"
ことり｢えぇ〜〜ん｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
穂乃果｢どうしたの？｣
海未｢ことりがボロ泣きするなんて珍しいですね。｣
ことり｢うんこなのぉ〜っ！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
海未｢は？｣
ことり｢アルパカさんがうんこなのぉ…｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
穂乃果｢はい？｣
海未｢？？？｣
海未｢と、とりあえず、アルパカ小屋に行きましょうか｣
ことり｢うぇえ〜ん｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
"
白パカ｢ﾒｪ〜♪｣
茶パカ｢ｼｪｯ…｣
花陽｢ｱｯ、ｳﾐﾁｬﾝﾎﾉｶﾁｬﾝｺﾄﾘﾁｬﾝﾄﾞｳｼﾀﾉｫ？｣
海未｢花陽…！！｣
(･8･)｢うんこなの、花陽ちゃん｣
穂乃果｢なんかね、アルパカさんが"うんこ"なんだってー！！｣
花陽｢えっ、アルパカさんが！？｣
白パカ｢ｳﾞｫ〜♪｣
茶パカ｢ｼｯ…｣
花陽｢ん〜…意味がわからないです…｣
ことり｢あぅ…あ……あ、あ……｣ｶﾞｸｶﾞｸ
ことり｢また、また感じた…！！｣
ことり｢アルパカさんがそろそろ漏れそう…！！｣
穂乃果｢またまた〜｣
ことり｢3…｣
白パカ｢ｳﾞｫｫ…｣
ことり｢2…｣
白パカ｢ｳﾞｫｫ…!?｣
ことり｢1…｣
穂乃果｢ひぃぃぃぃ！！｣
海未｢な…なんと…！！｣
花陽｢えっ…トイレの時間はまだのはずだよ…！？｣
白パカ｢｣ｽｯｷﾘ
ことり｢ことり、言ったもん｣
ことり｢うんっ♪｣
穂乃果｢どんな感じで知ったの？｣
ことり｢うんこ、漏れる…！！って空気を感じたっていうか…｣
ことり｢よく分かんないけど、そんな感じだよっ♪｣
穂乃果((ふむふむ…利用させてもらうよ、ことりちゃん！！ ))
【海未の部屋】
海未｢ことりはきっと、他の人が便意をもよおした時に、誰が便意をもよおしたのか分かる能力にでも目覚めたのでしょう。｣
海未｢ふふふ……念願の夢が叶います…！！｣
海未｢泣いている姿というものは凄く好きです。その人の普段見えない弱さが垣間見えて、胸がキュンとします。｣
海未｢ふふっ…それに、私は刺激のある臭いが大好きですからね。｣
海未｢今まで何度もポケットに撮影機器を忍ばせていましたが…穂乃果が泣きながら恥ずかしがる機会なんて全くありませんでした…！！｣
海未｢穂乃果が顔を真っ赤にして泣いている映像を、常に手元で再生して観れる……素晴らしいです。｣
海未｢穂乃果が漏れそうになったら、合図をくれれば良いのです。｣
穂乃果｢ことりちゃんはきっと、人の心の声が聞こえるんだよ！！｣
穂乃果｢海未ちゃんが穂乃果に隠れてなにかコソコソしてるのは知ってるから、｣
穂乃果｢海未ちゃんが何考えてるのか突き止めてみせるよ！｣ｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞ
穂乃果｢ことりちゃんにお願いしてみよう！｣
ﾋﾟﾛﾘﾝ♪
ことり｢あ、ﾝﾐﾁｬﾝからメッセージだ｣
海未：ことり、あなたは他人の便意が分かるんですよね？
ことり：うん。
海未：私に協力してくれませんか？
ことり：うん、いいよ。どうかしたの？
海未：穂乃果がもし便意をもよおした時は私に合図を送ってください。
海未：すぐさまおんぶしてトイレに連れていってあげましょう。
ことり：ありがとう海未ちゃん！
ことり：穂乃果ちゃんを助けてあげてね！
海未：はい！
ーーーーーーーーーーー
ことり｢ことりも人助けのお手伝いが出来て嬉しいな｣
ﾋﾟﾛﾘﾝ♪
ことり｢あれ？穂乃果ちゃんからもメッセージだ｣
穂乃果：ことりちゃん人の心の声が聞こえるんだよね！明日海未ちゃんの心の実況お願いね！
穂乃果：期待してるからね！！
穂乃果：じゃあ、おやすみなさい！
ーーーーーーーーーーー
ことり｢穂乃果ちゃん何か勘違いしてるし、寝ちゃったよ｣
ことり｢えっ、どうしよう｣
ことり｢うーん…｣
ことり｢よし、見なかったふりをしよう！ガン無視…！｣
ことり｢穂乃果ちゃんも海未ちゃんもおはよ〜｣
穂乃果｢うん、おはよー｣
海未｢おはようございます｣
穂乃果((ことりちゃんが"お腹空いた"って実況したってことは))
穂乃果(( 海未ちゃんは今、お腹が空いてるんだ))
穂乃果｢穂乃果はもちろんパンだよー｣
海未｢私は白米、味噌汁、焼き魚ですね｣
穂乃果｢あ〜、教科書に載ってるやつだ。｣
穂乃果｢海未ちゃんぽいってヒデコちゃんと話してた(笑)｣
穂乃果((朝ごはん思い出してたら急にお腹が…！！))
ことり(( はっ…穂乃果ちゃんに便意が！！))
ことり((海未ちゃんに知らせなきゃ…！！))
海未((まぁいいです…携帯電話の準備はバッチリですよ…！！))
穂乃果((あれっ……もしかして…穂乃果の心の声じゃなくて……))
穂乃果((えええっ！？海未ちゃん、うんこって考えてるの！？))
穂乃果((海未ちゃんもお腹痛いんだ！！))
海未｢いや、大丈夫です｣
穂乃果｢まぁそう…、我慢せずにさ…っ…！！｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
海未((ふふふ…その表情は、腹痛で苦しんでいますね))
海未((はっ…つい、口に出してしまいました…！！))
穂乃果((もう少し便意に耐えれば勝ちってことは、今は腹痛が引きつつあるんだね…！！))ｷﾞｭﾙﾙｰ
穂乃果｢ちょっとごめんね、トイレにいっ｣
海未｢穂乃果、ちょっと待ってください。ブレザーのボタンが外れてますよ｣ｽﾀｽﾀ
穂乃果｢自分で直すから…っ…大丈夫っ…だよ｣
海未｢まぁ、そう言わずに｣ｽｯ
海未｢あれ？上手くボタンが付けられませんね…｣ｸﾞｲｸﾞｲ
穂乃果｢やめっ……や…やめて……｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
海未｢何がですか？｣
穂乃果｢うっ……！！｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ことり｢あっ…｣
ことり｢2｣
ことり｢1｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
海未((撮影スタートです。))ｼﾞｰｯ
穂乃果｢見ないでよっ！！…見ないでぇえ゛っ！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
穂乃果｢なんで撮ってるのぉ゛…！？｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
穂乃果｢ほのかっ゛…トイレに゛行くねって言ったもん…！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
穂乃果｢もう知らないっ！！ことりちゃんも海未ちゃんもっ！！｣ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
海未｢…はい｣
ことり｢どうして穂乃果ちゃんがトイレに行くのを邪魔したの！？｣
ことり｢そんなことのために！ことりの能力を利用したの！？｣
ことり｢海未ちゃんの変態ッッ！エッチ！！｣ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
海未((私が暴走しすぎました、謝らなければいけません…))
ピンポーン♪
海未｢穂乃果はいらっしゃいますか？｣
ほのママ『海未ちゃんが来たら断っといてって言われてるの』
ほのママ『ケンカでもしたの？』
海未｢いえ…、一方的にこちらが悪いです。｣
ピンポーン♪
海未｢ことりさんはいらっしゃいますか？｣
理事長『あら、海未ちゃん』
理事長『海未ちゃんとは会いたくないって、ことりが…』
海未｢そうですか…失礼しました。｣
海未｢まずいことになりました。｣
海未｢私の性癖を押しつけてしまったせいで2人に嫌われてしまいました…。｣
【部室】
海未｢今日は穂乃果もことりも休んでいますね……きっと、昨日のことが原因でしょう…｣
ガチャッ
真姫｢今日は1人なの？｣
海未｢はい…｣ｼｮﾎﾞﾝ
真姫｢なに、またケンカでもしたの？｣
海未｢私が悪いんです、私が。｣
真姫｢助けてあげるわ｣
海未｢ですが……｣
真姫｢大丈夫、どんなケンカの悩みでも、この真姫ちゃんに任せれば、すぐに解決してみせるわ！！｣
海未｢分かりました。｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
真姫｢ことりに便意を察知出来る能力が…｣
真姫｢そして、それを悪用して穂乃果とことりとケンカをしてしまった…ってわけね｣
海未｢はい。｣
ガチャッ
凛｢おっはよーーー！！｣
海未｢はい、おはようございます。｣
真姫｢おはよ｣
真姫｢……｣ﾁﾗｯ
海未｢？｣
海未(( どうかしたのですか、真姫…？))
凛｢うん！｣
凛｢3点も上がったんだよーー！｣
海未｢おぉっ、3点は凄いじゃないですか｣
真姫｢意外と1.2点上げるのですら難しいものね｣
真姫｢3点も上げるのは凄いわ。｣
凛｢ありがとうにゃあーーー！！｣
凛｢ちょっとネコちゃん探しに行ってくるね！｣ｽﾀｽﾀ
ガチャリ
海未｢真姫、ひとつ質問いいですか｣
真姫｢そうよ。｣
真姫｢わたしも分かるのよ…｣
真姫｢他人の便意が。｣
海未｢いつからですか？｣
真姫｢物心つく前からよ。｣
海未｢そんなに前から…｣
真姫｢ライブ中に海未や絵里が便意に襲われてるのとかも感じて、集中出来なくて｣
海未｢ば、バレてましたか……｣
海未｢どうして今まで隠して…｣
真姫｢言えるわけないじゃない、人のトイレタイミングが分かるのが特技です だなんて。｣
真姫｢初めて私と同じ苦しみを感じている人間がいた事に、仲間意識を感じたわ。｣
海未｢スーパーアドバイザーの真姫が居れば、なんとか話を誤魔化しつつことりに謝る機会も得られると思うので｣
真姫｢誰がスーパーアドバイザーよ…｣
真姫｢ったく、しょうがないわね。｣
真姫｢行けばいいんでしょ｣
ピンポーン♪
真姫｢ことり、あなたの力のことで相談があるの｣
海未｢お願いします、謝らせてください…ことり。｣
真姫｢ことり、お願い。｣
ことり((海未ちゃんの声、こんなに暗い…))
ことり((やっぱり言い過ぎちゃったかな…))
ことり『…分かった、入っていいよ』
ことり｢えっ、真姫ちゃんも！？｣
真姫｢えぇ。お互い苦労してるわね｣
ことり｢ことりはそんなに苦労だとは思ってなかったんだけど…最近は凄い大変｣
ことり｢意識してない便意まで感じてきて、街中をまともな感情で歩けないの…｣
ことり｢…｣ﾁﾗｯ
ことり｢海未ちゃん。｣
海未｢はっ、はいっ！｣
海未｢え？｣
海未｢いえいえ、謝るのはこっちの方ですよ！｣
海未｢ことりの能力を悪用してしまって…｣
海未｢ひっ…｣
ことり｢はい、これでチャラね｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
海未｢ことり…許してくれるんですか…？｣
ことり｢うん、もちろんだよ♪｣
海未｢ありがとうございます、ありがとうございます…！！｣
真姫｢じゃあ、このまま穂乃果の家に行きましょ｣
ピンポーン♪
ことり｢穂乃果ちゃん、この間はごめん…｣
ほのママ『ごめんね、知り合いとは会いたくないって…』
ほのママ『仲直りしたら？って言っても、部屋に閉じこもってて…』
海未｢いえ、こちらこそすみません…。｣
ことり｢うん…｣
真姫｢えぇ…｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【部室】
穂乃果を除くμ’s8人が集結していた。
にこ｢便意が分かる能力ねぇ…｣
絵里｢た、大変そうね…｣
希｢そ、そうやね…｣
花陽｢ことりちゃんも真姫ちゃんも大変だね…｣
凛｢どうにかしなくちゃ！｣
海未｢それがどうしようもない状況でして…｣
希｢…｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
にこ｢どうしたの？希｣
海未((便意ですか…？))
海未((真姫、ことり…！！))ﾁﾗｯ
真姫((何も感じないわ…！！))ﾎﾞｿﾎﾞｿ
ことり((ことりも何も感じないよ！))ﾎﾞｿﾎﾞｿ
海未((じゃあ、なんでしょうか…？))
絵里｢ほ、穂乃果が来ないから、し、仕事がどっっさり溜まってるのよねぇ〜｣
希｢じゃっ！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
絵里｢お達者で！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
ガチャリ
にこ｢怪しい…！｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
希｢ふぅー…｣
絵里｢まさか、ことりと真姫が"便意が分かる能力"に目覚めるなんてね…｣
希｢ウチと"似たような力"…目覚めた人が他にも居たんやね…！！｣
絵里｢でも、希の"他人の便意を増幅させる能力"の方が恥ずかしいか…。｣
希｢ま、まぁね…。｣
希｢他人の便意を増幅させるなんて、役に立ったことないし…。｣
希｢別に能力があるわけでもないのに、ウチの苦労を一緒に負担してくれる。｣
希｢そんな絵里ちが好き…好きなんよ。｣
矢澤にこがただひとり、耳をドアにくっつけて盗聴していた。
にこ｢なるほど…｣
にこ｢急に逃げたと思ったらそういう事ね…。｣
希｢じゃあ、明日土曜日はデートに行こうか｣
絵里｢えぇ、よろしくね。｣
【公園】
希｢絵里ち、どこか行きたい場所はある？｣
絵里｢えー…どうしようかしら｣
絵里｢希の胸…かしら？｣ｷﾞｭｯ
希｢やっぱりそういうとこ可愛いや｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
絵里｢ふふっ…普段しっかりしようとしてる分、反動でこうなっちゃうのかも｣
絵里((そう、今日こそは希にキスをするつもりよ…！！))
絵里((ファーストキスは、ロマンチックな場所が良いわ))
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ジュウウウウウウ ジュウウウ
絵里｢ちがーーーーーーーーーう！！｣
希｢えっ、そう？｣
希｢ほら見て絵里ち、この霜降りカルビ｣
希｢雪が降ってるみたいで綺麗やん｣ﾋﾗﾋﾗ
絵里｢希、すっごく面白くないわよ。｣
希｢あはは……でも、自分で面白いと思ってるから良いの｣
絵里｢ちょ、それは……///｣
絵里｢今度こそロマンチックな場所に行くの｣
希｢おっけぇ〜〜｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
絵里｢はぁ……ロマンチック…///｣
希｢綺麗……///｣
絵里｢希｣
希｢ん？｣
希(( なっ、なんやこの天使…！！))
希((これは…これはもしかしてもしかすると…！？))
希((ついに、絵里ちと、チュー！？))
希｢よろしくおねがいします…？｣
希｢んっ…///｣ﾁｭ
絵里｢…希とじゃなきゃ嫌よ。｣
希｢そう、良かったぁ…｣ﾎｯ
にこ｢キィーッ！！跡をつけて影で見てたら、チューなんてしおってぇぇ！！｣ﾑｷｰｯ
にこ｢ﾊｯ!?……急にお腹が…！！｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
にこ｢と…トイレ…！！｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
絵里｢にこ？近くにいるの？｣
希｢どしたん絵里ちー？｣
絵里｢声が聞こえたの！｣
にこ｢腹痛で動けないにこぉ゛……｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
にこ｢なっ…バレた！？｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
絵里｢ほら、トイレ行きたいんでしょ！おぶってあげるから！！｣
にこ｢あ、ありがと……？｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
にこ｢ふぅ…ありがとね、絵里、希｣
にこ｢希の力で私の便意が増加したってわけね｣
絵里｢えっ、なんでにこが希の力のことを…？｣
希｢なるほど、そういうことか｣
希｢あー、でもちょっと今は違うというか｣
希｢ウチはにこっちに対してその力を使ってないよ｣
にこ｢えっ？｣
にこ｢ただの腹痛だった……？｣
にこ｢？｣
希｢あれ…？｣
にこ｢どうしたの、希？｣
にこ｢なぁにしてんのよぉ！｣
希｢でもおかしいな…にこっちなんとも無いやろ？｣
にこ｢えぇ、全く便意なんて無いわ。｣
にこ｢ぬぉお！！｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
絵里｢えっウソ…出来ちゃった！？｣
希｢絵里ち…？｣
絵里｢の、希の真似したら出来た…｣
にこ｢ど、どうやって…うつっ、移ったっていうの？｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
絵里｢今日やったことと言えば……キスかしら…？｣
希｢まぁ、確かにそうやね。｣
絵里｢希、試しにもう1度キスしましょ｣
希｢んー、パス｣
希｢せっかくその要らん能力消えたんやもん、もう少しストレスフリーな日々を満喫させて｣
にこ｢なるほど…キスすると能力が移るのね｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
にこ｢も、もっかいトイレ…｣ｽﾀｽﾀ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【部室】
凛｢えぇええ！？｣
凛｢希ちゃんに便意を増幅させる能力が！？｣
凛｢でも、今はそれが絵里ちゃんに移ったって…！？｣
絵里｢まぁ、そんなかんじね。｣
絵里｢そしたら移ったの。｣
真姫｢イミワカンナイ｣
海未((ことりの能力を私が引き受ければ、ことりは楽になりますね。))
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【ことりの部屋】
ことり｢海未ちゃん、話があるって言ってたけど、どうしたの？｣
海未｢ことり、キスをしましょう…！！｣ｸﾞｲｯ
ことり｢えっ///｣
ことり｢そ、そんな急に言われてもぉ…///｣
海未｢さぁ｣ｸﾞｲｸﾞｲ
ことり｢じゃあ、いやですっ！｣
海未｢えっ…｣ｶﾞｰﾝ
海未｢そこをなんとかお願いします｣
ことり｢ダメっ！｣
ことり｢なんて言ってもダメっ！！｣
ことり｢海未ちゃんが辛い思いをするのは、ことりがこの能力で苦しむよりもイヤっ｣
海未｢うぅ…分かりました。｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
希｢絵里ち、昨日はにこっちの便意を無意識に増幅させてしまってたよ｣
絵里｢あら、そうなのね｣
希｢無意識に力を使っていてはダメだよ、コントロールしなくちゃ｣
絵里｢そうね…！！｣
凛｢絵里ちゃんのためならなんでもするよ！｣
真姫｢私は便意感知係だからね？｣
花陽｢凛ちゃんがやるなら私も…！！｣
にこ｢私だけ参加しないってのも気が悪いわ。｣
希｢絵里ち、意識をこの中からひとりに集中させて、頭の中で強く念じるんや！｣
絵里｢わかった｣
花陽｢…｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
真姫｢っ…｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
にこ｢うぅ…｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
希｢あかん｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
希｢絵里ち…制御出来てない…｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
絵里｢あっ、ごめんみんな｣
真姫｢絵里以外全員じゃないっ！！｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
絵里｢ふぅ…随分コントロールできるようになってきたわ…！！｣
希｢ﾊｧ…ﾊｧ…でも、ウチらみんなもう瀕死だけど、ね……｣
凛｢……｣ﾊﾞﾀｯ
花陽｢……｣ﾊﾞﾀｯ
真姫｢なんで私まで……｣ﾊﾞﾀｯ
絵里｢ありがとう、みんな！｣
希｢ひ、必殺技みたいやね、名前…でもっ…つけた…ら？｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
絵里｢そうね…｣
絵里｢略して"腹衝(はらしょー)"なんてどうかしら｣
絵里｢よーし、腹衝でいきましょう！｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【部室】
絵里｢今日も穂乃果は学校に来てないのね…｣
海未｢はい、すみません…私のせいです｣
にこ｢そろそろ真面目に仲直りしにいかなきゃいけないんじゃない？｣
海未｢それが、インターホンの段階で拒否されてまして…｣
希｢うーむ…どうしたもんやろか…｣
真姫｢どういうこと？｣
絵里｢私達には力があるじゃない♪｣
希｢はっは〜ん、なるほどね｣
凛｢どういう意味？｣
絵里｢私が外から穂乃果の便意を増幅させる…！！｣
真姫｢なるほど、そうすれば穂乃果は1階のトイレに向かうってわけね｣
絵里｢ことりと真姫が穂乃果の便意を感じたら、海未に合図を出す。｣
絵里｢合図が出たら、海未は窓からトイレに侵入する。｣
絵里｢海未のいるトイレに穂乃果がやってくる、って作戦よ。｣
絵里｢そうね？今日の放課後とかどうかしら｣
にこ｢確かに、早い方がいいわね｣
ことり｢あっ、今日はことりはミナリンスキーのお仕事が……｣
真姫｢じゃあ、絵里と私と海未の3人でやるから大丈夫よ｣
ことり｢ありがとー♪｣
絵里｢じゃあさっそく、作戦に移りましょう…！！｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
真姫｢ここであってるの？｣
海未｢はい、穂むらの内装はしっかりと把握してます｣
海未｢この窓がトイレです。｣
絵里｢幸いにも、"面白いことするのねー(裏声)"って、すぐに許可をいただけたわ…！！｣
海未｢雪穂からメールです｣
絵里｢雪穂？｣
海未｢私達の、もう1人の協力者です｣
雪穂：お姉ちゃん、部屋にいるよ
ーーーーーーーーーーー
絵里｢じゃあ、いくわよっ！！｣
絵里((穂乃果 穂乃果 穂乃果 穂乃果…！！))
絵里(( ほのかほのかほのかほのかほのかぁぁぁ！！))
絵里｢秘技…"腹衝"ッッ！！｣ﾊﾞｯ
しーーん
真姫｢穂乃果の便意を感じるわ！！｣
真姫｢結構強めの便意よ！！｣
絵里｢海未！急いで！！｣
海未｢はいっ！！｣
窓を開けたが、少し高くて届かない。
海未｢どうしよう、届きません…！！｣
絵里｢海未！私の肩に乗って！！｣
真姫｢ほら！支えておくから、さっさとしなさいよ！！｣ｶﾞｼｯ
海未｢ありがとうございます！｣
絵里｢さぁ、行って！！｣
海未｢はいっ！！｣ｻｯ
海未、窓から侵入成功。
ﾋﾟｼｬｯ！
真姫｢私達は、ここで待機しておきましょうか｣
絵里｢そうね｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
海未(( 穂乃果になんて謝ればいいのでしょうか…))
ﾀｯﾀｯﾀｯ
ガチャッ
海未((来ました…！！))
ｷﾞｷﾞｨ
穂乃果｢……｣
穂乃果｢海未ちゃん……？｣
海未｢待ってください！｣ｶﾞｼｯ
穂乃果｢…離してよ｣
海未｢嫌です｣
海未｢きちんと、謝らせてください｣
穂乃果｢…｣
海未｢土下座します｣ｻｯ
穂乃果｢…っ｣
穂乃果｢海未ちゃん、ここトイレだよ！？｣
穂乃果｢やめて、穂乃果怒ってないから…！！｣
海未｢え……？｣
穂乃果｢あの時、海未ちゃんが穂乃果のこといじめてるんだって思ってたの｣
穂乃果｢今でもそう思ってるよ、私の恥ずかしい姿を撮影して、｣
穂乃果｢みんなで観て笑って馬鹿にしてるんだ、って｣
海未｢ただ、私の性癖が…｣
海未｢私は穂乃果と、刺激のある臭いが好きで…｣
穂乃果｢いじめてたわけじゃないの？｣
海未｢その、好きで…ほんとに好きで…｣
穂乃果｢なぁんだ、よかったぁ…！！｣ﾎｯ
穂乃果｢じゃあ、仲直りのハグ！！｣ｷﾞｭｯ
穂乃果｢ｫｱｯｯ！！｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
海未｢あっ、そういえばそうでした｣
穂乃果｢ごめん、トイレ…｣
穂乃果｢うん｣
バタンッ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
絵里｢やったわね！！｣
真姫｢仲直り出来て、良かったんじゃない？｣
海未｢ありがとうございます…！！｣
海未｢みんなのおかげです…！！｣
【部室】
にこ｢いやぁ、仲直り出来て良かったじゃないの｣
海未｢この度は、皆様に多大なるご心配を…｣土下座
絵里｢これ以上謝り続けるなら、またお腹を痛ませちゃうわよ？｣
穂乃果｢そ、それだけはっ！！｣
海未｢もうしませんから、それだけはお許しをぉぉ｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
海未｢この能力の行きつく先、です。｣
ことり｢うん…周りの便意が気になって集中出来なかったりする｣
絵里｢私も、常に力を抑えるようコントロールするのはなかなか疲れるのよね｣
真姫｢捨てれるもんなら、とっとと捨てたいところね。こんな能力。｣
希｢そうみたいやね。｣
花陽｢じゃあ、µ’s以外の人にチューすれば大丈夫じゃないかな…？｣
凛｢なーるほどぉ〜！さっすがかよちん！！｣
凛｢あったま良い〜〜｣ﾂﾝﾂﾝ
海未｢しかし、他人に能力を押し付けることになります。｣
海未｢A-RISEとは正々堂々と真剣勝負をしたいので、移すのは避けたいですね｣
海未｢と、なると…｣
海未｢ライブなどには出場せず、なおかつ主要人物ではない方が良いですね。｣
海未｢なので、喋らない人とかが理想なんですけど、そんな人いるわけがないですね…｣
海未｢どうしたのですか？｣
穂乃果｢穂乃果のお父さん！全く喋らないよ！！｣
ことり｢えっ、それはちょっとぉ……｣
穂乃果｢ことりちゃんが穂乃果にチューして、穂乃果がお母さんにチューして、お母さんがお父さんにチューするの！！｣
穂乃果｢うん！｣
真姫｢ママを経由して、パパに移してもらう｣
真姫｢パパなら、ほとんどみんなと絡まないでしょ？｣
絵里｢私の力は、他の人に渡しても悪用される可能性もある。｣
絵里｢案外強力な能力なのよね。人以外に遺伝とか出来ないかしら…｣
絵里｢人じゃなくて動物で、身近にいるものと言えば……｣
絵里｢って、アルパカかぁ……うーん……アルパカねぇ…｣
絵里｢頑張るわ…。｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【真姫の家】
真姫｢ママ…｣ｽｯ
まきママ｢どうしたの？｣
チュッ
まきママ｢なっ、なによ急に///｣
真姫((よし、これで一件落着ね))
まきママ｢え？｣
真姫｢いいから、やって！！｣
まきママ｢わ、分かったわよ…。｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
穂乃果｢ことりちゃん、準備はいい？｣
ことり｢うんっ♪｣
海未｢あのー、私も経由してもらえませんか…？｣
穂乃果｢どうしたの？｣
海未｢秘密ですっ！！｣ﾁｭｯ
ことり｢！？｣ﾁｭｰ
ことり(( う、海未ちゃん急にっ、すごいっ///))
海未｢ふふ、ふふふ…｣
海未｢っ…///｣ﾁｭｰ
ことり｢ことりも穂乃果ちゃんとする！｣ﾁｭｰ
穂乃果｢むっ///｣ﾁｭｰ
ことり｢やっ///｣ﾁｭｰ
穂乃果｢海未ちゃん！２回チューするのはずるい！！｣ﾁｭｯ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
穂乃果｢ﾊｧ…ﾊｧ…疲れた｣
海未｢唇が痛いです…｣
ことり｢ﾊｧ…ちょっとチューしすぎちゃったね…ﾊｧ…｣
穂乃果｢あ、穂乃果だよ｣
穂乃果｢ことりちゃんがお腹痛いのが伝わってくる｣
ことり｢えへへ…バレちゃったかぁ｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
ことり｢じゃあ、トイレに行ってきます｣ﾖｲｼｮ
穂乃果｢穂乃果もお母さんのところに行ってくる！｣ﾖｯｺﾗｼｮ
海未｢私はここで待っておきますね｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ほのママ｢ん、なぁに？穂乃果。｣
穂乃果｢お母さんだーいすき！｣ﾁｭｯ
ほのママ｢えっ｣ﾁｭｯ
ほのママ｢ん、なぁに？穂乃果。｣
穂乃果｢お母さんだーいすき！｣ﾁｭｯ
ほのママ｢えっ｣ﾁｭｯ
穂乃果｢秘密だよ〜♪｣
穂乃果｢ほら、お母さんもお父さんにチューして！｣
ほのママ｢なんなの、急に(笑)｣
穂乃果｢いいからいいから！｣
ほのママ｢分かったわよ…///｣
ほのママ｢｣ﾁｭｯ
ほのパパ｢…！！｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ほのパパ｢…///｣ｳﾃﾞｸﾐ
ほのパパ｢……！｣ｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞ
穂乃果｢お母さんとお父さんは他の人とチューなんてしないし、一件落着だね！｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
白パカ｢ﾒｪｪ〜〜！｣
絵里｢ほんとに、やるのね？｣
絵里｢おっ、押さないで｣
絵里｢あっ、希！希を経由してアルパカに移すのはどう？｣
絵里｢くっ…！！｣
希｢だって絵里ちとアルパカがチューした方が面白いも〜ん｣
絵里｢腹衝！｣ﾊﾞｯ
にこ(( 恐るべし、この能力 ))
希｢と、トイレ…｣ｽﾀｽﾀ
にこ｢ひぃっ｣
絵里｢にこならアルパカとチューしてくれるわよね？｣
にこ｢い、いやぁぁああ！！｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
にこ｢トイレっ！トイレ！！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
絵里｢くっ…凄く嫌だわ…！！｣
白パカ｢ﾒｪｪ〜♪｣
絵里｢でも…このままだとライブ中にµ’sの誰かが腹痛に襲われるかもしれない…｣
絵里｢やるしかないの…絢瀬絵里…！！｣
絵里｢アルパカちゃん、ちょっと失礼するわね｣
絵里｢｣ﾁｭｯ
アルパカ｢ﾒｪ？｣ﾁｭｯ
絵里｢！！｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
絵里｢そっ…そうだった…！！｣ｷﾞｭﾙﾙｰ
絵里｢アルパカは力の制御なんて出来ない…！！｣ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
絵里｢だっダメ…！トイレ！！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
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絵里｢ちょっ…全部満室じゃないのよぉ！！｣
にこ『すまないわね、絵里。お先に失礼してるわ。』
希『あと30分くらい待って…』
絵里｢ウソでしょ…｣
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ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
次回作も期待してるよ
コメントくださった皆様方、ありがとうございます。
笑わせてもらったわ乙