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(゚、゚トソン 親友のようです ミセ*゚ー゚)リ
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私には、親友がいます。
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ミセ*゚ー゚)リ「でさあ〜」
ζ(゚ー゚*ζ「え〜それはネタでしょ〜」
ミセ*゚ー゚)リ「いやいやマジだから!」
私の親友、三瀬ミセリは楽しそうにお友達と話しています。
ミセリは明るくて、可愛くて、ちょっと抜けているところもあるけれど、そこもチャームポイントな、とっても魅力的で素敵な人です。
ミセリと私の出会いは小学生の時。
学校に馴染めずひとりぼっちでいた私に、ミセリが話しかけてくれたのがはじまりです。
それから小中高大と同じ学校に通っています。
私は人見知りで、ミセリの他に友達と呼べる人が一人もいません。
だからミセリは私にとってかけがえのない宝物なのです。
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私はミセリが大好きです。
でも大学に入ってからミセリは少し変わりましました。
染髪したり、メイクもするようになりました。
そしてなにより、私にあまり話しかけてくれなくなりました。
登下校と、ノートをコピーする時以外は会話をする機会がめっきり減ってしまったのです。
別にノートを見せたくないとか、そういう意地悪ではなくて、ただお話できないのが少し残念ということだけです。
でも、ミセリのお友達に私が話しかけてしまうと、ミセリに迷惑がかかるかもしれません。
KYな親友がいる、なんて噂が流れたら、ミセリが可哀想ですから。
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ミセ*゚ー゚)リ「トソン!ノート見せてくれない?」
ミセリが机に手をついて、飛び跳ねます。
ミセ*゚ー゚)リ「じつはさっきの講義あんまり聞いてなくてさ〜!」
(゚、゚トソン「いいですよ」
私がノートを手渡すと、ありがとう!と言ってまたお友達のところへ戻って行ってしまいました。
ミセ*゚ー゚)リ「はい、ノート」
ζ(゚ー゚*ζ「わ〜!ありがと!」
私のノートをお友達に手渡すと、ミセリはそのままお友達と帰っていってしまいました。
最近、ミセリと一緒に帰ることが少なくなってきた気がします。
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教科書をカバンに仕舞い込むと、私は席を立ちました。
そして、教室から出ようとした時、
「都村さん」
誰かに呼び止められました。
振り向くと、そこには同じ学科の茂等くんがいました。
茂等くんは、背が高くて整った顔立ちで、目立っている男の人です。
以前、ミセリとそのお友達がカッコいいよね、と噂しているのを聞いたことがあります。
でも、そんな男の人が、わたしなんかに何の用でしょうか。
(゚、゚トソン「はい…?」
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( ・∀・)「急に話しかけちゃってごめんね、ビックリしちゃったかな」
(゚、゚トソン「いえ、大丈夫です…」
茂等くんは顔によく似合うカッコいい声をしていて、これならモテるのも納得です。
( ・∀・)「都村さんってさ、たしかシベリア方面だったよね?」
(゚、゚トソン「はい、そうですが…」
( ・∀・)「よかったらさ、一緒に帰らない?」
私は自分の耳を疑いました。
(゚、゚トソン「はい?」
( ・∀・)「よかったら、一緒に帰ってくれないかなって…ごめん急に、驚いたよね」
どうやら私の聞き間違いではないようでした。
どうして茂等くんが私を誘ったのかはさっぱり分かりませんが、断る理由はありません。
(゚、゚トソン「私なんかでよければ…」
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( ・∀・)「よかったー、断られたら俺、ショックで明日大学休んじゃうところだったよ」
私と茂等くんは電車に乗っていました。
私は端の方の棒につかまり、茂等くんはその隣のつり革につかまっています。
(゚、゚トソン「あの、どうして…?」
( ・∀・)「実はさ、気になってたんだよね、都村さんのこと」
(*・∀・)「あっ!でもほら、変な意味じゃないよ!単純に!」
よく分かりませんが、茂等くんは私に興味を抱いていたようです。
( ・∀・)「ほら、都村さんっていつも一人だろ?だからなんか気になっちゃって」
ひとり。
私は茂等くんから見たらひとりに見えるみたいでした。
私にはミセリという親友がいるのですが。
-
( ・∀・)「都村さんってさ、一人で居るの好きなタイプなの?」
(゚、゚トソン「いいえ、そういうわけではないですよ」
( ・∀・)「だったらさ、これからは俺と帰らない?」
茂等くんの突然の提案に私はとても驚きましたが、ミセリが帰る時は他のお友達と一緒に居ることが多いです。
必然的に私は一人になります。
それに、しばらく話をしていて茂等くんはとってもいい人であるとわかりました。
断る理由なんて一つもありませんから、私はその提案に乗りました。
私と茂等くんが一緒に帰るようになってから一週間ほどが経った頃でしょうか。
突然、私と茂等くんの関係は終了を告げることとなりました。
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ミセ*゚ー゚)リ「トッソンー!かーえーろー!」
講義が終わると同時に、ミセリは私に抱きついてきました。
ミセリとこんなにそばにいるのは久しぶりかもしれません。
私は今すぐにでもミセリと一緒に帰りたかったのですが、私は茂等くんと一緒に帰っています。
茂等くんに許可を取らなくては、と思った時、茂等くんと目が合いました。
どうやら茂等くんは私にミセリと一緒に帰れ、と言っているようでした。
茂等くんはとてもいい人です。
(゚、゚トソン「いいですよ、一緒に帰りましょう」
ミセ*゚ー゚)リ「えへへ、トソン大好きー!」
その日はそのまま、ミセリと帰りました。
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気になる支援
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茂等くんと帰らなくなり、ミセリと帰り始めて二週間後のことです。
茂等くんからラインがきました。
『三時限目とってる?』
『いいえ』
『図書館の四階のソファのところに来て欲しい』
『わかりました』
図書館の四階のソファに茂等くんは座っていました。
(゚、゚トソン「ごめんなさい、待ちましたか?」
( ・∀・)「いや、待ってないよ、急に呼び出したりしてごめんね」
(゚、゚トソン「それで、なにかお話があるんですよね、わざわざ呼び出すなんて…」
( ・∀・)「うん、そうなんだ」
そう言うと茂等くんはしばらく黙り込んでしまいました。
一、二分ほどしてでしょうか、茂等くんが私の目を見て、しっかりと言いました。
( ・∀・)「俺と付き合って欲しいんだ」
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たまげました。
街を歩けば、10人中8人は振り返るような素敵な見た目の茂等くんです。
オマケに心優しくて紳士で、教養もあります。
そんな茂等くんが、私なんかのことを。
( ・∀・)「ごめんね、嫌だったら嫌だって言ってくれていいよ」
(゚、゚トソン「あの、どうして私なんでしょう」
茂等くんは目を丸くして答えました。
( ・∀・)「たった一週間しか一緒にいれなかったけど、それだけで気づけるくらい君は魅力的だよ」
そんなこと、言われたこと今までありません。
私はどうしていいかわからなくて、とりあえず
(゚、゚トソン「よろしく、お願いします」
とだけ返しておきました。
-
それからの毎日は今までの人生の中で一番充実していたと思います。
ミセリとの関係は良好で、相変わらず登下校は一緒です。
茂等くんとは休日に出かけたり、たまに講義の時に隣に座ったりしています。
私には付き合う、ということがよく分からないので、いつも茂等くんに誘わせてしまって申し訳ないな、と思います。
少しずつではありますが、私から出掛けないかと誘ったりもするよう、努力している最中です。
( ・∀・)「トソン、もう少しで付き合って三ヶ月目だね」
(゚、゚トソン「そうですね」
茂等くんは記念日、というのをとても大切にします。
私達くらいの年頃のカップルは月ごとに記念日を祝うのが普通なのだと言います。
一ヶ月目には、イヤリングを貰いました。
二ヶ月目には、ネックレスを貰いました。
今月はなにを頂けるのでしょうか。
-
もちろん、貰ってばかりではダメですから、私もお返しを考えなくてはなりません。
一ヶ月目は万年筆をあげました。
二ヶ月目はお揃いのスマートフォンのケースをあげました。
今月は、なにをあげようかしら。
プレゼントを渡した時の茂等くんの嬉しそうな顔を想像すると、なんだかワクワクします。
けれど、茂等くんはオシャレでセンスがいいので、私のプレゼントを気に入らなかったらどうしよう、という不安もあります。
アクセサリーをつけるタイプではないですし、持ち物もシンプルだけど高級感のあるものが多いです。
最近、気温が低くなってますし、マフラーでもプレゼントしましょうか。
気に入ってくれるといいな。
-
付き合って三ヶ月目の記念日に、彼がくれたのは指輪でした。
私達はまだ学生ですから、その指輪に特別な意味などないことは理解していますが、それでも、なんだか茂等くんの特別になれた気がしてとても嬉しかったです。
( ・∀・)「気に入ってくれたかな」
(゚、゚トソン「とっても嬉しいです…」
( ・∀・)「よかった」
そのホッとした顔がなんだか可愛くて、少し笑ってしまいました。
(゚、゚トソン「私からも、プレゼントです、気に入ってくれるといいのですが…」
茂等くんが紙袋を受け取りガサガサと中身を開けます。
茂等くんは手編みのマフラーを手にとって嬉しそうに笑うと、自分の首に巻きました。
( ・∀・)「とっても嬉しいよ、ありがとう」
手編みのマフラーは男の人には嫌われるとさっきミセリから聞いたのですが、気に入ってくれたみたいでよかったです。
-
( ・∀・)「それにしても、本当に気に入ってくれてよかったよ」
( ・∀・)「それ、ミセリちゃんが選ぶのを手伝ってくれたんだ」
(゚、゚トソン「ミセリが?」
意外です。
茂等くんとミセリが一緒にいるところなんて、あまり想像がつかなくて不思議な気分になりました。
それにしても、私へのプレゼントを選んでくれるなんて、なんて素敵な親友なんでしょう。
私はますますミセリが好きになりました。
(゚、゚トソン「ミセリにもお礼をしなくちゃなりませんね」
私がそう言うと茂等くんはそうだね、と頷きました。
-
日曜日、私はミセリと久々に休日に会っていました。
ミセ*゚ー゚)リ「それで、最近どうなのよー!」
(゚、゚トソン「お陰様で、とっても幸せですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「くぅ〜!妬けるねえ〜!」
カフェでお茶をしながら、大学の話とか、テレビの話とか、くだらないことをたくさんお喋りしました。
(゚、゚トソン「そういえば」
(゚、゚トソン「実は、茂等くんから貰った指輪を失くしてしまったんです」
ミセリが選んで、茂等くんが私にくれた大切な大切な指輪をなくしてしまったのです。
黙っていればいいと言う方もいますが、私は大好きな二人には嘘をつきたくないのです。
茂等くんには今度あった時に言う予定です。
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ミセ*゚ー゚)リ「えっ!なんで!?」
(゚、゚トソン「昨日の実験の時に、危ないのではずしていたら、失くしてしまったんです」
ミセ*゚ー゚)リ「そっか…」
ミセリが俯きます。
やはり自分が選んだものを失くされるのはショックでしょうね。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
(゚、゚トソン「ごめんなさい」
ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫、トソンは悪くないもん」
ふんわりと笑うミセリを見て、少し安心した私は、つられて笑いました。
ミセリは本当に素敵です。
-
その日は、突然でした。
( ・∀・)「ごめん、トソン、別れて欲しい」
あまりにも急すぎて、私には茂等くんがなにを言ってるのかさっぱりわかりませんでした。
(゚、゚トソン「どういうことですか…?」
( ・∀・)「急で悪いと思ってる」
(゚、゚トソン「なんで?」
( ・∀・)「…」
(゚、゚トソン「私に悪いところがありましたか?だったら直しますから、だから」
( ・∀・)「全部知ってるんだよ」
(゚、゚トソン「え…?」
( ・∀・)「全部、知ってるんだ」
そう言い残すと茂等くんはじゃあね、と去っていってしまいました。
なにがなんなのか、さっぱりです。
-
私はまた、一人になるのでしょうか。
-
電話が鳴っています。
(゚、゚トソン「もしもし」
「もしもし?トソン?」
電話の相手は、ミセリでした。
(゚、゚トソン「ミセリ…」
今まで堪えていたものが全て溢れ出してきました。
(;、;トソン「私っ…振られちゃって…」
「うん、うん」
(;、;トソン「なんでなのかさっぱりわかんなくて…」
「うん」
(;、;トソン「ミセリ…私はどうすればいいの…」
ミセリはずっと私の電話に付き合ってくれました。
ただただ優しく、うん、うん、と返してくれていました。
全てを吐き出したお陰か、胸のつっかえはすっかりなくなっていました。
私には、ミセリしかいません。
-
もうすぐミセリの誕生日です。
私はプレゼントを買いにショッピングモールを歩いていました。
ミセリはなにが欲しいでしょう。
かわいいバスギフトなんていいかもしれません。
ドン!
ぼんやりしていたせいで、人にぶつかってしまいました。
(゚、゚トソン「すみません」
そう言ってから顔をあげると、そこにはミセリ。
と、腕を組んだ茂等くんがいました。
首には、私がプレゼントしたマフラーを巻いていました。
-
(゚、゚トソン「ぇ、ぁ、」
わけがわからない。
わけがわからない。
わけがわからない。
なにを言えばいいのか困っている私に助け舟を出したのは、ミセリでした。
ミセ*゚ー゚)リ「ごめん、モララー。悪いけどプレゼント買うのは、また今度!」
( ・∀・)「仕方ないな、じゃあ俺帰るから」
茂等くんは背を向けると、どんどん小さくなり、やがて見えなくなりました。
ミセ*゚ー゚)リ「ここじゃなんだし、カフェでも行かない?」
-
私は、この前ミセリとお茶をしたカフェに連れてこられていました。
ミセ*゚ー゚)リ「座って」
私は大人しく、席に着きました。
ミセリはなぜか座りません。
ミセリも座りなよ、と言おうとしたその瞬間、私の頬に強い衝撃が起きて、それからじんわりと熱を発し出しました。
ミセ*゚ー゚)リ「ったく、人のデート邪魔してんじゃねえよ!」
こんな汚い言葉使いで、私を怒鳴って、叩くなんて、この人は本当にミセリなんでしょうか。
そんなはずないです。
だって私はミセリと14年間も一緒にいたんです。
その私が知らないのだから、そんなはずはないのです。
-
トソン好きの俺には辛いスレだな
しえん
-
ミセ*゚ー゚)リ「なんとか言ったら?」
ミセリの方を見ると、いつの間にか椅子に座っていました。
腕を組んで、足も組んでいます。
(゚、゚トソン「ミセリ、どうしたんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「どうした?」
ミセリはゲラゲラと笑い出します。
もしかしたら、壊れてしまったのではないか、そう思うくらい、私の知っているミセリとはかけ離れていました。
ミセ*゚ー゚)リ「お前さ、マジであたしのこと友達だとか思ってんの?」
(゚、゚トソン「私とミセリは親友じゃないですか…」
私が喋ると、ミセリはまたゲラゲラと笑いました。
ミセ*゚ー゚)リ「あ〜、最高。お腹痛い。」
-
なにが起きてるのか全く理解が追いつきません。
なぜミセリは涙を流して笑っているのでしょうか。
ミセ*゚ー゚)リ「私はあんたのこと、友達とも親友とも思ったことないよ」
嗚呼。
ミセ*゚ー゚)リ「あんたと仲良くしてたのはね、暗くてトロくて地味でブスなやつが隣にいると私の可愛さが引き立つでしょ?そのためよ」
そんな
ミセ*゚ー゚)リ「あとお勉強だけはできるみたいだし?利用できるところはさせて貰ったわけよ」
嘘です
ミセ*゚ー゚)リ「あ、まさかさ、嘘だ、とか思ってる?」
ミセ*゚ー゚)リ「嘘じゃないんだなぁ、それが」
-
やはりと思いつつ、やはり辛い
-
ミセ*゚ー゚)リ「ねえ、なんであんたに友達がいないか分かる?」
(゚、゚トソン「それは…私が、人見知りだから」
ミセ*゚ー゚)リ「キャハハハ!マジで言ってんの?」
ミセリはお冷の水をぐいっと飲み干すとグラスをテーブルの上に置きました。
ミセ*゚ー゚)リ「あたしが色んな噂流して、あんたが嫌われるように仕向けてたんだよ」
(゚、゚トソン「なんで…」
ミセ*゚ー゚)リ「他に友達作られたらパシリが居なくて困っちゃうじゃん」
胸や、喉や、鼻や、目や、色々なところが、締め付けられたように苦しいです。
-
ミセ*゚ー゚)リ「マジで気付いてなかったんだね」
(゚、゚トソン「…」
私はただ、俯いています。
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあさ、モララーがあんたと別れた理由も知らないんだ」
(゚、゚トソン「なんで…そこで…茂等くんが出てくるんですか…」
ミセ*゚ー゚)リ「だって、モララーと別れるように仕向けたのもあたしなんだもん」
ミセリは頬杖をついて、足をぶらぶらと揺すって、心底楽しそうにしています。
ミセ*゚ー゚)リ「あたしが選んだってのが気に食わないって言って、捨ててたよ〜って泣きながら言ったら信じちゃった♪」
捨ててません。
だってあれは、失くして、
ミセ*゚ー゚)リ「まあ、その指輪もここにあるんだけどさ〜」
どうして。
失くしたはずの指輪が、ミセリの手に。
-
(゚、゚トソン「ど、どうして」
(゚、゚トソン「な、なんでミセリが私の指輪持ってるの…」
ミセ*゚ー゚)リ「も〜察し悪いなぁ」
ミセ*゚ー゚)リ「あたしが盗ったからに決まってんじゃん」
もう、なにも考えられなくなりました。
(゚、゚トソン「なんで…?どうして…?」
ミセ*゚ー゚)リ「あんたさっきからそればっか」
ミセ*゚ー゚)リ「あんたみたいなブスがモララーに相応しいわけないでしょ?」
ミセ*゚ー゚)リ「あたしみたいに明るくて可愛い女の子じゃないと釣り合い取れないわけよね」
ミセ*゚ー゚)リ「本当は心の中でモララーもあんたにうんざりしてたんじゃない?じゃなきゃあたしの言葉全部信じる訳ないっしょ」
(゚、゚トソン「嘘だ…」
-
ミセ*゚ー゚)リ「嘘だよ」
優しいミセリの声に希望を抱き、顔を上げると、
ミセ*゚ー゚)リ「んなわけねぇだろ、バーカ!」
ミセ*゚ー゚)リ「キャハハハハハハ!」
(;、;トソン「なんで…?」
ミセ*゚ー゚)リ「あ?」
(;、;トソン「なんで、バラしたの、全部、私に」
ミセ*゚ー゚)リ「うざいから、キモいから、嫌いだから」
私の知っていたミセリは、全部、全部、嘘でした。
ミセ*゚ー゚)リ「あんた、まさかとは思うけどこのこと他人に言おうとか思ってないよね?」
(゚、゚トソン「そんなこと…」
ミセ*゚ー゚)リ「言っとくけど、あんたの言うことなんて誰も信じないからね、かわいそ」
クスクスというミセリの笑い声の一つ一つが、まるでナイフのように私の心に何本も何本も突き刺さりました。
ミセ*゚ー゚)リ「本当に私のこと好きだったんだね」
ミセリはそう言って荷物を持ち、立ち上がりました。
ミセ*゚ー゚)リ「バカな女」
これが私とミセリの交わした最後の会話でした。
-
あの後、どうやって家に帰ったのか覚えていません。
気がつくと私は、自室のベットの上で、三角座りをしていました。
涙は、もう枯れ果てていました。
ミセリの言葉が、私の脳を駆け抜けます。
何度も何度も。
「バカな女」
「うざいから、キモいから、嫌いだから」
「あんたの言うことなんて、誰も信じないからね」
果たして、本当に、そうでしょうか。
茂等くんなら、きっと、分かってくれるのではないでしょうか。
私は縋るような気持ちで、茂等くんに電話を掛けました。
-
『もしもし』
(゚、゚トソン「もしもし」
『悪いけど、もう関わらないで欲しいんだ』
『ミセリから聞いたよ、ミセリのこと叩いたんだってね』
『まさか君がここまでひどい人だとは思わなかったよ』
『これ以上、君のことを嫌いになりたくないんだ、さよなら』
電話は一方的に切られました。
私と茂等くんの関係も、一方的に切られました。
-
私は大学に行かなくなりました。
-
あなたには親友はいますか。
それは本当に親友ですか。
相手はあなたを親友と思っていますか。
裏で悪口を言われていませんか。
利用されているだけではありませんか。
あなたにはほんとうに親友はいますか。
あなたの隣にいる人は、ほんとうの親友ですか?
-
やめろ……もうやめてくれ……
-
私は大学を中退して、今はアパレル関係の会社に勤めています。
(゚ー゚トソン「おはようございま〜す!」
_
( ゚∀゚)「都村さんおはよう」
俗に言うイケメンで、優しい長岡さん。
ξ゚⊿゚)ξ「おはようございます」
美人だけど気の強い津出さん。
川д川「あ、お、おはようございます…」
口数の少ない山村さん。
-
(゚ー゚トソン「津出さん、これコピーお願いできる〜?」
ξ゚⊿゚)ξ「はい」
(゚ー゚トソン「ありがと」
仕事はやり甲斐があって、みんなから頼られたり、頼ったりして、毎日とても充実しています。
川д川「あ、あっ…」
コピー機の前にいた山村さんが持っていた書類をバラまいてしまいました。
_
( ゚∀゚)「大丈夫?手伝うよ」
長岡さんがそれを拾って、山村さんに手渡しました。
川д川「あ、ありがとうございます…」
やっぱり長岡さん、優しいなぁ。
-
(゚ー゚トソン「やっまむっらさん!」
川д川「ひゃっ!は、はい!」
(゚ー゚トソン「驚きすぎですよお〜」
川д川「ご、ごめんなさい、つい、癖で…」
(゚ー゚トソン「ね、ね、山村さん良かったら今日一緒に帰りません?」
川д川「え?」
(゚ー゚トソン「たしか方面一緒だったな〜と思って、まあ予定があるならいいですけど」
川д川「な、無いです!帰りましょう」
(゚ー゚トソン「えへへ、やったー」
川*д川「えへへへ…」
-
山村貞子さんは不器用で、人よりも行動が遅いです。
そして性格も暗めで見た目も地味です。
私にとてもよく似ています。
だからこそ分かります、きっと彼女には親しい友達が居ないのだと。
あと一週間もすれば彼女は私に完全に気を許すんでしょうね。
「私たち、親友じゃない!」
なーんて言えば、嬉しそうに頬を染めて、はい!って言うんでしょうね。
利用されているとも気付かずに。
バカな女。
-
私には親友がいます。
名前は都村トソン。
決して派手なタイプではないですが、綺麗にお化粧をしていて品がある方です。
私たちの出会いは会社で、彼女から声をかけてくれました。
私は引っ込み思案で、人と話すのがあまり得意ではないので、友達と呼べるのはトソンさんだけです。
トソンさんは私にとってかけがえのない宝物です。
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ミセ*゚ー゚)リ 親友のようです (゚、゚トソン
おわり
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おつ
女って怖いね
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乙
クズ女の話って好きだわ
-
いずれしっぺ返しが来るだろうなあ
ミセリも、トソンも、悲しいなあ
-
友人と呼べそうなやつが一人もいない俺は勝ち組
-
淡々としてるな
-
乙
やはりボッチが最強か
-
やめろ、的確に急所を突いてくるのやめてくれよ……(褒め言葉)
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>>46
来ないんだなぁそれが
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憎まれっ子世にはばかるというしな
-
面白かった
おつ
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うーん女だからこそ、こうなってしまうのかもなぁ
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これはもうホモになるしかないわ
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ホモでよかった
おつ
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もう女の子信じない
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やっぱ女って怖いわ
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女恐怖症になりそうだと思ってたらもうなってた
-
類友のようですに誤読したけど合ってた
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