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雷電「こちら雷電、神室町に潜入した」
1以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 09:27:03 ID:mrrNAreM

大佐「いいか雷電」

大佐「ここから先は無線連絡が出来ん」

雷電「なぜ?」

大佐「強力な妨害電波の為だ」

雷電「一体誰が、何のために…」

大佐「わからん…」

大佐「そして今回、君に与えられた任務は一つ」

大佐「地下格闘場…その存在の有無を確かめてもらう」

2以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 09:30:41 ID:mrrNAreM

雷電「了解…全てVRで予習済みだ」

大佐「気を抜くな、雷電。では、健闘をいのる」

雷電「ステルス迷彩と高周波ブレード」

雷電「現地調達が基本だが、平和な日本だ、武器など無いだろう」

雷電「地下格闘場…一体どこにあるんだ」

3以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 09:36:24 ID:mrrNAreM

雷電「のわっ」ツルッドシャッ
雷電「しまった、ステルス迷彩が」ブゥン

強面の男「その装束…お前…ジングォン派の生き残りか?」

雷電「しまった!一般人に見つかった!」

雷電「って何を焦っているんだ、俺は」

雷電「隠れることも、このスカルスーツも必要無かったな」

強面の男「なにコソコソしてんだ」

4以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 09:39:56 ID:mrrNAreM

〜セレナ〜

強面の男「そうか…地下格闘場、か…」

雷電「ああ…それより、桐生、だったか」

桐生「何だ」

雷電「お前は…知っているのか、その話を」

桐生「……」

桐生「…知りたきゃ」

雷電「えっ?」

桐生「知りたきゃ俺を倒してからにしろ」

5以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 09:47:18 ID:mrrNAreM

雷電「なぜだ、俺とあんたがやり合う必要はない」

桐生「だが、知りたいんだろう?地下格闘場の存在が」

雷電「知っているなら教えてくれ」

桐生「フッ…だから言っているだろう、俺を倒してから、となぁ」

雷電「話が進まないな…分かった、表に出よう」

6以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 09:54:29 ID:mrrNAreM

カランカラン

桐生「来い!」

雷電(この男がなぜ戦うことに執着するのか分からんが、これも任務だ、仕方ない)

雷電「一般人を傷つけるわけにはいかないからな…峰打ちだ」チャキッ

桐生「うおおぉおお!」
雷電「早い!くっ」キィン!
雷電「刀がっ!」カランカラン
桐生「ほらどうした!」
雷電「くっ…CQCで!」サッ

7以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:02:07 ID:mrrNAreM

雷電「ふぅ!」ガシッ
桐生「甘い」ブォン
雷電「のわっ」ドシャッ

雷電「何者だ…あんた」ムクッ
桐生「フッ、ただのカタギさ。まだやるのか?」
雷電「ああ、任務を中止するわけにはいかないんでな」

8以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:07:30 ID:mrrNAreM

雷電「うぉぉおお!」ヒュッヒュッ

桐生「くっ」ビシッビシッ

桐生「やるな」

雷電「ハア…ハア…」

桐生「だが、これまでだ」

桐生「どりゃぁッ!」スイテツザンノキワミ

雷電「ぐぅわっ!」ドササッ

9以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:11:54 ID:mrrNAreM

一時間後…

〜セレナ〜

雷電「ハッ」

桐生「目を覚ましたな」
雷電「気を失っていたのか…」

桐生「地下格闘場、教えてやる」

雷電「本当か」

桐生「ああ…だが条件がある」

10以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:20:45 ID:mrrNAreM

〜地下格闘場〜

実況「桐生一馬&ジャック、プレゼンツ!チームザホワイトデビルドラゴン!VS!愛するダンボール!チームザプリスキン!」
ファィッ

雷電「条件がタッグ出場、そして優勝か」

桐生「ああ、なかなかパートナーが見つからなくてな」

雷電「ふっ、あんたはバケモノの様な強さだが、こいつらはそうでもないな」

桐生「当たり前だ、その」
ザシュザシュ
桐生「刀を使っているんだからな」

雷電「」フハハハハ

11以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:24:09 ID:mrrNAreM

雷電「優勝した訳だが」
桐生「ああ、お前のおかげだ」

雷電「地下格闘場は存在し、誰でも出場可能」

雷電「これを報告して俺の任務は完了だ」

桐生「そうか…空港まで送ってやろう」

12以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:31:16 ID:mrrNAreM

〜空港〜

桐生「すまなかったな」
雷電「気にしていないさ」

桐生「気をつけてな」

雷電「ああ」

桐生「…」


〜桐生自宅〜

桐生「遥ぁ!」

遥「何、おじさん?」

桐生「お前の欲しがっていたカチューシャだ」

遥「えっすごい!どうしたの」

桐生「ああ、金髪の…いや、何でもない」

遥「変なおじさん…でもありがとう!」

13以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:35:27 ID:mrrNAreM

〜空港〜


雷電「…こちら雷電、地下格闘の存在を確認した」

大佐「そうか。出場したか?」

雷電「ああ、強面の男とタッグを組んだ」

大佐「優勝したんだな?」

雷電「なぜそれを?」

大佐「ふむ、どこから説明しようか」

14以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:41:11 ID:mrrNAreM

大佐「今回潜入してもらった神室町に、強力な妨害電波が出ていた、と話したろう」

雷電「ああ、それが?」
大佐「あれは、地下に存在する稀少金属の影響だと分かった」

大佐「そして雷電、君が地下格闘場から出てきた時」

大佐「隣に居た男がその金属を持っていた」

雷電「何だって?あれは優勝商品のただのカチューシャだ。その男に譲ったんだが」

大佐「どうやら、兵器だったらしい」

15以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:45:42 ID:mrrNAreM

大佐「そこで雷電!君に新たな任務を通達する」
大佐「稀少金属を破壊するのだ」

大佐「元々地下にあったものだ、地上での影響力は計り知れない」

大佐「このままでは世界中の電子機器に影響が出てしまうだろう」

雷電「分かった…なんとかしてみる」

16以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 10:50:56 ID:mrrNAreM

〜桐生自宅〜

遥「あれ?おじさん、テレビつかないよ」

桐生「…ついに壊れたか」

〜神室町〜

雷電「なっ!これは」

雷電「街の明かりが全て消えている…」

雷電「あの男…桐生はどこだ?」ダッ

〜セレナ〜

雷電「桐生!」バァン

雷電「いないか…」

17以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:01:57 ID:mrrNAreM

雷電「くそっ…手掛かりがない…どこなんだ…」
〜公園前通り〜

スネーク「こちらスネーク、神室町に到着」

オタコン「よし、じゃあさっそくだけど、確認をしよう」

スネーク「何を確認するんだ」

オタコン「今回の潜入についてさ」

スネーク「隠れる必要が無いのに潜入と呼べるか?」

オタコン「それはダンボールから出てから言ってくれるかな」

スネーク「これは…紳士のたしなみだ」

18以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:06:32 ID:mrrNAreM

オタコン「はいはい…その辺の浮浪者と間違われないようにね」

スネーク「タキシードで決めた浮浪者などいないだろう」

オタコン「それもそうだね。じゃあ話しを戻そう」

オタコン「今から君に回収してもらうのは、稀少金属MGK…」

スネーク「メタルギアキラー、か」

オタコン「僕の作ったレーダーの反応を頼りに、見つけて欲しい」

19以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:10:45 ID:mrrNAreM

オタコン「あの金属を正しく加工すれば」

スネーク「テロを封じる装置にも、テロを引き起こす兵器にもなる」

オタコン「ああ」

オタコン「だけど、急に反応が強くなって驚いたよ」

スネーク「地中から発掘されたんだろう」

オタコン「そうみたいだね。だけど、早く見つけないと…」

スネーク「ああ、分かっている」

20以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:14:14 ID:mrrNAreM

オタコン「通信の周波数は140.96だよ」

スネーク「ああ、分かった」

プシュン

スネーク「待たせたな!」ガバッ

一般人「きゃあっ」

スネーク「…」

21以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:23:33 ID:mrrNAreM

〜桃源郷〜

雷電「もう一度来たが…いるのだろうか」

〜神室町〜

スネーク「このあたりか」ガチャガチャ

スネーク「鍵が…レベル4のカードキーが」ウィーン ピッピッピッ

ピリリ ピリリ

オタコン「スネーク、その扉はカードキーじゃ開かないよ」

スネーク「わかってる」

オタコン「何とか開かないかな、パンチとかして」

スネーク「俺は野蛮人じゃないからな、そんな方法はとらん」

… … …

スネーク「ふんっ」ガチャバキッ

スネーク「強めにひねれば開くじゃないか」

22以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:32:39 ID:mrrNAreM

遥「きゃっ、誰?」

スネーク「お嬢さん、すまないが」

桐生「人の家で何やってやがる」

スネーク「!」

スネーク「この殺気…」
桐生「誰なんだお前は」
スネーク「俺はスネーク。そこのお嬢さんの頭に付けている金属を回収しにきた」

23以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:38:45 ID:mrrNAreM

遥「おじさん…」

桐生「遥、外へ出ていろ」
桐生「それで、遥のカチューシャがどうした」

スネーク「カチューシャだって?それは加工前の金属だ、それも電子機器に影響を及ぼすな」
桐生「何を馬鹿な事を」
スネーク「電子機器を使ってみるんだな」

桐生「………携帯が使えないだと?」パカッカチカチ

スネーク「だから言ったろう」

24以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:43:42 ID:mrrNAreM

スネーク「悪いが、その金属を渡してくれないか」

桐生「危険な物だというのは分かった」

桐生「だがお前に渡す義理はない」

スネーク「なにぃ!」

キャーッ

桐生「遥!?」ダダダ

スネーク「何だ!?」ダダダ

遥「おじさん、助けて!」ブロロロロ

桐生「遥ぁーっ!」

桐生「待て!」ダッダッダッ

25以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:43:54 ID:0335goZM
どちらもやばくなったらリゲインを飲むのか…

26以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 15:47:34 ID:mrrNAreM

〜チャンピオン街〜

雷電「」トボトボ

ハヤククルンダ
イヤッハナシテッ

雷電「何だ?女の子が連れ込まれた」

雷電「後を追った方が良さそうだ」

27以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 16:11:53 ID:mrrNAreM

雷電「おいお前、その女の子に何をするつもりだ」

誘拐男「誰だお前は?俺はな、桐生って男に用がある」

雷電「桐生…?」

桐生「遥ぁっ」ゼエゼエ

スネーク「」ゼエゼエ

誘拐男「来たな、桐生」
桐生「お前は、…誰だ?」

雷電「スネーク!?」

スネーク「雷電!…その男を無力化しろ!」

28以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 16:19:50 ID:mrrNAreM

雷電「ああ、そのつもりだ」ローリング

誘拐男「ぐわっ」ドカッ
ドサッ

雷電「あっけないな」

桐生「遥!大丈夫か!」
遥「あ、ありがとうおじさん」

スネーク「さて、桐生とやら」

スネーク「これが義理、だろう?」

桐生「ああ、恩に報いるべきだな」

桐生「受け取ってくれ」ヒュッ

スネーク「」パシッ

スネーク「目標を確保、ケースに保護」カチャリ

雷電「待てスネーク」

スネーク「何だ、俺は一刻も早くこれを…」

雷電「そのカチューシャ、もとい金属は俺が破壊させてもらう」

29以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 16:26:07 ID:mrrNAreM

雷電「それが俺の任務だ」

スネーク「…本気なのか、雷電」

雷電「ああ、いくぞ!」
桐生「喧嘩か?」

雷電「せやっ」ローリング

スネーク「とうっ」ダンボールカイヒ

スネーク「食らえっ」ドォゥンッ

雷電「ふんっ」チュイン

スネーク「」サッ

雷電「隠れたか」

雷電「このまま逃げられては困る」

30以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 16:31:29 ID:mrrNAreM

雷電「ん?足元に」スチャッ
雷電「9ミリオート…?」
雷電「なぜあるのか知らないが、使わせてもらう」チャッ
パンパンパン

スネーク「くっ、何て弾幕だ、弾が切れないのか」

雷電「無限ウィッグだ」
スネーク「このままじゃ持たない、スモークグレネード!」ボシュッ

31以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 16:35:45 ID:mrrNAreM

雷電「ふん、こけおどしか」ツカツカ

スネーク「どうかな」ローリング

雷電「のわっ」ドサッ

桐生「どりゃあ!」オイウチノキワミ

雷電「がっぎゃ」バキャッ

雷電「」ピクピク

スネーク「」

桐生「…え?」

32以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/18(月) 16:43:31 ID:mrrNAreM

こうして

スネークは無事に稀少金属MGKを持ち帰り

桐生は誘拐男、ピースファイナンス平井を警察へ突き出した

遥は新しいカチューシャを買い与えられ、喜んでいたよ


俺か?…俺は、愛国者達の手の上で踊らされていただけだったようだ
もっとも、醜いアヒルのお粗末なワルツになったようだがな

テレテテーン
The end

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