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【版権OK】なりきりリョナチャット★3戦目【オリジナルOK】

1 : 名無しさん :2016/08/21(日) 13:08:05 ???
引き続き皆さんが好きなキャラ、リョナってみたいキャラになりきってチャットするスレッドです。
版権キャラ、オリジナルキャラ構いません。
固定ハンドルネームを付けてなりきりリョナチャットを楽しみましょう。

キャラ概要のテンプレ
【名前】
【年齢】
【外見】
【髪型】
【希望シチュエーション】
【NGシチュエーション】

キャラに関してはこちら↓にテンプレを書き込んでおくと良いでしょう。
【オリジナル】なりきりチャット受けキャラ投稿【版権】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/
【オリジナル】なりきりチャット責めキャラ投稿【版権】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/

過去スレはこちら↓
【版権OK】なりきりリョナチャット【オリジナルOK】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422516047/
【版権OK】なりきりリョナチャット★2戦目【オリジナルOK】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1443105655/


2 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 14:34:14 ???
薄暗い研究室にキーボードの音が響く。
パソコンの画面を覗き込むのは二人の少女。研究所から脱出して逃亡中の超能力者カナメとフィーアだった。

「うん。終わったよカナメ。早く帰ろう」

ハッキングを終えたフィーアがパソコンからフラッシュメモリを抜いた。彼女が手に入れた施設の情報は全てここに書き込まれていた。

「まだわたしたちの追跡を諦めていないみたい。外部からも人を呼んでるし……」

「そうか、とりあえず今後の対策は脱出してから練ろうぜ」

カナメはフィーアを抱えると研究室を出て走り出した。並みの人間どころかアスリートすら超えるスピードがでている。


3 : ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 14:39:02 ???
>>2
二人の少女が廊下を走っていた中、

後方からは無数の足音が響いてくる。

研究所の兵士か、あるいはここで生み出されている化物か…

とにかく後ろから多数迫っているようだが、彼女たちの速さならば
たやすく振りきれるだろう。

しかし、彼女の進路上に何者かの姿がある。
数は一体だが…

「……ウフフフ…」
何者かが待っているようだ。


4 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 14:46:39 ???
>>3

「カナメ、前に誰かいるよ!」

カナメに抱えられたフィーアが前方の人影を指差した。

「どうせ敵だろ強行突破するぞ」

カナメは走りながら廊下に置かれた消火器を超能力で浮遊させた。

「くらえ!」

消火器はそのまま人影に向かって飛んでいった。


5 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 14:54:12 ???
>>4
消火器は勢い良く飛んでいき、
目の前の影を吹き飛ばすかに見えた。

しかし
「あらあら、危ないわねぇ」
バゴォン!!

飛んでいった消火器は、その人影から生えた
しっぽに勢い良く叩き落とされた。
消火器はV字型に曲がって地面に転がり落ちる。

「この研究所に忍び込んだ人間…
 どうせむさい男だろうと思ってやる気なかったんだけどぉ」
近くに寄ればそれはどんな人間なのかがはっきり見えてきた。

「こぉ〜んな可愛い女の子二人だなんて、
 私嬉しいわ〜。」
学生服をまとった長身の女性…少女とも言えなくもない顔だ。
だが背中には大きな悪魔のような翼としっぽを持ち、スタイルもかなり良く見える。
その雰囲気は、明らかに人間のそれとは異なるものだ。

「ねぇ、あなた達はいじめるのがお好き?
 それともいじめられるのがお好きぃ?」
舌なめずりをしながら、二人に妖しい視線を向けている。


6 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 15:00:58 ???
>>5
「は?何意味わかんねえこと言ってんだよ」

前に立つ女性にただならぬ気配を感じたカナメは足を止めた。

「綺麗な人……」

「フィーア、見とれてるんじゃねえコイツは敵だぞ。ちょっと降りてろ」

カナメはフィーアを下ろすとポケットから大きな鉄球を三つとりだし、宙に浮かべた。

「誰だか知らねえけど、邪魔するならぶっとばすぜ」


7 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 15:07:54 ???
>>6
「つれないこと言わないでよぉ〜。
 勝手にここに入っておいて、
 さっさと逃げようなんてダメでしょう?」
じっと彼女たちを見てニッコリと微笑んだ。

「あら?そっちの小さい子は
 私といいコト…したいのかしら?」
フィーアに視線を向けてまた不気味に笑う。
そういう対象としてみるかのようだ。

「ぶっ飛ばす?
 あらあら、できるのかしらねー。
 あなたみたいな女の子に。」
そう言って彼女は、両手の爪を鋭く伸ばして二人へと迫る。
周囲の鉄球を興味深そうに見つめているが、まるで楽しそうだ。


8 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 15:14:37 ???
>>7
女性が不気味に笑う。彼女から放たれる蠱惑的なオーラにフィーアはごくりと唾を飲み込んだ。

一方でカナメの方は美に全く興味が無いのか女性の美貌に動じる様子はなかった。

「お前も女だろうが!行け!」

カナメが叫ぶと同時に鉄球が女性に向かって高速で飛んでいった。


9 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 15:19:32 ???
>>8
「ウフフフ…
 あらぁー。女の子だからいいんじゃない。
 男なんて気持ち悪いわ。」
彼女はなんともないというように応える。

「おっと。
 それじゃあダメよ。」
そう言って両手を激しく振るい、鉄球を受け止めに行く。

「それじゃあ燃えないわねー。まだまだ」
と言って残った一つをしっぽで弾く。
これだけならば平気、とでも言いたげだが


10 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 15:30:02 ???
>>9
「カナメ、後ろから来てるよ」

「ちっ……面倒だな、前も後ろも」

カナメは弾かれた鉄球を天井に叩きつけて天井を崩し、後ろの道をふさいだ。そしてナイフを三本取り出すと回転させながら飛ばした。

「じゃあ受け止められないようにしてやるよ」


11 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 15:33:17 ???
>>10
「あら、そういうつもりだったのかしら?」
後ろから接近していた敵は
崩れ落ちた天井の瓦礫に阻まれ、進行できなくなった。
二体一での勝負となるが…

「今度は何のつもりで…」
飛び出してきたナイフを見て、
彼女は回避を試みる。
体の一部をかすめただけのように見えるが…

「こんなものなの?
 なら今度は私がやろうかしら…?」
と言ってその妖しく揺らぐ視線をカナメの方へと向けた。
その視線には妖しい力が感じられそうだ


12 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 15:39:26 ???
>>11
カナメと女性の目が合った。
その瞬間、カナメの体に異変が起こる。


13 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 15:49:17 ???
>>12
「ウフフフ…
 どう?気持ち良いでしょぉ?」
彼女の身体に突然激しい痛みが走り始める。
まるでナイフを身体に突き刺されるような痛みが彼女の身体を蝕んでいく。
それだけではなく、内側から焼かれるような感覚も襲ってくる。

「ほらほら、
 どんな気分?
 もっとやってほしい?」
そう言ってじっとカナメと目を合わせ続ける。
彼女の魔眼の力が、段々と強くなるかもしれない。


14 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 16:00:13 ???
>>13
「ぐあぁぁぁぁ!」
カナメががくりと膝をついた。
「これは……魔眼?」
フィーアはカナメに駆け寄るとカナメの目をふさいだ。


15 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 16:11:59 ???
>>14
「あははっ!気持ち良すぎて昇天しちゃったかしらぁ?」
そう言ってなおも見つめようとしたが

「…んー?
 何のつもりよ」
カナメの目を塞いだフィーアに
不満気な表情を浮かべ、チドリが歩み寄っていく。

「ダメよねぇ〜お楽しみの邪魔しちゃったら…
 ね!」
そう言ってフィーアに向けて勢いよく突撃していく。
彼女の身体を掴んで、壁に叩きつけようとしている。


16 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 16:21:13 ???
>>15
「きゃあっ!」
フィーアは壁に叩き付けられる。
「フィーア!」
カナメは即座に起き上がり、女性に向けて拳を放った。


17 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 16:27:18 ???
>>16
「うふふ、捕まえ…」
フィーアに向けて更に襲いかかろうとした所で

「あはあっ!!!」
チドリの身体に深々と拳が突き刺さる。
それを受けて、彼女は膝をついて苦しむ。

「あっ…はは…
 い、いいわ…今のとってもいい…!
 あはは…!」
いや、とてつもなく喜んでいた。
痛みに苦しんでいるように見えて、その痛みに何かを感じているようだ。

「この子がそんなに大事…かしら…?」
そう言ってフィーアに向けてしっぽを勢い良く伸ばし、巻きつけ締め上げようとしている。


18 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 16:30:07 ???
>>17
「くそっ、さっさと離せ!」
カナメが女性を繰り返し殴り付ける。しかしその度にフィーアはより強く締め上げられているようだ。


19 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 16:32:56 ???
>>18
「あはっ…あははっ…!
 ああっ…あうっ…!」
何度も殴られているにもかかわらず
彼女の力は全く衰えていなかった。

「げほっ…がはっ…!
 もっと…いじめて…ぶっていいのよぉ……!」
なぜなら彼女は、殴られることに
快感を見出していて、より楽しいと感じているのだ。

「ほら…ほらっ…!」
そしてフィーアをさらに締めあげた上で
自分の元へと引き寄せてきた。
そのままフィーアをぐっと抱きしめ始めたのである。


20 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 16:37:13 ???
>>19
「うぅ……は、離して……」
フィーアは抵抗するが力が足りず、抜け出せない。
カナメは変わらずに殴打を続けている。


21 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 16:40:17 ???
>>20
「あはっ…
 いいわねー……あなた…
 こんなに……思われ…ちゃってるわ……」
何度も何度も殴られて居るためか、
フィーアに向けた顔は真っ赤で悦に浸るものになっている。

「あはっ…
 あなたも……
 味わってみなさいな…!」
そう言ってじっとフィーアを見つめ始めた。
チドリの痛みが、そっくりそのまま
フィーアにも向かっていく。

殴打される苦しみがフィーアにも襲いかかってくるだろう。


22 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 16:48:31 ???
>>21
「あぁっ……うぅ……か、カナメやめて」
「フィーア、どうした」
カナメはフィーアに言われて即座に停止した。


23 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 16:54:58 ???
>>22
「あははっ…
 どうしたのよぉー。
 ……この子にも…
 私とおんなじ気分を味わってもらってたのにぃ…」
そう言って残念そうな顔をする。

「じゃあ……この子で楽しんじゃおうかな…?」
そう言って彼女はフィーアに顔を近づけて

「うふふふ…ふっ…」
そのまま唇を重ね始める。
彼女が持っているエネルギーを吸う力を持っているようだ。


24 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 17:00:51 ???
>>23
「い、いや……、やめ……」
フィーアは顔を背けようとしたが女性に顔を押さえられ唇を奪われる。
「むぐっ……」

カナメは手を出せずにいる。


25 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 17:05:38 ???
>>24
「んふっ…
 あふっ…」
無理やりフィーアの口の中に舌を突っ込んで
口の中を舐めまわし、彼女の舌へと絡みつけ始めた。

(うふふっ…
 美味しいわよ?あなたの大事な子の口の中…)
念を通して彼女は
カナメに向けて嘲笑うように言葉を送った。

フィーアの体から
段々と精気が吸い取られて
チドリへと送り込まれていく
「ぷはっ…
 どう?あのことは…
 キスしたことあるかしら?」
口を離し、フィーアに向けても呼びかけた。


26 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 17:16:58 ???
>>25
「う、うん……」
精力を吸われてぐったりとしたフィーアが頷いた。
「もういい、ちょっと我慢してろフィーア」
カナメは壁に張っていたパイプをちぎり、手に持った。


27 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 17:21:27 ???
>>26
「あらあら、それは良かったわね…
 私が初めてじゃない…かしら?」
そう言ってから、カナメに目を向ける。

「うふふ…
 やる気を見せてくれて嬉しいわ…
 あなたも気持ちよくしてあげる…」
フィーアを巻きつけたままで
今度はカナメへと目を向けた。

「こんな風に…!」
そう言って爪を伸ばして彼女に振るいに向かう。


28 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 17:31:47 ???
>>27
「おらぁ!」
カナメは爪を避けると女性の首に手をかけた。
「このまま絞め落とす。ごめんなフィーア」


29 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 17:41:02 ???
>>28
「あっ…らっ…?」
首に手をかけられたのを見て、
彼女は少し驚いた表情を浮かべ

「あっ…がはっ…」
凄まじい勢いでチドリの首が締まっていく。

「あはっ…
 苦しい……っはっ…
 あの子…も…苦しい…わよっ……?」
首を絞められても彼女はその感触が気持よくてたまらないようだ。
カナメを見つめながら微笑みかける。


30 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 17:48:23 ???
>>29
「それくらいじゃ、あたし逹は死なねぇよ」
カナメは手の力を緩めない。しかしカナメの目からは涙が流れていた。
「さっさと離せよ」


31 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 17:55:01 ???
>>30
「げほっ…あははっ…
 そう…なんだぁっ?」
チドリはなかなか意識を手放さない。
只の人間ではないのは彼女も同じのようだ。

「私も……そうだから…
 ねぇ?」
彼女のお腹に向けて爪を一閃、放った。

「あははっ…
 いい顔…してて……嬉しいわ…!」
抉るような一撃が彼女を襲うだろう。


32 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 18:04:52 ???
>>31
「ぐっ……」
カナメの腹部の服が破れ、血がにじんだ。
カナメは思わず手を離す。


33 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 18:08:18 ???
>>32
「げほっ…あはっ…
 ちょっと良かったけどねー…
 まだダメ…かもねー」
と言って彼女はさらに襲いかかる。

「私を楽しませるには…
 ほらっ!」
カナメにも跳びかかり、そのまま押し倒しにかかっている。

「これくらいしないとダメよぉ?」
そして、カナメの身体に向けて何度も爪を振り下ろし始める。


34 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 18:15:47 ???
>>33
「うあぁぁぁぁ!」
体を切りつけられ、カナメはたまらず悲鳴をあげた。
「な、なめるな」
カナメが能力を使い、二人の上にある天井の排気ダクトが落下してくる。


35 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 18:21:09 ???
>>34
「いい悲鳴ね〜!
 あなたもあの子みたいに
 いい子だわぁー」
楽しみながら彼女に爪を振るっていた所に

ガシャン!
「あぐっ…!」
突然落下してきた排気ダクトに
身体を押しつぶされる。
結果的にカナメの身体と密着する形で倒れこんだ。

「ぐふっ…うっ…
 そんなに私と楽しみたいのぉ…?」
チドリの大きな胸がカナメに密着する。
この状態で彼女は何をするつもりなのだろうか。


36 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 18:41:39 ???
>>35
「ぐふっ……」
女性の攻撃を止めることには成功したカナメだが、ダクトに自分も押し潰されるようになった。
「くそっ、どけよ」


37 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 18:59:49 ???
>>36
「いやぁ〜ん…落としたのはそっちでしょぉ?
 私と密着したいって…
 無理よぉ〜そんな熱いお誘い受けちゃったんだものぉ〜…」
押しつぶされた後も、苦しげに答えながら
顔をぐっと近づけてくる。

「あの子がしてたものねぇ〜?
 わかるわ、あなたもしたいんでしょぉ?」
と言ってカナメにも唇を押し付けてくる。

「んふっ…うっ…」


38 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 19:12:18 ???
>>37
「むぐっ……ふざけ……るな」
口づけを避けようとするカナメだが体制が悪く避けきれない。しかし……
「だ、だめ!」
体力を回復させたフィーアが女性の顔を押し退けた。


39 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 19:17:58 ???
>>38
「んあっ!」
あと少しで重なりそうになった所で
彼女の顔はぐいっと押しのけられた。

「ちょっと何するのよぉ……
 今いいところじゃない…
 ほんとに…いいところで邪魔をして…」
グイグイと顔を押されてその顔はとても不満気だ。
だが、体制的にフィーアに攻撃を仕掛けられそうなものはない。
尻尾も押しつぶされていて動かせない。

「そんなことしたって、
 私は…やっちゃうわよっと……!」
押し返そうと顔を元の位置に戻しに行こうとしている。


40 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 20:08:46 ???
>>39
「だめ……絶対」
フィーアも負けじと両手で顔を押さえる。
「サンキューフィーア。これで……」
いつの間にか女性の上にナイフが浮かんでいた。そしてナイフが勢いよく落ちて行く。


41 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 20:30:18 ???
>>40
空を飛んでいたナイフに対応することは出来ない。
そのままナイフはチドリのもとへと落下していき

ザクッ
彼女の背中へと深々と突き刺さる。
「がはっ…あああ!」
悦の入った悲鳴を上げ、チドリはその場で激しくもがいた。

「あはっ…
 それくらいで…
 私が…どうにかできると思う?
 …まぁ、別の意味でどうにか…なっちゃいそうだけど…!」
苦しげな声を上げながら、それでもカナメに視線を向ける。
次に何かしてくるのかと思いながら動きを確認する。

排気ダクトをどうにかすればカナメも動けそうだが……


42 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 20:39:12 ???
>>41
「よし、フィーア立て!」
カナメは能力で排気ダクトを飛ばすと同時に女性を横に押し出した。
「コイツはやべぇ。さっさと逃げるぞ」
カナメはフィーアを抱えると逃げ去ろうとする。


43 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 20:43:05 ???
>>42
勢い良く押し出されたチドリは、
少し力なく転がる
「あはっ…
 もう…つれないじゃないの…!」
流石に身体へのダメージも大きかったのか、
少し起き上がるのが遅かったが、
それでもまだ元気だ。

「逃したら怒られるし…
 あなた達は私とおんなじに
 してもらうことにするわー!」
そう言って翼を広げて
二人を追いかけ始める。

飛び道具のようなものは持っていないらしい。
彼女より速く逃げれば恐らく逃げきれるだろうが…


44 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 20:55:58 ???
>>43
「フィーア、ルートは?」
カナメが走りながらフィーアに聞いた。
「うん、えーっと、あれ……ごめん、頭がボーッとして……」
「おい、次の道はどっちに行けばいいんだ?」
カナメは丁字路で立ち止まってしまう。


45 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 21:08:26 ???
>>44
「うふふ…
 逃げちゃだめよー
 にげたらねー…」
ゆっくりと追い詰めるように飛んで行く。
生気を吸われたフィーアはあまりうまく動けないだろう。
それに…

「あの子…
 もしかしたら
 私の事…なーんてねえー。」
自分に一瞬魅了されていたような
なんてことを考えながらなおも追い詰める。
このまま立ち止まっていれば追いつかれる。


46 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 21:16:12 ???
>>45
「ああっ、くそ適当に行くぞ」
カナメはとりあえず右に進路をとった。正しいルートか間違ったルートか確率は二分の一だたが……


47 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 21:38:52 ???
>>46
右のルートを選んだカナメ
向かった先は一直線の道
曲がった道とあったが


…そこは大きなシャッターが閉まっている。
と言ってもハッキングができるフィーアがいれば
開けるのは簡単のはずだが…

「うふふ…
 逃げちゃダメでしょ〜?」
遠くから声が聞こえてくる。
まだ追いつくには時間がかかりそうだが…


48 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 21:48:09 ???
>>47
「シャッターか……この道であってるか?」
「ご、ごめん……わからない」
二人はシャッターに道を阻まれていた。
「まあわからないものは仕方ないか。フィーア、たのむ」
フィーアはシャッターの横のパネルに携帯端末を繋ぐとハッキングを始めた。しかし数分立ってもシャッターが空かない。
「フィーア?」
「う、うん。急いでるよ」
フィーアは言葉とは裏腹に後ろをかなり気にしているようだ。


49 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 22:02:26 ???
>>48
彼女が後ろを気にする理由はなんだろうか。

「うふふ……
 どこに居るのかしらねー?
 どう?もう一度、やってみない?
 気持ちいいわよ?」
声はだんだん近くなる。
もうすぐやってくるのは間違いないだろう。


50 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 22:14:42 ???
>>49
「よし」
カナメは鉄球やナイフを地面にばらまいた。フィーアの調子が出ない以上、逃げるより相手を倒した方が早いと考えた。
「さて、さっさと来いよ」


51 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 22:19:15 ???
>>50
「ほらほら、追いついちゃったわよぉ?」
翼がはためく音も聞こえてきた
姿もだんだんと見えてくるだろう。

「逃げないなんてどういうつもりかしらねー。
 やっぱり私とお楽しみ、したい?」
と言って笑いかける。
姿が見えてきた。
空を飛んでいることで足音は聞こえない。

「なら、はじめましょうか?」
目が妖しく光りだした。
また先程のを食らわせようとしているのだろうか。


52 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 22:26:11 ???
>>51
「食らえ!」
カナメは彼女が見えた瞬間、足下に散らばる武器を連続で飛ばした。


53 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 22:35:13 ???
>>52
「ん……?」
彼女は常に油断している。
というよりも、あえて食らうことを楽しみにしているというくらい
攻撃に注意がないのである。

故に、攻撃に気づかなければ防御もせず

ドドドドドド

「あっ…!がっ…
 あうっ…あっ…!」
鉄球が無数に身体に命中する。
更に無数のナイフが突き刺さって

ドシュシュシュシュ
「がはっ…うっ…
 あ……!」
彼女はハリネズミのように胴体にナイフを突き立てられて、
その場に倒れこんだ。

……倒れたまま動かないように見えるが…


54 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 22:43:27 ???
>>53
「ふう、不意討ちでなんとかなったぜ」
カナメは女性が動かないことを見ると能力でシャッターを倒すと前に進んだ。
フィーアも女性をチラチラ見ながらカナメに続いた。


55 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 22:59:07 ???
>>54
「……う…フフフ…
 アハッ…アハハッ…
 アハハ…ハハッ…あっうっ……」
しばらくして彼女は目を開けて、笑い始めた。

「ああ…痛すぎて…
 気持ち良すぎて…トんじゃったわ…
 まだ…余韻が…ガハッ…うっ…」
体中に突き刺さったナイフで自分の体をえぐりながら
自分のスカートの中に手を突っ込んで弄り始めた。

「はぁ…はぁ…
 そろそろ行かなきゃ……ダメかな……?」
そう言って彼女はゆっくりと起き上がった。

「……こんなに気持ちよくしてくれたんだもの…
 いっぱいいっぱい…お返ししないと……」
彼女はゆっくりと歩き出した。
一体どこまで行ったのかわからないが…
フィーアは彼女のことをずっと気にしているだろうか?


56 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 23:08:56 ???
>>55
結局二人が向かった先は行き止まりだった。
「あー、あたしの勘はダメだな」
「ごめんねカナメ。わたしがしっかりしていれば。もどろうか」
「そうだな、あいつまだ寝てるかな」
二人は来た道を引き返すことにした。


57 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 23:11:38 ???
>>56
「…あはっ…
 ああもう…
 ずっと止まんない……」
刺さったままのナイフで
自分の体を何度もえぐりながら
チドリはゆっくりと進んできた。

…足音が近づいてくるのを
チドリは感じる。

「…ああ…
 嬉しいわ…最高に…」
あたりに血を撒き散らしながら
彼女は微笑んで進んでいく。
鉢合わせになるのは間違いない……


58 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 23:19:19 ???
>>57
道を引き返した二人は当然の様に彼女と遭遇した。
「なんだ、あいつ」
「......」
血まみれの女性の姿にカナメは驚き、フィーアは声も出ない様だった。


59 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 23:23:12 ???
>>58
「ああもう……
 最高よあなた…
 気に入ったわ…
 あははっ…!」
そう言って二人に見えるように
その目を激しく光らせた。

全身にナイフが突き刺さった
彼女の痛みが二人同時に襲いかかってくることになるだろう。
「気持ちいい…
 私と気持ちよく…なりましょぉ?
 アハハハハッ!!あぐっ…あはっ…!」
そう言ってまた、
自分の体に刺さったナイフをグリグリと動かし
自分に痛みを与える。
それは同時に二人への痛みとなるだろう。


60 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 23:38:10 ???
>>59
「うあぁぁぁぁぁぁ!」
「いやぁぁぁぁぁぁ!」
カナメとフィーアが同時に悲鳴をあげる。
そしてカナメは地面に膝をつき、フィーアは床に倒れてしまった。


61 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 23:43:20 ???
>>60
「うふふ…
 最高に……いい…でしょう?」
ゆっくりと歩み寄ったチドリは、
カナメを尻尾で引き寄せる。

「さぁ…
 続き…しましょう?
 あなたとは…初めてだものね…」
倒れたフィーアを横目に
カナメの顔を掴んで、
先ほどの続きのように唇を引き寄せた。

「これも…
 とっても良いのよ?」
微笑んでから、一気に顔を寄せる。


62 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/21(日) 23:49:53 ???
>>61
「くっ······」
カナメは顔を反らすが、それ以上の反抗は出来そうにない。
その光景はフィーアからも見えていたが彼女も動くことができなかった。


63 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/21(日) 23:56:15 ???
>>62
「目をそらしちゃダメでしょう……ほら…」
両手でカナメの顔を掴み、
無理やり顔を向けさせてから唇を無理やり重ね始めた。

「あっ……ん…う…」
血液の味が混じった舌が
カナメの口の中で踊り始める。
そして、彼女の体から力が抜け、
チドリへと取り込まれる。

「ふっん…んー…
 ハァッ…あふっ…」
何度も唇を重ねつつ、
時折フィーアに目線を向ける。
どんな顔をしているのか楽しみでしょうがない。


64 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 00:03:21 ???
>>63
「ん······う······」
カナメは口づけを交わす度に自分から力が抜けていくのを感じていた。
暫くは超能力も使えないだろう。
「う······うぅ······」
そしてフィーアは目の前でカナメの唇を奪われ、涙を流して泣いていた。


65 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 00:11:44 ???
>>64
「んふっ……
 ふぅ…っ」
フィーアが涙をながすのを見て、
彼女は楽しい気分を抱く。

「あふっ…んっ…ふっ…」
まるで見せびらかすようにより激しく
カナメの唇を貪り、蹂躙する。
漏れ出る声と淫靡な水音が、しばらくこの空間を支配し続けた。

「んー…?
 んふふ…」
なおも唇を重ねて、
しばらく楽しみ続けた。

そして、ようやく唇を離した頃には……


66 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 00:20:00 ???
>>65
長い口づけをから解放されたカナメだったがほぼ生気を搾り取られ、ぐったりと気絶していた。
「か、カナメ······」
フィーアは泣きながらカナメに向かって這っていく。


67 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 00:26:17 ???
>>66
「あら、美しいことね。
 ふたりとも互いを思ってるなんてねぇ〜?」
満足したようにカナメを
フィーアの近くに放り出した。
生気を吸った影響なのか、
彼女は先程よりも元気そうな様子だ。

「楽しませてくれたお礼よ。
 二人仲良くさせてあげる。
 私にたっぷり見せてね?」
もうすぐ追いかけていた部隊も
こちらに追いついてくるだろう。
そうなればもう彼女たちに逃げる場所はない。

「うふふっ…」
満足気に二人の様子を交互に見つめていた。


68 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 01:02:17 ???
>>67
フィーアはカナメを持ち上げて逃げようとしている様だった。
「う······カナメ······」
しかし一度生気を抜かれているフィーアは体にうまく力が入らず、カナメを持ち上げられない。


69 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 01:06:29 ???
>>68
「アハハハ…!
 本当に仲が良いのね〜、ふたりとも……」
それを嘲笑うように二人の前に立ち、爪を伸ばす。

「二人仲良く悲鳴を上げさせてあげるわ…!」
そう言って二人の体を重ねあわさせるように
背中から二人の体を貫く!
まるで抱き寄せさせるように突き刺したのは
仲睦まじいかのように見せる趣味なのかもしれない。

//今日は一旦この辺で


70 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 01:16:29 ???
>>69
「がはっ······!」
「ぐぅっ······!」
二人は彼女の思惑通りに悲鳴をあげる。
カナメは苦しげに身を反らし、フィーアはカナメを強く抱き締めた。


71 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 15:14:55 ???
>>70
「良い悲鳴ね〜。
 仲良し二人を
 同時に傷めつけるなんて…
 良い気分だわ。」
そう言って、二人に向けて長い尻尾を伸ばす。

「仲良く抱き合って
 ラブラブでも何でもしてみなさ〜い?
 そうすれば痛いのは、やめてあげても良いんだけどねー。」
そう言って二人の体をくっつける形で締め上げる。
向き合う形にしたのは、そういう好意を強制させようという
悪辣な彼女の趣味なのだろう。

「…あ、そうそう。
 ついでになんでハッキングしたのかも後で聴いておこうかしらね。
 まずは二人がいっぱい仲良くするのを見てから…」
配下の兵士が瓦礫を突破したらしいことを
通信で聴いている。

「ハイハイ了解…
 のろまなあなた達を待ってる間、
 この子たちは好き放題にしておくわ。
 もちろん、殺すまではいじめないからね…」


72 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 19:06:44 ???
>>71
「フィーア、ここは……言う通りにしておこうぜ」
爪に突き刺され、強制的に意識を回復させられたカナメが苦しげに言った。
「う、うん」
フィーアはそれを聞いてしばらく躊躇していたが頷くカナメに従って彼女と口づけを交わした。


73 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 19:14:49 ???
>>72
「いい感じねーうふふ、
 でもこの程度かしらぁ?」
口づけを交わす二人を見ていたが、
まだ、しかたなくやっているという感じを覚えたのか
更に締めあげる。


「さっきの、私みたいにふかーくやらないとねぇ?
 私のほうが上…ってことになっちゃうかしら?うふふふ…」
より一層
二人に要求を行うつもりのようだ。

追手に追いつかれる恐れもある。
早めにこの女を満足させる行動を取らなければ危なそうだ。

「私って、正直どうでもいいのよね〜。
 研究所のヒトのことなんて。
 だ・か・ら…私を楽しませるような
 仲良しっぷり、見せてくれたら良いわよぉ?」
不敵に笑って見せているが、
どうやら彼女はひどく気まぐれであるらしい。
その言い草に嘘偽りはなく聞こえる。

//散々いじめた上で逃がすような形にしましょうか?


74 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 19:31:10 ???
>>73
「フィーア、もっと舌入れろ」
「うん……」
女性に煽られ、二人の接吻はヒートアップしていく。

//ではそれでお願いします。二人とも回復力高い設定なので。


75 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 19:59:23 ???
>>74
「良いわよ〜
 やっぱりこれくらいやらないと燃えないわよね〜…
 ネ〜?」
子供をあやすかのように二人の様子を見る。

「あらあらー、
 もっとくっつかないと仲良しに見えないわねー…」
そう言って二人に向けて妖しい眼光を輝かせる。

「なるべくお二人だけで楽しませてあげたかったけど…
 やっぱり楽しい構図は…」
二人の両手が位に反して動き出し、

「自分である程度作らないとかしらね」
フィーアとカナメ、互いをきつく抱きしめさせた。
その姿勢で更に顔を接近させ、
更に熱い接吻をさせ始めた。

「やっぱりこうじゃないとね、
 うふふふ……」
時折二人の体を爪で傷つけながら、
血塗れで抱き合う二人を楽しみ続ける。

//了解です、ではもう少し


76 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 20:19:56 ???
>>75
「むぐっ……うぐぅぅぅ」
二人の体が勝手に動き、より妖艶な動きに変化した。爪で傷つけられる度に呻き声を上げ、流れる血と汗が混ざりあって怪しく光を反射している。


77 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 20:33:44 ???
>>76
「いい感じね〜ほらほら!」
何度も爪を奮って二人の体を傷つける。
「仲良しなら、あそこも触りっこしないとねー…うふふ…ほらほら……」
互いに互いの下着の下に手を滑りこまさせ、股間の秘所を弄らせに行かせるなど、
悪質さは更にとどまらなかった。

「段々と気持ちよくなってきたでしょう?
 こんな痛みにもっ…ねぇ!」
身体を操らせた形にしたことで
尻尾の拘束は必要ないと思ったのだろう。

尻尾からは開放するも、
今度はムチのように奮って二人を打ち据え始めた。

「そのままイッちゃうのがいいわ!
 アハハハハハハッ!」
彼女はすっかり悦に浸っている。
魔眼の力も、体力が万全であれば
決して自力で解くことが出来ないものではない。

//拘束を解くかどうかはお任せします。


78 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 21:12:06 ???
>>77
「おまえ……」
カナメが首を動かさないまま女性を睨み付けた。
「いい加減にしろよ」

フィーアの回復力はカナメを遥かに凌ぐ。そしてカナメはフィーアとの体液交換によって回復力を底上げされていた。


79 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 21:29:49 ???
>>78
「んー?
 何かしらねー、その反抗的な目つきは…」
ちょっと不満気な顔でカナメの視線を見つめた。

「そんなんじゃ許してあげられないわよぉ?
 このまま、ここの人たちが迎えに来るまで
 それをしてもらおうかしらねえ!」
彼女の回復力が上がっていることを気にせず
チドリはさらにしっぽをふるう。
何度も身体を打ち据えられて皮膚が裂けてしまうほどの
ダメージを何度も受けているが…

二人が力を共有したことで
それを破れるまでに強くなっているかもしれない。


80 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 21:41:24 ???
>>79
「ぐっ……」
尻尾に鞭打たれ、二人の体にいくつもの赤い線が浮かび上がる。しかし……
「あたし逹には……人に見られてやるような趣味はねぇんだよ!」
ついにカナメは魔眼の呪縛を振り切って立ち上がった。


81 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 22:09:57 ???
>>80
「あらあ?…どういうこと?
 まさか、私の力を破るなんて…」
それはずっと余裕を見せていたチドリが初めて見せた焦りの顔だった。
自分の力に過信していたからか、呪縛を解かれてしまったことに驚きを隠せないようだ

「…おかしいわね、
 こんなにすぐに回復するなんて…
 ありえないんじゃないの!!」
チドリは初めて怒りを露わにしながら
勢い良く爪を伸ばし、突撃してきた。


82 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 23:17:23 ???
>>81
「あたしとフィーアがキスするのはなぁ」
カナメが突撃してくる女性に向かって蹴りを放つ。
「傷を治すときなんだよ!残念だったな!」


83 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 23:19:24 ???
>>82
「げほっ!!」
予想以上に素早い蹴りを食らって、
チドリは後方へと勢い良く吹き飛んでいった。

「ぐぐぐ…
 そんなのなんて聴いてないわね…」
痛いのは相変わらず気にしないが、
思い通りにならない状況のほうが嫌なようだ。

「…もう一回…
 あなた達をボコボコにしてあげるわ!!」
それでもなお攻撃を仕掛けようと襲い掛かってくる。
尻尾を素早く振るってくるが…


84 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/22(月) 23:44:22 ???
>> 83
「そう何度もやられるか!」
カナメは鞭のように振るわれた尻尾を素手で掴み取った。


85 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/22(月) 23:57:54 ???
>>84
「何よ……このっ…!」
尻尾を掴み取られるとは思わなかったのか、
またしても焦りを見せ始める。

「私が…常に優位じゃなきゃダメでしょうが…!
 こういうのは……!!」
激しく尻尾を振り回そうとするが
それでも今のカナメの力の前では振りほどくことは出来なそうだ。


86 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/23(火) 00:11:50 ???
>>85
「そう言うのは別の人とやってくれよ。じゃあな」
カナメは尻尾を掴んだままぐるぐると振り回し、廊下の奥に投げ飛ばした。
さらに幾枚ものシャッターが降りて二人との間を遮断した。


87 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/23(火) 00:16:50 ???
>>86
「あ…ああああああ!」
一気に廊下の奥にまで投げ飛ばされたチドリは、
地面に勢い良く転がった

「…う…もう!!」
起き上がった時には目の前にまでシャッターが降りており、
彼らの居場所を完全に見失うこととなった。

「…逃げられちゃったなぁ〜…
 これじゃ…ダメみたいね…」
もうすでに諦めたようで、
チドリは悔しげにそのシャッターを見つめた。

「…すいません。
 取り逃しました。
 …私の責任です…
 だから…」
そう言って通信機に話しかける。

「おもいっきり…
 私を罰してください…!」
だがその顔は、明らかに罰せられることを
楽しみにしている表情でもあった。

……カナメたちはその後…

//この辺で〆のレスに行きましょうか?


88 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/23(火) 21:39:48 ???
>>87
施設から脱出後、十分な距離をとったと判断したカナメはフィーアを下ろすとそのまま倒れ込んだ。
「大丈夫?カナメ」
体力も傷も回復はしているが、やはり短期間では回復できないダメージが蓄積していた。
「ああ、でも……」
カナメはカバッと起きるとそのままフィーアに抱きついた。
「もう一回頼むわ」

//はい。それでお願いします。


89 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/23(火) 21:49:24 ???
>>88
彼女たちはしばらく離れた場所でふれあいを続けた。
それが彼女たちのいっときの安らぎの時となるだろう。


その後、チドリは
研究所の所長、同じくホムンクルスである所長に
苛烈な体罰を食らわされたが…

彼女はそれをひどく喜び続けたということらしい。

//この辺で私は〆とします。
//ちょっと趣味に走り過ぎた感はありますが…楽しんでいただけたなら幸いです。


90 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/23(火) 23:23:51 ???
>>89
//ありがとうございました。こういうのも面白いと思います。


91 : サキュバス・チドリ ◆ztq7pWnU8A :2016/08/24(水) 21:57:04 ???
>>90
//そう言ってくだされば嬉しい限りです。
//こちらこそありがとうございました。


92 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 03:53:20 bfHzlPCo
//それではよろしくお願いします

星野みあは、魔法少女である

日夜魔法を使って人助けをしている

(実に気に入らない)
と、古ぼけた本にしか見えないそれは思っていた


魔法杖ミーティアを手にした日から、星野みあが始めた人助け
それを終えて帰路につこうかという途中で、みあは本を見つけた

それを手にとって開けてみようという気になったのは、
好奇心かそれとも捨てられたようにしか見えない本を哀れに思ったのか


本を開くと、ページの真ん中に大きなシミがついているのがわかった
だが、そのシミが不気味に蠢いた

シミはそこからインク色の触手を伸ばし、みあの全身を絡め取る
魔法を使う暇もなく、みあは本のシミの中の漆黒へ、その小さな体を呑み込まれた

(まずは”魔女”にしてやろうか)
『漆黒へと捕らわれた少女。空間が徐々に明るさを増していく。そこは、まるで中世の町並み。
舗装されていない道と、石造りの建物が並ぶ。「魔女だ!」「魔女を殺さなければ!」
少女に向かって怒号のような叫びとともに、数十人の人間たちが向かってくる』


//『』が本に書かれた内容で、みあへの責めです。杖ごと呑まれるか魔法が使えるか否かはお任せします


93 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 08:22:28 ???
>>92

暗闇から中世の町並みへ。目まぐるしく変わる風景にみあはかなり混乱していた。
「ここ、どこ?」
不安に駆られたみあは魔法少女の武器、魔法杖ミーティアを取り出した。しかしその瞬間……
「魔女だ!」
みあに向かって怒号が浴びせられ、多くの人間が向かってくる。
「え?なに?追いかけて来ないで!」
みあは逃げ出した。ミーティアによって身体能力が強化されたみあに追いつける人間はいなかった。しかし道を知らないみあは行き止まりに追い込まれてしまう。


94 : 名無しさん :2016/08/25(木) 11:44:34 ???
>>93
魔法の使い手か
とりあえず逃げられないようにしておくかな

『少女の足元が泥のように変わり、その場に固められる』
『人々は少女を魔女と責め立て、石を投げる』

できれば名前を知りたいところだ


95 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 11:56:28 ???
>>94

突然変質した地面に絡み取られてみあは逃げられない。みあは投げつけられる石を避けられずあちこちに傷ができてしまう。
「や、やめて……。みあは何もしてないよ」


96 : 名無しさん :2016/08/25(木) 12:04:56 ???
>>95
みあ、か

まあ、さて、人間相手に魔法は使えまいよ
使ったなら、その時はそのときよ
『人々の怒号はなりやまず、激しさを増す。

にんげんのふりをするな。魔女め

人々は刃物や鈍器などをもちだし、狂騒の様相を呈する。

十字架を持ち出して、少女を磔にせんとするものもいる』

//場合によっては抵抗なども


97 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 12:35:32 ???
>>96
人々が武器を取り出すのをみあはバリアを張って時間を稼いだ。
「はぁ……はぁ……」
みあは呼吸を調えると足を引き抜こうとした。


98 : 名無しさん :2016/08/25(木) 12:45:46 ???
>>97
バリアか
まあ、いい
みあという名前の一部が知れた
バリアを維持できなくなるまで責め立てるか、
舞台を変えるか
どちらも悪くない

『人々は口汚く罵っていく
触れられない
見えない壁がある
やはり魔女だ
汚らわしい魔女め
裁判にかけろ
薄汚い女め
人間のふりをするな
皮の下の本性を表せ

少女の足元はさらに泥濘み、底無し沼のように沈んでいく
体が沈みいくのが早いか、少女の心が折れるが早いか』


99 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 12:51:09 ???
>>98
バリアが軋みひびが入り始める。
みあは焦って抜け出そうとするがもがけばもがくほど沈むスピードは上がっていく。ついに足が完全に沈んでしまった。


100 : 名無しさん :2016/08/25(木) 13:01:25 ???
>>99
磔にして魔女裁判にかけてやろうかと思ったが、
軽く溺死の恐怖を与えたところで、舞台を変えるか

『少女、みあの体は地面へと沈みこんでいく。
口、鼻から体内にドロが入り込んでいく

意識を失いかけたとき、少女は再び外界へ放り出される
そこは、みあのよく知る学校という場所

みあのそばにみあの友人が駆け寄り、言葉をかける


「どうしたの。みあ。そんな泥だらけで。魔女にお似合いの薄汚い格好ね」』

あの女に友達がいるかどうか知らないが、まあ、いるだろう。何人かは
今度は友人に罵られるが、果たしてもつかな


101 : 名無しさん :2016/08/25(木) 13:02:30 ???
//続きは四時頃になります


102 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 13:24:18 ???
>>100
「お、溺れちゃう!」
みあはすでに体全体が泥に沈んでしまっていた。必死に顔を上げて息を吸おうとするが入ってくるのは泥ばかりであった。みあの意識が遠のいていく。

そしてその直後いきなり泥が消え地面に足が着いた。みあはへなへなと座り込むと咳き込んで泥を吐いた。泥は消えていたが服に付着した物は残っており、白い靴下は茶色い染みにまみれていた。
「ここは……?」
みあが回りを見渡すとそこはみあの教室だった。クラスメイトもそのまま全員おり、みあに注目している。みあは慌ててミーティアをしまった。
そしてみあの友人が駆け寄り口を開いた。
「どうしたの。みあ。そんな泥だらけで。魔女にお似合いの薄汚い格好ね」
「えっ……?今、何て?」
みあは自分が言われたことを一瞬理解できず、聞き返した。


103 : 名無しさん :2016/08/25(木) 16:07:17 ???
>>102
明らかに動揺している
さらに追い詰めるか
この空間はまやかしと開き直るかもしれないが、それもいい

『クラスメイトの罵倒と
糾弾は止まらない

知らないと思ってた
妙な杖を持っていた
魔女だ
魔女だ
魔女は追い出せ。いや、それじゃ足りない
俺たち私たちを欺いていた
制裁だ制裁だ
ハサミで目を潰そう
カッターで皮をはげ
箒とバットで秘所を潰してやれ

みあは狂気につかれたようなクラスメイトたちに追い詰められる』


104 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 16:25:49 ???
>>103
「え……、やだ……なんで?」
みあはたまらず教室を飛び出した。
階段を降りて職員室へ向かった。

// 一時間返信できなくなります。


105 : 名無しさん :2016/08/25(木) 16:37:56 ???
>>104
そろそろ痛め付けてやろうかな

『走る少女
地面が変形して、棘となる
靴は意味をなさず、地面にたおれこめば身体中は穴だらけになるだろう』


106 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 17:27:23 ???
>>105
「痛っ!」
走っていたみあが足の痛みで止まる。見れば地面にはいつの間にか鋭い棘がびっしりと生えていた。後ろに下がるが後方の廊下も全く同じで足の踏み場はない。
「痛い、痛い、痛い」
みあは少しでも傷を減らそうと左足を上げ、右足だけでバランスを取りながら立った。しかし右足は絶えず痛みを発し、みあは涙目になっていた。


107 : 名無しさん :2016/08/25(木) 17:40:36 ???
>>106
痛みには人並みに敏感か

『地面が消失する
暗闇の穴の底には少女と同等以上の巨大な針が、獲物を待ち望むかのように屹立している』


108 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 17:56:33 ???
>>107
みあの足元の地面が消え、みあは落下する。
「ひっ……い、いや!」
落下する先に見える巨大な棘を目にしたみあが悲鳴を上げる。
とっさにバリアを張ったみあだ頑丈なはずのバリアはミシミシと音をたててひび割れていく。


109 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 18:06:43 ???
>>108
バリアが
なら、こういうのはどうかな

『虚空より現れる巨大な腕
少女の全身を覆い尽くせる手は、
障壁ごと少女を包み込み
握りつぶさんとする

障壁が破壊されれば、手は少女の全身を破壊し
地の底の棘に突き刺すだろう』


110 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 18:19:11 ???
>>109
ひび割れたバリアに追い討ちをかけるように巨大な腕が現れ、バリアごとみあを握りつぶそうとする。
「だ、だめ!」
みあはバリアを必死に押さえたが抵抗も虚しくバリアは破られ腕に握りつぶされてしまう。
「あぁ……うぅ、放して……」
そして苦しげに呻くみあに答えるように腕が手を開いた。
安堵したのも一瞬、棘に向かって落ちていくみあに出来たのは目を瞑って身を固くすることだけだった。


111 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 18:33:09 ???
>>110
死なないとは思うが、これで死なれても面白くない

『棘が少女の小さな体を貫く
みあの生き物としての本能か、はたまた幸運か
急所は免れたが、血液は体を汚す

棘は消える
傷を庇いながら、少女は暗闇の中に取り残される
だが、少女に安穏はない

少女に問いかける声が響く
「お前が一番恐るものは何だ」と』

そんな簡単にいくと思えないが、モノは試しか

//次の返信は9時頃になります


112 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 18:48:52 ???
>>111
「あぐっ……」
棘がみあの脇腹に突き刺さる。
棘が消えてみあは床に落ちたが、みあは傷の痛みで動けない。
「はぁっ……はぁっ……うえぇぇぇん!」
目まぐるしく続いた攻撃が一瞬途切れたことでみあが泣き始めた。しかし休む暇を与えないとばかりに次の手が迫っていた。
「お前が一番恐るものは何だ」
「ぐすっ……、え……?」
突然声が響き、みあは周りを見渡した。しかし声を発したと思わしき人物はいない。
「お前が一番恐るものは何だ」
再び声が響く。
「みあが一番恐いもの……、ゆ、幽霊……かな?」


113 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 21:04:08 ???
>>112
幽霊?
えらく拍子抜けする答えだ
化け物じみた連中とも戦ってきただろうに

だが、この魔法杖
記憶を操作してるのか

『みあに問いかける
「お前が二度と会いたくない、戦いたくない相手は誰だ」』

//若干、キャラ設定を無視してしまいますがビドーと答えて
くださったらビドーと再戦という形になります


114 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 21:15:57 ???
>>113
「二度と会いたくない……?」
みあは再び思考を巡らせる。
「なにか忘れてる……?ナイフ、鉤爪、ゾンビ……」
なにか思考が誘導されているのか、封印されている記憶が徐々に思い出されてくる。
「たしか名前は……び……どー……?」


115 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 21:24:56 ???
>>115
びどー
ビドー

魔族の名前か

『暗闇からみあの方に近づくものがいる
金属の床をこすらせる足音と、腐臭
その姿を見たとき、みあは正気でいられるだろうか』

わざわざ記憶を操作して
魔法杖、みーてぃあとか言ったか
人間だったらとんだ食わせ物だ
この紙ペラの自分よりよっぽど


116 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 21:42:02 ???
>>115
「思い出した……」
みあは呟く。そして現れたかつて戦った魔族に杖を向けた。


117 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 21:44:04 ???
>>115
//先に言っておくと(もう遅い気がしますが)、みあちゃんがビドーそのものに会うと恐れるより前にキレます。


118 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 21:46:53 ???
>>116
戦うつもりか
そのあたりは気丈らしい
だが、名前の一部を知っている今、その体の一部も自分の支配下にある

『戦おうとするみあだが、手足が震えて狙いが定まらない
その間にビドーは一気に距離を詰める
痛覚を倍加させるウイルスを仕込んだ鈎爪を、
足も震えるみあは躱せない
ビドーの爪は肩と胸を狙っている』


119 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 21:51:56 ???
>>117

//そうでしたか
>>118ではみあの体が震えてると書きましたが、それについて抵抗しても可能です


120 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 22:04:34 ???
>>118
「絶対許さない……絶対」
みあが現れたビドーに向かって攻撃しようとする。しかし……
「狙いが……!?」
手足の震えで狙いがつけられない。
そしてビドーの攻撃を避けることもできない。
「どうして……?」
みあの体に爪が突き刺さる。


121 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 22:27:02 ???
『ビドーは片方の爪を引き抜いて、みあの杖を弾きとばす
さらに大量のウイルスを送り込まんと、接吻を狙う』

さて、どう抵抗する?


122 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 22:36:20 ???
>>121
「あぁっ!」
爪に刺されたみあは悲鳴を上げる。ビドーはその隙に杖を弾き飛ばし、みあに接吻を迫る。しかし……
「ミーティア!」
みあが叫ぶと飛ばされたミーティアが飛んで戻ってくる。
「今度は……」
みあはビドーの口に杖を突っ込み、魔力弾の発射体制になった。
「今度は逃がさない!」
みあが魔力弾は放つ。しかしその直後、杖から光が失われた。
「えっ……ミーティア?」
ミーティアの表面にRESETと文字が浮かび、みあは意識を失った。


123 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/25(木) 22:45:56 ???
なんだ?
意識を失った

あの杖も、持ち主を生かす、いや利用しようと色々考えてるわけか
それとも、自分にこいつを本気で殺すつもりがないとでも?

ならば
『少女の周囲の空間は再び消失する
落下するみあ
その真下では、直径10Mはあろうかという複数の歯車が、
少女を凄惨な肉片に変えようと迫っていた』

どうする
このままミンチになるか

//続きは明日以降とします


124 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/25(木) 22:57:39 ???
>>123
みあは意識を失ったまま落下する。
下にはいくつもの歯車が回っている。巻き込まれたら確実に生きては出てこれない。
しかしみあの体は先程とはまるで違う、強固なバリアで覆われていた。

//了解です。


125 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 05:25:58 ???
>>124
歯車によってミンチ、になるはずだったみあは強力なバリアに守られた
死なせはしないということか
なら、死ななければいいのか?

魔女裁判、その続きをやろう

『叫ぶ群衆の中央
そこに十字架に磔にされたみあがいる
既に熱気は狂騒の様子を呈しており、
群衆の中にはみあのクラスメイトも混じる』

//返信は昼か夕方になると思います


126 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 12:16:44 ???
>>126
みあは意識を取り戻した。
「う……あれ?何してたんだっけ?」
徐々に意識が覚醒し、みあは自分の状態を知ることとなった。
「え?何?どうなってるの?」
みあは磔にされていた。周りを囲む人々の中にクラスメイトを見つけたみあは助けを求めた。
「ねぇ!外して!お願い」


127 : 名無しさん :2016/08/26(金) 12:39:21 ???
>>126
『みあの声は聞こえていないのか無視しているのか、
人々の怒号と罵倒は止まらない

そのうち、厳かな雰囲気の装束を
纏ったものが、前に出てくる

磔にされたみあの足元で叫んだ

汝は自身を魔女と認めるか
認めぬならば、名を名乗り、
釈明の弁を述べよ』

さあ、名前を言え


128 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 12:51:28 ???
>>127
「みあは魔女じゃないよ!だって……その……」
みあは弁明しようとするが魔法は使っているのでその先の言葉が見つからなかった。
「えっと……あの……」
みあは必死で考えるが恐怖感や緊張に邪魔されて言葉が見つからない。


129 : 名無しさん :2016/08/26(金) 16:11:35 ???
>>128
名前は言わないか
それもかまわん

『釈明はないか
ならば裁きを

それが合図となったように
いつの間にかみあの後ろにまわっていた
ものによってみあは目隠しをつけられる

魔女を責め立てるために用意された
棘つきのムチが、みあに向かって
幾度も振るわれる』


130 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 16:16:15 ???
>>129
「待って、何するの?」
目隠しをされたみあは首を振って目隠しを外そうとするがそれらいで外れる筈がない。そしてそんなみあに幾度も鞭が振るわれる。
「痛っ……やめ、やめて……」
みあの制服は破れ、そこから覗く肌には血が滲んでいた。みあは泣きながら許しを請う。


131 : 名無しさん :2016/08/26(金) 16:25:16 ???
>>130


132 : 名無しさん :2016/08/26(金) 16:27:37 ???
>>130
『人々の罵倒と怒号に歓声が混じりだす

魔女の烙印を

露出したみあの腹部
ちょうど子宮の位置に、焼きごてがおされる』


133 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 16:36:32 ???
>>132
鞭打ちの痛みと迫害される心細さみあが泣き出す。
そしてみあの腹部に焼きごてが押された。
「熱い、熱い!もうやめて、許して!」
みあは体を反らせて逃れようとするが拘束されているので意味を成さず、くっきりと烙印が押されてしまう。


134 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 17:56:08 ???
>>133
命が危機でないなら、助けはしない、か
大層な杖のようだ

『罪深き魂の烙印を
焼きごてでつけられた烙印に沿って、鑿のような道具で傷が抉られていく
彫刻師がそうするように白磁のような肌に傷の烙印がつけられていく』

//次の返信は九時頃になると思います


135 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 20:41:02 ???
>>134
焼きごての後に削るような痛みが走る。
「痛い、ごめんなさい、もう許して」
みあは訳もわからず謝ることで解放されようとしていた。


136 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 21:08:23 ???
『「罪を認めるか。魔女よ」

みあの皮膚に油が塗られ、また火がつけられる
命を奪わず、ただ皮膚のみを焼く』


137 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 21:16:23 ???
>>136
「ごめんなさい、みあが悪かったです」
みあは泣きながら答えた。
「だからもうやめて!」


138 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 21:23:29 ???
強いのか弱いのかわからないやつだ

『「罪を認めるか」
みあの声が聞こえないのか無視しているのか拷問吏の手は止まらない
無理やりみあの手を開くと、指の節の一本一本に釘が打ち込まれる』

//何も希望がなければしばらく拷問という展開になりますが、何か希望などありましたら言ってください


139 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 21:36:29 ???
>>138
みあの指が強引にひろげられる。
みあは何をされるか見当もつかないが痛いことはわかるので必死で抵抗する。
しかし努力も虚しく指を広げられ、釘を打たれてしまう。
「やあぁぁぁぁぁ!」
みあはこれ迄と比べられないくらい大きな悲鳴をあげた。


140 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 21:50:53 ???
『みあの目隠しが外される
涙で泣きはらした瞳は、憔悴しきっている

拷問吏は、さらに巨大な釘を取り出すとみあの手足を十字架に直に打ち付けていく

「罪を認めるか。魔女よ」
「人々を惑わし、世を乱した罪を認めるか」』


141 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 21:55:44 ???
>>140
釘が打ち付けられる度にみあの体に痛みが走る。
「ごめんなさいぃ、もう魔女でいいから、放してぇ」
みあは唯一動かせる首を激しく振りながら叫んだ。


142 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 22:06:46 ???
そういえば、あの杖がこいつを拒否することはありえるのだろうか
杖から見放されれば、死にそうではあるが

『「その口から罪を語り、罪を認めるか」
「汝の全てを汝自身の口で否定するか」
「汝の魔女の力、それを手放し普通の人となるか。それが唯一許される道である」

さらに釘が打ち込まれる
そして、拷問吏は、肉を削ぎ落とすための鋸刃の刃物を持ち出す
視覚的な恐怖は十分だろう

「ねえ、みあ。痛いでしょう。怖いでしょう。もう魔法少女とか止めようよ」
「そうだよみあ。”普通の人”になろう」
気がつけばみあの周囲にクラスメイトが集まっている
みあが魔法の力を手放すことを促す』


143 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 22:13:16 ???
>>142
みあの精神は最早限界だった。
この苦痛から逃れるためなら何でもするだろう。
「みあは······魔法少女をやめ、や······め」
しかし最後の一言をどうしても言うことが出来ない。


144 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 22:21:04 ???
あともう少しか
それとも、これもあの杖の力か
あくまで死なせず利用しようというのか
もうしばらく痛めつけてやる

『「人間に戻ることを拒むか。哀れなる魔女よ」
「みあ・・・」
「なんでだよみあ」
責め立てる拷問吏の言葉と
失望するみあのクラスメイトの言葉がまじる

拷問吏は鋸刃の刃物を用いて、少しずつみあの肉体を削ぎ落としていく
みあの目の前に、みあ自身の体から切られた肉片が積まれていく』


145 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 22:31:56 ???
>>144
「いやあぁぁぁぁぁぁ!」
体を削られる痛みにみあが悲鳴をあげる。
「違うの!みあは、本当は······」
みあは必死で話そうとするが唇が動くだけで声が出ない。


146 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 22:45:57 ???
『「魔女よ。その骨芯に至るまで染み渡る
悪しきものを出し尽くすがよい」

拷問吏はヤスリをもちだしてくる
肉だけでなく、今度は骨まで削られていく

「普通の人間に戻ることを、拒むか。魔女よ」』


147 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 22:54:59 ???
>>146
「待って、聞いて、みあは」
みあはは必死で話そうとする。しかし拷問が骨に達し、最早意味のある言葉を話せない。
「あぁぁぁぁ!いやあぁぁぁぁぁぁ!」
みあの叫び声だけが延々と響いた。


148 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 23:01:21 ???
何か言いかけたな。いよいよか

『拷問吏の腕が止まる
「力を捨てるか。力を捨てて普通の人間となるか。魔女よ」』


149 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/26(金) 23:17:37 ???
>>148
「はあっ······はあっ······」
みあは息を整え、そして口を開いた。
「みあは······魔法少女を······」
しかし、みあはそこまで言った直後、糸が切れるようにして意識を失った。


150 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/26(金) 23:37:53 ???
//すいませんが、今日はここまでとさせてください


151 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/27(土) 04:27:15 ???
>>149
・・・あくまで、こいつを利用しようということか
おそらくは発狂することもあるまい

『魔女裁判は次の段階に移る
みあは、川の上に逆さ吊りで吊るされる
滑車をつかい、みあの頭が川に沈められる
また引き上げられる
これが繰り返される
「力を捨てるか。力を捨てて普通の人間となるか。魔女よ」
拷問吏の問いかけとクラスメイトの言葉は止まらない』


152 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/27(土) 06:40:22 ???
>>151
「んうぅ······え、なにこれ?」
目を覚ましたみあは川の上に逆さ吊りにされていた。
そしてみあの頭が水中に沈められる。
みあは息を止めていたが我慢出来ず、反射的に口を開いてしまう。
「がぼっ!」
その瞬間にみあは引き上げられるが、直ぐにまた沈められてしまう。


153 : 名無しさん :2016/08/27(土) 07:21:30 ???
『何度かのみず責め
腹に水がたまると、それを吐き出させるように棒で叩かれる

そして問われる
何故に人となることを拒むか魔女よ、と』


154 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/27(土) 08:26:10 ???
>>153
「げぇっ、おえっ」
棒で叩かれ、みあは水を吐き出した。
「ち……違うの、みあは……本当は、本当はぁ……」
みあは話そうとするが話せない。いや、話させてもらえたない。


155 : 名無しさん :2016/08/27(土) 08:48:39 ???
>>154
『拷問吏が斧を取り出す

罪人らをここへ

みあのクラスメイトたちが、
引き出されてくる

魔女と関わりしこと
それ即ち罪なり

斧の刃が、クラスメイトの一人の首を切り落とした』


156 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/27(土) 09:27:14 ???
>>155
「えっ……?待って、みんなは関係ないよ」
みあは止めるが聞き入れて貰えない。
「いや……だめ!」
みあはクラスメイトの死を見ないよう目を瞑った。


157 : 名無しさん :2016/08/27(土) 12:23:35 ???
>>156
『人となることを拒むか

その言葉とともに、クラスメイトたちは
首を落とされる

やがて、クラスメイトたちは呪詛の言葉をはきはじめる

おまえのせいだ、と』


158 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/27(土) 14:23:41 ???
>>157
「みあのせい……なの」
みあは首を振る。
「ち……違う。だってみあは……」


159 : 名無しさん :2016/08/27(土) 16:11:18 ???
>>158
『みあが、現実から目を反らす間にも
クラスメイトの処刑は続く
呪詛の言葉は大きくなる

何故に人となることを拒むか魔女よ』


160 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/27(土) 18:10:30 ???
>>159
「知らない、だってできないんだもん!」
みあは泣きながら答える。
「助けて、助けてよぉ!」


161 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/27(土) 19:42:55 ???
>>160
魔法少女でなくしてやりたかったが、これ以上は無駄か
ならば

『「なれば魔女よ。その力、我がものに」

拷問吏の一言で、みあは再び暗闇へ落ちる
四方から、コードのような無数の触手が伸び、みあは再び拘束される
みあの魔法力が吸収され、この本へと注がれていく』

死なないなら死なないで、利用する術はある


162 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 08:50:52 ???
>>161
「ひっ……!」
みあは暗闇に落ちていき、そして触手が絡まっていく。
「今度は何するのぉ?」
みあはすっかり怯え、抵抗する気力も無いようだ。そして触手によりみあの魔力が吸収されていく。
「あ……あうぅ……力が……」


163 : 名無しさん :2016/08/28(日) 09:07:15 ???
>>162
//突然ですが、展開が思いつかなくなってしまい、このままなら、みあは本の永久機関として利用され続けるということで〆にしようかと思いますが、よろしいでしょうか


164 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 13:47:56 ???
>>163
うーん、それはちょっとどうですかね……。


165 : 名無しさん :2016/08/28(日) 15:17:05 ???
>>164
//ちょっと思いついたのが、みあの魔力を


166 : 名無しさん :2016/08/28(日) 15:22:59 ???
>>165
続きです

ダークみあ(仮名)とのバトルでみあの脱出のチャンスをとかどうでしょうか


167 : 名無しさん :2016/08/28(日) 15:25:22 ???
みあの魔力を吸収して生まれたダークみあとのバトルで脱出のチャンスをなどどうですか?

連投失礼しました


168 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 15:52:09 ???
>>167
なるほど、そういうのいいですね。


169 : 名無しさん :2016/08/28(日) 15:56:35 ???
>>168
もう充分か

『みあは触手から解放される』

あとは、自分自身の手で

力を失い、必死で息を整えるみあの眼前に、黒いみあが現れた

「わかるか。自分はあのときの本さ」
静かだが、はっきりと殺意を込めた言葉をみあへ吐く


170 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 16:10:39 ???
>>169
「本……?何でこんなことするの?」
みあは息を整えながら聞いた。
「早く元の場所に帰してよ」


171 : 名無しさん :2016/08/28(日) 16:31:26 ???
>>170
この姿をみても妙に平静だ
気にくわない

「そうはいかないさ
お前を痛め付けて殺さないと、
自分意識を持たないただの本になるんだから
こうして姿を手に変えられるくらい、魔力は手に入れた
もう死んでいいぞ」

杖から弾を発射する


172 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 16:48:10 ???
>>171
「ひゃっ……」
みあは飛び退いて弾を回避した。
「う、撃ってくるなら……」
みあは相手に杖を向ける。


173 : 名無しさん :2016/08/28(日) 16:59:58 ???
>>172
まだあのくらいなら、元気があるか
だが

「魔力を吸われたおまえに、まともな弾が撃てるか!?」

さらに連続で撃つ


174 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 18:15:05 ???
>>173
「魔力が……」
杖から魔力弾を発射するが速度が遅く、サイズも小さかった。
「どうしよう……」


175 : 名無しさん :2016/08/28(日) 18:18:18 ???
>>174

勝負は明らかだ

連続で放たれる黒いみあの魔弾に、みあは逃げ回るしかなかった。
いつまで逃げられるか、それともいちかバチかで立ち向かうのか


176 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 19:05:06 ???
>>175
「はぁ……はぁ……」
力を抜かれたみあが何時までも避け続けられる筈がない。
疲労からか、みあの足元がふらつく。


177 : 名無しさん :2016/08/28(日) 19:34:30 ???
>>176
連続して放たれた弾で、爆発が起こり、みあは吹き飛ばされる

だが、それで距離が縮まった


178 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 19:46:32 ???
>>177
「痛っ……!」
爆風に飛ばされ、みあは痛みに目を瞑った。
しかし再び目を開けたときすぐ前に敵の姿が映る。
「今っ!」
みあが杖を敵に向ける。
ミーティアがキラリと輝いた。


179 : 名無しさん :2016/08/28(日) 19:53:42 ???
>>178
「ふん」

ダークみあは、バリアで防いだ

しかし、みあは自分と同じ魔力の流れを感じた
組つけば、力を取り戻せるかもしれない


180 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 20:15:44 ???
>>179
「やっぱり、この力は……」
みあは気づく。敵の技は見た目も、そして中身も自分が使っているものと同じだ。
「返して!」
みあはさらに手を伸ばした。


181 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/28(日) 22:41:26 ???
>>180
「ふん!」

組み付こうとしたために、無防備になったみあの腹へ蹴りを浴びせる
みあの体は吹き飛ばされた
だが

「うう・・・」
ダークみあが膝をつく

一方でみあは痛みをこらえながらも力が少しだけ戻ってきたのを感じた
一瞬だが触れたことで力を戻せたようだ


182 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/28(日) 22:42:57 ???
>>179
「やっぱり、この力は……」
みあは気づく。敵の技は見た目も、そして中身も自分が使っているものと同じだ。
「返して!」
みあはさらに手を伸ばした。


183 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/30(火) 08:12:16 ???
>>181
「うぐぅ……」
腹部を蹴られたみあは痛みに呻くが、力が戻っているのに気がつく。
「やっぱり……」
みあは立ち上がると再び相手に接近する。


184 : 名無しさん :2016/08/30(火) 11:45:09 ???
>>183
「くそ、このガキが」
ダークみあも立ち上がり、
みあに対して矢のような形の魔弾を
連続で撃ち込む


185 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/30(火) 21:21:49 ???
>>184
「バリア!」
みあはバリアで敵の魔弾を防ぎつつ前進する。
「もうちょっとで……」


186 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/30(火) 21:47:46 ???
「このガキが

いくら杖のおかげで死なないとしても
真っ二つになったらそうはいかないだろう!
しかも、バリアを解除しなければ自分にも触れられまい!」

ダークみあは黒いミーティアの先から光の刃を形成し、
みあに向かって突っ込む

「真っ二つになれ!」

//問題なければもう少しで締めにします


187 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/30(火) 23:42:59 ???
>>>186
「えいっ!」
みあは相手に向かって突進する。
そして相手が刃を降り下ろすより先に相手に組み付いた。


188 : ◆XksB4AwhxU :2016/08/31(水) 04:21:45 ???
「ぬおおおぉぉぉ」
組み付かれたダークみあが苦悶の声を上げる

「死ね!死ね!」
歪に姿をゆがめながら、何度もみあに刃を突き立てる
魔力の刃が、みあの背中から体を貫く

//問題がなければ次で締めたいと思います


189 : ◆11jMx8Pg9s :2016/08/31(水) 22:47:52 ???
>>188
「ぐ······う······」
みあの背中からは血が流れる。
意識を朦朧とさせつつもみあは手を放さない。


190 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/01(木) 19:50:35 ???
「ぐぁ、げぐ、がぁぁ」

ダークみあは原型をとどめなくなっていく

「おのれ、なぜ、死なない・・・」

心臓を貫かれた感覚の後、みあの意識は途切れた




次にみあが気がついたとき、そこはみあの見覚えのある場所だった
ただ、何があったのかよく思い出せない
ボロボロの本が一つ、みあの傍にあった

//こちらは以上で締めにします
//お付き合い頂き、ありがとうございました


191 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/01(木) 21:11:32 ???
>>190
「あ……あれ?」
みあは先程の場所まで戻っていた。
ただ、なにか忘れているような、記憶が繋がっていない感覚がしていた。
「この本、何だろう?」
みあは落ちている本が気になったがなぜか拾う気になれずそのまま帰路についた。

//こちらこそありがとうございました。最後遅レスになってすいません。


192 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/14(水) 17:42:35 MaS430r2
カラスがよく鳴く夕方
町外れの寂れた教会

魔王の末息子、マコは教会に入る
無論、懺悔をするためという殊勝な行為のためではない

シスターに促され、手を叩いて懺悔の真似事をする

「シスターさん、実は僕、シスターさんにお願いしたいことがあります」
「この場で死んでみせてください」

マコが懐から邪剣フィアーを取り出すと、ナイフ程度だったそれは刀身を伸ばし、
懺悔室の壁を貫いて、シスターナイアの大きく開いた胸元に吸い込まれ、
体を貫通し、後ろの壁に切先が突き刺さる形となった

マコは壁を破壊しながら、シスターの傍へ寄る

「まさか本当に死んじゃいないよね」


193 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/14(水) 17:53:52 ???
>>192
退屈な教会での仕事。
そんなつもりで彼女は少女と対峙していた。

「お願いとは何でしょうか?」
そういった後の言葉…

「ふざけたことを言うものでは…」
と、口を開いた所で
彼女の前にナイフが飛んでいった。

「……!がはっ…!!」
彼女の胸元を貫いて
一気に壁に突き刺すほどの一撃を繰り出したのだ。

「あっ…ぐ…!ごはっ……!!」
一瞬身体を震わせたかと思うと、口から血液を吐き出した。
どうやら彼女は死んでいるわけではないらしい。
彼女の纏う気配は、明らかに人のものではない。

「………ぐっ…
 あぐっ…謝罪…しますよ…」
そう言って彼女は頭の上…虚空に向けて手を伸ばした

「あなたを………子どもと侮ったことを…!」
空間を引き裂くように、上空から勢い良く巨大な剣が落下してきた。

それは自分に突き刺さった剣をへし折るように突撃し、
少女へと意思を持つかのように飛んで行く。


194 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/14(水) 18:08:57 ???
>>193
//すいません。マコは少年ですね

「おっと」
ナイアの胸に突き刺さったフィアーが、マコの手に戻ると長さ1m弱程度の剣の形となる

「やっ」
マコに向かってきた巨大な剣を弾いた

「やっぱり。噂は本当だったんだ」
「あはは。楽しめそうだね」
邪剣フィアーを構えて正対する

「それ!」
挨拶替わりというノリで、ナイアの耳を切りつける


195 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/14(水) 18:30:15 ???
>>194
「ちっ……うぐっ…!」
引きぬかれた痛みに耐えながらも
弾かれた剣をキャッチしてじっと見つめる。

「俗世の噂なんて知らないけど…
 私が何者なのか…知ってるのかしら?」
どこか余裕を見せるかのように彼女は応える。
しかし、あまり余裕がなさそうには見えない。

「いっ…!ぐぁああ!!」
耳を切り裂かれ、思わず片方の手でその傷口を押さえる。
苦しげな表情でマコへ睨みつける。

「あなたは…
 人間では…なさそうね…」
だが、ナイアの方も先ほど突き刺された傷が治りかけている。
只者ではないのはお互い様のようだ。

「あまり…好ましくないお客様だわ…!」
彼女はそう言って一気に彼女へと距離を詰めて
勢い良く剣を振り下ろす。
重量のある一撃だが…


196 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/14(水) 18:45:41 ???
ナイアの巨大な剣を、フィアーで受け止めるマコ
衝撃で空気が震えるが、マコはあまこたえていないようだ

「すごい剣だけど、当たらなければ意味はないな」
「それに、ここじゃ狭いよシスター」

マコの背中から蝙蝠に似た翼が展開される
そして、フィアーが形を変えて触手のような形状となり、
ナイアの体に巻き付く
「自己紹介しておくよ。ボクはマコ。魔王の息子さ」
「さあ、楽しもうか。ニャルラトホテプ」

ナイアを捕縛した状態で天井を破って空へ飛翔する
広場を見つけると、ナイアを振り落として自分も降り立つ

再びマコとナイアが向き合う格好となる


197 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/14(水) 18:52:52 ???
>>196
「…なるほど…」
と、相手もまた人ではないことに気づいた所で

本性を表すマコ。
フィアーが自分の体に巻き付いていく。
胴体部分などに巻き付いてきて

「がっ…んんっ…!」
締め上げる力は強い。
そのままの状態で彼女は運ばれていった。

「私のことを…
 よーく知っているよう…ですね!」
振り落とされたが、そのまま地面に着地。
落下のダメージはなさそうだ。

「…私も加減なくさせていただきますよ…」
そう言ってから立ち上がった。
彼女の周囲の地面がまるで泥のように変色。
真っ黒な物質が流動し始める。

「私は混沌にして虚無…
 今の力でも…滅びの力は未だ我が手に…」
無数の漆黒の物質がマコの周囲を回り始める。


198 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/14(水) 18:55:40 ???
//すいません。しばらく返信できません


199 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/14(水) 20:33:54 ???
「『原初の闇』か。滅びの力とはよく言ったものだね。でも」
「僕だって魔王の血をひくものさ」

フィアーを周りの漆黒の泥へ振るうマコ
少しづつ泥が白くなっていき、フィアーの周りに纏わっていく

「へへへ」
最終的に出来上がったのが、巨大な綿菓子であった
「物質操作は得意でね」
綿菓子を頬張りながら、ナイアを睨めつける
「滅びの力、これが、ねぇ」

フィアーを振るうと、綿菓子が取れ、ナイアに覆いかぶさろうとする


200 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/14(水) 20:57:30 ???
>>199
「何っ…?!」
自分が操っていたはずの
原初の闇の力が奪われ、
彼女の元へ集まった。

「まさか…私の力が通用しないなんて…!」
彼女は自分の力が強大なものであるという自負はあった。
しかし、それを操られたことに驚きを隠せない。

「なにを…これくらいで私を…
 破れるはずが…ないっ…!」
自分に向かって襲い掛かってくる綿菓子を、手に持った巨大剣で
その綿菓子を切り刻もうとするが…


201 : 名無しさん :2016/09/14(水) 21:05:31 ???
ナイアの巨大剣に、触手のように伸びたフィアーの刀身が巻き付いた

ナイアは窒息しかねない量の巨大綿菓子に包まれる


202 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/14(水) 21:25:31 ???
>>201
「何っ…この、はなせ……!」
剣にフィアーが巻き付かれたことで
綿菓子を止めることができなくなってしまった。

「ぐふぅ…!
 あっ…!」
綿菓子が彼女の身体を包み込んでしまう。
全身をわたがしに包まれていき…

「むぐっぅ……!!うぐぅ……!」
息が詰まりそうな状態が始まり、
苦しげな声が中から響いてくる


203 : 名無しさん :2016/09/14(水) 22:18:31 ???
//すいません。続きは明日以降とさせてください


204 : 名無しさん :2016/09/15(木) 03:20:06 ???
>>202
所詮は綿菓子

ナイアは自力で脱出したが、
砂糖まみれの姿が可笑しいのか、
マコはけたけたと笑う

マコはフィアーを握ってナイアに向かう
激しい剣戟が繰り広げられるが、
巨大剣がおされていく

ナイアは剣戟を続けるか、別の攻撃を行うか


205 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 06:22:09 ???
>>204
「うぅ…く…!」
綿菓子をかき分けてようやく外に出られた。
が、体中がベタベタして気持ち悪い感覚を覚える。

「そのように笑われるのは…
 好ましくないですよ…」
時折目を赤く光らせながら、
向かってきたマコの剣戟を幾度と無く
巨大な刃で打ち据え続ける。

(…やはり、相手のほうが力が上なようです…)
と、少し考えると…

「このままではまずいならば…!」
そう言うとナイアの顔に影がかかり、
赤い三眼を累減させる。
どうやら本当に本気の攻撃を食らわせるようだ。

「たああああああ!!」
刃に闇の力を纏わせて、威力を遥かに高めた一撃が繰り出される


206 : 名無しさん :2016/09/15(木) 07:09:11 ???
>>205
「おお、こいつはなかなか」

ナイアの剣に闇の力が集まっている
マコは再び飛翔すると、尻尾の先から
光線をナイアに向けて撃つ


207 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 14:54:29 ???
>>206
「光の力…!」
少し訝しんだナイアであったが、
すぐさま剣を構える

「不意ではない一撃など…
 恐れるに足りません…!」
そう言って闇の力をまとった刃で
その光線を受け止めにかかる。

ただの光線ならばそれで防げるだろうが…?


208 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 16:06:19 ???
>>207
光線は防がれる、が

「本命はちょっと違うんだ。これが」
ナイアの背後と足元の地面がうごめく

背後と下から生えてきた土と泥の槍に、
ナイアの体は貫かれ、中空で囚われる形になる

「それじゃあ、次は、この子達と遊んでもらおうかな」
マコが地面に手を添えると、地面から10cm程度の土人形が生まれる
その数はどんどん増えていき、数十、数百、数千となっていく

土人形は意思があるようにわらわらと動き出し、身動きができない
ナイアの体へまとわりつき、思い思いの攻撃を加え始める

(顔や性器などへの攻撃は大丈夫でしょうか?)


209 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 16:37:28 ???
>>208
突然背後でうごめいた地面。

「なっ…まさか…」
振り返ろうとするよりも速く

ズバアッ!!

「ああああっ……!!
 がっ…は…あぐっ…!!」
背後からつきだした泥の槍が
彼女の背中を貫き、腹部から突き出された。
「が…はっ…」
そのまま彼女の体を持ち上げ、
地面から足を引き離させる。
彼女の足はつま先まで伸びながらも
ブラブラとぶら下がり、支えは自分を貫く槍のみとなった。

「ごほっ…あぎぃっ…!」
口の中に溜まり始めた血液が盛大に吐き出され、
彼女の身体を赤く染める。ちょうど彼女の姿は「百舌鳥の早贄」の形に似ている。

「うっ…ぐっ…うっ…?」
彼女の言葉を聞いて、
地面を見ると、無数の土人形が彼女めがけて襲ってきたのだ。

「何が……うっ…あ!」
やがて、ナイアの体を無数の土人形が登り始め、
彼女をいたぶり始めた。

「あぐぅぅぅあああっ……!!」
あるものは突き刺さった腹部の傷を広げようと傷口をえぐり
あるものは彼女の足や胸に一斉に噛み付いて行く。
パンチを加えるものなどもおり

「ぐぇぁっ…!ごぁっ…!ぎぃっ…ぐぇっ…!!!」
土人形に覆われた彼女の身体は激しく震え、
鮮血が幾度と無く撒き散らされていく。
まるで生け贄のようである。

(性行為などが入らなければ大丈夫です。)


210 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 16:59:50 ???
「さて、どうするの?このまま甚振られる?」

土人形の攻撃は苛烈さを増していく
口を広げて歯を抜いていく
眼球を抉らんとする
皮をはがしていく
牙や爪で攻め立てる
性器を攻撃し始めるものも現れた

ナイアの再生力によって、傷は治るが
治ったそばから土人形はその箇所を攻める
圧倒的な数の暴力である

最初は面白そうだったマコは徐々に退屈そうに
顎に手を添えながらその光景を見ている

「このまま生き地獄を味わわせるのもいいんだけれどさ。
ニャルラトホテプ。この程度で終わらないよね?」


211 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 17:20:33 ???
>>210
「があっ…!ぐぎぃっ…!あがはっ…ぐげあっ…!うげええええっ!」
筆舌に尽くしがたいほどの土人形たちの攻撃。
治った側からえぐられ続ける拷問のような攻撃。

「ぐぇぁっ…!ごぁっ…!ぎぃっ…ぐぇっ…!!!」
それは普通の人間ならば死ぬ程の攻撃。
もはや何回か、何十回かもわからぬほどの残虐な行為。

それがしばらく繰り返された辺りで、
彼女からあふれた血液が、漆黒に染まり始めた。

「調子に……のる……なああああああ!!!」
突然、周囲から激しく黒い泥のようなものが
溢れだし、ナイアを包み込んでいく。

それは原初の闇の力であることはマコには判るだろう。
あっという間に土人形は、砂粒一つ残すことなくそれに飲み込まれ、消滅していく。
彼女を貫いていた泥の槍も、あっという間に削りとって消し去っていく。

「こんなことでは私を…
 滅ぼすなんてムリなこと…
 それを…」
包み込まれていたその漆黒の物質の中から
元通りの綺麗な姿のナイアが現れる。

そしてその闇の中に、様々な武器が現れ始めた。
剣だけでなく、槍、斧、その他様々な武器が出現する。

「思い知るがいい……!!」
それは人知を超えたスピードで
雪崩のごとく打ち込まれていく。

普通の人間ならば無数の武器に
全身を貫かれ、あっという間に肉片しか残さなくなる攻撃だ。

忌まわしき神にその力の大半を奪われても、
なお恐るべき力を彼女は見せていた。


212 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 17:42:14 ???
「ま、そりゃそうか。元より、本気で滅ぼすつもりもないし」

フィアーを振るうと、数多の武器は空中で静止する

「ちょっとした暇つぶし」
再びフィアーを振るうと武器の切っ先が180度反転して
ナイアの方へと向く

元はナイアの武器
防ぐのはそう難しくはないだろうが、
相手の力量を見せられた精神は安定を保てるだろうか


213 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 17:50:19 ???
>>212
「まさか…」
驚異の力となるはずのその一斉攻撃は一瞬で止まる。
その様子にナイアは圧倒された表情を見せる。

だが…

「そんなことで…
 止められるはずが…!!」
こちらに向いた武器の様子を見て、
意識をそれらに向け続ける。

だが、いともたやすく防がれたことが問題だ。
意識を乱され、相手のほうが操る力が強いかもしれない。

先程から持っていた巨大な剣は持ったままだ。
それを使うならば、万が一飛来してきても防げるかもしれないが…


214 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 17:59:38 ???
>>213
「精神が乱れているよ」

力の均衡はマコが勝った
ナイアは気を取り直し、向かってくる武器を剣で弾いていく



「本当に不意打ちに弱いんだね」
いつのまにかナイアの上空に飛翔していたマコ
その手には槍型に変形したフィアー
降下して背中に槍を突き刺す
背骨の代わりに槍によって体を支えているような形になるナイア
さらに体内でフィアーは変形を始める
引き抜くのは難しいだろう


215 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 18:13:24 ???
>>214
「この程度ならば……」
落ち着いて飛んできた武器を弾いていく。
彼女の身体能力であれば容易いが…

「な…馬鹿な……」
ニャルラトホテプというものの性質なのか、
不意を疲れることに弱いらしいナイアは、
上空より落下してくる槍を止められずに

バシュゥッ!!
「ぁ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙アアアア!!!!」
胸の間を槍へと変形したフィアーが突き抜け、
地面に突き刺さった。

体をのけぞらせるような形で槍に縫い付けられた。
「あがっ…はっ…あ……うぐぁっ……!!
 うぎぃっ…?!……がはっ…あ゙あ゙あ゙っ……あっ…」
自分の内臓を幾つか潰しながら変形が始まっていく。
噴水のように喀血を繰り返し、その度に体が激しく揺すぶられる。

魔界の剣は、彼女の理と異なる存在。
それは自信の闇の力でさえも消えることがない……


216 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 18:32:15 ???
>>215
「やっぱり、魔界のものはどうにもならないか」

マコはナイアと正対する
その顔には既に勝ち誇ったような笑みを浮かべている

「わかったでしょう。格の違いってやつがさ」
「次は何がお望みかな。火炙りか水責めか、それともそのまま見世物にでもなるかな」
「負けを認めるならこれ以上は何もしないけどね」

負けを認めるなら何もしない。その言葉に嘘はなさそうだが
ナイアは果たして負けを認めるだろうか


217 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 18:37:47 ???
>>216
「ぐうっ…あっ…うっ………」
少年の無邪気な笑みを、
血まみれになった顔で見上げる形となる。

「ぐっ…うっ…がっ…あっ…」
それでもナイアは、抜けだそうと身体を激しく動かすが、
まるで楔のように複雑に体内に刺さった槍が阻害する。
強引に動かそうとしても、引きちぎった内臓をさらにつかむように変形する。

「ごほっ…
 私は…ぐっ…負けなど……
 認めるわけには…!」
邪神たる彼女は
いかなるものにも屈するという考えを持たなかった。
だから、こんな状況であっても頭を垂れることもしない……
それがより一層自分を苦しめるものであったとしてもだ。


218 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 18:47:43 ???
>>217
「まあ、それもそうか。腐っても邪神なわけだしね」

マコはしばらく考える
(何かお望みの展開などありますか。なければ早いですが締めにします)


219 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 18:50:22 ???
>>218
「私は…混沌…月に吠える者…
 屈するということを…一度も…
 覚えたことはない……!」
自分を人間界に叩き落とした、あの忌まわしい神以外は…
そう思いながら、彼を睨みつけた。

(弱点となる攻撃で体内を蹂躙される、などといった展開が最後辺りに受けてみたいです。)
(顔以外での内臓の部分を重点的に。)


220 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 19:05:39 ???
>>219
「ま、それなら勝てなくてもいいや。その代わり、僕があなたと戦った痕だけは残すよ」

無理やりフィアーを引き抜く
噴水のごとくふき出す鮮血

そして、体内に残ったフィアーの欠片が、ナイアの体内で蠢き始める
それは、ある物は燃え、ある物は電気を出し、ある物は光の力でナイアの体内を蹂躙する

あまりの苦しみに、ナイアは立ち上がることすらできないでいる

「魔界のものを消し去るのにどれだけ時間がかかるかしらないけど、
そのあいだは僕のこと、忘れないよね」

ケラケラと上機嫌そうに笑いながら、マコはナイアを放置して去っていく

(ナイアは長期間、内蔵を始めとして体内に残ったフィアーのかけらに苦しみ続けられるということで)
(問題なければ、こちらはこれで締めにしたいと思います)


221 : ナイア ◆ztq7pWnU8A :2016/09/15(木) 19:30:19 ???
>>220
「ぐえぁっ…がっ…」
無理やり引きぬかれたことで
彼女の体内は微塵に引き裂かれ、盛大に血液を吹き出させられた。

だが、その中に残ったものは、
激しく燃え、電気を発し、光で彼女の体内を焼き払う。

「うっ…?!あ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」
それは彼女が最も苦手とする力。
電撃が彼女の意識を強制的に揺り起こし、炎の力と光の力、邪神が最も忌避する力が蹂躙させ続ける。

「がぁっ!あっ!うぅ!あぁぁああああ゙あ゙あ!
 お゛! あ゙! んぎぃぃぃぃいああああああ!!!」
咆哮にも似た悲鳴を上げて、彼女は地面をのたうち回った。
口から時折、焼却された内臓の煙を吐き出し、
地面の上で何時間も、何時間も苦しみ続けた。


「オ゛ッ! ア゛ア゛ア゛ッ……ア゛ア゛ッア゛ッア゛ア゛ア゛ア゛!」
マコがいなくなった後も、いつともしれないほど長く長く…
その体をカケラたちに引き裂かれ、焼かれ、おもちゃのように蹂躙されて…


…治まり始めたのはそれから2週間も後の事だった。


「―――――――――――」

彼女の身体は力なく地面に倒れたままだった。
その目からは光が失われ、死んでしまったかのように何もない場所を見つめていた。

その身は綺麗なままだったが、何かが壊されてしまったかのようで

「ヴッ…オ゛ッ…」
時折身体をビクンッと大きく揺らして、口からくぐもった声と多量の血液とともに何かを吐き出す。

「……ゴボッ…ヴッ…ア゛…オ゛ッ………」
それは剣の欠片。
彼女を苦しませ続けた力がようやく体内から排除されていったのだ。

だが今の彼女は精神を破壊された状態。人並みにまで堕ちた精神は
永遠にも思える拷問に破壊しつくされていた。しかし、それすらも邪神の力は再生させる。

精神もまた、治し続けるのが邪神の本質の力だった。
…彼女が本当に全て元通りになるのは、ここから更に一週間有したという

(ありがとうございました。こちらも〆な感じになりましたが、最後に何かレスをするのであれば、
 それでも構わないです。ひとまず自分はこれにておしまいです。)


222 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 19:34:17 ???
>>221
ありがとうございました

少しでも楽しんでもらえたなら幸いです


223 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/15(木) 20:35:10 SD20b.8.
思ってたより早くゲームが終わったので
再び対戦相手募集します
週末まで

・受け
メラール
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/52

・責め
ザラ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/62

ネア
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/63

マコ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/64


224 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 00:43:14 ???
>>223
メラールちゃんをお願いしたいです。


225 : 名無しさん :2016/09/16(金) 02:04:25 ???
>>224
わかりました。そちらはどんなキャラでいきますか


226 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 05:33:32 LjQA4DVw
>>226
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422883109/57
でお願いします。


227 : 名無しさん :2016/09/16(金) 05:52:40 ???
>>226
わかりました。導入はどちらからいきましょうか?


228 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 05:59:58 ???
>>227
おまかせします。


229 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 06:14:39 QCdCRUkk
>>228
//では、低級悪魔討伐のための視察の最中に襲われるという感じで


「はぁ〜〜」
いつものことではあるが、溜息が出た
人間界で静かに暮らしたかったのに

いつも意地悪をする3人に見つかってから
メラールの日課となった低級悪魔討伐のための視察だが
それでも溜息が出る

そもそも、本来は暗くなってから出歩くのも嫌なのだ
早く家に帰りたい
「どうか、何も出ませんように」
だが、そう願うと大抵何か出てきてしまう
小動物のような雰囲気を持った彼女は魔族や悪魔を含めて
その手のものにはひどく魅力的に見える

そして、今夜も彼女の願いは無残に打ち砕かれるのであった
メラールが気づかぬところで、メラールを見る角を持つ影が一つ

//ファーストコンタクトはどのようにするかはお任せします


230 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 06:29:11 ???
>>229
夜道を歩く魔族の少女を一匹の鬼が眺めている。
「ふーん」
少女を襲うことが趣味であるイサリは今夜も獲物を探して夜の町を徘徊していた。そして今夜の獲物と定めたのが魔族の少女メラールである。
「なかなか面白そうな娘が歩いておるが……罠じゃないじゃろうな?」
あまりに都合が良すぎる状況のため、念のため周囲を警戒する。
「まあ、なんとかなるじゃろ」
周囲に誰も居ないのを確認するとイサリは驚異的な跳躍力で跳ぶとメラールの真後ろに降り立った。
「そこの小娘。こんな夜中にいったい何をしておるのじゃ?」


231 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 06:35:16 ww6lT.q6
>>230
「ひゃあ!」
突然声をかけられ、驚くメラール
そして、相手の額に生えた角を確認する
明らかに人間ではない
「お、鬼! い、いえ、わたしは、その・・・な、なんでもないんですぅ!」
何をしたわけでもないというのに、相手に背を向けて逃げ出すメラール


232 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 06:39:12 ???
>>231
「いきなり逃げ出すとは失礼なやつじゃのう」
言葉とは裏腹にイサリは非常に上機嫌だった。虐めがいがあると感じたイサリは再び跳躍するとメラールを追い越し、彼女の前に立ちふさがった。
「そう逃げることもないじゃろ。お主も人間じゃあなかろう?」


233 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 06:48:03 ???
>>232
「あわわわわ」
鬼と正対し、完全に足がすくむメラール

「わ、私はメラール、ま、魔族です。ぶ、武器とかは持っていますけど、でも、人間や鬼の人を襲ったりはしませんから。ど、どうか。見逃してください!」
相手を同業者だと思ったのか、自己紹介などをするメラール


234 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 07:17:42 ???
>>233
「ふーん、怪しいのう。最近は人間を襲う魔族も見かけるからのう」
イサリは自分のことを棚にあげ、善良ぶった演技を始める。


235 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 07:29:47 ???
>>234
「そんな。私は・・・うう・・・」
確かに自分が悪人でないと証明する方法はない
「わ、私は、低級悪魔を討ってるだけで、その」
「う、うわあ〜〜ん」

先ほどよりも勢いよく逃げ出すメラール


236 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 07:39:36 ???
>>235
「まあ待て」
イサリは高速でメラールを追いかけると彼女の服をつかんで強引に引き留めた。
苦しげなメラールを無視して話を続ける。
「実際に討伐してるのを見れば信用してやらんでもないぞ。実は夜な夜な娘を襲う悪人の住みかを知っておってな。そいつを討てば信じてやろう」


237 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 07:50:42 ???
>>236
イサリの提案に迷いを見せるメラール
どんな相手かわからない
そもそも自分が普段相手しているのは低級悪魔なのだ
しかし、はいと言わなければ離してはもらえないだろうという結論に達し
「わかりました。それじゃあ案内してください」
気持ちを奮い起こして、今度は自分からイサリと正対して言った


238 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 07:56:14 ???
>>237
「くふふ、そう来なくてはな」
イサリはそういうとメラールを町外れの廃墟に連れていった。
「ここがそいつの住みかじゃ」
イサリはそういうとメラールに中に入るように促した。


239 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 08:06:54 ???
>>238
念の為に装備は整えてある
腰に拳銃とナイフ
肩にかけるようにサブマシンガン
そして手にはショットガン
低級悪魔なら十分すぎるが、今回は相手がわからない

しかし、中に入っても気配を感じない
ライトを照らしても何も見えない
「気配がないです。今はいないみたいですよ」
後ろにいるイサリに話しかけるつもりで声を出す


240 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 08:14:26 ???
>>239
「いや、夜中に娘を襲っていた犯人ならここにおるぞ」
イサリは入ってきた扉をしっかりと施錠しながら答えた。
「お主のすぐ後ろじゃ」


241 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 08:19:37 ???
>>240
「え?!」
ショットガンを構えながらイサリの方を向く
だが、まだイサリがそれだとは思ってないのか、
銃口はイサリを狙っていない


242 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 08:24:02 ???
>>241
「お主はニブイのう。犯人は……」
イサリは愛刀を抜くとショットガンをはね飛ばし、そのままの勢いでメラールに叩きつけた。
「ワシじゃ」


243 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 08:34:10 ???
「あぐっ!」
ショットガンを弾き飛ばされ、刀で打ち据えられるメラール
「うぅ、そんな!」
自分嵌められたのだとようやく気づく
というよりも、鬼と戦うという状況を無意識のうちに避けてたという方が正しいかもしれない

それでも気持ちを切り替え、少し距離を離してサブマシンガンを構えてイサリへ放つ
鬼に対してこのような重火器がどの程度通用するのかメラールにもわからないが、とにかく抵抗しなければという意識が勝った


244 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 08:39:23 ???
>>243
「ふむ。確かに現代の武器はワシに対して有効じゃが」
イサリはサブマシンガンの射線をくぐってメラールに急接近する。
「狙いが甘いわ!」
イサリはメラールの腹部を思いきり蹴りつけた。


245 : 名無しさん :2016/09/16(金) 08:48:55 ???
>>244
「ぐえほ」
腹部を蹴りつけられ、衣服とイサリの脚が体にめり込んで口から液体を出しながら吹き飛ばされるメラール

「げほっげぼっ」
なんとか呼吸を整えながら、今度はサブマシンがンにレーザーサイトを取り付ける
気弱な彼女だが、三兄弟たちと一緒にいた期間が長いだけあって、本人にあまり自覚こそないが、そこそこの修羅場はくぐっている
サブマシンガンを手放さなかったのは、そのお陰だろう
「くっ!」
赤いレーザーがイサリの胸を照射すると同時にひきがねをひく
先程より冷静な攻撃は、今度はイサリを正確に狙う


246 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 08:57:43 ???
>>245
「むっ、なかなか戦い慣れてるのう」
自分に向けられた赤い光の意味を即座に理解したイサリはサブマシンガンから射出される弾丸を避け、時には刀で弾きながらコンクリートの柱の裏に隠れた。
「じゃが、あまり目に頼るのは良くないぞ」
イサリは柱の裏で跳躍し、天井に張り付いた。


247 : 名無しさん :2016/09/16(金) 09:06:31 ???
>>246
弾丸は刀で弾かれてかわされた

「やっぱり鬼は強いよ」
相手は柱の裏に隠れた
なんとか、今のうちに逃げられないだろうか
ライトの照射範囲を広げる

そう遠くない位置に、弾き飛ばされたショットガンがみえた
ショットガンを拾い、扉に向けて撃つ
扉が破壊された
「これで」
逃げられる

破壊した扉に向けて走り出す


248 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 09:13:27 ???
>>247
「おっと、逃げられると思ってるのかのう」
イサリは天井に指を食い込ませ、移動しながらメラールの動きを観察していた。
扉を破壊し、逃げようとするメラールの目の前に着地する。


249 : 名無しさん :2016/09/16(金) 09:18:10 ???
>>248
扉に向けて走るが、目の前にイサリが現れる

「ひゃあ!」
ショットガンのひきがねをひいた

果たして通用するだろうか


250 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 09:23:01 ???
>>249
イサリはくるりと後ろにまわってショットガンを回避するとメラールの首筋に噛みついた。
「くふふ、マーキング完了じゃ」
イサリはそう呟きながらショットガンの銃身を掴むとぐしゃりと握り潰した。


251 : 名無しさん :2016/09/16(金) 09:27:31 ???
>>250
「痛」
首筋を噛まれた

その上、ショットガンは破壊された
「く!」
なんとかナイフを取り出して反撃を試みる


252 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 09:33:23 ???
>>251
イサリはナイフを左手の鎧で受け止めた。
「反応はいいのう。でもまだまだじゃな」
イサリの足が鞭の様にしなり、メラールの脇腹を打った。


253 : 名無しさん :2016/09/16(金) 09:40:26 ???
>>252
「ごがっ」
脇腹を打たれ、衝撃は肺と内臓にまで伝わり、その場でうづくまる

鬼とまともに戦うには、変身するしかないのか
でも、それは嫌だ

なんとかイサリを振り払い、脇腹を押さえながらサブマシンガンを撃つ
同時に、扉への逃走を図る


254 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 09:45:56 ???
>>253
「お主、どちらかと言えばやられ慣れてるといった方が正しいかのう」
イサリは再び柱に隠れる。
「とはいえ、鉄砲はじゃまじゃな」
イサリはあえてメラールを追わずに逃がした。
「どうせどこにいてもお見通しじゃからな」


255 : 名無しさん :2016/09/16(金) 09:53:35 ???
>>254
「はあっはあっ」
なんとか逃げ切ったのだろうか

「どうしようかな。これから」
家に帰りたいが、低級悪魔を討伐せずに帰ったらまたいじめられるかもしれない

でも、今日はもういいよね
先の戦いで、ショットガンはなくなったし、サブマシンガンも弾が少ない

家に帰り、風呂に入ることにした
//夕方まで返信できないと思います


256 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 10:05:19 ???
>>255
イサリはメラールの反応を追い、彼女の家に忍び込んだ。
「奴は入浴中か。まあ待ってやるかのう」
イサリはメラールの物と思われるベッドに座って彼女が風呂から出てくるのを待った。


257 : 名無しさん :2016/09/16(金) 15:30:45 ???
>>256
「れ、なん、で?」
パジャマになって部屋に戻ったメラールは、イサリを見つける

「なんの理由があって、わたしをいじめるんですか!?」
思わず大声を出す
その問いかけが無意味だとも気づいてはいるが


258 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 16:22:25 ???
>>257
「お主は以外と長風呂じゃったのう」
イサリベッドから降りると舌なめずりしながらメラールに近づいていく。
「何故かじゃと? それはワシの趣味だからじゃ。これで満足か?」


259 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 16:48:05 ???
>>258
「うう」
思わず涙が出ていた
「いつもそうです。いじめる側は、そんな大した理由なんかないんです」

窓からガラスを割りながら飛び出して逃げる
ガラスがパジャマと肌を切り裂いたが、
鬼とまともな武器も無しで勝負できるほどの肝は
彼女にはなかった


260 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 17:00:58 ???
>>259
「くふふ、逃げたか」
イサリは慌てずに窓からゆっくりと飛び降りた。
「どうせあの娘も丸腰じゃ。ゆっくり追いかけるとするかの」


261 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 17:08:06 ???
>>260
「はあ・・・は・・・」
どれくらい逃げたか
とりあえず気配は近くに感じない
少し息を整える
走ってる途中で足の裏などを傷つけてしまった

「でも、きっとまたみつかっちゃう」
それだけはなんとなくわかった

戦うしかないのなら
武器が必要だ
逃げたのとは別の道を使ってもう一度家に戻ることにした


262 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 17:24:03 ???
>>261
「うん? いったいあの娘はどこへ向かっているのだ?」
メラールを追いかけていたイサリだったが、メラールの動きに不審なものを感じていた。
「家に戻るつもりじゃな。まあ武器でも無いとワシには勝てないからのう」
イサリはクルリと進行方向を変えるとメラールの家へ高速で戻っていく。
「それなら、あの娘の鉄砲にいたずらでもしてやろうか」


263 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 17:34:25 ???
>>262
とりあえず、家に着いた
いつもなら一番心安らぐ場所だが
ひょっとしたら待ち伏せされてるかもしれないと警戒は解かない

武器を収めてある部屋につく
武器を確保して、服も着替える
「あの鬼はどこに」
敵わないとしても黙ってやられるわけにはいかない


264 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 17:45:26 ???
>>263
自分の家に入っていくメラールをイサリは外側から眺めていた。
そしてそのあとから家に入っていく。
「まさか戻って来るとは思わなかったぞ」


265 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 17:50:51 ???
>>264
あの鬼の気配を今度は強く感じた
家の中に入ってきたのだ

家を壊してしまっても構わない
神経を尖らせて鬼の気配のする方向に
ショットガンを撃つ

しかし、ショットガンの銃口から弾は出なかった
「弾は込めたはずなのに」
あの鬼に細工されたのか

半ばパニックになって引き金を何度も引く


266 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 17:57:15 ???
>>265
イサリは悠々とメラールのいる部屋に入る。
「おや、どうしたんじゃ? 撃たんのか?」
イサリはニヤニヤと笑いながらメラールに近づいていく。


267 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 18:01:44 ???
>>266
「うう、く・・・ うわぁ〜〜!」
ショットガンを使って殴りにかかる


268 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 18:06:33 ???
>>267
イサリはメラールの攻撃を避けることなく頭部で受けた。
しかしダメージを受けた様子はない。
「くふふ、その程度じゃ痛くも痒くもないぞ」


269 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 18:12:12 ???
>>268
「くっ」
相手の余裕な態度のおかげか、
逆に冷静になれた
ショットガンは捨てる
多分、この調子だと他の銃器もダメになってるだろう
ナイフを取り出して斬りつける


270 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 18:21:22 ???
>>269
イサリは刀で応戦する。
「うぬ、この部屋狭いのう」
イサリの刀が壁に引っ掛かる。


271 : 名無しさん :2016/09/16(金) 18:25:13 ???
>>270
「今だ!」
イサリの胸に向けて、ナイフを突きいれようとねらう


272 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 20:42:05 ???
>>271
「うぐ、ちょっと油断しすぎたのう」
ナイフはイサリの胸に突き刺さった。


273 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 21:01:14 ???
>>272
「私だって、勝てる!」
より深くナイフを突き入れせんとする

両者の顔は距離数センチまで近づいた


274 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/16(金) 21:38:41 ???
>>272
「まあ、この程度じゃ、ワシは死なんがな」
イサリはニヤリと笑うとメラールの手を掴んだ。


275 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/16(金) 21:43:14 ???
>>274
「うぐ!」
すさまじい握力で握られ、骨がめきめきと音を立てた
メラールはナイフも手放してしまう


276 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/17(土) 20:53:57 ???
>>275
イサリはそのままメラールを廊下に投げ飛ばした。
そして自分の胸から引き抜いたナイフをメラールの右足に突き刺した。


277 : 名無しさん :2016/09/17(土) 21:44:46 ???
>>276
「あぐっ!」
右足の痛みに呻く

やっぱり鬼と戦うなんて無謀だった

そう思いながらもナイフを抜こうとする


278 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/17(土) 22:40:02 ???
>>277
「くふふ、まだ浅いのう」
イサリはナイフをグリグリと踏みつける。
ナイフはさらに深く突き刺さり、柄が足にめり込んでしまう。


279 : 名無しさん :2016/09/17(土) 22:52:15 ???
>>278
このままではいけない

左足で蹴って反撃を試みる


280 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/17(土) 22:56:57 ???
>>279
「全然痛くないのう」
イサリにはほとんどダメージが入っていない。
「どれ、手本を見せてやろう」
イサリは左足を振り上げるとメラールを蹴り飛ばした。


281 : 名無しさん :2016/09/17(土) 23:01:33 ???
>>280
蹴り飛ばされるメラール

やっぱり勝てない
そう思いつつも、なんとか右足のナイフを抜いてやぶれかぶれで投げつける


282 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/17(土) 23:07:49 ???
>>281
メラールが投げたナイフをイサリは簡単に受け止めた。
「これで丸腰じゃな。さて、どこからいじめてやろうかのう」


283 : 名無しさん :2016/09/17(土) 23:11:17 ???
>>282
家にもどったことを後悔しつつ、
痛む右足を庇いながら立ち上がり、
逃げようとするがその歩みは遅い


284 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/17(土) 23:20:50 ???
>>283
イサリはわざとゆっくりとメラールを追いかける。
「急がないと直ぐに追い付いてしまうぞ」


285 : 名無しさん :2016/09/17(土) 23:24:10 ???
>>284
反撃の気力は失われていた
玩具にされてると思いながらも、
気持ちは死にかかっていた


286 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/17(土) 23:31:41 ???
>>285
イサリはとうとうメラールに追い付き、背後から彼女を蹴倒した。
「さて、何処からがいいかのう。腕か、足か」
メラールを踏み潰す気か、イサリが右足を振り上げる。


287 : 名無しさん :2016/09/18(日) 01:42:42 ???
>>286
メラールは蹴り倒されても
立ち上がり、逃げようとしている

だが、恐怖ゆえか立ち上がることさえ
今のメラールには難しいようだ

四つん這いのような姿勢になっている


288 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 09:43:51 ???
>>287
イサリはメラールの左足に足を乗せるとグリグリと踏みつけた。
「くふふ、どれだけ踏めば折れるかのう」


289 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/19(月) 09:53:24 ???
「うああ・・・」
左足がめきめきと嫌な音を立てる

メラールは床を這うような姿勢になり、爪で床をがりがりとかいて前に進もうとしている
その姿は嗜虐心をくすぐるものだろう


290 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 10:03:50 ???
>>289
「そんなに前に行きたいか?手伝ってやろうかのう」
イサリはメラールの左足から足を話すとそのまま振り上げ、メラールを蹴り飛ばした。


291 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/19(月) 10:11:51 ???
「ぐほっ!」
出口には近づいたが、鬼のチカラで蹴られたためか
アバラを損傷したらしい

それでも傷ついた箇所を庇いながら立ち上がろうとする
這いつくばっていてはダメだと思ったのだろう
立ち上がり、出口へ向かおうとする

窮鼠猫を噛むということわざがあるが、追い詰められようとも
逃げ道がある限り鼠は戦おうとはしない


292 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 10:15:53 ???
>>291
「なんじゃ、まだ元気みたいじゃのう」
立ち上がったメラールを見てイサリが笑う。
「ほれ、もう少しで出口じゃろ?頑張って逃げてみろ」


293 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/19(月) 10:22:13 ???
のろのろと進みながら、メラールは出口のドアに手をかけた
このままなら外に出られるが


294 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 10:37:58 ???
>>293
「よくドアまでたどり着いたのう」
イサリはかなり手加減してドアを蹴る。
ばきりと音がしてドアが歪んだ。


295 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/19(月) 10:43:27 ???
「う!」
ノブを回すが、壊れたドアは開くようすがない
メラールはドアに体当たりしようと後ろに下がるが、
結果イサリに後ろ向きにぶつかってしまい、
思わず悲鳴をあげてしまう


296 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 11:30:41 ???
>>295
「まさか自分から飛び込んでくるとはな……」
イサリが鎧に覆われた左腕でメラールを捕まえる。
「吸いとれ」
イサリの鎧がメラールの生気を吸収する。


297 : 名無しさん :2016/09/19(月) 11:44:16 ???
>>296
イサリに生気を吸いとられていく
イサリは、メラールの内に秘められた力に気づくかもしれない


298 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 13:57:49 ???
>>297
「力がどんどん吸えるのう」
イサリはメラールの生気を吸収している。
しかし突然何かに気づいたように吸収をやめた。
「お主、まだ本気を出していないな?」


299 : 名無しさん :2016/09/19(月) 14:42:22 ???
>>298
吸収から逃れたメラールだったが、
全身から冷や汗が出た

けしてばれたくなかった

少なくともイサリの攻撃から殺意は感じてなかったから変身はしないですむと思ってたからだ


300 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 14:56:13 ???
>>299
「なら、本気を出してもらおうかのう!」
イサリの手がメラールの背中に突き刺さる。
筋肉も血管も上手く避けながらイサリの指はメラールの心臓を掴んだ。
「五秒以内に本気をだせ」


301 : ◆XksB4AwhxU :2016/09/19(月) 15:07:21 ???
「がはっ!」
心臓を冷たい氷の手で掴まれたような感覚
口から血を噴き出す

さっきまでとは違った殺意のこもった手だ

嫌だ、嫌だけれど
死よりも変身を
メラールの本能がそう告げた

心臓の鼓動が急激に早くなり、
メラールの下半身と両腕が変形していく


302 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 15:18:02 ???
>>301
イサリは変身していくメラールから飛び退く。
「くふふ、いいぞいいぞ」


303 : 名無しさん :2016/09/19(月) 15:23:11 ???
>>302
変身は、完了した
蠍のような下半身と鋏の両腕

「この姿を見た以上、あなたには死んでもらいます」

先ほどまでの逃げ腰から変わり、
鋏でイサリを切り刻もうと迫る


304 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 15:26:18 ???
>>303
「くふふ、美しい出はないか」
イサリは刀をメラールに叩き込む。
「さて、どれだけやれるかのう?」


305 : 名無しさん :2016/09/19(月) 15:29:39 ???
>>304
刀の一撃も、いまのメラールには大した一撃ではない
鋏が、イサリを捕らえんとするが、同時に
外殼より脆い関節部が露出することになる


306 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 15:47:01 ???
>>305
イサリの刀が固い外殻に阻まれ、弾き返される。
「ふむ、なかなか固いのう。ところでお主は固い鎧に守られた武士と戦う方法を知っておるか?」


307 : 名無しさん :2016/09/19(月) 15:58:38 ???
>>306
イサリの言葉を意に介さず、イサリへと迫る

イサリの胴を捕らえる
が、同時に弱点の関節も晒すことになる


308 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 16:11:38 ???
>>307
「それはのう、鎧の隙間を攻撃することじゃ」
イサリが関節に刀を突き刺し、力を込める。
中で肉がブチブチとちぎれた。


309 : 名無しさん :2016/09/19(月) 16:15:41 ???
>>308
「ぎあー!」
鋏の関節部分から鮮血がふきだし、
メラールは苦悶の声をあげる

今度は、尾の毒針を突き刺さんとする


310 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 17:22:42 ???
>>309
「わかるぞ。それは毒針じゃろう?」
イサリは避けようともしない。


311 : 名無しさん :2016/09/19(月) 18:06:03 ???
>>310
イサリの胸に毒針が迫るが


312 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 18:11:03 ???
>>311
「跳ね返せ」
毒針が胸に突き刺さった瞬間、イサリが叫ぶ。
胸に埋められた玉が光り、毒が逆流する。


313 : 名無しさん :2016/09/19(月) 18:20:56 ???
>>312
自身の毒で死ぬことはない

だが、痛覚は別でその痛みにのたうつことになる
すでに力の差を見せられてはいるが、
今度は全体重をのせてのしかからんとする


314 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 20:24:34 ???
>>313
「ふむ、次はのしかかりか。お主は重そうじゃからのう」
イサリはそう言いながらメラールの下敷きにされる。
「じゃがまあ、これくらい大したこと無いがのう」


315 : 名無しさん :2016/09/19(月) 20:35:12 ???
>>314
下敷きにしたイサリへ、尖った脚のさきを突き刺して攻撃する
胸を刺されてもダメージにはならないイサリにこの程度の攻撃が通用するだろうか


316 : ◆11jMx8Pg9s :2016/09/19(月) 21:19:59 ???
>>315
「悪くない技だったぞ。じゃが、ワシと戦うには悪手じゃな」
イサリの鎧がメラールから再び生気を吸収する。
先程よりも吸収量が多い。


317 : 名無しさん :2016/09/19(月) 21:31:27 ???
>>316
「ぎ!」
吸収される脚の先端から変色していく

慌てて飛び退くものの、何本かの脚が千切れてしまった
体勢を立て直すのに時間がかかっている


318 : ◆XksB4AwhxU :2016/10/01(土) 14:57:11 GKNxZQzc
11jMx8Pg9sさん
戻ってこないかな


319 : ◆XksB4AwhxU :2016/10/04(火) 13:39:21 VffBqvf.
11jMx8Pg9sさんが戻らず、チャットが止まってるので新しい相手を募集しま

・受け
ラビス
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/54

・責め
ザラ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/62

ネア
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/63

マコ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/64


320 : 名無しさん :2016/10/07(金) 20:43:43 ???
>>319
募集を一旦締めます


321 : ◆ztq7pWnU8A :2016/10/17(月) 21:44:47 5Ulq9y5E
受けキャラ側で募集いたします。

翠華
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/53

貫通系、四肢拘束系などが主に希望です。
どちらかと言えばクリーチャー系の敵を希望いたします。


322 : 名無しさん :2016/11/09(水) 00:01:29 ???
なりきりではない書き込みをすみません
少し質問をよろしいでしょうか?
自分が立てたなりきり的なリョナ系のスレをここに紹介してもいいですか?


323 : ◆ztq7pWnU8A :2016/11/09(水) 00:27:28 LJFqjHBw
>>322
よくわかりませんが
自分は問題ないと思います


324 : 名無しさん :2016/11/09(水) 00:57:54 ???
>>323
ありがとうございます
もしよろしければご参加ください
【史上最強の弟子】風林寺美羽を戦わせるスレ【ケンイチ】 [無断転載禁止]
ttp://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1478587666/


325 : ◆ztq7pWnU8A :2016/11/09(水) 22:45:59 LJFqjHBw
>>324
了解しました。

とりあえず引き続き>>321のキャラで
リョナ募集いたします。


326 : ◆ztq7pWnU8A :2016/12/04(日) 09:24:09 CxBypt4k
とりあえず、改めて自分のキャラでのリョナロールを希望いたします


327 : 名無しさん :2016/12/14(水) 14:51:36 hyG9nmZM
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422884972/56
のキャラでめちゃくちゃに攻めてくれる方を募集してみます。


328 : ◆ztq7pWnU8A :2016/12/14(水) 16:12:43 622CDwtM
>>327
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/67

設定系ですが、こういうキャラで良ければどうでしょう。


329 : 名無しさん :2016/12/27(火) 08:31:01 qaquy7oc
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422884972/56
このキャラでめちゃくちゃにしてくれる方を募集します。


330 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 17:13:48 XhjC91CA
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/53

こちらのキャラをリョナってくださる方
募集いたします。


331 : 責めキャラ ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 17:52:42 ???
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/62
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/63
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/64

あまり長くはできませんが、この3人のいずれかまたは3人同時で


332 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 18:30:43 ???
>>331
どうもありがとうございます。
どうせならということで3人同時の相手でもいいですか?


333 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 18:37:29 ???
>>332
いいですよ
導入部はどうしましょうか


334 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 18:40:44 ???
>>333
そうですね、
殺し屋ということなので
その中のどなたかひとりの殺害を誰かに依頼されて
其のキャラに戦いを挑んで、互角の勝負(に見せかけるでも可)をしている時に
しばらくしてから後の二人が現れて痛めつけられる

というふうな展開でどうでしょうか。


335 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 18:46:55 ???
>>334
わかりました

展開に合わせてキャラ設定を若干変えるかもしれません
(一応ザラは一対一を好むという設定があるので)

7時半から8時頃まで席を外しますのでその間は始めておいても構いません


336 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 19:01:10 XhjC91CA
>>335
了解です。
とりあえずどのキャラの相手を最初にしましょうか?

それと、こちらが先に投下した方がいいのでしょうか


337 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 19:21:33 ???
>>336
個人的に動かしやすいのはマコですが、
設定を踏まえるとザラとしばらくタイマンして
残り二人乱入という形にしましょうか

先にするかどうかはお任せします

次は20時くらいになります


338 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 19:41:31 ???
>>337
ありがとうございます。
そのような戦闘の流れでお願い致します。

導入に関してはそちらにおまかせしてもよろしいでしょうか?


339 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 20:15:50 ???
>>338
//では、こんな感じで
//他の案などあれば遠慮しないで言ってください

人の通りもすっかりなくなった深夜の道
携帯音楽プレーヤーを聴きながら歩く大柄な青年と、小柄な少女
まばらな街灯だけが照らすその道で、まもなく二人はすれ違おうとしている

(ふむ)
少女は記憶を僅かな明かりの中で青年の顔を確認する
(まちがいない)
今回のターゲット
わかっているのは名前と、人間ではないらしいということ

ナイフホルダー
自身の得物に手をかける

すれ違いざまに一閃
相手が並ならその一撃で終わる
瞬きなどより早く抜き、急所を斬れる
並の相手ならば


「・・・何だお前?」
男・ザラは少女・翠華が抜き放った獲物を指で掴み止めていた


340 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 20:22:00 XhjC91CA
>>339
(…あの人が標的…)
誰かを殺すことは彼女にとってはいつものことだ。
そしてそれにももうなれている…

手慣れた動きでナイフを一閃する……
それで終わりに思えたが…

「…!」
指で彼女のはなったナイフは受け止められていた。
人間ではないということはわかっていたのだが、
彼の力は予想以上だ

「……あなたを殺しに行くように…
 依頼されたの…
 恨みはないけど…」
そう言ってもう片方のナイフを素早く抜き取って
彼の脇に狙いを定める。
普通ならば目にも留まらぬ動きで仕留められるだろうが…


341 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 20:31:06 ???
>>340
今度は脇を狙い、ナイフの斬撃を放つ
カキンと、金属がぶつかる音が響く
ザラは指で掴んだナイフを持ち直し、翠華のナイフとぶつけたのだ

ふた振りのナイフが宙を舞い、地面に落ちる

さらにザラはもう片方の手で、翠華の首を掴む
細い首が、さらに細くなるほどに絞められ、さらに体が持ち上げられ
窒息感は最高になる

「オレを殺しに、ねぇ。(仮にも魔王の息子である)オレを」
「ま、どうでもいいか。じゃあ、遊ぼうか」
耳から携帯音楽プレーヤーを外す


342 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 20:42:58 XhjC91CA
>>341
「あっ…」
ナイフを弾かれ、彼女の武器が手放された。
その瞬間に彼の腕が翠華の首を掴まれた

「ぐっ…あうっ…!」
握りつぶすように彼女の首を勢い良く締め上げ、
そのまま体を持ち上げていく

「がっ…ぐぁっ…はっ…あっ…!!」
自分を掴んでいる腕を必死で握りしめ、
足をバタバタさせながらサラの体を必死で蹴り続ける。

普通なら死にそうなものだが、彼女は死ぬ気配がない。
「うっ…ぐぅぅっ…!」
ナイフに手を伸ばそうとしても、届かない状態だ。


343 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 20:50:23 ???
>>342
「うーん・・・」
必死に抵抗する翠華を見上げながら、少し思考するように呻く

翠華のもつナイフの一本を取る

「お前も人間じゃなさそうだが、さて、どれくらい頑丈かな」

いきなり翠華の心臓へナイフを突き立て、そして抜く
翠華の血をシャワーのように浴びるザラ

血液の発火能力を使えば現状から抜け出せるかもしれない


344 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 20:58:43 ???
>>343
「はぁ……あう……」
なおも抵抗を続ける彼女に向けて
サラは

ザグッ…!
「あ゛ぅっ…!?がはっ…!!」
彼女の豊かな胸を貫いて心臓に向けて一気にナイフが刺さる。

ブシュゥゥゥゥ…
「はぐうっ…!!あぐっ…!!」
血液のシャワーが、ナイフが引き抜かれると同時に溢れ出し、
彼女の体はビクビクと震えていく。

(…痛い…苦しい…
 で、でも……)
彼の体に血液が付着したのを見て、
自身の隠していた能力を使うことを決める。

「……!!」
付着した血液から激しい炎が発生。
瞬く間にサラの体を燃やし始める形となる。

まるで窯の炎のような高温。
通常の人間ならば炭になってしまう威力だ。


345 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 21:05:54 ???
「ぐわあああ!」
ザラの全身が炎に包まれ、翠華を手放す

しばらく地面を転げまわる
少しづつ火勢が弱まり、やがて鎮火した

「ハァ・・・おもしろいこと、してくれるじゃないか」
「おかげで服とヘアースタイルが。ちょっと頭にきたかもな」
ザラは喜びと怒りが混ざったような表情をしている

近くに落ちていたナイフを拾う

「じゃあ、改めて。いいよ。どこからでも」
翠華を挑発する

//残り二人の乱入のタイミングについて希望などありますか?


346 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 21:19:48 XhjC91CA
>>345
「うっ…!!」
地面にドサリと倒れ込み、
彼女は苦しげに起き上がった

「…げほっ…これくらい…
 だい…じょう…ぶ…」
膝を立てて彼女は立ち上がる。
だが、平気そうな顔には見えない。
ドクドクと溢れていた血液は流れが止まっているが、
痛みはまだ体に残っているらしい。

「…勝負…は、苦手なんだけど…ね…」
ゆらりと彼女は体を動かして、
ナイフに激しい炎をまとわせる。

そのまま勢い良く駆け出して
何度もナイフを振るっていく。
先程よりもずっと速いスピードだが、
彼は対応できているのだろうか

//押されてるふうな状態のところで
//背後から攻撃されるみたいな形ではどうでしょうか


347 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/25(水) 21:27:30 ???
深夜に金属音が響き渡る
炎をまとったナイフが、何度かザラの体を焼くと同時に切り裂く
今のところ致命傷には至っていないが、ジリジリとザラが交代していく

「ははっ!いいぞ!なかなかいい!」
それでもまだザラは喜色を浮かべる余裕があるようだ

「ふん!」
間合いが離れたタイミングで、ザラはナイフを投げ、同時に翠華に向かって打撃を繰り出そうと距離を詰める

//わかりました
//反撃するかやられるかはお任せします
//これからは携帯で投稿しますので、レスが遅れるかもしれません


348 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 21:35:13 ???
>>347
「はぁっ…!
 このっ…!!」
冷徹そうな表情だった彼女に
熱い感情の波がこみ上げる。

なんとしても仕留めようと彼女は考え、何度もナイフを振るった。

間合いが離れた時、彼が持っていたナイフが翠華に向けて放たれる。
それを受け止めようとしたところで

ドゴォ!
「ごっ…はっ…!」
サラのパンチが、彼女の腹へと深々と突き刺さる。

ぐしゃりと、彼女の内臓が潰される音と感触がサラにも感じられるだろう。
投げられたナイフも彼女の胸にまた突き刺さっている。

「ぐっ…ごぽっ…」
多量の血液が口から吐き出される。
だが、起死回生と、もう一回その血液を発火させようとしている。
厄介な能力と言えるが、彼女は痛みを受けるのに慣れているわけではないことが
その苦しげな表情から判るだろう。

//大丈夫です。ゆっくり行きましょう。


349 : 名無しさん :2017/01/25(水) 21:45:08 ???
再び、炎に包まれるザラ

しかし、致命傷にはならないようだ
「二度も食らうとは、情けない」
「だが、そちらも無傷とはいかないみたいだな」

さらに打撃を叩き込まんと、一気に近づく

スピードでは翠華がの方が早い。反撃か、または逃げの手をうつか


350 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 21:50:44 XhjC91CA
>>349
「はぁっ……
 でも…」
一気に近寄ってきたのを見計らって
彼女は反撃の一手を打った

「こっちのほうが……速い…!」
彼の首を切り裂こうと、一気にナイフをサラの首へ向けて振り込む。

彼の首を両断するほどの威力で食らわせようとしているようだ。
うまくいくかは分からないが、それ以外にないと思ったのである。


351 : 名無しさん :2017/01/25(水) 21:58:00 ???
>>350
両腕で、首を守る

少女のそれとは思えない力で、ナイフは
ザラの両腕の、肘から先を切り落とした

翠華の背後で、両腕を失ったザラが態勢を崩して倒れる
一見するとチャンスだが


352 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 22:02:04 XhjC91CA
>>351
「はぁ……くっ…
 あと少し…!」
翠華は振り向いてその様子を見る。
これならば勝てると思い、
彼女は倒れ込んだザラの体にまたがって

「今度こそ…!」
首を完全に両断しようとナイフを向ける。
勝利を確信しているが……


353 : 名無しさん :2017/01/25(水) 22:17:30 ???
>>352
ザラへとどめを刺そうとする翠華だったが
ナイフの切っ先が消えた

ネア「なーに?お兄ちゃんになにしてるわけ?」

ザラを切り裂くはずだったナイフは、
空間転移の魔法で転移させられ、
代わりに翠華の首を切り裂いた

マコ「ねえ。僕とネアお姉ちゃんも混ぜてよ。ザラお兄ちゃん」


354 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 22:25:31 XhjC91CA
>>353
「なっ…」
ナイフの切っ先が突然消え去り、
自分の首を切り裂いてきた

バシュッ!!
「かはっ……あっ…」
頸動脈と喉笛にまで達したナイフの切っ先は
たやすく彼女の首を切り裂き、血液が噴水のように吹き出した。

「はっ…そ…ん……な…」
仲間がいるなんて、と彼女の勝利の確信は
絶望の感情に変わる。

「ぐっ…うっ…」
首筋を抑えながら、近くに現れた二人に気を取られていく


355 : 名無しさん :2017/01/25(水) 22:51:31 ???
>>354
ザラ「おい。誰が手を出していいと言った」
ネア「そんなこと言って。その腕はなに」
マコ「意外と危なかったんじゃないの?」

二人は翠華へ距離を詰める

マコ「じほう、いきます。なんちゃって」
剣のフィアーをかまえて、マコが
翠華へ襲いかかる

ザラへの攻撃を続けるか、マコを迎え撃つか


356 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 22:56:49 XhjC91CA
>>355
「ぐっ……こんなことで…」
彼女はナイフをマコの方へ向け、
向かってくるであろう剣を受け止めに行く。

だが、溢れた血液をまた発火させ、
攻撃を加えようとしているようだ。

(どれだけ数が居ても…
 これを使えば…)
それを察知されないかという可能性もあるが、果たしてどうなるだろうか


357 : 名無しさん :2017/01/25(水) 23:03:48 ???
>>356
ザラ「おい。そいつの血は燃えるぞ」
マコ「ちょっとザラお兄ちゃん、ネタバレはやめてよ」
ネア「あっははは」

剣とナイフがぶつかる金属音が響く


358 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 23:09:50 XhjC91CA
>>357
「くっ…たとえわかったとしたって……!」
彼女のナイフも押し負けることなく、剣を受け止める。

「……負けるわけ……!」
一気に周囲に飛び散った血液を発火させ、
焼き尽くしにかかった。

普通ならこれで倒せるが、そうは彼女も思わない。

(…どこから来る…か…)
警戒しようとナイフを構える。
3人相手ではどこかにスキができてしまいそうだ


359 : 名無しさん :2017/01/25(水) 23:20:48 ???
>>358
周囲が炎に包まれる

ザラ、ネア、マコの姿も炎の向こうに消える
お互いに姿が見えなくなる

ほぼ同時に向かってくる気配を感じる
誰をどう迎え撃つか


360 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 23:25:09 XhjC91CA
>>359
(…三人同時に相手はできないけど…)
3人の気配を感じ、迎え撃つ準備を必要とすることが判る。

(今一番危険なのは…
 あっち…?)
一か八かと、不気味な剣を構えていた
マコへ向けて駆け出していく。
勢い良くナイフを振るって攻撃を仕掛けに向かった!


361 : 名無しさん :2017/01/25(水) 23:31:04 ???
>>360
マコ「おっと!」
ナイフとフィアーがぶつかる

何度かきりあうが、翠華の背後をザラがとる
いつのまにか両腕は治癒されている
迎え撃たなければ、ザラに組付されるだろうが、マコに隙をさらす
姿の見えないネアもいる

翠華はどうするか


362 : 名無しさん :2017/01/25(水) 23:32:07 ???
続きは明日以降とさせてください


363 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/25(水) 23:34:26 XhjC91CA
>>361
(…これ以上はまずい…かも)
マコもザラも攻撃を仕掛けてくるだろう
さらにネアの姿も見えない。

もはや勝負は完全に劣勢…

(隙を突いて逃げるしかない……)
ナイフを構えたまま、後ろから仕掛けてくる
ザラに対して
「こ…のおおお!!」
鋭い蹴りを顔面に向けて繰り出す。

一応剣に注意は向けているものの、
両方を同時に対応しようというのだ。
流石に僅かであろうと隙が生じるに違いない。


364 : 名無しさん :2017/01/26(木) 05:31:39 ???
>>363
ザラの顔に鋭い蹴りが炸裂する

だが、剣への注意が一瞬逸れた翠華は、
剣の変形への対応が遅れた

剣の刀身が、蛇のように蠢き、
翠華へと伸びる
先程の数倍の長さに伸びた刀身は
触手のように翠華の胴に巻きつき、しめつける


365 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 14:33:10 U1rnhm2k
>>364
「あっ……!」
突然蛇のように変形した巨大な剣。
その動きには彼女も対応が遅れてしまった。

ギュルル
「うああっ…!あっ…!!」
翠華の胴をぐっと締め付けながら、
その剣は触手のように彼女を締め上げ始める。

「うっ…あがっ…!がっ…はっ…!」
体が押しつぶされる痛みがまた全身を駆け巡る。
激しい嘔吐感を体が感じる。

抵抗しようと腕を振り続けるが、
それもいずれ拘束されてしまうだろう。

//四肢拘束みたいなのも希望してみたいです。磔のような


366 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 17:46:51 ???
翠華は抵抗を試みるが、剣はさらに変形し、腕と脚も拘束されてしまう
遠目には十字架に磔にされているように見えるだろう

マコ「えへへ。捕まえた」
ネア「これからどうするわけ」
ザラ「そうだな、とりあえず。オレを殺せと依頼したやつの名前でも聞いてみようか。まあ、余程の馬鹿か、こいつをはめてやるつもりだったかのどちらかだろうがな」

ザラは拾った翠華のナイフをチラつかせながら言った


367 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 18:08:50 U1rnhm2k
>>366
「あ、うっ…ぐっ……」
自分の体がまるで十字架に貼り付けにされるかのように拘束される。
この姿勢にされたことで、忌まわしい記憶が頭をよぎる。

魔女として扱われ、磔にされ過剰な拷問を受け続けたはるか昔の記憶である

(……くそっ…)
必死で体を動かそうにも、ガッチリと拘束された彼女の体は僅かばかりも動きはしない。

「…っ!」
依頼した人間の顔が頭をよぎる。
自分の娘を嬲り殺しにされたという無念の声と表情を思い出して…

「……そんなこと…言えない…」
顔を背けて返答を拒む。
それがどういうことを意味するかはわかっていたが、
そうしなければ、きっと殺されるだろうと思ったのだ。

(……本当に、そうなら…?)
依頼主の依頼が本当であることを信じたいと、少し疑いを混ぜながらも伏せる。


368 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 18:18:12 ???
ザラ「まあ、そりゃそうだろうな」
ネア「お兄ちゃん、何をしたの」
マコ「ま、魔族は恨み買ってなんぼじゃないかな」
ザラ「わざわざこういう奴に頼むとしたら、同じ魔族以外は有り得ないと思うんだがな」

ザラ「さっきまでのあれこれで、力の差はよくわかっただろう」

ザラは翠華の細い指を握る
喋らなければ指を折るつもりだろう

ザラ「大方、お前の生命力に目をつけた誰かが、オレにお前を痛めつけさせるためにやったんだろう。魔族の常套手段よ」

//勝手にストーリーを付けちゃいましたが、都合が悪ければ無視してください


369 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 18:55:09 U1rnhm2k
>>368
「うっ……」
果たして魔族なのか…
それは彼女もわからないが、どんな理由でやったのか…
それを聞いて心が揺さぶられる、
しかし…

「それは…
 んっ…」
喋るかどうかで先を言えない…
彼女自身の意地なのだろうか…

「い、言えない…」
//問題ありませんー。


370 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 19:02:18 ???
ザラ「そうかい」

骨が折れる不快音が鳴り響く
順に指の骨を折っていく

マコ「この程度じゃ、ダメだろうさ」
ネア「じゃあ、次は私かな」

ネアがザラからナイフを受け取る
空間転移の魔法によって、ナイフが
翠華の腹の中へ移動する

心臓の鼓動とともに、激痛が全身をおそう


371 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 19:10:46 U1rnhm2k
>>370
「あっ…うあああっ…!!」
指がへし折れる音が彼女の体に響く

ビキッ ベキッ 
「あぎぃっ……!ぐあっ…
 あがあっ…!!」
片方の指が全てへし折られても口を開かない。
さらに、体内に向けて…

シュンッ
「あっ…う…うううう!!」
腹の中に異物感を感じると同時、
その異物が体の中で脈動のたびにうごめくのを感じる。

「あぐぁっ!!はがあっ…!!あ゛あ゛っあ゛あ゛あ゛……!!!」
体を激しく動かして痛みから逃れようとしても、
四肢が拘束された状態ではただその扇情的なスタイルの体を
まるでみだらに揺らすだけにすぎない。

「あうぁっ…!!あがあああっ…!!」
彼女は死なずにその痛みを受け続ける。
無間地獄のような悲惨な状況だろう。


372 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 19:33:38 ???
ネア「さすがに頑丈ね」
マコ「次は僕かな」

十字架が歪に変形する
四肢の自由を奪われている翠華は、
その変形になされるがままになる

壊れた玩具のように、関節の可動域を超えて
腕や脚を動かされる


373 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 19:45:17 U1rnhm2k
>>372
「あぐっ…ぎい…あっ…!!」
体の中から走る痛みに加えて
歪な形へと変形する十字架に合わせ、
体中が無理な方向へと動かされる。

「うああっ…い、た…あぐぁあああああ!!」
ミシミシと体中から音が響き始める。
言葉を発することも出来ないままどんどんとなすがままに
まるで人形を弄るかのように体が変形していく…
このまま行けば関節を砕くのも時間の問題となる


374 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 19:51:58 ???
ザラ「どうする?? このまま俺たちの玩具にでもなるつもりか」
ネア「魔界に連れて行っちゃう?」
マコ「じいやもほめてくれるかな」

歪に変形した十字架が折りたたまれていく
翠華の背骨が軋み、肋骨が体から飛び出しそうになっていく

ザラ「意地を通すつもりか。ここで終わるか?」


375 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 19:59:46 U1rnhm2k
>>374
「い…あぐっ…あっ…うっ……ああ…」
折りたたまれていくたびに彼女の骨の折れる音が響く。
段々と骨が飛び出しそうになるほどにまで体が折りたたまれ、
もはや彼女も声を発さずには居られなくなってきていた

(うっ…もう…限界…だめ…)
彼女は口を割らないように口を閉じていたが
もはや無意識に名前を出さずには居られなかった

「名前…名前は…」
依頼主の名前を言おうとした時

「……!!」
喉元に魔法陣のようなものが浮かび上がる。
「……うっ…!」
名前を言おうとした瞬間にその魔法陣は
彼女の口を塞いでしまった。

どうやら魔界の魔術で
彼女に口を割らせないように細工していたようだ。
もはや確定的とも言える証だ。


376 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 20:12:20 ???
>>375
マコ「これは」
ザラ「魔界の術だな。小賢しいことを」
ネア「どうする?」
ザラ「ふん」

ザラは翠華の髪を掴み、顔を上げさせる

ザラ「オレならその術が解ける。死ぬほど痛いだろうが。もっとも喋らなければおもちゃにするだけだ。どうする?」

//ちょっと早いですが、キリがいいのでそろそろ終わろうかと思いますが、まだ続けますか?
//希望の展開などありますか?


377 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 20:19:38 U1rnhm2k
>>376
「うっ…ぐぅっ…」
魔術を受けていたのを見て、
その人物の騙った言葉は嘘であったことも理解した。
激しい後悔に襲われながらザラに向けた視線は

「もう…術を…解いて…」
涙をぼろぼろ流し、懇願する姿。
その表情は最初の無表情からは考えられないものでしかない。

//まだやってないものとして、磔のまま
//胴体とかを滅多刺しとかそういう系を
//体がちぎれるまでではないですが、ずたずたにやっていただければ


378 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 20:52:53 ???
>>377
ザラ「よし。 マコ」
マコ「はいはい」

変形していた十字架が、元の形に戻る

ザラはマコから剣を借りる
ザラ「魔術を解くには、まずはほとんどの血を出さないとな」

そして、翠華の、胴を中心に剣で何度も突き刺した

ザラ「また血を燃やそうとか考えるなよ」


379 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 21:15:25 U1rnhm2k
>>378
「うっ…ぐ……」
磔が解けた途端、彼女の体は力なく倒れ込む。
へし折れた体もどうにか元に戻ろうとしているようだが、
痛みのせいで立ち上がることもままならない。

その時、自分に剣が向けられるのを見て
「うっ…ま、待って…そんな…」
巨大な剣はそんな彼女の懇願も無視して振り下ろされる。

ザシュ!
「うああ……ぐっあっ…!」
深々と胸の中心に突き刺され、彼女の体はビクンと激しく反応した。
激しい痛みが彼女を支配していく。

ザグッドシュッ ザク
ドシュゥ   ザシュッ

「あがっ!がはっ!あぐぅっ!!
  はっ…うっ!!や…ああ!!
  いだ…あがっ…ゴボッガホッ…ぐえあぁっ……!」
胸に、腹に、下腹部へも、何十回も滅多刺しにされ、
彼女の制服は血まみれになり、道路いっぱいに赤い絨毯が広がっていく、

「があっ…あっ…あうあっうっ…ぐぇう…!」
何度も吐血を繰り返しながら、
彼女の体が何度も跳ね上がった。
苦しげな悲鳴が、噴水のようにあふれる血液とともに絞り出され


380 : ◆XksB4AwhxU :2017/01/26(木) 21:34:03 ???
ザラ「よし。マコ」
マコ「はい。お兄ちゃん」

道路いっぱいに広がった血液に、マコが手を触れると
血が翠華の周囲へ集まっていく

今度は血が十字架を象り、再び翠華は囚われの状態となる
そして、ザラが翠華の手の中に両腕を無理矢理捻じり込む

腹部を中心に燃えるような苦痛が広がっていき、それが
喉に集まっていく
魔法陣が現れ、そして砕けた

魔術が解除されたのだ


381 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 21:42:08 U1rnhm2k
>>380
「がぁっ…はぁっ…あっ…ぅ…ぁ……」
いつの間にか、刺された勢いで
体内に転送されていたナイフも飛び出していた。
彼女はまさしく虫の息、はたから見ればもう死んでいるようにしか見えないだろう。
だがそれでも彼女は生きている。

そして、翠華の体は血の十字架となった自分の血液に
無理やり持ち上げられて磔となる。

ズリュリュ

「あっ…ああああああああああ……」
両手から腹部に向けて、激しい炎に焼かれるような痛みが溢れだしてくる

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛あ゛ぁあああああああああ!!!」
段々とその痛みが彼女の許容量を越えていき、その直後

「ごっ…ぼっ……」
魔法陣が砕けた瞬間、体中にあふれていた痛みが砕け、消え去る

「ぅ…ぁぅ…ぁ…」
か細い呼吸をしながら、ガクリと顔をうなだれる。
だが、これで終わりではなく、まだやらなければいけないことがある……
磔にされた彼女は頭の隅でそれを理解していた


382 : 名無しさん :2017/01/26(木) 21:50:33 ???
>>381
ザラ「さて、オレを殺すよう依頼したのは誰だ」

魔術が解けたのを確認すると、ザラは問い詰めた


383 : ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 21:55:46 U1rnhm2k
>>382
「はぁ……はぁ…
 そいつの名前は…」
か細い声で、彼女はゆっくりと答えた。

彼女が紡いだ言葉は
人間の名前のようだが、どうやら魔界のある人物の名前の
アナグラムのようだ。ザラが聞けば一発で誰なのかわかってしまうほどにわかりやすい。

「…お前に…殺された娘の仇を…
 なんて言ってた…でも…
 やっぱり違う…んだと思う…」
いつの間にか自分に魔術を施した上で
噛ませに行ったのだ、そしてその様子を
おそらく遠方で観察でもしているのだろう。

「…聞いたのはそれだけ…だった……」


384 : 名無しさん :2017/01/26(木) 22:05:52 ???
>>383
ザラ「なるほど。よくわかった」
ザラ「礼にいいものをやろう」
ザラ「時間旅行の旅だ。ネア」
ネア「うん」

ザラとネアの二人が、翠華の体に触れる
翠華の体が、十字架とともにきえた


翠華はもっとも自分が忌み嫌っていた時代と場所にいた。
かつて、魔女として迫害されていた時代に

//こちらからは以上です。ありがとうございました


385 : 輝夜翠華 ◆ztq7pWnU8A :2017/01/26(木) 22:20:43 U1rnhm2k
>>384
「あ…れ……」
彼女が顔をあげると、
そこには無数の嫌悪の視線があった

その光景には見覚えがあった。
中世の世界、その国で過ごしているうちに
自分の不死のことが気づかれ、国中のものから
魔女と呼ばれ、凄惨な仕打ちを受け続けた、数百年も前の時代…
忌まわしく、恐ろしい…その場所に自分はいる…

『いたぞ!魔女だ!』
    『死の理を持たない悪魔がここに居るぞ!』

  『十字架に繋げられているとは好都合だ…今こそ神の裁きを食らわせてやる!』

『容赦するな!やつの体は徹底的に八つ裂きにするんだ!!
 こいつが死んだ分だけ、この世の害悪が消えるんだからな!』

「う、あ…あああああああああああ!!!」
彼女の顔は絶望に染まった…そして

「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!

 『魔女めっ…!その腸を引き裂いてやる!!』

 私は…魔女じゃない……悪魔じゃないいいいいいい!!
 
    『うちの娘が死んだのは、この魔女が呪いをかけたからだ!
     その心臓に娘の苦しみを何度でも突き刺してやる!!』

 ちがう……ちがううううううううううううう!!!
 やめてえええええええええ!!

 『いいか!気を許すな!この泣き声はすべて偽りだ!
  死なない生き物が、痛みに許しを請うはずがないんだ!!』 

 ぐぇあ、あああああぐぁああああああええあああああ!!」
彼女の体が無数の武器と農具で引き裂かれる音と、
彼女の悲鳴、血しぶきの吹き出す音、そして

『見ろ!これだけやっても死なないぞ!やはりこいつは魔女なんだ!!』
   『へっ、魔女ならなにやってもいいよなぁ!!その無駄にでかい胸も!男を魅了して
    殺す駄目だろうが!引きちぎってやる!!』
『こいつの不死身の力は内臓にあるんだ!いくらでもちぎって持っていけ!!
 神はお許しくださる!なぜならこいつは魔女なんだからな!
 悪魔の産み落としたこの世の害悪なんだからなぁ!!』

数多くの人間たちの怨嗟の声…

「やめて…もう返して…
 こんなせかいはいやああああああああ!!!」

彼女は絶望に染まっていった…
また数百年先まで…彼女の苦しみの時代は繰り返す…

//ありがとうございました、せっかくなので最後は魔女扱いで死に続ける感じにしました。
//こんな感じの終わり方はどうでしょうか?こちらこそどうもです


386 : 佐倉夏希 :2017/02/06(月) 11:20:09 StmV06HI
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422884972/56
このヒロインで遊んでくれる方を募集します。
絶望的な最終回みたいな流れでやりたいです。


387 : ◆XksB4AwhxU :2017/02/06(月) 16:35:26 ???
>>386
385まで使っていました3人でよければお相手します


388 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/17(金) 16:42:09 eLE55OgM
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/40

こちらのキャラクターでロールしてくださる方を募集いたします。
置きレス形式メインになると思いますが、何方か宜しければお声掛け下さいませ。
展開や希望シチュエーション等は一度相談してから決めていければ幸いですが
私的には王道を征くヒロピン的なロールが出来ればうれしいです。


389 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/18(土) 17:48:09 BLY/o1KQ
>>388
そのキャラをやってほしいという感じでしょうか?


390 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/18(土) 19:21:58 l1wK3Wis
>>389
あ、えっとなんだかお相手様のキャラを指定するのは気が引けてしまって、
それで当初は私がこのキャラクターでプレイするのを考えていたのですが
もし使って頂けるのならそれはすっごく嬉しいです!!
失礼で無ければ双羽でプレイして下さる方も募集中です、勿論逆でも大丈夫です。
恥ずかしい話ですが、受けも攻めも好きなので……。


391 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/18(土) 19:25:15 BLY/o1KQ
>>390
私は別にこちらのキャラをご指定してくださっても大丈夫ではあります。
攻め側は一応自分の持ちキャラにも何体かいたりするので


392 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/18(土) 19:34:04 l1wK3Wis
>>391
お気遣い頂いて、ありがとうございます。
それでは是非是非、双羽でプレイして貰えたら嬉しいです。
申し訳ないのが此方に攻めキャラの用意がまだありませんので、そちらのキャラを使用させて頂ければ……!


393 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/18(土) 21:44:27 ???
>>392
うーむ…
少々申し訳ありません。
自分だと上手く扱えるかむずかしいので
自分は攻めキャラの方をやらせてもらってもよろしいでしょうか…

色々と混乱させてしまってすみません


394 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/19(日) 00:31:20 EL8aZicY
>>393
なんだか混乱させてしまったようで、こちらこそ申し訳ない気持ちが……
それでは私が双羽を使いますので、是非よろしくお願いします。
因みに、そちらはどのようなキャラクターをお使いになりますか?
希望のシチュエーションやNGなどもお聞かせ下さい


395 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 00:40:40 2Onlq/nU
>>394
いえいえ、大丈夫です。
一応責めキャラ側ということなので
モンスターみたいなのを幾つか



http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/30

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/52

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/67

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/9

この中からお選びいただければ幸いです。
もちろん複数選んでいただいても大丈夫です。
特に個体の姿を設定していない敵は考えながらでも

シチュエーションではグロすぎないハードな展開なども考えてます。
NGは汚物系などでもなければ大丈夫です。


396 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/19(日) 01:23:13 EL8aZicY
>>395
お手数お掛けして申し訳ありません、キャラ紹介ありがとうございます!
五人とも大変魅力的ですが、それではサキュバスさんと雷竜ボルグさんをチョイスさせて貰っても良いでしょうか?
特にサキュバスさんは良いですね、私的には理想的な攻めキャラです。
希望シチュ了解しました、ハード展開ですね。
出血や骨折、貫通くらいまでのハードさなら丁度良い感じでしょうか、
こちらもスカはNGなので良かったです。
私の希望展開としては、最初にボルグさんと戦闘→寮者拮抗しつつあったところでチドリさん乱入
→挟み撃ちにされ苦戦、更にエナジードレインでボコボコに
と言う様な流れを組み込みたいのですが、いかがでしょうか?


397 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 01:26:47 2Onlq/nU
>>396
了解しました。
その2体で行きましょう

展開としましてはそちらの要素をぜひとも取り込んでいきたいと思います。


398 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/19(日) 01:45:52 EL8aZicY
>>397
ありがとうございます。
他に何かご希望などありましたら、都度言って頂ければ幸いです。
後は流れで物語を組んでいく感じで大丈夫でしょうか?
よければそのまま書き出しは私が担当します


399 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 01:52:31 2Onlq/nU
>>398
了解しました。
こちらもそのようにさせていただければ幸いです。
書き出しの方は、お願い致します


400 : ◆Zlh5KNOoGA :2017/02/19(日) 01:54:48 EL8aZicY
>>399
諸々了解です、書き出しですが、本日は少し時間も遅いので
午前中にまた投下したいと思います、よろしくお願いします。


401 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 02:08:42 ???
>>400
わかりました。
おまちしていますねー。


402 : 月灯双羽♯hutaba :2017/02/19(日) 12:35:30 EL8aZicY

【カツ、カツ、カツ―――と、暗い夜の倉庫街に、パンプスが踵を打ち付ける音が鳴り響く。】
【小学校の女性教師である月灯双羽はこの日、放課後に生徒たちが変わった噂話をしているのを聞きつけ】
【こうして闇の中を探索―――もとい、調査に来ていたのだった。その噂の内容とは、"倉庫街で大きな雷"を見た、という物。】

『すっごいんだよ、だって雷って空から落ちてくるだろ? でも倉庫街のはそうじゃなくって、パーン! って!』

『それだけじゃわかんねーよ、パーンってなんだよパーンって。』

『だーかーら、落ちてくるんじゃなくて、倉庫の中から雷がバチバチッ! って!』

『パーン、とかバチバチっ、とかそんなんばっかじゃねーか!』

『わっかんないかなあ、映画みたいだったんだよ! 本当に見たんだ、夜にお父さん達と車でドライブしてるときにさ―――』


【影からこっそりとその話を耳に挟んだ双羽は、妙な焦燥感と不安を覚え、】
【最近この町で多発している怪事件や失踪事件等と何かしらの関係があるのではないか、と考えた。】
【そしてその脅威は放っておけばもしかしたら、自分の愛弟子である学校の子供たちにも及ぶかもしれない―――と。】

「……普通、雷が空から落ちずに地上で発生するなんて、可笑しい話だものね。
 もしかしたら、"魔法"が関連しているのかもしれないし……そうだったら、やっぱり放ってはおけないわ!」

【自分を納得させるかのようにそう呟くと、静けさが支配する闇の中へと再び歩みを進めていく。】
【もう成人して暫く経つし、社会人として生きてもいるが、やはり人一人いない暗闇と言うのは恐怖を覚えるに容易い。】
【双羽は足音を殺すようにゆっくりと倉庫の中へ入って、持ってきた懐中電灯でその暗がりを照らす。何も、無ければいいのだが……。】


>>401
遅くなって申し訳ありません、こんな形の投下で大丈夫でしょうか?
場所やシチュエーションにご希望があれば書き直し致しますので、何なりと仰ってください。
それでは、よろしくお願いします。


403 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 12:50:19 2Onlq/nU
>>402
双羽はそんな不安を覚えながら
倉庫街の中へと足を踏み入れた。

周囲はすっかり静まり返っている。
一見すれば誰もいないかのようだが…

バァーン!!
突然倉庫のすぐ近くに激しい雷光と轟音が発生した。

これはすぐ近くで起きたもので間違いない。
空気が振動するほどの衝撃だ。
どうやらすぐ近くに何かが居るようだ。

//問題ありませんよー。今のところは接触まで進めてみましょう


404 : 月灯双羽♯hutaba :2017/02/19(日) 13:36:54 EL8aZicY
>>403

【轟音―――それは黒い帳の中では本来聞くことがない筈の鼓動。】
【胎動か、或いは挑発か。双羽は耳を劈く様なその破裂音にも似た怪異に驚きつつ】
【直ぐに踵を返して倉庫の外へ飛び出した―――どうやら、嫌なことに"噂"は本物だったらしい。】

「……っ!? この音って、まさか……!」

【セミロングの黒髪が夜風に揺れる、轟音と雷光が現れたその場所へ双羽は走る。】
【そうして、目の前に現れたのは―――。】

「……だれっ! そこに居るのは、何をしているの!?」

/了解です、ありがとうございます。


405 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 14:04:55 2Onlq/nU
>>404
その声に答えるかのように
周囲から聞こえてくるのは

「う………うぅ…」
何名かの人間がうめき声を上げながら横たわっているのが見える。
体には無数のやけどが刻まれており、先程の雷に打たれたようにみえる。

だが、更に驚くべきことは
夜なのにそこは昼間のように明るい光に包まれていることだ。
それは上空を見れば判ることだった。

「ギィイィィ!」
眩いシルエットが上空に浮かび上がっているのだ。
それは、ファンタジーの世界で描かれるようなドラゴンの姿を思わせる。
ゆっくりと上空から地上へと降り始め

「グウウウ…」
無事な人間がいないかと見回しているようだ。
ここに居る人間を狙って攻撃を仕掛けたということだろうか


406 : 月灯双羽/魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー♯hutaba :2017/02/19(日) 15:44:08 EL8aZicY
>>405

【双羽は思わず目を瞑った。夜だと認識していた筈の瞳に突然飛び込んできた強烈な光。】
【フラッシュ・バンを食らったかのように光彩は一瞬その視力を失い、やがて眼が光に慣れたところで】
【数刻遅れて彼女は目の前の異様な光景に気が付いた―――人が、数名も倒れ込み呻き声をあげている。】

「なっ……、こ、これは……!?
 大丈夫ですか、直ぐに救急車を―――、っ!?」

【全身に負った火傷と焦げ、火器を用いる筈のない倉庫街ではあり得ない怪我と症状。】
【双羽はすぐさま駆け寄りバッグの中から携帯電話を取り出そうとするが、上空から照らす"光"の正体が】
【おおよそこの現代に似つかわしくない存在であると理解してしまい―――携帯電話を取り出すのを止め、ゆっくりと身構えた。】


「……"あなた"の仕業、ってわけね。ここ最近の"怪光事件"も、この人たちを傷つけたのも……!」

【無事な人間を探すドラゴンに対し、双羽は自分から声をかけてその存在を主張する。】
【これ以上怪我人達に攻撃をさせる訳にはいかない、ならば自分に注意を引き付けなければ、と考えたのだ。】
【そして電光を発する竜を睨み付けると、双羽はバッグの中から、携帯電話の代わりに―――"一冊の教科書"を、取り出した。】

「これ以上、この人たちに手出しはさせません! "ハンドレット・テキスト"!」

【双羽がその名を叫ぶと、手に握った教科書から竜の稲光にも負けない程の強烈な閃光が放たれる。】
【それは怪我人達を包み込み、ひいては双羽自身をも?み込んで―――ドームの様な形状となって、付近を覆い隠す。】
【光の中で詠唱が聞こえ―――そこから放たれたレーザーが"けん制"攻撃となって竜へ降り注げば、身体を吹き飛ばそうとするだろう。】

「詠唱、"一時限"目―――ハンドレット・パワー・アテンダンス<出席>!」

【怪我人達を包む光と、双羽を包む光が二手に分かれる。そして双羽を覆った輝きが晴れた時―――】
【双羽は先ほどまでの"双羽"では、なくなっていた。全身を覆った純白のドレス風コスチュームと、膝丈まで縮んだスカート、】
【その上から被さった特徴的な漆黒のマントに足先を包む褐色のロング・ブーツ、そして夜風に棚引く桃色のロングヘア―と、それを護るとんがり帽子。】


『魔女っ娘教師<ティーチャー>、"ウィッチ・スタディー"! ただいま就任!
 起立・きをつけ・全員着席! 従わない悪い子は―――バケツを持って、廊下に立ってなさい!』


【端的に言えば、"魔女"―――の様な、何か。昔のテレビアニメに出てくるような、"変身ヒロイン"。】
【そういった"もの"へと変身した双羽は、一通り名乗り口上をあげると竜の前に敢然と立ちはだかるだろう。】
【怪我人達は"魔法"の力でどうやら一時的に保護している様だ、だが長引けば―――どうなるかは分からない。】

/長くなってしまいすみません、、


407 : 月灯双羽/魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 15:45:28 EL8aZicY
/わっ、すみません!コテバレしちゃったので変えます……!


408 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 16:27:05 2Onlq/nU
>>406
「グウウウウ……」
その声を聞いたドラゴン、ボルグはその声の主に顔を向けた。
健在であるその姿を見て、周囲の人間への興味は失い、
一点に彼女へと視線は向いた。

「ウウウウ」
一気に大きく羽ばたいて攻撃を仕掛けんとしたが、

「ギィイ!?」
放たれたレーザーでドラゴンの体は吹き飛ばされ、
バランスを崩す。

起き上がる頃には双羽は変身を終えている。
その様子を見たドラゴンは
「ガアアアアア!!」
怒りの雄叫びを上げながら全身からバリバリと電気を発生させる。
そのまま一気に

バリバリバリ!
雷を魔法使いへと放つ。直撃を受ければ危ないかもしれない。
カミナリを発しながら、なおも近づこうとして追いかけてくる


409 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 17:07:23 EL8aZicY
>>408

【強烈な稲光が走り、周囲に電流が発生する。ばちばちと音を立てるそれらに包まれて】
【双羽は一瞬だけ目が眩むが―――それも本当に刹那の事、すぐさま相手を視界に補足すると】
【常人離れした感覚能力で此方へめがけ放たれるであろう電撃を察知、直後上空へと飛び上がって回避】

『ふッ―――、凄い電流……いったいどうして、こんなドラゴンが現代に……!』

【上空で姿勢を立て直すと、素早くハンドレット・テキストを腰のホルスターから抜き去って】
【落下しながらその場で呪文を詠唱、接近を試みるドラゴンに対し一歩も引かず魔法陣を展開し―――】

『詠唱 "二時限"目―――イマジック、"カットビ・ブルーム"!!』

【その直後、魔法陣の中から大きな一本の"竹箒"を、召喚!】
【素早くそれに立ち乗りすると、猛スピードで竜めがけなんと、"突撃"!】
【近づこうとしてくる敵に対し"かかってこい"と言わんばかりの特攻、そのまま箒を急回転させ―――】

『カットビ・ブルームのスピード、思い知りなさいッ!』

【箒の"後端"部分を丁度ドリフトさせる様な形で、竜の頭部めがけ命中させようとするだろう。】
【相当なスピードで突っ込んだ上に、その勢いを利用してのドリフト攻撃、直撃すればかなりの破壊力になる筈だ。】

『―――はぁぁぁッ!』


410 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 17:14:24 2Onlq/nU
>>409
「グウウウウ…!」
放たれた電撃をかわされ、予想外の動きを取る相手に、
龍は厄介そうな様子で応じる。

だが、それを流石に鬱陶しいと感じたのか

「ググググ……!」
彼女が突撃を仕掛けてきたのを見て

「ガアアア!!」
全身から激しい雷撃を放って攻撃を仕掛ける。
それはちょうど双羽が攻撃を仕掛けるのと同時

「ギアアア!!」
強烈な一撃を受けるものの、同時に双羽にも強烈な電撃が向かっていくこととなる


411 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 18:46:49 EL8aZicY
>>410

【暗い倉庫街が真昼になったかのように、電撃が次々と迸る。】
【放たれた電流めがけ突撃した双羽は、相手に強烈な一撃を齎す事に成功するが】
【それと同時に自信も激しい電撃の最中に晒され、竜の身体から伝って来たそれをまともに食らってしまう。】

『ぐぁぁぁっ!? ぐ、うぐ―――くぅっ!』

【ばちばちと電流が全身を駆け巡り、痛みとなって感覚を支配する。】
【一瞬だが動きが止まってしまった双羽は箒から落下、地面へと墜落し背中を強打してしまう。】
【箒は意思がある様に双羽の元へと自動で浮遊してくるが、当の彼女は電気で身体がしびれて上手く動けない―――】

『はぁっ、はぁっ、ぐ、うぐっ……! な、なんて強力な電気……! まともに浴び続けたら、ひとたまりもなさそうね……っ!』

【それでもなんとか箒につかまり、杖の代わりにして立ち上がると、】
【竜めがけ攻撃を再開、箒で思いっきり地面をゴルフの素振りの様にして"掃く"と】

『―――お掃除、開始っ!』

【猛烈な突風が起こり、周囲のドラム缶やゴミ箱を巻き上げて竜へと吹き荒ぶだろう!】
【風自体にも当然凄まじい破壊力があるが、なによりその勢いに飲まれて飛ばされてくる物体達が強烈な破壊力を生み出す!】


412 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 18:59:19 2Onlq/nU
>>411
「ウグウウウ……」
起き上がったボルグは、再びその視線をいまわしげに双羽へと向ける。
狙いを一気に相手に向けて定めるが

強烈な旋風がボルグに襲いかかり、
強烈な打撃を幾度となく食らっていく

苦しい声が幾度となく響き渡ったが、
それも流石に限界だったのだろう

「グォォオオオオ!!」
地面に尻尾を突き刺し、そこから急激に電気を吸収し始めている。
ドラゴンの体はところどころ大きく傷ついていたところが
急速に治り始めている。

そして、その突風を物ともしない用に
「グォォォォオオオ!!」
急速に双羽へと突進し、鋭い角を突き刺そうとしてきている。

//どのくらいのタイミングでもう一体を出現させましょうか?


413 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 19:44:12 EL8aZicY
>>412

【攻撃は効いている―――苦し気に声を上げる竜の姿を見て、双羽はそう確信した。】
【神話や絵本意外ではまったく見た事がない生物の上に、電撃まで操りさらには攻撃的とあっては】
【さすがのウィッチスタディーと言えどどのように攻略して良いのか手探りであったのだが―――これなら。】

『一気に畳みかけて、早くあの人たちを病院に連れて行かなきゃ……えっ!?』

【新たな魔法を使って攻撃を繰り出そうとした、その瞬間だった。】
【竜は鋭い尾を地面に突き刺すと、暴風に耐えながら"何か"をしている様子で―――】
【直後、周囲の電灯などから電気が消滅するのを双羽は見た。なるほど、"電気"を奪っているのか―――!】

『……っ、それに回復まで……!? 厄介な能力をお持ちなのね、ドラゴン、さんっ!』

【豊富な遠距離攻撃に巨体から繰り出される打撃、そして回復能力まで備えているとは。】
【今までに対峙したことのない強敵を前に苦戦を強いられることは必須のようだ、双羽は素早くテキストを取り出すと】
【第三の魔法を即座に詠唱、地響きを立てながら突進し、此方へめがけ鋭利な角を振りかざしてくる竜に対し新たな魔法で、対処しようとする】

『長引けばこっちが不利になってしまう……なら、一気に決めるまで、です!
  詠唱 "三時限"目―――イマジック、"マルーイ・シールド"!
  続けて"四時限"目―――イマジック、"ハカール・エッジ"! 』

【魔法陣を展開、そこから現れた二つの武装はそれぞれ"盾"と"剣"だ。】
【学校で用いられている"定規"をモチーフにした鋭く長い直剣と、"分度器"をモチーフにした巨大な円形シールド。】
【まず最初に突進と角をシールドで防ぐ―――が、角による刺突はま逃れても勢いまでは殺しきれず、双羽はあえなく吹き飛ばされて後退。】

『くっ……!! それ、でもっ!!』

【しかし右足でしっかりと踏ん張って耐えきり、姿勢を立て直せば盾でまず角を下から救い上げる様にして弾き】
【続けてハカール・エッジを一閃、竜の首元めがけ逆袈裟懸けに斬り上げて反撃を再開! 】
【更にその間カットビ・ブルームを背後から自動で飛ばし、上に乗って離脱―――】

『機動力はブルーム、接近時にはシールドで防御、そしてエッジでトドメを刺す……この戦い方なら!』


/そうですね、良い具合に両者戦力が拮抗し始めてるので、
もうそろそろサキュバスさんにご登場していただいてもよろしいかと思います!


414 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 19:58:05 2Onlq/nU
>>413
「グウウウオオオオオ!」
強烈な突進も彼女の防御力の前に阻まれる。
とても気が収まらないようであるその龍は
再び彼女を追いかけようと翼を広げるが

バシュッ
「グアアアアア!」
首元を切り裂かれて苦しげに吠える。
これではしばらく動けそうには見えない。
その調子で行けば一旦の離脱も可能になるだろうが…



「…あらあら…」
思いもよらぬ方向から声が聞こえてきただろう
「なんだか面白い…
 ことになってるわ!」
不意に背中に向けて強烈な蹴りの一撃が放たれる。
それはヒールで思い切り踏みつけられたかのような衝撃となって
双羽を地面へと叩きつけることになるかもしれない。

//わかりましたー。今から突然出現いたします。


415 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 21:17:21 EL8aZicY
>>414

【研ぎ澄まされた一撃が、竜の首を裂いた。活路はこれで開けるだろう。】
【動きが鈍くなってきたのを確認すれば、双羽は一旦"カットビ・ブルーム"に飛び乗り離脱、】
【上空に飛び上がって不規則な動きをしつつ、苦しげな様子の竜めがけ一気に下降、そのままスピードを上げる】


『―――これで、決めるッ!!』


【ぎらり、とハカール・エッジの刃が月明りに照らされる。】
【桃色のロングヘアを夜風に棚引かせ、マントで風を切り裂き、一直線に竜めがけ飛来―――】
【あと数メートル、勢いと速度を乗せたウィッチ・スタディー必殺の一閃が、竜の胴めがけ繰り出されようとした―――その時だった。】

『―――でやぁぁぁぁッ……きゃ、ぁぁぁぁっ!? あぐっ……ぐはっ!!』

【突如として耳に飛び込んできたノイズ。美しくも残酷な響きを持った少女の声。】
【妖艶な雰囲気すら漂わせるその言葉と同時に、双羽の背中は情人離れした脚力で"蹴り飛ばされ"、】
【飛行攻撃は強制的にシャット・ダウン、箒から飛び落ちた彼女は地面に叩き付けられ、ハカールエッジの刃先がアスファルトをからんからん、と薙いだ。】

(な……何が起きたの……っ!? 後ろから攻撃された!? 誰に!? それにこの声は―――、)

『う、ううぅ……っ! だ、だれっ!? どこにいるの!?』

【ハカール・エッジを杖代わりにしつつ、ダメージを我慢しながらゆっくりと立ち上がろうとする双羽。】
【まだ背中を蹴られた痛みと衝撃が和らいでいないのか、足が少し震えていてしっかりとは立て無い様だが】
【それでも強引に後ろを振り返り、そこにいるであろう"乱入者"―――誰かの存在を確かめようと、気丈に叫んだ。】


416 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 21:35:03 2Onlq/nU
>>415
突然の蹴りによって攻撃が阻止されてしまう。
そして上空からは、先程の妖艶な声が響く
「うふっ…あはははっ…」
ゆっくりと降り立ってきたのは
とても美しい顔立ちの少女であった。

「ボルグと戦えるなんて、ヒトのくせに随分と強いのねぇ。」
見下すかのように、ニヤニヤと笑いながらその少女は笑いかける。
学生服を着込み、ヒールを履いているその外見は人間に見える。
だがその学生服から抑えられないほどのスタイルが見て取れる。双羽以上に見えなくもない
その妖艶なスタイルは、女性であっても一瞬でも魅了されかねないだろう。

だが
「それに随分と可愛らしいのね…
 気持ち悪い男じゃないのが嬉しいわぁ。」
背中からは悪魔じみた翼を生やしており、髪の毛も風もないのにうごめいている。
そして鋭い尻尾も生えており、人間でないことはそれでわかった。

「どぉ?わたしとも遊んでみない?
 あなたの「味」もとっても気になるわぁ…」
そう言って舌をぺろりと舐め回す。
背後では今にも復活しようとしている龍の姿が見えた


417 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 22:30:25 EL8aZicY
>>416

【振り返るが、背後に"ソレ"は居ない―――代わりに、上空から声が響いた。】
【よく考えてみれば当然だ、低空飛行とは言え空を滑空している時に背中を蹴られたのだから、】
【相手は空にいても何の不思議もない。序に言えば、ウィッチスタディーと化した自分を蹴り飛ばせる程の相手ならば】
【自由自在に空を飛べたって違和感などないのであって―――そもそも、今宵は竜の相手までしている。摩訶不思議のバーゲンセールだ。】

(……っ、子供……? いえ、でも見かけはともかく、なんだか雰囲気が―――!?)

『あ、貴女は誰!? 一体どこから来たの!? どうして私を……、か、かわいい、ですって……!?』

【自分自身が魔女であることなど忘れ、双羽は目の前の怪異に驚き、声を上げる。】
【質問をいくつもぶつけるが、相手が答えてくれるかは分からなかった。なにせ、空を飛んで自分を攻撃してくる様な存在だ。】
【それにどうしてだろうか、視界に入れて、その声を聴いているだけでどこか体の奥が熱くなってくる様な―――そんな感覚がしてくる。この娘は何かが可笑しい。】

【淫靡な声と豊満な肉体、それを隠すのはなんとも可愛らしい学生服、というちぐはぐさ。】
【双羽も一般的にはスタイルの良い女性に分類されるし、魔女となっている今は少しだけ色香を漂わせているのだが】
【そんな物は比較にならない、生き物の芯から香ってくる様な情感に、同性ながら心がかき乱される気がしてくるのだ―――これは一体……?】

(……、か、からだが……なんでかしら、ちょっとだけ熱い……こ、これも彼女の魔法……!?
 けど、そうだとしても一体なぜ私を……ううん、だめよ双羽。もしこれが攻撃なら、気をしっかり持たなくっちゃ……!)

『っ……これは遊びなんかじゃないわ、命の係った戦いなのよ! 私は貴女と遊ぶ暇なんか―――っ!』

【しかし、突然現れたその少女に意識を集中させている間にも、背後で竜の息吹が聞こえてくる。】
【想像より早く回復している―――それに、よく見れば少女からは翼が生え、そして竜と同じく尾までついているではないか。】
【この二人には何か関係があるのか、双羽にはそれが分からなかったが、状況だけはやっと理解した。つまるところ"彼等"は仲間で、自分は―――】

(……挟み撃ちにされた、ってことね……くっ、厄介な!)
『そう……"ボルグ"、っていうのね、このドラゴンさんのお名前は。それじゃ……貴女にも自己紹介、して貰おうかしらっ!』

【少女ながらに双羽以上に肉感的な体をしたその存在めがけ、魔女は素早く疾走、】
【先ずはけん制とばかりにハカール・エッジで攻撃、横薙ぎに振るったそれを"逆刃"にし、打撃の様にして打ち付けようとする!】


418 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 22:45:58 2Onlq/nU
>>417
「どこから来たかは秘密よん?
 うふふ…」
彼女の言葉は魔力のようなものでもあるのか、
聞くだけで感覚を乱される気分がするだろう。

「自己紹介?
 あはっ…良いわよぉ?あなたほんとに可愛いから
 教えてあげても…」
と言ったところで、疾走してきた彼女の動きを見る。
そして

バシッ!!
横薙ぎに振るわれた峰打ちの一撃は
「…んもぉ、そんなんじゃ駄目でしょ?
 話を聞いてくれなきゃ」
振るわれた刃は、彼女の片手によって止められている。

「…私の名前はチドリ…人を超えた生命体…ホムンクルス…
 サキュバスって言うコードネームがあるけど…
 できればチドリって呼んでくれると私は嬉しいわぁ」
接近した都合上、彼女との距離は近くなった。
彼女はぐっと顔を近づけ、吐息もかかりそうなほどの距離になる。

「うふふ…近くで見たら本当に…あなた可愛いわねぇ…
 私の好みだわぁ…」
その表情からは明らかに情欲・あるいは嗜虐の対象として双羽を見ていることが見て取れる。


419 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 23:05:04 EL8aZicY
>>418

【対魔法攻撃に関しては、特別な魔術を使用しなくても、常時耐性を見せるのが魔女っ娘の能力。】
【だがその耐性を持ってしても、目の前の少女の言葉は深い部分で感覚を狂わせてくる―――あまりに危険な存在だった。】
【双羽はそういう"趣向"をもった女性ではないし、命の奪い合いをしている最中に発情するほど飢えてもいなかったが―――それでも、という所だった。】

(聴いているだけで、どこか胸の奥がずきずきと疼いてくる……っ!?
 魔法を使っているの? それとも、何か別の存在……わからない、彼女はいったい……!)

【だが、その疑問に対する答えは直ぐに返ってきた。"ホムンクルス"―――人智を超えた生命体。】
【"サキュバス"という単語を聞いて双羽はどこか合点がいった。詳しい事までは知らないが、淫魔の類をそう呼んだ筈だ。】
【であれば、この年不相応なまでの色香と熱情にも納得がいく。だが、それが作られた存在<ホムンクルス>であるとは、どういうことか―――。】

【しかし、今は疑問ばかりぶつけていても仕方がなかった。目の前で繰り広げられているのは、あまりに衝撃的な光景だったからだ。】
【確かに"逆刃"での攻撃で、けん制の意味合いを込めた一撃だったのは確かだ、それでもまさか―――簡単に片手で、防がれてしまうとは。】
【仮にホムンクルスが"科学的"に生み出された存在だったとしても、これは魔女である双羽と同等以上に強力な力を持っているのは間違いないだろう。】

(……っ!? そ、そんな……簡単に、受け止められた!?
 反射神経も常人以上、身体能力だって馬鹿にできない、という事ね……ますます危機的状況になってきてる……!)

『ホムン、クルス……!? 人智を超えた、生命体……!? 聞いたことがないわね、でも……私の"敵"だ、ってことは分かったわ!』

【ぐぐぐ、とエッジを握った右手に力を入れるが―――動かない。そして逃げる間もなく】
【ぐいっ、と近づいてきたチドリの顔に驚くが、一瞬の事で回避も出来ず、それに何故だろうか、】
【"避けなくては"と頭では分かっているのに、身体が上手く動かないのだ。双羽は接近を許してしまう。】

『―――っ!? や、やめなさい! この―――はなしっ、てっ!!』

【ゾクリ、とした。"可愛い"、"好みだ"、吐息交じりの言葉が脳裏に突き刺さる。】
【一瞬でも身を任せれば、そのまま彼女に体を委ねてしまいそうになる感覚が、全身を支配する―――】
【双羽は無理やりに突き飛ばし、彼女から距離を取ろうとする。シールドで下から救い上げる様にしてチドリをまずは殴打しようとするだろう。】

『……はっ、はぁっ……どんな術を使っているのかしらないけれど、子供が出歩く様な時間じゃありませんよ、"チドリ"さん!
 "ボルグ"くんともども……お家に帰って、宿題をさせてあげるから、覚悟なさい! てやああああっ!!』

【頭を振り、脳裏に焼き付いた情欲のイメージを振り払うと、双羽は"逆刃"から"直刃"に握り替え】
【そのまま今度は上から斬り裂くようにしてチドリを攻撃、そして連撃でシールドを振り払い顔面を叩こうとする!】


420 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/19(日) 23:30:02 2Onlq/nU
>>419
「敵だなんて…
 あらあら、私をいじめてくれるのかしら…?」
まるで染み込むように彼女の声が響き渡る。
だが、それでも彼女の戦う意志の方が勝った。

ドゴッ
「あぐっ…!」
彼女の顔に夢中になっていたチドリは
彼女の打撃をまともに食らって怯み、
続けて仕掛けてきた刃を食らう

バシュッ
「あうううっ…!」
上から一直線に、彼女の体に傷が刻みつけられた。
更に顔面に強烈な一撃が直撃した。

「がほっ…!」
彼女の体はあっけなく倒れ込む。
飛び散った鮮血は緑色だった。人間ではないことの証である。

「う…うう…」
彼女は倒れたまま苦しみの声を…

「う…うふふふ…ふふふ…」
いや、これは苦しみではなく、楽しげな声だった。

「あ…は…い、痛い…すごく痛いわ…あはは…あはははは!!
 ああ…まだ足りないわ…」
顔面につけられた怪我も気にせずにあっけなく立ち上がる。
その顔は実に嬉しそうだった。

「まさか…これで終わりだなんて言わないでね…?
 これが宿題ってものかしら……?」
起き上がった彼女は両手の鋭い爪を伸ばし

「もっともっともっと…私をいじめてちょうだい!!」
一気に詰め寄ってくる。同時に

「グウウウウウオオオオオ!!」
視線の端に激しい閃光を感じるだろう。
これは先程の龍…ボルグが復活したということなのだろう。
だがそっちに視線を向ければ、チドリの爪が彼女の胸を引き裂いて来るだろう。


421 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/19(日) 23:46:19 EL8aZicY
>>420

【"苛める"という単語には若干の嫌悪感を覚える―――いかに魔女っ娘とはいえ、自分は教師だ。】
【相手がホムンクルスを名乗る存在であっても、少女の外見をした者を切り刻むのは矢張り良心が咎めるし】
【なにより"いじめ"は彼女の忌み嫌う物の一つ、それを嬉しそうに口にする彼女を見て、矢張り双羽はゾッとした。】

『―――い、いじめるだなんて……人聞きが悪いわ、仕掛けてきたのは貴女よ。
 それに……そんなに嬉しそうに口にするものじゃありません! お願いだから大人しく―――っ……!?』

【緑色の血が、付近にべちゃり、と付着する。それを見て双羽は再認した。彼女は本当に、人外の生命体なのだ。】
【ハカール・エッジの刃にこびりついた血液が、ぽたりと地面に垂れる……ホムンクルス、そんな物が実在するとは。】
【だがそれ以上に驚かされたのは―――彼女の様子、そのものだった。呻くでも、苦しむでもなく、笑っているではないか。】

『……っ、い、痛いんでしょう? どうして笑っていられるの……!?
 私はこう見えても教師なの、だから―――チドリさん、お願いだから戦うのは―――くっ!!』

【狂気を感じさせる笑みと笑い声。まるで斬られたことを喜んでいるかの様な表情。】
【先程までの体が熱くなる感覚とは逆に、血の気が引いていくのを双羽は感じていた。この娘は何かが可笑しい。】
【そして間違いなく、今まで自分が相対した事のないタイプの"敵"であり、"存在"であった。ウィッチとしても人間としても、未見の恐怖と言える。】

【双羽の動揺などお構いなしに、両手の爪が異様に伸びた状態でチドリは接近を試みてくる。】
【その速度も然ることながら、矢張り驚異的なのは瞬時に伸び縮みするその両手の爪だろう。生物兵器、という事だろうか。】
【ともかく向かってくる彼女から身を護ろうと、直ぐにシールドを構えるが―――その背後、後ろから聞こえてくるのは"ボルグ"の蘇った咆哮だ。】

(……っ!? まずい、あのドラゴンまで復活したとなれば……うぅっ、どっちを先に片付ければ―――!)

『……っ、いじめるのは教師のやる事じゃないわ、これはあくまで―――"教育"よ!!』

【シールドを構えず、両手の爪をハカール・エッジで受け止めようとする。】
【同時に竜の攻撃に対し対応できるよう、シールドはもう片方の手で構えたままに待機。】
【だが波状攻撃が続けば二本の腕で対応できるのは限度があるし―――なにより、チドリも竜もまだ底を見せていない。】
【対する双羽は盾と剣、そして魔法には詠唱が必要と手の内をかなり見せている訳であって―――ここが正念場、と言えるか。】


422 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/20(月) 00:01:25 r5mCxG2o
>>421
「あはっ…アハハハ!
 なんでって?だってすごくすごくすごく…
 気持ちいいじゃない…こんなことされたら…あはっ…!」
血をぼたぼたと垂らしながら彼女は笑ってみせる。
彼女は痛みをとても気持ちいいと感じていることが見て取れた。

ガキンッ
「あらそう…どっちでもいいわ私は…
 だって…言っちゃうくらいきもちい「教育」をしてくれるんでしょう?」
まるで彼女の言葉を気にせずに、盾に受け止められた自分の手を見る。
ガリガリとシールドを何度もひっかきつつ、彼女の目をじっと見据えた。
何か怪しい魔力を秘めた眼は、彼女の意識を蝕もうと迫ってくる。

同時にバサバサと、羽ばたく音が聞こえてくる。
先程の竜が起き上がり再び戦闘態勢に入ったようだ。

「グウウウウ……!」
力を勢い良くためていることが判る。
地面に刺した尻尾から電流を一気に集めて攻撃を仕掛ける準備をしているらしい。


423 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/20(月) 00:15:47 7vgTCpfI
>>422

【気持ちが良い―――そんな筈はない。普通の人間なら、そう感じるだろう。】
【だが相手は怪物にも似た何かで、血が緑色の存在だ。双羽は怯むことなく言葉を続ける。】

『……っ、気持ちが良い筈なんてない……っ! 剣で切られているのよ!? 血が出ているじゃない!
 それなのに、……く、ううっ!!』

【だが、自分の言葉など彼女からすれば"どっちでもいい"程度の物でしかないらしい。】
【そしてシールドをガリガリと削ってくるその様子からは、再びどこか淫靡な雰囲気が漂い始めている。】
【だが退く訳にもいかず、双羽は相手の動きを注視しようとして―――そして、チドリの瞳を、真っすぐに"見つめてしまった"。】

(―――っ!? な、なに……さっきよりも、もっと激しい何かが、胸の、なか、に……ぁぁぁっ!?)

【激痛が精神を刺激し、そしてゆっくりと双羽の心を"蝕み"始める―――感覚が麻痺し、動きが痺れ始める。】
【シールドを握る手が一瞬だけ緩み、力が抜けてしまいそうになるのを必死に堪えるが―――今なら、盾を奪う事も、盾ごと攻撃する事も可能か。】

『な……なにを、わたしのからだに、したの……!? か、からだが……あ、うっ……あつい……っ!』

【当然だが、真正面からチドリの目を見たおかげで鋭敏になっていた感覚や反射神経は鈍ってしまって】
【ボルグが飛翔し、地面に刺したそれから電流を回収している事にまでは意識が回らない―――。】


424 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/20(月) 00:22:57 r5mCxG2o
>>423
「あはっ…だってぇ…
 すごくすごく気持ちいいじゃないの…
 ほら、ここから来る…うっ……」
片方の手で自分の傷をなぞりながら
彼女は嬌声を上げる。
それに連動するかのように双羽の体にも痛みが走るだろう

「あはは…気持ちよすぎて力が抜けちゃったかしら?
 感じるでしょう?今の私の気持ちが…流れ込んでくるでしょう?」
そう言って彼女はシールドを掴んだ手を一気に引っ張り、盾を奪い取った。
そのまま一気に

「ほーら、捕まえた…」
と言って抱きしめようとしてくる。
ニッコリと笑って双羽を見つめる。

「これから最高に…気持ちいいものがやってくるから…
 見ててちょうだい…」
耳元で囁くようにチドリは呟いた。
そして…それから程なく

ガッ―
上空から激しい閃光が走り、
双羽とチドリを巻き込んで激しい落雷が襲いかかった。

それは周りの人々を余波で苦しめた物と同じ威力。
その落雷が襲い掛かってきたのである。


425 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/20(月) 00:52:33 7vgTCpfI
>>424

【ズキン―――と、激痛が走る。それは自分の―――体?】
【可笑しい。確かに背中を蹴られたり、吹き飛ばされたりとダメージは負っているが】
【こんな風に切り傷を弄られる様な痛みが自分の体に発生するはずがない―――と、なれば答えは一つだ。】

『う、ぐっ……!? あうっ、うぁぁぁぁっ!?』
(ま、まさか……痛っ! か、感覚が―――彼女と、リンクしている……!?)

【傷口があるのはそう、双羽ではなくチドリだ。そしてチドリが体の傷をなぞった瞬間、】
【双羽の全身にも同じ部位を撫でるかのように激痛が走った―――ということは、つまりそういう事なのだろう。】
【先程、ついつい相手の動きを見切る為に注視した際、おそらくは"なんらか"の術をかけられてしまったのだろう、双羽は理解した。】

【そして激痛に呻き、腕に力が入らなくなった次の瞬間、双羽の握っていたマルーイ・シールドは無残に奪い取られ】
【そして防御手段を失った彼女に素早く、チドリが接近すれば―――捕まえられてしまう。そのまま抱きしめられて、双羽は身動きが出来ず】

『がっ……は、はなして! はなし―――っ!?』

【耳元でチドリがつぶやく。妖艶なその声が告げる、"最高の気持ちよさ"とは―――】
【もう考えるまでもなかった、双羽はようやく自分の後方上空、竜が完全に復活しその身に電気を貯めていたことを察知し】
【だがもう、もがこうにも身体が上手く動かず、チドリのハグから逃げる事が出来ない。そしてとうとう、回避も防御もままならない状況で―――、】

『だ、だめ―――っ、ぁ、ぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! きゃぁぁぁぁぁっ!? あ、がっ、かふっ―――ぐぁぁぁぁぁっ!?』

【電撃が、迸った。常人以上の身体能力、魔法で強化された肉体ですらも貫く激痛と熱。】
【電撃が全身を襲って、双羽は悲鳴を上げる。桃色の髪がバチバチと電流で焦げ、衣装の端が燃え始める。】
【勿論、死に至るようなことは無い。魔女っ娘となっている彼女の耐久力は本当にけた外れの力を発揮するからだ。だが、それもこれも】
【この小さく淫靡で狂った淫魔とドラゴンを前にしては、"延々といたぶるのにちょうどよい"スパイスとしてくらいししか、機能しないかもしれなかった。】

(だ、だめ……このままじゃ、やられ、ちゃう……っ! にげ、ないと……うううう!)

『あっ、くっ……ああああああっ!!』

【だが、電撃は彼女にとってただのダメージだけでとどまらなかった。】
【サキュバスの力によって麻痺していた感覚が、激痛を介して正常に働くようになったのだ。】
【覚醒した感覚と反射神経、そして身体能力を駆使し、双羽は目の前のチドリに鋭い"頭突き"を喰らわせると】
【続けざまに体を引きはがし、そして手に持っていたハカール・エッジで再び攻撃、斬りつけようとし】
【更には落ちていた盾を拾い上げて竜めがけ投擲、蹴りで吹き飛ばして遠距離攻撃を放つ!!】

『はぁっ、はぁつ……くっ! 私は、まだ負けないわ……!!』

/一応まだまだ抵抗は続ける感じですけれど、大丈夫でしょうか……?
よければもう羽交い絞めにしてボコボコにして貰ったりしても良いので、、どんどん攻撃してもらえると嬉しいです。


426 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/20(月) 01:03:11 r5mCxG2o
>>425
「あああああああああっああああああああぁああああ!!」
チドリも激しい雷に巻き込まれ、
激痛に喘ぎながら彼女を抱きしめていた。
「はぁぁっあうっ…ああんっ…死んじゃいそうなくらい…
 気持ちい…あはっ…ああっ……」
喜んだ顔をして彼女が吠えていた中で、

ドゴッ
「あうっ……!」
強烈な頭突きに頭がくらみ、抱きしめていた力が緩む。
そして再び彼女の体に刃によって傷が刻まれる

「あうぅっ…あはっ…」
チドリの体中から煙が吹き出していた。
それでも倒れる様子がなく笑っている。

投げつけられた盾は一直線に竜に向かうが、
「グオオオオ!」
その盾を尻尾の一撃で受け止め、弾き飛ばしてしまう。
遠くへの投擲は読まれやすかったのだろうか、
だがそれにボルグが再び怒りの声を上げる。

「ガァァアァア!」
彼女の両腕を、四本の腕の中の2つで掴み、
その攻撃を封じようとする。

それが出来たならば彼女を持ち上げ、

何度も何度もコンクリートの地面に叩きつけようとしてくるだろう。

//わかりました。まだまだ攻撃を仕掛けるつもりなので大丈夫です。


427 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/20(月) 01:15:59 7vgTCpfI
>>426

【狂気を感じる―――これだけの電撃、痛みに声を上げているにも関わらず、】
【そこに繋がる言葉は"気持ちいい"、ときた。それも"死んじゃいそうなくらい"とまで。】
【なんとか戦おうと必死な双羽とは正反対に、チドリはまるでこの状況を楽しんでいる様だ】

(っ、なにより恐ろしいのは……この電撃を受けてもまだ、"死んでいない"、ってことね……!
 普通の人間なら動けなくなるくらいのダメージは負う筈、それなのにこの娘ときたら……っ!!)

『はぁっ、はぁっ……っ、どうかしてるわ、貴女……!!』

【しかしチドリにばかり集中してはいられない、それは先ほど強烈な電流でよく思い知った。】
【自分の敵は二人、状況は依然として2対1のままなのだ。ボルグは完全に復活したようで、此方の攻撃を】
【物ともせずに盾を弾き、そして高速で接近―――双羽はまだ、雷のショックが抜けきれずその突撃を回避は、出来ない!】

『っ、ぁぁっ!? きゃぁっ、痛い……わっ、あああ、ああああああ!?』

【がっ、と鷲掴みにされた両腕、そしてそのまま持ち上げられた双羽の肉体。】
【当然逃げられるわけもなく、そのまま怪力で地面へと―――叩き付けられる。ぐしゃり、と嫌な音がして】
【彼女の頭部はアスファルトにめり込む。それでも攻撃はやまずに、何度も持ち上げられては叩き付けられ、アスファルトがその度にバキバキと崩れていく!】

『がっ!! あうっ!? ぐふっ、ごふっ!! あごっ……ごほぉっ!? ぐっ、はぁっ、あっぁ……あぁぁぁっ!!』

【玩具にされる様に地面へ叩き付けられた双羽、だがなんとか意識を保ち、五度目か、六度目に持ち上げられた時】
【遂に反撃を試み、上空に待機させていた"カットビ・ブルーム"を自動遠隔操縦、そのまま猛スピードで飛来させて竜の腹部へ体当たりさせる!】
【更にはその攻撃が成功するにせよしないにせよ、そこで生まれるであろう隙をつくようにして、手に握っていたハカール・エッジを指で上手く操り竜の手を、斬る!】

 『ごほっ、げほっ……う、うううう、まけ、ないん、だからぁっ……ッ!!』

/了解しました、ありがとうございます!


428 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/20(月) 14:48:46 r5mCxG2o
>>427
「グウウウウウ!」
今までの怒りをぶつけるかのように何度も双羽を地面へ叩きつける。
だが、それにも双羽は抵抗を続ける。

「グオォウ!!」
鋭い動きを見せた箒が、竜の腹部を勢い良く突いて動きをひるませる。
直後に指を回し、両腕を掴んでいた竜の手を切り裂いていく

「グウウウ!!」
不意の攻撃は、大したダメージでなかったとしても
手の力を緩ませるには十分だ。龍は斬られた腕を思わず手放してしまう。
しかし

「グウオオオ!!」
なおも抵抗を続けることを嫌ったボルグは
彼女の背中に尻尾を突き刺して地面に押さえ込もうとしている。

「随分と頑張るわねー…
 ボルグだけにどれだけかまっていられるかしら?」
そういってチドリは微笑んで様子を見ている。
すぐにでも距離を詰められそうな場所にいるのである


429 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/20(月) 18:40:54 7vgTCpfI
>>428

【全身から激痛が、遅れて襲ってくる―――頭から地面に打ちつけられていた為、反応が鈍っているのだ。】
【それに加えて先程からのチドリによる魔術の影響も重なり、現在の双羽の感覚は相当に鈍感なモノとなっていた。】
【帽子がひしゃげ、両腕から大量に出血を確認、関節がぎりぎりと痛み、足が上手く上がらない、そして呼吸すらも辛い。】

(―――ッ……ぜ、んしんが……痛い……! 切り傷、打撲、骨折……っ、
  肺や内臓にまで、怪我が及んでいるから、……っ、呼吸をするたび、脇腹がずきずき痛む……っ!)

 『はぁっ、はぁっ、はっ……それ、でも……うぅ、ぅぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』

【だらりと垂れた自分の腕に力を入れ、なんとか"ハンドレット・テキスト"をホルスターから抜き去り】
【流血しているのも構わず、べったりとページに血液を付着させながら、意識を取り戻しなんとか、詠唱―――ッ!】
【回復魔法を唱えて傷を応急処置、それでも相手が臨戦状態で目の前に居る以上、悠長に全ての傷を治している暇などない訳で、】

『―――うぐっ!? ふッ―――ん、ぁぁぁっ!!』

【真上から直進してくる槍の様な尾を、ギリギリの所で握り締めたエッジで弾き飛ばそうとする】
【が、しかし回復魔法を詠唱しながらの攻防、当然完全に弾き切れる訳もなく、背中を守る事には成功するも】
【狙いの反れた尾が脇腹付近を深く貫き、血飛沫が舞い上がる―――同時に、双羽のくぐもった絶叫が倉庫街に木霊した】

『はぐっぅ、がはぁっ……ッ!? っ、ああ、あ……、っあああああ、ああああああああぁぁぁ……っ!!』

【焼きつくような痛みと衝撃、脳裏を揺さぶる感覚。ぶすり、と鋭利な尾が双羽の左脇腹の肉を抉り、引き裂いた。】
【何かを考える余裕などない、ただただこの痛みを止めたいという必死な欲求だけが脳裏を支配する。痛い、余りにも、猛烈に。】
【双羽は手にしていたハンドレット・テキストをぎゅっ、と握りしめ、口から血の泡を吐き出しつつ、呻きを漏らしながらも懸命に、詠唱―――】

(呪文を―――回復、はやくっ、はやく……! じゃないと、出血で本当に、死んでしまう……!!)

 『あうっ、ぐっ、ふ……がふっ! ひっ、ひぎぃっ……いぃ、あぅぅぅ……っ!!』

【呪文の力で傷は一時的に塞がるが、矢張り十分な時間が取れない以上応急手当程度にしか回復はせず】
【それでも双羽は両目に反撃の炎を灯すと、ハカール・エッジを逆手に持ち替え一閃、振り上げる様にしてボルグの尾を、切断しようとする!】

『ごふっ……、ううう、!! その、厄介な尾っぽから……!! 片付けて、やるっ……!!』

【そしてそのまま上空よりカットビ・ブルームを飛来させ片手で捕まえると、竜の体の下から緊急離脱、】
【だが箒は先ほどの突貫でかなり傷ついており、スピードは落ちて長時間の飛行はもはや望めない状況だった。】
【だが、しぶとく諦めずに勝機を探る双羽は箒を魔法陣の中に収納、余分な魔力を消費しない様"片付ける"―――。】
【そう、これで離脱する手段はいったん失われた。つまり双羽はこの状況を切り抜けるために、ボルグを完全に倒す道を選択したのだ。】

『こんなに、凶暴な……っ、うぐっ! 竜を、ほうってなんて、……、お、おけませんっ……!』

【回復させた体力で地面を踏みしめ、剣を構えて竜の前に三度、立ち塞がる―――!】
【だが竜との一騎打ちに集中しており、"もう一人"の存在までは意識が回っていないのが、致命的だった……。】
【このボルグという竜は私が倒す、そう意気込んだ双羽は無防備にも狂気のホムンクルス・チドリに背中を向けてしまっており―――……。】


430 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/20(月) 18:54:31 r5mCxG2o
>>429
「ギイイイイイウォオオオ……!」
まだ抵抗を続けていることがまだまだ不愉快なのだろう。
ボルグはさらに電気を浴びせようとして、尻尾を引き抜こうとする。

最もその一瞬が大きなスキとなる。
「ガオオオオオ!」
悲鳴のような鳴き声を上げる。
双羽の振り上げた刃はすこし荒いながらも、
ボルグの尻尾を捉え切り裂いていた。

「グウウウウ………!」
尻尾を切り落とされたことは大きなダメージに違いない。
それでもトドメには遠いことは見て取れた。
だがそのまま行けば倒せなくはないだろう。

…ただしそれはあくまで竜「だけ」を相手にしているならばの話である。

「はーい、お・し・ま・い♪」
その声とともに背後から聞こえてきた甘い声。
彼女がその声の主を一瞬でも意識から外していたことは致命的だったというほかない。

「ここからは、私のお楽しみの時間よぉ」
チドリの右腕が双羽の胸へと回って来たと同時に

左腕の爪が彼女の背中へと突き入れられ、
その姿勢でチドリは体を双羽へと密着させてきたのであった。


431 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/20(月) 22:10:11 7vgTCpfI
>>430

【ボルグの尾は―――切断された。回復はしてしまうかもしれないが、一先ず強大な攻撃力を削ぐ事に成功する。】
【だがそうはいっても流石に巨体のドラゴン、あくまで一時的に武器を奪い去るのに成功したに過ぎず、決着は今だ着かず。】
【一方で自分はと言えば、何度も地面に叩き付けられ、電撃を浴びせられ、腹を大きく抉られてと、かなり怪我もダメージも多い……。】

(ふぅっ、ふぅっ……! なんとか意識は保っているけれど、それもあとどれくらい持つか……!
  痛みを誤魔化すのだって限界があるし、何より魔力が……くっ、一気に"必殺技"でトドメを刺すしか方法は―――っ!)

『……はぁ、はぁ、……さぁ、ボルグくん……自慢の尻尾はもうネタ"切れ"よ。降参して大人しく……お縄に付く事ね!』

【ハンドレット・テキストに手を伸ばす。術書を開き、呪文を詠唱し、"武装"を呼び出す―――ただそれだけでいい。】
【それさえ"出来れば"、おそらくは今のボルグにもトドメを刺す一撃が放てるだろう。そう信じて、双羽はテキストを開こうとした―――その時。】
【強大な相手を倒す算段を付けていることで頭がいっぱいだった双羽は、背後から聞こえてきた淫靡なボイスに一瞬、反応が遅れてしまい―――その直後、"捕まった"。】

『なっ、ぁっ―――!?』

【耳から脳に侵入し、そのまま内部をとかしてしまいそうな程の、甘くとろける様な声。】
【背中越しに抱き着かれた双羽を襲ったのは先ず"音"による侵略、そして続けて右腕がドレスに包まれても尚その存在を主張する胸を這い廻り】

『ひゃぁぁんっ!? やっ、いやっ、なにを―――っ!』

【更には鋭利な爪が背中を直接攻撃―――ブスリ、と腹部めがけ深く突き刺さり、甘美と痛みを同時に双羽に、叩き付けた。】

『あうっ、がっ、ふぐぅぅッ―――か、あああっ……かはぁっ……!? はっ、ぁっ……"チ、ドリ"……っ! あ、なたは……はぐっ……!!』

【後ろを振り返ろうにももう遅い、血でぬれたピンクの髪が頬にぺたりと張り付いて、そこから汗が流れる―――】
【双羽はその密着を振り払おうと腕を動かすが、余りに強烈な痛みが背中から腹部を貫くような形で襲っている為、上手く力が入らない……!】


432 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/20(月) 22:25:43 r5mCxG2o
>>431
「駄目よねぇ…?
 私よりその子とヤリアウのが好きだなんて…
 無視されるのって私嫌いなの…」
ゆっくりと背中に刺した爪をゆっくりと引き抜いて
その腕で双羽の片腕をぐっと掴む。

「やっとここまで近づけたんだから…
 もっとイイコトしてあげるからねぇ…?」
無理やり自分の方に顔を向けさせると、
舌をぺろりと舐めまわし

「うふっ…
 この時を待っていたわ……」
そう言ってぐっと唇を重ね合わせる。
困惑する間もなく、更に口の中に舌を這わせ始める。
それは双羽の生気を吸い取るエナジードレインとなって彼女を襲い始める。

抵抗の意志があれば、今度はボルグが4本の腕で彼女の四肢を掴み、X字に拘束をするだろう


433 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチ・スタディー ◆75nghUosGg :2017/02/21(火) 14:51:37 EKSIJipk
>>432

【無視をしていたつもりは無かった。ただ、双羽はもはやニ体の敵を同時に相手取る余裕などないのだろう。】
【ぐちゅ、と血糊をべったりつけた爪が背中から引き抜かれ、新たな傷からだらだらと真っ赤な液体が零れ落ちていく。】
【傷口から刃物が引き抜かれる、というその動作ですらも双羽には大きな負担となって、悲痛な声をあげて崩れ落ちそうになるが、】

『あっぅぅぅぅっ……っ!! んっ、んぅっ……!! はぁ、はぁ、はぁっ……ぁぁっ!?』

【それをチドリが許さない。膝をついて倒れそうになった双羽の腕を捕まえた彼女は】
【そのままぐいっ、と身体を近づけ、正面から向き合う様な形で痛みを堪えながらも闘志を失わない瞳をじっと、見据えた】
【再び視線が交錯し、双羽の思考がふしだらに掻き乱される。心臓の奥が熱くなり、全身が火照り始め、そうして意識がぐらりと揺れた、次の瞬間に】

(……っ、"まって"、いた……? いったい、なにを……っ!?)

『は、はなしなさっ……はむっ……んっ、んんっ!? ん、ちゅ、んむ……ごほっ、あむっ、んちゅ、んんんっ!』

【―――口と口とが、繋がり合う。つまりはキス。双羽の汗と血が混じった唇は】
【サキュバス<淫魔>のソレによって完全に塞がれ、それだけでなく口の中に舌が侵入し、ヘビの様な動きで】
【ぬるぬると口内を犯し始める―――逃げようとした双羽の舌も容赦なく絡めとられ、息継ぎも儘ならない程激しくディープな口づけ。】

『や、やぁっ……!! いやっ、やめっ……んっ、あんっ、んっ……ちゅっ、くちゅっ……!』

【いやいやと抵抗しようと頭を振ってみようとしたが―――身体が動かない。魔力の作用か、いや、それとは少し違う。】
【瞳に見つめられた時にも似たような感覚に陥ったが、あれはどちらかと言えば思考を掻き乱す様な"幻覚"的な作用を持っていたのに対し】
【今はどんどんと腕から、足から、そして頭からも力がそのまま"抜けて"いっている様な―――そんな感覚だ。いや、抜けているのではない、むしろこれは―――】

(……!? か、からだが、まったく……うごかっ……!? まさか、"魔力"を奪っているの……!? そ、そんな……くっ!!)

『はぁっ、はぁっ、あんっ……んやぁぁっ!!』

【このままでは骨抜きにされる、そう考えた双羽はなんとかもがき、身体を捩じろうと暴れるが】
【それを見越していたかの様に、素早く近寄って来たボルグが先程のお返しとばかりにまず双羽の両手を捕まえ】
【念には念をと両足までも捕縛して―――ただでさえ力が奪われ怪我を負い、使える手札が少ない双羽は、大の字で完全に拘束されてしまった。】
【両腕を動かそうにも、両足に力を入れようにも、竜の力にはそもそも勝てない上に、今は口からエネルギーを奪われている状況―――まさに、絶体絶命だった。】

『ぐぁぁっ……あ、くぅっ! は、はなしなさ……あんっ、んむっ、んんんっ……!!』

(だ、だめ……! ボルグの拘束を解こうにも、キスされてる間は意識がそっちに―――!! どうすればいいの……っ!?)

『ん、んぐっぅっ……! ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ……! 二人がかりなんて、ひきょうよ……! はなしなさい、このっ、このっ……!!』


434 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/21(火) 15:16:18 TJTr2Na.
>>433
「ん…んっふぅ……は……あう…ちゅっ…ふぅん…」
恍惚の表情を浮かべながら、口を通して魔力を吸い取っていく。

ぴちゃりぴちゃりと淫靡な水音を流しながら激しく口づけを繰り返す。
しばらくしてから、どうにか双羽が顔を話して言葉を返した。
一瞬唾液の糸が二人の口から伸び、妖しい雰囲気を見せる。

「あなたの魔力も……唇もとっても美味しいわよぉ……」
ニヤリと笑って、自分の唇をぺろりとなめまわしている。
先程の怪我もすっかり治っているのは、吸い取った魔力を還元したためであろう。

「卑怯だなんてねぇ…あなただって二人でくればいいのに…
 そんなことしないで首を突っ込むからこうなるのよ?わたしにとっては嬉しかったけどね…うふっ」
小馬鹿にするような口調で答える。
魔力を失えば周囲の人間も危なくなるだろうが、チドリにとっては全く関係ない。

ボルグは彼女とチドリの体が向かい合うように互いを向けさせると
「せっかく最高に可愛い子に出会えたんだものぉ…
 もっと楽しまないと損じゃないかしら?」
と言って、双羽の豊かな胸を潰れるかと思うくらいの力で激しく揉みしだく。
ちぎるわけではないのだが、そう思えるほどの力だ。

さらに、片方の手で双羽の腹部に強烈なパンチを打ち込んでいく。
常人ならば内臓がぐちゃぐちゃになりかねないほどの全力のパンチは
普通の人間よりも強い双羽でも喰らえば、内臓への衝撃も大きいだろう。

それを打ち込むと同時に、またしても唇を重ねて塞ぎに行く。
吐き出したものがチドリの口へと交換される形となりそうだ。

//色々と楽しんでやってみます。


435 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチ・スタディー ◆75nghUosGg :2017/02/21(火) 17:09:38 EKSIJipk
>>434

【どろどろと、魔力が口から吐き出されては吸収されていくのを感じる。】
【双羽―――ウィッチ・スタディーの魔力は決して無尽蔵ではない。ハンドレット・テキストの力は有限だ。】
【正確にはテキスト自体が自己精製能力を備えた魔力の動力炉代わりなのだが、それにしても精製を上回る勢いで"消費"されてしまえば―――】

『はっ、あん、んっうぅ、ちゅっ、ちゅぅっ……くちゅっ、ぷはぁっ……! うぅぅ……っ!!』

【即ち、"有限"と何も変わらない。まだエネルギーを失いきっている訳ではないが、既に精製は追い付いていない。】
【ホルスターにしまわれたテキストが紅く発光し始める。過度なエネルギー使用に耐えようと必死に魔力を精製している証拠だ。】
【ここまで危機的な状況に追い込まれていると、もはやその発光すら"危険"である事を知らせる為のシグナルとして機能している様だった。】

(ち、力が……ぜんぜん、はいらない……! このまま、き、キスされ続けたら……っ!)

『はぁっ、はぁっ……! けほっ、げほっ……くっ……! わ、わたしのまりょくを、ごはんがわりに、っ……しないでほしいわね……!』

(それに、この娘……さっきまであれだけの怪我を負っていたのに、どうして……そっか、私の魔力で回復して……!)

【息が荒い。はぁはぁと、短く強く吐息を吐きだす。エネルギーも勿論だが、酸素だって足りていないのだ。】
【空気を求めて、或いは重なる痛みのせいか、だらしなく開いた口から涎が垂れる。ただチドリが唇を離した時、銀の糸が伸びた光景には】
【流石にはしたなさや恥ずかしさを感じたのだろう、教師という職についている立場もあってか、双羽は顔を真っ赤にして、なんとか口を閉じると顔を背けた。】

『……っ! 最初から二人でいたならまだしも……はぁっ、はぁっ……! 劣勢になったのを、みてから加勢してきたのは、あなた、でしょう……!
 それに、わたしは……っ、戦いにだれかを、巻き込む事なんてできない……! ボルグが、この竜が……! 貴女のだいじな、友達なら……!!
 こんなこと、やめさせて……! おねがいだから、いますぐ"あの人たち"を、たすけさせてあげ―――あがぁっ!? い、いたいっ……ひゃめっ、いやぁぁっ!』

【双羽の言葉を遮るようにして、ぐいっ、とボルグの四肢が無理やりに魔女を淫魔へと向き合わせ、】
【それだけでも腕や足が締め付けられて激痛が走るのに、そこへ続けて完全復活したチドリの握力が片方の胸を鷲掴みにした。】
【単に揉むだけなら恥ずかしめとしては機能しても、痛みは感じない筈だが―――そこは淫魔、ぎりぎりと力を込めて胸を握りつぶす勢いで、揉みこむ。】

『ぁぁぁぁぁあああっ!? やっ、やめてぇぇっ!! あうぅぅっ……!! い、たいっ……ひぎぃっ!!』

【ギチギチと音を立ててドレスが歪み、純白の装飾に包まれた豊満な丘がひしゃげる。】
【チドリの鋭い爪が突き刺さって紅い血がゆっくりと、白い面積にぽつ、ぽつりと紅を広げていく。】
【そしてそれだけに留まらず、すっかり元気になった様子のチドリはもう片方の拳を握りしめ、それを容赦なく】
【四肢を拘束され無防備にさらされた双羽―――ウィッチ・スタディーの腹部めがけ突きたてた。双羽の口から嗚咽が漏れる。】

『っ!? お゛ぇ゛ぇ゛っ!? ぐふぅぅっ!! ごふっ……お、ぇぇぇぇっ……!! げほげほっ、かはっ……!!』

【今までで一番のダメージだろう、両目を余りの傷みに見開き、"目の前の少女に見られている"という】
【状況を顧みずにはしたない声をあげてしまう双羽。羞恥心も遅れて襲ってくるが、内臓に走った想像を絶する鈍痛に比べれば】
【どうということもなく、思わず息を求めて呼吸をしようとするが、その唇すらまた、チドリのそれに塞がれて―――嘔吐、吐瀉物が口から流れ込んでいく。】

『んんんんんんっ!? ぐちゅっ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ……!! お゛ろ゛ろ゛っ……!! おぇぇっ、げぇぇぇぇぇっ!!』

【口移しで少女に吐瀉物を吐き込んでいる―――考えたくもない恥ずかしさに襲われ、双羽は涙を浮かべて目を閉じる。】
【だがエネルギーの精製はまだ間に合っていない、魔法を駆使するにはもう暫し"耐える"必要がある―――そう、"逆転"するにはそれしかなかった。】

/了解しました、此方もまだまだ抵抗しますのでどんどんボコボコにして貰えれば……!
首絞めとかやって欲しいかもしれないです、そちらもなにかあれば仰ってくださいね。


436 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/21(火) 17:24:03 TJTr2Na.
>>435
「んっ……うふふ……ふ……」
吐瀉物も飲み込んでからまた口を離す。
そしてまた笑いかけて双羽を見る。

「あはははっ!
 それもそうねぇ!まあ私は、戦うのが好きじゃないからねぇ!
 一方的に甚振るのがすきなだけ!」
笑いながら胸を激しくつかむ。
ぎりぎりと音が聞こえてきそうな力だ。

「あの人達?…ああ、あのゴミクズのこと?」
楽しそうな顔が一転して不機嫌そうなものに変わる。
見回せば気絶している職員らしき人物が何名も居る。
見ればそれは男ばかりのようだ。

「なんで助けなきゃいけないわけ?
 男なんかを?あんな臭くて汚い人種を?
 …あんな奴ら死んだほうがマシよ。」
そう言って彼女はまた爪を伸ばした。

「…ああもう、男の話なんて…
 あんたが…するからでしょ!!」
ギリ、と歯を食いしばりながら、チドリは
彼女の胴体に幾度となく爪を突き刺し始めた。

「また 男の話を!したらねぇ!」


437 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/21(火) 17:26:39 TJTr2Na.
>>436途中送信です

>>434-435
更に彼女の胴体に爪を滅多刺しにする傍らで
「本気で……ぶっ殺すからね……!!」
胸を揉みしだいていた片方の腕は、
その持つ場所を上に上げて、首に向けてかけられた

「わかってるんでしょうねぇ?
 まぁ、死にたいなら好きなだけ言えばぁ?
 死にたいならさぁぁあああ!!」
鬼の形相になって、首に万力のように力を込めていく。
呼吸もままならなくなるのは間違いないだろう。


438 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/21(火) 22:29:54 t4dU7bZg
>>436

【一方的に甚振るのが好きなだけ―――堂々とそう言い切るこの少女は、まさに狂気の体現者か。】
【攻撃を受ければ"気持ち良い"と悦に浸り、一たび攻撃をさせれば一切の容赦なく此方を嬲ろうとしてくるその異常性。】
【双羽は成人女性であり、そして教師であり、さらに魔女でもあったが―――久しぶりに、心の底から目の前の物を"怖い"と感じていた。】

『あ、はぁっぅぅぅっ……! ひゃ、ひゃめっ―――げほっ、おげぇぇっ……! ひゃめて、むねは―――いやぁぁぁんっ!!』

【まだ嘔吐感が消えない中、嘲笑されながら性感帯の一つである胸を再び握りつぶされる。】
【白い服の上からでも、形がぐにゅぐにゅと指に合わせて変わっているのがよく分かり、情感を刺激する。】
【だが単に愛撫しているわけではなく、鋭い爪と握力が胸を捻り潰すので、双羽は痛みに耐え頭をいやいやと振った。】

【だが、真に恐ろしいのは"一言"が切欠となって、彼女の態度が急変し始めた事だった。】

『……うっ、ふぅっ……! ゴ、ゴミクズ、なんかじゃ、ないわ……! みんな、一生懸命に、生きて―――がぁっ!?』

【"遊び"の最中にそういう話題を出されるのが嫌いなのだろうか。】
【それとも―――彼女にとってはどのような状況であれ、"異性"というのは忌み嫌うべき物なのだろうか。】
【どちらが正しいのかは分からないが、先程までの飄々とした態度とは打って変わって憎悪を見せるチドリは爪を腹部めがけ、突き刺してくる。】

『ぐぁっ、ぎぃぃっ……!? ひぐぅぅぅぅっ!! あひっ、ひやっ、ひゃめっ、いっ、やぁぁぁぁぁっ!!』

【腹部への殴打とは違う、鈍くなくて鋭い痛み。爪が深く突き刺さり、内部の血管を裂いて、腸をくちゅくちゅと捻子回す。】
【双羽は口から血の泡を吐き出し、再びの嘔吐―――だが吐しゃ物の中に真っ赤な液体が混じり、それはもはや酷い様相を描いていた。】
【吐き出してばかり、酸素を吸わなければ、そう思い息を吸い込もうとした、次の瞬間にチドリの攻撃は更に過激さを増していた。首にかけられた手が、見える】

『―――っ!? がっ、はっ!? かふっ、やめ……ごぁっ! あ、かふっ……っ!?!?!?』

/続きます


439 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/21(火) 22:31:21 t4dU7bZg
>>437

【ぐぐぐぐ、と指に力が入り、万力の様にしてどんどんと気道を締め上げていく。】
【苦しい、息が出来ない―――息を吐き出したばかりだった双羽に首絞めによる攻撃は、命取りとなった。】

『かっ、はっ、かっ……!! あっ、はぐっ……! お゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っっ……!! はっ……っ!!』

(く、くるしい……!! いきが、いきができない!! 殺されちゃう、このままじゃ、ここで死んじゃう……!!
 そんなことになったら、"あの人たち"はどうなるの!? いけない、それだけは、絶対に……私は魔女っ娘で教師なのよ!)

『……っ、ぁ……っ、……―――かっ……。』

(だめ……!! 呼吸を、呼吸をさせて……っ!! せめて、身体が動かせれば……だめっ、うごかない!!
 ちからが、ぬけて―――くっ!! しっかりしなさい双羽!! 今は、いまはとにかくここを乗り切らないと……!!)

(彼女の態度が……"あの人たち"の事を話してから、急に変わった……会話から考えると、男性が嫌い……?
 わからない、何があったのかは……けれど、とにかく彼らの話を出したら殺される……なら、せめて嬲られ続けるほうがマシだわ……!)

『……―――わ、わかり、ました……っ、もう、もうっ―――かはっ! も、う……い、いわっ……ない、かっ……、―――ぅぅっ……!』

【双羽は涙を流して懸命に訴える。もう言わない、と。口に出さないと。】
【とにかく彼女の機嫌を戻さない事には、反撃の手立てが見えない。殺されては元も子もない。】
【はっきりと口に出し、許しを乞おうとするその姿は―――先ほどまでの気丈な態度からは想像もできない程哀れで、そして惨めだろう。】
【尤も、チドリの様な少女からすればそれすらも嗜虐的な部分を刺激する要素にしかならないかもしれないが―――しかし。】
【双羽はここで一つの作戦を打つ。"ハンドレット・テキスト"と、ウィッチ・スタディーとの"繋がり"を、こっそりと切ったのだ。】
【こうすることでテキストからの魔力供給・魔法供給はいったん完全に途切れる。回復や能力の使用は一切できなくなるのだ。】
【超人的体力や感覚のみは残る物の、今の双羽は素手其の物。嬲るにはまさに絶好のタイミングであると言えよう。だが、その代わり】
【消費が一切なくなったことでテキストは自己生成の魔力をどんどんと、自身の中に蓄える事が出来、また】
【こうすることで"キス"によるエナジードレインという強力な武器からテキストの魔力を"護る"事も出来るようになるのだ―――無論】
【この場でドレインを食らえば、今度はテキストから供給される魔力のない双羽は自身の生命力を次々吸われてしまうという、諸刃の剣でもあったが。】
【命を懸けて、自身の身体をわざと暴力の海に落とすことで―――双羽は一発逆転の為の魔力を貯めるという、危険な作戦に打って出た……!】


440 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/21(火) 22:45:53 TJTr2Na.
>>438-439
何度か彼女をずたずたに引き裂いたあとで、
ようやくふぅ、とため息を付いた

「はぁー…ふぅ…」
血化粧になるほどに彼女の血を浴びて、
双羽が屈服したかのような声を出したところを見て

「あぁ〜いい子ねぇ…
 それでいいのよそれで…ねぇ?」
締め上げていた首の力も緩めた。

「まぁ、いい格好になったところで…
 さっきの続きをしましょうねぇ…?」
と言って、また顔を近づけてくる。

「あなたの血の味もなかなか美味しいからねぇ…
 んふっ……ちゅっ……」
またエナジードレインをするためにキスを始める。
鉄の味が混ざり合う口づけで、また双羽から気力が失われていくだろう。

更に時折
双羽の傷口をほじくるようになぞりながら悲鳴を挙げさせながら
その様子を楽しみつつ、キスを続けている


441 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/21(火) 23:12:12 t4dU7bZg
>>440

【ようやく腹部への刺突と首絞めと言う二つの拷問から解放され、双羽は勢いよく息を吸い込んだ。】
【指が首から離れた瞬間、酸素を求めてぜぇ、はぁ、と舌を出しながらはしたなく呼吸をする様は、敗者のそれだった。】
【身体に酸素が行き渡り、なんとか意識が保たれる。暗くなりかけていた視界に光が取り戻され、嗜虐的な笑みを浮かべるチドリが見えた。】

『はっ、はっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……げほっ、けほっけほっ、げほっ……!!』

(……なん、とか、なったみたい……でも、テキストの魔力はまだ……!)

『……い、いい格好なんか、じゃ、ないわ……っ。どうして、こんなにひどい事を、するの……?』

【また新たな"地雷"を踏む可能性もあったが、双羽はチドリに声をかけた。】
【無視されるかもしれないし、はぐらかされるかもしれない。だが、そうやって少しでも間を持たせなければ】
【直ぐにでも彼女はキスをしてくるだろう、とそう思ったのだ。案の定、チドリはズタボロの双羽を愉悦の目で嘗め回すように見て、そして顔を近づけてきた。】

(……くっ! またエネルギーを奪うつもりね……今キスされたら、本当に……っ! けど、それでも……耐えて、みせる……!!)

『んふぅっ……! あむっ、んんっ、んちゅっ……はむっ、あんっ…・・んっ、んんんっ……っ!!』

【ぐらり、と視界が揺らつく。先ほどの様に魔力が身体に充分存在しているわけではない、つまり吸われているのは】
【大半が彼女自身の生命力、体力、エネルギーなどだ。全身からどんどん力が抜けていく。抵抗の意志も、握った拳にも、力が入らない。】
【必死に目を瞑り、口元から逃げようと顔を背けて頭を振る。これ以上吸われ続ければ、気絶して意識を失う可能性もある―――そうなれば、おしまいだ。】

『あっ、ぐぅぅっ……んっ、ちゅっ、……いやぁっ、ひゃめてっ……あむっ!? ん、んんむ……がっ?!!?!?!』

【そしてそれに続いて、傷口を掘り返すように細い指が血の中を弄ぶ。】
【思わず悲鳴を上げた双羽、息遣いも荒く、感じている様な色っぽい声まであげてしまう。】

『あっ、はぁぁっ、んっ、いやぁっ……んっ、くちゅっ……れろっ、くちゅ、ぷちゅっ……!』

(……ち、か、らが……ぬけ……でも……あと、……すこ、し……で……っ!)


442 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/22(水) 00:41:45 sR4fJVRY
>>441
「んー……んん……ん?」
しばらくキスを堪能してから口を開いた。

「どうしてこんなことを?
 …そうねえ…聞いたらもっと嫌になるかしら?」
そう言って笑う。

「ホムンクルスって、名前だけなら知ってるでしょうけどねぇ…
 それが私…なんだけど…」
そう言って彼女の頬を軽く撫でる。

「ホムンクルスの糧になるのは人間の苦痛と悲鳴…
 特に美しい女性の痛みと苦しみこそが、ホムンクルスにとっては極上の餌なのよ」
じっと彼女を見つめる

「だからこうして痛めつけるのは、快楽とを得るため…
 特にいまのあなたの顔なんて最高に綺麗で美しいわ…
 そして……なかなか死なない…まぁ、個人的に私は…女が大好きなんだけど…ねぇ」
と言って、彼女の傷口をなぞる。

「私にとってあなたは存分に嬲りたい相手だってこと…
 もう良いかしら?続きをしても……ねぇ?」
ニヤリ、とまた不気味な笑みを浮かべる。なぞっていた手をそのまま、口づけを始める。
そしてその手から爪を伸ばし、彼女の内臓を傷つけて血をはかせるつもりだ。

蝙蝠のような姿の通り、吸血をしているということだろう


443 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/23(木) 00:16:48 wEcfSZX2
>>442

【ホムンクルス―――"錬金術"の話題で必ず出てくる単語の一つ。】
【人造的に作られた生命体の総称、双羽は決してそういった学問に明るい訳ではなかったが】
【それでも教職に立ち魔法を操る者として、その名を聞いた事は初めてではなかったし、単語から色々な事が想像できた。】

『はぁっ、はぁっ……ほむん、くる……す……、あなたが……。』

【その意味を噛み締める。彼女が他者によって生み出された存在だとして】
【仮にそれが本当なら、糧となるものが第三者の痛みや悲鳴であるという事実には悪意を―――感じる。】
【それはつまり、彼女を生み出した当人らが"人間を痛めつける"のを目的として彼女を"そういう生命"として産んだ事に他ならないのだ。】

『……そう、……なら、それはつまり……。』

【双羽は言葉を反芻する。彼女は快楽を得、そして生き続けるために自分を嬲っているのだ。】
【そこに双羽への執愛的な物を感じるのは、とても恥ずかしかったし、辱められている様な気にもなったが】
【だがそれでも双羽はその後に言葉を続けるだろう。おそらくは、チドリにとって予想だにしていなかった言葉を、だ。】

『んっ、くぅ……っ!! あな、たは……つまり……―――"被害者"……なのね。』

【そう呟いた双羽の瞳は、今までの様に痛みに堪え涙を流していたそれと同じではあったが】
【今はそこに幾分かの同情や哀れみ、そして無常を感じているかの様な色の暖かい火が灯っていた。】
【少女を見つめるその視線には、単なる敵意や反抗心を超越した―――双羽の教師としての何かが篭っていた。】

『うっ、ぐっ―――ぅぁぁぁぁっ!? あ、はうぅぅっ……!! んんっんんん、んちゅっ……!! げほっ、ごふっ!! かふっ……!!』

【尤も、再び開始されたエナジードレインと傷口への拷問作業により、そんな一瞬の逡巡は途切れる。】
【双羽は三度悲鳴を上げ、内臓にまで達した爪が体の内側を傷つけ、更に出血を促すのを止めることも出来ずに】
【ただただ血の塊を吐き出しては、それをチドリの口内へと送り込む―――加えて息も出来ず、もはや満身創痍だった。】

【だが―――同時にチドリは確信する。】
【今まさに、体力は底をつきつつあるが―――テキストに溜まった力は"一撃"を生み出すに十分すぎる量に、達していたことを。】

(これ、を……っ!! たえ、れば……ッ!!)

【静かに躍動する魔力が、テキストから徐々に零れだし―――】

(、……いまだッ!!)

【―――どん、という衝撃波が襲う。貯めに貯めた魔力の波動がインパクトとなり周囲へ吹き荒れ】
【双羽を押さえつけた竜の腕を、そして目の前にいるチドリを、突風で穿つ様にして"弾き"飛ばそうとするだろう!】
【それに成功したなら双羽は―――何の迷いもなく、今度こそ"ハンドレット・テキスト"を手にし、その魔力を全て"解放"する!】


444 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/23(木) 16:17:20 iSuebRM6
>>443
「被害者……?
 あなたも随分…おかしなことを言うのね…
 私はこんなに…気分がいいのに…」
それを聞いてチドリは不思議そうな顔をしている。
それが気分のいいことと認識し、感じている以上は当然だ。
疑問の余地などありえない。

「んふふ…
 こんなに…こんなに…」
彼女は夢中で血液を飲み続けていたが…
ふと、何かの力を感じたように思えた。

「ちょっと待って…
 それはいった」
言うよりも速く、凄まじい衝撃が竜とチドリ、双方を弾き飛ばす。

「あっ…うっ…」
「グウオオオオ!」
不意を突かれた攻撃は流石にスキを生じさせるものであった。

次の一撃を出すには十分な時間となるだろう


445 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチ・スタディー ◆75nghUosGg :2017/02/24(金) 11:30:51 Nk3CSDEs
>>444
【なかなか御返事できなくて、すみません。】
【本日夜になったらお返事出来ると思いますので、もう暫しお待ちいただければと思います。】


446 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/24(金) 22:14:20 aqxrx91c
>>445
どうもお待ちしてます


447 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチ・スタディー ◆75nghUosGg :2017/02/24(金) 23:30:52 ???
>>444

【魔力の波動が広がる―――それは清く美しく、生命の息吹を感じさせる聖なる衝撃。】
【テキストから溢れ出した力は魔物と淫魔の二人を勢い良く吹き飛ばし、そして全快とまではいかないが】
【双羽の身体を反撃可能な程度には癒やし、一時的に体力をブーストさせる―――つまり、そこから反撃が開始された。】

『……はぁっ、はぁっ……! ここからは、私の番よ!! はぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!』

【全身から吹き出た魔力が宙へと翳した片手に集中し、テキストの呪文が詠唱される。】
【先程まで出現していた魔法陣とは別種の、さらに巨大で雄々しい召喚陣が出現、桃色に光り輝く。】
【その神々しい光に包まれて、陣の中からは新たな"武装"が出現し―――刹那、双羽の腕に"装着"されていた。】


『詠唱、"五時限"目―――イマジック、"チョッカク・アロー"!!
  続けて最終魔法、"砲火後<ホーム・ルーム>"!!』

【双羽の腕に装着された装備は、黒板用の巨大三角定規をモチーフとして生み出された大型"弓矢"】
【その名も"チョッカク・アロー"、それは今までに召喚したどの武器より大きく、そして強烈な魔力を放っていた。】
【双葉はそれを全身に力を入れ担ぎ上げると、ゆっくりと光で出来た弦を引き絞り―――吹き飛んだボルグめがけ、ロック・オン。】

『穿て、必殺の一撃―――』

【詠唱と共に矢の先に魔力が極大集中していく―――、】

『闇を切り裂き、悪しきを砕け! "ウィッチ・アングル・フラッシュ"!!』

【怒号と共に、絞られた弦が一気に開放、魔力の矢が光の速さでボルグめがけ殺到―――!】
【その破壊力はハカール・エッジやカットビ・ブルームのそれを遥かに上回る威力となって】
【文字通り"必殺"の意味を込め、唸る雷竜に引導を渡すべく、一直線に襲いかかるだろう!】

/遅くなりました、お待たせして申し訳ありません。


448 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/25(土) 00:14:51 EsPlv1io
>>447
「グオオオオオ!!」
凄まじい光によって生まれる破壊的な一撃。
それを前にしてボルグは激しく咆哮を上げて
上空へと逃げ延びようとするが

光の速さで放たれる必殺の矢は一気にボルグへと迫り

「ギ……」
断末魔の悲鳴を上げる間もなく
破壊の一撃はボルグの体を微塵に吹き飛ばし

あちこちへとその肉片が崩れ落ちていった

邪悪な雷龍はここに滅ぼされたが…

「ぐ…うううう……!!!」
どうにか起き上がったチドリはその様子を見て、痛みの快感よりも怒りが上回る事となる
怒りを含んだ声が背後から凄まじい勢いで迫る。

「調子に乗る…なああああああ!!」
怒りを露わにしたチドリが
両手の爪を伸ばして彼女を引き裂かんと襲い掛かってくる!


449 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチ・スタディー ◆75nghUosGg :2017/02/25(土) 01:17:10 ???
>>448

【吹き飛ばされた身体の破片が、空からぱらぱらと降り注ぐ―――。】
【この瞬間だけは永久に慣れることはないだろう、命が自分の手で散っていくのを感じる。】
【だが留まっている訳にはいかない、この竜の命を奪う役は誰かが負わなくてはいけない、そしてそれは双羽の役目だ。】

『―――……眠りなさい、私の魔法に導かれて……。』

【一言だけ、そう呟く。その言葉を手向けとして、双羽は迫りくる"もう一つの影"に、立ち向かった。】
【爪を伸ばし、襲い掛かってきたチドリに対して素早く振り返り、アローを横薙に振るい先端部分で爪を受け流す!】
【続けて返す刀でカウンターとばかりに鋭いハイキックを繰り出し、チドリの顔面を容赦なく、蹴り飛ばそうとするだろう!】

『ふっ―――ッ!!』

【更に畳み掛けるように弓を再度引き絞り、残る魔力の全てを矢にして集中、チドリへと照準を合わせる―――!】

『―――さあ、"下校"の時間よ。』

【光り輝く魔力が一筋の光芒となり―――今、チドリめがけ撃ち放たれた!】
【これが正真正銘最後の攻撃、矢を放った直後か同時に、双羽の変身は―――解ける。】


450 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/25(土) 01:46:01 EsPlv1io
>>449
「こんなバカな…
 なんであなたに…
 こんな力が残って……ぐおっ!!」
一撃を受け流され、強烈な蹴りを受けたチドリは一気に倒れ込む。

それを受けて起き上がったときにはすでに…

「うっ…あっ…」
残る魔力の全てはチドリへと向けられていた

「まだ…まだ満ち足りてないのに…
 あなたをもっと嬲らせてよオオオオ!」
そう言って飛びかかろうとした瞬間

激しい閃光が炸裂。

チドリの体はあっという間に光に覆われ…


光が去ったときには、彼女の体は塵となって消え去っていった。

悪夢を生み出した龍と淫魔は、この世から完全に消え去ったのであった

//とりあえず勝利の形になりました。話の締めへと向かいましょう!


451 : 魔女っ娘教師<ティーチャー> ウィッチスタディー ◆75nghUosGg :2017/02/26(日) 00:06:35 mSfFp.Rc
>>450

【―――月明りが、完全に暗くなった倉庫街を再び照らし出す。】
【先ほどまで付近を照らしていた雷光や魔法の輝きは完全に消え失せ、夜の静寂が取り戻された。】
【煌々ときらめきを放っていた戦火はようやく消え去り、静かにゆっくりと影を落とす月光だけが、今はボロボロの双羽を映し出す。】

『……力は、残っていないわ。だから―――"産み出した"のよ、チドリさん……。』

【誰もいなくなった闇の中に、語り掛ける様にして双羽は呟く。】
【その声がもう、あの淫魔に届かないとは分かっていたけれど、それでも彼女は】
【目の前で自分が奪った命の重みを感じとり、真っ暗な闇に呑まれた自身の身体へと言い聞かせた。】

『……ごめんなさい。貴女を……満たせなかったわ。……ごめんなさい。チドリさん。』

【たとえ敵とは言え、相手は少女だ。たとえホムンクルスの怪物とはいえ、相手は子供だ。】
【幼子を育て、その成長を見守る事を生業としている彼女には、この戦いの代償は余りにも大きすぎた。】
【多数の打撲、骨折、切り傷、出血、内臓にまで及んだダメージは勿論の事、精神に深いトラウマを負ってしまった。】

『……。』

【だが、それでも。暗闇の中に差し込む月灯がある様に。】
【この切ない勝利の中にも、得た物がきちんとある。彼女は傷ついた体のまま振り返り】
【自分が守り切った人々の元へと近寄り―――そして、静かに涙を零した。助けられた。ギリギリで。なんとか。命だけは。】

『―――……よかっ、た……。う、ぐっ……。』

【ずきん、と内臓が痛む。セーターやカーディガンは、血で真っ赤に染まっている。】
【このまま此処に居れば自分も怪しまれてしまうだろう。双羽は119番に連絡すると、サイレンが近づいてくるまで待ち】
【紅い光が見えた時、その場から静かに去っていった。魔力が回復すれば、次第に怪我も治り始める。それまでは―――少しだけ、佇んでいた。】

【死ぬかもしれないという恐怖と、その中で得た勝利、そして胸に残った深い傷。そのどれもが衝撃的で、そして辛い経験となったが】
【それでも双羽は戦うのを止めないだろう。変身するのを止めないだろう。助かる命があるのなら―――彼女は、きっと"止められない"だろう。】
【孤独な魔女は月を見上げた。その輝きが幾億年と失われる事がないように―――双羽もまた、この道を歩み続ける。亡き竜と淫魔に、祈りを捧げて。】

/遅くなってごめんなさい、とりあえずこちらはこれで〆、とさせていただきます。
一週間になりますが、お付き合いいただきありがとうございました。
ちどりちゃんは……ほんとうに死んでしまったのでしょうか??
また再戦したり、今度は共闘したりしたいなー、なんて思っていたりしなかったり……。
それでは、ありがとうございました。また機会があれば、ぜひ。


452 : ◆ztq7pWnU8A :2017/02/26(日) 00:30:54 TJ.MrjwQ
>>451
//どうもありがとうございました。
//こちらとしましても次の機会があれば、またご検討させていただきます。
//今回はありがとうございました。


453 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/27(月) 04:25:11 ???
1日1��2レスくらいのペースでチャットのお相手をしてくださる方を募集します。
キャラクターは↓になります。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/57
リョナであれば基本的にはNGがないので、少し特殊なシチュエーション(スカトロ、欠損、普通は死ぬくらいの拷問など)をやりたい、という方も歓迎です。
もし「受け」がいい、という方がいらっしゃれば仰ってください。それに応じて責めキャラを考えますので…


454 : 名無しさん :2017/03/29(水) 14:45:40 ApyIURnk
期待age


455 : ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 01:00:11 ???
>>453
私は受け専門なのですが、それでもよろしければ下記2キャラのうちどちらかで如何でしょうか?
他にやる方がいらっしゃればそちらを優先していただいて構いません。

アリス
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422884972/4


http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422884972/41


456 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 02:10:43 ???
>>455
わかりました、それではこちらが責めということで
その2キャラだったらアリスを責めたいかな、と思います
NGはキャラクター説明にあるもの以外でなにかありますでしょうか?
それと、こんなシチュでこんな奴にこんな風に責められたい、というのがありましたら教えていただけると助かります。
過去のなりチャスレを見た印象だとランダム要素がお好きみたいなので、なるべくそんな要素を多めに含んだ責めがしたいと考えているのですが…


457 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 08:02:23 ???
>>456
では、私の方はアリスでいきますね。
NG以外は自由にやっていただいて大丈夫です。
好みとしては、一見弱そうな相手や雑魚扱いされているような相手に、何らかの要因で追い詰められるようなシチュエーションですが、圧倒的な力で捩じ伏せたいということであれば、そのような形でも大丈夫です。
ランダム要素については、受け側の意思で自由にできてしまう(相手の攻撃を避けたい時に避けて受けたい時に受ける、など)というのは違うかな、というのもあってランダム要素に振らせていただいたりしています。
なので、ランダム要素に振らずに攻め側の方で一方的に振っていただいても構いません。
自分の意思の外の要因で展開することを考えてのランダム要素なので、その点はやり方はお任せしますね。


458 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 12:02:00 ???
>>457
とりあえず責めキャラを考えてみたので投下しました。↓になります。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/69
もしも気に入らない個所がありましたら、気にせず仰ってください。
流れとしては、見た目の貧弱な少年がネチネチといたぶる→圧倒的な力で捩じ伏せる、といった感じで考えています。


459 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 13:12:03 ???
>>458
ありがとうございます。
非常に良さそうです。
アリスの服装に関して希望はありますか?
異次元空間に引き込まれた後、ゲームの内容に応じて着替えさせられる・自動的に変わっている、でも構いません。
希望がなければ制服でいこうと思います。
あとは、対戦することになる背景はどうしましょうか?


460 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 14:58:41 ???
>>459
そうですね、服装に関しては最初は制服で、もしかしたらゲーム内では変化するかもしれない、くらいという感じで…
シチュエーションについてはお任せします。闘技場みたいな場所でも、街中でばったりでも、夜中にル・マットに呼び出されたり、など…なんでもOKです。


461 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 17:36:08 ???
>>460
わかりました。
では、普段の見た目と性格から、チンピラみたいな男数人に囲まれているところを通り掛かったアリスが助けることで、ル・マットの嗜虐心を煽ってしまい、何らかの手段で名前を聞き出された(調べ出された)アリスが、助けてくれたお礼に素敵な場所へ招待すると言ってル・マットの世界へ引きずり込まれるというのはいかがでしょうか?


462 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 18:03:33 ???
>>461
了解です。ゲームに引きずり込む前に、ル・マットが何か搦め手を使ってアリスを痛めつけてみても大丈夫ですか?
名前を聞き出すためという名目で…


463 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 18:12:46 ???
>>462
勿論大丈夫です。
アリスを痛めつけておきながら、そういえば助けてくれたお礼がまだでしたね、くらいの感覚でも大丈夫です。


464 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 18:46:04 ???
>>463
ありがとうございます。
それではこちらから書き出そうと思うので、少々お待ちください。たぶん八時までには投下できると思います。
あと服装についてなのですが、現実からゲーム内に引きずり込まれた際に衣類に変更があっても汚れや破れは引き継がれる、みたいな設定でも大丈夫でしょうか?ゲームから現実世界に戻された場合も同様で。服ボロ好きでして…


465 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 19:01:36 ???
>>464
わかりました。
ゆっくりで大丈夫です。
衣装破壊状態を引き継ぐというのは良いですね。
それでお願いします。


466 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 19:55:39 ???
夕暮れ時にぼくは獲物を渉猟していた。
獲物というのは、もちろんぼくの趣味につき合ってくれるような優しい女の子のことだ。
しかし、ものはそう上手く運ばない。
自分で言うのもなんだけどぼくは背も低いし身体つきも貧相なので、よくガラの悪いやつらの標的になる。
そして、今もガクガクと震えながら路地裏でぼくを取り囲んだ三人の男たちを見つめていた。
「ご、ご、ご、ごめんなさい…」
怖くて怖くてどうしようもなかった。財布をもっていれば迷わず差し出しただろう。
男たちはニヤニヤしながらぼくを眺めている。
ぼくの現実改変能力は、多人数が相手では使い物にならない。せいぜい一人ならどうにかなったのに…
助けて、と叫びたかったけども、そうすると殴られそうで、怖くてできなかった。
こうなれば誰かが助けにきてくれなければ、ぼくは終わりかもしれない…

【それではよろしくお願いします。とりあえず一人称で書いてますが、後々三人称に変更するかもしれません。】


467 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 21:53:45 ???
>>466
学校からの帰り道、私はいつものように路地裏を歩いていた。
路地裏は自宅までの近道になっているため、毎日ここを通っている。
柄の悪い人も多いものの、私に絡んでくる人はいなかった。
以前何度か絡まれたことはあったものの、ことごとく叩きのめしてきたため、誰も私に近づこうとしない。
と、男の子が柄の悪い三人組に取り囲まれている姿が視界に飛び込んできた。
近づいてみると、明らかに取り囲まれた男の子は怯えている。
助けないと。そう反射的に身体が動いていた。
「ちょっと、何をやっているの?」
「あ?うるせぇよ。お前には関係ないだろ」
私の方を振り返りながら、明らかに迷惑そうにこちらを睨んでくる三人を私は睨み返し、身構える。
今までに見たことのない顔だった。
「何なら、私が相手をしてあげても良いのよ?」
「上等だっ!」
私から見て右側の男が不敵な笑みを浮かべながら私の方へ歩み寄ってくる。
まるで警戒心の欠片も見られない隙だらけの男の腹部へ、私は膝を叩き込んでいた。
呻き声を上げながら、崩れ落ちる男。
「てめぇ、何しやがる!」
残り二人の男から笑みが消え、憤りへと変わっていく。
一斉に殴りかかってくる二人の男の攻撃を受け流しながら、体勢を落とし片方の男の脚を払って転倒させつつそのまま身体を回転させもう一人の男の脇腹へミドルキックを叩き込む。
更に追い打ちをかけるように、立ち上がろうとする男の頭部へミドルキックを叩き込んだ。
三人とも呻きながら地面を転がっている。
「大丈夫?早くいきましょう。」
私は男たちが起き上がる前にこの場を離れようと、怯えている男の子の手を取り急いで走り出した。

【わかりました。よろしくお願いします。】


468 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 22:47:55 ???
>>467
ぼくは突然現れた赤髪の女の子に救われ、手を引かれて走っていた。
心臓がどきどきするけれども、息切れじゃない。最高の獲物を見つけた興奮だ。
「あ、あ、ありがとうございます…」
いつものことだけど、話そうとすると舌が絡まってしまう。
彼女は、ぼくより頭一つぶん身長が高い。走るのも結構速くて、ぼくはついていくので精一杯だ。
「ち、ち、ち、ちょっと…は、速いです…」
彼女にそう言って、休ませてもらう。ぼくはぜえぜえと喘ぎながら、電柱によりかかった。
ぼくはこの凛とした女の子に惚れてしまった。彼女が無様に這いつくばって、ズタボロになるのを見てみたい…
いつも女の子にやっているように、ゲーム空間に引きずり込んで、滅茶苦茶に痛めつけてやりたい。
それにはまず、彼女の名前を知らなければならない。
…相手は一人だから、ぼくでも勝てるだろう。ちょっとばかし痛めつけて、名前を聞き出してやるか。
ぼくは、彼女の四肢を拘束する、宙に浮かぶ四つの鉄の輪を思い浮かべた。
それに捕われてしまえば、もう彼女の意思では脱出できない。
「お、お、お姉さんのな、名前を教えてくれませんか?」
ぼくは、たぶん端から見れば気持ち悪い笑みを浮かべて言った。


469 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 22:59:12 ???
>>468
「お、お、お姉さんのな、名前を教えてくれませんか?」
電柱に寄りかかり、息を切らせながら私の名前を訪ねてくる男の子を前に、私は戸惑っていた。
初対面の相手に、名前を名乗って良いものかどうか……
「いえ、名乗るほどの者ではないわ。ごめんなさいね。」
少し迷った私は、取り敢えず無難に笑み返しながら答えた。
フルネームでなければ問題ないと思ったものの、相手の意図がわからないため、念のためやんわりと断ってみる。


470 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/30(木) 23:29:12 ???
>>469
「そ、そ、そうですか…。お、お礼をし、したかったんですけど…」
やっぱりそれなりに修羅場をくぐっているのか、注意深い。
なら、やむを得ないだろう。
突如、彼女の両手首、そして両足首が鉄の輪に拘束され、四肢を大の字に引き伸ばす。
「名前を教えてくれないんなら、し、しょうがないですよね?」
ぼくがにっこりと笑うと、その鉄輪から電気を発し、電流が彼女の身体を駆け巡った。
名前を教えてくれる、くれないに関わらず、これでちょっと弱らせてやろう…
「な、名前、おしえてくださいよ」


471 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/30(木) 23:58:46 ???
>>470
「そ、そ、そうですか…。お、お礼をし、したかったんですけど…」
その男の子の言葉の直後、不意に何かが私の両手首と両足を捕らえ、大の字に引き伸ばされる。
「え……?」
何が起きたのかわからず、呆然と手首を見ると鉄の輪が私の手首に嵌められていた。
「名前を教えてくれないんなら、し、しょうがないですよね?」
そう言いながら男の子が微笑んだ直後……
「きゃああぁぁっ……」
身体を流れる電流に、私は思わず悲鳴を上げてしまった。
どうやら、私の四肢を拘束している鉄の輪はこの男の子の意思で動くものらしい。
「な、名前、おしえてくださいよ」
繰り返し、私の名を尋ねてくる男の子に、警戒心が一気に跳ね上がる。
こんな強引なことをしてまで名前を聞き出そうとするなんて、何かあるに違いない。
名前を使って何をする心算なのか見当もつかないものの、知られてしまうのは危険な気がする。
「こんなことをされて、教える訳ないじゃない……早くこれを外して。」
両腕や両脚を動かそうと必死に力を込めるものの、びくともしない。
そのことに焦りを感じながらも、私は男の子を睨みつけていた。


472 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/31(金) 00:19:01 ???
>>471
「ふ、ふふふ。名前教えてくれたら、外してあげますよ」
ぼくはにやにやとしながら言ってやった。彼女の気丈さに、早くも胸がばくばく鳴っている。
「そ、そんなに睨まないでください。こわいなぁ…」
どもりがなくなってきていた。どうやら、ぼくはかなり性的に興奮してきているらしい。
ああ、早くゲームの中に引きずり込んでやりたい…
殴ったり蹴ったりしてやりたかったけど、こんなに強い人にはぼくの攻撃なんて蚊が刺すようなものだろう。
なのでぼくは彼女の後ろに回って、
「は、早く教えてくださいよ。い、痛いのイヤでしょう?」
手中に乗馬鞭を生み出して、それで彼女の背中を思い切り打擲した。
制服の背中部分が裂けて、肌から血が滲んだ。
「さあ、早く…」
さらに、鉄枷から先ほどより電圧の強い電流を流させた。
「ふふふ、く、悔しくありませんか? お姉さんみたいな、普段から鍛えてそうな強い人が、何の努力もしてないぼくみたいなクズになすがままにされて…」
ついでに、ちょっと煽ってみる。もし彼女が煽りに弱ければ、口を滑らしたりするかもしれない。


473 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/31(金) 00:42:16 ???
>>472
「ふ、ふふふ。名前教えてくれたら、外してあげますよ」
にやにやしながら男の子は続ける。
「そ、そんなに睨まないでください。こわいなぁ…」
とても怖がっているようには見えなかった。
「は、早く教えてくださいよ。い、痛いのイヤでしょう?」
「あぁっ……」
私の背後へ回り込んだ男の子の言葉と同時に、鋭い痛みが背中を襲う。
「さあ、早く…」
「いやあぁぁっ……」
鋭い痛みと全身を駆け巡る電流に、絶叫してしまう。
「ふふふ、く、悔しくありませんか? お姉さんみたいな、普段から鍛えてそうな強い人が、何の努力もしてないぼくみたいなクズになすがままにされて…」
悔しいに決まっている。
この四肢の拘束さえなければ、こんなひ弱そうな男の子なんて一撃で片をつけられるのだ。
「くっ……爆龍のアリスと呼ばれるこの私に、こんなことをしてただで済むと思っているの……?絶対に許さないわ……早く拘束を解きなさい。」
動けない今の状態では、言葉で相手に圧力を掛ける以外に私の取れる手段はない。
この辺りの人であれば、私と敵対しても爆龍のアリスという通り名を聞けばそれだけで逃げ出すほどだった。


474 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/31(金) 01:50:03 ???
>>473
「へ、へぇ、爆龍のアリス、ですかぁ…」
御大層な通り名だ。
しかし、先ほどの彼女の戦いぶりを見ていれば、それが分不相応な名でないことはわかる。
「か、かっこいい名前ですねぇ…」
ぼくはアリスの背中に鞭を振るった。びしぃん、という音とともに、血と服の破片が飛び散る。
アリス、というのは多分本名だろう。
この名前があれば、ゲーム世界に引きずり込むのに充分なはずだったが…
「もしかして、そんな名前を聞いてぼくがびびるとでも思ったんですか? だ、だったらバカですよ…ぼ、ぼくそんな名前聞いたこともありませんし」
そして、さらに電圧を上げて電流を流す。ぼくは鞭を放り出して、今度は金属バットを生み出した。
それをフルスイングして、アリスの腹を思い切り殴った。いくらぼくが非力だと言っても、鈍器を使って殴られれば痛いだろう。

【ル・マットがアリスの名前を得たので、もう少し現実で痛めつけてからゲーム世界に移ろうと思うのですが、よろしいですか?】


475 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/31(金) 08:22:41 ???
>>474
「へ、へぇ、爆龍のアリス、ですかぁ…か、かっこいい名前ですねぇ…」
しまった。そう思った時には、相手に名前を知られてしまっていた。
つい反射的に余計なことを口にしまっていた。
ただ、名前だけで何ができるということもない、はずだ。
「あぅっ……」
再び背中に鋭い痛みが突き刺さる。
僅かに血の匂いが漂い始める。
「もしかして、そんな名前を聞いてぼくがびびるとでも思ったんですか? だ、だったらバカですよ…ぼ、ぼくそんな名前聞いたこともありませんし」
「ああぁぁっ……」
全身を駆け巡る電流がどんどん強くなっていくのを感じていた。
僅かに身体が痺れ始め、痙攣しているような気がする。
私の前に戻ってきた男の子の手には、いつの間にか金属バットが握られていた。
「え……ちょっと……待っ……うっ……」
思い切り振りかぶられたバットが私の腹部に叩き込まれた瞬間、その衝撃に一瞬呼吸が止まり、激痛が襲いかかってくる。
受ける瞬間、腹筋に力を入れようとしたものの、電流を流されたせいか思うように力が入れられず、無防備な腹部へバットが叩き込まれることになってしまっていた。
もし今解放されても、地面にうずくまることしかできないに違いない。
かといって、このまま拘束されたままでは一方的にやられ続ける状況は変わらない。

【大丈夫ですよ。タイミング等は好きな時に好きなようにやって下さい】


476 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/31(金) 08:57:27 ???
>>475
「ふふふ…。い、痛いですか?」
ぼくはアリスが苦痛に顔を歪め、脂汗を滲ませるのを見るとますます興奮を高ぶらせていた。
股間のあたりが、かちかちに膨らんできているのがわかる。
ぼくはその膨らみをアリスに見せつけた。
「ぼ、ぼく…興奮してきちゃいました…」
再び、無防備な腹部をバットで殴りつける。
そして、一際電圧の高い――筋肉が痙攣を起こしてしまうくらい――電流をアリスの身体に流した。
アリスの悲鳴を背景にして、ぼくは微笑んだ。
「そ、そうだ、名前…教えてくれましたから、解放してあげます」
そう言って、アリスの四肢を拘束していた鉄枷を消滅させた。
支えを失ったアリスの身体は、うつ伏せにばたんと倒れた。
「ア、アリスさん、少しくらい強いからって調子に乗っちゃダメですよ…な、何が爆龍のアリス、ですか…」
ぼくはアリスに、肉体的なコンプレックスをかなり刺激されていた。ぼくだって、好きで貧弱に生まれたわけじゃないのに…
「はははっ、ちょっと強くったって、ぼ、ぼくみたいなのにやられてるようじゃ大したことありませんね!」
そして、狂ったように笑いながら、アリスを靴底で踏みつけ続ける…頭、背中、脚…と。ぼくの脚力じゃ大した威力はないけど、靴底だからそれなりに痛いだろうし、何よりアリスには屈辱だろう。


477 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/31(金) 10:43:09 ???
>>476
「ふふふ…。い、痛いですか?ぼ、ぼく…興奮してきちゃいました…」
そう言いながら、男の子は下腹部の膨らみを強調するように私へ見せつけてきた。
私は思わず目を背ける。
「っ……ああぁぁっ……」
目を背けた直後、再び腹部へ激痛が疾り、更に高電圧が全身を襲ってきた。
薄っすらと涙が溢れそうになってくる。
「そ、そうだ、名前…教えてくれましたから、解放してあげます」
不意に四肢を解放された私はその場に崩れ落ちた。
立ち上がろうにも力が入らず、身体が痙攣している。
「ア、アリスさん、少しくらい強いからって調子に乗っちゃダメですよ…な、何が爆龍のアリス、ですか…はははっ、ちょっと強くったって、ぼ、ぼくみたいなのにやられてるようじゃ大したことありませんね!」
身動きが取れずにうつ伏せに倒れたまま、頭や背中、そして脚など、笑いながら執拗に踏みつけられた私は今までに味わったことのない屈辱感に苛まれていた。
「こ、こんなことをして……恥ずかしく……ないの……?女の子一人を相手に……卑怯な手で……そんなもの……強さでも……何でもないわ……」
この男の子は狂っている。
こんなことをしても意味がないことをわからせてあげるためにも、私は負ける訳にはいかない。
それなのに、立ち上がろうとしても僅かに腕や脚が地面を撫でるだけで踏み躙られることしかできず、口唇を噛むことしかできないでいた。


478 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/31(金) 11:45:55 ???
>>477
無意味に地を滑るアリスの手を、ぼくは踏みにじった。
「卑怯…?」
随分な物言いだ。ぼくはぼくに出来ることをやっているだけなのに。
頭にきたぼくはアリスの横っ面を蹴飛ばしていた。
「ふ、ふん…! な、何も知らないくせに…ぼくが普段どんな気持ちで生きてるのか…!」
靴の形の汚れが無数についている制服を掴むと、ぼくはアリスを引っくり返して仰向けにした。それだけでも息が少しあがってしまう。
「あなたに何がわかるんですか!」
転がっていた金属バットを拾い上げると、スイカ割りをするようにアリスの腹を殴りつけた。何度も何度も…
息が切れるまでそうすると、バットを地面に投げ捨てた。
「はぁ…な…何も知らないくせに…」
この人は、ぼくが普段どんな苦渋を舐めているのか知らないから、こんなことが言えるのだ。
「ふ…ふふふ…そ、そうだ、助けてくれたお礼がまだでしたね…」
ぼくは嗜虐的に笑いながら言った。
「す、素敵な世界にご招待しますよ…」
この人もバカなものだ…名前さえ言わなければ、こんなことにはならなかったのに…とぼくは内心でアリスを罵っていた。
地面に丸い光芒が浮かび上がると、アリスを包み込み、そして彼女の姿が消えた…

赤い空に、ごつごつとした岩肌が剥き出しになった地面。
アリスはそこで糸の切れた人形のように転がっていた…
彼女の服装は、薄汚れて生地がわずかに破れた体操服にブルマのみという、そんな光景に不釣り合いなものに変わっていた。
さらには、腰に帯びている刀もなくなっている。
『ふふふ、アリス、あなたはプレイヤーとしてこのゲーム世界に連れ込まれてしまいました…その世界は、いわゆる格闘ゲームの世界…相手を倒すことができれば、あなたは解放されます』
どすん、どすん、と地響きするような足音がアリスに近づいていた。
そこには、体長ゆうに五メートルは越える、筋骨隆々とした人型の化物がアリスを見下ろしていた。
『さあ、頑張ってくださいね…?みんな見てますから』
アリスのゲームプレイの模様は、インターネットの主要な動画サイトで配信されている…きっとアリスには、無数の眼に見られているような感覚があるだろう。

【ゲーム世界に入りましたが、基本的には現実と変わらないように動かしていただいて大丈夫です。されたい責めが何かありましたら仰ってください。】


479 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/03/31(金) 20:47:48 ???
>>478
「卑怯…?」
「あぅ……いやっ……」
手を踏みにじられた私は思わず呻き声をあげてしまった。
続け様に顔を蹴られ、短い悲鳴が漏れる。
「ふ、ふん…! な、何も知らないくせに…ぼくが普段どんな気持ちで生きてるのか…!」
うつ伏せ状態だった私は男の子に転がされるように仰向けにされた時、私の目にはたったそれだけのことに必死の表情で息を切らせている男の子の姿が映った。
私程度の体重ですら、こんなに必死になるなんて……そう思うと、余計に可哀想な気がしてしまう。
「あなたに何がわかるんですか!」
そんな私の目が気に食わなかったのか、男の子は拾い上げた金属バットを感情任せに振り下ろしてきた。
「んんっ……あぅっ……いやぁっ……」
息の切れるまで、身動きできない私の腹部へ何度もなんども金属バットを振り下ろす。
その度に私の口からは悲鳴が漏れてしまっていた。
「はぁ…な…何も知らないくせに…」
金属バットを投げ捨て、呟くように言葉を吐く男の子の表情が、何かを思い出したかのように急に嗜虐的な笑みへと変化してゆく。
「ふ…ふふふ…そ、そうだ、助けてくれたお礼がまだでしたね…」
お礼。このタイミングで告げられたその単語に、背筋がぞくっとする。
嫌な予感に、心臓が激しく脈打った。
「す、素敵な世界にご招待しますよ…」
急に周囲が明るく光り出す。
何が起きているのかわからないまま光に包まれ、気づいたときには見覚えのある路地裏は姿を消していた。
「ここは……?」
激痛に苛まれながらも、身体の痺れは和らいでいる。
ゆっくりと上体を起こしながら周囲を見渡すと、そこは赤い空に岩肌が剥き出しになっている荒廃とした世界だった。
「こ、これって……」
先程まで着ていたはずの制服が、何故か汚れた体操服に変わっていた。
更に、持ち物も全てなくなっている。
私の愛刀の気配すら感じられない。

『ふふふ、アリス、あなたはプレイヤーとしてこのゲーム世界に連れ込まれてしまいました…その世界は、いわゆる格闘ゲームの世界…相手を倒すことができれば、あなたは解放されます』

アナウンスのように流れる男の子の声に、状況を理解できないまま地響きが身体を揺さぶる。
見上げると、私の三倍以上はありそうな巨大な化け物が私を見下ろしていた。
これを倒せば解放される、ということだろうか。

『さあ、頑張ってくださいね…?みんな見てますから』

みんな見ている。その言葉に、私の置かれた状況が少し理解できてきた。
これは、男の子にとってのゲーム。
私が勝つか、目の前の化け物が勝つか、それを見世物にしようということなのだろう。
どれほどの人が見ているのかわからないとはいえ、急に視線を感じ出してしまう。
一度視線を意識してしまうと、この体操服自体が恥ずかしく思えてきてしまった。
それでも、負ける訳にはいかない。
「上等よ。その賭け、渡って見せるわ。」
痛みを必死に堪えながら、ゆっくりと立ち上がった私は、若干前傾になりながらも身構える。
相手が大きすぎて、私の攻撃は相手の脚にしか届かない。
まずは脚を攻めて転倒させるしかない。
あと気になるのは、今の私の状態で、相手の攻撃を避けることができるのかどうか、だった。
巨体の相手が遅いことを祈りつつ、相手の出方を伺う。


【確認です。例えば、仮にここでアリスが勝った場合、次のゲームへ再度送り込まれる感じでしょうか?それとも、ここのフィールドで負け続けるイメージでしょうか?どちらなのかによって、ある程度変わると思うのですが……】


480 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/03/31(金) 23:17:21 ???
>>479
「上等よ。その賭け、渡ってみせるわ。」
アリスが傷だらけの身体で立ち上がり、怪物と相対した。
怪物はアリスを見定めるように見下ろし、裂けたように開いた口で呼吸している。
こんな巨躯の怪物、倒す方法などないように思える…しかし。
その背中には――今は見えないだろうが――不気味に脈打つ何らかの臓器が剥き出しになっている。
そこを攻撃すれば、倒すことも不可能ではないはずだ。
しかし、問題はその高さだ。
その臓器は怪物の肩口ほどにあるため、攻撃するには、超人的な跳躍力があるのでなければ、転倒させる必要があるだろう。

ガアァァアアァァ!!

怪物がその図体に似合わない速度でアリスに迫る。
そして足を思い切り引いて、凄まじい速度の蹴りを彼女目がけて放った。
回避できなければ、いきなり大きなダメージを負うことになってしまうだろう――!

【そうですね、それぞれのゲームに割り振られた小目標(今回の場合は怪物を倒すこと)を達成したら、アリスのダメージは引き継いで違うゲームの世界にまた送り込まれ、アリスがゲーム内で負けた場合は、現実世界に戻され、違うゲームの世界に送り込まれる、といった感じで考えています。ちょっとこの辺の設定を詰めて責めキャラスレに投下しようと思いますので、お待ちください】


481 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/01(土) 01:48:43 ???
>>479
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/70
とりあえず概要をまとめてみました。ただ、あまり厳密にやるつもりはないので、リョナ的においしいと思った設定に変更していったりするかもしれません。


482 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/01(土) 10:37:17 ???
>>481
今日は夕方以降でないと書き込みできそうもありません。
お待たせしてしまい、ごめんなさい。


483 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/01(土) 22:20:11 ???
>>480
身構えた私に向かって想定を遥かに超える速度で迫ってくる化け物に、私の反応は僅かに遅れてしまった。
目の前に、強力な蹴りが迫りくる。


【投稿秒数が奇数の場合】
「ああぁぁっ……」
咄嗟の判断で後方へ飛ぶようにして避けようとしたものの、相手の長い脚からは逃れることができず、防御を固めた両腕の上から強烈な一撃を受けてしまった。
数メートル先に弾き飛ばされ、受け身も取れずに地面に叩きつけられた私の身体は数回バウンドしながら転がり続ける。
「くっ……」
たった一撃で全身にダメージを受けた私はすぐに起き上がることができなかった。

【投稿秒数が偶数の場合】
「きゃああぁぁっ……」
咄嗟の判断で横へ転がるようにして避けた私は、相手の蹴りの風圧にバランスを崩して転倒してしまった。
辛うじて受け身を取りながら急いで起き上がり、体勢を立て直して再び身構える。
この速さの攻撃を避け続けることは難しい上、体力を消耗する一方になる。
避けながら相手の軸足を攻撃するくらいのことができなければ、私に勝ち目はない。
万全な状態ならともかく、今の状態でそれができるのかどうか。
なるべく風圧を受けないようにするには、身体を低く保つしかない。
避けながらスライディングで相手の脚を蹴る、これが一番現実的な対策になりそうだ。

【設定を見ました。とても良いと思います。仮にクリアできたとしても、ダメージを引き継いでいるのでまともに動けそうもないですね。引き続き、よろしくお願いします。】


484 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/01(土) 23:33:49 ???
>>483
アリスは怪物の蹴撃を、とっさに両手を固めて防御する。
でも、ぼくの怪物にとって、そんな防御なんて屁でもない。
防御を貫通してアリスを吹き飛ばすと、彼女はむき出しの岩肌をごろごろと転がっていく。
肌は傷だらけになり、汚れた体操服はさらに汚れ、破れて柔肌が露出していく。
蓄積したダメージのせいか、アリスはすぐに立ち上がることができないようだった。
怪物はすぐさま距離を詰めると、その巨大な手でアリスを掴み上げる。
そして、ぎりぎりと力を込めた後、地面から突き出した巨岩に向けて、その肢体を思い切り放り投げた。
その表面はざらざらとしていて鋭く、ぶつかれば怪我ではすまないだろう。

【はい、よろしくお願いします。投稿秒数の下一桁が1なので、奇数の分岐で大丈夫ですよね?】


485 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/02(日) 01:26:16 ???
>>484
起き上がれない私は化け物の手に捕まり、岩に向かって投げつけられる。
空中ではほぼ身動きのできない私は、空中で受け身を取りながらダメージを最小限に抑えるべく、身体を捻る。

【投稿秒数が奇数の場合】
「あぅっ……」
岩に直撃した私の身体の当たり所は悪く、全身へ激痛が疾った。
余りの痛みに、筋肉が痙攣し身動き一つ取ることができなかった。

【投稿秒数が偶数の場合】
「くぅっ……」
岩に直撃する瞬間に勢いが逃げるように身体を回転させながらダメージを最小限に抑えつつ受け身を取った私は、立ち上がれはしないものの、座り込んだ状態のまま次の攻撃に備えて相手の動きに注視する。

【奇数分岐で大丈夫です。】


486 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/02(日) 01:52:55 ???
>>485
ぼくの期待どおり――アリスは空中で受け身を取り、衝突のダメージを最小に抑えた。
大岩の基部に座り込んだままのアリスは、怪物の挙動に注意を払っている。
そんなアリスを意にも介さず、怪物は右の拳を握ると、それに力を込める。
すると、みるみる右拳が黒く染まっていき――ついには金属質な光沢を帯びた。
この化け物は、身体の一部を硬質化させる能力をもっている。それを披露したのだ。
そして、その金属の拳で地面を思い切り殴りつけると、岩肌の表面が砕け、大小さまざまなサイズの石礫が散弾銃のようにアリスに襲いかかる!
さらには、化け物は念には念を入れようとしているのか、その体躯でアリスに迫り、金属質の拳を振りかぶった。
アリスが石礫を躱そうが躱すまいが、怪物の拳という第二撃が待ち構えている。
どちらか一方でも避けそこねれば、アリスは甚大なダメージを負ってしまうだろう。


487 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/02(日) 22:48:51 ???
>>486
身構える私をよそに、化け物は拳を強く握り締める。
と、その色合いが硬質なものへと変化していく。
これを受けたらまずい。
そう直感的に判断した私は飛び避ける準備をするため、わずかに腰を浮かせる。
しかし、予想に反して化け物は地面を殴りつけた。
地面が振動し、砕けた岩が一斉に私の方へ飛散してくる。

【投稿秒数が0,2,5,8の場合】
「きゃっ……」
わずかに腰を浮かせた状態の私は突然の揺れに尻餅をつく形になり、慌てて防御を固める。
「いやあぁぁっ……」
鋭く尖った岩石の破片が私の腕や体操服を切り裂きながら次々に襲い掛かってくる。
更に、化け物の拳が私へ真っ直ぐ振り下ろされ、避ける術のない私を押し潰す。
「かはっ……」
全身に大ダメージを負った私は、その場に倒れ、自分の意思では指一本動かせないほどになり、身体の痙攣を抑えることができなかった。

【投稿秒数が3,6,9の場合】
何とか振動に耐えた私は、迫りくる岩石を飛び退けて回避する。
「なっ……ああぁっ……」
着地した直後、化け物の拳が目の前に迫っており、そのまま殴り飛ばされる。
バウンドしながら地面を転がった私は、激痛の余りその場で悶えることしかできなかった。

【投稿秒数が1,4,7の場合】
何とか振動に耐えた私は、迫りくる岩石を飛び退けて回避する。
「くっ……」
着地した直後、迫りくる拳を辛うじて転がりながら回避し、着地しながら体勢を整える。
しかし、反撃するほどの余裕はなく、再び身構えることしかできない。
もう少し回復できれば、反撃の隙ができるかも知れない。
今は回避に専念する以外、私にできることはなかった。

【遅くなってしまってごめんなさい。】


488 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/02(日) 23:08:51 ???
>>487
アリスはボロボロの身体で、それでも怪物の仕掛けた攻撃をすべて回避する。
すごい…想像以上だ。ぼくがこれまで獲物にしてきた女の子たちで、これほど抵抗できたのは初めてかもしれない。
だが、怪物にとっては予想外ではなかったようだ。
アリスが拳を避けたために上半分が破壊された岩石を抱きつくようにして、力を込めていく。
そして、それを硬質化した拳で殴りつけると、岩石が砕け、小さな石片が無数に宙に飛んだ。
膨大な量の石の雨がアリスに降りかかろうとする!
さらに、怪物は手に残った岩石の欠片を――欠片といっても、人の胴くらいには大きいが――アリスに向けて思い切り投げつけた。
度重なる波状攻撃に、アリスはどう対処するのだろうか?
ぼくは興奮を抑えることができなかった。

【いえ、もともと日をまたいでゆっくり、ということでしたし、大丈夫です。】


489 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/03(月) 23:40:35 ???
>>488
辛うじて攻撃を回避した私に、化け物の更なる追撃が襲い来る。
それは私が避けることを想定した上で、私の着地を狙っていたかのように、岩石を砕き、私へと降り注いでくる。

【投稿秒数が0,2,5,8の場合】
「くっ……」
咄嗟に飛来する石の雨を防御するものの、その破片は鋭く、私の肌や体操服を切り裂きながらダメージを蓄積させてくる。
「ああぁぁっ……」
飛来する石の雨の後ろから迫る巨大な岩石を避けられる状態になかった私は、防御を固めていた両腕に直撃を受け、後方へ吹き飛ばされるように転がった。
腕が弾かれ、岩石が右肩を直撃し、その激痛に腕の感覚がなくなってしまう。
左腕で辛うじて上体を起こし、座り込んだまま化け物を睨みつけることしかできなかった。

【投稿秒数が1,4,7の場合】
「くっ……」
咄嗟に飛来する石の雨を防御するものの、その破片は鋭く、私の肌や体操服を切り裂きながらダメージを蓄積させてくる。
「このっ……」
飛来する石の雨の後ろから迫る巨大な岩石を回避することは困難であると判断した私は、意を決して回し蹴りを岩石へと叩き込んだ。
靴底で岩石を蹴りつけながら、跳躍するように脚へ力を込め、後方へ飛び退く。
しかし、その勢いに身体がついてこられず着地に失敗した私は地面に叩きつけられ転がった。
「はぁ……はぁ……」
乱れた呼吸を整えながら急いで立ち上がった私は、再び身構える。
このままでは、じり貧だ。
ダメージが蓄積される一方で、状況は悪化の一途を辿ってしまう。

【投稿秒数が1,4,7の場合】
「この程度……」
飛来する石の雨を横へ飛び退きながら地面を転がり回避した私はすぐに起き上がり、身構える。
そこへ真っ直ぐに岩石が飛来してきていた。
咄嗟の判断で再度それを回避した私はそのまま真っ直ぐに化け物の方へ跳躍し間合いを詰めると、渾身のミドルキックをその脚へ叩き込む。


490 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/04(火) 00:30:07 ???
>>489
アリスは立て続けに石の雨、そして飛来する岩石の直撃と、大きなダメージを負ってしまう。
肌と体操服が切り裂かれ、傷だらけのアリスはどこか艶めかしい…こういう趣味を持っている人間にとっては。
動画サイトに流れているコメントも、アリスを虐げるための玩具としてしか見ていないような心無いものだった。
《いいぞもっとやれ》
《まだまだ元気そうだな》
《ズタボロの女の子いい…》
全身にダメージを負い、右腕も不自由になりながら怪物を刃物のように睨みつけるアリスには、やはりくるものがある。
だが、怪物はそうは考えていないらしい。睨みつけてくるアリスを反抗の意思ありとみなし、徹底的に痛めつけるつもりのようだ。
怪物は大口を開けると、アリスの周囲に撒き散らすようにして粘液を吐き出した。
それは一種の痰のようなもので、粘性がすさまじい。アリスの機動力を奪おうというのだ。
直接かけられたわけではないが、今のアリスにとっては自らの周りを覆い尽くす粘液を飛び越えるのは骨だろう。
さらに、硬質化した拳をぎりぎりと握りしめる。すると、だんだんと拳が白熱してきて…最終的には、煙が立ち上るほどに、拳の温度が上昇した。
触れれば火傷は免れないだろう。
そして、怪物はその熱量を溜め込んだ拳を振りかぶり、アリスに襲いかかる!


491 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/04(火) 01:40:50 ???
>>490
「こ、これは……?」
突如化け物が私の周囲に液体を吐き散らした。
それは光を反射して滑りのある色彩を帯びている。
もしこの液体に触れてしまったら……
その見た目からして気色の悪い液体に周囲を囲まれた私は思わず震えてしまった。
一方で、退路を断たれた私を前に、化け物の拳が赤みがかった白色を帯びて煙を上げ始める。
かなりの高熱になっていることは明白だった。
炎龍の力のある時なら防ぎようはあるものの、これを受けてしまってはもう私に勝ち目はないだろう。
気持ち悪いなどと言っていられる余裕は私には残されていなかった。
化け物の拳が振り下ろされるタイミングを見計らって、私は化け物の吐いた液体の方へ飛び退く。

【投稿秒数が奇数の場合】
「きゃっ……」
液体の上に着地したの瞬間、ぬめりに足を滑らせ転倒してしまった。
「い、いやっ……何よこれ……」
全身が液体に塗れ、絡み付いてくるような感覚におぞましさを覚える。
粘性を帯びた液体に自由を奪われた私は思うように動けず、必死に手脚をばたつかせることしかできなかった。

【投稿秒数が偶数の場合】
液体の上に着地した私は、靴を脱ぎ捨て更に跳躍した。
ぎりぎり液体を飛び越えることに成功した私は地面を数回転転がりながら受け身を取り、化け物を睨みつける。
この地形で化け物相手に靴を失ってしまったことは痛手ではあるものの、取り敢えず窮地は脱することができた。
ただ、再度液体を撒き散らされたりしたら同じ手段は取れないばかりか、この岩肌の上を歩くだけでも困難が伴う。
今は化け物の様子を伺い、必要最小限の動きで反撃に移れるようにするしかない。


492 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/04(火) 04:55:20 ???
>>491
アリスは靴を脱ぎ捨て、ふたたびどうにか窮地を脱した。
それにしてもすごい度胸だ。こんな条件下で靴を捨てるなんて…このゲームだと確か、靴の下には何も履いていない設定――つまり、今のアリスは裸足だということだ。
《アリスたんの生足ペロペロ》
《あんなとこ裸足で歩いたら足の裏ズタズタになるww》
そ…そうだ。少しは管理者らしく、ゲーム世界に干渉してやるか。
ぼくはそのゲーム世界の設定画面に、管理者権限をもってログインした。
その内、『環境要因』とあるメニューを開いた。
『岩肌の凹凸』を低レベルから一気に高レベルに、『岩肌の鋭さ』も低レベルから高レベルにまで跳ね上げ、『岩肌の粗さ』もついでに高レベルに設定した。
ちなみに『粗さ』というのはヤスリのきめの細かさのようなもので、レベルが高くなればなるほど目が粗くなる。
メニューを閉じて、元の画面――アリスが戦っている画面に目を戻した。
地面全体が一瞬の間――おそらく、アリスには知覚できないくらい短い間――モザイクに覆われたかと思うと、そこには悪意を感じるほどに凶悪な岩肌が現れた。
凹凸がかなり激しくなっており、その岩の尖りの鋭さは以前の比にならない。
こんな地形では、おそらく少し足を滑らせただけで全身の肌がガリガリと削り落とされるに違いない。
さらに裸足では――一歩足を踏み出しただけで、足の裏が血塗れになってしまうだろう。
《ちょwwwなんか地面ヤバくねww》
《鬼畜すぎるwww》
コメントも、そんなアリスを慮ってはいないであろうものばかりだ。
そして、怪物についてはアリスに対して気遣いなど微塵もなかった。ちなみに、怪物は皮膚が強靭にすぎるため、多少環境要因が変動したくらいではびくともしない。
怪物が、ふたたび口から液体を撒き散らした。透明な液体――唾液だろう。
この怪物の唾液はローションなど比ではないくらいにぬめりを帯びており、踏みつけてしまえば転倒は免れない。
こんな地形条件で転倒してしまえば、アリスの身体はたちまちズタズタになってしまうだろう。
怪物の拳が硬質化し、熱を溜め込んで白熱した。
アリスの周囲は怪物の唾液によって海のようになってしまっている。
怪物が彼女に殴りかかった――!
アリスはいったいどんな選択をするのだろうか?


493 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/04(火) 23:37:11 ???
>>492
化け物の様子を伺っていた私は、急に足裏に違和感を覚えた。
裸足だったせいか、敏感になってしまっているのかも知れない。
そんな感覚に気を取られていた私は、再び化け物の吐いた液体に取り囲まれてしまった。
光を浴びて光るそれに、再び不快感を覚える。
これでは、先ほど靴を脱ぎ捨ててまで脱した意味がない。
「くっ……」
靴で着地した感触からすると、粘性を帯びた液体であり、裸足で踏み入れれば思うように歩けなくなり、化け物の攻撃を回避することすら困難になってしまうに違いない。
それなら、この体操服を脱いで靴と同じように踏み台にすれば……
そう思った瞬間、急激に忘れていた視線を感じるようになってしまった。
もし脱いだら、一体どれほどの人に見られてしまうのだろうか。
そう思うと、心臓がどくどくと高鳴り、顔が熱くなってくる。
脱げるはずがない。
それなら、なるべく接地面積を減らすよう、つま先立ちで駆け抜けるしかない。
いくら粘性があるとは言っても、素足を拘束できるほどの粘着力はないはずだ。
目の前に迫る化け物の拳に、私は意を決して液体の方へ駆ける。
「え……?きゃああぁぁっ……」
粘性があると思って踏み込んだ液体は、先ほどとは違って粘性はなく、むしろ潤滑油のように滑らかだった。
つま先でその潤滑油を踏んだ私は足を滑らせ転倒してしまう。
「んんっっ……」
液体塗れになりながら、地面を転がる私は身体をやすりで削られるかのような痛みに絶句してしまった。
今まで地面を転がっていた時とはまるで地面の質が違っている。
止まりたくても液体のせいで滑る身体は簡単には止まらず、地面を滑りながら身体を傷つけ続けた。
「うぅ……」
漸く身体が止まった時には、余りの痛みに呻くことしかできなかった。


494 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/05(水) 00:04:15 ???
>>493
アリスは自らを取り囲んだ液体を、先ほどと同じ粘性の強いものと思い込んだのか、思い切り踏みつけては転倒してしまう。
凶器のように鋭い地面が、アリスの身体を傷つけていく。
怪物の唾液にまみれながら地面を滑り続けたアリスは、止まったときにはズタズタになっていた。
しかし、むしろ唾液のぬめりがアリスを助けた。怪物の拳は、地面を打ち据えたのみだった。
「うぅ……」
全身を襲う激痛のためか、呻くのみで動くことすらできないアリス。
怪物は、そんなアリスに何の容赦も見せなかった。
ボロボロに擦り切れた体操服を纏っただけの身体を蹴り飛ばし、地面の上を転がし、さらに痛めつける。
それを何度か繰り返すと、さすがに飽きたのだろうか。
硬質化させた拳を握りしめ、ふたたび白熱させ、
アリス目がけて、白熱した拳を振り下ろす――!


495 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/05(水) 00:47:22 ???
>>494
「あぅっ……くっ……いやぁっ……」
動けない私を弄ぶかのように化け物に何度も蹴り転がされた私は、痛みのせいか出血のせいか、意識がぼんやりとしてきていた。
そんな私に、化け物が拳を振り下ろそうとしていることが感じられた。
直感的に、これを受けたら終わると感じる。

【投稿秒数が奇数の場合】
そう思いながらも、身体は全く動かせなかった。
「いやああぁぁっ……」
強烈な衝撃に、私の意識はそこで途絶えた。

【投稿秒数が偶数の場合】
その直感が私を突き動かしていた。
身体に纏わりついている液体を逆に利用し、四肢に力を込めて身体を滑らせる。
「ああぁぁっ……」
地面を滑るたびに身体が傷つくことはわかっていた。
それでも、そのダメージ以上に化け物の拳は危険だった。
地面を滑る身体を強引に捻りながら必死に痛みに耐え、辛うじて立ち上がる。
「きゃっ……」
立ち上がれたと思った直後、足を滑らせた私は再度転倒してしまい、地面を転がる。
すぐに立ち上がれるほどの気力も体力も、今の私には残されていなかった。
ただ、化け物を見据えることしかできない。


496 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/05(水) 02:19:01 ???
>>495
どれだけタフなんだろう、このアリスという少女は…と、ぼくは感嘆するしかなかった。
怪物の一撃必殺の拳が振り下ろされようという、まさにその瞬間、アリスは己にまとわりついた唾液を逆に利用して、即席のすりおろし器のようになっている地面を滑り、回避したのだ。
想像を絶する激痛に襲われているに違いない…それに、アリスが滑ったあとにはべったりと血が塗りたくられている。
そんな状態でなお、アリスは立ち上がろうとする。しかし、再び転倒してしまい、地面を転がっていった。
すぐに立ち上がるほどの体力など消耗し尽くしているというのに、それでもアリスは化け物をきっと睨みつける。
彼女の気丈さに、ぼくはとても興奮してしまう…
怪物は、裸足の足を掴んでアリスを持ち上げると、思い切りぶん投げた。
糸の切れた人形のように宙を舞うアリスは怪物が先ほど唾液を吐いた地点に落ちてしまう。またしても散々岩肌の表面を転がされ、地面から突き出た円筒状の形をした岩の根本にぶつかってようやく止まった。
怪物は拳を握りしめると、硬質化させ、アリスへ向けて猛然と駆ける!
しかし、怪物は足元に注意を払っていなかった――己の吐いた唾液に足を掬われ、前のめりに、派手に転倒してしまう。
うつ伏せに倒れたまま、怪物には動く気配がない。その背中には、奇妙に脈動する濃い青色をした臓器が露出していた。あからさまなまでの弱点。
恐らくは、これがこの怪物を倒す唯一のチャンスだろう――だが、急がなければ。
怪物はさっさと立ち上がり、アリスに止めの一撃を喰らわせるはずだ。

【そろそろ最初のゲームを〆にしようと思うので、次で勝利(臓器破壊)か敗北(臓器破壊できず)のレスをして頂けると嬉しいです。ランダムでももちろん大丈夫です。】


497 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/06(木) 10:37:08 ???
>>496
辛うじて攻撃を回避したものの、流石に立ち上がるには無理があった。
「いやあぁぁっ……」
化け物に脚を掴まれ放り投げられた私は地面に叩きつけられると同時にまた化け物の吐いた液体に塗れ、地面を転がってゆく。
「うっ……」
自分の意思では止めることもできず、突き出した岩に直撃してようやく止まった。
もうこれ以上は動けない。
そう思った直後、私の方へ向かってきていた化け物が自らの吐いた液体により転倒し、その動きを止める。
「くっ……」
これが最初で最後の機会になる。
このまま何もしなくても、何かして失敗しても、もう私に勝ち目は残されてはいない。
それなら、この機会に賭けるしかない。
「はああぁぁっ……」
痛みで感覚が麻痺しそうな身体へ無理やり力を込め、よろめきながらも立ち上がった私は、残された力全てを使う気持ちで化け物との間合いを詰めると、跳躍しながら身体を回転させ、化け物の背中に露出した臓器へ回し蹴りを叩き込む。
そしてそのまま地面へと落下し、身動きが取れなくなった。
もしこれで化け物が起き上がってきたとしたら、もう私にできることは何もない。

【遅くなってごめんなさい。今週はちょっと余り時間が取れないかも知れません】


498 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/06(木) 11:50:37 ???
>>497
怪物もアリスも両者が動きを止めていた。
怪物はぐぐ、と身体を持ち上げるように腕を地面についた。しかし…
その腕ががくんと折れ、怪物はふたたび地に叩きつけられた。
そして、背中に露出した臓器がざくりと裂けると、そこから青い液体が噴出する。
怪物はそれからぴくりとも動くことはなかった。
《おおおお》
《すげええええ》
配信されている動画にもアリスを賞賛するコメントが並んでいる。
《でもこれからが大変でしょ、最初のゲームでこんなズタボロになっちゃったら》
こんなコメントもあった。そう、これら最初のゲームに過ぎない。
アリスにはまだまだ地獄が待ち構えているのだ…

ゲーム空間の上空に、こんな文字がきらびやかなフォントで浮かび上がった。
『爆龍のアリス 達成率 1/3』
そう、アリスはまだこれから2つのゲームをクリアしなければならないのだ。

『アリスさん、クリアおめでとうございます。さあ、あなたには次のゲームの選択権が与えられます…』
そして、アリスの目前に3つの扉が現れた。
向かって左の扉には「闘」
真ん中の扉には「窟」
右の扉には「足」
と、それぞれ記されている。
それぞれの文字が向かう先の世界の特徴を示している――
「闘」は闘い――この世界と似たような、格闘ゲームの世界だ。
「窟」は洞窟――ダンジョンを探索する類のゲーム。
「足」はいわゆるプラットフォーマー――2Dアクションのような、身体を使ったゲームの世界。

『あと、この世界に残って完全クリアを目指す、という選択肢もあるにはありますよ。でも、そのざまじゃあんまり賢い選択には思えませんけどね』
ぼくはアリスを少しばかり煽ってみる。
経験からアリスが煽りに弱いことはわかっている。
ちなみに、もしアリスが決めあぐねて、もしくは立ち上がって扉をくぐれずに3分が経過した場合、選択は完全にランダムになる。

【アリスさんのペースで大丈夫ですよ、先に言って頂いてありがとうございます】


499 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/08(土) 00:50:41 ???
>>498
魔物が青い液体――恐らく血――をまき散らしながら動きを停止した。
銅の香りが辺りを漂う。
私にも、その液体は降り注いできていた。
『アリスさん、クリアおめでとうございます。さあ、あなたには次のゲームの選択権が与えられます…』
選択権――今の私の状況からすると、選択肢が得られるという点はありがたい。

『爆龍のアリス 達成率 1/3』
文字列が浮かび上がる。
あと2つ――1つのクリアでこの様では、厳しいかも知れない。そんな不安が心を過ぎる。
でも、あの男の子を放っておく訳にはいかない。
そして、私の前に3つの扉が現れる。
「闘」「窟」「足」とそれぞれ記されている。
それぞれの文字が何を示しているのか、私には見当がつかなかった。
ゆっくりと身体を起こしながら、私はその扉を見つめる。

『あと、この世界に残って完全クリアを目指す、という選択肢もあるにはありますよ。でも、そのざまじゃあんまり賢い選択には思えませんけどね』
考えていた私は、耳に届く男の子の声に、私は考えを放り投げていた。
「その様とは失礼ね。完全クリア?上等じゃない。受けて立つわ。」
私は半ば反射的に答えていた。
完全クリアという響きや、男の子の示す選択を正面から受け切ってその思惑を打ち砕くこと、それが一番良いと思えた。


500 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/08(土) 01:29:02 ???
>>499
「その様とは失礼ね。完全クリア?上等じゃない。受けて立つわ。」
心臓がばくんと跳ねた。
アリスは今、完全クリアを受けて立つと言ったのだ。
「し…正気ですか? そ、そ、それとも馬鹿なだけなんですか?」
ぼくは思わずそう口走っていた。どもりが再発しているのも気にならなかった。
「完全クリアに失敗したら、またゼロからやり直しだっていうのに…つまり、アリスさんがようやく死にものぐるいでその怪物を倒したのも、全部無駄になるってことですよ? まったく、この選択肢を選んだのはアリスさんが最初ですよ」
コメントを見る。
《どうしたの?》
《完クリ挑むんだって》
《マジかよw無理だろw》
その通りだ。最初の一匹を倒すのにもこんなに手こずったんだから、このゲームを完全クリアすることはほとんど不可能…と、いうのがぼくの意見だ。
でも、もしかしたらアリスなら…という気持ちもあった。
「わかりました…アリスさん」
ぼくが言い終えると、空間に寄木細工のようなモザイクが生じ、そこから黒い馬が出現した。
さらに、何もない空間からロープが現れ、アリスの両手首に絡みつき、縛り上げる。そのロープは、先ほど出現した馬に繋がれていた。
「そうだ、言い忘れてましたけど、格闘ゲームってだいたいボーナスステージがありますよね? これからそれを始めたいと思います…ずっと向こうに火山があるのがわかりますか? 第二ステージはその麓にある石室なんですが、アリスさんにはそこまで走って行っていただきます。途中、一度も転ばずに石室に辿り着けば、ボーナスアイテムがもらえます。それでは頑張ってください」
そこから石室まで、およそ8kmほどの距離。アリスは体力を消耗しきっているが、果たして…
馬が何の合図もなしに走り出した。両手首の縄が引かれ、アリスも無理やり走らされる。
地面は未だに殺人的に鋭く、粗く、しかもアリスは裸足だ。
地獄のほうがよほどましなランニングコースになりそうだ。


501 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/09(日) 00:29:01 ???
>>500
「し…正気ですか? そ、そ、それとも馬鹿なだけなんですか?
完全クリアに失敗したら、またゼロからやり直しだっていうのに…つまり、アリスさんがようやく死にものぐるいでその怪物を倒したのも、全部無駄になるってことですよ?
まったく、この選択肢を選んだのはアリスさんが最初ですよ」
私は何も答えなかった。
一度決めた選択肢を、今更覆すなんて、私の自尊心が許さなかった。
「わかりました…アリスさん」
「え……?」
突如空間に出現した黒馬に気を取られた次の瞬間、両手首にロープが絡みついてきた。
「そうだ、言い忘れてましたけど、格闘ゲームってだいたいボーナスステージがありますよね? これからそれを始めたいと思います…ずっと向こうに火山があるのがわかりますか? 第二ステージはその麓にある石室なんですが、アリスさんにはそこまで走って行っていただきます。途中、一度も転ばずに石室に辿り着けば、ボーナスアイテムがもらえます。それでは頑張ってください」
いきなり馬が走り出しすと同時に、私の両腕が引っ張られる。
絡みついてきたロープの先は、馬に繋がれていたのだ。
「きゃああぁぁっ……」
全身疲弊した状態でいきなり走らされることになった私は、地面に足の裏を割かれながら必死に食らいつくことしかできない。

【投稿秒数が奇数の場合】
「いやあぁぁっ……」
必死に食らいつこうとするものの、体力とダメージの蓄積には抗えなかった。
足を縺れさせて転倒してしまった私の身体が地面を引き摺られていく。

【投稿秒数が偶数の場合】
「うぅ……」
足を縺れさせ転倒しそうになりながらも、辛うじてバランスを保ちながら必死に食らいつく。
「あああぁぁっ……」
絶叫が口から溢れ出す。


502 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/09(日) 02:42:17 ???
>>501
アリスは少しの間、馬の走りに食らいついたかと思うと、転倒してしまった。
やはり、あのダメージの蓄積ぶりではきつかったようだ。
まったく、ぼくは純粋にアリスの身体のことを慮ってあんな忠告をしたのに。
「いやあぁぁっ……」
バカな人だ、とぼくは内心でアリスを嘲った。くだらないプライドのために、すべてを台無しにするなんて…
アリスの身体が、危険な岩肌の上を引きずられていく。馬の走りはかなり荒々しいものなので、アリスは何度も宙に浮いて、すかさず地面に叩きつけられる。腹から、背中から。
動画に流れるコメントは少なくなっている。みんな見入っているのだ。たまにコメントが流れたと思うと、
《こんなん無理だろwwなんで完クリできると思ったんだろ》
こんなアリスを嘲笑うような内容のものしかなかった。
そんなこんなで、目的地が近づいてきていた…
石室の扉の前に到着すると、馬が急に止まり、アリスが地面に転がっていった。
かなり長い距離を引き摺られてきたアリスは血まみれ泥まみれで、生きているのか死んでいるのかもわからないような有様だった。
けど、少なくとも死んではいない。ゲーム内で死んだら、ぼくのいる現実世界に強制的に戻されてくるからだ。
体操服とブルマはズタズタで、ほとんどボロ切れみたいになっていた。皮膚も同じくらいズタズタにされ、骨も何ヶ所か罅が入っているだろう。
アリスのズタボロっぷりは痛々しい…けれども、ぼくはそれを見ると勃起してしまうのだった。
「はぁ…アリスさん、生きてますか? こんなざまじゃ、先が思いやられますね…」
ぼくはため息をついて、わざとらしいくらい嫌味っぽく言った。
「アリスさんが転倒したのはだいたい300m地点――その身体でよく頑張りました、と言いたいところですけど…残念ながら、これは非常によくない成績でして。ちなみに、ボーナスアイテムって何だったかご存知ですか? それは、プレイヤーの手にもっとも馴染んだ武器…アリスさんの場合は、あの妙な日本刀がボーナスとして支給されるはずだったんですよ。残念ですねえ?」
石室はぽっかりと口を開けて、アリスを待ち構えている。
そこから漂う空気は、火山の麓だけあって、湿気をたっぷり含んだ暑苦しいものだった。
「言ってませんでしたけど、ボーナスステージの成績が悪かったプレイヤーには、ペナルティがあります…アリスさんには次のステージ、状態異常になってもらいます。」

【投稿秒数が0,2,5,8の場合】
アリスが血を吐き出した。身体を毒に侵されてしまったのだ。毒状態の附随効果として、防御力が半減してしまう。
【投稿秒数が1,4,7の場合】
アリスの身体の皮膚が、ところどころ爛れたようになってしまう。火傷状態だ。附随効果として、攻撃力が半減してしまう。
【投稿秒数が3,6,9】
アリスの全身に電流が走ったようになり、筋肉が激しい痛みに襲われる。麻痺状態だ。移動速度が半減してしまう。


503 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/10(月) 01:03:42 ???
>>502
馬に引き摺られている間、地獄のような痛みに苛まれ続けた私は絶叫しながら耐え続けることしかできなかい。
永遠とも思えるほどに長く感じる時間、私は声すら出せないほどにダメージを受けていた。
「はぁ…アリスさん、生きてますか? こんなざまじゃ、先が思いやられますね…」
馬が停止した後も身動きしない私に対して呆れたような男の子の声に、思わず身体に力が入る。
「アリスさんが転倒したのはだいたい300m地点――その身体でよく頑張りました、と言いたいところですけど…残念ながら、これは非常によくない成績でして。ちなみに、ボーナスアイテムって何だったかご存知ですか? それは、プレイヤーの手にもっとも馴染んだ武器…アリスさんの場合は、あの妙な日本刀がボーナスとして支給されるはずだったんですよ。残念ですねえ?」
残念と言いながらも嘲笑うような声に、悔しさが込み上げてくるのを感じていた。
身体が熱くなってくるのは、辺りに漂う熱を帯びた空気のせいなのか、私の感じている悔しさのせいなのかわからない。
「言ってませんでしたけど、ボーナスステージの成績が悪かったプレイヤーには、ペナルティがあります…アリスさんには次のステージ、状態異常になってもらいます。」
「ああぁぁっ……」
男の子の言葉が終わるか終わらないかのうちに、急に身体がひりひりし出す。
まるで火傷を負ったかのような痛みに、思わず表情を歪めてしまった。
「くっ……こんなこと……」
すぐに起き上がれる状況にない私は震える腕で拳を握り締めることしかできずにいた。
急がなくてはならないことはわかっていても、身体が思うように動かせない。
焦れば焦るほど、身体が熱くなってゆく。


504 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/10(月) 01:30:40 ???
>>503
アリスはなかなか動けないようだった。拳を握る腕は震えている。
火傷は、見えるところだけでも顔の一部、両腕、両足、と全身に分布している。見るからに痛々しい。
「まったく、その様で完全クリアを目指すわけなんだから、笑えますね」
ぼくは冷ややかに言って、ズタボロのアリスをしばらく見ていた。
「はぁ、仕方ないですねぇ…じゃあ、特別の措置として、アリスさんが石室に入るお手伝いをしてさしあげましょう」
ぼくが言うと、アリスをここまで運んできた馬が彼女に近づいていく。
そして、後ろ足でアリスの身体を物凄い力で蹴りつけ、無理やり扉の向こうへ吹っ飛ばしてしまった。
アリスの身体が石畳の床を転がっていく。アリスが止まったところで、部屋に明かりが灯った。かなり広い部屋だ。空気はとても蒸し暑い。
「さて、アリスさん。悪い知らせがあります――それは、この第二ステージが『集団戦ステージ』だということです」
アリスの周りに、ぞろぞろと小柄な白い人影が現れた。それぞれ身長は1メートル程度しかなく、小人やゴブリンといった見た目だ。
「アリスさんには、彼ら――ゴブリンたちと戦って、全員を倒していただきます。大丈夫ですよ、全部で50匹くらいしかいませんし、1匹1匹は弱いですから、『爆龍のアリス』なんて大層なあだ名を奉られているあなたなら楽勝ですよね?」
ぼくが言い終えるやいなや、ゴブリンの内の1匹が鉄製の棍棒を手に、アリスに襲いかかった。狙いはアリスの左腕だ。
避けられなければ、骨折くらいはしてしまうかもしれない――!
だが、他のゴブリンたちは様子見とばかりに一歩引いたところでアリスを見つめている。


505 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/11(火) 00:59:07 ???
>>504
「まったく、その様で完全クリアを目指すわけなんだから、笑えますね」
男の子の言葉に、悔しさが込み上げてくる。
少し時間があれば、まだ動ける……はずだった。
「はぁ、仕方ないですねぇ…じゃあ、特別の措置として、アリスさんが石室に入るお手伝いをしてさしあげましょう」
「え……?な、何……?きゃあぁっ……」
起き上がれずにいた私は近づいてきた馬に蹴り飛ばされ石室の内部へと転がっていく。
そして、部屋の明かりが灯ると、視界には広い空間が広がっていた。
「さて、アリスさん。悪い知らせがあります――それは、この第二ステージが『集団戦ステージ』だということです
アリスさんには、彼ら――ゴブリンたちと戦って、全員を倒していただきます。大丈夫ですよ、全部で50匹くらいしかいませんし、1匹1匹は弱いですから、『爆龍のアリス』なんて大層なあだ名を奉られているあなたなら楽勝ですよね?」
いつの間にか周囲を取り囲むように大量のゴブリンが私の様子を伺っていた。
その内の一人が私の方へと飛びかかってくる。

【投稿秒数が奇数の場合】
「ああぁぁっ……」
思うように身体を動かすことのできない利き腕の左腕に、鉄製の棍棒が振り下ろされる。
その激痛に絶叫しながら身悶えることしかできない。

【投稿秒数が偶数の場合】
「くっ……」
咄嗟の判断で無理やり転がるようにして振り下ろされる棍棒を避けた私は、床に転がったままの状態で周囲に意識を集中させた。
とても起き上がれるほどには回復していない。
起き上がろうと四肢に力を込めても、がくがくと震えるだけで身体を持ち上げることはできなかった。


506 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/11(火) 01:32:18 ???
>>505
ゴブリンの棍棒が、アリスの右腕に命中した。
その箇所は青黒く鬱血している。悪ければ骨折しているだろう。
ゴブリンたちはケタケタと笑っている…おそらく、アリスのことを「大したことないやつだ」などと考えているのだ。
彼らは、自分たちの優位を確信すると、とたんに残酷になる…
ゴブリンのうちの一匹が、酸っぱい刺激臭を放つ液体で満たされた木製の器を持ってきた。
それを、アリスの背に注いでいく…それは、痛覚神経をめちゃくちゃに刺激する酸性の液体だ。
全身が傷まみれのアリスにとっては非常に辛いだろう。
彼らは数人がかりでアリスの身体をひっくり返して仰向けにした。
一匹のゴブリンが、アリスの腹を踏みつけるべく跳んだ。
もし躱すことができなければ、ゴブリンはアリスの腹の上で何度も飛び跳ね、内臓にダメージを与えようとするだろう。

【ごめんなさい、アリスが左利きであるという設定を知りませんでした。あれは利き腕ではないほうの腕を狙った攻撃だったので、右腕に命中した、ということでもいいでしょうか?もし、アリスさんが利き腕が利かなくなるというシチュがお好みなら大丈夫です】


507 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/12(水) 01:00:04 ???
>>506
「んんんん〜〜っ」
背中に何かの液体をかけられた直後、全身を突き刺すような激痛が襲いかかってきた。
頭が壊れそうなほど強烈な痛みに、身体がびくびくと跳ね上がる。
そんな私の身体を仰向けに転がしたゴブリンのうち一体が飛び跳ね、私の腹部へと着地しようとしていた。

【投稿秒数が奇数の場合】
「かはっ……」
全身を苛む激痛に身体を動かすことのできない私の腹部にゴブリンが着地する。
「あぅっ……い、いやっ……くぅっ……やめぇ……」
何度も何度も執拗に腹部を踏み潰される私の身体はもはや限界を迎えていた。

【投稿秒数が偶数の場合】
ゴブリンが着地する直前、私は強引に身体を捻りながらぎりぎりのところで回避することに成功した。
しかし、ただ避けただけで体力の回復が追いついていない今の状況では、起き上がることは困難を極めている。
もう少し時間があれば、少しは闘えるレベルになるかも知れない。
それまではひたすらゴブリン達の攻撃を避け続ける他なかった。


508 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/12(水) 01:31:18 ???
>>507
ゴブリンたちの猛攻を、アリスは間一髪で躱した。ぼくは、おお、と漏らしてしまう。
「そんな体でまだ戦えるなんてやるじゃありませんか。でも、ゴブリンたちはそんなに優しくありませんよ」
一匹のゴブリンがアリスの折れた右腕を踏みにじった。骨折した組織をさらに嬲るかのように。
ゴブリンはアリスの足を引っ掴むと、石室の中心へと引き摺っていく。
地面に横たわるアリスを、ゴブリンたちが取り囲んだ。
そして、石打ち刑か何かのように、一斉にアリス目掛けて石礫を投げつけはじめた。
だが、ゴブリンたちの包囲は薄い。傷つくことを厭わなければ、そして体を無理やりにでも動かすことができれば、
包囲を強行突破して石室にある柱の影にでも身を隠すことが可能だろう。


509 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/13(木) 01:08:29 ???
「そんな体でまだ戦えるなんてやるじゃありませんか。でも、ゴブリンたちはそんなに優しくありませんよ」
「いやあぁぁっ……」
辛うじて攻撃を回避したものの、負傷した右腕を踏み躙られ、絶叫してしまう。
さらにゴブリン達の投げた無数の石礫が私へ降り注いでくる。
左腕で必死に顔をガードするものの、数が多過ぎて避けることは叶わなかった。

【投稿秒数が奇数の場合】
「くっ……いやっ……うぅ……」
全身へ雨のように降り注ぐ石礫になす術もなく私は身動きが取れなかった。

【投稿秒数が偶数の場合】
「こ、この程度……」
降り注ぐ石礫の中、私は必死になってうつ伏せになりながら、少しでも被害を減らそうと物陰になりそうな場所を目指して這うように進み始めた。
しかし、ダメージの大きさに、思うようには進めない。
体力が尽きる方が先か、物陰に辿り着く方が先か、ぎりぎりの状況だった。


510 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/15(土) 00:54:44 ???
>>509
ゴブリンたちはアリスに石礫を浴びせ続けた。アリスはそれに対してなにもできない。
「まったく、なっさけない…」
ぼくが呟くと、コメント欄も、
《なんでコイツ完全クリアできるなんて思っちゃったの》
《初戦であそこまでやられたんだから無理だってこと悟れっつーの》
こんな心無いものばかりになった。その内にいくつか、
《いいぞもっとやれ》
《ここまでズタボロになってるの久しぶりに見た》
などと興奮しているものもあった。今のアリスは、ただ単に、痛めつけられて視聴者を喜ばせるだけの性玩具と成り果てていた。
「アリスさーん、あなたが傷つけば傷つくほど視聴者は興奮するんで、頑張ってください」
ぼくはアリスにこう言ってやった。
ようやく石礫の雨が止んだ。
石片から砂煙が立ち込め、もともとズタボロだったアリスは悲惨なくらい傷だらけになっていた。
ゴブリンたちは未だに嬉々とした様子で、石室の仕掛をいじくっていた。
天井から、直径二・五メートルはあるのではないかという大岩が、鎖にぶら下げられながら降りてきていた。
その岩には、特殊な形状の金具が四つ、取り付けられている。そう、プレイヤーを拘束するのに使うのだ。
ゴブリンたちはアリスの身体を数匹がかりで担ぎ上げ、その岩にX字に磔にしてしまった。
そして、そのすぐそばに破城槌のような丸太がぶら下がっている。
ゴブリンたちはその丸太を引いた。丸太の先端がアリスの腹部めがけて襲いかかる――!
だが、アリスを拘束する金具は緩みかけていた。思い切り力を込めれば脱出、回避も不可能ではない。

【遅れてしまい申し訳ありません。】


511 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/04/17(月) 00:18:08 ???
>>510
「アリスさーん、あなたが傷つけば傷つくほど視聴者は興奮するんで、頑張ってください」
男の子の言葉に、私は見られているということを改めて意識させられる。
それでも、ただ耐え続けることしかできなかった。
ぐったりとした私を担ぎ上げたゴブリンたちによって、私の身体は岩に拘束されてしまう。
「くっ……」
このままではまずい……

【投稿秒数が奇数の場合】
四肢に力を込めて逃れようとしたものの、思うように力を入れることができず、私は来たるであろうダメージに思わず目を閉じる。

【投稿秒数が偶数の場合】
無駄だと思いながらも、必死に拘束から逃れようと四肢へ力を込める。
「え……?きゃあっ……」
拘束が甘かったのか、急に身体が自由になると同時に前方へ倒れてしまった。
無駄だと思っていただけに、不意に解けた拘束に対応できず、受け身を取り損ねてしまい身悶えることしかできない。


512 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/19(水) 23:31:54 ???
>>511
アリスは拘束から逃れたものの、地面に身体を打ち付けて悶えることしかできない。
ゴブリンたちは愉しげだった。
大岩を天井から吊るす鎖の繋がれた金具が外れ、どしんと音を立てて岩が落下した。
ゴブリンたちは十匹がかりでその巨岩を押し、転がしていく。
アリスをあれの下敷きにするつもりなのだ。
いくらアリスがタフだと言っても、あんなものに潰されてはひとたまりもないだろう。

【遅れてしまって本当に申し訳ありません。しばらくはこれくらいのペースになるかもしれないです】


513 : アリス ◆6y6EMYVSLA :2017/04/21(金) 01:05:04 ???
>>512
倒れたまますぐに動けない私を押し潰そうとしているのか、ゴブリン達が岩を転がしてきていた。
このままでは確実に潰されてしまう。
「くっ……」
焦れば焦るほど、下腹部を圧迫されるような感覚を覚える。
それでも、諦める訳にはいかない。
もしこの岩に押し潰されたとしたら、もう動けはしないだろう。
それどころか、命の保証すらない。
それなら、この岩を逆に利用することができれば、ゴブリン達の大半を倒せるかも知れない。

【投稿秒数が奇数の場合】
しかし、想いとは裏腹に身体は思うように動かせなかった。
焦りが募るばかりで岩が迫ってくる。
「いやあぁぁっ……」

【投稿秒数が偶数の場合】
必死に地面を這うようにして、ゴブリン達の群れの方へと進んでゆく。
当然、ゴブリン達は私を押さえようとはしなかった。
もし私を押さえていたら、私諸共岩に押し潰されてしまうのだから。
岩が私を追って転がってくる。
「はあっ……」
岩が私を押し潰そうとする瞬間、ギリギリのところで横へ飛び退き、岩の進行方向からの脱出を試みる。

【わかりました。】


514 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/04/23(日) 03:08:52 ???
>>513
ゴブリンどもの群れへ向かって這っていくアリス。
おそらく、彼女はあの巨岩にゴブリンを潰させようとしているのだろう。
なかなか賢い戦略だ。
そして、まさしく岩がアリスを潰してしまうかと思われた瞬間、彼女は横に飛び退いた。
アリスにそんな体力が残されているとは想像もしていなかったゴブリンの群れに、大岩が突っ込んだ。
それからはまさに阿鼻叫喚だった。
ゴブリンたちの悲鳴、断末魔が響き、手足がちぎれ飛んだ。
岩は、実に群れの内の三十匹ほどを、死亡ないし戦闘不能にしてしまった。
「やりますねぇ、アリスさん? でも、大変なのはここからですよ? ゴブリンどもは、あなたを本気で殺そうとするでしょうからね」
ぼくが言い終える前に、ゴブリンたちは行動を開始していた。
残された二十匹ほどは、皆が口に吹き矢のようなものを咥えていた。
あの矢は刺さった程度で致命傷にはならないが先端に麻痺毒、そして痛覚を非常に鋭敏にしてしまう毒素が塗られている。
未だ地面に横たわるアリスに、二十本の矢が一斉に吹き放たれた――!


515 : ル・マット ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/06(土) 11:55:03 5WRZH9u6
>>513
すみません、もう二週間ほど書き込みがないので、チャットを打ち切ってしまってもよろしいでしょうか?
スレを占領してしまうのもよくないと思うので……


516 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/14(日) 16:04:27 5WRZH9u6
一方的な話でアリスさんには申し訳ありませんが、チャットを打ち切らせて頂こうと思います。
書き込みがないのにずっとスレを使うのも申し訳ないので…


517 : 名無しさん :2017/05/14(日) 17:01:16 ???
完走するチャットが少ないねぇ
こんなものなのかな


518 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/14(日) 17:50:12 ???
独断でチャットを打ち切ってしまった直後で厚かましいですが、もう一度以下のキャラクターでチャットのお相手をしてくださる方を募集します。
責めキャラもありますができれば受け希望です。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/57
基本的にNGはないので、あんまりできないシチュエーション(顔面破壊、汚物責め、普通は死ぬような拷問など)のリョナをやりたい方も歓迎です。
もちろん通常のリョナでも問題ありません。


519 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/14(日) 21:10:04 ???
>>518
過去にいくつか責めで参加させていただきました
自分でよければ是非
キャラは以下のどれかで
どれも過去に使用したものですが

モンスターウーズ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/41

悪魔の本
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/46

ビドー
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/53

ザラ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/62

ネア
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/63

マコ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/64


520 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/14(日) 21:17:59 ???
>>519
ありがとうございます。
その中ですと「悪魔の本」が一番汎用性が高そうなので、それでお願いしてもよろしいでしょうか?
こちら(受け側)になにか注文はありますでしょうか、こんな服装がいい、みたいな…


521 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/14(日) 21:21:54 ???
>>520
分かりました。では、悪魔の本でいきます
常に学生服を着用しているとあるので、それで大丈夫です

導入部は何か希望ありますか


522 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/14(日) 21:29:47 ???
>>521
了解です。
導入部についてはお任せします。
なるべく“エグい”責めをやって頂けると嬉しいですw


523 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/14(日) 21:42:39 ???
>>522
想像力にはあまり自信がありませんが、頑張ってみますw

では、導入はこんな感じで
『久しぶりの魔物との戦闘を終えた勇緒
魔物が持っていた本が、地に落ちる

なぜか強烈に本を開いてみてみたいという好奇心に駆られ、
本を開く。それが魔力の込められた意思持つ本であるとは知らずに

本の真ん中の巨大な染みのような黒点
そこから無数の黒い触手のようなものが勇緒へと伸びる』

引きずり込まれるときに抵抗するかどうかは任せますが、
抵抗したらこちらも相応のアクションを返しますw

以降の文はチャット本文以外は【】で括ります


524 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/14(日) 21:46:06 ???
もう一つ。ページ数は何ページ程度がよいでしょうか

チャットの進行次第でページの消費速度も臨機応変に変えていくつもりではありますが


525 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/14(日) 22:27:02 ???
>>523
現世を生きる退魔士、皐月勇緒は暗い路地を歩いていた。
「まったく、まだ夏じゃないってのに、暑いな…」
制服を襟口を掴んでぱたぱたと扇ぎながら、独りごちる。
不意に、視界が路面に横たわる“本”を捉えた。
勇緒は、その本を開いてみたいという強い欲求を覚えた。
普段から本なんてろくに読まないというのに、どういうことだろう。
「へえ、なんだ、面白そうな本だな…オレが興味を持つくらい」
本を手に取って、開いた。
眼に入ったのは、頁の中央ほどに染みをつくっている、大きな黒点だった。
それを認識した途端、勇緒はこの本を開くべきではなかったことに気付いた。
「うっ、なんだコレ――!」
黒い触手のようなものが自分に伸びてくるのがわかったが、抵抗できなかった。身体が動かない…
そして、勇緒は顔を本に押し付けるように、本の“中味”へと吸い込まれていった。

【それについてはまだこちらはよくわからないので、お任せしようと思います。後から変更する、みたいなことも可能ですか?】


526 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/14(日) 22:43:08 ???
久しぶりの、獲物だ
イキのいい女
じっくり楽しめそうだ

ナイフと拳銃を持っているようだ
まずは、どれほどの力を持つか見せてもらおうか

『女に向かって死の軍団が足音をたてる
10、100、1000の兵士が女を囲み、襲い掛かる
兵士たちは西洋の鎧に身を固め、盾や剣、斧など各々の武装で
身を固めている
女はナイフと拳銃でどれだけ戦えるだろうか』

サービスで拳銃の弾数は無限にしておこう
さあ、見せてくれ
最高のショーを

【具体的なページ数の希望がないならば、
そろそろ切り上げるべきかなと思ったタイミングで
残り何ページといった具合でやろうかなと考えてます】
【『』の内容が本に書かれた内容で、実際に勇緒の身に降りかかる
シチュエーションとなります。では、よろしくお願いします】


527 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/14(日) 23:36:19 ???
【すいません。自分は今日は落ちます】


528 : ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/14(日) 23:56:31 ???
>>526
「ぐ…な、なんだ、ここは…」
勇緒が眼を覚ますと、荒野のような、戦場跡のような荒廃した場所にいた。
ザッ、ザッ…と、自分を取り囲む幾百幾千もの足音が聴こえた。
「なッ…!?」
西洋鎧に身を固め、槍や剣などで武装した兵隊が迫っている。
勇緒は殺意の気配を感じ、拳銃を抜いて構えた。なぜか、幾ら撃っても弾を消費しないということが事実のようにわかった。
「あいつらは…人間なのか…?」
勇緒は一人つぶやく。
彼女は退魔士であり、魔物でないものを屠るのは流儀に反する。
ならば、なるべく殺さぬよう無力化しなければならない…
小麦色の貌を汗の雫が伝い落ちた。
鎧の関節部、膝から覗く脚に狙いを定め、引金を引いた。
パァン、と乾いた銃声が響き、膝から血飛沫が散った。
兵士はバランスを崩し、その場で倒れ込んだ。
いったん隊伍が乱れると、あとはドミノ倒し式に皆がそれに巻き込まれていった。
「よしっ…! これなら殺さないでも大丈夫だ…」
いざとなれば殺す覚悟はあったが、それはできるだけ避けたい。
勇緒はまた違う膝に狙いを定め、引金に指をかけた。

【ごめんなさい、書き込みはあまり頻繁にはできないかもしれません。一日に2��3レスくらいで考えていたので…申し訳ありません。】


529 : 名無しさん :2017/05/15(月) 03:50:38 ???
>>528
【わかりました。ゆっくりやりましょう】

強いな
戦い慣れている
拳銃のサービスは必要なかったか

とはいえ、このまま数の力で押し包んでしまうのは難しくない
だが、それではあまりに芸がないか

『兵士たちが後退する
女を囲むように配された兵士たちは
一斉に弓をつがえ、矢が放たれる
骨を砕き、肉を貫くであろう矢が
女へと襲いかかる』


530 : 皐月勇緒 ◆KYr0hQ4wG2 :2017/05/15(月) 14:35:01 ???
>>529

「なんだ、もう退くのか? あっけないな」
後退していく兵士たちに、勇緒は鼻を鳴らした。
この程度の練度の相手なら、いかに数が多くとも十把一絡げに処理できるだろう。
兵隊を見送るように拳銃をしまうと、勇緒は思案した。
(だが、ここがどこなのかは依然としてわからない――気をつける必要がありそうだな)
その瞬間、勇緒の思考を断ち切るように、彼女の足許にすとっ、という乾いた音が鳴った。
矢だ。勇緒は兵隊たちが退却したのではなく、飛び道具を用いるため距離をとったにすぎないことを悟った。
「クソッ!」
矢が雨のように降り注ぎ、土埃が舞う。
勇緒は咄嗟に地面に飛び込み、それを躱すが――
「ぐあぁっ!?」
その褐色の右脚を、ひとつの鏃が貫いた。ふくらはぎから膝にかけて激痛が走った。
勇緒は歯を食いしばった。矢は多数飛来している。
唇を噛み締めて痛みを殺し、地面を転がってそれらを回避する――が、その左肩を違う矢に射貫かれた。
「があぁっ!!」
しばらくは動けそうにもない苦痛に、勇緒は呻くことしかできない。

【ありがとうございます。ゆっくりお願いします】


531 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/15(月) 21:23:57 ???
>>530
一本、二本と女の体を矢が貫いていく
女に刺さった矢が10に達しようかというころ、
少し思案する

このままさらって拷問して名前を聞き出すか
いや、意志は強そうな女だ
余計なページは使いたくない

そうだ。龍だ。ドラゴンがいい
せっかくだ。剣と魔法のファンタジーを存分に味わってもらおう

『突如、天空に咆哮が走る
十数メートルはあろうかという翼をもつ
ドラゴンが現れ、兵士たちを薙いでいく
兵士たちは矢を射かけるが、それをものともせず、
ドラゴンは口から炎の息を吐き、兵士たちを焦がす
その熱波と炎は、女にも襲い掛かった

ドラゴンは女の元へ向かい、その剛なる爪で女の体を引き裂かんとする』


532 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/15(月) 22:35:55 ???
>>531
左肩、下腹部、太腿、胸部、鳩尾……
勇緒の身体に次々と矢が突き刺さっていく。
あまりの激痛に、勇緒の口からは濁った悲鳴が漏れるのみ。
「がぎっ、が、はっ…」
しかし、突如として降り注ぐ矢が止んだかと思うと、巨龍が空を飛んでいた。
(く、なんでもありか…!)
ありがたいことに龍は地上の兵隊を一掃してくれたが、その直後、勇緒にも襲いかかった。
「くそおぉぉ…!!」
激痛を噛み殺し、勇緒は身体から生えた矢のうち、動きを阻害する数本――肩口や太腿に突き立ったもの――を力任せに抜きとった。
鏃の「かえし」が勇緒の肉を抉り、傷口から血肉が噴き出す。勇緒の咽喉から獣のような絶叫が響いた。
龍が迫っていることを憔悴しきった頭で認めると、勇緒はなりふり構わず地面に飛び込んだ。
しかし、一歩遅く――
龍の吐いた熱波が勇緒の足先を舐めた。
たったそれだけで、履いていたスニーカー、靴下が焼失し、踝から先が焼け爛れた。
もし靴に耐火の魔力を籠めていなければ、足は炭化して使い物にならなくなっていただろう。
「く、くそぉ…」
拳銃はどこかに落としてしまっていた。
小振りなナイフを抜き、勇緒は龍と相対するように構えた。

【酉変わりましたが、本人です。】


533 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/15(月) 23:07:06 ???
>>532
ナイフで、ドラゴンと渡り合っている
中々の手合い
だが、所詮は巨竜と人間。しかも手負い

一瞬のスキをつき、巨竜の足が女の体を押しつぶした

『女はドラゴンの足の下となる
力を加えられ、女は圧し潰されていく

そのみが完全に砕けようかという寸前、ドラゴンは
足で女を捕らえ、空へと飛び立つ

ドラゴンの巣
親と比べると小さな、だがそれでも人間より大きなドラゴンの
3匹の子供が、哀れな生贄を今か今かと待っている

女はこのまま餌食となるかそれとも』


534 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/15(月) 23:24:35 ???
>>533
「ぐ…あぁ…」
身体中から矢が突き立っている状態で地面に飛び込んだため、矢の節が傷口を広げるように痛めつけた。
かろうじて瞼を開くと、龍の巨大な足裏が見えた。
やばい――と思ったが、なすすべもなく、勇緒はその足に踏みつけられた。
ミシミシミシミシ…!!
身体が地面と足裏の間で軋みをたてる。勇緒の頑丈な身体は地面にわずかに埋まっていく。
限界と思われた次の瞬間、勇緒は龍に掴まれ、空を飛んでいた。
その身体は龍の脚と地面の汚れにまみれていた。
急激な気圧変化に気を失いそうになるも、勇緒はどうにか意識を保った。
気がつくと、乾いた汚物臭のする場所で、三匹の仔ドラゴンに囲まれている。
「ちく…しょ…」
勇緒はズタボロの身体を持ち上げ、蟷螂の斧のようなナイフを抜き、そのうちの一匹に飛びかかっていった。


535 : 名無しさん :2017/05/16(火) 03:54:27 ???
>>534
相当な深手をおっているはずだが、闘志は折れていないらしい

なんとかといったところではあるが、子ドラゴンらとも渡り合っている

ならば、少し違うアプローチをかけてみるか

『三匹の子ドラゴンが、空気を吸い、一斉に吼え出す。
並みの人間ならば、耳を防げなければ鼓膜を破壊されるだろう』


536 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 08:34:01 ???
>>535
「はぁ…はぁ…!」
勇緒はズタズタの身体で、どうにか仔ドラゴンどもと渡り合っている。
しかし、傷だらけの肢体は動く度に汗と血が飛び散り、激痛が走る。
さらに、焼け爛れた足はただ立っているだけで叫びそうな痛みを勇緒にもたらした。
「くっ…ふぅ…ふぅ…」
勇緒の動きが止まる。
その瞬間、勇緒を囲んでいた三匹の仔ドラゴンが、耳を聾する大音量で吼えた。
「あ゛ああぁぁっっ!!?」
その音圧は、至近距離で爆弾が三つ同時に爆発したのに匹敵した。
鼓膜はどうにか損傷を免れたものの、耳鳴り、目眩、難聴、吐気、頭痛、様々な症状に見舞われ、勇緒は仰向けに倒れた。
音圧のせいか内臓にもダメージがあり、血液の混じった吐瀉物が口から噴き出し、勇緒の顔を汚した。
白眼を剥いて痙攣する勇緒は、当分動けそうにない…


537 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/16(火) 13:03:23 ???
>>536
倒れた女に、子ドラゴンが群がる

三匹が女に噛みつき、肉体をひっぱり、独占しようとする
猛禽の雛鳥に与えられたネズミのような凄惨な光景となるだろう

だが、ここで死なれても面白くない
もう一度サービスだ

『女の上に、女が用いていた拳銃が落ちてきた
この危機を抜け出せるか、それともここで終わるか』


538 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 13:37:55 ???
>>537
朦朧とした意識を激痛が貫いた。
「ぐあ゛あぁっ!!?」
勇緒は三匹の仔ドラゴンに、胴体、左肩、右脚をそれぞれ噛みつかれていた。
獲物を独占すべく、仔ドラゴンは猛烈に争い、勇緒の身体は幾度も激しく地面にぶつけられ、ひきずられ、血に濡れたボロ雑巾のような有様だった。
(し、死ぬ…)
痛みのほかはなにも感じることはできなかった。
しかし、突如仔ドラゴンたちの攻勢が止み、勇緒は地面に投げ出された。
腹の上に、なにかが――拳銃が乗っているのが感じられた。
勇緒は手探りでそれを握りしめると、霞む視界の中で仔ドラゴンたちに狙いを定めた。
銃声が立て続けに響いた。
三匹のうち二匹を仕留め、三匹目に狙いをつける。
引金を絞ろうとしたその瞬間、手が血で滑り、勇緒は拳銃を取り落としてしまう。
さらに、拳銃は龍の巣の傾斜に滑り、勇緒から遠ざかっていく。
「クソ…!!」
勇緒は無防備に四つん這いでそれに追いすがる。
だが、仔を二匹も殺された親龍がそれを見過ごすだろうか…


539 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/16(火) 17:00:07 ???
>>538
女は二匹の子ドラゴンを倒した

親のドラゴンの咆哮が響く
女は拳銃を手に入れようとし、親ドラゴンは女を殺そうと迫る

さて、どうするか

いっそ舞台を変えるか、それとももう少し様子を見るか

思案しているうちに、親ドラゴンの攻撃が始まっていた
四つん這いになっていた女の背中を爪が引き裂き、
尻尾で何度も打ち据えている

ドラゴンの尻尾が女に巻き付いた
そのまま大蛇がそうするように全身を砕かんとしている
このままだと死ぬだろうか

この女が意識を失ったら、舞台を変えるとしよう
死んでいるかもしれないが

『女の意識が途切れると同時、女の周囲は暗転し、
女は穏やかな大海原へと投げ出される
泳げばたどり着ける位置に島
女はその島にむかうか、或いは穏やかな波に身を任せるか』


540 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 17:38:29 ???
>>539
必死に拳銃を追う勇緒。
その背中を、龍の鋭い爪が貫いた。
「ぐああぁ!!」
絶叫を上げる勇緒の背を、爪はさらに引き裂いていく。
廃棄寸前の雑巾のように汚れた背中からばっくりと赤い肉が覗き、血液がボロ切れのような夏制服に染みていく。
勇緒はあまりの苦痛に濁った泡のような悲鳴をこぼすも、龍は無慈悲だ。
さらに、硬い鱗に覆われた尾が勇緒の背中を打ち据えた。
「がぐあぁっ!! があっ!! ぎあぁっ……」
肉を擂り潰し、骨を砕き、傷口を深化させ、それでも龍は満足しない。
長い尻尾で勇緒の身体を巻き取ると、捕食時の大蛇のごとく、体液を搾りとるようにその肢体を締め付けた。
メキメキメキメキッ…………
内臓の損傷に、勇緒は血反吐を吐き散らした。なおも圧搾は止まず、全身がミンチにされてしまいそうだった。
気の遠くなるような激痛に、勇緒の意識は呑み込まれていった………

身体の落下するような感覚に、勇緒は目を覚ました。
ざばん、と音をたて、勇緒は海原に沈んでいく。
それと同時に、気も狂わんばかりの激痛が勇緒を襲った。
海水に含まれた塩分が傷を刺激している。
傷口に塩を塗り込むのと変わらない仕打ちだった。
「があ゛あ゛ああああ!!?」
視界が真っ白になるような痛苦に、勇緒は海面目指して肢体をばたつかせた。
幸運にも、わりと近いところに島が見えた。
激痛から逃れるため、犬かきのような無様な恰好で勇緒は島を目指し泳ぎ始めた。


541 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/16(火) 19:07:50 ???
>>540
ほうほうの体といったところだが、女は島に泳ぎ着いた
この分では、この先耐えられそうにはなさそうだ
よし。またサービスだ

『女の前に二つの箱が現れる。片方には応急手当ができる道具
もう片方には、今の傷を瞬時に癒すが、同時に死ぬほどの
苦痛をもたらす薬が入っている

女はどちらをえらぶか』


542 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 19:48:49 ???
>>541
どうにか島の砂浜にたどり着くと、勇緒は力尽きたように倒れ込んだ。
海水によって身体の汚れは落ちたが、全身を引き裂くような激痛は変わらない。
ふと、すぐ横に二つの箱が現れた。
頭の中で教えられたように、勇緒はその二つの箱の中には「手当のできる道具」「傷を癒せるが死ぬほどの苦痛を伴う薬」が入っていると直感した。
(オレは痛みには慣れてる…)
勇緒は迷いなく薬を選び、口に含んで嚥下した。
その刹那――
身体を強酸に浸され、脳に直に高圧電流を流され、痛覚神経を燃やされ、全身の血液が沸騰したような、圧倒的な苦痛が勇緒を襲った。
意識も五感も、全てが痛みに埋め尽くされていた。
勇緒は喉から血が出るほどに絶叫したが、自分が叫んでいることすらわからなかった。
こんな痛みを味わうくらいなら、死んだほうがずっとましだった。
「あ゛…ぁ゛……………」
激痛が止んでも、全身が燃えているような熱さは続いていた。
勇緒の身体は汗でぐっしょりで、顔は涙、鼻水、唾液、嘔吐物でぐちゃぐちゃ、下半身は小水に濡れていた。

【薬を選びましたが、動くのには支障がない程度にしか傷が回復しなかった、ということにして頂きたいのですが、よろしいでしょうか…?】


543 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/16(火) 20:23:36 ???
>>542
【わかりました】
女が薬を飲むと、箱は消えた

女は薬を選んだが、辛うじて動けるくらいだろう
しばらくして、覚束無いながらも女は立ち上がる

『島は大半を砂浜のほかは森林に覆われた無人島
女はこの場にとどまるか、それとも奥へと進むか』


544 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 20:50:46 ???
>>543
「くっ…」
ようやく動けるようになり、勇緒はふらつく足で立ち上がった。
薬は「死ぬほどの苦痛と引き換えに傷を完全に治癒する」ものであるはずだったが、傷は完治していなかった。
それでも、動ける程度には回復していたが…勇緒は騙された苛立ちに、腸が煮えくり返りそうだった。
汗や小水、その他の体液の滴が、勇緒の身体から滴り落ちる。

【投稿秒数が奇数の場合】
勇緒はその場に留まり、砂浜を探索してみることにした。
疲労しきった脚は、砂に沈み、重く感じられた。

【投稿秒数が偶数の場合】
勇緒は島の奥にある森へ向かうことにした。
この場でじっとしているよりはましだった。

【アリスさんに倣ってランダム要素を取り入れてみました。これから選択肢がある場合には、偶にこうするかもしれません】


545 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 20:52:25 ???
>>544
【念のため補足しておくと、今回の場合は投稿秒数の下一桁が6なので、偶数の勇緒が森へ向かう選択肢になります。】


546 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/16(火) 21:08:10 ???
女は島の奥地へと進むことを選んだようだ
次は、虫たちと遊んでもらおう

『島の奥地へと足を踏み入れた女に襲い掛かってきたもの

草草の間を掻き分け、木々をかき鳴らしながら
大量の虫たちが女へと襲い掛かる

羽虫、地虫、甲虫、毒虫
その数は数千か数万か』


547 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 21:37:44 ???
>>546
森に足を踏み入れた途端、勇緒は虫どもの集中攻撃に晒された。
蚊、蝿、甲虫、毒虫など…その数は非常に多く、黒い霧のように見えるほどだった。
「うあああぁぁ!!?」
勇緒は半狂乱になってナイフを振り回すが、なんの解決にもなりはしない。
虫は勇緒の口の中にも入り込み、肺腑や臓器にまで侵入した。
蚊や毒虫によって針が何本も同時に突き刺され、痒み成分や毒素を注入した。
蝿は勇緒の皮膚に噛みつき、傷口に卵を植え付けた。幼虫たちが勇緒の傷口に潜り込んでいく。
もしかしたら、一緒に臓器に寄生虫のようなものも入り込んでしまっているかもしれない…
全身を凄まじい不快感、痒み、痛みに侵され、勇緒は悶えることしかできない。
虫に身体を覆われ、黒い塊のようになった勇緒が森の中を這いずっていく…


548 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/16(火) 22:11:02 ???
実に愉快
では、次だ

『女の周囲に異変が起こる
体にまとわりついた虫たちが巨大化していく
体内に侵入されたものも例外ではなかった
吐き出すか、その手のナイフで抉り出さなければ凄惨な
結末を迎えるだろう

そして、巨大化した虫たちを相手に女はどう立ち回るか』


549 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/16(火) 23:21:44 ???
>>548
勇緒は虫どもに刺され、噛まれ、産み付けられながら、森の湿った地面を這いずっていく。
しかし、勇緒の身体を覆い尽くしていた虫が巨大化しはじめたことで、それは終わりを告げた。
虫どもはどんどん巨大化し、勇緒の体表の面積に収まらず、剥がれおちていく。
だが、違う地獄が勇緒を訪れた。
体内の虫も、巨大化していたのだ。
勇緒は強烈な吐気を覚え、胃の中のものを必死に吐き出していく。
胃液と唾液にまみれた、親指ほどの大きさのある羽虫や地虫が、大量に勇緒の口からこぼれ落ちる。
いくら吐いても、体内の虫どもはいなくならない。何分も嘔吐し続け、最終的に握り拳ほどもある幼虫を体外に吐き出すと、ようやく胃の中がからっぽになった。
しかし、休息は訪れない。次は、勇緒の傷口や虫の針から皮膚の下に潜り込んだ蛆虫や幼虫が膨張していた。
腕、足、腹、背、至るところに腫瘍が肥大したような膨らみがある。
「ぐっ…! あ、あがぁ…」
その膨らんだ部分をナイフで切開すると、巨大な蛆虫が這い出てきた。傷口からは血膿が噴き出した。
痛みをこらえ、さらに何箇所も切開していく。だが、あまりにも数が多かった。
ビチャアァ!!
「あ゛あ゛ああぁぁぁぁ!!!」
背中の膨らみを食い破り、蛆虫が這い出てきた。続けて左腿、右の上博と、膨らみが破れ、虫が出てきた。脇腹、さらには臀部からも幼虫、蛆虫が皮膚を破り出てくる。
「ぐうぅぅっ…!!」
勇緒はなりふり構わず、残りの数箇所の膨らみを切開し、血膿と虫を絞り出した。
「はあぁっ…はあぁっ…!」
先ほど「死ぬほどの苦痛」をこらえてようやく傷をわずかに癒したのに、あれ以上の傷を負ってしまった。
勇緒の皮膚は、あちこちが虫さされによってぼこぼこと腫れ上がり、赤黒く鬱血したようになっている箇所もある。全身を耐え難い痒みと痛みが満たしていた。
「ち、く…しょ、う…」
勇緒はこの状態で、巨大化していく虫どもと戦わなければならない。
虫はすでに牛並みの大きさにまで肥大している。
勇緒はもっとも近くにいた、巨大な幼虫の頭にナイフを突き立てた。黄色い体液が噴出し、勇緒の身体を汚した。
だが、虫はあまりにも数が多く、あと何匹いるかは想像もつかない…

【責め方がすごくいいです…勇緒は頑丈すぎてだいたい何されても死なないので、お好きなように責めてください】


550 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 05:06:46 ???
>>549
【ありがとうございます。励みになります】

虫たちと戦う女
だが、その手のナイフはあまりに頼りない

クワガタムシにはさみ、投げ飛ばされ、巨大なアリの顎に体を食いちぎられ、蝶ですらその体液をすすらんとしている
そう長くはもたないだろう

よし
『虫たちに蹂躙されていく女
その女の視界にまた箱か現れる

この状況を打破できるアイテムが入っているのだ
だが、箱の周りにはムカデやクモなど危険な虫がそれを守るように陣取っている』


551 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 07:27:29 ???
>>550
勇緒は虫たち相手に奮戦するが…
「ぐはああぁぁっ!! ぐ、ぐうぅ…… ぎいぃぁっ!?」
巨大なクワガタの顎がその胴体にめり込み、ぎりぎりと締め上げた。
クワガタは圧力に反吐を口から溢れさせる勇緒を豪力で投げ飛ばす。木の幹に背中から叩きつけられ、うつ伏せになって地面に落ちた。
「ぐ…うぅ…」
勇緒の手が土くれを掴み、足が地面を泳ぐ。
その背中、先ほど幼虫が食い破って出てきた傷口を、大蟻の顎によって抉られるように食いちぎられた。ふたたび絶叫。さらには左の太腿の肉も千切られた。
毒々しい色の翅をもった蝶が、勇緒の身体に降り立った。背中の創口にストロー状の口を当てると、血膿を啜る。臀部や太腿の傷からも血膿を吸われた。
勇緒は蝿に噛まれ、甲虫に投げられ、クワガタに叩きつけられ、蟻刺され、巨大な虫に蹂躙されていく。
ズタボロの勇緒の視界に、また「救済措置」のような箱が目に入った。その箱には、なにか状況を好転させるアイテムが入っているらしい。
勇緒はかろうじて立ち上がり、その箱を目指してふらふらと頼りなく近づいていく。
そんな勇緒を、巨大な百足が押し倒した。勇緒の腹に噛みつき、毒線から毒を注入する。
「ぐあ゛あああぁぁっ!!!」
燃え上がるような激痛に、勇緒は濁った悲鳴を上げる。それでも百足の頭にナイフを突き立てて殺すと、ふたたび立ち上がり、ふらふらと箱を目指す。
だが、そこで蜘蛛の糸を踏みつけ、そのまま身体を蜘蛛の巣に絡めとられてしまう。磔にされたような恰好の勇緒に嫌らしい大蜘蛛が近寄ってきた。針を勇緒の腹に突き刺し、消化液を注入する。
勇緒は白眼を剥き、獣のような絶叫をあたりに響かせた。注入された消化液はごく少量だったが、それだけでも胃や腸を焼き、気の狂いそうな激痛をもたらした。血混じりの反吐を口に溢れさせ、勇緒は朦朧とした意識の中でナイフを蜘蛛の頭部に突き刺した。その一撃が脳を捉えたのか、蜘蛛は地面に落下し、勇緒は粘力を失った糸からボロ人形のように地面に落ちた。
「ぅ……ぐうぅ……」
勇緒はなおも箱へ向けて這っていく。
虫どもはそれを許すだろうか…

【ちなみに、大スカの描写はどうでしょうか?ダメージのあまり脱糞しちゃうみたいなのを考えてたんですが、NGであれば封印します】


552 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 17:30:40 ???
>>551
【スカについて特に問題ありません。ご自由に】

這って救済アイテムの獲得を目指す女
女の背中に、カマキリが鎌を突きたて、
自分の方へと寄せていく
女はまたアイテムから遠ざかってしまった

【あと1、2回シチュエーションを変えようと思っていますが何か希望などありますか】


553 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 18:38:02 ???
>>552
這いずる勇緒の背中に蟷螂の鎌が突き立ち、地面を引きずられて蟷螂のほうへと引き寄せられていく。
「あぐぅあ゛ああぁぁ…!!」
ズタズタの背中に新しく深い傷をつけられ、勇緒は呻き声を漏らす。
だが、傷口が広がるのも構わず、身体を捩らせると、手にしたナイフで蟷螂の鎌を付け根から切断した。
体液がしぶき、勇緒の身体に降りかかる。
背中に刺さったままの大鎌を力づくに引き抜き、勇緒はふたたび箱へ向けて這いずりはじめた。
虫の体液と己の血、そして土埃にまみれた地を這う勇緒は、汚れた芋虫のようだった。

【シチュエーションはまだ思いつかないので、保留していただいてもよろしいですか?希望ができたらお伝えしますので…。スカは機会があれば盛り込もうと思います、ありがとうございます】


554 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 20:06:48 ???
傷が広がることも厭わず
改めて、すごい女だ
俄然と興味がわいてきた

這い蹲りながらも女は箱に辿りついた
中に入っていたのは、火炎放射器となる武器
女は炎で虫たちを一掃していく

改めて舞台を変えるか

『虫たちが一掃された後、女の周囲が暗転する
ホテルの一室のような部屋
ベッドにシャワールーム
以前に女が飲んだ薬に手当ができる道具
替えの服もある。もっとも、服はこの女の好みに合わなそうなものだが
女の部屋にアナウンスが鳴る

「ようこそ挑戦者。まずは身なりを整えたまえ
望むなら休息もとるといい。準備が整ったならば
扉を開けばいい。試合の始まりとなる」』

【わかりました。最後の展開についてですが、
ページ数がなくなって終わりか、苦痛をエネルギーにして
生まれたダーク勇緒との勝負にしようかと考えています
どちらがよろしいでしょうか】


555 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 20:44:23 ???
>>554
勇緒は箱から現れた火炎放射器で虫の大群を焼き払った。
どうにか一息つける、と思ったが、それは許されないようだ。
視界が暗転したと思うと、勇緒はホテルの一室のような空間にいた。
設備はそれなりに整っており、勇緒は困惑した。
部屋にアナウンスがあり、勇緒は意図を理解した。
勇緒はシャワーを浴び、全身の汚れを落とした。傷に熱湯が染みる。
勇緒はシャワー室を出ると、道具を使って全身を手当した。不器用な勇緒だが、最低限の応急手当は心得ている。やがて、不格好な包帯と絆創膏まみれになり、勇緒はベッドに倒れ込む。
目を覚ますと、疲労はだいぶ軽くなっていた。
勇緒は用意されていた服を身に着けた。体操着にブルマというそれは、状況に不似合いだが、仕方ない。動きやすければそれでいい。
準備は整った。この扉の向こうには、これまで以上の苦痛が待ち受けているかもしれない。しかし、勇緒はそんなことにひるむ女ではなかった。
勇緒は扉を開き、その向こう側へ足を踏み入れた。

【そうですね、どうせならダーク勇緒と勝負して終わりにしたいですね。その前にもっと勇緒を痛めつけていただけると有り難いですが…】
【それと、服の種類が明記されていなかったので、勝手に趣味の服を着せちゃったのですが、大丈夫でしょうか】


556 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 21:00:10 ???
『女が部屋を出ると、扉は自動で閉まって消滅した
最早逃げ場はない

そして、数本のスポットライトが女を照らす

「さあ、挑戦者の入場だ!」
アナウンスとともに歓声が上がる

仰々しい曲がかかり、プロレスのリングのようなものが照明に照らされて現れる
リング上には身長2mを超えるであろう大男が、手招きしている』

女は怖じる様子なくリングに上がると、リングの四方が金網に囲まれ、金網に電流が走る
四つの巨大な鉄柱がリングの四隅に現れて赤熱する

女に向かって大男が迫る

【服装については大丈夫です。とりあえず予定としては、
この試合の後そちらの希望のシチュエーションにチェンジして
ダーク勇緒との対戦で締めようかと考えています
そちらに希望があれば色々変えます】


557 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 21:17:37 ???
>>556
プロレスのリングのような照らされた空間。
体操着から伸びる勇緒の浅黒い手足は、血の滲んだ包帯と絆創膏に覆われ痛々しい。
四囲を電流の通った金網に囲まれ、コーナーには赤熱した鉄柱が現れた。
相手の大男が勇緒に飛びかかる。
「ふん、女だと思って甘く見るなよ――」
言いながら躱す勇緒だが、左足を地面についた途端に激痛に襲われ、呻きながら倒れ込んでしまう。
左腿の、幼虫に食い破られた傷だった。勇緒の動きに傷口が開いてしまったらしく、包帯が真っ赤になっていた。
男は余裕を見せ、勇緒を眺めている。
「くそ、ナメやがって…」
じんじん痛む脚で立ち上がると、今度は勇緒が男に飛びかかった。
だが、全身の傷を庇いながらの動作であるため、隙だらけだ。

【了解です。ところで今のシチュについて一つだけ注文があるのですが、勇緒の対戦相手の男を、体格は同じで、人型の魔物みたいな設定にしていただけないでしょうか?相手が魔物だと責めの幅が広がる気がするので…】


558 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 21:28:01 ???
【わかりました。また要所要所でバケモノっぽくてみます】
傷を負った女の動きは緩慢だ
男は、女の頭をつかみ、持ち上げる
万力のように頭を締め上げた後、電流の流れる金網に向かってぶん投げた


559 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 22:20:29 ???
>>558
男は勇緒の頭をいとも容易く掴んだ。
ギリギリギリギリ…
「あ゛あ゛あ゛あ゛ああああ!!」
頭蓋骨に罅が入りそうなほどの握力で頭を圧迫された。
そのまま身体を持ち上げられ、通電された金網に投げつけられた。
バリバリバリバリッ!!!
「ぎあ゛あ゛ああぁあぁッッ!!」
高圧電流が勇緒の身体を駆け巡る。
体表を焦がし、内臓を焼き、衣服を炭化させてゆく。
勇緒の身体が金網から剥がれ、ふらふらと前に数歩進むと、ばたんと倒れた。
背中は金網の形に火傷し、身体からところどころ黒煙が上がっていた。
「ゲホッ、ゲホッ、げぇ…く、クソ…」
勇緒は震える身体で立ち上がり、ふたたび男と相対する。
やはり、男は余裕を見せている。
遠慮はいらない、と勇緒は確信した。
「喰らえっ…!!」
勇緒は男の共通の弱点――股間を狙い、蹴りを放った。
だが、手負いの勇緒のその動きは、やはりどこか緩慢だ…


560 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 22:28:42 ???
股間への蹴りはヒットしたが、男は無反応だった

にんまりと男が笑うと、男の股間から悪臭の強酸性の体液が、
女に向けて放たれた


561 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 22:43:57 ???
>>560
「なにっ!?」
勇緒は目の前の光景に目を��いた。
これまで、勇緒の金的を喰らって平気だった男はいないのだ。
呆然としていた勇緒は、男の下半身の変化に気付かなかった。
その男性器から、猛烈な悪臭のする液体が放たれ、勇緒の身体――肩から胸、腹にかけてかかってしまう。さらに、液体の塊のような飛沫が顔にまで飛んできた。
悪臭に吐気を覚える暇もなかった。
「ぐあ゛ああああぁぁぁ!!!」
液体は強酸だったらしく、付着した箇所の皮膚が焼け爛れていく。
プロレスリングはその液体の臭い、そして焼ける皮膚から立ち上る煙と臭いにより、凄まじい悪臭に包まれた。
上半身の体操着は溶解してしまい、ブルマも部分的に穴が開いている。
「あ゛……あ゛……」
激痛にどうすることもできず、勇緒は自分でも気づかない内に後退していた。
その背中が、再度金網に触れた。
バリバリバリバリッ!!
再び勇緒の身体を高圧電流が駆け巡る。
「あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」
電流に弾き飛ばされたように、勇緒はふらふらと前に進んでいく。
まるで、男の身体に寄りかかろうとでもするかのように…

【すみません、ついでに次のシチュエーションについてですが、勇緒がトラップ満載&モンスターがうようよしているダンジョンを探索する、みたいな感じでもよろしいでしょうか。】


562 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 23:16:02 ???
【わかりました。考えておきます】

女はよろよろと男の方へと寄っていってしまう
男は、女を抱きしめるように両腕を回しその体を
手中に収める。ベアハッグか鯖折りと呼ばれる体勢だ

はげしくだきしめられながら、
同時に、男の体が奇妙な変形を始める
女は触れ合う肌が、男と一体化していくような、
体が溶け合っていくような奇妙な感覚と恐怖に襲われることだろう


563 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/17(水) 23:29:27 ???
>>562
バキバキバキバキ!
「あぐぁぁああああ!!」
男に激しく抱きしめられ、勇緒は絶叫する。
内臓へのダメージに、勇緒は口から反吐をこぼした。赤いものの混ざった黄色い吐瀉物が男の肩を汚す。
さらに、男の体が妙な感覚を帯びてきていた。
まるで、自分の肌を侵食されていくような、一体化していくような、男と溶け合うような。
勇緒は嫌悪感に激しく抵抗したが、ほとんど意味をなさなかった。

【ありがとうございます】


564 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/17(水) 23:36:32 ???
あっけない
少々見くびっていたのか
所詮は人間の女。そういうことか

『いつの間にか、男の体は女を包み込んでいた
男の体内では、圧迫感と窒息、全身を犯され、侵されるような
感触に女は苦悶していることだろう』

また、舞台を変えてみるかな
少しは抵抗してほしいものだが


565 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 00:44:47 ???
>>564
「かっ……あっ…」
変化した男に全身を包まれ、圧迫され、勇緒は全身を絞られるような痛みに苛まれた。
呼吸が続かず、ひゅうひゅうと苦しげな息が漏れる。
体中を一度に侵されるような、猛烈な不快感。
(ふざ…けるな…一方的に…やられて…)
勇緒は、男の肉の中でむりやりに手を動かした。
ナイフを求めていたのだが、それはどこにもない。
諦めず、勇緒は大口を開けると、男の肉に思い切り歯を突き立てた。
肉を食いちぎり、苦痛を与えることによって脱出をはかっているのだ。
歯が肉に食い込んでいき、口の中に血の味が流れ込んでくる…


566 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/18(木) 04:42:57 ???
まだ抵抗できる気力と余力はあったか

傷口が開いていくが、抵抗は止めない

『女は、肉塊にかみつき抵抗する
そのたび呻き声をあげながら、女を呑み込んだ
肉塊は激しく女を責めていく

肉塊が脈動していくなかで、男が取り込んでいた
ナイフが女の方へ近づいていった』


567 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 06:05:29 ???
>>566
「ぐ…ぐ…」
肉塊のなんともいえない腐肉のような味を口に含み、勇緒は顎に力を込め続けた。
肉が激しく蠕動し、勇緒の全身の傷口を開き、侵入し、抉るように痛めつける。
勇緒はそれでも食いついた顎を離さない。
肉の圧力に体をもみくちゃにされ、関節が妙な方向に曲がる。
やがて、背中になにか冷たいものが浅く刺さるのが感じられた。ナイフだ!
勇緒は全身の筋肉を総動員し、なんとかそのナイフを掴むことに成功した。
肉を内側から切り開くように、刃を滑らせる。


568 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/18(木) 16:01:45 ???
>>567
女がナイフを掴み、刃を滑らせると
肉塊は女の元を離れ、変形し、元の男の姿となっていく

男の胸がざっくりと切り裂かれ、男は傷口をおさえている
ナイフでの攻撃は、女が思っていた以上の一撃を男に与えていた

『ナイフでの一撃を喰らい、後退する男
女は自由を取り戻したが、男の爪が伸び、
鋭利な刃物のようなものになる
男は切り裂かれた恨みとばかりに、その爪で女を引き裂かんと迫った』


569 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 18:07:58 ???
>>568
勇緒は脱出に成功し、貪るように呼吸した。
男は胸を押さえていて、かなりダメージを負っているようだ。
しかし、当の勇緒も全身を圧迫されたダメージが大きく、すぐには動けない。
男の爪が刃物のように伸びると、勇緒を切り裂かんと迫る。
勇緒はそれを躱すことができず、さきほど液体に焼かれた胸から腹にかけて、切り傷を五本刻まれてしまう。
「ぐああぁっ…!」
だが、どうにかナイフを握り直すと、男の胸――さきほど勇緒の切り裂いた箇所に向けて突き出した。


570 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/18(木) 19:54:52 ???
>>569
ナイフを突き立てられた男は、霧のような血を吐き出す
しかし、すぐに反撃の体勢を整え、女に対して強烈な蹴りを繰り出す
そのまま女は、赤熱するコーナーポストの鉄柱へと叩きつけられる

さらに男はトドメを差さんと拳を女の頭に叩き込まんとしている


571 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 20:17:11 ???
>>570
「ぐおあぁっ!!」
ナイフで男に傷を与えたものの、反撃によって凄まじい威力の蹴りを入れられる勇緒。
そのままコーナーの赤熱した鉄柱に、背中から叩きつけられてしまう。
ジュウウウウッ…
「ひぎあああぁぁぁぁッッッ!!?」
体操着の背部、そして背中を熱せられ、勇緒は絶叫を上げた。
ズタズタだった背中は、鉄柱のあまりの温度に焦げつき、剥がれない。
男が拳を振り上げ、勇緒に迫る。
勇緒は必死に背中を鉄柱から引き剥がそうと、愚かにも両手を金網について力を込めた。
もちろん、金網には高圧電流が通っている…
バリバリバリバリッ!
「ぎああああぁぁぁぁッ!!」
これで三度目の通電である。
筋肉が痙攣し、自由に動かないが、勇緒はそれでも両腕に全力を込める。
ドガッ!!
男の鉄拳が、勇緒の頭部を打ち据えた。
頭蓋に罅が入るような一撃だが、勇緒の石頭は耐え抜いた。
それと同時に鉄柱から背中を剥がし終え、勇緒はリングに倒れ込んだ。
全身から黒煙がもうもうと上がり、肉の焦げた臭いを漂わせている。
全身が化学火傷と熱傷まみれで、それでも勇緒は立ち上がろうと、震える両手で体を持ち上げていく…


572 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/18(木) 20:29:42 ???
>>571
ここまでか
いや、もう少し様子を見てみるか

男はナイフを引き抜き、今度こそトドメをさそうとゆっくりと女に近づいていく
女は立ち上がろうとしているが、ダメージは小さくないだろう


573 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 21:01:29 ???
>>572
男がゆっくりと近づいてくる。
その手にはナイフを持っているが、使う気があるのかはわからない。
勇緒は頭を絞って打開策を探すものの、大したアイデアは浮かんでこない。
「ぐ、ごおえええぇ…」
ズタボロの体と筋肉で立ち上がる途中、勇緒は血反吐を吐いた。
度重なる感電によるダメージのせいだ。
体の前面からは、未だに男の体液の悪臭、焼け爛れた肉の臭いが立ち上る。
(あのナイフがないと、オレに勝ち目は…)
そう思った勇緒は、激痛をこらえ、またしても男に飛びかかっていった。
握った拳は、男の胸元の傷を狙っている。
男は勇緒の耐久力、そしてスタミナに瞠目するだろうか。
それとも、学習せず直線的な動きを繰り返す勇緒を、胸裡で嘲笑うかもしれない。


574 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/18(木) 21:06:45 ???
この状況下でなお立ち上がるか
大した根性、気力だ

男は不意打ちをくらったように
傷口に攻撃を食らい、怯んだ
手に持っていたナイフが、女の側に落ちる

どのような展開になったとしても、
次の準備を進めておこうか


575 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 21:12:38 ???
>>574
思いがけず男の胸に拳がヒットした。
怯んだ男が取り落としたナイフを手早く拾い上げる勇緒。
男に向けてナイフを振りかぶる――
その刃先は、やはり胸の傷口を狙っていた。
そこ以外を狙っても、あまり効果がない気がしたのだ。
しかし、ナイフを振り下ろした瞬間、勇緒は足がもつれ、前のめりに転んだようになってしまう。
それでも、もし男が避けなければ、ナイフは胸の傷口に命中するだろう。


576 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/18(木) 23:02:54 ???
ナイフは、男の傷口に命中したがまだ浅かった
男は胸に突き刺さったナイフを引き抜き、破壊する
足がもつれ、倒れた女を踏みつぶさんと足をあげる

浅かったが、あと一撃傷口に攻撃を加えられれば倒せるかもしれない


577 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/18(木) 23:20:08 ???
>>576
「ぐああああ!!」
倒れた勇緒の背が踏みつけられた。
様々な傷、そして火傷によって痛めつけられた勇緒の背中が激痛を発した。
男の脚力は非常に強く、背骨が折れるのではという衝撃だった。
「げほ、げほっ…」
肺に衝撃が伝わり、息がつまる。
男への一撃は浅かったものの、効いてはいるようだ。
勇緒はふらふらになりながら立ち上がり、その拳を握りしめる。
ナイフはすでに破壊されてしまった。
「く、らえ…!」
その弱々しい拳で、男を倒すに足りるだろうか…
しかも動きは隙だらけ、もしかしたらカウンターを喰らわされてしまうかもしれない。
だが、もしかしたら…そんな希望を拳に宿し、勇緒は諦めていなかった。


578 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/19(金) 17:02:31 ???
>>577
そろそろこの男には飽いた
退場してもらおう

『男は金縛りにあったように動かなかった
女のこぶしが傷口へめり込み、それが急所へと入ったのか
男は断末魔を上げながら血を吹き出し、倒れ二度と起き上がらなかった
歓声と勝利を讃えるアナウンスが流れる中、女の周囲は再度暗転する

女は、またホテルの一室にいた
シャワールーム、ベッド、手当ができる道具
替えの服に今度は軽食も用意されている
窓には元の世界の光景
女の友人たちもいる
しかし、窓は開かなかった

そして、ドアには張り紙がある
「冒険者よ。生という宝、現実という玉を得る勇気があるならば、この扉を開けよ」
「勝ち取れ。さすれば与えられん」』


579 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/19(金) 20:23:47 ???
>>578
勇緒は、男に勝利した。
気がつくと視界が暗転し、またもやホテルの一室。
シャワー、休憩、そして手当をしたが、傷が治癒したわけではない。
今度の服は、元々着ていたものにも似た、夏制服だった。
張り紙で、勇緒は地獄がまだ終わりを告げていないことを知った。
ドアを開き、次の試練に足を踏み入れる…


580 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/19(金) 20:37:54 ???
女が扉を開くと扉は消失した
直々に、挨拶をしてみるか
あの女の姿を借りよう

暗闇から光りがつく
女(勇緒)は、もう一人の自分と相対することになる

「よくぞここまで生き延びたな、と言っておこう
覚えているか。最初のあの本を
自分は、お前の苦痛のエネルギーから生まれたものだ
自分を倒すこと。それが、お前が生き延びる道だ。
だが、その前にゲームをしよう。
そう。自分のところにお前がたどり着けるかどうかだ」
言いたいことを言ったら、女の前から消えることにする

『女は、終わらぬ地獄に焦躁するか否か
女の目の前に二つの扉
片方は運試しの道、もう片方には血縄縛りの道と書かれている』


581 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/19(金) 22:41:31 ???
>>580
「クソ…いつになったら終わるんだ!」
勇緒はほとんど怒りながら独りごちた。
だが、それは独言ではなかったようだ…闇の中から、もう一人の自分が現れた。
傷一つないきれいな姿であることが唯一違っていたが…
もう一人の勇緒の言葉に、勇緒は焦燥したように答えた。
「ふざけやがって…オレは絶対に生きてこの世界から出てやる!」

【投稿時間が奇数の場合】
勇緒は「運試しの道」を選んだ…
もう一つの道は、ぞっとしない。

【投稿時間が偶数の場合】
勇緒は「血縄縛りの道」を選んだ…
どちらの道を選んでも、大して違いはない気がした。


582 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/19(金) 22:51:24 ???
>>581
女は運試しの道を選んだ

『女の前にあるのは、
10歩ほどで通過できる短い道
ただし、一歩歩くごとに
1頭
2右腕
3左腕
4体
5左脚
6右脚
の6か所いずれかにダメージが来る
ただし、一気に駆け抜ければダメージは一か所で済む
その分、ダメージは大きくなるが
一挙に駆け抜けるか、一歩ずつ進むか』

【どの個所にダメージが来るかはサイコロで判定します】


583 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/19(金) 23:23:48 ???
>>582
「くっ…」
勇緒には判断がつきかねた。
だが、計算の苦手な勇緒でも、頭にダメージが集中するとまずいことはわかる。
「仕方ない…」
勇緒は一歩ずつ歩いていくことに決めた。
そして、最初の一歩を踏み出す。


584 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/19(金) 23:29:14 ???
サイコロの出た目1

『女は頭部にダメージを負うことになった
当然、このダメージで足を動かせばその分、
またどこかダメージを負うこととなる』


585 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 01:06:57 ???
>>584
「ぐあっ!?」
勇緒が感じたのは、頭部を金属バットで殴られたような衝撃と痛みだった。
恐らくそれは現実のもので、頭皮が裂け、腫れ上がり、血が噴き出していた。
頭に巻いた包帯がほどけ、血染めの包帯が地面に落ちた。
さらに、強烈な衝撃のため、勇緒は数歩――三歩ぶん後ろへ後退してしまう。


586 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 01:22:10 ???
サイコロの出た目5,2,1

『3歩後退した分、女は左脚、右腕、頭にダメージを負うことになる
出口まで約12歩』


587 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 02:12:51 ???
>>586
「あがぁっ!?」
次に、勇緒は左脚の表面で何かが破裂したような衝撃を感じた。骨すら砕かれるような衝撃。
勢いあまって、右脚を踏みしめてしまう。
「う゛う゛うっ!!」
右腕を鉄塊でなぐられるような感覚があった。見ると、二の腕の皮膚は裂け、青黒く腫れてしまっている。
「ぐあああっ!!」
立て続けに、またもや頭部に衝撃。横っ面を棍棒で痛打されたかのようだった。
前に四歩ほどふらついて歩いてしまい、勇緒は膝をついた。
脳が揺れたせいか、猛烈な吐気を感じた。身体を折り、勇緒は通路の床に反吐をぶちまけた。

【この通路で座り込んでしまったり倒れてしまった際、ペナルティみたいなものはありますか?それと、】


588 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 03:18:37 ???
サイコロの出た目
1,2,1,3

『女は頭、右腕、頭、左腕へ
ダメージを負うことになる
出口まで約8歩』

【特にペナルティなどは考えていません】


589 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 03:34:00 ???
>>588
「がッ、うぁッ!? ぎえっ、あぎゃッ!!」
勇緒は一挙に走ってしまわなかったことを後悔した。
これでは、嬲り殺しにされるのと変わらない。
頭にダメージ。後頭部に鉄球が投げつけられたような衝撃。
右腕にダメージ。皮膚の内部にまで響くような衝撃。
ふたたび頭。メリケンサックを嵌めた手で、顎に強烈なアッパーカットを喰らったようなダメージ。
最後に左腕。肘を破壊する万力に締められるような激痛。
勇緒は頭にダメージを受けた際、前に二歩、右腕に受けた際に左に一歩、ふたたび頭に受けた際に後ろに一歩、左腕に受けた際、さらに一歩も足を踏み込んでしまう。
しかし、それでもどうにか持ちこたえ、勇緒は前へ向けてさらに一歩、踏み出した。
合計六歩、出口まではあと六歩。

【倒れた時だけでいいので、何かしら勇緒を痛めつけるペナルティがあると嬉しいです】


590 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 03:40:33 ???
サイコロの目 3、4、1、4,4、5

『女は左腕、体、頭、体、体、左脚にダメージを負う
もしも倒れたり、立ち止まったりしたら全身にダメージが
来ることになる』


591 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 03:57:06 ???
>>590
左腕。肘を思い切り逆に曲げられるような激痛。
胴体にダメージを喰らうのは初めてだ。ボウリング玉が垂直に落ちてきたような衝撃。勇緒は立ち止まり、嘔吐してしまう。
またもや頭にダメージ。脳天に鉄塊を落とされたような激痛が走る。
さらに腹。ヘビー級のボクサーに腹パンチをされたようだ。だが、そこでは勇緒はなんとか踏みとどまる。
追撃するように、腹。ひときわ強い、腹筋を破壊し尽くすような一撃が勇緒を襲う。あまりの衝撃に、勇緒は三歩後退してしまう。
だが、そこで根性を見せた。ダメージも厭わず、勇緒は三歩ぶん進み、後退したぶんを取り返した。
だが、四歩目を踏んだ途端、左脚にダメージがあった。膝の皿を叩き割るような衝撃で、勇緒はたまらず転倒してしまう。うつ伏せに倒れ、その口からは血反吐が撒き散らされた。
合計七歩、出口まで残り五歩。しかし、勇緒は転倒してしまっている。


592 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 04:03:26 ???
サイコロの出た目
1,3,5,6,6,6,1

『女は頭、左腕、左脚、右脚に3回、さらに頭にダメージを負う
さらに、転倒したまま起き上がらなければ
全身にダメージが見舞われる』


593 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 04:14:09 ???
>>592
またしても頭にダメージ。思い切り後頭部を安全靴で踏まれたようだった。
さらに左腕、左脚と、バットを振り下ろされたような激痛が襲う。
そして、右脚、右脚、右脚。
「ひぐああぁぁ!!」
三度立て続けにバットを振り下ろされる衝撃と痛みが走り、勇緒はとてもすぐには立ち上がれなさそうだ。
だが、激痛をこらえ、白眼を��いたような凄惨な表情で立ち上がると、どうにかして二歩歩いた。
しかし、そこで後頭部をスレッジハンマーで殴られたような衝撃に襲われ、結局また倒れてしまう。
勇緒は、今度こそしばらく立ち上がることができないだろう。それが、更なる苦痛を呼び込むとも知らず…
合計二歩。出口まで残り三歩。転倒状態。


594 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 04:19:35 ???
『女は立ち上がれない
全身を圧殺されるような圧力に襲われ、
さらに立ち上がることはむずかしくなるだろう
だが、立ち上がらなければ圧力はどんどん強くなる』

サイコロの出た目
2、4

『女は右腕、体にダメージを負う』


595 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 04:27:47 ???
>>594
「ひぐうぅぅぅああぁぁぁ!!?」
勇緒は全身を圧し潰されるような激痛に悲鳴を上げた。
立ち上がらなければこの圧力は止まないというのはなんとなくわかる。
だが、圧力が強くなればなるほど立ち上がることは困難になる。
メキメキメキメキ…
「ぐがあ゛あ゛あ゛ああぁぁ!!!」
骨が、肉が、軋みを上げる。呼吸すらままならないような痛み。喉の奥から反吐がこみ上げる。
勇緒は全身の気力を振り絞り、無理やりに立ち上がった。
「ぜぇっ、ぜえっ、ぜえっ…」
だが、そこで力を使い果たしたように立ち尽くす。
右腕へのダメージに、弾かれたように歩き出した。前へ一歩。
だが、そこで腹に強力な一撃をもらった。勇緒は後ろへ三歩、下がってしまう。
それでも根性のみで身体に鞭打ち、三歩前へ進んだ。
あと一歩!
しかし、勇緒はそこで力尽きたように立ち止まってしまう。
荒い呼吸を繰り返している。
合計七歩、出口まで一歩。立ち止まった状態。


596 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 04:33:06 ???
『立ち止まった女には、床から数本の剣が飛び出し、体を刺し貫くだろう』

サイコロの出た目
6、4、5、3、6、3、5
『女は右脚、体、左脚、左腕、右脚、左腕、左脚へダメージを負う』


597 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 04:47:03 ???
>>596
立ち止まった勇緒の身体を、床から射出された三本の剣が貫いた。
右肩、脇腹、左脚。
「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
絶叫する勇緒。どうにか剣を抜き去るが、立て続けに例のダメージが襲ってきた。
右脚、体、左脚、左腕、右脚、左腕、左脚。
開けられたばかりの傷口にもダメージを喰らい、絶叫する勇緒。
気がつけば、六歩も後退してしまっている。そこで力尽き、勇緒は仰向けに倒れた。
すると、あの圧し潰すような力が勇緒を襲う。
メキメキメキメキバキバキッ…!!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」
全身の骨に罅が入り、肉が擂り潰されるような圧力。
勇緒は噴水のように嘔吐し、顔を吐瀉物が汚した。さらに、股間からは小水も漏れている。
ぎりぎりのところで立ち上がると、勇緒は残り七歩の距離を死体のように歩き抜いた。
そこで力尽きてうつ伏せにばたりと倒れた。
勇緒のスカートはすでにボロ切れで、内の下着が覗いていた。その尻にあたる部分が盛り上がっている。
あまりのダメージに、脱糞してしまったのだ。
「あ゛………ぁ゛…………」
そんなことに気づく余裕もなく、勇緒は呻くのみだった…
勇緒は最後に、この通路を出なければならない。
合計十三歩。転倒状態。


598 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 04:56:32 ???
サイコロの出た目
3、1、5、6、5
2、5、6、1、3
3、6、3

『女は左腕、頭、左脚、右脚、左脚、
右腕、左脚、右脚、頭、左腕、左腕
右脚、左腕へダメージを負う

転倒状態から立ち上がれなければ当然、ペナルティも受けることになる』


599 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 05:07:38 ???
>>598
勇緒はまたしても凄まじいダメージを負うことになった。
左腕、頭、左脚、右脚、左脚、
右腕、左脚、右脚、頭、左腕、左腕
右脚、左腕。
いずれも、金属バットのような鈍器で思い切り殴られたようなダメージだ。
四肢へのダメージのため、起き上がることも難しい。
やがて、
メキメキメキメキバキバキバキバキッ…
「ごお゛え゛あ゛あ゛あ゛!!!」
全身を圧縮せんとばかりのペナルティが、勇緒に襲いかかる。
勇緒はしかし立ち上がることができない。
バキバキバキバキゴキッ…
「ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
体にかかる圧力は、どんどん強くなっていき、立ち上がることもどんどん困難になる。
勇緒はこの泥沼に嵌ってしまったようだ。
目が充血し、鼻血が流れる。
勇緒は、どうにかして立ち上がろうと足掻く。だが、手が無様に地面を�惜くのみ。
のろのろと時間をかけて身体を持ち上げていくが、果たして…

【投稿秒数が奇数の場合】
勇緒はどうにか立ち上がると、ふらつきながらもどうにか最後の一歩を完遂した。

【投稿秒数が偶数の場合】
あと少しで立ち上がれる、というところで勇緒はふたたび倒れ込んでしまう。


600 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 05:16:41 ???
『女にかかる圧力はどんどん強くなっていく』
女は一度立ち上がりかけたが、再び倒れこんでしまった
これいじょうは、死ぬかな
意志は強そうな女だが、交渉してみるか

女(勇緒)の前に、女の姿で再び現れる
「苦しそうだな。どうだ。お前の名前を言ってみろ
そうすればその責め苦から解放してやる」


601 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 05:24:16 ???
>>600
ゴボキィッ!
嫌な音が勇緒の中から響いたかと思うと、勇緒は吐血した。
体にかかる圧力は、どんどん強くなっていく。
あの、勇緒と同じ外見をしたものが目の前に現れ、名前と引き換えの誘惑をする。
勇緒は、それの顔に血混じりの唾を吐いて答えた。
「ふ、ざけるな、よ…名前、など、教えるものか…」
勇緒はそう言い放つと、全身に力を込めた。
「ぐう゛う゛う゛ぅ゛!!」
ゆっくり、亀のようではあったが、勇緒は立ち上がっていく。
姿勢はふらふらと安定しないが、どうにか勇緒は二本の脚で立った。
そして、最後の一歩を踏み出した。
その直後、やはり倒れてしまい、荒い息をつく。だが、勇緒はやり抜いたのだ。


602 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 05:32:08 ???
さすがに自分の名前を教えるような真似はしないか

やりぬいた女に拍手を送る
「服ぐらいはサービスしてやろう」
「だが、まだ終わったわけじゃない。奥で待っているぞ」
再び消える

しかし、単なる痛みではこの女を屈服させるのは難しいようだ
『女はさらに奥地へ進む
そこでY字路に出会う
片方からは森林のにおいが
もう片方からは消毒液などのにおいがする』


603 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 05:40:51 ???
>>602
女は勇緒に同じ制服を与えると、また消えてしまった。
だが、着替えたところで勇緒の体には小便大便がべっとりとしているし、全身の猛烈な激痛も変わらなかった。
勇緒は足を引きずりながら奥へと歩いていき、Y字路にさしかかる。
(病院の臭いだ…)
それと、土のような森林のにおいもする。

【投稿秒数が奇数の場合】
勇緒は森林のにおいのするほうへ進んだ。

【投稿秒数が偶数の場合】
勇緒は消毒液のにおいを選んだ。


604 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 05:50:54 ???
『女はしばらく歩くと視界が開けて
森林地帯へと出る

風が女を凪いだ
先ほどまでの地獄を忘れ、
ひと時の和らいだ気分に浸る

そして、女についた小便大便のにおいを辿り、
2匹の犬型のクリーチャーが女の元に向かっていった
女は奥地へと進むかそれとも犬型クリーチャーを迎えうつか』


605 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 06:00:50 ???
>>604
やはり森林地帯だ。
勇緒は吹き抜ける風に、どうしてか気分が落ち着くのを感じていた。
しかし、それもすぐに断ち切られる。
「な、なんだ…?」
すぐ背後から、犬型のクリーチャーが勇緒を追って駆けてくる。
「クソッ…!」
勇緒は逃げようと試みたが、森林に入ったあたりで、全身の激痛のせいで派手に転倒してしまう。
先ほど剣に貫かれた傷が開き、電撃のような激痛が走った。
勇緒は、このズタボロの体で犬型クリーチャー二体を迎撃しなければならない。
ナイフを探るが、どこにもない。落としてしまったのだろう。
尻の下で、生温かい大便がべちゃりと潰れた。


606 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 06:08:48 ???
『転倒した女に、
一匹の犬型クリーチャーが
喉笛をかみちぎらんととびかかる

もう一匹は唸り声をあげながら、少し離れたところで様子を見ている』


607 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 09:01:58 ???
>>606
凶暴な犬は、勇緒の喉元を噛みちぎらんばかりに襲いかかってくる。
「ぐっ…」
勇緒はどうにか両手で犬型クリーチャーの顔を押さえた。
だが、犬は筋力がすさまじく、重傷の勇緒に押さえておけるものではなかった。
ガルルルル…
犬が大口を開けて勇緒に噛みつかんとする。
勇緒は咄嗟に左腕で防御した。
左前膊に犬の鋭い牙が何本も突き立った。
「あぁぐうううぅぅっ…」
もう一匹は様子見とばかりに勇緒には飛びかかってこない。
右手で犬の顔を殴りつけ、勇緒は噛みつき攻撃から逃れようとする。


608 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 09:19:02 ???
『女に殴られた犬は、横に吹き飛ばされた

様子を見ていたもう一匹が、腰を落とすと
背中から腸のような触手が3本現れ、
女に絡みつき拘束し、首を絞める

吹き飛ばされた方の犬も体勢を立て直して
口を開くと生体レーザーを女に向けて射ちだした』


609 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 09:27:39 ???
>>608
どうにか犬の牙から逃れた勇緒だったが、左腕に刻まれた牙の痕は深い。
今度はもう一匹の犬が出した腸のような触手に拘束され、首を締め上げられてしまう。
勇緒の顔が圧迫されて赤く染まる。
「かっ…あっ…」
さらに、先ほど殴りつけた犬も、さしてダメージを負った様子もなく、体勢を立て直した。
犬が口を開くと、なにやら光条のようなものが発射され、勇緒の腹を貫いた。
「あ゛あッ……かっ…が…」
貫かれた部分は、黒く焼け焦げている。制服の生地など軽く焼失していた。
どうやら、あの犬はレーザーのようなものまで操るらしい。
だが、触手の拘束力は凄まじく、勇緒は首を締められつづける。その体はまさしく絶好の的だ。


610 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 09:36:06 ???
さて、どうするかな
まあだサービスをしてやるには早いか

『触手が骨を折らんと動きを変える
生体レーザーの攻撃も続いている
レーザーの攻撃は単調だ
うまくすれば、レーザーで触手を焼切れるかもしれない』


611 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 09:43:22 ???
>>610
レーザーは単調ながら無慈悲な動きで、勇緒を焼く。
ジュウウウウッ…
今度は右肩を貫かれ、勇緒は悲鳴を上げた。
さらに、勇緒の左腕を拘束していた触手が蠢いたと思うと、左手首に猛烈な圧力が加えられ、ゴキッ、という音とともに骨が折れた。
「がっぎゃあああああぁぁ!!!」
しかし、生体レーザーがちょうど勇緒の左腕を狙ったことにより、触手のうちの一本が焼き切れた。左の前膊を貫かれはしたが。
さらに、首を無理やりに動かし、勇緒は生体レーザーによって首を締めていた触手さえ焼き切った。首筋をレーザーにかすられ、焼け焦げるという代償はあった。
勇緒を拘束する触手は残り一本。


612 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 09:49:00 ???
『女は首締めからは脱したが、左腕は折れてしまった
残った触手は、まだ自由が効く女の右腕を折らんと蠢く
さらに、レーザーを射っていた犬がレーザー攻撃を中止し、
女の喉笛を再び噛みちぎらんと迫る
左腕は折れ、右腕は触手に拘束されている
この危機をどう脱するか』


613 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 09:57:37 ???
>>612
メキメキメキメキ…
触手が勇緒の右腕を折るべく、力を加えていく。
「ぐうぅ…」
勇緒は、もう一匹の犬がレーザーを打つのをやめて、ふたたび襲いかかってくるのを見た。
力任せに右腕を引っ張ると、それを犬に差し出した。
ゴキン! という音がした。骨が折れたわけではなかったが、無理やり右腕を動かしたせいで、手首を脱臼してしまったのだ。
犬の牙が触手の絡んだ右腕に突き立てられ、勇緒は絶叫した。


614 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 10:09:17 ???
牙は防いだが、右腕も犠牲にすることになったようだ

『絶叫する女に対して、触手を絡めていた犬が飛びかかる
レーザーで貫かれた腹を食い破り、内蔵まで侵攻する
左腕は折れ、右腕は喰われ、今また生きながら内蔵を喰われようとしていた』


615 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 10:16:42 ???
>>614
勇緒は地面に投げ出された。
そして、触手を操っていた犬が襲いかかり、勇緒の腹を食い破り、内臓に牙を突き立てた。
「ア゛ア゛あ゛ッ゛ッッ!!!!」
目の前が真っ白になりそうな激痛。
勇緒はほとんど夢中になってその犬を引き剥がそうとし、折れた左腕や脱臼した右腕で犬をさんざん殴りつけた。
あまりの激痛に吐気を催し、血反吐を噴き出す勇緒。
さらに、またしても小水を漏らし、弛緩した肛門から大便も漏らしてしまう。


616 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 10:35:25 ???
満身創痍といったところか
救済処置をくれてやるか

『女のそばにナイフと拳銃が落ちてきた』
もっとも、その両腕で、救済処置になるかな


617 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 10:42:19 ???
>>616
地面に何かが落ちたのが見えた。
勇緒がそちらに目をやると、ナイフと拳銃が見える。
脱臼した右腕でナイフを引き寄せると、左手と右手でそれを挟み上げ、ナイフの柄を咥えた。
そのまま、自分の腹に頭を突っ込んでいる犬の首筋に、ナイフを突き立てた。
血がしぶき、勇緒の血塗れの顔をほかの血が汚す。


618 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 10:53:19 ???
一匹、犬を倒した
異変を察知したもう一匹は
距離をとり、レーザーを
女に撃ち込む


619 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 10:59:41 ???
>>618
犬の放ったレーザーは、勇緒の腹部、ちょうど食い破られた箇所を捉えた。
「ぐがッッ!!」
だが、レーザーによって焼灼された傷口は、止血を施されたように流血が止まる。
勇緒はふらふらと立ち上がり、ナイフの柄を咥えたまま犬へ向けて駆けた。
そして、犬の頭を狙い、ナイフを咥えたまま倒れ込む。


620 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 11:22:02 ???
犬を倒したか
大した奴だ

女(勇緒)の前に現れる
「今回もクリアするとは正直驚いてる
だが、その満身創痍では次のゲームクリア
は不可能と言っていい
そこでだ

ボーナスステージへの挑戦権を与えようと思う
どうするかはお前次第だが、どうする?
一応戦える程度には体は回復すると思うが」


621 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 11:36:58 ???
>>620
「はぁ…はぁ…」
犬を倒した勇緒だが、満身創痍。
特に腹の傷は重く、そこだけでも治療しなければ戦うことは難しいだろう。
またあの女が現れ、勇緒になにか言った。
「ふん…余計、な、お世話、だ…」
ゴキリ、と勇緒は地面に押し付けて右手首をはめ直し、小さく悲鳴を上げる。
そこで、腹の傷がずきり、と痛んだ。
歩き去ろうとするが、勇緒は思案した。
ボーナスステージということは、つまりはゲームの一部ということであり、失敗する可能性もあるということだろう。
そして、成功したところで回復するのは「なんとか戦える」程度まで…。
失敗したら、これより酷い状態で次のゲームに挑まなければならないかもしれないのだ。
あまりにもハイリスクローリターンな賭けだった。
だが、できれば腹だけでも治したい…
「クソッ…わ、わかった…」
色々と懸念はあったが、勇緒はボーナスステージに挑戦することにした。


622 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 11:45:03 ???
「そう言うと思っていたぞ」
笑って女の前から消える

『女の周囲が暗転すると、
女はプールへと落ちた
プールに満たされているのは水ではなく
使い古した注射器

「注射器の中からひとつだけ、まともな薬が入ったものを探し出すのがボーナスステージだ」
「大サービスで制限時間はない。気が済むまで探せばいい」
「尤も、その注射器が何に使われていたものだったかは自分も知らないが」』


623 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 12:09:39 ???
>>622
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!?」
勇緒は絶叫を上げた。
その体に、無数の使用済み注射器が刺さっていた。
ちゃんとした手順を無視して刺された注射器が、勇緒に激痛をもたらした。
既に、勇緒はボーナスステージに挑戦したことを後悔していた。
プールはかなり広い。一辺は10m、深さは2mはあるだろう。そこに注射器が満たされており、その数は想像もつかない。
この中にたった一本しか薬の入ったものがないのだ。
勇緒は絶望に襲われた。
「ク、クソッ…」
破れかぶれでどうにか動く右手を注射器の海に突っ込んだ。
それだけで激痛が走り、勇緒は反射的にその手を引っこ抜く。
右腕に、不潔な注射器が三本も突き刺さっていた。勇緒は涙目になりながらそれを抜いていく。その内の一本の注射器の中で、幼虫のようなものが蠢いているのを見て、勇緒は吐気を催した。

それからしばらく勇緒は注射器を引っ掻き回しつづけた。刺さっては抜き、刺さっては抜きの繰り返しで、勇緒は血塗れだった。
さっき、幼虫の蠢いていた注射器の刺さった箇所は腫れ上がり、蛆虫のようなものが這っていた。
そこで、ようやく一本、何かの液体が入った注射器を見つけた。
茶色い液で、注射器の中に小さじ一杯ほどの量が入っている。
「こ、これか…?」
勇緒はそれを左腕の肘のあたりに刺し、液体を注入した。
異変はすぐに起こった。
凄まじい吐気を覚え、勇緒は胃の中のものをぶちまけた。ほとんど胃液だった。
胃が空になるまで吐くと、今度は酷い便意があった。
ほとんど防ぐ間もなく、勇緒の肛門から液状の下痢便が噴き出た。
「あ、あ゛、あ、あ゛…」
茶色いどろどろしたものが、勇緒の下半身を汚し、注射器の間を通り抜けてプールの底に溜まっていく。
勇緒は放心し、しばらく動けなかった。

勇緒は限界だった。
疲労、飢え、渇き、痛み、どれも極限だ。
どれだけ注射器を探したところで、見つかる気はしなかった。
(ダメだ…見つかるワケがない…)
どうにかあの女にこのプールから出してもらいたかった。だが、勇緒の心は泣き言を許さない。
「な…何か…ひ、ヒントは…ない、のか…」
勇緒はたどたどしく言った。
もちろん、女へ向けて、である。


624 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 12:30:15 ???
女(勇緒)の前に現れる
「ヒントか」
「悪魔と取引したければ、それなりのものを差し出してもらわないとな」
「そうだな。そのアイパッチの下の眼。それと引換というのはどうだ?
それが嫌ならほかのものでもいいぞ。乳房はないから、子宮はどうだ?」


625 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 12:47:44 ???
>>624
「ふ、ふざけるな…!」
勇緒の左眼は、魔人と人間を見分けるという退魔士稼業には必須のものであり、言語道断だ。
子宮だって、そんなものをやるつもりはない。
勇緒は、自分が何を差し出せるのか考えた。なにもない。
ヒントなんて期待した自分がバカだったのだ。
この世界で、何の対価もなしにそんなものを得ようなどとは。
勇緒はふたたび注射器を漁りはじめる。
悲鳴をあげ、涙目になりながらその作業を続ける勇緒を、女はじっと見ていた。
何か液体の入った注射器を見つけ、勇緒はそれを左腕に打った。
「ぐあ゛あ゛あっ!!?」
それは一種の自白剤で、勇緒に凄まじい激痛と吐気などの症状をもたらした。その癖に意識は鮮明で、それが一番つらい。
「う、ぐ、わ、わかった…」
勇緒は吐気をこらえながら言った。
「つ、爪だ…爪をぜんぶ剥がしていいから、ヒントを教えてくれ…」
女はこれを公平な取引だと思うだろうか。
いや、それ以前に、今の勇緒は自白剤の影響下にある。
女は「今ならどんな情報でも引き出せる」と考えるかもしれない。


626 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 12:58:50 ???
「ふふふ。辛そうだな」
「爪だけじゃダメだ。耳もよこせ。サービスで片方でいい」


627 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 13:08:09 ???
>>626
「ク、クソ、ふざけ…わ、わかった…耳と、爪だ…」
勇緒は、自分でも何を言っているのかほとんどわからなかった。
薬剤の影響か、普段なら死んでも言わないようなことがすらすらと口を衝く。
ただ、早くこの生き地獄のようなボーナスステージから抜け出したかった。
傷が治るかどうかなどはもう問題ではなかった。


628 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 13:15:16 ???
『ナイフと、ペンチを女(勇緒)に渡して消える
「爪と耳は、自分でやるんだな」
言ってたとおり、女が爪を剥がし、耳を切り落とせたら
正しい薬の位置が光り輝くだろう』


629 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 13:29:36 ???
>>628
勇緒はナイフとペンチを受け取ると、左耳を鋸を引くようにして切り落とした。
「ぐう゛う゛う゛う゛!!」
薬剤が痛覚を増幅しており、痛みは凄まじいものだった。
次に、爪。親指、人差し指、中指…
一枚ごとに、燃えるような激痛と吐気が襲ってきた。
どうにか耐え抜き、十枚すべての爪を剥がした。指先はいずれも赤黒い肉が覗いている。
だが、いっこうに何かが光る気配はない。
「まさか…」
勇緒は、裸足であちこち歩いたためドロドロに汚れ、ズタズタになった自分の足を見下ろした。
ここも剥がせというのか。
勇緒は親指の厚い爪をペンチで挟み、一思いに剥がした。
順々に剥がしていき、さらに十枚の足の爪を剥がし終えた時には、勇緒の体は汗でぐちょぐちょになっていた。
ようやく発光する注射器を発見し、それを打った。
それと同時に、地獄のような苦痛が訪れた――どうやら、薬とは例の「死ぬほどの苦痛と引き換えにわずかに体を癒やす薬」だったらしい。
あの地獄の激痛に耐えた勇緒は、白眼をむいて痙攣し、またしても大小便を漏らしてしまっていた。
だが、腹の傷はふさがり、左腕の骨折もつながった。整復されてはいないようだが。ほかの傷にはほとんど変化は見られないが、「一応戦える」くらいには回復しただろう。


630 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 13:38:43 ???
『女の周囲が暗転し、女は元の森林地帯に放り出された
「おめでとう。と言っていいのかな。もう片方の耳も差し出せば
あのシャワーとベッドのある部屋で休ませてやってもいい。
必要なければ、このまま奥へ進むんだな
隠していてもしょうがないから先に教えてやろう。
今度の相手はゾンビだ」』


631 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 13:46:08 ???
>>630
勇緒はどさりと地面に落下し、土と葉の臭いが鼻をついた。
ほとんど夢の中の出来事だったようだが、左耳に触れてみると、粘ついた血の塊しかない。
涙が出そうになった。
(なんでオレはあんなことを…)
恥ずかしかった。この世界に、あの女に屈してしまったことが。
勇緒は、右耳を差し出せば休ませてやる、という女の言葉を無視して先に進んだ。
足の爪も剥がしてしまったため、歩く度に脈打つような激痛が走る。
結局、総合的にはボーナスステージに入る前とほとんど変わっていない。


632 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 14:03:18 ???
女は言葉を無視して奥へと進んだ
「精々がんばれ。ページ数も残りわずか。自由を手にするための戦いの時は近いぞ」

『痛む足を庇いつつ、女が奥地へ進むと
ひんやりとした空気が流れてくる
いつの間にか陽は落ち、木々などの緑は姿を消した

「デンジャー!デンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!(Woooo!)」
雰囲気に似つかわしくない電子音声が流れる

そこには、ツギハギの装甲とマスク、ゴーグルで武装した男、正確には男のゾンビがいた
地面から電動ノコギリを二本、取り出してゾンビは女へと攻めかかる』


633 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 14:07:24 ???
>>632
「な、なんだあいつは!?」
勇緒は突然のことに動揺し、ゾンビの電動ノコギリを躱すので精一杯だ。
倒す糸口はわからず、勇緒はゾンビにタックルを食らわせた。


634 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 14:12:28 ???
女はタックルを食らわせるが、逆に弾き飛ばされて地面に尻餅をついてしまった
そこに、二本の電動ノコギリが迫る

女は地面を転がりながらノコギリを躱すが、いつまでもつだろうか


635 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 14:22:37 ???
>>634
地面を転がる勇緒の体に土がまとわりついて汚れていく。
やがて勇緒は木の幹にぶつかってしまう。
迫る電動ノコギリに対し、どうにか飛び退いて躱す――しかし、鋸の歯が勇緒のふくらはぎをかすった。
「ぐぁッ!」
それだけで肉が抉られたような痛みが走り、血が噴き出す。
勇緒はどうにか立ち上がり、ゾンビと対峙した。
武器がないため、握りしめた拳を振り上げてゾンビに飛びかかる!


636 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 14:30:37 ???
『女の拳はゾンビを捉えた
だが、装甲とマスクで武装したゾンビに打撃はほとんど効果がなかった

ゾンビは再び電動ノコギリを振り回して女を追い詰める』

電動ノコギリを振り回しているうちに、ゾンビのノコギリが木の幹に当たってくい込んで止まった


637 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 15:05:22 ???
>>636
ゾンビの電動ノコギリが木の幹に食い込み、動きが止まった。
勇緒はそこで、装甲とマスクに守られていないゾンビの喉を狙うことにした。
背後に回ってぎりぎりと締め上げる。
ゾンビの腐った臭いが気持ち悪い。
力を込めると、失った爪のあった場所や、全身に負った傷がずきずきと痛んだ。
だが、勇緒は力を緩めず、ゾンビを締め上げていく。


638 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 15:15:16 ???
ゾンビは電動ノコギリを手放して首を締め上げる女の方へその手を回し、女の頭を掴む
女の首を捻り、首の骨を折らんとしている


639 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 15:25:40 ???
>>638
勇緒は逆にゾンビに頭を掴まれ、万力のように締め上げられてしまう。
「うう������ぅぅ…!」
このままこいつは首の骨を折るつもりだ、と直感し、勇緒は必死にばたついた。
ゾンビの手を引き剥がすように掴むと、どうにか脱出できた。
「ハァ……ハァ……」
勇緒はすでに満身創痍で、対するゾンビはおそらく万全の状態だろう。
その差が如実にあらわれていた。
勇緒は、ゾンビが巨体であるため、下半身にダメージを与えるのがよいと考えた。
ゾンビの膝へむけてタックルを繰り出す――が、動きは隙だらけだ。
反撃されれば、勇緒の体勢は容易く崩れてしまうだろう。


640 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 16:05:54 ???
タックルは思いの外効いたのか、ゾンビは体勢を崩したが転倒には至らなかった

ゾンビは大振りに腕を振って攻撃してきた
かわせれば反撃のチャンスが生まれるが


641 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 16:15:52 ???
>>640
勇緒のタックルに、ゾンビはよろめいたものの、転倒はしない。
狙いが外れた勇緒は、体を酷使した痛みに呻いた。
「ハァ…ぐっ…」
そのせいか、勇緒はゾンビの腕に注意を払っていなかった。

【投稿秒数が奇数の場合】
間一髪で躱した勇緒は、ゾンビの腹に膝蹴りを叩き込んだ。

【投稿秒数が偶数の場合】
ゾンビの腕が勇緒の顔面を捉えた。
勇緒は吹き飛ばされ、背中から木の幹に激突する。
息が詰まった勇緒は、とっさに立ち上がれない。


642 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 16:19:44 ???
女は吹き飛ばされ、木の幹に激突した
その隙に、ゾンビは電動ノコギリを手に入れようとしている
女にとって幸いなことは、女の近くにも電動ノコギリが
落ちていることだが、消耗しきった女に
電動ノコギリという得物を扱えるだろうか


643 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 16:46:40 ???
>>642
勇緒は傍にある電動ノコギリを手にし、荒い息をつきながら立ち上がるものの、重い得物に不慣れなようで、結局地面に置いてしまう。
そもそも勇緒にはノコギリの扱い方などよくわからない。
そのため、勇緒はゾンビが電動ノコギリを手にするのを阻止するため、ふたたびゾンビに向けてタックルを繰り出した。
もちろん下半身を狙っている。

【ごめんなさい、今から夜遅くまでは書き込めないと思います】


644 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 16:55:47 ???
不意打ち気味のタックルは、ゾンビの姿勢を崩して転倒させることに成功した
【わかりました。ありがとうございます】


645 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 21:23:51 ???
>>644
姿勢を崩したゾンビを相手に、勇緒は馬乗りになり、マスクに手をかけた。
相手の強さの秘密はマスクにあると考えたのだ。
爪のない手に力を込めたため、激痛が走る。


646 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 21:36:37 ???
『ゾンビのマスクは、顔と一体化したように剥がれなかった
ゾンビが体を無理やり持ち上げ、女は振り落とされてしまう

ゾンビは再び電動ノコギリを手にした
丸腰では、このゾンビとまともに戦うのは無謀だ
何か武器を手にしなければならないかもしれない』


647 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 22:37:04 ???
>>646
何か武器が必要だ。
そう悟った勇緒は、とりあえず傍に落ちていた太い枝切れを掴み、ゾンビに対する牽制に使おうとする。
しかし、これでは気休めにもならない。
それでも勇緒は雄叫びを上げ、ゾンビに果敢に立ち向かう。


648 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 22:56:26 ???
女は太い枝を武器にするようだ
しかし、装甲の上からの攻撃では、
多少ゾンビを怯ませる程度の効果しかない

ゾンビも電動ノコギリで反撃に移る

大きく電動のこぎりを振りかぶった結果
ゾンビの装甲に隙間が生じた
ゾンビの腐った肉ならば、
手を無理やりこじ入れて、
内臓などに大ダメージを
与えることもできるだろう
だが、ほぼ確実に電動ノコギリなどの
反撃を受けることになるだろう


649 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 23:33:16 ???
>>648
勇緒は木の枝を木刀のように振り回してゾンビに立ち向かう。
だが、その一撃はあっさりと電ノコに受けられ、木の枝が使い物にならなくなってしまう。
「クソッ…!」
そこで、ゾンビが電動ノコギリを高く振り上げた。
勇緒はそこで隙間に、貫手を食らわせるように手を突っ込んだ。
生温かい腐肉の感触に吐気を覚える。
しかし、思いがけずゾンビは電動ノコギリで反撃してきた。
「何ッ…!?」
勇緒は先ほど切断され、三分の一ほどの大きさになった木の枝を掲げ、身を守ろうとする。
だが、その防御は滑稽なほどに薄い。


650 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 23:39:49 ???
木の枝で電動ノコギリを受ける女
バリバリと木の枝は砕けていくが、今すぐそこを退けば
致命傷は避けられるだろう
しかし、ゾンビの懐に手を突っ込むことができている
今はチャンスでもある

電動ノコギリを受けることを覚悟して手をより深く突っ込むか
次のチャンスに賭けて退くか


651 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/20(土) 23:46:27 ???
>>650
ほじくるようにしてゾンビの体内の手をかき回す勇緒。
だが、電動ノコギリは無慈悲にも迫っている…
やがて、木の枝が切断される直前、勇緒はギリギリで飛び退いた。
ゾンビの腐肉にまみれた手は酷い臭いをさせている。
すぐにも蝿が集まってきそうだ…
さらに、電動ノコギリは勇緒の背中をかすっていた。
肉を抉られ、削ぎ落とされたような広い傷が走り、勇緒は絶叫してうつ伏せに倒れ込む。
ゾンビにとっては絶好のチャンスだろう。


652 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/20(土) 23:55:25 ???
ゾンビはマスクの間から血を流している
多少のダメージはあったらしい

だが、ゾンビは痛みなど感じていないという風に女の元へと迫る
電動ノコギリが女の首を捉えようとした
しかし、ゾンビが体内のダメージゆえかそこで体勢を崩した
そのため、電動ノコギリは女の豊かな白髪、そのツインテールの片房を巻き込んだ


653 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 01:00:34 ???
>>652
勇緒の髪、ツインテールの一房が電動ノコギリに巻き込まれてしまう。
頭皮を剥がされそうな力が加えられ、バリバリと髪を切断される勇緒。
さらに、鋸に髪が絡まり、チェーンソーは動作を停止した。
自分の髪のことなど構わず、今がチャンスとばかりに勇緒はゾンビの腹に手を突っ込んだ。
しかし、勇緒の頭にはもう一つのチェーンソーの存在は念頭になかった。


654 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 01:07:35 ???
女はゾンビの腹の中へ手を突っ込んだ
しかし、ゾンビはもう一つの電動ノコギリを
女の手を突っ込んでいる腕の方の肩口へと振り下ろした
骨と肉が鋸によって砕かれ、切り裂かれる音が響いた


655 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 01:54:25 ???
>>654
ガリガリバリバリッ!!
電動ノコギリの歯が、勇緒の左肩に振り下ろされた。
思いの外鈍い鋸歯は、骨を削り、肉を削ぎ、血肉の飛沫を周囲に撒き散らす。
「がぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」
勇緒は白眼をむいて凄惨な悲鳴を上げた。
電動ノコギリは鎖骨や筋肉を砕き、断裂させる音を響かせながら、勇緒の肩のさらに深くまで到達した。
勇緒は半狂乱になったように脱出を試みるが、その歯はいっこうに抜けない。
むしろ、勇緒が暴れれば暴れるほど強く食い込んでくるように思える。
勇緒に選択肢はなかった。
腹の中の手には、まだ感覚があった。
勇緒は、ゾンビの中で何か小さい臓器を探り当てると、それを握り潰した。
それでゾンビが怯むことに賭けるしかない。


656 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 03:28:36 ???
ゾンビが、大量の血を吐いた
血を失ったことによるものか
電動ノコギリを手放し、女から離れる
鋸の稼働もストップするが女の左腕は
辛うじて繋がっているという状態だった

女に襲い掛かろうとしたが、脚がふらついて
膝をついた。今なら反撃するか逃げることもできるかもしれない


657 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 07:20:07 ???
>>656
電動ノコギリの動作が止まった。
勇緒の左腕はかろうじて切断されずに済んだ。
勇緒は食い込んだノコギリの歯を無理やり引き剥がした。
「がはっ、げほっ、はぁ…はぁ…」
ダメージが大きく、勇緒は血を失いすぎたせいで気が遠くなりそうだった。
しかし、膝をついたゾンビに痛打を与えるべく、なんとか気を取り直す。
左肩を押さえながらゾンビに近づいていき、勇緒はゾンビの顔面めがけてキックを繰り出した。
だが、思い切りバランスを崩し、派手に転倒する。勇緒の、血まみれ泥だらけの体が地面に転がった。
左肩の傷には既に蛆が湧いていた。ゾンビの腐肉にまみれた右手で押さえていたからだ。
勇緒は近くに落ちていた細く短い枝を取り上げると、それをゾンビの傷へ刺そうとする。


658 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 08:37:20 ???
>>657
ゾンビの傷へ枝が刺さる
再びゾンビは血を吐くと
動かなくなった

女は勝ったのだ

『女に休息のときは訪れない
女は、もう一人の女と相対する

拳銃の銃口が女に向けられた』


659 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 09:46:44 ???
>>658
ゾンビは血を吐き、もう動こうとはしなかった。
勇緒は膝をつき、荒い呼吸をした。
そこに、もう一人の勇緒が現れ、銃口を勇緒に向けていた。
勇緒はそれには気づかず、かろうじて胴体を起こす。
銃声が響き、銃弾が勇緒の腹を貫いた。
「ッ…!?」
勇緒は吐血し、再び地面に倒れ込む。
「お…お前…は…」
自分の苦痛のエネルギーから生まれたという、この女。
こいつを倒さなければ勇緒に生きる道はない。


660 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 11:22:14 ???
「ページ数も残りわずか。十分なエネルギーは集まった。
あとはお前を殺すのみ」

今度はナイフを取り出し、女に向けて駆ける
狙いは心臓だ


661 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 12:23:00 ???
>>660
「ぐ…く…」
腹に開いた風穴は、ボーナスステージで苦心してようやく塞いだ傷を貫通していた。
勇緒は血を吐き、襲いかかってくる自分の姿を観ながらどうにか立ち上がる。
外見こそそっくりでも、中身は別物だった。
勇緒自身は、人間に対して躊躇なしに攻撃したりはしない。
「クソッ…ま、マズい…」
相手は拳銃に加えてナイフまで持っている。まだ何か隠し持っているかもしれない。
どうしていいのかわからず、勇緒はかろうじてナイフを躱すと、距離をとるべく走りだした。
「はぁ…はぁ…」
一歩走る度に全身の傷が疼く。
出血が酷いため、視界がぼんやりとしてくる。
そのため、地面に木の根が這っているのに気づかず、躓いてしまった。
「うわっ!」
躓いて倒れた先は、十メートルほど続く急な坂だった。
勇緒はボロ人形のように斜面を転がっていく。
血と土の混ざってできた血泥に塗れた勇緒は、つながりかけていた左腕をまたしてもはずみで骨折した。
右肩にも鋭い木の枝が突き刺さっている。
「くっ…うっ…」
どうにかして逃げなければならないのに、ますますそれが困難になっていく。
坂の上から、自分と同じ姿をした女が見下ろしている。

【終わる前に二つやって頂きたい責めがあるのですが、よろしいでしょうか?
・殴打でフルボッコ
・何かの能力で全身の傷口を開く(治療したものも含めて)
というような責めをして頂きたいです】


662 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 13:56:29 ???
どうにかして立ち上がった女を見下ろす
「無様だな。ただ、逃げるだけか」
「そして、ここは自分のステージだ」

ダーク勇緒の手の中に、ひとつの本が現れると
そこに何かを書いていく

『女の足元から、ゾンビの腕が現れ、その足を掴んだ』
『虚空から現れたいくつもの拳。それが女を滅多打ちにしていく』

【分かりました。少し考えてみます】


663 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 14:18:45 ???
>>662
「無様だな。ただ、逃げるだけか」
女は本のようなものを出現させると、何かを書き込んでいく。
すると、勇緒の足元にゾンビの手が現れ、勇緒の両足を掴んで拘束した。
動けない勇緒に対し、周囲から無数に拳が現れて勇緒に殴りかかる。
「クソッ!」
はじめのうちは身を捩らせたり、右腕でさばいたりしてどうにか避けていた勇緒だが、あまりの数の前にそれは無駄なあがきだった。
拳が腹の傷、肩口の切り傷、ふくらはぎのノコギリに抉られた傷、折れた左腕、などを打ち据える。
「ぐあああっ!!」
なすすべもなく、頭、顔、腹、背、足と全身を猛烈に殴られていく勇緒。
殴られる度に苦痛の呻きが響き、血と汗と色々な液体が飛んだ。


664 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 14:44:08 ???
「さらに、こんなこともできる」

ダーク勇緒が本をめくって指でなぞっていくと
過去の責め苦がフラッシュバックするように
女に襲いかかっていく

過去の傷口、治癒されたものも含めて全てが開いていく
一通りの責め苦を再び受けた女は力尽きたように倒れ付した


665 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 15:04:28 ???
>>664
「うぅ………ぐ……」
全身をサンドバッグのように殴られ尽くした勇緒は、鼻や口から血をぽたぽたと垂らし、全身の傷をさらに悪化させてしまっていた。
さらに、女が本をなぞっていくと、勇緒が過去に負った傷が、どんどん開かれていく。
矢に貫かれた穴、龍に焼かれた足、龍に噛みつかれた傷、虫に食い破られた穴、電流、火傷、注射針、ノコギリ…
「ーーーーーー!!」
もはや声にもならない悲鳴を上げ、勇緒は地面に倒れ伏した。
血と泥に覆われ、小便と大便を垂れ流し、白眼で体を痙攣させている勇緒は、見るも無残だった。
だが、勇緒はそれでも、倒れたままで女を睨むように見上げていた。
その瞳の光はまだ消えていない。


666 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 18:09:29 ???
>>665
「死んだか」
ダーク勇緒は迂闊にも勇緒の近くにいく
完全に油断しているようだ


667 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 19:28:55 ???
>>666
勇緒は斜面を降りてきた女の足許で死んだようにうずくまっている。
この風体では死んだと思っても無理はない。
勇緒は抵抗をやめながった。
ダーク勇緒の不意をついて立ち上がると、勇緒は折れた左腕を鞭のようにしならせ、殴りかかる。


668 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 19:37:04 ???
>>667
鞭のようにしなった左腕を受けて、拳銃とナイフを落とした
少なからず驚愕しているようだ


669 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 19:42:20 ???
>>668
左腕に激痛が走り、勇緒は涙目になった。
ダーク勇緒は拳銃とナイフを落とすも、今の勇緒にはそれらを扱えない。
左腕は折れ、右手は外れている。
勇緒はダーク勇緒に体当たりを食らわせるべく身構え、地面を蹴った。


670 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 20:14:10 ???
続いて勇緒の体当たりを喰らう
本を落としたダーク勇緒は、ひどく狼狽し、なんとか本を拾おうとしている


671 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 20:33:36 ???
>>670
勇緒は、ダーク勇緒が拾おうとしている本を見た。
そしてそれを蹴り飛ばし、ダーク勇緒と本の間に立ちはだかる。
あれを拾わせてはならないと感じた。


672 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 20:36:34 ???
「貴様!」

ダーク勇緒は勇緒を弾き飛ばし、本の方へと向かう
なんとしても本を拾いたいようだ


673 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 20:43:22 ???
>>672
「ぐあっ…!」
ダーク勇緒は勇緒を弾き飛ばした。
手負いの体ではロクな抵抗もできず、勇緒はふたたび倒れ伏してしまう。
だが、芋虫のように肘と膝で這いながらダーク勇緒の後を追った。


674 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 20:52:51 ???
ダーク勇緒は本を拾うと、また何かを書き込んでいく

『女のいる地面は、灼熱の炎に包まれる』


675 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 21:05:55 ???
>>674
「はぁ…はぁ…」
全力を振り絞って這い進む勇緒。
だが、やはりダーク勇緒はあっけなく本を拾い上げた。
それでも諦めずに地面を進む勇緒だが、ダーク勇緒が本に何か書き込むと、異変に気づいた。
「な、何だ……?」
地面が熱くなり、やがて火傷をするほどになる。そして、すぐに地面と草が燃え上がり、勇緒を焼いた。
絶叫を迸らせる勇緒は、皮膚を直接炙られるような激痛に、燃えている地帯から転がり出た。
炎は勇緒の服や髪にも燃え移っており、勇緒は地面を転げ回ってなんとかそれを消火する。
勇緒は全身に新しく火傷を負い、ツインテールのもう一房を焼け落ち、全身から黒煙をぷすぷすと上げていた。
言葉にできない激痛だったが、その代わり、全身の傷を焼灼止血できたという恩恵もあった。
大きな傷、腹や肩の傷は血が止まりきっていないが。
「お、オレが…この、程度で…諦めると思うなよ…?」
そして、勇緒はなお挑発するようににやりと笑ってみせ、地面を這い進む。


676 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/21(日) 21:51:13 ???
「・・・こいつ!」
無様に這うことしかできない相手に、
なぜか恐怖していた
それを打ち消すように本に書いていく

『体長10m近い大蛇が、女に襲い掛かる』


677 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/21(日) 22:19:17 ???
>>676
大蛇は這いつくばる勇緒に巻き付くと、搾り取るように締め付けた。
ゴキゴキゴキゴキ…
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
勇緒は吐血し、悲鳴を上げながらも足をばたつかせ、必死に拘束から逃れようとあがく。
その抵抗が弱くなると、大蛇は頭から勇緒を丸呑みにする。
口の中で消化液をかけられ、勇緒の肌が爛れる。
勇緒はそのまま胃に収められた。
服は溶けていき、肌もだんだんと焼かれていく。
そこで意識を取り戻した勇緒は、激しくばたついた。胃の内壁を蹴り、身体をくねらせる。
大蛇はそれに耐えられなかったのか、勇緒を吐き戻した。
半分溶けた服に、胃酸に侵された肌、勇緒は吐瀉物のような猛烈な悪臭を放っていた。
「ゲホッゲホッゲホッ…」
口の中を満たしていた蛇の胃液を吐き出すと、勇緒はまた這っていく。


678 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/22(月) 04:43:24 ???
「・・・!?」
なぜ心が折れんのだ
ゆっくりとだが、確実に距離は縮まっている
気づけば、あともう少しというところまできていた
やはり名前を手に入れておくべきだった
何か責めなければ
だが、どうすればこの女を殺せるというのだろうか

いつの間にか目と鼻の先にまで、両者の距離は縮まっていた


679 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/22(月) 06:12:31 ???
>>678
勇緒は、ついにダーク勇緒の正面にまで縋るように到達した。
だが、勇緒のダメージは大きすぎ、立ち上がることにすら苦労する。
亀のようなのろさで立ち上がっていく勇緒は、あまりにも隙だらけだ。
立ち上がった勇緒は、一歩を踏み出した。
それだけで全身に激痛が走り、体勢を崩しそうになる。


680 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/22(月) 15:50:54 ???
なぜだ
なぜこのような相手に戸惑っているのか

相手は最早半死人といっていい状態だ
根性とやらで、無理やり立ち上がっているに過ぎない
戸惑いつつも、ダーク勇緒は勇緒に飛びかかり、
首を絞めて殺さんとする


681 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/22(月) 22:56:19 ???
>>680
勇緒はダーク勇緒に押し倒され、首を締められる。
「あっ…かっ…」
勇緒の顔が赤く鬱血していく。
だが、勇緒は頭突きをするように頭をダーク勇緒めがけて突き出した。
精一杯の反撃だ。


682 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 04:48:35 ???
「ごっ・・・!」
思わぬ反撃を受け、ダーク勇緒は怯んだ
そして、再び本を落としてしまった


683 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/23(火) 06:55:25 ???
>>682
ダーク勇緒は本を取り落とした。
だが、当の勇緒ももう限界だ。
首を締められたこと、そして頭部への衝撃でほとんど意識を失ったように動けなくなった。


684 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 07:13:21 ???
「ぐっ・・・く!」
血を流すダーク勇緒

怒りに似た感情が湧き上がり
本を拾うことを忘れる

「女ぁ!」
動けなくなった勇緒を蹴り飛ばし、殴打していく


685 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/23(火) 19:31:50 ???
>>684
「がっ、ぐふっ、ぐはっ…」
殴られ、蹴られ、怒りのままに痛ぶられる半死半生の勇緒。
反吐や血を吐き散らし、ボロ雑巾のように地面を転がっていく。
やがて、ダーク勇緒は勇緒に馬乗りになり、一方的な殴打を加えはじめた。
「あ゛がっ、ぎあっ、ぐぇあっ!!」
だが、勇緒は諦めず、地面を探るようにして手を動かした…
なにか本のようなものがその手に触れた。


686 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 20:15:15 ???
>>685
「女ぁ! ぐっ!」
一方的に勇緒をなぶっていたダーク勇緒であったが、勇緒が本に触れたとき、胸を押さえて苦しみだした


687 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/23(火) 20:25:43 ???
>>686
本に触れた途端、ダーク勇緒が苦しみはじめたのを勇緒は見た。
どうやら、これがこの女の弱点かなにかのようだ。
勇緒は無意識のうちにその本を握りしめ、ページを開いていた。


688 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 20:43:15 ???
>>687
「貴様ぁ!」
胸を押さえながら、なおも勇緒を殴打し続ける


689 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/23(火) 20:52:23 ???
>>688
「がっ、ぐ、あ゛、ぁ……」
一方的に殴られ続ける勇緒。
血と泥にまみれ、顔は腫れ上がり、口から粘ついた血を垂らし、それでも本は手放さなかった。
「ぁ゛、う゛、ごっ、ぅ゛……」
だが、ついに力尽きたように本から手を放してしまう。
本はページを開かれたまま、地面に横たわっていた。
ページの隅が勇緒の指についていた血、泥、胃液などで汚れていた。


690 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 21:03:16 ???
>>689
「ぐはっ! ぐっ!」
両手で胸を抑え、より強く苦しみだした
ダーク勇緒

「くぁっ おのれ!」
勇緒の上から退き、本を取り戻そうとするが、
その動きは異様に遅い


691 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/23(火) 21:05:20 ???
>>690
「ぐ…」
勇緒はダーク勇緒が己の上から退いたのを感じ、かすかに呻いた。
その足首を掴むべく、手を伸ばした。


692 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 21:19:35 ???
足首を掴まれて転倒するダーク勇緒
「き、きさまぁ」

手を振り払おうと、蹴りを浴びせるが、その力は先ほどよりも落ちている


693 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/23(火) 21:58:55 ???
>>692
蹴られ、蹴られ、勇緒はそれでも掴んだ手を放さない。
それどころか、ダーク勇緒と競争するように這い、本を手にしようとする。


694 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/23(火) 22:06:52 ???
ダーク勇緒と勇緒がほぼ同時に本を手にしようかというとき、
ダーク勇緒の手が黒ずみ、崩れた
本を手にしたのは勇緒だ


695 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 00:53:33 ???
>>694
「はぁ…はぁ…」
本を手にした勇緒は、体を引きずるようにして立ち上がる。
傍目には死体が立ち上がったように見えるかもしれない。
ダーク勇緒は倒れている。
「勝った…のか………?」


696 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 08:54:46 ???
>>695
勇緒が立ち上がったあと、ダーク勇緒も立ち上がった。
「なぜだ。なぜお前に追い詰められなければならない」


697 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 09:23:59 ???
>>696
立ち上がってきたダーク勇緒を前に、勇緒は唇を噛んだ。
「く、クソ…」
戦うのに邪魔だ、とばかりに本を地面に投げ捨て、身構える勇緒。


698 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 16:03:00 ???
「ぐあ!」
本が投げ捨てられるのと同時、ダーク勇緒は何かに吹き飛ばされたように地面に倒れ伏す

「それを乱暴に扱うな。お前のためも思って言ってるんだ。またあの責め苦がお前を襲うかもしれないんだからな」


699 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 18:28:28 ???
>>698
勇緒は、本へのダメージがダーク勇緒にも通っていることに気づいた。
「へ……な、ならこれはどうだ…?」
勇緒は本を踏みつけにした。
汚れた素足がページを引き裂いていく。


700 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 18:58:09 ???
「ぐあっ!! ぐが!」
ダーク勇緒の体が足の形に凹んだ

同時に、勇緒の体を電流が襲った
勇緒が引きさいったページ
それは勇緒が金網の電流を受けた箇所が書かれたページだった

「馬鹿め。人の忠告を聞かんからだ」


701 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 19:12:58 ???
>>700
「がああああぁぁッ!!!」
半死半生の身体に高圧電流を流され、勇緒は絶叫する。
勇緒は倒れ、身体が痙攣し、煮えた小便が股間から流れ出る。
ズタズタの身体から黒煙が上がり、焦げた肉の臭いが立ち上る。
「ぐっ…うぅ…」
しかし、それでも本を破ることに希望を見出した勇緒は、真っ黒に汚れた手で本をめくり、また違うページを破った。
気力が続く限り、勇緒はそれを繰り返すだろう。


702 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 19:25:30 ???
>>701
「こいつ、根比べをするつもりか」
また勇緒はページを引き裂いた

勇緒の体が虫に侵されていく

ダーク勇緒は体の三分の一が裂かれた
「ぬああ、きさま」
体が引き裂かれ、ダーク勇緒は動けなくなったようだ


703 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 20:02:28 ???
>>702
勇緒の身体が蛆、幼虫、地虫、甲虫、羽虫に覆われ、噛まれ、産み付けられ、皮膚の下に潜られる。
「ううぅ……!!」
不快感と激痛に声を漏らす勇緒。
それを堪えてページをもう一枚破ると、虫どもが巨大化し始めた。
皮膚の下に潜っていた虫は傷口の周辺にいたため、勇緒の傷を食い荒らし、広げ、血膿とともに体表に出てきた。
勇緒の体内にいたものは、勇緒の口や肛門からどんどん溢れてくる。
しまいには大根のような大きさの蛆が勇緒の肛門から這い出てきた。
勇緒はそれらすべてを耐え忍ぶと、さらにページを破る。


704 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 20:17:15 ???
ページを破られダーク勇緒の体が引き裂かれ、存在が希薄になっていく

勇緒は、凄まじい衝撃で空中に打ち上げられ、その状態から全身を虚空から現れた拳に打ちのめされて地面に落ちた
もう一度ページを破れば、ダーク勇緒を倒せるだろう

【特に希望などなければ、そろそろ締めとしますがよろしいでしょうか】


705 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 20:30:40 ???
>>704
「がはあぁっ!?」
勇緒の身体が、地面からの凄まじい衝撃に空中に打ち上げられた。
空中で、虚空から現れた拳が勇緒を滅多打ちにする。
もはや悲鳴を上げることもかなわなかった。
ボロ人形のように打ちのめされた身体が、受け身もとれず地面に激突する。
「ぁぐぁ……」
勇緒の身体はぐしゃぐしゃだ。
しかし、どうにか前を見据えると、蛞蝓のような速度で本へと這いずっていく。
その指は、もう少しで本に触れる。

【すみません、厚かましいですが、あと一度だけダメ押しでフルボッコにしてもらえると嬉しいです】


706 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 20:37:38 ???
「おんなぁ!!」
体の半分以上が消えかかったダーク勇緒が、
文字通り勇緒に食らいつく

ぐしゃぐしゃの勇緒にトドメをささんとダーク勇緒も残された力で
勇緒を叩いていく

すでにボロボロの両者の最後の時は近づいていた

【こんな感じでしょうか。それとも本に書いたより激しい方が良いでしょうか】
【本に何か書いて最後ならば、破いた最後のページに最後の力を使って、みたいな感じにしようかと】


707 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 20:43:47 ???
>>706
「げうっ、がはっ、がっ、ぐあっ…」
ダーク勇緒に叩きのめされ、勇緒はそれでも這うことをやめない。
勇緒はついに本までたどり着き、そのページを破り取った。

【そうですね、激しいほうがいいので破いた最後のページに最後の力を使って、でお願いしてもよろしいでしょうか】


708 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 20:52:38 ???
「うぐぎ、ぐがああ!」
「おのれえええ!!!」
破り捨てられた最後のページ
そのページは空白だった

『女は今まで受けた苦痛
その中で最も激しく辛いもの
それを数倍したものを生ある限り永劫に受けていくだろう』

破り捨てられたページにそう書いて
ダーク勇緒は勇緒の口の中にそのページを突っ込んで飲み込ませる

「ふ、ふふふ・・・ふはははははははは!」
笑いながら、ダーク勇緒は消滅していった

世界が崩壊するような感覚とともに、
勇緒は気がついたら、本を手にしたときの
あの場所にいた。そばにはボロボロになった本
だあが、勇緒に安息の時は訪れないようだ

【こんな感じでどうでしょうか。ラストは元の世界には戻りますが
自由にアレンジしてください】


709 : 皐月勇緒 ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 21:12:17 ???
>>708
消滅していくダーク勇緒が本になにか書き込んだかと思うと、勇緒の口にその紙片を突っ込んだ。
わけもわからず、勇緒は呑み込んでしまう。
すると、勇緒の身体に高圧電流がまたしても通電された。絶叫する勇緒。
白眼をむいた勇緒が倒れる寸前、虚空から現れた無数の巨大な拳が勇緒を滅多打ちにする。
殴られ続けながら、勇緒は世界が崩壊していくような感覚に包まれた…

気がつくと、本を見つけた路地に倒れていた。
全身が狂いそうなほどに痛む。
しかし、元の世界には戻れたようだ。
勇緒は安堵に涙を流した。
「はぁ……はぁ……オレは……帰って……これたのか……」
だが、勇緒は知らない。
この世界においても、あの世界において勇緒の味わった苦痛を数倍した苦痛が待ち受けていることを…
吐気を覚えた勇緒が吐き戻すと、くしゃくしゃの紙が転がり出てきた。
『……数倍したものを生ある限り永劫に受けていくだろう』

【それではこちらはこれで締めにさせていただきます。長い間ありがとうございました】


710 : ◆XksB4AwhxU :2017/05/24(水) 21:15:37 ???
こちらこそ、ありがとうございました
少しでも楽しんでもらえたなら嬉しいです


711 : ◆mYbms0fGFE :2017/05/24(水) 22:04:22 ???
>>710
注文ばかりで申し訳ありませんでした。
責め方がとてもよかったです、特に虫が巨大化するところとか…


712 : アリス ◆VktIN.Uk36 :2017/05/26(金) 00:03:51 ???
>>516
遅くなり申し訳ございませんでした。
打ち切りの件、了解いたしました。


713 : ◆ztq7pWnU8A :2017/06/01(木) 15:21:14 ibnnaV/Q
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/58

せっかくなのでこのキャラをリョナってくださる方を募集いたします。
クリーチャー系などが好みです


714 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/02(金) 20:40:57 ???
前回のが終わったばかりだし自重したほうがいいのだろうか


715 : ◆ztq7pWnU8A :2017/06/02(金) 22:14:43 veFFxxwQ
自分は特には気にしませんよー


716 : 名無しさん :2017/06/02(金) 22:40:56 ???
では、お願いします
クリーチャー系が好みということで、新しく責めキャラ考えてみましたが、ほかのものでも構いません
新しいのはこちら
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/74

過去に使用していたのは>>519を参考のこと


717 : ◆ztq7pWnU8A :2017/06/02(金) 22:50:54 veFFxxwQ
>>716
いい感じのキャラですね。
色々できそうでいいです。

他に何体か居ても大丈夫ですー


718 : 名無しさん :2017/06/02(金) 22:57:39 ???
>>717
では、個人的にお気に入りなマコを半分観客半分責め的な立ち位置で入れてよいでしょうか


719 : ◆ztq7pWnU8A :2017/06/02(金) 23:06:44 ???
>>718
わかりました。
そんな感じで行きましょう。

導入などはどんな感じで行きましょうか?


720 : 名無しさん :2017/06/02(金) 23:19:10 teHrqDg6
どんなのでも構いませんが、学生服を着こんでるということは学生として過ごしてるという設定でしょうか


721 : ◆ztq7pWnU8A :2017/06/02(金) 23:21:24 ???
>>720
一応そんな感じでございます。
どうせなら向こうから襲ってくる形で行きましょうか?
夕方か夜中の帰り道のシチュでどうでしょう


722 : 名無しさん :2017/06/02(金) 23:25:34 teHrqDg6
>>721
わかりました
それでいきましょうか


723 : ◆ztq7pWnU8A :2017/06/02(金) 23:32:34 veFFxxwQ
>>722
//ではそんな感じで行きましょう

…夜の帰り道。
ある一人の少女が人通りの少ない路地を歩いていた。

学生服に身を包んだその姿は
圧倒的なスタイルと
美しい顔立ちを持っている

「……罪を償う方法…
 一体他に…どんなことがあるのかしら…」
ぶつぶつと呟きながらゆっくりと歩いていく。

彼女の境遇はだれも知らないだろう。
かつては悪魔のような女であり
転生してその行いの償いをしなければならないという事情があるのだ。

//とりあえず先に投げ込んでみました


724 : 名無しさん :2017/06/02(金) 23:37:28 teHrqDg6
//では、こちら(キメラ)の犯行現場を目撃してという形にしていこうかと思います

人通りの少ない夜道に、人の悲鳴が響いた
その声は女にも届いているだろう

悲鳴の響いた現場では、死体と一人の男(キメラX)がいた


725 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/02(金) 23:44:37 veFFxxwQ
>>724
大きな悲鳴は
チドリにも確かに聞こえた
「チッ…なんだってのよ…!」
めんどくさそうではあったが、それでも彼女は
自分の使命のためにその声のする方へ走り出した

そこには無残な光景が広がっている。
死体となった誰かが転がっており…
「くっ…これは……!?」

それを行ったと思わしき男の姿であった。

「あんた…一体何をして…!」
と、思わず憤りの声を上げた。
心の中では、人の死を見ることはひどく嫌なもので
そして許しがたいことなのだ


726 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/02(金) 23:50:57 ???
>>725
キメラXと女(チドリ)は互いに目が合った

「ふん」
軽く鼻を鳴らす

チドリに向けて手をかざすと、手の平にレンズ状の器官が現れ、
バイオブラスターがチドリに向けて放たれた
チドリが避けなければ、それは確実にチドリの胸を貫くだろう


727 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 00:00:04 veFFxxwQ
>>726
「くっ…何よ…!」
何かが放たれるということに気づき、
チドリはすぐさま交わそうと右へと飛んだ

だが、変身する前のチドリの身体能力は
普通の人間と変わりない。

バシュンッ!!
「あぐぁっ…!!」
胸を貫くのは避けられたが、
彼女の脇腹をかすめ、えぐるような火傷を刻み込む。

「ぐっ…うっ…」
焼けつく痛みが彼女の脇腹から伝わる。
相手はとても強い相手であるらしい。

「仕方ない…仕掛けるしか…なさそうね…!」
そう言って彼女は大きく声を上げた。

「天よ…我に贖罪の時を…
許されざる者に断罪の時を…
その機会を今ここに…!!」
祈るようなポーズを取りながら、そう声を上げて天を仰ぐと

上空から光の柱が降り、
彼女の体を包み込んだ。

彼女の体から黒い尻尾と狼のような耳が生え、
学生服もまるで戦闘服のように変わっていく。

両手足はボディスーツのように
黒いラバー状の物質が定着する。

「贖罪戦士…チドリ…
私が貴様に裁きを…!!」
光の柱から勢い良く飛び出し
キメラへ向けて先ほどとは比較にならないスピードで
鋭いパンチを打ち込みに行く!

//多少服装をアレンジした形で戦いますー。


728 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 00:13:35 ???
「なに?」
目の前の相手の変化に戸惑うキメラX
鋭い拳が、キメラXへ向けて放たれた

しかし、それがキメラに届くことはなかった

「変身もしてない相手に、それは不公平だと思うな」
路地に不似合いな少年の声
少年(マコ)の手に握られている鞭(フィアー)が、
チドリの首に巻き付いてその攻撃を止めると同時に首を絞める

「さっさと変身しなよ。キメラ」

キメラは、成人男性の姿からその形態を変えてゆく
全身がカニのような頑健そうな甲殻に覆われ、両手もカニのそれに酷似したものに変わっていく

満足したようにマコがフィアーをチドリの首から解くと、
今度はキメラが巨大なカニのハサミでチドリの首を挟み体を持ち上げた
さらにもう片方の手で追撃を与えようとしている


729 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 00:18:53 veFFxxwQ
>>728
「なっ…あがっ…!!」
突然首に巻き付いたムチが
チドリの首を勢い良く締める。
体をのけぞらせるほどの力が彼女の首を絞めた。

「こいつ…何を…
ぐっ…!!」
後ろを確認する前に拘束が勢い良く解けた。

「がっ…はっ…
 あ!!」
だが、呼吸を整える前に彼女の首は
ハサミによって締め上げられ、ぐいっと持ち上げられる。


「あっ…うぐぅ…
 ぐあっ…!」
苦しげに声を上げながら、足をバタバタとさせて悲鳴を上げる。
「こい…つ…
私は…こんなことで……!!」
彼女は自分が今できる
全力の蹴りをブラブラした足で放つ。

その間に自分の右腕に冷気を込めて
攻撃の準備をしようとしている


730 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 00:24:40 ???
チドリは蹴りを繰り出すが、全身を頑丈な甲殻で覆われたキメラには通じず逆に自分の脚を痛めてしまう
キメラはもう片方のハサミを振るい、戦闘服ごとチドリの柔肌を切り裂いていく

マコはその様子をニヤニヤしながら見ている


731 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 00:58:40 veFFxxwQ
>>730
「ぐっ!!」
硬い甲殻に覆われたキメラの体には
ケリは通用せず、むしろ自身の体に大きな衝撃が走った。

痛みに堪えながら相手の動きを見ていたが

「うああああ!!
 いっ…あっ…うぁっ…あ!!」
振るわれたハサミによってチドリの体に無数の傷を刻まれる。
戦闘服もたやすく切り裂かれ、胸や腹など体中カラチが溢れ出す。

「あっ…ぐっ…この……!!」
だが、そのまま黙って待っているつもりもなかった。
右手に込めていた冷気を、チドリは相手に向けていた。

「これで・・・!!」
瞬間、一瞬で凝結した冷気が鋭い槍となって
キメラの体へと飛び出した。
頑丈な氷の槍は果たしてその甲殻を砕けるだろうか


732 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 01:04:35 ???
「へぇ。そんなことができるんだ」
マコが感心したように呻く

チドリの作り出した氷のやりは、キメラの甲殻を貫いた
思わぬダメージにキメラはチドリを手放した

//すいませんが続きは朝にさせてください


733 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 08:52:57 veFFxxwQ
>>732
「がっ・・・はぁ……!!」
その一撃で手放されたことで
地面にくずおれるように着地したチドリ。

「これが効いたなら・・・
もっと・・・!」
近くにいる何者かのことも
気になるが、今は目の前の敵を倒さなければ、

そう思い、鋭い槍となった氷を
更にキメラに向けて突き通そうと力を込めた。


734 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 09:03:52 ???
>>733
氷の槍でさらに追撃を行おうとするチドリに対し、
キメラの腹部が割れ、レンズ状の器官が現れる
手の平のそれより巨大なバイオブラスターだ

いかに固かろうと、氷の槍がバイオブラスターの熱量に耐えられるだろうか


735 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 09:13:01 veFFxxwQ
>>734
「このまま……!」
と一気に氷の槍を突き通そうと力を込めたことが
そのバイオブラスターへの対応に遅れることとなる。

「うっ…何!?」
最もたとえ気づいたとしても
突き刺さった氷の槍によって
すぐさま避けるなど不可能に近い。

バシュウ!と
激しい閃光とともに放たれた光線は
続々と氷を溶かしていく。

このまま右腕を焼き切られる前に
彼女はやりを手放して素早く横へと飛んでいく。


736 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 09:23:27 ???
>>735
チドリはバイオブラスターを回避した

が、躱したチドリに対してハサミが振り下ろされる
超振動ブレードと化したハサミは、強化された
チドリの肉体も易々と切り裂くだろう


737 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 09:36:09 veFFxxwQ
>>736
「これで……!?」
交わした先に振り下ろされる
猛スピードで振動するハサミ

その一撃は容赦なくチドリに迫り

ズバァン!!
「うあああ…!?がぁっ…!」
右の肩口から左の脇腹にむけて真一文字に刃で深くえぐられ、激しく血が吹き出した
崩折れるようにその場に倒れ込んだチドリは

「あ…ぐああ…うぐっ…あああ…」
体を抑えこみ、悲鳴をあげながらのたうち回る。
血の池が広がるほどあふれる血液は
彼女に刻まれた傷の深さを物語る

「あああっ…く…う…!」
以前の彼女とは違い、痛みに耐性など持たない彼女は
その場で痛みに悲鳴を上げるしか無いようだ。


738 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 09:49:38 ???
>>736
「いいね。その反応」
マコが嬉しそうに手を叩く
「戦い慣れてるし、不思議な力も持ってるみたいだけれど痛いものは痛い、か。超振動するハサミで掴み上げてやれば、体は粉々になるだろうけれどそれじゃ面白くないから、キメラ」
キメラに対して指示を出すようにしゃべるマコ

キメラの右腕がハサミから蛇へと変化し、チドリの首筋に蛇が噛み付く

複数の毒を組み合わせたその毒は血の凝固を止め、神経に作用し、その上で激痛を与えるだろう


739 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 10:35:09 veFFxxwQ
>>738
「うああっ…ぐう!」
苦しそうな声を上げてただうずくまっていたところに

ズブリという音とともに
蛇の牙がチドリの首に突き刺さり
毒が注入されていく

「うぅ……あっ?!」
切り裂かれた傷から血液が勢い良く溢れ出し始める。
更に体中の神経に激しい痛みの反応が

「あああああああああああ!?!?
 いっ…うぁあああああああああああ!!」
絶叫を上げながら転げ回り
アチラコチラに血液が飛び出していく。

「いっ…う…ぐうううう!」
冷気を使って止血をしようとしているが
なかなかうまく行かずに
悲鳴ばかりが上がる


740 : 名無しさん :2017/06/03(土) 11:21:18 ???
血を流しながら苦しむチドリの首に、蛇となったキメラの右腕が巻きつき、締め付ける

再び体を持ち上げられ、今度は背中を左腕のハサミで責められていく


741 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 11:36:20 veFFxxwQ
>>740
「あぐぅ…はっ…あうぁああ……!!」
首が急激に絞まった状態で
体を無理やり持ち上げられる形となったチドリ

だが、致命傷に見えるような怪我でも
彼女は死なないでいるようだ。

ザシュッ!
「うああっ!!」
背後から突き刺さるハサミが彼女の体を激しく揺らす

更に何度もハサミが彼女の背中を何度も突き刺していく
「あっ…!ぐっ…!がっ…はぁ!…うっ!うう……ぅっ!?あっ…!」
肉をえぐる音とチドリの悲鳴が響き
振り子のようにチドリの血まみれのスタイルのいい体を揺らしていく。

「あ…あああああ!!」
それでも彼女は激しい冷気を発してキメラの体を凍りつかせようとしている。
特に巻き付いてきた蛇の体はすぐさま凍りついていくだろう


742 : 名無しさん :2017/06/03(土) 12:24:17 ???
>>741
キメラの蛇となっている右腕が凍りついていく
直後、マコが鞭のようにしなる剣(フィアー)をふるい、キメラの右腕を切断する

自由を取り戻したチドリだが、距離をとったキメラはバイオブラスターによる攻撃をチドリに向かって繰り出す


743 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 12:34:12 veFFxxwQ
>>742
「がっは……うぐ…!」
地面に倒れ込んで彼女がゆっくりと顔を上げた。
しかし距離を取ったキメラが発射した攻撃は


ズシュウ!!

「あ゛っ……」
バイオブラスターの一撃は彼女の体の中心を貫き、
心臓を焼いてポッカリと穴を開けた。

「…あ゛…が…あう……ごぼっ…」
口から滝のように血液が吐き出される
彼女の体はゆっくりと崩れ落ちる。

「…あ…う…」
だが…彼女の体は冷たくなる気配がなかった。
ビクビクと痙攣する体は
まるで天啓を浴びるかのように美しさを取り戻そうとしている。


744 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 12:51:42 ???
「へぇ」
マコは呻いた

確かにキメラのバイオブラスターは心臓を焼いた
だが、女は死ぬ様子がない
冷気を操る能力といい、ただの人間や正義の味方を気取った魔族というわけでもなさそうだ
「場合によっては、ボクも楽しめるかもね」
キメラに指示を出す

キメラの下半身が変化し、冷気に耐性を持つホッキョククマとゾウを合わせたような豪壮な下半身となる
崩れ落ち、痙攣しているチドリをその体重で押しつぶそうとする


745 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 12:58:54 veFFxxwQ
>>744
「……う…ぁ……」
虚ろな表情で虚空を見上げるチドリ
しかしその視界の下に
巨大な体躯が迫り

ドゴォン
「あ゛ぐぇぅっ…!?」
地響きのような音が響くと同時に
彼女の体が勢い良く押しつぶされる。
同時に彼女の意識は一気に引き戻され
吐き出すようなうめき声が響く。

「うぇ…げぇ……ごぁ…!」
地面にヒビが入るほどの衝撃に
彼女の体はひしゃげるように押しつぶされ
血液がプレスされたトマトのようにあちこちへ飛び散った。

「あっ…あっ…あっ…」
目を大きく見開いて口を開けたまま痙攣をしている。
彼女の責め苦はまだ終わりそうもないのだろう…


746 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 13:12:47 ???
何度か巨躯による押し潰しが行われたあと、マコがチドリの元へと向かった

「ねぇ。お姉さん。なんで死なないの。あ、ボクはマコ。魔王の息子だよ」

キメラが念入りに内蔵を潰すように足に力を入れる横で、マコはチドリに自己紹介をする

「なんだかお姉さんのこと気になってきちゃったな。キミの色々教えて欲しいな」


747 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 13:22:09 veFFxxwQ
>>746
「ごっ…ぼはっ…げぇっ…」
何度も体を押しつぶされ、
何べんも吐血を繰り返していた。

内臓を押しつぶされて
激しい痛みとともに口から血液が絞り出される

「ぐ…が…ぁ…
 な…にを…」
彼女が死なない秘密は
体質とは異なるようである。

「私…を…
 しって…どう…
 がぼっ!!」
ひときわ激しく血の塊が口から吐き出された。
彼女の記憶などを探れば
知ることはできるだろうが…


748 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 13:35:07 ???
>>747
「ただの好奇心というやつかな。こういうことができるのは数は限られる。ただまあ、死なないなら死なないなりに、面白いことができる」
キメラとチドリ、両者の触れ合っている肉体がひとつになり始めていた
キメラの肉体がチドリを侵食していく
チドリが抵抗しなければ、それは脳にまで達するだろう


749 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 13:47:38 veFFxxwQ
>>748
「あっ…うっ!!?」
突然触れ合っている体に少しずつキメラの肉体が侵食を開始した。

「くっ・・・!うっ・・・!ぅくっ・・・!・・・はぁぅ・・・!」
何かが入り込んでいく感覚
神経の奥にまでその痛みが満たされていく。

「うああっ…あっがっ…!!」
まるで根を張るかのように彼女の肌に浮き上がってくる
侵食痕。それが腹部を中心に広がっていく。

「こん…なの…
 嫌よ…絶対…!!」
そう言って彼女は彼女の周囲を一気に冷却した。
生物であれば圧倒的冷気には耐えられないだろう。
キメラの凍りついた足を砕いて逃れようと考えているようだ。


750 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 14:13:57 ???
>>749
凄まじい冷気によって、ホッキョクグマの剛毛も役に立たずキメラの下半身が凍りついていく
マコは剣(フィアー)でキメラの下半身と上半身が分かれるように両断する

キメラは下半身が砕かれたが、巨大な翼が現れさながらコウモリのような姿に変化する
そして、超音波による攻撃でチドリを攻撃する

「中々面白いね。お姉さん」
その様子を見ていたマコが白い歯を見せながら笑う


751 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 15:01:39 veFFxxwQ
>>750
「がはっ…この…
 やっとなんとか…!」
先程の一撃で意識が戻された。
なんとか起き上がって彼女は更に攻撃を仕掛けようとするが

「もっと攻撃…を……!」
耳をつんざくような激しい超音波を受けて
凄まじい耳鳴りがチドリの脳を揺さぶった

「うあああああああっ?!
 あっ……あたま…が…!」
激しく視界が乱れて
頭を抱えて倒れそうになる。

「くっ…こんな…こんな程度…で…!」
なんとか起き上がろうとしているが
今の状態ではまともに動くことも出来ない。


752 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 15:32:08 ???
>>751
再びキメラは姿を変えて、猛禽類のような姿になる
まともに動けないチドリに急降下し、その肉を一口二口と啄んでいく


753 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 15:48:17 veFFxxwQ
>>752
「まだ…こんなことで……!」
と起き上がろうとしたときに
突如急降下してきたキメラ。
その姿はまるで猛禽類…


「あぐぅっ…ああっ!!」
急降下してきたキメラに
胸や腹の肉を啄まれる。
激しい痛みにまた倒れ込み、
そのままキメラに抑えつけられる。

「ああっ…!!あっ……!」
悲鳴を上げる中
キメラに為す術なく啄まれ続けることになるだろう


754 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 15:54:31 ???
>>753
肉を啄んでいくうちに、キメラの姿にまた変化が起こる
キメラの周囲に冷気が生じる
肉を食らったことで、キメラはチドリの能力、それを得ていったのだ

上空から氷の槍を作り出し、さながら爆撃のごとくチドリへ落としていく


755 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 16:09:04 veFFxxwQ
>>754
「がっ…あっあああああ!」
何度か自分の肉を食われて
彼女の体もぼろぼろであった

しかしその後…
自分が発したものとは別の冷気を感じた
「なっ…この能力は…!」
冷気を作り出す能力…
それはまさしく自分自身のものであった。

「冗談じゃ…ない…!」
どうにかして逃げようと周囲を走り始める。
だがそれでも氷の槍はこちらに向けて何度も撃ち込まれる。

「このまんまじゃ…駄目みたい…!」
こちらも冷気を集結させ
氷の槍を撃ち出し始める。
どうにか攻撃を交わしているが
逃げ場は徐々になくなっている


756 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 16:12:03 ???
>>754
チドリの逃げ場をなくすため、キメラは氷の槍と弾丸をチドリの下半身に集中して放つ


757 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 16:56:35 veFFxxwQ
>>756
「もう少しで…!」
さらなる冷気を込めながら敵の攻撃を交わし続けていたが

「あっ…!」
僅かな段差に足をもつれさせたことが災いした

ザザザザ

「あぐぅあ!!」
氷の槍がチドリの両足を貫き
その動きを完全に鈍らせた

「ああああああああっ!!」
更に無数の槍が彼女の足に突き刺さり、更に下腹部にも刺さった

「がはっ…!!」
今の状況では満足に動くことが出来ない。
止められたことは間違いない。


758 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 18:00:36 ???
「おやおや。どうするお姉さん」
その様子をニヤニヤと眺めているマコ

動きを止めたところに、キメラは地上に降り立ち、より高出力のバイオブラスターを射たんとしている


759 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 18:05:05 veFFxxwQ
>>758
「どうする……だって……?」
はぁはぁと息せき切らせながらぐっと手を向ける。

「これでも…!!」
そう言って氷の槍を勢い良く
バイオブラスターの発射口へと伸ばして貫こうとしている!


760 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 18:27:34 ???
キメラのバイオブラスターが氷の槍に貫かれる
思わぬ反撃を喰らい、ひるんだキメラだが形態を変化させてバイオブラスターを貫いた氷の槍を抜く
再びホッキョククマに似た剛毛が全身を覆いつつ、人型へと姿を変えていく

肉弾戦を仕掛けようというのだろうか、チドリの元へと近づいていく


761 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 18:34:33 veFFxxwQ
>>760
「全く…この程度で終わるわけ…ないでしょうが…!」
そう言ってぐっと起き上がり、
ホッキョクグマのように変貌するキメラに
ぐっと拳を握る。

「殴り合いにだって…
 私は負けない…!!」
そう言って彼女は尻尾と耳を揺らし
勢い良くダッシュをし、

強烈なパンチを何発も打ち込んでいく


762 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 18:45:02 ???
お互いに殴り合うチドリとキメラ
互いに決定打と言えるものは打ち込めていないようだ

「こういう泥臭いのは好きじゃないんだよね」
マコが剣を振るうと、それは触手のように伸びてチドリの片腕へと絡みつき自由を奪う

その隙にキメラが拳に冷気で作った氷のスパイクを纏わせた上でチドリを殴り抜いた


763 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 18:53:37 veFFxxwQ
>>762
「このっ…このっ!!」
殴り合いは互角の勝負であった
それでも速さではこちらのほうが上のはずだったが

バシッ
「なっ…何をして…!」
片腕に絡みついた触手のような剣が彼女の攻撃を止めた。
その瞬間にキメラの拳が
彼女の顔を思い切り殴り飛ばした。

「ガフッ…!!」
その一撃に大きく体を吹き飛ばされ、
地面にズリズリと倒れ込むことになった。

「うっ…ぐっ…」
顔をひどく潰されることはなかったが
それでもチドリの意識を朦朧とさせるには十分な威力だった。


764 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 18:58:26 ???
>>763
地面に倒れ込んだチドリを押し倒し、マウントのポジションを取る
そのままチドリへ追撃の殴打を繰り出していく


765 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 19:06:37 veFFxxwQ
>>764
「ぐっ…うっ…!!」
チドリは押し倒されて悲鳴を上げる。
しかし顔を守ろうと両手で顔を守る。

「この…こんなことで…!!」
強烈なパンチが何度も撃ち込まれるが
それでも両手でガードを続ける。
だが腕に対してのダメージは次第に大きくなっている。

(まずい…腕の感覚が…!!)
痛みがだんだんと蓄積される
だが顔はなんとか守っていたがそれ以外の場所は今はがら空きの状態だ


766 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 19:11:50 ???
>>765
激しい攻撃によって、防御していたチドリの腕も段々と鈍ってきた
「キメラ」
マコが指示を出す

キメラはチドリの両腕を掴まえる
キメラの両腕がゴリラのように膨れ上がると同時に強烈な冷気がチドリの腕を襲う
力と冷気でチドリの腕を破壊しようとしているのだろう


767 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 19:19:23 veFFxxwQ
>>766
「あっ…この……!」
鈍ってきた両腕が掴まれ、そこに強烈な冷気が送り込まれる。

「うああ…うっ…!
 うううう!」
とてつもない寒さが両腕に伝わってくる。
耐性など関係なく彼女の両腕が蝕まれるが
それでも冷気を送り返してこの状況から抜け出そうともがいている。

腕力ではなんとか負けないつもりだが
それでも防御に重点を置いていた腕には
少々きつい相手だ


768 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 20:24:22 ???
>>767
冷気のおくりあいとなった
互いの両腕が凍りついてゆく

再びキメラの形態が変化してゆく
キメラの腹部の側面から3本目4本目の腕が現れる
無防備なチドリの腹部へ攻撃が繰り出されていく


769 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 21:02:00 veFFxxwQ
>>768
「あぅうう………!」
両者ともに腕が凍りついていくが…

その中に突如、新しい腕が生えてきて
ドゴォッ!!

「ぐはっ……!!」
彼女の腹部に深々と拳が埋め込まれる。

「がっ…!があっ!うっ!ああっ!ごほっ…!げはっ……」
何度も何度も腹部を殴打され
彼女の力が抜けていく


770 : 名無しさん :2017/06/03(土) 22:36:46 ???
>>769
チドリの両腕が地面に押し付けられると一際強い冷気によって、チドリの両腕と地面がくっつくように冷凍された

次にキメラは脚を抑え、冷気を送り出す。
弱ったチドリを地面に磔にするつもりのようだ


771 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 22:41:18 veFFxxwQ
>>770
「ああっ…うっ…うう…」
とてつもない寒さによって両腕の感覚が失われる。
地面に完全に固定され、身動きが全く取れないでいた。

今度は足に冷たさが襲う。

「あうっ…!!」
抵抗しようとしても
弱った体ではろくな抵抗もできない。

震える体を無理やり地面に押さえ込んだ。

彼女の体は冷たい氷によって
地面に大の字に縫い付けられる形となった。

体を僅かにも動かせないでいた。


772 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 22:56:58 ???
>>771
「氷使いがそうなっちゃ形無しだねお姉さん」
マコが挑発するようにチドリのそばで囁く

「でも、ますますお姉さんのこと気になってきたかも」
動けないチドリにマコが、でことでこを合わせる
記憶を読み取ろうとろうとしているのだ

「ふーん。罪を償うために転生か」
口元をくっと歪ませる
「お姉さん、そんな贖罪なんて行為辞めてボクたちの側にならない? 正直贖罪のためにこれから先生きていくなんてゾッとしないでしょう。お姉さんも元々はこっち側に近い存在だったわけだしさ」
突然、チドリに対して自分たちの仲間にならないかと交渉を持ち掛ける


773 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 23:11:52 veFFxxwQ
>>772
「あっ…うぅ…」
自分の記憶が無理やり引きずり出される感覚を感じた。
自分の転生前の過去…
悪魔のような自分…
そして今の自分…

「私は…罪を償って…
 そうして…許されないと…うぐっ…!」
今の彼女はチドリの読み取った過去とはまるで違うだろう。
それは神の楔によって与えられたものだろう。

「そうでないと…うぐう…!」
過去の彼女はまさしく…マコの好むような人物であることは間違いない

//過去のチドリに戻す流れみたいにしますかー?


774 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 23:14:22 ???
//それもそれで面白そうですが、どうしましょうか


775 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 23:16:01 veFFxxwQ
>>774
//私としてはかまわないですよー


776 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 23:26:50 ???
//では、少し考えましたので

「贖罪なんて言ってないでさ、もっと自由になろうよ」
マコが左手をチドリの顔の上に
右手を胸の上に置いた

マコの持つ魔族としての強い瘴気が、チドリを包んでいく

瘴気の中で、チドリは単純な苦痛とは違った自分が自分でなくなるような感覚に襲われていくだろう

もしも転生前に与えられた契りとやらが、マコの持つ力のそれより強ければチドリは死ぬどころか消滅する可能性もあったが、マコにとってはさしてどうでもよいことではあった


777 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 23:40:39 veFFxxwQ
>>776
「嫌…そんな…の…あ゛っ!!?」
胸に置かれたマコの手から
圧倒的な瘴気が流れ込んでくる

「うあああああああああああああ!!!!
いやああああああああああああああ!!!」
これまでで一番の苦しみが彼女を襲う。
まるで全身を裂くような痛み…

だが…その意識の中に感じたものは

(何…これ…気持ち…いい…!!)
段々と楔となっていた神の契りが解けていく…
それと同時に自分のうちに隠れていた意識が何かに取って代わるように変わっていく

「うああ…ああっ……あああ!!やめて…
 やめてやめてヤメテヤメテ……!!」
それはとてつもなく恐怖するものだった。
自分が自分でなくなるような感覚を…

それはとてつもなく甘美なものであった…
そして段々と意識が置き換わり…
今感じている苦痛が…

「あ…あう…あああっ…ああん…っう…」
段々と苦痛の悲鳴が嬌声へと変わっていく。
まるでその痛みを快楽に思うかのように。

だんだんと目に見えてわかるのは
彼女を覆っていた聖なる力が雲散霧消していく様子である


778 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/03(土) 23:50:18 ???
>>777
「いいね。もう少し。そのためには、さらなる苦痛、かな」
「内側から、解放させてあげる必要があるね」
唐突に、マコは傍で侍っていたキメラの胸元へ手を突っ込んだ
獣の吼声とともに、マコはキメラの心臓部分を取り出す

「ボクの魔力を込めたキメラの心臓。極上の馳走となるか、至極の毒になるか」
無理やりチドリの口内に心臓を突っ込み、無理やり呑み込ませた

「受け入れるかそれとも拒絶するか」


779 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/03(土) 23:57:23 veFFxxwQ
>>778
「あうっ…うあああ…ん……!」
意識が塗り潰され
新たな色に変わっていく。

いや、これは新たな色ではない。
かつての「色」だ。

「んぐっ…う…」
無理やり飲み込まされたキメラの心臓は
彼女の口の中へと飲み込まれていく。

そしてそれは…
「あああああああああああああああああ!!!!」
何かのタガが外れるように
彼女の悲鳴が大きくなる。
そして段々とその悲鳴は

快楽の悲鳴へと変わっていっている…
彼女の意識はかつてのものへと戻り始めたようだ…


780 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 00:06:28 ???
>>779
受け入れた
最後の仕上げだ
さらに深く、チドリの胸に手を突っ込み心臓を鷲掴みにして
魔力を直接注ぎ込む

瘴気が一点に集中し、そして晴れた
瘴気が晴れたとき、そこにいるチドリの姿はどうなっているだろうか


781 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 00:12:09 veFFxxwQ
>>780
「がほっ…あああああぁぁああああ!!」
心臓を直接掴まれ、もはや彼女の
思考は焼き切れるほどに何かに支配されていく。

それは苦痛ではなく…
(罪が…私が受けるべき罰が…
 きえ…て……)
「あああああああああああ!!!」
やがてその悲鳴が消え…

瘴気も一点に集中していき
やがて晴れた。

「……………」
晴れたときに見せた彼女の姿は

「はぁ…あっ…あぁう…
気持ちいい…あうっ…あ…っ……!」
悪魔の尻尾が生え、乱れた黒髪が付いた
今その身を支配している苦痛に身を委ねる

サキュバスの姿であった。
彼女は悪魔へと戻っていったのだ。
自分を縛っていた楔はもはやないのである。

「あはは…なんで私って…
あんなくだらないことのために頑張ってたのかしら…」


782 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 00:16:39 ???
//勢いで元に戻ししましたが、ここでおわりますか。それとも続けますか


783 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 00:20:39 veFFxxwQ
>>782
//最後に少しだけ続けましょうか…?


784 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 00:25:04 ???
//わかりました。それではそちらからアクションしますか。それともこちらからにしましょうか


785 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 00:28:20 veFFxxwQ
>>784
//うーん、せっかくなのでそちらからみたいなのでどうでしょう。
//仲間になるような感じのラストという感じで


786 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 00:33:58 ???
//では、キメラがちょっと襲い掛かってくる感じにします
//心臓抜けたくらいでキメラは死なないので

恍惚の表情のまま立ち尽くすチドリ

「うがあぁっ!」
キメラがチドリに向かって襲い掛かってきた

冷気の槍を手に作り出し、チドリを貫かんとする


787 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 00:45:26 veFFxxwQ
>>786
「うふふ…あがっ!?」
楽しげに笑っていたチドリにキメラが襲いかかり
腹部に氷の槍が突き刺さった。

「ごふっ…う…ふははははあああっははっはあっはははははは!!!」
それはとても気持ちよさそうな笑いだった。
そのまま槍を抑えたまま彼女は

「とっても気持ちいいけど…
私男なんて…大っ嫌いなの…」
と言って鋭く伸ばした爪を何度も
キメラに向けて突き刺し始めた。

「あははっ…罪を償うなんて…
くっだらないわよねぇ!
気持ちいいことだけをやっているのが
一番いいに決まってるじゃない!
誰かを踏みにじってでも…あははははっ!!」


788 : 名無しさん :2017/06/04(日) 00:50:25 ???
>>787
何度も爪を突き刺さられるが、その都度再生していくキメラ

チドリの爪が刺さったまま抜けなくなった
その箇所から、キメラが細胞から侵食していく
爪を剥がさなければ脱出は不可能だろう


789 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 00:53:40 veFFxxwQ
>>788
「あぐうぅ…!
男と融合なんて…嫌よ!!」
そう言って彼女は思い切って爪を引き剥がした!

「ぐうっ…!!
 なによ…こんな気持ち悪いやつに…
 これ以上相手にするなんてのは…
 もう勘弁してほしいわ…!」
ため息を付いたチドリは
勢い良く後方に下がって

そのままキメラに邪眼を向ける。

「…そのまま自殺をしなさい…」
それは強烈な命令であった。
動物であれば有効な技だろう。
そのままその衝動にキメラが支配されるだろうか。


790 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 00:56:03 ???
//すいませんが、続きは夜が明けてからとさせてください


791 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 05:57:04 ???
>>789
「キメラ」
マコが命令する
それはチドリの命令よりも強力なものだ

キメラが再びその姿を変える
妖艶な美女
というよりそれは、チドリと瓜二つであった
ただ腕だけは、それを剣のように変化させてある
再びチドリへと襲い掛かった


792 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 09:17:47 veFFxxwQ
>>791
「…あらあら」
チドリは男の姿の人間には不満を見せていたが
相手が変わったのならばと

「…もとに戻るなんてのは嫌よ?
せいぜい楽しみましょう…!」
そう言って悪魔のような尻尾を
キメラに向けて勢い良く叩きつける。

常人であれば腕がへし折れるくらいの威力の一撃であるが…


793 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 12:00:49 ???
>>792
尻尾の一撃を、片腕で受けるキメラ
片腕は粉砕されたが、もう片方の腕でチドリのしっぽを掴んだ
そして、そのままチドリを振り回して壁や地面に叩きつけていく


794 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 12:06:30 veFFxxwQ
>>793
「あっ……もぅ……!!」
ぐるりと縛られたことで勢い良く振り回される形となる

「がっ…ふっ…あうっ…!!」
壁を砕くほどの威力の尻尾振り回しで
彼女は何度も地面に叩きつけられ
壁に叩きつけられた。

「ぐっ…ふ…あふっ…」
流石にダメージが大きいのか
倒れたままビクビクと震えている。
力は強くなっているようだが
ダメージを食らうことも増えているようだ


795 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 12:16:32 ???
>>794
倒れたチドリに対して、下半身を変化させるキメラ
再びゾウのような下半身になることで、体重で押しつぶそうというのだ


796 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 12:45:46 veFFxxwQ
>>795
「あぐぅあ!!!」
またしても強烈な重量が襲いかかる。

押しつぶされる痛みがチドリを支配するが

「がはっ…あっ…あうっ…
 気持ちいい…がはっあうぅ…」
与えられる痛みに激しい興奮を抱いているようだ。
それが彼女の本性ということなのかもしれない。

かつての贖罪のために戦っていた少女の姿はもう無いようであった


797 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 14:54:13 ???
>>796
チドリが弱ってきた頃、キメラは形態を変化させてチドリと瓜二つの姿へと戻る

そして、チドリを抱き起こして接吻する
チドリのエネルギーを奪い、心臓を無くした体を癒そうとしているのだ


798 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 16:05:05 veFFxxwQ
>>797
「あはぁっ…う…」
受けたダメージは大きかったが
彼女はそれでもなかなか死ぬことはない…

やがて、キメラの姿は
チドリのものと同じになる。

「んうっ!?」
自分と同じ姿の相手が唇を重ね合わせる…
その様子にチドリは

(…ああ…なんてきれいな…
 かわいい…美しい…)
とてつもなく興奮を覚えていた。
自分の姿などあまり見たことがなかっただけに

「ん…ふぁ…あっ…んうぅ…」
彼女は唇を重ね返し、
もう一人のチドリと舌を絡め始めた。
だがこれはお互いにエネルギーを吸い合う形となっていた。
それはお互いに無上なほどの恍惚感を与えるものであり

「あうっ…はぁっ……ふうっ……」
よりいっそう激しい接吻へと変わっていった


799 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 16:08:21 ???
>>798
「エネルギーの奪い合い。先に音を上げるのはどちらかな」
その様子をマコは眺めていた

//特に希望がなければ、キメラが逆にエネルギーを奪われるという形で締めにしたいと思います


800 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 16:26:01 veFFxxwQ
>>799
「ふぅ……!んんっ、ちゅ…はむっ…ふああっ、ちゅく……んむ……」
彼女の興奮は頂点に達し、
よりいっそう激しく舌を奥に突き入れ、
唾液を絡め取り続ける。

エネルギーを奪う感覚と奪われる感覚。
まるで螺旋のように喪失感と充実感が襲う感覚は
彼女の好むものであった。

他人から奪うだけでは得難い感覚であった
「ああっ……ふぅんっ…はぁ…
 んん……ちゅ…ふぁ…ちゅっ………ふ…ちゅ………ふは……」
コピーした力と当人が保つ力…
互いの力が均衡することは会っても
より一層興奮し、力を高めていく
チドリのほうが…奪う力は最終的に大きくなるのは必然かもしれない…

//わかりましたー。そうしましょう


801 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 17:47:56 ???
>>800
やがて、キメラに異変が起き始めた
明らかに衰弱していた
離れようとしても、チドリがそれを許さなかった

チドリの求めにキメラが応じなくなり、チドリがキメラを離したときキメラはピクリとも動かなくなっていた
チドリが勝ち、キメラは死んだ

「さすがだね。お姉さん。あのキメラを殺しちゃうなんて」
マコが嬉しそうにチドリの元へと駆けつける


802 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 17:52:54 veFFxxwQ
>>801
「んっ…んんっ…んっ…」
ガッシリとキメラを掴んだチドリは
ひたすらにキメラの唇を吸い続け

やがて相手の舌が動かなくなっても
彼女は吸い続けた。

そして死んだことに気づいたとき…

「はぁ…とっても美味しかったわ…」
恍惚の表情を浮かべて
キメラを手放して地面に落とした。

「…はぁー…
あなたが私のことを戻してくれたのかしら?
あんな窮屈な生き方から…解き放ってくれたのね…?
とっても嬉しいわぁ…」
そう言って顔をマコへと向ける。
その顔はとても嬉しそうなものであった。

//そろそろ締めに向かいましょうか?


803 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 18:14:55 ???
「そうだよ。お姉さん。ボクはマコ。魔族の王子さ」

「あのキメラを倒すなんて、ボクお姉さんのこと気に入っちゃったよ。魔族ではないようだけど、ボク達の側へ来ない?」
握手を求めるように手を差し出す

//こちらはこれで締めとします


804 : チドリ ◆ztq7pWnU8A :2017/06/04(日) 18:26:00 veFFxxwQ
>>803
「あらあら、マコさん…
魔族の王子ねぇ…それほどなんて流石だわぁ」
ニッコリと微笑んでチドリは握手に応じるのであった。

「私はチドリ……サキュバス・チドリと言われていたかしらね…
本当は男なんて気持ち悪いんだけど…
あなたは嫌いじゃない…かもね…」
そう言って彼女は頷いた。

「…魔族なんて楽しそうね…
もっともっと気持ちいい場所なのでしょうね…
楽しみ…」
贖罪のために戦う少女はもういない。
彼女は再び罪を重ねるために
魔族の道へと向かうのであった

//どうもありがとうございました〜。
//こちらはこれで締めと致しますー。


805 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/04(日) 18:27:36 ???
ありがとうございました

途中趣味に走ってしまいしたが、少しでも楽しんでもらえたならうれしいです


806 : 名無しさん :2017/06/04(日) 19:24:38 ???
とりあえず受けキャラ作ってみたけど……やってくれる方はいるでしょうか?


807 : 名無しさん :2017/06/05(月) 22:18:14 ???
あ、受けキャラのURL載せた方がいいんですかね。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/game/37271/1422884972/59


808 : 名無しさん :2017/06/05(月) 23:20:52 GCKhIpNg
お相手募集中です。


809 : 名無しさん :2017/06/06(火) 19:55:29 GCKhIpNg
本日も、募集してます。


810 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/06(火) 20:57:09 ???
相手してもよいのだけれど、3回連続で自分というのはどうなんでしょう


811 : 名無しさん :2017/06/06(火) 21:51:25 GCKhIpNg
新参なのでよくわかりませんが、慣れていらっしゃるのでしたら私はやりやすくて良いかと思います。


812 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/06(火) 22:05:04 ???
なんとなくスレを占領してるような気がして恐縮ではありますが、
そちらが問題なければお相手お願いします

直前までしようしていたキャラはこちら
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/74

それ以外はこちらを>>519


813 : 名無しさん :2017/06/06(火) 22:31:40 GCKhIpNg
三兄弟のなかの誰かを希望します。
私の方は>>807です。


814 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/06(火) 22:38:09 ???
わかりました
3人同時でも、こちらは大丈夫ですが

今日はもう時間もあれなので、本格的なスタートは明日からと思いますが導入部などはどうしましょうか


815 : 名無しさん :2017/06/06(火) 22:45:50 GCKhIpNg
導入部の希望は特にありません。
挙げるなら、時間は夜で場所は自然が多いところよりは建物が多いところがいい、くらいです。


816 : 名無しさん :2017/06/06(火) 22:53:11 ???
>>815
では、下校中に絡まれる感じで、
最初に絡む相手は見た目年齢近いマコでどうでしょうか


817 : 名無しさん :2017/06/06(火) 23:00:02 GCKhIpNg
ではそれでお願いします


818 : 名無しさん :2017/06/06(火) 23:13:59 ???
>>817
//では、こんな感じでどうでしょうか
//下校中というには時間が不自然になってしまいましたが、そちらで何か理由をつけてもらってもつけなくてもどちらでも

都市や街も静まった時間帯、マコは暇潰しにブラブラと散歩をしていた
そこで、マコは一人の少女と出会う
見た目は9から12歳程度だろうか
長い黒髪をヘアピンでまとめた大人しそうな女の子だ
どうということもなさそうだったが、マコは退屈していた

(とりあえず、挨拶しようかな)
この場合のマコの挨拶、それはナイフ(フィアー)で耳を斬りつけることだ

//続きは明日ということで


819 : 名無しさん :2017/06/06(火) 23:35:06 ???
//では、明日からよろしくお願いします。

小雪は自分のような能力者が悪事を働かないようにパトロールを行っていた。
学校を出てから数時間が経ち、街を一通り回った小雪は真っ暗な街を家に向かっていた。
すれ違う人もほとんど居なかったが、小雪は最後に見かけた少年のことだけが少し気になっていた。

(わたしもだけど……、こんな時間に子供が?)
確認しようと後ろを振り返った瞬間、例の少年がナイフを振るう姿が目に入り、慌ててバリアを張った。

「まさか……能力者!?」


820 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 04:36:41 ???
>>819
マコの振るったナイフは、バリアによって防がれた
「能力者?」
言葉の意味は分からなかったが、とりあえずこの少女が普通の少女でないことはわかった

「そんな、チンケなものじゃないさ」
マコはバリアへと手を伸ばす
触れさえすればどうとでもできるとマコは考えた

//触れさえすれば、マコもバリアをある程度弄れるという体で話を進めたいと思っていますが、設定的によくないなら別の展開を考えます


821 : 名無しさん :2017/06/07(水) 06:36:21 ???
「わたしのバリアは簡単には破れません」
バリアで少年を押し返す

//大丈夫ですよ


822 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 16:24:54 ???
「ふふふ」
バリアにマコの手が触れた

バリアがマコの魔力に侵食されてゆく
「大したものだ。武器にもなるね。これは」
バリアの形が変化し、内側にいる守るべき主に対して文字通り刃を向けて襲いかかった


823 : 名無しさん :2017/06/07(水) 16:44:20 ???
小雪はバリアが変化した刃を内側に別のバリアを張ることで防いだ。

「何が……何をしたんですか!?」
能力に干渉され、動揺している。


824 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 16:52:40 ???
「何ってねぇ」
片腕をバリアで焼かれ、切り裂かれながらも内にいる少女を掴みたいように手を伸ばす

「ボクにとってはこれくらい、大した障壁じゃないということさ」

何かしらの方法で防御しなければ、マコの手はバリアをムリヤリでも突破して少女の細い首を掴むだろう


825 : 名無しさん :2017/06/07(水) 17:09:39 ???
「なんて人なの……!」

少年の頭上にバリアを更に展開し、勢いよく叩きつける。


826 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 17:21:49 ???
頭上から叩きつけられたバリアで、マコは地面に倒れこむ

「いててて・・・やってくれるじゃないか」
こきりと首を鳴らしながら立ち上がった

「じゃあ、こういうのはどうかな」
ナイフを地面に突き立てる
触手のように変化した刀身が地中を進んでいき、少女の足元から出現する
死角から出現したそれによって、少女は全身を拘束される


827 : 名無しさん :2017/06/07(水) 17:28:16 ???
死角からの攻撃で小雪はバリアを張ることができなかった。

「な……なにこれ……」
小雪は逃れようともがくが、非力な体では触手を引き剥がせない。

「はなして……」


828 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 17:34:54 ???
マコが腕を上げると、地中に埋まっていた触手が現れる

「離してと言われて離すものか」
「体の中じゃバリアは張れないよね」
マコがそう言うと触手の先端が少女の口内に侵入した
抵抗できなければ体内への侵入を許すことになるだろう


829 : 名無しさん :2017/06/07(水) 17:42:12 ???
「んぅっ……」

口内に侵入した触手に噛みつくが、あまり効果が無い。
小雪は触手を止めようと、少年に向かって連続でバリアを叩きつける。


830 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 17:57:12 ???
「そう同じ手を食らうものか」
触手を手に持ちながら、バリアを避けていく
その度に少女の体も触手に弄ばれていく

触手は喉の奥にまで侵入していった
「楽しいのはこれからだよ」
触手の先端がトゲ状に変化し、喉奥と口内を傷つけた

//ハードなものはNGとのことでしたので、まずいなと思ったら遠慮なく言ってください


831 : 名無しさん :2017/06/07(水) 18:05:12 ???
「んんーっ!」

小雪が悲鳴をあげ、バリアによる攻撃が止む。


832 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 18:17:25 ???
バリアによる攻撃が止んだことで、マコは少女のすぐ傍へと近づくことができた
「ふふふ。中々可愛い顔してるじゃないか」
「楽しみだな。その顔がどんな風になるか」

触手がさらに少女の体内の奥へと侵入していく
食道、気管、胃を傷つけていく


833 : 名無しさん :2017/06/07(水) 18:27:48 ???
「んん……」

更に侵入する触手を小雪は思い切り噛んだ。
さらに小雪は近付いてきた少年を後ろからバリアで狙った。


834 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 18:36:30 ???
「うあ!」
後ろからバリアに追突されて、体勢を崩すマコ
それによって少女への触手の拘束が緩んだ


835 : 名無しさん :2017/06/07(水) 18:43:28 ???
小雪は拘束が緩んだ隙に触手を掴み、思い切り引き抜いた。

「ぅ……ああぁぁぁっ……!!」
拘束から抜け出した小雪は地面に落下し、尻餅をつく。

「けほっ……けほっ……。う……」
咳き込んだ後、血と胃液を吐き出した。

「はぁ……はぁ……」


836 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 19:08:30 ???
「ふぅ。やるじゃないか」
体勢を立て直すマコ

「じゃあ、今度はこういうのはどうかな。空間操作は、お姉ちゃんより上手くはないんだけどね」
触手からナイフ型に戻った武器を、上空に投げるといくつもののナイフに分裂する
「いけ」
四方八方から、ナイフが飛んで少女へと襲いかかる


837 : 名無しさん :2017/06/07(水) 19:16:03 ???
尻餅をついた姿勢から起き上がれていない小雪は四枚のバリアで四方を囲った。

「この程度の攻撃、耐えきれます」

バリアはナイフの攻撃を弾き返す。


838 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 19:29:24 ???
「この程度は平気か。じゃあ、ボクが直々にいこうか!」
コウモリに似た翼を、背中から広げるマコ

無数のナイフとともにバリアを張っている少女のもとへ突っ込んでいく
マコの攻撃には神経を集中してバリアを強化しなければ、耐えられないだろうがその間もナイフの攻撃は続いていくだろう


839 : 名無しさん :2017/06/07(水) 19:39:49 ???
「これ……耐えきれない!」

そう判断した小雪は起き上がり、バリアの一部を解除した。
そしてナイフを避けながら走っていく。


840 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 19:47:53 ???
「死角からの攻撃。同じ手っていうのは少し芸がないけれども」
ナイフの一部が地中へと潜る

そして、少女の死角となっている足元からナイフが現れて少女へと襲いかかる


841 : 名無しさん :2017/06/07(水) 19:58:46 ???
「またっ……」
直前に気づいて避けようとするが避けきれず、右足を浅く切られる

「あっ……」
バランスを崩し、転倒する。


842 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 20:11:21 ???
「あははは。その自慢のバリア、どれくらいの強度かな」
ナイフがマコの手に集まっていくと、ナイフの集合体が斧のような形へと変化していく

「そりゃ!」
凶暴な刃が、小さな少女へ振り下ろされた


843 : 名無しさん :2017/06/07(水) 20:20:00 ???
バリアを一枚に絞って強度を上げ、受け止める
バリアにヒビが走り、増えていく

「嘘……!?」
小雪が飛び退いた瞬間にバリアが粉々に砕け散った


844 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 20:26:53 ???
少女はなんとか致命的な一撃を避けたが、バリアを粉砕されたことによる動揺はいかほどか

「流石、と言ったところかな。壊れちゃったけれど受け止めることができただけ大したものだよ」
再び少女を捕捉せんとマコが向かう
変形し鞭状になった武器を振るう


845 : 名無しさん :2017/06/07(水) 20:56:47 ???
「なん……て」

しばらく唖然としていたが、直ぐに立ち直る。
そして狭い路地へと逃げた。

「広いところは不利……」


846 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 21:14:58 ???
「鬼ごっこかい。すぐに追い詰めてあげるよ」

後を追うようにマコも路地へ入り込む
スピードの差は歴然だが、しょうじょはどうするか

//予め言っておきますが話の流れによっては3兄弟の残りの二人も加えるかもしれません


847 : 名無しさん :2017/06/07(水) 21:26:42 ???
(かかった!)
小雪は路地に逃げ込むと少年の進路を塞ぐようにバリアを張った
そしてさらに少年の背後にもバリアを張って逃げ道を塞ぐと、頭上からバリアを叩きつけて攻撃する


848 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 21:33:33 ???
「む!?」
行く手を遮るように現れたバリア
振り向けば背後にもバリア
そして、頭上からバリアが落ちてくる

「そう何度も」
大した強度ではないと判断したマコは剣を構え、体全体をドリルのように回転させてバリアとぶつかる
案の定、バリアは破壊された
体勢を立て直した時、少女とは目と鼻の先まで縮まっていた


849 : 名無しさん :2017/06/07(水) 21:40:56 ???
小雪はジャンプすると足元にバリアを張り、それに乗った
そして自分の乗ったバリアを上空に移動させる

「この路地なら攻撃できる方向が限られる」
「それにこうすれば地面からの攻撃もできない。もっと攻撃に力を回せる」
「ここからは私のターンです。覚悟してください」
複数のバリアを少年に叩きつける


850 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 22:06:47 ???
「へぇ。面白いね」
叩きつけられたバリアを剣でいなしていく

「それじゃあ、こんなものはどうかな」
掌の上で魔力を円盤ノコギリ形に錬成していく

「君のバリアを切り裂くのであれば、これくらいで十分さ」
円盤ノコギリと化した魔力の塊を少女に向かって投げる
魔力の塊は、途中バリアを切り裂きながら少女へと迫る


851 : 名無しさん :2017/06/07(水) 22:18:40 ???
「この程度……」
乗っていたバリアを急上昇させて回避する

「でもこれじゃあ倒せない……」
攻撃を通すには少年の動きを封じる必要がある

「それなら……」
小雪は地面に降りると強固なバリアで少年の右腕を封じた
そして少年の股間に向けて蹴りを放つ
「えいっ!」


852 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 22:32:46 ???
「なに!?」
バリアによって、マコの右腕が封じられる
少女が股間に向けて蹴りを放った

マコが剣を手放す
剣は宙に浮いたまま触手状に変化し、少女の脚へと絡みつき、そのまま持ち上げる
少女は天地逆になった

「中々面白いことしてくれるじゃないか」
お返しとばかり、少女の頭に向かって蹴りを放つ


853 : 名無しさん :2017/06/07(水) 22:40:54 ???
「これで……、えっ?」
蹴りが効いていないのか、蹴り上げた足を触手に掴まれ、吊り下げられる。

「はなし……あっ!」
頭部に蹴りを受け、小雪の視界が明滅する。

「う……」


854 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/07(水) 22:50:05 ???
右腕のバリアを破壊する

少女の頭が、マコの頭と同じくらいの高さになるまで吊り上げると、
ボクシングの器具のように少女の頭を叩く

「自分から近づいてくれたのはありがたいね」
何か防御しなければいいようにやられてしまうだろう

//本日はここまでとさせてください。ありがとうございました


855 : 名無しさん :2017/06/07(水) 23:07:34 ???
「う……あ……」
連続で顔や頭部を殴打され、小雪がうめく。
逆さ吊りにされているせいか平衡感覚が狂い、バリアがうまく張れない。

(これ……これを取れば)
小雪は足に絡んだ触手を取ろうと引っ張る。


856 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 05:36:03 ???
足に絡んだ触手をとろうとする少女

そうはさせないと、触手の先端が鋭く尖り、少女の手を刺し貫いた


857 : 名無しさん :2017/06/08(木) 06:36:23 ???
「あうっ!」
触手を引っ張る手を突き刺される

しかしその痛みが朦朧とする意識を覚醒させた
少年の顎に向けて下からバリアを振り上げる


858 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 16:02:43 ???
アッパー気味のバリアの一撃を喰らうマコ

「ははは。面白いね」
顎をさすりながら言う

片足に絡み付いていた触手が変形し、両足、胴体、右手、左手にも絡みつき、少女は逆十字の形で拘束される
マコは少女の腹部に蹴りを放つ


859 : 名無しさん :2017/06/08(木) 16:51:37 ???
「がっ……!」

腹部を蹴られ、触手で傷ついた内臓の血を吐き出す。
長い黒髪に赤黒い血が絡み付いた。


860 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 18:59:55 ???
血を吐き、自身を汚す少女
それがマコの嗜虐心を煽ったのか、マコは腹部を中心に次々と打撃を与える


861 : 名無しさん :2017/06/08(木) 19:17:21 ???
「いっ……あぐぅ……」
連続で腹部を殴打されるが全身を拘束されて抵抗できない
バリアで攻撃しようとするが、能力に集中できず、途中で割れてしまう


862 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 19:46:41 ???
割れたバリアの欠片がマコの手足を掠めかけるが、マコは気にせず殴打を続ける

徐々にそれは強くなり、体の形が変わってしまうのではないかというほどの衝撃を与えていく


863 : 名無しさん :2017/06/08(木) 20:23:19 ???
繰り返される殴打に小雪の体は限界に近づいていた

(だめ……死んじゃう……)
小雪は最終手段としてバリアで自分を弾き飛ばし、強引に少年との距離を開けた


864 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 20:30:36 ???
マコの拳が空を切った
「む」
少女との距離があいている
だが、依然として十字架に磔にされてるような姿だ
「逃げられるとでも」
マコは翼を広げて少女へ追撃を仕掛けようとする


865 : 名無しさん :2017/06/08(木) 20:57:02 ???
「がっ……!」
バリアを自分にぶつけることで殴られるのと大差ない衝撃が襲う

少年との距離を離した小雪二枚のバリアで触手を挟み込み、触手引き剥がそうとする


866 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 22:00:48 ???
「引き剥がそうとしているな。そうはさせないよ」

触手を引き剥がそうとすると触手が放電し、少女を感電させる


867 : 名無しさん :2017/06/08(木) 22:31:36 ???
「あっ……!」

触手が電気を放つ
感電した小雪の体がビクリと跳ね、触手を引っ張るバリアが砕け散る


868 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/08(木) 22:56:29 ???
その隙にマコは距離が詰めてくる

「どうする。もう一度あれをやるかい」
翼を羽ばたかせ、スピードを乗せた一撃を加えようとする

//本日はここまでとさせてください。ありがとうございました


869 : 名無しさん :2017/06/08(木) 23:13:13 ???
小雪は少年の攻撃を避けようとするが、触手の拘束と痺れで全く動けない
強度を最大まで上げたバリアで対処しようとする


870 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/09(金) 16:36:04 ???
マコのスピードを込めた一撃はバリアで防がれたが、
マコはバリアを侵食していく

バリアが割れると、その破片を手に取り拘束されてる少女の体へ突き刺した


871 : 名無しさん :2017/06/09(金) 22:59:42 ???
「いっ……」
バリアが突き刺さった傷から血が流れる
しかしこの攻撃で攻撃は脱出のヒントを得た
バリアを自分で砕き、破片で触手を切りつける


872 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/10(土) 05:00:13 ???
マコは少女が脱出しようとしていることには気づいていないらしい

バリアの破片をガラス片のように使って、少女の体と服を切り裂いていく


873 : 名無しさん :2017/06/10(土) 21:43:21 ???
「くっ……」
ダメージを受けながらも小雪は何とか触手を切断することに成功する
切れた触手を振り払い、拘束から抜け出した


874 : ◆XksB4AwhxU :2017/06/11(日) 05:52:39 ???
「うん?」
少女が拘束から抜けだした

「ちっ」
切断された触手は、マコの手に戻り、バリアを貫くのに最も適した形態である槍の形をとる

槍に魔力を込め、バリアが作られる前に突き入れんとする


875 : 名無しさん :2017/07/05(水) 19:26:01 ???
このロールも未完か………


876 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 18:16:21 ???
念のため正式にチャットの打ち切りを宣言しておきます


877 : 名無しさん :2017/08/10(木) 18:31:52 ???
現在リョナチャットは行われていないようですので
以下のキャラのいずれかを受けでのリョナを希望します

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/26

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/39

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/51

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/53

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/58


878 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 18:45:59 ???
よければ次のいずれかのキャラを責めにチャットを希望します
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/75

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/76


879 : 名無しさん :2017/08/10(木) 19:18:44 LGQEJnXE
>>878
下のモンスターでやってみたいと思います。
せっかくなのでこちらはキャラを二人ほど使ってみます。

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/26

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/39

こちらのキャラでどうでしょうか?


880 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 19:26:16 ???
>>879
ダコラスですね。わかりました

導入は二人海に遊びに来て襲われるという感じでしょうか


881 : 名無しさん :2017/08/10(木) 19:30:22 LGQEJnXE
>>880
そんな感じで行きましょう。


882 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 19:39:23 ???
>>881
【では、こんな感じでどうでしょうか】
某市の海
夏を満喫する人や所謂海の家などの売店で賑わう砂浜に青い海
何の変哲もない真夏の海だが、あまり人々に知られていない秘密がある
この海における行方不明者が多いということ

「ケケケ」
遊泳禁止のブイが浮かぶ海面から頭の半分だけを出して様子を伺っているのは海の魔族ダコラス
獲物の物色にその目はギロリと光っていた
再び海中へと姿を消すダコラス
海洋迷彩に似た姿のそれは、海上から姿を視認するのは困難となる

【そちらの格好(水着)などはお任せします】


883 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 19:49:14 LGQEJnXE
>>882
行方不明者の話など露知らず
龍ヶ崎みずきとイリアは
観光客の多いこの海に
二人で遊びに来ていたのだった。

「はぁーもぉー…
うるさくてしょうがないわねー!」
赤い水玉模様の上下の水着を着込んだ龍ヶ崎みずきは
うんざりした様子で人気の少ない砂浜付近まで来ていた。
その圧倒的なスタイルは、水着でさらに強調されている。

『…あの人…遊びたいだけ…だったみたいだよ…?
遊んであげたほうが…良かったんじゃない?』
もう一人の少女…イリアは
黒のレオタード姿…だがこれは元々のボディである。
海に来ていると違和感のない姿である。

「あれはナンパ!良からぬことを考えてる奴らなの!
イリアもああいう奴らにホイホイついていっちゃ駄目よ?
あれは絶対体目当てだわ…!」
腹を立てた様子で彼女は
比較的人気の少ないエリアにたどり着いた。

「ふぅー…ここなら声掛け案件も
なくて済みそうね…」
『…人が少ない…のはちょっとさみしいかも…』
と言いつつも二人は浅瀬に入り込んだ。

泳ぐことが禁止されたエリアではないようだが
このあたりは行方不明者が出るという噂から
あまり人が近寄らない地帯だったのである…

それも知らずに二人は楽しげに
ビーチボールを飛ばし合いながら遊んでいた…

//お返しさせていただきます。


884 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 19:57:21 ???
>>883
ダコラスは今日の獲物を見定めた
「ケケケ。ナイスバディなねえちゃんと、もう一人は、ありゃガキか?まあ、いいか」
海中で舌なめずりをする

「まずは、挨拶がわりといこうか」
海中で腕を動かすと、ダコラスの付近から津波のような大波が現れ、
二人の少女のいる浅瀬へと迫った
飲み込まれれば確実に海中に引きずり込まれるだろう
こうしてまずは獲物を自分のフィールドへと引きずり込むのが、
ダコラスのやり方だった

【改めてよろしくお願いします】
【確認しておきたいですが、二人の懐中での活動能力はどれくらいでしょうか。息は何分持つなど】


885 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 20:04:11 LGQEJnXE
>>884
突然の大きな波音に
二人は驚いて海の方を見た。

「な、なによあれ!
この辺は波が穏やかなんじゃ…!」
『…飲み込まれる…
 早く逃げないと…』

二人は大急ぎで浜辺の方へと向かおうとするが
その波はあまりにも大きすぎる

ザバーンという激しい波音とともに
叩きつけられる波は
二人の足を絡め取るように一気に足を引っ張る

「まずっ…あああ!!」
『みずき…!ああっ…!!』
驚く間もなく彼女たちは
一気に海の方へと流されていく。

彼女たちは海に飲み込まれても死ぬわけではないが
万が一飲み込まれれば非常に辛いことになる。

「はぁっ…はぁっ……!!」
『私に…掴まって…みずき…』
必死になって二人は泳ごうとしている。

【二人の海の中での活動能力ですが
みずきは一応人並みの泳ぎ能力ですが
不死身であるため、海中でも死ぬことはありません。
イリアはメカなので水中でも苦しいことはないです。
潜行用の機能も備えるため、海の中でもかなりの活動が可能と考えています。】


886 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 20:16:55 ???
>>885
「ケケケ」
波に飲み込まれた二人の少女
必死に泳ごうとする二人

「なんだあいつら。なにか妙だな。特にちっこい方。こっち(海)に引きずり込んじまえば何でもいいがな」
片方の少女(みずき)へ追いつき、足首を掴むダコラス
一気に海中に引きずり込まんとする

【みずきの方は不死身だけど水中では苦しくなると思っていいですか】


887 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 20:23:43 LGQEJnXE
>>886
どうにか浜辺にまで向かえそうだと
二人が少し安堵したその時
「がっ…あぁっ?!
 足に…何か……!」
突然みずきの足に
波とは違う何かが自らをつかむ感触が襲う。

『みずき…!』
「がはっ…イリア…!
何かが…ごぼっ…!」
一気に引きずり込まれるみずきの体。
海水を飲み込みそうな苦しい声が響き
彼女の体は一気に海中へと飲み込まれていった

『みずき…!
 駄目…!』
イリアも必死になって彼女の手を離すまいとするが
引きずり込む力は想像以上であった。

「あああ!!」
『みずき…!ダメェ!!』
イリアもまた手を離さないことで
海中へと一気に飲み込まれていくのであった

【はい、そんな感じでお願いします。】
【一応イリアも破損しても修復される
 ほぼ不死身な感じです。】


888 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 20:49:12 ???
>>887
「ケーッケケケ。ご対面だなお嬢さんがた。うん!?」
半魚人としか形容できない醜悪な姿に驚く二人の少女

「なんだお前。人間じゃないな」
小柄な方の少女(イリア)を見て言う

「ケッ アテが外れたぜ」
無理やり二人の少女を引き離す
「お前はこいつとでも遊んでな」
小柄な少女に5、6mはあろうかというサメが襲いかかり、
その胴体に噛み付いて二人を引き離すように遠くへと攫っていく

「ケケケ。お前は俺と遊ぼうぜ」
もう片方の少女(みずき)の背後へとまわり、
チョークスリーパーの体勢となり、体を上下反転させ、
そのまま首を絞めながら海底へと沈めていく


889 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 20:56:47 LGQEJnXE
>>888
「ガボッ……!?
 ご……ふ……!」
醜悪な半魚人の姿に驚きを隠せない。
イリアも表情を崩さずともその驚きは伝わってくる。

だが、イリアのことを興味を失ったように見せ
彼女のウデを無理矢理に引き剥がしていく。

「ごっ…あっ…」
『みずき…!やめろ…!!
触るなぁ!!』
引き剥がそうとした腕をさらにつかもうとしたが

がギッ
という音とともにどこからともなく現れた巨大サメに
胴体を噛みつかれる。

『あぐっ…ああ!』
押し潰されるような痛みを感じて
悲鳴を上げるイリアは、そのまま激しく抵抗しようと
足をジタバタさせる。だがその間にも彼女は遠くへとさらわれていく

「がっ…ごぼ…
 ぐ…え……」
水中の中で苦しいにも関わらず
勢い良く首を絞められたことでさらなる苦しみに襲われる

「ぼっ…げ…う……!!」
それでも精一杯力を振り絞って
みずきは勢い良く腕を振るう。
だが水中ではその勢いも殺されてしまうだろう


890 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 21:04:24 ???
>>889
「妙だな。こいつもどれくらい息が持つんだ?」
すでに海中に沈めて数分は経つ

「ケッ だったら」
ダコラスは、自分の周囲の水流を操作する
「ケケケーッ!」
ロケットのように加速して海底へと沈んでいく
そして、海底の岩に少女(みずき)の頭を勢いよく打ち付けた
頭がぱっくりと割れて、水中を赤く染めていく
「ケケケ。確実に即死だな。もう少しいたぶってやりたかったがな」
少女の体から手を放す
少女は、死体のように海中を漂うが

一方、サメに攫われた少女(イリア)はサメの強靭な顎で何度も
体をかじられていた。小柄な少女はそのままでは
サメの体内に呑み込まれるだろう


891 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 21:14:10 LGQEJnXE
>>890
「ぐっ…うぇ…ぁぐ……」
白目をむきそうなほどに苦しみ悶えるみずき
だがそれでも死ぬようなものではない。

それは不思議でならないものであったが
やがて彼女の体は海底に向けて勢い良く落とされ

「あ゛っ…!?」
地響きが起こるかのような勢いで頭を岩に叩きつけられた。
一瞬彼女の体は痙攣したが、まるで死体のように彼女の体は動かなくなった。

負傷した頭から勢い良く血が流れ、海中を赤く染めるが
次第にその勢いが弱まり始めるのがわかるかもしれない

(…うぐ…痛い…苦しい…)
彼女はその生物が去るまで待とうとしたが、
それも我慢の限界に達し
「ごぼふっ…!!」
空気を一つ大きく吐き出した声が周囲へ響く。
彼女が死んでいないことはすぐに気づかれるはずである。

一方、イリアは
ガリッ
ボリッ

『あぐっ…ああっ…!!
い…たい…!』
何度も体をかじられたことで
機械のボディも歪み中身の小さな部品を吐き出し始めた。
彼女の体を構成する液体燃料は、空気に触れないために
緑色の液体として放出される。

(……このままじゃ飲み込まれる…
 駄目…みずきを助けなきゃ…!)
それでも激しい痛みに耐えながら
彼女は右手から鋭い刃を展開した。

『う…ああああ!!』
サメの頭部に向けてその刃を勢い良く突き出して
切り裂こうとしているようだ。


892 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 21:31:48 ???
>>891
「・・・何だか妙だな」
確実に手応えはあった
だが、妙な違和感がダコラスにはあった
しばらく様子を見ていると、死んだと思われた少女が息を大きく吐き出した
「っこいつ!」
少女の周囲の海草を操る
全身をワカメや昆布にがんじがらめにされる少女

少女は抵抗を見せるが、それから逃れることはできないようだ
少女の正面へと回る
頭の傷は塞がり、少女の目は怯え以上に敵意をダコラスに向けていた
海草とはいえ、拘束された少女のそれは煽情的なものであったが、
それ以上にダコラスの頭は疑問であふれていた
「あの機械人形といい、お前は何なんだ?」

ダコラスは右腕を上げる
右腕の鰭が激しく躍動していた
「首を掻っ切って、頭を切り落とせば死ぬか?」
右腕の鰭を刃物のようにして、少女の首元に向けて振り下ろす


一方
小柄な少女の武器で頭を切り裂かれるサメ
断末魔のように暴れ、少女を一時は呑み込んだが、じきにそれもおさまった
サメから逃れた少女は、自身の傷を厭わずもう一人の少女の方へと向かっていく


893 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 21:43:01 LGQEJnXE
>>892
「あっ…ぐふっ…!!」
必死の抵抗を見せようとしたが
わかめに体を縛られ
大の字で拘束される。

水の抵抗もあって
彼女の豊満な胸は水の中でも踊るように揺れている。

(こいつ…
 今の状況だと…
 あれをやるしか無い…けど…!)
彼女は自身のナノマシンを異常活性化させることを考える。
それをすれば逃れる可能性はあるかもしれない。

だが効果が切れればよりいっそういたぶられる可能性が高いと感じた。

だがその中でも
不気味な魚人であるダコラスは追い打ちをかける。
彼女の首に向けて刃物のように鋭くなった鱗を振り下ろしたのである。

「あがっ…!!」
先程以上の量の血液が切り裂かれた首元から溢れ出す。
みずきの体はビクビクと痙攣を始めているのであった。
彼女の抵抗は収まるものの、それでもまだ動くようである。

『ふう…うっ…』
一旦飲み込まれながらも必死で彼女は抜け出し
あたりを見回した。

『…あっちからみずきの反応を感じる…
 急がなきゃ…』
ナノマシンでの再生が途中でありながらも
彼女は足元から勢い良くエネルギーを噴射し
水中を高速で泳ぎ始めた。

みずきへの攻撃を止めさせるために
必死で向かっていく。

//一応四肢や、首の切断はみずきはNGです。


894 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 21:55:46 ???
>>893
大量の血が海中を染める
それを、海水ごと吸い込んでいくダコラス

「うーん。死なないなら死なないで、利用価値はあるかもな」
舌なめずりをするダコラス

傷口をよく見ると、再び塞がり始めている
ダコラスは目を細める
「死なない。いや、死ねないという方が正しいのか?」
少女(みずき)の首元の傷へ、手を突っ込み乱暴に搔き乱すダコラス
髪の毛を引っ張って少女の頭を乱暴に動かす
そして吹き出す血を吸いこんでいく


一方、ダコラスと少女(みずき)の背後に、小柄な少女(イリア)が迫っていた


895 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 22:04:49 LGQEJnXE
>>894
「がっ…がっ…ひ…ぁ…」
口をパクパクさせながら響くくぐもった悲鳴。
彼女をしっかりと拘束したわかめなども
痙攣した彼女の体を離しはしない。

もはや答える気力もなさそうなみずきに
さらなる攻撃を行う。

「ぎっ!?
 がぼっ!ごぼぼっ…!
 ぐぇっ…!!ぎゃぅぁあ…!!」
ぐじゅりぐじゅりと不気味な音を響かせながら
彼女の首の傷を何度もえぐる。
そのたびに海中に広がる血は濃さを失わずに
漂い続ける。
ガクガクと首を動かされ
不気味な音が鳴るたびに、彼女の体は激しく痙攣し
みずきの汚い悲鳴が流れる。瞳を狭めては広げての動きが何度も繰り返される。

そんな中、接近していたイリアは
その光景を見て
『…!!!』
勢い良くダコラスへ接近し、その腕の刃を振り下ろしにかかった。


896 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 22:15:03 ???
>>895
「ケケ?」
少女を甚振っていたダコラスの背後へ、機械人形の少女が迫る
刃と鰭が、水中でぶつかった

「なんだ。もう戻ってきやがったのか」
「せっかくお楽しみだったのによ」
少女(イリア)に向けて手を振るう
海中で竜巻状の水流が発生し、少女を呑み込んだ


897 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 22:27:38 LGQEJnXE
>>896
振り下ろした刃は
その恐るべき魚人のヒレとぶつかり合って止まる

『みずきを…離して…!
私の…!』
そこまで怒りを帯びた声で答えていたが

海中に発生した竜巻のような水流に引っ張られ

『あ…うああああ!!』
彼女は渦の中心へと飲み込まれていく。
激しく体を回転させられ
抜け出そうと思っても抜け出すことが出来ないでいた。

「がほっ…ぐほっ…!」
みずきも必死で抜け出そうと抵抗を見せていた。
イリアが痛めつけられることには流石に我慢ができないでいる。

(やるしか…無い…!)
彼女は体に力を入れ
体内のナノマシンに活性化の司令を下そうとしていた。


898 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 22:40:09 ???
「ケケケ 機械人形め。お前に遠慮はしねぇ。バラバラにしてやるぜ」
腕のカッター状の鰭を構えるダコラス

「ケッ?」
背後で妙な気配を感じて振り返る
黒かった少女の髪が燃えるような赤色になり、
海草を引きちぎって拘束から逃れんとしている

「テメェ、何してんだ!?」
攻撃の対象を、渦に飲み込まれて動けない少女から、
拘束を解こうとしている少女へと切り替えてヒレのカッターで
再び首元を切り裂かんとする


899 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 22:48:30 LGQEJnXE
>>898
「ガボッ……ぐぼっ…!!!」
先程までの死にかけの表情から一転
怒りを込めた表情を魚人へと向けるみずき

「があああああ!!」
(そんなもので止められると…思うな!!)
だがそのヒレのカッターを首元に届かせるより早く
彼女はその魚人の腕を両手で掴んで止める。

その両手からは尋常ではない力を感じる。
凄まじい勢いでその腕を握りつぶそうとしていることがわかる。

渦に飲み込まれたイリアはその様子を見て
不安な表情を浮かべる。
(効果が終わったら…その前に…なんとか…)
必死で渦の中から抜け出そうと試みていた。


900 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 23:02:58 ???
>>899
「ケケケ!!」
死にかかっていた少女は、驚異的な回復と、人ならざるほどの力を手にしていた
「こいつ、一体なんだ」
ダコラスの骨が折れる音が海中に響く
「だが、嘗めるなよ」
ダコラスは不敵に笑うと、掴まれている右腕の形態を変化させる
骨も存在しない、タコやイカの触腕に似たそれに

腕を粉砕しようとしていた少女は、逆にその触腕に囚われる姿となった
「ケーケケケ。妙な力を持ってるようだが、水中では俺の主戦場だ。さっきまでの海草の比じゃないぜ」
触腕の吸盤の内側が変化し、牙が吸盤の収縮に合わせるように肉を食いちぎっていく

なんとか抜け出そうと抵抗する少女に対し、もう片方の腕、さらに脚も変化させ、抵抗する少女の全身を捕らえる
「ケケケ。ナイスバディな嬢ちゃん、俺のテクニックはどうだい?」
水中で抱きしめ合うような形になるダコラスと少女
鼻と鼻が触れ合いそうな距離にまで顔は近づいていた

そして、少女の首にダコラスは噛みついた


一方、イリアは依然として渦に囚われていた


901 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 23:14:14 LGQEJnXE
>>900
「ぐっがっ……!」
渾身の力を込めて粉砕したはずだったその腕は

「!?…がっ……」
勢い良くタコのようなイカのような触腕に変わっていく。
段々と彼女の体を包んで
両腕を食いちぎるように襲いかかる。

「がはっ…!あがっ……!」
激しい痛みにこらえながらも
なんとか抜け出そうと力を込める。
だが渾身の力を持ってしてもちぎることはかなわない。
更にいつの間にか
両足と背中にまで無数の触腕が伸びる
一気に顔が彼女に近づいてきた。

(こんなやつに…気持ち…悪い……!)
なんとか顔を離そうとしたが、
その瞬間に

彼女の首にその魚人が噛み付いてきた。

「ガフッ…!?あぐぇぅあう!!!
 ぐぎぃぃ……う……!!!」
食いちぎった部分は即座に再生を開始している。
先ほどを上回るスピードである。
必死で振りほどこうとする体は
それでも抜け出すことが出来ない。

『駄目…駄目……!!』
その様子を見たイリアは
必死で両足のエネルギーを込め
渦から抜け出そうと力を込めて噴射する。
だが無理に流れに逆らえばダメージは大きくなりそうだ


902 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 23:19:31 ???
>>901
「ケケケッこいつはいい。まるで永久機関じゃねえか」
脱出できないことをいいことに、次々と再生される肉を味わうダコラス


イリアは、ダメージを覚悟で渦から抜け出した
無理に渦から抜け出したため、全身を切り裂かれたようなダメージを受けた


903 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 23:32:38 LGQEJnXE
>>902
「がぼっ…げぼっ…
 ごぶっ…はぁぅ……!」
ガッチリと固定された状態で
幾度となく体を食いちぎられる

そんな状況であろうとも
なんとな抜け出そうと力を込めて抵抗する。
それが無駄なのかはわからなくとも

『はぁ…はぁ……』
全身に切り裂かれた傷跡を作りながら
それでもイリアは脱出を遂げる。

『これ以上は…』
彼女は左手から砲門を展開して

『させない……!』
強烈な勢いの衝撃波を発射した。
狙いは凶悪な魚人、ダコラスである


904 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/10(木) 23:37:22 ???
>>903
「ケガッ!!」
強烈な衝撃波を受けるダコラス

それによってみずきへの拘束が緩んだ


905 : みずき&イリア :2017/08/10(木) 23:54:45 LGQEJnXE
>>904
「がふっ……」
(今しかない…!)

みずきは渾身の力を込めてダコラスを蹴り飛ばし
そのままイリアの方へと勢い良く向かった。

『…みずき…
 ここは危ない…逃げよう…』
「…(確かに…このままじゃ危ないわね…)」
切り札を切っても相手に勝てないと合っては
おとなしく逃げる以外に手はないと考える。

二人は逃げ出そうと必死になって泳ぎ始めた。


906 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 00:13:36 ???
>>905
「ケケケ。このあたりの水中は、すべて俺の庭だと知らないな」

人型に戻ったダコラスが指を鳴らすと、海底の一部が蠢いた
海底の岩に見えたのは、巨大なアンボイナガイであった

アンボイナガイの毒錨が、みずきを狙う
「あの赤髪の女に、毒がどれくらい効くかな?」

「機械人形のやつも鬱陶しい」
そして、下半身をイルカのような泳ぐのに適した形へ変化させる
狙うはイリアの方である
「ケケケーッ」
一度海中から飛び上がり、口からすさまじい勢いの水流を、水面から出かけていたイリアにぶつける


907 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 01:29:54 LGQEJnXE
>>906
「ごぼっ…(もう少しで水面…)」
どうにか水面近くまで上がることができそうに見えた。

だがその瞬間に
「……!?!?」
チクリと刺さるような痛みが全身を突き抜けると同時に
体の動きが止まる

(なに……こ……れ…)
『みずき…!?』
突然動きを止めたみずきに振り返るイリア
それと同時に

ドゴォ!!
『っあ……!!』
強烈な水圧に前進を打ち付けられ
イリアは水の中へと勢い良く押し戻されていく…


908 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 01:37:21 ???
>>907
沈んでいくみずき
その近くには、人も呑み込める大きさのアンボイナガイがいた
巨大な口を広げ、動けないみずきを呑み込まんとする

衝撃で水中に押し戻されたイリアの前には、ダコラスが迫ってきた
「ケケケッ! 機械人形が!」
頭をカジキのような形に変形させて、イリアの体を貫いた

【続きは夜明けからにさせてください】


909 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 10:37:49 LGQEJnXE
>>908
「う……あ……」
(ダメだ…体が……)
時間が建てば毒も抜けるだろうが
その時間も全くと行っていいほど無い。

『…危ない…!
今助けに…!』
体に損傷を負いながらも
イリアはそのみずきを助けに泳ごうとしたが

猛スピードで迫ってきたダコラスに対応しようと
『邪魔を……』
振り返った所で

バシュウウウ!
「がはぁ!!!
あうぁ……!!」
鋭いカジキの上顎のような刃に
腹部を貫かれる形となった。

「うぐっ…あうっ…!!」
機械であるにも関わらず
彼女はそれに激しい痛みを感じていることがわかる。
突き刺した感触は機械そのものであるが、
その痛みに体を悶えさせる姿は、人間そのものである。


910 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 11:02:44 ???
「ケケケ。機械人形がいっちょまえに人の真似をしやがって」

形態を再び変化させ、水中でイリアの首を絞めるような格好になる
「どれ。お前も不死身か!?」
体の周囲に水流を発生させて、みずきにやったそれ以上の勢いで、イリアの頭部を岩場へと激突させる


一方、巨大なアンボイナガイは動けない獲物(みずき)を悠然と呑み込まんとしていた


911 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 11:15:07 LGQEJnXE
>>910
『あうぐっ……やめて……』
首を絞められる形となったイリアは
凄まじい勢いで岩場に頭を叩きつけられた。

ドゴォ!!!

『ぁ…ぅ…うぅ!!』
鉄がひしゃげるような鈍い音とともに
彼女の頭部につよい衝撃が走る。

『うぐ…ダメージ…』
だが頑丈さでは人体以上なのか
頭が割れるほどの衝撃ではなかったらしい。
それでもダメージは少なくないようだが

腹部のダメージもふさがりつつあることも見えただろう。

「ごぼぼ……ぐっ……!」
ナノマシンの活性化の影響か
ギリギリの所で体を動かせるようになったみずきは
まだしびれの残る体で必死にアンボイナガイから逃げようとする。

だが、すぐ近くにまで近づいたアンボイナガイから逃げられるだろうか…


912 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 11:32:19 ???
>>911
「ケケケ。やはりあいつと同じか。いや、機械人形な分むしろ頑丈か。ケケケ。少しばかり遊んでやるぜ」
片方の腕で首を絞めた格好のイリアに、猛烈な拳打撃を与えていく
水流を利用したそれは、常人が喰らえば即座に骨が砕け、内蔵を損傷するだろう
「いくら再生能力があろうが、それも限界があるだろうよ!」


一方、なんとかアンボイナガイから逃れようとするみずきであったが、
アンボイナガイの巨大な口が開き、みずきの体に触れる
上半身は包み込まれ、自由に動かせるのは脚だけになった


913 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 11:43:56 LGQEJnXE
>>912
必死で腕を離そうとするイリアに
さらなる強烈な打撃が食らわされていく

『げぼふっ!ごぼあっ!ぐぉほ!』
水流を伴ったパンチは、彼女の腹や胸をえぐるようにめり込んでいく
彼女の人工皮膚をひしゃげさせ、
小柄にも関わらず豊満な胸も変形しそうなほどの威力である。

『がぼっ!!げぐっ…!!
 あぎっ!!』
どうやら内部機関にも損傷が出ているようで
まるで内臓が損傷した時に喀血するかのような悲鳴を上げている。
体の修復はどうやらなんとかなっているようだが
治ったそばから破壊され続ける悲惨な状況となっていた。

必死になった彼女は、また腕の砲台を連射させ始めている。

「ん゛んんんんん!!!!!」
その時、激しい悲鳴が響き渡る。
みずきの上半身が飲み込まれ、足だけがバタバタと抵抗を見せていたのである。
蹴り飛ばそうと必死に足を動かしているが、届くとは思えない。


914 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 11:49:16 ???
>>913
「ケギャッ!」
イリアの腕の砲からの連射を受けたダコラスは、吹き飛ばされてイリアから大きく距離を離す
自由を取り戻すイリア
ダコラスを追撃するか、それともみずきの救出へ向かうか


915 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 12:16:37 LGQEJnXE
>>914
『はぁ…はぁ…
 みずき…!』
彼女の頭はみずきのことでいっぱいである。

彼女はみずきを飲み込まんとしていた
アンボイナガイへ向けて先程の衝撃破を
何度も撃ち始める。

少しでもゆるめばみずきは脱出が可能なはずであるが……


916 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 12:26:42 ???
>>915
イリアがアンボイナガイへ攻撃を行う
完全に呑み込まれかかっていたみずきも脱出できるだろう


先ほどの攻撃からダコラスは思考する
(俺のパワーでは不死身に近いこいつらを倒すことはできないかもしれない)
(・・・だが、逃がさねぇよ)
それは魔族としてのプライドのようなものであった
一度引きずり込んだ獲物は逃さない

//責めキャラを追加しようかと考えていますがどうでしょうか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422883109/44


917 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 12:32:33 LGQEJnXE
>>916
『みずき…大丈夫………?』
イリアは必死になって抜け出したみずきに呼びかけた
「ご…ぼ…」
(イリア…そんな無茶をして…)
みずきは必死で抜け出そうとした中で
活性化したナノマシンの効果が終わり始めていた

「んっ…ふっ…」
『みずき…ふ…ん…』
二人は抱き合いながら
舌を絡めるほどの口づけを交わし始めた。
互いのナノマシンは
つよい反応を示して活性化する。

その状態で水辺へと一気に向かい始めた。

//大丈夫です。自分はかまわないですよー


918 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 12:44:07 ???
>>917
水辺へと向かう二人の少女
ようやく水面から顔を出すことができて、空気を味わう

二人が安堵の表情を見せあった時であった
海面からそれまで見たことのない、太さが数メートルはあろうかという
イカの触腕が現れてみずきを捕らえた

「ケケケ。どうだ。俺の最高のペット、クラーケンだ」
クラーケンの触手に、肺の空気が1cc残らなくなるくらいに締め付けられるみずき

みずきを救おうと空を飛んだイリアに向かって
強力なダコラスは強力なジェット水流を浴びせる

体勢を崩したイリアは、再び海中へ身を沈めてしまう

「ケケエーッ!機械人形、コイツはどうだ!?」
イリアに抱きつくダコラス
ダコラスの全身が発電し、イリアを感電させた

//ありがとうございます


919 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 12:55:43 LGQEJnXE
>>918
「ぷはっ…はあ…」
『なんとか…なったかな』
安堵したかのように二人は見合ったが

「うああ!!な…何!?」
直後に巨大な触手が襲いかかり
彼女の体に巻き付いた

ギュウウウウウウ
「あぐあぁぁぁああぁぁぁあ!!
 げふぅ…ぁ」
凄まじい勢いで締め上げられ、
体内の空気を残らず吐き出すほどに悲鳴を上げた。

『みずき!
…今助け…』
空に飛び上がり、
その触手を切り落とそうとしたイリアに突然襲いかかる水流

『あう!!』
そのまま海中に落下したイリアを
がっしりと掴んだダコラスは

『やめろ…離して…!』
必死で抵抗をするイリアに対して
強烈な電撃を浴びせかけた

『うぅあぁぁああああgるふあrはうらぐgるあ!』
電気を浴びせられたイリアの悲鳴は
雑音が混じり合うような不協和音を含んだものになった。
体が不規則にビクビクと揺れ
手足がピンと張った形となる

『あぎうぅぅああうえあええああぁうああああああ!!!』
電気は機械にとっては危険なものであり
打撃につよいイリアにもとても有効なものであったらしい。


920 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 13:04:31 ???
>>919
「ケーケケケ!」
不死身に近い存在に、自分の攻撃が効いていることに気をよくしているらしい

「それじゃ対面させてやろうか」
クラーケンがみずきを捕らえている触手を海中へと沈める
海中にて、感電し全身がショートしているイリアと、
クラーケンの触手に締め付けられて全身の骨が砕かれかかっているみずきが対面した


921 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 13:13:29 LGQEJnXE
>>920
「がほっ……!ごっ…ふっ…!」
全身の骨がきしみを上げ、
ヒビが入り始める

その痛みはたしかにみずきを苦しめる。

『がああうっぁああええらああるああああ!!』
そして強烈な電撃は
イリアの体をショートさせている

ザバー!!

叩きつけるような波の音とともに
みずきの体は海中へと沈んだ。

そして…二人は互いの悲惨な姿を見合うことになる。

互いにその顔は痛みに支配されたものだった。
二人に悲しい思いが襲い掛かってくる
(……イリア……)
(……みずき……)
二人は必死で互いの手を伸ばそうとしていた。
お互いを単なる親友を超えた思いを持つように


922 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 13:21:30 ???
>>921
お互いに手を伸ばそうとする二人の少女
「ケッ泣かせる演出じゃねえか。だけどな」
魔族のダコラスにとっては虫唾の走るものでもあった

イリアに向かって伸ばしていたみずきの手を、ダコラスの牙が噛み砕く

みずきに向かって伸ばしていたイリアの腕にクラーケンの触手が巻き付き、粉砕して肩口から引き抜いた


923 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 13:28:36 LGQEJnXE
>>922
ふれあいそうなほど近かったその腕は
しかし邪悪な物によって遮られる
「があああああああああ!!!」
みずきの手を勢い良く噛み砕かれ、
激しい悲鳴を上げる。
赤い血がまた海を赤く染める。

そして
『うああああああああああ!!!!』
バキバキと音を上げながら
イリアの腕が粉砕され、勢い良く引き抜かれた。

『あうああああ……ぐううああああ!』
鉄くずとかした片腕を引き抜かれ
その肩口からは無数の配線が
血管のように飛び出した。
彼女が機械であることを明確に示す
破損…それは大きなダメージを意味している

死にそうなダメージでも彼女らにとって死はない。
それはどれほどの苦しみなのか…

二人の悲鳴は
折り重なって響き渡るのであった。


924 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 13:42:06 ???
「ケケケ。残念だったな。クラーケン」
さらにクラーケンの触手が、イリアの残った腕と両脚に絡みつく

このまま抵抗できなければ、イリアの腕と脚は先ほどと同じように引きちぎられるだろう

「ケケケ。さて、どうするナイスバディな嬢ちゃん」
突然、ダコラスはみずきの方を見据えて言う
「このままこの機械人形と一緒に嬲られるか、それとも俺と海中で仲良く暮らすか。お前が俺と一緒になるなら、少なくともこの機械人形は助けてやるぜ」
それは、魔族の取引であった


925 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 13:50:47 LGQEJnXE
>>924
「ごほっ……」
みずきは苦しげな声で
今まさにイリアが壊されそうになっているのを見て
彼女の頭はそれで一杯になった。

(イリアが壊される…
 そんなことは…)
水中で思ったように声を出せないが
その口は
ダコラスの取引の内容を聞いていた。

(ほ…本当に…
それでイリアは…助けるの…?
信じていいの…そんなこと…)
彼女はそれに同意しようとするが

『駄目…駄目だよみずき!!
そんなやつの言うこと…聞かないで…あああああ!!』
必死で止めに入ろうとするイリアの声も痛みの悲鳴で止められてしまう。


926 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 13:55:42 ???
>>925
「ケケケ。さあ、どうするんだ」
その間にもイリアの腕と脚は引き千切れんとしている

「俺は機械人形には用がないからな。お前次第だぜ」


927 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 13:59:31 LGQEJnXE
>>926
「がぼば!!」
彼女はそれを聞いて迷わず口を開いた。

(わかった……
 わかったから…
 あなたの言うとおり……
 海の中で……)

それは確かに同意をする言葉であった。

『あぐ…駄目だよぉ…
 みずき…そんなの……』
その言葉を聞いた時
イリアの顔も悲しみで満ち溢れることとなった。


928 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 14:04:35 ???
>>927
「ケケケ」
観念した様子のみずきの見て、今まで以上に下碑た笑いをダコラスは浮かべた

「名前を言え。いや、頭の中で思い浮かべるだけでいい。契約はそれで成る」


929 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 14:05:47 LGQEJnXE
>>928
(龍ヶ崎みずき……私の名前を…?)
名前を聞かれた途端に
自分の名前を思い浮かべる形となった。

不意に考えたことが
契約がなる結果となってしまったのである。


930 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 14:12:38 ???
>>929
「ケケケ。龍ヶ崎みずき。それがお前の名前か」
みずきの名前を知ったダコラスは呪詛的な言葉を唱える

みずきは、苦痛が和らぎ水中でも呼吸と会話ができる不思議な感覚に包まれる

「クラーケン」
クラーケンがみずきとイリアを解放する
「ケケケ。陸と海で今生の別れになるだろう。精々別れを惜しむがいい」
感電攻撃からもイリアを解放し、みずきの方へと押しやる


931 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 14:24:46 LGQEJnXE
>>930
「あっ…はぁ…」
先程まで途方もなく苦しかった体が開放された気分になる。
呼吸が可能になり、そして気が楽になった。

「…イリア…」
『みずき…なんで…
 なんでよぉ……!』
イリアは必死になって抱きついてきた。
みずきは壊れたイリアの腕をぐっと掴んで
押し付けながら言う。

「…私にとって…
イリアはとても大事だったから…
こうするしか…」
『ひどい…私にも…みずきしかいないのに…
この世で一番大好きだったのに…』
そこまで言うとみずきは頷いた。

「最後だから…
しっかりその腕を直さないとね…」
そう言って肩口に彼女の腕を押し付けたまま

「んっ…う・・・」
『はぁ…う…ん…』
二人は抱きしめあって
激しく口づけをし始めた。
彼女たちの特性は、互いのナノマシンを高める効果があり
それを実行するのに最適なのが口づけを行うことだったのだ。

「あうぅ…ふぅん…うぅ…」
『ぅ…あぅ…うぅ…うう…』
海の中であるために互いの涙も海に溶けて消えていく。
互いの絡めあった唾液も海の中に漂って消えていった。
扇情的といえるほどの、少女二人の激しい口づけは

やがて二人の傷を完全なまでに直し続けることとなったのである。


932 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 14:29:19 ???
>>931
「ケケケ。俺は百合ってやつは嫌いじゃないが、もういいだろう」

ダコラスは、二人を引き剥がそうとする


933 : 名無しさん :2017/08/11(金) 14:33:08 Y..qLbeM
>>907


934 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 14:33:44 LGQEJnXE
>>932
「はぁ…う…」
『ああ…』
絡めあった舌が離れ
互いの距離が離れていく

「おねがい…イリア…
元気に生きて…
私がいなくてもきっと…」

『みずきぃ…
 私…みずきがいないと…
辛いよ…うぅ…』
泣き崩れた二人は互いに別の方向に離れていく
それは今生の別れなのかわからないが
永遠にも等しい別れだっただろう

「またいつか……」
『絶対…生まれ変わっても会えるよね…』
二人はひどく悲しみながら
互いを惜しむようにずっと見つめ続ける


935 : 名無しさん :2017/08/11(金) 14:34:13 ???
書き込み失敗しました。すいません


936 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 14:39:22 ???
>>934
「ケケケ。さあ、みずき。お前は『こっち』だ。あいつは『あっち』だ」
ダコラスはみずきの手を掴むと海中へと引きずり込んでいく
イリアとみずきの距離は無情にも離れていった

//特に希望なければこのあたりで〆としますが、どうでしょうか


937 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 14:43:24 LGQEJnXE
>>936
「イリア……さよなら…
 でも…きっとまた会えるから…」
『うっ…うっ…
 みずき……』

二人は完全に互いが見えなくなるまで
ずっと見つめ合い続けた。

そうして海中へと消えていったみずき
イリアは海上に登り、そのまま砂浜に打ち上げられることとなった

//わかりましたー。この辺で〆といたしましょう。


938 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 14:54:51 ???
>>937
某市の行方不明者リストに、新しい名前が掲載された
【龍ヶ崎みずき】

「ケケケ。新聞にお前の名前が載ったようだぜ。みずき」
どこで手に入れたのか、新聞をみずきに見せつけるダコラス

「ケケケ。イリアって言ったか?あの機械人形今頃どうしてるんだろうな」
みずきはあのころと変わらない姿、赤い水玉模様の上下の水着も含めて
変わらない姿だった

何度か逃げ出そうとしたが、まるで水面がみずきを拒むように阻んだ
契約、海中で共に暮らすという意味をみずきは思い知った
それでも

某市の海
なんの変哲もない普通の海だが、
やがて一つの都市伝説が生まれた
赤い水玉模様の水着の美女が、悲しげに水面に顔を出すことがある。と

//では、こちらは以上で〆とします
//少しでも楽しんでもらえたならうれしいです。お疲れさまでした


939 : みずき&イリア :2017/08/11(金) 15:14:45 LGQEJnXE
>>938
「……私はまだ…
イリアといつか…」
それだけを考えて
ダコラスとともに生き続けた。

それでも懐かしい顔を見るために
時折海中から顔をだすことがあったのであった

イリアもまた
時折海に向かい
その悲しい顔でみずきの姿を探し続けているという

少女…イリアは
その悲しい顔を湛えながらも
なんとかいつかまた会えるという
ことを糧として
その日その日を生き続けている…

//わかりました。こちらも〆ます。
//お付き合いありがとうございました!


940 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/11(金) 20:20:02 ???
まだやり足りないので、引きつづきチャットの相手を募集します


941 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 03:49:32 ???
>>940
自分でよろしかったら、またチャットのお相手して頂けませんか?
キャラクターは引き続き勇緒↓か、もし別のキャラクターがよろしければ新しく考えようと思います。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1422884972/57


942 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 04:50:47 ???
>>941
キャラは勇緒で大丈夫です
責めキャラはまたまとめますが、希望ありますか


943 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 05:03:44 ???
>>942
責めキャラは第一希望が責めキャラスレに投稿されていた「ゼアル」で、第二希望が以前やった「悪魔の本」ですね。
ですが、そちらの方で使ってみたいシチュやキャラがございましたら、それでも全く構いません。


944 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 05:23:30 ???
>>943
わかりました
では、ゼアルでいきましょうか
導入やシチュなど希望はありますか?


945 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 05:36:54 ???
>>944
ありがとうございます。
シチュは、人里離れた山奥、孤島など救援の見込めない場所で勇緒とゼアルが対決する、というようなものだと嬉しいです。責めに地形を活かせるような場所がよいと存じます。
申し訳ありませんが、導入はお任せしてもよろしいでしょうか?


946 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 05:59:17 ???
>>945
わかりました
では「孤島の海辺」などどうでしょうか
場合によっては責めキャラを追加できますし

導入は
皐月勇緒は、魔物の潜伏先となっているという情報を下にとある島へ来ていた
島内を調べてもそれらしきものは見当たらなかったが、
浜辺でこの島にはひどく似つかわしくない、バカンスにでも来たぞという風体の男を見つける
勇緒の退魔士としての能力が働けば、この男が人ならざる魔族であることを見抜けるかもしれないが、
油断して普通に話しかけるかもしれない

//ゼアルとのファーストコンタクトはお任せします


947 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 10:48:37 ???
>>946
勇緒は、退魔士としてとある噂の真偽を確かめるため、ある孤島を訪れていた。
この孤島が、魔人や魔物たちの潜伏場所となっている、というものだ。
だが、島内を隅々まで探索しても、それらしい痕跡は発見できなかった。
ガセネタだったのだろうか…この稼業ではよくあることだが。
勇緒は、気晴らしを兼ねて、未だ探索していなかった浜辺へとやってきていた。
目を凝らすと、人影が一つあることに気がつく。バカンスに来た金持ち、といった風体である。
勇緒の眼帯に覆われた左眼は、魔物とそうでないものを見分ける、という能力を持つ。
だが、緊張が弛緩していた勇緒は、その能力を発揮することなく、男に近づいて話かけてしまった。
「よう、泳ぎにでも来たのか?」

【それではお願いします。ちなみに勇緒の格好は、前と同じく白髪のツインテに半袖の夏服といった感じです】


948 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 11:18:23 ???
>>947
「うん? 珍しいな。こんなところに人か。ほう」
舐めるように勇緒の体と顔を見るゼアル

「女か。ちょうどいい。マッサージでもしてもらおうか」
突然、勇緒の背後から突風が発生して
油断していた勇緒は吹き飛ばされ、男(ゼアル)の
体に触れる形となる

次に、勇緒の周囲の空気が変じ、勇緒の体に電気のような衝撃が走る
勇緒の意思とは関係なく、男の体をマッサージするように揉む格好となった

//よろしくお願いします
//わかりにくかったら言ってください


949 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 13:29:17 ???
>>948
勇緒は、この男に好感を持つことができなかった。
今も、自分の小麦色の肢体を嘗めるように眺めている。
(なんだ、コイツは? …気持ちが悪い)
突然、勇緒の身体が突風により吹き飛ばされ、男の身体と密着した。
そして、神経に微弱な電流が流れ、不随意に勇緒の筋肉が操作された。
気がつくと、勇緒はこの男の身体を揉み上げ、マッサージをしている。
「なんだっ、この力は!?」
勇緒はようやく異変に気付く。もしかすると、この男が自分の探していた魔人であるかもしれない。
確かめるべく、操作されていない脚を使って、勇緒は男の身体を蹴り上げにかかった。

【いえ、大丈夫です。遅れてしまって申し訳ありません】


950 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 15:22:12 ???
>>949
「がはは。いい気分だ」
勇緒のマッサージに機嫌をよくするゼアル

勇緒はゼアルを蹴り上げようとしたが、
途中でその脚が止まる
「少し癖は悪いが、いい脚だ」
ゼアルが脚の周囲の空気を固めたのだ

そのまま一通りのマッサージが終わると
「よし、もういいぞ」
再び勇緒は突風で吹き飛ばされ、浜辺を転がっていった


951 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 15:39:45 ???
>>950
勇緒の脚が、固められた空気に食い込んだ。
「何っ…」
やはり、ただものではない。こいつが探していた魔人と見て間違いはなさそうだ。
「ぐはっ…!」
しかし、次の攻撃を加える前に、勇緒は突風に吹き飛ばされ、砂浜を転がっていく。ダメージは軽いものの、厄介な相手になりそうだ。
勇緒はナイフを抜くと、男に目掛けて投擲した。
「喰らえッ!」
ナイフは男の胸元へ一直線に飛んでいく。


952 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 15:57:02 ???
>>951
「なんだそりゃあ?」
局所的な突風で投擲されたナイフの勢いを殺す

「ただの女が護身用に持つものにしちゃあ、物騒だな」
寝転んでいたビーチ用の椅子から身を起こして立ち上がる

「そっちがその気なら」
途中で落ちたナイフを拾う
「いいぜ。遊んでやっても」
逆にナイフを勇緒に向けて投擲する
風の勢いを得て、勇緒が投げた時よりもはるかに速い


953 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 16:06:49 ???
>>952
「何ッ…!?」
地面に落ちたナイフを茫然と見つめる勇緒。
男の能力は風を操るようなものなのだろうか? まだ確信は得ていない。
拾ったナイフを、男が投げた。速度は、勇緒が投擲したナイフの比にもならない。
かろうじて躱すのが精一杯だった。しかし、それでもナイフは勇緒の頬を掠り、血が流れ出た。
「クソっ…」
ナイフはあらぬところへと飛んでいき、拾いにいくことなどは出来ない。
勇緒は拳を握りしめると、男へ向かって殴りかかった。
「喰らえぇっ!!」


954 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 16:14:07 ???
>>953
「いきなり殴りかかってくるとは、穏やかじゃねーな」
勇緒の拳は、固められた空気に止められる

「パンチっていうのはこういうもんだ」
風を纏った拳の連打を、勇緒へと浴びせる


955 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 16:40:55 ???
>>954
「糞ッ!!」
やはり、勇緒の拳は男の能力によって止められてしまう。
勇緒へ向けて、男が能力によって強化された拳を連打した。
「ぐはっ! あ゛ぁっ!! ごあっ!!」
人間の拳とは思えぬ威力の連打に、勇緒の身体が悲鳴を上げる。
拳を固定されているため、その場から逃れることもできない。
内臓へのダメージから、勇緒は嘔吐してしまい、足許にびたびたと吐瀉物が落下する。
(クソ…これしかない…)
今回も、使えるのは下半身だけだ。
勇緒はふたたび脚を振り上げ、男に蹴りかかった。

【申し訳ありません、これから22:30くらいまでは書き込みできないと思います】


956 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 20:03:39 ???
>>955
「やれやれ。多少は戦いの心得があるみてえだが、それならそれで戦う相手との力量差を見極めないとな」
勇緒の蹴りをゼアルは受け止める

掴んだ脚から勇緒を放り投げる
それと同時に再び猛烈な風で吹き飛ばされていき、今度は海に落ちる勇緒
「ケガしないうちに帰りな。今日は機嫌がいいんでな」


957 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 22:32:24 ???
>>956
「うあっ…」
海へと放り投げられるも、泳いで陸へ戻ろうとする勇緒。
今回の任務は、もし魔人が存在したのならば、抹殺する、というものでもあるのだ。

どうにか浜辺に辿り着いたが、あの男の姿を見失ってしまう。
「どこに行った…?」
現在の勇緒は濡れた服を身につけているだけで、ほとんど丸腰だ。
頼りになるのは自分の身体だけ。
気合を入れなおし、勇緒は陸へ上がった。


958 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/12(土) 22:41:42 ???
>>957
浜辺から少し離れた森の中で、勇緒の様子を眺めているゼアル
帰る気はないらしい
「力の差を見せつけてやらないとわからねーか」

浜辺につむじ風を起こす
つむじ風は浜辺の砂だけでなく、打ち上げられたガラス片なども巻き込み
勇緒に向かっていく

巻き込まれれば、ガラスの欠片で体を切り裂かれるだろう


959 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/12(土) 23:15:15 ???
>>958
勇緒は、遠目に風が巻き上がるのを見た。
風は、どうやらこちらへ向かってくるようだった。
「クソ、逃げないと…」
脚を踏み出した瞬間、勇緒の全身がずきりと痛んだ。男の拳に殴られたダメージが、まだ響いている。
「うぐっ…」
走ることはできず、それでも必死に、びっこを引くような調子で逃げる勇緒。
だが、ついに逃げ切ることはできず、身体がその砂や凶器を大量に含んだ風に呑まれてしまう。
「ぐああああっ!!!」
小麦色の肌を切り裂かれ、服はボロ切れと化していく。


960 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 02:45:31 ???
>>959
つむじ風によってダメージを受ける勇緒
「さて、次だ」

浜辺の天候を操作
急激に温度を低下させ、大粒の雹を降らせる
まともに頭にでも当たれば危険な大きさだ

「本当にさっさと帰った方が身のためだぞ」


961 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 03:00:19 ???
>>960
「うぅ…」
ガラス片を含んだ風による攻撃が止んだ。
勇緒はその場に倒れ込んでしまう。

「本当にさっさと帰った方が身のためだぞ」
男の声が響き、勇緒はわずかに顔を上げた。
「ふざけるな…オレはお前のような魔人を放っておくわけにはいかない!」
気炎を上げ、立ち上がろうと地面に手をつく勇緒。
その背中を、握り拳大の雹が直撃した。
「かはっ…!」
肺の空気を絞り出され、勇緒は地面に倒れ込んでしまう。
その傷だらけの身体に、無数の雹が降り注いでいく…


962 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 03:33:48 ???
>>961
「わざわざ親切に忠告してやってるのに、馬鹿が」
雹の形が変わる

より鋭利に、人を殺すに適した形になっていく
まともに当たれば人体を貫き刺さるだろう


963 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 03:43:00 ???
>>962
「ぐはっ、がっ、うあ゛っ…」
幾つもの雹が降り注ぎ、勇緒の身体は血に染まっていく。
骨は罅だらけになっているだろう。

「わざわざ親切に忠告してやってるのに、馬鹿が」
男が嘲るように言うと、雹が変形した。
勇緒の目前に、鋭く尖った、氷柱のようにも見える雹が突き立った。
「ぐああああっ!!」
左肩に激痛が走った。見ると雹が突き刺さっており、血に染まっている。
「ぐぅっ、クソォっ…」
次は、右の太腿に氷柱が突き刺さり、激痛を発した。
(畜生、逃げなければ…)
だが、手負いの身体で満足に動ける筈がない。
勇緒に無数の雹が襲いかかる!

【以前のとおりNGは基本的にないので、お好きなようにやってしまってください】


964 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 05:10:41 ???
>>963
氷柱のような雹によって傷ついていく勇緒

再び激しい風が吹いたかと思うと、勇緒の目の前にゼアルが現れていた
「ふん」
おもむろに勇緒の首を掴み、絞めながら持ち上げる
「服も濡れて寒いだろ。温めてやるよ」
勇緒の首を絞めている手が太陽のように高熱を発していく


965 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 12:24:24 ???
>>964
「うぐあああああ!」
雹が次々と突き刺さっていき、勇緒の身体は傷ついていく。
「ぐ…あぁ…」
全身の十箇所ほどに突き刺さっただろうか…もはや身動きもままならない

激しい風が吹くと、目の前に男が立っていた。
勇緒は立ち上がろうと地面に手をついたが、身体が言うことを聞かない。
男によって首を締められ、身体を持ち上げられた。
その手が、高熱を帯びてきた。
ジュウウウ…
「あ゛あ゛あ゛あ゛…」
勇緒の首を焼いていく、男の手。
脱出すべく、勇緒は左肩に突き刺さっていた氷柱を引き抜くと、男に振りかぶった。


966 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 12:39:08 ???
>>965
「学習能力のないやつめ」
嘲るように言うと、空気の塊がクッションのようになり勇緒の振りかぶった氷柱を柔らかく受け止めた
「この程度の氷柱じゃ満足できなかったか」
ゼアルの足元から海が凍っていくと、数メートルはあろうかという氷柱を形成し始めた

「奴隷か召使にでもしてやってもよかったんだがな」
ゼアルが勇緒を放り投げる
勇緒の体は風に煽られ舞い上がり、巨大な氷柱に腹部を貫かれた


967 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 12:54:42 ???
>>966
「く…くそ…」
氷柱は男の能力によって空中で止められた。
男の足許から海が凍っていくと、数メートルはあろうかという鋭い氷柱が形成された。

「奴隷か召使にでもしてやってもよかったんだがな」
男が勇緒を放り投げると、その身体が宙に舞い上がり、腹から氷柱に貫かれてしまう。
「ぐはああぁっ!!」
勇緒の口から血液が溢れた。
「あ゛っ、ふ…ふざけるな…誰がお前の奴隷になど…」
それでも、あくまで気丈に勇緒は反抗する。


968 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 13:08:53 ???
>>967
「実力はないくせに口だけは達者なやつめ」
腹部の氷柱を引き抜こうとする勇緒

「だが、その気丈さ気に入った。お前みたいな奴ほど、地面に這い蹲る姿を見たくなる」
急速に氷を溶かすゼアル
勇緒は自由を取り戻すが、再び海に落ちる

そして、ゼアルは太陽光を操作し始める
人間の目には視認は不可能であろうが、その光はゼアルとの力の差を思い知らせ、屈服させるための催眠効果の入った光である
催眠効果は即座に現れるものではないが、勇緒の精神はそれに耐えられるだろうか

「じきにお前も、俺に頭を下げることになる」
海に落ちた勇緒のツインテールの片房を掴み、立ち上がらせる


969 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 13:19:53 ???
>>968
腹部を貫いた氷柱を溶かされ、勇緒は海へと落下した。
海水の塩分が全身の傷を刺激し、激痛が走る…
「ぐうううぅ、っ…」
ツインテールを掴まれ、引き立たされる勇緒。
「じきにお前も、俺に頭を下げることになる」
勇緒には視認できないが、男の操作した太陽光は催眠効果を帯びていた。
徐々に、勇緒の気力は萎えていく。
(オレごときが、この男に勝てるハズがない…もう、諦めたほうがいいんじゃないのか…?抵抗したって、痛い目を見るだけだ…)
だが、そこではっとした。
魔人の中には、他者の精神を操作する術を行使するものといると聞く。
自分は、その術の影響下にいるのではないだろうか?
勇緒は、左肩の貫通創に指を突っ込み、ぐちゃぐちゃと傷を嬲った。
「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ…!!!」
激痛に、頭が冴えた。
喘ぎながらも、男の顔に血混じりの赤い唾を吐く。
「はぁ、はぁ…誰が、お前なんかに屈するか…!このクズが!」


970 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 13:29:37 ???
>>969
勇緒の赤い唾が、ゼアルの顔を汚す
プライドを大きく傷つけられるものであったが、
あくまで表面は冷静を取り繕い、顔の唾を拭う

「流石に、『慣れている』らしいな」
ゼアルは勇緒の眼帯を取り上げようとする
単純に両目が開けば、光による催眠の効果も二倍になる
その時も勇緒の精神力はその強さを保てるだろうか


971 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 13:41:10 ???
>>970
「クソっ、やめろっ!」
男は勇緒の眼帯を外してしまう。
眼帯に隠された勇緒の瞳は、魔人や魔物とそれ以外を見分ける力を持つ。
その瞳で観ると、この男が魔人なのは、やはり間違いがなさそうだ。
「う、あ…くっ…」
しかし、男の催眠術は勇緒の精神を蝕みつつあった。
眼帯を外されたため、効果も倍になっているのだ。
勇緒は、自分で左手の小指の爪を摘むと、一気に剥がしとった。
「がああああっ…」
激痛に覚醒するも、すぐに催眠は勇緒を侵蝕してくる。
次は、薬指の爪を剥がす。
だが、ずっと爪を剥がしつづけるわけにもいかない。
「やめろ…この、卑怯者…」
勇緒は脂汗を浮かばせながら、男を罵った。


972 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 13:54:04 ???
>>971
「罵れ罵れ。今のお前にはそれくらいしか抵抗する術はないんだからな。それとも死ぬまでそうやって自分で自分を傷つけるつもりか」
自傷することで催眠から逃れようとする行為は、ゼアルにとって愉快なものであった

だが、それ以上に今はこの女が屈服する瞬間を見たくなった
再び足元から海が凍っていく
今度は氷の十字架が形成された
無理やり勇緒の体を十字架に磔にしていく
自傷することで催眠から逃れるという術すら奪おうというのであった


973 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 14:14:36 ???
>>972
「くっ…あぁ…」
氷の十字架に磔にされ、催眠を回避するすべは失われてしまった。
勇緒の精神は催眠光線に侵され、衰弱してしまう。
「も…もうやめてくれ…」
泣き言のように懇願する勇緒。


974 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 14:21:49 ???
>>973
「そうだ。そういう声が聞きたかった!」
上機嫌に笑うゼアル

光の催眠の種類を変える
この催眠光は、ゼアルを主人と認識させるものであった
それから、魔族の取引を持ちかけるのがゼアルのいつものやり方だった

「さあ、お前の主人は、誰だ?」


975 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 14:27:51 ???
>>974
「オ…オレの主人は…」
勇緒は口ごもった。
まだ、心の中で抵抗感があった。
「ふざ、けるな…お前など、主人なんかじゃない…!」
勇緒の精神力は、まだ完全には屈服していない。
だが、その衰弱しきった精神は、あとひと押しで陥落してしまうだろう。


976 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 14:35:33 ???
>>975
「なるほど。大した精神力だ。だからこそ、おとしがいがある」
水を操作、凍らせてレンズを創り出す

先ほどより激しい光が、勇緒に降り注がれ、特にレンズの焦点となっている部分には
肉が焼け焦げるほどの熱がレーザー光線のように勇緒の肉体を焼いていく
光が強くなるに伴い、催眠の威力も増していく
「さあ。お前の主人は誰だ」


977 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 14:39:11 ???
>>976
「ぐあああああああぁ…」
太陽光をレーザーのように収束させたものを照射され、勇緒の肉体が焼けていく。
「うぁっ…ォ…オレの主人は…」
名前は知らなかったはずなのに、頭の中に突然に浮かんできた。
サブリミナルの効果だろうか。
「ゼ…ゼアル様…だ…です…」


978 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 14:47:59 ???
>>977
ゼアルの口元に、今まで以上の笑が浮かぶ
「そうだ。そして、お前の名前はなんだ」
魔族の契約
完全に勇緒を自分の下僕とする算段である


979 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 14:54:51 ???
>>978
「あ…あ…」
勇緒の精神はいまや混沌としており、何が何だかわかっていなかった。
男に問われるがままに答えてしまう。
「い…勇緒…です」
脅えたような口調で、勇緒は言った。


980 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 14:59:12 ???
>>979
「勇緒、それがお前の名前か」
勇緒を捕らえていた氷の十字架が崩壊して勇緒は自由を取り戻す
「さあ、勇緒。俺の靴にキスをしろ」


981 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 15:06:30 ???
>>980
「う…く…」
勇緒は地面に這いつくばり、ゼアルの靴を嘗め回すように必死に口づけをする。
だが、勇緒を縛っていた催眠術の効果は徐々に薄れていた。
だんだんと頭がはっきりとしてきて、勇緒は自我を取り戻しつつあった。


982 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 15:09:22 ???
>>981
ゼアルは、催眠と合わせて魔族の契約は成ったと内心で勝ち誇った
今までになかったくらいに、ゼアルは油断した


983 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 15:14:55 ???
>>982
「あ…」
勇緒の催眠は、ほぼ解けていた。
自分が従属の契約を交わしてしまったことを知り、勇緒は絶望に襲われる。
しかし、そのせいかゼアルは油断しきっているように見えた。
勇緒は全身の力を振り絞り、ゼアルの股間へ頭突きを繰り出した。


984 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 15:21:38 ???
>>983
「ごがっ!」
突然、ゼアルの股間に走る衝撃
何が起こったのか、ゼアルは一瞬理解ができなかった

「・・・て、てめぇ・・・」
従属の契約を交わしてなお反抗できるなど、魔族の常識では考えられないものであった
勇緒は立ち上がり、全身を震わせながら従属の契約に抗おうとしている

「だがな、もう一度だ!抗えるか勇緒!」
再びレンズを創り出し、操作する
強烈な光が、勇緒に降り注ぐ


985 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 15:28:04 ???
>>984
「あ゛…うぁ゛…が…」
勇緒は、精神的には屈服していないものの、身体は完全に屈服してしまっており、そこから生じる齟齬で猛烈に消耗していた。
全身から滝のように汗を流し、がくがくと震えてしまっている。
「ぐあああああっ!!」
またしてもレンズで強烈な光を浴びせられ、勇緒はさらに磨り減っていく。
だが、それでもなけなしの力を振り絞って拳を握りしめ、ゼアルへと向かっていく。


986 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 15:35:42 ???
>>985
「ぐ!」
股間をおさえていたゼアルは、勇緒の拳を受けてしまう
数歩バックするが
「勇緒、貴様ふざけるな!」
従属の契約をより強くするため勇緒の名前を叫ぶ
拳に風を纏わせ、一気に勇緒に向けて解き放つ
竜巻のようになったそれはまともに喰らえば体の肉すら削ぎ落とすだろう


987 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 15:48:14 ???
>>986
「勇緒、貴様ふざけるな!」
「ぐっ!?」
“主人”に名前を呼ばれ、勇緒の身体を縛る力が強まった。
一瞬、その場に固められたように硬直してしまう。
その隙をついて、ゼアルが竜巻のような風を勇緒に解き放った。
「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」
竜巻は勇緒の身体の肉を削ぎ落とし、その肢体をゴミのように吹き飛ばした。
血と肉片をあたりに撒き散らしながら、勇緒は地面を転がっていく。
「う、あ゛あ…」
だが、それほどのダメージを受けてもまだ勇緒は諦めていない。
地面に手をつき、がくがくと震えながら立ち上がろうとしている。


988 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 16:00:27 ???
>>987
「・・・こいつ!」
なおも立ち上がろうとする勇緒
今の一撃は半ば殺すつもりで放った一撃だったのだ
「なんてやつだ」

だが、従属の契約は既に成っている
ゼアルは冷静さを取り戻す
これ以上の反抗など、できるはずがない

なんとか立ち上がった勇緒のそばにあえてゼアルは近づく
「勇緒、ともに魔界へ帰ろうじゃないか。さっきはやりすぎた。その傷も魔界で癒そう」
先ほどとは打って変わって、やさしい言葉を勇緒にかける
今の勇緒にとって、それは非常に甘美な響きに聞こえるだろう


989 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 16:14:37 ???
>>988
「う、くぁ…」
傍へと歩み寄ってきたゼアルの言葉は、とても甘く聴こえた。
今の勇緒は、精神力のみで抵抗しているのである。
だが…
「ふ…ふざ、けるなっ!オレは、自分の意思によって契約したわけじゃない!お前が、オレに催眠をかけたんだろうがっ!地獄に落ちろ、クズめ!」
その甘さを振り払うように、勇緒は抗った。
さらに、近くに落ちていた氷の破片を掴み、ゼアルに切りかかった。


990 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 16:27:47 ???
>>989
「おおっ!」
油断していたゼアルは、ナイフのような氷の欠片で傷つけられて血を流す
「勇緒、貴様!何をしているのかわかっているのか!」
激昂したように叫ぶ

催眠であろうと何であろうと契約は成ったはずだ
それがこのような激しい抵抗を見せるなど、並外れた精神力と言わざるを得ない

「いいだろう。俺の光りは、ただの催眠とは違うということを思い知らせてやる」
再び光を操作する
今度の光はただの催眠ではない
過去に最も辛かった責め苦を思い出させ、体内でダメージ含めて再現させる
従属の契約が成った上で、この力関係を思い知らせる
それがゼアルの常套手段であった


991 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 16:38:23 ???
>>990
勇緒は氷片による攻撃が成功したことにより、わずかに気分が高揚した。
「よしっ…!」
このままこいつを倒せば、従属関係も断ち切ることができるかもしれない…
しかし、そう上手くはいかなかった。
「いいだろう。俺の光は、ただの催眠とは違うということを思い知らせてやる」
勇緒ははっとして顔を上げ、その光をまともに見てしまった。
その途端、最も辛かった責め苦が――過去に本に閉じ込められ、想像を絶する苦痛を味わった経験が、ありありと蘇ってきた。
それだけでなく、身体に当時負った傷までも再現されていく。
脳内を掻き回されるような激痛に、勇緒は喉が張り裂けんばかりの絶叫を上げた。
「うっ…あ…あ…」
全身がズタボロになり果て、血塗れの身体で地面をのたうつ勇緒。
しかし、その瞳に宿る光は未だに消えていない。

【以前やったチャットの責めを「最も辛かった責め苦」として再現した設定ですが、大丈夫でしょうか?】


992 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 16:49:44 ???
>>991
//大丈夫ですよ。なんなら巨大な虫が体を食い破って現れても

「ははははは。その様子だと、昔相当な責め苦を受けていたようだな!」
逆に言えば、それでも屈しなかった。生還したということでもある
ゼアルは驚愕した
「そこらの魔物より、余程の化物だな。勇緒」
地面にのたうつ勇緒のボロボロになったツインテールの片方を持ち上げて立たせる
その目はなおも輝きを失ってはいなかった
(こいつ、本当に人間か)
ただの少し戦いなれた小娘と思っていたが、その認識は改めざるを得ない
だが、それとともにこの小娘を手に入れたいという思いも強くなっていた

「どんな形であろうと、お前を手に入れてみせるぞ」
両手で勇緒の右腕を掴む
勇緒の右腕が凍っていった
このまま右腕が凍れば冷凍粉砕されるのは時間の問題だろう


993 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 16:56:27 ???
>>992
「か…ふぁ…」
ズタボロの身体を引き立たされ、なおも勇緒はゼアルの顔を正面から見据えた。
ゼアルに右腕を掴まれると、先端から凍らされてしまう。
左腕でゼアルを殴りつけ、脱出しようとすると、付け根から指先までボロボロの腕では弱々しい攻撃しかできない。
代わりに、勇緒はゼアルと顔を合わせ、こう告げた。
「こう、でもしないと、人の心も得られない、のか…?お前、は、哀れなヤツだ…」
そう言って、不敵にも笑ってみせた。

【ありがとうございますw 欠損もNGではないので、もしやりたければご自由にどうぞ】


994 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 17:10:05 ???
>>993
「なに!?」
ゼアルは手を離した
勇緒は再び地面に倒れこむ
粉砕こそ免れたが、凍った右腕はまともに動かせないだろう

「なぜだ勇緒。なぜお前はそこまで抗える」
純粋な疑問だった
仮にも従属の契約を成した相手が、『お前』などと言うのは
元来、魔界の力に対する抵抗力を持っているのかもしれない
今度は両手で勇緒の両足を掴み、また凍らせていく

「勇緒、お前の生殺与奪の権利はこちらにあるんだぞ。このまま魔界にお前を堕とすことなど簡単だ」
「お前の名前を知った以上、俺の従となるか、魔へと堕ちるか二つに一つだ。お前の運命は」

//NGなので死亡はさせないつもりですが、何か希望の終わり方などありますか


995 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 17:16:48 ???
>>994
「うああぁぁぁ…!!」
両脚まで凍らされてしまい、これで反抗の手段は断たれた。
残されたのは左腕のみだが、腕一本でこの男を相手に状況をひっくり返すことができるはずがない。
だが、それでもゼアルの顔へ向けて唾を吐き、反抗心を示す勇緒。
「お前なんかの下僕になるくらいなら、死んだほうがましだ…」

【そうですね、無理やり従属にされて虐げられ続けるか、魔界に堕とされて苦しみ続けるか、どちらかがいいですね】


996 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 17:39:33 ???
>>995
ゼアルはギリと奥歯を噛んだ
「そうか。できれば『人間』のままで俺の従にしてやりたかったがな」
ゼアルは呪詛的な呪文を唱える
光が、またその性質を変えていく

虹色の光が勇緒に降り注がれていく

催眠とは違う
勇緒の体の傷が癒えていくと同時に、その手足が”魔物”のそれへと変わっていく
自分自身が上塗りされていく
今まで味わったことのない恐怖が、勇緒を襲う

「むんっ!」
そして、ゼアルが勇緒の胸元へ手を突っ込む
心臓を引き抜かれた
だが、勇緒は死なずに生きている

光が晴れた時、そこには人ならざる姿となった勇緒と、その手に勇緒の心臓を持つゼアルがいた
先ほどよりも強く、比較にならぬほど強く従属の関係を味わう
それでもなお、勇緒は反抗的な目を崩さない

ゼアルが心臓を握る
勇緒が胸をおさえて苦しみ出す
握るのをやめる
勇緒が呼吸を整える
それが何度か繰り返された

「勇緒、わかったな」
無理やり魔のものへと堕とされた勇緒
その心臓を手にするゼアル

「わかったなら返事をしろ」

//悪堕ちな感じにしちゃいました。特に他に希望なければそろそろ〆とします


997 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 18:50:24 ???
>>996
「うぅっ…くぁっ…」
全身を“魔物”へと上塗りされていき、人間としての正常な精神が失われていく。
やがて、傷が癒えていき、手足すらも魔族へと変貌していく勇緒。

「わかったなら返事をしろ」

ゼアルの言葉が響いた。その言葉は、これまでに勇緒の聴いたどんな言葉よりも強制力をもっていた。
「は、はい…わ…わかりました…ゼアル…様…」
喉だけが別の生き物になったかのように、無理やりに言葉を絞り出される。
退魔士でありながら魔族へと堕ちてしまった…これからは、同胞からも魔族からも狙われるような存在へなってしまうのだろうか?
しかし、勇緒の心はまだ、死んではいない。
(畜生…いつか…寝首を掻いてやる…)

【了解です。ありがとうございました】


998 : ◆XksB4AwhxU :2017/08/13(日) 19:34:30 ???
>>997
ゼアルは望み通り、勇緒を手にした
だが、あの日からゼアルの心には激しい敗北感があった
"人間の勇緒"を自分のものにはできなかったのだから

「いくぞ。勇緒」
あの日以来、ゼアルはどこに行くときも勇緒を従えている
口では忠誠を誓っていても、心服はしていないことは明らかだった
時折、不意を打つように襲撃をすることさえあった
その度に力関係を分からせるように痛めつけても、どれだけ痛めつけようが勇緒は変わらなかった

それでも奇妙な主従関係は続いている
おそらくこれからも

//こちらからはこれで締めとします
//満足いく形だったかどうかわかりませんが、お付き合いくださりありがとうございました


999 : ◆mYbms0fGFE :2017/08/13(日) 19:37:39 ???
>>998
こちらこそありがとうございました。
またいつか機会があればお願い致します。


1000 : 名無しさん :2017/08/15(火) 23:23:46 ???
イェーイ


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