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戦士「雷使いの勇者?」
1 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 22:15:03 ID:g8C5Vbw6

魔法使い「え?知らないんですか?」

戦士「ああ」

戦士「修行に明け暮れてたせいで、な」

魔法使い「…はぁ」

戦士「なんだよその溜め息は」

魔法使い「いいですか戦士。その修行も
    勇者に雇われて初めて意味を
    成すのですよ?」

戦士「あ、ああ。そういえば
  そんな感じだった気がするなぁ…」

2 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 22:26:10 ID:g8C5Vbw6

魔法使い「はぁ…何の為の修行なんだか」

戦士「お、俺はただ強くなりたいだけで…」

魔法使い「本当に?」

戦士「うっ…」

戦士「そりゃあ俺だって…いや、ここの
  酒場にいるやつなら誰だって勇者の
  仲間になりたいに決まってる!」

…カランカラン。とその時、扉が開き
それを合図とする鈴の音が部屋に響く。

今日は【雷使い】として噂される
『勇者が来る予定』の日。そして同時に
今はその時刻になった所である。

―勇者の訪問に、酒場の空気は一瞬で
静かになる。これから勇者による
仲間の選出が行われるため、尚更だ。

3 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 22:38:20 ID:g8C5Vbw6

勇者「……」

沈黙の重たさを誰もが感じる。
選ばれたものは勇者と供に【魔王】の
討伐を任されると同時に、自分以外の
家族の生活の保証を国が約束する。

それは10年の間ではあるが、家庭に
よってはそれで充分なところも多く、
また借金がある者はそれを国が背負い
なかったものにしてくれる。

中には、【魔王】と戦うためだけに
自身を鍛えあげてくる輩もいる。

いずれにせよ、選ばれる理由は強さでも
家庭の事情でも人柄でもなく、勇者が
選ぶたった3人だけなのだ。

4 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 22:48:31 ID:g8C5Vbw6

勇者「…そこのお前と」

戦士「ん?」

勇者「…お前」

魔法使い「わたし?」

勇者「…以上の2人だ」

魔法使い「えっ」

戦士「あれ、確か3人までは仲間に
  できるんだよな…?」

勇者「…無駄なものはいらない」

??「…そいつは聞き捨てならねぇな」

5 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 22:56:27 ID:g8C5Vbw6

勇者「…何だお前は」

??「ふん、俺はな…」

   「盗賊だよ」


そう言った瞬間、盗賊は姿を消し
魔法使いの後ろに回り込みナイフを
首筋の近くで光らせていた。

そして、その隣で戦士はいつの間にか
縄で身体をグルグル巻きにされていた。

勇者は、そこから数メートル離れて
いる場所に立っていた。

6 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 23:12:02 ID:g8C5Vbw6

盗賊「く、ふははは!どうだ見てみろよ
  勇者!お前が選んだ仲間もこの通りで
  どうだ、ここは俺を仲間に―」

勇者「…遅い」

勇者がそう言ったかと思うと盗賊の
捕らえていた魔法使いは勇者の右手に、
左手には縄の解かれた戦士がそれぞれ
無造作に掴まれていた。

7 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 23:12:44 ID:g8C5Vbw6

勇者「…あと、うるさい」

勇者「だから…これはお仕置き」

盗賊「えっ…」

勇者「…雷舞…」

そうつぶやき、勇者は姿を消す。

盗賊「ひっ…!」


  「ぎゃあああああ!!」


ある日の酒場では、勇者が顔色ひとつ
変えずに盗賊を雷の魔力を籠めた拳で
殴り続けたことがあったとか…。

8 ◆yWozHT67cY:2012/11/12(月) 23:14:58 ID:g8C5Vbw6
展開が急ぎすぎかな(´・ω・`)

明日、また続き書きま.・゚・(つД`)・゚・.

9以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 23:44:44 ID:5vHhdGlE
盗賊みっともねえなぁ……(しみじみ

10以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/13(火) 01:53:00 ID:vwMK6FY.
テンポ悪いより早いほうがいいよ
期待支援

11 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 07:55:49 ID:jQPSZffk

―始まりの街―


戦士「なぁ…さっきの"雷舞"って
  どんな技なんだ?」

勇者「ん?ああ、あれは雷を纏って
  雷の如き速さで殴るだけの
  しょうもない技だよ」

魔法使い「しょうもないって…」

勇者「この程度じゃあ、魔王には
  勝てないってことさ。そりゃあ
  速ければその分は攻撃力は上がる。
  けど防御力を兼ね備えていないと
  攻撃を受け止められた時の反動で
  身体なんて木っ端微塵さ」


『あ、いたぞ勇者だ!』
『俺を仲間に入れろおお!!』
『私の鍛えあげた筋肉を使え〜ッ!』
『わ、私、これ以上は待てませんっ!』

勇者「…全く。4人目はいらないという
  のに。さて、この街とはさよならだ」

12 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 08:05:47 ID:jQPSZffk

勇者「…"雷子"召喚…」

勇者は召喚魔法を唱えた!

勇者の手の平から15cmほどの
小さな妖精が現れた。

雷子「あっ!勇者様、お久しぶりです!」

勇者「…昨日も会っただろう」

雷子「えへへ…それで今日のご用件は?」

勇者「街の外へ。今すぐにだ」

雷子「ふふん、任せてください!」

雷子が指を振ると勇者パーティーは
不思議な光に包まれ始める。

『『 勇者〜ッ!』』

そして、次の瞬間にはそこから消えていた。

13 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 08:16:53 ID:jQPSZffk

―始まりの洞窟―

戦士「いててて…」

魔法使い「ここは…?」

勇者「……」

戦士「…勇者?一体どうし―」

魔物「グオオオオ!」

戦士「……!」

魔法使い「ふぇ?!」

勇者「…構えろ。武器を持て」

戦士「…!ああ!」

魔法使い「あ、えっと…はい!」

勇者「気を付けろ。こいつはここの―」

魔物『グガアアア!!』

魔物が勇者に襲いかかる!
勇者はそれを避けずに―

14 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 08:28:31 ID:jQPSZffk

戦士「勇者!」

魔法使い「勇者様!」

勇者の危機に思わず全力で駆けて
魔物に向かう戦士。魔法使いも同時に
魔力を多く使う突発型の魔法を使う―

―が。しかし。その攻撃を向けた先に
いる魔物は動きが止まり、魔物の正面に
いた勇者は何故か魔物の背後―
2人からすればほんの1mほど前に
いたはずの勇者がいなくなっていた。

魔物「ガ…!?」

魔物は白目を剥いて、そのまま倒れていく。

15 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 08:38:09 ID:jQPSZffk

勇者「…よし。じゃあ次の街へ行こうか」

戦士「えっと…勇者?さっきお前が
  言いかけてたことって…」

勇者「…?…ああ。こいつこの洞窟の
  ボスだから油断するなと―」

魔物「グガアアア…!」

死にかけの魔物が突如、自身の魔力の
全てをかけた呪文を唱えた!
魔物の身体が光りに包まれていく…!

勇者「自爆魔法かっ!?しまっ―」

魔法使い「…炎を司どる我らの神よ。
    今、盾となりたまえ…!」

勇者「!」

16 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 08:52:32 ID:jQPSZffk

戦士「ん…助かった…みたいだな
  さっすが魔法使いだな!」

魔法使い「ふふん、もっとほめてよね!」

勇者「…お前は」

戦士「ん?」

魔法使い「あれ?そういえばまだ自己紹介
    してなかったね!あのね、勇者様。
    私は魔法使い。…東の街から
    来たただの魔法使いだよ」

勇者「…隠すのはよせ。」

魔法使い「なら、貴方にも隠し事を
    やめてもらわないとね」

勇者「…わかるのか」

魔法使い「女の勘ですよ♪」

勇者「…一本とられたな。けど俺の
  隠し事は…まだ、言えない」

17 ◆yWozHT67cY:2012/11/13(火) 08:54:45 ID:jQPSZffk
夕方に再開予定

18以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/13(火) 19:35:29 ID:7K0NPffw
・・・

19以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/13(火) 20:50:03 ID:vwMK6FY.
きてないじゃないですかー

20以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/13(火) 20:57:29 ID:SGcjLHsw
ゆっくりでもいいから完結してくれ

21以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/13(火) 23:54:21 ID:J8Tj40ZU
完走希望

22 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 18:49:29 ID:YaQkVjds

魔法使い「ふふ…それなら私も…と
    言いたいところですが…」

勇者「?」

戦士「あの技を見せてしまった以上はな」

魔法使い「ええ、隠す必要は…ないよう
    ですからね、勇者様には」

勇者「…どういうことだ」

戦士「勇者は…知っているんだろう?」

魔法使い「わたしの」

戦士「俺の」


   『正体を』

23 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 18:59:28 ID:YaQkVjds

戦士「先ほど俺は言葉をはき違えたかも
  しれないが、少なくとも勇者は
  あの技を見る前―酒場で見た時から」

魔法使い「―私たちの正体を知っていた」

勇者「…ふん、よく気付いたな」

魔法使い「あら?私はてっきり気付いて
    いることも知っていると思って
    いたんだけど…違う?」

勇者「…魔女が」

魔法使い「異名は知っているのね。ええ
     なにを隠そう、私は―」


  『炎使いの東の魔女だから、ね』


戦士「…ぶふっ」

魔法使い「そこ!笑わないの!」

24 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 19:10:13 ID:YaQkVjds

戦士「…いやあ、それは無理だわ!ぶふっ」

魔法使い「むー!」

戦士「ま、俺は何かを使えるわけでも
  ない、ただの戦士だよ」

魔法使い「…自分も異名があるくせに」

戦士「!そ、それだけはやめてくれ!」

魔法使い「え〜!」

勇者「…闇の剣使い、ダークソード…」

魔法使い「ぷっ…」

戦士「あああああ!!」

魔法使い「あはっ…あはははは!だめ!
    笑い死んぢゃう!あははは!」

25 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 20:25:13 ID:YaQkVjds

…こうして勇者たちは始まりの洞窟を
抜け出し、魔物をなぎ倒しながら次の
街へと到着した。


―商人の街―


魔法使い「なんだか賑やかなところね」

勇者「ああ。この街は始まりの洞窟を
  雑魚な魔物ばかりだからな」

魔法使い「その雑魚な魔物にやられそうに
    なったのはどこの勇―」

『号外ー!号外ー!』

『なんだなんだ?…えっ』
『ド、ドラゴン!?』
『ドラゴンだって?!』
『しかもこれはあの…!』
『ああ、そうだ。間違い』
『嘘だろ…』


勇者たちのもとに一枚の紙が落ちる。

26訂正 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 20:27:23 ID:YaQkVjds

勇者「ああ。この街は始まりの洞窟を
  雑魚な魔物ばかりだからな」

  ↓

勇者「ああ。この街は始まりの洞窟を
  始めとした雑魚な魔物ばかりだからな」

27 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 20:41:42 ID:YaQkVjds

魔法使い「これは…新聞?」

戦士「…なんて書いてあるんだ」

魔法使い「ええとね…」

《緊急速報!商人の街の南、海から約
 50km向こうよりかの封印竜が
接近しているのを確認― …住人はただちに避難してください》

戦士「……」

魔法使い「……」

勇者「…まだ生きて…」

魔法使い「…?勇者様?何か言いました?」

勇者「!いや、なんでもないさ」

魔法使い「?」

28 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 20:54:30 ID:YaQkVjds

勇者「…聞いてくれ」

戦士「…なんだ?」

魔法使い「なんですか?」

勇者「…俺は昔、おそらくだがその
  ドラゴンと戦ったことがある」

戦士「なに!」

魔法使い「ふぇ?!」

勇者「そして、奴はきっとここに来る、
  と言える場所がある。もし来たら
  戦うことを余儀なくされるだろう。
  その時は…―俺一人で戦わせてくれ」

戦士「勇者!一体なにを―!」

その時、大きな揺れが大陸中に広がった。
鳥たちは翼を羽ばたかせて逃げ出し
それとほぼ同時に呻き声が聞こえる。

29 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 21:05:45 ID:YaQkVjds

大陸の揺れが気にならなくなるほどの
強い空気の振動。音。それはそこらの
魔物とは比べものにならないほどの
とても、とても強い響き。ドラゴンが
持つ複雑な感情が耳に、心に伝わる。


勇者「…俺は先に行く。…雷迅」

勇者は魔法を唱えた!雷の如き速さで
勇者は走り、消え去っていった…。

戦士「勇者!」

魔法使い「勇者様!」

戦士「…くそっ!」

魔法使い「…行きましょう、戦士」

戦士「…どこに」

魔法使い「勇者様のもとへ」

戦士「…どうやって」

魔法使い「…炎に導かれるままに、ですよ」

30 ◆yWozHT67cY:2012/11/14(水) 21:07:27 ID:YaQkVjds
今日の分は、終わり(´・ω・`)

また来ます。タブンネ

31以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/15(木) 02:26:02 ID:fs7pK0Pk

雷と炎と闇か

32 ◆yWozHT67cY:2012/11/17(土) 19:26:39 ID:LALqqSTo
書き溜め中です
ごめんなさい(´;ω;`)

33 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:06:46 ID:YZ12.Zx.

―商人の街、海岸―

戦士「…!いたぞ勇者だ!」

―そこは、海。商人の街の一番重要な
他国との貿易のための場所である。船は
あらかじめ商人たちがある程度の避難を
してはいるが―海、砂浜、そしてその
後ろにある倉庫や、宿泊施設は破壊を
されると被害は世界に響く。なにより
この街は、優秀な職人が集まり、それを
世界に届ける中心であるからだ。


魔法使い「あれが…封印竜…」

戦士「勇者ぁああ!」

魔法使い「あ、待っ…―で!?」

―声が出ない。代わりに出たものは血。

魔法使い(まだ、まだ大丈夫…)

34 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:08:28 ID:YZ12.Zx.

魔法使い「…大丈夫…行ける…」

魔法使い「ぐっ…おぇ…」

血を吐きそうになりながらもそれを手で
抑えることで我慢し、再び身体の中に
戻そうと飲み込んだ。


―勇者・戦士側―

戦士「勇者ァ!!」

勇者「…戦士か」

戦士「なかなかかっこいい傷を
  つくってるみたいでなによりだ」

勇者「…ふん」

封印竜「グガアアアア!!」

戦士「喋ってる時間はないみたい、だな」

勇者「…行くぞ」

35 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:09:10 ID:YZ12.Zx.

勇者「…気をつけろ。奴は魔法を反射
  する魔法を纏っている」

戦士「はっ…しょせん魔法だろ?」

勇者「攻撃魔法も反射するぞ…避けろ!」

封印竜は火炎を吐き出した!炎は戦士に
向かって飛んでいく!勇者はその隙を
ついて封印竜の横へと回り込む!

戦士「全てを切り裂く力となれッ!」

その時、戦士の体が淡い赤い光を発して
そして、剣へと流れていく―

勇者「…!」

勇者(なんだ…あれは魔力じゃないぞ!)

戦士はその一言を言い、一秒止まってから
炎に向かって剣を前へと振りかざした。

―次の瞬間、炎は消えていた。

36 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:11:12 ID:YZ12.Zx.

勇者(今の技…いや、今はそれよりも!)

勇者は封印竜に対して、針の先のように
一点に集めた雷の一撃を放った。

勇者「その魔法…壊してやるッ!」

しかし、雷は勇者に反射される。

勇者「ぐっ…!」

勇者(くそっ…やはり俺一人じゃあ
  こいつを倒せないのかッ!)

戦士「勇者ァ!準備しとけよ!行くぜ!」

勇者「戦士!?なにを―」

戦士は高く跳び、そこから両手で
大きな剣を縦へと振り降ろす―!

勇者(くそっ…なにが出来るから知らねぇ
  が次の攻撃の準備をしないとな…!)

37 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:12:04 ID:YZ12.Zx.

勇者「雷電…!」

勇者の辺りに電気が纏う!

戦士「うおおおお!今だ!勇者ァ!」

戦士が剣を振りおろすと ―封印竜を
囲っている不思議な護りが消えた。

勇者(…!)

勇者「行くぞっ!雷電!」

勇者の纏う雷は次第に勇者の魔力へと
変わり、更にそこから魔力は勇者の体
そのものへと変わっていく―!

勇者(俺自身が雷へと変わる諸刃の剣!)

勇者「うおおおお!!」

突撃した勇者が触れた瞬間―

封印竜の頭上から特大の雷が落ちる!

封印竜「ガアアアッ!?」

38 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:13:34 ID:YZ12.Zx.

勇者「ぐっ…やったか?」

戦士「いや、まだだ…!」

封印竜は雷の攻撃によって怯みながらも
立ち続けていた。そして―

戦士「消えた!?」

勇者「…!上だ!」

封印竜「ガアアアッ!」

―【封雷の吐息】―

勇者(…まずい…!範囲が広すぎる…!)

そのブレスは大きく広がり―

―勇者にのみ的中する

勇者「うぐッ!?」

戦士「…!…なんともない…?勇―」

勇者「あああああッ!!」

39 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:14:04 ID:YZ12.Zx.

勇者「くそ!封印されちまった!」

封印竜はブレスを吐き終わり、次の
ブレスの魔力を溜め始める。

戦士「勇者!今のは―」

勇者「戦士!いいから逃げろ!」

戦士「はっ…逃げろだって…?」

勇者「魔力が封印されたら―」

戦士「はっ!魔力なんてねぇよ!」

そう言って戦士は『その力』を足に込め
封印竜に向かって空へ駆け上がって行く。

封印竜「グアアアッ!!」

―【封黒の吐息】―

戦士「…はは!黒魔術でもねぇよ!」

40 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:15:27 ID:YZ12.Zx.

魔法使い「戦士!行くわよッ!」

勇者「!?いつの間に!?」

戦士「おう!任せろ!」

戦士はあらかじめ魔法使いが来て
そこに魔力を向けることを知っていたか
のように剣を下へと向けていた。

戦士「闇魔界の―」


  「「爆炎剣!!!」」


魔法使いの炎の魔力と戦士の力が混じった
剣を振るうと封印竜のブレスはたちまち
空中で横に広がり…瞬間、消えてゆく。

そして、その剣を身体へ浴びた封印竜は
闇の炎に切り裂かれ真っ二つになり
地に落ちていった…。

41 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:16:09 ID:YZ12.Zx.

勇者「…!魔力が解放される…」

戦士「ふぅ…終わったか」

魔法使い「…そうですね。勇者様も…
    …勇者様?」

勇者「…契約により我が魔力をそなたの
  力に換え、その力を持って再び奴の
  封印へと全てを捧げたまえ―」

そう呪文を唱えたあと、それは真っ二つに
なったはずの封印竜の下へ魔法の陣が
展開される。

魔法使い「!?」

戦士「勇者、一体なにを…!?」

封印竜「グアアアア!!」

戦士「な、バカな…!」

魔法使い「あれでまだ生きてるの…!?」

42訂正 ◆yWozHT67cY:2012/11/22(木) 21:20:45 ID:YZ12.Zx.
>>41  魔法の陣が → 魔法の陣となり

遅くてごめんなさい(´;ω;`)

また来ます.・゚・(つД`)・゚・.

43 ◆yWozHT67cY:2012/12/07(金) 21:41:34 ID:gRavv83k

封印竜が立ち上がったと思われたその
刹那―魔法陣は光り出し封印竜を一瞬で
消してしまった。戦ったあとはあれど
そこには何もいなかったかのように。


勇者「ぐっ…はっ!」

勇者は不意に片膝を地面につき口から
血を吐き出した。

戦士「勇者!?」

勇者「…は…ぐっ…大丈夫…だ…」

戦士「でも―」

と言いかけた時、勇者の身体から
魔力と静電気が飛び散る―

戦士「…え?」

戦士(傷が…一瞬でふさがった!?)

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