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妹「お宝発掘するよ!」 兄「なにそれメンドイ」- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 00:41:49 ID:UAP90h1.
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3題話(即興)
お題:妹・学校・裏山
タイトルは今つけた
以下、即興短編SS書きます、よろしく
- 2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 00:55:39 ID:UAP90h1.
- 妹「見てみて!じゃーん!」
兄「……は?なにこれ」
妹「お宝の地図!」
兄「ごめん、ちょっと用事あるから……」
妹「ちょっと、逃げない!」
兄「はぁ?ガキじゃあるまいし、俺はやらんぞ」
妹「けちー」
兄「ケチじゃない、良識だ」
妹「いいもんいいもん、すっごいお宝が手に入ってもお兄ちゃんにはあげないから!」
兄「かまわん、一人でやれ」
妹「分かったよ!ふーんだ!」
- 3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 00:59:53 ID:UAP90h1.
-
一時間後
妹「えぇと……えぇと……」
兄「ん?まだ行ってなかったのか。無理だって分かったのか?」
妹「ち、違うよ!」
兄「じゃあなんだ?地図が読めないとかか?」
妹「ぅ……」
兄「……図星かよ」
妹「仕方ないじゃん!見てよコレ!こんなの分かるわけないもん!」
兄「あ?……なんじゃこりゃ」
妹「でしょ?」
兄「たしかにこれは分からん……つかこれ、どこだよ」
妹「地域的には、この近くだと思うけど……」
- 4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:04:50 ID:UAP90h1.
-
兄「……あ、ほんとだ。この『学校っぽい建物の絵』って、○×小学校かな」
妹「うん、たぶんだけど」
兄「懐かしいな。もう10年以上行ってないのか」
妹「そうだねー。卒業してはや8年!こんなに大きくなりました!」
兄「俺は12年だけどな」
妹「もうハタチだもんね」
兄「早いもんだな……」
妹「そだね……」
兄「………」
妹「………」
兄「……おい」
妹「ん?」
兄「地図」
妹「あ、そうだった。すっかり忘れてたよ」
- 5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:08:56 ID:UAP90h1.
-
妹「……えぇと、じゃあ」
兄「学校に手がかりがあるって事でいいんだろうな」
妹「じゃ、行ってみようか!」
兄「はぁ!?今から?」
妹「ウン」
兄「いやいや、休日だとは言え、流石に勝手に入ったらイカンでしょ」
妹「だーいじょうぶだって!……たぶん」
兄「えーなにそれ信用出来ない」
妹「ま、いいじゃん!物は試しだよ!」
兄「……はぁ、俺も押しに弱いモンだな」
妹「いよっし!」
兄「ちょっと見て、何も無かったらすぐに帰ってくるからな!」
妹「りょーかい!」
- 6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:16:17 ID:UAP90h1.
-
学校
兄「今更だが、なんだかんだで流されて手伝ってる自分に気付いた」
妹「ホントに今更だね!」
兄「押しに弱いってレベルじゃねぇぞ……」
妹「そこがお兄ちゃんのイイトコロだよ!」
兄「そして困ったトコロでもあるがな」
妹「あははは」
兄「ったく、気楽なこって……さて、ドコから探す?」
妹「うーんと、地図に書いてあるとおりなら、グラウンドの木の下っぽいけど」
兄「そうなのか?」
妹「ほら、地図のこの部分」
兄「……あ、これか。そうっぽいな」
妹「ぽいでしょ」
兄「ぽいな」
- 7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:22:16 ID:UAP90h1.
-
兄「……で、実に来たはいいものの」
妹「何本生えてるんよ……」
兄「だっる……」
妹「どうしようか……」
兄「んー……ん?」
妹「どったの?」
兄「ちょっと地図、見せて」
妹「ほい」
兄「……これ」
妹「?」
兄「この木の幹、何か模様が書いてある。これって……」
妹「おぉ!ほんとだ!なにか書いてある!」
兄「……え?」
妹「え?」
兄「あ、いや……なんでもない」
- 8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:28:24 ID:UAP90h1.
-
妹「あ、あったー!この木だ!」
兄「さて……掘るのか?」
妹「アッー!」
兄「ちゃう」
妹「え……私の?///」
兄「もっとちゃう」
妹「そんなあなたに……じゃじゃーん!」
兄「……シャベル、どこから持ってきた」
妹「そこに立てかけてあった」
兄「………」
兄「いや、深くはツッコまないようにしよう」
妹「え……///」
兄「なんでキミはさっきから下モードなのだい?」
妹「なんとなく」
- 9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:39:21 ID:UAP90h1.
-
数十分後
兄「ふぃー、だる」
妹「お疲れ、缶ジュース買ってきた」
兄「サンクス」カシュ
妹「で、成果はどうだい?」
兄「なんだよその口調。……ビンゴ。なんか出てきたよ」
妹「え!ホント!?」
兄「まぁ、最近掘った跡があったからさ、結構楽だったよ」
妹「ほぅほぅ。で、何が出てきた?」
兄「それ」クイ
妹「どれ?……え、これ?」
兄「それ」
妹「……地図だ」
- 10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:44:37 ID:UAP90h1.
-
兄「どっちかっつーと、その地図が入ってた箱を開けるのに手間取った」
妹「あ、そうなんだ……でさ、何が書いてあったの?」
兄「それぐらい、自分で見ろって」
妹「ちぇー」
妹「……で、またワケわかんない地図な訳ですが」
兄「わけぇモンが何を言うのじゃ」
妹「ごめん、意味が分からないよ」
兄「何故に意味と言った」
妹「いやマジで」
兄「それはスマン」
妹「いや、怒っちゃいないけどさ。……で、この地図さ」
兄「山っぽいのが書かれてるよな……これ、ここだろ?」
妹「あ、学校の絵だね」
兄「うん、だから次の目的地は……」
妹「学校の裏山……か」
- 11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 01:49:10 ID:UAP90h1.
-
妹「学校の裏に山があるなんてさ、なんか『DRえもん』みたいだよねって、ずっと思ってたんだよね」
兄「まぁ、しゃーないわな。俺も例にゃ違わなかったから」
妹「だよねだよね」
兄「あぁ……っつか、いよいよダルいんだが」
妹「いっつも家に引きこもってるからでしょー」
兄「それはお前だ。俺はもっと別の運動が得意で。こういうのは苦手なの」
妹「へぇ、それはそれは……」
兄「ちょっとまて、お前今、何を考えてる」
妹「え?聞きたい?」
兄「……いや、いい」
- 12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:02:34 ID:UAP90h1.
-
妹「さて、着いた」
兄「ぜぇ……はぁ……」
妹「おーい、大丈夫ー?」
兄「なんで……物臭花子のお前がへっちゃらで……俺が死にそうなんだよ……」
妹「物臭花子って。いや、間違っちゃいないけどね」
兄「で……目的の、場所は……?」
妹「あ、うん。ここらへんのハズなんだけど……」
兄「ふぅ……あー、だる……地図にはなんて?」
妹「いや、さっきと同じ模様の木が書いてあるだけだよ」
兄「はぁ?こんだけ沢山の木があるのに、そっから見つけろって?」
妹「そういうことだろうね」
兄「面倒ってレベルじゃ……」
妹「それさっき言った」
兄「あらま」
- 13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:05:46 ID:UAP90h1.
-
………
兄「……で、30分近く彷徨い歩いた訳だが」
妹「迷ってはいないけどね」
兄「その注訳必要か?」
妹「ん、たぶん」
兄「そか」
妹「見付からないね」
兄「見付からないな」
妹「どうしよっか」
兄「ここまで来たんだ、探すだろ?」
妹「それはそうだけどね……そろそろ日も落ちてきたよ?」
兄「あー、マジだ。何か他にヒントは無いのか?」
妹「んー……」
- 14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:08:52 ID:UAP90h1.
-
妹「……あれ?」
兄「ん?」
妹「ちょっと地図見て」
兄「……あれ?」
妹「なんか、さっきと違う気がする」
兄「なんだこれ……ジャメヴっつーか、なんつーか」
兄「ちょっと貸して」
妹「あ、うん。はい」
兄「ありがと。……ん?」
妹「なに?」
兄「これ……」
妹「なにか見つけたの?」
兄「……いや、なんでもない」
妹「?」
- 15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:15:38 ID:UAP90h1.
-
兄「……妹、これ。この部分」
妹「え、なに?」
兄「かなりちっちゃいけど……何か文字が……」
妹「え?どこどこ?」ズイ
兄「………」
妹「んー……?」
兄「……あのさ」
妹「ん?」
兄「顔、近い」
妹「ん、ぇあ?……ぁ、ごめっ!」バッ
兄「あ、いや、いいけどさ……」
妹「え、いいの……?」
兄「……そういう事じゃねぇ」
- 16 :そろそろ眠い:2012/06/10(日) 02:20:09 ID:UAP90h1.
-
妹「これ……なんて書いてあるの?」
兄「えぇと……なんだこれ、日本語じゃないぞ」
妹「日本語じゃない?」
兄「なんつーか、象形文字みたいな……」
妹「……なにか、思い出さない?」
兄「………」
兄「まったく分からん。どうしたものか」
妹「え、ちょ、ちょっと」
兄「ん?どうした?」
妹「あ、いや……えぇと」
兄「お前も一緒に考えてくれよ」
妹「あ、う、うん……」
- 17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:23:19 ID:UAP90h1.
-
兄「……だめだ、この文字について考えても無駄っぽいな」
妹「……そうだね」
兄「時間ももう無いし、適当に見て歩いて、今日はそれで引き上げようか」
妹「うん……」
兄「どうした?元気ないぞ?」
妹「そ、そんなことないよ……はは、疲れたのかな」
兄「ん、そか。なおさら早くしないとな」
妹「そだね……」
- 18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:27:32 ID:UAP90h1.
-
………
兄「あれ?あの木……」
妹「ん、世界樹とか、みんなで勝手に呼んでた木だね」
兄「あー、そだっけか」
妹「うん……」
兄「ちょっと見に行くか?」
妹「え……あ、ちょっと、置いてかないでよ!」
兄「おー、でっけぇなぁ」
妹「そうだね」
兄「……ん?」
妹「なに?」
兄「あれ……あの木」
妹「?」
- 19 :あれ?あの木…… あれ……あの木 おもっきし表現被ったorz:2012/06/10(日) 02:32:48 ID:UAP90h1.
-
妹「どの木?」
兄「ほら、俺が指差してる先の」
妹「え、あれ……」
兄「あのマーク、地図の奴だろ?」
妹「あ、うん……そうだね」
兄「やったじゃん。さて、何があるか、お楽しみだな」
妹「………」
- 20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:38:05 ID:UAP90h1.
-
印の付けられた木の下
兄「で、また掘るのかよ……」
妹「スコップ、持ってるよ……」
兄「おぉ!用意周到だな!……じゃ、さっそく」
妹「お……お兄ちゃん……!!」
兄「え……?」
妹「なんで……なんでよぉ……」ポロポロ
兄「ちょっ、なんでいきなり泣き出すんだよ!」
妹「だって……お兄ちゃんが……」
兄「……ったく、ごめんって」
兄「俺が悪ノリしすぎたよ、ごめん」
妹「な……なに、言って……」
- 21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:47:27 ID:UAP90h1.
-
兄「『世界樹の東の木、覚えてますか?』」
妹「……っ!」
兄「さっき、お前がすり替えた地図の言葉だ」
兄「いつから、覚えてないと錯覚していた?」
兄「まぁ、下らん演技してお前を泣かせたのは悪いと思ってるよ」
兄「ごめん」
妹「おにぃ、ちゃ……!」
兄「ほらほら、良い歳して泣くんじゃない」
妹「だってぇ……」
兄「マジで悪かったって」
妹「そうじゃないもん……ひっく……」
- 22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 02:59:17 ID:UAP90h1.
-
兄「いつまで泣いてるんだよ」ポン
妹「ひゃっ」ビク
兄「うぉ、なんで飛び上がる」
妹「な、だって、いきなり……」
兄「あ?わざわざ「頭なでるぞ」なんつってから撫でる奴あるかよ」
妹「それはそうだけどさぁ」
兄「……さて」ナデナデ
妹「ふわぁ……」
兄「………」
兄「………」ピタ
妹「ぁっ……」
兄「………」ナデナデ
妹「ほわぁ……」
兄「……おい」
妹「……ぇ?」
- 23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 03:06:07 ID:UAP90h1.
-
兄「……いや、なんでもない」ピタ
妹「あっ……」
兄「……撫でて欲しいなら、素直に言えって」
妹「な、なにを……」
兄「ホントにメンドイ奴だな……」
妹「う、うるさい……ばか」
兄「ばか?じゃあ、撫でなくていいんだな?」
妹「なっ!?なんでそうなるの!」
兄「冗談だ」ポムポム
妹「むー……」
兄「………」
妹「む………」
兄「…………」
妹「………ぁぅ」ボン
兄「なんでそうなるの返し」
- 24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 03:09:43 ID:UAP90h1.
-
妹「うー……」カァァ
兄「なんなんだお前は」
妹「なんなんだって、お兄ちゃんがそうやって見つめるのが悪いんで……」
兄「じー……」
妹「………///」
兄「……なんだろう、可愛い」
妹「かっ、かわっ……!」
兄「ひどい噛み様だ」
妹「ばか!」
兄「また言われた」
- 25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 03:18:22 ID:UAP90h1.
-
兄「で、問題がひとつ」
妹「……?」
兄「すり替える前の地図の端っこに書いてあった文字」
妹「あっ……」
兄「消し忘れかな?」
妹「あ、あ……」
兄「おにいちゃんだいs」
妹「な、何も書いてなかった!書いてなかった!」
兄「ふっふっふ」
妹「あぁぁぁ……」
兄「じゃあ、あの言葉は無かった事にすればいいのな?」
妹「……!」コクコク
兄「そか、それはそれで、お兄ちゃん悲しいなぁ」
妹「え、あ……!」
- 26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 03:26:27 ID:UAP90h1.
-
兄「ニヤニヤ」
妹「あーもー!分かったよ!」
妹「言うよ!言います!言えば良いんでしょ!」
妹「大好き!お兄ちゃんが大好き!」
妹「私はお兄ちゃんの事が大好んむっ……!」
兄「………」
妹「んっ……はぁ……な、にを……」
兄「俺の返事だ……って事じゃ、ダメか?」
妹「………」
妹「あぅ……」
妹「ほんとに、お兄ちゃんはずるい……」
兄「まぁ、細かい事は良いんだよ」
妹「まったくもう……」
- 27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 04:41:38 ID:T77GecTM
- 癒される ④
- 28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 12:40:08 ID:UAP90h1.
-
兄「……さぁて、帰るか」
妹「え?」
兄「え? ってなんだよ。流石に俺だって、何も埋まってない所を汗水流して掘りたくはないぞ」
妹「ふふ……そこまで分かってるんだね」
兄「あぁ、だってどこにも掘った跡が無いからな」
妹「な、そんな理由?」
兄「実際、そうだったっぽいし、よかろ?」
妹「んー、まぁ……良いとしてあげましょう」
兄「へへーっ」
妹「……まったくさ、演技とかハッタリとか、お兄ちゃんはズルいよ」
兄「はぁ?演技してたのはおもっきしお前の方だろ?」
妹「へっへーん、私はいいの!」
兄「なんだよそれ、ずりぃなぁ」
- 29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 12:54:46 ID:UAP90h1.
-
………
兄「で、結局のとこ、宝探しなんてさせたのは何故だ」
妹「え、あー……それは……」
兄「まさかとは思うが、俺に「だいすきー」なんていう為じゃなかろうな」
妹「あ、あははー……」
兄「……はぁ」
妹「でもでも、嬉しかったでしょ?」
兄「まぁ、な……でもそれ、お前から聞く事じゃねーと思うが」
妹「男なら、細かいことは気にしないの!」
兄「わーったよ」
兄「……ありがとな」
妹「うん!」
完
- 30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 12:57:23 ID:UAP90h1.
-
・事情により、レス数をかなり減らした。
・事情により、セクロスシーン省略。
・即興の3題話なのに、睡眠を挟んじゃダメだと思うの。
以上。
- 31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/10(日) 12:58:48 ID:ZOz.shHM
- 乙
さてセクロスシーンはいつ書いてくれるんだ?
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