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本日のYahooニュースで転売が問題に
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●30倍近い値段で売られていた
「最初から転売する目的でチケットを大量購入したものの転売サイトなどで買い手がつかず、売れ残った席が試合当日に空席となる。当たり前の話だが、転売目的でチケットを購入する人はそもそもそのイベントに行く気などない。ましてや、そういう連中は会場に行けば万が一、何らかの形で“足”がついてしまうのではないかということも警戒するだろう。だからチケットは『札止め』でも会場の見た目は『満員』にならないというアンバランスな現象が起きてしまう」
前出の熱狂的なベイスターズファンが「簡単に用意できるような額じゃない」と怒りを露にしたように転売されるチケットの額は法外だ。例えば某転売サイトでは11月2日未明現在、11月3日にヤフオクドームで組まれている日本シリーズ第6戦の「フィールドシートA3塁」というタイプのチケットが、2枚20万円で販売されていた。
ローソンチケットで通常価格ならば1枚1万5000円。約6.67倍だ。しかも第5戦の勝敗の行方が判明しておらず、結果いかんによってはホークスの日本一が決まって第6戦が行われない可能性もある。それでもこれだけの額が付けられているのだから開いた口がふさがらない。「30倍近い値段で売られていたこともあった」との情報もある。一部の転売サイトには今も5000件以上のチケットがエントリーされており、数多くの売買が成立している。しかし、これは「不正転売」で言うまでもなく犯罪行為だ。
日本シリーズを主催する日本野球機構(NPB)も10月17日、NPBの主催または開催運営する試合で転売もしくは譲渡されたチケットについては権利が無効になり、球場や会場には入場できない方針を明らかにしている。しかし、これは「有名無実化」していて、実際にはチェック機能が甘く、日本シリーズのチケット転売がネット上で“無法地帯”となっているのだ。
ちなみに今回の日本シリーズで対戦しているホークス、ベイスターズともにレギュラーシーズンなどの主催試合ではスマートフォンを使って電子チケットが購入できるシステムを導入していて、転売など不正がしにくい状況を確立させている。しかしながら、この電子チケットにも盲点があり、他のイベントにおいてはスマホを取引相手に貸し出して売買を成立させようとした転売者が逮捕されるという事件も起きている。
●システムの盲点を突く転売者
イベントによってはスマホと顔写真を照合することで不正を防止する「顔写真システム」の導入も本格化しようとしているが、実際に会場でチェックする作業に時間がかかり過ぎるなどの問題もあって、難色を示す関係者も少なくない。
「結局、どんな不正防止のシステムを導入するにしても、そのシステムの盲点を突く転売者が出てくるからイタチごっこが続いているのではないか。そうなれば莫大な資金を投入しても、ある転売者によって崩され、また新たに高額なシステムを導入しなければいけない。その繰り返しだ。だから資金に余裕のない我々としては、どのタイミングから動けばいいのかが非常に難しい。それが正直なところだ」とNPB関係者は嘆く。
とはいえ、さまざまなスポーツイベントの中においてNPBの主催試合に関しては、チケット販売のシステムや運営方法について「10年遅れている」とささやかれている。このまま何もしなければ転売者の食い物にされ続け、多くのファンが泣きを見るハメになってしまう。こんな状況が続くと、いつかはプロ野球人気も低下するはず。違法行為を行うチケット転売者たちに鉄槌を食らわすためにも、関係者は一刻も早く対策を講じるべきだ。
(臼北信行)
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困ったものだ。
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