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気付いてしまうようです
1名も無きAAのようです:2012/11/25(日) 23:40:39 ID:MZk0t6WI0
ラノベ祭り参加

20レスもないだろうけど
間に合わないからスレだけとりあえず立てさせてもらう

2名も無きAAのようです:2012/11/25(日) 23:42:31 ID:MZk0t6WI0
「君が、宇津田ドクオくん?」


したらば県立 創作板高校 3年A組の教室。
休み時間、自分の席でぼんやりとしていたドクオの前に、一人の男子生徒がやって来た。

知らない顔だ。どこのクラスの奴だろう。
そう思いつつ、ちろりと視線を向ける。


( ^ω^)「初めまして、だおね?僕は3-Dの内藤っていうお」


内藤と名乗った男子生徒は、大福のようにふくふくとした頬に人の良さそうな笑みを浮かべていた。
しかし、眉は八の字に下がりどこか笑みに陰がある。なんとなく、疲れたように見える……気がする。

そんな内藤が、一体俺に何の用だ。
視線で用件を促すと、彼は一瞬、困ったように笑ってから


( ^ω^)「最近、僕の幼馴染みの身の周りで変な出来事ばかり起こるんだお。
       そしたら、そういう悩みは、君に話せば良いって噂をきいて、ここに来たんだけど……」


      「宇津田くんに……助けて欲しいんですお」



そう言って、浮かべるその表情に似つかわしくない、重たい息を吐き出した。


.

3名も無きAAのようです:2012/11/25(日) 23:43:57 ID:MZk0t6WI0

開け放した窓から入る柔らかな風が、クリーム色のカーテンを、ふわりと揺らした。
差し込んでくる暖かい日差しによって、ぬるま湯の中にいるかのようにまどろんだ春の教室。

そこに落とされた、おおよそ同級生に向けるとは思えない程に深刻な声音。

窓際の一番前という、特に気持ちのいい場所である自分の席で、頬杖をつきながら、ドクオはそれを右から左へ聞き流した。

本来ならば、こんな話は耳にも入れたくないので「嫌だ」の一言で追い返すのだ。
今回も、例に漏れずそうしようと、口を開きかけた。

しかし


川 ゚ -゚)「ほう、変な出来事とは?」


ボサボサに伸びきった黒髪を揺らし、ドクオは嫌そうな目で、いつの間にか自分の右隣に立っていた女生徒を睨んだ。


('A`)「おい、クー。いらない事を聞くんじゃねえよ」

川 ゚ -゚)「いらない事とはなんだ。いいだろう聞いてやる位」

('A`)シ「やめろって。もうお前、自分の席に帰れよ」


シッシとクーを手で追い払いながら内藤へ目を向ける。
彼は、無関係の、ましてや初対面の人間に急に会話に入って来られて、戸惑ったような顔をしていた。


.

4名も無きAAのようです:2012/11/25(日) 23:54:55 ID:MZk0t6WI0

川 ゚ -゚)「おっと、話の腰を折ってすまない。私はこいつのクラスメイトの須直クーだ」

( ^ω^)「はぁ……」


ドクオに邪見に扱われた事も意に介さず、クーは濡れたように黒い髪をさらりと靡かせ、自己紹介をする。
そして、ニコリと営業スマイル。


川 ゚ -゚)「こいつのアシスタントでもある。何なりと話を伺おうじゃないか」

( ^ω^)「アシスタント?」

(;'A`)「……!!? おい!クー!!」


キョトンとした内藤を前に、ドクオが焦ったような声を上げるが、もう遅い。


川* ゚ -゚)ノ「不思議な事件は即解決!宇津田ドクオのアシスタント、だ!」


クーは、どこか自慢げな表情で、高らかにそう言い放った。
ドクオは頭を抱える。

ああ、呆気にとられたような周囲のクラスメートと、内藤の視線が痛い。

.

5名も無きAAのようです:2012/11/25(日) 23:58:39 ID:MZk0t6WI0

結局、休み時間も残り僅かだったため、放課後に校門前でもう一度落ち合う約束をした。
約束を取り付けた瞬間にチャイムが鳴り、内藤は慌てて自分の教室に戻って行く。やれやれ。

しかし、放課後までの授業に身が入るはずもない。
ドクオの頭には、内藤が持ち込むであろう「相談」に対する不安と、勝手にアシスタントを気取り、事を進めてくれたクーに対する恨み言でいっぱいであった。

自分では何もしないくせに厄介事を招き入れて。
一体何を考えているんだ。どういうつもりだ。

ドクオは、物凄く腹が立って来た。

そろりと首を巡らせ、右後ろにあるクーの席を睨みつける。


((川* ゚ -゚))) ワクワク……ソワソワ……

('A`)「……」


物凄く嬉しそうにしていた。
ドクオは見なかった事にした。

.

6名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:01:05 ID:ryNMVmSw0

*****

放課後。
内藤は、ドクオ達より先に待っていたようだ。校門の前で、下校する生徒を所在無さげに眺めていた。


川 ゚ -゚)ノシ「おーい内藤!待たせて悪い。HRが長引いた」

( ^ω^)「おっ、僕も今来た所だお」


クーが声をかけると、すぐにこちらに気付き、駆け寄ってくる。

('A`)「で?問題の幼馴染みさんの身に、一体何が起こってるんだ?」


やる気の無さを丸出しのまま、ドクオが内藤に問うと


( ^ω^)「それなんだけど、二人ともこれから時間は空いてるかお?」


逆に予定を問われた。

あ、このパターンは、やばい。何とか回避しなければ。
ドクオは決意した。


('A`)「空いていな…川 ゚ -゚)「空いてるぞ」


クーが被せて来た。


( ^ω^)「良かった!
      今日は幼馴染み……あ、ツンって言うんだけど、ツンは学校を休んでるんだお」

( ^ω^)「本当に申し訳ないんだけど、ツンに直接会って、現状を見て欲しいんだお」

('A`)「俺はいやd……川 ゚ -゚)「わかった、じゃあそのツンとやらの家に行こうじゃないか」

( ^ω^)「ツンの家までは歩いて10分くらいだお。その間に、ツンに何が起こっているのか説明するお」

('A`)「いらn……川 ゚ -゚)「頼む」

('A`)

.

7名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:02:25 ID:ryNMVmSw0

暖かな校庭に響く運動部の声も、校門を抜け帰宅する生徒の談笑も、何もかもが虚しく感じた。
逃げられなかったドクオは、しばし呆然と立ち尽くす。

そして、校門から離れて既に歩き始めている内藤と、それに続くクーを、思いっきり恨めしそうに見やった。

クーは内藤の後ろを、非常にワクワクした足取りで歩いていた。
見なかった事にした。

.

8名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:04:12 ID:.0hZvxYI0
面白そうだ

9名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:20:02 ID:ryNMVmSw0

*****

春の暖かい風に乗って、花の香りや草の匂いがふわりと漂う。
川沿いに歩いていると、魚が跳ねてぱしゃりと水面を叩く音が聞こえる。
とろりとした色の空を見上げれば、うっすらと雲がかかっていた。

気持ちがいい。
絶好の散歩日和であり、昼寝日和だった。


('A`)(この会話さえ無ければ……)


川沿いの道を歩くドクオの目の前では、内藤とクーが、ツンという同級生の身の周りで起きた怪現象について話し合っていた。


( ^ω^)「本当に変な事ばかりで、どうしたらいいのかわからないんだお」


春の陽気を吹き飛ばすかのように、陰気な顔でドクオは会話に耳を傾ける。


曰く、妖精にかららわれているような、キツネにつままれているような。

なんとも曖昧で、不思議な現象が、ツンの身の回りで起こっているらしい。
とにかく起こっている事も曖昧なら、説明も曖昧過ぎて、聞いていてもドクオは理解出来なかった。


川 ゚ -゚)「ほう、それでドクオの所に駆け込んで来たのか」

( ^ω^)「そうなんだお。最近、宇津田くんがそういう相談を聞いて助けてくれるらしいって噂を耳に挟んで……」


もちろん、噂の出所はクーであった。

.

10名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:32:54 ID:ryNMVmSw0

( ^ω^)「ところで」

('A`)「ん?」


今までクーと話していた内藤が振り返り、ドクオを見る。


(;^ω^)「本当に宇津田くんはこういう事をなんとかしてくれる人……なのかお?」

('A`)「あー……」


内藤の目は、言外に「大丈夫?」と語りかけていた。
乗り気なのはクーだけなのだから、流石に心配になってきたらしい。


('A`)「まぁ……なんとかする事は出来ないかな、
    でも、そういうよくわからない怪現象の原因を、はっきりさせる程度なら何とか……」

( ^ω^)「原因を突き止めるだけ?」

('A`)「そうそう」

('A`)「それに俺、たまに変なものが見えるだけで、特に何か出来るわけじゃないから」

( ^ω^)「除霊とかは?」

('A`)「無理無理。ああいうのってすんげえ修行いるらしいし」

('A`)「危なくなったら逃げるからな」

( ^ω^)「えー……」

.

11名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:35:17 ID:ryNMVmSw0

何となく不満そうな内藤。しかし


川 ゚ -゚)「原因が分かれば対処のしようもある」


身の回りで起こる不可解な出来事の原因。
それが、もし霊なら拝み屋。
呪いならお祓い。
妖なら退治屋。
そして、不審者・犯罪者なら警察へ。

幽霊が出たと警察に駆け込んだり、呪いをかけられたと退治屋に泣きついても何の効果もない。
見当違いの対処をしても、何の意味もないのだ。


川 ゚ -゚)「ま、ドクオが教えてくれるのは、今後の方向を示す、足がかり程度の話だよ」

('A`)「そゆこと」

( ^ω^)「ほへぇ……」


納得したような、していないような。
春の陽気に当てられたような、ぽやっとしたアホ面を、内藤は晒す。


( ^ω^)「須直さんはどんな事をするんだお?」

川 ゚ -゚)「ん?ああ、私はただのアシスタントで、皆の相談をドクオに取り次ぐ意外は、特に何もしないな」

('A`)「こいつはただのいらんことしいだ」

川 ゚ -゚)「不思議なものを沢山見たいだけだ」

('A`)「だからさあ、余計な事すんなって、お前はマジで」


ドクオがクーに文句を言い始めた横で、内藤はとてつもない不安に襲われていた。


( ^ω^)(大丈夫かなぁ……)

.

12名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:41:28 ID:ryNMVmSw0

*****

それからしばらくして。
出玲(でれい)、と表記されている表札の前に、一行は立っていた。

そのお洒落な表札がかかる洋風の門扉の、向こう側。
絵本に出てくるようなおうちが建っている。

そこが、内藤の言うツンの家だった。

二階建ての白い壁に、紺色の屋根。
その目前に広がるのは、色とりどりに咲き誇る春の花を、限界まで内包したような、小さい庭。
そこに面した一階の大きな窓からは、白いレースのカーテンが風に揺られる様子が見えていた。


('A`) 「……すげー」


こんな可愛らしい家に住んでいるんだ。
そのツンという子も、さぞや優しくて可愛らしいお嬢さんに違いない……。

ドクオが、そんな妄想に思いを馳せている間に、内藤は慣れた様子で出玲家のインターホンを押す。
そして、ガチャリと受話器を取る音。


 「……はい」

( ^ω^)「あ、ツン?ブーンだお」

 「……ちょっと待ってて」 ガチャッ


パタパタと家の中で足音が聞こえる。
彼女が出てくる前に、ドクオは気になった事を質問する。


('A`)「ごめん内藤。ブーンって何?」

( ^ω^)「ああ、僕とツンの間で使ってる渾名だお」


二人だけの渾名。
どうやら、内藤は可愛い幼馴染みと相当仲が良いらしい。

死ねば良いのに。
ドクオはそう思った。

.

13名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:48:11 ID:ryNMVmSw0


暫くすると、可愛らしい家の玄関を開けて、これまた人形のように可愛らしい女の子が出てきた。

白い肌と、小さく赤い唇。勝ち気そうな瞳を輝かせ、ロール状に巻いたツインテールが揺れる。
学校を休んだと言っていたから、制服ではなく私服だ。
きっと、彼女がツンなのだろう。

庭を抜けて、内藤の方へ、ズンズンやってくる。
そして

ξ゚⊿゚)ξ「で?何?」

めんどくさそうに、彼女は吐き捨てた。

あ……あれ……?ドールハウスから出てきたお人形さんの性格が、物凄く悪い気がする……。
ドクオは聞き間違いかと目をしばたたかせた。


( ^ω^)「この子がツンだお。僕と同じ3-D」


内藤が、憮然とする彼女を指して、そう紹介してくれる。

( ^ω^)「この二人は宇津田くんと須直さん」

( ^ω^)「最近ツンの周りで変な事が起こってるけど
       二人に、それを解決する手助けをしてもらうよう頼んだんだお」

('A`)「あ、3-Aの宇津田ドクオです……、初めまして」

川 ゚ -゚)「須直クーだ。よろしく」


ドクオとクーも自己紹介をする。
しかし、ツンからの反応は何もない。


('A`)「あ、あの……」

(:^ω^)「おっ……ツン……?」

ξ- 、-)ξ-3 ハァー


あまりの無反応さに、ドクオと内藤がそわそわし始めると、ツンは大きく溜め息をついた。

.

14名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:52:20 ID:ryNMVmSw0


ξ゚⊿゚)ξ「別にいいわよ、そんなの」

ξ゚⊿゚)ξ「放っといて頂戴」


そう言い捨て、家に戻ろうとする。
それを見て慌てた内藤は


(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!!せめて話だけでも!!」

ξ゚⊿゚)ξ「いらないったら。幼馴染みだからって私に構わないでよ」

ξ゚⊿゚)ξ「あなたたちも。せっかく来てくれて有り難う。でも大丈夫だから」


にべもなかった。


(;'A`)「本人がここまで言ってるんだし、俺ら帰った方が良い?」

(;^ω^)「え、あ、でも!」


(;'A`)(ていうか、お前ら幼馴染みなんじゃねえの?仲良くないの?)ヒソヒソ

(;^ω^)(ツンはいつもこんな感じだお……)ヒソヒソ


そうこうしているうちに、ツンは今にも家に入ろうとしている。
これはもう駄目かも分からんね……。

.

15名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:53:04 ID:ryNMVmSw0
今気付いたが、ツンの口が無いじゃないか
なんだこれ

16名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:55:43 ID:Nmdz3uck0
PCから見てるが、普通に表示されてるぞ?

17名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:58:28 ID:ryNMVmSw0
まじか
じゃあ問題なく再開

18名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 00:59:50 ID:ryNMVmSw0
しかし、二人が諦めかけたその時。


川 ゚ -゚)「あー喉が渇いたナーーー!!!お茶が飲みたいナーーーー!!!!」

('A`)そ ビクッ

( ^ω^)そ ビクッ

ξ゚⊿゚)ξそ ビクビクッ


クーの馬鹿でかい声が、辺り一帯に響いた。

.

19名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 01:03:04 ID:ryNMVmSw0

川 ゚ -゚)「出玲さんちのお茶が!!!飲みたいナーーーー!!!!」


ξ;゚⊿゚)ξ「え?え?」

(;'A`)「な、何言ってんだよ!!恥ずかしいからやめろ!!!」

(;^ω^)「お茶なら後でコンビニに寄るから、そこで買えばいいお」


ドクオ達は慌てるが、クーはツンの家の前で騒ぐのをやめない。


川 ゚ -゚)「ツンちゃんが淹れたお茶が飲みたいナーーーーー!!!!!」


ξ;゚⊿゚)ξ「や、ちょ!!近所迷惑だからやめて!!」


門扉まで駆け戻って来たツンは、あわあわとクーを静止する。


川 ゚ -゚)「お?じゃあ、私たちにお茶を淹れてくれるか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「淹れるから。淹れるから静かにして」

川* ゚ -゚)v彡


それを聞いたクーは、にやりと小さく笑うと、ドクオを振り返り小さくピースをした。


川* ゚ -゚)(潜入成功だ)ヒソヒソ

(;'A`)「……」


やり方が、最悪だった。

20名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 01:04:06 ID:ryNMVmSw0
今日はここまで
絵が全然出て来なかったけど、ちゃんと使うから

21名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 01:17:00 ID:cTqQK4rcO
楽しみにしてる
あと、もしもしからもツンの口普通に見えてる

22名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 01:19:45 ID:Nmdz3uck0
乙、期待させてもらうぜ

23名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 19:53:54 ID:ryNMVmSw0
色々考えたけど、やはりこの作品は、打ち切りにします
期間に全く間に合ってなかったし、絵も時間内に出せてなかったしな

ここまで読んでくれて有り難う
削除依頼出しとく

24名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 19:56:41 ID:Sgsc0Kck0
おいやめろ、続きを投下する作業に入るんだ!!!

25名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 19:59:49 ID:vK1A0YrQ0
ちょ、考えなおせえええええ

26名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 20:02:42 ID:8o2lOhrU0
やめよう 考え直すんだ 見てるから

27名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 20:10:11 ID:GfWI4Ego0
ばっ、ばか
続き読ませろ!

28名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 20:36:55 ID:HzqISSbs0
続きが気になるだろやめろおおおお

29名も無きAAのようです:2012/11/26(月) 22:40:07 ID:fQbfN4HI0
別に期間外でも大丈夫ですよ

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