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3代目小説のまとめ- 1 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:06:03 [ pSKI7GFQ ]
- えっと・・・管理人さんが忙しいようで私が勝手ながら
3代目の小説をまとめました。
まとめということなので私が指示するまでこのスレッドには投稿しないで下さい。
(順番は関係ありません)
- 2 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:06:34 [ pSKI7GFQ ]
- ↓へたれエージェントさんの作品
- 3 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:07:15 [ pSKI7GFQ ]
- 「もしレオンが学生だったら・・・①」
俺の名前ははレオン。学年は中3。今オレは、受験戦争にむけて、猛勉強中だ。今日もオレは、机に向かって、勉強させられている。
・・・いや、あえて「勉強している」というべきか。今年はテストが全部で13回もあるから、テストでいい点をとるために、常に「テスト勉強」をしていることになる。
そんな俺の周りには、個性的なダチが集まっている。
クラウザー「おい、レオン。この問題の答えはなんだ?」
レオン「おいおい、その問題は今日習ったばかりじゃねえか。そんなの簡単だろ?何でオレに聞くんだ?」
ク「わからないからに決まってるだろう。なあ、教えてくれよ。」
レ「授業聞いてないからそうなるんだろ!・・・じゃあ、この問題だけは教えるから、あとは自力で解けよ」
こいつの名はクラウザー。授業も聞かず、勉強もしないくせに、「オレは有名校に行くんだ!」とデカイ口ばっかりたたいてるやつだ。
こいつは普段いいやつだが、授業になるといろいろ聞いてくるのがうっとうしくなる。さっき先公がいったことの1つも頭に入ってないみたいだ。だからオレは、こいつが有名校に行くのは無理だと思っている。だがいいやつだと思っているから、いろいろ教えてやってるんだ。
レ「クラウザー、もう少し勉強しろよ。じゃねえと電波ぐらいにしか行けねえぞ。」
ク「わかってるんだけどよ、気分が乗らねえんだよ。」
レ「・・・クラウザー、今のお前に、ただ一言だけいえることがある」
ク「なんだ?言ってみろよ」
/_
レ「ご 巨品 糸冬 !!」
- 4 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:08:28 [ pSKI7GFQ ]
- ↓偽りの初心者さんの作品
- 5 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:09:02 [ pSKI7GFQ ]
- 題名不明
―――風が吹き抜ける小さな丘の上で、彼らは対峙していた・・・
「レオン、きっと来ると思ってた・・・・・・」
「エイダ・・・」
「貴方に初めて会った時から、この日を楽しみにしていたわ。」
「・・・・・・」
「私は貴方を愛した、貴方を愛し、貴方を騙し、時には導いてきた。」
「・・・・・・」
「貴方はまさに最高だった・・・だから、私はいつもこの時を夢見てきた・・・そう、貴方を殺すこの日をね・・・・・・?」
「・・・エイダ・・・・・・」
「怖いなら逃げなさい・・・私達『ニューアンブレラ』は勇気無き者には倒せない。」
「エイダ!!」
「傘を濡らす『雨』達は、貴方が勝てる様なやわな相手ではない!!」
「何故こんな事をするんだ!」
「彼ら、『キラー9』は、みんな能力者よ。そして、私もね・・・」
「答えろ!!」
「それは貴方次第ね、さぁ、掛かってきなさい!!」
―――Good by Leon & Ada
- 6 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:09:45 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『彼が彼女で彼女が彼で!? 2−3』
「う・・・うん?」
ビリーは暗い空間で目を覚ました。
「ここは?」
「スパイ作戦は失敗したようだな、レベッカ=チェンバースよ」
「・・・・・・」
彼の目の前にはスーツを着た金髪グラサン野郎、ウェスカーが、イスに腰掛けていた。
良く見ると、手首に手錠が掛けられている。
「処理場のコントロールルームへ連絡したよな? 貴様はそれで、あの洋館の化物から身を護る事が出来た。」
「・・・・・・?」
「その恩を仇で返すとはな。」
「あの・・・・・・・・・あんた誰?」
「・・・ぬわにィィィィィ!!? 貴様、恩を仇で返すだけでは飽き足らず、私の存在を忘れるとはッッッッッッッッ!!」
「いや、仇で返す以前にあんたの事なんか知らないしねww」
「・・・!! そりゃぁ、確かに私はお前を撃ったよ。でも防弾チョッキがあったからどうって事も・・・・・・」
「一般常識的には、防弾チョッキを着ていても発砲されて死ぬケースが後を立たない。
だからもしチョッキを着ていても安心は出来ない。そんな事も分からないのか? この無能男は?」
「むっ、無能とは何だっ!」
「だって・・・・・・」
チャララ・・・
「!!?」
手錠は意図も簡単に外れた、ビリーに掛かればこんな事はお手の物。
「飾りは間に合ってるからな、さて、懺悔の時間だぞ・・・と(パキ、ポキ)」
「うわあぁぁぁぁ!! 待て待て待て、俺はまだクレア=レッドフィールドの時の傷が・・・・・・」
「やかましい、レベッカを撃った罰!」
メキィッ!
「くぁwせdrftgyふじこ!!」
ドサッ・・・
「ふん、雑魚グラサンが・・・」
彼がドアノブに手を掛けたその時だった・・・・・・
ガシャァン!!
「ぐあっ!!?」
誰かが、ドアをぶち破ったのだ。それは誰か・・・
「くっ、何しやが・・・!!!!!」
ビリーはそいつを見て、一気に青くなった。そう、ドアをぶち破った張本人は・・・・・・
「・・・見つけたよ・・ビリー・・・・・・?」
「俺? いや、レ、レベッカ!?」
「天誅ーーーッ!!」
「ひえええぇぇぇぇぇぇ!」
ビリーは彼女の猛烈なナイフ突きを何とかかわし、ドアまで本気でダッシュした。
途中、頬に何かがかするような感覚を感じ、頬に触れてみる。
「・・・血!?」
ガタンッ!
ドアに、何かが突き刺さった。
「うわっ、ナイフが刺さってる!」
刺さったナイフのおかげで、ドアを押そうが引こうがウンともスンとも言わない。
「・・・ビリー? これで逃げ場は無くなったわね・・・・・・?」
「ひええぇぇっ!」
「覚悟ォォォ!」
「待て待て、これはお前の体、刺したらお前も死ぬぞ!」
ザクッ!
咄嗟にビリーが盾にしたのは、気絶したウェスカーだった。
緊迫した空気が流れる。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「あれ? ウェスカー? こんなところに居たの? 探したのよ?」
ガッシャン!
「なんでだよ!」
「ん?」
「(やっべ! 殺される!!)」
「ん? ん?・・・・・・鏡か。」
「(良かった、天然モードに切り替わった・・・)」
- 7 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:10:46 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『彼が彼女で彼女が彼で!? 2−4』
「・・・・・あーーっ!」
「ひええっ!?」
「あんた・・・鏡じゃないわね!?」
「(今更かよ・・・)」
「ちょっと、あたしの体返しなさいよ!」
「わっ、ちょっと待・・・」
問答無用モードに入る前に、鏡を向けるビリー。
「・・・・・・!?」
「・・・・・・・・・?」
「何これっ!!?」
「いや、だから・・・」
「だから何?」
「俺とお前の体が入れ替わった・・・のか?」
「ふーん・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・あ!」
「?」
「この体って事は・・・あんたビリーなの!?」
「あ、今気付いたのかよ!!」
「でも・・・あたしって結構スタイルいいかも?」
「(そんな事を言ってる場合か、この女は・・・)」
とはいえ、久々の再開を変な形で果たした彼らだが、それも長くは続かなかった。
「そこまでだ!!」
「「誰だ!!」」
そこに居たのは、先程どさくさに紛れてナイフでブッ刺したはずの金髪グラサン野郎。
「お前は・・・」
「いてて、よくもやってくれたな、ビリー=コーエン君。」
「雑魚グラサン!」
「何言ってるのよビリー、雑魚にもなりやしないわ、気持ち悪い斬り心地だったもの。」
「あのな・・・」
「レベッカ! 気持ち悪いなんて本当の事言うんじゃない!」
「なによ、あんただって雑魚って本当の事言ってるじゃない!」
「こら・・・」
「馬鹿野郎、たまには悪役の良い所も探してやれ!」
「そうね、ヒルの気持ち悪さが10なら金(髪グラ)サンは100よ! ヒルを超越した能力ね♪」
「話を聞けーーーーッ!!」
「「うるさーーーい!!」」
「!?」
「さっきからこの雑魚グラサンは・・・」
「もう少し微塵切りにした方が良かったのかしら?」
「ひぃ・・・うっぎゃああああああぁぁぁぁぁ!!」
- 8 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:11:19 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場短編『コラボレーション』
新しくなったバイオハザード4!
レオン=S=ケネディ、そしてエイダ=ウォン。2人の連携プレイが地を揺るがす!!
ワイヤレス通信で戦え! 2人が同時に同じ場所に弾丸を撃ち込めば、必ずクリティカルが発生する!
2人の距離が適度に離れていて、敵が怯んでいればチャンス!
レオンとエイダの、蹴りと旋風脚で敵をキャッチボールだ!
最大プレイ人数8人! みんな一緒に敵を撃て!
使用キャラは条件を満たせば増えていく・・・(アシュリー、ルイス、クラウザー、ハンク、ウェスカー、その他諸々)
更に、敵の出現設定のタイプを切り替える事で孤島にゾンビが出現したりするぞ!
新しい衝撃! 新しい面白さ! 新しい恐怖!
bio hazard4−チーム:マーシナリーズ−
PSPで、好評発売中!!
*絶対に信じてはいけません。
- 9 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:11:54 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『彼が彼女で彼女が彼で!? 2−FINAL』
「ぜぇ、はぁ・・・」
「ふぅ・・・」
斬り心地の悪い雑魚グラサンをボコボコにした2人は、出口を探していた。
「レベッカ? ここはどこだ?」
「さぁ。」
「さぁ・・・って、お前、ここまで走ってきたんだろ?」
「何が何だか、適当に走ってたらここについた。」
「(いい加減女め・・・)」
とは言ったものの、一応出口を見つけ、入っていく2人。
2人が扉をくぐるはるか後方に、あのグラサンがしぶとく這いずり回っていた。
「はぁ・・・はぁ・・・ク・・ッ・・・こ・・俺様が・・・こ・・なと・・ろで・・・」
奴が手に取ったのは、この施設を管理するリモコン。自爆装置などのスイッチも兼ね備えている。
そして、これこそが、彼らの体を入れ替えた呪いを解く為のカギでもあった。
カチッ
ビービービービービー
「なんだ!?」
『自爆装置が作動しました。自爆装置がsado・・・』
アナウンスは途中から違う音声により、かき消された。
『侵入者、侵入者、量産型タイラントが放たれます。職員の皆様は速やかに退避してください、命の保障はされません。』
「自爆装置・・・タイラント!?」
「クソッ、なんてこった!」
2人は逃げ惑った。そしていつしか、2人は広いホールのど真ん中で、タイラントの群れに完全包囲されていた。
逃げる途中に、彼らの体は完全に入れ替わり、いつも通りの2人になっていた。だが、そんな事で喜んでいられる場面ではない。
「ちっ・・・どうする? レベッカ?」
ビリーはコルトパイソンに、残り少ないマグナム弾を詰めながら言った。
「どうもこうも・・・やるしかないでしょ?」
レベッカは、もう1本のナイフを引き抜き、両手にナイフを持った状態で答えた。
「そりゃそうだな・・・」
「ええ・・・行くわよ!」
2人が身構えるや否や、暴君の群れは一斉に2人に向かって飛び込んでくる!
ビリーは目の前の2匹の頭を、冷静に撃ち抜く。
はじけ飛んだ肉片から吹き出る血が、彼の頬を濡らした。
レベッカはツメの攻撃をギリギリで避け、もう一方の腕をナイフで斬り落とした。
その勢いを殺さぬように、もう一方のナイフで相手の顔面を刺す。
この2人の勢いは、心無き暴君ですら止める事が出来なかった・・・
そしてしばらく激闘は続き、既に20匹は仕留めたであろう頃・・・・・・
彼らの弾薬は尽き、ナイフは根元から折れていた。
邪魔をする敵の影は、既に無かった・・・が、彼らは既に一歩も動けない状況だった。
出口は全て、小爆発で飛んできたガレキで塞がれている。
2人はカベの前で、寄り添うようにして座り込んでいた。
「レベッカ・・・すまない・・・俺のせいで・・・」
「いいのよ、ビリー・・・貴方のせいじゃないわ・・・」
アナウンスが、爆破60秒前を告げた。ビリーは隣にいるレベッカが一瞬震えたような気がした。
「怖いのか・・・レベッカ?」
「怖いよ・・・死ぬ事じゃなくて、ビリーと居られなくなる事が。」
「・・・・・・」
「ビリーは・・・?」
「俺も・・・レベッカと居られなくなるのは怖い。でもな・・・多分俺達の命はここまでだ。」
いつになく落ち着いた口調で、ビリーが言った。レベッカは泣き声で言う。
―――30秒前
「・・・・・・多分じゃなくて・・・確定ね?・・・」
「・・・ああ・・・・・・」
「ビリー?」
「ん?」
「・・・おいしい物を食べられなくなったり、楽しい事を出来なくなったり、友達と会えなくなるのは悲しいけど・・・・・・」
「けど?」
―――10秒前
「・・・・・ビリーと一緒なら・・・悪くない・・・・・・」
2人の間に、それ以上の言葉は必要無かった。
直後に、2人はゆっくりと目を閉じた。
彼らに恐怖心と言う物は無かった。後悔もしなかった。
たとえ、それが束の間の幸せだろうと、一瞬の出来事だろうと・・・
・・・・・・愛する人が、自分のすぐそばに居た事に、違いは無かったのだから―――
- 10 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:12:37 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『超短編:火、あるか?』
「・・・ルイス!?」
「よお、セニョリータ、レオン? 火とタバコある?」
「あるわけ無いだろ!」
「タバコは持ってるけど、ライターが無いんだ。吸いたいのに・・・こまったな、ロウソクもありゃしない。」
「あ! 1つ良い方法がある。」
「・・・・・? おい、タバコの先端に銃口を当ててどうする?」
パァン!
「ほい、付いたぞ。」
「・・・ありが・・とう・・・・・ぐふっ!」
「わっ!!? ルイス!? どうした!? 誰に撃たれた!!」
「・・・お・・前・・・・・・の・・・流・・弾・・・・・・」
「ルーーーーイェーーーース!!」
- 11 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:13:17 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9①』
メタルギア事件の後、俺は再び合衆国エージェントとして働いていた。
エージェントの仕事は、以前の仕事よりもずっと地味だった。
アシュリー警護がそんなにつまらないかって? 残念ながら俺の仕事はアシュリー警護では無くなった。
大統領自身が、俺の仕事を変えるように口を聞いたらしい。
大統領は、俺が死ぬ所をアシュリーに見せたくないと言っていた。何の事かはさっぱりだ。
それで、今俺が担当しているのは・・・
「レオン先輩、現場の写真です!」
「ありがとう。」
俺が受け取ったのは、一枚の写真だった。
「被害者はジョージ=スコット、46歳。死因は謎の水死です。」
「スコット・・・俺と同じ名前か・・・幸先悪いな。ははは。」
「はははは・・・」
「馬鹿野郎、何笑ってやがる。」
「すみません。」
そう、俺の担当は、クソも面白くない変死体の捜査。
ま、そのおかげでマンハッタンに住んでるんだけどな。
・・・だが、この所マンハッタンでは人々が次々と変死体になる事件が相次いでいる。
頭部以外濡れた形跡が無い水死体、火の気の無い場所で見つかった黒コゲの焼死体。
切開したあとも無く臓器が抜かれた死体、骨まで綺麗に切断されているバラバラ死体。
血液が体に一滴も無い状態で発見された死体、片足を天にかかげたまま不自然な状態で硬直した死体。
頭が粉々に粉砕された状態で見つかった死体、不自然に感電した形跡のある死体・・・
この1週間で、ゆうに30人が犠牲になっている。
この事件のせいでマンハッタンは寂れて来ている、街角に人影は見えない。そう、これではまるで・・・
「・・・ラクーンに似てるな・・・・・・」
「え? 何か言いましたか? 先輩?」
「いや、なんでもない。」
「しかし・・・これで32人目ですか? 物騒ですよね。」
「ああ、こう物騒だとハンドガンだけじゃ心配だな。」
「そうですよね・・・先輩、武器はたくさん持ってたんでしょ? 損ですよね。」
あの時の武器は、シカゴで全て使ってしまった。
幸い知り合いからコルトパイソンを貰ったが、9ミリ弾と357マグナム弾ではどうも心細い。
マグナムがあれば、あの2つの事件では怖い物無しだった。敵が敵だったからな。
「先輩? 聞いてますか?」
「あ、すまん、全く聞いてなかった。」
コイツはジョーンズ=リトル。俺の初めての部下だ。銃より、ナイフの腕の方が立つと聞いている。
確かに優秀ではあるのだが・・・・・・
「もう、先輩ったら・・・」
カマっ気がある事で有名だ。出来るだけ近寄りたく無い奴だが、部長が決めたからには文句が言えない。
「・・・なるほど、分かった。じゃ、さっさと事件現場を拝見しようか? リトル?」
「合点!」
- 12 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:13:54 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『替え歌ベロニカ』
曲名:ポンデライオン 原曲:ダンデライオン(BUMP OF CHICKEN)
腹減ったクリス、ドーナツをかじる。
ポンデリングは、最高だ。
目の前でうろつく奴は、人肉喰ったゾンビだった。
「お前もドーナツが欲しいのか? これは俺のだからあげない。」
唸り声と共にいきなり襲ってきた。
ちょっと、待ってよ、俺を食うんじゃない。
スキをつかれて、取られたよ。
最後の、ポンデリング盗まれた。
寂しがりクレア、クリスを探す。
兄を、訪ねて三千里。
島の中で出逢ったのは、スティーブという騎士(ナイト)だった。
「お前は俺を助けてくれるのか? 見捨てないでいてくれるのか?」
変身して斧でいきなり襲ってきた。
目を覚ましてスティーブ、私を1人にしないで
彼との楽しい未来は、全部、奴らが奪ったんだ。
- 13 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:14:32 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『彼が彼女で彼女が彼で!? 2−1』
おや、お久しぶりでございますね。覚えていらっしゃいますか?
そう、私ですよ。先日は楽しんで貰えましたかな?
アンブレラに身内を殺された少年と、これ以上の犠牲を出すまいと戦いに身を置く少女。
2人の体が入れ替わったお話でしたね。
今回もまた、戦いに身を置く少女と元軍人の男が繰り広げる物語でございます。
さて・・・今日の『犠牲者』は・・・・・・
現在、死亡届が出されている23人殺しの容疑者、ビリー=コーエン。
「(・・・・・・朝か?)」
彼の遺体は未だ発見されていない。
「(眠いな・・・だが、起きないと・・・)」
何故なら・・・・・・彼はまだ生きているからだ!
「ふわ〜ぁ・・・!?」
彼は自分の声の高さにまず驚いた。次に、用心の為銃を持っていた手の細さにも驚いた。
「こりゃ一体、どうなってんだぁ!!?」
―――同時刻、レベッカ宅
「?・・・!?・・・!!?・・・!!!」
女性のとって朝に鏡をチェックするのは当然なのだろうか。
自分の姿を眺めて不思議がってる奴が一名。
「・・・嘘? 我的姿変形? 嘘? 否、現実、理解不能・・・・・・」
混乱しながらワケの分からん言語を喋り出す。相当動揺しているようだ。
―――一方その頃、ビリー・・・
「落ち着け、俺、とりあえずタイムマシンを探そう。」
ガサガサガサ・・・
「・・・ダンボールを被って何になるんだコルァ!」
こらこら、逆ギレはみっともないぞ。
「俺の体がレベッカだと!? まだ寝ぼけてるのか?」
ドスッ!
「いてっ、ダンボールの角って結構痛いな。で・・・夢じゃないと。ちっ、ご丁寧に服まで変わってやがる。」
ガガガガガガガガガガッ!!
「いけねっ、奴らだ! うわああぁぁぁぁぁ!!」
彼はアンブレラの雇った連中に追われてるんです。
「(ぜぇ、はぁ、危ねぇ・・・間一髪セーフだ)」
『おい、今中で女の声が聞こえなかったか?』
『ああ、確かに聞こえたな・・・ビリー=コーエンは居ないのか?』
『そりゃ・・・1度襲撃されたのにまだここに居るってのはあんまり無いんじゃないのか?』
『無駄足かよ・・・帰ろうぜ。』
『おうよ。戻って奴の足跡をつかむか?』
「(ふぅ・・・とりあえず感謝しとくぜ、レベッカ・・・)」
- 14 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:15:11 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『彼が彼女で彼女が彼で!? 2−2』
ガガガガガガガガガガガ!
「ひえっ!?」
レベッカ(ビリーボディ)はアンブレラが雇った連中の襲撃を受けていた。
『やはりあいつの声だ、野生的勘作戦は大成功だぜ!』
『どどのつまりがあてずっぽだろ? それにしても良く当たったもんだな。』
『さて、さっさとビリー=コーエンを始末しようか。』
「(ビリーの奴・・・次に会ったら本物の死亡診断書を提出してやる・・・・・)」
ズガァン、ズガァン、ズガァン!
「全く、冗談じゃねぇぜ。」
ビリー(レベッカボディ)はぶつぶつと文句を吐きながらありったけの武器を身に付けていた。
「何で俺がレベッカなんだ? 互いの体が入れ替わったとでも言いたいのか? そんなフザけた事があると思うか?」
体が小さくなってしまった為、全身にぶら下げたホルスターがいつもより重く感じた。
「とりあえずレベッカを探そう、もし見つからなくてもこんな穴だらけの小屋に居る必要は無いしな。」
ビリーが荷物を持ち上げたその時、奴が現れた!
「ん? あんた誰だ?」
シュッ!
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ズガァン!
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・この野郎共、やっとくたばりやがったわね・・・・・・」
辺り一面に、死体とほぼ死体が転がっている。
ほぼ死体とは、弾切れの際にレベッカに急所を蹴られた奴らの事で・・・恐らく完全回復は無理だろう。
『○×△※+^?!▽☆□*�堯絁ΑΑΑΑΑΑ�
そしてレベッカも身の周りの武器を身に付けると、一目散に部屋を出た。
「私をコケにした奴は何人たりとも逃さない・・・ビリー、今から斬りに行くから待ってなさい・・・・・・」
・・・・・・ビリーの行方も知らないのに、レベッカは一体何処に行こうと言うのか。
そして、レベッカに本気で狙われるビリーの運命は!?
- 15 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:15:48 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『大阪アシュリーのおままごと』
レオンはアシュリーを連れて教会の上通路を歩いていた。
ボトッ
「ん? なんだ?」
サドラーは出てこない、しかし、確かにシャンデリアから何かが落ちてきた。
『キシャアアァァァァァァ!!』
「げぇっ!? ハンター!!?」
緑色の皮膚、爬虫類のようなまぶたの無い目、鋭いツメと独特の体臭。間違いなく、あの悪夢の狩人だった。
「アシュリー、逃げ・・・」
「うわぁっ! 何この不思議生物? むっちゃ可愛いやん!」
「・・・・・・はい?」
「ええなー、あたしもいつかこういうペットと遊んでみたかったんやわ〜。」
「おい。何故に、関西弁?(作者が北海道だから偽関西弁でゴメンよー)」
「お手!」
無造作に突き出された細腕を、奴が見逃すはずが無かった。
『キシャアアァァァ!!』
「危ないアシュリ・・・」
スカッ、ガシッ
「あかんで、引っかこうとしたら。メッ!」
細腕はツメをすり抜け、ツメを従えている豪腕を掴んでいた。
何を思ったか彼女はポケットからハイパワーペンチを取り出すと(何故持っている)、ツメをパチンパチンと斬り始めた。
「あの〜、アシュリーさん?」
「あかんやないか、こないになるまでツメ伸ばしたら。」
「ハイパワーペンチなんか何処から取り出したんだ!!」
「ポッケ。」
「そんなんあるなら自力で脱出せんかいボケ・・・って、いつの間にか伝染っとるがなー!」
※ここからは混乱するレオンの姿無しで、アシュリーとハンターのおままごとをお楽しみ下さい。
アシュリーは手近なイスにツメ無しハンターを座らせ、強力粘着テープでグルグル巻きにした。
『キシャアアァァァァァ!(訳:やめろぉぉぉ!)』
「きしゃー、やあらへん、ささ、はよ食べんと遅刻するでー」
『キシャ、キシャアアァァァ!(その腐った汁を掛けるのはやめろぉぉぉ!)』
「うりゃ」
バシャッ
『・・・・・・ッ!(※吐き気を催している)』
「はーい、次はお米を・・・」
『!!』
「あーん・・・」
『やめろ、やめやがれ!! そんなものを口の中に・・・やめろ、絶対に痛いしうるさいだろ!』
ズガァン、ズガァン!
「あらぁ? 何口から煙はいてんのや? あ、レオンの腰からスった銃じゃお米にならへんかったか?」
『(当たり前だ!)』
- 16 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:16:27 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『斬!!』
レオン=S=ケネディ、彼はあの悪夢の街で、最強のナイフ術を手にしていた。
今、彼が対峙しているのは、旧友のジャック=クラウザー・・・
奴は躊躇う事無く彼を追い詰めていくが、全てにおいてレオンが上手だった。
クラウザーの、全身全霊を掛けた攻撃すらも軽くあしらわれる始末。
クラウザーは強い劣等感を感じ、焦っていた。
攻撃を放った後、必ずスキが出来るものだ。彼はやろうと思えばいつでもそこにつけこめた。
だが、彼は奴に攻撃を加えようとする度、何かに体を押さえつけられたかの如く硬直した。
『躊躇』というやつだ。旧友の命を平気で奪えるような人間は誰一人として居ない。
少なくとも、お互いが『親友』だったならば、相手の命を奪おうなど誰が考える物か。
・・・しかし、止まらなかった。
2人とも本気で決めようとはしていない。本気で殺しあうなど、所詮人間には出来ぬ業だ。
2人はこの戦いに、何らかの『快感』を見出していた。
邪魔された2年前の決着、失われた時間。
それが一気に、着色されて戻って来たかのような喜び。
爆ぜる闘気の中で、2人は斬り合いを楽しんでいた。
奴のナイフが、彼の頬を掠める。
一瞬彼は、6年前の悪夢を思い出した。
大切な物の何もかもを奪い去って行ったあの悪夢の街。
罪の無い人々の命、RPD警官としての平凡な日々、歓迎パーティ。
マービン先輩、ケンドのおっさん、そしてエイダ。
全てを奪い去った嵐の様な夜は、エイダと言う名の幻影だけを吐き出して去って行った。
嵐を起こした張本人がアンブレラだと言う事は、とっくに知っていた。
『奴もそのアンブレラの手先だ』そう考えるだけで怒りに似た感情が込み上げて来る。
猛る己をなだめる必要は何処にも無い。今は、昔の決着を清算するのみ。
それは、心の奥底を通じて奴にも伝わっていた。
右手に持ったナイフを更に握り締め、2人は互いに、同じタイミングに走り出した。
ドシュッ!
鋭い音が木霊した。
血塗られた刃の先に、確かな手ごたえがあった。
彼は旧友を、その刃で傷付け、殺したのだ。
渡り合った瞬間のまま、前に突き出した紅いナイフが、重くなったように感じた。
人を殺めると言う重さは、今までにも十分に体験してきた。
もしかしたら、旧友を殺したショックが、俺にあんな事を言わせたのかもしれない・・・
『・・・またつまらぬ物を斬ってしまった・・・・・・』
この身に背負った墓標を1つ増やしながら、彼は静かにその場を去った。
- 17 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:17:01 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『へたれな友人奮闘記』
ピンポーン・・・
「おお! 心の友よ!」
「ジャイアンのセリフを使うな馬鹿者。」
「いいじゃねーかよ、偽りの親分! つーか、早く助けてくれ。」
俺は偽りの初心者。知っての通り、この掲示板の住人である。
今回は俺の実生活での話だ。
ここは某友人Uの家。奴はバイオが下手なくせにやってずっこけている馬鹿だ。
つー事で、俺がここに呼ばれたわけだが・・・
「なぁ、お前、チャプターはどこまで進んだ?」
「ああ、チャプター・・・チャプター?」
「1−1とか2−3とかの話だよ。」
「・・・・・・さぁ。」
「さぁ!?」
「村の広場でどうしても死んじゃってな・・・・・・」
何と、チャプター1−1をクリア出来ないというレベルの下手。一瞬冗談かと思いました。
で、バイオ4開始。初心者のくせにGC版なんか買うからこんな事になるんだ。
「難易度は?」
「分かってるだろ? ノーマル!」
「・・・イージーでやった事は?」
「ある! 惨敗ww」
笑ってる場合かよ・・・
「本当にノーマルで良いのか?」
「おうよ!」
順調にチャプターをパスし、篭城戦まで。
「後は・・・アイテム回収・・・・・」
「貸して! やらして!」
「ん? 良いよ?」
ズガァン、ズガァン!
『撃ちやがったな!』
「馬鹿! 何してやがる!!」
「え? だってコイツ敵・・・」
「ルイスを撃つ馬鹿が何処にいやがる! 冗談か? ただの冗談か!?」
「いや・・・敵じゃない・・・の?」
こいつ、いつか殺す。
篭城戦もパス、エルヒ戦。
「うわああぁぁぁぁ!!? またコイツかよ!?」
どっかのビビリプレイヤーと同じ反応を見せる馬鹿が約一名。エルヒには勿論閃光手榴弾。
ビカッ! グオォォォ!
「おるぁ・・・」
バシュッ、バシュッ、バシュッ、バシュッ・・・
エルヒを倒して、俺は便所へ。その間友人に任せていたが・・・戻ってきた瞬間・・・・・・
ギギィ・・・
『オー、ノー・・・』
「ちょっと待て! お前何やった!?」
「変な女を倒したらゲームオーバーになった。」
コンティニュー。
「あ、また居る!」
ズガァン!
『オー、ノー・・・』
「アシュリーを撃ち殺してどうする!!」
結局この日は俺がタイムアップ。
後日、学校にて話を聞くが・・・・・・
「なぁ、心の友よ。」
「どーした? ジャイアン?」
「あの女、まだ付いてくるんだけど、倒せないの?」
駄目だこりゃ!
- 18 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:17:35 [ pSKI7GFQ ]
- オマケ小劇場『ひぐら・・・ゲホッ、バイオハザード4』
――― 篭城戦前の吊り橋
「アシュリー! 待て!!」
「いやっ!!」
ドン!
「うわっ!!」
大雨の中、彼は少女に突き飛ばされ、下に落ちる寸前でロープを掴んだ。
「くっ・・・アシュ・・・」
「私はプラーガなんかに負けない、あんたなんかに取り付かれない!」
「(もう手遅れだろ)」
「落ちろ! 落ちてしまえ!!」
「うわっ、アシュリー、吊り橋を揺らすな!!」
「私を返せ! レオンを返せ!!」
「アシュリー・・・信じてくれ、俺はまだ侵食されちゃいな・・・」
「コイツ、最後の最後でレオンのフリしやがって!! うわああぁぁぁ!! 落ちろ、落ちろ! 落ちろォォォ!!」
彼の指が、遂にロープから離れてしまった。
「アシュリー!・・・」
彼は思った。
やっと会えたのに、最後の言葉が『落ちろ』だなんて、悲しすぎるぜ。
俺の気楽な警官ライフは何処に行ってしまったのか?
いや、何処からおかしくなってしまったのか・・・?
最後に俺が願ったのは、この世界全体の『死』だったのかも知れない・・・
- 19 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:18:07 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9〜プロローグ〜』
俺は建物の階段を駆け上がっていた。
5階から下は既に火の手が上がっている。かすかな熱気が頬を撫でる。
6階から飛び降りられない事は無いが、大怪我は免れられないだろう。
逃げ道は無く、ただひたすら階段を駆け上がるだけだ。
カベの所々にヒビが入っており、カビも生えている。相当昔から放棄された建物らしい。
しかし、積もりに積もったほこりに、真新しい足跡があった。俺は恐らく、そいつを追っている。
やがて俺の目の前に、さび付いたドアが見えてきた。勢いに任せ、ドアを蹴破る。
身を斬るような冷たい風が流れ込んできた。さっきまで全力疾走で階段を駆け上がっていた俺にとっては、心地よかった。
遠くに見えるどでかいネオンも、はるか下で燃え盛る炎も、色は無かった。
唯一色が確認出来たのは、風の中にたたずむ紅いドレスの女・・・・・・そう、彼女だ。
彼女は何かを言っているようだが、何も聞こえない。
不意に、俺も思いついたように唇を動かす。勿論何も聞こえない。
自分ですら何を言っているのか分からなかった。直後に、体の自由すら利かなくなった。
俺はゆっくり、一歩ずつ、しかし確実に彼女の元に歩を進めて行く。
近づく度に、彼女の顔がよりハッキリと見えてくる。
俺が愛した女、地獄の中で出逢ったパートナー。忘れたくとも忘れない。
彼女を抱き寄せる寸前で、俺は手を止めた。
俺の腹に・・・ナイフが深々と突き刺さっている。
滴り落ちる血が彼女の服をより一層紅く染め上げていた。
この色も音も無い空間で二度目に見た色が俺の血の色か・・・なけるぜ。
そして俺がここで最初に聞いた音は・・・彼女の、狂った様な笑い声だった。
- 20 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:18:40 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9①』
−アーーッハハハハハハ!! アーーーッハハハハハハ!! 良い気味じゃない!! レ・オ・ン♪ アハハハハハ!!−
−アハハハハハハハハハハハ!!−
−アハハハハハハハハハハハ!!!−
−アハハハハハハハハハハ!!!!−
−アハハハハハハハハハハハハハ・・・・・・!!!!−
・
・
・
「うわあぁっ!!?」
目が覚めると、そこは小さな部屋だった。
全てが白に統一された清潔感溢れる部屋。俺の部屋とは大違いだ。消毒液のにおいもする。恐らくここは病院だろう。
深々とナイフが突き刺さっていた胸には、キブスが付けてあった。普通、刺し傷にキブスを付ける事はまず無い。
俗に言う夢オチと言った所か? なけるぜ。
しかし、夢オチだった事はともかく、今何故俺が病院に居るのか、全く分からなかった。
キョロキョロしている内に、机に置いてある一枚の手紙を発見した。
おはよう、レオン。怪我は大丈夫?
メタルギアの爆発で大怪我したんだっけ? 大丈夫なワケ無いか♪
教会の扉を蹴破って来たあとに突然倒れ込むから驚いたよ。
って事で、じっくり養生しててよ? 1年でも2年でも。
とにかくその大怪我を直す事が先決、分かった?
アシュリー
余計な事しやがって、病室を抜け出してトレーニングして怪我を悪化させるなんて、ラクーンの直後で懲りてる。
とはいえ、彼女が言っている事もあながち間違ってはいない。入院している原因が分かっただけでもここは彼女に感謝・・・ん?
追伸
あの女の人ってレオンのフィアンセなのね?
本人から聞いちゃったわよ。
あーらら・・・大学の友達に言いふらしてやる♪
・・・・・・前言撤回、やっぱりあの事件の時に見殺しにしておくべきだった・・・。
いや、勝手にフィアンセだなんてデマを流したエイダも悪い!・・・だが、本当にそう思ってくれているのだろうか?
・・・何か、嫌な予感がする。それこそ先程の夢みたいな。そんな結末になりそうな予感が・・・・・・
考えている内に、外からドアを叩く音が聞こえた。
「はい?」
気の抜けた声で応答する。ドアの向こう側から苦笑のような物が聞こえてきた。
「ケネディさん? 昼食ですよー、食べる前に熱を計ってくださーい。」
「・・・へーい。」
看護婦だ。特に腹は空いてなかったが、無理にでも食べなければ治る傷も治らない。
薄味のお粥を口に運ぶ。そういえば、最近こってりした物を食べてなかったな。ずっとカロリーメイトだった。
2、3口程食べた所で、看護婦がコップを出した。
「今、お飲み物を注ぎますね? 毎日の健康飲料トマトジュース♪」
ビンから赤色の液体が注がれてきた。トマトジュースである事は変わり無い。
だが、俺には血に見えて仕方なかった。
「ケネディさん、どうされましたか?」
俺の体は凍ったように動かなかった。何かに縛り付けられている。
−レオン・・・飲みなさい−
「だ・・れだ・・・?」
−それは貴方の血ではない、貴方が戦場で殺した者の血よ−
「誰・・・なんだよ・・・・・・!?」
−私も貴方を殺してあげる・・貴方の血は・・・そうね、ドレスの染料にでも使わせてもらうわ−
「何処から・・・話している・・・誰だ・・・何なんだ・・・」
−忘れてしまったの? 思い出せないの? 貴方は誰なの?−
「俺はレオンだ!! 貴様は誰だ!!?」
「ケ、ケネディさん・・・落ち着いて・・・・・・」
「俺は・・・俺は・・・う!? な、何を・・・していたんだ?」
- 21 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:19:11 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9②』
「ありがとうございました、お大事にー。」
どうにか怪我が治った俺は、めでたく退院を果たしていた。
とは言え、完全に治ったわけでは無く、まだ所々に包帯を巻いている。ギプスもまだつけたままだ。
ワシントン本部からの電話もあり、とりあえずオフィスまで直行する事になったのだが・・・・・・
「ふぅ、しばらく歩いてなかったからな。疲れた・・・・・・」
それでも3時間続けて歩き続けられれば上出来だろうか?
「お、あの公園があるという事は・・・あと少しか? 丁度良い、休んでいくか。」
エージェントとしての訓練時代に、考え事をするのに良く使った公園だ。今ではあまり来る機会もない。
ベンチの配置、子供用の遊具の数々、全てが懐かしく思える。
俺はポケットからタバコを取り出し、手近なベンチに腰掛けた。
『うわああああぁぁぁぁぁぁ!!』
「!?」
突然公園の奥の方から悲鳴が聞こえてきた。
クセってのは抜けない物だ。悲鳴を聞きつけた瞬間、無意識の内にベンチから駆け出していた。
汗ばんだ手の中には、愛用のVP−70が握り締められている。
悲鳴が聞こえた茂みの影に、人影が浮かび上がって来る。直感的に茂みを飛び出し。銃を構えた。
・・・間違えたのか? いや、そんな事は無いはずだ。だが・・・俺の目の前には、四角いオブジェを見つめている少女しか居なかった。
彼女は、冷たい目で俺を睨んだ。
「・・・どうされました?」
「ああ・・・いや、失礼。」
あれ? この公園、こんな所にオブジェなんかあったかな?
「ふふ・・・」
「!!?」
やはり、クセは抜けない。少女からかすかな殺気を感じただけで、反射的に身を引いていた。
ドカッ!
先程まで俺が居た位置に、鈍器が振り下ろされている。
「あら? 外しちゃった・・・残念ね!!」
ドガッ!!
「うわっ・・・何のつもりだ!」
「あれぇ? また外しちゃった? おかしいわねえ・・・・・・」
俺がオブジェだと思っていた物に、月明かりが当たった。それは・・・中に人間が入った氷だった。
「とりあえず、一緒に来いよ、ここからなら警察署まで5分掛からないんじゃないのか?」
再び武器が振り下ろされる。良く見ると全て氷だ。
「こんな深夜にこんな所でレディを誘うなんて、なってないわね。」
パァン!
仕方なく俺は武器に向かって威嚇射撃をした。流石の氷製鈍器も銃弾に撃ち抜かれ、粉々に砕け散った。
「あ、武器が・・・」
「ふっ、大人しく手を上げな、スイートハート♪」
「フ、フフフ、今回は私の負けね。」
彼女の手の中から出てきたのは、青色の円筒状の物。
「閃光手榴弾!?」
「貴方の事、少しだけ気に入ったわ、じゃ、また会いましょう。」
「くっ、待ちやがれ!」
「あ、そうそう、私の名前は・・・レニー=ブラウンよ。またね。」
ビカッ!!
「うわあっ・・・くそっ、逃げられたか・・・・・・」
- 22 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:19:50 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9③』
―――ニューヨーク某所・・・
暗い建物の倉庫のような場所、少女と青年は深刻な顔で話し合いをしていた。
「レニー、そいつはまさか・・・・・・」
「ええ、あの大怪我であそこまで動けるなんて、1人しか居ないんじゃないの?」
「・・・なるほど、レオン=S=ケネディか。」
「ええ。なかなかカッコいい奴だったわ。リーダーが惚れるのも無理は無いのかもね?」
「何? あのツンデレ姉さんが!?」
「そう言わないで。ロック、貴方には分からないでしょうけどね、女なら恋の1つや2つ当たり前よ!」
「へいへい、そうですかぃ・・・だがな、仕事と私情は別にしなけりゃな。」
「リーダーも、それくらい承知の上だと思うわ。」
「ああ、俺達に上等切ってくれたんだ。きっと誰かが始末する事になりそうだな・・・・・・!?」
「あ! リーダー。」
そこに居たのは、紅いドレスを身に纏った女。
「レオンの事?」
「あ・・その・・・はい、当たり。」
「なら、私が行くわ。」
「え? リーダーが!?」
「不服?」
「不服なんかじゃないけど・・・分かった、分かりました。」
―――同時刻、ワシントン本部会議室・・・
「レオン君、まずは退院おめでとう。」
「局長、そんな事を言っている場合ですか!?」
「いや、今まさに言おうと思っていた事だ。レニー=ブラウンの事についてだろ?」
「早く教えてください!」
「・・・分かった。」
局長は手元のリモコンを取ると、手馴れた手つきでスイッチを入力しはじめた。
目の前のスクリーンにスライドが映し出されてくる。そこには、紛れも無く先程の少女が映されていた。
「こいつは・・・」
「レニー=ブラウンだ。君が交戦したという・・・な。そしてこれが・・・・・・」
次の画像は、もがき苦しむ青年が閉じ込められた氷だった。
「これは確か、あの時公園で見た・・・いや、中に居る人物が違う・・・?」
「そう、レニー=ブラウンの仕業だ。」
「何だと!? こんな事が人間に可能なのか!!? 瞬間冷凍でもしなければこんな事は・・・・・・」
「実際、私も信じるしかないのだ。目の前で実際にやられてはな・・・」
他にも様々な死体があった。骨まで焼けていた焼死体、何百万ボルトという電圧で感電死した物。
体内の血液を一滴残らず抜かれた死体、目だった外傷も無く臓器をくりぬかれた死体など・・・・・・
「ありえない・・・局長、これは?」
「我々も最近掴んだ情報でな、現在トップシークレットとして扱われている。が、君なら話しても差し支えはないだろう。」
「・・・・・・・・・」
「君は確か、ラクーンの事件を知っているんだったな。事件の黒幕・・・アンブレラ。奴らが再び勢力を拡大しつつあるのだ・・・」
「なっ、なんだって!?」
「奴らは各地から腕の立つ連中を集め、6年間の研究の成果を注ぎ込み、殺し屋組織を作った。その名は・・・キラー9!」
「キラー・・・9?」
「そしてそのリーダーは・・・・・・エイダ=ウォン・・・」
「そんな・・・そんなまさか!!?」
―警官二人の裏話―
『お、お、お、おっしゃ! い、い、行くぜ! ま、ま、待ってろよ! ア、ア、アシュリー・・・・・・』
「あーあ・・・あいつ行っちまったよ・・・。」
「ああ、あそこにはガナード一号(HP1.5)が居るのに・・・」
「・・・つーかさ、なんでお前そんな事知ってるの?」
「さぁな・・・よし、開きっぱなしの扉を・・・入った。」
「さっきの気合の入れ方も去る事ながら、家一件でスゲェ緊張してるな。」
「斧を避けて・・・ああ、アレは痛い。頭ぶつけたけど堪えて銃を構えてるな。」
「ぷっ!!」
「よし、そこだ、撃て!・・・あ、外した。」
「はい、斬られた・・・」
「あいつ、たかだかHP1.5のガナードにいつまで粘る気だ?」
「緊張もここまで来るとたいしたもんだな。」
そして・・・何十分経っただろうか・・・そう、ヘタレなエージェントがやっとガナードを始末したとき・・・・・・。
彼らの警官ライフも終わりを告げたのだ。
1人は、丸焼きに・・・もう1人は、エサになったのだ。
- 23 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:20:35 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9④』
「そしてそのリーダーは・・・・・・エイダ=ウォン・・・」
「そんな・・・そんなまさか!!?」
エイダが、殺人者の集団に!? それもリーダー!!?
「既に若手を数人殺られている。彼女が若手を斬り殺す様を、監視カメラがはっきりと捕らえた。」
夢なら覚めて欲しかった。いや・・・・・・彼女はそうするしかなかったんだ。
1度裏の世界に身を置いた者が、容易に表に帰って来れるなどありえない。表裏の顔がある人物でもなければ不可能だ。
彼女には、選べる未来が無かったのだ。生き残る為には、こうするしかなかったのだ。
本来エージェントとして、ここまでの大殺戮を繰り返す連中には憤慨するのが正しい行動だ。
だが、俺の中には悲しみがこみ上げてくるだけだった。エイダ・・・彼女の名前が出た瞬間から震えが止まらない。
人名1つでここまで震えてしまう自分が情けなかった。周りの何もかもが信用出来なくなる気がして怖かった。
何も聞こえない。自分だけの時に入り込んでしまったような感覚。それでも局長が何かを話しているのは分かった。
なにも聞こえやしないが、何を言っているのかは分かる。
それは・・・・・・・・・エイダの抹殺だ・・・。
俺はただそこに立ち尽くしているだけだった。そうする事しか出来なかったのだ。だが、苦しいのは俺だけではないはずだ。
もし、生き残る為だけの仕事としてやっているのであれば、当の本人が1番辛いはず。俺にはどうする事も出来ない。
生きる為の仕事としてこの職に就いたが、今日ほど仕事を投げ出したいと思ったのは初めてだった。
それはラクーン事件やロス=イルミナドス事件、ましてやメタルギア事件なんかよりはるかに上のレベルだった。
俺が今日まで頑張れたのは、エイダのおかげだった。『俺が未熟だからエイダが死んだ』と思う、それだけで頑張ろうとする気力が沸く。
再開した後だって、彼女を縛る物を全て無くしたいから、より一層訓練メニューを増やし、腕を磨いた。
その力を、エイダの為にではなく、彼女を殺す為に使う事になるとは、皮肉も良い所だ。
局長の話は長く、そして退屈だった。だが、話の最後の最後に言った言葉だけが、頭にインプットされ、それが俺を突き動かした。
『事件が発生した、直ちに現場に急行して貰いたい。』
怪我人に対する配慮が全く盛り込まれていないスピーチが終わった所で、俺は専用公用車に乗り込んでいた。
移動中、現場に着くまで実際は何十分も経っているのに、俺には数秒に感じられた。エイダの事以外何も考えられない。
到着の知らせを受けた俺はしぶしぶ車から降りる。
酷い有様だった。火の気のひの字も無いプールのど真ん中に、黒コゲの焼死体が浮いている。
いや、コースを区切るロープに引っかかってると言った方が良いだろうか。プール全体には焦げた後の煤のような物が浮き沈みしている。
しかしこの事件、現場の状況をさらっと聞いただけでも、不可能な犯罪だという事が分かった。
被害者はプールサイドの監視員だ。入り口が開く直前に殺害されたらしい。他の従業員には犯行時刻、全員アリバイがある。
また、殺してから焼くのでは時間が掛かりすぎる為、直接的な死因は焼死。
プールサイドに焼死体の煤は落ちていなかった。焼いてから持ち込むなんて不可能だ。飛び込み台にも煤は落ちていない。
仮に煤が落ちないよう、綺麗に密封したとしても、大荷物になり従業員の目を引いてしまう。
そもそも大荷物を担いで、オープン前のプールに入る事事態不可能だ。変装したとしても、どうやって焼いたかはまるで分からない。
しかも、人を1人プールに投げ捨てるなど、常人には到底出来ない芸当だ。
ならば、水の中で焼かれたのか? 絶対に不可能だ。だが、今はそれしか考えられない。
結局事件は後日再調査となった。局長はキラー9が怪しいと睨んだらしい。
とりあえず俺は自宅に帰り、ゆっくりと眠る事にした。ベッドに入る時もホルスターを付けておく。
もし、エイダが俺を消しに来ても・・・すぐに応戦出来るように。
だが、俺は彼女を撃つ事が怖かった。実銃を装備するのは基本だったが、この日はいつの間にか麻酔銃をホルスターに差し込んでいた。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・眠れない・・・。
早く寝なければ明日がキツいと分かっていた。だが、心の中のどこかで彼女に会えないかと期待していた。
ふいに、窓から入ってくる風が頬を撫でた。
・・・? 窓なんか開けたか?・・・・・・まさか!
突然にベッドから飛び起きる。窓の前には、俺が思ったとおりの奴が月明かりに照らされ、無表情な顔を覗かせていた。
「・・・・・・エイダ・・・」
- 24 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:21:56 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑤』
「・・・・・・エイダ・・・」
彼女は、俺の反応が予想通りだったようで、冷たい目をしたまま苦笑した。
「何故・・・ここに居るんだ?」
エイダは俺の問い掛けには答えず、無言でナイフを鞘から抜き出した。
俺を殺すつもりだろうがそうはさせない。付けていたホルスターから、麻酔銃を取り出し、素早くエイダに向ける。
・・・が、俺が銃の狙いをつけるより先に、彼女のナイフが俺のノドを捉えていた。余ったもう一方の手で、俺の手から銃を奪い取る。
「接近戦ではナイフの方が速い・・・そう言ったのはだれだったかしら?」
エイダはゆっくりと俺の後ろに回り込む。その間もナイフを放そうとしない。
「レオン、貴方には失望したわ。」
「エイダ・・・キラー9の事は・・・・・・本当なのか?」
「耳が早いのね・・・だったら何だって言うの?」
「君に・・・君に再び同じ過ちを犯して欲しくない!」
「過ち? フフ・・・アッハハハハハハハ!! ふざけないで! 貴方に何が分かるの?」
「全部分かる!」
「嘘だッ!! 貴方なんかに分かるはずが無いのよ!!」
「・・・・・・・・・」
「貴方の活躍もこれっきりかしら? 少なくとも昔より弱くなったわね。」
「・・・・・・俺が・・いつ、弱くなったって?」
「だって・・・そうじゃない。私がキラー9に入ったって事を聞いただけで、随分とまいってたんでしょ?」
それを言われると何も反論出来なかった。知ってる・・・という事は、常に監視していたのか?
「くっ・・・」
「残念ながら、貴方の悪い予感は的中ね。もっとも昔の貴方なら、自分の命を張ってでもどうにかしてたでしょ? けれど今は・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「どんなに理不尽な運命でも、貴方は決して従わずに抗って来たはず。ラクーンでも、EUでも、シカゴでも・・・!!
それを今更になってやめるなんて、所詮貴方はその程度だったの? それ以上の努力は何も出来ないの!?」
「それは・・・・・・」
「この際だから忠告しておくわ。」
ここになってようやくナイフが取り払われた。代わりに、銃が俺の背に突きつけられている。
「彼ら・・・キラー9は全員『能力者』よ・・・そして私もね?」
「なっ・・・・・!!」
「アンブレラのウィルス開発は、既に最終段階まで進んでいる・・・我々が絶対的な力を持つ日は近い!」
「馬鹿な事はやめろ・・・・・・」
「私達、ニューアンブレラは、勇気無き者には倒せないわ。だから、今の貴方ではキラー9を相手にするなどとても無理。」
その時、彼女は銃をしまうと、俺に反撃のチャンスを与えない速度で瞬時に窓際まで移動した。強風が部屋に入ってくる。
「逃げたいなら逃げなさい。追いはしないわ・・・その代わり、何も救えなくなる。」
「エイダ!・・・うっ!」
彼女の元に駆け寄ろうとするが、窓からの強風・・・いや、突風が邪魔をして近寄れない・・・・・・
「忠告はしたわ。後は、貴方次第よ。またね・・・・・・」
それだけ言い残すとエイダは、窓の外に飛び降りた・・・おい、ここは5階だぞ?
慌てて下を確認するが、そこにはエイダどころか人影すらなかった。
―――翌日・・・・・・
俺はあの公園で、噴水に腰掛けて考え事をしていた。すぐ目の前の遊具では、子供達が楽しそうに笑っている。
背中に当たる水飛沫が心地よかった。だが、途中からそれはただの冷気に変わり、水の音も消えていた。
一瞬で異変に気付き、その場から距離をとる。
「リーダーにやられて落ち込んでると思ったら・・・元気そうね・・・?」
「レニー・・・!?」
「覚えててくれた?・・・忘れたくても忘れられないか・・・・・・」
「何の用だ!」
「リーダーから伝言を預かってるわ。『自由の島でまた会いましょう』ってね・・・?」
「自由・・・島? 何だよ、それ。」
「謎解きくらいは自分でしなさいとも言ってたわ。じゃ、ここでお別れ。」
「ちょっと待った。一応あんたには指名手配が出てる。俺がそれを見逃さなければならないという道理は?」
「無い・・・でも、捕まる何てゴメンだからね。さっさと退却させてもらうわ。」
「待て!!」
「バイ・・・」
その瞬間噴水の氷が全て溶け、突然水が噴き出す。ちっ、どいつもこいつも、逃げ方だけは上手いのかよ・・・・・・なけるぜ。
- 25 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:22:27 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場第200回記念作品『吊り天井の歴史』
古城にある吊り天上トラップの部屋。あそこの吊り天上は、レオンに破られるまでに様々な人を血祭りに上げていました。
今回はその歴史について振り返ってみましょう。では、パンフレットの7ページを開いてください。
ターゲット①『規律を犯した邪教徒』
なんだよ、こんな所につれてきやがって。おい、チビ野郎、なんのようだコルァ! あ? なんだそのスイッチ?
『カチッ』
おい、押しただけで終わりかよ! つーか逃げるな! 扉閉めるな!・・・ったく・・・・・・何をやりたいんだよ。
まさかここが刑務所? 随分殺風景・・・あれ? なんだこのゴゴゴって音は? わっ、わっ! トゲが、天上がっ! ヤバイ!!
コラァ! チビ野郎、出せ、ここから出せ! おーい!! 助けてくれー! バリー! 助けて! ショットガン返すから!!
誰か! 壊れたショットガンを出してくれ!! うっぎゃああああァァァァァァァ!!
ザクッ!
ターゲット②『科学者』
むむっ? この部屋は? 真新しい血痕と言い、実に興味深い!
ここで私に何をしろと? はい? 分かりました。では・・・おお、これは・・・絶体絶命でしょうかね?
では、この絶望的状況を打破する為、計算と行きましょうか。
ここがこうなるから、これがこうなって、あれがああだからこれでこうなり、こうすればタイムマシンが完成したのか!
いや、ちょっとしたユーモアです。これでここの計算ですね。18782×2=37564と・・・・・・・・・
で、ここがこうなって、分かった! 弱点はあの赤いラン・・・
ザクッ!
ターゲット③『武器商人約一名』
オラアアアアアアァァァァァァ!! シカゴタイプライター乱射ァァァァァァ!!・・・・・・ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・
くっ・・・駄目だ! 射撃の腕が下手すぎるぜ。ストレンジャー!
こうなれば、ロケラン! オラッ!・・・しまった、俺は爆風でも死・・・ぐああっ!!
ターゲット④『フケチビ』
しまった! ボタンを押してしまいました! イーーッヒッヒッヒッヒ!
これはまずい、すぐに停止・・・あーーっと! 完全に天上が下がらないと停止出来ない!
じゃあ逃げる・・・あらら、30秒以内に逃げ込まないと閉じちゃう・・・・・・
イーッヒヒヒヒヒ! 困りましたね! うわっ、誰か助けてくださーい!!
ゴーーー・・・ゴゴン・・・・・・
あ、止まりました・・・?
・・・・・・と言う事で、あの吊り天上トラップで生還したのは、極端に背が低かったサラザール様だけでした。
が、レオンというエージェントが余裕でランプを撃ち抜いたので生還者は2人になりました。
サラザール様が人様に唯一自慢出来る事が、今、消え去ったのです。
はい、これで古城観光ツアーはお終い! またのご来店を!
- 26 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:23:02 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑥』
俺は港からボートに乗り、リバティー島に来ていた。
『自由の島』で俺が連想出来るのは『リバティー島』しかない。
答えが単純すぎるだけに、何らかの罠が仕掛けてあって単純馬鹿と罵られるくらいは覚悟していた。
だが、まさかそれが正解だったなど、誰も思わないだろう。軽い気持ちで物事に取り組むと損をする。
「エイダ!」
「あら、意外と遅かったのね。単純馬鹿にもちゃんと分かるように、簡単な問題にしてあげたのに。」
大きなお世話だ。
「それで? 決心はついたのかしら?」
「ああ、ついた・・・は良いとして、その後ろの物騒な面々はなんなんだ?」
彼女の後ろの8人は、銃火器などは持っては居ないが、極めて危険なオーラを醸し出していた。
よく見ると所々に見覚えのある顔が居る・・・思い出した、キラー9メンバーの写真のにあった顔だ!
レニーも居た。この状況で、彼らがキラー9でなければ誰がキラー9なのか?
エイダは確信を持った顔で真面目に質問されたのがおかしかったのか、苦笑しながらその場を離れ、8人に指示を出した。
「良いわ、レオン。まずは自己紹介と行きましょう。」
1番左端の小柄な男が一歩前へ出た。写真でも見た事の無い奴だ。
「おれは『ツィットニー=K=ロック』だ。以後よろしく。」
よろしく言ってる場合か。
「私はレニー。改めて、よろしくね。」
2番目のレニーが終わり、3番目の男。恐らく30代前半だと思う。
「若いの、私は『ロベルト=ライアス』と言う者だ。手土産だ、受け取れ。」
ロベルトと名乗った男は、ポケットからリンゴを取り出すと、一瞬で消して見せた。次の瞬間、リンゴは何故か俺の頭の上にあった。
折角くれたんだ、腹も減ってた事だし、ありがたく頂くとしよう。
次は、黒いスーツをピッタリと着こなした渋い男だ。俺もああいう奴は嫌いではない。
「よお、あんたがレオン? わー、会えて光栄だよ、だってさ、あんたさ、ラクーンの生き残りなんだろ? 凄いよな、地獄だったんだろ?
俺には多分真似出来ないよ、ちょっと尊敬しちゃうぜ、だからお前も来いよ、楽しいよ、凄いよ、面白いよ、あ、メンゴメンゴ。
自己紹介まだだったね、俺はね、『ジョン=ギブソン』って言うんだよ、よろしくね、でさ、でさ、でさ・・・・・・」
もう良い、そんな渋い声でお喋りな奴なんて見るに耐えない。
次の女は・・・あれ? どこかで見た事が・・・・・・
「久しぶり、レオン、シカゴ以来ね。」
「!!?」
聞き覚えのある声だった。その声が、俺の目の前に居る女の声だと気付くのに、数秒掛かった。
「言葉も出ないの・・・? レオン?」
「なんで・・・生きてるんだよ・・・・・ケイト!!」
「・・・・・・リーダーが生きてたって分かった時には『良かった』って顔をしたくせに・・・私とリーダーじゃ随分温度差があるわね。」
反論しようとした矢先、ケイトの隣の大柄な男が口を開いた。
「フランク=ジェイソンだ。」
いやにあっさりした口調で、一言だけぽつりと言い放った。え? 終わり?
更に隣の男は、いちいち語尾に『!』が付くような大声で言い始めた。
「俺はロナウド=ベックマン!! プールの不可能殺人は楽しんでくれたかな!?」
なるほど、コイツが犯人か。
残ったのは、悲しげな目ではるか向こうを眺めている女だけだった。
蒼白な肌の色が、その女の美しさと不気味さを引き立たせていた。
「私は・・・レイチェル・・・良い名前でしょ? 自分で考えたの。」
全員の気迫に押されっぱなしの俺に、エイダが口を開いた。
「レオン? これが最後のチャンスよ・・・怖気づいたなら逃げなさい!」
逃げる・・・? いや、逃げた所で何も終わらない。そもそも逃げられるかどうかが問題だ。
「逃げる? 誰にそんな口聞いてんだよ・・・俺はレオン様だぜ? 逃げるわけないだろ!!」
リバティー島に俺の声が響いた時、ちょうど真っ赤に染まった夕日が沈む頃だった。
- 27 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:23:42 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑦』
「逃げる? 誰にそんな口聞いてんだよ・・・俺はレオン様だぜ? 逃げるわけないだろ!!」
黄昏のリバティー島に俺の声が響く。それを聞いたエイダは、微笑を浮かべながら言った。
「フフフ・・・少しは調子が戻ってきたようね。本人の意思表明も聞けた事だし・・・私達は帰らせてもらうわ。明日をお楽しみにね♪」
その直後に俺の正面から突風が吹いた。咄嗟に目をこする。次に目を開けた時には、奴らは影も形も無く消えていた。
「まさしく・・・・・・風と共に去りぬ・・・か。」
馬鹿な格言を言い放っている内に日は沈んでしまった。俺は海風に背中を押されながら、ゆっくりと船着場まで歩を進めるのであった。
―――次の日・・・
思わぬ訪問者が俺のマンションに来ていた。
「お久しぶり、元気だった? レオン?」
そういえば、電話番号を聞くのを忘れていたな。この声も無線機で聞く以来だ。
「・・・ハニガン。」
「ロス=イルミナドス事件と、メタルギア事件の捜査。お疲れさま。」
「なぁ、ハニガン、ちょっと聞いても良いか?」
「何? 電話番号? それなら×××−○△・・・・・・」
「い、いや、そうじゃなくて・・・なんでサングラスなんか掛けてるんだ?」
コンタクトかメガネを着けて来るかと思ったが、ハニガンは何故かサングラスを着けていた。
彼女は一度、深くため息をつくと重い口調で俺に言った。
「・・・知りたい?」
「・・・・・・頼むよ。」
ハニガンはもう一度深くため息をついた後、真っ黒なサングラスを外して見せた。
「これで良い?」
「!!?・・・どうしたんだよ、その目!!」
左目が、無かったのだ。いや、ある事にはあったが、その様子から正常な働きをしていないのは明白だった。
「一昨日の晩、何者かに襲われたの・・・その時に、スタンガンみたいなのをくらっちゃって・・・目が覚めたらこんな事に・・・・・・」
「スタンガン?」
「ええ・・・でも、そいつと私との距離は3メートルくらいあったわ。どうやったら3メートル先の相手にスタンガンなんか当てられるの?」
そんな人間離れした技を使えるのは・・・今の所奴らしか思い当たらない。そう、キラー9以外には。
結局この後、ハニガンは俺の家に入る事を拒否し、さっさと帰ってしまった。
引き止めようと思ったが、きっと無駄だろう。だから引き止めなかった。後々大きく後悔するなど知る由も無かったのだから。
ととと、今は再開を喜んでいる場合などではない! 遅刻遅刻!!
・
・
・
「ばっかもーーーーん!!!! 2時間も遅刻してエージェントが勤まるか!!!!」
怒られてしまった。
だが、実際大遅刻したからこそ、今の職業に居られるという場合もある。
ラクーンの事件の時、通常通りの時間に到着したら恐らく死んでいただろう。
「聞いているのかね!! ケネディ君!!」
「あ、スイマセン。全く聞いてませんでした。」
「・・・・・・! もう良い! レオン=スコット=ケネディ! 君を、本日付で解雇・・・」
RRRRRR♪
「かい・・・かい、こっこっこっこ・・・はい、こちらワシントン本部・・・何!? また事件だと!?
優秀な人材だと!? うちは皆出払ってる! えぇ? 1人で良い? そんな事言われ・・・ん? あ、そうか! 良いだろう。すぐ行かせる。」
ガチャッ
局長は笑いを堪えるのに必死だった俺に向き直った。
「今すぐ。マンハッタンまで行ってくれ。使われていない廃倉庫の中で焼死体が見つかったらしい。」
「へーい。」
駐車場で力無く車に乗り込む。ここの公用車はスピードが出ないんだよな・・・・・・
- 28 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:24:26 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑧』
やっと問題の倉庫についたと思ったら、もう昼過ぎだ。勿論なにも食ってない。腹減ったな。
いいさ、さっさと終わらせてなんか食いに行こう。
さび付いたドアを開ける。結構力が要るな。倉庫の中には妙なにおいが漂っていた。
ここで、おかしな事に気付いた。警官は愚か、あるはずの死体すらないのだ。明らかにおかしいので考え込む。
背後に殺気を感じ、咄嗟に横に飛んだのはその直後だった。地面を転がる一瞬の内にハンドガンを取り出し、構える。
そこには昨日リバティー島で見た、キラー9の1人が右腕をこちらにつきだしたポーズでたたずんでいた。
「お前は・・・・・・」
つい先程まで俺が立っていた場所には、燃え盛る炎が奥の壁まで線を描いている。
「ロナウド=ベックマンだ。覚えててくれたか?」
「すまん、俺はどーでも良いような事はすぐ忘れちまうんだ。」
ロナウドは手を振りかぶり、また前に振る。
一見意味の無いような行動だが、腕の前から炎が出た。そして炎は、俺に向かって真っ直ぐに線を引いてくる。もう一度横に飛び、回避する。
「俺がどうでも良いって? 言ってくれるじゃねぇか。」
「面白いマジックだな、また愛国者達が作ったサイエンスショーか?」
「いや、アンブレラのサイエンスショーだよ!」
また炎を飛ばす攻撃だ。それも一直線。攻撃がワンパターン過ぎる。また横に飛んで・・・・・・
「掛かったな? レオン。」
「!?」
途中で炎がカーブして、俺に直撃する。
2、3回地面を転がり、火が燃え移ったジャケットを脱ぎ捨てた。クソッ、このジャケット気に入ってたのに・・・もう怒ったぞ!
「ハッハッハッハッハァ!! どうだあァ!? 炎の味はァァ!!? この能力をくれたアンブレラに感謝だなァァァ!!!」
「ちっ、放火狂め・・・お前はもう少し冷静になれないのか?」
とりあえず、鉛の弾を数発見舞ってやった。
「無駄だァァ!!」
奴が手を振りかざすと、弾は炎に包まれた。そして跡形もなく溶けてしまった。
「おいおい! 火遊びもいい加減にしろよ! モヤシっ子!」
追撃する炎をかわしながら、それを言うのが精一杯だった。
「どうしたァァ!? エージェントともあろう者が逃げ回るだけか!? アーーッハハハハハハァァ!!」
何発か発砲するも、その度に溶かされてしまう。マガジン内の弾は全て無くなった。
物影に隠れてリロードを・・・・・・しまった! マガジンが1つしかない! クソッ、ジャケットの中にたくさんあったのに!
すぐ真横に炎の線が出てきた・・・? ちょっと待てよ、今のは・・・そうか!!
俺はマガジンを銃に収め、物影から飛び出した。
2発だけ、発砲する。奴はさっきと同じようにその2発に火をつけた。残念ながらそれは囮だ。更に3発を横に撃ち込んだ。
「ハハハ!! 何狙いを外してるんだよ! バーーカ!!」
先程物影で、壁が石で出来ている事を確認した。ならば・・・跳弾だって可能なはず!!
チュン、チュン!
狙い通り弾は壁を2回ほど跳ね、奴の左腕に当たった。
「グアアッッ!! ば、馬鹿な!!」
左腕から吹き出る血が、床に滴り落ちた時、そこに火がついた。
俺はあの時、奴が掌から投げた血の雫が床に落ちて燃え上がる所を見逃さなかった。
奴の血は燃える。原理は分からないが、アンブレラが一枚噛んでるならありえない事は無い。
どこかで見た情報によると、確か・・・昔ここでガソリンが密売されていたとか。
ここに来た時のあのにおいは、ガソリンだったんだ。
奴は今、勝手に燃える自分の血に悪戦苦闘している。その間に俺は辺りを見回した。
壁際に、赤色のドラム缶が何本か置かれていた。駆け寄ってフタを取ると、鼻を突くような刺激臭。間違いなくガソリンだ。
迷わずドラム缶を蹴り倒した。
「ようやく血が止まったぞ。」
奴がまた現れた。この短時間でどうやって止めるんだよ・・・・・・
「そうか。やっぱり人間業じゃねぇな。」
「この恨み! 100倍にして返してやる!!」
「そうかよ。」
奴は腕を振り上げた。
「1つ忠告だ。モヤシっ子。」
「何だァァ!!」
「足元注意。」
俺はそれだけ言い残すと、巻き添えを食らわない内にその場から飛び退いた。奴の手から血が投げ出された。
「なっ・・・これは・・・しまったァァ!!!!」
倉庫は一瞬にして炎の海と化した。
いくら燃える血を持った奴でも、全身を炎で焼かれてはなす術も無い。そして炎は残りのドラム缶にも引火した。
ズズーーン!!!!
凄まじい爆音が倉庫内に響き渡り、同時に俺の勝利を祝わんとばかりに、パトカーのサイレンが聞こえてきた。
なんて言い訳しようか・・・なけるぜ。
- 29 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:24:59 [ pSKI7GFQ ]
- 『NEWキラー9』 間違え訂正
プロローグ 訂正無し
『NEWキラー9①〜声〜』
『NEWキラー9②〜冷闘〜』
『NEWキラー9③〜組織〜』
『NEWキラー9④〜任務〜』
『NEWキラー9⑤〜運命の再会〜』
『NEWキラー9⑥〜KILLER NINE〜』
『NEWキラー9⑦〜懐かしき再会〜』
『NEWキラー9⑧〜火焔〜』
- 30 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:25:35 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑨〜緊急文書〜』
―――某所・・・
「リーダー! ロナウドの奴、やられたみたいです!」
「そうね・・・」
「次は誰が行きます? 出来れば俺・・・・・・」
「ジェイソン、テメェは引っ込んでろ!」
「んだと? ロック、テメェじゃ奴の相手は無理だ!」
喧嘩を始めるジェイソンとロックを、レニーが仲裁する。
「やめなさいよあんた達! リーダーの前で見苦しいわよ。」
「・・・ちっ、わーったよ。」
エイダは苦笑を堪えながら、少し考えた後に言った。
「そうね・・・次は・・・・・・ジョン? 任せても良いかしら?」
「え? 俺? 俺? やった、OK、ありがとリーダー! よっしゃ、暴れる、暴れる!! ザマミロジェイソン!」
「うるせえ! お前じゃ一瞬でハチの巣がオチだろ、俺と代われ!!」
「やだよー、リーダーが言ったんだもんね〜♪」
・
・
・
「ケネディ君! 良くやってくれた!」
俺がイスに腰掛けてデスクワークをこなしている中、隣で局長がウダウダと喋り始めた。
「何がですか?」
パラパラ・・・ペラッ、カリカリカリカリ・・・カタカタカタカタカタ・・・・・・ペラッ・・・
「何がって、大活躍じゃないか、キラー9の連中を始めて仕留めた男が君だ! それも1番殺人数が多いロナウド=ベックマンをだ!」
カタカタカタ・・・パラパラパラ・・・カサッ・・・
「おーい、リトルぅ! これコピーしてきて!・・・局長、キラー9の連中を仕留めてもまだ8人も居ますよ。」
カタカタカタカタカタカタ・・・パラッ、カリカリカリカリ・・・カチカチカチ、カリカリカリカリ・・・・・・
「いやいや、表彰に値する、で、表彰式の日程なんだが・・・・・・」
カリカリ・・・カチカチカチ・・・・・・
「いけねっ、ペンのインクが切れた。インクの棚と・・・・・・」
「あれ? ケネディ君? こら、待たんか、話を・・・・・・」
「あ、リトル、サンキュ、俺の机に置いといて・・・え? 俺宛の緊急文書? ああ、サンキュ。」
ことごとく局長を無視しながら、棚にあるインクを掴んでデスクに戻った。ペンにインクを詰め、書類の封筒を開く。
恐らく中身は、オーダーしておいたキラー9についての資料だろう。
ゆっくり見るとするか。局長もあきらめたようだから、邪魔される心配もない。
「えーと・・・ん? 死亡通知書? 何で俺のところに届くんだ? 誰が死ん・・・!!?」
死亡者名:イングリッド=ハニガン
死亡推定時刻:○月×日、8時30分〜9時30分
死因:数百万ボルトの電圧で感電死と思われる。
発見現場:マンハッタンの公園
「ハニガンが・・・!?」
更に信じられないのは、死亡推定時刻が昨日の、それも俺と別れた直後だったのだ!
「何故・・・あ!!」
――― 一昨日の晩、何者かに襲われたの・・・その時に、スタンガンみたいなのをくらっちゃって・・・―――
スタンガン・・・感電死・・・・・・スタンガンで人を殺す事は、不可能ではない。
だが、てのひらサイズのバッテリーで、数百万ボルトも電気を出すなど、絶対に不可能だ。
恐らく・・・いや、間違いなく、キラー9の誰かが! ハニガンを殺した!!
俺は無意識の内に、マガジンに弾を装填していた。
- 31 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:26:16 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑩〜狙撃〜』
結局、今週はロナウドの事件以外、大きな事は無かった。
あると言えば、ハニガンの死亡通知が届いた後に街中で銃撃戦があっただけだ。たいした事件じゃない。
ただ、ホワイトハウスの目の前でアサルトライフルを連射していた犯人が射殺された、それだけの事。
勿論行ったのは俺だ。局長が「相手はキラー9かもしれない」とこじつけて俺の出動を強制的に決定した。そんなに俺を殺したいと?
―――週末、土曜日・・・・・・
「・・・で? なんで俺が買い物に付き合わないとならない?」
両手が荷物で塞がっている。かさばる物ばかりなので、ちょっと気を抜くと今にも転んでしまいそうだ。
「良いじゃない、レオン。あんたは私のボディーガードなんだから♪」
よく言うぜ、両手一杯の荷物のせいで仕事を全う出来なくても俺のせいじゃないからな!
・・・とは言ったものの、彼女が死ねば結局は俺のせいになってしまう。
「両手が塞がってちゃ、銃なんか持てないぞ。」
「大丈夫大丈夫、レオンは優秀なエージェントですからねー。いつかみたいに誘拐犯を撃っても良いのよ?」
そういう問題か。それじゃ狙撃の場合対応出来ないぞ。
と、その時、何かが弾けたような破裂音が聞こえた。人ごみの中から、悲鳴のような物が聞こえる。
「何だ!!?」
「何? 何? 何? 何なの!?」
俺は音源の位置を確認しようと辺りを見回した。そのおかげで、建物の屋上からの光を見逃さずに済んだ。
「アシュリー!! 危ない!!」
咄嗟の判断で、アシュリーをかばう。あの光は恐らくライフルのスコープだ!
ズガァン!!
ライフル弾が俺の居た場所を正確に捉えていた。
・・・妙だな、こんな人ごみの中で狙撃なんて、あまり良い手段とは思えない。それに、狙われたのは俺だと・・・? まさか!!
着地後、ホルスターからVP−70を取り出し、狙撃地点と思われる場所に向けた。
発砲しようと思ったが、撃つだけ無駄だ。距離がありすぎて弾が届かないだろう。
相当距離が開いている。あの距離から俺を見極め、正確に射撃を出来るのは・・・・・・
メタルギア事件の発端となったあの暗殺未遂事件。あの犯人くらいなもんだ。
そして、あの事件で生き残った連中で、キラー9に入っているのはケイトだけ。少し意外だがそれ以外考えようが無い。
バチィッ!!
またあの破裂音だ。今度は、目の前で見た。何が行われていたのかを・・・
黒いスーツ男が、黒コゲになった死体を突き飛ばした。リバティー島で見た男だ・・・名前は確か・・・・・・
「お前・・・お喋り男・・・?」
「あーれぇ? 俺だよ? だよ? 覚えてないの? 残念だなぁ。折角名前覚えてもらったと思ったのに、のに。
本当は覚えてるんだろ? だろ? 冗談だろ? マジで? 覚えてないの? あれぇ? 存在感薄かった? 俺の名前は・・・・・・」
このウザさは忘れたくても忘れられん。
「ジョン=ギブソン。お喋りも大概にしろ。」
少なくともコイツは目の前で人を殺した。現行犯で捕まえられる範囲だ。
俺は奴のところまで一気に歩み寄ると、回し蹴りを放った。
「おっと!」
手ごたえは無かった。避けられたらしい。
奴はいつの間にか俺の真横まで来ており、俺の肩に手を当てていた。
「ちっ、避けられたか・・・・・・」
「レオン君、君の蹴りはな、悪くは無いよ、むしろ良いくらい、人間にしてはシビれる蹴りだ、でもな、こっちの方がシビれるぜ!!」
肩に、何かが走った。何かではない。恐らく・・・いや、間違いなく電気だ。
問題なのはその規模! ロス=イルミナドス事件のスタンロッドの比ではない。
気が付くと、俺は道端に大の字になっていた。体から出る湯気が電撃の凄まじさを物語る。
「ゲホッ!! ほの・・ゲホッ・・・野郎・・・!!」
「おやおやぁ? まだ生きてた? 凄いなぁ。人間業じゃないよ。こいつらは今の1発で死んじゃったよ。やっぱりエージェントかぁ。」
何処までもお喋りな奴め・・・だが、いつまでも寝ているわけにも行かなければ、手を突いてゆっくり起き上がっている場合でもない。
いつもの立ち方で、素早く立ち上がり、銃を撃った。
「うわっ! こらこら! いきなり銃なんて! ルール違反!」
やかましい、奇襲なんか掛けてくる奴に言われたくない。
「やか・・しい!」
「フラフラだな・・・パトカーのサイレンも聞こえてきた事だし、引き上げさせて貰うよ。じゃね、元気でね、元気じゃないか・・・」
「きょ・・・」
「きょ?」
「今日の・・・ところは・・・・・・こ・・れで、カンベンして・・・やる・・・。」
- 32 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:26:53 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑪〜電光石火〜』
病院で目が覚めた時は、あの時のデジャヴかと思った。
だが実際は、ジョン=ギブソンの攻撃で倒れこんで、この病院で治療を受けていたらしい。
先日と同じ病院、しかも同じ病室だ。なんの偶然だろうか?
テーブルの上に、俺の私物のタバコがある。無造作に1本を取り出し、火を付けた。
「病院は禁煙だぞ、エージェント!」
ライターを素早くハンドガンに持ち代える。そこには、ジョン=ギブソンが居た。
「お前・・・どうやってここに!?」
「ははは、俺はな、一度始まった事はとことんやらんと気がすまない主義でな・・・屋上に来い!
絶対に来いよ! 来ないと皆に言いつけちゃうぞー!! じゃーなーーー!!」
病室で大声を出すな・・・だが、戦闘を回避する理由にはならない。患者服を脱ぎ捨て、いつもの服に着替えた。
ホルスターにVP−70を差込み、病室を出た。綺麗に磨かれた階段を駆け上がる。
しばらく上がり続け、前方に見えた扉を蹴破った。・・・奴は居ない。
まだ来ていないのか? いや、そんな事は無い、もっと良く探さねば。屋上を歩き、丁度真ん中辺りに差し掛かった時、ドアの方向からとんでもない音が聞こえた。
バチィッ!!
ドアの目の前に、奴が立っている。煙の吹き出たドアに触れながら、俺を睨んでいる。
「ジョン!」
「ああ。そうとも、言われなくても自分の名前くらい分かってるよ!」
「何をしている!!」
「ははは、それだけ動いてそれだけ吼えれば十分だ! 大丈夫、大丈夫、ちょっと溶接しただけだ、誰も邪魔に来ない!!」
突然奴が、一瞬で間合いを詰め、俺を掴もうとする。2度も同じ手は食わない。横に転がり、何とか回避する。
しかし奴も馬鹿じゃない、俺の方向に向き直り、今度は掌打の体勢を取った。
速い! そう思った時には既に遅く、俺は掌打をマトモに喰らってしまった。大きく吹き飛ばされ、サクにぶつかり、咳き込む。
速さで言えば、サドラーのそれとも引けを取らない。まさしく電光石火の速業と言った所か。
次の一撃が来る前に、まずは少しでも足止めが先だ。ハンドガンを2、3発撃つ。
奴の体を正確に捉えていたはずだが、銃弾は急激にコースを変え、空の彼方に消えて行った。
「あれぇ? 外しちゃったのかな? レオン君? しょうがない、そろそろカタをつけてやる!!」
奴は俺との距離が遠いにも関わらず、拳を深く構えた。ロナウドとは違う、どちらかと言うと奴は正拳突きだ。
だが、何かが出たのはおおよそ分かっていた。それは恐らくとても速い物だ。
奴が拳を突き出すより早く、俺は落ちていた薬莢を投げた。
その『何か』は、金属製の薬莢にぶつかり、空中で激しく火花を散らした。
「ジョン=ギブソン、敗れたり!」
「ほほお・・・やっぱり、あんたも馬鹿じゃないな。流石、エージェント、俺が見込んだだけの事はある。」
奴は、いつになく悠長な口ぶりで言った。
「ちゃんと・・・喋れるじゃねぇか、せっかち野郎!」
「ははははは! 俺の能力を見破り、その挙句俺と渡り合えるなんて・・・・・・そうそう居るもんじゃない。
その強さを称え・・・俺も本気で行く!!」
「見破る? お前が、商店街で人を焦がした時から分かってたさ・・・・・・お前が、電気を操れる能力者だってな。」
「さて、始めようじゃないか!!」
- 33 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:27:33 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑫〜雷光〜』
コンクリート製の床に電流が迸る!
ジャンプをしてかわしてスキを作るより、離れた方が良いだろう。咄嗟に後ろに飛ぶ。
避け方は分かって来た、問題は攻撃方法だ。金属製の銃弾なんか使ったら、また磁波を使って狙いをそらされてしまう。
落ち着け、冷静になるんだ、俺!・・・だが、そんなのんきな事も言ってられなかった。
先程の掌打で、アバラが何本か折れたようだ。それだけなら、まだ良い方だが、状況は悪い方に転がっていく。
南の空が、暗くよどんでいた。雲は徐々にこちらに近づいて来る。
雨が降った状態でこの電気男を相手にすれば、恐らく黒コゲではすまないだろう。
今は奴を倒す事だけ考えろ! 非金属の物があれば、何とか一撃を加えられるはずだ。
だが、俺の周りには、腐った角材と鉄パイプ、コンクリート片しかない。非金属は角材とコンクリートだけだ。
大丈夫、こんな絶望的な状況は慣れている。いや、飽きたと言った方が良いか? なけてくるぜ。
こうなったら、手当たり次第に殴るしかない。手近な角材を脚で浮かせ、手に取った。
「なるほど、非金属とは考えたな。」
地走りする電撃を、角材で上手く回避する。電気は来ない。
奴に殴りかかる寸前で、俺の動きは止まった。俺の脚にナイフが刺さっていたのだ。
「くぅっ・・・この卑怯者!」
「能力者だからって武器を持ってないと思ってたか?」
ジョンは目の前で硬直する俺を見て、逃げもせずに高をくくっていた。甘い!
ゴスッ!!
振り上げたままの角材を振り下ろす。ジョンにダメージを与える事は出来たが、腐った角材はボロボロに砕け散ってしまった。
倒れこむジョンを目の前に、俺はナイフを引き抜いた。だが、そうやすやすと倒されてくれる相手ではない。
もがいていると見せかけ、奴はポケットから何かを取り出した。
その瞬間俺のナイフは、それに吸い寄せられるように飛んで行った。
カシン・・・と、金属と金属がぶつかる音が聞こえる。俺のナイフがくっついていたのは、同じくらいの長さのナイフだった。
「あんたが、ここまで出来るとは思ってなかったぜ。」
「おいおい、あれがお前の本気だったんじゃかったのか?」
「ああ、そうとも。能力者として、純粋に能力だけを使った戦いでは、俺はあんなもんだ。今まではそれで十分だったんだ。」
弱々しい声で言う。
「今までは・・・か、相手が悪かったな。ジョン。」
刃に張り付いていた俺のナイフが床に落ちた。電磁石・・・か?
「ははははは・・・・・・そうだな・・・」
その頃、太陽がまぶしかった青空を暗雲が包み、冷たい雨を降らせて居た。もう俺に逆転は不可能か?
「・・・心配するな・・俺は、雨の時に能力を使う事は出来ない。黒コゲになっちまうからな。」
なんだよ、要らぬ心配だったのか?
「冗談だろ?」
奴は俺の発言を無視し、無言で俺のナイフを蹴り返した。俺も無言でナイフを拾う。
「レオン=スコット=ケネディ! これは俺からの挑戦状だ! 俺は、あんたに決闘を申し込む!」
少々やり方が古いが、これが奴なりの騎士道なのだろうか。良いだろう。その方が手っ取り早い。
俺は無言で決闘を承諾し、拾ったナイフを構えた。雨の中に、金属と金属がぶつかり合う音が聞こえる。
あまりにも滑らかなナイフ捌き、素人ではない! 俺はそのナイフ捌きに、何故だか懐かしさを覚えた。
一度距離を取り、体勢を立て直す。雨はいつしか土砂降りになっていた。
俺は最後の一撃を決めようと、一気に踊り寄った。奴も、俺と同様の動きをする。
俺の刃が奴の胸に刺さるまで、後1メートルまで来た時、雨粒の向こうに・・・旧友の幻を見た。
「―――クラウザー・・・?」
思わず口に出してしまった言葉を聞き、奴の腕は少しだけ躊躇した。だが、俺のナイフは止まらなかった。いや、止められなかった。
ドシュッ!
奴の胸に、深々とナイフが突き刺さる。ジョンは無言で倒れ込んだ。
「ジョン!」
敵に向かって気遣いを向けてしまった。だが、俺はどうしても知りたかったんだ。
「ジョン! 教えろ! クラウザー・・・クラウザーって名前に反応したよな!? おい! 死ぬな!!」
ジョンは苦しそうに、しかし、ゆっくりと言った。
「レオン・・・・・・あんた・・道理で・・・強いはずだ。」
「何が!? 何でなんだ!?」
「クラウザー・・・ジャック兄貴の・・・連れだもんな・・・・・・。」
ジョンは目を閉じ、ゆっくりと眠りに付いた。早過ぎる死だった・・・・・・
- 34 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:28:11 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑬〜夢〜』
―――某所・・・・・・
暗い部屋、何台かのスーパーコンピューターの合間に、男は腰掛けていた。
手近な台の上にノートパソコンを乗せ、キーボードを叩いている。
メール画面を開いた彼は、そこに書かれた情報を見て表情を曇らせた。
「・・・・・・なるほど・・イングリッド=ハニガンの連絡が途絶えたわけだ・・・。」
暗闇の中でサングラスを取った彼の目は、紅く輝いていた。
送信者:ADA
受信者:ALBERT=WESKER
以下本文
裏切り者始末完了
名前:ジョン=ギブソン(自分で名乗った仮名)
所属:キラー9
我が社スパイ、イングリッド=ハニガンを殺害、計画に多少影響が出る模様、しかしながらあまり問題は無い。
遂行者:レオン=スコット=ケネディ
「レオン・・・だと?」
男はしばらく考えた後、立ち上がった。
・
・
・
―――ワシントン本部、会議室・・・・・・
「ジョン=ギブソン、キラー9所属。日頃より能力の質が落ちて来た為、除隊も検討されていた。
彼の能力からみて、イングリッド=ハニガンを殺害した犯人である事にはまず間違いないだろう。」
局長がいつになく重い口取りで言う。俺はここで初めて口を開いた。
「局長、ハニガンの事について、何かキラー9に狙われるような事はあがりましたか?」
「ああ、その事なのだが・・・全く逆な事が上がった。」
「逆?」
「・・・・・・イングリッド=ハニガンは、アンブレラのスパイだったようだ。」
「なんだって!?」
「彼女のパソコンから『ALBERT=WESKER』なる人物とコンタクトを取っていた形跡が出てきた。」
「なるほど・・・だが、それは・・・・・・」
「そうとも、奴らが彼女を狙った理由にはならん、内部から手引きしてくれる人物が居なければ、奴らも困るはずだ。」
話は一向に見えない。これはその内ゆっくり考える事にし、次の情報を求める。
「そうだだそうだ、彼の『ジョン=ギブソン』という名前は本名で無いらしい。」
「・・・?」
「正しくは・・・『ジョン=クラウザー』だ。」
「え? クラウザー・・・!?」
「そうとも、君の思い描いている人物の肉親だ、彼との関係は・・・・・・」
―――クラウザー・・・ジャック兄貴の・・・連れだもんな・・・・・・―――
「弟・・・なのか?」
「ん? 知っていたのか?」
「いや、奴が死に際に言ったんだ。『ジャック兄貴』ってな。」
「ジャック兄貴・・・なんだ、彼は忘れていなかったのか。」
「え?」
―――――ジョンとジャック・・・・・・彼は双子でありながら、待遇に大きな違いがあった。
クラウザー家は代々イタリアに伝わる名家だ。ジョンは雨の日に産まれ、クラウザーは晴れの日に産まれた。
たったそれだけの違いで、2人の間には恐ろしいほどのスキマがあった。
雨こそが至高、雨の日に産まれた赤子を当主とし、晴れの日に産まれた赤子は絞め殺せ・・・・・・
それが、クラウザー家の掟だった。代々伝わる風習だったのだ。
法により、ジャックは死を免れた。だが、それは彼のつらい日々の始まりを告げていた。
「兄貴ぃ! 早く早く!」
泥だらけのタキシードを着た男の子が、同じく泥だらけの、しかし決して正装とは言えない服の男の子を呼ぶ。
「待てよジョン! 忘れ物だ!!」
「え? あ、本当だ! 兄貴ー! 投げてくれ!!」
「レオン君!?」
「うわあっ!!?」
いつの間にか居眠りをしていたようだ。起きてみるとそこはさっきと同じ、会議室。
「どうしたんだ? いきなり寝込んで。」
「・・・スイマセン、ちょっと疲れが溜まってたらしくて・・・・・・」
「ふむ・・・キラー9を2人も相手にしたからな、疲れたのもうなずける。仮眠室で休んで来い。」
「失礼しました。」
バタン・・・
今の夢は何だったんだろうか? 夢? いや、誰かの意図を感じる。
だが、人間が何の装置もなしに、思い通りの夢を見せる事が出来るなど、聞いた事が無い。
・・・馬鹿馬鹿しい。俺は仮眠室のベッドに潜り込み、数秒で深い眠りに付いた。
- 35 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:28:52 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑭〜クラウザー〜』
再び、あの景色が俺の頭に入ってくる。
良く晴れた日、草原、Tシャツ短パンの少年と、泥だらけのタキシードを着た少年が、楽しそうに遊んでいる。
「たあっ! やあっ!」
カンカンカン、カンッ!
「ジョン、大分上達したな。」
2人は木製の短剣で、チャンバラごっこをしている。
いや、これはナイフ術の稽古と言っても過言ではないな。
「え? 本当!? よーし!!」
カンッ!
「不正解だ! ここをこうすると・・・・・・」
カカカッ、コン!
「わっ! また俺の負けだ〜〜!」
タキシードの少年はそのまま手近な草原に倒れこむ。
「日に日に上達しつつあるな、ジョン、そろそろ稽古をするのが怖くなってきた。」
「ははは! 大丈夫大丈夫、ジャック兄貴の方が強いよ! いつも通りで十分!」
Tシャツの少年も草原に寝転んだ。風が吹き抜ける。今日も平和だ。
彼らにとっても今日ほど平和な一日はそう無かったが、その平和を乱す者も居た。
「ンマーーッ!!」
少年達の後ろから、怒ったような金切り声が聞こえる。2人とも同じタイミングで振り返る。
「あっ・・・」
タキシードの少年は危うく漏らしそうになった言葉を飲み込んだ。
「あっ・・・」
Tシャツの少年も同じく、口を塞いだ。
「ジャック! 貴方、また坊ちゃんを連れ出して!! 今日こそはお仕置きです!!」
「あっ、この、放せよ、家庭教師のババァめ!」
「ンマーッ! ジャック! またそんな言葉遣いを!・・・ジョン坊ちゃんも、晴れの日に出掛けてはいけません!!」
「何でさ! 太陽が気持ち良いよ! おばさんも日向ぼっこしなよ!!」
ジャックは、自分の腕を掴んで放さない婆さんのスキを突き、手を振り払って逃走した。
「あっ! ジャック! 戻って来なさーーい!!」
「嫌だよ〜。ジョン! 4の場所であおう!!」
「分かったよ兄貴ーーー!」
それから数十分、ジョンは屋敷を抜け出し、4の場所まで向かった。
そこは、4という数字とはなんの脈絡もないただの空き地。
「わりぃわりぃ! 兄貴! 待った?」
「ああ、いつもくらいな、退屈はしなかったが。」
「よーし! もう一度勝負!」
もう一度確認しよう、2人の違いは、雨の日と晴れの日に生まれた事。たったそれだけなのだ。
だが、それだけの違いが、この2人を引き裂く事になる。
それは良く晴れたこの日、突然に起こる出来事だった。
キキィッ!
車の急ブレーキ音が聞こえる。黒塗りのリムジンだ。
「しまった!」
これはジャックだ。彼は楽しさに時間を忘れた事を悔やんだ。ついに見つかってしまったのだ。
リムジンから、オーダーメイドスーツを来た男性が出てくる。
「ジャック! お前にはほとほと愛想が尽きた」
男はふところから銃を取り出し、ジャックに向けた。
「!?」
ズガァン!!
ジャックの肩から、血が吹き出る。
「兄貴ッ!」
その場にうずくまる兄を気遣い、ジョンが飛び出る。その腕を後ろから押さえつけたのも、ジャックを撃った男だった。
「放せよ!! なんでこんな事をするんだ! 父さん!!」
男は実の息子を撃ったにも関わらず、顔色1つ変えなかった。
「ジョン、こんな落ちこぼれな兄など捨てろ。クラウザー家の跡継ぎとしての自覚を持て」
それだけ言って、男は再びジャックに銃を向けた。
ジョンは狙いを付ける一瞬のタイミングを逃さなかった。
「やめろぉ!!」
カチャチャチャッ!!
父が握っている銃は、ジョンが以前ジャックに見せて貰ったものと同じだった。ベレッタ社の92FS。
彼はうろ覚えの解体方法をその銃に試し、成功させた。勿論解体法も兄に教わった物だ。
「・・・?」
男はフレームの無くなった銃を見つめ、フン、と鼻で笑うと、壊れたハンドガンを放り投げて車へと戻った。
嫌がるジョンを無理矢理引き連れて。
「ジョンッ!!」
ジャックはその場から立ち上がろうとしたが、肩に激痛が走る。幸い傷は深くないようだが、素早く動く事は出来なかった。
黒いリムジンが走り去ったしばらく後に、ようやく彼は立ち上がれるようになった。
放り投げていった銃のパーツを拾い、組みなおし、弾を装填した。
―――弟を取り戻そう・・・彼の頭にはその考えしか浮かばなかった。彼の目は、いつになくキラキラと輝いていた。
だが、その表情は驚くほど無表情で、お世辞にも楽しそうに見えなかった。
- 36 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:29:24 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑮〜斬り裂きジャック〜』
Tシャツの少年は、豪華に飾られた元自宅の正門に立っていた。
ギラギラとした眼で家を見つめる彼の手には、1丁の銃が握られている。
少年は以前から使っていた抜け道で家に侵入し、父の書斎へ入った。
「ジョンか?」
彼は答えなかった。数時間前に自分を撃ち抜いた男が、目の前に立っている。父はイスのままこちらを振り向いた。
「おや・・・ジャックか・・・・・・」
悠長な口ぶりは、少年が持っている銃に気付いていない事を暗示していた。
「貴様はもう、クラウザー家の人間ではない。何処へなりとも行け!」
勘当された事など、既にどうでも良かった。彼はただ、復讐するのみだ。
これから親を殺す彼にとって、むしろ勘当してくれた方が好都合だったかもしれない。彼は静かに銃を構えた。
威圧的な言動で少年を押さえつけようとしていた男の口調が急に変わり、態度も落ち着かなくなった。
「お、おい、ジャック、貴様、何をする! 即刻やめなさい!」
彼は、そんな言葉にも動じず、奴の額だけを狙い、トリガーを引いた。
ボシュッ!
騒がしく喚いていた男が、急に黙りこくって倒れこむ。既に息は無い。
銃声はしなかった。騒がれてはマズイと思い、辺りを見回した結果。サイレンサー代わりのテニスボールを発見した。
穴の開いたボールを投げ捨て、銃をしまった。
目的は果たしたが、彼の心はまだ満足していなかった。心行くまで暴れたかったのだ。
ふと、彼は壁に掛けてあるナイフを発見した。2つのナイフが、クロスした形で飾られている。
―――そういえば、昔ロンドンで通り魔事件があったらしいな・・・犯人の名前は確か・・・・・・ジャック!
少年はナイフを手に取った。その瞬間ドタドタと足音がして、ドアが開けられた。
「旦那様、どうなさ・・・ジャ、ジャック!?」
彼は口も聞かずに、腕を振り上げた。
ズバァッ!!
・
・
・
「うわあっ!!?」
辺りを見回しても、病院の一室ではなかった。そりゃそうだ、何度もあんな偶然が続くはずが無い。
ぼんやりとしている内に、どんな夢を見ていたのかと気になったが、既に忘れてしまっていた。
苦笑した、あまりにも自分が不甲斐なく思えてくる。チラリと時計の方に眼を配り、立ち上がった。
- 37 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:29:55 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑯〜暗闇の殺戮者〜』
随分長く眠っていたらしい。廊下の電気は既に落ちていた。
足音が聞こえる。駆け足だ。
いくら本部でも、キラー9なら侵入などわけないだろう、一応は用心せねば。
足音が段々近づいてくる。後ろから、近づいてくる。俺はホルスターに手を掛けながら、後ろを振り返った。
「動くなっ!」
突然銃を突きつけられた。H&KのMP5だ。
「なんだよ。」
「・・・・・・ん? レオンか?」
「その声は・・・リトル! どうしたんだそんなもん構えて。」
「発電所が爆破されたんだ!」
「何?」
「それどころか、ここの非常用発電装置も爆破された!」
ただ事ではない。それで武装しているのか。俺はハンドガンを取り出し、レーザーポインターをフラッシュライトに取り替えた。
シュィィィ・・・
「何の音だ?」
リトルは辺りを見回したが、俺は直感的にかがんでいた。
「リトル! 危ない! かがめ!!」
「え? 何が危」
ボトッ
リトルの言葉は途中で途切れ、その代わり何かが落ちる音が聞こえた。音が聞こえた方向を、フラッシュライトで照らす。
「・・・? リトル?」
そこには、リトルの顔があった。倒れたのか?・・・いや違う! 彼の体はそこにある!
恐る恐るライトを上げる。ライトが彼の首元まで来たところで、俺は声をあげそうになった。
「リトル・・・!! そんな・・・・・事が・・・・・・!!」
首から上が無かったのだ。答えは単純明快、彼の生首は足元に転がっている。
だが、つい先程まで自分と会話をしていた人間がこんな死に方をするだろうか?
何が起こったのかすら理解出来ず、しばらくそこに立ち尽くしているしかなかった。
床で、鋭く眼を尖らせたリトルが俺を睨んでいる。
体が倒れる音で、我に帰った。直後、また同じような音が聞こえた。
シュィィィ・・・
今度は、俺は横に飛んでいた。
ズバッ
先程まで自分の居た位置をライトで照らす。リトルの死体が、更に細かく切れていた。
『これに気付くってのは流石だと思うぜ?』
キラー9の声だ! コイツだけは偉くはっきり覚えている。
「どこだ! ジェイソン!!」
『おおっ、覚えてくれたのか! こりゃ良いや!』
声から位置を判別しようとしたが、反響を上手く利用していて位置など分からない。
「お前がリトルを殺したのか!!?」
『ん? ハッハッハッハッハッハ!! 違うな。』
「なんだって!?」
『そいつは、勝手に餌食になっただけだ』
「何!?」
『気をつけろよ、エージェント! お前の周りは既に罠で囲まれている。』
「罠だと!?」
『移動式の奴はさっきの2つで終わりだ。』
「もしや・・・ピアノ線か!?」
『おやおや、エージェントってのは勘が良くないと勤まらないもんなのか? まさしくその通りだ。』
「ふざけるな!」
『帰る時は気を付けろよ、最近はトラップが流行ってるらしいぜ・・・・・・』
声はあっという間に消えていった。
「・・・・・・ちっ、あくまでやるのかよ・・・・・・・・・」
俺は手榴弾のピンを抜いた。
カラララ・・・ズズーン! ブチッ
- 38 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:30:35 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『ケネディックス』
彼は街の喧騒の中、どこか隔離された空間でたたずんでいた。
目の前にはサングラスの男が立っている。
「やっと会えたな・・・レオンよ!」
「だ、誰だお前?」
「俺様は・・・エージェントジャックだ!」
クラウザーだ・・・彼は直感した。
いや、そうとしか言いようが無かった。このサムいギャグは彼特有・・・
「誰がサムいギャグやねん!! ギャグも分からなくなったのか? レオン・・・・・・」
こいつのギャグは分からん・・・
「決まり文句か! いや、本当、真面目にやってくれ? ケネディックスってお前の映画だし。」
実はこの映画はこういう内容だけなのだ。それ以外の主な要素には、クラウザーの虐殺などが挙げられ・・・・・・
「おーいおい! 俺は虐殺した覚えなどない!!」
間違えた、クラウザーを虐殺だった・・・・・・
「コラァ! 俺を虐殺したら痛いだろ!」
本家の映画でもエージェントスミ○はたくさん居るから大丈夫。5、6匹かみ殺された所で・・・・・・
「コラコラ! 犬みたいな言い方しない!」
実際彼の存在価値は犬以下ですが。
「犬公方め・・・・・・」
こいつのギャグは分からん。
「またかよ!!」
実はこういうジャックの反応を見るだけが楽しみな映画だったり・・・・・・
「俺ってそういう役回り!? 本当、カンベンして、土下座するから!」
「本当に土下座したな・・・まさしく地に堕ちた。」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
こいつのギャグは分からん。
「ガビーン!!」
これがオチの無い最低なギャグというものだ、覚えておきたまえ。
「まっ・・・マジかー!」
マジかー、マジかー、マジかー、マジかー・・・・・・
「CUT! OKです! じゃ、お疲れ様でした〜〜! レオンさん、お見事・・・」
「ちょっと待てい、このジャック様に声は・・・・・・」
「え? 誰でしょうか? レオンさん、知り合いでしょうか?」
「えーと・・・いや、知らん、多分エキストラじゃないか?」
「あ、なるほど・・・・・・・・・」
彼は、いつもの如く顔で笑って心で泣くしかなかったのだ。
だが、口を伝ってあの伝統のギャグが出てしまった。
「・・・・・・なけるぜ・・・」
こいつのギャグは分からん。
「ええーーーっ!!?」
- 39 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:31:18 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑰〜トラップ殺人〜』
政府の施設が襲撃されるといった事件は、今ではそう珍しい事ではない。
そういった事件が流行っているが故、被害者を軽く見てしまう傾向があるようだ。
今回の事件で死んでしまった31人、全員が『職務怠慢の報い』で片付けられてしまった。
ちゃんと訓練を受けていればたった1人のテロリストに殺されなかった・・・上層部(うえ)はこれの一点張りだ。
俺は誰に言われたわけでもなく、教会に来た。
宗教に束縛されるのは好きじゃない。リトルの遺影に花束を手向け、神父の言葉も聞かずにその場を去った。
人影は少なかった。ここの場所を聞いた時も、『あんな甘い奴らの葬式なんて行かなくて良い』と散々言われた。
だが、そんな事を言っている連中も、キラー9からしてみれば所詮はただの馬鹿共に過ぎない。人間じゃ奴らに太刀打ち出来ないのだ。
・・・・・・では、奴らと戦っている俺は一体何者なんだ? 人間じゃ太刀打ち出来ない・・・俺は人間じゃないのか?
自分の馬鹿な考えに苦笑した、今はこんな事をしている場合ではないというのに。
「・・・・・・こんな事をしている場合ではない・・・なのに・・・俺は何故買い物につき合わされているんだ!!」
「しょうがないでしょ、レオン、この間の買い物、あんたがジョンって奴にからんで駄目になったんだから。」
ったく、葬式から帰って一杯やろうと思ったところを捕まえられた俺の身にもなってみろ。
「レオーン、この服とこの服どっちが良いと思う?」
「・・・どっちでも良いよ。」
女の子の買い物は長い。・・・・・・・・・エイダもこんななのだろうか?
「何よそれ!」
「・・・・・・どっちも似合ってるから。」
テキトーな言葉で返す、アシュリーは赤面し、2つともカゴに入れた。カンベンしてくれ、また荷物が増えるだろ。
結局この後3時間ほど買い物は続き、その間俺はずっと荷物持ちをやらされていた。
あの荷物、帰り際には20キロほど行ってたんじゃないだろうか? なけるぜ。
帰宅して一杯やろうか。帰り道に一歩踏み出した時、それは起こった。
「アシュリーの奴・・・その内仕返ししてやる。」
近所の子供が歩道を駆け回る。そんなに急いでいると転ぶぞ。
俺がすれ違った時、後ろで転んだ音と泣く声が聞こえた。だから言ったろ、転ぶって。
だが、子供は一向に泣き止もうとしない。一緒に駆け回っていた子の悲鳴のような物も聞こえる。振り返ってみた。
「おいおい、どうした・・・!!」
一面に真っ赤な血の海が広がっていた。血の海の中に、子供用スニーカーを履いた小さな足があった。
「大丈夫か!」
駆け寄ろうとしたその時、足元に細い糸のような物を見つけ、立ち止まる。
・・・・・・ピアノ線だ!
子供達の泣き声は段々と弱々しくなり、そしてぷっつりと途切れた。
悲鳴を聞きつけた警官が、向こう側の歩道から勇ましく登場した。だが、彼は足元のトラップに気付いていない。
「よせ! 来るな!!」
遅かった。警官はマンホールの横にある黒い物体を踏みつけ、跡形もなく爆死した。
「何処かに隠れているはずだ・・・ん?」
カサカサ・・・と言う微かな音を聞いた。
「ジェイソン! お前の得意技が木登りだなんて知らなかったぜ。」
近くの木に向けて発砲した。
「うわっ!」
ドスッ!
木の上から大柄な男が落ちてくる。
「いてててて・・・・・・」
「ジェイソン! 貴様、なんて事をしやがる! 罪の無い人を・・・・・・!!」
「いてぇな、黙りやがれ。政府の犬め。」
奴の悪びれない態度にむしずが走った。
「ふざけるな!! お前は殺人を楽しんでるようにしか見えない!!」
「お? なんだ、分かってるじゃねぇか。やっぱりエージェントは勘が良くないと・・・」
ビュッ!
俺のナイフが空を斬った。奴は手榴弾のピンを抜いた・・・いや、スモークグレネードか。
煙幕が張られ、奴の姿も見えなくなった。
「明日、お前の仕事場で待っててやるよ! それまで最期の晩餐でも楽しんでな、犬野郎!」
煙が晴れる頃には、奴の姿は何処にも無かった。
「・・・・・・俺が犬なら、差し詰めお前はサルって所だな・・・木登りが得意技だし?」
- 40 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:32:00 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『サンキュークレア』
雨が降っていた。
辺りはしんと静まりかえり、ただただ雨の音が木霊していた。
眼の前にはまだ人の面影を残している死体。
だがそれは動いていた。死体なのにか? そう、それは死体でありながら動いていた。
馬鹿げている。何もかもが馬鹿げている。こんな事にはならないだろうと信じていた。
今でも信じている。現実と向き合おうとせず、頑なに眼を背けた。そうしなければ信じられない。
眼の前に居る・・・いや、眼の前にある『それ』はひとつ息を吐くと、こちらを見つめたままゆっくりと歩を進めてくる。
力なく突き出した腕に生前の名残は残っていない、綺麗だった細腕も、今では傷だらけで血まみれになっている。
俺は反射的に後ずさりした。
それでもなお、声にならない唸り声を上げてこちらに向かってくる。
何故・・・こんな事になってしまったんだ・・・・・・?
彼女の元にずっと居てやれば、こんな事にはならなかったはずだ。
今更後悔の念が押し寄せる。だがいくら後悔したところでそれの動きは止まらなかった。
ホルスターにはボウガンが差し込まれてある。矢もだ。
もう一度、向かってくるその姿を見つめてみた。
ヴァルキリーのジャケット、ポニーテール。間違いなかった。
あれほど元気の良かった彼女が、今ではこんな醜い姿になっている。
収容所で出会った彼女が、今ではゾンビになってしまっている。
俺はホルスターの銃に手を掛けた。一瞬の内に抜き、銃口を向けた。それでも彼女は淡々と歩き続ける。
撃たなければ殺される。そう分かっていた。だが体がそれを拒んだ。
手が震えている。指だけは何かに固定されたように動かない。
―――約束したじゃんかよ。2人で脱出するって。
お前が死んじゃったら・・・くそっ!
ヤケクソになってトリガーを引いた。一瞬引くべきでないと後悔したが、遅かった。
銃口から無数の弾が発射される。彼女の体を貫いた。
既に倒れているにも関わらず、トリガーを引いたまま彼女を撃ち続けた。
弾切れを示す音が聞こえても、何度もトリガーを引きなおした。
ハッと我に帰り、銃を地面に落とす。
既に死亡している事など分かりきっていた。しかし無意識の内に駆け寄り、彼女を抱き起こした。
何故? 何故? 何故? 何故こんな事になった?
思考が停止していた。自分に疑問を投げかけるだけで、答えようという気持ちはまるで失われていた。
涙が止まらない。気付くと、彼女の名をうわごとの様に呟いていた。
眼の前が真っ暗になった。冷たい雨が俺を叩く。
何度も、何度も、何度も俺を叩いた。
―――そうか・・・お前も泣いてるのか・・・・・・。
暗い空から、雫が落ちてくる。こら、雨なんか降らすな。眼が濡れたじゃないか。
これは俺の涙じゃない・・・ただの雨だ。
そう自分に言い聞かせた。
クレア、行くぞ。兄貴が待ってるんだろ? 立てよ・・・・・・
歯を食いしばった。俺の銃を拾い、ホルスターにさす。
彼女の体を背負った。今ではただの抜け殻だ。
ゆっくりと歩き始める。その時ちょうど雨が上がった。
おかしいな・・・雨も降ってないのに、眼が濡れてる。
・・・・・・・・・サンキュー・・・クレア・・・。
- 41 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:32:34 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑱〜闇罠〜』
政府の施設とはいえ、あんな襲撃事件を受けたんだ。本部は半ば閉鎖状態にあった。
堂々と正面から入ったらしい。扉のカギが壊れている。俺も堂々と正面から中に進む。
歩きなれた通路が、まるでアリアドスの迷宮のように感じる。入り口から糸でも垂らさなければ、二度と出られないようなまさに迷宮。
俺は懐からサーマルゴーグルを取り出した。幸いにもまだ罠が仕掛けられている場所には達していない。気楽に行こう。
・・・と思ったが、角を曲がりかけた瞬間に脚が止まった。俺は後ろに振り返り、銃を撃つ!
ズガァン!
「ぐあっ!!」
弾は見事に当たった。しかし急所に当たったのではない。そこにいる誰かは脚を抑えていた。
サーマルゴーグルのせいでそれが誰なのか分からないが、見当もつかないわけではない。
「ジェイソン、ちょっと小賢しいぜ。犯罪者じゃなかったとしても、ロクな人間になりゃしねーな。」
「ちっ!」
奴は何かを投げた。抜かれたピンが音を立てて床を転がる。
「しまっ・・・」
ビカッ!!
閃光手榴弾だ。閃光をまともに見てしまった。ゴーグルはもう使い物にならない。
くそっ、やってくれるぜ!
ガガガガガガ!
「うわあっ!!」
MP5だ。危うく死ぬ所だった。くそっ、マシンガンとは・・・
俺は防戦一方でしかなかった。ハンドガンでマシンガンに対処する方法も知っているが、あえて使わなかった。いや、使えなかった。
何にせよ、ここは奴が改造した。テリトリーとも言うべき場所。その中で俺の位置を把握出来ているとなれば・・・・・・
暗闇で物を見る事が術がない俺には絶望的に不利と言えよう。
ガガガ・・・カチッ!
「ちいっ!!」
タタタタタ・・・
足音が遠のいていく。弾切れで一度身を引いたらしい。
だがここが奴のテリトリーである事を忘れてはならない。
・・・・・タタタタタタ!
近くで足音が聞こえた。良く見ると、眼の前に奴がいる。俺は迷わず、銃を突きつけた。
「動くな」
「うっ!?・・・いつの間に!!?」
「いや、最初から・・・」
「くそっ、政府の犬が!!」
「俺が犬なら、お前はサルだろ? 木登りが得意だしな。」
「何とでも言え。」
奴は手を上げたまま、辺りを見回す。ゴーグルなどは付けていないようだ。肉眼で周りを見ても無駄だろう。
油断しきっていた俺は、奴が動いた時、咄嗟に発砲する事が出来なかった。
奴は俺の銃に当たらないように全力でダッシュした。ゴーグルを付けて歩いても危ないのに、これは少し無茶だろ・・・・・・
その瞬間、奴が前回り前転をした。何かあるのか?
近寄ると、突然眼の前にピアノ線が現れた。
「・・・チッ、そういう事か。」
ナイフで線を切って通路を確保すると、放送が流れてきた。
『気付かれちまったみたいだな・・・そうだよ、俺は暗闇でも眼が見えるんだよ。はっはっは!!』
それだけかよ・・・所詮失敗作か?
『ああ、そうそう、さっきの銃弾痛かったぜ〜・・・ま、もう治ったけどな。勘違いするなよ、暗視は生まれつきだ。回復能力が俺の能力!』
そういえば、俺から逃げる時に全力ダッシュしてたもんな。奴の言う事は嘘じゃないらしい。
『それと、レオン、足元に気を付けろよ、その辺危ないから。』
「何が言いたいんだこの馬鹿・・・」
カチッ
「ん?」
シュイッ!!
何かがこちらに向かって飛んでくる。俺は直感的にしゃがんだ。恐らく、奴お得意のピアノ線だろう。
俺はピアノ線を見事に避けた・・・・・・だが、何故俺の居場所が分かった? アイツは今何処に・・・放送? そうか!
―――放送室・・・
ジェイソンはイスに座り、のうのうとモニターを眺めている。
「馬鹿が。発信機を付けといて正解だったな。あいつめ、まだあんな所をウロウロしてやがる。馬鹿だな。」
カチャッ
「馬鹿はどっちだ? ジェイソン。」
「!!?」
「さっさとどこかに行けば良い物を、こんな所に留まりやがって。」
「ま、待て待て、タイムタイム・・・」
「悪いがな、そうそう付き合ってられるもんじゃないんだよ。」
「た、頼む! 待っ・・・」
「チェックメイト・・・」
ズガァン!!
血を流したのは、俺の後ろに居る本物のジェイソンだった。
「何で・・・俺が・・ここに・・・・・居る・・って・・・?」
「フッ、見事だったな、このイスに座ってる人形も本物そっくりだ。細部の動きまで忠実に再現してある。
だがな、俺はお前が、自分の居場所に罠を張らない馬鹿だとは思ってないぞ。」
「そう・・・か・・・・・・。」
ドサッ・・・
奴が倒れた瞬間、放送室の窓から朝日が昇った。
快いとは言えない、血なまぐさい夜明だった。
- 42 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:33:19 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場『NEWキラー9⑲〜残された時間〜』
コツ・・・コツ・・・コツ・・・・・
静まり返った薄暗い地下道。歩いても歩いても全く景色が変わらない。彼はその中を、ただただ黙々と歩いていた。
「待ちなよ、ロック。」
「・・・・・・レニー・・か・・・。」
彼は振り返らずに言った。
「・・・ジェイソンが殺られた件でしょ?・・・それなら、もうレイチェルが行ったよ。」
「・・・・・ああ。分かってる・・・・だが・・・アイツを放っておけないんだ・・・」
ロックは止まっていた足をまた進めた。
「―――やっぱり・・・似てるんだね・・・・・。」
彼は振り返りもせず、足も止めず、何も答えずに前へ進んだ。
「しっかし・・・」
俺は皮肉を込めた口調で愚痴を漏らした。
「このオフィスも閉鎖されてから3日で解禁されるとは・・・しぶといな。署長と同じで。」
「何か言ったかね? レオン君?」
「わっ! しょっ、署長! いつの間に!?」
「いや、君とこの前の話の続きをしたいと思ってな。」
だったら普通に出て来いよ馬鹿署長。
―――会議室・・・
「フランク=ジェイソンはスペインからの不法入国者だな。不法入国から7年間、名前を変えて生活していたらしい・・・・・・」
「うーん・・・」
「ふむ・・・では、ジェイソンの話はここまでにしておこう。次は・・中断していたジョン=クラウザーの話だ。」
「署長、その事について1つ仮説を立ててみたんだが・・・」
「ん?」
「ジョンは・・・奴らを裏切ったんじゃないのか?」
「何!?」
「連絡係のハニガンを殺した・・・能力の退化・・・クラウザー・・・考えられない事かも知れないが、俺にはそうとしか思えない。」
「ふむ・・・そうか。」
署長は席を立った。
「署長?」
「この話はこれで終わり・・・それで良いな?」
「ごめーれーとあらば、いかよーにも。」
「ロック・・・どうして来たの?」
「・・・・・・決まってるだろ・・・。」
「なんで?」
「アイツは化物だ! 1人で掛かって勝てるか?」
「・・・勝てないよ。」
「言うと思った。どうせ、また死のうと思ったんだろ?」
「・・・・・・・・・。」
「やっぱり図星だ・・・・・・レイチェル・・・気持ちは分からなくは無い・・・」
「貴方に何が分かるの? 私の何が!? 常に誰かを傷付けないと生きていけない・・・生まれながらに人を傷付ける為に存在する・・・
人を殺す為だけに作られた・・・そんな私の何が!? 何が分かるって言うの!!?」
「・・・お前にはまだ言って無かったよな・・・俺も同じだ。」
「え・・・?」
「常に人を傷付けなければ生きていけない・・・生きていれば人を傷付けてしまう・・・その苦しみ・・・俺には良く分かる。」
「・・・・・・ロック・・・」
「さあ・・・そろそろ行こうか? ジョンやジェイソン、ロナウドも死んじまったが・・・俺達は生き残るぜ。」
- 43 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:35:03 [ pSKI7GFQ ]
- ↓気ちがいさんの作品
- 44 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:35:49 [ pSKI7GFQ ]
- 俺の学校生活9月6日
今日は2時間目が終わるまで何も無かった
しかし休み時間に
F「笠原ってうざい奴シカトするらしいよ」
俺「マジかよ」
J「カスじゃん」
と笠原がシカトする理由が分かった
そして何事も無く給食時間になる
今日の給食はセロリ入り御飯や烏賊のネギミソ焼きだった
K「KAってライオンじゃね?」
俺の前の席のKがいきなり言ってきた
KAとはKの前の前に席を持つパソコンに詳しい奴だ
俺「髪がオールバックだからな」
KAはいつも陰でネタにされからかわれている
突然Kが笑い出した
K「ははは、あいつセロリ残してるくせに牛乳おかわりしてやがる」
俺「烏賊のあった皿にセロリが積み上げられている!」
T「ははは、ライオンキング」
KAの後ろの席のUは必死に笑うのを堪えているが誰が見ても笑っている顔だ
俺は我慢して牛乳を飲む事が出来なかった
何故ならKの言ってた言葉や過去に言われてた言葉が頭を過ぎるから
「ライオンキング、カーディガンの補佐、おかわりの補佐、トップカーディガー」
そして治まったところで俺は牛乳瓶に口を当て飲もうとした
K「ライオンキング」
俺「はははは、黙れはははは」
周りから見ればくだらないかもしれないが俺たちはこれがおかしいのだ
後ろのTは廊下に行って牛乳を飲み干した
俺も耐え、なんとか飲みきった
その後昼休みを終え体育が始まった
勿論雨が降っていたので体育館でのことだ
しかしこんな雨の中で女子はプールに入るという・・・
あの新米教師田中は何を考えているのだろうか
俺たちは約26Mシャトルランを30往復やった後に筋トレ
そして遂にキタ・・・ドッチボール!
2組と合同だったので2組鯛組だ
一回戦目は俺が元外野になった
まあ外野は安全だしボール投げれるし
何れ中に入ることになるだろうと思っていた
しかし予想は見事に外れた
なんと次々と2組の内野が減っていくではないか!
結局俺は中に入ることなく試合終了
3組の圧勝だ
二回戦目も元外野になった
俺は同じく元外野のFとボール争奪戦をやった
俺「いただき!」
F「いただき!」
とこんな感じで奪い合った
しかし前回とは立場が逆転し次々と当てられていく同志たち
事態を重く見た俺は中へ入っていく
しかし徐々に同志が減っていく
気付けば俺とUだけしか残っていない
しかも時間が経つ毎にボールが増え3つになった
2人に対してボール3つを敵が取ったら恐ろしいことになる
それは現実となったが
俺は避けつつボールを拾い仲間にパスし、援護してもらう
実はこのルールでは死んだら戻れないという・・・
そして当てられそうになったらボールを取り投げ返す
何故だ!Uが狙われない
俺を殺すのか!
そしてとうとう恐怖は訪れた
相手の外野が3つボールを持った
俺は3人の動きを警戒しながら後ろに後退した
一人が高くボールを上げた!
しかしその瞬間笛が鳴りゲーム終了
2組の勝ち
結局1:1で終わった
俺は右手でボールを投げるが何故か投げるときに左手の中指で人差し指を切り負傷した
その後、帰り学活をし帰宅した
- 45 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:36:27 [ pSKI7GFQ ]
- 俺の学校生活修学旅行編(前編)
修学旅行は5月31日〜6月2日の3日間で京都・奈良に行った
何故今更こんなことを書くのかと言うと今日になってこの話が蘇ったからだ
俺はこの最高の思い出を忘れない・・・
そしてこの時過ごした友達も
修学旅行での一番の思い出、それは夜だっただろう
修学旅行が始まる前にこういう言葉が流行った
「おどりゃ!」
まあこれが元となって悪夢が始まった
修学旅行初日宿にて
俺「夕食中はテレビ見てはいけないだって」
しおりにそう書いてあった
そして
「いただきます」
夕食は部屋ごとだった
俺たちの部屋には11人
夕食中はテレビ禁止だったが決まりを無視し皆でテレビを見ながら食事
お茶(Tバック。紅茶にもある奴)が置いてあったので俺たちはそれを飲んだ
Fがとんでもない事をしでかした
そのお茶を使い御飯にかけお茶漬けを作っていた
俺「何やってんだよ(笑)」
F「お茶漬け(笑)」
今度は御飯に箸を刺している
さすがにこれは良くないと思った
おかずは人数×2個ぐらいあったがそれを無視して他人のを食う者もいた
それから前から流行っていた言葉をFが改造した
「○○○○!」
これは下ネタっぽいから伏せておく
食後の片付けは食事係であるF、Jがやるべきだったが二人は何もしない
俺たちは片づけをしてやった
それから風呂に入り部屋で就寝時間を待った
就寝時間が来た
ここからが俺たちの時代だと言わんばかりに騒ぎ出した
「朝まで語り明かそう」
そう言って語り始める
ネタは決まってこれだ
「自分の秘密暴露」
じゃんけんで順番を決めた
俺「俺さぁ何もないんだけど」
S「ずるいぞ!」
F「まあ○(俺の名前)は無いんだからいいんじゃない?」
俺(よっしゃ!俺は損無しで得出来るぞ。本当はあるのに愚か者共め)
- 46 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:36:58 [ pSKI7GFQ ]
- 俺の学校生活修学旅行編(後編)
暴露が進む
M「俺は○○が好きだ〜!」
そのときは気付かなかったがその○○の班の部屋は真上だった
そしてあの「○○○○!」は更に改造されていた
Kが言い出したのだ
K「○○○○!KA!」
KAは他の班だから聞こえはしない
とは言えKの声はでかすぎる!
暴露が続く
F「コンクールで金賞取ったら告るよ」
皆「おぉぉぉぉぉ〜」
全員の暴露が終わり時刻は12時前になっていた
ガラガラ
F「吐いてきた・・・」
俺(吐いたくせに普通の顔してやがる)
何故だろうか
その後俺たちは洗面所の鏡に向かい顔を見た
皆くまが出来ている
布団に戻り語らい再開
下ネタが飛び交う
普段なら正常の俺もそんな事は言わない
しかし雰囲気的に俺も連発した
そしてKの発言
俺「おいK、○○○○!KA!って叫べよ」
K「○○○○!KA!」
F「はっはっはうるせーよ」
そして気付かぬうちに皆寝ていた
2日目も同じようなことを繰りかえした
最終日の帰りの新幹線で俺は既に酔っていた
今まで酔わなかったのに乗らないうちに駄目になっていたようだ
そして東京駅に着く寸前に事故は起きた
酔いながらも俺はKと話していて後ろの席にKAを見つけた
そして俺はKAが居ると言う意味で首をKAの方にやった
するとKは勘違いし「○○○○!KA!」と言えって事だと思い
K「○○○○!KA!」
と叫んでしまった
後ろから飛んでくる足
K「痛ってぇ・・・」
KA「調子に乗るなよ!」
こうして最高の思い出は幕を閉じた
しかしその後も「○○○○!KA!」を言わせている
※最後にこれは実話です
- 47 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:37:37 [ pSKI7GFQ ]
- バイオハザードアウトブレイクFILE2替え歌集
俺はレオン。ここではバイオハザードアウトレブイクFILE2で思ったことやあった事を替え歌(一部分のみ)にして書くぜ
前の俳句シリーズは微妙だったな
なかなか思いつくものじゃないから2つしか無いが見てくれ
・首ウマライダー
私は首刈る号令を聞いた
ハンターのように残酷だけど
それでも遠くまで首飛ばしてくれる
(byポルノグラフィティ ハネウマライダーより)
・to friends
オスライオンがメスライオンが
今また喉を裂くのでしょう
遠くにいる仲間に
今言えるのはさよなら
(by bank band to Uより)
- 48 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:38:08 [ pSKI7GFQ ]
- 短編ストーリー〜広場での銃撃戦〜
「おい、弾あるか!」
俺の銃の弾が切れた。物陰に隠れ仲間から弾を貰う
「今だ!撃て!」
相手は3人だ。こちらも3人。普通に考えれば互角だろう
そして俺たちは乱射を始めた
敵は怯んだ・・・がしかし反撃を受けた
「おっと」
俺の頭の横を弾が通り過ぎる
その後のチャンスを俺は見逃さなかった
相手の一人がリロードをし始めた
俺は物陰から姿を現し
「食らえ!」
バン、バン、バン
数発その男に放ってやった
「痛っ!おい、リロード中は撃つなよ」
「ははは悪い悪い」
この戦いは再び再開された
- 49 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:38:46 [ pSKI7GFQ ]
- 生存率100%第4の生存者
俺はジョーンズ。アンブレラ特殊工作部隊の隊員だ
過去に不可能と言われてきたいくつもの任務から一人で生還してきたことからハンクと呼ばれている
そしてまた今日も任務が与えられた
内容はGウイルスの奪取、製作者の抹殺だ
この任務に私の同僚であり恋人でもあるイブも参加するらしい
私と彼女を含め、この任務は5人で行うらしい
装備はハンドガン、マシンガン、ショットガン、マグナム、それと救出時の目印用に信号弾も用意されていた
任務開始時刻を私の時計が告げる
私はイブや同僚と共に駆け出した
行く先はウィリアム・バーキンの元
そして遂に辿り着いた
私は大人しくGウイルスを渡せば命だけは助けてやると彼に言う
しかし彼は渡さない。片手に銃を持っている
私は身の危険を感じ彼を撃った
彼は苦しみながらも自分の体内に何かを打ち込んだ
見る見るうちに醜い怪物に変化していった
私たちはGウイルスのサンプルを取り急いで脱出しようとした
怪物と化したバーキンは同僚を次々と殺す
とうとう残ったのは私とイブだけになった
私とイブは死体に食らいつく怪物から逃れた。しかし道に迷ってしまった
出口らしきものを見つけ、これで助かると思った
残念ながらその出口らしきものは外へではなく下水道に続いていた
後ろからあの怪物が迫ってきている
私はショットガンで怪物に応戦するが歯が立たない
彼女が突然私に荷物を全部渡してきた
私が囮になるから出口を探してね
そう言うと近くにある石を幾つか拾い走っていく
私は必死に出口を探したが見つからなかった
彼女の荷物を探る
中には全く使われていない銃、先程奪取したGウイルスのサンプル、そして信号弾
改めて周りをよく見る
出口だ!
私はイブにこの事を告げようとするがもう一人の自分らしき者が邪魔をする
イブはなんとか怪物から逃げ隠れているようだ
彼女は二つの道の左側に隠れている
怪物は二つの道の右を選んだ
その時私の手が彼女の荷物の中から信号弾を取り出した
操られている!?
私はその信号弾を手に取り二つの道の左側に撃った
怪物はそれに気付き左側に向かい始める
そして私の体は出口に向かい信号弾を撃ち救援ヘリを呼んだ
私の体が自由を取り戻したのはヘリに乗り込みその場を立ち去ってからだ
実は意識が無かったのだ。しかし夢のようなものを見た。それがこの有様だ
私は・・・彼女を犠牲にまでして任務完了したいとは願わなかった
なのに彼女は・・・
結局イブは後に死体で発見された
この任務以来私は死神に取り憑かれているという噂がアンブレラ社内に広まった
それから私はこう呼ばれるようになった
「死神」
- 50 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:39:22 [ pSKI7GFQ ]
- 新手の詐欺事件①
ふぅ
あ、俺はラクーンシティ警察配属当日にバイオハザードに巻き込まれたものの生還したレオン・スコット・ケネディだ
今は平和な街で警察官として普通に過ごしている
「おい、これ見ろよ」
同僚のマイクが新聞を広げる
「オレオレ詐欺被害急上昇中!何故か98万円が多く狙われる!?」
オレオレ詐欺か。気をつけないとな・・・それにしてもどんな奴が引っかかるのか
「レオン、俺今日は早く帰るよ」
今日に限って早く帰るマイク。何かあるのだろうか
まあどうでもいい
「今日も疲れたな」
マイクが帰ってきた理由、それはビールを大量に飲むためだ
それが彼の楽しみらしい
プルルルルル
電話が鳴り出した
ガチャ
「もしもし?」
「もひもひ、わたしだよ。わたし」
「ああ、婆ちゃんか。どうしたの?」
「借金を作ってしまって借金取りに追われてるんよ」
「そりゃ大変だ!いくら?」
「1億」
「くっそー仕方ない。婆ちゃんの為だ!」
「振り込んでおいてね」
「分かった」
ガチャ
「早速振り込みに行くか」
ピッピッピ
次の日
「もしもし、マイクだけど」
「どうしたんだい?」
「え、どうしたんだいって婆ちゃん、それはないよ」
「はぁ?」
「お金振り込んだじゃん。1億」
「はぁぁ、1億!?知らんよ」
「え、借金取りに追われてるんじゃないの?」
「借金取り?何の事だか。あ、まさかそれ振り込め詐欺じゃなかろうか」
「あ・・・」
「マイクの野郎遅いな。今日は休みか?」
マイクの机に置かれた新聞に目が行く
「新手の詐欺!ワタシワタシ詐欺、手口はオレオレ詐欺と一緒。1億取られた!」
「なあレオン」
「あ、上司」
「その被害者マイクらしいぜ」
「そうなんですか・・・」
その後マイクが職場復帰する事は無かった
「今頃あの引っかかった馬鹿はどうしてるかな。そうそう、俺の名は詐欺師クラウザーSP」
- 51 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:40:00 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission①
プープープー
気「くそ!」
偽「何が起きている?」
不「侵入者!?」
s「複数いるようだ。正確な数は不明」
G「こんな時に・・・」
お「人数が減ったのを狙ったのかしら」
気「俺が外を見てくる。皆はここで」
俺は駆け出した
全ては仲間を失わない為に
「ラクーン警察だ。出て来い!」
俺は豪邸入り口の物陰に隠れながら言う
気「警察が動くとは何事だ。俺たちは何もしていない」
「出てこないなら殺害する。まあ出てこなくとも死刑だが」
気「ふざけたこと言うな!」
「おい、出てきたぞ!殺せ!」
豪邸を取り囲んだ警官たちと一人で対峙した
気「ここから先へ行かせないぞ」
俺はマシンガンを使うがきりがない
いつの間にか体は宙に浮いていた
どうやら後ろから蹴り上げられたようだ
「大人しく手を挙げて伏せろ」
俺は仕方なく従った
「お前には死んでもらう。起き上がって前に進め」
この言葉にも逆らわなかった
「そのマシンガンをこちらに渡せ」
気「仕方ない」
「これでお前も終わりだ」
「構え!」
「撃てー!」
気「俺は死んだのか・・・?いや死んでない。警官たちは何してるんだ?俺を撃ったんじゃないのか?」
ド「危なかったわね」
甲「まさか旅行中に狙われるとはね」
ク「もうちょっと楽しみたかったのに」
sy「まあ良いんじゃない?」
へ「まだ奴らはいるのか!?」
豆「分からない」
気「助かったよ。それにしてもヘリとは派手な登場だ。で、何で警官たちは止まってるんだ?動かないぞ」
ド「さぁ?それより他の人たちは?」
気「中にいるはず」
偽「こっちだ!」
不「あっちからも警官が」
s「隠し通路を使うぞ」
G「隠し通路が開かない」
お「どうやら囲まれたみたいね・・・」
「さあ武器を捨てろ」
気「お前が捨てろ!最新兵器の実験台にでもなっちまえ」
シュッ
俺の手から火の粉が飛んでいく
警官たちは燃え上がった
気「おっと豪邸が燃えてしまう」
今度は水を飛ばし消火した
偽「火に水か」
不「上出来の兵器だ」
s「風と雷も操れると良いな」
G「そんな事より急げ!」
ド「こっちに!早く!」
甲「急ぐんだ!」
ク「追っ手が来るぞ!」
sy「来た!」
へ「走るんだ!!」
豆「くそぉ、奴ら何者だ!」
- 52 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:40:33 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission②
気「ここはもう駄目だ。追っ手が来るかもしれない。ヘリに乗るぞ!」
偽「この豪邸から出たら行く先無いんじゃないか?」不「どうするの?」
s「とにかく乗ろう」
俺たちはヘリに乗った
G「今頃豪邸は…」
お「ん?皆見て!」
おばはん。さんが指差した先には一般市民を意味も無く射殺している警官たちがいた
甲「なんてことだ!」
ド「警官があんなことを…」
ク「何か情報はないのか!?」
sy「これでは何処にも逃げられないぞ」
へ「あれ本物の警官か?」豆「さぁ?しかし誰であろうとも許されることではない」
気「まずは隣の街に行って状況確認だ!」
緊急事態に備えて隣の街にもう一つの豪邸、高層ビル型豪邸を用意しておいたのだ
結局今の時点で事態は把握出来なかった
気「戦闘に備えろ」
いつでも戦闘出来るように装備を整えた
偽「警官が暴動を起こしているのに何故国は動かない!」
不「テレビを見れば何かやってるかも」
「ニュースです。各地で警官が暴動を起こし市民を殺害しています」
s「各地で起きているのか!」
G「おい!外の様子がおかしいぞ!」
外を見ると警官たちが俺たちの高層ビル型豪邸に侵入してきている
チーン
エレベーターが俺たちの居る60階に着いた事を告げる音が鳴る
気「構えろ!」
ガチャ!
ドアが蹴破られた、と同時に何かが部屋に転がった
プシュー
何故か俺だけ意識を失った
- 53 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:41:04 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission③
やっと意識を取り戻した俺を皆が心配そうに見つめている
気「俺は大丈夫だ。ん…あんたたち誰だ?」
「俺は過去にラクーンシティから脱出したレオン・スコット・ケネディ」
「俺は伝説の傭兵と呼ばれたソリッド・スネーク」
お「私たちがピンチの時に助けてくれたのよ」
ド「やっと国が少しだけ動き出したってこと」
気「え?」
甲「この二人はCIAのエージェントなんだよ」
レ「まあ国の指示って訳だ」
ク「さすがにこれだけ暴動が広がれば動かない訳ないな」
sy「しかし奴らは何者なんだ?」
ス「奴らは大金で雇われた名前だけの警官だ」
へ「そして首謀者は…」
豆「過去に倒したはずの…」
気「森の殺戮者アル、斧男アルってか?」
レ「そうだ。俺とスネークで奴らについて詳しく調べる」
ス「またな」
二人はその場を立ち去った
気「俺たちは…」
偽「もう少し休もう」
不「彼らからの連絡も待たないと」
ガシャーン
いきなりガラスが割れた
気「奴らか!皆、廊下へ!」
長い廊下を俺たちは駆け抜ける
s「おいおい…多くないか?」
G「これだけ狭いとな…」
気「よし俺に任せな。また実験だ!」
俺の手が冷える
そして見る見るうちに氷の壁が出来ていった
気「まあまあだ。よし逃げよう」
お「今度は前から!」
甲「ここは俺に任せな」
そういうと彼は警官の集団に突っ込み一瞬にして消した
ク「あれに乗って脱出だ」sy「またヘリか」
へ「今度は後ろから昆虫やら機械やら色々来てる!」
豆「急げ!」
気「俺はここに残る。彼らにこの事を知らせてくれ」
偽「私も残るさ」
G「俺も残るぞ」
ド「私も戦うわ」
お「人手が足りないんじゃないかしら」
不「私もだ」
s「よし!俺も」
気「頼んだぞ」
偽「まだ来てるぞ」
不「良い場所がある。こっちだ」
俺でも知らなかった豪邸の室内広場に辿り着いた
G「これなら心置きなく戦えるな」
s「一応時間稼ぐ為にシャッターは閉めたけど」
お「久しぶりに本気で行こうかしら」
ド「なら私も本気で行きますか!」
とうとうシャッターが開いた
気「皆が戻ってくるまで持ちこたえるぞ!」
- 54 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:41:38 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission④
無線が入る
甲「こちらは脱出完了、そっちの様子は?」
気「昆虫やら機械やら…まるで昆虫館だ」
偽「何だあれ」
不「機械の昆虫…?」
甲「どうした?応答し…ガーーー」
気「あれ、おい応答しろ」
s「通信妨害か」
G「何処かで見たことあるような」
ド「何だろう」
お「今は応援を待ちましょう」
気「ここは広いからバラバラになろう」
突然俺たちの前に大蛇が現れた
ヨーンだ
偽「噛まれたら毒だ。気をつけろ」
不「さすがに血清は見つからないから噛まれたら…」
G「危ない、散らばれ!」
ド「危なかった…あれ?おばはん。さんは?」
気「あ、あそこ!」
偽「何やってるんだ!噛まれるぞ」
ヨーンが噛み付きの体勢に入った
思わず俺は目を瞑った
しかし爆音と共にヨーンが倒れていただけでおばはん。さんは無事だった
お「一度はやってみたかったのよ。危ない状態から一気に逆転っていう…」
気「無事で良かった」
偽「次来るぞ!」
今度は普通の人間っぽい奴らが侵入してきた
奴らは鎌や鋤を持っている
不「ここは私に。ゴーグルを!」
s「閃光手榴弾か」
G「奴ら眩んでるぞ」
お「ライフルの別の使い方」
そう言うとライフルで眩んでる奴らを殴り始めた
ド「またこれを使うときが来るとは…」
おばはん。さんと一緒に釘バットで殴り始めた
視界が元に戻った時には既に奴らは全滅していた
しかし入口には数え切れないほどの招かれざる客が待ち構えている
いつの間にか広場は招かれざる客で埋め尽くされそうな状態になっていた
それは過去に封印されたはずの廃人
- 55 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:42:16 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission⑤
気「何故ゾンビどもが!?」
偽「分からない。しかしこれだけ相手にするのは無理じゃないか?」
不「でも逃げ道はないぞ」s「このガラス割って飛び降りるか?」
G「それは危険じゃないか?」
「聞こえるか!」
お「声がする」
ゾンビとの距離が近くなる「飛び降りろ!」
ド「この高さから!?」
もうゾンビは目の前だ
気「駄目だ。飛び降りろ!」
偽「それともここで奴らの仲間入りするか?」
不「あんな汚らわしい奴らの仲間なんて御免だ」
s「覚悟を決めようか」
お「仕方ないわね」
ド「えぇ、行くしかないわね」
気「おいおい、飛んだのは良いが下に落ちるんじゃないのか?」
偽「このままでは…」
不「あれ?もう落ちない」s「これはヘリか!」
レ「そういう訳だ」
どうやらレオンとスネークが助けに来てくれたらしいG「助かったよ」
ス「ああ」
お「甲賀さんたちは?」
レ「それが途中で霧に襲われて逸れたんだ」
ド「大丈夫かなぁ」
ス「仲間を信じろ」
レ「そうそう、アルの本拠地が分かったぞ」
ス「ラクーン銀行の最下層にある」
ド「じゃああの銀行は…」s「表は普通で」
お「裏では何かが行われているのか」
G「準備が終わり次第銀行に行こう」
偽「これで最後になると良いが」
不「アルはいつになったら死ぬのか」
俺たちは最終決戦に備えた気「行くぞ!」
近くの下水道から侵入することになっていた
数々の罠が張り巡らされているとも知らずに8人は奥へ進んで行った
- 56 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:42:53 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission⑥
G「しっ!何か音がする」
s「岩が転がってくるぞ!」
お「こっち!」
ギリギリのところで岩を避けた
不「危ないな」
ド「気をつけないとね」
偽「さあ進もう」
G「確かこの辺が銀行の地下一階に繋がってるはずだ」
不「皆、下がって」
不知火さんは爆弾を使い壁を破壊した
気「これで侵入出来るな」
お「地下なのに警備が居ないなんて怪しいわね」
ド「もしかしてレーザートラップ?」
G「そうかもしれないな」s「はい、赤外線ゴーグル」
偽「これで…おいおい、レーザーが張り巡らされてるじゃないか!」
気「おい、あれレーザーのスイッチじゃないか?」
レ「すまん、遅れた」
ス「悪いな」
レ「俺に任せろ」
レオンはカッコつけてバック転やローリングをしながらスイッチの元へ辿り着いた
ローリングはスネークから習ったらしいが…
レ「よし、切ったぞ」
ス「おい、お前ら!伏せろ!」
レ「…!」
レオンはくたばった
気「なんて事を…」
ス「あいつはアルの手先だ。さっきから調べていて分かった」
偽「じゃあ何故俺たちの為にスイッチを?」
ス「さぁ、気が変わったのかもな」
レ「すまな…かっ…た。確か…に俺は…奴の…手先だっ…たが…今は…違う…」
ド「アルの本当の目的を知らなかったってことね」
s「だが本当の目的って」
お「何だろう」
レ「時間…が…無い。急…げ」
G「急ぐぞ!」
ス「何だこの通路は」
長さ50Mほどの通路がある
お「さて、進もう…」
突然背後でシャッターが閉まる
s「何だ?」
G「前を見ろ」
不「レーザートラップ…」
ド「迫って来てるわよ」
気「今度ばかりはどうしようもないな」
ス「諦めるな!」
そしてレーザーが体に触れた…
- 57 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:43:29 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission⑦
そしてレーザーが体に触れた…かに思えたが手前で止まっている
そして背後から声がした
「早く奥のスイッチを切れ!」
言われるがままに俺はスイッチを切った
背後でシャッターが開く
そこにいたのはクマさん、甲賀さん、syainingさん、へたれエージェントさん、豆腐ラン
チャーさん
ス「無事だったか」
気「あのレーザー止めてくれたの?」
ク「うん」
お「どうやって止めたの?」
甲「超能力らしい」
不「そんな事出来たのか!」
「侵入者発見!侵入者発見!始末する」
s「機械の分際で生意気な!」
ド「これをこうして…」
機械は動かなくなった
電池を抜いたらしい
sy「電池…」
偽「あ、エレベーター!」G「後ろからレーザー」
へ「後ろを見るな!走れー」
豆「諦めるなよ皆。飛び込め!」
幸い重量オーバーにはならなかった
気「後はアルを倒すだけだな」
偽「スネークが居ない」
不「ん、紙が落ちてる」
s「この先不安だから新入りの応援を連れてくる。少し待て。だって」
G「信じて良いのか」
お「他に信じられるものは?」
ド「己の力と仲間」
甲「良いこと言うね」
ク「そろそろ最下層だ」
sy「絶対死ぬなよ…皆」
へ「誰も死なないさ」
豆「よしやるぞ!」
そして最下層に着いた
「おお、しつこい君達か」気「あんたに言われたくない」
偽「お前の目的は何だ?」不「人の命か?」
s「金か?」
G「それとも…」
「暴動を起こせば国が動くだろう。さらに仲間を増やし暴動を続ければ世界中に広まる」
お「第三次世界大戦でも起こすつもり?」
「まあそうだ。あれだけの人数に国が勝てる訳ないがな」
ド「そうはさせないわ」
甲「俺たちがここに居る事を忘れるな」
ク「ここで終わりだ」
「わしは忙しいんだよ」
いきなり爆発を起こしアルは逃走した
sy「水が出てきた!?」
へ「ここは海の中にある建物なのか」
豆「どうやらそのようだ」「心配いらない。さあ乗れ」
一隻の潜水艦が目の前に現れた
- 58 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:44:04 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final missionX〜おまけ〜
特殊能力
気ちがい:CQCを使う
不知火さん:爆発物のエキスパート
偽りの初心者さん:棒などを使った二刀流+CQCを使う。暗闇の中でも常に視界を保てる暗視能力を使う。その為暗闇では先頭を行く
sssさん:挑発、猟銃を使う。CQCも使う
Gonさん:ヘリの操縦士(全ての攻撃をマスターしている(銃撃、接近攻撃など
おばはん。さん:美人だからサービスをいつも受けられる。狙撃のプロ
ドロップさん:おばはん。さんと良いコンビで最高の料理を作る。しかも美人。釘バットを使いこなす
甲賀さん:格闘マスター。方天画戟を自由自在に操る
syainingさん:マシンガンの使い手
へたれエージェントさん:マシンガン、ナイフを巧みに使いこなす
クマさん:誰にも負けないくらいの大声が出せる。超能力で全ての物の動きを封じる。しかし封じれない例外の物もある
豆腐ランチャーさん:名前の通り豆腐ランチャーを持ち歩いている
豆腐ランチャーはダイヤモンドより硬い豆腐を弾丸として使用し、時速1000kmで飛んでいく
27さん:日本刀、ライフルという組み合わせで戦う。100m先にあるどんなに小さな物でも撃ち抜くと言われる狙撃主
そして日本刀ではどんなに小さくてもすばしっこくても斬れないものは無い!
ゾンビが怖い人さん:眼鏡からビームを出す。味方への被害無し!高性能且つハイテクな機械を装備している。スコーピオンサブマシンガンを自由自在に操る
ボルドー鈴木さん:今は不明
MAGNUMさん:今は不明
亀ライダーさん:今は不明
焔さん:イングラムM11、WA2000ライフルを状況に応じて使い分ける。機械にはとても詳しいので乗り物の操縦は任せられる事が多い。好んで閃光手榴弾を使うことも
バルムンクさん:強力なチョップを使う。食らった者は気絶、酷い場合は即死する
れぐさん:今は不明
ドラドラさん: 今は不明
- 59 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:44:39 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission⑧
「さあ乗って!私は27。今は脱出が先だ。彼らの紹介は後にしよう」
潜水艦に乗り込んだ途端に施設は崩壊した
気「ガンガンうるさいが平気なのか?」
施設の瓦礫が潜水艦に激突しているようだ
「潜水艦の作りは完璧のはず。おっと私は焔だ。よろしく」
2「よし私が紹介をしていこう」
焔「私がしましょうか?」
2「いや結構。左からボルドー鈴木さん、MAGNUMさん、亀ライダーさん、バルムンクさん・・・ゲホゲホ」
焔「大丈夫ですか?」
2「・・・」
焔「大丈夫ではなさそうなので私が。続けて れぐさん、ドラドラさん」
偽「どっかの工作員か何かか?」
ゾ「CIAの工作員だ。隊長の指示を受けてここに来た」
ボ「そんなことよりアルの追跡だ。焔さん、任せた!」
焔「はいよ〜」
M「あの銀行地下がアルの本拠地じゃなかったのか」
亀「じゃあ他にもアルってこと?」
バ「あるがアルになってるよ」
れ「変換ミスもあるさ」
ドラ「ん、何か見えたような」
焔「アルの本拠地らしきものを発見」
不「何だここは?」
s「悪趣味だな・・・」
G「入り口が海中とは不便なもんだ」
お「この入り口ピンク色してるし変な花置いてあるし・・・どうかしてるわね」
ド「とりあえず追い詰めたみたいね」
焔「中に入ったらすぐアルが居るはずだ」
甲「俺が始末してやる」
ク「いや、ここは皆でボコボコにしてやろう!」
sy「そう簡単にいくか?」
へ「さぁ?分からないな」
豆「豆腐ランチャーで一撃だ!」
潜水艦を降りると予想通りアルが居た
2「追い詰めたぞ!」
「いい加減にしてくれよ。しつこすぎないか?」
ゾ「アレを渡せ!」
ボ「大人しく渡せば命だけは助けてやる」
「これの事か?ふんっ」
気「あれは・・・あの時レオンから預かった「メタルギアの調べ」!」
「メタルギアの調べ」とはこの世の全てを滅ぼすという最終兵器メタルギア-DEATHの開発法が載っている極秘資料だ
「これは誰にも渡さん」
M「それが何なのか分かっているのか!?」
「ああ分かってる。この世界をあるべき姿に戻すだけだ。心配はいらない」
亀「もう奴を止めるしかないな」
カチッ
焔「照明が消えた?」
バ「クソ、見えないぞ!おりゃぁぁぁ!」
バルムンクさんは適当にチョップをかました
「痛っ!・・・」
アルにチョップがヒットしたらしく足を引きずりながら逃げていった
偽「ここは俺の出番だ。皆ついて来い!」
偽りの初心者さんは暗視能力でこの暗闇でも視界を保つことが出来る
進んだ先に幾つものトンネルが姿を見せた
その後ろからは小さな殺戮兵器、蜂の群れが姿を現した
2「ここは私に!」
27さんは日本刀を振った・・・がしかしあまりにも早過ぎて見えない
れ「おお、さすがハエを包丁で落としただけはあるな」
そして何十匹もいた蜂をあっという間に消した
ドラ「どのトンネルを行こうか?」
不「よく考えるんだ。もしかしたらこの中の一つが正解でそれ以外は・・・」
s「地獄逝きかもしれないな」
偽「俺が行こう」
気「いやさすがに危ないと思う」
ゾ「なら一緒に行こうじゃないか!」
ゾンビが怖い人さんは眼鏡に手を当てた
その瞬間目からレーザーが出た
G「その光なら暗視能力と一緒に使えるな」
偽「じゃあ行こうか」
一番左のトンネルはただの行き止まりだったらしい
二番目のトンネルは熱湯の落とし穴だ
ゾ「次三つ目」
三番目のトンネルに二人が入っていったがなかなか戻ってこない
30分しても戻ってくることはなかった
- 60 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:45:14 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission⑨
不「二人とも戻ってこないね」
s「何かあったのだろうか」
G「だとしても進む訳には・・・」
突然レーザーが飛んできた
ド「うわっ、危ない」
ゾ「申し訳ない。明かりが必要だったんで」
お「で、どうだった?」
偽「それが・・・進めるのは良いんだが所々に落とし穴があって危険だ」
気「クマさんの超能力で照明をつけることって可能か?」
ク「分からない。やってみる」
クマさんは神経を集中させた
数分後
甲「おお、ついたぞ」
sy「これで進めるな」
へ「しかし二人とも何でこんなに遅かったんだ?」
偽「何故か途中で意識が無くなってさっき目が覚めたんだ」
豆「とにかく進もう」
2「・・・」
突然27さんが刀を振った
ゾ「どうした?」
2「後ろを見ろ」
後ろには蜂の死骸が沢山落ちていた
ボ「よく気付いたね」
M「全く分からなかったよ」
2「勘だ」
亀「ここは・・・?」
室内の広場に出た
バ「何か聞こえないか?」
焔「ああ。任せな」
焔さんはWA2000ライフルを構え、数発発射した
見事に広場に潜む敵に命中
それからアルが現れた
れ「いい加減逃げるのやめろよ」
「良かろう。ここで全てを終わりにしてくれる」
ドラ「ここがお前の墓場だ」
「まあ落ち着け。わしの最高傑作を紹介しよう。メタルギア-DEATHだ!」
- 61 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:45:53 [ pSKI7GFQ ]
- ImpossibleなMission returns-2 final mission⑩
「このボタン一つで世界を滅ぼす事が可能だ。10分やろう」
「10分もいらん。1秒で終わらせてやる」
気「スネーク!?」
ス「すまん。遅れた。だがこれで終わりだからな」
「邪魔が入ったな。もう終わりだ。お前たちも世界も・・・」
ポチッ
プープープー
「何!?」
ドカアアアアアン
「うわああああ」
アルは自爆した
不「終わった・・・?」
偽「そのようだ」
ゴオオオオ
s「いやまだ終わりではなさそうだ」
G「水か!?」
ド「そうだ。ここは水の中」
お「さっきの爆発でここが崩壊して水が流れてきたのかしら」
甲「もう時間がない」
ス「こっちに潜水艦を用意しておいた」
sy「でも何で核が発射されずに爆発したのか」
へ「元々あれがDEATHじゃなかったのかも」
ク「先に乗って!早く」
豆「じゃあさっきのは・・・?」
全員潜水艦に乗り込んだ
2「ふぅ、これで地上に戻れるな」
ゾ「さすがにアルでも死ぬだろう」
ボ「それを願おう」
M「でもまだ何かありそうな気がする」
亀「気のせいだって」
焔「いや、まだこの物語には続きがあるのかもしれない」
バ「まだ終わってないって事?」
れ「とにかくアジトに戻って休もう」
ドラ「アルは倒したことだし大丈夫だって」
結局俺たちはその事を忘れアジトで楽しい日々を過ごしている
しかしあの時の嫌な予感を忘れてはいけなかった。まだ戦いは終わっていないのだから
ス「あれはメタルギア-PONKOTSU(ポンコツ)だったんだよ。馬鹿が」
あのメタルギアはDEATHではなくPONKOTSUだったのだ
名前の通り使えない機能ばかりですぐ壊れる
ス「ハッハッハ「メタルギアの調べ」は俺の手の中にある。全ては世界に終焉を与える為」
- 62 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:46:27 [ pSKI7GFQ ]
- 新手の詐欺事件②
あれマイクが職場に戻って来てる
「なあマイク、大丈夫か?」
「え、ああ。1億やられたけど平気」
「そうか」
1億取られて平気とはどういう神経してるんだ…
「あ、今度さ俺、象乗りツアーに行って来るんだ」
「気を付けろよ」
街の外れの広場
「やっと着いたか。レオンも連れてくれば良かったかな」
マイクの目線の先に一人の男がいる
「オォ、アナタガマイク!象乗リハ無料デース」
「ああ、サービス良いな。よろしく」
「サア乗ッタ乗ッタ!」
マイクはこの男に手伝ってもらい象に乗った
数分後
「よし、降ろしてくれ」
「オカネクダサーイ」
「はぁ?」
「乗ルタダ、降リル5000万円」
「えぇ!」
「ハヤク払イナサーイ」
「降ろせ!」
「ダメデース!オカネオカネ」
結局マイクは金を払ったらしい
次の日
「今度は乗るはタダ、降りるは5000万円!又しても新手か!?」
「やあレオン」
「あ、上司」
「これ新手の詐欺だね」
「被害者って…」
「レオン、君の思っている通りだ」
言うまでもなく数日間マイクは職場に姿を現さなかった
- 63 名前:舌縫い 投稿日:2006/12/04(月) 13:47:08 [ pSKI7GFQ ]
- 新手の詐欺事件③
「またマイク休み…ん?あれは」
上司の横に誰かいる
「この人は今日からここで働く事になったクラウザーSP君だ」
「宜しくお願いします(これであの引っ掛かった馬鹿に近づけるな)」
「君のパートナーはあそこのレオンという奴だ」
「分かりました」
それから俺は毎日のようにクラウザーSPと飲みに行った
そして数日後、立ち直ったマイクは復帰した
「おう、マイク」
「ああ。ん?君は?」
「あ、ああ彼はクラウ…」
遮るかのようにクラウザーSPが言う
「クラウザーです。よろしく」
マイクが復帰してから怪奇現象が多発している
防衛システムが壊され金庫が破られたり貼り紙「この会社に詐欺師がいるぞ」がされてい
たり…
どうもクラウザーSPの行動が怪しいとレオンは思っている
上司に相談を持ち掛けてみた
調査に協力しると上司は言ってくれた
明日、マイクの全財産を騙し取る作戦をクラウザーSP企んでいるらしい
「いよいよ明日ですね上司」
「ああ、マイクの為にも」
翌日
クラウザーSPがマイク宅に向かう
マイクの家は豪邸の為、いつも彼が居る部屋まで辿り着くのには時間が掛かる
マイクと話し合う予定らしいが…
彼の部屋に繋がる長い通路にやっと辿り着いたクラウザーSP
そして部屋に入った
椅子が後ろ向きで姿が見えない
クラウザーSPが入って来たことに気付いた彼は振り向いた
「やはりお前だったか」
「…っレオン!マイクは何処だ?」
「マイクは別の場所だ」
クラウザーSPはその場を立ち去る
レオンが捕まえに来ないことに安心したのかゆっくり歩いている
「あと少しで終わるからな皆!」
実はクラウザーSPの詐欺によってレオンは同僚を何人も失っていた
奴のせいで追い詰められ自ら命を絶っていった同僚 それから名前こそは知らなかったが
クラウザーSPを見つける為だけに働いてきたそして仲間の仇を討つ為に…
クラウザーSPが豪邸前の広場に出た
「マイクの馬鹿をさが…」
広場を囲むように警察官が現れた
逃げ惑うクラウザーSP
豪邸からレオンが出てくる
「皆の仇!捕らえろ!」
取り押さえられたクラウザーSPに手錠をかけた
それでも抵抗を続ける
レオンはそいつを本気で殴った
「お前のせいで何人もの命が失われたと思っているんだ!」
結局クラウザーSPは終身刑となった
これ以上被害者を増やしたくなかったんだ
それを阻止出来たのは良かった。しかし死んだ同僚は帰ってこない
「よう、レオン」
マイクか
もしあの時、対処していなかったらマイクの声を二度と聞くことは出来なかったかもしれな
い
- 64 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:47:47 [ pSKI7GFQ ]
- 何でも有りの陸上競技〜走り高跳び編〜
今日は何でも有りの陸上競技の中で走り高跳びを行います
選手の紹介です
出場者はレオン、ルイス、マイク、サドラー、クラウザー
前回と一緒ですね
高さは130cmから
まずはレオン選手の挑戦です
「こんなのちょろいさ。俺をなめるなよ」
おっと背面跳びだ!
白旗が揚がる
レオン選手軽がると130cmを越えました
次はルイス選手
そろそろ年のようですが平気なのでしょうか
「年だと!?これでも28なんだよ!」
ルイス選手を怒らせてしまいました
「お前が悪いんだろうが!」
そんな事より早く跳んで下さい
おっとこれは何と言う跳び方だ!?
ん?血が垂れているぞ
うわあ!サドラーの攻撃だ
赤旗が揚がる
サドラー失格!!
ルイス選手はどうやら死んだ模様
残るはマイク、クラウザー
マイク選手どうぞ
「俺はこれでいく」
これは・・・中学で習うベリーロール・・・
白旗が揚がる
まあ跳べれば問題無いですね。ハハッハハハハ・・・
次はクラウザー選手
脅威のジャンプ力!130cmを余裕で越えました
現時点で残るは3人。脱落者2人
その後、なかなか勝敗は決まらず・・・
3人はとうとう2mを越えました!!
次は2m20cmで行きましょうか
レオン選手です!
「さすがにこれは・・・」
赤旗が揚がる
あと数cm足りませんでした。ここでレオン選手脱落
次クラウザー選手
「余裕だな」
「攻撃指令を出す。今だ!」
クラウザー選手が高く跳んだ!・・・
「うおぉぉぉ・・・」
しかし落ちてきました
「マイク、部下を使ったな」
脱落したレオン選手の証言!これは決定的だが・・・
何でも有りの陸上競技なので失格にはなりません
しかしフィールド競技では選手が選手に直接手を出す事は許されません。なのでサドラー選手は失格となったのです
ん?マイク選手がヘリに乗りました
宇宙まで行ってしまうのか!?
それからバーの上の彼方で越えた
走り高跳び一般の部優勝はマイク選手でした・・・
が記録は見えなかったので不明です
- 65 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:48:25 [ pSKI7GFQ ]
- 何でも有りの陸上競技〜砲丸投げ〜
今日は何でも有りの陸上競技の中で砲丸投げを行います
選手の紹介です
出場者はレオン、ルイス、マイク、サドラー、クラウザー
もうこの5人しか出場しないようなので次回からは紹介省きます
それと警告!
フィールド競技では選手が選手に直接手を出してはいけないので気をつける事!
ではレオン選手から始めて下さい
「中学時代に陸上をやってたんだ。それも全競技」
おっと!回転投法だぁ!
回る回る回る
・・・
何時まで回るんだ!?
「うおりゃぁ!」
白旗が揚がる
これはすごい。どのくらい飛んだのか
記録:27m24cm
27mです!これは素晴らしい
前回サドラー選手に殺られたルイス選手
彼はグライド投法!
砲丸が飛んでいく。どこまで飛ぶんだ!
「ガハッ・・・・」
「お前の記録は無効だ!」
サドラー選手今回もルイス選手に手を出しましたので失格!
連続で失格になったので彼には出場停止処分を!!
次はマイク選手
今回は何も使わずに自力で投げる模様
ノーグライド投法!
・・・
白旗が揚がる
記録:5m00cm
ま、まあこんな時もありますね
はい、次
残るはクラウザー選手
彼は・・・ノンステップで投げようというのか!
「ふぅ・・・わあああああ!!!!」
これはレオン選手の記録を超すかもしれない
どうだ・・・どうだ!
白旗だ!
記録:27m25cm
「ん、どっちが勝ったんだ?レオンは何mだ?」
「俺の負けだ。クラウザー」
砲丸投げ一般の部優勝はクラウザー選手です
- 66 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:49:06 [ pSKI7GFQ ]
- バイオ戦争記4章
兵士A「オイ、アレッテ「アル」ダヨナ?」
兵士B「ソノハズダ。シカシナゼニホンガワニ・・・?」
クリス大尉「キットカレハツカレハテテシマッタンダヨ」
兵士C「タイイ!タッタイマジョウホウガ。「アル」ニハカクヘイキガツマレテイマス」
クリス大尉「ナンダト!?ソレハマズイ」
バリー大佐「アルヲトメルホウホウハタダヒトツ」
ウェスカー軍曹「カキュウヘイノヘタクソ!コレヲモッテイケ」
ルイス下級兵「シュリュウダンデコワシテコイッテコトデスカ!?デモコンナコトシタラオレガ・・・」
ウェスカー軍曹「ダマレ!ショセンオマエハカキュウヘイ。オレタチノタメニシネ!」
レオン一等兵「ルイス!イクコトハナイ。オマエハシヌナ」
クラウザー二等兵「ソウダ。ヘタクソガシヌコトハナインダ」
ウェスカー軍曹「キサマラ!ハンギャクシャダナ!?クリスグンソウ、コイツラヲトラエテクダサイ」
クリス大尉「ソレハデキナイ。カレラガマチガッタコトヲイッテルトハオモエナイカラナ」
バリー大佐「ソウダ。ナラオマエガイケ!ウェスカーグンソウ」
クリス大尉「イッテコイ!」
ウェスカー軍曹「・・・」
レオン一等兵「タイイヤタイサノイウコトヲキケナイノカ?ナラオマエガハンギャクシャダ」
ウェスカー軍曹「イケバイインダロ」
兵士A「ダレカガツッコンデイクゾ!」
バーーーーーン
ウェスカー軍曹「イツカ・・・フクシュウ・・・シニ・・・モドル
・・・カラナ」
「ワシノドロシー!!!!!・・・」
レオン一等兵「オワッタナ」
クラウザー二等兵「ソウダナ」
ルイス下級兵「フタリトモ、アリガトウ」
クリス大尉「オイ、ニホングンガテッタイシテイクゾ!」
バリー大佐「キミタチノオカゲダアリガトウ」
コウシテシュウセンヲムカエタ
- 67 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:49:41 [ pSKI7GFQ ]
- バイオ戦争記4章〜現代バージョン〜
兵士A「おい、あれって「アル」だよな?」
兵士B「そのはずだ。しかし何故日本側に・・・?」
クリス大尉「きっと彼は疲れ果ててしまったんだよ」
兵士C「大尉!たった今情報が。「アル」には核兵器が積まれています」
クリス大尉「何だと!?それはまずい」
バリー大佐「アルを止める方法は唯一つ」
ウェスカー軍曹「下級兵の下手糞!これを持っていけ」
ルイス下級兵「手榴弾で壊して来いって事ですか!?!?でもこんな事したら俺が・・・」
ウェスカー軍曹「黙れ!所詮お前は下級兵。俺たちの為に死ね!」
レオン一等兵「ルイス!行く事はない。お前は死ぬな」
クラウザー二等兵「そうだ。下手糞が死ぬ事はないんだ」
ウェスカー軍曹「貴様ら!反逆者だな!?クリス大尉、こいつらを捕らえてください」
クリス大尉「それは出来ない。彼らが間違った事を言ってるとは思えないからな」
バリー大佐「そうだ。ならお前が行け!ウェスカー軍曹」
クリス大尉「行って来い!」
ウェスカー軍曹「・・・」
レオン一等兵「大尉や大佐の言う事が聞けないのか?ならお前が反逆者だ」
ウェスカー軍曹「行けば良いんだろ」
兵士A「誰かが突っ込んで行くぞ!」
バーーーーーン
ウェスカー軍曹「いつか・・・復讐・・・しに・・・戻る・・・からな」
「わしのドロシー!!!!!・・・」
レオン一等兵「終わったな」
クラウザー二等兵「そうだな」
ルイス下級兵「二人とも、ありがとう」
クリス大尉「おい、日本軍が撤退していくぞ!」
バリー大佐「君たちのお陰だありがとう」
こうして終戦を迎えた
- 68 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:50:28 [ pSKI7GFQ ]
- 運命
運命とは誰にも予測出来ないものだ
人は自分の運命を悟った時、何かをする事が出来るのか。また何が出来るのか
ここはとある研究所。いや名前を伏せない方が正しいかもしれない
アンブレラが持つ幾つもの研究所の中のAブロック研究所だ
この研究所で生物兵器は生まれた
あれは1年前
「おい、もうすぐだぞ」
「完成か!」
生物兵器はT-ウイルスを投与され続け、たった今誕生した
【ここは何処?俺は?】
「お、おい喋ったぞ!?」
「部長に報告だ」
【あなたは?】
「お前喋れるのか。すごいな。あ、ああ俺はジャン。君の名前はもうすぐ決まる」
【そうなの?楽しみだな】
・・・生物兵器が生まれてから1週間後
「おいジャン、その子の名前が決まったぞ」
「何て言う名前だ?」
【名前は?】
「すっかりジャンに懐いてやがる。この子の名はタイラント」
「タ、タイラント!?」
「そうだ。あの暴くn・・・」
ジャンは慌てて彼の言葉を遮った
【タイラント・・・良い名前だ】
「ブハッブハッ。まあ気に入ったみたいだから良いじゃないか」
・・・名前が付いてからもう6ヶ月が経った
「なあタイラント、本当にこの名前気に入ってるのか?」
【そりゃあねぇ。何で?】
「ん、いや何でもねぇ」
【そういえば最近もう一人の人見ないね】
「ああ、何処行ったんだろうか。そうだ!研究所見学でもするか」
【良いね。じゃあ行こう】
「ここは訓練施設だ。君ももうすぐここで訓練するようになる」
【何の訓練?】
「将来丈夫な体になるようにトレーニングするんだ」
(本当の事は言えなかった。この子が可哀想だったから・・・)
【ねえ、ここは何をする所なの?あれは?】
「・・・!」
俺は言葉を失った
【ねえ、ここは何なの?あの中に居る人は?】
中にはタイラントR、いつも俺とタイラントと一緒に居た友人アレックがいた
アレックはタイラントの実験台にされていたらしい
天井に吊るした紐に巻きつけられた彼をタイラントRが攻撃を加える
もう彼の息はないだろう
【ねえ、あれって俺に似てないか?】
「え、そんな事ないよ。全然似てない」
【良いよ隠さなくても。前から気付いてたんだ。俺も将来はあれになっちゃうんだろ?】
「・・・」
【自分の運命を悟るって辛いね。でも生まれ変わったらいつかまた会えるよね?普通の姿で】
「おい、何処へ行く気だ?」
【皆に危害を加えないように何処か遠くへ!】
「おーーーい!」
しかしもう彼は俺の声が届かない場所に居た
・・・タイラントが消息を絶ってから6ヶ月後
【俺はもう兵器になるしかないのか・・・出来るものならもう一度ジャンに会いたいそうすれば運命を変えられるような気がする】
今、彼は育て親の元へ向かった
「タイラント!久しぶりだな」
【ジャン?殺せ?ジャンを殺せ?・・・あ、あ・・・あああああ!】
「な、何故だ・・・タイラント・・・まあ仕方ないか・・・これは・・・俺の・・・運命・・・なのだから」
しかし奇跡的に急所を外した為、俺はこの事を日記に収める事にした
これを書き終えた頃には俺も死んでいるはず。それは承知の上だ
俺はこの出来事を通して改めて知った
人間は運命には逆らえない
- 69 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:51:16 [ pSKI7GFQ ]
- 旧友再び〜前編〜
俺はレオン・スコット・ケネディ。コードネームは007 トップエージェントのみに与えられる「殺しのライセンス」を俺は手に入れた
それと同時にM(上司)の指令によってダムからダイブし化学工場に潜入した
現地でコードネーム006のクラウザーと共に任務を遂行ことになっている
全ては成功したかに思えたしかしメインタンクを爆破する際にクラウザーはウェスカーに捕まってしまった
そんな事を気にせず彼は
「俺に構うな。タンクを破壊しろ」と言った
俺はその場を後にし起爆スイッチを押し化学工場は爆破された
しかしその後彼がどうなったのかは分からない
化学工場から脱出した後、各地で任務を遂行していくそれから敵のボスの陰謀が明らかになっていく
後にMの調査によってボスの名前は「ヤヌス」という事が分かる
ロシア側の協力でマイクという者が「ヤヌス」との接触の場を提供してくれたらしい
俺が待ち合わせの場所に着いてからすぐに「ヤヌス」は現れた
- 70 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:51:55 [ pSKI7GFQ ]
- 旧友再び〜後編〜
「今晩は。レオン君。君の出方は読めている銃をしまいたまえ」
「君が「ヤヌス」なのか?」
「そうさ。地獄から舞い戻った006だ」
「何故だクラウザー信頼してたのに」
「信頼なんて廃れた言葉だ。親父も祖国を信頼していた。しかし祖国は親父を裏切った。
これはその為の復讐だ」
「お、おい」
「奴を殺せ」
俺は彼の部下を倒し追い掛けたが見失ってしまった
その後は彼の情報がなかなか入らなかった
しかしアンテナでゴールデンアイを起動させようとしているとの情報が入った
ポンプ施設よりアンテナに向かう
情報通りクラウザーはゴールデンアイを起動させていた
起動を阻止する為コンピュータを破壊
「レオン、一緒にやっていけたのに。お前は友より国を選んだ」
俺は彼を追い掛け続ける
「レオン・スコット・ケネディ、女王の忠犬。好かない野郎だ」
もはや彼を止めるにはこの手で殺るしかないと悟った撃ち続けるがなかなか倒れない
「どうしたレオン、ジョークは得意だろ?」
何を言われようが構わない俺は世界を救うだけ
そう思いながら撃ち続けた「そろそろ決着を着けようじゃないかレオン」
突然クラウザーが先程より速く走り出した
何処へ向かうのか分からない
しかし俺はそれを追った
ドアを開けるとクラウザーが梯子の前に立っていた
「いつも俺の腕の方が上だったよな」
そう言うと彼は梯子を飛び降りた
終わりかと思いきや彼は下に人が2人ほど立てるスペースがありそこに立っている
「これで終わりだ!」
俺は回し蹴りをかましてから顔面目掛けてストレートをかまし最後に銃を乱射した
「祖国の為か?」
「いや自分の為だ」
元006クラウザーの死因は事故死と公の場に公表された
あれから2年…
大統領の娘が謎の教団に誘拐され救出に向かった時の事だ
突然奇襲攻撃をかけられた「久しぶりだなレオン」
「クラウザー…」
「2年前事故で死んだはずと言いたいのか」
- 71 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:52:26 [ pSKI7GFQ ]
- 旧友再び Last Battle
「どうした?俺を殺すのがお前の役割じゃないのか?」
「黙れ!アシュリーを何故連れ去った!?彼女は関係無いはずだ!」
「俺の知ったこっちゃねーよ」
突然クラウザーがナイフで斬りかかってきたが辛うじてそれを避けた
「久しぶりに一戦交えるか!」
クラウザーはナイフを使いこなせるようになっていた
それを察し俺はナイフを取り出した
「腕を上げたなレオン。しかし前みたいにはいかないぞ」
「そいつはどうかな?」
素早い動きでクラウザーを惑わす
「そこだ!」
クラウザーがナイフで刺してきたがそれは残像だった
「甘いぞクラウザー!」
「ふん、俺を倒せばかなりの報酬が入るだろうに・・・しかし貴様に報酬はやらん!ここで死ぬのだ」
「何故そこまでして復讐に燃える?」
「憎いからだよ。祖国が」
グサッ
ナイフが俺の腕を切り裂く
「お前みたいに国に忠誠を誓った奴が憎いんだよ!」
「うっ・・・忠誠を誓うのが普通だろうが・・・」
「死ねぇぇぇぇ!」
ガンッ!
転ってナイフを避けたがもう歩く事すら難しい
そのナイフは地面に当たり何処かへ飛んでいった
「くそ!ならばこいつで!」
慌ててポケットを探ってみる。何か役に立つものが入ってるかもしれない
「あった!」
救急スプレーだ
傷口に噴きかけ立ち上がる
「クラウザー・・・お前がここまで落ちるとは」
ナイフを拾おうとしているクラウザーを銃で撃った
「これも・・・祖国の・・・為・・・か?・・・」
「いや、お前の為だ。お前には二度と同じ過ちを繰り返して欲しくなかった・・・」
「そう・・・だった・・・のか。もう・・・俺も・・・終わりだ・・・」
「クラウザー!!!!!」
- 72 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:52:56 [ pSKI7GFQ ]
- トレードマークの炎
「やっと10週目か。って何でバイオハザード4本編を10週もしてるんだ俺」
そう、俺は10週もしてしまっていた。しかし何度もクリアしたところでオマケは何も無い
「あれは・・・武器商人!」
「ヒッヒッヒ welcome 旦那、あんたも暇だねぇ」
「うるさい!まあ確かに暇なんだが。10週もしたのにこの様だ」
「10週!?おお素晴らしい」
「何が素晴らしいんだ?」
「いや、何でもない。何か買って行くかい?」
「そうだ。やっとハンドキャノン出現させたんだよな。金もあるし一気に限定仕様にするぞ」
「はいよ」
「ありがとな武器商人」
「ヒッヒッヒ thank you」
俺は武器商人と別れ、古城に向かった
「さっき何か言いかけてたけど何なのかな。ん?」
いつもなら小屋の中に居るはずの武器商人が居ない
「何処かに続いているのか・・・」
小屋の中には道が続いていた
そこを進んでみると赤い炎が見えてきた
「ヒッヒッヒ welcome」
「武器商人、何してるんだ?赤い炎に変えちゃって」
「旦那、あっしは靴商人ですが」
「は?靴商人?」
「ええ、その靴を改造してあげますよ」
ガンガンガン
「あ、その靴はエイダからの・・・」
「へい完成です。軽量化しておいたので速く走れるかと」
「・・・ありがとう」
「ヒッヒッヒ thank you」
靴商人が居た場所からさらに進めそうだったから進んだ
「その先には守備商人がいるぞ」
「今度は守備商人かよ」
俺は期待せずにある程度奥へと進むと黄色い炎が見えてきた
「黄色い炎・・・」
「ヒッヒッヒ welcome」
「守備商人か」
「へい。防具売ってますぜ。服の改造出来ますぜ」
「どれにしようかな・・・って」
「この服改造しますぜ」
「勝手に取るな!あ、それはアシュリーに買ってもらったジャケット!」
ビリビリビリビリ
「・・・なけるぜ」
「どうですかい?」
「何か着心地が悪いのは気のせいか?」
「気のせいです。旦那、お目が高い!その盾気に入りました?」
『ガナードと同じ盾』
「脆そうだが大丈夫なのか?」
「保障は出来ません」
「・・・改造してもらったからこれで帰るよ」
「ヒッヒッヒ thank you」
「武器商人・・・青い炎 靴商人・・・赤い炎 守備商人・・・黄色い炎か」
さらに奥へと進んでみる
「それにしても奴らは兄弟か?声や喋り方まで似てやがる」
進んでも進んでも商人は見当たらない
引き返そうとした時、扉を見つけた
『うょじくばとのんにうょし』
「何だここは?不気味だな」
扉の周りには赤、青、黄、緑、白、黒・・・などの炎が並べられていた
ガチャ
「・・・」
中には赤い目、青い目、黄色い目、白い目、黒い目・・・をした商人たちが違法賭博をしていた
「失礼しました〜・・・」
帰りの扉には
『商人たちの賭博場』
と書かれていた
- 73 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:53:33 [ pSKI7GFQ ]
- 特殊部隊「ザ・サバイバーズ」壱
『αチーム、奴の捜索に当たれ』
「了解」
ここはアメリカのニューヨーク
男一人を探し出す為、特殊部隊「アサシン」が動き出した
この特殊部隊はα、β、δの3チームから成り立ってる
1つのチームにつき2〜3人程度だ
『何か見つけたか?』
「ターゲットの家を発見。指示を」
『中に入れ。奴を見つけるんだ』
「暗くてよく見えません」
『ど・・・う・・・』
「電波妨害!?ん?後ろから誰かが来る!構えろ」
「お前たちはαチームだな?後は俺たちに任せろ」
「あなたたちは・・・βチーム!これは失敬。後は任せました」
αチームは引き上げていった
「馬鹿な奴らだな。よしターゲットを探すぞ」
「そういうクラウザーも馬鹿だよな」
「何か言ったか?マイク」
「いや。進もう」
『βチーム、聞こえるか。ターゲットはその中だ。生きたまま捕らえろよ』
「了解。だが抵抗した場合は射殺する」
『極力ターゲットを死なせないようにしてくれ』
「おい、マイク!二手に分かれるぞ。俺は1階、お前は2階を」
「分かった」
ガシャン
「クラウザー!今何か・・・」
「この部屋からか」
クラウザーがドアを蹴破り中へ侵入した
そこには腕を怪我したターゲットらしき男が居た
「お前たちは何だ?俺を捕らえに来たのか?」
「懐かしいなレオン」
「また会えるとはな」
「クラウザー!マイク!どうしてここに?」
「お前が狙われてるって聞いて慌てて来たんだ」
「俺たちは今「アサシン」という特殊部隊の一員としてレオン捕獲作戦に参加してるんだ」
「俺が狙われてる?」
「ああ・・・」
遠くの方から何かが聞こえてくる
『δチーム、状況を報告しろ』
「たった今ターゲット宅に侵入」
『そうか。ターゲットは殺さずに連れて帰れよ』
「了解」
その声は次第に近づいてくる
「おいマイク!δの奴らが近づいてる」
「こんな所見られたらスパイってバレるぞ」
『電波妨害だったのか?βチーム聞こえるか?ターゲットはどうなった?』
「こちらクラウザー。ターゲットは抵抗を続けてます」
『仕方ない。殺せ』
「おい、クラウザー・・・俺を撃つのか?」
「すまない。こんな事したくなかったが。許してくれレオン」
バン、バン
クラウザーの放った弾丸が暗闇を切り裂いた
- 74 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:54:07 [ pSKI7GFQ ]
- 特殊部隊「ザ・サバイバーズ」弐
しかし反対側からも暗闇を切り裂く弾丸が放たれていた
「うわぁっ・・・」
「ぐぅっ・・・」
「ああぁ・・・」
「許してくれレオン・・・お前を巻き込む形になってしまって」
「そんな事ない。さあ、脱出しよう」
『βチーム、ターゲットはどうした?』
「こちらクラウザー、ターゲットを射殺した」
『了解。直ちに帰投しろ』
「誰が戻るかよ馬鹿」
「おい、ちゃんと無線切ったか?聞かれてたらどうするつもりだ」
「相変わらず馬鹿だなクラウザーは」
「黙らんか!」
ここは特殊部隊「アサシン」の本拠地
「βチームはターゲットを射殺したと言っているがおかしいぞ」
「何がだ?」
「隊長!実は無線機から銃声が3発、悲鳴が3回聞こえたんです。明らかに違う声で」
「という事は・・・」
「δチームが帰って来ません!無線にも応答はありません」
「δはβの奴らにやられた!?じゃあターゲットは・・・」
「今頃βチームと行動をしているはずです」
「βチームの二人はスパイだったか」
「どうしましょうか」
「我ら「アサシン」の裏を知る者は全て抹殺しろ!」
「しかし場所が特定出来ません」
「事前に調べておいたがあそこには乗り物が何も無い。よって奴らはまだ近くにいる。一度にターゲットの家付近を爆撃だ!」
「アレを使うんですね!」
「これより任務を変更する。ターゲット捕獲ではなくターゲット、βチームの抹殺。」
「隊長、俺も準備をして来ます」
「史上最強の特殊部隊「アサルト」の出番だ!」
- 75 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:54:48 [ pSKI7GFQ ]
- 特殊部隊「ザ・サバイバーズ」参
「なあマイク、これから何処に行くんだ?」
「俺たちの任務を忘れたか?「アサルト」の一員になりターゲットになっているレオンの救出。奴らの来ない場所に決まってるだろ」
「追っては来てないよな?」
ピピピピ
「何だ?」
レオンが何かを取り出した
「それはエージェントにのみ支給される最新型のレーダー!」
「おい、走れ!」
「どうしたんだ?」
「何かが高速でこちらに向かっている」
『こちら「アサルト」第一機動隊。異常無し』
『こちら「アサルト」第二、第三機動隊。異常無し』
「あれは何だ!おい、クラウザー、マイク!無事か?」
「ああ、何とか。でもクラウザーが居ない!」
「あの馬鹿・・・」
小型戦闘機が頭上を飛び交う
「あれはまさか・・・史上最強の特殊部隊「アサルト」!」
「マイク、知ってるのか?」
「ああ、かつて解体されたはずの部隊だ」
「解体されたはずの部隊が何故存在する!」
「分からない。噂ではあの小型戦闘機にミサイルが装填されていて1機で半径150km以内なら跡形も無く消す事が出来るらしい」
ピピピピ
「マイク、カサッカだ。乗り込むぞ」
2人が乗り込むとドアが自動的に閉まり動き出した
「これはオートパイロットか?」
「いや、中に誰かが居るに違いない」
「その通りよ」
紅いドレスを着た女が姿を現した
「エイダ!」
「やはりどこかのメス犬だったか」
「エイダって誰?」
いつの間にかクラウザーがカサッカに乗り込んでいた
「ガサツな男は好みじゃないの!」
エイダがそう言うとクラウザーはカサッカから蹴落とされた
「何故エイダがここに?」
「あなたが狙われてるって聞いて近くまで来てたのよ」
『そこのカサッカ、直ちに止まれ』
「あいつら何なの?」
「解体されたはずの部隊「アサルト」だ」
「絶対に停まるなよ」
しかし対抗する術が無い
エイダが何かを持っていれば話は別だが
「これを使って」
差し入れだがロケランではないようだ
「スティンガーミサイルよ」
『停まらないなら撃ち落してくれる』
「今だ、撃て!」
ミサイルが飛んできたがマイクが手榴弾でそれを爆破した
その間に小型戦闘機をスティンガーミサイルで落とした
「「アサルト」はこの程度か」
「いや、俺の知っている「アサルト」はもっと強いはずだ」
「隊長!先行部隊が全滅しました!」
「所詮クズの集まりか」
「そろそろ参りましょうか」
「いやお前は私と共に・・・しかしまだ出る幕ではない」
「もう追っ手は来てないな?」
「何故俺が狙われるんだ」
「レオン、マイクも聞いて。狙われてるのはレオン一人じゃない。私もマイクもよ。ラクーンシティから脱出したサバイバーは抹殺される」
「じゃあ何で俺以外の2人はターゲッドにならなかった?」
「それはレオン以外の身元が不明だったから。私たちは過去に死んだと記録されているわ」
「と言うことはクレアたちも・・・」
「まだ生きているならね」
『βチームの裏切り者に告ぐ。ターゲットはくれてやる。しかしその小物の命を貴様たちに渡した代わりに私たちは世界をいただく』
「何だと!」
『1週間後の夜明けと共に核ミサイルを放つ。目標は世界中だ』
「世界中って人類を滅ぼす気!?正気なのかしら」
『せいぜい最期の1週間を楽しめ』
「各地に居るサバイバーを集めに行くぞ!」
「分かったわ」
「時間が無い。手分けして探そう。2日後にここへ戻ってくるんだ」
- 76 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:55:18 [ pSKI7GFQ ]
- 特殊部隊「ザ・サバイバーズ」四
2日後
「皆、俺はクレア、クリスを連れてきたぞ」
「私はカルロスとビリーよ」
「俺はバリーとジルだ」
ガンガンガン
「何だ?エンジンルームから音が」
「何かしらね」
エイダがエンジンルームの扉を開けると男が出てきた
「はぁ・・・はぁ・・・俺を殺す気か!?」
「ウェスカー!どうしてここに?」
「どうしてって・・・お前がここに隠れてろって言ったんだろ」
「まあ良いわ」
(勝手に流すな)
「これより世界を救う為に戦地へ赴くぞ!」
こうしてサバイバーズ(生き残りたち)は戦地へ赴いた
「場所も分からないのにどうやって赴くのよ!」
『HINT:砂漠』
「何がHINTだよ。ん、砂漠?・・・」
クリスはそこが何処かを知っている
「おい、エイダ。俺に操縦させろ。マイク様の腕を見せてやる」
それは砂漠上空に入ったときの事だった
急旋回したり宙返りをしたりでカサッカは今にも壊れそうだ
「うわあああああああ」
「クリス!」
「兄さん!」
「クリスー!」
クリスが落下した、と同時に強風による砂煙で視界を奪われ救出は困難となった
「ここは・・・?」
彼は砂漠のど真ん中に取り残された事に気付く
しかしこの場に留まる訳にはいかないと南に向かい歩き始めた
「おい、視界が戻ったぞ。・・・?」
突然何かが高速接近してくる
気付いた時にはカサッカが破損し墜落していた
爆発で離れ離れになったが消えゆく意識の中で見たものは同じ史上最強の特殊部隊「アサルト」
「あれはキャンプか?」
左右にテントが幾つも張られている
しかし人気は無い
その時、背後から何かが近づいてきた
ふと過去の記憶が蘇る
人を喰らうゾンビ
「そんな訳が無い」
そう自分に言い聞かせたクリスは銃を取り出し駆け出した
- 77 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:56:06 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM①
ここはラクーンシティ
かつてはバイオハザードの街として恐れられていたが今では誰もがその事を忘れたように平和な日々を過ごしている
バイオハザードからの生存者レオンも皆と同様に平和な日々を過ごしていた
しかし彼の運命を変えるとも言える電話が掛かってきた
「用件は後ほど」
大統領からの電話だ
すっぽかすわけにはいかない
直ちに大統領の元へ向かった
「君たちに集まってもらったのには理由がある」
大統領の声がホールに響き渡る
(君たち?俺一人じゃないのか?)
照明がホールを照らす
そこには女二人と男一人が居た
「ようこそ。君たちには仕事をしてもらいたい」
(訳の分からない教団を潰すのはもう御免だ)
「四人で協力してこの国を良くしてくれ。仕事とは救出、奪還、拉致など様々だ」
他国ではアメリカの評判が悪いらしい
大統領はそれに納得がいかずどうにかする為にこの四人を呼んだ
「君たち四人の組織名はSWAMだ」
「どうしてSWAMなんですか?」
一人が問い掛けた
「まずは互いに自己紹介し合え」
「俺はレオン・スコット・ケネディ」
「私はエイダ・ウォン」
「私はアシュリー・グラハムだ」
「俺はマイク」
レ「え!皆だったの!?」
ア「レオン、久し振りね」
マ「また一緒に戦えるとはな」
エ「私は敵でもなければ味方でもないわ」
「何故SWAMか分かったかな?」
ここから彼らの人生の歯車が狂い始める
- 78 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:56:37 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM②
「SWAMとは君たちの頭文字から取ったものだ」
レオン・スコット・ケネディのS
エイダ・ウォンのW
アシュリー・グラハムのA
マイクのM
「初任務は占拠された航空機の奪還、テロリストの武装解除」
S「武装解除には慣れてるぜ」
W「仕方ないわね」
A「格闘技習い始めたから余裕!」
M「航空機には俺のヘリで近づく」
「待て、それでは相手にばれてしまい人質が殺されるかもしれない」
M「御心配なく。ヘリにはステルス機能搭載でレーダーでは勿論、肉眼で捉えることも不可能です」
「1時間で済まない場合は航空機を爆撃するそうだ。気をつけたまえ」
SWAMを乗せたヘリはターゲットの航空機に近づいていた
S「俺はエンジンルームより潜入」
W「私は機体の上から中を確認して潜入するわ」
A「私は正面から突破するわ」
M「俺は人質の確保だ」
S「全員死ぬなよ!作戦開始」
彼らは航空機に潜入を開始した
S「こちらレオン。エンジンルームに異常は無い」
W「こちらエイダ。エコノミークラス、ファーストクラスには人影無し。全てビジネスクラスに移された模様」
A「アシュリーだけど今ビジネスクラスの前よ」
M「マイクだ。今ヘリをオートパイロットに切り替えた。これより人質解放に向かう」
「侵入者だ!」
S「しまった!悪いが寝てもらう」
敵の後ろに回りこみ投げ倒した
W「レオン、もっと静かに出来ないの?」
S「エイダ・・・アシュリーが待っている。行くぞ!」
A「遅い遅い!早く突入しようよ」
M「待て!今突入しても人質を傷つけるだけだ」
S「俺に考えがある・・・」
先程投げ倒し気絶させたテロリストの服、マスクを奪った
S「テロリストと人質の数を確認してくる」
ビジネスクラスに入ると人質が座席に座らされていた
五〜六人程度だろうか
テロリストは操縦士を含め四人
「異常は無かったか?」
S「ああ、異常無・・・うわぁっ!」
レオンはトイレに駆け出した
こうすれば様子を見に来るだろう
「どうした!」
予想通り追ってきた
S「ちょっと吐き気が・・・」
「そうか。無理はするな」
男が戻ろうとした時、そいつに掴みかかった
S「こんな事をして何になる!目的は何だ?」
「お前に話す事など無い!」
そう言うと男は銃を取り出し構えた
S「仕方ない」
レオンも銃を取り出し撃った
男の急所は逸れたものの動く気配は無い
レオンがビジネスクラスに戻ると人質はいなくなりテロリストの二人は死んでいた
A「ふぅ、弱すぎるわね」
M「人質は退避させたから」
W「あとは操縦士だけね」
S「一気に行くぞ!」
ドアが蹴破られると同時に中から閃光手榴弾が飛んできた
「甘いな!」
M「それはどっちかな?」
マイクは操縦士の姿を捉えていた
「ゴーグル!」
M「覆面を取ったらどうだ!」
「そうだな・・・マイク」
M「!?」
「まさか上官がテロリストの一味だなんて思わんだろう」
M「ジャック上官・・・どうして・・・」
- 79 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:57:11 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM③
彼はマイクにヘリ操縦の全てを授けた上官
「もう疲れた。ヘリや航空機は年が経つ毎に必要とされなくなっていく。それが悲しかった」
M「だからってどうしてこんな事・・・」
「その人質の中にヘリ、航空機撲滅運動を行った馬鹿がその中にいたからだ」
M「尊敬していたのに・・・でも今はもう・・・」
マイクは銃を取り出した
「そうか自首もさせてくれないか。私を殺せ。上空で死ねるなら本望だ」
M「今までありがとうございました」
ヘリを愛した男ジャックは空で散った
『ワーニング!ワーニング!』
S「何だ?」
W「戦闘機かしら?・・・ミサイル!?」
A「このままじゃ撃ち落されちゃうよ」
M「皆・・・」
S「マイク、何とかしろ!」
M「無理言うな・・・ミサイル回避など教わっていない」
W「あんたしかいないのよ!」
A「そうよ、お願い」
S「戦闘機の狙いは航空機。ならさっきのヘリは?」
M「人質を乗せてオートパイロットで近くの空港に帰るようにしておいた。だからもう・・・」
S「ん?何か紙が落ちてるぞ」
「マイクへ
君がこれを見たと言う事はもう私は死んでいるはずだ
今頃、航空機は爆撃を受ける寸前だろう
ミサイル回避方法を載せておく
中心にある赤いボタンと隅にある青いボタンを同時に押すんだ
タイミングはミサイルが当たる瞬間
失敗すれば命は無い
しかし君なら出来る
私はそう信じている
これで君に教える事は無くなった
健闘を祈る 」
『これより爆撃を行う・・・ミサイル発射!』
ドカーン
- 80 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:57:41 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM④
ミサイルを回避した
S「避けたか!?」
しかし回避というよりも消えたと言った方が正しいかもしれない
W「不自然ね」
A「まだ安心出来ないわ」 M「嫌な予感がする…」
そう、ミサイルを避けたのではなくミサイルが姿を消していたのだ
『ワーニング!ワーニング!』
S「正面からミサイルだ!」
W「何でも良いから撃ちなさい!」
A「無理だよぉ〜」
M「今度こそ…終わりか…」
「マイク、お前らしくないな」
M「上官!」
「救いの手を差し延べてやろう」
今は亡き上官の力によりミサイルは破壊された
「これで本当にお別れだ。立派なパイロットになってくれ」
M「待ってください上官!」
「お前に残す言葉はもう無い。でもこれだけは…ありがとう!」
この言葉と共にジャックは星に還った
航空機奪還から二日
次の任務の依頼が来た
大「今回は大量虐殺を行った死刑囚を乗せた車の護送が任務だ」 S「大量
虐殺か…」
W「彼に恨みを持った人間は多いはず」
A「装備は整えておかないと」
M「他に護衛は居ないんですか?」
大「建物のあちこちに最強の狙撃軍団「スコープ」を配置しておいた。だが油断はする
な」
S「了解!」
W「あれが護送する車かしら」
A「いかにも死刑囚を乗せてますって感じね」
M「俺たちも車だが…大丈夫か?」
S「目標地点まで5km。それまで持ちこたえろ」
任務は困難かと思えたが周りの人間は皆、素通りしていく
死刑囚が護送されるのはいつもの事なのだろうか
襲撃される気配も無い
S「残り距離500m」
W「目標地点に近いからってこのスナイパーの数…」
付近のビルには総勢100人程度のスナイパーが構えていた
A「何事もありませんように…」
M「おいおいおい…あれを見ろ」
彼らの先には銃や手榴弾を持った武装集団が
S「突っ込むか」
W「無茶よ」
「俺に任せな!」
スピードが出るように改造されたトラックに乗った男が背後から現れた
A「何、あの趣味悪いトラック」
M「さあ」
「行くぜ!」
男はトラックから銃を乱射しながら蛇行運転をし、邪魔者を蹴散らした
「さあ、これで進路は切り開かれた。進め!」
そう言うと男は後ろの方へ去った
すれ違い様にレオンが見た男、それは…
S「クラウザー!?いや幻覚か…?」
結局襲撃されずに終わり死刑囚護送は成功した
- 81 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:58:14 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM⑤
大「君たち、なかなか良い動きをしてくれてるね」
S「国の為ですから」
W「次の任務は何かしら」
大「銀行強盗があったとの情報が入った。至急現場に向かえ」
A「怖いわね」
M「恐れるものは何も無い」
銀行に向かってみると警察官が取り囲んでいた
「おい、エージェントたちが来たぞ。道を開けろ」
S「すまないな」
W「これだけ動いてまだ捕まらない訳?」
発煙筒の破裂と共に突入を開始した
煙が消え始めそこに姿を現わしたのは男ではなく女だった
A「先輩…」
その女の正体はアシュリーの通う大学の先輩
「こんな所で会うとはね」
A「自首してください」
「それは無理よ。でも人質は解放するわ」
A「先輩は裁判官を目指しいたはずです。なのに…こんな事して…」
「私は私。あなたはあなた。他人の人生に干渉しないでくれる?」
彼女の態度が突然変わり何かを手に取った
「これで終わりよ!」
S「あれは…!」
W「どうかした?」
M「起爆装置!」
A「それを捨てて!」
「嫌よ」
M「レオン、止めるぞ…って居ない」
「わああっ」
レオンは彼女の後ろに回り込みバックドロップを決めた
「私の起爆装置!」
S「これの事か?」
そう言うとそれを踏み潰し彼女に渡す
「チッ、これならどう?」
今度は銃を取り出した
S「駄目だ」
銃の握られた手をエイダが蹴り銃は遠くへ飛んで行った
S「押さえろ!」
「離しなさいよ!」
W「アシュリー、何をすれば良いか分かってるわね?」
A「…」
M「自首する気がないなら…お前の手で送ってやれ」「離しなさいって!」
S「こいつは抵抗してるが本当は終わらせてほしいんだよ。お前に…」
A「先輩がそれを望むなら…」
その言葉を聞いた途端に彼女は安心したのか抵抗をやめた
「さぁ、私を殺して…」
A「さようなら…」
また一つ命が消えた
- 82 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:58:52 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM⑥
大「君たち天才か!?ここまで出来るとは…」
S「次の任務は?」
大「むぅぅ…今回は新たにアンブレラの子会社で開発されているL-ウイルスの回収、施設
の爆破、関係者抹殺だ」
W「L-ウイルス?何かしらそれ」
A「TやGと同じウイルスじゃない?」
M「どちらにせよ流出したらまずい。一刻も早く任務を遂行せねば!」
S「マイク、あっちまでヘリを飛ばしてくれ」
M「あいよ」
施設まで5分も掛からなかった
S「正面に関係者4人」
W「奴らの服を奪うわよ」
「誰だ!」
A「かかったわ」
M「ちょいと服借りるぜ」
「何…なんだ…」
S「これで内部へ侵入出来るぞ!」
W「爆弾設置は私とアシュリーに任せて」
A「任せて!」
M「レオン、俺たちはL-ウイルスの回収だ」
S「10分後にここ集合だ。それまでに終わらせろ」
W「そう言ってる間に設置終わったわ」
A「暇だからここを見張っておくね」
S「マイク、行くぞ」
レオン、マイクは銃を隠し内部へ潜入した
M「おい、レオン!L-ウイルスなんか無いんじゃないのか?」
S「声がでかい!なんとかして探し出すんだ」
「L-ウイルスって…」
はっきりとは聞こえないが近くから「L-ウイルス」という言葉が
先へ進むと科学者2人が話し合っていた
「おい、L-ウイルスの場所は?」
「この先の実験室だ」
「分かった」
S「何だあいつ…ここの者ならウイルスの場所くらい知ってるはずだが」
M「追跡するぞ」
男は扉に入り片手にウイルス、もう一方には無線機を持っていた
「こちらαチーム、L-ウイルス回収完了。これより帰還する」
S「誰だ!」
レオンがドアを蹴破り中へ入るが誰も居なかった
M「持って行かれたか」
「お…い…」
S「どうした!」
「奴に…やられた…」
M「ウイルスもな」
「いや…本物は…こっちに…」
S「じゃあさっきのはダミー?」
「そうだ…私は…もう…駄目…だ。これを…」
そう言い男は死んだ
S「L-ウイルス…か」
M「さてここから離脱するか」
S「ん?待てマイク。何だこれ」
「L-ウイルス投与実験台データリスト
アーノルド 死亡
アタミ 死亡
イチカワ 死亡
カナイ 死亡
ジョーンズ 死亡
ニライ 死亡
レ ン・S・ ネ ィ 生存」
S「染みで一部は殆ど見えないな。日本人ばかりか。…生存者が居るだと!馬鹿な!名前はレ ン・S・ ネ ィ…」
- 83 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 13:59:28 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM⑦
悲鳴の聞こえた場所へ駆け付けるとそこには大統領とアシュリーがいた
しかし彼はもはや大統領ではない。巨大な斧を持ちそれを娘に振りかざそうとしていたのだ
S「伏せろ!」
その言葉と同時に大統領は倒れた
A「レオン!」
アシュリーは泣きながらその場にしゃがみ込んだ
S「無事だったか!?」
しゃがみ込んだアシュリーを抱いてやるレオン
S「?」
レオンの腹部に生暖かい赤い液体がついた
A「ご…ん、汚し…ね。私…斬ら……ゃ…た…」
少しずつ彼女の意識が遠退いていく
S「死ぬな、アシュリー!」
W「もうどうしようもないわ」
彼女もまた負傷していた
S「どうして!?」
W「彼女が負傷しているのは腹部だけじゃない。喉を見なさい」
アシュリーの喉に目をやるレオン。喉が潰れかけていた
W「必死で声を出そうと頑張ってたのよ!それなのにあなたはすぐに気付いてあげなかった。」
S「アシュリー…」
A「いま…ま…で…あ…とう。あり…う。ありが…。」
S「もう良いって!」
レオンは泣きながら叫んだ。それでも掠れた、はっきり聞こえない声で叫び続けるアシュリー
W「もう可哀相よ」
エイダは銃を取り出しアシュリーに向けた
S「やめろ!」
W「そうだ、あなたも一緒に殺すわ。Lウイルスの実験台さん」
S「ふっ、予定日より早めに終わりそうだ…俺の人生。それも悪くないが」
レオンも銃を取り出した
W「楽にしてあげるわ。暴走されたら迷惑だもの」
S「まさか知らないのか?お前も実験台だという事を」
W「何!?馬鹿な…」
S「これが証拠だ」
W「!…私が実験台?…何よそれ…」
エイダは銃を強く握りしめた
W「アシュリーと共に逝きなさい!」
レオンよりも早くエイダの放った弾丸が心臓を貫いたしかしレオンの心臓を貫いた訳ではない。アシュリーがかばったのだ
S「エイダ…やりやがったな!」
しかし既にエイダは部屋から消えていた。それでもレオンは駆け出した
そして遂にエイダを視界に捉えた
W「しつこい男は嫌われるわよ」
エレベーターを呼び出しながらエイダが言う
チーン
エレベーターが開き、エイダが乗り込む
S「エイダー!」
レオンは二丁拳銃を取り出し幾つもの弾丸を放った
一発だけ腕に掠っただけで致命傷にはならなかった
諦めて階段を駆け降りていく
S「そうだ。これなら…」エレベーターより先に下の階に行きボタンを押せば時間を稼げる
そしてエレベーターと同時に一階に着いた
S「これでエイダも…ん?ヘリ?」
W「…イ…!ここよ」
ヘリの音ではっきりとは聞き取れなかった
「乗れ!」
彼がマイクだということを誰が予想しただろうか
- 84 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:00:01 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM⑥.5
M「どうしたレオン?」
S「…いや、何でもない」
レオンは資料を隠した
M「なら良いが…さっさと脱出だ」
帰りのヘリでレオンはあの資料を眺めていた
S「レ ン・S・ ネ ィ って俺の事なのか?」
自分の記憶に問い掛けてみるが応答は無い
S「ん、よく見たら下にも名前があるぞ」
「レ ン・S・ ネ ィ 生存
ジャック・クラウザー
生存
カルロス・グラハム
生存
CORD=ADA(自称エイダ)
生存
」
S「見覚えのある名前ばかり…まさか!」
彼は瓦礫の山と化している施設跡へ向かった
S「確かこの辺りに金庫があったはず…あった!」
金庫はロックされている
パスワードを入れないと開かない
ピッピッピッ
S「まさか「LEON」で開くとは…やはり俺はLウイルスを打たれたのか?」
金庫から出てきた資料には極秘と書かれていた
極秘資料の中身はあの実験台リストに載っている内容と殆ど一緒だ
それに加えウイルス投与日、推定暴走日、推定死亡日が載っていた
「レ ン・S・ ネ ィ
投与日2005年10月24日
暴走日2007年4月24日
死亡日2007年10月24日
ジャック・クラウザー
投与日2005年8月24日
暴走日2007年2月24日
死亡日2007年8月24日
カルロス・グラハム
投与日2005年7月24日
暴走日2007年1月24日
死亡日2007年7月24日
CORD=ADA
投与日2005年10月24日暴走日2007年4月24日
死亡日2007年10月24日 」
S「今日は2007年1月20日…カルロス・グラハムが危ない!グラハム?まさか…大統領!?」
そう、カルロス・グラハムとはアシュリーの父であり大統領でもある有名人
S「大統領も打たれたのか!時間が無い…急がねば!レオンは急いで大統領の元へ戻った
既に日付は変わり1月21日となっていた
あと3日で暴走開始
S「大統領!」
大統領の部屋は荒れていた
S「間に合わなかったか」
大「ゲホゲホ、ど…した?」
S「いえ、何でもありません」
単なる風邪のようだ
きっとあの資料はでたらめなんだ
レオンはそう思っていた
そして遂に迎えた1月24日
大統領の部屋へ向かう
その途中、血生臭い場所が所々あった
S「まさか…」
辺りに血が飛び散り、あまりにも残酷な殺され方をしている死体が幾つもある
「きゃぁぁ!」
レオンは悲鳴を聞いた
- 85 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:00:37 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM⑧
M「大丈夫か?」
A「腕を撃たれたけど平気よ」
マイクはエイダを連れて去っていった
S「くそぉー!」
大声で叫ぶ。その叫びには悲しみ、怒り、そして復讐心が込められていた
「俺もあと数ヶ月で死ぬ。お前の願いは俺が叶えてやる。だから…だからお前は最期の時
が来るまで生きろ!」
響き渡る懐かしい声
その声と同時にヘリが墜ちた
S「お前の分も生きて見せる。俺たちはいつでも不可能を可能にしてみせたもんな。ありがとう…」
それから9ヶ月後
遂に迎えた10月24日
レオンは墓参りに来ていた
S「本当にこれで最期だな」
アシュリーの墓前に立ち尽くし語る彼の姿は輝いていた
S「もうすぐ会いに行くからな」
その時は一刻一刻と近づいていた
別の墓に愛用の銃と花を供え、酒をかける
S「お前が居なかったら今頃俺はどうしてたかな?本当に感謝してるよ」
レオンはその墓に刻まれた名を決して忘れることはないだろう 『ジャック・クラウザー』
- 86 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:01:17 [ pSKI7GFQ ]
- 治安維持隊SWAM Final 〜The Revenger〜
レオンは日付が変わるまで墓地にいた
10月25日0時0分
S「何で!どうして俺だけがこの世に残されるんだよ!何で…」
なんと彼は死んでいなかった。そこへ今は亡きエイダが突然姿を現した。
A「あなたが入手した資料はデタラメよ。本物は私が持っていた。死んだ人は皆ウイルスの実験台だったのよ。私やマイク、アシュリーもね。あなたはウイルスなんて打たれていない。クラウザーも打たれていたんだけど私、自分で自分の命を絶つ事が出来なかったからああいう形で死んだ訳。これは大統領からの直接の指示、今となっては遺言だけど…私、大統領を含めたウイルス感染者を全員消し去れとの事。こうなる事は皆知っていた、あなた以外ね。さようなら」
エイダの声だけがレオンの耳に入った。風の音、虫の声、人と人とが話す声も全て聞こえなかった。ただ彼女の声だけが響いた…
S「アンブレラ、覚悟しろ。俺が全てを終わらしてやる!」
アンブレラが開発したウイルスによって何人もの仲間を失ったレオンは今ここに復讐を誓った
- 87 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:01:52 [ pSKI7GFQ ]
- Revenger Leon ①
「いってぇ〜」
「おいおい、こんな所で転ぶなよな」
人をからかうのが好きなクラウザー
「大丈夫か?気をつけないと」
子供とは思えない性格の持ち主、マイク
「何してるのよ?」
感情を表に出さないエイダ
「レオン、大丈夫なの?」
心優しいアシュリー
「ごめん、大丈夫だ。行こう。うっ…体が動かない!?」
「何してるんだレオン」
「どうしたんだい?」
「何かあるのかしら?」
「レオン、どうしたの〜?」
徐々に彼らはレオンから遠ざかっていく
「皆、待ってよ。行かないで!クラウザー、マイク、…」
「…エイダ、アシュリー!……夢か。」
どうやら小さい頃の夢を見ていたらしい
そう、彼らは皆死んだのだあの忌まわしきアンブレラのL-ウイルスによって…
今日、新大統領からお呼び出しがかかった
彼の名はニライカナイ
カルロス・グラハムが大統領の時から有力候補として挙がっていたうちの一人である
「大統領、何の用でしょうか?」
「君はアンブレラを恨んでいるね?」
「それが何か?」
「きっと君はアンブレラをこの世から消すつもりだろう。私も協力しよう」
「大統領を巻き込む訳には…」
「良いんだ、一石二鳥だからな…いや、何でもない」
「では、お願いします(一石二鳥?…)」
俺は大統領と共に手掛かりを探し始めた
「大統領ってこんなに自由なんですか?」
「まあな。楽だよ」
(普通忙しいものじゃないのか?…)
結局、今日は手掛かりが見つからなかった
「怪しいな」
俺は大統領について調べてみた
勿論疑っているからだ
誰に対しても最初は疑うものである
「大統領 ニライカナイ
年齢 25歳
出身 ラクーンシティ
備考 ・次期大統領は彼になるだろう。・アンブレラ社の社長という噂がある 」
これは警察署のファイルに記載されていた1年前に処分された大統領の情報
これはあくまでも噂だが宛てが無ければこの噂を信じるしかない
翌日から大統領尾行を開始した
尾行開始してから1週間。特に怪しいところは見られなかった。今日までは…
「ちぇっ、外れか」
その時ニライカナイが動いた
大統領官邸にあのアンブレラの子会社で見た科学者が入っていったのだ
「この展開、なけるぜ…」
もし噂が本当なら何故、俺に協力を申し出たんだ
その時、携帯が鳴った
「ニライカナイだ。今すぐ官邸に来てくれ」
「分かりました」
言われなくても行くつもりだったぜ
覚悟しろよ、ニライカナイ、いやアンブレラの社長さんよ
俺は電話を切るとクラウザーから貰ったマシンピストル、エイダから貰ったフックショット、マイクから貰った手榴弾、アシュリーから貰ったブレスレットを装備し、官邸へ向かった
俺には皆がついている
だから全てが、復讐が終わるまで死にはしない
- 88 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:02:35 [ pSKI7GFQ ]
- ↓ゾンビが怖い人さんの作品
- 89 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:03:06 [ pSKI7GFQ ]
- 座談会2
ガ男「はーい☆こんにちわー。ガ男です(どよーん)今回は2ですが前回のメンバーは、チェ男はシカタイに葬られ、ガ女はライフルで苦しむまもなく虚空に旅立ち、エはロケランで灰にされました・・・・」
邪教徒(邪)「ってことで俺たちが呼ばれたのか。これは早く終わるのか?礼拝の時間があるし・・・」
ガラドール(ル)「今日は休め。俺が話をつけてやる。いいな?司祭」
司祭(司)「ビクビク・・・わ・・わかったわかった」
ガ男「ええーい、座談会なんてめんどいから速攻レオン抹殺作戦じゃ!!」
邪、ル、司「はいぃ?」
ガ男「今日はな、まず、こうしてああして、ガラドールがズバババーンで司祭がガトリングでガバババーンで邪は・・・」
ウィィィィィン
ガ男 「何の音?」
司祭「こっこれは・・・ガトリングの機動音だ!!」
ガラドール「総員退避ー!!(壁に向かって走る)」
バガガガがガガがガガがガガが!!
白い煙が舞う中で、画とリングガンを操作していたものはこう呟いた
「フッ GEME OVER」
- 90 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:03:43 [ pSKI7GFQ ]
- 座談会 最終回
ガ男「どうも。ガ男です。今回はここ孤島にきております。」
戦闘員(戦)「ふぅん。で、これは三回目。と?」
ガトリング軍曹(ガ曹)「ほぉ。そんなに続いてるのか。なかなかなもんだな」
リナヘラ(リ)「でも大しておもしろいわけではなかろう。ほかの人のがよっぽどおもろいぞ。」
戦「そう言ってやるな。可哀想だ。」
ガ曹「では前回やられた奴らは可哀想ではないのか?報告書には司祭はガトリングでミンチにされたとあったがほかは不明となってるなぜだ?ガ男よ。」
ガ男「ガラドールは壁に頭をぶつけ頭部強打で死亡。邪教徒は逃げたものの大統領の娘にランタンを投げられ死亡。だ」
リ「今回もその厄介な作戦をやるなんていわないでクレよな」
ガ男「一応やるが今回はサドラーさまじきじきにでむかうそうなのでどうやって援護するかだな。」
ガ曹「俺はただうちゃあいい。そうだろ?」
ガ男「そうだ。で、リはレオンの気をそらしていてくれ。戦はボウガンで軍曹を援護。それで・・・」
―――ヴゥゥゥゥゥゥゥゥン―――
戦「で、この軽快なエンジン音は?」
リ「ジェットスキーの音じゃない?」
ガ男「ってことは、レオンが・・・・レオンが・・・・・」
ガ曹「あの・・・あの・・サドラーさまに・・・」
全員「勝ったぁーーー?」
ガ男「たしか・・・サドラーさまが死ぬと自動的に島が爆発するように・・・」
リ「じゃ・・・じゃあ・・・・にげなきゃ!!」
ガ男「ここにボートがあるぞ!!」
戦「皆のれー!!」
ガ男「早く来い!!じゃないと・・・」
ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
レオン「おや?あのときのガナードが・・・まだいたのか。葬ってやるよ。」
チャキ・・・ドウンッドウンッドウンッ!!
ガ男「・・・・・がっガ曹ーーーー!!あぁ!!リも戦もやられた・・こうなったら・・・・」
レオン「かかってこいよ。復讐するんだろ?」
ガ男「逃げる!!」
ぎーこぎーこぎーこ
レオン「かたきうたねぇの?え?結束つよくなかったけ?こいつら・・まぁいい。」
ドウンっ
ガ男「・・・・・泣けるぜ・・・・・・・」パタ
レオン「セリフ引用してんじゃねーーーー!!」
- 91 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:04:23 [ pSKI7GFQ ]
- 新シリーズ【レオン奮闘記】
Ⅰ:プロローグ〜最初の家
ガトゴトガタゴト・・・・
俺はレオン。合衆国のエージェントだ。余談ではあるが6年前のあの忌まわしいラクーン事件の生き残りでもある。
ラクーン事件のあとはその身体能力を買われエージェントになった。
んで、今回の俺の任務は誘拐された大統領の娘を救出することだ。
今は同伴の警官と雑談をしている。こいつらの話はくそおもしろくなくこいつら顔面に銃弾叩き込んだろかい。とも思った。
こいつらの話ではその娘ってのは村の中央にいるって話だから簡単に見つかるだろう。
「ついたぞ。」同伴の警官(ちょっと太ってるほう)が俺に向かって言う。「わかってる」俺はそうとだけ返事をし、近くの家に入っていった・・・・中では、ごく普通のおっさん(大統領に似てるな・・・)がいた。「この写真に写ってる子は知りませんか?」とりあえず聞く。
「ああ。こいつはあそこの城に・・ってあんた、合衆国の人間かい?」
「ああ、そうだが?」そう答えたあと、しばらく間がありそいつはおもむろに近くの巻き割り用の斧をにぎり、いきなり襲ってきた。
しかし、そのころ俺の頭の中を占めていたのは大統領の娘のことだった
「つまり・・アシュリー(大統領の子)は村にはいない・・・ん?てことは俺は明日からの有給が無駄になる・・・・このコノこの!!」
「しねぇぇぇ!!」相手がこっちに来る。
「目ざわりだぁぁぁぁ!!」俺は力いっぱい相手を殴りつけた。
相手の顔がぐしゃっと言う音とともに変形したが、俺は攻撃の手を緩めなかった。「有給有給有給!!」グシャッバカッグチュッ
「はぁはぁ・・・ゆう・・・・きゅう・・・・」
レオンが携帯する通信機がけたたましくなっていたが、レオンはそれには気がつかない様子で家を出ようとしていた。
- 92 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:04:59 [ pSKI7GFQ ]
- レオン奮闘記
Ⅱ
俺はどうしていたんだろう。気がつくと顔は血だらけだった。
孤独の中では冷静になれた。だが、その静けさも長くは続かなかった。
「こっちだ!!」うるせぇよ。うるせぇ。邪魔だ。消えろ。死ね。色々な言葉が頭をもたげる。その時、頭の中で声がした(もう眠っといてええで後は任しとき)そこで俺の意識は途切れた。
だが、自分が何をするのかはわかっていた。それだけで十分だった。
休もう――――
ふぅ。やっとでてこれたわ。きついな。いしきをうばうってのもまぁいいわ五月蝿いのつぶすか。「殺せー」村人が叫ぶ。
「五月蝿いんじゃ我ワイの有給どないしてくれトンじゃ!!」そこで俺は殴りつけた。相手はぴくぴくしていたが、持っていた銃で引導を渡してやった。「○△□×・・・・」もう何も聞こえない。ワイは持っている銃を乱射し、そばに来る奴を殴りつけた。あぁ、けっこう気持ちええな。そうとも思ったが終わりはあまりにも早かった。
村の中央、そこでチェーンソーに八つ裂きにされた。今のきわ、彼はこう思った――――たこ・・・・焼き・・・・―――――
>物語はいつもハッピーエンドとは限らない
- 93 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:05:35 [ pSKI7GFQ ]
- 午後の村
オトン「ふぅー。やっと終わった。農場ってのも疲れるなぁ。おーい、今何時だー?」
オカン「ちょうど4時半ですよ。もうすぐ貴方の好きなアズキパンマンが始まるわよ」
オトン「おっそうか。今いいとこなんだよな。今な、アズキパンマンの前にブドウ球菌マンが出てきてな、それから・・・・・」
オカン「もういいですよ。あなた」
オトン「じゃあ俺がテレビ見るからな」
――30分後――
オトン「終わった終わった、よかったよかった。」
オカン「そうそう、あなた。隣のツツロさんが家のレミントンM(ryを下さるそうよ。もらってきたら?」
オトン「俺にはウージー9mmと、Czがあるから大丈夫だ。自衛用にもっとけって言っとけ」
オカン「はいはい、わかりましたよ」
こうして時間は過ぎていく。。。
もうあれですね。マニアですね、こいつら。ウージーって・・・なんでそんな高性能なサブマシンガン持ってんの?って聞きたいですね。
お前にやるウージーはねぇ!!イングラムで我慢しろ!!
- 94 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:06:08 [ pSKI7GFQ ]
- 午後の村②
オトン「今日のあの注射、なんだったんだろうな。」
オカン「そうねぇ。何か卵みたいなものがあったけど。」
オトン「大丈夫だろ。そうだ、俺なぁ、城主からコルトガバメントを賜ったぞ。」
オカン「すごいじゃない。信頼の証ねぇ。そういえば向かいのガラドール一家も銃をもらったそうよ。」
オトン「おう、聞いた。何でもブローニングハイパワー9mmらしい。」
オカン「わからないわ。そんなこと。」
オトン「おい、お前、もうすぐ妄想小劇場が始まるぞ。見なくていいのか?」
オカン「みるわよ!!。」
こうして時間は過ぎていく。
- 95 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:06:42 [ pSKI7GFQ ]
- Neo プロローグ
西暦2XXX年―――
科学は進歩し人々の生活はより高みへ上りつつあった。
しかし、たった2つの出来事で世界は変わった。
製薬会社アンブレラ社から流出したと見られる細菌兵器t−ウイルスの媒体となった人間が凶暴化。人を襲い始めた。
更に厄介なことにこのウイルスは感染型であり、見る見るうちに被害は広がっていった。
時を同じくして、ヨーロッパのある教団が生物兵器【プラーガ】を量産、この兵器は寄生するタイプで、寄生した人間を支配する能力を持つ。
そうして世界は2つの強大な勢力に支配されつつあった。
ユーラシア、アフリカは教団、北、南アメリカはゾンビによって支配されていた、これによって正常な人間の9割が失われた。
しかし、ユーラシアの東に位置する日本という国はまだ存在していた。
日本はこの事件にいち早く対応し、いまだゾンビ、ガナードの進入を許してはいない。
日本は、奇襲戦法でゾンビ、ガナードの前線基地であるハワイ、台湾を攻撃、占拠し、第2、第3の首都とさせた。
それが悪夢の始まりとも知らずに・・・・
- 96 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:07:17 [ pSKI7GFQ ]
- バイオハザードNEO
Aルートー1
気ちがいさん、セレナードさん、レオンのシナリオです。
4月28日AM11:24台湾
気「おぇー――気持ち悪い・・・」
セ「船酔いか?これから大反抗作戦だというのに。呑気なもんだ」
ここは船上、ついでに言うと日本の最強戦艦「大和」の流れをくむ戦艦「神風」である
彼らは今から北京の制圧に向かう日本第2大隊所属の特殊兵である。
彼らは北京攻略作戦に先駆けて上海を2個小隊で攻撃、陽動を行う任務についている。
日本の1個小隊は8人、つまり16人で推定人口1300名である上海に攻撃を仕掛けるという無理な作戦だった。
しかし、16人は精鋭ぞろいで非常に頼りになる。
気ちがいはタキシードを着た紳士風の人物ではあるが、持っている武器はマチルダと呼ばれるハンドガンで、これは3連射が可能な新兵器だ。
セレナードは軍服姿の人物で、武器は旧式のマグナムと新型マグナム【ハンドキャノン】。彼は味方からも「マグナム・マスター」として恐れられている。
気「おーい、レオンー船酔いのクス・・・・おぇー」
レ「あいよっ。」レオンと呼ばれた人物はビンにはいった薬を気ちがいに投げた。
レオンは、元アメリカ合衆国のエージェントでこの隊の中では唯一ゾンビのラクーン事件、ガナードのアシュリー誘拐事件を経験している。
この隊は
第Ⅰ小隊隊長:気ちがい中尉
副隊長:マイク准尉(特別ゲスト)
隊員:クラッシュ軍曹(狙撃兵)
隊員:ジョン軍曹(料理長)
隊員:ナカガワ伍長(通信兵)
隊員:マエダ兵長(爆破工作兵)
隊員:ウエハラ上等兵(ライフル銃兵)
隊員:ケビン一等兵(衛生兵)
第Ⅱ小隊隊長:セレナード少尉
副隊長:レオン少尉
隊員:ウェスカー准尉(傭兵)
隊員:サカタ曹長(ライフル銃兵)
隊員:ラリー軍曹(ライフル銃兵)
隊員:ツルタ軍曹(ライフル銃兵)
隊員:オカダ伍長(料理長)
隊員:シモヤナギ上等兵(衛生&通信兵)
で編成されている。
彼らのルートはまず上海近海でボートに乗り換え上海上陸。上海の要所に爆弾を設置し、爆破。
という流れである。元々は陽動作戦なのだが出来れば制圧。も任務に組み込まれいる。
彼らは今、悪夢に飛び込もうとしていた。
- 97 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:07:56 [ pSKI7GFQ ]
- C:ゾンビルートA
ザッッザッッ。
土を踏む音とともに少人数ではあるが人が歩く。
彼らは今、先行している1大隊との合流を目指していた。
「隊長、通信状況はまだよくありません。どうしますか?」
隊長と呼ばれた人物は彼にいくつか指示を出し、視線を前に戻した。
彼――隊長――は偽りの初心者。日本人部隊の隊長である。
彼は、サイレンサーをつけたソーコムMk2をホルスターに提げ、どこか遠くを見つめていた。
どこか意味のありそうな視線は、今からの目的地へと注がれていた。
その偽りの初心者のよこで、せっせと補給品名簿をつけているのは副隊長のGonである。
彼は、閃光手榴弾をこよなく愛している(ように見える)のか、どの任務にも必ず1個は持っていく。
Gonは、補給品のリストを見てニヤニヤしていた。それを見た偽りの初心者が
「ん?どうした?補給品にプラモデルでも入っていたか?」と聞く。
「いやいや、大隊に補給された物資の中にグレネ―ドランチャーがあるんだよ。手榴弾が使える。」
そこで会話はひとまず終わり、今度は作戦の内容について話し合われた。
「エイダ、今から行くのはキャリホルニアだよな?」
「キャリフォルニアね。」
エイダは、スパイで、いろいろなことに長けている。
そうしてしばらくの間作戦内容の確認がされた後、しばらくの静寂が訪れた。
しかし、その静寂を破った唸り声だった。
「ゾンビよ!!」エイダがすばやく反応する。
しかし、気づいたときにはもう遅く、仲間が2人やられていた。
「頭を狙え!!」ホルスターから銃を抜きながら偽りの初心者が言う。
「ここは引くべきじゃ?早く大隊と合流しないと。」
Gonが提案する。しかし、その間にも仲間がやられる。あと5人。
しかし、相手の数は、少なくとも50だ。たしかに、Gonの言うとおりだ。
退却すると決心したとき、自分とGon、エイダ以外はいなかった。しかも、相手はドンドン増えていく。
「各自の判断で逃げろ!!」偽りの初心者はそういうと同時に自分のスタングレネ―ドを放り投げた。
そこからは無我夢中で走った。気がつくと、傍にはGonしかいなかった。
「エイダは?」と偽りの初心者
「あっちの方だ。」とGonはビルを指差す。
「いくか?」「ああ。」
彼らは歩き出した。ふと、偽りの初心者が
「平和を・・・・取り戻そう。」と呟いた。Gonは、さほど深くも気にしなかったがそれには、偽りの初心者の決意がにじみ出ていた。
- 98 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:08:30 [ pSKI7GFQ ]
- バイオBルート
4月27日PM11:58
ここは上海。ガナードが制圧する地区だ。そして、この上海では、数日前から銃声や叫び声などがこだましている。
「ハァ、ハァ、ちょっと、冗談じゃないわ。」
こう呟いているのはおばはん。彼女は日本の中でもかなりの美女に入る。
しかし、持っている武器はシカゴタイプライターで、なかなか扱いもうまい。
おばはん。は今、家の中にいた。家にいるほかの人は3名。
鎧兜で武装をし、手には特殊な槍【方天画戟】を持っている、甲賀。
ショットガンを持つ散弾のスペシャリスト。クマ。
そして、マシンピストルを持つ傭兵。クラウザー。
彼らは、後に上海に来る2個小隊の先行隊として送られたのだ。
しかし、極秘裏に行われたはずの上陸作戦が、なぜか敵に漏れ、襲撃を受けたのだ。
精鋭ぞろいの小隊であれど、数にはかなわず、徐々に数を減らしていった。
そして、民家に立てこもり今にいたる。
ぱららららららららら。軽快な音が響く。
「いくらシカゴタイプライターでも、多すぎるわ」とおばはん
「散弾でもなぁ。やっぱ数が多い。」と、クマ
そうする間にも敵は家の中に入ってくる。
家の中では甲賀が方天画戟を振り回し、侵入者を一掃している。
「くそ。一階と二階で分担しないか?」クラウザーが提案する。
「よし、じゃあ俺とおばはんが上に行く。」クマが言う
「OK,じゃあ俺とクラウザーが下ね」甲賀が続く。
すると、いきなり家のドアが開き、人が入ってきた。その手には銃を持っている。
「おい、助けてくれ。おわれてるんだ。俺の名前はルイス。ルイス=セラだ」
「じゃあ自分でも戦うんだな。」
「クラウザー!!そんな言い方はないじゃない!!」
「すまないが、今はそんなことしてる暇はない。確か俺が盗み見たここの地図だとここには地下通路がとおってる。そこから逃げたほうがいい。」
「よし、この甲賀、その話を信じる!!」
「じゃあ。わたしも。」
「反対の理由もないしな。で、クラウザーは?」
「わかった。いこう。」
それから彼らは地下通路を歩いていった。
深い深い闇へと歩いていった・・・・・・・・
- 99 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:09:13 [ pSKI7GFQ ]
- Dルート
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ・・・・・
無限に続くとも思える機械音がこだまする。
彼らは今、南アメリカのエクアドルのアンブレラ地下基地の上空にいる。
ここは、まだまともな人がすんでいたときには、自動砲等もセットされていたいわば要塞である。
「マーイク!!飯をくれ!!」
今、叫んでいるのは27。サングラスをかけ、日本刀を持つ居合のスペシャリスト。
「ちょっと待てよ!!こっちはヘリ操縦してんだって!!」
叫び返しているのはマイク。ヘリの操縦は一流。白兵戦にも優れているが、なぜか掃除洗濯炊事などの雑用をやらされている。
「あと少しで交代だから・・・え?今交代してくれる?サンキュー」
「しっかしまぁよくもこんな町のど真ん中に作ったもんだなぁ。」
「まったくだ。なぁ27、日本刀って使えるの?住のほうが便利だと思うけど・・・」
「キサマァ!!この「備前雲仙」を馬鹿にするのかぁ!!これはなぁ、理論上なんでも切れるんだ・・・・」
27が言い切る前にヘリのアラームがなった。パイロットがあせった口調で言う。
「くそっ!!自動砲等が生きてやがッた!!脱出!!」
そして、次の瞬間にはヘリはただの鉄の塊になっていた。
生き残ったのはマイクと27。
「どうする?マイク」
「どうするって・・・ここはゾンビの勢力圏内なんだぞ。」
その時、近くに気配を感じ、27が先に振り返った。そこには14体のゾンビがいた。
チキィン。27が日本刀を抜く。そして、それに呼応するようにマイクがホルスターから銃を抜く。
「やっるっきゃないな」
「そうだな、マイク」
銃声とうめき声が絶妙に絡み合っている。
「やばい、マイク、後ろ!!」
気づいたときには遅かった、1体のゾンビがマイクを襲おうとしていた。
「マァァァァァァァァァァァイク!!」
しかし、ゾンビの攻撃は途中で止まった。そこには、人がたっていた。手には釘バット。ウサギの気ぐるみを着ている。
「その格好・・・」
「話は後よ。私はドロップ。こっちに来て」
「俺はマイク。ヨロシク」
「俺は27。ヨロシクな」
そうして、彼らは闇に溶けていった。
- 100 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:09:47 [ pSKI7GFQ ]
- Eルート
「んで、どうするよ?娘は救出したのにさー」
と、愚痴をこぼすのはドラドラ。日本のエージェントだ。
彼の任務は連れ去られたアメリカ大統領の娘を救出すること。
同伴者はバリー。そしてゾンビと人間を無理やり組み合わせた「ホムンクルス」のジョニー。
ドラドラは、マインスロアーを持つ爆発物のスペシャリストだ。
かれらは、いま、目の前に広がる惨劇を呆然と見つめていた。
「イジョウハナ。コンアニヒドイモアガジメデミバ。」(訳)異常だな。こんなに酷いのは始めて見た。
「確かにな。」バリーも頷く。
彼らの目の前には、ゾンビとガナードの壮絶な殺し合いが行われていた。
「確か、俺の見た報告書ではtと寄生虫は同時に居られないとあったが?」
「見ろよドラドラ。あそこのガナード。ほら、上半身が吹っ飛んだ。」
「ゾンマコトビワナイハウガミイキャモシェンマイ。ブスベガビルガラ。」(訳)そんなこと言わないほうがいいかもしんない。娘が見てるから。
ジョニーが心配したとき、案の定アシュリーが、なになに?といいながら進んできた。
「キャ――――!!!!!]アシュリーが叫び、ゾンビ、ガナードが一斉に振り向く。
「逃げろ!!」ドラドラが言い、走り出す。
そして、センターシティビルに飛び込んでいった。
そして、ゾンビ、ガナードの視界から消えた。
しかし、彼らは探すのをやめなかった・・・・・・
- 101 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:10:25 [ pSKI7GFQ ]
- Aルート
2話
「隊長!!隊長!!聞いてください!!あぁっもうっ。きーちーが―いーちゅーうーい!!」
「ん?ん、ああ、ナカガワか、でなに?こんな真夜中に。なんかあったか?」
「はい。これを聞いてください。」ナカガワは通信機を差し出す。
ザザ・・・・ザザッガーピーブッ「こちら、おばはん。聞こえてる?今、上海にいるんだけどガナードの・・ッブッピー受けてガガッ逃げて・・・・の。は・・・・て」
「こりゃ大変だな。第一おばはんが行ってるなんて聞いてない。」
「何でも極秘裏だったようです。それがてきにもれた・・・・・」
「おい、ナカガワ。ここはどこだ?」気ちがいは聞く。
「はい、上海沖7キロのところです。どうするんですか?」
「皆を起こせ!!上陸だ!!」
「ちょっ隊長!ボートは積んでないんですよ!!」
「ここにある兵員輸送ヘリで行く。全員、出発準備!!」
この気ちがいの声で、みな起きたようで、続々とヘリに乗っていった。
「おい気ちがい。おまえなにを・・・・」セレナードが言い切る前に、気ちがいは言った。
「何をするかって?ハッ。上海を開放するのさ!!」
バタバタバタ・・・・・・・・
こうして一行は上海に上陸した。
これから彼らの待っている運命やいかに!!
- 102 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:10:59 [ pSKI7GFQ ]
- NeO 2
ガシャン ガシャン カラカラカラ・・・ドォン
爆薬の音がし、焦げ臭い匂いがあたりを満たす。
「きりがねぇ、エイダぁ。」
「そう嘆くな、Gon。すぐあえるって、おっと」
2人は死者に囲まれていた。しかも歩いたり襲ったりしてくるからさらにたちが悪い。
ここにいるのは偽りの初心者、Gon。彼らは、はぐれた仲間、エイダを探すため、街をさまよっていた。
「ん?そこにあるのは銃器店じゃないか?よってみるか?」
「いや、遠慮しとくわ。隊長。」
「そうか。とにかくエイダを探そう。どこがいい?」
「どこって・・・・あそこの基地とか居そう。」
「ちょっとまて、あそこはゾンビがいっぱい居るんだぞ?いいのか?」
「おうよ、エイダのためならたとえ火の中水の中!!ゾンビなんて目じゃないぜ!!」
「前回は真面目だったのに・・・・泣けるぜ・・」
「決まりだな、隊長。あそこに突入だ。」
「突入って・・・お前、真面目にいってんのか?」
「隊長、任せとけ。この俺様カスタムプルトニウム爆弾を使うときがきた!!」
ヒョイッ カラコロラン ズドォォォォォン!!
「どうだい、この威力、これでいけるぜ!!」
「いやまて。何だあれは?思いっきり軍規違反だ。このまま無事に帰れたら報告書を書け。」
「わかったわかった、それよりエイダ!!」
「まったく・・・・今ここでアンブレラにあげようかな?あいつ」
- 103 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:11:34 [ pSKI7GFQ ]
- Bルート
コツコツコツ・・・・・・
「こっちだこっち。」
「おい、いったいどこまで行くんだ?ルイス。」
「お、クラウザーもちゃんと呼んでくれるようになったじゃん。ちょっと前までじゅげむじゅげむごこうのかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつふうらいま_うんらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅうりんがんしゅうりn(ryとしか呼んでくれなかったじゃないか。」
「呼ぶのがきつくなっただけだ。」
「ちょっと黙って!!今無線がつながったのよ。」
「ちょっと前もつながったじゃないか、おばはんよぉ。」
「クマぁぁ!!ちょっとこっちきてくれ。」
「やれやれ。せっかく無線が聞けると思ったんだがな。」
・・・ザザ・・・・こ・・ら・・第・・・長・・気ちがい・・いま・・そっち・・・・ついた・・・・・救・・・・・まって・・・・・
「切れたな。」
「ちょっと、甲賀!クラウザー!じゅげむじゅげ・・・じゃなかった、ルイス!クマ!きて!!」
「何をする気だ?」
「聞いて、クラウザー、いま、ここに救援が到着したわ。でも、無効にはおそらく私達の居場所はつかめてないし、無線機の電池も切れたわ。だから、ルイス、ここの近くで人目に付きやすいところってない?」
「ああ、それなら上海日本人学校の屋上に、花火があったような・・」
「決まりだな。」
「いく?みんな」
「モチロンだ、な。クマ?クラウザー?」
「ああ」と、二人が頷く。
「そういうことか、セニョール。協力するぜ」
「ありがとう、みんな。地獄に向かうかもしれないけど・・・・ね」
- 104 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:12:32 [ pSKI7GFQ ]
- Dルート
俺はマイク。日本のヘリパイロットだ。今はわけあって死者の町にいる。
まったく、アンブレラだけは許さない。俺の愛機ぶっ潰しやがって。
装備も貧弱だしなぁ。そんなわけで今は死者の町の地下通路(防空壕だろうか?)をたまたま助けてくれたドロップとかいうやつに案内してもらってる。
聞きたいことは山ほどあるが・・・後にしておこう。
「おーい、ドロップ!!何でお前は生きてるんだ?」
おいおい、27。俺の気配りを速攻つぶすか。お前は。
「え?あ、ごめん、なんて?」ドロップが聞きなおす。どうやらほかの事に集中してたようだ。
「何でこんな町で生きてられるのかってこと」
ここで気を使ってやれよ。まったく、日本人は単刀直入だな。(まぁおれは日本に住まわせてもらってるわけだから大口はたたけないんだが)
「もともと、私は遊園地の職員と警備員をかねてたの。」
ドロップがさらりという。マジかよ。だからウサギの着ぐるみに釘バットなのか?怖いよ。
「でも、バイオハザード(ウイルスによる広域汚染)が起きてからは、私たち遊園地の職員はアンブレラの傘下だったこともあり、武器などが支給されて、戦ったわ。でも結局みんな死んでいった。最後には武器もなくてね。多分今の生き残りは私だけだと思うわ」
「そんなことが・・・・」俺は思わず絶句する。絶望的だな、武器がないなんて。
「武器なら大丈夫よ。私が調達したから。」それこそ俺が聞きたかった答えだ。
そろそろ着くといわれてから1時間がたつな。いつまで・・・・
「ついたわ。」
なんだよ、なんか今日すごいタイミングいいじゃんかよ。
「ようこそ。でも、生きていけるかどうかはあなたたちにかかってるからね。」
- 105 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:13:05 [ pSKI7GFQ ]
- 題名不明
ガ男「きょう我らガナッズ再編集パーティーだ^^イェーイ」
村長「待て。なぜ1人なのだ?それにだいいちなぜわしの家でする?」
ガ男「いえいえ、いまから私はあなたの指揮下に入るからですよ。」
村長「お断りだ。なぜお前みたいな使えんやつを指揮する必要がある。」
ガ男「そういうと思ってました。だからちょっと細工をしたんです。」
村長「何に?」
ガ男「えっと、1−1の村の中央にある2階建ての家があるじゃないですか?あの猟銃マニアのしにぞこないがいるとこです。あそこにかけるようの梯子に鉄の茨を仕掛けておきました。」
村長「意味は?」
ガ男「登ったら痛いです。」
村長「いや、それはわかるけど、上るのって大体村人だよな?それにそのはしご倒したら凶器だよな?」
ガ男「うるさいハゲだな。すいません」
村長「ハゲッて言ったーーーうわーーーん。」
ガ男「ってことで続くよ^^」
- 106 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:13:36 [ pSKI7GFQ ]
- みんなの自己紹介
レオン「おい、どうする?HR」
クラウザー「俺の知らないやつもいるから、自己紹介でいいんじゃねぇか?」
レオン「そうしよう。よーし、みんなー今から自己紹介してくれー」
エイダ「一番乗りよ。私はエイダ。趣味は・・・スパイ活動です。特技は、パニッシャーを扱えることと、旋風脚が得意なことです。」
レオン「さすが自由の国。パニッシャーを持っててもいいんだな。」
ウェスカー「俺はウェスカー。趣味はペットのタイラントの強化。特技は、自分でも異常なまでにパンチの威力があること。あ、空手をやってる。あ、タイラントきてたのか。ちょうどいい機会だ。あの机をつぶしてくれ。さぁ、みんな、タイラントの力を見よ!!あ、待て、こっちじゃない、バカー!!」グシュゥッ
レオン「あぁ。ここってペット禁止なのにな。よし、始末しておこう。つぎやっといて」
ジル「ジル・バレンタインよ。STARSの隊員・・いけない。この学校の生徒です。趣味は・・・ゾンビ狩りと・・・ゾンビ狩り。よろしく♪」
レオン「あーあ、本編の設定言っちゃった。ゾンビ狩りの2回言ったしもう完璧愉快犯だね。」
追跡者「つい・・・せき・・しゃ・・です。趣味・・STARS殺し・・・STARS?ジル?うがぁぁぁぁぁ!!」
レオン「えええええ!!ちょっと!!そんな攻撃しないで!!ロケランなんかもって!!ちょっジルも応戦しないで!!ガトリングなんて出さないでー!!」
キーンコーンカーンコーン
レオン「もう時間かー。まだまだ紹介できてないなぁー。」
ハニガン「初めてのHRはどうだった?え?自己紹介が全員できてない?
しょうがないわね。次もやりましょ。え?ウェスカーと追跡者が死んだ?じゃあそこにいるタイラントを転校生とし手向かえましょう。」
- 107 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:14:15 [ pSKI7GFQ ]
- ↓甲賀さんの作品
- 108 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:14:58 [ pSKI7GFQ ]
- 〜異なる時代〜
ぶうん!!!
ものすごい風切り音がして怪物の右腕が迫ってくる。
俺は地面ぎりぎりまで体を伏せて攻撃を避けた。だがその右腕は近くに居た奴らを一瞬で両断して吹き飛ばした。
これで俺の身の回りに隠せる場所が無くなった。仕方なく俺は寸断された死体に隠れながら、近くにあった森に隠れた。奴はまだ気づいていない。俺はライフルを取り出し、ちょうど顔を向けた奴の眼に向けて弾丸を撃った。眼を撃ち抜いたはずだが奴は少し怯んだだけだった。すぐに体勢を整えたあと、左腕に握られていたマグナムを放った。しかし奴は適当に撃っていただけで弾丸は俺の後方100メートルほどに落ちた。だが、その衝撃はものすごかった。俺は5メートルほど吹き飛ばされ持っていた武器は半分ほど飛ばされた。
俺は急いで残っていた武器を取り木陰に逃げ込んだ。
しかし、残っていた武器はハンドガンとロケットランチャーと貧弱だった。俺はそのハンドガンを投げ捨てロケットランチャーを手に取った。俺はその1発に全身全霊を込めて怪物の口に向け、放った。
弾は迷い違わず怪物の口に飛んでいき破裂した。
怪物は苦しそうに口を開け、声にならない声をあげた。
そしてその命が尽きるまでそのままの状態だった。
その後、地震のような地響きとともに地獄へと旅立った…
だが俺の体はまだ元の時代に戻れなかった、ということはまだあの怪物がいる、ということでもある。仕方なく俺は飛ばされた武器を拾いに走っていった。
- 109 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:15:28 [ pSKI7GFQ ]
- 〜衝動〜
ブンブンブン!
手に持った破壊衝動、という言葉を具現化したような得物から低い音が流れる。
俺はその得物を手入れしながらエージェントが来るのを待った。心の底から湧き上がる破壊衝動を抑えながら。
不意に目の端に何か動いたのを見た。その刹那、抑えていた衝動が一気に爆発した。
俺はそのまま何か動いていた場所めがけて突進した。そして目に付くものすべてに得物を振り回した。
俺は所々何か当たった様な感触がしたが、すぐに別のものであるということを実感した。急に真後ろから大きな音がしたかと思うと、俺は地面に這い蹲っていた。そしてまた強烈な音とともに俺の意識はなくなっていた。
だが俺の体は獲物への執着心で溢れ返っていた。ここから後は仲間に聞いた話だが、俺は突撃して行って奴の肩をばっさり切り裂いたという、しかもエージェントが放った弾丸すべてを受けながらだ。
そのことが誰か知らない奴の耳に届いて、新しいチェーンソーを使う特権が与えられた。
俺以外にチェーンソー使う奴は俺を含めて4人ほどしかいない。その中で俺は破壊衝動が特別強いということで要所にしょっちゅう出ることになった。
そしてまた…身の程知らずのエージェントがやって来た。俺は嬉々として得物を手に戦場に向った、その破壊衝動を発散させるためだけに。
- 110 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:16:11 [ pSKI7GFQ ]
- 〜一日〜
この話は、EUにある誰も知らない村を占拠しているロス=イルミナドス教団の神父ビトレス=メンデスさんの一日を詰り続ける話です。
・朝3時に起床
うわ〜、早いですねぇ。だから髪も生えないんですよ、きっと。では、夜は何時に寝るのでしょうか。
・夜12時に就寝
とてつもなく睡眠時間がないですねぇ〜。よくそれで、2メートルもの身長になれましたね〜。プラーガの力の凄さを感じますね〜。ではほかは何をしているのでしょうか?
・朝3時半に育毛剤をつける。
・朝3時40分に風呂にはいる。
・朝五時に朝食を2時間かけて食べる
・暇つぶしにガナードを10人ほど殺す。(8時)
最後なんか神父じゃありませんね〜、つーかよくこれで村長が勤まりますねぇ〜普通は暴動起こされてますよ〜それに、育毛剤つけたあとに風呂入っちゃ意味ないでしょ〜だからいつまで経ってもハゲ! なんだよ。しかも朝食2時間って…どんな量なんですか。
朝だけでもこんなにケチ付けられるけど時間が無いので又明日〜♪
- 111 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:16:41 [ pSKI7GFQ ]
- 「戦友」
「後一つだ、クラウザー。」
「決着をつけるか。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「地に堕ちたな、クラウザー!」
「行くぞレオン」
その一連の会話が終わるか、終わらないかの瞬間、クラウザーが跳び、強
烈な一撃が落ちて来た。それを横に跳び、かろうじてかわした。いそいで
飛び跳ね、その斬撃が落ちたところを見た。そこにはかつての友人、クラウ
ザーがいた。地面は深く抉れ、土煙が立ち上っている。だがそれを気にせ
ず、奴はここを見、そして口元をほころばせた。まるで、避けるのを分か
っていたかのように。不意にクラウザーの姿が消えた。だが場所は分かっ
ている。奇生体が空気を切り裂く音を聞けばいいのだ。
「ひゅう!」聞こえた。上からだ。全く、芸が無い。上から振り下ろすの
は、確かに威力はある。だが隙も大きく、かつ、かわし易い。俺は呆れた
声を出しながら、横転して避けた。また、土煙だ。咳込みながら、クラウ
ザーがいると思われる場所をナイフで切った。血飛沫、そして呻き声。俺
はナイフをしまうと、「終わりだ、クラウザー」と言った。その刹那、
鋭い足払いが繰り出され、地面に倒れこんだ。真上には、狂った笑い声を
出しながら、クラウザーが跳んでいる。しかも、奇生体を突き出しながら。
まずい、避けきれない、そう思ったときはすでに、奇生体が体を貫いてい
た。鮮血が舞い、それがクラウザーにかかった。それを見てからくる激痛。
痛みとともに意識が無くなる。せめて道連れに、と思ったが、ナイフは取
れず、虚しく手を伸ばしただけとなった。そのままの状態で、捕われたアシ
ュリーを思った。そしてエイダも。そこまで考えたところで、突然意識が
途切れ、虚空に伸ばした手も、ぱたり、と地面に落ちた。
- 112 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:17:39 [ pSKI7GFQ ]
- ↓ボルドー鈴木さんの作品
- 113 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:19:01 [ pSKI7GFQ ]
- 〜やめてよ(1週間後)〜
サラザールの右腕は記憶力がいいので通常は、城の書庫の管理係をしている。
村長「あのー、辞書はどこですか?」
右腕「中二階の右から二番目、上から五番目の棚に二冊ある」
U-3「料理本はある?」
右腕「地下書庫の上から七番目、左から二番目の棚に二冊」
ガラドール「美術史はありますか?」
右腕「中二階の一番上に五冊ある」
左腕「身長を伸ばす方法がのっている本はあるか?」
右腕「一番奥から二列目、手前から三番目の棚の上から二番目、右から数えて12冊目にジョン・エイナー作「のびのびモテモテ伸長法」1800ペセタ、初版がある。後は二階の五番目の棚のいちばん下段、左から数えて28冊目にゴラン・ディーノ作、豪華本「超☆身長」3200ペセタで革貼りの背だ。それから〜」
左腕「全て、チェック済みか!!」
右腕「当然だ!!」
- 114 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:19:32 [ pSKI7GFQ ]
- 〜続・教団の最終目的〜
オズムンド・サドラー ロス・イルミナドス教団のカリスマ
夢は世界征服して全ての女性の服装をミニスカートにするという制度を作る事
村長「ああ、楽しみです」
サラザール「早くサドラー様が世界征服してくれないかな」
U-3「俺、一生あの人につくよ」
サドラー「何を言っている!!我が世界に野郎などいらぬ!!男はみんな打ち首にして私のハーレムの完成!!」
オズムンド・サドラー ロス・イルミナドス教団の元カリスマ
反乱により謎のダイニングメッセージ「ミニスカ」を残して死亡!!
- 115 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:20:19 [ pSKI7GFQ ]
- ↓私(不知火)の作品
- 116 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:20:51 [ pSKI7GFQ ]
- 「謎の同盟」 前編
サラザール「大変ですサドラー様!」
サドラー「どうした!?」
サラザール「このところ夜に一定の人物が行方不明になる原因がわか
りました」
サドラー「なんだと!それで原因は!?」
サラザール「は!教会に集合しているとわかりました」
サドラー「く!教会は10:00以降立ち入り禁止と定めたはずな
のに教団のルールを破りおって!それで誰だ!」
サラザール「は!私が派遣させたスパイによりますとビトレス・メン
デスを始め我が邪教徒数名、エルヒガンテ、普通のリヘ
ナラドールが確認されたそうです!」
サドラー「我が教団に対して反乱でも起こす気か・・・」
サラザール「わかりません、事実がわかり次第おって報告いたし
ます!」
サドラー「わかった、ご苦労。下がってよし!」
ビー!ビー!ビー!
サドラー「あぁ私だ、どうした?
孤島のAの8ブロックにレオンが大量出没しただと!?
ガトリング男がいるから問題ないだろう?
何!?ガトリング男が行方不明だと!!?
・・・・・やむ終えん、サラザールを派遣させるから
それまで持ちこたえさせろ!
無理?・・・・・反論は許さん!!」
ガチャ!
サドラー「というわけだサラザール・・・すまんが頼むぞ・・・・・
あれ?・・・・・あのチビ逃げやがったな!」
- 117 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:21:22 [ pSKI7GFQ ]
- 「謎の同盟」後編
サドラー「しかたねー、我が行くしかないな・・・
後でカプコン様よりお叱りを受けそうだけど・・・」
約5時間後・・・教会内にて・・・
村長「みんな集まったな・・・」
エルヒガンテ「やれやれ、外じゃほえるぐらいしかできないから
喉が嗄れちまったよ」
リヘナラドール「僕も変な呼吸のふりしてるから苦しいよ」
U−3「俺もだ・・・ゲホゲホ・・・」
邪教徒「あら?あなたは・・・ガトリング男・・・・・
なぜ泣いている!?」
村長「彼は今日レオンと戦ったがために我らと同じ悲しい宿命を知ら
れて皆からバカされてしまったのだ」
ガトリング男「レオンの野郎、俺の頭に向かってマグナム撃ちやが
った・・・その瞬間レオンだけでなく一緒に戦ってた
仲間も俺のこと・・・ウワーーーーーン(地面を殴り
つけて号泣)」
村長「そうだ!我々の呪われた悲しい宿命から一日でも早く解放
すべく教団を乗っ取るのだ!!今日も歌うぞ!!!」
全員「オォーーーーーーー!!!」
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/tenohirawo.html
この曲が流れる
ぼくらはみんな ハゲている
ハゲているから 歌うんだ
ぼくらはみんな ハゲている
ハゲているから かなしいんだ
脳天を太陽に かざしてみれば
ぴっかり光る ぼくの頭
エルヒガンテ 邪教徒だって
村長だって
みんな みんなハゲているんだ
ツルピカなんだ
ぼくらはみんな ハゲている
ハゲているから 皆笑うんだ
ぼくらはみんな ハゲている
ハゲているから おかしいんだ
脳天を太陽に かざしてみれば
ツルピカてかる ぼくの頭
リヘナラだって U−3だって
ガトリングだって
みんな みんなハゲているんだ
友だちなんだ
村長「皆のもの!今こそ決起するのだ!
ハゲのハゲによるハゲのための教団を作るのだ!」
- 118 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:21:58 [ pSKI7GFQ ]
- 「続・謎の同盟」
午前3:00
サラザール「スピー・スピー・スピー・・・」
サドラー「グゴー・・・グゴー・・・ガァァ・・・」
ここは教会内・・・
村長「皆集まったな?」
邪教徒「あれ?今日はリヘナラドールの頭に血管が浮き出てるぞ!?」
リヘナラドール「・・・・・・(怒)」
村長「彼は今日の呪われた宿命の被害者だ」
リヘナラドール「・・・みんな聞いてくれよ!アイアンメイデンが急に僕の事
ハゲハゲ言い出してバカにしたんだ!!」
ガドリング男「それだったらまだ俺よりいいじゃないか・・・
俺なんかレオンだけでなく周りにいた仲間の戦闘員からも
・・・ウワーーーーーーーン!(上を向いて大口あけて号泣)」
エルヒガンテ「お前泣き虫だな・・・」
ガドリング男「だって・・・だって・・・だってぇ〜・・・・・・
ウワーーーーーーーーーーン!!(あいかわらずの号泣)」
邪教徒「はいはい・・・そんでリヘナラドール・・・・・どうした?」
リヘナラドール「アイアンメイデンの奴!俺は髪の毛があるんだぜとか言って
頭から針を伸ばしたり引っ込ませたりを連発したんだ!僕の前で!」
U−3「我々呪われた宿命を持つ者にとって許されない行為だ・・・」
村長「そうだ!今こそ決起する時!!我々の呪われた宿命に打ち勝つために!!
今日も歌うぞ!!!」
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/i_haru_ichiban.htm
の音楽が流れる(怨霊注意!)
髪がぁ抜けて 川にぃなって 流れて行きます♪
頭のハゲが恥ずかしくて 顔も出せません♪
もうすぐハァーゲですねぇ♪
ちょっと気まずいんじゃありませんかぁ
風がぁ吹いて頭のヅラ 運んでいきました♪
どこかぁの子が私のヅラ 拾いに来ましたぁ♪
もうすぐハァーゲですねぇ♪
彼と同じじゃないですかぁ
泣いてばかりいたぁってぇ 髪(しあわせ)は来ないからぁ〜♪
重いカツラ脱いで 出かけませんかぁ
もうすぐハァーゲですねぇ♪
育毛してみませんかぁ♪
- 119 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:22:36 [ pSKI7GFQ ]
- 「私のナイフに慣れようストーリー その3」
(これは過去に交戦した記録を記した紙を元に作ってます)
普通のリヘナラドール VS ナイフの私 (再戦)
カードキーのある近くにいるリヘナラドールにぼろ負けしてしまった
私・・・・・今度は場所を変えてコの字型廊下にいるリヘナラドール
にナイフで挑むことにしました・・・
私「パターンさえ読めればなぁ・・・」
とりあえず前進、後退・・・
手を伸ばしてきた!
私「あっぶな!」
すんでの所でギリギリ回避する
そしてまた前進、後退・・・
今度は覆い被さってくるような攻撃だ
私「これは余裕で避けられるな・・・
この攻撃あたったらどうなんだろ・・・
いや・・・よけいなこと考えてる暇はないな」
そして再度前進、後退
腕を振り回そうとしている!
私「よし、今だ!」
素早く駆け寄りナイフを腰の辺りに喰らわす
私「やっ・・・た?・・・・よし!!!」
初戦ではこの後捕まって喰われてしまっていたが見事成功!
リヘナラドールは反撃してこない!
私「よしパターンは読めたぞ!あとは足が切れるまで
やり続けるだけだ!」
そして前進、後退
また手を伸ばしてきた!
私「本当にこれギリギリだなぁ」
前進、後退
今度は覆い被さってくるような攻撃
私「これは大丈夫」
前進、後・・・!!
私「あ!しまった後ろがない!」
リヘナラドールは手を伸ばしてきてレオンの肩
あたりにおもいっきり噛みついた!
私「あーあーあー・・・次噛まれたら死ぬな・・・」
すぐ回復剤を使った
私「まだ回復剤はある・・・とりあえずここから逃げ・・・
わ、わ、わ、リヘナラ邪魔ぁ!通れないって!!」
次の瞬間画面は大きく変わりレオンがはいつくばってる姿が
映し出された。
私「え?どうなったんだ??とりあえずまだ生きてるけどな・・・」
(後にこれは殴り攻撃をやられたのだと判明しました・・・)
私「まぁいいや・・・早く立ち上がってここから逃げ・・・
あれ!?動かない!!?どうして!どうして!どうして!?」
そう言ってる間にリヘナラドールは手を伸ばして噛みつき攻撃
レオンは死んでしまった
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
あれ?コンティニューできない・・・・・・・・???」
実はこのときコントローラーを激しく動かしたせいでプレイステー
ション本体からコントローラーが抜けてしまい、全く反応しなかっ
たのだと後にわかりました・・・・・・・(泣)
私の負け・・・・・・・
- 120 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:23:07 [ pSKI7GFQ ]
- 「私のナイフに慣れようストーリー FINAL」
アイアンメイデン VS ナイフの私
それまでのリヘナラドールは全て無限ロケットランチャーで倒し
たが・・・
私「やっぱり私がナイフを扱うのは無理なのだろうか・・・・・
もうこうなったらアイアンメイデンにナイフで挑んでやる!」
・・・というわけで実験室の近くのカードーキー所持のアイアンメイデン
にナイフで挑むことにした。
道を進むとアイアンメイデンが防犯カメラに映し出された。
私「わーお、顔が好き・・・・・・・・・
なんて言ってる場合じゃないや・・・・・」
とりあえず私は割れた窓を飛び越えてアイアンメイデンを待ちかまえた
奴はゆっくりとこちらに来た・・・
とりあえず窓越しに前進、後退の行動をしてみる・・・・・・・・
私「っぅわっ!」
アイアンメイデンはおもいっきり手を振り回した
何とか回避成功・・・・・
もう一回前進、後退をやってみる・・・
私「あ、また手を振り回した・・・」
更ににもう一回・・・
私「あ、また・・・・・ひょっとして窓越しだと振り回し攻撃しかして
こないのか!?」
・・・というわけで前進、後退、前進、ナイフ、という順でやってみる・・・
私「あぁぁ!成功した!!」
この要領でナイフバトルが始まった・・・
途中アイアンメイデンがこっちに乗り越えてくることがあったが
レオンも同時に反対側に乗り越え全く問題なかった
私「これはいける・・・・・」
しかし・・・・・・・
30分後・・・
私「さすがにHPたかいな・・・」
約1時間後・・・
私「もう死んでいい頃・・・」
約1時間半後・・・
私「あぁもうめんどくさい!」
・・・というわけでロケットランチャー発射ぁ!
みごとアイアンメイデンは倒れました・・・
私の勝ち(?)!!
そして現在・・・
エルヒガンテやチェーンソー姉妹2人同時、ガラドールを
ナイフで倒せるようになりました・・・
しかし未だにU−3やクラウザーはナイフで倒せません・・・
どころかナイフを一撃も与えることもできません・・・
クラウザーはナイフが有効と書いてありましたが
私には絶対無理です・・・・・・(泣)
- 121 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:23:39 [ pSKI7GFQ ]
- 「お城にて・・・」
レオン
「ルイス・・・」
ルイスは「薬を取ってくる」と言ってどこかに行ってしまった・・・
待っている訳にもいかないので先に進むことに・・・
レオン
「・・・・・・・あれ?扉が開かない・・・アマチュア、イージーと普通に入れたのにな・・・・・」
アシュリー
「こっちに扉があるわよ」
アシュリーが指差した先には扉があった
どうやらここにはいるしかなさそうだ・・・
ドン! 扉を開けた。
右の方に部屋がありその前に邪教徒が一人立っている・・・
その邪教徒はこちらに気づいたのであろうか、中へと入っていった。
レオンたちも後を追いかけるように部屋への扉を開けた・・・
邪教徒
「いらっしゃいませ、ご注文何にしますか?」
レオン
「へっ?」
アシュリー
「!!?」
その邪教徒の後ろでは他の邪教徒数名が座って何か食べている・・・
そしてとてもいいにおいが漂ってくる・・・
レオン
「ここガナード専用のレストランか?」
邪教徒
「いえ、ここはコンビニどぇす、」
アシュリー
「普通コンビニに食べる場所って無いけどな・・・
あ・・・レオン、私おなかすいた・・・」
レオン
「・・・そうだなここで飯喰うか・・・どころでどんな食い物があるんだ?」
邪教徒
「そうですね・・・こちらをご覧下さい。」
ガナー丼 350ptas 「村人はみんな大好き」
リザー丼 500ptas 「激辛!火を吹けますよ!」
デルラゴの蒲焼き 2500ptas 「高級食材として名高いあのデルラゴの蒲焼き」
エルヒガンテの丸焼き 10000ptas 「おのこしは許しまへんでー!」
ランカーバスの丸焼き 100ptas 「おなかを壊すことも・・・」
ブラックバス(生) 50ptas 「持ち帰って焼くなり煮るなりしてね」
リヘナラプリン 250ptas 「弾力性のあるツルンとしたプリン」
U−プリン 1000ptas 「舌を噛まれないように!」
ブラーガ3食弁当 300ptas 「3種類のブラーガが詰まった栄養満点のお弁当」
アルマデューラの唐揚げ 200ptas 「表面はカリッと、中はホクホク」
ノビスタドールの唐揚げ 150ptas 「表面はカリッと、中はドロッと」
ガッラヌードール 300ptas 「いろんな味があります。塩味が大人気!」
佐渡ラーメン 100000ptas 「教団のリーダーです!!」
便の達人 450ptas 「邪教徒、戦闘員の人気を集めてる!」
サラザール牛乳 500ptas 「これについては何も言えません」
ヴェルデューコーラ 75000ptas 「ヴェルデューゴを絞って出来ました・・・」
ポテトチップス ガドリング味 140ptas 「口の中が痛い!」
ポテトチップス コメットパンチ 100ptas 「20%の確率で攻撃力が上がります」
レオン
「・・・・・・・・・・まともな人間が食える物はねーのかい!!
っていうか2つぐらい関係ないのが混じってるし!!!」
邪教徒
「・・・といわれましても・・・」
アシュリー
「リヘナラプリンとノビスタドールの唐揚げ 下さいな♪」
レオン
「え゛っ!!!!?」
- 122 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:24:09 [ pSKI7GFQ ]
- 「ゲゲゲの魔太郎・3 作戦会議(???)」
村長の目玉の親父「おい、魔太郎!おきるのじゃ!」
魔太郎「グゴー、グゴー、」
村長の目玉の親父「大変じゃ!早く起きるのじゃ!」
魔太郎「う〜ん・・・チェーンソー姉妹がやられるわけないだろぉ〜・・・」
村長の目玉の親父「むぅ!まったく・・・しかたがないのぉ・・・おい、鬼太ジマサブ郎!!」
魔太郎「はっ!!何ですかお父様!!?まさかチェ−ンソー姉妹も!??」
村長の目玉の親父「そのとおり・・・残念じゃ・・・」
魔太郎「くそ!・・・もう怒った!!!あのでかい奴を呼ぶぞ!」
村長の目玉の親父「だいだらぼっち・・・じゃなかった、エルヒガンテのことか?駄目じゃ!あやつは今風邪をひいて寝こんでおる!」
魔太郎「く!そうだった・・・あと携帯電話に登録してるのは・・・」
猫又、おとろし、河童、おぼろぐるま、輪入道、のびあがり
みこし入道、くろかみきり、カマイタチ、あみきり、つるべ火
つるべ落とし、玉藻の前(九尾の狐)、せとだいしょう
小豆あらい、日照り神、なまはげ、すねこすり、橋姫、川姫
轆轤首、雪女
村長の目玉の親父「・・・・・全部ジャパニーズモンスターかい!それに・・・・・・・・・・・・・全員駄目じゃ」
魔太郎「何故です?河童なんか強そうじゃないですか。」
村長の目玉の親父「頭のお皿が割れたら死んでしまうのじゃ・・・・・」
魔太郎「くっ!これじゃハンドガン無改造でも一撃だ・・・あ・・・カマイタチは大丈夫じゃないのですか?」
村長の目玉の親父「あれは光に弱いんじゃ・・・それにこっちのモンスーンとかいう偏西風とものすごい仲が悪いのじゃ」
魔太郎「どちらにしろ閃光手榴弾でイチコロなんですか!?・・・じゃ玉藻の前は・・・どうです?」
村長の目玉の親父「あいつは何か悪いことしておじいさんに殺生石にされてしまったそうじゃ・・・」
魔太郎「???・・・おきのどくに・・・・・・もう俺が自分で戦うしかないのか・・・?・・・・・あ・・・雪女はどう??」
村長の目玉の親父「あ・・・あれは・・・能力の問題はないのじゃが・・・・・」
魔太郎「特にないですね?じゃ呼びますよ?」
村長の目玉の親父「・・・あ!ちょっと待つんじゃ!!!」
30分後・・・・・
魔太郎「おお!来てくれたか!久々だな!!!」
雪女「・・・・・・・・・・・・・おひさしぶりです」
魔太郎「じゃ頼んだよ」
雪女「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
魔太郎「だから頼んだって」
雪女「えぇ?・・・・・・・・えぇっと・・・・・・・」
魔太郎「わかるだろ!?」
雪女「う・・・うーん・・・・・・・・・・・・・・・」
魔太郎「・・・(怒)」
雪女「・・・・・・・・・・・・・な・・・・・何を???」
魔太郎「エージェントの始末だぁっっっっっ!!!!!!!!!!!!」
雪女「わぁっ!!・・・は、はい!・・・・・始末・・・?」
魔太郎「いいからさっさと行けぇ!!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
魔太郎「・・・父さんが躊躇した理由がわかったよ・・・・・」
村長の目玉の親父「・・・あと一つ・・・・・」
魔太郎「?」
村長の目玉の親父「あいつ、焼夷手榴弾で一撃じゃ」
魔太郎「ああああぁぁぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁああぁぁ!!しまったぁ!無駄じゃん!!!」
村長の目玉の親父「もうこうなったら覚悟を決めるしかない!戦闘準備じゃ!!!」
魔太郎「それしかないな・・・アイアンメイデンの意地見せてくれるわ!!!父さん、例の物を早く買ってきて!」
村長の目玉の親父「了解じゃ!待っておれ合衆国のエージェントめ!」
- 123 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:24:45 [ pSKI7GFQ ]
- 「ゲゲゲの魔太郎・4・雪女・・・」
雪女「レオンさんの始末か〜・・・やだなぁ・・・・・あ!あそこにいる!!あれ?何してんの??」
レオン「サドラー!・・・・・・ぅぅぅぅぅ・・・・・・」
サドラー「無駄だ・・・子は親には逆らえないのだよ・・・こっちに来・・・・・・あれ?アシュリーは??」
レオン「・・・あ・・・カードキーがなくて救出できないんだよカードキー知らない?」
サドラー「いやぁ、あっちこっちにあるからね・・・カードキーは、それにそこは多分私の担当じゃないよ・・・」
レオン「どこにあんだろ・・・とりあえず俺救出が任務だからさ」
サドラー「わかった!今見逃してやるからアシュリー探してこいそうだな・・・あと3時間後に決戦の場で待ってるぞアシュリーいなくても来いよ・・・・・あとで戦闘員にも捜索願出しとくから」
レオン「ありがてー・・・じゃちょっくら行ってくるな」
サドラー「がんばれよ!無理すんなよ!!」
雪女「何か話してて攻撃できなかったよ・・・次こそ・・・・・!!・・・・・・・・・・・・・・
わ、あ、あ、あ、あ、あ、あつ〜〜〜〜〜いっ!!!体が溶けちゃうって・・・・・・回り道回り道・・・」
レオン「なんだこりゃ?あついな・・・溶鉱炉か・・・・・戦闘員が数人・・・問題ない・・・・・・ふぅ・・・」
雪女「うん・・・・エレベーターで来たところを・・・氷柱で・・・あ、来た来た・・・・・・・・・・・・・・・・!?あの怖そうな男の人誰!!?」
クラウザー「ひさしぶりだな、レオン」
レオン「クラウザー・・・」
クラウザー「2年前事故で・・・・・(省略)」
キーン!カキーン!サッ!!キーン!キーン!キーン!ザッ!!
雪女「ぅわ・・・ナイフで戦ってるよぉ・・・・・・・いけ・・・!そこ!あぁ惜しい・・・・・・・・」
レオンがクラウザーに回転ナイフ切りを喰わす
雪女「やった!当たったわ!!」
エイダ「・・・あなたさっきからうるさいんだけど・・・」
雪女「ぅうわぁぁぁ!!すいません!」
エイダ「まぁいいわ今回の一連のことに関係なさそうだし・・・ところで・・・・・あなた誰?」
雪女「あ!怖い男の人がレオンをけっ飛ばしましたよ!?」
エイダ「・・・!なんですって!?」
クラウザー「これもアンブレラのため」
レオン「傘?」
クラウザー「この先お前は必要ない、死ね!」
エイダ「やばい!」
パン!
エイダ「あ!外れた!!も一回!!!」
パンッ!
エイダ「あ、またはずれた!!」
パン!パン!パン!パン!
エイダ「あーん!あたんなーい!!」
雪女「ちょっとこれ借りますよ・・・」
エイダ「ちょ・・・何を」
ピシュッ・・・バーーーーーーン!!!
クラウザー「う゛わぁ!」
レオン「げふっ・・・エイダ・・・」
クラウザー「ゲホッゲホッ・・・・・やはりどこかのメス豚だったか・・・」
エイダ「(怒)」
雪女「分が悪いのはそちらさんのようですよー!」
エイダ「こらっ!勝手に私の台詞言うな!!!」
クラウザー「(だれだあいつ?・・・まぁいいや、あとでまとめて始末してやる)・・・はっ!!」
クラウザー、ジャンプ!
クラウザー「もがいたところでこの島から・・・」
ピシュ、バーーーーーーーーーン!!!
クラウザー「ぎゃう!」
エイダ「勝手に使うな!!!・・・っていうかそれかえせっての!」
クラウザー「くっそー、覚えてやがれ!」
雪女「台詞最後まで終わってませんよー!」
クラウザー「む・・・生きてはでられん・・・それじゃバイバイキーン!」
エイダ「・・・知り合いだったそうね」
レオン「昔の連れさ・・・そろそろ目的を教えてくれてもいいんじゃないか?」
エイダ「じゃあね」
レオン「ちょっと待て、お前いつ子供生んだんだ?」
エイダ「(怒)」
ピシュ、バーーーーーーーーーン!!!
レオン「・・・・・ふげ・・・」
エイダ「ありがとう・・・今のだけ感謝するわ・・・いいかげんその火薬付ボウガン返しなさい!」
レオン「お前の育て方が表に出てるな・・・」
エイダ「・・・やっちゃいなさい!」
ピシュ、ドーーーーーーーーン!!!
レオン「あひゃ〜〜〜〜〜」
エイダ「行くわよ」
その後雪女はウェスカーの組織に入り
以後エイダと共に任務を遂行してるそうです・・・
- 124 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:25:27 [ pSKI7GFQ ]
- 「ゲゲゲの魔太郎・5・Final Battle!」
村長の目玉の親父「えぇっと・・・プロテインとタウリン、リポビタンDとオロナミンC、・・・・・よしOKじゃ!」
武器商人「カムバック、ビ・・・フォ〜〜〜!」
村長の目玉の親父「そこだけ強調せんでいい!」
レオン「ん?なんだこいつ??」
村長の目玉の親父「は・・・!お前は・・・・・!!こりゃ!つまむな!!はよおろさんか!!」
レオン「目ん玉に胴体と手足がついてるぞ・・・きもちわりぃ・・・」
ブチッ!
村長の目玉の親父「ぎゃあぁぁぁああああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁーーーー!!!!」
レオン「役に立ちそうだからもっとこう・・・」
そして
レオン「なんだここは?」
魔太郎「げ!あのエージェント!!?・・・父さん早く!!」
ガチャガチャ
魔太郎「ふっ・・・このドアは父さんがいない限りナパーム弾20発またはハイパー放射ミサイルでも開かない!」
レオン「開かない・・・この扉は目で人を特定する装置か?」
レオンは村長の目玉を使った
ギィ〜〜〜〜〜
魔太郎「げっ!何故に!?と・・・父さん!!?」
レオン「あ、あれはカードキー!!」
魔太郎「よくも父さんを!!くらぇ!」
レオン「おっと、サーモスコープ付きライフル!」
バーーーン!
魔太郎「う゛っ!」
バーーーン!
魔太郎「ぐぅっ!!」
バーーーン!
魔太郎「や、やられる!!!・・・そうだ!」
(村長の目玉の親父)「よいか、ここに長年封印してある激的強化薬がある。だがこれはドーピング同じじゃ・・・大ピンチになったら使うのじゃぞ」
魔太郎「今しかない・・・ゴクゴクゴク・・・うぉ・・・・・
あああああああああああああああああああああああああ!!!!」
レオン「何ぃ!!?」
魔太郎「ふ・・・ふふ・・・・あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!滅・殺!!」
ブゥゥーーーーン!
レオン「うわ!」
魔太郎「前進の針ミサイルゥ!!!!とりゃあぁぁ!撃・滅!!!」
グサッグサグサグサグサグサグサ!!!!
レオン「あ゛ぁ・・・・あ゛あ゛・・・・・・・」
魔太郎「ニードルフルバースト(針全弾発射)!!うりゃぁぁぁっ!必・殺!!!」
レオン「ぐあ゛・・・・・・・・・・・・・・・・」
魔太郎は目玉だけになった父さんを拾い上げる
魔太郎「・・・・やったよ、やったよ・・・父さ・・・・・う゛っ!」
突然魔太郎の体が崩れ始める!
魔太郎「ふふふふふふふふふ・・・・・・・・ぼ、僕はぁ・・・僕はねぇっっ!!!!!!」
ビシャァァァァァァ
こうして二人は死んでしまったとさ・・・
- 125 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:26:03 [ pSKI7GFQ ]
- 「くらうざあの目記」 プロローグ
あの事件から10年・・・
「アショリ・・・じゃないな・・・アヒャリーだっけか・・・
あいつは今どうしているだろうか・・・」
すっかり年老いて体がなまってしまいろくに働き口にもつけず
俺はとあるボロアパートの一階でゴミ袋にまみれて暮らしている・・・
「これじゃ駄目だ・・・」
あっちこっちにはゴキブリやカマドウマ、ハエやウジやノビスタがうじゃうじゃ・・・
おまけに風呂には猿が数匹はいってやがる・・・
「もう一度やり直そう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず掃除はしなきゃな
・・・どっから手をつけよう・・・」
すると真っ先に何かでパンパンにふくらんだ押し入れが目に飛び込んできた。
・・・思い切って開けたみた・・・・・・・・・・・
スーッ
ドパパパパパパパパアパァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!
何かたくさん出てきた・・・
3日後・・・
俺は意識を取り戻した・・・
「はっ!駄目だ!!・・・このまま生き埋めになったら俺は・・・
とりあえず押し入れの中から整理するか・・・・・」
まず目についたのは賞味期限が2年過ぎてるカレーパン・・・
それだけ見て詳しく確認せずにゴミ袋へ・・・
他も食いかけの弁当やら何か黄色い液体のでてるサンドイッチなどが・・・
「あーもうめんどくさいっ!!」
1週間後・・・
「むっ!?しまった!このままでは俺はぁっ!」
気合いでゴミを処分した。
・・・気がついたら5日後だった・・・・・
処分した時の記憶がないのと5日間の謎の空白の時間から
相当ひどかったと思われる・・・でも押し入れの前の汚いゴミは全て無くなっていた。
そして本来押し入れにしまってあったであろう物が顔を出した。
「あっ、これは」
俺が今手に握っている物は昔妹と良くおままごとで遊んだ
昔小さな女の子の間で大ヒットした人形、リヘナラドール
略してリヘちゃん人形である。日本のある人形を真似したらしいが
あいかわらず気持ち悪い・・・
「でも懐かしいなぁ・・・とっとこう」
そのほかにもファミコンやサッカーボールやバットと野球ボール、
マジ●ガーZの等身大フュギュアなど懐かしの品がゾロゾロと出てくる
どれも昔遊んだ懐かしい宝物ばかりだ。
そして最後、一番奥に見たことのない・・・いや、忘れてるだけかもしれない・・・
ホコリをかぶった一冊のノートがあった。そこにはこう書かれていた
「くらうざあの目記」
「なんだこれは・・・・・・・・・あっ!
思い出した・・・なんだっけ?・・・そうだ!
クラウザーの家に遊びに行った時盗んだ本だ。
それから読もうとしたらなくしちまったんだったっけ?
それにしても・・・字、間違えてるし・・・
そうだ、この本を盗んだ3日後にクラウザーは事故で
死んだはずだったんだよな・・・」
レオンは気になりその「くらうざあの目記」の1ページ目を開いてみた。
- 126 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:26:33 [ pSKI7GFQ ]
- 私のナイフになれようストーリー 外伝
リヘナラドール VS ナイフの私
私「もうプロも14週目か・・・・・
お金も1200万以上でスピネルも660個・・・・
こんなやった人は私ぐらいしかいないだろうなぁ・・・・・」
・・・っといつものようにセーブデータをロードする・・・
私「あ!ここはリヘナラドールが出てくるところ!!
そういえばまだナイフで倒せてなかったなぁ・・・
えぇっと確か・・・殴り攻撃をやった後に走って足の辺りを切り
つけるのだったよな・・・動画みたいにうまく出来ない・・・」
と言いつつも・・・
私「あ・・・・・・・・・・出来た!!
・・・・・・・また出来た!!
・・・・・・・・・・あ!簡単だ!!」
そしてようやくグシャッという音が鳴り響く
私「やっ・・・え?・・・・・・手かいな!!」
砕けたのは手でした・・・
私「あ・・・でも殴り攻撃しかしてこない・・・」
それから2時間・・・(↓台詞のみお楽しみください。)
「あ!また手が砕けた!!」
「アッハッハ!どこ手ぇ伸ばしてんのぉ!!(爆笑)」
「わっ!危ない!!」
「また手ぇ?足はぁ??」
「今度お腹かいな!」
「左手じゃないよー!」
「わぁ!!隠し技!!?」
「いた!殴られた!!」
「ふぅ・・・ぎりぎり!?」
「手ぇ〜・・・」
「足っ!!!」
「痛い!また殴られた!!」
「また変なところに手ぇ伸ばしてるしぃ・・・こっちだってば」
「どこに手を振り回してんだ?」
「また手かい!」
「もう〜・・・!」
「やば!後ろがない!!」
「あっぶなーい!」
「・・・あれ?死んだ??」
こうして勝負はつきました・・・
- 127 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:27:04 [ pSKI7GFQ ]
- ↓sssさんの作品
- 128 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:28:28 [ pSKI7GFQ ]
- 〜夢〜
「マ・・! 逃・ろ!」
「バカ言・・! 」
「いいから! アシュリーが死・・・任務どころ・・ない」
「もう、・・どころ・・ない・ろ!」
「い・・ら! いけ!」
「くっ・・・」
「まって、レオンは!? 助けに・・・・・・・・・・」
そこで会話が途切れた
大きな爆発音が遠くから聞こえた
爆発音があった場所には半壊した島があった
「そんな・・・・嘘でしょ・・ねぇ・・・・・いやぁぁぁぁあああああああああああああああ」
私は自分の叫び声で目が覚めた
また・・・・あの夢・・・・
あの事件があってから2ヶ月がたった
私はあれから3日に一度くらいあの夢をを見るようになってしまった
いろんな人が私のカウンセリングに来た
でも・・・・・・・・効果はなかった
私のせいで・・・・・・・・・・彼が死んだ
私がいなかったら・・・・・・・・
彼はまた別の生き方をしていたのかもしれない
私さえいなければ・・・・・・・・・・・・・
夢を見た
目の前に・・・・・・・・・・・・・・レオンがいる
私は駆け寄ろうとした
レオンの所へ・・・・・・・・・
私の頭の中にはそれしかなかった
でも・・・・・体が動かない
彼は首を振って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私の前から消えた
そして目が覚めた
今日は・・・・・・・・・あの事件から1年後・・・・・・・・・
私が助けだされた日
そして・・・・・・・・
彼が死んだ日
私はあの島に行くことを前にパパとママに話していた
最初は反対された
でも、何とか説き伏せてエージェントを何人かつけていくという条件で行くことになった
私のこの決断は良かったのかもしれないし、悪かったのかもしれない
でも、私のあの決断に繋がることは確かだった
- 129 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:29:01 [ pSKI7GFQ ]
- 〜夢・・・・・・・そして・・・・〜
ヘリに揺られて2時間
あの場所に着いた・・・
私は、エージェントを適当にどっかに行かせてあの場所へきた
彼と別れた場所・・・・・・・・そして、彼が死んだ場所
あの爆発があってからとても変わっていた
ここであんな痛ましい事件があったとは思えない
周りは一面の草原が広がっていた
綺麗な花がところどころ咲いている
私はその場に座り込んだ
まぶたがだんだんと重くなってくる
「いいや・・・寝ちゃえ」
私はそうつぶやいてまぶたを閉じた
目の前に彼がいる
「レ・・オン?」
彼はまた首を振って私に背を向けて行こうとした
「まって! お願い・・・・・・・・待って!」
彼に触れようとした
でも・・・・彼には触れなかった
「待って・・・・謝りたいの・・・お願い」
すると彼はこっちに来た
いつのまにか抱きしめられていた
「ごめんなさい・・・・ごめん・・なさい」
「君が謝ることはない」
「でも・・・・私がいなかったら・・・」
「いいんだ・・・・あれは俺の意思だ 俺は、今までいろんな人を守ることは出来なかった・・・・君だけだ・・・・守ることが出来たのは」
「レオン・・・お願い・・・・私を連れて行って・・・・」
「・・・・・・・・・アシュリー、君の気持ちは分かっている・・・でも・・・君を連れて行くことは出来ない」
「なん・・・で?」
「君が死んだら・・・・・君が死んだら・・・・俺は誰の記憶からも残らなくなる・・・・例えエージェントの記憶に永遠に残ろうと・・・・合衆国の英雄となろうと・・・・誰の記憶にも残らない・・・人が死ぬということは・・・人の心の中の人もみんな死んでしまうということだ・・・・・だから・・・・・・生きてほしい」
そういって彼は消えた
「今のは・・・・・夢?」
いや・・・夢じゃない
彼は・・・・私に会いにきてくれた・・・
そう思うと何かが吹っ切れた
────3年後
「元気な男の子ですよ」
「良かった・・・・」
「良かった・・・元気に生まれて」
「ねぇ・・・名前どうする?」
「そうだなぁ・・・・」
「私が決めていい?」
「? もう決めているの?」
「うん・・・・・レオンってどう?」
- 130 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:29:53 [ pSKI7GFQ ]
- 〜最初の民家にて〜
レオンはゆっくりと家の中に入っていった
そして、リビングと思わしき場所に来たとき・・・・彼は傍線とした
なんということでしょう。
匠のアイデアで築60年の家が新築同様の家になっています
暖炉があった場所にはシステムキッチンが置かれ、2回の部屋にはベッドが置かれました
この家のどこが築60年の家に見えるでしょうか
この家の住人も心なしか明るくなったような気がします
「あの・・・・この娘を見なかったか?」
「ううん・・・・ここは村のはずれだからな 中心部に行ってみるといい 誰か知ってるかもしれん」
「あ・・・ありがとう」
- 131 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:30:39 [ pSKI7GFQ ]
- 題名不明
始まりました
バイオ4で全員がトーナメント方式で戦ったらどうなるか?
やはりレオンと思う人も多いと思いますがレオンとエイダ アシュリーとエイダ どっちが強いのかは分かりません
なら、やってみましょうと思い立って作ったこのコーナー
予選が終了し選ばれたのはこの12人!
巨大チェーンソー
ルイス・セラ
ジャック・クラウザー
ヴェルデューゴ
オズムンド・サドラー
エイダ・ウォン
レオン・S・ケネディ
ラモン・サラザール
アルバート・ウェスカー
ビトレス・メンデス
武器商人
U−3
以上、予選を勝ち抜いた12人です
抽選で対戦相手を選びます
1回戦は
①−1
②−2
③−3
④−4
⑤−5
⑥−6
2回戦は
①②−③④
⑤−⑥
3回戦は
①−②ー③
つまり、3回戦で決着がつくことになります
まず、1回戦の抽選を行います
・・・・・・
1回戦の抽選が決定しました
ジャック・クラウザーVSオズムンド・サラザール
巨大チェーンソーVSラモン・サラザール
ヴェルデューゴVSビトレス・メンデス
武器商人VSアルバート・ウェスカー
U−3VSレオン・S・ケネディ
ルイス・セラVSエイダ・ウォン
ととと、いきなりエイダとルイスの脇役キャラ・・・・いえ、何も言ってませんエイダさん
失礼、主要キャラ対決になりました
さ〜て・・・・この対決どうなるか・・・・
1回戦はまもなくスタートです
- 132 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:31:20 [ pSKI7GFQ ]
- バイオ4で1番強いやつは誰だ!? トーナメント大会 ②
さて・・・1回戦を実況していきます
1−1
ジャック・クラウザーVSオズムンド・サドラー
「フフフ・・・・まさか君と戦うことになろうとはな・・・」
「余裕ぶってられるのも今のうちだぞ」
「・・・・? 忘れたのかね? 君の体には私が植えつけたプラーガがいるのだ」
おおっと、サドラー左腕を上げたということはあれが来るのか!?
・・・・・・何も起こらない?
「ハハハハハ・・・・ハッハッハッハッハッ」
クラウザーはいきなり笑い始めました
「俺が今もあんな玩具を使ってるとでも?」
「な・・んだと? フン、所詮お前はプラーガが無ければ私に立ち向かうことすらも出来ぬ無力な存在 私の右腕のときはそれだけの力と地位があった 力と地位が無ければ所詮、お前は単なるひ弱な人間に過ぎぬ」
「力と地位・・・・か だが覚えておけ」
「ふん・・無力な存在が何をい・・・・グハッ」
!? 何があったのでしょう?
サドラー選手 急にひざをつきました!? ? クラウザーの姿が見えませ・・・・!? ク、クラウザーが選手がサドラー選手の後ろにいます一体・・・?
「サドラー、これだけは覚えておけ 偉い奴が強いんじゃない 強いやつが偉いんだ!」
「グハッ・・・・」
オズムンド・サドラー、倒れました
一体何が起きたんでしょう?
それすら分からない今回の戦い
しかも、さりげなくセリフをパクっていますが今回は追及はしません
さて・・・他の戦いも見ていましょう
1−2
巨大チェーンソーVSラモン・サラザール
「開催者、背の低い私にこの相手をよこすとは何かのあてつけですか?」
サラザール選手 余裕の表れか文句を言ってます
しかし・・・・この戦い、どうなるか
変身する時間もスペースもありません
試合開始です!
「破序絵fぬあbhじぇかいげうfhばklんfsでぃ」
相変わらず意味の分からない言葉を口走っている巨大チェーンソー男選手
サラザール選手はどう対処するのか!?
「ふう・・・私をザコ扱いしてもらっては困ります」
!?・・・サラザール選手の右手が変化しプラーガの触手に!?
その触手が巨大チェーンソー男
をつかみあげて・・・・そのまま床にたたきつけた!
この攻撃がサラザール選手の「つかみ投げ」と仮定し550のダメージを受けたとします
しかし、巨大チェーンソー男の体力は1体めは35002体目は5000
仮に3500とすると巨大チェーンソーの男の体力は2950!
まだまだ負けてません
- 133 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:31:56 [ pSKI7GFQ ]
- 〜約束したよね?〜
約束したよね?
彼は、私に一言こういった
「必ず戻る」
と
でも・・・彼は戻ってこない
ううん・・・彼は戻らない
何故って?
赤い服を着た女性が私に一言こういったの
「彼は死んだ」
って
私は信じなかった
違う・・・・
信じたくない私がいた
彼は絶対戻ってくる・・・・
でも・・・・彼は戻ってこなかった
彼が、私を残してどのくらいたったかな・・・・
あの約束・・・・嘘だったの?
約束したよね?
- 134 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:32:36 [ pSKI7GFQ ]
- 〜死ねない 死なない 死なせない〜
目の前にエイダがいる
「エイダ」
「レオン・・・」
「そろそろ目的を聞かせてもらえないか?」
「ノーコメント・・・というわけにも行かないようね」
「ああ・・・」
「分かったわ・・・私の目的はサドラーの持っているサンプルを手に入れること」
「サンプル?」
「ごめんなさい これ以上はいえないわ そして、2つ目の目的」
「2つ目?」
「ええ・・・2つ目は・・・」
1発の銃声が俺の体を撃ちぬいた
「エ・・イ・・・ダ?」
「ごめんなさい これが私の2つ目の任務」
俺の意識はだんだん遠のいていった・・・
「君はここに残れ」
「いや、私も行くわ」
「だめだ」
「でも・・」
「大丈夫だ 必ず戻る」
「うん・・・」
これは・・・・夢?
いや、違う
これは俺がアシュリーとした約束・・・・
そうだ・・・・
約束したんだ・・・
俺は・・まだ死ねないようだ
死ぬわけには行かない
そして・・・・・・君を死なせはしない
「アシュリー・・・・」
「レ・・オン?」
「待たせたな 約束は守ったぞ」
「よ・・かった」
そして、アシュリーは泣き崩れた
そんなアシュリーを抱きとめながら俺は思った
『君を・・・死なせはしない』
- 135 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:33:09 [ pSKI7GFQ ]
- 5週目 サドラー戦
「これを使え!」
「ん・・? 心なしか声が低いような・・・サンキューエイ・・」
エイダがいるはずの場所にいたのはクラウザー
「いけ! レオン! 立ちふさがるのが神ならば、神をも超える鬼となれ! 人間の最後の希望、お前に託すぞ! レオン・S・ケネ・・」
最後まで言わせないうちに差し入れられた特殊ロケランをクラウザーに向けて、撃った
「セリフパクってんじゃねぇよ」
と、いう決め台詞を残して
クラウザーとのナイフバトル
「クラウザー! 何故亡命を!?」
「自分に忠を尽くした・・・・ってゲームが違う!」
次の瞬間、俺の胸にはナイフが突き刺さっていた
クラウザー戦にて
「クソッ・・・なんて奴だ」
「プラーガを体内に宿したものの特長は二つ」
「エイダ? 何故ここに・・?」
「一つは驚異的な身体能力」
「いや、だから俺の話を・・」
「そして、驚異的な回復力 要するに恐ろしくタフってことね」
「セリフパクってないか?」
サドラー戦
「お前の欲望の連鎖・・・ここで止めてみせる!」
「・・・? レオン・S・ケネディそれはゲームがちが・・・」
「ひぐらしのなく頃に!」
「あえていうなら、今は冬だぞ」
- 136 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:33:42 [ pSKI7GFQ ]
- 〜バイオパクリ物語①〜
プロモードのクラウザー戦
「さて・・・そろそろ決着をつけるか・・・まぁ、当然勝つのは俺だがな レオン」
「おいおい バカ言っちゃ困るぜ」
「フン・・・くだらん 怖気づいてまともな言葉も言えんか」
「怖気づく? 俺が?」
「ああ、そうだ」
「ハッハッハッハッハッ」
「何がおかしい?」
「幾多の死の山脈を乗り越えた俺が何を恐れるというのだ
遊んでやるよ、こい、蟲男」
- 137 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:34:17 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ハジマリ〜
ピピーピピーピピーピピー
ん? 無線機に連絡が・・・
「俺だ」
「は・く・・・・いそ・・まに・・ない」
「どうした!?」
「もう・・だ・・」
ガッガガガガーーーーーーーー
通信が途切れた瞬間に爆発があった
爆発がした方向は・・・・
アシュリー達が行った場所・・!
「・・・・ッ!!」
いったい何があったというのだ
爆発が起きた場所に行くと人だかりの山が出来ていた
急いで行ってみるとそこには同僚の死体があった・・・・
いや・・・同僚の死体らしき物・・・か
何故なら爆発のショックでか死体がバラバラになっていたのだから
見るもおぞましい光景・・・のはずだった
だが、周りの見物人は平然と見ている
まるで・・・そう、バラバラになった虫の死体を見ているようだ・・・
「おい!」
こういう場合は理性より感情が先に動くのか
まだ爆発の危険があるかもしれないというのに・・・
ピピッ、ピピッ、ピピッ
何の音だ・・・?
音がしたほうを見てみると・・・
爆弾があった
「!?」
まずい・・・
何故か考えるより先に俺は無線機を持っていた
「はやく! 応援を! 時間がな・・」
最後までいえないうちに俺の思考は止まっていた
いや、別に爆弾が爆発したわけではない
ただ・・・この言葉をどこがで聞いたような気がしたから・・・
いつだったか?
随分昔のことのような・・・
いや・・・このセリフはついさっき・・・
そうだ・・・・・
俺は、死体のほうを向いた
その顔には見覚えがあった
俺は、朝、そいつの顔をよく見ている
そこで、俺は全てを察した
あの言葉は・・・俺が言った言葉なのだろう・・・・と
ピピーピピーピピーピピーピピーピピーピ・・・・・・
- 138 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:35:03 [ pSKI7GFQ ]
- 〜パクリ物語り集 ②〜
「ふう・・・ようやくシカゴタイプライターが買えた これで・・・クックックックッ」
不気味な笑いをしているのは・・・そう、我らがレオン・S・ケネディ
ようやく、プロモードでシカゴタイライターを入手した。
大抵の人間はザコ中のザコであるガナード・・・しかも村人に苦しめられる
しかし、プロモードをクリアした後、シカゴタイプライター入手した人間がする事は大抵の場合一つ・・・・ストレス解消と言わんばかりの大虐殺であろう(きっと)
「ギャハハハハハハハハハハ」
明らかにハイテンションで撃ちまくるレオン
「ククククク・・・いいこと思いついた」
明らかにキャラが変わっているレオン そしてレオンはマシンピストルを取り出した
・・・・しかも、威力が最弱&装弾数改造最大のマシンピストルを
そして、レオンはわざと手足を狙って・・・・いや、最後まで言う必要はないだろう
「う・・・」
ここは・・・どこだ?
記憶を呼び覚ましてみる
そうだ・・・俺は、プロ2週目をクリアした後、シカゴタイプライターでガナードを・・・
それ以上は何故だか思い出せない
それより・・・・何で俺は動けないんだ?
自分の体を見てみる・・・・・
何故だか縛られていた
ガチャッ・・・・
目の前のトビラが開いた
「誰だ・・・」
相手は何も言わない
「オイ! お前! こんなことしてただで済むと思ってんのか!?」
相手は、やはり何も言わない
「おい! 何とか言え!」
パンッ
乾いた音がした
「うぐっ・・・」
足を撃たれた
パンッ
「がっ・・・」
手を撃たれた
しかも、指先だ
「なんで・・・こんなことを」
「楽しいからだよ」
「な・・んだと」
「嫌な事されたときに嫌なことすると楽しいからな」
「なに・・を」
相手はいつの間にか4人になっていた
「闇に纏いし哀れな影よ。 人を傷つけ貶めて罪に溺れし業の霊 ・・・イッペン 死ンデミル?」
「な・・・・」
ゆらりゆらりと業の影、哀れな定め迷いうち、憎み憎まれひび割れた、合わせ鏡の二籠、時の交わる闇より来たりて、あなたの恨み・・・はらします
- 139 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:35:34 [ pSKI7GFQ ]
- 〜一方通行〜
君はいつもそうだ
こっちが何か言う前にいなくなってしまう
こっちは手紙の返事が出したいのに君は返事は出させてくれない
でも・・・・今はどんなに頑張っても君に想いを伝えることはできない
そう・・・・どんなに頑張ってもだ
彼女は・・・・エイダは俺の目の前で・・・・無情の触手で殺されてしまった
あれから1年
いつもと変わらない朝
郵便ポストに手紙が入っていた
キスマークが入った手紙が・・・・
- 140 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:36:21 [ pSKI7GFQ ]
- ↓27さんの作品
- 141 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:36:54 [ pSKI7GFQ ]
- 〜アシュリーの真実〜
何よ!こんなとこに監禁して!
あ!あそこに監視カメラが。
「レオーン!」カメラの前ではちゃんと演技しなきゃ。
きゃ、何?こっち来ないでよ!
今すぐにでも張り飛ばしたいとこだけど・・・
ちゃんと無抵抗に突き飛ばされておかなきゃね♪
あ、カメラのスイッチを切ったみたいね。
ちょうど良いわ、ここに角材が。
これでも食らいなさい!このこの!
やった、2人とも無事に溶けて言ったわ。
汚い手で気安く触るのがいけないのよ!
証拠隠滅する手間が省けた♪
あたしに逆らうとこうなるのよ。
- 142 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:37:43 [ pSKI7GFQ ]
- 〜変体さどらー〜
「君の幻想に終止符を打ってあげよう」
レオンは思わず身構えた。
(どんなとんでもない姿に変身するんだ?)
だがサドラーは、1度だけレオンが見た「あの姿」に変身しただけだった。
「ふふふ・・・貴様もルイスと同じように殺してやる。」
(うわ!あのチ○コ出してきやがった!)
「このバカ!変態!」
「・・・・・・私にそんな言葉を向けるとは・・・
後悔させてくれる!」
「くらえ!閃光手榴弾!」
(くっ、やはり眩しい・・・だが私はザコとは違うのだよ、ザコとは。)
「そんな攻撃など食らうものか。」
すると、レオンは長い触手を足で踏み付けた。
「ふん、踏みつけたところで無意味・・・ぐわあ!」
レオンはおもむろにナイフを手に取り、切りかかった。
「お前みたいな変態には・・・
とことん恐怖を味あわせ・・・・・・それからゆっくり料理してやる・・・・・・」
「ぎゃああ!!」
エルヒガンテの寄生体を切るように、何度も触手を切りつけた。
そして後ろを向き、サドラーの顔に何かを投げつけた。
「これでも食らいな!」
「うわ!」(せめてナイフで切りつける方は止めてくれ!)
「ぐわあ、れおんきさまなにをするやめ」
「レオン、Use th・・・・・・」
「必要ないみたいね。」
「相手がエイダじゃなくて俺で命拾いしたな・・・・・・とどめだ!」
ロケットランチャーを取り出すと、目の前の変態の顔に向けて撃った。
「うぎゃああ!!」
(ってか最初からそれ使えよバカ!)
最期に頭に浮かんだのはそんなツッコミだった。
レオンは孤島から脱出するべく、エレベーターに走っていった。
触手だけをナイフで切り刻まれ、体は手榴弾やらロケランやらで黒焦げになったサドラーの横をすり
抜けて・・・・・・
- 143 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:38:18 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ヴェルデューゴ、放置の果てに〜
あ〜、逃げられたか。もう少しで倒せそうだったのに。
まあ、あいつ俺を蹴飛ばしたり、ナイフで切ったりして逃げ回ってたからな。
武器が惜しかったんだろうな。
そんじゃあ、エレベーターで追いかけ・・・・・
くそ、向こうで止めやがったな。
こうなる予想はついてたけどどうしよう。
ふけち・・・じゃなくて城主はなんて言ってたっけ?
う〜ん、とりあえず一度帰るか。
それから指示をもらおう。
やっぱ、ここの水路不気味だな〜。
あ、青白い火が消えてやがる。
あの商人もタイプライターも消えてるぜ。
いったいどこから逃げたんだ?
まあ、そんなことはどうでもいいか。
この壁を上るしか無さそうだ。
慎重に行かないと。
来るときは気にならなかったが、この穴結構長いな。
所々にあいつの靴の跡があるぜ。
あ、あいつが撃ったスピーカーが見える。
そろそろだな。
ベチャ
うわ!、何だ!?
ベトベトしたものが・・・
って、壁から手を離しちまったぜ!
これは、ガムか?
あいつ、こんなとこにガム捨てやがって!
ガムは紙に包んでゴミ箱に捨てましょうってお父さんとお母さんに言われなかったのか?
・・・問題はそこじゃねえや。
うわっ、落ちるー!
今まで何人もこの穴に落としてきたが、自分が落ちるとはな。
いや、俺にはカギ爪と尻尾という武器がある!
手足は届かんが、尻尾を壁に・・・駄目か!
先っぽは針みたいになってるからひっかからねえ。
曲がってるか、ギザギザがついてたら何とかなったかもしれんが。
俺がこんなことで死んだって聞いたら左腕のやつなんて思うかな。
俺の後継者に適任なやつはいないし、城主の世話、あいつ一人で大丈夫かな?
二人でもかなり苦労したが。
奴は自分の城内で迷子になるし、チビだし老けてるし。
毎日「今日もお背が高くて若々しくて風格に満ち溢れておられますね、サラザール様。」って言わな
いと怒るんだよな。
忘れずに毎日ちゃんとできるかなあ。
あいつのいろんな意味で爆笑な言動にも耐えられるかな。
本気で心配だぜ・・・
こんなところで死ぬなんて・・・
Mマークの赤い帽子かぶった配管工のヒゲオヤジなら空中で方向転換するんだろうが。
無駄だが一応はやってみるか。
それ、空中緊急回避!
グサッ
- 144 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:38:52 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ゴミ処理場の怪〜
やれやれ、こんな所が持ち場か。
ひどい匂いだぜ。
何でゴミ処理場なんかを通路に使ってるんだ?
ゴミ処理場なんだからさ、普通は基地の隅っこに作るよな。
しかもゴミの廃棄口、下のフロアに通じてるみたいじゃないか。
誰が使うんだよ、全く・・・・・・
それ以前に、ある程度ゴミ捨てたら通れなくなるじゃねえか。
本当に意味分かんねえよ。
エージェント来るかな?
あ〜あ、出来れば来て欲しくないな。
あいつクレーン操作してここ警備してた奴ら下に落としてたもんな。
しかも残った一人がクレーンで捕まえられないようにしゃがんでたところをナイフでサクッ、サクッと・・・・・・
思い出すだけで嫌になってきた。
見なきゃよかったな・・・・・・
他の3人には悪いけど黙って帰っちゃおうかな?
1人ぐらいいなくても大丈夫だろ。よーし。
「「「「あのさあ。」」」」
・・・・・・くそっ、4人とも同じこと考えてたみてえだな。
さすがに言いづらくなったぜ。
ってか何で俺だけ素手なんだ?
せめて石ころでもいいから何か持たせてくれよ。
しかし、外の奴らもかわいそうだよな。
エージェントがドア開けたら入って来いって言われてるけど、それまで大量のゴミとにらめっこじゃねえか。
誰かと代わってやろうかな・・・そしたら案外簡単にここからおさらばできるかも。
「ガチャッ」
ってエージェント来やがった!
うわ、閃光手榴弾か!前が見えない!
ってことはあいつ、攻撃せずに逃げ去るつもりだな。やった!
もう周りが見えるようになったけど、このままずっと苦しんでるフリしてやるか。
おっと、ドアが開いて・・・皆突入してきたな。
あ!あいつアシュリーおいて逃げやがった!
このチキン野郎!・・・意味は詳しくは知らんが、アメリカでは差別用語らしいから一応言っておこう。
おい!エージェントに攻撃するフリしてアシュリー鉄球で殴るな!
こいつ、薄ら笑い浮かべてやがる・・・・・・このサディスト!変態!
あ〜あ、アシュリー素手の奴に担がれた・・・嫌がってるなあ。
そいつは確か、さっきまでゴミの分別素手でやってたはずだからな。
あとで触られたとこ、よく洗っとけよ。
あれ?おい!アシュリーはどこ行った!?
さっきまでこいつが担いでたはず・・・
まさか・・・・・・
俺はエージェントが逃げていった道をたどった。
突き当たりのドアを蹴って開ける。
この時ほど自分の目を疑ったことはなかった。
やつがアシュリーの手を引き、投棄口の中へと消えていった。
何でいきなりここにワープするんだよ。
やっぱりあの噂は本当だったのか?
「おい、何が起こった?」
何人かが俺の後を追いかけてきたようだ。
俺はドアのほうを向こうとした。が、次の瞬間
「ドカッ」
うわ、誰かがぶつかりやがったな!
うわっ落ちるー!
ふう、何とか助かった。
ここも相変わらず臭いが、今は少しだけこのゴミの山に感謝したい気分だ。
あ、あの二人は向こうに移動してるな。
ってことは、そこの人影は何だ?
もしかしてクレーンでここに落とされた奴かも。
「おーい。」俺がそういうと、そいつはこっちを振り返った。
そこにいたのは俺の予想とは正反対の人物・・・・・・
いや、人がどうかも怪しいやつが立っていた。
大きく裂けた口、暗く濁った光を放つ目、ヌメヌメした皮膚、そして全身から生えている細くて長いトゲ・・・・・・
そいつは腕を伸ばし、腰を抜かしている俺を引き寄せた。
「ガブ・・・ベチャッ、ベチャッ」
薄れ行く意識の中で、奴のつぶやく言葉だけが頭の中でこだまする。
「かゆい・・・・・・うま・・・」
- 145 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:39:34 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ルイスの武器選び〜
よーし、サンプル持った!薬持った!行くぞ!
っと、遠足前夜の小学生みたいなテンションだな。
落ち着いて、敵に会わないように行くぞ。
お、あの青白い光は・・・・・・あの怪しげな武器商人か。
そうだ、レオンに薬と一緒に何か武器持って行ってやろう。
「よう武器商人、また会ったな。」
「ああ、初めまして。あなたがルイスですか?」
「初めましてって、前にも会ったじゃねぇか。」
「そいつはきっと私の兄貴ですよ。」
「へぇ、お前ら兄弟なのか。ところで、何かいい武器ないか?」
「いろいろありますよ。兄貴が売ってないような珍しいものもね。」
「まず、こいつはどうですか?」
「これは・・・見たところ普通のナイフだが。」
「今なら限定仕様まで改造して10万ptsで売りますよ。」
「ナイフに限定仕様って初耳だが。結構高いが、そんだけの価値はあるんだろうな?」
「もちろんです。限定仕様は・・・」
『限界以上に威力をアップ!(1,2)さらに弾数を無限に!』
「威力は少し低いが、これでいいとして・・・
弾数無限って当たり前だろ!」
「いやいや、こいつはかなり便利になりますよ。
このナイフには『ナイフの弾』ってのが必要で」
「そんなの見たこと無いが。切るたびに1発使うのか?」
「ええ、ちなみに装弾数は20で装填速度は0,86。」
「すぐに弾切れじゃねえか。」
「兄貴も私も、ナイフの弾は売ってますよ。」
「いくらだ?」
「1発につき1000pts・・・」
「却下!レオンが持ってるやつのほうが便利だな。
改造しなくても無限に使えるし。」
「え?折れたり欠けたりもしないんですか?
このナイフは弾を消費してそれを防いでるんですが・・・」
「・・・・・・あいつのナイフって結構凄かったんだな。」
「他に無いか?できればハンドガン系のやつがいいんだが」
「ええっと、1番のオススメはこれですかね。」
「レッド9か。俺も持ってるから改造してくれねえか?」
「限定仕様までで・・・全部で14万ptsです。」
「おお、サンキュー。これでチェーンソーに会っても安心だぜ。」
「実はこれのもう1つ上の限定仕様があるんですが・・・・・・」
「どんなのだ?」
「ええと確か・・・」
『連射速度をアップ!(0,10)さらに限界以下に威力をダウン!(0,2)』
「何だよ威力ダウンって!さっき改造した意味ねえよ!」
「しかしですね、その代わりにかなりグレードアップする部分もあるんですよ。」
「どこが変わるんだ?」
「1発当たっただけでも敵は異常に痛がります。」
「・・・しょうもないな。」
「おっと、忘れてましたがホーミング能力もつきます。
手や足などの体の末端部、つまり1番ダメージが少ないところを自動追尾するようになります。」
「何の意味があるんだ?」
「威力最低のマシンピストルよりもさらに敵をいじめることが可能に。」
「・・・・・・改造しなくていいぞ。」
「あともう1つとっておきのものがありますよ。」
「今度こそまともなものだろうな?」
「マインスロアーです。限定仕様はホーミングじゃなくでですね・・・」
『手榴弾も装填できるようになる。』
「さっきまでのよりはまともだな。」
「あ、そうそう。
手榴弾は装填してから3秒以内に発射しないと自爆します。
早撃ちのスリルを味わいたい方にとってもオススメ。」
「・・・普通に投げたほうがいいな。これもいらない。」
「あなた、ずいぶん難しい客ですね。」
「いや、こんなの誰も買わないと思うが。」
「今朝、さっき紹介した3つを50セット買って行った方がいるんですがね。」
「どんな奴だ。そんな馬鹿は。」
「子供くらいの背丈でしたが、見た目はかなり老けてた人、むしろ猿?でしたね。
1セット50万ptsだって言ったら喜んで買って行きましたよ。」
「かなりのぼったくりだな。あいつがそんな馬鹿だったとはな。」
「一緒にいた赤いローブの方が目に涙を浮かべてた気がしましたね。」
「アホな主人を持つと苦労するな。まあ、レオンの心配はしなくて良さそうだな。
じゃ、これで失礼するぜ。アデュオス。」
「じゃあ、さようなら。おっと、これは言っておかないと。」
「まだ何かあるのか?」
「ヒッヒッヒ、カムバックエニイタイム。」
「・・・正直、もう戻ってきたくないんだけど。」
「・・・・・・行ったみたいだね。
あ、そういえばこのマシンピストル紹介するの忘れてたよ。確か兄さんに渡せば
『限界以上に威力をアップ!(5,0)装弾数アップ!(500)さらにストックをつけ、使用スペースを2×4
に!』
ってのにしてくれるんだけど。
費用は確か20万ptsだったかな。」
- 146 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:40:07 [ pSKI7GFQ ]
- 超短編「なおこのテープは自動的に・・・巻き戻される。」
もうすぐアシュリーと合流だな。
ガトリングもザコも倒したし、あとはここのスイッチを押せばドア開くな。
それ、ポチっとな。
「ドアが開きました」
あれ?こんな音声流されたっけ?
「なお、この装置は自動的に消滅します。」
え?ちょ、消滅って何・・・
ドカーン!
You Are Dead
- 147 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:40:50 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場9「親切な落石」
「あ、おじいちゃん。アメリカのエージェントが来たよ。」
「ああ、あれが噂の・・・。ここに来たということはあのチェンおじさんやられてしまったのかのう。」
「あのおじいちゃんの猟銃を食らっても平気なおじさんを倒すなんて・・・。人は見かけによらないね。
」
「そういえば、変なマスクを被ってからはかなり無口になったような気がしたわい。チェンさん。」
「おじいちゃん!何あれ?」
「ん?あの白い人影は・・・もしやリヘナラさんか?
お前、またリヘナラさんの地下室の鍵を掛けるのを忘れたな!?」
「わわわ、ごめんよおじいちゃん。
それよりどうしよう。早く連れ戻しておかないと。」
「このままだとあのエージェントが襲われるのう。わしとお前以外には懐いておらんからな。
少しの間でも時間が稼げればいいんじゃが・・・・・・」
(この前リヘナラさんが逃げたときは大変じゃったのう。村はずれの巨人と決闘をやらかして。
巨人が殴ってもすぐに再生されて、驚いてるときに見せるマヌケな顔数10パターンといったら・・・・・・
チェンさんも村長さんもみんな大爆笑じゃった。
そう考えると放っておいたほうが・・・いや、駄目じゃ駄目じゃ!)
「あ、こんなところに岩があるよ。
落とせばエージェントをリヘナラさんから遠ざけられるよ。」
「それは名案じゃ。よし、いくぞ。それっ!」
「あ、そこのおじさん。この岩押すの手伝ってよ。」
「ああ、別にいいが。」
「「せーの!」」ゴロゴロゴロ・・・・・・
「よし!エージェント逃げて行ったよ。」
「わしが連れ戻しておくぞ。」
「頼んだよ、おじいちゃん。」
「ふう、ちゃんと鍵を掛けて、っと。
わしも気をつけねばな。
やはりペットを飼うのは大変じゃのう。
孤島に出稼ぎに行った息子からの大切な贈り物じゃから、大事にせねば。
あのエージェントも助けられて良かったわい。
いいことをしたあとは気持ちがいいものじゃ。」
「ありゃ?樽の下に隠しておいたヘソクリが無くなっとる。
2階の棚もガラスが割れておるし・・・
あ!壁にかけておいたわしの魂とも言うべき猟銃が・・・・・・
た・・・大変じゃあ!空き巣に入られた!!」
- 148 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:41:24 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場10「ドアが閉まります」
「邪魔物の始末をしろ。」
そう言ってフケチ…じゃなかった、小鬼…でもない、サラザールは俺の視界から消えた。
目の前には鎌を持ったヤバそうな奴らが4人。
だが、俺の敵ではない!
ショットガンを食らえ!
「バシュウゥ」
そしてすかさずマシンピストル連射!
「ダダダダダダ!」
素早く敵を倒していく俺。我ながら素晴らしい。
「ハハハハハハ!見ろ!邪教徒がゴミのよう…って何言ってんだ俺。」
と、そのとき。
「ガラガラガラ」
何人か倒すと増援が来るんだっけ。
俺はすかさず2階に移動し、増援を片付けた。
「ガラガラガラガラ」
2回目の増援だ。
ちょうど目の前に出て来た。
ん?おい、何やってんだ、そんなとこにしゃがんで。
くそっ!右足で左足の靴紐踏みつけてたぜ。
そのまま左足を出したのが駄目だったな。
きれいに靴紐がほどけちまったぜ!
仕方ない、結び直し……ああ面倒くせえ!
やっぱり紐靴じゃなくてジッパーで閉めるやつを採用するべきだって。
そっちの方が絶対に便利…
「ガラガラガラガラガラ」
あれ?おかしいな。増援は俺で最後のはず……ってうわあ!
やばい!!
しばらくたつとこの登場用の台みたいなやつ閉まるんだった!
このままじゃ挟まれる!
早く出よ…わあ!
ローブの裾ふんずけて転んじまったよ……すぐには起き上がれん。
くそっ、これも紐靴とローブを採用した、でかい帽子をかぶって自分を大きく見せようとしてるけど
その帽子のせいで自分の小ささが際立ってることに10年間気付いてない城主のせいだ!
「このフケチビ!ネタキャラ!」
「ザクッ」
おいおい。
靴紐結び直してローブの裾ふんずけてズッこけた上、挙句の果てには
あの回転する台に挟まれて死亡かよ。
エレベーター事故みたいだな。かわいそうに・・・・・・
ただ…最後の一言は同感だな。
「待ってろよアンドルフ……じゃない、フケチビ!」
- 149 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:41:57 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場11「愉快な廊下・前編」
「あ〜あ、暇だなあ。」
「おい、いいかげんそれ言うの止めろよ。
もう8回目だぞ。」
「そんなに言ってたっけ?数えてる方もどうかと思うけど。」
「まあ、それ以外すること無いからな。
やっぱ暇ってのは我慢しにくい物だな。」
「うん。僕らは銃や刃物や爆弾には強いけど、唯一の弱点はそこなんだよね。」
「驚異的な代謝能力よりも、驚異的な精神力の方がよかったよな。」
「そうだよね。それが解決できれば最強なんだけど。」
「そうだな。それにしても暇だな。」
「あのさあ、ずっと立ってるの疲れるんだけど。座っちゃおうか。」
「止めといたほうがいいぞ。前廊下に座ったら、床が粘液でベトベトになるだろ、って言われて怒られたからな。」
「ひどい言われようだね。
僕らの新型の後輩には、驚異的代謝能力に加えて精神力と、ヌメヌメした粘液を出さない力も追加してもらわないと。」
「それいいな。最強じゃねえか。
この前作られた俺らの後輩は、トゲがついただけの役立たずだったからな。」
「それにあの顔はひどかったよね。
僕らも人のことは言えないけどあの顔は・・・・・・プッ・・・ハハハハハ!」
「ハハハハハハ!思い出しただけで笑えるぜ。
顔だけじゃなくて動きも傑作だったしな。」
「ハハハハ!ふう・・・そのぐらいで勘弁しといてよ。お腹痛いからもうそれ以上言わないでね。」
「分かった分かった。
でもあのプルプル振動しながら歩く姿は・・・ハハハハ!」
「そういえば。」
「何?」
「俺たち、こんなに離れてつっ立ってていいのか?」
「そう言われたじゃない。これでいいんじゃないの?」
「いや、これだけ離れてたら1人ずつやられるじゃねえか。
2人並んで同時に向かっていけば、アイツきっと腰ぬかすぞ。」
「ああ、それいいかも。そうだ、あのシャッター開けるスイッチのある部屋で待ってようよ。
アイツが近づいてきたら、ドア開けておどかしてやろう。」
「そうだな。よし、じゃあ早速移動だ。」
「あれ?僕たち何の話してたんだっけ?」
「何か『子は親には逆らえないのだよ。』ってムカつく声が聞こえた気がするけど。
たぶん気のせいだよな。
今の場所がどうのこうの、って話をしてたような・・・・・・」
「思い出した。背中がかゆいからかいてほしかったんだ。
ちょっとこっち来てくれる?」
「別にいいが、それが今の場所とどういう関係があるんだ?」
「このあたり、壁や床がやたらツルツルしてるんだよ。
背中をこすり付けてかこうとしても全然駄目なんだ。」
「そういうことか。
俺らの後輩には、かゆみに耐える力もついでに追加してもらいたいぜ。」
- 150 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:42:30 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場12「愉快な廊下・後編」
「あ、何かドーンって音がした。」
「奴が来たみたいだな。
準備運動しといたほうがいいぞ。
腕よく伸ばして・・・ジャンプの練習も忘れるな。」
「分かったよ。あ、また音がした。
何だか『ギャー!』って声と鈍器で殴られたような音も聞こえるんだけど。」
「鉄球にぶつかったんじゃないか?
鉄球とドアの間は通るなって、俺かなり注意したんだけど。」
「今度はジャボーンって音と肉が焼けるような音が。」
「あ〜あ、溶鉱炉に落とされたな。
危ないから蓋しとけって言ったはずなんだけど。」
「全く、皆馬鹿だね。
あ!ドアが開いたみたいだよ。どんどん近づいてる・・・・・・よし、シャッター開けるぞー。」
「慎重に行けよ。」
ガッチャン・・・ガチャン
「おい、あわてて2回もレバー動かすな!」
いや、こっちが開けたら奴がすぐに閉めた。」
「アイツ何考えてるんだ?ここ通らないと先には進めないんだが。」
「気を取り直してもう1回・・・ってまた閉められた。」
「まあ、シャッターの向こう側に俺らみたいなのがいたら、閉めたくなるのも分かるがな。」
「はあはあ、くそっ!もう何回目だよ。」
「落ち着けって。奴もそのうち飽きるさ。」
バン!ズシャッズシャッ
「あ〜あ、ショットガンとナイフだけで倒されてる。
あれがウワサに聞くナイフハメってやつか。
かなり熟練したプレーヤーみたいだな。」
ブシャァァ
「やられちまったみたいだ。
俺も覚悟を決めるか。
あ、アイツのんきにアイテム回収してやがる。
よ〜し、後ろからいきなり飛びかかってやろうか。」
『子は親には逆らえ無いのだよ』
「あれ?俺何しようとしてたんだっけ?またムカつく声が聞こえた気がするけど。
あ、奴がこっちに来る!よーし行くぞ。」
バン!
「うわ、足やられた!
でも飛び付いて攻撃だ!
って、いつの間にあんな遠くに……ギャア!」
ズバッズバッ
「俺にもナイフハメかよ!
くそっ……駄目だ、抜け出せねぇな。
ってかそんなに念入りに全身切り付けなくてもいいだろ!」
「あれ?ナイフが止んだぞ。
何故かは分からんが、このスキに再生だ!
よし、再生完了。
よいしょっと。今度はさっきみたいにはやられんぞ。
あれ?あいつはどこに……いたいた。
ん?あの娘と一緒にしゃがみこんで何やってんだ?」
「え〜っと、これはここかしら?」
「いや、この肩のところじゃないか?」
「あ、本当だ。レオンすごーい。
じゃあ、後5つはどこなの?」
「多分これが腹の部分で、これが手首、
こっちが右手中指でこっちが左手中指でこれが…」
「ああ、足首ね。
やったー完成!
でも…それにしても気持ち悪いわね。」
「まあ、全身がやたらとヌメヌメしてるからな。
でも結構面白かったな。
よし、じゃあバラしてもう1回だ!」
「今度は私1人で完成させるわよ〜!」
「って、俺から切り取った肉片パズルにして遊ぶんじゃねぇ!!」
- 151 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:43:02 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場13「最弱のラスボス」
「今やアメリカ人が勝つというのは〜〜〜」
淡々と話すサドラー。
(なんかムカつくな。ここに落ちてる鉄棒でも投げてやろうか?)
「君の幻想に終止符を打ってあげよう。」
サドラーがそう言い終わると、レオンは鉄棒を投げた。
「ドカ!」
鉄棒は、口から目玉を出していたサドラーのあごにクリーンヒットした。
「ぐあああぁぁぁぁ!目が!目があぁぁ〜!!」
(効果は抜群だな。しかし、それはひょっとしてギャグで言ってるのか?)
自分で口から出した目玉を噛み、苦しむサドラー。
「ぎゃあぁ〜!」
「エイダ、下がって・・・・・・。ってサドラー死んだのか?」
- 152 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:43:33 [ pSKI7GFQ ]
- 出演者インタビュー
――バイオ4に出演していかがでしたか?チェーンソーさん。
「いやあ、大変でしたよ。
体が丈夫ってだけでチェーンソー役に決まって。
草野球するときに、体が大きいってだけでキャッチャーやらされる人の気持ちが分かりましたよ。
チェーンソー振り回すときにも『でやあぁあぁぁ!』って奇声上げろとか、
振り上げてから振り下ろすまでは攻撃が1発当たったらすぐ転べ、とか指示がいろいろあったんですよ。
結構練習しましたね。」
――他に大変だったことはありましたか?
「大変なことといったら、やっぱあれですね。
服やマスクがやたらと汚かったんですよ。
まあ、雰囲気を出すためなんですけどね。
これは監督には言わなかったんですけど・・・・・・実は私、潔癖症なんですよ。」
――そうなんですか。(笑)
「ここは笑いどころじゃないでしょう。(笑)
あの服とマスクは拷問もいいところですよ。
すごく汚かったから、実につける前にかなり洗いましたよ。
これで安心って思ったら、『チェーンソーだけ服がピカピカじゃ、いくらなんでもおかしいだろ』ってことになりまして。
結局、その上から汚いマスクと服を身に着けることになったんです。
でもそのせいで顔がやたらと蒸れちゃって。
もともと、1枚だけでもすごく蒸れるようなんですけど。
もう少し通気性があって欲しかったですよ。
あと・・・私、合計で6回も倒されたんですよ。
ショットガンとマグナムはかなり痛かったですね。ショットガンは、遠距離だとそうでもありませんでしたが。」
――とのことですが、チェーンソー弟さんはどうでしたか?
「僕が出演するのは、トロッコのところと、その前の鍵が置いてあるところだけだったんですけどね。
鍵が置いてあるところは、チェーンソー役が2人必要だったんですよ。
そこで急遽弟の僕が出演することになったんです。
急な話だったので、大変だったんですよ。
急ピッチで準備した割にはできがよかったんで、トロッコのところにも出てみないか、って話になって。
結局2回倒される役になりました。(笑)
個人的には、あのハゲ親父と服装が同じってところにかなり抵抗がありましたね。
あの究極に洗練された、ダサいファッションセンスには度肝を抜かれましたよ。」
――最後に、何か撮影で面白かったことや、裏話などありましたら聞かせてください。
「これは弟にも言ってませんでしたけど、倒されたときに10000pts落としますよね?
実は20000pts落とす予定だったんです。
でもそんな大金を手渡すのは惜しいので、10000ptsネコババしました。」
「兄さん、それはやっちゃいけない約束だってば。」
「いや、すまん。
ほんの出来心でな。(苦笑)」
「まあ、内緒にしておいてあげるよ。(笑)
僕個人としては1回失敗したところがあります。
トロッコの上に落ちないといけないんですが、間違ってトロッコとトロッコの連結部分に落ちたことがあるんですよ。
まあ、大した怪我はしませんでしたけど。
今では、それを差し引いても結構よくできたと思ってます。
そういえば、村人役の人たちには、いったい何人兄弟姉妹がいるんでしょう?」
――さあ?(笑)
今日はどうもありがとうございました。
- 153 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:44:04 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場15「村人むかしばなし〜第1話〜」
あれは確か去年の冬のことじゃ。
村のはずれに1人のおじさんが住んでおった。
音楽が好きで、よくギターを弾いておった人じゃった。
若いころは音楽家を志したことがあったらしいのう。
そのおじさんのところに、1人のアメリカ人が訪ねてきたそうじゃ。
そのアメリカ人は、どうやら人探しをしておったそうな。
じゃが、おじさんはアメリカ人の顔に、季節外れの蚊がとまっているのを見つけたのじゃ。
暖炉の横の、蚊をたたくハリセンが置いてあったところに、おじさんは手をのばした。
じゃがおじさんはうっかりしておった・・・・・・。
冬になってからは、ハリセンの代わりに薪割り用の斧を置いていたのじゃ。
おじさんはハリセンで蚊をたたこうとしていたのじゃろうが、残念ながら持っていたのは斧。
アメリカ人はあわてて避けたのじゃ。
するとアメリカ人は銃でおじさんを・・・・・・。
しかも蹴飛ばした上にナイフで切りつけておった・・・・・・。
アメリカ人は野蛮じゃのう。恐ろしい話じゃ。
うっかりした勘違いから命を落とすこともある。
皆、気をつけるようにな。
- 154 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:44:36 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場16「村人むかしばなし〜第2話〜」
あれは確か去年の冬のことじゃ。
うちの向かいの家のとこの、息子さんとその友達が町に出かけようと、村はずれに停めてあったトラックに乗ったのじゃ。
トラックは2人乗りじゃったから、友達2人が座席に座り息子さんは荷台に乗ったそうな。
しばらく進むと1台の車が停めてあったんじゃ。
運転していた方の友達はトラックを停めようとした。
近くに広場があるからそこに車を停めるよう、言うためにな。
じゃが、その友達は免許を取ったばかりだったようでな。
ブレーキとまちがえてアクセルを踏んだのじゃ。
トラックはその停まっていた車にぶつかった。
それ自体は大したことではなかったのじゃが・・・・・・。
どうやら荷台にいた息子さんは煙草を吸っていたようでな。
ぶつかった衝撃で煙草を落としたのじゃ。
トラックの荷台には、トンネルを掘るためのダイナマイトが1つ、おいてあったらしい。
ここまで言えば、どうなったかは想像がつくじゃろう。
煙草の火が原因で、ダイナマイトが爆発してしまったのじゃ。
その爆発の衝撃でつり橋は壊れ、トラックも停めてあった車も一緒に川に落ちていった。
車の運転手は見つからずじまいじゃ。
どこへ行ったんかのう?
皆、ダイナマイトのような危険物の取り扱いには気をつけるんじゃぞ。
- 155 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:45:10 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場「ハンクの職探し」
ここはとある会社の面接会場。
3人の面接官がいて、真ん中の者が質問をしている。
面接を受けている人の名前はハンク。
「え〜っと、特技は処刑とありますが。」
「はい、処刑です。」
「処刑というのは何ですか?何やら危険そうな名前ですが。」
「アクションコマンドです。」
「コマンド?」
「はい。苦しがっている敵に近付いてAボタンを押すとできます。
決まると敵の首を180度回します。」
「で、それは我が社で働く上でどういう利点があるとお考えですか?」
「これがあれば、産業スパイにも対抗できますよ!」
「そんな事期待してません。
そもそも我が社は書籍の出版社ですから産業スパイとは無縁です。
それにその処刑とやらをやったら警察沙汰ですよね?」
「でも私はマシンピストルがあれば警察にも勝てますよ!」
「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・・・・」
「敵の体力がどんなに高くてもイチコロなんですよ!」
「誰もそんな事聞いてません。
それにマシンピストルって何ですか、マシンピストルって」
「コンパクトな9mmマシンガンです。
威力は1、0で装弾数が100、ストックが装着可」
「いいかげんにしてください。
もういいです。帰ってください。」
「あれあれ、怒らせちゃっていいんですか?
使いますよ、処刑。」
「いいですよ使ってください。処刑とやらを。
それで満足したら帰ってください。」
・
・
・
・
・
・
「運が良かったな。今日はマシンピストルを持ってない。」
「「「帰れよ。」」」
- 156 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:45:47 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場「やりすぎると天罰が下る」
あ、間違えて手榴弾売っちまった。
あれがないとガラドールの檻から、すぐに出られないんだよな。
マシンピストルは持って無いし……
しかたない、リトライするか。
よ〜し、今度は手榴弾売らないように気をつけるぞ。
ハフハフハフハフ……
何だ?この呼吸音。
武器商人のやつ、寒いからあったかいスープでも飲んでるのか?
グルルルルルル……ワンワン!!
うわあ!こいつら、さっきの……
なんでリトライしたら出て来るんだよ!
しかたない、食らえ、ショットガン…って弾切れかよ!
うわあ!来るな、来るなああぁぁぁ!
〜You Are Dead〜
「ヒッヒッヒッヒ、サンキュウ。」
お前らよくやったな。
ほれ、ごほうびの松坂牛だ。
こらこら、慌てるな。
ほら、お手!おかわり!ふせ!
よし、いいぞ。
ワハハハハ、そんなに美味いか。よかったよかった。
いつも食ってるアメリカ産の安物とは違うだろ?
今日は協力ありがとな。
あいつ、間違えたらすぐにリトライしちゃうから、俺の利益が減るんだよ。
この前ライオットガン買わせた時も、すぐにリトライしやがったからな。
たまには、こうやってこらしめてやらないとな。
最近はリトライするプレイヤーが多いから困るぜ。
これで、ロケランムリやりアタッシュケースに詰め込んでから、その先でアタッシュケースLL売ってるのを知った時のあいつの驚く顔が見れるぜ。
さすがにリトライしようとは思わんだろ。ヒッヒッヒッヒ……
- 157 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:46:19 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場19「熱中するのもほどほどに」
よし、最初のオヤジ倒してっと。
ドア閉められたな。
2階に行って弾回収し……
うわ!いててて…
誰だよ!こんな所に水こぼしたの。
ってあれ?何だこの部屋は?
あ!2階の壁が実は回転扉になってたのか。
それにしても真っ暗だな。このロウソクに火をつけてと。
いろいろ置いてあるが……
あ!これギターか?
あのオヤジ、音楽が好きだったのか?
そうは見えんかったが。
他にもいろんな楽器があるな。
おお!これは懐かしいな。
学生時代に演奏してたサックスだ。
ちょっと演奏してみるか。
なんか、バンド活動してた学生時代を思い出すなあ。
他にもいろいろ置いてあるな。
じゃあ、今度はこのトロンボーンでも吹いて・・・・・・
「ピーピーピー」
ん?何だ?通信か。
はいはい、今出ますよ・・・っと。
「レオン!6時間も連絡をよこさないなんて!」
- 158 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:46:53 [ pSKI7GFQ ]
- レオンの業務報告
そんなことよりちょっと聞いとくれよ、大統領。
アシュリーとはあんま関係ないんだけどさ。
この間スペインの田舎の村行ってきたんです、村。
そしたらなんか村人が首から変な寄生体出してきてなかなか進めないんです。
で、よく見たら何か垂れ幕下がってて、
「ロス・イルミナドス教団入信時に、プラーガ注入のサービス
これさえあれば、あなたも超人的体力に!」
とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。バカかと。
お前らな、超人的体力ごときで普段信じてない教団に入信してんじゃねーよ、ボケが。
プラーガだよ、プラーガ。
何か親子連れとかが道を通せんぼしてるし。
一家4人で入信か、おめでてーな。
「よーしパパ寄生体振り回しちゃうぞー。」
とか言ってんの。
もう見てらんない。
お前らイエローハーブやるからその道開けろと。
こういう田舎の村はなあ、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
向かいの家のじいさんと、いつ畑の境界線争いになってもおかしくない。
奪うか奪われるか。
そんな雰囲気がいいんじゃねーか。
女子供はすっこんでろ。
で、やっとアシュリー救出したかと思ったら、変態教祖が
「どうだ、この革命的布教は?」
とか言ってやがるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのなぁ、布教なんて今日び流行んねぇんだよ。
得意げな顔して何が布教だ。
お前は本当に布教をしているのかと問いたい。
問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
お前、女を大勢入信させてハーレム作りたいだけちゃうんかと。
バイオハザード通の俺から言わせてもらえば、今バイオハザード通の間での最新流行はやっぱりフケチビ。
フケチビってのは本名サラザール、ネタ的要素が多めに入ってる。
そんかわり身長が低め。コレ。
で、それに巨大チェーンソー。
コレ、最強。
しかし、コレに挑むと次からチェーンソー音アレルギーになるという危険が伴う、諸刃の剣。
素人にはオススメできない。
まあ、お前らド素人はのんびりアマチュアモードでも遊んでなさい、ってこった。
- 159 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:47:40 [ pSKI7GFQ ]
- ↓バルムンクさんの作品
- 160 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:48:26 [ pSKI7GFQ ]
- 城前の通路で・・・・
ガナードA「ありがとうございます^^ラモンさんこんなに食料くれて^^これで村は食材不足が解決します。
ラモン「いやいやほんのお礼だよ
ラモンはこの時思った・・・・
(食材は全部賞味期限切れてる物だけなのに・・・・ニヒヒ
ガナードB「では俺たちはこれで失礼します^^」
ガナードC「おい!大変だ!!エージェントと大統領の小娘が来やがった!!」
ガナードD「ほんどだ!これじゃあ村に食材持っていけないな・・・」
ガナードE「だれかが囮にならないとな・・・」
ラモン「我々は城の強化をしますのでそれでは・・・」
もの凄い勢いで帰るラモン
ガナードA「えっ!!ちょ・・・ちょっと!!ラモンさん!」
ガナーB「しかたがない・・・・戦闘準備だ!!」
レオン「おっ・・・ガナード達だ!ここは通らなければ城に入られないからな・・・」
アシュリー「とりあえず前に行きましょう^^;;;」
レオン「そうしよう」
ガナードB「奴らが動きだしたぞ!行くぞ!!」
ブォォォン!!
ガナードC、D,E「なんだ??」
グシャ!!
ガナードC「ギャー!!」
ガナードD「裏切りも・・・・ギャー!!」
ガナードE「なにやってんだ・・・・ギャー!」
ガナードBは思った・・・(すまんこれは村のためなんだ・・・)
レオン「うおっ!!仲間ひきながらきてるぞ!!トラックごと!!」
ダダダダダダダ!!
キンキンキンキン!!
ガナードA「このままではトラックが!!」
ガナードB「いける所まで・・・」
そしてトラックは村にたどりつかず・・・レオンによって破壊された。
- 161 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:49:01 [ pSKI7GFQ ]
- 教会での事(アシュリー編)
アシュリー「ちょっといつ飯持ってくるん?」
ガナード「す・・すいません・・・今作ってますんで^^;;;;」
アシュリー「役立たずの雑魚ね・・・」
ガナードは思った・・・(いつかこの女やってやる・・・)
ガナードA「来たぞ!!エージェントだ!!」
ガナードB「さすが・・でもここには入れないぞ・・・」
ガナードBは紋章を何処かに光の速さで置いてきて光の速さで帰ってぃた・・・
ガナードB「これでよ・・・・」
ズキューーン
ガナードB「あらら・・・・」
バーーーーーーーン
レオン「なけるぜ」
ガナードA「なに・・・ロケラン持っていやがる・・・」
アシュリー「ねぇ!まだ飯?早くして!!」
ガナード「はい・・・」
アシュリーはサドラー級に強かった・・・
ガナード「サドラー様!!あ・・・・・」
サドラー「よし・・・やったーノーコンティニューでクリア・・・あ・・」
ガナード「サドラー様なにやってるんですか!!早く出演準備を」
サドラー「おお・・・OKOK分った」
ガナード「るんるん・・・あっ!!!!」
パリーン
アシュリー「あんた今なに落とした?」
ガナード「いえなにも^^;;;;」
アシュリー「あらそう」
ガナードは逃げた
そして2時間後レオンが来てアシュリーとの出会い・・
- 162 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:49:42 [ pSKI7GFQ ]
- ルイスのエルヒガンデの戦い
ルイス「あ〜あ何処に落としたんやろ・・・」
ルイスは思った(腹痛い・・・)
ルイス「お!!あったあった^^」
急に後ろから・・・
ドーーーーーン
エルヒガンデ「うおおおおおおおお」
ルイス「あーーーーーーー」
ルイスは驚きのあまり急激に腹が痛くなった・・・
ルイス「トイレーーー!!」
エルヒガンデ「うおおおおおお」
(ここからは通訳で)
ルイス「トイレーーーーー!!」
エルヒガンデ「うおーい何処に行くんだ!!」
ルイス「来るな!!寄るな!!近づくな!!」
エルヒガンデ「そんな事言うなーーー」!!」
ルイス「く・・・食らえ!!」
バンバンバン
エルヒガンデ「いてっ・・・いてっ・・」
ルイス「よし・・・」
エルヒガンデ「ちっ・・・なんだよあいつ」
エルヒガンデは帰って行った・・・
ルイス「トイレは何処だ〜TーT」
そしてルイスは城まで我慢した・・・・
城内・・・
ルイス「レオン!!」
レオン「おっルイス!」
この時レオンは思った・・・(なにか臭うと・・・)
アシュリーも思った(臭いと・・・)
ルイス「あれこれさ^^あって」
ルイスも思った(早くトイレ行きたい・・・)
そして会話が終わった後ルイスは出演後、城のトイレに行った・・・
所でエルヒガンデがどうなったか・・・
エルヒガンデ「ルート違うかったから出番なしだーーーTーT」
- 163 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:50:17 [ pSKI7GFQ ]
- いろいろなNG
その1・
レオン「おっ!ミラクルにジェットスキーが^^」
アシュリー「本当だ^^早く乗ろう^^」
そしてレオンとアシュリーは乗った・・・
しかし・・・
レオン「あれ?かからない!!」
アシュリーは思った・・・(泳いで帰りたい)と
3時間後・・・
島爆破・・・・・
その2
レオン「ここが村か・・・・」
テクテクテク
ガナード「奴がいたぞ!!」
レオン「気づくの早いな!!」
ガナード「歓迎の踊りだ!!みんな!!」
レオン「???」
ガナード達はソーラン節をレオンに見せた後・・・
レオン「俺も踊ろう」
その3・
レオン「う・・・あああああ」
チェンソー男「終わりだ・・・・」
ブゥゥゥゥン
レオン「あれ?」
チェンソー男「御免5分待って^^;;;;」
レオン「無理ーー」
ドンドンドン
貴方が落とした物・・・
レオン「ここが最初の有名な沼ボスだな・・・よし」
レオンはボードで進んだ・・・
そしてイベント通りボスが出てきた・・・・
しかし今回だけ違うかった・・・
普通ならボスにイカリが当たりボートが引っ張られるのが普通だが・・
レオン「あれ?おかしいな・・・引っ張ってくれないな・・」
キラキラキラキラキラ
レオン「おお!!」
(※普通なら女の人が出てくるが・・・)
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
レオン「うぎゃーーーーーーーーーーーーーーーー」
沼ボス「貴様が落としたのはこの古くさいイカリか?それともこの金のイカリか?」
レオン「(気絶中)
3分後
レオン「俺が落としたのは古くさいイカリです」
沼ボス「貴様は間違ってる!!」
レオン「なんで?え?え?」
バサーーーン
沼ボス「古くさいはいらんのじゃー」
レオン「あんたが言ったんじゃないの??・・・・ぎゃー」
ゲームオーバー
- 164 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:51:11 [ pSKI7GFQ ]
- ↓ドロップさんの作品
- 165 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:51:45 [ pSKI7GFQ ]
- 「ノビスタドール育成日記」
〜ノビスタドールの飼育員によるノビスタドールと過ごした日々が平和に記された日記である〜
1日目
今日、ノビスタドールが産まれました。勿論、実検によって生み出されたものなんだけどね。
第一声を記しておきます。
ノ「シャァァァルルル」
まぁそうでしょうね。最初から言葉を話す筈も無く。私の任務はこの子に言葉を教える事です。
二日目
やっぱり言葉を覚えません。毎日他の人と話している中にいるのに、聴いているのかいないのか。
じっとこっちを見ては時々思い立ったように人を喰らうぐらいです。
17日目
三日坊主の私には日記って辛いんですよね。喋らないノビの日記なんて飽きました。
今日は喋りだしたので久しぶりに日記を書いていると言う訳です。
ノビ「おい、キティ、腹が減った。」
酷いものです。育ての親の私では無く彼女の名前を口にするものだから凹みましたよ。それもこれも彼女が私の名前を口にしないのがいけないんです。
「ねぇ」「あんた」だけですよ?私は愛を込めて「キティ」と呼んでいるのに。いつ「あんた」とノビに呼ばれるのか気が気じゃないですよ、まったく。
52日目
キティと別れて40日以上日記を書く気分になれませんでした。
ですが、いつもノビに励まされていてはダメだなって思って。
これからはノビと私の会話だけで日記を書いていこうかと思います。
54日目
ノビ「あんた、朝だけど起きなくて良いのか?」
私「え?……朝か、おはよう。もうこんな時間か。」
ノビ「あ、いや、昼か。昼食は何を喰いたいんだ?俺はもう喰ったから何か作ってやるよ。」
私「何か作ってくれるのか?」
ノビ「ああ勿論だとも。あんたの為なら火の中水の中!」
いつのまにやら理想の会話をでっちあげていました。そもそも私は記憶力がそこまで優秀ではないので無理ですね。
今日は一日ノビも元気でした。
55日目
育成の成功で明日ノビと離れてしまう事になりました。あんなに愛おしい我が子を手放す事になるなんて。あ、本当の親は別のノビスタドールになってますけどね。
しかし、どうにも出来ないものでしょうか。
ノビは女の子だから口調を直さなければいけないのに。
これを口実になんとかいかないものか……
56日目
ついに決別の時が。
口調を直す時間をくれと言ったら半日意識を失うはめになり、ノビとの時間を浪費する結果となってしまいました。
ノビ「俺がいなくなってもちゃんと毎朝起きろよ。キティの事は早く忘れろ。」
私「ノビ、元気で生きろよ…。」
ノビ「あぁ。」
あ、また都合良くでっちあげた会話を書いてしまいましたが訂正が面倒なので。
ノビ、行っちゃったなぁ。元気にしてるかなぁ。なんだかちっこくて老け顔の奴の左腕になるとか何とか。
そう言えば、こいつの名前を最後まで書いてなかったな。
大事にして貰えよ、ヴルデューゴ。
- 166 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:52:27 [ pSKI7GFQ ]
- 「テストも命がけ⑧」
倫理:不知火さんVSクラウザー
クラウザー(ったく、どこも騒がしい。)
不知火(クラウザー、何を怒ってるんだ?よし、平均点を上げないようにライバルを消していくか)
クラウザー(…全くわからない。この問題にはどう答えたら良いんだ?)
不知火(そこの問題の答えはこうだ!)
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ………
クラウザー(うるさい!そんなに芯が出てこないなら違うシャーペンを使えば良いだろう!!)
不知火(そうは行かない。紙でこうすれば、この音はクラウザーだけに…)
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…
エイダ(不知火とクラウザーも始めたようね。)
クラウザー(くそ!これでどうだ!)(消しカスも結構うざったいものだろう)
不知火(うざってぇな!これを使うしかないな…)
カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ……!!!
クラウザー(ドクターグリッ○だと!?振って出そうとするな!ノックしろノック!!)
不知火(このシャーペンは振れば芯がでる物だがその分テスト中に振ると大顰蹙(ひんしゅく)を買うことになるぞ!皆は気を付けよう)
エイダ(誰に言っているのかしら…まぁ、不知火は好みの顔立ちだから、私も手伝ってあげる)
ヒュッ!
クラウザー(何だか急に音がでかくなったな。これじゃテストに集中できない)
エイダ(今クラウザーの耳に打ち込んだのは通販でおなじみの拡声器よ!)
不知火(エイダ、良くやった!)
カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ……
クラウザー「ぁああ!うるさいっ!!」
ハニガン「貴方がうるさいのよ。さぁ、カンニングでしょう?出て行きなさい。勿論、0点ね。」
クラウザー「おい、ハニガン!不知火が…」
不知火(ええと、この問題は、っと。)
ハニガン「彼は真面目に解いてるわよ。さ、停学処分をくらいたいの?」
結果:不知火さんの勝ち
エイダ「地味なやり方だったけど、精神的にダメージは大きかったわね。」
不知火「あぁ。だから?」
エイダ(つれない男ね。ま、その方が甲斐があるってものよね)
- 167 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:53:09 [ pSKI7GFQ ]
- 「XYZ」
俺はただひたすら逃げていた。
何から逃げているのか。
そんなことはとっくに忘れてる。逃げるのに必死で覚えてなんかいられなかった。
だが、相手を知らずに逃げている馬鹿は日の入りを早く見るはめになるものだ。
俺はいつものようにバーでマスターに愚痴をこぼしていた。
そして店内にはいつもの常連達。誰しもが生気の無い顔をしている。
隣の客は毎回「ブラッディーメアリー」を頼んでいる。
生憎、俺はトマトジュースが嫌いだから飲めない。
そして奥の席に陣取り、何をするでもなくただぼーっとしている老人はいつも手に「フローズンダイキリ」を飲んでいる。
今は冬だ。季節外れも良いところだが、彼女にとっては季節など関係ないのだろう。
そして入り口に最も近い席には初めて見る顔のカップルが座っていた。
手には「ドライマティーニ」と「マンハッタン」。
食前酒か?男はジンの入れ方にうるさく言っていたな。ベースの銘柄も指摘しないとは。こういう輩は大抵素人だ。または知らずに選んでしまったか。はたまた本当に好きで、極めているかだ。
俺はマスターにたまには違うのも飲んでみようかと「ゾンビ」を頼んでみた。
「あんたにゃあ似合わないよ。そうだ、だったらジンバックなんかどうだ?いつものよりは甘くはないが、まぁ万人向けのカクテルだな。」
「どんなものか分からないが、今は飲んでみたいんだ。名前に惹かれるものがある。」
「ハッハッハ!一体どうしちまったんだ?」
「だったらマスター、そんなものすすめて俺を長居させても良いのか?」
「おっと、俺としたことが。カジノはどうだ?どんどん飲んで酔って帰って貰わないとな。」
「ったく、それでも貰おうか。」
このマスターは初対面からこうだったな。猫を被る事もなく、すぐになじめる人柄だ。
マスターのすすめる「カジノ」はさっぱりした酒だ。が、レモンジュースはちゃんと入っているようだ。俺はレモンジュースに何か懐かしい物を感じる。
まぁそんな事はどうだって良い。
すいぶんと酔いの回りやすい酒だな。マスターの思惑通りに帰って眠りたくなってきた。
- 168 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:53:51 [ pSKI7GFQ ]
- 「XYZ」㊦
酔って目がうつろになった俺に気付いたマスターは締めの酒を出した。
「ほら、最期のカクテルだ。おごってやるから。」
「ありがとな。」
そのカクテルに口を付けてふと思った。
一気に酔いが覚め、目眩がするほど多くの事に気付いてしまった。
俺が逃げている相手はこのマスター、あの事件の主謀者。
このカクテルの名前は「XYZ」つまりもう後のない最後のカクテル。
いや、俺の命の最期なのかもな。
マスターが俺の頭の中を見透かしたかの様に口元を歪める。
「言っただろう。お前が俺から逃げ始めたあの日、“XYZ”は最期の印だと。」
なるほど、猫を被っていたのか。俺はまんまと騙された訳だ。
隣に座る美女が俺に怪しげな笑みを見せた。
彼女は昔、マスターの実検に使われたガナード。飲んでいるのはトマトジュースを使った「ブラッディーマリー」ではない。酒でもない。勿論、だからといって「バージンマリー」なんかでもない。
本物の血だけを使ったカクテル。
奥に座る老婆が寒さを感じないのもガナードだからだろう。
そしてあのカップルはマスターに呼ばれ、演技をしていた出来の良いガナードって所だろうか。
男は手にガトリングを持ち、女はボウガンを持って死の宣告をしてきた。
「「メインデイッシュは肉料理…赤ワインを用意して」」
「「5,4,3,2…」」
俺は手にハンドガンを握りしめる。
「「1…」」
酔いで照準が定まらず、撃った弾は虚しく壁に穴を開けた。
全身に激痛が走る。思い出が走馬燈の様に頭の中を駆けめぐり、目は何も写さなくなった。
「あれ?君、誰?」
「え、っと。ぼ、僕、レオン。」
「そう。あたし、エイダよ。よろしくね。」
「うん。のどか湧いた。」
「だったら私の家においで。レモンジュースがあるから。」
そういえば、エイダとは20年以上前に出会っていたんだな。
あの時、彼女に恋をしてからレモンジュースばっかり飲んでいたっけ。そうしたらまた彼女に会えるような気がして。
やっぱり目的を忘れて飲み続けたな。好きでも無いのに自分に嘘をついてまで。エイダ、また会えたのにな。もうどんなにレモンジュースを飲んでも会えないのか。
次第に耳が音を捕らえなくなってきた。
「これで敵がまた一人いなくなった。次は誰と行こう?」
「ルイス、クラウザー、エイダ、レオン…レッドフィールド。」
「おお、あの兄妹が良いか。フフ、そうしよう。その時はきっと今の実検も完成している事だろう。」
「舞台は灼熱の地…クリスは来る。」
「そうか、そうか。」「フフっ、ハハハハハ…!!」
- 169 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:54:25 [ pSKI7GFQ ]
- 「死」
人が死んだなんて聞いただけでは実感出来ない。
アシュリーが暗殺されたそうだ。
今回の任務は犯人の抹殺。
犯人が誰かは分かっている。俺の後ろに拘束され、座っている。
しかし、何で。
娘を殺したんだ。
アシュリーの体内に寄生虫は痕を残していった。それが世間に知られ、アメリカ国内は酷い混乱に陥った。
そんな事を誰が洩らしたのか、それももう分かっている。
些細なミスから、情報を盗まれた。
それが公にされるまでにそう時間は必要ではなかった。
俺は鏡を見て窶れた頬にそっと触れる。
荒れてささくれ立った指先が乾ききった肌とこすれ「ガサ」っと音が頭蓋骨の中で響く。
何で。
その言葉だけしか頭の中に浮かばない。それ以外の事を考えようとしてもなにも言葉が浮かばない。
ふと気を抜くだけで涙が流れる。
何で。
何で。
何で。
俺は、愛用していたパトリオットを握りしめ、後ろで目を瞑り小刻みに震えているアシュリーの父親へと向けた。
全てが渇いてしまった。
潤いを求めた弾丸が数発、父親であり、大統領であった男の体内に包まれていった。
- 170 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:54:55 [ pSKI7GFQ ]
- “日記〜U−3より〜”
○月×日 晴れ
今朝は調子が良い。
双子の兄も今朝は上機嫌だ。
何故かって?
昨日、双子の俺たちは双子のガールフレンドが出来たのさ。
○月4日 晴れ
今日は兄貴とダブルデートで昨日見つけた廃屋に行ったんだ。
あそこでは時々誰かしらの死体が出てくるって噂だ。
しかも、霊長類に喰い殺された痕が残ってるってよ。
でもよ、それは人間だったんだよ。
人間が沢山いたんだ。皆、死んでんのに動いて俺たちを喰おうとするんだ。
○月5日 曇り
昨日の夜中に白い宇宙服みたいなのを着た輩に拉致されちまったよ。
ここはどこだ?唯一日記帳だけは持って来れた。
これを誰かが見つけてくれれば良い。
俺と兄貴が連れて来られた部屋にはガールフレンド達が先に来ていたよ。
彼女達、半べそかいてた。かわいそうに、一体俺たちが何をしたってんだよ。
○月6日 天気不明
この部屋は窓もない、扉には食事を入れる穴とのぞき窓しかない。
この暗い密室に一晩閉じこめられていただけで皆、気が狂っちまいそうだ。
彼女達が部屋から先に出された。腕時計で見た時間は正午。
彼女たちはまだ帰らない。
○月7日
次は俺たちの番のようだな。
ある部屋に入ると消毒薬の匂いが鼻をついた。次に、目にしみたな。
臭くて涙目になり、ぼやけた視界には本物のような腕や足や胴体や顔が液体の中に浮かんでいた。
いや、本物だ。
よく見ると彼女の腕や顔までが合った。目を見開いて、力なく開きかけている口。
そして、あの好きだった長いまつげが。
何故かは分からないが俺は下半身を切断されるだけで済んだ。
兄貴も解体された。
○月11日 晴れ
やっと外に出られる。
リハビリだそうだ。俺の体には彼女達の腕や足、兄貴の体がついている。
今、俺は考えられないくらいに幸せな気分だ。やっと俺たち愛し合う者同士が一つになれたんだ
- 171 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:55:35 [ pSKI7GFQ ]
- 「後悔」
あんなに激しく踊っていたのに疲れたのかしら。
脈も鼓動もだんだんと薄れて。
終焉の時だと言うのに苦しみも無いわ。ただ、静かな世界に欲望だけが残っているの。
「生きたい」
狂ったように叫び続けるその欲望が憎い。
その欲望を永遠に満たせない事が怖いの。
血の流れ落ちる腕を天に掲げ、血を顔に浴びた。
赤黒く暖かい血を見る度に後悔が襲いかかってくる。
鋭い牙と爪で欲望に叫ぶ心に血を滲ませる。
傷ついた心はさらに大きな声で叫ぶ。
光が消えゆく。
闇の中に浮かぶ彼の顔。
音が消えゆく。
頭の中に囁く彼の低く甘い声。
感覚が消えゆく。
不意に全身を包む彼の温もり。
自分の最期だと言うのに何で他人の事ばかりなのかしら。
これが私の全てだったのかしら。
意識が消えゆく。
もう、戻らない。
心は最後に彼への愛を叫んだ。
- 172 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:56:07 [ pSKI7GFQ ]
- “日記〜城主観察帳〜”
7月8日
今日は天気が良いので城主サラザール様は新たに造られた庭に飼い犬とお戯れに遊びに行かれた。
1時間で戻るとおっしゃられてもう3時間も経っている。
嫌な予感は当たるものだ。城主サラザール様は庭で迷子になっておられた。
犬はすでにどこかへと行ってしまったらしい。城主サ…城主はひどく悲しんでいるご様子だった。
今夜はまた城主サラザール様のお話を聞くため、側近の休憩時間は無くなるのだろう。
7月9日
暑いとのご命令を請け、室内の冷房を強めたのですが、寒いと凍えてしまった様だ。
やはりあの小ささだと直ぐに冷え切ってしまわれるのだろう、お可愛そうに。
一度下げるだけで風邪を引いてしまわれた。
きっと今月の給料は無しだろう。
7月10日
今日は私の誕生日だと言うのに城主は私の事などどうでも良いのでしょうか。
今日ものんきに奇声…ではなく高らかに笑い声を上げておられます。
気が狂ってしまわれたのでしょう、城中にトラップを仕掛けろとおっしゃる。
私の説得も虚しく、一人で手続きを進め、詐欺に引っかかってしまい10億もの損害を出してしまって。
まったく、あの城主と来たら。だからあの怪しそうな男はよせと言ったのだ。
7月11日
私の誕生日も覚えられない人が今日は散歩に行くと言い出した。しかもバイクで行こうだと。
バイクも乗れないくせに、何を言うか。仕方なく、俺の後ろに乗せてやったよ。
120㎞/hで走ったら怖いと泣きだしやがった。めんどくさい奴だな。
7月12日
あのフケチビ、今日は変な押し売りの宗教団体に入るとほざき出した。
仕方なく、させるようにさせたら首に妙な注射をされたと喚いている。
あいつが死んだら身内がいないから俺たちで金品を山分け出来るな。
7月18日
私も首に妙な注射をされて3日が経ちました。
思えば数々の失態、失言でどれほど城主サラザール様に辛い思いをさせてしまった事か。
あの注射には主従関係をはっきりとさせる何かが入っているようです。
城主サラザール様の上にはサドラー様が。
わたくしどもなどゴミに過ぎません。彼らのお役に立てるよう、努力し続けるのみなのです。
- 173 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:57:14 [ pSKI7GFQ ]
- ↓焔さんの作品
- 174 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:58:28 [ pSKI7GFQ ]
- 教団キャッチコピー案かゆうま編
May 9, 2005
夜、幹部のサラザールと村長、研究員のルイスとポーカーをやった。
ルイスの奴、やたらついてやがったがきっといかさまにちがいねェ。
俺たちをばかにしやがって。
May 10, 2005
今日、教団の研究員から新しい化け物の世話を頼まれた。
放射能で巨大化したウナギか何かみたいな奴だ。
でかいえさがいいってんで、ボートを投げこんだら、野郎、錨を引っ掛けたり流木にぶつけたり
遊んだあげくやっと食いやがる。吐き出してたけど。
May 11, 2005
今朝5時頃、ピエロみてえな衣装を着たルイスに突然たたき起こされて俺も衣装を
着せられた。なんでも、研究所でパーティがあるらしい。
研究員の連中ときたら、夜も寝ないで遊んでばかりいやがるからこんな事になるんだ。
May 12, 2005
昨日からこのいまいましい衣装をつけたままなんで、動きにくくて妙に腰痛がひどい。
いらいらするんで、腹いせにあの巨大ウナギの飯を抜きにしてやった。
いい気味だ。
May 13, 2005
あまりに腰痛がひどいんで医務室にいったら、腰にでっけえ湿布を貼られた。
それから、もう俺は衣装を着なくていいとルイスがいった。
おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。
あれ?何で俺がルイスに命令されてんの?
May 14, 2005
朝起きたら、腰だけでなく肩にもこりがきてやがった。
巨大ウナギの池がやけに静かなんで、腰まげて見に行ったら姿が全然見えねえ。
めしを三日抜いたくらいで逃げやがって。
ルイスに見つかったら大変だ。
May 16, 2005
昨日、この教だんから逃げ出そうとした研究いんを一人、射さつさせたあいつ、遊び すぎだ。
夜、からだ中 ひえるいたい。
肩のこり もんであたら ボキッ とか嫌な音がしやがた。
いったいおれ どうな て
May 19, 2005
やと こり ひいた も こしまだいたい
今日 はらへったの、ウナギ のエサ くう
May 21, 2005
いたい いたい クラウザーきた
ひどいかおなんで ころし
うまかっ です。
4
いたい
うま
June 1, 2005
そんな僕も、プラーガと出会って人生が変わりました。
もう肩こりも腰痛も冷え性も全くなくなった上健康そのもの、今ではひとつ10mくらい突進して掌底叩き込みたいくらいです。
しかも最近は運気が上がってきたみたいで彼女もでき、宝くじは当たるわ競馬に勝つわ大統領を脅迫できるわウハウハです。なぜか背も3cm伸びました。
最近不幸だとお嘆きの皆さん、このロス・イルミナドスは本物です。是非偉大なるプラーガの力を試してみてください。お申し込みは・・・
サドラー「・・・これを書いた奴を連れて来い。縛り上げてデルラゴのエサにしろ。私を馬鹿にしやがってこんちくしょう」
- 175 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:59:01 [ pSKI7GFQ ]
- マイクでGO!(前)
単調なローターの回転音をバックに、夕闇に溶ける海景色が流れる。
普通なら眠くなるような光景だが、今はそれ所ではなかった。
戦闘。化け物。完全武装。発砲許可。
全てが「普通」じゃなかった。一体なんだってんだ?
ヒヨッコ達の教習が済み、これから飲みに行こうとした所で呼び出しを食らったのが3時間前。
冗談としか思えない状況説明の後、完全武装で飛び立ったのがその1時間後だった。
誘拐された大統領の娘を助けに行ったエージェントが、化け物に襲われて連絡を絶った?
笑うしかないぜ。全く。
と、突如薄闇の中に島のシルエットが浮かび上がる。――間違いない、ここだ。
「こちらチャーリー11。島を視認した。捜索に入る」
『了解。状況は不明だけど悪いのは間違いないわ。急いで彼を見つけて』
「OKハニガン。探すより吹き飛ばす方が得意なんだがな」
軽口を叩きながら操縦桿をぐいと引くと、A/MH-6Mリトルバードはすんなりと応じ、高度を上げる。
コイツとはアフガンからの付き合いだ。暗視装置を起動すると同時に短距離無線をオンにし、信号を探る。
――いた
エージェントから発信されている信号を捕らえたのだ。近い。
岸壁に沿って回り、高度を上げると人影が目に入った。機首のサーチライトを点けると同時に無線で呼び出しをかける。
「こちらチャーリー11。あんたがレオンか?」
『!、やっと来たか!待ってたぜ』
「待たせてすまない、道が混んでてね。俺はマイク。よろしくな」
『アシュリーが連れ去られた。何とかこの先に進まなきゃならない』
「任せとけ!援護する」
一度ライトを消し、ローターの回転を上げて上昇する。
さーて、パーティを始めるか。
- 176 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 14:59:35 [ pSKI7GFQ ]
- マイクでGO!(後)
「おーおいるいる。かなりの数だな・・・おいレオン、奴ら本当に化け物なのか?どう見ても人間・・・」
『奴らはゾンビとは違う。身体能力は人間より高いし、知能も低くない。油断してると痛い目に合うぞ』
ラクーンシティの報告書は離陸前に読んでいたが、にわかには信じがたい代物だった。
が、当然そんな手の混んだ冗談が存在するはずがない。
「じゃあ撃って良いんだな?本当に?」
『遠慮はいらない。撃ちまくってくれ』
「ホントに良いんだな?知らないぞ?」
『彼の言う通りよ。発砲許可が出ているわ』
「後悔しないか?」
『『早く撃てよ!!!』』
「わかったわかった、軽いジョークだよ」
二人の舌打ちをよそに岸壁に造られた基地のような建物に近づき、塔の上に据えられた燃料タンクに目を付ける。
――まずは挨拶だ。
ゆっくりとタンクに機体を近づけ、一気に機体を寄せると、古くなった鉄骨はあっさりと折れ、轟音を立てて倒れる。
巻き込まれた化け物達の咆哮が響き、こちらに気づいた奴らが口々に喚くのが聞こえる。が、もう遅い。
すぐにライトを点け、両翼下部に取り付けられたM134ミニガンの照準を合わせ、トリガーを引く。
轟音とともに7.62mm弾の嵐が化け物どもを吹き飛ばし、血飛沫と土埃で視界が遮られる・・・と、次の瞬間倒れた燃料タンクに引火し、爆発した。
一瞬辺りが白黒の世界に変わり、ボロボロのプレハブ小屋が一つ粉々になる。
『ヒューッ。凄いので来たな』
「パーティは派手にやらないとな。今のうちだ。行け!」
『OK、頼りにしてるぜ!』
視界の端でレオンが走り出すのを確認し、すぐに機首を転じて奥へ向かう。
すでに化け物達の反撃が始まっていたが、こんな薄闇の中、強力なライトに向けて狙いが定まるはずがない。
片側のミニガンの掃射で軽くいなし、さらに高度を下げると、突然ガトリング砲台が銃口をこちらに向けるのが見えた。あれはヤバイ。
素早くM260ロケットランチャー・ポッドに切り替え発射すると、爆炎の向こうに一瞬砲台が根元から吹き飛ぶのが見える。
「ヒャッホー!ザマぁ見やがれ!」
調子に乗って空中で一回転すると、次の瞬間、櫓の上で大柄なベレー帽を被った男がガトリング砲を抱えて立つのが見えた。
生身でガトリングだと!クソ、本当に化け物だ。
マズい――一旦高度を上げようとした次の瞬間、クレーンにぶら下がったレオンがランボーよろしく滑走し、ガトリング男を派手に蹴り飛ばした。
「グガアァァァァ!!!」
凄まじい悲鳴を上げ、男は軽く数メートル吹き飛び、地面に墜落する。即座にM260をぶち込み、引導を渡す。
「借りができたな、レオン」
『後で働き払いで返してもらうぜ』
「心配するな、10倍にして返してやるさ!」
レオンがゲートをくぐるのを見届け、さらに旋回する。
対空砲を警戒しながら崖をもう一つ越えると、レオンが大量の人影に囲まれているのが視界に入った。
「伏せろ!!」
叫ぶと同時にトリガーを引く。空薬莢が滝のように流れ、曳光弾がロケット花火のように吸い込まれていく様がひどくスローに見えた。
が、それがアドレナリンによる幻覚だという事はわかっている。ミニガンの連射速度が早すぎる為、十数発ずつ小刻みに撃ち込んで行く。
一渡り掃射すると、辺りは炎と白煙以外見えなくなった。
「ふう。・・・借りはこれで返したぜ」
『へっ、帰ったら一杯やるか』
「ああ、いい店を知ってるんだ。だがジャズが好きじゃないと残念ながら・・・」
『!、マイク!』
レオンが叫ぶと同時に、視界の端で閃光と白煙がちらりと見える。頭で考えるより先に体が反射的に操縦桿を倒していた・・・が、遅かった。
機体が巨大な何かに蹴られたかのようにガクンと揺れ、視界がぶれる。一瞬真っ黒な水面が視界に入ったが、すぐ機体がきりもみ回転しながら上を向く。
――ちくしょう
最後に聞こえたのは、耳鳴りの向こうから響くレオンの叫びだった。
『マーーーーーーーーーーーーイク!!!!!』
- 177 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:00:17 [ pSKI7GFQ ]
- マイクでGO!GO!(前)
チクショウあいつら、俺を無理やりこんな所に押し込みやがって。しかもゴミ箱に放り込むとは何だ。なんだこりゃそもそも体積が合ってねぇだろ!
四次元ポケットじゃあるまいし・・・アレ?容積だっけ。えーと・・・ああちくしょう背中かゆくなってきたなんとかこの袋開かねぇかなくそモゾモゾ・・・
お?誰か来た・・・女?あ、ちょっとそこの君!この袋開けてくれ!かゆいんだよ!ヤバイんだって!
モゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾ
――何これ!?気持ち悪い・・・
気持ち悪いとは何だ!俺だって好きで入ってるわけじゃ・・・ってオイ何蓋閉めてんだ!おい!開けろよオイ!
――さすがの私もこれに触る気はしないわね・・・
無視すんなぁぁぁ!!!
・
・
・
・・・お?足音。誰か来たおーい助けてくれ開けて・・・あ、開いた。ってレオン!?レオンだな!助かったおいコレ開けてくれ!
ぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいんぐいん
――なんだこいつは・・・
こいつってオイ、俺だよオレ!マイク!白馬、いや戦闘ヘリに乗った貴公子!やばいんだよ背中かゆいんだってこの袋どう考えても小さすぎだろ無理あるって
マイクだってほら、M!A!I!・・・ってちょっとオイ、なにナイフ取り出してんの!刃物はいかんよ刃物は、刺さるじゃないの!
・・・ってちょ、おいマジかよ!待てバカな真似はよせいやよしてください待っ
ズバシュッ!
ぐおああぁぁ・・・・・・呪ってやるー!!!
「痛っってぇなコノヤロ・・・ぶわっがぼっ!?ゴボゴボゴボ・・・ぶはっ」
叫んだ拍子にたっぷり水を飲み咳き込む。水・・・海水?海か・・・?
徐々に意識がはっきりしてくる。どうやらどこかの岩場に流れ着いているようだった。
どうやら撃ち落とされた時、無意識の内にとっさに機体から飛び出していたようだ。体の節々が痛むが、大きな怪我はない。ヘルメットにも助けられた。
とりあえず岩を掴み、冷たい水から上がる。全く、なんて厄日だ。あの時警報は全く鳴らなかった。ミサイルじゃない・・・たかがRPGに落とされるとはな。
・・・いや、かえって幸運だったのかもしれない。食らったのが貫通力の高い対戦車ロケット砲だから機体がへし折れるだけで済んだのだ。
通常の対空榴散弾頭だったら空中で粉々になっていたかもしれない。垂直に落ちたのも大きい。普通だったら飛び出したところでローターに巻き込まれていただろう。
しかし、先ほど機上から見た光景を考えると、いっその事一息に死んだほうが楽かもしれなかった。
――ったく、全く意地悪な幸運の女神様だぜ
ため息をつき、腰につけていたバックパックを開ける。こういう時は一服やるに限る。
ポケットに入れていた煙草は水で全滅だが、他に規則に違反していつもパックの中に防水ビニールに入った箱を入れていた。
新しい箱を開け、ラッキーストライクを一本取り出し、ポケットを探る。
「やっぱ落ち着くにはコレだよなー・・・あ?あれ・・・火・・・あれ?マジかよ・・・」
無い・・・
もう一つ盛大にため息をつき、諦めて立ち上がる。いつまでもここにいる訳には行かない。ショルダーホルスターからコルトを抜き、ひとまず近くに見える洞窟に向かって歩き出す。
この45口径に命を預けた事は何度もあったが、今ほどこれだけでは頼りなく感じられるのは初めてだった。
洞窟は自然に岩が削られてできた物のようだった。奥から水脈が流れており、滑らかな壁が濡れて黒く光っている。・・・人の気配はない
流れの方へ近づこうと足場に沿って切り立った壁を周った時だった。とっさに反応し、銃を上げた時には喉元に鈍く光るナイフが突きつけられていた。くそっ!
一瞬、頭の中が最近の記憶で目まぐるしく回転する・・・と、その時声が聞こえた。
「・・・人間?」
- 178 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:00:47 [ pSKI7GFQ ]
- 特攻野郎Gチーム!
ラクーンシティで鳴らした俺達特攻部隊は、ミサイルを落とされ田舎で療養してたが、村を脱出し地下に潜った。
しかし地下でくすぶってるような俺達じゃあない。腹さえ減りゃあやる気次第でなんでもやってのける命しらず。
不可能を可能にし、凶悪な主人公に粉砕される、俺達特攻野郎Gチーム!
オレはリーダー、斧ガナード、通称村人A。正面攻撃と錐揉み回転の名人。
オレのような万能タイプでなけりゃ、 百戦錬磨のつわもの達のリーダーは勤まらん。
俺はボーガン邪教徒。通称ウザ弓。自慢の遠距離攻撃に、初心者はみんなイチコロさ。
二連射かまして、レオンからウェスカーまで、何でも刺してみせるぜ。
よおおまちどう。俺こそダイナマイト、通称クレイジーボマーだ。
威力抜群のダイナマイトで足止めと嫌がらせとしての腕は天下一品!死ぬ時自爆?味方も巻き込む?だから何。
盾邪教徒、通称トゲ盾。防御力抜群の盾でガードする防御の天才だ。マシピスでも防いでみせらぁ。
でもショットガンだけは勘弁な。
俺達は、雑魚は勝てぬ世の中にあえて挑戦する、頼りにはならないがとりあえずウザい神出鬼没の特攻野郎Gチーム!
エージェントが来たときはいつでも言ってくれ!
- 179 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:01:20 [ pSKI7GFQ ]
- マイクでGO!GO!(中)
女?
確かに人類の半分は女だが、目の前で俺の喉にナイフを突きつけている女は、場違いに艶やかな赤のドレスを着ていた。
まだ夢でも見ているのか?黙っていると再度女が口を開いた。
「・・・あなた、人間?」
「・・・イルカに見えるか?」
「良くてサメってところかしらね。こんな所で何してるの?」
「そりゃお互い様だ。あんたこそそんな格好で何してる?」
「格好は余計よ。質問に答えて。・・・あなた、何なの?」
・・・一々嫌な言い方をする奴だな。が、とりあえず化け物の仲間には見えない。喉に冷たい金属の感触を感じ、諦めて両手を上げた。
「残念ながら失業中だ。一時間前まで栄えある合衆国の戦闘ヘリパイロットだったが、相棒がろくでもない化け物連中に鉄クズにされちまったんでね」
「戦闘ヘリ・・・」
やがて、確かにナイフのほうが早いわね、と呟くと首からナイフが離れた。
「・・・そう、じゃ、あなたがレオンの応援って訳ね」
「レオンを知ってるのか?」
「ええ・・・知ってるわ。良く、ね・・・」
そう言うと急に目付きが遠くなり、何かを思い出すかのように視線を漂わせた。
先ほどまではナイフに気を取られて良く見ていなかったが、よくよく見ると結構な美人だ。
黒いショートの髪と鋭い目が全体的に野性的な雰囲気を醸し出し、赤いアジア風のドレスがひどく鮮やかだった。
・・・あれ?コイツどっかで見た事あるような・・・なんかどっかの・・・蓋?ゴミ箱?
何か非常に嫌な事を思い出しそうになったが、とりあえず考えない事にした。
こちらの視線に気づき、女がわずかに笑う。紅い唇の間からちかりと白い歯が見えた。
「・・・ほーお、地獄で仏、いや天使様って奴かな?」
「死神かもしれないわよ。本国から救援は来るの?」
「エージェント一人にすら応援が来ないんだぜ。墜落したヘリのパイロットを気にかけるとは思えんね。・・・ところで」
軽口をあっさり受け流され、とりあえず重大な事を聞く事にした。
「火、あるか?」
「・・・煙草は吸わないわ。焼夷手榴弾ならあるけど?」
「遠慮しときます。ハイ」
あーあ何てこった・・・がっくりと肩を落とす。
と、突然ピピピ、と呼び出し音が鳴り、女が最新式の衛星通信機とおぼしき機械を取り出した。おいおいなんなんだよコイツは・・・
ちらりとこちらを見た後、向こうを向いて何やら話し始めた。
『エイダ。問題が起きた』
「・・・何?」
『そちらに到着し、機体を隠して潜伏していたヘリのパイロットとの連絡が途切れた。機体は無事だろうが、おそらく生きてはいないだろう』
「他に脱出手段は?」
『ヘリにお前のジェットスキーがあるが、そんな物で"サンプル"を運んでほしくない。とはいえ、代わりを手配するにも時間がかかる』
「泣けるわね。言っておくけど私はフェラーリより速い乗り物は操縦できな・・・待って」
ぼんやりと水中のカニを眺めているとふと視線を感じ、顔を上げた。いつの間にかこっちを見ていた女と視線が合う。
「・・・何だ?」
「・・・あなた、ヘリパイロット、って言ってたわね」
「ああ。言ったな」
「この島から出たくないかしら?」
「・・・」
面くらい、まじまじと女の顔を見つめる。本気かよ、こいつ・・・
――ホント、意地悪な幸運の女神様だな
「マイクだ」
「え?」
「俺の名前はマイクだ。・・・ミス・エイダ」
「・・・なるほどね。いい耳をしてるのね」
もう一度、女・・・いや、エイダの唇から白い歯がこぼれた。
- 180 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:01:51 [ pSKI7GFQ ]
- マイクでGO!GO!(後)
茂みを書き分けると、灰色のボディが姿を表した。所々に木々で偽装が施されている。
やれやれ、これで見つからなかったらどうしようかと思った・・・――が
「カサッカか・・・」
ロシアの輸送ヘリだ。当然、コンソールから何から全てリトルバードとは異なる。
識別のため見た事は何度かあるが、飛ばした事はない・・・が、やるしかない。
コクピットに乗り込み、一渡りコンソールを見渡す。機体はでかいが、兵装がない分パネルはすっきりしている。
無意識のうちにシートの下を探っていたが、マニュアルはなかった。軍用機なら必ず設置してあるはずだが・・・
一体、あいつら何者なんだ?
とりあえずエンジンを起動しようと手を伸ばした次の瞬間、とっさにショルダーホルスターのコルトを引き抜き、
振り向き様一瞬で狙いを付け発砲した。頭と胸に45口径弾を食らい、ペイロード内に入り込んでいた化け物が吹き飛ぶ。
目をやるとさらに4、5匹の化け物が機体を取り囲んでいる。
「お出ましってワケか。・・・だがな、今の俺はちょーっとキゲン悪いぜ?」
煙草がないからな!天井のパイプを掴み、さらに乗り込もうとする化け物を蹴り飛ばすと勢い良くシートに座り、
次々にスイッチを弾いていく。迷っているヒマはない。勘が頼りだ。
エンジン始動、温度・回転数上昇、テイルローター起動、ステップダウン?これは違う。チッ、邪魔だ!右に二発、後ろに二連射!
トリム異常なし、ローターアイドリング・・・よし!
「OK、来たけりゃついて来いよ。地獄へのフライトだ!」
にやりと笑うと、思い切り操縦桿を引く。機体が蹴飛ばされるように動き出し、急激に上昇する。と同時にバランスを失いかかってぐらりと傾く。
操縦桿と格闘し、姿勢を立て直すと、化け物が一匹ステップにしがみついているのが見えた。
その根性は評価するがね・・・。片手でコルトを向ける。
「良い旅を!」
最後の一発をブチ込むと、化け物は悲鳴を上げながら暗闇へ落下していった。
さて・・・急がねーと。ちらりと地図を見、機首を回す。東側の海上がオレンジ色に染まりつつあった。
閃光――そして、振動。やがて、肉の焼け焦げる嫌な匂いが漂ってきた。ケリが付いたワケだ。・・・少なくとも一つには。
ゆっくりと海上をパスしながら無線のスイッチを入れる。なんとかレオンの無線機から拾えないか・・・
『・・・けどレオン。それは渡して貰うわ』
『判ってるのか、エイダ。これが何かを』
『ええ・・・わかってるわ。よく、ね』
「それ」に「これ」と。・・・やれやれ、結局そういう話になるワケか。
やがて、赤い影がちらりと横を通り過ぎた直後、機体にケーブルが引っ掛けられ、エイダが乗り込んできた。
「ようこそお姫様、カボチャの馬車へ」
「上手く行ったのね。期待してなかったけど。上げて」
「・・・ご挨拶なこったな」
機体を上昇させると、ちょうど足場から覗き込もうとしていたレオンの顔が見えた。無事みたいだな・・・悪運の強さは俺とおっつかっつだ。
一瞬目が合い、レオンが首をかしげる。目を逸らし、すぐに機体を回す。
「心配しないで、レオン。悪いようにはしないわ。それより、あなたも急いだ方がいいわよ」
「・・・押すなよ・・・」
「じゃあね」
悪いな、レオン。・・・死ぬなよ。
ローターの回転を上げ、高度を上げつつ足場から離れる。背後でエイダがカプセルのような物をケースにしまいこむのがミラー越しに見えた。
閃光の後、衝撃が機体を引っぱたき、びりびりと震わせる。やがて、爆発で生じた真空を埋めようと二度目の空気圧が機体を揺らした。
朝日の中、島が炎に包まれていた。・・・終わったって事かね。出来ればこのままベッドの中で目が覚めてほしいもんだが。
と、一瞬視界の端にちかりと光が見え、海上にジェットスキーが作る白い筋が走るのがわずかに見えた。
エイダも俺も無言だった。が、ほんの一瞬、エイダの唇に微笑が浮かぶのを俺は見逃さなかった。
俺もにやりと笑い、朝日に向けて機首を回した。まぁいいさ。今俺は生きてる。違うかね?
- 181 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:02:27 [ pSKI7GFQ ]
- マイクでGO!後日談
気にいらねえ。
あのツキの貯金が、利子付きで全て吹き飛んだような日から丸一日だ。俺はどことも知れぬホテルの一室に閉じ込められていた。
指示に従ってヘリを下ろし、車で数時間。エイダと別れ――「いい子にしてる事ね」――、特に手荒な真似はされなかったが、
「保安措置」とやらで銃を取り上げられた挙句、このザマだ。
部屋にはマッチはおろか、ペーパーナイフ一本置いていなかった。奴ら、俺が自殺するとでも思ってるのか。
食事はルームサービス。外出も一切できない。ベランダから見えるのは正面のオフィスビルと真下の狭い道路だけ。
オマケにご丁寧にも監視付きだ。いかにもプロといった雰囲気の男が二人、話しかけてもろくに返事もしない。
煙草の火をくれと言ってもどこ吹く風だ。丈が合わないシャツにもうんざりだ。俺の我慢は限界に達していた。
「くそったれ!」
腹立ち紛れに壁を蹴飛ばすと、部屋にいた監視役の一人がちらりとこちらに視線を向ける。
が、俺が睨み返す頃にはそいつの視線はすでに外れていた。野郎、鼻にも引っ掛けてない。
くそ、こいつらも化け物かなんかじゃないのか?感情の欠片も感じなかった。いっそ一発殴ってやるか?
気にいらねえ。
うんざりしてベッドに腰を下ろした時、ドアが開きもう一人の監視役が入ってきた。
「ミスター。来てくれ。ボスがお会いしたいそうだ」
――入れ。
監視役がノックするのとほぼ同時に男の声が聞こえた。
殺風景なオフィスだった。必要な物を必要だから置いているという感じだ。まぁ、どうせ仮住まいの一つなんだろうが。
小さな窓から僅かに小さな飛行場らしき景色が見える。その窓を背にして、デスクに男が一人腰掛けていた。
若い男だ。短く刈ったダークブラウンの髪に、漆黒のサングラス。明るい部屋でもないのに、その中の目は全く見えなかった。
何も見ていないようで、全てを見ている目だ。奇妙な事に、そいつの周囲だけが影に沈んでいる様に見えた。
気にいらねえ・・・が。その男を見た瞬間から、俺はひどく興味をそそられていた。動物園で猛毒の蛇を見たときの感じに似ている。
「やあ、君がマイクだな。エイダから話は聞いている。彼女が世話になったな。座ってくれ」
何処とも言えぬ僅かな訛りの英語。返事をせず、じろりと睨み付ける。
男は気にした様子もなく俺の背後に手を振って見せた。頷き、監視役がドアを閉め出て行く。
「私はアルバート・ウェスカーだ。報告は全てエイダから聞いている」
「エイダは何処にいる?」
「あの地獄からよく生還したものだ。優秀だ。極めて優秀だ」
「お世辞は結構だ。俺はいつ帰れるんだ?」
「生きて帰ると同時に君はいろいろな事を見、そして知った。実にいろいろな事を、ね」
「別にお迎えをよこす必要はない。電話を一本。それだけだ」
「あそこで起きた事は極めてデリケートな事なのだ。知る者は極めて少なく、また少なくなければならない」
バン!流暢に喋り続けていたウェスカーが唐突に口をつぐんだ。俺がデスクをぶっ叩いたからだ。
「回りくどい脅しは結構だ。俺に何を期待してる。俺をどうしようって言うんだ」
「・・・我々は優秀な人材を求めている。優秀で、信用できる人材を。」
「集めてどうしようって言うんだ。戦争でも起こす気か」
「我々は”アンブレラ”だ」
俺は黙った。アンブレラ。かつて存在した製薬会社。ラクーンシティの極秘報告書に延々と連なっていた単語。あの災害の元凶。
「今回の件では大きな犠牲を払ったが、得たものも大きい。我々の研究に大きな躍進を与えるであろうものだ。」
エイダが持っていた小さなカプセルが脳裏に浮かんだ。
「我々の目的は大きい。世界を相手取る巨大な物だ。アンブレラでさえ、その踏み台に過ぎん。・・・詳しく聞きたいかね?」
世界――か。
Make or Break
「話はわかったよ。結局の所、結論は一つだろ?”伸るか反るか”・・・そして、断れば死、ってか」
ウェスカーは何も言わなかったが、僅かに唇の端を吊り上げた。
「いいだろう。その前に一つ聞くぜ。おっそろしく重要な事を一つ、だ」
ウェスカーの顔から笑みが消え、黙ったまま促すように僅かに首をかしげる。
俺は身を乗り出し、サングラスの向こう側をまっすぐ見、言った。
「火、あるか?」
- 182 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:03:34 [ pSKI7GFQ ]
- 武器商人でGO!
よしよし、やっと出番だな。全くこのゲームは前振り長いんだよな。ショットガンわざわざ置いとくより俺の出番を早くすればいいのに。
チェンさんまで出しといてタイトルロゴって何だって話・・・あ、いや、私は何も言ってません。はいはい今行きますって。
遭遇編
まずは第一印象が肝心ですよっと。笑顔だ笑顔。よし、窓からチラっと・・・「こっちだ」わっバカズドン!
・・・ハァハァ、いきなり撃つ奴があるか!しかも初プレイのくせにムービーとばしやがって。
これからアイツがお得意様なのかよ、気が重くなってきた・・・ああ来ちゃったよ全くしょうがないな「ウーウェルカム」
・・・とりあえず銃を下ろして話し合わないか。ストレンジャー。
で、決まった?決まんないの?はいはいごゆっくり・・・しかしそんなに迷うものかねえ?
ライフルの弾が置いてある。ライフルが売っている。買うにはスペースが足りない。となれば必要な物は決まってるでしょう。
お、決まった?よしよし、やっと考えがまとまったか。勿論買うのは・・・あ、宝の地図。はい。いや、まぁ個人の自由だしね。うん。
「ヒッヒッヒ、センキウ。」・・・あの、俺もう帰ってもいい?ダメ?
賞品編
「ウーウェルカム」あれ?青コイン全部撃ったの?ウソ付けお前さっき命中率32%だっただろ。
いや、軽いジョークだよ。だから銃を下ろせストレンジャー。
じゃあパニッシャーあげよう。これで盾邪教徒やっつけると楽しいぞ。え?ショットガン使う?・・・やっぱり?
ところでストレンジャー。ケースの中に生ハーブがもっさり入ってるけど・・・ひょっとして知らない?組み合わせ。
略奪編
う・・・「ウーウェルカム」よくこの隠れ家を見つけたな。チッ
って、うわっ!お前いくら回復ほしいからってアタッシュケースに生魚詰めるなよ!匂いがハーブに移るぞ!
でもデカイな。よしよし買ってやる。「ヒッヒッヒ、センキウ。」
・・・なんだ、用が済んだなら早く進めよ!よせよせ、何にもないよタルの中になんか・・・あ、ハーブが入ってましたね。知らなかったー
もういいだろ、何にもないよ。何だよ、鼻クンクンさせて犬かお前は。この警察のイヌめ!なんちゃって。ハッハッハ
うわー!止せ!屋根に上るな!いや、何にもないけど上るな!何にも・・・あああ仮面の宝石がありましたね。チクショウ。
うう・・・ライフルの弾まで持って行きやがった。ドラクエの勇者かあいつは。しくしく・・・
急行編
ハァ、ハァ、ゼェ、ハァ、やれやれ、何でこんな、ゼェ、リフトの上と下に両方、ゼェ、商人がいるんだ、ゼェ
先回りするのも、ハァ、楽じゃないよ、ふう。うわっ来た。ゴホン!
「ウーウェルカム」お、ステイン完成したな。よしよし高値で取引だ。「ヒッヒッヒ、センキウ。」
マシピスの弾随分持ってるな。本体持ってないのにどうするんだそんなの。売っちゃえよ。いいの?知らないぞ。
この先あのハゲの村長が待ち伏せてるぞ。あいつ弱点頭じゃなくて背骨だからな。テカってるからって騙されるなよ。頑張れよー
大丈夫かな、あいつ。でも組み合わせは覚えたみたいだな。ハーブまとめられてたもんな。よしよし
- 183 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:04:05 [ pSKI7GFQ ]
- ↑続き
下水編
ブツブツ・・・畜生、臭いなぁ。何で俺がこんなとこに・・・うわ、お前どっから入ってきたんだ。落ちてきた?・・・あ、そう。
「ウーウェルカム」あれ、どうしたんだ。セミオートショットガン買わないのか。え?ライオットガン買っちゃったの?勿体ないな全く。
まぁ良いんじゃないの、また貯まるまで待っても。え?ロケラン?よせよせ、そいつは売るな!この後使うかもしれないぞ。・・・わりあい早くに。
あいつタフだし動き早いからな。頑張れよ。液体窒素のボンベ無駄遣いするなよ。大丈夫かな。
別離編
「ウーウェルカム」とうとうここまで来たか。何だかあっという間だったな。まぁ、終盤は武器も充実しちゃうもんな。
あれ、ロケラン使わなかったのか。やるじゃないか。でももう最後だし、売っちゃえよ。スペース足りなくて困るぞ、すぐ後で。「ヒッヒッヒ、センキウ。」
お、セミオートショットガンも買ったんだな。買ってよかっただろ。どうせだから限定仕様にしてけよ。圧倒的だぞ、装弾数100発。
もう終わりか?何か忘れてないか?大丈夫か?ホントに?後悔するなよ?よし、じゃあ行ってこい。「カムバック、エニィタイム」
って言ってももうお終いなんだよな。全く最後まで危なっかしい奴だったな。ここまで来ても全回復3個だったし。
・・・何か寂しいな。あいつもう一周するかな。買うならシカゴじゃなくて無限ロケランにしとけよ?俺の仕事なくなっちゃうからな。
でもホントにあいつ大丈夫かな。まぁいいや。俺も逃げる準備するか。・・・おかしいな、今日は何だか目から汗が出るな・・・
番外編
お?きれいなお嬢さんだな。まだ開店前なんだがな・・・まぁいい。お客様は神様だ。「ウーウェルカム」バサッ!
「キャー!痴漢ッ!!!」
えぇ!?バカ!違うよく見ろちゃんと履いてるだろ!うわっ、よせ!ちょっと待っズドーン!
- 184 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:04:37 [ pSKI7GFQ ]
- 異説・桃太郎伝説 巻之一
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
ある日、いつものようにおじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
「この服もだいぶ傷んできたかなぁ。また道に迷ったエージェントでも来ないかしら♪」
おばあさんが上機嫌で洗濯をしていると、突然どこからか耳慣れない音が聞こえてきました。
どんぶらこっこ どんぶらこ
「!?」
即座におばあさんは洗濯物を捨てると爪を40センチほど伸ばし、戦闘態勢に入りました。
おばあさんの発する殺気で半径50メートルの動物達が次々と逃げ出していきます。
おばあさんは身構えたまま辺りの気配をうかがいます。次に音が聞こえた瞬間――その時がチャンスです。
どんぶらこっこ どんぶらこ
「誰だッ!!」
叫ぶやおばあさんが腕を振ると同時に鋭い爪が四本、音のした方角―川上―へ飛び、「何か」に突き刺さりました。
ドドドスッ!!
手ごたえあり!おばあさんは身構えたまま、じりじりとその方向へにじり寄っていきます。
やがて、おばあさんは、上流から四本の爪が突き刺さった巨大な桃がこちらに流れてくるのを目にしました。
「・・・も、桃・・・?」
桃があんな音を出すだろうか、と訝しがりながらもおばあさんは腕を4メートルほど伸ばすと、その巨大な桃を掴み河原に引き上げました。
それにしても怪しい桃です。音もさることながらその大きさは人の背丈ほどもありました。
突っついたり刺したりしてみましたが、反応がありません。表面には産毛まで生えています。
「中に何か入ってそう・・・」
しばし思案した後、とりあえず怪しげな桃を家に持ち帰る事にし、50kgはあろうその桃を軽々と担ぐと、
リヘナラおばあさんは洗いかけの洗濯物のことはすっかり忘れ、意気揚々と家路に着きました。
- 185 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:05:13 [ pSKI7GFQ ]
- 異説・桃太郎伝説 巻之二
「ただいまー」
おばあさんが家に帰る頃、おじいさんはすでに帰ってきて、窮屈そうに家の中に納まっていました。
「んー、お帰・・・うわっ!な、なんだその、あの・・・桃の化け物は!!」
「さあ?とりあえず拾った。」
巨大な桃を目にして当然の反応をするおじいさん。おばあさんは事も無げに答えると、桃を床へ転がしました。
「ふーん・・・随分珍しい物拾ったねぇ・・・・・・ところで」
「何」
「食うの?これ」
「・・・・・・」
沈黙。おばあさんは少し考え込むと顔を上げ、言いました。
「どうしたい?」
「え・・・」
自分に振られても困る。おじいさんは少しうろたえましたが、ちらっと桃を見て、
「とりあえず切ってみたいなぁ・・・」
と言いました。
というわけでおじいさんは、いそいそと家の片隅に突き刺さっていた大きな戦闘ナイフを指先でつまんで引き抜きました。
なにやら禍々しいオーラを放ち、磨きぬかれた鋼がぎらりと濡れたような光を発しています。
「ふふ・・・思い出すな、あの迷い込んだエージェントが持っていたワザモノだ・・・何人の血を吸ったか見当もつかな」
「はよ切れ。」
「・・・はい」
おじいさんはちょっと涙しながらも座りなおすと、桃を睨み付けつつ精神を集中させます。
「ほおっ!」
次の瞬間、気合と共におじいさんが肘を振り上げると天井に当たり、屋根が骨組ごと吹き飛びました。
「ちぇすとおっっ!!!」
叫びながら手を振り下ろし、地も割れよとばかりに叩きつけます。
ズドーーーーーン!!!!
轟音が轟き、風圧で壁が四つ吹き飛び小屋は大破しました・・・が、ああ肝心の桃は!
何事も無かったかのように座るおばあさんの前で、これまた何事も無かったかのように鎮座していました。
「・・・・・・」
おばあさんは黙って、2メートルほど横に突き刺さり柄までめり込んだナイフを引き抜くと、桃に刃を当てました。
ざっ!ずぶっ、ずぶずぶ・・・
良く研がれた刃は難なく果肉を割ってゆきます。
ずぶっ・・・がち。
「ん?ちょっと硬いな・・・種か なっ!!」
ざぐっ
「切れた切れた〜♪・・・あ」
突然沈黙しつつ硬直するおばあさんに、おじいさんが不思議そうに覗き込みます。
「どうしたん・・・まっ・・・真っ二つの赤ん坊がぁぁぁああ!!!」
「あ、あらホント。大丈夫よ寄生体でくっつくわ」
「寄生体ってそんな・・・」
動揺するおじいさんを無視しておばあさんはプラーガを一匹取り出すと真っ二つになった赤ん坊に
――以下、規制対象表現に付きしばらくお待ち下さい――
「おぎゃぁ・・・ぅおんぎゃあああああ!!!」
数分後、元気(?)な赤ん坊の泣き声が山に木霊します。
「あーうるせぇ。このまま山に捨ててきちまおうか」
青筋を立てながら怖ろしい事を口走るおばあさんに、エルヒおじいさんはかじりつき・・・もとい、転がり付いて止めました。
「あーもう分かったよ。じゃあこいつを育てよう・・・」
こうして桃から生まれた赤ん坊は、桃にちなんで「ジャック」と名づけられ(ちなみそこねました)、少し広く建て直された小屋の中で
それはそれは大事に傍観され適度に放置されて育ちました。
あ、桃はきれいさっぱりおばあさんとおじいさん(主におばあさん)の胃袋に収まりました。
- 186 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:06:11 [ pSKI7GFQ ]
- ↓GONさんの作品
- 187 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:06:49 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場58 「ルーキー邪教徒 夏の思い出」前編
「皆さ〜ん。宿題の無い夏休みは楽しかったですか〜」
「チクショウ、本当に見事な逃げ足だったな。悔しいから、皆さ〜ん、宿題はなかったけど夏休み明けのテス、わ、早い、まてコラ、冗談だ。戻って来い!」
・
・
・
「皆さ〜ん、お帰りなさい。皆さんも不用意な発言は慎みましょうね」
「お前にだけは言われたくない!。ところで夏休み明けで全員様子が変わったのでこれからチェックを行う」
「おい、村長邪教徒の舌が随分長くなってないか。あと手がムチみたいになってるんだけど」
「ああ、それは多分夏バテのせいです」
「不可思議な夏バテだな。それに足が4本あるのはどういう訳だ」
「それは、ちょっと本人に確認してみます.....分かりました」
「何だって」
「夏休み中に非行に走ったそうです」
「ふ〜ん。そうか」
「あ、納得した。ラッキー♪」
「じゃあ、明日までに切って来い、って言っておけ」
「はい?」
「夏休み中にしでかした事は大目に見てやるけど、もう夏休みも終わりだからな。明日までに切ってこさせろ、2本」
「いや、そんな。校則違反だから坊主にして来い、みたいに言われても。可哀そうじゃないですか」
「じゃあどうする。さて、そろそろ白状した方が良いと思うぞ」
「仕方ないです。実は村長さん、もう少しあの島にいたかったらしくて、身代わりでゆうすりいさんが帰って来ました。ところでいつ頃に気がつきました?」
「最初に見て直ぐに」
「そうかあ、しまった。舌を隠さなかったのがまずかったか」
「4本足!」
「チェン邪教徒は太ったね〜、パンパンになっちゃったね」
「ああ、チェン邪教徒さんはチェンソー妹に振られて、やけ食いしたらしいです」
「あ、振られちゃったんだ。お似合いだと思ったのにどうして?」
「最初は良い感じだったらしいんですが、夏休みも中盤に差し掛かった頃、もっと背の高い、逞しい感じのライバルが現れて、そいつに取られちゃったそうです」
「ふ〜ん。気の毒に」
「おまけにそいつ、踊り狂うのが上手いわ、チェーンソーは最新の2連式だわ、で到底太刀打ち出来なかったらしいです。私は会った事はないんですが、チェンさんの敵は皆の敵、これからそいつはルーキー邪教徒にとっても敵です」
「何か、お前らに敵ですって言われると薄気味悪いな。ところでそいつに会ったらどうするんだ、バカでもうつしてやる気か?」
「それも含めて復讐方法を検討中です」
「エルヒ邪教徒はずいぶん日に焼けたな」
「はい。普通の海を満喫したようです」
「本当に全身真っ黒だな。あれ、おい、背中のアレは何だ?、一部日焼けしてないみたいだけど」
「ああ、あれですか。背中にシールを貼って日焼けの痕で字を書くのに挑戦したそうです。しかも日本語の漢字で」
「ふーん。でも何で日本語の漢字なの?」
「到底意味は分からないんですが、欧米で少し流行っているらしいです。日本の漢字はエキソチックで格好良いって事みたいなんですが、どうです、良く見てみますか?」
「ああ、見せてみろ。どれどれ、うん、やっぱり読めないな」
’珍獣’
「一体どういう意味なんだ」
「さあ、良く分かりませんけど、多少日本語の分かる邪教徒に聞いたところ、’貴重な生物’って意味らしいです」
「そうか。じゃあ褒め言葉なんだな」
「サラザール様も該当するらしいですよ」
「あ、そうなの。いやあ、なんか照れるなあ」
- 188 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:07:21 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場59 「ルーキー邪教徒 夏の思い出」後編
「コロ邪教徒はあんまり変わってないみたいだけど、隣にいる小さいのは何?」
「ふふふ、気になりますか。中身を見たいですか」
「その笑い方が嫌いだから見たくない」
「じゃあ、ふぉふぉふぉ、お願いだから見て下さいよ」
「その笑い方はちょっと面白かった。じゃあ見てやる」
「もっと近くに寄ってしゃがんで下さい、良いですか、ローブを取りますよ、ジャーン」
「.....。俺の顔を嘗めまわしているコイツは何だ?」
「あ、駄目ですよ。そんな事すると直ぐにふけちゃう上に大きくなれませんよ。ところでそういう訳で喜んでください、我らに新しい邪教徒仲間が増えました。ポチ邪教徒です」
「ポチ邪教徒ですってお前!、勝手にメンバー増やしたのか」
「違いますよ、実は事情がありまして。こいつはコロ邪教徒と彼女の愛の結晶です。夏休み中に結婚したらしいです」
「あ、そうなんだ。俺はお前と違って犬のプライベートに興味はな、うるさいな、お前も人の頭に前足かけるな、コラ!。ところで犬のプライベートに興味はないけど、何で連れて来たんだ?」
「向こうはペス邪教徒と、ジョン邪教徒とシロ邪教徒の面倒を見るので、一人だけコロ邪教徒が面倒を見る事になったそうです」
「そうか、4匹まとめてよりはましだけど。ところで犬の名前の後ろに当然のように’邪教徒’って付けないように」
「駄目ですか。いつかはメンバーに、と思ってるんですが」
「いや、本当はポチ邪教徒も認めたくないんだけど。でも認めるまでうっとおしい小細工が続くと思うから、ポチ邪教徒だけしぶしぶ認めてやる」
「さてと、カラス邪教徒はどうしてたんだ?」
「勝手に水浴びしてたみたいですけど。それより大事な報告と相談があります」
「何だ?」
「まず閃光手榴弾を花火と偽る計画は失敗でした。敵は鳥目なので花火に興味がありませんでした」
「あのカラスは一応味方だろう。敵とか言うな」
「とにかくこれ以上待てません。ヘビ邪教徒さんが冬眠するまであとわずか。そこでこの形で妥協したいと思います、良いですか、ローブを取りますよ、ジャーン」
「トグロを巻いたヘビの上にカラスが乗ってるが、誰かに呪いでもかける気か?」
「今のところ、呪いたい人は目の前にいる人だけですが、これは違います。そういう訳で二人セットでどうでしょうか、ヘビカラス邪教徒さんと言うことで」
「ヘビでもカラスでも期待はしてないから、俺はどうでも良いんだけど」
「本当ですか!。やったあ、おめでとう!。ヘビ邪教徒さん、とうとう君も我々の一員だ」
「.....俺はどうでも良いんだけど、ヘビ邪教徒がカラス邪教徒を丸呑みしようとしてるぞ。あ、カラスが反撃を始めた。」
「何ですって!、本当だ。行けー、負けるなヘビ邪教徒さん!」
「どうでも良いけどじゃあ俺は、頑張れー、カラス邪教徒さん!」
- 189 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:08:06 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場60 「僕らの手榴弾」
●きっかけ
「手榴弾って、固まった敵を一掃できて便利だよな」
「ああ、俺もそう思う。だけど、もう一工夫欲しくないか」
「どういう意味?」
「つまり、単純に爆発するだけじゃなくて、少し違った効果がある物も役に立つんじゃないか?」
「ふ〜ん、つまり爆発以外で敵にダメージを与えられるようなものか。面白いかもな」
「そうだろう。どうだ、明日までにお互いに何か考えてこないか」
「ああ、一晩じっくり考えてみるよ」
●初日
「おはよう。どうだ、何か思いついたか。俺は一つ思いついたんで早速試作品を作ってみた」
「気が早いな。でも実は俺も思いついたのを試しに作っちゃったんだ」
「あ、お前もか。まあ良いや、まずは俺のを見てくれ、投げるぞ、それ」
’ボワン!、ボーボーボー’
「どうだ。投げると爆発する代わりに燃え上がるんだ。名づけて焼夷手榴弾だ」
「なるほど、面白いな。じゃあ俺のはどうだ、良く見てろよ、投げるぞ、それ」
’ピカーン!’
「どうだ、強烈な光で敵の目を眩まして行動不能にする、閃光手榴弾だ」
「うー、うー、目が痛い」
「あ、ごめん。まともに見たら危ないんだった。先に注意しとくべきだった」
「痛ててて、ふざけんなよ!、お前。注意するどころか、’良く見てろよ’って言っただろう、俺に恨みでもあるのか!」
「悪かったよ。ごめん、ごめん。.....でも俺、’良く見てろよ’なんて言ったかなあ」
「言ったよ!、7行前のセリフを読み返してみろ」
「あ、本当だ、言ってたわ。深く考えないで言っちゃった、許せ」
「ふう、ようやく見えるようになってきた。まったく、もう」
「本当に悪かったよ。でもお互いになかなか役に立ちそうな手榴弾が出来たな」
「ああ、使い方さえ間違えなきゃな。そうだ、明日も又、同じようなテーマで作ってみないか」
「何だそれは」
「つまり、俺が焼夷手榴弾系、お前が閃光手榴弾系で、さらに違うのを作るんだよ」
「なるほど、面白そうだな。よしやってみよう」
●二日目
「おはよう。お前なんか思いついた?」
「駄目だ、ろくなのが思いつかなかった」
「俺もだ。手ぶらじゃなんだし、とりあえず一個作ってみた。もっとも燃え上がるんじゃなくて、音がするタイプなんだけど。いいか、投げるぞ、それ」
’これはこれは大尉殿、相変わらず凛々しいですな。それに頭脳明晰で、いや、羨ましい、へへへ。こら!、そこの軍曹!、何をぼさっとしてるんだ、さっさと持ち場に戻らんか、この役立たずが!’
「何これ?」
「少尉手榴弾。何も思いつかないのでやけくそで作ってみた」
「あ、駄洒落か。そうか、それにしても嫌な少尉だな」
「いやらしいセリフ考えるのに少し苦労した」
「ふ〜ん、そうか。お前もか」
「何?、もしかしてお前も」
「ああ、明け方近くに眠くなったんで、もうどうでも良くなって作ってみた。いいか、投げるぞ、それ」
’これは教頭先生、相変わらず素敵なお召し物ですな。それにしても先生は本当に評判が良い、校長に昇進するのも時間の問題ですな。こら!、そこのガキ共、何を騒いでるんだ、さっさと席につけ。お前らは大人しく勉強だけしてりゃ良いんだよ!’
「これは何?」
「先公手榴弾」
「ああ、なるほどね。お前も駄洒落か。こいつもなかなか嫌味な先公だな」
「ところで、これって敵にダメージ与えられるのかな」
「う〜ん、相手によっては多少精神的ダメージが、って所かな。どうしよう、もう少し考えてみる?」
「そうだな。このままじゃ悔しいし、明日までにもう一回考えてみよう」
●三日目
「おはよ駄目だ。どんどんひどくなってきた」
「’お早う’と’駄目だ’がくっ付いてる、本当にダメダメなんだね。俺も相当考えたけど、もう限界だ」
「そうか。とりあえず俺のを見てくれ。それ」
’バシャ’
「黒い液体が飛び散ったけど、あれは何?」
「醤油手榴弾」
「.....焼夷手榴弾とほぼ関係なくなっちゃたね」
「勘弁してくれよ。もうレベルの低い駄洒落しか思い浮かばなかったんだよ」
「まあ、俺のも大して変わらないから気にするな。いくぞ、それ」
’ズブズブズブズブ’
「.....そのまま地面に潜っちゃったけど。あれは?」
「潜行手榴弾。当然ながら敵にはダメージ無し」
「何のために作ってるのか、分からなくなってきたね」
「他にも’チーン’て音がして、細長い煙が上がるだけの線香手榴弾って言うのも考えたんだけど」
「.....なあ、もう止めようか。お互いに痛すぎる」
「ああ、世に出すのは初日に作ったやつだけにしておこう」
※ところで、この二人は誰?。ご存知の方はご一報下さい。
- 190 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:08:38 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場61 「ルーキー邪教徒 裏切り者を始末せよ 前編」
「さて、皆さ〜ん。宿題のない夏休みは満喫できましたね。じゃあ適当にダラダラと訓練を再開しま〜す」
・
・
・
’グゥオふんワン同じ血ブィーンギャウーヤマサーーーーーーン!!!、.....ゲホ、ゲホ’
・
・
・
’グゥオふんワン同じ血ブィーンギャウーヤマサーーーーーーン!!!、.....ゲホ、ゲホ’
・
・
・
’グゥオふんワン同じ血ブィー’「あ、ちょっと待って下さい、向こうの方でサラザール様が何かしてます」
・
・
・
「え〜っと、何してるんですかね。あ、手を振ってるみたいですね。よし、皆さん、せっかくですから手を振り返しましょう、せーの、ハイ!、あ、サラザール様も更に夢中で手を振ってますよ、喜んでるみたいですね、良かったです。あれ?、こっちに向ってダッシュして来た.....、.....、.....、さすがに遅いなあ、なかなかここまでたどり着きませんね。皆さん、疲れたら手を振るの止めて休んでて良いですよ、.....、.....、あ、やっと着いた」
「ハアハアハアハア、こ、こ、こら、貴様ら!、ひ、人が呼んでるのにな、な、何で来ないんだ!。ハアハアハア」
「あ、あれ手招きだったんですか。小さくて良く見えませんでした」
「ハアハア、お、お前らにとってはたかだか300m位の距離だけど、俺にとっては1.5km位になるんだぞ、ハアハア」
「まあまあ、良いじゃありませんか。あんたが小さいのがいけないんです」
「フウ、え〜と、それは俺のセリフだ!。あわわ、違った、余計なお世話だ!」
「で遠路はるばる何しに?」
「遠路はるばるはお前らのせいだろうが!。良く聞け、緊急任務を与える、直ちに孤島に出発しろ」
「みんなー、遠足だー!」
「良く聞けってば!」
「よし全員乗り込んだな。では出航する」
「ところで緊急任務って何ですか」
「ああ、これは一石二鳥の作戦だ。まず、孤島のガナードの一名が錯乱して暴れだしたんだ。とっても手が付けられん。その鎮圧が第一の目的だ」
「早い話が暴れてるおやじを取り押さえりゃ良いんですね」
「酔っ払いを大人しくさせるみたいな言い方しない!」
「分かりました。で、第二の目的は?」
「言わずと知れたそいつだ。そこの四足!、そいつに帰ってもらう」
「え〜、それは嫌です。せっかく本人も少し馴染んで来たのに。さっきの訓練だって、ちゃんと’同じ血’って言えてましたよ」
「だからだ。これ以上お前らに馴染ませるとサドラー様にばれたら又しかられる。廊下に立たされるかもしれん。だから早めにもう一度入れ替わってもらう」
「つまんないの。良いじゃないですか、しかられたって、立たされたって、辛いのはあんただけなんですから」
「.....もはや返すコメントが見つからないが、これは命令だ」
「よし、ついたぞ。全員降りろ。そして村長さんを待たせてあるから、U-3と入れ替えるんだ」
「あ、村長邪教徒さ〜ん、お元気でしたか。日に焼けてますます怖い顔になってますね。ところで知ってました?、ハゲって地肌が黒くなると多少は目立たなく.....」
「能書きはいいから早く入れ替われ!、.....そうそう.....いいから抱き合わなくて!、気持ち悪いから!」
「村長邪教徒さん、お帰りなさい。さて、オリジナルメンバーもそろった事だし、取り押さえるオヤジの話でも聞きましょうか」
「ヘビと子犬が増えてるけど、まあ良いや。じゃあさっそくだが、この先の孤島で最初の施設、そこでオヤジ、じゃなかったガナードが暴れている。そいつを取り押さえてくれ」
「よし、みんな〜、訓練の成果を見せる時です。いざ出陣だ、ダッシュだ、オー!」
・
・
・
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
・
・
・
「よし、みんな〜、退却だ、オー!」
「待てコラ。任務を遂行しろ」
「無理です。あれは危険過ぎます」
「そんな事は分かっている。だから遠路はるばるお前達が派遣されたんじゃないか」
「我々はそんなに期待されているんですか」
「いや、むしろ真逆だな。共倒れで戦力を失う訳にはいかないけど、お前達の場合は共倒れならラッキー位に思われている。だがな、お前達は私の配下だ、だから良く分かっている。普通じゃやらない事、じゃなくて出来ない事をお前達はしでかし、いや、成し遂げて来た。だからひょっとして何とか出来るかもしれん。さあ、お前達のお馬鹿パワーを見せつけてやれ!、たまには俺以外に」
「分かりました。そこまで認めてもらっているならば、やりましょう。みんなも良いな、オー!」
「あ、全体的には悪口なのにその気になった。さすがにやるな、よし、期待してるぞ」
- 191 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:09:26 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場62 「タイガーマイク」
ノーマルまでレオンを強力にサポートして来たマイク、しかし慣れと言うのは時にとんでもない過ちに繋がる物です。そう、レオンのサポートにすっかり慣れてしまい、肝心のプロモードの時に実は酔っ払って来てやがったのです、あのアンポンタンは。
’バラバラバラバラ’
「やっと来たか」
「あの何て言うんですひゅかね。景色がグルグル回ってまひて、まっしゅぐ飛べなかったんれす」
「どうしたんだ、機体にどこか故障でも?」
「え〜っと、今は計器の数が3倍に増えてまひゅが大丈夫れす、時々元の数に戻りまひゅから。あ、お約束のセリフだけはちゃんと言っときまひゅね。’遅くなってすまん、援護する’」
「あ、はい。よろしく」
’バラバラバラバラ’
「さて、まずあの給水塔みたいなやつを倒せば良いんでひゅね」
’バラバラバラバラ、キュイーーーーーン’
「危ないぞ、何をしている」
’キュイーーーーーン、ドカーン、ズシーン’
「.....凄い事したな。.....本当は、’凄いので来たな’ってセリフなんだけど」
「あ、ちょっと勢いが良すぎまひたか」
「大丈夫だったか。フラフラしてるけどショックでヘリの調子がおかしくなってないか?」
「調子がおかしいって、何を言ってるんでひゅか。このマイク様は絶好調れふ、あーあ、バイオハザード緊急事態♪、ラスボス向ってゲームオーバー♪とくらあ。あ、いけねセリフセリフ、’俺はマイク、よろしくな’」
「いや、一回名乗ったよ、’マイク様’って。大丈夫かよ、今から突撃だ、頼むぜ」
’バラバラバラバラ’
「う〜、調子に乗って飲みすぎまひたかね。あれ、あのヒラヒラの前髪野郎はどこに行ったんでひょうか。あ、あんな所にいまひた。あのガントリングを先に壊してやらないといけないんでひゅね、それ」
’バラバラバラバラ、キュイーーーーーン’
「あ、通り過ぎちゃいまひた。戻らなきゃ」
’バラバラバラバラ、キュイーーーーーン’
「.....また通り過ぎちゃいまひた。加減が出来なくなってきまひたよ、戻らなきゃ」
’ガガガガガガガガガ’
「わ、撃っちゃった。ビックリひまひた。誰かに当たりまひたかね、まあ良いでしゅ。さて、今度は少し慎重に戻りまひょうか」
’バラバラバラバラバラバラバラバラ’
「よひ、あそこのガントリングを」
’ガガガガガガガガ、ドカーン’
「オーイエー、どうれすマイク様の腕前は。あら、鬼太郎モドキの前髪野郎はどこに?、あ、もうとっくにあんな所に、早過ぎまひゅよ、待ってくらはい」
’バラバラバラバラ、キュイーーーーーン’
「.....まずい、眠くなってきまひた。.....あそこまであと15秒位かかりまひゅね、ちょっとだけ、ちょっとだけ目を瞑ってみまひょう、宙に浮いてるから安全れふ.....」
’キュイーーーーーン・・・・・・’
「ハッ!、ここは、どこれひゅか。辺りが真っ暗で下は.....海!。大変ら、孤島は何処に逃げた、あ、あんな後ろの方に小さくポツンとありまひた。マイク、戻りま〜ひゅ」
’キュイーーーーーン・・・・・・’
「.....敵が全滅してすっかり静かになってまひゅね。まずいれす、まるで任務を放棄したみたいになりまひた.....まあ、その通りれしゅが。さてと、ズラ疑惑の前髪野郎は?、あ、いた。チクショウ、生きてやがりましたか、報告されたら事れす、ここは」
’邪魔れふ、どきなしゃい、ガガガガガガガガ、ドカーン’
「オーイエー、この調子でガントリングだけでも壊しておきまひょう。あ、生え際が無い前髪野郎が何か言ってまひゅね。うるさいれふよ、そういう奴には」
’ガガガガガガガガ、ガガガガガガガガ’
「ふふふ、尻にかすらせてやりまひた。あ、飛び跳ねて怒ってまひゅ。生意気な、よし今度は尻にまともに、あ、砦の先に逃げまひたね、待ちなひゃい」
’キュイーーーーーン・・・・・・’
「あ、あんな所にいた。ふふふ、回りを大勢に囲まれてまひゅね。君達でかした、後はマイク様に任せて、’伏せなひゃい’」
’ガガガガガガガガ、ガガガガガガガガ’
「あ、回りに全部当たっひゃいました。あいつ、しぶといれひゅね」
「帰ったら一杯やるか.....何か間違った事を言っている気がする」
「’良いバーを知ってまひゅよ’。今日はそこから来たんれふ、ふふふ、さあ、今度は良く狙っ....」
’バシューン、ドーン、キューーーーン、ドッカーン’
「マーーーイク!。サドラー、お前だけは許さん.....という気になれん、何故だ?」
・
・
・
「ブハー、ここはどこれひゅか。回りがしょっぱい水だらけれふ、さては前髪野郎の陰謀.....」
- 192 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:10:12 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場62 「ルーキー邪教徒 裏切り者を始末せよ 中編」
前編の粗筋:サラザールがハアハア、お船に乗って、抱き合うな気持ち悪い、任務がトーヤマサン。さあ、思い出しましたね。
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「さて、あの危険物にどうやって立ち向かう?」
「そうですねえ。改めて見るとやっぱり危険過ぎますね、....いっそ、無かった事にして帰りたい位です、.....物は相談ですがそうしませんか?」
「そうはいかん、お前らは普通の働き場所がないんだから、こういう時に頑張ってもらわないとな」
「そうですか、そこまで褒められたら仕方ありません、じゃあ何か考えましょう。あれ?、コロ邪教徒さん、どうしました。立ち向かってみたいんですか?」
「珍しいな、ふだんはごはんの事以外に関心の無い奴なのに、どうした」
「あ、どうやら、せがれのポチ邪教徒に良い所を見せたいようですね。ポチ邪教徒も’父ちゃんがんばれ、ワン’って顔して見てますし」
「じゃあ試しに行かせてみるか、よし行って来い」
・
・
・
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「あ、見て下さい、敵の銃撃を華麗なサイドステップで交わしてます」
「本当だ、凄いな」
「やりますね、ヒラリヒラリとお見事です。あ、得意気にポチ邪教徒の方を振り返った、危ないですよ、目を離すと」
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
ギャン!
「あ、尻に当たった.....ギャンギャン言いながらこっちに引き返して来てますね」
「.....帰ってきた。尻をペロペロ舐めてるな」
「コロ邪教徒さん、大丈夫ですか?。ポチ邪教徒さんったら、そんな軽蔑の眼差しで見ちゃ可哀そうでしょう。今回はしくじりましたが、こう見えてもあなたのお父さんは実は凄いんですよ、なんせこの体でエルヒ邪教徒さんと同じ位食べるし、それから同じ位の量のウンコを.....」
「適当なフォローしてないで次を考えろ!」
「じゃあ、どうしようかなあ。皆で行った方が良いのかな。あれ、今度はチェン邪教徒さん、どうしたんですか。チェーンソーのエンジンかけてやる気満々じゃないですか。あなたも一人で行きたいんですか」
「こいつ、普段のチャラけた空気が全然ないぞ。不気味な雰囲気を醸し出してるな」
「なるほど、どうやらチェーンソー妹に振られて、怖い物知らずになったようです」
「失恋が人間を大きくするって本当なんだな.....こいつ人間だったっけ?」
「え〜と、多分そうです」
・
・
・
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
ブィーン、ブィーン、ブンブンブンブン
ワッハハハハハ・・・・・
「あ、どうしたんでしょう。撃つの止めましたよ、あの産業廃棄物」
「危険物!。でもどうしたんだろう、遠くから撃てば楽勝なのに。さては、あの不気味な雰囲気に気圧されたか」
「良く分かりませんが、チャンスです。この隙にどんどん近づいて、よし、そこまで近寄ればもうこっちの物です。ふふふ、’接近戦ではチェーンソーの方が早い、覚えておくんだな’」
「お前、口調が変になってるぞ」
「’久しぶりねレオン’、とくらあ、さあ、行けー!」
「何か変な物でも取り付いたのか?」
ブィーン、ブィーン、ブンブンブンブン
ウガー!、ゴキン!
「あ、ガントリングで殴り飛ばされた」
「’エイダ、あのうわさは本’....ハッ!、しまった〜、その手があったか」
「ようやく正気に戻ったか。でチェン邪教徒、殴り倒されちゃったけど、お、でもよろよろ立ち上がったぞ。どうする気だ」
「チェーンソーをじーと見つめて、あ、エンジンを切って地面に置いた。何をするつもりですかチェン邪教徒さん」
「そして敵の前に座ったぞ、あ〜、土下座してる、土下座してる。みっともない位ペコペコ謝ってる」
「.....どうやら許してもらったみたいですね」
「ヘコヘコしながら戻ってきやがった。何だよ、怖い物知らずじゃなかったのかよ」
「どうやら殴り倒されて我に返ったみたいです」
「根性無しが!、だから振られるんだ!」
ブィーン、ブィーン、ブンブンブンブン
「エンジンかけるな!」
- 193 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:10:47 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場32 「エイダの紙飛行機」
●普通のエイダの紙飛行機
「「気付いていると思うけど、ゴミ処理場の廃棄口からなら、ここを抜けられるかもね。」
●面倒見の良いエイダの髪飛行機
「気付いていると思うけど、ゴミ処理場の廃棄口からなら、ここを抜けられるかもね。それから気付いてないかもしれないから教えておくわ。トイレは突き当たりを右よ」
●エイダの紙飛行機色々
その1
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「気付いていると思うけど、あなたが助けにきた娘、実は男よ」
「まじ?」
その2
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「気付いていると思うけど、あなた、ズボンのチャックが開いてるわ」
「いやん」
その3
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「気付いていると思うけど、あなた、バッタの匂いがするわ」
「.......。」
その4
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「気付いていると思うけど、あなたの後ろで今まで殺したガナード達が血まみれでにらんでるわよ」
「うわあー!」
その5
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「受信料滞納のお知らせ」
「副業?」
その6
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「はずれ」
「.....あたりだったら何が貰えたんだろう」
その7
「あ、エイダの紙飛行機だ」
「気付いていないと思っているでしょう。でも女は鋭いのよ。あなたの視線がパンツにのみ集中している事くらい、その娘も分かっているわ」
「パ、パパには言いつけないでね」
スペシャルコスチュームの時の胸の谷間も捨てがたいです。
- 194 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:11:23 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場63 「ルーキー邪教徒 裏切り者を始末せよ 中の下編」
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「それにしても絶好調ですね、あの台風男は。中心気圧920ミリヘクトパスカルって感じですね」
「.....何を言ってるのか良く分からんが、何が言いたいのかは良く分かる」
「そしてゆっくりと北上して、明日には大島・三宅島地方が暴風圏で強風波浪注意報って感じです」
「.....それは何が言いたいのかも良く分からん」
「勢いで言ってみただけです。ところでやっぱり残りのメンバーは全員で行きたいと思うんですが」
「それは良いけど大丈夫か。何人で行ってもガントリングで一掃されそうな気がするんだが」
「ちょっと待って下さいね、そこは皆で作戦を練りますから。皆さ〜ん、作戦会議です、集まって下さ〜い」
’ゴニョゴニョゴニョ・・・・・あれがそうなって・・・・・ゴニョゴニョ、よし!。じゃあ、・・・・・フケチ、ゴニョゴニョ・・・・・小鬼、ゴニョゴニョ・・・・・いや、それより悪魔の寸足らず?、ゴニョゴニョ・・・・・スンタ君、ゴニョゴニョ・・・・・あ、じゃあ、ゴニョゴニョ’
「まだか、早くしろ」
「あ、お待たせしております。作戦は決まりました」
「ずいぶん時間がかかったな、やっぱり難しかったのか」
「いえ、作戦は1分で決まりました。聞こえませんでした?、途中で’よし!’って言ったじゃないですか」
「あれで終わりだったのか。じゃあ、その後は何を喋ってたんだ?」
「フケチビに代わる呼び方を皆で考えてました」
「何でこのタイミングでそんな余裕かましてるんだよ!」
「今、’邪悪なる一寸法師’って言うのと、’猟奇テディベア’って言う二つに候補を絞ったんですが、他にご希望はありますか」
「ない!。作戦が決まったんならとっとと始めろ!」
「皆さ〜ん、では邪悪なる一寸法師がうるさいので作戦を始めま〜す」
「希望はないが、それも認めてない!」
「じゃあ、猟奇テディベアがうるさいから始めま〜す。まず、的の小さいちびっ子軍団の皆さん、作戦通り、皆さんにはおとりになってもらいます」
「ちょっと可愛い気がするから猟奇テディベアは今だけ許そう。ところで的の小さいちびっ子軍団の皆さんって?」
「カラス邪教徒さん、ヘビ邪教徒さん、それから新加入のポチ邪教徒さんです」
「ああ、なるほど。命中させるのが難しそうだな」
「はい、彼らにおとりになってもらって、それから的の大きいエルヒ邪教徒さんと村長邪教徒さんの出番です」
「この二人は確かに的が大きいな。特にエルヒ邪教徒なんて目を瞑ってても当たりそうだ」
「ですから、おとりが必要なんですよ。さあ、行け、ちびっ子諸君!」
バサバサバサッ、カーカー
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「さすがにそう簡単には当たりませんね」
ハフハフハフハフ、ワンワン
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「これも的が小さい上に父ちゃんゆずりのサイドステップがあるので大丈夫でしょう」
ニョロニョロ、.....ヘッ、.....ヘッ、.....ヘビヘビ!
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「.....ヘビさんの鳴き声初めて聞きました。ふふふ、そして、これはまず命中しないのは幾多のプレーヤーが体験済み。一度逃がしちゃったらナイフですらなかなか当たらなくてイライラ、挙句の果てにやけを起こして至近距離で銃で撃ってもなかなか当たらないんですから」
ヘヘヘヘヘヘ、へーヘヘヘヘヘ
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「.....一人多いのは何故でしょうか。あ、猟奇テディベアだ。そんな所で何してるんですか?」
「ヘヘヘヘヘヘ、へーへへ・・・うわ、うわ、危ない。助けてくれ、’行け、ちびっ子諸君!’って聞いて気がついたらここにいたんだ」
「自覚があるのに認めないとああいう目に遭うんだな、気をつけよう。よし、私もまずは体の中にいるのはペットじゃなくて、寄生体だって事を認めて.....」
「早く助けろ!」
- 195 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:11:58 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場番外編14 「涙のラモン君」
●その1
ヒャハハハハハ、へーヘヘヘヘヘヘ
「やっと気がついてくれましたか」
「誰だ!」
「私はラモン・サラザール。このすばらしき城の八代目の主にして、偉大なるパワーを教祖サドラー様より授かりし者です」
・
・
・
「大人しく金銭交渉の人質になりなさい。もっとも大統領の娘だけで結構ですが、スコット君はお金になりません。死んでも大丈夫です」
「あいつらみたいになるのは絶対にイヤ!」
「そうだな、治療法を探そう」
・
・
・
へーヘヘヘヘヘヘ、バタン
「チクショウ!、グスン、ヒック、す、す、好き勝手言いやがって!。何が’あいつらみたいになるのは絶対にイヤ!’だ。わ、わ、悪かったな、この姿は素のまんまだー、ヒック、プ、プラーガの影響で縮んだ訳じゃなーい!、グスングスン、それを奴ら.....何だよ、慰めるつもりか右腕と左腕、ヒック、ふ、ふざけんなよ、’あいつら’って言っただろうあの二人、’あいつら’って事はお前らも入ってるんだぞ、グスン。何?、俺達は姿がほとんど見えなかったから関係ないはずだって?、う〜ん、そうかも.....いや、違う!、’あいつら’にはお前らも入ってるんだー!、姿が見えなくてもきっとコウロギ臭い匂いとか何かをを感じて、ヒック、絶対に俺だけじゃないはずだー!」
●その2
「その庭は私でも迷うほどです。あなたには到底抜けられないでしょう」
・
・
・
「なんだよ、それほど複雑でもないじゃないか。あいつ脅しのつもりで言ったのかなあ。そうだよな、いくら何でも自分の城の中庭で迷う奴なんているはずが.....」
’ピンポンパンポーン’
「な、何だ、何の音だ」
’グスン、ヒック’
’あ、あっちで待ってってね、僕’
「これは.....どこかにスピーカーがあるのか」
’業務連絡です。赤服邪教徒様、赤服邪教徒様、中庭で迷子になって泣いていた20才のラモン・サラザール君を保護しております。至急迷子センターまでおこし下さい。ピンポンバンポーン’
「あ、本当に迷うんだ」
’.....グスン、ウエ、ヒック’
- 196 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:12:31 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場番外編15 「飛び道具」
パチパチパチパチパチ
「よくたどり着けましたね、スコット君」
「またお前か」
「彼女は聖なる洗礼を受けて、我らの仲間となるのです」
・
・
・
・
・
「お前のやっている事はのテロだ」
「流行り言葉でくくれて安心しましたか。君には別の洗礼を用意しておきました」
フッ、ヒュン ザクッ
(レオンがナイフを投げる、何かに突き刺さる音)
ア、アハ、アハ、アハハハア
(自分の手にナイフが刺さっているのを泣き笑いの表情で見つめる、フケ.....サラザール)
ザッ、ヒュン シュー
(左腕がレオン目掛けて投げ返す)
フン、ビタン!
(レオン鮮やかにかわす)
「.....今、目の前を不思議な物体が通過していった気がする。それに音も変だった」
ズルズルズルズル、ドテン。
「あ、ナイフじゃなくて小さい本人が飛んで来てた。ドアに叩きつけられて潰れた蛙みたいになってる。一体どういう間違いを.....あ、ふふふ、左腕君、ずいぶんうろたえている様だね。そりゃそうだろうな、よりによって自分の主人を武器代わりに投げちゃったんだから、きっと後が怖いぞ。オロオロしちゃってどうして良いのか分からないようだな、どうするんだ.....ふ〜ん、一人でエレベーターの乗って逃げようとして.....やっぱり思い直して降りてきて.....助けに行こうかと思ったけど、はい、怒られるのは嫌なんですね、こいつの行動分かりやすいな。さてどうする、あ.....パニックになってソーラン節を踊りだした、これは予想外だった。敵ながら少し気の毒になってきたな、おい落ち着けよ、そこで踊って何になるんだよ、あ、我に返ったようだ、いや、訂正、返ってない、あのさあ、俺に土下座されても困るんだけど.....踊られても困るんだけど.....いや、ご一緒に、じゃなくて」
- 197 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:13:09 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場番外編16 「最初の村ではタイトルが踊る」
名前:へ初心者
このゲームを最近始めましたが、最初の村もクリアできません。皆さんはどうされているのでしょうか。
名前:鎧レオン
最初の村で一番楽なのは、塔の2Fに登って時間切れまで待機している事です。村人は上がって来ませんし、火炎瓶が飛んできますが、火炎瓶で体力が0になる事はありません。
名前:無限ナイフ
いや、あそこは敵を倒しても大丈夫ですよ。やり方ですが、ショットガンを取った後、向かいの民家の奥に陣取って、敵が扉を開けたらショットガンで、・・・チェーンソーを倒せばお宝も入手できますし、こちらの方がお得です。
名前:鎧レオン
→あそこは敵を倒しても大丈夫ですよ。
私は弾薬を節約する意味でも、塔の上で待機が良いと思いますが。
名前:無限ナイフ
→塔の上で待機が良い
このような、やり方はサバイバルアクションホラーという、このゲームの趣旨に反していると私は思います。
名前:鎧レオン
→ゲームの趣旨に反している
ゲームの趣旨に反しているとは思いません。馬鹿みたいに敵を倒すだけじゃなくって、頭を使っているだけです。
名前:無限ナイフ
馬鹿みたいとは何ですか。少し失礼だと思いませんか。
名前:鎧レオン
最初に趣旨に反しているとか批判したのはあなたですよね。頭を使って何が悪いんですか。
名前:無限ナイフ
待機なんて、そんな姑息な手を使って何が面白いんですか。じゃあ言わせてもらうけど、待ってる間、何してるんだ。ボーっとアホ面して画面見てるだけか。
名前:鎧レオン
戦わないで生き残るのも戦術なんだよ。そんな事も分からないのか。さてはお前、頭悪いな。しょっちゅう弾が足りなくなって困っているだろう。
名前:無限ナイフ
そ、そんな事ないぞ。むしろ余った弾を売ってるくらいだ。この前だってハンドガンの弾が余ったから3発売ったぞ、ファイナルチャプターで。お前こそ臆病者だろう。1の時は最初のシーンで泣いたんじゃないか。
名前:鎧レオン
な、何でそんな事知ってる、じゃなかった分かるんだ。証拠でもあるのか、このゲームおたくが。
名前:無限ナイフ
ゲームおたくとは何だ、上等じゃねえか、かかってこい。
名前:鎧レオン
よし、やってやろうじゃねえか。表に出ろ!
名前:へ初心者
お二人ともケンカはやめましょう。私が変な質問したせいです。申し訳有りませんでした。.....でも参考までにお聞きしたいんですが、’かかってこい’とか’表に出ろ’、とか、この後、どうするつもりなんですかね?
名前:無限ナイフ
うるさいぞ、大体、へ初心者って何だお前は。邪魔だ、余計な口出しするな。
名前:鎧レオン
そうだ、そうだ。へは引っ込んでろ。これは俺達の問題だ。
名前:無限ナイフ
大体、最初の村ごときで質問なんかしてるんじゃねえ。俺なんかこの方法にたどり着くまでどれだけ苦労した事か。
名前:鎧レオン
おー、その通りだ。さんざんどつかれて苦労して、やっと鐘が鳴って村人が引き上げていった後で、’はい、お疲れ様。では今から本編が始まりま〜す’みたいにゲームタイトルが出てきた時のショックをお前も味わえ!
名前:へ初心者
ありがとうございました。皆さんのおかげで無事最初の村をクリアする事ができました。落ち着いてやったら案外簡単でしたよ、あそこ。
名前:無限ナイフ
・・・・・・。
名前:鎧レオン
・・・・・・、どうなってる・・・?。
- 198 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:13:40 [ pSKI7GFQ ]
- 超短編小劇場「かくし芸」
「ウーエルカム」バサ!
バサバサバサバサ! バサッ!
「.....なぜか懐からハトが飛び立って行った。何だその’拍手は?’、みたいな目は、.....じゃあ次は耳をでっかくして見せてくれ、そしたら拍手してやる」
- 199 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:14:13 [ pSKI7GFQ ]
- 超短編小劇場「お得意様」
「ストレンジャー、ストレンジャー」
「.....もういい加減に覚えてくれよ。ファイナルチャプターだぞ、何回会ったと思ってるんだ」
「ノー イナフ キャッシュ!、ストレンジャー!」
「足りてるだろ、逆ギレするな!」
- 200 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:14:48 [ pSKI7GFQ ]
- 超短編小劇場「不正行為が発覚だ」
「カムバック エニイタイム」
「よし、ようやくアタッシュケースLLが手に入ったぞ。これでロケランも余裕だー!。.....しかし、いつもアタッシュケースの新しいのを手に入れた後、何か釈然としない気がするんだが何故だろう.....いや、違います、縦に持つとか横に持つとか、そういう話じゃなくて.....あー、分かったー!!!。さてはチクショウ、野朗、今から行って勝負してやる!」
・
・
・
「ウーエルカム」
「ウーエルカム、じゃねえ。こら、なんでいつも新しいアタッシュケース買うと、古いのがいつの間にか無くなってるんだよ!。だってそうだろ、元々無料なら分かるけど、てめえ、俺にアタッシュケースMもアタッシュケースLも金取って売りつけたよな。なのになんで1PTSも払わないで勝手に持って行くんだ!。金払え。アタッシュケースSの分も忘れるな!」
「・・・ノー イナフ キャッシュ!、ストレンジャー!」
「だから逆ギレするなってば!」
- 201 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:15:23 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場64 「ルーキー邪教徒 裏切り者を始末せよ 後編だ!」
前編・中編・中の下編の粗筋:サラザールがハアハア、任務がトーヤマサン、コロはエルヒと同じ大量のンコ、中心気圧920ミリヘクトパスカルで猟奇テディベアが早く助けろ!、はい、完璧に思い出しましたね。
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
バサバサバサッ、カーカー
ハフハフハフハフ、ワンワン
ニョロニョロ、.....ヘッ、.....ヘッ、.....ヘビヘビ!
ヘヘヘヘヘヘ、へーヘヘヘヘヘ、「早く助けろってば!」
リヘナ邪教徒の心の声:
(どうしようかなあ、ここは考え所だぞ・・・おとりは多い方が良いんだよなあ、的の大きい二人が危ないし。よし!、この際、聞こえないふりをしよう!!、そうだ、そうしよう!!!。どう考えても猟奇テディベアより二人の方が大切だし。・・・さてテディベアといえば、アメリカ大統領ルーズベルトが、クマ狩りの時に子熊を逃がしてやったというエピソードを元に作られて、大統領のニックネーム、’テディ’からこの名前が付けられたんだ、じゃあ、あいつならサラザールベアになるのかなあ、変なの、そんな皿だか猿だか熊だか分からない名前。大体子熊の方があいつより大きいし、あいつはむしろ逃がしてもらう側、え〜ん、え〜ん、子熊さん、このご恩は一生忘れませ〜ん、なんて・・・)
「ハアハア、下らない事を言ってないで早く助けろ!」
「あら、私、声出してました?。どの辺りから?」
「ハアハア、聞こえないふりをしよう!という決意表明から子熊に泣いてお礼を言う所まで!。ずーっとでかい声で」
「あ、そうでしたか。失敗、失敗、ばれちゃいましたか私の博識ぶり、困ったなあ」
「聞かれて困るところが違う!」
「まあ良いや、さて、予定通りこの後は大きい二人の出番です」
「・・・助ける気は無いのね」
「さて、ちびっ子諸君と皿猿熊さん、そのままおとりになって、作戦通り少しづつこっちにおびき寄せて下さい。村長邪教徒さんが待ち伏せしてますから」
「俺は作戦知らないんだけど、村長邪教徒はどこにいるんだ?。それと妄想の中での呼び方に変わってるんだけど」
「村長邪教徒さんはあそこの大きな岩陰です」
「ふ〜ん、隠れるのにちょうど良さそうな岩だな。じゃあその手前辺りまでおびき寄せりゃ良いんだな」
「・・・それにしても、よく弾を避けながら普通に会話できますね」
「ああ、だんだん慣れてきた、おっと危ない」
「さすが妖怪、皿猿熊」
ワッハハハハハ、トーヤマサン!、ガガガガガガガガ
「さてそろそろです、村長邪教徒さん、ハイ!、と言ったら出て下さいね、じゃあ、カウントダウンいきますよ、サン、ニー、イチ・・・キュウ、ロク、ナナ、ヨン・・・」
「何だそれは?」
「カウントダウンのタイミングが早過ぎたので誤魔化しています・・・ロク、ジュウニ、あ、ハイ!」
「あ、軽くコケながら出てきた。・・・でも、さすがに凄いぞ、至近距離から素早くガントリングを鷲掴みに」
「力が拮抗してますね。あ、村長邪教徒さん、何をするんですか」
「なんと!、片手で自分の頭巾を脱いで、恥部、じゃなかった弱点、でもなかった頭をむき出しに」
「あれ?、台風男が大人しくなりましたよ、そして村長邪教徒さん、慈愛に満ちた目であの台風男を見つめてますね。あ、今度は台風男のベレー帽を取った」
「・・・見事な満月が2つ並んだな」
「あ、台風男が泣き出しました、雨台風になってます。そして村長邪教徒さんが優しくその肩を抱いて、どうやら頭の事でもからかわれたのが原因だったようですね」
「ふ〜ん、’俺もそうだ、くじけるな’、っていう励ましに心を開いたのか。美しいなあ、見た目は見苦しいけど」
「ワハハハ、’ハゲまし’なんて面白い事を言ってくれて」
「お前にサービスした訳じゃない!、大体、あの三人の友情を見てお前は何も感じないのか、ん?、何故三人?」
「変ですねえ、あ、いつの間にかゆうすりいさんも交じってました」
「・・・あいつ、まだ持ち場に帰ってなかったのか。友情は美しいけど見た目はますます見苦しく。よし、全員良くやった、帰るぞ、これ以上仲間が増殖しないうちに」
・
・
・
「ふう、やっと古城に戻ってこれた。ところでエルヒ邪教徒はどこにいるんだ、作戦の時から姿が見えないんだけど」
「あーー!、忘れてました。今から迎えにいっても良いですか、あ、もう遅いから船が出せませんか。しかたない、明日迎えに行こうっと」
・
・
・
その日の真夜中、エルヒ邪教徒:
「ウオーーーーン?」
- 202 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:15:56 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場65 「悪夢の始まり」
つり橋から最初の民家に向ってエージェントは歩を進める、それが悪夢の始まり。そして、その様子を壁の隙間から見ていた民家の男は素早く何かの準備を始めた。そして、
・
・
・
「この娘の事、何か知らないか」
俺は男に向って写真を見せながら尋ねる。
「アーダコーダ!、ナンダカンダ!」
男には英語が通じないらしい。強い語気で何か言い返された、俺は歓迎されていないようだ。
「お邪魔なようだな、出て行くよ」
そして、
・
・
・
●普通の始まり
その時、男が突然襲い掛かってきた。俺は間一髪で身をかわしながら、素早く銃を抜く。オノを持った男がジリジリ迫って来たが、凶器にひるむようじゃエージェントは勤まらない。俺は冷静に狙いを定めると男の額に一発撃ち込んだ。
●普通じゃない始まり その1
その時、男が突然襲い掛かってきた。俺は間一髪で身をかわしながら、素早く銃を抜く。男は右手に鋭く尖った物を持っていた。まさか、あれは!。そう言えば男の顔にもなんとなく見覚えがあった。俺の想像の正しさを裏付けるように、男は左手には白い物を持っていた。おれの大嫌いなあの臭いが鼻をつく、や、やめてくれー!。俺は半狂乱になって男に向って引き金を引く。3発目で男は倒れたが俺はマガジンが空になるまで撃ち続けた。動かなくなった男に恐る恐る近寄って、右手に持った物を確認する。やはり、
’注射器だったか。ちくしょう、任務前に必ず打つ規則になっている注射をばっくれたら、こんな所まで追いかけて来やがったか、この医者。注射器と脱脂綿を持ってジリジリ迫られた時は、おしっこチビるかと思ったぜ。だがそうは行くか、俺は注射が大嫌いなんだー!’
●普通じゃない始まり その2
その時、男が突然襲い掛かってきた。俺は間一髪で身をかわしながら、素早く銃を抜く。男は右手に白い物を持っていた、まさか、あれは!。だが、それは俺の想像通りの物だったようだ。男が大きく振りかぶってそれを投げようとした瞬間、俺は冷静に狙いを定めると男の額に一発撃ち込んだ。動かなくなった男に近寄って、右手に持った物を確認する、やはり、
’卵(白)だった。ふざけんなー!、何だよ卵って、お前らじゃあるまいし真面目にやれ!。卵ごときで、もったいぶってジリジリ迫って来やがって・・・いや、冷静に考えてみると、危なかったのかもしれない。だって初任務で「最初の敵から受けた攻撃は卵、被弾部位はおでこ」なんて報告書に書いたら同僚に馬鹿にされる事、必至。いや、もしかして、上司にふざけてると思われてクビにされたかも。かわせて良かった〜。’
●普通じゃない始まり その3
その時、男が突然襲い掛かってきた。俺は間一髪で身をかわしながら、素早く銃を抜く。男は右手に不思議な物体を持っていた。・・・あれは何だ?。だが考えている暇はなかった。男が大きく振りかぶってそれを投げつける。俺はもう一度、体を捻ってそいつをかわすと男の額に一発撃ち込んだ。動かなくなった男に近寄って完全に死んでいる事を確認すると、俺は後ろを振り返る。そこには壁に激突した・・・
’「へへへへへ、さ、さすがれふね、ケネディ君。は、鼻血でひゃべりにくい・・・」、こいつが誰かは知らない、だが、生かしておくと後々うっとおしい事になるような気がして、俺はそのチビの額にもマガジンが空になるまで撃ち込んでから先に進んだ。で、誰だったんだ、あいつ?、村人に遠慮も手加減もなしで投げられてたけど。そしてあそこまでしても、やっぱりあいつとは後で会いそうな予感がする、そう、あそこに見える城の辺りで’
- 203 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:17:07 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場66 「変は盲目」 前編
なんだこいつは、気持ち悪いな。
動かないのかな、こいつ。ちょっと怖いな。そーと近づいてみよう。
・・・うわあー!!!、アワワッ、アワワワワ・・・
ハアハア、あービックリした。何だよ、こいつ。突然あんな物騒な爪伸ばしてこっちに向かってきやがった。驚きすぎてちょっとチビっちゃった。さて、どうしようかなあ、あの奥のスイッチに用があるんだけど、こいつ危なすぎるなあ、諦めて帰ろうかなあ。おや、へんな所で爪をブンブン振り回してやがるぞ、あ、さてはこいつ、視力が弱いのか、なーんだ、脅かしやがって、だったらダッシュで奥のスイッチを
・・・うわあー!!!、アワワッ、アワワワワ・・・
ハアハア、こっちに突進してきやがった、またチビっちゃった。なんだよ、見えてるのか?。いや、違うな、そうか、多分音に反応してるんだな。じゃあ、試しに音がしないようにそ〜と歩いたら・・・よし、来ないぞ、俺の推理は正しかった。これなら行けるぞ、ワハハ。ぷっ、あんなところでウロウロしてる、馬鹿め、ワハハ、ワッハッハッハッハ!!!
・・・うわあー!!!、アワワッ、アワワワワ・・・
ハアハア、調子に乗ってつい大声で高笑いしてしまった、気をつけねば。よし、そーとそーと歩いて・・・良いぞ俺、その調子だ。あ、野郎、じわじわこっちに向かって来た、徐々に距離が近づいて、まずい、動かない方が良いかもしれん、じっとしてよう・・・あ、このままだとぶつかる恐れが・・・ちょっと位置をずれないと、わ!、爪伸びた、やっぱり動かない方が・・・、・・・、痛って〜、足踏まれた〜。けど、そのまま向こうに通り過ぎたぞ、よしさっさとあっちに行け・・・なんで、突然振り返るんだよ、動いてないだろ俺は。あ、またこっちに引き返して来やがった。まずい、今度は完全に正面衝突コース、でも動いちゃいけない、動いちゃいけないけど・・・
・・・うわあー!!!、アワワッ、アワワワワ・・・
ハアハア、危なかった〜、真正面から向かって来やがって、とっさに避けなきゃ危うくマウスツーマウス、うわあー!!!うわ、うわ、うわ、しまった、居場所がばれてた。危ない、危ない、危ないからやめて、お願い、落ち着けごめんなさい・・・ふう、良かった、奇跡的に当たらなかったぞ。そして完全にチビりきっちゃったから、もう漏らす心配はないな。さて、どうしよう、このままだとラチがあかないなあ。おや?、あそこに何かあるぞ、何だ?、そーと近づいてみよう・・・これは鐘、何故こんな物がここに?。ははーん、分かった、これを使えば何とかなるんだな。よし、え〜っと、何か叩く物は、いいや、このハンドガンの尻で、せーの、’カーン’
・・・うわあー!!!、アワワッ、アワワワワ・・・
ハアハア、怖かった〜。鐘の音に反応して凄い勢いで突進して来た。考えてみれば当たり前かあ、音に反応する相手に鐘なんか鳴らしたら。って事は罠かよあの鐘は。ふ〜ん、単純だけど案外引っかかりやすい罠だよな、そこの鐘があったら叩きたくなるのが人情。あ、あいつ壁に爪が刺さって動けなくなっている、チャーンス♪。ふふふ、よくも散々脅かしてくれたな、バーカ、バーカ、この隙に攻撃してやるぞ。お、背中に何か塊みたいな物が出てるじゃないか、よしあそこに向かってハンドガンを・・・ところで本当に良いのかなあ、あそこ攻撃して。まるで’弱点です、ここをどうぞ’って書いてあるみたいに目立ってるんだけど、さっきみたいに罠だったらどうしよう。攻撃したらあそこがいきなり爆発したり、あそこから手が生えてきたり、あそこからちいさいあいつがゾロゾロ出てきたりして。どうしようかなあ・・・
妄想小劇場66 「変は盲目」 後編
どうしようかなあ・・・、えーい、考えても仕方ない、’ドキューン’
・・・うわあー!!!・・・大丈夫かな・・・チラッ
お、お、やったぞ、苦しんでる、やったぞ、俺は賭けに勝ったんだ。よーし、それならハンドガンじゃもったいない、ナイフでジワジワと。よくも股ぐらをビショビショにしてくれたな、’ザク’、ふふふ、苦しめ、’ザク’ふふふ、’ザク’ふふ・・・
・・・うわあー!!!、うわあー!!!、アワワワワ・・・
ごめんなさい、ごめんなさい、許してください、この通り謝りますから。あ、おなかを上に向けて服従のポーズしたら空振りしてあっちに行っちゃった。あービックリした、突然爪が抜けると思わなかった。調子に乗りすぎた。さて、どうした物か、もう一つ鐘が残ってるけど、あれは罠だし。う〜ん、どうやらこのポーズなら攻撃が当たらないみたいだな。仕方ない、少し情けないがこのポーズのままで、あのスイッチの所まで
- 204 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:19:38 [ pSKI7GFQ ]
- ↑すいません、間違えました。
妄想小劇場66 「変は盲目」 後編
どうしようかなあ・・・、えーい、考えても仕方ない、’ドキューン’
・・・うわあー!!!・・・大丈夫かな・・・チラッ
お、お、やったぞ、苦しんでる、やったぞ、俺は賭けに勝ったんだ。よーし、それならハンドガンじゃもったいない、ナイフでジワジワと。よくも股ぐらをビショビショにしてくれたな、’ザク’、ふふふ、苦しめ、’ザク’ふふふ、’ザク’ふふ・・・
・・・うわあー!!!、うわあー!!!、アワワワワ・・・
ごめんなさい、ごめんなさい、許してください、この通り謝りますから。あ、おなかを上に向けて服従のポーズしたら空振りしてあっちに行っちゃった。あービックリした、突然爪が抜けると思わなかった。調子に乗りすぎた。さて、どうした物か、もう一つ鐘が残ってるけど、あれは罠だし。う〜ん、どうやらこのポーズなら攻撃が当たらないみたいだな。仕方ない、少し情けないがこのポーズのままで、あのスイッチの所まで
’ズル、ズルズル、ズルズルズルズル〜’
ふふふ、キョロキョロしてやがる、俺はここだよ〜ん。・・・このポーズで勝ち誇るのもマヌケだけど。よし、無事スイッチの所までたどり着いたぞ。はて、この後どうしよう、このままじゃスイッチまではとても手が届きそうにない。でも、立ち上がるのは怖いし、仕方がない、試しに足で
’よいしょ、フン、フン、フン’
つ、つらい。足攣りそう。あ、でももう少し、フン、フン、あ、ア・・・
’アシュリー!!!、何で来たんだ、上で待ってろって言っただろ!。え?、良いんだよ気にするなこのポーズの事は。大人には色々事情って物があるんだよ!。あ、しまった、大声出しちゃった。うわー!、来た来た来た、ゲボッ、痛て痛て、踏んでる踏んでる、ゲボ、痛て、お願い、お腹の上で暴れないで、痛て痛て痛て’
- 205 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:20:27 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場67「帰ってきたビジネスマンさどらー」
「旦那、こいつはお勧めですよ。U-3って言うんですけど」
「本名が言えない訳でもあるのか?。ひょっとして18歳未満か、こいつ」
「いえ、本当の名前がU-3なんです」
「そうか、それは良かった。未成年にしては気の毒な頭だと思った」
「3種類の生き物を合わせたからU-3って言うんですよ。人間と爬虫類と、え〜と、あと一つ何だったけ、思い出せない、あ、思い出しました、ハサミです。ハサミを組み合わせました」
「ハサミですって、あっさりと。生き物ならともかく、文房具なんか組み合わせるの有り?、それは無理だろう」
「ふふふ、我が教団に不可能はありません。ハサミでもホッチキスでも、我が教団の力によって強力なバイオウエポンと化す事が出来るのです・・・プッ」
「最後のは何だ!」
「失礼しました、旦那。我ながら無茶言い過ぎて、辛抱たまらなくなくなりました。正直に言いますと、ハサミに似たアリジゴクみたいな虫です」
「整理すると、虫がアリジゴクみたいな奴と、爬虫類は多分カメレオンみたいな奴、それと人類が村長さん、この3つを組み合わせた訳か」
「よく誤解されますが、こいつは村長さんと関係ありません。そもそも村長さんを人類に入れるかどうかも微妙ですが」
「村長さんと関係ないの?。似てるけど」
「はい。それで幾多のプレーヤーが騙されました。『貴様を倒すために地獄の淵から蘇ったぞ、より強靭な肉体を手に入れてな、ワハハハ』みたいな長ゼリフが入るのかと思って余裕こいてたら、いきなり攻撃されたりして」
「プレーヤーって何の話?」
「あ、もとい、エージェントです」
「何の事だかさっぱり分からん、まあ、良いや。それでどんな特徴が」
「まず左手がムチです」
「ふ〜ん、こいつは頭だけじゃなくて左手もか。右手はそこそこ賢いのか」
「いや、左手が馬鹿って意味じゃなくて、武器の方のムチです。それと頭の方はそれほどムチではありません」
「むしろハゲです」
「旦那、勝手にセリフ足さないで下さい。合ってますけど」
「手がムチで攻撃出来るって事か。それって普通の手にムチを持って攻撃しても良いんじゃないか、ムチじゃなくて飛び道具でも良いし」
「あ、そんな、根も葉も無い事言っちゃって。つまんないでしょう、普通の手じゃ」
「つまりお前の所は面白くする為にわざわざ弱くしてるのか」
「いや、そういう訳じゃ。はて?、じゃあ何のためだろう・・・う〜ん旦那、多分それ正解です。他に理由が思い浮かびません」
「あ、あっさり認めやがった、皮肉で言ったのに。じゃあ他に何か面白い点は?」
「いや、あんまり露骨に言われると。え〜と、次の特徴ですが、背中からハサミを出せます」
「それは面白い!、ワハハハ」
「旦那、止めましょうよ」
「ああ、自分でもちと辛い。真面目にやろう。ところで、ハサミって、それならうちの近所の床屋も普通に出してるぞ」
「そんな小さい奴じゃなくて、巨大なハサミを背中から出すんです。大体旦那の近所の床屋は背中からは出さないでしょう、ハサミ」
「・・・いや、よくよく思い出してみると背中から出してた。何でだろう?」
「それは面白い!、ワハハハ」
「真似するな!」
「失礼しました。しかし旦那の近所にも珍しい人がいますね、他にも面白い人はいないんですか」
「いや、その話題を膨らませなくても良いから。それでその巨大なハサミで攻撃できる訳か」
「はい。しかも地中からです」
「ほう、地中から攻撃できるなんて、無敵じゃないか。敵の攻撃は届かないんだろう?」
「はい、地中にいれば無敵です。ただし」
「あ、やっぱり’ただし’が」
「自分の攻撃を交わされるとノコノコ地上に出ちゃうんですよね。そして反撃を食らってます」
「何でわざわざ、地中にいれば安全じゃないか」
「当たらないと不安になるんでしょうね。’あれ?、本当にこの辺だっけ’とか’全然見当外れの所だったら恥ずかしいな’とか’実はとっくに敵が逃げちゃってて、上に誰もいなかったら間抜けだな’とか思うんじゃないですかね」
「本当に?」
「じゃあ、本人に聞いてみましょうか・・・旦那分かりました」
「どうした」
「もし、とっくに敵が逃げちゃってて、誰もいなかったら・・・」
「あ、やっぱり。間抜けなのが嫌なのか」
「いえ、誰もいなかったら寂しいんだそうです」
「あ、そうなの。ふ〜ん、案外寂しがりやなのか。イマイチしっくり来ないなあ、こいつも止めておこう」
「あ、例によって駄目ですか。じゃあ、次に行きましょうか。え?、何だって?・・・そうか、旦那に伝えておくよ」
「どうした?」
「’良かったらまた来いよ’と言ってます」
「え?、あ、ああ。いずれ又な」
- 206 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:21:06 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場68 「特別企画 アシュリーのあり得ない事について語る小劇場」
※この作品はアシュリーのセリフ及び行動に対して、心の中で入れていたツッコミをまとめた物です。という事でセリフは本物のGonのセリフですが、はたしてこれは小劇場呼んで良い物か。スレの中に小さいスレを作ってしまったような気もする。それと記憶で書いたのでセリフはやや適当です。さあ、どのシーンのセリフか考えてみよう。
●「レオン、あの荷車を撃って!」
・・・なんでそんな事知ってる?。実は敵の一味か、お前は。
●ガシャン、「キャ!、ウーン、ウーン」
・・・罠踏むな。しかも前後から敵が来ているこの非常時に。
●「キャ!」
俺と敵の間でしゃがむなー!。邪魔だ、どけー!。
●「キャ!」
俺と樽の間でしゃがむなー!。邪魔だ、どけー!。あ、殺しちゃった。
●ズドーン・・・ドカーン、「キャー」
・・・あ、ごめん。門のそばで待たせたまま大砲撃っちゃった。あ、ゲームオーバー・・・。
●「サンプルを落とした。探してくる」、「ルイス、私も一緒に行くわ」
・・・お前が行って何になる。大人しくしてろ。
●「あいつらみたいになるの嫌」
大きい方の事?、小さい方の事?。大きい方は殆ど中身が見えなかったはず。小さい方みたいになるのが嫌って言うのは分かるけど、いくらプラーガの影響でも縮んだりはしないと思う。
●ゴホ、ゴホ、「大丈夫か」、「ほっといて!」・・・「キャー、助けてレオン」
敵地で突然ダッシュするな!、危ないだろ、このアホ娘!
●「当たったらどうするのよ」
当たったらゲームオーバー♪。一回当てちゃったから知ってるの、ハンドガンでトライしてみたから。
●「レオン、私、わがままばっかりで」
いいからアイテム早くよこせ。イエローハーブがあっただろう。
●「私に任せて」
・・・大領領令嬢がなんでトラクターの運転方法なんか知ってるんだ・・・しかも上手いし。
●「私に任せて」
・・・ところで、’見ぃとってみーリオン’って聞こえるんですが、この英語のセリフ。
- 207 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:21:39 [ pSKI7GFQ ]
- 妄想小劇場69 「寄生体三体話」
●寄生体その1
ブシュー!
「うわ、何こいつ。気持ち悪い」
ヒュン、ヒュン、ヒュン
「いったい何食ったら、こんな不気味な物が首から出るようになるんだ?。多分腐った物とか平気で食べてるから、こんな変な物が体内に湧くんだな、きっと。物騒な物ヒュンヒュン振り回してるし、早く倒しちゃおう」
パン
シャー!、ヨロヨロ
・
・
・
パン
シャー!、ヨロヨロ
・
・
・
パン
シャー!、ヨロ・・・
「こら!、どうしてよろよろしながら、じわじわこっちに近づいて来るんだよ!。お前わざとやってるだろ、卑怯者!」
ヒュン
「うお、危ない。こうなったらショットガンで」
ズガーン!
キシャーッ!
「ふう、やっと片付いたか。しかし、この先あんなの出す奴がゾロゾロ出てくるのかよ、勘弁してくれよ。お、金を落としてた・・・5000PTSもある・・・この先あんなの出す奴がゾロゾロ出てくるのか、嬉しいな」
●寄生体その2
ズガーン!
ブシュー!
「うわ!、おい、お前、首から胃袋が出てきたぞ、大丈夫か?、って頭を吹き飛ばしといて俺が言うのもなんだけど」
フラ、フラ、フラ
「あ、何だ、例のやつの違うバージョンか。最初は分からなかったけど、これ確かプラーガって言う寄生体だったな。しかしこいつは一段と気持ち悪いね、まるで首から内蔵がはみ出してきたみたいに見える」
フラ、フラ、フラ・・・シャー
うおっ!、ズガーン
「ああ、ビックリした。突然大口開けやんの。喰われなくて良かった。それにしてもやっぱり内臓っぽいだけに食いしん坊キャラなのかね」
●寄生体その3
ドキューン!
ブシュー!
「今度のは完全に虫だな・・・よし、無視しよう・・・って訳には行かないか」
フラ、フラ、フラ、ブシュー
「うわ!、危ない。下らないシャレを言ってたら突然何か吐きやがった。ふざけんな、コラ!、人にゲロかける気か。あ、ちょっと服に付いたらそこが溶けてる。よくもやりやがったな!」
ドキューン!
キシャーー!、ピョン
「あ、本体が死んだらそこから分かれやがった、この薄情者め!、そういう奴は」
グシャ!!!
●『レオンの寄生体レポート』
「それにしても色々なタイプが出てきたな。さて、万が一俺がやられて後任の奴が来た時のために、今までのをレポートにまとめておくか」
その①:
最初に遭遇したのは、細長くて先っちょが矢印みたいになっているやつだった。こいつは何が楽しいのかひたすらクルクル回ってた。そして後に別のタイプ2体とも遭遇したので、分かりやすい見分け方をそれぞれ説明しておきたいと思う。まず、最初のタイプは第一印象を率直に述べると・・・何て言うんだろう・・・そう、寄生体というよりむしろ寄生虫、正直でかいサナダ虫が首から出たのかと思いました。
その②:
2番目のタイプは、内臓っぽい物が飛び出してくる感じで、え〜と、強いて言うなら’首から脱腸ですか、お大事に’って感じだ。あ、それと生意気に大口を開けるから一応気をつけた方が良い。
その③:3番目のタイプは完全に成熟した物だと思う。針金細工みたいな虫だ。何かこいつら成熟する程、弱そうに見えるんですが、あなたはどう思います?。あ、それと一応教えておきますが、一丁前に分離しやがるので、分離したら踏み潰してOKです。
・
・
・
ところで私、今、首がむず痒いんですが、何ででしょう?
- 208 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:22:18 [ pSKI7GFQ ]
- ↓れぐさんの作品
- 209 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:22:51 [ pSKI7GFQ ]
- ─第3話─
──先刻までの痛みが嘘の様に消えている。
奴の動きが手に取る様に分かる。それどころか呼吸さえも、俺達2人の
動きによって変化する空気の流れ、地面の微妙な振動さえも体全体で感じている──
俺はクラウザーの動きを完全に把握していた。
奴が合衆国組織に所属していた頃、何度も奴とは組み手を行ってきたが
一度も勝てた事は無かった。俺だけではない。SWATの様な特殊部隊で死線を潜って来た
屈強な男達でさえ、奴の非凡な格闘センスの前にはまるで相手にならなかったのだ。
(クラウザー・・・隙だらけだ・・・この感覚は一体・・・?)
一瞬クラウザーが視界から消えた。だが、焦る必要は無い。見るまでも無い。
大気の流れが俺に奴の動きを教えてくれる。そのまま上体を後ろに反らす。
俺の鼻先に空気を切り裂く様な蹴りが跳んで来た。後ろ回し蹴りだ。
そのままクラウザーは体を捻る。動きが──見える。
─左腕で、俺の首を切り裂いてくる─
左腕のブレードが俺の首を捉えるよりも速く、俺の蹴りが奴の頭部を捉えた。
「・・・ッッ!」
このまま闘っていても意味が無い。
俺は蹲るクラウザーの腕を締め、そのまま首筋にナイフをあてる。
「もうやめろ・・・クラウザー。こんな戦い、何になるんだ?
まだ遅くは無いんだ。投降してくれ」
正直こんなクラウザーを見ていたくはない。今、俺の目の前に居る男が
あの誇り高い男だとは思いたくなかった。
「ふざけろ・・・今の世の中、お前はおかしいと思わんのか。
今の合衆国が正にそれさ。力に物を言わせ、力を持たない弱者から全てを奪おうとする。
その強者の影で泣き、傷つき、死んでいく弱者が溢れるように居るのだ。
それが許せるか・・・?だから俺はこの世を粛清しなければならん!」
かっと頭に血が昇る。だからと言ってこんな虐殺が許されるわけが無い!
俺はもういつもの冷静さを保つ事を出来ず、声を荒げる。
「こんな方法では世の中を正せない!!もっと別の方法があるはずだっ!」
「黙れ・・・そんな綺麗事は聞きたくないわっ!!」
クラウザーの怒号が辺りに響き、俺の締めを力ずくで解く。
「今更戻れはせんのだ・・・!いくぞ、レオン・・・!」
(・・・やるしか、ないのか・・・!)
──諦めに似た感情が俺の中を駆け、体を突き動かす──
「・・・!」
──そして、俺のナイフが、奴の左胸に深々と突き刺さる──
- 210 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:23:58 [ pSKI7GFQ ]
- ↓syainingさんの作品
- 211 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:24:37 [ pSKI7GFQ ]
- 『お得なんだよね』
レオン「どぅひゃひゃひゃぁぁぁふぅおあぁぁ!!」
ガナード「いやぁ、お疲れ様です!撮影疲れた・・って」
クラ「どーしたんだレオン?」
レオン「えへへ・・・あんね・・TSUTA・・・・TSUTA・・・YAでね・・」
クラ「TSUTAYAで?」
レオン「4本VIDEO借りて、1000円でお得なのぉおぉぉぉぉぉ!!」
ガナード「なんだ、そんなことか・・・」
クラ「・・・・・・知らなかった・・・早く教えとけやぁぁ」
クラウザー、近所のTSUTAYAに猛烈にDASH。
レオン「おいおいおいおいおい」
クラ「えと、えと、4本で1000円なんですよね?」
店員「はい、4本で1000円になりますが、CDになりますと・・・ってお客様?」
クラ「・・・・どこだ・・・どこだ・・」
エイダ「クラウザー!!久しぶりね〜!!超撮影疲れたんですケドォ」
クラ「・・・ん?おぉ・・エーダァ・・」
エイダ「・・・なんか焦ってるわね・・」
クラ「え?いやぜんうふ・・うぇ・・ぜんぜん・・ぉ」
エイダ「ブハハハ!!マジウケる〜ウケるよぉ〜」
クラ「あ・・・あのさ?もうさ?6時52分・・・だお・・よ?」
エイダ「ハァ?門限なんて無いわよ」
クラ「チ・・・エイダ、レオンが呼んでたぜ・・・向こうの歩道橋にいる」
エイダ「え?マジ告白?チョォウレシ〜 キャハ」
タタタタタ・・・エイダはTSUTAYAを後にした。
クラ「ウッソー・・・フゥ・・・で・・どこだよ・・・あ!!あった!!」
40分後
レオン「お!帰ったきたねクラウザー・・」
クラ「ん?おぉ・・・俺もう帰らなきゃ・・・・」
レオン「まァ待てよ。あ!4本借りてるじゃん!!見せてよ見せろ」
クラ「あーちょー待て!!!!」
レオン「え?なに焦ってんのよぉ・・もういいや・・とみせかけてトリャァ!!」
クラ「ちょ!!!!!!!!!!!!!!!待てゃ!!」
ビリッ
クラ「・・やば・・見られた・・・あー終わったァ・・・・人生・・・終了」
レオン「・・・・・クラウザーも男なんだな・・・・」
クラ「うぅ・・うじゅ・・うっせぇやい!!」
レオン「まぁそう焦んな。実は俺もだ。もちろん4本とも」
- 212 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:25:09 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ジャンケンで決まらず〜
レオン「なぁ、コンビニのジュース飽きたから、町行ってなんか買ってこいや!」
クラウザー「え?嫌だよバカ。お前自分で行けや、俺の神の腕の・・」
アシュリー「アンタの腕の話は飽きた。じゃ、ジャンケンしない?」
エイダ&レオン「イイねイイね!」
クラウザー「あまり気は乗らんが・・(ッシャァアァ!!コーユーノイイジャン!!)」
全員「ジャーンケーンーで!!ホー・・」
ルイス「ちょっと待ったァ!!」
レオン「んぁ?」
クラウザー「ホイッ!!(グー)・・って・・え?(ジャマルイス!!カエレ!!)」
ルイス「ジャンケンじゃ平凡過ぎてオモンネェ。トランプで決めね?」
アシュリー「キャー!!イイわね!トランプ好き!!ババ抜きしましょ!」
クラウザー「もういいって・・ま・・・付き合うか・・・(フォォォォォ!!)」
レオン「じゃ、ルイストランプくって配れよ。」
ルイス「OK任しとけなベイベェ!!行くぜ!」
シャシャシャシャ!!ルイスのトランプくりの手さばきは、見事なものだった!!
全員(クラウザー以外)「おぉぉおおおぉ!!」
クラウザー「フン。俺だってんなもん出来る。(チックソ!オレヨリメダツナ!!)」
そして配り終わって・・・
アシュリー「キャ!」
レオン「ん?どした?」
ルイス「あ!ジョーカーか?」
アシュリー「え!いやなんでもない・・。(危なッ!!)」
クラウザー「トヨォォオォアビォォアンアア!!」
全員(クラ以外)「ハァ!?」
クラウザー「いや、なんでもない・・・」
そしてババ抜き終編で・・
レオン「頼む!!上引け!!上はジョーカーだ!」
よくいるよね、残り2枚でジョーカーアリだったら、上と下に分けるやつ。
アシュリー「んー・・これだ!!」
レオン「あ」
レオン倒れた。そして・・
レオン「俺は怒ったぞぉぉぉぉ!!次はオセロだぁぁ!!その次は将棋行くぜェェェ!!」
全員(レオン以外)「ま、いいよ!」
・・・・・・・・ジュースは?
- 213 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:25:44 [ pSKI7GFQ ]
- 〜アシュリー天下〜
レオン「おい!それはおれのみかんだぞ!」
ルイス「ん?いーじゃん1個くらい。くれ。」
レオン「おぉーっと駄目駄目。」
ルイス「みかんぐれぇくれやぁぁぁ!!」
レオン「うっせぇぇ!ムリなもんはムリじゃぁぁ!」
アシュ「ちょっと二人ともやめ・・」
レオン「ダァっとけゴルァ!!ルイス、手前触んな!」
ルイス「・・・・・・同じ空気を吸いたくねぇや」
アシュ「あっ!ちょっとそれは酷いんじゃない?レオンにあやま・・」
ルイス「黙れ!!おっぱいだけが自慢のわがまま女!!」
レオン「はい、やるよ。みかんの皮。」
ルイス「殺すぞ?」
レオン「おぉやってみろや」
アシュ「ちょ・・」
レオン&ルイス「アシュリーは引っ込め!!」
アシュリー「・・・・・・・」(鎧アシュリー化)
ルイス「お前はマジで頭悪ィな!みかんぐれぇくれたって」
レオン「黙れ黙れ黙ァァ!!死ねッ!!」
アシュリー「いい加減にしろクソ共がぁぁぁ!!」
レオン&ルイス「・・・・・ッ!?」
アシュリー「みかんぐれぇでガタガタ騒ぐなボケ!!!
んなもん私が食ってやっよ!!」
パク モグモグ
ルイス「あぁん」
レオン「あっ・・・チョォ」
アシュリー「なんか文句あんのかァァ!?でっけぇ声で叫んでみろや!!
餓鬼か手前ら?幼稚園から学習しなおせ幼稚がぁ!!」
レオン「おいコラ」
ルイス「フザけんのも」
二人「いい加減にしろやぁぁ!!」
パンパンパン
二人「撃っちゃった・・・ハンドガンで」
アシュリー「・・・・ふふ・・・きかんのぉ!!
じゃこっちから行くぜ!?」
二人「・・・・・・・・ャ・・・バッ・・」
アシュリー「どぅらぁぁぁ!オラウラ!!死ねよぉぉ!!」
ボコボコボガァァァン!!
二人「ピクピク」
アシュリー「はい我の勝ちなりーー終了ォォォ」
- 214 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:26:18 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ゲーセンマン〜
キーンコーンカーンコーン・・・そこはbio学校・・そこから学生達が帰って行く。
クラウザー「な、今からゲーセン行かね?」
レオン「お!いいねぇ!今日は結構持ってきてんだ♪」
クラウザー「今日こそはゲーセンマンをぶちのめす!!」
レオン「お前必死すぎだぜ、楽しめ」
ゲーセンマン・・それはいつもアーケードゲームでも、
テーブルゲームでも、RPGでも、もちろんbioタイムゲームでも、いつも物凄い差で1位を獲得している奴だ。
普段はボロい茶色の布を目だけ開けて被っている。
クラウザー「さ、なにやる?」
レオン「おれちょっとbioタイムやってくらぁ」
クラウザー「OK、じゃ俺は前の対戦待ちの奴とオセロかまってやっくくるぜ」
レオン「ささ、やるか・・じゃ、今日は3行ってみよう!!最初の追跡者までだよな・・」
クラウザー「お、お前強ェな!!」
???「・・・・・・・・俺を誰だと思ってる」
クラウザー「・・チッ、愛想無いぜ」
20分経過
レオン「フゥ。何位だ?・・・・!!!」
クラウザー「どした?レオン。って、お前5位じゃん!調子イイね〜!!」
レオン「やっぱゲーセンマンやべぇわ。4分8秒って・・不可能だろ」
クラウザー「当たり前だが、オセロもゲーセンマン93連勝してんぜ」
レオン「お!噂をすればゲーセンマン見っけ!」
クラウザー「あ、あいつゲーセンマンだったのか!」
???「・・・・・・なんでもかかって来い・・」
レオン「じゃあ俺と勝負だ!向こうの鉄拳3で対戦しようぜ!」
???「バカめが・・・まぁ良い、付き合おう。」
レオン「じゃ・・俺はやっぱエディ・ゴルドォォォ!!」
クラウザー「やっぱエディか!っつーか負けたら次俺な。」
レオン「何俺が負け確定してんだよ」
???「・・・リン・・・シャオユウで行く」
ファイト!
レオン「あ・・・一瞬で投げか?卑怯じゃね?」
???「パーフェクト宣言」
レオン「お・・後転換意味なくね?」
???「そのままぶっ飛べ」
レオン「おぉぉおおぉおお!?ぶっ飛んだ!クソ!!まだ力アリだ!」
???「じゃね」
レオン「・・・・・・・・」
クラウザー「プッ・・プハハハ!!蹴られて死亡か」
レオン「じゃぁお前やってみ」
クラウザー「ッとその前に・・前から見たかったが・・もうこのレオンとの勝負で見たくなったぜ・・」
???「・・・・ハッ?」
クラウザー「皆の週!トクと見ておけ!!」
ガバッ!クラウザーはゲーセンマンの汚い布をついにはいだ!!
アシュリー「・・・・あっ!!激ヤバッ!!」
レオン「・・ん?アシュリー?」
ダダダダ・・ウィーン・・ゲーセンマン=アシュリーは、そのまま逃走した。
- 215 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:26:49 [ pSKI7GFQ ]
- 〜ゲーセンマン②〜
クラウザー「うおおおおおお!!ゲーセン行くぞぉぉ!?」
レオン「おぉぉおぉおぉぉぉおぉ!!オレなんて1万持ってきてっよ〜!!」
ウィーン
店員「いらっしゃいま・・・」
クラウザー、レオンの顔は真赤。
レオン「ゲェェェェェェセンマァァァァァァァァン!!出て来いオラァァ!!」
クラウザー「又の名をォォォォォ!!アシュリィィィィィィィッィイッィィィ!!」
通りすがり「お、ゲーセンマンの布をはいだやつじゃん」
アシュリー「受けてたつわ」
クラウザー「まだなんも言ってねぇ!!オメェも根に持ってんのかァ!?」
レオン「へへへぇぇぇ!!クラウザー!!やったれぇぇ!!」
クラウザー「おっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!タイムアタックァァァ!!」
アシュリー「OK!私bio3で行くわ!」
クラウザー「じゃぁオレもbio3ィィィィ!!」
(ちなみに、このbioタイムアタックGAMEはドアを開けるときとかの無駄な時間の映像は無い)
アシュリー「じゃ、列車にヒューズ組み込みで終了ね。」
クラウザー「いいだろう!!(チャリーン)START!!」
アシュリー「(チャリーン)START。」
クラウザー「早く話し終われ!!おっさん!早く引きこもれ!!トラック に!!!」
アシュリー「あ、緑の宝石見っけ」
レオン「Haeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
クラウザー「お、アイテムボックス。でもイラン!!アサルトでいける!!」
アシュリー「えっと、確かこのオイルとアイテムボックスにおいてるあのオイルで混合オイルよね・・ってゾンビ来たッ」
レオン「Haeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
クラウザー「チ・・追跡者強ェェ!!」
アシュリー「どこにヒューズあるっけェ?」
クラウザー「そうだ・・このPCにパスワードを打ち込んで入ったらオイルなんとか剤取れるんDaaaaaaa!!リモコンON!!」
アシュリー「あ、ヒューズ取って列車に行こうとしたら追跡者出てきたけど・・・無視無視。って地震!?あ、大ミミズだった。」
クラウザー「ヒューズどこだっけ!?」
アシュリー「ハシゴおろせた。これで一直線!!」
クラウザー「ヒューズどこだどこだどこだ・・」
アシュリー「終わったァァァァ!!」
クラウザー&レオン「何!?・・・無謀な挑戦だったのか・・・ランキングは!?」
アシュリー「1位は当たり前よね。」
レオン「・・・・・・2分7秒ォォオォ・・・・」
クラウザー「ピクピク」
アシュリー「さぁ、誰か私にかかってきなさい!!」
クラウザー&レオン「また今度にしますんで退却ゥゥウ!!」
- 216 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:27:43 [ pSKI7GFQ ]
- ↓クマさんの作品
- 217 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:28:32 [ pSKI7GFQ ]
- 「悪魔」
----------------------俺の心には悪魔が住み着いているのかも知れない----------------------
此処はアンブレラが管理する研究所の解剖室。俺は毎日、様々な動物の肉体をえぐり、観察してきた。そう、人間もだ。
そして今日も生きたまま人間が運ばれてきた。
「やめてくれー。助けてくれー」どこかで叫び声が聞こえる。
ガラガラガラッ
「やめ・・・・・・・お、お前は・・・・・・」
「ん!?誰だ。お前は」
「俺だよ、俺。モリーだよ。」
あ〜。昔なんか居たな。旧友と言うより、向こうが付きまとってきただけだが。
「なぁ。俺今から殺されるんだろ!?死ぬのは嫌なんだよ。俺には家族も居るし、妻や子供を見捨てるわけにはいかない、なぁ。助けてくれよ。旧友だろ。なぁ」
俺はヤツの言葉を無視し、手術台へ運んだ。
「や、やめろ〜〜。俺はまだ死にたくない。やめてくれー。妻はどうなる。お願いだから助けてくれー」
「おい。誰かあいつの口をしゃべれないようにしてやれ」モリーは口が塞がれた。
「ウ、ウンウ、ウンウーーーーーー」ヤツは必死にもがいたが、拘束された。そして・・・・・・・・・・・。
「ウ、ウンーーーーーーーーーー」
俺は部屋の片隅で何の慈悲の感情も無く、麻酔もかけられずに、痛みにもがくモリーの肉体がえぐられていくのを眺めていた・・・・・・・・。
そんなある日、「働きすぎだ!」と言われ、俺は長い休暇をもらった。他の愚民共は睡眠も取らず仕事をしているというのに・・・・・・・・。
まあいい。これを機に部屋にこもり、読書でも楽しもうではないか。
俺は誰も居ない物置のような部屋に何重も鍵をかけ、暖炉の前でゆっくり読書を楽しんだ。
長い休暇が終わり、その部屋から抜けると、前と何かが違った。静か過ぎる。
俺は廊下を歩いていると、職場のやつが居た。だが、肉がただれもの凄い腐臭を漂わせている。
そうか。俺が長い休暇をとっている間にt-ウィルスが流出したという訳か。
なら俺の秘密部屋に逃げ込むだけだ。上司に内緒で作ったあの部屋だ。あの部屋なら誰にも入られない。そして気づかれない。
俺は武器を手に取り、立ちはだかる職場の愚民共を何の躊躇も無く殺していき、仕掛けを解いて秘密の部屋に入った。
此処なら知能な低いゾンビでは入られはしない。普通の人間でも入るのが難しいというのに。
俺もt-ウィルスの感染している可能性があるが、ここでゾンビになって死ぬのも本望だ。死ぬまで、読書を楽しもう。
-----------------------何日が経っただろうか-----------------------
俺は何日経ったかわからないぐらい読書にふけった。
読書を読むのを止め、イスの腰掛けていた時だった。
-----研究員の皆さんは避難してください。あと五分で爆発します-----
そうか誰かが起爆スイッチを押したのか。まあいい。
このまま死んでいくのもいいだろう。俺は今までの人生を振り返ってみた。
この人生は充実していたか・・・・・・・・・
俺は悪魔が住んでいるのか・・・・・・・・・
普通の人間として生きてこられたか・・・・・・・・・
自分に問いただしてみた。
---------------------あと30秒---------------------
そして今まで殺してきた物を考えていた。
職場の仲間、顔も知らないヤツ。これからの人生、希望に満ちているヤツ。そして・・・・・・・モリー。
俺は今まで幾つもの人生を奪ってきたのだろう-------。
---------------------あと10秒---------------------
最後に思った。
家族が居るヤツ、死にたくないやつ。
やり残した事があるヤツ。モリー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・皆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・済まない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
------------------------------------------------------------------最後にちょっとだけ、普通の人間に戻れた気がした------------------------------------------------------------------
- 218 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:29:08 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- プロローグ
ラクーンシティ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンブレラの手により、悪魔の街へと変化を遂げた。
悪魔の街から脱出した数少ない生存者達。
レオン・クレア・ジル-----
だが実際は記録に残っていない生存者もいる。当たり前だ。
何万もいる人口の中でコレだけしか生存者がいないと言うのも不自然である。
実際は生き残りがもっといたのだ。
これはラクーンシティが軍に閉鎖されてから、街で死闘を繰り広げた人間達の話である。
- 219 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:29:44 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ①
1998年 9月23日 4:34
タッタッタッ
水がパシャパシャとはねる音が聞こえる。ダグラスは懐中電灯を手にし、必死に下水道内を走っていた。今、どこら辺に居るのか分からない。この街から逃げなくては。
「俺は何でこの街に来たんだ、この街は狂ってる」
俺は心の中で自問自答した。
そう、俺はアンブレラの研究員。ただ'裏'の仕事では無く、'表'の製薬企業としての仕事をこなしてきた。
「アンブレラが裏でヤバイ事をしているらしい。まああくまでうわさだけどな」そう職場の仲間から聞いた覚えがある。仲間の言っていた事は正しかった。
おそらく街が地獄と化したのはアンブレラが開発していたウィルスのせいだろう。空気感染するのか知らないが、俺がバケモノに変わる前にこの街から脱出しなければ。
家族のためにも、俺自身のためにも。
俺が感じていたアンブレラへの不信感はあの事があってから確信へと変わった。
5月に猟奇殺害事件が起きた時はただの事件だと思った。だが9月の初め頃、ニュースで人食い病の被害ばかりが報告されるようになった。
この時、俺は確信した。この事件にはアンブレラが絡んでいると。
俺は鉄砲店に行き武器買い占め、バッグに食料、最低限必要なもの、そして武器を詰め込み、ラクーンシティに何か起こる最悪の展開に備えた。
そしてその時は来てしまった。
9月21日の朝、起きると街は悲鳴が響いていた。寝込みを襲われた人間が多く、街は突然死の街と化した。
まだ意識を保っている人間の方が多かったが、今まで映画の中でしか見た事が無いゾンビというバケモノにどう対処したらいいのか分からず、皆が餌食になった。
俺は死に物狂いで街を逃げ回り、下水道に逃げ込んできた。そして現在に至る。
初めからこんな街に来るんじゃなかったと後悔の念が押し寄せる。ラクーンシティに引っ越す事になって家族を残し、この街に来た。
あぁ家族に会いたい。
こう思うとハンドガンを強く握り締めた。
- 220 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:30:24 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ②
9月23日 8時52分
「カリッ」
歩きながら、硬くなった嫌な匂いがするパンをかじる。
この下水道はどこまで続いているんだ。まるで出口が無い。
さてこれからどうする?行き当たりばったりで適当に出口を探すか。考えている内にパンを喰い終わってしまった。
「タッタッタ」
ん?今、明らかにどこかから俺以外の人間の歩く音が聞こえた。
俺はパンのカスがついた手を払い、ハンドガンを手にした。ハンドガンを構えながら慎重に進む。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30分経ったがもう何の足音も音も聞こえやしない。俺は警戒の念を緩めたりはしなかったが、やはり違うかった。
「ん??どうした。故障か?」
突然、周りが暗くなった。おそらく懐中電灯が故障したらしい。バックの中を手探りで探り、予備の懐中電灯を見つけた。
電池が切れただけかもしれない。明るく照らされた下水道内で、懐中電灯の電池を交換した。
と、その時!!!
「バシャバシャ」
不意を突かれたように、電池を交換した懐中電灯を落とし、後ろを向いた。
クモだ。ただ尋常なデカさで無い。人間と同じくらいの大きさ。そして醜い脚に生えた体毛。口と思われる部分には牙が突き出している。
声に出せない恐怖が俺に襲い掛かる。
俺は恐怖に駆られ、バックと懐中電灯を手に全速力で逃げ出す。
なんて俺はバカなんだ。あんなにも近距離までクモが近づいていたというのに気づかなかったなんて。後悔の念が押し寄せる。
ハンドガンを落とさないようにギッシリと握り締め、パシャパシャと音を立てながら走り抜ける。
ドテ!!
俺は倒れた。何かが俺の足を掴んでいる。ゾンビだ。
なんでこんな時に限ってゾンビがいるんだ。しつこい。しつこいぞ。
足をもがくように動かす。だがゾンビの手は離そうとしない。そして俺の足に噛み付こうと牙を向けている。
俺はやっとゾンビの方向にハンドガンを向け、標準を定め、むやみに連射した。
「ウラァァァァァァァ」
ゾンビはすでに動かなくなっていたが、俺はむやみに連射する。そのせいか、もう一つのバケモノが危ないほどに近づいていた。
ハンドガンを1、2発撃ったがクモはうろたえるだけだ。俺は銃の引き金を引いた。
「カチッ」
ヤバイ。弾切れだ。クモはもう、俺を餌食にしようと体勢を整えている。クモが噛み付こうとしたところで、思わず腕を差し出すような形になり、目をつむった。
「バンバンバン」
周りが一瞬明るくなり、俺は目を開けた。
前にはクモがひっくり返り、痛そうにうごめいている。ふっと後ろを向いた。
白髪の男が大型のコルトパイソンを構え、クモに標準を向けていた。
ふぅ。助かった。誰かは知らないがこの男に感謝するしかない。
- 221 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:30:57 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ③ -会話-
9月23日 9時31分
俺の心臓はまだバクバクと音を鳴らしている。助かった。助かったんだ。
しばらくした後、立ち上がり、懐中電灯を男に向ける。
男は身長180〜190ぐらいでガッシリしている。30代に見える。だがその顔は今まで試練を何回も乗り越えたような険しい顔つきで、白髪だ。
「どうも。助かった。本当にありがとう」
「何。気にする事はない。この腐った街では助け合う事をしないと、生き残っていられない。名前を教えてくれないか」コルトパイソンをしまいながら言った。
「俺はダグラス=マッカーサー。あんたは?」「マーフィー=ドゥーリー」
「そうか。なんでこの街がバケモノだらけになったか分かるか?」ダグラスは死んだ大クモから出てきた、小さいクモを踏み潰しながら言った。
「いや、分からない。ただあの猟奇的殺害事件と関連しているんだろ?」「そうだ。あのバケモノ共はウィルスのせいだ」
「ウィルス?どんなのなんだ?」「分からない。ただ、あの猟奇的事件の裏にアンブレラが関連している。人をバケモノにするウィルスを作成したのはおそらくアンブレラだ」
「ひぇ〜。アンブレラが裏に居るのか。そりゃ大変だ」マーフィーは冗談交じりで行った。
「まあいい。ともかく今は生き残るだけだ。出口を探そう」俺は周りを見渡しながら言う。まだ大グモは蠢いている。気持ち悪い。
「ちなみに言っておくがここの下水道からはラクーンシティを抜け出せないぜ。ウィルスが関連しているなら、そろそろここも危険になる。早く下水道からは抜け出した方がいい」
「なんでそんな事知っているんだ?」「俺はラクーンシティの地形に詳しい。生き残っている人間を探しにここへ来たんだ。仲間は絶対に必要だからな。ラクーンシティから出る方法は俺にも分からない。普通には出られないと思う。が、下水道にはもう出口は無くなっていた。だから下水道からは出た方がいい。もっと仲間を探して一緒に悪魔の街から抜け出すんだ」
俺はやっと助かるという安堵感に浸っていた。マーフィーに会えて良かった。これから助かるんだ。
- 222 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:31:36 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ④ -狩人-
9月24日 2時34分
途方も無い下水道内を歩いている。もう深夜だ。眠気が襲ってくる。俺は目をこすった。
「あ!!出口だ」
突然と現れた懐中電灯のライトに照らされたハシゴを見つけた。
「よし、街に出るぞ。こっから危険がいつ来るか分からない。油断するなよ」マーフィーが真剣な目つきで言う。
俺はハンドガンのマガジンを確認した。マガジンはパンパンに詰めてある。
ハンドガンを強く握り締め、ハシゴを上った。俺が先頭を登り、マーフィーが後ろを登る。
カッカッカッカ
ハシゴの音がこだまする。俺はマンホールの蓋を開けた。
突然、俺の目に眩しすぎる光が差し込んだ。俺は手をかざし、光の発生しているものを見た。
車だ。車のライトが差し込んだんだ。車がこっちに突っ込んでくる。止まる気配は無い。
俺は急いで下水道に戻り、マンホールを閉めた。マンホールをガタガタと車が揺らす。
危なかった。もうすぐでタイヤに潰されるところだ。俺は下水道を急いで出て、マーフィーがそれに続いた。
車は止まっていた。会話が聞こえる。
「さっき生きてる人間が出てこなかったか?」
「そんなの見てねーぞ。見間違いじゃねーの?そんなことより早くゾンビ殺しゲームやろうぜ」
「いや、いた。マンホールから顔が出てた。なぁ。今からゾンビ殺しゲームじゃなくて、人殺しゲームやらねーか。生きてる人間を追っかけまわすんだ」
「いいね、それ。やろうぜ。出来るだけいたぶって殺そうぜ」
俺達は出来るだけ、道路の真ん中からあいつらに気づかれないように裏路地に隠れようとした。
「じゃあターゲート探そう。ターゲット、ターゲッ・・・・・・・あっさっきの奴だ。丁度いい。あいつを初ターゲットにしようぜ」
「いいぜ。じゃあ殺しゲー開始!!」
俺達は必死に走った。マシンガンを撃つ音と笑い声がが聞こえる。
なんとか裏路地に逃げ込んだ。俺達は必死に逃げる場所を探す。そしてドアを見つけた。ドアを蹴った。
男がこっちに銃を向けている。
「俺達はゾンビじゃない。人間だ。狂った奴らに追われてるんだ。かくまってくれ」
「狂った奴らってゾンビじゃないのか?」男は警戒の念を緩めない。
「違う。人間だ。突然、俺達を撃ってきた」
「おいおい、待てよ。それってもしかして'ハンターズ'じゃねーのか。辞めろよ、モー。俺を巻き込むなよ。まあいい。二階へ来い」
俺達は男に続いた。
「ハンターズって何なんだよ」
「狂った奴らだ。街がゾンビだらけになった事をいい事にゾンビを殺しまくってるんだよ」
「ゾンビを殺してくれるならいいんじゃないのか?」
「違う。あいつらはただ殺戮を楽しんでいるだけだ。だから生きている人間も無差別に撃つ。ちっさいチビッコだってひき逃げするんだぜ。」
パリィンパリィン。
- 223 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:32:09 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑤ -ゲーム終了-
9月24日 2時51分
ガラスの破片が飛び散る。俺達はとっさにしゃがんだ。声が聞こえる。
「ヒャハハハハ。出てこねーと撃っちゃうぞ」
「そんな事言ったって出てこねぇだろ。まあいたぶろうぜ」
しゃがみながら泣きそうな声で、男が言う。
「だから巻き込むなって言ったんだ」
そう言ったあと突然立ち上がり、通ったところと違うドアを開けてどこかへ行ってしまった。
俺達は立ってドアを通ろうとした。
ガシャン。
ドアが開かない。向こうに何か置いているみたいだ。クソォ。あいつ逃げやがった。とんでもない野郎め。死んだら呪い殺してやる。
もう逃げ場は無い。俺達はまたしゃがんだ。
「出てこねーと入って殺しちゃうぞ。いいのかな〜。良くなかったら、出てこいよ」
マーフィーが突然立ち上がり、ガラスの無い窓の前に立った。
「やっとお出ましかよ。降りてこいよ。お前だけは助けてやるから。ヒャハハハハハハハ」
バン!!
マーフィーがハンドガンを撃った。弾は見事に男の一人の左肩を貫いた。もう一人の男がマシンガンを撃った。
マシンガンの弾はハンドガンに当たり、マーフィーのハンドガンを飛ばした。
「やりやがったな。テメー。もうゲームなんて関係ない。殺してやる」
男二人は家の中へ入ってきた。階段を上がってくる音が聞こえる。俺は銃を構えた。
入ってこない。男達は入ってこない。それと同時に足音さえ聞こえなくなった。
俺は銃を構えたまま、警戒心を緩めない。
と、その時一人の男が出てきた。
「見ーつけた」
俺は銃をとっさに撃つ。だが外れた。そしてもう一発撃とうとした。
カチッ
嫌な音が鳴った。弾はまだ充分に残っている。クソッ。故障か。とことん役に立たない銃だ。
「ヘタクソ君め。しかもこんな時に弾切れか〜。ついてねぇーな〜」
銃声を聞きつけてもう一人の男が入ってきた。
「さあ、手を上げろ。殺してやるよ」
俺達は従うしかない。手を上げた。男達は歩み寄ってくる。
「もう終わりだな。俺の肩分、死んで償ってもらおうか」
銃声が鳴り響いた。
バンバン!!
気づくと男二人が倒れていた。その後ろには逃げた男がいる。俺達はひざまついた。
「助かった。アンタ逃げたと思っていたが最後は救世主かよ」俺達は安心感で笑う。
「そうだ聞いてなかったな。アンタ名前は?」
「カーリー=ゴンザレス」
- 224 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:32:43 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑥ -準備-
9月24日 3時11分
「そうか。マーフィーとダグラスか」
ゴンザレスは二人の倒れた男を見る。
「こいつらだって、突然狂った街に耐えられなかったんだろう」一瞬の静寂が流れた。そして・・・・・・・
「全てアンブレラが巻き起こしたんだな」俺が呟いた。
「今なんつった?アンブレラつったか?詳しくその話聞かせてくれ」
俺達はアンブレラの陰謀を話した。
「そうだったのか。昔、ちっこい街だったここをアンブレラが発展させたのに、壊すのもアンブレラなのか」
「おいおい。暗いムードになんなよ。前向きに行こうぜ。前向きに。って暗いムードにしたの俺か。すまねぇすまねぇ。コレからどうするか作戦立てようぜ、っな?」
そう言うと、ゴンザレスはどこかに行き、何か丸めた紙を持って来た。ゴンザレスはそれをテーブルの上に置き、広げる。地図だ。
マーフィーが深爪の指で地図をなぞる。
「街で脱出できる乗り物が置いてある可能性があるのはココとココとココとココだ。一番いいのがこの'ラクーン・ヘリポート'に行くのが妥当だろう。だが、街でヘリポートの数が少ないため、もうすでに生き残りがここに来て脱出している可能性がある。まあ生き残りと会える可能性もあるがな」
「行こうぜ。行く場所ないより良いだろ」
「この'ラクーンヘリポート'は遠い。歩いては時間がかかり、ゾンビたちの餌食にされるだろう。何か車みたいなものが・・・・・・」
「あるぜ。俺の自慢の秘密の地下に、ゴツい車があるんだ。あれに乗りゃ、ゾンビ達も入れねーし使えるぜ」
「じゃあ3時30分になったら、出発する。それまで、武器類の整備をしよう」
俺はカバンをあさり、あの要らないハンドガンの代わりを探した。
「おい、ダグラス。これやるよ」
ゴンザレスが何かを手にしている。ポーチだ。
「ここに入れときゃ、安心だろ?」
投げられたポーチを受け取る。ここにハンドガンと弾薬を入れておけば、わざわざカバンを探るなんて事はしなくていい。
「おーい。皆、腹減ったろ?コレ飲んどけ。俺の自家製コーンスープだ。元気出るぞ〜」
配られたカップの温かい中身を飲み干す。うまい。本当にゴンザレスはいい奴だ。頼りになるし、皆のムードを盛り上げてくれる。
そして、3時30分。
俺はポーチにハンドガンとありったけの弾薬を入れ、手には高い金で買ったコルトを握り締めている。
マーフィーはハンドガンを手に持ち、ゴンザレスは使いやすそうなレミントンを両手で握っている。
そしてゴンザレスが言った。
「さぁ行くぞ!!」
俺が言おうとしたのに・・・・・・・・。
- 225 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:33:17 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑦ -走-
9月24日 3時35分
ガラガラガラ
ゴンザレスが車庫のシャッターを開けた。
「俺は運転には自信がある。俺に運転させてくれ」マーフィーが言う。
「じゃあくれぐれも俺の愛車を傷つけないようにしてくれよ〜」冗談染みて言った。
マーフィーが運転席に乗り込み、俺とゴンザレスが後ろに乗る。マーフィーがエンジンをかけた。
ブルルルルブルルルルルルル
「イカした音だろ」
マーフィーは車を進めた。スピードがどんどん上がっていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ヘイヘイヘイ。ヒューー」
ゴンザレスが首を振りながら、音楽を楽しんでいる。こんな時にどんだけ気楽なんだ。
マーフィーはマーフィーで道中にいるゾンビを巧みに避けている。プロ並の運転技術だ。
ガタン!!
マーフィーは突然、ブレーキをかけ音楽を止めた。
「あれ見てみろ。ゾンビがもの凄く集まっている。突っ込むか?」
「回り込んだ方がいいんじゃないのか?」
「だが、この道を通らないとヘリポートへは行けないぞ」
「大丈夫だぜ。俺の車は耐久ガラスなんだ。絶対割られる事はない」ゴンザレスが割り込む。
「じゃあ突っ込むぞ」
マーフィーが思いっきりアクセルを踏んだ。車はどんどん加速し、ゾンビの群れに近づいていく。そして・・・・・・その時が来た!!
車は衝撃音を立て、ゾンビをなぎ倒していく。そして、群れを切り抜けた。
「なんだ。案外簡単なんじゃねーか」そう言った時だった。
ガン!!
何かがガラスを叩いている。掻き爪のようなものだ。
ブルルルルルルルルルル。
車がコントロールを失った。前を見るとゾンビが張り付いている。
車がグルグル回る。そして、止まった。
ゴンザレスは気を失いかけたが、マーフィーがたたき起こす。
気づくとあの鈍いゾンビ共がどんどん近づいてきている。
そして掻き爪の持ち主が分かった。昆虫が進化したようなバケモノで鋭い掻き爪、青い眼を持っている。
バン!!
ゾンビに囲まれた。ゾンビ共が窓を叩いている。
「大丈夫さ。耐久ガラスだから絶対割れない」こんな時に自信満々でゴンザレスが言った。
「おい!?ヒビ入ってないか?」
「え!?ウソだろ?・・・・・・・・・・・・・・あのケチ親父。欠陥商品売りやがって。騙された!!」
今はそんな事言っている場合では無い。割られる前に攻撃を仕掛けなくては。
俺はマグナムを構えた。近距離で発砲する。
バンバンバン!!
ゾンビ共が一気に吹っ飛ぶ。コレにあわせてゴンザレスもショットガンでふっ飛ばした。
だが、ゾンビは一向に減らない。また囲まれてきた。
何度発砲しても減らない。あまりにも多すぎる。とうとう窓に手が入った。
「ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
ゾンビがうめき声を上げる。その時!!
ブルルルルルルルルルルルルルル
エンジン音が聞こえる。車が動くようになったのだ!車はゾンビ共を振り払い、駆け抜けた。
ダンダンダン。
車の上に何かが乗っている。
「ダグラス!車の上に居るゾンビを蹴散らしてくれ」
俺は車のソファーに立つようにし、頭を出して、車に掴まりながら言った。
「雑魚共!!消えろ!!」
バン!!
- 226 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:33:55 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑧ -子供-
9月24日 4時21分
ゾンビが銃声とともに吹っ飛ぶ。道路に転がっていった。俺は車の中に戻る。
「おい!辞めろよ」
ゴンザレスがまた音楽をつけた。
「俺の車だぜ?好きにさしてもらう」
また首を振ってリズムに乗る。俺はコルトに弾薬を詰め込む。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
窓から入る風が俺の髪をなびかせる。マーフィーはいまだにゾンビを避けながら進んでいる。
その時だった。
「おい!あれ見てみろ」
子供が道路の真ん中に逃げ込んできた。ゾンビに囲まれている。
俺が車の中から発砲する。だがこの車の中からではなかなか当たらない。
「おい、マーフィー!車を止めてくれ!}
「止まらないんだ。さっきの時からブレーキが故障しているらしい」
するとマーフィーが運転を辞め、車の扉を開けて銃を構え、発砲していく。
マーフィーが撃った弾薬はどんどんゾンビにヒットした。だが車はどんどんコントロールを失い、減速していく。
「おい、マーフィー車の運転!!」
「ダメだ。まだゾンビが数人残ってる!あの子を見捨てる訳には行かない」
マーフィーの的確な射撃はゾンビを撃ち殺していく。
「マーフィー車!!あ、危ない!!」
俺とゴンザレスは咄嗟に飛び出した!
ドガーーーン
車が炎上する。
俺はマーフィーの安否を確認する。大丈夫だ。
扉を開けて射撃していたおかげで、爆風で飛び出たみたいだ。
「おい!マーフィー!マーフィー!大丈夫か」
「う、う〜ん。ちょっとかすっただけだ」
マーフィの左腕にはおそらくコンクリートで擦ってできた擦り傷らしきものがあった。
車を周り込んでゴンザレスも来た。
「大丈夫か!?」
「大丈夫だ」
「ふぅ。良かった。擦り傷の代わりに俺の愛車はボロボロだがな」
「済まない」
「いやいいって。車屋のクソ親父にコネつけて、買ったもんだから」
俺はッハっとし、後ろを向いた。大丈夫だ。
子供はしゃがんで震えている。ゾンビは皆、倒れていた。
俺達は子供の所へ駆けつけた。
- 227 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:34:28 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑨ -発明-
9月24日 4時56分
俺より先にゴンザレスが子供の前にしゃがみこんだ。
「おい、ガキンチョ!大丈夫か?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ、俺達はバケモノじゃねーぜ。名前はなんて言うんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その時、マーフィーが割り込んで言った。
「名前はなんていうんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・アレン・・・・・・・・・・・・・・アレン・ルヴィナー」
「そうか。アレンっていうのか。俺はマーフィーって言うんだ。よろしくな」
アレンの頭を撫でながら言った。こんなに優しい表情のマーフィーは、見た事がない。
「ここは危ない。おじさん達と一緒に行かないか?この街を出ないと、バケモノの餌食にされるぞ?」
アレンは少しだけ考えた後、首を立てに振った。するとマーフィーがしゃがみこみ、背中を向けた。
「疲れたろ?おんぶしてやるよ」そう言うと、アレンは'待ってました'というように、マーフィーの背中に飛びついた。マーフィーはどうやら子供に好かれるタイプらしい。
「お前、お父さんかお母さ・・・・・・・・」そうゴンザレスが言いかけると、マーフィーが止めた。
よく考えると、こんな夜中に一人で逃げてきたんだ。親はもうすでに・・・・・・・。ゴンザレスはうつむいた。
どうやらこの地域は人口が少ないためか、ゾンビがあまりいない。居たとしても、ゴンザレス自慢のショットガンで簡単に片付く。
「なぁ、ダグラス。これからどうするよ?ヘリポートへはまだ、歩いていける距離じゃねーぜ」
「ともかく、どこか休める場所を探そう。作戦を立てるのはそれからだ」
俺は方向転換し、路地裏に入った。路地裏はゴミで溢れている。
ゴミの入った青いビニール袋。上を見上げるとひそかに、洗濯物を干すロープがかけられている。誰かが住んでいるのだろうか。
洗濯機まである。だが変な洗濯機だ。暗くてよく見えないが、絶対本来の洗濯機としての機能を果たしていない。
「ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
暗闇から聞こえた声に俺達は不意を突かれたようになった。向こうからゾンビが一匹近寄ってくるのだ。
ゴンザレスはショットガンを構え、俺達はあとずさりする。その時だった。
かすかに見えたゾンビが行く方向を変え、変な洗濯機のようなものに向かって歩いていく。そして洗濯機に顔を突っ込んだ。
「あいつバカだろ。何考えてんだよ」
ゴンザレスはあきれるように言い放つ。
バン!!
突然、もの凄い勢いで洗濯機のフタが閉まった。ゾンビの足がもぎ取れる。アレンはとっさにマーフィーの背中に顔を押し付けた。
ヴィンンンンンンン。
本来の洗濯機ではしない音が鳴り、フタからほんのちょっと血が飛び出してきた。7歳ぐらいの男の子にはこんなシーンは見せられない。
突然、白髪の老人がどこからか飛び出し、洗濯機に近づいた。
「わしの'ゾンビ対策リサイクル洗濯機'の威力を見たか!ゾンビは殺せるし、地球の環境にも優しく、お金もかからないというお得尽くめの洗濯機なんだぞ!」
なんだか洗濯機の方を向いてブツブツ言っている。俗に言う'マイペースキャラ'というヤツだ。
「おい!じいさん。ゾンビ洗濯機に入れて何酷い事やってんの?」
老人はビックリしたように振り向き、こっちを向いた。
「ゾンビじゃないのか?生き残りか?」
「そうだ。あんたは誰なんだ?」
「ラクーンの発明博士って呼ばれておる。まあ技術力はラクーン一だな」自慢げに言った。だが「絶対自称だ」と俺達全員が思った。
「まあ入れ。そこにわしの家がある。わしの発明コレクションを見ていきなさい」
こんな時にどんな神経してるんだ。このじいさんは。だが休める。俺達が今、一番したいことが出来るんだ。
変なじいさんだが、ともかく助かった。
- 228 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:35:37 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑩ -家-
9月24日 5時7分
家の中は本来は凄く広そうなのに、使えなさそうな発明品で埋まっていた。
「どうじゃ。この発明ランドは。わしの作品のモットーは安い、使いやすい、役に立つだ。特にこの作品はわしの自信作で「浄化マシン」と言って自転車をこぐだけで、汚い水を飲み水に出来たり、・・・・・・・・・・・・・・・・ブツブツ」
老人がしゃべりに夢中になっている間に俺達は小声で話した。アレンは疲れたのか眠っていた。
「おいおい。あのじいさんしゃべりだぜ?てゆうか「浄化マシン」以外全部使えなさそうな物ばっかじゃねーか。何が「役に立つがモットー」だ」
「・・・・・・・・・・・よし!ゴンザレスがじいさんの話の聞き役になってくれ。話に夢中になっている間に俺達は作戦を立てる」
「おい!そんな役目ヤダぜ。おれ」
「頼むゴンザレス。・・・・・・・よし分かった。聞き役をやってくれたら、ラクーンを出たあと車やるよ。ある人に頼んでガラスもちゃんとした防弾にしてもらう」
「っえ!?本当か?本当なんだな!?よし!!やってやろうじゃねーか。約束破んなよー」
ゴンザレスは老人の元へ駆けていった。俺達はもっと小さい声で言った。
「あいつって結構扱いやすいタイプだな」
ゴンザレスの方向を向くと、老人の話に適当に頷いている。さっきの洗濯機の説明をしているみたいだ。
「あの洗濯機の中に人肉が入っていてゾンビは勝手に入ってくれる。洗濯機はフタが刃物みたいに鋭くて、まず洗濯機に入らない部分を切り落とす。そして中にあるカッターがモーターにより、回転し、肉体を切り刻む。凄く危険は発明品だが、ゾンビに危険も何もあるか!」
ゴンザレスは本当に頼もしいヤツだ。俺達は埋もれていたソファーにかけた。アレンをソファーに寝かせる。
「歩いている途中に思いついたのだが、このヘリポートの近くに地下鉄がある。この鉄道を通って行けばゾンビにも出くわさず、できるだけ早くヘリポートに着くことが出来る。しかも運良く、この路地を抜けたら地下鉄へと続く道がある」地理に詳しいマーフィーが仕切る。
「よし、じゃあそこを通ろう。でも、アレンの体力持つのか?」
「大丈夫だ。この子は思っていたより強いみたいだ。しかも俺がおんぶしている途中に「ガキンチョって言うなよな。子供扱いすんなよ」って小声で愚痴っていたしな」
「意外と生意気なんだな。この餓鬼は」
俺達の作戦は思ったより早く終わった。ゴンザレスの方を向くと、ゴンザレスが怪しい人形に手を置いていた。声が聞こえる
「これはなんなんだ?」
「これは「一人練習相撲」って言ってな。日本好きの友人から作ってくれと頼まれたから作ってみたんだ。電源を入れると自動で動き、倒れる事もできる。意外とハイテクだろ?しかも出来るだけ人間の感触に近づけるように、皮膚をゴムのような生地で作り・・・・・・・・・・・」
またブツブツ言い出した。だがそんなヘンテコな機械は聞いた事が無いが、技術は確かに凄いらしい。
さらに俺達が驚いた事はゴンザレスが熱心に聞いていたことだ。勉強する子供みたいに話を熱心に聞いている。
「一回やってみるか?面白いぞ。ルールは・・・・・・・・・・・・・とやる。まあ一回やってみろ」
じいさんが電源を入れた。ゴンザレスは興味津々のようにロボットを見つめていたら押し出された。
「どうじゃ?話し合いは済んだか?」
俺達はひっくり返った。じいさんは気づくと、俺の横に座っていた。
「あ、いや、あの僕達このラクーンから抜け出そうとしているんです。それで'ラクーンヘリポート'に行ったら、この街から出れるかなぁと。そのヘリポートに行くのに地下鉄を通って行こうと思ってたんです」
「そうか。ラクーンを出るのか」
「あなたもどうですか?一緒にこの狂った街から出ませんか?」
「いや、わしはここで死ぬまで発明品を作り続けるよ。しかもラクーンシティにはいろいろ思い出が残っているんでね。ここで死ぬなら本望と思っている」
「そうですか。残念です」
「あっ。わしがかくまっているカーター=ライという少年がいるんじゃが、そいつも一緒に連れてってくれるか?」
「いいですよ、むしろ仲間が増えて言いと思います」
「じゃあ呼んでくるよ。あの子は今、地下室にかくまっているんじゃ。外は明らかに危険だし」
じいさんが立ち上がり、どこかへ行った。しばらくして、17歳ぐらいの少年の手を引いて歩いてきた。
- 229 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:36:07 [ pSKI7GFQ ]
- ↑続きです
「この子がカーターというんじゃ。これ!挨拶しなさい」
「ど、どうも。宜しくお願いします」
「この子はどうもシャイでな。あまり無口だが連れてってやってくれ」
「分かりました。宜しくカーター。俺がマーフィー。こちらがダグラス。そしてそこで遊んでいるのがゴンザレスだ」
「・・・・・・・・・・宜しく・・・・・・・・・お願いします」
騒ぎを聞きつけたのか、ゴンザレスが疲れた顔でこっちへ来た。
「ふぅ。意外と'相撲'って言うのも疲れるもんだな。難易度をvery easyにしないとまったく、勝てないぜ。で、どうしたんだ?」ゴンザレスは事情を聞いた。
「また一人子守する奴が増えたのかよ。まあいいか。宜しくな、カーター」
5人でこれからの話をした後、準備を整えた。そしてじいさん家の玄関の扉の前に立った。
「本当にアンタ、この街出なくていいのか?」ゴンザレスが問いかける。
「いいんだ。もう決めた事だ」
「そうか。じゃあ行くぜ」俺達はトビラを開けた。後ろを向くとじいさんが優しい笑顔で手を振っている。いい出会いだった。
- 230 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:36:51 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑪ -地下-
9月24日 5時29分
タッタッタッタ。
俺達は広がり、階段を降りていく。地下鉄内は電気が灯っていて以外に明るい。そして階段を降りきった。
普段は人でにぎわう駅のホームが、静かなホームと化していた。
「よし、じゃあ線路から渡るぞ。2時間ほどかかるが敵の数も少ないし、こっちの方が早い」
皆はいっせいに線路へと降りた。マーフィーは熟睡しているアレンを起こさないように、ゆっくりと降りた。
線路を歩いていくが、皆疲れているのか、むなしい程会話が無かった。ただ一人を除いては。
「なぁなぁ。皆テンション上げようぜ。会話が無いと暗い気分になっちゃうぜ?・・・・・・・・よし、ゲームしよう、ゲーム」
「ゴンザレス、静かにしてくれないか。皆疲れているんだ。お前はどれだけ体力があるんだよ。しかもうるさくするとバケモノにき気づかれるかも知れないし、敵の足音なんかも聞こえない」
マーフィーが正論を言った。ゴンザレスは落ち込んだようにそれからしゃべらなくなった。
「う、ううん」
アレンが目を覚ました。マーフィーが優しく言う。
「起きたか、アレン。よく眠れたか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・僕、一人で歩けるよ」
そう言うと、マーフィーは背中から降ろした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
約30分ほど歩いただろうか。ゴンザレスは気を取り直し、アレンとカーターと仲良くしゃべりあう。その時突然周りが小さく揺れだし、嫌な音が聞こえた。
この音は・・・・・・・。もしかして・・・・・・・・・・。
「この音ってもしかして・・・・・・・・・列車!?どんどん近づいているぞ」
マーフィーの予想は当たった。突然、周りを照らすライトが当たり、眩しくなる。眩しい光の中で見えた。・・・運転手が・・・・死んでいる・・・・・・・。しかし、なぜこんな時間に列車が運行しているんだ?
「皆!!隠れろ!!壁に体をひっつけろ!」
皆がいっせいに体を擦り付ける。
ガガガガガガガガガガガガガ
すれすれのところで列車が過ぎ去った。皆がいっせいにひざまつく。だが、安心はしていられなかった。もの凄い衝撃音が響き渡る!!
キキキキキーーーーーー
くそ!こんな時に限って、すぐ先がカーブだなんて!周りが地震のときのように、小刻みに揺れる。そして、止んだ。
「あっぶねー。なんだよ。こんな時間になんで列車が来るんだよ。しかも脱線するなんて」
「でも、この道しかない。ともかく先に進んでからこれからを考えよう」
俺達は歩き出す。道中には倒れた柱などで進み辛かったが、なんとか協力して進んだ。先に進むにつれ、温度が上がっていく。おそらく、火災が起きているのだろう。だが、爆発音がしなかったので、多分たいした程燃えていない。
ガラガラガラ
「うお!!うおおおおおおお!」
危ない!!崩れかけていた壁が落ちてきたのだ。最後尾にいたゴンザレスはとっさに避ける。
「なんだよなんだよ!」
「これで帰れないって訳か。神が仕組んでいるみたいだな。試練を与えているような・・・・」
脱線した列車が見えた。周りの柱は崩れ、小さい火事が起きている。だが、爆発は起こしていない。おそらく、運良く燃料に引火しなかったのだろう。
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。
小さい火事の中からゾンビ溢れてくるように、列車から噴き出している。もの凄い数だ。ざっと見て50人、いやそれ以上だ。俺達は銃を構えて連射していく。
「くそ!!きりがねぇ。こんな数じゃ俺達はゾンビ君の餌食だぜ」
ゾンビ達はどんどん歩を進めていく。マーフィーは弾切れになった銃にマガジンを詰め込む。
「こんなんじゃそのうち弾薬が無くなるし、死ぬぞ!!」
その時だった。岩陰に隠れていたカーターが飛び出して来た。
「来るんじゃねぇ!餓鬼は隠れてろ!」
「あれを見て。そこからオイルが漏れてる。そこを撃てば・・・・・・」カーターが今まで見せた事の無い表情で、オイルが漏れている場所を指差しながら言う。
「俺が狙う。皆は岩陰に隠れてろ!」俺が言った。
「でも、そんなことしたらお前が危険なんじゃ・・・・・」
「大丈夫だよ。俺は死なない。しかも俺は今までカッコイイところ一つも見せてないからな。たまには俺にもカッコつけさしてくれ」近づくゾンビにコルトで応戦しながら、言い放つ。
「分かった。絶対に死ぬなよ」
マーフィーはそういったあと、銃を撃つのを止め岩陰へ走って行った。
「ダグラス。死んだら許さねぇぜ」ゴンザレスがカーターの手を握り、マーフィーに続きながら言う。
皆の見守る視線が俺の背中に突き刺さる。俺は標準を定めた。
- 231 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:37:30 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑫ -夜明け-
9月24日 6時1分
俺は汗で濡れた手で強くコルトを握り締める。重い引き金を引いた。
キン!!
外した。銃痕が地面に残る。俺は焦らず、一発一発をオイルに向けて打ち込んだ。
また外した。それも無理ない。コレだけ離れたところに当たるなんて軍隊でもない限り無理がある。弾を外す度にゾンビ共が近づいてきた。もう数メートルまで近づいてきた。
俺ははやる気持ちを抑えながら、狙い撃ちする。だが当たらない。ゾンビの集団が手を上げて向かってきた。
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
俺は目を瞑りながら、発砲した。オイルに発火し、衝撃波が響き渡る。
とてつもない爆風が俺に吹きかける。ゾンビ共が崩れた柱にぶつかり、「グヘ!」と言いながら崩れ落ちた。その映像が見えた瞬間、俺は柱に頭をぶつけて気絶した。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「でさ。俺が家から回り込んでこいつらを助けたわけよ。カッコ良く二人の男を銃で倒してな。いや〜あの時は救世主見たいで格好良かったぜ。俺がヒーローみたいだった。それでさ・・・・・・・・・・」
-----ゴンザレスの声が耳の奥から聞こえる。この会話から聞くと、アレンやカーターに自慢話をしているのだろう。妙に頭が痛い。どうやら頭をぶつけたようだ。キーンとする-----。
俺は何かに気がついたように目を開け、腰を上げた。
「おい!ダグラスが目を覚ましたぞ!」
「でさ・・・・・・本当かよ!おい!大丈夫か!」
ゴンザレスが近づいてくる。それと同時に周りに皆が集まってきた。
「・・・・・・・・・ゴンザレス・・・・・・・・声デカイ・・・・・・・」
「おっとすまねぇ。大丈夫かダグラス。お前結構寝てたんだぜ」
「ちょっと頭がキンキンする。多分、柱に頭をぶつけたのだと思う。ところで俺が気絶してから何時間ぐらい経った?」
「多分、二時間ぐらい。外はもう朝だろう」
「そうか、俺は頭がちょっと響くだけで大丈夫だ。もう出発できる。休んでる暇無いしな」
俺は立ち上がり、尻についた埃を叩く。ほんのちょっと背伸びした。
「まあダグラス。そう早まるな。お前のオカゲでもうここにはゾンビは居ない。ゆっくりできる」
俺は周りを改めて見回す。火はもうとっくに燃える気配が消えている。爆発で列車の周りがが岩だらけだか、地面が陥没するまでには至ってない。
「今の間に弾丸を補充しておけ。コルト、結構消費しただろ?」
「どこいったんだ?俺のコルトは?」
「お前が倒れてた横に落ちてた。あの要らないハンドガンと違ってこのコルトは相当役に立つらしい。コルト自身ここを脱出するまでお前に着いていく気らしいしな」
「頼もしいな。このコルト」
俺はコルトに何か異常が無いか調べ、弾丸を詰め込む。俺は水を飲み、全てを準備した。
「よし!!準備完了!ハァ!!気合も入った。さぁ行くぞ!!」
「なんかハイテンションだな。ダグラス」
「お前に一番言われたくねーよ」
俺達は列車のコンクリートの破片を避けながら進む。しばらく進むと、破片が見えなくなった。そして・・・・・・。
「おっと?あれは・・・・ホームじゃねーのか?着いたんじゃねーの?」
はやる期待を抑えながら、俺達は歩くスピードを上げた。そしてとうとう線路から出て、階段を上る。
「もう朝なんだな。この明るいのを見るのに何十日かかったみたいだぜ。明るいと何かと便利だ。今は朝食の温かいベーコンエッグが食べたい気分だ」
「俺も同感。牛乳といっしょに食いたい」俺達は歩みを進めていく。そしてとうとう強く日差しが差し込んだ。
この時、俺はふと思った。「マンガなんかだとゾンビなんかは日光に当たると、弱くなったりする。現実世界のゾンビは雑魚くなるのかな?まあそんな訳ないか。マンガじゃないしな。何しょーもない事考えてんだろう。そんなことより早くこの街から、脱出してやる」
ダグラスはそう思いながら階段を上がる。心の中では否定したが、ほんのちょっとだけバケモノが弱くなるのに期待した。まあそんな事はあり得ないけど。
- 232 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:38:09 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑬ -希望-
9月24日 8時32分
強い日差しが差し込む。俺は手をかざす。この地域はゾンビが多いらしい。そこら辺を数十人がうめきながら、ノロノロしている。
ちぎれた肉片やかすかに見えている骨が太陽光に照らされている。
そういや今まで気づかなかったが俺達って肝っ玉だな。アレンやカーターもそうだ。この歳でグロいのを見ているがまったく動じない。
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ゾンビが俺達に気づいたらしく、うめき声を上げて近づいてくる。俺達は目の前にある”Umbrella Heliport”と書いている建物の中に逃げ込んだ。
「ふぅ。ここがアンブレラヘリポートか。ここにヘリはあるんだろうな。で、どこ行く?」
「やはり屋上だろう。あそこに階段がある」
俺達は階段を二段とびして上った。ゴンザレスは6階ぐらいでバテていた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・・こ、コホン・・・・はぁ・・・・・ちょ、ちょっと待ってくれよ。・・俺今までガキ共の相手してやってたんだぜ!?」
ゴンザレスはヒザに手を置き、咳き込みながら言う。
「お前今までハイテンションで来てたじゃねーか。さっきまでの勢いはどうした?」
「・・・・はぁ・・・・・だって・・バテたのは・・・・バテたんだよ」
「よし・・・じゃあ止まらず登れたら、ラクーンから出たあとにいいもんやるよ」
「・・・・ほっ・・・本当かよ!それ乗った」
突然、スピードを上げて二段飛びしだす。マーフィーもそれに負けないようについていく。
「・・・・・・・・って・・・・ん??なんかあの爺さん家からいいように操られてるような・・・・・」ゴンザレスが走りながら呟く。
アレンは子供とは思えない体力で進む。カーターもだ。そして11階の表示を見たとき、皆がスピードをあげた。
屋上に着いた。皆が膝に手を置き、体重を膝にかけ、呼吸が激しくなる。
「おい!あったぞ!!あったぞ!!ヘリだ!」マーフィーが指を指しながら言う。
皆が立ち上がり、希望に満ちた目をしてヘリに向かって走り出す。やっと帰れるんだ。
その時、どこからか発射音がし、その撃った物がヘリに衝突した。
ヘリは爆発し、俺達は爆風を体に感じた。プロペラが回転し、こっちに飛んでくる。
マーフィーはとっさにしゃがむ。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」悲鳴が聞こえたあと、プロペラが建物を破壊する音が聞こえる。
俺達は後ろを向いた。
- 233 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:38:42 [ pSKI7GFQ ]
- biohazard -Survivor story- ⑭ -狂乱-
9月24日 8時55分
建物はガレキの山になっていた。俺は見回すと、悲鳴の主を見つけた。
胴体は綺麗に割れ、血液が流れている。おそらくマーフィーが避けたプロペラに当たり・・・・・・。
「ヒャハハハハハハハハハ。死んでるよコイツ。本当、役に立たねぇ奴だったぜ」手にロケットランチャーを手にした男が、切り離された胴体を蹴飛ばしながら言う。
よく見ると立っている男が二人いる。ロケランを持っている男と素手の男だ。ヘリを壊したのはあの男達だ。
「お前ら面白いね〜。ヘリに希望に満ちた目で向かってる時に、ヘリがドカーンなんて。希望が絶望に変わる時が一番面白い」
空発になったロケランを地面に投げ捨て、腰からサブマシンガンを取り出しながら言った。
「ハイ。皆後ろ向いて〜。手を上げて〜。一列に並んで〜」男が侮辱するような口調で言うが、俺達は従うしかなかった。
「おい。あいつら’ハンターズ’じゃねぇのか?」小声でゴンザレスが言った。
「ハンターズってあの二人組の男達だけじゃなかったのかよ!?」
「狂った奴らはいくらでも居るさ。この街では狂ったバケモノ以外の人間をまとめてハンターズって言うんだ」
「ハイハイハイ。そこ何ヒソヒソ話してるんですか〜?しゃべった奴から殺しちゃうよ?」男が歩み寄りながら言う。
「どうしようかな〜。右から順番に殺していくっていうのもいいかもな。っな!」
「・・・・・・・・・・・うっうん・・・・・・・・・」素手の男が初めてしゃべった。
「そもそもお前のオカゲでこの生きた人間共をいたぶって殺せるんだぜ。お前が「・・・・・脱出するならここに人間が集まるから、ここで待ち伏せしてれば・・・・・」って言ったから殺しを楽しめてるんだ。お前が決めろよ」
「・・・・・・・・・っえ!!・・・・・・・・うっうん・・・・・・・・・」素手の男は俺達の味方するように言う。
「あ〜もういいよ。俺が決めるよ。じゃあルーレットで頭を撃つか、足を撃って痛みをじっくり味わわせてから殺すか決めよっと」
自己中心的な男が一人で勝手に何かしだした。
「あ〜頭になっちゃった。まあいいや。すぐに死んじゃうのはつまんないけど、まだまだ居るし」
男が近づき、一番右に居たゴンザレスの頭にサブマシンガンの銃口を突きつける。カチッという音が聞こえる。
「ハイ、じゃあ撃ちま〜す」
男は引き金を引いた。
- 234 名前:不知火 投稿日:2006/12/04(月) 15:39:36 [ pSKI7GFQ ]
- ↓おばはん。さんの作品
- 235 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:13:32 [ pSKI7GFQ ]
- 独白 (1)
ブローバックする筈のスライドは戻らず、トリガーは情けない音を立てて弾切れを知らせて寄越した。
投げ捨てようとしたスチェッキンを、思い直してそのままベルトに挟む。思いがけない拾いものだ。インチキなアストラより余程役に立つ。
代わりに戦利品の中からミニミを取り上げて乱射した。暗い室内で、銃口から迸る閃光が影を狂った様に踊らせている。
出来るだけスマートに事を運びたかったが、見つかっちまったものは仕方ねェ。往々にして思い通りには行かないのが世の常と言うヤツだ。どこかで帳尻合わせをしなくてはならないだろうが、まあ良い。
かき集めた武器をバックパックに詰め込む。銃声を聞き付けて幾らでも湧いて出て来る邪教徒達に良い加減頭に来て、手榴弾のピンを抜いた。咥えたままだった煙草と一緒に群れの中へ放り込む。巨大な飾り窓から夜の只中へ飛び出した俺の背中を、轟音と爆風が追いかけて来た。
村へ潜り込んで半年になろうとしている。
新興宗教が右翼化するのは良くある事と言えるだろう。だが、村には教会がひとつあるきり、狂信者の存在を窺わせる物は無い。テロと結びつきそうな物も。どうにかして本部が喜びそうな報告を持って帰りたかったのだが。天気も住人もどんよりと暗い。こんな場所からはさっさとおさらばしたいものだった。
油断ならない状況ではあるが、退屈はしていた。生気の無い村人達は、周りに一切の関心を抱いていない様だ。よそ者を排除しようとする場合にのみ、恐ろしい程の熱心さでそれに臨むが、始めからの住人の様な顔をして紛れ込んでいる分には格段訝しまれる事も無い。そもそも連中には考えるアタマなど無い様だ。虚ろな目つきを装い、のろまな仕草を真似て歩きながら、本部にどう報告したものか考えていた。
城にいる連中の方は少々厄介だ。
ま、教団の本拠地と言って良いせいだろうか。少しは知恵が廻るらしく、ローブを被って誤魔化すと言う訳にはいかなかった。物陰に潜んでやり過ごすにしても、数が多い。時にはエモノを持っている事さえあった。ー…そのエモノ、武器の流入が目に付いて、こそこそと嗅ぎ回るハメになっちまったんだが。
国境付近で捕まった間抜けな武器商人からアシがついた。
猟銃程度ならチビの城主の趣味で収まったろう。だが、RPG10基の密輸入はやり過ぎだ。ここはベイルートやバグダットなんかじゃ無い。護身用にRPGがいるか?呑気なDGASも流石に何かあると踏んで、俺を寄越した。本部は、場合によっては虎の子のUEIまで動かすつもりの様だ。実績を作りたがっているUEIも、喜んで乗って来るだろう。
教団に入り込んでいるのは事前の情報で確認済みだったが、ルイス・セラと行き会わせたのは全くの偶然だった。ばったり、本当にばったり城の回廊で出くわしたのだ。だが、天佑とも言える偶然だった。奴とは旧知の仲だ。
警官時代のー…戦友とでも言っておくか。もっとも、奴はすぐに辞めた。先を読み過ぎる臆病な男…だがそれは時に大きな長所だ。小狡く生き残る術に繋がる。
城の見取り図、武器の保管庫、抜け道…奴の知り得る限りの情報を入手した。代わりに奴は保護を求めて来たが、良い加減な言葉ではぐらかす。今の任務はあくまでも「監視」だ。下手な手出しはするなと経験が言っている。奴がどんな目的で入り込んだのか知らないし、知りたくも無い。余計な荷物は背負いたくないー…が、引き上げる際には拾ってやっても良いとは思っていた。
(続)
※DGAS … Direcci y n General de Administraci y n de la Seguridad ー 内務省国家保安総局
※UEI … UEI & GAR
Unidad Especial de Intervencion GruposAntiterroristas Rurales ー 国家警察部隊ガーディア・シビルの対テロ部隊
- 236 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:14:46 [ pSKI7GFQ ]
- 独白 (2)
合衆国のエージェントとか言う若造が介入して来た事で状況は複雑化した。
大統領の娘が攫われるとは、とんだ笑い話だ。だが、本部の寄越した連絡はもっと笑えた。
「援護せよ。身分は明かさず、かつ接触した事実は残せ」
…なんだってんだ。悪い冗談にしか思えねェ。
援護せよ、とはともかく「身分は明かさず、かつ接触した事実は残せ」とは一体何の了見だ。政府は合衆国に恩を着せて、「高度な政治的取り引き」とやらをするつもりなんだろう。どうせ良いトコロでジョーカーを出すんだろうが…援護するつもりならさっさとUEIでも特殊部隊でも寄越せばいい。エラいさんの言う事はいつだって支離滅裂だ。現場の事などてんで頭に無いんだろうさ。
他国のエージェントと接触するのはただでさえ気が重い。まして「身分を明かさず」接触か。こんな所で声をかけたって、不審がられるに決まってる。余計な詮索をされるだろう。馬鹿正直にDGASの人間だと名乗るか?…ありもしない身の上話をでっち上げるのも面倒だしな。
ふと思い出したのが、国境で捕まったあの武器商人の事だった。
幸い商品には事欠かない。奴等が仕入れたブツが山積みになっているーーどうせ横流しするつもりでいたのだ。問題は若造が金を持っているかどうかだが。
ま、良い。若造が文無しでも、使いきれなかった分を捌けば儲けは出るだろう。幾つ掠め取ろうと、台帳には載っていない商品だ。遠慮することは無い。
ブツの調達はこちらも命がけ、せいぜい派手にやらせて貰うとしよう。それで攪乱できりゃこれも立派な「援護」だ。若造が腕利きである事を祈るぜ。必要経費もでない様じゃ困る。
上手く行きゃ、これを最後に引退できるだろう。汚れ仕事にもそろそろ疲れた。高く売り付けて退職金を稼ぎたいところだ。
とは言ったものの、若造がくたばっちまったんじゃ、話にならない。
黙って「消える」ーー辞表を出したところで、端金を掴まされて一生監視がつくーーつもりなら、どうあっても「援護」は成功させておいた方が無難だ。若造が失敗すればこっちの捜索も厳しくなる。
なかなかどうして骨の折れる仕事じゃあったが、殊の外実入もあったと言える。紅いドレスの東洋美人も客についたしな。若造とはどう言う巡り合わせがあるのか知らないが、「援護」の手助けもして貰ったようなもんだ。
邪魔な扮装を取り払って、煙草に火を灯す。
ー…俺も結構なお人好しだぜ…。
途中でバイバイするつもりだったが、結局最後まで付き合っちまった。こんな離れ小島までな。だが、ここまでだ。
若造は上手くお姫様と合流できた様だし、東洋美人のお姐ちゃんの素振りじゃ、どうやらこの島に細工をしているらしい。ま、大方気前良く吹き飛ばすとか、そんなもんなんだろうが。俺の「仕事」も終わり、そろそろ店仕舞いだ。
唇の端に煙草を載せたまま、スチェッキンの弾倉を確かめる。スライドを引いておいて、またベルトに挟み込んだ。予備弾倉は持っちゃいないが、目的は道を拓くことだけだ。後は手榴弾を2個だけ取った。「残り物」は潔く諦める事にする。余分な荷物は邪魔だ。どうせボートには積めるだけのブツを積んだままにしてあるんだ、余計な欲はかかない事さ。
根元まで灰になった煙草を、弾き落とした。
空を赤く染めて、島が燃えている。
時々思い出した様に、遠く轟く爆音が海と一緒に俺のボートを揺らす。まったく、あのお姐ちゃんも派手にやったもんだ。苦笑しながら双眼鏡を覗く俺の視界には長く尾をひくジェットスキーの航跡があった。若造も無事、お姫様とランデブーを決め込んだ様だ。
さて…何処へ流れて行くか。エンジンをかけて船首を回した。若造にももう二度と会う事は無いだろう。…すれ違う事がもし、あったら声をかけてみても面白いかもな。
「 Welcome! 」
独り空に呟いて、爆笑した。
- 237 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:15:33 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (1)
ガキッ、と硬い音がして、今度は右のドアミラーを持って行かれた。
反撃しようにも、ベネリの弾はとっくに切れている。手許にあるのは愛用のブローニングと手榴弾が1つ。『奴等』の執拗さには良い加減うんざりしているが、車相手にブローニングは現実的では無い。他に運転手がいれば「狙う」事も可能だろうが、生憎ひとりきりだ。運転しながら…?俺は軽業師じゃない。
州境近くで、3台に囲まれた。グレーのBMWが背後についたと思ったら、いきなり突風の様な銃撃だ。タイヤが無事だったことは奇跡と言えるんじゃないか?蛇行と反転、当てずっぽうの銃撃を繰り返して2台は潰したが…残り1台と言う所でこのザマだ。どうにか振り切りたかったが、この辺りは脇道も無い。見通しの良い一本道だった。
フロントガラスは既に無い。恐らく後部も穴だらけにされている事だろう。
上目遣いにルームミラーで『奴等』の様子を窺う。お供を連れて歩くのは俺の趣味じゃない…そろそろお引き取り願いたい。距離を測りながら、手榴弾のピン部分を咥えた。スピードを少し、落とす。タイミングが肝心だ。
『奴等』が近付いたのを見計らって、サイドブレーキを引く。クラッチを切って強引にステアを回すと、派手なスキール音がしてリアが流れた。煙幕の様なリアタイヤからの煙と共にメルセデスが180度ターンする。ブレーキを下ろして加速すると、泡を食った様な連中と目が合った。
シフトチェンジ。今度は手榴弾の本体を握ってピンから引き抜く。…5、4、……すれ違い様、『奴等』が身を乗り出して銃を構えているその窓へ、放り込んでやった。更に加速する。
ーーステアを握りしめ、爆風に煽られる車体を立て直しながら、レンタカー会社へ何と言い訳したものか考えていた。
部屋の空気が震えた様な気がして眼を開けた。
そのまま枕の下に手を差し入れて、ブローニングを掴む。かしゃかしゃと何かが触れあう音…何処からか流れ込んで来る風が、ブラインドを揺らしている様だ。消し忘れたフロアライトが、コンクリートの床に頼りな気な光を落としている。
部屋の隅のスツールに、人影があった。惜し気も無く剥き出しにして組んでいる白い脚が扇情的だった。ぽっかりと中空に浮かぶ満月の光が差し込んでいるが、逆光で貌は見えない。…その肌から微かに匂い立つ甘く切ない香りは知っている。
「 ー…エイダ、か…? 」
上体を起こすと、ひんやりとした冷気が素肌を撫でた。
「何処から入った」
摩天楼のペントハウス。入り口は1つだけ、窓は全て嵌め殺しになっている筈だ。
彼女は呆れた様に扉の方へ顎をしゃくってみせた。
「…開いてたわ、不用心ね…レオン?」
額に手をあてた。まだうまく頭が働かない…くそ、夕べの酒が残っている。施錠したかどうかさえ、記憶に無かった。
「…殺風景な部屋」
ぽつりと言う。確かにそうだろう。部屋を見回してみても、家具らしい物はこのベッドと、彼女が座っているスツール、それにフロアライトだけだ。あとは2台のトレーニングマシンと山積みになっている雑誌、脱ぎ捨てたシャツとジャケット、投げ出したボストンバッグ。申し訳程度に付いているキッチンには埃が積もっている。シンクには夕べ空けたジンの壜。部屋の造りからして、「ペントハウス」とは名ばかりのワンルーム、コンクリートで囲まれただけの空間だ。もっとも、任務中にこの部屋へ戻る事はまず無い。
「ー…それで?何の用だ」
「ご挨拶ね」
ふらりとエイダが立ち上がった。足元が少々覚束無い。そこで初めて、彼女の顔色が尋常で無く青白い事に気付いた。
「ーー別、に…。顔を見に来ただけ」
ぎし、とスプリングが鳴る音がやけに生々しく鼓膜を打った。ベッドに上がって来た彼女が俺の顔を覗き込むー…黒曜石の瞳が、揺れている。そのまま口吻けて来た。
くちびるも、吐息も、その躯も、何もかもが熱い。思わず抱き寄せようとしてーー声を荒げた。
「エイダ!」
彼女の背に回した俺の掌が赤黒く濡れていた。
- 238 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:16:25 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (2)
乱暴に腕を掴んで、背中を探る。夜目にもはっきりと夥しい血が濡れて光っていた。シャツにぽつんと穴の開いた箇所がある。肩甲骨のすぐ下と左脇腹に硬い感触も。…弾丸、か?悲鳴をあげるのに構わず瑕に触れ、シャツを引き裂く。
「…たかかっ、たのに」
「どうせ血で使い物にならんだろう」
どちらの瑕も弾はめり込んだだけで止まっている。が、周囲の肉はもう締まり始めていて、このままでは取り出せない。
「待ってろ」
うつ伏せに寝かせてベッドから降りた。「仕事」用のボストンバッグに救急キットが入っている筈だ。
救急キットのケースとナイフ、ライターを取ってフロアライトを引き寄せた。
「痛むぞ。噛んでろ」
抗う気を無くしたらしいエイダに、同じくバッグから取り出したタオルを差し出す。顔を顰めたが、それでも素直にそれを咥えた。生憎キットの中にモルヒネは無かった。麻酔無しで弾を取り出すとなると相当痛むだろう。暴れて舌でも噛まれたら事だ。手早く掌を消毒し、ついでに彼女の背中に消毒薬の残りをぶちまけてナイフをライターの火で炙った。一気にそれを突き立てる。
「 ーーーっ!!!」
跳ね上がった彼女の背中を左腕で押さえつける。半ば伸しかかる様にして周囲の肉を切り開き、弾を取り出した。吐息が洩れる。瑕口に消毒綿を押し当て、更にその上からガーゼで蓋をする。続いて脇腹も同様にーー…彼女は失神した様だ。ぐんにゃりと力の抜けた躯を持て余しながら、丁寧に包帯を巻いた。
次いで止血剤を取り出す。彼女を抱き上げると、頤を掴んで口を少し開けさせ、水と一緒に口移しで飲ませた。ごくりと彼女の喉が動くのを確かめて再びうつ伏せに寝かせる…閉じた睫毛が震え、不機嫌そうに眉が動いた。
何時の間にか眠っていたらしい。朝陽が小煩く瞼をノックして、渋々ながら目を覚ました。
既にエイダの姿は無かった。…俺のジャケットも。苦笑してベッドから降りる。明るい室内に、血痕だけが夜の名残を留めている。…呆れた女だぜ、まったく。
澱んだ頭をすっきりさせたかった。キッチンに移動して頭から水を被る。軽く水気を払って振り向きーーそれに気付いた。
<政府はラクーンの生き残りを消しにかかってる>
扉に近い窓に口紅の置き手紙。 ーー政府が?俺達を…?
だが、謎解きは後回しにした方が良さそうだ。窓の向こう、数ブロック先にこちらへ向かって来るパトカーが4台…パトカー自体はこの街でも珍しいものでは無い。だが、サイレンも鳴らさず、回転灯も点いていないのが気に入らなかった。嫌な予感程当たるものだ。
ブローニングをジーンズの腰に挟み、シャツを拾ってベンチプレスのセットを退けた。気持ち程度の床下収納だが、階下の通風口へ出られる。入居した時点で隔壁をブチ抜いて繋げた。ビルの構造は頭に入っている。豪奢な見かけな割りに安普請だ。
「退路は常に確保しておくものだ」…そう教えてくれたのはクラウザー、あんただったな。ふと脳裏を掠めた戦友に語りかけながら、通風口から廊下へ滑り降りた。通風口の格子をまた嵌め直しておいて、3基あるエレベーターを全て呼び、廊下の端、奥まった箇所の非常用窓を開けた。5階までザイルを渡してある。そこまで降りれば隣接したビルに跳び移って地下鉄の駅に出られる…上手く行けば、の話だが。パトカーに素人の警官しか乗っていない事を祈るぜ。
警官や特殊部隊程度ならまだ良い。カンパニー(CIA)には『汚れ仕事』専門の連中がわんさと居る。俺は奴等の顔を知らないが、連中は俺を知っている。人込みに紛れて近付かれても、気付いた時には消されているだろう。木の葉を隠すなら森の中、と言うが今回に限っては都会の方が危険そうだ。ー…差し当たっては、まず、幾つかの貸し倉庫に分けて保管している武器と現金を取りに行かなければならないが…。
ーー泣けるぜ、まったく。
胸に呟いてザイルを掴み、壁を蹴った。
- 239 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:17:10 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (3)
穴だらけのメルセデスは結局、乗り捨てた。あんなモノで移動してたんじゃ、目立って仕方無い。レンタカー会社への言い訳も思い付かなかった…どうせ保険には加入しているんだろう。損はさせていない筈だ。
バスターミナルーーだたっ広い空き地に仮設トイレと小さな店がひとつあるきりだがーーには6台のバスが止まって休憩中だった。人波に混じり、もとからの乗客の振りをしてグレイハウンドに乗り込む。比較的混み合っている便を選んだ。運転手はポルノ雑誌に夢中だ。横を通り過ぎた俺を振り返って見る事もしなかった。
10数マイル引き返す事になるが、ノースカロライナには『スポンサー』所有の別荘がある。追っ手は上手く俺が州を越えたと考えてくれるだろうか。
『スポンサー』…地下に潜って、仲間と対アンブレラ活動を展開していた時現れた貴重な資金提供者だ。純粋な正義感からか、欲得ずくか…恐らくは後者だろうが。アンブレラの瓦解と共に仲間とも別れたが、クリスーーラクーン市警S.T.A.R.Sの隊員だった男だーーは執念深くウェスカーを追っている筈だった。合流出来ればそれに越した事は無いが、足取りぐらいは掴めるかも知れない。
武器も調達したかった。ブローニング一挺、しかも予備弾倉すら持っていない状態では心許無い。弾切れのベネリもメルセデスのシートに置いてきていた。物騒なものをぶら下げて歩いていては通報されてしまう。逮捕された挙げ句消されては適わない。
とっくに『スポンサー』はスポンサーでは無くなっているかも知れないが、とにかく勝手の分かる場所で一度体を休めたい。カンパニーが『スポンサー』の存在を勘付いていない方に賭けた。
別荘は何もかも昔のままだった。
腐りかけたテラスも、中庭の鮮やかな緑の木々も。人の出入りは久しく無いらしく、玄関には海からの風が砂を降り積もらせていた。庭を回り込んで、一通り様子を窺う…細工された様な跡は見つからない。尚も周囲に気を配りながら、裏にある地下への出入り口へ向かった。
錆び付いた扉が耳障りな音を立てた。思わず怯んだが、周囲は静けさを保っている。地下へ伸びている階段に銃口を向けたが、ここにも人の気配は無い。中へ入って、扉を閉じる。
暗がりに眼を慣らしながら、ゆっくりと進んだ。
地下室を出、リビングを通り抜けて階段へ…2階の一室を塒にしていた。最後に部屋を出た時、FA-MASと手榴弾を数個隠したままにしている。何事も無ければ、そのままになっている筈だ。
カーテン越しに差し込む光が埃を反射して光っていた。廊下にも足跡は無い。開け放たれたままになっている扉から足を踏み入れる。湿った様な臭いが籠っていた。不意に頭を擡げた懐かしさに、微かに胸が痛む。
壁際に置かれたベッドの下を探ろうと屈み込んだ時、床が軋む音が響いたーー俺のものでは無論、無い。ブローニングを握り直す。窓を蹴破って飛び出そうとする衝動を懸命に堪えた。囲まれているかも知れない。
相手からの死角になる、扉の陰へ移動するー…落ち着け。深呼吸するのと部屋の空気が動いたのが同時だった。
一気に躍り出て、人影の鼻先にブローニングを突付ける。
が、俺の顔前に銃口があった。
- 240 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:18:07 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (4)
「 H i , Leon? 」
蒼い勝ち気な瞳が真っ直ぐに俺を捉えている。無造作に束ねた茶髪が陽に透けて光っていた。頬に浮かぶ薄いソバカスがチャーミングだ。本人は嫌がっていたが。
「ーー… H i ,Claire 」
間の抜けた返事をするのが精一杯だ。
クレア・レッドフィールド…クリスの妹だ。ラクーンでは行動を共にしていた。ベレッタを構えたまま、挑む様に睨んでいる。少し痩せて…随分大人びた。ーー赤いライダースーツが良く似合う。
「久しぶりだ…ー元気か?」
だが彼女は依然鋭い眼付きで、俺の頭の中を読もうとしている。構えたベレッタもそのままだ。
「ーーあなたが裏切ったの?」
溜め息を吐いてブローニングを下ろした。
「追われてるのは俺も同じだ」
どさ、とベッドの端に腰を下ろした。埃が舞い上がったが、どうでも良かった。そのまま仰向けに転がって、頭の下で腕を組む。煤けた天井を見上げた。
「ワシントンからずっとこの調子だ…ラクーンの生き残りが狙われてるって?」
「知らなかったの?」
尖った声が返って来た。ようやくベレッタをホルスターにしまう。だが俺を視る目付きはそのまま、俺を探っている。
「カンパニーは隠し事だらけさ。外の人間の方が良く見えてるだろう」
投げやりに言って、ジーンズのポケットを探っている自分に気付いた。又、持っている筈の無い煙草を探している。
実際、CIAは訳の分からない組織に思えた。諜報員の数なんて、管轄の人間にも良く分かってないんじゃないか?末端のタレコミ屋まで含めれば、それこそ星の数だ。一度「TOP SECRET」のスタンプが押されればそれで大統領にも知らされない事項の出来上がり、当のCIA長官さえ知らない作戦もそう珍しい事じゃ無い。
瞼を閉じると、強烈な睡魔に襲われたーークレアに接触出来た事で、張りつめた糸が切れかかっているらしい。
「ちょっと、レオン?こんな所で寝ないでよ!」
「…ああ」
くそ!息を吐いて勢い良く起き上がった。確かにこんな所でピクニックをしてる場合じゃない。持っていない事を承知しながら、尋ねてみた。
「…煙草、持ってないか?」
「止めたんじゃなかったの」
つれない返事が返って来た。
ほぼ3日ぶりの熱いシャワーが心地良かった。
鏡を覗いて、無精髭をあたる。改めて自分の顔を見ると、酷い有り様だった。これじゃホームレスの方がまだマシと言うものだ。
クレアの運転するドゥカティの尻に乗って運ばれた先は5マイル程離れた山荘だった。交渉の上手いヤツでも居るらしい…次々と『スポンサー』をひっぱってくるとは。が、感心してみせた俺に彼女はやっと白い歯を見せ、「オフシーズンだからね」とウインクを寄越した。無断借用と言う訳だ。
もうすぐクリスとも合流すると言う。3時間程寝かせてくれと断りを入れて、ソファへ横になった。
ーー色鮮やかな一夜を想い出していた。くちびるの感触がまだ、残っている様な気がしている。掌の中にあった、彼女の熱もー…。
俺の中で彼女はいつも、ただ静かに俺を見据えている。決して手の届かない永遠の女。けれど、もし…ー本当にもし、俺の横に並んで歩き始める事があったとしたら、俺は一体何を思うのだろう。
俺のものにはならない女。そう承知しているからこそ、こんなにも追い求めているのかも知れなかった。
- 241 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:18:44 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (5)
その姿を消し始めた月を掠めて、星が駆けて行く。
ーーあの星はただ墜ちて行くだけなのだろうか。白み始めた空を見上げて、ぼんやり考えていた。
開け放した窓から続くウッドデッキへ出、手摺に凭れる。早朝の冷気が火照った体をひんやりと包み込んだ。
ぎし、と床を鳴らして足音が近付いて来る。振り向かずとも分かった。
「ーークリス、か…」
「久しぶりだ、な…どうしてた」
横に並んで、煙草を差し出てくる。一本引き抜いて咥えると、クリスが火を点けた。ライターには、S.T.A.R.Sのエンブレムが入っていた。使い込まれたジッポー…鈍い輝きを放っている。
クリスは自分も一本取り出すと、俺と同じ様に手摺に凭れた。
「せっせと仲間を募ってたがーー…あらかた潰されたよ」
「何がどうなってる」
片方の眉を上げて、俺を見返す。
「クレアはまだお前を疑ってるーーあれはお前が初恋だったからな、余計に思い込んでるんだろう」
「ー…気持ちは分からなくも無いが、濡衣だぜ」
紫煙を吐き出す。久しぶりの煙草は肺に堪える様な気がした。後半の台詞は聞かなかった事にする。
「ウェスカーが噛んでる…か」
呟くと、クリスの肩がぴくりと震えた。
俺はウェスカーには会った事が無い。だがクリスの執着も分かる様な気がした。心許していたチーフにその隊を潰されたのだ。…化け物の試験台として。尋常な殺され方では無かったと聞いている。俺の体験からしてもそれは確かだろう。
しばらく黙ったまま、二人で空を見ていた。
何にせよ、情報が少な過ぎる。これじゃ、逃げ回るだけだとしても手が足りない。ラクーンでは脱出が目的だった。道を阻むゾンビ共を排除すれば事足りたがーー…何故今頃になって生き残りを潰して回っているのか、しかも政府が?何の為に?
「バハマにバリーが居る筈だ」
唐突に、クリスが口を開いた。
B.B…バリー・バートン。懐かしい名前だ。暫く一緒に活動していた。バハマだって?
顔を上げた俺の眼を見返して、クリスは続けた。
「連絡は取れて無い…が、最後の交信ではそう言ってた。『スポンサー』探しさ。いいツテがあったらしいんだが…」
顔を顰める。…合流する気か?フロリダまで南下すれば船で行ける。が、その手段が問題だ。人込みに紛れるのは気が進まないが…
「何時までもこんな所でのんびりしてる訳にも行かない、か」
溜め息と一緒に呟いた俺に、クリスはただ肩を竦めてみせた。
「本当にあっちへ渡るだけだな?アンドロスへ着いた後の事ァ、俺ァ知らねえぜ」
『逃がし屋』のキムは諄い程念押しした。
名前からして、チャイナ系なのだろう。白シャツの襟元まできっちりボタンを止めているくせに、下はバミューダパンツにサンダルと言ういでたちだ。訛りの強い英語で機関銃の様に話す。
「小遣いにもならねぇ、バハマなんてよ。てめぇで泳いで渡れってんだ」
「何か言ったか」
クリスは煙草を咥えたまま熱心にベレッタの銃身を拭いていた。無表情に銃口をキムに向ける。
「オーライ、オーライ、その物騒なモノをしまってくれ。タマが縮んじまう」
両手を振って舵に向かう。
ノースカロライナを出てから、もう一週間経っていた。
貨車に忍んでフロリダまで移動するのは大した手間では無かったが、『逃がし屋』を捕まえるのに殊の外時間がかかった。犯罪者、多重債務者…金さえ積めばあらゆる手段を使って逃亡させる『逃がし屋』。旧知の人間がいない訳では無かったが、アシがつくのを恐れた。もっとも、このキムと言う男も信用は出来無い。
B.Bとはバハマに着いてから繋を付ける予定だ。通信は残らず傍受されていると考えて良い。合流するなら早い方が良い。B.Bがバハマにいないとなれば…その時はその時だ。
「見えたぜ。アンドロス島だ」
キムが指差す。目指すのは首都ナッソーだが、キムとの契約は手前のアンドロス島までだった。部外者にはなるべく目的地を教えたく無い。
バハマは初めてだ。キムの言葉に顔を上げた時、島を回り込んで巡視艇が向かって来るのが見えた。
- 242 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:19:46 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (6)
「アンタら、一体何しでかしやがったんだ!」
泪混じりの声で叫びながら、キムは操舵に忙しい様だ。
背後の巡視艇から、水面を蹴散らして絶え間ない銃弾が追いかけて来ている。幸い応援の船が来る様子はまだ無い。時折船尾を掠める弾丸に怯える様に船は蛇行していた。
『沿岸警備隊なら鼻薬をたっぷり嗅がせてある』そう言ったキムの言葉が終わりきらないうちに、巡視艇からいきなり発砲してきた。ーー大した鼻薬だ。
「奴等、コースト・ガードなんかじゃ無い」
クリスが双眼鏡を投げて寄越した。腹這いになったままそれを覗く。
巡視艇には2人ー…しかしコースト・ガードの制服は着ていない。海軍のものでも無い…ごく普通のTシャツにジーンズーーひとりは派手なアロハシャツを羽織っていたーーで自動小銃を乱射している。ただし、このクソ暑いのに頭からすっぽりとマスクをしていた。
「何か武器は!」
エンジン音が邪魔だ。クリスはわざわざキムの耳元で怒鳴っている。
「派手な真似は止してくれ…商売あがったりだ」
「生き残れたら考えな!」
尚も言い募ろうとするキムに被せる様に声を荒げた。諦めたらしく、後ろ手に船底のキャビンを指差す。
「ロッカーにゲパード(対物ライフル)がー…」
「クレア!」
扉を叩いて呼んだ。その扉が開きかけた瞬間、
「RPG!避けろォ!」
クリスが叫んだ。振り返ると、巡視艇がすーっと下がって行くのが見えた。空を切ってこちらへ向かって来る黒い塊。船は急速に右旋回した。
甲板を掠めて、弾頭は海へ墜ちた。海面が盛り上がると同時に巨大な水柱が上がる。風に翻弄される木の葉の様に船が揺さぶられている。ゴッ、と鈍い音がしてコンソールが血に染まったかと思うと、キムの体が波に攫われて行った。
「キム!」
甲板へ飛び出しかけたクレアの腕を掴む。
「構うな!舵を頼む!」
不満気なクレアに構わず、入れ違いにキャビンへ潜り込んだ。慌ただしく作り付けのロッカーを開ける。ゲパードと、AKが無造作に突っ込まれていた。
キャビンから上半身だけ乗り出して、クリスにAKを放った。ゲパードを据える。
「距離を取れ!近過ぎる」
「無理よ!あっちの方が速いわ!」
悲鳴の様なクレアの声が響く。構わずに船首に向けて引金を絞った刹那、船は大きく左に傾いだ。
「 Damn!」
一発目、外れ!操縦室を狙って放った甲弾は船首のアンテナをへし折って消えた。排莢する。バシャッと飛び出してきた薬莢が甲板を跳ねて海へ落ちた。
ゲパードの照準が狂っている。ロッカーに投げ出されていたままだったんだ、仕方無い。
「回頭しろ!」
怒鳴っておいて、甲板へ飛び出した。ゲパードの銃架を欄干に引っ掛ける。そのまま足を突っ張った。向こうが速くても、こちらの方は小回りが利く…すれ違い様土手っ腹に穴を開けてやるつもりだった。すぐ横でクリスが屈んでAKを構えている。
肩を摩った銃弾に耳鳴りがした。その耳鳴りの中に、確かに響くーー力強いローター音。新手か?
絶望的な気分で顔を上げたが、目に飛び込んで来たのは巡視艇目がけて尾を引く塊だった。
終幕は呆気無かった。轟音と共に黒煙を上げ、業火に包まれて沈んで行く巡視艇ー…その炎を打ち破って現れたブラックホークの中に俺達は居る。
「あれだけ派手にドンパチやってりゃ誰にだって分かる」
レシーバーの中でB.Bの声が陽気に弾んでいる。俺はと言えば、気が抜けて何も喋る気が起きなかった。クレアも放心した様に海面を見つめている。
「随分と気前良い『スポンサー』だな?」
クリスの声はシニカルだ。…ポケットから取り出したずぶ濡れの煙草を見つめていると、B.Bがラッキーストライクを箱ごと投げて来た。
「まあな」
下手糞なウインクを寄越す。…両目瞑ってるぜ、B.B…
「気難しい爺さんだが、話は分かる。…秘書ってのがなんつーか、こう…」
「秘書?」
「ああ。エイダとか言ったかな。エキゾチックな美人で…」
はしゃぐB.Bの声がすぅっと遠ざかって行った。
- 243 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:20:19 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (7)
島はスコールに見舞われている様だ。時折ざあっと激しい雨が窓を叩く。…街の喧噪も今はまだ、遠い。
「まあ、寛いでいてくれー…」B.Bはそう言って、慌ただしくまた何処かへ消えた。用意された部屋で、クリスはベッドの端に腰掛けてベレッタを分解している。
ソファに仰向けに転がって、煙草を吹かしながら考えていた。
B.Bにはエイダの方から接触して来たらしい。「良い話がある」ー…と。俺達にとってのか、エイダにとってのものかは計りかねた。『スポンサー』が絡む以上、俺達の行動にも制約があるかも知れない。だが、孤立無援よりはいくらかマシな筈だーー多分。当面は掌の上で踊ってやるより他無いのだろう。…それにしても、暑い。
「ー…あの女、知っているのか?」
空の弾倉を覗き込みながらぽつりとクリスが問いかけて来た。
「ーー…」
答えに窮した。知っていると言えば知っている。知らないと言えばーー彼女の事は何も知らない。
クリスは鼻でふっと笑って、ベレッタを構えてみせた。
「深入りはしない方が良い」
深入り?…もう遅い。大火傷してるさ。
苛立っていたーー全てに。運命に抗うと決めてラクーンを出たあの時から、歯車は絶えず廻り続けている。抗っているつもりが、翻弄されているのかも知れなかった。今更後戻りは出来無いーーするつもりも、無い。だが時々全て投げ捨て、逃げ出してしまいたくなるのも事実だ。いっそ劫火で焼き尽くされていた方が楽だったのかも知れない。
出会わない方が、良かった。烈しく彼女を追い求める一方で、醒めた自分が俺を見ている。訳の分からない焦燥感、持って行き場の無い憤り、劣情ー…。
堂々巡りを続けているのは、こんな風に時間を持て余して居るからだ。早く何もかも終わらせてしまいたかった。
室内には、空調の音だけが低く響いていた。
磨き込まれた大理石の床に、毛足の長い絨毯。高価なローズウッドを惜しみ無く使ったテーブル、皮張りのソファ…全く用が無いだろうに、暖炉まで設えてあった。『バハマ』など微塵も感じさせない、英国風の部屋。豪華だが温もりは無い。家主は相当な権威主義らしかった。…落ちぶれた領主に追従したところで仕方無いだろうに。
ソファから立ち上がって、テーブルの上の灰皿に煙草を押し付ける。傍の金のケースにはこれだけはバハマ産らしい葉巻きが詰め込まれていたが、喫う気にはならない。
「ご大層な事だ。…爺さんってのは一体何者だ?」
クリスは苛々と靴を鳴らした。無理も無い。『スポンサー』と対面するのに用意されたのは堅苦しいスーツだった。…服装に一体何の意味が?クレアも所在無い様子で、ベビーピンクのドレスの裾を弄っていた。
「そう尖るなって。言ったろ?気難しいんだよ」
そう言うB.Bも窮屈そうに襟元に指を突っ込んでいる。
B.Bには悪いが、自分の威厳を示す為だけに俺達にこんな格好をさせているのだとしたら、そんな『スポンサー』は願い下げだ。尻尾を振る番犬が欲しいなら他を当たって貰いたい。俺達が何の為に命を賭けてると思ってやがる?ブラックホーク1機じゃ足りないぜ。
尚も何か言い募ろうとクリスが口を開きかけた時、扉の向こうからキイキイと音を立てて何かが近付いて来るのが聞こえた。…『スポンサー』なのだろうか?誰かがごくりと唾を呑んだ。
「ーー…待たせた様だね、済まなかった」
『スポンサー』は、車椅子に乗って現れた。
麻のスーツを品良く着こなし、柔和な微笑を刻んでいる…だがその瞳は笑っていない。獲物との距離を測る鷹の眼だ。左目に金の鎖が付いたモノクル(方眼鏡)とは随分と古風な…この辺りが、厳格な権威主義の片鱗と言える。滑らかなキングス・イングリッシュ。
その横にひっそりと影の様にーー…エイダが寄り添っていた。目立たない為の配慮だろうか、地味なグレーのパンツスーツ。唇だけが紅かった。彼女の瞳はガラスの眼だ…周囲の景色を映してはいるが、何も視ていない。
ソファに座り込む。膝に肘をついて、顔を覆った。感情の無い彼女を見続ける事が辛かった。
- 244 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:21:06 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (8)
膝の上で小刻みに震える手を握り絞めた。…クレアの気遣わし気な視線が煩わしい。
「合衆国政府は君達の口を封じておいて、ウェスカーと手を組む事を決めたらしい」
一息に言って、老人は顎をしゃくった。エイダが手慣れた様子で葉巻きを取り上げ、喫いつけて彼に手渡す。クリスの舌打ちが聞こえた。
「ー…何の為に?」
B.Bの語尾も震えている。ふむ、と頷いて老人は続けた。
「ま、その技術力を買って、と言うところだろうね。ラクーンのほとぼりも冷めた頃合いだ。正式に法人化して傘下に入れるー…内部から食い荒らされるのは目に見えていると言うのに、馬鹿な連中だ」
吐き捨てる様に言う。ーーだが、答えになって無いぜ、爺さん。
「技術力、と言ってもー…」
「単純だ。事の発端はエネルギー問題だよ、クリス君」
問いかけたクリスを一瞥して、老人はあからさまに厭な顔をした。口を挿まれるのを極端に嫌うーー尊大だな。常に人にかしずかれている特権階級にありがちなタイプだ。
「石油資源は後30年もしない内に枯渇するーー新たな資源が必要だ。しかも、早急に」
「メタンハイドレート、か」
呻いた。老人は満足気に頷いている。
『燃える氷』…メタンハイドレート。ガスハイドレート自体は1930年代に発見されている。具体的にメタンハイドレートの研究が進められ始めたのは1996年とまだ日が浅い。石油や石炭の燃焼時に比べて二酸化炭素の排出量が約半分、地球温暖化対策としても有効な次世代エネルギーとして注目を集めている。…が、その多くが海底数百mの深海にある為、低コストかつ大量に採取する事は困難だ。2〜3度温度が上昇しただけでメタンガスが溶け出す為に採取時のリスクも大きく、石油やガスの様な採掘方法が使えないーー現状ではまだ、実用化には程遠い。
「その技術をウェスカーが…アンブレラが持っている、とでも?」
「その様だな。例のウィルスを使って深海でも作業出来る『人間』を造る事も可能らしいと聞いたが」
一度言葉を切って、俺達を見回したーー芝居がかった所作だ。
「連中の真の望みは、ウィルスそのもの…BC兵器だよ。
他国に侵攻するとなると、手間も費用もかかる。大義無くしては国民の支持も得られまい。…イラクの二の舞いは避けたいと考えたんだろう」
ーー侵攻…!?思わず顔を上げた。喉がひりつくー…
「ロシアだよ」
言葉を無くした俺達ににやりと笑って見せながら、老人は繋ぐ。
「宣戦布告などする必要も無い。例のモノを使って食い潰す。誰も気付かん内に政権交代させるーー言う成りの傀儡政権にしておいて、植民地化する計画だ」
…ヤクーツク近郊で大規模な堆積層が発見されたと言う話は聞いている。アラスカやニイガタ沖の物とは比べものにならないと言う噂だ。だが、『侵攻』とは…。
「ーどうして、そんなこと…」
クレアは瞳一杯に泪を溜めていた。
反吐が出そうだ。ーー迷走する祖国。巨大な白頭鷲は何時から屍肉を啄むハイエナに成り下がったのだろう。為政者達はいったい、何色の夢を見ていると言うのか。
「…が、外交手段で何とか…」
「ロシアが素直に採掘許可を出すと思うかね?元々目の上のタンコブだ、消えて貰った方が良いんじゃ無いかね?」
暫く誰も口を利かなかった。
言うだけの事は言った、とばかりに老人はエイダを見上げたーーくるりと車椅子が踵を返す。
「ーーあんた一体何者だ?なんでそんな事知ってる?」
それが合図だったかの様に、それまで啜り泣くクレアの肩を抱いていたクリスが顔を上げた。
「ワシントンには友人が数多くいるーー無論クレムリンにもね」
顔だけ振り向いて老人は続けた。
「我々は世界の勢力図が書き換えられる事を望んでいない」
ーー我々、は。つまり爺さん独りの考えじゃ無い。『スポンサー』は団体様って事か。
「私の兵士達は優秀だが、経験不足でねーー君達には期待しているよ」
両眉を上げ、鷹揚に言ってのける。現れた時と同様に、キイキイと耳障りな音を残してーー老人は今度こそ扉の向こうへ消えた。
- 245 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:21:52 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (9)
周囲の動きが慌ただしくなっていた。ブラックホークのタービンが甲高い音をたて、ひゅんひゅんとローターが空を切り始める。背後では、パイロットが律儀にチェックリストを読み上げていた。
「 I can't kill you 」
エイダの声が俺のなかで木霊している。
「生き残って。それだけが私の望みー…」
通り過ぎるだけのスコールと思っていたが、本格的な嵐だったらしい。雨は増々激しく降り募り、風が時折部屋を揺さぶっていた。窓から見えるエメラルドグリーンだった筈の海が、今は溟く荒れている。
「ー…くそっ!」
腹立ち紛れに、脱いだジャケットをベッドに叩き付けた。クリスは黙ってポケットに手を突っ込んだまま窓を見ている。
「ーーどこまでが真実だと思う?」
低い声で、誰にとも無く問いながら煙草を咥える。かちん、とジッポの音がやけに大きく響いた。
「さて、な…。最後の台詞は本音だと思うが」
ひとつ息を吐いて、クリスの差し出す煙草を取った。『我々は世界の勢力図が書き換えられる事を望んでいない』かー…。俺達の知らないところで、地球は廻っている…何時の世も。B.Bも面倒なカードを引いて来たものだ。
「援助するってんだ。せいぜい利用すりゃいい話だろ」
額に手を当て、俯いたままB.Bは面倒臭げに言った。あの爺さんが利用できるタマかよ。俺達を当て馬ぐらいにしか思っちゃいないぜ。
「まあ…どの道話に乗るしか手は無い、か…」
今更引き返せはしないーーそう、何処にも。
「クレア」
唐突にクリスは妹を振り返った。
「着替えて来いよ。ーー言っちゃ悪いが、似合わない」
クレアは一瞬膨れたが、素直に踵を返した。ー代わりにばたんと大きな音を立てて扉が閉まる。喉の奥でくっくっと笑いながら振り返ったクリスの瞳は優しい。
「ーー奴等とヤる事になるんだろうが、出来ればクレアはここに置いて行きたい」
「気持ちは分かるが、納得すると思うか?」
「お前から言って貰えばー…」
隣で笑いを噛み殺しているB.Bを横目で睨んだ。俺から言ったところで、あのお転婆娘は言う事を聞くまい。
「クリス、連れてけよ。置いてったところで追いかけて来るぜ。迷子になっちまったら困るだろ?」
B.Bが横から割って入った。迷子ーー確か絶海の孤島からSOSを受信したことがあっな…。クレアー…時に瞳の中に思慕の色を見付けてしまう事がある。だが俺にとっては、クリス同様可愛い妹にしか思えない。
いきなり背後の扉が開いた。てっきりクレアが戻ったものと思ったが、
「随分楽しそうな相談ね?」
ーーエイダの低い声がした。…黒いチャイナドレスの深いスリットから伸びた脚が眩しい。B.Bの軽い口笛が聞こえた。腰の辺りに刺繍された虹色の蝶が一際目をひく。
「…ノックも無しか」
自分でも驚く程硬い声しか出ない。綻んでいた胸に楔が打ち込まれた様な気がした。
「彼からの『採用試験』よ」
ずかずかと部屋に入ってクリスの胸に書類を押し付けるーー遠ざかっていた怒りがまた、頭を擡げて来た。エイダの所為じゃ無い、誰の所為でも無い。分かっている。だが俺は、ふわりと俺の横を通り過ぎようとした彼女の手首を掴んでいた。
「ー…エイダ」
クリスもB.Bも訝し気に俺を見ている…分かってる、だが止められ無い。
「ー…何のつもりだ。ウェスカーと組んでたんじゃ無かったのか」
声を、絞り出す。語尾が震えるのはどうしようも無い。裏切られるのを恐れてるー…裏切る?何を?
「レオン」
B.Bが首を振りながら近付いてきた。
「落ち着けよ、レオン。昔がどうでも、今はー…」
気を取られて緩んだ俺の掌から、エイダの手首がするりと抜けた。何事も無かった様に部屋を出て行く。深い袖ぐりからちら、と覗く弾痕が俺を誘っている。あの夜の…瑕。それを目にした瞬間、ふっと周囲から色が消えたー…扉の向こうへ静かに消えようとしている彼女の背中。…もう駄目だ。
「レオン!!」
クリスが呼んだが、どうでも良かった。
- 246 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:22:28 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (10)
裏庭に続くバルコニーへ出ようとしたエイダの腕を捕まえた。この嵐の夜に散歩か?…それとも本当の飼い主に報告か。
「ーー借りは返したわ、レオン」
冷たく冴えた瞳が俺を捉えている。分かってる。そんな言葉を聞きたいんじゃ無いーーあの夜の、くちづけの意味が知りたいだけだ。
「…今度は何を企んでる?爺さんと組んで俺達を嵌める気か」
「お喋りな男は嫌われるわよ」
背を向けようとした彼女を強引に引き寄せるーー中途半端に開きかけた窓が風に煽られ、ばん!と音を立てて開いた。吹き込んでくる風雨に嬲られた黒髪が彼女の貌をーー隠す。
「私は、私の意思でしか動かないーー貴方には、関係無いわ」
ぐっと心臓を鷲掴みにされた様な胸の軋みーー…関係、無い!かあっと躯が熱くなる。彼女の頸を掴んで、乱暴に壁に押し付けた。瞳と瞳がぶつかる。
その瞳のなかを覗き込みながらーー唇を重ねた。烈しく…彼女を思い遣る余裕なんて無い。逃れようとするその唇を執拗に追った。彼女の脚を割って、剥き出しの太腿に触れる。
そこにベルトで固定されたナイフを探す彼女の手を上から押さえた。耳朶を噛んで、唇を首筋に降ろすーー彼女が甘い溜め息を吐いた。またくちづける。更に深く。
「ーー…ん…っ」
彼女の白い腕が俺の腰を引き寄せた。くちづけに応えながらーーが、微かにちゃき、と音がして俺の顎に銃口が突き付けられていた。スラックスの後ろに突っ込んだままにしていた俺のブローニング。銃口を通して伝わって来る、彼女の掌の震え…。
「…撃て、よ」
低く言った。銃身を掴んで彼女の掌ごと俺の胸に押し当てる。
「撃てって言ってるんだ!」
「 I can't kill you ! 」
俺の叫びに重なる様に彼女の悲鳴が響いた。…目尻に泪が溜まっている。綺麗な泪だった。
がちゃん、とブローニングが床に落ちた。束の間、俺の胸に顔を伏せてー…そしてまた、何事も無かった様に俺の横をすり抜けて嵐の中へ飛び込んで行く。
「生き残って。それだけが私の望みー…」
それでもすれ違い様、俺の耳に囁きを残してーー…。
「ーーはは、は…」
拳を壁に叩き付けて、そのまま壁に凭れた。乾いた笑い声が洩れる。
ーー俺達は、夜空に瞬き損ねた流星の様だ。
互いの引力に惹かれて巡り会ったものの、軌道には乗れずにぶつかり合った。寄り添う事など決して無い。ただ尾を引いて墜ちて行くだけの仮初めの星。
頬を濡らしたものが雨なのか、泪なのか分からないでいた。
- 247 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:23:31 [ pSKI7GFQ ]
- Shooting Star (11)
公表して事を荒立てたく無い、と言うのが爺さんの言い分だった。合衆国そのものを揺るがして『勢力図』を書き換えたく無いと。ーーじゃあどうすれば良いってんだ。出来れば手っ取り早く行きたい。
『証拠』を押さえろと言うのが『採用試験』の内容だった。クリスがウェスカーに執着している様に、彼は俺達に固執している。俺達が生き延びている間は時間がある、と。時間稼ぎをしながら『仕事』をこなすーー色々と注文の多い爺さんだ。押さえた『証拠』はSVR(ロシア対外情報局/旧ソ連KGB)辺りにリークして、ロシアには恩を売り、合衆国にはその尻尾を踏んでおく気でいるのだろう。
BC兵器の生産工場候補として名が上がっているのは3箇所。ブラックホークは今、そのうち一番近いケミカル工場へ機首を向けていた。とは言え、このまま乗り付ける、と言う訳には行かない。こんな派手なヘリで市街地は抜けられない。レーダーを避けて沿岸を低空で移動し、適当な所で待機させる。
工場では、試験的な量産の準備が進んでいるらしかった。ウェスカーとの手打ちが済んだら、法人化を待たずに始めるつもりなんだろうーー設計者から入手したと言う図面を睨む。
工場を破壊するだけなら、このブラックホーク1機で事足りた。右のハードポイントにはミサイルランチャーをAGM(空対地ミサイル)4発入りでぶら下げて来ている。ー…『証拠』をどうやって持ち帰るか、が問題だった。
大体の情報が収まってるコンピュータは物理的に孤立している。どのネットワークにも繋がっていないそこへ潜り込むのは、どんな天才ハッカーにも無理だ。ましてや、お世辞にも詳しいとは言えない俺達がやるのではー…考えられない。3日ごとにバックアップを取っていると言う話だ。最新のモノは諦めて、そちらの方にしよう。
工場の崖下にある取水口から侵入して、配水管沿いに配電室まで10分、と言ったところか。ー…そこから更にコンピュータルームまで8分。辿り着いた所で主電源を落とすーー予備電源に切り替わるまで12秒。無論コンピュータ本体は別電源になっていて落ちる事は無いが、部屋のセキュリティは無防備になる。その間に別メディアのバックアップを頂くー…すんなり事が運べば、だが。
気掛かりはやはり警備状況だった。爺さんの書類ではデルタ・フォースの連中が警備員を装って数人配置されているらしい。それだけならまだしも、『量産準備中』の筈の化け物が放し飼いにされていたら…?考えたくも無い。
例によって煙草を咥えたまま、クリスは黙って窓外を見ていた。…爺さんの事は信用出来ない、と言うところで俺とクリスの意見は一致していた。B.Bは楽観的だが…彼にも多少の不信感はある様だ。
俺が配電室を押さえ、クリスがコンピュータルームに向かう。爺さんの『優秀な』兵隊も連れて行くが、やはりこいつ等も信用出来ない様に思えた。バックアップはこいつ等には持たせない。預けた挙げ句置き去りにされたんじゃ、目も当てられない。
爺さんがウェスカーと組んでる可能性は低いが、代わりに政府の連中とツルんでる事も考えられた。俺達をテロリストに仕立て挙げて始末するー…ありそうな話だ。
「生き残って」と彼女は言ったが、俺は却って捨鉢な気分になっていた。…ーどうにでもなれ。
黙ってクリスの手から煙草を失敬する。あれこれ考えてみても仕方無い。
ー…悪いな、エイダ。望みは叶わないかも知れないーーその時おまえはどうするだろう。何も変わりはしないか、な…。
唇の端に微笑が浮かんだ。18:00ジャスト。後20分もすれば到着だ。
ーー溟く沈み始めた水平線の向こうで、またひとつ、星が墜ちた。
- 248 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:24:26 [ pSKI7GFQ ]
- 帰って来た夢幻紳士 〜vs.邪教徒篇
巨大な竜が、咆哮と共に焔を噴いて道を阻む。…その背に乗る黒服の邪教徒を狙うが、意外な素早い動きで捉えきれない。
石柱の陰に身を潜めようと振り返った瞬間、竜を繋ぎ止めおく鎖が視界に入った。躊躇う事無く引金を絞る。
瞬間、最期の雄叫びをあげて崩れ落ちるその竜から、人影が滑り落ちて行くのが見えた。どうしても声をかけてやりたい衝動に突き動かされて、叫ぶ。
「たァすけてくださいィィィ!シャアしょうさァァァ!!」
…落ちて行く邪教徒が微笑んで、幽かに頷くのが見えた。
- 249 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:26:05 [ pSKI7GFQ ]
- AMAZING GRACE ーーShooting Star ? ーー (1)
Amazing Grace ! How sweet the sound
That saved a wretch like me !
I once was lost, but now I'm found,
Was blind, but now I see.
大いなる恵みーー なんと甘美な響きだろう
こんなちっぽけな私をも救ってくれた
彷徨い続けていた私も今では見い出されて
閉ざされていた瞳が今開かれる。
賛美歌第2篇167番 われをもすくいし
ーー…最悪だ。茫然としていた。
街は全て灰色だった。眼下に広がる瓦礫の街。大気はまだ熱く、あちこちでちらちらと燃えている炎だけが鮮やかだ。漂う細かい塵が喉を刺した。辺り一面に籠る、蛋白質の焦げる厭な臭いが吐き気を誘う。べちゃ、と微かな音に振り向くと、熱線で折れ曲がった鉄の棒に刺さった手から、爛れた皮膚が剥けて落ちていくところだった。蹌踉けた足が頭蓋骨を踏んで湿った音を立てる。
白く背中だけを浮かび上がらせて、黒焦げになっている女。頸と頭が皮一枚だけで繋がったまま、瓦礫にぶら下がっている子供、顔が半分溶けている屍体は、何故か体半分顔と反対側の肉が溶けて白い骨を剥き出しにしていた。ーー屍体と解るものはまだ良い、只の肉の塊ー…表面が溶け、血と脂がねっとりと表面を覆っているそれが、あちこちに散乱している。
溢れる泪を瞼の裏で留めて、彼女を探していた。
踏み出そうとしたその震える足をー…誰かが弱々しく掴んだ。跳ね上がった心臓の痛みを堪えながら、振り返る。
地に伏せられた黒髪。俺の足を掴んでいるその腕はぱんぱんに腫れ上がっている。所々焼けて、水脹れが弾けている背中…肩甲骨の下に、そこだけ綺麗な銃痕。
「ーー…エイ、ダ…?」
「レオン…」
風に攫われそうな細い声が、俺を呼んだ。顔を上げる…。
だがその拍子に、溶けかかった右目がずるりと落ちた。ひゅうひゅうと声にならない息だけが喉から漏れている。俺に向かって差し伸ばした腕が、千切れたー…。
「ーーーっ…!!」
跳ね起きた。息が上がっている。ーー胃袋から込み上げて来るそれに、堪らずバスルームへ駆け込んで、吐いた。
ーー…なんて夢だ。だがそれが現実にならないと言う保証は無い。
『ウィルス』に侵された街を核で『消毒』するーー有効なのはラクーンで実証済みだ。ロシアもやるだろう。最も悪いパターンでは合衆国との全面戦争に突入する事も…。そこらを上手く捌くのは、爺さんーー恐らく、何らかのグループだろうがーーの手腕にかかっている。だが、『証拠』のディスクは未だ俺達が持っていた。
作り付けの小さな冷蔵庫を開けて、ミネラルウォーターを呷る。脂汗が漸くひいていくー…肌寒さを覚えてTシャツを着た。腰のブローニングを確かめ、次いでーーバックパックを開けた。中には6枚のディスク。
ーー首尾良くバックアップディスクを手にしたまでは良かった。懸念していた化け物の姿は無くーー試験管に小さな幼生体らしきものはいたがーー、デルタフォースの連中も何とか蹴散らして、工場の外へは脱出した。だが、俺達を乗せて還る筈のブラックホークが、墜ちた。
何の弾みかは、解らない。ブラックホークはAGMを1発、工場に向けて撃ち込んだ後ーー唐突に墜ちた。機体そのもので工場へとどめを刺した、と言う訳だ。
「ーー『ブラックホーク・ダウン』って奴か」
クリスは、昔観た映画のタイトルを口にした。ー…笑えない冗談だった。
- 250 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:27:07 [ pSKI7GFQ ]
- AMAZING GRACE ーーShooting Star ? ーー (2)
二手に別れて行動する事にした。
「後でな」
肩越しにひらひらと手を振るクリスとは反対方向へ足を踏み出しながらーー途方に暮れていた、と言うのが正直なところだ。ミロクもSIGも工場で使い果たした。手許にあるのはブローニングと予備弾倉がひとつきり。キャッシュも無く、どうやってナッソーまで戻る?バックパックのディスクは何の役にもーーああ、追っ手を呼びつける材料にはなる、か。
丸一日歩いて、寂れたモーテルを見つけた。
無論フロントには寄らず、空室の様子を探る。窓を叩き割ってーー何でも良い、何かかませば音はしないーー入るつもりだったが、呆れた事にどの空室にも鍵などかかっていない。もっとも、室内もそれに相応しい荒れようだったが。
少し横になって休もうと、汗まみれのTシャツを脱いで横になったところまでは、憶えている。ーーあっと言う間に熟睡してしまったらしかった。
ミネラルウォーターを飲み干して口を拭った時、車の音が近付いて来るのに気付いた。
ブラインドの隙間から表を窺うーーダークブルーのアキュラRL(ホンダ・レジェンド)。こんな田舎のモーテルに泊まる様な車じゃ無い。オーナーか?だとしたら随分と羽振りが良い。このモーテルの他にもっと良い稼ぎを持っているんだろう。
太り過ぎの男が、真っ直ぐフロントへ向かって行くのが見えた。エンジンがかかったままだーー空室の鍵といい、こうも開けっぴろげで無防備なのは土地柄なのだろうか。NYあたりでそんな事をした日には、30秒で無くなってる…だが、今の俺にとっては好都合だ。
静かにドアを出て、植え込みの陰伝いに道路へ下りた。通行人を装ってアキュラに近付くー…車のドアに手をかけた時、フロントのガラス扉越しに男と目が合った。
「 Hi 」
出来るだけ愛想良くにこやかに手を振って、そのまま乗り込んだ。何か喚きながら飛び出して来た男を尻目に、そのままアクセルを踏み込むーー数秒のホイルスピンの後、力強くアキュラが駆け出す。
バックミラーには、勢い良く転んだ男が映っていた。悪いな、少し借りるだけだ。ー…後で返すよ、あんたの住所が分かったらな。
マイアミは良く晴れていた。
車を降りて、少しそこらを歩いてみる気になったのはーー島を出た時から付いて廻っている、投げやりな気分のせいだろう。事実、どうでも良くなりつつあった。このまま戻らなかったとしてもー…何も変わらない様な気がして来る。クリスの持ってるディスクで充分じゃ無いか?
パームツリーが潮風に揺られてざわざわと喋っていたーー客はビーチに繰り出しているんだろう、道沿いのコテージは静かだった。
ゆっくりと、歩く。
後ろから来たカップルが、足早に俺を追い越して行った。その先にはガーッと騒々しい音を立てて、子供達がローラースケートに興じている。人影はそのくらいだ。
不意に、背後からジョギング中のものらしい軽やかな足音が近付いて来た。
極くありふれたものの筈のその足音が少し緊張している様に思えてーー咄嗟に靴紐を直す振りをして、屈み込む。その頭上を、ひゅ、と鋭い音が通り過ぎた。
続いて振り下ろされたナイフをバックッパックで受け止める。そのまま押し返して、少し相手が蹌踉けた隙に、立ち上がった。
ランニングシャツとジョギングパンツ、ここでは良く見られる格好をした初老の男がそこに居た。日焼けし過ぎた赤ら顔、恰幅が良く人が好さそうな…ただし、右手にナイフーーコールドスチール、か。趣味は俺と似ている様だ。
男の目が少し哀し気に瞬いていた。
- 251 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:27:41 [ pSKI7GFQ ]
- AMAZING GRACE ーーShooting Star ? ーー (3)
男は終始、無言だった。
ひゅ、ひゅっ、と鋭い風切り音だけが流れている。ブローニングは傍へ投げ出したバックパックに突っ込んだままだ。こんな観光地で、剥き出しのまま持ち歩く訳には行かない。
どうでも良いと思っていた筈なのに、躯は反射的にナイフを避け続けていた。頬を掠めたナイフが、躯の奥底で眠っていた本能を照らし出すーー生きたい…生き残りたい。
男のナイフが後ろへ下がった俺の脇腹を摩った。蹴り上げた右脚が、男の顔をまともに捉える。ぱっと鼻から鮮血が噴き出したが、男は動じない。にやりと笑って、唾を吐いた。
ーー…くそ!呪いの言葉を呟きながら男の胸元へ突っ込む。今度は肘で男の顎を狙ったが、躱された。逆に蹴りを食らって、吹き飛ぶ。体勢を整える間も無く、また振り下ろされたナイフー…横に転がりながら、躱す。そのまま脚を回して膝裏に叩き付けた。
男が蹌踉けた隙にその背後に立った。腕を男の太い頸に回して締め上げるー…男が血走った目で見上げている。ぎりぎりと締め付ける度、腕に確かに響いて来る脈動ー…。
「ーーっ!」
深々と、ナイフが腕に突き立てられていた。焼け付く様な痛みを堪え、頸に回した右腕を抱え込む様に、左腕も使って更に締め上げた。ーー…ここにも、生きたいと願う一個の命がある。だがそれを許す訳には行かない。
不意にー…「げふっ」と蛙が潰れた様な声を上げて、男が動かなくなった。頚椎をへし折ったと言う感覚は無い。ただ失神しただけの様だ。
力無い男の体を引き摺って、コテージの裏へ回り込んだ。
ブローニングを取り出すーーナイフは返り血が面倒だ。相変わらず騒々しいローラースケートの音が、一際大きくなったのを見計らって、男の頭をーー躊躇い無く、撃ち抜いた。びくっと一瞬痙攣した男の体を見下ろす。
数多の生命をーー今またこうしてひとつの命を奪っておいて、生き抜こうとしている自分が酷く罪深い存在に思えた。だが、抗い難い誘惑ー…遺伝子に刻まれた希いがどうしようも無く俺を突き動かしているーー生きたい!
右腕からナイフを引き抜いて、死体の傍へ膝を付いた。瞼の中が濡れているー…つん、と鼻の奥が熱くなった。そのまま、空を見上げるーー何処までも続く空は、これ以上無い程、蒼かった。
ーー…エイダ…。
終わったら、ーー何もかも全て終わったら、二人で少し歩こう。
こんなぎらぎらした真夏の太陽なんかじゃ無く、秋の優しい木漏れ日の下を、当たり前の恋人同士の様に手を繋いで、指を絡めて歩こう。
自己紹介からやり直してーーそうしたら、素直に言えるかも知れない。
これと言って宛てがあった訳じゃ無い。これからどうしたものか考えながらアキュラを走らせていた。
マイアミまで来たんだ、後は船、かー…。定期船に乗れば早いのだが、生憎文無しだ。サンバイザーに無造作に挟まれていた100ドル紙幣はアキュラと俺の燃料補給に使った。もう1セントだって残っちゃいない。血と汗にまみれたこのなりじゃ、観光客の群れに紛れ込んでも目立ち過ぎる。
後続の車に急かされて、メインストリートに入るー…右端の小さな土産物屋に目が止まった。『逃がし屋』キムが表向き営んでいた店…驚いた事に、店は開いていた。
ウインカーを上げて、車を寄せる。ショウウインドウの中の商品を見比べている振りをして、中を窺ったーーいた、キムだ。
商談なのか口説いているのか、ブロンドの美人について回っている。彼女が唯一の客だ。左足が跛をひいていた。今日はグリーンのアロハシャツに膝丈のジーンズ。ここからじゃ顔は見えない。
やがてブロンド美人がひらひらと手を振りながら出て来たのと入れ違いに、店へ入った。
- 252 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:28:19 [ pSKI7GFQ ]
- AMAZING GRACE ーーShooting Star ? ーー (4)
「いらっしゃー…」
愛想良く声をあげかけたキムは、俺の顔を見るなり跛の足を引き摺って来た。そのままぐいぐいと体を押し付け、俺を店の外へ閉出そうする。
「ー…随分と手荒な歓迎ぶりだな?生きてて何よりだ」
「『仕事』ならお断りだぜ。辞めたんだ。大体どのツラ下げて俺の前に出れるってんだよ!」
死にかけたーー俺も、死んだと思っていたーーんだ、無理も無い。キムの顔には眉間から左の頬にかけて大きな引き攣れが出来ている。尚も言い募ろうとするキムを片手で押さえながら、後ろ手に扉の鍵をかけた。かちん、と鳴った音にキムは少し怯えた様に押し付けていた体を離した。
「随分と男前になった様じゃ無いか」
「アンタらのせいだろ!危うくスクリューで足まで持ってかれるとこだったんだぜ!」
…腕の悪い整形外科医の所為だろう。一歩踏み出すと、キムは一歩下がる。
「なんだよ、もうアンタらとは関わりたくねぇんだ。船は沈んじまうし、殺されかけるし、ロクな事が無ェ」
「ーー…サした(密告した)だろ?」
放って置けば何時までも喋っているだろうキムを制しながら、言った。量り売りしているらしいカウンター傍のナッツの山から、数粒摘んで口へ放り込む。キムは開き直った様に両手を挙げた。
「悪いかよ。でなけりゃこうして店なんかできねェ」
「そうだなー…だが、ひとつ貸しだ」
そっぽを向いて鼻を鳴らしたキムの心臓の辺りを人さし指で小突く。
「『仕事』じゃ無いんだ。ーー金を貸してくれないか」
「今なんてった?」
キムはそれこそ目玉が落ちるんじゃないかと思う程、目を剥いた。大袈裟に首を振りながら、カウンターの向こうへ回り込んで行く。
「200ドルでいい」
船賃には充分だ。キムの咥えた煙草を横から攫う。
「ー…こいつは驚きだ。俺が出すと思うのか?」
「やるよ」
後ろ手に店の前に横付けにしているアキュラを指差した。キムはカウンターの中から首を伸ばして、品定めしている様だ。
「上物じゃねェか…アレを売っ払っちまえばいい、何も200ドルぽっちでー」
「手間が惜しくてねー…時間も無い」
それでも俺を値踏みする様な目付きで見ていたが、キムはやっとレジから100ドル紙幣を2枚、抜き取った。
「ホラよ。…ああ、こいつはオマケだ。着替えときなー…血が、臭うぜ」
紙幣を差し出して、趣味の悪い赤地に白くハイビスカスを染め抜いたアロハシャツを放って来た。もっと他に無いのかと店内を見回したが、ハンガーに掛かっているのは何れも同じ様なものばかりだ。仕方無い、か。紙幣をポケットに突っ込みながら、ドアノブに手を掛けた。あまり機嫌の良く無さそうなキムを振り返る。
「ー…ナンバーは替えてあるが、色も塗り替えて置いた方が良いな」
「なんだよ、それ」
トランクに男の死体が詰まっている事は、言わなかった。
「レオーーン!」
大声で駆け寄って来たB.Bは俺を乱暴に抱きしめ、ばんばんと肩を叩いた。
「はっはァ!生きてたぜ!」
「生きてちゃ悪い様な言い草だな」
握手する。暖かい、少し湿った手ー…数日前に別れたばかりなのにもう何年も会っていなかった様な気がする。
「…随分ごゆっくりだったな」
「そっちが早過ぎだ」
クリスは近寄って、煙草を差し出して来た。実際、昨日の朝には着いていたと言う。どんな魔法を使ったのか聞きたいものだ。クレアは心無しか得意そうな顔をして、クリスに纏わり付いている。…視線を感じてバルコニーを見上げると、エイダが俺を見ていた。表情は逆光で見えないーーちゃんと戻って来たんだ、怒るなよ。
「で、ディスクの中身はー…」
「そっちの分を見てみない事にはまだ何とも言えないようだがー…微妙だな」
紫煙と一緒に言葉を吐き出し、空を仰いで…クリスはまた、眩しそうに顔を顰めた。
- 253 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:29:00 [ pSKI7GFQ ]
- AMAZING GRACE ーーShooting Star ? ーー (5)
「上手く当たりを引き当てた様だね」
老人は機嫌良く笑って、ディスクをぱん、と指で弾いた。
青いシルクのネクタイを緩く絞め、ジャケットは着ていない。袖口の翡翠らしいカフスボタンが腕を動かす度に淡い照明を弾いていた。
「『彼等』に渡すには少々情報が多過ぎるかな。少し細工がいるだろうね」
「今度はその『彼等』が化け物を増産するんじゃ無いのか」
ソファに座って、腕組みをしたままクリスはーー俺達の懸念をストレートに口にした。
ディスクには、ウィルスや化け物共の組成データがそのまま入っている。一応の暗号化はされていたが、複雑なものでは無かったらしい。現にこうして俺達が確認している。
「無論このまま渡す気は無いー…ま、どの道今のロシアに生産に踏み切るだけの余力は無いだろうがね」
「あんた達はどうなんだ」
胸ポケットを探って、煙草を咥えた。くそ、ライターは何処だ?
「『コレ』を手に入れて一気に世界を握る気は無いのか」
クリスの放ったライターを掴む。火を点けて、またクリスに投げ返した。
「『我々は世界の勢力図が書き換えられる事を望んでいない』と、そう言った筈だよ、レオン君」
モノクルの奥の眼が細められたーー今まで気付かなかったが、反対側、右目はどうやら良く出来た義眼らしい。
「それが例え我々自身の手によるものであってもー…今のパワーバランスが崩れるのは好ましく無い。『世界を支配する』などと言うのは、偏狭な独裁者の夢見る事だ。競争無くして利益は出ない」
ー…成る程、これは本音と取って良いだろう。死の商人か何か知らないが、とにかく争い事を飯の種にしていることは確からしい。喰えない爺さんだ。ー…だが、その爺さんにブラ下がっている俺達もまたーー止そう、考えたところで仕方無い。
「ー…で、これから…」
どうする、と続けかけた俺の言葉を遮る様に、耳障りな音を立てて少しばかり乱暴に扉が開いた。老人が顔を顰める。
「もう少しエレガントな振る舞いを期待したいものだがね」
「ー…サンディエゴからペガサス(高速哨戒艇)が出港した様です」
エイダは無表情に言った。鮮やかな紫の、ミニのチャイナドレス。剥き出しの腕と腿にダガーが3本ずつ。珍しく肩から下げたホルスターにはグロッグが差し込まれている。
「…ペガサスー…SEAL(海軍特殊部隊)か!」
「…誰が呼んだのかしらね?」
エイダは意味ありげに俺を横目で見て、笑った。呼んだ…、俺が?心当たりがあるとすればキムだが…トランクの死体の礼だろうか。
だが本当にSEALなら厄介だ。デルタフォースの様な部隊とは違う。奴等はなんだかだ言っても所詮『軍隊』だが、SEALは『汚れ仕事』に慣れているーー公に出来無い作戦ばかりを担当してる連中だ。
「チーム4(米国本土担当)かな?」
「…『プシキャット』からの連絡ではDEVGRU(カウンターテロ部隊)6人か8人、となっていますが」
「ま、良い。そろそろ此処も引き払おうと思っていたところだ」
老人の言葉が合図だった様に、エイダは俺達に鍵束を放って寄越した。
「先に出るわ。後始末はお願いー…『道具』は奥の部屋よ。それと」
次いで、掌に収まる程の小さな通信機。ディスプレイには『STAND BY』の文字が点滅している。
「諸君、では失礼するよ。ー…また連絡する」
キイキイと音を立てて老人の車椅子が遠ざかって行く。
「また連絡する、だとよ」
B.Bが肩を竦めたーー爺さんは何時まで俺達を利用する気でいるんだろう?口振りからしてアンブレラが邪魔な事は確からしいが、とことん俺達に肩入れする気でもあるまい。
「ーーまず生き延びてから考えるさ」
クリスは鍵束を弾いてまた、新しい煙草を咥えた。
- 254 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:29:32 [ pSKI7GFQ ]
- AMAZING GRACE ーーShooting Star ? ーー (6)
双眼鏡の中には、暗い海面を滑る様に奔るゾディアック(水上戦用ゴムボート)が居た。沖合に停泊中のペガサス後部から出て来たそれは、まっすぐに海岸線をーーその延長上にある岬に立つ屋敷を目指している様だ。
エイダは俺が連れて来た様な口振りだったが、それだけじゃ無いだろう。場所を特定しているところを見ると、以前から目をつけられていたに違い無い。後始末を俺達にさせる為の口実だったんじゃ無いか?ー…紫煙と一緒に苦笑が溢れた。
渡された鍵束を使って入った『奥の部屋』はコンピュータルームだった。なんだか良く分からないがデカいハードが2つ、モニターが5つ。俺達が持ち帰ったディスクの他にも様々な解析をしたんだろう。そして、モニターが並べられている巨大なデスクの足元に、信管が突っ込まれたC4(爆薬)の束ー…。信管から延びた導線の先には小さなコントローラーらしい黒い箱。グリーンの『STAND BY』の文字ーー掌の中の通信機にも同じ文字が点滅している。
孤島での幕切れを思い出していた。つくづく『爆破』の好きな女だーー今回はスイッチを押されていないだけマシだが。
「これだけあればココを吹き飛ばすには充分だろうがー…」
クリスはごそごそと部屋中を確かめて回っている。鍵をひとつ使ってロッカーを開けると、俺とB.BにはTAR21とその予備弾倉を2つずつ、クレアにはキャリコを、そして自分はAKを取った。無造作に箱に詰められていた手榴弾を弄びながらー…
「どうする?」
煙草を咥えた。デスクの上に置いてあった航空券は6枚。アリゾナ行きとサウスダコタ行きがある。俺は黙ってアリゾナ行きを取った。
「決まりだな」
B.Bが笑って、サウスダコタ行きの航空券を、破った。
クレアとクリスは先に行かせたーーケミカル工場へ向かった際に置いてけぼりを喰ったクレアは、どうしてもクリスと一緒でなければ先へは行かないと言い張ったのだ。言い争うその時間が惜しかった。SEALの到着は、もうすぐの筈ーー後はタイミングを見て屋敷の『後始末』をするだけだ。大して人手は要らない。
むしろ先発の2人の方が荷が重いだろう。行き先はアリゾナと決めたが、飛行機には乗らない。此処を突き止めたぐらいだ、空港には手が回っている。定期船も同様だーー俺達だけの『船』を確保しておかなければならない。骨の折れる仕事だ。
「来た」
火の点いていない煙草ーー煙草の火と言うのは、案外目立つーーを咥えたまま、B.Bがぽつりと呟いた。
再び双眼鏡を覗く。黒ずくめの男達が、屋敷の門を身軽に飛び越えて行くところだった。総勢6人。定石通り2人1組で、互いを援護するように前後して進んで行く。流石に速い。瞬く間にそれぞれ玄関、バルコニー、裏口へ取り付いて居た。
屋敷の幾つかの照明はわざと落とさないでおいた。音量を絞って、ラジオもつけっぱなしだ。人の気配が無い事を悟られては不味い。
男達が屋敷に吸い込まれて行くのを眺めながらー…掌の通信機を握りしめた。指でボタンを探す。やけに重く感じられるーー男達の命を握っている気がしていた。『仕事』で生命を落とす事など覚悟の上だろうか。それとも理不尽に奪われる事を恨むだろうか。ピーッと小さな電子音と共に表示が『EXECUTION』の赤文字に変わった。ひと呼吸おいて…ーー爆発音。
爆風が誰かの首を巻き込んで噴き出した。更に火柱が自動小銃を握ったままの腕を乗せてあがる。双眼鏡の中を覗いていつか見た夢をーー悪夢を想い出していた。
B.Bがジープのエンジンをかけた。更に続く爆発から逃げる様にアクセルを踏み込む。その横で、俺は尚も見つめ続けていたーー男達を呑み込んで荒れ狂うその炎をー…。
何があっても、どんなモノを背負い込んでも、生き残ると決めた。それがどんなに罪深くともーー…決して赦されざる事だとしても。
'Twas grace that taught my heart to fear,
And grace my fears relieved;
How precious did that grace appear,
The hour I first believed!
私に畏れる事を教えてくれた神の恵み
ーーそれを信じた時に初めて、恐怖を和らげてくれた
なんと素晴らしい奇蹟だろう!
- 255 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:30:15 [ pSKI7GFQ ]
- ↓ddrさんの作品
- 256 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:31:00 [ pSKI7GFQ ]
- ー警官二人の裏話ー
警官1「あいつ行っちまった、、、」
警官2「ああ。あそこにはガナードがいるのに、、、」
警官1「てかなぜ俺らこんな事知ってるんだ?」
警官2「さあな、、、おっレオン中に入った!」
警官1「おお、家一軒にもの凄く緊張してるな。」
警官2「、、、ぷっ」
警官2「ぎゃはははは!!」
警官1「俺らは全然緊張しなかったぜ!」
そして、しばらくたっただろうか、、、向こうからトラックがつっこんでくる。警官たち二人は、川の底に沈んだ、、、
- 257 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:31:37 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第1話
ここはバイオ4/男子トイレ/。
おや?クラウザーが入ってきた、、、
ク「ふぅ〜、テスト中、ずっとトイレ我慢してたぜ、、、
それにしてもあのハニガン、テスト時間なげぇよ、、、」
ガチャッ
ク「おっサドラーじゃねぇか。テストどうだったか?」
サ「ああ?そうだなぁ、、、まぁ、ハニガンからは
「「この調子で!」」って言われたが、、、」
ク「俺なんてトイレ我慢してたからよぉ、
全然集中できなかったんだ、、、」
がちゃっ
サラザール「どうも、みなさん。」
ク、サ「よぉ、フケチビ!!」
サラ「そう言わないでくださいよ、、カルシウムとってるんですけど、
全然身長のびないんですよ、、、」
ク「そりゃあお前の努力が足りないからだ。」
サラ「、、、」
- 258 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:32:13 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第2話
レオン「あ、ああ。ん〜、、、」
クレア「さあ、誰が好きなの!?答えなさいよ!」
レオンはトイレに行きたいのに教室で女4人に質問攻めされて
行けない状態に!!
シェリー「ああ、きっとあたしは無理だわ、、、
こんな歳の差じゃあ、、、」
アシュリー「へっへーん!これでシェリーは仲間はずれ〜」
エイダ「この中では私が一番年上ね!ホホホホ、、、」
レ「(この五角関係の中で俺は
1、トイレに行ける
2、生きて行ける
のだろうか、、、」
教室の外でクリスは見ていた。
クリス(あーあーレオンのやつ、
1、かわいそうに、、、
2、ご臨終だな、、、
ちょっと無線おくってみっかな、、、)
- 259 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:32:59 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第3話
レ「んじゃあ、俺んち来い。あ、せっかくだから
泊まってくか?
女全員「さんせーい!」
レ「ふう。やっと話が終わった、、、さあ!!!
トイレへいこう!!!」
、、、だが!満員だった!
レ「何だよーおまいらトイレ長いよー、、、
お、なんだフケチビ、おまえもトイレ待ちか?
サラ「そうなんですよ〜ってちょっと!「「フケチビ」」って
呼ばないでくださいよ!
ク「ふ〜、天国だぁ〜、、、」(トイレ終了)
サラ「よし!空いた!」
レ「サドラ〜まだ終わらないのかよ〜」
サ「分かった分かった。終わったぞ。」
レ「よっしゃっ」
サラ、レ「ふぅ〜〜、、、」
- 260 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:33:34 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第4話
さてここはバイオ大学。またまたレオンは質問攻めにあう。
レ(早く行きたい、、、トイレに行きたい、、、
朝してこなかった、、、)
ク「昨日はありがと!さあ!決めてもらいましょう!
だれがいいの!」
レ「あ、ちなみに言うが、年上はあまり好きじゃないんだ、、、」
エ「えっ!!!(泣)」
レ「あっごめんよエイダ!!」
クリス「あーあー泣かしちゃった。てかあいつ誰だっけ?
あった事もねえし、、、さて、トイレ行くか、、、」
がちゃっ
サラ、クラ、サ「あ、あんた誰?」
クリス「あぁ、、、満員だ、、、」
サラ「クリス君、ここは常に満員なんですよ?
忘れましたか?」
クリス「ああ、そうだったな。、、、でもサドラー、
クラウザー、トイレ長すぎだぞ?」
二人「ぎくっ」
サ(くそう、、このサドラー様はどういう返答をすれば、、、)
ク(畜生、、、頻尿なんて言えねえし、、、)
- 261 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:34:05 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第5話
クラウザー「お、おれはこのトイレにいると出ちゃうんだよ。」
この時、レオン、サラザール、サドラーは彼が頻尿だと
悟ってしまったのであった。
サドラー「俺はお前らとは違って大人だからな。
出る量が多いのは当たり前だろう。」
がちゃっ
クラウザー(何!?俺ら以外に登場人物がいるのか!?)
レオン(女子だったら大変だな、、、)
サラザール(いったい誰なんですか!?ドキドキ、、、)
サドラー(俺には無縁かもしれぬ、、、)
ウェスカー「ちっ満員だったか、、、」
レオン「なんだよ〜おまえかよ〜、、、期待してて
損したぜ、、、」
サラザール「そうそう。」
ウェスカー「、、、悪かったな、、、、」
- 262 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:34:50 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第六話(短編)
ハニガン「えー、ショットガンとライオットガンの違いは、、、
あら、もうこんな時間。えーと、質問ある人。」
レオン「ほい」
ハニガン「はい。なんでしょう。」
レオン「先生は伊達眼鏡なんですか?」
ハニガン「、、、(照)」
レオン「あ、図星だ。」
ハニガン「え、えートイレ行きたい人。」
男全員「はい。」
ハニガン「、、、」
- 263 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:35:46 [ pSKI7GFQ ]
- ーひどいわ!ー(超短編)
レオン「あーあー、弾無くなっちゃった。
アシュリーのせいだぞ!」
アシュリー「えぇ!?」
- 264 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:36:28 [ pSKI7GFQ ]
- ートイレでの会話ー第7話
今日はバレンタインデー。レオンは女子からいっぱいチョコをもらいました。
シェリーチョコ
おっうまい!すげえチョコだな、、、女子の中で一番作り方が
うまいそうだな、、、
アシュリーチョコ
シェリーと互角かな?すげえうまい、、、
クレアチョコ
そこそこうまいな、、、ってこれ市販のチョコそのままじゃん!
エイダチョコ
パクッ、、、うっ!は、腹が、、、と、トイレ〜〜!
はぁ、、、どんな作り方したんだよ、、、あいつ、、、
- 265 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:37:09 [ pSKI7GFQ ]
- トイレでの会話ー第8話(だったような、、、)
レオン「バイオ4やってみるか、、、なんか自作自演っぽいけど、、、恥ずかしいな、、、」
1−1 タイプライター 999 99 あまちゅあ
レオン「よしっロードっと。それにしてもセーブしすぎたか、、、。
999回もセーブして俺は神経質か?あと1000ペセタでシカゴチャソが買える、、、
くっこのっなんで村人たちに苦戦してんだよ、、、」
と、トイレ行きたくなってきた、、、」
サラザール「おぉ、バイオ4ですか。誰かやっていますねぇ。いいや、やっちゃいましょう。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
あ、ゲームオーバーですねぇ、、、
こんてにゅー? イエース/ノー!!!
サラザール「ノーっと、、、」
レオン「さて、続きやるか、、、」
サラザール「!!、、、、、、」
数秒後
レオン「どーしてくれんだよ!せっかく進めたのに!!」
サラザール「いいじゃないですかスコット君!!」
レオン「フケチビに『スコット君』て言われたかないわ!」
サラザール「あっ言いましたねー!!」
ジル「あんたたち、ケソカするならゲーム二度と、やらせないからね!!」
レオン、サラザール「、、、、、、、」
- 266 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:38:04 [ pSKI7GFQ ]
- ー男子トイレでの会話ー第9話
レオン「よっしゃ!今なら誰も使っていない!」
、、、とレオンが喜んでいた時、女子トイレから声が、、、
クレア「ねえねえクラウザーってどう思う?」
アシュリー「何でも頻尿らしいわよ。」
シェリー「えー!?頻尿だったの!?」
レオン(ほう、頻尿だったという事は確かか、、、)
クレア「今度から避けとこ」
アシュリー「さんせーい!」
レオン「ご臨終だな、、、」
がちゃっ
スティーブ「おぉ、あいてたか、、、」
レオン「スティーブ、、、」
スティーブ「 2 、 3 年前くらいかに 事 件 で死んだはず、と
言いたいのか?」
がちゃっ
クラウザー「そういうのは俺の台詞!(間違ってるけど)しかも信頼性の
無い言葉はやめろよ!」
スティーブ「聞こえてたか、、、」
がちゃっ
ddr「あぁーもう空いてない〜」
レオン「お前か!!最近小説かいてないのは!?」
ddr「ごめんごめん。いそが」
レオン「そのてはだめだぞ。」
ddr「、、、、、」
- 267 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:38:43 [ pSKI7GFQ ]
- 男子トイレでの会話ー第10話
体育の時間。レオンとサラザールはさぼっている(ヤメレ)
レオン「あのクソ警官・・・ヌッコロス」
サラザール「この体格で走れるわけ無いですよ・・・」
レオン「当たり前だ。さて、たちションするか?」
サラザール「大自然の中とは・・・いいですね。」
レオン「ふぅ〜、落ち着かねえけど、なかなかいいな。」
サラザール「そうですね・・・あっ」
警官1「あんの二人どこ行った!」
警官2「体育の時間さぼりやがって!」
- 268 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:39:20 [ pSKI7GFQ ]
- 男子トイレでの会話ー
ハニガン「レオン、チョットこっち来て。」
レオン「は、はい、、、(なんだなんだ?怒られんのか?)」
ハニガン「実はね、、、バイオ4に出演するの。あなたが。」
レオン「はあ、、、(おいおい、それ2回目じゃねえか。おまえ気付いてないのか?)」
結局最初から演じなくてはならなかった。
がちゃっ
警官「がんばれよ、カウボーイ」
レオン「わーったって、余計なお世話だ」
さってっと、、、家にはいるか、、、
キイィィィ、、、 コツン コツン、、、で、ここで住人に話しかけると、、、うっ!!いきなり、、、
レオン「おい」
住人 クルッ’(振り向く)
レオン「ト、トイレ行ってもいいか?」
住人「潤ツPor qu醇P no yendo antes de la producci醇pn?(なんで本番前にいかねえんだよ、、)」
ハイカット!
レオン「やっぱ無理だな、こりゃ、、、」
住人「潤タUsted dice!(お前が言うな!)」
- 269 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:40:01 [ pSKI7GFQ ]
- 男子トイレでの会話ー
ddr「さてさて、えーと、体育の時間さぼるストーリーがありましたが
続きが書かれていませんでした。大変申し訳ございませんでした。」
レオン「お前が忘れただけだろ」
ddr「そんなこといわれ(ry
(バキッ)
ddr「ゲホゲホゲホ、、、では本当の始まり始まり、、、ゲホっ」
- 270 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:40:38 [ pSKI7GFQ ]
- 男子トイレでの会話ー
レオン「どうするんだよ、、、まだ放尿中だぞ?」
サラザール「体勢を低くしてください。」
レオン「ああ、そうだな。(お前は低くしなくてもよさそうだけど)」
サラザール「なんか言いましたか?」
レオン「いや、なんでもない。よし、ちょうどおわったぞ〜。
警官も通り過ぎた事だし、コソコソもどるか。」
サラザール「あれっ向こうから誰かきますよ?」
ヨーコ「ふう。ずいぶんのぼったけどなあ。
(ちなみにここは山)
頂上はまだみたいね、、、」
レオン「あいつ誰だ?見た目からして大学生のようだが、、、」
サラザール「さあ、、、」
キーンコーンカーンコーン
レオン「お、ちょうど終わったぜ。ヘッヘッヘ、センキュウ」
サラザール「誰に感謝してるんですか?」
ヨーコ「ふう。頂上だ。ごめ〜んみんな!待った?」
ケビン「いや、全然。」
シンディ「おや、あなたまだかな〜とか言ってたじゃないの〜?」
ケビン「う、うるさいな、、、細かい事は気にしない!」
- 271 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:41:35 [ pSKI7GFQ ]
- 男子トイレでの会話ー
ハニガン「え〜、では転校生を紹介します。」
シェリー(アシュリーではない)「は〜い」
ハニガン「何?」
シェリー「なんでいきなり言うんですか〜?」
ハニガン「言う暇がなかったのよ、、、(くぉんのチビスケ!後でしめたろかぁ〜あぁ〜ん???! 注:これは本心です。実際にはやりません)」
ハニガン「それでは紹介します。ケビン君です!」
レオン「ケ、ケビン!?」
ケビン「れ、レオン!?久しぶりじゃねえか。ここんとこどうしてたんだ!?」
レオン「学校生活をちょい危険っぽくおくってるぞ」
ケビン「っぽくかよ、、、まあいいや、細かい事は気にしねえ。
(注:ケビンは細かい事を気にしない派です。)
サラザール「これからどんどんトイレが混みそうです、、、」
きーんこーんかーんこーん、、、、
男全員 ギラッ
男全員「うおおおぉおぉぉぉぉ!!!!」
そこでぽつんと残されたのが
サドラー「俺は走れないってこと分かってるだろ!すこしゃあ気遣ってくれよ!!」
一方、男子トイレでは、、、
ケビン「いよっしゃあぁ!一番乗りぃ!」
クラウザー「二番乗りだ!」
(注:男子トイレにはトイレが2つしかありません。)
ほか全員「畜生ぉ、、、、も、もれるぅ、、、、」
じょぉぉぉ、、、、 !!!!
うわぁーーーー!!!
ぎゃあぁぁぁ、、、、、
漏らしたのはいったい誰だ、、、待て!最終話!!!
レオン「、、、?最終話?なにぃぃ!?
ゆるさんぞぉ!!」
ddr「まあまあ。その事は後日話すから。レオンはいったい誰と一緒になるか(女子1人)、何故クラウザーは頻尿になったのか、果たしてサラザールは成長するのか 全て分かります。」
レオン「まじか!?」
- 272 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:42:28 [ pSKI7GFQ ]
- 男子トイレでの会話ー最終話
レオン「なあ、俺ら卒業なんだよな。明日。」
クラウザー「ああ。そうだな。もうこの学校とはおさらばか、、、」
レオン「なんかかなしーよな」
クラウザー「ああ、そうだな、、、」
レオン「ところであいつ、まだいじけてんのか?」
三時間前
じょぉぉぉ、、、
うわぁぁぁぁ、、、、
ケビン「さ、サラザール!!!なにもらしとんだ!」
サラザール「あ、あぁぁぁあぁああぁぁぁ、、、、」
クラウザー(頻尿の俺はもらさんでよかった、、、ってこんなこと言ってる場合ではない。)
サドラー(い、いかん。こんな事((こんな事か!?))で動揺してはいかん。俺のキャラが台無しだ。)
レオン「お、、、おい!いくら耐えきれねえからってそれはねぇだろ!」
サラザール「ウワァァァン!!!(モウコレネェヨ!)」(走って逃げさる)
数分後、教室で、、、
レオン「決めないといかんな、、、いったい誰を選ぶか、、、」
クレア「さ、早く!決めて!」
アシュリー「早くぅ!!!もうドキドキして我慢できない!!」
レオン「さあ、どうするか、、、」
レオンは今までの歴史を振り返ってみた。バイオ2、バイオ4を、、、
レオンは一人を選ぶとほかの女の子が悲しんでしまう。レオンはその恐ろしさをを覚え、答えるのをためらった。そして、、、
レオン「よし、、、みんなにしよう!」
女全員「、、、え!?」
レオン「その方がいいからそう答えたんだ。これでいいか?」
アシュリー「、、、いいよ!そのかわり、レオンの家で同居っつーことで!」
エイダ「賛成。(何よ、私だけ台詞数少ないじゃない。あの糞ddr、後でしめてやるわ!」(ひぃぃぃ、許してけろ!許してけろ!)
そして今。
レオン「クラウザー、俺、お前が頻尿だってこと、知ってたぞ」
クラウザー「何!?知ってたのか、、、何故頻尿になったのか、教えてやろう。
(アナザーオーダーより)
エイダ「終わりよ!!」「パンッ」
キィィィィン!!(どこにあたったか、分かりますよね?)
ぐぅぅぅはぁぁぁぁ!!!!
クラウザー「、、、ということになったんだよ。あのときは結構痛かったぞ、、、」
レオン「、、、大変だな、お前、、、、あ、そんな事より、
何故あのフケチビチャソがちっちゃいのか、わかったぞ。あいつは賞味期限切れの牛乳飲んで腹壊してトイレ行ってでまた牛乳飲んで(以降無限ループ)」
クラウザー「ほう、、、あいつも大変だな、、、」
ヒック、エグッ、ウッ、ヒック
- 273 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:43:06 [ pSKI7GFQ ]
- ハンクのお仕事、私生活ー第1話
俺はハンク。あのラクーンシティから脱出した男だ。
何ぃ!?俺がやらなきゃ誰がやるだって?ちがうちがう。
俺がやらなきゃ誰かやるだろう。おっと、いかんいかん。
こんなことを言っては上司に叱られる。お、電話が、、、
依頼人「なんか○○○工場で変な物体が走り抜けてくんです。
どうかしとめてください。」
ハンク「わかった。すぐ行く。」
ふう。なんか遠いところだな、、、面倒くさい、、、もうTだとかGだとかいうウィルスはもうなくなったようだな、、、ゾンビも出てないし。
よし、着いた、、、、
プルン、プルン、プルン、プルン、、、(豆腐サバイバーより)
ハンク「なんだ!?誰だ!!出てこい!!」
俺は即座にマシンガンを構える。
、、、、、、、、、、、、、、、、、
ハンク「そこだ!」(ダダダン!!!)
べちゃっ
落ちてきたのは豆腐だった。なんでだ?豆腐が生きているって言うのか?どう見てもおかしすぎる。と、急に腹が減ってきた。
ハンク「、、、今夜は鍋にしよう。」
俺はクーラーボックスにしとめた豆腐をいれ、家に帰る。
「グツグツグツ」
ハンク「ハフハフハフ、かぷっ、ほふほふ、、、やっぱり寒いときの鍋は最高だ。、、、こんな任務が欲しかった、、、、」
ハンク「貴様、、、遅すぎだぁぁぁぁ!!!」「バババババン」
ddr「ぎゃぁぁぁぁ、、、、」
ハンク「え〜、お伝えします。ただいまddrは死亡しました。これによって、、、」
ddr「へっへっへ。やっぱりダミーはいいねぇ。ごめんごめん。物語いくから。」
ハンク「ちっ、今度はちゃんとやってくれよ!」
- 274 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:43:40 [ pSKI7GFQ ]
- ハンクのお仕事、私生活ー第2話
前回はいい仕事をした。何ぃ!豆腐食べただけで喜ぶなぁ!?うっ、
言われてしまったな、、、で、でも本当は高〜い高〜〜い報酬得て酒をグビーッと、、、、ク~~~、たまんないんだよな〜これが!!!おっと!!本音を言ってしまった。お、電話が、、、
依頼人「し、しし、しししし、、、、、」
ハンク「ど、どうしたんだ?」
依頼人「し、死んだはずの男が公園のベンチに、、、!」
ハンク「わ、わかった。すぐ行く。」
死んだはずの男?誰なんだ?ま、言ってみるか、、、
???「ふう、、、あの実験を妨害された、、、この後どうすりゃいいか、、、」
ハンク「あ、あいつは、、、!!!」
???「お、おまえは、、、!!!」
ハンク&???「ハンク!!」「ウィリアム!!」
ハンク「な、何故お前がここに!?」
ウィリアム「お、お前が何故!?、、、まあいいや、そんな事より、、、金を貸してくれぇ!!!」
ハンク「な、何故だ!!(俺財布持ってきてないのに、、、)」
子供「まま〜、なんか変な人がいるよ〜」
母親「しっ!もう行くわよ!」
ウィリアム「あの実験を妨害されて、しかも大統領から命令くだされて、アンブレラが崩壊して、、、」
ハンク「うるせぇ!!おまえが悪いんだろ!!俺はもう行くからな!!」
ったく、なんなんだあいつは。おかしすぎるぞ、、、
おれは車に乗り込み、走らせた、、、その時!!!
ウィリアム「いや〜悪いな〜、のせてもらってぇ、、、」
ハンク「はぁ!!?(気づかねぇ俺も悪かった!!)」
- 275 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:44:26 [ pSKI7GFQ ]
- ↓紅華さんの作品
- 276 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:45:54 [ pSKI7GFQ ]
- バイオ的あるある
レ:レオン、ク:クラウザー、②レオン&クラウザー
レ「どうも〜レオンです」
ク「クラウザーです」
レ「みなさん、バイオ4楽しんでいただけましたか?新しいシステムがたくさんあって苦労もされたでしょうけど、出てる俺たちも苦労があったんだ。なぁ、クラウザー」
ク「そうそう、あの時なんて俺はスタント無しで体中が・・・×××」
レ「あぁっ!クラウザーが気絶した!!こうなったらあるあるさんとこの探検隊呼ぶしかない!!!!」
レ「行くぞ!クラウザー!ドゥドゥビ ドゥバドゥビ!」
ク「バイオ4のあるあるだぞ!」
レ「任せとけ!!」
レ「弾の組み合わせできません」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!あるある探検隊!あるある探検隊!!」
ク「これはあるあるだな」
レ「そうそう。今までのバイオだと同じ銃弾は『組み合わせ』でまとめることができたけど、今作からはそれができなくなってる。」
ク「この作者がバイオ4をプレイして一番最初に今までとの違いを感じたのはこれらしいぞ」
レ「ちぃせぇな・・・。もっと他にあるだろ、俺がカッコよくなってるとか。」
ク「(シカト)次に行くぞ」
レ「アクションボタンで苦戦する」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!」
ク「これもあるあるだな」
レ「このアクションボタン。本当に曲者だった。この作者がヘタレなおかげで俺は何回岩に潰されお前にも何回刺されたか・・・。ムービーになっても気を抜けないのがバイオ4だ。」
ク「まぁ、俺は所詮悪役だからいいんだけどさ。」
レ「とか言って、お前俺を刺すとき本当に嬉しそうな顔してなかったか?」
ク「気のせいだ、次行くぞ」
レ「真珠のペンダント(臭)にする」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!」
ク「これもあるあるだな」
レ「そうそう。この真珠のペンダントは一番最初に入手できる宝なんだ。『あ、何か光ってる!』とそれだけに捉われて撃つと(臭)になってしまう。」
ク「次の『黄銅の懐中時計』では学習するんだな。先に蓋を閉めると」
レ「つっかえ棒よりも光ってるものに反応するからだ。」
ク「欲深だな。閉めた蓋を開けることはできても、また閉めることはできない。これはなぜだ!?」
レ「スタッフの意図だな、きっと『失敗は許されん』と」
ク「・・・そうだろうか!?まぁいい。次!!」
レ「武器商人をやっ(殺し)ちゃった」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!」
ク「これもあるあるだな」
レ「そうそう。最初は敵だと思ったら違ってた。」
ク「武器を向けてもなにもしないから『もしかしてコイツ不死身じゃねぇか!?』と思って」
レ「攻撃すると簡単に死ぬし・・・。この作者は『コイツがもし死んだら、持ってるもの全部盗れるんじゃないか』と思ったらしいぜ」
ク「俺よりも恐ろしい発想だな・・・。次いくか」
レ「エイダのパンツを見てみたい」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!」
レ「これは大いにあるあるだな」
ク「(俺はどうでもいいが)お前含め、プレイヤーでも同じことを考えてるヤツが大勢いそうだな」
レ「アシュリーは白だったが、エイダは・・・そうだな。あのドレスに合うとすればラインが出ないTバックだな。色は黒が良いな」
ク「アナザーオーダーでエイダが麻酔銃で撃たれて台に寝かされてるとき、そばにいたガナードはスリットを深くしようとしてたらしいぜ」
レ「なにっ!許せん!!俺ですらまだエイダのパンツを見てないのに!!」
ク「・・・次行くぞ」
レ「エイダとのラブシーン期待する」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!」
レ「これもあるあるだな。」
ク「バイオ2ではキスシーンがあったからな」
レ「今回もなにかあるんじゃないかと思ってたんだが・・・。バイオでのカップリングはレオン&エイダ、クリス&ジル、クレア&スティーブ、レベッカ&ビリーだな。ジル&カルロスってのもあるが。」
ク「協力して危機を乗り越えた男女は結ばれるって言うしな。」
レ「ラブシーンといえば、俺は勿論バイオ2のキスシーンなんだが作者は、「ベロニカ」のクレアとスティーブだ!ってゆずらねぇんだ。」
ク「あれはファンの中でも泣ける!って意見が多いな。作者は号泣したらしいぞ。」
レ「ところでお前本当にエイダに魅力を感じないのか?」
ク「俺にはちゃんと理想があるんだよ!」
レ「初めて聞いたぜ。詳しく教えろよ」
ク「いい!!俺のことはいい!!次だ!!」(赤面)
- 277 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:48:09 [ pSKI7GFQ ]
- ↑続きです
観客(村人の話し声)
A「アイツの理想ってなんだ?」
B「俺、聞いたことある」
C「なんだよ、教えろよ」
B「アイツ、ロリコンらしいぞ」
D「マジかよ!?」
A「どういうことだ!?」
B「アイツがウェスカーの組織に入ったのはシェリーがいるからだって噂だ」
C「ゲッ!!」
B「源氏物語みたいに理想の女に育てたいとかじゃねぇか!?」
ABCD「ありえるな・・・」
ヒュッ(ここでクラウザーのナイフが飛んできて、ABCDは溶ける)
レ「村長とU−3見間違う」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!」
ク「これもあるあるだな。俺も一瞬間違えた」
レ「変に似てるんだよ。特にあの頭が」
ク「作者はコイツ、パワーアップして帰ってきやがった!って攻略本読むまで村長だと思い込んでたらしいぞ」
レ「このU−3戦でも俺は何回殺されたか・・・」
ク「やられるのも楽じゃねぇな。じゃ、次で最後だ。頼むぜ」
レ「ハニガン誘ったらボスが来た」
②「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!あるある探検隊!あるある探検隊!あるある探検隊!あるある探検隊!どうもありがとうございました〜」
- 278 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:48:53 [ pSKI7GFQ ]
- 『生きる道』
「ウェスカーの組織に入ったらしいな」
「よく知ってるわね。」
「なぜだ・・・」
「聞いてどうするの」
・
・
・
そう・・・きいてどうするの・・・。貴方だってわかってるじゃないの。
ウィルスに侵された街。ラクーンシティ。今では存在しない街。
6年前、私はウェスカーからバーキンの開発したG−ウィルスを回収するよう指示されていた。
当時アンブレラの人間だったウェスカーは私の属するアンブレラの対立企業へ寝返るために手土産としてG−ウィルスを狙っていた。
私はG−ウィルスを奪うためにラクーンシティへ向かった。
生ける屍が徘徊し、いたるところで死肉を貪る音がする。
わずかに残った生命は悲鳴を上げ次々と消えていく。
目を背けたくなる光景が広がっていた。
そんな中、彼に出会った。
「俺はレオン。ここの警官だ・・・と言ってもなるはずだった・・・と言ったほうがいいかな。」
「エイダウォン」
会ったとき青臭い感じはいなめなかったけど、この男は利用できるかもしれない。そう思った。
ただの新米警官が、なんの役に立つ?ウェスカーならこう言ったかもしれない。
これは私の勘。そうとしか言えない。
彼は私の予想をはるかに超えた行動を取ってくれた。彼自身の天性のセンスのようなものかもしれない。
私は任務のことを忘れたわけではない。しかし彼と行動を共にするうち、心の中で何かが変わりつつあった。
私を庇って、傷ついた彼を見たとき胸が痛んだ。
「私なんかのために・・・」
傷を手当しているとき、静かで穏やかな時間が流れた。こんな感覚・・・もう何年忘れていただろう。
この世界に身を置くようになってから、他人のために心を動かすことなどなかった。
tーウィルスの情報を得るために潜入したアンブレラの研究所。私は研究員のジョンの恋人だった。
信頼を得るために彼をサポートし、時には愛の言葉も囁き合った。
しかしそれは偽りの恋人関係に過ぎず、後に彼が死んだと聞いときですら心の動揺は無かったのに、この思いはなに?
それが分からぬわけはない、ただ認めたくなかったのだ。
愛してしまった。彼を・・・。
このときから私は任務とは別のことを考えていた。
「この人となら・・・逃げてもかまわない。何処までも・・・」
重ねた唇から彼のぬくもりを感じ、違う世界への憧れのような思いまで湧いてきた。
しかし、そんな思いをウェスカーの放った銃弾が打ち砕いた。
目が覚めると、病院だった。
「助かったの・・・私・・・」
不思議とレオンの心配はしなかった。彼は生きている、必ず。
「目が覚めたか?」
ウェスカーの声が聞こえた。相変わらず冷めた声。感情を読めない表情にいつものサングラス。
「どうして私はここにいるの?」
「自分の運の強さに感謝するんだな。あそこから落ちてもかろうじて生きていた。」
「・・・・・・・」
「そのお前の運の強さを利用してみる気になった。まだ死なせるには惜しい逸材かもな」
「そうかしら」
「下らん感情に流されたことは忘れろ。お前にはこれ以外に生きる道は無い。」
「・・・・・・・」
「血塗られた手で、人並みの幸せとやらを掴めると思うか?お前が一番よくわかってるはずだ」
「・・・・・・・」
「その様子だと返事を聞くまでも無いな。とにかく今は体を治せ」
最後まで私の顔をろくに見ないままウェスカーは部屋を出た。
ウェスカーの言葉が心に刺さった。そう、私はこれ以外に生きる道は無い。今更引き返せない。
それがわかったからこそ、私は今生きている。
「なぜだ」
「聞いてどうするの」
答えるとすればこう・・・
「私と貴方は生きる道、住む世界・・・何もかもが違うからよ。」
- 279 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:49:27 [ pSKI7GFQ ]
- 『紅い幻影』
俺はジェットスキーを一度止めて、ハニガンと連絡を取り合っていた。
お決まりの『最後は爆破』は健在だったな。まぁ、残しておいてもいいものではないから、仕方ないんだが・・・。
ハニガンに現在地を確認してもらい、進むべき方向を見据えていた。
「しっかり捕まってろよ」
「ええ」
アクセルを手前に回し、加速させる。
さすがにジェットスキーでは国まで着くわけもなく、国と連絡の取れる地へ降り立った。
そこから帰るまではあっと言う間だった。
着くと大統領とアシュリーの対面もそこそこに俺とアシュリーはすぐに病院へ連れて行かれた。
検査入院の必要を説明され、ウンザリした気分になった。
大体のことはハニガンからの報告や調査でわかってはいるものの、未知の生命体を寄生させられていたのだ。無理はない。
着くなり血液検査やらレントゲンやら色々検査を受けた。
退屈な日々が始まるのかと思っていたがそうではなかった。毎日の検査に加え上司への報告、報告書の作成を命じられ
入れ替わり立ち代わり色んな人間が訪れる。採血や点滴をしにくるナース以外は、みなガラス越しでの対面だったが。
まったく・・・俺は隔離患者だ。
10日ほど過ぎた頃、人に感染させる危険性はないと判断されてからはメンタルケアを始めると言われた。
俺は必要ないと言ったのだが、アシュリーのことも気がかりだったし結局受けることになった。
メンタルケアの初日、久しぶりにアシュリーと会った。
「レオン!」
嬉しそうに駆け寄ってくる。
「アシュリー、元気だったか?」
「ええ。ここに着いたばかりのころは眠れない日もあったけど大丈夫よ。レオンは?」
「俺は、大丈夫だ。過去にも同じ経験をしたからかな。」
「そうだったわね。レオン、たくましいわね」
「君もたくましくなったよ」
「そう!?パパにも同じことを言われたわ。」
顔を見合わせて笑った。結果的に助けることはできたものの、あの恐怖感はなかなか拭えるものではない。
俺が助けに行くまでの間、アシュリーは奴らのところで孤独と不安に怯えていただろう。
だが、アシュリーの顔を見て確信した「大丈夫だ」と。
メンタルケアのプログラムも順調に進み、俺はアシュリーより先に退院することになった。
アシュリーが会いにきたのだが、元気がない。
「・・・」
「どうした?」
「なんだか寂しいわ。もう・・・会えないの?」
目が潤んでる。俺は少し戸惑ってしまった。
「アシュリー・・・」
俺の気持ちを察してかアシュリーは涙をこらえて微笑んだ。
「嘘よ。エージェントがそばに居る時なんて、誰かに狙われてる時でなければいけないもんね。そんなの物騒だわ。」
彼女の笑顔を見て俺も微笑んだ。
「ありがとう・・・あなたのこと忘れないわ」
アシュリーは背伸びをすると軽くキスをしてきた。
突然のことに驚いていると、アシュリーは少し照れながら去っていった。
俺も忘れないよ。元気で・・・。
- 280 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:50:08 [ pSKI7GFQ ]
- 『紅い幻影』(後編)
病院を出て、少し街を歩いてみた。人の匂いがなんだか懐かしく感じる。
あそこにいた連中はすでに『人間(ひと)』ではなくなっていて、目には狂気が宿っていた。元は普通の人間だった筈なのに・・・。
その中にかつての友がいた。クラウザー・・・昔はいいヤツだった。
アイツが生きていたことに驚いたが、正直、心のどこかで喜んでいた。
しかし、その喜びもアイツが寄生体の力に溺れ『人間(ひと)』であることを捨ててしまっていた現実に掻き消されてしまった。
そしてエイダ。俺の中で今でも忘れられない存在。
遠い昔の幻影のように思っていたが、再会したことで俺の中で色鮮やかに甦る。あれから6年も過ぎたなんて思えないほど鮮明に。
それくらい俺の中でエイダは強烈な印象が残っていると自覚させられた。
もし次に会うことがあるとすれば殺し合わねばならないかもしれないな・・・。
俺がエイダの『任務』の妨げになるようであれば、エイダは容赦しないかもしれない。
俺の場合はどうだ?俺にはエイダを殺すことなどできない。
どんな最悪な状況になっても、二人とも助かる方法を考えるだろう。
だが、エイダが他の誰かに殺されるくらいなら俺の手で止めを刺す。それぐらいの覚悟はあるつもりだ。
しばらく歩いていると、目の前に公園があった。
日差しの柔らかさに誘われて芝生やベンチで昼寝をしてる人が目に付く。
そのまま入り、空いているベンチへ座る。
俺は鞄から2枚のディスクを取り出した。1枚は上司への報告書。もう1枚はクリスへの『報告書』。
入院中に書き上げたものだ。クリス宛のほうは特殊な法則で暗号化してある。
いつものルートで届くように手配している。
クリスは今でもウェスカーを追っている。俺はウェスカーに会ったことはない。けど、ラクーンシティの生き残りとして俺も必然的にヤツを追っている。
ゾンビ化し、街と共に消えた人々・・・犠牲になったのはアンブレラのウィルス研究とは関係ない一般人が殆どだ。
今でも忘れることはできない・・・いや、忘れてはいけない。
あの事件は俺にとって大きなトラウマとなっている。目を覆いたくなるようなおぞましい光景。地獄と化した街。・・・そこで出会った愛。
その愛ですらも、トラウマの一つと言えるだろう。
あの事件をキッカケに俺の人生は大きく変わった。今更『あの事件がなければ・・・』なんて思わない。
心に残る紅く美しい幻影を振り払うかのように首を振り、立ち上がる。
「まだ始まったばかりだ」
俺の目の前に広がる道が決して明るいものではないだろう。
それでも前に進むしかない。
俺にはまだやらなければならないことがあるのだから。
- 281 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:50:58 [ pSKI7GFQ ]
- ↓inazuma400さんの作品
- 282 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:51:32 [ pSKI7GFQ ]
- 第一話 「本来の村」
ここはとある町外れの田舎である。
村長はビトレス・メンデスさんちょっと怖くて体は大きいけど本当は心やさしいいい人です。
「あ、アクレシーナさん・・いやセニョリータ」
俺はルーカス・セラ子供は去年マドリッドに警官になると言って旅に出た。
今日は息子のルイスがここに来る日だ
「合言葉を知らん者は通さない!!」
村長の声だ。俺は興味があるため門へ行く
「そんなのしらねぇって!俺の声を忘れたのか!?村長!」
「あ、村長!その声は去年マドリッドに行った息子のルイスです!」
「なに!?ルイスだと?・・・悪いなルイス・・・そしてルーカス」
「合言葉なんて聞いてねぇぜ?」
「悪りぃなルイス手紙に書いとくの忘れた」
「これだから親父は!」
と口論する。
「ただいまァー」
「おやルイスじゃないかい?!」
「きたな中年オババ・・」
「まったくルイス!!お父さんの真似はしちゃいけないって行ってるでしょ?」
「ただのハンサムなプーさ」
「まっ!お父さん!!そんな事ルイスに吹き込んで!!あなたと同じにしたくないの!!」
「男は皆同じだろ?それに俺みたいなハンサムな男が増えたらいいじゃないか?セニョリータ」
「まったく!そんな事いって!!今日はだまされません!」
「アディオス」
ルーカスはルイスの手をひいて窓から出て向いの家に逃げ込む
「ルイス、絶対俺みたいなハンサムになれよ」
「俺はハンサムだぜ親父?」
そして部屋の奥からチェンソーを持ったおじいさんが出てくる。
「おやおや・・・ハンサムなボーイのおでましかい? ヒッヒッヒッ」
ルイスはちょっと忘れぎみに
「あんたは・・・えっと・・・ああ!一人ぐらしのエルヒ老人じゃねぇか!!(とっくに死んでるかと思ったんだけどな・・・)」
老人は言う
「そうじゃそうじゃ一人ぐらしのとっくに死んでる・・・ってチガウワー!!」
「エルヒさん・・俺達をかくまってくれ」
「おやおやルーカス・・・また嫁さんから逃げたな?嫁さんはだいじに・・・」
「俺には代わりはいっぱいいる。」
「ひっひっひっ・・・おやじに似たのかい?ハンサムなプー?ひっひっひっ」
「あ、エルヒさん!それ俺の決めセリフ!!」
「ひっひっひっこれをいっちゃーおしまいかい?」
「ルーカス!ルイス!どこだい!!??」
「やべぇ・・・エルヒさん!かくまってくれよ!!」
「わっとるわっとるさっさっあそこの部屋にアディオスしな!ひっひっひっ」
「ったく・・・これだから」
「あエルヒさんここに来ませんでしたか?」
「きやせんけどな?来るのは風と虫じゃよひっひっひっ」
「はあ・・・失礼しました。では」
どうやら振り切ったようだ。
これがセラ家のやり取り(?)である。
- 283 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:52:16 [ pSKI7GFQ ]
- 第二話祝作品「妄想小劇場みようぜ」
ここにルイスが来てから三日・・・ついに明日マドリッドに帰るんだな・・・・
よしアレを見せてやるか・・・・
ルーカス「ルイス・・・ちょっとこっちへ」
ルイス「なんだ親父?」
ルーカス「今度妄想小劇場っての見せてやる」
ルイス「なんだそれ?無論無料だよな?」
ルーカス「そのとうりしかも見るの無料!!作者はえっと・・・なんやっけ・・・」
ルイス「偽りの初心者って人だろ?」
ルーカス「あっ知ってたの・・・って呼びすてるな!!偉いんだぞ!!(バンッ)」
ルイス「俺じゃねー、奴らを狙え!」
母(達)「ザッ!!なにかいったかしら?」
「何も言ってません」
ルイス「オヤジィ」
ルーカス「なんだ」
ルイス「わし久々に笑ったは・・・ほんまに笑った」
ルーカス「せやな・・・・今日は早くかいろうな」
ルイス「せやな」
母「この!!なんで関西弁なんて使ってるの!!!」
ルイス「すんません」
ルーカス「いやぁ・・・久々に笑ったわー」
母「(絶対アレを見たわね)」
ルイス「そういえば200突破らしいそうだな」
ルーカス「そうさ・・・って200突破!?こりゃー皆あつめ・・・」
ガシャコン・・・
母「あらなんの音かし・・・」
バコォォォン!!!
母「ら・・・らぁぁぁぁ!!?」
エルヒ「ヒッヒッヒッ・・・・すまんすまん」
母「ちょっと!!扉壊れちゃいましたよ!!しかもそのRLなんですか!!」
エルヒ「ああこれか・・・昨日拾った」
「んなもん拾うな!!」
エルヒ「ちなみにあと一時間もあれば複製版と∞弾になるぞ」
「アホーー!!」
エルヒ「なぁに!!バイオ伝統無限ロケットランチャーじゃ!しかもスコープ付き!」
「スナイパーライフルがいらなくなっちまったじゃんか!!」
エルヒ「・・・二週目以降だからな・・・ひっひっひっ」
ルイス「一応直した」
ルーカス「直した」
母「なかなか丈夫そうね・・・って二階のタンスを引っ付けただけ?!」
ガッガッガッ
母「あらこんどは・・・」
ドコ!!ガコ!!
ル&ル「俺達の夢がーー!!」
村長「なんだこのタンスは?」
母「お前が壊したんじゃボケー!」
ザクッ
村長「うっ・・・ガクッ!!」
ルイス「そんちょぉぉぉ!!」
村長「死んだふり」
ルーカス「アディオス」
バコンッ!!
そして後ろからちっこいのが
サラザール「よぉ、遅かったじゃねぇか」
「帰れ」
バコンッバコンッザクッバゴッ
エルヒ「ひっひっひっ」
バシューーーン!バシューーーーン!バシューーーン!
セラ「マイホームがぁぁ!!!!」
サラザール「私がマイホームの代わりに地下町を造ってあげよう」
「おっしゃーー!!」
サラザール「うんじゃこれにサインね」
誓約書
支配者は、セラ家に任せる。
私の配下を100人と傭兵100人あげる。
常にアレを崇拝。
─────────────────
ラモン・サラザール
契約者サイン セラ
母「ありがとうございます」
サラザール「まぁいいよ」
ルイス「妄想小劇場が始まるぞ!!」
ルーカス「TVTVTVTVTVTVTVTVTVTVTVTVTVTV!!!!!」
1時間後
「ウハハハ!!ほんまにうけた!!」
ルイス「じゃあ一同で妄想小劇場を祝そう!!」
「3.2.1!!」
「妄想小劇場ばんざーい!!」
- 284 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:54:26 [ pSKI7GFQ ]
- 第三話「天下一騎士会!?そして暗躍するもの達!!」
ここはとある国オーストリ・・・違ったここはとある村のとある城
今は八代目頭首ラモン・サラザール様がここの城の・・・いや村とある孤島の
領主である・・・
俺の名前はシンジ・サミントン...父は日本人・・・母はここの村・・・・てかあいつらもじじとばばだが
整形となんだっけな・・・とある研究とかの応用でそこらの女や男をブイブイ言わせてるらしいが・・・・
くくく・・・真実をしったらどうなる事やら・・・・・・・ちなみに俺は30歳・・・でも心は少年だ!!
???「おーい!!シンジ君ー君の出番だよー」
皮肉っぽく大きな声であいつが言う・・・エレナ・・・あいつ女のくせに俺を少年扱いだ・・・まぁ心は少年だからいいけど
シンジ「なんだよ・・・だいたい「サラザール城専属騎士団」なんてもう古臭い」
エレナ「それよりサラザール様がお呼びだぞ」
ったく・・・見てのとうり男みたいな奴だ・・・なんで騎士団は変態ばっかなんだ?
ラモン「おやおや・・・待っていたぞシンジよ・・・いや騎士団長」
シンジ「閣下ご命令は?」
てかなんで閣下なんだよ・・・なんかあいつは響きがいいからだ!!とか言ってるし・・・まったく・・・城主まで変態か
ラモン「貴様ら騎士団も暇だろ・・・今回は昇進した者とあるイベントについてだ」
えぇ!?なにが昇進だよ!?今までメンドくせぇとか言って騎士団長しか決めてなかったじゃん!!
ラモン「えぇ・・・まず副団長にアイナ・・・」
おえぇ!?なんで!?・・・そうか変態だから変態を・・・
ラモン「参謀長にデェラック」
・・・あぁ・・・あの眼鏡の若造ね・・・あいつ明るい方なんだけどなぁ・・・たまに妄想してイヒヒいってるし・・・まぁ
よくエレノアさんのAVとか写し・・・おっと・・・そいつぁ内緒だ
ラモン「戦闘隊長にビトレス」
・・・え?あのデカい力馬鹿?
ラモン「なお奴は正式入隊ではなく雇う事になってる」
ふぅ・・・・
ラモン「ところで・・・イベントというのはな・・・」
うわぁ・・・今年はなんだよ?親父の代からくだらんもんばっかりだよな・・・
ラモン「モンスターハウ・・・アゥッ」
シンジの鉄拳がラモンの腹を突く・・・目はストレスにおぼれている
シンジ「ちゃんとやれよ」
ラモン「まぁ天下一武・・・じゃなくて天下一騎士会ってのをな(結構怖いな・・・)」
ラモン「まぁ・・・団員呼んできて」
数分後
アイナ「副団長報告。団員召集完了」
ラモン「これから君達には殺しあってもら・・ウプッ」
秘書「コソコソ(ちゃんとやらないと著作権で捕まりますので・・・)」
ラモン「まぁトーナメント式で皆戦って騎士で一番強いのきめる」
うわぁ・・・クソ企画の予感!?
ラモン「まぁ勝った奴が騎士団長ね」
おえぇ!?なにそれ!!でも賭け事大好きだぜ・・・
そして次の日・・・
アノウンスが入る・・・
「さぁ!!天下一・・・・」
無視しとこ
第一試合!!包丁ガール対斧メェン!
メ・・・メェン!?ああ・・マンとメェンの区別つけるためか・・・男ね
開始のゴングが始まる・・・
女「・・・」
男「グオォォォォォ!!!!」
男が斧を振り上げ走ってくる!!
女「・・・・甘い・・・」
女がなにかをつぶやく・・・男は攻撃をかわされ前を向こうとする次の瞬間!!
・・・・・・男は背中から血しぶきをあげて倒れたいった・・・・
あれは常人技じゃなかった・・・俺には見えた・・・たしかに奴は包丁を振り上げ背中に刺してた・・・
第二回戦!!たいまつ男対スキ男!!
勝負は見えていた・・・だってスキの方が長い
スキ男「デボイアマタル(ぶっ殺す)!!」
たいまつ男「ムェレェテ(死ね)」
たいまつ男はたいまつを構えた・・・
その瞬間たいまつ男とスキ男の前にわずかな間に火炎が舞う
スキ男「くそっ!!しまった!!」
スキ男は焼けどを負い棄権した・・・・
- 285 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:58:13 [ pSKI7GFQ ]
- 第四話「天下一騎士会その2大会っつえばみせものだろ!!」
さーて今回も白熱したバトルが・・・その前に!!ペンネームGさんからのお便りです。
いつも楽しく大会見ています(笑)いつも白熱とした(ェ)バトルを見ています。
さてリクエストで火と爆弾が見たいです!!byinazma400
・・・・はいっもう偽者バレてますね!!さぁご覧になりましょう!!!(司会がロープを引っ張る)
それはまぎれもなく・・・そう!!ガナ火とガナ爆であった!!
では・・・・ファイッッッッツ!!(ファイト)
火「くらえ!メラゾ・・・じゃなくて・・・くらえ!!!」
ブアアアァァァァ!!!(会場が火につつまれる)
爆「ロードサドラー・・・・」
火「ふん・・・たわいもない・・・」
爆「へっなんてなぁ!!」
いつのまにかガナ火ははがいじめにされていた・・・
火「まっ・・・貴様!!早まるな!!」
爆「妹の借りは返したゼ!!」
爆弾男がつぶやいた
火「その声は・・まさか!!」
爆「ジオン公国に栄光あ・・・じゃなくて・・・さぁ・・・一緒に死のうや!!」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
・・・・会場は冷夏の中の作物のように氷ついた・・・だがその後猛暑のような熱気につつまれた!!
「オオオオオオオォォォォ!!!」
・・・シンジは思った・・・「人間とは残酷なものだな・・・」その言葉の意味を知るものはいないだろう・・・いやシンジ以外・・・
- 286 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:59:19 [ pSKI7GFQ ]
- 第五話「天下一騎士会その3カッコつけてもつけなくても勝ちは勝ちだ!!」
第三回戦!!シンジ対アイナ!!
「おおっと!!これは、団長と副団長の対決だぁぁ!!!」
アイナ「いくぞ!」
シンジ「手加減してやるよ・・・」
アイナは剣を斜めにしながら走ってきた・・・
ちょうど切りかかろうとした時シンジが剣を抜きちょうど刃先が鞘の先のあたりに隠れている
カキン!!
鉄と鉄が鋭くぶつかる音がなる!!
カン!カン!カン!カン!
何回も鉄がぶつかる・・・アイナは一気に方をつけようとしてたがシンジは一歩も動かず剣で防御している
アイナ「腕をあげたな」
シンジ「お前もな!!」
シンジが声を出した瞬間・・・アイナの剣は肩から約100度のところで止まった・・・
シンジの剣は丁度肩から90度にアイナの首先にむけられていた・・・
シンジ「勝負あったな・・・」
アイナ「・・・棄権する・・・」
そう・・・これは昔の逆である・・・
第四試合!!ビトレス対ルーカス!!
ルーカス「これは運のつきだな・・・」
ビトレス「誰のだ?」
ルーカス「俺のな!!」
そうつぶやくととっさにレッド9を構える
バンッ!バンッ!バンッ!
ビトレス「私にはきかないぞ」
ルーカス「あんた何者だい?」
ルーカスは走りまわりながら発砲する・・・
その弾がビトレスの目にあたる・・・
目は潰れて片目になる・・・
ビトレス「やるじゃないか・・・ならこれでどうだ!!」
ビトレスは突進を繰り返す・・・ルーカスは必死に逃げる・・・
そしてその時ある場所のモニターがある場所で・・・
今ルーカスに賭ければ五倍だぜ!!
そんな声がする・・・
そしてサングラスの男が言う・・・
「それに賭ける・・・」
この男の正体とルーカスの運命は!?
- 287 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 11:59:52 [ pSKI7GFQ ]
- 第六話「天下一騎士会!?その4賭け事は程々にしなさい!!アンブレラ潰れるよ!!」
あるモニター室・・・・
「そいつにかける・・・」
「ウェスカー・・・そんな事してていいの?アンブレラ潰れるわよ?」
ウ「大丈夫だエイダ・・・ヒック・・・私は負けない・・・ヒック・・・・アンブレラに光栄あれー・・・ヒック」
エ「(ったく・・酒飲んだウェスカーは半端なく馬鹿ね)」
そのころ・・・・
ル「ちっ・・・」
ビ「ふん・・・片目を潰せたぐらいでもう終わりか!!!」
ル「・・・ふん・・・そろそろ本気を出す・・・ガッ」
ルイス「この馬鹿親父が!!ごちゃごちゃいわんでさっさっやれ!!」
ル「(あれ・・・俺の息子ですか?)」
ビ「どうしたぁ!!!」
ル「えぇぇ!!なんか本気だしてますぜコンニャロめ!」
その時ルーカスはレッド9を二丁持ちした!!
ダンダンダンダンダンダン!!
ダンダンダンダンダンダン!!
二つの銃がハーモニーを奏でた・・・
ビ「くっ・・・だが!!ふん!!」
ル「まず・・・うぅ」
ルーカスは首を絞められてしまった・・・
ビ「・・・・・」
ル「くっ・・・うぅぅ・・・あヴぅぅ・・・」
ビ「・・・・ふん・・・棄権する」
なにが起きたのだろうか・・・その真実はビトレスしかしらないだろう
ウェスカー「勝ったな・・・ヒック」
エイダ「ふふ・・・・運が凄いわね・・・」
ウェスカー「じゃあお約束どうりに・・・むふふ・・・ウプァッ」
エイダ「調子こいてると殺すわよ?」
エイダの放天脚が炸裂した!!
・・・・ウェスカーって酒が回るとすごいんだな・・・性格が・・・
- 288 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:00:28 [ pSKI7GFQ ]
- ↓セレナードさんの作品
- 289 名前:死レア縫い 投稿日:2006/12/07(木) 12:01:09 [ pSKI7GFQ ]
- 漆黒 廃校の謎(1)
こっこっこっ・・・
誰もいないはずの廃校を3人の人物があるいている。
セレナード(以下セ)「この学校であっている・・・よな。」
こう言ったのはセレナード。彼は無限アサルトライフルを持つ権利が
認められるほどの実力者。今回の調査班のリーダー。
クマ(以下ク)「絶対あっているって。」
作業服を着ている人物はこう言った。この人物の名はクマ。
武器はサイレンサーを装着したハンドガン EAGLE6.0を二丁。
狙撃の腕は申し分ない。
27「でも何も出てこないのがおかしい。不審人物の目撃者は沢山いるのに。」
彼の名は27。本名は不明。表の顔はT、Gウィルスの抗体を開発した科学者。
しかし、裏では斬撃のスペシャリストと呼ばれている程剣の腕がある。
その腕を買われて今回、同行している。
セ「少し調べよう。」
彼らは部屋を調べ、1Fのもっとも東にある家庭科室を調べ終えたその時!!
「ぅぅぅぅぅ・・・・」
セ「やっべ。見つかったか?」
27「ゾンビだ。十分注意しろ。」
ク「マジか・・・不審人物ってのはもしかして・・・・」
27「一応抗体を渡しておく。すぐに使え。」
セ「サンキュー。・・・さて・・・行くか。」
そういうと彼らはゾンビの群れへ向かっていった。これからの出来事も知らず・・・
- 290 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:01:54 [ pSKI7GFQ ]
- 漆黒 廃校の謎(2)
セ「くそっ。圧倒的に数が多い。無限アサルトライフル使っても減る気配がしない。」
ク「そっちは無限アサルトライフルだからまだいいよ。こっちはハンドガン二丁だぞ。」
27「といってもハンドガンのなかでトップクラスじゃないか。そのEAGLE6.0は。」
ダダダダダダダダダ!!
セ「やべ・・・・接近された。」
27「ちっ・・・・」
ざしゅざしゅ!!・・・ばたっ・・・ばたっ・・・
だぁんだぁんだぁん!!ダダダダダダダダダダ!!
セ「これで全部か・・・・?」
ク「そのようだけど・・・」
27「・・・この死体、焼いておけ。クリムゾン・ヘッド化すると面倒だ。」
ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・
ゾンビの死体は火炎放射器により灰になった。が・・・その直後・・・
ぎぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・
全員「ん?」
「アガレロ!!」
セ「ちっ・・・・ゾンビの次はガナードかよ!!」
ぶぅんぶぅんぶぅぅぅぅん!!
ク「げっ・・・チェーンソー持っている奴が混じっているぞ。」
27「くそっ・・・・」
- 291 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:02:30 [ pSKI7GFQ ]
- 漆黒 廃校の謎(3)
セ「さっきのゾンビ並にいるぞ。この人数・・・・」
ク「まとめて撃ち殺すだけだよ。」
27「・・・・・しょうがない・・・・」
ざしゆざしゅざしゅざしゅ!!だぁんだぁんだぁんだぁん!!ダダダダダダダダダ!!
セ「うわっ!!・・・この野郎放せ!!」
どん!!
ダダダダダダ!!
セ「ざまぁみろ。」
ぶぅんぶぅんぶぅん!!
ク「チェーンソー男だ!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!
「ぅぅぅ・・・・」
ばたっ・・・・
セ「どんなもんだい。」
「ドバイタドール!!」
ク「この声ってまさか・・・・」
27「ガトリング男・・・・」
ダダダダダダダダダダ!!
セ「おっと危ない。」
くるくるかちっ・・・だぁんだぁんだぁんだぁんだぁん!!
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・」
ク「どうだい?」
セ「なかなかやるじゃん。」
ク「へっ。こんなもんよ。」
27「ん?なんだこのメモ用紙。」
「ヒッヒヒッフー・・・・ヒッヒヒッフー・・・・」
27「今度は・・・・」
いきなり何者かの両腕が27を掴もうとした。それをかわした彼はこう言った。
27「これは・・・アイアンメイデンの腕・・・だな。」
セ「ちっ・・・・最終的にはこれかよ。」
ダダダダダダダダダダダ!!だぁんだぁんだぁん!!
セレナードは無限アサルトライフルを腕が伸びてきた場所に発砲。クマもハンドガン二丁を発砲した。
「ぅぇぁぁぁぅぉぉぉぉぉ!!」
ぶぎゃぁ!!とん・・・とんとん・・・とん・・・ばたっ・・・・
27「これは・・・・カードキー?」
- 292 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:03:06 [ pSKI7GFQ ]
- 『漆黒』 廃校の謎(4)
ク「ところで・・・メモ用紙にはなんて書いてあるんだ?」
セ「どれどれ・・・」
体育館地下研究所閉鎖発表
今回、この学校が調査対象になったという事で体育館地下の研究所の閉鎖を発表する。
セ「だとさ・・・」
27「体育館か・・・」
場所は変わり、体育館へ・・・
ク「ここだよなぁ・・・」
セ「カードキーロックがあった。このカードキーで・・・」
かちゃ・・・ぴっ!!
カードキーが出てきたので抜くと、地下へと続く階段が現れた
27「よし、いくぞ。」
かっかっかっ・・・
―体育館地下研究所―
セ「あ、カードキーの書き換え端末だ。書き換えておこう。」
セレナードはカードキーを書き換えた。
27「で、このカードキーをさしこむと・・・」
かちゃ・・・・ぴっ!!
ク「うわー・・・・・」
27「なんだ?この紙は・・・」
植物実験戦闘データ詳細
○月○○日、T、Gウィルスを混合たものを植物に投与し、戦闘データを計測する。
場所は○○植物園。人体へのダメージ等も検証できるからだ。
なお、これに合わせてこの地下研究所を閉鎖する。
グラフデータ等、重要なものの忘れ物がないように。
体育館地下研究所最高責任者 アルバード・ウェスカー
セ「はぁ!?ウェスカーは死んだはずだろ!?」
ク「それよりこの紙に書いてあることが本当なら・・・」
27「植物園へ急ぐぞ!!」
- 293 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:03:40 [ pSKI7GFQ ]
- 漆黒 謎の強襲(1)
27の車に乗り、植物園へと進む調査班。
セ「これで・・・よし。」
ク「なにをって・・・ええ!?燃夷手榴弾5個で十分だろ!?」
なんと燃夷手榴弾を10個持って行こうとするセレナード。
27「・・・・・着くぞ。あと5分だ。急ごう。」
27は冷静だ。
セ「ああ。行こう。目的は客の全員の避難と植物の除去だ。」
27&ク「了解!!」
- 294 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:04:37 [ pSKI7GFQ ]
- ↓saiさんの作品
- 295 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:05:08 [ pSKI7GFQ ]
- 「実話」
これはその名のとおり実際にあった話で、それをネタっぽくしました
私の学年には一人、ほとんどの奴から嫌われているやつがいる
そいつが掃除中、箒で遊んでいたら先生と一人の女子生徒が掃除をしろ
と、言ったらそれが頭にきたらしくその女子生徒に泣きながら襲い掛かったココまでならよくある話だろうだがそのときの掛け声を聞いたとき思わず噴き出しそうになったその掛け声が
「ねやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺の心の声(チェーンソーかよ!え?何、こいつバイオ4知ってんの?)
そして、その女子生徒は額と目に全治一ヶ月のケガ(先生の話ではあと少し深ければ失明していたらしい・・・)そいつは一週間の停学
一週間後
俺はその日休んでいたのでその事件を知るのは次の日だった
それは、クラスで唯一のバイオ好きの奴から聞いた
なんでも、美術の時間嫌われ者がいきなり泣きながらそいつの机の前にやってきていきなり
「俺が作ってた粘土細工壊したな」
と、言いがかりをつけられたので
「はぁ?」
と言ったらさらに泣き出し
本当は○○壊したな!と言いたかったらしいが
「○○、ゴァァァァァァ・・スタァァァズ」
と叫んだらしい俺はそれだけでも可笑しいのにそいつに
「お前、なに作ってたんだっけ?」
と言った直後に思い出した
心の声(あっ!こいつが作ってたのってたしか・・・)
「スターズのエンブレム」
直後二人で大爆笑していた
終
余談ですが、嫌われ者は叫んだあとそいつのスターズエンブレムを壊しさらにバイオ好きに友達に殴りかかったが返り討ちに下らしい
- 296 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:22:33 [ pSKI7GFQ ]
- >>2 へたれエージェントさんの作品
>>4 偽りの初心者さんの作品
>>43 気ちがいさんの作品
>>88 ゾンビが怖い人さんの作品
>>107 甲賀さんの作品
>>112 ボルドー鈴木さんの作品
>>115 私(不知火)の作品
>>127 sssさんの作品
>>140 27さんの作品
>>159 バルムンクさんの作品
>>164 ドロップさんの作品
>>173 焔さんの作品
>>186 GONさんの作品
>>208 れぐさんの作品
>>210 syainingさんの作品
>>216 クマさんの作品
>>234 おばはん。さんの作品
>>255 ddrさんの作品
>>275 紅華さんの作品
>>281 inazuma400さんの作品
>>288 セレナードさんの作品
>>294 saiさんの作品
- 297 名前:不知火 投稿日:2006/12/07(木) 12:35:38 [ pSKI7GFQ ]
- 間違えの訂正などはこれ以降(>>298)にお願いします
- 298 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2006/12/07(木) 16:55:05 [ T.QxDySk ]
- >>4-42
で全部出ると思います。
・・・ああ、最初の『題名不明』は作品じゃありません。
キラー9の予告編ですのでスルーを。
- 299 名前:気ちがい ◆WBRXcNtpf. 投稿日:2006/12/17(日) 10:56:44 [ xVWPQ7PY ]
- 管理人さんがまだ纏められていない可能性があるのでage
- 300 名前:はっとり(管理人) 投稿日:2007/01/20(土) 19:28:56 [ .MNyhTo. ]
- ホントお待たせしてスイマセンでした。
投稿頂いた大勢の方々
まとめて下さった不知火さん本当にありがとうございます。
作業復活あげです。
- 301 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2007/01/20(土) 20:51:29 [ r3.eMUxU ]
- お疲れ様でした。
毎度の事ながら、管理人さんの仕事を増やしてしまう事を詫びると同時に、いつも面倒を見てくれている事に感謝します。
- 302 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2007/01/20(土) 20:59:03 [ r3.eMUxU ]
- あ、作業復活を保存完了と間違えてた。恥ずい・・・
失礼しました。
- 303 名前:Gon 投稿日:2007/01/21(日) 01:09:20 [ x6je2FHs ]
- はっとりさん
いつもお世話になります。とりまとめありがとうございます、よろしくお願いします。まとめる時に修正をお願いしてもよろしいでしょうか。ここの201 妄想小劇場64 「ルーキー邪教徒 裏切り者を始末せよ 後編だ!」ですが、最後のセリフが抜けていましたので、付け足していただきたいんですが。
「ウオーーーーン?」 →「ウオーーーーン?」(俺はいつまで岩のフリをしてれば良いんだ?)
です。
それと自分がやってしまった誤字脱字は原則諦めるようにしているんですが、出来れば2つ程。193 妄想小劇場32 「エイダの紙飛行機」の’面倒見の良いエイダの髪飛行機’はいくらなんでもみっともない、というか’髪飛行機’って気持ち悪いので、’面倒見の良いエイダの紙飛行機’に直していただけませんか。そしてずうずうしいですが、前々からどうしても気になっていた作品が。ずいぶん前に「バイオ オリジナル小説」にまとめられている作品ですが、「悪夢の一日前」の子供のセリフ、「パパ、だっても変だよ.....」を 「パパ、だって変だよ.....」に直していただけないでしょうか。初めて作ったシリアスな話なのに、そしてかなり重要なセリフなのに、と読み返すたびに気になって。この二つは自分が間違えたので自業自得なんですが、出来ればよろしくお願いします。
- 304 名前:はっとり(管理人) 投稿日:2007/01/21(日) 18:29:48 [ .MNyhTo. ]
- とりあえず、三代目スレの投稿小説アップ致しました。
おそらく、前回からの恒例の如く間違いアップが多数あると
思いますので(ホントスイマセン)。
ご指摘いただければ非常に助かります。
どうぞよろしくお願い致します。
Gonさんへ
修正致しましたー
- 305 名前:コント×55号 投稿日:2007/01/21(日) 23:22:47 [ sp6CvdEY ]
- 誠に恐縮ですが、僕も投稿していいですか。
- 306 名前:気ちがい ◆WBRXcNtpf. 投稿日:2007/01/22(月) 06:35:40 [ xVWPQ7PY ]
- おお!
はっとり(管理人)さん、ご苦労様です。
今後、時間さえあれば不知火さんのように手伝わせていただきたいと思っております
- 307 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2007/01/22(月) 07:37:19 [ r3.eMUxU ]
- お疲れ様でしたはっとり殿!
ところで、シリーズ物はまとめる・・・と言った話があったと記憶してますが、まだ生きてますか?
いえいえ、急かすわけじゃありませんが、生きてるなら安心・・・ってだけでして。
- 308 名前:Gon 投稿日:2007/01/22(月) 23:50:14 [ x6je2FHs ]
- はっとりさん
取りまとめと修正ありがとうございました。そして、度々すみません、妄想小劇場64 「ルーキー邪教徒 裏切り者を始末せよ 後編だ!」の修正のお願いは書き方が悪かったようです。最後の2行がどうなるか書きますと、
その日の真夜中、エルヒ邪教徒:
「ウオーーーーン?」(俺はいつまで岩のフリをしてれば良いんだ?)
となります。要するに不知火さんにまとめてもらった時に、最後の(俺はいつまで岩のフリをしてれば良いんだ?) だけが抜けていたので、それだけ追加していただければ良かったんですが余計な事をごちゃごちゃ書いてしまいました。お手数ですが、お時間がある時にでも再度修正をお願いします。
それと
●偽りの初心者さん
私の記憶だと、シリーズ物をまとめる、という話は確かに一度ありましたが、その後「申し訳ないのですが、諸般の事情でやっぱり難しいです」という感じのコメントがはっとりさんからあったと思います。出来る事ならお願いしたいんですが。
- 309 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2007/01/23(火) 22:15:35 [ r3.eMUxU ]
- >Gonさん
あ、やっぱしですか・・・うすうすそんな気はしてたんですが(嘘こけ
では一言。カレカノシリーズの順番がちょっとだけおかしいです。
順番はアレなんですが・・・何と言うか・・・その〜・・・・・最終回の後に中頃のシナリオが・・・
こういう場合はどういう直し方を要請すれば良いのか分からなくて・・・・・
本当、些細な事でスイマセン。本文チェックもロクにしてないのに・・・
ラリホーは何処に行ったんだ・・・(本スレ参照
- 310 名前:不知火 投稿日:2007/01/24(水) 21:05:41 [ HpK8sHz. ]
- 管理人さんお疲れです。そしてありがとうございます。
今自分の作品を見直していたのですが
「謎の同盟」後編 (このスレッドの>>117)
全員「オォーーーーーーー!!!」より先が抜けておりました
あと私のミスですが
「続・謎の同盟」(このスレッドの>>118)
(怨霊注意!)間違っていました。(音量注意!)に修正お願いします。
毎度お手数かけますが修正お願いします。
そして4代目のまとめもいちいちスレッドを立てるのはどうかと思うのでここにまとめたいと思います。
その時は「削除依頼専用スレ」にまとめをしたことを報告するのでお願いします。
- 311 名前:はっとり(管理人) 投稿日:2007/01/27(土) 23:44:14 [ .MNyhTo. ]
- 不知火さん、Gonさん、偽りの初心者さんへ
修正致しました〜まだ間違っている場合はお手数ですが
またまたご連絡の程よろしくお願い致します〜
コント×55号さん
投稿は
http://jbbs.livedoor.jp/game/32711/#1
へどうぞ〜
- 312 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2007/01/28(日) 00:39:38 [ r3.eMUxU ]
- で、まずは細かめな事です。
はっとりさんが提示していらっしゃるURLは、固定ではなく、スレの順番で決定されるタイプです。
それでは、一番上に上がってるものが自動的に小説スレになってしまいますよ。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/32711/1163859452/
こちらの方が妥当だと思うのですが・・・?
で、次はとっても気になった事。
色々と間違えてたり、掲載されていない部分もあります。
まず、『カレカノ2−1』と『カレカノ2−3』と『カレカノ2−4』が掲載されていません。
2−3と2−4はこのスレの>>6-7参照で良いはずですが・・・・・・
2−1は何処へ行ったのでしょうか? 記憶の糸を手繰り寄せてみると、多分旧スレに投下したような気が・・・
まさか・・・消えちゃいました?
で、ネクスト。まとめページの、各作品に飛べるリンク的な機能がありますよね?
アレの、『カレカノ2−2』と書かれたリンクを押すとここに飛びました。
http://www10.plala.or.jp/namikipatty/bio4gc/bionovel/novel04.html#180
で、『カレカノ2−FINAL』を押したらここに飛びました。
http://www10.plala.or.jp/namikipatty/bio4gc/bionovel/novel04.html#183
タイトルにご注目下さい。すっかり反対になってます。
反対になってしまったタイトルは思い出した時にでも良いので、とりあえずいつでも良いですが・・・
それよりも優先して欲しいのが、『カレカノ2−1』〜『カレカノ2−FINAL』の整頓です。
掴みを担う2−1が抜けては力が出ず、ちょっとした山場の2−3と2−4が抜けても駄目なのです。
本当、こんな俺のこだわりでスイマセン。
長文失礼しました。一応報告いたしましたので、お時間がある時にでも手を付けて頂ければ幸いです。
- 313 名前:はっとり(管理人) 投稿日:2007/01/28(日) 18:28:34 [ .MNyhTo. ]
- 偽りの初心者さんへ
修正いたしました〜
確認の程よろしくお願い致します。
- 314 名前:偽りの初心者 ◆KuxmL9MoGk 投稿日:2007/01/28(日) 18:31:53 [ r3.eMUxU ]
- (^^)ゞ<全項目確認いたしました!
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