが流石にこっちは(アカン)
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これは中野くんのステーキ編もきますねえ
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ちゃんと食べるゴローちゃんは食通の鑑
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本来はこのレベルの食通が集まる店だった...?
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