■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
復讐はゲームの中で,のようです
-
春の黄金ケツ祭りに参加します
グロ注意
-
【LEVEL1 GEORGES START!!!】
-
(; ゚∀゚)「おい!!ココは!ココは何処だ?!助けてくれよ!!!」
如何にも遊んでいそうな男「ジョルジュ長岡」は後頭部の痛みから目覚め,部屋に響くぐらいの大声で助けを求めた
それもそのはず,見渡す限り真っ白な部屋には,物のみならず窓も扉も無いのである
そしてジョルジュの手首は手錠によって拘束されている
例え馬鹿でも一瞬にして「監禁されている」と気付き,救いを求めるだろう
しかし例え声を荒らげても帰ってくるのは残響
その時,何処からともなくノイズが乗った声が聞こえた
長岡は一種の希望を感じたが,その希望はただの錯覚であることを瞬時に理解をしてしまった
何故ならその声は,高校の頃虐めたドクオの声だったからである
-
(‘A`)「やぁクズ野郎,お目覚めの様だね」
(# ゚∀゚)「誰かと思えばゴミじゃねぇか,何ゴミのくせにクズ野郎と呼んでるんだよゴルァ!」
(‘A`)「何啖呵切ってるんだよオメェ,今お前が立ってる立場理解してんのか?あ?」
(# ゚∀゚)「っるっせぇ!何が「立場理解してるのか」だぁ?!ふざけんじゃねぇぞぶっ殺すz
そう喧嘩を売った次の瞬間,壁から赤い液体…いや「溶岩」が大量に流れこんできた
溶岩の温度は約1000度と言われている,そんな液体に触れたら生物は溶けて死ぬことになる
長岡は目の前に広がる紅い光景に恐怖を感じ,溶岩の流れる逆方向に向かって走った
しかしここは「部屋」,どんなに逃げても目の前には白い壁しかない
(; ゚∀゚)「来るなああああああああああああああ!!!!!!!」
絶望を感じさせる声は,部屋を満たした溶岩によってかき消された
-
【GAME OVER】
【CONTINUE?】
【→YES NO】
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
【LEVEL1 GEORGES START!!!】
-
(,;,;∀゚)「…な…ぜ…だ…ゼェゼェ」
確かに長岡は溶岩によって殺された.しかし目覚めると死んだ前にいた部屋にいた
だが前とは違い,彼の全身の皮膚は火傷によって白く変色されている
激しい痛み,力を入れる事すら出来ない
常人なら死ぬ状態であるが,長岡は生きている
(‘A`)「あーあ,オレに対して歯向かうから死んじゃったじゃん」
そして部屋から響くのは,長岡にとって憎たらしさを感じる声
(‘A`)「やぁクズ,溶岩によって死んだ感想はどうかな?」
(,;,;∀゚)「ふ…ざ…っけ…ゼェゼェ」
(‘A`)「あぁ火傷でしゃべるのもキツイんだったな,まぁそんなの知らないけどな」
壁から聞こえる声は,とても小馬鹿にしていた
(,;,;∀゚)「お…おれ…は…な…ぜ…ゼェゼェ」
(‘A`)「あー無理しなくて話さなくていいから,耳が穢れる」
そう一蹴したドクオは明らかに殺意を込めた声で,床に横たわっている人物に語りかけた
-
(‘A`)「覚えてるよな,オレが高校の頃やった行為を」
(‘A`)「今でも思い出す度に吐き気がするし,何度もオメェを殺したいと考えた」
(‘A`)「だがテメェがやった行為は何度殺しても許せねぇ行為だ」
(‘A`)「だから"何度でも何度でも何度でも殺せる"ようにお前を"ゲームの世界"に放り込んだ」
(,;,;∀゚)「…」
「コイツはとうとう気が狂ったか?」と長岡は思った
しかし溶岩で死ななかった事を考えると,そう考えてもおかしくない
(‘A`)「あーお前全然信じてないだろー?」
ドクオはあからさまに馬鹿にした声で長岡に語りかけて「だったらコレで信じるだろ」と手元のコントローラーを操作した
その途端,長岡の目の前には現実世界では絶対に会えないであろう生物「ドラゴン」が現れた
-
(‘A`)「ほーら,現実世界にはいないドラゴンちゃんでちゅよー」
(,;,;∀゚)「あ…う…あ…」
あまりにもあり得ない光景に呆気に取られた長岡は,虚ろな目でドラゴンを眺めた
(‘A`)「まぁ分かったことだし,もう一度死んでね」
その声を皮切りにドラゴンは口を開き,長岡の首に向かって噛み付こうとした
(,;,;∀゚)「あ…あ…あ…あ…」
(‘A`)「じゃあねー♪」
長岡が聞いた最後の声は,とても明るい声だった
-
【GAME OVER】
【CONTINUE?】
【→YES NO】
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
【LEVEL1 GEORGES START!!!】
.....
....
...
..
.
【GAME OVER】
【CONTINUE?】
【→YES NO】
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
【LEVEL1 GEORGES START!!!】
.....
....
...
..
.
【GAME OVER】
【CONTINUE?】
【→YES NO】
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
【LEVEL1 GEORGES START!!!】
.....
....
...
..
.
【GAME OVER】
【CONTINUE?】
【→YES NO】
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
【LEVEL1 GEORGES START!!!】
.....
....
...
..
.
【GAME OVER】
【CONTINUE?】
【→YES NO】
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
(,;,,,; )「……」
オレは何回殺されたんだ?そして何回生き返ったんだ?
最早原型を失った長岡「のようなもの」は,朦朧とした意識の中でつぶやいた
身体が痛い,五体もバラバラ,もう苦しみから開放されたい,だけど死ねない
(‘A`)「あーあ,まーた死んじゃったよー」
ドクオは,そんな長岡の気持ちを逆撫でするような声を発した
(,;,,,; )「……」
殺したい,殺したい,殺したい,殺したい,長岡は何度も何度も何度も思った
-
(‘A`)「けどなーもう飽きたなーそろそろやめるかー」
(,;,,,; )「……お…お…おわ…」
終わった,やっと終わった,オレはやっと死ねる,絶対に恨み殺してやる,待ってろクソ野郎
(‘A`)「じゃあクズ野郎,”またね”」
(,;,,,; )「ま…また…n?」
カチッ
(,;,,,; )「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
部屋中にゲーム機らしきスイッチを消した音が響いた瞬間,長岡の身体はまるでレトロゲームのドット絵のように変化した
そして長岡を構成しているドットは床に崩れ落ちバラバラになった
痛み,今までの”ゲーム”で感じる事のない痛み,その痛みにこの世とは思えない声で喚き叫んだ
しかしそれでも死なない,全然死なない
-
長岡は感じた
「オレはこの痛みを永遠に感じなければならないんだ」
と
-
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
-
支援
-
(‘A`)「あーあ,楽しかったー」
(‘A`)「けどさっき行った通り,オレはお前を何度殺しても許せねぇ」
(‘A`)「だから誰にも関わらず,一生”死ぬほど”痛い思いをしやがれ」
(‘A`)「じゃあなクソ野郎野郎,永遠にゲームの中で苦しんでろ」
《このゲームデータを削除しますか?》
【→YES NO】
-
《データを削除しています……》
-
終わりです
折角ネタが降りてきたので,サササッと書いて投下する感じと相成りました
普段は恋愛/ラブコメの妄想で楽しんでますが,やっぱり胸糞復讐ストーリーもそれ以上に楽しいな,と思いこんな作品を書きました
まだお祭りは続きますので,是非とも皆様楽しんで下さいね
ではでは,お疲れ様でした
-
乙
-
乙、永遠ほど恐ろしいもんはないな……
-
乙
どうやってゲームの中に放り込んだんだろ
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■