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ちょいと小説家を目指してる人集合
1 名前: 1 投稿日: 2005/07/15(金) 12:53:18
夏の間に頑張って長い話を書いてみようと思うんだが、俺みたいな人いますか?

2 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 13:05:33
ちょっと前から書いてみようかなと思ってたんだが
いかんせん書いたことないからどうすりゃいいのかわからず
いまだ脳内で話を考えるにとどまっている・・・orz

3 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 13:11:11
面白そうじゃない?
やってみようかな

4 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 13:27:54
暇つぶし程度で書いてる。書いてるときは楽しいよ。大体原稿用紙でいうと
30枚前後でネタ尽きて飽きる俺だけど・・文才もないから自分の暇潰し専用機

5 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 13:35:29
小説を書こうと思う人はまず脳内でストーリーを考える。
そして7割が実際執筆する所で投げ出す。
残りの2割が書いたはいいが思いのほかまとまらなくて投げ出す。

6 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:21:32
出したもん勝ち。

そういう漏れは>>5言葉が痛いorz

7 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:24:18
僕はコラム書く人になりたいお!
あれどうやったらなれるんですか?投稿とかあるのかな?かな?

8 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:27:02
あれは有名人とかある程度名の売れた人がやってなかった?
そうじゃなきゃ短編小説家とか

9 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:27:12
投稿もありかもだけど

10 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:31:59
orz

11 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:35:12
昔部活仲間と(スポーツ系だけど)ムツゴロウ王国が国家として独立、これに続けとニコニコ共和国(ホントにあるwたしか時差も通貨もあったような)、琉球王国、東京都が独立して全面戦争になるって話を中途半端に作ったが結局執筆に至らなかった。どんな内容だったかなー。

12 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:50:39
>>11それいいなw今年中に発表汁

13 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 14:57:29
エロゲのシナリオならコツコツ書いてるな。

一日20KB書ければ外注ライターとしては一人前らしい。
無論、量より質が重要なわけだが。
今の俺じゃ大学行きながら一日10KBがやっと……orz

ちなみにどっかの茄子で茸な奴は一日40KB上げるって話だよ。
恐ろしい。

14 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 15:16:50
KBで言われても分からない俺が来ましたよ。

15 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 17:19:16
>>14
全角500字=1KB
400字詰め原稿用紙一枚ちょいってとこだな。

かの森博嗣大先生は、あの厚さの小説を一週間で書き上げるらしいぞ。
……凄い凄くないは別として、国立大助教授って暇なのか?w

16 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 17:29:53
俺の場合は一度書きたいように書いて、それに手を入れてって完成なんだけど。
一度目に書くときは一日30KBくらいはいけるよ。
手直しに時間かかってるから結局そんなペース自体はよくないんだけどね。

17 名前: 13 投稿日: 2005/07/15(金) 17:49:28
>>16
量書けるのは羨ましいなぁ。
内容の上手い下手はともかく、量書けるのは才能であり武器だからね。

18 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 18:00:06
小説と言えば健ちゃん

19 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 18:07:50
継続性が無いから無理だろうて

20 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 19:02:37
中島らも氏のエッセイに書いてあったんだけど大きい紙にどんどん関連つけて
書いてくやりかたいいよ。
たとえばまず真ん中に猫って書く。そしたらそれに関連したこと、例えば
かわいい、小さい、毛がふさふさ、雑食、機敏とかどんどん思いついたことを
書いてく。最後に使えそうなのをまとめる。
おれは頭で物語を考えるのはぜんぜんできないんだけどこの方法を
使うと簡単に考えれる。合う、合わないがあるかもしれないけど物語を
うまく考えられないって人は一度試してみるといいよ。

21 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 19:07:17
脳内でストーリーを妄想はできるが、>>5の言うように書こうとするとだるくなって諦めるな。

22 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 20:25:10
まず書きたい場面から始まってそれにいたる世界観とか設定を組み上げる。

わかるな?

話がオチナインダorz
無理矢理落としてもすっきりしない。

なんかさ、普通に話がかけない。適当に話が続けられん。
まぁ書けたときは設定をあまり気にしない(人物関係が主)んだがなんでか辻褄がストンっととおったりしてさ。
たぶん、この書き方はかわんないんだろーな

23 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 22:25:13
文章が書けてるだけで単純に面白くない人が多いと思う。
難しそうな言葉や表現なんぞ一切使わなくたって面白いものは面白い。
小説とか書こうとする人は、そういう格好だけの文章に囚われずに
自分の感性で書いてみれば良いんじゃないかと思う。
それで面白くなかったら才能無いんだよきっと。
どっかのスーツ着てるエディ使いの方の文章なんか、良い例だよ。
あれは文章すら書けてないけどね。
え?何様のつもりだよ? ぼくニートです。

24 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 22:29:50
SSってのが一番無難だと思う

25 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 22:57:49
とりあえず、晒さしてみない?

え、俺?無理無理('A`)Y

26 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:00:21
>>24
SS?

27 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:03:25
ショートストーリー、またはショートショートの略だろ

28 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:05:25
でもたしかに短く話しをまとめる事は重要だと思う。

29 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:08:20
>>23
ポコチンのことかー!

30 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:40:49
装飾されすぎな文章ってきもいもんね。
前月姫やった時、文章力ないわ無駄に文が多いわでイライラした

31 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:43:22
>>30
まぁ、茸文に魅力を感じられないお前とは仲良くできそうにないよ

32 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/15(金) 23:53:12
設定以外に感じることがなかったよ。
なんか、、、ここでは嫌な人間になるみたいなので消えとくわ

33 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 00:03:04
30とは仲良く出来そうだw
まあそんなの人それぞれだから良い奴は良いし、ダメな奴はダメでいいじゃない。

34 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 00:50:25
とりあえずSSうp希望

35 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 00:50:47
空の境界は読んだけど、そこまでイライラはしなかったかな。
というかスレ違いだね。

SSやってみるのはいいかも。一作書けた、ってのが随分と自信になる。
読み手のことも考えて作ってみて、身内に公開するのも面白い。
いい評価をもらえれば尚更かなw

36 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 00:54:51
>>5は煽りとかネタじゃなくて、本当にそうだね。
脳内ストーリーをバンバン膨らませる人はいっぱいいるけど、結局書かないもんだ。

37 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 00:57:43
小説で一番面白いのは脳内でおおまかなストーリーを考えてる時だからね。

38 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 01:15:42
しょっぱいですが晒してもいいですか!?

39 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 01:19:14
щ(゜Д゜)щカモーン

40 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 01:21:39
批評していいの?ここは

41 名前: 38 投稿日: 2005/07/16(土) 01:24:43
どっかの板で晒して全く触れられることもなかったやつっすが…
相当しょっぱいけどそこを理解の上での批評なら自分に至っては構いません!

42 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 01:55:12
課題だしてかなりの短編(二桁くらい)でシコシコしようお。

43 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:09:26
ところでSSってどのぐらいの長さなんだ?
原稿用紙1枚分ぐらい?
それとも10行前後で終わっちゃうのか?

44 名前: 38 投稿日: 2005/07/16(土) 02:13:18


――――何故だろう?少女は悲しそうな笑みを浮かべている。
 それでも少女は男に向けた銃口を逸らすことなく静寂を保ってい
た。

 一歩、二歩…少女が二人の距離を縮めていく。
 気が付くと、手を伸ばすだけで触れることができてしまう程に距
離は縮まっている。

 ………少女は男に口づけをする。

 それは刹那の出来事で、不意を打たれた男は戸惑いを隠すことが
できずにいた。
 そして、唇が離れると同時に涙を浮かべ始める少女の姿があった


「何故…キミは泣いてるんだ?」

 男は問い掛ける…しかし返事はない。

 少女は再び銃を構え、男の眉間へと照準をあわせる。
 …心臓が荒々しく波打っているのが手をあてずともわかる。死が
迫っているからなんだろう。そう思っていた。
 男はこの時にはまだ気付いていなかった。胸の高揚が少女との口
づけのせいだとは。

 …何時にもましてせわしそうに体の隅々に運ばれていく血液、そ
れは終わりの時を刻々と告げるかのようだった…

「パーーーーンッ」

45 名前: 38 投稿日: 2005/07/16(土) 02:15:31


 銃声が響き渡ると同時に、男の視界は闇へと引きずり込まれてい
く。そこはひたすらに黒が広がる世界で、意識が朦朧としていくの
がわかる。

 …誰かが呼びかける。

「…立って」

 …少女…なのか?
 何故キミが…そんなことを言うんだ?
 キミが………撃ったんじゃ・………

「…手を伸ばして」

 わからない。何もかもわからなくなっていた。それでも今はその
声を信じるしかない。
 助けを乞うように、わらにも縋るような思いで、声だけを頼りに
手を伸ばす。

 …誰かが手を掴んでどこかへと導く。
 嘘のように重かった目蓋がいつの間にかその重力を失っていたこ
とに気付く。

 目を開けると、そこにはさっきまでの世界が虚像のような…、そ
んな光景が映っていたんだ――――


この前即興で書いたやつをちょい修正したやつで、出だしでこの部分は後半になると
なんだったのかわかるみたいなイメージで書いてます。
文章力なさ過ぎしょっぱすぎっすね。

46 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:23:55
文章力なさすぎって事は無いと思うよ。
続きがあるなら俺は是非とも読みたい

47 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:25:37
>>42の案を実行しない?
絵スレみたいにさ。

48 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:35:39
>>38
>>46とほとんど同じ感想。
これだけだと内容的には何とも言い難いので、
続きがあるようなら読んでみたい。

課題案は良いと思う。
SSなら字数制限とか付けてみても面白そう。

49 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:38:23
何文字くらいでやる?ちゃんと完結してないと流石にあれでしょ?
短編で落とせるのって何文字くらいでしょう?

50 名前: ◆gb1UVNZCCI 投稿日: 2005/07/16(土) 02:39:56
短編っていうと、原稿用紙40枚くらいかな?
畑が違うからさっぱりだわ。

51 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:40:28
消し(・∀・)忘れ

52 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:42:24
もう10枚以内とかでいいんじゃね?

53 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:45:30
>>38
…の数は揃えようぜ。

54 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:47:24
三点リーダは
……
と、二つセットで使うのが基本だっけ?
――
もだけど。

55 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:48:46
で、どうする課題。

56 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:50:48
難しいな。
絵と違って指定がしづらい。

リレーSSとかなら簡単なんだがなぁ。

57 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:54:38
リレーは何かおなにーしにくくない?
課題とか言って適当に、和とかファンタジーとかそんな大雑把なんでいいんじゃないかな?

58 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:55:27
>>57
オナニーする奴の尻拭いが大変。
と、ハカロワ2参加者の俺が申しておりました。

59 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 02:57:53
>>58
ですよねー、リレーはもともとオナニーしたがために書いている物書きにはあっていないと思うんですよ。
>>57みたいな感じでいいんじゃないですかね。

60 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:00:42
小説書いたこと無い素人が参加しても良いかな?

61 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:02:27
誰でも最初は以下省略!!

62 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:12:00
んじゃ最初は誰でもまずやろうとするだろうファンタジー系からどうよ
オナニーのしやすさは天下一品d(ry

63 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:14:48
>>62
まあ最初だしそれでいっかw
字数制限は?10枚(4000文字)でいいかな?
ていうか何人くらい参加してるのでしょう。

64 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:16:55
10枚でまとめるのって、相当難しいぞ。それこそ、長編書くより。
ゼロから始めるわけだしね。

65 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:17:30
課題の期限は?
それと書き上がった物はこのスレに貼ればいいの?

66 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:18:41
スレに貼るんじゃ消費激しい上にカオス発生するだろうからテキストファイルうpする形のほうがいいんじゃないかな

67 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:22:58
ttp://uraita.net/other/cgi-bin/upload/upload.cgi
ここでいいのかな

68 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:33:23
ん?2行でやるんじゃなかったのか?

69 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:34:56
>>68
それはもはや小説じゃないw

70 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:39:50
じゃあ10枚以内でファンタジーあとは自由で。
今日はテラネムイ。期限はいつでもいいですよー。

71 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:48:01
いや、ファンタジーってだけじゃあまりにも広すぎないか?
何か課題要素をちょこっと決めようジャマイカ

72 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:53:03
笑い、とか感動、とかそういう?

73 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:56:16
>>72
まだ漠然としてるかも。
10枚って多いようで実は相当少ないからね。

74 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 03:57:35
少ないから縛らないほうがよくね?
最初だし、とんな感じかつかむためにも大雑把でいいんじゃない?
おなにーしやすいしさw

75 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:04:52
ってかファンタジーって斬新なのはそうそうない悪寒。
話のテンポ、軽快さとかが重要なのかなあ。
ファンタジーの難しいところはその世界観を全て自分で創造しなきゃいけないところだよね。
例えば何の気なしに『魔法』って単語使うのは説得力なさすぎ。
なんでその世界に『魔法』が存在するのか、何故使えるのかなども
ちゃんと考えておかないとダメだよね。ああごめん素人なのに偉そうで。

76 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:07:31
>>75
でも確かに人気のファンタジー小説じゃ魔法とかの設定が超細かくされてるね

77 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:08:24
>>75
その辺りのことを考慮すると、10枚で書くってのが難しくなってくるんだよね。
いっそこの際、世界観は○○を流用、とかでいいんじゃない?w

78 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:08:42
説得力ないの大好きなんだけどw
その辺歩いてる幼女が何の気なしに魔法使ったら最高じゃん。
精霊がいたりマナがどうやらこうやらで魔法使えるより、意味もなく使える系がすきかな。
例をあげたらアレなんで辞めとくけど。

79 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:09:55
こんな所で話しがこじれるとは思ってもいなかった俺が来ましたよ。
ど、どうする?w

80 名前: 素人 投稿日: 2005/07/16(土) 04:12:17
現代小説にすれば世界観も糞も無いと思うけどw
それじゃあ面白くないかな

81 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:14:51
スタイルなんて人それぞれだし、自由でよくね?
どうせおなにーなんだから、そこまで縛らなくていいんじゃない?
縛られたい派もいるんだろうけど。

82 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:21:39
おおまかなストーリーですげー面白そうなのはあるんだが何とか自分で書きたいんだよな…
しかし面倒でまだ12KB分でストップしてるという。
12KBっていうと>>15を参考にすれば原稿用紙15枚分ぐらいいってたのか。
作文とか苦手なのに結構書いてたんだな。俺。

83 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:22:30
一回みんな適当に書いてみてそっから個人個人に合わせて課題出してみるとか

84 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:24:43
話がまとまらないなー。
83みたいな感じでいいと思うけど。
10枚以内、完全自由、でいってみる?

85 名前: 82 投稿日: 2005/07/16(土) 04:26:20
ちょっと待った。
原稿用紙10枚って聞いて結構あるじゃんと思ってたけど、>>82で言ったやつとかまだ本編の欠片にすら触れてないのに15枚分いってる…
10枚ってメチャクチャ少ないんだな…難しそうだ

86 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:29:23
10枚程度じゃ短すぎるんじゃねーの?
そんぐらいじゃまず他にちゃんと枠組みが出来てる状態じゃないと到底まともなもんは書けないと思うんだが

87 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:29:31
短いほうが、早く投げ出す人も書けるし、まとめるのに役立つし。
だらだら意味もない事書けないから、省略するクオリティも求められる
そんな感じでいいんじゃね?適当だけど。

88 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:30:20
>>85
少ないよ。
エロゲで言えば6分強くらい。

今書いてるの、登校シーンだけで10KBなんですが。orz

89 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:31:28
まとまりねーなw
もう完全自由で好きにやっかw

90 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:32:33
自分の書きたい事とか自分の思い描いた世界を書くとあっという間に原稿用紙とか埋まるな。
しかも>>>15が言ってるのはあくまで文字数だけの原稿用紙の枚数であって、
実際は改行とかするから1,2倍ぐらいにはなるだろう。

91 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:33:04
一般的に40枚程度が「短編」と呼べる長さだと思う。
設定とか枠組みが出来てない作品で10枚ってのは、相当きつい。

まあ何はともあれ、書くことが重要だ。ウダウダ言ってるよりはね。
無理に足並みを揃える必要はないんじゃないかな?

92 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:33:06
>>83でいいんじゃねw?んで各自の欠点に合わせて課題〜って感じでw

93 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:34:08
40枚を目安に>>83とか?

94 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:35:17
とりあえずなんでもいいから書いてみて、まとまったらうpするって事で
提出期限は日曜の夜までって事にしようや

95 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:37:17
40枚「以内」でいいんじゃない?
10枚でも20枚でも。
まとまっていさえずればいいわけだし。

96 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:37:34
さえずればってorz

97 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:39:36
>>94
早くないか?
構想に最低2日、執筆にも2日は欲しい

98 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:39:50
何かえろくていいよ。
了解、書き上げたら数字コテでもつけますか。

99 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:41:58
期限は別に気にしなくていいんじゃね?まぁ流石に決めないとはかどらない部分もあるかもしんないけど
一週間ぐらいは欲しいんじゃないかな

100 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 04:43:40
1人でもうpする人が出ればそれの感想とかでそこそこ賑わうだろうし、
期限は今月中ぐらいって考えていいんじゃない?

101 名前: 38 投稿日: 2005/07/16(土) 05:48:23

10枚って少なすぎると思うような…
10〜20KBくらいが短編だと妥当な気が

46>> 48>>
続きはかなり長くなりそうなのでここでは場違いっぽいのでやめときます

60>>
自分も書いたことなかったっす、がんばりましょ!

102 名前: 素人 投稿日: 2005/07/16(土) 05:51:46
12時間くらいで18KBってやっぱり遅いのかな?基準がどのくらいなんだろ

103 名前: 38 投稿日: 2005/07/16(土) 06:11:44
本職の人が簡単に言ったら100KBで10万もらえる
って言ってたから
継続できて尚且つ内容が一定の水準満たしていればOKだと思いまっす

104 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 06:14:19
外注エロゲテキストなら1KB500円位らしいよ。

105 名前: 1 投稿日: 2005/07/16(土) 06:15:50
うは、戻ってきてみれば想像以上に盛り上げってますねw
俺としてはここでは好きに書いてもらって構わないので、自由に短編でも張っていって頂けると参考にもなるので助かります!
そのうち話が出来上がってきたら張りますので、その時は辛口な批評お願いします〜。
最初は誰だって初心者!めげないで頑張ろ〜!

106 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 06:33:29
って事は100KBで5万か。となると月500KBは書かないとキツイわけだな。
土日は休むとして、1日約25KB書かないとまずい。
俺は>>102はすげー早いペースだと思ったけど、結構この世界は厳しいんだな…

107 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 08:06:59
エロゲテキスト

108 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 10:41:40
小説スレでなぜエロゲ中心になるんだ。。。

109 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 11:46:12
>>108
中心にはなってないべ。
文章量とか単価とかの比較や例えになってるだけで。

これで
[主人公]「台詞」
[ヒロイン]「台詞」
とかいう形式の『小説』をあげてくる奴が出てきたら話は別だが。

しかし、昔実際にそういうサイトを見たことがあるんで、
確実に無いと言い切れないところが怖いな。

110 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 12:00:18
で、SS発表の期限と枚数制限はどうなったんだ?

漏れも参加したいんだが……

111 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 12:17:17
>>110
>>100が言ってるように今月中ぐらいでいいんじゃね?
俺はUPさえされればいつでも読むよ

112 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 12:48:02
なんか超いい流れw
小説読む側としてすげー楽しみにしてます。書こうかなーとも思ったけど、たぶん
期限守れないんで・・・

113 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 14:32:57
何かしらんが俺も混ぜてくれ。
で、わがままだけど、誰かジャンル指定してくれ。
縛られた方が書きやすいお。

114 名前: けんちゃん 投稿日: 2005/07/16(土) 16:33:18
良スレ発見

115 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 17:33:28
>>113
一応一作目の共通ジャンルは洋モノファンタジーなのかな?
それとも、もっと細かく縛ってもらいたいのかい(・∀・)?

116 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 17:38:49
>>113
んじゃーオーソドックスに、勇者が最初の仲間に出会う所まで書いてみようか

117 名前: 113 投稿日: 2005/07/16(土) 18:10:25
>>115,116
おk。洋モノファンタジーで、オーソドックスに勇者が最初の仲間に出会うとこまでな?
それじゃ、別に特別なプロットはいらんよな。今日中に何とかするわ。

118 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 18:19:34
落ちない話の俺が便乗してみようか

119 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 19:06:27
小説とかって最初の1ページ、つまり約1000文字ぐらい?で売り上げが決まるって言うな。

120 名前: 113 投稿日: 2005/07/16(土) 20:27:57
 ビリーはまどろむ中、ゆらゆらと燃える焚き火の中に家族を見た。その中にはもう二度と過ごす事の出来ない時間が揺らいでいた。そしてそのまま懐かしさに包まれてビリーは眠りに落ちていった。

 オーバスの村は王都モーリーの遥か西に位置し、大陸の沿岸部である。辺境の地ではあるが、オーバリーの崖という絶景の広がる場所に聖人ミルの墓がある。聖人ミルは暗黒時代に闇の王アーゾを倒し、平穏をもたらした者として伝えられており、その生涯を終えた地としてオーバスはある種の聖地として扱われていた。
ビリーはオーバスの村でガンズ夫婦の間に次男として生まれた。父親は鍛冶屋を運営し、母親は父を支えた。忙しい両親に代わり幼かったビリーの面倒を見たのは六つ年上のディアスだった。ディアスは強く逞しい父親によく似て快活であったが、ビリーは母親似で線の細い男の子だった。ビリーは自分にはない強さを持った兄に強く憧れていた。夫婦は仲良く、子供も元気で明るく幸せな家庭だった。

「おい」
 不意の声にビリーは目を覚ました。
「何だ? 何か用か?」ビリーは急いで脇に置いてある剣を手にした。父に弟子入りして打ったディアスの剣だ。
 そこには黒い短髪で細身の女性がいた。膝元で切れた短くてタイトなパンツに走りやすそうな靴。女は盗賊のような出で立ちをしている。ビリーは警戒心を強めた。
「こんなところで寝る奴があるか。ここはマイオリの森だぞ?」
「だから何だ」ビリーは剣を突き出した。
「やれやれ、私ゃあんたみたいな金を持ってそうにない奴は襲わないさ。とにかく剣を仕舞っておくれ」
そう言って女はビリーの隣に腰をかけて小さくなっていた焚き火に木の枝を放り込んだ。確かビリーは金を持っているか持っていないか問われれば間違いなく持ってないように見えるだろう。服は擦り切れ、靴の爪先部分は磨り減って穴が開いている。髪も乱れ、いかにも風呂にはいってないような雰囲気がある。盗賊もこのような容姿をしたものを襲うはずがない。ビリーはゆっくり剣を収めた。
「マイオリの森と言ったな。ここから王都までは後どれくらいだ?」
「こっから王都までかい? そんならこの森を抜ければすぐに王都さ」
 その言葉にビリーは安堵した。やっと王都までつくのだ。ここに至るまで一ヶ月間歩き詰めた。やっとオーバスで起こった事を王に報告できる。
「そうか。よかった」
「それがよくはないんだよ」女は溜め息を吐いた。
「何故だ?」

121 名前: 113 投稿日: 2005/07/16(土) 20:28:20
「ここはマイオリの森だって言ったろ。迷いの森なのさ。ここを抜けて王都へ行こうと思ったら聖人ミルくらいじゃなきゃ無理だろうね」
「ミルくらいでなければ無理だと? どういうことだ?」
「迷いの森は人の感覚を狂わすのさ。幸いここはまだ入り口付近だし、すぐ抜けれるけどね。それより厄介なのはここにはかつてミルが滅ぼした闇の王の墓があって、生き残ってる闇の魔物がこの森を守ってるんだ。ここは言わば闇の聖地ってとこさね」
「何だと?」ビリーの中に怒りの火が灯りはじめた。ビリーの瞳に移る焚き火の中では一ヶ月前の惨事が映し出されていた。オーバスの村は燃え上がり、ビリー以外のものは皆死んだ。村人も。両親も。ディアスも。ビリーは立ち上がった。
「まぁ私は入り口の村でちょいと盗みのへまをしてこの森に逃げ隠れてるわけさ。この辺りまでは私たちが迷わないように印をつけてるからね。勿論村の奴等はこの森に入ったりしないから印の事は知らないし。ってあんた聞いてるのかい!」
 ビリーは剣を手にして森の奥へ進もうとしたが、女に手を抑えられて立ち止まった。
「あんた、一体どうしたんだい? ちょっと落ち着きな」
 ビリーは女の手を振り解いてゆっくり口を開いた。
「・・・・・・俺の村はここからずっと西にあるオーバスの村だ。聖人ミルの眠る地だ。一ヶ月前、闇の王の使者を名乗る魔物が村を襲った。俺以外皆死んだ! 親も! 兄も! 皆だ! 奴等は闇の王の復活への手土産に聖人ミルの眠る地を襲いに来たと言った!」
 ビリーは一息にそれだけ言うとまた森の奥へ進もうとした。
「ちょっと待ちな!」
「俺は王都へこのことを伝えて闇の王を復活させようとしているあいつらを殺す手伝いをしてもらうつもりだった! だが、ここに奴等がいるかもしれないと言うなら王都へ行くまでもない!」
「落ち着きな! ここにいる魔物があんたの村を襲ったやつらかどうかはわからないだろ! それにあんた、そいつらに敵わなかったから逃げて王都へ行こうとしてたんじゃないのかい!」
 女の言葉にビリーは立ち止まった。反論したかったが出来なかった。しかし、憤り狂った炎は行き場を求めてビリーを突き動かそうとした。
「あたし達の御頭が闇の王復活の噂について聞いた事があるっていってた。あんた、御頭に会えば何かわかるかもしれないよ」
 その言葉はビリーの憤った心を引きとめるには十分だった。
「本当か?」
「会ってみる? 待ち合わせ場所につれてってあげようか?」
「その話であの魔物の事も解るかもしれないか・・・・・・会ってみよう」

 女に連れて行かれた先は村の端にある、寂れた小屋だった。中に入ってビリーは目を疑った。女の言う御頭というのはディアスにそっくりだったのだ。

122 名前: 113 投稿日: 2005/07/16(土) 20:31:24
即興で書いてると、どんどん話が筋道から流れていくのがわかるよ・・・
こんな適当な話になってしもた。御頭が第一の仲間になるってことで一つ。
ファンタジー書くの初めてだけど楽しかったお。

123 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/16(土) 20:35:39
ちょい忙しくてまだ5分の2ぐらいしか読んでないけどいいねー
あとでじっくり読ませてもらうよ

124 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 00:28:07
読み手のこと考えて書こうよ。

125 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 00:47:58
僕何となく>>124が誰か分かる。

126 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 01:36:59
>>120>>121
ビリーと見るとビリーカーンばっかり思い浮かぶから他の名前キボン

127 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 01:38:22
俺はリー・ブラックだった

128 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 05:10:14
ちょいと質問なんだけど、みんな小説のキャラの名前ってどうやって決めてる?
俺が書くときは色を名前にいれるか、愛とか憎悪とかを外国語に直して名前に
してるんだけどさ。

129 名前: 素人 投稿日: 2005/07/17(日) 05:59:22
やはり、名前から伝わるイメージってのもあると思うので
辞典や名前のサイト(海外の名前含む)片手に決めてます。
例えばお金持ちの日本人だったら苗字は3文字とか多いですよねw

130 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 13:58:56
超適当に決めてる。特に地名なんかは。
例えば今目の前にめがねとメモ用紙があるから、2つの文字をとってメモーネとか。

131 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 15:41:04
俺も、名前に意味をもたせない場合は適当に決めるなぁ。

極力似たような響きの名前が出ないようにはしてるけど。

132 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/17(日) 22:47:11
お前らが好きそうな話書いたぞ
 
車は、白いギャラン・シグマ。手をあげた瞬間、麻美は、目をつむり、通り過
ぎてくれることを祈ってさえいた。国道一号線。辺りには人影もなく、雑木林が
続いている。箱根越えの道である。
 ギイーッと、目前で車が停まる様子に、麻美は息をのんだ。ピッタリと腰にフ
ィットした赤いジーンズ、上にはピンクのブラウス。花の季節にふさわしい少女
の装いであった。
 高杉麻美は、高校三年生になったばかり。オカッパ髪を肩にたらしている。顔
だちは面長、しかも彫り深く、艶やかな小麦色の肌。ハーフのような妖しさが眼
や唇、胸元にあった。
 「どこまで行くんだよ」
 停まった車の窓からドライバーに代わって、後の座席の男が声をかけた。
 「御殿場(ごてんば)に行きたいんですけど、あちらの方へ行きませんか」
 「御殿場?」
 ちょっと当惑したように男は、前の助手席の男と声を交わした。
 「行かなければいいんです」
 「OK、乗れよ」
 早速、運転席の男がドアを開けた。麻美は、冷静を装ったが、やはり心は、う
わの空。車の三人は大学生のようである。年齢は二十歳をちょっと過ぎたあたり。
セーターに大きくK大学のマークが入っている。
 「本当にいいんでしょうか」
 「いいんだよ。どうぞ、どうぞ」
 思いきって麻美は、車に乗り込んだ。
 単独のヒッチハイクなど、初めてである。しかし、それは麻美のグループで計
画したことであり、もう引っ込みはつかない。春休み、麻美たちは、三人の仲間
でハイキングに箱根に来たが、三人それぞれ箱根の山でアバンチュールを試みる
ことになった。
 ヒッチハイクで御殿場の東名インターチェンジまで行く約束をしたのだ。しか
し、正直なところ麻美は、見ず知らずの車をいきなり停めて、それに便乗して目
的地に行くなどという冒険は、初めてであった。それだけに、車を停めるという
行為だけにもう興奮していた。しかしいざ乗ってみてなんだが拍子抜けの思いが
する。みんな、いい人みたい。

133 名前: 132 投稿日: 2005/07/17(日) 22:48:14
続きいるか?

134 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 01:16:51
ファンタジーでも無ければ
毒にも薬にもなりそうにない俺のSSでも載せようかと思います。
意味がわからないので
良識のある方はスルーした方が賢明かつ聡明です

135 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 01:25:14
【 M 】
白くて、落書きの様な顔が付いたキノコが喋っている。
「言え、お前の望みは何だ?」
「の、望み・・・・・・。そ、そうだ!────か、彼女が欲」
「時間切れだ」
「・・・・・・え?」
白いキノコが爆発した。

【 A 】
俺の背中の方角で爆発音。
少しだけ驚いて後ろを振り返ると、
アパートの割と高めの階が爆発炎上していて、
爆発に吹き飛ばされたらしい人影が空高くを舞っていた。
手で思い切り机を叩いた時の音を数倍にしたような衝撃音が辺りに響いて、
その音の周辺に野次馬が群がっていた。
「またキノコか」、横に居る人がそう呟いた。
俺はなんとなく野次馬達の集まりを見ていたが、
現場監督の怒鳴り声───仕事しろ───が聞こえたので
すぐにその場を去ろうと振り返ると、
百八十度旋回した俺の視界の中で、再び家が爆発した。
後ろにいた野次馬がこっちに迫る足音がしたので、
その集団に呑まれないように、俺の歩調は自然と急ぎ足になった。

【 S 】
 俺の仕事とは延々と続く単調作業である。
採掘計画に沿って天然資源の魔力が流れる道を掘り当てるために
岩山の中でツルハシを上げては振り下ろす。
人並み程度の命の危険しかないその仕事は何故か、
人並み以下の先立つ物しか俺の手元に残してくれない。
「働けっ!働けェッ!」
・・・・・・現場監督の声が五月蝿い。
謎にスパルタで割に合ってないが、これ以外に思いつく職も無い。
ツルハシを振り下ろすより件のキノコを使って爆破した方が早いのではないかとも思ったが、
俺の仕事が無くなりそうなので進言はやめておいた。
とは言え、俺の様な貧乏人は明日の食い扶持にすら困る世の中だから、
少ない給金は既に前払いされている。
だからこそクビなんて事はありえないのだが、
それでもキノコに役割を奪われるのは何だか癪だ。

───山下の街から遠く爆発音が聞こえたが、すぐに現場監督の怒鳴り声にかき消された。

136 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 01:27:13
【 H 】
 マジックマッシュルーム事件。
この地方で近頃頻発している爆発事件の総称で、
原因は近所の魔力炉が暴走爆発し、ここら一帯へ無駄に濃い魔力が飛び散ってしまった事。
魔力は何故か「顔のある白いキノコ」という法則を以って突然凝縮───要するに生えて、
何故か「叶えて欲しい願い」を聞く。
だが問いに向かってどんな風に答えても、
そのキノコは爆発炎上するのだそうだ。意味がわからない。
街はこの話題で持ちきりだが、俺は特にこの話題に興味は無く、
ただツルハシを上げ下げする単調作業の中では、
嫌でも頭の中に浮かんでしまう程度にはインパクトの強いお話だ。

【 R 】
仕事の合間の昼食時間だった。
「横、失礼しますよ」と、顔見知りの聖職者がサンドイッチを片手に俺の横に座った。
俺は彼に対して必要最低限の会釈をしただけで、手元のジャンクフードを食べるのに忙しかった。
聖書より食い物だ。
そもそも横に座ったコイツも、
何故か神父が着そうな黒服を着ていて
「主は総てをお救いになられます」が口癖なものだから、
俺がただ「聖職者」と呼んでいるだけであって
本当に信仰を持った聖職者かどうかは全く持って定かでない。
寧ろうさんくさい。
聖職者とは一緒の仕事だから付き合っているというだけで
俺自身「聖職者」に欠片程の信頼を寄せては居ない。

そんな聖職者は何故か今日は嬉しそうで、
俺の知らないメロディの鼻歌を横で歌っているものだから、
今目の前にあるジャンクフードの味に集中できない。
要するに食事の邪魔だと思っていたら、
あろうことか聖職者は俺に話しかけてきた。

「近頃、神の裁きが俗世に降りていますね」
「ハァ?」
突然意味のわからない事を言われたので、思わず地が出た。
だが聖職者はそんな俺を気にした様子も無く、鼻歌混じりの言葉をさらに続けた。
「メィジックムァッシュルゥムですよ、メィジックムァッシュルゥム」
「マジックマッシュルーム事件か。それが?」
巻き舌な事は突っ込まない。
この聖職者は饒舌で、下手に突っ込むと話が長引いて面倒なのだ。
面倒は苛立つので回避するのだ。
だが聖職者は「鈍いですね、あなたも」、と見くだす様な目をこちらに向けながら
チッチッチッ、などと人差し指を振るものだから、結局苛立ちは発生した。
「あれは天に居られるの我らが唯一の主が、生気も意思も無いイマという時代に憤りを覚えられたが為に、こんな世の中を構成してしまった人間達に天誅を下しに発生した神の裁きなのです。マジックマッシュルームこそ神の怒りであり唯一の意志です」
「なんだかよくわからないが、その偉い神様の怒りが何でキノコなんだ?」
そもそも主は総てを救うんじゃなかったのか、とさらに付け加えて言ってやった。
しかし聖職者は嬉しそうに、バッ、と両手を広げて言った。
「神様は気まぐれですから」
「・・・・・・」
今の俺には、ただそいつを睨み付ける事しか出来なかった。
爆発音が、再びどこかで鳴って俺の耳に届いた。

【 O 】
 それから数日。
突然ながら仕事が終わりを告げた。
今回の採掘では期待された量の魔力を含む地脈を探し当てる事は不可能だと判断した、のだそうだ。要するに計画ミスである。
給金は既に払われているから、
このように期間途中で仕事が中断になるのは
むしろ雇われている側にとってはグッドニュースなのだ・・・・・・と、おかしいな、財布が無い。

【 O 】
財布を落としたようだ。
先立つ物が無いとどうにもならないのは本当で、
死なない為に次の仕事を探してみたが、まるで示し合わせたかのように何も無い。
俺を救ってくれる人脈も無い。
一匹狼を気取っていたわけではないが、俺は友達が出来にくい性格なのだ。
とりあえず住んでいたアパートからは追い出された。
困ったなぁ、人生チェックメイトか。
あのふざけた聖職者・・・・・・住所だけでも聞いておくべきだったか。

137 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 01:28:05
【 M 】
腹が減って死にそうだ。
住居を失ってもう歩く気力も無くなった俺は、倒れこんで地面とキスをする羽目になった。
空腹感が一杯で、もう体が動きそうに無い。
それでもなんとか無理をして、俺は体を回転させてあおむけになった。
星がよく見える。
綺麗だが、綺麗な星で飯が食えたら俺はここに倒れてない。

───ここで死ぬのか。
───考えてみれば、生まれてこの方ロクな人生送ってないな。
───まぁ、それもいいか。

全ての力を使い果たして、空腹という名前の死神に平伏して、
俺は今、瞼を閉じようとしていた。
そのときだった。
俺の耳元で、にょきにょきと白いきのこが生え始めた。
そのキノコには顔があって、凶悪なのだか生意気なのだかわからない口を開いて、
大きな声で俺の鼓膜を大きく揺さぶった。

「言え、お前の望みは何だ」
「腹減った」 
光の速さでそう答えた。

「・・・・・・」 「・・・・・・」

俺とキノコは沈黙していた。
微妙に耐え難い空気の中で苦し紛れにキノコの顔を見ると、
生えた時と変わらない顔でやっぱりそこに生えていた。
変な顔だな、爆発するつもりかな、
考えてみれば「腹減った」は願い事でも何でも無いな、
そんなおかしな事を思いながらやはり白くて凄く変な顔のキノコを見続けていた。
そして俺は考えた。
そういえばキノコは食べ物である。
毒だとアレだが、どの道貧困と空腹感で長く無さそうなので、
俺は本能のままに耳元のキノコを掴み取って、一気に口へと放り込んだ。
ゆっくりと味わう事も無く、やはり一気に飲み込んだ。

「うまい」

俺は小声でそう呟いた後、
何も無くなった地面にごちそうさまを言って立ち上がり、
行く場所なんて在る筈無いが、とりあえず歩いてゆくことにした。
──────俺がもし野垂れ死んで死体になったら
死体を糧に白いキノコでも生えるだろうか?
そんな、まるで取り留めの無い事を考えながら。

138 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 01:32:59
完結です。
稚拙な文章を羅列してしまい申し訳ない。
読まなかった人、貴方は聡明で理知的な判断が出来る人です。
読んでくれた人、愛してる

139 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 02:37:17
GJ
このスレでもやっと完結作品が出たなw

140 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 03:01:28
M、キノコ…マリオ?

141 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 03:44:02
楽しそうなスレ発見。
暇な時間があれば俺も書いて出しますー。よろしくー。
>>135
好きです、こんな感じの大好きです。
マッシュルームを【】で分けたのは何か意味があるのか考えてしまう。
気づかない俺が馬鹿なのか分からずに質問しにくいっていう読みあいが発生してます。

142 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/18(月) 16:12:26
:?

:!

“‘……’”

(、)·《,》

;——

ttp://10e.org/mt/archives/200507/170232.php

誰か作って

143 名前: 134 投稿日: 2005/07/18(月) 16:40:51
>>141
感想有難うございます。
分けたのには一応意味が存在するのですが
かなり判り難いので考えると損をしそうですw

144 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 04:30:45
ここで良スレを発見した、こんな時間に起きてるダメな俺がきましたよw
 
期待していきたいスレなんで、俺も自作SSを投下してみる。
暇つぶしに眺めてもらえたら嬉しい。

145 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 04:39:24
 五年くらい前までは魔王がいた。
 配下の凶悪な魔物を従えて、世界中を恐怖に落としいれてた。
 焼き滅ぼされた国や村は数え切れないほどで、人々は家畜のように殺されるのをただ待ち、怯えていた。
 そんな闇の時代を払拭したのが、今や勇者と呼ばれる一人の男だった――

146 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 04:39:56
「炎の断崖って場所には、なんでも凄い秘宝が眠ってるらしいぜ」
「そうらしいな」
 相棒に俺は適当な相槌をうつ。その噂は俺も耳にしたことがあった。
 ここから東の大国クローゼスのはずれにある炎の断崖は、別名フェニックスの谷と呼ばれ、一年中燃え盛る炎に包まれた場所らしい。
 魔王が倒れた後、主を失った魔物どもが統制なく暴れまわるようになった。
 炎の断崖も、そんな魔物の住み着いた危険な場所だ。今まで何人もの冒険者が挑んでは、帰らぬ者となったという。
「身につけるだけで炎を自在に操れる指輪があるとかないとか」
「眉唾だな。踏破したヤツがいないのに、なんでそんなことがわかる?」
「知らねえよ、単に噂だろ。うーわーさ」
 相棒はあっさり答える。けれどその割に、秘宝の話は信じているようだった。目がきらきらと輝いている。
 かくいう俺は、秘宝の話はどうでもよく、むしろそこに住みつく魔物のほうが気になっていた。
 ときおり近場の村々に現れては、暴虐の限りを尽くしているらしい。けして見過ごせない話には違いない。
「じゃあ真相を探ってみるか?」
 相棒に訊く。彼はしばし思案したものの、首を振って肩をすくめて見せた。
「俺暑いの苦手だし」
「そうか……」
 相棒はいつもこんな調子だ。どちらかというと、単に噂話を聞きつけては、それをネタに喋ったりするのが好きなだけらしい。
 果たして冒険者に向いているのだろうか。
 崇高な目的や理念はけしてないように思う。
 ただそんなお気楽な調子に、救われるときがあるのもまた事実だった。こういう稼業は、張り詰めっぱなしではやっていけないからだ。
 しゃくなので、俺がそう思っていることを本人に伝えるつもりはないが。
「なら北のアイスブラウシュ領はどうだ? あそこには氷の城があると聞くが」
 とはいったものの、相棒が向かうことに同意するとは正直微塵も思っていない。単なる日常会話だ。
「寒すぎるのもちょっといただけないんだけどなぁ。氷の城ってどんなのよ?」
 遥か北に位置するアイスブラウシュ領は、一年中雪原におおわれている土地だ。
 本来そんな場所では農作物も育たないため、人々が生活するにはふさわしくない。けれども生活の根はそんな場所にも息づいている。
 それは近辺で採掘されるアイスタイトという稀有な鉱物のおかげである。
 アイスタイトは軽く、けれどもとても頑強で、優れた武器や防具の原料として高値で取引されているのである。
 魔王という存在の出現が、逆にその土地を活気づけたのは、なんとも皮肉な話ではあるが。
 氷の城というのは、そんな土地に最近いきなり出現した、その名の通り鏡のような氷でできた建造物らしい。
 その神秘的な見た目とは裏腹に、その近辺は常に吹雪が吹き荒れており、なんともまがまがしい雰囲気が漂っているという話だ。
「魔王が恐れて封印した水晶の剣が眠っているらしいな。どうやらヤツが死んで結界が壊れたようだ」
「そいつは信憑性があるな。すげえ武器なんだろうな。
 く〜、わくわくするぜ」
 相棒はまるで武者震いするように腕を振り回した。
 きっと頭の中では、今まさにその剣を手に掲げた自分の姿が浮かんでいるのだろう。
 夢の大きな男である。話の信憑性なんて、いうほどもないというのに。
 実際のところ、自らの目で確認するまで、噂の真偽なんて確認できないのだから。
「まあ期待に胸を膨らませるのは勝手だが、しっかりと現実も見てもらわないとな」
 嘆息しながら、俺は右手に持った安物の剣を振った。毎日手入れはしているものの、それでも最近切れ味が鈍ってきている。
 それでも買い換えないのは、単に金がないからだ。
「わーってるよ。あー、俺らはいつまでこんなみみっちいことしてんのかねー」
「…………」
 相棒のぼやきは無視して、俺はただひたすらに武器を眼前の目標に打ち下ろす。
 巨大なカエルのような魔物は苦痛の叫び声をあげたものの、実際は大したダメージも負っていないように見えた。
 相棒の攻撃はあっさりとかわされている。
 いい大人が二人、こんなちんけな魔物退治にてこずっている――これが現実だ。俺は軽くため息をつく。
 魔王を倒した勇者セイルと肩を並べるには、まだまだ果てしない時間が必要なようだった。
 というよりも、俺が死ぬまでにそのレベルまでいけるかどうかも、怪しいものである。

147 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 04:40:43
 五年くらい前までは魔王がいた。
 配下の凶悪な魔物を従えて、世界中を恐怖に落としいれてた。
 焼き滅ぼされた国や村は数え切れないほどで、人々は家畜のように殺されるのをただ待ち、怯えていた。
 そんな闇の時代を払拭したのが、今や勇者と呼ばれる一人の男だった――
 ――それを期に、冒険者になろうとする若者が急激に数を増した。
 王立学校の進路調査でも、ここのところずっと、なりたい職業一位を獲得し続けている。
 それと同時に、家業の農家や店を継いでくれないと嘆く親の数も年々右肩上がりだ。
 今や全盛を迎えつつある冒険者時代は、一方で深刻な社会問題にもなりつつあるのだった。
 そんな大混乱の世の中で、そういえば最近こんな噂を耳にした。
 あの勇者セイルが『勇者学校』なるものを設立した、とかなんとか。
 冒険者で生きていくのは、かくも難しいものなのかもしれない……

148 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 04:43:00
いじょ。
原稿用紙5枚程度でしたわ。

149 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 18:40:34
あげてみますか

150 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/19(火) 18:47:22
いいねー
読みやすい。是非続きを希望する

151 名前: 144 投稿日: 2005/07/19(火) 21:54:15
>>150
読んでくれてどうもありがとうございました。
即興で作ったんで、続きといわれると正直悩むんですがw
 
短くてオチてるやつ思いついたら、また晒させてもらいますネ。

152 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/20(水) 08:37:16
それはオチナイ俺への挑戦ですね!?



オチから考えるしかないのか……

153 名前: 134 投稿日: 2005/07/20(水) 19:35:48
>>144
オチる話がなかなか書けないので
綺麗にオチてる話を書けるって良いなと思いました^^

冒険者も大変ですね。
もっとも
冒険者になりたいと目を輝かせる子供を育てる親が一番大変なのかなw

154 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/21(木) 02:11:54
>>134
マッシュルームもなんか不思議な魅力のオチを持ってると思っているんだが。
自分は割と当たり前のオチしか思いつかないので、そーゆーの羨ましいです。
 
オチって、最初から考えてそこにもってくのと、
ラストに自然に出てくるのを活用するの、どっちがいいんかねぇ?

155 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/21(木) 10:30:25
普通は前者だろ。伏線とか貼りやすいし。コレばっかりは本人次第じゃね?


まぁ、オチナイ俺は常に後者だが。だって自然に出てきたらツマラナイんだもの……。

156 名前: 134 投稿日: 2005/07/21(木) 13:00:15
>>154
バラバラな話を最後まで纏めずにもっとバラバラにしよう、
という事を考えていたら
いつの間にか俺がキノコ食ってました。

>>155
自分はどっちもありますねw
ただオチ重視っていうより、
その話の中だけのルールを最初に考えるようにしてます。

今は割と普通の話を書いています。
自分にとって普通の話を書く事が寧ろ実験作なので手こずっていますが
近日中にお披露目出来ると思いますので
楽しみにしないでください^^

157 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/22(金) 05:35:37
1の人の小説マダー?チンチン

158 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/22(金) 07:58:58
気が早いね、君はぁ。まだまだ夏は始まったばかりじゃないか

159 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/24(日) 18:35:45
昔書いたのはっていい?

160 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/24(日) 21:54:11
どんどんはっちゃいなよー

161 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/25(月) 22:06:59
ファンタジーでもなんでもない文章もアリ?

162 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/25(月) 22:08:09


163 名前: よく、わからない 投稿日: 2005/07/25(月) 22:25:29
海沿いの旧国道をバスは行く。

窓の外に広がる、青と白で構成された世界は、どこまでも、どこまでも平穏で。
真夏の刺すような日差しも、何故か心地よかった。
「健ちゃん、窓開けていいー?」
俺の隣に座る智子が言った。
「……俺じゃなくて運ちゃんに訊いてくれよ。俺は別にいいけど、冷房入ってるし、一応な」
そう返すと、智子は小声で「あの運転手の人、ちょっと怖くない?」と耳打ちしてきた。
チラッと運転席の方を見ると、確かに無愛想で、一見すると怖そうな印象の運ちゃんが座っていた。
「ねぇ、私の代わりに聞いてきてもらえないかな?」
「……仕方ねぇな」
俺が立ち上がると、智子は顔の前で手のひらを合わせ「ありがと」のジェスチャーをした。
カーブで揺れるバスの車内を、吊り革に掴まりながら運転席のすぐ側の席まで歩いて、そこに座る。
と、
「……走行中のバスの車内を歩かないで貰いたいな。ただでさえ急カーブが多いんだ、揺れることくらい分かってるだろう?」
運ちゃんが前を向いたままで言う。運ちゃんの方から話しかけて来るとは思わなかったので、少し驚いた。が、運ちゃんの声はやっぱり無愛想で、客に対するものとはとても思えない。
「ああ、そりゃすんません」
とりあえず素直に謝っておく。
「……両替か。別に降りるときでも構わんだろう?」
「いや、窓開けていいか訊こうと思って……」
「……勝手に開ければいいじゃないか。お前さん方は客なんだしな」
「一応ッスよ、一応。冷房もかけてるし」
「……構わんよ。どうせ客はお前さんらだけだ。好きにするといい」
バスの中には俺と智子、そして運ちゃんの三人しかいない。始発のバス停から乗ったが、そこを出てから一時間、通り過ぎたバス停は十個ほどあったのに、一人として他の客が乗って来る様子はなかった。
「……なあ運ちゃん、この路線はいつもこんなガラガラなんすか?」
気になったので尋ねてみた。尤も、ガラガラな理由は分かっていたが。
「……いつもは――そうだな、この時間なら下校する高校生が沢山乗ってくる頃だな。さっき高校の前を通っただろう?」
「ああ、そういや見たような……」
確かに数十分前、学校の前を通り過ぎたが、あれは高校だったのか。
無人の校庭に転がったサッカーボールが、えらく印象に残っている。
「……こんな状況じゃ、学校に行く奴なんていないんだろうよ」
そう言って運ちゃんは口の端を上げた。
相変わらず正面を向いているので分かりにくかったが、多分皮肉げな笑みを浮かべたんだろう。
……なにを皮肉ったのか。
『こんな状況』だというのにのんびりとバスに揺られている俺たち二人か。
『こんな状況』でもバスを運転している自分自身か。
……恐らくはその両方の要素が含まれていたんだろう。
「……ところで、お前さん方はどこまで行くんだね?」
運ちゃんが訊いてくる。この人、愛想はないけど結構話せるかもしれない。

164 名前: よく、わからない 投稿日: 2005/07/25(月) 22:25:56
「……俺たちは『波登岬』まで行くんすよ」
俺が行き先を告げると、運ちゃんは横からでも分かるほどに顔をしかめた。俺たちの目的を察したのだろう。
「……波登岬? なあお前さん、まさか――」
「……多分その『まさか』ッスよ」
その返答に、運ちゃんは渋面を更にしかめる。
「なあ、バスの運転手の俺ごときが言うのもなんだが、考え直すことは――――」
「……考え直しても、結果は変わらないすから」
続く言葉が予想できたので、遮る。
「…………」
俺の言葉を聞いて、運ちゃんが黙り込んでしまう。
……まあ、まず理解はされないと思う。
暫しの沈黙。話の終わりを察して、席に戻ろうとすると、運ちゃんが深く、長い溜め息を吐いた。
「…………そうか。まあ、強く止めようとは思わんよ。お前さんの言う通り、そこに至る過程が違うだけで、結果は変わらんからな」
そう言う運ちゃんの声には、脱力感と諦観の念が含まれていた。表情は、やはり前を向いているせいで、よくはわからない。
「…………波登岬は七つ先のバス停から歩いてすぐだ。看板があるから、簡単に分かるだろう」
「……そりゃどーも」
元の席に戻ろうと立ち上がると「走行中のバスの車内を歩くんじゃない」と再び怒られた。先ほどと同様、無愛想な声だった。

165 名前: よく、わからない 投稿日: 2005/07/25(月) 22:26:19

「おかえりー」
元の席に帰ると、智子が携帯電話をいじっていた。
「……ただいま。ん、メール?」
「…………うん、お母さんに、ね」
「……そっか」
…………ほんの少しだけ、心が、ざわつく。
覚悟は、決めた筈なのに。
「……ああそうそう、窓開けていいってさ」
そのざわめきを誤魔化すように、話題を変える。
「ホント!? 開けて開けてー」
携帯をいじっている智子の代わりに、窓を押し上げて開いた。
生温い潮風が、冷房で涼しくなっていた車内に吹き込む。
「……うわ、外は暑そうだなぁ」
「だねー」
潮の香りを孕んだ温かい風が、冷房で冷えた頬を撫でる。

生温い空気。
潮風。
波音。
蝉の声。
カモメの群。
刺すような日差し。
青い海。
青い空。
白い雲。

窓の外は、青と白だけで構成された世界。

どこまでも、どこまでも平穏な、夏の世界。

それがあまりにも平穏だったから、
「……なあ」
思わず、呟いた。
「……んー?」
智子が携帯から顔を上げ、俺を見る。
「…………世界が終わるなんて、嘘なんじゃないかって思えてくる陽気だよなぁ」
「そうだねー」
……そう言って、智子は笑った。
……智子の笑顔が余りにも眩しく映ったので、俺は、目を、細めた。

――今日、
俺たちの世界は、終わりを迎える。

166 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/25(月) 22:53:15
登場キャラの名前で吹いて真面目に読めなかった。ごめん・・・

167 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/25(月) 23:47:32
智子はさとしって読めばいいのかな?

168 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/26(火) 00:11:17
っていうかさ、.txtでupしようよ。
読みにくい…

169 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/26(火) 00:14:52
「ともこ」だろ。

170 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/26(火) 00:18:27
>>168
うpロダよういしませう

171 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/26(火) 02:22:52
うらいた共通のうpロダがありますよと
ttp://uraita.net/other/cgi-bin/upload/upload.cgi

172 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/31(日) 14:48:53
テキストファイルではあんま公開したくないって俺はなんかずれてるのか?

173 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/31(日) 15:43:31
暇なので小説書いてる俺きたぞ。
単純に悪魔と人間と天使の話書いてる。
下手だが

174 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/31(日) 15:53:47
読んでて思った事は、会話がマンネリかなぁ・・・と。
作家目指すなら会話や仕草に伏線を自然と敷いて、読者に
対してそのキャラや世界観に関しての興味を自発的に持たす工夫
が必要じゃないかな。
と、本が大好きな市民Aが言ってみる。

175 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/07/31(日) 16:08:54
>>174
それはどれにたいする感想なんだ?w

176 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/01(月) 18:04:53
表にも小説スレ(?)がひとつあったな昔

177 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/04(木) 12:28:24
そこで名作が生まれたのかが気になるぜ

178 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/19(金) 12:11:22
まだー?

179 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/21(日) 14:31:07
「・・・・」多すぎて、リズムが会話に生まれないよね。
それにせっかく夏の平穏の描写から世界の終わりって単語のメリハリも、
会話で先に出しちゃってるから、最後の文が虚しく響いてる。

それと、バスの窓を開けるシーンで夏を存分に感じさせたいなら、まず
冒頭部分であまり夏を強調せずにバスの乾いた冷房という文で書くほうがいいかと。

まぁ登場人物の名前から考えてネタにマジレス乙なんだろうけどさ。
久々に暇できたからちょい書きたくなっただけです。

180 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/21(日) 14:43:51
ついでに>>144のも見たので感想。
世界観のくだりが二回あってだれる。

一人称で物語を進行していくのはいいけど、キャラと作者が距離近すぎ。
その為に世界観が完全に説明口調になっていて単調。

さらに世界観のくだりがくどいのにたいして、その会話している状況はサッパリ分からない。
作者が設定に勇み足しすぎてる。

設定と世界観に作者(語り手)が溶け込んでて、読者にそれらを伝える仕事が皆無に
なってる。

181 名前: 144 投稿日: 2005/08/22(月) 02:31:40
>>180
うわー、技術的な指摘、超ありがとうございます!
まだまだ拙いもので、そういうの凄い嬉しいです。

確かに地の文が説明口調というか、
起伏がなく単調なものに自分はなりがちなんですよね。
 
なるほど、読者にそれを伝える努力かぁ……
 
今度からはその点を意識して書いてみようと思います。
うをー、やる気出てきた!

182 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/22(月) 15:36:45
>>144
今日は晴れておりとても気持ちが良い。
今日は晴れだが、湿度も高くなく、非常に過ごし易く感じる。

一人称で説明してく時に言葉の使い方次第で、その雰囲気を感じ取っている
人物の年齢がなんとなく現れてくるから気をつけたほうが良いよ。
上のが超適当な例。なんとなくの違いが分かってもらえれば幸い。

後、細かい設定とかは作者だけが分かってればいいから隠すように書くと自然と
伏線じみた感じになる。

例えば、文パクルけど
「炎の断崖も、そんな魔物の住み着く危険な場所である。多くの冒険者が挑んだが、帰ってきた者はいない。
その中には俺と同じ村の出身者もいた。」
↓(そのままその同じ出身の者に触れず物語進行)

こうすると、炎の断崖が危険って事も分かり、死人も出たかもしれないじゃなく
実際に出たと言う事もわかり、また、その同じ出身の者が死んだ時に何かあったんだろうな
と主人公(キャラ)に思わされる部分が出てくると思う。

まぁ、このキャラの設定も知らんし、文体も変えちゃったけどあくまで例えばの
話だから、気分を害さないで聞いていただけるとありがたい。

指摘だけだとなんだか悪い気がしてきたからちょいマジレスしとく。
・・・・釣りかなぁ。うーん。ま、いいや

183 名前: 144 投稿日: 2005/08/22(月) 20:53:18
いや、素直にありがたいんすよ。

自分に厳しい指摘や助言を嫌って、都合のいいことしか受け入れなかったら、素敵な話の一つも書けやしないだろうから。

読み手はどんな人でも神様w

184 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/23(火) 18:16:40
駆け出し同人屋の俺が来ましたよ……。
攻防時代に書いたブツでも投下。

つttp://uraita.net/other/cgi-bin/upload/source/ggxxup0532.txt

言ってることが若臭いのは若さ故のお察し。

185 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/23(火) 18:58:40
とりあえずage。

186 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/23(火) 21:33:40
今更なんだけど、小説家ってどの辺りを基準にしてるの?
このスレ。それによって批評が変わる。

187 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/24(水) 06:24:49
山田悠介くらいでも小説家といっていいのか、ってことだなw

188 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/24(水) 08:12:24
とりあえず他人を楽しませることが出来る文が書けるようになりたい
それで機会あれば出版系に挑戦してみたい

そんなもんじゃね?

189 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/24(水) 10:23:15
『たいむかぷせる』

小学校の頃描いた未来予想図。
茶色い染みで汚れてしまったその紙を、僕は広げた。
事の始まりは、一週間前―。

24歳、独身。
容姿、運動神経、ともに抜群。
都内国立大学に合格し、卒業。
有名企業に就職。
エリート街道まっしぐら。
それが僕だ。
後輩から尊敬され、異性には好感を持たれる。
面倒身もよく、妬まれない。
…。
僕はソファーに体を預け、天井を仰いでいた。
高い天井に息を吐く。
プラズマテレビの電源をいれ、恵比須黒生を片手にチャンネルをまわしていく。
移り変わる画面とその度に眼に映る光に、僕は瞬きを忘れる。
どれも似たような番組ばかり、そのひとつを僕は選んだ。
いつものニュース番組。
「卒業特集」
…そういや、もうそんな時期なのか。
黒い筒を片手に涙を流す女の子を横目に、僕はビールを勢い良く飲み込む。
そして、何も無い空間に精一杯息を吐く。
「タイムカプセルに何を入れましたか?」
テレビから聞こえる声。
女の子が何か言っている。
けど、僕はそれよりも気になる事があった。
タイムカプセルに何入れたっけ…?
思い出そうとするが思い出せない。
テレビにまた泣いてる女の子が映り、嫌気がさして僕は電源を切った。
ゴオーと暖房の音がゆっくり部屋中に響く。
人工的な暖かさに僕のまぶたは重力と同化した。
大きな柔かいソファーに体が沈んでいく。
暖房の音だけの部屋に、カチャンと空っぽのアルミ缶が落ちた。
そして僕は眠りにおちた。


ブルルルル、ブルルルル
定期的に震える携帯のバイブ、僕は目を閉じたまま携帯を手に取った。
「もしもし…。」
気だるそうに、呟く。
「あ、ごめん寝てた?」
聞き覚えのある声。
明るく強気な、眠たいときには鬱陶しい声。
「竹中か。何だよ、こんな夜中に。」
僕は寝転んだまま携帯に話しかける。
「へ!?何言ってんの?
もう朝だよ?」
少し馬鹿にするような口調でそう言われ、僕は初めて瞳を開けた。
確に、カーテンの隙間から光が這っている。
もう朝か、寝た気がしないな。
「もう朝なんだ、何か寝た気がしないよ。
で、何の用?」
僕は体を起こし床に転がる空き缶を拾いテーブルに置いた。
「折角の日曜だし、どっか行かない?」
折角の日曜くらいゆっくり眠りたい。
と思ったが、僕は面倒身と付き合いが良い奴だ。
「じゃあいつもの所で!」
竹中の声を最後まで聞いて携帯を閉じた。
まったく不便な機械だな…

190 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/24(水) 11:24:48
立春が過ぎようと、外はまだまだ寒い。
いつからか忘れたが、春と秋なんてほとんど来なくなってきた。
今年の冬も長い。
僕は厚いコートを羽織り、特に洒落た格好をするわけでも無く、いつも通り家を出た。
白い息を空に吹きかける。
鍵をかけるとドアノブを捻り、走った静電気に急かされて僕は足を進める。
太陽はまだ東寄り、鳥が寒さに泣いている。
静かな路地を迷うわけもなく僕は進む。
「おはよ!」
それが視界に入った瞬間、声がした。
まだ結構な距離があるのに、竹中は手を振り大きな声を出している。
周りに人がいないのがせめての救いか。
僕が軽く走ると竹中は笑った。
うっすらとピンクの小さな唇から白い歯が覗く。
「アハハッ、珍しいね!」
前屈みになり楽しそうに笑っていた。
長い黒髪が前に流れ、それをそっと掻き上げる。
竹中の無邪気な仕草ひとつひとつにある色気にも、もう慣れた。
僕は笑う竹中を不思議に思ったが、どうせどうでもいい事を言うのは分かりきっていたし、質問はしない。
「おはよう。」
とだけ言い、笑っている竹中を見た。
路地裏の何も無い道。
ここがいつもの待ち合わせ場所。
「朝早くからご苦労さまです!」
竹中が僕の前で敬礼している。
大きな瞳、僕の肩くらいの背丈。
「相変わらず、元気そうで。」
僕がそう言うと竹中は小さく上目使いで微笑んだ。
「変わらないのは、お互い様でしょ!」
パン、と竹中の小さなてのひらが僕の胸を叩く。
加減したつもりだろうが、寒いから普通に痛い。
「痛っ。」
「ご飯食べに行こ、お腹すいたぁ〜。」
僕の胸がヒリヒリする事にお構い無く、竹中は話を進めていく。
周りにはひとっこひとりいない。
静かな路地裏。
雰囲気が良いわけでも無く、待ち合わせるのに良い目印があるわけでも無い。
単純に、ふたりの家の中間点。
10年以上前の思い出だ。

冷たい風に竹中の髪が揺れている。
「何食べたい?」
僕の顔をのぞきこんで竹中が言う。
「ホットケーキ食いたい。」
負けじと、さらに顔を近付けて僕が言う。
竹中が振り向く。
「了解!」
珍しく見せた少し恥ずかしそうな仕草。
それを気にかける事も無く、僕は竹中の背中を追った。
小さいくせに歩くのが早い。
竹中と居たら時間を忘れそうになる。
もう10年以上過ぎているのに。
タイムカプセルにずっと入ったままのような、そんな感覚。
…。

191 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/24(水) 12:56:08
>>188
楽しませる文ならよほど変じゃないと突っ込まない。
あんま突っ込みまくってもやる気そげたら悪いし。

でも出版系に挑むなら細かく突っ込むところあるよ、
って話。結構決まりごととか多いからねぇ。

例えば、簡単なとこから言うと、台詞での「」の最後に。はいらない。
×「ホットケーキ食いたい。」
○「ホットケーキ食いたい」
どうでもいいようなことだけど、レベルアップを望むなら
こういうことも色々知らないとあかんと思うんよ。

192 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/24(水) 13:01:15
締めがちょっとわかりづらいな。まあ続きがあるみたいだから期待するよ。がんばれ

193 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/25(木) 02:58:38
要らない記述が多すぎる希ガス

194 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/29(月) 17:10:27
さて、結局1は口だけだったのかな?かな?

195 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/31(水) 14:34:18
まぁ別にいーんじゃね?
1以外がちらほら晒してくれてるわけだしな

196 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/10(土) 18:19:58
保守あげ

197 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/11(日) 03:00:15
あげ

198 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/15(木) 02:57:16
そろそろ誰か晒してくれねーかな他力本願あげ

199 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/02(日) 02:20:30
晒したいんだけどいい?
ついでにアゲ。

200 名前: まちゃぼー 投稿日: 2005/10/02(日) 02:25:47
グリードセビー!!!!!!!

201 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/02(日) 02:33:19
晒せ・晒せ・晒せ!

202 名前: ケーン・若葉 投稿日: 2005/11/01(火) 17:46:40
                      ,. -‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ー- 、
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             |  ', ',.  |l |,r'_,)::::',       'r 、::', | / //l,/
               ',  ヽヽ、 |ヽl |::::::::::|       |::::::::| レi // /
               ', /^ヽゝヽ ヽ __,ノ    , r‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー- 、, -‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄` ─-、
                 ヽl  (             | |                  |              | |
                \ー- 、     ┌‐| |     ケンタは         |              | |
              ,. -─\  `ヽ、   '、_| |   無敵ですよ!!        |              | |
.              |       ヽ __| ` ー 、 _| |                  |              | |
            _',     ノヽl.       | |                  |              | |
.          ,´ ̄   ヽ  , '´   \     | |                  |              | |
          |     , '´        \   ,. - 、             |              ,. - 、
        ',   ,r´-、 `ヽ、     ヽ, ´   ',                |               i_
      ,-─ヽ  |/   `ヽ、`ヽ、    ,'  '´ ̄ヽ              |          ( ` ー
      |     |        `ヽ、`ヽ、 |    / `l          |          ,'`ヽ、

203 名前: ケーン・若葉 投稿日: 2005/11/01(火) 17:47:44
                      ,. -‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ー- 、
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      |     |        `ヽ、`ヽ、 |    / `l          |          ,'`ヽ、

204 名前: ケーン・若葉 投稿日: 2005/11/01(火) 17:48:15
                      ,. -‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ー- 、
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205 名前: ケーン・若葉 投稿日: 2005/11/01(火) 18:08:08
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206 名前: ケーン・若葉 投稿日: 2005/11/01(火) 18:09:17
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207 名前: ケーン・若葉 投稿日: 2005/11/01(火) 18:10:39
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208 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/16(水) 18:29:11
保守あげ

209 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/17(木) 17:06:20
夜中の10時過ぎ、
「ふにゃあああ!!!」
謎の悲鳴が遠野家の屋敷に響き渡った。ロビーからのようだ。その少し後に今度は屋敷全体が揺れるような衝撃音が聞こえてきた。
使用人が騒ぎを起こすのには慣れているとはいえ、さすがに無視できなくなったらしく、しばらくするとロビーに秋葉が姿を見せた。
「何の騒ぎですか、これは」
呼びかけには誰も答えない。玄関のドアが粉々に吹き飛んでいる。入り口には浅黒い肌の男が立っていた。
「あら、お客様かしら。ずいぶん乱暴なお客様ですね」
秋葉は顔色ひとつ変えずに男に近づいていった。5メートル程の距離になったとき、
「ご用件は何かしら」
「七夜はどこだ」
「兄様のことですか?あいにく今は外出中です」
「そうか。ならここに用はないな」
「待ちなさい」
男が屋敷から出て行こうとする足を止めた。
「どうやら兄様を狙ってここに来たようですが、私がいる限り指一本触れさせはしません。私が相手になります」
そう言い終えた直後、秋葉は男に飛びかかった。
「どうやらお前もただの人間ではないようだが・・・」
男の右足に炎が宿った。
「!?」
「話にならん」
男の蹴り上げた足が空中の秋葉に突き刺さる。避けることもままならなかった秋葉の体はロビーの中央まで吹き飛んだ。
ピクリとも動かなくなった秋葉を見つめ、男が言った。
「馬鹿なことを・・・」
男が背を向けて出て行こうとしたその時、秋葉の声が聞こえてきた。
「私を本気にさせたようね・・・」

210 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/17(木) 17:42:11
男は再び秋葉に向き直った。秋葉の髪が徐々に赤味を帯びていく。
「やめておけ。お前では・・・」
男の言葉は遮られた。血の色の髪をした秋葉が男の懐に飛び込んできた。
「なっ!」
「身の程を知りなさい」
秋葉の体全体から凄まじい熱風が巻き起こり、右腕からから放たれた衝撃波が男の右肩を貫く。
「ぐっ!」
男の体は屋敷の入り口を通り越し、庭の中央まで吹き飛んだ。
「まだ続けますか?」
男に歩み寄りながら秋葉は冷酷な笑みを浮かべながら声をかけた。
「チッ!」
舌打ちをした後、男は走りながら門から出て行った。逃げたのだろう。
「まったく・・・こんな時に限って兄様は留守なんだから」
秋葉の髪が元の色に戻っていく。庭に転がっている使用人に声をかけた。
「いつまで寝ている気ですか、二人とも」
呼ばれたことに気がついたのだろう。二人はゆっくりと体を起こした。と、突然ホウキを持った使用人が騒ぎ始めた。
「秋葉さまタイヘンです!!!変な男が志貴さまはどこだ、とかいって暴れてるんですよ!」
「その人ならもう追い払いました。それより、二人ともロビーに来なさい」
じゅうたんが焦げた匂いを放ち、シャンデリアはグラグラと揺れている。めちゃくちゃになったロビーを見て使用人たちの顔色は見る見るうちに青くなっていく。
「明日の朝までにきちんと掃除しておくように。私は疲れたのでもう休みます」
それだけ告げると、秋葉は何事もなかったかの様に部屋へと戻っていった。

211 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/17(木) 17:44:06
暇だったので
>>209-210
書いてみた。感想をくれ

212 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/17(木) 18:14:02
>>211
誘導
自作SS・絵晒しスレ(型月板)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1074693014/

それはさておき。
とりあえずこれは月姫SSだと認識してレスするぞ?
まず秋葉の志貴に対する二人称は兄さんだと思われ。
次に『浅黒い肌の男』はキシMAXだと思うのだが、
MAXは志貴が帰ってくるまで遠野家に逗留してたらしい。
そうでなくても遠野の一族なんだから秋葉が知らないとも思えない。

あと、山とか落ちがないので何を見せたいのか判らない。
俺は何に対して感想をつければいいのか・・・

213 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/17(木) 20:18:44
琥珀の志貴への呼び方は「志貴さん」なはず

214 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/20(日) 12:37:13
面白いね。このすれ。
俺も書くわ。

215 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/21(月) 14:09:12
>>212-213
メルブラしかやったことないので呼び方とかはよく分からん
大目に見てくれ
型月板では怖くて晒せん

216 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 00:01:16
やっぱりそうか。突っ込みどころが多いからな

217 名前: 215 投稿日: 2005/11/22(火) 13:14:49
原作をよく知りもしないで
書くもんじゃないな、と反省した

218 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:14:39
初めて会ったのは中一の時、友達の友達といった感じだった。
友達ととそいつの他にも三人くらい仲のいい奴がいて、いつも五人で遊んでいた。この付き合いは中学を卒業して
バラバラの学校になっても続いていた。
いままでそうだったように、これからもこいつらと、どっかいったり、野球したりしていくんだろうな、と思っていた。
だが、最近になってそいつの態度に変化が訪れる。五人で集まったときはいつも不機嫌な表情を見せるようになった。特に俺に対して
いつもケンカを売っているような感じになった。そのせいで、五人でいるとき俺とそいつは言い争いばかりするようになった。
周りの連中も認めるほどに、俺とそいつの仲は険悪になった。これだけならよくあることだ。人間いつ他人を
嫌いになったって不思議じゃない。それなら俺にも理解できた。
だが分からないのはここからで、休日に突然そいつから電話がかかってきたりする。それで二人だけで遊んでいるときは、とても
穏やかに笑ったりする。俺のことをどう思っているのか、見当もつかなかった。
そして今、俺はそいつといっしょに、二階の自分の部屋で野球ゲームの対戦をしている。
「稔さあ」
俺の隣でコントローラーを握っているそいつに質問してみた。
「何?」
「俺のことどう思ってんの?」
「はあ!?」
稔の投げた球は思いっきりデッドボールになった。
「お前!そうやって相手の動揺を誘うのは卑怯だぞ!」
「いや、最近お前の様子がおかしいのは本当だって」
俺はスタートボタンを押してゲームを中断した。
「稔になんか悪いことしたっけ?俺。思い当たることは無いんだけど・・・」
「何でそんな風に考えるんだよ」
「なんか五人で集まるとすごく機嫌悪くなるじゃん。でも二人で遊ぼうとか誘ってくるし」
「別にお前はなんも悪いことしてないよ。それにお前のことが嫌いなんじゃ無くて・・・」

219 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:34:56
お前それツンデレwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

220 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:46:01
そこまで言うと稔は口ごもってしまった。あまりに長い時間黙り込んでしまったので、俺から聞いてみた。
「嫌いじゃないなら、何でみんなの前であんな態度取るんだよ」
「それは・・・」
「それは?」
「恥ずかしいんだ」
「は?」
何言ってんだ、こいつ。
「何で?」
「うーん、何て言ったらいいのか・・・」
「はっきり言ってよ」
「まあ要するに・・・」
大きく深呼吸をした後、いつになく真面目な顔をして稔は言った。
「お前のこと、好きなんだ。俺」
時間が凍りついた気がした。長い沈黙の後、口を開いた。
「本気?」
聞くまでも無いことだった。本気だろう。俺はなんとなく分かっていたのかも知れない。
驚きはしたけれど、拒否感は全然感じなかった。
「うん。好きなんだ、お前が。友達とかそういうんじゃなくて・・・」
もう一度深呼吸をして、稔は続けた。
「愛してる」
「そっか」
俺は意外なほど落ち着いた返事をしていた。どう答えるか、自分の中で結論は出ていた。
「俺も好きだよ、稔」
笑顔でこう言うと稔の表情が、ぱっと明るくなった。
「ホントか!」
「こんな時に嘘つかないって」
「じゃあさ・・・」
恥ずかしそうに稔は続けた。
「キスしない?」
「お前なあ・・・いきなり過ぎないか?」
「別にいいじゃん。いましたいんだから」
「はあ・・・分かったよ」
そっと稔に顔を近づけ、唇を重ね合わせた。
「なんか物足りないね」
「やっぱり?俺もそう思った」
俺はそう答えると、稔を敷きっぱなしの布団に押し倒した。


分かってると思うけど、二人とも男です
何でこんな物書いてんのか、俺 orz
不快感を催した人がいたらすいません
感想あったら書いてください

221 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:52:54
1つだけ注意しとくけど、交互に会話が続くような文が大半を占めるようなものは小説としての評価は悪いよ

222 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:53:35
何が完だよ
続き書けっつ0ーの

223 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:55:14
ホモツンデレキモワロスwww
>>218のほうはきちんと改行したほうがいい

224 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 14:58:53
ツンデレの意味知らないのに使いたがらないでくださいね^^

225 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 15:05:26
>>224
ツンデレを知らないのはお前さんのほうだと思うぞ

226 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 15:06:17
じゃあ↑のどこがツンデレなの?

227 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 15:12:19
多人数の時は不機嫌+二人きりになるとご機嫌

ツンとデレの比率、程度はともかく典型的なツンデレの例です

228 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 15:31:00
ヒント:不機嫌の矛先

229 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 15:52:23
基本的に主人公に向けているものと思われます。これは典型的な照れ隠しです。
後半部の告白からもそれは明らかでしょう。
時に他のメンバーとも険悪になるようですが、後半部で主人公に対して愛情を持っていることを告白しています。
したがって他へのメンバーとの諍いは

・主人公と二人きりになれないことの不満
・自分の気持ちに気づいてもらえない主人公とのすれ違いのやつ当たり、
・もしかすると自分以外に主人公に好意を抱いてる者がいるのではという不安

等の理由が考えられますが、今回の場合どのケースに当てはまるかは判断は難しいでしょう。
「主人公への想いゆえに時には他者へ迷惑をかけることもある」
これもツンデレの一つの傾向ではないでしょうか。

230 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 23:08:57
これは人が「剣と魔法」を中心として暮らしていた世界の話である。
この世界は六つの属性といずれの属性にも分類されない人間が住んでいた。
猛々しい炎で光と熱を生む「火」。
生命の源の「水」。
緑を育み大地を染める「土」。
大気や気象を操る「風」。
そして人間。
これらは地上にいながらもそれぞれが共存しあい生きていた。
様々な亜人や精霊。獣の形をしたものから形のないものまで。
時には争いが起こることもあった。しかしいずれも大きな戦争に発展することはなく、平和に暮らしてきた。

なによりも生命を尊び、魔を祓う光を司る「聖」。
これは地上とは別の次元に存在する天界や神界といった場所に存在していた。
時折地上に現れることはあっても、直接地上のことに関与することはなかった。
主な働きは魔界と地上をつなぐ「門」を監視・管理することと、太陽や月の光を地上に注ぐこと。
 
夜と闇を好み、全属性の中でも最も大きな力を持つ「魔」。
これも地上とは別次元に存在する魔界や冥界を住処とする。
その思想や理念は凶悪・凶暴にして残虐。この世界に存在するありとあらゆるものを支配することを目的としている。
もともとは「魔」と「聖」も地上に存在していたが、過去に全属性を支配しようと「魔」が戦争を起こした。
しかしその闘いは「聖・土・水」の連合軍を相手にし、敗北。「聖」によって光の浴びない暗く冷たい世界に閉じ込められ、「聖」も地上を離れて「魔」を監視することとなった。
それ以後、世界は均衡を保ちつづけた。
生活はどんどん豊かになっていき、幸せな日々が続くと誰もが信じていた。
 
だが数年もするとその拮抗は完全に崩れた。
人間は必要以上に武器や魔術などを発展させてしまった。
そして人間同士の戦争。
優れた武器で互いを傷つけあって緑の大地を血に染めた。
過度に発達した魔法は水を蒸発させ、風の流れを狂わせた。
やがて地上全体が戦争状態になり、互いが互いを崩しにかかった。
同属性内で争う種族もいれば、人間だけを狙うものもいる。他属性の種族と手を組むものもいれば、平和を取り戻すのを最優先にしているものもいた。
地上のバランスが崩れ、「聖」もこの状態に歯止めをかけるべく地上に降りた。
この時、バランスの崩壊と「門」の管理の緩和により、「門」がわずかに開いた。
力を溜め込んでいた「魔」は機会を逃すことなく「門」を通り地上に現れた。
世界は混沌に包まれていた。
これはその世界で生きた、とある人間たちの物語である。

231 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/22(火) 23:52:19
正直なところありがちなプロローグだな、と
これをどう発展させてくのか期待

232 名前: ホモ小説作者 投稿日: 2005/11/24(木) 11:09:42
>>221>>223さん
アドバイスありがとうございます
これからの参考にします
>>222さん
恐ろしくて書けません・・・

233 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/28(月) 16:23:02
長い話って載せたらまずいですかね?

234 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/28(月) 19:47:13
>>233
問題ない
存分に晒すべし

235 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/30(水) 13:37:06
>>234
分かりました
全力を尽くします

236 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/01(木) 12:12:23
>>230
続き期待上げ
12時12分12秒とれるかな?

237 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/01(木) 21:44:43
じつはオリジナルじゃなくて二次創作です。
前回は>>230
 
魔術戦軍事国家「マグ・マリア」
大陸の西方に位置する大都市。大陸内でも有数の魔術研究都市。
資源や食料などに事欠かないため、大陸中から人が集まる。
相当数の兵が在籍する騎士団があるが、自衛だけではなく侵攻も目的としている。
魔術や火薬の研究も進んでおり、それを戦闘に流用しているため戦闘能力は大陸内でも五指に入る。
特に注目されているのが騎士団とはまた別の集団である「スカーレットランサー」。
大半が女性から成る集団で、主に三つの隊で分けられている。
天性の才で剣と魔法を操る「魔法剣士キリリ」率いる魔法剣士隊。
深い知識と知恵で戦局を組み立てる「魔戦術師ソレイユ」率いる魔戦術隊。
少女の姿をしているものの、都市内でもトップクラスの魔力を持つ「アニエス」率いる召喚術師隊。
スカーレットランサーは見た目の華やかさとは逆に、騎士団や軍隊などよりも大きな力を持つ集団なのだ。
都市名でもある「マリア」とはスカーレットランサーの創設者であり、前大戦で大きな功績を上げた女性の名前。
 
まだ夜が明けて間もない時刻。
私は精一杯の笑顔を作りながら、気だるげに会議室へと続くドアを開けた。
「ごめん、遅れちゃった?」
「「「・・・・・・」」」
こんな時、無言の反応というのが妙に痛く感じる。
できれば回れ右をして来た道を帰りたいが、隊長という立場上そういうわけにもいかない。
うう、頼むから誰か喋ってよ。
「ほんっとにあなたって遅刻がお好きなようね?隊を統率している者としての自覚があるのキリリ?」
ソレイユには口を開いて欲しくなかったけど。
いつも遅刻する私に小言を言うのがこいつの役目。もしかしたら遅刻する私が悪いのかもしれないけど、たまには違う事を言ってみたらどうだろうか。
「そりゃあ、あるけど、なんで決まって会議が朝方ばっかりなのかな・・・ごにょごにょ」
滅法朝には弱い。早起きするぐらいなら魔物と戦闘していた方がマシかもしれない。
というより、なんでこいつらはこんな朝早くからピンピンしているのだ。さっきまで夢の中にいた私には信じがたい。
あれ?まさかこれも夢なのか?
 
現実逃避終了。さすがに夢と現実の区別ぐらいつく年齢だ。
「無駄だってソレイユちゃん。キリリちゃんはどれだけ言っても聞かないよ。それよりさっさと始めようよ。ボク、これでも結構忙しいんだよ」
大きな椅子の上にちょこんと乗った、アニエスが言う。
なかなか生意気な口を利く子供だ。
けれどこの子はハーフエルフ。実際の年齢は知らないが、私達の数倍は多く生きていると見ていい。
「はいはいわかりまちた。とっとと座りまちゅね」
なんか悔しいから子供口調で喋る。頭をなでなでしてから席に座る。子供扱いしないでよ!なんて言葉がなおのこと微笑ましい。

238 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/01(木) 21:46:43
前回は>>237
 
「では、現在の状況を報告します。以前からこちらに向かって移動を繰り返していたオーク達は、わが国の騎士団から構成される前線部隊と接触、戦闘状態ではありますがあの慎重な団長の事。守りはしても攻めることは無いので負けることはないでしょう」
一つの机が一本の辺になるように、四つの机で四角を作った簡素な会議室。
その端に座る隊員の報告に耳を傾ける。
あの豚どもめ、前にあれだけ脅しをかけたのにまだ攻めてきていたのか。知能が0に近い豚どもに、脅しというのはあまり意味が無かったか。
けれどまあ、騎士団がいるんなら大丈夫だろう。認めたくは無いが、団長のジジイは強くて頭も切れる。
私達が救援に行かなくてもしばらく持つだろう。
「次に、ここより南下したところにある都市「エーベル」で地下に工場のような施設を発見しました。内部までは潜りこめませんでしたが、恐らくは何か兵器を開発していると思われます」
兵器なぞ今時どこの国でも作っているものだろう。エーベルといえば鉄鋼類や魔金属の資源が豊富だから、危険と言えば危険か。
兵器撤廃の条約なんて、もう守っている国なぞはいない。ウチの王様だって、国民の安全の為という理由で軍を作っているけど、実際は自分の為だろうに。
安全で、他国や他種族を侵攻することによって得られるものというのは莫大なものだ。
人や亜人、金、武器、兵。魔術研究や金属加工などの知識。それに寄って満たされる支配欲や独占欲。
別に卑下しているわけではない。今の世の中はそれが当たり前なのだから。
「そして最後。ここより東にある村が、突如現れた魔族の攻撃によって壊滅しました。村人は・・・全滅です」
座席から勢いよく立ち上がり、声を張り上げて私は言った。
「次の作戦が決まった!本日の午後より東へ向けて出発、村を滅ぼした魔族を殲滅する!全隊準備を怠るな!」
隊員たちの顔が、きりっと引き締まる。私も含め使命感に熱い連中だ。
「騎士団さん達はどうするんですか〜?一応、応援の要請が来てますけど」
私の答えがわかっているのか、微笑みながらアニエスが問い掛けてくる。
もちろん、予想通りに答えてやる。満面の笑みを作って返した。
「ほっとけ!」

239 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/02(金) 19:48:38
二次創作なのか。元ネタなに?

240 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/02(金) 22:32:09
モンスターコレクションというカードゲームです
このゲームの世界観をベースに、妄想を展開させてます

241 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 12:07:05
 さて、今日は、大学の講師について思ったことを。
 自分の専門分野に関しての知識が一流なのは、言うまでもないことだ。小中高の教師よりも、学力は上だろう。
 しかし、疑問に思うことがある。
 大学の講師たちは、確かに深い内容の授業を展開できる。しかし、物を教える立場となった場合、彼らは、小中高の教師たちと比べて、優れていると言えるだろうか。
 答えは、否、である。
 大学での授業というのは、基本的に、講師の好き勝手にやっても、文句を言われることがない。彼らにはその権利が与えられている。
 そのため、講師たちは、極めてマイペースに授業を展開していく。
 授業中に、突然、世間話を二、三十分に渡り、繰り広げるようなことがある。
 受講者たちが、講義とは、まるで関係のない話で集中力が削られるのを、待っていたかのように、講師は突然、その講義の要点を、ペラペラと話し始めるのだ。これは別段、珍しいことではない。日常茶飯事と言ってもいい。
 この、悪意すら感じる講義の流れで、大学の講師たちが、授業を受ける側の立場など、微塵も考えていないということが分かってもらえるだろうか。
 なぜ、ここまでいい加減なことができるのか。理由は一つ。
 彼らには、適正が無いからである。
 大学の講師なんてものは、学者と同じである。そして、学者というのは、自分の知識の全てを使って、物事に取り組む。そこに、他人が関わる余地は無い。自分一人の世界で、問題と対峙する事が、当たり前なのだ。そこが、小中高の教師たちと、大学の講師の、決定的な差である。
 その違いは授業の流れに如実に出てくる。
 大学の講師は、生徒に、問題の取っ掛かりから教えることを、ひどく嫌う。自分の中では、知っていて当たり前の知識を、他人に教えるという作業に、意味を見出せないのだ。なぜなら彼らは、本質的には、学者なのだから。

242 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 13:23:51
 学者の仕事は、誰にでも理解できる授業を、展開することではない。彼らの本分は、批評家の目にも耐えうる、緻密で、隙のない持論を展開し、名誉と地位を、得ることである。
 彼らが、授業を教えることに向いていないのは、ここに原因がある。そう、相手が、辛口で有名な批評家でも、専門的な知識など、全く持っていない学生でも関係ない。彼らは、自分の持っている知識を総動員して、自分の知識、意見を理解させようとしてくる。
 そこに、補足説明や用語解説などの、救済措置は、存在しない。
 また、これとは逆に、最初から理解など求めてこないタイプもいる。そういったタイプの場合、講義室が、談話室のようになってしまうことも、珍しくない。
 生徒たちは、講師の話など聞かずに、わめき散らしたり、好き勝手に動き回る。講師のほうも、自分の話を無視されても、注意する気など全くなく、延々と話を続ける。このタイプの場合、授業の開始時間に遅れることも多く、チャイムが鳴れば、さっさと帰ってしまうことが多い。
 どちらのタイプも、教師としては失格だと、言わざるを得ない。
 近年、大学生の学力が、低下の一途を辿っていると言うが、そんな大学生を量産し続ける、講師たちにも、もう少し目を向けてほしいものだ。
 最後に。どんなタイプの講師でも、話がすぐに脱線するのは、共通している。学者にとって、自分の意見を、誰かに発表するのは、この上ない快感のようだ。

おわり

243 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 14:15:41
 正午を過ぎたあたりだろうか。
 人通りの少ない道に、ヤギ・カルロスは、立っていた。
 少女を探すために。
 相手は、正直言ってだれでもよかった。よっぽどひどい容姿でもない限り、選り好みをする気はなかった。
 もうそろそろ、一年生は、下校時刻だろう。遠くで、チャイムが鳴るのが聞こえた。
(もうすぐ、もうすぐだ)
 近いうちにくる、その瞬間を想像するだけで、心臓の鼓動が速くなる。この時間が、最も幸福な瞬間であることを、自分は知っている。今までの経験から、全てが終われば、罪悪感と、虚脱感が襲ってくることは、想像に難くなかった。きっと自分は、また神に懺悔をするのだろう。
 許されることでないのは、最初からわかっている。だが、だからと言って、今の自分を抑える気などさらさら無かった。
 獲物を待つ時の高揚感と、弱者を踏みにじる快感の前には、ちっぽけな理性なんて、なんの障害にもならなかった。
 遠くで、子供たちの、甲高い声が聞こえた。至福の一瞬は、もう目の前まで来ていた。
 走り出したい。今すぐ表の通りに出て行って、子供を、自分の家に引きずり込んでしまいたい。
(まだ早い、抑えろ)
 この細い路地に来るまで待つんだ。ここで焦れば全てが終わる。
 とっくに、理性は吹き飛んだはずなのに、驚くほどに冷静な思考が、自分をこの路地につなぎ止めてくれる。今の自分になら、待つことができる。
 心を鎮めて、路地の隅で立ち続ける。
 何分過ぎただろうか。実際には、5分、どんなに長くとも、10分程度だったのだろうが、永遠のような長さを感じる。
 このまま、誰もここを通ることは無いのではないか。
 そんな不安が、頭をかすめた時、パタパタと、可愛らしい足音が、聞こえてきた。
 向こうから、ランドセルをした女の子が、歩いてきた。
(来た)
 長かった。この瞬間のために、今日まで生きてきたと言ってもいい。体中の細胞が、喜びに打ち震えている。
 だが、喜ぶのはまだ早い。
(周りに人は?)
 頭の冷静な部分が、そう告げた。
 周囲を見回す。とりあえず、女の子は一人だ。友達も、保護者も連れてはいない。
 反対側を確かめる。誰もいない。車の気配も無い。
 当然だ。これが、この路地の普段の光景なのだから。だからここで待っていた。
 だが、今の自分には、これは神が与えてくれた、最初で最後のチャンスのように、思えた。
 (今しかない)
 迷いは無い。この機を逃す訳にはいかない。
 力強く、だが、女の子を怖がらせないように、ゆっくりと、歩き始めた。

244 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 16:29:06
書き忘れたが、上のやつはこれで終わり

「それじゃあ、ここがお前の部屋だから、なんかあったら、1階のロビーにいるんで来てくれ」
「わかりました」
「みんなより、少し遅くなっちまったけど、まだまだこれからだからな。修学旅行、楽しめよ」
 そう言って、担任は階段を下りていった。
「まったく、何で俺だけ・・・」
 部活の大会の都合で、バレー部の俺は、1人だけ、みんなより遅れてホテルに到着した。さっさと敗退したのが、せめてもの幸いだ。
 まあ、いつまでも気にしてもしかたがない。担任の言うとおり、楽しまなくては損だ。
 ドアを開ける。
 思考が停止する。
 目の前に広がっていたのは、二人の男の絡み合いだった。まだ6時だというのに、布団が敷かれている。その中で二人は、ごろごろとじゃれあっていた。
 クラス公認のゲイカップルだ。一人は坊主頭でがっしりした男、もう一人は水泳部のしなやかな体形の男。
 二人は、俺に気づいた様子もなく、ベタベタし続けている。
 体は正直だ。気がつくと俺は、荷物を廊下に置きっぱなしにして、隣の部屋に駆け込んだ。
「おい!」
「おお、早かったじゃん」
 声をかけてきたのは、クラスで一番仲のいい小林だった。
「どうしたんだよ、真っ青だぞ」
「お前、俺、お前の部屋、だっただろ!」
 自分でも何を言っているのかよくわからなかったが、意味は通じたらしい。小林は、少し申し訳なさそうに、
「ああ、いや、部屋割り決めるときに、どうしても一人、あの部屋にいってもらわなきゃならなくなってな・・・」
「それで、たまたまその場にいなかった、おれになったと・・・」
「ああ。悪い、いや、いつでも俺たちの部屋に来ていいからさ。何とか、我慢して・・・」
 その時、夕食を持った仲居さんが入ってきた。
「あら、一人多くないですか?」
「あ、こいつ隣の部屋なんです」
「じゃあ、早く部屋に戻ってください。食事は、各部屋で食べる決まりですから」
 残酷な言葉を、仲居さんは言った。
「おい・・・マジかよ」
「マジなんだ・・・・・スマン」
 それが、この夜、俺と小林が交わした、最後のやり取りだった。

245 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 16:46:55
 電車で、自殺した人を目撃してしまった親戚は、しばらく肉類が食べられなかったという。
 牛が、牛肉に精製される過程を見た人は、牛肉を食べられなくなると、聞いたことがある。
 何が言いたいのかというと、グロテスクな映像は、人間の食欲を、減退させるということだ。
 そして今、目の前に広がっている光景は、グロテスクな映像以外の、何者でもなかった。
「ちょっとてんぷらもらうわ」
 坊主頭が水泳部のてんぷらを盗んだ。
「んもう、しょうがないなあ」
 水泳部は、怒っているのか、いないのか、よくわからない表情を見せた。
 しばらく沈黙が続いた後、二人は楽しそうに笑い出した。
 男らしい男が二人、カップルのように、仲良く食事をしている。
 試合で、カロリーは使ったはずだ。なのになぜ、自分の箸は進まないのか。まだ、茶碗半分ほどの量しか、ご飯を食べていないのに、もう、食事する気も失せていた。
「ごちそうさま・・・」
「あれ、もう食べないの?」
 水泳部が、声をかけてきた。
「ああ、ちょっと疲れて、食欲が出ないんだ」
「じゃあ、てんぷらもらっていいか?」
 今度は坊主頭が聞いてきた。体格に似合わず、声は甲高い。
「ああ、食っていいよ」
「マジ!」
 坊主がうれしそうにガッツポーズを作った。
「食い意地はりすぎだよー」
「うるせえな、俺の勝手だろ」
「病気になっても、知らないから」
そんな、痴話ゲンカを聞きながら、俺の足は、ロビーへ向かっていた。

246 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 16:58:22
「それは無理だ」
 担任は、冷たく言った。
「何でですか!おかしいでしょう!俺がいない間に、勝手に部屋を決めるなんて!」
 ロビー中に、俺の声が響き渡る。
「静かにしろ!」
 担任が一喝した。ヤクザと見分けがつかない。怒ると、そのくらい怖い先生だ。
「すいません。でも・・・」
「とにかく、今更部屋を変えるなんてできん。運が悪かったと思ってあきらめろ。ほら、もう風呂の時間だぞ」
「はい・・・」
「ああ、お前の部屋には、ユニットバスがあったな。個室に風呂があるやつは、そっちを使うように」
 自分の部屋に戻ろうとした俺に、担任は、また、とんでもないことを言ってきた。
「何でですか!」
「全員で大浴場にいったら、他のお客さんに迷惑だろう」
「・・・・・・はい。わかりました・・・・」
 もう、逆らう気力も残っていなかった。

247 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 17:26:50
 小林たちの部屋をのぞいてみる。
 誰もいない。大浴場で、今頃楽しく背中でも洗ってるんだろうか。
 他の部屋も、さっきのぞいてみたが、どうやら個室に風呂があるのは、俺の部屋にしか無いようだ。
「どうしてこんなことに・・・」
 こんなことなら、死ぬ気でバレーの試合に勝って、修学旅行なんか来ないほうがよかった。
 だが、いまここで、そんなことをいっても、仕方が無い。
 考えろ。今ここで、何をすることが、最良の選択なのか。
 自分の部屋に戻り、風呂に入る。それは論外だ。あいつらのじゃれあう声を効果音に、風呂に入る気なんて、毛頭ない。
 なら、大浴場はどうか。これも危険だ。何しろさっき、担任に、自分の部屋の風呂に入るよう、言われたばかりだ。ルールとかには、とことん厳しい人だから、見つかったらどんな目にあうか、想像するだけで恐ろしい。
 いっそのこと、風呂に入らない。これはまあ、人として問題がある気がするが、一番現実的である。ただ、今日は、バレーの試合があったため、全身汗だくになった。この選択肢は、最終手段だ。
 誰もいない小林たちの部屋で、一人、頭をフル回転させていた。まだ何か、手があるはずだ。
 個室の風呂を使え・・・
 そうだ。女子の部屋の風呂を使わせてもらおう。
 最高だ。我ながらよく思いついたものだ。そうだ、それが最良の選択だ。断られる危険が無いわけではないが、あの二人のことは有名だ。事情を説明すれば、勝算はある。
 後は、実行するだけだ。小林のバッグから、しおりを拝借し、女子の部屋を調べる。
 どうやら、1つ上の階に、女子の部屋があるようだ。
 部屋から、俺の着替えを取ってこなければ。
 できれば、1分一秒でもあの部屋にはいたくないのだが、こればかりはしょうがない。
 意を決して、自分の部屋へと飛び込む。
 できるだけ、二人と目を合わさないよう、素早く自分のバッグへ近づき、急いで着替えを取り出す。パンツ、上、下、よし、ぜんぶ揃った。
 着替えを確認し、逃げるように部屋の入り口を目指す。二人は、そんな俺の様子など、気にもしていないようだった。
 外に出て、部屋のドアを閉める。
「ふう」
 よかった。おれのことなんて、眼中に無いみたいだ。これで後は、女子の部屋に行くだけだ。
 神様頼む、俺を助けてくれ。

248 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 17:46:12
「と、いうわけで・・・何とか、貸してもらえないかな」
 今、俺は、室長の涼宮さんに事情を説明している。
 途中、門番のように立っている、体育教師の秋山に見つかりそうになったが、何とか無事にここまでくることができた。
「べつにいいけど・・・みんなも、いいかな?」
「うん。別にいいよ」
 部屋の奥にいる女子たちからも、許しが出た。
 やった。俺は賭けに勝ったんだ。
「ありがとう!」
「いいよべつに、気にしなくて」
 涼宮さんが、少し苦笑いしながら言った。
「いや、ほんとにありがとう。正直、断られるかもと思って、冷や冷やしてたんだ」
「困ったときは、お互い様だから」
「そうだ、お風呂入ったら、みんなでトランプやろーよ」
 部屋の奥から、声が聞こえてきた。同じクラスの進藤さんが、トランプの箱を振り回している。
「え、俺もやっていいの?」
 進藤さんに聞いてみた。
「うん。大勢でやったほうが、楽しいじゃない」
 信じられない。こんな展開、実際にあるのか。
「わかった。すぐ風呂入るから、ちょっと待ってて」
 神は、俺を見捨てることはしなかった。今までの悪夢も、このためにあったんだ。室長の小林のせいで、あんな部屋に入れられたことも・・・
 そういえば、小林のやつ、進藤さんが気になってるとか、言ってたな。
 明日、思いっきり自慢してやる。

249 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 17:52:35
沢渡で

250 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 17:56:11
ひどいよぉ〜

251 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 18:14:24
>>241-242
高校生が漫画とかドラマで得た偏った知識で書いたようにしか見えない

>>243
死ね

>>244-248
なにが書きたいのかさっぱり

全体的に改行をきちんとしろ。読点多すぎ
読んでてつまらんからもう書かなくていい

252 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 18:21:41
もう少し早く言ってくれれば・・・

 あの、ホモ二人組みの部屋での1分と、女子の部屋での一時間。体感時間はどちらが長いか。比べるまでもない。
 というか、あの部屋は空間が歪んでいる。
 そう、いまここで、トランプをしている空間が、人間の住むべき場所だ。今だけはせめて、安らかな時間を過ごしたい・・・。
 だが、楽しい時間は、あっという間に過ぎていく。そんな事は子供の頃から知っていたが、今日ほど、それがつらく感じたことは無かった。
「もうそろそろ、消灯時間だね」
 涼宮さんが、言った。
「ああ・・・そうだね・・・」
 もうじき、見回りの教師がやってくる。
 見つかる前に、この部屋を出て行かなくては。俺を助けてくれた人たちを、巻き込むわけにはいかない。
 立ち上がり、窓ガラスに映った自分の顔を見た。少し泣きそうになってる。
「じゃあ、そろそろ帰るよ。みんな、ありがとう」
 だめだ。笑顔を作れない。最後くらい、笑って別れを言いたいのに。
「そんなに、深刻にならなくたって平気だって」
 進藤さんが、元気に言ってきた。
 その通りだ。これでは、これから神風になる人のようだ。死ぬわけじゃない。徹夜で、ホモビデオが流れるだけだ。
 そう言い聞かせて、入り口のドアを開ける。
「先生に見つからないように、気をつけてね」
 部屋から出ようとした俺に、心配そうに、涼宮さんが声をかけてきた。
「大丈夫。そんなつまんないミスはしないよ」
 笑顔が作れた。
「それじゃあ、おやすみ」
 そう言って俺は、部屋を後にした。

253 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 18:51:32
 自分の部屋に戻った俺に、さっそく不快なものが姿を見せた。
「ねえ、場所とりすぎだよ」
「いいじゃねえか別に、気にすんなよ」
 真っ暗な部屋の中、わざわざ1つの布団に入ろうとしている二人が目に飛び込む。
 だが、もうそんなものに心は乱されない。
 なるべく離れたところに布団を敷いて、潜り込む。
 もう恐怖は無い。勇気を分けてもらったから。
 もう怒りは無い。優しさを分けてもらったから。
 もう悲しみは無い。喜びを分けてもらったから。
 もう憎しみは無い。愛を分けてもらったから。
 そんなポエムを頭の中で作りながら、ゆっくりと意識が遠のいていった。
 
 
 
 目が覚めた。荒い息使いが聞こえる。
「うああ・・・」
「くっ・・・」
 何をしているのかは、すぐに分かった。だが、確認しておきたい。
 薄目を開けて、声の聞こえるほうに顔を向ける。
 坊主がこちらを見つめていた。
 完全に、俺が起きている事に気づいているようだ。 
「ちょっと3人でやってみないか」
 水泳部も、こちらを見ている。
「二人だと、さすがに疲れるからね」 
 何でばれた。いや、問題はそこじゃない。
「あ・・・いや・・・」
 あまりの恐怖に、体が動かない。声も出ない。
「遠慮するなよ。別に、怖いことじゃあないんだからさ」
「慣れると楽しいよ」
 二人が目の前まで迫ってくる。
 そこで、俺の意識は途切れた。

254 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/08(木) 23:50:06
>>242
ネタで書いてるのか知らんが、本気でそう思ってるなら
あんたがガキなだけだな。

大学は教えてくれるとこじゃなくて学んでいく所。
それについては全て自己責任。

ぐだぐだと楽をしたいがための文句言う前に
大した実績も無い自分自身を無駄に甘やかすのをやめろ。

思わず突っ込みたくなったんだって

255 名前: akira 投稿日: 2005/12/15(木) 11:25:55
契━━(漓㞍)━━!!!
http://noma−neko.com
こんなサイトがあったなんて
『のまねこどっとこむ』
ブラックメールだよ。
相手が回答してきた時にはテンションぶちアゲだyo

256 名前: akira 投稿日: 2005/12/15(木) 11:48:10
契━━(漓㞍)━━!!!
http://noma−neko.com
こんなサイトがあったなんて
『のまねこどっとこむ』
ブラックメールだよ。
相手が回答してきた時にはテンションぶちアゲだyo

257 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/19(月) 02:31:36
ここって、まだ人いますか?

258 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/19(月) 19:25:20
誰も晒さないから誰もいない

259 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/19(月) 21:18:38
とりあえず>>1はどこ行った?夏は過ぎてもう冬だぞ?

260 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/19(月) 23:33:03
保守

261 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/20(火) 18:25:14
見付けるのが遅かったか

かといって晒すのも怖いけどorz

262 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/20(火) 20:22:39
晒せばいいじゃないか
応援するぞ

263 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/21(水) 02:31:50
パソ立ち上げる暇なかったから今日の昼間にでもひとつ晒してみることにします

264 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/21(水) 11:07:37
晒しsage
4年前に、とあるサイトに置いてあったドラゴンのイラストを見て思いついた話です。
これはそのままそのサイトの管理人さんに贈呈しました。



 レイ・ブルークスは1匹のドラゴンと対峙していた。

 漆黒の鱗、薄く透き通る墨色の翼、そして頭には玉虫色の角。体長15メートルほどのそのドラゴンは一般にはダークドラゴンと呼ばれていた。

 ダークドラゴンの名を聞いて人間たちが1番最初に考えるのは、その存在が「邪悪」であるということ。ダークドラゴンはよく悪神の尖兵として扱われる。
そしてそれを象徴するかのように、ダークドラゴンは他のドラゴンよりも人々や街を襲うことが多かった。

 かくしてダークドラゴンは長年人間と争うようになっていた。

 そしてレイが今対峙しているダークドラゴンも、この近くの山道で人を襲ったとして近隣の町々から討伐要請が出ていた。

 しかし相手はドラゴン、しかも最も凶暴とされるダークドラゴンである。なかなか討伐者は名乗り出なかった。

 そこに現れたのがレイだった。

 レイは女性でありながら魔術士と剣士という2つの力を使いこなす。まだ確立した能力ではないが、「魔法剣士」を自称している。

 危険なのは重々承知した上で、報酬が破格だったこともあり彼女はこの仕事をすぐに受けた。
 腕試しということも考えていた。

 そして今、レイはここにいる。

(何故、襲ってこないの……?)

 細身の剣を正面に構え、レイは不思議に思った。

 今までのドラゴンは剣を抜いた瞬間襲い掛かってきていた。最も凶暴とされるダークドラゴンが攻撃を仕掛けてこないその理由とは……?

 レイはふとドラゴンの瞳を見据えた。金色の瞳には剣を構えるレイが映し出されている。その瞳には、明らかに警戒心と憎悪が見て取れる。

 しかし、レイはそれ以外にドラゴンの瞳に隠されたものを感じ取った。

 警戒心と憎悪。その奥に隠されていたのは、ドラゴンの寂寞(せきばく)とした心。

 ドラゴンが感情を持っているのかどうかはわからない。だがそれらしいものは感じられる。

 レイはドラゴンを討伐することを忘れ、そのままの格好で対峙し続けた。次第に警戒心も薄れていく。

 そして、あることを試そうと左手で小さく印を切り、精神を集中させた。

 レイが唯一使える名も無きロストマジック。

 言葉が通じない相手の精神体とコミュニケーションを取る魔術だった。知能がなくとも、なにかしら感じ取れるはずだ。

 しばらくして、ドラゴンの精神と自分の精神が接した。

 瞬間、レイの中に流れ込んできたのはとてつもない虚無感だった。レイはすぐに術を解いた。このままあのドラゴンに精神を接していては、こちらの心が潰されそうだったからだ。

 しかし今あのドラゴンから感じた虚無感はなんだったのか。
 
 少なくとも生半可な時間で形成されたものではないだろう。人間だったら間違いなく狂死する。

 一瞬のことだったが、レイはダークドラゴンからある1つのことを確実に感じた。

 それはあの瞳を見て感じたものと同じ。

 このドラゴンは確かに「寂しい」という感情を持っていた。人間のこどもが親を求めて泣き叫んでいる。そうとも感じられた。

 レイはこのダークドラゴンのことを考えていくうちに、だんだんと胸が苦しくなっていった。涙でダークドラゴンの姿が歪む。

 もう、レイの中にはこのドラゴンを討伐しようなどという考えはなくなっていた。自分を見つめるこのドラゴンの「心」を知った今、あまりに気の毒でそんなことはできるはずもなかった。

265 名前: 261 投稿日: 2005/12/21(水) 11:09:20
続き

レイは剣をゆっくりと降ろし、力なく地面に落とした。

 カランという乾いた音とたて剣は彼女の足元に落ちる。

 レイは1歩1歩ダークドラゴンに近づいていった。それでもドラゴンは攻撃してくる様子はない。ただじっと、彼女を見ていた。

 そして、レイが手を伸ばせばドラゴンに触れる、という距離に来たとき―

『お前は私を殺しに来たのではないのか?』

 レイはふと足を止めた。ここには自分とドラゴンしかいない。一瞬戸惑ったが、すぐに答えを返した。

「最初はそうだった。でも……そんなこと、できない」

『……何故だ?』

 涙声で言うレイに、ドラゴンは戸惑いに満ちた声で言った。

「あなたの心を知ってしまったから。孤独と虚無感にだけ支配された、あなたの心に接してしまったから」

『……そうか。お前のような人間は初めてだ。お前の心は、温かみに満ちている。接していて、とても心地よい』

 そう言うドラゴンの瞳からは、一筋の光が流れ落ちた。

 ダークドラゴンが、泣いていた。

 最も凶暴で攻撃的なドラゴンであるダークドラゴンが。

 レイは涙を流すダークドラゴンの側まで歩み寄り、そっと寄り添った。

「……ねえ、これからいっしょにいていい?」

『……何?』

「上手く言えないけど、離れたくない。だめ、かな?」

 レイの突然の申し出に、ダークドラゴンは言葉を詰まらせた。

 自分の最も古い記憶は150年前。

 ふと思った時には、周囲には誰もいなかった。自分の育ての親も、誰も。生きるに困らないだけの知恵はすでに身についてた。だが、心を満たすものは何もなかった。

 だが今目の前には、自分を気にかけてくれている小さな人間の女性がいた。

 身体は自分よりも遥かに小さいが、自分の心を包むだけの大きな包容力を持っている。

 ――ここで彼女を帰してしまったら?

 そう考えるだけで、なんとも言い難い思いに駆られる。

 そして―

『……お前の名はなんと言う?』

「レイ・ブルークス。あなたは?」

『すまぬ。私は自分を表す名を持っていない。必要なかったからな』

「そっか。じゃあ、いっしょに考えよう。いっしょに」

 レイの発する言葉一言一言が、ダークドラゴンの心を少しずつであるが癒していった。
 
 そして彼――フロプトは新たな時を、その名と共に刻み始める。

 優しき心を持つ、人間の女性とともに。
 



以上です。
まぁ、趣味の範疇でやってることなんでお世辞にも読み手の事考えてる書き方とは思いませんがorz

一応続きあります。

266 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/21(水) 12:50:28
続き期待

267 名前: 261 投稿日: 2005/12/21(水) 13:26:24
じゃあ夕方くらいに続き出したいと思います

268 名前: 261 投稿日: 2005/12/21(水) 18:36:18
続きです。
これを含めて後2本まで書きあがってます。短編のシリーズみたいな形で贈呈してたものなので。


 天空を埋め尽くす満天の星空と、煌煌と輝く月は周囲の山々と木々を淡く照らし出していた。

 時折吹く夜風が枝葉を揺らし、穏やかな波のような音をたてている。

 そんな中、木々に囲まれた山道を歩く一人の女性がいた。

 肩にかかる程度で切り揃えた黒い髪が月明かりを受け淡く光る。彼女は普通の服ではなく、傭兵風のライトアーマーと細身の片手剣を携えていた。

 女性が傭兵で生活しているというのは稀である。よほど腕が良くないと仕事の依頼がないからだ。

 だが、彼女――レイ・ブルークスは『魔法剣』という独自の技を持っているため名もそれなりに通っており、仕事に困るということはほとんどなかった。

 先日も、凶暴なことで知られるダークドラゴンを討伐したとして、かなりの評価を得た。

 実際山道沿いの被害は全くなくなり、それが事実だということもわかっている。しかし、真実を知るのは仕事を遂行したレイだけだ。

 ダークドラゴンは生息場所を移しただけで、まだ生きている。

 山道をしばらく歩くと、レイは突然方向を変え道のない森の中に入っていった。レイは木々の間を何の迷いもなく進んでいく。

 すると彼女の目の前に岩肌が立ちはだかった。

 そこにはぽっかりと穴が開いており、ちょっとした広さの洞窟になっている。

 レイは躊躇することなく洞窟の中へ足を進めた。入り口を入ってすぐ、月明かりが届かなくなると彼女は呪文を唱え左手に明りを灯らせる。

 洞窟内は何度か枝分かれを繰り返していたが、歩きなれた道だっためレイは迷うことなく目的の場所に着くことができた。

 天上がぽっかりと抜け落ちた、火山の火口のようなところだった。ちょっとした城のホールほどの広さがあるそこには、漆黒の鱗と巨大な羽を持つドラゴンが横たわっていた。

 レイが討伐に向かった先で出会ったダークドラゴンのフロプトである。

 元々彼には名前がなく、フロプトというのはレイが考えてつけた名前だった。

 ロストマジックによりフロプトと心を交わし、彼が一般に言われているようなダークドラゴンと同じではないことを知りいろいろな想いから生活を共にすることとなっている。

「ただいま」

『今日は遅かったな』

「ごめんなさい。依頼の話ししてたら長引いちゃって」

 レイは剣と鎧をはずすと薄着のままフロプトの首元に座り込んだ。

 そして彼の身体に寄りかかる。

「今日は何してたの?」

『特に何もしていないが、夕暮れにすこし飛んだだけだ』

「そっか。あっちこっち出歩くってわけにもいかないしね」

 人間とドラゴン。全く異なった種族同士が何気ない会話を交わす。

 だが実際にはフロプトの声はレイにしか聞こえていない。彼は発声によってではなく、何か別の力によってレイに直接話かけているらしい。

 ロストマジックの1つにそういったものがあるというのは聞いたことがある。

「あ、そうそう。明日から仕事で2日くらい帰れないから」

『……そうか』

 短くフロプトの声が頭に響き渡る。

 ただそれだけだったが、彼の声には『寂しい』という感情も含まれていたのを彼女は感じた。

 以前ロストマジックで彼の心に触れて以来、彼の感情を感じることもできるようになっていた。

 レイはそっと立ち上がって彼の瞳の前まで行った。

「寂しい?」

『……ああ』

 少し、間を開けてフロプトは答えた。

「別に2度と戻ってこないってわけじゃないんだから」

『仕事の内容は?』

「モンスター退治よ」

『そうか。気をつけろよ』

「うん」

 笑顔を浮かべフロプトに答えると、レイは寝るために彼の胴体部分に敷かれている藁の布団に寝そべった。

 するとフロプトの尻尾が彼女を包み込むように周囲を囲む。

269 名前: 261 投稿日: 2005/12/21(水) 18:42:28
 知識がないのでなんとも言えないが、どうやらドラゴンの体温は高く保たれるらしく、こうしているだけでかなり暖かい。
 虫たちが鳴く声と、風で枝葉がなびく音を聞きながらレイは心地よい眠りに落ちようとしていた。しかし……

 ドンッ!!

「なに!?」

 突如山に響いた爆音にレイは咄嗟に立ち上がった。フロプトも当然それに気付き首をもたげる。

「フロプト、今のなに?」
『どうやら、人間とモンスターが戦っているようだな』
「正確な場所教えて!」
『行くのか?』

 フロプトに答えるより早くレイは装備を整えていた。

「近くまで連れてって」

 レイはそう言うと、フロプトの頭の上に乗り玉虫色の角につかまった。それを確認すると体長15メートルほどあるダークドラゴンは翼をはためかせ、天上の穴から星空へと飛び上がった。

「あそこ!」

 飛び立って間もなく、レイは今も爆発が起きている場所を発見した。 
 どうやら火炎系呪文を使える人間がいるらしく、先ほどの爆発音もそれによるもののようだ。
 足で向かっていたら20分はかかるような距離を、フロプトは3分ほどで近くの森に降り立った。

『何かあったらすぐにいく』
「大丈夫だとは思うけどね」

 レイは自信満々に言うとすぐに戦場に向かった。
 先ほどまで聞こえていた爆発音はすでに聞こえなくなっている。
 間に合わなかったのか、そう考えたとき森は途切れ山道に出た。
 そこには荷を積んだ馬車とそれを守るようにモンスターと戦っている壮年の男の姿があった。
 しかしレイが助けに入る間もなく、男はモンスターの一撃を受け倒れてしまう。
 敵はグリズリー2匹、そしてワイバーンが1匹。グリズリーはともかくワイバーンはかなり厄介な相手だ。種類によっては魔法を使う。
 もしかしたらさっきの爆発は、このワイバーンの魔法なのかもしれない。

「ブリジットの華麗なる炎よ、我が身を守護せしクラウ・ソナスの力となれ!」

 レイは呪文を唱えると鞘から剣を抜きさった。瞬間刀身は爆発したかのように炎に包まれる。
 それにモンスターは一瞬怯えたような素振りを見せるが、すぐに彼女に襲い掛かってきた。
 戦い慣れしているレイは、最初に襲い掛かってきたグリズリーの攻撃を冷静に交わし同時に炎に包まれた剣で胴を薙いだ。
 グリズリーは胴体を真っ二つに割られ、同時に全身を炎に包まれる。
 間髪入れず、その後ろにいたグリズリーをも切り裂く。
 力には不安が残るが、スピードには自信を持っていた。
 攻撃力は魔法剣によって補われる。この組み合わせにより、レイは女性でありながら傭兵などをやっていられるのだ。

「!」

 ふとレイはワイバーンの姿が消えていることに気付き、辺りを慌てて見渡した。しかしどこにもその姿はない。
 逃げたのか。
 そう思った瞬間、頭上で力が集中する気配を感じた。
 レイは直感でその場から飛び退いた。

 ズドンッ!

 刹那、レイがいた場所に炎の塊が落下し地面を大きく抉りとる。
 反撃しようかと思ったが、ワイバーンはかなり高い位置まで飛び上がってしまっていた。
 対抗する呪文がないわけではないのだが、詠唱に時間がかかっては的になるだけだ。
 そう考えているうちにも、ワイバーンはもう1発火炎球をレイの立っている場所に放ってきた。
 目で確認してから寸前で飛び退く。
 考えていてもしかたない。レイは早口で呪文の詠唱を始めた。
 しかし、それはフロプトが上げた咆哮によって中断される。
 何事かと思いレイが空を見上げると、どこからか飛んできた炎の槍がワイバーンを貫いているところだった。
 ワイバーンは燃え盛りながら地面に落下した。

『大丈夫か?』
「ええ。今のあなたがやったの?」

 姿は見えないがおそらく近くにいるフロプトにレイは訊ねた。

『そうだ。あの程度のものだったらいくらでも使える。いつ覚えたかはわからないがな』
「ありがと。ちょっと調べてから戻るから、待ってて」

 レイは倒したモンスターが息絶えているのを確認すると、積荷を守っていた男たちのほうへ向かった。

270 名前: 261 投稿日: 2005/12/21(水) 18:43:36
 この山道を歩っていたのはどうやら3人のようだ。1人は黒焦げになっており、身体もバラバラになっている。

 残る2人もそれぞれモンスターの攻撃を受け息を引き取っていた。

 彼らの状態を確認している最中、レイは男の胸ポケットからこぼれ落ちていたカードを見てはっとした。

「こいつら……奴隷商人ギルドの……」

 レイは以前、この奴隷商人ギルドの支部を他の傭兵達と共に壊滅させたことがった。

 その世界ではそれなりに名の知れた規模の大きなギルドだ。

 と、なると彼らが守っていた積荷の中身も容易に予想がつく。

 魔法を解除し、レイは剣で積荷の大きな箱を破壊した。

 中に入っていた積荷、それはボロボロの服を着た少女だった。

 薬でも飲まされているのか、今の騒ぎにも関わらず静かに寝息を立てている。

「フロプト、ちょっとこっちまで来てくれない?」

『ああ、わかった』

 レイはフロプトを呼ぶと、そっと少女を抱きかかえた。

 目を覚ましたあと、この少女にはどんな運命が待っているのだろうか。少なくとも奴隷よりははるかにましなはずだ。

 その導きの手伝いを、少しでも手伝ってあげたい。レイはそんなことを考えた。



『その少女、どうするのだ?』

 洞窟に帰るとフロプトは真っ先にそれを聞いてきた。

 レイは装備を外し、いつもの位置でフロプトに寄り添っている。

 少女もまた、彼女の隣でフロプトに寄りかかり寝ている。

「ご両親がいるなら、そこに帰してあげたい。でももしいなかったら、教会に預けるしかないでしょうね」

『人間とは、いまいち理解し難い。レイのような者もいれば、同じ種族の者を平気で売り買いするものもいる』

「そうね……」

 確かにフロプトの言う通りだ。レイには人間をまるで物のように売り買いする連中の気が知れなかった。ましてやこんな少女まで。

 人間は個々に多種多様な性格、考えを持っている。

 フロプトに対してはそうとしか言いようがなかった。

 ドラゴンである彼は人間社会を知らないし、レイ以外の人間に接したことはないのだから。

「う・・・ん」

「あ、起きた?」

 ようやく目を覚ました少女に、レイは静かに問い掛けた。しかし、眠る前とはあまりに違う状況に少女は怯えだす。

「怖がらなくても大丈夫だから」

 レイがやさしい口調で言うと少女はおとなしくなり、彼女に寄り添った。

「名前、なんて言うの?」

「テラス……」

「ねえ、テラス。お父さんとお母さんはどうしたの?」

「お家。帰りたい……」

 テラスはそう言うと涙を流しレイに抱きついた。レイは抱きついてきたテラスをやさしく抱きしめ、頭をなでてあげた。

「テラスがいた街の名前、わかるかな?」

「……アルティオン」

「アルティオンか」

 テラスはレイに抱きついたまま、彼女の腕の中でそう答えた。

 アルティオンという街は、以前レイが仕事で訪れたことがあった。大きな街道の上にある、商業中継都市だ。

 役所に知り合いもいるので、話をすればすぐに信用してもらえるだろう。だが……

271 名前: 261 投稿日: 2005/12/21(水) 18:44:07
『その街は遠いのか?』

 レイの考えていることを察したのか、フロプトが訊ねた。

「うん。歩いたら4日はかかるはずよ。この子、随分遠くから運ばれてきたのね」

『ならば、私が運んでやろう。日が昇るまでには往復できるだろう』

「お願い」

 話がまとまると、レイはテラスを身体から離しゆっくりと立ち上がった。そしてテラスを連れ、フロプトから離れる。

 フロプトが一望できるくらいのところまで行くと、レイはテラスを振り返らせた。

「!!」
 テラスは今まで自分が寄りかかっていたものの存在を知り、レイにしがみついた。

「いい、テラス。今からあなたのお家に帰るんだけど、ちょっと遠いからこのドラゴンさんに乗せてってもらうからね」

 しかし彼女はレイにしがみついたままで、フロプトを見ようともしない。

「見た目は……まぁ怖いけど、大丈夫だから。ね?」

 レイはテラスを促すと、少しずつフロプトに近づいていく。

 フロプトも気を利かせてくれているのか、テラスを怖がらせないように微動だにしないでいた。

 そしてフロプトに触れるくらいの距離まで来ると、レイはテラスの小さな手といっしょにフロプトの硬い鱗に触れた。

 しばらくそうして、レイだけそこから静かに離れた。だが、テラスはフロプトの側に留まっている。

 まだ少々怖がっているが、どうやら大丈夫のようだ。

「良かったわね、嫌われなくて」

『・・・・・・』

 レイはライトアーマーをつけながら、笑みを浮かべフロプトに言った。彼はどう反応していいのかわからないのか、何も返してはこない。

「さて、行きましょうか」

 レイはテラスの身体を持ち上げるとフロプトの頭部に座らせた。続いて自分も乗り込み、テラスをしっかりと支えいつものように角をつかむ。

「フロプト、いいわよ。静かに、ね」

『わかっている』

 フロプトは首をゆっくりと持ち上げ翼を羽ばたかせた。そしていつもよりもゆっくりとしたスピードで星空に舞った。

 満天の星空の中、レイとテラスを乗せたダークドラゴンはアルティオンの方角に向い飛び去っていった。

 直接はフロプトと何も話をしていない少女が、今では彼と怖がらずに接している。

 テラスが彼の心を直接感じとったのか、それとも別の何かを感じ取ったのか。

 フロプトはダークドラゴンであるが、そのへんの人間なんかよりもよっぽど優しく純粋な心を持っている。

 それがテラスにも伝わったのだろう、そうレイは考えていた。
 

 人間の心を持たぬ人間によって連れ去られた少女は、人間の心を持ったダークドラゴンによって、両親が待つ街へ戻っていく。

 この出来事は、少女にとって一生忘れられないこととなるだろう……



以上です。
読み直しながら思うけど、情景描写下手クソ……

272 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/26(月) 15:42:03
締めがどうかなーって気はするけど面白いと思う

273 名前: 261 投稿日: 2005/12/26(月) 20:58:42
まだ見てる人いましたか
このまま落ちるかとも思ったけど

まだまだ修業中の身なんでもうちょっと書き方考えてみようと思います

匿名掲示板で感想もらえるとは思いませんでした
ありがとうございます

274 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/12/28(水) 00:39:24
じゃ、きびしめに。
話が落ちてない。短いからどうしようもないっつーのは理解できるがだったら裏設定はわざわざ出さなくてもいい。
長い話の切り取りとしても短篇にまとめるならそれなりの工夫が欲しい。
正直面白いとか以前。
素材も悪くはない(ありきたりとは思ったが)
あとは腕しだい。
これっぽっちではダメだしもできないし世辞もいえない。
なにが書きたいのか目的を持ってかいてみたら?

275 名前: 261 投稿日: 2005/12/28(水) 10:12:18
批評感謝

そもそもが某サイトの管理人さんに贈呈する目的で書いてたやつなんで、わけわからんようになってるんだと思います。
その管理人さんしかわかんないみたいな。

短い中で話をうまく落とす技術は足りてませんね

どういうのが書きたいかの目的については、贈呈先の管理人さんが楽しめるもの、ということで書いてたのでそれは達成してるものだと思ってます。
ただそれ故に他の人が読んだら、上で頂いたような感想になるんですね。
次ここに晒す時には不特定多数の読み手の事も考えて書きたいと思います

276 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/08(日) 23:08:13
ここで雰囲気読まずに萌小説を期待してみる

277 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17:14:36
萌え小説

「おにいちゃん起きて!」



続きはまかせた

278 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17:20:40
ジリジリジリジリ
うるさい!
僕は時計を破壊した。
お兄ちゃんおきて!朝だよ!
うるさい!
僕は妹を・・・(完

279 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17:20:42
妹「お兄ちゃん起きて!そしてとっとと家から出てけよ糞ニート。」

280 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17:35:20
今日も妹の罵声を浴びて職安にいく俺。
変わらない…そして変えられない日常に…ふと目頭が熱くなる

281 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 17:39:52
>>241
>>242
小説なのかよくわからんが、共感できる部分が多くて(っていうか全部)
面白かった

282 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 18:11:11
俺の名前は清春、成績最悪家貧乏。
そんな俺をみんなはこう呼ぶ、風紀番長と。

不良A「へへへっ〜信号が青だぜぇ」
不良B「おいおい,俺ら不良だっつーの!無視だっつーの!」
不良AB「ですよねー!」
彼らは、今人の道を踏み外そうとしていた。それを俺は見過ごすわけにはいかない。
清春「まて、ゴミどもが」
不良A「なんだてめーは〜、俺たちの悪行にケチをつけようってのかぁ〜コラァハゲが」
清春「うるさい、毛の事はいうな、消すぞ。それと信号無視はやめたまえよ!俺の目の黒いうちは許さん。」
不良B「うっせーハゲがぁ!おら青4(着色料)ぶっかけてやる、染まれや〜。」
清春「き、貴様、俺の左目が青くなってしまったじゃないか…不埒な悪行三昧たぁこの事か…」
不良A「そうでーす、俺たち不埒な不良でーす、お前は黙ってマウントされてろや!」

マウント…マウント…マウントマウント…!不良Aの激しいマウントが続く。

清春「くっ…汚いぞ貴様。」不良「ぶひゃひゃひゃ、テメーはマウントされるのがお似合いだ!」
______もう手はないのか…そう、思い俺はツバを飲み込もうとした。つば…これだ!
清春「ブブブブブ!」_____つばを飛ばす攻撃、これがうちに伝わる護身術の一つでもあった。
不良A「き、きたねぇなぁ〜おめえ!」不良B「そうだ、なんてことしやがる!」
清春「黙りたまえよ。奇襲で青4(着色料)をぶっかけるほうが汚いに決まっている。」
不良A「いや、テメーのほうがきたねぇ!」清春「いやおまえだ。」
おまおまおま…。おまおまおまおまおま…。
このやり取りはいつまで続いていただろう、カップメンはゆうに30個はできるのではなかろうか。
そう思ったときに、不良Bが口を開いた。
不良B「もういいよ、やめろよ!どっちも汚くなんかねぇ!」
清春「……」不良A「……」不良B「…きたねぇのは90分も眺めてただけの俺なんだ…!」
不良A「違う、それは違う!」清春「ふ…いい友達をもったな」
不良Aと不良Bが見詰め合う、きっと普通は素直におしゃべりはできない。
だが、彼らはきっと平気だろう。
清春「A…おまえBが車にひかれたら、どうだ?」不良A「見つけ出してブッコロ氏だぜ…!ゆるせねぇよ!」
清春「B…おまえAが車にひかれたら、どうだ?」不良B「そ、そんなんゆるせねぇよ!マウントしてやるよ!」
清春「おまえらがした信号無視はそういうことなんだ、大事な人を失うのは夏休み中に僕の夏休みをやってるより悲しい。」
不良A「…お、俺は…」不良B「う…すまねぇ…」2人の不良が大粒の涙を流す。
清春「もうしないと約束・・できるな?」AB「あぁ…約束するよ」

俺の名は清春、今日も風紀を守る男。

283 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 19:05:46
なんですかこれは

284 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/10(火) 19:12:05
>>281
大学辞めとけ

285 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/11(水) 01:19:33
清春はありかも

286 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/17(火) 17:09:56
保守

287 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/17(火) 18:02:52
質問なんだが三人称で描く時のコツって誰かわかるか?
一人称が得意だから良く一人称で書くんだが
いざ三人称で書こうとすると戸惑う時あるんだよね。

288 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/18(水) 01:22:30
 荷屋は西井の講釈を感心そうに聞いていた。
「共感できる部分が多くて、っていうか全部。面白かった」
 その言葉が新橋には癪に障った。
「大学辞めとけ」
 衝動的に出た言葉だが新橋は間違ったことを言ってるつもりはなかった。
 普段から衝突の絶えない二人にとってそれが口論の火蓋を切るのはいわば必然だ。
「……新橋。俺は西井さんの言うことは間違いじゃないと思う。それで大学やめロッテ言うなら西井さんも辞めろって言ってるようなもんだぞ?」
「本気で西井の野郎がそう思ってるならお前らは大学にいる資格はねぇよ。とっとと辞めてフリーターにでもなってろ」
 お互いが睨み合う。
 対立の現況である西井は教卓の前から冷静に告げる。
「不意氏と似たようなことを言うんだね。新橋くんは」
 新橋はカチンときた。
 構内でも評判の高い不意とガラの悪そうな新橋は荷屋以上に新橋の天敵だ。
 学年主席のエリートと何で合格したのかさえわからない不良。
 どういう訳は二人はことあるごとに対立し騒動は絶えなかった。
 普通の生徒からはインテリに絡む不良であり新橋の立場が悪くみられることも多かった。
 だが一方で不意の理路整然としてはいるが何か釈然としない堅さに対するやっかむ者たちの代弁者でもある。

 無論はじめから西井は二人の対決を煽るためにこの話題を荷屋にふったのだ。
「け、胸くそ悪いな。不意の野郎と同じ意見だったとはな」
「それは彼も同じ意見だろうね」
 愉快そうな西井に新橋は不快感をあらわにする。
 その様子に講堂に集まっていた学生たちが三人をみてざわめき出す。
「おぃ、なんでここに新橋がいるんだ? あいつ不意さんの対立候補だろ?」
「敵情視察か? んにしても講演直前にもめ事かよ」
「やーねぇ。ガラの悪い不良は。何でうちの大学にあんなのいるのよ」
 口々に新橋の悪評が沸き立つ。
 新橋とてわざわざ不意の講演など聴きたくもなかった。だいたい学内での嫌われ者だと言うことくらいは重々自覚している。
 だが今回ばかりはけして不意の言ってることに反発は覚えるが同じ意見だった。
 常々の仇敵と初めて意見が合うことの違和感を直接本人の話から確かめるために新橋は足を運んだ。

 西井にとって予想外の出来事であった。
 西井は学内での成績は不意の次席に甘んじて万年2位。目の上のたんこぶである不意をけ落とそうとしながらも学内での評判を落とさないために表向きには不意派の一人として動いていた。
 さりげなく不意の内情を新橋側に流してどうにか今のところ不意と新橋の対決という構図を作り上げたのも西井の画策あってのものだ。
 期末の論文での不意失脚のための準備期間。
 新橋は不意と対立してもらわねばならないというのにここにきて不意と新橋の意見が一致した。
 新橋は不真面目そうだが自分が導き出した答えに絶対の自信を持ち感情で意見をころころ変えるような男ではない。
 ただ一つその例外である不意との意見の一致。
 西井の焦りはやや性急すぎるが精神的に新橋を煽り意見を変えさせたかった。
「ふん。だったら帰ればいいだろう。これから始まるのはお前の嫌いな不破さんの講演会だぞ」
「け、俺だってこんなところに来たくはねーけどしかたねーだろーが」
 荷屋のイヤミも今の新橋には通じない。
 西井は焦りを感じ始めていた。

289 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/18(水) 02:23:05
うまいなwワロタ
続き希望

290 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/01/26(木) 12:38:40
パパン、某スレ>>4だけどさ、俺間違ったことは言ったつもりはないんだ……。

でも>>241みたいなもんだったのかなぁ……。

291 名前: アク 投稿日: 2006/02/13(月) 15:34:53
あげあげ〜

292 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/02/20(月) 13:18:13
age

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