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東方創想話作品をレビューするスレ
1 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 02:35:07 [ YMJI9.1. ]
ここは同人弾幕STG『東方シリーズ』の二次創作SSを発表する場として、
「Coolier -クーリエ-」管理人のmarvs(アーヴ)氏が同サイト内に設営した、
「東方創想話」に投稿されている作品について、作品に対する感想・批評を述べるスレです。

※おやくそく※

・東方創想話内の作品と、創想話に投稿なさっている作家さんの作品に関しての話題のみと
 して下さい。絵や同人誌、音楽、関連ゲーム等は二次創作スレで。
・感想は、なるべくその作品に対する感想欄に書きましょう。
 得点をつける場合は自分に正直になりましょう。
・作品についての議論は厳禁。自分で感じたものが他人と同じとは限りません。
 感想の場合は良かった所を丁寧に述べると読む人の参考になるかも知れません。
 批評をするのであれば明確に。ただ気に食わないという理由で批判するのは誹謗中傷と同じです。
・作家さん自体についての話題は創想話スレで。

素晴らしい作品を世に送り出してくれたZUN氏、貴重な場を提供してくれているmarvs氏、
そして新たな幻想の世界を見せてくれる作家さんたちに賛辞と敬意を。

2 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 02:36:12 [ YMJI9.1. ]

◆当スレ関連アイテム◆
上海アリス幻樂団 ttp://www16.big.or.jp/~zun/
Coolier -クーリエ- ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/
東方創想話 ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/SS_kai.html
幻想郷非公式ワールドガイド(仮) ttp://www2.odn.ne.jp/aar36070/genso/
東方創想話まとめサイト ttp://f18.aaa.livedoor.jp/~motoyasu/wifky/wifky.pl
東方創想話@Wiki ttp://www4.atwiki.jp/sousouwa/
東方SSこんぺ ttp://thcompe.hp.infoseek.co.jp/

◆当スレ関連スレッド◆
東方二次創作作品を語るスレ 8/8
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1156466018/
投稿するまでもないSSスレ 4/4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1152798704/
SSの実力向上を目指すスレ 第3話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1137562560/
東方SSコンペ企画・運営スレ4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1161163971/
次期想創話スクリプトの仕様を考えるスレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1142321265/
【こんなSS】貴方に合うSSを探すスレ【ありますか?】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1146881361/
創想話に関する問題点を指摘するスレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1145812319/
東方創想話作品について語るスレ その21
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1161707129/

3 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 02:40:05 [ IP2gavn. ]
>>1
どうなるか分からんけど、微力ながら貢献する所存

4 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 02:47:39 [ YMJI9.1. ]
とりあえず先陣切ったからには何か一作レビューする所存。

5 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 02:55:47 [ YMJI9.1. ]
幻想遠野郷
新角氏


ttp://coolier.ath.cx/~coolier/sosowa/anthologys.cgi?action=html2&key=20061005021113&log=2006101116

ある意味クロスオーバーとも伝奇ともいえる異色作。
柳田國男翁が遠野物語の執筆を始めた頃にあった出来事を描いた話。
ふと道に迷って辿り着いたちいさな人里。実はそこは―――

細やかな描写やどことなく格調高い文体が話の雰囲気と見事に調和していて、
読み応えは十分。細かいところまで気を使って描写や会話をしているあたりは好感。
遠野物語や古い小説が好きな人は必見の一作。

6 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 02:59:51 [ YMJI9.1. ]
ということで一番槍。
だれか後に続いてくれることを祈る所存。

7 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 04:14:18 [ IP2gavn. ]
乙。俺もとりあえず一個だけど。作品集は34


・晴れ時々チルノ  上泉 涼氏

「何言ってるのよ。今こそふくしゅうの時。時は満ちたのよ!」

vs大ガマ。炎天下に燃え上がる不屈の闘志を目に宿し、ついにチルノは立ち上がる。
だがどう見てもチルノが悪い。頭が。しかし我らがミニスカ天狗、文っちのファインダー越しに
映し出される大妖精との心温まる友情は垂涎モノ。
黒星一つを地道に更新。それをネタにまんまとのせられたチルノの次なる相手は―――太陽?

氷の小さな自称最強。果たして強敵との勝負の行方は? 文の納涼は上手くいくのか?
ところで投稿日が9月9日なのは意図的なんだろうか。偶然だったらすごいな。そんなナイスチルノ。

8 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 04:27:54 [ IP2gavn. ]
……ってぇよく見たら、作者メッセージ欄に「⑨月⑨日だから〜」とか普通に書いてんじゃん!
俺の目は節穴か!? そんなわけで普通にナイスチルノ

9 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 07:05:37 [ U2f1hd1c ]
最新作品集(35)から「指折り数えて」

永夜抄本編からEXまでの間の裏話。
話の中心は妹紅、明けない夜を不審に思い妹紅は人里を、そして永遠亭を目指す。
弾幕ごっこあり、少しだけどコメディ要素もあり。
文章もお達者、聊か説明しすぎな感もなきしもあらずだが、個人的には好みの文体だった。
特に妹紅とてゐと異色の組み合わせでの弾幕ごっこはなかなか読み応えがある。

惜しむらくは文章のレイアウトや背景に使っている画像のせいで視覚的に読みづらいこと。
厳密に書式が定義されているわけではないのであまり口うるさいことは言いたくないのだけど、
出来るなら段落の冒頭は一段頭を下げて欲しかった。
読みやすさという点に留意して執筆を続けてくれるなら、今後に期待できると思う。


……よくわかんないけどレビューってこんな感じでいいのかしら。

10 名前:9 投稿日:2006/10/25(水) 07:08:18 [ U2f1hd1c ]
>>9
すいません、書き忘れ。
「指折り数えて」の作者お手さんは今回が初投稿だそうです。
それを冒頭に書くつもりがうっかり書き忘れてましたorz

11 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/27(金) 00:17:48 [ 71TooJk6 ]
作品集33より「夏猫」

ある日、蓮子は猫の式に出会う。
作品全体に響いている風鈴の音と背景の白色、適度な文字の空白によって、
とても涼しげで幻想的なものを感じさせる。
本人が後書きで書いているとおり、まるで夏の幻のような作品。

蓮子と「彼女」の交流も爽やかで、かつこれも夏の空のような、
どこまでも広がる未来を何となく思わせてくれる。

視覚も考慮に入れて書くというのは、非常に面白い試みだった。
今も時々読み返し、読むたびに心に清涼さを与えてくれるお気に入りの一作。


レビュー初めてで、どう書いていいもんだか^^;
こんなもんでいいかな?

12 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/27(金) 00:37:06 [ tC0A63s. ]
いっそ全作品を最初から順にレビューしてけばいいんじゃないのか?
さもなければわざわざスレ分けした意味も無いし、今後過疎るのは誰でも予想できそうだが

13 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/27(金) 01:00:11 [ yPsQ0o2I ]
>>11
ナイスレビュー。
十分に上手いよ、その作品が好きだって感じが良く出てる。
こういう気持ちが伝わってくるレビューがあると良いね。

14 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/27(金) 02:01:17 [ YMBdR5CI ]
>>11
ナイスだ。俺もあの作品好きだったぜw

15 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/27(金) 12:05:35 [ 71TooJk6 ]
ちょっと嬉しかったので調子に乗ってもう一本書いてみたり。

作品集30より
「雫を零して〜Midnight Tea Party〜」

実は、筆者は三月精を読んだことがなかったりする。
しかし、それでも関係なく楽しめた。
「魔法」と「不思議で陽気な隣人」の表現が非常に巧く、叙情豊かで、
どこか古めかしく、まるでずっと昔から枕元で語られてきた物語のよう。

個人的には、この作品の雰囲気は東方よりも西方の妖精物語っぽい。
しかし、魔法のふしぎな匂いと、それに憧れる人の心はどこであっても変わらない。
妖精の飾り気ない陽気さは、例えば鬼の呑気さを思い出させ、東西南北の壁を容易に超えさせてくれる。
こういう「優しい幻想」もまた幻想の骨の一本だから、本編の会話とはどこか雰囲気が違っても、
これはこれで東方の世界の片隅に心を入らせてくれるよい作品になっていると思う。



なんだかまるで古代文学でもレビューしてるようなノリだな、我ながら^^;
ちょいと堅っ苦しかったかな?

16 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/27(金) 13:17:56 [ 3hG8pFwY ]
前作品集(34)のものをさらっ、と5作品ほど。
3000点レビュー出来るくらいの時間があればいいんだけどなあ。
今は全部読む事も出来やしない。



・月浴 − 藤村流氏
 −[2470点・Rate9.07]
――「はあ……うちの場合、定期的に蓬莱人たちのボーリングが行われるから、その余波もあるんだけど……え、だからなんで?」

 咲夜がレミリアに命じられて温泉を探すお話。
 探して、浸かって、みんなでやって来て、ただそれだけなのに爽やかな読後感。
 とことんほのぼのとした空気が好きな人におすすめ。
 細かいところの描写も流石の一言。


・月姫と蟲姫 − 雨虎氏
 −[3130点・Rate9.85]
――「きゃああああああっ!?」

 永遠亭は輝夜の部屋に”G”が現れ、輝夜は姿を消した。
 永琳たちが駆逐を開始する中、外でどうしたものかと考える輝夜の目にあるものが映り……。
 ギャグ等でよく使われる”G”と蓬莱人を上手く結びつけた作品です。


・避暑地をたずねて三千秒 − 翔菜氏
 −[3790点・Rate10.90]
――「こらー、チルノー、暑いぞー、馬鹿ー」

 暑い夏のちょっとだけ特別な一日。
 夏の風物詩を色々と丁寧に描写してあり、夏をよく感じさせてくれる。
 後半でちょっと描写量が少なくなっている感はありますが、その分お話の方をいい感じに締めてると思う。


・星は願いを − haruka氏
 −[3950点・Rate10.74]
――「うちらの実力を持って、みんなに、この願いを叶えてあげましょうっていうのはどうよ!」

 それは一夜の夢。願いが叶う一夜。
 色んなキャラのありそうで(霊夢除く)ない話を詰め込んでいます。
 普通に良い話から笑える話まで、色取り取りの一作。


・博麗 霊夢 − 上泉 涼氏
 −[2090点・Rate9.00]
――「悪いけれど、博麗の名において、あんたを退治するわ」

 妖怪退治を終え、神社に戻ると、そこに居たのは魔理沙と……紫。
 人間でありながら人間以上の力を持ち、妖怪と接し、その事で思い悩む博麗霊夢のお話。
 改めて霊夢について少し考えさせられる作品。

17 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/28(土) 19:05:14 [ kcz3gSEo ]
作品集21より
「彼方を想う」

うどんげメインのシリアス。もうすぐ月との通路が閉ざされるその日、
月を捨てて来た彼女の心境はいかに?

周囲の描写が感情を出し過ぎずに淡々としていて、
月と過去を中核にした話としてなかなか雰囲気がいい。
輝夜もなかなかいいカリスマっぷり。
惜しむらくは、もう少し「、」を使っても良かったかと思う。
「、」なしで文を長く伸ばし過ぎると、どうしても文章に違和感が出てしまう。

18 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 04:18:21 [ tX3bUObU ]
>>17
先生、作者のHNを書いて頂くととっても探しやすかったかもしれんとです……。

19 名前:17 投稿日:2006/10/29(日) 11:01:28 [ /Ry66OeE ]
む、申し訳ない。作者名をずっと書いて行くと、
作者関連で別方向に逸れたりしないか怖くって書くかどうか悩んでいた。
ちょっと考え過ぎだったか。
ちなみに>>17の作者はまんぼう氏。

20 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 18:43:54 [ zNWbZ.To ]
作品集24より、
lester氏の「かけがえのない贈りもの」をレビューしてみる。

身を切る寒さ、擦りあわされる手。赤々と燃える暖炉の火と熱いお茶。
チルノは、紅魔館の催し物に招待される。何があるのか楽しみに、約束の時間を待った彼女を待っていたのは。
そして、人妖達それぞれへの大切な贈りものとは。

文花帖より前に多い、仲のいいタイプのレティチル要素あり。
しかし、それを是と出来るなら、登場人物それぞれが暖かく描かれていて、
もう1ヶ月ちょっと後に読むとちょうどいい温度の安心して読める作品。
和やかな人妖の雰囲気の中に、作者の各キャラへの愛情が見てとれる。



っつか、今度使おうかと思ってたネタ発見しちまうとはちっくしょうw

21 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 21:46:56 [ fdyBBLQM ]
>20
GZ&ドンマイ

ありがとう読んできた、こういう話は大好きなんだ。今までノーチェックだったし…

22 名前:21 投稿日:2006/10/30(月) 22:16:34 [ fdyBBLQM ]
ってGZってなんだよ俺!?『GJ』でしたorz

23 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 23:59:37 [ xfgcmErY ]
作品集24から
「アリスのメリークリスマス! −二日前−」
「アリスのメリークリスマス! −回想〜前日−」
「アリスのメリークリスマス!」(作者・丼氏)をレビューしてみる。

「12月25日の0時……聖夜までに魔界に帰るか、帰らないかを決めなさい」
「もしその時までも帰らないのなら、貴方はこの世界から消滅する」
突然来訪した神綺からアリスに告げられる帰還命令。

幻想郷に残る事を決めたアリスは聖なる夜にサンタとして幻想郷を翔ける。
ほぼオールキャラで展開される笑いあり涙ありの作品。
こういった感動系の作品に笑いの要素を無理に入れると興ざめしてしまうが、
話の中に上手く組み込まれていて、いいアクセントになっている。
幻想郷の住人達に渡すプレゼント一つ一つが、しっかりと考えられていて、氏が本当に
住人達の事を考えながら書き上げたのが伝わってくる。

残念なのはオチが読みやすい事と、若干終盤の盛り上がりに欠ける所だろうか。
だが無理に山場を作って失敗するよりは、こういう緩やかな展開もいいのかもしれない。
素直なアリスを見たい人は是非。

24 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 01:37:38 [ ujW6pYik ]
作品集26より
「当日、後日」を。

公衆の面前での大失敗の経験はありますか?
なければ、あなたはとっても幸せです。

秘封クラブもの、かつバレンタインもの。季節外れではあるが、
過去作品をレビューしているのだからまあ仕方ない。

色々墓穴を掘りまくってる蓮子が愛しくなる一品。
バレンタインものではあるがチョコ甘の百合ではなくコメディで、
百合が苦手な人でも楽しく読める。

25 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 01:39:28 [ ujW6pYik ]
ぐはう、作者を書き忘れていた。>>24作者は二見 見二氏。

26 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 01:16:33 [ XJKmnhm. ]
作品集18より、CGPH氏「雪遊び」


「ゆきはふらないの?」
どんな子供だって雪遊びは楽しい。
妖精が子供の夢の中に生きているとすれば、
妖精もきっと雪遊びが大好きなのだろう。

一部のテラヒドスを除けばw、どこまでも透きとおった、どこか「Fairytale」のような話。
暖かと言うよりは爽やかと言うのがぴったりな雰囲気で、
一部の文を読者の受け取り方にそのまま任せているのも叙情的でよい。


…だが、しかし。
文字の配置が読みづらい。左詰め投稿にするだけでもだいぶましになるだろう。
きちんと読みやすく改行していればもっと大勢に読まれていただろうに、残念。

27 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/02(木) 02:15:20 [ qO4T5aZw ]
作品集21より、織雪 咲夜氏「一人でいるより」

霊夢を一人の人間の少女として、紫をその守護者として描いているタイプのゆかれいむ物。
基本的に霊夢は超然としているパターンが多いが、たまにはこういうタイプもいい。
文字の色と文章の配置が、雰囲気をいっそう引き立てている。

ただし、一般的な霊夢像とはだいぶ違ったものだと思うので、人を選ぶかも知れない。

28 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/02(木) 23:51:34 [ qO4T5aZw ]
作品集15より、刺し身氏
「がんばれ!さくやさん」

まだ紅魔館に来たばかりの咲夜さんが、お嬢様の傍仕えとなるまでを描いた、
愛と努力と友情の、感動の物語。…ごめん、微妙に騙してる。嘘じゃあないけれど。

何やら女子高生ノリな、ちょっと珍しいタイプの咲夜さん物語。
テンポが軽く、気軽に読むのにちょうどいい。そして、これはこれで説得力がある物語かもしんない。

29 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 21:56:33 [ b.QhhqUQ ]
作品集1から順番に全部やらね?

30 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 22:02:08 [ XXautM1k ]
レビューは義務じゃないんだし、面白いと感じた人が面白いと思ったままに
やるべきだろ?

31 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 23:27:01 [ Zk6u..KQ ]
>>29
…ざっと3000作品以上あるわけだが、本気でそれをやれと言うのか?w

32 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 23:49:09 [ dfdZYzbA ]
ならいっそ過去スレでも漁ってみるとか

33 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 01:44:03 [ RZoazpIk ]
待った。おもしろいものだけやっても仕方ないだろう、レビューならつまらないものも正直に扱わないと。

34 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 01:54:59 [ XlQn8QQY ]
企画として面白い試みとは思うが
やっぱり問題は誰がそれをやるのかだな

35 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 02:05:29 [ ezgEC3T6 ]
じんかいせんじゅつで

>>35
ヒント:人手をどうするのか

36 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 07:15:25 [ Tlz0SYxk ]
回答:言いだしっぺの法則


好きなものを紹介する、というだけで一種水先案内の役を果たせるし、
「仕方ない」とは思わないけどね。
>>33が全レビューの荒波に漕ぎ出すなら止めはしない。

37 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 10:35:50 [ uvRADzvE ]
流れを無視しつつ、古いとこから一本行ってみるw

作品集2より風城一希氏「櫻酒」
霊夢と魔理沙のある日のお花見。
ふわふわした雰囲気がよい。さり気に霊マリもの。
気付いているような気付いていないような…というのが非常によい。

38 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/07(火) 23:14:12 [ JOvWVBIY ]
作品集10より、はね〜〜氏「八雲一家の風呂事情:橙」

藍様が橙をお風呂に入れる話。本当にそんだけ。
しかし、情景を幻視すると、あまりにはまり過ぎて萌え転がれる。
ついでにお風呂でぽわんとしたまま洗われてる橙ハァハ(仙狐思念
何気に続き物だったりもするが、これ一本でも普通に読める。


っつか、続き読ませて(笑)

39 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 00:57:46 [ AMnIuMdg ]
そういや、東方こんぺの過去作はレビューOKなのかな?
創想話ではないが、システムも同じで支店みたいなものだし…

40 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 01:18:59 [ dgyWuj.. ]
あー今回のじゃなきゃいいんじゃない?
コンペスレでもあんまりレビューってなかったし。

41 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 02:02:34 [ sL5MhEIE ]
>39
同じく今回のでなければ問題はないと思う。
ついでに、個人的な希望を言うとやってくれると非常に嬉しい。

42 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 03:46:21 [ AMnIuMdg ]
では、記念すべきコンペ第一回より一作。いきなり問題作だがw
名前は忘れた氏「現代の狩り」


ある日、幽々子は妖夢を伴って紅葉狩りに出かける。
オチは非常に型通りで、すぐに読めた読者も多いのではないかと思われる。

だがしかし、型通りでありながらもそのオチのパワフルっぷりはあらゆる予想を遥かに超えていた。
網を張って鳥を待ち受けていたらステルス戦闘機がドリルのごとくスピンしながら突っ込んで来た、くらいに超えていた。
おそらくこんぺ第一回で最も多くの読者をうずうずさせた作品ではないかと思う…主に裏手あたり。
妖夢の勢いと、それを常識人を装って受け止めたゆゆ様のボケとのコンビネーションが非常に見事な一品。

まあ、まずは読め。ごたくはいい、読めばわかる。なんでやねん!

43 名前:42 投稿日:2006/11/11(土) 11:27:10 [ AMnIuMdg ]
っと、忘れてたぜ。この作品には関連作品として、作品集22「狩りは続くよどこまでも」がある。
あわせて読むとパワーアップするので、そちらも読んでおくといいと思う。

44 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/13(月) 19:15:28 [ 4yM8fjCc ]
おまいらの脳内主観私見で一番クオリティ高い作品のレビューきぼん

45 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 00:10:02 [ nYD6Oopo ]
一番ったって、一つに絞れないのが困りモンなんだがなあ…とりあえず、思いつくまでにレビューをもひとつ。
作品集19より「失われたハクタク日誌」

最近、様子のおかしいゆゆ様。永琳に己のための製薬を頼むその姿に、妖夢は彼女の身体を案じ、不安を感じた。
しかし、彼女の不安は見当外れであった。そう、事実はあまりに予想外で、計り知れないほど恐ろしいものだったのだから…。

本格的なホラー作品。忍び寄る影の足音は、ぞっとするほど静かで、そしておぞましい。
事実を知ったものは、全て正気をなくすしかない。この物語を読み終えた時には、あなたもきっと…。

46 名前:45 投稿日:2006/11/14(火) 00:11:17 [ nYD6Oopo ]
おっと、ミスった。45の作者はaki氏な。

47 名前:>>44 投稿日:2006/11/14(火) 01:44:52 [ b53F.1Yo ]
作品集その3 STR氏「ある日、ある水辺で……」
「こうやって自分の名前を語尾につけると、頭が良く見えるって教えてもらったチルノ!!」

 魔理沙の元に訪れるチルノの奇行。訪れる度にひどくなるその奇行の裏にある事実と氷精の思いに魔理沙は気付くのだった。
 短くてテンポの良い内容と読後に残る余韻が味わい深い。 登場人物の内心の描写が明確にされていない為、人によっては
読後の感想が変わるかもしれない。 最後の1行に書かれた魔理沙の心情の真意は? そんな道徳の授業のテストに出来そう
な感じもした 滑稽、健気、切なさの三拍子がそろった素晴らしい作品。

作品集その3 MDFC氏「Intermission 〜着替えをとりに 」
「だって、頭にくるじゃありませんか。あちらの黒幕、よりによって『お嬢様』だと言うんですよ?」

東方妖々夢のバッドエンド(咲夜)のネタバレを含んだ作品。
私が本気になれば春を取り戻す必要はないと言うレミリアに明かした咲夜の真意。
短い内容ながらコメディからシリアスへ 動から静へ するりと変わる場の空気から二人のスゴさが伝わってくる
そしていつも通りの外野に滑稽ながらもほっとさせられる、味わい深い作品。

48 名前:>>45 投稿日:2006/11/14(火) 03:23:11 [ b53F.1Yo ]
いやいや妖夢。本当のホラーとはこの作品のことかと思いますぞ。

作品集その9 隼氏「幽霊のお仕事」 その1 その2 その3 その4前編 その4後編
「冥界に帰りなさい幽霊。 あなたの祟りは成就したわ」
ありとあらゆる歴史を食してきたワーハクタクをして「ぶーっ!猛毒!」と言わしめる程の、幻想郷史上例を見ない動乱の火蓋がきって落とされた。
すなわち春を独占し咲夜にこらしめられた冥界の復讐劇。 幽霊の尊厳復活を賭けた妖夢のあの手この手のへっぽこ肝試しを天下無敵のメイド長が華麗にスルー!?
しかし……取り返しの付かない事故というのもございまして……
幽霊はただ出現するだけでは怖くありません。 出現しても不思議はないと誰もが思う取り返しの付かない悲劇。晴らせない無念。尽きない未練。これらを持って始めて幽霊は幽霊足りえ、恐怖を感じる対象となるのです。
どうやら未完のようですが、だからこそより強い恐怖を思い起こさせるのでしょう。それは未知という名の恐怖。

49 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/16(木) 02:14:56 [ 2tmnLR.. ]
>>48
KOEEEEEEEEEEEEEEE!!
けどこれ本当に未完なのか。わざとかひょっとして

50 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 13:21:46 [ ONcowDuU ]
スレ違いですみません。
創想話の作品集その1ってどこにあるのでしょうか?

51 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 14:43:17 [ uD3Fz/j. ]
>>50
今は、というかずいぶん前から1個ずつズレてます。
即ち表示上作品集2が作品集1という事に。

52 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 21:10:43 [ d2oO4b.2 ]
そうなんですか。
ありがとうございます。

53 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 23:49:57 [ z0ZJlFyw ]
>>48
非常に面白かった。
未完なのが一種のリドルストーリーになってる感じで。

でも、作者作でも他の人による補完でも良いから、「その5」を読んでみたい気もする。
妖夢が冥界に戻り、そこで... といった感じの。
しかし、どっちの展開にするにしても、この未完の状態を超える出来に仕上げるのは難しいかな...

54 名前:1/2 投稿日:2006/11/25(土) 00:02:53 [ OcmVKTzo ]
3000点レビューの人ってお忙しいのかな。毎回楽しみにしているんだけど。
とばっかり言っていても仕方ないので、唐突ですが、
作品集35で気に入った作品をいくつかレビューしたいと思います。

【ヴワル地雷図書館】 藤村流さん
「――ある時、私は愛人でした」

恋の符の完成度を上げるため、恋についてインタビューを試みる魔理沙。
パチュリーが、小悪魔が語る恋愛の形とは――

ストーリー運びの巧みさと、読みやすくそつのない文体は
多作かつベテランな氏ならではといったところで、相変わらずお手本にしたいくらいである。
小悪魔=サキュバスという図式は何度か見たことがあるものの、
安易にエロスに走るわけでもなく、むしろしっとりと読ませてくれる大人の作品。
無遠慮に聞き込んだ挙句にヤブヘビに終わった魔理沙の扱いが上手く、
「地雷図書館」というネーミングは非常に秀逸であると思う。


【小悪魔RPG】 はむすたさん
「オカシなウチにようこそ!」

パチュリーによってお手製の意味不明なRPG的世界に引きずり込まれた小悪魔。
段々と垣間見えてくるパチュリーの意図に対し、小悪魔が出した答えとは。

なんか色々とスレでは賛否両論あったようだけれど、私は楽しめた。
あえて批判的に言うとするなら、やはり中盤以降の展開がやや長いというところだろうか。
個人的に氏の書く文章の魅力は、着想そのものや言い回しにあると思うので、
リズムを損なわないように、切り詰めるところを切り詰めるともっと良かったのでは。
偉そうで申し訳ない。
キーとなる小悪魔の過去設定については、非常によく考えられていると感じた。
全編を通じての伏線や小道具の使い方も見事である。


【TAMAEDAくらいしす!】東雲さん
「襲撃しようぜ!!」

月都万象展 2の目玉として展示される蓬莱の弾の枝を盗み出すべく、魔理沙はアリスに偵察を依頼する。
翌日、永遠亭を訪れたアリスは、出店でスズランを売る自立人形に出会い――

前夜、前、後の三部作。前夜はその名の通り万象展開催の前日までの話であり、
ここだけ読むと永遠亭の面々の話であるかのように思えるが、本編はむしろアリスが主人公と言える。
オチも含めて、よくまとまっていると思うが、アリスとメディスンをメインに持ってくるならば、
前夜の部分は、言ってしまえば蛇足である。永遠亭サイドの描写をもっと詳しくし、
ドタバタコメディ的な作品にしてしまうという手もあったのではないだろうか。
また、アリスとメディスンは出会ったら敵対関係になるだろうという解釈が界隈では多いように思うが、
この作品ではとても仲良くなっている。その描写が不自然でなく、ほのぼのとしていて要するにメディスン可愛いよ!


【わけわかめ】司馬漬けさん
「ようし、お姐さん頑張っちゃうぞー!」

刃物を扱うメンバーで構成された「刃物同好会」で、小町に刃物の素晴らしさを教え込むため
決闘せんとする妖夢。しかし、小町の得物、鎌の刃は実はわかめだった。

は、発想のスケールで……負けた……
まずわかめが固まって鎌になるという発想が尋常ではない。それだけでもう勝ちのようなものである。
氏の文体はいつも時代小説めいておりそれも好きなのだが、今回は小町の一人称ということで、
落語か講談を聞いているようなテンポのよさで心地良い。
少々の下ネタがなぜか下品に感じないのも、語り口によるものだろうか。
短めながら無駄のない展開のため、実際以上に読み応えがあると思う。
ところで、棒に巻きついたのが取れなくて鎌になったのなら、身体に巻きついたのも……ホラー?

55 名前:2/2 投稿日:2006/11/25(土) 00:05:14 [ OcmVKTzo ]
続きです。

【ポチっとな! 〔 こってり味 〕】おしおさん
「いい霊夢。この《箱のようなもの》は実はね――」

藍にたたき起こされた紫は、幻想郷に危機が迫っていることに気づく。
幻想郷にもたらされた滅びのアイテム、それは――

自爆スイッチ、それは魅惑の装置。
自爆スイッチ、それは男のロマン。
アッラーフアクバルでインシャラーな作品。なんでアラーやねん。
ボタンがあればとりあえず押せとファミコン世代の僕たちは学んできました。
細かいことは気にせず、心の中の少年に身を任せて読むのが正しいかと思われる。


【こあくまーっ! こ、こーっ、こぁぁーっ! こぁーっ!!】凡用人型兵器さん
「これから色々と――もっと濡れてしまいますもの」

実家のことで魔理沙と口論になり、気まずい雰囲気で彼女を待つ霖之助。
そんな中香霖堂を訪れた悪魔が、色気と話術で二者を引っ掻き回す。

> 「はしたない女は、お嫌いで?」
大好きです。
好評を博した前作「そんなエサに俺様がこぁクマー!」の続編。
今回は舞台を香霖堂に移され、小悪魔のはっちゃけっぷりは前回に比べ控えめであるものの、
相変わらずのやりたい放題振りには爆笑を誘われる。
直接的な行為は何もなされていないし、服の一枚も脱いでいないのにこのエロさはどうしたことか。
また、今回の主題は霖之助と魔理沙の関係だと言えるが、よくある恋愛関係ではなく、
あくまで「家族愛」に設定されているのが個人的には非常によかった。
全員にとって理想的な結末に向けて話を展開させる小悪魔(作者氏)の実力は相当なものであると思う。
この話に直接関係はないが、氏の小悪魔は狂言回しのキャラクターとしては非常に優秀ではないだろうか。
実際出すとなったら凄く大変そうだが。


とりあえずこんなところで。
たくさんレビューするのって凄い大変だと思いました。
いつもレビューしてる人は偉いと思います。マジで。
では乱文失礼しました。

56 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 00:31:01 [ zfBbAy5. ]
>>54
>>55
乙です。
最近、あんまり創想話読んでないんで、参考にさせていただきます。

57 名前:209 投稿日:2006/12/09(土) 01:25:49 [ 74NqHMoo ]
ほしゅ

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