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ツン幼馴染「はぁ?」男「いや、だから…」- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:50:50 ID:AVUjmvTk
- ツン幼「ちょっと!変な勘違いしないでよねっ!」
ツン幼「おばさんに頼まれて、しかたなくなんだからねっ!」フン
男「わかってるから…」
男「そんなに睨まないでよ、怖いなぁ」
男(ちょっとお礼言ったくらいで…)
男(そんなに罵倒しなくても…)ハァ
- 2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:51:34 ID:AVUjmvTk
- ツン幼「ちょっと!今、もの凄く失礼な事考えてたでしょう!」
男「そ、そんな事ないよ!」アセアセ
ツン幼「じゃあ、今のため息は何よ!」フン
男「なんでもないよ、ツン幼」
男「ちょっとした深呼吸だよ」ハハハ
ツン幼「何笑ってるのよ。さっさとご飯食べちゃってよ」
ツン幼「後片付けする身にもなってよねっ」フン
男「ハイハイ…」
ツン幼「ハイは一回で良いから!」フン
- 3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:52:18 ID:AVUjmvTk
- ツン幼「さっさと準備して!私まで遅刻しちゃうじゃない!」フン
男「いや、先に行っててくれてかまわないからさ…」
ツン幼「そんな事して、アナタが2度寝するかもしれないじゃない」
ツン幼「おばさんから引き受けたのは私だから、最後まで責任持つわよっ」フン
男「…ありがとう。すぐ準備してくるよ」タッタッタ
ツン幼「…」ハァ
- 4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:53:28 ID:AVUjmvTk
- 男「…」テクテク
ツン幼「…」テクテク
男「なぁ、昨日のドラマ見た?」
ツン幼「何?ドラマ見てる暇とかあるの?」
ツン幼「へぇー。ずいぶんと余裕なのね」
ツン幼「それじゃあ、今度のテストは手助け要らないわよね」フン
- 5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:54:45 ID:AVUjmvTk
- 男「…いやあ、俺頭悪いから、ツン幼に教えてもらわないと…」
ツン幼「…まぁ、お隣さんが留年なんてしたら恥ずかしいし」
ツン幼「おばさんにも悪いから、仕方なく教えてあげるわよ」フン
男「いつも助かります。ありがとうね、ツン幼」ニコ
ツン幼「別に礼なんていらないわよ。バカね」フン
男(この朝のやりとりも、随分長い事続けてるよなぁ…)
- 6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:55:31 ID:AVUjmvTk
- 友「おはよーっす、お二人さん」
男「おはよう、友」
幼「おはよう、友君」
友「今日も夫婦仲良くご登校かー。羨ましいぜー」ハハハ
ツン幼「友君、勘違いされては困るんだけど」
ツン幼「私はこの男と、夫婦でも恋仲でも何でもないんだから」
ツン幼「勘違いしないでよねっ」フン
- 7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:56:43 ID:AVUjmvTk
- 友「お、おぉ。今日も全開だな、ツン幼節」ハハハ
ツン幼「何よ、ツン幼節って。意味がわからないわ」フン
友「ツン幼は相変わらずツンデレだなぁ」ハハハ
ツン幼「…ツンデレって何よ?」
友「え?普段はツンツンして、素直になれないけど」
友「好きな人の前ではデレデレするのがツンデレだよ」キリッ
- 8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:57:58 ID:AVUjmvTk
- ツン幼「…言っておくけれども」ハァ
ツン幼「私はこの男の事を好きでも何でもないし!」
ツン幼「ツンツンもしてない!」
ツン幼「いつも素直だし」
幼「この男の前でデレデレなんてした事はないわよ!」カッ!
友「お、おう…そうか?」
- 9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:58:38 ID:AVUjmvTk
- 男「まぁまぁ、2人とも」
男「ちょっと急がないと、結構ギリギリだよ」
ツン幼「遅刻したらアナタのせいだからね?わかってるわよね?」タッタッタ
友「…急ぐか」タッタッタ
男「うん」タッタッタ
- 10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 23:59:28 ID:AVUjmvTk
- 男「ん?下駄箱に何か入ってる…」
友「おぉ!?それは…」
友「それは今や絶滅危惧種、レッドリスト入りしていると噂の…」
友「ラヴレターでは!?」
ツン幼「!」
男「ヴって、変な発音」ハハハ
- 11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:00:11 ID:tgfTku7o
- 友「誰からだ?誰からだ?」
男「いや、封筒には書いてないな」ペラッ
友「いいだろ!今、開けちゃえよ!誰からだ?」
男「いや、まだ読んでないからわかんないし」
男「読んだとしても、普通にプライバシ−の侵害だから言わないけど」
ツン幼「…」フン
- 12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:00:27 ID:GoZOBhN2
- お前さんか
- 13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:01:17 ID:tgfTku7o
- 友「さて、昼休みなんだが?」
男「何だが?って言われても…何?」
友「さっきのラヴレター読んだんだろ?」
男「うん。読んだよ」
友「え?マジでラブレターだったの?」
男「えっと、まぁ…一応ね」チラ
ツン幼「!」プイッ
- 14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:02:18 ID:tgfTku7o
- 友「相手誰だよ!」ガタッ
男「それは言えませーん」プイッ
友「…何て書いてあったんだよ」ワクワク
男「まぁ、好きですって書いてあったよ」
ツン幼「!!!!!」
友「え?イタズラじゃねぇの?」
男「まぁ、そうかもしれないけどさ」
- 15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:03:16 ID:tgfTku7o
- 男「とりあえず、メールアドレス書いてあってさ」
男「会って話ししたいって書いてあったからさ」
男「とりあえずメールしてみるよ」
友「…おう」
ツン幼「…」ジーーーーーーーーーーーーー
友(この殺気に気付いてないんだろうか…)
- 16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:04:14 ID:tgfTku7o
- 男「…」カチカチカチカチピッ
友「お前、凄いな」ハァ
男「ん?何が?」
友「いや、何でもないぜ…」
ピロリンロン
男「おっと、返信早いな」ピッ
男「…」
- 17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:04:53 ID:tgfTku7o
- 友「なんだって?」
男「放課後、直接会って話したいって」チラッ
ツン幼「…」ギロッ
友「お前、行くのか?」
男「うん、まぁ行くよ」
友(この、睨まれただけで、石になりそうな視線を感じてないのか…)
ツン幼「…」ジーーーーーーーー
- 18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:05:46 ID:tgfTku7o
- ガチャバタン
男「こんにちは、女さん」ニコッ
女「来てくれてありがとうございます、男先輩」
男「去年の文化祭以来だよね、ちゃんと話すのは」
女「そうですね。久しぶりですよねっ」フフッ
- 19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:06:50 ID:tgfTku7o
- 男「で、来たんだけどさ」
女「はい」
男「まぁ、言いたい事はわかってるんだけどもさ」
女「はい」
男「女さんなら、俺が何て答えるか」
男「…解ってると思うんだけど、どうかな?」
- 20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:07:40 ID:tgfTku7o
- 女「はい」グスッ
女「で、でも…」グスグスッ
女「わ、私…どうしても、き、気持ちつた、伝えたくて…」グスッ
男「うん」
女「わた、わたし…せんぱいのこと、好きで…、好きで…」グスグスッ
女「わたしと、おつ、おつきやい、おつきあい…して、ください…」グスッ
男「…ごめんね」
- 21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:08:15 ID:no887yRQ
- 昨日予告してた奴か
- 22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:09:14 ID:tgfTku7o
- 女「どうしてですか?ツン幼先輩の事が、そんなに好きなんですか?」
男「うん。どうしようもないくらい好きなんだ」
女「ツン幼先輩は、い、いつも男先輩の事を…」
女「悪く言うし、態度も悪いし…」
女「そ、そんな人の…ど、どこが良いんですか?」グスッ
- 23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:10:08 ID:tgfTku7o
- 男「彼女の態度が悪くなるのはね」
男「俺に関する事だけなんだ」
男「それは、彼女が俺の事を…」
男「特別な存在って感じてくれてるからだと思うんだ」
男「だからかなー」
男「俺はそんなツン幼の事が好きなんだよ」
- 24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:11:03 ID:tgfTku7o
- 女「それは!」
女「男先輩の事が大嫌いって事なのかも知れないじゃないですか!」
男「そうだね」
女「そうだねって…男先輩はそれでいいんですか?」
男「今はこのままで良いかなと思ってるよ」
女「そ、そんなの男先輩が報われないじゃないですか!」
- 25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:11:42 ID:tgfTku7o
- 男「いいんだよ、それで」
男「片想いでもいいんだ」
男「俺がツン幼の事が好きって事実はさ」
男「無かった事にしては、してはいけない、と思ってさ」ニコ
女「…そんな顔されたら、私はもう何も言えないじゃないですか…」グスッ
- 26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:13:06 ID:tgfTku7o
- 男「ごめんね、女さん」
女「あやまらないでください!」
女「そんな事されたら、私が惨めじゃないですか!」グスッ
男「…女さん、こんな俺を好きになってくれて、ありがとう」ニコ
女「…最後に一つだけ、お願い聞いてもらえないですか?」
男「聞ける事なら、何でも」ニコ
- 27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:13:46 ID:tgfTku7o
- 女「…せ、せんぱいの、お、男さんの…」
女「男先輩の胸の中で、泣かせてください…」グスッ
男「…いいよ、こんな薄っぺらな胸でよければ」
女「…」ダキッ
男「…」
女「うぐっ…」ギュッ
女「うぅ…うぁぁーーーーーーーーん」ゴウキュウ
男「…」ナデナデ
- 28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:14:29 ID:tgfTku7o
- 男「…それじゃ、俺、先に帰るね」
女「…ツン幼先輩に振られたら、私の所に来て下さいね?」
女「いつでも…待ってますから」フフ
男「…考えておくよ」ハハ
ガチャバタン
女「…はぁあ〜。やっぱり…かぁ」
女「わかってたけど、悔しいなぁ…」グスッ
女「ツン幼先輩、男先輩の事、どう思ってるんだろ…」
女「…きっと…」グスッ
- 29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:15:12 ID:tgfTku7o
- 男「…結構遅くなっちゃったなぁ」テクテク
男「まぁ、父ちゃんも母ちゃんも出張中で」テクテク
男「家に誰も居ないから、別に遅くなっても問題ないか」テクテク
男「ん?」ピタッ
男(家の前に…誰か居る?)
- 30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:15:52 ID:tgfTku7o
- ツン幼「あっ!」
男「なぁんだ、ツン幼か」ホッ
男「どうしたの、こんな時間に?」
ツン幼「遅かったわね…」
男「うん、ちょっとね」ハハハ
ツン幼「何がちょっとなのよ、意味がわからないわ」フン
男「ちょっとはちょっとだよ。ちょっと用事があって、遅くなっただけだよ」
- 31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:16:46 ID:tgfTku7o
- ツン幼「…晩御飯は食べたの?」
男「いや、食べてないよ」
男「今、帰ってきたんだしね」ハハ
ツン幼「…知ってるわよ」ボソ
男「ん?何?」
- 32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:17:27 ID:tgfTku7o
- ツン幼「さっさと家に入りなさい。晩御飯の支度が出来ないでしょう」フン
男「あぁ、作ってくれるんだね」
男「ありがとう、ツン幼」ニコ
ツン幼「勘違いしないでって、今朝も言ったでしょう?」
ツン幼「本当にアナタは鳥頭ね。私はおばさんに頼まれて…」
男「わかったから、家に入ろうよ。ちょっと肌寒いしさ」
ツン幼「…」プイッ
- 33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:18:51 ID:tgfTku7o
- 男「ごちそうさまでした!」
ツン幼「…お粗末様でした」
男「お粗末じゃないけどな!」ハハハ
ツン幼「お世辞とか止めてよ、気色悪い」フン
男「お世辞じゃないよ、ツン幼」
男「料理上手になったよなぁ」
- 34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:19:46 ID:tgfTku7o
- ツン幼「褒めても何も出ないから、止めて」プイッ
男「照れちゃって」ハハハ
ツン幼「照れてない!断じて照れてなどいない!」ガタッ
男「落ち着いて、ツン幼」
男「あ、そうだ。アイス食べる?昨日買っておいたんだ」
ツン幼「…頂くわ」
- 35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:21:02 ID:tgfTku7o
- 男「それじゃ、これ」コトッ
ツン幼「ラムレーズン…」
男「好きだよね?ラムレーズン」ニコ
ツン幼「えぇ、好きよ、ラムレーズン」
ツン幼「どうもありがとう、男」
男「いえいえ。いつも色々ありがとうね、ツン幼」ペコッ
- 36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:22:00 ID:tgfTku7o
- ツン幼「…こんなアイスくらいでご機嫌伺い?安く見られた物ね」フン
男「小さな事からコツコツとやるタイプなものでね」ハハハ
ツン幼「そんな事知ってるわよ。何年一緒に居ると思ってるの?」フン
男「…そうだね」
- 37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:23:01 ID:tgfTku7o
- 男「何年も一緒に居るから、お互いの事、色々知ってるよね」
ツン幼「そうかしら?アナタは私の何を知っているって言うつもり?」
男「…何で泣いてたの?」
ツン幼「!!!!」
男「目、凄い事になってるよ」
男「真っ赤だよ。ビーム出そう」ハハハ
- 38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:23:43 ID:tgfTku7o
- ツン幼「…泣いてないっていっても…」
男「嘘だってわかっちゃうよ。何年も一緒に居るもんね」ニコ
男「ずっと家の前で待ってたんでしょ?泣きながら…」
- 39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:24:35 ID:tgfTku7o
- ツン幼「…誰からの手紙だったの?」
男「女さんからだったよ」
ツン幼「…友君には答えなかったのに、私には即答するのね」
男「ツン幼には、正直に言いたいからさ」
ツン幼「そう。女さんね。可愛い子よね」
男「そうだね、可愛い子だね」
- 40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:25:39 ID:tgfTku7o
- ツン幼「で、何て返事してきたの?」
男「断ったよ」
ツン幼「!」
男「女さんには悪い事したなと思うけど」
男「オレ、好きな人居るしね」ニコ
ツン幼「そ、そうなの…へぇ」フン
- 41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:27:05 ID:tgfTku7o
- ツン幼「来年受験のくせに、成績悪いアナタが」
ツン幼「色恋沙汰なんて、2年早いんじゃないかしら」フン
男「そうだなー。2年早いなー」
男「でもなー」
男「好きな相手が泣いちゃうようなら」
男「2年くらいフライングしても良いかなーと思うんだけど」
男「どう思う?ツン幼」
ツン幼「!」
- 42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:29:10 ID:tgfTku7o
- ツン幼「ア、アナタ、あ、あの約束の事…」
男「もちろん覚えてるよ」ニコ
ツン幼「!!!」
男「あと2年だけどさー」
男「好きな人には泣いて欲しくないからさー」
男「ツン幼がどんなにオレの事悪く言ってもさ」
男「はたから見て、悪い態度とってもさ」
男「元気ならそれで良いんだよ」
ツン幼「…」
- 43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:30:04 ID:tgfTku7o
- 男「でもさー」
男「泣いちゃったり、落ち込んじゃったら、イヤだなぁ」
男「だからさー」
男「ツン幼さん、ずっとアナタの事が好きでした!」
ツン幼「!!!!!!!」
男「結婚を前提にオレとお付き合いしてください」ペコッ
- 44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:31:16 ID:tgfTku7o
- ツン幼「わた、わた…しは…やくそくのひとつも」
ツン幼「ま、守れないよ、ようなおとことは…」プルプル
ツン幼「お付き合いなんて…できないわ」プイッ
男「ツン幼、もう良いから」ガシッ
ツン幼「ちょ、ちょっと!」ジタバタ
男「ツン幼が不幸せになるような約束ならさ」ギュッ
男「破っちゃっても良いだろ?」ギュウッ
ツン幼「…」
- 45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:32:43 ID:tgfTku7o
- ツン幼「本当に、良いの?私で」
男「昔も今もこれからも、ずっとツン幼の事が好きだよ」
ツン幼「じゃあ、もう、アナタに冷たくしなくても良いの?」
男「ツン幼の好きなようにしたらいいよ」ニコ
男「今までみたいにツンケンしてもいいし」
男「昔みたいにニコニコしててもいいしね」
ツン幼「わ、私は…」
男「うん」
- 46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:34:07 ID:tgfTku7o
- 友「おっはよー、お二人さん」
男「おはよう、友」
デレ幼「おはよう、友君」ニコ
友「えっ?」
男「えっ?」
デレ幼「えっ?」
- 47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:36:23 ID:GoZOBhN2
- そしてツンデレへ?
- 48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:36:39 ID:tgfTku7o
- 友「ちょっと、どういう事?」
男「何が?」
友「だって、ツン幼さんが…え、笑顔で…挨拶を!?」
デレ幼「私だって、笑顔で挨拶くらい出来るわよ」
男「そうだぞ、友。デレ幼はやれば出来る子なんだ」
デレ幼「男も大概失礼よ?もう」ウフフ
- 49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:37:42 ID:tgfTku7o
- 友「なっ…何があった?」
友「昨日と全然違うじゃん!」アワワ
友「ツン幼さんのツン成分が、無くなって…」
友「超デレてるじゃん!」
- 50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:38:46 ID:tgfTku7o
- デレ幼「友君、勘違いしないで欲しいのだけど」
デレ幼「私はもともとツンツンなんてしていません」
デレ幼「いつも自分に素直です」
デレ幼「男の事を本当に愛しているし、片時も離れたくないだけなの」
デレ幼「決してデレてなどいないわ」ニコニコ
友「世間ではそういうのを、デレてるって言うんだよ!」
- 51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:39:31 ID:tgfTku7o
- 男「まぁまぁ、2人とも」
男「ちょっと急がないと、結構ギリギリだよ」
デレ幼「男、行こっ!」ギュッ
男「うん!」タッタッタ
友「おいっ!腕組むとか!ちょっと!説明しろ、男!」タッタッタ
- 52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:40:29 ID:tgfTku7o
- 友「という訳で」
男「どういう訳で?」
友「昼休みなんだけど…」
男「そうだな」
友「何でツン幼さんが一緒にお昼食べる事になってるの?」
友「いつも俺と男の2人で」
友「卑猥な話しとかしながらの、優雅なランチタイムだったじゃん?」
- 53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:41:11 ID:tgfTku7o
- 男「いいじゃんか、一緒に食べても。な?」
デレ幼「そうよ、友君。何?私邪魔かしら?」
友「いや、邪魔じゃないけどさ…」
友「ていうか、そのいかにも『手作り』な弁当はなんだ!」
男「おう、良い質問ですね、友君」
男「これ、デレ幼の手作りなんだぜ?美味そうだろ?」ハハハ
デレ幼「も、もう。あんまり大きな声で言わないでよ、男ったら」ウフフ
- 54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:42:20 ID:tgfTku7o
- 友「おい!おい!」クワッ
男「なんで今、2回言ったの?」
友「強調したかったから2回言った!」
友「どういう事なんだよ!はよ説明しろ!」
男「説明って言ってもなぁ…何て言うか…」
デレ幼「簡単な事でしょう?」
男「デレ幼とオレが、結婚を前提にお付き合いする事になりました…とか?」
- 55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:43:29 ID:tgfTku7o
- 友「…」
友「はああああああああ?け、結婚んんんんんん?」ガタッ
男「友、うるさい」
デレ幼「友君、声大きいわよ」
クラス一同「ザワザワ」
- 56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:44:14 ID:tgfTku7o
- 友「昨日までのツン幼ちゃんとは180度キャラが違うんですけど」
友「何があったら、そんな…結婚とかって話しになるんスか?」
男「別に隠す事じゃないから言うけどさー」
男「俺とデレ幼、昔ある約束をしたんだよ」
友「約束?」
- 57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:45:10 ID:tgfTku7o
- 男「18歳、オレが結婚出来る年齢になるまで」
男「ベタベタしない…ってな」
友「ベタベタ?」
男「まぁ、友とは中学で一緒になったから知らないと思うけど」
男「小学生の頃のデレ幼はさ…」
デレ幼「そうね。男にベッタリだったわね」テレッ
男「先生に注意されるくらいね」ハハ
友「マジか…」
- 58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:47:46 ID:tgfTku7o
- 男「で、ある日、先生に呼び出されてさ」
男「『男の子と女の子が、そんなにベタベタしてちゃいけません』ってな」
男「怒られちゃったわけよ」
男「それでさ、2人で約束したわけだ」
デレ幼「若さ故の過ちよね、まったく」ハァ
- 59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:49:15 ID:tgfTku7o
- デレ幼「それで、ベタベタしないって決めたのは良いのだけれど」
デレ幼「逆に、男にどう接して良いのかわからなくなって」
男「ツンケンした態度って所に着地したって訳だ」ハハ
デレ幼「そうでもしないと、また男にベッタリしそうだったから…」カァ
友(赤くなってうつむくツン幼さん、可愛い…)ポー
- 60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:50:41 ID:tgfTku7o
- 友「て、言うか!」
友「想像もつかねーよ」
男「何が?」
友「だって初めて会った時から、ツン幼ちゃんは…」
友「男に対してだけ、めっちゃ辛辣だったじゃん」
男「まぁ、そうだったなー」
- 61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:52:58 ID:tgfTku7o
- 友「男の事が嫌いなのかなと思ったけど」
友「登下校は毎日一緒にしてたし」
友「本当に嫌いな相手なら、そもそも話しもしないだろうから…」
男「そうだなー」
友「だから、ツン幼ちゃんはツンデレだと思ってたよ…」
- 62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:54:36 ID:tgfTku7o
- デレ幼「ちょっと言わせてもらうけど、友君」キッ
友「は、はい。なんでしょうっ」ビクッ
デレ幼「私はツンデレではないわ。断じて」
デレ幼「ツンツンとデレデレが同居した事は一度もないわ!」
- 63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:55:44 ID:tgfTku7o
- 男「ずっと俺にベタ惚れなだけだよなー?」ニコ
ツン幼「はぁ?」
男「いや、だから…」
男「デレ幼、またツン成分が出てきてるぞ」ハハ
デレ幼「あぅ…」カァッ
友「」
- 64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:56:37 ID:tgfTku7o
- 男「はい、説明終わり!ご飯食べようぜ!」
デレ幼「男、はい、あーん」カァ
男「おう、ありがと、デレ幼」モグモグ
デレ幼「どう?美味しい?」
男「おう、昨日も言ったけどさ、デレ幼、料理の腕上げたよなー」
デレ幼「い、いつでも嫁げるように、は、花嫁修業…」カァァ
男「ありがとなー」ナデナデ
デレ幼「あ、あぅ」マッカッカ
友「」
- 65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:57:15 ID:tgfTku7o
- 男「じゃあ、次はオレがデレ幼に。はい、あーん」
デレ幼「あ、ありがと」パクッ
男「可愛い彼女に、手作り弁当」
男「幸せな午後のひとときだなぁ」ハハハ
デレ幼「も、もう!あんまり可愛いとか言わないで…」マッカッカ
友「」
- 66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 00:58:36 ID:tgfTku7o
- 男「どうした、友。食べないのか?焼きそばパン」
友「バ…シロ」ボソ
男「なんて?」
友「バカップル、爆発しろ!!!!!!!!!!」ガーーーーーーーーーー
クラス一同「友、うるさい!」
おわり
- 67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:02:54 ID:Jpp.Jqsg
- 乙
- 68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:03:19 ID:tgfTku7o
- 読んでくれた人、どうもありがとう。
友人からのリクエストで
「最初ツンツン最後デレデレで書いてみて」って言われて
書いてみたけど…
難しいっスね
次は
男「冒険してみようと思う」幼馴染「は?」
ってスレ立てたいと思ってます
見かけたら読んでもらえると嬉しいです
それではおやすみなさい!
- 69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:04:02 ID:AKEjlaKc
- あんた毎日書いてないか?
- 70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:09:26 ID:tgfTku7o
- >>69
昨日と今日はたまたまです
自分で考えてた前作
男「幼馴染なんて幻想だ!」幼馴染「は?」
と
友人からお題をもらった今日の分
2つ、同時進行みたいな感じで書いてたので
2日続けて投下した感じです
本来は平日仕事なので、ちょっとづつ書き溜めて
週末投下する感じです
読んでくれてありがとうございました
- 71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:37:56 ID:TgLG.VdU
- あなたか。どちらも面白かったぞ
- 72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:42:30 ID:Jpp.Jqsg
- >>70
過度な馴れ合いはそのうち叩かれるからやめとけ
- 73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 01:46:49 ID:WKDGm4tg
- 死ぬ前に一度
「勘違いしないでよね」
って言われたい
- 74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 06:17:45 ID:La5J/4rU
- 乙
- 75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 07:12:17 ID:pzr4OcBc
- 乙
- 76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 08:13:40 ID:tgfTku7o
- >>72
忠告ありがとう。気をつけます
読んでくれた人、本当にありがとうございます
- 77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 08:43:50 ID:RqJasUak
- 乙!
- 78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 08:58:40 ID:R2UT9BUo
- >>72
VIPじゃあないんだしこれぐらいよくね?
- 79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 10:37:19 ID:qpF1qXUM
- 黙々と投下して完結した後の雑談くらい許したれや
- 80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/11(月) 19:01:22 ID:IQXLi7L.
- 特別気にする程の馴れ合いじゃないな
- 81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/12(火) 09:58:56 ID:XuAYch8o
- 過度な馴れ合い叩きはそのうち叩かれるからやめとけ。
- 82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/12(火) 17:41:19 ID:dBKa1qsU
- だから過度じゃないだろ...はぁ...
- 83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/12(火) 18:49:59 ID:PzZW0UPw
- >>82 >>81がいってるのは過度な馴れ合い叩き、過度の馴れ合いとは違うぞ?
- 84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/20(水) 08:00:59 ID:ImUVL54o
- すでに叩かれてんじゃん
- 85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/10(火) 00:08:32 ID:2/UTC65I
- ぱちーん
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