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少女「抱っこしてください」男「できないなあ」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:02:48 8giSgzMA
少女「何故です?」

男「見ればわかるだろう?肩から先が無いからさ」

男「手が無くては抱っこはできないね」

少女「……さっき私を撫で回した手は」

男「誰か知らない人の手じゃないかなぁ」

少女「………………そうですか」

男「?」

少女「私は目が見えないので、男さんの手がないことを確認できません」

男「……」

少女「これでいいですか?」

男「なかなかだね」


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:06:24 8giSgzMA
男「僕は目が見えるんだけど、少女の目は普通に開いてるなあ」

少女「開いてるだけです、真っ暗です」

男「…………」ジー

少女「…………」

男「…………」ジー

少女「…………」プイッ

男「…目を逸らしたね」

少女「ただ逸らしただけです、照れたわけではありません」

男「強情だなあ」

少女「抱っこしてほしいだけです!」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:10:56 8giSgzMA
男「抱っこなんて少女のお母さんにでもやってもらいなよ」

少女「男さんがいいです!」

男「困った子だなあ」

少女「露骨に嫌な顔しないでください!」

男「……………ん?」

少女「?」

男「少女、なんで僕が嫌な顔だってわかるの?」

少女「え?なんでって……………あ」

男「まだまだ甘いなあ」

男「少女は目が見えてたんだね」

少女「くっ………」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:13:14 8giSgzMA
少女「しかし私はしかとこの目に焼き付けました!」

男「なんだい」

少女「男さんには!腕があります!」

男「これ義手なんだ」

少女「……」

少女「………で、では腕の付け根を見せてください!!」

男「悪いね、関節を見られたくないから包帯をしてるんだ」

少女「…………」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:16:30 8giSgzMA
少女「ぐ、う、うう、」

男「げ、やば」

少女「うわああああああああああああああん!!!!!!!!」

男「ちょ、やめて」

少女「抱っこ抱っこ抱っこおおおおおお!!!!!!!」


ガチャ

女「あ!!また少女泣かせてるの!?」

少女「おがあざーん……ヒック………おどーざんが抱っこじてぐれない……」

女「はいはい、困ったお父さんね」

少女「………グスッ」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:22:31 8giSgzMA
女「お、と、こ?」

男「………」

男「い、いやー………ほら、僕、腕が無くてさー………あはは……」

女「………じゃあ、その腕はなに?」

男「ぎ、義手なんだよ!!精巧な!!関節には包帯巻いててね!!」

女「………ふーん、確かに確認できないわね」

男 (ほっ…)

女「じゃあ、痛いだろうけど無理やり取ってみましょうか」

男「え?」

少女「おりゃあ!!」ガシッ

男「ちょ、ちょっと待って」

女「義手だったら取れるもんねー…………取れるまでやるよ?」

男「ひっ…………だ、抱っこします!!しますから!!」

女「今更遅いっ!!!」ググッ

男「痛い痛い!!!ちょ待っていたたた!!!」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 13:23:49 8giSgzMA
とある家族の休日でした
思いつきで書いたら6レスという短さ


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 15:09:26 44s/9GdM
バッドエンドじゃなくて良かった

おつ


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/20(月) 13:41:47 gDNFOu.E
可愛いじゃない




10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/23(木) 18:43:27 pXVCQzVw
ええやん




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