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早坂美玲「ガオった!」
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幸子「はひー、疲れましたねぇ」ぜーぜーっ
輝子「フヒッ、今日のレッスンは…いつもよりハードだったな…」ハァハァ
飛鳥「そうだね。小梅、生きてるかい?」
小梅「え、えへへ…死んでる、み、みたいに、ハァ、ハァ、見える…?」ぐったり
蘭子「ちょっとだけ」クスクス
乃々「もりくぼめっちゃ疲れました…」ぜーはー
美玲「あー、めちゃくちゃガオったぞッ!」
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"
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飛鳥「……ガオった?」
美玲「ん?ああ、レッスンキツかったからな!ウチもガオったぞ!」
小梅「?」
幸子「あー、美玲さんはケモノ的なキャラですからね!鳴き声のような、『ガオー!』みたいな意味でしょうか?」
美玲「何言ってんだオマエら。ウチはただ『ガオった』って言っただけだぞ?」
輝子「??」
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乃々「ちょっと意味がわかんないんですけど…」
美玲「は?オマエらどうしたんだよ?」
まゆ「美玲ちゃん」ぬっ
美玲「おおっ!?まゆ、どっから現れたんだ!?」びくっ
まゆ「私のことはいいんです。それよりも、美玲ちゃん」
美玲「な、なんだよ?」
まゆ「『ガオる』はね……」
まゆ「宮城の方言ですよ」
美玲「!!?」
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美玲「ガオるが方言!?う、嘘だろまゆッ!?」
まゆ「方言ですよぉ。実際みんなに通じてないでしょう?」
幸子「何ですかガオるって!?」
乃々「原型が全くわからないんですけど…」
美玲「オマエらマジで言ってんのか!?」
小梅「ふ、不思議な…言葉…」
蘭子「キャッスルパレスに伝わりし呪文か…(宮城県の方言なんだね)」
美玲「呪文じゃねーよッ!」
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美玲「マジか…ガオるが通じないのか…ッ!」
飛鳥「どんな意味の言葉なんだい?」
幸子「美玲さん全然訛ってる感じしないのに、珍しいですねえ」
輝子「ガオるの語感から…意味が想像できない…」
美玲「いや、ウチはただこえぇと思ったからガオるって言っただけだぞッ」
小梅「こえぇ…?」
蘭子「美玲ちゃん、レッスン怖かったの?」
美玲「は?ウチにコワイものなんてあるわけねーだろッ!」
"
"
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まゆ「美玲ちゃん」
美玲「…まさか」
まゆ「『こえぇ』もね…」
まゆ「宮城の方言なんです!」
美玲「うっそだろまゆ…こえぇまで通じないのかよ!?」がくっ
幸子「ガオるの説明に対して新たな方言が出てきちゃいましたね」
輝子「無限に連鎖したりして…ヒヒッ!」
小梅「こっちも、ご、語感から意味が…あんまり、わ、わかんない、ね…」
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まゆ「『ガオる』『こえぇ』、どちらも宮城県の方言で『疲れた』という意味なんですよ」
輝子「まさかの同じ意味だった…」
幸子「まぁ、ガオるの説明にこえぇが出てきましたし」
美玲「ウチもまさか二つとも方言だとは思わなかったぞッ」
まゆ「同じ疲れたの意味でも、ガオるは『バテる』『参る』のような意味で、こえぇは口に出して『疲れたー』と言うような使い方なんです」
蘭子「摩訶不思議な言語!(おもしろい言葉だね)」
美玲「オマエにだけは言われたくねーぞッ!」
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飛鳥「美玲の珍しい一面が見られたね」
輝子「フヒ…仙台の要素、眼帯だけじゃなかったんだね…」
幸子「そういえばまゆさんも美玲さんも宮城県出身でしたね。今さらですけど」
まゆ「そうですね。私も東京に出てきたばかりの頃は少し言葉で困ったから…美玲ちゃんには私がいろいろ教えてあげますよぉ?」
美玲「……しずねっ!かっちゃぐぞ!(うるせーッ!ひっかくぞ!)」ぷいっ
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キャッスルパレスに少しだけ感心した
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まゆ「もう、美玲ちゃん。わざと訛ったりしてますね?」
まゆ「なじょしたっちゃ?むつけたんすぺ?(どうしたの?スネちゃった?)」
美玲「んだ!(そーだよ!)こいづらウヂがあぺとぺだっづっでバカにすて!(コイツらウチがわけわかんねーこと言ってるってバカにしやがって!)」
まゆ「すてねーっちゃや(してないよ)言葉のごだすがだねーすて直すすがねーでがすぺ?(言葉の事は仕方ないんだから直すしかないでしょう?)」
美玲「おもしゃぐねー!ウヂのごどごしゃぐな!(おもしろくねー!ウチに説教すんな!)」ぷいっ
まゆ「きがねなや…(強情張って…)」
全員(まったくわからない…)
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美玲「オマエらおだづなよ!(オマエら調子乗んなよ!)バーカバーカ!!」ダッ
まゆ「あっ、美玲ちゃんっ!……もう、逃げちゃった」
まゆ「ごめんなさい、みんな。美玲ちゃん機嫌悪いみたいで…」
幸子「まぁ、美玲さんならいつものことですし」
小梅「き、気に、しないで…っ」
乃々「1、2時間すれば戻って来ると思いますし…」
まゆ「ありがとう、みんな」にこっ
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蘭子「美玲ちゃん、怒っちゃったのかな?」
輝子「ちょっとだけ、からかっちゃったかな」
まゆ「美玲ちゃん強情というか、気性の荒いところがあるから…」
飛鳥「ずいぶん気にかけているんだね、美玲のこと」
まゆ「ええ。同郷というのもあってだけど、なんだか放っておけなくて」
幸子「わかりますねー。美玲さんといっしょにいるとつい構っちゃう感じ!」
小梅「み、美玲ちゃん、か、かわいい、から…」
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まゆ「そうですね。私にとっては、めんこい(かわいい)妹のような子ですから」にこっ
輝子「フヒッ、良い姉妹だね」
乃々「みんなの妹みたいな存在ですよね…」
飛鳥「うん。少し世話のやける妹だけどね」
幸子「確かに!」
蘭子「あはははっ」
小梅「ふふふっ」
美玲「〜〜〜〜ッ///」
こうして、扉の向こう側に隠れたまま出て行きづらくなる美玲なのであった
終
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みれいたそ��
かわいい
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