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鬼太郎「妖怪>>3?」
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村人「はい。>>3のせいで村はパニックになってまして」
鬼太郎「なるほど、その妖怪を倒せばいいのですね。」
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サキュバス
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すねこすり
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親父「でもおかしいぞ?すねこすりは何も害はないはずだ。」
村人「ヒイ!」
鬼太郎「ああ、僕の父さんです。それで、さっきの話は本当ですか?」
村人「ええ。なぜかここの村から出る道に現れて、出ようとした人をたくさんの仲間と一緒に襲いかかって来るのです。そのせいで村から出にくい状況でして。」
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鬼太郎「出にくいってことは、出る方法はあるのですよね。」
村人「はい。今私が持っている花、これを持つとすねこすりの凶暴性は抑えられます。ですがたまにしか咲かず、しかも1日程で枯れてしまいます。」
村人「こんな狭い村では食料や娯楽も少なく、どうしても村の外に買い物に行かなくては生活が出来ません。村の外に逃げる人も後を絶たず、このままでは私のふるさとが無くなってしまいます。」
鬼太郎「分かりました。何とかしましょう。」
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鬼太郎「出にくいってことは、出る方法はあるのですよね。」
村人「はい。今私が持っている花、これを持つとすねこすりの凶暴性は抑えられます。ですがたまにしか咲かず、しかも1日程で枯れてしまいます。」
村人「こんな狭い村では食料や娯楽も少なく、どうしても村の外に買い物に行かなくては生活が出来ません。村の外に逃げる人も後を絶たず、このままでは私のふるさとが無くなってしまいます。」
鬼太郎「分かりました。何とかしましょう。」
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すねこすりはなぜか妖怪には攻撃をしないらしく、鬼太郎達はすんなりと外に出ることが出来た。
親父「原因の見当はついているか?」
鬼太郎「まだ何も分からないよ。」
ねずみ男「おい鬼太郎。何でこんなところにいるんだ?」
鬼太郎「何でもいいだろ。」
ねずみ男「みずくさいなあ。俺たちは友達だろ。まあおおかた依頼を受けてきたんだろう。」
鬼太郎「その通りだよ。それじゃ。」
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ねずみ男「本当にみずくさい奴だな。さっさとどっか行きやがって。」
>>9「お前はあの妖怪と知り合いなのか?」
ねずみ男「ん?誰だお前。」
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黒天狗
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黒天狗「私は黒天狗じゃ。」
ねずみ男「...お前変だな。人間でもないし妖怪でもない。」
黒天狗「そう警戒するな。ところでさっきの彼は誰なのかね。」
ねずみ男「おれの友達の鬼太郎ってんだ。それを知ってどうするんだよ。」
黒天狗「そいつに警告しに来た。これは関わらない方がいい程危ない問題じゃ。」
ねずみ男「鬼太郎がそうやすやすとやられるか。というか危ないことってなんだよ。」
黒天狗「残念ながら今言うことは出来ない。」
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黒天狗「ここらでお暇しておこう。行かなくてはいけない集まりがあるのでな。」
ねずみ男「そうかい。それじゃ。」
黒天狗は歩いてどこかへ行った。
いっぽう鬼太郎は家で例の花を調べていた。
鬼太郎「変わったところは見当たらない。なんの変哲もない花だ。」
親父「砂かけばばあか一反木綿にでも見てもらおう。」
だが、その妖怪達もそれをなんの変哲もない花と言うのみだった。
ねずみ男「おい!大変だ!」
鬼太郎「なんだよ。ぼくは遠出して疲れたんだ。」
ねずみ男「あの村に>>12が現れたんだ!」
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甘酒婆
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>>12
甘酒婆ってのは甘酒をいるかと家々を訪ね周り、貰ったりその家に甘酒があると病気にしてしまうという妖怪、対処法は「甘酒や酒は嫌いだ」と断る事(Wikipedia参照)
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親父「甘酒婆だと!あやつは対処法を知らんと厄介な妖怪じゃ。このままでは村が大変なことになるぞ!」
鬼太郎「ああ、急ごう!」
村に着いた鬼太郎達が見た光景は、いつもと変わりない村だった。
村人「あっ、鬼太郎さん。」
鬼太郎「ここに甘酒婆が出たと聞いたのですが。」
村人「それなら大丈夫でした。対処法は分かってましたので。」
ねずみ男「そいつがどこに行ったか分かる?」
村人「確かここの近くの山から来て山の方に逃げたと思います。」
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すねこすりのすろすろすろすろはかわいい。
書き手によって姿はまちまちだけど。
鬼太郎は何と戦う事になるかな?
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急いで山に向かう鬼太郎達が歩いている甘酒婆と会った。
鬼太郎「お前は甘酒婆だな!何で村を襲った!」
甘酒婆「むっ!お前、噂の鬼太郎だな。これでも喰らえ!」
甘酒婆は鬼太郎に近づき息を吹きかける。たちまち鬼太郎は倒れてしまった。
親父「鬼太郎!大丈夫か!?」
甘酒婆「ヒヒヒ。あたしの息は妖怪だろうが何だろうが病気に出来るんじゃよ!もちろん抗体なんて出来っこない!おっと、早く本部に戻らなくちゃ。」
ねずみ男「やい!待て!」
親父「落ち着けねずみ男。まずは鬼太郎の治療が先だ。」
ねずみ男「じゃあ甘酒婆はどうするんだい。」
親父「今ノミに後を付けてもらっている。ねずみ男は一反木綿を連れてきてくれ。」
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ねずみ男「おやじ、連れてききたぞ。」
一反木綿「鬼太郎・・・恐ろしいほど弱っているな。」
親父「よく聞け。甘酒婆は抗体は無いと言ったが、ひとつだけ治療する方法がある。それは極宝鬼という特別強い酒を飲むことじゃ。」
一反木綿「それなら遠いところにいる知り合いの妖怪が持っていたはずだ。貰えるよう頼んでみるよ。」
親父「ありがとう。」
一反木綿は鬼太郎を乗せどこかへ飛んでいった。
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親父「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ねずみ男「おい。何やってんだ?」
親父「よし、甘酒婆の居場所が分かった。乗り込むぞ。」
ねずみ男「鬼太郎は待たなくていいのか。」
親父「居場所を変えられたらもったいないのでな。」
ねずみ男と目玉の親父はノミの案内で大きめの古ぼけた民家に着いた。
ねずみ男「門番らしい人がいるな。バレないように通り抜けて...。」
>>19「そこにいるのは誰だ!」
親父「ちっ。バレてしまったようじゃな。」
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青田坊
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鬼太郎のは青坊主だったっけ?
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親父「誰かと思えば青坊主ではないか!」
青坊主「おやじ!どうしたんだこんなところで!」
ねずみ男「おやじこいつと知り合いなのか?」
親父「鬼太郎が嬉しそうな顔で話してた青坊主だよ。いつも青兄さんと呼んでいただろ。」
ねずみ男「その青坊主がどうしてここに。」
親父「それは分からんが、警戒する必要もないだろ。」
青坊主「まあいい。上がれよ。」
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ねずみ男と目玉の親父は居間へと案内された。
青坊主「帰ったぞ。」
甘酒婆「おかえり...って何でさっきの奴らがいるんじゃ!」
ねずみ男「あっ!甘酒婆!」
青坊主「ん?どうしたんだ?」
甘酒婆とねずみ男は青坊主に事情を説明した。
青坊主「なるほど。...甘酒婆が悪いな。」
甘酒婆「なんでじゃ!計画の邪魔してくるような妖怪は倒すのが命令じゃろ!」
青坊主「お前は慌てすぎだ。倒すのに躍起になって、確認作業を怠ったからこんな失敗をしたんだ。」
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青坊主「それで鬼太郎はどうしてるんだ?」
親父「今一反木綿に治療しに行かせてるよ。確か極宝鬼を飲ませれば治療出来るんだろ。」
甘酒婆「治療方法なんてあったのかい。知らなかったわ。」
ねずみ男「ところで目的ってのはなんだよ。」
青坊主「それは、村の土地の性質から話さなくてはいけないな。村の土からは最近妖力が溢れていて、人間に害を与えてしまう。そこで、村人を追い出すことにしたんだ。」
ねずみ男「それなら直接話し合えばいいんじゃないか?」
青坊主「あそこの村人は話を聞いてくれなかったんだよ」
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青坊主「まあこれは甘酒婆から聞いた話だけどな。」
甘酒婆「あたしはこの山に数百年住んでいる妖怪じゃ。妖力を完全に封じ込める代わりに、村人は一旦外へ出るという提案をしたんじゃが、村人が提案を飲み込んでくれなくてどうしようもなかったんじゃ。人がいれば妖力を封じ込められないからな。」
青坊主「そんな甘酒婆から頼まれごとをされて、今村人達を追い出しているんだ。こんな武力行使なこと好きじゃないが...。」
ねずみ男「ふーん。で、どうやって封じ込めるつもりなんだ?」
甘酒婆「この封印石を使う。人がいなくなった土地の妖力を吸い込む代物じゃ。」
親父「封じ込めた後はそれをどうするんじゃ?」
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甘酒婆「封印石を叩き割る。悪用されては危険だからな。」
その瞬間、封印石が光りだした。それを見た妖怪達は慌てふためく。
青坊主「なんだ!」
甘酒婆「封印石が吸収を始めている!」
ねずみ男「おい!村に人がいないぜ!」
甘酒婆「...吸収が早すぎる!想定では一週間で吸収し終わるくらいなのだが、これではあと1分で吸収が終わる!」
「効果はあったようだな。」
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親父「誰だ!」
「そこの黄色い男なら分かるんじゃないか?」
ねずみ男「お前は黒天狗だな!」
黒天狗「そのとおりじゃ。その石を受け取りに来た。妖力を完全に吸い込んだら、それをこちらで保管する。」
青坊主「させるかよ!」
黒天狗と青坊主の戦いが始まった。拳と棒が交差する。
家の壁をぶち破って、とうとう外での戦闘となった。
勝負は互角。だが黒天狗は先に隙を見つけた。黒天狗はそこに拳をお見舞いする。
だが、それはねずみ男が来ている黄色い布だった。青坊主が家での戦いの時、さりげなくとっておいた布だ。
青坊主は隙を突いて、幻覚を使って黄色い布が自分に見えるようにしたのだ。
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布が黒天狗に覆いかぶさる。くさい布の匂いを直で嗅いだ黒天狗は地面に突っ伏した。
青坊主「ふう。危なかった。」
ねずみ男「青坊主はおれの布の使い方に慣れているな。おれのことを知っていたのか?」
青坊主「鬼太郎から君のことを聞かされてたんだ。」
甘酒婆「青坊主。妖力の吸収が終わったぞ。」
黒天狗「うぐぐ......やめろ...。...それを壊すんじゃない。」
ねずみ男「うるせえ!」
青坊主が封印石を叩き割る。すると、どこからともなく雄叫びが響いた。
「オオオオオオォォォォォォォォ!!!」
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黒天狗さんは天狗のエース。
この事件、きっと何か裏がある!
キタローハヤクキテクレー!!!!!!!!!!!!胸
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その咆哮の主は村の土の中から現れた。巨大な山椒魚のような妖怪だった。
黒天狗「だから言ったのだ...!それを壊すなと...!」
青坊主「一体どういうことなんだ!?」
黒天狗「その石は...私が部下に作らせた特別な封印石じゃ。甘酒婆が持っていた石では封印に時間がかかるからな。そして...あの妖怪は件の妖力の主じゃ。長年眠っていたら妖力が増えすぎて、無意識に発散していたのだろう。」
親父「なるほど。出てきた妖力を吸い取って調整しようとしていたのだな。」
黒天狗「ああ。そして今、その石が壊れ、中にある妖力が溢れ出た。あの妖怪は妖力を奪われたと思ってカンカンじゃ。...下手したらここだけじゃなくて街に降りて暴れるかも知れん。」
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「オオオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!」
ねずみ男「まずい!ここに突進してくる!」
黒天狗「妖力を感じて、それを取り返そうとしているんじゃろう。」
甘酒婆「早く逃げなきゃ不味いんじゃないか!?」
青坊主「いや待て。足止めもしなきゃだめだ。おやじ、ちょっと頼まれてくれないか?」
〜〜〜〜〜〜
巨大な妖怪の目の前に2羽のカラスが近づく。よく見るとカラスはそれぞれ別のものを背負っている。
1匹は目玉の親父、もう1匹は壊れた封印石の1部を背負っていた。
封印石には妖力の匂いが多少強く染み付いている。巨大な妖怪はそれめがけ、雄叫びをあげながら走る。
目玉の親父はそれを見届けると、急いでカラスに逃げるよう命令を出す。
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目玉の親父は山を迂回するように逃げている。その進行方向には湖。それは底なしと言われる程の深さがある。
巨大な妖怪はまんまとそれに片足を突っ込んでしまった。
その妖怪はバランスを崩し、転んだ挙句湖に飛び込んでしまう。
だが山椒魚の姿をしているので、溺れずにすいすい泳げる。その妖怪は湖から出ようとして顔を出す。
そこに数十匹のカラスに乗せられた甘酒婆がいた。甘酒婆は息を吹きかけようとする。
しかし、一歩遅かった。その妖怪が雄叫びをあげ、甘酒婆は吹き飛ばされてしまった。
その妖怪はまんまと湖から出て、封印石に向かって歩き出す。このままその妖怪が歩き続ければ、甘酒婆が踏み潰されるということに、青坊主は気づいた。
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青坊主は甘酒婆の元へと駆け出す。巨大な妖怪の動きが遅い為間に合う。甘酒婆は気絶していた。
その様子を巨大な妖怪は見ていた。湖に落とされたので、落ち着きを取り戻し、周りが見えるようになっていたのだ。
視線に気づいた青坊主は逃げ出すが間に合わない。巨大な妖怪の咆哮が響き、青坊主と甘酒婆は吹き飛ばされた。
その2匹の妖怪を、一反木綿に乗っていたとある妖怪が空中で受け止めた。その妖怪は鬼太郎だった。
鬼太郎「久しぶり。兄さん。」
青坊主「鬼太郎!」
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鬼太郎は麓に集まっていた仲間と合流し、青坊主から事情を聞いた。
鬼太郎「ふうん。そんなことが。にしても大きい妖怪だなあ。大なまずくらいはあるんじゃないか?」
一反木綿「あれはこの土地に伝わる地山椒という妖怪だな。」
ねずみ男「そんなことはどうでもいいだろ。どうすんだよあいつ。」
鬼太郎「それについては、1つ案がある。そこのあなたは黒天狗さんですよね。」
黒天狗「そうじゃが、なぜ私の名前を知っておるんじゃ?」
鬼太郎「あなたの部下と会いましてね。この封印石を預かりました。黒天狗さんはあの妖力をまた集めて欲しいのです。」
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鬼太郎「青兄さんとねずみ男はぼくに着いてきて。やってもらいたいことがあるんだ。」
〜〜〜〜〜〜
親父「流石にひきつけ役も限界じゃ。」
鬼太郎「父さん!」
親父「鬼太郎!無事だったか!」
鬼太郎「ひきつけ役は僕が変わるよ。」
親父「ありがとう。」
親父は乗っているカラスと共に一目散に逃げる。
鬼太郎は持っていた妖力封印済みの封印石を掲げる。
地山椒はそれに向かって走り出す。鬼太郎を乗せた一反木綿は鬼太郎の支持通りに空を飛んでゆく。
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一反木綿は、地山椒が時々放つ咆哮による風をうまくかわしながら、山を迂回するように飛ぶ。
鬼太郎の逃亡ルートは決まっていた。一反木綿と共に山の中に入る。地山椒もそれに続く。
鬼太郎は山の道なりの軌道を通り、地山椒も後を追う。それによって山の道が広げられてるようだ。
しばらくして、地山椒は何も無いところで転んでしまう。いや、確かにそこには何かがあった。
青坊主の幻覚が消える。横並びに配置された丸太、地山椒が乗った瞬間それを押す妖怪達、それによってすっ転び、傾斜を滑る地山椒、障害物となる木々が取り除かれた傾斜、その先にあの湖。
地山椒は見事に湖に落ちてしまった。すぐさま湖から抜け出そうとする地山椒。
だが鬼太郎は逃がさない。地山椒に続いて湖に入り、発電能力を使って地山椒を感電させる。地山椒はそのまま湖の底に沈んでいった。
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鬼太郎「ふう。疲れた。」
黒天狗「待つんじゃ。まだやることがある。」
黒天狗は封印石を湖に沈め、それを壊した。
黒天狗「これで妖力は水に溶けて、地山椒が気絶している隙に妖力は地山椒のとこに戻される。そして地山椒はもう一度眠るじゃろう。」
ねずみ男「というか、普通に返したら良かったんじゃないのか?」
黒天狗「それだと怒りは収まらないじゃろう。眠らせて、その隙に返すくらいしか穏便に済ます方法はない。」
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黒天狗はどこかへ行ってしまった。甘酒婆は山に住み続けるそうだ。そして、件の村は今復興に追われている。
鬼太郎「青兄さん、もう行っちゃうの?」
青坊主「ああ。俺は旅をする使命があるからな。」
鬼太郎「また戻って来てね。」
青坊主「もちろんだよ。さあ、北へ向かって出発だ!」
鬼太郎「そっちは南だよ、青兄さん。」
おわり
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原作並のスピード感を出そうとしましたが、読みやすいスピード感を出すのは難しいですね。
最後までお付き合いして頂き、ありがとうございました。
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乙。
五期のアニメばりにおなごの妖怪が出てきてキャッキャウフフフするスレかとオモタ。
結局すねこすりのすろすろは人間を村から出さないための差し金だったってことなのかな?
猫娘や雪女、悪魔連中や南方無双(原作者補正で力は神クラス)なんてのも見たかった。
気が向いたらまた投下よろり。
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乙
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