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れんれんのようです- 1 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/20(木) 18:05:21 ID:zfsqgd1o0
- 鬱祭参加作品です
リョナ要素とエロ要素が雀の涙程度に入っていますので注意
- 2 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/20(木) 18:07:40 ID:zfsqgd1o0
- 川 ゚ 々゚)】「うん、わかった。四十分後ね」
ぷつん、と繋がりが途絶える音。
それを確認してから、わたしは携帯電話を、鞄の中に放り入れた。
川 ゚ 々゚)「、」
やることはたくさんある。
まず身支度だ。
クローゼットを開けて、何を着ようか考える。
川 ゚ 々゚)「これは、先週着た」
青いビロード生地のワンピースを、端によける。
川 ゚ 々゚)「これも着た」
そういえば、これは前に白濁液をかけられて、シミになってしまったっけ?
そんなことを考えながら、リボンのついた茶色いサスペンションスカートをよけた。
川 ゚ 々゚)「…………」
次に見つけたのは、赤色のビスチェ風のワンピース。
これは、まだ着てないはずだ。
川 ゚ 々゚)「これにしよう」
クローゼットからそれを引き出し、ソファーに投げ置く。
そうだ、黒いガーターも着けていこう。
きっとよく映えるはずだ。
靴は、どうしようか?
赤と黒と来たから、靴も赤にしようか?
なら、赤いパンプスでいいか。
- 3 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:07:48 ID:gO2wKBUsO
- 支援
- 4 :<^ω^;削除>:<^ω^;削除>
- <^ω^;削除>
- 5 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:08:42 ID:qIc/Wm/Y0
- 支援!
- 6 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/20(木) 18:10:58 ID:zfsqgd1o0
- 川 ゚ 々゚)「〜♪」
手早く着替えて、次は化粧に取りかかる。
鏡台の引き出しを開ければ、そこには彼を喜ばせるためだけに買った、化粧品たちがずらりと並んでいた。
その中からまず化粧下地と、リキッドファンデーションを取り出した。
川*゚ 々゚)「白くなーれ」
そんなことを呟きながら、まんべんなくそれを肌に伸ばしていった。
白く、陶器のような、病的で儚い色が、彼は好きなのだ。
だから、チークはほんのりと控えめに。
それから、アイシャドウを薄く塗る。
目元はきつすぎない方がいい。
あくまでも、やわらかく。
だからライナーは使わない。
眉も、普段から手入れしているから、なにもしない。
ただひたすら、早く美しく仕度をするだけ。
川 ゚ 々゚)「…………」
少し赤みのつよいピンクを、唇にのせる。
つやつやのこれを見て、彼は綺麗だね、と誉めてくれるだろうか?
川 ゚ 々゚)「よし、」
時計を見れば、迎えにくるまであと十分あった。
これなら、少し早めに来ても大丈夫だな。
そう思いながら、わたしは彼の好きな甘い香りの香水を手首に一吹きした。
早く会いたいな。
その気持ちだけが高まって、わたしを狂わせる。
ああ、早く、早くわたしを迎えに来てください。
川*゚ 々゚) 「先輩……」
こぼれでた言葉は、思いの外、とろんとしていて、香水よりも、よっぽど甘ったるかった。
- 7 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:11:35 ID:tg/UXEVg0
- しえしえ
- 8 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/20(木) 18:12:42 ID:zfsqgd1o0
- 今日はここまで
鬱祭終わるまで毎日ちまちま更新します
長さ的には短編です
>>1に書けばよかったな
- 9 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:15:40 ID:gO2wKBUsO
- 乙ー!
- 10 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:15:50 ID:qIc/Wm/Y0
- 乙乙
- 11 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:22:40 ID:tg/UXEVg0
- 乙!
- 12 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 18:29:14 ID:BaL8ERD60
- 乙ー
- 13 :<^ω^;削除>:<^ω^;削除>
- <^ω^;削除>
- 14 :名も無きAAのようです:2012/12/20(木) 19:52:35 ID:.yhkjKDw0
- おつー
- 15 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/21(金) 07:33:07 ID:.IHttHeY0
-
みんなわたしを愚かだとか、ビッチだというけれども、彼のそばにいれるのなら、それだけでかまわないのです。
.
- 16 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/21(金) 07:35:36 ID:yUq3GqK20
- 家の近くに、先輩の車が着いたことを知らせるメールをもらい、わたしは家を出た。
待ち合わせは、わたしの家の近くのバス停だ。
川 ゚ 々゚)「…………」
街灯の少ない道をふらふら進む。
昔からそうだ。
彼はわたしの家に近づきたがらない。
それはおそらく、わたしと彼の間には一定の距離を置かれているということで。
川 ゚ 々゚)「自己満足の道具」
主に、先輩の、だ。
そういえば、初めて会ったのは大学のサークルだった。
今はなき文学部のOBで、物腰が丁寧で、誰にでも優しく、怒ることなどめったにない物静かな人だった。
裏の顔は、けっしてそうとは限らなかったのだけど。
川 ゚ 々゚)「そばにいれるならいいよ」
彼女とか、お嫁さんとか、そういうのはいりません。
愛情もいりません。
わたしには過ぎた願望です。
ただ、どうか使い続けてほしいと、繋がりが途切れることのないようにと。
- 17 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/21(金) 07:36:58 ID:yUq3GqK20
- 川 ゚ 々゚)「あ、」
黒いバンが、バス停に近づいてきた。
わたしは、少し足を速めた。
後部座席のドアを開けて、ご挨拶。
川 ゚ 々゚)「今日も、よろしくお願いいたします」
( ・∀・)「うん」
たった一言。
少し、物足りないなと感じて、あわてて自制。
求めてはいけないのだ。
現状に甘んじろ。
彼はわたしのことなんざ、視界の外ののみ虫よりもちっぽけで、こんな関わり持つことなんか本当はなかったんだ。
価値なんか、ないんだ。
それなのに、先輩は。
川 ゚ 々゚)「…………」
愛なんかなくたって、生きていけるはずだ。
川 ゚ 々゚)「……、」
( ・∀・)「今日はなにしようかな」
ミラー越しに、優しくわたしに笑いかけながら、彼は言った。
それだけで、下腹部が、切なくなって。
せっかく選んだ勝負下着に、熱い体液が染み込んでいくのを、わたしは感じた。
川*゚ 々゚)「壊せば、いいと思います」
( ・∀・)「そうか」
いつもと変わらないな、と彼は笑った。
車は、静かに真夜中の道を、走り抜けていった。
- 18 :名も無きAAのようです:2012/12/22(土) 00:17:10 ID:sscWCwbg0
- はよ!続きはよ!!
- 19 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/22(土) 02:55:13 ID:X/PAEBwY0
- 一泊五千円の安上がりなホテル。
わたしと同じ。
だけど、部屋に入ると興奮した。
それは、彼が相手だから。
同じ空間を共有するから。
手ひどく、いじめるから。
- 20 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/22(土) 02:57:16 ID:X/PAEBwY0
- ( ・∀・)「くるう」
彼が、微笑みながらベッドに座る時は、一人で準備を任せるという意味だ。
川* 々 )「はい、」
浮わついた、現実味のない声で、返事をしながら、服を脱ぐ。
もしかしたら、この服は気に入らなかったのかもしれない。
先日は、服を着たまま外で犯されたから。
ガーターベルトを、床に落としながら、そう思った。
川* 々 )「…………」
背後に手を回し、ブラジャーのホックを外す。
川*゚ 々゚)「……ん?」
外れない。
二つは取れたのに、最後の一つが。
川;゚ 々゚)「…………」
( ・∀・)「くるう、」
苦笑しながら、彼がわたしを呼ぶ。
( ・∀・)「来なさい」
川;゚ 々゚)「ごめんなさい、」
わたしの謝罪に、彼はなにも言わなかった。
ただ黙って、ホックを外した。
- 21 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/22(土) 02:58:16 ID:X/PAEBwY0
-
( ・∀・)「引っかけるところが、少し潰れていたよ」
そういうところも見ようね、と言いながら、彼はわたしの背中に口付けた。
川 々 )「っ……」
ぞくりと肌が粟立つ 。
肩が強張り、上に持ち上がりそうになる。
( ・∀・)「だめだよ」
彼の腕が、それを制す。
( ・∀・)「おとなしくしてなさい」
肩口。
歯があたる。
噛みつくようなキス。
川; 々 )「あっ……」
それだけで、思考が霞む。
舐められる。
舌が、背中を這って、犯す。
わたしの思考を、心を、感情を。
川; 々 )「は、……あっ、ぃ……」
気付けば声が漏れていた。
- 22 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/22(土) 03:00:08 ID:X/PAEBwY0
- ( ・∀・)「くるう、かわいいよ」
背中を愛撫しながら、彼がわたしの下半身に手を伸ばす。
細い指が、唯一身につけている下着に触れる。
川; 々 )「……ふっ、!」
布越しに、敏感なところを撫でられて、身動ぎした。
けれども、抱きかかえられた体は、彼から逃れられなかった。
( ・∀・)「取るよ」
下着がずらされる。
ねちり、と水音。
( ・∀・)「……酷いな」
嘲笑うような、苦い声。
それが、恥ずかしくて。
川; 々 )「ぁ……」
ぽたり、と雫がこぼれた。
安っぽいカーペットに、それが吸い込まれていく。
川; 々 )「あ、ぁ……」
( ・∀・)「変態」
指が、彼の指が、秘所に埋められる。
たったそれだけなのに。
なのに、達してしまいそうになる。
- 23 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/22(土) 03:01:46 ID:X/PAEBwY0
- 川; 々 )「っ、――」
( ・∀・)「……必要ないか」
ずるり、と中がからっぽになる。
やだ、やだ。
耐えられない。
繋がっていたい、離れないで。
川; 々 )「せん、ぱい……」
夢遊病者のような声で、哀願する。
それだけで、彼はわかるのだ。
わかってもらえるのだ。
( ∀ )「ベッド、行こうか」
川 々 )「……はい」
軋みの激しい、板のようなベッドに横たわる。
川*゚ 々゚)「…………」
彼が洋服を脱ぐのを、見つめながら待つ。
今から犯される。
支配される。
形だけ、愛される。
( ・∀・)「くるう、」
ひどく、優しい声で、名前を呼ばれた。
( ・∀・)「好きだよ」
川 ゚ 々゚)「…………」
ほんの少し、思考を巡らせて、答える。
川*^々^)「わたしもです」
今は、彼の左手を意識するのをやめよう。
- 24 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/22(土) 03:02:49 ID:X/PAEBwY0
- 張り詰めたそれが、わたしを貫く。
川* 々 )「あ、ぁ……っ」
(;・∀・)「くるう……」
なかを揺さぶられる。
激しく、深く、奥を、覗かれて。
川* 々 )「もららー、」
名前を、呼んでしまった。
けれども彼はとがめない。
(;・∀・)「くるう、くるう……っ」
川* 々 )「すき、」
言葉が、溢れる。
川* 々 )「すき、せんぱい、だいすき」
- 25 :名も無きAAのようです:2012/12/22(土) 07:46:34 ID:hVjlZlwM0
- しえん!しえん!
- 26 :名も無きAAのようです:2012/12/22(土) 09:41:42 ID:FO5XFjYMO
- もうこの時点で鬱ですわ・・・
- 27 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/23(日) 02:25:25 ID:UDbtf7Es0
- うわごとのように、あふれる。
だめだ、おさえられない。
求めてはいけないのに。
川* 々 )「せんぱい、もららーせんぱい、すき、だいすき、あいして、きすして、だいすき、すき、すき、」
(; ∀ )「……うるさい、」
うっとうしそうな先輩の声。
彼の両手が、わたしのことばを押さえつける。
川; 々 )「あ、っ」
しまる。
ぎちぎちと。
きどうが。
くるし。
てを、つかむ。
いき。
したい。
いたい。
- 28 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/23(日) 02:34:57 ID:.S0tY/ek0
- ( ・∀・)「あ、」
川; 々 )「っ、げほ……!」
手が離される。
勢いよく空気がのどを通る。
でもまた、先輩の手が伸ばされて。
( ・∀・)「ふふ、」
川; 々 )「、!」
熱い。
顔が、血が。
沸く。
熱を持つ。
ふわふわ。
こわい。
( ・∀・)「手、離せよ」
川; 々 )「、っ」
ごめんなさい。
ちから、ぬく。
ふわふわ。
もっとふわふわ。
すき、すき。
せんぱい。
あいして。
たくさん。
もっと、して。
したい。
すき。
(*・∀・)「 、」
川; 々 )「 ぁ」
ひきつる。
きもちいい?
ふるえた。
わたしも。
かれも。
せんぱい、?
ふふ。
- 29 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/23(日) 02:36:10 ID:.S0tY/ek0
-
すき、?
.
- 30 :名も無きAAのようです:2012/12/23(日) 09:28:12 ID:fwghnYNY0
- ……なんだこの気分の悪さは……支援
- 31 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 01:06:18 ID:7TMvk7ok0
- 川 々 )
川 々 )「」
川 々 )「、」
.
- 32 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 01:07:18 ID:7TMvk7ok0
- ひとめぼれだった。
それでいて、やさしかった。
けれども、そのときにはすでに、さんねんつきあったこいびとがいて。
でもあきらめられなくて。
川 ゚ 々゚)「先輩、結婚するんですよね」
( ・∀・)「あー、そろそろな」
川 ゚ 々゚)「……おめでとうございます」
( ・∀・)「でもぶっちゃけさぁ、大学卒業してすぐ結婚っていうのもつまんねーんだよ」
( ・∀・)「どっかに俺のこと好きなやつがいたらさ、今の彼女の次くらいには大切にしてやるのになー」
それ、わたしにむけていってるの?
だとしたらうれしい。
ねぇ、そばにいられるだけでいいの。
そのためなら、わたし、
川 ゚ 々゚)「……わたし、ずっと前から先輩のことが」
あなたに跪いて忠誠を誓えるわ。
- 33 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 01:09:18 ID:7TMvk7ok0
- たくさんおかされた。
なんでもした。
つくした。
よべばいった。
のぞめばのんだ。
もとめるからいくらでもゆるした。
忠誠心。
ただ、相手が、望むままに。
すべてを迎合した。
川* 々 )「ん、ぅ……?」
ぐちぐちと、粘る音。
彼のものを咥えこんでいる、下半身。
川*゚ 々゚)「…………」
( ・∀・)「ああ、おはよう」
緩やかに微笑みながら、彼は腰を打ち付けた。
川; 々 )「っ、」
( ・∀・)「落ちてから、十分くらい経ってるかな」
気持ちよかったよ、と瞼にキスをされて。
それがまた、わたしの思考を奪う。
川; 々 )「せんぱ、」
( ・∀・)「死姦してるみたいだった」
- 34 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 01:10:11 ID:7TMvk7ok0
- ( ・∀・)「面白かったけどさ、やっぱり、絞めてる間が一番だね」
絞めてると、中も締まるんだよ、なんて。
彼が、首に、触れる。
川; 々 )「ひっ……」
身構えた瞬間、彼はわたしを押さえ込んだ。
( ・∀・)「好きだよ」
川; 々 )「、」
ずるい。
でも、逆らえないのは。
川;^々^)「わたしも」
仕方がないことなんだ。
川; 々 )「んっ、」
ぎちぎちと、また、絞められて。
- 35 :名も無きAAのようです:2012/12/24(月) 01:13:23 ID:MVzz0Wi20
- くるうううううううう!!!
- 36 :>>28一部差し替え ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 12:19:52 ID:E/bpa6G60
- ( ・∀・)「あ、」
川; 々 )「っ、げほ……!」
手が離される。
勢いよく空気がのどを通る。
でもまた、先輩の手が伸ばされて。
( ・∀・)「ふふ、」
川; 々 )「、!」
熱い。
顔が、血が。
沸く。
熱を持つ。
ふわふわ。
こわい。
( ・∀・)「手、離せよ」
川; 々 )「、っ」
ごめんなさい。
ちからを、ぬく。
ゆだねる。
ふわふわ。
もっとふわふわ。
すき、すき。
せんぱい。
あいして。
たくさん。
もっと、して。
したい。 すき。
(*・∀・)「くるう、かわいい」
せんぱいが、わらう。
川 ; 々^)「……、ぃ」
わたしも、わらう。
- 37 :>>28一部差し替え ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 12:20:52 ID:E/bpa6G60
- (*・∀・)「 、」
川; 々 )「 ぁ」
ひきつる。
きもちいい?
ふるえた。
わたしも。
かれも。
せんぱい、?
ふふ。
- 38 :>>28一部差し替え ◆R6iwzrfs6k:2012/12/24(月) 12:21:49 ID:E/bpa6G60
- 一部コピペミスしてたので訂正しました
くるうちゃんきゃわわ
- 39 :名も無きAAのようです:2012/12/24(月) 13:03:17 ID:n/XNbXVc0
- モララーがクズすぎて笑えない
- 40 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/25(火) 01:30:29 ID:xpN/AY8o0
- 川 ゚ 々゚)「…………」
白濁液を洗い流しながら、鏡を見る。
首筋を重点的に。
川 ゚ 々゚)「…………」
真っ赤な痣。
だけどそれ以上に気になるのは、窪んだ目もと、蒼白い肌。
なぜだか、白を通り越して、青紫に見えた。
何回も絞められたから?
でも、気のせいかもしれない。
浴槽に入れば、治るかな。
早く、暖かいお湯の中へ。
川 ゚ 々゚)「……?」
感じない。
暖かくない。
冷たい?
わからない。
寒い。
体が、借り物のように感じられた。
川 ゚ 々゚)「なんで、」
まさか、絞められてるうちに、ほんとは死んでしまったんだろうか。
わたしが、気づいてないだけで。
- 41 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/25(火) 01:31:48 ID:xpN/AY8o0
- 浴室を飛び出す。
体も拭く余裕もない。
そのまま、ベッドに横たわっている彼にすがる。
川; 々 )「どうしよ、先輩、わたし」
( ・∀・)「ん?」
川; 々 )「死んじゃったかも」
( ・∀・)「…………」
( ・∀・)「……頭おっかしいんじゃねえの、お前」
死んでたらなんで動いてんだよ、しゃべれるわけないだろ、こんな風に落ち着いて話できるわけないだろ?ばかだなぁほんと、ちょっと絞めすぎたかな、今度から手加減するよ、なに泣いてんだよ、生きてるよ、ちゃんと息してるから、動いてるから、あーあ、ほんと物わかりが悪いな、わかった、不安ならもう一回抱いてやるよ、気持ちよければ全部忘れられるよ、ほら、泣くな泣くな、オレはヤってる時のくるうが一番好きだよ、泣き止んでよ、オレまで困るからさ、だいじょーぶだって!
川 ;々;)「…………」
なにが、大丈夫なの?
こんなにもわたしは変色しているのに。
先輩、先輩……。
ちゃんと、話、聞いてよ。
- 42 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/25(火) 01:32:35 ID:xpN/AY8o0
- ( ・∀・)「好きだよ、くるう」
川 々 )「あ、」
押し倒される。
首や胸をキスされて、そのたびに体が震える。
全部、全部先輩に教え込まれたもの。
先輩のために、反応するように。
川; 々 )「や、やめ……」
( ・∀・)「大丈夫だって、今度はやんねぇから」
かり、と胸の飾りを、軽く噛まれた。
頭が、じぃんとする。
同時に、ベッドにわたしの液が、たらん、と垂れるのを感じて。
それがまた恥ずかしくて。
気持ちよくて。
それなのに初めて嫌だと感じた。
( ・∀・)「今度は後ろでしよっか」
愛液を指ですくい取りながら、先輩が言う。
( ・∀・)「前には玩具でも突っ込んでさ」
ねちり、と敏感なところをいじられる。
川; 々 )「ひっ……」
( ・∀・)「で、こっちは生で犯して中出しすんの」
子供できないからねー、なんて、楽しそうに笑いながら。
ぬるぬるしたものにまみれた中指が、後ろの穴に侵入してきた。
川; 々 )「やっ……」
やめて、先輩。
その一言が言えなくて。
わたしはますます、変色していった。
- 43 :名も無きAAのようです:2012/12/25(火) 05:37:32 ID:VgBcXnhs0
- しえ
- 44 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/26(水) 00:32:29 ID:.BpNX.f60
- ( ・∀・)「また連絡するわ」
じゃあね、と彼は手を振った。
黒いバンが走り去る。
川 ゚ 々゚)「…………」
それを見送って、わたしは帰路につく。
朝だ。
今日の授業は、休もう。
体がだるい。
今までなら、幸せな気持ちで大学に行けたのに。
川 ゚ 々゚)「寝たい」
寝て、忘れて、死にたかった。
川 ゚ 々゚)「おかしいなぁ」
すべてを許容したはずなのに。
道具として使われることを喜んだはずなのに。
進んで跪いたはずなのに。
命を委ねてもいいと思ってたはずなのに。
壊されてもかまわなかったはずなのに。
愛されなくてもよかったはずなのに。
求めなくても十分与えられていたはずなのに。
高望みしないと決めていたのに。
川 ;々;)「う、ぅあ、」
- 45 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/26(水) 00:34:50 ID:.BpNX.f60
- 先輩の、薬指を縛っている相手が、憎い。
顔も見たことないのに。
名前も知らないのに。
殺してやりたくなった。
( ・∀・)「こういうこと、出来るのはくるうだけだよ」
こんなにもあなたに尽くしているわたしは二番目で、出来ないその人は、なぜ一番なの?
その人は、先輩の、何なの?
すべて投げ捨てたら、楽になれるだろうに。
それでもそばにいたいのは、なぜ?
断ち切れない。
諦められない。
捨てられない。
川 ぅ々;)「先輩、」
このまま泥濘に沈んでいって、いいんでしょうか?
未練がましく、みっともなく、あなたにしがみついていいんでしょうか?
この先、救われる見込みもないのに。
ねぇ、わたし、これからどうすればいいんでしょう。
- 46 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/26(水) 00:36:32 ID:.BpNX.f60
-
白く、陶器のような、病的で儚い色が、彼は好きなのだ。――奩々のようです
愛情もいりません。わたしには過ぎた願望です。――廉々のようです
今から犯される。支配される。形だけ、愛される。――連々のようです
ひきつる。――攣々のようです
川 々 )――臠々のようです
こんなにもわたしは変色しているのに。――楝々のようです
それでもそばにいたいのは、なぜ?――恋々のようです
.
- 47 : ◆R6iwzrfs6k:2012/12/26(水) 00:37:26 ID:.BpNX.f60
-
れんれんのようです 終わり
.
- 48 :名も無きAAのようです:2012/12/26(水) 00:40:22 ID:A58mJtH60
- 最後の一レスでうおおってなったわ……おつ!
- 49 :名も無きAAのようです:2012/12/26(水) 01:41:17 ID:cXgkAo.A0
- すごい好きだこれ……
おつおつ
- 50 :名も無きAAのようです:2012/12/26(水) 05:28:13 ID:aReU9AuEO
- 乙でした!
くるぅ…
http://imepic.jp/20121226/195380
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