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財前葵(カップ麺が食べたい)
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リンク・ヴレインズ……
ゴゴゴォォォ……!!
ブルー・エンジェル「みんな、いっちゃうよー♪」
みんな「うおーーー!!」
みんな「ラ・ブ! ブルーエンジェル!!」
みんな「レディ・ゴー!!」
ブルー・エンジェル「うふふ♪」
ブルー・エンジェル(…………)
ブルー・エンジェル(カップ麺が食べたい)
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"
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ブルー・エンジェル(別段私はカップ麺が特別好きな訳では無い)
ブルー・エンジェル(しかしカップ麺とはたまに無性に食べたくなる魔性のアイテムなのである)
ブルー・エンジェル(それが今……私の舌が、胃袋が、カップ麺を食べろと轟き叫んでいる)
ブルー・エンジェル(故に今のは私はブルー・エンジェルの前に、カップ麺に縛られている1人の女なのである)
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ブルー・エンジェル「さて、そうと決まればちょっと早いけど今日はログアウト……ん?」
少年デュエリスト「ブルー・エンジェル! 俺とデュエルして下さい!!」
ブルー・エンジェル「パス!」
イケメンデュエリスト「ブルー・エンジェル、僕とデュエルしないかい?」
ブルー・エンジェル「パス!!」
レアなデュエリスト「おい、デュエルしろよ」
ブルー・エンジェル「んもう〜、パスって言ってるじゃん!」プンスカ
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<デュエル-デュエルー
ブルー・エンジェル(こういう時に限って対戦の申し込みが多いわね。下手に断り続けるとイメージダウンに繋がるし……仕方ない!)
ブール・エンジェル「いいわ! それなら《トリック・スター》の全力、見せてあげるんだから!!」
<ゴウモンベヤライトステージマンジェシカリンカーネーションオラー
<ウワー!
…………
たまたまこのデュエルを見ていたゴースト・ガール(永遠の17歳)は後にこう語る。
ゴースト・ガール「ええ、あの時のブルー・エンジェルは凄かったわ。次々と対戦相手のライフが0になっていく光景はまさに脅威だったわね」
ゴースト・ガール「彼女には悪いけどあれは可憐な天使には見えなかったわ。さしずめ『ブルー・デス・エンジェル』といった所かしら?」
ゴースト・ガール「え? ネーミングセンスが悪い? 和訳された英語版のカードみたい?」
ゴースト・ガール「うふふっ、知ってる? ネーミングセンスは美貌とは関係ないのよ♪」
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…………
財前宅……
葵「…………」
<ログアウト!
葵「財前葵、恥ずかしながら帰って来ました」ピョーン
葵(さあ、早くカップ麺を食べましょう。何だかもうお腹もペコちゃんなポコちゃんだし)
葵(例によって確か戸棚に買い置きがあったはず……あった)ガサゴソ
葵(ふむ、あるのは普通のとシーフードのカップヌードルね)
葵(どっちにしようかな? シーフードも好きだけど……今日は王道で行きたい気分なのよね)
葵「よし、決めたわ。普通のカップヌードで行きましょう」
"
"
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葵(ポッドのお湯は……あるわね。良かった、沸かす手間が省けて)
葵(ではビニールを剥がして)ペリペリ
葵(蓋の部分を半分だけ開けて)ベリッ
葵(そこからお湯を注ぎ)ジョボボボ
葵(ビニールに付いているバーコードのシールで蓋を閉じて3分待つ、と)ペタッ
葵(いいわ、この一連の工程……今からカップ麺を食べるんだという感じがして凄く良い……)ゾクゾク
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葵「…………」←待ちの姿勢
葵(カップ麺が出来上がるまでの3分は正直長く感じる……でも決して悪い気分にはならない)
葵(2分40秒くらいで食べちゃう人もいるけど私はきっちり3分待ってから食べる派だ)
葵(そう、3分が良いのだ。たまに4分で出来上がるカップ麺もあるが正直私はあまり受け付けられない)
葵(3分という時間はカップ麺における神の時間だと私は考えている)
…………
遊作「今誰か『3』について考えている気がする」ガタッ
草薙「遊作、お前少し疲れてるんじゃないのか?」
Ai「気晴らしに王の話でもする?」
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…………
葵(よし、3分経ったわね。では早速蓋を外して……)ベリッ
葵「うん、良い匂い……食欲を刺激する」ジュルリ
葵(ちなみに私はカップヌードルを食べる際、割り箸では無くプラスチックのフォークで食べる)
葵(他のカップ麺はともかくカップヌードルはフォークなのだ。それが私のジャスティス)
葵「いただきます」
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葵「…………」ズルズル
葵「……うん、これね」
葵(何がこれかは分からないが、この味はやっぱりこれだって感じがする)
葵(謎肉も美味しいわ。正直何のお肉か未だに知らないけど謎肉は謎肉のままでいいと思っている)
葵(そういえば前に謎肉祭とかあったわね。あれは良かった……また出ないかしら?)
葵「……ちょっと寂しいしテレビでもつけましょうか」ピッ
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葵「…………」ピッ
葵「…………」ピッ
葵(面白い番組ないわね……お兄様も出てないし)ズルズル
葵(仕方ない。ネットで可愛いニャンちゃんの動画でも見ましょうか)カタカタ
葵「あら、この記事は……」
『特集・カエル先輩の特別講座:君は知っているか? カップ麺の残り汁で作れる茶碗蒸し』
葵(何これ面白そう)ズルズル
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葵(作り方は……ふむふむ、成る程……)
葵(物凄く簡単ね。せっかくだから作ってみましょう)
葵(何々、ちなみに使うスープはシーフードが一番美味しい……シーフード?)
葵(今食べてるのは普通のカップヌードル……)
葵「…………」
葵「いえ、流石に今からシーフードもう1個食べるのは無理だわ。さっさと食べてこれで作りましょう」ズルズル
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…………
葵(まず残ったスープをマグカップに移す)
葵(そこに生卵を入れてかき混ぜる)
葵(後はラップをかけ、レンジで3分温めれば完成らしい)
チン♪
葵「う〜ん、本当にこれで茶碗蒸しが出来たのかしら? そもそも茶碗蒸しがそう簡単に……」ガチャ
『茶碗蒸し』
葵「出来てるぅぅぅ!?」ビックリ
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葵(確かに茶碗蒸しね。これが何かと問われれば茶碗蒸し以外の名前は出て来ないわ)
葵(ただ問題は味よ。いくらそれっぽく出来ても美味しく無ければ意味はないもの)
葵「では……いただきます」
葵「…………」
葵「…………」パクッ
葵「…………」モキュモキュ
葵「!?」カンコーン☆
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葵(茶碗蒸しだ! スープの味の茶碗蒸しだ!!)
葵(しかも美味しい! 熱々!!)
葵(あーでもこの感じなら確かにシーフードの方が良いかも。絶対今度リベンジしましょう)
葵「うん、底に残って具がいい感じにマッチしているわ」ハフハフ
葵(カップ麺のスープから茶碗蒸しが生まれるなんて……ここまで来るとまさに一種のエンターテイメントね)
葵(という訳で今回もやって来ました! 見える! 私には夢と希望のサーキットが見えるわ!!)
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〜〜葵ちゃんの脳内映像〜〜〜
カッ!!
転倒王者モトキング「キングのカップ麺はエンターテイメントでなければならない!!」
トマト頭の少年「レディース&ジェント……ってちょっとぉ!? 流れ的に今回は俺じゃないの!?」
転倒王者モトキング「カップ麺といえば1人、この俺だ! 俺はレベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!!」
転倒王者モトキング「王者の鼓動、今ここに列を成す! 天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! 我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」
レモン「ギャオオオオオオォォ!!(訳:ピリ辛レッド・デーモンズ・ヌードルもよろしく)」
転倒王者モトキング「受け取れ、葵! 俺の熱きバーニング・ソウルをぉぉぉ!!!」
トマト頭の少年「これは酷い!!」
ドゴオオオオオオオオン!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
葵(…………)
葵(なんていうか、その……頑張って下さい)
葵(…………)
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…………
夜……
葵(でも本当に美味しかったわ。カップヌードルも茶碗蒸しも……また食べたいな)ニコニコッ
晃「どうした葵? 1人でにやにやして」
葵「え? いえ、何でも無いです///」アタフタ
葵(いけない、いけない。思わずにやけてしまっていた)
葵(でもあまり気にはしない……なぜなら今の私は幸せだ。怖い物なんて何もないのだから)フッ
晃「そうか……ところで葵」
葵「はい?」
晃「お前、最近少し丸くなってないか?」
葵「」
<おわり>
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読んでくれた人ありがとうございました。多分次で最後です。
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乙
葵ちゃん可愛い
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オチでワロタ
乙
-
乙
あかん
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しれっとAIにマーリンインストールさてるんだが
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