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【SS】第八回勢は集まることができるか
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第八回勢のSSです。
トナメ関係なしにSS初挑戦です。
主役、視点はパターソンです。
キャラは色々な媒介を参考にした自分なりにの解釈です。
同じネタや下ネタ、理不尽だったり話がごり押しな点があるかもしれませんがご了承ください。
時系列は11回前になります。
初心者以下かもしれませんが、どうか、よろしくお願いします。
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満たされないヒーロー「・・・。」
笑えない女「・・・。」
頼むからなんか喋ってくれ
ケ「ケ」
有の無限モルダー「歪み。」
そうじゃない。
極道の片割れ「・・・。」
[自称]妹「・・・。」
そんな目で俺をみるな
悲しみのパターソン「どうしてこうなった」
そもそもなんでこんな事態になったのは…
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〜前日〜
pさん『それじゃあ準備が整い次第、第11回大会をやりたいと思いまーす(省略)またねー。』
プツン
俺が見ていたのは第11回大会のチーム決め放送。
今回は枠にとらわれない斬新な方法で参加者を決めることになり、所謂常連や皆勤組がまさかの不参加になるかもしれないとざわめきが起こっていたが,俺は自分の名前を聞き逃さぬように集中してた。
結果はその放送中に俺の名前は呼ばれることはなかった。
録画を何度も確認したが非情な現実を確認するだけだった。
パターソン「はぁ〜、次の大会も参加できずか…まぁ、俺はどうせ影の薄い悲しき狐ですよ。」
まぁ、これで3度目に落選になるがさすがに馴れた。
9回大会や10大会で呼ばれなかったときは夜通し泣いて、暫くは飯がのどを通らない状態だったが今回はそうでもなかった。
あった自信も折れて幾らでも自虐を出来るようなるくらいだ。
だが
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パターソン「アイツらはいいよなぁ。」
今大会に選出された 笑えない女 満たされないヒーロー 極道の片割れ 魔のパンツの事だ。
かつては同じ時期に大会に初参加しその後の大会では俺と同じく不参加だった。
そして、共に力をつけていつかは返り咲こうと誓った友でもあったが
あいつらは俺を置いて一足先に再びあの舞台に再び立つことになった。
自分はヘマしてアイツらが魅力を十分にアピールしたのなら諦められるが、公募とくじ引きでの選出。
もし、あの番号が自分ならば、主催者さんの心に響いていたのならば…そう思うと悔しくて堪らない。
ビンゴ大会でビンゴしない、ラジオへの投稿が読み上げられないとはわけが違う。
パターソン「はぁー…過ぎたことにとやかく言うのも仕方ないな。 さっさとメッセージでも送って寝るか。」
俺はpマホを起動して参加する同期やフォックス勢の先輩方に簡単な挨拶を送ることにした。
最初は順調に送れていたがいざ同期の復帰組になると指が止まる。
何度も書いては消し、書いては消しを繰り返している。
『復帰おめでとう、頑張れよ』で済むはずなのに文が完成しない。
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パターソン「寝る。」
いつの間にかに画面はメッセージからゲームに切り替わっていた。
何故かそこでの仲間とのやり取りに集中していて、さらには一時間以上が経過していた。
こんな時間にアイツらへメッセージを送るのは安眠妨害にもなるかもしれないと適当な理由をつけて送らず、明日へ先延ばしにした。
ここに来て、自分の小物具合に嫌気がさす。
たった二文程度送ればいいはずなのに嫉妬やプライドの所為で出来なかった。
まぁ、明日になったら気持ちの良い文でも送るか。
俺は電気を消しそのまま目を閉じる。
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城の上にいる
赤い帽子の子どもだ
俺は段々追い詰めらた
どうする
その差は素人目でもわかるくらいにも
どうする どうする どうする
ここの厳しさは分かっている
どうする どうする
名を残さねば
どうする どうする どうする どうする
何か 残る 手を
このまま では
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バサッ
パターソン「夢か…」
あの惨敗 今でもトラウマだ。未だに画面上ですら、彼を見ると狐なのに鳥肌が立つぐらいだ。
俺はあの試合で勝利を遠のくようなプレーをし、周りからは冷ややかな視線を送られた。
それからは自分を見失い精細を欠くようになり勝ち負け以前に勝負に集中ができなくなっていた。
しかし、夢にまで出てくるとは思わなかった。
でも、何故今になって?もうあれからそれなりの時間が経過したはずじゃ
パターソン「あっ…」
そこにはpマホが輝き音を発している。
俺のpマホは誰が着信したか大体区別がつくように戦う舞台で流れる曲を当てている。
そして、こんな真夜中にこの曲を流してくる奴なんて一人しかいない。
俺はpマホを取りできる限り周りの迷惑にならない程度に声を調整して
パターソン「睡眠の邪魔をするな、殺すぞ!!」
壊れた大学生『ぇーイーじゃん、減るもんじゃないっしょ。生きてる限り、寿命使ってるならぁ このぐらいコスパ良くやんねぇとすぐジジイになっちゃうぜぇ??』
パターソン「睡眠不足で体壊すほうがコスパ悪いだろ普通…」
大学生『もう壊れてるからこれ以上壊れませーん!!』
パターソン「切るぞ。」
大学生『切ってもいいが、一つだけ連絡事項な。同期飲みするから 予定空けとけ、今日の午後5時集合で場所はお前の部屋。』
パターソン「は?」
いきなりコイツは何を言ってる?同期飲み?今日の5時?俺の部屋?
急すぎて寝ぼけた頭では理解できず言葉が脳の前でグルグルしている感じに襲われる。
大学生『だから11回でリターンした祝い兼必勝会で集まる そんでお前の部屋で飲むぞって訳で』
パターソン「俺らが同時に揃うなんて大会でもしねぇと集まらないだろ。そもそも今日って普通に
大学生『全員来るぜぇ。俺様の交渉術をなめるなよぉ。飯とか酒とかこっちで準備する。じゃあ分かったな、切るわバイビー。』
プツン
パターソン「マジかよ…」
ほんの数分の出来事だった、奴の言葉は竜巻の様に全てを吹き飛ばし俺から考える力を奪った。
折り返して見るも繋がらない、取り敢えず詳細を送れと言う伝言を残しベッドの上に投げ捨てる。
なんてこった
アイツがやると決めたらやるのだろう。
急な決定であったが幸い俺は一日特にこれといった予定がない。
いや恐らくもう昨日の事になっている出来事のおかげで予定が消えたのが正確か。
パターソン「まぁ、いいや寝よう。」
いくら、急とは言え午前午後と十分時間はある。昼起きて、部屋の片づけをして、買い出しとかやればいいのだろう。
そう思いながら目を閉じて、意識を再び夢の中へと溶かした。
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意識を飛ばす瞬間、この言葉が俺を貫く。
自分に存在価値なんてあるのか。と
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ガンガンガンガン ドガドガ
おかしい。俺は寝ているはずだ。寝ているなら何故こんなにも現実チックな音が頭の中に響くのだろう。
隣人も別に大学生の様な騒ぐ人でもない。
偶に鳥がベランダや玄関周辺に止まると昼夜問わずやかましい事がある。
いやだが、この音は…
俺はすぐさま起き上がり、薄闇の中おぼつかない足取りで玄関までたどり着きそのドアをを開ける。
俺がその先にあるモノを視認する前にソレは物凄い勢いで突撃してきた。
ボゴォ
パターソン「グフォアァ」
肺から空気が抜けるような嫌な声が出た、俺はただその攻撃をモロに受け物理法則に身を任せ床に落ちた。
数秒ぐらい経過しただろうか上に乗っているモノに胸倉を捕まれ
???「お前!!何者だ??何が目的でパターソンを襲った?」
パターソン「俺だ。俺だよ、そのパターソンだ!!ロハス!!」
若き日のロハス「え??」
その言葉が届き、彼は一時停止をした後、手をバタバタさせて口を開く
ロハス「違うんだ、これは君がいつまでたっても出ないからてっきり何者かに襲撃されて出られない状況か…
パターソン「あー分かったから、分かったから、取り敢えずどいてくれないか??死ぬ…」
その状態を認識すると薄闇の中でも彼は赤面したであろうと分かるような動きをしながら俺の上から退いた。
大方なんでこうなったかは予想がつくが…
パターソン「それで、寝ている俺を死んだと勘違いして突撃してきたと…」
ロハス「ウ、ウン。恥ずかしいなぁ」
ハハハと頭を掻きながら恥ずかしそうに俺の言葉を肯定するロハス。
先ごとの出来事はこうだ。
彼は大学生から連絡を受けたが午後5時集合を午前5時集合と勘違いをして午前4時30ごろに俺の部屋の前に到着。
ドアがロックされていたので開けてもおうと、インターフォン鳴らしたり、電話をしたが一切反応がなく。
それを誰かに襲撃されたと勘違いしてドアをなんとか破壊しようと蹴りを入れまくってたらしい。
その音に気が付いてドアを開けた俺を襲撃者と誤解し渾身の一撃を食らわせたとの事である。
いや、幾らアイツからいきなりの誘いが来て、午前午後の指定なしでもどう考えても午前はないだろ。
それに俺が死んでると思っているなら突入するよりかは然るべき場所に連絡入れるなりする方が良いだろ。
だが、そのおっちょこちょいなミスのおかげで俺は一撃をもらうだけで済んだ。
仮に警察や救急車が来るような騒ぎなら暫くは外歩けんぞ。
パターソン「まぁ…俺を心配しての事だ。お前らしくていいじゃないか。」
ロハス「ハハハ、ありがと。」
だが、さっきから反応が悪くどこか虚ろだ。
多分ロハスのことだ、あの放送終了から連絡を受け一睡もせずにここに来て、そして彼の中ではかなりの緊急事態に遭遇したのだが
それが誤解と分かり一気に疲れや睡魔が来たのだろう。
パターソン「随分、疲れてるなぁお前。俺はさっき奴で目が覚めちまったから俺のベッドで寝ていいぞ。どうせ半日あるから寝坊することもないだろ。」
ロハス「あぁ、ありがと パターソン。君は最高だぁ。」
そう言いながら彼はとある王国にあるリフトの如くベッドに落ちた。
はぁーと簡単なため息をして。有り余った時間をどうするべきか考えた。
騒がしい事をしたら彼の睡眠の邪魔になってしまう。
pマホで音楽か動画でも流しながら適当にすごす事に決め、机に置いてあるイヤホンを取ろうとした時
俺の視界にはとんでもない物が写る。
パターソン「こ、これは」
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『♂×♀幻のギルティ本HkⅡ』
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所謂、パロ系ムフフ本である。
しかもモデルが実在の人物、更に言うと自分の大先輩にあたるあの人のだ。
別に常習犯という訳ではない、たまたま目に留まり魔が差しただけだ。
決して闇サイトから手に入れたとかではない。
なんてことはどうでもいい、これが今自分の部屋にあるということが大問題だ。
疲労困憊してたロハスは気づかなかったが、ここはあと半日足らずで人が集まる。
これが見つかれば同期からの扱いどころか、二度と社会的な意味で大会に出られないかもしれない地雷そのものだ。
ロハスだけなら簡単に隠しやり過ごせるだろが相手は曲者揃い、何をしでかすか分からない。
安易な隠し場所は死を意味する、だが処分するには惜しい。
物は大切にしないとな。
パターソン「まいったなぁ…いや、ここは電家の宝刀に頼るか。」
俺は考えた末こうすることにした。
まずは一般的なグラビアやまだ常識的な範囲のビデオや本をありきたりな所に隠す。
見つかったとしても、多少のダメージが発生するが大多数はそれに満足して終わるだろう。
だが、本命は洗濯機の裏、そこは人の手が届きにくくわざわざそこを覗く奴もいない。
仮に覗かれても対策がある、この黒いポリ袋に入れることだ。そうすれば、闇に溶け込みこの秘密は守られる。
更に靴下を裏に投げ入れ、下や横のスペースには掃除用具を置いとくことで物があっても
洗濯機を回す時に落ちたゴミと思わせることができる。
パターソン「これで一段落。ぁー疲れた。」
早朝からどうしてこんなバタバタしてるのかと頭でため息をしながら着々と部屋の片づけを続けた。
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それからと言うものの順調に準備は進み粗方午前中には終わっていた。
昼にロハスが起きて昼飯を食いに行き
他愛のない世間話をしながら飯を食べた。
帰りにコンビニに寄り飲み会で必要になるゴミ袋などのその他用品を買い、戻った所である。
時刻は午後2時近くになっていた。
後は準備二人でやるには面倒だったり時間が早すぎる為
誰か来るまで何か暇をつぶそうと考えていたら
ロハスがウキウキでゲームセット一式を出してきた。
ロハス「いやぁ、これは発売日に買うのは難しかったんだよぉ。前日から店に並んで開幕ダッシュでゲットしたのさ!!」
彼の手に握られていたものは
俺達が出ているゲームつまりはcpuトナメのゲームだった。
パターソン「マジかよ…」
予約配送やDL版にすればわざわざ並ぶ必要がないだろうと思うが
でも現品を手に取るのはロマンが溢れるものだとロハスの気持ちもわかる。
それで、前々からそのような大会と選手をモデルでゲーム化するというのは聞いていたが
俺は実際にプレーしてみようなんては思わなかった。
だが100%興味が無いという訳ではない。
やはりこの手のゲームで、気になるのはやはり自分はどのようなキャラクターであるかだ。
完全に外からの評価で作り上げられるからこれは良い評価にもなりうる。
他人からしか見えない自分の側面がわかるかもしれない。
そう思い俺はロハスが準備をしている間に簡単な情報を集めるついでに
そのゲームの攻略サイトを覗くことにした。
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ロハス「どうしたの?さっきからpマホとにらめっこして?もうバトルモードの設定が終わったけど?」
パターソン「あ…あぁそうだな。」
ゲーム上の俺は真ん中よ下にいるキャラであるらしく
実際、サイトにもこのキャラより強い選手が沢山いるので特筆して使う必要はないとの評価だった。
対するロハスは粗削りながら高いポテンシャル、第一線でも通用する強さと、最強クラスとも戦える上位キャラという評価であった。
さらに虚しいのは8回大会直前にだされた前々作では俺とロハスには差はなく
8回大会終了後の前作で俺は下方修正、ロハスは上方修正。
そして、最新作である今作でロハスはさらに強化されたとそのサイトには書かれていた。
そりゃそうだ。
結果を残せたロハスとそうでない俺とでは差がでるのは当たり前だ。
わかっていてもこうして差があるのはショックだな。
いやでも、実装されてないよりマシか…
ロハス「おーい、そろそろ始めようよー。」
ロハスはもうキャラを決めて、準備満タンだ。当然のように自分を選んでいる
パターソン「あぁ…わりぃな。今決める。」
俺はカーソルを動かしてキャラを決める。俺が選択するのは…
『15人目の天才』
ロハスがすこし驚いた表情をしてこっちを見る。
パターソン「分かってるよ、こう言うのは自分を選ぶ方が盛り上がるに決まってる。だがな、ロハス。俺は勝ちたいんだ。」
ロハス「分かったよ。でも、そう簡単には負けられないからな!!」
と特に嫌な顔一つも浮かべず、気前良い返事だった。
ゲームと侮っていたが思いのほか楽しめた。
自分でない選手を操るのはとても新鮮であったし、あの名試合の組み合わせ、夢の対決、実現不可能な同選手同士
幾らでも楽しめた。
気が付いたら一時間ぐらい経過していた。
一通り楽しんだ俺達はいったん止めて雑談をしていた。
ゲームで色々な選手を使ったのもあって、ロハスから様々な選手たちの話を聞けて、なかなか面白かった。
だが、同時にロハスが遠い人の様に思えて少し寂しくもあった。
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ギル姉のエロ本・・・ごくり
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こんばんは
11回大会が始まりましたね、ワクワクです!!
時系列がリアルと合わなくなってしまい、すみません…
完結できるように頑張ります!!
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ピンポーン
そんな、話をしている中インターフォンが鳴った。
集合時間にはまだ早く
なんかの販売かアレな人たちか普段ならスルーするが、念には念を一応出て確認することにした。
廊下を抜けて玄関を開け、そこに現れたのは
黒い体毛と立派な体格、おしゃれなネクタイなナイスガイ。
見る物を深いなにかへと誘いこむ麗しい瞳。
パターソン「アルベルトさん、久しぶりですね、元気にしてましたか??」
疑惑の恋人アルベルト「フフフ、それは私の秘密。君は当てることができるかな、パターソン君?」
人差し指を口の前にあて、シークレットポーズ間違いなくアルベルトさんだ。内藤さんじゃない。
パターソン「元気そうでなりよりです。」
相変わらずのマイペースっぷり。だが、その秘密的なオーラーは大人の色気がムンムンだ。
俺もこうデキる男になりたいものだな。
パターソン「まぁ、このまま立ってるなんですから上がってください。」
アルベルト「フフ、邪魔するよ。この聖なる日を楽しもうじゃないか。」
俺は彼と一緒に部屋に戻った、ロハスは彼を見て直ぐ挨拶をした。
一挙手一投足、重みがある。
床に座り俺は疑問に思った事があったので聞くことにした。
パターソン「アルベルトさん、まだ集合まで2時間ありますけど、どうしたんですか?暇だったりとか?」
アルベルト「知りたいかい?」
微笑みながら言葉を返す。
一言レベルなのに厚みや含みがあるような言い方
到底俺のような若者には太刀打ちできそうにない。
パターソン「そこまで言われるとなんか知りたいのか疑問ですけど、自宅が遠いとかですかね?」
ロハス「そんなに遠くないですよね?歩きでも2時間あれば到着するぐらいですから。」
いや遠いだろそれ。いくら選手でも徒歩二時間はくたびれる。
アルベルト「確かに遠いから一本の遅延で30分以上遅れる可能性もある。だけど本命はそうじゃないさ、今に分かるよ。」
パターソン・ロハス「本命??」
俺達は口をそろえた発言した?
彼の言うことが疑問だった。本命とはそして今に分かるとは…
考えてもラチがあかないので聞こうとしようとしたとき
あの着信音がなる。ロクでもない事でないと祈りながら出る。
パターソン「ぁーもしもし」
大学生『悪いけど、急用入ったから買い出しに行けねぇ、ある程度人数揃ったら買いにいってくんね?
一任するわぁ。予定にはつくつもりぃ。あ、メインは鍋な。簡単だしぃ。すまんねbye』
ロクでも無かった。
俺は直ぐ文句を言おうとしたがその前に切れる。また不意な一言をもらい俺は停止していた。
-
ロハス「誰からの電話?」
その声が俺を現実に戻す。
パターソン「大学生。はぁ…全く困ったもんだ。アイツが買い出しに行く予定だったがそれができなくなったらしい。で、俺らが代わりにやれだとか…」
ロハス「ぅぇあ!!それはキツいねぇ…」
声が裏返ってるぞ、そんな驚くことか…
じゃあ、アルベルトさんはこうなることを見通してたのか。
ロハスも同じ事に気づいたのか、ほぼ同時に彼の顔を見る。
彼はお決まりのシークレットポーズを取りながら
アルベルト「フフフ、それはどうかな?たまたま早めに来ただけかもしれないよ?」
相変わらずつかめない人だ。だが、その深さ以上に今の問題は面倒だ。
パターソン「まだ、時間があるとはいえ、コンビニならともかくスーパーとなると結構離れてますよ。
アイツら好みとかうるさそうだし、それなりの品揃えの店となると片道30分ぐらいはかかると思いますね。」
ロハス「まぁ、でも起っちゃった事は仕方ないことだしまだまだ時間はある。早速出よう!!」
いつの間にか廊下の前にいてクラウチングスタートしそうなロハス、気が早すぎるぞ。
パターソン「今は三人しかいないし、ちゃんと買う物とかその辺がガバガバだと往復することになるぞ。」
ロハス「あ!!それもそうだねぇ…でも三人かぁ」
取り敢えず、落ち着かせることには成功した。
だが時間はあるが人数は少ないこれをどうにかしなければと俺は考え黙り込む。
すると徐にアルベルトさんが立ち上がり。
アルベルト「三人?フフ、私の腕を甘く見ないで欲しいものだ。この身体をもってすれば君たちの言う人数で言えば十人分ぐらいは余裕だよ?」
と言いながら俺の家具をカプセルの如く持ち上げていた。
俺達はその光景に絶句し、納得した。
数分話しをして、大体まとまる。
部屋主である俺は部屋で留守番、他二人で買い出しに行く。
メインディッシュは鍋、つまみは色々。
人数の問題はアルベルトさんに任せることになる。
増援を待つ事も考えたが、大会前の調整がある同期には頼みづらいし、他も買い出しとなると少し不安が残る。
いっその事2人に行かせるのが最善と俺達は結論付けた。
アルベルト「まぁ、時間には戻るよ。楽しみにしていてくれ。」
ロハス「若き日のロハス、いきまーす!!」
二人はそれぞれのテンションで出ていった。
あの二人なら大丈夫だな。間違っても鍋の具を称してパンツを買ってきたり、媚薬や塩やプリンを投入したりダークマターを生成したりしないだろ。
ともあれ、留守を任された。俺にできる事はやらないとな。
冷蔵庫を開けて酒を突っ込むスペースを確保する。
パターソン「それにしても。」
つい声に出してしまうが疑問が湧いてくる。
アルベルトさんの予知以上になんで大学生は個別でしか連絡をよこさないのだろうか?
俺達同期は所謂グループがあり、呼びかけならそこから始めればいい。
アイツからの発信が信用ならない場合でも純白かアルベルトさんに頼んで声掛け役をやってもらえばみんなまともに聞いてくれるはずだ。
それにさっきの電話もおかしいアイツはフットワークが軽いのだが一度決めた予定は崩す奴ではない。
それをせざるを得ない何かがあったのか…
謎だ、ケではない。何か大切な事を忘れているような。
そんなことを考えていたら来客を知らせる音が俺の耳に届いた。
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時刻は午後4時ぐらいだ。この辺りからは来客ラッシュになる。
さて記念すべき第3号のお客様は…俺はドアを開け、現れる人物を確認する。
パターソン「早かったな。」
俺の目の前に現れたのは二人だった。どちらも仏頂面というか無表情というか俺とはちがった平顔をしている。
そして、その目には冷たい何かを宿している。
そう、彼等は
満たされないヒーロー「あぁ。」
笑えない女「えぇ。」
ラノベ感。先日から彼等はその名で呼ばれるようになった。
しかし、その元気を微塵にも感じさせない返答に俺は呆気に取られていた。
大会に出場が決定しているのになんだ?このテンションの低さは。
確かに感情の起伏が低い二人なのは俺も知っているが、それでも勝った時負けた時の動きは目に見えて違う。
選ばれたと言うのに前者でなく後者を感じさせるような雰囲気。
腹でも壊しているのか?それとも
パターソン「まぁ上がれよ、今は俺一人だけだ。まだ先だがゆっくりくつろいでくれ。」
ヒーロー「邪魔をするぞ。」
女「入る。」
この時の廊下は異常に長く感じた。いつも以上に重い空気が流れているように感じる。
おかしい。口数は多くないのは分かっているがこれじゃあまるで、葬式だ。
俺なんか悪い事したっけ?考えてもしょうがない。
二人を座らせて、まずは簡単な会話から始めようと口を開く前にヒーローが先に話しかけて来る。
ヒーロー「決意は固いのか?」
女が顔を強張らせる、ポーカフェイスなイメージがる彼女がこんな顔をするとは意外だな。
確かに発起人がアイツだと不安もある。
だが、アイツの意図はともかくテーマは必勝会でもある。なら大丈夫だろう。
パターソン「別に決意なんて大それたものじゃねぇ。純白やケはもちろんお前たちやパンツ、極道さんが出られるならそうするよ。」
女「そう。なら、止めはしない。でも…」
それを聞くと二人は神妙な顔になって俺を見つめていた。いや、そんな辛いする話か?
まさか、アイツに脅されて呼ばれでもしたのか。貴重な調整時間でもあるし乗る気になれない可能性もある。
だが、来てくれたんだ、このまま空気が急降下して止まったら寧ろそっちのが申し訳ない何か話題を探さないと…
パターソン「多分チームとして会うのは初日だが、なんかしたか?」
ヒーロー「以前戦った真柄でもあるから、お互い簡単に手合わせをして今の力量を確かめ合った。」
パターソン「そ、そうか。で、どうだった?お互い、錆びてなかったか?」
女「8回大会よりお互いレベルアップしていた。特に問題はない。」
パターソン「チーム組むのが決まった時はどんなだった」
ヒーロー・女「それは…
気が付いたら一問一答のインタビューとなってしまった。
何故だ。もっと話を膨らませろ。
食いつきそうな話…思いつかねぇ。
こう言うのはロハスが得意だがやるしかない。
パターソン「ハハハ、そうか順調そうでなりよりだな。そうだ、今日こんな事があってさ。
ロハスと昼飯を一緒に食ってな。それで、店に入るには結構階段あるんだけど登り切った時、ロハスが息を切らしながらこう言ったのさ。
これじゃあ老いた日のロハスだって!!」
・・・・・・・・・
俺はいつの間にかに時間停止能力を手に入れたらしい。当たりは静寂に包まれ、二人は少しも動くことがなかった。
女「面白いね。」
ヒーロー「面白いな。」
パターソン「やめてくれ。」
これは重症だ。俺の話しもクソザコなのが悪いが、以前は会話もそこそこ弾んだはずだ。
確かにマリオ・サムスの大先輩を差し置いて自分が出ることはプレッシャーにもなるだろう。
だがそんな事では怯むほど軟弱メンタルではないはずだ。それとも、同期で明暗が分かれたのを気にしているのか?
-
ピンポーン
どうすれば良いか分からず、悩みに転換期の音が聞こえた。俺は軽く見てくると言ってそそくさそ玄関に向かう。
神か悪魔かどちらも第二回勢だが、今の状況を打破できる救世主になるか?
パターソン「あー、よく来た
俺は言い切ることができなかった。まさかの二人だ。
ケ「ケ。」
有の無限モルダー「歪み業を背負?無への傾きは死を含む。」
救援地点に現れたのは謎の生命体と謎を操る少年だった。目眩に襲われたのかと思うぐらい足元がグラつく。
ケもヤバいがモルダーも俺には難しい。何とかふんばりを入れ、正気でいようと努力し声を出す。
パターソン「ケか10回は惜しかったな、モルダー元気そうでなりよりだ。」
多分俺は今苦笑いをしている。
ケ「ケ!」
モルダー「魂に語り掛ける。それは我が身への呼びかけか。それとも己の安定か。」
だめださっぱり分からない。
この二人を部屋に上げた、電波といったら失礼になるかもしれないが同期の中じゃ1,2を争う謎を含んでいるのが同時に襲来した。
さっきまでの疑念が消し飛ぶぐらいの衝撃があり、今五人がいる部屋はどうなるかの心配の方が勝ってきている。
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ケ「ケ」
部屋に座ると唐突にケを発するケ。
モルダー「歪んでいる。相違が歪みを生み出す。だが、まだ歪み他にもある。まだ来る。」
俺達三人は目の前での謎言語に黙り込んでいるはずだったのだが…
女「心配しないで。まだ整理が追い付いてないだけだから。」
はい?女さん何を感じとったんですか?
パターソン「今の分かるのか…笑えない女は凄いなぁ。な、ヒーロー。」
ヒーロー「大体だが、分かるぞ。」
はい?俺だけ分からないのか、どうなってるこの会話は…
一般人に聞かせれば100人中200人は分からんと答える会話だぞ。
パターソン「分かるものなのか…」
ケ「ケ。」
ベロン
パターソン「ウワッ」
ケの舌が伸びてきて俺の頭を撫でる。これはどう言う意味だ、煽りか慰めかそれとも捕食か?
待て待て、俺はおいしくない。
モルダー「いずれでもあり、いずれでもない。私人事に異を唱える。有無混濁、愉快の極み。」
モルダーも喋りだした。目線が俺に向いている、つまりは俺の思う疑問への答えなのか…というか読心ができるのか。
言葉は変だがかみ砕ける範囲…つまりはご想像にお任せします。答えになってねぇ…
俺は少し不満そうな顔を浮かべながらモルダーを凝視した。
モルダー「人心を拾い時に捨てるのが契。臆するなら無へ帰すのみ。」
ニヤケ顔で返された。
やっぱり読まれてる、がよくわからなかった。
とりあえず舌を退けた。
そうするとケは特に怒るといった様子もなく静かに舌を口の中に戻した。
一連の流れをヒーローと女は少し興味深そうな目で観察していた。見ていたのなら助けてもらえるとありがたいのだが。
ヒーロー「それにしてもケ、彼とはあったか?」
ケ「ケ。」
ヒーロー「そうか。爆発には気をつけろよ。大会前にケガをしては満足なプレーに影響が出る。」
ケ「ケ!」
モルダー「有の歪みが無へと誘うか?」
女「決めたのなら私の出る幕ではない。」
モルダー「堅き事。時に大穴となり。」
超越者の会話と言えばいいか。俺は気絶出来るのなら気絶したい。
ヒーロー「パターソン。」
パターソン「ヒャィ!!な、なんだ??」
いきなり投げかけられて、変な声になる。
ロハスも同じ感じだったのだろうか。
女「ケがパターソンについて質問があるみたい。」
パターソン「あぁ、そうなのか。その、できれば…通訳を…申し訳ない。」
それから所々通訳を交え一応会話は成立した。
先ほどの重い空気よりかはマシだった。だが、あの二人はさっきより喋るようになっている。
やはり、俺に関して何か問題があるのか…
-
ガンガン ボゴォ
ふと話していると滅茶苦茶に叩く音が聞こえる。
玄関が破れそうな勢いで叩かれている。何事だと確認しに立った時、玄関は既に開いた後のようで。
彼女が突撃してきた。俺は本日二度目の襲撃を躱す事で出来ず床に崩れた。
だが、何故最初から攻撃を受ける。スイッチさえ入らなければこんな事はありえな
[自称]妹「パタにぃちゃんどうして私の許可なく女と付き合うの。言ったよね?パタにぃちゃんと私は結ばれるんだよ。
分からないの??何とか言いなさいよ!!」
オンだった。
いつも見る可愛妹モードじゃなくて試合中に良く見る暴走モードそのものだ。
俺は声を出そうとしたが首を圧迫されかすれた声しか出ない。とりあえず床を叩きギブの合図を送る。
それを見てか周りが彼女を俺から離してくれた。
自由の身になった俺は急いで呼吸をして、平静を取り戻そうとペースを整える。
危うく死にかけた、こうでもしないと周りからはいつもの事としてスルーされてしまうところだった。
妹「どいて、そいつ殺せない。」
極道の片割れ「死んじまったら、取るもん取れなくなる、その辺にしぃときや。妹ちゃん。」
廊下から声が近くなってくる、恐らく[試合以外で敵に回したくない選手第一位]極道さんだ。
その言葉に妹ちゃんだけでなく全員が彼の方向に視線を向け停止する。
俺のギャグが時間停止なら彼の言葉は拘束具そのものだ。嫌でも注視してしまう。
女「妹ちゃん、どうして彼を襲ったの?話してくれる?」
女が静寂を破り、事態を動かす言葉を投げかける。やはり、肝が据わってる。
この状態で事情を聴きだそうとする精神力、被害者でもある俺には無かった。
話の最中、ケが舌を入れてきたり、モルダーが謎言語に翻訳したり所々に障害が発生したが、大体はこうだった。
俺が婚約すると
相手は彼女には知らない女だ。俺は益々分からなくなっている。女気なんて全くの脈無し心肺停止レベルである。
ヒーロー「成程ね。本当に思い当たる節がないとするなら。妹の勘違いじゃないか?どっからそのメッセージが?」
ヒーローが疑問を投げかける。俺より頭の回転が早いぞ。
妹「これ。」
パターソン「これは…!!まさか」
-
彼女が自身のpマホを差し出してきた。
そこには彼女pwitter画面が映し出され、匿名垢からのメッセージが送られており、そこには俺と女性が婚約するやり取りが乗っていた。
しかもつい最近というホカホカ具合だ。
一気に視線が俺に集中する。顔色は様々だ、驚きが多そうではあるが…
だが、これには訳がある。
パターソン「これは、ゲーム内婚だ…リアルじゃない。ゲーム内結婚すると良いアイテムがもらえてな。
偶々、気が合いそうなプレイヤーがいて結婚したんだ。ホラ、これを見てくれ、あれと一緒だろ?」
そう言いながら俺はpマホ内のゲームを起動し該当する部分のログを見せる。
一応納得はしているみたいなした皆さんであるが…どうも視線が冷たい。
でも、実在する彼女いるのにゲーム内婚するほうが悪いと思うのだが。
妹「うん、ごめんね。パタにぃちゃん…でも、ゲーム内でも結婚する時は一言声かけて…そうじゃないと殺しちゃうよ?」
極道「まさか、そのまんまでやっているとは、パタ坊もリテラシーがアカンなぁ。これマスコミに売られた、エラいことになるで。」
鋭い杭を打たれた、ごもっともです。しかし、ピンポイントで俺のメッセージを妹ちゃんに送るってめんどくさい嫌がらせだな。
件の女(仮)はもしかしたら面倒なやつかもしれんな。後で聞いてみるか。
ん?という事は、彼女は飲み会関係なしにここに来たのか?
まぁ、いいや気にしないでおこう。
一時の浮気?の疑念が晴れて安堵する。そっと肩から力を抜く
極道「ところで、パタ坊。返すもん返そうか?」
パターソン「はい?」
今度はそっちからか、これに関しては全く身に覚えがないと思った瞬間には俺の胸に黒く嫌な物が突付けられていた。
パターソン「え、は、えええええ。ちょっと待ってくださいよ。なんなんすか、冗談はよしてください!!」
極道「これを見てもか?」
俺が見たのは本の請求書だった。その額は前見たときより増えているようであるが、今の持ち合わせじゃ無理、atmに走らないとだめだ。
それと、何であるか伏せてあるのは極道さんなりの優しさだろうか。口座払いだと足がつくからとかそんな感じか?
と言うか、極道さんの管轄なのかよ。
パターソン「じゃあつまり極道さんはエ
極道「集金係や、静かにせい。」
俺は黙るしかなかった。仮に俺の知る事実を正直に話せば、先着一名様港ツアーに招待されてしまう。
-
ヒーロー「待てよ、極道。伏せてある本じゃ訳が分からないし、本程度でそんな値段が上がるのはあり得ないだろ。」
極道「何ぃ?」
ヒーローが口をはさみ、極道さんと火花を散らす。普通なら頼もしい援護だが、今は違う。これは色々と違うんだ。
俺が答えられずにいるとまずいが何と言えばいい?
元はと言えば魔が差した俺が悪いし、極道さんも取り立ては一応正当な理由がある。
包み隠さず話さねば…深く息を吸い自白しよう。
女「そんなに困っているなら私が払う。その金額ならここにある。」
ヒーロー「おい、それは違うと思うぞ?」
パターソン「待て、金なら引き出せばあるから、そこまでやらなくてもいい。ただ買った物が人前で言いづらいもので…」
俺は必死に止めた。こんな事で色々と壊したくないし、そもそもこの後起こるイベントの空気が死ぬのだけは避けなければ。
ククク ハッハッハッハッー
極道さんが笑っていた、しかも爆笑レベルで。
極道「冗談や、冗談。よく見てみぃ。」
そう言って請求書から手を放し全貌が見える。そこには請求完了書と。
そしてよく見ると額はボールペンで0が付け足されていたのである。つまりはさっきのは嘘、演技であった。
極道「ちょいと驚かそうとしたんやけど、反応がおもろうてなぁ。それに熱い友情も見れたし満足や。」
俺は骨が抜けたようにへたり込み、二人は大きなため息をつきながら極道さんに軽く文句を言っていた。
ケを見たが一連の騒動とは関係なしにフンフンしている、気づかなかった。
モルダーはニヤケながらコッチを見ている。お前最初から分かってただろ。いや、バラさないでください。
そして妹ちゃんは
妹「よかった借金さんじゃないのね。ところで、人に言えない本てなぁに?パタにぃ。」
ヒーロー・女「確かに気になる。」
パターソン「あ。」
どうする、さっきは緊迫した状態だから言う決心がついたが、今は違う。
色んな意味で。ぁーぇーと謝罪会見のような声しか出ず、みんな俺の言葉に注目していた。
逃げられねぇ…ここはマイルドに
パターソン「エッチな本を…」
-
今度は世界を凍らせる能力を手に入れた。
ヒーロー「・・・。」
女「・・・。」
頼むからなんか喋ってくれ
ケ「ケ」
モルダー「歪み。」
そうじゃない。
極道「・・・。」
妹「・・・。」
そんな目で俺をみるな
悲しみのパターソン「どうしてこうなった」
ほんの一日だ、一日で俺への目線が物凄く冷たくなっている。
しかし、もしロハスが金に困っていてその理由がエロ本だって知ったら、俺も同じ目をしただろう。
やりきれぬ思いに胸の中がグルグルかき回される。どの言葉も枕詞に『エロの買いの』が付けば信頼度ゼロ。
俺は手を顔付近までもっていき、悲しみのポーズをとった。これは八回前に撮影したポーズそのものだ。
こんな場面で使うとは…
いや、これは必要経費だ。皆どんな内容かは突っ込まないだろう。
それでも、俺のステータスはボロボロのボロ雑巾レベルに落ちたのは間違いない。
ポジティブとネガティブの反復横跳びが俺を混乱させる。
って極道さんまで冷ややかな目線を送らないでください。
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今日はここまで。です!!
一応ながら半分は過ぎたと思います!!
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ただのエロ本ならまだしも身近にいる姉御分のエロ本という業の深さ
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こんばんは!
夜遅いですが再開します!!
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クソ、こうなったのも奴の所為だ。急に予定なんて入れてこなければ、こんな事には…
嘆きが通じたのかゴマダレと口ずさめるメロディーが鳴る。
この場合はショートメッセージだ、純白か?時間的に遅刻の連絡か?それとも?
俺はpマホに目を落とす、それは両方だ。
トーク
ダイガクセイ
≫すまん。女性スキャンダルで修羅場ぁ。遅れるわぁー。
トーク
ジュンパク
≫大学生が急用で人手が足りないから手伝えだって!!そっち行ってから、行くから遅れるかも!!
俺はとりあえず奴には『刺されてしまえ』と送り
純白には『青い服着て来いと言われなかったか?気をつけろ、アイツの女性問題の身代わりにされるぞ』と送った。
あぁ成程。誤爆避けも兼ねて昼間は電話を利用したと。
パターソン「ぇ、あーリンク二人遅れます。えとまぁ楽しみましょう。」
ただでさえ失脚してるのにこの報告をしないといけないんだ…
まぁなんやかんやで時間が近い。食器とか出して買い出しが帰ってくる前にできる準備をするために台所へと向かう。そんな時
ピンポーン
また来客か今来る可能性があるのは4人。そう思いながらドアに手を伸ばし開ける。
俺の目にした光景は
パンツ一丁の男二人だった。
俺は一度玄関を閉めて、夢でないかと頬をつねる。夢じゃない現実だ、再び開く。
変わらなかった。現実にこれが起こっている。信じたくない。
最果てのスケベ心「酷いじゃないか。いきなり閉めるなんて。危うく僕の僕が挟まりそうだったよ。」
魔のパンツ「よぉ!!友よ元気か。俺はこの通り全力全開だ!!しかも道中スケベに会ってな、パン一運動のよさを説いたら
賛同してくれたぞ。いやぁ友は持つべきだな!!」
あぁどうしてだ。どうしてこうなる。筋肉ムキムキの変態とノッポな変態二人を前にして俺は言葉を失い。
何を言うかもバグって出てこない。そうボヤボヤしているうちに二人は俺の部屋と不法入国を試みてきた。
パターソン「まてまて、なんでパン一なんだよ!!おかしいだろその恰好でよくここまで来れたなぁ、てか入れさせねぇよ服を着ろ!!」
俺は必死で二人を止めようとした。とにかくこの状態じゃ色々と地獄絵図だ。
酔った末にこうなるのならわかるがまだ酒一滴も入ってない。ノンアルだ。
だが、パワーとテクニックの前に俺は止めきれず侵入を許した。
パターソン「おい待て、止まれーーーーーーー」
スケベ「うおおお、妹ちゃーん、女ちゃーん スケベーーーーー」
パンツ「皆、パンツを履いているかーーーー」
妹「あ、その声はスケ兄ィパン兄ぃこん…
それからの部屋は綺麗だった。パン一の男二人が部屋に突入し、妹ちゃんの悲鳴が響く。
それに応じて直ぐ極道さんが電光石火で距離を詰め二人に電撃を流し、一旦動きを止める。
そしてラノベ感の二人が見事な飛び蹴りを食らわしてノックアウト。
初日だというのに見事なチームワークにはほれぼれする。
これが意外だったがあの謎二人組ですらパンツコンビを見たときは驚愕で静止していた。
恐らく一生に一度見るか見ないかレベルのレアな光景だと思う。
-
スケベ「ハイコウフンシテオリマシタハンセイシテマス」
パンツ「コレモトモノタメユルシタマヘパンツノカミヨー」
服を着させることに成功した。しかし警察は何をしているのかと心配になる。
かといって明日の朝刊に悪い意味で俺の同期が出るとかも勘弁してほしい。
妹「あぁー良かったちょっとコーフンしていただけなのね。もう二人のエッチ―。」
バシバシと叩きながら彼女は言う元々紅いからこれ以上赤くならないのだが。しかしスイッチさえ入らなければ本当にいい子だ。
ケ「ケ」
突然ケが変態達の前に立ちケを発する。その声を聞いて特にスケベが目を輝かせる。
スケベ「それは本当かい?ならあの話は本当だったんだ、そうと分かれば捜索だ!!」
突然動き出し周辺を物色するスケベ、恐らくエロ本探しなのかあの気合の入れよう。あの話ってなんだ?
パターソン「いや、そんな物は無い。」
スケベ「フフフ、例えばベッドの裏とかが匂うね!!」
駄目だ、やはり止まらない。だが、既に対策済み。見つけられても男なら当然の物しかでないまちがってもアレは発見されないだろ。
余裕を持ちながら、スケベの行動を見る。
そういえば、パンツはどうしているだろうか?
パターソン「おい、人の下着入れをあさるな。」
パンツ「うむ、洗濯が上質だと思わせるこの柔らかさ。匂いは男味がなく不十分だが、いいパンツだ。」
パンツがパンツを評価している。その手つきはさながら鑑定団のようだ、一つ一つ丁寧に項目をチェックし評価を下す。
パンツマイスターであるから行動は自然だが、何故俺のパンツを今探るのか…
周りも半分いつもの事だと、スルーして動いている。そんな間に、囮が数本見つかったが本命にはかすりもしていない。
だが、これ以上探されるのは危険だし。そろそろ、働かせないといつのまにかに準備してる面々にも申し訳ない。
パターソン「あぁ、これ以上はやめてー。俺は恥ずかしくてだめだー。」
スケベ「誰にだってスケベの気持ちはあるよ恥ずかしがることじゃない。
君は中々ベーシックな趣味をしているじゃないか。今度僕のコレクションでもどう?」
パターソン「それは是非お願いします。」
やった。臨時収入だ。なんて思っていたら極道のおっさんに尻尾で叩かれた。
極道「そろそろ、宝探しはやめて準備しなさんかぁ!!」
何故か俺まで怒られたが、これで捜索と品評が終わった。
これだけの人数がいるとかえってできる事が限られてくる。
調理器具の前洗いは足りてそうで、机周りを出来ている。となると、部屋主であることを活かせるのはセッティングだな。
結構広めの部屋とはいえ10人以上も入れる経験はなかった。
スペースをフルで使えば全然入るし、座れるだろうけど、布団はどうにかしないと汚れちまうな…折りたたんで、ビニールでも被せるか。
こうして布団を畳んでる時、モルダーが来た。手伝いを頼み、二人でそれぞれの端を持ち折りたたむ中
モルダー「余裕は真を隠す証。」
少しニヤケながらまた投げてきやがった。意味は大体わかるような気がする。
やはり面白がっているな。だが、こっちが立場的に圧倒的不利。耐えるしかない。
-
パンツとスケベ心がいるだけでこうもカオスになるのかw
-
ピンポーン
インターフォンがなる。恐らく、この時刻通りに来るのは残り二人だろう。今回はさすがに遠いのでキッチンにいる面々にまかせた。
パンツ「おぅ、とろけるに妖精!!今日もいいパンツを履いてるか!!」
とろけるヨシオ「うん。パンツは言えないけど元気だよ。」
屈強なる妖精「おれはいつでもげんきだぞー。」
何か変ではあるが、やり取りをしては元気な挨拶ではある。しかし、危険だ。
ドゴォ
強烈な打撃音が聞こえる。俺は恐る恐る、玄関を除くが、パンツはしっかりとガードを固めていたため大事には至らなかった。
流石、予選通過者だけある。
パンツ「良いパンツだ妖精。とろけるもナイスジャンプ危うく吹き飛ぶ所だったな!ワッハッハッハッ。」
とろける「あはは…妖精ちゃんには慣れてるからぁ。」
この調子なら大丈夫そうだ。とろけるは食えなさがあるものの同期の中じゃ問題児じゃない。妖精はそうはいかない。
彼?には試合だろうが“日常だろうとも”全く変わらないエネルギーで動いている。。
交通事故でトラック方が事故ったなんて話があるぐらいにその屈強なる力は凄い。
俺も初対面の時、握手して腕がもげるかと思うくらい振り回された。
まぁ、でもみんな慣れてるし注意すれば問題ない、本人も悪気も無く良い奴だからな。
パターソン「おお、よく無事に来たな二人とも。今はもう買い出し待ちだ。多分そろそろ来るだろうけどゆっくりしてくれ!!」
とろける「そっかぁ、まだお料理出来てないんだねー。それなら、プリン投入できるよ。」
妖精「はーい。じゃあ、しおいれるときはおれにまかせろー。かんぺきにこなしてやるかなー。」
パターソン「ハハハ、ほどほどにしろよ…」
この二人はまさしくフェアリー、味付けもフェアリーチック。
とろける「こんなに集まるなんてめずらしいねぇ。それだったら、増えるプリンでも作ればよかったかな?」
パターソン「増えるってどうやって?」
増えるってなんだ?そんな商品聞いたことないぞ。
とろける「知りたい?まずは溶けて。」
とろけ始める、身体が熱したチョコのようにとろみが出で来るがここは玄関。
靴型プリンなんて食いたくもないし、なにより目によろしくない。
パターソン「あー待った待った。甘い玄関はやめてくれ。まさか、もしかしていつもそれで?」
とろける「んー、いつもは普通に作るよ。増やすときはね。あ、でも食べる頃には無害だから。」
ニコニコしながら言ってくるが、何かおかしい。俺は反応に困りながら苦笑いしか出ない。
極道「二人ともよぉ来たな。準備も完了や。立ってないであがりや。」
完全に失念してた。話が圧倒的すぎて立ち話をしっぱなしである。
極道さんとすれ違う様に部屋内で向かう。
-
食器洗いとかを終えた皆が既に座っていた、俺達も座り買い出しが帰ってくるまで雑談タイムに入る。
妖精「もるだーじゃんけんだーおれはさいしょにちょきだすぞー」
モルダー「切断の理。硬ではじき叡智ならば破滅。」
他愛のないジャンケンであるが腕の振りがもはやゴリパンである。モルダーは掠らぬ位置にうまく手を置く。
今日になって初めて気が付いたが、モルダーには読心があるらしい。だから、どうするべきかがわかり彼?と相性が良いのだろ。俺ならジャンケン以前に安全圏がわからず、後手になってしまう。
ベロン
ケが二人の間に舌をだす。
妖精「けーおまえもあそびだいのかー」
舌を掴みグルングルン回す。ケがまるでハンマー投げのハンマーみたいに宙を周回する。壁や家具にあたるとやばい。
パターソン「お前ら、ストップストップ。危ないって!!」
妖精の腕は止まり、ケは舌を戻しながら着陸する。どこか寂しそうに見える。
俺もだんだんケの事は分かるようになったか。
スケベ「でも、伝説のパンツは女性用に決まっているよ!!」
パンツ「いーや、男用だ!!そもそもパンツは男らしさの象徴でな」
あの二人は何を話しているんだ…。俺を見ないでくれ。
スケベ・パンツ「パターソン、どっちだと思う??」
わからん。でも、一応適当な答えを出さないと追及が激しいからな…
パターソン「いや、伝説は一つとは限らない。今の時代セクシャルなんたらってのもあるだろうし
伝説のパンツもそれに合わせて沢山あるんじゃないか?」
スケベ・パンツ「それだ」
とろける「ダイエットプリンの作り方?それなら、まかせて。頬がとろけちゃうぐらいのレシピを教えちゃうよぉ。」
女・妹「ふむふむ。」
プリンぶっこむ癖させなければ、まともなプリン愛好家なんだろうなぁ…てか、あの二人ダイエットを考えてるのか…女はこれから試合あるからもっとトレーニングに相性の良いプリンとかを…
ヒーロー「なんだ?プリンなら市販の奴を買えば十分じゃないか?わざわざ満たされない縛りをつける意味が分からない。」
3人の目に殺意が産まれた。ヒーローよ、強く生きろ。
-
極道さんは…そういえばさっき外の方に出てたな、多分煙草だろう。
あの人も律儀だから、子どもの目のつく所で煙草を吸わない、だからベランダでなく態々外に出て吸ってるのだろう。
これが極道の流儀とやらなのだろうか。あと、本のお礼を言わないと。
そんな感じに部屋の中はワイワイしていた。
しかし、いつもなら最初の時からこのぐらいの会話量はあったはずだが…
なんであの二人は俺に引き気味なんだろうか?後でいいか。力を抜いて話をしていた
スケベ「忘れるところだったよ!!パターソン!!君はまだ何か重大の大物を隠しているね??」
妖精「かくしごとってなんだーおたからかー?」
パターソン「へ?」
油断してた。
何…まだ諦めてなかったか。よりによってこの場面でか。
パターソン「何を冗談言ってるんだ、隠し事は全部ない。」
パンツ「嘘はよくないぜ!!嘘をつくときに右耳が外側に開く癖がある。」
え?マジ?とっさに右耳を触る。そんな事なかったが…しまった。これじゃあ俺の発言が嘘だって認めてるようなもんだ。
どうにかならないものか、俺は周りを見わたす何か助けは。
興味津々なのが妹ちゃん、とろける、妖精。
何とも言い難い顔をしているのはヒーローと女。
モルダーに目線もやるも、すこし何か考え事をしているみたいだった。
ケは変わらず。極道さんなんてタイミングで居ないのか…。
とにかく助けはなさそうだ、黙り続ければより疑われる。
ヒーロー「やめてやれ、スケベ。人には言いづらい事もあるだろ、それに間が悪い。」
女「うん。だから、やめとこう。」
二人が何故か俺をかばう。何故だ?言葉は通さないのに、さっきからフォローするような動きだ。
まさか俺の秘密を知っているのか?いや、だったらなおさら俺が駄目だ。
パターソン「いいんだ、二人とも。いつまでも隠せるような物じゃないと分かっているし。
先にみんなに話しといたほうがいいと思う。後々じゃ卑怯者だからな。」
女「パターソン…」
二人はなにか覚悟を決めたような悲壮感あふれるような顔に変貌していく。
一番ダメージを受けるのは俺だ。二人は関係ない。
この間が永遠の様に長く、心臓の鼓動が頭でハウリングするくらい緊張のボルテージがあがる。
悪事ではないが一生付くかもしれぬ物をこの人数に公表するんだ。何度も胸に手を当て言葉を考えまとめる。よし、決意はできた。
-
パターソン「俺にはまだ秘蔵のエロ本が
ゴギュ
反応できなかった。俺は胸倉を捕まれ壁に押し付けられた。その衝撃で視界がぼやけ状況を確認できない多分妹ちゃんだろうか
俺は掴んできた手の主を確認する。
違う俺の目に映るのは白い手袋そしてその近くには黄色の頭。ヒーローだった。
ヒーロー「お前この場に及んでも、まだふざけた事を言うのか!!」
分からない、何に切れている?じゃあ、なんでかばうような真似を?え?全く分からない。
周りもヒーローに圧倒され、立っているだけだ。それほど奴の動きが急で爆発的だったのだろう
だが、このままでいると普通にキツいする。仕方ない。
俺は軽く宙に浮いている足をなんどかブラブラさせに力を貯めやすくする、そこから一気に蹴り上げを奴の胴体打ち込み、離す。
不意に蹴りを受けた奴は軽く吹っ飛び机を超した先に着地をする。
パターソン「何が気に入らねぇが知らんが。俺は誠心誠意言うつもりだった。それをくだらねぇて、言うなら。俺はどうすりゃいいんだよ!!」
俺はイラつきを隠せないでいた。ヒーローと女はさっきから動きがおかしい。
俺との会話ぎこちなく、謎にフォローを入れると思ったら次はこれだ。どうなってやがる。
ヒーロー「それは、お前自身がわかってるだろ!!思っていることも言わないで適当にはぐらかす。
俺達は仲間じゃないのか?同期がそんなに信頼できないのか?」
信頼?俺が疑っているのか…そうではないが、だが
パターソン「だから俺は
ガチャン
極道「野郎ども!!買い出しが帰って来たで!!」
ロハス「ふぅ。お待たせ。ついつい、買いすぎちゃって時間がかかったけどなんとかってうわっ!!」
アルベルト「おや、これは激しいお取込みだね。フフフ。」
極道「全くこれだから若いもんはぁ。暴力は最期の手段言うとるやろ、口をつかわないでどうする?まずはいったん落ち着け。」
丁度良いのか悪いのか、買い出し組と外で煙草タイムを終えた極道さんが帰っていた。
このまま続けても意味がない。俺は深呼吸して気分を一旦落ち着かせ、軽くヒーローに悪りぃと謝る。
そして、極道さん話を聞くことにした。
アルベルト「フフ。なるほど。ある隠し事を言うはずなのにふざけた事で誤魔化そうしているのに腹が立った。と」
ロハス「じゃあ、その隠し事を言えばいいんじゃないかな?」
ヒーロー「そ、それは。俺の口から言っていいレベルじゃない。」
パターソン「んじゃ、俺の隠し事についてお前が思っているのと、俺が思っている事を同時に言わないか?」
恐らく、なんか勘違いをしているのは明白だった。後同時に言えば誤魔化せるかもしれない。
ヒーロー「し、しかし…」
パターソン「同期の仲だろ?大丈夫だってどんな秘密ばらされても恨みはしねぇよ。」
ヒーロー「…そうだな。」
どうやら覚悟ができたようだ。同じ事であってもそれはヤバい事だとは思うし
もっと別の何かでも俺の印象を悪くしてしまうのは友としては躊躇するのは当然だ。
呼吸を整えお互い目を合わせる。同時に言う準備はできた。俺は軽く行くぞとつぶやく。
3 2 1、せーのっ
-
パターソン「ギル姉がモデルのエロ本買いました!!」
ヒーロー「パターソンが今回の不参加を苦にして引退決意した!!」
-
え?
俺は言った事による周りの反応以上に言われた言葉に驚愕した
そこには本どころか身もふたもないデマが飛び込んできたのだ。
少しの間全員動かないでいたが
女「え、嘘。そんな…。」
妹「…。」
スケベ「やっぱり伝説のエロ本の話は本当だったんだ!!」
有の無限モルダー「歪みは消え、新たな歪みを生む。」
パンツ「うおおおお!!360°言ってることがちげーぞ!!」
ケ「ケ。」
とろける「とろけちゃう。」
極道「アカン。」
妖精「なんだかわかんねーけどすげー!!」
ロハス「え?」
アルベルト「フフフ、そういう事か。」
動き出した瞬間に一気に部屋は多種多様な反応に包まれ、混沌に沈んだ。
-
今日はここまでです!!
多分、多くても2日分程度で終わると思います!
-
乙
ヒーローは何故その発想になったwww
-
こんにちは!!昨晩は落ちていて投稿できなかったので
続きを終わるまで書きます!!
-
それから落ち着きを取り戻した俺達はヒーローそして同じく事情を知ってそうである女に話を聞くことにする。
それで、話をまとめるとこうだなる。先日の夜女に何度か大学生から連絡が来たらしい。
ただ、大学生は普段から彼女にダルがらみをしまくってるので、切ってしまったらしい。
そしたらメッセージで『パターソンが引退をしようとしている。なんか、なんで俺だけ?死にたい。とかなんだとか。同期で集まるフリをして何とか説得しようぜ。』(原文ママ)
とかいう衝撃的な話を送って来た。
当然彼女は確認しようとしたが、大学生に
『個人で聞いても誤魔化されるだけだ、なるべく逃げられないようにして動くべき
口が軽い奴に話すとマスコミ漏れがありえるから俺とラノベ感でなんとかしよう』と言いくるめられてしまい
俺に確認の連絡や他への情報共有を取れなかったらしい。
同様の内容でヒーローにも連絡があり、二人にとって俺は引退直前の悲しみの選手になってしまったのだ。
つまり、これまでの行動をぎこちなくフォローを入れてたのは刺激を避けようとしたためである。
さらに、他の一部の面々にも同期飲みの誘いではなく
スケベには『パターソンの部屋に伝説のエロ本があるらしいから探そう。』
パンツには『パターソンのパンツは美味いらしい。』
モルダーには『歪みを消すぞ。』
ケには『ケ』と頓珍漢な連絡をしていたのが判明した。
驚くべくことに、妹ちゃんに至っては女の声を聞いた彼女が問いただすも途中で切れてそれっきりらしい。
つまり彼女がここに来たのはあのDMのやり取りのおかげである。となれば、送り主はアイツである可能性が極めて高い。
つまり、俺はネカマをしているアイツと結婚しその内容を晒された可能性が出てきたのだ。3億ドルの吐き気がしてきた。オエッ
一連のギクシャクは大学生の行動によるものだ。疑問は晴れたが…
ロハス「そんな、嘘だと言ってよ。」
妹「お兄ちゃんがちょっと年上好きなのはわかっていた。でもこんなのって…。」
俺のトナメ的地位は例の自殺の如く急降下していった…。
泣きそうな目で極道さんを見るも覚悟を決めろと目で刺され。他も見渡しても俺への救いの手はなかった。
パターソン「なんで俺だけ?死にたい。お前らだってぜったい持ってるにきまってる!!」
俺は観念し、秘宝を隠し場所から取り出し。皆の目の前で燃やして消した。
火種はPKファイヤーだった。スケベは物凄く惜しそうな目をしていたが俺はそれ以上に悲しい目をしていると思う。
そして、すべての元凶である。大学生へ仇討ちの心を燃やしながら。ある計画を立て準備を進めることにした。
-
極道「まぁ、気を落とさんでええ。後でサービスつけるで。」
ふと計画の確認をしている中、ボソリと極道さんが声をかけてきた。
そして、彼は♂×♀だけでなくヤード×㍍換算もアルザークも無料でくれると約束してくれた。
極道さん一生ついていきます!!
大体集合時間から1時間ぐらい経過した。鍋も出来上がり買い出しした総菜・冷食も温めたし、飲み物も十分冷えている。
後は二人を待つだけだ。
ピンポーン
来た。最後の来客だろう。
俺達は準備を済ませ、玄関を開ける。
大学生「ひでぇ、じゃぁーん純白ぅ…なにも、ここまでしなくてもぃーじゃん。」
堕ちる純白「何言ってるの?本当ならもっとお仕置きしたかったけど、時間がなかったからね。あ、パターソンみんな遅れてごめんね!!
ただいま到着しました。」
既にボロボロのボロにされた大学生といつもの服を着ている純白が現れた。俺はわざとらしい笑みを浮かべる。
パターソン「純白、無事そうでなりよりだ。あと大学生、何か遺す言葉はあるかぁ?」
大学生「まぁ、もうちょいセンスある口説き文句にしたらどぉう? じゃあねぇー。」
許さん。
パターソン「逃が
純白「逃がさないよ。」
大学生が逃げようとしたが純白の華麗なフックショットに捕まる。そして、予想外の形だが準備が整ってしまった。
純白「何かご希望は?」
大学生「今回は前投でおね
純白「後ろ投げだね。」
-
テヤァとの声で大学生は純白に投げられるそれを俺の後ろで待機していたパンツ・妖精・アルベルトさんのパンチで部屋の中に押し込む
それをロハスがリフで受け止め下がったところをスケベ昇竜、天井にぶつかるあたりで女の生ソバットで一度屋外にだすが
すかさずモルダーのサンダーアタックと極道さんの出川食らわせ押し戻す、そして妹ケの叩きつけをして
とろけるが掴み後ろ投げでフィニッシュだ。本来なら最初の後ろ投げは俺の役割だったが純白がノリノリでやってしまった。
しかし、とろけるは掴み続けたまま投げに入らない。
とろける「パターソン最後は頼んだよ!!」
パターソン「え!?」
大学生「ギブギブギブ」
そう言って投げの体制に入る、これ以上は振りほどかれるリスクがある。
投げ出した時に俺の一撃を食らわす算段か!!
俺は刹那の間に加速し距離を詰めて攻撃の準備をする。
だが、間に合いそうもない今は機械類をもってないし蹴りをいれても掠りもしないだろう。
となれば、この技に賭けるしかない。俺は全身に力を込めてエネルギーを爆発させる。
パターソン「これが俺の全力だああああああ。ファイヤアアアアアアアアアア!!」
勢いは十分これなら離れた瞬間でも間違いなく捉えらる。が、違った
パターソン「方向を間違えたああああああああああ!!」
後ろ投げの方向は床に対して斜め上に対して俺は平行な方向に突進している。
修正する間も無く大学生は俺の視界から消え俺はベランダの手すりに衝突。
爆発した。
ウオオ
今日一番のダメージだろう。まさか、俺が正真正銘のアフォックスをするなんて…。
何とか衝撃から立ち直り窓の先を見る。
そこには
アハハハハハハハハハハ
みんな大爆笑をしていた。
全力でやった末のアフォックス、気合入れてぶっ飛んだらまさかのオチ、俺がギャラリーだったら笑うこと間違いなしだ。
いや、それ関係なしに俺は大爆笑していた。
そうか、無理にネタをやらなくても、全力でやれば自然とみんなが反応している。やっとわかったあの日のあれがウけなかった理由が。
大学生もどうやら窓の上の壁に激突して運悪く場外ホームランとはならなかった。
いつのまにかにムクりと起き上がりハートのうつわを使用した。
ロハスに関して俺は悪くない。ワン切りするのは酷い。妹ちゃんは正当防衛だ。とか色々愚痴っている。
でも、彼は同期をそろえるためああでもないこうでもないと工夫をしてくれた。
やりかたは無茶の極みだが、慣れだこの一言に尽きる。
-
そして俺達は鍋を囲み、各々コップに好きな酒やジュースを入れ、乾杯を待つだけになった。
パターソン「誰が乾杯の音頭を?」
みんな俺の事を見ていた。幹事は大学生っぽいが部屋主である俺に回って来たらしい。
全然思いつかねぇ、とにかく時間稼ぎをだな
パターソン「じゃあ、乾杯前に一言喋って11回大会でもなんでもいいから、スケベから。」
最果てのスケベ心「いきなりじゃないか!!スケベパワー外からでも送ってあげるよ!!」
満たされないヒーロー「ふっ、相変わらずだな。俺は必ず勝って満足させてやるよ、なんせ唯一の同期同士のチームだからな。」
屈強なる妖精「いいぞー。おれはみんなえおおうえんするぞー。うおおおがんばれー!!」
疑惑の恋人アルベルト「フフ、元気いっぱいだね。今回は参加できないけど、みんな期待しているよ。フフフ。」
壊れた大学生「期待してる言えばー、賞金ゲットしたチームのおごりで飲み会開きたいでーす!!」
堕ちる純白「飲みたがりなんだから…。でも、出るからには優勝目指すよ。新時代飲みを期待してて、みんな。」
笑えない女「残念だけどそれはできない。何故なら私たちが優勝するから。」
魔のパンツ「強気な発言だな!!俺はパン一の良さを広めてやるぜ!!」
有の無限モルダー「良き歪み。小さき歪みは時に強大と化す。」
ケ「ケ。ケ!!!」
[自称]妹「私だって負けてられない!!お兄ちゃんお姉ちゃんに愛を届けるんだから―!!」
若き日のロハス「気合十分だね!!俺もみんなの活躍この目に焼き付けるよ。」
極道の片割れ「是非とも胸に刻んでほしいなぁ。極道の流儀ってもん見せてやるでぇ。」
とろけるヨシオ「甘さは控えめだけどでもそれがいいね、プリンを食べて力をだそぉ、みんな。」
俺に注目が集まる。
そうだ、俺達は仲間だ。個性が強いとかなんだとか言われているが、こうして集まっている。
昨日までは最悪な気分をだったが、こうして仲間たちと話せてそんなものは吹っ飛んだ。
青臭い言葉かもしれないがこうやってバカして助け合える仲間がいる。それだけで俺は十分頑張れる。
そして、俺はそんな仲間に出会えて本当にうれしい。
今なら言える、この言葉を
悲しみのパターソン「ぁーまずは純白ケ相変わらずの活躍を期待しているぞ。
ヒーロー、女、パンツ、極道さん復帰おめでとう、頑張れよ。
では、11回の出る選手たちの活躍を祈りまして
そして第12回は俺達全員が暴れることを願いまして 乾杯!!」
乾杯!!!
第八回勢は集まることができるか・集
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以上で終わりです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!!
8回勢が好きでまたみられるのにテンションが上がりそのまま勢いで
作り投稿してしまいました。なんとか八回勢の試合前に完結出来てほっとしてます。
初めてだってので粗いところや至らぬ点が沢山ありごめんなさい。
改めてss書いている人のすごさを実感しました。
最後にいつも楽しくトナメを見られ、このssを作れたのはpさんは勿論色々なコメントやファンアートのおかげです!!
本当に感謝です。
では、これからも楽しくトナメを見て、ハ回勢をすこりましょう。
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八回勢です…ごめんなさい。
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めっちゃ面白かった
乙
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素晴らしい作品だったと思います!
出来ればエロ本の内容が詳しく知りたかったです
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面白かったです!
お疲れ様でした!
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