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( ^ω^)境界の旅人のようです- 1 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:28:27 ID:v5rqJ6xQ0
- ( )「さぁさぁ、いい子もわるい子も寄っといで
お話の時間だよ、むかしむかしのお話だ」
- 2 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:31:02 ID:v5rqJ6xQ0
-
( ∀ )
『文明が出来るずっと前、まだヒトがサルだった頃
世界が自然といきもので、溢れかえっていた時代
ヒト以上に頭のいい生物が生まれました
一人ぼっちで生まれました、ぽつんと一人産まれました
とってもとっても優しくて、だけれど少し寂しくて
一人ぼっちの生物は、沢山のいきものを愛します
いきもの達を大切に、一人と沢山で暮らしてました』
【ヒトが生まれるずーっと、ずっとずっと前のお話です】
- 3 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:35:06 ID:v5rqJ6xQ0
-
/ 3
『一人でさみしい生物が、ある日お空を見ていると
お星様が降ってきた、一人の小さなお星様
ずっと空から見ていたそうな、楽しそうで淋しくて
「一緒にいていい?」 「大歓迎さ」
一人と一人は二人になって、仲睦まじく愛しあい
やがて子供が生まれます、沢山生まれて嬉しそう
世界が少し広がりました、幸せの数だけ広がりました』
【ヒトが生まれる、ずっとずっと前のお話です】
- 4 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:39:17 ID:v5rqJ6xQ0
-
( ー )
『二人の子供達も成長し、村が出来て町になり
町が街に変わる頃、二人は元気がありません
数十年が経ちました、どんどん成長していきます
幸せそうに見守りながら、二人は眠りにつきました
「愛した世界よまた逢おう」、そう言い二人は眠ります
子供達は悲しそう、いきもの達も泣いています
世界が少し小さくなった、二人の分と泣いた数だけ』
【ヒトが生まれる、ずっと前のお話です】
- 5 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:42:09 ID:JscW9Bc60
- 新作のオンパレード
- 6 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:43:14 ID:v5rqJ6xQ0
-
从 从
『二人の子達が子を成して、どんどん世界が広がって
「俺は世界を見てくるぜ」子供が旅に出ました
そんな子供に刺激され、皆成長していきます
「僕らはいきもの育てるよ」 「私は街を発展させる」
「僕はもっと勉強するの」 「俺は何かを創りたい」
僕も私も皆して、世界のために頑張りました
街が国へと発展し、世界はまたまた大きくなった』
【ヒトが生まれる、少し前のお話です】
- 7 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:47:37 ID:v5rqJ6xQ0
- ( д )
『数十年が経ちました、仲の良かった生物達
小さないざこざ起こります、小さな火種だったのです
どうでもいいこと悪いこと、切っ掛けなんてそんなもの
次第に火種は大きくなって、戦争にまで燃えあがり
争いごとが続きました、村から町へ、街から国へと
いきものたちも逃げ惑う、そんな時代が始まりました
阿鼻叫喚の地獄絵図、儚く命が消えていきます』
【ヒトが誕生する、ちょっと前のお話です】
- 8 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:51:44 ID:v5rqJ6xQ0
-
川 )
『生物達は殺し合い、永く戦争が続きました
「なんだこれは、どうなってる!」ある生物が叫びます
世界を見てくるそう言って、世界を旅した旅人でした
長く苦しい旅でした、出会いと別れの旅の果て
家族に逢いに、いろんな仲間を引き連れたのに
村は滅び街は焼け、国と国とが憎み合う
二人が愛した世界が、少しづつ崩れていきます』
【ヒトが誕生する、少し前のお話です】
- 9 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 20:55:09 ID:v5rqJ6xQ0
-
( ω )
世界を旅した旅人は、どうすればいいか悩みます
このままじゃ世界はダメになる、愛した世界が消えてしまう
どうしたものかと考えて、一つの方法を考えました
世界をもう一つ創り出し、争わぬものを逃がすのだ
愛する家族や子供達、いきものたちを引き連れて
( ) 「世界よさらばまたいつか、必ず戻ってくるからな」
旅人は仲間と力を合わせ、世界を二つに分けました
【これはヒトが誕生する前の、世界を紡ぐお話】
- 10 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:00:44 ID:v5rqJ6xQ0
- 天高くそびえる霊峰ニューソクのふもとにある村、名はビップ
山から採れる良質な色石を加工.精製し生計を立てる小さな村
その村のにある孤児院ぬくもり園
―ビップ村―
孤児院ぬくもり園の裏の丘
( ^ω^)「カーチャンおはようだお、今日もでっかいね」
( ^ω^)「お!皆元気だお、元気過ぎて困っちゃうぐらいだお!」
( ^ω^)「…心配いらないお、僕はカーチャンの子だから」
ブーンニーチャンドコー
センセイオハヨーゴザイマース
( ^ω^)「お!皆が呼んでるからもう行くお、また来るおカーチャン」
教会の裏の丘にそびえたつ巨木に話しかける男
名前をナイトゥ=ホライゾン、孤児院で育った青年
ブーンと呼ばれ慕われている
ぬくもり園は保育園もしており、ブーンは子供たちの面倒を見ていた
- 11 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:04:44 ID:v5rqJ6xQ0
-
( ^ω^)「おっおっおっ、皆おはようだお、今日は何して遊ぶかお」
(,,・д・)「鬼ごっこするでち」
*(‘‘)*「おままごとしたーい」
(´・_ゝ・`)「皆今日も元気がいいねー」キコキコ
( ^ω^)「お、園長先生おはようございますお」
(´・_ゝ・`)「おはようブーン君、いつも子供たちを見てもらってすまないね」
( ^ω^)「このくらい当然ですおー 皆弟や妹みたいなもんだし」
(,,・д・)「鬼ごっこ!」「おままごとなの!」*(‘‘ )*ワーワー
(;^ω^)「あ、二人とも喧嘩しちゃダメだおー」
(´・_ゝ・`)「ハハハ 皆元気そうだね」
彼の名はデミタス、ぬくもり園の園長でありブーンの育ての親
生まれながらに足が弱く、車椅子で生活しているため
ブーンに保育園の仕事を手伝ってもらっていた
(´・_ゝ・`)「そういえば、ツンちゃんはどうしてるかな」
- 12 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:07:09 ID:v5rqJ6xQ0
-
(´・_ゝ・`)「ラウンジ学院のほうに勉強しに行ったとは聞いたけど」
ビップ村から二.三日ほど歩いたところにラウンジという町がある
世界中から優秀な学生たちが集まり日夜勉学に励む学園都市であり
ラウンジ学院は特に優秀な学生が集まる場所でもあった
(´・_ゝ・`)「連絡とかは無いのかい?」
( ^ω^)「元気にしてるみたいですお、手紙も来てたし」
(´・_ゝ・`)「会いたいとか思わないのかい?」
( ^ω^)「ツンにはツンのやるべきことがあるんですお」
( ^ω^)「それにツンには嫌われてるだろうし」
(´・_ゝ・`)「へ…?」
( ^ω^)「いっつも悪口ばっかり手紙に書かれてるんですお」
( ^ω^)「見ますかお?」ゴソゴソ
- 13 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:11:05 ID:v5rqJ6xQ0
-
拝啓、ナイトゥ=ホライゾン様
大学院はとてもいいところです、この前色術の試験で満点とったんだから!
イノシシみたいなアンタなんかじゃ理解出来ない事ばっかりなのよ?
スケベな教授もいるけど、私に触ったら返り討ちにしてやるわ!どうせ
きんたまみたいな顔で子供たちの世話してるんでしょうね、ただでさえあんたは顔が
良くないんだから、変態扱いされないようにね
P.S別に寂しいとか思ってないんだからねっ! ツン=デレード
- 14 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:15:07 ID:v5rqJ6xQ0
-
(´・_ゝ・`)「これは…」
( ^ω^)「いっつもこんな内容なんですお」
(´・_ゝ・`)「…会いに行ったほうがいいんじゃないかい」
( ^ω^)「え―…」
(´・_ゝ・`)「多分会いに来てほしいと思うよ…?コレは」
( ^ω^)「そうなんですかお? でも子供たちの面倒みなきゃだし…」
(´・_ゝ・`)「毎日頑張ってくれてるし一週間くらいなら大丈夫さ」
( ^ω^)「それならちょっと会いに行こうかな…」
(,,・д・)「兄ちゃんお出かけするでちか?」
( ^ω^)「おー ちょっと町に出てくるお」
*(‘‘)*「もう会えないの…?」
( ^ω^)「おっおっおっ 心配いらないお、すぐ帰ってくるからね」ナデナデ
( ^ω^)「でも、しばらく会えないから今日はめいっぱい遊ぶお」
ワーイ ワーワー
- 15 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:18:58 ID:v5rqJ6xQ0
-
〜次の日の朝〜
ビップ村―ぬくもり園玄関
旅立ちの朝、園長や子供たちがブーンを見送る為に集まっている
( ^ω^)「みんなおとなしく待ってるんだおー」
*(‘‘)*「ちゃんと帰ってきてね」
(,,・д・)「お土産楽しみでち!」
( ^ω^)「期待しとけおー びっくりするようなもの持って帰ってくるから」
(´・_ゝ・`)「気をつけるんだよ」
( ^ω^)「おっおっおっ 心配ないお」
- 16 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:23:09 ID:v5rqJ6xQ0
-
(´・_ゝ・`)「あ、そうだコレ…持っていきなさい」チャリッ
( ^ω^)「お…? なんですかおコレ」
(´・_ゝ・`)「古くから伝わる旅のお守りだよ」
デミタスに渡されたお守り
無色透明な小さな石がはめ込まれたペンダント
キラキラと光を反射し、七色に光っているようにも見える
( ^ω^)「おー…キレイですお…」
(´・_ゝ・`)「きっと守ってくれるからね」
( ^ω^)「ありがとうですお!」
( ^ω^)「それじゃあみんな」
いってくるお!――――――
―――――いってらっしゃい!
- 17 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:24:59 ID:v5rqJ6xQ0
-
第零話
〜プロローグ〜
続く
- 18 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 21:34:27 ID:v5rqJ6xQ0
- ( )次回予告
故郷ビップを離れツン=デレードに会いに一週間の旅に出たブーン
ツンとは一体何者なのか!ブーンとはどういった関係なのか!
第零話を読んでくださった皆様、ありがとうございます
次回第一話を楽しみにしていただければ幸いでございます
それでは…
- 19 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 11:53:07 ID:Jp8ltmgQO
- 期待します
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