■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■
(#゚;;-゚)でぃちゃん同好会のようです- 1 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:29:34 ID:O9tGMIrA0
- 遅筆です
- 2 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:30:22 ID:O9tGMIrA0
-
☆ヒガシハテ大学、2号館前☆
( ´_ゝ`)「今日ここに集まってもらったのは、ほかでもないただ一つの理由のため」
(`・ω・´)「……」
( ゚д゚ )「……」
( ´_ゝ`)「ゴホン!」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「そう、でぃちゃん同好会を結成しようと思う!」
- 3 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:31:10 ID:O9tGMIrA0
-
(`・ω・´)「おおっ!」
( ゚д゚ )「……」
(;'A`)(やっべ……)
( ´_ゝ`)「うん、それぞれ質問もあるだろう。今からでぃちゃん同好会についての……」
(#゚;;-゚)「なんだそれ、集団ストーカーか」
( ´_ゝ`)「いや、断じてそんな卑劣な目的のためでは……」
(; ´_ゝ`)「ってえええ!? でぃちゃんいるのぉおお!?」
- 4 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:31:57 ID:O9tGMIrA0
-
(#゚;;-゚)でぃちゃん同好会のようです
第1話:結成!でぃちゃん同好会!
- 5 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:33:11 ID:O9tGMIrA0
-
(#゚;;-゚)「……」
(; ´_ゝ`)「な、なぜここに……、誰だ呼んだの!?」
(`・ω・´)「うおおお、でいさん!! 今日も力強く大地に立っていらっしゃる!」
( ゚д゚ )「……」
('A`)「すいません、オレです。でぃに関する重大な発表をするって兄者が言うから」
(;'A`)「てっきり、本人も連れてきたほうがいいのかなって思って……」
(#`・ω・´)「おーまーえーは! でぃさんと幼なじみだからって! そんなっ!」
- 6 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:33:59 ID:O9tGMIrA0
-
(`・ω・´)「そうだ! でぃさん、電話番号を教えてください!」
(#゚;;-゚)「……119番」
(`^ω^´)「いやったああ!! これで憧れのでぃさんとコンタクトがとれるぞ!」
(`・ω・´)「……ん?」
(`・ω・´)「……」
(`;ω;´)「冷静に考えたらこの番号、警察じゃないですかああ! 僕は愛の無実ですよおお!!」
(;'A`)「119番は消防ですよ、落ち着いてください……」
- 7 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:34:44 ID:O9tGMIrA0
-
( ´_ゝ`)「あー、ミルナ、そんな目を見開いてでぃちゃん見つめるなよ」
( ´_ゝ`)「でぃちゃん、めっちゃ不機嫌そうな顔してチラチラそっち見てるぞ」
(;゚д゚ )「……あっ、スミマセン」
(#゚;;-゚)「……」
( ´_ゝ`)「まあ、いずれこの会を本人に承認してもらうつもりだったし、ちょうど良かったかもな」
(`;ω;´)「だけど、だけど……」
(`^ω^´)「でぃさんに会えたことによって、今日という日が乱れ咲いている!」
(#゚;;-゚)「……」
(;'A`)(大丈夫なのか、この状況……)
- 8 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:35:41 ID:O9tGMIrA0
-
( ゚д゚ )「……」
(#゚;;-゚)「解散で」
(; ´_ゝ`)「ちょ、ま、待ってくれ! せめてこの会の趣旨だけでも聞いてくれ」
(#゚;;-゚)「……」
('A`)「うん、……オレからも一応頼むよ」
(#゚;;-゚)「……」
( ´_ゝ`)「無言は肯定と捉えていいのかな?」
(*`・ω・´)「流石、でぃさん! 心が広いなあ!!」
(* ´_ゝ`)「おいおい、流石でぃさんなんて言ったら、まるで俺とでぃちゃんが結婚したみたいじゃないか!」
(;`・ω・´)「そんな小学生みたいなことで喜んでどうするんですか……」
(;'A`)(でぃの眉間に凶悪なしわが……)
- 9 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:36:43 ID:O9tGMIrA0
-
( ´_ゝ`)「あー、オホン! では、でぃちゃん同好会の会則を発表する」
(`・ω・´)「……なんだか緊張するな、どっくん」
(;'A`)「う、うん」
(#゚;;-゚)「……」
( ´_ゝ`)「まず本会の会員は、でぃちゃんに関する知識の向上ならびに、でぃちゃんの繁栄を目的とする」
(;'A`)(でぃちゃんの繁栄って、どういう事態だよ……)
(`・ω・´)「ふむふむ……」
( ゚д゚ )「ハンエイ、とはどういうイミデスカ?」
- 10 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:37:52 ID:O9tGMIrA0
-
('A`)(お、ミルナさんがツッコミ入れた)
( ´_ゝ`)「あー、つまり、でぃちゃんに明るい未来がありますように、ということだ」
( ゚д゚ )「オーケー」
(;'A`)(純粋に言語の問題だった……)
( ´_ゝ`)「続けるぞ。会員はでぃちゃんに不自然に接触したり、何かを強要してはならない」
( ´_ゝ`)「まあ、これは人として当たり前だが……」
(;`・ω・´)「ええっ! 特権、治外法権で法の暗部に潜り込めないのですか?」
(; ´_ゝ`)「んなことあるわけないだろ……」
- 11 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:38:57 ID:O9tGMIrA0
-
( ´_ゝ`)「あくまで一般的な同好会で、ただ集まって雑談したりするだけだ」
('A`)「兄者さんがおかしいのかまともなのか、時々分からなくなります……」
( ´_ゝ`)「俺のモットーは子どもらしくあれだからな。そう見えることもあるかもしれん」
( ´_ゝ`)「それで、でぃちゃん、ここまで聞いてどう? まともでしょ?」
(#゚;;-゚)「いや、解散で」
('A`)(そう言うと思った……)
(; ´_ゝ`)「え、本当に? 徹夜して考えたんだけど」
(#゚;;-゚)「知らないよ」
(; ´_ゝ`)「……」
(;'A`)「……」
- 12 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:39:42 ID:O9tGMIrA0
-
( ゚д゚ )「……」
(; ´_ゝ`)「お、おい、皆もなんとか説得してくれ!」
(;゚д゚ )「……アー、でぃチャンは可憐デス」
( ´_ゝ`)「そう! まるでアーモンドチョコのアーモンドみたいな上品な風味が……」
(#゚;;-゚)「は?」
(; ´_ゝ`)「……」
(;'A`)「……」
- 13 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:40:44 ID:O9tGMIrA0
-
(; ´_ゝ`)「うう、当人が駄目というのなら、クッ……」
(`・ω・´)「……」
(`・ω・´)「僕はもともと、少しの自信さえ持っていない、言わばクズのような男だった」
(`・ω・´)「出来ることなんて何もないし、この先もずっとこうやって生きていくんだろうと思っていた」
(`・ω・´)「……」
(´・ω・`)「その頃はよく、こんな表情で町を歩いていたよ、ハハハ……」
('A`)「いったい何の話しを……」
( ´_ゝ`)「……」
(#゚;;-゚)「……」
- 14 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:41:59 ID:O9tGMIrA0
-
(`・ω・´)「ある日大学へ向かう途中、道路を5、6匹のカラスが占領してたんだ」
(`・ω・´)「カラスはゴミ袋を開けて生ゴミをつついていてね、僕は迂回しようかと考えたよ」
(`・ω・´)「僕の前を歩いていた人も立ち止まったから、引き返すのかと思ったんだ」
(`・ω・´)「……そしたら違った」
(`・ω・´)「その人は石ころを拾ってカラスの群れへ投げつけて、あの黒い鳥たちを追い払ったんだ」
('A`)(まさか……)
(`・ω・´)「そして彼女は散乱した生ゴミの上を、何事もなかったかのように歩いていった……」
- 15 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:43:07 ID:O9tGMIrA0
-
(#゚;;-゚)「……」
( ゚д゚ )「……」
(`・ω・´)「僕はその時、感動で倒れそうだった、……ああ、何てことだ、僕に必要だったのは!」
(`;ω;´)「前へと進もうとする意思、それだけだったんだ!」
(`;ω;´)「……」
( ;д; )「……」
( ´_ゝ`)「おいおい、いい話しじゃないか……」
(;'A`)「う、うん?」
(#゚;;-゚)「……」
(`;ω;´)「ああ、泣くなんてみっともないよね、ごめん」
(;゚д; )「……」
- 16 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:44:08 ID:O9tGMIrA0
-
(`・ω・´)「もう皆分かっていると思うけど、その人がでぃさんだったんだ」
('A`)「そんなことがあったの?」
(#゚;;-゚)「……うん」
(#゚;;-゚)「それで懐いたのか、あの辺のカラスはよく寄ってくる」
(;'A`)(本当に懐いてる、のか……?)
(`・ω・´)「でぃさんをもっと知れば、僕はきっと理想とする自分に近づける気がするんだ」
(`・ω・´)「だからお願いだ、でぃさん。この会の結成を認めてほしい」
(#゚;;-゚)「……」
( ´_ゝ`)「……俺からも重ねてお願いする」
- 17 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:45:30 ID:O9tGMIrA0
-
( ゚д゚ )「……」
('A`)「……」
(#´;;-`)「……はぁ。もう好きにしてください」
( ´_ゝ`)「……え?」
(;`・ω・´)「……信じられない、僕は夢を見ているのか」
(*゚д゚ )「……」
('A`)「……」
(* ´_ゝ`)「よっし!! でぃちゃん同好会の結成をここに宣言する!」
(*`・ω・´)「うおおおおお!!!!」
…………………………………
…………………
……
- 18 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:46:43 ID:O9tGMIrA0
-
☆ヒガシハテ駅☆
( ´_ゝ`)「んじゃあ、会のことは追って連絡するわ。また明日」
(`・ω・´)「おい、どっくん。でぃさんと同じ方向だからって、でぃさんの家まで入り込むなよ」
(;'A`)「しないって」
(`・ω・´)「それでは、でぃさんお元気で!」
( ゚д゚ )「サヨナラ、でぃ」
(#゚;;-゚)「……ん」
- 19 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:47:50 ID:O9tGMIrA0
-
('A`)「……」
(#゚;;-゚)「……」
('A`)「……」
(#゚;;-゚)「……」
(;'A`)「えーと、ごめんね」
(#゚;;-゚)「……何が?」
('A`)「いや、同好会なんて、オレもまさかこんなことになるとは思ってなかったよ」
(#゚;;-゚)「頭おかしい」
(;'A`)「えっ?」
(#゚;;-゚)「……愛想も器量も良くないし、なんで私なんか」
lw´‐ _‐ノv「あれ、でぃ〜。まことに偶然だね〜、今帰るとこ?」
(#゚;;-゚)「あ、シュー。帰るとこ」
- 20 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:48:52 ID:O9tGMIrA0
-
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、一緒に帰ろう〜」
(#゚;;-゚)「……ん」
(;'A`)「あ、オレはトイレ寄るから。じゃあ、また」
(#゚;;-゚)「……うん」
lw´‐ _‐ノv「それで、私いま新しくね……」
(#゚;;-゚)「新しく?」
lw´‐ _‐ノv「そうそう……昨日なんだけど……」
('A`)「……」
('A`)(行ってしまった)
- 21 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:49:35 ID:O9tGMIrA0
-
('A`)(……)
('A`)(ああ、でぃ……)
('A`)(小さい頃からオレらは一緒なのに、どうして離れてゆく一方なんだ)
('A`)(いつだって君のことを、こんなに想っているのに……)
('A`)(……)
('A`)(こんなに想ってるのに、か)
('∀`)(へへっ)
- 22 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:50:43 ID:O9tGMIrA0
-
('A`)(我思う故に我あり、なんてどっかの哲学者が言ってたな)
(;'A`)(……ん、んん!? ならば、でぃを思うからこそオレは存在する!?)
('A`)(ああっ! そうか、わかったよ! そういうことなんだ、つまりはオレが!)
(#'A`)「……オレが! オレこそが、でぃなんだ!!」
(#'A`)「うおおおおおおおおお!!!!」
('A`)「はぁはぁ……、ははは……」
('A`)「……」
('A`)「……帰るか」
☆第1話、おわり☆
- 23 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:52:43 ID:O9tGMIrA0
- 1話目終わりです、ありがとうございました!
遅筆なのでごめんなさい、次回は2週間後を目安に
- 24 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 00:54:39 ID:QdTcXnUs0
- おう、期待して待ってるぞ
乙
- 25 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 06:15:59 ID:5Wx4SnuQO
- なんかいいな新しい
でぃちゃん可愛いよう支援
- 26 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 10:30:47 ID:K1jCyD6YO
- でぃ可愛い!
続きも期待!
- 27 :名も無きAAのようです:2013/01/05(土) 16:31:25 ID:EUYwm8EI0
- ドクオがまともだと思ったらそんなことはなかったぜ
- 28 :名も無きAAのようです:2013/01/09(水) 02:00:57 ID:yqIKh1nI0
- なんだこれワロタ
- 29 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:40:30 ID:3ugxSm9I0
-
☆ヒガシハテ大学、8号館101室☆
( ^^ω)「……君が現象学者だったらこのカクテルについて語れる。そしてそれは哲学なんだ」
( ^^ω)「レーモン・アロンはそう言いました」
( ^^ω)「そして、それを聞いたサルトルは感動で青ざめた、と。……有名な一節です」
('A`)「……」
( ^^ω)「実際あったのはカクテルではなく、ビールのジョッキだったらしいんですがね」
♪アイ ウット ゙ダイ フォー ユー♪
(;'A`)(あっ!)
( ^^ω)「……」
(;'A`)(マナーモードにするの忘れてた……)
( ^^ω)「ドクオくぅ〜ん!!」
- 30 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:41:41 ID:3ugxSm9I0
-
(;'A`)「あ、はい、すみません……」
( ^^ω)「誠実もまた自己欺瞞ですから、仕方ありませんね」
(;'A`)「は、はあ……」
( ^^ω)「さて、そんなサルトルですが……」
('A`)「……」
('A`)(メールなんて誰からきたんだ、一体……)
ガサゴソ コソーリ
『from:( ´_ゝ`) to:(`・ω・´)、( ゚д゚ )、('A`)
subject:無し
今日は同好会の活動部屋を探す
4限が終わったら、2号館前に集合してくれ』
('A`)「……」
('A`)(部屋って……)
(;'A`)(探して何とかなるのか?)
- 31 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:42:26 ID:3ugxSm9I0
-
(#゚;;-゚)でぃちゃん同好会のようです
第2話:コン乱! 会室探しの騒動!
- 32 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:43:24 ID:3ugxSm9I0
-
( ^^ω)「……というわけで、続きは来週」
('A`)(終わった)
<_フー )フ「……ロマ、席とってるってさー」
(,, Д )「おう! 行くか!」
('A`)(知らない人の会話の切れ端……)
从 ∀从「外寒いぞ、めっちゃ寒い」
('A`)「……」
ノハ ⊿ )「あれは本当に、思い出すだけで笑っちゃった!」
ノハ ⊿ )「そう、それでも人生なんとかなるんだよ!」
(*'A`)「……」
('A`)(たとえオレに向けられた言葉じゃなくても……)
- 33 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:44:44 ID:3ugxSm9I0
-
('A`)「……いや」
('A`)(そんな言葉に励まされた気になるなんて、どうかしてるな)
('A`)(……お茶買おう、お茶)
('A`)「……」
ピッ ……ガシャン
('A`)(温かい……)
lw´‐ _‐ノv「あれ、まことに偶然だねー」
('A`)「あ、どうも。確かでぃの友人の……」
lw´‐ _‐ノv「シュールです、よろしく。ええっと……、ドクオくぅ〜ん」
- 34 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:45:35 ID:3ugxSm9I0
-
(;'A`)「同じ講義取ってたんですね」
lw´‐ _‐ノv「うん。それよりそれ、歯が溶けちゃうよ」
(;'A`)(いや、お茶なんだけどな……)
lw´‐ _‐ノv「私はこの赤いのにしよう」
(;'A`)「そっちの方が歯に悪そうじゃないですか」
lw´‐ _‐ノv「えっ、歯溶ける……?」
('A`)「いや、迷信ですけど……」
lw;´‐ _‐ノv「ふぅん……」
ピッ ガシャン
(;'A`)(コーヒーにしてる……)
- 35 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:46:52 ID:3ugxSm9I0
-
lw´‐ _‐ノv「……」
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「……あの遠くに見える星も、今は無いかもしれないんだよねえ」
(;'A`)「ど、どの星ですか? まだちょっと、オレには見えないです……」
lw´‐ _‐ノv「……」
('A`)(ちょっと気まずい……)
lw´‐ _‐ノv「出会いも一期一会だし」
(;'A`)「え、はい?」
lw´‐ _‐ノv「連絡先交換しよ」
('A`)「あ、はい……」
lw´‐ _‐ノv「うんうん」
- 36 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:47:36 ID:3ugxSm9I0
-
('A`)「えっと、どうするんだったっけな……」
(;'A`)「すいません、最近スマホに変えたばかりで」
lw´‐ _‐ノv「私に任せてみて」
('A`)「あ、じゃあ、お願いします」
lw´‐ _‐ノv「……」
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「……」
- 37 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:48:39 ID:3ugxSm9I0
-
('A`)「あれ、シュールさん、携帯……」
lw´‐ _‐ノv「え、携帯? そうそう艶やかな白色だよ」
lw´‐ _‐ノv「遠くから見たらご飯に見えそうカラー」
(;'A`)「いや、何色でもいいんですけど、スマホじゃないんですね」
lw´‐ _‐ノv「えっ、そうだけど?」
(;'A`)(オレが操作した方がまだ早かったんじゃ……)
lw´‐ _‐ノv「……」
(;'A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「……うん。おっけい、はい」
('A`)「あ、どうも……」
- 38 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:49:30 ID:3ugxSm9I0
-
lw´‐ _‐ノv「そういえば、でぃちゃんから聞いたけど同好会を作ったんだって?」
('A`)「はい、作ったのは兄者さんなんですけどね」
lw´‐ _‐ノv「新しく何かを始めるのはワクワクするよねえ」
('A`)「ええ。会室って言うんですかね、今日これから探すみたいです」
lw´‐ _‐ノv「……まことに妙な偶然」
('A`)「えっ、何がですか?」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、ご機嫌よう。またね」
(;'A`)「はぁ……」
- 39 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:50:24 ID:3ugxSm9I0
-
☆ヒガシハテ大学、2号館前☆
( ´_ゝ`)「おーいドクー、こっちこっち」
('A`)「あ、オレが最後か……」
(`・ω・´)「遅いぞ、どっくん!」
('A`)「ごめん、ちょっと知り合いにあって」
( ゚д゚ )「ハイ、ドクオ」
('A`)「は、はろー」
( ´_ゝ`)「じゃあ、みんな揃ったし始めるか」
( ゚д゚ )「イエス!」
- 40 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:52:07 ID:3ugxSm9I0
-
(`・ω・´)「確か部屋を探すんですよね」
( ´_ゝ`)「えー、これから、第1回でぃちゃん同好会を始めます」
(;'A`)「なんですか、その小学校の学級会みたいなフレーズは……」
(; ´_ゝ`)「え? 俺こういうの結構好きなんだけど、普通、同好会ってこういうの言わない?」
('A`)「言わないと思いますよ」
(`・ω・´)「言わないかと」
(; ´_ゝ`)「まじかよ、ショックだわ……」
(; ´_ゝ`)「そうだ、ミルナの国では!? ミルナの国の同好会はこういうの言ったりしない!?」
(; ゚д゚)「メイビー、サムタイムズ……」
(* ´_ゝ`)「やっぱそうだよな! これからでぃちゃん同好会は国際派だから」
(;'A`)(多分、ミルナさんの優しさだよなあ……)
- 41 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:53:26 ID:3ugxSm9I0
-
(`・ω・´)「それより早く始めましょうよ、外寒いですし」
( ´_ゝ`)「ああ、そうだったな」
( ´_ゝ`)「調べたんだが、この大学にある同好会は非公認を含めると、100以上ある」
(`・ω・´)「結構あるなあ、どっくん……」
('A`)「うん、そのうちの1つになったってことだよね」
( ´_ゝ`)「しかしだ、専用の会室があるのは、たったの50に過ぎない」
( ´_ゝ`)「およそ半分の同好会が、地べた這いずり回って活動しているというわけだ」
( ゚д゚ )「オー……」
(;'A`)「その言い方はどうなんですか……」
- 42 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:54:15 ID:3ugxSm9I0
-
( ´_ゝ`)「悲惨だよ、そんな現状」
( ´_ゝ`)「なあ、そこの人、そう思わないか?」
('、`*川「……」
( ´_ゝ`)「……」
('、`*川「……」
( ´_ゝ`)「……」
('、`;川「えっ、まさか私に言ってるの? 知らないわよ……」
(;'A`)(あの人も誰かを待ってるんだろうけど、オレらとちょっと距離置いた……)
- 43 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:55:24 ID:3ugxSm9I0
-
(;`・ω・´)「兄者さん、知らない人に話しかけるのはやめて下さい」
( ´_ゝ`)「うむ、とにかくだ、俺らは行動する」
( ゚д゚ )「……」
( ´_ゝ`)「今から会室の申請しても、空きが無いのが現状だ」
( ´_ゝ`)「そして授業後の教室に集まるというのも味気ない……」
(`・ω・´)「毎回同じ教室が使えるわけでもないですしね」
( ´_ゝ`)「というわけで、使われてない部屋をお借りしちゃおうというわけだ」
(`・ω・´)「使われてない部屋……」
('A`)「そんなとこあるんですか?」
( ´_ゝ`)「ああ、結局教室なんだがな。でぃちゃん同好会専用で使えるはずだ」
- 44 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:56:43 ID:3ugxSm9I0
-
( ゚д゚ )「どういうことデスカ?」
( ´_ゝ`)「歩きながら話そう、6号館に行くぞ」
(;`・ω・´)「待ってください、6号館!? あの開かずの教室ですか!?」
(* ´_ゝ`)「その通り〜、こっそり合鍵を作ってあるのよ」
(;`・ω・´)「止めましょうよ、呪われますって!」
( ゚д゚ )「……」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「ああ、そうか。ミルナとドクは、理系の建物来ないから知らないか」
( ゚д゚ )「ハイ」
('A`)「あ、はい、何の話しをしてるのか……」
- 45 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:58:24 ID:3ugxSm9I0
-
( ´_ゝ`)「ハテ大の七不思議の1つ」
( ´_ゝ`)「6号館5階の端に、立ち入り禁止でずっと鍵が掛かっている教室があるんだ」
( ゚д゚ )「……」
( ´_ゝ`)「夜になると、ぼんやりとした明かりがそこの窓のカーテン越しに浮かび」
( ´_ゝ`)「じっと動かない人影がカーテンに映っているのを、多くの人が目撃してる」
('A`)「……」
( ゚д゚ )「……」
- 46 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 00:59:35 ID:3ugxSm9I0
-
(;`・ω・´)「その部屋で死んだ人が幽霊となって現れてる、って噂だよ……」
(#゚;;-゚)「聞いたことある」
( ´_ゝ`)「だろ? 結構有名なハテ大の都市伝説なん……」
(; ´_ゝ`)「って、でぃちゃん!? 毎回突然現れるから、俺の心臓が……」
(#゚;;-゚)「……」
(*`・ω・´)「でぃさん!! どうしたんですか、今日は?」
(#゚;;-゚)「……た、たまたま、見かけた」
(`^ω^´)「そっか、運命ってあるんですね! 僕は今日から信じます!」
( ´_ゝ`)「いや、よくよく考えれば同じ大学なんだから、会うこともあるだろ……」
( ゚д゚ )「グリーンのオーバーコート、似合ってマス」
(#゚;;-゚)「あ、ありがとう」
('A`)(……ん?)
- 47 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:00:40 ID:3ugxSm9I0
-
( ´_ゝ`)「それはさておき、着いたぞー」
( ´_ゝ`)「ここが6号館。これから同好会の度に来ることになるから忘れるなよ」
(#゚;;-゚)「ぼろぼろの建物……」
(`・ω・´)「そうなんですよ、何故か改修されないんですよね、ここだけ」
('A`)「さっきの話しが関係してたり……」
(;`・ω・´)「怖いこと言うなよ、どっくん」
( ´_ゝ`)「もちろんエレベーターもないからな。階段で向かうぞ」
(;'A`)「うへぇ……」
- 48 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:01:56 ID:3ugxSm9I0
-
☆ヒガシハテ大学、6号館508室前☆
(;`・ω・´)「まさかそういう面倒な方法で鍵を作る人も、兄者さん以外にいないですよ」
(* ´_ゝ`)「だろ? 子供心の勝利だと自分でも思ってるわ」
(;'A`)「でもそれ、褒められたことじゃないですよね……」
( ´_ゝ`)「ハハハ、今聞いた話しは忘れてくれよな。じゃあ、開けるぞー」
( ゚д゚ )「……」
('A`)「……」
(#゚;;-゚)「……」
カチャリ……
- 49 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:03:20 ID:3ugxSm9I0
-
( ´_ゝ`)「よし! 今からここが、でぃちゃん同好会の活動部屋だ!」
(`・ω・´)「ん、電気付きませんね……」
(#゚;;-゚)「部屋、ちょっと暗い」
( ´_ゝ`)「まだ日が落ちてなくてよかった。カーテン開ければ見えるよ」
(`・ω・´)「じゃあ窓の方、行きますね」
( ´_ゝ`)「……でも長年使われていないわりには、キレイだな」
('A`)「ですね……」
( ゚д゚ )「……」
- 50 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:04:38 ID:3ugxSm9I0
-
( ´_ゝ`)「ん、机の上にランタンがあるぞ」
('A`)「ええ。……あっ、さっきの七不思議の話し」
('A`)「夜にぼんやりした明かりが見えるのって、これのせいかも」
( ´_ゝ`)「……ああ、だけどいったい誰が」
(;`゜ω゜´)「ぐへっ!?」
('A`)「どうしたの?」
(;`・ω・´)「いいいい、今、奥に人影が見え……」
( ´_ゝ`)「なんだって? そんなバカな……」
( ><)
(;'A`)「あっ……」
(;゚д゚ )「……ジーザス!」
- 51 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:04:59 ID:rtLdZec20
- ほほう
- 52 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:06:03 ID:3ugxSm9I0
-
(;`・ω・´)「か、帰りましょう! やっぱりここは呪われてますよ!」
( ><)「えっ?」
(; ><)「あっ! ちょ、勝手に入ってはダメなんです!」
(; ´_ゝ`)「一応、足あるよな……」
(;'A`)「あっ、ありますね」
(`;ω;´)「足のある幽霊だっていますって! ほら、帰りましょうよ!」
(;'A`)「な、泣かなくても……」
(; ´_ゝ`)「あー、突然すまない。俺らはある同好会の者なんだが」
( ><)「はい?」
( ´_ゝ`)「……ここを会室として使わせてもらえないだろうか?」
(; ><)「それは困るんです!」
- 53 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:07:12 ID:3ugxSm9I0
-
( ><)「この部屋は、僕が学術研究のために使ってるんです」
('A`)「学術研究……」
(* ><)「はい、ここは静かでピッタリなんです」
(`・ω・´)「諦めて別のところを探しましょうよ、兄者さん」
( ´_ゝ`)「……」
(;`・ω・´)「やっぱりここ、なんだか不気味ですし……」
( ´_ゝ`)「……だけど、お兄さんも照明にランタンを使ってるってことは」
( ´_ゝ`)「この部屋を勝手に使ってるってことだろ?」
('A`)(あっ、そうか)
(; ><)「そ、それは……」
( ゚д゚ )「……」
- 54 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:08:40 ID:3ugxSm9I0
-
( ´_ゝ`)「頼むよ、俺らも一日中いるわけじゃないんだ」
( ´_ゝ`)「コーヒーメイカーなんかを持ち込むけど、端の方に置いてもらえたらそれでいいんだ」
( ><)「……」
('A`)「……」
(`・ω・´)「……」
(; ><)「うーん……」
( ><)「その、ほんとに邪魔したりしませ……」
lw´ _ ノv「ゴホン! ゴホ、ゴホオ……、うっ」
( 、 *川「……だ、大丈夫?」
- 55 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:09:35 ID:3ugxSm9I0
-
(`・ω・´)「あれっ、入り口に誰かが……」
('A`)(んっ? あの透き通った声……)
lw;´ _ ノv「う、うん、なんとか」
( 、 *川「ほんとに? 背中さすろうか?」
lw´‐ _‐ノv「大丈夫、よし、……ごきげんよう、皆さん!」
('、`*川「どうもー」
( ´_ゝ`)「ん? どなたさん?」
('A`)(やっぱりシュールさんだ……)
lw´‐ _‐ノv「ええと、例えるなら、死体発見を横取りする……」
lw;´‐ _‐ノv「横取りする、横取りするような?」
- 56 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:11:42 ID:3ugxSm9I0
-
lw´‐ _‐ノv「えっと、スタンド・バイ・ミーの兄貴たちのように!」
('、`*川「……」
( ´_ゝ`)「へ?」
(;'A`)(例え方が下手だ……)
lw´‐ _‐ノv「手短に用件をお伝えしましょう」
lw´‐ _‐ノv「……」
lw´‐ _‐ノv「この部屋は、私たちシュルレアリスム同好会が頂いた!」
('、`*川「頂いた!」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「……」
(; ><)「えぇ……」
☆第2話、おわり☆
- 57 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:11:56 ID:f0qH0Ldw0
- シューがおもしろい
- 58 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:13:46 ID:3ugxSm9I0
-
ごめんなさい、結局1ヶ月もあいてしまった……
3話目はもう少し早く投下できるようにしたいです
ありがとうございました!
- 59 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:14:16 ID:pPOS1Z/I0
- きてた!支援支援
- 60 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:15:46 ID:rtLdZec20
- おつー
- 61 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:16:57 ID:pPOS1Z/I0
- 来てた!支援
でぃちゃんカワユス
- 62 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 01:23:10 ID:f0qH0Ldw0
- おお、乙
個性あるな、展開が気になる
- 63 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 07:43:43 ID:qYdAM0YUO
- おつ
- 64 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 08:28:18 ID:NMdzB6OI0
- 乙
- 65 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 16:36:38 ID:oYNtYVEA0
- おっつおっつ
- 66 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 21:44:37 ID:hm4bYaqE0
- 兄者はどうやって合鍵作ったんだ…
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■