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イーサン・ウィンターズ「ミアが生きてたんだ。戻ってきた」
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バイオハザード7の主人公、イーサンくんです。短編
ブロロロ…キキィ!
イーサン「ここだな」バタン
イーサン(まさかルイジアナのプランテーションにミアがいるなんて)
イーサン(ベイカー農場…どんな片田舎かと思ったが…)
イーサン「ちゃんと農道も手入れされてて良いところじゃないか!」
イーサン「しかしミアは何故連絡も無しに三年も…?」テクテク
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"
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門<バーン!
イーサン「デカイ門だな…すみませーん!」ガチャガチャ!
シーン…
イーサン「おかしいな…確かにベイカー農場って…」
ポンッ
イーサン「!?」バッ!
ジャック「お前も『家族』になるんだ」ニカッ!
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イーサン「え…?」
ジャック「ようこそベイカー農場へ!お前、イーサンだな?」
イーサン「は、はぁ…」
ジャック「ミアから話は聞いてるぞ、さぁさぁ入れ!」グイグイ
イーサン「ちょ、ちょっと待ってくれ!アンタ一体…それに『家族』って」
ジャック「俺の農場に入ればもう皆家族みたいなもんだ!そのつもりでくつろいでくれ」
イーサン「なんなんだこれは…」
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-リビング-
イーサン「…」
マーガレット「あら、随分とハンサムな旦那さんね!ミアが羨ましいわ」ニコニコ
イーサン「ど、どうも…」
ジャック「くつろいでくれと言っているだろう。今日のためにマーガレットとミアが料理を用意してくれたんだ」
イーサン「なぁ、アンタ達は一体何なんだ?それとミアは何処だ?」
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ルーカス「…」ポイ
イーサン「…」ビチャ
ルーカス「…」ニヤニヤ
イーサン(ふてぶてしい顔だ…)フキフキ
ジャック「ルーカス!」ボカッ!
ルーカス「いてぇ!勘弁しろよ親父ぃ!ほんの挨拶だよ!」ヒリヒリ
ジャック「すまんな、ウチのバカ息子が…ミアならすぐに来る」
"
"
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ガチャ
ミア「…」キョロキョロ
イーサン「ミア…ミア!」ガタッ!
ミア「イーサン!イーサンなの?!」タタタ…!
イーサン「無事で良かった…三年も何をしてたんだ?!」
ミア「三年…もう三年も経ったのね…」
ジャック「感動の再会だな」ニコニコ
マーガレット「若いわねぇ」ニコニコ
ルーカス「へっ、お熱いこって」
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ミア「仕事の帰りに船に乗っていたんだけど…」
イーサン「あぁ、ビデオレターのアレだな」
ミア「突然の嵐で船が転覆してしまったのよ」
イーサン「な、なに?転覆だって?」
ミア「船から投げ出されて…流れ着いた先がこのベイカーさん達の農場だったの」
イーサン「そうだったのか…しかし連絡のひとつくらい…」
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ジャック「ミアは記憶が無かったんだ」
イーサン「記憶が?」
ミア「投げ出された時に頭を打ったみたい…貴方の事も何もかも忘れていた。記憶が戻ったのがつい最近で、慌てて貴方にメールを…」
マーガレット「あぁ…辛かったわね、ミア」
イーサン「なるほど…とにかく君が元気で安心したよ。ベイカーさん達にもお世話になったみたいで」ペコッ
ジャック「ミアは気が利く良い子だ。こんな子なら大歓迎だぞ」
マーガレット「もうずーっとここにいても良いのよ!イーサン君もどう?」
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ルーカス「おいおい、うるさいのがまた増えるのかよ?ゾイとミアがただでさえペチャクチャうるせーのに!」
ジャック「俺の家だぞルーカス!文句があるのか?」
ルーカス「…ねぇよ」
マーガレット「アンタも楽しそうだったじゃないの」
ルーカス「だ、誰が楽しそうだと?!嘘も大概にしろお袋!」
ルーカス「おい!お前!」ビシッ!
イーサン「お、俺か?」
ルーカス「今に見てろよ!ギャフンと言わせてやるからな!」スタスタスタ…
ガチャ…バァン!
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イーサン「…」
ミア「本当は良い人なのよ、ルーカスさん」
イーサン「へ、へぇ…」
ジャック「ルーカスもゾイも居ないが…仕方ない、料理が冷めてしまう前に頂こう!これは我が家ではご馳走なんだぞ!」
ミア「ほら、イーサン!座って座って!」
イーサン「確かにうまそうだ…それじゃあ遠慮なくいただきます」
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イーサン(その後しばらくベイカー家で世話になった…)
イーサン「ん〜…気持ちの良い朝だ…こんなにゆっくりできたのも久しぶりだなぁ」
ピロロロロ!ピロロロロ!
イーサン「おや、電話か」キョロキョロ
ピロロロロ!ピロロロロ!
イーサン「…だれも居ないのか?」
ピロロロロ!ピロロロロ!
イーサン「仕方ないな」ガチャ
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イーサン「あー…もしもし?ベイカーです」
『誰?そんな声のベイカーさんは知らないけど』
イーサン「今家に誰も居ないみたいなんだ。俺は…なんというか、客で」
『あぁ、アンタがミアの旦那…イーサンだっけ?』
イーサン「君は?」
『本当は母さんに頼もうと思ってたんだけど…ランドリーにある袋を持ってきてくれない?中庭のトレーラーに』
イーサン「だから君は…」
『持ってきたら教えてあげるよ、それとアンタには直々に話したいことがあるんだ。じゃあよろしく』ガチャン!
イーサン「…」ツーツー…
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-中庭-
イーサン「ここか…しかし中庭にトレーラーハウスなんて金持ちの考えることはわからんな」
イーサン「おい、持ってきたぞ。これで良いのか?」コンコン
ガチャ
ゾイ「どうも、ベイカー家長女のゾイだよ。よろしく、イーサン」
イーサン「君がゾイだったのか。そら、この袋だろ」
ゾイ「うん、これだ。洗濯物が入ってたんだけど中身見てないよね?」
イーサン「み、見てないぞ!」
イーサン(ランドリーで干してたブラジャーはもしかしてゾイの…?)
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ゾイ「まぁ入ってよ、コーヒーでも入れるから」
イーサン「失礼します…」キョロキョロ
イーサン(写真だらけだな)
ゾイ「ウチは敷地が広いからさ、使ってない離れが沢山あるんだけど」
ゾイ「手入れされてない離れとか特に肝試し感覚で入ってきちゃう人が多いんだ。その人達を捕まえて記念写真を、ね」
イーサン「ほぉ…お、コイツらは見たことあるぞ」
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《スーワゲーターズ一行》
ゾイ「その人達は…なんだっけ?…そうそう、ネットで番組を配信してるんだって」
イーサン「あぁ、あのヤラセっぽい番組のやつらか」
ゾイ「勝手に離れに入ってて…父さんにこっぴどく叱られてたよ」クスクス
ゾイ「そのあと父さんもノリノリになってヤラセ動画を作ってたけど」
イーサン「それでいいのか…」
ゾイ「端っこのクランシーって人は特に無茶させられてたなぁ…はい、どうぞ」コトッ
イーサン「ありがとう…」ズズズ…
イーサン「しかし君も何故わざわざこんなトレーラーに住んでるんだ?」
ゾイ「イーサン、ここだけの秘密に出来る?父さん達には絶対に言わないで」
イーサン「?」
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-それから数日間の出来事-
ジャック「ここは解体工場だ、家畜を捌いたり…木材を加工したりだな」
イーサン「この丸太も加工するのか?」
ジャック「あぁ、手伝ってくれるのか?道具はどれでもいいが…どうだ?俺が作ったんだ、イカすだろ?この鋏。お前はどれを使う?」ブィィィィン!
イーサン「アンタがそれを使うなら…俺はこのチェーンソーを借りるよ」ドルルン!ブィィィン!
ジャック「へへへ…そうだ、それでいいんだイーサン!」
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ルーカス「イーサン!イーサァン!」
イーサン「なんだいルーカス、またパズルか?」
ルーカス「今度のパズルは自信作だ!てめぇのおつむで解けるかな?」
イーサン「受けて立とう!今度も返り討ちにしてやるぞ!」
ルーカス「ヒヒヒ!後で吠え面かくなよ?」
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ゾイ「この旧館の二階に母さんのヘソクリがあるらしいんだ」
ミア「ゾイ…止めましょうよ、旧館はボロボロで危ないわ」
イーサン「お宝探しか…ワクワクするな」
ミア「イーサン!貴方も良い歳なのよ?!」
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<こらー!!
ゾイ「やばい!母さんだ!」
マーガレット「危ないから入るなって言っているでしょうゾイ!仲間まで引き連れて!」タタタ!
ゾイ「逃げろ皆!捕まったら大変な目に遭うよ!!」ダダダ!
ミア「だから言ったじゃない!」ダダダ!
イーサン「うわぁぁ!マジかよ!」ダダダ!
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-帰宅の日-
ジャック「もう帰るのか?」
イーサン「ええ、このままここにいると本当に住み着いてしまいそうで」
マーガレット「それでも良いのに…体に気を付けるのよ、ミア」
ミア「三年間も見ず知らずの私を…ありがとうございました」ウルウル
マーガレット「いつでも帰ってきて良いからね!」ヒシッ!
ルーカス「やっと帰るのか。せいせいするぜ」
イーサン「世話になったな、ルーカス」
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ルーカス「もう二度と来んなよ!」
イーサン「ならパズルは俺の勝ち逃げにさせてもらおう」
ルーカス「…やっぱもういっぺん来い!今度は絶対解けねぇやつを考えてやる!決着はお預けだ!」
ジャック「ゾイはこんな時にまでどこへ行ったんだ?」
ゾイ「…父さん」
ジャック「おぉ、ゾイ!イーサン達が今から帰る…なんだその荷物は」
ゾイ「私は…イーサンに都会へ連れていって貰うんだ」
ジャック「何?!まだそんなことを…!」
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-数日前、トレーラーハウス-
イーサン「独り暮らしの練習?」
ゾイ「そう、いずれこの家を出て都会で暮らしたいんだ」
イーサン「随分と大掛かりな練習だな…」
ゾイ「父さんが大反対してるんだよ。ここに引き篭もってることに対してはバカな真似事で満足してると思ってるみたいだけど」
イーサン「それで、何故俺に打ち明けた?」
ゾイ「…頼みがあるんだ」
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イーサン「言ってみろ」
ゾイ「イーサン達が帰るときに…私も連れていって欲しい」
イーサン「…連れていったとしてもその先の面倒までは見れないぞ」
ゾイ「構わない。久しぶりの夫婦生活に水を差すつもりは最初からないよ」
イーサン「やれやれ…」
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ジャック「それらしい真似ならと思って放っておいたが…まだそんなことを言うのか!」
ゾイ「お願い父さん!私の夢なんだ!だから…」
マーガレット「ジャック…そんなに怒らなくても」
ジャック「うるせぇぞマーガレット!お前は引っ込んでろ!」
ジャック「いいか、お前みたいな小娘が街へ出たところで程度が知れてるんだ!それでも行きたいと?!」
ゾイ「…」
ジャック「…」
ゾイ「…それでも、行きたい」
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ジャック「…!勝手にしろ!もうお前は『家族』じゃねぇ!」スタスタスタ…
ミア「あ…」オロオロ
マーガレット「…辛くなったら帰ってきなさい、ゾイ。父さんもああ言ってるけど貴女が心配なのよ」
ゾイ「母さん…」
ルーカス「おう、不良妹も居なくなるのか。ノビノビ出来るな」
ゾイ「不良はどっちだよ、ルーカス」
ルーカス「お前がヒンヒン泣いてねーか電話してやるからな!へへへ、楽しみだぜ!」
ゾイ「…アンタの電話には絶対出ない」
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イーサン「…これで良かったのか、ゾイ」
ゾイ「良いんだ、あんなあしらわれ方でもこの人達が私の家族で…」
ゾイ「ここが私の実家だから」
ミア「本当に良かったのね?ゾイ…それじゃあ気を取り直して、帰りましょう!イーサン、ゾイ!」
イーサン「あぁ…これからまた新しい日が始まるな…」チラッ
ジャック「…」ペコッ
イーサン「…ははは」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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イーサン(なんて、平和なもんだと良いが)
『もしもし?どちらさまですか?おーい!』
イーサン「はっ…や、やぁ…俺だ。イーサンだ」
『大丈夫か?昨日は急に帰っちまって』
イーサン「ああ俺は心配ないよ。大丈夫だ。話があって…」
イーサン「ミアがまだ生きてたんだ。戻ってきた」
BIOHAZARD7 resident evilに続く…
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ラスボスがいなければこんなお話もあったかもと思い書いてみました。ありがとうございました
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素の親父さんいい人よね
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約一名ガチのサイコパスなんですが…
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平和なベイカー家と本編との差が悲しくなる…
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