医者「健康診断を始めます」
男「お願いします」
医者「ではまず、身長と体重を計りましょうか」
男「分かりました」
"
ゴッ！
医者は足を振り上げ、男の頭にカカト落としを決めた。
医者「身長は……172.5cmってところでしょうかね」
男「はい」
医者「セヤッ！」ｸﾞｲｯ
ドシィン！
医者は男を背負い投げで地面に叩きつけた。
医者「んー……60.9kgあたりですね」
男「ぜひ」
医者「フンッ！」ｼｭｯ
ドズゥッ！
医者は男の腹部にボディブローを決めた。
医者「体脂肪率は12.5％ぐらいですかね」
男「どうぞ」
医者「ダァッ！」ﾌｫｯ
ドゴッ！
医者は男の胸部に右ストレートをめり込ませた。
医者「心臓に特に異常はありませんね」
"
男「すみません、先ほど出してしまったんですが」
医者「大丈夫」ｶﾞｼｯ
ギュッ！
医者は牛の乳搾りの要領で、新鮮な尿を搾り出した。
医者「うん、血も混ざってませんし、健康な尿です」
男「はい」
医者「ホォッ！」ﾌﾞﾝｯ
ゴッ！
医者は男のスネめがけて、思い切り蹴りを入れた。
医者「骨密度も問題ないでしょう」
男「お願いします」
医者「セヤッ！」ｼｭﾊﾞｯ
ザシュッ！
医者のメスで切り裂かれた男の腕から、血しぶきが上がった。
医者「うん、赤血球、ヘモグロビンその他諸々……異常は認められませんね」
男「承知しました」
医者「えいっ！」
バチバチッ！
医者は高圧電流を男に浴びせ、一瞬だけ男がガイコツになる漫画的効果を利用して、写真を撮った。
医者「体内も特に異常は見られませんね」
医者「特に異常は見られませんでした。再検査の必要はないでしょう」
男「ありがとうございます」
医者「逆に、あなたから何か健康面で気になることなどありますか？」
男「あります」
医者「ほう？ どんな？」
医者「おや、それはいけませんね」
医者「大至急、原因を突き止め、対処した方がよろしいでしょう」
男「では、そうさせていただきます」
ドゴッ！
バキッ！
ガツンッ！
ドゴンッ！
医者「やれやれ、この私が大怪我することになるとは……これが“医者の不養生”というやつですかね」
おわり
乙
この男、名医になる素質があるな…
乙！