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フリーザ「私の戦闘力は53000です」
-
ナメック星にて──
フリーザはドラゴンボールの願いの叶え方を聞き出すべく、ネイルと対峙していた。
ネイル「はああああ……!」グゴゴゴ…
フリーザ「ほう、これはすごい! 戦闘力42000まで上がりましたよ」ピピ…
フリーザ「部下に欲しいぐらいですよ」
フリーザ「では参考までに、この私の戦闘力数をお教えしましょうか」
フリーザ「私の戦闘力は53000です」
ネイル「な……!?」
フリーザ「もちろんフルパワーで戦うつもりはありませんから、ご心配なく……」
"
"
-
フリーザ「そうだ、さらに左手だけで戦ってあげましょう!」
フリーザ「そうすれば少しは楽しめるかもしれませんしね」
ネイル「くっ……ほざけえっ!」
バシュッ!
ネイル「はああああっ!!!」ビュオッ
バキィッ!
フリーザ「ぐっ……!?」ヨロッ…
ネイルの手刀をわざと喰らったフリーザがよろめく。
-
ネイル「だああっ! だだだっ! はあああっ!」
ガガッ! ドガガッ! ガガッ!
フリーザ「ぐっ! ぬっ! つおおっ!」
ガガッ! バキッ! ズガガッ!
ネイル「だあっ!」
ドゴッ!
フリーザ「ぐうっ! ──でやっ!」
バキィッ!
フリーザの右拳がネイルを打った。
ネイル「……左手だけで戦うんじゃなかったのか?」
フリーザ「サービス期間は終わったんですよ……」
-
フリーザ「では、仕切り直しといきましょうか!」
ネイル「だあああっ!」
ガガガッ! ドガッ! バババッ!
ズガッ! ズドドドッ! ドガッ!
フリーザ(くっ……お、おのれ!)
フリーザ(フルパワーでないとはいえ、私をここまで手こずらせるとは……!)ザッ…
ネイル「!」
-
フリーザ「やりますね……さすがは戦士タイプのナメック星人です」
フリーザ「いいでしょう。ならば、フルパワーで戦ってさしあげましょう!」
フリーザ「はああああ……!」
グゴゴゴゴ……!
ネイル「ぐ……!」
フリーザ「ほっほっほ……。もはや、あなたに勝ち目はありませんよ!」
ギュオッ!
フルパワーとなったフリーザが迫る。
"
"
-
ネイルさんかっけー!
-
バキィッ!
ネイル「ぐあっ……!」
フリーザ「さぁ、まだまだ飛ばしますよ!」
ガガガッ! バキィッ! ドゴッ!
ズガガガッ! ドドドッ! バキィッ! ガガッ!
ネイル「ぐっ……!」ザザッ…
フリーザ「ふふふ……実力の差があらわれ始めたようですね」
フリーザ「さぁ、ドラゴンボールの願いの叶え方を教えなさい!」
-
ネイル(こうなったら、やるしかない……!)
ネイル(まだ私もさほどダメージを負っていない今なら──)
ネイル(気力を振り絞ればフルパワー以上の力を一時的に出すことができる!)
ネイル(どこまでもつか分からんし、下手すれば今より状況が悪化するが──)
ネイル(賭けるしかあるまい!)
ネイル「ぬああああ……!」ズゴゴゴゴ…
フリーザ(なにっ!? 戦闘力が50000近くまで上がっただと!?)ピピピ…
ネイル「いくぞ、フリーザッ!」
バシュッ!
最後の賭けに出たネイルが突撃する。
-
ネイル「だああああっ!」
ガガガッ! ズドドドドッ! ドガガッ!
ガッ! バキッ! ドゴッ! ガッ!
フリーザ「おのれぇ……!」
バキィッ! ズガガガッ! ドッ! ドガガッ!
バシィッ! バババッ! ガッ! ガガガッ!
フリーザ(ナメック星人ごときがこれほどのパワーを発揮するとは……!)
フリーザ(こうなったら……仕方ありませんね!)
-
フリーザ「ほっほっほ……どうやら私の変身をお見せする必要があるようですね」
ネイル「な……変身だと!?」
ネイル「ま、まさか……さらにパワーが上がるというのか!?」
フリーザ「……サイヤ人のように不必要にパワーは上がりませんよ」
フリーザ「ただ姿が変わるだけだ! 圧倒的にな!」
ボンッ!
ネイル(防具を弾き飛ばした!?)
フリーザ「ほああああ……!」ゴゴゴゴゴ…
フリーザの肉体が巨大化する。
-
フリーザ「こうなったら、もう前ほどは優しくないぞ……」
フリーザ「死ねっ!」
ネイル「くっ!」
ドドドドッ! ドガッ! ドガガッ! バキッ!
ズギャッ! バババッ! ドッ! ズドドッ!
フリーザ(ぬうっ! さっきまでと大して変わらないだと!?)
フリーザ「……ならば、もう一段階変身するとしよう!」
ネイル「なにっ!?」
フリーザ「かああああ……!」ゴゴゴゴゴ…
ネイル(今度は……まるで化物のような姿になっていく!)
さらなる変身を遂げたフリーザ。
-
フリーザ「お待たせしました……。では恐怖のショーを再開しましょうか……」
フリーザ「ひゃあ!」ギュオッ
ネイル「だああっ!」ギュオッ
ドゴォッ! ガガガッ! バキィッ! ズガガガッ!
ドドドッ! ドギャッ! ガガッ! ズドドッ!
フリーザ「粘りますね……ならばこれはよけられますか!? ──ひゃあ!」バシュッ
ズドッ!
ネイル「ぐっ!」
-
衝撃波を連続で浴びせるフリーザ。
フリーザ「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ……!」
ズドドドドドド……!
ネイル「はあっ!」ギュンッ
フリーザ(強引に抜け出しただと!?)
ネイル「だあっ!」
ドゴォッ!
フリーザ「ぐぐっ……!」ドザッ…
フリーザ「なるほど……どうやら最後の変身をお見せするしかないようですね」
フリーザ「うおおおお……!」ゴゴゴゴゴ…
ズオッ!!!
ついにフリーザが最終形態となる。
-
フリーザ「待たせたね……」
フリーザ「地獄以上の恐怖を見せてあげるよ……ナメック星人」
ネイル「……来い!」
ネイル(体よ、もう少しだけもってくれ!)ズキッ…
ネイル「はああああ……!」
ゴゴゴゴゴ……!
フリーザ「きえええっ!」
ネイル「だあああっ!」
ドドドドッ! ズガッ! バキィッ! ドドッ! ズドォッ! ガガガッ!
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フリーザ「ぐっ……このっ!」
ネイル「ナメックの誇りを……見せてくれるっ!」
ガガガッ! ドッ! ズドドッ! ガキィッ! バババッ!
ピシュンッ! ズドォッ! ピシュンッ! ズガガガッ!
ドドッ! ガゴッ! ドカカッ! ガッ! ドッ! バチィッ!
ピシュンッ! ピシュンッ! ズドドドッ! ズドォッ! ドゴォッ!
ガガガッ! ガッ! ドゴォッ! ズドォッ! ドゴォッ!
最終形態となったフリーザ、食い下がるネイル。
死闘はいつまでも続いた。
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ネイル「ハァッ……ハァッ……!」
フリーザ「ハァ……ハァ……」
フリーザ「やるね……」
フリーザ「途中、空が暗くなったこととかがどうでもよくなるぐらい楽しかったよ」
ネイル「私もだ……」
ネイル「戦いは好きではないが……私としたことが楽しんでしまっていた……」
フリーザ「少し……休憩しないか?」クイッ
ネイル「ああ……」
-
ネイル「フリーザ……実はな……」
フリーザ「なんだい?」
ネイル「私はお前をここで食い止めるためだけに戦っていた……」
ネイル「ようするに、私の役目は時間稼ぎだったのだ……」
ネイル「ちなみにさっき空が暗くなったのは……」
ネイル「だれかがドラゴンボールで願いを叶えたためなのだ……」
ネイル「最長老様は亡くなられたが……おそらく願いを一つや二つは叶えただろう……」
フリーザ「なんとなく……そんな気がしていたよ、ナメック星人」
フリーザ「いや……ネイル」
ネイル「!」
-
フリーザ「君のようなすばらしい戦士と戦うことができた……」
フリーザ「ボクはもう、満足さ……」
ネイル「…………」
ネイル「フリーザ、お前の願いを叶えられなかったことへのせめてもの詫びに……」
ネイル「私をお前の部下にしてくれないか?」
フリーザ「ふふ……悪いけど、えんりょしとくよ」
ネイル「そ、そうか……」
フリーザ「君とは上司と部下ではなく、友達になりたいからね」
ネイル「フリーザ……!」
フリーザ「よろしく頼むよ、ネイル」
ネイル「ああ……よろしく!」
激しい死闘の末、二人の間に新しい絆が生まれていた。
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ネイル「さて、これからどうする……?」
フリーザ「そうだね……」
フリーザ「できれば、いまいましいベジータたちを始末したいんだけど……」
ネイル「それは……難しかろう」
ネイル「パワーを感じられる私には分かるのだ」
ネイル「ギニュー特戦隊、とかいう集団と戦ってから奴らはパワーを増している」
ネイル「特にベジータというサイヤ人には我々二人がかりでもかなうまい」
フリーザ「そうだよね……」
すると──
-
二人のもとに、一人の戦士が降り立った。
スタッ!
ピッコロ「何者だ、お前たちは?」
ピッコロ(一人はナメック星人……。もう一人のこいつは、フリーザ、か……?)
ピッコロ(いや、ナメック星人と仲良く話しているわけがないから……違うか)
フリーザ「おや……まだナメック星人の生き残りがいたのかい」
ネイル(そうか、地球人たちの願いはこの者の蘇生か……)
ネイル(なるほど、かなりのパワーを秘めているな……)
ネイル「!」ハッ
-
ネイル「お前……私と融合しろ!」
ピッコロ「なに、キサマと?」
ネイル「お前と私が融合すれば、お前は凄まじいパワーを得られるぞ!」
ピッコロ「融合……!?」
ピッコロ「ありがたい申し出だが、俺は俺のままでいたいんでな……断る」
ネイル「心配するな……私はただのきっかけにすぎん」
ネイル「それに今のお前では、ベジータというサイヤ人には勝てんぞ」
ピッコロ(たしかに……そうかもしれん)
ピッコロ「……どうすればいいんだ?」
フリーザ(ネイル……! ボクを差しおいて融合だなんて……ひどい!)
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ネイル「まず、私がお前の体に手を置く」
ネイル「そうしたら、お前は私に融合するイメージで気を高めるんだ!」
ネイル「そうすれば……私はお前の中に吸い込まれ、融合する!」
ピッコロ「なるほど……分かった」
ネイル「では、やってくれ」スッ…
ピッコロ「はああああ……!」ズオオ…
ギャウッ!!!
フリーザ(ああっ……ネイル!)
-
しかし、残っていたのはピッコロではなく──
ネイル「ふ、ふふ……ふははははっ!」
ネイル「すばらしいパワーだ!」
フリーザ「ネイル! よかった、ボクを見捨てたんじゃなかったんだね!」
ネイル「当たり前だろう、フリーザ。お前を見捨てたりなどするものか」
ネイル「これこそ狙い通りだ、あいつのおかげで大幅にパワーアップできた……」
フリーザ「すごい……すごい迫力だよ!」
フリーザ「なんとなくだけど、戦闘力100万以上はある気がするよ!」
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ネイル「さてと……ではお前の敵を始末しにいくとするか」
ネイル「どうやら奴ら、ポルンガが消えた後はお前を待ちかまえているようだが」
ネイル「今の私ならたやすく倒せるはずだ!」
ネイル「しかしフリーザ、お前では私が全力で飛ばしたらついてこれまい」
ネイル「だから……一番抱えやすい、最初の形態に戻ってくれないか」
フリーザ「やれやれ仕方ないね……」
シュゥゥゥ……
フリーザ「戻りましたよ、ネイルさん!」
ネイル「よし、行くぞ!」ボウッ
ギャウッ!
最初の形態となったフリーザを両腕に抱え、ネイルが全速力で飛ばす。
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あっという間に、フリーザの宇宙船近くまでたどり着いたネイルたち。
フリーザ「ほっほっほ……。すばらしいスピードでしたよ、ネイルさん」
ネイル「ナメック星に残るパワーは、あと五つ……」
ネイル「他はなんとかなるが、お前の宇宙船の中にいる者は危険な予感がする」
ネイル「だが、さほどパワーを高めていない今ならやれるはず!」
ネイル「はあっ!!!」
ズオッ!!!
フリーザの宇宙船に向けて、ネイルが特大のエネルギー波を放つ。
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悟空(なんだっ!?)コポコポ…
ズアォッ!!!
グゴゴゴゴ……!
ネイル「よし、うまくいった……。宇宙船ごと消し飛んだようだ」
ネイル「傷を回復していたようだが、不意を突かれてはどうしようもあるまい」
フリーザ「さすがネイルさんですね」
ネイル「さて……残る四匹を始末しにいくとするか!」
-
さらに、少し離れた場所にいたベジータたちのもとに向かうネイルとフリーザ。
ベジータ「来やがったな、フリーザ……待ちくたびれたぜ」
ベジータ「不老不死にはなれなかったが、せめてキサマだけはぶっ殺してやる!」
悟飯「こ、来いっ!」
クリリン(今の俺たちにとって、フリーザの気は大して高いもんじゃない……)
クリリン(あのネイルって奴も加わってくれれば絶対に勝てる!)
クリリン(ところで、悟空の気が消えちまったけど……あいつどうしたんだ?)
クリリン(さっきの爆発となにか関係があるのか……!?)
デンデ「ネイルさん、一緒にフリーザを倒しましょう!」
ネイル「……悪いな、デンデ」
デンデ「え?」
フリーザ「あなたたちを始末するのは、私の友であるネイルさんですよ」ニコッ
-
ネイル「はあっ!」ズオッ
ドオォォンッ!
デンデ「な、んで……」ドサッ…
エネルギー波で死体と化すデンデ。
ネイル(これで体力回復はできない……残りは一気に潰す!)
クリリン「おっ、おい! なんで仲間を──」
ネイル「つあっ!」ギュオッ
ボキィッ!
クリリン「ぐ、は……」ドサッ…
蹴りで首の骨を折られ、クリリンもあえなく死亡した。
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悟飯「クリリンさ──」
ネイル「ずあっ!」バッ
ボウッ!!!
パラパラ……
怒る暇もなく、悟飯も消し飛ばされてしまった。
ベジータ(カカロットのガキも一瞬で消されたか……)
ベジータ(なんでナメック星人がフリーザの味方を……!?)
ベジータ(いや、なんでたかがナメック星人があれほどの戦闘力を……!?)
ベジータ(く、くそったれめ!)
ベジータ(せめてあと一度死の淵から回復すれば、ヤツを超えられたかもしれんのに!)
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ベジータ「こうなりゃ、せめてフリーザを道連れに──」ギュンッ
ガシッ!
ネイル「フリーザに手を出す者は……私が許さん!」
ドボォッ!
ベジータ「ぐほっ!」ゲボッ…
ネイル「消えろ!!!」バッ
ドウッ!!!
パラパラ……
ベジータもまた、空に散った。
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フリーザ「おみごとです!」
フリーザ「ですが、もっとじわじわなぶり殺して下さってもよかったんですよ?」
ネイル「長引かせると、やっかいなことになりそうだったんでな……これでいい」
ネイル「それに……こんな下らん戦いはとっとと終わらせて」
ネイル「お前と楽しい時間を過ごしたかったしな……」ニヤ…
フリーザ「ネイルさんったら……」ニコッ…
ネイル「フリーザ、一緒になろう」
フリーザ「はい……喜んで」
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フリーザ「ですが……少々不安なこともあるのです」
フリーザ「地球人たちの報復があるかもしれませんし、私のパパもどう動くか……」
ネイル「なに、心配することはない」
ネイル「まず、私が子供を産む。パワーアップした今なら、かなりの数を産めるはずだ」
ネイル「そうすれば龍族の素質がある子供も必ず産まれる」
ネイル「あとはドラゴンボールを作らせ、我々を不老不死にしたあと」
ネイル「環境のよい、誰も追ってこれないような星……いや空間に移れるよう願おう」
ネイル「そして、ずっとずっと暮らすんだ」
ネイル「二人きりでな……!」
フリーザ「……ええ、そうしましょう!」
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ネイルの計画は無事狙い通りに進み、
ネイルとフリーザは遠い遠いどこかの世界へと消えた……。
なお、地球の神は健在なので、地球のドラゴンボールでムーリたちが蘇ったことで、
ネイルに殺された悟空たちやサイヤ人との戦いで死んだ者も生き返ることができた。
彼らには、人造人間との新たな戦いが待っている。
もっともネイルとフリーザにとって、そんなことはどうでもいいことである。
彼らは今もどこかで、二人きりで幸せに暮らしているのだから……。
〜 おわり 〜
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どうしてこうなったwww
-
ピッコロェ・・・
-
ピッコロさん可哀想
-
フリーザ×ネイル
アリだと思います
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なかなか滅茶苦茶だが面白かった
-
でもこれ戦闘力1割なら
基本:53000
第二:100000
第三:150000
第四:200000
50%:600万
MAX:1200万
くらいで最終形態からなら悟空が10倍界王拳でも使わなければ負けないはずなんだけどなって言っちゃいけない
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一億五千万はまじめに考察するとありえない
"
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