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( ^ω^)天使ブーンが、新ジャンルの男を導くようです。
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※注
・この作品はVIP発祥のSS新ジャンルとブーン系小説のコラボです。
・物語序盤はAAがあまり出て来ず、新ジャンル寄りの構成になっていますがご容赦ください。
・新ジャンルを知らない方のために、よく分かる新ジャンル解説と元ネタリンク付です
・もともとは嘘予告に投下したこいつでした
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1357266634/48
以上を踏まえて、作品をお楽しみください。
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あれ、嘘予告のリンク間違ってる
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1357266634/481
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prrr、prrr……
男友「はーい、もしもーし。どちらさんでー?」
『……友か?』
男友「おお、クーさん! 俺んとこに直に電話してくるなんて珍しいじゃん!」
『……いいか、友。今から私の言うことを、落ち着いて聞いてくれ』
男友「どしたん、深刻な声しちゃって。まさか男から俺に乗りかえる相談?」ケラケラ
『すまないが、真面目に話を聞いてくれないか……今は冗談を聞いてやれる心境じゃないんだ』
男友「お、おぅ……ごめん。それで、用って何?」
『……あのな』
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『……男が、死んだ』
男友「……え?」
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( ^ω^)天使ブーンが、新ジャンルの男を導くようです。
副題・新ジャンル青春群像「新ジャンルが、終わるようです」
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序章・『目覚めれば、五月の雪』
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男「……」スゥ、スゥ
『……………こ……………お……………と……………こ………………』
男「……」ムニャムニャ
『…………とこ………男…………きろ…………起きろ…………男…………』
男「……」グゥグゥ
『…………男よ……起きろ……目を覚ますのだ……男…………』
男「……うぅ、ん」ゴロン
『…………おーい?』
男「……フヒッ、フヒヒッ」ニヤニヤ
『…………』イラッ
『起きろっつってんだろがああああああああああああああああ!!!!!!!!!!』ドゴォォォォォン
男「ぎゃあああああああ!!!!!?」
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男「いってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 腹超いってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ゴロゴロ
『全く。人がもったいぶって演出までしてるのに、いつまで惰眠を貪るつもりだお?』
男「理不尽暴力反対!!……おぇっ」ゴホゴホ
『何寝ぼけてんだお。しばかれるのはお前が起きないのが悪いんだお!』
男「ひでぇよぉ……ツン。そら寝坊したのは俺が悪いけどさぁ……いきなり殴るこたねーじゃん……」シクシク
『何言ってるんだお。僕はツンなんかじゃないお、このボケ男爵!』
男「……へ?」
『どこまでも世話の焼ける男だおねぇ。これじゃあ先が思いやられるお』
男「ツンじゃないなら誰だてめぇ!! 人の腹ァぽこすかぽこすか殴りやがって!!」ガバッ
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\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
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__ わ た し で す --
二 / ̄\ = 二
 ̄ | ^ω^ |  ̄
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/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
男「……いや誰だよお前」
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終わる8
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( ^ω^)「ようやくまともに目が覚めたみたいだから、自己紹介させてもらうお!」
( ^ω^)「ボクの名前は内藤ホライゾン。みんなからはブーンって呼ばれてるお! 宜しくだお!」
男「うわぁ、なんかすごいツッコミ所の多い人来た……なんだよホライゾンって。しかもその語尾……」
( ^ω^)「それは言うなお……地味に傷つくから」
男「お、おう……つーかよ、その内藤さんが」
( ^ω^)「ブーンでいいお」
男「……ブーンさんが、なんで俺の名前を知ってんだよ。俺たち、初対面だよな?」
( ^ω^)「それは、ボクが天使だから!!」
男「……は?(ヤベェ。こいつもしかして電波ちゃんか?)」
( ^ω^)「男くんには今から説明することを、耳の穴と目ん玉とついでに脳ミソかっぽじってよーく聞いといてほしいお!!」
男「脳ミソはかっぽじれねぇだろ……」
( ^ω^)「男くん、この度はたいへん御愁傷様だお! 誠にお悔やみ申し上げるお!」
男「……はい? 何言ってんのあんた」
( ^ω^)「君は昨日付で完ッ璧に死んで、今から天に召されようとしていたんだお!」
男「はぁ???」
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( ^ω^)「ようやくまともに目が覚めたみたいだから、自己紹介させてもらうお!」
( ^ω^)「ボクの名前は内藤ホライゾン。みんなからはブーンって呼ばれてるお! 宜しくだお!」
男「うわぁ、なんかすごいツッコミ所の多い人来た……なんだよホライゾンって。しかもその語尾……」
( ^ω^)「それは言うなお……地味に傷つくから」
男「お、おう……つーかよ、その内藤さんが」
( ^ω^)「ブーンでいいお」
男「……ブーンさんが、なんで俺の名前を知ってんだよ。俺たち、初対面だよな?」
( ^ω^)「それは、ボクが天使だから!!」
男「……は?(ヤベェ。こいつもしかして電波ちゃんか?)」
( ^ω^)「男くんには今から説明することを、耳の穴と目ん玉とついでに脳ミソかっぽじってよーく聞いといてほしいお!!」
男「脳ミソはかっぽじれねぇだろ……」
( ^ω^)「男くん、この度はたいへん御愁傷様だお! 誠にお悔やみ申し上げるお!」
男「……はい? 何言ってんのあんた」
( ^ω^)「君は昨日付で完ッ璧に死んで、今から天に召されようとしていたんだお!」
男「はぁ???」
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男「HAHAHA、何をバカな。第一俺はここにこうして立って、息もしてるじゃねーか」
( ^ω^)「立ってはいるけど、息はしてねーお。その証拠に、自分の顔の前に手ぇかざして、息ハーッてしてみ?」
男「……こうか?」ハーッ
( ^ω^)「そよりとも呼吸を感じないんじゃないかお? つまりは、そういうことだお」
男「……」
( ^ω^)「納得した? ねぇ納得した?」
男「……は、ははははっ!! なんだよこれ、手の込んだイタズラだな。どうせアレだろ、寝てる間に手のひらに局所麻酔でも打ったんだろ?」
(;^ω^)「そんなめんどくさいこと誰がするかお……てか発想が恐ろしいなアンタ」
男「眠剤盛られるくらいこっちは日常茶飯事だったんだよ! 男の貞操守るのに必死だったんじゃい!」
( ^ω^)「さすがは極太フラグ体質なだけはあるおね。でも、君が死んだのは絶対の事実だお」
男「んなアホな……」
( ^ω^)「それじゃあ聞くけど、君が今立ってると言った『そこ』は、どこだと思っているんだお?」
男「どこって、ここは……」キョロキョロ
男「……お花畑?」
( ^ω^)「そうだお。お花畑でグースカ眠りこけるなんて、君はずいぶんメルヘンチックな趣味の持ち主だおねぇ」
.
-
.
男「……違う。たしか俺は、学校に居たはずだ」
( ^ω^)「そうだおね。そしていつも通り学校が終わって、帰宅していたお」
男「そんで……いつもは友か、誰かしらと必ず一緒に帰るのに、その時は一人で帰ってて……」
( ^ω^)「そして?」
男「……気づいたら、ここで寝てた」
( ^ω^)「うん。君が記憶してるのはそこまでだおね」
男「……」
( ^ω^)「ショッキングなことだろうけど、いずれ分かることだから包み隠さず話すお」
( ^ω^)「君はいつもの帰り道、坂道から下ってきた前方不注意のスクーターにはねられて、即死したんだんだお」
男「…………嘘、だろ?」
( ^ω^)「マジだお」
男「……」
( ^ω^)「……」
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.
男「……」
( ^ω^)「……まぁ、受け止め難い事実だとは思うから、今は好きなだけ落ち込むといいお」
男「……うあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
_,
(;^ω^)「!?」
男「ああああああああああああああ……ああああ、あぁ……あ……」ガクッ
( ^ω^)「どうしたお、情緒不安定」
男「なんてこったい……まさか童貞のままおっ死んじまう日が来るなんて……!!」
( ^ω^)
男「許されるなら昨日までのオレをぶん殴って、フラグの無駄遣いすんなと説教させてもらえませんかねぇ!?」
( ^ω^)「いやそれどう足掻いても無理……」
男「ああああああああこんなことならせめて誰かにおっぱいだけでも揉ませてもらうんだったああああああああああああああぁ!!」
( ^ω^)「……やれやれだお」
男「何がやれやれだよ、こっちは深刻に悩んでんだぞ! かといって悩んだところでチェリーの称号は消えないしな!」
( ^ω^)「冗談で本心を繕わないと、正気が保てないのかお?」
男「……ッ!!」ビクッ
( ^ω^)「全く……人間てのは厄介だおねぇ。すぐに自分の心を偽ろうとするお」
( ^ω^)「言っておくけど、ボクに嘘や誤魔化しは効かないお。だからそんな風に、バカのフリしなくてもいいんだお」
男「…………だってさ」
( ^ω^)「うん」
男「俺、死んだなんて実感、全然湧いてないんだぜ? 今でも意識はハッキリしてるし、こうしてあんたと意思の疎通も取れる……」
( ^ω^)「ま、言いたいことは分かるお。そういう時のために、こっちは取って置きの手段を用意してあるんだお」
男「……つうと?」
.
-
.
( ^ω^)「そこに泉が湧いてるの、分かるおね?」
男「えっ……あぁ、これか?」
( ^ω^)「そうだお。その泉をしばらく見てるといいお」
男「……?」
<ピチャン…
男「うおっ……!?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
クー『……』
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「これ……ここに映ってるの、クーじゃないか!」
( ^ω^)「だおだお。その泉は、ボクが望んだ物を好きなように映しだせる、魔法の泉なんだお」
男「マジかよ天国クオリティぱねぇ……覗きとかし放題だな」
( ^ω^)「下らねぇこと言ってないで黙って見てろお。その映像は、お前が死んでから数時間後の、病院の様子だお」
男「えっ……」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
.
-
.
ーーーー
ーーー
ーー
ー
【院内霊安室前、廊下】
クー「……」
男友「……」ガチャ
クー「……友」
男友「あ……クーさん」
クー「……中の様子は、どうだ?」
男友「……ヒートさんは相変わらず号泣してる。他の奴らも、似たようなもんだ」
クー「そうか……」
男友「悪い……ちょっと外の空気吸ってくるわ……」
クー「ああ、分かった」
男友「……」タッ
クー「……」
.
-
.
クー「……」
ツン「……」ガチャ
クー「……ツン」
ツン「……友は?」
クー「外の空気を吸いたいそうだ」
ツン「……そう」
クー「……」
ツン「……」
クー「……ツン、大丈夫か? 顔色が悪いぞ」
ツン「……大丈夫。ちょっと疲れただけ」
クー「そうか……無理はするな」
ツン「……」
.
-
.
ツン「……」
クー「……」
ツン「……地獄ってさ」
クー「……何?」
ツン「こんな感じなのかな……」
クー「……さぁ、な」
ツン「部屋の中、見た? みんな取り乱して、泣き喚いててさ……」
クー「……」
ツン「……ホント、バカみたい。そんなことしても、男が帰ってくる訳じゃないのに」
クー「……気持ちの整理がつくまでは、みんなそうだろう」
ツン「整理……? 整理なんてつく訳ないじゃない!! なんでクーはそんなに……」
ガシャアァァァァァンッ!!!
クー「!?」
ツン「……!」
.
-
.
【院内、待合室】
男友「……」ガシャンッ、ガシャァンッ
クー「友っ!! 何をしているんだ!!」ガシッ
男友「離せっ……離せよぉっ!!」
クー「馬鹿者っ……ショックなのは分かるが、物に当たる奴があるか!!」
男友「バカ野郎っ!! 学校では元気だっただろがよ……なんで死んでやがんだよ!!」
クー「落ち着け……いや、落ち着いてくれ、頼む……」ギュッ
男友「う……あぁ……」ガク
クー「辛いのは皆一緒だ……だから拳を収めろ、友」
ツン「……」
.
-
.
ツン「……なんでそんなに冷静でいられるの?」
クー「……ツン」
ツン「なんでそんなにいつも通りでいられるのよ!! 男が死んじゃったんだよ!? なんでクーはそんな風に振る舞えるのよ!!」
クー「……私が、冷静?」
ツン「私だって死ぬほど辛いわよ……でも涙も流さないなんて、あんまりじゃん!!」
クー「……くっ、ははっ」
ツン「……!?」
クー「はははっ、あははははっ!! そうか……君の目には、私が冷静でいつも通りに見えていたのか」
ツン「……クー?」
男友「クーさん……」
クー「違うよ、ツン。私だって、吐き気を覚えるくらい気分が悪い。頭の中も真っ白で、まともな思考なんか残っていないんだ」
ツン「……」
クー「だが、せめて私だけでも冷静に努めなければ、皆に動揺が広がるだけじゃないか……なぁ、ツン、違うか? 私は間違っているか? なぁっ!?」ダァンッ
ツン「……ッッ!!」
クー「私が死ねば良かったんだ!! 私が男の代わりに死ねば、こんな……!!」
クー「うあぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
ツン「…………ごめん」グスッ
男友「……クッ」
.
-
.
【院内、屋上】
渡辺「ふえぇぇぇぇ……ふえぇぇぇぇん……」
佐藤「……渡辺さん、泣かないで」
裏方「……」ガチャッ
渡辺「あぅぅ……うらがたざぁん……」グシュグシュ
佐藤「……裏方さん」
裏方「お二人とも、こんなところにいたんッスね。探したッスよ」
渡辺「うらがたざん……おどごぐんが……おどごぐんがじんじゃったよぉぉ……ふえぇぇぇぇん……」
裏方「渡辺さん……気持ちは分かるッスよ。今は好きなだけ泣くといいッス」
佐藤「……裏方さん」
裏方「はい。何ッスか、佐藤さん?」
佐藤「……あなたの方こそ、大丈夫なの? 何か相当、無理してるように見える」
裏方「……え?」
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-
.
裏方「そんな、無理なんてしてないッスよ……」
佐藤「……手。血が滲んでる」
裏方「えっ……あっ! これは、その……」
佐藤「……拳を強く握りしめすぎた?」
裏方「……!!」
佐藤「……我慢強いのはいいことだけど、説得力はないわね」
裏方「……すんませんッス」
佐藤「……私に見せてみて。絆創膏、貼ってあげる」
裏方「面目ないッス……辛いのは、みんな一緒のはずなのに」
佐藤「……私は、渡辺さんの泣き顔を見てる方が、何倍も辛い」
裏方「……自分もッス。クラスメートの皆さんが泣いてるのを見てる方が、耐えらんないッスよ」
佐藤「……」
裏方「……」
渡辺「うえぇぇぇ……ふえぇぇぇぇん……」
.
-
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【霊安室内】
ヒー「うわあああああああああああああ!!!!!!!!!」
ヒー「どうして!? なんで死んだんだあああああああああああああ!!!!!!!!!」
ヒー「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
シュ「……」ガチャッ
ヒー「うぅ……ぐすっ……」
シュ「ヒート、男のお母さんが来た……そこを退けてさしあげろ」
ヒー「嫌だ!!! 私は絶対に男の側から離れないぞ!!!」
シュ「ヒートッ!!」クワッ
ヒー「ひっ……!?」ビクッ
男母「……」
シュ「……お母さん。こちらへ」
ヒー「うぅ……」スッ
男母「……そんな」
男母「男っ……嘘でしょう? 死んだなんて、嘘よね? 返事をしなさいよ……ねぇ……」
男母「……嘘、嘘よぉ……あぁぁぁっ……!!」
ヒー「……ひぅ……う、うぁ……うあああああああああああああ!!!!!!!」ボロボロ
シュ「……」クスン
.
-
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ーーーー
ーーー
ーー
ー
<ピチョーン…
男「……」
( ^ω^)「……どうだお? これで自分の置かれた状況が、理解出来たかお?」
男「……」ガクッ、ドサリ
( ^ω^)「お」
男「……なんだよ、これ。なんでこんなひでぇことするんだよ」
( ^ω^)「ひどい? 死者に事実を告げることの、何がひどいんだお?」
男「ざっけんなよ……なんで皆が泣いてるとこばっか見せんだよっ……俺が死んでるなら、俺自身を映せば済むだろうが」
( ^ω^)「お前には、自分自身よりも周りの人の反応を見せた方が早いと思ったから」
男「その方が合理的だってか……? それで俺が納得するとでも思ったのかよ……!」
( ^ω^)「納得しようがしまいが、お前はすでに死んでいて、その事実は覆しようがないんだお」
男「……嘘、だろ? 俺まだ何もしてねえじゃん。恋愛も、受験も、就活も結婚も親孝行も、何もしてねえのにホントに死んじまったのかよ……」
( ^ω^)「志半ばで散るも人世の理。そこには善悪も是非も挟まれる余地はないお」
男「……」
( ^ω^)「分かったら、ボクと一緒に来て欲しいお。お前にはまだ、やってもらわなきゃいけないことがあるんだお」
男「……え?」
.
-
.
男「ちょ、ちょっと待てよ。今さら俺に何させるつもりなんだ? 俺、もう死んでんだろ?」
( ^ω^)「うーん、その辺の事情は下界に下りてみればすぐ分かるんだけど……」
男「下界って……俺の住んでた街のことか?」
( ^ω^)「察しがいいおね。ついでに言うと、今君の生きていた街は、君が死んだおかげでトンでもないことになってるんだお」
男「おい、待てよ! 俺が死んだのは事故だったんだろ!? なんで俺のせいみたいな言い方してんだよ!」
( ^ω^)「んー……なんちゅうか、確かにお前には責任がないことなんだけど……」
( ^ω^)「この件に関してはお前意外解決できる人間がいないというか……」
男「意味が分からん。何が起こってんのか分かりやすく説明しろよ」
(#^ω^)イラッ
(#^ω^)「だからそれを説明するためについてこいつってんだろがお!!」ガッ
男「うぉっ……!?」
( ^ω^)「さぁ、行くお!! 君の生まれた街、そして君の死んだ街へ!!」
男「ちょ、待っ……うわあぁぁぁぁ!?」
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‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
"‐ニ‐-> "`"'-' \
______二) ヽ
 ̄"'''─-、 ヽ
__ ____-─ /⌒ヽ ヽ,
 ̄ ̄ ̄ ̄ 三 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ヽ
撿撿= | / |
撿撿 ( ヽノ |
_____ ノ>ノ !
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ |
ヾ./_ _ //
、ー`、-、ヾ、、, 、, /i/
// ./// /
/ / / /
(#^ω^)「限界突破ァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
男「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
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ーーーー
ーーー
ーー
ー
( ^ω^)「おっおっー。ついたおー」キキィッ
男「顔面ぶわぁぁぁってなって死ぬかと思った……殺す気か!!」ハァハァ
( ^ω^)「殺す気も何ももう死んでるってば」
男「お、おう……そうだったな」
( ^ω^)「それより、周りの風景を見て何か思うところはないのかお?」
男「えっ……?」キョロキョロ
男「なっ……なんじゃこりゃあ!?」
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ヒュゥゥゥ……
ゴァァァッ……
ドォォォ……
ゴォォォォッ……
ビュオォォォォッ……
男「なんなんだよ、この猛吹雪はッ!?」
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男「なんだよ、これ……今ってもう五月じゃないのかよ? 冬でもこんな雪降らねーぞ……」
( ^ω^)「これこそ、この街を襲った悲劇。春の大寒波だお」
男「これと俺が、どう関係してるんだ?」
( ^ω^)「だから今からそれを説明するっつーの」
( ^ω^)「気圧も前線も無視した原因不明のこの大雪は、昨日の未明から降り続いているお」
( ^ω^)「このままだと真冬の北海道並みの積雪を記録するだろうってのが、気象台からの発表だおね」
( ^ω^)「だけど、ボクはその原因を知っている。だからお前を呼んで、この大雪を止めに来たんだお」
男「……その原因ってのは?」
( ^ω^)「それは、雪女だお」
男「雪女? 雪山に棲息する妖怪の仲間の?」
( ^ω^)「そうだお。この街の雪女は、君が死んだことに酷く悲しんでいるんだお」
男「ちょっと待てや。雪女だとかなんとか、そんなおとぎ話どうやって信じろってんだよ?」
( ^ω^)「認める認めないは君の勝手だけど、それじゃあこの豪雪はどうやって説明するつもりだお?」
男「それは……知らんけど」
( ^ω^)「だお? 世界は君が思っているより遥かに多様で、そして滅茶苦茶な物なんだお。おk?」
男「……なんか腑に落ちないけど、分かったよ」
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( ^ω^)「理解したなら、行動あるのみ! さぁ、ボクについてくるんだお!」
男「待てよ、どこ行くつもりだ? まさかいきなりその雪女んとこに殴り込みに行くのか?」
( ^ω^)「そこまで短絡的なことはしねーお。雪女を説得するには、まず人間の協力者が必要なんだお」
男「協力者……って、誰だ?」
( ^ω^)「おっおっ。それも来れば分かるお!」
男「……なんか、無理矢理呼び出された割にすげぇ粗末な扱われ方してる気がする」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
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『ああ、神様』
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『このちっぽけな私の願いを、叶えて下さるのなら』
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『どうか私を、殺して下さい。』
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次回へ続く……
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【登場新ジャンル・参照一覧】
・男
複数の女生徒から懇意にされているスーパーフラグ体質男子。
今作では若くしてその命を散らしてしまったようで……。
・素直クール(クー)
言わずもがなのクールビューティー。男のクラスの学級委員長。
素直クールまとめサイト http://sucool.s171.xrea.com
・ツンデレ
言わずもがなのツンデレガール。今作では男の幼なじみ。
ツンデレ間接キススレまとめwiki http://www45.atwiki.jp/viptndr/m/
・渡辺さん、佐藤さん
言わずもがなの天然少女。この娘さんは男とフラグが立ってない。
ブーン系では馴染みが薄いが、佐藤さんは渡辺さんの親友である。
新ジャンル学園wiki『渡辺さん』 http://www4.atwiki.jp/newgenreschool/m/pages/17.html?guid=on
新ジャンル学園wiki『佐藤さん』 http://www4.atwiki.jp/newgenreschool/m/pages/22.html?guid=on
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・裏方さん
新ジャンルたちを裏から支え見守る女性。今作では男の学校の用務員さん。
新ジャンル 裏方雑用 http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/urakata_zatuyou.html
・素直ヒート
言わずもがなの熱血漢女(おとめ)。体育会系でスポーツ万能。
新ジャンル「素直ヒート」 http://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-1764.html
※素直ヒートまとめwikiが現在凍結しているため、申し訳ないですがアフィブログへのリンクで。
・素直シュール
言わずもがなの不思議系おこめ。ヒートを一喝できる数少ない人物。
素直シュールまとめ http://sur.ifdef.jp/index.html
素直シュールまとめ弍 http://www41.atpages.jp/surreal/
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乙、裏方さんまで出てくるとは予想外
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ブーンが何を目論んでるのか気になる
これからAAがどう絡んでくるのかも楽しみ
乙
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このチヤホヤっぷりは男ならではって感じがするな
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ひとまず乙
女性AAのメンツでAll for one思い出したでござる
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名前だけでも見たようなやつだと読んでみようという気になるな
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