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( ´_ゝ`)によく似た糞野郎と友人達のようです- 1 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:55:17 ID:rOZns1CQ0
- ちょうぜつにあたまのわるいどきゅんのはなし
1年前のスレ
tp://www7.atpages.jp/~mesimarja/boon/exec/dat2html.php?dat=1323298988
身の回りが落ち着いてPCを買えたので続き
故PC破壊前と新PC購入後の文章が違ったりしてるけど同一人物です
隙を見て投下してるので反応がなくなったらしんでる
書き溜め全部投下しきれないと思う、色々な言い訳は来年言う
- 2 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:56:55 ID:rOZns1CQ0
- 前スレ登場AA
( ´_ゝ`)取り柄のない主人公
性格が悪い、何の因果か双子の兄のほう
( ^ω^)自称ピザの筋肉ダルマ
結構性格が悪い、面倒事に巻き込み合う
('A`)ヒョロいチビガリヲタ
それなりに性格が悪い、奥手の毒舌
_
( ゚∀゚)でかい胸が好きなイケメン
少し性格が悪い、出会い系に目覚めた
(´<_` )病院も商売繁盛で涙して喜ぶ性病媒介
物凄く性格が悪い、知る限りの最高記録は六股
女性AA
ビッチとクズとメンヘラとクラミジア持ちしかいない、逃げろ
時系列は前後したりするので後でまとめ
- 3 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:57:38 ID:rOZns1CQ0
-
10.のんべんだらりと破壊恭順
何の予定もない休日、夏の終わりの昼日中。
今日は久々にゴミ(弟)もない。久し振りの一人部屋。アパートだけど。
全く、ルームシェアしてからは義務教育時代の地獄の再来だった。
自分の部屋に自分以外の他人がいるという状況は、いまいち寛げない。
( ´_ゝ`)「やっぱ一人サイコー」
布団に寝転がってババアの形見の縫い包みを抱き締めていると、
携帯電話から飛び出した着信音という爆音で目が覚めた。
テンションが高い時に自分で設定した『新世界』だ。過去の自分を絞めたい。
( ´_ゝ`)「誰だよ……こんな時に」
驚いて眠気が吹き飛ぶも、表に出す気力はない。
こんな時も何も糞すらない日だが、何もない時間ほど貴重なものはない。
- 4 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:58:22 ID:rOZns1CQ0
-
右手で携帯を開くと見知らぬ番号。
( ´_ゝ`)「え、誰だ」
間違い電話? セールス? 詐欺? はたまたメリーさんか。
うん、取りあえず出よう。なるべく不快な声を出さないように。
ピッ
( ´_ゝ`)「はいもしもし流石です」
『もしもし? 兄者君?』
若い女の声。いやマジで誰だこれ。
- 5 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:59:29 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「失礼ですが、どちら様でしょうか?」
『あっ、いきなり電話かけてごめんね! 私、昨日の静香よ!』
( ´_ゝ`)「しずか?」
未来の青い猫型ロボットが脳内を駆け抜ける。
しずか、シズカ、静香。
もしかして、しーちゃん?
『昨日はごめんね……』
確か昨日、風呂場で寛いでいたらドアのチェーンがぶち切れる音がして…
- 6 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:00:23 ID:rOZns1CQ0
-
始めは泥棒かとも思ったが、ばたばたと続く足音を不審に思い、
風呂場にいた俺はそのまま篭って何事かと聞き耳を立てていた。
結局、泥棒ではなく女性の敵(弟)だったのだが。
( ´_ゝ`)「あ、あー。うん、静香ちゃんね」
アホが女三人に詰め寄られて修羅場ってる時に、それっぽい名前が聞こえた。
頭にタオルを乗せた紳士スタイルで脱衣所まで行き、ドアの隙間から見えた光景。
それは一人が床で泣き崩れ、残り二人は窓から飛び出した害虫(弟)を追い駆けて逝く所だった。
- 7 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:01:05 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「どうしたの?」
風呂場で聞いた会話では、その中の二人が性病持ち(弟)と付き合っていて、
一人がその片方の恋路を応援しているような状況らしかった。
勿論、全員二股をかけられていたとは知らず、だからこそあんな惨状になった訳だ。
女の団結力とはかくも恐ろしく、女同士でのバトルロワイアルになるかと思いきや、
一人がその場で泣き崩れた事で、全ての感情はクズ(弟)に向かって突っ走った。
逃げ出した獲物を追い掛ける彼女らに、ハサミより確実な獲物を持たせてやりたかった。
それが出来なかったのが、昨日の唯一の心残りである。悔やみきれない。ああ無情。
『名前も言わずに帰っちゃって、ごめんね』
( ´_ゝ`)「え? ああ、うん。そんな事ないよ」
しかし全裸で民衆の前へ出る訳にもいかず、かといって寝間着で出る訳にもいかず、
俺はその日に着用していた衣服に着替えてから泣き崩れる女に話しかけたのだ。
流石に、目の前で泣いてる女を無視するのは世間体的にアレなので。
- 8 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:02:20 ID:rOZns1CQ0
-
そもそも、自分以外への心配の感情が向けられない俺としては、
慰めの言葉の一つもかけないまま湯船でふやける選択肢もある。
しかし、後から俺があの修羅場にいたのが女達にバレた場合、
「(女3人男1人というおいしい状況で)ナニもされなかったよ、いい人だよ」
ではなく、
「あの修羅場の傍にいながら何もしてくれなかった、悪い人だよ」
と、言い触らされる確率が高い。
女の一人が直前に「しーちゃんはここに居て!」と叫んだので、
読みかけのエロ漫画の上で泣き崩れる女の愛称を知った。
初対面にいきなり愛称呼びで近付くのは自分でもどうかと思ったが、
テンパった頭ではそれしか浮かばなかったので仕方がない。
青過ぎる自由な空から、クソフェミニストが降って来ないかと何回仰いだか。
- 9 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 04:02:53 ID:xIt6vhPs0
- なつかしす
- 10 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:03:00 ID:rOZns1CQ0
-
『どうしてもお礼が言いたくて、』
( ´_ゝ`)「いいよ、いらないよ、そんなの」
割りとマジで。もう関わりたくないというのが本音。
なんて慰めの言葉を投げ掛けたのか、記憶に残ってすらいない。
どうやって股の下にあるHな漫画を気付かれないよう抜き取ろうか。
そんな事に終始頭を使い、悪戦苦闘していたよ。俺万歳。
『迷惑かけちゃったから、お礼がしたくて』
迷惑というなら、この通信こそが迷惑です。
折角の安息日に何をしてくれやがるんだ。
( ´_ゝ`)「……ん?」
- 11 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:05:45 ID:rOZns1CQ0
-
そういや、こいつどうやって俺の電話番号知った?
昨日、彼女の家の近くに停まるという駅まで送っただけだ。
全世界の女性に誓って、何もしてはいない。
携帯なんて取り出してすらいなかった。
ずっとズボンの尻ポケットの中だ。
『今日、予定空いてるかな?』
不穏。
( ;´_ゝ`)「えーっと」
『駄目だったら、次の日曜とか、別の日に……』
聞くのは少し勇気がいるが、電話越しだし大丈夫だろう。
いざとなったら、友人の家に転がり込めばいい。
- 12 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:08:50 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「俺、昨日番号教えてなかったよね? なんで知ってるの?」
『……ああ』
*'``・* 。
直接過ぎただろうか。どうにでもなーれ。 | `*。
頭の中で誰かが杖を振る。 ,。∩ *
+ ( ∵ ) *。+゚
`*。 ヽ、 つ *゚*
『今日ね、弟者君の携帯から知ったの。お礼を言いたくて』
( ´_ゝ`)「そうなんだ」
知ったと言うか、調べたんだろうな。
調べたと言うと聞こえが悪い。
あいつの事だから、俺の名前をそのまま登録しておく事はないだろう。
現に俺はあいつの名前を愚弟、読みはグッティーで登録している。
しかし調べたって、それらしいものを一件一件かけていったのか。
運良く一発目から俺にぶち当たったのか。恐怖と謎は深まるばかりだ。
- 13 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:11:57 ID:rOZns1CQ0
-
ただ、あいつの携帯が向こうの手元にあるって事は、つまり。
( ´_ゝ`)「ちょっと悪いんだけどさ、あのバカ今どこにいる?」
『……ああ、弟者君ならね、友達に叱ってもらってるよ』
バカで通じた。もう彼女達からの認識は底辺だな糞野郎、くへへ。
脳裏に様々な方法で女達から拷問を受けるカスの姿が乱舞する。
テンションが最大まで上がって、瞬時に下がった。
いかんいかん、今は電話中だ。冷静に、冷静に。
が、口の端が吊りあがるのは、もうしょうがない事だ。
( ´,_ゝ`)「フーン」
- 14 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:13:31 ID:rOZns1CQ0
-
『反省してくれるかは、わかんないけど……』
( ´_ゝ`)「うん、確かに」
まあ、よし、何かしらの制裁がその身に降り注いだのは確かだ。
多分、どこかを鋏めたんだろう。あの時のハサミで。
出来れば刺されたとか、下半身不随とか、子作り不能とか、
もう片目だけでも何でもいいから駄目になっていてほしい。
死体になってくれてるのが一番有り難いが、それはないだろうな。
そんな感覚だけはする。なんとなくの範囲でしかないが、残念な事に。
- 15 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:14:33 ID:rOZns1CQ0
-
『兄者君に会うのは、無理かな?』
( ´_ゝ`)「うーんと」
制裁を加えたのが彼女であれば、会うだけならいいような気もしてきた。
お礼と慰めついでに性処理も、なんて考えが音速で浮かんで光速で沈む。
( ´_ゝ`)「ごめん、今日はちょっと外せない用事があってさ」
気がしただけだ。ヤバイ予感がビンビンする。
ただあいつと兄弟だからという理由だけで監禁フラグを立てたくない。
運が悪ければ彼女のバックにいるかもしれない怖い友達に、
山に埋められて葬り去られるかもしれない。もしくは海の底でコンクリ詰め。
『そっかー。じゃあ他に空いてる日はある?』
なんとかして回避せねば。
やりたい事はまだあるし、殺りたい奴もいる。
- 16 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:15:13 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「色々とやる事が多くてさ。しばらく休みがないんだ。
あいつが遊び歩いてる分も俺がやらないといけないからさ」
おおナイス俺の口! あいつに事をなすりつける時はすらすら動く!
つーか事実か。うん。ただの真実だな。嘘は言ってない。
『そうなんだ……。無理言ってごめんね』
( ´_ゝ`)「いいよいいよ、こっちもあのアホが迷惑かけてごめんな。
もうホント、目も向けられないくらいギッタギタにしていいからさ」
『アッハハ、言い過ぎだよー』
( ´_ゝ`)「あっはっは」
- 17 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:17:00 ID:rOZns1CQ0
-
もうそろそろ通話を切っていいタイミングかな。
肩の荷が降りた気分だ。
( ´_ゝ`)「じゃあごめん、そろそろ切るよ」
『いいの、こっちこそ忙しい時にごめんね。それじゃあ』
( ´_ゝ`)「うんうん、じゃーねー」
ピッ
( ´_ゝ`)「…………はあ」
うむ、気を取り直して、内藤の家で寝るとしよう。
あの筋肉なら大概の危険は防げるハズだ。多分。
- 18 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:18:06 ID:rOZns1CQ0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「それで、ただ寝る為だけに僕の部屋に来るとかなめてんのかお」
( ´_ゝ`)「手土産どうぞ。中腰で受け取るがいい」
( ^ω^)「ああはいはい、どーもどーもだお」
がさごそと袋を漁る内藤を尻目に布団を探す。
うーん、油が吸収されてそうな布団しかないな。
無いよりはマシか。床に直に寝るか。
(#^ω^)「オイこら! プラセンタとかダイエット食品とか舐めてんのかお!」
( ´_ゝ`)「最近腕とかぷよぷよしてきたじゃん」
( ^ω^)「もう少し歯に衣を着せるとかするお、大体兄者は…」
これ以上の会話は無益だと判断し、布団にヘッドスライディングを決める。
- 19 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:20:33 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「うん、そういう訳で。おやすみー」
(;^ω^)「頭から布団に突っ込むなお! 寝るならちゃんとするお!」
お母さんかお前は。
( ´_ゝ`)「ん? なんだこの邪魔だなあ、って」
('A`) スピー ピスー
( ´_ゝ`)「……ああ」
布団の中には何故か先客の毒男がいたが、些細な事だ。
俺はそのまま妖怪布団被りとして眠りについた。
10糸冬
- 20 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:21:30 ID:rOZns1CQ0
-
11.酒で裂かれる午後惨事
久方の実家での宴会で、限度を考えず酒を呑んでしまった。
頭部に走り抜けた酒による鈍痛で目が覚める。
そして、顎と後頭部に痺れるような痛みがある。
恐る恐る頭に手を伸ばせば瘤。綺麗に腫れている。
昨日の宴会で何があったんだ。
何したんだ俺、何されたんだ俺。
( ^ω^)「おお、起きたかお」
襖を足で開けて、何かを持った内藤が現れた。
(;´_ゝ`)「何それ」
( ^ω^)「量産型氷枕EX」
隙間から見えた向こうでは、死体があちこちに散らばっている。
座敷の掃除はお手伝いさん達に任せておくとしよう。
- 21 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:23:43 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「いやあ、いつにも増して今回は酷かったお」
(;´_ゝ`)「途中からの記憶がないんだが」
具体的には、酒を飲み始めてからそれ以降のほぼ全て。
( ^ω^)「聞きたいかお? つーかお前よく平気だおね」
(;´_ゝ`)「平気じゃねーよ、なんだこの痛み」
ちっちっちっ、と舌打ちと同時にキザったらしく指を振る内藤。
些か指を振る時間が長い。お前はメトロノームか。
- 22 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:25:13 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)σ「それじゃなくて、そっち」
(´く_` )彡「こっち?」
振り返らなければよかったと後悔しても遅い。
内藤に八つ当たりしないだけ俺は成長したんだと後日思い込んだ。
指の先には、何故かプルトニウムにメテオしたかのような寝顔があった。
近過ぎて、瞬時に誰なのか判別できなかったくらいに。
( _> )←距離cm→(´く_` )
( _> ) zzzzzz
(´く_` )「……は?」
- 23 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:27:41 ID:rOZns1CQ0
-
たっぷり数分間は硬直した。曖昧3cmなんて歌詞が頭に浮かんで破裂する。
時間感覚がおかしいらしいから、あくまでも自分の体感だが。
(゚く_゚; )「ちょままmまmアsぁまままままっm!!」
( ^ω^)「やっぱ平気ではないのかお」
内藤が口を抑え付けてくれたお陰で呼吸困難になる。
耳元に「あいつが起きるお」なんて息と一緒に吹き込まれた。きもい。
しかし正論だ。俺は内藤の手の皮を抓って外し、深呼吸をする。
- 24 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:32:25 ID:rOZns1CQ0
-
( ;-_ゝ-) フー フー
視界に入れて自分のスイッチを押さないようにする。
自分で落ち着いたと思った頃に、目を開いたが。
( _> ) zz
( ;´_ゝ`)「ふー、ふー」
( _> ) zz z
( ;´_ゝ`)「ふー、ふぅううげほっ!」
( _> )゙ フガッ
( ;゚_ゝ゚)「ふっ!? ぐぉぉぉぉぉぉ……」
( ^ω^)「はいはい、どうどう」
馬のようになだめられた。
- 25 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:35:38 ID:rOZns1CQ0
-
もうここから先は何を口走ったか覚えていない。
内藤が教えてくれたものだけ日記に書き留められていた。
(゚く_゚; )彡「内藤! 枕! こっ、氷! 武器武器武器!」
( ^ω^)「落ち着け、これは頭を冷やすものだお」
(゚く_゚il )「ぎょわうお! 首に当てんな!」
( ^ω^)「フリィズ!」
(゚く_゚il )「ぎゃあ背中に落ちてきた!」
- 26 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:39:54 ID:rOZns1CQ0
-
( ;´_ゝ`)「だから俺は言ったんだ! 酒瓶はとっとくべきだって!」
( ^ω^)「え? 扇風機の話でなんでそこに?」
( ´_ゝ`)「空が青いな……猫さんが飛んでる……
猫も飛べたら、きっとすごく可愛いのに」
( ^ω^)「え? ああ……うん?」
( ´_ゝ`)「うーんやっぱり鳥のほうが可愛い」
( ^ω^)「焼き鳥と僕を交互に見て何をほざいてやがる」
- 27 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:44:50 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「だよー♪ だよー♪ だよだよー……」
( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・・・」
( ´_ゝ`)「あれ? 俺今何言った? さっきから何してた?」
( ^ω^)「一応、酒が抜けきってないって事にしといてやるお」
( ;´_ゝ`)「え、あれ? 口と脳みそ直結してた? え?
最近はちゃんと抑えられてると思って……」
( ゚ω゚)「エターナルフォースブリザード!」
【効果】
首の後ろの襟を思い切り引き、背中側にアイスブロックの雪崩を引き起こす
(゚く_゚il 三 ;li゚_ゝ゚)「ギャー! 服ん中に氷が! 服ん中に氷が!」
( ^ω^)「悪は滅びた」
- 28 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:46:07 ID:rOZns1CQ0
-
(´く_`il )「……」
( ^ω^)「冷えたかお?」
ミ( li´_ゝ`)「かなり」
糞野郎の寝姿を目に入れても落ちついてられるぐらいには。
( ^ω^)「状況説明はいるかお?」
( ´_ゝ`)「嫌な予感がするが一応」
( ^ω^)「その予感は当たってるお」
- 29 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:48:02 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「まず、どこまで記憶あるかお?」
( ´_ゝ`)「殆どねーや、座敷に入ったとこまで」
( ;^ω^)「どう見ても打ち所悪かったからおね……」
打ち所? 一体何があったんだオイ。
( ^ω^)「脳震盪っぽかったし後で病院行くかお?」
( ´_ゝ`)「いいよ病院は面倒だ。それより顎の痛みと後頭部の瘤の説明を」
( ^ω^)「説明はいいけど、本当に大丈夫かお?」
- 30 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:50:49 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「いいって、あ、もしかしてこれ全部俺の自業自得?
そこに転がってるカスと喧嘩したとかその辺りか?」
( ^ω^)「んーと」
( ´_ゝ`)「だから、俺達への両親からの仕置きも含めて、
こいつとこんな至近距離で転がされてたっていう?」
( ^ω^)「喧嘩はしてないお」
( ´_ゝ`)「へぇ、珍しいな」
( ^ω^)「自分で言うなお」
頭の中でへてぺろ☆のポーズを取る。
- 31 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:52:29 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「それに、距離はそれでも離したんだお」
( ´_ゝ`)「は?」
( ^ω^)「むしろ逆のことがあって僕らも呆然としたお」
(;´_ゝ`)「は? どういうことだよ、何が」
今度は脳みそではなく心臓が騒ぎ始める。やばい、薬はないぞ。
- 32 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:54:23 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「7時から僕らのグループでどんちゃん騒ぎを始めて、
夜中の10時くらいに弟者のグループも合流したんだお」
( ´_ゝ`)「ああ、そういや死体の数が多かったな」
( ^ω^)「だお、それで向こうは居酒屋ハシゴしてきてたみたいで、
全員結構酒が入ってて、弟者にもかなり入ってて……」
(;´_ゝ`)「で、それで何があったんだよ」
( ^ω^)「お前はいつも通りに、いつも通りって言葉も変だけど」
( _> ) zzzzzz
(^ω^ )こいつの姿を見るなり臨戦態勢に入ったんだお」
( ´_ゝ`)「だろうな」
- 33 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:59:09 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「それで弟者が……」
俺とアホを交互に見る内藤。勿体ぶるな。
いや、焦らさないでくれ、マジで心臓が持たない。
もし暴走して意識がプッツンしたら一直線に体を外に持って行こう。
走りまわっていればいずれは治まる。多分。
( ´_ゝ`)「……何だよ、言えよ」
( ;^ω^)「忠告しておくけど、寝てる相手に手は出すなお?」
(;´_ゝ`)「何したんだよ。まさか、俺が殴りかかった時に、
こいつが近くに立ってた女を盾にしたとかか?」
その場合、俺らをボコボコにしたのは周囲の人物全員だろう。
この怪我も体の痛みも少しはわかる。
( ´_ゝ`)「それで俺もこいつもフルボッコにされて記憶がないとか?」
- 34 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:03:02 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「全然違うお、てかお前の中の弟の像って」
( ´_ゝ`)「気にすんな、この性病持ちの中の俺は寝取り野郎だ」
誤解だが、弟者グループは事実と受け止めているからタチが悪い。
( ^ω^)「お前らどういう兄弟だお」
( #´_ゝ`)「一般的な双子が仲いいだなんて何の認識だ?
それが本なら全部燃やしてやるし、誰かだったら殺してやる、
映画だったらフィルム引き裂いてやる、持って来いよ!」
( ^ω^)「おおっとスイッチが」
- 35 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:05:44 ID:rOZns1CQ0
-
またなだめられて時間が過ぎる。日は既に高い。
( ;´_ゝ`)「すまん……その辺りの話題はつい」
( ^ω^)「あーうんもういいお、ちゃちゃっと説明するお」
( ´_ゝ`)「おう」
正座をして、今度こそ聞く体勢に入る。内藤はあぐらに腕組みだ。
( ^ω^)「弟者はお前の姿を見るなり両腕広げて
(´<_`* )『会いたかったあああ!』って叫びながら
闘牛よろしくお前に向かって突進してったんだお」
( ´_ゝ`)「ねぇやっぱりちゃんと説明してくれ頼む産業で終わらせないで下さい」
- 36 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:10:30 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「もっと聞いたら精神的ダメージどころじゃないお」
(;´_ゝ`)「聞きたくない。聞きたくはないが知らないと気持ちが悪い」
( ^ω^)「っふ、PTSDになる覚悟は出来たかお?」
(;´_ゝ`)「そこまで?!」
最悪な想像ならいくらでも浮かぶ。
流石 弟者を殺した後に世間にどんな反応をされるか脳内でシュミレートしまくり、
鍛えたネガティブ思考は伊達じゃない。自作自演で頭の中だけで怒りの沸点も作れる。
全く自慢にはならないが。
- 37 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:11:14 ID:rOZns1CQ0
-
(;^ω^)「んーそこまででもないかお」
( ´_ゝ`)「何なの? 酒が入り過ぎて俺が別人に見えたとかじゃないの?」
( ^ω^)「違うお」
( ;´_ゝ`)「足が滑ったとか」
( ^ω^)「違うお」
自分の中で、一番そうであってほしい説が断言された。
- 38 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:11:54 ID:rOZns1CQ0
-
( ^ω^)「まず、脇目もふらずに一直線に向かって走ってった弟者が、
構えてたお前のカウンター食らうかと僕は静観してたんだけど、
毒男の脱ぎ散らかした服で盛大に滑って頭突きになったんだお」
( ´_ゝ`)「この顎の……」
( ^ω^)「だおねー」
( ^ω^)「いい場所に決まったのか、お前はそのまま後ろに倒れて、
この壁に勢いよく頭をぶつけて動かなくなったんだお」
( ´_ゝ`)「この瘤の……」
( ^ω^)「だおねー」
- 39 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:15:14 ID:rOZns1CQ0
-
( ´_ゝ`)「それで、俺に向かってきた理由は?」
経過ではなく、俺は原因が知りたいのだ。
( ^ω^)「んー」
( ´_ゝ`)「言えよ」
( ^ω^)「わからないお」
( ´_ゝ`)「言ってくれよ」
( ^ω^)わからないんだお」
( ´_ゝ`)「は?」
( ^ω^)「本人もあの時すぐ気絶したから、直接聞くしかないお」
- 40 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:19:21 ID:rOZns1CQ0
-
内藤の指先が、俺の後ろを差す。
心の準備はまだだ、振り向かない。振り向かないぞ。
( ^ω^)「起こすかお?」
( ´_ゝ`)「もう放っとけ」
一つ深呼吸をすると、頭の奥が落ちる感覚。
そうしてから弟者を見る。うむ、平気だ。
( ´_ゝ`)「……よく寝てるな」
( ^ω^)だお」
( <_ )ミ ゴロン
寝返りを打ったがそれだけだ。また寝息が聞こえる。
- 41 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:23:28 ID:rOZns1CQ0
-
しかし、こう、憎い相手が目の前で寝ているというこの状況。
悪い事をしたい気分がむくむくとでかくなっていく。
これはチャンスなんじゃないか。それはもう色々と。
( ^ω^)「兄者、お前さあ随分と悪い顔してるお」
( ´_ゝ`)「ん? うん、そりゃなあ、どうしてやろうか」
( ^ω^)「宴会の後だお、程々に」
( ´_ゝ`)「程々か……」
- 42 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:25:46 ID:rOZns1CQ0
-
内藤様のお言葉だ。仕方ない。
( ´_ゝ`)「じゃあ小屋から麻縄持って来るから、こいつ全裸にしといて
縄でM字開脚にふんじばって玄関の靴箱に向けて転がしておくわ」
( ;^ω^)「程々どこいったお!」
血を流させない分、自重したつもりなんですが。
11糸冬
- 43 : ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:26:57 ID:rOZns1CQ0
- うーんここまでが今年の限界
鬱祭りとかスレタイ見ただけで心ときめくけど日付が無理だよやったねたえちゃん
- 44 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 07:45:06 ID:tDHgxccM0
- あぁ、待ってました。
- 45 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 09:19:19 ID:CZnRlb8U0
- お前を待ってた!!!!
続きも楽しみにしてるからな!
- 46 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 12:00:44 ID:CalbGewM0
- キテター!!!
ずっと楽しみにしてたしずっと待ってた!
このどうにもできない糞野郎共が大好きだ!
- 47 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 13:32:10 ID:DNF/8H.QO
- 来年ってまた一年後じゃないだろうな!待ってたぞ糞野郎!
- 48 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 14:00:14 ID:j00nCVRc0
- 待ってた!!続き楽しみにしてる
- 49 :名も無きAAのようです:2012/12/29(土) 19:47:12 ID:il4THRNA0
- 待ってました!!
続き待機ー
- 50 :名も無きAAのようです:2012/12/30(日) 01:17:15 ID:.BlQlTe60
- タイトル見て前から気になってたけど今日初めて一気に読んだ!面白い!
弟者が想像以上に糞野郎でワロタwwww
続きめっちゃ楽しみにしてる!
- 51 :名も無きAAのようです:2012/12/30(日) 01:25:13 ID:HLskBlNE0
- 懐かしい、待ってた!
- 52 :名も無きAAのようです:2013/01/02(水) 01:58:59 ID:yqsEo20Q0
- おもしれぇ
前に書いたやつとかあったら知りたい
- 53 :名も無きAAのようです:2013/01/03(木) 22:00:00 ID:UwcIbZi60
- おもしろいな
続き楽しみにしてまってる
- 54 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/06(日) 19:23:47 ID:1eULDlhg0
-
11のタイトルミスった、修正前のをそのままコピってた
11.やられて目覚める午後惨事
↑こっちが修正後
後の誤字脱字や日本語ミスは深夜テンションと言う事で
>>52
こういうのはブーン系ではこれしか書いてない
そろそろ復帰しようかと思ってるやつなら('A`)と怪異のようです
- 55 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:24:49 ID:1eULDlhg0
- 地の文増し増しは一人の時の熟考モード
会話分だけは対人の脊髄反射対話モード
時間が少ないので一話だけ投下
- 56 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:26:12 ID:1eULDlhg0
-
12.リアクション芸人ではなく警察をお願いします
雨の日だ。特に何もない。無さ過ぎる豪雨の日だ。
親父の浮気が発覚して、両親が離婚して、と色々あった。
県外の大学に行ってたら、津波で大変な事になったりもした。
今はほぼ落ち着いている。母はまだ適応障害らしいが。
( ´_ゝ`)「フンフフーン」
そんな中、慰めにと片親同士で集まって久々に夜通し遊んだ。健全に。
ついでに女友達に「ピアス穴開けたの? お古だからあげるよ」だなんて言われ、
ケーキを対価にもらったピアスを穴に嵌めて、洗面鏡を見る。嵌めるに卑猥な意味はない。
強制的に開けられた穴とはいえ、あるものは使わねば勿体無い。
しかしあれだな、ケーキを渋るだなんて珍しい。焼き肉のほうがよかったか。
ま、本当にユーズド品だから対価なんていらなかったのかもしれない。
( ´_ゝ`)「うーん、どうなんだろう」
センスなんて母親の腹の中に置いて来た俺が見ても、合ってるのかどうかわからない。
女友達の審美眼を確かとすべきか、他のセンスある友人に相談すべきか。
いや待てよ、俺にセンスある友人なんていたっけ? センス()しかない奴らばっかりな気が。
- 57 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:27:39 ID:1eULDlhg0
-
ガチャッ
(´<_` )「あれ? 何してんだよ珍しい。洒落っ気でも出たのか? 女か?」
( ´_ゝ`)「……もう少し早く来れば、母さんの着替えとバッティングしたのにな。
精々トイレの汚物を見るような視線と壮絶な舌打ちを食らうがいい」
(´<_`; )「なんだよ、俺はただ風呂に入りに来たんだよ。寝起きに喧嘩はやめろ」
( ´_ゝ`)「風呂は使わせないぞ、この性病野郎が。入る前にもげよ」
(´<_`# )「どこをだよ! 分かるけど! もう治ったっつの! 二人ともしつけーな!」
( ´,_ゝ`)「って事は、罹ってたのか。きったねぇ野郎だなあオイ?」
(´<_`# )「んなに気にいらねーなら、シャワーだけにしとくっつの」
( #´_ゝ`)「当たり前だそんな事。誰が性病媒介の残り湯に浸かりたがるんだ」
(´<_` )「あーハイハイじゃあね、シャワー浴びますよっと」
( ´_ゝ`)「足滑らせて溺死しろ」
(´<_` )「は? 出来杉?」
( ´_ゝ`)「幼稚園から”こくご”をやり直せ」
- 58 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:29:47 ID:1eULDlhg0
-
(´<_`# )「やる気なのか? 受けて立つぞこのクズ野郎!
お前に売る気がなくても無理矢理買うぞ!」
( #´_ゝ`)「いいよやってやるよ? その汚ぇモン蹴り潰してやるよ」
( <_ # )「……!」
性器にのみ被爆する放射能を撒き散らす阿呆は、拳を握り締め唸り声をあげる。
自分の体を見下ろし、意外にもそのまま方向転換した。向こうは風呂だ。
( ´_ゝ) (( ( #´)|扉|
バサッバサッ ガラッ バン!
乱暴に服を脱ぎ捨てて風呂場に入って行く。洗濯籠にはシュートされていない。
にしてもいつの間にヘソピアス開けたんだ。全身ピアスまみれになるつもりか。
たまに全身に数百個のピアスを云々なんて人物の写真が出るが、ただキモいだけだ。
弱点が増えたと思えばそれでいいか、今度取っ組み合いになったら引き千切ってやろう。
わざわざ喧嘩の時に攻めれる箇所を増やす奴が悪い。存分に利用してやる。
- 59 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:30:59 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「んー、にしても少し不安だな……」
俺がここを離れた隙に、湯船に浸かったりしないだろうか。
同性であれ異性であれ、入浴を邪魔しないという常識くらいわかる。
例えそれが糞野郎でも実行しない。俺がされると嫌だからだ。時と場合によるが。
確かめるのに突入しようにも、シャワーの湯をぶっかけられそうだ。
( ´_ゝ`)「あれ、もしかして体にかかった水が湯船に入ったりしてる?」
擦りガラス越しだと飛沫までは見えない。ただ、あのバカの立ってる位置がやばい。
シャワーから落ちた湯がそのまま体を伝って、湯船に落ちる位置だ。なんとかしなければ。
だが入れない。これは誘き出さねばなるまい。どうやって?
名前を呼ぶ。却下。今洗面所から追い出したのに何やってんだ。
電灯を高速でスイッチON,OFF繰り返す。電気の無駄。
これだけだと意地になって無視もされそうだ。じゃあどうする。
- 60 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:32:36 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「そうだ、歌おう」
突拍子もない解答が俺の脳裏に閃く。閃きの電球が頭上に現れ爆発、四散した。
正直、何も考えていない。飛び散った電球の欠片がダイヤモンドダストのようだ。
ただ、全力で歌いながら電灯ON,OFFって、割かしウザいんじゃないか。そんだけ。
(*´_ゝ`)「よぉし! じゃあ歌おう!」
カチカチと携帯で歌詞検索する。歌詞なんて好きな歌でも覚えていない。
覚えれないというのが本音だが。
( ´_ゝ`)「おっ、これでいいか」
よく動画系サイトで運営との戦いになるコ○ロオ○ルが出た。
英語2の実力だが、聞かせる相手が弟だしその辺はどうでもいい。あいつ1だし。
左手に歌詞セット、電源の上に右手をセット。完璧だ。
体でリズムを取りながらスイッチをバッチンバッチンしてやろう。
- 61 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:33:34 ID:1eULDlhg0
-
(*´_ゝ`)「エンジョーイ!音楽は鳴り続ける!
イッツジョイーン!届けたい胸の
ガラッ!
(´<_`# )「うるせーわボケ! さっきから何やっとんじゃ鬱陶しい!」
(;´_ゝ`)「うっそ、マジかよ。まだ歌詞タイトルすら言ってないのに」
予想よりも早い展開に驚く。思わず少し目を見開いてしまった。
(´<_`# )「そっちの都合はどうでもいいっつの! さっきから何々だよ!
喧嘩売ってるのかと思ったら、とっとと追い出すし!
ぶつぶつ独り言呟いてるかと思ったら、急に挙動不審になって。
挙句の果てにウッゼぇ、こんな事しながら歌うとかふざけてんの?!」
こんな事、の箇所で弟者は俺の動きを再現する。
なんだ、こいつも向こうから見てたのか。
- 62 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:34:19 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「まあいい、これで俺の目的は達成された」
(´<_`# )「何? 嫌がらせが? 俺の風呂の邪魔が? 最近なんだよマジで。
血が出るような罠は仕掛けて来ないと思ったら、こうなりやがって」
( ´_ゝ`)「そりゃあ、一週間前に押し付けられた地雷女が原因だよ。
お前こそわざわざ人を使ってウッゼぇ事してくれやがって。
金が必要だっつってたから、お前の通帳持たせてやったよ」
(´<_`; )「マジか……あ、まあいいか。なんか30円しか入ってなかったし」
( ´_ゝ`)「俺が事前に引き落としたからな」
(´<_` )「殴らせろ」
殺られる前に殺れの精神で俺から行こうとするが、玄関から不審な物音。
お陰で先制と不覚を取られ、右ストレートを顎に喰らう。
後ろへ倒れるついでに蹴り上げた足は、相手の汚ブツに当たった。
下着もズボンも履いてない、剥き出しの、生身のアレに。
妙に柔らかかった感触が気持ち悪い。
- 63 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:35:02 ID:1eULDlhg0
-
/間/
- 64 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:36:03 ID:1eULDlhg0
-
(; _ゝ )「うぐぐ……少しぐらぐらする……」
拳をいい場所にもらってしまった。周囲が揺れる。立てなくなる。
:( <_ il;):゙ ビクン ビクッ
眩暈と揺れが去った視界に入ったのは、両手を股間に蹲る哀れな姿。
時折、びくんと痙攣している。声も出ないらしい。悶絶している。
(;´_ゝ`)「wwwwwwwwwww」
爽快である。
痛快である。
愉快である。
他人の金的を見ると、何故か自分の股間を抑える奴がいるが理解できない。
痛いのは自分じゃないのだから問題はないのだ。ひたすらに気分がいい。
(*´_ゝ`)「ひっひひ、ザマーミロ」
( <_ il#)「こ、殺す……後で殺す……」
顔色はいつも通り緑色なので窺えない。AA的に。耳は萎れている。
しかし、後で殺す、か。少々物騒だ。
- 65 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:38:11 ID:1eULDlhg0
-
なら今、自分がこいつを先に殺すべきかと思案するが、玄関での物音が気になる。
鍵はかけていない。まあ、雨で暗いとはいえまだ昼なのと、田舎だからだ。
母親はさっき買い物に行ったばかりのはずだ。まだ帰ってくる時間じゃない。
それに、帰って来るとデカい声でただいまと叫ぶ。雷雨の日でもわかるくらいに。
( ´_ゝ`)「なんだ、来客か?」
(´<_`; )「は?」
弟はようやく顔をあげた。額から汗が伝っている。そこまで痛いのか。糞ザマァ。
( ´_ゝ`)「ふん、いいだろう。不審人物が来たかもしれない。
適当に武器持って玄関来い。服は着ても着なくてもいい」
(´<_`; )「はぁ? いきなり何言ってんだ。つーか全裸でなんか行かねーよ!」
ふむ、仮定としての物の押し売りに猥褻物陳列罪で訴訟させるのは無理か。
まあ、押し売りとも限らない。女の線もかなり薄い。回覧板なら長居しない。
生まれた家を引っ越してからは、弟も女性関係を少し(マイクロ単位で)整理した。
- 66 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:39:09 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「玄関、物音、耳澄ませろよ」
(´<_` )「……本当だ、誰か来てる。母さん?」
( ´_ゝ`)「ただいまが聞こえん上に、母さんだったら真っ直ぐ居間行くだろ」
(´<_`; )「ああ、じゃ、泥棒? え、えー? 何しに?
何もないだろこの家、泥棒は何しに来たんだよ」
( ´_ゝ`)「盗みにじゃないの? 泥棒じゃなく母さんならよかったって事で」
ある程度ファイトして冷静になったので、普通に会話する。
相手が不明な以上、備えはしておいたほうがいい。
(´<_` )「っつかさ、前の家で似た事なかった? 俺を泥棒と勘違いして兄者が」
( ´_ゝ`)「あれか、正当防衛とゴネまくって刺し殺せばよかったと後悔してるよ」
(´<_`# )「泥棒よりお前の危険度のほうが信用できる」
( ´_ゝ`)「お前それサバンナでも同じこと言えんの?」
(´<_`# )「気が違ってる兄者とサバンナで二人きりのサバイバルするくらいなら、
一人で腹減らしたライオンとシマウマ奪い合うほうが数万倍マシだわ」
- 67 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:41:52 ID:1eULDlhg0
-
俺としては、是非とも二人で行きたい。
こいつを殺してもバレない場所に行けるなら、何処へでも行こう。
(´<_` )「つーかさあ、兄者だけでいいだろ。何で俺まで」
( ´_ゝ`)「何で行きたくないの?」
(´<_`; )「俺まで行く必要ないだろ……そういうの」
ナイフ持っていたらノリノリで危険に飛び込む癖に。対人限定だけど。
今は丸腰の上に全裸だからか、暴力衝動は低いようだ。
( ´_ゝ`)「お前って変に恐がりだよな。中学生の時もオニヤンマから逃げやがって、
今度は暫定泥棒からも逃げるのか、臆病者。へーい、チキッてる〜」
(´<_`# )「スズメバチが近付いたからって反射的に網振る奴に言われたくねーよ!
それに怖がってねーし! びびっただけ……いや、驚いたんだよ!」
( ´_ゝ`)「去年アヒルの親からも逃げたよな、悲鳴あげて本気で」
(´<_`# )「行けばいいんだろ行けば!」
( ´,_ゝ)「最初からそう言やいいんだよ」
くっくっく、肉壁は多いほうがいいのだ。
- 68 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:43:36 ID:1eULDlhg0
-
取りあえず、腰にタオルを巻いた防御1の変態を引き連れて台所へ。
武器にはある程度の長さが欲しい。うん、やはりこれしかないか。
引き抜く時の、しゃりぃいんと耳に響く心地良い金属音。
( ´_ゝ`)「よし、じゃあまた包丁持ってくか」
(´<_`; )「や、やめろよ! 危ないだろ! せめてこっちにしろ!」
俺自身の金で買ったマイ包丁は奪われ、元の場所に戻された。
代わりにピンク色の可愛らしい安全包丁を持たされる。どうしろってんだ。
( ´_ゝ`)「危なくなきゃ武器にならねーだろ、マイナイフある奴に言われたくないわ」
(´<_`; )「怪我したらどうすんだ! つーか、なんでそんな包丁に拘るんだよ!」
( ´_ゝ`)「なんでだろ。てーかさ、お前、何でおたま持ってんの?」
(´<_`; )「包丁なんて危ないだろ、おたまなら怪我しないし」
( ´_ゝ`)「いやいやいや、危険人物相手に何で手加減しようとしてんの?」
- 69 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:54:28 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「どうせなら、常日頃の俺への嫌がらせを手加減してくんない?」
(´<_` )「それは無理だな。たまに無意識にやってる時あるし」
( ´_ゝ`)「どこまで俺の事が憎いんだよ糞野郎め」
(´<_` )「俺への殺意で筋肉のリミッター外した事ある奴に言われたくない」
( ´_ゝ`)「あれは事故だ」
(´<_` )「目の前で見てた俺と裕也から言わせてもらえば、
完璧お前の仕業だよ。この脳みそ筋肉野郎」
事故だ。どうやったって事故だ。
少なくとも『片手で車からドアをもぎ取った』記憶は俺にはない。
俺が見て感じたのは、ひしゃげたドアと脱臼し肉離れを起こした右腕の激痛だ。
事故に関しては、言うなれば直前に俺を刺したこいつが悪い。
ドア破壊の実行犯は俺だが、理性が焼き切れたのはその所為だ。
それに、あの車は大分古いバンだった。
しかもそいつが港町住まいなので、潮風の影響を受けて錆びて脆くなっていた。
だから俺がドアを引っ張ったら取れてしまったのだ。事故である。
だが、糞野郎の言い分に対する反論は後だ。時間がない。
- 70 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:57:24 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「うんよし、時間ないし、手短に今やっちゃう? 玄関は任せろ。
その脳筋に学力でも劣る弟者君は、きっと何もかも豆腐以下だろうからな」
(´<_`# )「ふざけんな」
( ´_ゝ`)「なら来いよ」
(´<_`; )「お互いの武器の攻撃力比べてみやがれ」
( ´_ゝ`)「てつのないふ と ひのきのぼう かな」
(´<_` )「俺としてはラスボスに なべのふた だけの気分だけどな」
ぐっだぐだの言い合いをしつつ、弟を追い立てるように玄関へ。
途中、今なら背中から行けるんじゃないか、逝かせる事ができるのではと、
大いに悩んだ。手汗で安全包丁の持ち手が湿るくらいには悩んだ。
全部泥棒のせいにして、罪をなすりつける事ができるんじゃないかと。
しかし、俺の冷静な一部が、泥棒じゃない可能性が高いから諦めろと言う。
- 71 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:59:39 ID:1eULDlhg0
-
玄関は引き戸が開かれているだけで、特に怪しい痕跡はなかった。
と言うか、玄関に買い物袋やらエコバックやらが所狭しと置かれている。
まあ予想していた通りではあるが、後ろの奴が深く息を吐いていた。
こいつに嫌がらせとして少しでも心労を与えられたなら、俺的には正解だ。
ξ゚⊿゚)ξ「ただいまー、調度いいわ、あんた達手伝って……て」
( ´_ゝ`)「おかえりー」
(´<_`; )「おかえり」
ξ;゚⊿゚)ξ「包丁とおたまで何してたの? 二人で料理してたの?
ガスでも漏れたの? 今から家が爆発するの?」
( ´_ゝ`)「いやー怪しい物音がするから、武器持って行こうぜって」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、荷物の音ね。いいわ、運んでよ」
(´<_` )「ういうい」
我らが母上はこの程度で取り乱したりはしない。日常である。
- 72 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:00:38 ID:1eULDlhg0
-
ξ゚⊿゚)ξ「弟者はなんでおたま持ってるの?」
(´<_`; )「いやほら、なんか……危ないだろ、包丁とか」
ξ゚⊿゚)ξ「え? もっかい言って」
(´<_`; )「危ないだろ!」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
普段ナイフを持ち歩いてるような男が言う台詞ではないと俺は思う。
- 73 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:02:39 ID:1eULDlhg0
-
ξ*゚∀゚)ξσ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
(゚<_゚; )「笑い過ぎだろ!!」
( *´)=3「プフッ」
一段落。
いやしかし、何で弟はタオル一丁なんだっけ?
何か伝えたい事があったような気もするが忘れた。
物忘れはいつもの事だし、まあいいだろう。
12糸冬
- 74 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:03:39 ID:1eULDlhg0
- もう一話いけるかな
- 75 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:04:20 ID:7NnEKSlw0
- 乙!
武器におたまはねえよwwwwwwww
- 76 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:04:55 ID:1eULDlhg0
- やべえミスってageた
- 77 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:05:45 ID:7NnEKSlw0
- フライングしてしまった(´・ω・`)
期待ー
- 78 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:06:47 ID:1eULDlhg0
- 直後に上げられてたお( ^ω^)
そういやsage進行って書き忘れてた
次話はきちがい発狂注意
- 79 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:07:40 ID:1eULDlhg0
-
13.かみさまこ○す >>13通報しました
(゚<_゚; )「笑い過ぎだろ!!」
ξ*;∀;)ξ「あ、兄者もそんな可愛い包丁で何しようとしてたの?」
( ´_ゝ`)「本当はちゃんとした包丁持って来るはずだったのに、
そこのおたま持ってる奴にこれ持たされたんだ」
ξ*;∀;)ξ ヒー ヒー
(´<_`# )「くっそー! なんでそんな笑うんだよ! 大体さあ……
母と弟が団欒する中で、何か違和感を覚える。
この安全包丁でも、思い切り刺して捩じれば人は死ぬだろう。
弟は今、油断している。母と話している。自分を視界には入れていない。
- 80 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:09:58 ID:1eULDlhg0
-
背中を向けている。
背中がガラ空きになっている。
今なら殺せる。
簡単に殺せる。
殺れる。
殺す。
刺し殺す。
ξ*゚⊿゚)ξ「その臆病なとこって誰に似たのかしらねー」
(´<_`; )「だから怖くねーって!」
体温が上がる。
頭が熱くなる。
心臓の動悸が早まる。
それと同時に、母はこんな奴でも悲しむのではないだろうかと考えた。
考えただけで、母への心配は伴っていない。なんて糞野郎だ自分は。
- 81 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:12:03 ID:1eULDlhg0
-
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、今から2階の隠し仏壇に千円札仕込むわ。
一人で行って、無事に持って帰って来れたらあんたのものよ」
(´<_` )「万札でも無理」
ξ*゚∀゚)ξ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
(´<_`; )「笑うなってば……」
ξ;* ∀ )ξ「――wwwwwwwwwウェヒッ、ゲホガホウェッホ!」
(´<_`; )「ちょっ、もう笑いやめろって危ねえ!」
( ´_ゝ`)「……」
二人はまだ会話に花が咲いている。というか弟が一方的に笑われている。
邪魔すべきじゃないだろう。俺は荷物を一つ持って居間に行く。
- 82 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:15:18 ID:1eULDlhg0
-
さっき湧いたのは、いつも通りの紛れもない殺意だ。
それと同時に、あそこに加わりたいとも思った。
いつもは、痛めつけたい苦しめたい殺したい攻撃的な自分が大半を占める。
その自分を、どこか別の場所から諌める小さな思考もある。
自分はあいつをどうしたいんだ? 殺したいに決まってる。本当に?
諌める思考はどこから来る? 何からそれは発生している?
自分の世間体か、恩人である母を守ろうとする意識からか?
何でこんなに殺したいのかはわからない。きっと生まれた時からに違いない。
弟は、俺が母の腹の中から出る時、俺に蹴られまくって命が少しヤバかったそうだ。
そのまま殺しきれなかった過去の自分を、どれほど恨んで後悔したかは数え切れない。
何回頭を沸騰させ腸を煮立たせ心臓が破裂するかのような動悸に襲われたかわからない。
( li´_ゝ`)「う……なんか気持ち悪……」
乱暴に荷物を置き、精神的にも物理的にも込み上げて来た何かを抑える。
今までの記憶と、たった今の感情に翻弄される。今日は悪夢を見そうだ。
薬を飲むべきだろうか。変な行動に出ないだろうか。今日は襲いに来ないだろうか。
そういやあいつの盗癖は病気だったんだっけか。
俺のこれも病気って事になってくれないだろうか。
どこに行けば適当な病名をつけてくれるんだ。
- 83 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:17:14 ID:1eULDlhg0
-
弟が憎い理由なんていくつでも挙げられるが、強いて言うなら生理的嫌悪感だ。
女性がよく使う「生理的に無理です」とか言うアレなのだ。多分。きっと。おそらく。
あれは近寄ってほしくないという感情と軽蔑が強いと聞いたことがある。
聞いたことがあるだけで感じた事はない。女性ではないからな。
自分のこれは、それを何倍にも何百倍にも何億倍にもしたものに近いはずだ。
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
そうでなきゃ、血が滲むまでこの殺意を我慢するのも、どうやって説明したらいいんだ。
自分の体中を掻き毟って殺意を押し込めて流した血は何の役にも立たなかったんだ。
殺すのは邪魔だからであって俺の人生の障害になるからであって嫌いだからだ。
深い意味も碌に理由も特別な意図も運命的な何かも何もなくて本当にただ憎いんだ。
殺さなければ刺し殺される。いつも常備しているナイフはそういう意図で間違いないんだ。
何で殺すのは駄目なんだ何であれと一緒に産んだんだ何で一緒に生まれてきたんだ。
あいつは離れても阿呆みたいに追ってくるし、縛り上げても殺したい程に鬱陶しいのだ。
ああ神様仏様なんとか様、誰でもいいからあいつを殺して、同じ空気を吸いたくない。
俺の方が悪人だって言うなら俺の方を殺してもいいから。何であいつは生きてるんだ。
ああ、なんであいつは生きてるんだ殺しちゃ駄目なんだ何が俺を邪魔してるんだ。
何もかもが俺の邪魔をするなら全員殺してあいつも殺してそれから俺は、どう、すれば
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガ
- 84 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:21:12 ID:1eULDlhg0
-
思考が暴走する。
達成したら何もかもを忘れて平和に暮らせばいいのだ。
頭を掻こうとして、その前に冷たさと熱が首に走る。
それが最良の人生だ。
手に持った安全包丁を忘れていた。皮一枚いったらしい。
それが一番だ。
他にも、右の二の腕が痛い。捲ると、皮が剥けていた。
無意識に服の上から掻き毟っていたらしい。
左手人差し指の爪も剥がれかけて、血が流れている。
心臓の鼓動が酷い。頭に響く。
傷の痛みが心音と同化する。
- 85 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:24:03 ID:1eULDlhg0
-
( ; _ゝ )「はぁ、はー、はー……」
お陰で落ち着けた。自分自身のでかい声はもう頭の中で反響しない。
相変わらず心臓は酷くうるさいが、仕方ない。
襟元を見ると、首からの血で染まった襟が見える。
二の腕からも少しずつ血が滲んできた。血の臭いが鼻につく。
この状態に凶器は危険だ。乱暴だが、安全包丁をシンクのほうへ投げ入れる。
それぞれの傷の痛みを感じないということは、自分は今それなりにマズいらしい。
弟と顔を合わせるのも危険だろう。
いや、いいんじゃないか? むしろ痛みを感じない今はチャンスだ。
殺すのは、母もいるし、自分の世間体も危険だ。
きちがいのフリを大道で演じれば大丈夫だ。今ならいける。
家族は悲しませるものではないと知っている。母は家族なのだ。
あいつも家族だが、ただのクソだ。
こんな自分にも頑張って接してくれ、過去の事を謝ってくれた人なのだ。
ああ、そうか。自分自身の為にも我慢したほうがいいのか。
だから今は我慢する。体を突き動かす衝動は大分緩和された。
次にしよう。次に隙を見せたらきちんと殺ろう。
自分自身の思考は、凶器を手放した辺りから聞こえなくなった。もう大丈夫だ。
( ´_ゝ`)「はーあ……厨二病乙…………ラ・ヨダソウスティアーナ」
右手でエア携帯を取って遊ぶ。ふざけでもしないと気が紛らわせない。
今日はもう自分の部屋に行って寝てしまおう。寝ればなんとなかなる。
- 86 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:25:33 ID:1eULDlhg0
-
不貞寝だなんだと言われようが、自分にはこれが一番いい。
不安定な時に行動すると、何をしてしまうかわからない。
玄関から二人の声がまだするのを確認して、自分の部屋に入った。
鍵は母からの命令で、付けるなと言われている。
なので、代わりにバリケードを作った。
血に浸食されたシャツは、こういう柄なのだと言い張る事にする。
首には取りあえずな程度の応急処置、包帯で軽く巻くだけにする。
悪夢と仲良く添い寝はしたくないので、頭の中のモノを全部日記にぶち撒ける。
そろそろ2冊目が必要だろうか。今度医者に行ったついでに買おう。
頭の中を文字にして吐き出すと大分落ち着いた。
二人の声はいつの間にか居間に移動している。
バリケードに気付かれる前に睡眠薬を飲んで眠ってしまおう。
( ´_ゝ`)「……おやすみ」
- 87 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:26:30 ID:1eULDlhg0
-
寝間着に着換えてベッドに飛び込むと、柔らかい毛布が自分を癒す。
そのまま顔を擦り付ける。ずっとこうしていたい。ああ落ち着く。
もう毛布と結婚したい。このまま餓死できそうな気分になる。
俺をドリームランドに連れてってくれベッドちゃん。
落ち着いている時は、思考も体も酷く落ち着いている。
この心の平穏がずっと続いてほしいくらいに。
──────────v√L/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そうだ、平穏が欲しいのだ。だから自分はあいつを殺
13糸冬
- 88 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:28:41 ID:1eULDlhg0
- 今回はここまで
- 89 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 21:00:05 ID:/apdw8zU0
- おつ 今から読む
- 90 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 21:09:02 ID:GX7ThpZs0
- 乙
なんか不穏になってきたな…
- 91 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 21:54:26 ID:Rn3TVIAY0
- 乙!sage進行でいいのかな?
謎が解明されるのが楽しみだ
怪異も楽しみにしてるずっと待ってる
- 92 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:17:22 ID:1eULDlhg0
- 時間が空いたので投下再開
ある場所に縦を仕込み続けてるから先読みすると終わりが見えるよ
>>91
なんかごめん
- 93 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:18:12 ID:1eULDlhg0
-
14.タッチアンドゴー トゥ ヘル
(´<_` )「……」
_
( ゚∀゚)「……」
柱|_ゝ`)「……」
愛しの我が家へ通じる道では、何故か野犬と狂犬が睨み合っていた。
縄張り争いだろう。巻き込まれるのは嫌なので、進路変更をする。
日記の回収は後回しだ。怪我をするほうがイクナイ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
('A`)「どうした?」
( ´_ゝ`)「最悪の化学反応が起きそうだったから先に避難してきた」
- 94 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:20:23 ID:1eULDlhg0
-
('A`;)「防げないからね? 俺は肉壁にもならないからね?」
( ´_ゝ`)「ああ、万が一の時には喋るミノ虫と思っておくよ」
('A`)「それは比喩表現か? 俺の今の格好そのままの意味か?
前者にしろ後者にしろ、どっちにしても殴っていい?」
珍しく鬱田はやる気だ。布団を脱いで腕まくりまでをしている。筋肉ねえなあ。
だが、この意気には俺も応えてやらねばなるまい。腹を出し、力を込める。
( ´_ゝ`)「来な!」
('A`;)「シャツ捲るなよ、逆に殴りにくいなあ……」
( ´_ゝ`)「なんだ地肌は駄目か、なら服の上からでも
('A`)「うん、なんかもういいや」
いきなりテンションダウンした。
俺もそうだが、こいつにも落差があるような気がする。
- 95 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:21:25 ID:1eULDlhg0
-
('A`)「今は特につまむ物もないし、本でも読んでおいて」
( ´_ゝ`)「ラノベばっかじゃねえか」
2mはあろうかという本棚3つ、その全てを埋めるのはライトノベルだ。
この数はちょっと引く。始めて見た時は顔が引き攣るのを止められなかった。
個人的に、まだエロ漫画のほうがマシだと思うのは……。
毒されてはいけない奴に、影響を受けているのかもしれない。
危ない兆候だ。抗わねば。眉毛野郎と同じになってしまう。
('A`)「顔が歪んでるぞ」
( ´_ゝ`)「ぬ、すまん」
('A`)「いやいいけどさ……内藤よりは」
( ´_ゝ`)「ああ」
内藤も、初めて見た時は笑いながら携帯のシャッターを切り続けていたらしい。
部屋スレにうpすると言って鬱田に止められていたが、後日うpされたスレを見つけた。
哀れ鬱田。俺はその後のレスを見て、鬱田に教えるのをやめた。
世の中には、知らないほうが幸せな事が沢山ある。腐るほどある。
- 96 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:22:17 ID:1eULDlhg0
-
('A`)「ラノベ持ってねーの?」
( ´_ゝ`)「そういや2、3冊しかないわ」
そもそもラノベ自体にあまり興味がない。持ってるのは中古10円の購入品だ。
何回か熱烈に進められて読んだもの全てがつまらなかったからかもしれない。
しつこいくらいの勧誘で、『貸してやる』のではなく『買え』とまで言われた。
一応は小説なので、気軽に立ち読みできるものではない。俺は素直に買った。
目の前で読めと言われ、そいつの前に座って読んだ。熟読した。鼻息がうるさかった。
(*@∀@)『どう? どう!?』
糞がつくほどにつまらなかった上に、ヒロインの性格が俺の嫌いなタカビー女だった。
目の前の奴は腋臭だった。地獄だった。思い出すと腸が煮える思い出の一つだ。
最後の勧誘では、勧められて自分で買った本を真っ二つに裂いて、顔面にぶつけてやった。
が、どうせなら膝でも入れるべきだった。言葉で反省しない奴は物理的にやるしかない。
- 97 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:23:07 ID:1eULDlhg0
-
そして俺は、ラノベとそいつが嫌いに……いや、感情で結論を出すのは駄目だな。
あの腋臭野郎は嫌いになった。カツアゲされるのを見かけても助けないくらいには。
ラノベは嫌いではないが、少なくともホラーとか推理とかSFとか妖怪話の方が好きだ。
別に文学()がどうのと偉そうに御口舌を垂れる気はない。
ただ好みのものにその枠内で当たらなかったと言うだけで。
('A`)「何冊か貸そうか?」
( ´_ゝ`)「ホラーとかSFとかある?」
('A`;)「うーん俺の棚には無いなあ」
( ´_ゝ`)「妖怪とか」
('A`)「……ハーレムものなら」
( ;´_ゝ)「ごめん」
('A`;)「俺も悪かった」
- 98 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:23:48 ID:1eULDlhg0
-
まあ、好みの相違は仕方ない。人は千差万別だ。話題を変える。
( ´_ゝ`)「内藤が前に来た時はどうしてた?」
('A`)「なんか、『うっはwww何これマジキ……ワロスwww』とか言いながら、
俺の棚をハイテンションで写メりまくってたよ。色んな角度から」
( ´_ゝ`)「あれ? それって最初の時だよな? それから来てないの?」
('A`)「俺が遊びに行く方が多いよ」
( ´_ゝ`)「へー」
内藤の事だから、好きに暴れられる他人の部屋で過ごしてるかと。
ううむ、この時点で俺自身の内藤への評価が透けて見えるな。
ピピピッ
('A`)「お、噂をすればなんとやらだ。内藤が遊びに来てもいいかって」
( ´_ゝ`)「おーいいじゃん、来いよ来いよ」
- 99 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:24:41 ID:1eULDlhg0
-
鬱田の「でも嫌な予感しかしねー……」との呟きには反応しない。
俺は時間を潰せればそれでいいので、いざとなったら逃げよう。
逃走経路を確認しに、窓際へ寄る。うーん、2階って高い。
ベランダの手摺りにぶら下がってから落ちれば行けるかな?
('A`)「兄者、ベランダには何もないぞ」
( ´_ゝ`)「いやー割と高いなーと思って」
('A`)「昼飯喰わせてやるよ」
(*´_ゝ`)「わーい」
こっちの意図をすぐさま察して来た。
鬱田は将来いいカウンセラーか詐欺師になれる。
- 100 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:25:22 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「何時くらいに来るって?」
('A`)「今聞くー」
チャッチャカチャラララ チャッチャ♪
('A`)「笑天のテーマ……」
( ´_ゝ`)「あ、俺の携帯だわ」
メールには、『毒男の家に遊びに行くからお前も来い』とある。
『もういる』とだけ打って、鬱田の写メを一緒に添付し返信した。
他意はない。内藤のフォトショの玩具にされるだけだ。
('A`;)「おいなんで今撮った」
( ´_ゝ`)「本人の家にいるという証明」
- 101 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:26:08 ID:1eULDlhg0
-
その後、子泣き爺と合成された鬱田の画像が本人の携帯へ。
(;゚‥゚):'*~「ブッフォ」
( ;´_ゝ`)「汚っ!」
それを見た鬱田は、インスタントラーメンの麺を鼻から吹き出した。
内藤がいれば嬉々として撮影しただろう。
俺はそんな鬼畜ではない。録画はしたいが。
('A`il)「これさっき兄者が撮った奴だよな?」
( ´_ゝ`)「だろな。相変わらずすげースピード編集」
- 102 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:27:01 ID:1eULDlhg0
-
そして、俺には”チャリで来た”の画像と合成された俺と糞野郎の画像が来た。
仲良くハイタッチまでしている改変付きだ。時間と技術の無駄遣いにも程がある。
( ´_ゝ`)「よし、シメよう」
俺の後ろで笑いをこらえてる奴も、ついでにシメとこう。
:('*`):「……プッ………プフッ…………ブッフッ」
( ´_ゝ`)「なあ鬱田。俺はいきなりお前と腕相撲がしたくなってきた」
('A`;)「や、やめろよ! 内藤とやれよ!」
( ´_ゝ`)「あれには勝てる気がしない」
('A`)「内藤の腕とか俺の倍だもんな」
( ´_ゝ`)「俺の2倍、お前と比較したら3倍だな」
- 103 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:27:51 ID:1eULDlhg0
-
そういや最近SEに就職した先輩も、ムキムキボディビルダーな体だった。
なんだろう、理系のスポーツマンでも流行り始めてるんだろうか。
('A`)「どうだろ、底辺IT土方なんて頭脳と体力勝負なとこがあるから、
結局みんな筋肉つけないとやっていけないのかもしれないな」
( ´_ゝ`)「見せ筋つけてどうすんだよ」
('A`)「暴漢対策?」
( ´_ゝ`)「相手は何目的で襲うんだ、一体」
('A`)「お前の弟みたいなDQNが金を毟りに」
( ´_ゝ`)「ああ」
正解なんて求めてない、くっだらない会話を交わしつつ内藤を待つ。
時計を見ると、最初のメールからもう3時間は過ぎている。
- 104 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:30:01 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「遅くね?」
('A`)「だなー、見て来るから付いてきてくれよ」
( ´_ゝ`)「えー?」
('A`)「土日になると道の河原の近くにDQNが湧くんだよ。
お前ピアス空けてるから、同類と思われて素通りできそうだし」
寛大な俺は後半を聞き流してやる。
( ´_ゝ`)「夏場、河原に湧いてバーベキューをしてよく流されているのは、
DQNの亜種であるBQNだ。読みはバキュン。確かそう書いてあった」
('A`)「マジか、いつの間にかそんな区分けが……」
( ´_ゝ`)「あんまり認知されてないけどな」
靴を履いて、ドアを開けた。
ガチャッ
- 105 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:30:42 ID:1eULDlhg0
-
∧_∧。 /⌒ヽ
( ´_ゝ) (^ω^ )
∧_∧。 /⌒ヽ
( ´_ゝ) (^ω^ )<ハロー
∧_∧。 /⌒ヽ
( ´_ゝ)'A)゙ (^ω^ )
∧_∧。 ||
( ´_ゝ)( 'A)ノ|| パタン
俺の前に出て来た鬱田が、無言でドアを閉めた。
内藤はいつからあそこで待機していたのだろう。
- 106 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:31:23 ID:1eULDlhg0
-
('A`)「俺らなんか聞かれてヤバイこと言ってたっけ?」
( ´_ゝ`)「言ってない言ってない。むしろ筋肉褒めてたじゃん」
('A`)「だよな。あとはお前が内藤をシmむんぐぐぐぐ!」
アイアンクローで鬱田の口を強制的にミッフィーにする。許せ。
糞野郎に実行したら、手の平を舐められるという最悪の対抗法に出たので、
この技は主に黙らせたいDQNと鬱田にしか出したことはない。
( ´_ゝ`)「よし、俺達はお前を褒めてただけだからな!」
自分に言い聞かせるようにして、ドアを開け放つ。
向こうにはいつもニコニコ笑顔の内藤がいた。広げた両腕が不穏過ぎる。
- 107 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:33:15 ID:1eULDlhg0
-
( ^ω^)「僕をシメるって聞こえたお?」
( ;´_ゝ`)「お前いつから聞いてて……」
あれを言ったのはメールが来た直後だ、それから2時間は経っている。
2時間も待っていた? いや、それよりはこの部屋に盗聴器があるという可能性が
( ^ω^)「シ・メ・る って聞こえたぉお〜?」
(;´_ゝ`)「ぎゃー!」
広げた両腕がクワガタよろしく迫ってきて捕まえられた。
そのまま力を入れてミシミシと鯖折りをかけられる。
鯖は好きだが鯖折りは勘弁だ。肋骨と背骨がいだだだだだ!
- 108 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:34:21 ID:1eULDlhg0
- _, 、_
( ^ω^)「毒男を放すお、メッ」
( ; _ゝ )「む゙、無理……ゲホッ」
苦しくて、逆に手に変な力が入っている。
このままだと窒息するんじゃないか。鬱田が。その次に俺が。
(;屮)「むごごごご!!」
( ^ω^)「おーい鬱田が死ぬお」
( ; _ゝ )「いやマジ俺も死ぬ」
( ^ω^)「手を放せってお」
( ; _ゝ )「変に力が入ってて無理……ゲッホ!」
( ^ω^)「む、すまんお」
パッ
- 109 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:35:20 ID:1eULDlhg0
-
ようやく解放される。鬱田も俺から解放される。
気分がいい。いや、内藤に鯖折られた事ではなく、空気がおいしいという意味で。
空気がおいしいのは胸部を、肺を圧迫され呼吸が阻害されていたからだ。
自分の思考に突っ込みいれつつ何故訂正と解説をしてるんだ。
無駄過ぎるがいつも通りの脳みそだ。酸素不足でおかしくはなってない。
( il´_ゝ`)「うげぇえええ、酷ぇ馬鹿力」
( A ;)「お前、が、言うな……」
( ;´_ゝ`)「すまん」
( ^ω^)「やべえ、うっかり肉壁を弱らせちまったお」
おい内藤なんつった。
- 110 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:37:10 ID:1eULDlhg0
-
('A`;)「なんだよ、またなんかやらかしたのか?」
( ^ω^)「事故だお」
( ´_ゝ`)「人轢いたの?」
( ^ω^)「ややこしいから兄者は寝てろお」
素直に鬱田のベッドの中に潜った。なんかくさい。
強いて言うならイカ臭い。俺は毛布の上に横になった。
( ^ω^)「僕、あそこのコンビニでバイトしてるお?」
('A`)「昼勤だっけ」
( ^ω^)「そそ」
- 111 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:37:56 ID:1eULDlhg0
-
( ^ω^)「まあ仕事乗り換える時期だったし、ほどほどにやってたんだお」
('A`)「仕事を程々にってのがわからない」
鬱田は真面目だなあ。
( ^ω^)「真面目君は相槌打ってろお」
('A`)「はい」
( ^ω^)「それで、表が汚いから掃除してって店長に言われたんだお」
('A`)「うん」
( ^ω^)「掃除してたら、不良が来てわざとゴミをその辺に捨てていったんだお」
('A`)「うへえ、俺なら店の中に逃げるわ」
( ^ω^)「僕はゴミはゴミ箱の中に捨てろと言ったお」
うーん、俺なら無言でそいつらに向かって視線を送り続けるかもしれん。
絡まれて肩パンでもされたら、それを正当防衛にしてしまえばいい。
という思考は俺もDQNの証だろうか。
- 112 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:42:06 ID:1eULDlhg0
-
( ^ω^)「そしたらニヤニヤしながら寄ってきて、肩パンされたんだお」
('A`)「かたぱん?」
鬱田は知らないのか。
するよりはされる方だからか?
( ^ω^)「肩を軽く叩いたり、小突いたりすることだお」
('A`)「なる」
( ^ω^)「それで、相手は『何チョーシこいてんのこのデブ』と言ってきて」
('A`)「もう展開読めた」
( ^ω^)「うん、まあ、ゴミを拾って、無理矢理そいつの手に握らせたんだお」
('A`)「読めてなかった」
俺も。
- 113 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:43:57 ID:1eULDlhg0
-
( ^ω^)「捨てようとしたから、『あそこのゴミ箱に捨てるまでこうしますお』
って言って、ゴミ握ってる手を上から両手で握り続けたんだお」
('A`)「嫌過ぎる」
( ^ω^)「ちなみにそのゴミは、まだ火の消えてない煙草だったお」
('A`)「熱過ぎる」
( ^ω^)「そしたら足を蹴って来たから僕も脛を蹴り返したんだお」
('A`)「痛過ぎる」
根性焼きと痣を一つずつ追加されたのか。
不運なDQN。因果応報だ。
( ^ω^)「そいつが弟者のグループの奴だったお」
( ´_ゝ`)「おい」
('A`;)「うわ起き上がり早ぇ」
- 114 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:48:29 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「俺にも関係あるじゃねーか。なんで寝かせるんだ」
( ^ω^)「スイッチが入ったら話が進まんおー」
(;´_ゝ`)「むぅ、正論だ」
('A`)「え? え? それで結局、何がどうなったの?」
( ^ω^)「話し疲れて喉渇いたおー」チラッチラッ
内藤が俺に視線を飛ばしてくる。買って来いってか。面倒くせえ。
( ´_ゝ`)「俺もっかい寝るわ」
( ^ω^) チッ
舌打ちがでかすぎる。
鬱田が委縮してるじゃないか。可哀想に。
('A`;)「ゆず茶しかない……」
- 115 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:52:51 ID:1eULDlhg0
-
( ^ω^)「なんという健康的な一般庶民……氷水でいいお」
('A`)「持って来る」
( ^ω^)「ごめんおー、あー僕ってば疲れてるから、
動きたくなくて本当助かったおー」チラッ
なんでそこでまた俺に視線を飛ばしてくるんだ。
ベッド交代しろってか?
押し込んだのは内藤の癖に何考えてんだ。
まあいいや。こっちもふざけてやろう。
( ´_ゝ`)「じゃあ来いよ、ほーら」
( ^ω^)「マジか」
横になって片肘ついて、布団を捲り上げる。
つーかこの残り面積じゃ内藤の巨体は無理だな、うん。
- 116 :名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:56:38 ID:1eULDlhg0
-
( ´_ゝ`)「え?」
しかし、予想に反して内藤はぐいぐい入ってきた。
俺は壁に押しやられる。内藤との距離はもう零だ。なんだこの状況。
壁に背中を向けているので、内藤に向き合う形になる。
つまるところ、内藤の大胸筋を押し付けられる形だ。
( ;´_ゝ`)(^ω^ )
硬い。なんかもう固い。堅くて動かない。
両手で押して、壁も使って踏ん張ってるのにびくともしない。
何これ空間に固定でもされてるの? 能力者なの?
- 117 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:00:52 ID:zfhla4VU0
-
( ^ω^)「……」
( ´_ゝ`)「……」
( ^ω^)「毒男だと、悲鳴あげて飛び起きたんだお」
( ´_ゝ`)「俺に面白いリアクションを期待するなよ」
飛び起きるも糞も、がっちりホールドされているので動けない。
両腕だけでなく、下半身も両脚でがっちりだ。逃げ場がない。これが地獄か。
耳に息と一緒に「このまま毒男を驚かしてやろうぜ」と吹き込まれる。
キモイからやめろと言ったはずだが。聞いていなかったのか。
てか大胸筋ぴくぴく動かすなキモうぉええええええ。
- 118 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:03:43 ID:zfhla4VU0
-
その後、氷水を持ってやってきた毒男が、
半狂乱になって俺達にそれをぶっかけた。
『友人とはスリルを共有するものである』という内藤の認識には、
半分同意で半分反対だ。氷水でその頭が冷えた事を願う。
14糸冬
- 119 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:05:11 ID:zfhla4VU0
- ここまで
- 120 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:10:57 ID:k1IKjVn60
- 乙
縦わかんね
面白かった。続きが楽しみだ。
- 121 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:22:23 ID:NTLfu3M20
- 乙
ブーンなにしたいんだww
- 122 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:31:40 ID:VSl1KvnY0
- 実家が東北の名家と見た
- 123 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:56:49 ID:HsR9ojFw0
- 乙乙!
13話が急に不穏すぎて泣きそうになった。どしたの兄者……急にココロオドル歌いだしたのには笑ったがw
兄者と糞野郎と友人達には、殺伐としつつもいつまでも馬鹿やっててほしいな
- 124 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 01:25:10 ID:eSGGp6SI0
- 乙乙
フェイクじゃなけりゃ縦気づいたかもしれん
だけど展開が気になる……
- 125 :名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 22:57:21 ID:HoVibg1MO
- 意味深過ぎワロエナイ
- 126 :名も無きAAのようです:2013/01/08(火) 00:07:57 ID:.nw1AoZYO
- 縦わからんけど作者からしてハッピーエンドが見い出せん
- 127 :名も無きAAのようです:2013/01/08(火) 00:31:07 ID:xT1Dqd8.O
- 縦怖い
- 128 :名も無きAAのようです:2013/01/08(火) 14:49:14 ID:U1eS.cJA0
- もしかして恋われたいの人?
- 129 :名も無きAAのようです:2013/01/08(火) 14:55:59 ID:mwwVd/dU0
- くっそぉ・・・縦・・・?
- 130 :名も無きAAのようです:2013/01/10(木) 01:40:40 ID:n2.LgItA0
- 縦ェ…
続き待ってるけどなんか怖いわ
- 131 :名も無きAAのようです:2013/01/11(金) 07:38:43 ID:1V9nCc5g0
- 縦わからん、誰かヒントを…
- 132 :名も無きAAのようです:2013/01/11(金) 11:15:47 ID:h0ym4GCYO
- サブタイ
- 133 :名も無きAAのようです:2013/01/12(土) 17:22:42 ID:2oe1.LSEO
- ごめん132だけどもっと控えるべきだった
- 134 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:19:05 ID:MewIrKOQ0
- ネット繋がってる内に投下
投下が途切れたらどうにもできなくなってる
>>122.126.128
シャーロック・ホームズや金田一やコナン君はお帰り下さい
>>133
ぎゃあふさたんの渾身の縦が
- 135 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:19:46 ID:MewIrKOQ0
-
15.おっ? イライラすると人肌恋しくなるだけだお
鬱田が俺と内藤にあらぬ誤解をしたが、無事に解けた。
内藤はともかく、俺がゲイだとか有り得ない。ギガワロス。
何せこちとらショタや男の娘やらで抜いた事はないんだ。
気付かずに抜いてしまった事はあるが、その時見ていた薄い本には、
汚らわしいブツが股間に描かれていなかったので仕方ない。仕方ないのだ。
大事な事なので二回言いました。ちなみにニューハーフもNGです。
('A`;)「えぇと、違うんだよな? なら俺は安心していいんだな?
いきなりプレイを見せつけられたり、参加させられたりしないよな?」
( ^ω^)「いい加減うぜぇお。冗談だって言ってるだろうがお」
('A`)「さっきの、あの状況で、冗談って、お前」
( ^ω^)「僕に彼女がいる事を知っての狼藉か、そこになおれ」
('A`;) ヒィイ
- 136 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:20:27 ID:MewIrKOQ0
-
( ^ω^)「つーか兄者も兄者だお。僕ばっかで否定して、
お陰で『必死になればなるほど真実味が増す』
って状況になりかけてるお。どうしてくれるお」
( ´_ゝ`)「提案と言う名の強制してきたのお前じゃん……。
俺はそういうの面倒だし、鬱田も今は混乱して話聞かんし。
誤解が解けないようなら、それまでの仲だったんだろ」
そこで、何故か鬱田が俺を凝視する。俺は悪くない。
('A`)「あれ? もしかして俺って試されてたの?」
( ´_ゝ`)「は? 何を?」
( ^ω^)「あーうんうんそうそう、試してたんだお」
('A`;)「そうだったのか……心臓に悪いから、今度からその類はやめてくれ」
( ^ω^)ゞ「あいあいおー」
( ´_ゝ`)「……」
よくわからん内に収まった。別に良いが。
俺としては内藤の話の続きを早く聞きたい。
- 137 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:21:28 ID:MewIrKOQ0
-
( ´_ゝ`)「で、向こうのグループのバカが何したって?」
( ^ω^)「どこまで話したっけ?」
('A`)「脛を蹴ったとこまで」
( ^ω^)「ああ、その後3人くらい殴りかかって来たから適当に投げて、
店長に連絡いれて店の裏口から逃げて来たんだお」
( ´_ゝ`)「逃げたのか、意外だな」
( ^ω^)「丸腰の上に、相手はナイフ出してきてたお」
( ´_ゝ`)「危ねぇ奴らだな」
('A`)「……あそこのコンビニ周辺、そんなに物騒なの?」
( ´_ゝ`)「さあ。ただ自分の獲物持って歩いてるのは増えたんじゃない?」
('A`)「そうなのか?」
( ^ω^)「そう言えば最近雑貨屋のおっちゃんが刃物の売れ行きがいいって」
( ´_ゝ`)「へー」
- 138 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:23:01 ID:MewIrKOQ0
-
DQN独特のコミュニティもあるから、多分その界隈とかで、
内藤の言った雑貨屋がいいなんて言われたりしたんだろう。
理由はいくらでも推測できるが、当たっているとは限らない。
( ^ω^)「最近若者が出入りするようになったって言ってたおね」
('A`)「ふんふん」
雑貨屋のおっちゃんの強面から元ヤクザと噂が走り武器に精通してるとか。
あの店は古くてカメラもないから武器を買った場所の足がつかなくて大丈夫だとか。
他にも色々とあるが、そんな理由じゃないだろうか。料理クラブは流石に有り得ない。
( ´_ゝ`)「まあ、俺らも銃刀法に引っ掛からない程度の大きさの刃物とか、
改造したエアガンの類とか、火炎放射機にしたライターとか、
100円のショップの包丁をレシートと一緒に持っててもいいかもね。
ちなみに包丁はパッケージから開封しないで持っておけばいいよ」
(;'A`)「……」
( ´_ゝ`)「最近物騒だからさー、護身用に……っておい鬱田、なにゆえ逃げる」
(;'A`) ))「あの、すみません……俺なんにもしてないんで……」
(;´_ゝ`)「え? ちょっ」
- 139 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:23:44 ID:MewIrKOQ0
-
いやいや待て待て、これはもしかしてガチ逃げされているのか。
この部屋の主はお前だろう。そんな部屋のスミスに逃げ込んでどうする。
( ^ω^)「小心者で臆病者なガラスハートの毒男君がびびりまくってるお。
これは安心させる為に兄者を丸腰にせねばなるまい」
(;´_ゝ`)「友達の部屋にそんなモン持ち込むはずねーだろ!」
(;'A`)「安心させて! 安心させて! 全裸になれとまでは言わない!」
( ´_ゝ`)「頼まれてもそれだけはしないから」
( ^ω^) チッ
( ´_ゝ`)「そこで舌打ちしてる自称デブが怖いんでね」
そもそも内藤の目の前で全裸とか、ただネタにされるだけだ。
俺の一生の恥画像がネットで出回る等、死んでも避けたい。
( ^ω^)「まあいいお、僕も兄者が暴走した時の危険は排除したいし、
何か持ってるならここで出せお。後で返すお。鞄見せろお」
( ´_ゝ`)(やべえ)
- 140 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:25:03 ID:MewIrKOQ0
-
ちょっと倫理的に見つかりたくない物が入っている。
俺は右腕の袖の隙間を確保しつつ、鞄から気付かれないよう物を抜く。
そのまま指だけで袖の中に押し込み、鞄を内藤に渡した。
( ^ω^)「さーて御開帳〜」
ガシャ
ドサ
ジャラ
('A`)「oh...」
( ^ω^)「ワンダホー」
( ´_ゝ`)「ありがとう」
( ^ω^)「褒めてねぇお」
('A`)「アンビリーバボー」
( ´_ゝ`)「ありがとう」
('A`)「褒めて……い、ます」
- 141 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:26:08 ID:MewIrKOQ0
-
二人の感情は察せない。そもそも察する機能は元々ないが。
うーん、こういう時にはあればいいと心底思うな。こういう時だけ。
経験や推測だけじゃどうにもできない時もある。
( ^ω^)「兄者さん」
( ´_ゝ`)「はい」
内藤が正座して俺に向き直るので、俺もベッドの上で姿勢を正す。
( ^ω^)「あなたは拷問趣味か、サディストか、尋問官なのですか?」
( ´_ゝ`)「どれも否定はしませんが、対象は一人だけですのでご安心下さい」
('A`)「……安心?」
斜め後ろから「安心ってなんだろう……」と哲学的な呟きが聞こえる。
俺にとっての安心は、予測できる危険に備え、危険を排除した状況かな。
- 142 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:26:53 ID:MewIrKOQ0
-
内藤が俺の鞄から落ちたキーホルダーを手に持った。
( ^ω^)「これは?」
( ´_ゝ`)「装飾品です」
( ^ω^)「開いて中から刃が出て来ましたが」
( ´_ゝ`)「折り畳みナイフです」
次に、エアガン。
( ^ω^)「これは?」
( ´_ゝ`)「エアガンです」
( ^ω^)「やけに重いのですが」
( ´_ゝ`)「弾がパチンコ玉なので」
麺棒の空き箱にぎっちり詰まった画鋲は、何故かスルーされた。
- 143 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:28:18 ID:MewIrKOQ0
-
次々に取り出す内藤。毒男はスミスで体育座りをしている。
( ^ω^)「これは?」
( ´_ゝ`)「ライターです」
( ^ω^)「喫煙者ではありませんね?」
( ´_ゝ`)「いずれそうなった時の為に」
( ^ω^)「試しに使って見てもいいですか?」
( ´_ゝ`)「その位置からだとこの部屋の天井が焦げます」
目を見開いてライターを取り落とす内藤。だが、すぐに顔を元に戻す。
改造ライターは衝撃に強いか実験していなかったので、念の為降りてキャッチした。
( ;^ω^)「なんつー物騒なモンを!」
( ´_ゝ`)「全身凶器に言われたくねーよ」
- 144 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:29:37 ID:MewIrKOQ0
-
( ^ω^)「没収しないって言ってたけど、それは流石に駄目だお。
こっちに寄越しなさい兄者君。それは危ないお〜」
( ´_ゝ`)「えー嘘吐き」
袖に隠した物は見られたくない物だが、これは取られたくない物だ。
俺の技術では使い捨てしか作れない上に、一回きりの消耗品。
簡単に量産できないから無駄使いはしたくない。誰かにやるのも遠慮したい。
作り方だったらアレを見るといい。あの有害図書指定くらった理科の本。
( ^ω^)「だ〜め〜だ〜おっ! それ寄越さなかったら全部没収だお!」
(;´_ゝ`)「それは」
それで困る。特にエアガンは貰い物だ。
いやちょっと待て、気付いたらエアガンが見当たらない。どこいった。
( ^ω^)「さ〜坊や。その物騒なガラガラを寄越ちなさい」
幼稚な口調と共ににじり寄って来る。
ベッドは壁際だ。逃げ場はない。
- 145 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:30:38 ID:MewIrKOQ0
-
( ^ω^)「よこちなちゃい!」
(;´_ゝ`)「やだー!」
カマキリの威嚇よろしく迫って来る。
渡す渡さない以前にこの口調と態度が気持ち悪い。
横からすり抜けようとして、ベッドに押し潰された。息が苦しい。
('A`)「何やってんの、二人とも」
そこに神の声、ではなくモヤシの声。
しかしモヤシは手にエアガンを持っている。植物の反旗だ。
( ´_ゝ`)「エアガン……」
( ^ω^)「お? どこ行ってたお」
('A`)「河原で試し撃ちしてきた」
こいつ、実は不良なんて怖くないんじゃないの。
- 146 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:31:36 ID:MewIrKOQ0
-
気を取り直して先程の位置に戻り、尋問再開。
( ^ω^)「これは?」
( ´_ゝ`)「100均の包丁です」
( ^ω^)「開封していいですか?」
( ´_ゝ`)「やめて下さい持ち歩けなくなってしまいます」
( ^ω^)「レシートが新しいですね」
( ´_ゝ`)「古いと持ち歩けなくなるので」
( ^ω^)「何故持ち歩くのですか?」
( ´_ゝ`)「護身用に」
( ^ω^)「なりません」
('A`)「……」
- 147 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:32:58 ID:MewIrKOQ0
-
結局、開封された包丁は迷惑料として鬱田の部屋に置く事にした。
俺としては迷惑よりも、精神的負担による慰謝料、昼飯代のほうがしっくりする。
('A`)「共同キッチンあるのに、部屋に一本だけ包丁とか」
( ´_ゝ`)「不自然極まりない気がする」
( ^ω^)「不自然を持ち歩いてた奴が言うなお」
( ´_ゝ`)「ならないように持ち歩いてたから」
( ^ω^)「中学時代に袖に校則違反仕込んでた奴が何を言う」
( ´_ゝ`)「漫画の影響でな。そんなお前もヒデー物持って来てたじゃん」
( ^ω^)「やめよう。黒い歴史をほじくり返すのは」
( ´_ゝ`)「先に言ったのはお前だろうに……」
('A`)「卑猥な玩具とか安全なオチが見出せないお前らが怖い」
もうgdgd。内藤の話はいつになったら聞けるんだ。
- 148 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:34:41 ID:MewIrKOQ0
-
( ^ω^)「んーもうそろそろ時間ないかもしれないから、
兄者、念の為に今ある武器全部出してくれお」
( ´_ゝ`)「時間? てかそれで全部だけど」
( ^ω^)「袖かポケットに何か入ってないかお?」
( ´_ゝ`)「入ってないよ」
( ^ω^)「調べてもいいかお?」
おいおいなんでこんなにしつこいんだ。まさか見られてたのか?
俺はズボンの全てのポケットを裏返す。
(;´_ゝ`)「な。ないだろ?」
( ^ω^)「袖は?」
そっと右腕を上げて、袖の中の物を肘まで落とした。
その時に不自然な膨らみを見られないように、下から袖口に指をかけて広げる。
左腕も同じように内藤に見せて、審判を待つ。いざとなったら下着にでも隠そう。
- 149 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:36:27 ID:MewIrKOQ0
-
( ^ω^)「ないかお、残念だお……」
セーフ。俺は内藤から鞄を取り返す。
('A`)「時間ないってどういう事だ? 決闘相手でも待たせてんの?」
( ´_ゝ`)「そうだな。時間ないなら早く話しろよ」
( ^ω^)「じゃあ毒男のほうから答えるかお」
( ´_ゝ`)「どうぞ」
( ^ω^)「店の裏口から逃げたんだけど、着替えるのに手間取って。
復活してた奴らに見つかって追いかけっこしてたんだお」
('A`)「え?」
( ^ω^)「途中で撒いたからこの建物は気付かれてないお」
('A`)「え?」
( ^ω^)「多分」
('A`)「え」
- 150 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:37:09 ID:MewIrKOQ0
-
( ´_ゝ`)「じゃあ次俺」
( ^ω^)「動揺しろお」
慌てたってどうしようもない。
それにこの状況でどうやって慌てればいいんだ。
取りあえずムンクの叫びのポーズをとったら内藤にチョップされた。
( ^ω^)「話すから、うぜー動きはすんなお」
動揺しろ、と命令を出しておきながらこの言い様。
親の顔が見たい。まあこいつの親は波に攫われたが。
( ^ω^)「うんと、まず追い駆けられてる時に一人が電話したんだお」
('A`)「援軍?」
( ^ω^)「そうっぽいお。弟者って名前が聞こえたお」
( ´_ゝ`)「へー」
( ^ω^)「……兄者? もしかして頭おかしくなったかお?
ヤバイところ叩いてしまったのかお。ごめんお」
( ´_ゝ`)「ねーよ」
- 151 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:37:55 ID:MewIrKOQ0
-
( ;^ω^)「うーん、僕の予想ではこの辺りで兄者が暴走するかと……」
失礼な。そんなアホの事で常時頭を沸騰させてると思わないで頂きたい。
頭を沸騰させる、の下りであのAA(頭がフットー(ry)が思い浮かんだ。
アホな自分の脳みそが許せなくて、側頭部を殴る。すっきりした。
俺だってどうでもいい時くらいある。関わって疲れたくない時がある。
( ´_ゝ`)「つーか、その電話聞いたのって何時くらい?」
( ^ω^)「11時台だお」
(´く_` )ミ「鬱田ー、俺が来たのって何時くらい?」
('A`)「11時半」
ミ( ´_ゝ`)「じゃあ、あいつは援軍で来ないな」
( ^ω^)「え?」
( ´_ゝ`)「俺が家出る時、あいつ道のド真ん中で長岡と睨み合ってたぜ。
縄張り争いか、エロ本の貸し借りかは知らんけどさ」
( ^ω^)「なーんだ、杞憂かお」
('A`)「杞憂じゃないから。どっちにしろ俺のピンチに変わりはないから」
- 152 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/13(日) 18:39:18 ID:MewIrKOQ0
-
その後、3人で色々構えていたが何もなかった。
どうやら近隣住民が、夜遅くに騒いでいる怪しい集団がいると通報したとの事。
しかし内藤め、毎回毎回めんどくせーのに巻き込んでくれやがって。
面白いからいいんだけどさ。
15糸冬
- 153 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:40:52 ID:MewIrKOQ0
- そういや>>117で日付変わってたの知らなくて酉つけ忘れてた
ID:zfhla4VU0は自分です
- 154 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:42:28 ID:MewIrKOQ0
-
16.お帰りがないのはいつもの事です
( ´_ゝ`)「ただいまー」
鬱田の部屋へ泊っての朝帰り。
夜食を買いに件のコンビニへ寄ったりしたが、何も無かった。
毎日のように殴り合いに明け暮れるなんて事はない。どこの不良漫画だ。
( ´_ゝ`)「あーやっぱあいつ家にいんのか」
靴が揃って投げ出されている。揃えろと言っても従った事はほぼない。
あの糞親父が、木刀と言い張った真剣を携えていた時だけ揃えていた。
しかし、当時の自分は何故それに騙されていたんだろうな。
重さと外見からして木刀は有り得ないのに。柄を見て気付け自分。
本物の木刀を知らなかったから無理だったんだろうか。
京都で土産の木刀を見た時は軽さに驚いたものだ。買いはしなかったが。
- 155 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:43:51 ID:MewIrKOQ0
-
蛇足。
京都で弟が買った木刀は、帰宅後の乱闘で折れた。確か原因は向こう。
木刀相手に、頼りない錆付き包丁で善戦した自分を称賛したい。
土産物の木刀なんてそんなものかと言いつつ、軟弱で逆に助かったと思った。
合気道で使った木刀はもっと重かったしな。あれだと勝てる気がしない。
( ´_ゝ`)「はー……」
いやしかし、今日は色々と気を張っていて疲れたから、もう眠りたい。
母親とあいつの分のメシをてきとーに作って、風呂に入ろう。
その前に日記か。忘れない内に書き留めよう。
内藤と鬱田から今日も色々と考えを貰った。
悪い出来事ばかりでページを埋め尽くしていては、
日記もそれを読み返す俺の脳みそも疲弊する。
部屋に入って、上着を脱いで帽子を取って。
さて日記はと机の引き出しを開けると、目当ての物が無かった。
( ´_ゝ`)゙
硬直。
- 156 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:44:47 ID:MewIrKOQ0
-
( ´_ゝ`)
氷解。
咄嗟に部屋全体を見渡す。特に荒らされた形跡はない。
貴重品の入った、鍵のかかった引き出しにも変わりはない。
貯金箱も軽くなってはいないし、通帳や印鑑もそのままだ。
隠し棚の様子も確かめてみたが、相変わらず埃を被っていた。
落ち着く為に、事前に薬を服用しておく。医者処方の液状即効性。
( ´_ゝ`)「ふむ」
ピンポイントで日記を取りに来たんだろうか。
何故バレた? 何処でヘマをした? 一体いつ此処に?
医者から処方してもらった薬が切れて、市販の睡眠薬を飲んだ時だろうか。
だとしたら予想もつかないくらいヤバイことが起きている気がする。
薬が合わないのか、効果が薄いのか。
専門家ではないから詳しい事は不明だが、市販の睡眠薬を飲んだ俺は、
寝るまで変な行動を取るらしい。その間の記憶は俺にはない。全く無い。
それを知っているのは我が母と、弟と、俺と似たような症状を持ってる友人Aだ。
- 157 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:45:40 ID:MewIrKOQ0
-
友人Aの場合、何故かはわからないが電気、水道、ガス等の元栓を、
使えないように全て閉めてしまうらしい。きっちりと。理由は不明。
電気ならブレーカーを落とす。冬には壊滅的な被害だ。
水道の場合は外まで行って元栓を閉める。迷惑極まりない。
ガスは外のガス缶ごと外されていた。火事どころの話じゃない。
一人暮らしなので、最初は不法侵入の悪戯かと思いカメラを仕掛けた友人A。
被害にあった翌日、カメラを再生すると、そこにあった映像に息を呑んだと言う。
暗視撮影用の緑色の画面の向こう。その明かり一つもない暗闇の中。
ブレーカーを落とし、元栓を閉め、ガス缶を倒しているのは紛れもない自分だった。
それを見た時の気持ちはお分かりいただけるだろうか。
ぶっちゃけ俺でもよくわからない。起してる行動が違うし。
( #゚∀゚ )『そおいうときは、嘘でもわかると言えやぁあああ!!』
(; _ゝ )『ぎゃああああ痛い痛いいだだだだ!!』
そんな事を言ったら全力のキャメルクラッチを喰らった。
わからないものはわからないのだ。答えを濁してどうする。
理解すらできないものを、嘘で判ると答えてもどうにもならない。
- 158 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:46:50 ID:MewIrKOQ0
-
友人A……もうアヒャでいいか。
友人Aをアヒャに置換する。
アヒャは、自分なりの対策を立てた。
ブレーカーの綴蓋にガムテープを張りまくり、開かないようにした。
元栓にはハンドルの部分に100均の施錠をして、動かないようにした。
ガス缶は鎖を何重にも巻いて縛りまくり、倒れないようにした。
結果。
ガムテープには狂ったような引っ掻き傷の跡。
鍵には生爪が引っ掛かり、鎖には血が染み付いた。
( ゚∀゚ )『もう俺は駄目みたいだわ。死んだらHDD処分してくれ』
( ´_ゝ`)『わかった。お前が死んだら中身全部ネットにzipで流すわ』
アヒャのとった最終手段は、病院ではなく俺だった。
金がかかるのが嫌だと言う。保険証もなくしたらしい。再発行しろよ。
- 159 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:48:07 ID:MewIrKOQ0
-
( ゚∀゚ )『俺が変な行動し出したら、話しかけるとかしてくれ。
駄目だったら力尽くで止めて、なんとか会話してくれ』
( ´_ゝ`)『会話できなかったら?』
( ゚∀゚ )『その時はその時だ。適当に……うん、その包丁はしまえ』
( ´_ゝ`)『ちっ』
結局、向こうのアヒャとは会話が出来なかった。
ある程度痛めつけてもいいと言ったので、殴ったり蹴ったり、刃物で脅したり、
脛にガムテープを張ってからべりぃとスネ毛ごと剥がしたりしたが駄目だった。
一心不乱にブレーカー、元栓、ガス缶のある場所へ行こうとする。
会話が出来ないとなれば、特にやる事はない。
放っておこうにも、こっちのアヒャは寝るまでこの行為を繰り返す。
- 160 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:49:37 ID:MewIrKOQ0
-
結局、俺が寝る為に、アヒャの体を鎖で縛って転がしておいた。
馬鹿力だったが、あまり知能はないようで抵抗を抑えるのは簡単だった。
翌日、呻き声を耳にして起きた俺の目に入ったのは、
トイレに行けずに盛大に漏らしてしまってたアヒャであった。
人生とは無情である。おにちくしょうと罵られたが、甘んじて受け取った。
( ´_ゝ`)『じゃあ今度は俺の番な、痛みが残るのは嫌だから、
暴れたらガムテで縛りあげてベッドに転がしてくれ!』
( ゚∀゚ )『俺の事で学んだ問題点を全部改善するよう要求しやがって。
まあいいけどさ、取りあえず最初は会話でいいんだよな?』
( ´_ゝ`)『会話は二の次でいいや。俺が何してるのか見て、俺に教えてくれ。
俺は自分が何してるかわからないんだ。当事者も教えてくれない』
( ゚∀゚ )『わかった。でも話しかけられたり、襲いかかられたり、
こっちに何かしらの反応があったら俺もそれに応えるぜ』
( ´_ゝ`)『そうしてくれ』
- 161 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:50:39 ID:MewIrKOQ0
-
そして、市販の睡眠薬服用後の俺は
どうやら、人肌恋しくなると言うか
まるで鼻水垂らしたガキみたいな甘ったれと言うか
何をどう言ったらいいかわからない、が
ええと、やたら人にベタつくようで
相手を間違えれば尻の危機にも等しいと言うか
普段、思ってすらいない事をくっちゃべると言うか
取りあえず、暖を求めて徘徊しているようで
しかも言葉が大分幼稚になるようで
一番の問題は、こんな行動を
弟に対しても起こしていたかと思うと、もう
うわあああああああああああああああああああ
ああああぁくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」
- 162 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:51:25 ID:MewIrKOQ0
-
となるくらいの衝撃だった。
アヒャが面白がって録音したボイスレコーダーは破壊しておいた。
後から弁償して新品を買い与えたのだから、大目に見てもらいたい。
( ゚∀゚ )『あーあ、勿体ねー』
( ´_ゝ`)『お前のこの映像でもバラまいてやろうか』
( ゚∀゚ )『別にそれは恥ずかしくねーし』
( ´_ゝ`)『いや、こっちの漏らしたやつだ』
そして、俺のデジタルカメラはアヒャに破壊された。
誰が何と言おうと相討ちである。紛れもない相討ちである。
お互いの実験が終わった去り際に、顔を赤らめたアヒャから、
俺って男でも大丈夫かもしれない……との言葉を背に頂いた。
内股になり、人差し指を胸の前でつんつんするおまけ付きで。
今後、こいつとの付き合いは改めていきたいと俺は思う。
あいつの感情は、失禁現場を見られた吊り橋効果だった事を願おう。
同じ年代の友人にそんなモノを見られたのだ。混乱していたに違いない。
多分、きっと、おそらく。そうであってくれないと困る。
- 163 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 18:52:07 ID:MewIrKOQ0
-
うーん。嫌な事を思い出した上に、話が大分脱線した。
つまり俺が言いたいのは、日記の在りかがバレたのは、
市販の睡眠薬を服用した俺が口を滑らせたと言う憶測だ。
むしろそれ以外に考えられない。
他に何かあったら教えてほしい。
まあ、全て当の本人に聞けばすむ話だからよかった。
嘘を吐くかもしれないが、そこはまあ脅し殴り宥め蹴りつつ行こう。
足音を消して家の中を歩き回っている内に目標が見つかったのは幸いだ。
弟は自分の部屋で俺の日記を熟読している。
相手を警戒させないように、努めて優しく声をかけた。
16.糸冬
- 164 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 20:15:58 ID:q4b4IPq.0
- 不穏というかこれからが楽しみというか……
何にせよ乙!
- 165 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 21:44:30 ID:IdlamDE2O
- 日常が段々不穏な方向へ…
っていうの好き過ぎだろ作者
だがそこがいい乙
- 166 :名も無きAAのようです:2013/01/13(日) 23:55:00 ID:7cKWfdXE0
- 面白い
乙
- 167 :名も無きAAのようです:2013/01/14(月) 08:08:51 ID:TwBKapzk0
- もしかして、スプラッタの人?
- 168 :名も無きAAのようです:2013/01/17(木) 13:32:21 ID:EB/pUK9U0
- うわああああやっぱり恋われたいの人かああああ
話の区切り方とか読者にさっぱり分からない伏線の潜ませ方が似てると思った
これは……今後の展開が怖いような楽しみなような!
縦読みすげー
続き楽しみwktk期待!
- 169 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:26:21 ID:zQ/5PdyA0
- 実は前回回線不調で中途終了してた
>>167
すまん心当たりが多過ぎて逆にわからない
ただ6年前以降の事は全て黒歴史なのでそっとしてくれ
>>168
裏切るようで悪いけど元が元だから急展開とかないよ
期待してる人がいたら、その期待はゴミ箱にシュートしてほしいよ
あと縦読みとかは全部自分が遊びで仕込んでるだけなんで
暇潰し程度に見てほしいです
では投下再開
- 170 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:27:14 ID:zQ/5PdyA0
-
17.しょうがないめんどくさいころそうそうしよう
唐突に映像がフラッシュバックする時がある。
それの大体がトラウマで、経験で、教訓だ。
義務教育時代の俺には、まだ物心がなかった。学習と発達障害らしい。
始めてきちんと他人を”自分以外の思考する人間”だと認識したのは高校から。
それまでは、多分動くマネキンだとか喋る人形としか認識してなかった。
だから、小さい頃は気に入らない事、「弟に似てる」と何回もしつこく言われれば、
相手が老人や女の子だろうが全力で殴りにかかっていた。なんて野獣だ。滅されろ。
(。><)「わーん! あにじゃくんがなぐったー!」
(# _ゝ )「うっさい! おまえがわるいんだ!」
人の沸点なんてわからないんだ、相手がやめろと言ってる内にやめるべきなんだ。
自分が悪い事をしての説教ならまだ判る。間違いを正す為にしつこく言うのだ。
- 171 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:28:03 ID:zQ/5PdyA0
-
俺の気に入らない事は、誰もが悪意なんてなく最初は軽く口にする。
それは理解できる。
俺がやめろと言っても、二回目は笑いながら、もしくは同じ顔で繰り返す。
まだ我慢できる。
三回目、俺が怒鳴って、大半はやっと止める。
それでも笑いながらしつこく繰り返す輩には、何かが耐えられなかった。
- 172 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:28:44 ID:zQ/5PdyA0
-
他にも、人の一般常識ではやらない事をやらかしてしまった記憶。
周りが一歩引いて行く記憶。全員が俺に視線を向ける記憶がある。
それをやらない事は常識で、周りはそれが恥ずかしいものだとわかっていた。
だから誰も俺に言葉で教えてくれる人はいなかったし、俺も何がおかしいのかわからなく、
それとは違う別のもので怒ってしまったのだろうと思い、何も疑問には思わなかった。
共感能力0の俺は、自己中なんてものを通り越した存在になっていたのだ。
ただ、当時の俺の攻撃性は全て弟に突っ走り、弟も真正面から殴ってきていたので、
他人との接触でそれが目立つことがあまりなかった。ある意味よかったのである。
人とズレていると自分で自分を実感したのは、高校を卒業してから。
少しずつ常識を覚えていって、小さい頃の記憶に魘される夜があったりもした。
ただ、そのトラウマのお陰で色々なものにセーブをかけられるようになったのである。
- 173 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:29:35 ID:zQ/5PdyA0
-
それ以外のトラウマは、主に糞馬鹿野郎の女性関係に巻き込まれた事だ。
知らない女に刃物を向けられたり、
知らない男から殺害予告メールが届いたり。
知らない女からクリティカルな金的貰ったり、
知らない男が彼女を返せと泣きついたり。
知らない女が俺の部屋に不法侵入してたり、
知らない男に人違いで喧嘩売られたり。
知らない女たちに部屋から出た瞬間十数人で囲まれ集団で糾弾されたりした。
女性関係のトラウマは全てが弟関連だ。
お陰様で、結婚願望や幸せな家庭なんて夢は無くなった。
ずっと独り身でいい。自分の遺伝子を継ぐゴミなんていらない。
更にここで親父の浮気なんてものもあり、その覚悟は加速した。
ついでに親父の浮気相手はバツサンだった。
バツサンの中身は、小学生、中学生、大学生の男共。
おいおいクズの遺伝子溢れ返り過ぎだろ。
そりゃ弟や俺みたいなカスしか生まれねえよ。
- 174 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:30:24 ID:zQ/5PdyA0
-
何でも、頭の中のものを吐き出す日記を書けばいいと。
嫌な記憶や嫌な出来事、妄想、自分の沸点が判明した状況、
そんなものをまとめてぶちまける場所を作ればいいと言ってくれた。
その人はm○x○に日記を書いていると言う。
早速招待してもらう。垢乞食卒業。
もうVIPで捨てアド晒して招待を希う日々は終わりを告げた。
彼女に感謝。話を戻す。
参考として日記を読んでみたが、沸騰した怒りが伝わって来る内容だった。
このまま試しに何か書いてみてと言われたが、m○○iには母が登録している。
流石にそんな地雷原に踏みこんでいく程あたまがよわい子じゃない。
そこで俺は医者に持って行けるように、紙媒体で日記を書く事にした。
一度うっかりTRPG仲間に見られた時は、「SAN値がガリガリ削られた」
「フォールアウトのガイガーカウンターの幻聴がした」「この日記くれマジで」
なんてありがた過ぎるお言葉を頂いた名状しがたい日記である。
無くなったら色々と困るのだ。それはもう色々と困るのだ。
最近は一般には理解しにくい、弟以外の自分の沸点などを書き出しているので、
どんな状況で自分はそれを回避すべきか、流すべきか医者が教えてくれている。
以前はただの愚痴吐き出し日記だったが、今はただのそれではなくなっているのだ。
- 175 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:31:07 ID:zQ/5PdyA0
-
最近はその日記に吐き出して落ち着いているが、無くなったらもう、
どうなってしまうかわからない。どうにもならないかもしれない。
意外と普通に代えのノートを購入して元に戻るかもしれない。
ね ん が ん の に っ き を手に入れる為に、
こ ろ し て で も う ば い と る ! 選択肢をするかもしれない。
( ´_ゝ`)「だからいい加減それをこっちに返してくれ、そしたら何もしないぜ。
俺はもう怒る気力とかないから、渡してくれたらそのまま不貞寝する」
(;<_; )「信じられるか! だったら手に持ったそのバールをなんとかしろよ!
そんなモン持って追い駆け回しやがって! いい加減に諦めろよ!
エクスカリバールなんて突っ込みできる余裕なんてねーよ! アホか!
お前が攻撃してきたら俺はこの日記とやらを盾にするぞ! 破れるぞ!
この日記なんか書きやがったお前のせいで今日は悪夢確定だわ!」
( ´_ゝ`)「なんだ……お前が説明を強要するから話してやったのに。
久々に長々と話を聞いてくれたと思ったら全然じゃないか」
- 176 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:32:00 ID:zQ/5PdyA0
-
なんと言うか、数年ぶりにこいつの涙を見た気がする。
まさか下半身もやらかしてしまったのかと凝視するが、こう暗くては判らない。
( ´_ゝ`)「マジ泣きすんなよ、引くわー」
臭いを嗅いでみるが、アンモニア臭はしない。埃の臭いだけだ。けむい。
(;<_; )「おっ、おま゙っ、お前の゙にっぎのせいだよ!」
( ´_ゝ`)「面倒くさいわーもういいわ、泣き止んだら会話しろよ、聞き取り辛い」
弟の攻撃に備えてバールを構えていたので、肩が重くなってきた。
逆手に持ってトントンと肩を叩く。鉄製だからか、硬過ぎて痛い。
向こうが丸腰、こっちは武器あり、しかも誰も来ない屋根裏。
用意されたかのような絶好のチャンスだが、肝心の俺に殺る気がない。
まあ泣いてるのを見ると、糞ざまあwwwと暗い愉悦は少し浮かぶ。
少なくとも、弟を目の前にしてつらつらと下らない思考を並べられるだけ、
今の自分の精神は安定している。やっぱり日記のお陰か、取り返さねば。
- 177 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:32:59 ID:zQ/5PdyA0
-
( ´_ゝ`)「泣き止んだ? 鼻啜った? 涙拭いた? ションベン漏らすなよ?
ゆっくり深呼吸したら、お前の持ってるその日記を俺に投げ渡せ」
( つ_>;)「できるかボケ! したら殴りかかって来るつもりだろ!
せめてお前もそのバールを手放せ! 安心できねーよ!」
( ´_ゝ`)「うーん、じゃあ俺もこのバール投げるから、お前もその日記投げろよ」
(´<_`; )ミ「ホントだな? 嘘じゃないよな? いっせーの、せ! で行くぞ」
( ´_ゝ`)「ああうん投げる投げる。じゃあ、いっせーのー……
ピタッ
”いや、待てよ。このバールは弟に向かって投げつけてもいいんじゃないか。
むしろチャンスなのでは。”そんな考えが頭に浮かんで体の動きが止まる。
相手の動きも止まる。お互いの手には日記とバールが握られたままだ。
薬を服用しても、攻撃的な思考の流れだけはせき止められないな。
- 178 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:33:41 ID:zQ/5PdyA0
-
(´<_`; )「今、何考えた? 俺を攻撃しようとしなかったか?」
( ´_ゝ`)「ほう、よくわかったな。少し邪念が流れたんだ、気にすんな」
(´<_`; )「正直だな! 気にするわ!」
( ´_ゝ`)「特に嘘を吐くような場面でもないだろ」
いや、それにしても、何か体がダルい。これは薬のせいだろうか。
そろそろ決着をつけないとこのまま寝る可能性がある。早くせねば。
( ´_ゝ`)「なあ、このバールさ。お前じゃなくどっか別の方向に投げるから。
お前は俺に向かってその日記を投げてくれよ。優しく。」
(´<_`; )「やっぱり俺に向かって投げるつもりだったのか……まあいいよ」
交渉成立。しかしまた邪念が入る。
”このバールを後ろに投げて、日記を手に入れてからバールのところにダッシュすりゃよくね?
そうすりゃ俺が先にバールを手にしてフルボッコに出来て圧勝じゃね? マジ俺頭良くね?”
オイオイ、いい加減にしろ俺の脳みそ。どんだけ攻撃的なんだ。マジで。
薬のお陰で俺の一部冷静な思考が邪念を諌める。なんだか分裂した気分だ。
- 179 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:34:45 ID:zQ/5PdyA0
-
(´<_`; )「おい,なんでまた止まってるんだ。投げるぞ? いいんだよな?」
( ´_ゝ`)「あー……うんとさ、このバール投げる方向指定してくれ。
指差した方向に向かって投げるから、どこでもいい」
(´<_`; )δ「なら、そっち」
( ´_ゝ)「了解」
そして、日記は俺の方へ、バールは屋根裏の暗闇の中に消えていった。
ついでに、右の袖に入れていたブツも飛んで行く。やべえ忘れてた。
ハッピーエンド。めでたしめでたし? んなワケない。後で回収しよう。
( ´_ゝ`)「これ返してもらいたいだけだったのに、あんなガチ逃げしなくてもいいだろ。
従姉妹の下着盗んだ下着泥棒を思い出すくらいの逃げっぷりだったわ」
(´<_`; )「あんな日記を読んでる途中、音もなく背後に仁王立ちってさあ!
しかも真顔で追っかけて来て危機感ちょ〜煽りやがって!
屋根裏に逃げ込んで閉じこもって撒くまで待とうとか思ってたら、
バールでこじ開けて登ってきやがったんだぞ! どうビビるなと!」
( ´_ゝ`)「おお……そうして聞いてみるとまるでホラーの主人公だな」
(´<_`# )「他人事だと思って!」
( ´_ゝ`)「他人事じゃん、それに俺、逃げられると追いたくなるし」
- 180 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:35:28 ID:zQ/5PdyA0
-
もし屋根裏が密閉空間だったら、登るところの真下でずっと待っていた。
そんな事を伝えると一歩後ずさる。登る手間と交渉の面倒臭さを説く。
そのついでに、逃げられると追いたくなる心理も説く。
(´<_` )「獣かテメェは、理解できねえ」
( ´_ゝ`)「期待してない」
ページをパラパラと捲って欠けがないか確認する。あまり内容は見ないように。
主に錯乱時に書いてるから、そりゃあもう色々と酷い。読んだら怒りのスイッチが入る。
今はこれをうっかり読んでも、不貞寝で怒りを抑えられるくらいには成長した。
(´<_` )「それにしてもヒデーなこの日記。主に俺の扱いが」
( ´_ゝ`)「お前が主に喧嘩を売ってくるからな」
弟のついでに、周囲の人間も一緒に綴っている。
笑われた日の復讐の仕方とか、殺害計画とか殺した後の事後処理とか、
事後処理がバレた場合の俺の人間関係と世間体の変化のシミュレートとか。
それらをこの日記に吐き出しているお陰で、実行に移した事はない。
- 181 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:36:17 ID:zQ/5PdyA0
-
(´<_` )「つーか兄者、俺の事が好きなのか? 嫌いなのか?」
( ´_ゝ`)「は? 嫌いだよ」
硬直なんて間を置かず、考えるより先に口が答えを出した。
答えを発してから質問を頭の中で考えたが、やっぱり意味はわからない。
そんな答えがわかりきった質問をしてきた、弟の意図も。
( ´_ゝ`)「なんでそんな頓珍漢なことをほざく」
(´<_`; )「ほざくとか言うなや。てか、それに書いてあんじゃん。ちょっと貸せよ」
日記をぶん取る糞野郎。スイッチが入りかけたが、気合で抑える。
後でお前のお気に入りの靴にハムスターの糞を詰めてやる。
(´<_` )「ほらここだよ」
_, 、_
( ´_ゝ`)「あぁん?」
- 182 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:38:19 ID:zQ/5PdyA0
-
指された箇所には、『ドキドキする』と書いてある。文の前後を繋げると、
『完全にスイッチが入った状態で弟者が目の前にいるとドキドキする、動悸が酷くなる』と。
勘違いされそうな文章、なのか? 確かにこれだけだと勘違いされそうではあるが、
その後には弟への恨み辛み殺害方法、そして自分に本気の恋愛対象が現れた場合の、
”速やかな排除の仕方”が綴られている。特に勘違いされそうな内容ではない。
( ´_ゝ`)「どこだよ」
(´<_`; )「いやそこであってるよ、今読んでるとこ」
( ´_ゝ`)「わかんねーよ」
(´<_`# )「あーもーだったら声に出して読んでみろよ!」
( ´_ゝ`)「『殺す殺す殺す殺す肘膝砕いて畜生のようにして
(´<_` )「悪かった、そっちじゃない」
( ´_ゝ`)「お前がおかしいと思う箇所をお前が教えろ、俺が書いたもんだ。
自分では気付けない。指摘されない限り、俺は分からないから教えろ」
(´<_` )「真面目くさんなよ、まあ、ここだよ、ここ」
- 183 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:39:59 ID:zQ/5PdyA0
-
(´<_` )「あまり深くは突っ込まないけど、ここにさあ、マジで好きな奴ができた時の
殺し方が載ってあんじゃん? なんでそんな事するのかマジ意味不明だけど」
( ´_ゝ`)「そりゃあ恋愛対象が邪魔だからだ。俺の人生には必要ない。いらない。
そこまでして欲しくて狂えるものなら、そうなる前に自分で壊す。排除する。
不確定なものを欲しがって、愛なんてものを返してもらってほしくて、
それに思考を割いて、そいつに尽くして人生棒に振るなんて無駄過ぎる。
まあ発狂時に書いたものだからな。もし現れた場合。恋愛なんて知らんし」
知人にストーカーになって逮捕された奴がいるしな。ザ・反面教師。
ああまで女を追い求めるようになるくらいなら、いないほうがマシだ。
止めようと諌める周囲もその中心も、第三者から見たら滑稽でしかない。
それに、恋愛で人生終了とか笑い話にしかならない。
今の世界でロミオなんか演じたら、ストーカー法かセクハラで捕まる。
(´<_` )「クソ饒舌だな」
( ´_ゝ`)「へえ、お前そんな言葉知ってたんだ」
(´<_`# )「皮肉じゃないところが更に腹立つ」
┐( ´_ゝ`)┌「あっそう」
(´<_`; )「もー」
- 184 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:41:34 ID:zQ/5PdyA0
-
(´<_` )「つーかそうじゃなくってな」
( ´_ゝ`)「なんだよ」
(´<_` )「この……俺の殺し方と、好きな奴の殺し方さあ、同じじゃん」
( ´_ゝ`)「ん?」
自分で読み返してみると、確かに同じ殺し方だった。
教室で、椅子で殴り殺す。シンプル。しんぷるいずべすと。
これは同じような状況での想定だったからこうなっただけだ。そのまま伝える。
(´<_` )「同じような状況でのソーテー……」
( ´_ゝ`)「ソテーじゃないぞ、ようはシミュレートとか将来設計だ」
(´<_` )「お前はどんな世紀末を生きる予定だよ」
。
( ´_ゝ`)「北斗とか? スタルカーでもいいな、あ?」
- 185 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:42:24 ID:zQ/5PdyA0
-
薬が回ってきたのか、ふわふわする。少しずつ視界が狭くなる。
何が笑いの沸点に触れたのかわからないが、少し自分でおかしくなって笑う。
そろそろ寝たほうがいいかもしれない。睡魔が来る。抗えない奴が。
日記を取り戻す前に、錯乱状態になるまいと薬を飲んだのが仇になったか。
。
( ´_ゝ`)゚「話はそれだけか? 俺は暗いしもう寝る」
(´<_`; )「寝んな! もう暗いがまだ5時だぞ!」
雪国の冬は日が短い。ついでに屋根裏なので寒い。やはり寝たい。
少しずつ後ろに、出口に下がって行く。開けっ放しだから落ちれば終わりだ。
下は押入れだから、布団がある。このままでもてきとうに寝れる。
( ´_ゝ`)「もう終わったんだろ? 寝るわ」
(´<_`; )「だからまだだっての!」
- 186 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:44:00 ID:zQ/5PdyA0
- 。
( ´_ゝ`)゚「へ? 他に何かあるのかよ。なら下で話せばいいじゃん」
(´<_` )「ここがいいんだよ」
( ´_ゝ`)「なんで」
肩を押されて強制的に目を合わせられた。
この糞野郎。人の嫌な事ばかりしやがって。
俺は人と目を合わすのが嫌いだ。
人の目が嫌いだ。
鏡に映った自分の目も嫌いだ。
長い時間は直視できない。
理由は眼球が気持ち悪いからだ。
白目も黒目もまとめてキモイ。
動物のは大丈夫なんだけどな。
小学生の頃に見たホラー漫画のせいだと、適当にあたりをつけている。
- 187 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:44:44 ID:zQ/5PdyA0
-
( ´_ゞ)「…………」
ここで逸らしたら野生動物よろしく負けなのか、いや負けでいい。眠い。
睡魔が強敵過ぎる。こんなところで寝たら凍死してしまう。俯いて目を擦る。
(´<_` )「俺さ、女癖悪いし盗癖あるし手癖悪いし金に汚いし」
。
( ´_ゞ)゚「んな事知ってる、さっさと死ね……」
マジで眠い。肩に乗ってる手を振り払うが、今度は腕を掴まれる。
(´<_` )「独り立ちしてもあんたに金は集るし、割と迷惑かけるの好きだし。
俺は死ぬまで一生アンタに色々な迷惑かけ続けると思うわ」
( ´_ゝ`)「マジかよ本当に死んでくれ」
スイッチが入りかかって一時的に目が覚める。睡魔め。
今度は日記に絶縁する妄想を書こう。実行用の日記に。
- 188 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:46:27 ID:zQ/5PdyA0
-
(´<_` )「俺が勝手に死んだら兄者はどうすんの?」
( ´_ゝ`)「葬式は金がかかるからしない」
(´<_`; )「式は必ずだぞ」
。
( ´_ゝ`)゚「役所に全部任せる。一文たりとも払わない。そして人生を謳歌する」
常日頃から思っている事だ。自分の手を下すのが一番だが、
知らない場所で勝手にのたれ死んでくれても構わない。
お前が死体になったら歓迎するよ。盛大にな。
(´<_` )「フーン。そうか、俺は兄者が死んだら俺も死ぬわ」
。
( ゙_ゞ)゚「はぁ?」
- 189 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:47:22 ID:zQ/5PdyA0
-
もう開けない目が、更に上から塞がれた。感触からして衣服。
しかも両腕でがっちりホールドの上に両足を踏まれた。億倍にして返す。
実行用に書く。絶対に書く。靴の内側に隙間なく画鋲を仕込んでやる。
新しいアクセなんてぶっ壊してやる。何がクロ○ハーツだ。氏ねじゃなく死ね。
そんな思いとは裏腹に、薬で力は入らない。
(´<_` )「どうせ俺の将来なんて知れてるしぃ、女前にすると止まらんし。
あのさあ、嫌がらせはもうちょっと軽くするからさ、前みたいに
( ; _ゝ )
自分自身の心配しかできないクズな思考回路が警報を鳴らす。
もう駄目だ。凍死してもいい。それ以上は聞きたくない。
俺は睡魔と薬の効果を脳内で悪魔合体させて、ワンランク上の何かを作り出した。
後は自分の意識を頭の奥に押しやって、何かに落とさせて終了。
体が気絶しても、暴走してこいつに殴りかかっていっても知ったことか。
- 190 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:48:42 ID:zQ/5PdyA0
-
こいつが何を考えてるかなんて俺はわからんし、
こいつも俺が何を思ってるかなんて知らんだろう。
当たり前だ。ここは漫画でも小説でも映画でもないんだ。
テレパシストでもないし、人の頭の中なんて分かるワケない。
そういうのは創作でしかできない。フィクションの世界だ。
俺が解るのは、こいつは女を前にすると、
下半身でしか動けないと言う事実のみだ。
(´<_` )「あれ? おい兄者、聞いてる?」
人に気を使うのなんて面倒くさい。
人の顔色を窺うのも面倒くさい。
こいつは今こう思っているだろうから、こうしたほうがいいだろう、とか。
察しなければ、空気を読まなければ、雰囲気を感じなければ、とか。
言葉の裏を深読みして解くのだって、遊びでしかできやしない。
思いも考えも、言葉や行動に移さなきゃ相手に伝わらないのに。
態度や視線で察しろとばかりで、誰も直接教えてくれない。
- 191 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:49:38 ID:zQ/5PdyA0
-
実の母が目の前で泥酔して、失禁脱糞してる時だって心配すらできなかった。
誰も世話する人がいなかったから自分が全部処理したが、心は凪いでいた。
多分、糞親父が母に向かって暴言を吐いてたのが自分の客観性を押したんだろう。
「
津波が来た時だって、友人の心配一つせず弟の死を望んでいた。
周りに転がる有象無象の死体なんてそれこそどうでもよかったし、
色々と優しくしてくれたバイク屋のおっさんが死んでも哀しくなかった。
下宿先の大家、近所の婆さん、よく会うバスの運転手、パチンカスの知り合い。
ブランド欲しさに風俗で稼ぐ女友達。口下手だけど料理を教えてくれた先輩。
誰が死んでも悲しくないけど、涙だけは長年の訓練で無理矢理ひねり出せる。
クズの自覚はあるし、碌でなしの証拠もある、救えない奴なのは判ってる。
実行していないだけで、精神判断だけでいけば弟を上回るクズなのも知ってる。
ポジティブに考えれば、他人の心配ができないってのは、
それだけ自分の心につける傷が少なくなるって事だ。
俺の思考回路は、俺の精神に対して優しくできている。
自分の日常生活に関係のない支障のない奴の死をヒーヒー哀しんだり、
好いていると思ってた奴が実は自分の事を嫌っていたと知って食欲無くしたり、
友人の母親の首吊り死体を見てその場で吐きまくったりしないでいい。
」
それで薄情だ、冷血だ、鬼だ、人でなしだ、畜生だと言われてもいい。
鈍くていい。無くていい。そういう余計なモノはいらない。
- 192 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/23(水) 23:52:32 ID:zQ/5PdyA0
-
酷い日々を過ごしてきたから、そういうのが麻痺してるんだと言った人もいた。
じゃあ麻痺が直ったら、その後に俺はどうなるんだよ。
色々な記憶から良心の呵責が始まって、罪の意識に苛まれて、
それから弟に生まれてきてごめんなさいと自殺でもするんか?
いっそ安い不幸自慢大会でも開いたらいいのかねえ。
意識を無くす最後の足掻きなのか、脳みそは暴走しまくった。
17.糸冬
- 193 :名も無きAAのようです:2013/01/23(水) 23:53:43 ID:zQ/5PdyA0
-
次の話のデータが迷子になった
一時間後くらいに投下する
あとsage進行なのはこうすると文字を隠せないから
名前欄だとすぐにバレるからどうしようもない
今も昔も自己満足スレしか立てられないよ
遊びに付き合ってくれてる人はありがとうね
- 194 :名も無きAAのようです:2013/01/23(水) 23:58:25 ID:zQ/5PdyA0
- 途中のデータが見つかったので途中まで投下
- 195 :名も無きAAのようです:2013/01/23(水) 23:59:14 ID:zQ/5PdyA0
-
18.得たものは宇宙人との交信方法
色々あったが、三日もすれば表層意識には大体昇って来なくなる。
イエス鳥頭。忘れっぽいのも前向きに、ポジティブに考えるぜ!
本当に嫌な記憶なら、フラッシュバック予備軍になるしな。
今日は平日なので我が母は仕事。俺はもう仕事を納めたので休み。
弟は母親が勘定したバイトに受かったかどうかの確認で家にいない。
ゴガガガガガガ
( ´_ゝ`)「ふんふっふ〜ん」
俺は休日返上で絶賛雪掻き中。手押し除雪機の力は偉大だ。
たまに砂利を巻き込んだ散岩攻撃が出るのは仕方ないとしても、
雪掻きスコップやママさんダンプを使うよりは効率が良い。
前の家も今の家も、田舎なので庭だけは無駄にある。範囲が広い。
人力でちまちまやっていては、日が暮れても終わらない。
自力で金をはたいて買った除雪機は、久々のいい買い物だ。
- 196 :名も無きAAのようです:2013/01/23(水) 23:59:58 ID:zQ/5PdyA0
-
ただまあ、ずっと雪を飛ばしているだけだと耳が暇だ。
漫画や小説を読んだりしているわけじゃないから、頭が暇だ。
今日の夕食どころか明日の食事まで決まっているから食は考えようがない。
弟に対しては、もう部屋にトラップを仕込み済みなのでやる事がない。
……先週色々とあったから、それ関連の思考は今は控えているのもある。
( ´_ゝ`)「うーん、しかし耳が暇だ。音が欲しい。音楽が欲しい」
耳から入って来る音は、除雪機のエンジン音が9割を占める。
単調な騒音じゃなく曲が欲しいな。
流行りの歌でもいい。
自分の独り言だけだとつまらん。
それさえもエンジンに掻き消される。
たまに竹竿屋や廃品回収のスピーカーが聞こえるが、そういうのはいらない。
糞業者はNGです。あいつら毟っても毟っても生えてくる毒草みたいだよな。
一体何人が騙されたんだろ。最近、祖母も金を騙し取られてたし。
- 197 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:00:38 ID:cXBc1ujc0
-
話が逸れた。耳が淋しいんだった。
( ´_ゝ`)「いくつかDLしてもらってたな」
携帯を取り出しサウンドフォルダを開く。内藤が悪意の下に違法DLしてくれたものだ。
選曲が闇しか見えてこない。たまにある恋愛ソングは嫌がらせの一種だろう。
モー○、大○愛、A○B○8。AK○48って、結局似た名前の銃と同じ意味なんだろうか。
( ´_ゝ`)「あ、そういや途中で一時停止した曲があるんだっけ」
音楽や動画を再生中に停止すると、電源が切れない限り、
ずっとその停止した状態を維持し続ける我が愛しの携帯君。
破壊したり水没したり、代替わりが激しいので一般的な機能なのかわからない。
買った次の日に、弟のセフレ()に逆パカされちゃった携帯もいるしな。
腹が立ったからそいつと弟の携帯を川に投げ込んでやったがあの時は…
おっといかんいかん。さっきからどうもズレる。
- 198 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:01:20 ID:cXBc1ujc0
-
充電口のところにイヤホン接続端子を挿して、それからイヤホンをぶっ挿す。
ウォークマンもiPodも持ってない自分は、未だに携帯とイヤホンを使っている。
いやだって、音楽聞く為だけにそれ専用の機械買う必要とかなくない?
携帯で代用出来るんならそれでいいと思うが、それは少数派なのか。
( ´_ゝ`)「ま、いいや」
途中で一時停止されていたものを、初めから再生。
小説や漫画はともかく、映像や音楽を途中から聞くのはなんか嫌だ。
( ´_ゝ`)「ふんふっふ〜ん」
地吹雪の舞う庭。誰もいないし鼻歌じゃなく直接歌うか。
そう言えば、こっちには地吹雪体験とかあるらしいな。結構賑わってるとか。
わざわざ南のほうから北まで来て、そんなモン体験するとか、アホかと。
もうね、凍って凍れて死ねと笑顔で言いたくなるよ。俺と住む場所交換しろ。
- 199 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:02:02 ID:cXBc1ujc0
-
マイナス方向に思考が逸れる。早く歌を聞かなければ。
ピッ ズンドド ドドンドン 〜♪
『月がかけていくヘンテコな、よーる』
『ゴムの木のカゲで、目を光らせーて』
『ノドをふくらませて』
『甘いものを食べている』
( ´_ゝ`)「……甘いものを食べていーる」
『私の大切なカメラ今夜』
『君の夢に、誘ってーよ』
『病院の屋根のー上から出発するんだ〜ね』
『月面にテーブルを出して』
『楽しい夜の食事』
『ケモノのようなステキな君の食欲』
『夢から帰れーなくなってーも、知らないよ』
- 200 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:03:02 ID:cXBc1ujc0
-
相変わらず、意識して聞いても分からない歌詞だ。
決まった意味なんてない個人的解釈を勧めてる歌かもしれない。
俺としては頭のおかしい人の歌と単純に考えている。
それ以外に何かあるなら、どうぞどっかの議論スレへ。
俺は後半のリズムが好きなので、前半は聞き流す。
『星と星のスキマの暗闇へと』 〜♪
『手を伸ばしているんだーね』
『消えてしまうつもりなんだね』
『消えてしまうその行く先でそっと、歳をとっていくんだね』
『月がかけていくヘンテコな、よーる』
( ´_ゝ`)「…………………、よーる」
『ゴムの木のカゲで、目を光らせて』
( ´_ゝ`)「………で、目を光らせて」
『ノドをふくらませて』
( ´_ゝ`)「らませて」
- 201 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:03:51 ID:cXBc1ujc0
-
『甘いものを喰べている』 〜♪ ズドドドd>
( ´_ゝ`)「甘いものを喰べていーる」『私の大切なカメラあぁあぁー』
( ´_ゝ`)「土星にビールを冷やしておいて火星で肉をゆでてー」
( ´_ゝ`)ノ「この夜が死ぬ前にゼラチンのデザート」
(*´_ゝ`)ノシ「ねー見て☆※△がやーぶけちゃったよはははーはははぁ」
( ´_ゝ`)「私の大切なカメラ、どこへ、行ってしまったの?」
( ´_ゝ`)シ「おー願いだよ帰ってきてー」『あっ、帰ってきた』
ヽ(*´_ゝ`)「ああずみのーよたのせゆくぜるぶにひ!」
ヾ(*´_ゝ`)「んぜんざぷらずめみゅんげばーときそ!」
(*´_ゝ`)ノ「いぞんげやーいんぎょ!」
- 202 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:04:33 ID:cXBc1ujc0
-
〜♪ ゴガガガガガg>
(く_`* 三*´_ゝ`)「ぎょにぬばそげがいよ! ふぅっふぅっ!」
(´く_`*三 *´_ゝ)「ぎょにぬばそげがいよ! ふぅっ!」
ヾ(´く_`*)ノ「ああぎょにぬばそげがい」
(<_` ) ))
ヽ(*´_ゝ`)シ「みてもこたのちぜそぞもと」
(´<_` )
ヽ( ´_ゝ)ノ「ぎょい……」
(´<_`; )
( ´_ゝ)「……」
「……」(´<_`; )
- 203 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:05:21 ID:cXBc1ujc0
-
(´<_`; )「く、狂った?」
( ´_ゝ)「ねーよ」
ぐぬぬ、接近に気付かなかったとは。不覚。
服装からしてバイト帰りか。灰色のスーツはいいとして、
その下のシャツがピンクなのは目を瞑ってやるべきか。
そして、行く時よりもアクセサリーが増えてるのは何事だ。
昼食とタクシー代として持たせてやったのにこの糞野郎が。
つーか、あれ? 手元に除雪機がない。どこいった。
(´<_` )σ「除雪機だったら、さっきから向こん杉とば削ってんぜ」
( ´_ゝ`)「わいは」
いつの間にか、除雪音が破砕音に変わっている。
音源は、太い杉の木に熱いベーゼをかます除雪機君。
どう見ても幹を抉っています本当にありがとうございました。
<(;´_ゝ`)>「やってまった……!」
一応、我が母の味方とは言え父方の親戚から借りた家だ。
これは不味い。除雪機まで走って急いでエンジンを切る。
- 204 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:06:32 ID:cXBc1ujc0
-
除雪機をどかして傷を確認すると、それほど抉れてはいない。
表皮が剥げたくらいだ。人の怪我に例えるならば、酷い擦り傷。
人。ヒトか。
除雪機が道路までアウェイして、人体をもみじおろしにしたり、
ストロベリージャムやトマトジュースを撒き散らさなかっただけいいか。
毎年とは言わないが、2年に一度くらいは誰かがゴリッと喰われてるからな。
(´<_` ) ))「何しちゅーんずマジで」
( ´_ゝ)「雪とば掻いでだら……」
( ´_ゝ`) (´<_` )
(#´_ゝ`)「訛んな!」
(´<_` )「今更ー、気にすんなよ地元で」
そういう問題じゃない。除雪機さんこいつ喰って下さい。
- 205 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:07:13 ID:cXBc1ujc0
-
(#´_ゝ`)「俺がたげ、どんだ……どれだけ頑張っててぎん……
面倒な方言とば……方言を……しかへで……」
(´<_` )「あーうんうん」
(;´_ゝ`)「人に、人に……教えて……ふとず……じゃなくて」
゙(´<_` ) ピッピッ(携帯操作音)
(; _ゝ )「同じ、言葉と……を、は、なせるように、なった、と」
(´<_` )「あーうん頑張った頑張った、撫でなでしてやろうか?」
(# _ゝ )「」
腹立つが、おろし立てのスーツを破くわけにはいかない。
( ´_ゝ`)「そったらだものいらねーはんでけぇろ」
(´<_` )「訛り直す諦めが早いな……宇宙人と交信した影響か?」
( ´_ゝ`)「は?」
ρ(´<_`; )「なんだよこのミステリーサークル」
( ´_ゝ`)「へ?」
- 206 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:08:47 ID:cXBc1ujc0
-
幾何学模様とも言い張れない、複雑な軌跡が庭一面に広がる。
今日は星辰が揃うので向こうと交信を試みました、という言い訳が通じそうだ。
怪しい宗教に属するようなヤバい人限定でしか効かないが。
(;´_ゝ`)「わお」
(´<_` )「何してこうなったんだよ、俺の面接失敗でも祈ってたのか?」
( ´_ゝ`)「んな事したら家に金が入らなくなるだろーが。
ただ単に歌聞いてたらテンション上がっただけだよ」
(´<_` )「そうだったのか……面白そうだから録画しときたかったな」
( ´_ゝ`)「さしねえ死ね」
(´<_` )「代わりに俺の動画取らせてやるよ、ネットに晒すのはなしな」
(#´_ゝ`)「だったらいらねっつの!」
最近、こいつの女性関係も一時的とは言え落ち着いてきたので、
我が母からの通達もあり、殴る蹴る夜襲をかける等の暴力は控えていた。
- 207 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:10:13 ID:cXBc1ujc0
-
悪い行いをやめたからといって、迷惑を被った方はすぐには納得できない。
いじめと同じだ。やめたからと言って、そいつにすぐ好感情を抱くわけない。
つまるところ、こいつが友好的(?)な態度を見せても殴り飛ばしたいのだ。
友好的と言うより、前よりも絡んでくるようになっただけだが。
(´<_` )「なんだよもー」
( ´_ゝ`)「こっちの台詞だよ」
例えば、貯金箱や財布の中の有り金どころか通帳さえパクった相手が、
「俺達ゼロからやり直そうぜ!」と言いながら借金をチャラにしようとしてくる。
その相手は殺したい程に憎い奴だ。
他の人はそれでも許せるだろうか。
歯磨き粉や歯ブラシのCMのように、笑顔で白い歯をキラめかせて、
爽やかにサムズアップしても許せるか? 俺なら顔面を殴りに行く。
友人、内藤もこんな弟がいたら金玉を捻り潰すと言っていた。
あの行いを許せる奴がいたら、そいつは聖人か白痴なんだろう。
- 208 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 00:45:27 ID:CxlEMt4k0
- >>202
ノリノリで原マスミ歌う兄者こわいwwww
どうなるのかなー支援支援
- 209 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 01:18:40 ID:2VgDoXSAO
- 支援?
- 210 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/24(木) 01:56:07 ID:cXBc1ujc0
- やっとUSB見つけたけどこれも途中だった
途中からながら投下
- 211 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 01:57:40 ID:cXBc1ujc0
-
(´<_`* )「そうだ! 給料前借りで貰ったんだぜ!」
( ´_ゝ`)「それ、お前が逃げたらきつい仕置きでもする時の
理由にする為に渡したとかじゃねーの?」
(´<_` )「なんでもいいや、飯奢るぜ」
( ´_ゝ`)「明日は雪の重みで家が潰れそうだな」
(´<_` )「俺のバイト先の近くにある作業小屋も潰れてて、
仕事に行ってもしばらくは片付けが仕事だってさ」
( ´_ゝ`)「力仕事か」
バイト先はじーさんばーさんばかりだし、力仕事なら女性もいないだろう。
こいつの下半身に直結している脳みそが暴走する危険も低い。
- 212 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 01:58:20 ID:cXBc1ujc0
-
(´<_` )「ガ○トに行こうぜ」
( ´_ゝ`)「そんなシャツ着てる奴と一緒に外出したくないわ」
(´<_` )「どこがおかしいってんだよ」
( ´_ゝ`)σ「せめてそのピンクのシャツ脱げや」
(´<_` )「ピンク? ……白だと思ってた」
( ´_ゝ`)「は?」
(´<_` )「まーいーや、着替えたら出掛けるんだよな」
( ´_ゝ`)「いやどっちにしろ行かねーよ、雪掻き終わってねーし」
(´<_` )「後にすりゃいいだろ」
( ´_ゝ`)「後からなら手伝ってくれんの?」
(´<_` )「いいや?」
( ´_ゝ`)「凍え死ね」
- 213 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 01:59:17 ID:cXBc1ujc0
-
(´<_` )「いいじゃねーか、タダ飯なんだから釣られても」
( ´_ゝ`)「お前に渡した昼食代とタクシー代は俺の金なんスけど?」
(´<_`* )「あ、そーだ! セカ○ドスト○ートで結構イケてんの見つけたから、
こんなん買ってみたんだけど! 兄者にもやるよ!」
じゃらっとネックレスやらピアスやらアンクレットetc.を取り出す愚弟。
氷点下の気温と同調して、俺のテンションも下がって行く。
( ´_ゝ`)「……それ誰の金だ」
(´<_` )「お前の、だからお前の分も買ったしこれで
除雪機君を弟の方へ向けて、エンジンをかける。
いつまでも品名呼びだと味気ないから名前をつけよう。みち子。
(´<_`; )「っちょ!?」
( ´_ゝ`)「お前さー足なんかあるから、下半身あるから余計な事すんだよ。
いっそ無くして障害年金貰えるようになったほうがいいだろ」
(´<_`; )「金は欲しいけど車椅子にはなりたくねーよ!」
- 214 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:01:01 ID:cXBc1ujc0
- ここからながら
- 215 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:03:55 ID:cXBc1ujc0
-
弟のほうへ突進しようとするが、律儀に足元の雪を除雪するみち子。
杉の木の周りはハムスターの墓もあるし、後回しにしてたからな。
仕方がないので持ち上げて振り回そうとするが、回転刃が爪先を削る。
靴下がギザギザの部分に引っ掛かって、そのまま巻き取られた。
(;´_ゝ`)「あっぶねぇ死ぬ!」
(´<_` )「見てて面白いけどもうやめろよ」
仕方がないので、みち子のエンジンを切って両手で持ち上げる。
その体勢で、弟に向かってオーバースロー。肩がイカれそう。
当たらなくても、着地点は雪が深いのでみち子は大丈夫だ。
(゚<_゚ ; )「あっぶねぇ死ぬ!」
( ´_ゝ`)「避け方面白かったけど避けるなよ」
- 216 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:09:23 ID:cXBc1ujc0
-
腰まである雪に、ズブズブと自重で沈むみち子。
それを尻目にキレる弟。掘り出すのが苦労しそうだ。
(´<_`# )「ふざけんな死ね! 俺の良心を踏み躙りやがって!」
もうスーツの事などお互いの頭の中にはない。
( ´_ゝ`)「悪意でなかったとしても、厚かましさしか感じねーよ」
喧嘩の構えを取ろうと踏ん張ったら、左足が滑った。
具体的にはみち子に靴下をむしゃられた方の足が。
(;´_ゝ゚)「うぇっ!?」
(´<_` )「よっしゃ!」
片膝をついた体勢で碌な抵抗ができるはずもなく、
突進を受け止めて積もった雪の上に押し倒される。
押し返そうにも柔らかい雪のせいで体が沈む。これはやばい。
- 217 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:15:46 ID:cXBc1ujc0
-
(´<_`; )「うわ俺まで沈む! この辺ヤバ!」
(#´_ゝ`)「ならどけカス!」
(´<_` )「誰がどくかよ。やる気なくすまで抑え込んでやる」
いやいやいや窒息する。
その前に凍れる。
凍傷になる。
マウントされたせいで上半身は腹筋で起こせないくらい沈んだ。
両足は踏ん張ろうにも雪に沈むだけだ。殴ろうにも腕を抑えられている。
せめて顔がもうちょっと近けりゃ顎に頭突きかましてやるのに。
(# _ゝ )「ふんぐぐぐぐぐ……」
(´<_`# )「こっの馬鹿力が……」
力任せにしても状況は変わらない。どうやったって相手が有利だ。
- 218 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:16:16 ID:2VgDoXSAO
- 実戦経験でもあるのか
- 219 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:20:19 ID:cXBc1ujc0
- >>217ミスった
力任せにしても状況は変わらない。全体重をかけて押さえ込んで来る。
重力が味方してる分、どうやったって相手が有利だ。
- 220 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:25:20 ID:cXBc1ujc0
-
腕に力を入れつつ考える。
周りの雪のお陰で思考はそこまで暴走してない。
雪に沈んでるとはいえ、ここまで体が沈むくらいの雪だ。
今日振り立てのものだから、そこまで固くはない。
雪の中でもそれなりに動かせるんじゃないか?
体力が切れる前に実行あるのみ。
弟と対抗する為に腕に込めてる力の向きを、地面へ変える。
(´<_`; )「うぉっとお!?」
(#´_ゝ`)「っしゃ!」
腕は簡単に雪の中に沈んだ。
抑えつけられている腕の力が緩む。
- 221 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:32:51 ID:cXBc1ujc0
-
その隙に両腕を上に引き抜く。
わかりやすく言うとバンザイの体勢。
(´<_`; )「げ」
(#´_ゝ`)「死ね」
バランスを崩して前に倒れる弟の頭を両手で抱え込み、全力で頭突く。
重力と俺が両手で引き寄せる力も加算されているのでかなりの威力だ。
下手にパンチするよりも頭突きのほうがダメージが大きい。
なんてったって固いからな。自爆する可能性も低くはないが。
悶絶する弟を横に蹴り飛ばして、雪藪から脱出する。
背中側から大分、雪が服の中に入った。寒い。冷たい。
- 222 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:40:42 ID:cXBc1ujc0
-
( <_ #;)「くっそ……この石頭」
( ´_ゝ`)「うっせぇ」
流石に喧嘩慣れしてるだけあって立ち上がるのが早い。
そのまま固い雪の上で互いに滑りつつ殴り合った。
傍から見れば、気温も相俟ってただの寒いコントだろう。
マウントを取り合い、尖ったつららで切り合い、氷玉を投げ合い、
アホみたいに殴り合って二人で門先まで転がっていったところ。
ブォォォオン.......バキュボキョ ズザザザザ
(゚<_゚ ; )「ふぎょお!」
(;´_ゝ`)「いだだだだ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「きゃあああああちょっとアンタ達!」
帰宅した我が母のマイカーに轢かれた。
- 223 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:43:29 ID:cXBc1ujc0
-
その後、人生で初めて救急車を呼んだ。
痛みに悶える弟と錯乱する母が使い物にならなかったのだ。
……あんな場所で喧嘩していた俺達が全面的に悪いのは判る。
車に乗ってると死角になるのは、全快した後に教えてもらった。
入院後の話は、また次回。
18.糸冬
- 224 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:44:29 ID:cXBc1ujc0
- 今回はここまで
- 225 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 02:52:22 ID:2VgDoXSAO
- おつつ
両方とも不良みたいだな
あと次の投下日を予告してくれたほうが嬉しい
- 226 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 04:10:45 ID:.YcNsIeoO
- おつ
面白かった
- 227 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 04:17:52 ID:Ryz0q2OE0
- 男でヤンデレ(?)でサイコとか怖すぎるわ
乙
- 228 :名も無きAAのようです:2013/01/24(木) 04:34:23 ID:CxlEMt4k0
- 乙!兄者病んでるなぁ
- 229 :名も無きAAのようです:2013/01/26(土) 15:50:55 ID:0FVOe/Ik0
- スプラッタ兄弟…
- 230 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 09:31:11 ID:eDEeizCE0
- サンキュー兄者
俺と弟との関係に似てるから他人事とは思えねーわwww
- 231 : ◆T/D40qQ./Q:2013/01/28(月) 23:22:15 ID:.hG7gVG20
- >>230
`¨ − 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´
酒でも飲もうぜ
- 232 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:23:24 ID:.hG7gVG20
- >>225
今好きにネットに繋げない状況なので無理、すまん
急に予定が入る事も多いから予告しても来れない可能性大
すぐ明日に来るかもしれないし、半年先まで死んでるかもしれない
なんかレス増えてたら「ああ来てんな」とでも思ってくれれば幸いです
ヤンデレって広義の意味が節操なしに広がって
もう何を差してるのか誰を差してるのかわからん
- 233 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:24:14 ID:.hG7gVG20
-
19.手こずるのは自分自身の理性と衝動
ヽ( *´_ゝ`)ノ「わっほーい」
嫌いな奴が事故で入院した。当分は車椅子らしい。
手術は無事に終わってしまったが、これは絶好のチャンス。
よく犯罪モノで、
”心配して見舞いに行くフリをして、周囲の同情と感心を集め、
対象を殺害した時に犯人として自分が浮かばないようにする”
というのがある。
その前提を犯さずにさっさと階段からゴートゥヘルさせては、
真っ先に自分が疑われてしまう。それは非常によくない。
幸いにも、弟の入院期間はかなり長い。
確か、大腿骨となんとか骨とかんとか骨の複雑骨折。
あんまり聞かない骨の名前だったから全然覚えてねーや。
ちなみに俺は、弟が車からのダメージを軽減するクッション役を果たし、
手の擦り傷と打ち身だけで済んだ。多分これで今年の運を使いきったな。
- 234 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:25:03 ID:.hG7gVG20
-
奴は今のところ車椅子なので、こっちが断然有利だ。
だが、衝動のままボコボコにしてはこっちが不利だ。
俺とあいつの中の悪さ、喧嘩っ早さは周知の事実なので、
いきなり俺があいつに優しくなったら周囲は不審がるだけだろう。
長い期間で、段々と態度を軟化させていくのが重要だ。
車椅子から松葉杖に移るまでは待っていたほうがいい。
それには、俺があいつへの攻撃欲求を抑える必要がある。
( ´_ゝ`)「取りあえず、初めての見舞いだし簡単に済ませとくか」
見舞いの定番と言えば、花、お菓子、果物、退屈しない為の本。
お菓子と果物は駄目だ。あいつは甘味が好きだからな。
ワンホールケーキを1人で平らげるとか、絶対に舌がおかしい。
甘味じゃないとすれば、苦味。辛味。旨味。塩味も微妙だ。
( ´_ゝ`)「あいつの腹に収まるものに金使いたくないし、
食べ物はなしにすっか。鮭とばもやめとこっと」
ここはやはり、嫌らがせで花と本にでもしてやろう。
- 235 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:25:45 ID:.hG7gVG20
-
本は、弟が読まないような小説でいいか。
俺が既に読んでしまっていて、汚されても破かれてもいい本。
うん、筒井○○にしよう。
この作者の本は何をどうされても本の味になりそうな気がする。
あとは母に言われたものを鞄に詰めよう。
止まる日もあるようだから、俺の分の着替えも詰め込んで。
( ´_ゝ`)「よし」
旅行鞄をパンパンに膨らましている中身は、
・十○茶を十数本 ・俺厳選の小説
・全員の着替え三日分 ・携帯の充電器
・母厳選のクロスワードパズル懸賞雑誌
こんなモノだ。割と懸賞雑誌がかさばっている。母よ。
濡れ衣を着せる為にエロ本でも紛れこましてやろうと思ったが、
現在足が不自由な弟の手前、すぐにバレそうなのでやめた。
- 236 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:27:20 ID:.hG7gVG20
-
( ´_ゝ`)「あとは花か」
花は、不吉な花言葉のやつでも持ってってやろうか。
いやしかし、あいつに花言葉なんて分かるのか?
遠回しな嫌がらせなんて、伝わらねば意味がない。
そもそも、この辺に俺が求める花言葉を持った花が生えてるのか。
(;´_ゝ`)「つか、今、冬か……」
それ以前に季節の問題がある。身近に植物なんてない。
今の季節で元気なものなんて、庭に生えてる針葉樹くらいだ。
仕方ない。花屋で普通に花束でも買ってこう。
花屋なんて一人で入った事ないけど。
デパートまで行くのは面倒だし、市中にある花屋でいいか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 237 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:28:44 ID:.hG7gVG20
-
( ><)「いらっしゃいませなんです!」
( ´_ゝ`)「へっ?」
個人経営っぽい店から予想外の店員が出て来た。
身長が俺の半分もない。声が幼い。言葉使いが少し変。
デパートの中にあるテナントを素直に選んでおくべきだったか。
(;´_ゝ`)「こ、こんにちはー」
( ><)「こんにちは!」
なんだろう。これでも一応成人している大人なのか。
それとも、この店の子がお手伝い感覚でやっているのか。
うん、触れないようにするべきだな。触らぬ神に祟りなし。
( ><)「どんな花をお求めなんですか?」
( ´_ゝ`)「えーと、身内が怪我して入院しているので、
お見舞い用の花束をお願いできますか?」
( ><)「花束ですね、お見舞い用はこっちなんです!」
- 238 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:29:51 ID:.hG7gVG20
-
案内された場所には、バケツに入った花束が3束。
それぞれに、500円、600円、800円と値札が付けられている。
( ><)「これなんです!」
( ´_ゝ`)「うーん」
流石に子供の小遣いで買える値段は、ケチだと言われそうだ。
千円台に届くのがないのは何故だろう。みんな買ってんのか。
冬だからスリップ事故や玉突き事故でも多発してんのか。
( ><)「お求めに応じて、今から手作りもできますよ!」
( ´_ゝ`)「え? そうなんですか?」
( ><)「はい!」
( ´_ゝ`)「それって、いくらかかるんでしょうか?」
( ><)「そちらが掲示した値段に合わせて作るんです!」
( ´_ゝ`)「へええ」
- 239 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:30:53 ID:.hG7gVG20
-
いいかもしれない。それにしよう。しかし、いくら払うべきか。
かつての糞親父の退院祝いには、デカい籠から溢れる花が届いた。
滅茶苦茶に盛ったようにしか見えなかったが、それで万単位だと言う。
お見舞いとは言え、ぶっ殺したい奴へ送る花に万単位もかけたくない。
( ><)「どうされますか?」
よし、万の半額にしとこう。
財布から五千円札を取り出し、店員に渡す。
( ´_ゝ`)「これに合わせてお願いします」
( ><)「えっ?」
( ´_ゝ`)「えっ?」
なんだその疑問符。これじゃ足りないのか。
そこのバケツに三桁の花束があるだろうに。
やっぱオーダーメイドだと桁が違うのか、迂闊だった。
- 240 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:32:08 ID:.hG7gVG20
-
( ;><)「ちょ、ちょっと待って下さいなんです!」
( ´_ゝ`)「えっ」
五千円札を返される。店員は店の奥に走って行った。
なんだろう。何か別の問題があるのか。
そういや、さっきの店員は札を凝視していたような気がする。
まさかこの札が偽札だったとか言うオチなのか。やべえ。
光に透かそうとしてる間に、店員が駆け戻って来る。
( ><)「お待たせしましたんです!」
(;´_ゝ`)「えっ? あっ、えっ、その」
( <●><●>)「お待たせして申し訳ありません」
( ´_ゝ`)「あ、いえ」
なんかやたらデカいのが来た。背じゃなく目が。
目は苦手だ、眼は。あまり直視しないようにする。
- 241 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:33:26 ID:.hG7gVG20
-
( <●><●>)「どれくらいの大きさの花束をお求めですか?」
( ´_ゝ`)「そうですね、これくらいでしょうか」
コンビニにあるゴミ箱サイズのデカい花束なんて求めてない。
せめて花の部分で人の顔が隠れるサイズの花束だな。
そんで、片手で抱えれるくらいの大きさがいい。
( <●><●>)「その大きさなら、2500円で大丈夫ですよ」
( ´_ゝ`)「そうなんですか?」
相場なんてわからない。高いの? 安いの?
使う花によって金額が変動したりしないんだろうか。
まあ、半額が更に半額になったと思えばお買い得か。
( ´_ゝ`)「では、それでお願いします」
( <●><●>)「ワカッテマ……わかりました。少々お待ち下さい」
- 242 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:34:21 ID:.hG7gVG20
-
店員が揃って奥に消えて行く。レジはそのままだ。
( ´_ゝ`)「……」
実に不用心だが、まあ、田舎ですし。
窃盗とか、んな事する輩は、ほぼいませんし。
いたら村八分の上に、農業で鍛えた老人達にフルボッコされます。
むしろ、少し隙を見せただけですぐに何かを掠め取ろうとする、
世紀末都会人の恐ろしさよ。……全員がそうとは言わないが。
( ´_ゝ`)「都会こえー」
意味のない独り言を呟きつつ、店内を見て回る。
- 243 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:35:21 ID:.hG7gVG20
-
( ´_ゝ`)「ん」
鉢植えのアジサイを見た辺りで、ふと思い出す。
見舞いの時には、必ず切り花にしなくてはいけないという話。
根っこが付いた花は”寝付く”と捉えられて、縁起が悪いとか。
( ´_ゝ`)「これも一緒に買うべきか……」
しかし、店員に見舞い用の花を、と言ってしまった手前がある。
仮に購入したとしても、バスとタクシー経由で行く病院だ。
( ´_ゝ`)「うーむ」
結論としては、『買って持っていくのが面倒くせえ』。
この嫌がらせの案は、今のところ保留で。
( <●><●>)「お待たせしました、如何でしょうか?」
( ´_ゝ`)「おお」
予想していたより大きい。これはいい。重要なのは大きさだ。
センスがないので綺麗かどうかはわからない、大きさが大事だ。
- 244 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:37:09 ID:.hG7gVG20
-
金を払い、そのまま持って行こうとしたところを呼び止められる。
外は雪なので、花弁が散らないようにと薄い袋をかけてくれた。
持ち手の部分は、手が濡れないようにと厚い紙で包む。
気がまわる花屋だ。
いや、この花屋ではこの対応は一般常識なのか?
( <●><●>)「ありがとうございました」
( ><)「あじがとうございましだんです!」
噛んだ上に、お辞儀の勢いが良過ぎて帽子が下に落ちる。
目のデカい店員さんは、それを拾って払ってから元に戻した。
( ´_ゝ`)「ありがとう」
軽く手を振って終わる。
あの二人は果たして親子なのか、バイトと店長なのか。
考えても仕方がない上に無益なので、頭からほっぽり出す。
- 245 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:37:50 ID:.hG7gVG20
-
しばらく歩いて、そして気付く。
(;´_ゝ`)「こんなデカい花束持ってバス乗ったら、
人の邪魔にしかならねーじゃねーか」
田舎のバスとは言え、冬、市街行き、昼と重なれば、
バスを使おうと乗る老人達がそれなりに多くなる。
こんなモン持って乗ったら、立ってたとしても邪魔になるし、
最悪フレンドリーなおばちゃんに話しかけられるだろう。
そんな面倒はごめん被りたい。
ピッピッピ プル ガチャ
『もしもし、○○タクシーですが…』
( ´_ゝ`)「すみません、花屋の○○○までタクシーを…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 246 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:39:11 ID:.hG7gVG20
-
(;´_ゝ`)「ふう」
色々あったが、病院に着いた。
まさか渋い顔をしてるタクシー運転手のおっちゃんが、
そこらのおばちゃん並にフレンドリーだとは思わなかった。
名は体を表すと言うが、どうせならちゃんと内面にも頼む。
( ´_ゝ`)「名前と顔だけしか合ってねーよ。渋沢って、さ」
……何事にも、予想外というのはある。
バスの運転手に、車内放送でフレンドリーに話しかけられた事もあったのだ。
タクシーの運転手がそうだと想定していなかったのは、俺の落ち度だな。
とにかく、弟の病室にさっさと入って花束を投げつけよう。
さっきから花束が人の視線を集めて辛い。デカすぎたか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 247 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:40:06 ID:.hG7gVG20
-
|゚ノ ^∀^)「弟さんの病室はこちらですよー」
(;´_ゝ`)「すみません、迷ってしまって……」
|゚ノ ^∀^)「いえいえー」
うっかり迷って、結核患者の隔離病棟に行きそうになってた俺。
病室の番号も階も知ってたはずなのに、どうもこういうのは駄目だ。
地図の東西南北はわかるけど、自分がどっちを向いてるかはわからない。
苛立ちも込めて、扉を勢いよく開けて目的の人物に花束を投擲。
(´<_`; )「おわっぷ! 何これ! トリカブト!?」
( ´_ゝ`)「花屋で買った普通の花束だよ」
手術後に初めて会った弟は、左足が宙吊りになっていた。
あの器具ってなんか面白そうだよな。なんか遊びたい。
- 248 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:41:39 ID:.hG7gVG20
-
(´<_` )「母さんもわかってねーなーマジで。
花なんかで暇が潰せるかっての」
( ´_ゝ`)「それ俺から、母さんは懸賞の雑誌」
(´<_` )「は?」
何はともあれ、水に挿さねば。
備え付けの花瓶に入っていた造花を抜く。
( ´_ゝ`)「……ちっさ」
抜いたはいいが、花瓶が小さ過ぎて花束が入りそうにない。
折角、金まで払って束にしてもらったんだ。
花束をバラしてしまうのは避けたい。
- 249 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:42:37 ID:.hG7gVG20
-
(´<_` ;)「え? 何? なんで花束? 兄者が? 俺に?
実は俺だけ医者から知らされてないだけで、
この足に治せねえ後遺症でも残ったとかなの?」
( ´_ゝ`)「は?」
(´<_`; )「え?」
よくわからないが、テンパり始めた奴を置いて鞄の整理。
俺が持って来た小説と、母親の雑誌を備え付けの本棚に並べる。
お茶もまとめて備え付けの冷蔵庫に入れる。入らない分は窓際へ。
それぞれの着替えを取り出して、ベッド下の収納スペースに。
これで、もう鞄は空だ。
(´<_`; )「おーいちょっと聞いてる? 何の意味の花束なの?」
( ´_ゝ`)「うっせぇな」
- 250 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:43:38 ID:.hG7gVG20
-
バスが来るまで暇なので、ベッド下に潜り込んで床に転がった。
保護者や家族の泊まりOKの病院なので、持ってきた布団もある。
母親が初日に持ち込んだ荷物で、最早押入れのようだ。
(´<_`; )「なんでベッド下に入るんだよ」
弟は足を吊られて身動きが取れないので、ここまで来ない。
電灯の光が届かない事を除けば、割といい位置だ。
(´<_`; )「おいこら何してる!」
( ´_ゝ`)「物色」
おっ、尿瓶発見。
汚ぇな。
使用済みか?
(´<_`; )「おーい、下から出て来てくんない? 姿見えないと、
何されてっかわかんねーから不気味なんだけど」
どうせならこいつに花束ぶち込んでやるか。
- 251 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:44:58 ID:.hG7gVG20
-
ついでだから水に林檎ジュースでも混ぜて、
尿に似た色をつけてもいいかもしれない。
そっちのほうが誤解を招いて、見つかった時が楽しそうだ。
確か今日は吉日か。よし。
思い立ったら行動あるのみ。
(´<_` )「あっ、やっと出て来た……ってオイ、どこ行く」
( ´_ゝ`)「自動販売機」
(´<_` )「あーじゃー俺の分も買ってきてーコーヒー」
無視して部屋を出る。
コーヒー以外だったら、買って目の前で飲み干してやったけどな。
あんな苦い泥水飲む奴の気が知れねーわ。舌おかしいんじゃない。
喫茶店での取引とか商談でコーヒー出されてるのよく見るけど、
飲むと息が臭くなるし……本当コーヒーの存在意義ってわからん。
日本人なら茶でも出しとけ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 252 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:46:34 ID:.hG7gVG20
-
ガラッ ピシャ
(´<_` )「おー買ってきて……ないよな。当たり前か……」
なんだか勝手に落胆しているのを置いといて、ベッド下へ。
(´<_`; )「おい何やってんだ。顔くらい見せろ」
買ってきた林檎ジュースの紙パックと、水のペットボトルを開ける。
それを、大体半々の用量で尿瓶に注ぐ。色は注ぎ足しで調節。
いつの間にか床に落ちていた花束さんをベッド下に連れ込み、
その体を包むラップを剥ぎ取って、尿瓶にギチギチ押し込む。
(´<_` )「何ガサガサやってんの……不安なんだけど」
( ´_ゝ`)「なんでもねーよ。花を枯れないようにしてただけだ」
ベッドサイドや窓際に置くと入れ物が一発でバレてしまうので、
通行の邪魔にならない位置に、弟の死角になる場所に置く。
- 253 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:47:39 ID:.hG7gVG20
-
(´<_` )「そ、そうだったん? ありがとう」
( ´_ゝ`)「死ねカス」
(´<_` )「なんでだよ」
なんだかんだしてる間にバスの時間だ。
ここは市街なので、家の近くにあるバス停よりバスが来る。
家の近くのバス停?
一日で10本来るか来ないかだよ。
( ´_ゝ`)「じゃーな、 往 生 しろよ」
(´<_` )「ハッキリ言いやがって、せめて少しくらいは
空耳で養生と聞こえそうなくらいに言えカス」
空になった鞄を背負って、病室を出る。
- 254 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:49:49 ID:.hG7gVG20
-
( ´_ゝ`)「あー、あいつに携帯渡すの忘れたなあ……まいっか」
車に轢かれた時に、弟の携帯はお陀仏していた。
中のデータだけは無事だったらしく、移し替えが済んだのが昨日。
あいつの交友関係と母は、人種が違い過ぎて繋がってないはずなのに、
何故かこの携帯には女達からの見舞いに行く的なメールがガンガン来る。
あいつ、女性関係は落ち着いてたと思ったら、表面だけだったのな。
入院の情報はどっから漏れてんだ。恐ろしいな女性の情報網。
つーか、この複数のメールを読む限り、
『心配だから○○日にお見舞いに行ってもいい?』
と伺うものじゃなくて、
『心配だから○○日にお見舞いに行くね!^^v』
っていうのが大半なんだよな。
相手の都合を考えてないアホな女共ばっかりだねえ。
返信のない状態で押し掛けるバカ女は、一体何人いるのか。
全く、今から修羅場が楽しみ過ぎて笑えてくるぜ。
- 255 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:51:06 ID:.hG7gVG20
-
懸念はあれだな。
事故でまた情緒不安定になりつつある我が母が、
女共の修羅場に入ってしまった時どんな反応をするか。
まだ糞親父への殺意と同情と憎悪と憐憫で揺れ動いてる時期だ。
バカ女と我が母がエンカウントした時には血の雨が降るな。
しばらくは、母と一緒の見舞いを避けたほうがいいか。
( ´_ゝ`)「はあーあ、修羅場るついでに誰かあいつを
ぶっ刺して殺してくんねーかなー……」
19.糸冬
- 256 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:53:02 ID:.hG7gVG20
- mozi co-do ga okasiku natta
kyou ha kokomade
- 257 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:54:28 ID:9ymfnZ4s0
- otsu
daijyobukawwww
- 258 :名も無きAAのようです:2013/01/28(月) 23:58:11 ID:tjU0sFXk0
- 乙!兄者の金銭感覚が……
淡々と面白いな。好き
- 259 :名も無きAAのようです:2013/01/29(火) 01:19:05 ID:LhH419aUO
- 乙
文字コードて何から書き込みしてるんだ
女と刃物が出てこなければ割と平和(?)だな
- 260 :名も無きAAのようです:2013/01/29(火) 23:43:00 ID:XLA3RFOEO
- 乙
本気で殺しにかかる割にちゃんと兄弟やってんだよな
歪んでるわー
- 261 :名も無きAAのようです:2013/01/31(木) 22:24:23 ID:ac6LJaig0
- 乙
最近読み始めた
- 262 :名も無きAAのようです:2013/02/01(金) 20:26:45 ID:MFenDtow0
- この話読んでると弟につけられた傷痕が疼くぜ...
- 263 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 20:41:38 ID:ncT00qRQ0
- 今日弟殺すサ夜なラのやリかタおおし得手
- 264 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 21:09:46 ID:fjQHDHXcO
- おいおい
- 265 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 21:27:37 ID:pddG/kMg0
- >>263
通報しました
- 266 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:08:05 ID:bkDRDGFsO
- >>263
氏ね
- 267 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:12:33 ID:ncT00qRQ0
- タイトル縦読みしただけなんだが
- 268 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:15:18 ID:ncT00qRQ0
- 1.今起きてゴミ出しに玄関開けたら女がいた
2.日替わりで友人の部屋に泊まる遊びをしていて
3.弟からなのか自分なのか始まりが見えない連鎖
4.殺意だけが君から貰ったプレゼントなのです
5.すへ゛てはかみのみそ゛しるのみ
6.サクラ裂き桜咲く櫻酒
7.夜中に耳が痛いと思って起きたら
8.なし崩しに三人寄れば末代の恥
9.ライオネルさんとパトリオットさんとンソラボネさん
10.のんべんだらりと破壊恭順
11.やられて目覚める午後惨事
12.リアクション芸人ではなく警察をお願いします
13.かみさまこ○す >>13通報しました
14.タッチアンドゴー トゥ ヘル
15.おっ? イライラすると人肌恋しくなるだけだお
16.お帰りがないのはいつもの事です
17.しょうがないめんどくさいころそうそうしよう
18.得たものは宇宙人との交信方法
19.手こずるのは自分自身の理性と衝動
- 269 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:18:02 ID:bkDRDGFsO
- バレすんなっつってんだよ
マジで死ね
- 270 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:27:45 ID:axPxpK0o0
- 救いようの無い馬鹿だな…
- 271 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:32:25 ID:ygJH/SEI0
- すげえ。ほんとだ
- 272 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:35:46 ID:rNdgMkJ.0
- 「俺、わかったんだぜ。すごいだろ」って言いたいのはわかるけど、そういうのはチラシの裏でやってくんない?
マジでどうしてくれんだよお前
- 273 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 22:54:42 ID:Hhdsips20
- まぁ落ち着けよお前ら
- 274 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/05(火) 23:48:09 ID:bu18uDfE0
- >>132の時点でバレたと思って
別の場所に遊び仕込んでるから気にしないよ
- 275 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:49:08 ID:bu18uDfE0
-
20.将来設計の最期は安楽死
何故か糞野郎の見舞いに鬱田が立候補した。
やめといたほうが、とメールする前に、病院の廊下でバッタリ出会った。
底辺DQNとの初対面でメンチきられてカツアゲされそうだったってのに、
意識改革でもされたのか、内藤が企画した罰ゲームなのか。
( ´_ゝ`)「本当に大丈夫か? 無理しなくていいんだぞ?」
('A`;)「カーチャンに行けって言われたんだよ。この菓子持たされて。
俺の叔父さんも入院してるからさ。友達のとこにも顔出せって」
( ´_ゝ`)「ああ、ついでか、成程」
('A`)「そりゃ……面と向かって言うのもアレだけど、会いたくはないわ」
( ´_ゝ`)「だろうなあ」
精子スプリンクラーと鬱田は、色々な物事の対極に立っている。
簡単に言ってしまえばヲタクとDQNだな。
- 276 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:49:52 ID:bu18uDfE0
-
( ´_ゝ`)「鬱田の母親は、あいつの性格とか知らねーの?」
('A`)「知らないよ。俺の友人の双子の弟としか知らない」
( ´_ゝ`)「口で言うと他人じゃねーか」
('A`)「ですよねー」
( ´_ゝ`)「なんで菓子まで持たせたし」
('A`)「俺に聞かないでくれよ」
( ´_ゝ`)「今メールで伝えたら? あいつの所業とか」
('A`)「してもいいんだけど、多分、お前にまで飛び火しそう」
( ´_ゝ`)「へ? なんで?」
('A`;)「言いにくいけど、双子ってだけで……やっぱ、さあ」
まだ見ぬ鬱田の母にイラッとしたが、そこは抑える。
会う前の段取りとして、鬱田の母に手紙でも送ってやろうか。
同じ家庭で育った双子よりも、別々の家庭に引き取られて育った双子のほうが、
より似通った性質や一致する特徴を持つという事例を5万字くらいに書き連ねて。
- 277 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:50:47 ID:bu18uDfE0
-
('A`)「今、眉間にすごい皺を寄せた後に、すごいゲス顔になったぞ。
何企んでやがる。こっちを巻き込むなよ? カーチャン巻き込むなよ?」
( ´_ゝ`)「ゲス顔言うなや。仲良くしようぜ〜」
('A`;)「俺、取りあえず叔父さんの見舞い行ってくる!」
( ´_ゝ`)「待て待て。その菓子、代わりに渡しといてやるよ」
('A`;)「ありがとう」
菓子を渡すと、すぐに走り去って行く鬱田。
病院の廊下は走るなよ、危ねーな。
ああ、曲がり角でナースとぶつかるとかどんだけだよ。
お前がいつも呟いてる理想のシチュエーションじゃねえか。
('A`;)「わーすみません! ごめんなさい! 今拾います!」
うん、でも現実での反応なんてそんなモンだよね。
ここで救助に行ったら、逆に鬱田に恥の上塗りをする事になるのかどうか。
ちょっと判断がつかなかったので去る。俺なら手助けされても困るからね。
人の嫌がる事はすんなってばっちゃが言ってた。
- 278 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:51:42 ID:bu18uDfE0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして俺は、また迷子になっていた。
|゚ノ ^∀^)「ここですよー」
(; _ゝ )「なんかもう……毎度毎度、すみません」
|゚ノ ^∀^)「いえいえ、ここって広いから迷う方は多いんですよ」
(;´_ゝ`)「はい、ありがとうございました」
|゚ノ ^∀^)「それではー」
そして俺は、また一歩自分が嫌いになった。
方向音痴ってどうやったら直るんだろう。
空間把握能力ってどうやったら身に着くんだ。
(;´_ゝ`)「はーぁあ、菓子の空箱だけ置いて帰るか」
ゲームのマップじゃ迷わないのになー。
なんて考えつつ、ドアを開ける。
- 279 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:52:47 ID:bu18uDfE0
-
∧__∧ Ξ| ガラッ
( ´_ゝ`),っ|
/⌒ヽ
(^ω^ ) ゴックゴックゴック
/⌒ヽ
(^ω^ ) プハァー
/⌒ヽ|/
ミ( ^ω^) ─
/⌒ヽ
( ^ω^)「おっ兄者、お菓子か果物まだかお?」
|Ξ 三
|Ξ ピシャ
- 280 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:53:28 ID:bu18uDfE0
-
( ´_ゝ`)「んー疲れてんのかな」
堂々と居座ってペットボトルのお茶を飲み干すどころか、
図々しくも菓子と果物まで要求するぬらりひょんがいた。
ガラッ
( ^ω^)「閉めんなお、このクソと二人きりにさせる気かお」
( ´_ゝ`)「お前マジでなんでいんの」
( ^ω^)「暇だからだお」
( ´_ゝ`)「なんでここが分かった?」
( ^ω^)「兄者のお母さんに聞いたらすぐ教えてくれたお」
ガッデム。シット。ジーザスクライシス。
内藤と弟が喧嘩した事あるのは知ってるだろうに、何故教えたし。
- 281 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:55:08 ID:bu18uDfE0
-
( ^ω^)「まさか僕もすんなり教えてくれるとは思わなかったお」
( ´_ゝ`)「俺が一番そう思ってたよ」
( ^ω^)「あれじゃないかお。河原での殴り合い後の、
友情効果でも信じてるとかじゃないかお?」
( ´_ゝ`)「少年漫画かよ」
( ^ω^)「信じてるタイプかもしれないお」
自分の母を思い浮かべるが、そんな考えまでは分からない。
少なくとも、少女漫画雑誌LA○Aの読者としてそれは有り得るのか?
( ´_ゝ`)「わかんねぇ」
( ^ω^)「細けぇこたぁいいんだよ! その菓子くれお」
( ´_ゝ`)「これ鬱田の母が弟者に、ってやった菓子だから」
( ^ω^)「ならそれ弟者に食わせちまうのかお?」
( ´_ゝ`)「やるわけねーだろ」
(´<_`; )「オイ!」
砕けた涅槃のポーズをしていた奴が、ようやく動き出した。
- 282 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:56:06 ID:bu18uDfE0
-
( ^ω^)「じゃあ僕にくれお」
( ´_ゝ`)「あーうん、お前とそいつで分けて食えよ、ほれ」
(´<_`; )「うわ、投げんな!」
空中でキリ揉み三回転を決めた後、手があるゴミ箱の中に収まる。
そして内藤が開けた箱の中身は、何とケーキだった。
俺が与えた回転の力で、ケーキはギリギリ原形といったところ。
砂糖漬けにされた脳筋と精子脳の瞳がこちらを捉える。
( ^ω^)「おい兄者」
(´<_` )「よし行けブーン」
( ^ω^)+「任せられたお!」
(;´_ゝ`)「え? あっ、ちょま!」
病院だと言うのに、手加減なしのドラゴンスリーパーを決められる。
コードホワイトで警備員を呼ぼうにもナースコールまで届かない。
なんだお前ら、いつの間にそんなに仲良くなってんだ。
それとも食べ物が人と人を繋ぐ絆は何よりも強固だって事か。
- 283 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:57:07 ID:bu18uDfE0
-
(´<_` )「このケーキうめー」
( ;^ω^)「あっ! 兄者! 早くギブアップするお! 食われる!」
(;´_ゝ`)「勝手に外せよ、理不尽な……」
ギブアップの意を示して、内藤から解放された頃、
ドアをノックする音が病室に響く。なんか新鮮だ。
そういや俺、ここの部屋にノックしてから入った事ねーな。
( ^ω^)「検温かお? 飯かお?」
(´<_` )「どっちもやったぞデブ」
( ^ω^)「殴られてーのかボケ」
( ´_ゝ`)「どうぞー」
ガラガラガラ.....
('A`;)「し、失礼します……」
( ^ω^)「うお、毒男とは予想外」
- 284 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:58:08 ID:bu18uDfE0
-
('A`;)「お邪魔しまーす……」
( ´_ゝ`)「そんな職員室入る時みたいに畏まらなくても」
(´<_` )「職員室ってふいんき(ry じゃねーし、ここ」
( ^ω^)「僕、一応教員免許は持ってるお」
(´<_` )「マジかよ似合わねーな、体育教師か?」
( ´_ゝ`)「筋肉でゴリ押しする先生とか嫌だわ」
( ^ω^)「免許持ってるだけで、別に教師なんかにならねーお」
(´<_` )「なんかイラッときた」
( *^ω^)「免許見たいかお? ふっふ〜ん、見 た い か お?」
(´<_` )「すげえイラッとする」
('A`)「入っていいんだよね?」
( ´_ゝ`)「どうぞ」
- 285 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:59:02 ID:bu18uDfE0
-
しかしここで問題が発生する。
人数分の座る椅子がないのだ。
(´<_` )「問題じゃねーだろ、誰かベッドに座ればいいだけじゃん」
( ^ω^)「じゃあ弟者の兄弟である兄者さんがベッドに」
( ´_ゝ`)「いやいやここは過去の因縁を片付ける為に鬱田だろ」
( ^ω^)「過去の因縁って言うなら兄者と毒男のほうが先だお」
('A`;)「え、嫌だよ。割と仲良さそうな内藤が座ればいいだろ」
( ^ω^)「僕は割と仲がいいんだから、関係改善の為に僕以外が」
( ´_ゝ`)「病院で喧嘩したらどうすんだ、やっぱ内藤だろ」
('A`)「ああ、でも一応家族なんだし兄者でいいんじゃない?」
(´<_` )「投げやりに言うなや」
- 286 :名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 23:59:46 ID:bu18uDfE0
-
( ´_ゝ`)「はあ、仕方ない俺が」
( ^ω^)「なら僕が」
('A`)「あ、じゃあ俺も」
鬱田の言葉を聞いた瞬間、内藤が反対側で俺と同じ動きをした。
ベッドの脇に立ち、漫画でよくある執事のように先を促す動きを。
( ´_ゝ`)っ「「どうぞどうぞ」」c(^ω^ )
裏切られた鬱田は、口でガーンと効果音を言いつつ一歩下がる。
('A`;)「は、嵌められた…! あのお決まりの流れじゃないのかよ!」
( ^ω^)「ほら座れお、さっさとこの薄汚いシーツに尻を乗せるお」
( ´_ゝ`)「相手は手負いのチンカスだから心配すんな」
(´<_` )「俺が退院したら覚えてろクズ共」
- 287 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:00:44 ID:o0svLa/s0
-
( ´_ゝ`)「病院に参るんじゃなく、病院から参られるのって何て言う?」
( ^ω^)「逆参りとかでいいんじゃないかお」
(´<_` )「焼却炉にでも消えてくれ」
その後、ぐっだぐだの下らないやり取りを数回。
結局顔合わせは済んだと言うことで退室となった。
内藤は鬱田の見舞いのケーキを食い、茶を飲んで終わった。
何も見舞いは持参して来なかったらしい。マジでなんなんだ。
鬱田は結局、弟者とは直接一言も話さないまま退室。
これは仕方ない。部屋に来ただけで及第点をあげていい。
尿瓶に突っ込んだ花束は、まだバレていないようだ。
あいつが自主的に花の水を替えようなんて思うわけがないし、
となると第一発見者は看護師か見舞い客のどちらか、か。
俺の後ろの二人には、その悪戯がバレても問題あるまい。
内藤なんかは、更なる悪戯の提案をしてきそうなくらいだ。
鬱田は、やんわり止めつつも最終的にノってきそうだな。
- 288 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:01:49 ID:o0svLa/s0
-
('A`)「外やっぱ寒……バスはまだか」
( ^ω^)「筋肉か脂肪つけろお」
( ´_ゝ`)「無理なの知ってて言うのか。内藤、分けてやれよ」
( ^ω^)「だが断る」
('A`)「バス来るまでお前らのトレーニングの仕方でも聞かせてくれ」
( ^ω^)「うむ、僕は酒呑んでから筋トレしてるお」
( ´_ゝ`)「へー」
('A`)「なんで?」
( ^ω^)「お酒飲むと、少しリミッターが外れて力が出るんだお。
だから僕は筋トレする前に酒呑むお、ちょっとだけ」
('A`;)「酒の成分て筋肉分解するから、筋トレによくないって前に見たぞ」
( ´_ゝ`)「人それぞれだろ、筋トレ前に酒って奴は割と見るぜ。
内藤見ろよ。腹筋とかサイコロステーキじゃねえか」
('A`)「一回パンチした事あるけど、まるでゴムタイヤだわ」
( ^ω^)「もっと褒めろお、筋肉的弱者共め」
- 289 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:03:04 ID:o0svLa/s0
-
('A`)「兄者は?」
( ^ω^)「シカトかお」
( ´_ゝ`)「ゲームとかパソコンの読み込みが長い時に、
腕立てとか、スクワットとかだな。あと腹筋」
('A`)「……そんだけ?」
( ´_ゝ`)「内藤にみたいに筋トレが趣味じゃねーしな」
('A`)「それでその体だってのかよチックショウ」
( ´_ゝ`)「毎月必ずやってる全力の喧嘩も筋トレに入るかな?」
( ^ω^)「筋トレじゃねーお、それ実戦だお」
('A`;)「そっか、筋トレ以外にそれやってるからか……」
( ´_ゝ`)「ほぼ不本意だけどな」
( ^ω^)「僕も全力で殴れる動くサンドバックが欲しいお〜」
('A`)「そこの電柱は?」
( ^ω^)「なめてんのか。流石に拳が砕けるお」
- 290 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:03:45 ID:o0svLa/s0
-
一際強い風が吹き、足元の雪が舞い上がる。
('A`il)「寒! さむ! サム!」
( ´_ゝ`)「連呼すんな余計寒いだろ」
( ^ω^)「軟弱、軟弱ぅ!」
('A`)「足ガックガクだぞ内藤」
( ^ω^)「股引くらい履いて来ればよかったお」
( ´_ゝ`)「そもそも短パンの時点でおかしい」
( ^ω^)「見栄はらなきゃよかったお」
('A`)「張れねーよ、誰に張るんだ」
( ^ω^)「僕を目撃してしまったお前ら以外の誰か」
( ´_ゝ`)「頭おかしい奴と思われるか、『流石はデブ』
としか思われないだろ、どう見てもさあ」
- 291 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:04:31 ID:IqiTXHw.0
- しえん
- 292 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:04:38 ID:o0svLa/s0
-
( ^ω^)「はぁ〜あ二人の反応も冷たいお〜
チンだけじゃなく心もキュッとなるお」
( ´_ゝ`)「いきなりシモに転がるなよ」
('A`)「その短パン、ジャージだろ? そりゃ縮まるわ」
( ^ω^)「チンサム〜チンサム〜ぅ…………はっ」
( ´_ゝ`)「どうした夏野郎」
( ^ω^)「頭の中でペ○スち○こチ○コ連呼してたら、
小学生の時に作った替え歌思い出したお」
微妙に韻を踏んでいた内藤の言葉は、洒落なのかどうなのか。
突っ込んでいいものか、何一つわからなかったので放置する。
('A`)「何の歌?」
( ^ω^)「小学生がひり出す下らねえエロネタだらけの歌だお。
歌ったら先生に殴られた上に廊下に出されたくらいだお」
( ´_ゝ`)「あ〜アレか」
( ^ω^)「アレだお、懐いお〜」
- 293 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:05:43 ID:o0svLa/s0
-
('A`)「下らないって前置きあってもンな事されると気になるわ」
( ´_ゝ`)「ガッカリするかもよ?」
( ^ω^)「確実に呆れるお」
('A`;)「早く歌えよ」
( ^ω^)「うむ、では」
( -ω-)=3 ウォッホン
( ^ω^)「……」
( ´_ゝ`)「……」
('A`)「……」
( ^ω^)「では」
( ´_ゝ`)「はよ」
( ^ω^)「うむ」
- 294 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:06:24 ID:o0svLa/s0
-
( ^ω^)「ちん○ま○こどっこさ〜♪ う○こさ♪
うん○どっこさ〜♪ しり○なさ♪
し〜りあ○どっこ
('A`)「もういい」
( ^ω^)「歌いきってないお」
('A`)「いやもういいよ」
(;´_ゝ`)「そだな」
- 295 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:07:18 ID:o0svLa/s0
-
大きくなってから改めて聞くと、酷い歌だ。いや、歌と言っていいのか?
これを広義の歌に含めてしまったら、それは酷い侮辱じゃなかろうか。
当時の自分はよくこれで呑気に笑っていられたもんだ。
と言うか、歌詞の意味もわからず、周りが笑うから笑っていただけか。
ん? 待てよ。
まだ保健体育を習わない年齢の児童に卑猥な単語を聞かせるのは、
六法全書にきちんと法律違反であるとあったように記憶している。
あの場合、逮捕されるのは内藤なのか? 親なのか? わからん。
取りあえず、あんな酷いものでバカ笑いできるのは、
テンションが高い時か、酒が入ってる時だけだ。
つまるところ、今の状態はサイレントである。
風の音と救急車の音だけが周囲を支配する。
( ^ω^)「…………」
( ´_ゝ`)「…………」
('A`)「…………」
( ^ω^)「すまんお」
('A`;)「もういいってば」
- 296 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:08:22 ID:o0svLa/s0
-
溜め息を吐いて、鬱田が別の話を切り出す。
寒い日にシモい話したって、逆に下半身意識するだけだもんな。
('A`)「内藤って、土産も持たずに何しに来たんだ?」
( ^ω^)「遊びに」
('A`;)「マジで?」
( ´_ゝ`)「それ以外の何だと思ったんだよ」
('A`)「なんかこう、ツンデレ的なアレかと思って……」
_, 、_
( ^ω^)「は?」
('A`;)「いや! 要は! 『アンタなんか心配してないんだからねっ!』
って言いつつ結局病院に来るあたり、それなのかと……」
_, 、_
( ´_ゝ`)「は?」
いやそれ、萌え系の創作物の中だけだろう。そんなの。
現実にツンデレなんていたら、ただの鬱陶しい女だ。
ヤンデレも、現実ではただの自己中メンヘラ女に成り下がる。
フィクションだから、自分の好きなように解釈できるだけで。
- 297 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:09:21 ID:O2wJmuz20
- 最低だなこいつ
俺が作者だったら萎えてもうこねーわ
皆とっくに分かってても黙ってる理由がわからんのかね
- 298 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:09:50 ID:o0svLa/s0
-
( ^ω^)「ンなふざけたコト言った覚えはないお」
('A`;)「ニュアンスだよ」
( ^ω^)「どんだけ曲がった表現だお」
( ´_ゝ`)「本人のアレ並に」
('A`)「やめろ、右曲がりなの気にしてんだから」
鬱田のちんこの曲がり方なんて、今初めて知った。
内藤がいぇーいとダブルピースしつつ、さっきの歌の続きを歌う。
それを無視して、鬱田が言葉を吐く。
('A`)「本当に心配してないのか?」
( ^ω^)「うんこ……え?」
('A`)「一応……」
鬱田の視線が、一瞬チラッとこちらに流れた。
なんだ。何のサインだ。わからんぞ。
('A`)「兄者の兄弟だし」
- 299 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:10:44 ID:o0svLa/s0
-
( ^ω^)「えっ? 僕が? 友人の弟という他人を? あのクズを?」
('A`;)「クズて」
( ^ω^)「クズじゃんお」
( ´_ゝ`)「生きる価値のない糞袋と呼んでも俺は許すよ?」
(;'A`)「いやいやいや!」
( ^ω^)
( ^ω^)「う」
( ^ω^)「ふふふっふ、うふ」
( ^ω^)「ふ」
- 300 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:11:25 ID:o0svLa/s0
-
('A`;)「ブーン?」
( ´_ゝ`)「あー」
( ^ω^)
:( ^ω^): プルプル
ノ
( ^ω^)_ - スゥウウウウウウウ
ヽ
(。 )ω^) プクッ
充分に溜めが入る。
鬱田は呆然としているが、俺の準備は万端だ。
- 301 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:13:11 ID:o0svLa/s0
-
ノつ__とヽ
/( ´_ゝ`)|
(;'A`)「兄者、なんで耳塞いで……」
人从人从人从人从人从人从人从人从人从人
(σ^ω^)σ「―――っぷぎゃっはぁああああ!!!11
ンなワケねぇーお!!アリエネぇえええ!!」
WYWYWYWYWYWYWYWYWYWYWYW
(゚A゚;)「!?」
膝を少し折り曲げ、顔の横で両人差し指をこちらに向ける内藤。
よくわからないが、行動にも溜めが入ったせいでやたらウザったい。
耳塞いでなきゃ、確実に頭の中で反響する声だな。
鬱田なんかは完全に硬直している。
( ^ω^)「エフッ、えふっ。あースッキリした」
( ´_ゝ`)「やるならやるって言え」
( ^ω^)「叫びたい気分だったんだおー」
('A`)「……ハッ」
- 302 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:14:42 ID:o0svLa/s0
-
割と早い復活を果たした鬱田は、軽く苛立った俺と同じように、
内藤の膝裏に蹴りを入れている。しかしこうかはないようだ・・・
威力が足りないので膝カックンさせれない。
内藤相手なら全力で良いんだぞ鬱田。
('A`#)「いきなり! 叫ぶな! 病院前で!」
( ^ω^)「あぁん怒るポイントそこぉ?」
( ´_ゝ`)「いきなりハイパーボイスくらった事には怒らんのね」
はあ、なんというか。不真面目と生真面目と言うか。
たまにこの二人がつるんでる事が不思議に思えてくるな。
( ´_ゝ`)「まあ、今は冬だからある程度の騒音は雪が吸収してるだろ」
('A`)「そういう問題じゃないから」
え? じゃあどういう問題なんだ。
- 303 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:15:55 ID:o0svLa/s0
-
( ^ω^)「毒男の蹴りには気合いが足りぬお……。
兄者、彼の者に手本を見せてやれい」
( ´_ゝ`)ゞ「ラジャー」
('A`)「は? どゆこt
ヒュゴッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして俺は内藤の左足に前方から全力の蹴りを入れ、
そのまま二人でユーターンし病院のお世話となった。
脛を抑えて悶絶する俺らに危機感を感じた鬱田が、
わざわざ看護師を呼んでくれたのだ。実にありがたい。
- 304 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:17:00 ID:o0svLa/s0
-
( ^ω^)「あーあ、無駄に金とられたお〜」
( ´_ゝ`)「レントゲンまで撮られるとは思ってなかったわ」
('A`)「アホだろお前ら」
( ^ω^)「うん」
( ´_ゝ`)「知らなかったの?」
俺に向かって手本を見せいと発言した時、
内藤はバス停の標識を指差してたらしい。
そんなん見てなかったよ内藤さん。
つーかそんなモン指差すなや内藤さん。
脛はまだ痛い。こりゃ痣になるな。
20.糸冬
- 305 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/06(水) 00:20:33 ID:o0svLa/s0
- 日付変わったので酉
- 306 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:22:37 ID:o0svLa/s0
-
1話で内藤が兄者に渡した写真のAA
_________
| |
| 。ヘ__/:、 ,ノミ}ヽ__∧, |
| ( #´_>`>G(#´_ゝ`) |ー、
|/^ iVi ´/ l ヽ ノ {ヽ|ヽヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| し' 〉
| /
たった今作ったって言おうとしたけど
ぶっちゃけあの時貼るの忘れてたてへぺr
- 307 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:23:06 ID:1HbxnCCs0
- 乙
こいつらは仲良さそうで安心する
- 308 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:23:44 ID:o0svLa/s0
-
21.不健全な精神に健康なだけの体
ζ(゚Д゚;ζ
(゚<_゚; )
( ;゚_ゝ゚)
病室のドアを開けたら、雪に反射した白い光を浴びて、
真昼間から交尾をしている毛皮のない動物がいた。
具体的には、腐ったバナナを露出している半裸の男と、
鼻が痛くなるぐらいの香水を振り撒いている全裸の女。
いきなり過ぎて思考が追い付かない。眼を逸らせない。
長岡からクソへと渡すように言われた見舞いの漫画が、
ソ○ル○ーターが両手からドサドサと床に落ちる。
- 309 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:25:04 ID:1HbxnCCs0
- 弟者……お前……
- 310 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:25:10 ID:o0svLa/s0
-
咄嗟の行動って制御できないよね。
気付いたら口が勝手に動いていた。
(´<_`; )「ちょっ、兄者ドア閉めれ!」
ζ(゚Д゚;ζ「ぁゎゎゎ」
( ;゚_ゝ゚)「ちっ……」
( ;゚_ゝ゚)「 __|__
|ノ┬ _ _/__ -┼- |^7
冫| -十-| | / ノ 十 ,-┼/-、 |/
ノ ノ ヽ|__| >く だぁあ (ル') ヽ_レ ノ ○ 」
(´<_`; )「ちょっ!?」
ζ(;Д;ilζ「ぁゎゎゎ」
- 311 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:26:54 ID:o0svLa/s0
-
ソドム在住のアダムとイヴに背を向けて、病室を飛び出す。
(;´_ゝ`)「看護師さん! 看護婦さん! ナースさん!
病室に! この部屋に裸の女が!!」
|゚ノ;^∀^)「え? えぇっ!?」
(;´_ゝ`)「マッパの甘クッサい女が部屋にいたんです!
なんか足折ってる弟も下脱いでたんです!」
|゚ノ;^∀^)「お、落ち着いて、落ち着いてね?」
(;´_ゝ`)「どうしましょうこういうハレンチな時もコードホワイトですか!?
それとも表に出てないだけでコードピンクがあるんですか!?」
|゚ノ;^∀^)「コードピンク?!」
( ;_ゝ;)「汚れたシーツの洗濯代ってこっち持ちなんでしょうか!?
あの女の裸うっかり見た自分は訴えられるんでしょうか?」
|゚ノ ^∀^)「部屋を確認させてね」
(;´_ゝ`)「はい」
- 312 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:27:51 ID:o0svLa/s0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
※コードホワイト
病院内で主に暴力が振われた時に使われる放送
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 313 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:29:09 ID:o0svLa/s0
-
あの看護師さんが突入後、猿の断末魔が聞こえたかと思いきや、
全裸の女が服を抱えて部屋を飛び出し、そのままトイレに駆け込んだ。
どうやら鍵をかけて閉じこもったらしいが、その後から人が来るわ来るわ。
もうトイレから出られないんじゃないの? ってくらいに人が集まる。
流石に、病人の野次馬は看護師さん達により蹴散らされたが。
(´<_`; )「外、どうなってる?」
( ´_ゝ`)「糞野郎とクソビッチの化学反応で面倒な事になってんぜ」
(´<_`; )「うわあ……どうしよう……終わった……」
( ´_ゝ`)「お前、多分男性ホルモン強過ぎるから性欲旺盛なんだよ。
病院にいるんだし、いっそここで女性ホルモン打って貰えや」
(´<_`; )「嫌に決まってるだろ! オカマになったらどうすんだ!」
( ´_ゝ`)「一部のジェンダーが突撃してきそうな発言だな」
(´<_` )「はぁーあ、兄者は若いのにマジ枯れてっからなー。
その年で女の裸見ても無反応って、EDなんじゃねーの?」
( ´_ゝ`)「ああ、そういや震災起きてから一回も勃起してねーな」
- 314 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:30:14 ID:o0svLa/s0
-
(゚<_゚ )
(;´_ゝ`)「なんだその顔」
(゚<_゚; )「大問題じゃねーか! お前何やってんだよ!
さっさとひつにょうきか行って来いよ!」
( ´_ゝ`)「は? ひつにょうきか?」
(゚<_゚ # )「ちんこ見てもらうとこだよ!」
( ´_ゝ`)「ああ……泌尿器科?」
(゚<_゚ )「へ?」
( ´_ゝ`)「泌尿器科な」
(´<_` )「マジ?」
( ´_ゝ`)9m「ふっへ、ばーかwwwww死ねカスwwwwwww」
(´<_` )「もう隣のクリニックの精神科行けや」
- 315 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:31:14 ID:o0svLa/s0
-
そして母親のカウンセリングついでに、俺も精神科の診察を受けた。
震災直後から一回も勃起してない事を簡潔に伝えると、
先生から心因性の勃起不全との診断を受ける。
いつもの安定剤に加えて、何やらビンビンになりそうな薬を数種。
診察受ける前に、その辺の薬局で精力剤を買うべきだったな。
弟はその間、病院からの呼び出しを受けた我が母のヒスを
まともに喰らってた。主に股間と耳のピアスに。ざまあねぇな。
21.糸冬
- 316 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:31:32 ID:Q7B9BQ8g0
- むしろこの兄者が勃起するイメージがなかった……
- 317 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:32:18 ID:o0svLa/s0
- 時系列 過去→現在
11.1.8.9.2.3.10.4.5.6.7.12.13.14.15.16.17.18.19.20
次からは交互しない
今回の投下はここまで
- 318 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:33:33 ID:Q7B9BQ8g0
- 乙
兄弟の行方も気になるがドクオ達と馬鹿やってる姿もいいな
- 319 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:34:05 ID:hOdvQZAk0
- ひつにょうかなぁ
乙
- 320 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 02:48:38 ID:vqoPUKvAO
- 乙
勃起不全…………
- 321 :名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 06:16:47 ID:AZyAC9UgO
- ひつにょうきかって読んでました
勉強になるなあ
- 322 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:48:09 ID:8zvTfRZs0
- 酉
- 323 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:48:57 ID:8zvTfRZs0
-
22.そして二人だけに
茶柱が沈んだような病院の閑散とした休憩所で、
見慣れた後ろ姿を見つけたので声をかける。
( ´_ゝ`)「鬱田、またここに来たのか」
('A`;)「その言葉そのまま返すっての、お前こそ」
( ´_ゝ`)「あいつ苦手なんだろ? よく来たなって意味」
('A`)「自分の発言が全部ブーメランになってる事に気付け」
( ´_ゝ`)「あー……」
('A`)「やっぱ弟が心配なのか?」
( ´_ゝ`)「へ?」
('A`)「俺はカーチャンに頼まれて病院に来てるけど、
兄者は自主的に来てるように見えるし……」
- 324 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:49:40 ID:8zvTfRZs0
-
さて、どう答えよう。YESかNOか。
嘘でも心配してるだなんてまだ吐きたくない。鳥肌が立つ。
しかし鬱田よ、俺があいつをぶち殺せる寸前まで行った騒動に、
何回か強制的に参加させられたってのに、この言い草。
やっぱ鬱田の中では、家族ってのが何を置いても優先される者なのか。
例え、性犯罪を犯して相手の人生をぶち壊しても家族は守るべきものだと、
相手を非難しても守るものと、そんな感じで思っていたりするんだろうか?
それとも、やっぱり兄弟がいないから、父がいないから、
法的にはともかく直接血の繋がった家族がいないから、
双子である俺に何らかの幻想を抱いたりしてるんだろうか?
('A`)「兄者?」
( ´_ゝ`)「あ、すまん。考えてた」
('A`;)「即答できないか」
( ´_ゝ`)「そうだな、無理だ。っつーかな」
('A`)「ん?」
- 325 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:50:33 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「お前が俺の立場だったら、あいつ許せるの?」
('A`;)「許せねえだろうけどさあ……」
( ´_ゝ`)「内藤は金玉捻り潰すっつってたぞ」
('A`;)「怖いこと言うなよ」
(;´_ゝ`)「内藤が言ったんだってば」
('A`)「ああ、うん、まあ、言うだろうな」
( ´_ゝ`)「もしお前があいつから俺のような事受けたら、
その時どうする? 出来るだけ具体的に」
('A`)「お前みたいな事って?」
( ´_ゝ`)「うーんとな、それじゃあ」
実際にあった出来事でも話すか。
結構長くなりそうだったので、その辺の席に座らせた。
- 326 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:51:14 ID:8zvTfRZs0
-
高校三年、新設校だからピンキリ揃いの生徒に先生。
そこでのバイトは、親と教師の両方から許可が降りなきゃ駄目だった。
流石に、教師へのバイト許可を取る説明で『家の家計が苦しくて』、
なんてバッレバレな嘘は言えず、素直に小遣いが欲しくてと言った。
受験も近いし、今の状態の成績を維持する事を条件に、許可は降りた。
糞親父へは、自分で稼いだ金が欲しくて、と説明し軽く『おk』が出た。
ただ、働く場所は選ばせてもらえず、遠い親戚の造園所を手伝う事に。
コンビニなんかの接客業は自信がなかったから、そこでいいと決めた。
造園所で虫に刺されたり、虫を捕まえたり、虫をいじめたりしつつ、
ジャージで土と汗まみれになって仕事する。やりがいはあった。
動物アレルギーは酷いが、生き物は好きだったしな。鼬も狸もいた。
そこにいた雇い主のじいさんも懐が広いと言うか、良い人だった。
俺がうっかり逃げる鼠に気を取られて、追っかけまわしてスッ転んで、
鼠に遊ばれていた時も笑って見ていた。思い切り仕事中だったのにな。
枝切り鋏で腕を切った時も、病院まで連れてってくれた。
もしかしたら家からの圧力があったのかもしれないけど、
俺はその行いを優しいと思ったよ。面倒だったろうに。
- 327 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:54:54 ID:8zvTfRZs0
-
で、給料日。
その日は休日で、バイトもなくて、受け取りに行くだけの予定だった。
それで、軽く受け取りに来たといったら、驚いた顔されたよ。
それから眉間に皺を寄せて、『もう給料は渡した』なんてな。
訳がわからなくて説明を求めたら、向こうも様子がおかしい。
俺が来る前日に、何故か俺(?)が珍しく制服でここに来た事、
話がおかしかった事、じいさんを雇い主だとわからなかった事。
そんなに様子がおかしいなら金なんか渡すなよ、と、
目の前のじいさんに今更怒っても仕方ない。
犯人はもうわかっていたので、『弟が迷惑をかけました』
と頭を下げて、じいさんへの評価も下げて、そこを後にした。
- 328 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:55:36 ID:8zvTfRZs0
-
家に帰って、いたいけな老人を騙した詐欺師から
金を取り返そうとしたら、もう既に使ったとの事。
( ´_ゝ`)「で、鬱田はどうする?」
('A`;)「えぇえ〜……」
( ´_ゝ`)「俺は真正面から喧嘩売ったよ」
('A`)「俺なら……諦めるかな……」
( ´_ゝ`)「マジ?」
('A`)「弟者に勝てそうにない」
( ´_ゝ`)「自分と同じ体格の奴なら?」
('A`)「カーチャンに言いつけて二人で抑え込む」
(;´_ゝ`)「そう来るか」
それはちょっと予想外だ。
可能性としてはあったけど。
- 329 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:56:30 ID:8zvTfRZs0
-
('A`)「お前は、その後どうしたんだ?」
( ´_ゝ`)「喧嘩が見つかって糞親父にボコられたよ」
('A`;)「容赦ねーな」
( ´_ゝ`)「なんで昔はあんなの尊敬してたのか謎」
('A`)「金は返ってきたのか?」
( ´_ゝ`)「どう言やいいんだろうなー、そこんとこ」
('A`)「?」
( ´_ゝ`)「えっとな」
- 330 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:57:30 ID:8zvTfRZs0
-
返って来たには来たが、俺の金じゃあない。
しかも、渡された状況が状況だ。
暴れて手がつけられないからって、縄でぐるぐる巻きにされ、
身動きとれない状態のまま秋の土倉で一晩放置された。
向こうはすぐ拳を収めたからと、普通に家の中。納得いかねえ。
飯抜きは割とあったので耐えれたが、水抜きは辛い。
身動きはとれないから、服に排泄物垂れ流しだしな。
それで精神的にも肉体的にも疲弊した状態で、朝になった。
父が扉を開き、やっと解放してくれるのかと思いきや、
ポケットに手を突っ込み、目の前に札束を投げられた。
『給料はないが、倍の小遣いやるからこれで我慢しろ』、と。
- 331 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:58:12 ID:8zvTfRZs0
-
商才はあるけど、クズだって言われてる親父の本性が判った。
俺の頭がおかしいのは遺伝の可能性もあるって聞いたけど、
多分、いや確実に糞親父からの遺伝子だぜ、これマジで。
人の気持ちを考えられないって部分、絶対そうだって。
嘘でもいいから、『取り返した』っつってほしかったよ。
”自分の力で稼いだ初めての給料”が欲しいんであって、
あんな剥き出しの札束が欲しいわけじゃあなかったんだよ。
しかも、あの泥棒は俺が代わりにボコったから許せと。
許せるワケねーよ。自分の手でぶちのめしたいんだよ。
自分の肌で相手の体温を感じる距離で殴り抜きたいんだよ。
結局、その日はまだ俺が暴れる気があるからって、
札束を目の前に置かれたまま丸一日放置されたな。
飯は、あの泥棒が笑いながら窓から投げ込んだ。
地面は土だから普通に汚れるし、椀はひっくり返るし、
食わせる気なんかゼロだよ。普通に嫌がらせだろうな。
殺意だって湧くさ。むしろ殺意以外の何を抱けと。
悔しくて悔しくて、何かが臨界点突破して涙が出たよ。
高校生の時に泣いたのは、あの一回きりだった。
- 332 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:59:00 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「こんな感じですな」
('A`;)「壮絶だなあ」
( ´_ゝ`)「そうか?」
('A`)「その代わりの小遣いって、いくらだったんだ?」
( ´_ゝ`)「40万くらいだったかなー」
゙(゚A゚ )
( ´_ゝ`)「あんな金、貯めとくのも取られるのも嫌だったから、
休みの日使ってバイクの免許取りに全部使ったよ」
('A`;)「あ、そ、そう」
( ´_ゝ`)「うん」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「……」
沈黙。喋って喉も渇いたし、鬱田にジュースでも奢るべきか。
- 333 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 01:59:42 ID:8zvTfRZs0
-
('A`)「そういやさ」
( ´_ゝ`)「何?」
('A`)「キレるかもしんないけど、いい?」
( ´_ゝ`)「最近、割と沸点高くなったぜ」
('A`)「チラッと聞いたんだけどさ、お前ら、高校の時は、
なんか、それなりに、仲良くて、共闘してたって」
( ´_ゝ`)「………………………………ああ」
('A`;)「間が長ぇ」
( ´_ゝ`)「いやあ、うん。さっき話した事が起きるまでは、それなりに」
('A`)「それなりか」
( ´_ゝ`)「嫌がらせっつーか、喧嘩はしなかったから、多分だけども、
仲は良かったぜ。ただ一緒にいただけ、とも言えるけどな」
('A`)「うーん」
- 334 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:00:42 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「一緒にいじめっこボコしたのは共闘に入るかもしんねーけど」
('A`)「いじめっこ?」
( ´_ゝ`)「なんか双子ってだけで因縁つけてくる奴らがいたんだよなー」
('A`)「嘘吐け、お前ら逆にいじめる側だろ」
( ´_ゝ`)「鬱田、俺はお前にジュースを奢ろうと思って”いた”んだ」
('A`)「人生色々あるよね!」
(;´_ゝ`)「素直だな。嘘吐きよりはいいが」
('A`)「いちごオレキボンヌ」
( ´_ゝ`)「はいはい死語死語」
('A`)「まだ一部の板で生きてる」
- 335 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:01:42 ID:8zvTfRZs0
-
鬱田の所望したいちごオレと、俺が飲む用に適当な水を買う。
紙パックのいちごオレって、匂い嗅いだだけで吐気がするくらい甘いよな。
飲むと昇ってきた臭いで鼻が痒くなるし、とても飲めたモンじゃない。
甘いモノ平気な奴って、舌とか鼻とかどうなってんだろ。
( ´_ゝ`)「はーい、いちごオレ」
('A`)「兄者は水かよ、どうせなら味ついてるの買えよ」
( ´_ゝ`)「いいじゃねーか俺の金なんだし」
('A`)「なんだったっけ、その自販機使った心理テストみたいなの、
どっかであったなあ……なんとか診断て言うの。なんだっけ」
( ´_ゝ`)「いや知らねぇよ」
紙パックにストローを差し、一息でズゴォと飲み干す鬱田。
ダイ○ンもびくっりの吸引力だ。内藤には負けるが。
- 336 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:02:28 ID:8zvTfRZs0
-
('A`)「でも、お前らがいじめられっこって考えらんね、特に弟者」
( ´_ゝ`)「まあ、正面からいじめっこが喧嘩売ってきたら買ってたから、
殴り合いで一方的にやられっぱなしってのはなかったな」
('A`)「それただの不良の喧嘩の間違いじゃ」
( ´_ゝ`)「下駄箱に犬の糞、ロッカーに悪戯、サドル盗難。
あと主に男子が聞こえるか聞こえないかのヒソヒソ。
そういう手が届かんとこはどうにもならなかった」
('A`)「ああ、いじめだわ、つーか男子からなのな」
( ´_ゝ`)「そう、だから主に殴り合いが多かった」
('A`)「殴り合いとか俺には無理だわ」
( ´_ゝ`)「んー、お前の病気って特殊なんだろ?」
('A`)「特殊……あんまり見ない病気ではあるな」
( ´_ゝ`)「敗血症、だったっけ」
- 337 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:03:49 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「説明すれば、学校とかPTAとか教育委員会が、
全力でいじめから庇ってくれそうな案件だけど」
('A`)「その診断降りたの、高校になってから」
( ´_ゝ`)「小中は?」
('A`)「体育教師にヒョロガリチビだからっていじめられた。
皆の前で、一人で体育館一周とか、グラウンド一周とか」
( ´_ゝ`)「うっわぁ」
('A`)「俺の体、運動したって逆に症状悪化するだけだってのに、
ヒョロガリなのは運動しないからだって言われたぜ」
( ´_ゝ`)「その時に敗血症って判ってれば訴えれたのにな」
('A`)「もう遅ーよ」
( ´_ゝ`)「そいつが死んだ時に御祝儀くれてやろうぜ」
('A`;)「やり過ぎじゃね?」
( ´_ゝ`)「俺からしてみれば鬱田が何もしなさ過ぎ」
('A`)「そ、か…………」
- 338 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:05:36 ID:8zvTfRZs0
-
ん? 今の空気は沈んでるんだろうか。
この状況。明るくすべきか。
いやでも、たまには暗い部分吐き出さないとな、ストレスになる。
鬱田の口が真一文字になってるから、こっちから話題振るか。
( ´_ゝ`)「そーいや、鬱田はこれ知ってる?
内藤も実はいじめられっこだったんだぜ」
(゚A゚;)「マジで!?」
おっと、予想外の食い付きようだ。
- 339 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:06:36 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「マジマジ、中学生の時は本当のデブだったから、
主に体の事バカにされていじめられてたよ」
('A`)「小学生は?」
( ´_ゝ`)「ずっと全部同じ学校だったけど、実は小学生の時は
一言も会話したことなかったから、そこんとこわからん」
('A`)「そうか……うん、小中高といじめられてるのは俺だけか」
( ´_ゝ`)「全員にいじめられ経験があるんだから気にすんなよ」
('A`;)「いじめられ経験ってなあ」
- 340 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:07:18 ID:8zvTfRZs0
-
('A`)「にしても、兄者はどんな事されたんだよ」
( ´_ゝ`)「さっきのと、カツアゲ、未遂と、リンチ、未遂、パシリ未遂。
あと万引きの濡れ衣未遂と、黒板消し背中に当てられたり」
('A`)「ほぼ未遂ばっかじゃねーか」
( ´_ゝ`)「よく俺らに懲りもせず突っかかってきたいじめっこがさ、
体がデカいだけの頭足りないバカだったんだよねー」
('A`)「体デカい時点で俺は無理」
( ´_ゝ`)「しかもそいつ、廊下や教室でトイレブラシ振り回すんだぜ。
ブラシの水滴がそこかしこに飛び散って、汚ぇわ汚ぇわ。
休憩所の机は全部ひっくり返すし、全員に嫌われてたよ」
('A`)「うわぁ、先生はそれ見て何も言わねーの?」
( ´_ゝ`)「怖い先生の前では、何もやらなかったな」
('A`)「クズい」
- 341 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:08:02 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「周りにいた取り巻きも、そいつがいない時は、
『あいつマジきたねー』って言って笑ってたし」
('A`)「どっちにしろ近寄りたくねえ」
( ´_ゝ`)「俺だってそうだったよ。女子って不潔な奴を嫌がるから、
女子グループの陰口はあいつの独占市場状態だったな」
('A`)「独壇場」
( ´_ゝ`)「そうとも言う」
('A`)「つーか男子も嫌だろ」
( ´_ゝ`)「だろうな。取り巻きは、あいつの奇行見たくて、
近くで見える場所にいただけかもしれんね」
('A`)「そいつの鈍さがスゲー」
( ´_ゝ`)「自分を中心に世界が動いてると思ってる時は、
周りが自分をどう見てるかなんて気にしないさ」
('A`)「……経験者は語る?」
( ´_ゝ)「気付いた瞬間、夢から覚めたような気分だったなあ」
- 342 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:09:06 ID:8zvTfRZs0
-
('A`;)「こうして話してると、お前も全然そうとはわからんぜ。
ネットでよく言われてるようには見えないから大丈夫」
( ´_ゝ`)「……ん?」
('A`)「ど、どうした?」
( ´_ゝ`)「俺、今、慰められてるの?」
('A`)「わからんのか……」
(;´_ゝ`)「すまん、前後が読めないとどうにも」
('A`;)「いや、気にせんでくれ、そうか、こういうのか」
( ´_ゝ`)ノ「冗談は一応理解できるよ! 自分視点で少しだけな!
似てる冗談を言われた経験がなかったり、知らなかったり、
脈絡なく言われると全く理解できずに正面からツッコムけど!」
('A`;)「あんまり病院で声をあげるなよ! 視線が集まるだろ!」
( ´_ゝ)「誰もいないよ?」
- 343 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:10:01 ID:8zvTfRZs0
-
('A` )彡
ミ( 'A`)
('A`)「本当に誰もいねえ……」
( ´_ゝ`)「鬱田の声がぼそぼそして聞き取りにくかったのって、
周りに人がいると思って意識的に抑えてたからか?」
('A`)「そういう訳でもないけど、それでいいや。
さっき兄者が話してたやつの続きしようぜ」
( ´_ゝ`)「いじめの話ね」
('A`;)「やめろよ! 俺達がいじめてたみたいにも聞こえるだろ!」
( ´_ゝ`)「何をどうしたって鬱田はいじめられっこにしか見えないから、
そこんとこは安心しとけよ。胸を張っていいんだぜ」
('A`)「え? 俺フォローされてるの?」
( ´_ゝ`)「うん」
('A`)「無自覚の悪意が辛い」
(;´_ゝ`)「貶してるつもりはないんだけど……いいや」
- 344 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:11:19 ID:8zvTfRZs0
-
気を取り直して、話を再開。
( ´_ゝ`)「さっきの話、体がデカいだけのバカって奴。
そいつだけ卒業までしぶとく突っかかってきてたよ。
もういじめの対象変わってたのに、飽きずにずっと」
('A`)「弟者にも、か?」
( ´_ゝ`)「だな。便器の水かけられたっつって、すげえキレてた時あった」
('A`)「その時はどうしたんだ?」
( ´_ゝ`)「帰りに二人でボコった」
('A`)「詳細を」
( ´_ゝ`)「そいつの帰り道に草藪があったから、そこに二人で隠れた。
んで、自転車で通りかかったから弟が自転車の前に出て、
相手が減速した隙に俺が蹴り倒した。あとはフルボッコ」
('A`)「わあ……」
- 345 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:12:10 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「それから自転車パクって、二人乗りでゲーセンある街まで行って、
ゲーセンの前に鍵かけないで乗り捨ててきた。帰りはタクシー」
('A`)「どっちがいじめっこだよ」
( ´_ゝ`)「先に因縁つけて、言い返したら殴りかかってきたのは向こうだ。
やり返して何が悪い。反撃を予想しないアホが悪いんだよ」
('A`)「反撃ねえ、俺も筋肉あればなあ」
( ´_ゝ`)「言うだけ言ってみるのもアリだよ」
('A`;)「勇気が」
( ´_ゝ`)「よく、抵抗したら更にいじめが激しくなるとか聞くが、
無抵抗なら無抵抗で、『こいつなら何してもいい』
って思うからな。やっても変わらんかもしれんけど」
('A`)「なんかさあ、そういう時だけいいよなあ。双子。
二人でいじめっこに立ち向かったんだろ?」
(;´_ゝ`)「そんな綺麗な言葉では収まらねえなあ。
二人の時点で2対1の物量作戦できるから」
('A`)「え?」
- 346 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:12:52 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「登校初日で因縁つけてきた奴らにさー」
('A`)「初日からいじめとかやってられない高校だな」
( ´_ゝ`)「一週間くらいはいじめのターゲット探しみたいなモンなのにな」
('A`)「それはそれで嫌だ」
( ´_ゝ`)「救いは無ぇよ? そいつら次の日から一人ずつ呼び出して、
教師の目の届かないとこで二人でボッコボコにした。
呼び出しに応じない奴は帰り道で待ち伏せした」
('A`)「不良じゃねーか」
( ´_ゝ`)「ちゃんと最初は話し合いしましたよ? やめろって」
('A`;)「うん、まあ、いじめって言葉では治まらないよね……」
( ´_ゝ`)「教師に言い付けても体罰禁止の時代に
入っちゃってたから無意味だったなー」
('A`)「その時代で、何もしてないのに教師にぶっ飛ばされた」
( ´_ゝ`)「そこは復讐できるんだとポジティブに考えようぜ。
あいつの車のバンパー壊す理由ができた、とか」
('A`;)「俺そんな不良思考じゃないから!」
- 347 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:14:03 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「不良じゃねーよ俺は成績優良児だよ」
('A`;)「俺だって成績はなんとか上位キープしてたよ! つか、
そういう意味じゃなくて、すぐに暴力に走るっていうその考えが
( ´_ゝ`)「聞きたくなーい」
('A`)「ちょっと聞けって」
( ´_ゝ`)「何もしなくても殴られた家庭で、どう暴力を覚えるなと」
('A`;)「うーん……それは難しいな」
ピーンポーンパーンポーン
( ´_ゝ`)「「!!」」('A` )
業務連絡、業務連絡、コード・ホワイト、3階ナースステーション
- 348 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:15:44 ID:8zvTfRZs0
-
( ´_ゝ`)「……」
('A`)「3階、叔父さんいる階じゃないな」
( ´_ゝ`)「よかったね」
('A`)「でも弟者いなかったっけ?」
( ´_ゝ`)「……いたっけ?」
('A`)「いたよね」
( ´_ゝ`)「気の所為じゃないかなあ」
('A`)「間違いないよね」
( ´_ゝ`)「鬱田の記憶違いだったりして」
( 'A`)ロ「カーチャンのメモにちゃんと3階ってあるな」
(;´_ゝ`)「お前のカーチャンがミスったんじゃね?」
('A`)「いや、前はこれ見てちゃんと辿り着いたから」
- 349 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:16:53 ID:8zvTfRZs0
-
('A`)「ちょっと行こうぜ」
( ´_ゝ`)「やだ」
('A`)「なんで」
( ´_ゝ`)「面倒」
('A`)「おい」
( ´_ゝ`)「むしろ何故行かなければならないのか知りたい」
('A`)「心配じゃないのか?」
( ´_ゝ`)「死んでほし……」
Σ(;´_ゝ`) ハッ
いやいやいや、待て待て俺。
脊髄反射会話が長引いたから、すっかり考えなくなってた。
ここで肯定してどうすんだ。いやでも否定するのもアレだし。
- 350 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:17:56 ID:8zvTfRZs0
-
(;´_ゝ`)「くっ、……あるない?」
('A`)「迷いはわかった」
(;´_ゝ`)「ぐ」
('A`)「迷ってるくらいなら行こうぜ」
( ´_ゝ`)「やだよ」
('A`)「弟者が死んでるかもしれんよ?」
( ´_ゝ`)「死んでる感覚がしない」
('A`)「生死の境を彷徨ってるかもしれないぜ」
(*´_ゝ`)「あっ! それもそうか!」
もし死にかけていたら、蹴りでもお見舞いしてやろう!
諸々の責任は死にかけるまで追い詰めた奴にやればいい。
まあ、生死の境にいる感じも受けないんだがね。一応ね。
- 351 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:20:16 ID:8zvTfRZs0
-
('A`;)「えー、そこでそんな喜色満面で立ち上がんの?」
( ´_ゝ`)「何か?」
('A`)「俺としては『死んでるかもしれないよ、心配じゃないの?』
って言うニュアンスを込めたつもりだったんだけどさあ」
( ´_ゝ`)「基本的に言葉通りに受け止めるよ」
('A`)「そうだった……」
( ´_ゝ`)「行こうぜ」
('A`)「結果オーライだけど腑に落ちねえ」
- 352 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/09(土) 02:21:16 ID:8zvTfRZs0
-
そして行った先では、二人の見舞い客らしい女のキャットファイト。
しかし、髪の毛振り乱して、般若のような形相で叫ぶ様子は、
可愛らしい猫に例えれたモンじゃない。良くて妖怪の山姥だ。
( ´_ゝ`)「おい鬱田、帰ろうぜ」
('A`;)「いやいや、こんな事になっちゃってるなら、
やっぱ弟者の無事を確認したほうが……」
( ´_ゝ`)「無理、俺は逃げる。人違いで刺されるのは嫌だ」
('A`)「おいおい」
( ´_ゝ`)「じゃな」
('A`;)「俺も置いてくなよ!」
鬱田の足音の後ろに、車輪が回る音がするのは気のせいだ。
うん、気のせいに決まってる。悪夢の幻聴か何かだな。
22.糸冬
- 353 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 02:21:58 ID:8zvTfRZs0
- 今回はここまで
イベントやってるみたいだけど時間がぬぇ
- 354 :名も無きAAのようです:2013/02/09(土) 23:42:00 ID:R3blitrQ0
- 乙 いま一番好きな現行だよ
- 355 :名も無きAAのようです:2013/02/10(日) 07:22:04 ID:cz3AZuEQO
- 来てたのか乙
登場人物がクズまみれやな
- 356 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/12(火) 09:17:01 ID:yxrgcnaE0
- 深夜に投下しようとしたらいつの間にか朝だった
- 357 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/12(火) 09:17:56 ID:yxrgcnaE0
-
23.今更裸のビッチが迫って来られてもな
なんてふざけた事を抜かす車椅子のカタワもどきを、
マリアナ海溝に突き落としたい。18Gにしてやりたい。
海の底で深海魚の餌にでもなれば世界の為になる。
車椅子を自分で動かさずに俺に任せている所為で、
会話の際の身振り手振りがデカすぎてうぜえ。
成人してるんだから診察くらい一人で行けよ。
(´<_` )「ティーンの頃なら俺も脱いだかもしれないけど、
今はさー、無理だわー、ないわー、色々とさー」
( ´_ゝ`)「あの蝿共の修羅場から助けてもらった第一声が、
それってふざけてんの? もっかい戻されたいの?」
(´<_`; )「サンキュー毒男」
(;'A`)「あ、うん」
- 358 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:18:41 ID:yxrgcnaE0
-
(´<_` )「兄者にはあの穴やるよ」
( ´_ゝ`)「白神○地に帰せ」
(´<_` )「何を世界遺産に押し込めようとしてんだ。
そこはせめて性病検査の産婦人科だろ」
( ´_ゝ`)「自覚ある分タチ悪いわ」
(´<_` )「無自覚ポジのほうが厄介じゃね?」
( ´_ゝ`)「それゲイ用語」
(´<_` )「え」
('A`;)「性病なの?」
(´<_` )「今はなんもねーよ、多分」
('A`)「多分なんだ……」
- 359 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:19:29 ID:yxrgcnaE0
-
( ´_ゝ`)「メジャーなところは大体制覇したんじゃない?」
('A`)「兄者は?」
( ´_ゝ`)「やってねーよバカが死にてーのか、車椅子パス」
('A`;)「ご、ごめん。あ、意外と重い」
(´<_` )「今度ドキンちゃんから貰ってきたら移してやるよ」
( ´_ゝ`)「その汚ぇ便器諸共沈めてやろうか」
(´<_` )「俺だけ痒いとか不公平じゃね?」
( ´_ゝ`)「インキンが全身に回ってのた打ち回れ」
(´<_` )「それ痒過ぎて寝れなかったぐらいヤバいやつだぜ?
全身まで回ったら痒みで発狂して軽く死ねるわ」
( ´_ゝ`)「だから死ねっつってんだよ言わせんな恥ずかしい」
(´<_`# )「全力でお前を道連れにしてやっから」
- 360 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:20:35 ID:yxrgcnaE0
-
(;'A`)「性病って、EDになるのもあるから危ないんじゃ」
(´<_` )「どうせ年食ったら自然と勃たなくなるんだし、
年食ったら女も寄りつかなくなるしさーあ?
若い内にヤっとくべきだと思うんだよねー」
( ´_ゝ`)「お前のような考えの奴のチンコもいだら、
世の中の性犯罪は大方無くなりそうだな」
(´<_`# )「テメーのも、もいだろか? あぁ?」
( ´_ゝ`)「問題ねーよ、今んとこする必要なくなってるしぃ」
('A`)「え、え?」
(´<_` )「……それ男としてどうなん?」
( ´_ゝ`)「金と時間と思考の節約」
(´<_` )「理解できねえ」
( ´_ゝ`)「俺も、初めて性病に罹ったからって、笑いながら
ブツブツだらけになったチンコわざわざ見せに来る
露出狂の脳ミソは理解できねえわ。腐り落ちろ」
- 361 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:21:36 ID:yxrgcnaE0
-
(´<_` )「なんか怪我とかスゲーのやると見せたくなんじゃん」
( ´_ゝ`)「じゃあ今度カンジダやったら抜き身で歩け。
そのまま道路に出て通報されて塀ん中行け」
(´<_` )「股間の刀見せたら捕まるに決まってんだろ。
つか知らねー奴に怪我見せても面白くないだろ」
( ´_ゝ`)「じゃあ鬱田か内藤にでも晒しとけ」
('A`;)「へ!?」
(´<_` )「内藤ってあいつか……やだよ。すぐ写メる」
( ´_ゝ`)「なら母さんにでも見せとけ」
(´<_` )「ンな事したらブッ殺されるに決まってるだろ」
(#´_ゝ`)「俺だってブッ殺したかったわ! なんで俺に見せた!」
(´<_` )「あー……近くにいたから?」
(#´_ゝ`)「はぁ?」
(´<_` )「あと移そうと思って」
( ´_ゝ`)「寝てる隙に、尿道にウィダーinゼリー注ぎ込んでやっから」
- 362 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:22:18 ID:yxrgcnaE0
-
(´<_` )「なんか性病やるとバラまきたくなるんだよな」
( ´_ゝ`)「頭に梅毒回って死ね」
(´<_` )「HIVバラまいてる奴と同じ気持ちなだけだっつの、
『この苦しみを見知らぬ他人にも分け与えたい』
っていうどうしようもない心理なんだよ、分かる?」
( ´_ゝ`)「理解できるから言ってるんだよ。
その性病抱えてさっさとおっ死ね」
(´<_` )「性病やったチンコで銭湯行くとスゲー楽しいのに」
( ´_ゝ`)「新手のバイオテロじゃねぇか」
(´<_` )「俺が入った後の風呂にお前が入るんなら、
今度から銭湯とかではテロらねーよ?」
( ´_ゝ`)「今、階段あったよな。突き落としてやろうか?」
(´<_` )「マジキチ、目の焦点が合ってねーぞ」
( ´_ゝ`)「それは本来の『マジでキチガイ染みてるからやめろ』
って意味で捉えなくてもいいのかな?」
(´<_` )「略されて意味無くしたほうだよ」
- 363 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:24:02 ID:yxrgcnaE0
-
(;'A`)「もうちょっと仲良く……」
( ´_ゝ`)「無理」
(´<_` )「仲いいじゃん」
(#´_ゝ`)「は?」
('A`)「即答って…………」
( ´_ゝ`)「あー鬱田、こういう時の言葉に使うオブラート、
わからないから直に言わせてもらうけどさ」
('A`;)「な、何?」
( ´_ゝ`)「居心地悪いなら帰っていいぜ、
鬱田もそっちのほうがいいだろ?」
('A`)「え、い、いや」
(´<_` )「バッカだなー兄者、そんな言い方じゃ帰れねーだろ」
( ´_ゝ`)「お前の発言も後押ししてんじゃねーかアホか」
- 364 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:25:13 ID:yxrgcnaE0
-
('A`)「うん、もう俺の事は全自動車椅子押し機だと思っていいよ」
(´<_` )「やったな兄者」
( ´_ゝ`)「腹立ったら階段のほうに落としていいよ」
('A`;)「しないよ!」
(´<_` )「ぶちギレた兄者なら障害物が人でも容赦ねーぞ。
お前ごと落とされる覚悟していたほういいぜ」
( ´_ゝ`)「容赦あるよ」
(´<_` )「女の腹蹴っ飛ばした奴の台詞かそれ?」
( ´_ゝ`)「テメーこそ処理機が妊娠したっつった時に、
容赦なく腹に拳めり込ませてただろクズが」
(´<_` )「あーあれもう無意識に手が出たんだよ」
('A`)「これがDQNの会話……」
- 365 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:25:57 ID:yxrgcnaE0
-
(;´_ゝ`)「おい勘違いだ。刃物持った奴が走って迫って来たらさ、
そのまま黙って刺されたくないだろ、反撃するだろ?」
('A`)「あ、そういう状況ね」
(´<_` )「俺のほうだって結局腹にガキいなかったし、
元の家の金目当ての詐欺だったからセーフ」
( ´_ゝ`)「危機感持った詐欺師がお前から逃げてっただけだろ」
(´<_` )「金取れねーと思ったから引いてっただけじゃねーの?」
( ´_ゝ`)「……大正とか江戸時代なら余裕で勘当モンだぜお前」
(´<_` )「自分のキチっぷり自覚しててそれ言ってんの?
お前こそ座敷牢とか倉に押し込められるレベルだろが」
( ´_ゝ`)「正直お前の顔さえ見なくていいなら押入れの中でもいい」
(´<_` )「だったら毎日見に行ってやんよ」
( ´_ゝ`)「島流しにされろ」
(´<_` )「泳いで戻って来る」
- 366 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:27:48 ID:yxrgcnaE0
-
( ´_ゝ`)「北に行け」
(´<_` )「バイク乗って帰って来るわ」
( ´_ゝ`)「下痢便音撒き散らしながらとか公害だ死ね」
(´<_`# )「今ので世界中のライダー全員敵に回したぞ!
つーかお前もバイセコ乗ってんじゃねーか!」
( ´_ゝ`)「糞が乗ってるのなんてバイクと呼べねーよ。
せめて下痢便音発生装置で充分だろ?
走る便器なんて面白い視覚テロないしな」
(´<_` )「俺に対する悪口の発想、もう少し抑えらんない?」
( ´_ゝ`)「は? 無理」
(´<_` )「寝てる間にギプスのほうで踏み潰してやろうか」
('A`;)「診察室着いたよ」
( ´_ゝ`)「おーいつの間に」
- 367 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:29:05 ID:yxrgcnaE0
-
(´<_` )「じゃー逝って来るよニーサン」
( ´_ゝ`)「医療ミスで死ね。お前の嫌いなマスゴミは任せろ。
大丈夫だ、世間からはきちんと隠蔽してやるから」
(´<_` )「ダイニングメッセージでお前の名前を血文字で遺す」
('A`)「ダイニング?」
( ´_ゝ`)「ダイイングだよバーカ」
(´<_` )「死んだら毎日枕元で俺の誕生日囁いてやるよ」
自分でもなんでかわからんが、頭の奥にカチンときた。
ただ目の前の憎い奴が負傷していると言う事実が、
少しだけいつも感じる怒りを軽減してくれる。
- 368 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:30:17 ID:yxrgcnaE0
-
(#´_ゝ`)「……」
(´<_` )「兄者?」
軽減するだけであって、消えるわけじゃない。
(#´_ゝ`)「俺の誕生日じゃねーか、意味わかんねーよ。
死ね、そのまま死ね、死んで病院を徘徊しろ」
(´<_`; )「イッテ! いってぇ! 蹴るな!」
(゚A゚;)「車椅子壊れる! 車いしゅこわれりゅって!」
( ´_ゝ`)「ふへっ」
(´<_`; )「おま、ギプスじゃねーほう重点的に蹴りやがって」
('A`;)「噛んだ……」
- 369 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:31:44 ID:yxrgcnaE0
-
(´<_` )「今度その辺のビッチが孕んだって言って来たら」
( ´_ゝ`)「お祝いにこんにゃくゼリー送りつけてやんよ」
(´<_` )「続き聞けカス、産ませて兄者に全部擦り付けてやる」
( ´_ゝ`)「ンな事してみろ。そんなクッセェ中古は山にでも捨てて、
ガキは赤ちゃんポストにダンクシュート決めてやるよ」
(´<_`* )「クズ過ぎる! エキサイティン!」
('A`)「バトルドーム……」
( ´_ゝ`)「なんでテンション上がってんの?」
|゚ノ ^∀^)「はーい診察室に入りますよー」
(´<_` )「はーい」
( ´_ゝ`)「え? さっきのは何だったの?」
('A`;)「さ、さあ……」
- 370 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:32:25 ID:yxrgcnaE0
-
( ´_ゝ`)「……」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「……ああ、毒男。悪い事したな。
その辺の飯屋で昼飯奢ってやるよ」
('A`)「誠意が感じられない」
( ´_ゝ`)「具体的に何がどう悪いのか全然判らん上に、
あーいう時のフォローの仕方分からんからな」
('A`)「フォローに関しては俺もわからん、ココスで」
( ´_ゝ`)「はいよ」
23.糸冬
- 371 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:34:28 ID:yxrgcnaE0
-
24.恥ずかしいから一緒に風俗行こうぜっ
_
( ゚∀゚)「な?」
( ´_ゝ`)「は?」
_
( ゚∀゚)「やっぱ無理?」
(;´_ゝ`)「え、は? いやいやいや」
唐突過ぎて理解が追い付かない。
いや、理解はできるけど頭と口が追い付かない。
見舞いに来たとほざきながら、何でこんな話をしてんだ。
いや、病人にこんな話をしないだけマシなのか?
( ´_ゝ`)「何? つまりどういう事?」
_
( ゚∀゚)「だからさー……」
- 372 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:35:15 ID:yxrgcnaE0
- _
( ゚∀゚)「風俗に一人で行くのって恥ずかしいじゃん?」
( ´_ゝ`)「はず……恥ずかしいモンだったっけ? 風俗って。
むしろ友人に見られないよう一人で行くモンじゃね?」
_
( ゚∀゚)「だからさ、誰か一緒に行ってくれる奴を探してんだよ」
( ´_ゝ`)「俺の話を聞け」
_
( ゚∀゚)「兄者一緒に行かねぇ?」
( ´_ゝ`)「行かねぇ」
_
( ゚∀゚)「なんだよもー付き合い悪ぃなー」
( ´_ゝ`)「長岡、お前そんな感じで何人くらい誘った?」
_
( ゚∀゚)「お前で6人目かな」
( ´_ゝ`)「そこまでの人数に誘いかけといて、全員に断ら
_
( ゚∀゚)「そうだ! 兄者! お前に童貞の友達いねえ?」
(;´_ゝ`)「話聞けよーもー」
- 373 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:36:54 ID:yxrgcnaE0
-
('A`)「おーい兄者、バスまだだから中で待ったら」
_
( ゚∀゚)
( ´_ゝ`)
('A`;)「ど、う……だ……?」
( ´_ゝ`)「おお鬱田」
_
( ゚∀゚)「童貞そうな顔だな、誰だ?」
( ´_ゝ`)「初対面でやめろ。鬱田、友人」
_
( ゚∀゚)「ほほう」
('A`;)「ど、どうも。鬱田 毒男です。よろしく……」
_
( ゚∀゚)「俺、ジョルジュ 長岡。よろしくな」
( ´_ゝ`)「見舞いに来たって嘘もここまで来ると清々しいな」
_
( ゚∀゚)「ん?」
( ´_ゝ`)「何でも」
- 374 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:37:47 ID:kGZ46X7wO
- ジョルジュブレないな
- 375 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:39:47 ID:yxrgcnaE0
- _
( ゚∀゚)「早速だけどさ、童貞捨てに行かね?」
(゚A゚;)「はい?!」
( ´_ゝ`)「おいおい説明しろよ長岡、いきなり過ぎて
わからなくて目ぇ見開いちまってんじゃん」
_
( ゚∀゚)「っとさ、俺風俗一緒に行く奴探してんだよね。
お前一緒に行かね?兄者に断られてさあ」
('A`)「え?」
( ´_ゝ`)「そりゃ断るわ」
_
( ゚∀゚)「一緒に行こうぜ! 童貞っぽそうだし、
初セックル記念に俺が奢ってやるよ!」
( ´_ゝ`)「その言い方やめろっての」
- 376 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:41:29 ID:yxrgcnaE0
-
('A`)「なんで童貞って見抜かれてんの?」
( ´_ゝ`)「お前の顔立ちで……」
('A`)
(;´_ゝ`)「うわすまん! ほら服装がこじゃれてなくて」
('A`)
(;´_ゝ`)「いやごめん! 鬱田の雰囲気って童貞っぽ」
('A`)
(;´_ゝ`)「これも違う! 未経験っぽい第一印象……」
('A`)
( ;゚_ゝ゚)「うわ駄目だコレ! フォローしようとすればするほど、
逆にドツボにハマって行く! どうすりゃいいんだ!」
- 377 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:43:22 ID:yxrgcnaE0
-
('A`)「兄者のお陰でそろそろ悟りの境地へ行けそうだわ」
_
( ゚∀゚)「兄者もう喋らなけりゃいいんじゃね?」
( ´_ゝ`)「そうだな」
('A`)「俺の心はもう存分に傷ついた」
_
( ゚∀゚)「よし、行こうぜ毒男」
('A`)「えっ」
_
( ゚∀゚)「安心しな、損はさせねぇ」
('A`)「俺が行くのは確定なんですかジョルジュさん」
_
( ゚∀゚)「当たり前だろ」
('A`)「えっ」
- 378 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:44:41 ID:yxrgcnaE0
-
( ´_ゝ`)「鬱田は初めてなんだからお前が先導しろよ。
こうイリーガルな感じの店に連れてってやれ」
_
( ゚∀゚)「おうともよ」
('A`)「え? ちょっと、待って」
_
( ゚∀゚)「さあ初体験だ!」
('A`;)「ちょっ! まっ! 兄者!」
( ´_ゝ`)ノシ
_
( ゚∀゚)「さっき喋らなけりゃいいっつったからな。
代わりに手ぇ振って激励してやれよ」
( ´_ゝ`)ノシ
('A`#)「兄者ぁああああああぁぁぁぁ.......」
ダダこねる糞餓鬼を連れてくような光景だ。
実際の立場は性格からして逆だろうに、体格って不憫だな。
- 379 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:45:37 ID:yxrgcnaE0
-
( ´_ゝ`)「鬱田……スケープゴートありがとう」
街中へ消えて行く鬱田に敬礼をする。
取りあえず、終わったら店での感想を聞こう。
喜んでいたらそのまま流す。
怒っていたら昼飯でも奢ろう。
うん、そうしとこう。
24.糸冬
- 380 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:46:48 ID:yxrgcnaE0
- 今回の投下はここまで
あと前に文字コードがどうのってなった時Linux使ってた
- 381 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:50:28 ID:kGZ46X7wO
- 乙
兄弟の会話は毒がすごいな
- 382 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 09:53:29 ID:GKXdnRfs0
- >>380
linuxはeuc-jpだもんな
- 383 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 10:24:49 ID:EMl5Chkg0
- 乙
作中で卒業したドクオって見たことないかも
- 384 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 11:15:08 ID:ja8F.ZV60
- 乙
好きだわー
- 385 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 11:18:53 ID:n1yCNrs.0
- 乙
相変わらずのクズっぷりで安心
- 386 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 15:01:43 ID:67KNxsks0
- >>376
わろたww
乙!好きだ
- 387 :名も無きAAのようです:2013/02/12(火) 15:24:05 ID:Opp7DxogO
- 乙
弟者がいる時といない時で兄者の印象全然違うな
- 388 :名も無きAAのようです:2013/02/13(水) 00:57:21 ID:5AVb7DIo0
- 兄者初バイトのエピソード、弟者ガチでクズすぎわろえない
そりゃ殺したくもなるわ
- 389 :名も無きAAのようです:2013/02/13(水) 08:14:51 ID:V6TpJKr2O
- >>383
ノ異世界でもう一度
- 390 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/16(土) 15:37:32 ID:/Sp4eqjE0
- 金さえ積めば処理してくれる公的機関が欲しいわ
- 391 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:38:17 ID:/Sp4eqjE0
-
25.波動ベクトルが行き着く場末感って
最近の、怒涛の見舞い(?)ラッシュも控えめになった。
糞関係の男友達が何故か一人も来ないところを見て、
林檎を剥きつつ一人含み笑いをするのも飽きて来た。
鬱田はこっちから連絡するのもアレなので、
相手からのメール待ち、出方待ちとしている。
しかしあれだ。笑いを堪えているせいで、
林檎が上手く剥けない。ナイフが滑る。
(´<_`# )「お前、それで笑い堪えてるつもりじゃねーよな」
(;*´_ゝ`)「えっふぇ? 何が」
- 392 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:40:27 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_` )「さっきまで体丸めて腹抱えて床転げ回って、
死に損ないの虫みてーに痙攣しててさあ」
( ´_ゝ`)「俺そんなに笑ったっけ」
(´<_`; )「笑ったっつの、いきなり何の脈絡もなく」
( ´_ゝ`)「覚えてねえ」
(´<_` )「さっきからそのふじ全然むけてねーだろが、
なんなの? まだ皮だらけなんですけど?
仮性包茎ってか真性包茎のレベルだぞ」
( ´_ゝ`)「まずはテメーのを輪切りにすっぞコラ。
このナイフ慣れないから滑るんだよ」
(´<_` )「林檎むいてくれるってとこまではスゲー……こう、
感動してたのに、散々じゃねーか、どうしてくれんだ」
( ´_ゝ`)「何がだよ」
(´<_` )「俺のお前への期待だよ」
( ´_ゝ`)「ウジにでも喰わせとけ」
- 393 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:41:11 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_`# )「もういいわ、俺がやる」
( ´_ゝ`)「へいよ」
剥きかけの林檎にナイフをドズッと刺して、クソに手渡す。
顔を見ると、口元が引き攣っていた。
どうせなら手にぶっ刺しときゃよかったな。
(´<_` )「あ……なんか俺、さっきまで麻痺してたわ。
なんで兄者に普通にナイフ持たせてたんだろ」
( ´_ゝ`)「喧嘩してねえから油断してたんじゃね?」
(´<_` )「それもあるけどそれだけじゃねーよ、まあいいや」
無言で林檎を剥き始めるのを見て、林檎に何か注射しとくべきか、
ナイフの刃の部分に何か塗りつけておくべきだったかと思案する。
クソッタレな何もかもをさっさと終わらせたいんだったら、
林檎を剥くより相手の皮膚でも削いだほうがいいのは判る。
つーか、さっきまでよくある介護風景の真似をしようとしてたんだよね。
病人のいるベッド脇で、林檎を剥いたり、林檎を擂ったりするアレ。
- 394 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:41:54 ID:/Sp4eqjE0
-
弟を甲斐甲斐しく世話する心優しい兄を演出しようと、
近くの無人店から一袋4個100円の林檎まで買って、
家からこいつのナイフまで持って来て用意したのにさ。
(´<_`; )「な、なんだよ。そんなに見んじゃねーよ」
( ´_ゝ`)「……いや」
なんで病人が自分で林檎剥いてんだろ。
あのナイフの柄は木製なんだから、どうせなら、
彫刻刀でウンコとでも彫ってやればよかったな。
(´<_` )「なんでずっと手元見てんだよ」
( ´_ゝ`)「いや」
なんだろう。何となく渡しちまった。早計だった。
手元が空いてしまったので携帯を取り出すが、
特にこれといってやる事もやりたい事もない。
(´<_` )「そんな見られるとやりにくいんですけど」
( ´_ゝ`)「いや」
- 395 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:43:43 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_` )「俺の話聞いてる?」
( ´_ゝ`)「右から左」
(´<_`# )「お前の耳から豆腐が出るのか」
( ´_ゝ`)「はあ?」
(´<_` )「なんだっけ、バカ豆腐とか言う諺……」
( ´_ゝ`)「馬耳東風」
(´<_` )「ばじとうふう?」
( ´_ゝ`)「馬、耳、東、風、な」
(´<_` )「…………」
( ´,_ゝ`) プッ
゙(´<_` ) ショリショリ
( ´_ゝ`)゙ ピッピッ
- 396 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:45:12 ID:/Sp4eqjE0
-
5分後。
林檎を丸々一個剥き終えて、そのまま齧り付く猿。
丸かじりするなら、皮を剥いた意味ないんじゃないの。
(´<_` )「あーなんか虚しくなってきた」
( ´_ゝ`)「足吊ってる器具の位置、高くするの手伝おうか?
そのままだと、ちょっと首には届かないだろ?」
(´<_` )「迷わずぶっ殺そうとすんな」
( ´_ゝ`)「虚しいんだろ? 生きる意味を見出せないんだろ?
主に俺の精神の為に早く死ねよクソボケカスが」
(´<_` )「なんでここまで罵倒されなきゃいけねーんだよ」
( ´_ゝ`)「テメーの日頃の行いだクズ」
(´<_` )「最近はずっとベッドの上だっつの」
( ´_ゝ`)「ずっとベッドの上にいても俺から変わらず
こんな扱いを受け続けるってどんな気分?」
(´<_` )「怪我が治ったら倍返し」
( ´_ゝ`)「やっぱ殺してやる」
- 397 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:45:59 ID:/Sp4eqjE0
-
ここは個室、手負いの相手に逃げ場はない。
まだ車椅子移動の上に、出入り口は俺の背後だ。
ぶん殴ってやろうと拳を振り上げて立ち上がる、が。
(´<_`; )「なんだよ、やんのか? やんのか?」
( ´_ゝ`)「あー……」
ここで殴ったら、優しい兄(藁)も糞もカスもなくなるな。
いやでも、なんか偉い人が叱る事も優しさだっつってた。
一発だ。一発だけなら許される。一発だけなら誤射になる。
(´<_`; )「俺は怪我人だぞ! 手加減はしろよ!」
手加減は無理だ。どうやったって全力になる。
(#´_ゝ`)「ふぎぎぎ」
(´<_` )「握った拳の隙間から血が見えるんですけど……」
殴りたい気持ちを、拳を握り締めて押さえ込む。
切ってない爪が手の平に刺さったが、これくらい。
- 398 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:47:05 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_`; )「病院でわざわざ怪我してんじゃねーよ!
もうナースコール押すからな! いいな!」
( ´_ゝ`)「押すんじゃねーよ」
取りあえず、怒りの原因を視界からシャットアウト。
さっきまで目に映っていた景色を頭の中に転写して、
ベッドの上にいた奴を頭の中で落ち着くまで殴り続ける。
(´<_`; )「なんで構えたまま静止してるの?
力溜めてんの? 怖いんですけど」
( # _ゝ)「あ゙ぁ?」
ヾ(´<_`; )「その手、下ろして。ゆっくり座って、そうそう」
目を瞑ったまま椅子の上で姿勢を正す。
出入口、椅子、ベッド、窓と一直線に並んでいるので、
椅子に座ってると太陽の光がマトモに目に入った。
あー冬の昼の日射しは眩しいな。瞼の上からでもガンガン来る。
これで空気が暖かけりゃ昼寝に最高なんだけどなー。
- 399 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:48:20 ID:/Sp4eqjE0
-
そうだ。寝よう。
ベッドなら目の前にあるじゃないか。
布団はベッド下にあるから日に当たる事はないが、
ベッドの上ならさっきからカンカン照りになっている。
昨日、電話で長岡の風俗体験レポートを深夜に3時間報告され、
あんまり睡眠を取れていない。夢も夢精できない悪淫夢を見た。
( ´_ゝ`)「ちょっと端に寄れお前」
(´<_` )「はい?」
すっとぼけている内にナイフを取り上げ、遠くに置く。
天井から吊り下げている邪魔な足を場外に落とす。
(´<_`; )「うお何すんだ!」
靴を脱いでベッドに上がる。布団を奪う。枕も奪う。
(´<_`; )「おま!?」
( ´_ゝ`)「どけ早く」
- 400 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:49:06 ID:/Sp4eqjE0
-
同じ場所で寝るくらいなら、今はもう大丈夫だ。多分。
初めての泊まりの日、ギプスで固めた足をガン見しながら、
「こいつは怪我人こいつは怪我人こいつは怪我人こいつは」
と口の中で数百回唱えて強く自己暗示をかけたからな。
途中で、こいつの女友達()らしき奴も見舞いに来たが、
息を飲んだような悲鳴をあげてすぐに逃げ帰って行った。
キチ行為は意外といい修羅場回避手段かもしれない。
お陰でベッド下から針を突き刺そうなんて衝動も我慢できた。
ふとした拍子、無意識の隙間に拳が出ることも少なくなった。
渡そうとした見舞い品を、顔面に投げつける事もなくなった。
あいつの好きな本を目の前で真っ二つにする事もなくなった。
「おかわり」と弟から手渡された椀に飯をよそおうとして、
ナシュラルに足元のゴミ箱に白米をシュートしてしまい、
意味もわからずおかしくなって狂ったように笑っていたら、
いつの間にか精神科の診察室に体が搬送された事も、
あれ以降は、一応、ない。
うん、あれは酷かったな。拘束されるなんて初めての経験。
ベッドにベルトでギッチギチに縛り付けられるなんて経験。
抜く時の想像で空想の女相手にやることは多いが、
まさか現実で自分自身がされる立場になるとは。
思考脱線。
- 401 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:50:01 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_`; )「何する気だ! 何かするのか!?」
( ´_ゝ`)「寝る」
(´<_` )「へ」
( ´_ゝ`)「眠る」
(´<_` )「は?」
( ´_ゝ`)「おやすみ」
ガラス越しとはいえ、冬の刺すような日射しはきつい。
なので、布団を頭まで被って団子虫状態になる。
光は軽減されていい感じだ。
尚、カーテン引けよとの突っ込みは受け付けない。
生ゴミのほうを向けば顔に日が当たることはないが、
そんなのは例え死んでも狂ってもごめん被る。
- 402 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:52:00 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_` )「何してんの兄者」
( ´_ゝ`)「寝るんだよ」
血で汚れないように、タオルで手を縛る。
最後に、枕に乗せる頭の位置を微調整。
なんか抱くものが欲しいけどここは我慢。
よし、寝よう。
(´<_`; )「やっべぇ、ギプス重っ」
(´<_`; )「ちょ、兄者、ちょっと手ぇ貸し」
(´<_`; )「おち、落ちる、落ち、るっ!」
ドサゴゴッ
背後で、ギプスの重さに耐え切れず何かが落ちる音がした。
ベッド下には布団もあるから、そっちで寝るのも大丈夫だろ。
- 403 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:52:57 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_`# )「そこで寝ていいから手ぇ貸せこのアホウ」
。
( _ゝ)゚「下の布団で寝ろよ……」
(´<_`# )「俺のベッドだぞ」
。
( _ゝ)゚「病院のだよ……」
(´<_` )「検温の時どーすんだ」
。
( _ゝ)゚「今日はもう来ない……」
(´<_` )「マジか。あ、でも午後に毒男が来るってよ」
。
( ; _ゝ)「……マジ?」
(´<_` )「マジ」
うーんメンドクセェ。
つか、なんで来るんだ。
知らんかった。
- 404 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:53:39 ID:/Sp4eqjE0
-
ま、さしたる問題はないな。
ここで寝てりゃ適度に何か勘違いしてくれるかもしれん。
その時、今ベッド下の男として都市伝説化してる奴が、
自力でベッドに戻ってようが戻れていまいが関係ない。
前者なら仲良くなったとアピール出来るかもしれないし、
後者なら今まで通りの仲違いだと思うかもしれない。
寝てても、内藤が付属品で来れば、勝手に起こすだろうしな。
(´<_` )「寝るのか?」
( _ゝ)「ねる」
日射しで温まった布団がイイ感じだ。
こいつさえ俺の現実からいなくなれば、
この温もりを心から享受できるのになあ。
- 405 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:54:27 ID:/Sp4eqjE0
-
(´<_` )「はー今年のクリスマスは病院か……」
( _ゝ)「ざまあ」
(´<_` )「もう俺の女寝取んなよ」
( _ゝ)「するかボケ」
25.糸冬
- 406 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:55:38 ID:/Sp4eqjE0
- 今日中に後で一本来れっかなー
来れなかったらまた時間が空いた時に投下
- 407 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 15:56:18 ID:/Sp4eqjE0
- ぎゃああミスってageた
- 408 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 19:22:56 ID:GPmVxfBUO
- 乙?
自制方法がヤンデル
- 409 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 21:47:57 ID:Q4oa2JyI0
- 乙
- 410 :名も無きAAのようです:2013/02/16(土) 23:45:47 ID:lDxXgrxA0
- 乙
兄者がいかれすぎてて弟者がまともに見えるが
そんな兄者に諺の間違いを指摘されるって相当バカだな
- 411 :名も無きAAのようです:2013/02/17(日) 06:25:11 ID:uYnMD/vs0
- DQNとキチガイ
果たして危険なのは
- 412 :名も無きAAのようです:2013/02/17(日) 09:46:06 ID:MAp0BZfgO
- もうVIPには投下しないの?
- 413 :名も無きAAのようです:2013/02/17(日) 20:48:26 ID:Rh/oRAe.0
- 乙
兄者落ち着いてきてるように見えるけど
まだ色々気になるなぁ
- 414 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/21(木) 20:02:25 ID:fCGs63cw0
-
回線が酷いので途中で音沙汰なくなったらしんでる
>>412
投下したくても巻き添え規制くらってるんだよ
- 415 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:18:44 ID:fCGs63cw0
-
26.はみ出し者共の老いらく
生臭い。魚類臭さじゃなく獣肉の臭さ。
流石にこんな悪臭の中で眠れはしない。
眠れる奴は鼻が麻痺してる奴か、鼻が無い奴だ。
悪臭の中で眠る趣味のない俺は、目を開ける。
( ´_ゝ`) パチッ
(^ω^ )「ぐーてんたーく」
( ´_ゝ) (ω^ )
目覚めた瞬間、男友達の顔面どアップがあった場合、
脊髄反射で殴り飛ばしても許されると俺は思うんだ。
- 416 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:20:23 ID:fCGs63cw0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
_ .' ,../⌒ヽ ,.,
。∧ _- ― = ̄  ̄`:,. ∴ ' )) ゙); ∵ .
, -'' ̄ _――=', ・r=-,/⌒ ~ヽ '
/ _-― ̄ ̄  ̄"'". ’i y ノ' ノi j |
/ ノ i,,___ノ //
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
布団 /| 手加減と言う言葉を辞書に入れるお
/ | \_________________/
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- 417 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:21:10 ID:fCGs63cw0
-
ベッドから起き上がらずに、周囲を見渡す。
下に落ちてたゴミは、素直に下の布団で腐っていた。
( ´_ゝ`)「それで、何しに来たんだって?」
('A`;)「ここの病院、ゲーム機の持ち込み禁止って聞いたからさ。
代わりって言っちゃなんだけど、TRPGで遊ぼうと思って」
鞄からずるっと分厚い本を取り出す鬱田。鞄が目に見えてへこむ。
寄りによって、初心者にパラノイア原本とクトゥルフのルルブである。
厚い本と活字に拒否反応がある底辺の眉間に、無言で皺が寄った。
こいつに布教なんてできるわけがないのに、何考えてんだ?
_, 、_
(´<_` )「これなんなん?」
('A`)「ルールブック」
(´<_`; )「どんなゲームだよ……」
( ^ω^)「斜め読みっつーか流し読みでいいお」
つっても読む訳がない。どうする気なんだ。
- 418 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:21:57 ID:fCGs63cw0
-
( ´_ゝ`)「説明してる間、寝てていい?」
('A`)「出来れば兄者にはずっと起きててほしいかな。
あと、このセッションは録音するつもりなんだ」
( ´_ゝ`)「えっマジ?」
('A`)「うんマジ。俺らならともかく弟者……君、みたいな人って、
どんなプレイすんのかなって興味湧いて、今後の研究の
参考資料になればいいと思ってボイレコ用意してきた」
( ´_ゝ`)「こいつでなくても、その辺にいるじゃん」
('A`;)「変に絡まれて金取られたら怖い」
( ´_ゝ`)「それもそうか」
道端にうんこ座りしてる奴らにこんな事を話しかけても、
一笑に伏されてカツアゲに持ち込まれて終わりだろうな。
攻撃できない状態にあるこの獣は、いい研究対象になる。
(´<_` )「参加料貰えるの?」
( ^ω^)「やらねーお」
('A`)「クリアした時用にお菓子は持ってきたけど……」
- 419 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:22:39 ID:fCGs63cw0
-
(´<_` )「えーマンドクセ、何かの勉強でもないのに、
こんな分厚い本とか絶対読む気しねー」
('A`)「あ、読まなくていいよ。概要だけ説明する」
( ^ω^)「電気使わないロープレだと思えばいいお」
(´<_` )「わからん」
('A`)「はいキャラシ」
(´<_` )「なんコレ」
('A`)「はい」
( ´_ゝ`)「ほーい」
先にダイスとシートだけ受け取って、自分のキャラを作成する。
どうせ後から面倒になった奴に絡まれて、時間が押すだろうしな。
大体の説明は、二人に任せてしまおう。
覚える気のない奴に、物を教えるのは酷く疲れる。
ちまちまと横から口を挟みながらダイスを振った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 420 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:23:31 ID:fCGs63cw0
-
(´<_` )「ダイスで全部決めるってのだけは分かった」
( ^ω^)「今までの僕の説明は全部どこに消えたんだお」
(´<_` )「この紙にダイス振って出た数字書けばいいんだよな?」
( ^ω^)「それ以外に、何か覚えてないかお?
特にダイスの出目に関する事で、何か」
( ´_ゝ`)「ゴネ得」
(´<_` )「出目が悪けりゃゴネれば得する」
( ^ω^)「させねぇ、お前ら二人はアグレッシブに殺しに行くお」
(´<_` )「ひでぇ」
( ´_ゝ`)「殺意高めで来るの?」
( ^ω^)「邪神ぶつけてやんお」
(´<_` )「えー倒せねーじゃん」
- 421 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:24:55 ID:fCGs63cw0
-
( ´_ゝ`)「あれ、内藤がKP?」
(´<_` )「きーぱー? ゴールキーパー?」
( ^ω^)「本当に話聞いてないおね……TRPGの進行役の事を、
KP(キーパー)って言うんだお。こんなの相手に毒男が
強めに出れるわけないし、僕がKP肩代わりしてやるお」
(´<_` )「お前を倒せばいいのか」
( ^ω^)「聞けお」
( ´_ゝ`)「あ、実際そんなに間違ってなくね?」
_, 、_
( ^ω^)「お?」
( ´_ゝ`)「倒せない敵っつか、強敵が出た時とかは、
KPにリアル言いくるめとかする訳だしさ」
( ^ω^)「確かに間違ってないお」
( ´_ゝ`)「敵NPCに攻撃宣言するよりKPに精神攻撃したほうが早いし」
( ^ω^)「訂正を要求するお」
(´<_` )「内藤にダイレクトアタックすればいい訳か」
( ^ω^)「やめろ」
- 422 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:26:16 ID:fCGs63cw0
-
(´<_` )「結局どうすりゃいいんだよ」
( ´_ゝ`)「だからさー『目の前に鍵の掛かったドアがあります。
それを開けますか、開けませんか?』っつーのを、
繰り返して話を進めていくのがこのゲームだっての」
(´<_` )「ドア破るって選択肢は?」
( ´_ゝ`)「できるよ、攻撃技能の何かでダイス降れば」
(´<_` )「へー出来るのか」
( ^ω^)「怪しいと思うNPCをいきなり蹴っ飛ばす事も可能だお。
味方だった場合はそれ相応のペナルティが来るけどお」
(´<_` )「フォールアウトみたいなモンか」
( ^ω^)「お、言われてみれば」
(´<_` )「スカイリムみたいに結婚も可能?」
( ^ω^)「ホラー物で恋愛フラグは死亡フラグに変わるから、
その辺はあまり乱立させないで行こうと思ってるお」
( ´_ゝ`)「別によくね? そのフラグをNPCに擦り付ければいいじゃん」
( ^ω^)「清々しい程のクズプレイだお」
- 423 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:27:45 ID:fCGs63cw0
-
( ´_ゝ`)「クズくないとこの先生きのこれる気がしない」
( ^ω^)「悪人は制裁するお」
(´<_` )「じゃあヒーローやってみっか」
( ^ω^)「僕は良い人が理不尽に死ぬホラーが好きだお」
(´<_`; )「どっちにしろぶっ殺されんじゃん」
( ´_ゝ`)「なら中堅で、凡人?」
( ^ω^)「一般人はモブとして巻き込み滅殺」
('A`;)「要は殺したいのね」
( ^ω^)「途中でキャラクターシートを一枚も消費しないクトゥルーは、
ホラーじゃねぇと僕は思ってるお。人死にが起きてこそだお」
( ´_ゝ`)「わあ」
(´<_` )「つか内藤が進行するなら俺ら勝てないし」
- 424 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:28:50 ID:fCGs63cw0
-
( ^ω^)「その辺は安心するお。ファンブルしない限り、
積極的にダメージロールはしない方向で行くお」
( ´_ゝ`)「ああ、ファンブルやったら死を覚悟しろって事か」
(´<_` )「ファンブルって何」
( ´_ゝ`)「……俺に聞いてんの?」
(´<_` )「他に誰がいるんだよ」
( ´_ゝ`)「致命的失敗」
(´<_`# )「はあ!?」
('A`;)「お、弟者君、ファンブルは致命的失敗であってるよ」
(´<_` )「あ、そうなのか」
( ´_ゝ`)「……」
- 425 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:30:15 ID:fCGs63cw0
-
( ^ω^)「弟者が話を殆ど聞いてない事が判った今は、
さっさとこのダイス振ってキャラ作るがいいお。
このままだと日が暮れても終わりそうにないお」
(´<_` )「わー紙見てもわかんねー」
( ^ω^)「もう出た数を順に書いてけお」
(´<_` )「なんだこのCONとかAPPとかPOWって」
( ^ω^)「振り出しよりも前に戻っただと……」
(´<_` )「STRとかINTはなんとなく力と知識ってわかるけど、
他んトコ全然わかんね。おい日本語で書いてくれ」
( ´_ゝ`)「また俺?」
(´<_` )「他に誰がやるんだよ」
( ´_ゝ`)「別に……いいけどさ」
紙とペンを受け取って、略称英語の横に訳を書いて行く。
少し高校の頃を思い出した。
向かい合わせに座らされて強制的に勉強させられてる時、
よくしつこく鬱陶しく腹立たしく問題の答えを聞かれたっけ。
- 426 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:32:36 ID:fCGs63cw0
-
最初はあいつの益になる事なんてしてやるものかと無視したが、
対面の方で全力で笑わせようとしてきやがって、ウザかったから、
俺が相手のノートやプリントの隅に答えを書いたんだった。
まあ、高校以外では対面の席にすら着かせなかったからな。
( ´_ゝ`)「ほらよ」
(´<_` )「サンキュ」
(^ω^ )「……」
(;´_ゝ`)「んだよ、顔近ぇぞ」
(^ω^ )「や、僕はてっきり、その紙で鼻先をシュッとか、
そのペンを手にぶっ刺すのかと思ってたから」
('A`;)「発想が怖い」
(´<_` )「兄者だったら鼻先で済まさねーよ。
ガチで眼球狙って来るぞ、マジで」
( ´_ゝ`)「お前らそんなに実現されたいか」
- 427 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:34:10 ID:fCGs63cw0
-
( ^ω^)「ぶっちゃけ、素直に書くとは思ってなかったお」
(´<_` )「ああ俺も」
( ^ω^)「紙が破かれるとか考えないのかお」
(´<_` )「拒否ると思ってた」
( ^ω^)「拒絶のされ方を考えろお」
(´<_` )「なんでそんなこと考えなくちゃいけないんだよ」
('A`)「兄者、この状況に何か一言」
( ´_ゝ`)「んー?」
('A`)「あの二人、その内ぶつかりそうだから」
( ´_ゝ`)「そうなん? じゃあ」
- 428 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:37:21 ID:fCGs63cw0
-
( ´_ゝ`)「えぇと、俺としては、今すぐ答えを教えてやったのは、
小さい頃からの俺の陰湿な企みの積み重ねだよ。
自分では何一つ考えず、すぐ問題の解答を人に求め、
面倒な事や嫌な仕事を対人関係に諍いが起きないように
上手く人に押し付ける事すら覚えず、要領も頭も悪く、
お先真っ暗な駄目人間街道を突っ走る下半身直結野郎。
そんなクズになってくれて本当にありがたいよ。弟者」
(゚<_゚ )
(^ω^ )
('A`;)「えっ?」
( ´_ゝ`)「へ?」
(´<_`; )「マジかよ、あの時から妙に優しいと思ったら、
そんなこと企んでやがったのか……」
(^ω^ )「兄者マックロクロスケだお〜」
('A`;)「そういう言葉は望んでなかった……」
( ´_ゝ`)「あっれぇ?」
俺としては口から滑り出た出任せもいいとこだったんだけど、
この状況だと真実になるのか。面白いから訂正はしないが。
- 429 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:38:45 ID:fCGs63cw0
-
その後、なんだかんだでキャラ作成終了。
初心者がいるので、今回は取得技能に制限なし。
俺はチビのムキムキで教養のないイケメンになった。
ダイスの女神様によって出た特徴的な数値を抜粋すると、
高いのはSTR(筋力) 17、CON(タフさ) 15、APP(魅力) 17、
低いのがSIZ(体格) 7、EDU(教養) 9、となってしまった。
これはどう見ても戦闘、肉壁要員だな。
ゴミを庇うのは有り得ないから、鬱田しか守らないが。
('A`)「うん、まあ、その」
( ^ω^)「冗談はここまでにして、始めるかお」
( ´_ゝ`)「やっとか」
( ^ω^)「誰の所為だと……あ、兄者の所為ではないおね」
(´<_` )「俺だな」
( ^ω^)「どうせ無駄だから反省は求めないお」
('A`)「誘ったのこっちだしね」
( ^ω^)「もうやりながら覚えて行けばいいお」
- 430 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:39:55 ID:fCGs63cw0
-
( ´_ゝ`)「んじゃ、そろそろ録音スタート?」
('A`)「もうしてる」
(;´_ゝ`)「マジで」
( ^ω^)「ああ、僕が殴られて後ろに吹っ飛んだついでに、
機械にぶつかって衝撃で録音スイッチが入ったお」
(;´_ゝ`)「マジか」
('A`)「シナリオは?」
( ^ω^)「適当に、『悪霊の家』と『もっと食べたい』を合わせるお」
(´<_` )「どういうのだそれ」
( ^ω^)「初めての奴には説明しようがないお」
('A`)「スプラッタホラーな感じだよ」
(´<_` )「クトルーって全部ホラーじゃねーの」
(;'A`)「うーんと……」
( ^ω^)「説明しようがないってばお」
- 431 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:42:38 ID:fCGs63cw0
-
( ^ω^)「僕らが来てから、無駄に一時間も過ごしたお!
もうこうなったら話の展開も急ピッチで行くお!」
( ´_ゝ`)「俺らがついて行ける程度にね」
( ^ω^)「まずは作成した探索者の自己紹介、どうぞだお!」
(´<_` )「誰から?」
( ´_ゝ`)「なら時計回りで俺から」
( ^ω^)「カモンベイベ」
( ´_ゝ`)「チビで脳筋のイケメン。成人。職業はヤの人。
性格とかロールプレイ面倒だから俺と同じで。
特技は登攀、組み付き、武道の立ち技系」
('A`)「そういう言い方をするなら、俺は頭デッかちで、
ガリガリでヒョロくて精神薄弱でブサメンの
( ^ω^)「自虐はそこまでにするお」
('A`)「お前のその言葉、俺に対する慰めでもなんでもなくて、
純粋に心にダイレクトアタックかましてくれたんですが」
( ^ω^)「おっと、すまんお。続けて続けて」
面白半分で鬱田のダメージロールを1D100で振ったら、
9回くらい連続でショック死できる数字が出た。
これは流石に可哀想だからやめておこう。
- 432 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:44:24 ID:fCGs63cw0
-
('A`)「えー……ブサメンです。成人。職業は医者。
特技は精神分析、応急手当、説得、パンチ」
( ´_ゝ`)「ステータス的に見てヒーラーなのはわかるよ。
ただ、説得中に拳が一緒に出る未来が見える」
(´<_` )「せっとくかっこぶつり……兄者がよくやってるな」
( ´_ゝ`)「やってやろうか?」
(´<_` )「今はやめろ」
('A`)「ロールプレイは今回やらない方向で行くよ」
( ^ω^)「キャラ付け考えるのって面倒だものね」
( ´_ゝ`)「変に愛着湧かせると、死ねなくなるしな」
( ^ω^)「死ぬの前提で進めるなお」
( ´_ゝ`)「いやいやいや、前にすげぇ面倒な奴がいたじゃん。
死にたくなくてKPに高圧的になるどころか号泣した奴」
( ^ω^)「ああ、そういや大学でそんな事もあったおね……
あれはファンブル連発し過ぎてどうしようもなかったお」
- 433 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:45:30 ID:fCGs63cw0
-
(´<_` )「全然話についてけねーんだけど」
( ^ω^)「おっと、ごめんお」
(´<_` )「そういやお前ら大学ってどうなったん?」
( ´_ゝ`)「震災来てから休学してたのに糞親父が浮気しやがって、
離婚や家督相続でゴタゴタしてる間に金の払いが遅れて、
いつの間にか大学中退してたぜ。本当やってらんねぇ」
( ^ω^)「両親死んだから辞めざるをえなくなったお」
('A`)「俺は休学してから転校……って脱線してる」
( ^ω^)「積もる話は後にして、弟者さっさとどうぞだお」
(´<_` )「うーい、俺は身長が高いガリのイケメンだな。
大人でアルバイター。お先真っ暗で笑えるーぅ。
んでもって特技は蹴りと、忍び歩きと……」
( ^ω^)「どうしたお」
(´<_` )「漢字が読めねえ」
( ^ω^)「オイ」
- 434 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:47:32 ID:fCGs63cw0
-
(´<_` )「これ何て読むんだ?」
( ´_ゝ`)「何でわざわざ向かいの俺に聞くんだテメェ。
隣に座ってる鬱田か内藤にでも聞けや」
(´<_` )「うるっせ教えろ」
( ´_ゝ`)δ「跳躍、やーいバーカ」
(´<_` )「それってどういう意味だ」
( ゚A゚)
( ;^ω^) oh...
( ´_ゝ`)δ「俺のハンドサイン? 漢字の意味?」
(´<_` )「そんな指どうでもいい。漢字」
( ´_ゝ`)「お前、分からないのにその技能取ったのか」
(´<_` )「なんか強そうじゃん?」
- 435 :名も無きAAのようです:2013/02/21(木) 20:48:21 ID:fCGs63cw0
-
( ´_ゝ`)「跳躍ってただのジャンプだぞ」
(´<_` )「えーマジ? 飛ぶだけ?」
( ´_ゝ`)「飛ぶだけ。電気式のゲームじゃねえんだし、
使おうと思えば好きな所で好きに使えるだろ。
お前のその頭じゃあ、色々と無理そうだけどな」
(´<_` )「言ってろ」
( ^ω^)「ここだと思った時に跳躍使うって宣言すればいいお」
(´<_` )「だったら跳躍でジャンプしてから蹴りで兄者にライダーキック」
( ^ω^)「いくらなんでも無茶振りし過ぎるのはシカトするお」
(´<_` )「どケチ」
('A`;)「兄者は心配にならないの?」
( ´_ゝ`)「何が」
('A`;)「弟の学力」
( ´_ゝ`)「んなモン、数学の”素数”を”素敵”と読み間違えて、
前衛的な解答提出してからとっくに見切ってるわ」
- 436 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 00:01:05 ID:JxiLn.Ik0
- 回線が死んでしまったか……
それにしても弟者の学力が酷すぎるww
- 437 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 00:41:04 ID:JcYTqsCw0
- (´<_` )の知力は25のようです
- 438 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 06:24:37 ID:8cHVXB0U0
- 陰謀教育の賜物だな
- 439 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 07:09:16 ID:Gjmx1lxwO
- 来てたのか
- 440 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 12:04:56 ID:8NH9U/QM0
- そう言えば「ちょうぜつにあたまのわるいどきゅんのはなし」だった
- 441 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 12:38:49 ID:HZxG8gT60
- 回線残念
TRPGって面白そうだな
- 442 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 15:55:45 ID:7nFMAvBY0
- 孫文と孫悟空を書き間違えた澤村を思い出した
- 443 :名も無きAAのようです:2013/02/22(金) 21:53:03 ID:iYP0B8Zg0
- TRPGの話とか久しぶりに見たなー
- 444 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/24(日) 20:05:16 ID:/T9zBJ7c0
-
パソコンの調子がとても悪い
沈黙したらまたしんでます
この時の卓は初心者向けにスペシャルなし。
ファンブルは95〜99、クリティカルが1〜5。
- 445 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:06:41 ID:/T9zBJ7c0
-
( ;^ω^)「IQの問題は置いといて、シナリオ始めるお」
('A`)「導入はどんな感じ?」
( ^ω^)「やる気のない初心者もいるから、サクッと行くお。
だからアレンジも大分多くなると先に言っとくお」
(´<_` )「なんか食いたい」
( ^ω^)「始めようとした途端これかお……」
(´<_` )「お見舞いの食い物ぐらい出せコラ」
(;'A`)「じゃあ、クリアした時用の賞品を半分」
ごそごそと鞄を漁って、ラグ○オのロゴがついた箱を取り出す。
へこんでるように見えたのに、どうなってるんだ鬱田の鞄。
(´<_` )「ケーキか」
( ´_ゝ`)「こっちを賞品用に残しといたほうがよくね?」
('A`)「早めに食べないと悪くなるから……」
最初にクリアした時用っつってたのに。まあいいか。
- 446 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:08:22 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「ちゃんと人数分あるお〜」
('A`)「好きなの持ってって」
( ^ω^)「調度いいから、導入もおやつ時からにするお」
( ´_ゝ`)「お、いいんじゃない?」
( ^ω^)「えーと、じゃあお」
【場所は八甲○山の麓にある、寂れた廃屋。
3人はその近くで三時のおやつを楽しんでいた】
( ^ω^)「で、どうだお?」
( ´_ゝ`)「突っ込み待ちが露骨過ぎるぜ」
('A`)「八○田山雪中行軍でも挑発しに行ってんのか」
(´<_` )「あそこ昼でも見えるって噂あったからスゲー期待して、
兄者引っ張って行ったのに、観光客しかいなかったぜ」
( ´_ゝ`)「そうだなあ。軍人のコスプレしてる人が普通に写真撮ってたり、
夏の終わりって季節もあって、山自体は全然怖くなかったな」
(´<_` )「ちげーよそれモノホンじゃねーか俺見てねーよ教えろボケ」
- 447 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:09:31 ID:/T9zBJ7c0
-
( ´_ゝ`)「あんなハッキリした幽霊いるかボケ。
幽霊なら幽霊らしく、素直に霞んでろ」
( ^ω^)「おい脱線した話進めんなお」
( ´_ゝ`)「あ、すまん」
( ^ω^)「では再開」
('A`;)「いやおかしくない? ブーンの話も」
( ^ω^)「どの辺が?」
('A`)「全体的に」
( ^ω^)「アバウトだお」
('A`)「まず人間関係から、次に場所、時間、ケーキ」
( ^ω^)「テンプレだと学生時代からの知り合いだけど、
それじゃ普通過ぎてつまらんし、どうすっかお」
('A`;)「王道と言う名のテンプレにしとけばいいのに」
- 448 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:10:23 ID:/T9zBJ7c0
-
(´<_` )「医者とヤクザとアルバイトの関係か……分かった。
俺がなんかでヘマやったから山に連れてかれて、
これから埋められるんだな、医者は実は闇医者と」
( ´_ゝ`)「へー……」
( ^ω^)「中々いいおね。ケーキは最期の晩餐だお。
食べ終わったら、早速埋めるとするかお」
(´<_` )「やめろ」
( ^ω^)「窒息のダメージロール振れお」
(´<_` )「やめろって」
( ^ω^)「冗談だお」
(´<_`; )「なら俺にダイス渡すなよ」
('A`;)「……」
( ^ω^)「他にないならこのまま進めるお、いいかお?」
- 449 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:11:32 ID:/T9zBJ7c0
-
( ´_ゝ`)ノ「ハイハイ俺も考えたぞ! 廃屋で過去に自殺した女がいて、
その女に喧嘩売る為に3人でこんな場所でケーキ食ってる。
動機はブチ切れた幽霊が出て来て心霊写真を撮れないか。
アルバイターは借金してて圧迫から逃れる為、酒に逃げた。
結果としてアル中になってしまい、彼は病院に通う事になる。
それを担当する主治医の医者、鬱田。借金取りのヤクザ、俺。
意気投合してしまったのは、居酒屋でたまたま3人が出会い、
それぞれの愚痴や不満をダベってる内にいつの間にか悪友化。
全ての原因は酒。酒に始まり酒に終わる。どうよ俺の話!」
_, 、_
(´<_` )「はぁあ?」
('A`;)「そっちのほうがどうかと」
( ^ω^)「採用」
(゚<_゚; )「「マジで!?」」(゚A゚;) ( ´_ゝ`)「マジで?」
( ^ω^)「弟者のより、兄者のほうが協力体制を敷きやすいお」
('A`)「そういう理由か、成程」
(´<_` )「えー、いいだろヤクザが脅して従わせるとかで」
( ^ω^)「ンな事にしたら兄者が本気で殺しに来るから、
クトゥルフじゃなくてパラノイアになっちまうお」
- 450 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:12:50 ID:/T9zBJ7c0
-
( ´_ゝ`)「大丈夫、殺しはしない」
('A`)「おお」
( ^ω^)「あら意外」
( ´_ゝ`)「肉壁は多いほうがいいもんね」
('A`)「おお……」
( ^ω^)「通常運行だったお」
(´<_` )「こいつがこうじゃなかったら、何か企んでる時か、
何かが原因で人格ぶっ壊れてる時だけだっつの」
( ^ω^)「それもそれでどうかと思うお」
('A` )「人格崩壊しないと優しくならないのか」
( ´_ゝ`)「なんだその視線」
('A`;)「いや別に」
( #^ω^)「あーもう、進まないから兄者の設定で強引に進めるお」
- 451 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:13:49 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「僕が導入部分を喋るから、食べながら聞けお。
弟者もいることだし、難しいのは抜きで進めるお」
('A`)「はい」
(´<_` )「はいはい」
と返事をしつつ、二人の手がケーキの箱に向かって伸びた。
今は口直し出来るものが存在しないので、俺は伸ばさない。
【3人は廃屋の入り口で笑いながらケーキを食んでいた。
そこに、ボロ布を纏った一人の男が現れる。どうする?】
( ^ω^)「ではケーキ食ってない兄者から行動」
( ´_ゝ`)「廃屋への通路を開けつつ、バイトの後ろに下がる。
ついでに男に向かって目星とか出来る?」
(´<_`. )「目星って何」
( ´_ゝ`)「よく見る事だよ」
(.'A`)「アバウトだけど大体合ってるってのが、もうね」
- 452 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:15:50 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「TRPGはフィーリングも大事だお」
( ´_ゝ`)「マジかよ俺一大事じゃん」
( ^ω^)「頑張って共感能力を高めろお」
【兄者の目星:初期値25→20 成功】
【ボロ布の下は、小奇麗なスーツを着ている事が判った】
( ´_ゝ`)「フーン、男との距離と、靴の汚れ具合は?」
( ^ω^)「靴には土が付着してるお、長い時間歩いたんじゃないかお?
男との距離は今1D3でダイス振って決めるお……2mだおね」
( ´_ゝ`)「ほうほう」
(´<_` )「そんな事聞いてどうすんだよ」
( ´_ゝ`)「うっせぇ壁は黙ってろ」
(´<_` )「オイコラ」
- 453 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:17:00 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「では次にケーキ食ってる毒男と弟者」
【男は、二人の食べているケーキを物欲しそうに見つめている】
('x`;)「んむもももふ」
( ^ω^)「飲み込んでから発言しろお」
(´<_` )「じゃあケーキを男に向かって投げる」
( ^ω^)「リアルマン確定、なら投擲技能で振れお」
(´<_` )「え、これも技能なの? 2mしか離れてないんだよな?」
( ^ω^)「人が遠くの物に当てるには、それなりの技術が必要だお。
とは言え2mだし、プラス補正してやるからダイス振れお」
(´<_` )「へーい……3」
( ^ω^)「サイコロで振ればそりゃクリティカルさもなるわな」
( #^ω^)「ってアホかあ!」
( ´_ゝ`)「内藤の方言出た、珍しい」
- 454 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:18:50 ID:/T9zBJ7c0
-
('A`)「俺は初めて聞いた」
( ´_ゝ`)「よかったじゃん」
( ^ω^)「外野は放って、こっちで振るんだお」
(´<_` )「何この細かいの」
( ^ω^)「はよロールするお」
(´<_` )「へいへい……えーと」
【弟者の投擲:初期値+補正50→97 ファンブル】
('A`;)「ふぁ、ファンブった」
(´<_` )「えっ」
(;´_ゝ`)「ちょ」
( ^ω^)「ふむ、ならば」
【男に向かってケーキを投げつけようと勢いよく振り上げた腕は、
後ろにいたヤクザの顔に当たった。その衝撃で、ケーキは落ちる】
- 455 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:19:47 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「技能:パンチ扱いとして、弟者ダメージロールどうぞ」
(#´_ゝ`)「ふっざけんな!」
(゚<_゚; )「うおっなんでこっちに殴りかかって来るんだよ!」
( ^ω^)「兄者が回避ロールに成功したら、なしとするお」
(#´_ゝ`)「全力で回避!」
(゚<_゚; )「俺もリアルで回避ロール振りたい!」
( ^ω^)「ふふ、ロールの意味が分かってきたんだおね。
初心者の成長ってすごく微笑ましく感じるお」
(゚<_゚ #;)「そんな場合か!」
('A`;)「ケーキは!? 地面に落ちたって言ってないよね?」
( ^ω^)「毒男、お前はまた変なとこで……」
('A`;)「勿体無いじゃん! 落下中なら掴みに行く!」
( ^ω^)「あ、うん、ならDEX*5のロールに成功したらキャッチ」
- 456 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:21:13 ID:/T9zBJ7c0
-
ギャーギャー
( ^ω^)「4人しかいないのに、まさしくてんやわんやだお……」
【兄者の回避:50→2 クリティカル】
(*´_ゝ`)「やったクリったー! 反撃! 反撃!」
( ^ω^)「ファンブル攻撃の回避だから、反撃はなしだお」
( ´_ゝ`)「クソが」
( ^ω^)「リアルで反撃しとけお」
( ´_ゝ`)「よっしゃ」
(´<_`; )「やめろ!」
- 457 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:21:56 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「では次に毒男どうぞ」
【毒男のDEX*5:55→78 失敗】
('A`)「なん……だと……」
( ^ω^)「……ちょっと可哀想だから、地面に落ちたんじゃなく、
毒男の頭の上にベショッと落ちた事にしてあげるお」
('A`)「すごい、全然嬉しくない」
( ^ω^)「それ程でも」
( ´_ゝ`)「大丈夫だ鬱田、リアルでのケーキは、
地面じゃなくこいつの胃袋に落ちたぞ」
(´<_`; )「いでででで、もう頭にアイアンクローすんのやめて」
('A`)「釈然としない」
( ^ω^)「兄者の分のケーキでも食って機嫌治せお」
- 458 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:22:53 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「では」
【3人の唐突な狂乱を見た男は、探索者らを白い目で見る。
それでも、医者の頭の上にあるケーキが気になるようだ】
(´<_` )「んなに腹減ってんのかそいつ」
( ´_ゝ`)「鬱田がそいつに向かって頭ごと差し出せばいいんじゃね?」
('A`)「そんなに回復要員を消したいのか」
( ´_ゝ`)「だったら鬱田が地面に向かって技能:頭突きで攻撃、
その反動で頭の上のケーキを男に飛ばすとかどうよ」
( ^ω^)「その場合、投擲技能もロールしないといけないお」
('A`)「お前ら」
(´<_` )「なんで普通に鬱田の頭に落ちた汚いケーキを、
知らねぇ男に食わせる流れになってんだよ」
( ^ω^)「ノリだお、ノリ」
( ´_ゝ`)「え……割と本気で考えたのに……」
- 459 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:23:45 ID:/T9zBJ7c0
-
(´<_` )「つーか男だらけでむっせー空間だよなあ。
こういうのに女キャラは出ないの?」
( ^ω^)「仕方ねーから同時進行するかお」
【男の物欲しそうな視線に応えるかどうか話している探索者らの耳に、
廃屋の中から悲鳴が聞こえた。入口付近にいたので全員自動成功】
('A`;)「状況が悪化した!」
(´<_` )「自動成功って?」
( ´_ゝ`)「あぁ゙? ダイス振らなくても自動で成功するんだよ」
(´<_` )「そのままだな」
( ^ω^)「そこの兄弟は危機感を持て、特に経験者」
( ´_ゝ`)「もう、こいつと一緒にTRPGってだけで諦めてるわ」
( ^ω^)「ドンマイ(笑)」
- 460 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:24:30 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「では、どうするかお? 話し合って決めるといいお。
男の視線に対応するか、女の悲鳴に対応するか」
( ´_ゝ`)「分断は不味いよな、どっちにしろヤバい事が待ってるし。
取りあえず俺と医者は一緒に行動だな、守るぜ鬱田」
(´<_` )「俺は?」
( ´_ゝ`)「お前の行かないほうに俺が行く」
(´<_` )「意地でもテメーに憑いてってやる」
('A`)「うーん、わざわざ別れなくてもいいんじゃないかな?
3人だから、別れるとなると必ず孤立するキャラが出る」
( ´_ゝ`)「男女のどっちか見捨てるって事か?」
(´<_` )「男いらねーよ。見捨てるならそっちにしようぜ」
( ^ω^)「見捨てる場合は、それぞれがお察しの通りだお。
男は探索者達がいなくなったの見て、場に放置された物を食う。
女は悲鳴を上げる事になった原因に、廃屋の中で惨殺されるお」
('A`)「男がケーキ食った後は……」
( ^ω^)「お察しの通り」
('A`;)「うーん」
- 461 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:25:46 ID:/T9zBJ7c0
-
( ´_ゝ`)「ケーキごと持って行けばいいじゃん。
そしたら男も付いて来て、盾が増える」
(´<_` )「そこまで腹減った奴なら、ケーキ持ってる奴が
そいつに後ろから襲われんじゃねーのー?」
( ´_ゝ`)「なら最初の時点で俺らに向かって来るだろ」
(´<_` )「む」
('A`)「話の中のケーキは残ってるの?」
( ^ω^)「毒男の頭の上と、箱の中に一つだけ」
('A`;)「ううむ」
( ^ω^)「ケーキだけで成人男性3人の腹が膨れるとは思わないし、
ついでに何か一人一つずつ持って来てる事にしてもいいお」
( ´_ゝ`)「林檎」
(´<_` )「酒」
(;'A`)「移動方法が車だったら飲酒は危ないよ」
(´<_` )「じゃあポカリ」
( ^ω^)「食べ物って限定するの忘れてたお。まあいいけど」
- 462 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:26:47 ID:/T9zBJ7c0
-
( ´_ゝ`)「酒だったら廃屋燃やせるじゃねーか。
どうせなら火炎瓶も作れる酒にしようぜ」
(´<_` )「そういう兄者はなんで林檎なんだよ」
( ´_ゝ`)「リアルで目の前にあったから、なんとなく。それに、
林檎を投げたら小石くらいのダメージにならない?」
(´<_` )「デカくて固いのだと小石どころじゃないだろ」
( ^ω^)「うーん、許可するお」
('A`)「俺は………………焼き鳥で」
( ^ω^)「すごい迷ったおね」
('A`)「いざとなったら焼き鳥の串で戦う」
(´<_` )「相手の腹筋にしかダメージ与えれねーよ」
('A`)「それでも闘う」
- 463 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:27:43 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「さーて、死ぬ準備は出来たかお?」
( ´_ゝ`)「は? 食べ物の準備が死ぬ準備なの?」
(´<_` )「マジで最期の晩餐だったのか」
( ^ω^)「3人の探索者が最初から携帯してる武器は、
ヤクザが拳銃とナイフ、アルバイターが警棒、
毒男がメスと注射器でいいおね?」
('A`)「注射器って武器だったっけ」
( ´_ゝ`)「空気注射で人殺せる」
(´<_` )「眼にでも刺して脳ミソまで貫通させれば?」
('A`)「やだ怖い、俺じゃそんな使い方は思い付かない」
( ^ω^)「そろそろ残るか行くか決めてくれお」
(´<_` )「女」
( ´_ゝ`)「食い物持って、女の悲鳴が聞こえたとこに行く」
('A`)「左に同じ」
- 464 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:28:37 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「追跡は……全員初期値だおね。うん。うーん。
悲鳴が大きかったから場所を特定できたって事にするお」
【それぞれの食べ物を持って、3人が廃屋の階段を駆け上がる。
探索者らの後ろから男も付いて来ているようだが、どうする?】
( ´_ゝ`)「シカト」
(´<_` )「後ろから襲われないかちょっと気にかけとこ」
( ^ω^)「おっ、弟者いい判断だお」
(´<_` )「……マジで襲われるの?」
( ^ω^)「いやいや、クトゥルフTRPGではこの先生きのこる為に、
不審な人物や物体は気にかけておいて損はないんだお」
('A`)「無駄に怪しい場所とかを気にし過ぎて、
直視してSAN値削られる時もあるけどな」
(´<_` )「SAN値?」
( ^ω^)「それ最初にすごく説明したんだけどおおおおおお」
- 465 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:30:19 ID:/T9zBJ7c0
-
(´<_` )「おい兄者」
( ´_ゝ`)「なんだよ」
(´<_` )「SAN値って何」
( ´_ゝ`)「残ってる正気の値だよ」
(´<_` )「へええ、じゃあ兄者ゼロだな」
( ´_ゝ`)「言ったな、今度お見舞いに針仕込んであげる」
(´<_`; )「やめろ!」
( ^ω^)「はいはい、では」
【探索者らは、悲鳴が聞こえた部屋の前に辿り着いた。
立ち止った事で、後ろにいた男が君達に追いつく。
男はどうやら小声でぼそぼそと喋っているようだ】
('A`)「俺は鍵開け持ってないから聞き耳する」
( ´_ゝ`)「俺も持ってねーから聞き耳」
(´<_` )「んー……なら俺は目の前のドアに鍵開けか」
- 466 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:31:17 ID:/T9zBJ7c0
-
【兄者の聞き耳:初期値25→90 失敗】
【毒男の聞き耳:50→79 失敗】
【弟者の鍵開け:60→81 失敗】
( ^ω^)「全員出目がデケえお」
('A`;)「グダグダになる予感……」
( ´_ゝ`)「もうとっくにグッダグダだよ」
(´<_` )「どうすんの」
( ^ω^)「全員ファンブルは出してないから、
それぞれ再トライしても大丈夫だお」
('A`)「待て、部屋にいる女性はどうなってるんだ?」
( ^ω^)「さあ? 部屋の向こうから聞こえる音はないお」
('A`;)「まさかもう」
(´<_` )「えー間に合わなかったのかよー」
- 467 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:32:43 ID:/T9zBJ7c0
-
( ^ω^)「流石にもう死にましたってなるとアレだから、
こっちはこっちで女性のダメージロールするお」
('A`)「死んではないのか」
( ^ω^)「これから死ぬかもしれないお」
( ´_ゝ`)「聞き耳初期値だから、次に失敗したら、
すぐに扉を破れる準備しときたい」
( ^ω^)「組み付き最高値なのにどうすんだお?」
( ´_ゝ`)「ドアに組み付き」
( ^ω^)「オイ」
( ´_ゝ`)「引き戸とか詳しい説明しなかったじゃんか。
ドアの出っ張りの部分持って、こう、持ち上げて外す」
( ^ω^)「却下」
( ´_ゝ`)「ならドアノブに組み付き」
( ^ω^)「永久に入れなくなる可能性があるお」
( ´_ゝ`)「仕方ねえキックと武道の準備しとく」
( ^ω^)「兄者も聞き耳くらい振っていいお」
- 468 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:33:36 ID:/T9zBJ7c0
-
【兄者の聞き耳:初期値25→58 失敗】
【毒男の聞き耳:50→88 失敗】
【弟者の鍵開け:60→69 失敗】
( ^ω^)「これは」
('A`)「もう駄目かもわからんね」
( ´_ゝ`)「蹴り開けるわ、お前も一緒にやれ」
(´<_` )「そういうの出来んのか」
( ^ω^)「二人が扉に与えたダメージを総合して、
扉の耐久力を越えれば破れるとするお」
('A`)「扉の耐久力っていくつ?」
( ^ω^)「今2D6*2で決めるお」
('A`)「小さい数来て……」
【GM:扉の耐久力2D6*2→16】
- 469 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:34:29 ID:/T9zBJ7c0
-
('A`)「微妙にデカい……」
( ^ω^)「こんなとこでも出目が」
(´<_` )「にでぃーろくかけるにって何だよ」
( ^ω^)「最初の数がダイスを振る回数、Dはダイス、
その次が振るダイスの種類とでも思えお」
(´<_` )「じゃあサイコロを2回振れって事か、英語みたいだな」
( ^ω^)「訳ワカメ」
( ´_ゝ`)「逆から読んで文にするのがそれっぽいって事だろ。
そんなどうでもいい事より女のダメージロールは?」
( ^ω^)「このままだと話が進まなそうだからナシにするお」
(´<_` )「後ろの男はどうなってんの」
( ^ω^)「あ、忘れてた」
【男は、3人が起こすそれぞれの奇行を黙って見ている。
たまに、視線が食べ物のほうへと向いているようだ】
- 470 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:36:45 ID:/T9zBJ7c0
-
(´<_` )「男はブレねーな」
( ^ω^)「まあお」
( ´_ゝ`)「ドア蹴っ飛ばしていい?」
( ^ω^)「いいお」
('A`)「俺どうしよう、後ろの男に何かしたいんだけど」
( ^ω^)「出目が酷いから今度はファンブルやってもおかしくないお」
( ´_ゝ`)「鬱田って焼き鳥何本持ってきたんだ?」
('A`)「決めてなかった。1人2本食うつもりだったとして、
合計6本持って来てたって事にしといてもいい?」
( ^ω^)「おっけーだお」
('A`)「男に一本手渡してみたい」
( ^ω^)「分かったお」
- 471 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 20:38:42 ID:/T9zBJ7c0
-
( ´_ゝ`)「串は危ないから肉だけ地面に落としたら?」
(´<_` )「地面に落ちたの食えってか」
( ´_ゝ`)「鬱田の頭の上のケーキを食いたそうにするなら、
地面に落ちた焼き鳥くらいは余裕で食うだろ」
(´<_` )「そういう意味で言ったんじゃねーよ」
( ´_ゝ`)「どういう意味だよ」
( ^ω^)「はいはい人の心が判らない奴は置いといて、
鬱田は本当に焼き鳥手渡しでいいのかお?」
('A`;)「2本の串から肉を外して、ハンカチとかに乗せて渡す」
( ^ω^)「ふむ、わかったお」
【医者はハンカチに乗せた焼き鳥の肉を男に手渡した】
( ^ω^)「次は二人のキック+武道」
- 472 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 22:08:21 ID:K.4Bv/dA0
- おおかいせんよ しんでしまうとはなさけない
- 473 :名も無きAAのようです:2013/02/24(日) 22:57:01 ID:/T9zBJ7c0
- いまようやくふっきしたけどかいせんじゃなくパソコンがしんだ
そしてへんなキーおしてかんじへんかんができないのできょうはもうしにます
- 474 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 10:58:34 ID:dXubvjWc0
- パソコンwww
乙ー続き楽しみにしてる
- 475 : ◆T/D40qQ./Q:2013/02/25(月) 12:31:00 ID:caP.a.JA0
- 今のパソコンの調子が物凄く悪い
再来月辺りまで投下の中途終了が半端なく増えるかも
- 476 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:32:15 ID:caP.a.JA0
-
( ´_ゝ`)「俺の靴、ヤクザ的に安全靴って事にしてくれない?
サイズ小さいしダメボないからちょっと不安なんだ」
( ^ω^)「許可するお、安全靴の耐久力は12だお」
( ´_ゝ`)「ドア攻撃すると減る?」
( ^ω^)「うーん、足に攻撃くらった時のみにしておくお」
(´<_` )「ダメボって何」
( ´_ゝ`)「ダメージボーナス」
(´<_` )「それ何」
( ´_ゝ`)「さっきからうっせぇなあ、何々だよ」
(´<_` )「お前の企みが成功したんだよ、喜べ」
( ´_ゝ`)「STRとSIZ足して2で割ったのが、素手攻撃に付加される」
(´<_` )「スルーかよ」
( ^ω^)「はいさっさと振れ」
- 477 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:33:14 ID:caP.a.JA0
-
ヽ(´<_` )「待って待って! それなら俺もジャンプしてキック」
( ^ω^)「うーん、いいお。成功したら1D6足すお」
(´<_` )「よくわからんけどダメ増えたならいいや」
【兄者のキック:60→60 成功
【兄者の武道(立ち技系):89→71 成功】
【弟者の跳躍:77→56 成功】
【弟者のキック:89→81 成功】
【弟者の武道:69→66 成功】
( ^ω^)「笑えるぐらい出目の全部が高いお。
割と技能に振ってるから助かったお」
('A`)「不吉だなあ」
( ´_ゝ`)「それよりこの100面ダイス使うのやめない?」
(´<_` )「止まるのにスゲー時間かかるしな」
( ^ω^)「なら今から10面ダイス2個にするかお」
- 478 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:34:38 ID:caP.a.JA0
-
( ´_ゝ`)「つーかこのセッション、出目高いままずっと走るのか?
低い数字が出たのは、俺が最初に振ったのだけだぞ」
( ^ω^)「その時はその時で、潔く諦めるとするお。
ダメージロールするお。扉は回避しないお」
(´<_` )「してたまるか」
( ^ω^)「ではメンドくさいダメージ計算〜。
安全靴って1D6+1だったかお?」
( ´_ゝ`)「わかんねえ」
( ^ω^)「探すのも面倒だしこれでいいお……」
【兄者のキック+武道+安全靴:3D6+2→15】
【弟者の跳躍+キック+武道:3D6→11】
( ^ω^)「今回誰もダメージボーナスなくて簡単でよかったお」
('A`)「俺マイナスなんだけど……」
( ^ω^)「闘わずに逃げろお」
- 479 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:35:40 ID:caP.a.JA0
-
( ^ω^)「まず扉だおね」
【ヤクザとアルバイターの放った強烈な蹴りにより、
蝶番が弾け飛び、扉は轟音を立てて床に倒れた】
('A`)「部屋の中に目星する」
( ^ω^)「その前に男の行動だお」
【男は医者の渡したハンカチごと焼き鳥を貪っている】
( ´_ゝ`)「喉に詰まる」
(´<_` )「そうだけどそこじゃねーよ」
( ^ω^)「詰まらせた様子はないおね」
('A`;)「あれ? マズったかな」
(´<_` )「そういや何で渡したんだ?」
('A`)「男の小声の聞き取りに失敗したから推測でしかないけど、
食べ物を物欲しそうに見てるんだから『その食べ物をくれ』
だと思ってさ。それ無視して攻撃されるのも嫌だし……」
- 480 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:36:50 ID:caP.a.JA0
-
( ^ω^)「一応当たってはいるお。今だから言うけど、
男が欲しかったのは毒男の頭の上の物だお」
( ´_ゝ`)「道中ずっとケーキ頭の上に乗っけたまま来てたんだっけ」
(´<_` )「図にするとすごくシュールだな」
('A`;)「ティッシュで頭の上のケーキ取るわ……」
( ^ω^)「取ってどうするお?」
('A`)「男は食いたそうにしてる?」
( ^ω^)「まだ焼き鳥とハンカチを食べてるおね。
食べ終わったらまた食べ物を欲しがるお」
( ´_ゝ`)「そのティッシュさ、偶然装って床に落とせばよくない?
部屋の中の敵から逃げないといけないかもしれんし、
その時に敵の足止めになるようにすればいいじゃん」
('A`)「クズい」
(´<_` )「俺もこの先生きのこりたいから同意」
('A`)「えー、うーん。偶然を装うのに何かロールって必要?」
( ;^ω^)「普通にティッシュで頭の上からはたき落とせばいいお」
- 481 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:37:34 ID:caP.a.JA0
-
( ^ω^)「では部屋の中」
【部屋の隅には、女性が腕から血を流して座り込んでいる。
その視線は部屋の中央に『浮いたナイフ』に向けられている】
(´<_` )「浮いてるって、糸で吊ってるとかじゃなくて?」
( ^ω^)「何もないお。浮いてるお」
(´<_` )「磁石とか」
( ^ω^)「不可思議な力で浮いてるお」
(´<_` )「マジックソードか」
( ^ω^)「う、ん? そんな物だおね」
( ´_ゝ`)「女ってそろそろ死にそう?」
( ^ω^)「血を流しているけど、量はそれほどでもないお」
(´<_` )「応急手当しとくわ」
( ^ω^)「初期値でかお」
- 482 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:38:16 ID:caP.a.JA0
-
( ´_ゝ`)「俺も応急手当なんて持ってねーし、部屋に目星」
( ^ω^)「目星するまでもなく汚いベッドルームだお」
( ´_ゝ`)「お前ダイス結果考えるの面倒になってきたな」
( ^ω^)「出目高いから常にファンブル結果考えないといけないとなると、
アドリブも糞もなくなるんだお。ファンブルは確かに面白いけど、
こうも失敗とファンブル続いたら、話は詰まるだけだお……」
( ´_ゝ`)「俺はもう最初から諦めてるよ」
( ^ω^)「僕は割と最初からやる気はないお」
('A`;)「えー」
( ´_ゝ)「だって、さあ?」
(´<_` )「なんで俺を見る」
( ´_ゝ`)「ねえ?」
('A`)「俺に話を振らないでくれ」
- 483 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:39:04 ID:caP.a.JA0
-
( ^ω^)「そろそろナイフとの戦闘に移るけど、
各自準備は大丈夫かお? 特に毒男」
('A`)「俺、部屋に入らないで男の相手しとく」
( ^ω^)「了解だお。では兄弟、戦闘に入る前に何かあるかお?」
(´<_` )「透明人間がナイフ持ってるって線はないん?」
( ^ω^)「ないお。浮いてるお」
( ´_ゝ`)「ベッドルームだったら布団あるよな?
その布団を腕に巻きつけてナイフに備える」
( ^ω^)「おっけーだお、弟者は?」
(´<_` )「あ、女で思い出したんだけどさ」
( ^ω^)「なんだお?」
(´<_` )「前の説明の時にAPPが高ければ高い程、
相手に言う事聞かせられるってあったよな」
( ^ω^)「どんな恐ろしい解釈だお。確かに、
やりようによってはそれもあるけれど」
- 484 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:40:18 ID:caP.a.JA0
-
(´<_` )「こういう危険な場所で、うっかり恋しちゃう症状って、
何効果って言うんだったっけ? ちゃんとあったよな」
( ´_ゝ`)「吊り橋効果」
(´<_`* )「そう! それそれ! それやりたい!」
( ^ω^)「一応聞くお。誰に?」
(´<_` )「女に」
( ^ω^)「うーん、APP*5のロールに成功したらいけるお」
(´<_` )「それの成功確率上げたいから、兄者も一緒に」
( ´_ゝ`)「へっ?」
( ^ω^)「は?」
(´<_` )「ほら顔で女にゴリ押ししようぜ」
( ^ω^)「もう好きにしてくれお」
('A`)「シナリオ崩壊の予感」
- 485 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:41:31 ID:caP.a.JA0
-
( ^ω^)「兄者と弟者のAPPを足して、それに5をかけるお。
それに成功したら女は恋したような感覚に陥るお」
( ´_ゝ`)「自動成功じゃね?」
( ^ω^)「5は盛り過ぎだおね。3にするお」
(´<_` )「99だな」
( ^ω^)「やっぱ2で」
(´<_` )「モテない奴の僻みが辛いぜ」
( ^ω^)「世の中に自動成功なんてないお」
(´<_,` )「兄者と歩いてたら逆ナンされた事あるぜ。
何もしてないのに向こうから来るってのは、
自動成功であってんじゃないのー?」
( ^ω^)「世の中は理不尽に満ちているお」
( ´_ゝ`)「あれって絡まれてたんじゃなかったのか……」
【兄弟の合計APP*2:66→51 成功】
- 486 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:42:39 ID:caP.a.JA0
-
('A`)「うわぁ、成功しちゃった……」
( ´_ゝ`)「もうどうでもいい」
(´<_` )「よっしゃ!」
( ^ω^)「えー、ではその女性は吊り橋効果により、
クズ二人に恋心のようなものを抱きますお」
(´<_` )「兄者3Pしようぜ!」
( ´_ゝ`)「俺は前がいいな」
(´<_` )「俺は突っ込めるならどこでも」
( ^ω^)「言っておくけど、NPCは全部僕がやるんだお?」
(´<_` )「それはそれで面白いだろ」
( ´_ゝ`)「そういやここベッドルームだったな」
( ^ω^)「お前ら僕の喘ぎ声そんなに聞きたいのかお」
- 487 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:44:09 ID:caP.a.JA0
-
('A`)「なんかもう駄目だコレ」
( ^ω^)「だおね」
('A`)「ボイレコのスイッチ切るわ」
( ^ω^)「おう」
ブツッ
26.糸冬
- 488 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 12:44:50 ID:caP.a.JA0
- やっと終わった
今日はここまで
- 489 :名も無きAAのようです:2013/02/25(月) 20:13:15 ID:gX8qnfPEO
- 乙www
弟者www
- 490 :名も無きAAのようです:2013/02/26(火) 11:21:08 ID:2wrz8FPU0
- 乙www
この後はナイフをかわしながらの3Pが行われるのか…
- 491 :名も無きAAのようです:2013/02/27(水) 12:17:32 ID:9bkFnXNQO
- >>490
想像してワロタw
こいつらなら出来そうだw
- 492 :名も無きAAのようです:2013/02/28(木) 00:00:38 ID:8Ut2GU6k0
- >>491
たぶん女が死ぬ
- 493 :名も無きAAのようです:2013/02/28(木) 12:28:51 ID:2Za434FI0
- ブーンだしダイジョーブデース
- 494 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/01(金) 18:26:29 ID:jGL0Va7A0
- 誰かさんが女の刺し傷にXXX突っ込もうとして
リョナ展開になったので強制終了です
パソコンが元気な内に投下
途切れたらまたしんでる
- 495 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:29:18 ID:jGL0Va7A0
-
27.気付けの朝焼け、爛れた夕暮れ
クソ固い瓶の蓋をようやく開けられたような月曜日の早朝に、
携帯の着信音で起こされた。着メロは交響曲第九番。通称第九。
(# _ゝ )「あァ゙? んだよもー」
社畜があくせく働いて、学生が自殺なんかを思い浮かべている日に、
そんな時間に怠惰を貪るのがいいのだ。週の始まりの日だからこそ。
2chで月曜日の朝が来たのを盛大に嘆くレスをニヤニヤ眺めながら、
ベッドに転がって漫画を読んだり、ゲーム機をいじるのが楽しいのだ。
実際は、自分が土日出勤なので月曜日から休みなだけだが。
冬期は畑に雪が積もるので畑の手伝いもない。
まさに半ニート生活。理想である。ずっとこうしていたい。
- 496 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:31:08 ID:jGL0Va7A0
-
( ´_ゝ`)「あ? 鬱田か」
メールの差出人にはディプレーションライスフィールドとある。
よく携帯を勝手に見やがる奴に対する、ちょっとした対抗策だ。
静香ちゃんならサイレントアロマ、一君ならファーストで登録する。
一度、奴がロックを打ち破りやがったので、2重に警戒をしている。
ロックを解除する為に、俺がIDを取得する時によく使われている数字、
拘っているような数を組み合わせて、とにかく打ち込んでみたらしい。
どんだけだよ。その執念を他へ回せ。
俺には自分の携帯を見せない癖に。
( ´_ゝ`)「なんだこの添付……」
動画だったのでDLして再生する。
内容はハムスターを握っている様子だった。
自宅で量産されたハムスターを一匹水槽と共にあげたのだが、
どうやら元気に育っているらしい。育ち過ぎて太っている気もする。
たれ○んだ化している事に関して、特に突っ込むつもりはない。
俺としては、ハムスターなんかの短い寿命で変に食事制限をして
糞を頬袋に溜め込ませるくらいなら沢山食事させてもいいと思う。
- 497 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:34:51 ID:jGL0Va7A0
-
本に書いてある通りじゃない飼い方なのは、言われるまでもなく判っている。
けど、夫と仕事の都合で別居生活をしている叔母にハムスターをやり、
その叔母がハムスターを亡くして号泣しているのを慰める為に吐いた、
『そのハムスターは、きっと幸せだったと俺は思うよ。
叔母さんに贅沢させてもらって、うちのよりいい生活してたって。
お菓子とか果物とか野菜とか、いつもケースに入ってたじゃん。
巣もトイレもいつも綺麗にしてもらってたし、可愛がってたよね。
仕事に行くのにも一緒でさ、ハムスターも楽しかったと思うよ。
叔母さんに沢山可愛がられて、絶対によかったってば』
なぁんて誤魔化しと出鱈目と陳腐過ぎて鼓膜が弾けるような、
バッレバレな嘘と欺瞞を込めた慰めが自分の耳に残ってる。
本当は駄目だ。何もかも駄目だ。
飼育の仕方としては正しくない。
しかし、それが頭ん中で反響し過ぎて、段々と理想論になりつつある。
デブハム可愛い。もっちもっちしてる。
何この雪見大福。握り心地最高。
- 498 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:35:02 ID:Vf8/DReY0
- 大抵のペットは多少肥えてる方が可愛いからな
寝てるときデブネコに顔面乗られて窒息死したい
- 499 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:36:07 ID:jGL0Va7A0
-
待て待て思考が脱線した。
さっきまで何してたんだっけ。
そうだ、叔母とハムスターの話だ。
ハムスターにとって巣は最重要だ。寝場所意外にも色々使う。
身を隠す場所として、餌の貯蓄場として、子を育てる場所として。
そこを毎回掃除と言う名目で引っ掻き回されると、ストレスが溜まる。
彼らだってストレスで太ったり痩せたりハゲたりするデリケートな生物だ。
ハムスターを連れ歩くなんて以ての外だ。ストレスがマッハで死ねる。
叔母の取った連れ歩き方は、キャリーケースのキの文字も無かった。
敢えて言うならキ印の持ち方をしていた。生き物ではなく玩具扱い。
手縫いの布にハムを入れて、それを上着のポケットに突っ込む。
そのまま自転車で仕事場へGO。そりゃあ、いつかは落ちるさ。
ファスナーも何もないポッケに、ただ入れてただけだもの。
人の食べる食べ物もお菓子も合成食品もたっぷり上げていた。
食いたそうにしてたからじゃねぇよ。やっちゃいけねぇんだよ。
だから体重管理も糞もなかったんだよ。そりゃあ太るわ。
生き物にとって自重を支えられないのは死活問題だ。
でも、叔母は可愛がっていた。自分なりに。死ねば泣くほどに。
けど自分は、それが免罪符になるとは思っていない。
- 500 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:37:10 ID:jGL0Va7A0
-
俺としてはただハムスターの死骸を目の前で泣く叔母をどうにかする為に、
これからも付き合いのある親戚として不和無く過ごす為に慰めただけだ。
叔母は『自転車で仕事場へ行く時にハムを布袋に入れてポッケに突っ込む』
と言う行動だけは後悔しているようだった。反省もしていたのかもしれない。
俺は叔母自身ではないので、本人の心境は判らない。言葉でそう判断しただけだ。
つーか、それで後悔しないほうがおかしい。
何せそれで可愛いペットが死んだんだ。
俺本心としては『自業自得だクソババア』と罵倒したかった。
が、理性と家族付き合いと客観性と世間体と人間性が邪魔をした。
これがネットなら匿名で色々言えるのに、リアルの辛い所はこれである。
慰めでは、言葉の一つ一つをいい方向に否定しただけだ。
野生では味わえない食物、つまりは人工のお菓子。
ハムスター用のスナック。ハムスター用の遊具。
そう言った人間視点から娯楽と思われると物を肯定した。
野生ではそれが味わえないのだから、叔母にそれを『味合わせてもらった』
そのハムスターはとても幸運だった、飼われてよかったとほざきまくったのだ。
傲慢過ぎる物言いだが、叔母はそれで泣き止んだので、うん、いいんだろう。
自分の慰めが相手のハートに響いて泣き止んだ。
と言うのを頭から信じてる訳ではない。可能性の一つだ。
もしかしたら、俺の言葉に呆れてと言う可能性もある。
- 501 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:38:01 ID:jGL0Va7A0
-
そもそも俺は人の感情が上手く汲み取れない。
だから、叔母の哀しみをよく分かっていたのかと言われるとそうではない。
お前の脳の作りは生まれつきそんなんだと言われればそこでお終いだが、
経験と訓練とケアを積んで、なんとかまともに近くなったと自負している。
しかし、周りから見ればそうではない、KYな時もあるらしい。
主に内藤視点からの助言である。もしくは説教。もしくは罵倒。
ある時、会議で新人相手に自分の意見を強く言っているように見えた人がいたので、
窘めつつもうちょっと落ち着いて優しく言えよと発言したら殴りかかられた事がある。
俺から見て怒っている事は判らなかったのだが、周囲は怒っていると判っていた。
周りは、あいつの怒りが鎮火してから新人を慰めてやろうと思っていたらしいが、
俺がそこに横槍と言う爆弾投下、一気に着火し、怒りを乗せた唸る拳がこっちに。
みたいな感じだったらしい。俺は全く分からなかった。最初から最後まで。
俺視点から言ってしまえば、鎮火も糞もなくあそこは助けるべきだったと思う。
新規参入者が少ない業界では、新人は大事にするものと言っておきながら、
終わったらフォローしよう、だから今は耐えてくれなんて虫が良いにも程がある。
極めつけに、原因はバカの逆上だ。
新人にシステムの穴を指摘されたからって、いきなりブチ切れて、
先輩風吹かせて極論振りかざし、挙句「これだから女は」なんて。
明らかにおかしい。同じ男の俺でもおかしいと感じる。女は悪くない。
どうやってもそいつが悪い。
- 502 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:40:13 ID:jGL0Va7A0
-
拳自体は難なく避けれた。
後ろに大きく腕ごと後退し、「私これから貴方を殴りますよ」なんて、
全身全霊を持って表現されたら、避けないほうがおかしいだろう。
場合によっては、正当防衛の理由なり、恐怖で体が固まって動かなかったなり、
殴られたかった等で殴られる人がいるかもしれないが、そこはそこである。
話が飛んだ。
育成能力のないベテランは、ただのゴミだ。
ベテランを自称するには、多少の育成能力が求められる。
育てるどころか、新人を追い出そうとまでするとなると、ただの害だ。
結果、老害より新人の方が大事と言う事でそいつは出禁となった。
可能性ある新人と、クズの老害じゃあ価値が知れてる。
しかし、新人はそれが原因で、二度とそこに足を運ぶ事はなかった。
当たり前である。別に強制ではなく、趣味の集まりなのだ。
嫌な思いをした場所に、自ら行こうとするほうが訳が解らない。
嫌と言えば、ピピピピピピピピピピピピピピピピ、と目覚しが五月蠅い。
時計を殴り飛ばして音を止める。洗濯かごにシュートされた。
この時計は古いのか、最近スイッチを押しても止まってくれない。
何かで強い衝撃を与えないと止まってくれないのだ。
残念ながら、我が母から思い出の品だからと分解許可は降りないので、
こうして毎日事故に見せかけて砕けてくれないかと拳に希う日々である。
- 503 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:41:06 ID:jGL0Va7A0
-
そろそろ起きるか。
, _ _ 。
∠( う )~゚「ふぁあああ」
でかい欠伸をかまして目を擦る。
携帯を確認すると光っていた。
あの色はメール着信か。
( ´_ゝ`)「ん?」
2件目のメール。鬱田から、「朝早くにごめん」との謝罪。
すっかり忘れてた。いや、頭から飛び去っていた。
飛び去ると言えば鳥小屋の奴らが……
( ´_ゝ`)「あー」
駄目だな。寝起きだからか思考があっちこっちに飛ぶ。
枕に顔を押し付けて、鼻がゴキゴキ鳴るまで擦り付ける。
少し頭が整理された所で、鬱田に「おきた」とだけ返信。
漢字変換する気力はない。しなくても意味は伝わる。
メールって返信するのもすげぇ面倒臭い時あるよな。
- 504 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:42:01 ID:jGL0Va7A0
-
すぐにメールが返って来た。反応が早いな鬱田。
携帯電話開いて、メール画面で待機でもしてたのか。
( ´_ゝ`)「えーと?」
内容は風俗での初体験を誰かに吐き出したい旨と、
昼飯を鬱田が奢る事、それを話す場所について。
自分の持ち合わせ金額では高い店は無理なので、
吐き出し場所は吉○家が希望、いや予定との事。
もうとっくの昔に忘れているのかと思いきや、長岡に引きずられ、
ちょっとイリーガルな感じの泡風呂に行った話は覚えていたのか。
ここはむしろ、俺が昼食代を準備する場面だろう。
あの時、長岡から助けずに餌にしちまったしな。
それにしても、
(*´_ゝ`)「○野家って初めて行くなー」
思えば宮城の仮住まいが決まった頃に、糞親父から直々に手渡された、
『入ってはいけない店リスト』に載せられてしまったので入れなかった店だ。
- 505 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:42:46 ID:jGL0Va7A0
-
紙にはパチンコ店や居酒屋、風俗店、質屋、賭博場などが並ぶ中、
いくつかの飲食店も何故かリストアップされていた。基準は知らない。
吉野○とは、自分が常々行ってみたいと思っていた店である。
有名な吉野家コピペの店であり、数々の話でネタにされる場所である。
よくCMに入ったり、紅生姜食い放題と俺の気を引きまくってくれた店だ。
だが、親父からは店に行くのを禁止されていた。理由は判らない。
コピペ通り殺伐とした場所だからなのかもしれないと当時は思ったが、
ガラス越しでは店のアンダーグラウンドなふいんき(ry も分からない。
宮城へ移った時に、これでようやく行けると含み笑いをしたものだが、
その次の日に、糞野郎が禁止リストのパチ屋に突入してくれていた。
俺が知るより先に、糞親父からその事で叱責の電話。
止めなかった俺も同罪だそうだが、そんなん知るか。
つーかテメェ、何故それを知ってる。どうやって知った。
後から知った事だが、糞親父は専門機関に依頼したそうだ。
『離れた地域での息子達の素行を細かく調べてほしい』と。
わざわざ興信所へ依頼したそうだ。探偵などではない。興信所である。
どんだけ本気なんだ。ってか、調べて何をする気だったんだ。
今となってはバツサンと浮気して開き直るクズ親父のみぞ知る。
……やっべぇ、また思考が脱線した。
- 506 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:43:33 ID:jGL0Va7A0
-
余計な思考を挟むまいとしても、単語から思い浮かべてしまう。
ストレスでぶっつんぶっつん切れてた時代よりマシにはなったが、
元々の脳ミソの作りのお陰で、我が脳内は落ち着く事がない。
今日は早めに行動だな、さっさと着替えて念願の吉野家に向かおう。
バスも調度出る。今はいい時間だ。
これを逃すと、街へ着くのは3時間後になる。
東京で、分単位で来るバスにはマジでビビった。
更に、その全てのバスに人がギュウギュウ詰めなのにも。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ピッピッピッ プルルップルルッ
('A`;)『兄者! 今どこ居んだよ!』
( ´_ゝ`)「迷った」
- 507 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:44:37 ID:jGL0Va7A0
-
('A`;)『病院の正面入り口から出て右に曲がればコンビニあったろ。
そこの信号をまた右に曲がれば見えて来るんだってば!』
( ´_ゝ`)「ありがとう。鬱田の説明は、きっと判り易いんだと思う」
('A`)『褒めても何も出ねーぞ?』
( ´_ゝ`)「でも迷った」
('A`)『実は貶してるのか』
( ´_ゝ`)「コンビニってファミ○じゃないよね?」
('A`)『違う。ローソン』
( ´_ゝ`)「そうか。俺は何処にいると思う?」
('A`)『俺に聞くなよ、つか地元だろ』
( ´_ゝ`)「俺、こういうの、毎日行かないと地理覚えられないんだよね。
昼と夕方と夜でまた道が全然違って見えるし、季節でも変わる。
ぶっちゃけ建物一つ消えるだけでそれまでの道が判らなくなる」
('A`)『重傷じゃねーか』
( ´_ゝ`)「3Dのゲームでは迷わないのに、不思議だぜ」
- 508 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 18:45:45 ID:jGL0Va7A0
-
('A`)『どうすんだよ、俺はもう店の前にいるんだけど……』
( ´_ゝ`)「病院の前で俺が鬱田を待つ案はどうだ?」
('A`)『俺の負担が倍増しだな』
( ´_ゝ`)「昼飯奢るぜ」
('A`)『カーチャンへの持ち帰りも追加で』
( ´_ゝ`)「おう」
ブツッ
よし、一段落。いやあ、一時はどうなるかと思ったぜ。
鬱田の負担が倍増しどころか、累乗になったのはキニシナーイ。
さっき毎日行かないと道を覚えられないと言ったが、
ぶっちゃけ人の顔も毎日見ないと覚えられない。
記憶に染み付く程に印象が強ければいいんだがな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 509 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 19:10:05 ID:Vf8/DReY0
- 二年かかってもクラスメイトの名前覚えきれなかった俺か
- 510 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 19:11:50 ID:cdVNsafgO
- , _ _ 。
∠( う )~゚
↑これがよくわからない
どうなってるの?
- 511 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 20:27:35 ID:jGL0Va7A0
- >>510
∠ 耳
_ 目
う 上が鼻、下が口
反ってる
- 512 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 20:28:40 ID:jGL0Va7A0
- パソコンからシュフォオオオオと言う音と共に温かい煙が上がったので今日はここまで
- 513 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 21:56:52 ID:00PT2IUs0
- 完全に寿命やないか
- 514 :名も無きAAのようです:2013/03/01(金) 22:58:15 ID:FeTeW9HkO
- あくびのAA秀逸だな
- 515 :名も無きAAのようです:2013/03/02(土) 00:24:55 ID:jjavmGzQO
- >>511見えた!すげえ!
- 516 :名も無きAAのようです:2013/03/02(土) 01:41:35 ID:e9.c36fw0
- >>512
吹いた
- 517 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/03(日) 22:07:56 ID:iH7GEoA20
- たまには浮上
あとパソコンから直接煙が出たのではなく、
ペットボトルの結露した水がパソコンに滴っただけでした
- 518 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:08:42 ID:iH7GEoA20
-
( ´_ゝ`)「遅いぞ鬱田〜」
('A`)「ふざけてんのか?」
( ´_ゝ`)「怒りで体暖まった?」
('A`)「ふざけてんのか」
( ´_ゝ`)「イントネーションが変わっただけで、言葉が何も変わってないぞ」
('A`)「いいやもう、寒い。一旦どっか入ろう」
( ´_ゝ`)「なら病院の食堂で食いながら話したらいいんじゃない?」
('A`;)「バカ! 病院でこんな話出来るか!」
( ´_ゝ`)「吉野家では出来る話なのか……」
('A`)「……家族連れがいたら出来ないかな」
( ´_ゝ`)「そういう配慮はあるのね」
('A`)「予想外みたいな言い方すんな」
吹雪で荒れる外で立ち話していても、何も始まらない。
取りあえず、俺らは近くのコンビニに入った。
- 519 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:09:46 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「なんか暖かい飲み物買ってくわ」
( ´_ゝ`)「そうだなー、じゃあ俺はタクシーでも呼んでるわ」
('A`)「ああ…………………あぁ?」
( ´_ゝ`)「ん?」
('A`)「兄者、何で吉野家までタクシーで来なかったんだ」
( ´_ゝ`)「あ」
('A`)
( ´_ゝ`)
結果的に、俺達は無事吉野家へ辿り着いた。
タクシー台は無論、俺持ちである。
- 520 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:10:50 ID:iH7GEoA20
-
( ´_ゝ`)「へぇーここが吉野家」
('A`)「もしかして初?」
( ´_ゝ`)「うん、ただ想像してたよりも普通だな」
流石に、コピペ通りとまで想像してはいない。
店内は無音じゃなく、ちゃんとしたBGMが流れている。
客同士が飯を食いながら、互いにガンつけあってもいない。
コップが割れたり、皿が飛んだり、血飛沫が弾けたりもしない。
普通の定食屋のような雰囲気だ。
('A`)「どんな場所だと思ってたんだよ……」
( ´_ゝ`)「ほら、あの吉野家コピペ」
('A`)「ないから、少なくともあれは数年前のだから」
( ´_ゝ`)「それもそうだな」
規制が激しくなった今は、店内でそんな事は出来ないだろう。
- 521 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:11:39 ID:iH7GEoA20
-
全国チェーンどころか海を越えて国外に行ってるようだし、
ソマリアやヨハネスブルグでもない限りそうはならないか。
違うな。
ソマリアやヨハネスの場合は、出される肉が人肉なのか。
あそこだと、本当にありそうで面白い。
('A`)「何さっきから難しい顔したり笑ったりしてるんだよ」
( ´_ゝ`)「んー? あー、ただの思い出し笑いだ。気にすんな」
('A`)「早く店員来る前にメニュー決めとけ」
( ´_ゝ`)「鬱田はもう決めたのか?」
('A`)「もう決めた。この定食のセット」
( ´_ゝ`)「毎回早いよなーメニュー決め」
('A`)「そりゃな。俺、店員呼び出しボタンが無い店だと、
大声出したり、手を振り上げて店員呼んだり、
そういうの恥ずかしくてちょっと出来ないからな」
( ´_ゝ`)「恥ずかしいって何がだ、それくらいやれよ」
- 522 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:12:31 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「そんな訳で早く決めるんだ兄者」
( ´_ゝ`)「鬱田が呼ばなくても、俺が呼ぶのに……いいや。
この豚丼と、うな重と、サンマ定食ってのにする」
('A`)「食えんの?」
( ´_ゝ`)「朝飯抜いてきたから」
('A`)「よく食うなあ」
( ´_ゝ`)「それ内藤に言え」
('A`;)「うん、なんか、いつもは内藤の量が凄過ぎて、
兄者もそれなりに食えるって印象がなかったわ」
( ´_ゝ`)「3kgの肉を余裕で食えるフードファイターと比べないでくれ」
メニューは結局、鬱田がどもりながら全て頼んだ。
異性相手だけじゃなく、同性でもアウトなのか。
鬱田のセーフの基準は一体何で判定されているんだろう。
- 523 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:13:16 ID:iH7GEoA20
-
食事が運ばれて来るまで、内藤が地域から全国的なフードファイターになり、
TV出演して、インタビューされた場合の未来予想図を話しながら過ごす。
結果は、マスゴミ嫌いの内藤がカメラを叩き割ると言う論が出て終わった。
( ´_ゝ`)「わーい、俺のが先に来た」
('A`)「なんか寄越せ」
( ´_ゝ`)「はい」
('A`)「漬物……」
( ´_ゝ`)「この場合、何もやらないのといらない物をあげるの、
どっちが正しいの? 何が欲しいか言ってくれよ」
('A`)「出来ればそのうなぎが欲しい」
( ´_ゝ`)「嫌だ」
('A`)「うなぎの皮」
( ´_ゝ`)「いいよ」
ペリペリと小気味良く肉から剥がれず、ぐちょぐちょと剥がす。
その皮を、漬物を入れた皿に置いて鬱田のほうへ押したら、
鬱田は何故か眉間に少し皺を入れて、微妙な表情をしていた。
- 524 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:13:58 ID:iH7GEoA20
-
( ´_ゝ`)「あんまり長いのは勘弁」
('A`)「店に着いたところ、くらいからでいい?」
( ´_ゝ`)「いいよー」
机の下で、こっそり携帯のボイス録音機能をONにする。
('A`)「店に着いて、長岡、俺を置いてさっさと先に頼んでさ」
( ´_ゝ`)「3Pしたかったのか」
('A`;)「違うよ!」
( ´_ゝ`)「なーんだ」
('A`)「その後、顔は普通だけど、空気が怖い人が来て、
『こちらは初めてですか?』って聞かれたんだ」
( ´_ゝ`)「キョドってりゃ初めてだと思うだろうなあ」
('A`;)「うん、それで時間決めとか嬢の指名とか時間とか、
色々聞かれた時に余計に応えて金取られたわ……」
( ´_ゝ`)「余計にって?」
- 525 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:15:06 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「テンパって『はい、それでお願いします』しか言えなくなってて、
気がついた時にはアナルファックOKの最長コースになってた」
( ´_ゝ`)「アホだろ」
('A`;)「否定しないよ……」
( ´_ゝ`)「嬢くらい指定したよな?」
('A`;)「指が震えてたし、写真もよく見れてなかったから、
誰を指名したのか覚えてない。名前も覚えてない」
( ´_ゝ`)「鬱田……」
バカだなあと思いつつ、少し哀れにも思う。
長引くようなら、このまま夕食も奢ろうか。
('A`)「でも顔は可愛かったよ」
( ´_ゝ`)「よかったじゃん」
('A`)「案内された部屋も意外と綺麗だった。
カラオケの部屋にベッド置いた感じ」
( ´_ゝ`)「へええ」
- 526 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:16:02 ID:iH7GEoA20
-
( ´_ゝ`)「って事は、イリーガルでもなんでもなくて、
結構いい店紹介したんじゃない? 長岡」
('A`)「俺もそう思う。それで嬢とのセックルなんだけど
( ´_ゝ`)「ちょっと待った」
('A`)「ん?」
(;´_ゝ`)「初体験の内容まで話すのか?」
('A`)「俺の話を聞いてくれるんじゃなかったのか」
(;´_ゝ`)「聞くとは言ったけどさあ……」
これを聞いたら、俺は8人の男の初体験を知ってる事になる。
なんで話すんだ? 恥がないのか? これはセーフなのか?
長岡や諸本、赤石とか糞野郎がアホだった訳じゃないのか?
もしかして、男は自分の初体験を友人に告白するのが普通なのか?
一般ステータスとして、俺も誰かに話すべきなんだろうか?
それこそ、便所の落書きにでもぶち撒けたらいいんじゃなかろうか。
( ´_ゝ`)「まあ、聞くと言ったからには聞くよ……」
- 527 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:16:52 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「尻OKでやっちゃったから、嬢は尻突き出してきてさ」
( ´_ゝ`)「うん」
('A`)「『ローションはそこの戸棚にありますよ』って言われて、
今更前のほうでお願いしますなんて言える勇気なくて、
そのまま指にローション垂らして尻に入れたんだ」
( ´_ゝ`)「尻OKなだけで普通のもOKなんだから、
マn、前で初体験しときゃよかったのに」
('A`)「そこら辺は後悔してもし足りない」
( ´_ゝ`)「それで?」
('A`;)「尻穴の力加減なんて全然分かんないから、
切れ痔とかにさせたらいくら取られるか怖くて、
とにかく力入れないようにゆっくりやってた」
( ´_ゝ`)「ほう」
('A`)「事務的な挨拶だろうけど、『上手ですね』
って言われた時は嬉しかったわ……」
( ´_ゝ`)「ああいう店って、嬢を乱暴に扱う手合いも多いって聞いたぜ。
ゆっくりやってたから優しくされてると思ったんじゃない?」
('A`)「そうなのか、ああ、成程……」
- 528 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:18:38 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「でも、その時点でもう時間が半分しかなくて」
( ´_ゝ`)「どんだけ時間かけてんだ」
('A`)「1時間半で受付したから、45分くらい」
( ´_ゝ`)「わお」
('A`)「それで嬢に『舐めてみますか』って言われて舐めたり」
( ´_ゝ`)「よくその後に腹ぶっ壊さなかったな」
('A`)「ローションと石鹸の匂いしかしなかったよ」
( ´_ゝ`)「お味は?」
('A`)「ちょっと苦かった」
( ´_ゝ`)「腸液でも垂れてきてたんじゃないの」
('A`)「やめて」
- 529 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:19:25 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「残り時間30分くらいのとこで、嬢にようやく
『入れてもいいんですよ』って言われてさ」
( ´_ゝ`)「そういうのって嬢が言うんじゃなく、
こっちから言うもんじゃねぇの?」
('A`)「俺もそう思ったけど、タイミングが分かんなくて……」
( ´_ゝ`)「初だしなあ。しかも尻か、濃いなお前の初体験」
('A`)「だよな。それで尻に俺の入れようとしたんだけど、
ローションですげー滑って、時間が押してるのもあって、
角度も合わなくて焦りまくって尻に全然入らなくって」
(;´_ゝ`)「落ち着けよ」
('A`)「嬢にも同じようなこと言われた」
( ´_ゝ`)「あー」
('A`)「ようやく入ったってなっても、ヤってる途中で抜けたりで、
結局一回も出さないまま時間になって、全部終わった」
( ´_ゝ`)「散々だな」
('A`)「嫌ではなかったよ。すごく惜しいと思ってるだけさ」
- 530 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:20:07 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「そして2万5千払って店を出ました。終わり」
( ´_ゝ`)「うん、頑張った」
('A`)「兄者はこんな話聞きながらよく飯食えるな」
( ´_ゝ`)「俺が飯を食えなくなるのはゲロ系の話題だよ。
例え、ギャグでもゲロだけはマジで駄目だ」
('A`)「そんなにゲロゲロ言ってる癖に、箸は進んでるようですが」
( ´_ゝ`)「自分で言う分にはいい。でも想像させないでね」
('A`)「俺が今ここで吐いたらどうなる?」
( ´_ゝ`)「その吐瀉物にお前の顔面押し付けてやんよ」
('A`)「すみませんでした」
- 531 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:21:05 ID:iH7GEoA20
-
( ´_ゝ`)「話も聞き終わったから、鬱田が食い終わったら店出るか」
('A`)「カーチャンに牛丼持ち帰りたい」
( ´_ゝ`)「いいよ、俺の奢りだから好きなだけ頼め」
('A`)「なら牛丼10個」
( ´_ゝ`)「持ち運べるならな」
('A`)「すみません」
(;´_ゝ`)「別に怒ってる訳じゃあ」
('A`;)「ごめん、こっちも本気で謝った訳じゃ」
(;´_ゝ`)「……」
('A`;)「……」
( ´_ゝ`)
('A`)
- 532 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:22:40 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「そういやさ」
( ´_ゝ`)「んあ?」
('A`)「弟者には持ってかないの?」
( ´_ゝ`)「は?」
('A`)「病院食ばっかりだと、飽きるんじゃないかな」
( ´_ゝ`)「それとこれと何が関係あるんだよ」
('A`;)「や、最近仲良さそうに見えたから」
(#´_ゝ`)「はあ!?」
テーブルから身を乗り出しかけて、座る。
いかんいかん。ここは冷静に。平常心。
('A`;)「ごめん、そう見えたから……」
あいつをぶっ殺した時、疑われないようにするには、
ここで『関係が改善されてる』事を肯定したほうがいい。
いいのは判るが、素直に肯定はできない。
- 533 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:23:42 ID:iH7GEoA20
-
あんな反応を見せてからでは遅いのは判るが、
駄目元でフォローして鬱田の心証を変えよう。
( ´_ゝ`)「そう見えるかもね。あいつも怪我人だからな。
出来るだけ優しくしようと一応心掛けてるよ」
('A`;)「そっか。怪我すると優しくは出来るんだね」
( ´_ゝ`)「そうですね」
('A`)「一応、牛丼買っていったらど
( ´_ゝ`)「そうします」
('A`;)「……」
( ´_ゝ`)「俺は普通の牛丼にする。鬱田は?」
('A`)「牛丼と、豚丼で」
( ´_ゝ`)「分かった」
持ち帰り用を頼んだところ、まだ時間がかかるとのこと。
紅生姜をつまみつつ、さっきまで食ってた席で待つ。
- 534 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:26:22 ID:iH7GEoA20
-
('A`)「兄者と弟者の関係って、珍しいよね」
( ´_ゝ`)「またその話題か」
('A`;)「いや、実際珍しいから言ってるんだよ」
こめかみの辺りがひくつく。
なんでまたこの話題を繰り返すんだ。
今度こそ手を出されたいのか。出したほうがいいのか。
( ´_ゝ`)「どこが?」
('A`)「ここまで仲悪いなんて、そうそういないんじゃないかな」
それは確かにそうだろうと、自分でも思う。
けど、それが何だって言うんだ。
( ´_ゝ`)「仲悪いのと良いのなんて半々くらいで存在するだろ」
('A`)「双子で仲悪いなんて珍しいんじゃないかな」
- 535 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:29:35 ID:iH7GEoA20
-
頭の奥が少し熱くなる。怒りを我慢しようとして、逆に顔が笑顔になる。
これの所為で何度も誤解された事があるけど、治す目処は立ってない。
( ´_ゝ`)「珍しいって何を基準にしての話だ?」
('A`)「よく見る双子とかって仲いいじゃん。だからさ」
( ´_ゝ`)「それを俺らに当て嵌めた場合、何で珍しくなるんだ?」
('A`)「だから、仲良いはずなのに、仲悪いのが」
頭の奥で糸が切れる音が、耳に響いた。
( _ゝ )「……何で、鬱田はそう思うのかな?」
('A`)「だって、双子って普通は仲良いじゃないか」
熱くなると同時に、昔の出来事が目の前を過ぎ去って行く。
場面はころころ変わる。中学、習い事、社交場、倉の中。
- 536 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:30:26 ID:iH7GEoA20
-
(# _ゝ )「普通って何だ? 鬱田の言う普通って」
('A`)「え」
(# _ゝ )「俺ら以外に見た事ある双子か?」
('A`;)「いや、双子は兄者達しか見たことないよ」
(# _ゝ )「じゃあなんだ。創作か? 伝記か? 映画か?
全部が全部、双子がそうだと思ってんのか?」
喉元まで込み上がってくる、競り上がる何かを我慢しようとして、
左手の甲に爪を立てる。痛ければ痛いほうがいいのに、痛くない。
('A`;)「そうは思ってない、そうは思ってないよ」
(# _ゝ )「じゃあなんでそんな事言った? 俺はちゃんと聞いたぞ。
なんで双子だと特別なんだ? 同時に産まれただけだ。
普通の兄弟とどこがどう違うんだ? 俺には分からない。
なんで双子だと仲が良い事になるんだ? 分かんねぇ。
ああクッソ、マジでわかんねぇ。誰だよ最初に双子は
絶対に仲がいいとか変な偏見植え付けた奴はゴミか
兄弟仲が悪いなんてのが普通に転がってんのに何で
双子仲は良いなんてのが通ってるんだよおかしいだろ」
手の甲から痛み届かない事に腹が立つ。
爪で軽く皮膚を毟っても痛くない。痛くない。痛くない。
- 537 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:34:45 ID:iH7GEoA20
- ブス… ∫ ;′ ∫ ,;′
ブス…',. -――-゙、 ;' ジジジ…
; / へ `>、'; ∫
_;'___{. ,>-/、/=;´イヽ;'_
/三三j='rー、\_>、)_℡, >;;〉三'`、ジジ…
/三三└'゙ー:;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、
囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮
囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮
◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎
改めて誤爆すみませんでしたとしか言えない
マジでごめんなさい
- 538 :名も無きAAのようです:2013/03/03(日) 22:36:22 ID:iH7GEoA20
- 今日は投下自粛 うん 上に上がると誤爆の危険がモリモリだね
- 539 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/04(月) 00:03:42 ID:xpWgH/QY0
- 日付も変わったので投下
あんなの誤爆したから叩かれるのかと思ったらそうでもないのね
創作板の空気はまたよく読めぬ
あとすっごい懐いAAが。あれ何年前に作ったんだっけ
- 540 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 00:04:47 ID:xpWgH/QY0
-
(# _ゝ )「『双子なのに仲悪いなんて珍しいわね』じゃねぇんだよクソがァ……
テメェは世の中の兄弟姉妹が全て仲良いとでも思ってんのかボケ。
だとしたらお花畑だな。余程平和に生きてきたんだろうなあホント。
全部の兄弟仲が良いと思ってない奴も何で『双子は例外』なんだよ。
双子だからって特別仲が良いみたいに何で言うんだよ思考停止か。
『弟さんなのに可愛くないの?』だってぇ? 顔面割られてぇのか。
自分と似たような顔が可愛いとマジで思うんならとんだナルだな。
同じ年に産まれたのに何でこっちがあいつの世話焼かされるんだ。
何で俺が『頼れるお兄ちゃん』やんなきゃなんねぇんだよゴミ野郎。
年が離れた兄弟ならともかく同い年でそりゃねぇよクソボケカスが。
お前の周囲半径5kmの常識がこっちに通用すると思うなよ情弱が。
クソババァの眼前に糞仲悪ぃ双子5組くらい整列させてやるよブス。
全員双子だからって理由で変な押し付け喰らってるのばかりだ。
それでも認めねぇなら目の前であいつぶっ殺すしかねぇよなあ?
『双子で兄弟が嫌いなんておかしいわ』って言うお前がおかしいわ。
何がおかしいんだよ何を持って正しいとしてるんだよぶっ殺すぞ。
マッドな奴の実験目的に世界中から双子が集められてさーあ。
双子同士で殺し合うバトルロワイヤルが開催されるってんなら、
世間一般の認識を改める為に俺は喜び勇んで参加してやるぜ。
ああ勿論優勝狙いに決まっ
('A`;)「ストップ! ストップ落ち着いて!」
( _ゝ )「おっとすまん」
('A`;)「なんかごめん……」
( _ゝ`)「と言う訳でこの話題は止めてくれ」
- 541 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 00:05:49 ID:xpWgH/QY0
-
ストップの言葉で録音していた事を思い出し、頭が冷えた。
机の下に貼り付けていた携帯を取って、尻ポケットに突っ込む。
('A`)「取りあえず水を」
( ´_ゝ`)「止めておこう。力加減間違えて、コップ割るかもしれない」
('A`)「力が抜ける方向で? 力が入る方向で?」
( ´_ゝ`)「力が入り過ぎる方向で」
('A`)「分かった。やめよう」
会計をして、持ち帰り用の牛丼を受け取る。気分が悪い。
すぐにでも袋ごと雪の上に叩きつけたいとこだが、
食べ物を粗末にするのは良くない。勿体無いからだ。
家に帰って俺が食べてしまおう。我が母にやるのもいい。
一瞬、鬱田に持たせようかとも考えたが、母一人に子一人、
牛丼2つ豚丼1つで譲り合いが発生したら面倒そうなのでやめた。
- 542 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 00:07:23 ID:xpWgH/QY0
-
折角、前々から考えていた計画に必要な状況が最適化されてるのに、
肝心の俺に忍耐がない所為で、いまいち進展したと感じられない。
譲れない事に関するこだわりの強さが俺の症状特有のものだとしても、
これだけはなんとかしたい。でないと、俺は檻の中に直行監禁プレイだ。
入るとしたらどっちだろう。
実刑がつくか、キチガイ無罪で病院か。
( ´_ゝ`)「精神病院かなー……刑務所かなー……」
('A`)「なんか言った?」
( ´_ゝ`)「なんでも」
尻ポケットに入れた携帯を取り出し、画面を開く。
『録音が終了しました。保存しますか? はい/いいえ』
勿論YES。SDカードにもデータをコピーする。
しかし、鬱田の初体験告白の次に、俺の怨嗟が仕込まれたこれ。
割と内容が混沌としている気がするな。客観的にどうなんだ。
- 543 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 00:09:00 ID:xpWgH/QY0
-
悪用する気はないから、日記に文章化した後は、
HDDの中で眠る事になるから大丈夫だと思うが。
('A`)「そういやさ、俺、弟者君と割と仲良くやれそう」
( ´_ゝ`)「え、いきなり何……宣戦布告?」
('A`;)「お前がいきなりどうした」
( ´_ゝ`)「いや、あいつの味方とか……」
そこまで言い掛けて、色々出かかった言葉を飲み込む。
( ´_ゝ`)「まあ、お前友達少ないから、あんなのでも、
ああ言うのでも増えるだけいいのかもな」
('A`)「辛辣な言葉だな」
辛辣にもなるさ。
( ´_ゝ`)「鬱田さあ。昔あいつにあんだけ巻き込まれたり、
舐められてたってのに、今更よく『仲良くなれそう』
とか言えるな。DQNは苦手じゃなかったのか?」
- 544 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 10:16:11 ID:1UZnxndwO
- パソコン死んだか…
- 545 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 11:20:13 ID:ytmOuRb.0
- 死んだか残念
なにを計画してるのやら
- 546 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 11:47:15 ID:1Sj6ikrc0
- 煙は前回吹いたから次は出火だな
ヤンキーな方々は仲良くなると結構面白いよね
- 547 :名も無きAAのようです:2013/03/04(月) 12:18:50 ID:tfn5qGPY0
- マナーとか常識とかわかってないだけだな
一回仲良くなれば優しいし面白いのが多い
- 548 :名も無きAAのようです:2013/03/05(火) 18:56:02 ID:bHe9zoX.0
- DQNは結構さびしんぼうが多いからな
根が単純なだけに、まあ、だから暴発すると危険なのだが・・・
- 549 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/06(水) 22:58:49 ID:yiRFOqHk0
- 最近30分間隔でパソコンが凍る
- 550 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:00:04 ID:yiRFOqHk0
-
('A`)「前に話してみたけど想像より酷くなかったから、
金と女の人が絡まないなら大丈夫かと思って」
( ´_ゝ`)「俺のいないとこで何かあったらフォローできねぇよ?」
('A`;)「うん、それは……なんとか逃げる」
( ´_ゝ`)「フーン」
正直言って、鬱田の押しの弱さだと、何かあった時に冤罪になる。
主に女性関係の面倒事と窃盗の擦り付けだ。借りパクもある。
女に切りつけられでもすればなんとか正当防衛に持ち込めるが、
こいつの体の弱さだと刺されたショックで心停止して死にそうだ。
('A`)「弟者君、割と良い奴だと思うから大丈夫なんじゃないかな」
( ´_ゝ`)「ごめん、俺に喧嘩を売ってるならすぐに買うから。
そういうのは面と向かってちゃんと俺に言ってくれ」
('A`;)「何でそうなるの!?」
( ´_ゝ`)「え、俺はてっきりあいつと喧嘩になった時、
俺とあいつの拳の前に立ち塞がるのかと」
('A`;)「話が飛び過ぎだよ!」
- 551 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:01:09 ID:yiRFOqHk0
-
( ´_ゝ`)「どの辺?」
('A`)「俺が弟者を良い奴って言ったのが、何故宣戦布告に」
( ´_ゝ`)「屑を良い奴とかほざくの、同じ類友しかいねぇもん」
('A`;)「そりゃ、素行的な面では良い奴とは全く思ってないよ」
( ´_ゝ`)「なら何で『良い奴』なんて」
('A`)「一回だけ病室に二人きりでいたけど何もされなかったんだ。
うん。意外と何もされなかったし、悪態吐かれなかったし」
( ´_ゝ`)「で?」
('A`)「え?」
( ´_ゝ`)「だから、それで?」
('A`)「え、えっと……それで、実は良い奴、じゃ、じゃなくて、
身内認定入った人にはちょっと優しいのかな、なんて」
( ´_ゝ`)「あー確かに、不良って仲間認定すると、
すげぇ馴れ馴れしく近寄って来るよな」
('A`)「う、うん」
- 552 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:02:08 ID:yiRFOqHk0
-
( ´_ゝ`)「それで?」
('A`;)「……もしかして、怒ってる?」
( ´_ゝ`)「怒ってないよ。ただ気に入らない。後、すっげぇ疑問」
('A`)「気に入らないって……」
( ´_ゝ`)「仲良くなれそうって理由が理解できん」
('A`;)「うん。俺も兄者と話しながら色々その事考えてたら、
何でそんな風に思ってたのか分からなくなってきたよ」
( ´_ゝ`)「そっか」
('A`)「何だろ。いつもは出会い頭に悪口の一つ二つ貰ってたけど、
見舞いに行った時はそれが無かったからかな。た、多分」
( ´_ゝ`)「映画版ジャ○アン現象かよ」
常日頃から理不尽な暴力を周囲に振り撒いているにも関わらず、
映画で味方を庇ったりちょっと活躍しただけで良い奴認定を貰う。
そんなズル臭い立ち位置にいる発達障害児。ジャイ○ン。
- 553 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:03:20 ID:yiRFOqHk0
-
いつも悪い奴が、少しだけ善行をやると良い奴に見えてしまう。
そんな現象が世の中にはあるらしい。俺には余り解らない。
悪い事ばっかしてる奴がちょっと良い事したくらいで、何をそんなに。
としか思えない。大体『いつも』と『少し』の部分で釣り合ってない。
最初から前提条件が破綻している。天秤の矛盾もいいとこだ。
善行より悪行が多い時点で、良い奴でもなんでもないじゃないか。
自分の仲間にだけ情に熱い不良。自分の家族にだけ優しいヤクザ。
自分の飼い犬だけを可愛がるマフィア。全部が全部理解出来ない。
それらを見て、どうして『実は優しい奴』などとほざけるのか。
マイナスとプラスをかけ合わせてもマイナスにしかならないのは、
数学的にも証明されている。と言うか、義務教育の中で学ぶ。
善行と悪行は別物だ。犯罪を犯したら前科が付く。
それが善行で取り消される事はない。一生纏わり憑く。
法律的にも、きちんと整備されている事だ。
もし、悪行を受けた被害者に対して、償いと言う名の善行をして、
それを被害者自身が認めて罪を許すのならプラマイゼロになる。
被害者以外に善行を働いたって、プラスになる訳がない。
('A`)「考えて見たけど、やっぱ前よりは優しい気がする」
( ´_ゝ`)「へー」
- 554 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:04:36 ID:yiRFOqHk0
-
例え、例え話をしよう。AとBとCがいた。それぞれ他人である。
AはBから非道な行いで金を巻き上げたが、Cには恵みを与えた。
さて、どうなる。
Bが借金持ちとか、Cが乞食とか、面倒臭い設定はなしだ。
純粋に、ABCそれぞれを一般人として見る。
AがCに対して優しくしているところを見たBは、何を思う?
自分が受けた非道も忘れて『実は優しい奴』なんて思うのか?
別の誰かに優しくしている加害者Aを被害者Bが見たら、
『何で俺の金は盗ったのに、あいつには恵んでるんだ』
とか思って、恨みを深める事になるんじゃないか?
( ´_ゝ`)「優しいって、どんな風に?」
('A`;)「その……そんなに、悪態吐かれないし」
( ´_ゝ`)「ふへ」
たった一回、悪口を言われなかっただけで?
いつもされてた事を、されなかったぐらいで?
- 555 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:06:29 ID:yiRFOqHk0
-
……鬱田って、実は結構おかしいんじゃないかな。
あんなに言っときながら、結構軽く受け流してたとか?
俺とは別の方向に、感覚が麻痺してるっつーか。
待てよ。だとしたら、どっちもおかしいんじゃないか。
一般人は、糞をしながら便所飯する経験はない。
その点で行けば、鬱田はパンピーではない。
頭部MRI検査で出た結果を見た医者に軽く笑われながら、
『脳波がちょっと異常』なんて言われた俺はお察し下さいだ。
情報が足りない。判断材料が少ない。
どうしようもないな、後で色々な奴に聞いて回るか。
こっからの会話も携帯で記録しとこう。ボイス録音モードON。
( ´_ゝ`)「つまり、鬱田は、いつも何かしてくる奴が、
その日に限って何もして来なかったから、
良い意味で期待を裏切ってくれたから、
あいつの事を勘違いしたんだよな?」
('A`;)「勘違いっつか、ギャップかな」
( ´_ゝ`)「ギャップ……ああ、うん、成程ね」
- 556 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:07:26 ID:yiRFOqHk0
-
( ´_ゝ`)「アレだよ。普段すっげぇ凶暴な犬猫が少し弱っててさ、
しおらしくなってるのに『こいつ実は優しいんじゃね?』
的なギャップを感じてちょっと勘違いしてるだけだよ」
('A`;)「言われてみれば、それもあるかもしれないけど」
( ´_ゝ`)「けど?」
('A`)「やっぱり、ちょっとは仲良くしたいなあ……」
( ´_ゝ`)「……は」
駄目だ。鬱田の考えが全く分からない。
ここはもうストレートに聞くしかないのか。
( ´_ゝ`)「フツーに疑問なんだけど、何であいつみたいな危ない奴と、
わざわざ仲良くなろうとしてんの? マジで意味わからんわ」
('A`)「兄者の弟だし……」
( ´_ゝ`)「俺の?」
友人の弟と仲良くする。
それは必要な事なんだろうか。
- 557 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:08:17 ID:yiRFOqHk0
-
人間関係を円滑に保つのは生活する上で大事かもしれないが、
わざわざDQNと手を組んで周囲の印象を下げるのは如何な物か。
まあ、友人の兄弟仲が良い場合なら、仲良くなるのもいいだろう。
兄弟仲が悪い場合、且つ両方とも親しくなってしまった場合にはどうする?
鬱田みたいな優柔不断な奴は、兄弟間で板挟みになるだけじゃないだろうか。
いや、大事な事を失念してた。
体の弱い鬱田なら、あんなのを敵に回したくはないんじゃないか?
やたら消極的で臆病で小心者で保身に走るガラスハートな鬱田君なら、
病院のベッドでマスかいてるだろう糞野郎の拳には殴られたくないのか。
だから、そんなにも親しくなろうとしてる?
('A`)「兄者、そろそろバスが来るよ」
( ´_ゝ`)「あー、うん」
もしそうなら、あんまり突っ込んで聞いちゃいけない課題だな。
人のコンプレックスに繋がる企み事は突いちゃいけないって、
世話になり続けてそろそろ八年近くなる病院の先生が言ってた。
- 558 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:09:09 ID:yiRFOqHk0
-
しっかしなあ、鬱田とあいつが仲良くなるのは、
いまいち、なんと言うか、こう、いただけないな。
奴に脅されるか、純粋に向こう側に着いてスパイされたらと思うと、
俺はもう一生鬱田を信用出来ない。余裕で拳も出せてしまう。
( ´_ゝ`)「あのさー鬱田」
('A`)「何?」
( ´_ゝ`)「俺の弟だから、あいつと仲良くなろうとしてんの?」
('A`)「うん、いい機会だからね」
( ´_ゝ`)「そっかー、俺とあいつの喧嘩に巻き込まれたらどうする?」
('A`;)「巻き込まれても……大丈夫なんじゃない?
弟者も流石に、何もしてない奴は殴らないだろ」
は、アレを見といてそんな事が言えるなんて、鬱田も大概だな。
殴りはしないが、盾にはするぞ。
しかも、それで盾が刺されても何も言わない。
謝罪すらしないで、一直線に逃げ出す。
ソレを見といて、なぁーにが『殴られない』だ。
それ以外の事は余裕でされるっての。
- 559 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:10:25 ID:yiRFOqHk0
-
鬱憤が溜まるって、こういうのかな?
言いたい事を全部飲み込んで、息を吐く。
伝えようにも、今は時間がない。
バスん中で言える事じゃない。
次があれば、次にしよう。
( ´_ゝ`)「あー、うーん、そー」
('A`)「え、あ、どうした兄者」
( ´_ゝ`)「なんでもなーい。何か色々面倒臭くなった」
('A`)「ちょ、バス来るぞ、どこ行くんだ」
( ´_ゝ`)「歩いて帰るわ」
('A`;)「え、待って待って、もうバス見えたって」
( ´_ゝ`)「いーよ歩く。あと、あいつと仲良くなるなら、
俺に殴られる覚悟しといたほうがいーよー」
('A`)「え」
( ´_ゝ`)「じゃあの」
- 560 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:11:32 ID:yiRFOqHk0
-
携帯の録音を終了して保存。
ついでにタクシーも呼ぶ。
あいつと一緒にいても、怪我をしないって甘い見通しが出来るとは、
鬱田も平和に慣れ切った日本人っつーか、危機感がないと言うか。
あああああああイラつく。腹立つ。苛々する。腸が煮え繰り返る。
このままだと自分の腕を掻き毟りそうなので、脳内に鬱田を置く。
そして、さっき飲み込んだ言葉を虚像に向かって吐き出す。
「へえ……お前、そんな事言えるんだ」
そ、そんな事って。
「いいよ、いいよ。うん。別にいい。よし、決めた!
次に喧嘩する時は、盛大に巻き込んでやるよ」
なんでそうなるんだよ!
- 561 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:12:25 ID:yiRFOqHk0
-
「そうなるだろ。俺が何かしなくても、巻き込まれるって。
俺の友人だから、いい盾になると思うんじゃない? あいつ」
兄者は俺を殴るのか?
「殴るよ。邪魔だもん。殴られたくなかったら、逃げればいい」
……。
「向こうでアレに巻き込まれといて、あんな事が言えるなんて、
巻き込み具合が足りなかったんだよね? 怪我無かったし」
自分が何言ってんのか分かってんのか?
「知ってるよ。俺ってば、すっごい自己チュー。面倒臭いね」
知ってる。
「あいつは、自分の女関係にも平気で人を巻き込むよ。
一回、刃物持った女に追われてるのに偶然会っただろ。
あいつ、友達Nの周り回って障害物にして逃げてたけど、
ブチ切れた女がそのNを刺しただろ。容赦なく、深くさ。
それを見たクズ、真っ先に逃げただろ。友達置いてさあ」
……。
- 562 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:13:15 ID:yiRFOqHk0
-
鬱田の考えが想像できんとこは、どうにも答えさせらんねぇな。
(=゚ω゚)ノ「イヨーゥ。あんちゃん何処までだい?」
( ´_ゝ`)「@X%/」
(=゚ω゚)ノ「遠いな! 電車使わねぇのかい?」
( ´_ゝ`)「駅まで歩くのも面倒なんでお願いします」
財布の中身を確認して、一息。
椅子に体を沈めて、また頭の中へ。
「それ見ても、思い出しても、鬱田は怪我しないって言える?
確かにあいつ自身に殴られはしないかもよ。でも怪我はする。
あいつ、『流石に自分の友人の事は殴らないだろ』とか考えて、
俺との喧嘩の時、鬱田を盾にしようとするんじゃねぇの?」
俺を殴れるのか?
「殴れるよ。その時、向こうの味方してたら更に力が入るね。
それに、友人を盾に使えるって思われるのが気に食わない。
その程度で、俺が止まると思われてんのが気に入らない」
- 563 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:14:11 ID:yiRFOqHk0
-
「それぐらいで俺を御せると思ってんのがムカつく。
それぐらいで俺を制せると思われてんのに腹立つ。
あいつに関してだけは、絶対に譲らない。絶対にだ。
盾が関係ない他人でもだ。母さんでもだ。許さねぇ」
自分の言葉、訂正できる余裕、ある?
「今の俺には無い。まあ、薬飲んで落ち着いた時の俺にでも、
もう一回言ってみてくれ。もしかしたら、気が変わるかもな」
寝起き狙いか。
「あとさ、鬱田」
?
「俺さ、あいつをぶっ殺すのをお前が邪魔したとして、
その時は遠慮なく、お前ごとぶっ殺せるんだぜ。
嘘じゃねぇよ。良心の呵責なんて、全然ないんだ。
事が過ぎ去ってから、自分でもビックリするくらいにな」
……それって、どういう意味?
「どういう意味って? そのままだけど」
それを、伝えた意味。
- 564 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:15:09 ID:yiRFOqHk0
-
「注意とかー警告とかー自虐とかー?」
……。
「あの糞野郎、あいつを擁護するような事を言う奴らは敵だ。
だから遠慮なく殴れるし、手加減しないし、後悔もしない」
……。
「原因が別にあったり、そもそも勘違いだった場合を除いて、
俺は一度嫌いになった人間の価値を引っ繰り返せない。
粘着質で、恨みがずっとずっと残るんだ。時間で風化しない」
…。
「医者のお墨付きだぜ。冗談じゃなく舐めないほうがいい。
治せない。癒せない。どうしようもないものだって言われた。
本当に忘れないんだ。いつだって覚えてて記憶の表層にあるんだ。
小さい頃にヒスってる母さんから言われた『気持ち悪い』って言葉も、
癇癪起こした糞親父の『親は神だと思え』って言葉も忘れてない」
「『時間が解決してくれる』っての、俺が一番嫌いな言葉なんだ。
俺の場合は、逆に時間が経過して恨みが凝り固まるだけなんだ。
忘れられない。忘れないんだ。忘れられないんだ。忘れたくても。」
- 565 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:18:58 ID:yiRFOqHk0
-
「だから、俺に恨まれるような事だけは、頼むからしてくれるなよ?
友達とか、母親とか、世話になった人とか、そういうの関係ない。
あいつを守る人種に、壁になった時点で、そんなの関係ないから」
ブチッ
(=゚ω゚)ノ「イヨ〜ゥ、着いたよあんちゃん」
( ´_ゝ`)「は〜い」
用済みになった鬱田を消して、いつも通りの真っ暗闇な脳内へ。
途中で三半規管的な意味とは別に酔ったが、脳内なので問題ない。
( ´_ゝ`)「お〜いい夕焼け」
外は橙色に明るい。
綺麗なオレンジ色だ。
夕日は好きだ。
初めて俺が自分の世界から出て外界を知覚した時もそうだった。
夢から覚めたみたいで何もかもが辛かったけど、夕日は綺麗だった。
もう一度、この世に産まれたと言い替えてもいい。
体だけ先に産まれた俺に、ようやく精神が生まれたとも言える。
- 566 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:26:28 ID:yiRFOqHk0
-
( ´_ゝ`)「きも」
ポエミィチックで気持ち悪いな。死ね俺。
さっさと家に入って、雪を払う。
取りあえず、今日は鬱田の事を日記に書くか。
弟者が鬱田を盾にして、俺がうっかり殴り殺してしまった時、
その時の事をシミュレートして、なんとか打開策を打ってみよう。
確か、鬱田は母親と血が繋がってなかったな。
そこら辺に当てつければ、殺してもなんとかなりそうだ。
母親側に友好的な親族がいたらどうすっかなあ。
我が母ともメールのやり取りをしているようだし、
交友関係は良い方なのか。顔も広かったりする?
全部をあいつに擦り付ける方が単純で簡単そうだが、
こっちにはメリットもデメリットもでかい手帳があるしな。
自分の言う事が全て虚言にされて、発狂中にやった事にされたら厄介だ。
- 567 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:27:58 ID:clvpcX2M0
- dqnぞこれが
- 568 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:32:42 ID:yiRFOqHk0
-
だとしたら、鬱田の親父辺りの線にするか?
パチンカスサイマーの情報しかないが、これだけでクズと分かる。
金の無心を断られたとか、私怨の所為にして、でっち上げるか。
煙草、賭博、借金と来たらクスリもいけそうだな。
つーか鬱田を殺すなら、母親も殺したほうが早いのか?
一番強く喚く奴がいなくなるなら、終わりも早まりそうだ。
幸いにも、鬱田の母に家を紹介したのは我が母だ。
言えば、家くらい上がらせてもらえそうだな。
今度遊びに行った時、適当に間取りを写メって来るか。
27.糸冬
- 569 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:33:42 ID:yiRFOqHk0
- キリいいとこで終了
今日はここまで
- 570 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:35:35 ID:SkoIVI1.0
- 乙
怖えな、脳内口喧嘩あるある
- 571 :名も無きAAのようです:2013/03/06(水) 23:38:06 ID:clvpcX2M0
- キャラに嫌悪感を抱いてしまったというのは筆者の筆力の勝利なんだろうな
乙期待
- 572 :名も無きAAのようです:2013/03/07(木) 00:23:49 ID:FtyuvplMO
- 毒男にイラッとする
兄者は精神判断だけでいけば弟を上回るクズってようやく理解できた
日記に書くだけ、ですよね?
- 573 :名も無きAAのようです:2013/03/07(木) 11:04:36 ID:bOUo7.KY0
- 兄者側で見てるからイラッとするが
ドクオの思い方もわからんではないのがなぁ
みんな結構な生まれ育ちだしな
乙
- 574 : ◆4070FRfI0Q:2013/03/08(金) 02:45:44 ID:Tq2KJ/Rc0
- 救済策は多分ある
- 575 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/08(金) 02:46:29 ID:Tq2KJ/Rc0
- やっべ酉ミスった
- 576 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:47:32 ID:Tq2KJ/Rc0
-
28.母親と冬と氷の意志伝播が出来ました
ξ゚⊿゚)ξ「兄者ー、私ちょっと明日明後日帰らないわ」
( ´_ゝ`)「出張?」
ξ゚⊿゚)ξ「みたいなモンかしらね。それで、暖房勿体無いから、
この家の電気全部消して、ブレーカー落として行くわ」
( ´_ゝ`)「鳥とかハムスターどうすんの?」
ξ゚⊿゚)ξ「4匹貰い手が見つかったから、そこに預けるわ」
( ´_ゝ`)「13匹も一気に預けて大丈夫なのか」
ξ゚⊿゚)ξ「ジャンの多頭飼いしてみたかったんだって。
それに元々キンクマ飼ってたから大丈夫よ」
( ´_ゝ`)「そか、ならいいや」
ξ゚⊿゚)ξ「鳥は隣のお婆ちゃんに預けるわ」
- 577 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:48:23 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ`)「俺はどうすりゃいいの?」
ξ゚⊿゚)ξ「漫画喫茶で寝泊まりしてみたいって言ってたじゃない。
お金あげるから、一回試しに泊まってみてみなさいよ」
( ´_ゝ`)「えー」
ξ゚⊿゚)ξ「ホラ荷物はもうまとめたわよ」
( ´_ゝ`)「は? いつの間に」
ξ゚⊿゚)ξ「洗濯するのはいいけど干しっぱなしで畳まないじゃない。
そっから着替え用に3日分くらい取って鞄に入れたわ」
( ´_ゝ`)「あそこに放置してた服、あいつのなんだけど……」
ξ゚⊿゚)ξ「へっ?」
( ´_ゝ`)「自分のはちゃんと箪笥に入れてるよ」
ξ゚⊿゚)ξ「あーでも大丈夫でしょ。サイズ一緒じゃないアンタら」
( ´_ゝ`)「嫌だよ。服燃やされた時、あいつの服代わりに着てたら、
チーマーに勘違いされた上に、内藤に写メられまくった」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、北国にもいたのね」
- 578 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:49:21 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ`)「それに病気が移ったらヤダ」
ξ゚⊿゚)ξ「洗濯したから大丈夫でしょ」
( ´_ゝ`)「それでも」
ξ;゚⊿゚)ξ「もー、変なとこで気にするんだからー。
一緒に洗濯したならどっちにしろ同じ事よ」
( ´_ゝ`)「俺まで泌尿器科に行かせたいのかよ、母さん。
それにあいつと俺の服、一緒に洗った事ないぜ」
ξ゚⊿゚)ξ「うっそ、今まで知らなかったわ」
( ´_ゝ`)「聞かれた事なかったから」
ξ゚⊿゚)ξ「でも、私と弟者の服は一緒に回してるわよね」
( ´_ゝ`)「うん」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
( ´_ゝ`)「?」
ξ゚⊿゚)ξ「……うん、まあ、仕方ないわね。そういう気遣い。
今は説明する時間ないから、さっさと鞄持って」
- 579 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:50:23 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ`)「せめて下着ぐらい自分の持たせてくんない?」
ξ゚⊿゚)ξ「だったらさっさと自分のタンスから持ってきなさい。
手突っ込んで鷲掴みにしたままほら車に行った行った」
( ´_ゝ`)「あーもうそんな急かすなよー」
ξ゚⊿゚)ξ「さっさと家出ないと面倒臭い親戚と鉢合わせるわ」
( ´_ゝ`)「何でそんな急いでるの?」
ξ゚⊿゚)ξ「車の中で説明するから、ほら! ほら!」
(;´_ゝ`)「あ゙ー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ´_ゝ`)「で、面倒臭い親戚って誰?」
ξ゚⊿゚)ξ「新興宗教っぽいのにハマっちゃった男」
( ´_ゝ`)「うわぁ」
- 580 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:51:29 ID:Tq2KJ/Rc0
-
ξ゚⊿゚)ξ「今度勧誘に来たら警察に通報してやるって言ったのに、
また車出してこっちに向かったってメールがあったの」
( ´_ゝ`)「実際に通報できんの?」
ξ゚⊿゚)ξ「出来るわ。宗教の勧誘を断ったのに、また来たら、
それだけで警察に通報できるのよ。知っときなさい」
( ´_ゝ`)「へええ」
ξ゚⊿゚)ξ「これで窓でもぶっ壊されたら塀の中に入れてやるわ」
( ´_ゝ`)「わあ頼もしい」
ξ゚⊿゚)ξ「ふふん、女だって強くなくちゃ生きてけないのよ」
( ´_ゝ`)「うん知ってる」
そうでなきゃ、40越えて離婚して、思い切って家を出て、
面倒臭いキチガイと糞野郎の親権取ったりしないよなあ。
役所の怠慢を訴える文書を作成して県の上層部に叩きつけたり、
その文書を取り下げてくれと上からお願いの手紙が来た時に、
『この手紙マスコミに売ってやろうかしら』ってぼそりと呟いたり。
精神だけでなく、口も手も目も耳も筆も充分に強い。
離婚直前の糞親父と我が母の言い争いも、母の圧勝だった。
- 581 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:52:09 ID:Tq2KJ/Rc0
-
口喧嘩では勝てないからと糞親父が話す前に部屋から退出し、
机の前で正座し続ける我が母の事実上の不戦勝となった。
あの瞬間、自分の中で父は弟に並ぶ最下層まで落ちた。
過去に我が母の浮気を疑って一方的にぶち切れた事があるのに、
いざ自分の浮気を責められたらこれとは、情けないにも程がある。
『疑われるような事をしたお前が悪い』なんつったのはどの口だ。
俺は良くてお前は駄目とか亭主関白でも何でもない。ただの屑だ。
一度悪い面を知ると、記憶している過去の行動の見方も変わる。
もう駄目だな。幼少期に記憶していた父の輝きは消え失せた。
糞親父がもっと年を経って弱ったら、いつか殴り殺してやろう。
元の家にいる婆ちゃんが逝くのを待って、放火するのもいい。
火くらい着ければ地方新聞の一面くらい飾れるだろ。
そっから芋ずる式に悪事が出てくればもっといい。
報道は止められたりするかなあ。
ホテル経営者もいるから、金で揉み消されるかなあ。
やらずに後悔するより、やって後悔しろとの言葉もあるし、
やっぱりここは一度チャレンj
ξ゚⊿゚)ξ「兄者〜」
- 582 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:52:59 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ`)「は〜い」
ξ゚⊿゚)ξ「今すごく悪い顔してたわ」
( ´_ゝ`)「はーい……よく分かるね、そういうの」
ξ゚⊿゚)ξ「刑事ドラマの犯人役みたいな顔してたわよ、今」
( ´_ゝ`)「マジ? すごいな俺」
ξ;゚⊿゚)ξ「何がすごいのかわからないけど犯罪ならやめなさい」
( ´_ゝ`)「はーい、ところで何処に向かってんの?」
ξ゚⊿゚)ξ「弟者のいる病院」
( ´_ゝ`)「見舞い?」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、アンタを置きに」
( ; ゚_ゝ゚)「へぇあ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「何ウル○ラマンみたいな声出してんのよ。
一泊なら大丈夫。食堂にご飯もあるじゃない。
そこで携帯使って泊まれる漫喫見つけなさい」
- 583 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:53:53 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ`)「決定事項?」
ξ゚⊿゚)ξ「可決事項」
( ´_ゝ`)「食堂を使用した形跡として、レシートの提出も求められたりする?」
ξ゚⊿゚)ξ「あらいいわね」
(;´_ゝ`)「うがぐぐ」
ξ゚⊿゚)ξ「ぶっちゃけもっかいアンタを検査入院させたいんだけどねえ。
色々と親戚が面倒なのよ。弟者を入院させたの私が原因だし」
( ´_ゝ`)「俺が検査目的で入院しても、母さんのせいになるって事?」
ξ゚⊿゚)ξ「そう」
( ´_ゝ`)「母さんも一緒に入院したらいいんじゃないの」
ξ;゚∀゚)ξ「何言ってるのアンタwww仕事があるから無理よ。
これでも会社にかなり大目に見てもらってるの!」
( ´_ゝ`)「そっか」
ξ゚⊿゚)ξ「それに弟者に携帯届けてもらいたいしね」
- 584 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:54:48 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ`)「あいつに携帯持たせんの? また女だらけになるよ?」
ξ゚⊿゚)ξ「今度そんな事したら、耳ごとピアス引き千切って、
知人のタコ部屋に押し込めるって言ってやったわ」
( ´_ゝ`)「普通の人なら効果あるかもしれないけどさあ……。
あいつだよ? 女とば前にしてそれで止まれんの?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうなのよねぇ。一生タコ部屋には入れないけど、
足の骨折が治ったら一ヵ月くらいは入れる予定よ」
( ´_ゝ`)「あ、思い出したんだけどさ」
ξ゚⊿゚)ξ「何かしら」
( ´_ゝ`)「あそこまで、こう……あれが強いなら、さ。
試しに女性ホルモン打ってみたらどうかな?」
ξ゚⊿゚)ξ「女性ホルモン?」
( ´_ゝ`)「うん」
ξ゚⊿゚)ξ「打ったらどうなるの?」
( ´_ゝ`)「強過ぎる男性ホルモンが抑えられる。個人差あるけど。
だから、少しは女を前にしても下衆い考えで動かなく
- 585 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:55:30 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ´_ゝ)「なれば、いいなあ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「希望的観測ね」
( ´_ゝ`)「打たれた事ないから、実際どうなるのかわからんし」
ξ゚⊿゚)ξ「そりゃそうよ。でもいいわねぇ。先生と話してみるわ」
( ´_ゝ`)「入院中にやったほうがいいよ」
ξ゚⊿゚)ξ「どうして?」
( ´_ゝ`)「ホルモンバランスが一時的に崩れて、精神不安定になる。
それで鬱になったり怒りっぽくなったりする可能性があるから、
病院にいる今やったほうがいいよ。すぐ医者が対応できる」
ξ゚⊿゚)ξ「珍しいわねぇー本当。兄者がそこまで弟者のこと考えて、
いい方に向かわせようとするなんて津波が来るのかしら」
( ´_ゝ`)「そう聞こえる?」
ξ゚⊿゚)ξ「違うの?」
( ´_ゝ`)「……いや、すごくその通りだよ! 合ってるよ!
俺ってばすごくあいつのこと心配してるよホラ!」
ξ゚⊿゚)ξ「その振り上げてる両手には何も見えないわ……」
- 586 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:56:10 ID:Tq2KJ/Rc0
-
実際の所、もう女関係の面倒事に関わりたくないから、なんだけどな。
それが心配してると見られるなら、もっと言い方変えりゃよかった。
病院でホルモン打つってのも、逆方向への考えがあっての事です。
精神不安定で鬱になってるなら、自殺してもおかしくないよね?
もしそれで失敗しても、『鬱になった弟を心配する兄』
ってのが演出できる項目で増えるからな。役得役得。
俺自身と体が予定通りに動けるかは、また別として。
ξ゚⊿゚)ξ「そう言えば、鬱田君から伝言があったわ。
弟者の病室に兄者の友達が来てたって」
( ´_ゝ`)「何それ」
ξ゚⊿゚)ξ「わからないわ、弟者が鬱田君に頼んだみたい。
『すごく具合の悪そうな奴が見舞いに来た』って」
( ´_ゝ`)「それ伝言ゲームと同じ症状が起こってない?
最初の言伝と内容が食い違ってたりしない?」
ξ゚⊿゚)ξ「頼まれただけだから私にもわからないわ。
見てた弟者からアンタが直接聞きなさいよ」
( ´_ゝ`)「へーい」
- 587 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:57:28 ID:Tq2KJ/Rc0
-
ξ゚⊿゚)ξ「あとねぇ、そろそろ車の免許取ったら?」
( ´_ゝ`)「轢き殺してもいいなら」
ξ゚⊿゚)ξ「免許取らないでね」
( ´_ゝ`)「うん」
28.糸冬
- 588 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:58:14 ID:Tq2KJ/Rc0
- パソコンの調子がいいので次話も投下
- 589 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 02:59:28 ID:Tq2KJ/Rc0
-
29.普通の人はそんな事やらないですから
( ´_ゝ`)「そんな訳で来た」
(´<_` )「どんな訳だ」
( ^ω^)「お邪魔してるお」
(´<_` )「この筋肉ヒーター追い出してくれ」
( ´_ゝ`)「最近よく来るな」
( ^ω^)「部屋の暖房が勿体無くて」
(´<_` )「その体で寒いわけねーだろ」
( ^ω^)「寒いお。凍えちゃうんだお〜」
(´<_` )「キモい上に暑苦しいとかウザさの極みだわ」
( ^ω^)「じゃあ何か冬にちなんで怖い話でもするお」
(´<_` )「この調子なんだよ何とかしてくれ」
( ´_ゝ`)「退屈しなくていいでちゅねー弟者くーん」
- 590 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 03:01:56 ID:Tq2KJ/Rc0
-
( ^ω^)「キッモ」
(´<_` )「うわムカつく」
( ´_ゝ`)「何だこの扱い」
( ^ω^)「ほらさっさと弟者が怖い話の先鋒やるお」
(´<_` )「あるわけねーだろ死ねボケ」
( ^ω^)「あるだろうがお。特に弟者の経験だったら」
(´<_` )「ねーってばよ」
( ^ω^)「『幽霊よりも生身の人間のほうがとても怖い』
って体験の一つ二つあるだろ、ほらコレとかお」
内藤に指を差された。
何だこの扱い。
- 591 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 03:03:48 ID:Tq2KJ/Rc0
-
(´<_` )「……あ、昔のやつ、一個思い出した」
( ´_ゝ`)「へー、あるのか」
( ^ω^)「ほほう、話すお」
俺も少し気になるので、ボイレコのスイッチを入れ、
何故か鞄に投入されていた日記と筆記用具も用意する。
何でこれがここにあるんだろう。
用意ってこれも用意したのか我が母よ。
中身は読まれたのかな?
まさか入院って中身読んでヤバいと思われたから?
まあ、いい。今は考えるのをやめておこう。
先に、日記に我が母との会話を忘れない内に記録しておく。
- 592 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 03:05:31 ID:Tq2KJ/Rc0
-
(´<_` )「向こうに行って、兄者とルームシェアしなくなって、
新しいアパートに引っ越し終わった時だったな」
( ^ω^)「ふんふん」
(´<_` )「貧乏学生が入るみたいな、ボロ臭いとこだったんだよ。
俺は3階の角部屋取ったんだけど、すげー湿気だった」
( ^ω^)「ふん」
(´<_` )「ボロくても、一応エレベーターはついてたんだよね。
けど扉のガラスとかガッタガタ、ボタンは取れ欠け。
でも階段は面倒くせーし、エレベーター使ってたワケ」
( ^ω^)「ふんむ」
(´<_` )「バイト終わって女もいない夜だったんだよねー。
いつも通りそのボッロいエレベーター使ったらさ、
ガラスの向こうにナイフ持った人がいたんだよ」
( ^ω^)「女かお?」
(´<_` )「いや男」
( ^ω^)「おおう」
- 593 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 03:06:53 ID:Tq2KJ/Rc0
-
(´<_` )「そのヤバい奴とバッチリ目が会っちゃってさあ……
上がり始めた時だったから、乗り込まれはしなかったけど」
( ^ω^)「けど?」
(´<_` )「エレベーター越しでも届くくらいデカい声で笑いながら、
隣の非常階段を駆け上がってく姿がこっちから見えた」
( ;^ω^)「普通に怖ぇお」
(´<_` )「エレベーターのほうが早かったから、
そいつより先に部屋には入れたんだ」
( ^ω^)「刺されればよかったのにお」
(´<_` )「んなこと言うなよ、まだ続きあんだぜ」
( ^ω^)「おっ?」
(´<_` )「ボロい扉だから、男に突破されないとも限らないしな。
軽くタンスでバリケード作って、鍵かけて寝たんだよ」
( ^ω^)「それでも寝れるだけ神経すげぇお」
(´<_` )「バイトで疲れてたんだよ、トドメにこれだし」
- 594 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 03:20:42 ID:JZPSV95E0
- 悪くなったか
- 595 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 05:17:33 ID:8uXM7WloO
- 誰を轢き殺すつもりなんだ
- 596 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 11:01:41 ID:9WGbNXBc0
- 怖くて続き気になる時に!
- 597 :名も無きAAのようです:2013/03/08(金) 19:45:07 ID:5kMKsCQY0
- PC生きてー
- 598 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/11(月) 21:55:39 ID:iV2IjsnU0
- パソコンの調子がいいから俺も調子に乗ったのに
足元よく見たら実は図だったとか言うオチ
- 599 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 21:56:50 ID:iV2IjsnU0
-
( ^ω^)「夜中に男が襲ってきたかお?」
(´<_` )「そこは普通に寝過ごせた」
( ^ω^)「なーんだ、つまらんお」
(´<_` )「つまんなくねーよ。部屋さ入って鍵かけた瞬間、
ノブがすげー勢いでガチャガチャ回ったんだよ。
もし後一歩遅かったらって背中に寒気走ったわ」
( ^ω^)「ぉお」
(´<_` )「それでバリケード作って寝たんだよ」
( ^ω^)「覗き窓から男の姿くらい確認できないのかお?」
(´<_` )「外に直接繋がってるタイプのアパートじゃねーから。
新聞受けも覗き窓もねーし、チェーンもねーし無理」
( ^ω^)「ふむ」
(´<_` )「そんで普通に日ぃ昇ってー」
- 600 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 21:58:39 ID:iV2IjsnU0
-
(´<_` )「バリケードどかして廊下に出ようとしたら、
ドアの隙間にナイフの刃が挟まってんだよ」
( ^ω^)「わぁお」
(´<_` )「んで武器として一応傘持ってドア開けたら、
廊下に腕組んで仁王立ちの男がいたんだ」
( ^ω^)「ちょ」
(´<_` )「一夜明けての朝だぜ? まだ夢かと思ったわ。
ナイフの柄だけそいつの手の中にあったし」
( ^ω^)「無事だったのかお?」
(´<_` )「ああ」
( ^ω^)「それでどうなったんだお」
(´<_` )「普通に横通り過ごした」
( ^ω^)「何故にだお」
(´<_` )「いや兄者だったし」
_, 、_
( ^ω^)「お?」
- 601 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:00:07 ID:iV2IjsnU0
-
( ´_ゝ`)φ゙ カキカキ
( ^ω^)「どういう事だお……」
(´<_` )「いつも通りの非日常的な」
( ^ω^)「死者の怨念とか、生きてる人間が一番ホラーじゃなくて、
弟を狙う悪漢を倒した兄の美しい兄弟愛的な美談かお?」
(´<_` )「んなワケないだろ。俺と兄者しか出演者いねーよ」
( ^ω^)「どういうことだってばお」
(´<_` )「うーん、ホラーっぽく語るのってムズいな。
ミスリードとかどんでん返し狙ったんだけど。
エレベーターんトコの男とかも全部兄者だよ」
( ^ω^)「その語り口調でホラーは無理があるお、んで」
(^ω^ )「兄者はいつから都市伝説側になったんだお」
( ´_ゝ`)φ「……? ごめん、全然話聞いてなかった」
(^ω^ )「ふぁっきん」
- 602 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:01:23 ID:iV2IjsnU0
-
(´<_` )「向こう行ってからルームシェアやめた直後」
( ´_ゝ`)「あ? ああ……お前のきったねぇ置き土産あった日な」
( ^ω^)「そっちのいざこざは置いといて、えーと、兄者は、
一晩ずっと立ったまま扉の前にいたのかお?」
( ´_ゝ`)「えーっと、何の話?」
(´<_` )「初めてナイフ取り出した夜」
( ´_ゝ`)「向こうの……うん、思い出した。あのボロ屋な。
ドア開けられなかったから、ずっと待ってたな」
( ^ω^)「丸々一晩立ったまま、かお?」
( ´_ゝ`)「こいつのフリして大家に開けるよう頼もうとはしたぜ?
でも大家寝てたんだよ。深夜だから仕方ないけどな」
( ^ω^)「それで朝まで待機かお。普通の人はそんな事できんお」
( ´_ゝ`)「ちゃんと衝撃で起きるようにドアのすぐ前で待ってたっつの」
(´<_` )「だからってさあー。ドアから一歩踏み出せば、
事故チューするような位置にいるとかマジ勘弁」
- 603 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:02:17 ID:iV2IjsnU0
-
( ^ω^)「待つお。前提すっ飛ばしてるお。訳がわからんお。
兄者は、ずっと扉の前で待ってたんだおね?」
( ´_ゝ`)「そうだよ」
( ^ω^)「何時間くらいだお?」
( ´_ゝ`)「さあなあ……あの後、こいつに放置されてたから、
隣人っぽい人が話しかけて来るまで固まってたし」
( ^ω^)「どっちにしろ、よくそんな事できるもんだお」
(´<_` )「どうせ立ったまま寝てたのキチ次元バージョンだろ。
偉そうな奴の演説っぽいの強制的に聞かされた時も、
それやって俺にどつかれるまで固まってたからな」
( ´_ゝ`)「せめて高次元とか言えや」
( ^ω^)「立ったまま寝る奴なら僕もたまにやるけど、
兄者のは一体どうやってんだお?」
( ´_ゝ`)「寝てる訳じゃないから、俺は内藤の方がよくわかんねぇ」
( ^ω^)「そのままだお。立ったまま寝るだけだお。
寝るんじゃないなら、兄者のは何々だお」
( ´_ゝ`)「あーそういう事ね」
- 604 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:03:14 ID:iV2IjsnU0
-
( ´_ゝ`)「何か体にぶつかったり、衝撃来るまで意識ぶっ飛ばしてるだけだよ。
考え事とかしてて、意識が深い場所まで潜ると体が固まるだろ?
怒り湧いてくる系統は逆に動きたくなるから事の種類にも寄るけど、
ずっと考え事とかしてると、頭の中が真っ白になってくじゃん。
それやってただけだよ。だから、内藤みたく寝てる訳じゃねぇ」
( ^ω^)「判らないと言う事が分かったお」
( ´_ゝ`)「なんでだよ」
(´<_` )「あ、俺、地味に助かってたわ。あそこのボロ屋、
外開きのドアだったら兄者が起動してたんだな」
( ´_ゝ`)「起動とか言うなや」
(´<_` )「内開きでマジ助かったわー」
( ´_ゝ`)「驚いたついでに、俺にぶつかればよかったのに」
(´<_` )「目ぇガン開きで固まってればどっかイッてると思うだろうが。
いくら何でも自分から地雷原に丸腰で行ったりしねぇよ」
( ´_ゝ`)「女の地雷原にはマッパでルパンダイブする癖に」
(´<_` )「女だからな」
( ^ω^)「あー」
- 605 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:04:15 ID:iV2IjsnU0
-
( ^ω^)「つまり何だお。いつも通りの喧嘩かお?」
(´<_` )「向こうに行ってからの刃物沙汰はあれが最初だったから、
かなりビビったけどな。尿意ないのに漏れそうになったぜ」
( ´_ゝ`)「小便漏らして社会的に死ねば良かったのに」
(´<_` )「誰が漏らすかボケ、漏れたらテメーに後始末押し付けてやんよ」
( ´_ゝ`)「お前自分で何言ってるか判ってんのか?」
( ^ω^)「あーあー、僕はそろそろ食堂で飯食うお」
( ´_ゝ`)「俺も」
(´<_` )「そこの逆三角は戻って来んな」
( ^ω^)「誰のことだお? 僕はただのピッツァだお」
(´<_` )「テメーがデブなら世の中の一般人はただの豚だ」
( ^ω^)「つまりお前は豚かお。やーい豚野郎、おっおー」
(´<_` #)「死ねこの…………うっわ何こいつムカつく、
ガチムチに対する悪口全然思いつかねぇ!」
( ^ω^)「ふふんお」
- 606 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:05:02 ID:iV2IjsnU0
-
ガラッ ピシャ
( ´_ゝ`)「仲いいんだか、悪いんだか……」
( ^ω^)「おまそれ、僕がお前らに対して思ってる事だから。
自分の発言がブーメランになってる事に気付けお」
( ´_ゝ`)「えー、どの辺がだよ」
( ^ω^)「それもブーメラン」
( ´_ゝ`)「内藤が俺らを『仲いいんだか』って思ってるとこ」
( ^ω^)「そっちかお。つーか、ボイレコ切れお」
( ´_ゝ`)「益になりそうだからこのまま録音しとく」
( ^ω^)「たまに兄者は難い言い方すんおねー」
( ´_ゝ`)「いきなり何だよ」
( ^ω^)「益とかパッと出て来ねーお」
( ´_ゝ`)「お前もサークルの奴らと変な議論してる時あったじゃん。
似たようなモンだろ。それこそ突っ込まれたくないぜ」
- 607 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:05:56 ID:iV2IjsnU0
-
( ^ω^)「別に『軽蔑』って言葉くらい話し言葉で使うのにおー。
使う使わないであそこまでなるとは思わなかったお」
( ´_ゝ`)「ほらな」
( ^ω^)「それとこれとは話が別だお」
( ´_ゝ`)「つーか、俺はお前に話を聞こうとしてたんだけど」
( ^ω^)「ああ、なんだったっけお?」
( ´_ゝ`)「あいつとの……もういいや」
( ^ω^)「嫌いなモノが合致した時とか、突っかかって来た奴らとかには、
物理も混ぜて左右からステレオで攻め立てるじゃないかお。
あと咄嗟の行動がダブったりとか、耳掻く癖とかそういうのだお」
( ´_ゝ`)「覚えてんじゃねぇか」
( ^ω^)「おっお、あと爺さん婆さんには意外と優しいところも」
( ´_ゝ`)「そこまで人見てるとかきもい」
( ^ω^)「おめーが変なとこで無関心過ぎるってか、
そっちから聞いたんだろうがお。奢れお」
- 608 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:06:37 ID:iV2IjsnU0
-
内藤は既に席についてメニューを広げている。
どうせまた見開きの1頁を制覇する気だろう。
前もそれをやって、新人のバイトを困らせていた。
( ´_ゝ`)「水でいいなら」
( ^ω^)「そういうのじゃないお」
( ´_ゝ`)「仕方ねぇな」
内藤から離れて、自販機まで飲み物を買いに行く。
自分と、内藤の分のペットボトルを買って戻った。
( ´_ゝ`)「ほらよ」
( ^ω^)「っべー、マジべーわ。これは想像してなかったお」
( ´_ゝ`)「あっはっは」
( ^ω^)「普通にいらねぇお。弟者に渡して来るといいお」
( ´_ゝ`)「え、やだ」
( ^ω^)「どうせ嫌がらせにしかならないから渡せお」
- 609 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:07:52 ID:iV2IjsnU0
-
水でも俺の金で買ったものだと思うと、渡すのが嫌だ。
( ´_ゝ`)「なんかやだ」
( ^ω^)「本当、変なトコで嫌がるおね。100円の水くらい、いいだろがお。
前に糞たっかい花束を尿瓶に生けてったのはどこの誰だお?」
( ´_ゝ`)「あれバレてたのか」
( ^ω^)「僕も気付いてたけど、いつの間にか無くなってたお。
看護婦さん辺りが片付けたんじゃないのかお?」
( ´_ゝ`)「って事は、あいつは気付いてないのか……つまんねぇな」
( ^ω^)「もっと存在をアピールできるとこに置けばよかったのにお」
( ´_ゝ`)「んな事したら、すぐにバレてつまんねぇと思ったんだよ」
( ^ω^)「どっちにしろ気付かれなかったお」
( ´_ゝ`)「あーあ、次どうしよっかなー。何かいい案ある?」
( ^ω^)「特に無いお」
( ´_ゝ`)「病院だから危ないモンは持って来れねぇしなー」
- 610 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:09:44 ID:iV2IjsnU0
-
( ^ω^)「兄者は飯食いに来たんじゃないのかお?
何も頼まないでダベってるだけかお」
( ´_ゝ`)「ちょっとねー」
( ^ω^)「また陰謀かお。今度は何企んでるんだお?」
( ´_ゝ`)「悪い事じゃねーよ。むしろ、いい事だよ」
( ^ω^)「兄者の善悪の基準が怪しいお」
( ´_ゝ`)「誰も怪我しないならいい事なんじゃないの?」
( ^ω^)「精神的か、物理的かで色々変わるお」
( ´_ゝ`)「そうか、難しいな……」
( ^ω^)「面倒臭い事じゃなくて、面白おかしい事なら大歓迎だお」
( ´_ゝ`)「じゃあ今すぐあいつの怪我を増やしてくれ」
( ^ω^)「殺人幇助はNG」
( ´_ゝ`)「ちぇっ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 611 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:10:58 ID:iV2IjsnU0
-
皿を高く積み上げつつある内藤を食堂に置いて、病室に戻った。
周りに人がいないか確かめて、ドアに耳を近付ける。
特に物音は聞こえないし、声もしない。
あの足じゃ逃げられる事はないだろうし、いいか。
ガラッ
Σ(゚<_゚ ; )「ひょっ!?」
( ´_ゝ`)「こりひょうたん島?」
(´<_`; )「何も見てないぜ俺は!」
( ´_ゝ`)「そう言うなら、膝の上に広げてる俺の日記くらい、
どっかに隠すとか、せめて閉じるかぐらいしとけよ」
(´<_` )「あーあー、あー」
( ´_ゝ`)「御感想は?」
(´<_` )「なんかもういいや」
( ´_ゝ`)「そうか」
- 612 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:11:42 ID:iV2IjsnU0
-
ベッドの傍にあった椅子に座り、腕を組んで待つ。
向こうから何のアクションも無ければこっちから切り出すが、
さて、どうやって不自然じゃないように言ったモンか。
(´<_` )「兄者さあー」
切り出す必要はなかったか。
( ´_ゝ`)「何だ」
(´<_` )「鬱田って奴と、友達じゃねがったんか?」
( ´_ゝ`)「訛んな、釣られねーぞ」
(´<_` )「ふざけでもしねぇと衝撃紛らわせねぇよ」
( ´_ゝ`)「それにお前のこと書いてないのに何でショック受けるんだ」
(´<_` )「お前の価値観」
( ´_ゝ`)「人それぞれだろ、そんなん」
(´<_` )「人それぞれに認められるのは犯罪に掠ってねーのだけだろ。
これどうやったってアウトじゃねーか。真っ黒もいいトコだよ」
- 613 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:12:32 ID:iV2IjsnU0
-
( ´_ゝ`)「お前には関係ないだろ? ……いや、関係あるのか。
盾が減りますねぇ、残念でした。どうする弟者君」
(´<_`; )「盾にしたら俺に殺人罪擦り付ける気なんだろうが。
こんなん読んだ後でそんな事やろうとは思わねーよ」
( ´_ゝ`)「そうかそうか」
よしよし、これはこれで成功。
日記見て止まるんなら、それでよし。
止まらないんなら、往けるとこまで行くだけだ。
実際、こいつが殺人罪やら何かの罪で捕まっても、
後から皺寄せが来るのって結局こっちだしなあ。
色々と擦り付ける罪と状況のパターンは考えたけれども、
その後の世間体のシミュレートがマイナスにしか行かない。
双子ってのは、どこまでいってもデメリットしかないな。
それに、塀の中にぶち込んでも、日本だとすぐに出て来る。
やっぱり、俺がこいつを遠い場所に送るしかないよなあ。
山の奥でも、海の底でも、床の下でも、腹の中でも、
例え近くても、見つからない場所なら何処でもいい。
- 614 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:14:06 ID:iV2IjsnU0
-
(´<_` )「お前にこんな殺人計画建てられてるって知ったら……
鬱田はどう思うんだろなあ。メンタルかなり弱そうだしー。
お前が友達だと思ってても、向こうからやめられんじゃね?」
( ´_ゝ`)「それならそれでいい」
(´<_` )「友達だと思ってないのか?」
( ´_ゝ`)「思ってるよ?」
(´<_` )「お前は友人の殺人計画、こんなに細かく立てるのかよ」
( ´_ゝ`)「それがどうしたんだよ。備えあって憂いなしだろ」
(´<_` )「はー……意味分かんねぇ」
( ´_ゝ`)「俺もお前の事なんざ分からんわ」
(´<_` )「どうせサイコ野郎の考えなんかわかんねーよな。
あーあ、宇宙人に聞こうとした俺がバカだったわ」
( ´_ゝ`)「言っておくけど、お前の窃盗癖と節操無さも、
一般から見ればキチガイと同じなんだからな」
(´<_` )「わーってるよンな事」
- 615 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:15:56 ID:iV2IjsnU0
-
(´<_` )「そういや、兄者は何でここ来たんだ?」
( ´_ゝ`)「宗教の勧誘から逃げるのと、節電の為に、
ここに泊まれって言われたから一泊だけ」
(´<_` )「フーン」
( ´_ゝ`)「んで母さんがお前に携帯渡せってさ」
(´<_` )「おっ、サンキュ」
( ´_ゝ`)「女とどうにかなったら、今度こそ引き千切るってよ」
(´<_`; )「な、何をだよ……あ、いや、言わないでくれ」
( ´_ゝ`)「なんで自分自身の性欲すら我慢できない動物が、
人間として生活してんのか不思議だわ。猿だろ」
(´<_` )「猿に失礼だ」
( ´_ゝ`)「じゃあダニ」
(´<_` )「生物としてのランクダウンどころじゃねーぞ、それ」
( ´_ゝ`)「どうでもいいわ。さっさと便器とどうにかなって、
ダニまみれのくせぇタコ部屋に押し込まれちまえ」
- 616 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:19:33 ID:iV2IjsnU0
-
(´<_` )「嫌ですー。入りませーん」
( ´_ゝ`)「あと『見舞いに来たすごく具合の悪そうな奴』を教えろ」
(´<_` )「スルーかよ。俺あいつの名前知らないんだけど」
( ´_ゝ`)「外見でいいから教えろっつってんだよ」
(´<_` )「なんか赤いのだよ。軽く兄者と同じ感じがしたな。
ヤク中みたいだったぜ。目の焦点もあってねーし」
( ´_ゝ`)「分かったわ。あいつね。何か言ってた?」
(´<_` )「なんでヤク中でヒットするんだよおかしいだろ……
『俺は真実の愛を見つけた』とか軽くラリってた。
待ってるとか言ってたけど、場所は言ってないな」
( ´_ゝ`)「……マンドクセ」
(´<_` )「何でそんなのと友達やってんだ」
( ´_ゝ`)「友達ってそういうのじゃねぇの?」
(´<_` )「どういうのだよ」
- 617 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:22:39 ID:iV2IjsnU0
-
( ´_ゝ`)「たまに殴りたくなっても、寒気がしても、
なんだかんだで一緒に居る、みたいな」
(´<_` )「そりゃ腐れ縁ってやつだろ」
( ´_ゝ`)「ああ、そっちか」
(´<_` )「腐れ縁でも、相手をぶっ殺そうなんて考えないけどな」
( ´_ゝ`)「友達と肉壁にしたり、車パクって置いて逃げたり、
囮にしたりするお前だけには言われたくねぇなあ」
(´<_` )「実行してないだけのお前に言われたくねぇよ」
( ´_ゝ`)「うっせぇ」
冷静な俺の一部が、どっちもどっちだと囁いている。
鬱陶しかったので自分の側頭部を殴ったら、
目を見開いたあいつがこっちを見ていた。
いいねぇ、好きだよそういう顔は。
29.糸冬
- 618 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:23:46 ID:iV2IjsnU0
- ここまで
- 619 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:46:53 ID:w2xjMlco0
- おつ
面白かったよ
- 620 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 22:50:31 ID:MjJff49MO
- 乙
奇行すぎてこっちもびっくりだよ
- 621 :名も無きAAのようです:2013/03/11(月) 23:39:21 ID:j0AYjyLU0
- おつー、ステレオで笑った
- 622 :名も無きAAのようです:2013/03/12(火) 12:37:09 ID:EM9UP/yI0
- おつー
ナイフ男兄者だとは思わなかったw
あの時のあれとかどうなったんだろうって気になるところがいっぱい
- 623 :名も無きAAのようです:2013/03/12(火) 17:19:27 ID:GTGp73tQ0
- クズの方はそこそこの頻度でしばらくご近所の話題になるレベルの事件起こすけど
サイコはサイコでしばらく全国のお茶の間の話題になるレベルの事件起こす可能性秘めてるという
- 624 :名も無きAAのようです:2013/03/14(木) 12:10:55 ID:txe2jmbI0
- 兄者がクズすぎる
ドクオは家族は大切なものと思っているだけじゃないのか
- 625 :名も無きAAのようです:2013/03/14(木) 20:51:03 ID:Z9W3gMp6O
- 家族が大切にできない家庭で育ったから仕方ないんじゃね
- 626 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/14(木) 23:59:13 ID:xPGbxEIY0
- 登場人物全員目の下に隈
- 627 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/15(金) 00:00:10 ID:4UKkUBR20
- 日付が変わったのでもっかい酉
- 628 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 01:05:18 ID:wbtuyPn6O
- パソコン寿命か?(´・ω・`)
- 629 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/15(金) 03:35:03 ID:4UKkUBR20
- まさか1レスも投下できずにフリーズするとは思わなんだ
パソコンから乾燥機みたいな音がするけど投下再開
- 630 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:36:03 ID:4UKkUBR20
-
30.溜め込んだクソとゲロに満ちた愛好
病院を出て5秒でキマってる男と遭遇した。
いつから病院前にジャンキーが徘徊する世紀末になったんだ。
俺が知らないだけで世の中はそんなに荒れていたのか?
実は新しく付いた設定で、世界は実は電子のプログラムで、
世界が5分前に産まれたとか言う仮説は本当だったのか?
( ;゚∀゚ )「ぼわぅああ〜揺れる〜地震だ〜酔う〜」
( ´_ゝ`)「足元は震度零の不動のコンクリだよ。
揺れてんのはお前の脳みそだけだよ」
( ;゚∀゚ )「お゙ぉ゙ぉ……兄者……が、2人、だと……?
どっどっちが弟者なんだか見分けつかねぇ」
( ´_ゝ`)「どっちも俺だよ、今度は何やったんだテメェ」
( ;゚∀゚ )「俺、は、オヴェエ……保険証の、再発行?
だったっけか、それとかやってもらおうと」
( ´_ゝ`)「再発行は役所だっつの。てか違うって、何の薬だ」
- 631 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:37:25 ID:4UKkUBR20
-
( ;゚∀゚ )「薬? クスリ……ウォェッと、確か、konozamaじゃなくて、
大丈夫なほうの、外国の、海外の輸入品だった気が」
( ´_ゝ`)「セウトじゃねぇよアウトだよ。灰じゃなくて黒だっつの。
例え大丈夫だったとしても、その説明がファウルだよ」
( ;゚∀゚ )「俺のボールを受け止めてくれ……」
( ´_ゝ`)「うん会話不可能か。医者に診てもらおう。
それが嫌だったら、おうちに帰ろう、な?」
( ;゚∀゚ )「うごごごご」
飯を買いに外に出たつもりが、こんなものを拾うとは。
つくづくツいてない。寒さと共に運も冷え込んだか。
看護師を呼ぶべきかどうか考えたが、その後が面倒臭い。
下手に動いて、こいつに敵対行動と捉えられても鬱陶しい。
( ;゚∀゚ )「吐きそう……揺らさないで……」
( ´_ゝ`)「どうしろってんだ」
( ;゚∀゚ )「おうちに帰ろう、う、う、ウゲェ」
( ´_ゝ`)「あそこにタクシーあるから、それ乗って帰っとけ」
- 632 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:39:35 ID:4UKkUBR20
-
( ;゚∀゚ )「うー、俺は、お前に話があったんだよ、確か。
なんか大事っぽいような気がしてるもの……」
( ´_ゝ`)「お前、日本語があやふやになってんぞ。
一緒に家に行ってやるから立ち上がれ」
( ;゚∀゚ )「そういや俺の部屋変わったんだ」
( ´_ゝ`)「またぁ? 一ヵ月も経ってねぇじゃん」
( ;゚∀゚ )「なんかゼンサイが来てバレたとかで、
こっから引っ越せって連れてかれて」
( ´_ゝ`)「ぜん……ああ、前妻か。そっちもメンドイなあ」
( ;゚∀゚ )「だから今、X@*のとこに」
( ´_ゝ`)「地名言われても判らんわ。取りあえず、
荷物取って来るからちょっと待ってろ」
( ;゚∀゚ )「揺れる前に戻って来てくれ……」
( ´_ゝ`)「携帯の緊急地震速報でも眺めてろ」
頭を冷やさせる為に、外に薬中を置いて病院に戻る。
幻覚でも見て雪でも食って体の中から冷ませばいい。
- 633 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:40:21 ID:4UKkUBR20
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ´_ゝ`)「うげぇ……」
毎度の扉を開ければ、俺の渡したエロ本で抜いてるゴミがいた。
まだ日は高い。病室の窓から入る光は雪で反射して眩しい。
(´<_` )「あれ? もう買って来たのか?」
( ´_ゝ`)「フッツーにオナってんじゃねぇよ昼だぞボケ死ね。
この短時間で自慰しようって何で思うんだよ猿か」
(´<_` )「流れるように罵倒すんな。こまけぇこたぁいいんだよ」
( ´_ゝ`)「俺これからアヒャの家に行って来るわ」
(´<_` )「戻って来んのか?」
( ´_ゝ`)「知らね」
(´<_` )「母さんにここに泊まれって言われたんだろ。道草売るなよ」
( ´_ゝ`)「道草は食うもんだろ、売れねぇよそんなゴミ」
(´<_`; )「あ、油と間違えたんだよ!」
- 634 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:41:34 ID:4UKkUBR20
-
そうだ。
今度来た時に寝てたら、口の中に油を流し込んでやろう。
忘れない内に、携帯のメモ帳に思い付いた事を記しておく。
こいつの面倒を見ろと我が母から強制されてたワケじゃないし、
アヒャの面倒を見る為なんだから外泊しても許されるだろう。
何かある度に「友達は大事にしなさい」って言われてるしな。
緊縛特集のページを開いたまま喚くクズを無視して、鞄を持つ。
( ´_ゝ`)「じゃあな!」
自販機で余らせていた500mLのペットボトルを顔面に投げつける。
後は知らん。飲むなり捨てるなり手を洗うなり、好きにするがいい。
しかし、その様子を通りすがりの看護師さんに見られた。
タイミング悪ぃ。仲悪いと見られたかな? まあいいや。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 635 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:42:29 ID:4UKkUBR20
-
( ´_ゝ`)「おいアヒャ戻ったぞ。アイスマンになってないか?」
( ゚∀゚ )「俺そんな太古の昔に生まれてないぜ」
( ´_ゝ`)「よし、正気に戻ったか」
( ;゚∀゚ )「自分で言うのもなんだが、少し怪しいわ」
( ´_ゝ`)「自覚できるだけマシじゃない? 受け答えできるんだったら、
このまま病院行って医者にちょっと診て貰えよ。金ある?」
( ;゚∀゚ )「金あるけど診られたらヤバそうだからいいわ……」
って事は、思いっ切り違法な何かをやってるって事か。
つーか薬が抜けきってない状態だから、何も信用できねぇ。
このままだと俺も何かの幇助罪に入りそうだ。どうすっかなあ。
行けるとこまで逝くべきか、こいつをどうにかするべきか。
瞬時に、『殺す』なんて物騒な考えが浮かんだ頭を殴る。
いい加減にしろ俺。どうも物々しい方向に行ってるぞ。
( ´_ゝ`)「ん?」
そういや最近、思考回路は歯止めが無かった気がする。
今、ほぼ勝手に動いた右腕は良心が戻った証か?
だとしたら自制はそっちに任せて、これでよしとしよう。
- 636 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:43:18 ID:4UKkUBR20
-
( ´_ゝ`)「タクシーあそこにあるから行こうぜ。
住所分からんから案内は頼んだ」
( ゚∀゚ )「お、おう、ぅ?」
( ´_ゝ`)「どうした」
( ;゚∀゚ )「あ、歩けねぇ」
( ´_ゝ`)「は?」
( ;゚∀゚ )「足が言うこと聞かねえぇ……」
(;´_ゝ`)「ええ?」
( ;゚∀゚ )「おぶってくれ」
( ´_ゝ`)「いや……そこは普通、肩貸してくれじゃねぇの」
よく見ると、足がアル中患者の手羽先のように震えていた。
もう完璧にデンジャラスでブラック過ぎるドラッグ決定だろう。
いっそ家でも病院でもなく、警察に突き出した方がいいんじゃねぇか?
- 637 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:45:10 ID:4UKkUBR20
-
( ´_ゝ`)「お前ヤベェって、病院か警察行こうぜ」
( ;゚∀゚ )「あー、警察ならもう行った」
( ´_ゝ`)「え、前科持ち?」
( ;゚∀゚ )「違ーよ。睡眠薬飲んで深夜に外をうろついてたら、
いつの間にか警官に取り囲まれて交番にいたんだ」
( ´_ゝ`)「なんで寝る準備してから外に出るんだバカ野郎」
( ;゚∀゚ )「違うって! 今度の眠剤、相性良過ぎなんだよ!
寝るまでに何かしら普通に行動しちまって、
その間の記憶も何でか吹っ飛ばさるんだよ!」
( ´_ゝ`)「それは空が落ちる予定がない限り相性良いとは言わない」
( ゚∀゚ )「でもすごい寝れるんだ」
( ´_ゝ`)「その間、変な行動しても?」
( ゚∀゚ )「デメリットばかりじゃないぜ。俺、昨日DQ買ったんだけどさ、
中盤の街でセーブしたハズなのに、ラスボス手前まで来てて、
しかもレベルが限界まで上がって伝説の武器まで揃えてた」
( ´_ゝ`)「それもメリットじゃねぇよ。ストーリーすっ飛ばしてどうすんだ」
- 638 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:46:25 ID:4UKkUBR20
-
( ´_ゝ`)「つーか俺が聞きたいのはそれじゃない。
サツに捕まってそれからどうしたんだよ」
( ゚∀゚ )「ヤバい薬飲んでると思われたみたいでさ。家まで来られて、
その時に服用してた薬全部『検査します』って持ってかれた」
( ´_ゝ`)「結果は?」
( ゚∀゚ )「モーマンタイ。無事に戻って来たぜ」
大問題だよ。検査って何を調べたんだ。
ファッキンポリ公。仕事しろや糞狗共が。
( ´_ゝ`)「で、その薬飲んでこうなってんの?」
( ゚∀゚ )「ああ」
( ´_ゝ`)「記憶無ぇ間に犯罪起こしたらどうしようとか、
少しはそういう心配でもしてみろよアホか」
( ;゚∀゚ )「や、だってこれスゲー気持ちよく寝れんだもん!」
( ´_ゝ`)「寝れる事が最優先かよ……まあいいや。
足の震えも止まったろ。タクシー乗ろうぜ」
- 639 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:49:37 ID:4UKkUBR20
-
( ゚∀゚ )「おんぶしてくれ」
( ´_ゝ`)「だが断る」
( ;゚∀゚ )「割と切実に肩を貸してほしい」
( ´_ゝ`)「それなら」
( ゚∀゚ )「サンキュー!」
などとほざいておきながら、ほぼ全体重を預けて来るアヒャ。
肩を貸すって言うより、俺が右腕を持って引きずってるだけだ。
その辺の灰茶色の雪に放り投げてやろうか。
( ´_ゝ`)「そういや金ってどれくらいある?」
( ゚∀゚ )「俺の尻ポケットに突っ込んでるから確認してくれ」
無造作に手を突っ込んだら、気持ち悪い声を出しやがったので、
ポケットの中から尻たぶを抓る。ついでに、札っぽいのを掴み取る。
どう見ても鼻かんだティッシュにしか見えない札と一緒に、
ポケットから元気な白いパケが転がり落ちて雪と同化した。
俺は何も見なかった、と目を逸らす。
- 640 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 03:50:47 ID:4UKkUBR20
-
( ;゚∀゚ )「おい痛かったぞ!」
( ´_ゝ`)「札くらい財布に入れろよ。なんで丸出しなんだ」
( ゚∀゚ )「シカトか」
数枚の五千円札が、俺の手の中でグッシャグシャになっている。
会計で出されたら、ちょっと頬が引くつくレベルで皺々だ。
( ´_ゝ`)「タクシー案内しろよ。俺この札戻してるから」
( ゚∀゚ )「分かった」
流石に、薬がどうのこうのなんて話はタクシーの中ではしない。
見知らぬ人間が聞いたら誤解されそう、いや、必ず誤解される。
アヒャも具合が悪いのか、眠いのか、全部なのか、口数が少ない。
今回のタクシーの運ちゃんも、必要以上に話掛けて来ない人だ。
俺は無言で札を直し続けた。
しっかし、何で五千円札ばっかりなんだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 641 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 04:55:54 ID:4UKkUBR20
- ( ´_ゝ`)「おー結構高いマンションだな」
( ゚∀゚ )「けど上じゃなくて下のほうだから安目だぜ?
エレベーターから一番遠い角部屋だしな」
( ´_ゝ`)「いっつも角部屋取ってるよな」
( ゚∀゚ )「俺、たまに煩いからな。俺も寝る時に煩いの苦手だし、
角が調度いいわ。流石に最上階なんて取れねーしさ」
( ´_ゝ`)「確かに」
( ゚∀゚ )「同意するなよ」
( ´_ゝ`)「お前、寝ると時々口の中で工事が始まるじゃねぇか。
それを煩いと思えなけりゃ俺はただの聾唖だっつの」
( ゚∀゚ )「……今度、どんだけ煩いのか録音してくれ」
(;´_ゝ`)「自分でやれよ。そんくらい」
どれくらい酷い音害なのか分かり易く例えると、隣で寝ていたら、
唐突に至近距離で道路の土木工事が始まると言えばいいだろうか。
正直言って、先に寝たとしても煩過ぎて起こされるレベル。
そんな音を発しながら健やかな寝顔を見せられた日には、
怒りが更なる進化を遂げて、殺意の波動に目覚めれる。
- 642 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 04:56:34 ID:4UKkUBR20
- 駄目だ固まる 今はここまで
- 643 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 05:13:37 ID:1iJLg2c20
- 乙
- 644 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 06:37:20 ID:xubz85VM0
- おつん
パソコンなしてすぐ死んでしまうん?
- 645 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 06:58:08 ID:ti2bgkm.O
- 乙
全員ってことは内藤もくまあるのか
マッチョでくま
- 646 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 07:25:35 ID:wbtuyPn6O
- 乙
全員ギザッ歯イメージだわ
- 647 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 10:42:49 ID:HaQTuY2M0
- 兄者のクマとドクオのクマは意味が違いそうではあるな
白いパケってなんだろう
乙
PCイキロ
- 648 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 16:13:26 ID:wbtuyPn6O
- >>647
ドラッグの隠語みたい
- 649 :名も無きAAのようです:2013/03/15(金) 17:02:19 ID:5C71Q9k6O
- 乙
パソコン買い換えないのか
- 650 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/18(月) 13:31:25 ID:5yKstxHY0
- >>646
ついでに全員目の中に同心円
>>649
元のPCは修理に出していて
この死にかけPCは代理
時間があるので少しだけ投下
続きはPCの調子が良ければ深夜に
- 651 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:32:29 ID:5yKstxHY0
-
運ちゃんに形を整えた五千円札を渡して、マンション前に降り立つ。
全体的に汚れが少なく、駐車場も整備されている立派なマンションだ。
( ´_ゝ`)「で、何階?」
( ゚∀゚ )b「2階のあそこ」
( ´_ゝ`)「本当に低いな」
( ゚∀゚ )「ギリギリ窓から出れる位置だからいいんだよ」
( ´_ゝ`)「マンションでんな事すんなよ」
( ゚∀゚ )「共同玄関がロック式だからって、油断はできねーよ?
他の住人と一緒にさり気なく侵入して来る事もあるしな」
( ´_ゝ`)「どこのスネークだよ」
( ゚∀゚ )「寒いからさっさと行こうぜ」
( ´_ゝ`)「ああ」
( ;゚∀゚ )「……それと、先に謝っておく。マジごめん」
( ´_ゝ`)「へ?」
- 652 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:33:20 ID:5yKstxHY0
-
清潔な印象の建物からは予想できない景色が目の前に広がる。
何だこのゴミ屋敷。何だこの異臭。何だこの淀んだ空気。
何故このどこでもドアはゴミ処理場に繋がってるんだ。
( ´_ゝ`)「嘘だと言えよバーニィ」
( ゚∀゚ )「悲しいけどこれ現実なのよね」
( ´_ゝ`)「は?」
( ;゚∀゚ )「すみませんホントごめんなさい! 掃除します!」
( ´_ゝ`)「そうじゃなくて、お前、ここでずっと過ごしてたのか?」
( ゚∀゚ )「いや、その辺を点々と」
( ´_ゝ`)「それで一ヵ月も経たずにこれだけ滅茶苦茶にできるとか、
お前の散らかしっぷりは最早才能の域だよ。どっか行け」
( ゚∀゚ )「シンガポールはやめてくれ」
( ´_ゝ`)「あそこならお前は死刑かもな」
確かに道路は綺麗だった。マーライオンはショボかった。
そして中華街は汚れていた。綺麗なのは広い表側だけだ。
- 653 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:34:16 ID:5yKstxHY0
-
それに人種が混じってるから言語も3種類あって分かり難い。
目的地までの道のりが分からず、現地で迷子になった時。
『徒歩強制されてるけど迷子になったんだからタクシーを使おうぜ』
とグループ内で意見がまとまり、楽をしようとしてタクシーに乗った時。
走っていたタクシーを手を振り上げて止め、皆で意気揚々と乗り込み、
運転手に話かけたら中国語で返された時のミスった感は忘れられない。
あのチャイニーズドライバーめ、英語が分からないフリしくさって、
目的地の周りを延々走り続けて料金値上げしやがって、許さん。
つーか最後の方、アヒャなんか中国語でジュミンア連呼してたぞ。
それを見てニヤニヤ笑ってたし、誤用のほうの確信犯だろアイツ。
もう二度と中国人は信用しない。
( ゚∀゚ )「兄者、そろそろ降ろしても大丈夫だ」
( ´_ゝ`)「ん、ああ」
- 654 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:35:01 ID:5yKstxHY0
-
( ;゚∀゚ )「わりぃ、兄者にやっと会えたのと部屋に帰ったので、
どっと疲れが来たわ……ちょっと寝ていいか?」
( ´_ゝ`)「何処で寝るんだよ。ベッド見当たらんわ」
( ゚∀゚ )「一番デカい窓の下にあるぜ」
( ´_ゝ`)「ゴミステーションが家の中にあるようにしか見えない」
( ゚∀゚ )「外じゃなく中にあるのが斬新だな、流石は匠の赤石」
( ´_ゝ`)「おめーの部屋だぞ、片付けろや」
( ゚∀゚ )「俺の部屋だけど大切にできねぇわ……」
治外法権のゴミ捨て場の管理人をゴミ袋の上に捨て置き、
よくわからない何かが散乱する床を踏み荒らして奥に進む。
( ´_ゝ`)「うお」
辿り着いた風呂場では、浴槽の中の水が丸ごと凍っていた。
ここは氷点下か。中なのに外気温と同じか。
このままだと、水道管も凍結してる可能性があるぞ。
- 655 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:35:44 ID:5yKstxHY0
-
試しに軽く蛇口を捻る。水は出ない。
半分くらいまで捻る。まだ出ない。
蛇口を全開にする。雀の涙が出て来た。
( ´_ゝ`)「ここに人生の袋小路が顕現したな」
( ゚∀゚ )「何、哲学的なこと言ってんだ」
( ´_ゝ`)「水道が凍結してるぞ」
( ;゚∀゚ )「マジで!?」
( ´_ゝ`)「完全にじゃねーけどな」
( ゚∀゚ )「やっべー、マジべーわ、っべーわ」
( ´_ゝ`)「ミサワってる場合じゃねぇぞ。本気で洒落になんねぇ」
( ゚∀゚ )「実を言うと台所のほうも凍ってた」
( ´_ゝ`)「詰んでんじゃんアホか」
( ゚∀゚ )「こうなったら氷を食べて生きていこう」
- 656 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:36:32 ID:5yKstxHY0
-
( ´_ゝ`)「苦し紛れに風呂のボイラーと暖房焚けよ。
もしかしたら氷溶けるかもしんないしさ」
( ゚∀゚ )「溶けなかったらどうする?」
( ´_ゝ`)「そういう時こそ、ここら辺のホテルでも満喫でも泊まれよ」
( ゚∀゚ )「ホテル、で思い出した」
( ´_ゝ`)「あ? 忘れ物?」
( ;゚∀゚ )「そんなんじゃない。俺でもこんな思い出し方、
スッゲー嫌なんだけど、聞いてくれるか?」
( ´_ゝ`)「手ぇ動かしながら口動かせ。俺も片付けるから」
( ゚∀゚ )「あ、ああ、あのさ、兄者、ちょっと付き合ってくれるか?」
( ´_ゝ`)「今やってんじゃねーか。もっと馬車馬の如く働けってか」
( ;゚∀゚ )「違う!そっちじゃない! 恋人的な意味で!」
_, 、_
( ´_ゝ`)「……………はい?」
- 657 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:37:26 ID:5yKstxHY0
-
( ;゚∀゚ )「あークッソ言っちまった! でも冗談じゃねぇからな!
俺も自分をおかしいとは思ってんだよ! マジで!」
( ´_ゝ`)「え? ああ、そうだな」
( #゚∀゚ )「兄者が俺を脱糞させて下の世話してくれた日がさあ!
なんかずっと頭から離れねぇんだよ! ずっとなんだ!
最初は恥過ぎてトラウマにでもなってんのかと思ったよ」
( ´_ゝ`)「それが黒歴史にならない奴のほうがおかしいわ」
( ゚∀゚ )「また部屋変えられてさ。イライラしてオナってる時に、
ふっとその日の事、うっかり思い出しちまってよお。
不本意だけどお前でフィニッシュしちまったんだ……」
( ´_ゝ`)「言葉も出ねぇよ」
( ゚∀゚ )「ぶっちゃけここ最近の俺さ、考え過ぎておかしいんだよ。
ホモなったのかと思って色々と見てみたりしたんだけど、
やっぱ男は駄目だった。キモい。生理的に無理だった」
( ´_ゝ`)「その台詞、俺が喋るとは思わねぇのかよ」
( ;゚∀゚ )「待ってくれ、話を全部聞いてから答えてくれ」
(;´_ゝ`)「もう答えは決まってるけどな……」
- 658 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:38:26 ID:5yKstxHY0
-
( ゚∀゚ )「女が駄目になったとかじゃないんだ。エロ本見れば、
普通に抜けるっちゃ抜ける。チンコも勃つ。興奮する」
( ´_ゝ`)「バイになったって事か?」
( ;゚∀゚ )「違うって、男はお前以外無理だっつの。ノーマルだろ?
ただ何かずっと気になるんだ。頭ン中にずっとあんだよ。
自分でも何で気になってるのかハッキリとわからねぇんだ」
( ´_ゝ`)「それを言うなら俺だって何で真冬の糞寒い日に、
こんな腐海で告白されてんのか意味わかんねぇよ」
( ゚∀゚ )「俺なり考えてった結果がさあ。多分なんだけどさあ?
兄者が俺の糞を躊躇いもなく掃除しちまったからだと思う」
( ´_ゝ`)「相手がほぼ身動きできない状況にいたら、
どうにかするのが普通だろうが。友達なら」
( ゚∀゚ )「せめてちょっとくらいは嫌な顔してて欲しかったわ。
あんな無表情で黙々と片付けられたら何か思うって」
( ´_ゝ`)「臭いが嫌過ぎて思わず無表情になったと考えろよ」
( ゚∀゚ )「ああ、そう考えるべきか。いや、そう考えても……」
- 659 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:40:22 ID:5yKstxHY0
-
アヒャはゴミ山の上で悶えている。
まるで死に際のホームレスのようだ。
( ;゚∀゚ )「ああああやっぱそう考えても駄目だっ! クソがッ!!
一回試しに付き合ってくれ。そして俺を幻滅させてくれ!」
( ´_ゝ`)「さっさと勝手に絶望してくれ」
( ゚∀゚ )「兄者と会うまではスゲー心臓がドキバクしてたんだけどさ、
いざこうして出会ったら、結構なんともねーんだもんよお。
このまま付き合えば、頭の中のアホな夢も覚めると思ってる」
( ´_ゝ`)「現実は少女漫画じゃないからな」
( ゚∀゚ )「俺さ、母親含めて酷い女にしか会った事ないからさ。
男に夢見て、とち狂った変な方向に行ってんのかも」
( ´_ゝ`)「自分でそうやって冷静に考えれるのに、何故俺に暴露した?」
( ;゚∀゚ )「だから今の俺は兄者に夢見過ぎてるんだって!」
( ´_ゝ`)「だからその夢って何だよ」
( ゚∀゚ )「なんつーか、俺の中で兄者が都合がいい奴になりかけてんだ。
バカやっても軽く流してくれて、アホやってもケツ拭いてくれて、
何やっても許してくれるんじゃねーかって言う、都合のいい夢」
- 660 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:42:19 ID:5yKstxHY0
-
( ゚∀゚ )「このままだと近い内に、勝手に兄者に期待して、失望して、
お前にバカみたいに八つ当たりすっかもしれねーんだよ」
( ´_ゝ`)「そりゃ迷惑な話だ」
( ;゚∀゚ )「んだよもうさっきから他人事みたいに!」
( ´_ゝ`)「他人事って言われてもなあ……」
現実感がない。危機も感じない。何が大変なのか判らない。
衝撃が強くて、一周回って感情が冷え込んでしまっている。
今日の出来事が全部「実はドッキリでした〜」の説もあるにはあるが、
アヒャの頭が海外のクスリでヤられている今、狂ってる可能性が高い。
それに睡眠薬飲んでから寝るまで少し記憶が吹っ飛ぶっつってたし、
こんな暴露もあの日の出来事が捩じ曲がって記憶されてると思えば、
「ああこいつ可哀想に……」としか思わない。内心、楽しいけどな。
睡眠薬を飲むと、神経や思考などと言った色々なものが抑えられて、
ベッドでジッタンバッタンするくらいの黒歴史、吐気がするトラウマ、
普段は思ってもいないような事をくっちゃべってしまう人種もいる。
正気に戻った時との落差を想像すると笑えるな。
ボイスレコーダーで録音しときゃよかった。
もし、これがアヒャの本音なら悪夢だな。
程々に付き合ったら逃げよう。
内藤に話して新たなネタにしてもいい。
- 661 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:43:55 ID:5yKstxHY0
-
今からでも発言を引き出せば遅くはない、と肩に担いだままの鞄を探る。
そこにはなんと録音スイッチが入りっ放しのボイスレコーダーがあった。
( ´_ゝ`)「おお」
( ゚∀゚ )「何か言ったか?」
( ´_ゝ`)「嫌だな、別にアヒャ死ねとか言ってないぜ」
( ;゚∀゚ )「俺もそうは聞こえなかったぜ!」
音を取り易いように、鞄から上着のポケットの中に入れる。
手はよくわからないネトネトで汚れてるが気にしない。
後で風呂でも借りよう。今は凍ってるけど。
( ´_ゝ`)「おい脱衣所は大分片付いたぞ」
( ゚∀゚ )「あ、うん。俺の一大決心みたいな奴、聞いてた?」
( ´_ゝ`)「うん」
( ゚∀゚ )「返答は如何に!?」
( ´_ゝ`)「無理」
- 662 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 13:44:35 ID:5yKstxHY0
- 駄目だもう初期型PS3並の熱を発してるここまで
- 663 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 14:06:51 ID:Zxywg8Ro0
- 続きまってる!
- 664 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 14:21:16 ID:Wp.GRqmI0
- 買えよwww乙ww
- 665 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 15:44:36 ID:HS8XdjPQO
- 乙
肉が焼ける熱量じゃないかwww
修理に出してるのはいつ帰って来るんだ
- 666 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 18:26:43 ID:9yeThEw.O
- 展開斜め上過ぎる…
- 667 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 22:04:27 ID:ABlWLfHU0
- ホモォ!ホモォ!
- 668 :名も無きAAのようです:2013/03/18(月) 23:18:55 ID:44B16z.gO
- 乙
パソコンどんどん酷くなってくなwww
- 669 :名も無きAAのようです:2013/03/19(火) 01:01:26 ID:lKIeRV8k0
- アヒャも可哀想に
- 670 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/20(水) 02:39:02 ID:ZMmunEvY0
- 人生斜め上の出来事ばっかりで真っ直ぐ行けた試しがない
- 671 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:39:52 ID:ZMmunEvY0
-
( ;゚∀゚ )「畜生!」
( ´_ゝ`)「普通はそうなるって」
( ゚∀゚ )「お前、女に言い寄られた時に『じゃあ試しに一週間』って、
まず一週間だけ遊んで当たり障りないように別れてただろ。
何か変な行動起こして『ついて行けない』って言わせてさ!
俺ともそうしろよ! まず一週間でいいから! 本当に頼む!」
( ´_ゝ`)「大体の女が、俺の地雷を土足で踏み抜いていってるだけだよ。
アヒャは俺と一緒のマフラー巻いて、一週間裸相撲したいのか?」
( ;゚∀゚ )「そうじゃない。もっと真面目に!」
( ´_ゝ`)「お前、それ睡眠薬の副作用で発狂してるだけだってば。
オナ禁して色事自粛してる時の欲情対象バーサクモード」
( ゚∀゚ )「俺だって、何かの間違いだって思ってたっつってんだろ。
ずっと考えてて、どうしようもねぇからぶち撒けたんだよ」
( ´_ゝ`)「それが間違いだっての、女にちゃんと欲情するんだろ?
身近に穴あるから勘違いしてんだ。風俗行って抜けよ」
( ゚∀゚ )「いや俺は」
( ´_ゝ`)「俺のは勘違いだっての。お前はホモでも何でもねぇよ。
今このゴミ山崩してたら、グラビアの雪崩が起きたもん。
しかも、ご丁寧にカピカピになった本の雪崩が。汚ぇ」
- 672 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:41:10 ID:ZMmunEvY0
-
( ゚∀゚ )「俺はホモじゃない。その辺の掃除は俺がやるわ」
( ´_ゝ`)「なら俺、風呂場やっとく」
( ;゚∀゚ )「もう、なんか、すまんな」
( ´_ゝ`)「今度、何かしら奢れ」
( ゚∀゚ )「奢るついでに、やっぱ付き合ってる気分にしてくんない?
公衆の面前で腕組めとか、恋人繋ぎしろとか、キスとか、
そういう事は望まないからさあ……こう、気分的に、何か」
( ´_ゝ`)「えーやだよ」
( ゚∀゚ )「じゃ手っ取り早く、俺に嫌われるようなコトをしてくれ!」
( ´_ゝ`)「お前が彼女にされたくない行動って何だよ」
( ゚∀゚ )「うーん『玄関開けて5秒でアハン』とかが嫌いだな。
すぐ股開くようなケバい尻軽女はかなり好きじゃない」
( ´_ゝ`)「俺に化粧して股開けってか」
( ;゚∀゚ )「ちっが! そういう意味で言ったんじゃない!」
- 673 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:41:51 ID:ZMmunEvY0
-
( ´_ゝ`)「そういうのは無理だから」
( ゚∀゚ )「ですよねー」
( ´_ゝ`)「ケツに何か突っ込むとかもう勘弁だ」
( ゚∀゚ )「ま、誰だってそうだよな……」
( ゚∀゚ )「……って、『もう』?」
( ´_ゝ`)「え?」
( ゚∀゚ )「もう、何だ」
( ´_ゝ`)「あ」
- 674 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:42:34 ID:ZMmunEvY0
-
(;´_ゝ`)「座薬だよ座薬! 子供の頃、母さんに突っ込まれただろ?」
( ゚∀゚ )「俺は母親に育ててもらってないな」
( ´_ゝ`)「そうだった」
( ゚∀゚ )「『もう』って何だ。もしかして貫通済みなのか。非処女か。
いつヤった。相手は誰だ。俺の知らない奴か知ってる奴k
( ´_ゝ`)「今までもこれからも未開通だよアホか死ね」
( ゚∀゚ )「ごめん」
( ´_ゝ`)「じゃあそっち片付けてろよ」
( ゚∀゚ )「ああ」
( ゚∀゚ )
( ;゚∀゚ )「やっぱ気になる! 教えてくれ!」
( ´_ゝ`)「うっぜぇ」
- 675 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:44:28 ID:ZMmunEvY0
-
( ´_ゝ`)「お前知ってるだろ。俺、心因性の勃起不全だって」
( ゚∀゚ )「一時的なインポなんだろ?」
( ´_ゝ`)「俺がわざと汚い言葉使うの避けたってのにテメェ」
( ;゚∀゚ )「すまん、それで?」
( ´_ゝ`)「医者から、薬以外にも色々治療法があるので、
一回これをやってみて下さいって言われたんだ」
( ゚∀゚ )「何を?」
( ´_ゝ`)「前立腺マッサージ」 /⌒ヽ
/ ´_ゝ`)
( ゚∀゚ ) | /
| /| |
( ´_ゝ`)「前立腺マッサージ」 // | |
(( U U
( ゚∀゚ )
( ´_ゝ`)「下らない事だけど2回言いました」
( ゚∀゚ )
- 676 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:45:43 ID:ZMmunEvY0
-
( ゚∀゚ )「今、目の前をぬるコぽっぷが通り過ぎて行った」
( ´_ゝ`)「幻覚だよ。前立腺の中の人だなんて者、存在しない。
ちょっと通りますよ、が偶然通りすがっただけだろ」
( ゚∀゚ )「あ、うん……」
( ´_ゝ`)「どこ見てるんだ」
( ゚∀゚ )「よく分からないけど、ショックだった」
(;´_ゝ`)「言っておくけど自慰とも違うんだぞ? マッサージだって。
変な方向に考えて解釈するのはやめてくれよ、マジで」
( ゚∀゚ )「事前知識が前立腺マッサージ=アナニーの先入観しかない」
( ´_ゝ`)「言っておくけど、俺は無駄に顔の整ったイケメンの医者に、
尻に手を突っ込まれるのが嫌だから『自分でやる』って
選択肢を取ったんだからな? 俺の気持ちわかるだろ?」
( ゚∀゚ )「ちょっと頭回す余裕ないわ」
( ´_ゝ`)「余裕なくても無理矢理捻じ込んでやる。
ちょっと説明するから、そこに座れ」
( ゚∀゚ )「はい」
- 677 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:46:48 ID:ZMmunEvY0
-
医者から渡された勃起不全を改善するマカビンビンな薬は、
大体が男性ホルモンを活性化させる物質を含んでいる。
男性ホルモンが活発化すると、ハゲになりやすい。
ハゲは男性にとって人生に関わる深刻な外見問題だ。
俺やアヒャみたいなのには、あまり関係ないけどな。
糞親父みたいなトサカ野郎や、内藤も大丈夫だ。
割とハゲに悩む奴、存在しないな。いい世界だ。
話の路線を戻して、頭以外にもスネ毛やチン毛が抜けてしまい、
股間がスッカスカのトゥルントゥルンになってしまう人もいるらしい。
そういう事を気にするのならば、薬は飲まないほうがいいと言われた。
そして、心因性の勃起不全を治療する薬以外の方法の一つとして、
医者から真顔で前立腺マッサージを試してみて下さいと言われた。
相手は医療者だから当たり前なのかもしれないが、
こっちはいきなりの卑猥な言葉に少しばかり固まった。
女に飢えて、一時期オナニストと化していた糞野郎のお陰様で、
アナルオナニーについての無駄知識を腐る程ぶち込まれたのだ。
当時は勃起不全ではなかったから、興味がなかったと言えば嘘になる。
そんな訳で、不本意だが前立腺マッサージにはえっちな先入観があった。
- 678 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:47:48 ID:ZMmunEvY0
-
医者が前立腺マッサージを勧めた他の理由は、単純に健康の為。
身体的には、EDによって使われずに蓄積する古くなった前立腺液の排出。
頻尿による不眠の改善、使用されなくなり肥大してしまった前立腺の縮小。
心理的には、前立腺マッサージで得られるドライオーガズムによる幸福感。
それによる精神的、肉体的なストレスの解消。そして日常的に疼くケツの中。
常時発情状態に突入する落日。淫乱堕ちによるアヘ顔ダブルピーサー化。
脳は麻薬でやられ言語はみさくら語と化し、リアルペニスを求めて徘徊する。
閑話休題。
実際、薬が効きにくい場所であるからこそ、らしい。
内側から精巣に刺激を与えて活性化が確実だと。
そもそもストレスの原因を取り除く事が一番なのだが、俺の場合、
地震と津波で起きた見知らぬ婆ちゃんの事件によるショックなのか、
糞野郎から受ける日常的な屈辱その他諸々なのかハッキリしない。
日々溜まっていたものが、震災でタガが外れてしまったとも捉えれる。
生まれつき持ってる障害の特性『嫌な記憶を忘れない』のと、
上記の通り、ストレスの原因が簡単には取り除けないので、
EDを解消させる為に幸福感を得られる前立腺も良いとの事。
- 679 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:49:33 ID:ZMmunEvY0
-
( ´_ゝ`)「と言う訳だ。分かったか!」
( ゚∀゚ )「聞いてたら興奮してきた……」
( ´_ゝ`)「なんでだよ」
( ゚∀゚ )b「六法全書の強姦の項目がエロいと感じるくらい、
お前の説明も微妙にエロかったぜ。グッジョブ」
( ´_ゝ`)p「いいから、理解したかどうかを答えろ」
( ゚∀゚ )「したした。んで、マッサージしたのか?」
( ´_ゝ`)「言わなきゃ駄目なのか」
( ゚∀゚ )「聞きたい」
手元の日記を見る。
『絶対に忘れるな』の付箋がある頁。
そこには赤裸々なマッサージの体験記。
流石に、リアルの人物には見せられない。
VIPでスレぶっ立てて晒すくらいなら怖くない。
一度、アナニースレに報告するか、スレ立てるか迷ったが、
アナニーネタはもう枯れ果てて、新鮮味はないのでしない。
大体、他に勝るようなオチがないしな。怖くて途中でやめたから。
- 680 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:51:07 ID:ZMmunEvY0
-
日記にはその時に使った道具の使用用途の他に、
うっかりアレをコレしてドレしてしまったと書いてある。
注釈やら何やら、見返してみると細かく書かれているな。
後半の黒く埋め尽くされた頁を除けば、レポートのようだ。
( ゚∀゚ )「それに書いてるのか?」
( ´_ゝ`)「一応」
もう絶対に二度とやらない行為なのと、珍しい体験なので記録した。
したが、自分自身に『二度とするな』と語りかける内容になっている。
前立腺マッサージは、泌尿器科にいる医療者のプロ看護師や、
アナルオナニストでない限り、いじってドライに達するのは難しい。
エネマグラスレでは、それがよくわかる文章がある。
『ケツ怖いんだけど、この道具気持ちいい?』の質問に対し、
答えは『いいえ、一年かけてもさっぱりな人が山程です』と。
『2、3回でドライいけたww』なんて挑発レスを書いた人の割合は、
「60%が勘違い」、「30%が業者」、「9%がアナニー暦アリの人」、
残る「1%が神に選ばれた才能の持ち主」と称えられている。
- 681 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:53:04 ID:ZMmunEvY0
-
俺は医者に報告する為だけに、一回だけシて現実味を持たせ、
体験を事細かく記録して、日記ごと提出して終わるつもりだった。
道具はゴム手袋、捨てる予定の歯ブラシ、小さいポリ袋。
医者から受け取った前立腺マッサージのやり方の資料。
記録する為の日記と、シャープペンシル。尻用ホース。
間に合わせの物ばかりだ。
手抜き加減が目に見える。
想定通り結果は散々だが、素人なので道具を揃えても怪しい所。
( ゚∀゚ )「教えてくれない?」
( ´_ゝ`)「お前は自分のケツを弄り倒した話を人に喋るのか」
( ゚∀゚ )「しないな」
( ´_ゝ`)「だろ」
( ゚∀゚ )「その日記見ていいか?」
( ´_ゝ`)「絶対駄目」
体験は自分なりに生々しく書いてある。
何しろ、風呂場に日記を持ち込んでリアルタイムで書いたからな。
- 682 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:54:56 ID:ZMmunEvY0
-
表現できない感情や感触は諦めたが、それ以外は逐一記録している。
喋るよりこれを見せたほうが早いのは分かるが、
それに感情がついていくか、となれば別の話。
( ゚∀゚ )「駄目なのか」
( ´_ゝ`)「なんでそんなに見たがるんだよ」
( ゚∀゚ )「見たくないんだけど、こう、つい見らさるだろ。
ホモスレとかガチホモパンツレスリングとか」
( ´_ゝ`)「俺は見ねぇよ」
( ゚∀゚ )「そうなのか……」
そもそも、アヒャの想像しているものとは根本的に違う。
ホモスレじゃなくアナニースレだ。しかも失敗談の。
後半は、あまりの衝撃に文章が少々崩壊している。
まあ、トラウマなんてものは思い出せば混乱してナンボだし、
崩れている言語は仕方ないと言えるだろうさ。当時の自分よ。
( ゚∀゚ )「さわりだけでも教えてくれ」
話しても大丈夫かどうか、もう一度自分の日記をじっくり読む。
- 683 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:56:11 ID:ZMmunEvY0
-
最初は腸内洗浄だが、いちじく浣腸もグリセリンもないので、
直接シャワーノズルにホースを取り付けて、尻に流し込んだ。
地獄だった。下痢が腹の中を逆流したのかと思う衝撃だった。
喉まで湯が上がった訳でもないのに、吐き気を催した。
生理的なものだ。俺は紛れもない愚者だった。水流が強すぎた。
そこで洗浄は断念。心の中だけが常中戦場と化す。
平日の昼日中に何をやってるんだろうと戦場で放心しつつ、
ゴム手袋をつけて、歯ブラシをポリ袋で包んで尻にINした。
しゃがんだまま、ち○この付け根の部分の固いところを探し、
割と力を入れて歯ブラシをゴリゴリしたのが不味かった。
60%が勘違い、の一言を盲信したのも愚かだった。
妙な感覚がした場所を一際強く抉ると、
何と例えればいいのか、
長時間正座した時の足の痺れを凝縮した感覚、
長時間腕を上げっぱなしにしていた時の疲労感、
それをちん○の付け根の内側に感じた。
- 684 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:59:10 ID:ZMmunEvY0
-
瞬間的に起こった記憶の奔流に、現在の感覚が流された。
脳裏に、ヤってる所を親に見られて家を追い出されたスレ
アナニーを極め過ぎて悟りを開き俗世間から解脱したスレ。
バイブで我慢できなくなり肉バイブを求めてゲイに堕ちたスレ。
ゲイではないが肉棒を体験してみたくなり、たった一夜の過ちで、
エイズを移され難病に罹り寿命が一年になってしまった男のスレ。
前立腺をいじり過ぎて、手を使わず脳内絶頂をかませるようになり、
それを繰り返していたら日常的に発情してしまい、学業に支障をきたし、
見かねた親に精神科に連れて行かれ、統合失調症の診断を貰ったスレ。
アホな事にハマってしまった末路が頭の中を駆け巡る。
自分はそうなりたくない。
胸の内にあるのは恐怖だ。
一瞬の多幸感を求めて、後の将来を捨てる。これ以上いけない。
アナニーと麻薬はまさに紙一重。手を進めてはいけない。
そこで体の感覚が戻り、力を抜いたのが不味かった。
太股が軽く痙攣して足の力が抜けて、床に押されて歯ブラシがめり込んだ。
どこに? 菊門の内側。棒の付け根。前立腺。
裂けなかったのは、運が良かった。
- 685 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:00:45 ID:ZMmunEvY0
-
外側の痛みならまだしも、内側の痛みは我慢できるものじゃない。
本気で死ぬかと思った。折角そう思える体験に出くわしたのに、
死ぬかとスレに書き込もうなんて考える余裕は微塵もなかった。
簡潔に表すなら、自業自得の地獄だ。
こんな下らないもので神に選ばれたくはない。
これが試練だとしたら、俺が神を脱腸させて殺してやる。
激痛と肯定したくない感覚に悶絶して、小一時間固まった。
そこまでしたのに、肝心のブツは勃起しないどころか一滴も出ない。
まだ、アヒャの凍った風呂の蛇口のほうが水を出してる。もう泣きたい。
硬直が溶けて暫くした後、もう一度そこを押したい衝動に駆られる。
傷口をほじくり返したいのと同じようなものだ。しかし場所が場所である。
翌日までそのどうしようもないむず痒い違和感は続き、
椅子に座るだけでケツの中に意識が集まってしまう。
掻きたい。だが、ここで尻に手を伸ばしては駄目なのだ。
癖になって、アナニー狂いになったら元も子もない。
その日はひたすら雪掻きをして耐えた。
何かしていないと、そっちに全部持って行かれそうだからだ。
- 686 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:03:06 ID:ZMmunEvY0
-
その後、日記には筆跡が乱れた
┬┴─- 才,_  ̄フ ┼ 、
└── /|/ ) ∠ニ、 / i ヽ
/ じ い .| (_ o,ノ α
の言葉が半頁を埋め尽くしている。
- 687 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:04:43 ID:ZMmunEvY0
- ながらでもないのに小出し投下は自分でもどうかと思うけど
パソコンがそろそろ限界なのでしぬ
- 688 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:39:52 ID:c84uZFt60
- 乙 無茶すんなよ…
ていうか描写がなんかリアルだな
- 689 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 04:52:51 ID:7xW/uo1kO
- アナニー経験者か
- 690 :名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 07:17:42 ID:56n6rlmI0
- 乱れた文字で忘れるな連発してる日記とか半ホラー
- 691 :名も無きAAのようです:2013/03/21(木) 00:09:17 ID:2fmuFWpcO
- アヒャの言い分何かわかるぞと思いながら見てたら思いもよらぬ
- 692 :名も無きAAのようです:2013/03/21(木) 05:04:09 ID:ixHaQghYO
- 読み返して気づいた
>>243に出てるアジサイの花言葉を調べたら
このレスだけでもすごく意味深なことに
- 693 :名も無きAAのようです:2013/03/21(木) 10:51:54 ID:ynJCT7DY0
- 日記のその部分まさか弟者見ては…
- 694 :名も無きAAのようです:2013/03/21(木) 11:01:23 ID:hZ7X6DNk0
- >>677を見るに、
たぶん弟者の方がアナニストだからこれくらいバレても問題ない
- 695 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 00:24:46 ID:6f8n65Ek0
- 久しぶりに見にきたらえらいことになっててやばすぎわろえない
父親トサカ野郎ってことは( ゚∋゚)かな
- 696 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/22(金) 23:39:17 ID:ghT.hYXI0
- 患者に配偶者がいる場合
前立腺マッサージを配偶者にやってもらうよう医者から言われる
日付変わるまで少し投下
- 697 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:40:20 ID:ghT.hYXI0
-
自分としては、余程の事なんだろうな。
俺としては、この日の事は嫌な記憶としてダメージが薄いほうだ。
他人から受けたものじゃないからな。けど、これにハマった後が怖い。
医者に言われたからとて、安易に2回目をしないように、
自分自身が今の俺に向けてメッセージを送ったんだろう。
( ゚∀゚ )「さわりー」
( ´_ゝ`)「あー」
とてもじゃないけど、全部言える内容じゃないな。
さわりっつってたし、最初のほうだけ伝えるか。
( ´_ゝ`)「腸内洗浄でゲロりそうになって散々だったよ。
その後も、酷くてお察し下さいって感じかな」
( ゚∀゚ )「それ最初だろ」
( ´_ゝ`)「え? さわりって言ったじゃんか」
- 698 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:41:18 ID:ghT.hYXI0
-
( ゚∀゚ )「だから、全体をぼかして」
( ´_ゝ`)「え?」
( ゚∀゚ )「え?」
( ´_ゝ`)「さわりって、最初の部分だよな」
( ゚∀゚ )「全体を大まかに、じゃないのか?」
( ´_ゝ`)「パソコンでググれ」
( ゚∀゚ )「ここまだ線繋げてないわ」
( ´_ゝ`)「携帯でググレ」
( ゚∀゚ )「……あれ、俺の携帯どこ行った?」
( ´_ゝ`)「鳴らしてやるから探せや」
( ;゚∀゚ )「ああ」
どのゴミ袋に入ったのか、入ってないのかすらわからない。
砂漠で砂金を探す面倒よりも、汚さから探す気が起きない。
- 699 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:42:48 ID:ghT.hYXI0
-
俺が携帯を開くと、そこには50件近くのメール着信が。
病院にいる時にサイレントにしたんだった。解くの忘れてた。
にしても、どういう事だ。これは何だ。メールボムにしては数が少ない。
メルマガには何一つ登録してない。これは何だ。もしやメンヘラか?
アドレス帳に登録してあるアドレスじゃあないな。
件名は全部バラバラだ。たまに何か添付されている。
先にアヒャの携帯に空メールを送り、溜まったメールを開く。
『マジ暇』(窓からの景色)
『なんか新しい漫画買って来て』
『毒男が持って来た本なんか気持ち悪い』(みなみけ)
『コンビニの近くにいる? 出来たらお菓子とつまみ頼む』
『母さんが兄者に届け物あったって言ってる』(ダンボール箱)
『今日やっと一旦ギプス外すんだってー』
『なんか無かった事になった最悪だわ』(ギプスつけてる足)
『部屋のテレビのビデオ欄見てみたら任侠映画の数がすげえwwwwww』
- 700 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:44:29 ID:ghT.hYXI0
-
日常botかテメェ。いやリプライ装置と言う奴か。
どっちにしろ迷惑だ。携帯が爆散して破片が刺さって死ねばいい。
と言うか、こいつのアドレスは着信拒否にしてた筈なのに。
俺のアドレスは、我が母に口止めして教えてない筈なのに。
そんな事を考えている内に、またメールが届く。
『新人のナースさんマジブサイクでしぼむわ〜』
どんだけ失礼な奴だ。メール画面見られてないだろうな。
しぼむって何だそれ。そこは萎えるってやっとけよ。
つーか、どんだけ送ってきやがるんだ。また来たぞ。
件名『今日の夕食』、本文空白で添付が来やがった。
開けて見ると、確かに、これは今日の夕食だな。
『だからどうした』と返そうとして、全消しする。
また次々とメールが来たら、返すのも読むのも面倒だ。
件名空白、本文に『俺はツイッターじゃない』とだけ入力して、
アヒャの写メと共に送信。糞野郎のメールアドレスを着信拒否。
よく見たらアドレスが(俺の名前)-mazikiti_4649@だ。
マジキチなのは否定しない。突っ込む気も起きない。好きにしろ。
- 701 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:45:30 ID:ghT.hYXI0
-
( ゚∀゚ )「お〜いもっかい鳴らしてくれ!」
( ´_ゝ`)「ういうい」
( ゚∀゚ )「あっ、ごめんあった」
( ´_ゝ`)「もう送った後だよ。空メールの速度なめんな」
サイレントマナーを解除して、しばらく携帯を見る。何も来ない。
沈黙した携帯をしまって、部屋の空きスペースを確保する
積み上がったゴミ袋は、ベランダと玄関の外に出す事にした。
袋の下の部分に変な汁が溜まった物は、玄関の外へ。
比較的軽く、そんなに汚くないゴミ袋はベランダへ。
中身はちゃんと識別してないが、さしたる問題はない。
どうせゴミとして出さん。知り合いの畑で全部焼いてしまえ。
我が母は、あそこは治外法権だと言っていたしな。
それに、ゴミを調べられてヤバい薬が出て来ても困る。
色々な意味で、これを出すのは危ない。危険が危ない。
( ゚∀゚ )「すげぇ、このサイズで10袋以上もあるのか」
( ´_ゝ`)「そのゴミを溜めたのはお前だかんな?」
- 702 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:46:41 ID:ghT.hYXI0
-
( ゚∀゚ )「いや、ゴミじゃないのも混じってるハズなんだよ」
( ´_ゝ`)「今更この袋解けとか言うなよ」
( ;゚∀゚ )「言わねーよ」
( ´_ゝ`)「あ、でも、ゴミじゃないのってどんな物だ?
ブランドとか高い物なら袋開けて探すよ」
( ゚∀゚ )「部屋移された時に、ここ狭くしようと思ってニ○リで買って、
その辺に置きまくった物だよ。家具とか、小物とか、服とか」
( ´_ゝ`)「ニト○か、あそこはたまにお値段異常なモンが
あったりすっから油断ならねーんだよなあ……」
( ゚∀゚ )「ダイジョブだって。そんな高い物は買ってないぜ。
つーかこの部屋の物、全部捨ててもいいくらいだ」
( ´_ゝ`)「冬にそれはキツいぞ?」
( ゚∀゚ )「あー、じゃあそのままで」
( ´_ゝ`)「ハウスキーパーかクリーナーでも呼んだらどうだ?」
( ゚∀゚ )「そういうのは嫌だからいいや」
( ´_ゝ`)「そうなのか」
- 703 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:48:02 ID:ghT.hYXI0
-
ゴミを拾って袋に詰めていたので、足腰がかなり疲れた。
足場の悪い所でしゃがんだり座ったりの移動型スクワットは辛い。
( ´_ゝ`)「ちょっと休む」
( ゚∀゚ )「おっけ、ありがとな。俺、寝室綺麗にしとく」
( ´_ゝ`)「おう」
休憩する前に、その辺の服をいくつか洗濯機にぶち込んで回す。
自分の着替えは持って来てないから、アヒャから借りなきゃならん。
チンピラの服を着るのは嫌だ。どうせなら、綺麗な状態の服を着たい。
好き好んで汚いユーズド品に手を出すのは修行僧くらいだ。
風呂にも入りたいが、まだ出は悪い。浴槽の氷も融けてない。
気長に待つしかないか。駄目だったら銭湯に行こう。
( ゚∀゚ )「ゴミ袋なくなったわ……ちっと買って来る」
( ´_ゝ`)ノ「いってらー」
- 704 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:49:48 ID:ghT.hYXI0
-
今日は貴重な体験をした。記録すべき案件だ。
これが最初で最後、だろう。そうであってくれ。
座って日記を書ける場所を探して、納豆の発酵所をぐるりと見渡す。
ソファには洗濯してないように見える服が占領している。
ベッドは言わずもがな、炬燵もない、ミニテーブルもない。
( ´_ゝ`)「もうちょっと考えて家具買えよ……」
まともな場所がないので、パソコンが乗ってる机にお邪魔する事にした。
アヒャがいなくなったので、一旦ボイスレコーダーの録音を止める。
『阿呆が語る怖い話』を録音しようとスイッチ入れた時から稼働していた。
小型の上に半日録音しっ放しなので、容量が限界に達しつつある。
パソコンの線を繋ぐ代わりに、データの移し替えをさせてもらおう。
フラッシュメモリと外付けHDDはいつでも持ち歩いてるしな。準備は万端。
両親の離婚騒動の時に我が母がICレコーダーを使うようになってから、
俺の日常にボイスレコーダーや携帯の録音機能が食い込み始めてる。
日記を書く際、役に立つからなあ。
会話を漏らさず記憶できるのは有り難い。
お陰で、自分のズレを自覚出来る。
対人だと、どうしても脊髄反射会話になりがちで、
考えてから喋るとなると、どうも間を置きがちだ。
長考に入ってしまうと、会話を中断してそのまま固まる。迷惑極まりない。
流石に初対面の人間相手にはしないが、我が母や内藤は慣れたもんである。
- 705 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:51:24 ID:ghT.hYXI0
-
俺が日記を書く理由は、色々ある。
人の感情やら何やらに疎くて、会話から心情も察せない俺は、
会話を文章化すると、何故か少しだけ理解できたりもする。
耳から入る情報と、目から入る情報が微妙に違うらしい。
例えば、『母さんが会社で倒れた』とゴシック体で書かれた文章と、
『母さんが会社で倒れた』と言う人の音声に対して感じるものが違う。
前者なら「ええ」、後者なら「へぇ」である。なので、声を書く。
後から会話を自分で文章化する事で、推測も出来るからな。
自分でも、なんでこんなんなのか判らない。我ながら意味不明だ。
神経のどっかが繋がっていなくて、脳が作業できないんだとか。
特有のものではあるらしい。治療法はない。訓練するしかない。
そして、繋がるべき場所に繋がらず、別の場所に接続されているお陰で、
限定的な事に対して頭の回転が変に速かったりもする。俺の場合は理科。
他人に対する無関心、無理解。それから生じる空気の読めなさ。
人の心を想像し、理解する共感能力の欠如というどうしようもなさ。
これのお陰で、ネットや一般では酷いコミュ障の代名詞となっている。
実際のところ全員がそうではなく、むしろ友人に恵まれている奴もいるけどな。
人の心については考えないが、人とひたすら喋りたい過接触の奴もいる。
- 706 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:52:31 ID:ghT.hYXI0
-
同じ障害持ちで、結婚して子供を産み、
脚本書いたり、物作りしてる人もいる。
旦那と一緒に海外まで行って仕事と趣味を両立させたり。
家族みんなで元気に地元のアイドルを追っかけたり。
そこら辺のリア充よりも現実を充実していると言えよう。
子供も3人いる円満家庭。再婚歴アリだけど。
障害が発覚した後に2人を作ったから、子に関してはわからない。
けど、もし遺伝していても、ちゃんと育てると言っていた。
今は病気が個性になったり、個性が病気になったりする時代だ。
子供のそれは独特の個性だと思って、伸ばしていくと言っていた。
それが駄目でも、自分の子なんだから、将来の責任は取ると言っていた。
糞親父も、最初は似たような事ほざいてたけどな。
- 707 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:53:26 ID:ghT.hYXI0
-
む、ちょっと気分が暗くなった。
( ´_ゝ`)「はぁー」
暗くなりつつも、パソコンの線を繋げたのでネットに接続できるだろう。
ボイレコのデータも、無事メモリの中に収まってくれた。安心安心。
早速録音モードに切り替えて、今までの一連の流れを簡潔に書く。
文章化は家に帰った後でもいいだろう。録音があるんだし。
声を文章化しないと理解し兼ねるってのは面倒だと思うが、
他人が自分の何に対して怒っているのか判らなかったり、
何故自分を哀れんでいるのか全く分からなかった昔よりは
( * ゚∀゚ )「たっだいまああああ!!」
(;´_ゝ`)「早いよ! どこに行って来たの!?」
( ; ゚∀゚ )「なんでいきなり怒られんの俺!?」
( ゚∀゚ )「って、パソコン」
( ´_ゝ`)「ん、繋げた」
- 708 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:54:09 ID:ghT.hYXI0
-
( ゚∀゚ )「中身……見た?」
( ´_ゝ`)「ボイレコのデータこっちに移して、ネット繋げてた。
だからまだ中身は見てないよ。見ていいの?」
( ; ゚∀゚ )「駄目駄目駄目!」
( ´_ゝ`)「そんなに強く言われたら見る気なくしちゃう」
( ゚∀゚ )「じゃあ見ていい……って、見る気なくすんかい。
ドリフ的なお決まりのアレかと思ったんだけど」
( ´_ゝ`)「あれはコントだろ。現実でここまで見ちゃ駄目って言われてんのに、
開けて見たら面倒臭さが待ってるだけだぜ。見るほうがおかしい」
( ゚∀゚ )「好奇心がないのな」
( ´_ゝ`)「いいや、興味がない」
( ゚∀゚ )「やめろ傷つく」
(;´_ゝ`)「どっちにしろ面倒臭ぇ奴だなあ」
- 709 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:56:28 ID:ghT.hYXI0
-
( ´_ゝ`)「ところで、ゴミ袋買いに何処行って来たんだ?
コンビニだってもっと遠くにあるハズなんだけど」
( ゚∀゚ )「このマンションの中に小さい売店があるんだ。そこ」
( ´_ゝ`)「へー、あ、そういや俺も一人暮らししてた時あったな」
( ゚∀゚ )「便利だよな。建物から出ない完璧なヒッキー生活ができるぜ」
( ´_ゝ`)「完璧なヒッキーは、部屋から一切出ないんじゃね?
親に食事持って来させて、糞はゴミ箱、尿はペットボトル。
アヒャは部屋から出ちゃってるからヒッキーじゃないよ」
( ゚∀゚ )「そうだったのか……」
( ´_ゝ`)「そういや最近、ヒッキーもニートもごっちゃに使われてる気が」
( ゚∀゚ )「最近はヒッキーなんて言葉ほぼ聞かないな。
兄者の言葉が今年初めてのヒッキーだぜ、俺」
( ´_ゝ`)「もう12月だぞ。今年終わるっつの」
( ゚∀゚ )「12月、クリスマスの予定、ある?」
( ´_ゝ`)「あるよ」
ヽ( * ゚∀゚ )ノ「わーい即答だー! 入り込む余地ありゃしねえええ!!」
- 710 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:57:19 ID:ghT.hYXI0
-
なんだろう。アヒャのテンションがよくわからない事になっている。
薬の効果が切れて、普段の状態に戻っているとか? 嫌だな。
( ゚∀゚ )「さっきの話に戻るけどさ」
( ´_ゝ`)「ん?」
( ゚∀゚ )「前立腺マッサージの」
戻ってなかった。
( ´_ゝ`)「引っ張んな。その話はもうしねぇ」
( ゚∀゚ )「違うって! さっき治療の一環っつってたじゃん。
医者に言われてプレイしたってのは理解した」
( ´_ゝ`)「プレイ言うなボケ」
( ゚∀゚ )「やった感想を教えてくれ」
( ´_ゝ`)「医者に言われても、もう二度とやりたくなくなった」
( ; ゚∀゚ )「そう言うんじゃなくて!」
( ´_ゝ`)「どう言うのだよ」
- 711 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:58:02 ID:ghT.hYXI0
-
( ゚∀゚ )「もっとこう、詳細を」
( ´_ゝ`)「嫌だ」
( ゚∀゚ )「じゃあ、医者に報告したように」
( ´_ゝ`)「『一昨日言われたのを試しました。
怖かったので途中でやめました。
翌日とても辛かったです、まる』」
( ゚∀゚ )「……そんだけ?」
( ´_ゝ`)「これだけ」
( ゚∀゚ )「マジかよ」
嫌悪感からどうしてもいけない人もいるので仕方ないですね。
と言われて、それはそれであっさり終わった。
では別の薬と方法を、と今度はアヤシイお薬をもらった。
調べてみたら、なんと劇薬指定の 催 淫 剤 だった。
単純に、股間に血液を集めて勃起を促す薬ではない。
一瞬、医者の存在意義が根元から崩れそうになった。
正直な話、崩壊した後、新しく再構築されたと言っていい。
- 712 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:58:43 ID:ghT.hYXI0
-
医者はこんなものを渡してどうしてほしかったんだ。
これを飲んで、自慰をしろと言いたかったのか?
「では熱を下げる風邪薬渡しますね〜」みたいな軽いノリで、
こんなものを受け取らせてくれるとは思いもよらなかった。
しかも、副作用の欄に「性欲減退」とある。何だこれは。
精神安定剤系の薬には、よく効果とは真逆の副作用が並んでいる事がある。
例えるなら、痒みを抑える軟膏の副作用に『痒み』があるようなものだ。
ただ、流石に、EDを治す薬でこれはないだろう。これは。
性欲自体が消えてるので、特に焦りは感じなかったが、
この薬の開発者は何を考えていたんだろうと思った。
他に、使用して無差別に欲情した場合が恐ろし過ぎる。
友人達を欲してしまったら最悪だ。一寸先に闇しかない。
我が母や腐った万年春野郎に寄ってしまったら世の終わりだ。
だから、アヒャに頼んで観察してもらおうと考えていたのに。
頼もうとした直後にこの今日である。世界は理不尽だ。
- 713 :名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:59:24 ID:ghT.hYXI0
-
精神科で知り合って、お互いの変な行動を見られてしまって、
それから互いに観察を頼む仲になったアヒャなら大丈夫だと
( ´_ゝ`)「思ってたのになー……」
( ゚∀゚ )「何か言ったか?」
( ´_ゝ`)「別にアヒャ好きとか言ってないし」
( # ゚∀゚ )「俺もそうは聞こえなかったんだがなあ!」
( ´_ゝ`)「怒鳴るなよ」
( ゚∀゚ )「そうだ。俺、さっき考えたんだけどさ」
( ´_ゝ`)「今度は何だ」
( ゚∀゚ )「一緒に風呂入ろうぜ」
( ´_ゝ`)「嫌だよ」
( ゚∀゚ )「なんでだよ。前は入っただろ」
( ´_ゝ`)「旅行先のホテルにあった大浴場と、
マンションの風呂場じゃ違うだろうが」
- 714 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:00:05 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「つか、意識されてるってのが嫌なんだよ。
こんなん知らなけりゃ、聞かされなけりゃあ、
風呂くらい一緒に入ったかもしんないけどさ」
( ゚∀゚ )「早まったか」
( ´_ゝ`)「その通り」
( ゚∀゚ )「じゃあストレートに行くわ。脱いでくれ。
裸見れば、もしかしたら冷めるかも」
(;´_ゝ`)「嫌だよ! 誰が脱ぐかよ!」
( ゚∀゚ )「上だけでいいんだ! 下もなんて言ってない」
( ;゚_ゝ゚)「見られるのが嫌だっつってんだろ! アホか!」
( ゚∀゚ )「いいだろ上だけなら減るもんじゃねーし」
( ´_ゝ`)「俺は銭湯とか病院以外で裸を見られんの嫌なんだよ」
( ゚∀゚ )「海……でも、なんか、ベスト着て泳いでたな、そういや」
( ´_ゝ`)「あれはちゃんとした水着だ」
( ゚∀゚ )「ならセック○は?」
( ´_ゝ`)「いきなり話飛ばすんじゃねぇ」
- 715 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/23(土) 00:00:54 ID:rwFPnVN.0
- パソコンしぬまで投下
- 716 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:02:20 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「人前じゃ脱がんよ。寝台の上でも」
( ゚∀゚ )「着衣とか微妙にマニアックだな」
(#´_ゝ`)「マニアックじゃねぇよ! なんでどいつもこいつもそう言うんだ!
人前で裸になってはいけませんって常識だろうが、脱ぐなや!」
( ゚∀゚ )「あっ、これ兄者の地雷か」
( ´_ゝ`)「うー、すまん。大丈夫、すぐ冷えた」
( ゚∀゚ )「けど、脱ぐ奴のほうが多いのは確かだよな」
( ´_ゝ`)「否定しねぇよ。その全裸セッ○スを大前提として話せば、
常識としてまかり通ってる世の中がおかしいと思ってるから」
( ゚∀゚ )「世の中って……」
(#´_ゝ`)「当ったり前だろうが! 文明人とか知的生物を気取るなら、
行為の前にまず服を着ろよ! それから話せ! そしてヤれ!
全裸で子作りとか、まだ昔のほうが常識があるわボケ!」
( ゚∀゚ )「はいストップ」
(;´_ゝ`)「うわぉわキッタねぇ! ゴミ投げんな!」
( ゚∀゚ )「俺のレッドウィングのブーツはゴミか」
- 717 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:03:28 ID:rwFPnVN.0
-
ヤる時だって脱がない。
脱ぎたくない。
見られたくない。
なので、俺も相手に服を脱がせるのを強要したりしない。
しかし、性交の時は服を脱ぐのが暗黙のルールなのか、
俺が脱がさなくても、全員躊躇いも無く脱ごうとする。
一度、俺だけ服を着て、相手は裸という状況で致そうとしたら、
「強姦されてるみたいで嫌だから脱いでほしい」と言われた。
『俺は裸を見られるのが嫌だから、こういう時でも服は脱がない。
そっちも嫌なら服を着るといい、駄目ならするのはやめよう』
なんて言ったら、往復ビンタされて逃げられた。
そんなこんなで俺の経験人数は3人だけである。
糞野郎? 俺の数を2倍して、後ろにゼロ一個付け足しとけ。
- 718 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:04:15 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「昔ってどんぐらい昔だよ」
( ´_ゝ`)「戦前」
( ゚∀゚ )「オイ」
( ´_ゝ`)「あとキリスト教に全裸はふしだらってあるんだ。
俺、宗教嫌いだけど、そこだけは同意できる」
( ゚∀゚ )「うん、全裸が嫌なのは分かった」
( ´_ゝ`)「俺は脱ぎたくない」
( ゚∀゚ )「うんうん」
( ´_ゝ`)「EDになった今は、女の裸も気持ち悪いとしか思えないんだ」
( ゚∀゚ )「う……ん?」
( ´_ゝ`)「自分のブツも気持ち悪いから、直視したくない」
( ゚∀゚ )「うん……」
( ´_ゝ`)「アヒャとヤる可能性がゼロって訳じゃないけど、
限り無くゼロに近いとは思ってくれていいぜ」
- 719 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:04:57 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「男好きなケがあるって思っていいのか?」
( ´_ゝ`)「ぶん殴るぞ」
( ゚∀゚ )「すまん、逆か」
( ´_ゝ`)「『男だから嫌』と別にすればさ、他の問題もあるんだよ。
俺、元々近くにいる奴と○ックスしたいとか思わないし」
( ゚∀゚ )「どういう事だ?」
( ´_ゝ`)「創作じゃ、友達とか幼馴染とか義母とか妹とかあるじゃん?」
( ゚∀゚ )「前半は現実でもあるけど、後半は犯罪だな」
( ´_ゝ`)「うん、現実によくある事。よくあるけど、ある事なんだけど、
友達から恋人っての無理。後半は創作でも絶対に無理。
近くにいるんだよ? 家にいるんだよ? 俺には無理だ。
同級生も無理。だって、日常的に顔を合わせるんだぜ?
なんで自分とヤった奴が目の前にいるんだよ。気色悪い。
気持ち悪いじゃん。ヤれないよ。普通に考えてさ。キモい。
皆、そういう事は普通にできるって知った時は愕然とした」
( ゚∀゚ )「よくわかんねぇ……」
( ´_ゝ`)「仲良い奴は、そういう性的な目線で見れないって事だよ。
なんで身近にいる奴と、そんな汚い事やろうと思えるのか、
俺は不思議でならないよ。無理なんだよ。どうやっても」
- 720 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:05:39 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「創作なら別だよ。作り物なんだからな、いないんだし。
二次元になら抵抗ないけど、現実となると別だわ」
( ゚∀゚ )「あれ? 兄者、恋人いなかったっけ?」
( ´_ゝ`)「一人目は合コンで出会った看護学校の生徒さん。
二人目はたまに行くバイト先、三人目はフリーター」
( ゚∀゚ )「合コン行った事あるのか……」
( ´_ゝ`)「飯食いに付いてったら『実は合コンでした〜』みたいな?」
( ゚∀゚ )「近くにいないのに、よく恋人関係続くなあ」
( ´_ゝ`)「恋人ってか、お互いヤる為に仲良くなったようなモンだしな。
本当の恋人だったら抱くのは無理だよ。出来るわけない」
( ゚∀゚ )「そういうもんなのか」
( ´_ゝ`)「あー、医者に、俺みたいな奴は、性的な事に関して、
それぞれ独特の嫌がり方をするって言ってたよ。
ただ、俺みたいな奴の考えはよくわかるっつってた」
( ゚∀゚ )「俺はわからん」
( ´_ゝ`)「ああ、分かってもらおうとは思ってない」
- 721 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:06:21 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「……」
( ´_ゝ`)「どうした?」
( ゚∀゚ )「兄者の症状について、たった今実感した」
( ´_ゝ`)「近ければ近いほど欲情するの無理って話?」
( ゚∀゚ )「そっちじゃねえ、そっちじゃなくて……あーあ、駄目だ。
望み薄なの実感したら、逆にすげぇ欲しくなったわ。
どうしてくれんだよ一週間ちょっとでいいから付き合えよ」
( ´_ゝ`)「えぇー嫌だよ、しかも期間伸びてるし」
( ゚∀゚ )「俺の事はどう思ってる?」
( ´_ゝ`)「どういう意味だよ」
( ゚∀゚ )「友人として」
( ´_ゝ`)「そりゃ気に入ってるけど嫌いなとこあるよ。
でなきゃ一緒に遊ぶわけないだろ?」
( ゚∀゚ )「俺の嫌いなとこ教えてくれ! 治すから!」
( ´_ゝ`)「薬関係で面倒なベクトルにはっちゃけるとこ」
( ; ゚∀゚ )「すみませんまだ治せません……」
- 722 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:07:04 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「友達なんて、気に入ってるのに嫌いだから一緒にいるようなもんだろ。
アヒャも俺の嫌いなとこ一つ二つじゃ済まされないくらいあるだろ?
それと気に入ってるとこを比べて、マイナスが勝つようにしたら?」
( ゚∀゚ )「それは最初に考えた。無理だった」
( ´_ゝ`)「そうなのか……俺は自分を良い奴だと思っていないんだけど」
( ゚∀゚ )「ああ、悪人よりは悪役って考えに行き着いて無理だった」
( ´_ゝ`)「諦めんなよ。お前の人生問題だぞ」
( ゚∀゚ )「今まで恋愛バカにしてたわ。どうすりゃいいんだろうな」
( ´_ゝ`)「俺がどうすりゃいいんだよ」
( ゚∀゚ )「軽く殴ってみてくれないか?」
( ´_ゝ`)「何もしてない奴を殴るのは気分的に嫌だ」
( ゚∀゚ )「優しいのか外道なのか、どっちなんだお前は」
( ´_ゝ`)「自分で言うのもアレだけど、気分によって変わるから」
( ゚∀゚ )「気分屋かあ」
- 723 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:07:44 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「もしかしたら、いつかはアヒャとヤってもいいって、
発狂して胸に飛び込む日が来るかもしんないなあ」
( ゚∀゚ )「市販の睡眠薬飲んでる時の兄者か」
( ´_ゝ`)「……アヒャのこれからの好意の示し方次第じゃ、
目の前でその状態になってやってもいいよ?」
( ゚∀゚ )「マジで!?」
(;´_ゝ`)「我ながらメッチャ上から目線だと思うけど、
これくらいしかお返し思い浮かばないわ」
( ; ゚∀゚ )「餌を垂らさないでくれ、食い付きたくなる……」
( ´_ゝ`)「だから、俺と試しにヤってみたいだけなのか、
最期まで添い遂げたいのかハッキリしろよ」
( ゚∀゚ )「両方」
( ´_ゝ`)「欲張りな奴だな」
( ゚∀゚ )v「ちなみに、将来の事とか世間の目とか親の事とか、
そっちも色々考えたけど駄目でしたー! いぇーい!」
( ´_ゝ`)「裏ピースしてる場合じゃないぞ、イギリス人に殺されて来い」
( * ゚∀゚ )「新婚旅行はイギリスがいいって!?」
(;´_ゝ`)「テンション安定させろ!」
- 724 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:08:53 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「将来の事も、世間の目も、親の事も大問題だろ。
そっから考えて『無理だわー諦めるしかないわー』
って方向に持ってけよ。ほら応援するから頑張れ」
( ゚∀゚ )+「解決策は考えた」
( ´_ゝ`)「思考放棄しろ」
( ゚∀゚ )「座って」
( ´_ゝ`)「はい」
( ゚∀゚ )「まず将来! これについては心配なし。貯金半分を安定株に入れて、
そんなに働かなくても最低限ギリギリの生活なら出来るように確保」
( ´_ゝ`)「妖怪脛齧り蟲に嫉妬されそうだな。中年の夫婦の下によくいる奴」
( ゚∀゚ )「あと親父のほうからマンション3つ貰った。ここじゃないやつ。
管理人みたいなのは別にいて、金だけ俺に来るようになってる。
これで働かなくても贅沢……とまではいかないが、だらけれる」
( ´_ゝ`)「嫉妬どころじゃねぇ。齧ってる脛放って鉈持って来るぞ」
( ゚∀゚ )「万一火事になっても、震災系の保険コンプしたから金は来る。
全部燃えたとしても、余裕で暮らして行ける金額だぜ!」
( ´_ゝ`)「確実に殺されるな」
- 725 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:09:57 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「ま、全部親父の言う通りにしただけなんだけどな」
( ´_ゝ`)「そうなのか。そうだろうな」
( ゚∀゚ )「スーツ着たサラリーマンみたいな奴が書類持って来て、
全部そう説明した。犯罪だけは絶対やるなって念押して」
( ´_ゝ`)「金持ち息子の犯罪ってなれば、監禁王子しか出て来ないな」
( ゚∀゚ )「兄者を監禁するつもりはないぜ」
( ´_ゝ`)「今のでそんな言葉が返って来るなんて怖い」
( ; ゚∀゚ )「そんなつもりじゃ」
( ´_ゝ`)「閉じ込められても逃げるけどな」
( ゚∀゚ )「おお、確かに。今、兄者に餌やるとこ想像したら、
ドアの真上から不意打たれて喉笛食い千切られたわ」
( ´_ゝ`)「餌言うなや。俺はどんなエイリアンだよ」
( ゚∀゚ )「つか、兄者んトコも金持ちだろ?」
( ´_ゝ`)「アヒャ程じゃねぇよ。金持ちってより、ただの小金持ちだ。
田舎だから土地安くて家デカいだけ。それに分家だし」
- 726 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:10:39 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「本家分家の事はわかんねぇ」
( ´_ゝ`)「親戚とでも思っとけ」
( ゚∀゚ )「そうだな……っとと、脱線した。次は世間の目だよな。
一戸建ては掃除とかの管理が面倒だから無理として、
マンションに住む。んで、兄者は一人が好きなんだろ?」
( ´_ゝ`)「好きと言うよりかは、デフォの状態が一人。
落ち着く時とはっちゃける時は一人がいい」
( ゚∀゚ )「俺も基本的に一人だから、いきなり共同生活は無理。
だから、マンションの隣同士の部屋を取ろう!」
( ´_ゝ`)「これが権力の乱用か」
( ゚∀゚ )「住人の目も気になる事だし、人通りの少ない場所……
とくればやっぱ最上階の角だろ! 角部屋にしようぜ!」
( ´_ゝ`)「それ以前に俺はまだウンともスンとも言ってない」
( ゚∀゚ )b「これで世間の目はバッチリだ!」
( ´_ゝ`)「聞けよ」
- 727 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:11:19 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「最後に親の目」
( ´_ゝ`)「自分の息子がゲイに成り下がったとか、
偉い奴なら許さんだろ。諦めろって」
( ゚∀゚ )「電話越しに、絶対に女だけは囲うなって言われた時に、
『じゃあ男は?』って聞いたら好きにしろって言われた」
( ´_ゝ`)「マジかよ」
( ゚∀゚ )「親父の言質は取った。もう何も怖くない」
( ´_ゝ`)「呆れて好きにしろって言ったんじゃねぇ?」
( ゚∀゚ )「どっちにしろ録音したから」
( ´_ゝ`)「うわあ。最近、俺の周りで録音が超流行ってる。
言いたいこともいえないこんな世の中じゃー」
( ゚∀゚ )「ポイズン」
( ´_ゝ`)「俺の親はどうすんだよ」
( ; ゚∀゚ )「そっちは……どうすっかなあ。ちょっとさ、
新しい家に越してから変な事ってないか?」
( ´_ゝ`)「変な事?」
- 728 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:12:18 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「何かの書類が消えたとか」
( ´_ゝ`)「書類?」
( ; ゚∀゚ )「絶対に来る種類の請求書が来ないって言えばいいかな」
( ´_ゝ`)「あ、水道代が請求されないって言ってたな。母さん」
( ゚∀゚ )「うん、ごめん」
( ´_ゝ`)「え?」
( ゚∀゚ )「それ俺が払ってた」
( ´_ゝ`)「へ?」
( ゚∀゚ )「俺が払った。ごめん……」
(;´_ゝ`)「おま、窃盗だぞそれ。こっちの家計的には助かったけど、
母さん、滞納しちゃってるのかもしれないって心配してたぞ」
( ; ゚∀゚ )「すみませんごめんなさい! 悪気は本当になかったんだ!」
( ´_ゝ`)「悪気があったらンな事しないわな」
- 729 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:13:14 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「ずっと部屋にいて悶々としててさ、煮詰まったんだ。
何か兄者にしてやれる事ないかと思って家まで行って、
水道の請求書見た瞬間、こう、つい、なんか、手が」
( ´_ゝ`)「家に来たの知らなかったぞ。の前に、精神科行けよ……」
( ゚∀゚ )「精神科じゃないが、カウンセリングには行った。
本人にちゃんと伝えたほうがいいですって言われた」
( ´_ゝ`)「そのカウンセリング俺にも紹介しろ。ぶっ飛ばす。
ストーカー紛いをした男に、相手に会うのを促すとか、
断崖絶壁設置型の地雷カウンセラーでしかねぇよ」
( ゚∀゚ )「カウンセラーが女だったからちょっと恥ずかしくてさ。
相手が男とか、請求書盗んで代わりに払いましたとか、
今すぐ貴女で性欲晴らさせて下さいとか言えなかった」
( ´_ゝ`)「最後の一つ以外は全部伝えろよ。
カウンセリングの意味ねっつの」
( ゚∀゚ )「それでも、やっぱ言ってよかったわ」
( ´_ゝ`)「そうか。俺は何とも言えない気持ちだけどな」
( ゚∀゚ )「一週間」
( ´_ゝ`)「まだ言うか」
- 730 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:13:54 ID:rwFPnVN.0
-
( ゚∀゚ )「うん……あ、色々言って聞いてスッキリしたと思ったら、
なんかわからないけどきもちわるくなってきたはきそう」
(;´_ゝ`)「はぁあ!?」
( ; ゚∀゚ )「この臭い嗅いでたら、段々気持ち悪く」
( ´_ゝ`)「具合悪い原因に、この肥溜も入ってるだろ絶対」
( ; ゚∀゚ )「ヤバい、トイレまで頼む……」
( ´_ゝ`)「ハイハイ」
アヒャが右手で自分の口元を抑えているので、左腕を持って引きずる。
細かいゴミを巻き込んでいるが、些細な事だ。
部屋は、こうなってしまったら、プロを呼ぶしかないだろう。
金額を上乗せして、ちゃんと隅々まで掃除してもらうしかない。
俺達がやったのは、素人の雑な片付けだ。
( ; ゚∩゚ )「〜〜〜〜〜っ!」
( ´_ゝ`)「え、何?」
- 731 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:14:57 ID:rwFPnVN.0
-
( ; ゚∩゚ )「〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
( ´_ゝ`)「ごめん聞こえない」
( ; ゚д゚ )「おっ」
( ´_ゝ`)「あ、そういやトイレも凍ってた」
( ゚Д゚ )
( ´_ゝ`)「台所に流したら詰まるし、こうなったらゴミ袋でいいか」
( ゚ρ゚ )
( ´_ゝ`)「どうし
( ゚ρ゚ )「おろろrpろろtろろっろhろぼぼぼぼぼぼぼぼb」
il|!|
|il|!
!|li 三( ;゚_ゝ)「たゎ汚なっ!」
- 732 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:15:52 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「あ」
やっちまった。思わず逃げた。
バランスを崩して膝から床に落ちたアヒャが、
まるで映画のワンシーンのように倒れる。
粒状のゲロを撒き散らして。
( ´_ゝ`)「あーあ……」
霜が降りてる絨毯に、吐瀉物が広がって行く。
白い霜がゲロで浸食され消えていくのが、何とも背徳的だ。
思わずこっちも貰いゲロしそうなくらいに。
( ´_ゝ`)「おーいアヒャ大丈夫か?」
( 。A。 )
( ´_ゝ`)「し……死んでる……!」
( 。A )
( ´_ゝ`)「なーんちゃって」
- 733 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:16:48 ID:rwFPnVN.0
-
( A )
( ´_ゝ`)「あれ? マジで死んでる?」
今後の自分が心配になって来たので、脈拍と呼吸確認。
うん、どっちも大丈夫だ。今のところは。
ゲロったってのに、引っ繰り返ったままなのはヤバい。
吐瀉物が喉に詰まって呼吸が阻害されたら窒息する。
( ´_ゝ`)「風呂場まで持ってくか」
( A )
ここに来る時、タクシーのおっちゃんにしっかり見られてるしな。
住人とも擦れ違ったし、ここでアヒャが死んだら逃げられないだろう。
それに、好意には好意で返せって言われてる。
学生時代、女から示された好意には好意で返せと強制された時とは違う。
俺とアヒャは友人で、それから俺に告白した。好意の強制はされてない。
同性の嫌悪が消えないわけじゃない。アヒャも嫌う為に頑張ってる。
割と真面目な将来設計をしたり、怪しいところはあるが。
それくらいなら、こっちもそれなりに何かを返せる。
- 734 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:18:04 ID:rwFPnVN.0
-
( ´_ゝ`)「おっ、出るようになってきたな」
流し続けて、雀の涙から雑巾の絞り汁に進化した。
洗面器を下に置いて、水を溜める。
( ´_ゝ`)「起きてるー?」
( A )
( ´_ゝ`)「まだ死んでるか」
風呂のマットを敷いて、アヒャをうつ伏せにする。
背中を何度か叩いて、出せるだけ出す。
携帯のライトで照らしたら、まだ奥にもありそうだ。
洗面器に溜まった水を流し込んで、吐かせるのを繰り返す。
( ´_ゝ`)「くっさ」
我が母の時もそうだったが、人の体から出るものって、
何でこんなにも臭うんだろう。ゲロしかり、クソしかり。
- 735 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:30:47 ID:hJOPWd.o0
- PCご臨終か…?
乙
- 736 :名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 02:42:01 ID:ZqchZgEYO
- 兄者、クズだけどクズじゃないな
なんて言えばいいんだ
- 737 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 00:29:33 ID:p3Pi4iLE0
- 脱糞処理きっかけで恋したのにゲロ処理とかまた好感度上がるな
- 738 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/25(月) 01:11:37 ID:MWGypqjc0
- 一回熱暴走強制終了すると冷めるまで一時間以上かかる
- 739 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:12:29 ID:MWGypqjc0
-
密室にゲロの臭いが篭ってヤバい。換気扇を回す。
窓も全開にして空気を入れ替えたいが、外は吹雪だ。
( ´_ゝ`)「泊まるしかねぇな」
部屋主にハッキリ承諾を得てないが、いいだろう。
( ´_ゝ`)「まだ起きないのか?」
( A ) ゴププ
( ´_ゝ`)「起きろよー」
(; A ) ゴボボブボボ
(*´_ゝ`)「うひひwww何これ面白wwwww」
落ちる水の真下にアヒャの口を設置したら、面白い事になった。
よくTVの洪水ニュースで見るマンホールみたいになっている。
拭き上げているのは下水じゃなくゲロだが、似たようなモンだろう。
- 740 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:13:46 ID:MWGypqjc0
-
もっと水流強くならないかなーと呑気に眺めていたら、
いきなり自分の右手に頬をスパンと叩かれて固まる。
(∩;゚_ゝ)「痛たた……あ」
が、お陰で一歩引いて現実を見れた。
やべぇ。これ拷問じゃん。水責めの刑じゃん。アヒャ死ぬじゃん。
どう見ても陸地で溺死体が出来ます本当にありがとうございました。
慌てて蛇口を浴槽のほうに押しやり、アヒャをうつ伏せにする。
(; ∀ ) ゴプフッ ボブッ
(;´_ゝ`)「アヒャ大丈夫だったかー?」
( ∀ ) コフッ
( ´_ゝ`)「これでも起きないのか……」
もうちょっと長めにやってもよかったかな、なんて思ったら、
頭痛がしてくる。やめよう。もうしない。邪気眼はやめろ。
- 741 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:14:49 ID:MWGypqjc0
-
ほぼ零℃の水を受けて、冷えた体を温める。
唇が変色してるな、ちょっとやり過ぎたか。
ホッカイロが欲しい。
湯たんぽ、は無理か。
電気あんかも欲しい。
ストーブも点けさせた筈なのに、何故こんなに寒いんだ。故障か?
さっさと湯が出ればいいのに。そしたらこの浴槽に湯を張って……
( ´_ゝ`)「おっ?」
氷が融けるスピードが早い。触ってみれば、水が少し温かくなっている。
水の勢いも、少しずつよくなってきた。いいぞいいぞ。もう少しだ。
折角だから、浴槽は今溜まった水で融けるのを待とう。
この間に、まずアヒャの体でも洗ってやるか。
服にゲロが染み込んだ所為で、まるで生ゴミ抱いてるみてぇだ。
( ´_ゝ`)「ゲロ塗れのクセェ服脱がせっぞー」
( ∀ )
( ´_ゝ`)「答えは聞いてない。って、答えられないか」
- 742 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:15:30 ID:MWGypqjc0
-
寝っ転がらせたまま、バンザイの体勢にして服を脱がす。
何故かズボンにまでゲロが流れていたので、下も脱が、そう、
として、潰れかけたテントみたいになっている股間を凝視。
へ
なにゆえ、こいつのむすこはげんきなのか。 // \
/ / 、 ヾ
( ´_ゝ`)「……」
( ∀ )
今は夕方だ。朝ではない。淫夢でも見ているとか?
薬の副作用か。睡眠薬でそんな効果出るのか?
ともあれ不快だ。抜いてやる義理もない。
マイサン以外を握るなんて気持ち悪いしな。
水でもかけて、萎えさせるとしよう。
あまり体温を奪ったらいけないので、アヒャの体を大の字にして、
洗面器に浴槽の水を汲んで、反抗期の息子を狙って股間にかける。
氷水なので、かなり冷たい。俺の手もシバれて赤くなる。
玉も縮む冷たさだ。高所にいる時とは別のヒュンが味わえる。
- 743 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:16:52 ID:MWGypqjc0
-
( ´_ゝ`)「生きてる?」
( ∀ )
( ´_ゝ`)「生きてるな」
なんて安心していたら、床を流れる水に茶色が混じり始めた。
咄嗟に浴槽の縁に飛び乗り、訪れる惨劇を回避。
代わりに、アヒャの頭が床に打ちつけられる。
( ´_ゝ`)「うっわー」
脱糞か。氷水をかけたからか?
そりゃ腹を壊すよな。腸も下る。
って、俺の所為か。悪い事をした。
( ´_ゝ`)「今度こそ起きたか?」
( ∀ )
( ´_ゝ`)「へんじがない、ただのしかばねのようだ」
聳え立つ汚肉は諦めて、冷えた体に湯でもかけとくか。
- 744 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:17:45 ID:MWGypqjc0
-
ズボンもトランクスも脱がして、丸裸にした。
酷いな。ここだけゴリラにテロられたようになっている。
スカトロジストが狂喜乱舞するぞ、この光景。
( ´_ゝ`)「んんー、臭い」
洗うのも面倒なので、ミソ付きパンツはゴミ袋へ。
ズボンは捨てていいものか洗うべきか迷ったが、
ユニクロのロゴを発見したので心置きなくゴミ袋へ。
他人の物を勝手にゴミ箱へシュゥゥゥーッ!! するのはどうかと思うだろうが、
俺は愛着のある物だったとしても、糞の付いた縫い包みは抱きたくない。
まだアヒャのケツはブリュッセルしているので、
シャワーの当たる場所を下腹部に変えておく。
ボディソープを見つけたので、俺の手とアヒャの体を軽く洗浄。
ちなみに、この間も雄の象徴は御健在だ。いい加減小さくなれ。
EDになった影響で微妙に性への嫌悪が強まった今は、
他人のフルスタンドポッキーなど不愉快でしかない。
いや、他の男の勃起を見て喜ぶのは、ビッチかゲイしかいないか。
- 745 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:18:47 ID:MWGypqjc0
-
♪ ダーダン ダーダン
おっと、ジョーズのテーマが。
内藤から電話か。
♪ ダッダンダッダンダッダンダッダ ピッ
( ´_ゝ`)「もしもし」
『毎度毎度思うんだけどお。携帯でもしもしはいらねーと思うお』
( ´_ゝ`)「もしかしたら違う奴が出るかもしんないじゃん」
『どんな状況だお』
( ´_ゝ`)「携帯盗まれたとか」
『僕はそんなのに巻き込まれないから、安心するお』
- 746 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:20:18 ID:MWGypqjc0
-
( ´_ゝ`)「何の用事?」
『おっおー。遂に兄者が殺人犯になると聞いて』
( ´_ゝ`)「あー、日記?」
『そうだお。弟者から聞いたお。どうしたんだお?』
( ´_ゝ`)「だってさあ、あのまま鬱田と弟者が仲良くなったらさー。
絶対喧嘩する場所に鬱田が引っ張って来られんじゃん」
『確かに鬱田だったらホイホイ騙されて連れてかれそうだお』
( ´_ゝ`)「事前策だよ慈善策ぅ。こいつを盾なんかにしちゃったら、
俺はお前に対してこんな事しちゃいますよって恣意行為。
そしたら鬱田も巻き込まれないし、殴られないだろ?」
『ふむ、分かったお。日記に書いてある事は実行しないんだおね?』
( ´_ゝ`)「まあ、鬱田が敵にならない限りは」
『分かったお。これは僕の大胸筋の内に留めておくから、
この内藤様に感謝して、今度は飯を奢るがいいお』
( ´_ゝ`)「あっはっは、別に喋っても構わないぜ」
『なん……だと……』
- 747 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:21:09 ID:MWGypqjc0
-
( ´_ゝ`)「内藤だってさあ、今更両親を敬えとか言われたら、
それこそ血管ブチ切れて手が出るレベルだろ?」
『弟者の事について何か言われたかお?』
( ´_ゝ`)「そう」
『そうだったのかお。なら仕方ないおね』
( ´_ゝ`)「だろだろ」
『毒男とカーチャンは血が繋がってないけど、良い人過ぎるんだお。
僕らの家族は血だけ繋がったクソだお。他人だお。ウンコだお。
その辺について、話し合わないといけないかもしれんおね』
( ´_ゝ`)「あいつのカーチャンは、来世があったら仏になれるぜ。
どうやったらあんな優しい基地外になれるんだよ」
『生存放棄してるんじゃねーかお? 毒男が大丈夫ならそれでいいって、
思ってるのかもしれないお。子供が産めない体だって聞いた事あるお』
( ´_ゝ`)「ああ……それでか、俺の親戚の叔母さんにも、
似たような人が一人いたなあ。変に優しかった」
- 748 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:21:58 ID:MWGypqjc0
-
『僕なんか誰もいないおー。親戚なんてみーんな敵だお。羨ましいお。
親権ダストシュートしようとした親が死んで解放されると思ったのに、
両親の遺産全部持ってかれそうになったお。鬼しかいないお。』
( ´_ゝ`)「そんな貴方に性病の源プレゼント。これを風呂に入れて、
お湯に浸かるだけで、あなたも一瞬でバイキンマンに!」
『ぷぎゃふへは! いらねーおそんなゴミクズ!』
( ´_ゝ`)「あっはは」
『弟者で思い出したお。兄者、アドレス着信拒否したお?』
( ´_ゝ`)「うん、メールうざくて」
『最後に送ったメールについてた添付で、ブチ切れてたお。
一体どんな写メ送りつけてやったんだお? 教えてくれお』
( ´_ゝ`)「アヒャの接写だけど、どうかしたのか?」
『おっお、だからかお。弟者からお前に伝言あるお』
( ´_ゝ`)「へぇ、何て?」
『この 糞 ビ ッ チ が』
( ´_ゝ`)
- 749 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:22:57 ID:MWGypqjc0
-
( ´_ゝ`)「何故に?」
『ぷっひひwwww実はアヒャが兄者に懸想してるって相談されたの、
弟者に教えてみたんだおwwwそしたらwwwwプギョホォwwwwww』
( ´_ゝ`)「ん? アヒャが内藤に相談したって事か?」
『相談されたお。俺おかしいよなって言ってたから、肯定しといたお』
(;´_ゝ`)「よりにもよって内藤に相談か……」
『しっかり録音させてもらったけど、アヒャは本気っぽいおね。
兄者はどうするんだお? もうコクられたかお? 話すお』
( ´_ゝ`)「将来設計まで話されたぜ」
『僕は吊り橋効果でどう狙って行くか、までしか聞いてないお』
( ´_ゝ`)「なんだそれ。聞いてねぇ」
『本人に吊り橋効果を話してどうすんだお』
( ´_ゝ`)「そっか」
- 750 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:24:05 ID:MWGypqjc0
-
『そっちの進展次第でネタにして晒そうと思ってたけど、やめてやんお。
お幸せになるお! 男二人で一つ屋根の下! プペッホゥwwwwww』
( ´_ゝ`)「マンションに住んで部屋は別々に取るって言ってたから、
一つ屋根の下には収まらないぜ。男一人と男一人だ」
『そこで真面目に返すなお。冷めちまったお』
( ´_ゝ`)「鬱田とヒートアップしとけ。どうせ口喧嘩になるだろ」
『そうするお。それじゃ』
( ´_ゝ`)「あいよ」
ピッ
( ´_ゝ`)「ふぅ」
( ゚∀゚ )
( ´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
(;´_ゝ`)
- 751 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:24:55 ID:MWGypqjc0
-
(;´_ゝ`)「いつ起きた?」
( ゚∀゚ )「盾にするだの何だの」
( ´_ゝ`)「起きたなら教えろよ」
( ゚∀゚ )「色々と思い出しちまってな。相手はいじめられっ子か?」
( ´_ゝ`)「元……多分、元」
( ゚∀゚ )「そーかぁ。兄者は俺がいじめっ子だったって知ったら、
軽蔑したりするか? 今度こそ殴ってくれて構わないぜ」
( ´_ゝ`)「どうとも言えない。情報が少ない。状況に寄る」
( ゚∀゚ )「そうなのか?」
( ´_ゝ`)「もし、いじめられっ子が他害行動のある知的障害者だとして、
他の奴らがそれに対して反撃し、結果的にいじめに見えたなら、
俺はそいつらを批判しない。反撃は生きる上で重要だからな」
( ゚∀゚ )「そういうのか」
- 752 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:25:47 ID:MWGypqjc0
-
( ´_ゝ`)「何も理由がないのに女子を殴ってヘラヘラしていれるんなら、
そいつは養護学校に入るべきだろ。そういう池沼の親に限って、
『私のてんすちゃんが社会で生きていけるように今の内に耐性を』
って自分の子供の事だけ考えて、周囲の迷惑とか考えないからな」
( ゚∀゚ )「兄者……は、発達か」
( ´_ゝ`)「成績は良かったから、周りが気付くの滅茶苦茶遅れたけど。
さっきの言葉も『お前が言うな』に位置するのは自覚してるよ」
( ゚∀゚ )「俺のも似たような状況……なのかな。少し語っていいか?
聞いてくれるか? 聞いた上で、糞だと思ったら殴ってくれ」
( ´_ゝ`)「了解したって言いたいが、その汚いマウントフジどうにかしろ」
( ; ゚∀゚ )「アラヤダなんでこんな事になってるの」
( ´_ゝ`)「気付けよ」
( ゚∀゚ )「ちんk、股間が痛くなっ……いや、痛いっつーか
寒い時、いきなり熱い湯に浸かった時のビリビリ?
それのせいで、気付けなかった。やだすごい硬い」
( ´_ゝ`)「はよしろ」
- 753 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:26:39 ID:MWGypqjc0
-
( ゚∀゚ )「そして、いつの間にか全裸なんですが、
兄者は俺になんかしたのか? コレといい」
( ´_ゝ`)「脱がせたのは服にゲロついてたからだよ。誤解すんな。
股間はその火山を死火山にしてやろうと水かけたんだよ」
( ; ゚∀゚ )「すまん」
( ´_ゝ`)「見苦しいから抜いてくれ」
( ゚∀゚ )「いいのか?」
( ´_ゝ`)「いいから早く」
( ゚∀゚ )「寒くて痺れてトイレに移動できない」
( ´_ゝ`)「そこでいいだろ。シャワーで温まれ」
( ゚∀゚ )「悪いな」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺は部屋のゲロ片付けるわ」
( ゚∀゚ )「ああ、俺はさっさと噴火させとくわ」
自家発電に使う燃料を考えないように頭から閉め出して、部屋に戻る。
- 754 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:27:51 ID:MWGypqjc0
-
まだゲロ臭い。且つ、ウンコ臭い。
悪臭がミキシングされて最悪な事になっている。
ちょっと治安の悪い深夜の路地裏で、酔っ払いが引き起こした惨事のようだ。
映画で出るスラム街の雰囲気の空気を再現したら、こうなるんじゃないか?
悪臭の大元であるカーペットを丸めて、ゴミ袋に入れて部屋の外へ。
臭害と言うなかれ、あれは酷い。それに、隣人はいなかった筈だ。
表札が見当たらない。だからと言う訳じゃないが、大丈夫、多分。
(;´_ゝ`)「うう」
いい加減耐えれなくなったので、マフラーを巻いて鼻まで上げる。
それに寒い。暖房が効いてないからか、ほぼ外気温だ。
浴室は湯気で温かいが、今はアヒャが頑張っているので無理だ。
換気扇は思ったより動いてない。雪でも詰まったか。
外はそんなに吹雪いてない。こうなったらもう、窓を開けるしかないな。
網戸がどれくらい雪を防いでくれるのか不明だが、開ける。
降って来る雪がデカいので、その内勝手に塞がれそうだ。
( ゚∀゚ )「終わったぞ〜」
( ´_ゝ`)「おう、早いな」
- 755 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:28:49 ID:MWGypqjc0
-
( ゚∀゚ )「はよしろって言ったじゃねーか……」
( ´_ゝ`)「こんなに早く終わるとは思ってなかった」
未だに全裸なのが目につくが、ビンビンじゃないだけマシとする。
( ゚∀゚ )「服取ってくれないか?」
( ´_ゝ`)「洗ったやつどれだよ」
( ゚∀゚ )「……そういや何も洗ってなかったわ」
( ´_ゝ`)「汚ぇ」
洗濯が終わったので、今度は乾燥機に入れて回す。
まだまだ汚洋服はあるので、洗濯機には頑張ってもらう。
洗剤足りるのか。この調子だと使い切りそうだ。
( ゚∀゚ )「暇なら話していいか?」
( ´_ゝ`)「体洗っとけよ。尻が大惨事になってるぞ」
( ゚∀゚ )「え? 嘘、やだ。私のケツ、緩すぎ……」
- 756 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:29:51 ID:MWGypqjc0
-
シャワーを浴びてる間に、紙オムツでも買ってきてやろうかと思ったが、
独身貴族用マンション内の売店に置いてある可能性が低いのでやめた。
ベッドで寝下痢されたらどうすっかな、その場に任せるか。
急な客人としてはソファで寝るのが正しいんだろうが、
ベトベトしている気持ち悪いソファには横になりたくない。
高そうな革製のソファでも、こうなってしまえば形無しだ。
ベッドも汚いけどね。素行の悪い奴らの宴会跡みたいだ。毛布も汚い。
ゴミの下敷きになっていたから、何が染み込んでるか判ったモンじゃない。
毛布とシーツくらいは取り替えたい。予備はないのか。夏用でもいい。
( * ゚∀゚ ) 〜♪
おっと、俺が寒冷地でシバれてる時に、楽園から鼻歌が。
少し苛立つ。が、体を洗えと言ったのは俺なので怒りを閉め出す。
気を取り直して、クローゼットの中を物色。ダンボール箱しかない。
これはあれか。引っ越ししてから荷解きしてないパターンか。
○トリで家具を買い揃えたと言ってたし、元の物は放置か。
好都合。汚れてないならそれでいい。
勝手にダンボールを取り出して、一つ一つ開けて行く。
なんだか空き巣になった気分。いや、廃墟探検者か。
- 757 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:30:50 ID:MWGypqjc0
-
( ゚∀゚ )「お〜い兄者」
( ´_ゝ`)「ああ?」
( ゚∀゚ )「お前も入れよ!」
( ´_ゝ`)「やだっつの」
羽毛布団と、夏用のうっすい毛布とシーツが見つかった。
ついでに電気あんかと電気ケトル。カップ麺とワカメスープ。
あんかは自分で使おうか迷ったが、寝る時の為にベッドに設置。
( ´_ゝ`)「おいアヒャ」
( ゚∀゚ )「なんだよ入るのか?」
( ´_ゝ`)「そこから考えを離せ。ケトルに水入れてくれ」
( ゚∀゚ )「あ? ああ、台所の水道まだ凍ってるのか」
( ´_ゝ`)「うん、あ」
考えるより先に口が動いた。
解けたか確認するの忘れてたけど、面倒だからいいや。
- 758 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:31:47 ID:MWGypqjc0
-
ライナスの毛布に包まって、脱衣所まで移動。
湯気が憎い。早く風呂に入ってあったまりたい。
( ゚∀゚ )「ほい、入れたぞ」
( ´_ゝ`)「うい」
無駄にあるコンセントにぶっ差して、スイッチを入れて終了。
これで夜食を確保できた。もう休んでもいいよね。
安西先生もきっと試合終了していいとおっしゃってる。
( ゚∀゚ )「暴露タイム!」
( ´_ゝ`)「あー……ちょっと待って」
日記とシャーペンを取りに行く。今日はノートにメモする事が多い。
それだけ収穫がある日だと思えば悪くないのかもしれないが、経験が経験だ。
男の友人から告白されたって話は、又聞きで稀に耳に入る。
それがまさか、自分の身に起こるとは思ってもみなかった。
その可能性すら考えない。当たり前だ。普通の奴は考えない。
同性の友人が告白する想像をしてる時点で、そいつは潜在的ゲイだ。
偏見と言われようが、大抵のヘテロなんてそんなもんだ。
- 759 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:33:09 ID:MWGypqjc0
-
( ゚∀゚ )「用意できたか?」
( ´_ゝ`)「おう、お前がいじめてた奴の話だっけ」
( ; ゚∀゚ )「いじめてたっつーか、自分のやってる事がいじめだって、
全然思わなかったんだよ。あいつをネタにしていじれば、
みんな笑ってたんだ。最後の最後まで判らなかった」
( ´_ゝ`)「無自覚タイプか」
( ゚∀゚ )「そうさな。そいつが自殺未遂して見つかった遺書に、
俺の名前が書いてあったんだ。クラスの全員の名前。
びっくりしたぜ、一人一人違う文章で罵倒されたんだ。
それ見た時に、ようやく自分のやってる事が分かった」
( ´_ゝ`)「ふぅん、いじめられてた奴って、どんなの?」
( ゚∀゚ )「なんつーかなあ。元は普通だったんだよ、元は。
少なくとも表向きは。俺達が気付いてないだけで、
元からおかしかったのかもしれないけどな……」
( ´_ゝ`)「書いて整理して考える。詳しく」
- 760 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:34:39 ID:MWGypqjc0
-
( ゚∀゚ )「そいつ、顔も成績も運動も悪くはなかったんだ。
むしろ上。だから、いじめられるタイプじゃないし、
モテてたし、意中の女にコクったらおk貰えてた」
( ´_ゝ`)〆「優等生キャラ……と」
( ゚∀゚ )「ただ、異常に女に夢見過ぎてた。マジでおかしい。
今だから『女に何かトラウマがあったんじゃないか?』
って考えられるけど、昔はそんなん考えもしなかった。
あいつの行動が異常過ぎて、考えられなかったんだよ」
( ´_ゝ`)「異常な行動?」
( ゚∀゚ )「『俺の彼女はトイレに行かない』なんて笑える冗談を、
真顔で言って全員に苦笑いしか出来なくしてさ……」
( ´_ゝ`)〆「ふむ」
( ゚∀゚ )「実際に、彼女に『トイレに行くな』ってトイレの道塞いだりして、
泣かせたりして段々嫌われてった。止めさせる為の行動が、
笑えないぐらい過激になってったんだよ。マジでドン引き」
( ´_ゝ`)「ドン引きレベルの行動?」
( ゚∀゚ )「腕に赤く跡が残るぐらい強く掴んで行かせないのは当たり前。
あとは筆箱とか物質に取ったり、髪の毛引っ掴んで抜いたり」
- 761 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:35:50 ID:MWGypqjc0
-
( ´_ゝ`)「そんな事したら、周りの女子も黙っちゃいないと思うんだが」
( ゚∀゚ )「おう、だから最後のはクラスの女子総出でフルボッコにしてたぜ。
ギャルなんかはあの尖った爪で引っ掻いてた。見てるだけで痛ぇ」
( ´_ゝ`)〆「そいつの髪の毛も引っこ抜いてやればよかったのに」
( ゚∀゚ )「途中で先生が来て、喧嘩両成敗って収まったぜ」
( ´_ゝ`)「その先生アホだろ。一方的な暴力を喧嘩両成敗とは言わんわ。
第一、男の髪と女の髪が比べられるかよ。ハゲて詫びろそのバカ」
( ゚∀゚ )「兄者、フェミニストなのか女嫌いなのか、どっちなんだよ……」
( ´_ゝ`)「フェミじゃないが、力の差がある分、女性に優しくするべきだと思ってる。
バカ女認定してるのは、勘違いして俺に突っかかって来るメンヘラと、
あの糞野郎に自ら引っ掛かって悲劇のヒロイン気取るビッチだけだ」
( ゚∀゚ )「勘違い?」
( ´_ゝ`)「俺に孕まされたって言い張って、話聞かないメンヘラ糞ビッチがいた。
母さんが俺の無罪を証明する為にちゃんと証拠とアリバイ集めて、
タネ元と俺が目の前に並んでやったのに何も認めなかった糞アマ。
ストーカー化してどうしようもなくなったら檻付き精神病院に入れた」
( ゚∀゚ )「……大変だな」
( ´_ゝ`)「それよりも今はそっちの話」
( ゚∀゚ )「ああ」
- 762 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:36:40 ID:MWGypqjc0
- ちょっとここまで
- 763 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 06:18:34 ID:87D.2XzY0
- ちょくちょく小ネタを挟んできやがる
- 764 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 11:26:39 ID:M7GHgHxA0
- きてた乙
今回の話続きが気になってばかり
- 765 :名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 20:22:15 ID:5BLggZGYO
- ストーカーが相手の家に届いた請求全て代わりに支払っていたケースあったな
アヒャも同じタイプか(´・ω・`)
- 766 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/26(火) 09:34:29 ID:RNDnhwfk0
- 投下
- 767 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:35:27 ID:RNDnhwfk0
- >>761脱字修正
( ´_ゝ`)「俺に孕まされたって言い張って、話聞かないメンヘラ糞ビッチがいた。
母さんが俺の無罪を証明する為にちゃんと証拠とアリバイ集めて、
タネ元と俺が目の前に並んでやったのに何も認めなかった糞アマ。
ストーカー化してどうしようもなくなったから檻付き精神病院に入れた」
- 768 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:36:44 ID:RNDnhwfk0
-
( ゚∀゚ )「そんな事があったけど、面倒事にしたくなかったんだろうな。
先生はそいつを退学にも停学にも自宅謹慎にもしなかったよ。
平然とした面でのうのうと学校に来やがった。神経疑うレベル」
( ´_ゝ`)〆「障害持ちだったんじゃない? それか親がキチだったとか」
( ゚∀゚ )「どうなんだろ。そういうのは、今となっちゃ、なんもわかんねぇ。
それで、普通に彼女……元彼女に話しかけようとするけど、
女子達のガードが入ってな。邪魔すんなって切れるんだよ」
( ´_ゝ`)「自分のやった事がわからんのか、そいつは。
俺だって中学の頃には悪い事したと思ったのに」
( ゚∀゚ )「あー、暴力?」
( ´_ゝ`)「ケダモノを言い聞かせるには、体に教え込む暴力が一番だぜ。
腹立つ事を言われても『相手を殴ったら自分が親に殴られる』
って覚え込まさせる事が可能だから。俺みたいな奴には!」
( ゚∀゚ )「悪い事したと思っただけまだいいだろ……そいつはさ、
親や俺らに殴られても『トイレに行く彼女が悪い』だったぞ」
( ´_ゝ`)〆「なんだ。ただの害キチか。糞野郎みたいだな」
( ゚∀゚ )「そっちも何かしたのか?」
- 769 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:37:55 ID:RNDnhwfk0
-
( ´_ゝ`)「小学生の時、女の子にカンチョーして尻の中裂いた。
顔に痣が出来るぐらい糞親父に殴られたってのに、
また性懲りもなく同じ女子にカンチョーして痔にした」
( ゚∀゚ )「とんだエロガキだな」
( ´_ゝ`)「今度こそ尻が砕けるまで糞親父に木刀で叩かれたってのに、
またやったよ……親はその子の親に結構な額の金渡してた」
( ゚∀゚ )「金で解決か」
( ´_ゝ`)「痛みで何も学習しない奴って、獣以下の壊れた池沼だぜ。
そいつもそうだったんじゃないの? 殴られて分からないって」
( ゚∀゚ )「笑えねぇ……」
( ´_ゝ`)「これを笑い話の種にしたら、それこそ人じゃねぇよ」
( ゚∀゚ )「そうだな。てか、マジで大変だな。一人っ子でよかったわ」
( ´_ゝ`)〆「続き続き」
( ゚∀゚ )「おう、どこまで話したっけ?」
( ´_ゝ`)「んー『女子のガードが堅くてブチ切れ』」
( ゚∀゚ )「語弊がある」
- 770 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:38:41 ID:RNDnhwfk0
-
( ゚∀゚ )「ま、いいや。俺らもそいつに『トイレぐらい行かせろアホ』
『お前もトイレ行くだろ?』『おしっこ出さないで生きれるかよ』
って言ったんだよ。拳で返ってきた。いきなり殴られたんだ」
( ´_ゝ`)〆「その辺の不良よりタチ悪いぞ、そいつ」
( ゚∀゚ )「ああ。外見まともなのに、中身がこんなだからな」
( ´_ゝ`)「外見まともで中身がおかしいのなんて、ざらにいるわ」
( ゚∀゚ )「お前は修羅道でも通ってきたのか」
( ´_ゝ`)「産道なら通った。つづっきー」
( ゚∀゚ )「……そうだな。そいつがようやく謹慎になったのは、
体育祭の時だった。俺らがマラソンで、女子は休憩中。
いきなりそいつがコースアウトして走ってったんだよ。
『元カノが友達と一緒にトイレに行くのが見えた』って」
( ´_ゝ`)〆「隔離しろよ、そいつの両親は何やってんだ」
( ゚∀゚ )「さあなぁ……そんで、トイレにそのまま突っ込んでって、
中に居た女子を全員殴り倒した。友達も、関係ない子も」
( ´_ゝ`)〆「俺だってそこまでした事ねぇのに、マジそいつ引くわぁ。
人間の生理現象である排尿なんて誰も我慢できねぇだろうに」
- 771 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:39:29 ID:RNDnhwfk0
-
( ゚∀゚ )「んで、その子の足を掴んで引きずってトイレから出て来た。
当たり前だけど、コース外れた時点で先生も見てたから、
ちゃんとぶっ飛ばされてたよ。気持ちよかったね、あれは」
( ´_ゝ`)〆「体罰禁止の時代だろうに、勇気あるなあ」
( ゚∀゚ )「流石に、状況が状況だからじゃねぇか?
その先生は、その後も学校来てたぜ」
( ´_ゝ`)「いい先生だ。いや、待てよ、喧嘩両成敗の先生とは別か?」
( ゚∀゚ )「おう。あの先生なら、逆に殴られてただろうな」
( ´_ゝ`)〆「よしよし」
( ゚∀゚ )「こんな事件があったのに、全っ然ニュースにならなかった。
いつ報道されるのかなーってチャンネルずっとニュースにして、
普段は読まない新聞もチェックしてたのに全くだぜ。ホント」
( ´_ゝ`)〆「これで自宅謹慎か、学校がおかしいな」
( ゚∀゚ )「転校しまくったから、学校の名前が思い出せねーんだよな。
一番長くいたような気がするけど、その事しか頭にねーわ」
( ´_ゝ`)「愛着がなかったんだろ。俺も小さい頃に通ってたのが、
名前どころか幼稚園か保育所かすら思い出せない」
( ゚∀゚ )「それはどうかと」
- 772 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:40:12 ID:RNDnhwfk0
-
( ´_ゝ`)「続きは?」
( ゚∀゚ )「夏休み挟んで自宅謹慎解けたそいつが登校してきた。
その子にもクラス全員の前で謝って、その子も許して、
『これでもう大丈夫』って先生が言って軽く終わった」
( ´_ゝ`)〆「終わってるのはその先生だ。そんな状況じゃ、
その子も許さないって言いにくいだろうが」
( ; ゚∀゚ )「言われてみれば」
( ´_ゝ`)「その子の心が広いと思っておくか……」
( ゚∀゚ )「そう……だな。んでそいつ、謹慎中に何かあったのか、
元カノがトイレ行くとこ見てもブチ切れなかったんだ」
( ´_ゝ`)〆「やっとかよ」
( ゚∀゚ )「それで、俺が謹慎になった時の話を振っても笑ってたからさ。
もう水に流して、昔の事として笑えるようになったと思ってたんだ。
笑ってたんだよ。そのネタでからかう度に、周りのみんなも」
( ´_ゝ`)〆「その状況なら俺も嗤う」
( ゚∀゚ )「俺は笑いが取れてると思ってたんだ。気付かなかったんだ。
嫌がってるなんて思いもしなかったんだよ。分からなかった」
- 773 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:41:02 ID:RNDnhwfk0
-
( ゚∀゚ )「自分を昔の事でからかう俺も、それで笑うクラスの皆も、
みんなみんな死ねばいいって遺書に書いてあったって」
( ´_ゝ`)〆「確かに、その事実だけで見たらそいつは被害者だな。
謹慎前にやらかした事件がデカ過ぎて同情できねぇが」
( ゚∀゚ )「俺は何も考えてなかった」
( ´_ゝ`)〆「集団浅慮って奴だなー。いじめの原因の一つ。
そいつはいじめられてもいい人間だと思うけどな」
( ゚∀゚ )「集団浅慮?」
( ´_ゝ`)「俺が口で説明するより、鬱田の論文見たほうが早いかも」
( ゚∀゚ )「論文とか見る気しねぇ……」
( ´_ゝ`)「人が多く集まると、深く考えずに集団でアホやる時がある。
そんな感じで覚えておけ。学問の域で説明すると面倒だ」
( ゚∀゚ )「お、おう」
( ´_ゝ`)「それで、アヒャの話を聞いての結論だけど」
( ゚∀゚ )「覚悟はできた」
- 774 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:41:44 ID:RNDnhwfk0
-
( ´_ゝ`)「普通にそいつが悪い。以上」
( ゚∀゚ )「えっ、そんな軽く出していいの?」
( ´_ゝ`)「今もっかいメモったの見直しても、そいつに非がある。
大体、最初に原因作ったのはそいつだし、自業自得。
家庭環境が荒れてたとか障害の情報がないにしても、
自分の彼女にわざわざ小便我慢させる重度のアホ。
おしっこ出さないで生きていける一般人なんかいねぇよ」
( ゚∀゚ )「女は男より尿道短いから、我慢できる時間も短いしな」
( ´_ゝ`)「よって、俺的にアヒャは悪くない。
いじめてた事を抜きにしてもね」
( ゚∀゚ )「そっか、そっかぁ。ありがとな」
( ´_ゝ`)「はい?」
( ゚∀゚ )「いや、ありがとうな」
( ´_ゝ`)「何か感謝されるような事したっけ?」
( ; ゚∀゚ )「寒くて頭回ってないんじゃね? 風呂入れよ」
( ´_ゝ`)「お前が上がったら入るよ」
- 775 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:43:07 ID:RNDnhwfk0
-
アヒャが風呂上がり前の最後の仕上げをしてる中、
もう一度メモを整理する。追加で、アヒャの言葉を整理。
最後のありがとうって何だろうか。俺は特に何もしてない。
あ、部屋の掃除をしたな。それについてか。
全くタイミングを考えろ。まだ終わってないじゃないか。
……いや、ここはもう休んでいいとの遠回しの言葉か。
わからん。寒くて本当に頭が回ってないのかもしれない。
これについては、一旦記録終了。
あとは、内藤との電話か。
携帯電話の向こう側まで録音できないから、
耳が覚えている内に早急にまとめねば。
あいつからの伝言も、一応記録。
全く的外れな罵倒をされても腹は立たないが、
どこの的を狙って投げつけたのかは気になる。
今度聞いてみよう。
- 776 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:43:52 ID:RNDnhwfk0
-
待てよ、今メール送っておくか。
件名空白、本文『糞ビッチって何が?』で添付はこの部屋。
電気が風呂場にしか点いてないので、いい感じにホラーだ。
着信拒否は解除しない。したら、メボムで寝れなくなりそうだ。
内藤は今どうしてんだろう。口頭かメールで話し合いか。
次に鬱田と会った時、ムカつく事を言わないといいなあ。
人にはそれぞれ、様々な場所に地雷が存在する。
生まれつきだったり、トラウマだったり、アレルギーだったり。
それらを好きになれと言っても、無理なものは無理。
例えば、一般人にスカトロの魅力を語るようなものだ。
いくらスカトロジストが糞は素晴らしいと理論武装しても、
奴らはウンコを食いたいだけだ。汚く、醜く、気持ち悪い。
第一に、健康被害もある。客観的にもマイナスしかない。
ネットで○○ちゃんのウンコなら食えるなんて豪語してる奴らも、
創作のキャラであり存在しないものだから想像の中で食えるだけで、
現実の人間の汚い尻からひり出された排泄物なんて食えないだろう。
中には奥さんに頼んでウンコを食わせてもらってるスカトロ野郎もいるが、
そういうのは懐が広い寛容な女性に出会えた運のいいスカラベだけだ。
- 777 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:44:51 ID:RNDnhwfk0
-
俺にとって、糞野郎の話題は地雷だ。
仲良くしろなんて言われただけで、そいつへの好感度が下がる。
大体、家族なんて人それぞれだ。全員が同じ生き方をした訳じゃない。
中には虐待された奴もいるし、搾取用に育てられた奴もいる。
児童施設から引き取られて、即風俗にぶち込まれた女だっていた。
そんな奴らにとって、この世で一番信用できないのが親だ。
そんな奴らに向かって、『家族は大切にしろ』なんてほざいてみろ。
顔面陥没どころじゃ済まねぇよ。お前その大切な家族ごと殺してやるよ。
いいや、その大切な家族仲に不和の種を撒いて、ぶち壊すのも面白い。
世の中に一定数いる、幸せな環境で育って、相手の環境を考えない奴らが憎い。
「どんなに非情に見えても、親は心の底で子供の事を一番に思っているんだよ」
と、本気で思ってるなんて頭がイカレてる。お前はニュースを見ないのか?
話が逸れた。
つまりは、家族についての話題は話の種としてメジャーであるとは言え、
会話に慣れた人間ならいきなり人の家庭の事についてなんか聞かない。
相手が流したり詰まらせたり拒否したら、そこでやめればいいのだ。
そこで訳知り顔して『家族は大切にしたほうがいいよ』と説教されたら、
矛盾を承知の上で『お前に俺の何が分かる』って叫びたくもなるだろう。
特に鬱田の場合は、弟者の事を、他人よりも知っている筈なのになあ……。
今後、何かあっても、助けない方向でいいか。これが最後だ。
ああいうのは口で言っても、頭で理解しないタイプだろうし、
怪我しない範囲で擁護してる奴に直接何かされたほうがいい。
- 778 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:45:47 ID:RNDnhwfk0
-
そうしたら、危険度だって分かる。
分からないなら、弟者を文字通り弟として迎えればいい。
俺の手には余るからな。余り過ぎて油断して、腹を刺された事もある。
あれを大切にしろとほざく鬱田なら、きっと大切にしてくれるだろうさ。
……いかんな。本人のいないところで、鬱田の評価が大幅に下がった。
何もしていないのに、弁解の余地を与えないのは卑怯だな。
次に会った時、また同じ話題を振ろうとしてきたら、今度こそ下げよう。
ノートの記述は消さずに、付箋でも貼ろうと鞄を探して後ろを見る。
ミ( ´_ゝ`) ( ゚∀゚ )
从/
( ´_ゝ`)三つ)゙3゚; )
W`;・.
( ´_ゝ`)「上がったんなら教えろよ」
(メ゚∀゚ )「すまん」
- 779 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:46:40 ID:RNDnhwfk0
-
( ゚∀゚ )「いやー怖いもん日記に書いてんな」
( ´_ゝ`)「こんな日記書いてる事実だけで嫌にならない?」
( ゚∀゚ )「ンな訳ないだろ。俺だって親父も母さんも嫌いだから、
ネットに会社の悪評流しまくってるぜ。同じだろ」
( ´_ゝ`)「よく訴えられないな……大丈夫なのか」
( ゚∀゚ )「一回特定されて注意受けた」
( ´_ゝ`)「あっぶねぇ」
( ゚∀゚ )「それ以来は伏せ字にして悪評流してるぜ!」
( ´_ゝ`)「やってる事に変わりはないのな」
( ゚∀゚ )「前より軽くした」
( ´_ゝ`)「どうなんだか」
( ゚∀゚ )「P;+/@の○長は元キャバ嬢の愛人がいるとか、そんなん」
( ´_ゝ`)「アヒャの母さんじゃん」
( ゚∀゚ )「おう。あのババア早く更年期障害にならねーかな。
無駄にエステとかで金かけてるからピチピチなんだ」
- 780 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:47:53 ID:RNDnhwfk0
-
( ´_ゝ`)「愛人ねぇ……俺はそういうの、嫌いだわ」
( ゚∀゚ )「好きな奴なんて、それこそ少数派だろうよ」
( ´_ゝ`)「日本の札になってる奴の書いた作品には、
クソみてぇな不倫が題材の本があるぞ」
( ゚∀゚ )「……多数派か。おい兄者、海外旅行しようぜ」
( ´_ゝ`)「話飛ばすなよ」
( ゚∀゚ )「思うに、ずっと部屋にいるから鬱になるんだ」
( ´_ゝ`)「さっきヒッキーがどうとか言ってなかったか」
( ゚∀゚ )「モロッコ行こうぜ」
( ´_ゝ`)「行かねってばよ。いい加減、体から薬抜け。
トラウマっぽいのわざわざ俺に暴露したり、
普通は口に出さない事を軽く言ったりって、
確実に睡眠薬の作用だよ。先に寝ろ」
_, 、
( ゚∀゚ )「えー」
( ´_ゝ`)「でなけりゃカップ麺食ってろ。俺は風呂に入る」
( ゚∀゚ )「おっ、ヤカンに水入れたのはそういう事か!」
- 781 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:48:45 ID:RNDnhwfk0
-
カップ麺に食い付いたアヒャを放置して、風呂に入る。
浴槽には温かい湯が注がれているが、入る気にはならない。
だって、あいつうんこもらしたんだもん。
失礼だが、入る気になれるわけがない。
俺は風呂の床を洗って、軽くシャワーを浴びて終わった。
アヒャも、なんであんなに上下から噴射したんだろうな。
ん? 待てよ。クソとゲロの同時噴射……まさかノロか。
やばい。こりゃ本格的に病院に行ったほうがいいな。
空気感染は俺に任せろーバリバリー、なノロウイルスだ。
平然とカップ麺を腹に押し込めてる様子から可能性は低いが、
下痢に嘔吐をした時点で、病院のお世話になるのが普通だ。
なんとかして病院に引っ張るしかないなあ。マンドクセ。
( ; ゚∀゚ )「うおおお兄者ごめーん! お前の分も食っちまった!」
( ´_ゝ`)「……なんか買って来いや」
( ゚∀゚ )「すぐ行って戻って来る!」
え? 半裸で?
- 782 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:49:36 ID:RNDnhwfk0
-
色々ツッコミを入れる前に、アヒャは寝巻のズボンに、
肩からバスタオルをかけただけの格好で出て行った。
通報されても知らんぞ、俺は。
( ´_ゝ`)「……まだ臭ぇ」
閉められていた窓を開ける。寒いが仕方ない。
悪臭の中で無理に寝ると、頭が痛くなるからな。
向こうでまだゴミ生産機とルームシェアしていた時に、
掃除が出来る時は掃除をしたほうがいいと気付いた。
可能なら、生産元を絞めるか閉め出したほうがもっといい。
今からハウスクリーニングの業者を呼ぼうにも時間が時間。
アヒャが帰って来たら、なんとかして説得しよう。
この調子だと、北国の貴重なゴキブリの巣になってしまう。
( ゚∀゚ )「買って来たぜ!」
( ´_ゝ`)「お、通報されなかったんだ」
( ゚∀゚ )「服を着ろって言われた」
( ´_ゝ`)「そりゃな」
- 783 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:50:39 ID:RNDnhwfk0
-
( ゚∀゚ )「うーさむさむ、ベッド入るわ」
( ´_ゝ`)「服着てから入れ」
( ゚∀゚ )「ベッドが暖かい……」
( ´_ゝ`)「電気あんか入れといた」
( ゚∀゚ )「マジかよサンキュー、じゃなくて俺がソファで寝るべきか」
( ´_ゝ`)「へ? 一緒に寝ればいいんじゃん」
( ゚∀゚ )「えっいいの?」
( ´_ゝ`)「はあ? 何を
( ´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「そういう意味じゃなく普通に寝る意味で!」
( ゚∀゚ )「なーんだ」
- 784 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:51:20 ID:RNDnhwfk0
-
( ´_ゝ`)「あっぶねー、友達の体験談がなけりゃ危なかったぜ」
( ゚∀゚ )「誰だよ」
( ´_ゝ`)「未だに親戚が許嫁候補としてしつこく名を載せてくる一人。
友達とか、妹とか弟みたいにしか思った事ないけどな」
( ゚∀゚ )「後継ぎ関係か」
( ´_ゝ`)「実際はそんなんじゃないんだけどな。ある程度の家だと、
行き遅れとか、障害者同士で勝手に結婚させられるんだ」
( ゚∀゚ )「うげぇ、そういうのマジであったのか」
( ´_ゝ`)「いい奴だから、籍入れるくらいならいいんだけどね。
ADD入ってるから行動が突飛だけど、話は面白いし。
それ以上を親戚が求めてきそうでウッゼーんだよ」
( ゚∀゚ )「俺は逆に『絶対に種残すな』だわ。
風俗も親父指定の店以外アウト」
( ´_ゝ`)「風俗指定か。もしかして、それで我慢がきかなくなって、
俺っつーか、男に走りかけてるとかじゃないのか?」
( ゚∀゚ )「他の男は無理だったんだって」
( ´_ゝ`)「どこまでやって何を無理と思ったんだよ……」
- 785 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:52:10 ID:RNDnhwfk0
- 。
( ゚∀-)゚「ああー温いベッド気持ち良過ぎてヤバい、寝そう」
( ´_ゝ`)「寝ろよ」
( ゚∀゚ )「一緒に寝るんじゃないのかよ」
( ´_ゝ`)「同じ場所で寝るだけで、同時に寝るとは言ってねーよ」
( ; ゚∀゚ )「そう……か、そうだよなあ」
( ´_ゝ`)「寝てろ」
( ゚∀゚ )「そうする、先に寝る俺が言うのもあれだけど、
無理しないで早めに寝とけよ。おやすみ兄者」
( ´_ゝ`)「おやすー」
( -∀-)
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「ふぅ」
- 786 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:54:26 ID:RNDnhwfk0
-
パソコンを借りて、データをUSBメモリにセーブ。
俺の人生はセーブできても、ロードできない不良品。
パソコンにイヤホンを差して、録音したものを聞きながら日記をまとめる。
今日は慌ただしい日だった。何をどう掃除したかも記録してやろう。
そして、暫くアヒャに飯を奢らせてやる。
ハウスクリーニングの相場はいくらだっけか。
確か、広ければそれだけ高くて、最高10万を越えてた気がする。
電化製品のチェックも込みなら、余裕で20万を……
あ、そういや、なんでストーブは点かないんだ?
日記を置いてそちらを確認。
一旦スイッチを消してフィルターを外して見る。
おおう、埃だらけだ。危ねぇ。火事になるぞ。
取り扱い注意の電化製品をこんなにしやがってアヒャこの野郎。
まだ起きてれば叱ろうと思ったが、健やかに寝息を立てている。
ムカついたので、少し鼻を抓んで呼吸を阻害。
ふがふが豚のように喘いでから放す。
5回で飽きた。
- 787 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:55:39 ID:RNDnhwfk0
-
そんな下らない事も、日記にまとめる。
今日一日の行動を我が母に問い詰められたら、
淀みなく答えられるようにしておかないとな。
再生中、いくつか気になった事をググってみる。
さわりの本当の意味を調べようと「さ」を入力したら、うん、なんだ。
反社会性パーソナリティ障害の振り向かせ方、なんてのが出て来た。
俺はこれじゃない。が、考えてみれば共通点もあるかもしれない。
対話で相手の心情を推し量ろうとしないところ、とか。
それで起こる他者に対する冷淡さや共感のなさ、とか。
ただ、区分けが発達障害とパーソナリティ障害となので全く違う。
前者は元からおかしいのに対し、後者は表面だけは魅力的に見える。
そのお陰で、後者の人物に痛めつけられるような事件があっても、
周囲が加害者の嘘を信用しきり、被害者が責め立てられる事が多い。
後から裁判で判決が覆っても、被害者の心に生まれた不信感は消えず、
結果的に社会不適合者や対人恐怖症の人を増やす結果になる。
中には『相手のほうが人望がある。こんな事されたと周囲に言っても、
どうせ私なんか信用されない』と泣き寝入りするパターンも多い。
事件として上がっている数だけで見たら、こっちのほうが上だ。
極悪な犯罪者として世に名を連ねているのも、こっちの奴らだ。
発達もそれなりに迷惑とは言え、こんなのと一緒にしないでいただきたい。
- 788 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:56:32 ID:RNDnhwfk0
-
しかし、外側から知識のない人間がこれを見た場合、同じに見える。
そんな事実に行き当たらせてくれたアヒャには感謝。
後で説教が必要だけどな。俺はこれじゃない。
小一時間と言わず丸一日使って説明してやる。クソが。
……アヒャなりに、俺を理解しようとした努力は認めてやるけど。
それに嫌悪感が勝つかと言われれば、別の話だ。
やっぱり、男、ですし。嫌な気分は消えない。
ただでさえ性欲が去っている現状、無理としか言えない。
むしろ、性欲が消えた今だからこそ、冷静に向きあえている。
例えば、目の前にアヒャとブッサイクな女が存在して、
今すぐどちらかとまぐわえと強制されたら、俺は、俺は……
なんと言うことでしょう。
アヒャを選んでしまいました。
- 789 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:57:50 ID:RNDnhwfk0
-
クッソ、比較対象が悪過ぎた。まだ男のアヒャのほうがマシだ。
今まで過ごしてきた人生の中で、一番のブスを選んでしまった。
責任転嫁は重々承知で、これはジョルジュ長岡が悪い。
『凄まじいブス』『顔面崩壊』『ブ女』『奇形』『ブサイク 』『障害』
こんな地獄めいたキーワードを、俺の心に遺した長岡が悪い。
帰宅後、思わずググってしまった。
戦慄した。
俺は無言で右クリ保存し、ウィンドウを閉じた。
その後、画像はヤリチンに定評のある奴の携帯へ送ってやった。
あれは酷い。その辺のグロ画像より酷い。
何が酷いって、障害による奇形や人外乙の顔ではなく、
あくまで『人間の顔』の範疇を保ったままなのが酷い。
もう酷いって言葉がゲシュタルト崩壊するくらいに酷い。
グロさとキモさを重ね合わせるどころか、累乗させた効果と言えよう。
思わず「人は余程のブスやブサイクを見ると生理的嫌悪感を催すの」
と冷静に言い放った我が母の言葉が、頭の中に反響していった。
見ず知らずの人間をボロクソに言ってる自覚はあるが、
それを知っても尚酷いのだ。あの顔は文字で表せない。
- 790 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:58:40 ID:RNDnhwfk0
-
鳥肌と苛立ちと吐き気が同時に昇って来るような思い出を制し、
隣でグースカ寝ているアヒャの顔を、瞼の裏を治す為に見る。
うん、整っている。悪くはない。充分な域だ。
母親が顔一つで世の中を生きて行くだけあって、イケメンである。
女性的とか、可愛いとか、中性的とかを全部窓から投げ捨てて、
体操選手とかにいそうなレベルの男らしく汗臭いイケメンだけどな。
( ~∀~) クピピー
( ´_ゝ`)「……うん」
夢が覚めるまでの間だけは、バカに付き合ってやってもいい気はしてきた。
もしケツに無理矢理突っ込んで来た時はへし折るが、
そうしてこない限りは、なるべく我儘に乗ってやろう。
キスだの、手繋ぎだの、ハグだのも断らせてもらうけどな。
友人であっても家族であっても、人との過剰接触は気持ち悪いです。
肩に手を乗せられるだけでも、背中がざわざわするってのに。
内藤? あれはもう、筋肉の塊だと思い込んでいる。
理科室にある筋肉標本が自己進化した姿であって、人間ではない。
- 791 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:59:50 ID:RNDnhwfk0
-
( ~∀~)゙ フガッ
ミ( ´_ゝ)
( ~∀~) スピピー
( ´_ゝ)「……お気楽」
アヒャにとって、今日はさぞやスッキリした事だろう。羨ましい。
俺も誰かに胸の内のモノを全部ゲロって、物理的にもゲロりたい。
熱を発する機械が電気あんかしかないので、厚着をしてベッドに潜る。
男二人も余裕のシングルベッドって違和感があるな、本当に一人用か。
人がいるからか、中途半端に疲れたからか、眠気が来ない。
何度も出入りして冷気を入れるようで悪いが、ベッドから出る。
日記をシャーペンを取って帰還。アヒャはまだ寝ている。
アヒャがどれだけ俺に夢見てるか疑問だなあ。
ちょっと日記に書いて整理しよう。
俺は甲斐性の上に、緑の手帳持ち、EDである。
色んな意味で、男としての機能は失ってると言っていい。
加えて、家族がアレだ。余裕の絶縁物件だ。
- 792 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:00:39 ID:RNDnhwfk0
-
あれ? アヒャに諦めさせるの、簡単じゃね?
なんでこいつ、こんな分かり易い重大事項を見逃してんの?
これも余裕で許容できると言われたら、
ちょっと嫌な思い出が脳裏に貼りつく。
『心配しないで寄り掛かってもいいの』なんて言われたら、
ムキになって相手を押し潰しに行く。勿論、全力です。
ぶら下がる時は、相手の財布じゃなく首狙い。
足を引っ張る時は、泥沼か崖下から。
実行した事はまだないが、俺はこんな人間だ。
アヒャに嫌われるにはいい手段なんだろうが、
罪悪感なくそういう事をしてしまう自分が嫌だ。
うーん、う〜ん。
どうしたらいいんだろう。
相手の夢を覚ます努力とか、やった事ないぞ。
2chかYahoo知恵袋で聞いて、返答が来る部類だろうか。
考えたら疲れてきた。
今日は頭を回転させ過ぎた。
- 793 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:01:43 ID:RNDnhwfk0
-
しかし、体が中途半端に余力を残していて微妙に眠れない。
眠くて寝たいのに、何故か寝れない。睡眠薬の出番か。
今飲んだら、多分あっちの俺が無理矢理アヒャを起こすな。
そうなったら惨事しか起きない。この案は却下で。
にしても、なんであの俺は人にべたつくんだか。気持ち悪い。
普段、人との接触を嫌がっているから、子供の部分が表面化してる?
それとも、接触を嫌がる意識が眠っているから、ああなったとか?
分からないな。今度、先生に頼んであっちの俺も見てもらおう。
忘れないように、日記に記入。
寝よう。頑張って寝よう。
おやすみ。
お、やっべぇ、ぬいぐるみがないと手持無沙汰。
でも寝る。
誰かと一緒に寝るなんて、十数年振りだ。
こんなクソとゲロに満ち溢れた愛は、勘弁だけどな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 794 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:02:38 ID:RNDnhwfk0
-
、 l , モウヒル !
- (゚∀゚) -
' l `
- 795 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:03:22 ID:RNDnhwfk0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ピピピピピピピピピ
( ; _ゝ )「うごっ……ゔぅゔっ!」
ゴピッブ
( ; _ゝ ) フー
( ´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
(;´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
- 796 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:04:12 ID:RNDnhwfk0
-
(;´_ゝ`)「な、んで、部屋のスミスで体育座りしてんの?」
( ゚∀゚ )「なんか……」
( ´_ゝ`)「うん」
( ゚∀゚ )「夜中に、兄者が、俺の名前呼んでくれたから、
調子乗って抱きついたら顎に正拳突き喰らって」
( ´_ゝ`)「う、うん」
( ゚∀゚ )「それで、暫く離れて兄者の様子見てたんだけど、
俺のいた場所で何かを探すような手つきしてさ」
( ´_ゝ`)「ほう」
( ゚∀゚ )「試しにこの枕渡したら、撫で回した後、
抱え込んで鋭い膝蹴り入れてた……」
( ´_ゝ`)「……」
( ゚∀゚ )「怖い」
(;´_ゝ`)「そうだな」
- 797 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:04:58 ID:RNDnhwfk0
-
(;´_ゝ`)「……」
( ゚∀゚ )「……」
( ´_ゝ`)「!」
( ゚∀゚ )「?」
( ´_ゝ`)「嫌いになった?」
( ゚∀゚ )「ならない」
( ´_ゝ`)「そこはなれや」
30.糸売
- 798 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:05:44 ID:RNDnhwfk0
- やっと
- 799 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 11:02:02 ID:0jjEbSeU0
- 乙!
PCも乙
アヒャも根が深いな
- 800 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 11:38:53 ID:Mn55o6o2O
- 乙
幸せな環境下で育ったのが一人もいない
そしてメル欄…
- 801 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 11:39:48 ID:Mn55o6o2O
- すまない上げてしまったorz
- 802 :名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 11:54:31 ID:IHa51Xqs0
- おおう糞すぎて爽快だわ
- 803 :名も無きAAのようです:2013/03/28(木) 05:59:20 ID:iJbN5A3wO
- 乙
アヒャ編読み耽ってたら夜が明けた
- 804 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:50:49 ID:13hhXkqo0
- メル欄は遊びと意思表示
- 805 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:51:54 ID:13hhXkqo0
-
31.はぐれニート刑事過激派女叩き
(´<_` )「ゆうべは おたのしみでしたね」
( ´_ゝ`)「はい?」
(´<_`# )「とでも言うと思ったかこのビッチ!」
ギットギトのコールタールみたいな朝に、開口一番これか。
性的なベクトルにしか向かない頭が哀れで、嗤えてくるな。
俺がゲームで女キャラを操作している時にも『ビッチ』を筆頭に、
『クソ不二子』『腐ったマリーアントワ』『悪女』だの言われていた。
俺はてっきり、キャラクターに向けて言ってると思っていたんだが……。
おっと、俺の後ろを通った車椅子の爺ちゃんが、こちらを見ている。
なんでもないよ、お爺ちゃん、天寿を全うしてね! と投げキッス。
- 806 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:52:55 ID:13hhXkqo0
-
そうだ。
さっさと引け。
逃げろ。
二度と近付かないでくれ。
ここは刃物を携えた口裂け女が出没する危険区域だから。
( ´_ゝ`)「何だよスパム野郎」
(´<_` )「男の癖に処女卒業した奴に言われたかねーわ」
( ´_ゝ`)「お前ってさあ。本っ当に思考が汚い、
下品な方向にしか行かないのな」
(´<_`# )「はぁあ!?」
┐( ´_ゝ`)┌「へいへいワロスワロス」
- 807 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:53:50 ID:13hhXkqo0
-
案の定突っかかって来た糞野郎を無視して、
部屋の隅に置かれたダンボール箱を開封。
おお、再従兄弟から一足早いクリスマスプレゼントか。
同封されてる手紙とは別に、パズル式の手紙もある。
組み立てて完成させないと読めないタイプの奴だ。
いいねえ。俺は好きだよ、こういうの。
(´<_` )「こっち向けオイ」
しかし、この部屋で組み立てるにはちょっとな。
糞野郎はまだ車椅子の付属品として生きているが、
外面を気にしなければ這って移動する事が可能だ。
物を投げられて、邪魔されないとも限らない。
どこか別の場所でやるとしたら、病院外だな。
患者でもないのに、この部屋以外に居座るのは迷惑。
家は、我が母が鍵をかけてったからなあ。
アヒャの部屋も、やっとクリーニングが為されている。
- 808 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:54:52 ID:13hhXkqo0
-
(´<_`# )「おいコラ人の話聞いてんのか!」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_`# )「何か言えよ!」
( ´_ゝ`)゙「!」
゙(´<_`; )「!?」
いい方法を思い付いた。
このデカい蝿をベッドの下に蹴落として、
俺がベッドの上に行けばいいんじゃね?
思い立ったら即実行。
両脇の下に手を入れて、ベッドから降ろす。
病人には優しく。うん、実行できてるな。
(´<_`; )「ちょ、何すんだ」
( ´_ゝ`)「そこにいろ」
パズルを枕元に広げて、組み立て開始。
- 809 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:56:17 ID:13hhXkqo0
-
柄はウサ○ッチ。憎たらしい面してんなこの兎。
ひよこがキモい。なんで腹に唇があるんだ。
と、色々ツッコミを入れながらも完成。
内容は、
『新年が近付くにつれ親戚連中のジジババが煩くなり始めたので、
もしよければ籍だけでも入れて下さい。式は挙げない方向で』
的な。
実際にはもっと乱暴な言葉遣いだが、マイルドにしてこんな感じ。
うん、そりゃあ俺みたいな不良物件とくっつけられる訳だよね。
にしても、季節になるとやかましくなるって、蝉かあいつら。
本当に蝉みたく、一週間かそこらでぽっくり逝けばいいんだがな。
一定の冷却期間が過ぎれば、また思い出したように早く結婚嫁孫、
金相続家籍土地年親孝行ほんずなしの後継ぎめと非常にウザい。
俺らを出来損ないと罵る癖に、子供を残せと言う。矛盾している。
碌でなしのガキなんぞいないほうがマシだってのに、頭が膿んでる。
大体、離婚して親権は我が母に行ってるんだ。もう家とか関係ない。
基本的に爺さん婆さんには優しくしたいが、糞爺と糞婆は無理だ。
それでもハンデがある分、老人には手を出さないと誓っている。
地面に落ちた蝉みたくもがいていても、決して手を差し伸べない。
- 810 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:56:59 ID:13hhXkqo0
-
認知症になって、脳のリミッターが外れて、力が異常に強くなって、
成人男性3人を楽に振り解けるまでになってる怪物相手なら別だけど。
(´<_` )「やったーお菓子もーらい」
( ´_ゝ`)「あっ」
ダンボール箱を上に上げるの、忘れてた。
(´<_` )「何だよ恵んで欲しいか?」
( ´_ゝ`)「それ俺の台詞」
(´<_` )「このクッキー全部食ってやる」
( ´_ゝ`)「なんだクッキーか。じゃあいいや」
(´<_`; )「カントリーマアムだぞ?」
( ´_ゝ`)「何味?」
(´<_` )「普通の」
( ´_ゝ`)「じゃあいいや」
(´<_` )「えっ」
- 811 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 14:57:49 ID:13hhXkqo0
-
期間限定なら惜しんだが、普通の味ならいらん。
口の中が甘くなった時に備えての口直しもないしな。
黙々と稼働し始めた大便変換機をそのままにして、
ダンボールをベッドの上で引っ繰り返し、更に物色。
(*´_ゝ`)「わお」
口元に当たった時に良さそうな感触のするマフラー。
バブルバス用の入浴剤。限定生産のインド紅茶。
御当地限定のカップ麺に、古いカー○゙ィ四コマ本。
実に可愛らしいポケ○ン、プリンちゃんの縫ぐるみ。
いいね。文句はない。満足だ。
こっちからも、何か良い物を送らないといけないな。
そして何故か、我が母が入れたであろうメモがある。
『弟者から言質を取って来い』ってどういう事だ。
こいつ、今度は何やらかしてくれたんだ。
携帯を録音モードにする前に、贈り主にメールを送信。
どんなプレゼントがいいのか、ストレートに聞く。
- 812 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:00:10 ID:13hhXkqo0
-
そんなに気を使う仲でもないし、探り合う腹もない。
殴り合う顔面も拳もないので、これで大丈夫。
下手に失礼なものを送りつけて、相手の不興を買うよりはいい。
一度、こういう贈り物は何がいいのかわからなくて我が母に聞いたら、
『悩んだ時は、その相手が絶対に使うだろう生活必需品』と言った。
それを聞いた俺は、向こうの爺さんが『孫に生理が来た!』と、
赤飯を炊いていたのを思い出した。思い出してしまった。
あろう事か、思い出してしまったのである。
お察しのいい方は、ここで先のアホな展開が読めてしまうだろう。
俺は相手の子に、夜型生理用ナプキンを送りつけてしまった。
悪意も糞もない、無知の暴虐である。
鎖骨をグーで殴られて当たり前だ。
それに便乗したのかどうか、今となっては定かではないが、
糞野郎が追撃の生理用パンツを笑いながら送りつけた。
悪意だらけだった奴は、股間を足で蹴り上げられていた。
土下座して当たり前の大事である。
- 813 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:01:16 ID:13hhXkqo0
-
高校生にして、俺は人生で初めて地面に頭突きを繰り出した。
隣では脳天を押さえ付けられて、地面に求愛するクソがいた。
女性対しての経験を一気に積んだ、苦い思い出である。
(´<_` )「お〜い兄者、今度ゲーム持って来てくれよゲーム」
( ´_ゝ`)「……ここゲーム禁止だろ」
(´<_` )「WiFi繋がるんだってよ、だからWiiとか持って来てよ」
( ´_ゝ`)「やだよ」
(´<_` )「俺が病院のベッドで日がな一日何してると思う?」
( ´_ゝ`)「そこのゴミ箱見りゃ分かるっつの」
(´<_` )「ちげーよコレ、花粉症だよ」
( ´_ゝ`)「てめーの鼻水はゲソの臭いがすんのか」
(´<_` )「イカ臭ぇワケあるかボケ、嗅げや」
( ´_ゝ`)「このゴミ箱のティッシュをお前の鼻穴に詰め込んで、
内側から破裂させて、風通り良くしてやるよお?
花粉症なんだろ? 喜んでさっさと広げろや、入れるぞ」
(´<_`; )「やめろ」
言質って何を取りゃいいんだ。もう全部犯罪予告でいいだろ。
- 814 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:03:25 ID:13hhXkqo0
-
推理小説やら、クライムノベルやら、刑事ドラマやら。
あれらに出演する、元々虐げられていた立場の犯人。
その長期に及ぶ殺人計画を実行する犯人の忍耐力は異常。
目の前にぶっ殺したい程に憎々しい奴がいんのに、
すぐに手を上げないその我慢強さを分けて欲しい。
「なんで我慢できないの? 家族でしょ?」ってほざく奴がよくいるけど、
その我慢出来なさを語っていれば、全員が全員途中で逃げ出す。
今は別の事を主点に置いているから、これはまたの機会にするとして。
俺がもう少し引っ込み思案で、臆病で、小心者で、
チキンハートなティーンだったら我慢できたのかな?
いや、これは我慢じゃないか。
やり返す度胸のない、ただのビビリ野郎だな。
だったら俺は、今の俺のほうが好きだ。
泥棒に追い銭をやるような事無かれ主義者は好きじゃない。
周囲の人間が事を起こすのを嫌がって、渋々空気を読んでるのに、
何も読めない俺が「うるせえよ」と勝手に首を突っ込んでいるとも言える。
知ってて首を突っ込んで、事態をハッキリさせようとする我が母と、
どっちがいいんだろうな。鶏共にとっては同じ事かもしれない。
- 815 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:04:32 ID:13hhXkqo0
-
ガラッ
( ^ω^)「おいすー」
( ´_ゝ`)「最近よく来るな」
(´<_` )「俺の部屋だぞ出てけ」
( ^ω^)「クックック、角張ったナメクジ風情が、
這いつくばって足掻いてみるがいいお」
(´<_`# )「こんのクソデブ野郎……!」
( ´_ゝ`)「実際、暖房の節約だけが理由なの?」
( ^ω^)「ぶっちゃけると、両親の親族を名乗る奴らからの、
ひっきりなしな電話攻撃が滅茶苦茶ウザいんだお」
( ´_ゝ`)「ああ、人が死ぬと、見知らぬ親族が湧くってアレね」
( ^ω^)「いつの世でも葬式に集る蝿は鬱陶しいお」
(´<_` )「メンタルにダメージ受けて痩せちまえ」
( ^ω^)「だが太る」
- 816 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:05:46 ID:13hhXkqo0
-
( ^ω^)「後は、僕が親戚の家から追い出したニートだお。
爺さんが僕の住所教えやがったお陰で部屋バレして、
アパートの近くに張り込まれてるんだお。ストーカーだお」
( ´_ゝ`)「誰だ?」
( ^ω^)「口だけなら僕らより確実に上のクズだお。女性の敵。
ずっと働かないでν即にいてよく女叩きしてるんだお」
( ´_ゝ`)「一地域に必ず一人はいそうな奴だな……」
( *^ω^)「小さい頃にデブデブ言われてボッコにされた恨みがあるから、
それをリアルで喋らせて録音して爺さん婆さんの前で流したお。
傑作だったお〜爺さんは赤くなるし、婆さんは青くなるしぃ〜」
( ´_ゝ`)「家庭崩壊……してるか」
( ^ω^)「それでやっとあの忌々しいクソニート追い出せたお。
ただ最後の情けなのか哀れみなのか分からないけど、
ボロアパートの保証人になるとこが甘くてムカついたお。
40越えてんだから、身一つで追い出せばいいのにお」
住む場所が無いと襲うんじゃ、と思ったが、
部屋があっても内藤に襲いかかってんな。
なんでこういうニートって、追い詰められないと行動出来ないんだろ。
しかも行動したとして、親殺しだの何だの、悪い方向のイメージが強い。
- 817 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:06:55 ID:13hhXkqo0
-
(´<_` )「追い出されるだけの何を言ったんだよ」
( ^ω^)「携帯に録音したまんまだお。聞くかお?」
( ´_ゝ`)「興味ある」
( ^ω^)「一応聞くけど、胸糞スレに乗るレベルの女叩きレスを、
そのまま平気で喋るような人種だお? 大丈夫かお?」
(´<_` )「俺に言うの?」
( ´_ゝ`)「『産む機械』とかそんな系?」
( ^ω^)「なんつーか……マジで糞。下品にも程がある言い方だお。
100人の女性がいたら、それぞれに100回ぶち殺されるお」
(´<_` )「そこまでとかスゲー興味ある」
( ^ω^)「取りあえず聞くかお。弟者、検温は大丈夫かお?」
(´<_` )「おう、ないぜ」
ピッ
( ^ν^)『は? チンコ専用ケースに人権なんざある訳ねぇだろ』
- 818 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:07:59 ID:13hhXkqo0
-
ッピ
( ´_ゝ`)
(´<_` )
( ^ω^)「これはジャブだお」
( ´_ゝ`)「初っ端から酷いな」
(´<_` )「俺でもここまでしねぇわ」
( ^ω^)「おっおー、ヤリチンの弟者君が意外だお」
(´<_` )「ハァア? バカかテメー。女の機嫌取らなきゃ、
ベッドまで持ってってヤれるワケねーだろが」
( ^ω^)「女性扱いはしてる訳かお? 微妙なとこだけど」
( ´_ゝ`)「物扱いと生きた穴扱いってどっちがマシなんだ」
(´<_` )「俺が穴に見境ない奴みたいに言うのやめてくれる?」
( ^ω^)「どっちもどっちだお。次から止めずに流すお」
ピッ
- 819 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:09:07 ID:13hhXkqo0
-
( ^ν^)『腐った膣から腐った空気垂れ流してさあ、
家ん中歩かねぇで欲しいわマジでクッセェ』
( ^ν^)『あのオリモノデブはよ死ねや』
( ^ν^)『デブ女は股から腐ってく』
( ^ν^)『女性占領車両とかふざけ過ぎだろJK。
あんま調子乗らせんなや、ボケカスが』
( ^ν^)『は? 痴漢とかあるわきゃねー』
( ´_ゝ`)「うお、今のイラッとした」
( ^ω^)「まあまあ、最後まで」
( ^ν^)『ブスが痴漢とかバカ言ってんじゃねーよ。
誰がこんなグロ豚触るかよwwwwwww』
( ´_ゝ`)「すっげぇ苛々する。物申したい」
( ^ω^)「殴り殺してもいいのよ」
( ´_ゝ`)「お前を?」
( ^ω^)「違う」
- 820 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:10:03 ID:13hhXkqo0
-
( ^ν^)『あのヒスババァうっぜ。働けとかウルセェ。
テメーの紹介した会社がクソだったんだよ。
俺に責任とか言う前に会社に言えやババァ』
( ^ν^)『マンコは生魚が腐った臭いする』
( ^ν^)『ケツ穴とまんまん近いとかきったねぇなあもう。
道理でウンコの臭いがするわけだわ下痢便器。
女ってマジ終わってんな、近寄らねーで欲しいわ』
(´<_` )「こんなんに寄ってくのなんて鬼女か婦警ぐらいだろ」
( ^ω^)「だおね」
( ^ν^)『犯罪者の8割が男ぉ? ざけんなソース出せや』
( ;^ν^)『え……マジか……』
( ^ν^)『この犯罪者産んだのだって女だろ、女が悪ぃ』
( ^ν^)『レイプされて中絶とかアホの極みプップーwwww
股緩い女が悪いんだろwwwしっかり閉めとけや』
( ^ν^)『は? 女が誘惑したに決まってんだろバカか。
でなきゃレイプなんざ起きねーんだよボケが』
- 821 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:11:34 ID:13hhXkqo0
-
( ^ν^)『女とか体売りゃ生きていけんだから楽だよな。
あー俺も女に生まれさえすりゃなーあーあー』
( ^ν^)『は、ブス? 便所に尻だけ出して並べとけば?』
( ^ν^)『見るに堪えない顔なら、穴だけ壁から出しとけや』
(´<_` )「顔見えねーとヤる気出ないんだけど」
( ^ω^)「へいへい」
( ´_ゝ`)「ムッカつく」
( ^ω^)「人として当然だと思うお」
( ^ν^)『あのデブス豚うぜぇわ。謝ろうとしたのに電話出ねぇ。
専業主婦の癖になめやがって中古糞便器の癖に。
マジ専業とかニートと変わんねぇだろ、ざけんなし』
( ^ν^)『あいつ支持するわ。産む機械っつった奴。見所ある。
やっぱ男女平等はキチガイ。日本を変えて欲しいね』
( ^ν^)『女は生きる価値なし、消えろ』
ッピ
- 822 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:13:15 ID:13hhXkqo0
-
(´<_`# )「ハアァアア!? ざっけんなボケなんだこいつ!」
( ^ω^)「おっと、一番女にだらしない奴が一番激怒した」
( ´_ゝ`)「だからだろ」
(´<_` )「つーか、こいつアホだろ。女生きてなきゃ人類全滅すんだろ」
( ^ω^)「女叩きの過激派は自分ごと否定してるのが世の常だお」
( ´_ゝ`)「専業主婦をニート扱いって、鬼女がキレるぞ」
( ^ω^)「そこらはずっと不毛な紛争地域だお。
悪い方が明白な分、もっとタチ悪いお」
(´<_` )「いやーでもアレだな。一回も女と付き合った事ない童貞が、
ネットの知識で知ったかぶって女叩いてると笑えんなコレ」
( ^ω^)「事実童貞だお」
(*´_ゝ`)「「わーウケるー(wwwwwwwwwww)」」(´<_`*)
( ^ω^)「お前ら……」
( ´_ゝ`)「俺はこんなに笑ってねぇよ。それに鬱田の前じゃ言わんよ」
(´<_` )「俺は言おうと思ってたのに」
- 823 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:14:58 ID:13hhXkqo0
-
( ´_ゝ`)「ってかさ、内藤がストーキングされてるとして、
ここの部屋が割り出されて押し掛けられたら、
こっちも色々と迷惑なんだが。どうしてくれる」
( ^ω^)「どうせ兄者の母さんが弾くお」
( ´_ゝ`)「内藤ごと弾かれた時は?」
( ^ω^)「毒男ん家に」
(´<_` )「どんだけ厚かましいんだ」
( ´_ゝ`)「あ、そういや鬱田との話どうなった?」
( ^ω^)「意外な返し方をされて平謝りされたお」
_,
( ´_ゝ`)「意外ぃ?」
( ^ω^)「『俺……小中高って、ずっと友達いなかったからさ』
『……そこらで、友達同士で口論してるの見ても』
『そういう相手がいるんだって、羨ましかった……』」
(´<_` )「それどっかのぼっちまとめで同じようなの見た」
( ^ω^)「ぼっち大学スレとかよく巡回してたから、もしかしたら、
違うスレに同じ事を投下したかもしれないって行ってたお」
(´<_` )「すげーガチぼっち、ネタじゃねえんだな」
- 824 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:15:58 ID:13hhXkqo0
-
( ^ω^)「んで、僕らの地雷踏みにじって口論しようとして、
マジスンマセンシタァーッ! って感じで謝ったお」
( ´_ゝ`)「へー、じゃあ今度は鬱田の地雷踏みに行こうかな」
( ^ω^)「それはもう僕がやったからやめるお」
( ´_ゝ`)「先取りしやがって」
( ^ω^)「虐められてて女嫌いのケがあったから、これを聞かせた後に、
『一般人から見たら毒男の書き込みも同じような物だお』って」
(´<_` )「つったら?」
( ^ω^)「その場で、すごい勢いで膝から崩れ落ちたお。
核ってより、テポドン級の地雷だったみたいだお。
あんなのと一緒にされるのは嫌だったんだおね」
( ´_ゝ`)「へー」
( ^ω^)「何か、童貞卒業したって言ってた時から微妙に調子乗り始めて、
女sage発言増えたから、痛い目会う前にお灸を据えてやったお」
( ´_ゝ`)「いい事じゃん」
( ^ω^)「毒男の変な発言がうっかり向こうのカーチャンの耳に入っちゃって、
友達付き合いが悪いって、僕らの所為にされちゃたまらんお」
- 825 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:17:05 ID:13hhXkqo0
-
(´<_` )「女sage発言って何だ」
( ^ω^)「無意識の見下しっつーのかお? 例を上げると、これだお。
コンベに参加してくれた女性に、送る筈だったメールだお。
ヤバ過ぎて止めて下書き状態だけど、気にしないでくれお」
( ´_ゝ`)「どれどれ」
『〜参加ありがとうございます。〜ゲーム好きな女性なんかでも〜
やはり女性が作ったシナリオなので刺激がいまいち〜〜〜〜〜
キャラが男とは言え女性なのですから、優しい選択肢を選んで
〜〜飲み物の片付けですが、女性なのだから率先して片付けて
〜〜〜〜私は女性といって差別したりしないので安心して下さい』
(´<_` )「すっげ、嫌われるわコレ」
( ´_ゝ`)「あー無自覚でこれはちょっと」
( ^ω^)「だお? 文の変なとこがあったらもっと言うといいお」
(´<_` )「何で」
( ^ω^)「いいから言うお」
- 826 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:18:02 ID:13hhXkqo0
-
( ´_ゝ`)「うーん、女性、女性って文中に多過ぎて気持ち悪い。
強調し過ぎじゃない? しかも普通に失礼な文書いてる」
(´<_` )「女だから片付けろって言われて、
ムカつかない女なんかいなくね?」
( ^ω^)「ふむ」
( ´_ゝ`)「折角、同じ趣味持ってんのにさあ。それに対して、
『ゲーム好きな女性”なんか”でも』はおかしいだろ」
(´<_` )「女だから優しい選択肢を選べって、こいつの都合だよな」
( ^ω^)「もっと」
( ´_ゝ`)「まだあ?」
(´<_` )「女が作った話だから刺激がないってフォローのつもり?
マジキモ過ぎ。実は見下し過ぎていっつも俯いてんだろ」
( ´_ゝ`)「最後の一文も余計だなあ。こんだけ女、女、言っといて、
女性だから差別しません安心してって矛盾もいいとこだよ」
( ^ω^)「うむうむ」
- 827 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:19:16 ID:13hhXkqo0
-
( ´_ゝ`)「まあ、この女に変なの押し付け過ぎ。後は全体的に」
(´<_` )「キモい」
( ´_ゝ`)「おい言葉繋げんな」
( ^ω^)「そういう事だお。毒男、入って来るお」
( ´_ゝ`)「えっ?」
(´<_`; )「マジ?」
ガララララ........
(;A;)
- 828 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:19:59 ID:13hhXkqo0
-
(;A;)「ううっ、ごめっ、ごめん」
(;A;)「俺、女の人に、失礼なの知らなくて」
(;A;)「まともに話した事ないから、扱い方が分からないもんだと……」
(;A;)「思……てた…………けど」
(´<_` )「けどぉ?」
(;A;)「こんなんだから……誰も話してくれなかったのかな……」
(´<_` )「……ハッwwwたりめーだろバカwwwwwwwww」
(;A;)「うっうっ……」
(´<_`* )「誰がこんなキモいモラハラ野郎と話したがるかよwwww」
(;A;)「うううぅ〜〜〜〜〜」
m9(´<_`* )「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ρ(´<_`*;)「wwwエフッwwwwwwイフヘッフォww」
- 829 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:21:06 ID:13hhXkqo0
-
( ´_ゝ`)「これで良かったの?」
( ^ω^)「何だお」
( ´_ゝ`)「どどん波の格好のまま笑ってる奴は、
生粋のいじめっ子だからいいとして」
( ^ω^)「プギャってると言えお」
( ´_ゝ`)「鬱田はこれからどうすんの?」
( ^ω^)「何回言っても、何回話しても、何っ回怒鳴っても
あの文章が失礼だって分からなかったんだお」
( ´_ゝ`)「……口論したかったんじゃ?」
( ^ω^)「そのつもりはなくて、普通に言ってたみたいだお」
( ´_ゝ`)「なーんだ。鬱田も大概だな」
( ^ω^)「2人で話してても埒が開かなかったから、ここに来たお。
3人ぐらいの言葉でボコらねぇと通じないと思ったんだお」
( ´_ゝ`)「泣いてるから、通じはしたんだろうな。多分」
( ^ω^)「これで通じなかったら、全文ネットに晒し上げしてるとこだお」
- 830 : ◆T/D40qQ./Q:2013/03/29(金) 15:21:48 ID:13hhXkqo0
-
( ´_ゝ`)「けどさあ、アレでいいのか」
( ^ω^)「おっ?」
(っA;) b(´<_`* )
( ´_ゝ`)「DQNに絡まれてるようにしか見えなくね?」
( ^ω^)「兄者は毒男にちょっとムカムカしてたんだお?
今の光景を見て、少しでもスッキリさせるお」
( ´_ゝ`)「おお、それもそうか。ありがとな」
( ^ω^)「お返しは昼ご飯を」
( ´_ゝ`)「じゃ、いつでも憂さ晴らしできるよう、録画するわ」
(;^ω^)「兄者も大概だお……」
っべ、録音したままだった。ま、いいか。
31.糸冬
- 831 :名も無きAAのようです:2013/03/29(金) 15:23:00 ID:13hhXkqo0
- 2chの女叩きテンプレを具現化したような奴は、同性から見ても不快
今日はここまで
- 832 :名も無きAAのようです:2013/03/29(金) 15:54:56 ID:sHuZJHEUO
- ああいるわこういうキモ男
鬱田も人のこと言えないな
乙
- 833 :名も無きAAのようです:2013/03/29(金) 17:49:13 ID:6Ky.1D.k0
- 全員わりと面倒見のいいクズという事で綺麗に収まったな
ブーンGJ
乙
- 834 :名も無きAAのようです:2013/03/29(金) 21:10:25 ID:99Vqn97cO
- 乙!
みーんなたいがい!
- 835 :名も無きAAのようです:2013/03/29(金) 21:27:56 ID:/c4NP7mM0
- すげえ屑しかいねえwwwこんな環境うらやましいな(ぼっち)
- 836 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/03(水) 08:17:17 ID:O1SgwSOs0
- エイプリル何も見れなかった
朝で時間がないので途中まで投下
- 837 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:18:43 ID:O1SgwSOs0
-
32.恨み言を吐くので対話はまたの機会に
内藤は、泣いてる鬱田を肩に担いで持って帰った。
ちなみに、今回ばかりは見舞い品はないようだ。
当たり前か。泣かされに来たようなもんだしな。
携帯に保存されたのはしょうもない映像と救えない言葉。
鬱田は、内藤に握られる弱味が日に日に増えてくな。
いつか死ぬぞ。情報社会的な意味で。
(´<_` )「あーやっと帰ったか、でも暇だわ」
( ´_ゝ`)「舌でも噛めよ」
(´<_` )「なんでだよ」
こんな奴から、一体何の言質を取ればいいのか。
さっきから我が母にかけているのに繋がらない。
会議か? それとも、また携帯を忘れてるのか。
- 838 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:20:43 ID:O1SgwSOs0
-
電話が無理なら、とメールを送っても返信が来ない。
糞野郎の他に籍云々の事についても聞きたいのに、なあ。
携帯のボタンを打つのも面倒臭くなってきた。
帰って来てから、まとめて口で聞くのは駄目なのか。
その場合、食事を作れとか言われそうだなあ。
仕事をして疲れて帰って来た側が、疲れた体で料理をするのはおかしい。
とは我が母の持論だ。確かに、家にいる側が作るべきなのは分かる。
そのお陰様で、こいつとルームシェアしてる時は刃物沙汰になった。
大学から疲れて帰って来て、寝転がって屁をするゴミに「飯作ってー」
なぁんて言われたら、ジャンピングニープレスくらい喰らわせたくなる。
別に、たった一日でそこまでキレたりはしない。
一ヶ月間、ちゃんと俺はあいつの分の飯も作り続けた。
しかし、家に知らない女を連れ込んで、勝手に俺の分まで食わせたり。
男友達を呼びまくって、俺に料理しろと命令して乱闘騒ぎになったり。
ちゃんと冷蔵庫にしまえと言ったのに、出しっ放しで腐らせて台無しにしたり。
それで「あめらせちまったからまた作って」とほざかれたら堪忍袋の緒も切れる。
キレて当然だろう。俺は学生であり、主夫じゃない。
最後のは包丁を装備して特攻した。と言っても、別に刺したワケじゃない。
- 839 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:21:53 ID:O1SgwSOs0
-
カーテンで簀巻きにしてやったフードクラッシャーをベッドに寝かせ、
それの背中に包丁を添えたまま、一晩懇々と説得し続けただけだ。
なんて優しい。
甘過ぎて反吐が出る行いだ。
刺し殺せばいいのに。
その行為でようやく料理する誓約を取り付けても、次の日に見た物体は、
インスタントラーメンにただの水を入れて「あれー?」と鳴いてる粕だった。
バカの事で糞親父にルームシェアを解消するよう連絡を入れても、
料理を作れるほうが作ればいいと言う投げやりな言葉しか出ない。
一人で自分の世話すらした事もないクズが。出来ないカスが。死ねばいい。
だから我が母に家を追い出された時、フランスパンを齧るしか脳がないのだ。
それに哀れみを覚えて優しい母が再構築しようとした挙句、浮気相手に愚痴。
糞戯けはどっちだ、この抜け作野郎。馬鹿は死ななきゃ治らない。
家無しになって、路上でホームレス狩りにあって死ねばいい。
孕ませた女の堕胎費を、俺の通帳から盗って行ったのを抗議しても、
弟なんだから面倒見ろと言った親父には薄い期待しかなかったがな。
(´<_` )「なー、クリスマスどうする?」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_`; )「なーぉッフグェボッ!」
- 840 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:23:37 ID:O1SgwSOs0
-
ベッドの縁から飛び出た生首にチョップをして、布団を被る。
日光が布を透けて届くので、日記を書く分に不都合はない。
料理かぁ。料理ねぇ。
今の家はガスコンロだから怖いんだよなあ。火は怖い。炎は怖い。
熱いのは苦手だ。火傷も苦手。血が出ない、じくじく続くは痛みは苦手。
小さい頃のアルバムを見ても、花火を楽しんでいる俺の腰は引けている。
祖父が火事で死んだのと関係あるのかどうか定かではないが、苦手だ。
今ドキなキッチンにある、IHヒーターでないと料理する気が起きない。
それをアヒャに言ったら「任せろ!」と素早く親指を立てられたが、
あいつの脳内で一週間遊ぶ約束が別方向に進んでる気がする。
まあ、ヒーターなら料理できるから、少しくらいはいいんですけど。
料理っつっても、よくサバイバル生活をしている○口君よろしく、
煮る一択の男の料理だけどな! 炒める? 無理、油が弾ける。
前にネギと鳥肉を炒めていたら、ネギが爆発して天井に貼り付いた。
何を言ってるかわからねーと思うが、俺も何が起きたのか判らなかった。
そんなポルナレフ状態になって油断している時にまた色々爆発し、
熱々の鳥肉が顔面に襲いかかって来た。宇宙の法則が乱れる。
以来、ゴム手袋とマスク、ゴーグルと帽子を装備しないと炒め物が出来ない。
- 841 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:24:39 ID:O1SgwSOs0
-
だが、料理する度に重装備するのは面倒だ。
どうせなら顔面全部を覆うようなものが欲しい。
ライダー用フルフェイスヘルメットは、中に空気が篭るので却下。
銀行強盗が被るようなフルマスクも却下。簡単に燃えてしまう。
情けない出自の、ジャパニーズ製フレディ・クルーガーにはなりたくない。
ガスマスクだ。耐燃防備の丈夫なガスマスクが欲しい。
フライパンを持つダースベイダーはシュールだと思うが、
被るのは家でだけだ。人にお披露目するつもりはない。
ヘマして有毒なガスが発生してしまっても、ガスマスクを被っていれば大丈夫。
何かが爆発してヘッドショットを狙って来ても、ガスマスクを被っていれば大丈夫。
料理する際には絶対に必要な防具と言える。
(´<_`# )「こっ……このや」
(´<_`; )「もっ!?」
布団を捲られて眩しかったので、マクラカバーを剥いで被せた。
そのまま枕元に色々あるコードで袋の口の部分、首を縛る。
( ´_ゝ`)「おっ」
バランスを崩して倒れたが、途中でビンッとコードが張った。
床までコードが届かないので、中途半端に首が吊られている。
- 842 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:25:25 ID:O1SgwSOs0
-
さて、死ぬのかどうか。
行く末を見守る。
背中は微妙に浮いているが、腰は床についている。
救命用でもないから、そんなにキツくコードを結んでもいない。
こりゃ死なねぇな。
結び目に指をかけたら、簡単に解けられた。
カバーを持ったまま殴りかかってきたので受け止める。
病院生活で筋肉が落ちたのか、足を使えないからか、力は強くない。
いいね。力の差があると言うのは。余裕が生まれる。
これが優越感、いや、愉悦か。糞ざまあ。
相手の顔があからさまに悔しげだと、口の端も上がるってもんだ。
でも、今は日記が優先なので無視。 i^i ̄ ̄|
これから俺は受診なのだ。 | | ロ
最近、色々有り過ぎた事をまとめなければ。 |_|__|
(´<_`# )「クッソがぁ……この俺が珍しく、この俺がだぞ!?
クリスマスにプレゼントしてやろうと思ったのに!」
( ´_ゝ`)「へー、すごい。その上から目線」
- 843 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:26:35 ID:O1SgwSOs0
-
プレゼントして”やろう”って、どこまでお貴族様なのやら。
貰って”あげる”の乞食様と同じくらい鬱陶しい。
(´<_`# )「ムカつくからさっさと言え! んでそこどけ!」
( ´_ゝ`)「ガスマスク」
(´<_`# )「はっ!?」
また拳を振り被ったので受け止めようと思ったら、空中で静止した。
受け止めようとした俺と、バカみたいに拳を掲げたチンパンジー。
まるで俺が何かしらの見えない力を行使したような光景だが、
別に、覚醒しちゃってスタンド能力が発現したとかは思わない。
(´<_`; )「あ、あぁ?」
( ´_ゝ`)「ガスマスク」
(´<_`; )「あ?」
- 844 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:28:09 ID:O1SgwSOs0
-
(´<_`; )「な、何に使うんだよ」
( ´_ゝ`)「料理」
(´<_` )「は?」
( ´_ゝ`)「料理」
(´<_`; )「は?」
どうやら日本語が通じないようなので、疑問符を無視。
あと日記に書く事は……今来た手紙かな。
俺としては、籍入れだけに関しては乗り気だ。
煩い連中を黙らせる事が出来るからな。
実際、障害者同士の結婚のメリットは何々だろう。
俺としては、自分以外の周囲の世間体としてしか受け止められない。
奴らは、勝手に婚姻届を出して、俺らを結婚させようとする膿家だ。
婚姻不受理届を出してそれを防いでいたら、今度は撤回しろと電話攻撃。
家まで押し掛けて来て結婚結婚と煩く暴れ、叩き出したら老人虐待と騒ぐ。
あんな一族、さっさと滅びればいい。名家でも何でもない。田舎の癌だ。
そんなダニ屋敷に折角来てくれた嫁に、子供産め産め精神口撃をして、
ストレスで不妊状態にさせ、ようやく子供が出来ても、いびって流産させる。
頭が狂っているんだろう。行動の全てが矛盾している。
- 845 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:29:45 ID:O1SgwSOs0
-
精神科に引き摺って行き更年期障害と診断されたが……最近その病名が、
年食った女性のキチガイに対する都合のいい言い訳になってる気がする。
更年期になった女性が全員、攻撃性の高いキチガイになるんだとしたら、
国がさっさと更年女性収容所なり、更年期の療養施設なり作ってるだろ。
話を戻して。攻撃性が高い上に別のものも併発しているから入院させたのに、
狂気は感染するのか、こっちの家への電話攻撃は減らない。むしろ、増えた。
電話会社に連絡して、そこからの電話を繋がらないように頼み、ようやくだ。
突撃したらどっかに押し込められるのが分かったのか、それ以降は静かだ。
一般的な、幸福な最期と見なされる。『家族に見守られて見取られる』
『畳みの上で大往生』を遂げたいなら、跡取りを大事にすべきだろうに。
自ら家を追い出されるような事をするとか、やっぱおかしいんだろうな。
んん、待てよ。良い事を思い付いたぞ。
嫁をいびってなくても、自分が優しくても、良い家族がいたとしても。
家族や孫に囲まれて逝きたいと願っても、そうはいかないのが現実だ。
天涯孤独の身ではそれも無理だろう。ホームレスの老人ならば尚更。
正直、ホームレスになるくらいなら素直に老人ホームへ入れと言いたい。
金が無くても住居が無くても、一応、受け入れるだけの施設はある。
その場合、一人用の個室ではなく、大部屋に大勢で押し込まれる事になるが、
飯も出て、屋根がある空間で布団を敷いて寝れるだけいいんじゃないか?
- 846 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:31:35 ID:O1SgwSOs0
-
それに、そこだと誰かに囲まれて逝ける。
囲まれて逝くと言う目標は達成できる。
もうさ、老い先短い人に唾を吐かない優しい人間なんかを集めて、
その団体に『今わの際の老人を見守り隊』とか適当に銘打って、
囲まれて逝きたい人向けのサービスとかにしたらいいんじゃね?
孤独死する老人を防ぎたい若人、囲まれて逝きたい老人。
ついでに、自分を善人アピールしたい偽善者。悪人。一般人。
勿論、ボランティア。遺族でもないのに金を集る奴は脅迫で逮捕。
目の前に餌をぶら下げて、いざって時にラインを越える奴かどうか、
これで犯罪者の寄り分けも出来てしまう。社会は少し浄化される。
これぞまさにWIN-WINの関係。全てに置いて、共に損は無し。
「老人の孤独死チョー可哀想」なんて口先だけの奴もこれで減るだろう。
結構いい考えじゃね?
日記にまとめた事を読み返しても、自分のなので異論は見つけられない。
一般の視点から見れば、おかしいと言われる箇所があるかも。
相談相手は……どうしよう。今のところ糞野郎しかいない。
ひたすらクッキーを貪り食っている。ヤケ食いか。
いいや。目の前に日記を差し出す。
- 847 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:33:02 ID:O1SgwSOs0
-
(´<_`. )「なん……これ」
( ´_ゝ`)「口元が汚ぇ、読め」
(´<_`∩)「えー面倒くさ」
などと言いつつ読んでいるので、別の日記を取り出す。
と、そこでアヒャの存在を思い出して気付いたが、
彼氏がいて妻がいる状況って、何だ。二股?
定義を調べると『二人の恋人と同時交際すること』だった。
片方が恋人ではないから、この場合は……不倫?
定義を調べると『一夫一婦制から逸脱した男女関係』だった。
微妙である。片方が女ではないので、もっと詳しく調べる。
そしたら『配偶者以外の異性と恋愛し、性交を行うこと』だった。
異性ではない。同性である。しかも、恋愛感情は俺にはない。
向こうにだけある。この場合はどうなるんだ。浮気か?
すると『異性交際において本命の恋人と交際関係を維持しながら、
無断で他の異性と交際すること』なんて出て来て、もう駄目だ。
あれかよ。傍から見れば、ゲイが自分の性癖を隠匿する為に、
一般女性やレズビアンと形だけの籍を入れるように映るのか。
- 848 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:34:17 ID:O1SgwSOs0
-
……うん。
どっちにしろ、浮気や不貞に似た行為は絶対にアウト。
両方に訊ねるか。後々起こる面倒を回避する為にも。
妻予定に送るメールに、
『もしかしたら彼氏ができそうなんだけど大丈夫か?』
一週間限定彼氏予定のメールに、
『親戚メンドいから仲良い奴と籍入れるけど大丈夫?』
と、送信。
( ´_ゝ`)「あー……」
文面から差が滲み出ている。仕方ない。
付き合いの長さも、性別の違いも、関係の違いもある。
つーか、経済的なメリットだけを考えれば、
どっちとも付き合うのが正解なんだよな。
籍相手とはお互い手帳持ちなので、税金の優遇が更に成される。
アヒャとは、将来的な暗さが見えない。金銭的な余裕がある。
- 849 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:35:07 ID:O1SgwSOs0
-
親の介入さえ無ければ、両方の関係を維持するのが安泰だ。
アヒャが、マンションの使用人として俺を正式に雇っちまえば、
アレな人を雇用してありがとうとアヒャの通帳に更に金が来る。
今は、良い人過ぎる社長に雇用されてるから無理だけど。
借りてる部屋の名義を俺にすれば、税金控除が更に可能だ。
外に出て、公共施設やデカい場所に入って使用する場合、
手帳を出して、アヒャを俺の保護者だと説明すれば、
二人分の代金をまとめて浮かせる事もできる。
法律的にグレーでもブラックでもなく、全て健全な真っ白だ。
保護者が家族である必要も、介護職員である必要もない。
俺と妻予定の手帳を重ね合わせれば、向かう所敵無しになる。
アヒャが俺との関係を汲んでくれれば……って、あれ。あれれ。
なんで、俺が、真面目に、アヒャとの将来を考えてんだ。
アホか。どうかしてる。自分の頬を打って、目を覚ます。
あいつは不眠で追いつめられてて、起きたまま悪い夢を見てるだけだ。
それに釣られて、俺も悪い夢を見てしまった。今のは忘れよう。
開いてるページ全体に大きくバッテンを書こうと斜線を引いて、
片方だけ引いて、止めた。もう一度、別の方向に考える。
- 850 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:37:25 ID:O1SgwSOs0
-
この文章を書いた俺は、人の思いを利用してるだけだ。
ただ自分が楽できる将来を、一人で考えただけだ。
よし、これをアヒャに見せよう。
幻滅してくれるかもしれない。
簡単に股開くビッチは嫌いっつってたし、金目当ての女も嫌いだろう。
財産目当ての寄生虫は、まず既成事実の子供を欲しがるからな。
例え一発で妊娠しなかったとしても、他の男で子供を作ってきて、
自分とお前とのクソガキだと喚く。DNA検査で逃げたらもう確定。
多分、あいつらはカッコウの遺伝子が混ざってる。
托卵がその動かぬ証拠。人間じゃないのだ。
(´<_`; )「おい……兄者……」
( ´_ゝ`)「あん?」
(´<_` )「いつアナニーしやがった」
( ´_ゝ`)「テメェどこ読んでやがる」
日記を取り戻して、ページを見る。
わお、俺の黒歴史じゃないか。
見たのが年中発情野郎だから良いが、この日記は持ち歩くの危険だな。
さっさと全ページ書き込んで、本棚の肥やしにしてしまったほうがいいか。
- 851 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:38:56 ID:O1SgwSOs0
-
(´<_` )「俺は尻じゃ全然だったのに……」
( ´_ゝ`)「言っとくけど、俺がやったのはお前のアナニーじゃねえ。
医者に言われた前立腺マッサージだ。一緒にすんな」
(´<_` )「ケツでイけたんだろ、このド変態が。もう風呂に沈め」
( ´_ゝ`)「イってねぇよ。それにその言葉だと男の過半数は変態だ」
(´<_` )「アホか、初でイけるお前が変だっつってんだよ。
そんなモンで神に選ばれんなや、さっさと辞退しろ」
( #´_ゝ`)「うるせぇ俺だってそんなん不本意に決まってんだろ。
お前みたいな性欲旺盛な奴が選定されりゃいいのに。
つーか、読ませようとしたのはそのページじゃねえ」
(´<_` )「老人囲んで見届けるって……普通に無理だろ。
他人の死に際だぞ? 家族でもないのにキツいわ。
この光景想像しても、邪教にしか考えられねーし」
( ´_ゝ`)「む、それもそうか」
『今わの際の老人を見守り隊』の案に、文章を付け足す。
”尚、他人の死に際なので、PTSDの可能性も視野に入れる事”
ただなあ。俺としては、人の死に慣れておいて損はないと思うんだよね。
そうなれば、いざ自分の番となった時に、恐怖は少ないだろうし。
扉を開けて、いきなり首吊り死体と御対面しても吐かないだろうし。
子供の情操教育にだって繋がるんじゃないか?
- 852 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:40:28 ID:O1SgwSOs0
-
今時の子供はゲームの所為でうんたらかんたら言う連中も、
老後に関わるこんな具体案を出されれば黙るかもしれない。
いや、冗談だ。
凄まじい数の異論が、拳を握って助走つけて来るのが目に見える。
(´<_` )「おっ前さ、あっちで世話したばーちゃん見殺しにしたって、
帰ってから軽くショック受けて鬱んなってなかったっけ?
んな事あったのにコレとか、マジどんだけ〜って感じ」
( ´_ゝ`)「お前だって当日死体抱えて避難所来る程パニクってたろが。
どう見ても死体です本当にありがとうございましたな物件なのに、
生きてるって言い張ってた奴に言われたかねーよ。寝てろ」
(´<_` )「んだよ、波引いて、ついさっきまで俺と話してたんだからさぁ。
普通は生きてるって思
『イィーッヒッヒッヒッヒッヒwwwwwwwwwwww』
( ´_ゝ`)「おい」
(´<_` )「あ、俺の携帯だわ」
( ´_ゝ`)「オイ」
- 853 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:41:53 ID:O1SgwSOs0
-
『ヘェッフwwwヘェッフwwwwヘェッフッフッフッフッフブフブッフゥwwwww』
( ´_ゝ`)「母さんの笑い声着信にするとかマザコンきっも」
(´<_` )「はぁ? 百歩譲ってもマザコンじゃねーよウケ狙いだよ」
『フッヒッヒッヒッヒイッヒイイイヒヒwwwwヒアッフォwwww』
( ´_ゝ`)「何がウケるんだよ、ただ頭おかしい人の笑い声じゃんか」
(´<_` )「兄者に笑い声おかしいとか言われたくねーわ」
『ンッフww……ンッフゥwwww……だ、大ん丈夫ぅ、もう、も』
( ´_ゝ`)「いい加減出ろよ」
(´<_` )「もうちょっと」
『……も、大丈夫………ぅ……………………んブッフォ!』
( ´_ゝ`)「取れって」
(´<_` )「まだ」
- 854 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:43:03 ID:O1SgwSOs0
-
『フォッフォッフォwwwホオッホオッホオwwwwwヒエッヒエッヒエェィイwwwwwww』
『キッヒィ――――』 ピッ
( ´_ゝ`)「もしもし」
(´<_`# )「勝手に出るなよ!」
ここにはいない我が母がいたたまれなくなったから、代わりに出たのに。
舌を出して中指を立てると、モンキーよろしく興奮し出した。こいつ面白。
動物園に就職しろよ。あそこは食って寝て、交尾すりゃいいだけだ。
『あら、兄者なの?』
( ´_ゝ`)「うん」
『兄者の携帯に繋がらなかったから、弟者にかけたんだけど』
( ´_ゝ`)「ごめん、録音モードにしてた」
『そうだったの。弟者に言い忘れてたんだけど、今日胃カメラの予定だから、
部屋を出て、ナースステーションの人を呼んで。連れてってもらえる筈よ』
( ´_ゝ`)「はーい」
- 855 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:44:03 ID:O1SgwSOs0
-
『弟者だと話聞けないだろうし、兄者も付いてってね』
( ´_ゝ`)「えぇー、そんくらい紙に書かせりゃいいじゃん」
『付いてってね』
( ´_ゝ`)「対価は」
『それじゃ』 プツッ
( ´_ゝ`)「あっ」
対価と言質について聞こうと思ってたのに。もういい、掛け直さない。
通信画面を抜けたところ、待ち受けが何故か俺で不快感は更に加速。
いそいそと食べ物をウンコに変換する奴を、待ち受けに設定し直す。
沈黙した携帯をベッドに投げつけたら、バウンドして奴の頭に落ちた。
(´<_`; )「イッテ……何の電話?」
( ´_ゝ`)「胃カメラやれってよ」
(´<_` )「っべーな、そういや、前にんな事聞いたような」
胃の中を調べる時に、事前に物食ってても大丈夫だったっけ?
駄目にしろ、行かなきゃならん事に変わりはないか。面倒くさ。
カメラが喉に詰まって、窒息死してくんねぇかな。
- 856 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:45:21 ID:O1SgwSOs0
-
(´<_` )「あーあ、兄者が地面に下ろしてくれたお陰で、
車椅子に届かねーわ。こりゃ行けねーわー」
( ´_ゝ`)「粘液出して壁這ってけよ」
(´<_` )「鼻水しか出ねぇ」
なめくじの権化の前まで、車椅子を運んでやる。
(´<_` )「いや、ここまで来たなら乗せろよ」
ゴム手袋が欲しいところだが、無い物ねだりしてもしょうがない。
擬人化した粘体生物の腰を掴んで、持ち上げてやる。
落ちないよう服を反射で掴んだっぽいが、そんなに力は入ってない。
俺の行動が予想外だったのか、目を見開いてこっちを見ている。
いいねぇ。笑えるぜ、その顔。
アホ面晒したままのそいつを、車椅子の座席目掛けてバックドロップ。
車椅子と俺とオランウータン、全部からゴギゴギと嫌な音が響いたが、
これくらいどうって事はない。ダメージは向こうのほうが大きい。
こいつの間抜けな顔を見る為なら、背筋の痛みくらい安い代償だ。
- 857 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:46:15 ID:O1SgwSOs0
-
(´<_`# )「いっでぇ〜〜〜〜〜マジでいってぇ、アホかクソが」
( ´_ゝ`)「阿呆なのか排泄物なのか統一しろよ」
(´<_`# )「うるせぇ糞ゴリラ」
結局ウンコに落ち着くのか。なんて考えて油断していた。
車椅子に備え付けられてあった松葉杖を手に装備して、
俺の股間に向かって容赦なくアルミの棒を打ちあげる。 丶从
内股になって防御する暇もなく、金の玉にジャストミート。 ノ て
´⌒W`
反射的に膝から力が抜け、遅れて_
鈍い衝撃が股ぐらから響、く;;;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ⌒ヽ;;;;;ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:....
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐、;;;;;;;;;;;;;;):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.( ::::::::::::::::::::::::::....
;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:. ̄´:.:.:.(;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.) :::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
/⌒''''´: :.:.:.:. :.:.:.`'''''´ :.:.:.:.r'⌒ー-:.':.. :.:.:.:.:.::::::::::::::::::::....
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. : : : : : :. :.:.:. : : : : :::.. :::: : : : :.. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::....
. . . : : :. :.:.:. X X : : : : : : : : : : : : : : .
: . : : : X 心象風景 X : . : : : : : : : : .
./、__∧。 X X ∧__/゚、 . : . . .
( ;゚_ゝ゚) (゚<_゚ ;i )┳っ
/,⌒i y^i ,ヘー/ ヾ ||
ノ_ ヘ V / i l / / | ソ
ヾ `じJ' ,mm/7'⌒ヽ
> 〉_く | _| _l|| * |
L_)_」 (__(_」ゝ.,__ノ
- 858 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:47:08 ID:O1SgwSOs0
- ここまで
- 859 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 08:59:17 ID:fnr1TedA0
- 乙!
- 860 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 09:56:13 ID:WdwHIvF.0
- パソコンか…
- 861 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 10:45:08 ID:QkJn7oHoO
- 乙
AAワロタ
- 862 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 11:05:25 ID:RsIdIDBsO
- AAwwwwww
- 863 :名も無きAAのようです:2013/04/03(水) 11:25:54 ID:Vwf34mW20
- 心象風景wwww
- 864 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 01:00:23 ID:sfg0eSKkO
- キッヒィ―wwwwww
- 865 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/04(木) 23:33:25 ID:QWC3U6Aw0
-
>>860
>>836
- 866 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:34:18 ID:QWC3U6Aw0
-
が、
松葉杖による打撃の衝撃しか響かず、
覚悟していたゴールデンボールの痛みがない。
- 867 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:35:12 ID:QWC3U6Aw0
-
( ゚_ゝ゚)「?」
{(゚<_゚; )}
何故か自身の股間を抑え込んで震えている加害者を措いて、
ベルトを緩め隙間を作り、ミートボールの様子を確かめて見る。
これといった外見の変化は無い。
もし、あったら大惨事です。
ベルトを戻して、チンポジを直すついでに、布越しに感触を確かめる。
触っても痛みはない。全然痛くない。むしろ、無痛ってゆーか?
手でゴム握ってる感触しかないとか、チョーヤバイ感じしかしないんですけどぉ?
混乱して、チャラくなっている思考回路を切る。
なんだろう。松葉杖が上手く玉を避けて、偶然股関節に当たっただけとか?
実は不感症も併発したとか? 衝撃が強過ぎて、神経が麻痺ってるとか?
全くわからん。医者に聞いたほうがいいな、これは。
普通は激痛に悶える筈なのに、何のシグナルもないとかヤバい。
いや待て、男の急所である金的の一つが無くなったと考えれば、
これは良いものなのかもしれない。ポジティブに考えよう。
- 868 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:36:00 ID:QWC3U6Aw0
-
あ、実は松葉杖が予想外に柔らかかったとか? 有り得ないけど。
一応、松葉杖の威力を確かめる為に手に持って見る。軽い。固い。
目の前で行儀よくお座りしていた猿の襟首を掴んで持ち上げて、
空いた股間を杖で打ち上げた。目が飛び出しそうなくらい開く。
゚(<゚_ )
一瞬痙攣して固まったそいつを車椅子に座らせると、ゆっくり体を前に倒していく。
謝罪のお辞儀かと思ったが、その体勢で股間を抑えると、微動だにしなくなった。
前傾姿勢になり過ぎた考える人みたいだ。一応、写メっとこう。
こいつが難しいものを考える時なんて、皆無に等しいが。
( ´_ゝ`)「あ、録音したままだった」
∠ ∠ ;)
( ´_ゝ`)「保存しとくか……」
∠ ∠ )
ピロリーン
おk。情けない姿、撮影完了。こいつと共有の知人に回してやる。
陰で後ろ指差されて、嗤われ続けろ。糞野郎が。
- 869 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:37:02 ID:QWC3U6Aw0
-
∠ ∠ #)「覚えてろよ糞兄貴……!」
( ´_ゝ`)「俺の台詞だボケ」
悪態を吐くまで回復したらしいが、姿勢を正す気はないらしい。
このままだと、車椅子を動かすのも儘ならなさそうなので、
優しい俺はナースステーションまで押して行く事にした。
周囲の人間にも、これで仲が改善されたと錯覚させれるだろう。
(´<_`#;)「こっの野郎……」
( ´_ゝ`)「もう蘇生したのか? 墓に戻れよ」
(´<_` ;)「くっそヤロー。金的で死ぬニュース見て笑ってたけど、
バカに出来ねーわ。この痛さは死んでもおかしくねー」
( ´_ゝ`)「死ねばいいのに」
(´<_` )「溜め息と一緒に吐き出さないでくれない?
何でか知らんけど今すげーショックだった」
( ´_ゝ`)「ふへっ」
- 870 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:38:02 ID:QWC3U6Aw0
-
( ´_ゝ`)「俺がお前に、生きててほしいって、考えると思うのか?」
(´<_` )「ま、思わねーよな。兄者が丸っきり俺みたいな奴だったら、
俺も普通に殺しにかかってると思うわ。色々複雑だけど」
( ´_ゝ`)「なんだ……嫌に素直だな。殺されてくれるのか?」
(´<_` )「死ぬワケねーだろ。そうなったら殺されてでも道連れにしてやるよ」
( ´_ゝ`)「死体は動かねぇよ。一人で勝手に死んでくれ」
(´<_` )「嫌ですぅー」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺の目の前から消えてくれ」
(´<_` )「誰が消えるかよ。纏わりついてやる」
( ´_ゝ`)「うぜぇ死ね」
(´<_` )「誰が死ぬか」
堂々巡りだ。面倒くっせぇ。
俺がこの調子だと、医者の話も素直に聞けそうにない。
なので、携帯を録音モードにし、ポケットに突っ込む。
- 871 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:38:48 ID:QWC3U6Aw0
-
(´<_` )「実際問題、兄者がいなくなったら生きてけねーしさぁ」
( ´_ゝ`)「マジかよ。なら暫く家に帰らないから、その間に」
(´<_`; )「バッカ、違ぇ。金銭的な問題でだよ」
( ´_ゝ`)「どっちにしろ、一人になったら死ぬ時点で兎の亜種だろ」
(´<_` )「誰が一人になったくらいで死……ぬな、俺。
色々集れる相手がいないと生活できねーわ」
( ´_ゝ`)「そうなのか、死んでくれないか」
(´<_` )「いいよ、ムカつけよ。程良く悪だと安心して金取れるしさ」
( ´_ゝ`)「はあ?」
(´<_` )「安心してっつーか、罪悪感なく盗れるっつーの?」
( ´_ゝ`)「俺が優しくなったら、何も盗らなくなるのか?」
(´<_` )「意識して何か盗るのはなくなるだろ。多分。
無意識に手が伸びるのはどうしようもねー」
( ´_ゝ`)「へえ。今日から頑張ってみようか」
- 872 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:39:28 ID:QWC3U6Aw0
-
(´<_`* )「あの兄者が、こんな俺に優しくぅ?
無理に決まってんだろ無理無理ィ!」
( ´_ゝ`)「ふむ」
悔しいが正論だ。正論なのでムカつきはしない。
むしろ、そこで素直に出来たら俺じゃないしな。
(´<_` )「あれ? 怒んねーの」
( ´_ゝ`)「正論ですので」
(´<_` )「そこは怒れよ……」
( ´_ゝ`)「何で?」
(´<_` )「もうちょっと優しくしてくれたら俺だって、こう、色々さあ。
マジメに仕事してやろうとか、思うかもしんないじゃん?」
( ´_ゝ`)「フーン」
(´<_` )「今の状態どうにかしたいから兄者も殺意に漲ってんだろ?
なるべく争いを避けたい、何もかんもを話で解決させたい、
腹立つくらいヘタレの日本人みたいな考え方に励もうぜ」
( ´_ゝ`)「嫌です」
- 873 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:40:38 ID:QWC3U6Aw0
-
(´<_` )「なんでだよー。穏便な、平和的解決をしようぜ。
任侠映画でも武力解決は最後だっつってたし」
( ´_ゝ`)「やです」
(´<_` )「そんなに俺の血が見たいのか人殺し」
( ´_ゝ`)「そうですね」
(´<_` )「テメェ会話する気無くしやがったな……」
( ´_ゝ`)「ですね」
どっかがプッツリいったのか、急速に気が萎えて来ている。
もしかして金的か? 股間が全ての原因なのか?
唐突に心が凪いだ、と言えばいいのか。
我ながら安定しない心臓だ。常にこうならいいのに。
ただ、今なら何を言われてもキレる事はなさそうだ。
ここは出来るだけ疑問をぶつけておく。
( ´_ゝ`)「自分がいないと駄目とかよく言うけど、
お前より先に死なれたらどうすんの?」
(´<_` )「そりゃ後追いするしかないだろ」
( ´_ゝ`)「何で?」
- 874 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:41:19 ID:QWC3U6Aw0
-
(´<_` )「よくよく考えてみ。こんだけおんぶに抱っこでさ、
今更一人でとかやってけなくね? 無理じゃん」
( ´_ゝ`)「他に集れば」
(´<_` )「何事にも限度があるだろー。借りた金返さないと面倒だし。
俺だって体重積載車って言うサイマーにはなりたくねーし」
( ´_ゝ`)「多重責務者」
(´<_` )「ああそれ」
( ´_ゝ`)「で?」
(´<_` )「で、も何も……借金したら、色々楽しめねーじゃん。
ぶっちゃけ追われる生活じゃん? 取り立て屋とかさ」
( ´_ゝ`)「そうだな」
(´<_` )「そういう、楽できない生活なんか嫌に決まってんだろ。
隣で、同じ面で同じ腹を痛める奴もいないってのに」
( ´_ゝ`)「そうか」
(´<_` )「何か言えよ」
( ´_ゝ`)「言ってるだろ」
- 875 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:42:15 ID:QWC3U6Aw0
-
つまりは、良心の呵責なく金を毟れる奴が欲しいと。
何か面倒事があった時は、俺ごと巻き込みたいと。
実に単純明快な理由だ。ある意味、聞くまでもなかったな。
(´<_` )「そういう訳で、兄者が死んだら俺も追って死にますぅ。
楽しくない、苦しいだけ、お先真っ暗の生活とか嫌だわ」
( ´_ゝ`)「今から堅実に生きて貯金しろ」
(´<_` )「嫌だよ」
( ´_ゝ`)「何でだ?」
(´<_` )「若い内に遊ぶの。年食ってから楽してどうすんだよ」
( ´_ゝ`)「お前は年食った時に苦労したいのか?」
(´<_` )「年食っちまったら、ぜーんぶまとめて素直に諦めるっての。
若い内でないと食うのも遊ぶのもヤるのも楽しめないじゃん?
年食っちまったらさあ……歯は抜けるわ、体動かなくなるわ、
チンコだって起たなくなるわで、なーんにも楽しめねーだろ」
( ´_ゝ`)「ふぅん」
刹那主義者とか、快楽主義者みたいな言い分だな。
- 876 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:43:01 ID:QWC3U6Aw0
-
厨二病発症して、主義を口に出して主張しないで素で言い切ってる分、
こっちのほうが大分質が悪い。こんな手合いはどうしたらいいのやら。
(´<_` )「全部やれる内にやりゃいいんだよ。セックスも酒も煙草も。
なーんでみんな老後の心配するのかわからんわ。マジで」
( ´_ゝ`)「お前、主張してる事が矛盾してないか?
年食った時に、苦労したくないからだろ。
誰だって苦しい最期は嫌なんじゃないか」
(´<_` )「だーかーら、俺は自分が年食ったら全部諦めるの。
若い頃にあれやればよかった、こうすればよかったって、
そういう後悔したくないの。分かる? 理解できりゅ?」
( ´_ゝ`)「できりゅできりゅ」
(´<_` )「やべえムカつく」
( ´_ゝ`)「お前のその他人を考えない行動によって、
周囲が被るだろう迷惑は一体何処に行く?」
(´<_` )「お前に言われたかねーんだけど」
( ´_ゝ`)「突っかかって来る奴以外には寛容だぞ。俺は」
(´<_` )「敵以外はどうでもいいの間違いだろ」
- 877 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:44:01 ID:QWC3U6Aw0
-
( ´_ゝ`)「無関心ではない。特に優しい老人が目の前にいた場合、
優しくしたい。良い最期を迎えさせたい。そう思っているぞ」
(´<_` )「そんな事して何になるんだ」
( ´_ゝ`)「自分自身、そんな最期を迎えたくないから、
他の老人に対してそうやってると分析した」
(´<_` )「はあ、訳わかんね」
( ´_ゝ`)「素人の自己分析だからな」
(´<_` )「そういう意味じゃねーよ」
( ´_ゝ`)「どういう意味だ」
(´<_` )「あー、いい。兄者のそういう考えって、
俺にはわかんねーって思い知ってる」
( ´_ゝ`)「そうか」
確かに、話していると、会話が巡ってしまってキレる人がいるからな。
我が母とか、俺の母さんとか、自分の母親とか、母者とか。
- 878 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:44:59 ID:QWC3U6Aw0
-
最近も、洗濯物を家の中に干す時、洗濯物を入れてる籠をどこに置くのか。
と言ったものでお互いの主張が対立し、怒らせてしまった。
我が母が怒るポイントはよくわからなかったが、向こうのほうが常識人だし、
俺がおかしいんだろう。怒りは収まりそうにないので、俺が引いて終わった。
おかしい点が分からないまま終わってしまったのは、悔いではある。
我が母に怒りは持たない。持ち様がない。持たないようにしている。
日記に書いて字面に起こせばブチリとクるかもしれないが、
我が母も適応障害で、精神科の同じ先生に掛かっている現状。
間接的に伝わったらヤバいので、何も書かないようにしている。
弟者がメインのおかずを食べずに、勝手に飯を食い終わる事に関して。
無関係の俺に母の怒りが向けられても、日記に書かないようにしている。
こいつの飯を一ヵ月用意して判ったのは、どうにもならないって事だったしな。
家族全員嫌いなら逃げればいいじゃんと言われるかもしれないが、
台所で包丁を振るいながら「家出して外国に逃げても死ぬ気で探す」
と宣言されたので、大人しく家にいる。金のある奴からは逃げても無駄だ。
家庭板で何回か相談した事もあるが、親がそれなりの権力を有していたり、
結構な金を持っている場合、逃げるのは無理だから『あきらメロン』を出された。
俺はメロンが嫌いだ。臭いも味も受け付けない。ノーセンキューです。
閑話休題。閉話旧題。平和及第。
俺自身の色々な行動は、独特過ぎて通じないってのは思い知ってる。
理解させようとするだけ無駄。喋るのも無駄。何もかもが時間の無駄。
面倒を起こしたくない相手なら、こっちから引くのを高校の時に覚えた。
- 879 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:45:41 ID:QWC3U6Aw0
-
自分でも、おかしいと思う時は稀にある。
歯磨きの時に、一ヶ所で歯ブラシを往復する回数を5回固定にするのとか。
ハンガーは、決まった順番で棒にかけていないとちょっと頭に来るのとか。
俺の部屋の窓際に置いてある消臭剤は、横に倒しておかないと気になるのとか。
マウスを放置する時は、必ずマウスパッドの中央に固定して置くのとか。
飲み物を飲む時は、5回固定で飲み下さないと何か落ち着かないのとか。
タオルで体を拭く時は、折り畳んだままそれぞれ使う面を決めて拭くのとか。
枕元にある縫ぐるみを勝手にどかされると、見つかるまで動けないのとか。
その状態のまま丸一日放置されると、家に空き巣が入った状態になるのとか。
逆さまにして乾かしている牛乳パックは、非効率的だと判っていても、
倒れる危険性を考慮して、最初から横にしていないと腑に落ちない時とか。
雪掻きをしていて、小休憩を取ろうとその辺の雪藪にスコップを差した時、
スコップが勝手に傾くと、自業自得と思いながらも雪掻きする気を無くしてしまい、
その場にぶっ倒れて、雪が降って来るか、5分経過するまで拗ね続ける時とか。
ただの再現VTRなのに、自分でも何が気に触ったのか未だに分からないが、
沸点に来る表現があって、ブチ切れて居間を出て行ってしまったりした時とか。
(内容は、生まれつきの身体的な障害で虐められる女の子がヒッキーになってしまい、
それに腹を立てた母親が「もう学校行かないならいらないでしょ」と教科書を捨てる。
捨てるのを見た娘が「学校に行きたい」と叫んだところ、さっきまでヒスっていた母親が、
急に落ち着いて笑顔で女の子に話しかけると言う場面だった。感動のシーンらしい。
俺から見えて感じたものを書いたので、ムカつくように書いてしまったかもしれないが、
自分にはこうとしか見えなかった。嫌いなモノを普通に伝えれる書き方を教えてくれ)
うお、羅列すると尚更どうかしてるなコレ。神経質とはベクトルが違う。
まだありそうだ。今度、誰かに俺の変な行動でも聞いてみるか。
- 880 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:46:17 ID:aXSn2xiQ0
- うおっ
- 881 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:46:37 ID:QWC3U6Aw0
-
(´<_`; )「おい兄者、ナースステーション通り過ぎたぞ」
( ´_ゝ`)「おっと、悪い」
(´<_` )「もっと誠意を示してみろよ」
( ´_ゝ`)「どうやって?」
(´<_` )「詫びにクリスマスプレゼント寄越せや」
( ´_ゝ`)「何が欲しい?」
(´<_` )「えっ? あ……じゃ、じゃあ煙草」
( ´_ゝ`)「煙草か」
あれの臭いは苦手だ。服にも体にも染み付く。
けど、いい嫌がらせを思い付いたぞ。
クリスマスにぬか喜びをさせてやろう。
- 882 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:47:45 ID:QWC3U6Aw0
-
( ´_ゝ`)「ところで弟者、俺がお前に対して実行した嫌がらせ以外で、
何か変に見えた行動ってある? 昔のでも何でもいいから」
(´<_` )「そんなん有り過ぎて困るわ」
( ´_ゝ`)「なら、入院前で」
(´<_` )「入院する前のは……兄者が腐った味噌汁を、
庭の松の木にかけてた時。とうとう狂ったかと」
( ´_ゝ`)「ああ、あれか」
(´<_`; )「なんであんな事してたんだよ」
( ´_ゝ`)「なんとなく」
_, 、_
(´<_` )「なんとなくぅ?」
( ´_ゝ`)「その時の自分に聞かないと詳しい事はわからんが、
普通に捨てるのは勿体無いと思ったんじゃないか?」
(´<_`; )「ちょっと待てよ。腐った味噌汁を勿体無いって考えるのは、
もう、突っ込みようがないからスルーすっけどさあ……
それを何で松の木にやろうとか思うんだよ! アホか!」
( ´_ゝ`)「栄養になるとでも思ったんじゃない?」
実際、考えずに無意識の中で行った動きなので、何も覚えていない。
当時の自分に聞いても「何でだろう?」とか素面で返しそうだ。
- 883 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:49:00 ID:QWC3U6Aw0
-
ただ、家の外ではそんな事しない。普通に捨てる。
ついさっき羅列した事も、家の外ではしない。
気を抜いて、ほぼ無意識のまま自由に行動していいのは、
人の視線が届かない自分の領域内でだけと知っているのだ。
(´<_` )「何を誇らしげにしてんだよバカ」
( ´_ゝ`)「そう見えるか?」
(´<_` )「今の質問、あの自称デブとガリとホモ野郎にもやれや。
日頃の恨みも込めて色々返される覚悟しとけ気狂い」
( ´_ゝ`)「するよ」
(´<_` )「後半の言葉に反応しろ」
( ´_ゝ`)「何の?」
(´<_`; )「もういい」
なんて会話をしてる内に、ナースステーション到着。
診察を受ける部屋まで案内してくれるらしい。
俺が迷ってる時に、よく先導してくれる看護師さんが付いた。
- 884 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:50:23 ID:QWC3U6Aw0
-
(´<_` )「胃カメラか……普通に終わればいいな」
( ´_ゝ`)「普通に終わると思うなよ」
(´<_`; )「何する気だよ」
胃カメラを胃に入れる前に飲む、あの薬品。
そう、バリウムをなんとかして噴出させたい。
( ´_ゝ`)「全力で笑わせてやる。覚悟するんだな」
(´<_` )「あ、ああ……」
|゚ノ ^∀^)「行きますよー」
、_
(´<_` ;)「…………あ、あぁ?」
おお、狐につつまれるような表情って、こんな感じなのか?
ちょっと形容し難い顔をして、医者の前まで連れてかれたぞ。
- 885 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:52:25 ID:QWC3U6Aw0
-
( ´_ゝ`) ( ;´_>`)
うーん。あいつ、こっちを極力見ないようにしてやがるな。
看護師と医者の背中側に回って、なんとか視界に入る。
幸い、二人共、患者しか目にしていないようだ。
これならイケる。
まず、中指を立てて挑発。
糞野郎の視線を、こっちに向かせる。
次いで、親指を下に振り降ろし、首をかっ切る仕草。
眉間に数本皺が寄る。
もう見ないようにしたいのか、一気にバリウムを口に含んだ。
ところで、全力のコマネチ。
(;;゚;ж;゚;)´∴、゙;゛:.^ ヽ゚|
奴は正面にいた女性の看護師さんの顔面に向かって、
白濁とした薬品を口から噴射し、思い切りぶっかけた。
器官にも入ったのか、盛大に噎せている。ざまあみろ。
- 886 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:53:16 ID:QWC3U6Aw0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|゚ノ#^∀^)「ここで待ってて下さいね」
(;´_ゝ`)「へぁい」
それを指差して笑っていたら、流石に怒られて退室させられた。
どうしよう。話聞けないぞ。せめて携帯置いてくるべきだった。
失敗したなあ……。あれ録画しときゃよかった。
32.糸冬
- 887 :名も無きAAのようです:2013/04/04(木) 23:53:58 ID:QWC3U6Aw0
- 越えない内はただのクズ、越えたらただの犯罪者
- 888 :名も無きAAのようです:2013/04/05(金) 00:14:55 ID:OZ4RETCEO
- ああ、赤ちゃんポストにダンクシュート発言で弟者のテンションが上がったのは
そういう
- 889 :名も無きAAのようです:2013/04/05(金) 02:35:18 ID:ntcn4Wo60
- これは素敵なクズたちですね
- 890 :名も無きAAのようです:2013/04/05(金) 07:33:25 ID:6uO37zZI0
- 多分今回の投下分の中の兄者と弟者の会話量がここ二三年の俺と弟の会話量に匹敵するわ
一人じゃ生きられないだの後追うだののろけてるしやっぱ仲良いなコイツら
- 891 :名も無きAAのようです:2013/04/05(金) 07:56:48 ID:Sy2.wc2s0
- 乙
弟者がどこにいきたいのかわからない……
- 892 :名も無きAAのようです:2013/04/05(金) 16:36:44 ID:.22ZXkfk0
- 乙
コマネチwwwww
- 893 :名も無きAAのようです:2013/04/05(金) 18:57:35 ID:Y/q.4pNUO
- 乙乙
兄者だいぶ人間卒業してるな
- 894 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/10(水) 22:55:19 ID:h8GVwLGg0
- 修理に出したパソコンの画面が罅割れて帰って来た
- 895 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 22:56:27 ID:h8GVwLGg0
-
33.建設的に生きるとか出来ないな
('A`)「あっ」
( ´_ゝ`)「お」
('A`;)「ひっ、久っ、久し振りっ」
( ´_ゝ`)「一週間かそこらで久し振りって言うっけ?」
('A`)「あ、えっえっと」
( ´_ゝ`)「立ったままだと邪魔になるから、取りあえず座れよ」
('A`;)「う、うん」
横に座らせたが、相手の顔を見て真面目に話すつもりはない。
こんだけ判り易く挙動不審になってる奴なんかは、
目を合わせようとしたところで悪化するだろうしな。
元々、俺も鬱田も人と目を合わせるのは嫌いだけど。
- 896 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 22:58:50 ID:h8GVwLGg0
-
我が母とアヒャと斉藤とメールしながら応対する。
('A`)「えー……と、なんでこんなところに?」
( ´_ゝ`)「あいつが胃カメラやってるから、その付き添い、だった。
追い出されたから、母さんに連絡してから部屋に戻る」
('A`)「胃カメラって」
( ´_ゝ`)「鬱田は?」
('A`;)「えっと……謝りに」
( ´_ゝ`)「マジか、誰に?」
('A`)「あ、兄者に……」
_,
( ´_ゝ`)「俺ぇ?」
ミ ('A`;) ヒッ
おっと、鬱田と俺の距離が増した。眉間の皺が良くなかったか。
揉み解しつつ、相手の挙動を観察する。
- 897 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:02:20 ID:h8GVwLGg0
-
:('A`;):「えと、えと」
知り合った直後の鬱田みたいな反応だ。痩せた子豚のよう。
何がこいつをそうさせてるのかは分からないが、懐かしい。
( ´_ゝ`)「鬱田が俺に謝らなきゃいけないような事したっけ」
('A`)「ほ、ほら、前の、弟者君との……」
( ´_ゝ`)「あれって終わったんじゃなかったの?」
('A`)「え? 許してくれたの?」
( ´_ゝ`)「許すも何も」
俺と鬱田の間には、育った環境に寄る考え方の違いがあり。
それは何かが事故らない限りどうあっても越えられない壁だから、
鬱田に理解してもらうのは無理だと知った。なので、どうでもいい。
口論したいのならば、地雷の上で反復横跳びするんじゃなく、
何か譲れない拘りとか、互いの対極に位置する好きなものとか、
そういったもので口論した方が後にも先にもいいんじゃないか?
そんな感じで伝えた。
- 898 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:03:28 ID:h8GVwLGg0
-
('A`;)「口論したかったって訳じゃ、いや、したかったんだけど。
地雷を踏もうと思ってたんじゃなくて、地雷って知らなくて。
ご、ごめん。あれはブーンから逃げる為の言い訳と言うか」
( ´_ゝ`)「あー、そっちの可能性も考えてたから言わんでもいいよ」
('A`;)「ごめん……」
( ´_ゝ`)「もう謝んなくていいって、いい加減ウザ」
('A`)
( ´_ゝ`)「じゃなくて、鬱陶し」
('A`)
(;´_ゝ`)「ああーっと、わ、煩わし」
('A`)
(;´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「ウザいんで」
('A`)「諦めるなよ」
- 899 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:04:41 ID:h8GVwLGg0
-
( ´_ゝ`)「つーワケで、もうその話はいいわ」
('A`)「わ、分かった。ところで弟者君が胃カメラって何か病k」
( ´_ゝ`)「わざわざ地雷に踏み込むような話題は止そうぜ。
寝ずに考えた鬱田へのカウンター試したくなるし」
('A`;)「寝ずに考えたカウンター……?」
( ´_ゝ`)「カウンターにならないかもしれないけどな。
俺らに向かって『家族と仲良く』とかほざくなら、
じゃあ鬱田自身は糞親父とどうなんだよって話」
('A`)「なってるよ」
( ´_ゝ`)「そうか。てか、今うっかり使っちまった」
('A`)「俺も内藤からお前らの起こした事件聞いてから、
そういうの言われるかもって思ってたよ……」
( ´_ゝ`)「事がこんがらがる前に思って欲しかったぜ」
('A`;)「わ、悪い」
- 900 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:05:42 ID:h8GVwLGg0
-
('A`)「あと、内藤から聞いた事件について、ちょっと聞いてもいい?」
( ´_ゝ`)「物による」
('A`;)「えっと、骨折った折られたとか、刺した刺されたとか」
( ´_ゝ`)「俺は糞親父に骨折られた事はあるけど、あいつにはないぞ」
('A`)「えっ、そ、そうなの?」
( ´_ゝ`)「ああ。刺された事はあるけど、まだ刺した事はないしな。
てかさ、いい加減この話題はちょっと……」
('A`)「まだって、そういう発言は」
( ´_ゝ`)「刺されて当然だと思わない? あんな奴。後ろから刺されて当然」
('A`;)「い、いや」
( ´_ゝ`)「でも誰も刺してくれないなら、俺が自分で刺してやるしかないだろ?
それとも骨折るのはいいけど刺すのは非常識とか言っちゃう系?
喧嘩の延長で殴り殺すのは仕方ないけど、刃物沙汰は駄目って?
金盗られても物盗られても信用落とされても全部台無しにされても、
家族だからやっぱり大事にしないとって上から目線で説教する?」
('A`;)「ちょ、ちょ、ちょ」
( ´_ゝ`)「お、すまん」
('A`;)「うん…………」
- 901 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:07:00 ID:h8GVwLGg0
-
('A`;)「昨日さ、ブーンはお前らの事、実は仲良いって言ってたよ……
兄者はまあ、どうしようもないと思うけど、弟者はそうでもないって」
( ´_ゝ`)「はあ?」
('A`)「先の事を考えたら、仲良くしたほうがいいって思ったみたいだよ」
( ´_ゝ`)「そりゃ、俺から何とかして安全に金を盗ろうって思っただけだろ。
俺は母さんの気が済んだら、さっさとどっか行くか施設入るし」
('A`)「家出るの?」
( ´_ゝ`)「普通は出るだろ、男なら」
('A`;)「耳が痛いな。でも、家を出るとしても、結局血が繋がってるのは、
家族なのは変わりないんだしさ。出る前に少しは関係の改善
_, 、_
( ´_ゝ`)゙
Σ{(゚A゚;)}「を゙ッ!?」
みなまできかずに、うつだのりょうかたをつかむ。
- 902 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:07:43 ID:h8GVwLGg0
-
( ´_ゝ`)「もし嫌いな奴が、金寄越せっつったら、鬱田は渡す?」
(゚A゚;)「え、えっ、えっ?」
( ´_ゝ )「渡す?」
('A`;)「わ、渡さない。渡したくない」
( ´_ゝ )「憎たらしい顔した奴が『鬱田って頼りになるなー金くれよ』
って褒めてから金せびってきたら、渡しちゃったりする?」
('A`;)「しない」
( ´_ゝ )「殺したいくらい憎い奴が『俺ってお前がいないと生きてけないわ』
って、言ったら、さ。鬱田は、昔を、水に流して、仲直り出来る?」
('A`;)「で、出来ない」
( _ゝ )「今まであいつに金だけで750万くらい盗られたんだけどさあ。
鬱田はそういうのって許せる? 盗られて仕方ないって思う?
糞親父に言ったら、仕方ないって言いやがったんだよ。
お前もそういうタイプか? 盗られたほうが悪いって奴か?
部屋に鍵付けたら駄目、金庫も駄目、自分の口座も駄目。
そうやって自己防衛しようと挙げた手段全部に駄目出しして、
俺が自分で部屋に鍵つけたら、家を傷つけるなって殴るのか?
危機意識が低いんだっつって、殴りかかってくる奴なのか?」
('A`;)「違う! 違う違う!」
- 903 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:08:26 ID:h8GVwLGg0
-
( # _ゝ )「お前が一番嫌いな奴が、この手で苦しめたい奴が、殺したい奴が。
そんな奴が一番近くにいて、けど、周りは仲良くしろって口煩くて。
何もかも分かってねえのに分かったフリして上から目線で偉ぶって。
あいつの所業知ってて責め立てる奴も、俺が兄弟だって判った途端、
『お兄ちゃんなんだから弟の面倒はちゃんと見てあげなさい』とか、
『家族なんだから更生させろ』とか『兄なんだから手綱持て』とかさあ。
マジふざけてんの? そういうのは親の役目だろ? 頭おかしいの?
しかも、その糞親父も俺らの更生にハナから付き合わないんだぞ?
小さい頃に離して育てたほうがいいって注意受けてたの丸無視して、
部屋一緒にするとか、遠回しに殺し合えって意味だと思うだろうが。
やっと一人部屋持てると思ったら、隣同士で窓伝いに移動できるしよ。
あいつが俺の金盗ったから、あいつの部屋に行って取り返したのに、
なあああんで怒られるのが俺なんだよ。やり返したら駄目なんだよ。
ふざけてんのかふざけてんだよなあの家燃やすべきだよなやっぱ。
ようやく遠くで一人暮らし出来ると、あいつと離れられると思ったら、
一人暮らしの練習とかほざいて、糞野郎を送りつけてきやがって!
練習させたいなら路上に放り出せよ! 何で俺に押し付けるんだよ!
百歩譲って兄は弟の面倒を見るとしても、俺らは双子だっつの!
俺が向こうより少しだけ早く、股からひり出て来ただけじゃねぇか!
なんで同年代の奴の世話を俺がしなきゃなんねぇんだボケが死ね!
つーかあいつの窃盗癖マジで治したいんなら金で解決すんなや!
盗っても盗っても糞親父が弁償すっから治らねえんだよ馬鹿か!
ああいや莫迦だったなそういや、馬にも鹿にも劣るマジもんだったわ。
泥棒だの何だの言って殴る癖に、最終的にあいつの尻拭うからな。
警察沙汰にして少年院に送りゃよかったのに、金でゴリ押しだもん。
檻付きの病院にも入れねえで野放し、盗り放題とかどこの世紀末だ。
しかも俺まで土下座行脚に付き合わされるとか、どんな拷問だよ。
俺は何もしてねぇのに、何もしないのが悪いとかどういう了見だよ。
あいつと一緒に、俺も何か盗めば良かったのか? 違うのか?
何で四六時中おはようからおやすみまで監視しないといけねぇの?
俺だけ限定的にそういう義務が発生してるの? バカじゃない?
そもそも常に一緒にいるとか物理的に不可能なのを押し付けんな。
- 904 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:09:37 ID:h8GVwLGg0
-
俺に責任とかあるわきゃねえだろ、あったとしても判り易く言えや。
家族だからとか、兄弟だからとか、あいつと血が繋がってるからとか、
何の関係があるんだよ。赤い繋がりあるだけの他人じゃねえか。
俺に責任求める前に親に求めろや。頭も耳も目も膿んでんのか?
そもそも責任だったら、奴を作った親が取るべきだろ、製造責任。
何であいつの為に頭を地面に押さえ付けられないといけない訳ぇ?
しかも、糞親父は俺が盗ったんだって終始勘違いしてましたしぃ。
事が終わった後も勘違いしてすまなかったって謝罪貰ってませんよ。
つーか、謝罪させようとした時に暴れたから泥棒確定とか何様?
警察の誘導尋問? やってないけど『やりました』と嘘の証言しろと?
言っとくけど、一番最初に殺人衝動で理性ぶっ千切らせたのは、
あの時に俺の言い分なんか塵程も聞かずに殴った親父だかんな?
自分の勘違いを人様の所為にして俺は悪くないとか死ぬべきだろ。
まあ、全部の原因は糞野郎なんですけどねええええええええ!!
結局、俺はあいつの頭下げた姿なんて見なかったんですけどお。
盗まれた奴もあいつと一緒にいて止めてやってくれって何の事ぉ?
ざっけんなよ、いつも通りにしてると『窃盗に走るのはお前の所為だ』
仲良く見せかけたら『お前がそういう事を教えたんだろう馬鹿兄が』
なぁんて言われんのにどうしたらいい? 納得するやり方教えろよカス。
偉い人の前で取り繕う必要がある時くらい、流石に猫被るけどさあ」
:(゚A゚;):
( ´_ゝ`)「腹に一物据えて接してるのに、お前ら実は仲良いんだろと、か、あ」
:(゚A゚;):「……な、何?」
おっとっと、これを言ったら台無しだな。
- 905 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:10:57 ID:h8GVwLGg0
-
自分で自分の計画をしっちゃかめっちゃかにしてる自覚はあるが、
どれもこれも、簡単に俺を怒りの有頂天に叩きつける糞が悪い。
謙虚なナイトもびっくりするくらいの短気っぷりだ。9回以上殴る。
( ´_ゝ`)「いやあ、これは言う必要なかったな」
('A`;)「……?」
( ´_ゝ`)「ま、なんだ。一番大嫌いな奴が一生アナタに寄生します。
自分から拳を振らない代わりに金を下さい養って下さい。
これから一緒に仲良くしましょう、だから全てを水に流せ。
……つったら、鬱田はそれを全部許せたりしちゃう?」
('A`;)「相手のこれからの態度に寄るかな」
( ´_ゝ`)「えっ、ちょっと待って鬱田、俺の言葉聞いた?
一生あなたの人生にぶら下がって邪魔します。
何て抜かした奴の、これからの態度って何?」
('A`;)「あっ、ごめ、あの、放して、お願い」
( ´_ゝ`)「おおすまんすまん」
('A`;)「……ごめん」
( ´_ゝ`)「いいっての、つーか、あれぇ?」
- 906 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:12:31 ID:h8GVwLGg0
-
手から力を抜こうとしても、抜けない。
入れてる力を外側に向けようとしても変わらない。
('A`;)「兄者ごめん。そろそろ肩痛い……」
( ´_ゝ`)「っひ」
('A`;)「あの……」
( ´_ゝ`)「いひっひ」
(゚A゚;)「あ、あの……」
(*´_ゝ`)「冗談じゃなく手から力抜けないんだけどwwwww」
(゚A゚;)「えあ!?」
(*´_ゝ`)「手っがwwwwwwwwww動かないwwwwwwwww」
(゚A゚;)「うぇえ!?」
少しでもストレスを解消する為に、そのまま笑う。
通行人が大きく迂回して避けて行ったが、仕方ない。
そんな後ろ姿を見ても笑いが収まらないのだ。
- 907 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:13:57 ID:h8GVwLGg0
-
( 。´_ゝ`)「はー笑った」
('A`;)「……そうだね」
( ´_ゝ`)「なあ鬱田。頼むから俺の言葉を肯定して『はい』って言って?
『うん』っつって。でないと解けない。手から力が抜けない」
('A`;)「は、はい?」
( ´_ゝ`)「疑問形じゃなくて。後半のイントネーション下げてもいいから。
直接、口で伝えても鬱田は肯定しないだろうしさあ……
頭の中で鬱田に質問繰り返すから、それに『はい』っつって」
('A`;)「どどどどういう」
( ´_ゝ`)「詳しく知らなくていいから、わからなくていいから。
俺がお前の肩を脱臼させる前に、早く言って」
('A`;)「ひぁ、はぃ……」
- 908 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:22:21 ID:h8GVwLGg0
-
力が抜けると同時に、鬱田が俺の視界から消えた。
いつの間にか椅子から立ち上がって、鬱田を持ち上げていたらしい。
軽くて気付かなかった。マジで骨皮スネオだな。
携帯をいじろうとポケットに手を突っ込んで空振りする。
下に目をやると、開いたまんま落ちていた。
( ´_ゝ`)「うお、踏まれなくてよかっ」
(´<_` )「いぇーい、もーらい」
( ´_ゝ`)「あ」
(´<_` )「なんだよ相手アヒャかよ。ホモとかマジキメー」
否定はしない。実際にキモいしな。
糞ビッチとの罵倒は些か的外れではないかと思うが、
俺も実の兄弟がゲイに堕ちたとショックを受ければ、
そんな悪態の一つ二つは混乱して出るかもしれない。
身内に同性愛者がいるなんて、恥でしかないからな。
マイノリティを受け入れろと言われても『キモいので無理』
『気色悪いので駄目』『生理的にアウト』しか言えない。
- 909 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:27:56 ID:h8GVwLGg0
-
その前に、一つ訂正。
( ´_ゝ`)「俺はホモじゃねぇ」
(´<_` )「どうだか」
( ´_ゝ`)「男相手でもそういう下品な妄想が繰り広げれるのか」
(´<_` )「うるっせぇ、そんな妄想させたのどこのどいつだよ」
( ´_ゝ`)「内藤だろ。お前の程度が知れてるな」
(´<_`# )「だー! ムッカつく! つーかよお! この部屋の前で、
わざわざ修羅場ってんなよ! 出れねーじゃん!」
( ´_ゝ`)「いや、終わってたなら出て来いよ」
(´<_`# )「出て行ける空気かアホ!」
罵倒と共に携帯が飛んで来たので受け止める。
ボタンを押したのか、我が母のメールに切り替わっている。
- 910 :名も無きAAのようです:2013/04/10(水) 23:42:31 ID:h8GVwLGg0
-
内容は、言質についての返信。
前提として、病院で性的に暇してる糞野郎の携帯には、
フィルターどころかネットが使えないようになってると。
ネットで調べなければデリヘルの番号も判らないので、
病室に女を呼ぶ事はないだろうと我が母は安心していた。
我が母ながら、危機感と言うより、学習能力のない女だ。
母親じゃなかったら、とっくに見捨ててどっか行ってる。
で、まあ、性的な事に使おうにも真新しい携帯。
保存していたハメ取り画像も、エロ絵もない。
なので、狂ったように俺にメールして時間を潰していたらしい。
返信一つもない、送りっ放しの状態で満足出来るとは……。
それで、返信が来たと思えば内容は糞野郎にとっての最悪。
激昂してメールを送ろうとしても、着信拒否で送り返される。
ここで『メールアドレスを変更して俺に送る』って発想がない辺り、
やっぱり程度が知れてると言うか。考える頭がないと言うか。
んで、ぶち切れたこいつは、怒りを性欲で発散させようと、
精神科付近でふらふらしてる女をナンパして捕獲。
快諾した女はメルアドを交換し、めでたくメル友。
と言う流れらしい。
- 911 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/11(木) 00:45:08 ID:.JPUqVcY0
- 固まる
- 912 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 00:47:00 ID:.JPUqVcY0
-
怒りを性欲で発散て、どうしようもない奴だな。
ストレスを色事で解消しようとする類の人間は、
総じて皆ゲスだと思っている。最悪の人種だ。
せめて、R18な創作くらいが限度だろう。閑話休題。
弟者がその女とのメールを止めるよう仕向けるか、
最低でも女が病室に入るのを阻止して欲しいらしい。
口約束でいいからそれをさせ、録音。言質とする、と。
……我が母には悪いが、これは利用させてもらおう。
糞バカに携帯を持たせるとデメリットのほうが大きいと、
いい加減知って貰わねばこっちの気力が持たない。
女が部屋まで押し掛けて来ないような奴なら、
清いメル友()のまま続行しているのを報告。
押し掛けて来るアバズレなら、都合がいい。
以前、頑張ってつけた執行猶予を、別の罪状でつけ直してやろう。
執行猶予を無罪放免と勘違いするような、無学のアホだからな。
その猶予も、知らん間に揉み消されて、学習させる機会はなかったし。
糞親父は、離婚した今でもこっちに手を伸ばす気があるのかどうか。
我が母は、どこまで俺とあいつの関係に危険視しているのかどうか。
色々と確かめれるいい案件だ。思わず笑みが毀れる。
- 913 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 00:47:50 ID:.JPUqVcY0
-
逆に、俺が檻にぶち込まれる破目になってもいい。
一人じゃ生きられないの言葉通り、出て来た暁には死体と対面したい。
もし死体になってくれてたら、線香くらいは供えてやろう。糞の上にな。
(´<_` )「オイ何考えてんだ兄者、さっさと押せよ」
( ´_ゝ`)「……車輪くらい自分で動かせ」
(´<_` )「やだよ胃カメラで疲れたのに。兄者が駄目なら、
さっきからそこでガン見してる毒男でもいいぜ」
(;'A`)「え、俺?」
(´<_` )「そーそー」
('A`;)「兄者は押さないの?」
( ´_ゝ`)「鬱田、今度は意識して怪我させるけど、いいの?」
(゚A゚;)「だっ、駄目!」
(´<_` )「そういや名字呼びなのな、鬱田」
( ´_ゝ`)「どうでもいいだろ、そんな事」
- 914 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 00:49:29 ID:.JPUqVcY0
-
(´<_` )「毒男も毒男だな。こいつがキレた後に、
また同じ話題持ち出そうとするとかよお」
(;'A`)「え? だって、仲直り……」
( ´_ゝ`)「こいつが擦り寄って来る時は、何か欲しい時だけだっつの。
今度は何が欲しいんだ? 遠回しはウゼェからさっさと言え」
(´<_` )「じゃあ、お前のクリスマスプレゼント買う金ないから、
プレゼント買う分の金寄越せ。釣りは返してやるよ」
考えるより先に、勝手に拳が糞野郎の顎を打ち抜いた。
携帯を握っていた手なので、ダメージが更に乗っているかもしれない。
かなり力が入ったのか、車椅子の背もたれ部分で頭がバウントして、
体全体が前に崩れ落ちる。そのまま停止。起き上がる気配はない。
横で見ていた通行人が、息を呑んで何処かに走って行った。
単純に逃げたのか、看護師でも呼んで来るのか、どっちでもいい。
ここで寝てりゃ、誰かがこいつを運ぶだろうし。
放置されてれば、いずれは起きて病室に戻るだろう。
にしても不愉快だ。計画変更。どさくさに紛れて、
- 915 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 00:50:28 ID:.JPUqVcY0
-
刺そう。
33.糸冬
- 916 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 01:17:45 ID:0IHzaa3wO
- え…
- 917 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 01:20:45 ID:qRy9aH3s0
- 盛り上がって参りました
- 918 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 01:30:02 ID:f0WrrS/.O
- 何の抵抗もなくそんな決断が下せる時点で
クズどころじゃないです兄者さん(褒め言葉)
- 919 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 04:45:21 ID:hiBk5yX.0
- いいぞもっと屑
- 920 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 06:16:07 ID:NC/GZohE0
- どっくんは育った環境とそこまで人を嫌いにならない性格から地雷を踏み抜けるんだろうね
殺意を殺人計画練るレベルまで押し上げたことなさそう
- 921 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 10:41:22 ID:FLk2QRr.0
- こんだけされて怖くても曲げずにまだまだ来るとは
どっくんも凄いな…ハラハラするわ
やべえあにじゃがきれた
乙
- 922 :名も無きAAのようです:2013/04/11(木) 12:43:42 ID:M/e.j/3E0
- なによりもやばいのはこんなん書けちゃう>>1
- 923 :名も無きAAのようです:2013/04/13(土) 11:12:17 ID:mEy3w4pEO
- しかし兄者が言ってることが本当なら父親ヤベェな
乙
- 924 :名も無きAAのようです:2013/04/13(土) 12:16:53 ID:Z4UF..AMO
- 昔の事を謝った母親は許したけど
謝罪のない父親は恨み続けてるって事か
- 925 :名も無きAAのようです:2013/04/13(土) 14:33:03 ID:A2JbwCBIO
- 弟者が予想をはるかに越える糞だった
- 926 :名も無きAAのようです:2013/04/13(土) 18:36:24 ID:Fm7eLFgk0
- これは家族仲が悪くないと書けない
>>777なんか、家族仲がいい人にはとうてい捻り出せない文章だと思う
(だから仲悪いのが偉いとか言いたいわけじゃないが)
そのくせ、
あぁこの作者AAに自分の言いたいこと代弁させてるよアイタタみたいな感じがないのがいい
- 927 :名も無きAAのようです:2013/04/13(土) 21:17:20 ID:kiZptrxQ0
- age
- 928 :名も無きAAのようです:2013/04/13(土) 23:46:30 ID:fWZGPw6YO
- 俺はアイタタと感じないことがないわけじゃないがそれを差っ引いても面白い
結末は決まっているんだろうか
- 929 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 02:15:54 ID:aWAvc28M0
- この作品じゃまともなの脇役のジョルジュ位しかいないからなあ……そんな作品に自分を投影しても痛くならんのはある意味当然なのかね
- 930 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 02:53:09 ID:1eGipfKcO
- ん?
つまり兄者がやったアナニーは
- 931 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 06:13:11 ID:v5FKgdWgO
- 乙!
クライマックス近いのかな
- 932 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 10:16:29 ID:yXfsgVT20
- 斎藤ってまたんきだろうか
- 933 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/14(日) 12:52:05 ID:aqHogg/Y0
- すごい誤解を招いてるけど俺の家庭環境は割と良好だぞ……
- 934 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 13:29:24 ID:1eGipfKcO
- 尚更おかしいだろ…
- 935 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 14:05:42 ID:7K9r63.Y0
- 逆にびっくりだよ…
- 936 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 14:11:55 ID:qc7lp7zM0
- 能力バトル書いてる人はその能力を実際に使える理論
- 937 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 14:30:36 ID:NtrgoxYA0
- え?使えるんじゃないの?
- 938 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 15:18:05 ID:NV7PHKgA0
- だって荒木先生は究極生物で波紋もスタンドも使えるんでしょ?
- 939 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 15:44:18 ID:1eGipfKcO
- 実在する吸血鬼と一緒にすんなよwww
メル欄見て分かったけど作者は読者で遊んでんな
いい意味で
- 940 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 18:40:27 ID:5Wedw03U0
- 弟者の方はそんなに兄者の事嫌ってない?
- 941 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 20:13:00 ID:esITwP7EO
- 流れワロタ
実際のこと書いてんのかと思ってたwwwwww
- 942 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/14(日) 20:47:16 ID:aqHogg/Y0
- あまり言いたくなかったけど、
フィクションかノンフィクションかについては作中で出して行く
メル欄ではたまに喧嘩売ったり遊んだりおちょくったりしてんよ
糞暇だったら時間潰しに探してみて下さい
- 943 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 21:01:17 ID:zhzmguOc0
- 俺>>926だけど
例えば野球が題材で描写が具体的なら
この作者野球やってたんだろうなとかその程度のあれでなんかすいません
- 944 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 21:27:55 ID:3vsWBy1U0
- 多分とかカワイいな
- 945 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 21:55:24 ID:qq7OEc/Y0
- 言いたくないなら言わなくてもいいんじゃない?
しかし事実でもないのに読者にそこまで思わせる文を書けるなんて凄いな
- 946 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 22:54:29 ID:1eGipfKcO
- いや作者は否定してないぞ
- 947 :名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 23:29:37 ID:lJO4DXhc0
- なー微妙に気になってたんだけど、>>429の兄者のキャラのSIZって最低値以下じゃね?
SIZは2D6+6じゃなかったっけ?うろだけど
- 948 :名も無きAAのようです:2013/04/15(月) 10:23:52 ID:o/Vvu/0c0
- 家庭環境が良好でおかしいと思われる作者ワロスwww
その分文に説得力があるってことだ
- 949 :名も無きAAのようです:2013/04/15(月) 17:24:09 ID:2DazmoCg0
- おちょくられた側は底知れない恐怖しか感じないです
- 950 :名も無きAAのようです:2013/04/15(月) 19:40:47 ID:a6.7YCUMO
- メール欄が本音だとしたら作者マジで
- 951 :名も無きAAのようです:2013/04/15(月) 23:50:19 ID:kvEB664UO
- メ欄ってどうやって見てるんだ?
もしもしじゃ見れない仕様か?
- 952 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 00:19:16 ID:C2963pmYO
- >>951
ブラウザの設定がメ欄省略になってるんじゃない
- 953 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 01:35:23 ID:NPZFF5WAO
- >>952
なるほどありがとう
- 954 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 18:03:09 ID:l.k5c/moO
- あー!誰かと思ったら恋われたいの人か!
恋われたいの流石兄弟もそうだがこっちの流石兄弟も仲悪い感じで新鮮だな
- 955 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/16(火) 23:53:28 ID:jk4DCQUQ0
- >>947
打ち間違えた
1足しといてくれ
- 956 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:54:09 ID:jk4DCQUQ0
-
34.人間行動学の算術はぐれ
何故か、鬱田がピクミンのようについてくる。
あれだけ言ってた割に、木偶になったゴミをすぐ見捨てるとは。
一体何をしたいのか、何を考えてるのかわかんねぇな。
( ´_ゝ`)「なーにー? 黙ってついてきて」
('A`;)「いやそのあの」
( ´_ゝ`)「用件言えよ」
('A`;)「……ごめん」
( ´_ゝ`)「謝るくらいなら最初から言うなよ」
('A`;)「でも……」
( ´_ゝ`)「あーもーウザってー」
- 957 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:55:00 ID:jk4DCQUQ0
-
( ´_ゝ`)「鬱田は結局、何がしたいワケ? 仲裁役でもやりたいの?
誰かと誰かの仲を取り持ちたいの? 殴られてみたいの?」
('A`;)「俺は……」
( ´_ゝ`)「高校の時に、お前みたいな仲裁役買って出る女子がいたけどさあ。
碌に相手の言い分も聞かないで、手前で勝手に状況を判断して、
悪くない奴にも『まず謝れ』って謝罪強要してぶち切れられてたぞ」
('A`)「そ、そういうのじゃ」
( ´_ゝ`)「同じようなモンだろが。俺はあいつに謝る事なんて何一つないし、
仲良くしないといけない義理も道理も義務もない。強制すんな」
('A`;)「待って、話を」
( ´_ゝ`)「聞かない。聞いても苛立つだけだもーん」
鬱田を無視して診察に行こうとすると、先回りして塞がれた。
廊下が広いから、腕を広げても余裕で横から抜けれるが。
あんまり眉間を動かさない奴なのに、変に皺を寄せているからか、
今まで見てきた中で、これ以上ないくらい顔面が酷くなっている。
顔が醜い者は外を歩いてはならない法律があるあの州では、
確実に警官がすっ飛んでくるレベルだ。ヘイ、ブサイクメーン!
- 958 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:55:44 ID:jk4DCQUQ0
-
( ´_ゝ`)「で、どうしたい?」
('A`;)「う……と、取りあえず、殴っても蹴ってもいいよ。
まず落ち着いて。そしたら俺の話聞いてくれる?」
( ´_ゝ`)「ん? 痛めつけていいの?」
('A`;)「死なない範囲で」
( ´_ゝ`)「そうか、じゃ遠慮なく」
いきたいところだけど、普通に蹴ったら死にそうだ。
死なさず殺さず、いい感じに悶絶させるくらいの力でやりたい。
当たり前だ。誰が話なんざ聞くかヴォケ。寝言は気絶してから言えや。
これを小中高の頃にもやってたんなら、そら確実に嫌われるわ。
( ´_ゝ`)「殴られるのと蹴られるの、どっちがいい?」
('A`)「えっ?」
小首を傾げて鬱田を見ると、腕を広げたまま突っ立っている。
なんだろう。どてっ腹に蹴り入れろって意志表示?
- 959 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:56:47 ID:jk4DCQUQ0
-
感覚を掴む為に、少し床を爪先で蹴る。……これくらいか。
流石に、鉄板入りの踵で蹴ったら駄目だろうな。
入れるなら爪先から。狙いは胃で行くとしよう。
ちょっとビビらせる為に、後ろに足を振り上げる。
途端に、体を震わせて目を見開く。守るも糞もねぇ。
虐められてたと聞く割に、攻撃動作に慣れてない。
肉体的じゃなく、精神的ないじめをやられてたのか?
ま、今は関係ないな。都合良く周囲に人もいないし、やれる。
( ´_ゝ`)「じゃ、行っくよー……んっ!?」
トリガラのどてっ腹目掛けて蹴ろうとしたところ、
横から割って入って来た足に攻撃を止められた。
舌打ちを漏らし、そちらを見ると。
( ´_ゝ`) (^ω^ )
わお、内藤じゃん。
- 960 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:57:28 ID:jk4DCQUQ0
-
この程度のダメージなんざ無効だろうに、大袈裟に痛がって、
その場で片足を抱えてジャンプし続ける内藤。転がしたろか。
(^ω^ )「あぁん痛ぁいんだおっお〜う!」
( ´_ゝ`)「嘘こけ」
(^ω^ )「うん、僕は痛くないけど。鬱田にやったら大惨事だお?」
( ´_ゝ`)「マジ? これでも加減したんだけどなあ」
(^ω^ )「って言うかぁ。さっきの兄者さんってば、んもう!
ガチな不良にしか見えなかったお! 僕怖いおっ!」
( ´_ゝ`)「キャラブレ過ぎてキモいぞ内藤」
('A`;)「……」
( ^ω^)「おっとっと、僕は決して鬱田の事を助けた訳じゃあないお。
そこんとこ、勘違いしちゃいや〜んお。僕だって殴りたいお。
朝早くにクソ垂れるようなメール送りつけてきやがってお」
( ´_ゝ`)「何かしたの?」
ロ(^ω^ )「うっふん兄者見てくれお。このメールマジふざけてんんんn
( ´_ゝ`)ロ「落ち着けよ。発狂してるアヒャとか俺みたいになってんぞ」
鬱田に向き直って拳を鳴らす内藤を放っといて、渡された携帯を見る。
メール画面には、嫌がらせとしか思えない朝4時の着信。内容は……。
- 961 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:58:16 ID:jk4DCQUQ0
-
( ´_ゝ`)「うっわぁ」
こら、内藤だってブチ切れるわ。
プライバシーもあるので詳しくは書かないが、内藤は両親との仲が良くない。
良くないどころじゃない。内藤曰く『奴らは親と言う生き物ではない』との事。
小学校の卒業式に出席しないのは、仕事優先として当然の摂理。
夫婦喧嘩の元は、自分の親権の押し付け合い。
どちらも子とは認識せず、物心ついてから家族で同居した経験皆無。
内藤は、中学校からずっとマンションで一人暮らし。
成人して絶縁を言い渡された翌日に、津波が全てを持ってってくれた。
うむ、嫌うどころか殺されてもおかしくはない糞親。
放任主義なんてもんじゃない。立派な虐待だ。
そんなのに向かって『家族と仲良くしたほうがいい』と勘違いした内容が、
メールの件名を埋めている。しかも、本文1万字以上使ってるとかアホか。
色々な意味で、読む気も失せる。
今は両親と言う大元の原因であった膿を海に流して落ち着いたが、
それでも他人に触れられたくないトラウマに変わりはないだろう。
俺も糞親父と言う膿の海から出てストレスを減らせたが、
仲良くしろなんて暴言は聞きたくないし、言われたくない。
- 962 :名も無きAAのようです:2013/04/16(火) 23:58:57 ID:jk4DCQUQ0
-
幼少期から狂ったようにやらされた習い事の数々も、
人から見れば目をかけてやってると思われるんだろう。
俺は、折角の休日を潰されて散々だったがな。
窓の外から糞野郎の声を聞きながら、俺だけ勉強勉強。
恨みたくもなるさ。我が母も含めて、家族全員、な。
俺よりも「成績が常に下から一桁の弟者をなんとかしなくては……」
と日常的に呟いていた癖に、勉学は俺を優先させるという頓珍漢。
殴られまくっても意地になって本を開かなくなった俺に飽きたのか、
高校受験辺りから放置され、とても楽だった。逆に、やる気も出た。
その頃には、糞野郎が勉強から逃げ回っていたみたいだが、俺は知らん。
むしろ親に「やっとかよ」としか言えなかった。糞野郎には「ザマミロカス」だ。
やっと世間的に見て教育したほうがいい子供を見極めれたのはいい事だが。
最下位を取得した輝く赤丸の数字を見て、ようやく目覚めたんだから遅いわ。
役に立った習い事なんて、それこそピアノぐらいしかない。
楽譜が読めるから、MIDIで遊ぶのが楽になった。そんだけ。
……これはまた、別の話で。
( ´_ゝ`)「ほい、内藤」
(^ω^# )「あぁん!?」
( ´_ゝ`)「俺にキレるなよ」
(^ω^# )「御尤もだお!」
- 963 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:00:09 ID:5dgaCuAEO
- 事実じゃないなら震災関係は不謹慎だと言われるかもしれないから
控えたほうがいいんじゃないか?
- 964 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:00:19 ID:fzGXJZHs0
-
( #^ω^)「うっがー! 怒りが収まらないお! ムッカつくお!
ボッコボコにしたいのを抑えてるんだお!?」
( ´_ゝ`)「あ、内藤が近くでブチ切れてるから、
段々頭が冷えてきたかもしれない」
( ^ω^)「じゃあ僕もなんとか落ち着くお……」
( ´_ゝ`)「切り替え早いな」
それでも、肩で息をしている内藤。
鬱田も隙見て逃げりゃいいのに、まだ目の前にいる。
( ^ω^)「兄者の蹴り止めなきゃよかったぁあんおぉん。
あんの糞親この手でぶっ殺せなかった後悔が、
今ここに来て邪魔してるんおおおぐおおお!」
( ´_ゝ`)「精神科行けよ」
( ^ω^)「僕もとうとうキチガイの仲間入りかお……」
( ´_ゝ`)「古い人間だと、そっち系の認識の奴が多いけどさあ。
今の世の中は、ストレスマッハな奴が行くとこだからな?」
( ^ω^)「でも僕には兄者とアヒャの間に割り込む筋肉なんてないお……」
- 965 : ◆T/D40qQ./Q:2013/04/17(水) 00:02:13 ID:fzGXJZHs0
- >>963
俺は震災当日津波被害の現地にいた
特定は怖いからどこにいたのかは言えんが
- 966 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:04:31 ID:fzGXJZHs0
-
( ´_ゝ`)「殴ったら正気に戻るかい? 内藤さんよぉ」
(^ω^ )「やだ兄者さんったら」
( ´_ゝ`)「お前も用件さっさと言えよ……俺はこれから診察だ」
(^ω^ )「そうだったのかお。じゃあふざけてる時間はないおね」
( ´_ゝ`)「ふざけてたんかい」
(^ω^ )「蹴ったらそこでお終いになって、何も言えなくなるお?
向こうが正論気取りで正義ぶって向かって来るなら、
こっちもそれなりの言葉で迎えてやったらいいんだお」
( ´_ゝ`)「つまり?」
(^ω^ )「僕らも、言葉で毒男のトラウマを抉る」
('A`)「えっ……」
( ´_ゝ`)「本人の目の前でこんな話するのって、良いんか?」
(^ω^ )「問題ないお。僕は弟者の病室がある階のトイレで、
毒男を親関係のトラウマでメタメタにしてやるとするお。、
診察終わったら兄者も来るといいお。貸し出してやるお」
( ´_ゝ`)「物扱いか」
けどまあ、割とスッキリする提案なので乗る。
鬱田を庇う気持ちなんて、両生類の糞程もない。
- 967 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:04:34 ID:5dgaCuAEO
- >>965
マジか…すまん(;´・ω・`)
て事はこれノンフィクションなのか
- 968 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:04:57 ID:31BNbE820
- この作品は最初から不謹慎な言葉だらけだから何を今更と言う気も
- 969 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:06:14 ID:fzGXJZHs0
-
簡単に揚げれる足を揃えて突っかかって来るアホなんてさあ。
いじってナンボ、からかってナンボ、虐めてナンボだろ。
『虐められる方に問題がある』ってのは、
まさに鬱田のようなパターンを言うんだろう。
本人の口から小中高と虐められてきたと聞いたし、
俺はこのネタで揺さぶってやろう。自業自得だ。
( ´_ゝ`)「俺は行くわ、後でな」
( ^ω^)「何の診察だお?」
( ´_ゝ`)「泌尿器科」
( ^ω^)「性病かお……」
( ´_ゝ`)「なるかボケ。勃起障害だ」
( ^ω^)「それもそれでどうかと思うお。原因は何だお?」
( ´_ゝ`)「ストレス」
( ^ω^)「……頑張れお」
- 970 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:08:17 ID:fzGXJZHs0
- >>967
事実か否かを考えて楽しんでほしい
そうすると主に俺が楽しい
>>968
ドヤ顔ダブルピース
- 971 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:09:25 ID:fzGXJZHs0
-
内藤から心ないエールを受け取り、診察室へ向かう。
実は、EDを治す気はあまりない。
EDにより併発する前立腺関係のアレコレは勘弁してもらいたいが、
常時賢者モードとはまた違う、この状態を維持していきたいのだ。
悟りを開いてしまうと、虚脱感を伴う境地へ至れるが、この状態は違う。
ふっとエッチな物体が視界を掠めてしまっても、無反応でいられるのだ。
いや、無反応とはまた違うな。興奮しないでいられる。
猫やプリンやムカデを見ても、純粋な気持ちで愛でられる。
目撃してしまうと、脇目も振らずに突進してしまうのは変わらないが、
そこにあるのは眩しいくらいに健全で純朴な好意だ。独占したい。
あと、エロ広告に対しての嫌悪感が、かなり強まった。
2chだの何だの、アングラな香りがする場所ではそんな広告が付き物だ。
携帯はあまり弄らないタイプだが、これで更に遠くなったと言える。
ついったも然り。取りあえず、下ネタを吐けば笑いを貰えると思ってるような、
皆から嫌われる下品な中年オヤジが多過ぎて遠退いた。引くわ、普通に。
パケット代もタダじゃないから、節約出来ていいんだけどね。
落ち着いたら、定額サービスもネットも解約してしまおう。
ついでに、好きなキャラの擬人化をうっかり見てしまうと、怒りが湧き、
目元が痙攣する回数も増えた。これはまた、別の機会に説明しよう。
- 972 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:10:30 ID:fzGXJZHs0
-
今回の議題は、何故俺に金的が効かなかったのか? である。
男としての致命的な弱点がカバーされたのは、とてつもなく良い。
しかし、普通なら痛みを感じる所が全くの無痛とは、心配しかない。
何かとても重大な病気を併発してしまったのではないか。
糞野郎の一撃で玉々の神経をやられてしまったのではないか。
疑問と不安は尽きない。
俺は医者に相談する事にした。
日記の誓約を破ってしまうのも知らずに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 973 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:11:24 ID:fzGXJZHs0
-
ヒギァ はーい
ラメェ 痛くないですよー
∧○
○| ̄|_/|
 ̄ ̄ ̄ ̄|_
.
- 974 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:12:30 ID:fzGXJZHs0
-
゚ | ・ | .+o |o * o。 | *。| |*o ゚|+ | ・゚
*o o |○+・| o |* |o○+ | |i * + ゚ o |○。|
・+ ・ l ・*゚ |+ |゚ |i | + i o ○ |! |
o。! |!o゚ +| * ゚| | 。*゚ l ・ | * |o ゚。・| ゚ | +
*o゚|! |。 + | *|。 | ・ o *o *l゚ +゚| ゚ |
- 975 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:13:34 ID:fzGXJZHs0
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( つ_ゝ;)「ふぐぐぅ」
失敗した。強制はないと思ったのに、これじゃ準強姦だ。
部屋を出ようとしたら、ドアの前で看護師が立ち塞がるとか。
そのまま別の部屋の診察台に連れてかれて……ふぉおおお。
最初は、普通に質問に答えてくれてると思ったのにぃいいいい。
金的がノーダメージなのも心因性のものじゃないか言ってたから、
てっきりいつもの精神科の診察へ回されると思ったら、思ったら、
ケツ穴に手を突っ込まれてドライされるとかないです恥死する。
しかも、イケメンなのが妙に悔し、い? んんっ? 違うな。
別に顔が整ってるのはいいんだ。いいんだが、何と言えばいいのか。
汚いオッサンにどうこれされたかった訳じゃない。不潔なのは勘弁だ。
そうだ。俺のケツを本格的に弄ったのが、年食ってる人なら良かった。
おじさんやおばさんレベルの人だったら、治療されてるって気もする。
若いとかないよお。同年代は流石にないと思う悔しいでも感じちゃう。
流石は数々の尻をその手にかけた歴戦の勇者。格が違うぜ。
嫌悪感と拒絶による鳥肌乱舞で、時間はやたら掛かったけどね。
何の時間だって? オーガズムのだよ言わせんな恥ずかしい。
ただ、アナルセックスではケツの中全体を満遍なく開発するとの事。
今回は前立腺だけだ。なのでノーカン。俺のシマじゃノーカンだから。
- 976 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:14:22 ID:fzGXJZHs0
-
ノーカン。のーかん。脳……姦?
そんな漢字に簡単に変換される自分の思考回路が嫌だ。
どうせなら、あのイケメンの灰色の味噌を掻き混ぜてやりたい。
上着を脱がされ、半袖で台にうつ伏せにされた屈辱は忘れない。
ケツだけ上げて待機と言う時点で、俺の心はボドボドだ。
指を突っ込まれた瞬間、強烈な吐き気が襲ってきたのも、
慣れない奴ならではと言うし、ここは一応我慢できる。
しかし、俺が生理的嫌悪感から鳥肌を大量生産した時、
「凄いねぇ〜」とほざきながら俺の腕を 撫 で や が っ た。
ケツに入れてないほうの手で撫でるのは常識だから除外するとして、
ないわ。これはマジでない。この鳥肌の原因はさあ、お前だから。
凄いじゃねぇよ。俺の腕を撫でるくらいならさっさとやれよ。
過去のトラウマと恐怖と不安でチキン肌になったんだよ。
つーか、医者から聞いてねぇのか。
俺は人に気持ち悪く触られるのが大嫌いなんだよ!
涙ぐらいちょちょ切れるわ。部屋のスミスと仲良くなりたい。
そんなこんなで、三度目の正直は絶対に起こさないよう決意。
この事は、絶対に日記に書こう。忘れてはいけない。絶対に。
- 977 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:15:30 ID:fzGXJZHs0
-
(;´_ゝ`)「へふぅ」
今日は感情面で大いに疲れた。
内藤には悪いが、病室で日記をまとめてから寝てしまおう。
それに、尻が落ち着かない。
自分でやった時は不注意による事故で激痛に悶えて死にかけたが、
今回は医療者なだけあって、広げられた穴以外にあまり痛みはない。
痛みがないのが逆に気になるのと、イかされた事実で、混乱する。
頭の中が落ち着かない。先程からテンションが上下運動しまくりです。
自分がどんな行動を起こすのか、自分でも判らない。
斜め上方向にアクロバット錐揉み飛行の上に着地どころじゃない。
地球の反対側からマントル抜けて岩盤削って真下から来そうだ。
落ち着けよ? 落ち着けよ俺。よーしイイ子、良い子だ。
そうだ。部屋にはプレゼントで貰ったぬいぐるみがある。
来たばかりで少し早めの仕事だが、癒させてもらおう。
アッパラパーな考えを脳内で展開していたら、病室到着。
さあ横になろう、とベッド下から布団を引っ張り出したら、
先に布団と一体化したアヒャが、ごろんと発掘された。
- 978 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:16:17 ID:fzGXJZHs0
-
( ´_ゝ`)「なにゆえ」
( -∀-) スピピピ
( ´_ゝ`)「起きろ」
( -∀-) クピピピ
( ´_ゝ`)「起きろコラ」
( ;-∀-)゙ ンゴッピィ
( ´_ゝ`)「殺すぞテメェ」
仕方ないな。こういうのは、強硬手段に出るしかない。
自分の肘の具合を確かめる。布団で衝撃は緩和されそうだが、いいか。
肘を横に突き出した姿勢で重力に体を任せ、アヒャの腹にエルボードロップ。
( ;゚д゚ )「プゴッホォ!?」
豚のような悲鳴が上がる。
- 979 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:17:52 ID:fzGXJZHs0
-
( ´_ゝ`)「そこ邪魔、スタンダップリーズ」
( ;゚∀゚ )「おほぉふ、すまん。寝ちまってた……」
( ´_ゝ`)「何でここで寝ようと思ったんだ」
汚れ布団には包まりたくない。
耳の先から足の先まで観察して、汚れているか確認しようとする内、
そう言えばこいつもイケメンだったと気付いた。気付いてしまった。
さっきのヘヴルン状態が、脳裏を華麗なムーンウォークで過ぎる。
あっれぇ? 今なら俺イケんじゃね? あんまり抵抗がない。
利益をくれれば、対価で体を明け渡していいかもと揺れるが、
その後の詳しい男同士の、アヒャとの性交を想像しようとすると、
同性に対する当然の嫌悪感と吐き気で強制ストッパーがかかる。
なぁんか俺、さっきやられた事でどっかの枷が壊れてますしぃ。
今の心中ならイケるかもしんない。
確かめてみる? 確かめてみちゃう。
( ゚∀゚ )「また不眠が続いてたんだけど、何でかここで睡魔が」
三(*´_ゝ`)「うっひょーい!」
( ;゚∀゚ )「ワッツ!?」
- 980 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:18:38 ID:fzGXJZHs0
-
立ち上がりかけの不安定な姿勢のアヒャを布団に押し倒す。
勢いのまま馬乗りになり、右手を拝借。ケツまで持ってく。
うん、まだ大丈夫。大丈夫?
全然大丈夫じゃなかった。
アヒャの手が勝手に動いて俺の尻アナルを狙った瞬間、
寒気がケツから背中を駆け上がって、鳥肌の軌跡を残す。
(*´_ゝ`)「はーい無理でしたー!」
( ;゚∀゚ )「!?」
アヒャの手を本人の顔面へ向かって投げ、病室から走り去る。
うひょぉお後の事なんかなんも知らねぇ! 知ったこっちゃねぇ!
人通りのない廊下を笑いながら走っていたら、内藤を発見。
テンションが急激に下がったので、徒歩へ移行して接近する。
- 981 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:19:28 ID:fzGXJZHs0
-
( ;^ω^)「こ、怖いからやめてくれお」
( ´_ゝ`)「何を?」
( ^ω^)「笑い声あげながら走ってた奴と目が合った瞬間に、
いきなり真顔になって自分のほうに歩いて来るとか」
( ´_ゝ`)「へー」
( ^ω^)「さっきの兄者だお」
( ´_ゝ`)「フーン」
( ^ω^)「怖かったお」
( ´_ゝ`)「すまん」
- 982 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:20:09 ID:fzGXJZHs0
- やべぇ焦げ臭い
中途半端だけど今日はここまで
- 983 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:24:56 ID:79pf1mq.0
- 乙
兄者のテンションが不意打ちすぎたwww
- 984 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:30:43 ID:5dgaCuAEO
- 兄者は端から見れば完全に狂人だなwww
作者は大丈夫か
- 985 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:55:13 ID:B0WCqsLk0
- おつ
新スレか
- 986 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 00:59:00 ID:PoU5dobQ0
- 大爆笑してたやつが急に真顔で向かってくるの想像して吹いた
- 987 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 04:52:24 ID:VEvcMGx.0
- おつ
- 988 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 11:59:20 ID:tCODagIM0
- ケモナーであるというとんでもない事実が他の言行で流れとる
- 989 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 12:36:47 ID:yBoHNB3k0
- コゲやべえ乙
弟者の病室はほんとオープンだな
- 990 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 16:45:04 ID:BKcWESHE0
- >>955 把握した、そして乙
兄者の行く末がわからないよ…
- 991 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 18:33:34 ID:K8jry7jEO
- 感情の起伏激しすぎワロタ
- 992 :名も無きAAのようです:2013/04/17(水) 23:05:14 ID:FYdlcBiwO
- どっくん…
スレうめるの?
- 993 :名も無きAAのようです:2013/04/18(木) 04:22:01 ID:4rUH/edY0
- 愉快
- 994 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 17:28:07 ID:/5Xqi98cO
- いつの間にかドックンがいちばん糞野郎になってた!
不思議!
- 995 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 18:05:56 ID:Ty4KatVQ0
- 不思議なもんだな、家族を大事に!って一番まともなこと言ってるはずなのにな。
周りの人間の環境が悪かったな
- 996 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 18:09:55 ID:BudGJ3eE0
- 自分はどっくん嫌いじゃないけどな
- 997 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 19:24:19 ID:olvO9g5A0
- ('A`)ヒョロいチビガリヲタ
それなりに性格が悪い、奥手の毒舌
- 998 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 20:37:03 ID:bbTFo/ko0
- ドクオは一番リアルにいそうなタイプの屑だよな
この場合は相手が悪かったんだと思うけど
- 999 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 21:55:10 ID:w6OEYtq.O
- コミュ障ってドクオみたいな奴のこと言うんだろうな
- 1000 :名も無きAAのようです:2013/04/19(金) 22:01:03 ID:Z6GoawzQ0
- そんな屑どもが好きだよ
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