■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■

1/20:Sweet Chocolate, Red Valentine
1ジニア:2010/01/18(月) 22:11:42
■アクトトレーラー
聖バレンタインデーの虐殺、を知っているか。
災厄前の伝説的ギャングスター、アル・カポネの有名な悪徳でな。
愛に溢れる聖バレンタインデーに対抗組織を襲撃したって事件だ。
その被害者は7人。7人で虐殺とは、平和な時代じゃないか。
無論我らには7人の血では足りぬ。
偉大なる先人に敬意を表して、我らもこの街に聖バレンタインデーの贈り物をしようではないか。
“災厄の街”などと言いながら、その実腑抜けたこの街に。
7の7倍の7倍の血を贈ろう。我らの愛をこめて。
この街に住まうすべての者達へ。我らの愛をこめて。

トーキョーN◎VA the Detonation
“Sweet Chocolate, Red Valentine/バレンタインに血のチョコレート”
我らカーライルから愛をこめて、鉛の銃弾(チョコレート)を贈ろう。
甘い甘いチョコレートを。

■ハンドアウト
クリスマスの華やかな夜の陰で、ストリートの片隅/企業の裏側では、ある噂が囁かれ始めていた。
「カーライルが本格的なN◎VA侵攻を計画しているらしい」
年が明けて、人々が日常に戻る頃には、その噂はN◎VA中に広まっていた。
「カーライルが大規模な襲撃を仕掛けるらしい」「レッガーだけでなく一般市民(エキストラ)も対象らしい」「北米軍も上陸しているらしい」
おかげでSSSの契約者数は跳ね上がり、ナイトワーデンは大忙し、N◎VAスポの売り上げは倍増。
噂のどこまでが本当なのかはわからないが、何かが起きようとしていることは確かなようだ。
この街を余所者の好きにさせるわけにはいかない。誰がこの街の主なのか、しっかり教えてやる必要がありそうだ。

注:このシナリオには個別ハンドアウトは存在しません。ハンドアウトはすべてのキャストに共通です。
  また、推奨スタイルも存在しません。推奨神業もないの、って、おいおい、“災厄の街”も随分甘くなったもんだな。一度シアトルにでも行くといい。
  ただし一方でそれぞれのキャストはN◎VAを代表する組織に所属していることが求められます。
  河渡・三合会・千早・イワサキ・ブラックハウンド・稲垣機関・日本軍、など特定の組織を選んで所属するキャストを用意して下さい。
  シナリオコネはRLと相談の上、所属する組織に相応しいゲストを選んで任意のスートで1レベル取得すること。
  各キャストの所属組織は異なっていることを強く推奨します(河渡の音羽派/藤咲派などの違いに関してはRLと相談の上決めて下さい)

2ジニア:2010/01/18(月) 22:29:02
■補足
・PSルールを採用していますが、PSの取得に関しては特殊なレギュレーションを設定しています。かなり自由な(特殊な)構造なので注意。
・メタゲーム的な側面が強いというか、マーダーインク収録のシナリオ“Dance Blindfold”のB面的なシナリオだと思って下さい。シナリオの雰囲気的にも。
・どちらかといえばこのシナリオがA面で、“Dance Blindfold”の方がB面っぽい、のかもしれません。
・基本的にキャストの目的は共通しているので共闘モードになると思いますがいきなり隣のキャストに背後から刺されても文句を言わないように。
 (文句を言うならRLやシナリオライターではなくて隣のプレイヤーに言って下さいね)
・殺し系神業や万能系神業の数などは自己責任で。隠蔽系神業や情報系神業も使い所はあります。神業は工夫次第でどのようにでも活かせます。
 (RLはPLの自由な発想をできるだけ活かしてマスタリングしてください。特に神業に関しては)
・防御系神業は最低で3つ、ですが途中の展開によって敵対するゲストの数も変わりますのでまあ参考までに。
・プレアクトの段階で各キャストは所属組織から報酬点5点を受け取ります(演出は自由)
・オープニングはシナリオコネと話す、というものがデフォルトですが、RLと相談の上調整して下さい。
・キャスト間コネや席順はニューロデッキによってランダムに決定することを推奨。
・とはいえそれぞれのキャストが異なる組織に所属しているので、キャスト間の関係はプレアクトの段階から詰めておいた方が良いかもしれません。

3ジニア:2010/01/18(月) 22:29:46
■特殊ルールその1
このシナリオではPSに関する特殊なルールを使用します。
オープニングが終了した後に、卓上には6枚の“PSカード”が配置されます。
これは表面(見える側)に情報収集の技能と目標値が書かれており、裏面(見えない側)に今回のシナリオのPSが書かれたカードです。
マーダーインク収録の“Dance Blindfold”のペルソナ/キーハンドアウトに近いもの、と考えて下さい。
シナリオ開始時に各キャストに対してPSは与えられていませんが、このPSカードを取得することによって各キャストは自分のPSを得ることができます。
以下がPSカードに関するルール。
・PSカードの表に書かれている情報収集に成功した場合、プレイヤーは裏面を見ることができます。
・裏面を見た場合、「そのまま手元にキープする(固定化する)」か「もう一度場に戻す(固定化しない)」かの選択をすることができます。
・PSカードを「固定化した」場合、そのPSカードに書かれたPSがキャストのPSになります。このPSは任意のPL/キャストに対して教えることができます。ただし、これ以後他のPSカードの情報収集に成功したとしても新しいPSカードを「固定化する」ことはできません。一方で他のキャストがキープしたPSカードと交換することは(PL間で合意があるという前提の下で)可能です。つまりPSカードを一度「固定化し」てしまったら、他のキャストと交換しない限り基本的には変更できないと言うことです。
・他のPLが「固定化した」PSカードの内容は適切な社会・コネ技能(あるいは〈インタビュー〉などの特技)によってリサーチすることが可能です。ただし該当キャストはこのリサーチに対してリアクションすることが可能です(適切な社会・コネ技能または隠蔽・偽装系特技を使用すること)。使用可能な社会技能に関してはRLが適宜決定すること。迷ったら〈社会:N◎VA〉〈社会:ストリート〉で。対象がレッガーやイヌであれば〈社会:警察〉、クグツやエグゼクであれば〈社会:企業〉を加えると良いでしょう。またPLは自分が「固定化した」PSカードの内容を任意で他のPLに教えることができます。リサーチしなくともPLレベルで情報の受け渡しは可能です。
・PSカードを「固定化しなかった」場合、PLが見たPSカードの裏面の情報を他のPL/キャストに教えてはいけません。他のPSカードを改めてリサーチして「固定化し」ても良いですし、一度「固定化しない」ことを選んだPSカードを後から「固定化する」ことも可能です。その際にはもう一度リサーチする必要はないですが、なんらかの宣言とアクション(舞台裏の行動を一回消費するなど)が必要です。他のPSカードを見てからじっくり選ぶことができますから「固定化しない」メリットもありますが、一方で他のキャストにPSカードを取られてしまう可能性もあるので注意してください。
PSカードを固定化したくない、あるいはその後他のキャストの目的を把握したい場合にはPSカードを場に戻せばよいのですが、一方で他のキャストに先にPSカードをキープされてしまう可能性もありますので注意が必要です。
・ただしPSカードの中に1枚だけ例外的なカードが存在します。それが“黒いPSカード”です。この“黒いPSカード”を「固定化する」ことはできません。しかしPLはゲーム終了以前の任意のタイミングで卓上の“黒いPSカード”のPSを適用することを宣言することができます。この場合、そのPLが手元にPSカードを「固定化して」いたとしても“黒いPSカード”のPSが優先されて上書きされます。望まないPSを「固定化し」てしまい、更に他のPLとの交換交渉も成立しなかった場合でも、“黒いPSカード”による上書きは常に可能です。しかし一度“黒いPSカード”の適用を宣言した場合にはそれを更に覆す/上書きすることはできませんので注意してください。また、“黒いPSカード”の適用に人数制限はありません。すべてのPLが“黒いPSカード”に書かれたPSを使うことも可能です。
PSカード
・折り曲げて張り合わせ、両面に情報のあるカードを6枚作成し、左側の面を表にして卓上に置くこと。
・情報収集項目は裏面を見るために必要なリサーチ。記載の技能以外でも各キャストの持つコネ・特技などの使用は積極的に許可することを推奨。

5ジニア:2010/01/18(月) 22:30:47
■シナリオの目的
カーライル・シンジケートによるN◎VA侵攻作戦「聖バレンタインデーの惨劇」を阻止することがキャストの目的です。キャストはそれぞれ特定の団体を代表してカーライルに立ち向かうために共闘するが、勿論それぞれに独自の思惑もあるという設定で、そうしたプラスアルファの部分の差異を楽しむことがシナリオの目的です。黒いPSカードは裏切りの符丁であって、これはPLには最初から明白であることを想定してデザインしてあり、しかも基本的にPLが選ばないものと考えています(選んでもシナリオ自体が破綻するわけではない)。共闘路線を前提とした上で、裏切りの可能性を提示することで不信感と緊張感をもたらすことができればベスト。
PSカードの部分を取り除くと構造としてはかなり単純なものとなっています。要するにカーライルの計画している襲撃を失敗させれば良い、ということでそのためには襲撃の首謀者を倒せばいい、という話。単純な構造に加えて小さな目的をちりばめて(=PSカード)スパイスとしているだけ。PSカードに注意を奪われて「襲撃阻止」という大目的を見失わない様に気をつけること。

6ジニア:2010/01/18(月) 22:59:52
■ヘイトチップについて(PL向け情報)
このシナリオではそれぞれのキャストとそのキャストが所属する組織の注目度を示すための指標が存在します。つまり、目立つ行動を取ればそれだけカーライルに目をつけられる、ということです。これは“ヘイトチップ”として管理されます。特定の行動―シーンへの登場やカーライルに敵対する言動など―によってキャストにヘイトチップが渡されます。ヘイトチップが溜まることによって特殊なイベントが発生したり、終了時に分岐が発生したりしますので注意して下さい。基本的に「目立たないように行動する」ことによってヘイトチップを渡されないようにすることができます。「とりあえずシーンはストリートのどこか、登場判定は〈社会:ストリート〉10、でいいかな」とか言っているとばんばんヘイトチップを受け取ることになるので注意してください。また様々な神業でヘイトチップの数を増減させることができます。基本的には1つの神業によって1人のキャストの持つヘイトチップを10枚増減させることができる、としておきます(特定のキャストから他のキャストにチップを移動するのであれば5枚移動できる、とします)。
例:《不可蝕》によって自分のヘイトチップを10枚減らす
  《完全偽装》によって他人のヘイトチップから5枚を自分のものにする

ヒント
• ストリートには常にカーライルの目が光っているぞ!
• 金をばらまくと目をつけられやすいぞ!
• 登場しにくいところであればその分安全だぞ!
• 住居の隠匿レートは大事だ。フォートレスという装備もあるぞ!
• あとRLは演出もしっかり拾うぞ!(でも演出だけで隠れたといっても認めてくれないぞ!)

ヘイトチップが溜まるにつれてカーライルに目をつけられることになります。具体的にはヘイトチップの所持枚数に従って以下のイベントが発生します。
 5枚 圧力。社会戦ダメージを受ける。ダメージカードは山札1枚。報酬点によるダメージの軽減、[ダメージ軽減]特技の使用ともに可能。
10枚 脅迫。精神戦ダメージを受ける。ダメージカードは山札1枚。[ダメージ軽減]特技使用可能。
また〈交渉〉〈社会:N◎VA〉判定を行い、その達成値の十の位分だけダメージを軽減できる。
15枚 襲撃。肉体戦ダメージを受ける。ダメージカードは山札1枚。[ダメージ軽減]特技使用可能。また反撃することでダメージを軽減可能。
対象のキャストは1回のメジャーアクションをしたものとして肉体戦/精神戦ダメージを算出すること(対象の制御値は10として扱う)。
出たダメージの十の位分だけダメージを軽減できる。
20枚 社会封鎖。社会戦ダメージを受ける。ダメージカードは山札2枚の合計。ダメージの軽減については圧力と同様。
25枚 暗殺。肉体戦ダメージを受ける。ダメージカードは山札1枚+5。ダメージの軽減については襲撃と同様。
30枚 どこからか《とどめの一撃》が飛んでくる。ご愁傷様。(神業によって30枚になった場合には無視すること)
ダメージ軽減に関しては他のキャストが報酬点の消費/判定を行っても問題ありません([ダメージ軽減]特技の使用を除く)。その場合、代わりに報酬点の消費/判定をしたキャストに対してヘイトチップが1枚与えられます。

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■