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( ^ω^)ファイナルファンタジーのようです- 1 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:02:53 ID:e6wza3jQ0
-
よろしくお願いします。
.
- 2 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:04:16 ID:e6wza3jQ0
-
コーネリアの町──
緑豊かな自然に囲まれ、
広大な海を一望することができる
コーネリアの町。
この地は春の訪れ。
草花は陽光を浴び、輝く。
心地良い海風が頬を優しく
さするように吹いていた。
──民家──
窓から射しこむ日差しで目が覚めた。
( ^ω^)「うーん……はあっ!」
大きく背伸びをして
軽く体をほぐす。
手早く布団を片付けて、
朝食の仕度を始める。
この時期は暑くも寒くもなく、
過ごしやすい気候だから
収穫した野菜も長持ちする。
( ^ω^)「父ちゃん、母ちゃん。
おはようだお」
返事はない。
- 3 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:07:08 ID:e6wza3jQ0
-
机の上に置かれた一枚の
写真に向かって挨拶を
しているからだ。
両親は戦争にでて
ブーンと弟を残して他界。
遺体は見つかっておらず、
お金もないため墓も
立てることができていない。
唯一の弟も国軍で訓練を受けており、
いつ戦争に駆り出されるか
わからない状況だった。
昔は家族4人で暮らしていた家も、
一人では寂しく感じる。
両親から受け継いだ野菜畑で
生計を立てていた。
朝食を食べ終わると台所に行き、
食器を洗い始める。
- 4 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:07:56 ID:e6wza3jQ0
-
すると、話し声が小さな
窓から聞こえてきた。
ブーンは耳をすます。
「おい、まだ生きてるぞ!」
「どうする?殺すか?」
「そうだな、危険すぎる」
早朝から魔物でも襲って
きたのだろうと思ったが、
何気なく窓から外の様子を
伺うと恐るべき光景を
目の当たりにした。
(;^ω^)「あれは……子供!?」
トンガリ帽子をかぶった
小さな子供らしき人が
仰向けで倒れ、殴る蹴るの
暴行を数人の大人に加えられていた。
- 5 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:08:38 ID:e6wza3jQ0
-
それを見たブーンは慌てて
玄関に行き、靴も履かずに外に出た。
(;^ω^)「な、なにやってるだん
だお!?」
(;^ω^)「子供を殺そうだなんて
人としておかしいお!」
ブーンの声を聞いて大人達が
異様な顔つきで振り向いてきた。
顔に傷がある
長身の男──ギコが一歩前に出る。
- 6 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:17:48 ID:e6wza3jQ0
- すいません、書き溜めしてたやつ消えてしまい…
パソから書き写すので投下ペース遅くなります。
- 7 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:18:34 ID:e6wza3jQ0
-
(,,゚Д゚)「ブーンか。違うんだ……
こいつは……」
(,,゚Д゚)「こいつは、敵国の魔導士だ。
どうも戦争の途中で逃げ出し
てきたらしく」
(,,゚Д゚)「俺たちに助けを求めてくるだ
なんてしやがったから、
こらしめてるんだ」
もう一人の男がその小さな
魔導士を持ち上げ、
ブーンの前に放り投げてきた。
どうやら気を失っているようだ。
あまりに外傷は酷い。
ズタズタのボロボロだった。
( ω )「違う……きっと、この
魔導士だって戦争が嫌で」
( ω )「人を殺めたくないから
逃げてきたんだお……」
( ω )「なのに、こんな仕打ち…
理由も聞かずに……」
(#^ω^)「あんたらそれでも
大人かお!」
- 8 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:24:48 ID:e6wza3jQ0
-
ブーンの迫力に負け、
大人達はたじろぐ。
(,,゚Д゚)「でもな、敵国である者を
かくまうことはしちゃいけね
ねえ」
(,,゚Д゚)「俺たちまで殺されちまう…
仕方ないのさ」
これだから大人は
嫌いなんだと思った。
生きる命を仕方ないで
済まそうだなんて。
ルールに囚われすぎて
人の良心を失っていく。
次第に負け組に
なりたくないがゆえに
他人を、時に身内まで
犠牲にし、這い上がろうとする。
人であって人の心を持たない連中。
かつての両親のように……。
- 9 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:37:28 ID:e6wza3jQ0
-
ブーンは小さな魔導士を
抱きかかえて大人達を睨み、
なにも言わずに家の中に
入っていった。
(,,゚Д゚)「ブーン……絶対にかくまった
りするなよ。自分が犠牲にな
っちまうぞ」
──ブーンの家──
本来、自分が寝ている布団を
暖炉がある部屋に移動し、
そこに小さな魔導士を寝かせる。
時に寒くはないが、夜になると
まだ肌寒いのでこの部屋にした。
傷だらけの服を脱がして
自分のぶかぶかの服を着せた。
下着までは脱がそうとは思わなかった。
ぶかぶかの洋服では不格好では
あるが、仕方がない。
そして、
看病を続けて二日──
小さな魔導士は目を覚ました。
- 10 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:40:57 ID:e6wza3jQ0
-
( ^ω^)「あっ!?目が覚めたかお!」
小さな魔導士は目の前の状況が
理解できずに辺りを
キョロキョロと見渡している。
ブーンは駆け寄って容体に気を使う。
( ^ω^)「痛いとことかないかお!?怪我酷 かったから……」
ブーンの声にびくぅ!と体を震わせると、
布団から飛び上がり部屋の隅まで
走っていこうとするが、
ぶかぶかの洋服のせいでコケてしまった。
後ずさりしながら後ろへ後ろへと
後退していく。怯えているようだ。
( ^ω^)「あ、ブーンは仲間だお」
( ^ω^)「安心してお。面倒は僕が見るお!」
( ^ω^)「ねっ!!」
言い寄るブーンに行き場をなくした小さな魔導士は震えた声で
──「人間?来ないで!」
腕を前に出し、轟音とともに小さな魔導士の手のひらからほとばしる炎がブーンに向けて放たれた。
(;^ω^)「あ、あっちいお!」
- 11 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:43:04 ID:e6wza3jQ0
-
ブーンは燃える服を脱ぎ捨てて裸になった。
家に燃えうつるといけないので、
慌てて水を汲んできて消化する。
(;^ω^)「ふう……危なかったお。危うく火だるまだったお」
安堵したブーンは腰をおろす。
相変わらず小さな魔導士は
部屋の隅でカタカタと震えて
こちらを見ていた。
──「人間……僕、助かったの?」
──「それとも殺すの?」
小さな声だった。
こんな子供が戦争に
巻き込まれている状況がブーンには
考えられなかった。
優しくブーンは問いかける。
( ^ω^)「君は助かったお。一つ質問するお」
( ^ω^)「君はパラメキア軍の魔導士かお?」
返答はない。
- 12 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:46:57 ID:e6wza3jQ0
-
諦めずに問いかける。
( ^ω^)「もう戦争になんか行かなくていいお。ブーンと一緒に暮らそうお」
( ^ω^)「ブーンは一人で……寂しかったお……だから」
(*^ω^)「家族が増えるのは大歓迎だお!」
──「家族……?」
( ^ω^)「だお!嫌かお?」
──「分からない」
──「僕は魔導士なんかじゃない」
( ^ω^)「えっ?」
──「僕は……」
川 ゚ -゚)「僕は、パラメキア軍総司令部所属の幻術師クーだ」
小さな魔導士はトンガリ帽子を
ゆさゆさとかぶり直しながらそう言った。
川 ゚ -゚)「それに僕は女だ。子供だからわかりにくいかもしれないがな」
(;^ω^)「え。総司令部?」
川 ゚ -゚)「元だ。さっきまで怯えてしまってたことを詫びよう」
川 ゚ -゚)「君の器を確かめるための演技だったのだからな」
(;^ω^)「なにがなんだか……」
川 ゚ -゚)「詳しい経緯はこれから話そう」
川 ゚ -゚)「さて、君は女に恥部を見せるのが趣味なのかね?」
(;^ω^)「あ!」
全裸だったのを忘れていた。
慌てて二階に駆け上がっていくブーン。
- 13 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:47:50 ID:e6wza3jQ0
-
曇った窓を手で吹きながら
窓から外を見ると夕立なのか、
雨が降っていた。
ブーンの頭の中は混乱して、
とんでもないことをしたのかも
しれないという恐怖に落ちていた。
end
- 14 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 00:49:04 ID:e6wza3jQ0
-
第一話ミスもありましたが、以上です。
至らぬ点もありますが、これから頑張ります。
- 15 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 05:33:40 ID:Uphuayro0
- お、来たか
期待
- 16 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 10:01:58 ID:zoJ6gESE0
- 乙
改行しすぎだと思うけど何か意識してるの?
- 17 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 10:37:24 ID:e6wza3jQ0
- 作者です。
見やすいようにと改行したのですが
逆に見にくいですね。アイフォンは辛い。
次回は改善しておきます。ありがとうございました。
- 18 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 00:35:38 ID:X6jhJN1QO
- ドラゴンクエストが人気あるからってお前……。
まあ面白ければなんでもいいんだけどねwww
- 19 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 01:13:13 ID:xig14ZdA0
- >>18
面白くなるように構想を頑張ります。
次は日曜日辺りかなーと。
自分はドラクエよりFFなもんで……
大人気のドラクエ小説を拝見したところ、あーこんなに面白く書けるのか
と思い、じゃあ自分も好きなFFを小説にしてみよう!
と、なったわけです。
- 20 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 11:04:57 ID:Scetv7cMO
- 乙!
結構好きだから続き期待してる。
改行多いのも好み
- 21 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 13:50:28 ID:k01sfQ3gO
- 乙
今後に期待
- 22 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 14:21:44 ID:2KdzkavkO
- のばら
- 23 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 19:13:53 ID:ejGUdEeM0
- 一日早いですが、仕上がりつつあるので今夜9時に投下します。
よろしければお付き合いください。
- 24 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 19:21:41 ID:MFdQv4mAO
- 待ってます
- 25 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:04:17 ID:ejGUdEeM0
-
第二話
.
- 26 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:05:19 ID:ejGUdEeM0
- ──コーネリアの町・ブーンの家──
急いでタンスから適当な服を上下用意し、着替えた。
幼いとはいえ恥部を女の子に見せたことにとても恥じらいでいた。
鏡を見ると顔がトマトのように真っ赤である。
本来の自分に戻れ、と喝をいれるために頬を思い切りつねった。ジーンと痛みが自分を正気に戻してくれる。
それから、よしっ、と気合いを入れてクーと名乗る
女の子のもとへ急ぐ。
──この家はブーンが産まれる少し前に両親が建てた。
もう築20年にはなるだろうか。
ギシギシと軋む階段を下りた先にそのクーが
退屈そうな表情でちょこんと座っていた。
トンガリ帽子におさまりきらない程の見事な黒髪を、ほどけたターバンのように床に垂らしているその様は幼いながら美しかった。服を除いて。
ブーンを見つけるとじっと様子を伺うように見つめてくる。
ブルーサファイアのように透き通ったクールな瞳がキラキラと輝いていた。
- 27 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:06:32 ID:ejGUdEeM0
- ブーンはゆっくりと近づく。
やがて、しびれを切らしたクーは大きなあくびをしながら喋りだした。
川 ゚ -゚)「ふう、遅すぎるぞ君。一体なにをしていたのだ?」
(;^ω^)「着替えだお!断じて恥じらいだりしてないお!」
ブーンの言葉にわけが分からないという冷めた表情で首をかしげるクー。
はぁ、とため息をついて、
川 ゚ -゚)「何のことだ?まさか、僕に欲情でもしたのかね?」
(;^ω^)「欲……ねぇ、クウって言ったかお?幼いんだからそんな卑猥な言葉は……」
川 ゚ -゚)「幼い?僕がか?失敬な。僕はもう20になるいい女だぞ」
冗談でも言っているつもりなのだろうか。
微笑するブーンに対し、ムッとした顔でクーは続ける。
- 28 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:07:40 ID:ejGUdEeM0
- また一度、先程よりも深いため息をついて、
川 ゚ -゚)「それにクウではない。クー・スュールだ」
( ^ω^)「あ、名乗ってなかったおね。ブーンはブーン・トレッチェルだお。ブーンでいいお!」
川 ゚ -゚)「……一つ教えてやろう非力な少年」
- 29 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:08:46 ID:ejGUdEeM0
- 川 ゚ -゚)「この姿は幻術だ。虚像なのだよ」
川 ゚ -゚)「いい女であるがゆえに正体を晒すことなく生きなければいけない」
( ^ω^)「……ぷっ。そのいい女がなぜブーンなんかを?」
川 ゚ -゚)「むっ!今!今笑っただろう!?」
熱弁するクーに対し笑いを必死に堪えるブーン。
さらにクーはムッとした顔で頬を膨らませている。
普通にしていれば美貌なのだが。
川 ゚ -゚)「君を選んだ理由はない。目的はあるのだがな」
- 30 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:10:00 ID:ejGUdEeM0
- 一番ブーンが疑問に思っていたことだ。
なぜパラメキア軍の一員がこんな辺境の町に訪れたのか。
戦争から逃げ出してきたのだろうか?
そんな疑問がずっと頭の中をぐるぐると回っていた。
目的?と聞き返すこともなくクーは話しを続ける。
川 ゚ -゚)「まず僕の正体について教えてあげよう。
僕はパラメキアの人体実験の被験者だ」
川 ゚ -゚)「とある結晶体を人体に取り込ませ、
さらなる進化を遂げた生命。それが僕だ」
(;^ω^)「とある結晶体……?」
川 ゚ -゚)「クリスタル……というものを知っているかね?」
- 31 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:11:03 ID:ejGUdEeM0
- ──クリスタル。
それはすべての創造の根源。
様々なエネルギーを秘めた結晶体である。
火・土・水・風。計四種のクリスタルがこの世界の各地に散らばっている伝説がある。
一つ一つのクリスタルには意思があり、
人間との疎通もはかれるという。
川 ゚ -゚)「僕には人体クリスタルと呼ばれる結晶体が
宿っている」
川 ゚ -゚)「その理由を今から話そう」
- 32 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:12:10 ID:ejGUdEeM0
- 「そう……あれは約一年前……
僕はフィンという国で暮らしていた。
当時、友と呼べるものは三人しかいなかった。
……否。三人でよかったのだ。
四人で夢を語り合う一時はなにものにも変えられない
ものだった。
その年、当時最も権力を持っていたパラメキア帝国は
人造クリスタルを完成させた。
同時に、魔物を生み出す計画が発端したという。
皇帝は全世界に宣戦布告。
じわじわと各地の国を占領していった」
- 33 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:13:43 ID:ejGUdEeM0
- ──約一年前・フィンの町──
パラメキア帝国が侵攻してくるまで二日。
誰かに体を揺すられているのに気づいた。
何時の間にか眠りについてしまっていたようだ。
顔全体が異様に熱を帯びていることを感じ、ゆっくりと目を開けると目の前には優しそうな青年が心配そうにこちらを覗き込んでいる。
川つ -゚)「う……」
「起きたか?もう昼間だぞ?なんでこんな木の下で寝てるんだよ」
ぼやけた視界がゆっくりとはっきりしてくる、やがて青年の顔が鮮明に見えるようになった。
川 ゚ -゚)「なんだ……ドクオか」
- 34 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:14:55 ID:ejGUdEeM0
- 朝は木陰だった木の下も太陽の移動で灼熱の日当たりとなっていた。
服の中は汗ばんでいて気持ち悪かった。
('A`)「今日は待ちに待った武闘大会だぜ!クーもエントリー
しておいたからな。あと、ヒッキーとニダーも」
なんのことだろうかとクーは思った。
そう言えば確かに周りが騒がしい。
歓声が街中に響き渡っており、魔物の雄叫びも聞こえてくる。
川 ゚ -゚)「……なぜ僕がでなければいけないのだ」
クーはすっと立ち上がると汗ばんだ体をシャワーで流すために自分の家へと歩き出す。
慌てて止めに入るドクオ。
- 35 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:16:03 ID:ejGUdEeM0
- (;'A`)「クーは白魔法専門だろ?サポートがいないと負けちまうよ!」
川 ゚ -゚)「協力する義理はない。僕は争い事は嫌いなのだ」
すると、ドクオは表情をニヤニヤとさせ自慢気に言った。
('∀`)「あれれ〜?いいのかなあ?優勝すれば
コーヒー一年分とミスリル装備が手に入るぜ」
ピクッ、とクーの小さな耳が動く。
歩いていた足を止めた。
川 ゚ -゚)「コーヒー一年分だと?」
('∀`)「そうさ!どうだ?出場しないか?」
- 36 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:17:23 ID:ejGUdEeM0
- 川 ゚ -゚)「そのコーヒーはブラックでもいいのかね?」
('∀`)「勿論!ブラックでもホワイトでも!さあ早くいこう!」
コーヒーという大好物に釣られて出場を了承するクー。
すぐさま歩いていた方向とは逆の方向に走り出して大会の行われる中央広場へと向かった。
('∀`)(まぁコーヒーなんて嘘なんだけどね)
('∀`)(優勝すればモテ男に!けけけ!)
- 37 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:18:22 ID:ejGUdEeM0
- ──フィンの町・中央広場──
普段はフリーマーケットや子供遊びなど様々な用途で使われている中央広場。
しかし今日は武闘大会の会場として、様々な武器や鎧に身をつつんだ戦士達が鼻息を荒くしながら大会の行方を見ていた。
人混みを両手でかきわけながら広場の中央へと急ぐ。
すると係員らしき男が困惑した表情で二人を見つけると慌てて走り寄ってきた。
ヽ( ̄д ̄;)「き、君たち!ドクオ・ブランシャールに
クー・スュールだね?急いで!」
ヽ( ̄д ̄;)「君たちの相手の魔物が興奮して手に負えないんだ!早く!」
(;'A`)「あ、はい!すぐいきます!」
ヽ( ̄д ̄;)「もう他の二人は準備完了しているからね!こっちだよ!」
- 38 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:20:38 ID:ejGUdEeM0
- 係員の背中を追いかけて広場の中央へと急ぐ。
するとようやく相手をする魔物の姿が見えてきた。
ドクオは横目で見ながら、
('A`)「サスカッチにホーネット二体か……悪くねえ」
人間の数倍はあるであろうその巨体な姿をしているサスカッチ。
厚い剛毛に覆われ、人間の背丈ほどの棍棒を暴れるように檻にぶつけていた。
手に負えないとはこのことかとクーは思った。
ホーネットと呼ばれる魔物はさほど脅威ではないが、蜂のような姿をしているため毒針が危険だとニダーから聞いたことがある。
川 ゚ -゚)「……!?」
余所見をしながら走っているとクーはなにか大きなものにぶつかった。
川; ゚ -゚)「あいたた……痛い……」
- 39 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:22:34 ID:ejGUdEeM0
- (-_-)「お……クー。遅いぞ……ドクオも一緒か」
見上げるとサスカッチとまではいかないが、人間でいうガタイのいい男がいた。
彼はヒッキー・タウルベルト。
無口な大男で動きが鈍いが町でも有名な力持ちで、よく町民から頼られているのをクーは目撃していた。
見返りを求めない優しい男しても信頼されている。
<ヽ`∀´>「クー!プロテスを早くかけてくれニダ!
あの棍棒で殴られたらひとたまりもないニダ!」
ニダニダと耳に障る枯れた声をしているのはニダー・ベーベル。
ヒッキーとは対象的なガタイをしている。
いつもヒッキーの後ろで命令をしてくるやつで、短剣を二本使いこなし逃げ回りながら隙をつく戦法で小癪な立ち回りをする。
- 40 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:23:53 ID:ejGUdEeM0
- 檻の中に閉じ込めてあるサスカッチとホーネット二体。
さらに広場に設置された檻の中での戦闘になる。
タイムアタック形式でいかに早く倒すことができるかがポイントになる。
魔物はランダムで決められ、どれもそこらへんにいるゴブリンとは大違いなためによっぽどの実力者でないかぎり出場しようとは思わないらしい。
係員に位置についてと言われ、檻の中に入ってスタンバイする。
すでに戦闘が行われたのだろう。
肉の破片や血の臭いが鼻をついた。
鐘と同時に魔物が放たれるとのことだった。
──魔物侵入まで二分。
- 41 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:31:05 ID:ejGUdEeM0
- クーは無言で三人にプロテスをかける。
これは物理攻撃を防御するバリアを体にコーティングする白魔法だ。
いくらかは衝撃を減らしてくれる。
('A`)「ありがとなクー!よし、じゃあ俺も……」
<ヽ;`∀´>「ど、ドクオ!?それはバッカスの酒じゃ……?」
ドクオが右手に持つ瓶。
中身は真っ赤な液体でたぷんたぷんと揺れている。
('A`)「なあに、これぐらいしないと勝てそうにないからな。
じゃあサポートは任せたぜクー!」
バッカスの酒は一度飲むと数分だけ自我を失い、敵とみなしたものを完膚なきまでに倒す状態異常になる
通常攻撃の威力が上がるが副作用が大きく、効き目が切れた後はしばらく麻痺状態になるものだ。
──魔物侵入まで一分
- 42 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:33:48 ID:ejGUdEeM0
- <ヽ`∀´>「ウリはなにか金目のものが盗めないか探るニダ!」
(-_-)「それはいいが……死なないでくれよ……」
<ヽ`∀´>「ウリに攻撃を加えらることは絶対にできないニダ!」
(-_-)「それは俺が盾になってるからだろう……」
──魔物侵入まで30秒
- 43 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:39:39 ID:ejGUdEeM0
- ヽ( ̄д ̄)「挑戦者は準備はいいかー?
そろそろ魔物とのご対面だぞー!」
一気に観客の歓声がヒートアップする。
檻にしがみつく観客もたくさんいた。
四人は息をのんで魔物が出てくるのを待つ。
クーは特に武器は持たないが、とある人物からもらった魔法の指輪を代わりに装備している。
ドクオはバッカスの酒をすぐ飲めるように口に当ててぴくりとも動かない。
獲物をじっくりと待つ。
ヒッキーはそのドクオの横に、ニダーはヒッキーを盾にするように後ろに。
クーは後方支援のために離れたところにいた。
準備は万端だった。
──魔物侵入まで10秒
- 44 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:44:37 ID:ejGUdEeM0
- カウントダウンが始まった。
観客全員で期待するように数えている。
見たいのは勝利か、無残な敗北か。
わざわざ期待に答えるなんてしようとは思わない……だが。
川 ゚ -゚)「コーヒー風呂に入るために!」
('∀`)「優勝してモテ男に!」
(-_-)「……」
<ヽ`∀´>「優勝して大金持ちニダ!」
3………2………1………
GO!!
end
- 45 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 21:51:00 ID:ejGUdEeM0
- お疲れ様でした。
次回も頑張ります。
- 46 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 23:11:58 ID:FSvVu2NU0
- 乙
これからどうなっていくのか楽しみ
- 47 :名も無きAAのようです:2011/12/04(日) 14:29:51 ID:JscW9Bc60
- 作者です。
読んでくれてる人いるかな?
楽しみにしてくだされば書いてる側として嬉しいです。
次は来週の水曜日ぐらいかなと思ってます。
でわでわ。
- 48 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 00:31:46 ID:gc0xumycO
- 乙
しっかり考えて書こうとしてるのはわかる
ただしかし、何というか慌ただしい印象があるんだな
二話目にして詰め込み過ぎで更に全力ダッシュというか、ちと内容に頭が追いつけないな
まあ単におれの頭が弱いのかもしれないが
- 49 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 00:38:18 ID:KGCo1GIE0
- 感想ありがとうございます。
ちょうどサイト開いてたので、すぐ反応します。
俺の悪い癖なんですよねー
あれもいいこれもいいと目移りしてしまい
一気に詰め込んでしまうんです……
今、プロットから見直してるので
展開を少し変えてみようかと思います。
- 50 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 14:33:31 ID:gc0xumycO
- いや強引に変えろと言ってるわけじゃないんだ
ただそういう感想もあるんだなと受け流してもらって構わない
全ての要望を取り入れてたら収拾つかなくなるぜ
- 51 :<^ω^;削除>:<^ω^;削除>
- <^ω^;削除>
- 52 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 14:44:12 ID:KGCo1GIE0
- >>50
書いてる間に!
なんと、そうですよね…
頑張ります。てか、あれですね。
51のレス消してもらうように言いますw
なんということだ(´・ω・`)!
- 53 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 14:47:12 ID:KGCo1GIE0
-
とりあえず自分信じて完結させます。
頑張るぞ(´・ω・`)
- 54 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 18:30:39 ID:QjpEKwbk0
- おうおうがんばれ
「継続は力なり」だ!
- 55 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 03:03:41 ID:b9IHS7R2O
- 最後までがんばれ
- 56 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 14:52:06 ID:RzHzo5vYO
- 漢字多過ぎで読みにくい。漢字とひらがなの比率をつねに意識しながら書きましょう。(作者のレベルで)変換できるものはすべて変換している印象をうける。漢字とひらがなのもつ性質を考えましょう。
一般に発売されている小説を意識的に読んでください。雑文垂れ流し(あなた)と文学との違いは他にもありますが。
- 57 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 15:28:20 ID:nNWnUE1M0
- >>56
そこまで言われちゃあ手も足も出ないです…
雑文なのは分かりますが。
やはり、小説を読むことが大事ですねー
修行します。ありがとうございました。
- 58 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 16:54:59 ID:1ItvjFzkO
- 読みにくいのは漢字のせいだけじゃないな。
例えばこの部分。
>人間の数倍はあるであろうその巨体な姿をしているサスカッチ。
>厚い剛毛に覆われ、人間の背丈ほどの棍棒を暴れるように檻にぶつけていた。
>手に負えないとはこのことかとクーは思った。
多分今読み返せば若干違和感を感じると思う。
特に問題なのは二番目の文で、まずいけないのは、読点の前後の文がバラバラだってこと。
そこの文で言いたいことはこの2つ。
・サスカッチの体は暑い剛毛に覆われていた
・サスカッチは巨大な棍棒を檻に思い切りぶつけていた
読点の前はサスカッチの状態・外見に関することだけど、読点の後の文はサスカッチの現在の行動に関すもの。
これはちょっとベクトルが違うから一つにまとめるのはまずいと思う。
あの部分と同じような構成で極端な例を出すと。
『彼はラグビー部に所属していた。身長は182cmで、僕の尻を思い切り殴ってきた。痛かった』
みたいになる。読みにくいよね?
これを改善するんだったら、一番目の文でサスカッチの体毛についても言及しちゃうか、
そもそも体毛に関することを省くか、ここを二つの文に分けることでなんとかなるはず。
あと問題点があるとしたら無駄な言い回しかな。
言葉を修飾するのはいいけど、やりすぎると鬱陶しいし、読み辛い。
ほどほどにしておくのが一番。
書くときに一番気をつけることは、『その文面だけを読んで簡単に情景が浮かぶか』ってこと。
作者は頭の中でストーリーが出来てるから、足りないとこがあっても勝手に補えるけど、
読者はそういう部分があった時点で混乱しちゃう。
どれだけ分かり易く書けるか、がキモだと思うよ。
長々と偉そうにごめんね。FF好きだから続きが楽しみなんだ。
それで、もっと面白くなっていったら嬉しいからついこんなこと言っちゃったんだ。
頑張ってください。
- 59 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 18:15:41 ID:nNWnUE1M0
- 長文のアドバイスありがとうございます。
一度このスレは削除させていただきたいと思います。
もう一度、やり直したいんです。
自分もFF大好きな一人として面白くないものは書きたくない。
最低限の文章法など身につけてはいたのですが、宝の持ち腐れみたいな感じでしょうか。
勉強し直し、再度またスレ立てしようと思います。
ありがとうございました。
- 60 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 20:56:24 ID:b9IHS7R2O
- ( ^ω^)がんばれ
- 61 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 23:08:32 ID:mvpty.oA0
- 待ってるよー(`・ω・´)
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