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距離をはかるには傷つける必要があるようです- 1 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 22:56:50 ID:Sou7k/qE0
- ながらです
( ^ω^)が女の子です
エロ注意です
- 2 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:08:02 ID:YIjlMomAO
- これ程までに衝撃的な>>1がかつてあっただろうか
- 3 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:11:28 ID:0qled/u20
- いや、ない!
- 4 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:13:41 ID:.78h2eXc0
- 期待
- 5 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:17:04 ID:wDZ88ejQ0
- 期待してプレッシャーをあたえる
- 6 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:22:03 ID:/fv.KrAA0
- 彼氏抜きで、気心の知れた女の子と一緒に海に行く、というのはすごく楽しいものだ。
砂浜に寝転がっていびきをかいてもドン引きする人はいないし、適当にほっつき歩いていればナンパ目当ての男の人にちやほやされるのは、けっこう新鮮だ。
( ・∀・)「君、すごくかわいいね!どこから来たの?」
川 ゚ -゚)「美府市だよ」
( ・∀・)「おお、超地元なんだけど!」
( ^ω^)「…………」
まぁ、声をかけられるのはボクではなく、圧倒的にクーのほうが多いのだけど。
クー、というのはボクのつけたあだ名だ。
本名は素直クール、ボクの幼馴染みだ。
高身長でモデルみたいなスタイルで、凛とした表情をしている彼女は、このビーチではかなり目立っていた。
( ・∀・)「今いくつ?俺もうすぐハタチ」
川 ゚ -゚)「18」
( ・∀・)「おー、若いね! 俺、前に南美府に住んでてさー」
川 ゚ -゚)「へえ、そうなんだ」
どうでもいい、といった風にクーは男に返事をする。
そのようすに焦った男は必死になって話題を探す。
( ^ω^)「…………」
- 7 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:25:05 ID:0qled/u20
- ボク・・・だと
- 8 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:27:34 ID:VCatvOjo0
- バカなやつ。
彼女には好きな人がいるというのに。
( ^ω^)(その相手をボクは知らないけどね)
ひっそりと笑いながら、二人の様子を伺う。
ああ、それにしても早く海に入りたいな。
このまま浜辺につったっていたら、ボクもクーものぼせてしまうと思うんだけど。
なんて、恨みがましく見つめていた時だった。
川 ゚ー゚)「申し訳ないけど、連れがいるから」
にっこりと笑いながら、クーがボクの手を取る。
(;・∀・)「あっ……」
川 ゚ー゚)ノシ「じゃあねーお兄さん」
けたけたと無邪気に笑いながら、クーがいう。
(*^ω^)「…………」
ボクも笑う。
クーがおかしいと、ボクもおかしいと感じるのだ。
不思議なことだけど、それはきっと、ずっと仲良しだったからだ。
そういえば、なんで仲良くなったんだっけ?
たしかボクが小学六年生の時に、彼女が引っ越してきたことは覚えているのだけれども……。
川 ゚ -゚)「どうした、ブーン?」
クーが、小首を傾げて尋ねる。
( ^ω^)「なんでもないおっ!」
仲良くなったきっかけを、忘れただなんて言えない。
クーは頭がいいから、覚えているに違いないけど、親友のボクが忘れているだなんて、そんなの。
( ^ω^)(クーを、傷つけるのは嫌だお)
- 9 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 23:49:58 ID:xj16w9XQ0
- ボクっ娘か…!ブーンのボクッ娘か…!
- 10 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 00:04:47 ID:E80iOLBY0
- ザブザブと揺れる波に弄ばれて、くたくたになって。
休憩を兼ねて早めのお昼ご飯を食べて、砂浜でごろ寝しながらこいばなして、暑くなったら波に揉まれて。
そんなことを繰り返していたら、気づけば時刻は午後の二時だった
(*^ω^)「楽しかったお!」
川 ゚ -゚)「そうだな」
とはいえ、体はふらふらだった。
まだまだ太陽は高いけど、足をつって溺れる前に帰ろうか、という話になった。
川 ゚ -゚)「そうだ、シャワーを浴びに行こう」
たしかに、水着の隙間に砂が入り込んでしまって、気色悪かった。
( ^ω^)「でもどこのシャワー室混んでるお?」
海の家に備え付けられているそれは、どこも行列ができていて。
空いているのはそれこそ、ぼったくり料金のところばかりであった。
川 ゚ー゚)「大丈夫だよ、事前に穴場を調べておいたから」
( ^ω^)「おっおっ、それなら安心だお!」
- 11 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 00:12:25 ID:E80iOLBY0
- クーと一緒なら大丈夫。
そんな安心感があったから、ボクは彼女のあとに着いていった。
そう、これは誰にも言っていなかったことだけれども。
ボクは、クーのことが好きだった。少し特殊な恋慕をしていた。
ボクには恋人がいて、その人のことが一番大好きで愛していた。
けれどもクーは違う。
それは憧れに近くて、こうやってお出かけしたり、手を繋ぐだけでボクはたちまち満たされて、恋い焦がれる気持ちは鎮まって。
一線を越える気などなかったのだ。
その、当時は。
.
- 12 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 00:27:30 ID:1i0nBYgc0
- 百合ですか?(期待)
- 13 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 00:29:25 ID:.7I4GLWo0
- そのシャワー室まで、ずいぶん歩いたような気がする。
プレハブの、粗末な小屋で。
料金はタダ。
三つある個室のうち、クーは右端を選んで。
ボクは真ん中を選ぼうとしたけど、故障中と書いてあったから、左端を選んだのだ。
左端の個室は、鍵が壊れていた。
しかし、無料なのだから仕方がないと思っていた。
( ^ω^)〜♪
気だるい体を動かし、水着を脱いで蛇口に引っかけた。
遠くから、水音が聞こえた。
きっとクーが使っているのだろう。
さぁ、ボクも水を浴びて、砂を落とそうじゃないか。
そう思った時だった。
勢いよく扉の開く音。
掴まれた腕が、引っ張られて。
声をあげようとした。
けれども、止めざるを得なかった。
( ・∀・)「叫んだら隣の女も犯すぞ」
(; ω )「っ」
それは、いうまでもなくクーのことで。
彼女を巻き込むのだけは、絶対に嫌だった。
ボクは、固く口を閉ざした。
(;・∀・)「けっ」
つまらなそうに、男が言って、ボクの腹を殴った。
(; ω )「っぅえ……!」
お昼に、クーと半分こした、焼きそばとカレーが喉にせりあがった。
だけど、吐くのはあまりにもみっともなかった。
そんな弱い人間だと、ボクは思われたくなったのだ。
- 14 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 00:46:39 ID:JVgntpvY0
- わっふるわっふる
- 15 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 00:52:14 ID:s0kxoZgc0
- だけど、そんなのは所詮強がりで。
ボクは、怖くて怖くて、仕方がなくて。
(; ω )「…………」
( ・∀・)「噛んだら殺すから」
無理矢理くわえさせられた、彼氏のものでもないそれの味が、舌に染み付いた。
先走りの液が、口内にぬらりと広がって。
それだけでも、自分が汚辱にまみれてしまったと感じたのに。
( ・∀・)「声出たら、あいつにもバレるな」
(*; ω )「ぁ……、っぐ……!」
乱暴に揉みしだかれる乳房。
慣らされもしないで侵入されたわたしの大事な場所は、砂と男に犯されて。
(*; ω )(なくな、なくな、なくな……!)
くちびるを、噛み締めて。
じっとりとした嫌な汗が、砂にまみれた打ちっぱなしのコンクリートに染み込んで。
(* ∀ )「あっ、あ……っでる!」
(; ω )「……っ」
それがなぜだか自分と重なった。
じわじわと胎内に、染み込む白濁液が。
(; ω )「ぁ、あ……」
( ・∀・)「じゃあな、ロリ巨乳ちゃん」
ほんとは、あの娘がよかったけど、って。
( ω )「あぁぁあ゛あ゛ぁああ!!!」
隠していた、コンプレックスが、膿んだ。
- 16 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 01:03:26 ID:gTWuZxPs0
- モララー死ね
- 17 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 01:03:40 ID:Mp.N/pIY0
- 記憶は、混濁している。
まっしろな天井に、ちらちら明滅する蛍光灯。
来て早々に飲まされた、二錠の薬。
慌ただしいひとの足音。
吐き気。
ジェリービーンズみたいな形をした容器に、吐く。
むかつきは、やまない。
ようやく渡された吐き気止めに、悪態をついて。
飲みこんで。
( )「ブーン、大丈夫か?」
( ゜ω゜)「…………」
カーテン越しの、聞きなれた声に。
( ω )「くるな゛ぁぁああ゛ぁ゛ああ゛あ゛!!!!」
絶叫。
止まらない。
とめどない、怒り。
違う、この人じゃない。
おかしたのは、この人じゃない。
理性は律する。
記憶は無視した。
右手が、ベッドサイドの、鉄柵に、ぶつかった。
ガシャン。
やかましい。
止めなきゃ。
止めないと、クーが。
ガシャン、ガシャン、ガシャン。
あれ、なんで、やまないの?
あれ、あれ、?
- 18 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 01:03:48 ID:Asf/xjPU0
- モララー殺す
- 19 :名も無きAAのようですモララー殺す:2013/02/07(木) 01:09:09 ID:.jWMcvZ60
- >>18
通報した
- 20 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 01:12:29 ID:cgqxnoE60
- 止めなきゃ。
ねえ、静かにしないと、クーにばれちゃう。
クーがあいつにおかされちゃう。
やだよ、クーがきずつくの、わたし、いやだよ、いや。
いや、静かになって、ねえ、おねがい。
( ω )「い゛やぁ゛ぁあ゛あ゛ぁぁぁああぁ゛……!!!」
違う。
違う。
うるさくして、クーに気付いてもらって。
そしたら、代わりにおかされて、助かった?
( )「内藤さん!」
( )「内藤さん!しっかりして!大丈夫ですから!!!」
なにが大丈夫なの?
クーが平気なこと?
孕まなかったこと?
うるさいから、気付かれたこと?
それとも、それ以外?
教えてよ、ピンクの人。
腕なんか、押さえてないでさ。
( ω )「…………、ひ、ぁは」
視界が、ぐるぐるまわる。
まわる。
わすれた。
わすれた!
- 21 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 01:35:31 ID:LqzZVOqg0
- ――……結局、ことの顛末として、犯人は捕まらなかった。
ボクは、その当時付き合っていた人と別れてしまった。
受け入れることが、出来なくなっていた。
性別が男という時点で、ボクの敵であったし、相手もボクを腫れ物扱いした。
責めることはできない。
愛しいひとの姿を認めれば、泣き叫ぶ女など、恋人とは呼びたくないのだろうから。
もう、顔も名前も、覚えていたはずのしぐさも、全て忘れ去ってしまった。
クーは、相変わらずボクのそばにいた。
入ったばかりの大学を辞めてしまっても、彼女だけが甲斐甲斐しくボクの家に通い続けて。
ボクはそんな彼女に嫉妬と呪詛を投げつけた。
ただひたすら、八つ当たりを繰り返していた。
それでも、彼女は諦めなかった。
父親がボクを傷物と中傷しても、母親が口を利いてくれなくなっても、親戚が奇異の目でボクを見ようとも。
彼女だけは変わらなかった。
いつしか、ボクの周りには、クーしか残らなくなった。
- 22 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 01:56:33 ID:irLAJK5I0
- 今からもららー殺す話書く
- 23 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 10:27:28 ID:E80iOLBY0
- 大学を卒業した彼女は一流の企業に勤め、着々と出世していき、裕福さと信頼のできる部下を手に入れた。
男の人が怖くて怖くて仕方がなくて、対面すると固まってしまってバイトのひとつもこなせないボクのようなクズとはまったく真逆の存在であった。
けれどもクーは、そんなボクを見捨てなかった。
それどころか、救ってくれた。
その時の言葉は、絶対に忘れない。
忘れられるわけがなかった。
川 ゚ -゚)「ブーン」
( ω )「なんだお?」
川 - )「君のことが、好きだ」
( ω )「……?」
川 ゚ -゚)「君を、傷付けてしまってから。わたしは君に負い目を感じていたからずっとそばに残ったと思っていたんだ」
川 ゚ -゚)「だけど違った。やっと気付いたんだ。君のことが好きだからだ」
川 - )「好きだから、その傷を埋めたかったんだ」
( ω )「…………」
川 ゚ -゚)「気持ち悪い、な。君もわたしも、女の子なのに。それなのに、好きだなんて」
震えるクーの声。
涙を我慢している?
女の子同士で、恋愛することを恐れている?
背徳感に苛まれている?
川 ゚ -゚)「返事は、くれなくていいから」
ごめん、と一言。
ボクの部屋から遠ざかる音。
( ω )(待ってお!)
その時、久々に自ら扉を開けた。
川;゚ -゚)「ブーン?」
驚く彼女をしり目に、ボクはクーの手を取った。
- 24 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 10:46:24 ID:wcoqHWko0
- 中身は変わっていないけど、やっぱり外見は変わっているなぁ、というのが、率直な感想だった。
スーツを着こなし黒縁の眼鏡をかけている彼女は、見るからに出来る女、という感じだった。
( ^ω^)(本当に、いいのかお?)
そんな彼女の隣に、ボクは居座ろうとしている。
それがどんなに負担をかけるのか、迷惑をかけるのか。
(; ω )「…………、」
気持ちを、伝えるのが、怖い。
川 ゚ -゚)「…………」
そのうち、クーがボクの手を外した。
( ω )(あ、)
離したくなかった。
そう思ったのは束の間で。
川 ー -ー)「ブーン、」
ぎゅう、とボクは抱きしめられていた。
( ω )「あ、……」
川 ゚ -゚)「ブーン、いやホライゾン」
( ω )「クー、」
川 ゚ -゚)「好きだよ、愛してる」
( ω )「あぅ、」
戸惑うボクに、彼女はたたみ掛ける。
- 25 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 10:58:01 ID:RZ8rvKU60
- 川 ゚ -゚)「同情でも憐憫でもない。心のそこから君を愛している。扉の向こうにいた君に会いたくて、わたしはいつも胸が苦しくて」
そんな、辛い思いをさせていたのだろうか。
だとしたら、ボクも、つらいな。
( ;ω;)「クー、」
涙がぼろぼろとこぼれる。
同時に、どこか懐かしくて切ない気持ちが、胸をぎゅぅと縛った。
それはきっと、とうの昔に諦めていた憧れと、恋慕で。
( ;ω;)「ボ、ボクも……!」
クールの、ことが、すき。
ようやく、そう伝えて。
川 ゚ー゚)「わたしもだよ」
ボクの頬にそっと触れる、冷たい指。
するりと肌を撫でて、あごが捕らえられて。
(* ω )(あ、)
一瞬のはずなのに、くちびるに触れた熱は、じわりとボクの中へと染み込んでいった。
川 ゚ -゚)「君の両親には、わたしが話をつけておくから。ブーンはなにも心配しないでいいよ」
( ^ω^)「ん、」
ごわごわの髪の毛を、苦笑しながらクーが撫でる。
川 ゚ -゚)「君は、やっぱりショートのほうが、好きだな」
そういえば、引きこもり続けてもう7年が経とうとしている。
お風呂は3日に一度くらい入ってはいるけど、美容室なんか全然行っていなかったから。
川 ゚ -゚)「わたしの部屋に君がきたら、切ってもいいかい?」
下手くそだけど、なんて笑いながら。
(*^ω^)「もちろんだお」
だから、つられて笑いながら、ボクもこう言ったんだ。
(*^ω^)「好きな人には、なにされてもいいんだお!」
- 26 :名も無きAAのようです:2013/02/07(木) 11:09:52 ID:DSUMZ8Cg0
- そこから話はトントン拍子で進んでいった。
なにも知らないけど、あっさり両親はボクを手放した。
引きこもりのニートを手元に置いておくのも、世間体があれなのだろうな、とボンヤリ考えていた。
クーの部屋に持っていくものは、とても少なかった。
家具はほとんど新調してしまったし、当時のボクは何に対してもあまり興味が持てなかったものだから。
結局、持っていったのはせいぜい洋服や下着くらいであった。
よく考えてみれば、それはとても寂しいことかもしれない。
でも、
川 ゚ -゚)「おかえりなさい、ブーン」
( ^ω^)「……おかえりにはまだ早いお、今日引っ越してきたんだお?」
川 ゚ー゚)「そうかもしれないな。でも、今日から君の家はここだから」
(*^ω^)「ただいま、だお!」
川 ゚ー゚)「ふふ」
クーと一緒なら、それでいいや。
- 27 :名も無きAAのようです:2013/02/11(月) 17:22:39 ID:8VF.GL320
- 期待
- 28 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 22:38:36 ID:rDGulnVEO
- 期待
- 29 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/11(月) 09:36:43 ID:.JdDMxso0
- ふと、目が覚めてテーブルから顔をあげた。
腕がしびれている。
( ^ω^)(なんだか懐かしい夢見たお)
時計を見れば、9時になろうとしていた。
クーは、まだ帰ってきていない。
残業か、それとも飲み屋をはしごしているのか。
どっちでもいい。
( ^ω^)(早く帰ってこいおー)
と、念じていた時だった。
ガチャガチャ、と金属の擦れる音。
扉の開く音。
僕は無意識に動き出していた。
川 ゚ -゚)「ただい……」
(*^ω^)「おかえりなさいだおー!」
川;゚ -゚)「わっ!?」
背伸びをしながら抱きつく。
コロンのいい匂い。
不意に、頭を撫でられる。
川 ゚ -゚)「……遅くなってすまないな」
先に食べててよかったのに、という言葉にボクは、少し寂しくなった。
( ^ω^)「でも、待つお」
一人で食べるご飯は、とっても味気なくてどんなにおいしくてもまずくて仕方がない。
それに、好きな人とは少しでも同じことをしていたいから。
- 30 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/11(月) 09:37:44 ID:.JdDMxso0
- 今日のメニューはカレーライス。
中辛と甘口のルーを半分ずつ使って、牛乳で辛みを抑えたクーの大好物。
それからコンソメスープとアボカドとトマトのサラダだ。
川 ゚ -゚)「ブーンのカレーはやっぱりおいしいな」
クーのスプーンは止まらない。
というか、おかわりを要求してきた。
これだけ食べて、全然太らないクーの体質が少し妬ましい。
( ^ω^)「おっおっ、そういえば献立考えたから、また次の休みに買い物頼んでもいいかお?」
川 ゚ -゚)「もちろんだよ、君の作るご飯が楽しみだからね」
( ^ω^)「……なんだか照れるお」
にやける口をごまかすために、カレーを頬張る。
けれども、クーには全部分かってしまっているのだ。
川 ゚ー゚)「ふふ」
ほら、笑われた。
- 31 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/11(月) 09:39:27 ID:.JdDMxso0
- それから一緒にクーと皿洗いをして、お風呂に入って体の洗いっこをして、お互いの髪をドライヤーで乾かし合いっこもして。
それからセミダブルのベッドに二人でダイブして、たくさんキスをして。
川 ゚ -゚)「ブーン、」
( ^ω^)「お?」
川 ゚ー゚)「好きだよ」
緩い笑みを浮かべながら、真っ白なシーツに私の手を、彼女の手が縫い付けて。
クーとの、距離が縮まって。
(* ω )「んっ……!」
やわらかい感触。
だけどそれとは裏腹に、クーの舌はボクのくちびるを割って中に入ってくる。
拒む必要もないのだけれども。
(* ω )「ん、」
クーの舌を、ボクの舌で出迎える。
まるでハグをするかのように浅いところで絡めあって。
だけど、少しずつ舌を喉奥に戻していって。
川* - )「ぁ、」
そうすると、クーがボクを追いかけてくる。
- 32 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/11(月) 09:41:14 ID:.JdDMxso0
- (* ω )「っ……」
川* ー )「…………」
そうしていつかは、ボクのことを捕まえてしまうんだ。
捕らわれたボクはなすすべもなく、クーにいじめられてしまう。
歯列をなぞられ、舌を吸われ、甘く噛まれ。
限界まで伸ばされたクーの舌が、喉奥に近い上顎をかすめた瞬間。
(* ω )「っ!」
背筋が、ぞくん、とした。
腕がびくりと動いて、内股ぎみの膝がほんのすこし立った。
(* ω )「ぅ、」
小声が漏れる。
だけど、クーはやめてくれない。
同じところを、もう一度。
(* ω )「……っ!!」
じわん、と下着が濡れた、気がした。
それを悟られたくなくて、必死に舌を追う。
でも、クーは分かってしまっているんだ。
だって。
川 ゚ー゚)「どうしたの、これ?」
(* ω )「ひあっ!?」
膝で、ぐりぐりって、大事なところを。
- 33 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/11(月) 09:43:04 ID:.JdDMxso0
- (* ω )「く、くー、やめっ……」
川 ゚ー゚)「やーだ」
塞ぐものがなくなった口から、みっともない声が出る。
やめてくれる気配は一向にない。
それどころか、痛くない程度に、やんわりと、責め続けてくる。
川 ゚ー゚)「ブーンのえっち」
(* ω )「っ…………」
いたずらっ子みたいな笑顔で言われた、単純なその一言が、やけに恥ずかしくて。
ボクはなんとか声を抑えようとした。
でも、我慢できっこないんだ。
声を抑えることも、変えたばかりの下着を汚さないようにするのも。
膝責めも、言葉攻めも、やまない。
川 ゚ー゚)「やらしい子」
膝でクリトリス押し潰されて、感じるなんて。
布越しに湿っぽいのがわかるなんて、相当だろう?
せっかく下着新しいのにしたのに、もったいない。
川 ゚ー゚)「このまま、イってみる?」
なんて、そんな。
- 34 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:43:56 ID:.JdDMxso0
- (*;ω;)「やだお、」
川 ゚ -゚)「どうして?」
(*;ω;)「きもちいいけど、くーの指で、いじめてほしいお」
川 - )「…………」
膝が、離れる。
その代わり、くちびるがふれる。
ボクは自然と、自分から舌を出して彼女を迎え入れた。
ゆっくりとしたキス。
クーの、唾液。
(* ω )(なんか、あまい)
気のせいかもしれなかった。
だけどボクはそう思ったんだ。
甘くて、頭をとろかして、下腹部がせつなくなって。
(* ω )「んっ……」
ちゅぅ、という音とともにくちびるが離れる。
なぜだかとても、さみしかった。
(* ω )「くー、」
川 ー )「……ほんと、ブーンはかわいいな」
ボクのバジャマのボタンに手をかけながら、クーがそう言った。
- 35 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:45:29 ID:.JdDMxso0
- ぷちぷち、と小さなボタンが外されていく。
くびもと、さこつ、むね……。
(* ω )「ひゃっ!?」
突然、胸の飾りを触られて、ボクは声をあげてしまった。
川 ゚ -゚)「……ブーンは、いいなぁ」
するりと乳房を撫でながら、クーがそう言った。
(*^ω^)「また胸のサイズの話かお?」
川 ゚ -゚)「だって、ブーンのすごく大きいじゃないか」
( ^ω^)「その代わりチビだお」
子供体型なのに胸だけ大きくて、ボクはあまり好きではない。
だけどクーは可愛がってくれる。
きちんと愛してくれる。
川 ゚ -゚)「好きだよ、ブーン」
ボクのパジャマのズボンを脱がしながら、クーが言った。
( ^ω^)「……クーばっかりずるいお」
川 ゚ -゚)「なにが?」
( ^ω^)「ボクはパンツしか履いてないのに、クーはちゃんとパジャマ着てるからだお」
川 ゚ -゚)「……たしかにそうだな」
納得したように呟いて、クーは一人でそれを脱ごうとした。
- 36 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:46:24 ID:.JdDMxso0
- ( ^ω^)「待ってお!」
川 ゚ -゚)「ん?」
( ^ω^)「ボクが脱がすお」
返事は聞かない。
起き上がるついでに、深いキスをしながら、ボタンに手をかける。
川* - )「ん、」
さっきの意地悪なクーと違って、彼女はおとなしくボクを受け入れてくれた。
あんなに活発にいじめていたのに、今はただされるがままで。
(* ω )(かわいい、)
好き、という気持ちが溢れ出す。
ボタンを外し終えたあともキスは止めない。
川* - )「んっ、……」
小さく吐息が漏れた。
気づけば、彼女を押し倒していた。
(* ω )(くー、)
口内に溜まった唾液を、わざとクーの中に送り込む。
さっきのお返しだ。
川* - )「っ……」
ごくん、と喉の鳴る音。
(* ω )(飲んじゃったんだ)
その事実が、異様にボクを昂らせた。
(* ω )「クー、」
川* - )「なに、?」
(*^ω^)「大好きだおっ!」
ずるりと勢いよくクーのズボンと下着を脱がした。
川;゚ -゚)「あ、こらっ!」
慌てて閉じようとする太ももを捕まえて、敏感なそこに顔を近付けた。
- 37 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:47:22 ID:.JdDMxso0
- 川;゚ -゚)「ブーン!」
(*^ω^)「やめないおー」
クリトリスに口づけた途端、彼女は静かになった。
意地でも声を出さないつもりらしい。
( ^ω^)(そうしたら出させればいいおー)
何回も小さな粒を舌でなぞる。
舐める。なぶる。いじる。
とにかく責める。
とろとろとした透明な液が、流れているけどクーはまだ何も言わない。
川* - )「……っ、……!」
(*^ω^)(いじっぱりだお)
場所を変えてみようか。
少し顔をずらし、蜜が溢れるそこをやんわりと舐めた。
川* - )「あっ!」
不意打ちには弱いんだよね。
知ってる。
そんなことを思いながら、舌を差し込んだ。
川* - )「っ、ぁ……」
だけど浅いところしかいじめてあげない。
きもちいいところの少し手前のところで、こすってみたり、押してみたり。
とにかく焦らして、欲しいといわせたかった。
(* ω )(ああ、でも)
ボクも、少しつらい。
クーの味を感じているうちに、また下着が濡れてきて。
(* ω )「ふ、ぁ……」
気づけば、左手が自分の秘所に伸びていた。
粒を転がして、潰して、蜜とからめて。
川* ー )「……ぶーんの、へん、たいっ!」
- 38 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:48:25 ID:.JdDMxso0
- その一言に、びくりと体が反応する。
(* ω )(ああ、クー、)
大好き。
川* - )「あ、ぁ、ああっ……!」
びくびくとクーの腰がひきつる。
どろどろとした液が、ボクの舌に絡まる。
(* ω )(クー、すき……)
とろんとした思考で彼女を想い続け、そのうちゆるやかな快楽に包まれた。
(* ω )「……っ、はぁ、」
心地よい気怠さ。
起き上がって、べとべとの指をそっと外す。
そのやり場に困っていると、
川 ゚ -゚)「ブーン」
( ^ω^)「お?」
いつのまにか上体を起こしたクーが、それを手にとって、ぺろりと舐めた。
- 39 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:49:05 ID:.JdDMxso0
-
(* ω )「ん、」
ちゅ、という口付けの音。
わざとらしく舌を出して、べろりと指を舐めて。
口に含んだかと思えば、たくさん指を吸われて。
(* ω )「ん、」
なんだかとても扇情的だった。
川 ゚ー゚)「好きだよ、ブーン」
にっこりと笑いながら、言われた言葉に、ボクは黙って彼女の瞼にキスをした。
(* ω )(ボクも)
ボクも、大好きだよ。クー。
- 40 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:49:50 ID:.JdDMxso0
- 川 ゚ -゚)「…………」
幸せそうに眠るブーンの髪の毛をすきながら、わたしは昔のことを思い出す。
小学六年生の頃から、わたしは彼女に恋をしていた。
きっかけは、ブーンが巣から落ちてしまった小鳥の雛を拾ったこと。
木登りが苦手なのに、必死に巣に戻そうとしたこと。
たまたまそれを見つけたわたしが、代わりに巣に戻してあげたこと。
ブーンが嬉しそうに笑っていたこと。
助けた次の日、雛は巣から落とされて死んでしまっていたこと。
それを見て、泣いている彼女の姿がとても美しくて。
この子はわたしなんかよりもよっぽど綺麗なのだと、そう思っていた。
ずっと手元に置いておきたい。
彼女の泣く姿がもっと見たい。
だけどいつかは離れてしまう気がして、だから。
- 41 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 09:51:20 ID:.JdDMxso0
- 川 ゚ -゚)(だから、わざと傷付けた)
ブーンを治安の悪い海岸に連れていったのも、見知らぬ男に愛想を振り撒いたのも、無人のシャワー室に入ったのも、ブーンが鍵の壊れている左側の個室に入らせたのも、全部全部わざと。
誰かが襲ってくれるだろう、というのはもはや賭けに近かったのだが。
川 ゚ -゚)(上手くいってしまった)
それなのに、どうしてこんな罪悪感めいたものがわたしを苛むのか。
川 ゚ -゚)(…………)
川 ゚ー゚)「好きだよ、ブーン」
わたしなしではもう生きられないかわいそうな人。
ずっとずっと、愛してる。
距離を謀るには傷つける必要があるようです 了
- 42 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 10:15:04 ID:e4jKgE5k0
- 終わりかな?
乙
なんだか気になる終わりかただ…
- 43 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 11:09:21 ID:Wqe9LQUk0
- クーえげつな
- 44 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 11:28:03 ID:XBQxn/RIO
- まだ( ・∀・)生きてるから続くはずと思ったら
「今から( ・∀・)殺すの書く」は作者じゃなかった
- 47 :名も無きAAのようです:2013/10/28(月) 02:35:06 ID:32qsmiMgC
- age
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