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奉太郎「十文字さんだっけか?」 かほ「かほでいいわよ」
-
奉太郎「そうか、ならかほさん」
かほ「うん?」
奉太郎「なぜあなたは今俺の家の玄関にいるんだ?」
かほ「それは折木君がいれてくれたからでしょ?」
奉太郎「悪かった、言い方を変えよう、・・なんで俺の家に来たんだ。というかなぜ俺の家を知ってる」
"
"
-
かほ「いい質問ね、じゃあまず1つ目の質問、今ここ一帯にはとても強い雨が降っているわね?」
奉太郎「そうだな、しかも午前中はものすごく天気がよかった」
かほ「そう、でもいきなり雨が降ってきて、傘を持っていなかった私はどこかで雨宿りができないか考えたの」
奉太郎「・・それが俺の家ってわけか?」
かほ「当たり、そしてここを知っている理由は、前この近くをえると散歩したこどがあってね、その時教えてもらったの」
奉太郎「なるほどね・・」
-
かほ「それで悪いんだけど雨宿りさせていただいてもいいかしら?なんならこの玄関にいさせてもらうだけでいいんだけど」
奉太郎「いや、上がってくれて構わないぞ(さすがにそこまで俺も鬼畜ではないしな)」
かほ「ありがとう折木君、お邪魔します。」
奉太郎「あぁ、ところでかほさん」
かほ「ん?」
奉太郎「その・・、ずいぶんとずぶ濡れのようだし、よかったら風呂でも入るか?」
かほ「いいの?」
奉太郎「あぁ、着替えは姉貴のを貸すし(今のままだといろいろ透けててやばいからな・・)」
かほ「ありがとう、お言葉に甘えさせていただくわ」
-
奉太郎「じゃあちょっと待っててくれ、今湯を沸かしてくる。ついでにタオルもいるか?」
かほ「そうね、貸し手いただければありがたいわ」
奉太郎「了解」
この落ち着きよう、やはり俺はとてもじゃないが同年代だとは思えない。つい敬語を使ってしまいそうだ・・
とりあえず風呂からあがったら雨が止んでることを祈ろう、せっかくの休日だし寝ていたいからな。
-
数分後
<ピロリーン
奉太郎「沸いたみたいだな、着替えは風呂場に置いておいたから好きに使ってくれ、どうせ雨もすぐやむだろ」
かほ「そうだといいわね、それじゃお風呂借りるわね」
奉太郎「あぁ、俺はリビングにいるから何かあったら呼んでくれ」
かほ「ありがと、折木君意外と優しいのね」クスッ
奉太郎「こんなの誰でもやることさ、とりあえず風を引く前に早く風呂にいったほうがいいと思うぞ」
かほ「それもそうね」
ガチャ バタン
奉太郎「天気予報でもみるか」 ピッ
アナウンサー「続いて現在降っている雨ですが、これからは風も強くなりますので外には出ないことをおすすめします。明日の昼頃には晴れる模様で・・」
奉太郎「・・・うそだろ」
"
"
-
奉太郎「・・・これはとても困るんだが」
奉太郎「まぁなんとかなるだろ、とりあえずねよ」
奉太郎「・・zzz」
-
--
---
ムクッ
奉太郎「・・・う〜ん、結構寝たか?」
時計を確認してみると、かほさんがお風呂に入ってから1時間が経過していた。
そういえばかほさんはどこだ?
かほ「おはよう折木くん」ニュッ
奉太郎「うわっ!びっくりした」
かほ「ごめんごめん、折木君寝ちゃってたから私も少し休ませてもらってたわ」
奉太郎「さいで・・、それより雨はどうで、じゃなくてどうだ?」
かほ「それがさっきより強くなってるみたいなんだよね・・」
奉太郎「(はずれろよ天気予報)」
-
奉太郎「そうか、それより今からコーヒーでも淹れようと思うんだが、飲むか?」
かほ「ありがとう、いただくわ、あっ、甘くしてね?」
奉太郎「かほさんは甘いのが好きなのか」
かほ「以外?」
奉太郎「まぁ、なんか大人っぽいし」
かほ「そうかな?」
-
奉太郎「だからコーヒーもブラックだと思ってた」
かほ「こう見えても私、甘いものとか大好きなんだよね、とくにパフェとかには目がないし」
奉太郎「(意外な一面をみたな)」
奉太郎「そうなのか、しかしその落ち着き具合、千反田にも見習ってほしいな」
かほ「えるには無理だと思うわよ」クスッ
奉太郎「まぁそうだろうな」
-
コポコポコポ
奉太郎「ほれ、コーヒー甘めだ」コトン
かほ「ありがと、でもこれからどうしようかな」
奉太郎「さっきニュースで見たんだが、今日1日はこれらしいぞ」
かほ「・・それは問題ね」
奉太郎「そうだな、でもかほさんなら別にいつまでいても構わないぞ」
かほ「どうして?」
奉太郎「里志や伊原と違ってうるさくないからな、静かだし行儀もいいし」
かほ「別に普通よこれくらい」
奉太郎「それがそうでもないんだよな」ハハ
かほ「ふふっ、苦労してるのね」
-
奉太郎「それなりにな、それより一つ提案がある」
かほ「なに?」
奉太郎「今俺はとても眠い、昨日久しぶりに夜更かしをしてしまってな、それで今から俺は寝ようと思うだが、かほさんはどうする?テレビでもみてるか?」
かほ「さっき寝てたのにまだ寝るつもり?」
奉太郎「本当は今日1日ずっと寝てる予定だったんだがな」
-
かほ「悪かったわねお邪魔して、そうね、なら私もお昼寝しようかしら」
奉太郎「そうきたか、なら俺は床で寝るとするか、ソファにある枕とタオルケットはさっきまで俺が使ってたやつだがよかったら使ってくれ、
いやなら別のを持ってくるが」
かほ「これでいいわ、ありがとう」
奉太郎「そうか、じゃあ先に寝ててくれ、俺は別の部屋から枕とタオルケットを持ってくる」
かほ「わかったわ、おやすみなさい」
奉太郎「あぁ、お休み」
-
不思議とかほさんと一緒にいてもめんどくさいという気持ちは一切なかった。
それどころか一緒にいて少し居心地がいい。
奉太郎「しばらく騒がしい生活してたし・・、たまに静かなのはいいな」
奉太郎「省エネ万歳」
奉太郎「・・・zzz」
-
今日はこれで寝させていただきます
-
十文字さんは作中あまり描かれていないので楽しみ
期待
-
期待
-
こんばんは、ありがとうございます。
続きを投稿していきます
-
どれくらい寝ていただろうか、寝すぎて夜寝れなくなってもいけないので目を覚ましてみると、俺の体の上にはもともとあったタオルケットに加え、かほさんが使っているはずのタオルケットまでかけてあった。
かほ「おはよう折木君」
奉太郎「おはよう、いつから起きてたんだ?」フア〜
かほ「折木君が起きる10分くらい前かな、タオルケットがずれてたから直したついでに私のも重ねといたんだ」
奉太郎「それはありがたい、それより10分の間何をしてたんだ?」
かほ「暇だから折木君の寝顔をみてた」
奉太郎「・・趣味が悪いな」
かほ「そうかな?なかなか可愛かったけど?」
奉太郎「冗談はやめていただけると助かる」
かほ「ふふっ、ごめんごめん」
-
奉太郎「まぁいい、それより今何時だ?」
かほ「もう6時よ」
奉太郎「もうそんな時間か、結構寝てたな」
かほ「そうね、私もここまでお昼寝したのは初めてかも」
奉太郎「ところで帰らなくても大丈夫なのか?」
かほ「折木君、今日私の家誰もいないの、そして雨はどんどん強くなるばかりなんだけど、どうしたらいいと思う?」
奉太郎「・・・まさか泊まるのか?」
-
かほ「無理な相談ってことはわかってるわ」
奉太郎「いや、俺の家も今日両親とも帰ってこないらしいから別に俺はいいんだが、かほさんはいいのか?」
かほ「なにが?」
奉太郎「いや・・、あんまり知らない男と1つ屋根の下なんて」
かほ「まさか折木君、私に何かするつもり?」
奉太郎「めっそうもない!(そんなことしたら社会的に死んでしまう)」
かほ「なら私としては何も心配することはないわね、それに折木君のことはえるからよく聞いてるから」
奉太郎「千反田から?」
かほ「えぇ、何かあるとすぐ折木君折木君、ずいぶん仲がいいのね」
奉太郎「・・さぁな」フイッ
-
かほ「折木君、意外とわかりやすいわね」フフッ
奉太郎「・・この話はもうやめよう//」
かほ「はいはい、そういえばテレビつけてもいい?」
奉太郎「あぁ、というかそこらのものは自分の家だのものだと思って使ってくれ」
かほ「ありがと」ピッ
-
かほ「そんな面白いテレビはやってないわね」
奉太郎「まだ6時だしな、それよりもかほさん、腹は減らないか?」
かほ「う〜ん、そういわれるとお腹が減ってきたわ」
奉太郎「じゃあ今日の夜飯はあれでいいか」
かほ「あれ?」
奉太郎「ちょっと待っててくれ」ガサゴソ
奉太郎「あったあった、味噌と醤油どっちがいい?」
-
かほ「ちょっと待って、何を夕ご飯にするの?」
奉太郎「カップラーメンだが?あっ、カップ焼きそばのほうがよかったか?」
かほ「そうじゃなくて、体に悪いわよ?」
奉太郎「仕方ないじゃないか、これしかないんだから」
かほ「はぁ・・、まさか1人の時はいつもこんな感じ?」
奉太郎「まぁ」
-
かほ「・・・何か作ってもいい?」
奉太郎「料理できるのか!」
かほ「なんで驚いてるの?といってもえるほどうまくないけど」
奉太郎「作っていただけるならありがたい、冷蔵庫のものは好きに使ってくれ」
かほ「じゃあそうさせていただくわ、食べれないものはある?」
奉太郎「ない」
かほ「了解、じゃあちょっと待ってて」
奉太郎「へい、片づけは俺がしておくよ」
かほ「ありがと」
-
奉太郎「なにかほかに手伝うこととかあるか?」
かほ「そうね・・、じゃあ甘いコーヒーを1杯もらってもいい?」
奉太郎「任せてくれ」
これって手伝いじゃないよな、と思うがかほさんがそうしてくれと言っているんだしまあいいだろう
コポコポコポ
奉太郎「ここに置いておくぞ」
かほ「ありがと、どっちのテーブルで食べるの?」
奉太郎「う〜ん、今日はテレビ見ながら食べたいしテレビの前のテーブルで」
-
かほかほに見える
-
――――――――――――――――――――――――――――――
-
かほ「お行儀悪いわね」
奉太郎「そうか?普通のことだと思うが、そういえばかほさんちは千反田と同じ名家の1つなんだっけな」
かほ「一応ね、だからテレビ見ながらとか食べたことないかな」
奉太郎「それは悪かった」
かほ「でも正直めんどくさいだけなのよね、だからテレビ見ながら食べましょう」
奉太郎「いいんかい、まぁ出来上がりを楽しみにしてるよ」
かほ「任せて、とは言えないけど努力するわ」
-
>>25 正直十文字にしておけばよかったと後悔しています
-
数十分後
奉太郎「(さっきからずっといい匂いがするせいで腹が・・)」グー
かほ「折木君できたわよ、運ぶの手伝って」
奉太郎「待ってました」
かほ「たぶんうまくできたと思うんだけど」
奉太郎「炒飯とロールキャベツか」
かほ「ちょうど材料があったから、ロールキャベツは多めに作ったから明日の朝ごはんにしましょ」
奉太郎「そうだな、残ったらラップして冷蔵庫に入れておこう」
-
コトッ コトッ
奉太郎「飲み物はお茶でよかったか」
かほ「えぇ、ありがと」
奉太郎「それじゃあいただくか」
奉・かほ「いただきます」
奉太郎「まずは炒飯から」パクッ モグモグ
かほ「どう?」
奉太郎「・・100点だ、おかわりとかあるか?」
かほ「えぇ、一応」
奉太郎「この炒飯なら何杯でもいけるきがする」パクパク
かほ「よかった、これで安心して私も食べられるわ」モグモグ
-
結局、かほさんが作ってくれたロールキャベツも文句なしに美味しかった。
千反田の料理もそれはもう絶品だが、かほさんの作る料理もその域に達しているといっても過言ではない。
奉太郎「あ〜、美味しかった」
かほ「お粗末様です」
奉太郎「また暇になってしまったな」
かほ「そういえばそうね」
奉太郎「今見てるテレビも9時には終わってしまうし」
かほ「いっそのこと9時に寝る?」
奉太郎「いや、それは早すぎるし、本でも読もうかと思う」
かほ「本か、貸してくれるなら私も何か読もうかな」
奉太郎「俺の部屋にあるやつならなんでも手に取って見てくれ」
かほ「ありがと、そのまま折木君の部屋で寝ようかしら」
奉太郎「いいんじゃないか、俺は床で寝るからベットを使ってくれ」
-
かほ「えっ、というか同じ部屋で寝てもいいの?冗談のつもりだったんだけど」
奉太郎「そ、そういえばそうか、さっきも近くで寝てたし別にいいんじゃないかなと思ってしまって」
かほ「そういえば確かにそうね、それじゃあやっぱり折木君の部屋で寝るわ」
奉太郎「了解(なんだろう、話してると異常なほどに落ち着くな)」
-
今日は寝ます.。o○
-
乙ー
私、気になります!(続きが)
-
氷菓ssとか久し振りに見た
支援
-
こんばんちゃ、書き進めます
-
奉太郎「じゃあさっそく布団を敷いてくるかな、そしたら俺はまだ風呂に入ってないし風呂に入ってくる」
かほ「わかったわ」
奉太郎「20分くらいした上がると思うが、何かあったら教えてくれ、それとコーヒーとか飲みたくなったら自分で好きに作ってくれて構わないぞ」
かほ「じゃあお風呂行く前にコーヒー淹れて」ニコッ
奉太郎「自分でやればいいだろう」
かほ「だって折木君が淹れたの美味しいんだもん」
奉太郎「めんどくさい」
-
かほ「お願い!」
奉太郎「・・・はぁ、まぁうまい飯も食べさせてもらったしな、もう頼まれてもいれないぞ」
かほ「さすが折木君!」
奉太郎「ほめても何もでんぞまったく」コポコポ
かほ「なんだかんだ言ってやっぱり優しいのよね」クスッ
奉太郎「そんなことはない、ほら」コトッ
かほ「ありがと、今度何かお礼するわね」
奉太郎「いいよ別に、とりあえず風呂に行く」
かほ「行ってらっしゃい」
-
バタン
かほ「最初はちょっとだけ心配だったけど、折木君と話すの結構楽しいわね、えるが折木君折木君いうのもなんとなくわかるかも」
かほ「それにしてもやっぱりこのコーヒーは絶品ね、コーヒー飲む時だけ家に呼ぼうかしら」ズズッ
奉太郎が風呂に行ってから数分後、折木家に1本の電話が入った
プルルルル
かほ「ひゃっ!」ビクッ
かほ「なんだ電話か・・、折木君〜ってお風呂か、大事な用だったら大変だし・・、でちゃお」
ガチャ
-
かほ「もしもし」
里志「もしもし、・・・折木さんの家ですよね?」
かほ「はい、そうですが」
里志「えっと・・・、もしかして奉太郎の彼女さん?」
この声、もしかしてと思ってたけど、・・福部君よね?
かほ「もしかして福部君?」
里志「えっ!?なんで僕の名前を!」
かほ「私よ、十文字かほ」
里志「じゅ、十文字さん!?なんで奉太郎の家に?(これはなんだか面白そうな予感)」
-
かほ「まぁ、成行きってやつ?」
里志「意味が分からないよ・・(やっぱり少し苦手だな)」
かほ「それで折木君に何か用?」
里志「あぁ、実は奉太郎から借りてた漫画があって、明日返す予定だったんだけどこの雨だし明後日学校で返すことにしたんだけど」
かほ「なるほどね、伝えておくわ」
里志「ありがとう、というかこの時間までいるってことはもしかすると」
かほ「今日だけ泊めてもらうことにしたの」
里志「やっぱりね・・(これは学校で色々聞かなきゃ)」
里志「とりあえずありがとう十文字さん、それじゃ奉太郎によろしく」
かほ「まかせて、それじゃまた」
-
里志「うん、おやすみ」
かほ「おやすみなさい」
ガチャ
里志から電話が来てから数十分、熱いお湯に十分浸かって来たのか、顔を真っ赤にした奉太郎が部屋に戻ってきた
奉太郎「ふぅ・・、少し入りすぎたな」
かほ「顔真っ赤だけど大丈夫?」
-
奉太郎「微妙・・」
かほ「冷たいお茶でも飲む?」
奉太郎「ぜひいただきたい」
かほ「とりあえずフラフラして危ないから座ってなさい」
奉太郎「そうだな」ドスッ
かほ「そういえば前に湯あたりで倒れたんだってね、えるから聞いたわ」ガチャ
奉太郎「・・千反田め、余計なことを」
かほ「これからはもう少し気をつけて入ることね」コポコポ
-
奉太郎「その通りだ」
かほ「はいお茶」コトン
奉太郎「ありがとう」ゴクゴク
奉太郎「ぷは〜!」
かほ「さあ社長、もう1杯」
奉太郎「いつから俺は社長になったんだ、でもいただくよ」コポコポ
ゴクゴク
奉太郎「ぷは〜!生き返った気分だ」
かほ「それはよかったわ」
-
かほ「あっ、そうそう、さっき電話が来てたわよ、大事な用だったらと思ってでておいたわ」
奉太郎「ふ〜ん、誰からだったんだ?」
かほ「里志君よ」
奉太郎「・・・えっ?す、すまんがもう1回頼む」
かほ「里志君よ、漫画を学校で返すって」
奉太郎「・・・これはやばいな(伊原や千反田のところへ広まらないことを祈るしかない・・・)」
かほ「どうかした?」
-
奉太郎「いや、なんでもないよ」
かほ「そう?なにか思いつめた顔をしてたけど」
奉太郎「そんなことないさ」アハアハハ
かほ「ならいいけど、・・・ふあ〜あ」
奉太郎「なんだ、もう眠いのか?」
かほ「そうみたい」フア〜
奉太郎「ならもう寝るか?俺も何だか眠くなってきたし」
かほ「そうね、そうしましょ」
-
少ないですが今日は寝ます💤
また明日!
-
乙!
楽しみな展開になってきましたな
-
いいですな
-
こんばんちゃ、更新開始です
-
奉太郎「じゃあ行くか」
ガチャ
奉太郎「狭いところだが適当にくつろいでくれ」
かほ「失礼します。結構片付いてるわね」
奉太郎「散らかしたら片づけるのがめんどうだからな」
かほ「ふぅん」ガサゴソ
奉太郎「・・・何してるんだ?」
-
かほ「ベットの下にいやらしい本がないかなと思って」
奉太郎「あるか!」
かほ「冗談よ冗談」フフッ
奉太郎「それで本当にあったらどうするんだ・・」
かほ「折木君が動けないようにしばりつけてから寝るつもりだったわ」
奉太郎「おい」
-
かほ「冗談よ冗談」
奉太郎「怖い冗談を言うんじゃない(ベットの横に作った収納スペースに気がつかなくてよかった)」
かほ「ところで私はそこに敷いてある布団で寝ていいの?」
奉太郎「あぁ、今日は夜寒くなりそうだから暖房をつけて寝たいんだがいいか?」
かほ「えぇ、私寒いの苦手だし」
奉太郎「さいで」
ビュービュー!
かほ「それにしても外は相変わらずすごいわね」
奉太郎「そうだな、本当に明日の昼にはやむんだろうな?」
その時だった、外が一瞬光ったと思った数秒後、ものすごい音とともに部屋の電気が消えてしまった。
奉太郎「うおっ!?」
かほ「きゃっ!?」
どうやらかなり近くに雷が落ちたらしい、外を見てみると見える限りで電気のついている家は1つもない
奉太郎「停電か、にしても今のはすごかったな」
かほ「・・・・」
-
奉太郎「かほさん?」
かほ「・・折木君、腰ぬけちゃった」ハハハ
奉太郎「はぁ!?ま、まさか今の雷で?」
かほ「だってあんなに大きい音だったのよ!」
かほ「私静かな時にいきなり大きい音が鳴ったりするの無理なの!それに雷はもともと苦手だし・・」
奉太郎「そ、そうか、ちょっと待ってろ、机の中に小さい懐中電灯が・・」ゴソゴソ
奉太郎「あったあった」カチッ
-
かほ「うぅ・・」
奉太郎「大丈夫か?」
かほ「大丈夫に見えるの?」
奉太郎「見えないです、とりあえずベットに座っとくか?肩貸すぞ」
かほ「・・ありがと」
奉太郎「それにしても以外だな」
-
かほ「なにが?」
奉太郎「かほさん雷とか大丈夫な人だと思ってた、よっと」
かほ「悪かったわね」ボスッ
奉太郎「(今日だけでかほさんの意外な一面が沢山みれたな)」
次の瞬間、また外が光ったと思うと、ものすごい音が鳴り響いた。
かほ「ひっ!」ビクッ
奉太郎「だ、大丈夫か?」
かほ「もういや・・・」
奉太郎「きっとこれで最後だから大丈夫だ」
かほ「ほん・・
先ほどよりは小さいがまた雷が落ちる
かほ「・・嘘つき」
奉太郎「すまん」
-
かほ「・・折木君、お願いがあるんだけど」
奉太郎「な、なんだ?(とても嫌な予感が)」ゾクッ
かほ「雷が収まるまで私のそばにいてくれない?」
奉太郎「まじすか?」
かほ「おおまじ」
-
-
--
やばい、非常にやばい、かほさんにそばにいてほしいと言われベットに来たのはいいが、
かほさんが横になりたいと言い出し、俺を壁際に追いやって寝てしまった。
奉太郎「(・・これじゃあ逃げ出せない)」
ただでさえ狭いベットに高校生2人、とりあえず背中合わせで俺も横になってみるが距離が近い!
かほ「無理言ってごめんね折木君・・」
奉太郎「べ、別にいいさ」
かほ「雷さえ収まれば大丈夫だから」
奉太郎「すぐに収まるさ」
-
しかしこういう時に限って俺の予想は大きく外れてしまう。雷はすぐに収まることはなく、かれこれ1時間、俺はベットに拘束されている。
奉太郎「(しかも背中合わせで寝てたはずなのに気づいたらかほさんが俺の服の裾をつかんでるという)」
かほ「・・・・」
奉太郎「(にしてもさっきから何も喋らなくなったがもう寝たのか?・・気になる)」
しばらくすると裾を引っ張られる感覚がなくなった。
奉太郎「(さすがにもう寝たのか?確かめてみるか)」
ゆっくり、ゆっくりと体を反転させると初期の位置よりだいぶこちら側にかほさんが近づいてきているのがわかった。
そして・・・
かほ「あっ・・」
かほさんは起きていた、当然超至近距離で見つめ合うことになってしまう。どれくらい近いかというとかほさんの息が少し顔にかかるくらい近い
奉太郎「あっ・・・、す、す、す、すまん!//」
かほ「あっ//い、いやこっちこそごめん!」
急いで体を反転させ元のポジションに戻る。
かほ「ご、ごめんね折木君?その、なんか折木君の近くすごい安心できて・・」
-
奉太郎「い、いや!俺の方こそもう寝てしまったのかと思って・・」
かほ「そっか、何か言えばよかったね、それにしてもびっくりした」フフッ
奉太郎「俺もだよ」ハハハ
かほ「なんか疲れちゃったね」
奉太郎「あぁ、おかげてとても眠い」
かほ「私も」
それから数分後、2人はぐっすりと眠りについた
-
よし、寝ます!
-
ごふっ
ここでか……
おやすみ〜!
-
かほかほかわいい。乙!
-
ばんちゃです。更新開始
-
ビュゥゥゥ
奉太郎「ん・・」
風の音で目が覚める。重い瞼をゆっくりと開いていくと、すぐ目の前にぐっすりと眠っているかほさんの顔があった
奉太郎「うおっ!」
思わず飛び上がりそうになる。大きい声を出してしまったがかほさんは起きる様子はなく、気持ちよさそうな顔でスースーと少しかわいい寝息を立てていた。
奉太郎「・・心臓に悪いな、そういえば外の様子はどうだろうか」
カーテンを開けて外の様子を確認してみると、風はそこそこ強いが、雨はさほど降っていないようだった。
奉太郎「昨日に比べるとだいぶ良くなったな、にしてもぐっすり寝ていたが今は・・、もう10時か」
-
奉太郎「昨日昼寝した割にはかなり長い時間寝てたな、寝すぎるのも悪いしかほさんを起こすか」
奉太郎「おーい」ユサユサ
かほ「・・ん〜」ムクッ
かほ「おはよう折木君・・」ボーッ
奉太郎「おはよう、とりあえずベットから降りたいから降りてもらってもいいか?」
かほ「あと1時間だけ寝たらね」バサッ
奉太郎「だめだ」
かほさんから布団をはぎ取る
-
かほ「女の子から布団をはぎ取るなんて、折木君のH」
奉太郎「う、うるさい、もしかして朝弱いのか?」
かほ「えぇ、とても・・」
奉太郎「はぁ・・(俺もかなり苦手だがさらに上がいたのか)」
かほ「それにしても折木君寝ぐせすごいわね、面白い」
奉太郎「ほっとけ」
-
かほ「今何時・・?」
奉太郎「もう10時過ぎてるぞ」
かほ「もうそんな時間なんだ・・、じゃあ起きようかな」ムクッ
奉太郎「(助かった)」
奉太郎「俺は布団片づけるから先に洗面所で顔洗ってこい」
かほ「そうさせていただくわ」フア〜
ガチャ バタン
-
奉太郎「結局、この布団を出した意味はなかったな」ボスッ
奉太郎「さて、俺も顔を洗いに行くか」
ジャー ジャブジャブ
奉太郎「ふぅ、すっきりした」フキフキ
奉太郎「腹も減ったし朝飯にするか」
ガチャ
かほ「早かったわね折木君」
奉太郎「まぁな、それより腹が減った。朝ごはんにしよう」
かほ「あら偶然、私もそう言おうとしてたの」
-
かほ「私が準備してもいい?」
奉太郎「本当か、ありがたい」
かほ「泊めてもらったしこれくらい当然よ、卵焼きとか作ってもいいかな?」
奉太郎「ぜひともお願いします」
かほ「まかせて」
数十分後、テーブルの上には昨日のロールキャベツに加え、卵焼き、味噌汁、ツナサラダの3品の料理が追加されていた。
どれもとてもおいしそうだ
奉太郎「朝からいいものを食べさせてくれてありがとう」
かほ「いえいえ」
奉太郎「まぁ昼からはまたカップ麺になるだろうがな」
-
かほ「なんならお昼までいてあげようか?」
奉太郎「それは助かると言いたいところだが、帰れるうちに帰ったほうがいいんじゃないか?」
かほ「そうね、あとで電話貸してくれる?」
奉太郎「あぁ」
かほ「それとまたカップ麺食べるんじゃないかと思って、残った卵焼きとツナサラダをお皿にいれて冷蔵庫の手前の方に置いておいたわ、あとそぼろも作っておいたわ」
奉太郎「なんと、きっと将来かほさんはいいなお嫁さんになるな、ありがとう」
かほ「恥ずかしいからそういうこと言わないで、それより暖かいうちに食べましょ」
奉太郎「そうだった」
かほ・奉太郎「いただきます」
-
-
--
かほさんの料理はやはりどれもとても美味しく、朝から胃が満たされた。
かほ「・・うん、うんわかった。それじゃ」ガチャ
かほ「あと15分くらいで迎えにくるって」
奉太郎「よかったな」
かほ「改めてありがとう折木君」
奉太郎「いや、俺の方こそ助かった。おいしいご飯をありがとう」
かほ「いえいえ、とても楽しかったわ」ニコッ
-
奉太郎「俺もかほさんの意外な一面を沢山知ることができて面白かったよ」フフッ
かほ「私も折木君の意外な趣味がしれてよかったわ」フフッ
奉太郎「?」
かほ「ベットの側面」
奉太郎「なっ!?//」
かほ「これでお互い様ね」
奉太郎「俺の方が明らかにダメージがでかいんだが?」
-
かほ「他言はしないわ、それにああいう本がなかったらなかったらでそっちの気でもあるのかと思っちゃうし」
奉太郎「・・これは見つかってよかったといっていいのか?」
かほ「さぁ?」
そんな他愛もない話をずっとしていた。
プーッ!
かほ「あっ、迎えが来たみたい」
奉太郎「なんだ、もう来たのか」
かほ「まだいてほしかったり?」
奉太郎「ただ暇になると思っただけだ」
かほ「ふふっ、それじゃあまた学校でね」
奉太郎「あぁ、学校で」
ガチャ バタン
-
かくして、かほさんは無事に家に帰ることができ、俺も緊張の糸がほどけて一安心することができた。
しかしなぜだろう、何か物足りない感じがしてならない、・・まあ気のせいか
奉太郎「まだ12時か」
かほさんが作ってくれたお昼を食べるにはまだ早い時間である。
-
今日はこれで終わりです。あと学校パートを少ししたいのでもう少しだけおつきあいください
-
乙っ!
学校パート楽しみにしてます!
-
いいぞ。
-
乙
-
ばんちゃです。今日は夜までちょくちょくと更新していきます
-
次の日、昨日一昨日までの天気はどこへいったやら、空には雲1つなくまさに快晴であった。
奉太郎「ふあ〜」
眠い・・、今日俺は重い体を起こしていつもより30分早く家を出た。なぜなら普段と同じ時間に家をでると福部里志に出会う可能性があるからだ。
もし会ったとしたら一昨日のことを根掘り葉掘り聞かれるに違いない、どうせ放課後に色々聞かれるんだし、同じだろと思うかもしれないが、
朝からあいつのテンションに合わせるのは骨が折れるんだ。
奉太郎「まだ誰もいないか」
学校に到着し、自分の教室に行ってみるが、どうやら俺が1番のようだ
-
奉太郎「・・里志の為にここまでするんじゃなかった」
正直かなり暇である。
奉太郎「飲み物でも買ってきて本でも読んでよう」
そう思い教室をでると、隣の組に入ろうとしている女子生徒の姿が目に映った。
あちらもこちらに気が付いているようだ。
かほ「おはよう折木君、早いのね」
奉太郎「おはよう、今日はたまたまだ」
-
かほ「これからどこかに行くの?」
奉太郎「暇だから飲み物を買って本でも読む」
かほ「ふーん、私これから部室に行くんだけどよかったらくる?」
奉太郎「占い研・・、だっけか?」
かほ「そうそう、使われてない物置部屋みたいな教室なんだけどね」
奉太郎「ふーん、まあ暇だし行ってみるか」
-
かほ「じゃあついてきて」
かほさんについていくと、特別棟の3階にでた、そのままずっと奥に進んでいくと「占い研」とだけ書かれた張り紙が貼ってある
教室についた。位置でいうと古典部のちょうど真下になるか?
かほ「ようこそ占い研へ、入って入って」
奉太郎「失礼します」
-
ガラッ
奉太郎「おぉ・・」
かほ「なかなかいいところでしょ?座って座って」
占い研の部室は椅子がなく、敷いてあるカーペットの上に靴を脱いで座らせてもらう。
よく見るとひざ掛けや小さいヒーターなんかも置いてある。
かほ「ここの部活私1人だから好きに使わせてもらってるの、よかったら紅茶でも飲む?」
奉太郎「そんなものまであるのか?」
かほ「うん、放課後よくここで本を読みながらお茶してるんだ」
奉太郎「ほう、学校に自分だけのスペースがあるのはいいな」
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かほ「まあね、それで紅茶は?」
奉太郎「いただくよ」
かほ「ちょっと待っててね」
そういうとかほさんは部屋の隅にある電気ポットからお湯をだし紅茶を淹れはじめた。
というか電気ポットまであるのか、なんでもあるなここ。
かほ「はいどうぞ」
奉太郎「ありがとう」
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かほ「よかったらバウムクーヘンもどうぞ」
奉太郎「なんでもでてくるな」
かほ「もらいものが多くてね」
奉太郎「そういえば千反田もそんなこといってたな」
かほさんが淹れてくれた紅茶を口に含む
奉太郎「・・うまい」
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それにバウムクーヘンともよく合う
かほ「気に入ってもらえた?」
奉太郎「とても」ズズッ
かほ「それはよかった、もしまた朝早く来ることがあったらいつでもきてね」
奉太郎「かほさんはいつもあの時間に?朝苦手なんだろ?」
かほ「だからよ、ギリギリまで寝ようとすると必ず遅刻しちゃうから」
奉太郎「なるほどね」
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かほ「でもこんな早く来ても誰もいないから少し寂しいのよね」
奉太郎「それはたしかに」
この大きい学校で朝誰にも出会わないというのはさっきの俺もそうだが少し寂しい気持ちになる。
かほ「よかったら明日もどう?」
奉太郎「冗談か?」
かほ「結構本気」
奉太郎「・・まっ、考えておく」
かほ「ありがと」フフッ
奉太郎「まだ行くとは言ってないぞ」
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かほ「そうだけど一応ね」
なんでだろう、明日の朝もここにいる気がしてならない
奉太郎「はぁ、とりあえず紅茶のおかわりをもらってもいいか?」
かほ「はいはい」
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そうこうしているうちに時間も過ぎそれぞれの、教室へ戻ることになった。
奉太郎「しっかり鍵はしめておけよ」
かほ「わかってるわよ」ガチャ
奉太郎「んじゃいくかー」
かほ「あっ!」
奉太郎「どうかしたか?」
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かほ「いや、そういえば折木君に渡すものがあるんだけど」ガサゴソ
奉太郎「渡すもの?」
かほ「そう、一昨日のお礼に」
奉太郎「そんなのいいのに」
かほ「折木君がよくても私がだめなの」ガサゴソ
奉太郎「教室に置いてあるんじゃないのか?」
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かほ「あっ、そうだった」テヘッ
奉太郎「まったく・・」
かほ「時間もギリギリだし放課後渡すわね」
奉太郎「あぁ、といっても今日は古典部に行かなきゃなんだ」
かほ「じゃあ持って行くわ」
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奉太郎「えっ、いや俺がもらいにいくよ」
かほ「いいからいいから、それより急ぎましょ」
奉太郎「あ、あぁ」
もうどうにでもなれ
タッタッタ
かほ「ふぅ、なんとかセーフね」
奉太郎「疲れた・・」
かほ「それじゃ放課後にね」
奉太郎「あぁ、今日の授業はめんどくさいから早く放課後になってほしいな」
かほ「それならすぐなるから大丈夫よ」
奉太郎「?」
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放課後
奉太郎「今日は1日が早かったな」
里志「おーい、ホータロー部活行こうよ」ニヤッ
奉太郎「・・・そうだな」
教室をでて部室へ向かう、それにしてもさっきから里志のニヤニヤした顔が視界に
写るのだが、殴っていいか?
里志「それでちゃんと聞かせてくれるよね?」
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奉太郎「何をだ?」
里志「またまたすっとぼけちゃって!十文字さんのことだよ」
奉太郎「・・誰にもいうなよ?」
里志「こう見えて口は堅いよ」
奉太郎「はぁ、とりあえずここは人が多い、渡り廊下にでよう」
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とりあえず、また9時ごろに再開しますね
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おぅ!
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更新開始です
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里志にあの日のこと(一緒に寝たこと以外)を話す。
奉太郎「まぁ、そういうわけだ」
里志「それは大変だったね」
奉太郎「でもかほさんといて悪い気はしなかったな、意外と話しやすいし、料理はおいしかったし」
里志「へぇ、奉太郎がそこまで言うなんてね」
奉太郎「ふん、それよりそろそろ行くぞ」
里志「はいはい」
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里志「それにしても結構話し込んじゃったね」
奉太郎「だれのせいだと・・、伊原に怒られたらお前のせいだぞ」
里志「ははっ、大丈夫だよ大丈夫、・・・多分ね」
教室に入る前に「遅れてすまなかった」と言っておこう、遅れたのになにも言わなかったら
伊原に蹴りを入れられるかもしれない
奉太郎「よし、行くか」
里志「うん」
ガラッ
奉太郎「遅れてすまなかっ・・・た?」
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里志「遅れてごめん・・ね?」
教室に入ると千反田に伊原、そしてなぜかかほさんの3人が楽しそうに何かを話していた。
える「あっ、やっと来ましたね2人とも」
摩耶花「2人とも遅すぎ!」
かほ「こんにちは折木君」フフッ
奉太郎「な、なんでかほさんがここに?」
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かほ「だってお礼を渡しに来たら折木君いないんだもん、それでえると摩耶花さんと話してたの」
奉太郎「(そういえばそうだった)」
かほ「まぁいいわ、折木君も来たしさっさと要件を済ませようかしら」ガサゴソ
える「とりあえず折木さんと福部さんは座ったらどうですか?」
奉太郎「そうだな」
里志「そうだね」
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かほ「えっと・・、あったあった、まずはこれね」スッ
かほさんが手渡してきたのはお守りだった。さすがは神社の娘というべきか
奉太郎「お守りか、一体何の・・・」
かほ「恋愛成就」
奉太郎「・・・」
かほ「折木君もそういう年頃でしょ?頑張ってね」
奉太郎「余計なお世話だ」
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摩耶花「折木に恋愛・・、ぷぷっ」
奉太郎「(相変わらず失礼な奴だ)」
える「なんか想像つきませんね」
奉太郎「(こいつも大概だな)」
かほ「あとこれ、口に合うかわからないけど」スッ
奉太郎「チョコレートケーキか?」
里志「ガトーショコラだよ奉太郎」
奉太郎「どっちでもいいだろ、これかほさんが作ったのか?」
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かほ「うん」
奉太郎「かほさんが作ったなら美味しいだろ、あんなに料理うまいんだし」
里志「あっ」
かほ「あっ」
摩耶花「ん?」
える「えっ?」
奉太郎「・・・あっ」
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摩耶花「あんなに料理うまいんだし?」
える「折木さん、一体いつかほさんの料理をいただいたんですか?私、気になります!」
摩耶花「私もかな〜り、気になるわね」ギロッ
にらむのはやめていただきたい
里志「奉太郎、あきらめよう」ヒソヒソ
奉太郎「・・すまんかほさん」
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かほ「私はいいわよ、じゃあ私から説明するわね?」
かほさんはあの日のことを千反田と伊原に話した。もちろん一緒に寝たことは言っていないが
伊原はそれを聞くとまた俺をにらんできた。
摩耶花「あんたなにもしなかったでしょうね?」
奉太郎「失礼な、何もしていない」ムッ
摩耶花「ならいいけど」
える「いいですねお泊り・・、今度古典部でお泊り会をしましょう!」キラキラ
奉太郎「なぜそうなる・・」
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かほ「今話したことがすべてよ」
摩耶花「折木といて暇じゃなかった?」
かほ「ううん、一緒にいて結構楽しかったわよ?それに優しいし」
摩耶花「折木が優しい?」
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かほ「うん、また今度泊まり行っちゃおうかな」フフッ
里志「ずいぶん仲良くなったみたいだね2人とも」
かほ「えぇ、お前はいい嫁さんになるって言われた時は嬉しかったわ//」
奉太郎「おい!」
える「折木さんがそんなことを!」キラキラ
摩耶花「折木がそんなこというなんて・・、初めてじゃない?」
里志「僕の知ってる限りでは聞いたことがないよ」
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かほ「いっそのこと折木君のお嫁さんになろうかしら」
奉太郎「なっ!?//」
かほ「冗談よ冗談」フフッ
奉太郎「はぁ・・・」
かほ「それよりみんなでこのガトーショコラ食べましょ」
える「あっ、じゃあ私お茶を淹れますね」
かほ「手伝うわ」
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里志「大変だね奉太郎」
奉太郎「あぁ、さっきから心臓がバクバクしっぱなしだ、なんだこれは」
摩耶花「えっ!?折木それって・・」
奉太郎「なんだ?」ドキドキ
摩耶花「う、ううん!なんでもない(ま、まさかね)」
奉太郎「?」
里志「(なかなか面白い展開になってきたね)」
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える「みなさんお茶ですよー」
かほ「あとガトーショコラね」
里志「こいつはおいしそうだ」
摩耶花「本当ね」
奉太郎「いただきます」
かほさんの作ったガトーショコラと千反田のお茶の相性はまさに抜群で、かなりの数があったガトーショコラだが
あっという間にみんななくなってしまった。
里志「ふー、食べた食べた」
摩耶花「美味しかったわね〜」
里志「さて、みんなそろそろいい時間だし帰らないかい?」
える「あら、もうそんな時間でしたか」
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奉太郎「じゃあ帰るか」
かほ「そうね」
今日は疲れた、家に帰って早く寝よう
かほ「あっ、そういえば折木君」
奉太郎「ん?」
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かほ「折木君のお嫁さんになるっていうの、結構本気だからね」ボソッ
奉太郎「えっ!?//」
かほ「はやく帰りましょ」ガラッ
奉太郎「・・・」ドキドキ
里志「ホータロー、早く行くよー」
奉太郎「なぁ里志・・」
里志「ん?」
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奉太郎「さっきから胸の鼓動がうるさいんだが、もしかして病気か?」
里志「あぁ、それはかなり重度の病気だね、ただ病院は行かなくていいよ」ニッ
奉太郎「なんでだ?あきらかにおかしいぞこれは」
里志「そのうち治るよ、そしてその意味もすぐにわかるさ」
奉太郎「?」
里志「まぁ頑張ってねホータロー、僕は応援してるよ」
奉太郎「何のだよ」
里志「さぁね」
終わり
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とりあえずこれにておしまいです。
気が向いたらまた続きを書くかもしれません、それか新しい話になってるか・・
みなさんありがとうございました
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おつおつ
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よかったよ乙
続き希望
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良い青春
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これは珍しい組み合わせ
氷菓SSは久々だ
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ええな
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すごく良かった
乙!
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乙!
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