■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■

イケメン「ナイスガイへの道」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/17(日) 23:42:46 F4nxTUrk
僕の名前はイケメン。

192センチの身長。

端正な顔立ち。

はっきり言って、モテる!

しかし、この外見しか見ない、女達に色々されて、少しずつ、女性恐怖症になっている。

こんな性格を直すべく、僕はナイスガイを目指すことにした!


"
"
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/17(日) 23:46:16 F4nxTUrk
高校二年の春。

僕は転校することになった。

新しい街。新しい学校。新しい出会い。

僕のナイスガイへの道は正にここから始まる!


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/17(日) 23:51:26 F4nxTUrk
転校初日。正に地獄だった。

僕の姿を見た途端、女子共がキャーキャー騒ぎ始めた!

勘弁してくれ、恐怖症に拍車がかかりそうだ…。

休憩時間はもっと地獄だった。

転校生と言うこともあり。多数の生徒に取り囲まれ、質問攻めにあった。

僕はこの、囲まれるのは得意ではない。

ダメだ。気分が悪くなってきた…。


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/17(日) 23:55:07 F4nxTUrk
そんな時、素晴らしい出合いがあった。

颯爽と表れ、その地獄から僕を救いだしてくれた。

「大丈夫か?気分悪そうだったから、無理矢理連れてきた、スマン」

彼は、初対面の僕を気遣ってくれた。

彼の名は、男。

まさにナイスガイだった。


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/17(日) 23:57:15 F4nxTUrk
先に言っておく。

僕はノーマルだ。ホ○ではない。

女性が好きだから、恐怖症を克服したいのだ。


この日から、男君は、僕の目標になった。


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/18(月) 00:04:40 Fa.JOS.w
転校初日の放課後。

屋上に呼び出された。

イヤな予感しかしない。

渋々、屋上に行くと、一人の女生徒が待っていた。

黒髪で、大人しそうな印象だった。

名前は、女というらしい。

なかなか、可愛らしい娘だ。

その可愛らしい娘は、上着の裾をくるくると触りながら、告白してきた。

ちょっとまて。合って数時間で告白されたのは始めてだ。

勿論、丁寧にお断りした。

彼女はショックを受けた様子もなく、さらっと帰って行った。

いかん、胃がキリキリと痛みだした。


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/18(月) 00:10:24 Fa.JOS.w
次の日。僕が彼女をフッた事が噂になっていた。

あの時、誰かが見ていたらしい。

しかも、噂の内容は、女を誹謗するものだった。

確かに、初日に告白するのは、如何のものかと思うが、それを誹謗するのは、間違っている。

僕は抗議することにした。

しかし、先に、男君が一喝した。
クラスは静まり、その時から、噂はなくなった。

なんて素晴らしいんだ!男君は!

彼の事を、心のなかで、ナイスガイ男君と呼ぶことにした。


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/18(月) 13:24:48 dB5qn4hs
ナイスガイ男君とつるむようになって、もう一人と仲良くなった。

名前は友というらしい。

友はなかなか低音ボイスで渋い声をしている。

友の事はこれからイケボ友と呼ぼう。

目標とする人物と、愉快な友人を得て、面白い学生生活になりそうだ!

このままの勢いで、恐怖症を克服してしまおう!


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/18(月) 19:54:16 dB5qn4hs
そう思った翌日。

またしても、数人の女生徒に告白された。

付き合うつもりはないので、皆には申し訳ないが、丁寧にお断りした。

なかには号泣する娘もいて、正直、しんどい。

そんなとき、イケボ友がゲーセンに誘ってくれた。

その場には、ナイスガイ男君もいた。

その日は男三人で遊んだ。

ん?なにか、ナイスガイ男君の後にいたような気がするが、きのせいだろう。


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 20:29:32 nGftAnRU
ゲーセンから、家に帰って思い返す。

ナイスガイ男君の後は確かに何かいた。

仔犬のような印象はあったのだが、ナイスガイ男君の後に隠れて、良くは見えなかった。

けど、あれは、女の子だったような。

気のせいだろか。


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 20:32:07 nGftAnRU
次の日。

イケボ友に屋上に呼び出された。

ん?

今は、イケボ友の後に何かいる。

あれは、昨日の仔犬?


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 20:36:39 nGftAnRU
イケボ友から、紹介された。

彼女はナイスガイ男君の幼馴染みの女の子で、名前は幼と言うらしい。

仔犬ではなく、女の子だったのか。

しかし、幼と言う娘。

仔犬。まさにその例えが合う、小さくて、可愛らしい娘だ。

今もイケボ友の後でぷるぷると小さくふるえている。


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 20:39:54 nGftAnRU
そうだ、幼さんに見とれている場合ではない。

イケボ友に用事を聞く。

イケボ友は驚くべき内容をつげた。

何でも、この幼さんはナイスガイ男君の気を引きたいらしい。

その為、この僕に幼さんと仲良くしてもらい。ナイスガイ男君に見せつけたいらしい。

それで、今以上に仲良くなりたいらしい。


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 20:44:49 nGftAnRU
なんとも、この考えはイケボ友の思い付きらしい。

…大丈夫か、この考え。

肝心のナイスガイの男君はどうなのだろうか?

イケボ友の話によると、ナイスガイ男君も浅からず、幼さんの事を想っているらしい。

ならば、ナイスガイ男君の為に一肌脱ごうではないか!

これからは、イケボ友の事をフィクサー友と呼ぼう。


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 20:54:21 nGftAnRU
その日の内に、僕と幼さんはなるべく一緒にいるようにした。

特にナイスガイ男君がいるところでは、仲良く振る舞った。

…が、この幼さんは、僕が話しかけても、ふるふるとふるえて

「う、うん」

「そ、そうだにぇ///」

と小さく答えるのみ。

挙げ句には見事に噛む。

なんだ、この可愛い生物は!

反則ではないか!

僕と目が合うだけで、真っ赤になるし…。

今も俯き、恥ずかしそうに指をもぞもぞしている。

こっそりとこの幼さんの事をエンジェル幼さんと呼ぼう。


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 22:43:01 nGftAnRU
放課後。

今日は、エンジェル幼さんと帰ることになった。

その時、ふと、普段と違う雰囲気に気付いた。

普段なら、クラスの女生徒が囲ってくるんのだが。

今日は寄ってこない。

寧ろ、暖かい目で見られてる?

目線を追っていくと、エンジェル幼さんに行きつく。

あぁ、皆、このエンジェル幼さんが可愛いいんだなぁ。


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 22:52:17 nGftAnRU
いや、それだけじゃない。

ナイスガイ男君からも優しい目で見られてる?

あれ?

ナイスガイ男君に嫉妬させるのが目的なのでは?

けど、あの優しい目は?

一瞬だが、確かに優しい目だった。


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 22:58:43 nGftAnRU
そんな事を考えてると

「か、かえりょ///」

エンジェル幼さんが、噛んだ事に真っ赤になりながらも、僕の制服の裾を掴む。

あぁ、エンジェルだぁ!


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:13:30 nGftAnRU
帰り道。

二人で帰っていると改めて思う。

エンジェル幼さんは、小さい。 

視界の端で彼女のショートヘアが、ほよほよと泳いでいる。


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:25:09 8eh9M8ag
恐怖症が治りつつある
支援


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:37:26 nGftAnRU
そんなエンジェル幼さんを見ていると、ふと、ある考えが頭をよぎる。

このまま、彼女を自分のものにしてまおう。

ハッ!

僕は何を考えているんだ!

この人は、ナイスガイ男君の大切な人。

なにより、そんなことをするのはナイスガイの道を外れる!

ナイスガイを目指す僕にそんなことはできない!

そんなことを考えていると、裾をくいくいと引っ張られらた。

「怖い顔してるよ?」

「わ、私と帰るの、そんなにイヤだった?」

エンジェルが、瞳を潤ませながら、僕の顔を見上げている。

こんなエンジェルと帰れることがイヤな訳あるか!!

僕は慌てて、イケメンスマイルを作り、エンジェル幼さんに答える。

その日はなんとか、自分の中の悪魔を押さえながら、エンジェル幼さんと帰った。


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:52:52 nGftAnRU
次の日。

ナイスガイ男君の態度が明らかにおかしい。

僕と目を合わさない。

挨拶をしても

「あぁ…」

としか、答えない。

エンジェル幼さんにも同じ態度だ。

エンジェル幼さんも、そんな態度に少なからずショックを受けてるようだ。

…もしかして、やり過ぎた?

しかし、昨日のあの優しい目はなんだったのだ?

授業中、その事だけを考えていた。

しかし、あの、ナイスガイ男君がここまで、変わるとは。

嫉妬とは恐ろしい。


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:02:31 3.oT4beU
昼休み。

いつもの用に男三人で食べようとしたら、フィクサー友から止められた。

なんでも、エンジェル幼さんが、お弁当を作ってくれているらしい。

おぉ、エンジェル幼さんも動いたようだ。


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:05:08 3.oT4beU
これで、ナイスガイ男君も疑いが晴れる!

…ちょっと、胸がいたいけど、ナイスガイになるためだ!

それに、友のため!

こういう時、ナイスガイはニヒルに笑うのだ!

僕もニヒルに笑おう!


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:10:17 3.oT4beU
…へ?

お弁当って、僕に?

イヤイヤ、そこはナイスガイ男君に渡す所だよ?

ここで、手作り弁当を渡されたら、大概の男は落ちるはず!

おい、フィクサー!

君も笑ってないで、止めないか!

「た、食べたくにゃい?」

あぁ、エンジェル!

喜んで頂きます!

何個でも頂きましょう!

取り合えず、後で爆笑しているフィクサーにはチョークスリーパーを極めてやった!


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:20:13 3.oT4beU
おかしい。

なぜ、僕はエンジェル幼さんと、彼女が作ってくれた、手作り弁当を食べているのだ?

しかも、二人で。

しかも、このお弁当。

うまい!

うまいと可愛いは正義とは、よく言ったものだ。


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:25:06 3.oT4beU
話がズレた。

なぜに二人?

フィクサーは何処行った?

ナイスガイ男君には先約があった事は聞いた。

それは、仕方ない。

しかし、なぜ、ここにフィクサーがいない!

こんな事を考えながらも、顔はによによしてしまう。

あぁ、エンジェルと二人で、エンジェルの創ったお弁当を食べている。

「お、おいしい?」

エンジェルが顔を真っ赤にしながら訪ねる。

勿論さ、エンジェル!


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 16:24:11 mG8cli9I
その日、自宅に帰り自己嫌悪に陥る。

僕はなにをしているのだ?

ナイスガイ男君とエンジェル幼さんをくっつけるために、エンジェル幼さんと仲良くしているはず。

今日も、エンジェル幼さんと一緒に帰った。

しかし、この気持ちはなんだろうか。

今も頭の中はエンジェル幼さんの事でいっぱいだ。

…まさか…、僕は…。

いや、それはない!あってはならない!

そうだ、ナイスガイ男君の為だから。

ナイスガイになるためにしている事だから、こうなるのだ!

僕は無理矢理、自分を納得させた。


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 16:27:57 mG8cli9I
心にもやもやを抱えたまま、半月が過ぎた。

その間、僕はエンジェル幼さんと仲良くなった。

ナイスガイ男君とはちょっと、ギクシャクしているけど、険悪ではない。

フィクサー友はなにやら、忙しそうにしている。

そういえば、最近、女さんをよく見るようになった。

ナイスガイ男君と一緒にいるようだ。


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:02:26 dfBaNltA
そんなある日。

ん?

あそこに見えるのは、エンジェル幼さん!

最近、エンジェル幼さんの姿を見つけると、心が踊る。

しかし、この時は、見つけるんじゃなかったと、後悔した。


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:10:20 dfBaNltA
エンジェル幼さんと、ナイスガイ男君が仲良さそうに話している。

あぁ、なんだ…。

うまくやってるんじゃないか…。

あんなに、楽しそうに、いや、幸せそうに話せてるじゃないか。

もぅ、僕の役目も終わりなんじゃないか。

僕の心のもやもやは晴れたけど、すごい、胸がいたい。

あれ?なんで、こんなに泣きそうになるんだろ…。

無性に叫びたい気分だ。


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:16:43 dfBaNltA
「おぅ、暇か?」

何処かのドラマのようなセリフを言いながら、フィクサー友が現れた。

僕の顔を見るなり、フィクサー友は僕の体を支えてくれた。

余程、ひどい顔をしていたらしい。

情けない、ナイスガイには程遠い…。


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:22:49 dfBaNltA
僕は慌てて、フィクサー友にイケメンスマイルを見せる。

…彼には通用しなかった。

事態を把握した、フィクサーは慌てて、1枚のチケットを渡してきた。

「このチケットを持って、この日曜に遊園地に行け!」

フィクサー友の剣幕に押されて、チケットを受け取ってしまった。

なんなんだ、このチケットは?


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:30:55 dfBaNltA
日曜日。

フィクサー友に言われるまま、遊園地に来てしまった。

あの日から数日間、脱け殻のように過ごした。

その間も、フィクサー友が忙しく声をかけてくれた。

エンジェル幼さんとは、挨拶ぐらいしか会話をしていない。

…辛い。


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:37:32 dfBaNltA
そもそも、なぜ、遊園地なんだ?

しかも、入口で待ち合わせとは。

まるで、デートじゃないか。

しかし、相手はどうせフィクサー友だろう。

男二人で、遊園地とは。

虚しい。

ん?向こうから来るのは。…ッ!

あの姿はエンジェル幼さん!

ヤバイ!顔が自然に笑顔になる!

あぁ、エンジェルだ!エンジェル幼さんが目の前にいる!


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:41:35 dfBaNltA
「お、おまたしぇ///」

例のごとく、見事に噛んで、真っ赤になる。

しかも、私服。

多少、ふりふりしているが、ものすごく、似合ってる!

はっきり言って、ものすごく、可愛い!

僕は浮かれたまま、遊園地に突入した!


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:46:10 dfBaNltA
この遊園地で、エンジェルの新しい一面を見つけた。

エンジェル幼さんは、心霊の類いが得意らしい。

さっきから、お化け屋敷を繰り返し入っている。

僕?

だ、だだだ大丈夫さ!

こ、こここ恐くないさ!

お化けなんてウソさ♪

ガタン!

ギャー!ごめんなさい!ウソつきましたぁ!


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 20:57:42 dfBaNltA
遊園地で楽しい時間を過ごした。

ナイスガイ男君とどう?

恐くて聞けなかった。

けど、エンジェル幼さんが傍にいる。

それだけで、僕は満足だった。


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:04:47 dfBaNltA
日も傾いてきた時、エンジェル幼さんが、観覧車に乗りたいと言い出した。

二人で観覧車に乗る事になった。

「きれいだねぇ」

こんな、幸せな時間があるとは。

どんどん、高くなる。


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:12:29 dfBaNltA
頂上に近付いた時、夕日が僕達が乗ったゴンドラを照らす。

「ふぁ〜、きれいだねぇ」

エンジェル幼さんの顔を見つめながら、僕は覚悟を決めた。


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:22:15 dfBaNltA
「…どうかし…ふぁ!」

僕はエンジェル幼さんを抱き寄せた。

彼女の存在を確認するように、しばらく抱き締める。

幼さん、大好きです。

僕と、結婚を前提にお付き合いしてください。

僕はエンジェル幼さんに告白した。

彼女は僕の腕の中で小さく、けど、確実に頷いてくれた。


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:26:22 dfBaNltA
その日。

マイエンジェルと手を繋いで帰った。

幸せの頂点で、僕は、もうひとつの覚悟を決めた。


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:30:43 dfBaNltA
後日。

僕はナイスガイ男君を屋上に呼び出した。

屋上に行く途中。

とんでもない話を耳にした。

「男君って、女と付き合ってるんだって!」

「しかも、男君から告白したらしいよ!」


なんとな!?

しかし、なぜ?

あれ?

これ、なんかへんだぞ?


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:34:51 dfBaNltA
屋上に着くと、ナイスガイ男君が待っていた。

色々、考えたが、これしかない!

僕は土下座をした!

『すまない!』

あれ?

ナイスガイ男君も土下座をしている?

しかも、僕のより素晴らしい土下座だ!

流石はナイスガイ男君!

いやいや、違う!

なんだ、これ。

話が見えないぞ?

僕はどんでもない話を聞くことになる。


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:38:13 dfBaNltA
ナイスガイ男君が言うには、全て、フィクサー友の企みらしい。

そもそも、ナイスガイ男君とマイエンジェルは想い合うなかでも、男女のそれではなく。

兄妹の関係に近いらしい。

あぁ、だから、あの優しい目か。

納得。

あれ?

なら、あのマイエンジェルと仲良くってのは?


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:41:55 dfBaNltA
それは、僕に一目惚れした、マイエンジェルから、フィクサー友が相談を受けたらしい。

んで、考えたのがあれだったらしい。

因みに、女さんとナイスガイ男君との仲もフィクサーが取り持ったらしい。


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 21:47:03 dfBaNltA
そんな話をしていると、フィクサーがやってきた。

僕は、愛と怒りとかなし…違った。

ある意味、感謝を込めてのアルゼンチンバックブリーカーを極めてやった!


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 22:06:12 dfBaNltA
こうして、僕の一連の出来事は終わりを迎えた。

まさにハッピーエンドだ!

将来の妻のため!

僕はこれからもナイスガイへの道を邁進するつもりだ!


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 22:08:25 dfBaNltA
そうそう、今、ナイスガイ男君とフィクサー友への仕返しを考えている。

これは、また、別の機会に語りたいと思う。

マイエンジェルが呼んでるので、このへんで!




おわり


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 22:17:10 voGdI/2Q
乙!!


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/12(金) 14:13:38 oUxU6Dis
なんだこのナイスガイなssは…!


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/30(火) 03:08:20 KCkqbbG6
保守


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/10/08(水) 07:56:54 efzmAuX.
おつ


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/01(土) 20:35:11 hVtLCBOc
まさか、このスレが残っているとは!

ありがたいです!


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 00:53:07 xH.nnc5k
少しだけ、感謝をこめて。



女「ナイスガイへの道2」


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 00:56:48 xH.nnc5k
私の名前は女。

昔から人と話すのが苦手で、友達もいない。

ましてや、恋人などもってのほか。

そんな私でも人並みに、恋愛に憧れもあった。


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 00:59:39 xH.nnc5k
周囲ではどこどこへデートに行ったとか。

彼とお揃いのペンダントを買ったなどと、盛り上がっている。

全く羨ましい!


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 01:03:09 xH.nnc5k
私だって、素敵な殿方といちゃらぶしたい!


…どいてくれる?

…ありがとう。

…消しゴム落ちてた。


私の、殿方との今日の会話。


なんじゃぁこりゃあ!!

これじゃぁ、いちゃらぶできん!


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 01:05:54 xH.nnc5k
しまった。

つい敬愛する、ゆーさくが出てしまった。

そんな私に転機が訪れた!

転校生だ。

後で、様子を見てみよう!


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 01:08:09 xH.nnc5k
なんということだ!

かなりの美男子だった!

よっぽどのリア充に違いない!

こうなったら、告白するしかない!

そして、自分に自信をつけよう!


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 01:12:24 xH.nnc5k
「ごめんなさい。僕は誰とも付き合うつもりはないんだ」

まぁ、予想通りフラれた。

けど、この美男子。

名前はイケメンって言ってた。

このイケメン君は、しっかりと私を見て答えてくれた。

私の告白をしっかりと受け止めてくれて、そして、フッてくれた。

なんだろう、気分が清々しい。

一歩前に進めたように感じる。


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 01:15:52 xH.nnc5k
次の日。

私の事が噂になっていたらしい。

「無謀なやつ」

「身の程を弁えろ」

と、散々な噂だったらしい。

けど、私には聞こえなかった。

ある人が、怒ってくれたらしい。

隣のクラスの男という人らしい。


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 01:20:12 xH.nnc5k
この日、私は恋に落ちた。

一言、お礼を言いたくて、男君に会いに行った。

「いいよ、お礼なんて。そんなことより、なんて言えばいいかな、その告白するとか、格好いいと思うよ」

そんな事を言ってくれる彼に、私は恋をした。


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/02(日) 04:34:40 g6WmsTKA
おぉ〜
楽しみにしてるよ


65 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 01:37:06 GMoCnw/Q
前にも話したが、私に友達はいない。

が、友達「だった」のはいる。

名前は友という。

彼は私の所謂、幼馴染み…になる。

と、言っても小学生までだ。

それからは、疎遠になり。今に至る。

最近、彼も同じ学校だという事に気づいた。


66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 01:40:08 GMoCnw/Q
男君。いや、これからは、ダーリンと呼ぼう。

うふふ、私の。私だけの秘密///

ダーリン///

ダメだ。顔がニヤける。

しかし、誰も私を見てなかった…。

…ごほん。話を戻そう。


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 01:44:27 GMoCnw/Q
友はダーリンと一緒にいることが多かった。

だから気づいた。

…友に相談してみよう。

友のケータイ番号は知らないが、幸い、家の電話番号は分かる。

奥手な私には、考えられない行動力だ。

これも恋の成せる業なのか!

スゴいぞ、これが恋か!


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 01:54:36 GMoCnw/Q
「もしもし?」

友か、私だ。

「…私私サギか?」

電話の向こうからからかうような、声がする。

からかってくれるな。…頼みがあるんだ。

私は勇気を出し、友に思いの丈をぶつけた。


行きなり電話して申し訳ない。

親しくないのにこんな事を頼むのは気が引けるが、頼めないか?

「おう!任せとけ!」

私からの無謀とも言える頼みを、友は引き受けてくれた。


その日、私は泣いた。感謝の涙だ。


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 02:03:20 GMoCnw/Q
次の日。

中庭で友と待ち合わせた。

これからの事の打ち合わせらしい。


「よ、久しぶり!」


友があらわれた。

…ん?後ろになにかいる?

子犬?


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 02:07:12 GMoCnw/Q
驚いた!

友から紹介された。

彼女の名前は幼。

ダーリンの幼馴染みとか。


おいおい、こんな可愛いのがライバルか!

勝ち目がない…!

へ?彼女はライバルじゃない?

なんか、安心したら涙が出てきた。

ダーリンに恋してから涙もろくなった…。


71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 16:41:41 aGkAxUTY
イケメンを花京院でイメージした


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 18:34:24 A4qCRbNM
>>71俺のイメージを壊すな、そしてお前のせいでイケメンが花京院でしかイメージできなくなってしまったではないか


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/04(火) 00:16:13 Tnz.m3Dk
幼さんが教えてくれた。

ダーリンとは兄妹の関係に近いということ。

そして、幼さんには好きな相手がいること。

今から会いに行くそうだ。

告白はまだ出来ないけど、友から私の事を聞いて、私に会いたくなったそうだ。

「私と友達になっちぇ///」

幼さんが噛みながら、手を差し出してくれた。

私はまた、泣いた。幼さんの優しさに触れて。


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/04(火) 00:24:53 Tnz.m3Dk
幼さんが惚れる相手とは、誰だろうか。

なんにせよ、幸福者だ。


おっと、友から話があったのを忘れる所だった。

こらから、ダーリンと会うことが増える、らしい。

そこで、会話して仲良くなれ、らしい。

会話とな。

コミュ障な私に会話とな。

いいだろう!やったろう!

これもダーリンとの仲のためだ!


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/04(火) 00:34:41 Tnz.m3Dk
「や、やぁ。…女さんだったよね」

ふぉ!

いきなりダーリンに会って、変な声がでてしまった!


…はい。ダ…男君ですよね。


ダーリンは私を見ながら、少し照れたように話しかけてくれる。

あぁ、私は会話をしている。

愛しのダーリンと///


「それじゃあ、また、放課後で」


ダーリンが笑顔で手を振る。

どうやら、一緒に帰る約束をしたらしい。


…ふぁ!!


また、変な声が出た!


76 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/05(水) 01:21:48 5Nkii5ag
放課後。

校門前にダーリンがいる。

見間違いではない。

笑顔で手振っている。

ダーリンが。

私に。

あれ?私歩けてる?

おぉ?右手と右足が同時に出てる?


…待った?


「今、来たところだよ」


〜///

恋人同士の待ち合わせではないか!


77 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/05(水) 01:25:50 5Nkii5ag
ここここ、これは放課後デートというのではないか!?


帰り道、商店街を歩く。

先程から、ダーリンと手を繋いでおる!

ダーリンの耳が赤くなってる///

私と手を繋いで、照れてる?

鼻血が出そう〜///


78 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/08(土) 00:15:21 p3w8aDiE
その日、私は何を話したか覚えていない。

幸せだったのは覚えている。

ただ、別れ際にダーリンが

「また、明日の朝。ここで待ち合わせで」

ハニカミながら話す。


私は一緒に学校に行く約束をしたらしい。


私はそろそろ死ぬのかもしれない。

幸せすぎだ。


79 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/08(土) 00:19:00 p3w8aDiE
次の日の朝。

朝からダーリンと登校。

昨日の夜は、緊張とワクワクで寝られなかった。

遠足を楽しみしていた頃のようだ。


ダーリンと二人ならんで歩く。

ダーリンは笑顔だ。

私も笑顔。

多少、ひきつっているが笑顔は笑顔だ。


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/08(土) 00:24:40 p3w8aDiE
昼休み。

一人でいると、ダーリンが来た。

二人でご飯を食べた。

…あれ?

ダーリンと会うことが増えると聞いたけど。

これは、会うどころか、一緒にいる事が多くなるでは?


…しかも、勘違いでなければ、ダーリンは私を…好いている///


うん、私はそろそろ死んでしまうらしい。

じゃないと、ここまでうまい話はない!

もしくは、罰ゲーム?

…そう考えた方がしっくりくる。

そうだとしたら、…哀しいなぁ


81 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/11(火) 23:21:34 sMBeLCyc
放課後。

待ち合わせをして、ダーリンと一緒に帰る。

自然と手を繋ぐ。


離したくない。

例え、罰ゲームだとしても

今、このとき、この手は私の手と繋がっている。

自然と手に力が入る。

「どうしたの?」

ダーリンが私を覗きこむ。


はぅ!


顔が赤くなる。


82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/11(火) 23:30:27 sMBeLCyc
な、なんでも、ない、よ


「そう?」

ダーリンは突然、真剣な顔つきになった。

どうしたのだろう。

まさか、本当に罰ゲームだった?

「女さん!君が好きだ!付き合ってほしい!」

告白だぁ!

スゴいぞ!生で見れた!

これが、告白かぁ。

いいなぁ、女さん。

告白されて…。

ん?

…女さんって、私だぁっ!

こ、答えなきゃ、告白のへ、返事を…。

な、なんて答えようか。


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/11(火) 23:32:26 sMBeLCyc
は、はい。

こ、ことらこそ、よろすく///


…噛んだぁ!


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/12(水) 05:23:37 5RTEF2vE
噛みすぎだろw


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/12(水) 23:20:01 SRI4YuxE
盛大に噛みはしたが、はれてダーリンと恋人同士になった。

これは、夢ではなかろうか!

家に帰り、頬をつねる。

痛い。

良かった!夢じゃない!


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/12(水) 23:24:44 SRI4YuxE
取り合えず、友に報告をしないと。


…私だ。


ケータイの向こうから声が響く。

「おめでとう!話は聞いた!」

どうやら、ダーリンが先に報告していたらしい。

しかも、ダーリンも、友に私との仲を取り持ってほしいと頼んでいたらしい。

相思相愛///

良い響き。


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/12(水) 23:31:45 SRI4YuxE
その日、幸せな気持ちで眠りについた。


ーー…おねぇちゃぁーん!

どうしたの、女?

友が向こうで泣いてるよ。

ごめんね、もう、私はダメなの。

なんで?友とあんなに仲良かった…

ダメなの!

おねぇちゃん?

…ごめんね、女。友のこと、よろしくね。

待って!待ってよ、おねぇちゃぁーん!

…ーー


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/12(水) 23:41:52 ePle4ypM
夢をみた。

随分、昔の夢。

多分、私が小学生の頃の出来事。

当時、私と友は幼馴染みでよく一緒にいた。

もう一人、年上の女性と仲が良かった。

あの頃、中学生か高校生のおねぇちゃん。

名前は、先輩。

友の憧れの女性。

今、どうしてるのだろう。


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 01:40:27 1DiCeOT2
このところ、昔の夢をよく見るようになった。

友といることも増えたからなのか?


ダーリンとはいちゃらぶしている。

まるで、夢のようだ。


ただ、夢の中のあの人が気になる。

なぜ、今になって思い出すのだろう?

友に聞いてみようか…。

友はあの人に好意を抱いてはず。

何か知っているかも。


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 01:43:49 1DiCeOT2
学校で友に聞いてみた。

「…あの人の事は知らない」

友は、いつもの笑顔はなく、淡々と答えた。

これ以上は踏み込まない方がよい。

私の菜かで警報が鳴り響いた。


91 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 02:08:13 8fVqbXWU
支援


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 22:50:32 MCd2N7po
ダーリンと付き合いはじめて半月がたった。

あの人の夢を見ることはない。

けど、夢の中で見た、哀しい顔が忘れられない。

そんなある日。


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 22:58:21 MCd2N7po
「私達、付き合ってるの」

「色々あったけど、真剣に交際しているんだ!」

幼さんとイケメン君が、私とダーリンに報告してきた。

ダーリンは先に知っていたので、正確には、私にだ。

!!

まさか、幼さんが惚れた相手はイケメン君だったとは!

なかなかお似合いの二人だ!


94 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 23:03:22 MCd2N7po
話を聞けば、二人の仲を取り持ったのは友らしい。

友のやつ、なかなかの腕前!

「フィクサーにお返しをしないと…」

イケメン君の呟きが聞こえた。


…フィクサー?


「いや、友になにか仕返しをしたいなと思ってね」

慌ててイケメン君が提案した。

フィクサーかぁ、なるほど。

私も友をそう呼ぼう。


95 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/26(水) 01:45:49 hTDd4lgo
話して良かったのか、後悔している。

ダーリンとイケメン君が、友に何かお返しをしたいと相談していた。

私はつい、夢の話をしてしまった。

二人はしばらく考え込んでいたが、イケメン君がなにか閃いたらしい。

二人は友の所へ行ってしまった。

これで良かったのだろうか。


96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/26(水) 01:53:19 hTDd4lgo
その日の夜。

ダーリンから、連絡があった。

なんと、イケメン君が友から先輩の事を聞き出したらしい!

あの友が話すとは信じられない!

イケメン君から、初恋の話を赤裸々に語ったらしい。

イケメン君、なかなか侮れないヤツ!

そうだ、彼の事をナイスガイと呼ぼう!

外見は優男なのに、気持ちは熱いヤツ!


97 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/14(日) 18:49:40 uLIRPmtg
http://www.fc-business.net/qgesw/


98 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/24(水) 23:58:06 HUupbTHc
一言、言わせてください!

メリークリスマス!!


99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/24(土) 07:29:33 D88bqlPw
もうちょびっと、続きますね。


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/22(日) 22:23:39 E5dI2dlc
ナイスガイが友から、先輩の話を聞き出してから、数日後。

私は一人、町を歩いていた。

欲しい本があったから買い物に来ていたのだ。

それは、突然だった。


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/22(日) 22:27:32 E5dI2dlc
人混みの中に、あの人を見つけた。


「…。先輩?」


間違いない!

あの姿は、あの笑顔は先輩だ!

私は駆けた!

生きてきた中で一番走った!


102 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/22(日) 22:31:24 E5dI2dlc

「先輩!」

私は追いかけ、声をかけた。

その人はゆっくりと振りかえる。

…あれ?先輩にアホ毛なんてあった?


103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/21(土) 09:20:04 8VErWiJk
えぇと…。

見事な、アホ毛…。


「あ、あの…」


「も、もしかして。女ちゃん?」

アホ毛の人は、目に涙をためている。

あぁ、この顔だ…。

間違いない。  先輩だ。

この人いつから、こんな哀しそうな顔をしているのだろう…。


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/04/21(火) 22:02:59 Yig4ijCA
私は先輩と喫茶店に入った。

そこで、話した。

今までのこと。そして、私に彼氏ができたこと。

先輩は自分の事の様に喜んでくれた。

少し淋しそうな眼をして。

この人はこんな眼をする人じゃなかった。


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/01(金) 23:12:27 25YFRB3U

「おめでとう、女ちゃん!」

「…それに比べて、私はダメね」

先輩が俯き、瞳の色が一層暗くなる。


なにがあったのですか?


私はその一言が怖くて聞けなかった。

たった一言なのに。

それを言えば、この人を更に追い込む。そう感じられたから…。


106 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/01(金) 23:18:29 25YFRB3U
その日は、ケータイ番号を交換してわかれた。

どうしよう、今の先輩は見ていられない。

私には直感があった。

昔の明るくて、皆を元気にしていたあの笑顔の先輩。

笑顔が、笑顔でなくなったのはあれからだ。

友と分かれてからだ。


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/01(月) 20:14:28 lpQ2OWaI
私はダーリンに電話をした。

「もしもし、どうかした?」

電話口から優しい声がする。

とても安心する声だ。


「あのね、友の事なんだけど…」


私は自分の思いをダーリンに話した。

友と先輩の事。多分、二人は昔の出来事で、前に進めてない事。

多分、友は人の恋愛相談を受ける事で、自分の気持ちを隠している事。

そんな友を見ていられない事を…。


108 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/01(水) 00:59:06 EnIDR822
それから、しばらくダーリンは難しい顔をしていた。

「分かった。俺に任せてくれ!」

ダーリンは力強く言った。

迷いのない眼をしていた。


ダーリンは誰かと電話をしていた。

多分、あのナイスガイだ。

友の時間が動き出す…。その時が来た。


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/01(水) 21:27:49 ON3diQ5.
このスレまだあったのか…
支援


110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/02(木) 04:29:18 R2zGQQy6
やっべ!

間違えてる!
電話して、会ってるって事にしてください!!


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/08/03(月) 02:00:52 h5mAYGtM
ダーリンと、ナイスガイの行動は早かった。

友と先輩の両方に話をしに行ったらしい。

ダーリンは友に。

ナイスガイは先輩に。


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/08/03(月) 12:48:54 Fd4jq71s
はてさて


113 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/09/03(木) 18:46:20 kuAqNp/Y
僕の名はイケメン。

ナイスガイを目指している。

友が、自分の恋を諦めようとしている。

そんなこと許せるはずない!


114 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/09/04(金) 04:42:58 MaRx8Ac6
お、久しぶり


115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/02(金) 22:42:26 EHQLJO/U
男君と相談して、友のために何かできないか、考えた。

「悩んでても仕方ない!」

僕は、感情のまま走る事にした。


"
"

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■