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やすな「ソーニャちゃーん。どこー?」
-
※怖いコピペ「きさらぎ駅」を中途半端にパクリました。許して
"
"
-
あるひ
ソーニャ(休日の内に近隣の地理を頭に入れておくか)
(いざという時のために役立つかもしれないからな)
てくてく
ソーニャ(あいつがいないと本当に気楽だな)
てくてく
ソーニャ(ん?こんな道もあるのか……変に曲がった道だな)
てくてく
ソーニャ(お、抜けたぞ……商店街の門か。寂れてるな。シャッターが閉まっている)
てくてく
-
人影「……」ぬっ
ソーニャ「!?」ビクッ
するっゴトッ
おかっぱマネキン「……」
ひょい
ソーニャ「あ……どうも」
(なんだ人形か)
ソーニャ(やすなに見えてしまった……)
(いかん…あいつに侵食されすぎてる)
(人形に驚いてケイタイをおとしてしまうとは……情けない)
てくてく
-
ソーニャ「え!?」
がばっ
ソーニャ(今の、人形だったよな)
ソーニャ「いない」キョロキョロ
ソーニャ「見間違えか?」
ソーニャ「……」
-
ソーニャ「…あれ?ここは何処の道だ?」
ソーニャ「いつの間にか全然知らない場所だ。確か商店街にいたのに。まいったな」
ソーニャ「誰かにきくか?いやしかし……」キョロキョロ
ソーニャ「だれもいない」チラッ
ソーニャ「……うどん屋とすし屋があるな、閉まっているが」
"
"
-
ほのぼの系じゃないのか…
-
張り紙〈ケーキ店この先20m〉
ソーニャ「とりあえず行って見るか。とにかく誰かいれば交番の場所をきけるだろ」
ソーニャ「しかし、さっきのは一体なんだったのか」
てくてく
ソーニャ「まあ考えても仕方がない」
てくてく
ソーニャ「せっかくの休日なんだ。幻影に惑わされないようにしよう」
てくてく
-
ソーニャ「……20m?」
ソーニャ「おかしい。ケーキ屋らしきものはなにもない」キョロキョロ
ソーニャ「通り過ぎたか?ちょっと戻ってみるか」
てくてく
ソーニャ「……」
てくてくてくてく
ソーニャ「ない。さっきのうどん屋と、すし屋もない」
ソーニャ「それどころか、さっきと町並みが変わっている」
ソーニャ「……どういうことだ?」
-
ピピピピヒ
ソーニャ「!」ビクッ
ソーニャ「携帯か」ホッ
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃ〜ん助けてー
-
ソーニャ「あいつも近くにいるのか?」
ソーニャ「まあ今はあいつの事は放っておこう」
ソーニャ「しかし、まっすぐ行ってまっすぐ戻ったはずなのに……」
ソーニャ「こういう時はまず住所だ。電信柱や家の前なんかに……」
ソーニャ「あった。……?」
-
〔や牛頭-11サみ淵巣14〕
ソーニャ「目の錯覚か……?」ゴシゴシ
ソーニャ「……」ジーッ
〔廃ツ3-忌歯マ身焼之37〕
ソーニャ「!」びくぅ!
ソーニャ「さっきと変わっている」
「どういうことだこれは一体」
-
ピピピピヒ
ソーニャ「……またメールか」
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ケーキ屋見つからないよ〜
道迷ったー!
-
ソーニャ「……どうやらかなり近くにいるらしいな」ゲンナリ
「まあいないよりはマシか」
ぽちぽち
メール
【to】やすな
----------------------------------
おまえこそ今どこにいるんだ
ソーニャ「……」ピッ
-
ソーニャ「……」
ピピピピヒ
ピッ
メール
【from】キカMャォフミ
----------------------------------
erufiagbofuerererfbaioerjfowerf
fawefbiawoebfiahwebiawebfiwehfbwe[
fawefbiwehrfweuifbhlenpwerfwe908-09fwe
ewf9we-089-9xdif-ds0if-0asi0df-sasd
asd9fu8a0-e9wir@3p2r4la3@p2,dsffsdf
dffse90fujejkpldm,sporrwe9u8t09we48rw0e9wer
fsd0f78-s9df-sd0fio-@w3r5l2krojwepr
-
ソーニャ「!!?」ビクッ
ソーニャ「お、おかしい。なぜこんなメールが来たんだ……」
「のろわれているのか……?」
ソーニャ「いやしかし、あいつからはメールが届いた」
「受信機能は問題ないんだ。それにすぐきた。つまりこのメールは」
ソーニャ「メールを送信できなかった、というメール……」
ソーニャ「そうだ。多分ケイタイの一部が壊れているとかなにかで……」
-
ソーニャ「……」
「まさか他の機能も?」ピポパ
prrrrrprrrrrrr……
……………
ガチャ
ソーニャ「!」
機械音声『この番号は現在、つかわれtおりまsん」
『もう一度番gをごkくn……tう……し……d……』
ツー・ツー・ツー
-
ソーニャ「くそう!」ピッ
ソーニャ「……つかえるのはメール受信機能と」
「もしかしたら電話も受ける事は出来るかもしれない」
ソーニャ「しかし住所の表示や町並みがコロコロ変わるのは」
「いったいどういうわけだ?」
ソーニャ……「なんでわたしがこんな目に」はぁー
-
誤字☓ソーニャ……「なんでわたしがこんな目に」はぁー
○ ソーニャ「……なんでわたしがこんな目に」はぁー
ソーニャ「しかたがない。とりあえず、駅の方を目指すか」
すたすた
ソーニャ「こちらから連絡がとれない以上、ケイタイは気にしても仕方がない」
すたすた
ソーニャ「しかし」
すたすた
ソーニャ「変わった町並みだ」
「進むごとに、まるで別の町を歩いているような気分になる」
すたすた
-
ピピピピヒ
ソーニャ「……あいつか」
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
電話もメールもできなーい!
ここどこー?・・・圏外?
ソーニャ「……こっちが聞きたい」はぁー
「気にせずすすむか」
すたすたすたすた
-
ソーニャ「……ん?向こうの方に線路が見えるな」
すたすた
ソーニャ「これに沿って歩けばどこか駅につくだろう」
すたすた
ソーニャ「……電信柱の住所」チラッ
〔きららぎ109-6〕
ソーニャ「よし。正常に戻ってるな。しかし、きらら木?聞いたことのない住所だ」
「だがまあ、さっきの意味不明なものよりかはマシか」
-
ピピピピヒ
ソーニャ「……またか」
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
きららぎってどこかな―?
ソーニャちゃんおしえてー?
線路わたっていけばどっかつくかなー
ソーニャ「……」イラッ
-
ソーニャ「しかし、今日は変な日だった」
すたすた
『おお〜〜い!おお〜〜〜い!!おお〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!』
ソーニャ「!」
「なんだ線路の方から声……?」
「あいつか? いや明らかに声が……」
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!』
ソーニャ「な!?」びくぅ!
(あっちの方……線路の上に……人……?)
(いやおかしい足が一本しかない。それに体がとても大きい)
-
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!』
ソーニャ「ヒィ!」
だだだだ
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!』
ソーニャ(こ、声が近づいてくる……!駄目だ振り向けない……)
『おお〜〜〜〜い!!!!』
-
ソーニャ(お、追いつかれる……そ、そうだ!)
(線路にいたのなら線路から離れれば……)
だだだだ
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!』
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!』
『おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い……』
『ぉぉ〜〜……〜〜……………〜〜〜〜〜…………』
-
ソーニャ「はあ、はあ。な、なんなんだまったく……!」
ソーニャ「……駄目だ。線路に沿って行くのは諦めよう」
「またさっきのがいるかもしれん」
ピピピピヒ
ソーニャ「……」
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
人!でっかい!こわ〜〜!!
ソーニャちゃんよりつよそう
-
ソーニャ「……のんきだな」
「しかし一体どこにいるんだあいつは」
「近くにいるのは間違いないのに」
キョロキョロ
ソーニャ「いないな。まったくこういう時に限って……ん?」
ソーニャ「民家がないぞ」
ソーニャ「いや、おかしいさっきまで住宅街にいたはずだ」
キョロキョロキョロキョロ
-
ソーニャ「いくらなんでもこんな急に……」
ソーニャ(怖い……)
ソーニャ「周りには原っぱと遠くに、山が見えるだけだ」
「こんなところあるのか……?いやあったとしても……」
ポンポン……チリン
ソーニャ「な、なんだ?今度は何の音だ。どこから聞こえてくるんだ?」
-
ソーニャ「少しづつ近づいてきている気がする」
「だ、駄目だ。とにかくここからはなれないと……!」
たったった
ポン……チリ…ン…
ソーニャ「少し離れたか……?くそっ何でわたしがこんな目に……!!」
ポン……チリ…ン…
ソーニャ「……なにか、周りにないか。どこか人のいそうな場所は」キョロキョロ
ポンポ……チリリ…ン
-
ソーニャ「ん?あれは……また線路か?さっきとは別のものだろうが……」
ポンポン……チリリン
ソーニャ(もしまた、変なものが出たら……いやしかし)
ポンポン……チリリン
ソーニャ「お、音がまた近づいてきている……!」
「行くしかない、のか……」
-
ソーニャ「……」
スタスタスタ
ポンポン……チリリン
ソーニャ「……!」
スタスタスタ
ポンポンポン…チリリリン
ソーニャ「!!」
たったった
ポン ポン ポン ポン チリリリン
ソーニャ「!!!」
だだだだだだ
-
ソーニャ「……せ、線路か」ゼーゼー
ソーニャ「まだ太鼓の音が聞こえてくる気がする……。急ごう」
ソーニャ「……」
スタスタスタスタスタスタ
ソーニャ「……この線路の先に本当に駅なんてあるのか?」
「これだけ歩いても民家の一つどころか家一軒見えない」
スタスタスタ
ソーニャ「いやしかし、他に道が無い以上……ん?」
スタスタスタ
-
ソーニャ「向こうに見えるのはトンネル、か?」
ソーニャ「……」
スタスタスタ
〔伊佐貫トンネル〕
ソーニャ「確かにトンネルだ」
「……暗くてよくは見えないが、先に民家もあるかもしれない」
-
ポンポンポン……チリリリン
ソーニャ「!!」
ソーニャ「ま、また太鼓の音が聞こえる……!電車が通るかもしれないし走っていこう」
たったったった
ソーニャ「……」
たったったったった
ソーニャ「……よし、抜けたな」ハァハァ
-
ソーニャ「民家も見えるし、たぶん駅もこの先にあるだろう。よかった」
スタスタ
ソーニャ(……いつのまにか真っ暗だ。さっきまで明るかった気がしたが)
スタスタ
ソーニャ「しかし疲れた……はやくどこかで休みたい」
スタスタ
男「大丈夫ですか?」
ソーニャ「え?」ビクッ
-
男「驚かせてすみません。迷っているみたいだったから」
ソーニャ「あ、いや」
男「この辺は迷う人が多いんですよ。変な道多かったでしょう」
ソーニャ「確かに……」
-
男「良かったら送っていきましょうか?駅まではまだ遠いですよ」
「あっちに車がとめてありますから」
ソーニャ「……」
男「……どうされますか?」
「歩いてゆくなら最終電車に間に合うか微妙なところですが」
ソーニャ(もうそんな時間に……?)
ピピピピヒ
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
夜はちかんが多いから
おとこのひとにはついていかないほうがいいよね。ね?
ソーニャ「しらねえよ」
男「?」
-
ソーニャ「あ、いや。悪いが歩いていくことにする」
男「そうですか。じゃあ車の方へ」
すたすた
ソーニャ「……え?」
男「いやぁ本当に多いんですよこの辺」
「あ、車の中に飲み物ありますよ。お菓子も。のど渇いたでしょう」
すたすた
ソーニャ(この男は何を言っているんだ?)
-
男「さっ、乗ってください。遠慮なさらずに」
がちゃ
ソーニャ「……」
男「……」
男「いやーしかし、この時間だともしかしたら電車無いかもしれませんよ」
「その場合は近くのホテルに泊まったほうがいいかもしれません」
「確か駅に一軒ビジネスホテルのようなものがあったはずですよ。あっ飲み物どうぞ。」
ソーニャ「!」ゾクッ
-
男「ところで最近嫁がうるさくてねぇ」
「あなたちゃんと子供の面倒見てください、とか」
「無駄遣い減らしてください、とかね。ははは全く参ったもんですよお菓子もどうぞ」
ソーニャ(に、逃げよう……ゆっくり音を立てないように)
そろーりそろーり
男「え?駅はこっちの……じゃないんじゃ…山…かって?」
「いや…の辺りは結構……が入り組んでいるんですよ」
「ちょっと…道になるけど…の方から行ったほうが早い……」
-
ソーニャ「……」
そろーりそろーり
男「ところでね……で……なんですよ」
「おかし……デね……ダヨ」
「ソレニ……」
ソーニャ(よし、十分離れた。走ろう)
たったったった
-
ソーニャ「……あ、危なかった」ハァーハァー
「ついていったらどうなっていたことか」
ソーニャ「……」グスッ
ソーニャ「行く。このまま線路に沿ってまっすぐ行けば駅につく。きっと。きっと」
ソーニャ「…………」
すたすたすたすた
-
ソーニャ(もしかしたらこのままもう駅にはつかないかもしれない……)
すたすたすたすた
ソーニャ(だったら向こうの民家を訪ねて……いや人に話しかけないほうがいいかもしれない)
(そういえばあいつはどこにいるんだろう……?すぐ近くにいるはずなのに)
(おかしい。おかしいんだ。こんなことあっていいはずが……)
すたすたすたすた
ソーニャ「ん?」ピタッ
-
ソーニャ「向こうに見えるのは交番……か?」
ソーニャ「…………行ってみよう」
すたすたすた
〔きららぎ派出所〕
ソーニャ「……すみません」ガラッ
ソーニャ「……誰か、いませんか?」
ソーニャ「だれか……」
-
「はーい」
どたどたどた
警官「どうされましたか?」
ソーニャ「実は、道に迷ってしまって……」
-
警官「お名前は?」
ソーニャ「え?」
警官「とりあえず、名前を教えてください」
ソーニャ「あ、はい。いや……」
-
ソーニャ(わたしのなまえって、なんだったっけ?)
警官「どうされましたか?お名前は?」
ソーニャ「あ、いや……」
ソーニャ(バカな、自分の名前を忘れるなんて……)
(あいつじゃあるまいしどうしたらどうしたらどうしたら)
-
ピピピピヒ
ソーニャ「!」
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃん!交番!やった!
-
ソーニャ「……そ、ソーニャです」ほっ
警官「そうですか。じゃあ道をお教えしますね」
「あちらの方に戻る駅がありますから」
ソーニャ「戻る駅?あのちょっと待ってください」
警官「……?」
ソーニャ「戻れなかったら、どうなるんですか?」
-
警官「?」
ピピピピヒ
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
どうしよう。わたし自分の名前わからない
ソーニャちゃん。どうしよう……
-
ソーニャ「名前がわからないと駅に案内はしてもらないんですか?」
警官「お名前をもらえない時は案内しないことになっています」
「そういう決まりなんです」
ソーニャ「……戻れなかったらどうなるんですか?」
警官「……」
-
ピピピピヒ
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
どうしよう
名前わからないっていったらおまわりさん
どっかいっちゃった。
どうしようソーニャちゃん
どうしよう
-
ソーニャ「……どうなるんだ」
警官「……もしお友達も迷ってるんだったら」
「つれてきて頂ければ一緒にご案内します」
ソーニャ「え?」
警官「着信音がなっている間はまだ間に合いますから」
ピピピピヒ
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
外でたら空へんになっちゃってるよ
ソーニャちゃんわたしどうしよう
ソーニャ「……くそぅ!」
ガラッ
たったったった
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
線路なくなっちゃってる
家もみえなくなってる
ソーニャちゃんどうしよう
ソーニャ「……」
たったった
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
いまどこあるいてるんだろ
ソーニャちゃん不安でたまらないよ
ソーニャ(このメールはさっき出されたものじゃない)
たったったった
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃんメール返事ちょうだい
どうしてメール、見てくれないの?
ソーニャ(もっとずっと前に出されて届かなかったものだ)
(わたしが届くせかいにいなかったから届かなかったんだ)
たったったった
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃんどこ?
わたしもうよくわからなくなってきた
ソーニャ「やすな!どこだ!」
たったったった
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
だめ……もう電池切れちゃう
ソーニャちゃんわたしもうだめかも
ソーニャ「やすな!」
たったったった
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
くそぅくそぅ!なんで返事くれないんだ!
ソーニャちゃんのばーーーか!
ソーニャ(……ん?)ピタッ
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ばーかソーニャちゃんのばーか
ソーニャ(ここは最初の、うどん屋とすし屋があった……)キョロキョロ
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
……ソーニャちゃんのばーか
ソーニャ(間違いないこの張り紙……確かあの時)
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃん
ここがどこだかわかりました
ソーニャ(やすなに似た人形が……)ばっ
-
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
さようならソーニャちゃn
-
ソーニャ「!」
「あったこれだ」
おかっぱマネキン「……」
ソーニャ「やすな。わたしだ。わかるか?」
おかっぱマネキン「……」
-
「ソーニャちゃん?なにしてるの?」
ソーニャ「え」
やすな「もしかして人形にはなしかけてるの?こわっ」
ソーニャ「は?」
-
やすな「そんなにわたしにあいたかったの〜?」プププ
「寂しがりやさんだな〜ソーニャちゃんはまったくもぅ〜」ニヤニヤ
ソーニャ「バカ!ここがどこだかわかってんのか!」
やすな「えーーとどこだっけ?」
ソーニャ「おい……」
-
やすな「いやーなんか記憶が全然ないんだよねー」
「気がついたらソーニャちゃんがー」
「に、にに人形に〜ククッは、は、はなしかkあっはははは!」
ソーニャ「……」ビキビキ
やすな『やすなわたしだわかるか?』キリッ
「ひゃーはっはっはっは!」
-
ゴキキッ
やすな「す、すいません……」
ソーニャ「いいからはやく帰るぞ」
スタスタ
やすな「あっまってよソーニャちゃーん」
タッタッタッタ
-
交番前
警官「お名前は?」
ソーニャ「こいつがやすなだ」
やすな「こっちがソーニャちゃん」
警官「……このままふりかえらずまっすぐいってください」
「駅が見えたら電車に乗って、知っている駅につくまでは降りないでください」
ソーニャ「わかりました」
やすな「ありがとうございます」
ガラッ
-
やすな「……ソーニャちゃん、振り向いちゃおっか」
ソーニャ「振り向いたら殺す」
やすな「嘘うそ。あっ駅見えてきたよ」
「やっと帰れるねソーニャちゃん」
ソーニャ「なんだ記憶がないんじゃなかったのか」
やすな「そういえばそだね」
「なんで『やっと』っていったんだろわたし」
-
ソーニャ「……電車きたぞ」
やすな「あ、ほんとだ」
ぷしゅーガラガラガラ
がたんごとん……がたんごとん
-
やすな「……」
ソーニャ「……」
やすな「そういえば、ソーニャちゃん」
ソーニャ「……ん」
やすな「いろいろありがとね」
-
ソーニャ「いや、わたしも……」
やすな「あ、なんか眠くなってきちゃった。ついたらおこしてね」
ソーニャ「……やだよめんどくさい」
やすな「Zzz」
ソーニャ「寝るのはやいな……」
ソーニャ「ん?またトンネルか……嫌になるな」
ソーニャ「わたしも、眠く、駄目だ疲れて……」グゥ
-
『ソーニャちゃん、ソーニャちゃん』
ソーニャ「ん……?」
やすな「なに寝てるの?授業終わっちゃったよ」
ソーニャ「あれ……さっきまで電車に……」
やすな「電車?何寝ぼけてるの?」
ソーニャ「夢だったのか……」
-
やすな「夢?そういえば私も昨日夢見たよ」
ソーニャ「え?」
やすな「怖い人に追っかけまわされたり、暗い道を歩いたり」
「ソーニャちゃんも出てきたよ!」
ソーニャ「そうか……」
-
やすな「怖い夢だったなぁ。一度なんてわたし死んじゃうかと思ったもん」
ソーニャ「……」
やすな「なーんてね。でも結構楽しかった気もする」
やすな「ところでさ、ソーニャちゃん!」
「最近電車の怪談があるの知ってる?」
「『きさらぎ駅』っていうんだってー今度調査しにいこうよー!」
ソーニャ「……絶対にやだ」
おわり
-
乙
-
おつ
またたのむ
"
"
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