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投稿するまでもないSSスレ 4/4
1 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/13(木) 22:51:44 [ 7h9TXZ3c ]
創想話に投稿するまでもない短いSS用スレ。
理屈なんていらない、東方に熱い想いがあるというなら
とにかくそれをぶちまけろ!

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投稿するまでもないSSスレ
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ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1129200914/

プチ東方創想話ミニ
ttp://cgi.www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/sss/anthologys.cgi

2 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/13(木) 23:41:50 [ 3WYl3ON6 ]
>>1お疲れ

3 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 01:17:05 [ aZUfg9w2 ]


4 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 01:19:11 [ 6I1345Xg ]
乙〜

5 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 06:41:57 [ d4k/NfxU ]
んー、いい朝・・・昼ね。
・・・吸血鬼のお嬢様に仕える為とは言え、朝寝して昼に起きるのはどんなものかしら。
ま、準備をして早速デスクワークから始めないと。

あら、物品購入の要求書が溜まってるわね。
まずは・・・

新書「最新魔法論」 魔法学会 × 1冊
ムック「魔法マガジン別冊 精霊魔法大全」 魔法同人 × 1冊
申請者:パチュリー・ノーレッジ

新書は承認ね。ムックについては、週刊魔法マガジンの定期購読を行ってるのだから不要、却下。
パチュリー様、無駄な買物はご勘弁くださいね。

えーと、次。あらこれは

雑巾 × 100ケ
メイド用カチューシャ(白) × 20ケ
申請者:十六夜咲夜

承認、と。申請者と承認者が同一ってのもどうかしらねえ。
お嬢様は私に一任してしまうし。
次は・・・

モーニングスター × 1
釘バット × 1
チェンソー × 1
申請者:フランドール・スカーレット

・・・妹様、勘弁してください。却下させていただきます。
うぅ、また癇癪おこされるのね。いい加減本当に壊されちゃいそうだわ。
お嬢様に頼んで何とかしてもらわないと身が持たないわよ、全く。
はぁ、次。

人民戦闘服一式(夏) × 2着
申請者:紅美鈴

あら? 去年購入したはずだし、今年は不要なんじゃ・・・?

申請理由:胸周りのサイズが不足の為(現在:92糎 必要:95糎)

ふ、ふざけるな! 自分で縫い直せ! ていうか胸をやせろ! そげ! もげ!!
・・・ってわけにもいかないか・・・クソッ! 承認・・・!
嗚呼、門番の嫌味もなく自慢するでもない、無意識のバストアピールがかえって嫌味よ!
あんたは空気読め! 意識して膨らまさない努力をしろ!
どーせまた大きくなるんだろうから100糎のを買ってやる! ゴムひもで縛って使えっての! ケッ!

ハァハァ・・・次ッ!

マンドレイク × 3kg
ヒヒイロカネ × 200g
仙桃 × 500g
申請者:霧雨魔理沙・・・・・?

てめこのふざけ@sd4えw09うmづおいう゛;tう゛ぃd;lktmさせ;
dsぃvt;jtう゛ぃj、い、j!!!!!11!!!!1!!
バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!
k、ぽsk^〜〜〜〜、ろv^¥¥^〜=^−えr^う゛ぉ、!!
バキ!ドカン!ベキッ!バキ!ドカン!ベキッ!バキ!ドカン!ベキッ!


ドンドンドン!
ちょっと、咲夜!? どうしたのよ。目が覚めちゃったわよ!?
ガチャッ

あら、お嬢様。どうかなさいましたか?
お掃除を始めましたので、多少物音が大きくなってしまったかも知れませんわ
起こしてしまったようで、申し訳ありませんでした
ほほほ・・・

あら、そう・・・?
まあ、別にいいんだけど、もうちょっと静かにね。

6 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 07:54:04 [ XWfvx.Ws ]
消えようと思っていた。私を産んだ男は私の事を忘れ、最近現れた男には、邪魔だと言われ、
手を焼いて育てた娘にも忘れられ、いつもちょっかいを出していた巫女にも忘れられ、
あの頃、ともに活躍した同期たちも消え、もはや私も消えるべきだと思った。
そう思ってたら、幻想郷のCDが出た。来年まで生きてみようと思った。

7 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 12:40:26 [ VVbVduJY ]
>>5
ちょw魔理沙wwwずうずうしいにもほどがあるw

8 名前:>>1乙&オチ無しですまん 投稿日:2006/07/14(金) 13:50:07 [ inkVqEPw ]
霊「暑いわ暑いわ暑くて死ぬわ」
魔「そこの石段で目玉焼きができそうだな」
霊「あんた自分の家の方が涼しいんじゃないの?一応森の中でしょ?」
魔「まったくもってそんな気はしてるぜ」

チ「カチ割り〜カチ割り〜カチ割り氷はいかがかね〜」
ル「いかがなのかー」
霊「あら、珍しいわねバカコンビ」
チ「バカっていうな!」
魔「おっ、なんだか涼しげなもの持ってるじゃないか」
ル「えへへー。夜雀に対抗してカチ割り氷売って回っているのだ」
霊「氷作るのはともかくよくここまで溶けずに持ってきたわね」
チ「魔法の森の店から保冷箱借りてきたのよ。ついでにルーミアが暗くして保冷効果も2倍!」
ル「私ってば最強なのかー」
チ「こら、人のセリフ取るな!」
魔「ま、なんにしろ渡りに船だ。1袋頂くぜ」
霊「あ、私も」
チ「毎度あり〜♪」
ル「またよろしくなのだー」

魔「ふぅ、冷たくて気持ちいいな」
霊「さて、これで冷茶でも入れてくるわ」
魔「結局お茶なんだな」
霊「いいじゃない、好きなんだから」
魔「私は冷酒の方が好きだぜ」
霊「それは夜のお楽しみ」
魔「じゃあ今夜は宴会だな」
霊「何でそうなるのよ。ちゃんと片付けしなさいよ?」
魔「ああ、覚えていたらな。じゃあ適当に参加者集めてくるぜ」
霊「やれやれ。じゃあお神酒も冷やしておかないとね」
魔「ここの神様は冷酒が好きなのか。初耳だな」
霊「神さまは皆と一緒のものを飲みたがるものなの」
魔「たまには巫女らしいことを言うな。じゃあまた夜にな」

その日はいつも通りの大宴会だった。
翌朝霊夢が愚痴りながら片付けを始めるころにはお神酒は無くなっていた。
その行方は霊夢しか知らない。
幻想郷の夏はまだ始まったばかり。

9 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 21:31:51 [ Aoe2edXI ]
オチなしSSも、まったりできていいのう(ノ´∀`*)

GJ!

10 名前:1/2 投稿日:2006/07/14(金) 22:13:08 [ N3mtggP2 ]

―― 屋台であった恐ろしい話 ――


「〜♪」
 楽しげに屋台を広げる一羽の夜雀がいた。
 見上げれば黒い空、輝く月。
 んー、とめいっぱい翼を伸ばす。
 夜風が気持ち良かった。

 せっせと開店の準備を進めながら、夜雀はふと物思いに耽る。
 結構忙しい毎日を送っているけれど、充足感は十分。
 思えば、屋台を初めてからかなり経っていた。
 最初は鰻だけだった商品も、今ではずいぶんと豊富になった。
 串焼きで言えば、蝮だの、蛸だの、亀だの、変なキノコだの。
 そうそう他ではお目にかかれない、一癖も二癖もあるラインナップ。
 一般受けしなくても、好きな奴は好きなのだ。
 おかげさまで、焼き鳥の妨害にはずいぶんと貢献している筈。
 更に、夜雀が屋台を続けている理由は他にもあった。
 夜道で歌うと、必ず誰かが墜としにかかってくる。
 しかし、屋台で歌っていると誰も怒らない。
 どうしてなのかは分からないが、楽しく気ままに歌える場所なのだ。
 これはもう、辞める理由の方が見当たらない。

「夜雀さん夜雀さん」
 気分よく屋台の準備をしている所へ、風をおこして颯爽と現れる黒い影。
 夜雀が変なモノを仕入れるたびに取材に現れては、話をしていく烏天狗。
 夜雀は慣れた様子で答えた。
「あら、また来たの。 蝮食べてく?」
「いや、いきなり蝮を勧められても。 せめて鰻にしてください」
 夜雀は了解、と頷き、早速炭に火を入れる。
 続いて、片手に愛用の鉈を握り、鰻を一匹取り出す。
 と思った次の瞬間には、鰻は綺麗に解体されていた。
「いやはや、相変わらず綺麗な鉈捌きですね」
 夜雀の技を見慣れたはずの烏天狗も、思わず手を叩く。
 鉈を振るってからの一連の動作に、殆ど無駄が見られないからだ。
「長い事やってれば身にも付くわ。 鉈の扱いも、鰻の捌き方もね」
 照れたようにそう呟きながら、開いた鰻を串に刺して網へと乗せる。
「あとは焼けるまで待っててねー♪」
「ではその間に状況報告でも」
 烏天狗が人里辺りの焼き鳥事情について報告を始めた。

 こうして焼き鳥撲滅の同志として、情報交換をするようになって随分経つ。
 だが、しかし。
「やはり焼き鳥の根強い人気はなかなか衰えませんね、手ごわいです」
 結局いつもとさほど変わらぬ内容の報告を受け、夜雀は苦笑する。
「まぁそんなすぐに何とかなるなんて、思ってなかったけど」
「鳥が人気な事自体は良いんですが、食べ物としての人気となると複雑です」
「これは、更なる新兵器の投入をするべきね!」

 夜雀はにこやかに鉈を振るうと、どこからか取り出した『何か』をぶった切った。
 食料としては見慣れない物体の登場に、烏天狗は目を瞬かせる。
「なんですかコレ」
「何って……蛙。 食用の」
 あっけらかんと答える夜雀。
「ほぉー、これまた素敵なゲテモノっぷりです」
「好きな奴は好きなのよ」
「ターゲットが狭い気もしますが、何もしないよりいいってとこでしょうかね」
 手帳に『夜雀の屋台、蛙を入荷!』と書き殴る。
 どうやって記事にしようか悩んでいると、目の前に皿が差し出された。
「一丁上がりー♪」

 烏天狗の道楽新聞も地味に効果がある。
 新商品を取り扱う度、新聞を見てやって来る客もかなり多い。
 ……いや、口コミかな。

 一瞬失礼なことを考えて、夜雀はぶんぶんと頭を振った。
「なんですかいきなり」
「強く生きてね。烏は頑張ればどこでだって生きていけるから!」
「訳が分かりませんが激励だと思っておきます。どうも」
 はむはむと鰻を食べながら、烏天狗は記事の詳細を手帳に書き記していく。
 えぇと。

11 名前:2/2 投稿日:2006/07/14(金) 22:14:18 [ N3mtggP2 ]

『焼き鳥撲滅を掲げている、おなじみ夜雀の屋台。
 今回、新商品として蛙を取り扱う事が決定した。
 次々と開拓される新境地。グルメな方々に是非お薦めしたい。
 この屋台を訪れることで、新たな食の文化が花開く事うけあいである』


「……っと。我ながら、訴求力溢れる記事ですね」
 はむはむ。はむはむ。
 ……はむはむ……ん、なんか食感が?

「夜雀さん?」
「んー?」
「私の串に、いつの間にかよく分からないものが刺さっているのですが」
「蛙」

「……」
「……どぉ、美味し?」



「あーッ! あーッ! 食べ食べ食べましたよ私わたわた……」
 慌てて串を手放して、ざざざっと後退る。
「だって、食べないと評価できないじゃない。記者として。さぁ♪」
 何という正論。何という笑顔。
「いやでもあのですね。私は評価というより宣伝で」
「真実のみを記事にする記者さんでしょ? さぁ♪」
 そこまで言われては、烏天狗とて後には引けない。
 そうだ、真実のためだ。真実は蛙など恐れない!
「いただきます!」
 ぱくり。
「鼻つままない。水で流し込まない。丸呑みしない」
 ちょっと素で泣きそうになるのを堪えて、咀嚼する。
 やっぱり、せめて姿焼きなのだけは勘弁して欲しかった。



 結局、その日の新聞はお休みになった。
 けれど、わざわざ蛙を食べに来る物好きな人間や妖怪は、
 新聞が無くても噂を聞きつけて足を運ぶのだ。

「頑張ってるのは分かるんだけどねぇ〜」
「面目ないです……」
 口コミでも十分な集客がある屋台で、烏天狗はしょんぼりとしていた。
「蜂の子食べる?」
「すみません勘弁してください」
「ごめんごめん。もう無理言わないよ、また一緒に頑張りましょう♪」
 他の客に蛸やら蝮やら蛙やらを渡しながら、夜雀は笑う。
「はい。微力ながら、私も応援を続けます」

 あ、そうだ、と夜雀は屈み込む。
 そして何やらごそごそとして、奇妙なものを取り出した。
「これ、見て」
「……あれ。それ、どうしたんですか」
「前に貰ったんだけど、どう料理して良いか分からなくて。知ってる?」
 この黒いツブツブは、以前に紅白とスキマ妖怪から譲り受けたものだ。
 細かすぎで串にも刺さらないし、正直言って扱いに困っていた。
「キャビアとはまた、大層な食材を持ち出してきましたね」
 呆然とそのツブツブを見つめる烏天狗。
 そういえば、そこの珍しげなキノコは、もしやトリュフでは?
 烏天狗もびっくりの、超貴重な食材だ。
「知ってるのね? 助かるわぁ」
 こうして夜雀は、烏天狗からキャビアの食し方を教わったのだった。

「あ。あと、も一つ♪」
 でろん、と奇妙な物体を笑顔で取り出して、夜雀は尋ねる。
「商品名が分からないのよね。肉っぽいから肉で売ってるんだけど」
 烏天狗はそれを見るなり、顔を真っ青にして硬直した。
「……どしたの?」
「あ、ああ、あなた、それ……」
 震える指で『何かの内臓』と称されていた物体を指して。


「……ガチョウの、内臓、です」




 直後、暖かな屋台の空気が、悲痛な絶叫に塗り替えられたのだった。

12 名前:10 投稿日:2006/07/14(金) 22:24:48 [ N3mtggP2 ]
うちのみすちーを育ててくれたスレ住民の方々に感謝を。
最終話、ここに置いておきます……

13 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 22:41:19 [ trLOFz5M ]
そんな!これで終わっちまうなんて!まったく、スレは出会いと別れのオンパレードだな!
それと、今までのみすちーを含めて G J !

14 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 22:51:46 [ vVRcgXOg ]
フランス料理の三大珍味の最後の一品が…
ゆかりんヒドスw
とにかくGJ!

15 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/14(金) 23:21:29 [ aOLaG6XU ]
さ、最終話なのか…!

今まで素晴らしいSSをありがとうございました…
本当にありがとうございました…!!。・゚・(ノД`)・゚・。

16 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/15(土) 00:36:52 [ UhMTO4Dw ]
ガチョウの脂肪肝w


本当に、本当にありがとうございました!

17 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/15(土) 12:25:11 [ rGo/u6fc ]
姿焼きは食ったこと無いなー

18 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/15(土) 23:56:01 [ OwLu.2fE ]
ごくごく稀に、涙が出そうなぐらい本当にごくごく稀なことだけど、一体何を思ったのか
あの紫様がブラシでの尻尾のお手入れを買って出てくれる事がある。
主にそんな事はさせられないと一度は遠慮するのだが、さりとて主に歯向かえるわけでもなし。
結局は言われるがままに手入れを任せる羽目になってしまう。情けない。

そして殊更に情けないと思うのは、このブラッシングが思いのほか心地いいことだ。
壊れやすい調度品でも触るかのように優しい指の動きと、静かに細やかに毛の上を往復するブラシ。
私から見えにくい位置や手の届きにくい位置まであまさず行き届く手入れ。まさに至福。
余りにも不謹慎な話だが、この時間がずっと続けばいいのにと思ってしまうことすらある。

それに自分だって気をかけているつもりなのに、紫様にブラッシングしてもらった時には
毛並みのツヤや質まで違って見えるようで、もう嬉しいやら気恥ずかしいやら。

九尾と言うだけあって数も量も多い私の尻尾を、隅から隅まで丁寧に梳った紫様は
終わったしるしに私の頭をくしゃくしゃと撫でて、ふかふかになった尻尾の海に身体をうずめてしまう。

何のことはない、ただ自分が尻尾布団に寝たくなったがためにやりだしただけの事なのだ。

こうなってしまうと立つことも動くこともできず、寝苦しくないよう尻尾の位置に気を使うぐらいしかできない。
まんじりともできずそのままじっとしていると、寝入る前に紫様が今しがた使っていたブラシを私に差し出すのだ。
それはそれは年季の入った古いもので、随分と前から尻尾の手入れ専用に使っているブラシ。

穏やかな寝息が聞こえ始めたので、声は出さずに手招きだけで庭にいた橙を呼ぶ。
もろもろ察して無言でこちらに来る橙。出来た子だ。そんな出来た子にはご褒美だ。
たった二本ではすぐに終わってしまうかもしれないが、その分丹念に手入れをしてやろう。

19 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/16(日) 00:07:11 [ oL2OlwEY ]
ほのぼの(´・ω・`)
オチを求める自分の脳味噌が憎いw

20 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/16(日) 00:24:34 [ g3IpudLg ]
光景が目に浮かんでとても和んだ。
ふかふかふかふかふk(スキマ

21 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/16(日) 00:24:43 [ NLlcD9G2 ]
……………
なんでか、泣いた。

あったかいなあ……。

22 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/16(日) 16:59:07 [ T4hOjhWk ]
幽「はい妖夢、ゆでたまごー」
妖「…?(幽々子様が私に食べ物を? 怪しい…)」
幽「あら…食べてくれないの?せっかく苦労して作ったのに」
妖「(苦労?)いや別に怪しんでるわけでは…」
幽「やっぱり信用してくれないのね…
   こんなに疑い深い娘に育ててしまって…妖忌に申し訳ないわ…」
妖「(ぅぅぅ…)…わかりましたよ!食べますよ!…いただきます…ぱくり」

     ボ  ゴ  ォ

幽「わーひっかかったひっかか…」

    -獄界剣「二百由旬の一閃」-

妖「幽々子様の馬鹿ーーーーーーっ!!!」

参照
ttp://youtube.com/watch?v=J0qDpa56eEk

23 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/16(日) 17:38:06 [ CCDee38o ]
天神剣「三魂七魄」の勢いでワラタwwww
こりゃ斬られても文句は言えないwwwwwwww

24 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/16(日) 18:18:54 [ NiIhpgQM ]
いまさらだけど妖夢のスペルの○○剣ってのが仏教の六道をあらわしてんだよな。

25 名前:メタ視点で見れば明白な事実を敢えて作中で捏造してみた話(1/4) 投稿日:2006/07/16(日) 19:08:34 [ 9cjuVWvw ]
 ちょっと、止まりなさい、止まれってば……うひゃあ!
 ふー、意外と素直に止まりましたね射命丸さん。そんなにかっ飛ばしてどうしたんですか?
魔理沙さんに見られたらムキになって突っかかってくるんで困るって言ってませんでしたっけ。
 え、取材?申し訳ありませんがアポがあるなんて話は聞いてませんけど。申し込みに来たんですか?
許可がないから通せませんけど。違うって?何がです?私?私の取材ですか?なんでまた。
ふむふむ、気になることがあって夜も眠れないからいてもたってもいられずに、こんな時間に紅魔館まで
飛んできたと。鳥目の癖にご苦労なことです。はいはい、記者魂はわかりましたから。でもまあお帰りください。
困るんですよ私勤務中ですから。勤務サボって天狗とだべってるなんて、見つかったらお仕置きモノです。
え?それはまあ、こうして話しながらでも哨戒はできるというか今もしてるんですけどね。
咲夜さん形に拘る人ですから。人間ってのは融通が利くのか杓子定規なのか時々わからないですよね。

 いや、そんなことを言われても。ホント困るんですってば。私をつついたってスクープは出てきませんよ?
そんなことはない?何なんですかもう。ええ?取材させてくれないなら張り付いて邪魔してやる?
困った人ですね本当に。わかりましたよ、確かにちゃちゃっと話を済ませてお帰り願う方が早そうです。
魔理沙さんより逃げ足の速い人にヒットアンドアウェーされたらたまりませんからね。
 それで、結局何を聞きたいんですか?え、なんでそんな格好をしてるのか、ですか。それはまあ、
私が元々大陸出身の妖怪だから、としか言えませんけど。それがどんなスクープになるんです?
違う?ふむふむ、つまり、なんで私だけがメイド服を着ていないのか、ですか。咲夜さんだって
私服で勤務するような特権は持ってないのに?成る程、そう言う事ですか。懐かしい話です。
しかしそんなことが夜も眠れないほど気になる話なんですか?え?まあお嬢様とフランドール様が普通の服なのは
雇用主側なんだから当然ですね。パチュリー様はお嬢様の友人ですから、客分ですね。
え?私が?あはは、そりゃ論理の飛躍ってものですよ。メイド服を着てないだけで、私が趣味で門番をやってる
お嬢様の友人になるんですか?百歩譲ってその通りだったと仮定しても、そんなことが面白い記事になるんですか?
無能な門番の意外な正体?はいはい、それは見解の相違と言うことにしておきましょう。

 ともかく事情を教えろ?まあ隠すほどの話でもないですし、いいですよ。この格好は権利ではなくて、
義務の名残なんです。……それはこれから話しますから、慌てないでください。
 お嬢様はまああの通り我が儘な方ですから……あ、ここはオフレコでお願いします。って、メモらないでください!
というかオフレコにするようお願いされたってメモしないでくださいよ!
 ……はあはあ、そんな態度で良く新聞記者が務まりますね。はいはい、正義も真実も聞き飽きました。
取材が上手く行かない原因について一度よく検討してみることをお勧めします。で、なんの話でしたっけ。
そうでした、メイド服ですね。これは昔、咲夜さんが紅魔館に来るより前のお話です。

26 名前:メタ視点で見れば明白な事実を敢えて作中で捏造してみた話(2/4) 投稿日:2006/07/16(日) 19:09:50 [ 9cjuVWvw ]
 咲夜さんがメイド長に就任する前は、私が紅魔館で働く妖怪を取り仕切っていました。なんでそこで目を輝かせるんですか。
紅魔館内部での権力闘争?熾烈を極める陰謀暗殺劇?いやいや射命丸さん。ほんとそのスクープ脳をなんとかしないと
公正で客観的な新聞記事なんて書けないと思いますよ。これはそんな話ではないですから。
 大体、過去の紅魔館ではメイド長なんて役職はそんないいものではなかったんです。現在はいい役職なのか
と聞かれると、首を傾げざるを得ませんが。咲夜さんいつも大変そうで、過労死しないか心配ですもん。
肩とか腰とか凄くこってるし。え?なんで知ってるのかですか?いつもマッサージしてあげてますから。
いやいや、話がそれてますよ。

 当時は紅魔館の勤務体制は今に比していいかげん、の一言でした。命令系統も分業体制もあったものではなく、
皆がてきとうに思い思いの仕事をしてたんです。まあ妖怪にはいいかげんで脳天気なのが多いですからね。
私ですか?私も脳天気で太平楽ですよ?そうでもなければとっくに擦り切れてます。
 そういう状況下でもお嬢様は別に気にしてませんでしたが、必要な役目が一つあるのがわかりますよね。
はい、お嬢様が私たちに何かして欲しいことがあるときの窓口役です。私が名目上のまとめ役だったのは、
誰も進んでやりたがらない二つの仕事、お嬢様の窓口係とルール違反者の取り締まり係を引き受けていたからです。
え、なんで引き受けたのか、ですか。まあ私は要領が悪いですから……なんですかその顔。何?
……妙なところに鼻が効くんですね。たしかにそれだけじゃないですけど。内緒ですよ?絶対ですよ?
話が漏れて殺されたら化けて出ますからね?……いまいち信用できないなあ。いやいや、そんな嘘くさいモノに
誓わなくてもいいです。……なんでみんなやりたがらなかったかっていうと、怖かったんですよお嬢様が。
お側に控えるというのは、覚えがめでたくなるチャンスとする見方もなくはないですけどね。
あの頃はお嬢様も威厳があって……いやいや、今は威厳がないなんて言ってませんから!メモらないで!
ただ、今はちょっぴり角が取れて丸くなったというか、親しみやすくはなりましたね。なんでかって?
それはまあ、三人の人間のおかげかな、と思います。半分は咲夜さんで、残りは魔理沙さんと霊夢さんのおかげですか。
 話を戻しますよ。とにかく、当時のお嬢様はカリスマでは済ませられないほどとんがってて、
それはそれは恐ろしかったんです、現在のフランドール様くらいには。だから誰も側に寄りたがらなかった。
 それが、なんででしょうね?お嬢様がメイド達の中から自分の側仕えを選ぶと言い出した時。
みんな小さくなって、お嬢様と目が合わないようにそらして。お嬢様はいつもと変わりありませんでしたが、
何故か淋しそうだと思ったんです。気づいたら立候補してました。ちょっと驚いたような顔をしましたが、
勝手にしなさいと。素っ気ない態度でしたが、今でもして良かったと思ってます。本当に内緒ですよ。約束ですよ。

27 名前:メタ視点で見れば明白な事実を敢えて作中で捏造してみた話(3/4) 投稿日:2006/07/16(日) 19:10:50 [ 9cjuVWvw ]
 それで、お嬢様は我が儘だという話に戻るんですが。長かったなあここまで。
 それまで私は普通にメイド服を着ていました。いや、想像しなくていいですから。今の服を見慣れた人には
違和感あるでしょうけど、当時はそれが自然だったんです。
 それで、お嬢様が言い出したんです。私はお嬢様の窓口役なのだから、どこにいても一目でわかるように
目立つ格好にしろって。わかります?軍隊の指揮官が兜に房飾りをつけるとか、そういうノリだったんです。
顔を覚えてくださいよって話ですよね。口には出しませんでしたが。それで、私はなじみの民族衣装を用意して
着るようになりました。はい、それだけの話なんです。ここで終わってもいいんですが、どうします?
まあ聞きたいですよね貴女なら。ついでに最後まで話しちゃいましょうか。

 ある時お嬢様が人間を拾ってきました。言わずとしれた咲夜さんです。当時は……見た目愛くるしいけど
ちょっと無口で無愛想な子供、って感じでしたね。名前まで与えた割にお嬢様の扱いがぞんざいなので、
覚悟を決めて諫言したんです。拾ってきたモノの世話はきちんと面倒見るべきじゃないですかって。
はい、藪蛇でした。お嬢様にとってメイド達は自分の手足も同然ですから。ぶっちゃけ私に丸投げしたんです。
とはいえ、私だって仕事があるんです。しょうがないから咲夜さんを連れ回しながら仕事をしてたら、
勝手にメイドの仕事を覚えました。後は戦闘行為も手ほどきしました。なぜ、ですか?
まあ、あれです。ペットって可愛がるときに優しく愛でる人と軽く虐めて喜ぶ人がいるじゃないですか。
ウチのメイド達も結構洒落にならない可愛がり方をする子がいまして。私も24時間目を離さない、
というわけにも行かないので。まあ時空間を操る異能力者だったという事もありますが、
気がついたら咲夜さんは強くなってました。特に弾幕ごっこに関してはあっというまに抜かれましたね。
私に才能がないから?まあ私の弾幕は下手の横好きもいいところですが、ホント記者に向いてないですね射命丸さん。
いろいろ苦労もありましたが、瞬きする間に大きくなって、気がついたら現在の完全で瀟洒なメイドが
ほぼできあがっていましたね。詳細ですか?咲夜さんがOKしたら話してもいいですけど。
はい、諦めてくださいね。

28 名前:メタ視点で見れば明白な事実を敢えて作中で捏造してみた話(4/4) 投稿日:2006/07/16(日) 19:12:35 [ 9cjuVWvw ]
 そうして、別にお嬢様が命じたわけではないのに気がついたらメイドになってた咲夜さんですが、
どうも以前から思うところがあったらしく、自分の強さに自信が持てるようになると同時に、紅魔館の
メイド達を組織化しだしたんです。実力行使で。はい、紅魔館の現在の組織体制は咲夜さんが作ったんです。
咲夜さん抜きで紅魔館が回っていくところはもう想像できません。お嬢様ですか?慌てふためくメイド達を
面白そうに見物してましたよ。それで、ごたごたが一段落付いたとき、お嬢様が咲夜さんの行為を正式に承認して、
新しいメイド長に任命しました。私ですか?特に感慨はありませんでしたよ。咲夜さんが立派に成長して
嬉しかったです。
 困ったのは、門番長に任命されたことです。咲夜さんは負担を緩和するために、メイドを内勤と外勤に
分けて別々に管理することにしました。外勤は勿論警備隊のことです。咲夜さんは必然的に内勤の統括を
行うことになりましたが、外勤を統括する人物が必要でした。それで、元メイド長だったというだけのことで
私にお鉢が回ってきたんです。光栄な事じゃないかって?いやいや、あれは大変でしたよ。
咲夜さんは、外勤のメイド達に関しては本当に何も言わなくなりました。その代わりに、私に咲夜さん流の
管理方法をたたき込もうとするんです。それもえらいスパルタで。お話ししたように、私はお嬢様の窓口係
だったというだけの名ばかりのメイド長でしたから、あれは骨身に応えました。

 元々は服装の話でしたっけ。お嬢様は咲夜さんにも同じ事を言って、違う格好をするよう命令しました。
でも咲夜さんは従いませんでした。なんでも人間は形から入るので、メイド服を着ることによって意識を
仕事に切り替えるのだとか何とか。他の皆は思わず首をすくめましたが、お嬢様は笑ってお許しになりました。
服従されないのがむしろ新鮮で楽しかった様子です。呼んだらすぐ参上するという条件で、咲夜さんがメイド服で
すごすのを認めたんです。時間を操る咲夜さんには造作もないことですね。
 私の方なんですが、お嬢様は好きにして良いと仰いました。私はメイド長では無くなりましたが、
代わりに門番長になりましたから。お嬢様が区別する意味は大して無くなりましたけど、まあ隊長なんだから
好きな服を着る程度の特権はあってもいいかという感じで。私はもう今の服装になじんでいたので、
せっかくだからこの服装で通させてもらうことにしたんです。
 これで本当に話は終わりです。随分話し込んでしまいましたね。魔理沙さんとか来襲しなくて
僥倖でした。いえいえ、どういたしまして。もう来ないでくださいね。ごきげんよう。
 もうあんなところまで。天狗は足が速いですねー。

 ……メイド服に戻すとサイズ差が強調されて風当たりがきつくなりそうだから嫌だった、というのは永遠の秘密です。

29 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/17(月) 02:05:26 [ cLxNBiRA ]
さんざ引っ張っといてそれかw
しかしGJ! これはいい美鈴だ

30 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/17(月) 05:32:12 [ oyo6yMbc ]
文のダメ記者っっぷりとなんだかんだ言いつつも付き合いのいい美鈴が素晴らしい

31 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/17(月) 23:10:13 [ nwHB71fw ]
「夏だー!」
「海だー!」
「西瓜だ!」
「木刀だ!」
「目隠し!」
「回れー!」


「萃香割りとかって、ありふれたネタやってんじゃなーい!」
(↑首から下 砂の下)


「やめてお願い怖いって痛いって絶対痛いから」
「目隠ししてるから聞こえなーい」

「せーの」


めきょ


「おー、レッドマジック!」
「お嬢様、日光がー!」
「しまったぁぁぁぁぁ!」






「向こうの海の家、騒がしいな」
「すいか割り殺人事件・吸血鬼は見た!のロケだって」
「ん、目撃者が蒸発したっぽいぞ」
「事件は迷宮入りね」
「で、ロケってなんだ。あのごつい塊はなんだ」
「ごつい塊は『きゃめぃら』。天狗の持ってるアレのパワーアップVer。
 香霖堂の『てーびー』とか言う道具をつかって、塊で記録した映像を見るんだって」
「なんでそんなのに、あんなに必死なんだあいつらは……」
「魔理沙も出てくれば?」
「私がアレに? ハッ、馬鹿言うなよ霊夢。じゃあ行ってくる」
「はいはい」


OVA『すいか割り殺人事件・吸血鬼は見た!』 近日発売。




……。
……なんかもう、暑さで脳が膿んでます。ごめんなさい。

32 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 01:03:26 [ gpqcnZzI ]
実に馬鹿馬鹿しくていいなwww

33 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 04:03:51 [ nSDzvUZE ]
『4年に1度の紅魔館』

全ては紅魔館の主による世迷言から始まった
「パチュリンピックの開催を宣言する! 」
唐突にパチュリンピックが開催される
勿論内容はパチュリー・ノーレッジの為だけに開催されるパチュリー・ノーレッジの式典だ
「パチェ萌え! 」
選手宣誓が始まる、代表はメイド長
「私達パチェ萌え一同は、萌え精神に則り我慢しません萌え尽きるまで! 」
館の主やメイド達の拍手が轟く、パチェ萌えの斉唱も終わりとうとうパチュリンピックがスタートの火蓋を未来永劫斬
しかしパチュリンピックの中身は少ない、たった一つのシンプルな内容だ
『どれだけパチェ萌えであるか』
それだけを競い合うパチュリンピック、既に出場者は全員萌え萌えである
館外からの出場者として魔法使いと人形遣いも良くヴワル図書館を使わせてもらっているよしみで出場していた
「パチュ萌えだな! 」
「パチュ萌えね! 」
問題なくパチュ萌えだった

34 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 07:01:56 [ ooUONYqQ ]
>>33
良いネタだ。ちょっと借りるぞ


全ては紅魔館の主による世迷言から始まった
「パチュ萌え大会の開催を宣言する! 」
唐突にパチュ萌え競技が開催される
勿論内容はパチュ萌えの為だけに開催されるパチュ萌えの式典だ
「パチェ萌え! 」
選手宣誓が始まる、代表はメイド長
「私達パチェ萌え一同は、萌え精神に則り我慢しません萌え尽きるまで! 」
館の主やメイド達の拍手が轟く、パチェ萌えの斉唱も終わりとうとうパチュリンピックがスタートの火蓋を未来永劫斬
競技『パチュ萌え』のルールは少ない、ごくごくシンプルな内容だ
『攻撃側は守備側のコートに入り、相手の体にタッチして自陣に戻ると得点。
 戻れなければ守備側の得点となる。攻守を交互に行い、時間内で得点の多いチームの勝ち』
これだけだ。ただし。『相手コートに入るときには常に『パチュ萌え、パチュ萌え〜』と言い続けなければならない』
途中で息をつくことは許されず、息を吸った時点で守備側の得点になってしまう。
それだけを競い合うパチュ萌え、既に出場者は全員萌え萌えである
館外からの出場者として魔法使いと人形遣いも良くヴワル図書館を使わせてもらっているよしみで出場していた
「パチュ萌えだな! 」
「パチュ萌えね! 」
こうして問題なくパチュ萌えは始まった。

35 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 12:48:30 [ y.252jZQ ]
カバディ吹いた

36 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 13:05:00 [ TUV2QBL. ]
>>31
レッドマジック吹いた

37 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 13:22:40 [ hxlZkvJg ]
カバティwwwwwww

38 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 23:21:07 [ 2GMVm1f6 ]
リ 「わぁーっ! 何よぅ!」
魔「私が勝ったんだから、言うことを聞いて貰うぜ」
リ 「もー、わかったわよぉ」
魔「悪いな」

射「はうー、いきなりなんなんですか?」
魔「こっちにも情事ってもんがあるんだ」
射「負けたから仕方ないですか。まあどうせネタも見つからなかったところですし」
魔「助かるぜ」

チ「なんであたいがそんなことをすんのよー!」
魔「これも運命だと思ってくれ」
チ「あーあ、夜出歩くのは嫌いなのに〜」
魔「帰りは送ってやるから」


霊「ふぅ、いい風ね」
魔「ああ」
霊「蛍も舞って風流だし」
魔「そうだな」
霊「夏の夜に涼みながらかき氷を食べるのって最高の贅沢よね」
魔「かもな」
霊「何よ? あんたはそう思わないの?」
魔「んにゃ。お前に負けるととんでもないことをやらされるって思っただけだ」
霊「じゃあ勝つことね〜♪」
魔「善処する」

39 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 23:37:10 [ JcJPZMo6 ]
>>38
いいね、日常〜って感じでw
ところで・・・なぜ「情事」?

40 名前:38 投稿日:2006/07/18(火) 23:41:00 [ 2GMVm1f6 ]
>>39
げ……。コピペ時の誤植です。

41 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/18(火) 23:45:07 [ UQNhx1Iw ]
レイマリが大好物な俺にとっては情事でも構わんよ!構わんよ!

しかしこういうゆるいSSは癒されるなぁ

42 名前:1/2 投稿日:2006/07/19(水) 02:20:21 [ NFZI9L0I ]
ずっとずーっと昔。

ぼんやりと目が覚めていく。自分に冷たい何かがくっついてくる。
でもまだ動けない。まぶしい何か、それを受けてゆらゆらうごめく何か。
あれは一体何? 自分は一体何?
どうしたら、あのまぶしいところに行けるんだろう?
もっと何かがくっついたら行けるのかな?

もう少し後。

氷が体に集まってくる。想えば想う程集まってくる。
光を受けて輝く水面に手を伸ばす。簡単に貫く。
あっちはこっちよりも密度が薄いみたい。
あっちはこっちより激しい。こっちほど優しくない。
でもあっちは楽しそう。こっちはあまりに変化がなくて退屈。
もっと体が出来たら行けそう。あと少し。

さらに少し後。

お日様の光で輝く水面。遠くに見える森と山、上を覆う雲と空。
思っていたよりずっと素敵な世界。
初めて呼吸をした。空気を味わった。頭と体が目覚める。力が漲る。
足下の水面が凍っては弾け、溶ける。
これが私の力なんだ。もう一度試そう。
空気の中にある水が凍って体を覆う。
肌色に青が重なる。水の色、空の色。私の色。

さらにもうちょっと後。

私と似た奴がたくさんいる。空を飛び回っている。
私も飛ぼう。みんなと一緒に行こう。
なんで逃げるの? 私だけ仲間はずれなの?
私の質問に、一人が答えてくれた。
  私たちは植物だから、冷たい貴方が苦手なの。
  だけど、あまり近づかなくても良いのなら友達になろう。
  私は一年草だから今年限りだけど、それでもし良かったら。

もうちょっと後。

お腹が大きくなったわね。
  もうすぐお母さんになるの。
  もうすぐお別れね。私は一年草だから。
  だけど、たくさん子供が生まれるから、
  来年はその子達の友達になってもらえる?
もちろんよ。来年も再来年もずっとずっと、未来の子達の友達よ。

43 名前:2/2 投稿日:2006/07/19(水) 02:21:23 [ NFZI9L0I ]
次の日。

あの子がこない。子供が生まれたのかな。
子供が生まれてもすぐにいなくならないって言ったのに。
あの子が大切にしていた草の所に行ってみよう。
近づかない約束だったけど、遠くから見るだけなら大丈夫よ。
変な奴がいた。
白くて四つの足でめえめえ言ってる。
そいつはあちこちのお花や草をもしゃもしゃやってた。
あの子が大切にしていた草は無くなってた。
私は白い四つ足に氷の塊を投げつけた。
そいつは、めえと鳴いて、倒れて、紅い水を流して、動かなくなった。

しばらく後。

実験をしている。
ヤギが動かなくなった方法を試してみる。
オオカミも動かなくなった。ナマズも動かなくなった。オオワシも動かなくなった。
カエルなんてさわっただけでカチカチ、ちょっと力を込めればバラバラ。
弱い。みんな弱すぎる。きっと私が最強ね。
私が湖の女王様ね。

ずっとずっと後。今から何年か前。

大きな動物はいなくなった。
時々、妖怪や人間がやってくるけど、
私の前じゃあ迷って衰弱して溺れるか、ひいひい言って逃げ帰るか。
最近は人間も妖怪さえも私を恐れてやってこない。
しぶといのはカエルや魚。凍らせても凍らせてもどこからか沸いてくる。
まあいいか。いじめてやれば退屈しのぎになるし。

もうちょっと後。

湖のそばに真っ赤な家が建ってた。いつの間に。あんなものあったっけ?
まあ湖のこっちの方はカエルがいないからあまりこなかったし。
あそこには今度行ってみよう。面白い物があるかもしれないし。
あれ? 向こうから何か飛んでくる。
赤と白の奴と、黒と白の奴。
人間みたい。最近は人間も飛ぶのかしら。
まあいいや、とりあえず迷わせて、どっちかをいじめてやろう。

44 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/19(水) 23:18:57 [ hiiyqzjw ]
チルノ、なんてこった……

45 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/19(水) 23:27:45 [ LdxON7Uc ]
幻  想  郷  が  泣  い  た

。゚(゚´Д`゚)゚。

今日の朝に見て、それ以来チルノにキュンとしっぱなしだ…。
なんというか切なすぎる 悲しすぎる
誰にも悪気がない所がさらに…orz

46 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/20(木) 00:10:04 [ 97xWEWTk ]
ああ、ここからどうやっていろいろ知っていくのかが気になるところだ。

レティや大ちゃんと出会えるのだろうか……。

47 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/20(木) 01:05:14 [ /M9b6THQ ]
チルノは馬鹿だけど阿保じゃない
花の異変も60年ごとに起きることが分かってたし

48 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/21(金) 01:15:07 [ mN3dt0cA ]
霊「あ、ルーミア。ちょっといい?」
ル「ん? 何?」
霊「あんた、神様になりたくない?」
ル「神様? そんなものになれるの?」
霊「なれるのよ。そうすれば、尊敬されるし、お供え物も沢山貰えるわよ」
ル「そーなのかー。うん、やってみる!」
霊「よし! それじゃあ・・・夢想封印!」
ル「え!? わ、わぁーっ!」
霊「封印完了っと♥」

霊「あ、バカ発見」
チ「何よー! 人を見かけるなりバカ呼ばわりして!」
霊「だってあんたバカだもん」
チ「ケンカうってるのよね!?」
霊「いーえ。バカにされなくなる方法を教えてあげるわ。神様になればいいの」
チ「は? あんたがバカなんじゃない? 神様なんて」
霊「神様になればバカにされるどころか、一目置かれるわよ」
チ「できるもんならやってみなさいよー」
霊「オッケー。二重結界!」
チ「な・・・いやあーっ!」
霊「またまた封印完了♥」

魔「お、霊夢。なにしてるんだ? 大工仕事なんて珍しいな」
霊「なぜお賽銭が入らないか考えてみたの。やはりうちには神様がいないせいね」
魔「もっと根本的な問題があるんじゃないのか? 妖怪がたむろしてて近づきがたいとか」
霊「そこで! 社を増やして神様を祭ろうというわけよ」
魔「うーん、よくあるお稲荷さんとか?」
霊「稲荷なんて社が多すぎて御利益が期待できないじゃない。うちはちゃんと御利益があるわよ」
魔「なになに?
  留美阿神・・・御利益:焦燥、動悸、目の疲れに効く
  千流乃神・・・御利益:炎症、熱病に効く」
霊「どう?」
魔「なんというか、温泉の効能みたいだな」
霊「ご神体もあるし、実際に御利益があるのよ」
魔「あいつらも可哀想にな」
霊「さて、もっと神様を集めてこようっと!」

49 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/21(金) 04:19:35 [ WzQZEJZ2 ]
何が悪かったのか
巫女と何時ものように博麗神社の縁側でお茶を飲みながらのんびりと喋っていた時
まったりとお茶を飲んでいる巫女を見て、魔法使いがこう言ったのだ

「私でも巫女は出来そうだな」
「そうね」

実際は無理だろうが
そう思うほど巫女が暇そうにしていた事をからかっての言葉だろう
巫女もそれは理解していたので、力なく頷いただけだった
だが魔法使いは余程暇だったのか
それとも最近弾幕勝負に負け越していたから研究するためか

「巫女って、どうやって成るんだ? 」

そう聞いた


巫女が胡乱げな視線で魔法使いを見つめた後、魔法使いが本気で聞いている事を分かって顔を顰める
面倒そうに巫女が立ち上がり、腕を組んで見下ろしながらこう言った

「まず我慢する」

最初に巫女が言った言葉はコレだった
魔法使いは意味が分からないと言いたげな顔をしているが巫女は気にしないで続ける

「ひもじくて苦しくてもひもじくて辛くてもひもじくて哀しくてもひもじくても我慢する」
「・・・・・・ひもじ過ぎだぜ」

巫女はひもじさを我慢しているらしい
それは巫女の成り方では無かったが魔法使いは巫女の言葉に篭る怨念の如き迫力に圧倒されて気づかない

「御札の使い方とかは? 」
「そんなもの巫女やってりゃ誰でも覚えるからいらない」

さらりと魔法使いが一番気になっている事に関係する事を聞き出そうとしたが無碍なく流された
魔法使いは多少悔しげだ

「・・・・そうね。魔理沙、貴女一日に何回トイレに行く? 」
「・・・・・・・おいおい? 正気か? 」
「いいから、正確にじゃなくても良いから」

いきなり下の話に成った、もう巫女は関係ない
それどころか魔法使いは巫女の正気を疑い始める、勿論巫女は魔法使いの言葉を軽く流す

「・・・・・知らないのか? 魔法使いはトイレに行かないんだ」

考えて照れた後に出した結論がコレらしい魔法使い、魔法使いはトイレに行きません

「巫女もトイレに行かないわ」

巫女もトイレに行きません

「冗談? 」
「本気よ」

巫女はトイレに行きません


「人間、食べたら出すもんは出すんだぜ? 」
「巫女は出さないの。それに、何を出すと言うの?  
 体の中に溜まった要らない物? 要らないなんて贅沢な事は巫女に言う余裕は無い。出さない、全部必要」
「無茶だろ? 」
「無茶、違う。巫女、出来なければ死ぬ。生きている巫女、出来る」

巫女に変なスイッチが入った


「多くとりすぎた水は塩分の含まれていない涙と汗で出せば良いから困らないし水は何処にでもあるし井戸もあるし、巫女なら水だけでも一ヶ月は持つわね」
「それは巫女以前の問題だぜ、本当に人間か? 」
「人間の前に巫女なのよ」

既に巫女は人間をやめていた、ウリー
何処かのメイドも真っ青だ


「後は血筋ね」
「最初から其れを言えよ! 」

50 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/21(金) 05:16:00 [ WzQZEJZ2 ]
GO!

51 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/21(金) 21:24:28 [ LyRSgbmM ]
魔理沙可愛いヨ魔理沙

52 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/22(土) 01:04:15 [ 7zi6PDsM ]
 ふと、目が覚めた。
 ぼうっとする頭を抱えて、上半身を持ち上げる。
 窓越しに空を見上げれば、そこには大きな満月。
 あの場所を離れてどれくらい経ったか――。
 かつての故郷を少しだけ思い出してから、輝夜は再び瞳を閉じた。

 やがて、いつものように日が昇る。
 結局あの後は、いくら眼を瞑っても眠る事は出来なかった。
 満月など見てしまったから。
 回転の鈍った頭でそう結論付けると、諦めて立ち上がる。
 それと同時に、音もなく部屋の襖が開いた。
「あら、姫。 おはようございます」
「おはよう、永琳」
 彼女は、毎朝決まった時間に起こしに来てくれる。
 その事に不満は無かったし、特に何も感じない。
 何も感じない。当たり前。それでいい。
「昨日は、よく眠れなかったようですね」
「分かる? やっぱり、満月の夜は駄目ね」
 平気。何があっても平気。
 なのに、この虚無感は何なのだろう。
 この竹林に逃げ延びてから、時々考える様になった。
 生きる事、有限で在る事、無限で在る事。
 かつて禁忌に触れた瞬間から、この躯は滅ぶ事を忘れている。
 だから、永い時を歩んでゆく。意思の有無など、関係なく。

「それにしても、騒がしいわね」
 どうせ結論の出ない思考をさっさと打ち切り、輝夜は眉をひそめた。
 永琳は苦笑して答える。
「昨日迎え入れた兎が、なかなかの問題児でして」
「あぁ、あの黒髪のイナバ」
 そう言った途端、何かが派手に割れる音が木霊した。
 同時に『てゐー、それ割っちゃ駄目ー!』という兎たちの悲鳴。
「……なるほど、問題児」
「えぇ、問題児です」
 二人揃って、溜め息をつく他なかった。

 騒ぎが起きている場所へ駆けつける。
 数羽の兎が割れた壺を囲んでうろたえているのが分かった。
「何事よ」
 輝夜の登場で兎たちは静まり、そして気まずそうに視線を逸らす。
「これは誰がやったの」
 永琳が問いかけても、皆黙ったまま口を噤む。
「何で黙って……まぁいいわ、犯人は分かっているのだし」
「永琳、イナバたちは何故喋らないのかしら」
「……分かりかねます」
 片付けておくように、と言い残して部屋を出る永琳について、
 輝夜も部屋を出ようと歩き出す。
 背後から視線を感じて一度振り返ってみたが、兎以外、誰もいなかった。
 どこか冷たいものを含んだ視線に再び背を向けて、部屋を後にする。

 割れた壺と共に取り残された兎たち。
 去ってゆく二人の後ろ姿を、ただ黙って見送って。
 そして、互いに確かめるように、ごく小さく呟く。

 ――――ヒメサマッテ、シナナインダッテ。


 ただ、言葉にし難い嫌な雰囲気だけが、場を包み込んだ。




ここまで書いて力尽きた。
なんだろう、この先の気にならなさ。
気にならないぜ! と思ったら私の勝ちということで。

53 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/22(土) 01:15:43 [ jK4ilDNs ]
イナバが口を噤む理由が気になるー
予想はするけどやはり先を読んで知りたいですわ

54 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/22(土) 22:00:33 [ 3Q2RvQjc ]
ワッフルワッフル

55 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/22(土) 22:24:09 [ 8ugOySYs ]
*嘘予告*

時は1884年、日本の元号で言うところの明治十七年である。
ここ上海は英米仏の租界が設けられ、諸外国の船舶が行き交う豊かな貿易港である。しかしその一方で、租界の警察制度を抜け穴にして様々な国の様々な犯罪者が身を潜める魔窟でもあった。

新年の訪れを祝う爆竹の音が鳴り響く中、上海と博多を繋ぐ定期旅客船の倉庫の片隅で息を潜める一人の少女の姿があった。否、人ではなく妖の彼女、見た目は少女でもその実どれだけの齢を重ねているかは知れたものではない。
彼女の名は美鈴。後に紅の姓を賜り悪魔の館を守る門番として勇名を馳せることになるが、それはまだずっと先のことである。
今の彼女は、租界の阿片窟を根城にする地元の大物妖怪といざこざを起こし、やむにやまれず新天地を目指す根無し草の食い詰め妖怪でしかなかった。

しかしまだ彼女は知らない。
日本では、邪宗淫祠の廃絶を旗印に掲げた政府教部省による「妖怪狩り」の嵐が吹き荒れようとしていることを。

******

とてつもなく長い話になる上に資料集めだけで死ねそうなので没。

56 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 00:57:26 [ qmwNhLD2 ]
いつだったかあった気がするな、上海租界で美鈴と咲夜が出会って、てな話。
個人的な好みから結構期待してたんですが、導入の第一話だけ書いて止まってしまったんだったか……

57 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 01:01:53 [ zqiO0Tak ]
>>55
資料なんてるろ剣だけで充分だぜ!
とか思った俺は美鈴に怪鳥蹴りかまされてくる

58 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 09:51:14 [ t3tmrx7Y ]
博麗大結界成立に至る人と妖怪の政治的暗闘を国家神道成立や自由民権運動の暴徒
化などと絡めて書く…という感じで考えてた。
当時の博麗神主が何を思って幻想郷に残ったか、八雲紫はどんな思いだったのか。
全く無関心で妖忌に任せっきりの幽々子、対政府の開戦を声高に叫ぶ幽香とか。
当時の博麗の巫女に「私に勝ったら食べていいわよ」と挑発されて挑みかかるけど
返り討ちにされてボコられた挙句情をかけられて悔し涙に暮れる美鈴というのも。

59 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 12:04:23 [ 7NQvzsKY ]
>>57
富国強兵は大成功だったんで、そこんとこだけ注意な。

60 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 22:40:32 [ zqiO0Tak ]
「はあ・・・」
今日もお賽銭は無かった。
お腹すいた。お茶とその辺の雑草でごまかしてきたがもう限界だ。
まともな野菜が食べたい。肉が食べたい。
「よ〜、どうした、不景気な顔して」
魔理沙だ。彼女は意外としっかりしているようで、ちゃんと生計をたてているらしい。
「・・・あー・・・」
あの二の腕のあたり、良い肉付きしてる。胸も、ちょっと小さいけどいい案配だ・・・
って!?
「どした?急に頭ふって」
「な、なんでもないわ」
あぶないあぶない。いくらお腹すいたからって、魔理沙がおいしそうにみえるとは、そうとう煮詰まっているらしい。
いくらなんでも、彼女を食べるのはまずいだろう。いくら食べても骨はのこるし・・・
って、違うってば!
「大丈夫か?調子悪いのか?」
「ある意味、悪いわね・・・」
あんたを食べようとしてるくらいだしね。
「昔話はいいわねー・・・いくら飲んでも空にならない瓢箪とか、目減りしない鶏とか・・・」
「何の話だ?」
目減りしない鶏、食べても無くならない肉。無くならない・・・いくらでも生えてくる・・・あ
「そうよ!!」
「うわ、どうした?」
「なんでいままで気づかなかったのかしら!?」
「なににだ?」
「ちょっと出かけてくるわね!」
「あ、え、出かけるって、どこへ、ああ、いっちまった・・・」


「よっと、ふう、意外と集まったな・・・」
「あー、いたいた、も・こ・う♪」
「ん?ああ、あんた神社の・・・」
山菜を集めていた妹紅を呼び止めたのは霊夢だった。笑顔なのだが、妙に目がぎらついている。
「・・・なんか用かい?」
おかしなオーラを放っている霊夢をちょっと警戒しつつ返事をする妹紅。
「ええ、ちょっと、あなたにお願いがあって・・・」

61 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 22:49:15 [ nFGQ1Mc2 ]
ちょ!もこ逃げろもこ!

62 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 22:52:05 [ zqiO0Tak ]
幻想郷は殺伐としてるもんだ・・・と思ったが、こりゃ殺伐としすぎたかもしれん。ちゅっと反省。

63 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 23:04:10 [ 9J5pigqo ]
蓬莱人の肉を喰ったら、空腹とは永遠にオサラバ出来るぜ霊夢!w

64 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 23:05:41 [ zS/.7gdc ]
や、逆に空腹が永遠に続くんじゃないのか…?
そこんとこどうなんだっけ?

65 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/23(日) 23:06:11 [ QD64d/yU ]
肝臓食わなきゃ問題ない

66 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 00:13:28 [ RqCGnB9A ]
死なないだけで飢え、疲労その他は普通にあるんじゃなかったか

67 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 02:39:18 [ d8SY7y.Q ]
煮たり焼いたりして生じゃなければ、普通の綺麗な肝みたいだから
レバニラ炒めとか……。

68 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 03:10:09 [ 9zp2rI7M ]
チ「ちょっとちょっとー!」
霊「あら、何?」
魔「お前が森の方まで来るのは珍しいな」
チ「さっきの店の男、知り合い?」
魔「香霖か。まあ、知り合いだが」
霊「お店、常連だもの」
チ「ふーん・・・(ニヤ」
霊「こら、何を企んでるのよ?」
チ「企んでないわよ。あの人はあんた達のどっちが好きなのかなーって思っただけ」
魔「はぁ?」
霊「何いってんのよ」
チ「意識してないつもりでも、ちょっとしたことで転ぶのが男女の仲ってもんよ」
霊「くだらないわね」
魔「妖精は色恋の話を好むもんだが、お前も同じか」
チ「へへー。そうだ、本人に直接聞いてきてみよっかなー」
魔「あ、こら待て」
霊「余計なことはしなくていいのよ」
チ「まあまあ、あんた達は外で待ってて」
バタン!
魔「あ、おい!」
霊「まったく。霖之助さんが私たちのことをそんな目で見てるわけ無いじゃない。いつも子供扱いしてるのに」
魔「お、お前にしては焦りが見えるな。ちょっと気になるって感じか?」
霊「何言ってるの。自分だって座り込んでる癖に」
魔「気にするな。どうせ香霖がチルノにまともな回答をするわけない。つまんない顔して出てくるさ」
霊「まあそうね」

チ「こんちわー」
霖「いらっしゃい」
チ「ねえねえ、あんたさ、霊夢と魔理沙のどっちが好きなの?」
霖「ん? 何を言ってるんだ」
チ「だって男と女だしー、何か意識してるんじゃないかなーって」
霖「二人とも子供じゃないか。意識するも何もないよ」
チ「えー。あんた、じゃあ誰が好きなの? まわりに女なんてたくさんいるじゃない」
霖「僕の周りにいるのは気味悪い妖怪と子供だけだよ」
紫「あら酷いわ。レディのことを子供だなんて」
霖「紫か。君は子供じゃないだろう」
紫「あら、もっと酷いわ。私のようなレディを不気味だなんて」
チ「ちょっとー! 今はあたいがこいつと話してるのよ! 横から出てこないでよ」
紫「なかなか面白そうな話だから聞き耳立ててたけど、あなたじゃまともに答えて貰えないと思って出てきたのよ」
チ「むー、失礼なデバガメねー!」
紫「まあまあ、私が確実な回答を引き出してみせるわ」
霖「おいおい」

霊「・・・遅いわね」
魔「意外と話が弾んでるのか?」
霊「単に食い下がってるだけじゃない」
魔「ちょっと見てみるか」
霊「やめなさいよ」
魔「そう言いつつノブを掴んでるじゃないか」
霊「あいつが悪戯したら叱るのは巫女の役目だもの」
魔「おおそうですか」

69 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 03:12:47 [ 9zp2rI7M ]
紫「設定を決めるわ。霖之助さん、貴方は私とこの子のどっちか一人と付き合わなければならないとしましょう」
チ「なんで私なのよ」
霖「設定に無理があるんじゃないか?」
紫「いいから聞いて。もし、どっちとも付き合わなかったり、決めあぐねたら貴方は死ぬ。
  そして、選ばれなかった者も死ぬ」
霖「それはまた物騒だな」
紫「残念ながら事実よ。私がそう決めたから。貴方も私たちも今、生と死の境界にいるの」
霖「冗談だろ?」
チ「いや・・・」
紫「私は詰まらない冗談は言わないわ。貴方は今、自分の意志で口づけをしないといけないの」
チ「ちょっとー! そんな脅迫したってロマンチックな恋愛の話につながらないじゃない! それにあたいは死にたくないよ!」
紫「三人のうち二人は生き残れるわ。私たち二人か、霖之助さんと口づけした一人か」
霖「待ってくれ」
紫「勿論、女の魅力に溢れる私を選んでくれるわよね? うふふ」
ふぁさっ・・・
チ「わ、大きい・・・」
霖「やめないか、破廉恥な」
紫「もう落ちそう。可哀想な妖精ね・・・」
チ「いやだ! あたい死にたくない! お願い、あたいを選んでよぅ・・・オッパイは無いけど」
ふぁさっ・・・
霖「こら、子供の癖に脱ぐんじゃない」
紫「うふふ、この子ったら全部脱いでも女の魅力なんて欠片もないわ。私の勝ちね」
チ「やだ、お願いぃ。あたいを選んでよ・・・ぐすっ」
霖「・・・わかった。わかったよ、仕方ない」
紫「あら。うふふ、じゃあ口づけしましょうか」
霖「つまらない仕掛けをした君が一人で滅んでくれ。僕にもこの妖精にも落ち度はないんだから」
チ「え・・・?」
紫「嘘・・・」

バタン
霊「いつまで話してるのよ」
魔「もういい加減・・・」
霖「チルノ、悪いけど唇を貰うよ」
チ「あ・・・んん・・・っ」
霊「・・・!?」
魔「こ、こーりん・・・!?」
チ「ん!? んんっ! んむぐー!」
霖「き、君たち!?」
霊「何してるのよぉ・・・」
魔「な、なんでチルノが裸でキスしてるんだよ」
霖「待ちなさい! ちょっと、紫・・・あれ?」
チ「あれ? どこいっちゃったの?」
霊「ごまかさなくていいわよ。ごめんなさい・・・」
バタン!
魔「うわぁー! なんでだよー!」
バタン!
チ「ちょ、ちょっと!」
霖「これはひょっとして・・・」

紫「あーあ。あんなおチビちゃんに負けちゃった」
藍「まったく、悪趣味なんですから。冗談は言わないとか言っておいて」
紫「うふふ、詰まらない冗談は嫌いだけど明らかな大嘘は大好きよ」
藍「そーでしょうね・・・」

70 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 03:28:29 [ ./I1ZdZs ]
あー、あ?
うん、とりあえず香霖を殺せばいいんだな

71 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 03:33:04 [ GbNubyEk ]
>>60
霊夢スレによると、この後霊夢は返り討ちにあって追い返されたらしい
やっぱり巫女の力は正しいことにしか強力には発動しないようだな

72 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 09:27:24 [ /LUz0TQM ]
>>68-69
やっぱり
ゆかりんは
やらしい





73 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 13:04:08 [ EUTBF1pQ ]
霊夢「美鈴!アリス!慧音!貴方たち<花子さん>に改名しなさい。」
三人「なんでよ!」
霊夢「3番目のトイレには…それより初対面ならその名前で納得するわよ。ねえ恋々」
咲夜「違う!」
(紅魔郷Music room)

紫「5ボスはムッツリスケベね」
霊夢「言われていればそんな気が」
咲夜・妖夢・鈴仙「納得するな!」
魔理沙「咲夜は違うぜ」
咲夜「魔理沙…」
魔理沙「堂々たるスケベだ」
「ジャック・ザ・リッパー」
魔理沙「なんで私にだけホーミングするんだー!!」

74 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 20:19:30 [ 1j7sTMEg ]
>>68-69
ゆかりんマジ外道wwww
そこにシビレルあこがれるぅ!!

75 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/24(月) 22:37:00 [ .zVnFWFE ]
>>68-69おのれ香霖、チルノの唇は俺のものだ!

76 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 07:18:16 [ 7JNgQfk2 ]
パ「ちょっと、美鈴」
美「あ、パチュリー様。何かご用ですか?」
パ「また黒ネズミが進入してたわよ」
美「あらま」
パ「あらまじゃないわよ。貴方の目は節穴なの? 最近は闘ってすらいないみたいだけど」
美「うーん、私も困ってるんですよ。彼女、最近私が見張りの時間帯を避けてるんです。
  花畑の様子を見に行って、部下が門を見張ってる間にやってくるんです
パ「それはサイクルを読まれてるんじゃないの?」
美「ちゃんと毎日乱数表を使って時間をずらしてるんですけどねぇ。
  シフトは一週間分ずつまとめて作ってますけど、ちゃんと保管してるんですよ?」
パ「成程。まああいつが何かやらかしてるのは事実ね。どうしてスケジュールを見抜かれているのか
  ちゃんと調べておきなさい」
美「わかりました・・・とは言うものの、どうにも見当がつきませんよ」

魔「お、フラン。元気か?」
フ「魔理沙ー。美鈴が門を離れる時間はこんな感じだよ」
魔「いつも悪いな」
フ「だってそうしないと、魔理沙、あんまり遊びに来てくれないんだもん」
魔「おかげで毎日遊びに来てやれるぜ」
フ「わぁい」

77 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 07:52:59 [ L5J5rQzQ ]
内通者がwww

78 名前:1/2 投稿日:2006/07/25(火) 18:41:30 [ 5cM3iNP6 ]
 ヴワル魔法図書館の魔女も真っ青な引き篭もり姫、と名高いのが蓬莱山輝夜であるが、余り知られていないだけで、その実よく出歩いている。
 出歩いていない時も、よく永遠亭の縁側に腰掛けて、ひがな一日、空を流れていく雲を眺めていたり、庭に咲き誇る花を愛でていたりする。
「退屈ではありませんか?」
 と、月のイナバが問い掛けても、
「流れ行く雲は、その形を変えるし、花も咲いては散っていく。それはとてもゆっくりなのでしょうけれど、雅なことではないかしら」
 などと、たおやかに返す。
 その言葉は、生きた歳月によるものなのか、何百年ぶりに外界に触れたからこそ言えることなのか、月のイナバには分からなかったが、言葉には実感が篭っていた。
「花の香り、土の匂い、太陽の温もり。今は、何もかもが新鮮。向こう半世紀程度は飽きずにいられると思うわ」
 そう言って、出歩くのである。
 恐らく、永遠亭に住む者の中で、永遠亭の周囲の地形について、てゐの次に詳しいのが蓬莱山輝夜だろう。

 今日とて、朝の澄んだ空気は格別ね。などと言い、供を付けるでもなく一人で竹林の散歩に出かけていった。

 朝露で僅かに湿った大地の感触を心地良く感じながら、腋に笊を抱えて歩く。
 時折、積もった笹の葉を、土で汚れる事など厭わずに白く細い指で掻き分け、その下にあるキノコを採ったり、薬に使う薬草を見つけては適当に抜いて笊に乗せていく。
 長い間、当ても無く各地を放浪した。姫と呼ばれるのに相応しい生活をしていた頃など、振り返れば瞬き程度の時間だったと、輝夜は思う。
 一つの場所に留まり続ければ、老いることの無い自分と永淋は妖怪の類であると疑われるので、否応無しに諸国を巡らざるを得なかったし、輝夜の身に染み付いてしまっていた気品は平民とは一線を画すものだったから、襤褸を着てあばら屋に住もうと違和感は消しきれなかった為、幾度も貴族の娘ではないのかと問われたことがあるし、永淋の薬師としての知識と技術も、外見の年齢からすれば人々は良く奇異に思ったものだったのだ。
 村に住めば、誰もが疑問に思ったのである。あの二人は、貴族と天才、都に住んでいるような人種だろうと。何故、供らしい供も無く、女二人でこんな所にと。
 故に、二人は人が来ないような人里離れた山奥に庵でも構えるのが常だった。
 定期的に、麓の村などに永淋が薬を売りに行き、そのお金で食料などを買うと行っても、基本は自給自足である。
 輝夜とて、その気が無くとも十年もすれば生きていく為に必要な知識と技術はあらかた覚えてしまった。
 山菜やキノコが生えやすい場所、毒のある無し。長いブランクがあるとはいえ、今でも大体分かる。薬草に関しては、永淋が薬を作るのを傍で何百年と見ていたのだから、調合比などは別として、薬に使用する薬草がどれかは知っている。
 うっかり間違えて毒草を掴んでしまった事もあるが、長い人生の中で大概の毒にはとうの昔に完璧な免疫が出来上がっているので恐れる事も無い。
 無論、死ぬ事が無いとはいえ、あの生死を彷徨う苦しみを二度と味わいたいとは思わないのだが。死ねないだけに性質が悪く、正に拷問なのだ。
「あら、竹の子」
 地面から顔を覗かせている竹の子を見つけ、笊を傍らに置いてしゃがみ込む。衣服が汚れることなど一切構わず、輝夜は顔に笑みを湛え、両の手で土を掻き分け始めた。
 彼女は、こんな日々も悪くないと、本気で思い始めていた。

79 名前:2/2 投稿日:2006/07/25(火) 18:42:44 [ 5cM3iNP6 ]
 ここの所、藤原妹紅は蓬莱山輝夜と殺し合う頻度が目に見えて下がっていた。
 二人を知るものは、上白沢けいねが大きな要因だろうと思っているが、妹紅自身は、そう思ってはいなかった。
 彼女はこうしている輝夜を竹林で見かける度に思うのだ。
 そんな風に振舞うなと。
 野花を愛でたり、山菜を摂ったり、大きな竹の子を見つければ、嬉しそうに土を掘り返し始めたり。
 その様はまるで、何処にでもいる里の娘ではないか。普通の人間の様ではないか。
 白き手は幾度も赤い血に染まり、その身には永遠の時を持ってしても購えぬ罪を背負っているというのに、何故こうも平然と人の皮を被っていられるのだと叫びたくなる。
 今すぐにでも、何もかも灰燼に還してしまいたい衝動に襲われるのだ。
 けれど、その衝動をぐっと胸の奥に押さえ込む。
 以前、竹林で本気の殺し合いをした時に、危うく山一つを全焼させかねない規模の大火事を起こしそうになって以来、二人の間で竹林では殺し合いをしない、という暗黙の了解が出来ているからだ。輝夜も妹紅も、無関係の生き物や植物まで殺したいわけではない。千を越える歳月を生きていれば、自分の持っている力がどれほどの影響を与えるかはとうの昔に理解している。
 どちらかが堪えきれずに手を出せば、お互い加減などしない性格だ、明確に取り決めたルールなどではないのだから、すぐに本気の殺し合いにエスカレートすることも目に見えている。
 だから、竹林で片方が片方を見かけても、偶然鉢合わせても、二人は見て見ぬ振りをする。
「今日は大量ね。皆、喜ぶかしら」
 そう言って、掘り起こした竹の子を土で汚れた手と顔で、まるで童女のように無邪気に笑う輝夜を視界の隅に納めながら、妹紅は足音を立てないようにその場を離れた。
 そして、ふと思うのだ。
 自分はこの竹林で、自分に気が付いていない輝夜を見かける度に憎しみに囚われる。逆の時、輝夜は何を感じているのだろうかと。後悔の念や、憎しみに囚われたりするのだろうかと。
 くだらない。自分はあんな女に何を期待している。
 妹紅は、吐き捨てるように胸中で毒づいた。

 藤原妹紅にとって、蓬莱山輝夜は人を人とも思わない外道、鬼畜生でなければならないのだ。
 永すぎる歳月を生きて、今となっては父の顔も思い出せない。せめて、輝夜が自分にとって最低で劣悪な人間でなければ、復讐心は保てない。
 忘れられるなら、忘れてしまった方が良いのだろうとは思う。
 けれど、どうしてか妹紅は、輝夜に対する憎しみを忘れてしまうことが怖かった。
 その理由に思い至ったことは幾度かあったはずだが、数十年前くらいに、再び忘れてしまった。

 そんな妹紅に気が付く事は無く、輝夜は満面の笑みで笊一杯に山菜と薬草、竹の子を載せて永遠亭への家路についた。
 悠久という時の中でさえ、今の今まで、二人の足跡は一度として交わらない。

80 名前:2/2に収まらなかった、ごめん 投稿日:2006/07/25(火) 18:44:03 [ 5cM3iNP6 ]
「ただいま」
 永遠亭に着くと、庭先の小さな人参農園にてゐが水をやっていたので、輝夜は声を掛ける。
「おかえりなさい、姫様」
 てゐは振り返ることなく、農園に水を撒きながら答えた。
 日に日に、少しずつ大きくなっていっている人参を眺めながら、
「成長具合はどう?」
 と、輝夜は尋ねる。
「あと数日もすれば、いくつかは食べ頃ですね。永淋様が作ってくれた肥料ってやつのお陰なんですかね?」
 これだけ成長が早いのは初めてです。子兎たちが、人参が食べられるって、今からはしゃいでいるものだから、勝手に食べたらダメだって言い聞かせておかないと。
 そんな事を言うてゐに、輝夜はつい笑みを零してしまう。
「普段は悪戯ばかりなのに、こんな時はお母さんみたいね」
「そんなんじゃないですよ」
 振り返って、てゐも笑う。
「兎がよく死ぬのは、寂しがりやだからじゃなく、ただ単純に弱くて、頭も悪いからです」
 けれど、てゐは顔では笑っているのに、どこか寂しそうで、何かを思い起こしているかのように言った。
「きっとここから出されて、皆が散り散りになったら、面白いくらいに皆、簡単に死んでいきますよ。だから、放って置けないんです。皆、馬鹿だから」
 このイナバがどんな風に今の今まで生き延びて、人型に化生出来るまでの力を得たのか。そこまで辿り着くまでにどんな事があったのか。
 輝夜はこれまでの人生の中で、野生のイナバを沢山見てきた。人間の仕掛けた単純な罠に良く掛かっていた。獣に追い立てられていることもあったし、空から鳥に襲われている事もあった。
 飼い慣らされているイナバも見てきた。そのイナバ達は人間から逃げようという意思さえも希薄に思えた。
 そんなイナバたちは、天寿を全うする事など当然無く、皆死んで、何者かの餌になって生涯を終えた。それはそれで意味のあることだと思うけれど、当のイナバ達にしてみればたまったものではないだろうと思う。
 そんなイナバたちを、このイナバはどれほど見てきたのだろうかと輝夜は思う。顔になんて出さないし、問いもしないけれど。
 永劫とも言える時を生きているのだ、過去を振り返り、何かを嘆いたところで何一つ変わらないということを、これでもかというくらいに知っている。同情や悲しみや、涙を流したところで、何一つ取り戻す事なんて出来ない。だから、そんなことはしない。
「やっぱり、お母さんみたいじゃない」
 輝夜は笑いながら言い、
「だから、そんなんじゃないですってば」
 てゐは、繰り返された言葉に、少しだけ楽しそうに笑った。

 今更、何かを取り戻そうなどと思ってはいない。新しい何かを欲しようとも思わない。
 ただ、今此処にあるものを守るのだと、蓬莱山輝夜は決めている。
 此処に居続けられる時間も、守ろうという想いも、決して永遠などではなく、いつかは霧散してしまうものだと知っているけれど。
 永遠という時間から見れば、ほんの一時、夢を見たっていいだろうと輝夜は思う。

「「おかえりなさいませ、姫様」」
 屋敷から永淋と、弟子のうどんげが声を合わせて出迎えてくれることに笑顔で応えながら、いつまでもここに腰を落ち着けていられると、そんな夢を見たっていいだろうと――

81 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 19:25:54 [ ID0FDtp6 ]
×永淋
○永琳

82 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 19:27:22 [ ID0FDtp6 ]
てか、名前関連で誤字りまくりだな。
×けいね
○慧音

ちゃんと辞書いれれw

83 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 20:19:25 [ L5J5rQzQ ]
内容がいいだけに誤字が惜しまれるな

84 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 20:55:15 [ 8F.1KStg ]
こんなにもまっとうなてるよは新鮮だな

85 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/25(火) 23:11:17 [ 7Sc6.uKs ]
これはいいな。ゆったりとした空気が流れているが、それだけではないというのが非常に好みだ。

86 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/26(水) 00:40:36 [ /mjm9Kxg ]
グッときた…!
まったりしつつもどこか切ないのは反則ですorz

87 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/26(水) 01:32:26 [ VPBTqhHY ]
「困ったなあ」
霊夢はぼそりと呟く。
「ズズッ」
魔理沙は退屈だという風にお茶をすする。
「はぁ、困ったなあ」
再び霊夢が呟く。
「ポリポリ」
魔理沙は平和だなあと呆けながらアラレを頬張る。
「少しは反応しなさいよ」
ここにきて霊夢は抗議の声を上げた。
そもそも霊夢の悩み事回路にはケセラセラとケンチャナヨと
アスタラビスタ・ベイビーしかインプットされていないはずだ。
放っておいたって霊夢の悩みなど解決するはずだ・・・。
「そうか、それは困ったな」
魔理沙は瞬時にそう考え、生返事を返した。

「ちょっと! 魔理沙!」
霊夢が声を張り上げる。
「おぉ!? どうした、霊夢!?」
魔理沙は、さも初めて声を掛けられたかのように驚いたふりをした。
「人が困ってるのに・・・冷たいわね!」
霊夢はちょっとしょんぼり気味に抗議をする。
「どうしたんだよ、いったい?」
魔理沙はようやく、本当に何か困ってるのか、と思い始めた。
「はぁあ・・・」
霊夢は深くため息をつき、俯く。
「おいおい、霊夢。本当に何か困ってるんなら、私が何とかしてやるよ」
魔理沙は声をかける。
「ホント?」
霊夢はひょっこり顔をあげた。その顔は、ここに希望を見たと言わんばかりに輝いていた。
「あ、ああ」
魔理沙は早まったかな、と思いつつも、既に発した言葉は引っ込まなかったので頷いた。
「お茶が切れちゃった。香霖堂で買ってきて」
霊夢はにっこりと微笑む。
「おい・・・」
魔理沙はジト目で霊夢を睨む。
「私の悩みを、魔理沙が何とかしてくれるんでしょ?」
霊夢はさらににっこりと微笑む。
「うぐ・・・」
魔理沙は霊夢をさらに強く睨む。
「にこにこ」
霊夢は体を揺らしながらにこにこと魔理沙を見つめる。
「ぐ・・・わかったよ」
魔理沙は根負けした。
「熟成した渋めのをお願いね」
霊夢は笑顔のまま魔理沙を見送った。

「只今。よーく熟成した渋ーいお茶を買ってきたぜ」
魔理沙が取り出したものは紅茶だった。
「・・・」
霊夢は無言で魔理沙を殴った。

88 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/26(水) 01:43:12 [ GyxM1pjQ ]
ちょwwwwww霊夢wwwwww

89 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/26(水) 02:50:00 [ uEiutjF2 ]
なぁ、今すごい音したよな
あぁ、ゴガァッて人体が発する音じゃないよな
しかも霊夢は真正面から殴ったのに魔理沙の頭は真下に落ちたしな
回転のモーメントってヤツだな。高校で習った
お前頭いいな
あ、リザレクションした
おー、流石は普通の魔法使い。普通に「いてて・・・」とか言ってるな
そこに情け容赦一切無しの下段踵蹴り
グシャッて人体以下略
ビクンビクン痙攣しててちょっとえろすぃな
顔面はえろすぃとか言ってられない惨事だけどな
でもまぁ、次のコマでは治ってるしな
それもそうだな

90 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/26(水) 21:37:49 [ Ip1BjCqU ]
【春闘花映塚】

俗世より隔離された幻想郷に、これまた妖精の輪によって隔てられた妖精の里がある。
今、この妖精の里には幻想郷中の妖精達が集まっていた。

大ちゃん「……というわけで、今年もリリー・ホワイトさんが応援に駆けつけてくれました。今回も再び陣頭指揮を取っていただけるそうです。それでは、どーぞー」
リリー「えー皆様、只今ご紹介に預かりましたリリー・ホワイトでございます。本日は妖精組合幻想郷地区春期大会の開催、まことにおめでとう御座います。今年もまた妖精の地位向上と待遇改善を訴え、ベア率5%を目標に粉骨砕身の覚悟で闘っていきましょー」
組合員妖精『おぉーーーーーーーっ!』
大ちゃん「ありがとうございました。それでは続けて出発前のかけあいコールをよろしくお願いします」
リリー「はい。それでは皆さん、ご唱和のほどよろしくおねがいしまーす。――せぇ〜のぉ、『贅沢は適だ!(たまの贅沢は生活に潤いを与え、未来への活力に繫がるの意)』」
組合員妖精『ぜいたくはぁ、てきだぁーーーーー!』
リリー「『欲しがりません、カツまでは!(そうは言ってもカツレツまでは要らない。親子丼や唐揚げ定食で十分ですという倹約の心構え)』」 
組合員妖精『ほしがりませんー、カツまでわぁーー!』
リリー「『友愛、弾幕、頑張ろーう!』」
組合員妖精『ゆーあーい、だんまーく、がんばろぉーーーー!』
大ちゃん「それではみなさまー。しゅつじーーーーん!!」
組合員妖精『うぉーーーーーーーーーー!!!』

プラカード(向日葵)を掲げた妖精を先頭に列をなした妖精達が幻想郷の各地へと繰り出してゆく。
今年もまた(ごく一部に)春を告げる妖精達の闘いが始まるのであった。

91 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/26(水) 21:55:25 [ uqhOA5to ]
インターナショナル吹いたw
前の職場で組合執行委員押し付けられたせいで毎年メーデーに動員されてた
ヤな思い出が蘇る。

92 名前:1/2 投稿日:2006/07/27(木) 00:33:29 [ 1qCXFTxs ]
「化粧品? 霊夢が?」
霖之助は素っ頓狂な声を上げる。「何を言い出すんだ、この子は」とでも言いたげである。
霊夢はそれを感じ取り、口をとがらせる。
「何よ、私だって女の子なんだからね」
「まあ、それはそうだが。急に色づいてきたのかい」
霖之助は半ばバカにしたように言う。
霊夢はなおムカっとした顔をしつつも説明する。

つまるところ、村の顔見知りのおばさんに
「霊夢ちゃんはお化粧しないの? 年頃なんだからオシャレしないとだめよ」
と言われたというだけのことだった。

「やれやれ」
霖之助はため息をつくと、それでも商売人の顔(ただし営業スマイルは浮かべていない)になり、
霊夢に質問した。
「それで、どんなものが欲しいんだい」
霊夢は
「勿論、いきなり派手なお化粧をしたってバカにされるだけでしょ。
 初めてのお化粧なんだから大人しめでいいわよ」
と答えた。
霖之助は
「そうだね、グロスや薄いリップなんかどうだろう。
 いやらしく目立ったりしないで、ちょっとだけ色っぽさを演出するよ。
 まあ、無頓着な人なら気付かないかも知れないけどね」
と棚から幾つかの薬液やリップスティックを取り出した。
「これが無彩色で艶を出すグロス、こっちが色の薄いヌード系リップ、
 こっちはもっと色味の強いピンク系だね」
霊夢は色々と手に取り、うーんと悩む。
正直、どれがいいのかわからない。というかそもそも違いがよくわからない。
「そうね、このあたりなんか気品があるかしら」
などと言いつつ、ラメの入った濃紺のリップスティックを手に取る始末である。
霖之助は長くなりそうだと感じ、サンプルの乗ったパレットと手鏡を取り出して
「これを試して、気に入った物を選んでくれ」
と言い、奥に引っ込んでしまった。

一時間ほど後、霊夢の声がした。
「霖之助さん、これ頂戴」
霖之助が霊夢の顔を見ると、口が品良く煌めいている。どうやらそれなりの物を選んだようだ。
そして、霊夢が台に置いたスティックを手に取り、品名を確認使用とした時、霖之助は違和感を感じた。
そして気がつくと霊夢の顔をまじまじと眺めていた。
「?」
不思議そうに顔を傾ける霊夢。
霖之助は催眠術にかかったかのように、霊夢の顔に自分の顔を近づけていく。
ここに来て霊夢は霖之助が何を使用としているかに気付き、とっさに突き飛ばした。そして
「な、なにするのよ! 霖之助さん!」
と半ば裏返った声で抗議した。
「あつ・・・」
霖之助は呻き、そして
「それはキスミーリップという恋人向けの品なんだ。周りの人が口づけをしたくなる魔法がかかってる」
と答えた。
霊夢はびっくりして
「そんなものいらないわよ!」
と言い、袖で口をごしごしとこすった。しかし袖はきれいなままである。
「ちょっと、取れないんだけど」
と霊夢が言うと、
「相手の唇や舌、歯との摩擦でしかとれないはずなんだ」
と霖之助は答えた。
霊夢は一瞬気が遠くなったが、気付くと眼前に霖之助の顔があり、
「いい加減にして〜!」
と声を上げて再び霖之助を突き飛ばすと、店を飛び出した。

どうやら、誰かとキスをしないとどうにもならないようだ。
しかし、いきなり身近過ぎる男性の霖之助というのは抵抗がある。
「どうしよう・・・」
霊夢はため息をついた。
ふと気付くと、目の前にカエルがいた。
「ゲコ」
鳴くとカエルは霊夢の方にぴょんぴょんと向かってくる。
「まさか・・・」
霊夢が一歩引くと、カエルは霊夢に飛びかかり、舌をのばしてきた。
「いや〜っ!」
霊夢は悲鳴をあげ、空に浮かび上がった。
「こんなに効果が強いんじゃ、恋人に塗ったりしたらかえって大騒ぎじゃない!」
霊夢はもっともな事を言うが、どうにもならない。
どうすればこの状況を打開できるか、霊夢は考えを巡らせた。

93 名前:2/2 投稿日:2006/07/27(木) 00:34:31 [ 1qCXFTxs ]
1.魔法をキャンセルするには魔法が一番。魔理沙、アリス、パチュリーあたりに頼んでみる
  → 多分、解決する前にキスを迫られる
2.紫に頼んでみる
  → リップが効くかはわからないが、多分効いたフリをしてキスを迫ってくるはず
3.誰かとキスをする
  → 自分のトラウマにならない人物を選ぶ必要がある

どれも結果は同じな気がする。誰かとキスをするしかないのだろうか。
霊夢はそう結論づけ、ため息をついた。
そして気がつくと目の前にアホウドリの顔があり、霊夢は絶叫してその顔をひっぱたいた。

結局霊夢は霧雨邸にやってきた。
魔理沙なら古いつきあいだし、気まずさも最小限で済むだろう。
それに、魔法のことも理解してくれるはずだ。
「魔理沙ー、いる?」
霊夢が声をかけると、
「霊夢か? お前から来るなんて珍しいな。入っていいぞ」
と声がした。
霊夢は戸を開けて、魔理沙に事情を説明したが、その途中で魔理沙は催眠状態になり、
霊夢に迫ってきた。霊夢はやむなく身を任せ、魔理沙と唇を合わせた。
しばらくはぴちゃぴちゃという濡れた音と、二人の荒い呼吸だけが響いたが、
やがて息が続かなくなった霊夢が魔理沙を離した。
しかし、魔理沙は
「まだだ。まだ足りないぜ」
と言い、霊夢に迫ってきた。
「ちょっと! もういいでしょ!?」
と霊夢は魔理沙を強く押しのけ、手鏡で自分の顔を見た。
唾液で濡れてはいるが、リップはしっかりとツヤを保っていた。
「なんでよー!」
霊夢は半泣きになりながら、霧雨邸から飛び出した。

霖之助にもう一度対処法を聞くしかない。そう考え、霊夢は香霖堂に飛んだ。
途中でレミリア、チルノ、幽香、文あたりに見つかってキスをする羽目にあったが、
それでもリップは落ちなかった。なお、キスの後、少女達は後頭部を強打して昏倒している。
香霖堂についた霊夢は、霖之助が届かない高度から声をかけた。
「ちょっと霖之助さん! このリップ、ぜんっぜん落ちないんだけど!?」
霖之助が声に応じてドアを開けた。
その顔を見た霊夢は、一瞬頭を刺すような感覚を受け、
ふらふらと霖之助に近づいていった。
霊夢は霖之助の唇にもリップが塗られていることに気付き、
頭を振って正気に返ろうとしたのだが、既にヘトヘトの為か魔力に打ち勝てなかった。

魔力によって双方の気持ちが一致した口づけはこの世で一番熱烈な物であり、一昼夜に及んだ。

幾度となく呼吸困難に陥った二人は失神し、やがて呼吸を整えて起きあがった。
霊夢は霖之助の唇のリップが落ちていることに気付き、
手鏡を見ると、自分のリップもすっかり落ちていた。
「後で調べたらわかったんだけど、リップを塗った者同士でキスしないとダメだったんだよ」
霊夢は
「なるほどね・・・」
と答え、霖之助の顔に100枚の札を貼り付けて破壊の念を込めたのだった。

94 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 00:54:05 [ L0GIHJA6 ]
おれに そのリップを よこせ
おれは かみに なるんだ

95 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 00:56:40 [ 5nlZQxZQ ]
その前にちょっと・・クラッシャーコネクトを。

96 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 01:15:36 [ s9qBevTg ]
くくく、ついにねんがんのりっぷをてにいれた。

97 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 01:16:52 [ L0GIHJA6 ]
>>96
とりあえず股間に塗っといてくれ。
霖之助呼んでくるから。

98 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 01:17:39 [ V2E7aaVo ]
>>96
そうか、よし奪い取らないけど殺す

99 名前:超ありがちネタで初投稿 投稿日:2006/07/27(木) 03:58:50 [ gA1Od3vM ]

暗くて埃っぽい図書館で、魔女と人形師が悪だくみ。

ア「はい、注文どおり造ってきたわよ、呪詛用憎っくき巫女人形。苦労したんだから」
パ「ご苦労さま。こっちも術式の準備は完了してるわ」

床に描かれた巨大で複雑な魔法陣が、ここ数ヶ月の彼女たちの苦労の結晶であった。

パ「その呪詛用目障りな巫女人形を陣の中央に置いて…土気を増強し、風気を制限するこの呪法を行えば…」
ア「あの忌々しい頭が常春巫女は、その唯一の取り得である能力…すなわち空を飛ぶ程度の能力を失う、って訳ね。」
パ「昔の人は言ったわ、『飛べない巫女はただの豚だ』」
ア「空を飛べない巫女は、もう、誰よりも早く高く飛ぶあの人に相応しい存在ではなくなる、って訳ね」
パ「そう、そして最大の障害であるあのお気楽巫女を除けば…」
パ&ア「「ああ、魔理沙〜!!あなたは私のものよ!」」

時折睨み合いながらも、魔女と人形師の合体魔術式は夜遅くまでかかって執行されたのだった…


パ「さぁ、これで晴れて魔理沙と…むふふふふふふふ…」
ア「アンタが図書館から出てくるのも珍しいけど…久しぶりで外気を吸っておかしくなった?」
パ「…貴女も。ヨダレ、ヨダレ」
ア「…これは、魂の潤滑液というか、なんというか…。って、そんなことより、
 約束は守ってよね。術に協力したんだから、魔理沙は半分、私のものよ!ジュルリ」
パ「ヨダレ垂らして言ってもアレだけど、ルールは守るわ。私は左側からしか話かけないし、
左手しか握らないし、左半身しかまさぐらないし…ふふふふふふふ」
ア「あ、またトリップした。でも良いわ、右半分とはいえあの魔理沙が遂に私のものに…ジュルルっ。
 ああダメ潤滑液が」

霊「参ったな〜、スランプかな〜」
魔「まぁそんなに気を落とすなよ霊夢。なんか悪いもんでも食ったんだろ。
 力が戻るまで、私がこうして箒で運んでやるからさ」
霊「うん、ありがと魔理沙…。わ、ちょっ、早いって!そんなにスピード出したら!
…魔理沙って、いっつもこんな速さと高さを感じて、飛んでたんだ」
魔「お前はいつもフワフワしてるからな。たまには人の力で飛ぶのも新鮮だろ?
  それ、まだまだスピード上がるぜ!しっかり掴まってろよ〜!」
霊「わっ、早〜い、気持ち良い〜(ぎゅっ」
 

パ「ぐふふふふふふ…あれ、今なにか上を飛んでいかなかった?」
ア「じゅるじゅるじゅるり…気のせいでしょ。さぁ今あなたのアリスが行くわよ〜!右半身を洗って待ってなさい〜」


この後しばらくして、七色と七曜の壮絶な弾幕合戦が、幻想郷を彩ったと言う。

100 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 04:08:25 [ Y83Qp3bU ]
北風と太陽かと思った

101 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 10:32:40 [ lhqbfFSM ]
>>92-93の不思議そうに首を傾げたり、声が裏返ったり、絶叫したり、半泣きになる霊夢とか、
>>100の能力消滅にとまどったり、魔理沙に甘える霊夢とか、
想像すると、もうね、もうね。

102 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 21:31:03 [ ezfsj7d. ]
>>99
俺には「魔理沙が真っ二つにされるエンド」しか思いつかない。
次元断層とか空間連続性の欺瞞とかでその状態でも生きてる的な。

103 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 22:23:22 [ n9R2sHzQ ]
>>102
いや、これはあれだろ。
アリスとパチェが博麗神社をぶち壊すんだろう。
「ううん、アリスのより、全然早い!」

104 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/27(木) 22:48:45 [ L2edASdE ]
ヨヨ乙

105 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 02:16:00 [ ZnTND7.A ]
死に別れ、それは人間と妖怪が住む幻想郷では避けたくとも避けれない出来事である
妖怪に襲われる人間然り、人間に退治される妖怪然り、怪我や病気然り
そして寿命
多くの哀しい別れがあり、されど新しい運命の出会い在り


紅い魔の館の門番が、侵入しようとする魔法使いを相手にしていた時
『ファイナルマスタースパーク!! 』
魔法使曰く
『揺れる饅頭についカッなってやってしまった、でも反省はしていない』
その膨大な力は紅魔館の門を貫通して館にまで被害を及ぼした、門番はそんな魔砲にさらされたのだ
5分後、泣きながら門を修理する門番が見られた


紅い魔の館の門番が、疲れて居眠りしていた時の事
『夜霧の幻影殺人鬼』
メイド曰く
『人じゃないし』
その鋭いナイフの軌跡は、門番を貫いて斬り裂き首を斬り飛ばした
0,1秒後 ( 1コマ ) に何故か首が戻って、あたりに散らばっていた血も破けた服も元通りになった門番がいた


紅い魔の館の門番が、夜の警備をしていた時の事だったか
『レーヴァテイン! 』
吸血鬼曰く
『ちゅーごくは壊れないってお姉さまが言ってた』
その熱き杖は門番のいる空間を破壊し焼き尽くし、門番は跡形も無くなってしまった
次の日に何故か門番は無傷で門前に立っていた

・・・・・・・・死なない門番
まぁ紅魔館にいる限り、館の主がそんな悲しい運命を許すわけが無いと言う事でどっとはらい

106 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 02:20:47 [ O4mMAF6. ]
>>105
某絵師の「物凄い状況なのに平然と喋ってる美鈴」を思い出したww

まぁ「死にますよ?でもガッツがあれば何とか^^;」の幻想郷だからな。
この辺の融通の効き方がたまらないw

107 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 02:21:47 [ O4mMAF6. ]
うおおお!肝心な一言を忘れてたorz

はげしくGJ!!

108 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 04:09:07 [ eDhkT2ZE ]
なんかディーグレーマンのミランダのイノセンスが働いてるかと思った
元に戻ったら悲惨

109 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 08:37:10 [ QGi1lEAI ]
>館の主がそんな悲しい運命を許すわけが無いと言う事でどっとはらい
お嬢様やさしいよお嬢様


と見せかけておいて、最初から痛い目見なくて済む運命は作らない辺り、お嬢様鬼畜だよお嬢様

110 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 12:00:06 [ rXTXl16A ]
シグマ様もびっくりな不死身っぷりですね。

111 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 15:08:43 [ k3sKG6oM ]
どちらかというとスーパースターマン

112 名前:適当に書いたら何故かけーねが壊れたSS(1/4) 投稿日:2006/07/29(土) 17:37:06 [ fi9Dsc9E ]
アレに関わってはいけない。紅魔館の門番こと紅美鈴は思う。
アレとは、先ほどから視界の隅で存在を自己主張しているスキマのことである。
通常、スキマが美鈴と関わりを持つことは少ない。門とは移動時の通過点であり、
目的地までスキマを開くのが通常であるスキマ妖怪はわざわざ門など経由しないからである。
つまり、今あのスキマ妖怪は美鈴に用があるらしい、そう推測される。
しかし、正直関わりたくない。スキマの首(?)から「貧乳お断り」などという
恐れを知らぬプラカードが下げられているとなれば尚更である。
というかこれって目撃されたらそれだけでとばっちりを食うんじゃね?
見えない振りをして悩む美鈴に業を煮やしたか、スキマが動き出した。
美鈴は目を合わせないようにしながら一歩、二歩と下がり……足下に開いたもう一つのスキマに落ちた。

「はーい、一名様ごあんなーい」
猫を思わせる敏捷な身ごなしで華麗に着地後身構える美鈴を、胡散臭い挨拶が迎えた。
言わずとしれたスキマ妖怪、八雲紫である。
「なんなんですか一体!?変なことに私を巻き込まないでくださいよ!
大体私とあなたにどんな絡みがあるっていうんです?」
「まあ落ち着いてくれ美鈴殿。とりあえずお茶でもどうだ?」
「はあ、ありがとうございます……ってこんなところで何してるんですか慧音さん」
 差し出された湯飲みを受け取ってから突っ込む美鈴。こんな所とは言うが、よく見るとマヨヒガであった。
そして、車座になって座っているのは紫と慧音だけではない。

胡散臭いスキマ、八雲紫。
暴食の幽霊嬢、西行寺幽々子。
永遠亭のカリスマ、八意永琳。
歴史食いの半人半獣、上白沢慧音。
サボタージュの泰斗、小野塚小町。
四季のフラワーマスター、風見幽香。

113 名前:適当に書いたら何故かけーねが壊れたSS(2/4) 投稿日:2006/07/29(土) 17:38:18 [ fi9Dsc9E ]
まさにそうそうたる乳ぶれ……、否、そうそうたる顔ぶれであった。
こいつ本当に巨乳か?って奴が混じってる気もするが、そこはスルーでお願いしたい。
「これで大方の所は揃ったわね。じゃあ始めましょうか?」
「いや、始めるって何を!?」
「題して幻想郷巨乳会議」
 美鈴は顎を落とした。元より胡散臭い妖怪だとは知っていたが、ここまで壊れていたとは。
 呆然としつつもメンバーを一瞥する。面白そうににこにこしている奴。
何を考えているかわからないがにこにこしている奴。不可抗力でサボれそうでラッキーだと思っている奴。
ほぼ全員スキマによって拉致されて来たのだろうに、この事態を楽しんでいる連中ばかりだ。
そんな中で話の通じそうな人物はやはり白沢しかいないと思い定め、美鈴はアイコンタクトを試みた。
目が合うと小首を傾げる慧音。ああ、胸がでかいってだけでさらわれて難儀してるんだろうなこの人も。
と思ったところで慧音が口を開いた。
「いや、この会議は私の希望によって開催されたのだが」
「マジッすか!?」
 爆弾発言に驚いて湯飲みを取り落とす小町。どうやら彼女もご存じなかったらしい。
「け、慧音さんがおかしくなったー!?」
「落ち着きなさい門番さん。それは私も初耳だけど、いったいどうしたのかしら?」
 あまりの衝撃に自分の方がおかしくなりかけた美鈴を窘め、永琳が問う。
 慧音は落ち着いてお茶で唇を潤すと、ひとつ頷いた。
「うむ、今回集まって貰ったのは学術的な興味でも個人的な好奇心でもない。
ひとえに幻想郷の平和を保つために必要だからだ」
「……」
 沈黙が場に落ちた。メンバーの顔に一様に浮かぶ疑問符。八雲紫も不思議そうにしているあたり、
理由も聞かずに話に乗ったとでも言うのだろうか。一同の中で一番遠慮のない人物が身も蓋もない行為に及ぶ。
つまり、頭の横で人差し指を回し、手を開いて見せたのだ。ついでに本物の花まで咲かせた。
上白沢慧音は怒った様子も見せず、重々しく頷いた。
「そういう反応も予想の内だ。私とて、他人に言われたのだったらまずは正気を疑うしな。
よって、順を追って説明しよう」
 初めからそうしておけよ、という向きもあろうが、とにかく掴みは成功した。
突拍子もない結論を最初に提示することで、全員の興味を引くことに成功したのである。

114 名前:適当に書いたら何故かけーねが壊れたSS(3/4) 投稿日:2006/07/29(土) 17:39:31 [ fi9Dsc9E ]
「ここにいる諸兄のうちには、胸なんてでかくて重くて邪魔なだけ、
肩はこるわ動きづらいわいいことなんてありゃしねーと空気の読めない発言をした挙げ句
持たざる者のテロの標的にされた経験を持つ者もいることだろう。
牛乳は好きですよとか、毎日揉んで揉まれてとか、埒のない妄言をばらまいて
持たざる衆生を右往左往させた経験を持つ者もいるだろう」
 慧音が一同を見回すと、あるあると頷く者、彼方を向いて頬を掻く者など、それぞれの反応で同意が帰ってきた。
「一部の個人的なつながりを別にすると、幻想郷において、持たざる者が持てる者へ抱く
敵意は年々激化しつつある。このままでは全面戦争に突入するのも時間の問題だ」
「ちょ、ちょっと、それは余りにも話が飛躍してませんか!?」
 思わず口を挟んだ美鈴を、慧音は不思議そうに見返した。
「貴女の口からそんな台詞が出るとは意外だな。私の知る限り、胸のせいで一番酷い目にあっているのは美鈴殿なのだが」
「へ?私ですか?」
「ふむ、悪意敵意の類に鈍いから今まで平気でやって来れたのかもしれんな。
魔砲で吹き飛ばされり、ナイフでハリネズミにされたり、お札で黒こげにされたり、
自分だけが幻想郷でも屈指の酷い目にあいつづける理由を考えたことはないのかね?」
「え、いや、それは門番だから……?」
 言いよどむ美鈴に対し、慧音が畳みかける。
「その辺りの連中が例えば冥界の庭師や永遠亭の兎を貴女と同じ目にあわせたことがあるかね?
せいぜい当人が異変を引き起こしたときにとどまるだろう?連中が貴女に遠慮しないのは、
不幸なことに無駄なまでに頑丈だ、という理由もあるが、なにより乳がでかいからだ」
「な、なんだってー!?」
 大仰に驚く美鈴。論理展開の飛躍はまるで変わってないのに、勢いで押し切られつつある。
「そこで私は考えたのだ。持たざる人々が持てる人々を敵視するのを止めるのにはどうすればよいか。
簡単な話だ。皆が持てる人の側に来ればよい」
「何言ってんだい。それが簡単にはできなくて、みんな苦労したりあたい達を羨んだり妬んだりしてるんだろ?」
 今度は小町が口を出した。慧音は手を振ってそれを制する。
「確かに、往々にしてその手の努力が実ったという話は聞いたことがない。
そこで、私は自分の能力を問題の解決に役立てることにしたのだ。
……そういえば、美鈴殿はまだだったな」
 そう言って慧音が立ち上がる。何故か頬を染める者、青くなる者、目をそらす者、
周囲が様々な反応を見せる中、何が起こっているのか理解していない美鈴に歩み寄る。
「良い乳だな、ちょっと触るぞ」
「へ?……わひゃあ!?」
 世が世なら手が後ろに回る発言に唖然とした美鈴の豊かな乳房を、慧音の両手が鷲掴みにした。

(中略)

115 名前:適当に書いたら何故かけーねが壊れたSS(4/4) 投稿日:2006/07/29(土) 17:40:52 [ fi9Dsc9E ]
「――こんなところか」
 そう呟いて慧音が両手を放すと、美鈴はその場にへたり込んだ。
台詞とは裏腹に、その両手はまだ揉み足りないとでも言いたげにわきわきと蠢いている。
 部屋の静寂を乱すのは、顔を火照らせた美鈴のつく荒い息づかいのみ。

「さて、先ほどからここに集まって貰った皆の歴史を同意の下に垣間見させて貰った。
プライバシー保護のため、乳以外の歴史には触れていないので安心して欲しい」
 乳を揉んだのは読み取る歴史を限定するためだったらしい。一同がざわめく。
何時何処で誰が誰にどうやって同意を求めたんだ、と。そのざわめきを平然と無視して
慧音が話を続ける。
「今整理しているところだが……どうやらこの中には居ないようだ」
「何がかしら?」
「自覚的に胸を大きくした人物が、だよ」
 慧音が言うには、巨乳の人物は往々にして空気の読めない発言……肩が凝るだの動きづらいだの、
そういう台詞を貧乳に対してぶちかます。それによって貧乳の人間がどのような感情を抱くか想像もできないらしい。
中にはわざと煽る困ったちゃんもいるが。自分の経験に照らしても、胸が小さくて悩んだ経験はない。逆ならあるが。
そこで慧音は考えた。この幻想郷で巨乳と言われる人物が、どのようにしてその胸が大きくなったのか?
それを調べれば、巨乳になる方法もわかるのではないか?それさえ広まれば、幻想郷の危機は一気に解決するのである。
「しかし、現実には自発的な努力によって胸を大きくした人物は居ない。
皆、気がついたらでっかくなってむしろ困っているようだ。ここから導かれる結論は一つ」
「それは?」
 慧音は直ぐには応えず、固唾を呑んで見守る一同を尻目に襖へと近寄った。
「つまり……でっかくなりたいと思っている時点で既に、
大きくしようとする努力は無駄になることが約束されていたのだよ!!」
 襖を勢いよく開け放つと、コップの底に耳を当てた体勢の巫女、黒白、メイド、小鬼、記者、閻魔、十二単……
きりがないのでこのあたりで割愛させていただく。とにかく耳を欹てていた連中が硬直した。
「そういうわけで、すまないが君達の悩みを解決する特効薬はこの世の何処にもないようだ。諦めて貧乳で過ごしてくれ。
なに、胸のことが気にならなくなるくらいの悟りを開けば、大きくなる道が開けるかもしれんぞ」

……199X年、幻想郷は乳の嘆きに包まれた。
湖は干上がり、山は裂け、あらゆる巨乳が姿を消した。

116 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 17:51:30 [ .IAHPLSQ ]
>>115
慧音が一番空気読めてないw

「巨乳っていうのはさ、巨乳になろうとした瞬間に、失格なのよ」

117 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 17:52:06 [ zpm3hl9Q ]
結論それかよw

118 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 17:53:27 [ 1bej92LI ]
>「良い乳だな、ちょっと触るぞ」
おんみょうだん吹いた。

119 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 19:58:04 [ oCi8LKUc ]
>>112-115
感動して噎び笑った。面白すぎる

120 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/29(土) 21:20:04 [ rXTXl16A ]
紫(ロリver)「くそ、こんな奴に任せるんじゃなかった!」

121 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/30(日) 12:59:24 [ vqT7AqXw ]
博麗の巫女は、幻想郷に住む人間達の理想であった

「人の夢と書いて穿かない。あぁ、素晴らしきかな巫女の業よ」

だが今代の巫女はなんと穿いていた
それを知る魔法使いが言う

「クマー! 」

なんとクマさん、巫女は幻想郷に住む人間達の理想をそんな残虐な行為で裏切ったのだクマー
しかし幻想郷に住む人間達の怒りが頂点に達しようとした時、一人の人間がこう言った

「穿いていても別に良いじゃないか! どうせ誰も見れないんだし! 」

一人の勇気ある人間が、英雄となり天へと昇る
けれど一人の人間が言い出せば後は連鎖するかのように意見が止まらない

「あの腋さえあれば私の心に無限の勇気が湧き出て来るぜ! 腋だけにな! 」

一人の勇気ある人間が、英 ( ry

「穿いているのなら話は早い! それを私が頭に被れば良いだけの話! 」

一人の勇気ある人間 ( ry

「僕が用意した下着はくまじゃなくてふ ( ry 」

一人の勇 ( ry

「巫女だろうと脱が( ry 」

一 ( ry

「 ( ry 」

( ry


そして後日、巫女による『幻想郷の正しい漢字講座』が行われた

122 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/30(日) 17:48:37 [ a3JcjD5s ]
>>121
みんなアホ過ぎて吹いた(wwwwwwwwwww

123 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/30(日) 21:26:59 [ bezL0wl6 ]
あるところに、仲睦まじくも、迫害を受け、故国を捨てて旅をする家族がありました。
夫婦とその娘である女の子の三人は新天地を見つけ出し、そこに赤い館を建てて、
幸せに暮らしていました。
しかし、父親は館のお仕事に忙しく、母親もそんな父親を助ける事に必死で、
女の子のことを構ってくれません。
女の子はいつも一人で退屈でした。
だから、父親が誕生日の時に買ってくれた日記帳にこう書きました。

「おともだちがほしい」

ある日、父親に呼ばれた女の子が部屋に行くと、そこには可愛らしい赤ん坊がいました。
「お前の妹だよ」と父親に教えられ、女の子はとても喜びました。
この子が大きくなったら、一緒に遊べる。もう独りぼっちじゃない。
早くそんな日が来て欲しい。女の子は、赤ん坊の寝顔を見ながら思いました。

女の子は後悔しました。母親と父親は赤ん坊に夢中になり、女の子の事を
気にとめてくれなくなりました。女の子が遊んで欲しい、と言っても、
お前はもうお姉ちゃんになるのだから、と訳の分からないことを言って、
赤ん坊に構い続けます。
女の子は、自分から父親と母親を奪った赤ん坊のことがたまらなく嫌いに
なりました。
だから、父親が誕生日の時に買ってくれた日記帳にこう書きました。

「あんな娘はいらない」

次の日から、赤ん坊はとても苦しみだしました。
女の子とおそろいだった髪の色も変わりだし、苦しそうにわあわあと泣いています。
父親と母親も必死に看病していますが、一向に良くなっていく気配がありません。
ざまあ見ろ、女の子がそう考えたその時でした。
赤ん坊が小枝のように細い手で、女の子の手を握ったのは。
簡単に振りほどけそうな儚い握手、でもそれは、力ない赤ん坊の救いを求める手に違いありません。
段々と冷たくなっていく赤ん坊の手を感じた女の子は、その時、自分がどれだけ酷いことを
考えていたのか、改めて思い知ったのでした。
女の子は、自分の部屋に急いで戻り、父親が誕生日の時に買ってくれた日記帳を開きました。

「あんな娘はいらない」

その字を、ペンで真っ黒に塗り潰します。忌まわしい物を消し去るように、過去の自分への
怒りを込めて。

赤ん坊の部屋で叫び声が聞こえたのはその時でした。大人の叫び声です。
少女は何が起こったのかと、赤ん坊の部屋へ取って返しました。
赤ん坊の部屋は血で彩られていました。
その中心に、父親と母親が重なって倒れています。
少女は訳が分からないまま、赤ん坊のベットに目を向けました。
そこでは、先ほどの苦しみも微塵もみせず、安らかに目を閉じて眠っている赤ん坊がいました。
血で染まった指をしゃぶりながら、安らかに眠っている赤ん坊が。

124 名前:続き 投稿日:2006/07/30(日) 21:28:04 [ bezL0wl6 ]
「あれは、あの娘にとっての罪悪の象徴なのよ」

図書館の主は本を閉じながら自らの下僕に語りかける。
本の題名は『カインとアベル』
兄弟の話だ。

「あの当時、あの娘は自分の能力がどのような物なのか、把握していなかった。
 そして、性質の悪いことに、あの当時、あの娘の能力が開花していたかどうか、
 誰も判別できていなかった。彼女の親すらも。
 だから、あの事件はあの娘が起こしたのかも知れない。起こしていないのかも知れない」

下僕はくつくつと笑う。

「それは、悪魔の悪戯なのですかねぇ?それとも天使の悪戯で?」

「それを確認することは無意味よ」

下僕の皮肉を窘めるように、冷たく主は宣告した。

「今は、あの娘に妹がいて、あの娘とその妹がとても可哀想な目にあってる。
 その現実があるだけよ」

自らの罪悪に向き合える物など、存在しない。
例え向き合った、と言ってもそれは向き合っているフリをしているだけだ。
罪悪とは、消えないのだ。その原始が自分自身に在る以上、決して。
だから、紅の主は妹を厭う。それは自らの罪悪の原始であるのだが、
それを友人が望んでいるのなら、忠告するつもりはない。
自分の気持ちに気がつかないほど、暗愚な友を持ったつもりはないし、
彼女達の問題に介入できるほど、自身が思い上がった存在であるとは思っていないからだ。

「そうそう、そういえば…」

下僕が嬉しそうに手を叩いた。
こういう行動を取るときの下僕は、ろくな事を考えていない。

「先日、白黒の魔法使い殿が、妹様とご相談されておられました。
 議題は『いかにして、姉君と仲直りすべきか』といったものでしたが」

「酔狂ね」

「御意に」

主が"酔狂"の中に自分を含めて言った事を知ってか知らずか、
下僕は満面の笑顔でわざとらしく優雅に一礼してみせる。

「ですが、私はとても興味があるのです。
 白黒殿がどう立ち振る舞うか。妹様がどう立ち振る舞うか。
 紅を名を戴く御方がどう立ち振る舞うのか」

小躍りでもしそうな程喜んでいる下僕に、主はほとほと呆れかえった。

「あなたの悪趣味も相当なものね。
 一度、契約内容を見直してみようかしら」

「とんでもございません」

その声が、今までになく真摯な音に聞こえたので、主は驚いて自らの下僕に視線を移した。
下僕は、変わらず満面のほほえみを主に向けていた。

「わたくしは同族として心の底から、尊敬すべき悪魔の御二方の幸福を願っているのですよ」

主は目をぱちゅくりさせて、

「何か、悪い物でも食べた?」

「はい、先程さる方から、可哀想な姉妹の話を戴きまして」

またも、下僕は満面の笑顔でわざとらしく優雅に一礼してみせた。

---
八意先生…表現力が…欲しいです。

125 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/30(日) 21:36:32 [ s6BB4Ln2 ]
ぱちゅ

   ぱちゅ

126 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/30(日) 21:40:14 [ Y7Pw4C7k ]
>主は目をぱちゅくりさせて、

kwsk!!

127 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/07/30(日) 23:58:31 [ PV9vtcHc ]
最近、この手の悪魔的な小悪魔をみるとぞくぞくする

128 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/01(火) 01:40:28 [ jbOPXSgE ]
というか>>123はその小悪魔の人だと思うんだが……

129 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/01(火) 16:27:21 [ k10m6/2. ]
暑い夏の小ネタ

「あつー」
「レ、レティ? 」
「あー、うん。私はレティ・ブルーサマー」
「うわぁ」
「夏痩せでスリムなボディーが特徴の、夏の忘れ物」
「皮・・・・・・痩せ過ぎだよ」
「寒気を操る程度の能力を持ってるけどね」
「変わってないね」
「変わったら別人よ」
「そっか」
「あつー」
「氷だそっか? 」
「うん」
「えい」
「つめたー」
「太った!? 」

130 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/02(水) 18:42:06 [ EkKXlrOU ]
>>129
>「変わったら別人よ」

別人じゃないのかw

131 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/02(水) 19:09:40 [ DObXZOzY ]
意味不明ネタ一部借りパク


「レ、レティ? 」
「あー、うん。私はレティ・ブルーハリケーン」

「………」
「なんか、魔理沙が狩人のような目でこっち見てるよ」
「高いからねぇ…」
「な、なにが?」
「さあ?」

132 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/02(水) 20:40:47 [ XDsW/lJk ]
レティ・ブルーサマー!
レティ・ホワイトロック!
レティ・イエローライト!
レティ・レッドリンク!
レティ・ブラックナイト!

幻想忘れ物戦隊!
大・黒・幕!

133 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/02(水) 21:14:29 [ gp792Kwo ]
>>131
MTG?

134 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/02(水) 23:35:18 [ PVayVyCQ ]
そんなエラッタカードネタなんて一体何人が突っ込めるんだw

135 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/03(木) 00:23:19 [ I/FRb61s ]
>>129
ゆるすぎて吹いたw

136 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/03(木) 04:59:58 [ dtWOwIDg ]

「ラララ〜内臓爆破。ラララ〜内臓飛び散り」
「あー。妖しげな鼻歌歌ってるそこのメイド」

 ビクッと声に反応して、十六夜咲夜は歩みを止めた
最も、後ろめたいところがあった訳ではなく、鼻歌を聴かれた
気まずさが瀟洒の使者たる彼女の歩みを止めたのだろうが

「あ、あら。誰かと思ったら奇遇ですわね」
「本当に奇遇だな。みょうちきりんな鼻歌唄ってる
 みょうちきりんなメイドが居たから思わず声をかけてしまったじゃないか?」
「ふぅ、どこかの天狗じゃ有るまいし。好奇心は猫を殺すわよ?」
「おお? 猫に好奇心で長靴を渡したら私も貴族になれるかもな」
「お嬢様は鼠にはなれないから猫に屋敷を奪われることはないわね」

 長靴を履いた猫は魔法の国だったかの王様を騙して城を奪ったのだから
この場合は魔理沙が危険だとは思うが……まぁ、関係のない話だ。

「で? 何の用事かしら」
「さっきからモゴモゴ動いてるそれ、なんだ?」
「むぐ〜むぐ〜」
「あぁ。お嬢様のお夜食」
「人不足か」
「そう、人不足」

 黒い布に簀巻きにされてご丁寧に猿轡まで噛まされたそれは
メイドの主の夜食らしい。

「味の好みが変わったのか?」
「たまには男の子が恋しくなるのでしょう」
「夜食の造形はお前の趣味か?」
「お嬢様は面食いですから」
「見た目も大切なんだな」
「それはもう、お嬢様はおしゃまですから」

 簀巻きにされた年端もいかない少年は涙目で魔理沙を見る
……こっち観んなと目隠ししてやった。 

「貴方もそろそろ帰ったら?」
「おお? そうだな。折角だ長靴を履いた猫からカラバ侯爵に
 良いことを教えてやるぜ」
「あら、生憎と猫が捕らえた獲物ぐらいじゃ取り入ることは出来ないわよ?」
「あー。私には主人が居ないからな」
「で?」
「すぐそこの里で子供が行方不明になってな、半獣が必死で探してるぜ?」
「あら。物騒な世の中になったわね?」
「まったくだ。わっはっはっは!」

 いや、そこ笑う所じゃないと思うが……話は続く

「困ったことに、攫われたガキってのが大きな庄屋の息子でな」
「あら。道理で血色が良いことで」
「その庄屋が息子を助けたら米一俵やるってな……何処ぞの巫女が必死だぜ」
「…………生きてれば問題ないでしょう?」
「あー。夢のある社会科見学だぜ」


 博麗の巫女、ショタ疑惑?!

霧にぼんやりと浮かぶ紅魔館付近の湖にて半裸の男の子を巫女が追いかけ回すという
大変痛ましい事件が……



終われ

137 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/03(木) 07:21:19 [ quP5VbEk ]
よし、ここは続きを読めるという魔法の呪文を唱える場面ですね?

わっふるわっふる!

138 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/03(木) 20:37:07 [ edYxXeCw ]
咲夜さんは悪魔系メタルも嗜むのか






{SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」

とか一人でやってる咲夜さんを幻視したのは内緒だ

139 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/03(木) 23:51:29 [ rXR.urjU ]

―― ずっと暖かくあるように ――


 あの日の忌まわしい恐怖体験から、数日が過ぎていた。
 夜雀もなんとか立ち直って落ち着きを取り戻し、屋台はいつも通りの盛況を取り戻していた。
「しかし、災難でしたね……確かに貴重な食材だったわけですが」
 注文に従って様々な生き物を捌く夜雀を眺め、烏天狗は複雑な面持ちで呟いた。
「幾ら貴重でも、やって良い事と悪い事がねぇ……うぅ」
 思い出すだけでも涙が出そうになる。
 焼き鳥撲滅を掲げた屋台で、笑顔で『貴重だよー』と言いながら焼き鳥を売っていたのだ。
 知らなかったとはいえ、落ち込むなという方が無理な話である。
「そういえば、あの時はごめん。お店任せちゃったのよね」
「あぁ、気にしないで下さい。ちょっと状況説明しただけですし」
 お客さんも良い方ばかりで、ちゃんと納得して頂けましたよ。
 烏天狗はそう言って、夜雀を励ますかのように明るく笑って見せた。


 あの日フォアグラの真相を知った瞬間、夜雀は店をほっぽり出した。
 なかば半狂乱で、神社に抗議しに行ったのだ。
 完全に混乱していたし、思いっきり泣いていたのもあって記憶がハッキリしないが、
 あの紅白がひたすら必死に謝っていたのだけは覚えている。
 謝られたところで気が済むはずもなく、その日はそのまま泣き疲れて眠ってしまった。
 次の日の朝に目を覚ますと、和食の朝ごはんが用意されていた。
 紅白の第一声は『おはよう、朝ごはん食べるわよね』。
 大根おろしと焼いたお魚。そして、ご飯とお味噌汁。
 お盆に乗せられたそれらを唖然と眺めての、夜雀の第一声は『うん』だった。
 紅白が持ってきた桶の水で、涙の跡を洗い流す。まだ少し、目が痛かった。
 そして、二人揃って『いただきます』。
 昨日の事もあったので気まずい空気を覚悟していたのだが、それは杞憂に終わる。
 ご飯もお魚もお味噌汁も美味しかったし、紅白も相変わらずで。
 屋台に似た、心地よい暖かさを感じながらの朝ごはん。
 やがて迎える、二人揃っての『ごちそうさま』。
 元気が出るようにという気持ちと、ごめんねという気持ちが詰まった朝ごはん。
 それが分かったから、もう十分に謝ってもらったから。
 だから、夜雀は心からの笑顔で告げる。
 美味しかったよ、屋台にもまた来てね、と。
 紅白も笑顔を返して、もちろんよ、と答えた。


「で、どうかしら。お礼に蜂の子」
「や、だから、要りませんってば」
 いつも気にかけてくれる烏天狗をからかいながら、夜雀は微笑む。
 大丈夫、この日々はまだ、終わらないはずなのだから。
「仕方ないなぁー。はい、どうぞ♪」
「うー。私は、ゲテモノはちょっと……って、あら」
 出されたものが普通の焼き魚である事に、まず驚く。
 夜雀はその様子を見て、そこまで意地悪しないってば、と苦笑した。
「味は保障するよー」
「やや、大根付きですか。なかなか味な計らいですね」
「やっぱり、大根も揃わないと味気ないじゃない?」
「珍しいわけではないですが、慣れ親しまれているぶん味があります」
「庶民の味も、良い攻め手かと思ってねぇ」
「ゲテモノの一点打ちに味を占めているだけでは、伸び悩みも目に見えますものね」
 しっかり串の刺さった鯵を受け取って、烏天狗は一人の客として楽しむ事にした。
 相も変わらず、夜雀は急がしそうで嬉しそうで、楽しそうだ。
 ちゃんと元気になれたのなら、何も言う事無し。
 屋台はまだまだ、暖かいままで全てを迎え入れるのだろう。

「この空気。ずっと続いていけばいいですね」
「何言ってるの、続けるのよ。ずっと、ね♪」

140 名前:続き(2) 投稿日:2006/08/03(木) 23:53:32 [ rXR.urjU ]

 真夜中。いや、そろそろ明け方といっても過言ではないか。
 屋台の営業時間をとうに過ぎた頃だった。
 烏天狗も他の客も、とうに帰路へついた。
「こんばんは」
 後片付けもとうに終わって、休もうかという時にソレは来た。
「んー……うん」
 突然で非常識な来客に、夜雀は生返事を返した。
 別に邪険にするつもりはない。ただ、純粋に疲れていただけ。
「お疲れのようね。夜分遅くに申し訳ないわ」
 夜だというのに傘を差して、客はにこにこと笑ってみせる。
 そんな事はいつもの事。別段気にもならない。
「屋台、片付けちゃったわ。だから今日は……」
「ん。いいのよ、今日は謝りに来ただけだから」
 なおも笑顔のまま、明け方の来訪者はぺこりと頭を下げた。
「御免なさいね。良かれと思ってやったのだけれど……」
 いささか失礼ではあるかもしれないが、正直これは予想外の展開だった。
 夜雀は慌てて手を振る。
「もう忘れたから。そりゃあ、ビックリしたし腹も立ったけど」
「霊夢にね、会う度言われるのよ。外道だの人でなしだのって」
 悲しそうに目を伏せる来訪者。
 その様子がいとも簡単に想像でき、夜雀は苦笑いする。
「それで、思ったの。もしかして私は、悪い事をしてしまったのかしらって」
 その言葉に、夜雀は首を傾げる。この言い方は、まるで。
「貴重な食材で喜んでもらおうとしたのだけど、失敗しちゃったみたいね」
 そう言ってから、来訪者は空間に指を走らせた。
 指の描いた軌跡が切れ目を生み、切れ目が割れて異空間へと繋がる。
「だから、御免なさい。お詫びの印に、ほら」
「ひゃっ」
 何かが飛び出してきて、夜雀にのしかかった。
 裂け目から飛び出してきたのは、一匹の犬だった。
「い、犬ぅっ? や、ま、ちょ、なんで犬ッ?」
 まさか、お詫びとしてペットを渡されるなんて。あらゆる意味で予想を超えている。
「そう、犬。手に入れるの、けっこう苦労したんだから。なんせ気性が荒くって」
 犬をどう扱って良いか分からずにうろたえる夜雀を前に、来訪者は微笑む。
 犬なんて渡されても、面倒を見れるか分からないのだけれど。
 困ったような視線で来訪者を見上げるが、彼女はなお笑ったままで。
 そして、夜雀を見つめたまま、ごく静かに告げる。

「商品名はチャウチャウよ。それじゃ、美味しく食べてあげてね」
「……え……?」

 最後に理解し難い言葉を残して、自らが生んだ空間へ潜り込み消える。
 何もなくなった空間に向かい吠え続ける犬と、硬直した夜雀だけがその場に取り残された。

141 名前:続き(3) 投稿日:2006/08/03(木) 23:55:12 [ rXR.urjU ]
 夜雀の元に一匹の犬が来てから、数日が経った。
 最初は放って置こうとも思ったのだが、ふと屋台の余りものを与えたのが運の尽き。
 次の日の屋台に姿を見せ、そのまま居付いてしまった。
 屋台に居付けば食いっぱぐれない事を覚えてしまったのだ。
 客が珍しがって食べ物を与えるし、挙句に犬にあげる為の食べ物を持参する者までいる。
 殆ど飼っているのと同義な状況の中、わざわざ犬用の食事を用意する必要がないことだけが、救いといえば救いだった。
 しかし数日も寝食を一緒にすると、なんとなく愛着というものを感じたりもする。

 やがて今日の営業も終わる。
 あの犬が来てから、また一段と客層が増えたような気がしなくもない。
 まぁ、それもいいかと思いつつ、片づけを始めた時だった。
「こんにちはー! 聞きましたよぉ、マスコットキャラを導入したとかなんとか!」
「マスコットってゆーか……ペットってゆーか……いや、まぁ」
 屋台に顔を見せるなり、きょろきょろと辺りを見回す烏天狗。
 隅の方で丸くなっている犬を見つけて、一人で大騒ぎしている。
「これがそうですね! やーん犬ぅー」
「ちょっとそこの烏天狗。はしゃぎ過ぎ」
 なんだかキャラが可笑しかったので突っ込んでおく。
「……こほん。取り乱しました」
 どこまで本気なんだか、と夜雀は力なく笑う。
 あの犬に関する話題になると、どうも良い気分がしない。
「何でまた突然、犬を飼おうと思ったんです?」
 ペンと手帳を手に、興味津々といった様子で取材を開始する烏天狗。
 対して夜雀は、犬を見つめたまま黙りこんだ。
 夜雀の頭に、あの夜の台詞が引っ掛かっている。
 『美味しく食べてね』。
 あの妖怪は、確かにそういった。
 ならば、あれは食材という事なのだろうか。
 確かに、いつも食材を持ってきてもらっているのではあるが。
 これは流石に、どうなのだろう。
「あのー、夜雀さん? どうしたんです、ボーっとしちゃって」
「んーん、なんでもないわ。あと、あの犬はね、勝手に居ついたのよ」
「あら、そうでしたか」
 ここは食べ物に困らなさそうですものね、と烏天狗は頷く。
 そして、欠伸をする犬を見て突然表情を変えた。
「あの舌の色……」
 まさか、という呟きと共に犬に駆け寄る。
 警戒心が強い犬ではあったが、烏天狗のスピードには反応できない。
 あっという間に取り押さえられ、口をこじ開けられる。
「あー、やっぱりこの犬って」
 犬を放して夜雀に向き直り、驚いたように手を叩いた。
「もしかして、犬肉料理でも始めるんですか!」
 ぎくりとした。この烏天狗も、同じ事を言う。犬は、食材であると。
「犬料理……」
「成る程成る程、新メニューの一つでしたか」
 勝手に納得してペンを走らせる烏天狗。
 どこかすっきりしない気持ちが夜雀を支配する。
「ホントに、よくもまぁこんなに珍しい食材ばかり仕入れてきますねェ」
「犬、食べるの?」
 恐る恐るといった感じで、夜雀はそれだけ呟いた。
 烏天狗はきょとんとしてから、あっさりと頷く。
「はい。あれは確か、食用の犬って言われる種類ですね。えぇと、なんて言ったかな」
「……チャウチャウ」
「そう、チャウチャウです。って、知ってるんじゃないですか」
 いぬにくー、いぬにくー、と鼻歌を歌う烏天狗。
 夜雀の気分は晴れない。
「食べるの?」
 なおもそう聞く夜雀に、烏天狗は首を傾げた。
「逆に聞きますが、食べないんですか?」
「……ちょっと、考える。ごめん、片付けあるから、帰ってもらえる?」
「あ、これは気付かずにすみません。私も記事を書かねばなりませんし、失礼しますね」
 やや沈んだ夜雀の様子に気付いてか気付かずか、烏天狗は笑顔で手を振った。
「うん、お疲れ様」
 ふわりとした空気の流れ、そして巻き起こる一陣の風。
 烏天狗の姿が、一気に遠ざかり闇へと溶けていく。

142 名前:続き(4) 投稿日:2006/08/03(木) 23:56:24 [ rXR.urjU ]

「……はぁ」

 思わず漏れた溜め息。
 その溜め息に呼応して、犬が夜雀の元へ駆け寄って来た。
「わ。なに、どうしたのよ」
 犬は周囲をぐるぐる回る。時折夜雀の脚にちょっかいをかけては、また回る。
 そして吠えた。同時に、夜雀も空気に違和感を感じる。


 直後、屋台の一角の空間が、一直線に裂けた。


「よっ……と。どぉ、調子は」
 裂け目から現れた妖怪を見て、夜雀は俯く。
 そして、犬を指差して問いかけた。
「これ、なんなの?」
「犬。食材のつもりで渡したんだけど……鮮度落ちるわよ?」
 まだ食べてなかったのね、とでも言いたげだった。
「でも、これは」
「そうね。なら聞くわ」
 夜雀が何かを言おうとしたのを遮って、妖怪は逆に問う。
「鰻を食べる。魚も蛸も、蛙も虫も食べる」
 屋台でメニューとする食材の数々。
 片っ端から列挙してから、妖怪はその目を細める。
「犬を食べるのと、何かが違うかしら?」
 夜雀は押し黙る。
 単純すぎる問い故に、回答は限りなく難しい。
 この妖怪は間違いなく、分かって聞いてきている。
「蛇でも亀でも平気な顔して捌くのに、犬は無理。それは何故?」
 何故かと問われても、夜雀には分からない。
「例えば、既に肉片となった牛、豚、或いは人。これを食すのに抵抗があると?」
 黙りこむ他ない。夜雀は、的確な回答を持ち合わせていない。
「愛玩動物は殺せない。その間の差は容姿だけ?」
 妖怪の表情は崩れない。夜雀はただただ俯く。


「…………ふふふッ」


 突然、妖怪は吹き出した。
 それまでの重い空気を台無しにする笑い声。
 妖怪が、床に向かって何かをなぞる仕草をする。
「期限内に食べなかったから没収。余計な事と感じたのなら、謝るわ」
 ふと気付くと、足元に居たはずの犬は消えていた。 
「でもね。真面目に考えると馬鹿を見るわよ。ただ、忘れなければいいだけ」
 その言葉に、夜雀は顔を上げる。
 どこか妖しい微笑みが、真っ直ぐこちらを見据えている。
「何を食すのであれ、それは平等であり等価ということね。
 忘れさえしなければ、ここに集う命は暖かさを得られるでしょうから」
 結局、なんだったのか。
 色々な事が突然すぎて、全く理解が追いつかなかった。
 それを見越したように、妖怪は笑う。


「要約すると……感謝の気持ちと『いただきます』を忘れずに。じゃあね♪」


 知るだけで、意識するだけで何かが変わる事もある。
 何も変わらないとしても、きっと無駄にはならないのだろう。
 結局、何が言いたいのかは少ししか分からなかったけど。
 彼女なりの謝罪であり、応援だったんだろうと思う。
 そう考えると、なんだか元気がよみがえる。
 夜雀は夜空を見上げ、暖かさについて考えてみた。
 もちろん何も分からない。でも、ただ考えるだけでいい。




 ずっと暖かくあるように、感謝の気持ちと『いただきます』。




 ・
 ・
 ・

143 名前:続き(5) 投稿日:2006/08/03(木) 23:59:10 [ rXR.urjU ]
 ・
 ・
 ・




「紫」
「んー?」
「謝ってくるって言ってたけど、ちゃんと行ったの」
「行ってきたわよ。犬つきで」
「またそうやって変なもの持ってく」
「ガチョウを持っていったのは、鳥肉禁止って忘れてた私のミスだもの」
「だからって、代わりに犬って何なのよ」
「ちゃんとした珍味なのに。でも、これもハズしちゃったみたいでねぇ」
「生で持ってくからよ。大体、ハズしちゃお詫びの意味無いじゃない」
「いえ、アドリブで『ちょっと哲学的なお話』に纏めて来たから大丈夫」
「あんたの謝罪はその場しのぎの思いつきな訳ね」
「酷いわね。機転が利くといって頂戴」
「まぁ、それはそれとして。アンタ何食べてんのよ」
「犬。感謝の気持ちは忘れてないわ」
「呆れた。……ちょっと味見させなさい」
「呆れた。……まぁ、霊夢らしいけどね」


―――――
ついカッとなって書いてしまった。今では反省してる。

144 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 00:17:16 [ KwBf4uts ]
やーん犬ぅ まで読んだ

145 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 08:52:00 [ CPUQy.sw ]
アドリブか!
さすがゆかりん、嫌がらせとかでもなく素だったんかい。

146 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 11:50:53 [ 8IF5noOc ]
ちょ・・・最後はスタッフで美味しく頂きましたかw
台無しだwww

とにかくGJ&復活おめ。

147 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 12:24:05 [ ipEHsM8w ]
犬鍋自体は喰ったことあるけど、生きてるチャウチャウ見せて裁けはねぇだろw
これがゆかりんクオリティかw

148 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 12:25:32 [ ipEHsM8w ]
×裁け
○捌け

どこの映姫さまですか……

149 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 19:15:57 [ LEFFmoVc ]

「今日は日差しが強いわね」
「そうですね」

 今日は見事な真夏日、紅魔館の庭は館に住む者総出で
洗濯物を干すことになった。この日ばかりはいかに紅魔館と言えども
殆どが洗濯物の白で染まった

「相変わらず、無駄に大きいわね」
「はぁ、面目ない次第で」

 私の顔くらい有るわよとジト眼で門番の下着を握りしめるメイド長
夏の暑さが頭にまで来てるらしい

「咲夜さんこそ、このコルセットの細さ……凄いじゃないですか?」
「そう? 最近緩くなったけど」
「まだ細くなってるんですか? え、蜂ですかその腰は!!」
「ちょっと、落ち着きなさい!」

 今日は暑い、茹だるような暑さだ
なんていうか、オーバーヒートでクロックアップって感じで
要するに、グダグダだ。

「こんな脂肪の塊よりも、咲夜さんはその腰の細さが有るじゃないですか!
 胸はいくらでもごまかせますが腰の細さは誤魔化しようがないんですよ」
「それはダイレクトに私が誤魔化してると言いたいのかしら?
 大体、補正下着も無しで姿勢良すぎて足首も細い上にそのメリハリ付いた
 スタイル……貴方、どれだけ罪深いか考えたことがあるの?」
「その言葉、そっくりそのままお返しします。私はスレンダーでありたかった!」

 二人はまだ気がつかない。他のメイドがどれだけこの二人が贅沢な事を
言ってるのかを。ていうか、それは自慢か? 自慢なのか!!

「私がこの姿勢を維持するためにこのクソ暑いさなか
 こんなコルセットをがっちり締めてる苦労が貴方に解るか!!」

「そっちこそ、真夏の日差しを長時間受けて冬になっても色黒な辛さが解りますか!
 日焼け止めなんて何の役にも立たないんですよ!! もろ3K仕事なんですよ!!」

 十六夜咲夜は。何を隠そう実は猫背気味だ、カッチリと固まった矯正下着は
殿方には想像も付かないような辛さだ。
 紅 美鈴は白い肌に憧れているが、すでに諦めている
殺人的な日差しは容赦なく彼女の地肌を焦がしていくのだ

 ちなみに3Kとは“きつい、危険、苦しい”の意味だったと思う。
危険は“霧雨魔理沙”に置き換えても良いかもしれない


「観賞用に品種改良された華、あるがままの美しさを誇る野生の華
 どちらも綺麗な物なものね」
「そうね……どちらにしても健康的な綺麗さはこの館では貴重だわ」
「お外で遊びたい……」

 七曜の魔女が言葉遊びを振り
紅い悪魔が振られた言葉に機能美の貴重さを添えて
悪魔の妹がそんなこと知るかとばかりに賑やかな夏の景色に思いを馳せる

 カーテン以外の布が無くなった部屋は殺風景だ
偶にはこんなのも良いかもしれない……

「早く、洗濯物が乾かないかしらね」
「私は本が読めればいいわ」

 下着姿で冷えた紅茶を啜りながらパチュリーは開いた本に顔を埋める
シルクの薄紫のランジェリーが恐ろしいほどに似合ってはいたが……やはり場違いだ

「お姉さま、暇だね」
「そーね……暇だわ」

 最近、キャミからスリップに替えたフランに相づちを打つ
あー。やっぱりこの娘にはまだスリップは五年早いわねなどと
思いつつ、早く夜にならないかな〜とレミリア・スカーレットは
椅子に座って地面に届かない素足をばたばたと動かしていた

150 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/04(金) 19:58:33 [ KwBf4uts ]
シルクの薄紫のランジェリー まで読んだ

151 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 01:40:18 [ HlXb3.AY ]
何この全面に漂う気だるさとエロス
GJ!

152 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 05:29:36 [ /WEIyzSI ]
咲夜さんと言い争える美鈴に乾杯

153 名前:乙女の悩み(1/2) 投稿日:2006/08/05(土) 13:45:14 [ XQry2h42 ]
 幻想郷における少女の悩みと言えば、まずはなんといっても胸の大きさである。
だがしかし、年頃の乙女に悩みの種は尽きまじ。
胸の大きさに負けず劣らず女性を悩ますもの、それは――

 香霖堂の奥は店主が生活を営む居住区になっているが、
今そこで三人の人間が食事を取っている。
 一人は言わずとしれた香霖堂店主、森近霖之助。
残りも言わずとしれた紅白と白黒、霊夢と魔理沙であった。
 この二人が食事をたかりに来るのは良くあることである。魔理沙に言わせれば
「乙女の手料理をご馳走しに来てやってる」
 のだから、霊夢が言うところの
「材料と場所は霖之助さんの提供でお釣りが来るわよね」
 というのもまあ、霖之助としてもまんざらでもない。
 この二人が居ると食卓とは楽しいものであることを思い出すことができるからである。
 いつもと変わらぬ食事風景。だがしかし、今日は勝手が違った。

「――」
 最初、霖之助はその言葉を聞き損ねたと思った。
「え、今なんと言ったんだい魔理沙」
 だから、魔理沙が律儀に繰り返したその台詞も、きっと自分の耳か頭がおかしくなったに違いないと思った。
「ごちそうさま、と言ったんだぜ。この場合はお粗末さまの方が正しいのかな」
 霖之助はその台詞の意味が理解できなかった。言葉としては理解できるのだが、意味が頭に入ってこない。
 魔理沙は今なんと言った?ははは、いきなり何を戯けたことを。
「――だ」
「ん、何て言った?悪いな、聞き取れなかったぜ」
「嘘だっ!!!!」
 絶叫して思わず立ち上がる。足が食卓の縁に当たり、食器を揺らす。霊夢が眉を顰めた。
「お行儀が悪いわ、霖之助さん」
「嘘だ嘘だ!三杯目はそっと出せと幾ら言っても聞かなかったあの魔理沙が茶碗一杯を食べきらずに
ご馳走様だって!?ありえない!!お前誰だ!?ってどう見ても魔理沙だ!何が起こった!?
そうか病気かどこか悪いんだな余命は幾らだ医者はどこだえーりんめーりんたすけてぐはっ」
 余程ショックを受けたのか、唐突に錯乱して喚き始めた霖之助は、霊夢の手で強制的に黙らされた。
「五月蠅いわ霖之助さん」
 霖之助を黙らせた当人は平然とお茶を啜っている。霖之助は頭を振って額に刺さった針をふるい落とした。
「あ、ああ澄まない取り乱して。まずは落ち着こう。で、医者はなんと?」
「落ち着いた振りしてちっとも落ち着いてないぜ」
「乙女には色々あるのよ。私もご馳走様」
 時が止まった。正確には霖之助が静止した。
「それで、カメラは何処だい?」
「カメラって何よ」
「あー、たしかあのブンヤが持ってる奴じゃなかったか?」
「もうとぼけなくても良いんだよ。ドッキリなんだろう?最近は何でも幻想になってるからなあ、
そんな企画まで幻想郷入りか。ははは、でも惜しかったね。木の皮と草の根を煮込んで啜って餓えを凌ぎ、
僕や魔理沙や吸血鬼にたかることでかろうじて生命線を維持してるような極貧巫女がご飯一杯で満足するなんて
ありえないんだ。シナリオライターにはもう少しリアリティを出さないと興醒めだって伝えておいてくれないか」
 霊夢と魔理沙は顔を見合わせる。
「で、香霖の奴は何を言ってるんだ一体?」
「うーん、霖之助さんが私の生活にもの凄い偏見を抱いていること以外ははっきりしないけど……
要は私たちがおかわりしなかったことがショックでおかしくなったってことかしら」
「しょうのない奴だな。あんまり喋りたくはなかったんだが……」
「仕方ないわね、事情を説明しましょう」

154 名前:乙女の悩み(2/2) 投稿日:2006/08/05(土) 13:47:01 [ XQry2h42 ]
 二人がかいつまんで事情を説明すると、ようやく霖之助の目に正気の光が戻ってきた。
「ようやく理解したよ。つまり、二人して三キロ太ったことがショックでダイエット中だと」
「しっ!その通りだけど声が大きいぜ香霖!」
 魔理沙が慌てて霖之助の口を押さえる。霖之助は戸惑ったようにその手を外した。
「声が大きいって……いいじゃないか、他に誰か居るわけでなし」
「甘いわ霖之助さん。幻想郷では壁にゆかりん、障子に西瓜よ」
「ふむう」
 本気で間違えているのか、上手いこと言ったつもりなのか判断に苦しむところではある。
「まあそれはいいとして……ダイエットねえ」
 じろじろと無遠慮に二人の少女を眺めると、二人は顔を紅くして身じろぎした。
「香霖、その視線はどうかと思うぜ」
「そんなことだからもてないのよ」
「関係ないだろう。ちょっと待っててくれよ」
 そう言い残して霖之助は店先に行くと、なんだかごそごそやってから戻ってきた。手に巻き尺を持っている。
「二人とも、ちょっとそこの柱の前に立ちなさい」
「なんだ、身体測定か?」
「唐突にどうしたのかしら」
「いいから早くしたまえ」
 そういって二人を柱の前に押しやると、手を霊夢の頭に乗せて簡単に覚え、巻き尺を引き出して長さを測った。
「……ふむ、三センチというところか」
 今度は魔理沙の頭に手を乗せて同じ事をする。他人には気づかれないほどに眉を顰めた霖之助に、霊夢は問うた。
「え、それって私の身長?そんなに伸びたかしら」
「霊夢は背が伸びてるぜ。で、私はどうなんだ」
「……ん、同じくらいだよ」
「ん?霊夢と同じだけ伸びたって事か?」
 頭の天辺に手を乗せて不思議そうにする魔理沙。霖之助はそれには応えず、巻き尺を手早く畳むと無言で
二人に座るように促した。あぐらをかいた魔理沙に正座するよう要求する。霊夢は初めから正座している。
「ちょっと聞きなさい二人とも。三センチに対し三キロ、という計算が妥当かどうかはどうでもいいし、
そんなことを考えることに意味はない。実際作者が適当に決めた数字なので突っ込まないで欲しい。
問題は、君達は今後まだまだ身長も伸びるし、それに伴って自然に体重も増えると言うことなんだ。
適正体重なんて身長によって変化することくらいは二人にもわかるだろう?
だから、君達のような子供がたかだか数キロ増えたの減ったのと大騒ぎすること自体ちゃんちゃらおかしいんだよ。
大体餓えと渇きだけが友達さ、の赤貧巫女に余計な贅肉がたまる余地があるなんて、考える方がどうかしてる。
子供の内は栄養をしっかりとらないと、育つものも育たないよ。そう言うことは成長期が終わってから言ってくれ」
 二人が神妙に頷いたので、霖之助は微笑んだ。
「わかってくれたかい」
「霖之助さんが私のことをどう思っているかよくわかったわ」
 霊夢はにっこり微笑んでそう言った。心なしか笑顔がちょっと怖い。
「つまり、遠慮せずに食いまくれってことだよな。
せっかくだからさっきのご飯を食べ直すぜ。実は全然満腹してないんだ」
 魔理沙がそう言って食卓に戻ると、霊夢もそれに倣った。このところ満足するまで食べていなかったためか、
憑かれたように食べだした二人を見て、霖之助は溜息をつく。
「やれやれ、この分だと家の食料があっという間に食べ尽くされそうだな」
 だが、体重を気にして食事を残す二人などと言う不健全な光景を見るよりは余程良い。
霖之助は自分のおかずが食べ尽くされる前に、食事を再開することにした。

乙女心は繊細である
魔理沙の身長が一年前と変わらぬ事を
適当に誤魔化しておく情けが香霖堂店主にも存在した

……店主の知らぬ事ではあるが、勿論胸囲も変わっていない。

155 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 15:42:55 [ pHjNhqcE ]
>>153-154
つまり魔理沙は普通に太っt(ファイナルスパーク

156 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 17:05:45 [ HlXb3.AY ]
太ったと本人が気にしていても傍からみると全く持ってそんなことはなかったりする
都会派の魔法使いにはよくあること

157 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 21:48:29 [ 4em447A. ]
>>155
お尻が良い形になってきてる。に決まってるだろう。
最近の娘は、胸もそうだが尻の発育が良くて困(ry

158 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 22:14:36 [ NrutVTBE ]
むちむちの太ももも忘れてもらっちゃ困る

159 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/05(土) 23:39:54 [ kvtVQfbc ]
「ふうこれでよしと」
一向に客足の伸びない店のために一枚チラシを張ってみる。

「豊胸薬あります」

その日香霖堂は開店以来最高の客足を刻むとともに崩壊した。

160 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 00:42:38 [ lArU6v4s ]
皮下注射タイプの豊胸薬で
苦悶の表情に涙を滲ませながら貧しい胸に針を突き立て
打ち終わるやドサリと倒れて肩で呼吸するも、
なんだか満足げな笑みを浮かべる魔理沙を幻視した

ごめんちょっと病んでるわ俺

161 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 08:06:08 [ 1c3vM8ek ]
魔理沙は尻担当だから、そこがむっちりした結果3㌔増量したんだろう。
6Aを喰らいたいぜ

162 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 17:17:27 [ 0tYNiqQc ]
「こーりん、これなんだ?」
魔理沙が指差すのは亀の甲羅の着ぐるみだ。
「・・・・・・これは懐かしいものが出てきたね。玄爺って覚えているかな」
「ん?ああ霊夢が乗ってた亀の爺さんだろ」
「あれが僕だ。その着ぐるみでね。まだ知識の乏しい霊夢を影から助けていたのさ」
「ふーん、甲羅柔らかいな」
「霊夢のお尻が滑って落ちないようにやわらかくしたんだ。」
「甲羅の意味ないじゃないか・・・にしても足があるのに頭がないぞ」
「頭ならあるじゃないか」
「え?どこに」
僕は股間を指差し
「ほら玄爺」
「あはははこーりん、冗談・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん助けてぇぇぇぇぇ」
全くこれくらいで泣いてしまうなんてかわいいな魔理沙は
さてこの感動が薄れないうちに頑張るとでもしますか

トントン

なんだい誰だか知らないがこれから
「おや、いつの間にきたんだい霊夢」
「霖之助さん・・・表に出ろ」

その日僕の玄爺は夢想封印された

163 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 19:49:16 [ gnXoCLTU ]
           (Y)
      ,,..-ー7" `ヽー- ..,,
    /,,.-ー'"´ ̄ ̄`゙ー-'、ヽ、  
   /'"i´ |l⌒ヽ、__,ノ´⌒l| ヽ '., 
   l:::,.ゝ '、r-、__!r-、__,r-i_ノ_,.イ l 
   ',::`γ´ ハ  λ ハ  ゝ r'"i
    ヽ;:i レイ._,.レハノ.,_レヽノ i::ン あらあら、随分可愛い玄爺ね
     ノレ´ .i.-─   ─-i.  |'
      7 从"  _, ".从  i 
     〈./ ri.>r---,.イレ'ヽ  〉 
    __ハ/⌒iイヽニンYー'、 ハイ<{  
-=ニ ̄:::::ヽゝ、ノY  rー'-、ノ:::::::: ̄ニ=-  
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー'" ̄ ̄ ̄

164 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 20:00:24 [ Gp7Wp9VQ ]
これを貼るしか無かったんだ
ttp://oimo.fugih.net/photo/koa.png

165 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 20:00:26 [ LX76iQ7I ]
粗末な玄爺だな。

166 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 20:19:10 [ KOWPfGjY ]
ここは、悪魔の住まう館『紅魔館』



「お姉さま?」
「フラン」

「おねえさまぁ!?」
「フラン」

「お姉様……」
「フラン……」

互いに求めあう(見た目)幼い姉妹。



「ううっ、お嬢様……」
「可哀想な子猫ちゃん。私が慰めてあ・げ・る(はぁと)」

失意のメイドに忍び寄る魔(女)の手。


「……以上、総ては予定通りです」
「ご苦労様、門番長。――くふふふふ。皆さんとぉっても可愛いですよぉ」

そして、暗躍する小悪魔……。



今宵、紅魔館で繰り広げられる狂乱の宴は
ますます激しく燃え上がるであった。


【 エスカレーション 〜紅魔館はハード こぁ 〜 】
 近日公開予定無し!

167 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 20:39:11 [ QOmY8PE. ]
>>166
中の人の年齢が激しく気になる…。

168 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 21:13:01 [ Xc1Ealx6 ]
罰としてNo.8 『スーパーメーリン』 出演の刑

169 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 22:12:55 [ T1Eli8ww ]
 無題 第1章 未来永劫
 霊夢が生きていた時代から500年後。冥界の白玉楼では幽々子が妖夢と紫を呼び出した。
幽々子「妖夢、私は命を傷つけることしかできない・・・・。」
妖夢「それは・・。」 
紫「それは貴方も心の問題で、貴方の葛藤が能力を歪めているの。」
幽々子「成仏するときか・・・。」
妖夢「幽々子様はいなくなってしまうのですか!そのための呼んだのですか!」
紫「もしかして、あれをやるの?」
その時、魅魔が現れた。
魅魔「私もその計画に参加されてくれ。」
幽々子「いいけど・・・。」

続くかも

170 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/06(日) 22:59:14 [ 6Q4HZtDY ]
>>169
この程度の文章量で、すでに誤字が出るのはどーかとw

書くなら全部出来てから

171 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 00:01:45 [ NqSNLcrY ]

「何かスクープはないでしょうか?」

 射命丸 文はペンを上唇と鼻の間に挟んで
鳥の嘴みたいに唇を尖らせながら呟いた。

「私もたいがい暇だが。お前もよっぽどだな」
「いや、事件を追うなら巫女か貴方を追えば良いと思いますから」

 博麗神社の境内で、暇そうに掃除をしている巫女を観ながら
白黒魔法使いは文の呟きに適当に相づちを打つ。

「そう言えば……」
「何か事件があったんですか!?」
「いや、そんなんじゃないが」
「じゃあ良いです」
「まぁ、暇潰しだから、適当に聞き流せよ」

 欠伸をかみ殺して、魔理沙はぶつぶつとしゃべり出す
文も最初は興味なさそうにペン回しに勤しんでいたが
やはり暇なのだろう、魔理沙の話にしかたなく耳を傾けだした。

「霊夢は鼻歌を歌うときがあるんだが、知ってたか? あいつは
 今の気分によって曲が変わるんだ」
「へぇ、例えばどんな?」
「そうだな。今は……」

 フンフンフフフ、フフンフフフ〜♪  ←少女綺想曲

「今の鼻歌は掃き掃除してる時とかに良く聴くな」
「ほうほう。どんな気持ちでその鼻歌を歌うんでしょうか?」
「あー。大体は面倒臭いけどやらなきゃいけない事をやってる時だな」
「成る程」

 なんだかんだと言って、この魔法使いは巫女とは長い付き合いだ
それなりに信憑性はあるかも知れないと文はペンを白いメモ帳に走らせる

「他にどんな種類があるんでしょうか?」
「あー? そうだな、お湯湧かしてるときとか洗濯物を干してるときは
 違う曲だったぜ?」
「ふむふむ。どんな鼻歌なんですか?」
「ちょっと待て。〜♪」

 タ〜ンタンタララ〜ン、タラララ〜ンラ〜ラ〜ラ〜 ←春色小径

「……以外と歌が下手ですね」
「スペルカード、ドロー……おっ、二枚有る。どっちが好みだ?」
「いやいや。そ、それはそうと! 他にはないんですか?」
「まだ霊夢の秘密が欲しいのか? いやしんぼだな」
「貴方には負けます」

 強引に話を逸らしたが、上手いこと魔理沙は話に乗ってくれた様だ。
文は深く溜息を吐いた。おとがいに手を当てていた魔理沙が思い出したように
とっておきがあると口を開いた。

「霊夢には危険な鼻歌があってな、これを聴いたら流石に私も逃げるんだ」
「それはよっぽどですね! それで? それで!?」
「まてまて、その曲はだな〜〜」

 タララララン、タ〜ラララ タ〜ラララ、ラ〜ララッララ〜♪

「そうそう、その曲だ。この鼻歌が聞こえたら……」
「魔理沙、なに人に内緒で変な事をでっち上げようとしてるのかしら?」

 ダラダラともの凄い冷や汗をかき。ガタガタと魔理沙が歯を鳴らす
音もなく、博麗の巫女がワープしながら近づいてくる。

「て、天狗バリアーーーーー!!」
「えっ、ちょ……うきゃああああああ!!」

 封魔陣の様な符の編目に夢想封印 寂を彷彿させるばらまき弾幕
恐ろしい事にそれらはスペルカードではない通常の弾幕。
 魔理沙の盾になった射命丸 文が為す術もなく霊夢の弾幕に飲み込まれ
む、無念……と天狗っぽい断末魔を上げていた。

「天狗、お前の犠牲は無駄にしないぜ」
「ま、待って……」
「なになに、すぐに逃げろって? 言われなくてもすたこらさっさだぜ!」

「魔〜〜理〜〜沙〜〜〜〜」


BGM:二色蓮花蝶〜Ancients

172 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 12:07:09 [ MtXN.OuY ]
天狗哀れ……w

173 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 17:54:20 [ 8Jwe9QmQ ]
曲と気分との間には何か関係が?

174 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 18:23:43 [ 5N2Ld1Yc ]
一番やばいのは東方妖怪小町が流れてる時だと思った
被弾するまで終わらない夢想天生

175 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 19:54:09 [ dMcozjuM ]
永夜抄→イライラ
花映塚→普通
秋霜玉→EX化   とか?

176 名前:続き(5) 投稿日:2006/08/07(月) 21:12:33 [ SFkrjgQ. ]

 兎たちが見せた奇妙な態度に対して、輝夜は訝しげに目を細めた。
「何なのよ……気持ち悪い」
 先程の兎たちが送ってきた視線。
 どこか異物を見るかのような、怯えた表情。
 どうしてあんな顔で見られなければならないのか。
「姫、てゐには私から言っておきますので」
「私も捜すわ」

 苛つく気持ちを抑えて、屋敷中を歩いて回った。
 だが、屋敷のどこを捜しても目的の兎は見つからない。
「全く、どこに消えたの」
「こうなると、恐らく外へ逃げ出したのでしょう」
 そうね、と頷いて、輝夜は玄関へと向かう。
 それを見た永琳は、慌てて制止に入った。
「なりませんよ、姫。私が捜してきます」
 その言葉でピタリと立ち止まり、一度だけ大きく息を吸う。

 苛立ちが募って頭痛がしてきた。
「あぁもう分かったから、早くとっ捕まえてきてよ」
「はい、すぐに戻りますので」
 軽い身のこなしで屋敷裏の竹林へと消えていく永琳。
 その背中を見送って、しばらく待つ。

 そろそろか。
 心に揺らぐ苛立ちを押し込んで。体中の力を抜いて。
 よし、だいぶ落ち着いた。
 かくれんぼは、昔から得意なのよね。
 隠れたくも無いのに、隠れてしまうくらいだもの。

 輝夜は顔を上げると、物音一つ立てずに屋敷を後にする。
 一切の表情と気配を消して、縫うように竹林を通り抜けてゆく。
 やがて、感じ慣れた気配を察知して移動速度を緩める。
 念には念を押してもう一度、身体から全ての気配を抜いた。
 四肢をだらりと投げ打って、必要最低限の低空移動。
 竹が密集した部分に隠れるようにしながら、少しずつ先へ進む。
 やがて遠くに永琳の姿が見え始めた。
 輝夜は呼吸すらも止めて、更なる接近を図る。
 かなり距離が縮まったところでようやく、声が確認できるようになった。

 その場に居るのは二人。
 逃げた末にあっさりと捕まった黒髪の兎。
 そして、追いかけた末にあっさりと捕まえた蓬莱の薬師。
 薬師の手には弓が構えられ、つがえた矢は兎の額に据えられている。
 限界まで引き絞られた弓を見て、兎は青ざめていた。
 その瞳だけは、涙を浮かべながらも強い輝きを湛えていたけれど。
 竹の群れに背を預けて、輝夜は耳を澄ます。
 すでに幾つかのやり取りを終えている様だ。

「意にそぐわない兎は、こうやって殺す訳? 何様?」
「和を乱す病原菌を放置できるほど、私は寛容じゃないものでね」
「和を乱す? 寝言は、寝て言いなさいよ」
「お断りよ。寝言だなんてはしたない」
「永遠の存在が和を乱さないとでも思ってるの?」
「そうね。どこかの兎が妙な事を吹き込むまではね」
「黙ってたって分かるでしょ、いずれ。それなら今のうちに」
「有限と無限を隔てろ、と?」
「そ、その通りよ。あんたたちには分からない。私達の生の意味なんて」
「分からないわ。忘れてしまった、といった方が正しいかしら」
「同じ事。必死で元気を保ち続けながら生きている者の気持ち、永遠のあんた達に分かりっこない!」
「だったら、あなたは無限を理解できるのかしら」
「出来ない。出来るわけないよ、そんなもの!」
「同じ事。未来永劫、変わらずに在ると言う事の意味、有限の貴方には分かりっこない」
「だから! 最初から違う事は分かりきっているでしょ!」
「だからこそよ。人も妖怪も、自分とは違うものを強く恐れ、憎み、同時に羨み、惹かれる」
「兎は暇つぶしの道具ってわけなの」
「そうとも言うわ。けどそれだけじゃない」
「それだけだッ! 飼って支配して、何をしようってのよ!」
「ここからは私のエゴになるわ。説明の義理もない」
「ひっ……!」

 ギリギリと嫌な音を立てて、弓がしなる。
 その様子を感じながら、輝夜は先程のやり取りについて考える。
 兎を集め出したのは、永琳がどこからか兎を拾って来たのが始まりだった。
 今の永遠亭の基礎が出来上がったのはつい最近のこと。
 今現在、兎たちに対しては雨風を凌げる住居の提供という形に収まっているはずだ。
 代わりの見返りとして、屋敷の掃除や料理などに対する労働力を得ている。
 輝夜とて、その共生関係の中で幾つかの役割を担っていた。
 細工や裁縫といった細かな手芸は、専ら輝夜の仕事だ。
 屋敷の中でそれぞれに役割があり、共に在ると言う事。
 その共生関係に、有限無限は関係してくるのだろうか。
 久しく忘れていた、人の型以外の者との交わり。
 味気ないいつも通りの日々からの脱却。
 それを無意識に楽しんでいた事だけは間違いない。
 永い時に晒されて風化しかけた感情が、確かに感じられたのだから。

177 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 21:16:31 [ SFkrjgQ. ]
しまった。名前消し忘れました。キニシナイで下さい。
>>52 の続き……だけど。以前に書いたものと色々と内容が被っておりますが……。
時間を挟まずに同テーマを取り上げても同じ内容にしかならないですね。
もう少しだけ続く悪寒。需要があれば頑張るかもしれません。
そして、こういう本文と関係ない文章がだらだら長い私をお許し下さい。orz

178 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 21:34:44 [ dMcozjuM ]
ワッフルワッフル

179 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:07:42 [ OJ2Y/Bzc ]
「お前の大切な魔理沙を誘拐した。助けたければ幻想郷の果ての洞窟にヒヒイロカネをもってこい」
いつものように新聞かと思って障子を破って飛び込んできた手紙を見て僕は思う
「いたずらだな、うんそうに違いない」
空を見上げる、一雨きそうだ。たかが魔理沙のために秘蔵の金属を持っていくなんてことは僕はしないのだ。
ただ引き出しの置くからなんとなく懐の中に鉱石を忍ばせて散歩したくなっただけなのだ。
さて今日は店を閉めてどこへ行こうか・・・そうだな幻想郷の果てへでもいってみようか。
扉を開けると珍しい来客だ。
「手伝うよ、魔理沙は私の大事な弟子だからな」
「魅魔か、久しいね、ただ残念だけど僕は散歩に出かけるだけだよ」
「ふん、ここ十数年使う気配すらなかったスペルカードを持ってか」
「ああなんだか久しぶりにやりたくなったのさ」

同時刻、紅魔館
「この屋敷のお嬢様は預かった。返してほしくば幻想郷の果ての洞窟にお前のきょにゅうの秘密をすべてもってこい」
メイド長は門番に問うまでもなく次の瞬間には館から姿を消していた。
ただ偶然にも彼女を見かけたものはこういう
「なんかフラットだった」
その日町からナイフが消えた。

同時刻冥界
「そう妖夢がねえ、そこのあなたお団子とってくれないかしら」
幽々子は寝転がりながら団子を食べひたすら串を庭に捨てる。
「食べたりないわね、下界に買いに行くわ」
幽々子はそういうとふわふわといつもどおり館から出て行った。
皿にはまだ団子が残ったままだった。
冥界の亡霊姫は幽蝶を引きつれふわふわすすむ。


同時刻、魔界
「もう駄目、我慢の限界アリスちゃん、アリスちゃん、アリスちゃん私のアリスちゃんはどこー」
別に手紙が来たわけでもないのにむしろそういったものがまったくこないことに魔界神はついに立ち上がった。
同時刻、幻想郷の果てで新しい人形を作っていたアリスは降り出した雨と突如沸いた寒気から逃れるように
洞窟の中へと足を踏み入れた。

結論から言えば4人の少女に悪気など全くなかった。
ただ最近冷たくないかな?
とかたまには愛情の確認をしてみたいとか、
主人は私のことをただの飯炊きとしか思っていないんです。とか
ウザイ、ひたすらうざい
とか思ってただけなのである。それも互いに顔を合わせれば忘れるほど軽い気持ちでしかなかったのだが

(いたずらだと思っていたんだけど)

「「「「そうか君(あなたたち)が犯人だったのか」」」」

4人の少女を前にして同時に顔を合わせた保護者たちが後に
大惨事幻想郷大殲と呼ばれる悲劇を引き起こすことはまだ誰も知らない

180 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:10:48 [ fkz0xFNA ]
大惨事にも程があるwwwwwwww

181 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:12:10 [ oskLQPoQ ]
【不思議なメルポ(ガッ)】

メルポちゃん(ガッ)♪ メルポちゃん(ガッ)♪
メルポちゃん ガッ! 持ってる♪
紅いキャンディ 蒼いキャンディ 知ってるかい? ♪


「ねぇ、メルラン姉さん。コレなに?」
「なにって、見ての通りキャンディよ」
「それは知ってる。でもコレ、永琳っていう薬師から貰ってたでしょ?」
「あら、見てたんだ。そう、これはキャンディだけどお薬でもあるのよ」
「ふ〜ん。喉飴みたいなもん?」
「んー、惜しいけどちょっと違う。
こっちの紅いのが『抗そう剤』で蒼いのが『抗うつ剤』なの。
見た目のイメージと効能が真逆なところに注意が必要ね」
「……メル姉。それ、笑えないよ」

182 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:16:40 [ uxYSDrrY ]
向精神薬を誤飲しやすい形にするなよえーりんww

183 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:18:13 [ SVgAVnIA ]
>>179
つうかアリスひでえよw

184 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:23:26 [ 5N2Ld1Yc ]
>>179
妖夢とアリスには激しく同情する

185 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 22:25:26 [ UoulQB7U ]
>>179
アリス、そこまで嫌か

>>181
危険すぎるだろオイw

186 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:06:23 [ MtXN.OuY ]
躁鬱のイメージ色がその病気に対応してると思えばあながち間違いでもない。かな?

>>179
魔理沙、レミリア、妖夢はともかく、お前何をやってるんだアリス・マーガトロイドー!w

187 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:16:37 [ SFkrjgQ. ]

 鋭く空を切る音。
 矢が竹に突き刺さる音。

 射た。

 兎の首、皮一枚分だけ横へ。


「有限との交わりが必要なの。今の私達にはね」
 放心したように動かない兎。
 捜してくると言って出てきた手前、殺す事など無い。
 もちろん、この兎に知る由などないのではあるが。
 永琳は溜め息をつきつつ、竹の群れに隠れた誰かに向かって言った。
「姫。考え事の最中申し訳ありませんが、バレバレです」

 なんだ、ばれてたのか。
 そんな事だろうとは思っていたけれど、何処か悔しい。
「で、そいつはどうするの、永琳?」
 視線の先には黒髪の兎。
「殺しておきましょうか? 永遠亭をかき回しに来られても迷惑ですし」
「ふむ。じとーっと冷たい目で見られるのはもう嫌だわ」
 異物を見る視線というものには、なかなか慣れないものだ。
 これを不快に思える間はまだ正常だと安心できるから、あえて慣れないのかも知れない。
「繊細ですものね、姫は」
「笑いをかみ殺しながら言わないでよ」
 人の型との交わりが楽しくないわけでもない。
 一人よりは数倍どころか万倍は良かった。そう断言できる。
 ただ、あまりに同じであるが故に退屈なのだ。
 もちろん、単純に長く一緒に居すぎたという意味も含めて。
「このイナバ、面白いわ。首輪を付けてでも連れ帰りましょう」
 だから、そんな事を口走ったのかもしれない。
「正気ですか、姫。先程のやり取りから分かるとおりの問題児ですが」
 兎は気丈にも、輝夜を睨み付けている。
 輝夜はそれを受け流して、永琳の言葉に対して笑いながら頷いた。
「劇薬に好奇心が湧く事だってあるのよ。どうせもう、これ以上は死なないんだしさ」
「これ以上、ときましたか。言い得て妙ですね。無限の解釈もなかなかに難しいものです」
 人の型同士での傷の舐め合いは、進行する感情の風化を食い止める為の手段。
 兎たちとの平凡な日々は、風化した感情に対する一滴の雫。
 そしてこの黒髪の兎はきっと、あらゆる場所へ大雨を運ぶ雨雲だ。
「……馬鹿みたい。得に成らないのに、無理に受け入れようって?」
 事態を把握した兎が、ボソリと呟く。
 何を言っているの、というように不思議そうな表情で、
「得に成らないから、益が有るんじゃない。わからないの?」
 輝夜は首を傾げて見せた。
「分からないって。やっぱネジ飛んでるよ、姫様」
 兎は苦笑する。輝夜の心中を、敏感に察知した故だ。
 この死なない人間達は、死なないに関わらず死と隣り合わせである事。
 完璧な理解には程遠いが、考えを修正する一助にはなった。
「私を迎え入れるからには、組織として成り立たせないとね」
 精一杯に偉ぶって、兎は二人の手を引いて歩き出す。
 向かう先は、永遠亭。
「全く。兎たちを組織するのは構わないけど、ちゃんとしてよ?」
「あら。姫、嬉しそうですね。こんなに好き勝手にされているのに」
 人の型は、小さな兎に手を引かれながら笑い合う。
 恐らく大雨は期待できそうだ、と。

「あ。そういえば、さっき姫様って呼んでくれたわ、この子」
「可愛くない娘が出来て嬉しいですね、姫」
「うーん、微妙なところね」

188 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:17:51 [ SFkrjgQ. ]

 永遠亭に戻るなり、てゐは屋敷中の兎を一箇所に集めた。
 先程の壺の件もあり、兎たちは一様におどおどとしている。
 その場に輝夜と永琳の姿がある、その事実が更に動揺を広げているようだった。
「みんな、聞いて。さっきみんなに言った事だけど、半分はホント」
 てゐの一言が兎たちを硬直させる。
「確かに、姫様たちは死なないけど……でも、それだけじゃなかった」
 そこで一旦、言葉を詰まらせる。
 一度だけ天を仰いで、瞳に涙をためて、てゐは必死に言葉を続ける。
「暇つぶしに私達を集めて、私達が死ぬのを笑って見ていたいだなんて思ってなかった!」
 輝夜と永琳の表情が一瞬引きつる。
 つまり、こんな事を吹き込まれたからよそよそしかった訳だ。
「さっきプチ家出して、話して……分かったよ。姫様たちも、寂しいんだよ!」
 涙声で、ところどころ言葉を途切れさせながら、てゐは話し続けた。
 兎たちもざわめきを忘れ、ただ真摯にてゐの声を耳に刻んでいる。

「だから……だから! 私達で……私達の一生で! 精一杯! 姫様たちと、楽しく暮らしていこうよ!」

 場が、しんと静まり返った。
 てゐは不安げな表情を覗かせて、兎たちを見回す。
「駄目……かな……」
 涙を零しながら、俯いてしまう。
 その時、一羽の兎が立ち上がった。
 続けて、残りの兎たちも次々とその場に立ち上がる。
「……みんな、協力……してくれるの?」

 もはや、聞くまでも無かった。
 輝夜と永琳は、何も言わずに屋敷の中へと戻る。


「明日から、一層賑やかですね?」
「ええ、さぞかし見事な大雨が降る事でしょう」


 てゐのが後ろ手に『涙の素』を隠して持っていた事には、双方ともあえて触れなかった。




 §




 死とは、精神的な考えであると捉える事が出来る。
 いくら蓬莱の人の型といえど、心が風化してしまっては死んでしまう。
 存在だけが残り虚ろな生を継続する事は、何よりもおぞましい。


『兎は寂しいと死んじゃうけど、それと一緒だよね?』


 黒髪のイナバがそう呟いたのが聞こえたのは、いつの事だったか。
 孤独に負けようが発狂しようが、有限には終わりが来る。
 だからこそ重みがある。
 限りある時の中を、可能な限り高密度で彩る為に。
 真似てみたって、いいのではないだろうか。
 人の型といえど、一度諦めてしまえば全てが終わるのだ。
 有限の認識とはまた違う形で、死を迎えると言う事。
 だからこそ恐れる。
 全てを見失う前に触れようとする。
 この大きくて透明な、壊れない壁を挟んだまま。



「姫」
「なぁに、永琳」
「何って、今日は『姫様がみんなの前で笑ってくれた記念日』ですよ」
「あー、そうだったわね……全く、なんていう記念日作ってんのよぅ……」
「姫様は寂しいと死んじゃうんですよね、私達頑張ります、ですって」
「……うー、あーもー! 何それずるい、何も言えないじゃないの!」
「寂しくて死んじゃうよりはずっといいですよ、姫」
「永琳も素直に楽しんでるんじゃないの!」
「お祝いに出るも出ないも、どっちも阿呆なら楽しまないと損ですよ?」
「永琳も毎日のようにからかって来るし……私、なんか挫けそうだわ」
「そうでしょうか? 私もてゐに毒されましたかね」


 輝夜の感情を突付いて遊ぶ永琳と、悪気のない兎たち。
 そしてその裏で、記念日を増やし続けるてゐ。

 大雨が降り続いた結果、とうとう洪水にまで発展した。
 感情の濁流は止まる事を知らず、劇薬は見事に効力を発揮したのだ。
 今度は、家が流されないかを心配する羽目になってしまったのだけれど。


「んじゃ、準備の手伝いしてきましょうか」
「はい、姫はお料理の方をお願いしますね」
「分かった。しかし、自分の記念日を自分で準備するのもすっかり慣れちゃった」
「記念日のお祝いは、準備から片付けまで楽しむものなのですよ」
「嘘ばっかり」


 結局、記念日はこの後も増え続ける事となる。
 月からの贈り物が輝夜たちのもとへ届いて月を思い出す、その日までずっと。

189 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:27:16 [ dMcozjuM ]
コメントに困るから困る。
gj

190 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:28:32 [ a39XiAYI ]
むしろ創想話で十分通用する気が。

191 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:44:06 [ pupJcFe2 ]
最近長いの多いよ!
息抜きがてらにサクサク読めるのが調度良い

192 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/07(月) 23:57:53 [ SFkrjgQ. ]
>>191
御免なさい。今後、数レスにまたがるものは自重します故。

193 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 00:00:24 [ 8Zz4RFvk ]
「幻想郷の少女の写真集売ります」
ありのままの少女たちの生活をあなたに

射命丸 文

創刊記念第一巻は紅魔館特集号

※なおありのままの姿を映すためにほとんどが風呂場での隠し撮り視点であることをご了承ください。
今回は直接突撃取材を敢行、空中での弾幕戦のさなか近距離写真を撮ることに成功
ただし下方からの視点に限られてですのでこちらもご了承ください。

特集 天狗は見た、門番とメイド長の秘密の夜
姉妹仲良く 天使の寝顔
七曜魔女の秘密の書庫

詳しくは独占販売の香霖堂まで定価壱円五十銭
今回の応募者抽選企画はメイド長の胸パットを10名さまに

194 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 00:25:19 [ UbFXpPYc ]
\______ _______  
           )ノ

      ,. -‐-、        ,.- 、
     /     i      /,   ヽ.
    /      ハ├──-//i    i    
   ,'      / ソ::::::::::::::::::ヽ、!    |     
   i   /:;:::::::::::::::;:::::::::::::::ゝ、____ノ  
    〉--' /:/、__;:ィ::ハ::、_;:!:::i:::ハ::〈
   i::::::::/::::::ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ::::|:Y       
   ハ:::::::レヘ::i' -‐-   `-‐- ハソ:::ハ       
   |::::::::ノ:::l:|〃   __  〃l:::::|::ノ    
   ノ:::::::::::::ハヽ、  (  ソ  ノ::::i:::(   
  イ:::/::::::/:::イヽ>, -r=i':´イ:::ハノ 
  〈rヘ:::::!::レ´   `y二」ヽレ':::〈      
     レ'Y     ! 〈〉 i ヽ,ソ
       ゝ、  、_イ    |イ          
       7 ̄/ ,  ,  | |          
     ,..-/ /  /  ハ  ヽ!.

195 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 00:28:13 [ gkq/6Ha2 ]
別に短いSSである必要はないと思うんだがなぁ。

196 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 01:09:17 [ lFlTDFS6 ]
>>195
両方とも有るといいかなぁ、とか俺は思うけど
読者の思ってる事なんて書き手側が気にする事ではないとも思う

197 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 01:15:14 [ gD.ArP1g ]
>理屈なんていらない、東方に熱い想いがあるというなら
>とにかくそれをぶちまけろ!

とりあえず想いが詰まってて、創想話に投稿するまでも無いって書く側が思う作品なら何でもいいんだよ

198 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 03:28:16 [ 3I6BiqNY ]

「最近、また蜂が出たのよ」
「あー。私はパスだな」

「二人ともなに話してるの?」
「おおっ、霊夢! ここに虫の専門家が居るじゃないか!」
「あー。そう言えば、前の時はリグルを呼んでなかったわね」

「蜂が出たの?」
「そう、また巣を作っちゃってね」
「前は咲夜とレミリアも巻き込んでな、大変だったぜ」
「ふ〜ん。蜂ぐらいなら何とか出来るよ?」
「そう? じゃあ追い払ってくれるかしら」
「いいよ〜」


よくもここまできたものだ。
貴様等は私の全てを奪ってしまった。
これは許されざる反逆行為といえよう。
この最終鬼畜兵器をもって
貴様等の罪に私自らが処罰を与える。


「ちょ、なんか凄くガチそうだけど……」
「ガチじゃなくて緋色の蜂ね」
「前はでっかい蜂から火みたいに真っ赤な蜂が出たけど、今回は違うな」
「ちょっとちょっと、聞いてないよ!」

      死 ぬ が よ い 

「頑張ってね、リグル」 「ガンバレよ〜」

「ひぇぇ!」




 ピチューン





リグル・ナイトバグ 大往生

199 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 10:10:00 [ QMEO6koI ]
>>198
フランを呼べフランを!

しかも前に火蜂がいたのか……

200 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 13:21:41 [ iVhhMxXc ]
「ねえ永琳。あいつに伝言して貰える? そろそろ退屈だから勝負しないかしら、って」
「はあ。わかりました」

「ああウドンゲ。丁度いいわ、竹林の蓬莱人に姫が暇だから勝負しようって伝えてきて」
「え、私がですか? えーと、わかりました」

「あ、てゐ。悪いんだけど竹林の蓬莱人のところに姫が暇だから勝負しようって伝えて貰える?」
「ん?いいよー」

「おーいぴょん吉(仮)ー! 死なない人間のところに速達! 『暇だから遊ぼう』だって」
「うさー(了解ですたいちょー)」

「うさうさー(ひまだからあそぼうってー)」
「………いや、私は兎の言葉わかんないんだけど」

「慧音! こいつの言葉わかる!? 多分あいつの関係だと思うんだけど」
「うさうさうさー(きゃー誰かー食べられる助けていやー!)」
「………すまん妹紅。わからない。代わりに私が他の誰かに当たってみよう」
「ああ、よろしく」

「おお、悪魔のメイド。お前は兎の言葉はわかるだろうか」
「うさー(わたしはどこー?)」
「生憎人間ですので。そうですね、わかるかもしれない人に聞いてみてもいいですけど」
「なら、すまないが頼まれてくれ」
「仕方ないですわね。わからなくても怒らないこと」

「パチュリー様、兎の言葉についてご存知でしょうか?」
「うさー(ここはだれー?)」
「わからないけど、確かこの辺りに本が」
「あるんですか」
「ああ、あった。なになに………『お腹すいて死にそう』だそうよ」
「うさー(かえらせてー)」
「そうですか。ではそう伝えます。お手数かけまして」

「だそうよ」
「そうか、苦労をかけたな。感謝する」

「と言う事だそうだ」
「………何が言いたいんだ、あいつは。むしろ私の方が大変なのに」
「まあ、きっと急を要するんだろう。たまには鍋でも誘ってやったらどうだ?」
「むう。まあ、いつも張り合ってるのもなんだし、たまにはそういう事があってもいいか」
「なら、私が用意を手伝おう」
「ああ、助かる」

 で。
「ちょっと永琳?なんで私たち鍋なんて囲んでるのよ」
「まあまあ。美味しいしたまにはいいじゃないですか。でも、ウドンゲどうしてかしら?」
「え、私ですか!? えっとその、あの、てゐ! ちょっとてゐ、どこー!? てゐー!」

「うむぴょん吉よ。大儀だったぞ」
「うさー(こわかったよー)」
「まあまあ。今度人参わけてあげるから」
「うさー(わーい)」

「騒がしいなあ」
「まあいいだろう、妹紅。こういうのも楽しいじゃないか」
「まあ、ね。たまにはあいつもいいこと言うじゃないか」
「そうだな」

201 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 13:54:52 [ xK/VkiCU ]
死ぬほど和んだ

202 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 21:08:24 [ QAp7zBCU ]
ぴょん吉(仮)GJだw

203 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 21:25:41 [ E48Wd0Os ]
>>188
全俺が 泣いた

>>200
全俺が 和んだ

204 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/08(火) 23:54:57 [ VlvjgXPw ]
映「ストーップ。ちょっと止まりなさい」
文「あら閻魔様じゃないですか。何か御用ですか?」
映「あなた、スピードの出しすぎよ」
文「そりゃまあ・・・幻想郷一を自負していますから」
映「とにかく邪魔にならないよう端によって」
文「はあ、何の邪魔になるんでしょうか」
霊「あら、貴方もとっつかまったのね」
文「あら、どうしたのです? 貴方も、とは?」
映「いいかしら? ここでは時速80キロまで出していいのですが、あなたは時速108キロで飛んでいたのですよ。」
文「え? 誰がそんなことを決めたんですか?」
映「私です。最近空飛ぶ少女が増えているので、ルールを制定しました」
文「知らなかったですよ、そんなこと〜」
映「まあ、初回で28キロオーバーですから3点と反則金18000円ですね。納めておくように」
霊「何よ。私より速く飛んだくせに安いじゃない」
映「貴方は酒気帯びで飛行者妨害もついてますから即停止です」
霊「妨害って、前から来る毛玉を打ち落としただけじゃない! だいたい停止って何よ」
映「貴方の空を飛ぶ力を一定期間奪います」
霊「え!? やだやめて、それだけは!」
映「駄目です。はい。」
ピチューン
霊「だって私のアイデンティティがいやあぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・・」
ドスン!
文「うわ・・・」
映「う゛・・・・・・・・・・・・コホン。さて、次は貴方ですが、初回なので以後3ヶ月無違反なら」
文「さっくり流さないでください!」



魔「そりゃ災難だったな」
霊「もう! あったまきちゃうわよ! お金取られるし、空飛べないし!」
魔「元気だな」
霊「元気じゃないわよ! コブできちゃったわよ! ぷん!」
魔「ま、私も気をつけよ・・・」

205 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 00:14:33 [ 0mtJpQw2 ]
コブで済む霊夢たくましいなw

というかえーきんそれはかなりひどいよえーきん

206 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 00:16:05 [ 3DLyvkYk ]
勝手な自治だよな…ある意味幻想郷の異変として解決されるべき事態じゃないのかこれはw

207 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 01:56:29 [ /xVnZLU. ]
文の新聞に何を書かれるかわかったもんじゃないなww

208 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 04:38:33 [ 8uNv9qC6 ]

 朝、それの声で目が覚めた……

「あら、また?しょうがないわね」

 それは柔らかな白い生地にくるまれて
意味は複雑だけど、見た目は単純な動作を繰り返す。

「綺麗な色ね……」

 別に何の感情もない……と思う
取り敢えず、これで17匹目か。

「御願いできる?」

 私にとっての「それ」と、似たような二体は私の問いかけに
首を縦に振った。良い子だと思う、これで感情さえ在ったら……


 トスッ ■■■■!!

 ザクザクッ、ゴリッゴリ、ギリ……

ピチャン、ピチャン……


「今回も、良い物を戴きましたわ。お嬢様もさぞお喜びになると」
「そう。それは良かったわ、毎回処分に困ってたから」
「また、機会がありましたら御願いできますか?」
「今年は冷夏ね……秋の終わり頃にまた、来るんじゃないかしら?」
「そうですか、美味しいキドニーパイを秋にはお嬢様にお届けできそうですね」

 どうしても出てしまうそれの中身を悪魔のメイドが受け取る
何処で知ったのかは皆目見当も付かないが。結構助かっている……


 日が経つと匂いが凄いし。
獣や雑多な妖(あやかし)まで引き寄せてしまうからね


「髪の色は……緑色が良いわね、夏だし
 瞳の色は……あっ、蓬莱の修理に使っちゃったから一つしかないわね」

 握り拳大の白くて丸い「それ」の一部に手を加える
足りない部品は、仕方がないから可愛い眼帯か花でも差しておこう。

 ……カチャ、カチャ。

 日の当たらない人形部屋に新しい人形を置く
緑色の髪に飾られたリボンには“Grand-guignol No17”と刻んである

 椅子に置かれたように座っている人形達が一斉に無機質な硝子の眼を
新しい仲間に向ける。人形使いはクスリと眼を細めて

「新しいお友達よ……仲良くしてね」

 真新しい椅子は磨かれたように綺麗だ
けれど、すぐに17番目の椅子は他の椅子と同じように傷だらけになるだろう


 タスケテ、タスケテ、タスケテ……



「ねぇ、咲夜?」
「はい、面白くなかったでしょうか?」
「そこそこあり得そうな話なんだけどね、気になるところがあるのよ」
「何ですか?」



「キドニーパイって、なに?」

209 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 07:44:47 [ pUTJF04I ]
  ―幻想郷 The movie―
 それは いつもの日常を少し踏み越えた場所で始まった

「お、なんだこの壷」
「何かが封印されてるって話だけど、よくわからないな。眉唾な気もするけど。
 ああ、そんな乱暴に扱わないでくれ」
「大丈夫だって、っと、うわっ」
「魔理沙!」
 壷が割れる。そこから染み出した、闇。
 香霖堂が呑み込まれる。暗闇の中、声さえ聞こえない。

 幻想郷を覆いはじめる異変

「おい、永琳! どうした、大丈夫か」
 血染めの姿で里の外れに倒れこんだ薬師を、守護者の半獣が抱き起こす。
「だい、じょうぶ。それより、お願い。姫を」
「輝夜? なにがあった!? それに、なんで傷が治らない?」
 死なない筈の女性は傷だらけの姿で、苦しげに息を吐き出した。
「この傷の名前が、罪だからよ。この傷を付けているのは私自身。
 だから、あれに呑まれれば、不死でも逃げられない。あれに覆い尽くされる前に、お願い、姫を助けて」

「殺したのよ。確かに殺したの。何度も何度も殺したの」
「咲夜さん! しっかりして下さい!」
 虚ろな瞳で呟く同僚の身体を強く揺さぶる。目を合わせたはずなのに、視線が合わない。
「なのにまた出てくるの。だから殺すの。何度も何度も何度も何度も何度でも」
「落ち着いて下さい! ただの幻です! 咲夜さぁん!」
 悲痛な呼びかけにも答えず、零れるように、言の葉。
「父さま、母さま」

 恐怖、罪、悪夢、過去――――悪意を詰め込んだ闇の蔓延

「どうして、何故あなたが!」
 根の国に通ず階段の上、桜の舞う中立ち塞がる、かつての祖父の姿。
「ここは、通さん」
 すっと腰を落とす、その仕草だけで圧倒されそうになる自分の心をねじ伏せて、妖夢は剣を構えた。
「ええい、あなたが例え本物でも、偽者でも!」
 話し合いは、出来そうにない。なら、自分の知る方法はたった一つだけだ。
 主の元に辿りつく為に。足元にさえ届かなかった剣の師に向かって。彼女は真っ直ぐに見つめて、地を蹴った。
「斬ればわかる!」

「私が時間を稼ぐから、れーちゃんは逃げて」
「てゐ!? そんな、私も!」
 いる筈のない月の使者達。押し寄せる敵意を前に、ただの兎達に過ぎない部下を連れて、素兎は言った。
「いいから。あのね、幻想郷の結界はそう簡単に破れたりはしないの。月の使者がこんなにやってくるなんてありえない。
 何かが起こってるの。なら、博麗の巫女がそれを解決する。だから、れーちゃんはそれを手伝うの。それが一番早い」
「でも、私だけなんて」
「うるさい!」
 ぐずる友人を振り返りもせず、小さな身体で一喝した。びくりと鈴仙の身体が震える。
「行きなさい、鈴仙! 行って永琳や姫様を助けるの!」
 怯えるように俯き、月の兎はぐいと頬を拭った。僅かに躊躇い、そして駆け出す。
「幸運を………」
 一言だけ、残して。
「誰に言ってるんだか」

210 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 07:45:47 [ pUTJF04I ]
 混乱の中状況は動く 絡まりあう糸

「事態を解決するだけなら、私と萃香がいれば簡単よ。萃めて閉じれば片が付く」
「だったら早くやりなさいよ!」
「ところがそう簡単にはいかないんだよ、霊夢」
 神社の前、夕日の中三人が佇む。人と、鬼と、妖怪と。
「香霖堂に向かいなさい」
「どういうこと?」
「魔理沙と店主が呑まれたの。今、中にいる」
 諭すように語る萃香を遮り、紫は厳しい声で言った。
「今封印を閉じれば、彼らとは二度と会えないわ」
 凍りついたように強張る表情に、もう一度言う。
「私たちでは届かない。だから、行きなさい。あなたが」

「何よこいつらは!」
 波のように這い回る、黒い何か。それは近付くだけで怖気が走る、悪意と悪夢の塊。
「数が多すぎるのよ、もう!」
 人形の軍勢を振り回し、低空を駆け抜ける人形遣い。上がり始めた息に、不本意そうに顔をしかめる。
 人形たちの放つ妖弾を掻い潜り、その背に迫る触手を、突如横から飛来した氷の槍が串刺しにした。
「ちょっと、なによこいつら! うざったいわね!」
「きもちわるーい」
「………馬鹿に救われるなんてね。ヤキが回ったかしら?」
 そこには怖いものなんてないとでも言いたげな、不敵な顔の氷精と、とぼけた顔の宵闇の精霊。

 それぞれがそれぞれの手を尽くして立ち向かう

「藍様ー! こっちは大丈夫!」
「よし、こっちも準備は終わった」
「もう、何で私が」
 猫と狐と鴉が一堂に会する。そこは、異変を真中に臨む場所。
「ここであれがこれ以上漏れ出すのを防ぐ。私達は手が離せない。飛び出してきた奴は、橙。いいな?」
「うん、まっかせて!」
「あああ、まさにスクープ真っ只中なのにー! 手が離せないなんてー!」
「それどころじゃないのはわかってるんだろ。ほら、手伝って」
「ああもう………。仕方ないですね。いいですか、代わりに後で新聞作るのに協力して下さいよ」

「レミィ、逃げるわよ!」
「チッ、あの馬鹿………! 力任せに暴れればいいと思って!」
 舌打ちと共に、友人と自分の館を飛び出す吸血姫。その姿を追って、闇に巻かれた狂気が顔を出した。
「どうして、どうして? ほら、皆遊んでよ、嫌だよ、一人にしないでよ、ねえ!」
 魔力の刃が館を切り崩す様を、悔しげに見ながら主人はそこを後にする。
「異変を治めるよ。私の領地で好き勝手した事、後悔させてやる」
 道を同じくする友人は、こんな時も腹立たしいほど冷静だ。
「その前に逃げ切らないと、ね」

211 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 07:46:49 [ pUTJF04I ]
 幻想郷を守るため 幻想郷に生きるため

「あははははははははははははッ!」
 気が違ったかのように哄笑する少女は、里を取り囲む蛞蝓の様に蠢く闇も忘れたかのように叫んだ。
「人間は一つしか命がないなんてこと! もうずっと忘れてたよ!」
 片腕はなく半身は血に塗れ、貧血にか痛みにか顔は青い。だが、その表情はあくまで晴れやかだ。
「輝夜、永琳! ああ、なんだろ。どうしてかな、今凄く逢いたいよ!」
 残された腕を振ると輝きが漏れ、炎の翼が周囲の闇に威を払う。生に輝く瞳が睥睨する。
 通り過ぎてきた長い時の中、傷つけ傷つけられた思い出の人々が怯えるように輪を下げた。
「さあ、どっからでもかかってきなよ! 今すぐ焼き尽くしてあげるからさ!」

「ほらほら、笑って笑って」
 明るい曲と明るい音。珍妙な歌も付けて、人々を賑わすのはチンドン屋。
「暗い顔してるとあいつらに襲われるんだって!」
「だからほら楽しまないと。折角タダで演奏が聴けるんだし」
「………変な歌もついてるけど」
 鬱な騒霊の呟きもそ知らぬ顔で、聴衆の姿が嬉しくて仕方ないという顔で夜雀が喉を震わす。
「おなじ阿呆なら〜おどらにゃソンソン♪」
「………駄目だこりゃ」

 そして終わりを探すため 覗き込んだ奥から顔を出すのは誰?

「あなたは誰かしら」
 季節外れの桜舞う、広い御庭の片隅で。亡霊の姫は同じ顔をした少女に問う。
「わたし? わたしはあなたよ」
「そうなの? 私が二人もいたら、晩御飯が減っちゃうわね。困るわ」
 くすくすと笑いあうその姿は単なる友達のようで、
「でも、大丈夫よ」
 けれど眼はけして笑っていなくて、
「すぐに一人になるから」
「そうね。誰だか知らないけど、偽者は困るものね」
 ――――蝶が舞う。

「よお、霊夢。よく来たな」
 暗闇に染まった店で、モノクロに色褪せた白黒が笑う。
「大変だっただろ?」
「ええ、苦労したわよ。でもそれももう終わり。ほら、帰るわよ。霖之助さんはどこ?」
「おいおい、客は主人のもてなしを受けるものだぜ」
「そんなのは後でもいいわよ」
「だから、これはお前に贈るプレゼントだ。ずっとあげたかったんだ。喜んでくれよ」
 魔理沙らしからぬ、どろどろとした声に口を噤む。険しい顔の霊夢と、満面の笑みで魔理沙が向かい合う。
「私は、ずっと前から、お前の事が」
 少女が、口を開いた。最愛の人に贈るような親愛の情に満ちた声で、囁く。
「大嫌いだったんだ」

 劇場版大長編映画『東方万魔節』 後悔日未定 お楽しみに!   ※誰も死にません

212 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 07:59:37 [ r97p/cbU ]
グウゥゥゥゥゥッッド!
ヴェリィ、ヴェリィ、グウウウウウウウウウッッッッッッド!!!!!

213 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 12:45:59 [ PmmAOtAw ]
>>209-211

映 画 化 決 定

無駄に幻視力の高い俺の脳内には
それぞれの場面がはっきりと上映されてて
鳥肌立ちまくったから困……らねぇよ!チョベリGJ!!

てゐが一番カッコイイと思ったのは俺だけでいい

214 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 13:04:17 [ Sk/RoJkM ]
うしとらの最終戦とかフェイトホロウのアレとかのノリだなw

騒霊と夜雀のポジションがいいねー。武力だけが戦いじゃない。

215 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 13:37:48 [ BjoQcZEs ]
蝶GJ!

妖夢のくだりがすげぇ震えた。
斬ればわかる があんなにかっこよく見える日がくるとは思わなんだ。

216 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 18:32:48 [ cA4VCLn6 ]
>>208
最初、「おお、生人形か。エグイのう」と思いながら読んでいたんだが…。
調べてみたらキドニーパイの材料って牛の内臓じゃないか…!!

緑髪の牛型グランギニョル…((;゚Д゚)

217 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 18:38:10 [ EU57Wd2Y ]
題 トイレの数が四つ以上!

「お嬢様、事件です」
「謎は全て解けた!」

 そうして、幻想郷に平和が戻ってきた。
 だが、咲夜さんはもう、そのときにはトイレにはいなかったのです。
 ああ、もしもトイレが五つもなければ・・・きっと咲夜さんは死ななかったのに違いなかったのに!
 そうしてレミリアはトイレを憎むようになったのです。

(了)


 第二章 トイレ宇宙へ行く


「KEINE・・・お前、それはどういうことだ!」
「決まっている。トイレで月にいくのだ」

 KEINEの前におかれたのは、ロケットブーブター搭載型のジェットトイレ。マッハ3で宇宙空間に飛び出す真実を極めたトイレだ。
 その数が、五つ。
 一つのトイレに座れるのはただ一つだけ。
 つまり、五つのトイレと五人の勇者が宇宙へ行くことになる。
 が、KEINEはMOKOUを見据え、はっきりとこう告げた。

「うち四つはスイッチを押したら爆発する!」
「意味ねぇよ! 何でそんなもん作ったんだよ!」
「気分だ!」
「気分か!?」
「嘘だ・・・本当は、ウォッシュレット機能を搭載しようとしたら失敗したんだ」
「しかもこれボットン便所じゃねぇか!? 下に穴開いてるよ穴!」
「穴がなければ差し込めないじゃない」
「シモネタかよ! 最低だ!」
「うるさい! 上ネタがなにか言ってみろ!」
「そりゃ・・・トイレの紙だろ?」
「ほーら同レベル同レベルー。MOKOUさんは千年生きてて同レベルー。まぁみっともない」

 KEINEがからかうように言うと、MOKOUさんはついに我慢の限界。鳳凰転生をKEINEさんにぶちこみます。

「OUTCH!」

 はるか彼方に車田とびするKEINE。そして落下。どすん。ずぎゃん。ごき。
 そして動かない。
 そして動かない。
 そして動かない。

「死んでいる・・・誰がこんなことを」

 KEINEの死体によりすがって泣くMOKOU。ああ無常。アーメン。

「この謎は絶対に解いてみせる! けっちゃんの名にかけて!」

 注意:けっちゃんは偽名です。


(了)

218 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 19:35:11 [ NIDO/kKo ]
>>211
やべええ
ちょう面白そう

219 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 21:55:05 [ /EH8kn3I ]
>211
妹紅が格好いい。敵が恐れおののいてるし、術を克服したって感じだ。

なんか見たことあると思ったら、武装練金のパピヨン対バタフライじゃないかこれ?
この話に限らず俺の中で妹紅=パピヨンが固まってしまった。

220 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/09(水) 22:14:31 [ tt5nG5Kw ]

「あら……? これは一体何かしら……?」

博麗の巫女こと博麗霊夢はいつもの様にお茶を飲もうと居間に入った時に、
テーブルの上に1個…ポツンと置いてあったお菓子のようなものを発見したことから全ては始まった。
そのお菓子のようなものは、まん丸いふっくらとした生地にらせん状の様なクリームが重ね重ねに巻かれていて、
一番目立つ所と言えば、そのお菓子の頂上の部分に丸く加工されたかのような栗が1個ポツンと乗っていることだった。

「う〜〜ん……。何だか妙に変わったお菓子ね……。もしこれが私に対する贈り物だとしても、あの白黒がそんな気の利いた事するはずないし、
紫や幽々子にしてもきっと『霊夢にあげるくらいならとっくに私が食べてるわ』って言いそうだし……」

霊夢はこの謎のお菓子を誰が置いていったかを詮索し始めた。

「……あ〜〜もうやめたやめた!! こんなくだらない事に頭を使っていたらそれこそ私の身が持たないわよ」

流石は物事に対して一生懸命に取り組むのを嫌う巫女だけのことはある。
わずか思考1分という速さで、謎のお菓子を置いていった人物の詮索を放棄したのであった。

「もうこのお菓子がどんなのか分からない以上、美味いのか不味いのかは実際食べてみないと分からないわね」

霊夢はそう言うと、謎のお菓子を手に取ってそのまま食べようとした。

「……だからと言って、このお菓子を食べたときに何も起こらないという保証もないものね……。
ここは念を入れて魔理沙あたりに食べさせ……」
「よう霊夢!! 遊びに来たぜ!!」
「……ビクッ!!」

霊夢がそう言って謎のお菓子を口から遠ざけようとしたとき、
いきなり魔理沙の声がしたので霊夢はびっくりして手に持っていたお菓子を滑らせてしまい、
びっくりした拍子に大きく開いた霊夢の口の中に丸ごと入ってしまった。
パクリ……ゴックン……と喉を鳴らして。

「あ……あ……」
「ん…? 霊夢、一体どうしたんだ?」

いつの間にか居間にまで上がってきた魔理沙が、半ば放心状態になっている霊夢に話しかけると、
霊夢はハッ!!と意識を回復させて魔理沙に向き直った。

「ま、ま、魔理沙ーーー!!!あんた一体どうしてくれr」

霊夢がそういい掛けた時、いきなり霊夢の頭がボンッ!!と爆発したような音をたてて、その部屋一面に煙が立ち込めたのであった。

「ケホッケホッ……、一体何が起きたって言うんだ?」
「ケホッケホッ……、そんなの私が知るわけないでしょ」
「とりあえず、この充満した煙を何とかしようぜ……。これじゃあ煙たくて何も見えないぜ」
「……それもそうね」

魔理沙の意見に同意した霊夢は煙たくて見えずらい居間の障子を手探りで探し始め、やっと障子を開けることに成功し、
それから二人は外に出て行く煙が完全に晴れるのを待った。

「お……?そろそろ煙が晴れ上がるぜ」

そして完全に煙が消えた際に、魔理沙は霊夢のいる方を向いた。

「……は?」
「……ん? 一体どうしたの、魔理沙?」

魔理沙がもう一度目を凝らして見てみると、霊夢の頭がまるで爆発でも起きたかのような異常な形になっていたのだった。
どこが異常かと言うと、ただの爆発頭ではなくて霊夢の髪がまるでとぐろを巻いたような形になっており、
それはまるでさっきの謎のお菓子を模倣したかのような形になっていたのだ。

続く・・・?

もしつまらんとかどうしようもない出来だと思いましたら無視しても構いませんので・・・。
ちなみにタイトルは『幻想郷:トラウマになるモンブラン』です。(ちなみにパロディです)

221 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/10(木) 17:01:43 [ qvED/uEo ]

 サーチライトのような光が疾った。

Lets Get Down to Business!!

 鏑矢の一声に、名も無き少女達が鋼の意志の元
一斉に空を駆り、予定された『客』を敵として迎える狩人となる。

「全員、狂気を纏え……突撃!」

 赤い髪の少女が力襷を締め、突撃の合図を迷うことなく出す。
敵は一つ、館の主が公認の『お客様』で、その主からの命令で
『殺すつもりで追い返せ』……、矛盾した命令だったが
 紅 美鈴には主であるレミリア・スカーレットの言わんとする
意志を解っていた。すなわち、この程度の攻撃を切り抜けられないのならば
絶対たる破壊者と戦わせるわけにはいかないのだ。

 陽が完全に隠れた小焼け時、星が弾けた。
黒と白の魔法使いが星の嵐と衝撃を巻き起こす

「星弾には構うな! 本命が来ます!!」

 真っ直ぐの突進から、僅かに横薙ぎに動く白黒の目標
ふよふよと頼りなげに飛んで往く緑の光弾が3ダース単位で
紅魔館の門へと発射された。

「第一部隊、交代しつつ弾幕の厚い部分を狙撃せよ」
  
 一度、この攻撃パターンに敗れたことがある
紅 美鈴は久しぶりの弾幕の対処へと記憶の糸をたどった

 部隊をあの弾幕に近づけてはならない
近づいたら最後、敵は起爆のために放ったマジックグレネードを
狙撃し、連鎖式に爆発させる。このパターンの罠にはまったとき
部隊は総崩れになり、乱戦となったが最後魔法使いが各個撃破して
突破してしまったのだ。

 悔しいが一対一であの魔法使いに打倒することは難しい。
今日の霧雨魔理沙は、あのフランドール・スカーレットを満足させるために
お嬢様が客人として招いたのだから。

 門番隊がマジックグレネードを狙撃し連鎖爆発が始まる
大気が震えるほどの爆風と爆音の中、紅 美鈴はしまったと声を漏らした
ジャラララと星弾が擦れ合う僅かな音を確かに聴いたのだ。
 だが遅い、嬉々とした第一部隊が爆風の煙をかき分けて目標へと
突撃を開始した。命令の伝達が間に合わないと思いながらも
美鈴は声を張り上げて攻撃を止めろと命じる。

「第一部隊……全滅しました」

 言われずとも、美鈴の目は堕ちていく部隊の仲間を捕らえていた。
焦りと絶望が門番たちに牙を剥く。美鈴は焦りながら視線を彷徨わせると

「あ……」

 月を背景に紅い瞳が戦いの様子を静かに傍観している
珍しいこともある物だと美鈴は苦笑し、折れかけた心を奮い立たせる

「月を見ろ! お嬢様が観ていらっしゃるぞ!!」

 おおぉぉぉぉぉぉ!! と歓声が上がった。
何事かと魔理沙も月を見ると、レミリアと視線がぶつかった。
にたりと形を歪めた唇から牙が覗き、指を自分の首になぞらせて
早くいらっしゃいと唇を動かす。その挑発に魔理沙は親指を下に下ろして応えた。

「来るぞ、あの魔法使いを追い込め! スペルカードを使わせたらこちらの勝利だ!」

 箒に横座りしていた魔理沙が箒に跨り突撃してくる
高らかに、美鈴が謳い部隊が展開する。発狂したように目標は
6つの使い魔から星弾を吐き出し、グレネードを精密掃射してくる

 そして、全てを塗り潰す魔砲の極光が紅魔館を白く染めた……


「はい、それまで!」

 魔理沙の首にいつの間にか十六夜咲夜がナイフを突きつけて
レミリアが嬉しそうに勝利宣言を取った。

「それじゃ、罰ゲームね」
「お、お手柔らかに頼むぜ……」
「だぁめ、それじゃいただきます」

 ちゅーーー

アッーーーーー!!

222 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/10(木) 18:25:45 [ Z4X975rY ]
最後の一行www

223 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/10(木) 21:34:50 [ 4/P.vuOs ]
てゐgj!

224 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/10(木) 23:47:44 [ xZPJ5wZY ]
第一回香霖堂主催脱衣マージャン大会なにげなく開催が決まったこの大会
スポンサーの意向で異常なまでに豪華な賞品が集まった。情け無用わざと上がりを放棄した場合
その場で全裸の刑というタッグを禁止した決勝戦、魔理沙と霊夢は追い詰められていた。

もはや身にまとうは下着のみ、恥ずかしさに頬を染める霊夢魔理沙と対照的に
高らかに笑うは香霖堂店主、既にイカサマを審判の紫に見破られ十六夜咲夜は全裸で放心状態
ばれていると知らぬは本人ばかりなりとはいえ本当の姿を観客にさらした彼女はただただ呆然と門番に介抱されている。

「どうしたんだい霊夢、牌を捨てないのかい?」

目の前の店主は悠然と笑い勝ちを確信している。
この牌を捨てれば自分が負けて裸をさらすことになる。
できることならば・・・しかしこのままでは・・・いやどうやっても目の前の店主が喜ぶようになっているのだ。
イカサマをしているという確信はある。しかしそれを指摘されることすら計算のうちなのだ。
きっと店主はあの下着のふくらみの中を皆にさらしたいのだ。

「霖之助さん、正直に言うわ、あなた卑怯よ」

魔理沙は思う、自分と霊夢は確かに実力で勝ってきたと
しかし目の前の店主は違う、悪魔のような策略で勝ち上がってきたのだ。

「ここで負けたら全部脱がなければいけないのか?」
「無論だよ、それがルールだからね」

「なあ香霖、見せるなら私だけでいいだろ、霊夢は見逃してやってくれ」
「魔理沙、敗者の惨めな姿をしっかり目に焼き付けるのも勝者の義務だとは思わないか」
「思わん、少なくとも私は見たくない」
「私だって見たくないわ」
「魔理沙、敗者から目をそらしてはいけない」

魔理沙は敗者となるべき人間を見つめる。露出した肌はわずかに汗ばみ露出した肉体は呼吸のたび上下する
みずみずしい肌は魔理沙とは違っていて・・・

「魔理沙・・・何見てるのよ」
「れ、霊夢、今のは違う」
「ははは魔理沙、正直になるといい、見たいんだろう
興味があって当然だ。」
「ち、ちが」
「何、いっしょにお風呂に入ったことだってあるんだ今更だろう」
「れ、霊夢、私は・・・・」

「ええそうね。今更だったわ。だから茶番は終わりよ。だって天和ですもの」
「ははは、さあ魔理沙一枚脱ぎたまえ」

「じゃあ帽子な、こうりんはふんどしだろ」
「もちろんさ僕はこれしか身に着けていないからね」

そういうと霖之助は潔くふんどしを脱ぎ捨て会場は阿鼻叫喚につつまれた

225 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/10(木) 23:52:59 [ AYtfrkgo ]
そういうことかよ!!
GJ!!!!wwww

226 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 00:14:10 [ PN7ZmpRM ]
香霖のいい笑顔が浮かぶように見えてくるww

227 名前:新婚さんいらっしゃい1/2 投稿日:2006/08/11(金) 02:05:12 [ TjsQj/dw ]
☆ルーミアの場合

──うお! 風呂場が真っ暗だ! ルーミア、闇を出しちゃ駄目だよ。
ル「うぅー、だって恥ずかしいもん」
──それは、まあわかるけどさ。これからは夫婦なんだよ。
ル「それはそうだけどー」
──それに滑るから真っ暗だとあぶな・・・うおっ!?
ル「だ、大丈夫!?」
──つー、なんとか。石鹸が落ちてたのか。
ル「立てる? つかまってー!」
──ああ、ありがと。 ん? このふんにゃりとした感触は……
ル「きゃあ☆◎×△■〜〜!!?」
──おい、暴れると危ないって。
ル「わあっ! いたいー」
──もごっ!? ど、どいてくれ。
ル「え? わあ〜〜〜っ!」
──大丈夫?
ル「うん。あ、あの」
──ん? 何?
ル「つ、続きはお布団で、その……?」
──あはは、わかったよ。ま、とりあえず闇を何とかしてよ。一緒にゆっくり暖まろう?
ル「うんっ」

☆チルノの場合

チ「おはよーっ!」
──ああ、おはよう。うん、味噌の香ばしい香りにぬか付けの酸っぱい匂い。最高だな。
  しかしそれにも勝る、このでんぷんが炭化した臭い…
チ「朝ごはんできてるわよ!」
──僕のお椀が茶色と白のまだら模様なんだけど。君のお椀なんて白より黒が多いような。
チ「こ、焦げちゃったのよっ」
──焦がしたんだよね?
チ「あ、あたいは悪くないわよっ! 水の量だってちゃーんと1対1.2だし!」
──火加減は? 最初からゴウゴウ薪をくべなかった?
チ「そのへんはフィーリングよ! あたいは天才だから花嫁修業なんてしなくても大丈夫なの!」
──その結果がこのご飯ってわけだ。
チ「う……文句あるなら食べなくたっていいわよっ!」
──え? あの……チルノ?
チ「折角早起きして作ったのに……。ぐすっ」
──いやいやいやいや、君が頑張ってるのはわかるし、一番炊き具合のいい所を僕に
  くれたのだってわかってるってば!
チ「ぐすん……でも焦げちゃった」
──うーん、そうだ。お握りにしよう。おこげのお握り、美味しいよ。
チ「そうなの?」
──うん、一緒に作ろう。
チ「わかった!」

チ「もぐもぐ、おいしー」
──ま、ちょっとやそっとの失敗なら二人でなんとかできるもんさ。
チ「そうね! でもご飯の炊き方はちゃんと調べて、もう失敗しないようにするから」
──そうだね、頑張って。
チ「任せて!」

☆美鈴の場合

美「あなたー、起きてよ。そろそろ準備して出発するわよ」
──うー、も少し寝かせて。日頃の疲れがー。
美「何言ってるの。共働きじゃない。私なんて肉体労働よ?」
──君の元気は特別だよ。
美「そんなことないって。自転車漕ぎながら美味しい空気を吸えばすぐにしゃきっとするわよ」
──うーん、焦らなくてもサイクリングは逃げないよ。
美「今日はいい天気よ。こんな日に寝てるなんて勿体無い」
──うぐー。
美「さ、さっさと起きる!」
──うぐぉ!? ふ、布団ー。
美「もう干しちゃったわよ。さっさと洗面して着替えて。」

美「うーん、緑が青々。気持ちいいわねー」
──確かに爽やかだ。
美「来て良かったでしょ」
──うん、そうだな。
美「美味しい飲茶の準備もしてきたんだから」
──そりゃ楽しみだな。
美「うふふ」

──そ、そろそろ飲茶にして折り返さないか?
美「まだ七合目よ? 折角だから頂上まで行こうよ」
──あ、汗がだらだら出て、息が切れて、足が痛いんだよ
美「情けないなあ。帰りは漕がなくても一気に降りられるんだから、
  ゆっくりでも頂上を目指そうよ。ねっ」
──うーん、もう少しだけ頑張ってみるか。

──美味い! このゴマ団子、最高だ。
美「ね、頂上まで頑張ってよかったでしょ?」
──そうだなあ。七合目で食べても、この満足感はなかったかもなあ。
美「そりゃそうよ。やりとげてこそ、明日からの活力も沸いてくるわ」
──そういうものかな。
美「そういうものよ」

──うがー、体が動かん。
美「もう、情けないわね。私は休めないから看病できないわよ」
──僕だって筋肉痛で休むなんてできないよー。
美「じゃあ頑張って出社してね。私はもう出るわよ」
──殺生なー。

228 名前:新婚さんいらっしゃい2/2 投稿日:2006/08/11(金) 02:10:57 [ TjsQj/dw ]
☆パチュリーの場合

パ「むー、なんでこうなるのかしら」
──何を悩んでるんだい?
パ「いい所に来たわ」
──同じ家じゃないか。
パ「本の通りにやっているはずなのに、うまくいかないのよ」
──編み物か。
パ「ええ。寒くなるから、二人分のセーターを作ろうと思って」
──見せてみて。
パ「わかるのかしら? 本の通りなのよ」
──うーん、これは毛糸を編みこむときの張力の問題かな。
  うまくやらないと、歪んだりよれたりしちゃうんだよ。
パ「本にそのことは書いてあったわ」
──言葉で全てを伝えるのは難しいからね。これはコツや経験が必要だと思うよ。
パ「著者の描写力の問題ってわけね」
──いやいやそうじゃない。いきなりセーターにチャレンジしたのが問題なんだ。
  難度も高いって書いてあるじゃないか。
パ「そうなの。もっと簡単なもので経験をつむ必要があったわけね」
──そうだね。
パ「はぁ……」
──どうしたの?
パ「それじゃ冬に間に合わないわ」
──うーん、そうかもね。
パ「折角、二人でお揃いのセーターで歩きたかったのだけど」
──じゃあマフラーならどうだい。簡単だし、作業量も少ないよ。
パ「でも、それでは体は寒いわ」
──腕を組んで歩けばいいじゃないか。
パ「……それでいいの? 貴方は恥ずかしくない?」
──君と腕を組むぐらいで恥ずかしいわけないじゃないか。
  それに、お揃いのセーターを着るのだって似たようなものだしね。
パ「そう?」
──当然だよ。というわけで、マフラーを楽しみにしてるよ。
パ「ええ、わかったわ。ちゃんと完成させてみせる」

☆咲夜の場合

──ひゃあ、見事に片付いたものだな。埃一つ落ちていない。
咲「お褒めいただいて光栄ですわ」
──おいおい、君は僕の家政婦じゃない。妻なんだからため口でいいよ。
咲「はい……えと、う、うん。わかった」
──ふふっ。それとね。
咲「何かしら?」
──いくらなんでも、ここまで根詰めなくていいんだよ。
  二人が快適でいられれば十分なんだから。
咲「わかったわ。ほどほどにしておくわね」

──うーん、何も変わってないなあ。相変わらず埃一つ落ちてない。
咲「お屋敷でそうしているから、癖になってるのね」
──お屋敷ではここまで求められるのかい?
咲「普通はそんなことはないわ。ただ、上司として部下の手前もあるし、
  お嬢様のご機嫌が悪いときに何か気にされるかもしれないし」
──なるほど。ま、うちについては二人でやろうよ。共働きなんだし。
咲「あら、それもそうね」

──相変わらず一人で片付けちゃうんだね。
咲「時間の心配は要らないじゃない。二人の時間はたっぷりあるわ」
──そういうことじゃなくてね。あのさ、君って潔癖症なところがあるのかな?
咲「あら? そんなことはないわ」
──じゃあ掃除洗濯にそこまで根詰める必要はないじゃないか。
  何より、君が倒れてしまうのが心配だよ。顔色も疲れが出てるみたいだし。
咲「私は元気よ。ほら、この通りね」
──じゃあ……その疲れた顔は心の疲れが出てるのかな? 僕が何か配慮できてないとか。
咲「違うわ! そんなことない、そんなことないの。むしろとっても幸せなのよ。
  貴方と一緒になれて、お屋敷ではお嬢様に仕えられて」
──ふぅん、成る程ね。そういうことなら。んっ。
咲「んむっ!? 突然どうしたのよ?」
──君は多分心配なんだね。僕の隣とか、お屋敷とか、今の居場所にいつまでいられるのかって。
  だから隙なく完璧にやって、追い出されないようにしようって無理をしちゃう。違う?
咲「え? そ、それは」
──だったら心配要らないよ。ここは君と僕の家なんだ。当然いつまでだっていられる。
咲「貴方……」
──僕の言葉を信用してもらえないならしょうがないけど、これから子供もできて、
  ますます人生忙しくなるから、君を絶対手放さないつもりなんだけどな。
咲「貴方のことは信用しているわ。いつだって」
──じゃあ、もう不要な心配はしないで。無理はしないでほしいんだ。先は長いんだしさ。
咲「うん、わかった。有難う」

229 名前:新婚さんいらっしゃい3/2 投稿日:2006/08/11(金) 02:12:15 [ TjsQj/dw ]
☆レミリアの場合

レ「ねえ、これはどうすればいいのかしら?」
──これはアイロンだよ。
レ「見ればわかる。そうじゃなくて、使い方よ」
──ここに炭火をいれ、ここに水を入れるんだ。そうすれば蒸気でシュンシュン言い出す。
レ「成る程。それでズボンの折り目を強調すればいいわけね」
──そうそう。
レ「むー」
──どうだい?
レ「黙ってなさい。むむー」
──苦戦してるようだね。折り目がひどいことになってるよ。
レ「はぅ、咲夜はどうやってこれをうまくやってたのかしら」
──僕も普通にやってたよ。ちょっと貸してみて。
レ「いや! なんとしても私がやって見せるわ。嫁に出てアイロン一つかけられないんじゃ
  名門スカーレットの名を汚すわ」
──名門貴族のお嬢様が嫁に行くときって、家事をおぼえてるものなのかな……?
レ「それはわからないわ。けど、庶民に嫁いだ以上は必要なことのはずよ!」
──んー、まあいつまでもできないんじゃ困るけどさ。
レ「そういうわけで……あ、あーっ!」
──ど、どうしたの?
レ「どうしよう。焦げちゃった」
──あ……、あーあ。
レ「もう着られないわね」
──これじゃあね。
レ「あーん、もう嫌! 咲夜を呼んでやらせるわ!」
──なんで今更咲夜さんを呼ぶんだよ。出来ないなら僕がやればすむことだから。
レ「旦那様にそんなことさせたら私の立場がないわよ!」
──かつての家に戻って元部下を呼んだんじゃなおさらだよ。
レ「うー。……ちょっと」
──何?
レ「後悔してる? 後悔してるんでしょ?」
──な、何をだい?
レ「こんな出来損ないの嫁を貰って後悔してるんでしょう?」
──馬鹿を言うなよ。君を貰えて誇りに思ってるよ。
レ「当然ね。言ってみただけよ」
──おいおい。
レ「そんなことよりアイロンよ! どうやったらうまくいくのかしらね」
──だからそれはねぇ。
レ「黙ってて。なんとしても自己解決するわ」
──さっき使い方を教えたのにだまってるも何もないと思うんだけど……
レ「気分の問題よ」
──プライドの問題ってことだね。
レ「むー、あーっ! また焦げた!」
──やれやれ。しばらくはズボンを履けない日々が続きそうだよ
レ「そうならないように……努力してみるわ」
──あ、おい。手元!
レ「そんなぁ! また焦げたわ! これ、不良品じゃないの!?」
──そんなわけないよ。僕がずっと使ってたんだから。
レ「うー! やっぱり咲夜を呼んでやらせるわ!」
──だから、それなら僕がやるよ。
レ「駄目! 駄目だったら駄目! なんとしても自己解決するわよ!」
──はいはい。はぁ……

230 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 02:29:25 [ zGZE1FDU ]
あまあまあまあま・・・あまー

231 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 04:27:29 [ aF.RXHIE ]
「あのね妖夢。ちょっとお中元届けてきてほしいの」
いつもの事ながら、突然の命を受けて従者は、はてと首をかしげる。
白玉楼はここ数十年、お中元なんて出したことは少なくとも半人前従者の知る限り無い。
「かしこまりました。で、一体どこにですか?」
「そりゃ紅魔館に決まってるじゃない」
妖夢は尚更分からない。
紅魔館の住人と白玉楼の住人は、神社の宴会などで顔は良く合わせるものの、あまり主人同士の仲が良ろしくない。中元はもう少し仲の良い間柄で贈る物ではないだろうか、と半幽霊は思う。
「ほら、紅魔館と白玉楼って何かにつけて比較されるし、なんか仲悪いと思われてるじゃない?」
「ええ。実際仲が悪いと思っていますが」
「いや、ホラね? 私としては過去二回も直接対決で勝ってるしあっちにはないおっとなーの魅力があるし、
 最近人気投票でも負けなしだし別に敵視なんてしてるつもりはないのよ?」
「失礼いたしました。大変仲がよろしゅうございますね」
「でしょ?」
皮肉を心の底からの笑顔で返されると苦笑するしかない。相変わらず読めないご主人様だ。
「でね、まぁここは一つ贈り物でもしてご機嫌取って上げようかなと」
「なるほど、そういう意味のお中元ですか、わかりました。で、何贈るんですか?」
「カタログみてたら『真っ赤な外見と真っ黒な中身、ドラキュラみたいなアイスバー!』ってのがあったのよ。
 どこかの誰かさんみたいで、ちょうど良いでしょう?」
「へぇ、ドラキュラのアイスですか? 面白いものがあるものですねぇ。
 かしこまりました、直ぐ行ってまいります」
「よろしくね〜」


みょんな品物と言えばここ、香霖堂しかない。骨董品屋に食べ物があるかは甚だしく疑問だったが、少なくとも、妖夢はここしか知らない。
「御免下さい、ドラキュラのアイスありますか?」
「…またいきなりな客だね。ドラキュラアイスだって? そんなのあったかなぁ……」
主人が品物を探しながら、君と紅魔館のメイドさんくらいしか客が来てくれない、とぼやいている。
「その紅魔館のドラキュラのお嬢様に贈り物を、と幽々子様がおっしゃいまして」
「ああ…なるほど。じゃあきっとこれだね。はい、ドラキュラ・ザ・プレミアム。
 そういや彼女、これと似た名前のスペルカードを持ってたね」
「(あれ……こんなんだっけ? なんか違った気もするけど、まぁいいか)
 えーと、ありがとうございました、それでは急ぐので失礼します」
「毎度ありがとう」
足早に去っていく彼女(+半霊)を見送りながら、彼は一人ため息をつく。
「また紅魔館と白玉楼が一戦やらかすのかな……
 まぁ、僕は被害がなくてゆっくり本が読めればそれでいいけどね」


「と、言うわけで白玉楼からのお中元です」
どうぞ! と元気よく、取り次いだ咲夜さんに熨斗の付いたアイスを進呈する。
「……あらあら、こんな物を頂けるなんて予想してませんでしたわ。ご丁寧にどうも」
「?」
なんだろう。イヤな予感がする。背中を冷たい物が走り抜けるのを、自分を叱咤して励ます。
安心するんだ魂魄妖夢、咲夜さんは笑顔だ!
目が笑ってないなんて気の所為だ! 蒼かったはずの瞳が紅くなってるのなんて気の所為だ!
「お嬢様、こんな物を白玉楼から戴きましたわ。お返しは何がよろしいですかね?」
あれ、レミリア。いつの間に。
「ニンニクアイス:ドラキュラ・ザ・プレミアムねぇ。なかなか面白い『お中元』だこと」
「え………え、二、ニンニク!?」
「「そう、ニンニク」」

その後、妖夢は、



参考資料1:ドラキュラ・ザ・プレミアム
ttp://www.excite.co.jp/News/bit/00091144294986.html

参考資料2:ドラキュラアイス
ttp://chocoice.jugem.cc/?eid=17#sequel

232 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 08:56:13 [ P0283PCg ]
そりゃぁ……プレミアムの方をすすめる香霖が悪いw

233 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 15:21:34 [ zGZE1FDU ]
やっぱりみょんは詰めが甘いな

234 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 15:40:41 [ zwlRWNEg ]
「だからね、転がれば強くなるのよ」
「はぁ」

それは雪山での会話。
チルノがレティにいいました。

雪玉は転がせば大きくなる。
大きくなれば強くなる。
よって転がせば強くなる。
どうよあたいのこのりろん!

レティは涙が止まりません。
大妖精も拍手です。
「凄いチルノちゃん! あたまいいねぇ!」
いつの間にかチルノは難しい事が考えられるようになったのです。

「さぁ大妖精! あたいを転がして!」
「うん! らーらららーららら らーらーららーらー(かたまる王子のテーマ)」

しかし残念、いくら転がしても大きくなりません。

「わかった! チルノちゃんに雪パワーをくっつければ!」
「おぉ! 大妖精、あたまいいねぇ!」

体中に雪をくっつけ、再度転がします。
するとどうでしょう、どんどん雪球inチルノは大きくなります。
どんどんどんどん、どんどんどんどん。
やがてチルノの身体はすっかり雪に包まれてしまいました。

「ばっ、ばいようべい! いぎが! いぎがでぎなび!」
「うん! わかってるよ! もっと大きくだね!」

ころころころころころころ……

「――! ――!!」
「? もっと大きく!? 大変だなぁ、でもがんばってみる!」

ころころころころころころころ

「……」
「できた! これで最強だね、チルノちゃん」

レティは涙が止まりません。


おまけ

「えい」
「どうして壊すの!? ひどいよレティさん!」
「そうだよ! 折角あたい最強になってたのに!」
「え!?」

235 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 15:59:33 [ zwlRWNEg ]
チルノin雪球だろという突っ込みは受け付けません。あしからず。
チルノ大妖精ナレーター筆者すべてが⑨。

236 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 16:16:04 [ wxu70jrY ]
>>227-229
ここでやるな。

237 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 16:20:53 [ nhI0jlmo ]
>>227-229を下記スレに紹介したところ
是非ともこちらに来て欲しいという意見が出ている件

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1149593419/l50

238 名前:227-229 投稿日:2006/08/11(金) 18:20:02 [ 36d4fqAo ]
すまない。イチャスレがあるのを忘れていたよ。
普段こっちに住んでるからここに投下しちゃったけど。
次からこの手のは向こうに書くことにします。

>>237
わざわざ有難うです。

239 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 22:31:11 [ oDZsTfLU ]
今日の宴会の場所は珍しく白玉楼だ、幻想郷の住人が集まってどんちゃん騒ぎをしている。
幽々子様も珍しく楽しそうに食事をしている。
普段は私の腹パンチのせいで食べ物を消化できないからこういう時に栄養を取っておこうと思っているのだろうか。
幻想郷の皆の目の前では私が暴力を振るわないと知っているからだろう。

別に私は幽々子様の生活を理由なき暴力で脅かしているわけではない。
幽々子様が粗相をするから、罰として腹パンチをしているのだ。
最近では私の暴力が幽々子様を緊張症に追い込み、そのせいで私の前だと失敗をしてしまい、腹パンチをくらうという
悪循環ができあがりつつあるが、別に私のせいではない。
楽しそうに話をしながら刺身に醤油をつけるをする幽々子様。
胸に不快な感情がこみ上げる、何故だろう、主が楽しそうにしている事の何が不快なのだろう。
意地悪をしたくなる。
「幽々子様、余所見をして醤油を溢したりしないようにしてくださいよ?」
周りには世話焼きな従者が余計な心配をしている、位にしか聞こえなかっただろう。
しかし幽々子様は私の何でもない一言でビクリと体を震えさせる、青ざめる、ああ嗜虐心が。
それでも皆の前なので普通に食事を続けようとする、ああ、醤油さしを持つ手が震えていますよ。
醤油さしを落としてしまう幽々子様。「ぁ」なんて小さい声で悲鳴を上げる、可愛らしい。
着物に醤油が染みていく、「ああどうするんですかそれ取れませんよ何やってるんですか幽々子様」
着替えさせてくる、と言って幽々子様を連れて部屋を出る。
醤油で汚れた着物はもう着られないだろう、だから思いっきり汚してしまってもいいだろう、吐瀉物とかで。

廊下を二人で歩いていると幽々子様が怯えた声で言う。
「妖夢…ごめんなさい、着物…」「着物は沢山ありますし次から気をつけて頂ければ構いません」
安心した顔。
「でもちゃんと気をつけられますか?着物を食べ物で汚すの、何回目ですか?」
「ごめんなさい」
「次から気をつけて頂ければそれでいいのですが、幽々子様はなかなかそれができないようなので
 体で覚えてもらいますね?」
サッと顔色が悪くなる。怯えた顔。可愛くて仕方ない。私はこの人が堪らなく好きだ。
私は最速の腹パンチを見舞う、腹筋の少ないやわらかい腹部に拳がめりこむ。
「ぅう…ぇ」
腹を押さえて屈みこむ幽々子様。苦しそう。あなたが悪い。
「ちゃんと分かりましたか?」「分かった、分かったよ、次からはもう」
最後まで聞かずにもう一発腹パンチ。
クリーンヒットの感触、胃液がこみ上げて来たらしく幽々子様は口を押さえる、呻く事もできない。
ゴク、と口まで上がってきた胃液を飲み下す音が聞こえた、汚いな。
「…ぁ、けほ、妖夢、やめて…もうお腹ぶたないで…今日のお料理美味しかったの、もどしたくない」
今までの暴行から、幽々子様が吐くまで私が満足しないという事くらい分かりそうだけど、懇願。
さすが幽々子様、食い意地が張っていますね、そういう所大好きです。
でも、涙の浮かぶ目じり、腹を押さえているせいで上目遣いの視線、控えめな懇願。
これでそそられない奴がいたらそいつは不能だと思う。

240 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 22:32:36 [ TYbZhLPA ]
         __,,,..,へ、──- 、      
    ,ヘ  ,.'"  /   i____    `ヽ、   
   く  `ヽ、 _/_  `ゝ___r-yヽ--、i   
     >  _ゝ'、i_____/ ,、 ヽ、  ト-ー 、
   __〈,______,/⌒ー´-+ノ、i λ `、ヽ、__,>
  ヽ、_,ゝ ,イ  / イr;=-,、レ´i__イノト   ノ.
 /|ヽ  `ヽ,' iノレλ' ヒ_l_i   r:=;、ノ-'ン´  
/  |  \ ノ  ,イ i ""   . ヒj i/ミ!/ 
  ヽ  ,'   ノ  ',.リヽ   ー-  "从|   
  | ヽ レi λ  i r'i トゝ,____ ,..イノ   
  ヽ / 、、i\ ∴ソヽ_/ヽ, v――ヽ   ほほう それでそれで?
ヽ  ソ  ヽノ ヽ,/ /\∴j |ヽ/ / \
  ヽ/⌒`'、__ / / /  ヽ/r  |  //⌒丶
   {     ̄''ー-、,,_,ヘ^___| \/
   ゝ-,,,_____)--、ヽゝ
   /  \__        /
   |      "'-ー‐‐---''

241 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 22:43:10 [ Vc5VsMJk ]
これじゃ、投稿できないSSスレじゃないか!

242 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 22:54:16 [ 1mumXEM6 ]
アレはきっと半霊の方の妖夢なんだよ

243 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/11(金) 23:20:06 [ IrAZkaOg ]
妖夢の暴力の部分を少し変えればいいエロリストな妖夢になる

244 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/12(土) 00:52:37 [ 8rfzXMqQ ]
言っていい?言っていい?

>>239
コピペ乙

245 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/12(土) 03:23:24 [ x/Cy6zmE ]
>>234
これは良い⑨SSですね
おまけも面白かった

246 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/12(土) 10:46:23 [ L7AwMMxY ]
>>234
凄いゆるくていいなぁ…。
レティは涙が止まりません。の一文に吹いたwww

247 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/12(土) 23:50:18 [ BSxFBPEA ]
どうもです、このスレの220にSSを投稿した者です。
最初に投稿したものはあまりにも中途半端でしたので、少し内容を変えて見ました。
ちなみにタイトルも変わっています。

『もしも、巫女が○○○○○になったら〜前編〜』

「あら……? これは一体何かしら……?」

博麗の巫女こと博麗霊夢はいつもの様にお茶を飲もうと居間に入った時に、テーブルの上に1個…ポツンと置いてあったお菓子のようなものを発見したことから全ては始まった。
そのお菓子のようなものは、まん丸いふっくらとした生地にらせん状の様なクリームが重ね重ねに巻かれていて、一番目立つ所と言えば、そのお菓子の頂上の部分に丸く加工されたかのような栗が1個ポツンと乗っていることだった。

「う〜〜ん……、何だか妙に変わったお菓子ね……。神社のお供え物にしては何だか派手すぎるし、もしこれが私に対する贈り物だとしてもあの黒白がそんな気の利いた事するはずないし、紫や幽々子にしてもきっと『霊夢にあげるくらいならとっくに私が食べてるわ』って言いそうだしね」

霊夢はこの謎のお菓子を誰が置いていったかを詮索し始めた。

「……あ〜〜もうやめたやめた!! こんなくだらない事に頭を使っていたらそれこそ私の身が持たないわよ」

流石は物事に対して一生懸命に取り組むのを嫌う巫女だけのことはある。
わずか思考1分という速さで、謎のお菓子を置いていった人物の詮索を放棄したのであった。

「もうこれが何なのかを調べるのも面倒くさいから、実際美味しいのか不味いのかは食べてみればわかることだわ」

霊夢はそう言うと、謎のお菓子を手に取ってそのまま食べようとした。

「……だからと言って、このお菓子を食べたときに何も起こらないという保証もないものね……。ここは念を入れて魔理沙あたりに食べさせれば……」
「よう霊夢!! 遊びに来たぜ!!」
「……ビクッ!!」

霊夢がそう言って謎のお菓子を口から遠ざけようとしたとき、いきなり魔理沙の声がしたので霊夢はびっくりして手に持っていたお菓子を滑らせてしまい、びっくりした拍子に大きく開いた霊夢の口の中に丸ごと入ってしまった。
パクリ……ゴックン……と喉を鳴らして。

「あ……あ……」
「ん…? 霊夢、一体どうしたんだ?」

いつの間にか居間にまで上がってきた魔理沙が、半ば放心状態になっている霊夢に話しかけると、霊夢はハッ!!と意識を回復させて魔理沙に向き直った。

「ま、ま、魔理沙ーーー!!! あんた一体どうしてくれr」

霊夢がそういい掛けた時、いきなり霊夢の体からボンッ!!と煙が立ちこもり、、そのまま部屋一面に広がったのであった。

「ケホッケホッ……、一体何が起きたって言うんだ?」
『……そんなの私だって知ったこっちゃないわよ……』
「ん……? 何だか霊夢の声がかなり小さくなったような気が……」

それからしばらくして煙が完全に晴れ上がった時に、魔理沙が辺りを見回すと……そこに霊夢の姿は見えなかったのであった。

「あれ……? 霊夢の姿が見えないな?」
『……ちょっと何処を向いているのよ魔理沙。私はここよ』
「……へ?」

しかし、魔理沙が声のした方を向いてもやはりそこに霊夢の姿はなかった。
だが、その声のした辺りをよ〜く見てみると……テーブルの上にはつい先程霊夢が食べたはずの例のお菓子が1個、何の変哲もな置かれていたのである。
ただ、そのお菓子の頭上にいつも霊夢が後頭部に付けていた紅白のリボンが乗っていること意外には……。

文章の都合上…ここで切れます。続きは次レスで。

248 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/12(土) 23:51:22 [ BSxFBPEA ]
「……」
『……ちょっと魔理沙、どうしたのよ? 急に黙り込んじゃって……』

普通の魔法使いこと霧雨魔理沙は今、この普通じゃない現状を受け入れられずにいた。
今まで普通に友として、ライバルとして接していた(今までが普通だったのかは知らないが……)はずの霊夢が、何処をどう間違えたらこんな……お菓子みたいなものに変わってしまうのだろうかと。
しかも、お菓子の姿になった当の本人は自分がお菓子になってしまったことに気付いていない様子である。

『魔〜理〜沙〜? 人の話聞いてるの?』
「……おい、霊夢……お前今自分の身に何が起きたのか理解していないのか? それともまさか気付かない振りをしているとでも言いたいのか?」
『……は? 魔理沙一体何を言って……ってあれ? そう言えば部屋の周りが何だか妙に大きくなった気がするし、しかも魔理沙まで大きく見える……それに身体が全く動かない……?』

やっと自分の身に何が起きたのかを理解したようで、魔理沙は仕方ない様子で家を出る時に持ってきた携帯サイズの手鏡を取り出して霊夢に映るように鏡を向けた。

『え……えぇぇぇーーー!!!』

霊夢は今の自分の姿を見たあまりに大きな声で叫んだ。やっと気付いたのかと魔理沙は半ば呆れた様子で霊夢を見ていた。
この様子を見ていると、霊夢は相当勘が鈍そうだと思えるのだが……しかし霊夢はこの幻想郷の中では随一の勘が鋭い巫女として恐れられており、その勘の鋭さは全ての幻想郷の住人にしても憎たらしいとも取れるぐらいなのである。
だが今回のことを考察にあげれば、どうやら霊夢は自分自身のことについては相当鈍いということが分かったのである。

『な、何よこれーーー!? どうして私がこんなお菓子の姿になってるのよ!?』
「さ、さあな……流石にこれは私でも予測できなかった事態だぜ……」
『もし、この事が他の奴らに知れたら……私は一生世間に顔向け出来ないわよ……」
「出来ないったって、それ以前にぐうたらなお前が世間に顔向けできるのかと疑問に思うんだが……」
『……何か言ったぁ……?』

その声が聞こえたとき、魔理沙はビクッ!!とした。姿形はお菓子のままで表情とかが分からないが、しかしお菓子になった霊夢からどす黒いオーラが目でも見えるくらいに出ているのが何気に怖さを演出させている。「これ以上こいつを怒らせたら危険だ…」と魔理沙は悟った。

「い、いや……なんでもない」
『そう、何ならいいんだけど』

何とか巫女が怒りを爆発させるには至らずに事を得たようで、魔理沙は心底ホッとした。そしてこのまま誰にも気付かれることなく事が終わればそれに越したことはない。しかしそれもつかの間、その二人のやり取りの様子を一部始終物陰に隠れながら見ていた人物がいたのである。

「おやおや、これはまた珍しいスクープにめぐり合えましたねぇ。これはまさに幻想郷最大の記事になりそうな予感です。そうと決まれば早速帰って編集に取り掛かなければ!!」

その人物はそう言うなり、どこか遠くへととんでもない速さで飛び立っていった。そう、これはまだ幻想郷の珍事の序章に過ぎないのである。

続く。

もし意見、感想などがありましたらどうぞ。

249 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 00:32:47 [ d7N.f9Jk ]
>>247-248
じゃあ目に付いた部分だけ。

・「…」と「!」使いすぎ。擬音にまで使うのはどうかと思う。
・『そう、何ならいいんだけど』←日本語が変。
・前回からあれだけ経ってるにも関わらずこの程度の長さで続くとか言われても終わる気がしない。完成してから投稿しる。

250 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 00:58:28 [ 5JYaWLNc ]


睡眠。
それは生物を支える三柱の一。
睡眠なくしては生物足りえない。
故に生物は睡眠を彩るのだ。


「「おー」」


二段ベッド。
それは使用スペースを少なく済ませ、
部屋を広く使おうと考え出した貧民の生み出した産物。

今、紅魔館に二段ベッドがやってきた。
十六夜咲夜が屋敷に二段ベッドを持ち込んだのに深い意味などない。
なんとなく珍しかったからだ。
それが、魔女と吸血鬼の争いの種になるとは……
完全で瀟洒なメイド長にも想像がつかなかった。


「という訳で、私が上。 パチェは下ね」
「いいえレミィ、そこは私の場所だわ」
「冗談じゃない、この高さから落ちたら死ぬでしょ貴方」
「そんな事はないわ、私、寝相いいから」
「でも万が一、落ちたら死ぬわ」
「……落ちる確率が0.01%としましょう。
 落ちて致命傷になる落ち方をする確立が10%。
 落ちる前に小悪魔が抱きとめてくれる確立が99.99%。
 ならば私が死ぬ確立は0.0000001%でしょう?」
「それは机上の空論だわ」


馬鹿と煙は高い所を好むという。
煙は分かる、ならば何故馬鹿は高い所を好むのだろうか。
それは、人の上に立てるからだ。
それを自身の地位向上と錯覚するのだ。

馬鹿らしいと思うなかれ。
二段ベッドの上下の位置決定とは、決して折れる事のできぬ聖戦。
ジ・ハードだ。

意味などない。
上に登るのも面倒。
寝起きが危ない。
落ちたら痛い。
様々な障害を乗り越えてなお二段ベッドの上とは尊いものなのだ。
(そもそも、なんでお嬢様とパチュリー様が
 一緒に眠る話になっているのかしら?)
そんな十六夜咲夜の突っ込みも意味を成さない。
二段ベッドの上下の争奪戦は理屈ではないのだ。


「パチュリー=ノーレッジ……私に逆らうつもり?」
「えぇ、これだけは譲る事はできないわ」
「これだけ私が頼んでも?」
「えぇ、私が折れる事はないわ」
「そうかならば力ずくで従わせてやろう!!」
「ふっ……にんにくっ!」
「きゃーーくさいっ!」
「にんにくにんにくにんにくっ!」
「きゃーいやーきゃー!」









そして、二段ベッドを中心とした一時間に及ぶ死闘の果てに……


「パチェの馬鹿っ! きらい!」
「ふふ、勝利とはいつもむなしい物なのね……」


見事パチュリーは上の段を手に入れたのであった。






その後。

にんにく臭い二段ベッドにレミリアが近寄るはずもなく、
結局レミリアは自分の部屋のベッドで寝ることにした。

一人上段で眠っていたパチュリーは寂しくなって
後でこっそりレミリアのベッドに忍び込んだとか何とか。

251 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 02:27:07 [ JnUnzOMM ]
レミさま可愛いよレミ様。
パチェ可愛いよパチェ。

252 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 03:33:46 [ xWM2zSFU ]

― ある不死鳥が択ぶ途 ―

 空を見上げてみた。竹林の狭間から覗く白い月光。
 にこにこと笑う宿敵の、いけ好かない顔が脳裏を過ぎる。
 浮き足立った気分だ。やはり、殺し合いは痛くて恐ろしい。
 かといって、それ以外を目標に出来るほど強くない。
 ぶつかりあって、安堵を感じている自分がいるのもまた事実。
 満ち足りた気持ちを得ることが出来るのも、きっとその時だけ。
 月を睨みつけたまま、次はいつ殺し合おうか、と考える。

 炎を纏って、夜に射す光を明るく照らし出してみた。
 にっくき月明かりが炎に炙られて見えなくなったから、次は炎を鎮める。
 てっきり焼き消したものだと思っていたのに、光は変わらずに其処にあった。
 穿ったモノの見方しかできなくなった自分が、いま此処にいる。
 つまり、月から射す光さえもあんたと一緒なのか。そんな捻くれた思考だ。
 裁かれる日は何時になるのだろう。果てぬ未来に想いを馳せてみた。
 きっと、こんな捻くれ者は物凄く叱られる。それもいいけど、その瞬間は多分来ない。
 人は一人では風化する。死なない以上は身体が残る。だから私は、月に頼って生きていく。




――――――――
それで良いの、と聞けば、別に良いさ、と答えるだろう。
残月を見上げて笑う横顔は、いつもの通りに清々しかった。



…………そして、深い意味は特にありません(ぇー

253 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 10:36:51 [ IOvESJTI ]
音速が遅いが
>>209-211 映画化マダー?

254 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 13:09:11 [ 2p1hqDxg ]
しかし監督は宮崎Jr

255 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/13(日) 23:59:06 [ 5JYaWLNc ]

僕の名前は森近 霖之助。
なんとなく暇なので今日から日記をつける事にした。
幸い時間は腐るほどある。

早朝、霊夢が店に来た。
お茶葉を強奪していった。
いつもの事だ。
別にもう驚かない。

朝食時、魔理沙が店に来た。
僕の朝食を根こそぎ食べて帰っていった。
いつもの事だ。
別にもう驚かない。
面倒なので朝食は抜く事にする。

昼過ぎ、霊夢が店に来た。
このお茶葉しけってるじゃない!
と僕を散々罵って玉串でぺしぺし叩いてきた。
いつもの事だ。
別にもう驚かない。
たんこぶが三個ほど出来た。

昼食時、魔理沙が店に来た。
僕の昼食を根こそぎ食べて帰っていった。
いつもの事だ。
別にもう驚かない。
面倒なので昼食も抜く事にする。

夕方、霊夢と魔理沙が店に来た。
店を散々引っ掻き回して、お喋りをして帰っていった。
いつもの事だ。
別にもう驚かない。
僕は涙を飲んで店を片付ける。

夜、晩飯を食べようと思ったら、
何故か既に誰かに食われた後だった。
犯人は誰だかわからない。
「ごち。  霊夢、魔理沙」
と書かれた紙があったが、僕には見えない。
何故だろう、視界が歪んでよく前が見ない。
面倒なので夕食も抜く事にする。
と思ったけど流石にお腹が減ったので水で飢えをしのいだ。

もう真夜中だ。
今日はもう眠いので眠る事にする。
今日一日はいつも通り疲れた。
僕は布団の中で紅白と白黒の二人の事を思い出していた。
迷惑な二人組だけど、彼女達のおかげで僕は孤独じゃない。
我侭だけどその分、僕に心を開いてくれているのだろう。
だから僕は二人に感謝こそすれど憎む事はない。

だけどもうこの日記を書くのはやめようと思う。
その内この日記が怨念による魔力を持ちそうだからだ。
はっはっは。

256 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/14(月) 00:12:45 [ M/EELHNo ]
笑ってる場合かw

257 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/14(月) 09:30:43 [ 26CTF7JU ]
日記に「はっはっは」って書いてるあたりからしてそうとうキてそうだなw

258 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/14(月) 13:13:23 [ yWYTxz6A ]
日記付け始めて1日で終わったwwww

259 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/14(月) 15:47:13 [ d03r3UGs ]
ちょwwwこーりんwwwww
>面倒なので〜
じゃなくて作り直せよww

260 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/14(月) 20:23:59 [ hDvUXrxE ]
作り直したって、匂いかぎつけた霊夢に喰われるのがオチだろw

261 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/14(月) 22:46:00 [ TAAjS806 ]
東方三月精の憂鬱


「ねぇ、私達ってさ」
「うん?」
「なになに?」

「もしかして、思ってたより認知度ひくい?」
「……」
「まっさかー! そんなこと無いわよ!
 私達は公式東方漫画の顔よ!?」

「あんな、ウチ近場の東方ファン10人に聞いたん」
「うん」
「ふんふん。 っていうか何で関西弁?」

「私達三人の名前を正しく言えたの……3人でした」
「……うそでしょ?」
「ま、まさかぁ、そんなことあるわけ無いじゃない」

「……今この作品読んでる人達……私達の名前、分かるのかしら?」
「……」
「分かるに決まってるじゃない!」

「っていうかさ」
「うん……」
「なに?」

「私達ってあんまキャラ立ってないし、誰がどの台詞喋ってるかも
 わかんないわよね。 きっと」
「……」
「いやぁ、そんなこと無いでしょ」

「私、黒髪ロング」
「私、縦髪ロール」
「私、短めツイン」

「……」
「……」
「……」

「……って、言ってもきっと分かってくれないわよ」
「可能性はあるわね」
「あー」

「サニーはいいわよ、なんとなくエロっぽい響きで覚えてもらえてるし」
「人気投票では6票で54位だったけどね」
「うるさいな。 ……ルナはルナで結構覚えてもらってるよね。
 アンケートで皆がつまづいたのってスターだよ」

「ふふん。 しかし人気投票では私が一位なのです」
「49位だけどね」
「レイラ=プリズムリバーや魂魄妖忌以下ですよ」

「だまれザコ妖精と同程度の人気の癖に」
「そうね」
「誰も似たり寄ったりじゃない」

「ちなみに私達の創想話出席率は……」
「やめてよ、悲しくなるから」
「なんでこんな可愛いのに人気ないのかしら?」


「「「はぁーあ」」」



三人の名前、顔、性格が一致する
 →A級サンゲツァー
三人の名前、顔が一致する
 →B級サンゲツァー
三人の名前を答えられる
 →C級サンゲツァー
三人の名前が既に分からない
 →D級サンゲツァー
っていうかアンタ等だれ?
 →ひどいやー

黒髪で意地悪かつ狡猾なのがスターサファイア
縦髪ロールでちょっとクールなのがルナチャイルド
短いツインの少しあほな元気っ子がサニーミルク
「まぁ、輝夜のツラした私、レミリアのツラしたパチュリー
 大妖精のツラしたチルノとでも思いねぇ」
との因幡てゐさんのお言葉でした。

個人的にはルナチャイルドが一番可愛いと思うんですけどねぇ。

262 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/15(火) 16:28:34 [ JcJkMimc ]
>>261
三月精を一度も読んだことのない俺B級サンゲツァー
髪型言うところまでサニーとスターを逆だと思って読んでた……orz

263 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/15(火) 20:57:42 [ Pq3YuZeA ]
よく混ざってスターチャイルドになります

264 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/15(火) 21:22:58 [ JCTjaa7o ]
それレコード会社・・・

265 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 00:32:20 [ jmbGhW.6 ]
イエァ I am D級サンゲツァー!
まあ、確かにキャラ立ちが弱いかなぁ。
狡猾もクールも他にも沢山いるし、アホな子と言ったらどこぞの⑨に対抗できるはずないし。
妖精の話といったら、その⑨と大ちゃんの独占市場だしなぁ。
というか、漫画ってまだ続いてるんですか?

266 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 01:41:08 [ htr8B0kE ]

「……ぶつぶつ」
「……ん? 幽香じゃない。 久しぶりね」

「……ぶつぶつ」
「いらっしゃい 素敵なお賽銭箱はそこよ」

「……ぶつぶつ」
「って……どうしたの?」

「ひまわりぐるぐる、ひまわりぐるぐる、ひまわりぐるぐる……」
「? 幽香? あんた何いって……」

「……たいあたりィッ!!」
「ぐはぁっ!」





「で? どういうつもり?
 事と次第によっちゃあ殺すわよ」

「助けて霊夢!」
「わ!? え? なにどうしたの?」

「歌があたまをループするの!」
「はぁ?」

「この歌はね、とある妖怪が向日葵を見て作曲した歌なの……」
「で?」

「あたまから離れないのよ! なぜか口ずさんじゃうの!」
「ふーん」

「ふーん。 ……じゃないわよ! 困ってんの! 何とかしてよ!」
「そんなこと巫女に言われてもなぁ」

「ひまぐるたいあたりィッ!」
「ぐふぇあっ!」

「旧友がこんなに困ってるのに無視をするわけ!?」
「ごふっ……誰が旧友よ。 というか見境無く攻撃すんな」

「だって体が勝手に……!」
「んんっ……仕方ないわね、何とかしてあげるわ」

「ホント!?」
「えぇ、解決法はこれよ……」


♪ロンリーロンリーロンリーロリッ、ロンリーロンリーロリーロリー
♪たーそーがーれー、ロリーターーー


「こっ……これは!?」
「一度聞いたら忘れられない曲、その一よ。
 これを聞いて前の曲を忘れないさい」

「ありがとう霊夢! 私がんばってみるわ!」
「はいはい、適当にがんばれ」




後日

「ごめん、霊夢。 私ロリに目覚めたかも」
「勝手にしてろ」




ちなみに一度聞いたら〜その二は『ピエールとカトリーヌ』
その三は『メイドさんロックンロール』かなぁ
あぁ、『お兄ちゃんどいてそいつ殺せない』もはずせません。
うーんこの世は混沌に満ちておる……。

267 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 09:51:56 [ SfXl4OH2 ]
貴様
なぜ
ゆかりんファンタジアを
出さん
いやマジで

268 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 10:22:01 [ r7Fp8nUo ]
ゆかりんファンタジアって気付いたら口ずさんでるよな。
ゆかゆかー

269 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 15:03:25 [ w72ZpmZU ]
そのロリロリ言ってる曲って知らないんだけど、「ぼくはロリコン」より強烈?
こんなの。ガチ変態曲だぜ。
ttp://www.youtube.com/watch?v=PPhGzu4aY3E

270 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 16:30:44 [ JLROcfRc ]
きりがんぐー

271 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 18:43:06 [ CQHKty36 ]
>>269
一番最初にその曲を聴いたのは数年前のFLASHだったな。

キモいデブのヌードだけが映る、とてもとてもトラウマな作品だったな。

272 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 19:51:46 [ ep53s0VE ]
やっつぁっつぁっぱりとゆかりんファンタジアは完全に覚えちゃったな。
ゆかゆかーゆかりんゆかりゆかゆかw

273 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 22:16:30 [ htr8B0kE ]
「姫、起きてください」
「……」
「もう朝ですよ」
「『難題 早起き』」
「早くありません、もう因幡たちは朝食を摂ってますよ」
「『難題 起床』」
「いいから早く起きてください。 ほら、布団はがしますよ」
「ッ!? 『難題 冬の朝』!」
「ほら、早く起きて着替えてお食事をしましょう」
「『難題 生着替え』」
「な、生……?」
「『難題 食堂への移動』」
「はぁ……」
「『難題 咀嚼』『難題 栄養摂取』『難題 低血圧』」
「……」
「『難題 惰眠の誘惑』」
「うるさい、さっさと着替えろ」
「……『難題 従者の反乱』」
「着替え終わりました? ほら、行きますよ」
「『難題 半脱ぎの少女』!」
「もぅ……早く着替えてください……」





「いただきます」
「『難題 朝ごはん』」
「……わかりました、食べさせてあげますよ」
「『難題 二人羽織』」
「やりません。 ほら、あーん」
「『難題 阿吽の呼吸』」
「……」
「……『難題 使えぬ従者』」
「いいからさっさと口あけんかボケ!」
「『超難題 仕えぬ従者』!!」
「ほら噛む! 口あける! 噛む!」
「『難題 あごの痛み』」
「普段からあまり噛まないからです」





「それでは、私は仕事がありますので……」
「『難題 ヒトリボッチ』」
「黙れ」
「『難題 崩れる信頼関係』」
「……」
「『難題 悲しみのワルツ』」
「……」
「『難題……」
「ちゃんと喋りやがれこのニーートォォォ!!!」
「『超難題 アイアンクロー』!!」





「いいですか? お戯れもほどほどにして下さい」
「『難題 無理矢理の強制』」
「……姫? いい加減にしないと……」
「……『難題 部下への反乱』」
「……ふぅ、分かってくだされば結構です」
「『難題 愛すべき君の落胆』」
「……まぁ出来れば普通に喋って頂きたいですが良しとしましょう」
「『難題 部下のご機嫌取り』(ぼそっ)」
「あぁん?」
「『恋の難題 貴方が愛しすぎて胸が苦しい』♪」
「だからちゃんと喋れっての!」
「『最終難題 謝罪』!!」
「ひらきなおるなっ!!」
「『真・最終難題 さよなら現世』!!」

ぼきゃっ

274 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 22:34:55 [ SfXl4OH2 ]
>>273
『難題・不可能な会話の成立』

じゃない。マジで吹いた。

275 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 22:45:11 [ PKBsx5dY ]
>>273
アイアンクローは超難題ですか姫様w
もうわけわからんw

276 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/16(水) 22:46:17 [ szhs5mrU ]
『難題 惰眠の誘惑』
これは超理解できるw


今日で盆休み終わりだし・・・OTL

277 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/17(木) 21:12:04 [ FJfj9OW. ]
「ねえ美鈴、こっちへいらっしゃい」
「えっとお嬢様、そこってお嬢様の私室ですよね、私なんかが入っていいんですか?」
「いいのよ。私が楽しむためなんだから」
「咲夜さんに見つかったら私殺されちゃいますよ」
「ふふ、だから面白いのよ、それに・・・既に見つかっているに決まっているもの」
「お、おじょーさまぁ」
「安心なさい、咲夜は私が呼ぶまで出てこないし、手を出せないから」
「そ、そんなことあるわけ」
「あるわよ、でもね不安ならこうしてあげる、『咲夜手を出したらあなたクビよ』
安心した?これで咲夜はあなたに手を出せないわ、咲夜は完璧なメイドですもの
主人である私の命に背くはずがないわ」
「ほ、本当ですよね、嘘じゃないですよね」
「ふふ・・・いいわ、やっぱりこうしてよかった、おびえるあなたって最高よ」
「お、お嬢様、あの私用事を・・・」
「門番のことなら気にしないでいいわ、それよりも今宵は私の夜伽の相手をなさい」

『ここからは検閲されました』

「・・・・ん、ってお嬢様、私」
「かわいかったわよ、あなたったら昔とぜんぜん変わらないこういうこと本当に弱いんだから」
「お嬢様が見た目に反して慣れすぎているんです」
「でも・・・その方が倒錯的で素敵じゃない、あなたの部下があのときのあなた見たらどう思うかしら
いつもは凛々しいあなたが泣きながら・・・せがんで・・・何度も気をやるなんて」
「今更の気がしますけどね、既に私の威厳なんて地に堕ちましたし」
「そうかしら?」
「そうですよ、今やこの館のメイドたちの憧れは咲夜さん・・・・・ひぃっ、私ってば大変なことしてしまいましたよ」
「そうね、咲夜きっと嫉妬してるわ、楽しみね美鈴」
「た、楽しみなんかじゃないですよ、殺されちゃいますよ私、いきてこの部屋から出れませんって」
「言ったでしょう、咲夜は手を出せないの、私がそれを望まないから」
「嘘じゃないですよね」
「ええ、仕事に戻りなさい、明日は夕食をともにとりましょう、約束よ
・・・そうね、あなたの身に危険がないようにこうしましょう『咲夜』」
「はいお嬢様、」
「美鈴の身に危険がないように門まで護衛なさい、明日は美鈴と一緒に夕食を取るから
それを邪魔するものは排除なさい、わかっているわよね」
「・・・・かしこまりました。」
「そうしたら明日は咲夜あなたを可愛がってあげるわ」
「気遣いには及びませんわ、それではお嬢様いい夜を」
「ええ、あなたもね」

278 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/17(木) 21:14:07 [ FJfj9OW. ]
震えながら出て行く美鈴と平然としている咲夜が部屋の外に出て行くのを見届けてから
レミリアは先ほど咲夜の立っていた場所に歩み寄る。そこには小さな紅い水溜り
その水をレミリアは指ですくい口に含んだ。それは甘美な憎しみの味がした。

「それでこそ、それでこそ私の従者にふさわしい、十六夜咲夜、
いくら完璧であると自分を偽ろうともあなたの血はこれ以上なく私に近い
そう忌み嫌われた悪魔の血に、嫉妬、憎悪、狂気にあなたの血はまみれているもの」

楽しい、本当に楽しい、明日もこの館はいつもどおりの夜を迎えるだろう
しかし今までとは中身が違う、嫉妬と恐怖にまみれた悪魔の館にふさわしいものになっているだろう

二人で肩を並べ庭を歩く咲夜と美鈴に向かいレミリアはつぶやいた

「ねえ咲夜、あなたはどっちに憎悪を抱いたのかしら、嫉妬したのかしら」
紅い悪魔は小さく口の端をゆがめた

279 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/17(木) 21:53:47 [ yz4fxEQI ]
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

280 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/17(木) 22:11:45 [ eeJCulas ]
コイツァーヤバイゼー!ハァハァ

281 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 00:00:07 [ uWeeJI92 ]
GJ

282 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 02:50:56 [ VapQqPr. ]
流れ的には「握り締めすぎて手から滴った血」なんだろうけど・・・

下品な話なんですが・・・その・・・鼻血、って・・・最初に思いついちゃいましてね・・・

283 名前:ゴメン 投稿日:2006/08/18(金) 06:30:41 [ RYQpl8jM ]
本命 ←        → 大穴

握  噛  嫉  興  怒  お
り   み  妬  奮  り  月
締  締  か   し  の  さ
め  め  ら   て  あ  ま
た  た  出  迸   ま  の
手  唇  た  る   り  日
         血  鼻  血
         涙  血  尿

284 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 07:06:25 [ umicQbdA ]
どんなオチなのかと思ってたらほんとにネチョだったのかよw
投稿するまでもないっていうかできないよwww

285 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 12:15:42 [ DupZZYLQ ]
だがそれがいい
ネチョwikiもネチョロダも過疎っている気がするからとても重宝する

286 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 14:32:41 [ jSHXOxMc ]
「ねえ紫」
「何かしら」
「最近気付いたんだけど、あんたとも長い付き合いになったじゃない。どれくらいになったかしら」
「そうね、ざっと六十年はたったんじゃないかしら。この前また花が咲いたの見たじゃない」
「よね。その割に全然成長した気がしないんだけど、あんた何か小細工してない?」
「………気付くのが今更って辺りがなんていうか、霊夢ねえ」
「うるさい」
「いいじゃないの。女の子ならいつまでも若いままなのは悪くないでしょう?」
「それとこれとは別なの。で、吐きなさい」
「と言われても、これは私というよりあなた達のせいなんだけど」
「は?」
「ほら、初めて会ったとき。あなた達自力で人妖の境界を突破しちゃったから」
「え?」
「一応人間なんだけど、ちょっとばかり違う存在になっちゃったのよね」
「妖怪になっちゃった?」
「いえいえ。人間の里に行っても別にハクタクに怒られたりしないでしょう?」
「たまに」
「………まあ、なんていうのかしら。今のあなたはいうなれば『博麗の巫女』という種族なのよ」
「で、年を取らないの?」
「じゃない? 私も詳しく理解してるわけじゃないし。閻魔にでも会いに行けば教えてくれるかも」
「あー………面倒だしいいわ。ちなみに、あなた達って事はもしかして」
「そうね。『魔法使い』はもう、どこぞの魔女とあんまり変わらないんじゃないかしら。もともと魔に近いわけだし。
 メイドさんは『悪魔の狗』とかそんなのかしらね。妖夢ももともと純粋な人間じゃないし」
「どいつもこいつもロクに年を取らないと思えばそういう事か」
「なんなら、境界をちょっと弄れば元通り年を取る事も出来るわよ? いきなり老化したりもしないし」
「いいわよ別に。なっちゃった以上はしょうがないし。雲が行き水が流るるように、あるがままにってね」
「そう。じゃあ、これからもよろしくってことでいいのかしら」
「あー、はいはい」

287 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 15:06:23 [ KT8P981w ]
エエエエエエエエエエエエエエエエエ

288 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/18(金) 18:24:05 [ TBgnTgWg ]

 トクトクと徳利から静かに酒が流れる
太陽の花と言えども、真夜中ではその鮮やかな色彩は
夜の闇に塗り潰されて。天空は星が輝き、地上は秋の虫が生を謳っている。

「月日が経つのは早いわね」
「…………」

 酌を受け取った花を操る大妖怪が口を開くが
隣に座っている彼女は、静かに夜空の星を眺めているだけだ。

 静かだった。隣にいる彼女を知るものにとっては信じられないほどに
この酒宴は静かな物だった。それもそのはず、この酒宴は居なくなった人を
尊ぶ物なのだからだ。

「騒がしい夏も、もうすぐ終わりか……」

 風見幽香は、夏の終わりを告げる時報のような
この酒宴の始まりを記憶の中から探る様に杯を傾けた。
 それはチリチリと喉を焼くような酒の刺激と似たような物で
必死で、誰かを捜していたこの娘を力尽くで止めたのが始まりだった。

 人間にしては、強いと思った
博麗の巫女は別として、常にがむしゃらに、そのクセに不貞不貞しく
この娘は面白く歳を取っていた。

「貴方も、毎年懲りないわね。毎年、この日に私に泣かされに来るんだから」
「そんなわけ……ないだろ。 痛っ!」
「はいはい、そういう事にしておきなさい」

 いっつもかぶっている黒い帽子を目深にかぶせて
ぷにぷにとした柔らかな両頬を思いっきり抓ってやった

「痛いっ、や〜め〜ろ〜!」
「あ〜、面白い面白い」

 ばたばたと両手を振り回すけど、空しく空を切るばかり
ぽろぽろ、ぼろぼろと幽香には縁のない音が抓った指を打った

「大きくなっても、貴方はまだまだ子供ね」

 柔らかな金色の髪をぐしゃぐしゃと撫でて
しゃっくり混じりの嗚咽を上げているこの娘を少しだけ慰める
まぁ、何を言っても泣いてる子供は聞いちゃいないのは解っているが。

「仕方がないから、少しだけこの場所を貸してあげるわ」

 齧り付くように抱きつかれたまま、泣いているその背中を撫でるように
ぽんぽんと叩いて、呆れたように笑った。

「あ〜あ、また来年も苛めなきゃいけないんだろうな」

 そんな愚痴を吐いて、空を見ると
裂けた空のスキマから、傘を開いた胡散臭い大妖怪と
空飛ぶ巫女がこちらを指さして。な〜かせた、なかせたと苦笑していた

289 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 00:26:36 [ /CiVotoE ]
『ゲドSASI』

「ガッタイ! テッジョウ!」
「パチュリー様! それMUSASIですから! 」
「特に意味は無いけど貴女を唐突に殺す! 」
「まさにゲド戦記! 」

ゲド戦記で大賢者が『賢者の舞』を踊ったら迷作だったのにと思った夏

290 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 01:58:27 [ Myq25zA6 ]
>>278
やっぱり
めーりんは
モテモテだ


291 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 02:01:57 [ ccLbPKE. ]
>>289
力作続きで荒れ果てた俺の心に一服の清涼剤が

292 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 22:17:05 [ ubOBRDT6 ]
  ―幻想郷 The movie―
 それは、とある夏の日のものがたり

「どうする? また巫女にちょっかいかける?」
「んー、こう暑いとめんどくさーい」
「いいじゃない、日差し強くて」
 取り留めなく、いつものように三人(匹?)の妖精が悪戯の相談をしていたその時。
「おらどけどけーっ!」
「待てっていってるでしょ魔理沙ー!」
「ちょ、ちょっとーっ!?」
 突然飛来した暴風に、なぎ倒され吹き飛ばされる妖精たち。そして目を覚ますと、
「………ちょっと、サニー? スター?」

  はぐれた仲間を探しに、幻想郷へ遊びに行こう!

 縁側で暑そうにだれている巫女が言う。
「静かで丁度いいわよ。手伝う理由もないし、好きにして頂戴」

 湖で遊んでいた氷精が尋ねられて言った。
「………アンタ誰だっけ?」

 猫と戯れる化け猫が、猫に埋もれた妖精を見つけて言った。
「ごはん?」

 人形を連れた少女が興味深そうに呟いた。
「そういえば、妖精って人形の材料になるのかしら」

 用意したお茶のお供を食い尽くされたメイドが妖精の首根っこを捕まえて、底冷えのする笑顔で言った。
「お菓子を食べたんですから、ティータイムに参加するのですね? 主人ともども歓迎いたしますわ」

 胡散臭い笑顔のスキマ妖怪が後ろから顔を出す。
「あなたのお友達なら向こうで見ましたよ? 嘘ですけど」

 無自覚に原因を作った魔法使いが問い詰められて笑った。
「すまんすまん。だが、たまには一人もいいもんだろ?」

293 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 22:18:05 [ ubOBRDT6 ]
 気持ちよく歌いながら鰻を捌く少女は何も考えずに言った。
「知らないけど、まあ食べながら歌でも聴いていってよ。サービスするから」

 竹林でぶらついていた素兎がにやにやと通りすがりに語った。
「あっちの方に人間がいるんだけど、そいつが所在を知ってるから『輝夜からの使いです』って言えば教えてくれるよ」

 人里の護り手は仏頂面で伝えた。
「私としては面倒がなくて合流してくれない方が助かるんだが………、仕方ないな」

 お花畑で一人で遊んでいた少女が首を傾げて言った。
「………そんなところで寝てると、死ぬんじゃないかしら?」

 綺麗な川辺で涼んでいた蛍の少女は首を振った。
「全然見てないみたい。誰も知らないなんて、もしかしてわざわざ隠れてるんじゃないの?」

 死者の住まう国で掃除をしていた少女が迷い込んだ妖精を保護して言った。
「こんなところでふらふらしていると、うっかり食べられちゃいますよ!?」

 突然弾幕を張ってちょっかいをかけてきた花園の少女も笑った。
「ああ、ごめんなさい。珍しく一人だからちょっとからかってみようかと」

 たまたま買い物に出ていた月の兎はすまなそうに言った。
「さっき見かけたんだけど、目が合っちゃって。ふらふらしながら何処かへ………」

  ところどころ危険だけど、面白可笑しな三者三様の一人旅。仲間を探して三千里!

「あー、お日様が気持ちいい。ちょっと寝ていこうかしら」
「たまには一人もいいものよねー」
「ちょっとサニー、スター? どこにいるのよー!」

  ………本当に探してるんだよ?

 そんなありふれた一ページより、幻想郷見聞録風味。あなたに届け、まったり癒し系ハートフルコメディ。
 劇場版映画『三月のなつやすみ』 後悔日未定 お楽しみに! 同時上映の『東方万魔節』もよろしく!
 チケットと引き換えの抽選で三月精ストラップが当たるキャンペーンも実施予定!

294 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 22:42:02 [ SD8wc9MU ]
>>292
ハートフルと言いながら三回くらい死んでそうなのは気のせいだろうか

295 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/19(土) 23:13:48 [ cuZJF3P2 ]
気のせい
気のせい    (゚∀゚)キノセイダYO!

296 名前:香霖の願掛け 1/3 投稿日:2006/08/20(日) 00:14:18 [ FMXZakb2 ]
僕は神の存在を否定はしないが、それが人に益や害を与えるとは思っていない。
しかし今の僕は観音様に願を掛けている。それしか手がないのだ。
そして満願の日。この日はあらゆる周期が収束する日でもある。
今まで、幾つかの周期が重なることはあったが、それでも一日の中ではムラがあった。
その為、僕は紙一重で死を回避してきたのだ。
だが暦は巡る。この日を避けることはできない。
僕はこの凶日、いつも通り店に座っていた。慌ててもどうしようもないではないか。

「よう、香霖」
ノックもせずに入ってくるのは魔理沙だ。
彼女来訪の周期は早い。しかも安定しない。
前回は夕刻だったが、今日は朝一番ときた。
「やあ、魔理沙か。今日はどうしたんだい」
僕は答える。
「どうしたは酷いな。本当は毎日でも来たい所なんだが、どうもこいつのせいか、
 飛行が安定しなくてな」
と言いつつ、ぽんぽんと自分の腹を叩く。
まだまだそこの形は変わってないのだが心身に影響は出ているようだ。
「歩いて通うんじゃ大変だし、そろそろ同居も考えた方がいいかもな」
魔理沙は言って、にっと笑う。
「そうか。やはり魔力は落ちてしまったのか」
僕は同居云々を無視して言った。
「ん。そのことなんだけどな。しばらく会えないかもしれない」
魔理沙はそう言って、ちょっと寂しそうに微笑む。
「どうしてだい?」
僕が聞くと、魔理沙は
「魔法はもうダメみたいだから、錬金術にシフトしようと思うんだ。
 その為に、町で人について半年ぐらい勉強しようと考えてる。
 この店だけじゃあ、家族は養えないだろうから、私が頑張らないとな」
と言った。
「そうか」
僕は静かに返事をした。
「今日はそれだけ言いに来たんだ。半年ほど会えないけど、待っててくれるよな?」
魔理沙が聞いてきたので
「ああ」
と僕は答えた。
魔理沙はにっと笑うと
「じゃ、達者でな」
と言って店を出ていった。
嵐のようにやってきて、去っていくのは相変わらずのようだ。

「こんにちは、霖之助さん」
魔理沙が出て行ってからしばらく後、霊夢がやってきた。
「やあ、霊夢。さっきまで魔理沙が来てたよ」
僕は極力いつものように話しかける。
「ん、あいつとはちょっと顔を合わせづらいもの」
霊夢はどこか寂しげだ。
「まだ魔理沙に気を使ってるのか」
と僕が聞くと
「そりゃあ……。以前はずっと、あいつと貴方って思ってたもの」
と言って、顔がさらに暗くなる。ここは話題を変えた方がいいようだ。
「今日は会いに来たのかい? それとも何か別用?」
と尋ねると、
「両方。顔を見に来たのと、ちょっとの間のお別れを言いにきたの」
と答えた。
「お別れ?」
僕が再び問うと、霊夢は
「ええ。家族を持ったら巫女は続けられないもの。この子が女の子になるか、
 素質があるかもわからない。だから、後継者を捜さないといけないわ」
と言って、胸越しに腹を眺めた。
僕は
「そうか。後悔しないようにするのが一番だよ」
と言った。霊夢は
「勿論よ。実は前もって、期待できそうな女の子を何人かピックアップしたの。
 その子達を半年間ほど見守れば、見極めが出来ると思う」
と言い、
「たった半年なんだし、私がいない間は妖精の悪戯ぐらいは自分で解決しなさいよ」
と続けて笑った。
そして、すっと立ち上がると
「じゃ、元気でね」
と言って、霊夢は店を出て行った。

297 名前:香霖の願掛け 2/3その1 投稿日:2006/08/20(日) 00:15:49 [ FMXZakb2 ]
「今日が最後の買い物になりますわ」
咲夜は来るなり、無表情の営業顔で言った。そして
「紅魔館は幻想郷から引っ越すことになりました。遠く西の方、吸血鬼の祖の眠る地へ」
と続けた。
「そうなのかい?」
僕は軽く驚いて言った。咲夜は
「はい。幻想郷も住みよい所ですが、血が求めると仰ってました」
と答えた。
僕は当然の疑問を口にした。
「じゃあ君も一緒に?」
それを聞いて咲夜は一瞬肩を震わせた。そして
「いえ、私は幻想郷に残ります。お嬢様、仰いました。お嬢様よりも私と、
 この、お腹の子のことを考えなさいって。それで私には閑を出すって……!
 う、嘘に決まってるじゃないですか! 血が求めるから引っ越すだなんて!
 私に気を使われてるんですわ! お嬢様、最近では厳しい顔なんてされません!
 いつも穏やかに私に微笑まれます……。妹様も、パチュリー様も、美鈴も、メイド達もみんな!
 みんな、私への態度が変わってしまった……! 私はまだ迷っていたのですわ!
 貴方と一緒になるか、お嬢様の元に居続けるか……。それなのに、それなのに
 私には幸せを掴んで欲しいって、みんな言うんです! 紅魔館で働いてる時、
 とても幸せだったのです! それなのに、幸せを掴んで欲しいって……
 私が不幸だったみたいじゃないですかっ!」
と一方的に喚き、僕の胸にすがって嗚咽した。
僕は咲夜の頭を撫でているだけだった。
やがて咲夜は
「私を幸せにしてくれますか? 紅魔館で働くときよりも、幸せにしてくれますか?」
と聞いた。僕は
「当然だろう」
とだけ答えた。彼女はさらにしばらく、僕の胸に顔を埋めていた。
やがて彼女は僕から離れ、
「いつもの紅茶を半年分頂きます。これからの半年は、紅魔館にずっといたいのです。
 貴方のいない、紅魔館でお嬢様達と時間を過ごしたい。その後、お嬢様達は西へ、
 私はこちらへまいりますわ。ですから、メイドとして最後の買い物になります」
と言った。僕はあえて営業口調で
「毎度あり」
と言い、商品を渡して彼女を見送った。

298 名前:香霖の願掛け 2/3その2 投稿日:2006/08/20(日) 00:16:51 [ FMXZakb2 ]
「こんにちは」
次に入ってきたのは幽霊だった。
「幽々子様に言われて、買い物に来ました」
続けて、少女が入ってきた。妖夢だった。
「いらっしゃい。何が入り用かな」
と僕は応対した。すると妖夢はビッと僕を指さし、
「貴方」
と言った。僕は
「僕は商品じゃない。ここから動きはない」
と答えた。
妖夢はため息をつき、
「そうですよね。うちまで連れて行ければ良かったのに。
 でも、幽々子様も、そう言うだろうって仰ってました」
と言いながら、椅子に腰掛けた。そして
「私は、生まれた時から師の元で剣術に励み、幽々子様の指南役件庭師としてやってきました。
 一生そういうものだとさえ、思っていました。」
と続けた。僕が相づちを打つと、彼女は続けた。
「でも、風向きが変わってしまった。貴方と親密になり、お腹に生命が宿った。私は悩みました。
 私はこれからどうすべきなのか。剣を続けられるのか。お腹の子をどうすればいいのか。
 禅を組んでいても、いつの間にか思考が逸れ、まったく集中できませんでした。
 私はおやつの時、幽々子様にそれとなくこぼしたんです。
 相談するといった感じではなく、ぽっつりと。そうしたら幽々子様、なんて言ったと思いますか?」
突然問いかけられ、僕は
「いや、わからないな」
と答えた。妖夢は
「貴方自身で決めなさい。どんなに悩んでもいいから。人に言われて決めると後悔するからって。
 そう仰ったんです。一片のおふざけもないまじめな口調で、私を優しく見据えて。あの幽々子様がです」
と言い、目元を拭った。それに対して
「ほう」
としか言えなかった。
「私は決めました。ぎりぎりまで、幽々子様の元で庭師を続けます。
 剣にも磨きをかけます。行けるところまでは行こうと思います。
 そして、子が生まれたら、……剣を捨てます。そしてこちらに来ます」
妖夢は毅然と言った。
僕は
「それでいいのかい」
と尋ねた。
「貴方さえ良ければ。幽々子様には既に話しました。わかったわと言って微笑んで頷かれました。
 ですから、後は貴方に伝えに来たんです。確認しに来たんです。私を、受け入れて頂けますか?」
と妖夢は言った。僕の目をまっすぐに見つめ、回答を待っている。
僕は
「わかったよ」
とだけ答えた。妖夢の顔はぱぁっと明るくなり、
「有り難うございます! これで私も幽々子様に格好が付きます」
と言って笑った。そして、
「では、半年ほどこちらには来られません。遊びとか飲み会とかそういうのを抜きで、
 全力で『今』に励みたいんです。ぎりぎりまで剣術を磨きたいのです」
と言った。僕は
「頑張ってくれ」
と言って、妖夢を見送った。

299 名前:香霖の願掛け 3/3 投稿日:2006/08/20(日) 00:17:53 [ FMXZakb2 ]
「失礼します」
とウサギの耳を持つ少女、鈴仙が入ってきた。
「いらっしゃい」
僕は声をかけた。
開口一番、鈴仙は
「いらっしゃいじゃないでしょう。貴方は私に対して責任を取らなきゃいけないのよ。
 どうするのよ? このお腹の子」
とまくし立てた。
「その件はわかっているさ」
と僕は答えた。鈴仙は
「当然よ」
と言い、
「でも」
と続けた。
「でも?」
僕は訊いた。
「この子を生む前に、やらなきゃいけないことがあるの。私は罪を償わなければいけない」
鈴仙は言った。
「罪?」
僕は再度訊いた。
「前にも話したとおり、私は月の仲間を見殺しにしたの。その事実が心を締め付けることが時々あって……
 あ、確か貴方に抱いてもらったのもその時だったわね。で、最近、この子を授かってからだけど、
 結界を超えて私の耳に、月の声が届くの。仲間の声が。悲痛な、嘆くような、乞うような。
 私は幸せを掴む前に、彼らの所へ行き、贖罪しないといけないのよ」
鈴仙は天井、月の方角を見ながら語った。
しかしそれは危険を伴うはずだ。僕は
「しかし、月に戻って、君は無事に済むのかい」
と三度訊いた。鈴仙は
「わからない」
と首を振り、
「多分、無事では済まない。私たちは月の使者を殺した陣営だから、敵だもの。
 それでも私は全てを話し、赦しを乞わないといけない。そうしないと本当に幸せにはなれない」
と、俯いた。
僕は何も言えなかった。
鈴仙は顔を上げ、
「私は必ず生きて帰ってくるわ。半年。半年だけ待って欲しい。
 月の裁きを受けるのにそれだけの時間がかかってしまう。
 もしかしたら、死刑や終身刑になるかもしれない。
 その時は手紙でそれを伝えるから、私のことを忘れて欲しい。
 だから、半年だけ待ってもらえない?」
と言った。僕は
「勿論」
と答えた。
鈴仙は
「そう言ってくれると思ってたわ」
と微笑んで、すっと立ち上がった。そして
「じゃあ、行ってくる」
と言って、ドアに手をかけた。
僕が
「家のお師匠さんの方には」
と訊くと鈴仙は
「もう挨拶はすませてきたわ。ここを出たら行き先は月よ」
と答えた。
「気をつけて」
と言うと、
「うん!」
と答えて、外に出て行った。

観音様の御利益か、見事に全員の来る時間がずれてくれた。
しかも半年の猶予さえも与えてくれた。また一つ、死線をかいくぐることが出来たわけだ。
さて、僕は半年間の間に、事態を丸く収める為の策を考えなければいけない。
これは大変難しい問題だ。
そこで、ディスプレイの前の君も是非、僕にいい案を考えてくれないか?

300 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:24:17 [ KknhvLRU ]
こーりんぬっころす

301 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:25:14 [ 2cnnSRL2 ]
      r ‐、
      | ○ |         r‐‐、     よい子の諸君! 
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧   「やればできる」
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l    いい言葉だな!!
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)   俺たちに避妊の大切さを
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|   教えてくれる言葉だ!!
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |   
   |  irー-、 ー ,} |    /     i   
   | /   `X´ ヽ    /   入  |

302 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:26:39 [ 6W.AKgvA ]
慧音先生と作っちゃって他をなかったことにして急場を凌ぐんだ

303 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:27:14 [ RQEqwceE ]
とりあえず蓬莱の薬を飲みなさい
そうすれば死は回避できる

その後は当然生き地獄を味わうがなw

304 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:30:19 [ ZoiKbzmI ]
むしろ、親密な仲になるまでの過程が知りたい。社会勉強の一貫として。

305 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:30:45 [ LTacY23M ]
いっそのこと全員もらえばいいじゃな(そして彼は塵と化した

306 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:32:10 [ ysBYEBtA ]
まて・・・どういうことだwww

307 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:37:56 [ E9vM/6R6 ]
……死ねばいいと思うよ
むしろ俺達が引導をプレゼントしてあげよう、香霖

だが何気に個々人の話はいいものばかりだったので
>>297-299にはGJと言っておこう
特に鈴仙の話はぶっちゃけ泣きそうになった

308 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:39:28 [ E9vM/6R6 ]
あ、アンカーミスったorz
>>296-299

309 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:41:46 [ /CqKxNB6 ]
ちょっと香霖を肉片も残らなくしたくなった。
魅魔様とゆかりんとレミ様とゆゆ様とえーりんに事の次第を伝えてきます。

310 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:44:11 [ iY9enuZo ]
ま さ に 腐 れ 外 道

というか、あの勘が鋭そうな面子全員を相手に、
どうやって気取られる事無く、関係を続けられたのか本気で知りたい。
やはり紫まで陥落して、色々調整してもらっていたのだろうか

311 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 00:49:45 [ Cq3pZuDg ]
>>303
絶対、飲まなきゃ良かったと思うほどの、
未来永劫の時を、狂魔苦輪の境界に縛られると思うぜ。

312 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 01:09:25 [ 4tR3S/Rc ]
半年後は香霖から相手に会いに行くという形にすればいいと思う。

313 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 01:15:13 [ 9U0.EzuU ]
天才あらわる

314 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 01:34:06 [ wY2.eYGc ]
分かってる、ありえるはずが無いことだと。
しかし苦しい狂おしい。

315 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 01:43:21 [ TZB6W/is ]
とりあえず、次回はこーりんの葬式に全員参列する所からだな。

316 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 02:05:40 [ GW/sb9Ng ]
あー……うん。
とりあえず殺す。殺す。殺して殺して死ななくなっても殺す。

317 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 02:47:45 [ iY9enuZo ]
現実的には、>>302の言うように、慧音に無かったことにしてもらうのが一番だな
別にこーりんの為を思ってではないが、
このままだと、魔理沙達や生まれてくる子があまりに不憫だ

318 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 03:58:21 [ BRXyWsgM ]
フランちゃんに弟子入りしてフォーオブアカインド習得すればいいんじゃね?

319 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 04:58:03 [ /CqKxNB6 ]
>>318
         _______
         ̄二つ )、_
      _,. -'"      `ヽ、____
     ,.'"           <
    , ' γ   、    -、  、  `,
   .,'  ノ_  ハ ハヽ、ヽ i ハ  i ゝ
   i'  く レ イ,.--=.、ハノ_イ、ハノイ´
   i   i ヘイハ'゜ _ノ⌒i Lォ.!ハ>
  ノ    ハ |  ̄  、`ー-'l |
   |,.イ  λ ゝ.   -_-   ハ リ   そ!
     レヘハ イiヽ、   /iノ
    __,.-.イ V L_ゝ、ニT´、!/
  γ    ヽ> \ \_ _/ / i `゙r、
 /      i〉  \ y' /  |/  _.〉_
         _______
         ̄二つ )、_
      _,. -'"      `ヽ、____
     ,.'"           <
    , ' γ   、    -、  、  `,
   .,'  ノ_  ハ ハヽ、ヽ i ハ  i ゝ
   i'  く レ イ,.--=.、ハノ_イ、ハノイ´
   i   i ヘイハ'゜ _ノ⌒i Lォ.!ハ>
  ノ    ハ |  ̄  、`ー-'l |
   |,.イ  λ ゝ.   -_-   ハ リ   れ!
     レヘハ イiヽ、   /iノ
    __,.-.イ V L_ゝ、ニT´、!/
  γ    ヽ> \ \_ _/ / i `゙r、
 /      i〉  \ y' /  |/  _.〉_
         _______
         ̄二つ )、_
      _,. -'"      `ヽ、____
     ,.'"           <
    , ' γ   、    -、  、  `,
   .,'  ノ_  ハ ハヽ、ヽ i ハ  i ゝ
   i'  く レ イ,.--=.、ハノ_イ、ハノイ´
   i   i ヘイハ'゜ _ノ⌒i Lォ.!ハ>
  ノ    ハ |  ̄  、`ー-'l |
   |,.イ  λ ゝ.   -_-   ハ リ   だ!
     レヘハ イiヽ、   /iノ
    __,.-.イ V L_ゝ、ニT´、!/
  γ    ヽ> \ \_ _/ / i `゙r、
 /      i〉  \ y' /  |/  _.〉_

320 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 05:22:28 [ GW/sb9Ng ]
一人足りなくね?

というか習得する過程で必要分身人数が数人増えそうな予感

321 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 05:34:48 [ /CqKxNB6 ]
         _______
         ̄二つ )、_
      _,. -'"      `ヽ、____
     ,.'"           <
    , ' γ   、    -、  、  `,
   .,'  ノ_  ハ ハヽ、ヽ i ハ  i ゝ
   i'  く レ イ,.--=.、ハノ_イ、ハノイ´
   i   i ヘイハ'゜ _ノ⌒i Lォ.!ハ>
  ノ    ハ |  ̄  、`ー-'l |
   |,.イ  λ ゝ.   -_-   ハ リ   いや、分身三つ身が今のところの限界でね。
     レヘハ イiヽ、   /iノ     これを増やせるなら実に喜ばしい。もちろん、生存的な意味で。
    __,.-.イ V L_ゝ、ニT´、!/
  γ    ヽ> \ \_ _/ / i `゙r、
 /      i〉  \ y' /  |/  _.〉_

322 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 06:53:55 [ oi9bScLY ]
ならばこちらに来たらどうだ?そう、外の世界に。

「いや。それは遠慮しとくよ。彼女たちに申し訳ない」

罪は償えんが、それでもいいと?

「そのための神頼みさ」

この外道が。神も呆れて力を貸さなくなるぞ。

「その時はその時さ。諦めて全てを受け入れよう」

まずは全員に地獄すら生ぬるい所業をされるな。そして全員の責任を取って子供を預かる。
そうさな、三人分か?

「一人足らないんだが」

月の兎だ。あいつはおまえと同じ、いや、それ以上の罪を犯した。生きて帰ってくる確立は……

「それ以上は言うな。たとえ確立がほんの少しでも彼女が帰ってくることに賭ける」

四股などという馬鹿をやらかした人間の台詞とは思えんが……

「黙れ。確かに僕は大馬鹿者だ。だが、それだけあの子達を愛していたんだ。だから今の台詞は許せない」


駄文失礼。何とかかっこよくしたかったんだ……orz

323 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 08:02:27 [ KknhvLRU ]
だが五股

324 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 08:13:56 [ 6rAKtBck ]
>>322
ただしくは五股な(魔理沙・霊夢・咲夜・妖夢・鈴仙)。
だが待てよ、ある魔法使いは一度に4人までならオッケーだと言っていた。
鈴仙が帰ってこなければハーレムが作れるかもしれん。

325 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 08:52:27 [ GKGoEwn. ]
この半年で俺が香霖の一人になるよ、そして魔理沙を幸せにしてやるんだ。

326 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 09:30:11 [ wY2.eYGc ]
「ねこはいいよなぁ」
「何処がよ。万物の霊長様が動物を羨ましがるな」
「日がな一日中、日向でごろごろ」
「ふむ?」
「気が向いた時に気が向いた行動をする」
「ふむふむ」
「気に食わない奴は実力で排除」
「なるほど」
「腹が減ったら他人に物乞い、もしくは強奪」
「そうね」
「な? ねこも悪くないだろ?」
「……ねこもいいかなーと思ってきたかも」
「そうだろそうだろ……あれ? これってそのまんま霊夢じゃないか」
「おや?」

このままではこーりん祭りなので作品投下

327 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 13:27:53 [ z.pL/3cc ]
むしろ魔理沙かと思ったw>猫

328 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 15:29:03 [ BRXyWsgM ]
ねっこまりさっ!ねっこまりさっ!

329 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 15:58:44 [ 3/F18B6k ]
          ▼."´ ̄`▼  ♪
       .♪  .i<レノλノ)レ〉    
           ノC§゚ ヮ゚ノi-,    
         .`.k_`〉`=',!ゝ'  
     ♪   〜,く/.i!_;ヾ;'つ  ゚∴
           `~i,ン'"^  ∵+
            ∵+

330 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 18:29:19 [ oi9bScLY ]
>>323-324
いや、鈴仙抜きだから合ってる(屁理屈を言うな

東方もしもシリーズ

もし魔女と魔法使いの性格が入れ替わってたら……

「まーりーさー。開けなさーい」
「……何?」
扉を開けるとちょっとたくましい紫魔女がいた。
「そろそろ期限過ぎてるんだけど」
「……もう少し待ってくれ。あと少し研究資料が必要だから……」
対して白黒のほうはやけに線が細い。
「あなたまた篭りっぱなしなの?そんなんじゃ余計肌に悪いじゃない」
「……いいんだ……私は魔法使いなんだから……」
紫魔女をじっと睨む。
「……第一、何でおまえはそうもアグレッシブなんだよ?魔女って私みたいにこもって研究してるんじゃあ……」
「馬鹿言わないで。そんなこもってねちねちやってられないわよ。やっぱり魔法は外でドカーンと使うものでしょう!」
「……だって外は紫外線が痛いし肌が荒れるし……」
「ああもう!ほらさっさと外に出る!研究ばっかじゃあ頭が腐るでしょ!」
「ひっぱらないでー」

331 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 18:52:55 [ drBZ48Xs ]
>ちょっとたくましい紫魔女

すまん。凄い物を想像してしまったorz

332 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 18:53:46 [ Hiuqaz0E ]
超紫

333 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:13:53 [ AGrYqN0g ]
『これであなたもマスタースパーク』
お金がないので簡易型ミニ八卦炉を量産してみた。
「・・・・八卦炉下さい」
「はい、10円、毎度ありー」
今度は紫魔女か・・・意外とみんな興味があるのかと店主は少し微笑んだ。

そのころ霊夢
「ますたーすぱぁく」
あんまりやる気なさげにそう何度目かのつぶやきをすると八卦炉が輝き

「明るいわね、何でかしらないけど収束しないわ、明かりの代わりになるからいいけど」

とりあえず周囲に光を撒き散らすだけの効果しか起きないことにしきりに頭をかしげていた。

その頃紅魔館
メイド長が誰もいない湖に向かって
「マスタースパーク」
と叫ぶとなぜかレーザーは方向転換、館内のレミリアに今日20回目の直撃
メイド長は首をかしげながら今日20回目の治療を行うことにした。

そのころ冥界
「ますたーすぱーく」
庭師は今日何度目かの叫びを上げるが八卦炉はまったく反応を返さない
壊れているはずはない、主人が使ったときは確かに出たのだ。・・・私に向かってだが
なぜだ?そう考えてついに結論に至る。
「私には剣がある」

幻想郷果て湖
チルノはさっきからひどい目にあっていた。
たしかにマスタースパークは出るのだ。しかしそのことごとくが自分に向かってきて自爆
いい加減懲りればいいものを「マスタースパーク」の叫びとともに爆炎に包まれるのだった。

そのちょっと後香霖堂にて
「なあこーりん、あんなに八卦炉量産したら危なくないか?」
魔理沙は八卦炉へ空調機能の追加をしてもらうため香霖堂を訪れていた。
店主は本物のミニ八卦炉を手入れしながら
「恋の魔法は君が思っているよりはるかに難しいということだよ
魔理沙ほどすぐ誰かを好きになってその人を一直線に強く思うことはとても難しいのさ」
と返事を返した。

334 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:17:52 [ KKMAyMgs ]
なるほどww

335 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:20:15 [ GKGoEwn. ]
怒りや憎しみでは打ち抜けないのか。



ちょっと魔理沙に恋心打ってくる。

336 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:25:55 [ ZAcLwCsU ]

―――――G――N――N―――――

―GENSO NEWS NETWORK―

今日未明、無縁塚付近の森林で
半年ほど前から行方が分からなくなっていた古物商店主
森近霖之助さんが遺体となって発見されました。
遺体の外傷は多岐にわたっていることから複数の犯行との見方ですが
損傷が著しいため、捜査は難航しそうです。
生前の森近さんを知る人妖は口々に
「いい人だと思っていたのにどうして…・・・」
と、哀しみの色を隠せない様子でした。
一日も早い犯人逮捕が望まれます。

さて、次の話題です。

かねてより、幻想郷においても出生率の低下が危ぶまれていましたが
この度、五件の新生児誕生が・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

337 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:31:35 [ wY2.eYGc ]
>333
うあーこりゃうまい。なるほどなるほど。
>336
あぁついにこのスレの皆が……

338 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:31:44 [ 6G9gFzU6 ]
>>333
何気に霊夢の愛の規模がデカイ件について
そして妖夢…あんた…・(つД`)

339 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:33:38 [ KknhvLRU ]
>>338
みょんは剣一筋で恋なんて知らないんだよ

340 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 19:36:36 [ wsJi5RvE ]
>>336
そうか……鈴仙は無事に帰ってこれたんだな……
これで思い残すことは無い、自首しよう

341 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 20:24:58 [ PXQ5v0ps ]
>>333
つーか量産型八卦炉安いな……それとも明治換算だから高い?<10円

342 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 20:44:17 [ nHK87XYA ]
>主人が使ったときは確かに出たのだ。・・・私に向かってだが

主人って香霖堂の店主じゃなくて幽々子嬢の事だよね? ヨネ?

343 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 20:51:01 [ pE9ETo5M ]
>>342
IDがNHK。はどーでもいいとして
そういうことにしとかないと死人に鞭打たないといけないだろ?
可哀想だから邪推はしないでおこうぜ

344 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 20:58:43 [ 6G9gFzU6 ]
>>342
大丈夫、>>333のこーりんはマトモなこーりんだ
撃ったらチルノみたいにちゃんと自分に向かって発射されるはずだぜ

345 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 21:02:45 [ awEFMcz6 ]
いや、香霖の事だから多分店内の道具に…。

346 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 21:05:10 [ MEB6sBY. ]
香霖堂の店主の魔砲はR-GRAY1並みだってじっちゃが言ってた

347 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 21:46:33 [ QwlyGeX. ]
8ロック16ロックでなぎ倒し!

348 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 22:51:10 [ u5xvs6Ik ]
 前スレの某日記を踏まえた上でどうぞ。見なくても大丈夫ですが。

 ○月×日
 いつもならそろそろ紫様が眠りにつく頃なのだが、どうもそういった気配がない。
 尋ねると、「人間を蓄えるなと巫女に怒られたから」との事。人間一人相手に随分と気を使っているが、いい事なのは確かだ。
 今年は退屈とは無縁の冬を迎える事が出来るかもしれない、そう思って少しだけ心が躍った事をここに記しておく。
 橙はまた猫を構いに行っていたが、また収穫なしで戻ってきた。
 ちゃんとした修行の仕方を教えてやるべきか、それとももう少しだけ今のままでいさせるべきか今年も悩む。
 紫様は一言、大変ね、と。そんな利己的な親心もお見通しのようだ。頭が下がる。

 ○月△日
 いつもなら有り余る時間にうんざりし始める頃だが、今年はそうもいかなかった。
 珍しく起きている事に決めた紫様が、冬用の服を仕立てるための材料の調達に駆り出されたためだ。
 強くなってきた北風の中、無駄に飛び回る羽目に。スキマで集めれば一瞬なのだが、「それでは有難味がない」と一蹴されてしまった。
 材料が集まればあっという間にお一人で仕立ててしまった。贔屓目に見てもいい出来だったと思う。
 日頃は私にまかせっきりだが、思えば家事のいろはを教えてくれたのも紫様である。今度は私が、橙に教えてやりたいと思う。
 なお、余った材料で私と橙にマフラーを仕立てて下さった。とても嬉しい。
 そうそう、思わぬ発見。夕餉を二人分に減らさなくていいというのは存外に嬉しいものであった。

 ▲月□日
 雪の振りそうな気配に備え、屋根の修繕を行う。一箇所心配な場所があるが、とりあえずは大丈夫だろう。
 いつものようにそのまま蔵の整理をしていたら、紫様が顔を出して手伝って下さった。
 正確には「ああ、これはいらないわね。これも」とスキマに放り込んでしまった。
 正直それで済むなら最初からそうしておいて欲しいと恨めしい気持ちもないでもない。
 あっさり片付いた後、お茶を啜りながら去年はアルバムを見つけて、などと昔の話をしたら藪をつついてしまった様で、橙にアルバムにはない恥ずかしい話を散々ばらされてしまった。橙がとても楽しそうだったのが唯一の救いだろうか。
 でも恥ずかしいので橙の知らない紫様の話をしていたら何故か惚気になっていた。我ながらよくわからない。
 話しこんでいる内に遅くなってしまい、気が付けば朝になっていた。橙のためにも、気をつけなければ。

349 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 22:52:12 [ u5xvs6Ik ]
 ▲月☆日
 屋根の補強を行ってまもなく、雪が降り積もった。
 例年通りの積雪だったが、長年冬は眠りについていた紫様は雪景色にいたく感動したようで、澄ました顔をしつつもこころなしかはしゃいだお姿でとても可愛らしいと思った。
 午後には炬燵で丸くなっていた橙も交えて、庭に皆で三つ雪達磨を作り、勢い余ってかまくらまで作ってしまった。
 折角なので夜はかまくらで鍋を囲んだ。いつにない冬の食事風景がとても新鮮だった。
 雪の中に佇む紫様は初めて見たような気さえする。とても綺麗だった。

 ▲月●日
 炬燵から離れない橙の代わりに猫の里を覗きに行く旨を伝えたところ、紫様も同行する事になった。
 半野良らしく元気に転げまわる猫たちの姿に、以前の私と同じ感想を抱いたのか紫様も苦笑していた。
 やっぱり橙はもう少し寒さに負けないように頑張るべきだろう。
 帰りに巫女に遭遇。既視感を感じていたらやっぱり肉が足りなくなったらしい。交換を申し出ようとしたら紫様に引っ張られ、共に夕食を囲む事になった。珍しい光景である。
 「冬眠する生き物の癖に元気そうにやってるじゃない」などと巫女も憎まれ口を叩いていたが、自分の言った言葉を守って眠らずに暮らす紫様の姿を嬉しそうに見ていた事を私は知っている。
 人の生は短いが、紫様の友人として長くあって欲しいと心から願う。結局、終始穏やかな夕食風景であった。
 明日は雪が降るだろう、とは勘の鋭い彼女の言。橙を運動させようと思ったのだが、残念な話だ。

 ■月@日
 とうに新年を数えるのは止めたが、紫様がいる正月はとても珍しい。
 正月くらいにしか食べないおせちが珍しいらしく、いちいち不思議そうな顔で料理をつまんでいた姿につい頬が緩む。
 既に餅も切れて普段の食事に戻ったが、面子が違うだけでこれほど気分が変わるとは思わなかった。
 そういえば去年は炬燵に張り付く橙に溜息をついたものだが、今年は思わぬ出来事があった。
 怠惰に過ごすかと思っていた紫様が、正月の雪景色を堪能しに散歩に出たのだ。
 橙もついて行きたいと主張したため、思わず問題が片付いてしまった。珍しい事もあるものである。
 あとは明日もこう上手くいけばいいのだが。

350 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 22:53:12 [ u5xvs6Ik ]
 ★月◎日
 例年は蔵の整理を終える頃なのだが、今年は必要なかったため調子が狂ってしまう。
 暇だがしかし、退屈ではない穏やかな時間を持て余していると萃香様が遊びにいらっしゃった。
 縁側で二人、雪を見ながら並んで杯を傾けていた。いつになく嬉しそうな萃香様の笑顔と、美味しそうに雪見酒を飲み込む紫様の姿が印象深い。
 こんな風景がこれからもずっと、続けばいいと思う。

 ▼月◇日
 気温は上がらずも晴れ間が覗く日が増え、穏やかな日々が続いている。
 冬の幻想郷はまた違う姿を見せていて、冬を忘れた我が主は萃香様と各地を覗いては笑いを漏らすのに忙しいようだ。
 私はと言えば、今年も橙を連れて猫の里の見回りに行った。
 元気な猫たちにいつもは遊ばれる橙も、今年は防寒がしっかりしていたせいか珍しく善戦を繰り広げていた。
 今年は珍しい事が一杯あった。来年も、再来年も、また珍しい事に出会える事を祈っている。

 ▼月◇日
 緩み始めた雪が落ちる音や、春の兆しの妖精の羽根が舞い散る事で、日に日に近付く春を感じる。
 夕方から冥界に誘われ、豪勢な食卓を囲む。よくある光景が、何故かとても眩しく感じた冬。
 御酒を飲みながら語り合うお二人を残して、妖夢殿と橙と共に席を外す。
 妖夢殿が言うには、幽々子様も今年はどこか楽しげだったそうな。
 花見の約束を交わして別れる。帰り道が去年よりも短く感じた。

 ▽月#日
 もう炬燵もいらない頃。思えば新鮮な冬だった。
 例年の退屈を紛らわす為に始めた冬の日記であったが、楽しい思い出で埋まった今年の日記は価値をつけられない。
 今年も桜咲く頃を臨むこの時期に筆を置くが、来年もきっと記すだろう。
 願わくは、その日記が素晴らしい日々に埋められる事を。

   八雲 藍

351 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 22:57:19 [ S1JAC0/Y ]
全 俺 が 泣 い た

藍様とゆかりんが新婚夫婦みたいで素敵だよ…!!

352 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 23:12:51 [ tfqTQ4ME ]
これはいい…(;∀;)

353 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/20(日) 23:23:22 [ etU/8oVA ]
あったかいなぁ
これはすごくあったかい日記だ

354 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 08:42:14 [ NJO6HrlQ ]
「幸せな日記じゃあないですか。
この日記だけで、紫様って名前、何回ぐらい出てくると思います?
・・・・藍様は本当に紫様のことが好きだったんだなぁって。」

だがしかし橙が一番の八雲藍

355 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 11:50:05 [ MhwUAs0w ]
それはまさかあいと読ませたいのか

356 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 14:21:59 [ hh9VNPLk ]
>>354
藍様が最後にはぐぎゃるワケか

357 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 22:39:44 [ mXJckfOc ]
「ねえ咲夜、私の下着がなくなってるんだけど警備はどうなってるのかしら?」

十六夜咲夜は考える。お嬢様の下着を盗むとはなんと不届きな輩もいるものだと
とりあえず侵入者を発見できなかった門番に制裁を加えることにした。

「し、しりませんよー、ちゃんと警備してますってば、そりゃ時々紅白とか黒白に破られてますけど」

半泣きでなく同僚に嗜虐心を呼び起こされ更に「お仕置き」
裸の状態で自分の名前をうわ言のように呟く門番の体に大量のリップマークを残し放置
主人に出かけると言い残すと紅魔館の外へ

まずは神社へ、ちょうど選択をしている巫女へいきなり

「お嬢様の下着を返せ」

と詰め寄り弾幕戦スタート、いきなりデフレーションワールド&殺人ドールの即死弾幕形成
あくまでも知らないと言い張るぼろぼろの服になった少女を見て悪い癖発動
すっきりした顔で次の目的地香霖堂へ、
店主の「今日は何が要り」という言葉さえ最後まで言わせず魔理沙が気がついたときには
霖之助は壁の薔薇になっていた。

「下着をよこせ」

と魔理沙に既に当初の目的を忘れ詰め寄る姿はまさにこの世に降り立った地獄の化身
あまりの恐怖に泣きながら下着を脱ぐ魔理沙を見て興奮のあまり押し倒す
数十分後咲夜は何事もなかったような顔で去り
残されたのは「もうお嫁にいけない」と泣く魔理沙をなぐさめる血だらけの店主のみ
そこへあらわれたのは七色の人形遣い、まさに「悲劇再び」

心当たりがなくなり紅魔館へ帰ってきたメイド長を迎えるは全従者のそろった敬礼
その中の一人の少女に目をつけ「今夜自室にくるように」と告げると再び考えるのは
主人の下着がなくなった一件、犯人不明、よって対策なしと物干し台で洗濯物を干しながら
結論、「お嬢様の下着を自分が責任もって管理すればいい」ということにいたる。
しかし誰かに知られてはせっかく管理していても奪われる可能性がある。
持っているところを見られてはならない・・・再び思考の迷宮へ・・・そこで閃く
「私がはいていればいい」
思い立ったが吉日、本日の業務のせいで汚れた下着を脱ぎ生乾きの主人の下着を身に着ける
きついし食い込むが気にしないことにする。
選択班の侍女が「咲夜さん下着はもう少し大き目のものを選んだほうがいいですよ」というのに
「はいはい」と答えると自室へ今日も一日お疲れ様と自分に告げると寝ることにした。

明日はこんなことないといいわねという願いが叶わないことを彼女はまだ知らない

358 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 22:50:30 [ eznIVaN2 ]
咲夜さんマジ見境無い

359 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 22:50:31 [ Tu74LuVs ]
出来ておる、この咲夜さんは出来ておる……(何

360 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 22:54:35 [ q6oX2qnA ]
もともと下着がなくなった原因が咲夜さんぽいのにひでぇ。
あと、誤解でアリスにヌッコロされたであろう香霖南無。

361 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 22:54:42 [ IGnMpUC2 ]
>「もうお嫁にいけない」と泣く魔理沙をなぐさめる血だらけの店主
ってのは、傍から見ると、どう見えるんだろうな?
店主がなぐさめている以上、店主が魔理沙を強(ry には見えないだろうし。

ああ、アリスに冷静な判断求めるほうが酷かw

362 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 22:56:20 [ J7742Jjs ]
俺も見た瞬間ありったけの暴力で香霖を殺す自信がある。

363 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/21(月) 23:46:42 [ mXJckfOc ]
とりあえず2作続けて実験作

魔理沙は考える。ライバルに負け続けながらもそう悩み続けた。
とりあえず「女として霊夢に勝ちたい、わかりやすくいうととりあえず胸」そう思ったが吉日、出かけることにした。
最初に訪れるは永遠亭、輝夜に質問

「どうやったら胸が大きくなるんだ」

魔理沙は単刀直乳に聞いてみた。輝夜は答えた。

「それは私ですら解けない最高の難題よ」

なるほどと思い永遠亭を後にしようとした魔理沙が見るは着替え途中のマウント・フジこと天才薬剤師
幾人もの絵画家が残すその絶景は見るものの目を離さないそれに突撃した魔理沙を待つのは「アポロ13」
天高く舞い上げられた魔理沙がいたるは冥界だった。

進入禁止を言いつける庭師に理由を説明
「なるほど」と同意を返す同志は快く幽界のお蝶婦人の下へ案内
そびえ立つキリマンジャロは胸囲の一言、食いしん坊万歳は

「整理がこないとおおきくならないのよ」

と意味不明の言葉を残し就寝、「整理は来るものではなくするものでは?」
と二人は悩みつつも冥界の門へ、朋友に見送られながら次は地獄に行くことに

「何?忙しいのよ」

とテレビを見ながらせんべいを食べる死神はまさに難攻不落のエベレスト
修験者のごとく落ち着きながらもその威容をたたえる姿に胸を弾ませつつも
突然の来客は地獄の砂山こと閻魔の映姫さま
「巨乳は虚乳に通ずるから無条件に地獄に落ちるのです」
と熱弁を語り説教しだしたので一目散に退散

行き着いた先は紅魔館、その門番の谷間はマリアナ海溝そのもの
今更気づいた屈辱に放つBeamをWでHitさせ進入、適当に入った私室でメイド長は着替え中
その手から零れ落ちるは・・・・残念魔理沙の冒険はここで終わってしまった。

364 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 00:13:08 [ VnkpniRc ]
片方だけ誤字なのか

365 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 01:12:20 [ 1F4IpcCk ]
魔理沙が主役であるならこれでもいいんじゃないか?

366 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 01:23:09 [ 1F4IpcCk ]
>>357
この後、七色の人形遣いが魔理沙から事情を説明されて咲夜を殺しに行く様を想像した

367 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 01:27:02 [ jzfIO6ks ]
>366

        lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ  |ー‐''"l
 / 返  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l| l 返 ヽ
 l   り  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| /  り  /
 |  討  l  トー-トヽ| |ノ ''"´`   rー-/// |  討 |
 |  ち   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl  ち |
 |   .   |       | l | ヽ,   ―   / | | l   .  |
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ| | |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
   ̄ ̄   |           /       ̄

368 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 01:34:56 [ YchxzDY. ]
このモードに入った咲夜さんは、レミィですら勝てないからな。
参照:東方カレー塚

369 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 10:46:53 [ ENKujBfY ]
グリモワールオブアリスでも持ち出しそうだな

370 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 21:46:27 [ QrXlcph6 ]
魂魄 妖忌、冥界にその人ありと呼ばれた大剣豪である。
幻想郷不敗の二つ名を持ち義に厚く情にもろく孫に甘い
その剣は放つ「意」のみで岩をも断つという、

彼は白玉楼、冥界の中心の門の前で一人感慨にふける。
思い出されるのは屈辱の日々、思い出すのも苦しい修行に耐え
かつての主に再戦を静かに誓う妖忌・・・願うことはただ一つ
―――修行の後の孫との入浴のただ一つ、祖父と孫の楽しいひと時を

「ペドい」

の一言できって捨てた主人とその友人のスキマを今日こそは倒すのだ。
これは煩悩ではない、あの小さかった妖夢がどれくらい大きくなったか確かめたいという
祖父ならば当然抱くであろう思いを否定されたのだ。許せるはずがない
しかし思う・・・主人の幽々子は大きく優れた人間だった。
その大きな胸に顔をうずめてみたいと思ったことも少なくはない
実際何度か夜闇にまぎれて忍び込んだこともある。
ただしこれはやましい意味ではない、主人の油断を戒めるために他ならない
ただ暗闇に躓いてその柔らかなふくらみに偶然倒れこんでしまっても仕方ないのだ。
・・・しかし偶然とはいえ下界の古道具屋の主人の股間のふくらみに倒れこんでいたのはなぜだろうか?
自分は白玉楼にいたはずなのにだ。

まあとにかくそれも過去の話だ。
今、魂魄妖忌は再び白玉楼に足を踏み入れた。


一方その頃孫の妖夢は庭の整備をしていた。
あまりにも広いので正直嫌気が差しているということもあり、つい横着に奥義を放つ
その名は

「待宵反射衛星斬」

その一撃は広大無限、ただの一撃で広い白玉楼の庭木を切りそろえる秘技である。
そしてただの一撃とはいえその消耗はひどく激しい額の汗をぬぐっていると主人がそれを見て入浴の誘いに来た。
「湯上りのフルーツ牛乳も用意してるの」
と楽しそうに微笑む主人に笑顔で返事を返しながら仕事道具の剣を戻そうとしてふと気づく

「あれ?なんか斬っちゃいました?」

清廉なる銀の刃を汚す鉄の赤色に首をかしげながら妖夢は主人の後に続き歩いてゆく
白玉楼は今日も平和だった。

371 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 21:48:12 [ MJr1.NtQ ]
じーさん……

372 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 21:59:32 [ BkrNIPSM ]
色んな意味でひでえw

373 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 22:06:10 [ B2NDErHk ]
俺の中の妖忌像が音を立てて崩れた瞬間だった。

374 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 22:51:05 [ LQBOQ2Ok ]
いや、そんな事よりも

>主人がそれを見て入浴の誘いに来た。
k w s k

375 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/22(火) 22:53:03 [ EVH8ItQk ]
425 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2006/08/22(火) 22:36:24 ID:AytwB.yk
誕生日ってあんまり嬉しいものじゃなくなってくるよな……加齢


年をとるたびに人間の深みが増すとも言うけど


この妖忌を見ると凄い虚しいんだがw

376 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 00:35:13 [ 7ebMfLgE ]
あーあ・・・

377 名前:370 投稿日:2006/08/23(水) 17:43:00 [ Z05nW.q2 ]
「いいお湯ね、ほら恥ずかしがってないでこっちへいらっしゃい」
「はい、そ、それでは」

こうして幽々子様と一緒にお風呂に入るのは久しぶりのことだと思う。
というのも幽霊、死者である幽々子様は人で言う代謝というものを行っていない
食事はとるけれどそれを外に出すということがないのだ。
単なる趣味としての食事と湯浴みとなれば基本的に気の向くままにしか行わないのは当然ともいえる。
ただ食事に関しては力を行使するのには必要らしく大きな力を死者の身で行使する幽々子様はそれゆえ量をとることになる。
そう紫様はいっていた。

手桶で湯を体に注ぐと髪が濡れ肌に張り付く、私くらい短い存在ならば問題ないだろうが
幽々子様や紫様はきっと大変だと思う。

「髪は女の武器なのよ」

と確か言っていたが私にはまだ自由に扱うことができない。でもきっといつかは
あの「民明書房」に乗っていた奥義を使えるよう・・!

「ひゃん」

そんなことを考えていると私のお尻を突然何者かの手がさわってくる
ってこんなことするのは幽々子様しかいないわけですが
「ようむー、いつまで私を待たせるの、」
振り返ると幽々子様が不満そうに口をすぼめていた
「い、いきなり何をするんですか」
「ほら主従のコミュニケーションよ、妖夢がどれくらい成長したかなって
・・・全然ね。小さくてまだ腰との見分けもつかないもの」
「大きなお世話です。そういう幽々子様は・・・ええいつ見ても立派・・ええ立派です」
「そうかしら」とかしげる首のしたで緩やかなカーブを描く肩
「あらどこを見ているの」と聞かれた私はそのとき肩の下で大きく主張する二つのふくらみに釘付けだった。
「もう妖夢ったら」幽々子様の言葉を聴くのも恥ずかしくて目線を下におとすと
あの食事がどこに入るのだろうと思うくらいほっそりとした白いおへそと腰
「湯冷めしちゃうわよ」と手を惹かれる私の目には私とは違うふくよかなお尻が見えていた。

「いい気持ちね妖夢」
「・・・はい」
いけないとは思いつつ赤面してしまった私にかけられるのはこの後の夕食の話
私が何を作ろうとしているかを話すたびにそれはいいわねと嬉しそうに幽々子様は体を弾ませる。
それに少し遅れてその大きな胸も揺れる。なぜだろう、素直にそれがうらやましいと今日思った。

378 名前:続き 投稿日:2006/08/23(水) 17:44:18 [ Z05nW.q2 ]
「何?妖夢どうしたの?」
それを不思議に思ったのだろう、でも全てをわかっているかのように私を抱きしめる
「なんか幽々子様がうらやましくて、私みたいな未熟者とは違う
私は剣士としても女性としても全然まだたりないから」

抱きしめ返すと私と幽々子様の間には柔らかな感触、
もどかしい、けどやさしさを感じてさらに強く抱きしめ返す。
形を変え私の小さな手ではつかみきれないそれは、まるでいつもふわふわとした幽々子様みたい
いやそんな幽々子様だから
「ねえ妖夢。あなたは確かにまだ足りないわ、だけどそれが何か問題かしら?」
たいしたことないじゃないと幽々子様は見上げた私に微笑む
「でも私は幽々子様を守りたくて、でも子供で、未熟で、それでも」
何か言葉にできない思いがこみ上げてきた。
「知ってるわ。妖夢がどれくらいいつも悩んでいるかも西行妖のとき
あの霊夢たちにぼろぼろに負けてそれでも私の元に駆けつけてくれたわよね
・・・結局失敗しちゃったけどそれがすごく嬉しかったの。
妖夢、あなたのことが大好き、それだけであなたは立派な従者なの」
「私も大好きです」
「じゃあくよくよするのはもう終わり、だからもう少し未熟で手がかかる妖夢でいてほしいわ」
「それでいいんですか?」
「いいのよ、・・・妖夢、先に上がるわ」
「え?いきなりですね」
何か唐突に幽々子様は目を細めると湯船から立ち上がる。
「ええ、ちょっと用事を思い出したの」
立ち上がる幽々子様からは先ほどまでのやさしげな雰囲気から一転
凄みが感じられた。

「妖夢・・・もうすこしゆっくりしてなさい」
「はい」

そう答えると少し疲れが出ていたのかもしれないうとうとしてきてしまった。
意識が眠りに落ちる直前何か懐かしい感覚がして
「師匠、私のこと見守っててください」
ついそんな言葉が口から出てしまった
「もちろんだとも」
でもそんな声を聞いた気がした。

でもそんなことはありえない。
「妖忌?さあ今どこにいるのかしら?紫なら知ってるかしらね」
そう幽々子様が気づかないわけがないのだ。
私は今日も少しずつ成長してゆく

379 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 17:59:16 [ 7ebMfLgE ]
つまり急に湯から上がったのは覗き回避ですか
さすが幽々子様は鋭いなあ

380 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 18:01:26 [ l5bq/dGg ]
よし、加勢しようと思ったがゆゆゆじゃいらんか。



なら寂しそうな妖夢をなg(無限の超高速ゴーストバタフライ

381 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 18:52:19 [ yo9/4HBE ]
妖忌接近を察知して先に離脱しつつ妖夢を風呂に入れたままにして変態迎撃と……

382 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 21:47:05 [ Hs7RPeGI ]
空が、白い。
いや、幻想郷そのものが白い霧に包まれている。
太陽の光は失われ、視界は数メートル先を認識する事も困難だ。
このままでは人間にとって都合の悪い事ばかり起こる。
お茶を飲みつつぼんやりと私はそんな事を考えていた。
博麗神社。
人の来る気配が微塵も感じられないこの場所はすっかり寂れている。
昔から人外のモノの退治を生業としてきた私達の一族は、その力故に恐れられ、疎んじられてきた。
だからここに人が来る事など殆ど無い。
あっても妖怪退治の依頼ばかり、しかも皆どこか怯えながら尋ねて来るのだ。
ま、一人だけ例外はいるけど……
噂をすれば何とやら、その例外人物が神社に訪ねて来た。
「やあ霊夢。久しぶりだね」
「久しぶりって言っても一週間くらいしか経ってないじゃないの」
魔法の森付近に古道具屋を経営する森近霖之助。
商売柄なのか人柄が良いのか、何の抵抗も無く接してくる。
おかげで人里に行かなくても大抵の物は彼の店で手に入れる事ができる。
両親を数年前に失った私にとって唯一まともに交流している数少ない友人である。
「仕事の依頼だ」
「……この霧の事、でしょ?」
里の人間を通して妖怪退治の依頼を請け負ってくれるのも彼だ。
まぁその影響で店にあまり人が寄り付かないみたいだけど。
「わかってるじゃないか。長老直々の依頼だぞ」
「その割には貴方を通しての依頼なのね」
大体、伝言での頼み事なんて受ける方は不満しか感じない。
「まあいいわ。この霧を何とかすればいいんでしょ?」
「霧を何とかと言うより、霧が発生してる原因を何とかして欲しいんだが」
「どっちも同じじゃない。確か霧はあっちの湖の向こうから出てるのよね?」
手掛かりがあれば解決するのはそう難しくない。
なら膳は急げ、いつもどおりさっさと片付けよう。
「今日中に終わらせるわ。里の爺さん達にそう伝えて」
「ああ。……大丈夫だと思うが、気をつけろよ?」
その言葉に無言で頷き、私は空へと浮き上がった。


「あ、言い忘れてた。……魔理沙の奴が勝手に事件解決させようとあっちの方角に飛んで行ったんだっけ。…喧嘩しなきゃいいけど」


続かない



何となく紅魔郷ストーリーをシリアスっぽくしたかったんだよ
でも背景設定とかモロ悪魔城伝説のパクリだけど(ぉ

383 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 21:55:04 [ l5bq/dGg ]
>膳は急げ

飯はゆっくり食うほうがいいって。

384 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 22:00:47 [ PI/wmHd6 ]
先生! 紅魔郷で出てた霧は紅いッス!

385 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 22:20:31 [ Hs7RPeGI ]
あー、そうだったorz
もうだめぽ

386 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/23(水) 22:34:02 [ wtYfz1Bs ]
『パチュリー先生(眼鏡装備)の猫度チェック』


それは少なくとも、彼女にとっては衝撃的な出会いだった
ヴワル図書館の主、パチュリー・ノーレッジはこう語る

『最初は鼠の知り合いと分かって、追い返そうと思ったわ』

でも猫いらずが役に立たないのなら鼠同士で潰し合ってもらうのも一興、そう考えてその新しい鼠の姿を見る
まず視界に飛び込んできたのは光を受けて暗がりの中でも輝く、透き通るような金色になびく髪だった
次に何処か神経質そうな雰囲気を漂わせる表情と強気な態度でいようとしながら、人形を強く抱きしめるアンバランスさ
不安そうに辺りを見渡して何か見つけたかのように何も無いところを何故かじっと見つめて眼をそらさなかったり
手元にあるについてある猫スカウターの数値がぐんぐん上昇してっ!? 壊れた! 猫スカウターが上限を振り切って壊れたっ!
いやいや落ち着きなさいパチュリー・ノーレッジ、道具なんかじゃ猫度は計れないのよ所詮は道具なの
(この間約0,02秒)

(計測開始)
私に用件を言いながらもチラチラと本棚を視線が移り変わり、お茶を出せばまず舌で少し舐めとって飲めるのが分かれば飲み始める
図書館の利用を許可すれば嬉しそうな顔をしたのも一瞬、ツンと澄ました様子で礼の言葉を言う
やんごとなき計算によってはじき出される猫度が90点突破! グレイズ不可! あっぱれあっぱれぇ!
(この間約0,3秒)

もう『おい嬢ちゃんよ! 魔法で猫耳付けんか!? ゲフフー! 』と言い出しそうになるのをどれほど我慢したか!
たまらんわぁマジで! 幻想郷になんで猫娘がいないのかと嘆き悲しんでいたのに此処に猫娘の化身が!

・・・・・狐の式は猫っぽくなかったので除外ね、あれはどちらかと言えば犬よ犬


それが猫娘の化身 ( 他称 ) アリス・マーガトロイドとパチュリーノーレッジの、最初の出会いであった

387 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/25(金) 23:59:57 [ rJMCN4PM ]
「ふふ、ようやく追い詰めた隠れても無駄だぜ」

霧雨魔理沙は目の前に突如現れた強敵に最後通告を突きつける。
それは魔理沙の気づかぬうちに魔理沙の家に侵入しその侵攻はとどまることを知らなかった。
速きこと風の如し、静かなること林のごとく、侵略すること火の如し、そして今物陰に隠れ動かないことは山の如しだ。

「認めてやる、おまえは私が今まで見てきたどんなやつよりも厄介だ
しかしな、それでも負けるわけにはいかないんだ」

「・・・・・」

「だんまりかよ。いいぜ出てきたな」

魔理沙は思う、ようやく振り出しに戻ったと向かい合い思う
八卦炉のチャージは完了している。魔理沙がその力を解放しようとした瞬間

「・・・・!!」
「な・・・・!!」

その敵は魔理沙の顔に向かい飛び掛ってきた。
それは完全な不意打ち、顔に張り付く悪寒に魔理沙はそれまでの戦士の顔を脱ぎ捨て
一人の少女に戻ってしまう、その結果

「・・・・ぃいやぁっぁぁぁぁl」

パニックに陥った魔理沙は半泣きで叫び狂う
闇雲に振り回される手をあざ笑うようにその敵は飛び去ると壁に張り付く

「うぅぅぅ、グス・・・い、ひくっ、いい気になるなよ」

しかしそう口上を述べる魔理沙は目元に浮かんだ涙をぬぐい構えを取る。
そして一撃必殺の魔砲はその敵、ゴキブリを跡形もなく消滅させただけでは飽き足らず幻想郷に二度と消えない傷跡を残した。

「・・・は、ははっ、倒した、倒したぜ、私の勝ちだ」

廃墟となった我が家を気にもせず勝利の余韻に浸る魔理沙

「かった、かったぜ」

・・・・・ガサガサッ

ビクっ、振り返るとそこには隠れ場所を失い、いっせいに這い出してきた茶色い・・・・

388 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 00:08:27 [ nOty.mIQ ]
Volvic

389 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 00:51:55 [ l8tJkT3I ]
>>386
暴走するパチェも素晴らしいが、本が気になってしょうがないアリスがまた素晴らしい
>>387
GAME OVER

390 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 02:59:01 [ zyFI1GUE ]
魔理沙可愛いよ魔理沙(ノ´∀`*)

391 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 06:19:10 [ ienu6c1A ]
>>387
  | |                    /
  | |           ,,, ,  /   /
  | |          ''''''  /   /―‐
  | |      ,, ,,,,    /   /   i―-、_,. -―,
  | |     '''' ''    /  / ̄ ‐ >'´ ̄`ヽ__ノ
  | |   ,, ,, ,, ,,  /  /     ,!::イルノハ::::!、
  | |  '' ''' ''' '' /  / ̄ ̄ ―‐ !ハ::::::::::ト!)| i!  <んな事で地形変えんな・・・
  | |      /  /         リ`T7lノ"、   
  |_|     /  / ̄ ̄ ̄ ―   / i 厶./|´ ト、
  |    /  /       、―--rゝ./`‐-‐|   ハ
/  /  / ̄ ̄ ̄ ―    `ーーガッ/:::::::::::::l、__/
  /  /              ・ . 〈/::::::::::::::::_丿
/  /    /`゙‐-、/|       こ_7 T_フ
  / ̄ ̄  ⌒ヽ,ヘ!> / r.,.'´ ̄ヽ
/         /ー''´ / ,メ ル   j .ノr‐,  <これはあんまりだz・・・
          ゙ー"´ (´ (  '´,ポ_]_ノ   ̄ ̄ ̄
            ,..-‐'" ̄ヾ`ソ;;;;;;;''''
 ̄ ̄ ̄ ―‐ /_:::::::::::::::::::::::::! ;;;;;, '''
          `く_,>‐ァ‐-、::::/  '';;;;,,,,, ____
              `ー'´ヽ′

392 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 07:14:18 [ /dx3sTTk ]
>>391
今回は魔理沙側に付くぜ

お前はあの恐怖を知らない。目の前にあの悪魔が飛び込んできた地獄の光景を……

393 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 09:02:20 [ 0c3ZJkl2 ]
         ,..-─,ヘ-.、
       (,.r-/ _@r-i
       i ノルハノリノノ
       ルl.リ_゚ ヮ゚ノリ =3 ケプ  
        rX,つ旦O      
        と/§)__)〉

394 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 10:50:36 [ WTTuB78g ]
>>392
そんな程度の何が怖い。
歯ブラシ置いてたところから出てきたり、コップ置いていたところから出てきたり……

挙句には素足で踏み潰したときなんて……

>>393
え?まさか……

395 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 11:55:08 [ hBqQM8mk ]
         ,..-─,ヘ-.、
       (,.r-/ _@r-i
       i ノルハノリノノ
       ルl.リ_゚ ヮ゚ノリ ? 何の事かしら?
        rX,つ旦O      
        と/§)__)〉

396 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 15:48:36 [ Bb8DUPRw ]
         ,..-─,ヘ-.、
       (,.r-/ _@r-i
       i ノルハノリノノ
       ルl.リ_゚ ヮ゚ノリ
        rX,つ旦O < ひぇぇ
        と/§)__)〉

397 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 19:10:47 [ ienu6c1A ]
         ,..-─,ヘ-.、
       (,.r-/ _@r-i
       i ノルハノリノノ
       ルl.リ_゚ ヮ゚ノリ =3 ちょっと苦かったわね。  
        rX,つ旦O      
        と/§)__)〉

寝てる間に飛び込んできやがったよ・・・orz

398 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 22:52:25 [ bRuVG7Kc ]
小町がまた上の世界に遊びに行ってしまいました。
はっきり言って小町がいないと三途の川を誰も渡ってこないので暇です。
せっかくですから私も上の世界に遊び・・・じゃなくて上の世界の人間に教育しに行きましょう。

早速一人発見です。さてどうやって説教してあげましょうか?
幻想郷の古道具屋の主人を前にサーチ開始

「おや、初めてのお客様かな、いらっしゃい」

お、意外に礼儀正しい、問題ないのではなかろうか?一瞬そう思いかけて店主の後ろの襖の向こうから聞こえる少女の声に気がつく
ま・・・まさか未成年誘拐!!

「お、おいそっちは駄目」

とめようとする店主を気にもせず開いた襖の向こうには下着姿で床に寝転がった二人の少女が・・・

「お、珍しいな、買い物か」
「げ、うるさいのがきた」

黒いのと赤いのがそんなことをいっている気がするがもはやこれは大問題だ。

「店主、あなたの名は?」
「は?森近霖之助だけど、それが?」
「森近霖之助あなたに有罪を申し付ける。その償い方は・・・そうね、大事なものを失いなさい」
「いや、ちょっと待て、君は勘違いを」
「言い訳無用、それではまた」

さあ次のところへ行くことにしよう、店から出て数間も離れたところで

「ぼ、僕のシンボルがぁっ!!」

と声が聞こえたが自業自得だ。
少女二人をそばに侍らすなどたとえ神や地獄の閻魔、いや私が許したとしても
このスレの住人が許すはずがないのです。

399 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 22:53:24 [ uq16jAwc ]
こーりんのふんどしがなくなってしまわれた

400 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/26(土) 23:00:39 [ 1avzQmaQ ]
>>398
巫女と黒いのは香霖堂にちょくちょく出入りしてるから
そういう風景も割と日常なんだろうな

でも手を出したらこーりん殺(ry

401 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 02:13:29 [ 8Tj/B6RY ]
紅白の蝶が言う。
「霖之助さん、お茶葉もらうわね」
白黒の魔法使いが言う。
「香霖、飯は出来てるか? なら私が食ってやろう」
悪魔の狗が言う。
「紅茶のカップをくださいな、代金? 生憎とナイフしか……」
辻斬り魔が言う。
「毒田ぺぱ、とやらを売ってませんか? ある? くださいちょうだいよこせ」
幼い吸血鬼が言う。
「なんか珍しいもの無いの? あ、壊れた。 もろいわねぇ」
亡霊姫が言う。
「食べ物はあるかしら? 全て寄越しなさい」
人形遣いが言う。
「魔理沙に縁のある物を残らず頂戴」
引き篭もりの魔女が言う。
「ふぅん? 『外』の本があるという店はここ?」
鬼が言う。
「霖之助ー、おつまみ無い?」
スキマ妖怪が言う。
「面白いものを頂戴。 ……嫌なら貴方を面白くするけど?」
死神が言う。
「この枕いいねぇ、もらってくよ。 お代は死後に」
閻魔が言う。
「豊胸材……この様な詐欺行為を行うとは……没収です」


代価を払わずに商品を強奪される日々。
そんな日々が続いた。
結果、そのうち僕の店は何も無くなった。
商品だけに飽き足らず金銭も食料も。

もはや僕には何も残されていなかった。
しかしこれまで、様々な女性が僕を必要としてくれた。
人生というのはただ生きれば良いだけじゃない。
どれだけ『この世に生まれてきた意味』を残せるかが問題なんだ。
彼女達は喜んでくれた。 僕はそんな彼女達を見れて嬉しかったんだ。
僕の道楽は、皆を喜ばせる糧となった。
この人生を最高といわずして何というのだろうか?
いいじゃないか。たとえ奉仕の末に餓死したとしても何の悔いも無い。
僕は後悔なんてしない。僕がこの世に生まれてきた意味は十分じゃないか。
……このまま生涯を終えるのも悪くない。

もう食事をせずに三日も経つ。
余りの空腹に、意識が朦朧としてきた。
遠のく意識の中。
黒い服を纏った天使が目の前に降りた。
いびつな形のおにぎりを数個おいて、彼女は立ち去った。
「死ぬなよ、便利屋」

便利屋でも構わない。
皆が嬉しくて笑えば、それだけで僕は満たされるのだから。
だから僕はまだ死ねない。
塩辛い握り飯を頬張ると、活力が沸いてきた。
明日は無縁塚に行こう。


幻想郷のとある小さな店の中。
迷惑な沢山の客と、少し困ったように笑う青年の姿が、今日もある。

402 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 02:22:46 [ CsI8jUz. ]
>明日は無縁塚に行こう。
非常にまずいフラグを立てようとしてる気がする

403 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 22:16:53 [ fw7c7SoY ]
それは死亡フラグだ

404 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 22:50:31 [ PFpzSjYo ]
ある日、とある古道具屋の店主が私にこう言った。
「明日から少し遠出するので、よろしく」
買出しですか?
「ああ。おかげでしばらくは、店を開けない。困ったものだ」

嬉しそうな顔でそう言われても、正直説得力がないです。
そう返すと、
「いやぁ、顔に出てしまったか! あはははは!」
と、トマトのような赤い顔をして呵呵大笑。照れ照れ。デレデレ。

「実はね」
はい。
「当分、遠出が出来なくなりそうなんだ。
 だから、今のうちに珍しいものを揃えておこうと思う」
はぁ。
「……というより、家に居てあげたくなるから。ってとこかな? うん」
・・・はぁ・・・。
「理由とかどういう心境ですかとか、聞いてみたくないかい?」
是非とも聞いてくれ。そう顔に書いてありますわ。
「き、厳しいなぁ」
でも、興味はあります。どういう風の吹き回しですか?


「この買出しが終わったら、僕は魔理沙と結婚するんだ」


「そう。貴方、死ぬのね」
この台詞だけは、言わないであげた。それが私のやさしさ。





……そして5年が経ったが、
あの、しなびた古道具屋が開いたことは、一度も無い。
あの店主の姿を見ることも、もう、無い。

405 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 22:54:19 [ eduB3UGo ]
あらぁ……

自分から死亡フラグを立てやがった……!

406 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 23:22:41 [ OuGOJzjM ]
「ねえ美鈴、人の部屋に入る前にはノックをなさいといわなかったかしら」
「・・・そ、そういえば言われてたような、でもまさか着替え中だったとは予想外でしたよ、ははは
それじゃあ失礼しました。外に出てますね」

そう告げると同時に門番はその全身全霊をかけて駆け出した。
背後に迫るは最凶の夜叉、逃げろ逃げろ、どこまでも地球の果てまでも

十数時間は走り続けただろうか、周りも見ずただただ逃げてきたがここはどこだろうか
ふむ、見覚えがある館だ、なおかつそういえばドアから外へ出た記憶がない
じゃあ先ほどまで私が走っていたのは妄想?そんなはずはない
・・・・そんなはずはないのだ。振り返るとさっきと何も変わらない光景が広がっているなんてこと

「ねえ美鈴、逃げれると思って?・・・あら冷や汗かいてるのかしらなかなか面白かったわよ
その場から動かない状態で全力で足踏みするなんて私にはできないもの
・・・そうねぇ私にできるのはあなたがドアにたどり着くまでの時間を無限にするぐらい
だから逃げようとしても無駄よ、永遠にあなたは私から逃げれない
そして言っておくわ、私があなたに追いつくまで一時間の猶予をあげる。
せいぜいあがきなさい、無駄だけど」

「あ、あのいっそ一思いにやってくれちゃったほうが」
「それじゃあ面白くないじゃない、あなたはこれから一時間かけて一生懸命私に謝るの
泣きながら土下座して、五体倒地で靴をなめても許してあげないけど」

一時間後

「あら、真っ白ね美鈴、もう謝る気力もない
でも安心なさい、ゲームをしましょう、それによってあなたの処遇を決めてあげる」
「ほ、本当ですか、嘘じゃないですよね」
「ええ本当よ、このサイコロを振りなさい、その出た目にふさわしい処遇を与えるわ
安心なさい、処遇が不満なら随時やり直しもさせてあげるから」

その笑顔はまるで女神のよう美鈴は先ほどまでの死刑執行最中にボタンを押すフェイントをかけられ続けられた罪人状態から復帰すると
咲夜の手からサイコロを受け取る。細工はない、ならば残るは私の運の強さのみ希望をつかんだと思っている門番は知らない

「1、ね、おめでとう美鈴、あなたの処遇は一片残さす消去ね」
「あら2?二度と日の目を見れなくしてあげる」
「3?三途の川を渡りたいの?」
「そう4なの、その数字にふさわしい『死』を与えてあげる」
「おめでとう、5ね、五体を引き裂いてあげるわ」
「よりによって6とはね、六道輪廻の旅路に送ってあげる」

とその後そのことごとくに死の運命が待ち受けていることに

407 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/27(日) 23:32:43 [ bOUi4.Jg ]
こうなったら戦って勝つしかないな

408 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/28(月) 00:14:32 [ /hUfTlY. ]
え〜、404はつまり、l「そういう」台詞を吐いたキャラは大概死ぬもんだ、という幻想に基づいたものってことですかね。

409 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/28(月) 00:21:53 [ r4Avvq6I ]
きっとだれかさんが運命を操ったんだ

410 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/28(月) 01:28:38 [ tUhE0h7s ]
魔理沙が図書館の本を返してくれない。
むかつく。
この精神的苦痛は、同様に精神的苦痛によってのみ解消される。
なので、今後は本一冊につき背後からのひと揉みを決行する事にした。
本をチョイスしている無防備な魔理沙お背後からがばっむにっ、だ。
セクシャルハラスメントともいう。

一冊目、魔理沙は涙目になって逃げ出した。
二冊目、弾幕ごっこを打たれた。
三冊目、回避された。
四冊目、回避された。
五冊目、観念したようだ、黙って受け入れている。
六冊目、受け入れる。
七冊目、受け入れる。
八冊目、魔理沙の瞳が潤んできた。

その日、魔理沙は8冊の本を真っ赤な顔で借りていった。
次の日、紅白が来た。なんかやたらと怒ってた。
理不尽だ、私が行動に及んだのは魔理沙のせいだというのに。
あーぁ、また精神的苦痛に悩まされる私。
仕方ないから明日からはふた揉みにする事にした。



数日後、魔理沙は私なしでは生きられなくなっていた。
己の才能が怖い。
但し持っていかれる本の数は格段に増えた。
ちくしょう、明日からは胸だけじゃ済まさん。

411 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/28(月) 01:42:09 [ ZSGrIo3w ]
魔「お、香霖。なんだかえらく大仰なものがあるじゃないか」
霖「これは自動車というものらしい。火の力で動く乗り物だ」
霊「あら、それは陸蒸気と何が違うのかしら」
霖「見てのとおり、陸蒸気よりかなり小さい。個人用だろうね」
魔「でもこれは車輪がないぜ。これじゃ走れないと思うが」
霖「それはなかなかいい指摘だよ、魔理沙」
霊「霖之助さんにもわからないのね」
霖「わからないというのは、諦めの結論だよ。僕はまだ調査中だからわからないんじゃあない」
紫「じゃーじゃじゃーん♪」
魔「なんだ? ノゾキ妖怪じゃないか」
紫「人を天狗の子みたいに言わないで頂戴。あら、これは」
霊「何か知ってるの?」
紫「エアカーね、多分」
霖「それは僕もわかってた。ただ、自動車の名前の方が、意味がわかりやすいからね」
紫「エアカーは自動車の一種。風を下に吹かせて、浮き上がって走行するのよ」
霊「これ、それなりに重そうよ。こんなもの、天狗の力でも飛ばせないでしょうに」
紫「これは飛びも浮きもしないわ。外の世界でも実用化をあきらめた、概念だけの代物だから」
魔「なんだ、それじゃおとぎ話のイメージだけ幻想郷に流れてきたってことか」
霊「なーんだ。霖之助さん、それガラクタよ。とっとと捨てちゃえば」
霖「いや、それを聞いてわかったよ。これは燃料を入れれば動くはずだ」
霊「聞いてないじゃない」
魔「ああ、こいつは動かないって言ったんだぜ」
霖「幻想郷では、外の世界にはあり得ない生き物とか、魔法とか、空飛ぶ巫女がいるぐらいだからね。
  動かないカラクリが動いたって不思議じゃない。むしろ当然のはずだよ」
紫「鋭い推察ね。そう言う意味では動くかも知れないわ」
魔「そーかあ?」
霊「動かないものが動くなんて理不尽だわ。私が空飛ぶのとはわけが違うわよ」
霖「言っただろ? 不思議が当然、幻想郷ってね」
霊「ウインクをしないでよ……」
霖「じゃあ、紫。こいつの燃料をくれないか」
紫「図々しいのね。まあいいわ。ツケといてあげる」
霖「僕は霊夢や魔理沙にたくさんツケてるから、そっちから回収してくれ」
魔「げ、それは勘弁だぜ」

文「はたしてこの装置は天狗以上のパワーで風を操れるのでしょうか?」
紫「それは見てのお楽しみよ」
霖「うん、エンジンはちゃんとスタートしたようだ」
魔「颯爽と走ってくれよ」
霊「頑張ってー」
文「格好良かったら一面記事にしますよー」
霖「じゃあ、アクセルを・・・それっ」
ドギュン
文「え゛!? きゃ……ぶどぐふぉっ!?」
魔「お、おい。烏が轢かれたぞ!?」
霖「なんだか上手く制御出来ないんだ! 勢いがつくとどうにも…」
紫「まあ、摩擦がないからね。減速してエンジンを止めた方が良いんじゃないかしら」
霖「えーっと、こうか!」
ギュオー!
魔「な、おい!? ちょっと! やめて助けぎゃん!!」
霊「ああっ、魔理沙! 霖之助さん! わざとやってないでしょうね!?」
霖「そんなわけ、あるわけないだろおおぅぅぅ」
紫「今度の狙いは私? 八雲紫をナメないでね。動きを読んでスキマに・・・」
霖「そうか、これが減速の為の逆噴射だ!」
紫「動きが計算できない!? ちっ、式神・藍!」
藍「行きます!」
霖「うわわわっ!?」
パキーン!
藍「ぎゃっ!」
紫「ってえぇ!? 跳ね返ってこないでえぇげふっ!?」
霊「紫まで!? かくなる上は夢想封印!」
霖「うおぉゎああぁぁっ!?」
霊「どんなに複雑な動きをしても確実に誘導して封印を・・・
  って、なんでこっちに来るのよぉぉぉーっ!」
霖「わからないんだー!」
霊「でも何とか夢想封印が先に着弾するわ!」
どごぉぉーん!
霖「うあわわわぁぁぁぁっ」
霊「ふう、助かった・・・」
ひゅー・・・・ん
霊「・・・ん?」
霖「れいむぅぅぅぅ、そこをどいてくれーっ!」
ひゅうううう
霊「な、何で狙い澄まして落ちてくるのよーっ!」
霖「別に狙い澄ましてなんかいな」
霊「いやあーっ!」
どすっ!
霊「へぶっ!」
霖「うごっ!」

霖「で、僕は大けがをしているのになんで縛られてるんだろうか」
紫「何年ぐらいがお望み?」
霊「10年」
文「100年」
魔「1000年」
紫「平均をとって異次元空間370年の旅、行ってらっしゃい」
霖「ちょっと待ってくれ! いやそんな。さすがに370年は長(スキマ

412 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/28(月) 16:14:35 [ cSqXcENI ]
21エモンだっけか

413 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/28(月) 17:02:09 [ RfkxTYQ. ]
>>410
つ、次は何処を?
まさか……腋?

414 名前:短いぜっ 投稿日:2006/08/29(火) 22:51:41 [ 9XTfiYbE ]
 霧に包まれて肌寒かった不自然な夏は終わり、陽光降り注ぐうだるような夏の日々に人間が暑いと不平を漏らす時期も過ぎた。
 山々は薄く紅化粧を始め、色付いた葉達は風が吹かなくとも、優しく注ぐ陽光にさえ重みがあるというかのように、一枚一枚とゆっくりと身を舞わせていた。
 

「ねぇ、霊夢。どうして、あの白黒魔法使いが境内の掃除をしているのかしら?」
「さて、私としては、どうしてアンタが朝っぱらからここに居るのかっていうほうが疑問なんだけど」

 まだ昼には早いわよ。
 場所は博麗神社、その縁側で返す霊夢の言葉は夜明けに吹く風の如く少し冷たい。
 境内に目を向けると、「あぁ、くそっ。また負けたぜ」などと呟きながら木の葉の掃除をしている魔理沙の姿が見える。

「あぁ、そういえば食事やら掃除当番を弾幕ごっこで決める事があるとか、以前言ってたっけ?」

 今日は霊夢が勝ったってことか。そう納得するレミリアに、

「まぁ、そんなだけど。で、アンタは何しに来たのよ?」

 霊夢は、両手に抱いた湯飲みから緑茶をずずと啜りながら、どうでも良さそうに訪問理由を尋ねた。
 レミリアは、斜め45度から霊夢を上目遣いで見上げ、僅かに頬に朱を散らした後、霊夢の肩に自分の頭を乗せるようにして小さく呟いた。

「理由がなきゃ、会いに来てはいけないのかしら」
「誰に仕込まれたのか知らないけれど、とっとと帰れ」

 言いながら、霊夢はぽーんとレミリアの頭を押し返した。

「そんな喜びや照れを隠さなくてもいいのに」
「いや、別に喜んだり照れたりとかしてないから」
「全く、霊夢はツンデレなんだから」


 そんな日常。

415 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 10:36:38 [ 61/O0FoU ]

「あら、また来たの?」

 もはや、何回言ったかどうかも解らない台詞だ。
その言葉に黒白は歳を重ねても変わらない屈託のない笑顔で返す
 

「私が箒で飛べる内に、お前に渡したい物があってな。受け取ってくれるか?」

「そう……結局、貴方は魔法使いとしても人間としても
 何一つ残さずに逝くと言うのね」

「耳が痛いぜ」

 苦笑しながら、風呂敷包みから一冊の本を取り出して
孫に駄賃をやるかの様な気軽さで渡した。

 黒い革張りの表紙に、真っ白な羊皮紙のやたらと分厚い本
それはずいぶんと手を加えられて、何度も書き足しては作り直された
手作りのグリモワールだった。

「お前の言うとおり、私は弟子も子供も居ないからな」

「だからこの図書館に寄付するの?」

「もうすぐ、この本を維持できなくなるからな。逝くなら心残りは残したくないのさ」

 呆れた話だ。先のことを考えずに、行き当たりばったりで寿命を迎えるのか
らしいと言えばらしいが……結局、この黒白は最後まで手を焼かせる存在だった

「それで? 鍵が掛かってるけど」

「私がくたばってから渡すさ。そういう物なんだ」

「そう……それは時間の彩りが出て良いわね」

「なに、三日で済む。良い子にしてればすぐだぜ」

 背伸びしたようにまっすぐな後ろ姿で、音もなく彼女が図書館を後にする
座っていた椅子の背に、魔女の帽子が掛けられたままだ

「忘れ物よ、呆けたの?」

「いや、フランに渡してやってくれ」

 音もなく、出入り口の扉が開いて。彼女は振り向くことなく歩き出す
あぁ、間違いなくこれが最後の別れなんだろうなと悟った。


「ごきげんよう。今まで煩わしかったから……清々するわ」

「ありがとう。私の魔道書ができたのはこの図書館のおかげだぜ」




 三日後、時の色彩が失せた図書館にカチリと針が動いたような音が響いた
黒い服を着た図書館の主は、動かしていたペンを置いて傍らに置いた
黒白の本を大事に開く。ぽつりぽつりと……本をめくる度に濡れた音が響いた

416 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 12:45:53 [ EQssFM4Q ]
猫は自分の死を確信した時に、ふらっと居なくなるらしいな。

417 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 12:47:05 [ S9xD4qgg ]
ありゃ死にたくないから生きのこるために安全な場所を探してるんだ

418 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 13:41:01 [ zOYIYd9I ]
       |
       |
      _,........,_
    , ´,.-== ,ヽ
    i (ノノλノ)リ
    ルイ) ´ -`ノ)   ……………
      /フニつヽヽ
    くク/_入⌒)`)─────────────────
    /
  ./

419 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 15:24:57 [ 4rwULkoo ]
(つД`)

420 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 20:03:46 [ 7QluC1Gg ]
感極まり過ぎて表情が固まってしまったアリスさんだ・・・

421 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/30(水) 21:37:10 [ Yf2qsRq. ]
気づけよ。
八卦炉はどこか、と。

422 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/31(木) 04:02:07 [ mnpDdQos ]

紫「藍、ら〜ん!」
藍「いったいなんですか紫様! って、またゲームですか!!」
紫「この至高のサラダってどうやって作るの?」
藍「そこの鉢植えのトマトでも出しとけば良いんです」
紫「あら? ホントだわ」
藍「ホントなのかよ!」

 ………

紫「ら〜〜〜〜〜んっ!」
藍「ああっもう!! 次は何ですか!!」
紫「この味皇っていうお爺さんが満足してくれないのよ」
藍「紫さまは何でも化学調味料使い過ぎなんですよ」
紫「だって、楽だから」
藍「あ゛〜っ! そんなにドーピングが好きならいっそ極めて下さい!」
紫「あら? なんだか裏メニューっぽいのが出来たわね。ドーピングコンソ……」
藍「血管で食べるのかよっ!」

 ………
 ……

紫「ら〜〜〜〜〜〜」
藍「今度は何ですか?」
紫「折角、カレー勝負で大差を付けたのにブラックカレーってのが出て……」
藍「赤字覚悟で万札カレーを作ったらどうです?」
紫「あら? スポンサーの袋小路くんが勝手に作っちゃったわ」
藍「客が来ないなら買えば良いんです」


 ………
 ……
 …

紫「R〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜N」
藍「ラジオネームじゃないんですから名前ぐらいちゃんと呼んで下さいよ!」
紫「このボス、味よりも量ばっかりでちぃっとも満足してくれないのよ!」
藍「その大豆とドーピングコンソメで仙豆ってのが出来ますからっ!!」
紫「うそっ! 私の二時間の苦労は一体……」



みんなも作ろう。しゃべる! DSお料理ナビ!!

423 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/08/31(木) 21:43:20 [ YdJkSQoA ]
仙豆とドーピングコンソメスープが作れるなら是非欲しい。

424 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/04(月) 20:19:37 [ 0V1/FYKE ]
季節はずれネタですが・・・

幻想郷の冬、その冬は大雪に見舞われた。いくつかの家が雪の重さで倒壊するほどの大雪
そして倒壊寸前の我が家を前に奮戦する妖怪がいた。

「く、くそっ、何で私がこんなことを」

その名は式神 八雲 藍、名高き九尾の大妖は一人で奮戦していた。
というのも

「チェーン、いい加減私を手伝え!!」

いくらこう叫ぼうとも

「藍さまがんばって、がんばってる藍さま大好き」

「そ、そうか?うむじゃあ頑張るよ」

コタツで丸くなった橙は動こうともしない、最近見につけた小ざかしい知恵を使い主人をうまく使うのみだ。
そして今度は

「ゆ、ゆかりさまぁ、や、やばいですってば、早く起きて、雪かき手伝ってください」

と嘆こうにも一向に主人は起きはしない
しかし彼女はくじけずに雪をかき続け、時には氷付けになったところをどこぞから発射された
魔力レーザーに強制解凍されたりしつつもどうにか雪がやみ、春がきた。

そして屋根から下りた藍が見たものは

「あ、藍さま久しぶりー」

その言葉通り久しぶりに見た橙はこの上なくかわいかった
しかし・・・

「えへへ、ちょっと散らかしちゃった」

かわいい式の後ろには適当に食い散らかした食べ物のカスや包装が茶色く早い虫とともに広がっていた。

「そ、そうか、じゃあいっしょに掃除を」
「あ、チルノちゃんだ遊びに行ってくるね」

「ま、待ちなさい、こ、こら」
あわてて飛び立とうとする藍、しかしそれを引き止めるかのように肩に乗せられた手の主はこういった。

「藍、人の眠っている間にこの屋敷一つ守れないなんてどういうことかしら」
「いえ、守っていたんですよ、本当に、ってちょっとスキマは駄m」

425 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/04(月) 20:54:53 [ cFSJIVgE ]
>>424
これほどムカつく橙は久々に見た(w

426 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/04(月) 22:29:23 [ 6mTtu9ig ]
「小町!サボってないで仕事しなさーい!
「映姫様が捕まえられれば仕事しますよー
「言いましたねー。
「あはははは

(ああ、これで追ってきてるのが男だったらなあ
(ああ、ボス(男・58)の仕事しろオーラがここまで追ってきてるッ!

「いい加減に待ちなさーい!
「待てといわれて待ちませんよ
「じゃあ、行っていいですよー
「言われなくてもスタコラサッサですよ
「あ! こらー!

「こま…ち…。いいかげ…んにとまひなはい…
「映姫様大丈夫ですか? はい水です。
「へ? あー、はりがとう小町。
「いいえ。それじゃ。
「あ! 待ちなさい小町!

「小町! 早く仕事に戻りなさーいッ
「あはは。早く私を捕まえてー
ダッ!
(速い! さすがにロス五輪で暁の超特急と呼ばれるだけのことはッ。しかし
(バーニア点火!
ヒュゴッ
「うふふ。捕まえましたよー、小町。
「きゃん。捕まっぢゃっ

「よお香霖。奇遇だな。
「魔理沙、危ないからいきなりマスタースパークは止めてくれないか。それに今そこに誰かいなかったかい?
「そうか? まあいいじゃないか。それより香霖は今から帰るのか。
「まあそうだが。めぼしいものは特に無いぞ。
「えー。まあいいや、家まで送っていってやろう。
「そんなこといっても。店にも面白いものは無いよ。
……
「こ〜ま〜ち〜。仕事に戻ってもらいますよ〜。(ガクッ
「うう…。いたい。

427 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/04(月) 22:50:17 [ ctOQKdaw ]
ジョーとリンダ思い出した。

しっとマスク、しっとマスク呼んできて。

428 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/04(月) 22:58:39 [ Mjpd7F1U ]
>(ああ、これで追ってきてるのが男だったらなあ
>(ああ、ボス(男・58)の仕事しろオーラがここまで追ってきてるッ!
生々しい。その想像は生々しいよこまっちゃん

429 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/08(金) 20:39:54 [ nGPDKAdU ]
「おい、こーりん私を見て何か気がつかないか?」

魔理沙がなにやらうれしげにこちらを向いて話し出した。
どこかかわったのか?髪の毛を切ってあげたのは一週間前
耳かきしてあげたのは一昨日のことだ。わからない、

「全然わからないわよ、魔理沙、何か変わったの?」

同じようなことを霊夢も思ったのだろう。僕らはあまりにも普段一緒にいすぎて
彼女にとっては大きくても僕らにとっては小さな変化に気づけないのだ。

「まあ霊夢には関係ないことだよなあ、ちょいと失礼するぜ」

そういうと魔理沙はうれしそうに僕の前に腰を下ろす。
そこを自分の場所と決めていたのだろう、霊夢は少しむっとすると

「どきなさいよ」

そういって押しのけるように魔理沙の横に座る。
僕は先ほどから気になっている魔理沙の変化に気づこうと必死に魔理沙を観察した。
わからない、どこがどう変わったというのだろうか?

「すまない魔理沙、僕にも魔理沙がどう変わったのか、わからない」
「本気で言ってるのか?」

ああ全然わからない、まったくこれっぽっちも

「ああ」
「ほら霖之助さんも気づかないじゃないの、所詮その程度の変化ってことよ」

霊夢もさっきと同じように答えると魔理沙は途端に不機嫌になり

「私はもう上がるぜ、ごゆっくり」

そういって「浴室」から出て行った。
僕は魔理沙に

「こらっ、100数えるまでつからないか」

と声をかけるが内心というか経験上こうして機嫌を損ねた魔理沙が戻ってこないということを僕は知っていた。

「なあ霊夢、僕は何に気づいてやればよかったんだろう」
その問いかけに
「私にもわからないわよ、確かこの前はけがはえてきたって事だったかしら」
「いやそれならぼくだって意識してみろといわれて気づいた。
でも今回は全然だ」
「まったく人騒がせな、私も上がるわ」
「わかった、僕はもう少し考えるよ」

でも結局その日は何が変化だったのが気がつかなかった。
でも答えは次の日意外な形でわかった。それは洗濯しているときのこと
見慣れない下着を発見したのだ、僕はそれを陰干ししながら魔理沙の成長を喜ぶのだった。

430 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/08(金) 22:21:29 [ kSzP7piQ ]
ある日の図書館

「なあ、パチュリー1個聞いていいか?
「どうしたの魔理沙? その本なら貸さないわよ
「いやそうじゃなくて、レミリアの着替えのことなんだが…
「レミィの着替えがどうかしたの?
「あー、なんでもないやっぱり本人に直接聞いてくるぜ。今どこにいるんだ?
「もう日も沈んだしテラスにいると思うけど
「そうかちょっと行ってくる
「あ、ちょっと魔理沙ー
……
テラスには椅子に腰掛けて紅茶を飲むレミリア、その後ろに咲夜が静かに佇んでいる
ガチャ、キー
「レミリア居るかー?
「なあに魔理沙? ノックもしないでいきなり
「聞きたいことがあるんだがいいか?
「藪から棒にどうしたの。まあいいけど
「あんた普段着替えのとき羽ってどうしてるんだ?
「羽? 何でまたそんなことを聞くのよ?
「だって真ん中辺は大きいのに、服に開いてる穴はそれよりずっと小さいじゃないか
「ああそういうこと。それはこうなってるのよ
ポンッポンッ
「な!? ぬ、抜い? 抜けた!?
「あわてないの。よく見て御覧なさい。ちぎれてるわけじゃないでしょう
「本当だ…確かに傷もないし、先っぽも丸まってる。どういうことなんだ?
「えーあーそれはねえ…
「有り体に言ってしまえばお洒落というものですわ
「お洒落? なんでまた
「お嬢様も吸血鬼とはいえ女性ですから。お洒落のひとグッ
「あーうるさいっ。咲夜はちょっと黙ってなさい
「お洒落ねえ。しかし何なんだこりゃ
「何って、羽でしょう。魔法で動く。だから意識して自在に動かせる
「ほー、そんな面白いものがあったのか。じゃあフランのもそうなのか?
「そうだよ。趣味が違うからカタチはまるきり違うけどね
「へー。あ、ついたついた。確かに動くな。ちょっと疲れるけど
「まあ特殊なモノだし空を飛ぶよりかは魔力を使うでしょうね
「うーん。お、頭にもついた。図書館の悪魔とおそろいだな
「あーそういうことをやってると…
「……うー頭痛い…返す…
「でしょうねえ…結構重いしこれ
「あー痛かった。疑問も解けたし戻るか
「あらどこに行くの? せっかくだしお茶に付き合いなさい
「そうか? ならお言葉に甘えておこう
「ほら咲夜、何時までも寝てないでお茶のお代わりも持ってきて頂戴
「はいかしこまりました。お茶はいつものとおりで?
「そうね。ああ砂糖は入れてこなくていいわ。あと血も
「かしこまりました
言うや否や咲夜の姿が掻き消える
「いつも血なんて入れていたのか
「ええ。でも今日はいいわ。目の前に上等なのがあるもの

431 名前:以下蛇足 投稿日:2006/09/08(金) 22:22:45 [ kSzP7piQ ]
(なに? なんで魔理沙がレミィの着替えを気にするの?
(見たいの? レミィの着替えを見たいの? 裸を見たいの?
(でもなんで? レミィよりわたしのほうがスタイルいいのに。
(もしやそういう趣味なの? それとも私のスタイルに気づいていないだけ?
(ああどうしようかしら
……
ガチャ、ギー
「あー酷い目にあったぜ。
「!?
「おーいパチュリ…!!?
「あ…これはその…だから魔理沙
「どうしたんだベビードールなんか着て…
「ええ…だからそのあの…
「もう寝るのか? でもその服じゃ寒くないか?
「え…ええだから…
「寝るでもその髪型じゃあれだぜ。どれ梳かしてやろう
「あ…それじゃお願いしようかしら

432 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/09(土) 00:19:47 [ pQlFICnY ]
香霖のドタマに全力で双按ブチこんでから
こぁと一緒にニヨニヨしながら覗くことに決めた。

433 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/09(土) 02:16:57 [ e286hwHs ]
なんか、この香霖に嫉妬するのは人として非常に間違っているような気がするな……。
そして、どう考えても飛べるはずないと思っていたが、やっぱり飾りだったか妹様の羽。

434 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/09(土) 02:32:51 [ E2b5qC06 ]
香霖のドライっぷりもここまで来るともう隣のお兄さんってより親父…いや、爺ちゃんだな。孫を見る目だ

435 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/09(土) 02:47:08 [ 23vQt7s6 ]
>どう考えても飛べるはずないと
そういえばキース・ブラックのハンプティダンプティの羽もあんな感じだったっけ

436 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/09(土) 07:15:41 [ kxLceqzQ ]
飾りじゃねえよ! あの羽からスターボウ発射するんだよ! 俺の中では!
……って思ってた時期が俺にもありました(AAry
レイぽそさんがまんま同じネタ考えてて吹いたけどw

437 名前:432 投稿日:2006/09/09(土) 12:33:33 [ pQlFICnY ]
ヒトの域はすでに踏み外している。

438 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 12:27:54 [ di9WidwQ ]
「おじいさん こんにちわ」

 川面から小さな頭を出した子亀が

「また あのおはなし きかせて

 はくれいの みこさまが まをふうじるおはなし」

 甲羅干しをしていた、一匹の老いた亀に、そうせがむ
 瞳を輝かせて、待ち切れない様子で

 老亀が優しく微笑み、口を開こうとしたその時
 空から二羽の鳥が降りて来て、小亀と老亀の甲羅の上に、それぞれ乗った


 
「坊主、この爺さんの話は面白いかい?」
「毎日、足繁く通って聞いているようだけれど、面白いかい?」

「うん! おもしろいよ! 
 かめが かつやくして わるいやつをやっつける おてつだいをする おはなしだから!」

「く、く、確かに面白いねぇ…」
「く、く、ああ、面白い…」

「「嘘の話に騙されている小亀を見るのは、面白い」」


「うそじゃない!」
 小亀は激昂して、甲羅を揺さぶる。 上に乗っていた鳥が老亀の甲羅へ飛び移った。  
 二匹の鳥を乗せたままで、老亀は何も言わない。

「うそじゃないよ! おじいさんが そらをとべることは みんな しってるでしょう!? 」
「ああ、知ってるよ」
「知ってるともさ」

「それじゃあ…」

「でも、嘘さ」
「嘘だね」

「どうして… どうして うそだって きめつけるの !?」

「どうしてかって?」
「この子は知らないみたいだねぇ」
「そうみたいだねぇ」
「あぁ、そうか。この子、河から離れた事が無いんだね」
「あの、山奥の神社に行った事が無いんだね」

「……?」

「そこに行けば、わかる」
「どうして嘘かって、わかる」

「「博麗の巫女は、自力で飛べるってわかる」」


「……」


「自力で飛べる奴が、どうして空飛ぶ乗り物を必要とするんだい?」
「そんなものは必要無いだろうに」



 それだけ言って、二羽の鳥は飛び去って行ってしまった

 しばらく、子亀は黙ったまま動かなかったが

 やがて救いを乞うように老亀を見る

 
「おじいさん… ほんとなの…?
 
 おじいさんの おはなし うそだって ほんとなの…? 」


 老亀は、何も言わない。

「なにか いってよ! ほんとうの おはなしだって いってよ!」

 ただ静かに微笑んだままで

 何も言わない。

439 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 13:42:27 [ eSUty02Q ]
ワッフルワッフル

440 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 14:08:31 [ gtboGy8U ]
>>438
(´;ω;`)

441 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 20:45:04 [ c5osTfGQ ]

……あ〜、こんなとこにいた。全くどこをほっつき歩いてるのかと思ったら。
………で、久しぶりに陰陽球蹴り飛ばしてるんだけど、今ひとつ足りないのよ。
…魔理沙が新技開発してね。対抗しとかないと主役としてまずいでしょ。
……わかったらさっさと来る。もちろん反論は不可よ。

442 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 22:58:06 [ sYHD.FiQ ]
俺は救済措置するよりも黙して語らない老兵に徹する爺の方が
本当の男の誇りみたいなものを感じて燃える

443 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 23:00:44 [ zPQDQ5lg ]
老亀の誇りを大切にするか、小亀の信じる心を大切にするか

444 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 23:04:20 [ yvzHdfGo ]
>>442
俺もそう思う

445 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 23:38:33 [ LB.xdyZ6 ]
>>438を冒頭に90分映画一本作れそうだな。

446 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/10(日) 23:40:40 [ Zbax2IKw ]
だからこそ>>438はあそこで終わっているんだ

447 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 00:05:07 [ MkZ9CPk2 ]
丁度いい、世の中がそんなに甘くないのをそのガキに教えてやれ


とか素で思う俺はまさに外道。

448 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 01:02:33 [ WGuAEXtQ ]
真相教えるったって
「霊夢が自力で飛べるようになったから隠居したんだよ」じゃあ・・・なぁ?

449 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 01:20:21 [ dK4puXu2 ]
つーか、それが一番無難っていうか、納得できるっていうか・・・

450 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 11:40:22 [ eGUDhL.I ]

                    /\
                   /. 東 \ 
                 / . 方  .\
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄           

              原作  上海アリス幻樂団  





              
    ―――死んでしまわない程度に、倒してあげる

    

    博麗の巫女、その強大なる霊力をもって数多の魔を調伏す。



    ―――何をふざけた事を! あなたなんか、すぐに調伏できるんだから!!



    その傍らに、常に巫女を護り支える従者有り。         



    ―――玄爺は貴方の力を見ていたのよ …だけど、貴方は思っていたより強くなかった



    永き時を生きし其の者。 堅き体に宿るは、強き意思と神力。



    ―――嘘でしょ……爺  わたしは……強いよ……

    

    其は、もう語られる事のない歴史。 忘れられし秘録。









 
            ―東方プロジェクト外伝―
 
       東方玄武翔 〜Tutelary of shrine maiden〜

      

         2006.12.1 全国一斉ロードショー










      ――― 靈夢様一人では つらいかも知れませんが

           爺が付いている事を忘れないでください ―――










                    
    劇場でもらえるよ!    o o
  o o               o
    o          γ(・ヽ,
    _田っ        ゝ・)ノ
玄爺ストラップ   陰陽球キーホルダー

451 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 13:49:25 [ bFIb0ggk ]
>>450
予約開始はいつですか?

452 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 14:34:09 [ H5ZOy1z. ]
     /\
    /. 永 \ 
  / . 琳  .\
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

453 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 14:40:42 [ nWibSR.2 ]
     /\
    /. @ \ 
  / .     .\
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

454 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 15:20:55 [ FTS6f1Fc ]
カリスマ高いな

455 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 15:24:26 [ nhFEZWZ. ]
>>453
念レス成功

456 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 22:09:02 [ dovmvpzA ]
  うさぎはね、さみしいとしんじゃうんだよ

………

*「この薬を使いなさい。じきに傷も治るだろう。私と居ると争いに巻き込まれてしまう。安全な所へお行きなさい。」
てゐ「待ってください!足手まといにならないようにしますからわたしも連れて行ってください!一人にしないで……」

………

*「逝っちゃったね。さみしくなるな……」
てゐ「あの子は普通のうさぎだもん。あれだけ生きれば大往生だよ」
てゐ(みんなわたしより先に逝ってしまう。いつかわたし一人になっちゃうの?さみしいのはやだよ!)

 ・
 ・
 ・

輝夜「イナバ〜、いらっしゃーい」
てゐ「はーい、姫様、ただいま参ります!」

  天上から来たからなのか、なんとなく大穴牟遅様と似た雰囲気をもつ人達
  永遠を生きるこの人達について行けば、もう、さみしくなんかならないよね!

457 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/11(月) 22:35:17 [ v87wspCc ]
感動した!
てゐちゃんはもうさみしくなんかならないよ!

458 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/12(火) 00:37:16 [ V4Wy44Dc ]
シンプルながらに萌えさせるなぁ…!!
てゐかわいいよ1!111111!!!

>>438>>450
まさか東方でいぶし銀を見せられるとは思わなかった…。
爺かっこいいよ爺

459 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/12(火) 11:46:06 [ TOwoUygU ]
>>456
GJ!!寂しがりやなてゐがかわいいなー
たしかに輝夜と永琳ならてゐより先に逝くことはないもんな
俺の中でてゐが輝夜達と一緒に居る理由ができたよ!
てゐはもう一人ぼっちになったりなんかしないよ!!!1!1!

460 名前:頑張れ美鈴(1/3) 投稿日:2006/09/16(土) 21:19:13 [ nhRdI0M. ]
#注・小匙一杯のクロスオーバー成分混入。

 幻想郷最速を自称する黒白の魔法使いが風を切って飛んでいく。
 目指すは勿論、今日も今日とてヴワル大図書館である。波を蹴立てて湖を突っ切ると、魔法使いの箒は
紅魔館の門前で急停止した。帽子のつばに手をかけて位置を直すと、にやりと笑う。
「ほぉ……久しぶりじゃないか中国。最近見ないからとうとう首になったかと思ってたぜ」
 門前に仁王立ちしているのは門番の紅美鈴である。それだけならいつもの風景であるが、ここの所は些か事情が異なっていた。
 この数ヶ月という物、魔理沙は美鈴に会っていなかった。魔理沙の行動パターンが変わったわけでもないのに。
勤務シフトでも変わったのかと思ってそのへんのメイドにさりげなく聞き込みをするも、曖昧に口を濁すばかり。
紅魔館の門前で制止されない事には、ほんの三日で物足りなさを覚えるようになっていた。
「私の名前は美鈴です。あと、人聞きの悪いことを言わないでください。休暇を貰ってただけですよ」
 美鈴がきっ、と魔理沙を睨み付ける。久しぶりの感覚に、魔法使いはぞくりとするような快感を感じた。
明らかに格下の相手ではあるが、図書館に行くついでに門番を吹き飛ばすのは魔理沙の楽しみであったのである。
魔理沙の余裕を奪うほど強くなく、かといって弾幕ごっこが作業化するほど弱くもなく。いうなれば美鈴は、
魔理沙にとって手頃な肩慣らしの相手であった。
「ふん、紅魔館に休暇なんて物があったとは初耳だぜ。長い休みで体もなまってるだろう、リハビリに付き合ってやろうか?」
「ふっ、余裕綽々なのも今のうちですよ魔理沙。私が休暇を頂いたのは、遊びに行くためではなく修行をするためですから」
 意外な言葉に魔理沙はほう、と顔を綻ばせた。勝てない相手に勝つために修行を重ねる、
その美鈴の行動にどこか親近感を感じる。だが勿論、そんなことはおくびにもださず宣言する。
「ほほう、そいつは楽しみだ。せっかくだから修行の成果を見てやろうじゃないか。せいぜい楽しませてくれよ?」
 いつもならばそろそろ魔理沙の人を食った態度に激昂し、むきになってかかってくるところである。
しかし今日の美鈴には自信に裏打ちされた余裕が感じられる。美鈴が向日葵のような笑顔を浮かべた。
「あなたのマスタースパーク、破る算段はつきました。もう紅魔館で大きな顔はさせませんよ!」
 魔理沙は内心瞠目した。あるいは挑発か心理戦かもしれないが、魔理沙の代名詞ともいえるスペルカードを
破ると言ってのけたのだ。怒りよりは感嘆混じりの驚きが先に立つ。
「そこまで言うなら乗せられてやろうじゃないか。私の魔砲、破れる物なら破ってみな!」
 これであっさりやられたら期待はずれも良いところではある。頼むから私をがっかりさせてくれるなよ――
そう思いながらミニ八卦炉を構えた魔理沙が目にした光景は、腰をやや落とし体を半身に構え、右腕を前方に突き出した
美鈴の構えだった。
「いくぜ、マスタースパーク!!!!!」
 何をする気かは知らないが構うものか。己がやるべき事はただ一つ、最大出力で魔砲をぶつけることのみ!
魔理沙は気合いと共に全力を込めてミニ八卦炉から光を放った。

461 名前:頑張れ美鈴(2/3) 投稿日:2006/09/16(土) 21:21:16 [ nhRdI0M. ]
「うわ、うわ、来た、来た、ホントに来た……!!」
 魔理沙の手元にふくれあがる光を見ながら、紅美鈴は内心冷や汗を流していた。
 別に、マスタースパークを破ってみせると言ったのがハッタリだったわけではない。魔理沙に勝ちたい、
その為に生まれて初めて長期休暇などというものまで貰い、血を吐く思いで修行してきたのである。
だがそれとこれとは話が別。マスタースパークにはこれまで散々にやられ、トラウマ気味なこともあり、
美鈴の緊張は一気に高まった。
「それでも、やるっきゃない……!」
 心を無にして息を吐き、半身に構えて右腕を前方に突き出す。手のひらを前方から放たれんとする魔砲の光に向ける。
そこに、魔理沙のマスタースパークが襲いかかった。
「……!?」
 魔理沙が目を見開いた。
「マスタースパークが、吸い込まれる……!?」
 彼女の言葉通り、マスタースパークが美鈴の右手の平に吸い込まれていく。
「くうっ……!!」
 美鈴が歯を食いしばる。現在、マスタースパークの魔力が彼女の右手を通じて体内を通り、荒れ狂っているのである。
己の体を魔力の滝としその流れに魔法を飲み込ませる。何度やったかも数えきれぬほどの練習を重ね、完全に己の物とした工程。
が、マスタースパークの出力は流石に練習時とは桁が違う。体内の気脈が想像を超える過負荷に悲鳴を上げるのを感じる。
体内を駆けめぐる衝撃を必死に堪え、美鈴は魔力の渦が己の体内を通って左足の裏、用意した出口にたどり着く瞬間を計った。
左足の裏に灼熱感を覚えたその刹那、体内で暴れる魔力を震脚にのせて一気に後方へと放出する。
 爆音が轟いた。
「……!!」
 閃光に一瞬目が眩み、そこから立ち直った魔理沙が見た物は、マスタースパークの直撃を受けたにも関わらず無傷で立つ紅美鈴。
「……対攻撃魔法奥義、”万象の杖”……できましたよ師匠!」
 美鈴はこの技を伝授してくれた師に感謝を捧げた。森で偶然出会った四足獣を師と仰いだ甲斐もあったという物である。
一瞬の忘我から意識を切り替えると、歓喜を胸に押し込めて美鈴は魔理沙に向き直った。なんといっても、
まだマスタースパークを防いだだけ。魔理沙の心が折れでもしない限りは、ここからが本番である。
「さあ、宣告通りマスタースパークは破りました!どうします魔理沙!?」
 魔理沙は呆然と目を見開いて立ちつくしている。心なしか目の焦点も合っていない。そこまでやわではないだろう、
と警戒していたのだが、案外今ので本当に心がくじけてしまったのやもしれぬ。マスタースパークは魔理沙のとっておき、
それを無傷でしのがれては無理もないか?美鈴はそう思って僅かに緊張を緩める。
「どうしました魔理沙?あなたに限ってマスタースパークが破られたくらいで終り、などということは……」
 魔理沙の戦意を確認しようとして、美鈴は気づいてしまった。
 魔理沙は目の焦点も合わない程のショックを受けたわけではない。焦点が合っていないように見えるのは、美鈴の
後方を見ているからである。
 ぎぎぎ、と錆び付いたドアの様な擬音のイメージで、美鈴はおそるおそる後方へと振り返る。

462 名前:頑張れ美鈴(3/3) 投稿日:2006/09/16(土) 21:23:14 [ nhRdI0M. ]
 ”万象の杖”は魔法攻撃の魔力を手のひらから吸い込んで足から放出し、その出力を奪って無効化する奥義である。
美鈴の足から後方へと放出されたマスタースパークの魔力は、地面を抉って巨大なクレーターを生成しつつ……
おまけに紅魔館の門を粉砕していた。
 そして、何時の間にやら背後に立つのは、ナイフを手にしたメイド長。
「さ、咲夜さん……何時の間にここへ?」
 美鈴がおそるおそる問うと、土埃にまみれたメイド長はにっこりと微笑んだ。
「私もね、あなたの修行の成果を楽しみにしてたのよ美鈴。帰ってきたときは手応え有りって顔で、私まで嬉しくなったわ。
だから、魔理沙が来たと聞いて様子を見に来たのよ。見せて貰ったわ、あなたの奥義」
 その奥義がウチの門を吹き飛ばす瞬間もね、無言の内にそう付け加える咲夜を見、美鈴は蒼白になった。
「す、すいませんすいません、わざとじゃないんです!練習してたときはここまで背後に衝撃は行かなかったんです!!
ただ、ちょっと魔理沙の魔力が規格外だっただけで……!!」
 そこまで叫んだ美鈴の額にすこん、とナイフが突きたった。たまらず悶絶する美鈴に、咲夜の折檻が襲いかかる。
「わざとやられてたまる物ですか!!大体何よあの奥義!マスタースパークの衝撃が後方に抜けて、無事なのは
あなただけじゃないの!!それなら最初からよけるのとどう違うのよ!?それになに!?地面を盛大に吹き飛ばした
衝撃で地盤にダメージがいってるじゃない!!門だけじゃ飽きたらず紅魔館まで傾いたら、マスタースパークを
直接当てるより酷いことになるじゃないの!!あんた紅魔館を潰したいわけ!?」
「ごっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!!」
 烈火のごとく激怒するメイド長と、半泣きで謝る門番を、黒白の魔法使いは呆れたように眺めた。
「あー……それじゃあ私は、もう行くぜ?」
 少し逡巡して、付け加える。
「……その、なんだ。結果はアレだけど……お前さんの奥義、中々凄かったよ中国。その心意気は私も見倣いたいぜ」
「「……魔理沙……」」
 思わず手を止めて魔法使いを見やる二人。魔理沙は慰めるなんて柄じゃないかな、と照れたように頬を掻いた。
「そうだ。紅魔館が地盤沈下で傾く危険があるなら、ヴワルの本も危ないな。今から本のレスキュー活動に行ってくるぜ!」
 自分の思いつきにぽんと手を打つと、魔理沙は箒に跨って飛び出した。幻想郷最速の名に恥じない素早さであった。
止める間もない早業に一瞬唖然としたメイド長は、自失から立ち直ると眉を益々つり上げた。
「め、い、り、ん〜!!」
「ごめんなさいごめんなさい……!!」

 こうして美鈴の奥義は、初披露と共に永久封印させられたのである。

463 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/16(土) 21:51:05 [ Rmhl7png ]
ハゲワロタ

464 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/16(土) 21:54:59 [ H27Rtps2 ]
まだだ、ミカゼみたいに放出する時相手を蹴れば…


魔理沙が死んじゃう!

465 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/16(土) 23:27:00 [ rR0PwLJI ]
シメシ師匠ぉぉぉっ!!
……あれ? シシメ師匠だっけ(馬鹿

466 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/17(日) 06:22:25 [ SvPfpwi2 ]
>>462
美鈴キタコレ!と思ったんだが・・・
どんまいw

467 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/17(日) 09:41:57 [ tlxU79x. ]
>>462
ワゲワロチwwww
そして美鈴カワイソスwww

468 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/17(日) 10:31:10 [ 1DcpCXSA ]
後方へと放出〜の件で、ま、まさか屁n(ry
と戦慄を覚えたのは俺だけでいい…

469 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/17(日) 22:11:45 [ y9ene2hI ]
ただし魔法は尻から出る

470 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/17(日) 22:14:40 [ NjkfzeMs ]
みっちり半年でお願いします

471 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/19(火) 18:08:24 [ FQLiyfRg ]
東方萃夢想 説明書
*プレイする時は健康のため、一日二十四時間以内にしましょう。

チルノ「少なすぎるわ」
咲夜「気が合うわね」

472 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/19(火) 19:53:09 [ yHiS9cm6 ]
>>471
ワロタw
なんかこのスレの意義を再確認した気がする。

感化されて俺も投下。

パチェ「ヴォイニックの写本、どう? 読めたかしら?」
こぁ「ダメです。並べて表にしてみましたけど、さっぱり」
パチェ「アル・アジフ以外の魔道書とも見比べてみたかしら?」
こぁ「え、この写本ってネクロノミコンじゃないんですか?」
パチェ「違うわ。俗信に決まってるじゃない」
こぁ「うぇー、面倒ですよう…」
パチェ「それなら紅茶を用意してくれない? 詰んでるでしょ?」
こぁ「はぁい…。あ、パチュリー様」
パチェ「何?」
こぁ「8と8と3と3を使って、四則演算だけで24って作れますか?」
パチェ「さぁ。考えてみるわ」
こぁ「はい。紅茶を淹れてきます」
パチェ「あ、待って。解けたわ」
こぁ「え、もうですか?」
パチェ「出題者は貴女じゃないみたいね」
こぁ「教えてくださいよぉ…」
パチェ「まずその料理書を片付けること」
こぁ「え?」
パチェ「発想の転換よ」
こぁ「…ヴォイニック写本って、料理書なんですか?」
パチェ「文字よりも絵をよく見るのよ」
こぁ「それは8と3のあれに関係あるんですか?」
パチェ「う〜ん、180゚の逆転が必要、と言う点では」
こぁ「……ひっくり返して読むんですか!?」
パチェ「ほら早く。ローズヒップがいいわ」
こぁ「…むぅ……」

473 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/19(火) 22:56:50 [ y97rjBh6 ]
>>472
ネタはわからんが24は作れたw

474 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/19(火) 23:10:09 [ VV.G62lk ]
いかんなぁ、8と8と3と3が判らん。


どうしても「笑わない数学者」の7と7と3と3で24の先入観が邪魔する。

475 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/19(火) 23:30:07 [ 0uBXGclY ]
ググって回答見た。
こんなんわかるかぁ

476 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/19(火) 23:38:05 [ VV.G62lk ]
ああ、なるほどなるほど……。


こりゃ俺の視野が狭いからか。

477 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 03:40:54 [ h6QDuoZ6 ]
>>文字より絵をよく見るのよ
そーなのかー

478 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 08:32:06 [ YGijLNnM ]
やっぱ森博嗣か。短編集しか読んだことないから十進法のアレしか知らん。
つか、ヴォイニッチ手稿が料理書って、ヲイwww

479 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 08:46:37 [ BS4xtjYY ]
もとねたは知らんけど、3/∞+3*8でいい?

480 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 09:29:01 [ G7wSI6Gg ]
>>479
素直に
ε3+8+8でおk

481 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 10:05:52 [ ZviiBcl6 ]
8÷(3−8÷3)=24
…難しすぎだろwwwwww

482 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 10:10:52 [ xhObma6A ]
>>472-481
おまいらの話についてけない漏れは⑨

483 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 11:28:36 [ W/u9H292 ]
>>480のとんち解法だと思っていたが、>>481のような正当解があったとは不覚だ

484 名前:ネコミミメイド「あなたの猫度」 投稿日:2006/09/20(水) 18:56:22 [ mjJs/tzM ]

先日は珍しくパチュリー様が外に出てたそうだ。鬼を見たらしい。
鬼なんてここじゃ珍しくないと思うけど。
そんな事を考えていると向こうから咲夜さんがやってくる。

猫耳を付けて。

顔が怖い。見なかったことにする。
「美鈴、ちょっと闘ってくれる?」
別に笑っていませんよ?
まあ,妖怪が勝負から逃げるなんてことはないけどね。一時逃げるにしてもそれは相手にも回復のチャンスを与えるだけのこと。
「高くつきますよ」

咲夜さんとの格闘戦の中、私はカード宣言をしなかった。
負けたんだけどね。
咲夜さんは今の私なら勝てる!そしてパチュリー様に犬…と呟いて笑みを浮かべながら図書館の方へ走っていった。

今,咲夜さんは猫耳と猫尻尾を付けている。

485 名前:みょんむー 第?章 ボコスカ 投稿日:2006/09/20(水) 18:59:25 [ mjJs/tzM ]
私,咲夜は深く傷付いていた。物理的に。このまま妖夢の前に膝を折るのも時間の問題だ。
痛い…あの刀さえなければ…
妖夢が走ってくる。しかし勝負に焦ったのだろう。少し構えが崩れている。
この機を逃せば敗れる。
私は妖夢の肘を蹴った。
刀が転がる。
妖夢は肘を押さえて痛がっている。
刀を拾ってみる。
妖夢「刀返してください…それがないと私…。」
しばらく刀を眺める。いいな。私も日本刀使ってみようかな。
妖夢「返してくれないと…」
まさか死ぬ気では…
妖夢「泣きます。ぐすっ…」
なんか悪い事をした気がする。返すことにした。
妖夢「武士の魂を盗むとは!そこへなおれい!」
バッチーン!
妖夢の顔に紅葉を作った。
刀を再び取り上げた。
妖夢「ふえーん…いたいです…ごめんなさい…返してください…」 

返す。「ただですむと思うなよ…」
取り上げる。「返してくださいよ〜」
返す。「許さん…」
取り上げる。「みょーん」
返す。「話を聞いているのか」
取り上げる。「困ります〜」
返す。「だから…」
取り上げない。「みょーん」

あれ以来,妖夢がおとなしくなった。幽々子や霊夢が驚いていたが,真相は私の心にしまっておこう。

486 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/20(水) 21:41:28 [ aVawJ7sA ]
>>485
何だか色々な物事について真相を知った気がするぜ
GJ!

487 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/21(木) 03:16:11 [ SAYqRXII ]
>>485
萌えた(*´Д`)

488 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/21(木) 14:44:37 [ RmFLieP. ]
妖夢の不安定さは刀に依存してたのかw

489 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/21(木) 16:21:15 [ uqBP1yI2 ]
>>485
>取り上げない。「みょーん」
咲夜さんマジ外道
そして妖夢騙されやすすぎw

490 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/21(木) 16:29:28 [ df29oiuQ ]
            7´ '`'>
        __ノ ̄i,. -‐'´ ̄ ̄`ヽ、
          ) ヽ、_ゝ- ''" ̄    、\
        `y/    ハ 、   ヽ ', ヽ
         イ|_i ノレ/ !_l`ヽi___|  i  |  みょろーん
         L! l●    ●  L_ハ|  |
          ヽil⊃ 、_,、_, ⊂⊃ | │|
        /⌒ヽノiヘ   ゝ._)   i /⌒i ! !
      \  `|ハl>,、 __, イァ/  /ハノ
        ヽ//   ,.ハ}><{ ノ:::ヘ、__∧

491 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/22(金) 01:23:33 [ vENweK.k ]
咲夜「
まず、紅茶の茶葉と汲みたてな水に新鮮なミルク、砂糖。
それに陶製のポットと広口のカップ、目の細かい茶漉しにティースプーンを用意します。

ヤカンに水を入れて火にかけ、お湯を沸かします。
ここで無駄に多くのお湯を作らないこと。
時間と燃料の無駄になりますからね。

同時にもうひとつのヤカンでお湯を沸かし、
これをポットとカップに注いで両方を温めます。
こっちにはあんまり水を入れないですぐに沸かすように。

お湯ができる頃にポットとカップの中のお湯を捨て、
ティースプーンで茶葉を入れるカップの数と同じだけすくってポットに入れます。
ここは好みによって加減するところね。

そしてお湯、沸騰したての頃合のものがいいわ、をいれ数分待ちます。
今はガラスのポットを使っているので良く見えるでしょうけど、
ポットの中で茶葉が面に浮かんだり、底に沈んだりしていますね。
これがジャ

メイドA&B「
やったッ!! さすがメイド長! わたしたちにできないジャンピングを平然とやってのけるッ!
そこにシビれる! あこがれガッ

咲夜「
えーこれがジャンピングというもので、これにより茶葉が十分開いて、おいしい紅茶ができるといわれています。

これをカップに注ぎます。
注意するのはミルクを先にカップに入れて、後でお茶を注ぐという点ね。
こうすることで鮮やかできれいな水色になるわ。
そして最後に砂糖を加えて出来上がり。
ミルクと砂糖はお好みで。

以上紅茶の淹れ方講座でした。
あらもう3時なのね。ちょうどいいから休憩にしましょう。
ミルクも余ってるしチャイでも入れましょうか。
砂糖は…まあこれも余ってるハチミツでいいわ。

メイドA&B「
やったッ!! さすがメへグッ!

咲夜「
何がしたいのあなたたちは…。
とりあえずナイフ抜いて、顔洗ってきなさい。

メイドA&B「
はーい。

魔理沙「
……メイドってずいぶんタフなんだな。

咲夜「
あら、体力なしではメイドは務まらないわよ。

492 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/22(金) 04:28:54 [ caVCoydE ]
魔理沙「なぁなぁ。確かあんたも式を使うんだよな?」

藍「私は紫様の式だが、私も式を使うぞ。橙がそうだ」

魔「あれさ、式って付けたり取ったりするものらしいが、具体的には何が変わるんだ?」

藍「ふむ、いい質問だ。では実演してお目にかけよう。ちぇーん!」

橙「お呼びですかー藍さまー」

藍「さて、この橙だが、私と主従の契約を交わし私の式で在り続けることによって、
  私の式術に比例した相応の強さを持たせることができる。今もそうだ」

魔「ふむふむ」

藍「さて、この状態から式を外すと…むん」

橙「ふぇ? あ、あれ?」

藍「この通り、素質は買ってはいるが、そのままではそこらの野良妖怪とさして変わりはなくなってしまう。
  その能力も、韋駄天の歩や声帯模写で悪戯をしたり相手を驚かせるのがせいぜいだ」

藍「加えて、式術は主従であるという認識にも作用するから、式を外すと私は厳密には橙の主ではなくなる。
  故に互いの立場や呼称も変わってくる。まぁ、元から姉のように慕ってくれているので大差は無いが」

魔「すると、すっぴんのままの橙は」
藍「こうなる」


橙「 あ 、 藍 ね え ち ゃ ん ! (CV:高山み○みの声帯模写)」


魔「…何だか妙に耳に馴染むな」
藍「気にするな」

493 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/22(金) 10:50:34 [ YO8pOVqI ]
>>492
>橙「 あ 、 藍 ね え ち ゃ ん ! (CV:高山み○みの声帯模写)」

お前これが書きたかっただけとちゃうんかと(ry

494 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/22(金) 14:27:18 [ DeqLWdsQ ]
歩ちゃんktkr!wwww

495 名前:幽々子様の食事大作戦 始 投稿日:2006/09/22(金) 19:18:03 [ MDDqoFVY ]
        1
 ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
        中略
 竹の中には可愛い女の子がいるではありませんか。
        中略
 かぐや姫の元には、貢物としていつも美味しいものが贈られてきます。
        中略
 こうして、太ってしまったかぐや姫は月に帰れなくなってしまいました。
 おじいさんとおばあさんと歳の近い白い髪の友達と、末永く仲良く暮らしました。
 めでたしめでたし

        2
 ある所に1人の吸血鬼が住んでいました。
        中略
 毎日美味しい血を吸って、ブクブクと太ってしまったカーミラは、心が狭くなっていきました。
        中略
 なんと、血を肌に塗るとその部分が痩せていくではありませんか。
        中略
 こうして、カーミラは永遠の暗闇に閉じ込められました。
 めでたしめでたし

        3
 桜はね、血を吸うから綺麗なピンク色の花を咲かすのよ。
 そう言って、少女は1つの桜を育て続けます。
        中略
 もっと貴方は綺麗になってね。
 そうして、その桜を育てるのは誰もいなくなりました。
        中略
 桜は少女の気持ちにこたえようと、能力を身につけました。
 なんと、桜を見た人間は死んでしまうようになったのです。
        中略
 こうして、西行妖は見事なまでの桜を咲かすようになったのです。
 めでたしめでたし

「それでね、妖夢」
「いや、ちょっと待ってください。なんですか、今の嘘っぽい話は?」
「紫の所にあった本に書かれてたのよ。外の世界から流れ着いたらしいわ〜」
「いやそれ絶対トンデモ本ですから。それに2つは明らかに嘘でしょう」
「そんなことはどうでもいいのよ」
「いいんですか……」
「主人の言う事は絶対よ。それでね、妖夢」
「なんですか?」
「私も美しくなろうと思うのよ」
「あの幽々子さま。いつもの事ですが、私には意味がさっぱり……」
「もう、にぶいわねえ妖夢は。私がたくさん人を死に誘うでしょう?」
「はあ……」
「そうなると、私は綺麗になるでしょう?」
「そうですか?」
「なるのよ。そうすると、たくさんの霊が私に食事を貢いでくれるわ」
「……」
 半人半霊は思った。
 またみょんな事を言い出した主人を止めないと、と。
「さあ、そうと決まったら膳は急げよ。まずは料理が得意そうな、メイドを……」
「つまり幽々子さまは、私の食事が嫌なんですね」
「え?」
 とんでもない言葉に、亡霊姫は驚いた。
「ならば仕方ありません。私は食事を作るのを止めて、今後一層……」
「嫌よ〜、妖夢のご飯が嫌いな訳ないじゃないのよ〜」
 亡霊姫は半人半霊に抱きつく。
「じゃあ、やめてくれますか?」
「もちろんよ〜。だから妖夢」
「なんですか?」
「たくさん作って〜」
「わかりました」

496 名前:幽々子様の食事大作戦 終 投稿日:2006/09/22(金) 19:20:26 [ MDDqoFVY ]
「紫!!居る!?出て来い!!」
 聞き覚えがある声。
 しかしこんな態度をとるはずがないと思いつつ、スキマ妖怪は目を覚ます。
「どうしたの霊夢?」
「今すぐ白玉楼へ行くわよ!!準備しなさい!!」
「また急ね。一体どうしたのよ」
「ここ最近、幻想郷から食材が消えていってるのよ!」
「それが幽々子の仕業って事?」
「半人半霊が、謝りながら食材買って行ってるって情報があるんだから、間違いないわよ!」
「それは確かに」
「おかげでこっちは3日もご飯食べずじまいよ!!せめて米でも奪還しないと!」
 その割には巫女は元気だな。と、スキマ妖怪は思う。
 このまま食事を食べられなかったら、どの辺りで泣き出すのか見てみたくなったが、死なれてもちょっと困る。
 ので、スキマ妖怪は助けてあげる事にした。
「人間食べます?」
「食べるか!!」
「人と妖怪の境界を操れば平気よ」
「そういう問題じゃない!ああもう!相談した相手が間違ってた!!」
 なら来るな。
「こうなったら、あいつと行くしかない!」
「誰?」
「ワーハクタク」
「ああ。なるほど」
 自分で食材を作れそうにない巫女が食事に困ってるのなら、里の人間もちょっと困っているだろう。
 なら里を守る半人半獣も、何か行動を起こすに違いない。
「じゃあね、紫」
 巫女はそのまま飛んでいった。
「……平和ねえ」
 幻想郷は今日も平和だった。

 後々、スキマ妖怪は巫女に聞いた。
 なんでも運悪く満月の時に会ってしまったらしく、掘られかけたそうだが、
 一緒に逃げていた蓬莱人を生贄にして逃げたそうな。
 私が登場する意味があるかーー!!!
 と叫び声が聞こえたそうな。

 幻想郷の満月の夜、それはいつも通り、平和であった。

497 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/23(土) 01:29:10 [ BeUJC.D2 ]
>>492に爆笑wwwww

498 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/23(土) 02:13:00 [ I41l6utU ]
つうか橙の声のイメージが高山みなみで固定されそうなんだが

499 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/23(土) 11:50:15 [ rRWcWGE6 ]
>>485
それなんていうフンバルト?

500 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/23(土) 12:16:47 [ oPETRor2 ]
俺の橙の脳内ヴォイスは望月久代・・・

501 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/24(日) 02:58:21 [ 28KqO6JM ]
たると? 猫つながりではあるが。

502 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/24(日) 12:59:55 [ RMFtrYu6 ]
たると に、 ワるきゅーレ(小さい方)、東京ミュウミュウの歩鈴、ホリックのモロかな。
とりあえずこれ見れ。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9B%E6%9C%88%E4%B9%85%E4%BB%A3

503 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/25(月) 21:57:49 [ HbLXjhgI ]
「ご、ごめんなさい咲夜さん、もう通しませんから、だからナイフしま・・・ぎゃぁああ」

紅魔館では既に見慣れたこの光景
ここで働きはじめるメイドたちはそのやり取りを見て毎日仕事の取り組みを新たにするという
しかし彼女たちにはこの光景にいつも違和感があった。
明らかに仲が悪い二人にも関わらずなぜか部屋が二人一緒なのだ。
実は仲がいいのでは?興味を持ったメイドの一人がそっと仕事の後部屋をのぞくと

「あ、お疲れ様です咲夜さん」
「・・・・着替えるわ、着替えを取ってくれないかしら」

「あ、はいはい、もう用意してありますよ」
「気が利くわね」

そういうと服を脱ぎだすメイド長、しっかりした普段と比べると少し幼さを感じさせる体型ですね。
実際14歳なのですから仕方ない気もしますが・・・え?何あれ?クマさん?

「ねえ咲夜さん、そろそろ子供じゃないんですからクマさんの柄のパンツはやめたほうが」
「だってかわいいんだもん、美鈴おねえちゃんの意地悪」

は?今の誰ですか?

「でもね咲夜ちゃん、あなたはメイド長なんだから万が一その下着見られたら大変よ」
「ううううー、今はメイド長じゃないの、だからいいの!」
「はぁ、いつもは凛々しいメイド長の正体がこれじゃあねぇ」
「大丈夫、知ってるのは美鈴お姉ちゃんとレミィちゃんだけだから
それよりお姉ちゃんごめんね、今日もいっぱいいじめちゃった・・・ごめんね嫌いになっちゃわない?」

「ああ大丈夫、頑丈さだけが取り柄だもの」
「・・・よかった、じゃあ今日も手当てしてあげる。ほらおねえちゃんも脱いで、脱いで」
「いいって言っても聞かないんでしょうねぇ、それじゃあよろしく」

「えへへお姉ちゃん大好き」


私はドアを閉じました。
何も見ていないのです。きっと何か幻覚をだってほら気がつけば目の前に

「見たわね」

そう呟くいつもの鬼のメイド長が・・・・

504 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/25(月) 23:43:15 [ Y5qe7fo6 ]
>>503
鼻血の海に沈むぜーっ

505 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 00:00:09 [ qVMG8dTU ]
助けて、咲夜さんが乳臭いよフランちゃん!

506 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 00:15:01 [ LxmTw3P6 ]
れ、れみぃちゃん…

507 名前:Rest in Peace. 投稿日:2006/09/26(火) 00:41:25 [ k/itXE06 ]
妖夢はいつものように庭の木を斬り払っていた。
「よっ…はっ……っと」
二百由旬の広さを持つ庭である。常にダッシュしながらの枝切りである。
スペルカードは使わない。これも修行だから、とは妖夢の弁であり、妖忌の受け売りであった。

気付くと、進路の先に一人の男が立っていた。
かなり老齢だが精悍な顔つきで、切れるような気配を妖夢は感じた。
妖夢は足を止め、刀を納めゆっくり近づいた。

「…お嬢さん、ここはどちらかね」
「ここは白玉楼、死んだ者の魂の集う場所です。」
「…そうか…予想していたのとは全然違うな…」
男が柔らかく、少し苦笑いしているのが見えた。

「これから俺はどうなるのかね」
おじいさま、いや師匠はこんな感じだったなぁ、と少し感じた。
「…俺の顔になんかついてるか?」
「…失礼しました。今から三途の川の方を渡り、閻魔の裁きを受けることになると思います。」
動揺したのを気付かれたかもしれない。
「人の形を保ったままここに来る人間は珍しいです。
 おそらく天国で転生を待つことになると思います」
「いやぁどうだかなぁ。結構悪いことしてるからなぁ」

「ようむ〜」
「幽々子様…おやつにはまだ早い時間ですが」
「あらそうだったかしら」
はぐらかして幽々子は空を見上げた。
「…妖忌に似ていたわね…」
「私もそう思います。」
妖夢も同じ空を見上げる。

「お茶にしましょうか。」
少し間をおいて妖夢が口を開いた。
「妖夢からお茶を言い出すなんて珍しいわねぇ。」
幽々子はからかったつもりだったが、
「そういう、気分なんです。」
振り向かずに、妖夢は言った。

508 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 01:08:36 [ ozKBjyEY ]
丹波さん・゚・(ノД`)・゚・
ご冥福をお祈りします

509 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 07:45:30 [ hsRNiUPs ]
丹波さん…(;_;)

510 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 14:44:15 [ tuer7LRM ]
丹波さん……(;д; )

511 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 22:04:38 [ nIV7SFqI ]
・゚・(ノД`)・゚・

512 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 22:53:51 [ 8sptgT5. ]
氏は大霊界へ行けたのでしょうか……
ご冥福をお祈りします。

513 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/26(火) 23:18:36 [ N4l/5UfI ]
「この薬本当に効くのかしら?」
「心配?安心なさい、私は天才薬剤師よ」
「だって抑えた攻撃的思考を胸囲に変換する秘薬なんて効いたことないもの」
「嘘だったらお代は返すわ。それにしてもいい写真ね、隠し撮り?」
「想像に任せるわ、それじゃあもう会うこともないでしょう」
「あら?私としてはまたあなたに会いたいわ」

竹林の奥の館での深夜の密会はこうして幕を閉じた。


「げ、げぇ、咲夜ぁ、何その胸は?」

宴会騒ぎのときこんな一幕があったり

「あれー、もう終わり?」
「ええ、主人が呼んでるの」

その元凶とであっても」あっさり引き上げたり

「パ、パチュリー様、最近咲夜さんが優しいんですよ」
「よかったじゃない」

とか、周りが騒いだりいろいろあって今日は偽りの月の事件を解決しに

「ね、ねえ咲夜、あなた本当に本気出してる?」
「も、もちろんですわ」

そんな一幕もありついに黒幕の下へ

「あらあなたは確かあのときの」

514 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 00:16:14 [ 6rjUUbE. ]
そういうことだったのかッ!

515 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 04:59:09 [ Y.qwA3Mo ]

「あら、来客かしら。藍?」
「申し訳ありませんが紫様、こちらは今手が放せません」
「そう、仕方ないわね……それじゃ霊夢、お願いね」
「あんたの家でしょ、自分で行きなさい」
「みんな自分勝手すぎるわ」
「あんたには負ける」
「よぅ。誰も迎えに来ないから留守かと思ったぜ」
「自分勝手なのがもう一人来たわね」
「お前にゃ言われたかないぜ、霊夢」
「あー疲れた。マヨイガくんだりまでご労足とあっちゃ、流石の魔理沙さんでも時間を食ったか」
「気が早いことね」
「晩飯前だぜ。しっかし、凄いことになってるな。ここにいるだけでぷんぷん匂ってくる」
「あら、何の事かしら?」
「ああ、このニオイ……ずばり“加齢臭”だぜ!」



「ちょっとちょっとちょっと紫、巫女は呼んどいて親友に声をかけ忘れるなんてひどいじゃないの〜」
「あら幽々子いらっしゃい。来てくれると思ったわ」
「……ここの玄関は張りぼてか」
「貴方のとこの賽銭箱には負けるわ」
「まったくもう、みんな自分勝手ね……あら? 今日の料理はもしかして外の世界の?」
「あなたも相変わらずねぇ。そうよ」
「だいぶ前に霖之助さんの本で作ってみた時とはやっぱり少し、匂いが違うみたいだけど?」
「幻想郷では手に入らない香料も多いの。その分、外の世界では根強い人気の料理だから味には期待してくれて構わないわ」
「さあちゃぶ台の上をかたしてくれ、お待ちかねカレーライスの登場だ」
「きゃ〜、待ってました〜」



「そうそう幽々子。貴方、肉は多いほうが好み?」

516 名前:515 投稿日:2006/09/27(水) 06:03:08 [ Y.qwA3Mo ]
九行目と十行目繋げるの忘れた……
藍様の鍋の中に入ってきます……('A`)

517 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 11:09:05 [ Li/UnTRc ]
魔理沙、逃げて〜

518 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 12:57:40 [ HDUed8iI ]
GJ
ホントに「かれい」と言っちゃったのか、それとも「かれー」が
単にゆかりんの耳にそう聞こえたのかw

519 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 15:55:10 [ SrrnD2EI ]
魔理沙の生き物と食料の境界がいじられたな

520 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 22:05:08 [ rcnlVxg. ]
メイド長は悩んでいた。自画自賛が許されるならば自分はすばらしいメイドだと思う
しかし他のメイドたちはどうか?・・・ふがいない、あまりにもふがいないのだ。
つい先ほども咲夜の前で壷を割るという大失敗をやらかしたメイドに制裁として踏みつけてやった。
しかも直足でだ。そしていくらきつく言い聞かせても

「わかりません、メイド長〜」

と返事を返すばかり、聞けば外周で責任者をしている門番も同様だという
足蹴にされるのは屈辱のはずなのに・・・なぜあれほど言い聞かせても直ってくれないのだろう

「はあぁ、どうすればいいのかしら」

そんなことを考えているうちに目の前のメイドがバケツの水をこぼした。

「め、メイド長」

そういってこちらを向く顔は緊張しているのだろう、真っ赤になっている。

「も、申し訳ありません」

521 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 23:06:32 [ rKmV9UNg ]
完全で瀟洒な従者が己の目の前で砕けゆく壺をお見逃しになるとお思いか?


待て、これはメイド長の罠j(ジャーンジャーン

522 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 23:22:53 [ jD5YPTGw ]
俺も紅魔館に就職してワザと仕事をミスることにしよう
特にメイド長かお嬢様の前で

523 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/27(水) 23:26:03 [ MyC0Tg1E ]
まだ続いているんだと思って待っていた俺…

524 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/28(木) 07:36:49 [ kAauLryw ]
>>520
ちょww 紅魔館の人材クオリティ高過ぎw

525 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/28(木) 20:09:34 [ Wsm7pzKM ]
ちょっと昔の話をしよう、当時僕は家なき男だった。
無縁塚で黄昏ながら空に浮かぶ雲を食べることを想像しながら過ごす毎日。
何、寂しかったのは最初だけ。一週間ほどそこで暮らしていると夜中突如現れた人々に

「こっちへおいで」

と誘われ続けていたから寂しくはなかった。そんなある日のことだった。
気がつくと顔に何か張り付いていたのか息苦しくて目を覚ました。
目を覚ましたという言い方は変かもしれない、なぜならそれまでも河原で水と戯れながら舟を待っていたからだ。
ようやく来たおっぱい、いや少女が僕を蹴飛ばすときれいだった河原から元の寂しい無縁塚へ帰っていたんだ。
そして気がつけば顔に

「住み込みの弟子、募集中、三食、蔵書読み放題
                             霧雨」

そんなことが書いてあるチラシが張り付いていた。
不思議なことに動かないはずの体は勢いよく立ち上がり
そのチラシの地図の場所へ駆け出していた。

そしてたどり着いた先で扉をたたくと
魔理沙、そう君のお母さんが君を抱いて迎え入れてくれたんだ。
そこからはすんなり話が進んだ。
魔理沙、君の父親は行方をくらましていてね。
男手が足りないとも言っていたよ。
それから僕は彼女の弟子として

「ぎゃー、ぎゃぁ」
「おい、魔理沙が泣いているぞ」
「あら大変、でも私実験で手が離せないの、よろしく」
「無責任な・・・ああお漏らししてるじゃないか、替えのオムツは・・・昨日洗濯したから」

「びぇぇぇぇぇん」
「おい魔」
「任せたわ」
「くそ、おなかが減ったのか、じゃあミルクを、師匠!あなたの娘に母乳」
「粉ミルクならそこにあるから、今いいところなの」
「くそ、確か人肌に温めて、よしこれで」

「gy・・」
「任せたわ」
「待て、いきなりか・・・僕はいったい何を、洗濯の途中だというのに
この後夕食のしたくも・・・ああ、魔理沙今行く」

ああ最初はとても大変だった。
でも魔理沙、君が大きくなるとね

「おいこーりん、本読んでくれ」
「ああわかった。なんだい童話かな」
「ほらこれ『アルアジフ』」
「他のにしなさい」
「ええっ、だって面白いぜ」
「君はいいかもしれないが読んでる僕なんかこの前おかしくなりかけたんだ」
「それがいいのに・・・じゃあこれ」
「ああ今度は絵つきか、どれどれ」
『奥様は魔法少女 はぁと』
「駄目だ駄目だ、いったいどこから」
「お父様の書斎に似たようなのいっぱいあったぜ」

もっと大変になったのさ。

まあその後もいろいろあってね。魔理沙が自分で生活できるようになったから
僕はあの屋敷を出たというわけさ

526 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/28(木) 22:01:31 [ kAauLryw ]
いいなあ…この家庭的な雰囲気好きです
頑張って赤子魔理沙の世話をするこーりん
困りながらも幼い魔理沙に本を読んであげるこーりん

三途の河原に居るはずの霖之助の顔に張り付いて彼を導いた紙も、
霧雨ママが魔法を掛けたものだったのかな?と妄想しました。

527 名前:愚者のゲーム1 投稿日:2006/09/29(金) 22:48:30 [ P4SIi8e2 ]
「す、すみません咲夜さん、お願いですから許してください」
廊下に響き渡るのは懇願の声、そばを通り過ぎる誰もが知っている。
この願いは冷徹な侍女長に届くことはなく、次の瞬間には真っ赤な剣山が出来上がるのだと
ゆえに

「そうね、それじゃあゲームをしましょうか?」

そうメイド長が述べたのは館を驚愕で揺らすのに十分だった。

「それじゃあゲームを始めましょう、ルールは簡単、このトランプの中からあなたは一枚を選び
私はその数字を当てる、それだけよ」

咲夜が簡単に述べ「さあはじめましょう」といった直後門番は声を上げる。

「不公平です」
「あなたに有利すぎてかしら?」

周囲は同意した。せっかく勝てる勝負なのに何を言うのか?
しかし門番はこう述べる。

「咲夜さん、失礼ですが何枚隠していますか?」

意味がわからぬ周囲にもかまわず

「参ったわね」

とメイド長は述べると服の隙間から13枚の紙を取り出す、その紙にはそれぞれA〜Kのマークが書いてある。
「いつ気づいたの?」
「だってカード当ての基本でしょう?」
「うかつだったわね、じゃあこうしましょう、あなたが私にA〜Kまでのカードを渡すの
私は持っているカードであなたと同じ数字を当てる、これでどう?」

「ええかまいません、その前にカードを見せてください」
「あら本当に今日は鋭いわね」

一枚一枚カードをめくる門番はやっぱりと呟くと

「今度はマーキングですか?」
「だって基本じゃない」
「基本すぎです。新品のトランプはありますか?」
「ええあるわ、これでどうかしら?」

528 名前:愚者のゲーム2 投稿日:2006/09/29(金) 23:11:42 [ P4SIi8e2 ]
再び渡されたカードを見て一枚一枚確かめる門番、その目は真剣そのもの

「ふぅー、今度は何も仕組んでいないようですね。」
「もちろんよ、ブランクカードはこっちへ貸して、そのカード出されたら当てれないもの」
「わかりました、それとこれでいいですか?ハートのA〜Kまで」

「ええ、これでいいわ、わかっていると思うけどこれはあなたを救済するためのゲーム
名目上はね。私はあなたの選ぶカードを当てる。はっきり言えば13分の1の確率当てのゲームよ
はっきりいえばあなたが有利すぎる、ふふふ、いつもと逆ね
ただし私はあなたが選ぶカードを当てるためにあることを許可してもらうわ」

「何ですか?時間の操作は駄目ですよ」
「もちろんよ、ただね、あなたに話しかけることだけよ
私はあなたの反応を元にあなたの選んだカードを当てる、いいでしょ」
「わかりました、それでもこちらの有利は動きませんから」

「あら優しいわね、それではこのゲームの基本事項をおさらいするわ。
私に要求されるのはあなたがカードを選ぶまでの思考をトレースする能力

たとえばA、Kをいきなり選ぶことは普通できないわね。そして中間点である7も同様
この3つは基本的にかなり選びにくいの、端と中間点、印象が強いもの
対して選びやすいのは3、9、まず思考で浮かぶのはここら辺かしら、
10じゃないのは二桁の中で唯一絵札じゃないのは10だから
特徴的な札は選びにくいのよ。こういう相手から避ける消極的なゲームでは・・・
4でないのは、縁起が悪いからね、単純だけどそれだけで選ぼうとする手が鈍るのよ
そうなると自然と2、5、6、8に行き着く、多分たいていの人間はこの4枚のいずれかを選ぶでしょう
だけど・・・・説明した理由は理解しているわね。」

「ええ、私の反応を見て遊んでましたね」
「その通りよ、ふふふ、よく選ぶことね」
「その必要はありません、私はもう選びましたから」
「あら?自信たっぷりじゃない」

門番は胸をはり答える。

「だってこのゲーム負ける気がしませんから」
「あらそう?実は私もなの、そうね、私が負けたら一日あなたの犬になってあげる」

ざわめく周囲を前に両者は差し出したカードを伏せた。

529 名前:愚者のゲーム3 投稿日:2006/09/29(金) 23:30:13 [ P4SIi8e2 ]
「それじゃあ合図にあわせ同時にひっくり返しましょうか。いい?」
メイド長は向かい合う門番に声をかけると
「はっきり言って意味がないと思いますよ。このゲーム私の勝ちは動きませんから」

「あら本当に自信満々ね、どうしてかしら?」

問いかけるメイド長に門番は告げる

「このゲーム、咲夜さんは気づいていないでしょうが必勝のカードがあるんです。
といっても気づいたのは偶然ですけどね。咲夜さん、私にブランクカードを捨てさせましたよね」

「ええそれがどうかしたの?だってそうしないと13分の1のゲームにならないじゃない?」

「それです。失敗です。あれが大失敗でした。トランプの柄、実は13種類じゃないんです。
さて私のトランプの枚数がわかりますか?咲夜さんに渡した13枚と差し出した1枚を除いた枚数は
・・・・・そう40枚です38枚ではなく40枚なんですよ。
ゆえに咲夜さん、あなたが持っていない『Joker』、14番目のカードを出せば私の勝ちは動かない
さあ犬になってもらいましょうか!!」

周囲で見ていたメイドたちは息を呑む、らしくないメイド長の失敗
そして目を見開き、今まさに犬となるメイド長を見て驚愕する。

「・・・美鈴、あなたは今日本当に冴えてたわ、最初の仕込みも、マーキングも気づくなんて
正直驚いたの、そうね、負けね、どうしようもない負けだわ・・・・ふふふ」

メイド長は顔を伏せ、息を殺す、それはまさに屈辱に顔を伏せる姿に見えた。
しかし次の瞬間

「ふふふ、あははは、負けよ、あなたの負け、どうしようもない負け
あはははははははははははははっはは、ねえ美鈴、私の持っているカードの枚数わかる?」

「13−1=12枚に決まってるじゃないですか」

「でもね、13枚あるのよ、不思議でしょう?」

「ま、まさか」

それはまさに狂ったような笑いといっていいだろう。
驚きつつも門番がひっくり返した咲夜のカードの表でピエロが侵しそうに笑っていた。
それはもうおかしそうに

530 名前:愚者のゲーム4 投稿日:2006/09/29(金) 23:53:36 [ P4SIi8e2 ]
「ど、どうして、咲夜さんがこのカードを、ももしかして」

門番は自分の持つカードを見返して確認する。そこにあるJokerのカードを

「あらいやだ、別にあなたのカードなんて抜いていないわ、私は私の持っていたカードを出しただけ
そう最初に差し出したトランプから抜いたカードよ」

「は、反則です、そんなのルール違反じゃ」
「ないわよ、だって言ったでしょう『私は持っているカードの中からあなたと同じカードを当てる』
なにも偽りはないわ」

「待ってください、それじゃあ私から13枚もらう必要が」
「あるわよ、考えればわかるでしょう、あなたに勝ちを確信した状態でJokerを出させるため」
「それじゃあ最初から」
「はめられていたのよ、私の手をあなたの思考の中で指定させる
あなたに13枚私に手渡しさせたのはそのため
そしてあなたの手元に私の手にない必勝法がある。
普通に考えれば少しでも危険のある端を渡るよりも安全の保障される道路を通るのは自然よね。
そして勝ちを確信した瞬間、あなたは勝つための思考を放棄した。
対する私はあなたが思う必勝法だけを狙えばいい、
あなたに渡されたカードは所詮13分の1の確率、何を選ぶかなんてわかるわけがない、
でもその中であえてあなたに必勝法を与えることで100パーセントの確率に引き上げた。
この勝負はそれだけなのよ。安易な必勝法に頼った愚か者を罰するゲーム
、知ってるかしらトランプのジョーカーってね
タロットで言う愚者と死神にあたるのよ、今のあなたと私にぴったりね」

いつの間にかメイド長の両手全ての指で挟まれたナイフを見て腰を抜かす門番の悲鳴が今日も紅魔館にこだました。


後日譚

深夜のティータイム、館の主人はゲームの顛末を聞き咲夜に問う

「もしあの子が気づいていてわざと通常のカードを選んだらどうしたの?」
メイド長は笑いながら
「そのときは私があの子の犬を本当にやっていたでしょうね。」
「もう終わったことだけどそれであなたはよかったのかしら?」
「それはもちろん恥ずかしいですけど、最近あの子侵入者に対してすごく甘いんです。
自分がやられる前にすぐ相手を通してしまう、傷つかないために賢くなったのはいいんですけど」
「けど?、、、なにかしら?」
「私はそんな小賢しいあの子より前みたいに馬鹿正直に立ち向かう美鈴の方が好きですから」
「あら妬けるわね、それをわからせるためだけにあのゲームを?」
「さてどうでしょうか?」

主人が声をかけようと振り返った時咲夜はもうそこにはいなかった。

531 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/30(土) 00:07:22 [ IdtbocLw ]
     .i\ /i
    < '´  ̄ ヽ
   __彡ノメノノlノリ〉
   \ `ソリ!゚ ヮ゚ノi  ……?
     ><(つ!>つ
    / ,く//_|l〉
     ̄ l.ノl.ノ

532 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/30(土) 06:37:10 [ aAfqUR6M ]
>>531
「難攻不落の砦には、必ずひとつだけ急所があるのだよ。
……そこへ攻め入った敵を一網打尽にするためのね!」

byキース・ホワイト

533 名前:月下の再会 投稿日:2006/10/02(月) 18:49:58 [ uJ337t6A ]
数行残虐?表現あり

輝夜「そちは…」
永琳「私をお忘れですか、姫。」
輝夜「貴女は…思い出したわ。久しぶりね。地上の民は面白い話し方をするのよ」
永琳「お久しぶりです」
輝夜「永琳。私は最近まで、記憶を封じられていたみたい。思い出して早速、
   二つ聞きたいのだけど」
永琳「はい」
輝夜「なぜ貴女はあいつらを裏切って、殺してまで私を助けてくれたの?
   そして、いまさらだけど私が罪を受けないといけなかったの?貴女しか答えてくれなそうだから
永琳「お言葉ですが、姫は間違っています」
輝夜「助けた、という所が間違いかしら。とすると厄介ね」
永琳「いえ。私が助けた形になってしまったのは事実です。記憶がなかったのなら姫がおとなしかったわけです」
輝夜「失礼ね。でどこが違うのよ」
永琳「私は殺してなどいません」
輝夜「では、あいつらは蘇るの?急いだ方がいいわね」
永琳「急ぐのには賛成です。姫は昔からのんびりしすぎですから。でも問いに答える時間はあります。現物も見つかったことですし」
輝夜「…もうしゃべらなくて結構よ」
永琳「実は、彼等も不死を望んでいたのです。私が薬を作るずっと前から。
   でも、彼等は薬を使うことはできなかった」

そう言うと永琳は月人の死体を持ち上げた。
その死体は頭の中身が見えていた。

黒。銀。緑。鈍い輝きが…

永琳「こういうことです。
   でも、人の脳を機械に取り替えても、やがてくる衰えは避けられませんでした。」
輝夜「なんで知ってるのよ」
永琳「科学は好奇心で進歩してきました」
輝夜「私が罰を受けたのはやつあたり?醜いわね」
永琳「……。あれは作った私が迷うほどのものです。そして全ての者に与えるわけにはいきません。
   あれを飲んでよかったと思いますか?」
輝夜「不老不死を求めない奴は自殺志願者よ」
永琳「おそらく姫はこれまでいろんな者を見てきましたよね」
輝夜「いろんな人がいたわね。不老不死の人が二人くらいいてもいいとは思わない?」
永琳「数えきれない別れもあったでしょう」
輝夜「数えきれない出会いもあるでしょう」
永琳「なにをいまさら、ですね」
輝夜「怖い者なんて永琳くらいよ」
二人は歩き出した。
永琳は思う。この方は自分の足で歩かない姫ではない。
歩くというより少し浮いている。

534 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 19:24:33 [ uJ337t6A ]
お嬢様がチルノと仲良くなったようです。
なんでも誰に対しても無礼なところが気に入ったとか。
どこの漫画のヤクザでしょうか。
しかし小人蟄居して不善をなすといって
小さい人はロクな事を考えません。(←意味が違います)
図書館でパチュリー様と一緒にいると
お嬢様とチルノがやってきました。
二人ともニコニコしています。
「いいカードの名前を思いついたわ」
「ザ・ワールドみたいなのは吸血鬼みたいに若い顔の人に怒られそうなのでやめてください。」
「そこにいるチルノが私と似た技を持っていたから協力したの。
 
 その名も…パーフェクト幻想郷」


ガク    
  ガタ  
ブル
  ブル

その日は一日中震えがとまらなかった…
小悪魔が失神していた。
パチュリー様は耳栓をつけていて無事だったそうだ。

535 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 19:54:18 [ CxaqwGJY ]
>>534
流石、⑨とネーミングセンス×のコンビだけあるなwww

536 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 20:29:26 [ YfPVl15A ]
幻想郷の中心の小さな店で5人は向かい合っていた。さあはじめようかと店主の男は立ち上がると会議の開会の宣言を述べる

「3人寄れば文殊の知恵ともいう、ましてや僕らは5人でそれぞれ並々ならぬ頭脳を誇る5人だ。
互いの問題について考えれば必ず解決できると思う」

部屋の扉の前には

「幻想郷少女保護連盟第一回総会」

と書かれている。
ちなみにこの部屋、時間、空間的にも断絶されている上、天文密葬法&簡易型結界符(ただしスキマ妖怪製)により
完全に外界から遮断されている。あくまでもさりげなく少女を守ろうという意味で少女たちにこの会議の存在を知られてはならない
それゆえの措置である。けしてやましいことが行われているわけではない。

「それでは私からね。」

メイドは立ち上がると自分のしたことの是非を問う、守るべき立場として正しい行いをしたか否か、裁かれるためだ。

「この前、お嬢様の下着が洗濯物置き場に落ちていたの、それでね、私は思ったとおりに行動したのだけれど
お嬢様が泣いて起こってしまって・・・皆さんならどうするかしら」

そう言ったのを聞き参加者は一様に手元のフリップにマジックでなにやら書き込む。
何を隠そうこうすることこそこの会議の意義である。
自分が正しいと思う行動をそれぞれが素直に書き、それを批評しあう、そうすることで自分たちの姿を見直そう
という意味である。

「皆さん終わったかしら、では・・・オープン」

「「「「「かぶる」」」」」

それぞれが見せ合うフリップは「今回も」全会一致である
「全会一致ね、やっぱり私は正しかったようね。じゃあお嬢様が怒ったのはなぜかしら」

メイドのつぶやきに薬師は立ち上がり答える。
「反抗期だからよ、この天才がいうんだから間違いないわ」
うんうんと一様にうなずく一同に安堵すると
「ああ・・・私のお嬢様も成長しているのですね」
ほろりと涙をこぼす。それじゃあ次は私ねと薬師は立ち上がると

「この前私の弟子に風邪をひかせたんだけど座薬じゃなくて飲み薬にしてくださいといったの、
散薬なんて教えた覚えがないし、でもね、座薬でもいいですからせめて自分でと言って泣き出して
あなたたちならどうする?」

再び皆一様にフリップにマジックで考えを書き出しいっせいに開く

「「「「「そそる」」」」」

全会一致である。ブラボーと拍手さえ起こる始末である。さすが師匠だと感嘆する皆の前で

「よかった、私、異常なんじゃ、ないかと、おも、ぅ、ぅおも、っ、て」

感極まって泣く薬師にお蝶婦人(独身)は

「久しぶりにいい話を聞いたわ、正しいスキンシップてかくあるべきなのね」
つられてこぼす涙を拭きつつ次は私の番ねと立ち上がり・・・会議は続く
・・・・・・・・・・・・
「本日は大変ためになる話をありがとうございました」
と一様に挨拶し解散、した後

幻想郷のあちこちで泣き声が聞こえたのとはたぶん関係ないお話

537 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 20:44:48 [ uJ337t6A ]
たいへんな へんたいだ
いやnormalだ

538 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 20:56:51 [ PZlEKuxM ]
独身なのに婦人吹いた

539 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 21:28:31 [ eu5VKDiI ]
>「「「「「そそる」」」」」

それは行動じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
だめだ、ツボ入ったwwwww

540 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 21:46:06 [ U3LzVW2A ]
風邪を「ひかせた」のは誰も突っ込まないのか、
基本ですか、そうですか。

541 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 22:24:22 [ 2RpDrBa6 ]
これはいい変態の巣窟ですね

542 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/02(月) 23:52:30 [ RcvNnV6. ]
ああ、きっと何食わぬ顔でいぬかみっ!の最終回に混ざってたな。

543 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/03(火) 12:44:08 [ KHB8dqkA ]
>>536
非常にナイスです!!!11w
第二回総会を期待せずにはいられないッ

544 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/03(火) 16:17:03 [ Nk7XO226 ]
ここを見てると、この小説を連想させられるな・・・
ttp://plaza.rakuten.co.jp/saikyousan/3006

545 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/03(火) 22:09:55 [ KHB8dqkA ]
紅魔郷EXステージ
中ボスパチュリー直前に出てくる全方位弾バラ撒きメイドさん
たった一人で立ちはだかる彼女に、いつも1ボムを消費させられます…
そんな彼女に敬意を表して。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

どうしてこんな事になってしまったのだろう。

自分は紅魔館の平メイドだった。
ここに勤めれば、さし当たっては強い人間に退治される事も無い。
自分より強い妖怪に喰われる事も無いし、自分が喰いっぱぐれる事も無い。
日々の仕事に従事しながら、慎ましくも安定した妖生を過ごせるハズだった。

しかし、他の妖怪メイド達より一回りだけ妖力が強かったのが良くなかった。
それが上司の目に止まり、特別区域警備部隊などという物騒な部署へ転属させられる羽目になってしまった。

聞けばこの部署は、紅魔館内で最も危険な部署であるという(門番よりも)。
勤務内容は、お屋敷の最奥区画の警備。
その場所の警備がどうして危険なのか? その先に何が有るのか?
それらの事について、転属して間もない自分は未だ知らされていなかった。
でも兎に角、危ないのは嫌だから、できれば平メイドのままで居たかった…。

そんな想いも虚しく、転属初日から非常警戒態勢が発令された。
妖怪だらけの紅魔館に侵入してくるなんて、きっと並みの者ではない。
そんなモノの相手をする事になるなんて―――

   * * *

「……新米、しっかりしなさい」
紅魔館の、果てしなく広大な廊下。
そこに横になっている自分の顔を、メイドの先輩が上から覗き込んでいる。
どうやら意識を失っていた様だ。
体中が痛い。何故こんな状態になっているんだろう。

「大丈夫? 立てる?」
先輩に肩を貸してもらいながら何とか立ち上がる。
その先輩も全身が傷だらけで、服のいたる所が破けていた。
周りを見渡すと、同じようにボロボロになった同僚達の姿。

ああ、そうだ。思い出した。
館の特別区域に侵入してきた、紅白の服を着たおかしな人間――巫女と呼ぶらしい――と戦って、
自分と、自分達の隊は全員が撃墜されたのだ。
では、その紅白は今どこに?
そう思って上を見上げると―――

空中には、あの紅白巫女が居た。

そしてもう一人、メイドの姿が在った。

自分達が束になっても敵わなかったあの巫女と、たった一人で対峙している者。


知っている。
彼女は、この特別区域警備部隊の隊長。
その容姿には特徴は無く、他のメイド達とほとんど同じであるが、間違う事は無い。
内に秘めた妖力が他のメイド達よりも遥かに高い為、それが彼女であると、誰もが感覚で判別できるからだ。


「隊長の邪魔にならないように、離れましょう」
先輩の言葉に頷き、肩を借りたまま柱の影に身を移す。
他のメイド達も距離を取ったり、廊下の角に移動し始める。

「そうだ、隊長なら……」
あの人間を止められるかもしれない。
自分が紅魔館に入りたての時、多忙なメイド長に代わって、新人メイドの戦技指導を担当していたのもあの人だった。
隊長が何の妖怪なのかは判らないが、私は隊長との実戦訓練で、その「能力」を味わった事がある。
私は柱の影から隊長の姿を見上げた。

546 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/03(火) 22:11:26 [ KHB8dqkA ]
地面のメイド達が全員安全な場所へ避難を終えたのを確認すると、隊長は巫女に向き直った。
隊長の体内から強力な妖気が膨れ上がる。
その圧力を前にしているというのに、巫女は掴み所の無い悠とした表情をしていた。
だが、並みの相手では無い事を感じ取っているのだろう。集中力が高められたその眼光は鋭い。


両者が僅かに見合った後、隊長が動いた。
妖力を凝縮して生み出した気弾を、全身から、全方位に撒き散らす。
大量の紅色の気弾が、巫女と隊長の居る空間を埋め尽くす。
同時に、空を薙ぎ払う刃の様に、連なった蒼い気弾を放つ。

その弾幕を避けながら、巫女も攻撃の動作を起こしていた。
巫女の手から放たれた札が淡く発光し、刃物の様に、迅く、鋭く、隊長へ向かって翔ぶ。
だが、その攻撃を隊長は避けない。
避けずにその身で受ける。
幾つもの札がその身体を直撃し、札に込められていた力が弾けるが、隊長は身じろぎひとつしない。


原理は判らないが、これが隊長の能力―――相手の攻撃を無効化し、身を護る能力。
巫女の放った攻撃は、隊長の身体の手前で不可視の「盾」に全て弾かれ、その威力を殺されていた。

自らの攻撃が無効果された事に、僅かな驚きの色を眼に浮かべながらも
巫女は紅と蒼の二色の弾幕をかわし続ける。

空間を埋め尽くす紅弾に機動を封じられてその場に留まれば、正面からはとても抜けられない蒼弾の刃に体を裂かれる。
その蒼弾を避けようとすれば、その動きの途中で紅弾に被弾する。
二色の弾が相互に効果を高め合っている弾幕技。

これを無傷で避け切れる者は、そうは居ない。

事実、巫女は徐々に弾幕の海の中で逃げ場を失いつつあった。その表情が険しくなる。
遂に、一弾が巫女の身体の芯を捕らえた―――かと思われたその瞬間。
突然、巫女の身体から眩い光が発せられた。
その眩しさに一瞬きつく閉じた眼を開くと、巫女の手に輝く小さな符が握られているのが見えた。

あれが、スペルカード……。
私は数度しか目にした事がないが、間違い無い。
幻想郷でも一握りの妖怪や人間が持つ、力を凝縮させた符。
相手の攻撃をかき消し、強力な一撃を見舞う攻防一体の切り札。

巫女を追い詰めた隊長の弾幕は、全て消し飛ばされていた。
同時に巫女の周囲に、八つの輝く光球が現れていた。
それらが、生き物が踊るようにうねりながら、一斉に隊長を目がけて空を疾り、炸裂した。
激しい爆発で空気が震える。余りにの衝撃の強さに、私は思わず柱の影に身を伏せた。

547 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/03(火) 22:13:11 [ KHB8dqkA ]
噴煙が散り広がり、中から巫女の姿が現れる。
その両目が、驚きに見開かれた。
巫女が見つめる宙の一点に立ち込める煙が徐々に晴れていくと
―――そこにはボロボロになりながらも、未だ健在な隊長の姿が在った。


スペルカードの攻撃にすら耐えた隊長。
だが、そこまでだった。
隊長の身体から発射されていた弾幕が、完全に止まってしまっていた。
隊長の身体を護っていた「盾」も消えていた。
その身体からは、もはやひとかけらの妖気も感じられない事が私にも判った。

隊長の能力…あれは恐らく無限に持続できる力では無かったようだ。
格下メイド相手の訓練ならば、終始その護りの「盾」を発動し続けられたかもしれない。
しかし強大な相手の攻撃を受け止め続け、同時に自らも全力の攻撃を放ちながらの力の行使ともなると…。
そう長くは持たなかったのだろう。


妖気が空になるまで力を出し尽くし、もう気弾の一発すら撃つ事もできない隊長は
それなのに、尚も巫女の前の中空に立ちはだかっていた。

「隊長…もう……」
傍らで先輩が呟く。
もう何もできないはずなのに、隊長はこれ以上何をしようというのか。

赤い糸を垂らしている隊長の口の端が、つぅっ、と吊り上った。
不適な笑みを浮かべ、ゆっくりと巫女に向かって飛ぶ。
ゆるゆると、空を前に進む隊長。
それが、今の彼女の身体に出せる全速力であるらしかった。
それで巫女に体当たりをしようというのか。

「そんな、どうして……」
自分の口から、思わず言葉が漏れる。
そんな身体で、これ以上何ができるというのか。

巫女は、僅かに眼を細め、札を手に握る。
隊長は痛々しいほどに遅い速度で、尚も巫女を目掛けて前へ進む。
巫女の手の札が、淡く発光し、空へ放たれ、弾丸のように隊長の身体に射ち込まれて、弾けた。





隊の者が全員で、地に落ちた隊長に駆け寄る。
あの巫女には、必要以上に相手を痛めるつける趣味は無かったのだろう。
とどめの攻撃には手心が加えられており、隊長の傷は浅かった。
先輩に抱き起こされ、すぐに意識を取り戻した隊長は、廊下のやや遠方を仰ぎ見ていた。
その中空では、先程の巫女と、七曜の魔法使い・パチュリー様が対峙していた。

その様子を見た隊長が、呟くように口を開く

「……私達は、できる事をやった。 
 あとは、パチュリー様の魔法の妨げにならないように、この場を離れましょう…」

548 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/04(水) 04:02:28 [ JsMSa.Oo ]
やっぱり
そこは
決めボムだ


549 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/04(水) 20:40:56 [ 8Iy/2yMI ]
>>545
なんだそのかっこよすぎるメイヅは!
最後の移動を体当たりと見るか!
ちょっと見方が変わった。
かっこいいぜメイヅ。

550 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/04(水) 23:19:36 [ 6WXYg.R. ]
>>536
>「本日は大変ためになる話をありがとうございました」が
「本日は大変態になる話をありがとうございました」に見えた。
俺はもう駄目かもしれない

551 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/06(金) 08:29:44 [ PAZ/8waY ]
>>550
あながち間違いではないから困る

552 名前:夜雀の屋台。 投稿日:2006/10/07(土) 04:50:49 [ gMfTp/pI ]
 これまでのお話のあらすじ。(まとめたひと:因幡の素兎っぽい何か)

 焼き鳥撲滅を掲げて始まった鰻屋夜雀の挑戦。
 やがて、永遠亭とのいざこざで開拓した新たなる力『蝮』を扱うようになった。
 その後も夜雀は強力無比な力『蛸』『亀』『蛙』等を次々と使いこなしてゆく。
 志を同じくする烏天狗の協力も得て、夜雀の屋台はすこぶる順調に見えた。
 しかし、夜雀は最凶の力『三大珍味』と相対し、その強大さの前に脆くも敗れ去る。
 思わぬ敗北を喫し苦悩する夜雀に、追い討ちの如く次なる力『犬』が現れた。
 辛くもこれを退けた夜雀は、手に入れた多彩な力を駆使し屋台を再開する事を決意。
 かくして夜雀と鰻屋台は、再び本来の目的へ向けて歩み始めたのであった。
 だが、あまりに多くの力を得てしまった夜雀の元へ、限界の足音が忍び寄っていた――。

 ……あれ、この話って前に最終話迎えなかったっけ?
 ……まぁいいか、やることやったしバイト代貰ってこよ。 


 §


 いつものように営業中。夜雀は今日も頑張っております。
 屋台の人気も、鰻屋台だけに鰻登り。とても順調かつ平和だ。
 しかし最近、夜雀には非常に気になる事があった。
 客層を広げるために取った作戦『変なメニューの追加』。
 メニューが増えれば、当たり前だが注文はバラけて鰻の注文数が相対的に少なくなる。
 随分と可笑しな食材が並び、鰻の影がだんだんと薄れていっている気がするのだ。
 これでもここは鰻屋台って呼べるのだろうか。
 どうでもいい思考が頭の中をぐるぐるぐるぐると回り続けて。

 もういっそ、焼き鳥食べる人間を絶滅させた方が早いという結論に達する。

 …………という事も無く、何かを気にする暇も無いほどに忙殺されていた。




 接客して歌って、お勘定して歌って、調理して歌って。とは言え、歌う暇もありゃしない。

 鰻はっと……あれ、これって蝮じゃないの。あー、しまった林檎がもう無いわ。

 って、これって蛙の余りだった。あと、蛸はどこに放り込んだっけな。

 ひゃあ、脱走されてるし。干からびて死ぬ気なのかなぁ勿体無い。

 あぁ了解ー、お酒お酒。果実酒は……ん、前に瓶洗った時にラベルが剥がれたんだった。

 どっちかは血なんだよねぇ、あーもうどっちだっけ。どっちも見事に紅いわよ……もう。

 え、あ。お勘定ね、忙しいからそこに置いといてくださいな。

 ん、子供……? あ、ちょ、あぁー! その籠開けちゃ駄目だってー!

 あぁぁぁー。イナゴー。私のイナゴがぁー。帰ってきてぇー。

 何でも触るから子供って嫌ぁー。

 ……あ、はーい、もうちょっとで焼け、って焦げてるぅー!



 結果、夜雀は熱を出して倒れた。

------------------------------------------------------------
 ねぇ、これホントに続けるの? …………いや、まぁ。
 素直に終わっといて下さい、と少しでも思ったのなら、
 『物語終了』とでもレスをいただければ幸い。さ、バイト代回収回収。

553 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/07(土) 09:41:46 [ 4KacB8m2 ]
もうちょっとだけ続くのじゃ

554 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/07(土) 10:46:04 [ 4EgjwbSI ]
>>553
ある意味「俺達の戦いはこれからだ!」と対極にある言葉だなw
だが

もうちょっとだけ続くのじゃ
がんばれみすちー

555 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/07(土) 13:12:22 [ KJo0nYa. ]
魔「香霖、何だこれ」
霖「それは特定の式神に命令する為のアイテムらしい」
霊「らしい・・・って?」
霖「その手のアイテムは式神を選ぶようだ。散々試したが、それで動く式神はうちには無かった」
魔「ほー、じゃあ私が貰っても構わないな」
霖「まあ、好きにすればいいさ」
魔「よし、色々試してみる。霊夢、手伝ってくれないか」
霊「まあいいわよ。閑だから」
魔「よし! じゃあな、香霖」

魔「うーん、全然わからん。本当に式神を動かすアイテムなのか?」
霊「それにしても不思議な材質よね。木でもカネでもない。プラスチックって言うらしいけど」
魔「恐らく外側は只の箱で、中の茶色い板が本体なんじゃないかと思うんだがな」
霊「そうね、いかにも箱で保護してるって感じだし」
魔「仕方ないな。箱をバラして茶色い板を調べてみるとするか」
紫「ダメよ。そんなことしたら、台無しになるわ」
霊「あら、紫じゃない」
魔「お、丁度良かった。こいつで命令できる式神を知らないか?」
紫「幻想郷にはいないわ。ここに式神の名前が書いてあるんだけどね」
霊「M・・・S・・・X? 私の勘が、この式神はとっくに幻想郷に来ていると告げているんだけど」
紫「していないわ、私がさせないわ。このコは今でも外で現役だもの」
魔「お前がムキになるなんて珍しいな。ま、それはそれとして、取り出したそのコを貸してくれ」
紫「そうねえ、まあ私も閑だし、つきあうわよ」

魔「くー! 南天リーってカッコイイよなあ! 炎使いでもどっかの蓬莱人とは違うぜ!」
霊「そう? 私はランダム・ハジルの方が素敵だったわ。儚くも力強くて」
紫「貴方達はお子様ねえ。ヴェノム様の渋さがわからないなんて」
魔「おい、あれか? 本気かよ」
霊「まあ妖怪だし」
紫「酷い言われようね。あーそうだ。暗くなってきちゃったわ。香霖堂に行ってこなきゃ」
魔「ん? 何かあるのか?」
紫「彼が私の欲しいアイテムを入手したの。それで、この式神と交換してくるわけよ」
霊「ふーん」
紫「というわけでまたねー」

紫「いいでしょ、アレと交換」
霖「魅力的な話ではあるな、だが」
紫「もう交換しちゃったわよ。そこに式神を置いておいたから」
霖「あ、おい勝手に」
紫「じゃあねー」
霖「まったくしょうがないな。・・・まあ仕方ない、早速式神を・・・。なんだ、これは。紫が置いていったのか。
  これも式神を動かす「ソフト」みたいだ。・・・ピンクソックス・・・?」


翌朝、店主を目にした巫女と魔法使いは、その場で最強のスペルを打ち込んだのでした。おわり。

556 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/07(土) 15:20:54 [ JVsYynJ2 ]
>>555
ゆかりんレトロゲーム好きだったのかw

>>552
せっかくだから、オレは「続行希望」に一票入れるぜ!

がんばれみすちー&中の人!

557 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/07(土) 15:53:46 [ 61K.L81g ]
ありがとう紫様(つД`)

あとせっかくですからいくつか式神駆動用の八卦式置いておきますね。
つ「SELECTED SORCERIAN」
つ「夢幻の心臓II」
つ「SILPHEED」
つ「友好的なワードナのいるWizardry」
つ「はるみのゲーム・ライブラリー」

558 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/07(土) 21:50:46 [ P1XlEVkI ]
門番は言いました。
「私はこんなもの要りません、肩が凝って仕方ありませんし動きづらいですから」
メイド長は言いました。
「じゃあ私によこしなさい、無理?じゃあ死になさい」
偶然通りがかったスキマは眼前で起こる残酷ショーを見るのもいい加減見飽きたので二人に声をかけます。

「あなたたちの胸の境界をいじくってあげる」

するとどうでしょう、門番の胸を押すとメイド長の胸が大きくなるではありませんか
メイド長は喜び、門番も喜びます。

「ありがとう」

と述べる二人にいえいえと返事を返すとスキマはいずこかへと消えていきました。
そのことを聞いた竹林の引きこもりはスキマを呼び寄せるとこういいます。

「私と従者の胸の境界をいじくりなさい」

従者は困った顔をしながらも承諾すると自分の胸を押し込みます。
するとどうしたことでしょうか?主人の胸が次々大きくなっていくではありませんか
対して従者の胸は縮んでいきます。

「もう用はないわ」

主人はそう告げると再び個人用汎用電脳演算機の前に座り電気通信式他方向応答型電脳遊戯を再開します。
スキマは背後から電脳世界用別名を覗き見るとそれじゃあまた後でといい去っていきました。

次の日の朝主人が

「本当にすばらしい朝ね。太陽が黄色くてきっと私を祝福してくれているのね」

とご機嫌で自分の胸をつかもうとして手が滑ります。見れば再び平らに戻っていたのです。
いやな予感に隣の従者の部屋に走りこみ、運動不足のため肩で息をしながら従者を覗き込めば
そこにはまるで美しい二つの山があるではないですか、平らになったはずなのに、どうしてと叫ぶと
従者は起き出し

「だって蓬莱人ですから、変わりませんよ。リザレクションです。時間回帰です。
あるべき姿に戻るに決まってるじゃないですか」

だから私はどうやってもこの大きさの胸の戻るのだと従者は述べます。
主人は言いました。

「じゃあ私は?」

「あなたのあるべき姿は貧乳ですから、どうやっても大きくなれません」

主人の涙は川になるほど流れ続けやがて空ののぼり天の川となったそうな

めでたしめでたし

559 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 00:51:59 [ DqImFUxQ ]
う〜〜ん、良いお話だったなぁ。
よかったよかった。

……アレなんか忘れてる?

560 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 03:20:40 [ dooLcJnk ]
グッド! 紅の従者達はどうなったのやらw

>主人の涙は川になるほど流れ続けやがて空ののぼり天の川となったそうな
泣き虫サクラを思い出した
「常人が流すはずだった、20倍の涙の××臆年分・・・!」

561 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 03:59:12 [ ktaJ7akY ]
あ、久しぶりですね天狗さん、仕事またサボってるのんですか?って今休憩中ですよ
30分前から見てる?あははやだなあ、映姫さまには秘密ですよ。
口うるさい上司で大変そうだって、まあそうなんですけどね。かわいいとこたくさんあるんですよ。
信じられない?そうですねぇ、じゃあこの前の話を

知ってのとおり私たちは地獄に住んでます。ですからそうですねえ
はっきり言って怖いんですよ、私はなれましたけどね、映姫さまいまだになれてなくて
毎晩

「小町、起きてますか、ふういい加減寝たらどうですか。
そんなことだから仕事中寝こけているんです。いいですか
何あなた横のところをポンポンたたいているんですか?
何私こそなんで布団の端を持ち上げているのか、
あなたがいつもさびしそうだからです。けして怖くなんてないんですからね
退屈ですね、何か話をしなさい、何を話せばいいかわからない?
仕方ないですね、こんなこともあろうかと本を持ってきました。」

「映姫様、眠そうですね」
「うん」
「ほらほらもう少し寄って」
「おねえちゃんやわらかいねぇ、ふわぁ」
「もう・・・寝ちゃいました?それじゃあ本を片付け・・・参りましたね
裾つかんじゃって離してくれないなんて」
「んんんんん・・・えへへ、おねえ・・・ちゃん」

「はあ寝ますか、おやすみなさい」

というようなことがありましてなんですかその鳩が豆鉄砲食らったような顔は
ああ見えてというか映姫様、見た目どおりお子様ですから、え忙しいから帰るんですか
お茶くらい出しますよ・・・ってもう行っちゃいましたね、

「ずいぶん楽しそうね、小町」
「あれいたんですか映姫様、えっと・・・・」

562 名前:夜雀の屋台。 投稿日:2006/10/08(日) 04:14:16 [ CWp17de. ]
―― 鰻屋台と烏天狗の激励 ――


「おハローです。具合はいかがです?」
「なんかもう色々と最悪ー……」
 烏天狗の微妙な挨拶に突っ込む気力も沸かず、夜雀は弱々しく答えた。

 本日、屋台はやむを得ずに臨時休業となっている。
 店主の体調不良が原因で休業となることなど、これまで殆ど無かった。
「見てくださいよ、この溢れんばかりの荷物。愛されてますねぇ、夜雀さん」
 始めは自分の分だけだったはずの見舞い品。
 気付けば両手で抱えてやっとというほどの大荷物になっていた。

 夜雀の元に向かうために空を疾走していると、その姿を見つけた数人の常連客から声が掛かった。
 そして、夜雀への見舞いや激励を言付けた。ある者は心配そうに、ある者は残念そうに。
 夜雀の住処を知らぬ客達は烏天狗を見て、夜雀の身と屋台の行く末を案じている旨を告げたのだ。
 どうして烏天狗にメッセージを託すのかと言えば、ひとえによく夜雀とつるんでいるからであろう。
「皆さん、貴女を心配していますよ。屋台がお休みになるのは残念ですとも言ってましたけど」
 それとはあまり関係ないが、ハシゴ予定だった酔っ払いからの苦情も幾つか受けた。
 烏天狗のフィルタを通したことで、その雑音は綺麗に消去されたのであるが。

 それは兎も角として、今回の不調の原因はなんなのだろう。
 焼き鳥撲滅の同志としての心配と、単なる興味とが半々で、烏天狗が尋ねた。
 夜雀は情けなさそうに微笑して答える。


「お店の管理が出来なくなってきた。困っちゃったね」


 そんな事を暴露されても、烏天狗だって困る。
 十秒ほど硬直した後、烏天狗はその言葉をようやくと理解して苦笑いを返した。
「あ、えと、つまり、商品の管理がままならない、と?」
 烏天狗の確認に、夜雀はぼんやりした眼で頷いた。
 傍から見ても、かなり諦めムードを醸し出している。
 うーん、と唸り声をあげて、烏天狗は屋台の様子を回想してみた。
 確かにここ最近、夜雀の屋台の盛況っぷりは凄まじいものがある。
 来客数も日に日に増え、夜雀は張り切って椅子とテーブルを増やしていたものだ。
「あの時、調子に乗って席を増やしたのが不味かったのでは」
「確かにお客の数も大変だけど、それ以上に……」
 まだ頭が痛むのだろう、こめかみの辺りを押さえながら夜雀は寝返りをうつ。
「メニュー管理がしんどくって、もう……新聞にも散々に書かれるし……」

 イナゴの大群、夜空を舞う!

 そんな見出しの新聞を横目に捉えて、夜雀は泣きそうな顔で溜め息をついた。
「あ、あははは。いやまぁ、ならメニューを減らせばいいじゃないですか」
 メニューの多様化が、営業の困難さに拍車をかけているのは間違いない。
 とはいえ、今からメニュー数を減らすとなると来客数の減少もあり得る。
「と、簡単にいえないのが難しいところですね。体調が戻るまでの様子見として、お試し期間を設けましょうか」
 なぁにそれ、とでも言いたげに不思議そうな表情を浮かべ、夜雀は首を傾げる。
「忙しさの緩和のため、メニュー数を一時的に制限するんです」
「でも、そんなことしたら、折角の焼き鳥撲滅プランが破綻しちゃう」
「だからこそのお試し期間ですよ。一時的なものであるという旨は、新聞できっちり伝えますから」
 烏天狗はにこりと屈託ない笑顔を浮かべたが、対して夜雀は一抹の不安を覚えていた。
 本当に大丈夫だろうか、屋台が潰れるような事態に陥りはしないだろうか。
 しかし、このまま無理に現状維持をしようとしても、結局は破綻するだろう事が目に見えている。
 背に腹はかえられないのだ。過労で倒れてしまう前に、手を打つのも必要な事。
「……分かった。任せるわ」
 妙に寂しい気持ちになったりもしたが、やむを得まい。
 ここらで初心にかえり、鰻一本で頑張るというのも悪くないかも知れない。
 そう思っておくことにする。蝮や蛸や蛙を捌く時の高揚感だけは、忘れないようにして。
「なんだかやれそうな気がしてきたわ。私頑張る!」
「新たな挑戦の始まりですね。私もワクワクして来ました!」
 では早速お知らせを記事にしなくては。
 そう言いながら慌しく飛び去っていく烏天狗を、今度は頼もしげに見送って。

 決意も新たに、夜雀はしっかり休もうと瞳を閉じるのだった。

------------------------------------------------------------
 完全なる蛇足、おまけっぽい何か。それでも良いと言うならば。
 ただし『物語終了』というレスをいただけば即対応。
 それではまた来週。(続くのかよ!!!!)

563 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 06:37:18 [ GtYQaISI ]
もうちょっとだけ続くのじゃ
頑張れみすちー!

564 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 14:00:13 [ ip3FkAcU ]
1〜2ボス達が交代で手伝いに来る展開を幻視した

565 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 16:32:50 [ dooLcJnk ]
>>564
手伝いに来るメンツによって、様々なアクシデントに見舞われるみすちー
しかし皆真剣かつみすちーの為にと思って手伝いに来ているので
怒るに怒れずトホホになりながらも頑張るみすちー
初日はチルノ編 というのを幻視。

566 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 16:58:16 [ e4KesBos ]
>>561
えーきさまちちくさいよちちくさいよえーきさま
おにいっさんっの布団においでー

>>562
みすちー頑張って頑張ってみすちー
文たんも新聞でフォローしてあげるとこが偉いよ

567 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 17:08:11 [ i153s/bI ]
>>565
初日から屋台破壊フラグが立ってるように見えます

568 名前:お嬢さまがみてる1 投稿日:2006/10/08(日) 18:51:49 [ 3s5s3p9M ]
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
 真っ赤な屋敷に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門を磨いている。
 汚れを知らない心身を包むのは、鮮やかな色の制服。
 スカートのギャザーは捲りあがらないように、白いエプロンは翻らせないように、優雅に歩くのがここでのたしなみ。もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたないメイドなど存在していようはずもない。
 悪魔の住む館、紅魔館。
 もういつから幻想郷に存在するのだろうこの館は、吸血鬼の姉妹のためにつくられた、由緒あるお屋敷である。
 湖のほとり。人も妖怪も滅多に訪れることのない緑の多いこの場所で、悪魔に仕え、妖精から人間までさまざまな少女たちが生活する乙女の園。
 年月は流れ、巫女や魔法使いが頻繁に出入りするようになった今日でさえ、住み込みで働き続ければ温室育ちの純粋培養夢見る少女が育まれる、という貴重な楽園である。

 彼女も、そんな平凡なメイドの一人だった。

569 名前:お嬢さまがみてる2 投稿日:2006/10/08(日) 18:53:37 [ 3s5s3p9M ]
「まちなさい」
 とある晴れた秋の日。
 時計台の先にある花壇に続く小路で、私は背後から呼び止められました。
 当主の像の前であったから、一瞬お嬢様に呼び止められたのかと。そんな錯覚を起こすほど、凛とした、気高い、胸に響く声でした。
 声をかけられたらまず立ち止まります。「はい」と返事をしながら体全体で振り返り、エプロンの裾をつまんで一礼。不意のことでも、あわてた様子は見せません。
 あくまで優雅に、そして美しく。少しでも、憬れのあのかたに近づけるように。
 だから振り返って相手の顔を真っ直ぐとらえたとき、私の思考が凍り付いてしまったとしても、何の不思議があったでしょう。
「あの……。私にご用でしょうか」
どうにか言葉を紡げるほどに意識を半生解凍して、尋ねました。視線の先には私しかいないことも、辺りに誰の気配もないこともわかっています。それでも、疑わずにはいられませんでした。
「呼び止めたのは私で、その相手はあなた。間違いないわよ」
 間違いない、と仰られても。お顔を拝見できるのはメイド全体朝礼のときくらいで、お傍に寄ったことはおろか、お声をかけて頂いたことすらなかったというのに。
 眩暈を覚えるほどに美しいあなたは、うっすらと微笑を浮かべ、滑らかな足取りでこちらに歩み寄ります。
 私は言葉を発することも出来ずに、ただ立ち竦んでいるしかありませんでした。もしかしてこれは夢なのでしょうか? 憬れのあまり白昼夢を見ているのでしょうか?
 肩の辺りまで伸ばされた銀の髪は、日の光を受けるごとに七色に色を移し、白夜の極光にも似た煌めきを放つのです。もう、夢でも構いません。こんなに近く、あなたを感じることが出来るなんて、なんて幸せな夢なのでしょう。
「持って」
 唐突に箒を差し出されます。頭がうまく働きません。白魚のような指先に導かれるまま、それを受け取りました。
 次の瞬間、彼女の両手が私の頭を包みこむように後ろへ回されました。小柄な私の鼻先には、緑色のリボンが揺れています。そしてその上、純白の襟に覆われた象牙の如き、滑らかな首筋。
 いけない。思わず衣服の隙間から見える暗がりに、意識を集中させてしまっていました。ああ、私はなんて畏れ多いことを。でも、この状況はなんなのでしょう。理解しようと必死に頭を働かせるのですが、彼女の傍にいるだけで、甘い香りが私の思考を千々に乱すのです。
 どうしよう。どうすればいいのでしょう。私の意志とは無関係に、体中の血流が加速に加速を繰り返していきます。落ち着きなさい! 赤血球が一体なにをはしゃいでいるというのでしょう。
 皮膚の外側はかちかちに凍り付いてしまったように、ぴくりとも動けないのに、内側はまるでお祭騒ぎ。うう、内臓が飛び出しそうです。

570 名前:お嬢さまがみてる3 投稿日:2006/10/08(日) 18:55:43 [ 3s5s3p9M ]
 ほどなくして、彼女は体を離すと、茫然自失の私から箒を取り戻しました。
「カチューシャがねじ曲がっていてよ」
 そういい残し、颯爽と去ってゆく後姿をなにもいえないまま見つめます。
 あれは、あのかたは……!
 妖怪妖精の入り乱れるこの館の全てを任された存在であり、そしてただ一人の人間でもある。強く美しく、いかなる時も気品に溢れた振る舞いを忘れることはない。
 館の全メイドにとって憬れの的。
 メイド長、十六夜咲夜さま。
 秘かに憬れていたメイド長との始めての会話が、白黒との戦闘でねじくれてしまったカチューシャだなんて……。こんなの、あんまりです。
 序盤で撃ち落される冴えない雑魚メイドの私ですが、いつの日かピンクの制服の精鋭に昇進して、メイド長を助けることができたらなんて。そんな夢をみていたのです。
「……お嬢様のいじわる」
 恨みがましく見上げた先には、銅像のお嬢様が可愛らしく不敵な笑みを浮かべているのでした。

571 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 22:19:54 [ TscXiP8U ]
なんだろうこのノリはw

572 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/08(日) 22:53:43 [ dooLcJnk ]
レミリアさまが見てる

略すと「レミみて」か!

嫉妬するのは美鈴ですか!?

573 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/09(月) 02:15:02 [ yxIjFhOI ]
今日は現世にあがってきました。悪いことしている人を見つけてその人を更正して
地獄行きになるのを防いであげようなんて私ってばなんて優しいんでしょう
あ、早速悪いやつの気配、説教どれくらいしようかな、わくわく

「ちょいとそこのあなた、ずいぶん悪いことしてきましたね
今すぐ行いを改めないと死んだ後地獄に・・・・・え?」

「ねええーりん、お子様がえらそうに何か行ってるけど」
「姫様、きっと背伸びしたい年頃なんですよ」

「し、失礼な、私は子供なんかじゃ」
言っている所でえーりんと呼ばれた女が私の顔をつかみます。
ついでに言うとそのまま持ち上げられました。
「い、いたい、いたい、放しなさい」
顔の骨がめきめき音を立てています。いくら暴れても私の体がぶらぶら揺れるだけ、しかし

「あら、じゃあそうするわね」

彼女はあっさりそういって私を放してくれました、ただし投げ捨てるように
私は顔面から着地、そして勢いのまま三回転するとそこにあったゴミ箱にシュートイン
バナナの皮を頭に載せつつ文句を言おうとしてようやく目に前の存在に気づく

「蓬莱人」

「あら今頃気づいたの?それで何かしら私たちの行いが悪いと死後地獄に落ちるって話でしたけど」
怖い、怖い、怖い
「いやですわ姫様、私たちが死ぬわけないじゃないですか」
「そうね、そこのあなた試してみない?私たちを殺せるか
・・・・本気でかかってらっしゃい」

に、逃げ・・・・

「天文密葬法」

え、何?空間が遮断されて

「さああなたはいくつの難題が解けるかしら」





ところ変わって数時間後地獄の船着場、小町が珍しく働いていると

「うわぁぁぁぁっぁっぁぁん」

泣きながら閻魔様が抱きついてきた。
「ふえぇぇぇぇえん、小町、ひどい目にあったよう」
「またですか?だから言ったじゃないですか現世なんかろくなやついないって」
地獄は今のところ平和だった

574 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/09(月) 03:50:24 [ 35b484dA ]
「マスターっ、スパァァァク!!」

閃光。
有象無象を吹き飛ばす光の奔流。

「っ!!」

轟音。甲高い音が耳をつんざく。
一つの結界が破壊されたことによる反動と、結界を押し潰した衝撃が傘持つ大妖の身を震わせる。

「馬鹿な? たかだか人間が……生と死の境界を潜り抜けただと!?」
「たかだか魔法使いだぜ」
「……ええ、魔法使い風情と貴方を侮っていたことは認めるわ」
「ふふん、こりゃ勝負あったかな? 最後に一発ぶん殴らせてもらおうか」

目を炯炯と輝かせてにやりと笑う魔法使い。
一方の大妖の目に宿る光からは、冷たさすら感じられた。

「あら。そういうものがお好みなの」

指の間に挟まる一枚の札をかざす。瞬間、大妖の体は霞むようにして捉え難くなっていく。
その最中で彼女は思い出したように眼下の式に目を向けた。

「藍、貴方にも私の奥義を盗む機会をあげましょう。目に焼きつけなさい」
「御意。御心有難く」
「ほほう、噂に聞くスキマ妖怪の奥の手ってやつか」

魔法使いは箒の座りを確かめる。どの方向から弾幕が襲ってきても機敏に対応できるように。
視認しづらくなった大妖の姿は徐々に彼女へと忍び寄る。

「私の名を冠するこの呪、あまり使いたくはないのだけれど」
「っ!」

今までとは何かが違う、その事を魔法使いは肌で感じ取った。
全身を襲う息苦しさ、ぎちぎちと身を締めつけられる痛感。
まるで全方位から弾幕が押し寄せるかの如き重圧。予想をも超えた事態に心拍数がはね上がる。

「な、ち、ちょっと待てっ」
「手加減と全力の境界―――貴方に見切れて?」

大妖が視界から完全に消えた瞬間、
息を荒げる魔法使いの耳朶にねっとりと甘い響きを含んで、
囁くようにその呪が告げられた。




  奥義『八雲卍固め』

「いだだだだだだ! なにしやがるこのはなせyうぎぎぎぎ」
「幻想郷はオープン二十四時間。それはそれは残酷なお話ですわ」
「弾幕ごっこじゃないだろうぎぎぎ!」
「これはまさか……“まんじがため”か!」
「知ってるのかテンコー!? うぎぎ」
「とある世界において刃物、魔法、光学兵器すらも凌ぐと恐れられたぶき……この目で見られるとは!」
「驚くのは早くてよ、藍。受け取りなさい」
手にした傘を投げ、大妖が一度身を引いて呪を解く。
「くそ、弾幕ごっ、こから、逸脱してやが、る。なんて、奴だ」
「あら苦しそうね。安心なさい、これで終わらせて差し上げますから」
「来るか、弾幕結かi」



  一符『ストレートとフックの夢郷』

拳の弾幕結界。
「まっくのうち、まっくのうちっ! いいですよ紫様!」
「あだだだだだ! だから弾幕使えってば! なんてひどい野……」
「YUAAAAAAAAAAAAAッ!」
「ヤッダーバァァ」

575 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/09(月) 04:07:48 [ 35b484dA ]
下から五行目オチにつけるはずだったのに……もう死にてえorz

576 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/09(月) 04:15:57 [ Uzt3qSSk ]
ちょw
ゆかりん大人げねぇー!?

577 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/09(月) 22:00:18 [ RsczTF0Q ]
>>573
やっぱり えいきさま は おこさまかうぁいいよ

>>574
ゆかりん そういうのはスイムソーでやってくださいwww
格闘技好きな自分としてはトキメク展開でGJ!

578 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 01:17:36 [ ojVrpXR6 ]
フィニッシュブローのギャラクティカで車田ぶっ飛びする魔理沙を幻視したw

579 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 14:00:43 [ R4UF1Zpk ]
あ、幕之内で「一符」なんですね。

580 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 15:38:32 [ dEk8mras ]
>「YUAAAAAAAAAAAAAッ!」
この、口火を切る声が凄く気に入ってしまったw

581 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 20:33:17 [ qOXv1akw ]
紅魔館当主レミリア=スカーレットは、
眼前のカップに注がれた白い液体に表情を強張らせていた。
「さ、咲夜……これはなによ」
側に控えるメイド長に抗議したが、
彼女はその美しい顔をにぃっと歪ませつつ恭しく頭を下げただけだった。
「ねぇ、これを下げて。いつものを出して」
その白い液体に露骨な嫌悪をあらわし、代わりを出すように伝えたが
メイド長はその顔を更に妖しく歪ませた。
「申し訳ございませんわ、お嬢様。あいにくと只今在庫を切らしております。
 血液とは違いますがこちらも生命の塊。
 この機会、などというつもりはございませんが
 一度お召し上がりいただきたく思う次第でございます」
おそらく初めから決まっていたであろう台詞を澱みなく口にすると
彼女は深く頭を下げてから、その目で自らの主を促した。
飲め、そうとしか語らぬ目に圧され、ちらりとカップを見やる。
それはどこまでも白く、飲んでしまえば紅の象徴たる自らが汚されてしまう印象を受けた。
やはり嫌だ。……逃げよう。
「そ、そういえば今日はパチェと本を…
「本日パチュリー様は魔女会談の為マーガトロイド亭にお出かけです」
言い終わるよりも早くその行動は不可能であることを告げられ、思わずびくりと肩が跳ねる。
ふと見れば、先ほどと変わらぬ表情に見えたメイド長が可笑しくて堪らないと目で笑っている。
その視線を屈辱に感じつつも、今度は妹を気遣う姉として切り抜けようと考えた。
「そ、そうだわ。私よりフランにあ…
「フランドール様は先ほどお召し上がりになりました。
 美味しい、もっと頂戴と3杯もおかわりしてくださいました」
食事を喜んでもらえたことに顔をほころばせつつメイド長は言う。
否、あれは捕食者の笑みだ。自らの手の内でもがく様を楽しんでいるのだ。
逃げられない。絶望に眩暈がしてがくりと項垂れる。
「……お嬢様」
気が付くと後ろから抱きすくめられていた。そしてその右手には液体の入ったカップ。
「今、お嬢様はお食事なさる元気も無くしておられるようですので
 僭越ながらお手伝いさせていただきますね」
恍惚としたメイド長に耳元で囁かれ左手ですぅっとおとがいを反らされる。
「あ……あぁ……」
ゆっくりとカップが傾けられ、やがてその白い液体が口の中へと……

「や〜っ牛乳きらい〜っ」
「好き嫌いすると大きくなれませんよ。ほら、す〜ぐ終わりますからね」

主の偏食が発覚して以来、紅魔館でたびたび見られる光景だという。
完全で瀟洒なメイド長が、このときばかりは妖しい笑みを浮かべると言われているが、
真相は闇の中である。

582 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 20:34:38 [ qOXv1akw ]
なんとかエロっぽくかけないかと思ったけど無理でした。ごめんなさい。

583 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 21:10:30 [ j3phsJ4. ]
エロっぽくしたいなら、やっぱりそこは母乳じゃないと!(誰のよ

584 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 21:35:16 [ Bli9o3L2 ]
母乳と血液の成分ってほぼ同じだから
血液の在庫もあるのがバレるぜ。

585 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 21:50:12 [ dEk8mras ]
>>582
>「や〜っ牛乳きらい〜っ」
>「好き嫌いすると大きくなれませんよ。ほら、す〜ぐ終わりますからね」
何を言われます。
この部分だけでもウッJob!(*´Д`)

586 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 23:55:00 [ JfYndNqA ]
ある夜。
永琳は自室で灯りもつけずにうつむいていた。
ふさぎ込み、震えていたかと思えば、はっと顔をあげ、自分の手を見、またふさぎ込む。
理由は、永遠亭にすむ兎の一人・・・正確には、その兎の病である。
原因はわかった。治療法もある。なら成せばいい。悩むことは何もない。そう、これは悩みではない・・・怖れ。
薬は、効果がない。その病巣は袋状になっており、薬を受け付けないのだ。治療法は、ただ一つ──
「くっ・・・」
だが。その方法は。あまりに危険な。一歩・・・いや、半歩間違えただけで。
その歯車はとまってしまう。自分が止めてしまう。命という奇跡の歯車を。
守るはずなのに。奪うつもりなどないのに。──殺してしまう。命は、信じられないほど強靱で、そしてありえないほど脆い。
医師であり、薬師でありながら。命を守り、つなぐ者でありながら。命を奪ってしまうという矛盾。その事に対する恐怖。
久しくなかった。不老不死の自分には、もう二度とあり得ない、この感情。・・・死の恐怖。

「あの、師匠・・・」
いつのまにか鈴仙がそばにいた。
「ふふ・・・情けないわね」
うつむいたまま、永琳は呟いた。
「・・・」
「天才だと言われても──本当は、こんなものよ」
自嘲の笑み。
「師匠、あの子が・・・師匠に聞きたいことがあるそうです。聞いてきました」
「・・・なんて?」
「『いつ、やってくれるんですか?』・・・だそうです」
「!!!」
はっ、と振り向く永琳。
「あの子は・・・あの子達は、失敗のことなんて考えてません・・・永琳様は天才だから、きっとなんとかしてくれる・・・
そう信じています。」
「・・・・・・あなたは?」
「え?」
「あなたは、どうなの?あなたもそう信じてる?」
永琳は無表情だった。感情の読めないまま、鈴仙を見つめる。
「・・・正直いって・・・わかりません。でも・・・師匠は、真剣に命の事を考えてますよね」
「・・・」
「それに、ここのところずっと、いろいろ調べたり、練習したりしてましたよね」
「・・・」
「それは、ミスも失敗もないように万全を期すため。ちがいますか?」
「・・・そうね・・・そうだったわね」
「あの・・・」
「・・・寝ておきなさい。明日に備えるように」
「!じゃあ・・・!」
「ええ・・・私も、寝ておくわ。あの子に伝えて。『明日午後。覚悟決めてね』」
「はいっ」

次の日。
「ウドンゲ、準備はいい?」
「はい」
「あなたは?」
「は、はい。お願いします・・・!」
「よろしい・・・ではいくわよ。人体切開・・・!!」


------------------
彩雲国物語みて思いついた。反省は(ry

587 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/11(水) 07:16:16 [ NdsL/Za6 ]
>>582
白濁した液体にしておけばよかったかな。

588 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/11(水) 09:15:25 [ ZZYnRwuU ]
>>582
好き嫌いするれみりゃさまも愛らしいが、
それ以上に牛乳を喜んで飲む















589 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/13(金) 01:02:22 [ fWb0Fy.. ]
>>588
同意
ttp://www006.upp.so-net.ne.jp/deeptake/touhou/neta103.png

590 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/13(金) 23:06:18 [ iROAl1qQ ]
―― 鰻屋台と月の姫の極論 ――


 明けて翌日。何とか調子の戻った夜雀は、夕暮れと共に屋台の準備を始める。
 本日は屋台の休業日。いつものように仕入れの日。
 ……そう、いつもであれば、今日は『いつもの仕入れの日』なのだが。

 昨日から数えて一週間もの長期間、休業する旨が報じられた夜雀の屋台。
 夜雀は店の転機を迎えるにあたり、やっておきたい事があった。
 だから、刷りあがった新聞を一番に見せに来てくれた烏天狗に頼み込んで、
 わざわざ休業期間の部分を『一週間』と書き換えてもらったのだった。
 烏天狗はその頼みに嫌な顔一つせず、仕方ありませんねぇ、と頷いて応えてくれた。
 
 これまでは、休業日の営業イコール仕入れであった。
 だが、この長い休みに行う営業は決して仕入れの為では無い。


 §



「休日の仕入れをやめる?」
 鰻の串を手にしたまま、今宵の客である月姫が見事に固まった。
 隣で、その付き添いである月兎も怪訝そうな表情を浮かべている。
「あの新聞に書かれていたこと、本当だったのね」
 月兎の方は新聞に目を通していたらしく、静かにそう呟いた。
 確かに、メニューを減らせば仕入れの必要も無くなるのは当たり前だ。
 最近の屋台の盛況ぶりは異常とも言えたので、夜雀の限界も納得の行く話ではある。
「しばらくは、鰻一本で様子見ね♪」
 心なしか寂しそうな夜雀。
 蛸を掻っ捌く鉈の煌きも、どこか鈍い。
「じゃあどうして、休日に私達を接客しているの?」
 今日のお代のつもりで持ってきた筍と山菜を横目に、月兎が尋ねる。
 夜雀は照れくさそうに視線を外して答えた。
「これまで仕入れとかでお世話になってたし、そのお礼ってことで」
「成る程。在庫処分という訳ね」
 いろいろと台無しにする台詞を吐く月姫に、二人は思わず苦笑する。
 確かにその表現も間違ってはいないのであるが。
「だから、こうして休日に来て貰う事も無くなっちゃうわね」
 月姫と月兎は、互いに顔を見合わせる。
「なら、営業日にこっそりお邪魔させてもらうまでよ」
「ですね」
 笑顔で夜雀に向き直る二人。
 夜雀は表情を綻ばせて、心底嬉しそうに頷くのだった。

「じゃあ、このお代どうしようか」
 そう言って、月兎は筍と山菜が入った袋を取り出す。
 月兎が差し出した袋を受け取って、夜雀は答えた。
「他の取引相手へのお礼がまだ残ってるから、頂いても良いかしら?」
「ええ、受け取って頂戴。物々交換もこれでしばらくお休みね」
 しんみりした雰囲気が屋台を包み込んだ。
 別に、今日を最後に屋台が潰れるとか、そんな話ではないのに。
 夜雀は何処か寂しげな二人を見て、新月のあの日を思い出していた。


 思えば、あの日に月兎が屋台に来たからこそ蝮の販売に踏み切る事が出来た。
 更には事業拡大の資金を提供してくれたのも、他ならぬ月姫たちだ。
 つまり今の屋台があるのは、ひとえに永遠亭のおかげである。
 彼女らが常連となった切っ掛けは、あまり良いものではなかったのを覚えている。
 物覚えの良くない頭でも覚えているのだから、それほどに鮮明だったのだろう。
 屋台始まって以来の、朝日が昇るまで粘った客。
 いや、それ以前に、初めてのクレーマーだったかもしれない。


「なぁに、ボーっとして。あまり呆けてると焦がすわよ」
 月姫のからかう様な声で我に返った。
 苦笑いを浮かべて、網に並んだ串を引っくり返す。
「どうやら、本当に体調良くないみたいね?」
 月兎が心配そうな表情をのぞかせている。
 この月兎とは普段、屋台に来る度に鳥鍋だ兎鍋だと言い争う仲だ。
 花の異変での一幕と蝮事件の溝は案外、暗くて深い。
 が、何だかんだでこうして付き合いが続く所を見ると、気が合わない訳でもないらしい。
「そのための規模縮小よ。ま、心配には及ばないわ♪」
 尤も、互いに本気で根に持っていると言う事も、既にないのであろうが。

591 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/13(金) 23:08:30 [ iROAl1qQ ]
「それにしても」
 三杯目の蒸留酒が空になる頃、月姫は突然首を傾げた。
「これからどうするつもりなの」
 それは当然、今後の屋台経営についての質問だろう。
 正直困ってるのよね、と夜雀は曖昧に返す。
 確かに軽い気持ちで方向決定できるような問題でもない。
 この一時期の原点回帰、それを『お試し期間』とはよく言ったものだ。
「烏天狗の助けもあるし、しばらくは支えて貰えるでしょうけど」
 言葉だけの励ましなど意味を成さない。
 その事を知っているからこそ、月姫は事実をつらつらと連ねる。
「いつまでもこのままじゃいられない。破綻も免れない。分かってるわよね」
「なにも、今そんな話をしなくても……」
 考え込んでしまった夜雀を見かねて、月兎が止めに入る。
 しかし月姫は、蒸留酒の入っていたコップを弄びながら首を振った。
「今のうちに考えないで、何の為の冷却期間?」
「それは、そうかもしれませんが」
 反論できずに、自分の手元のコップへと視線が落ちる。
 尚更に暗い雰囲気が出来上がってしまった。
 月姫は溜め息を一つだけ吐くと、仕方ないわね、と呟いた。
「幾つか尋ねて良いかしら?」
 夜雀と月兎が顔を上げる。
 まず飛び込んできたのは、月姫の笑顔だった。


「一つ。汝は今という時間に対し安息を求めるか?」

「一つ。汝は道を見定め選び取る事が出来るか?」

「一つ。汝は何にも屈せず前を見据えられるか?」

「一つ。汝は有限の命を取り扱う事を是とするか?」

「一つ。汝は現在にある繋がりの維持を望むか?」


 夜雀が返事をしないうちに、彼女は夜雀に対し次々と問うた。
 夜雀は一連の問いの意味がよく分からずに首を傾げる。
「分からない? それはそうでしょうね、私もよく分からないもの」
 その言葉に脱力する二人を見て、月姫はこう付け加えた。
「私だって分からなくなる事くらいあるわ。信念とか、そういった話になりがちだし」
 結局は本人の気の持ちようでしかないでしょう。
 ほんの小さく咳払いをして、四杯目の蒸留酒を一口だけ口に含む。
「身も蓋も無いですが、姫の言う通りなのかも知れませんね……」
 先程の問いに対し考えを巡らせた後、月兎は暗い表情でそう答えた。
「……もう少し、ゆっくり考えてみることにする」
 夜雀は重い空気を払拭したいからか、この話題を終わらせようとした。
 しかし月姫はそれを許さない。
「さっきの問いは全部、明確な答えが無い。でも、単純にYESかNOかで答えられる」
 ふっと小さな息を吐いたかと思うと、月姫は笑顔を取り戻してあっけらかんと続けた。
「難しく考えちゃ駄目よ。始まりと終わりがある有限に、この寄り道はちょっと大袈裟すぎるから」
「……うん、ありがと」

592 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/13(金) 23:09:47 [ iROAl1qQ ]
 自分自身が何をどうしたいのか、全てはその想いに回帰する。
 自分なりに信じられる答えを探していく事が、この先に求められるのだろうか。
 夜雀は先程の問いを忘れないようにと、頭の中に即席で詩を組み上げてゆく。
 その事を分かってか、詩を組み終わる頃を見計らったかのように月姫が妖しく微笑む。
「条件や制約は違えども結論はいつも一緒。だったら突き進むしかないわよね?」
「姫は少し猪突猛進すぎる気がしなくも無いですが……いくら無茶がきくからと言っても流石に」
「私は良いのよ、あと永琳もだけど。ほら、なんと言うか色々と悟ってるし」
 月姫はクスクスと笑いながら、四杯目の酒を空にした。
 月兎も二杯目の果実酒を飲み干すと、一息ついてから主を見つめて口を開いた。
「本題の屋台ですけど、この子は勿論続けて行きたいと思ってるでしょう。なら、姫はどう思います?」
 はぐらかされ続けているような気がしたからか、月兎はストレートに質問を投げかける。
 月姫は額に手を当てて、んー、と小さく唸っていたが、やがて向き直って答えた。
「本人の意思を尊重する。続けたきゃ続けて、止めたきゃ止めればいいんじゃないかしら?」
「あははは、そりゃあそうよね」
 そう、たったそれだけのこと。夜雀はおかしそうに笑う。
 極論もいいところではあるものの、結局はその通りなのだ。
「ま、それが難しかったりするんだけどね。経験論的に」
「経験論的に、ですか。なんか姫が言うと、物凄い重みがありますよね」
 月姫はそれまで浮かべていた朗らかな笑顔をそのままに、月兎の方へ振り返る。
「それはつまり、『亀の甲より年の功ですね、お婆様』と言いたい訳ね?」
 食後のデザートに食べていた葡萄が一粒、月兎の手からポトリと落下した。
 確かに永く生きているという点についてのコメントだった為、一概に否定は出来ない。
 不穏な空気が流れ始めたところで、揉め事は御免だとばかりに夜雀が割って入る。
「まぁまぁ、悪気は無いんだろうし許してあげたら?」
「許すも何も、冗談よ」
 どこまで本気なんだろうなぁ、と、そんな事を思いながら夜雀は月姫を眺めた。
 にこにこと夜雀を見つめ返してから、月姫はその場に立ち上がる。
 そして、くるりと振り返り夜雀に背を向けて、独り言を呟くかのように言った。

「そう、最初っからずーっと」

593 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/13(金) 23:10:52 [ iROAl1qQ ]
「……姫。最初って、いつです?」
 おずおずと尋ねた月兎に対し、月姫は事も無げに答えた。
「んー? 今日屋台に来た時くらいから?」
「って、全部じゃないですかッ!」
 あれほど色々と喋っていたというのに、冗談の一言で片付けられる。
「だってそうでしょう。私はこんなの意味がないと思っているから」
「ちょ、姫! 幾らなんでも、本人の前で無意味だなんて……!」
 反論する月兎を面倒くさそうにちらりと見てから、月姫はもう一度振り返る。
 夜雀と真っ直ぐに向かい合って、月姫は不思議そうな表情を浮かべた。
「無意味よ、少なくとも私にとっては」
 夜雀の苦笑も、心なしか酷く落ち込んだように見えた。
「まぁ、出資までしてもらった結果がこれじゃあね……」
 たまらずに月兎が弁護に回る。
「何言ってるのよ、それって永遠亭で働いた対価でしょ。あなたが稼いだお金なのよ」
「それにしたって、大切な後ろ楯だったわ。感謝もしてる」
 後ろ楯だった、と過去形になっている事に気付き、月兎は意を決して月姫の手を取った。
「姫だってこの屋台は気に入ってたじゃないですか。それなのに……」
「いいから、少し黙っててよ。何も屋台がどうなっても良いなんて言ってないでしょ」
「え?」
 月姫は少し怒ったような素振りを見せた。
 夜雀と月兎の早計が気に食わなかったらしいが、夜雀たちは気付かない。
「とりあえず、勝手に後ろ楯だったとか言わないでくれるかしら」
 思わぬところを咎められて、夜雀は一瞬ビクッとする。
 自分の発言に問題があったのだろうという結論に行き着き、夜雀は肩を落として俯いた。
 月兎はハラハラした様子で見守っていたが、黙れと言い付けられた手前押し黙ったまま。
 やがて夜雀は顔を上げ、一生懸命に作ったであろう笑顔で月姫を見た。
「私がそう思っていただけだから、気に障ったなら謝るわ。
 でも、この屋台のおっきな支えだったのは本当。だから、ありがとう」
 月姫の頬が一瞬引きつったのを、月兎は見逃さなかった。
 黙っていろとは言われたものの、放っておく事も出来そうにない。
「姫、もういいじゃ……」
「あのね」
 月兎の声を遮って、月姫がやや大きな声で夜雀に向かい言う。
 月兎は言葉を続けるのを止め、夜雀は不安げな瞳のまま続きを待った。


「いつの間になったのかは知らないけど……私やめないからね、後ろ楯」


 月姫の言葉に、夜雀も月兎も揃って目を丸くした。
「この屋台はね、折角の楽しみの一つなのよ。潰れます、はいそうですか、で済ませるとでも思う?」
「い、いえ……ですが姫、それなら何故、あんな酷い事を……」
 月兎の疑問に、月姫はただ苦笑する。
「あぁ、意味が無いって言った事? ちゃんと言ったでしょ、『私にとって』って」
 夜雀はそこでようやく、彼女が無限であることを思い出した。
 有限にとって意味のある事でも、無限の前では霞んでしまうという事だろうか。
「それをあなたって子は。早合点するわ、私の体のこともコロッと失念するわ……」
「……そりゃ忘れては居ませんが……紛らわしいったら……」
 がっくりとうな垂れる月兎を尻目に、月姫は夜雀に向かい手を振った。
「それじゃ、そろそろお暇するわね。永琳に黙って抜け出してきたから、急がないとまずいし」
「あ、待って!」
 月兎の手を引いて飛び立とうとした月姫を呼び止める。
「さっきの冗談、ずっと覚えておくわ!」
「……そう。なら、ゆっくりで良いから解いてみなさい。貴女に送る五つの難題ね」
「色々とありがとう。それと、これからもお願いね」
「ま、頼ってくれても構わないわ。それじゃあ……ご馳走様。ね」

 夜雀と月姫は笑顔で手を振り合った。
 少し遅れて、月兎も笑顔を取り戻して手を振った。
 二人の姿が見えなくなってから、夜雀は月姫の台詞を思い出してクスリと笑う。
 黙って出てきたと言ってたけれど、何時間ここに居ただろう。
 今から急いで帰ってももう手遅れだと思う。
 脱走の片棒を担がされたのであろう、月兎も可哀想に。

 ……さぁ、明日は誰の休日だったか。
 月姫が残した冗談を胸にしまい込んでから、夜雀は屋台を片付け始めた。

594 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 07:21:43 [ e.pUz9HM ]
ちょw まだまだ続ける気なのかw
連載するよりも、全部書き終わってから投稿してはどうか?

595 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 07:22:47 [ e.pUz9HM ]
うお、あげちまった。すまん

596 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 09:38:17 [ 3.NRUzGY ]
連載でもいいんじゃない?後400も書き込めるんだし。

597 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 11:04:12 [ bzdqwXiI ]
しかしそこまで量があるなら、もはや「投稿するまでもない」SSとは呼べないのでは

598 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 11:23:11 [ 3.NRUzGY ]
どう呼ぶかは書いた人の決めることだと俺は思うけど。

599 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 11:47:46 [ t/1IdLdM ]
ソーソーワのほうは見てない(というか多すぎて見るに見えない)俺からするとありがたい限り。

600 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 12:26:42 [ .S/K.YlU ]
でもまとめて読みたいって気持ちが無いわけでもない

これはこれでドラマやアニメみたいに次を待つ楽しみが有るけどw

601 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 17:52:10 [ P7zALTWs ]
と言っても一応このスレの1は
「創想話に投稿するまでもない短いSS用」
なんだよな。
こっちを変えるってのも勿論ありだが。
まあ個人的には別に長さは関係なしで、
こっちに投稿したい人がすればいいとは思う。

602 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 19:32:45 [ ItFwsUjo ]
10レス近く使った大作も何度か出てたような気がするし
今更どうこういうことは無いと思うんだぜ
読む人も書き捨てる人も評価とか抜きでお互い楽しめればおk

603 名前:屋台の中の人 投稿日:2006/10/14(土) 23:00:16 [ LTZ0UlyM ]
なにやら微妙な空気にしてしまいすみません。
文章量、確かに増長してました。今回は単発ではなく、明らかに続き物です。
さらに、その続きは今から書きます、という状態なのが実情です。
しかも、恐らくは結構な長さが予想されています。(想定:今回の月姫編位の長さであと5〜6回?)

終了させたつもりの既存のSSに対し、私は気紛れに追加を繰り返して来ました。
投稿するまでも無いや。そう思って安易に書き込んできました。
ですが、こういった公の場でその『気紛れ』を発動したことが問題でした。
続きは書いていこうとは思っていますが、スレという場に相応しくない長さに成る事は想像に易しいです。
よって、現在構想中の部分を全て書き上げたのち、
創想話へ投げてある同名のSSへ『追記』という形で補完して、この件は完全終了としたいと考えます。
この場のレスを大量消費して続きを投下するより幾らかマシかな、と思っています。
(今思えば、このスレと創想話に対する二重投稿も大きな過ちでしたが……)

日本語おかしい所もあるかも知れませんが、以上です。
長文でのスレ汚し、本当に申し訳ありませんでした!
今後はマジで自重します……ごめんなさい。それでは失礼致します。

604 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 23:11:28 [ t/1IdLdM ]
いやいや、自重なんて必要ないかと。
あんまり長いとそりゃここじゃなくても・・・ってのもあるかもしれないけど、
それは他人の意見。書いた人がここでいいや、って思ったらそれで正しいと思う。
もちろん、スレという性質上、あまり占拠するのは考慮の余地があるけど、
そのことを気に病む必要はないはず。これからもガンガン投稿して、スレを盛り上げてつかあさいや。

605 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 23:33:43 [ 93e2YeUI ]
というかほとんど賛成意見ばっかだったような。

606 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/14(土) 23:38:35 [ 12xslKJI ]
賛成反対よりも問題になった事が嫌なんじゃね?

607 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/15(日) 00:13:50 [ WW851k7s ]
一番の問題は内容に触れたレスがなかったことだと思うが。

608 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/15(日) 01:52:39 [ orzzVN0Y ]
>>607
創想話いけって言う人はここにはもったいないと思ってる
ここで良いって言う人はここで読みたいと思ってる
そういうことさ

609 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/15(日) 21:15:40 [ oqRxDKgA ]
俺にとっての問題は「続きが読めること」なんで、
ぶっちゃけ、どこに投稿されてもかまわん。

610 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/19(木) 19:29:28 [ YznOcjhA ]
「お嬢様なんですか、二人きりになるように呼び出すなんて、
私としましてはお嬢様との初めてが野外プレイだなんて難易度高すぎますよ
もちろん望むところですが」

「咲夜あのね、私と結婚して」

「ええもちろん冗談ですが・・・ええっ?もう一度お願いできますか
私の聞き間違いじゃなければ『結婚して』と聞こえたんですが
いくら私がお嬢様大好きだからってこんな幻聴まで聞いてしまうなんて
最高に誇らしいわ」

「幻聴じゃないわ、咲夜結婚しましょう」

「・・・・・・えっと、ですね告白とてもうれしくて夢のようなっていうか、
いいんですか?結婚というのは普通愛する異性と行うもので」

「うん、だから咲夜と結婚したいの」

「はぁ、、、、ええっ、ちょっと待ってください考えますから」

(つまりお嬢様はお嬢様じゃなくてお坊ちゃま?本当に初めてしちゃう?
いやされちゃうの?私としましては生涯生娘のままでいるつもりでしたけど
お嬢様にならささげても・・・ってお嬢様じゃなくてお坊ちゃまなわけで・・・えっとぉー)

「私知ってるよ!咲夜が実は男だって、隠してるつもりみたいだけど知ってるんだから!!」

「え?はぁ?私が女?」

「うん、この前森の道具屋に本を見せてもらいながら聞いて勉強したもの
大人の女性は胸が大きくなるんだって、咲夜の胸私見たもん、
すごく平らだった、だから咲夜、あなた実は男なんでしょう?」

「い、いえお嬢様私は立派な」

「いいの、あなたの心は女でも、霖之助がそういう男の人もいるって言ってた
霖之助も霊夢の服着ててたまにそういう気分になるって、咲夜はきっとそれが長いだけ・・・ねえ、咲夜」

「いや私はその・・・違いますよ」

「いいの、もう嘘つかなくて、だって証拠に」

レミリアは言いながら咲夜に近づくとおもむろに咲夜のスカートを持ち上げ
目の前の白布を一気に下ろした。

「ほらちゃんと・・・ついてない・・・あれ」

「で、ですからぁ、私は正真正銘女何ですってばわかっていただけましたか・・・?お嬢様」

「うわぁぁぁぁぁん、咲夜がモロッコでちょん切っちゃったよー」

611 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/19(木) 20:52:50 [ WBq6oQbA ]
香 霖 何 や っ て ん だ

612 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/19(木) 21:05:17 [ esXWrsSw ]
こーりんがナイフまみれになるまでを幻視

613 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/19(木) 21:07:56 [ TTOiPIFw ]

咲夜「タ ン ク ロ ー リ ー だ !」


ここまで幻視した。

614 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/19(木) 21:12:37 [ GROffR0k ]
この際性別とか置いといて、レミリア様は咲夜さんを伴侶に選ぶくらい愛しておられるのですね…

俺はもうそれだけで十分でごわす

615 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/19(木) 21:53:38 [ jLrQbMR6 ]
>霖之助も霊夢の服着てて
>モロッコでちょん切っちゃった

wwwwwwwwwwwwwwwwww

616 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/20(金) 01:25:52 [ fFMwULBg ]
>>610
G・J!

霖之助さんナニしてんの!wwwwwww

617 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/20(金) 11:49:03 [ oB5uQO2Q ]
こーりん南無wwwwwww

618 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/20(金) 21:05:38 [ kaWSZh0k ]
庭師後に述懐する。それは食事中のことでしたと亡霊姫の主は今日も脳天気に
「うーん、おいしいわね、というわけであなたの分も頂戴」
などとのたまいやがりました。白玉楼のエンゲル係数は約100、別に貧乏なわけじゃない
屋敷の管理には大量の資産を消費しているし趣味にもお金に糸目をつけているということはない
ただ純粋にどこぞの仮名「Qちゃん」が

食べて
飲んで
喰らい
呑み尽し
貪り
干上がらせ
食材を侵し尽くすのである。

剣士はそれを思いこう語ります。

「私は半分死んでます、しかしきっといつか主に殺されるでしょう、私の食事を奪い尽くされ飢えるのが先か
おなかが減った主に食われるのが先か、興味本位で彼女の力で取り殺されるかはわかりませんが」

遠くを眺める哀れな守護者はさびしそうに・・・話がそれました。
とにかく使用人はこれ以上自分の食事が目の前にそびえるおっぱいになることに耐えれなかったのです。
だから言いました。

「いやです」

「・・・・・・ひどいわ」

よよよ、と泣き崩れる大食漢(一応女性)の事を無視しながら箸でご飯を食べ無視を続ける冥界最強の盾
冷たく装ってはいるが@が太らないか心配してもいるのである。
だって特に胸とか尻とかはそりゃもうすごいのである。女性らしい丸さとエロさを兼ね備えたそれはまさに

まロい

の一言である。ゆえにこれ以上まロくなられると仕事にならないのである。
とにかく士道に生きる修羅は無視を続け食事を続けるそういえば庭の雑草以外のまともな食事は何日ぶりだろうと感慨にふけること数秒
空しくなって顔を上げると目の前の絢爛舞踏な彼女はこういった。

「じゃああなたと結婚することにするわ」

619 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/20(金) 21:22:38 [ kaWSZh0k ]
突然の核爆弾的発言にご飯を吐き出す魂魄「妖忌」
無論目の前のカリスマ扇の使い手はその隙を逃さず全て回収
扇についた米粒を口に含み続ける。

「ねえ、あなたぁ、私にもご飯頂戴」

その地獄のマグマよりも熱くモネリンよりも甘い発言と極上のマシュマロに腕を挟まれ男は思う
・・・・・・今死んでもいい・・・・というかむしろ死ぬ、幸福死する。
彼の男はまさに天をもつかんほど自己主張している。しかし・・・彼は魂魄妖忌その人である。

「お嬢様、お断りします。私はあなたの剣です。それ以外の何にもなれません」

その志の高さは無限の空よりなお高く、その意志の固さはムー大陸の幻の金属よりも硬い
言う事きかない息子も同様だったが・・・

「そう、やっぱり駄目なのね」

途端に意気消沈するお蝶婦人(未亡人予定)に、え?マジだったの?と内心驚きながらも

「申し訳ありません幽々子様」

心で泣きながら冷たく告げる自称ハードボイルドの化身、しかし

「悪いと思うなら慰謝料としてご飯頂戴」

餓鬼姫は顔を上げると笑顔で述べる。

「結局行き着くところはそこですか・・・はぁ、、、、もういいです好きにしてください」

結局こうなるのである。男は思う、私では彼女に勝てないとひとりごちる背中には哀愁が漂っていた。

620 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/21(土) 00:26:28 [ F9FWSIuw ]
美「うーん、では3四銀で」
咲「む、むむー」
美「・・・」
咲「うーん・・・あーいけばこー・・・」
美「・・・」
咲「あ、美鈴の手に桂馬があるのね・・・」
美「・・・あのー」
咲「何よ、今考えてるの。邪魔しないで頂戴」
美「もうお昼休み終わりですし、仕事が・・・」
咲「そう、頑張ってね。私はもうちょっと考えるから」
美「えーっ」
咲「・・・うーん」
美「駄目だこりゃ」

美「あー、剪定がようやく終わったわ。腰イター」
咲「よし、歩で受けて立つわ!」
美「まだ考えてたんですか!?」
咲「ほら、貴方の番よ」
美「えーと、じゃあ同桂馬成りで」
咲「む!? うーん・・・」
美「ちょっと見回りしてきますねー」
咲「いってらっしゃい。うーん・・・」

美「今日は概ね平和ね。紅白達も来ないし」
咲「あ、ちょうど良かったわ。次は貴方の番よ」
美「えーと・・・・・・? 咲夜さん、ちゃっかり角を横にずらさないでください」
咲「あ!? ちょ、ちょっと指が当たってズレちゃったみたいね。失敬失敬」
美「まあいいですけど。じゃあ私は1三香不成にしときます」
咲「う、やるわね・・・」
美「そ、そうでしょうか・・・?」
咲「うーん・・・」
美「えーと、ちょっと門前で立番してますね」
咲「気をつけて。うーん・・・」
美「行ってきまーす」

美「日が暮れたし、今日はここまでかしらね」
咲「あ、貴方の番よ。早くなさい」
美「あ、はい。えーと・・・・・・!? 咲夜さん、盤面をひっくり返さないでください」
咲「あ、あら!? 地球の自転のせいかしらね」
美「そんなわけないですよ・・・」
咲「じゃあ、ま、これで」
美「じゃあ王手です」
咲「ぬぬ・・・うーん・・・」
美「悩んでも十手で詰みですよ」
咲「え!? うーん、そうなの・・・・?」
美「そーです」
咲「ふう・・・だめね。今日は調子が悪いみたい」
美「はぁ」
レ「咲夜、美鈴、お早う。ご飯は?」
咲「あ、お嬢様・・・。 !?!? やだ、もう真っ暗!」
美「そりゃそうですよ。私、一通り仕事を終えましたよ?」
咲「申し訳ありません! すぐお作りいたしますわ!」
レ「ええ、早くしてね」

美「時間を止めて作ってくればいいのに・・・」
レ「竈が使えないんだって。対流が起こらないから」
美「あー、なら将棋の方で時間を止めるべきでしたね」
レ「それは後の祭り。過ぎた時間は戻らないわ」
美「ごもっとも」

621 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/21(土) 03:39:07 [ mzBEDaX2 ]
>>618-619
誘惑を振り切る妖忌マジ男前
普通はガード不可だろうに

>>620
何この要領の悪い咲夜さん
抱きしめていいですか

622 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/21(土) 11:08:07 [ DnDex5mQ ]
194x年、GHQ支配下の極東の島国で一つの遺跡が発掘された。
その遺跡からの出土物に驚愕したアメリカ政府は遺跡の独占を図り、
旧日本軍の残党、ソ連のエージェント達と激しい暗闘が繰り広げられた。

それから10年以上の月日が立った。アメリカとソ連両国の宇宙開発は熾烈を極めたが、
ついに両国はかつて発見されたオーバーテクノロジーを我が手に独占せんとし、
同時に地球外からの脅威を取り除くべく
月よりのオーバーテクノロジーを独自に発展させた新型機動兵器を持って月に侵攻したのである。

月人と月兎が暮らす首都・メガロポリスの学生だったレイセンはアメリカ軍の
攻撃から避難するさなか放棄されたドッグに迷い込んでしまう。
そこで彼女が出会ったのはかつて地球に逃れこの戦争の元凶となる
オーバーテクノロジーを地球にもたらしたがために裏切り者と呼ばれていた
八意家の少年と一体の新型機動兵器だった。
そこに乱入したアメリカ軍から街を守るべく二人は共に機動兵器に乗り込んだのだった。
二人の絶望に満ちた戦いが今、始まる。

623 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/21(土) 11:57:06 [ OndKAHlY ]
>>620
メイドなりたての頃はこんなだったんだろうなと幻視。可愛いなぁ。
今も結局やりくるめられているというのもそれはそれで。

624 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/23(月) 17:51:43 [ /5vwgUI6 ]
「……ふう、ああもう、本当にあの黒白は」
「――なんだかお疲れみたいね」
「ってキャアっ!?
な、なんですかいえあの私サボってたわけじゃなくてですね……!」
「大丈夫大丈夫。午後は非番だってお嬢様から聞いてるから。
かく言う私も午前抜けだしね。休暇中にまでお説教しようとは思わないわ」
「そ、そうですか。はぅ」
「……なんだか、本当にお疲れみたいね。どうかしたの?」
「いえ、またあの黒白が乱入してきましたから」
「ああ、確かにね。彼女ももう少し訪問方法を考えてほしいわね」
「うー、お嬢様に怒られるのは私なのに……」
「パチュリー様も複雑な方だから。
今の体勢だと、本気で迎撃も出来ないわよね。
まあ、本気でやっても突破されかねない気もするけど」
「うー……」
「まあ、貴方のお仕事なんだから。弱音吐かないの」
「あーうー……」


「……あら?」
「ほえ? なんですか?」
「後ろ。髪がだいぶほつれてるわよ」
「え? ああ。黒白と弾幕した時に乱れたんですね。気づきませんでした」
「……本気で疲れてるみたいね、全く。ほら、こっち来なさい」
「へ?」
「直してあげるから。動かないで」
「え、ちょ、きゃ!? や、いいですよ止めてください!?」
「ほーら暴れないの。髪が変な形で固まるわよ」
「いや、だって! ちょ、恥ずかしいですってば!」
「いまさら恥ずかしがるような事でもないでしょ。小さい頃はずっと私が結ってたんだから」
「小さい頃と今とじゃ違いますって! 止めてくださいよ美鈴さん!!」
「10年やそこらじゃそうは違わないわよ。ほら、大人しくしてないと蝶々結びにするわよ咲夜」
「え、だって! いや、その、美鈴さん、ちょっと………あう」
「はい、よろしい。少し静かにしてなさいね」
「……………………………はい」






「……なあオイパチュリー」
「なにかしら?」
「あれはなんだ?」
「……咲夜と美鈴ね。見えないの? 視力が落ちたんじゃないかしら」
「心配せずとも両目とも1.0だぜ。ブルーベリー食べてるしな。
そうじゃなくて、なんか力関係が逆転してないか? 性格入れ換え魔法でも作ったのかお前」
「なんでそんな騒動しか生み出さなさそうな魔法を作らなくちゃいけないのよ。
そんなもの無くても、プライベートでのあの二人は大概あんな感じよ」
「……そうなのか?」
「仕事中は、二人とも公私を切り分けるからしっかりしてるんだけどね。
もともと、美鈴は咲夜の母親代わり、というか完全に母親だったもの。
門番とメイド長じゃなくて、紅美鈴と十六夜咲夜っていう関係だと、大体あんなもんね」
「……意外だぜ」
「そうかしら?」

625 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/23(月) 19:45:40 [ YdAIl.KY ]
( Д)     ゜゜

626 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/23(月) 19:54:48 [ dNmrXwMw ]
>>622
面白そう…

627 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/23(月) 21:38:41 [ SOmLxh72 ]
後でナイフと蹴りで血まみれになる魔理沙が見えた気がする

628 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/23(月) 22:17:35 [ xWBBWefk ]
前半であーうー言ってるのはめーりんと見せてさくぽ…で、合ってるよな?

629 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/23(月) 23:52:57 [ EUhopBbE ]
昼なお暗い魔法の森。
そんな森の奥にある小さな家に
少女はたった一人で住んでいました。

ある晩、少女が本を読んでいると、
トントンとドアノッカーが鳴りました。
「?」
少女は怪訝に思いました。
だって此処は魔法の森の奥深く。
ましてやこんな夜更けに訪ねてくるなんて、絶対に普通じゃありません。

「どちらさま?」
少女は用心深く尋ねます。
「妖しい者ではありません。ただ、ほんのちょっとだけ私の話を聴いて欲しいのです」
怪しいです。妖しくは無いかもしれませんが、あからさまに怪しいです。

しかし、少女もまた森の魔法使いだったのです。
たちまち好奇心がむくむくと頭を擡げます。
「まぁ、話だけなら」
好奇心に負けた少女はそうっと扉を開けました。
そこには赤い法衣を纏った見目麗しいじょ『たくましいなw』いが立っていました。


「こんばんわ〜。神様の御入り用はありませ――ん? あ、アリスちゃん!?」
「し、神綺ママ!? なに怪しい事やってんのよっ!!」
「だってぇ、今の魔界じゃ誰も私のことなんか信仰してくれないんだもん。
 だから新たな信者獲得のために人間界で布教活動を――って、アリスちゃんこそ何してるのよ?
 手紙には都会で魔法使いやってるって書いてあったでしょう?」
「いや、まあ、そのぉ……」


アリス・マーガトロイド――都会に憧れて故郷の魔界を飛び出した魔界人。
しかし、都会暮らしに馴染めず、帰るにも帰れない彼女は未だ幻想郷で燻り続けている。

630 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 04:27:10 [ zFqmdAUE ]
「姫、ついに永久機関を開発致しました!」
「なにぃ! でかしたわ永琳! これで大もうけね!」
「まずは大きな回転輪を用意します」
「ハムスターなんかがくるくる回してるやつね」
「その中に妹紅を一匹入れます」
「捕まえるのに苦労したわ〜」
「そして妹紅を輪の中で走らせます」
「蓬莱人だから疲れ知らずね!」
「この回転をエネルギーに変えれば永久機関の完成ですよ!」
「凄いわ永琳! 日本の夜明けはもうすぐね!」

10分後……

「あ、妹紅がしゃがみこんで煙草吹かしてるわ!」
「むぅ、妹紅のヤル気ゲージで動いていたのですね……」
「くそぅ、熱力学第一法則めっ!」

実験は失敗した。
しかし彼女たちは諦めない。
いつの日か、彼女たちは栄光を手にするだろう。
そう――彼女たちの心が熱く燃えているかぎりっ!


「……なぁ、もう帰っていいか?」

631 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 12:24:45 [ vvzsW86c ]
鈴仙「…火力発電にすればいいんじゃないですか?」

632 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 13:01:22 [ VG786VYY ]
熱力学第一法則
・物質は散乱する方向に動く。
・エネルギーは損失する方向に動く。
・人間はサボる方向に動く。

633 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 16:49:29 [ mB3ovBgU ]
>>624
和んだ……ってかプライベート咲夜可愛すぎる!

>>632
ちょwwwww3つ目wwwww
だ が そ の 通 り

634 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 20:58:16 [ w3OP6yoo ]
美「あー、今日のお仕事終わりっ」
咲「お疲れ。明日は非番だったかしら?」
美「はい、お休みです。ま、のんびり買も」
チャーチャチャチャーチャーチャーチャーチャラッチャッチャ
美「あれ? ちょっとごめんなさい。はい、紅です。あ、藍?
  うん、丁度仕事終わったとこ。そっちも? へー。
  じゃあ食事でもしようか? うん、いつもの店ね。オッケー」
プッ
美「すいませんでした、咲夜さん」
咲「いいけど・・・ケータイ変えたのね」
美「えへへー、903iです」
咲「うーん、前のも話せるんでしょ?」
美「ま、そりゃそうですけど。GPSやメガアプリ対応なんですよ」
咲「私はそういう機能は使わないから。というかケータイも使わないわ。
   会えた時に話せればそれで充分だもの。急ぐ必要を感じないわね」
美「そうですか? でも使ってみたら変わると思いますよ。色々と」
咲「そうかしら・・・? まあ、持ってみても良いとは思うけど・・・仕事でしか使わない気がするわね」
美「まあ一度試してみてください。安いの買ってきますよ」
咲「そう、お願いするわ。適当に見繕って頂戴」
美「任されました!」

美「というわけでコレを買ってあげたんだけどねー。それが、一月前のこと」
藍「ツーカーSか。いいんじゃない? でもなんで貴方が持ってるの」
美「いや、結構嬉しそうに使ってたのよ。用もないのに黒白魔法使いに電話したり。
  でもこれメール無いの? ゲームできないの?って言い出しちゃって」
藍「あはは、成程」
美「結局私の902iSをあげたわ。まああの人のこと、すぐ慣れて、良く使いこなしてるんだけど」
チャーチャチャチャーチャーチャーチャーチャラッチャッチャ
美「あ、咲夜さんの番号からだ」
プッ
咲「やっぴー、めーりん私よー元気ぃーってなんで貴方がいるのよっ!!?」
プッ
藍「テレビ電話も使いこなしてるのね」
美「・・・・・・他に言いたいことがあるんじゃあ」
藍「いや、悪いと思って」
美「あの人は古風なメイドであるべきだった。文明の利器を持たせるべきじゃなかったわ」
藍「駄菓子屋を知って崩れるガリ勉君みたいだな」
美「はぁ・・・・・・ねえ藍。うちに掃除しに来ない? 従業員数が変わらないのに人手が足りなくなったの」
藍「いや、うちの仕事があるから」
美「そーよね。はぁ・・・」

635 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 21:35:04 [ TCvDOhi6 ]
>>634
ちょ、咲夜さん砕け過ぎwww

美鈴がロッカールームであのチャイナ服から、普通の洋服に着替えて、
バッグを肩に掛けている光景を幻視してしまった

636 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 21:37:22 [ ZSex2xOY ]
>>634
悪魔の狗……お前はもうメイドじゃない、ただの家政婦だ

637 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/24(火) 21:46:28 [ s0mcMWpQ ]
m9っ´Д`)正確にはメガiアプリ

638 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 01:29:03 [ 8EevWDsA ]
>>634
やっぴー噴いたwwwwwwww

639 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 17:13:37 [ jOqYrSbc ]
>>634
なぜ誰も藍と紅が友人関係で
しかも式神業務が勤務時間制であることにツッコまない?
そういう設定までひっくるめて一言感想

コレは面白すぎるwwwwwwwwww

640 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/25(水) 18:50:49 [ 8vOu3DQI ]
藍と美鈴と妖夢が苦労人同盟で仲が良いのは何度か出てるネタだからな

641 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/26(木) 10:23:46 [ d7IIFaPk ]
いや初耳だ
ルナサと藍と妖夢なら見たが

642 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/26(木) 16:14:58 [ HwLUuyWw ]
霊夢もある意味苦労人なんだろうけどなぁ

643 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/26(木) 23:33:41 [ VM4az/Ac ]
霊夢はいわゆる、従者の気苦労とは無縁だけどな。

644 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/28(土) 18:45:55 [ WUIejMFc ]
美鈴は困っていた

数十年前、彼女はとある妖怪と知り合った
その妖怪は数十年に一度しか活動できず、それ故に美鈴と別れることになってしまった
「もし、私のことを覚えていてくれるのなら、次の私の活動期にまた会いましょう」
そういって別れた

だが

美鈴は

会うといった場所を

ド忘れしてしまったのである

どこかにメモしたことは覚えている
どこにメモをしたのかをも忘れてしまったので意味は無いが
しばらく自分の所有物などを見ていた彼女はつぶやいた
「そうだ、壁だ…」
しかし数年前紅魔館の壁はほぼ全域にわたって補修されている
つまり、新しい壁を破壊して探さなければならない

とりあえず美鈴は目の前にある壁を殴りつけ、自分の拳で新しい壁をはがせることを確認し、目星をつけたところを片っ端から新しくなった壁をはがしていった

そうして彼女は見つけた
約束のときまでそう時間も無いため、あわてて彼女は待ち合わせ場所まで飛んでいった






美鈴は笑顔で帰ってきた、その妖怪と会うことができ、話の花も咲かすことができた






一方紅魔館では笑顔で青筋を立てながら美鈴の帰りを待っているメイド長がいた

645 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 03:35:47 [ K6hQ/zL6 ]
>>644
微笑ましい温かさと、背筋の凍るオチが、口の中で混ざり合って美味でしたわ。

646 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 18:58:27 [ s0gEhGiI ]
 最近、紫さまが小さな箱に夢中になっている
二つ折りの箱で付属の棒でぐりぐりと夢中になって
その箱を見ながら一喜一憂している姿を何度も観ているが
その箱の中身を観ようとするとだぁ〜め、などと言ってスキマに
お隠れなさる。どうやら橙も私と同じ様だ……久方ぶりに主に対して
好奇心が湧いてきた、前置きはこんな感じで良いだろう。
 今、紫さまは長いお昼寝中だ。そして、目的の二つ折りの箱は
枕元に置かれていた。橙と一緒に忍び足で紫さまの寝室を後にする
……紫さまの寝言と寝返りでびっくりして、九つの尾っぽの内
4つが未だ痙攣している。ちなみに橙の尾は二つとも真っ直ぐになっていた。

 さて、ちゃぶ台の前で妙に畏まって私と橙は二つ折りの箱を睨んでいた
桃色のそれを弄ってみる。使い方は何度も観たので判っている


つづきから はじめる
   しゅじんこう        ゆかりん
   プレイじかん      162:21
   もっているバッジ        8こ
   ポケモンずかん      326ひき


 橙が私の横でわぁわぁと興奮している
まるで、他人の日記を覗き見るような後ろめたさがあった
震える指先で、急かす橙の言葉を窘めながら丸いボタンを押した

 一通りボタンを押すことで出てくる項目を選んでみた
どうやらこれは妖怪図鑑を集める遊戯のようだった
すぐ側の橙が目を輝かせている。多分私も同じ様な物だろう

 項目の上から二番目を選んでみた。
どうやら、手持ちの妖怪の詳細を観ることができる項目のようだ

「あっ、藍さまの名前だ!」

 驚いた、確かに狐のような妖怪には「やくもらん」と付いていた
すぐさまにそれを選んで、強さを観てみた

○やくもらん♀
LV70         ずかんNo.038
             なまえ   やくもらん
             タイプ   ほのお
             おや    ゆかりん
             IDNo.


 言葉が出なかった。手持ちの妖怪の中では、一番LVという数字が高く
まじめで、かしこさとうつくしさがとてもたかく。沢山のリボンという
物を持っていた。どうしよう……胸がいっぱいだ 

「ち、橙も居るじゃないか」

 誤魔化すために思わず口に出した
四角い硝子には確かに赤い襟巻きのような物を着た二足歩行の黒猫が居た

「ホントだ!」

 橙が目を見開いて、食い入るように硝子を凝視する
硝子にはむじゃきなせいかくの「チェン」が居た
なんと言うことだろう……とてもじゃないがこれ以上は
この箱を弄くる気にはなれなかった。この箱は恐らく、紫さまにとって
もう一つの幻想郷なのだ、好奇心で覗く物では無かった……

「藍さま……」
「そうだね。もう十分だ、お返ししよう……」


 紫さまが飽きたら、借りようかと思った。

647 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 19:20:17 [ PSajC59o ]
>>646
初めの方見てて「セーブ消去オチか?」と思い
橙の名前が見つかった瞬間に「まさか、ブニャットか!?」と思った俺が居た
どう見てもギャグオチを期待しすぎです。ほんとうに(ry

良いナァ、八雲家はホントに良いナァ。マジ和む
良作GJ!!

648 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 19:34:50 [ 6zBxRb5s ]
全国図鑑の38はキュウコンだな。九尾の狐がモチーフの。

だがしかし、セーブ領域一つな罠。

649 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 20:27:55 [ HMXxEcCA ]
絶対壊す、もしくはデータ消去がオチに来ると思ってた。心が穢れてるんかな……
というか、ポケモンは全然タッチしてないから情報全く知らんのですが、今回のはそんなに多いのか、モンスター

650 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 22:25:35 [ hg7I1j/M ]
ゆかりんは仮にデータ消されてもサラっとサルベージできそうだから困る。

それはそれとして折檻はする

651 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 22:35:25 [ t52ISLRA ]
くそ、不覚にも泣いたじゃねぇか・・・・・

652 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 22:58:43 [ gRXEXQ1M ]
>>646
ポケモンは初代しかやったことないが
最新作でもキュウコンいるのか……
もしかして初代以降、消えたポケモンっていないのか?
だとしたらすげぇな……

あぁなんだかポケモンやりたくなってきた
ヒトカゲにクサナギ、ピカチュウにベニマルと名付けてた自分を思い出した
スリーパーにホールド、フシギダネにホントダネと名付けてた親父も思い出したw

653 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 23:03:45 [ TvdUdznA ]
>>652
データの互換性はGBからGBAのシリーズに移行する時になくなっちゃったけど
GCとかで旧作のポケモンがゲットできるようになってるから欠けた奴は一匹もいないんだぜ

654 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 02:58:07 [ XmsVfnoA ]
脳年齢しか頭に浮かばなかった俺も穢れた大人だ……

655 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 12:15:15 [ 9qtwc.cM ]
>欠けた奴
「俺ミュウゲットしたぜー」って言う小学生。

656 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 13:23:32 [ C3HGj48w ]
ケツバン

657 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 15:15:29 [ 584yvsA6 ]
>>653
自分も初代しかプレイした事はないが、旧作から1匹も欠けていないっていうのは、凄いな

658 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 19:16:07 [ .x5N1KMw ]
初代のリメイクがGBAで出てるからなぁ。

GBA用のファイアレッド、リーフグリーンとルビー、サファイアで
配信などで初代から新作まで通常手に入る全てのポケモンがそろう。
ダイヤパールはそのGBAから持ってこれるから種類は増えても同じように全ポケモンが使える。

赤い襟巻きで二足歩行ってことはマニューラかな?
なんというか、心が温まる作品GJ!

659 名前:646の蛇足 投稿日:2006/11/01(水) 20:25:10 [ Pelcf6qU ]

紫「藍、橙。ちょっとこっちに来なさい」
藍「な、なんでしょうか?」
橙「…………」

紫「単刀直入に言うわ。貴方達、あの箱を覗いたでしょう?」
藍「そ、そのようなことは……」
橙「ち、ちゃんと元の位置に戻しました!」
藍「あっ……」

紫「……藍」
藍「な、なんでしょう?」
紫「今度、薄手の手袋を用意しておくこと。出来れば絹が良いわね」


 紫さまの傍らには新品のようにぴかぴかに磨かれた桃色の箱が置いてあった

660 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:13:29 [ XKqTr2OE ]
紅魔館は乙女の園である。ゆえに乙女の悩みや話題であふれている。

「美鈴のバカぁっ!」

メイド長は浴場で突然叫びをあげると目の前にいた門番をハリネズミにした。
なんのことはない目の前でぷかぷか浮かぶ美鈴の胸と微動だにしない己の胸を見てため息をついたところ

「揉めば大きくなるって言いますし私が」

と美鈴が手をワキワキと動かしたのだ。咲夜は真っ赤な顔で、立ち上がる部下に更に怒鳴る

「そ・そんなことしたらあ、赤ちゃんできちゃうじゃない」
「は?・・・・はぁっ?」

美鈴は目の前で真っ赤な顔してそんなこと告げた上司を見つめ思った。

「ほ、本気ですか咲夜さん」

というか口に出していた。

「知らないの美鈴?まあそうねえ、私も妖夢に聞くまで子供の作り方なんて知らなかったし
・・・・あなたごときが知ってるわけもないわね」

先ほどまでとは一転得意げに語りだす咲夜に唖然とするザ・役立たず、
そう思い返してみればお嬢様が拾ってきたこの子の親代わりみたいなことをしていた自分が彼女に正しい子供の生まれ方を教えたことがあっただろうか?
・・・まずいわ、そう思った。しかし告げなければならない。
彼女に幸せな家庭を築かせるためにも

「・・・ちがう、違うのよ咲夜、子供の作り方はそうじゃないの、あのね子供というのは
愛し合う二人が」

「え、違うのかしら」

その言葉の響きが真実だと感じ取り驚愕する咲夜に門番は告げる。

「・・・・橋の下で拾ってくるのよ。あなたもそうだったもの」

言ってしまった。門番は思いだす、敬愛するお嬢様と夜の散歩に出かけたあの日
目の前のこの子はうれしそうに笑っていたっけ・・・思えばあの出会いが
人で作られた真っ赤なバラの中心で笑う咲夜、それはとても幻想的で美しかったと
そして思う、いつか咲夜も大好きな人と橋の下へ行って子供を拾ってくるのだろうと

「ふふ、私もそしたらおばあちゃんですね」

ほろりと涙をこぼす美鈴に抱きつく咲夜、それは傍目から見るとひどく感動的な光景だったかもしれない
しかしこのような間違いを許す紅魔館の住人たちではない

661 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:24:05 [ 584yvsA6 ]
>>659
>橙「ち、ちゃんと元の位置に戻しました!」
>藍「あっ……」
このチェンに萌えましたよ(*´ー`)


>>660 
ちょw めーりんwww

そして
>人で作られた真っ赤なバラの中心で笑う咲夜、
何やら壮絶な想像の余地が有りますな。

662 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:34:33 [ .x5N1KMw ]
>>659
ゆかりんのことだからちゃんとディスプレイに
傷ガード貼ってるんだろうなぁ、まさに宝物の扱いだ。

663 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:37:11 [ 7MyENQNo ]
>>659
綺麗好きなのなゆかりんw
そして嘘をつけない橙可愛いよ!

>>660
悪魔の館なのに物凄く純粋な奴等だw
あーちくしょう、真実教えてぇ

664 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:40:01 [ XKqTr2OE ]
「そこの二人、さっきから聞いてれば胸を揉むだの、橋の下で拾うだの馬鹿じゃないの?
そんなことで子供ができるわけないじゃない」

「「お嬢様」」

そう紅魔館の主レミリアスカーレットは許さない、子供はそんなことで授かるものではない
そのことをよく知るが故、間違いを許さない、放心している二人に歩み寄り肩をたたくとこう告げる

「子供はね、コウノトリがはこんで来るのよ」

「え?そうだったんですか」
驚く美鈴に
「流石お嬢様」
感嘆するメイド長

そこに忍び寄る影がいた・・・

「全く、三人寄れば文殊の知恵といいますが・・・あなた方はさしづめ馬鹿の考え休むに似たりといったところでしょうか?」

「「「こ。小悪魔」」」

小悪魔は三人の影の中から浮かびだすように飛び出すと懐から伊達眼鏡を取り出し装着
まるでできの悪い生徒を導く教師のようにこう告げる。

「子供はね、キャベツ畑から生まれてくるのですよ
考えても見てください、胸を揉んだくらいで子供ができるなら
この紅魔館、当の昔に幼稚園と化してますよ。
橋の下で拾う?馬鹿言わないでください赤ん坊が服着てるわけないでしょう
コウノトリなんて論外です。あの小さな鳥が赤ん坊が運べるわけないでしょう」

説明するにつれてなるほどとうなる三人を前に鼻高々な小悪魔、しかし彼女の天下は長く続かなかったのだ。
そう紅魔館の動く大図書館

「・・・馬鹿はあなたよ、小悪魔
子供は肉体の特に粘膜の一次的接触によってのみ作られる、そこで互いの分泌液を混合することによって
子供は作られる、ここまで言えばあなたたちでもわかるでしょう・・・つまり子供を作るための行為とは」

「「「「「キスよ(ですね)」」」」」

「流石パチュリー様、無駄に本を読んでいない」
「いやぁ、わたしてっきりただの引きこもりだと」
「友人として鼻が高いわ」
「私もおろかだったということですね」
「・・・わかればいいのよ、それじゃあ私もお風呂はいるわ」

結局のところ、紅魔館は純粋培養のお嬢様の楽園だった。

665 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:43:02 [ bGaxNxJk ]
「……馬鹿ばっか」

そして唯一真実を知ってるフランまで幻視した

666 名前:660 投稿日:2006/11/01(水) 21:43:51 [ XKqTr2OE ]
ごめんなさい>664は>660の続きです。

667 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 21:48:46 [ .x5N1KMw ]
>>665
普通にありえそうだから困るw

668 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/02(木) 01:18:01 [ jJ3tmI1s ]
なんて愉快な紅魔館なんだw ナイスw

669 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/02(木) 03:03:49 [ VTPY/IhI ]
>考えても見てください、胸を揉んだくらいで子供ができるなら
>この紅魔館、当の昔に幼稚園と化してますよ。

紅魔館の住人は皆エロいな

670 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/02(木) 10:19:00 [ nB/1vR7Q ]
キスでも結構幼稚園化してそうではあるけどなw

671 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/02(木) 22:24:10 [ at8y5M3I ]
ある夜、閻魔は自らの部屋でベッドに横たわり、眠っていた。

魔女が部屋へ忍び込んできた。閻魔の持つ高価な品を盗みにきたのだ。
魔女は部屋に光を投げかけるロウソクに近づくと、息を吹きかけて消そうとした。
人の気配に閻魔は起き、激しい言葉で以て盗人を打ちのめした。

さて、次の夜、同じように閻魔は眠っていた。

死神が部屋へ忍び込んできた。閻魔が寝相良く眠っているか探りにきたのだ。
死神は横たわる閻魔のそばへ近づいた。閻魔は目覚め、肩を上げて、死神の服のすそを掴む。
そして自らロウソクの火を吹き消し、暗やみの中で、すそを引いた。

672 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 00:29:20 [ 25RanqQM ]
魔理沙は言葉攻めでメロメロにして、小町に対してはは誘い受けって奴ですね?

673 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 00:55:58 [ iST.N0qU ]
>>664
昔懐かし戦え軍人くんのみっちゃんのママよろしく、生々しい描写で真実を
暴露して紅魔館一同を泣かせる役は…



やっぱ霊夢かな。

674 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 16:36:22 [ zGHreqjc ]
はい、私はお屋敷のしがない一侍従でしかありませんでした。
これといった能力もなく、取り柄といえば頑丈さだけ。
そんな私はある日、思い切って憧れの方に想いの丈をぶつけてみたのです。

卑しい身ながら、貴女様の事をお慕いしてます。

あの方は表情を動かさずに言いました。
勤務時間内に私語は慎みなさい、と。

叶わぬ想いと判ってはいましたが、これが現実。
私は失意のまま持ち場へと戻ったのです。

持ち場へと戻る際、すれ違う同僚たちがこちらを見てはくすくすと笑うのです。
己の身の程を弁えなかった私の行動が、既に皆へと知れ渡っているようでした。
どうしてあんな愚かな真似をしたのかと、自分を恨みました。

持ち場に辿り着いた私を迎えたのは、やはりにやにや笑みを浮かべるチームメイトたち。
いつも一緒に仕事をこなしている仲間にすら裏切られた思いがして、涙が零れてしまいそうでした。
そして分隊長が私の前に立ち、手で自分の首を叩く仕草をしました。
私は思わず尋ねました。
クビですか、と。
そうよ、と分隊長は苦笑いを以って答えました。
目の前が真っ暗になった私に、さらに彼女は苦笑いを浮かべてこう言ったのです。


その、首についたままのキスマークを今すぐ洗い落として来なさい、と。



今では私も一個小隊を任される身。
僅かでもメイド長のお負担が軽くなるよう、尽力し続けております。

675 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 16:39:27 [ zGHreqjc ]
×さらに彼女は苦笑いを浮かべて
○さらに彼女は苦笑いを浮かべたまま

orz

676 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 18:02:07 [ QijWbTT6 ]
告白した際にさっきゅんが時止めて首にキスしたのか
周りがニヤニヤしてたのはそのせい、と

677 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/03(金) 23:33:38 [ 1/Fy63Yw ]
なるほど
メイド長にしかできない照れ方(?)だ。

678 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 14:13:14 [ 9B1Cz0RQ ]
>>674
gj
面白かった。

679 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/04(土) 18:47:47 [ hK5RIpVA ]
>>646にほんわか。こういうのはやっぱりいいなぁ。

680 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 06:07:04 [ 9kZ5cl26 ]
― ひまつぶし ―

「……ヒマ。咲夜、パチェ、暇潰しの案を出しなさい」
 レミリアは気だるそうに、同じ部屋に居る二人を見渡した。
「暇潰し? ……とりあえず、しりとりとか」
 本当にとりあえずな意見を出したのはパチュリーだ。
「しりとり……ですか?」
 あまりに子供っぽい遊びの提案に、咲夜の方が首を傾げる。
「ですか、じゃないわ。しりとりよ」
「いや……そんなんして何が楽しいのよ」
 レミリアも気が抜けたのか、力なく反論する。
「悪くないと思うけど、別に。動かなくていいし簡単だし」
「あ、テーマを決めれば面白いかもしれませんよ?」
 咲夜の何気ない一言。これが引き金となる。
「でもぉ……」
「じゃあ、テーマは食べ物で。咲夜から」
 渋るレミリアはさて置いて、否応なしにスタートするしりとり。
「あ、はい。では『うなぎ』ですわ」
「次は私。『牛乳』。はい次、レミィ」
「下らない……」
「お嬢様、折角ですからそう言わず。どうぞ」
「…………『ウコン』」

 一瞬場の空気が固まる。
「……何、どうしたの。次は咲夜でしょ」
「お嬢様、そんな無理矢理終わらせなくても……」
「もしかしてレミィ、古今東西と混同してない?」
「どう違うのか知らない……」
「あ、そうだったのですか」
「しりとりは、最後に『ん』がついたら終わりよ」
「……ああもう、本当に下らないわ……」
 溜め息を吐きつつ目を瞑るレミリア。
「仕方ないわね。じゃあこの勝負、レミィの負けね」
「ちょ、ちょっと待って。誰が負けなのよ」
 どうやら負けたことになるのは気に入らないらしい。
「いや、だって『ん』ついたし」
「ただルールを知らなかっただけでしょう。今度は負けないわ」

(あーあ。のっちゃった……)←咲夜の心の声

 かくしてしりとり対決が勃発する。
 大人気なくひたすらに『同じ文字攻め』を駆使したのは、やはりパチュリーだ。
 同じ文字から始まる言葉が尽きて、うーうー唸るレミリアを見るのが楽しいらしい。
 いたたまれなくなった咲夜が答える順番の変更を提案しても、レミリア本人が聞く耳持たず。
 レミリアのプライドに火がついてしまっては、ルール変更も途中下車も許されない。

 その後、レミリアが勝つまでしりとり対決は続くのだった。
 何戦目で勝利を収めたかは、彼女の名誉の為に伏せておく。

681 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 06:28:11 [ 9kZ5cl26 ]
と一本投下しつつ、夜雀の件の完了報告を……。
自分で言いに来るべきかは迷いましたが……言いに来ない方が感じ悪いかなと思ったので。
最後の最後までスレ汚し失礼。

682 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 06:34:16 [ Fc9czG/A ]
お題が食べ物なのにうどんじゃなくウコンを選ぶお嬢様に萌えた

683 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 08:44:36 [ OlXrfLXI ]
お嬢様は負けず嫌いですね

684 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 13:53:11 [ KqvhzuPs ]
>>681
追記分、読んだ。良かったよ。

685 名前:こちら八意診療所1 投稿日:2006/11/05(日) 14:38:36 [ dUHVvgdI ]
風邪を引いたといったら霊夢と魔理沙に病院を紹介された。
しかしこんな竹林の奥にあるとは・・・僕は門の奥にある八意診療所のふすまを開いた。
チリンとベルがなり中に入る。受付にはブレザーを着たウサギがいた。

「すみません、初診なんですが受付を」

「え?実験台、いえいえ間違いました師匠、じっけ、げふげふ、クランケがいらっしゃいましたよ」

外の世界から流れてきたのであろう女性誌(レディースコミックというらしい)を彼女はあわてて閉じると
奥の診療室に入っていく、待つこと数分
途中中から
「師匠、こんな服着れません」
「あら可愛いのに、見たいわあなたがその服着てるところ」
「え、本当ですか、もう仕方ないですねぇ」

とか聞こえたが楽しみにすることにしよう

「どうぞ〜」

という先ほどのウサギとは違う女性の声に導かれ中に入ると

「あら森近さんじゃないの」

怪しげに微笑む顔見知り(薬品の卸元ともいう)

「こちらへどうぞー、や、やだそんなに見ないでください」

と案内する先ほどのウサギ少女が白衣だけの格好で迎えてくれた。

「あー永琳、あの格好は君の趣味か」
「もちろんよ」

案内するウサギ少女の背後で小声で話し合う僕ら二人の前では
白衣を持ち上げるように優曇華さんの尻尾がフリフリゆれて自己主張していた。

「全く君というやつは・・・・」
「何?」
「最高にすばらしい友人だと思うよ」

僕はポケットからちり紙を取り出すと永琳に手渡す。

「鼻血が出ている。これで抑えるといい」
「ありがとう」
「こちらこそ」

まだ診療は始まっていない

686 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 19:53:57 [ 1Veau.Xk ]
グッドw
師匠に沢山ツッコみたい点がw

687 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 20:16:47 [ HDtiV/Co ]

>ウサギ少女が白衣だけの格好

落ち着け、我々は読解力を試されている。

688 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 20:34:08 [ RRIbs/7o ]
なるほど白衣か……

……だけ!?

689 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 21:35:04 [ pHNwQapw ]
こ、こいつはレベルが高いぜ…

690 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 21:49:03 [ 2/8ZFSbM ]
尻尾で持ち上げられたら、白衣の中身が見えそうになってしまうではないか

691 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/05(日) 22:35:41 [ 03PDZjjo ]
誤字かと思ったのが読んでる最中
疑問を感じ始めたのが>>687のレス
真実に気付き噴いたのが>>690のレス

師匠マジエロス

692 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/06(月) 17:54:28 [ nvfDEKP. ]
ほう、ここが噂に聞いた八意研究室ですね(*´Д`)

693 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/08(水) 18:36:55 [ AjktrkdY ]

 軽く溜息を吐いてから、私は木の蓋を開けた。

「お〜」

 思わず感嘆の声を上げてしまう
普段は片付けとか全く無縁の者が作ったとは思えないほどに
木の箱の中は碁盤のように並べられて、色鮮やかだった。

 変に畏まって、私は竹の箸で一撮みし、口に放り込む
もむもむ……ふうわりとした肌触りと期待以上の味に笑みが産まれた

「……やるわね」

 実際、朝に渡されてから。掃除中に何度も縁側に置いたこの箱を
盗み見ていた。色々と中身を想像していたが、どの想像よりも中身は
立派だった。やはり本物には勝てない

 栗と黄鶏(かしわ)の煮物を一通り味わい、主食の入った箱の蓋を開ける
……思わず、目眩がした。なんて物を作ったんだ

 薄く色づいた飯に刻んだ油揚げ、糸蒟蒻、笹掻きしたごぼう
ふっくらした銀杏、そして鳥肉……ごくりと喉が鳴った。

「変な物入れたんじゃないでしょうね?」

 言葉とは裏腹に笑顔が止まらなかった
かっ込みたくたくなる欲望を抑えつつ、二口ほど口に含む

 もぐもぐもぐもぐ、にゅもにゅもにゅ……
これでもかとばかりに咀嚼し、一気の飲み込む。
間違いなく、この世の極楽を味わっていた。

 だが、何かが足りない。考えるまでもなく私はお茶を煎れる準備をする
コトリと縁側に箱と箸を置き。厳重に結界をかけておく、幸せは守る物だ。

 お茶を煎れながら、弁当を受け取った経緯をぼんやりと思い出した
落ち葉掃除にウンザリしてたときに、魔理沙が慧音と村人の木の実狩りに
行き、豊作だったなどと非常に面白くない事を言ったので少しばかり本気で
弾幕ごっこをやった結果だった。

 ちなみに。今朝、魔理沙から弁当を渡されたときに

「これからわたしは落ち鮎釣りに行く予定だ」

 などと満面の笑みで言いやがったので、私も笑顔で夢想封印しておいた
まぁ、今なら許してあげなくもないが……

 気圧が高い秋晴れの空、陽当たりの良い縁側、座布団
煎れたてのお茶、秋の味覚が沢山詰まった弁当!

 今の私は最強だ、幸せすぎて言葉が出ない
それでも、私は言わなければいけない……それが礼儀なのだから

「いただきます」

 その一言を言って。博麗霊夢は文字通り貪るように、米粒一本残さず
食い尽くそうと弁当に箸を振るったのだ


同時刻

慧音「そろそろ昼食だな」
魔理沙「おぉ、待ち焦がれたぜ。今日は早起きして弁当を作っ……」
妹紅「これは、見事な日の丸弁当だね」



 渡 す 弁 当 間 違 え た ! !




 秋空に、空しく叫び声が響いた……

694 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/08(水) 21:21:04 [ SJXzVRwo ]
・・・んん?

合点がいって豆乳吹いたwwwww

695 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/09(木) 12:30:45 [ vhvzjOHA ]
霊夢の背後によだれ垂らしたルーミア幻視した

696 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/09(木) 19:30:23 [ Gp5y8cs2 ]
魔理沙ヒドスw

697 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/10(金) 00:35:56 [ xhhhyKcQ ]
霖「マラリアという病気がある。見ての通り、この病名は二つの単語がくっついてできている。
  すなわり、マラ、と、リア、だ。
  マラとは、その、少々下品だがいわゆる男性器の隠語だ。
  そしてリアとは、後ろという意味だ。
  つまり、マラリアとは、本来は躰の前にあるはずの男性器が後ろに生えているという病気なんだ。
  この病ははるか昔からあってだね・・・」
霊「そう。で、お昼寝してた私の横で下半身ハダカになってた言い訳はそれだけかしら?」
霖「つまり、その、この病気かどうかを確認してただけ


文々。新聞
「香霖堂で謎の爆発」
 先日午後3時ごろ、道具屋「香霖堂」で原因不明の爆発があった。
 店主の森近霖之助氏(年齢不詳)が軽傷を負ったものの命に別状はなく、他の死傷者は居ない模様。
 原因は不明だが、森近氏の話によると仕入れた商品には用途不明の古物も多くあり、
 その中に爆発性あるいは引火性をもった品があったのではないかとのこと。
 氏の証言からは事件性は伺えず、偶然と不幸が重なった上での事故の可能性が高い。


霖「本当に何かしようとなんてしてないよ・・・冗談でごまかそうとしたのは悪かったけど・・・」
魔「じゃあなんでハダカだったんだよ。霊夢半泣きだったぞ。キタナイもの見たって」
霖「ひどいな・・・。お茶をこぼしちゃったんだよ。着替えようと思ったんだけど、
  着替えが霊夢の寝ていた部屋にしかなかったから。」
魔「ならそう言えばいいじゃないか」
霖「僕が言うのもなんだが・・・君が当事者なら、冷静に話をきけたかい?」
魔「とりあえず吹っ飛ばすかな」
霖「自信たっぷりに言わないでくれ・・・」

698 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/10(金) 04:17:33 [ Op59qOXE ]
ハハハ、こーりんめw

699 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/10(金) 08:30:02 [ cA6uJz4o ]
半泣きの霊夢を慰めたい

700 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/10(金) 09:20:15 [ dvGk5AEY ]
倫理的に考えても冗談言わずに、頭下げて謝れよ……

701 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/10(金) 10:17:13 [ paprhH1o ]
……誠意ってのは重要だな。

702 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 16:18:20 [ X/gvJdkg ]
最近、こーりんが犀川教授に見えてきたよ・・・

703 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 18:43:29 [ phkoAKqc ]
最近の俺は犀川先生はこーりんとは格が違うなと思えるよ。

704 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 18:46:57 [ yGMiv9R2 ]
というかキャラが違いすぎる。

705 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 20:25:00 [ JhydeJds ]
こーりんかなり暢気でお茶目だしな
長命故の余裕か

706 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 20:48:08 [ XEebjYJo ]
犀川先生もお茶目だよ
意味無しジョークとかさ

707 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/11(土) 21:35:54 [ X/gvJdkg ]
素で教授って書いちまってら。
なんか、犀川先生が萌絵相手にややテンパってる時のテンションみたいな?
香霖がいっぱいいっぱいって意味じゃないが、話し方とかそんな感じ。

708 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 01:58:57 [ 3MA.in9k ]
#空気読まずに重そうなのを投入してみるぜ


小さい頃、あたいには無二の親友がいた。
その娘は緑の綺麗な髪をして、その微笑みはいつもあたいには眩しく感じられた。
あたいより年上で、いつもお姉さん風を吹かせていた、背はあたいの方が大きかったのに。
でも、頭はあたいのそれよりもすごく良くって、いつも遊びの企画者は彼女だったし、
その遊びは今まで体験したものよりも違った刺激と楽しみを与えてくれていた。
中にはちょっと刺激的なものもあったけど。
そんな訳で、いつも遊ぶのもその娘と一緒、毎日三途の川のほとりで走り回ったり、
悪戯半分で川に入って、流されたり竜に襲われたりして酷い目にあったりしていた。
でも、それもあの娘といれば、最高に楽しい思い出だったし、そんな日々が永遠に続くんだろうなぁって
その時は思っていたんだ。
本当、おめでたい頭していたよ、その時は。

終わりは突然だった。
ある日、その娘から別れを切り出された。遠いところへ行く、もう会えない。
あたいは酷く狼狽したし、泣きすがって行かないでって懇願した。
でもあの娘は寂しそうに笑うと、自分の緑の髪につけていた赤い髪止めを、私の赤毛につけてくれたんだ。
これを私だと思って、忘れないで欲しいって。
また、会えるよね?
あたいの問いに、あの娘はまた、寂しそうな微笑みを浮かべたまま、また会えるといいね。と言った。
じゃあ、会いに行くから!あたい!絶対会いに行くから!
そう言ってあたいはぶんぶんと力任せに強く腕を振って、最後の別れをした。

その娘が今、どこで何をしているのかは知らない。
でも彼岸で生まれた者同士、必ずこの彼岸の中で何らかの職についているはずだ。

「小町、何サボッてるの!」
「きゃん!」

やっば、みつかっちった。
芝に寝転がってる私を上から見下ろしているこのお方こそ映姫様。
地獄の裁判官であり、ついでにいうと私の上司。

「この前、私の罰を受けたというのに、またすぐサボるとは…大体貴女は…」
「すいません、ほんっとに申し訳ありません!」

正座モードでひたすら説教を受ける。
映姫様の言うことは、いちいち反論のハの字も無いほどの正論だけど、その長さと言ったらない。
実際、あたいの仕事が遅い原因は、あたい自信のサボりが1〜2で英姫様の説教が8〜9ではないのかと…
ぺちん

「きゃん!」
気がつけば、錫が頭に衝突していた、顔を向けると憤怒ここに有りと言ったご様子。
あ、唇震えてる。やば。

「何か、言いたそうな顔ですね、小町。今なら、私の広い心に免じて、
言い分を聞いてあげても良いですよ」

そういって、ぐりぐりぐりと頭の錫を押しつけてくるが、待て、これは映姫様の罠だ。
今の気持ちを吐露したら最後、無数の錫があたい目がけて飛んでくるに違いない。

「いっ、いえいえいえっ!そんなっ!映姫様に意見など、滅相もございませんよっ!」

嘘だよ、このドS閻魔。
そう言いたいのをぐっと堪えて、精一杯の営業スマイル。
こりゃ、今日も日が落ちるまでこのままかな…?

…と、錫が頭から離れた。アレ?

「まぁ、今日はこの辺りにしておきましょう。説教ばかりしても、
貴女にはあまり効果がないようですからね」

さりげなく、酷いことを言われたような気がしたけど、え?それって?

「映姫様。それでは…?」
「今日の説教はここまでにします。早く本来の業務に戻りなさい」

そう言って、もう話す事はないと言わんばかりに、映姫様は身を翻した。
おかしい。いつもならこの辺りからエキサイティングな展開に突入しているというのに。
でもいっか。早く終わるに越したことはない。
あたいは、一礼し、いつものタイタニックに乗り込んで、仕事に戻ることにした。

709 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 01:59:59 [ 3MA.in9k ]
小町はいきましたか。全く世話の焼ける。
あの頃から変わっていないのですね…
私は変わりました。
閻魔として生きるという事は、他の者と同列でいてはいけないと言うこと。
必ず上位に存在し、下位の者を裁く者でいなければならない。
そして、閻魔は真実を知るため、あらゆる能力を使うことが出来る。
相手の心を読む能力、死者の声を聞く能力、過去を覗く能力。
だが、それによって得られる真実によって、心を潰されるのであれば本末転倒だ。
そんな惰弱な精神では閻魔は勤まらない。
その為に、私は数多くの試練と、制約を受けました。
受ける前にはおぞましく、今となっては、何故あんなに嫌だったのかが分からない試練。
でも、あの試練のお陰で、私は小町の前に再び姿を現しても、何にも感じませんでした。
小町と昔遊んだ思い出も、覚えています。小町との別れの思い出も、覚えています。
でも、何かスクリーン越しに見るかのように他人事のようで、全く実感が沸かないのです。
私は変わり、閻魔として生まれ変わった。
過去も色褪せ、そして消える。私にとっての小町も、今では無二の親友ではない。
ただの死神。それで私は構わない。

ふう、柄にもなく感傷的になりましたね。小町の中を覗いたからでしょうか。
私もそろそろ仕事に戻る事にしましょう。
まず、説教中に色々と不埒な事を考えていたあの死神は、一度全殺しの罰ですね。

710 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 07:13:21 [ gg.ZiHGc ]
物悲しいぜ
そしてラスト一行でワラタ

711 名前:阿求スレで電波受信 投稿日:2006/11/12(日) 08:40:48 [ 6jM8hEzI ]
      _......_
     , ´  <*y 
     i,(i ノノハ)_)
    ノ_iパ ヮ゚ノハ 
      ,´i'_ソノj`;
    〈_,ノ^^^ヽ.〉
     .^^i_ソ_ソ^´

そりゃあ、今まで8人分の人生味わってますからね。発狂しかけたこともあります。4人目の62歳の夏でした。
でもですね。「見たことを忘れない」って事は、「発狂した自分が何をしたかも永劫忘れられない」って事なんですよ。
そう思ったら頭が冷えてましてね。それ以来そういうことはありません。

転生の条件が「私のことを直接見た人間が全て死んだとき」になるようにシステム・アレイを組んだのは、
「私」は見たことがあるのに「私を知らない人間」が居る、なんてことになったらそれこそ発狂しちゃうからです。

生まれたての赤ん坊も対象になるから長い周期になっちゃうことと、
不特定多数の人間の寿命に左右されるから大きな誤差が出るのが難点ですけどね。

712 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 13:02:20 [ wATuqrOU ]
>>711
みょんと出会ったら、次の転生が遥か彼方になるな……

713 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 14:57:55 [ bLSttV0o ]
妖夢の場合人間扱いになるのかどうかがまず問題だな

714 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 15:17:35 [ jJBqSugQ ]
え…ちょっとまて、じゃあもし、もこたんやぐやたんに出会ったら…!?

715 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 19:23:15 [ UOrFjBfA ]
エーリンカグヤは人妖だからいいんだがモコたんは人間だから不死の世界入門ですね

716 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 19:47:12 [ pSEMYWT. ]
不死になるんじゃなくて
二度と転生できなくなるんでないか?

717 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 20:00:26 [ FaINlZfQ ]
阿求が白玉楼の住人に・・・

718 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 21:50:58 [ Hg9dB7D6 ]
それはそれで一つの結末としてアリな気もしてきた

719 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/12(日) 23:52:19 [ jdmEaxIw ]
>>711の2行目で背筋が凍った
そして5行目で再び背筋が凍った

……とここまで背筋が凍ったところで
キノの旅9巻の記憶の国を思い出した
あっちでは死んだ直後に次の人に記憶を引き継いでいたが……

>>717-718
以上のことを踏まえて同意
少なくとも安らげると思う……あ、あれ、目から変な汁が

720 名前:711 投稿日:2006/11/13(月) 04:20:59 [ Y.lJS9Iw ]
>>719
バレたか。
あの人は「日々を無為に過ごし、特別なことはすぐに忘れる」ようにして発狂を避けていたけど、
それとは真逆の性質の能力を持つ阿求はどうなんだろうな、とつらつら考えてたら受信した。

読み返すとツッコミどころ結構あるんだよな。
転生は最長で百数十年後になるんだから、「〜死んだとき」じゃなくて「〜転生したとき」の方がいいんじゃないか、とか。
死んでから60年で転生できるんだよね。確か。
システム・アレイってなんだよ。厨にも程があるぞ、とか。
まぁ、他にいい言い回しが思いつかなかったんだけど。

721 名前:719 投稿日:2006/11/13(月) 12:56:59 [ FfqVL4d2 ]
>>720
元ネタ晒す格好になってスマンorz
ちなみに気付いたのは3回読み直した後だ
阿求に照らし合わせたのは普通にセンスいいと思うぞ

……確認のためにキノ読み返したら鬱入って眠れなくなったがw

722 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/13(月) 15:50:01 [ r2jG8yTs ]
小学校中学校と瞬間記憶(瞬間視)がべらぼうに発達した同級生がいたな。
国語辞典の見開きを2秒流し読みしてまるまる写本できるし、瞬間的に認知できるから運動神経も良かった。
みんなは同級生のそんな能力を羨ましがってたけど数人で下校してるとき、途中の駅のホームで俺らの目の前で飛び降り自殺があってから、羨ましいから、かわいそう、って気持ちになった。
その時は同級生らと話してたら、浮浪者っぽい身なりの男性がふらふらとホームの端に歩いていった。
サラリーマンかが「あぶないぞ!」って叫んだけど、そのままその男性は通過する特急列車に飛び込んだ。
到底人間が発することの出来ない音を出してその男性は僕らの目の前で「爆発」した。
俺も見た。男性がが飛び込んでから爆発するところを。でも、良く覚えていない。
子供の精神(当時中2)がシャットアウトしたのか、こんな格好の人がこんな感じで飛び込んで、こんな感じになった、程度しか覚えていない。
今でもおぼろげにしか思い出せない。
でも同級生は「青い服を着た髭の生えたおじさんが、ここから歩いてきてここから両足で踏み切って飛び込みました」と、警察官にまるで録画動画でもみてるかのように詳しく説明してた。

両親に電話して(携帯なんて持ってなかったから公衆電話)、一番近い同級生の母親が車で迎えに来てくれた。
車の中で同級生はずっと泣いていた。
「飛び込んで電車にぶつかったとき、おじさんと目が合った。その顔が忘れられない」って言ってずっと泣いてた。
常人離れした能力ってのは良い面もあれば暗い面もあるんだと幼心に理解してた気がする。

なんか暗い話書いてすまん!

723 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/13(月) 21:26:14 [ mrDDWywY ]
>>722
どこのガイドライン?

724 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/13(月) 21:53:45 [ /tXmfSdM ]
実際、瞬間記憶っつーか写真記憶能力ってのはあるらしいぞ。

725 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/13(月) 22:22:14 [ wEUQxn0U ]
蒼天の拳にあったな

726 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 00:03:26 [ 4Omh/8h6 ]
ミステリでたまにみかけるね、フォトグラフィックメモリ持ってるキャラ

727 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 00:09:39 [ FJ1OByNw ]
60CPか

とあらぬデータが脳内をよぎる俺

728 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 00:33:27 [ M.UgygFs ]
フ「魔理沙すごーい」
レ「なに言ってるのフラン! 私だってアレを使えばあのくらい楽勝よ!」
フ「ホントかなー?」
レ「魔理沙! それを貸しなさい!!」
魔「いやだぜ」
レ「こうなったら力ずくでそのパッドを奪ってあげるわ!!!」

バーン!!


咲「あなた達何をしてるの!!! …って、あれ?」

レ「…」
フ「…」
魔「ゲーム…、だぜ」
レ「魔理沙がサターンパッド貸してくれないのよ
  悪魔である私に相応しいパッドなのに」
フ「で、咲夜は何か用?」
咲「え? それは…」
魔「なるほどな」
咲「なによ?」
魔「べつにー?(ニヤニヤ」

その後、湖に三色の何かが浮かんだという

729 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 01:22:09 [ FH3qxRSA ]
黒と白と・・・赤か・・・

730 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 01:46:18 [ ef28n.4U ]
>悪魔である私に相応しいパッド
サターンか?w

731 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 21:30:29 [ BL55FleQ ]
>>727
30CP版なら持ってるぞ

とあらぬデータに基づいたレスをする俺

732 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 21:31:43 [ MSCaJ6IM ]
【八雲藍は改造妖狐である】

(前略)
――もちろん、白面金毛の九尾がよかったわよ。
でもね、そもそも本命は死んじゃってるわけだし、そうでなくても九尾狐って希少種でしょ?
だからね、あり合わせの飯縄(管狐)で九尾狐を造ろうと思ったわけなのよ。
とりあえず、飯縄の幼生を9匹集めて、身体の部分を紐でギューっと縛り付けると――

ほ〜らね、融合九尾狐のでっきあっがり〜♪
見た目は1匹だけど、9匹分のパワーがあるから強力なのよー。
(後略)

八雲紫著『おはなしえほんUSO-800−有尾両生類の胚と九尾狐−』より抜粋


「藍さまー。狐って両生類なのー?」
「あっはっはっは。橙、いい子だからちょっと待っててくれよー?

 ――あんの穀潰し! どこに雲隠れしやがったーっ!!」

733 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 23:18:20 [ o.UceSNo ]
>>732
藍さまキレたw

734 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/14(火) 23:49:38 [ RZSy9KYk ]
>>732
キレた! 藍さまがキレた!w

735 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 01:56:54 [ WftM0vqM ]
なんか、微妙に面白そうでそれっぽい本のタイトルがまた腹立つなw

736 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 08:31:32 [ Lh2sjYoo ]
「…んー…」
アリスマーガトロイドは煮詰まっていた。
人形の操術に限界を感じたのが一昨日のこと。
ちょっとした言い争いで魔理沙と弾幕っていた際に、あろうことか傍らの上海が被弾したのである。
「あー悪い。悪かった上海」
私に謝罪は無いんかい。その場はお流れになった。
上海の修繕に大して手間はかからなかったが、人形遣いとしてあるまじきミスである。
窓を見上げた。満月が高い。あの歴史喰いも今晩は大変であろう。
「…寝よう」
睡眠不足は美容といい仕事の敵、と誰かが言ってた気がする。
あれは飛行機に乗った…狸だったかしら?
気分転換も兼ねて明日は…

「寝てないって顔ね」
「睡眠は7時間たっぷりとってきたわ」
「七色にかけてるのかしら」
「あなた七曜の魔女だった気がするけど」
次の日。紅魔館図書館書斎にアリスはいた。
「まぁそんなわけでアーティファクトと魔力の伝達の関連の本を探してるの」
「そういうのは小悪魔に聞きなさい。というかいつもの場所に無い?」
「あのあたりの本は大体押えてるけどね…他に何かあるかもしれないじゃない」
動かない主は紅茶をすすって言った。
「…寝てないというより…煮詰まってるわね」
「…まぁね。正直、今以上のことを犠牲無しでやろうなんて甘いと思うわよ」
「犠牲…下らないわね」
主は手元の本から視線を移さずに言う。
「もうこれ以上だと、人形の個体差とかそういうところに賭けるしかない。神頼みね」
それはつまり、人形の選別を意味していた。それだけは避けたかったのだ。
「……あなたたまに面白いことを言うわね…」
「…? 何か私変なこと… パチュリー?」
パチュリーが下を向いたまま…動かない。
発作か…アリスは小悪魔を呼ぼうと跳ぼうとした。
「大丈夫よ…ヒック」
矢先、パチュリーから声がした。
パチュリーは本に顔をうずめたまま―――笑いをこらえていた。
「あなたが神頼みなんて…ヒック…面白すぎるじゃない…ヒック」

737 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 08:33:30 [ Lh2sjYoo ]
「何がおかしいって言うのよ!」
「だっておかしいじゃない…」
「人が真剣に悩んでるってのに何よ!!」
「ごめんなさい…でも…ヒック」
「…お暇するわ」

バタン!!
「一体なんだって言うのよ!!」
やや乱暴に図書館のドアを閉め、紅魔館の長廊下に出る。
ちなみに「やや」の基準は魔理沙である。
「静かにしてもらえない?」
アリスの目の前には殺気立ったメイド長がいた。
「お嬢様がご就寝になったばかりなの。騒ぐと命は無いわ」
この人間、本気か冗談かわからないときがあるわね…
「お嬢様の寝起きは悪いのね…」
「かなりね」
咲夜の表情は変わらない。相手を見て行動を判断するアリスには苦手なタイプである。

「…一つ聞いていい?」
「何よ」
「あなた、神頼みってしたことある?」
咲夜は、顎に手をやって少し考えた。
「…神などいないわ。強いて言えば、レミリアお嬢様が私にとっての神ね」
神などいない。完全をもってよしとする咲夜らしい答えである。
でも何でこのメイド頬が赤くなってるのだろう?
無駄であったか、アリスは感じた。同じ館に住むものなら何故笑われたかわかるかもと考えたのである。
「そう。ありがとう。失礼するわ」
足早に咲夜の脇を通り過ぎる。
しかし
「待ちなさい」
目の前に蝙蝠の大群が現れた。蝙蝠は一つに萃まり…
「レミリア…」「お嬢様…」

「起きていらしたのですか」
「最初から寝てないわ。すぐ寝るけど。」
「じゃあ失「待てと言っている」
アリスは固まった。凄みだけで動けなかった。
「…何の用よ…」
「…博麗のところにいきなさい、それだけよ」

「それを言うためだけに起きていらしたんですか?」
アリスが出て行ったあと、咲夜が尋ねた。
「面白そうな運命が見えたからね。ついでにちょっとからかってやった」
階段を上りながらレミリアは言う。
「一番大切なものが見えてない奴を煙に巻くのはなかなか楽しいね」
けらけら笑うさまは無邪気に見える。
「寝直すわ。咲夜後はお願いね」
「畏まりました」

738 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 08:35:02 [ Lh2sjYoo ]
「…ぬくいな」
「…ぬくいわね」
博麗神社では普通の巫女と普通の魔法使いがコタツに入っていた。
「大好きなれいむちゃんが凍死しちゃうとたいへんだしねー」
とかいって紫がスキマから取り出してきたらしい。
ちなみに電源コードは壁際のスキマに繋がっている。原理は謎だ。
「…あんたミカンのスジはちゃんと全部とりなさいよ」
「…めんどくさいな…あぐ」
「ちょっとあんた1個食い!?なんてブルジョアな!!」
「んーんんんー んーんんんんんんん(いいじゃんーかー どうせ私のだし)」
「…とりあえず飲み込んでから喋れ」
「……」
「……」
「!!…………!!!!1111!1」
「はいお茶」
「………… はー…死ぬかと思った」
「馬鹿ねぇ」
ガラッ
「おじゃまするわー」
「寒い」

      ――――――霊符「夢想封印」――――――

「3秒か。どっかの蛙ライダーもびっくりの瞬殺っぷりだな」
「微妙にタイムリーだけど通じるの? そのネタ」
「襖開けていきなり夢想封印はないでしょうあんた」
どうやら食らいボムがギリギリで間に合ったようである。
ミカンを手渡しながら霊夢が聞く。
「で、相談って何よ」
「私も何なら相談にの」
「あんたは黙ってて。霊夢、聞きたいことがあるんだけど」
「はいはい。」
アリスが真剣なまなざしで問う。霊夢はミカンのスジ取り半分で聞いている。
「神頼みってしたことある?」

静寂。
「…なによ2人ともどうしたのよ」
「……」魔理沙はこちらを見つめたまま。
「…アリス、ちょっと」霊夢が手招きしている。

プス ピチューン
今度は間に合わなかったようである。
「何すんのよ!!至近距離の針は痛いじゃない!!」
「大丈夫よ峰打ちだから」
「被弾に峰打ちもクソもあるかーーー!!!」
「落ち着けよアリス。大体ここが何処だかわかってて言ってるか?」
魔理沙がミカンをほおばりながら言う。
「ここって…博麗神社…あっ」
「そういうことよ。大体あんた、身内に神様いるじゃない」
「そうだ…すっかり忘れてた…」
私にとっては神様というより、「お母様」だったから…
「まぁ何悩んでるか知らないけどな、」
魔理沙はコタツに顎を乗せたまま、
「人形たちもお前のこと信頼してくれてると思うぜ」
魔理沙…気にかけてくれてたのか…

「やっぱ上海のこと心配だからな」
「私に謝罪はないんかい」

739 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 08:36:18 [ Lh2sjYoo ]
そのころ魔界
「こんな世界ぶっ壊してやるーーー!!」
「神綺様、落ち着いてください!!」
「わーマイ、助けてぇー」
「魔界神っていうレベルじゃねーぞ!!」

すっかり最後まで忘れられてたアホ毛の神様が魔界で暴れまくったらしいが、
それはまた、別のお話。

740 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 09:43:15 [ OiXw.mqo ]
>>737-738
お嬢様はなんだかんだで優しいな、GJ!
そして>>739は最後の一文を書きたかっただけちゃうんかとw

741 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 12:22:51 [ IqpZKvqs ]
        ,, ―- 、_
      /        '' - ,,
    /             '' - ,,
   /                 ヽ
  i           / /ヽ    !
  ,i          ./ / ''―、   !
  i     ,、 n て'' ノノ    ヾ   !
  i    ノノノ ノ ノ ''´      !  /
     j   ' ´    ノ (    ヽ |
 >-,,  /  ,,=━━・!' ,ノ━== ! ノ
 !・  ヽ |  ’ニンniii、 :::::i/ィ7iii=  i )
 \(てi iヽ   ^' ~     -'  /}
  `i_   、 \        i_    l_j
   `┐ i    /(,,, ,n 〉   /\\   魔界神っていうレベルじゃねーぞ!!
  ̄ ̄へ    ! '   T''    l |  \  
   |  ! i    ン=ェェi) i ソ )     
   |  i´\! ,, -ェ`、_ン ノノ 〈     
   |  |  \\,, `―''´//  |
   |  つ   !、_'''''''''''''  /   7

742 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 13:31:44 [ JXyvopbQ ]
王様のレストランみたくなった

743 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/15(水) 20:02:17 [ LhNEBp2E ]
>742
よぉ、俺。
森本レオで別の話っていうとそれしか浮かばねー。

744 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/16(木) 15:02:47 [ abKkeqMc ]
『優しい嘘』

優柔不断な鈴仙・優曇華院・イナバは今日も今日とて断言しない。
「えっと、私は感謝してますけど、その。」
優しい鈴仙・優曇華院・イナバは今日も今日とて断言しない。

嘘つき兎の因幡てゐは、今日も今日とて嘘をつく。
「皆、姫様の事を大切に思っ輝よ。」
優しい兎の因幡てゐは、今日も今日とて嘘をつく。

天才薬師の八意永琳は、今日も今日とて明快明確。
「姫はビューティフォー! 姫はワンダフル! でもそれ以外は勘弁な。」
姫様主義な八意永琳は、今日も今日とて明快明確。

745 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/16(木) 23:02:30 [ yG33Nn3Y ]
>>742
宮崎では再放送やってて今日最終回だったよ(´∀`)

746 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/17(金) 17:55:25 [ GPA4HUnI ]
霊夢「主役なんだから頭に当たっても平気よ。腹は駄目だけど」
チルノ「それでみんなバカなのね」

747 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/17(金) 22:53:47 [ GhNM6nUM ]
「立派な大人になるためにIN幻想郷」

「というわけで司会は私霧雨魔理沙が勤めさせてもらうぜ、ようはあれだ目の前にいる立派な大人代表たちに
私ら少女たちが質問して答えを聞き、今後の参考にするということだな、じゃあ早速大人たちは自己紹介してくれ
最初は・・・・えっとそこの人民服」
「えっ、いきなり私ですか?名前は
「早速質問だがスリーサイズを」
「おいこーりん、質問してもいいのは子供だけだ」
といいまして紅魔館で門番やってます、よろしくお願いします」
「じゃあ次は私ね、はじめましての方もいるかしらレティ・ホワイトロックよ、よろしく」
「西行寺幽々子です」
 「八雲藍だ」
「その主人の八雲紫よ」
 「上白沢慧音だ」
「八意 永琳です」
 「十六夜咲夜です。」

「というわけで紹介も終わったところで早速最初の質問だ、P.N.半人前さんより
『どうやったら胸が大きくなるの?』うわいきなりだな、でも私も興味あるぜ
大人の皆さん回答よろしく最初は
 「ひどいじゃないか魔理沙、八卦炉を人に向けて使うなと」
(無視)さんからだな」

「えっと私からですかというか何か意図を感じるんですけどそうですね。
参考にならないんですけど気がついたら大きくなってましたよ」
 「本当に参考にならないな次、レティ」
「食事をきちんと取ることかしら」
 「幽々子は?」
「あら?誰か知らないけど私が揉んであげればきっと大きくなるわよ」
 「それだけじゃすまなそうだな、藍は?」
「修練あるのみだな」
 「紫は・・・ああ想像できるからいい」
「そうね、私の場合自由自在ですもの」
 「永琳おまえは薬とか言わないよな」
「失礼ね、天然ものよ、でも才能ってものあるわね」

「よしじゃあ次の質問P.N.悪魔の妹さんからの・・・」

 「待ちなさい、まだ私が残っているでしょう?私にも聞くべきだわ」

「ああわかったこの質問答えてくれ、な
『どうして大人の女の人は胸に詰め物するの?』
咲夜どうしてだとおもう?」

「残念ね、仕事の時間だわ、妹さまを掃除しに行かないと、皆さんごきげんよう」

「「「「「「「「逃げたな」」」」」」」

748 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/18(土) 00:51:27 [ eJPfhQWI ]
逃げてない。むしろ攻めに出てる。

749 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/18(土) 11:04:17 [ dWjpSg2M ]
行動的には大人失格な件

750 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/18(土) 23:49:28 [ 55wAjGQI ]
其れが胸に掛けた人生か・・・

751 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/18(土) 23:50:29 [ 55wAjGQI ]
すまん、あげてた

752 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 01:30:24 [ o5BjNEEQ ]
「こんにちはー」
珍しいことにお客さんが来たようだ。僕は読みかけていた本をたんすの奥にしまうと店内に出る。

「あ、これはどうもはじめまして、いつもうちのメイド長とお嬢様がお世話になってます」

と礼儀正しくお辞儀をするのは大陸の民族衣装に身を包んだグラマーな少女だ。僕が

「これはどうもご丁寧に、で今日は何をお探しかな?」

そう聞き返すと少女は

「ちょっと肩こりがひどいので何かいいものありませんか?」

そういった。なるほどとても見れば立派なものをぶら下げている。
確かに肩がこるのも仕方ないように思う。だから僕はこういった。

「なるほど。しかし残念ながら肩こりに効果のあるアイテムはないんだよ
しかし肩こりに効くマッサージなら心得ている。紅魔館で働いているなら魔理沙は知っているだろう?
僕が彼女の家で修行していたとき彼女の母親に仕込まれてね。割と自信があるんだ。」

「え?本当ですか?でも、、、うーんマッサージかぁ。やましい気持ちはないですよね」
「失礼な・・・君は何を言っているんだ。仕方ないじゃあこれを見ていたまえ」

そういって僕は店の置くから一本の棒型のアイテムを手渡す

「この『聞かん棒』というアイテムはやましいことを考えた瞬間固くなり天に向けてそそり立つ
・・・・何を変な顔をしているんだ?嘘じゃないぞ・・・ではそうだな、この前君を喜ばせるために
メイド長が勝負下着を買って言ったのだが」

「本当ですか!!」

「嘘だ、しかし君も単純だな、こうも簡単に引っかかるとは」

彼女の手の中ではへにゃっていた聞かん棒が固く天に向かいたっていた。

「え?あ、本当に反応した」
「嘘じゃないだろう?これから僕はそれを持ってマッサージをする。君は僕の持つこの棒を見ていればいい
やましいことを考えた瞬間こうなるからな、これなら安心だろう」

「え?あ、確かに・・・じゃあこれ」

僕は彼女から聞かん棒を受け取るとこう告げた。

「じゃあ早速だが胸を出してくれ」

753 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 01:38:50 [ eJhQ53dg ]
>>752
アメリカンジョーク噴いた

754 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 01:41:42 [ o5BjNEEQ ]
「え?ああはいはい・・・ってええ?肩じゃなくて胸ですか?」
「?何を驚いているんだ?君の肩がこる理由はその胸だろう?
ならば末端である肩ではなく原因である胸を揉むのは当然のことだろう」

「いえ、でもしかし普通は肩でしょう、やっぱり・・・ってあれ反応してない」
「だから言っただろう?こっちは真面目なんだ。このへにゃった聞かん棒が何よりの証明だろう
君こそ勝手に僕を不埒な人間にしないでくれないか?」

「え?あ、すみませんでした。じゃあこれでいいですか?」

「すばらしい胸だな、では早速」

・・・・なう 揉ーみんぐ

「・・・・終わったよ」
「・・・・え?あ、すみません失神してました」

「はぁ、こっちは真剣にマッサージをしていたというのに君は勝手に盛り上がって・・・いい迷惑だ」
「え、だって随分上手で・・・そういえばその棒全然反応しませんでしたね。すみませんでした誤解してて」

胸を服にしまいながらお辞儀する彼女に僕は

「いや、別にかまわない、気に入ったならまた来るといい」
「はい、それでは」

と帰り際告げ小さくなっていく彼女の背中に僕は馬鹿だなあと小さく呟く

「やましい気持ちを持った『瞬間』反応するんだから最初から疚しい気持ちしかなかったら反応するわけないじゃないか」




後日・・・更に大きくなったという門番の彼女の話を聞きメイド長がやってきた際僕はこういった。

「マッサージ?ああ君は物理的に無理、そもそも肩こりだってないだろ」

気がついたとき僕はナイフの花になっていた。

755 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 01:51:53 [ f0qAqQws ]
まてまてwwww

756 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 02:05:31 [ UMIXl4EQ ]
これはアウトだろwwwwwwwwww

757 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 02:06:49 [ H2XsCpZg ]
テクニシャーン

758 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 02:09:45 [ VpnyKRL. ]
これは最初の部分で完結しても良いなw

759 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 10:21:27 [ BSXbJWKo ]
>>彼女の母親に仕込まれてね

こーりん貴様人妻まで……ちょっと殺ってくる

760 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 17:41:39 [ kgUJ7Qes ]
香   霖


殺   ス

761 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 18:45:06 [ uD3Fz/j. ]
香   霖


殺   シタ


         魔理沙

762 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 20:25:21 [ 1MJTjccA ]
まさかガチでエロ話に持っていくとは思わんかったw

763 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 20:44:35 [ rm3obzV. ]
魔「お前、本当懲りないよな。勝てない癖に真っ向から向かってくるもんなあ」
チ「五月蠅いわねー! 今回は負けたけど、次は勝ってやるんだから!」
魔「だから馬鹿だと言うんだ」
チ「バッ、何が馬鹿よ!」
魔「同じ失敗を懲りもしない、湖から殆ど出ないから周りのこともよく知らない。
  馬鹿と言わずして何と言えば良いんだ?」
チ「何よ! あたいの方があんたよりよく知ってることだって沢山あるんだからね!」
魔「湖の釣り場とか蛙の生態なら知ってそうだな。あまり役には立たんが」
チ「う〜・・・! それ以外だって・・・ うー!!」
魔「ま、そんなとこだろうな」
チ「あ、あたい、もう男を知ってるわ! あんた、男知ってる!?」
魔「・・・・・・詰らん冗談はよせ。お前がそんなものを知ってるわけが」
チ「知ってるよ! 森の道具屋さんに教えてもらったの! あれが男と女なのよねぇ・・・」
魔「何? ・・・う、嘘・・・」
チ「へへーん、悔しい?」
魔「う、うぅ・・・ こぉーりーん! ちくしょおぉー!」
ドギュウウゥゥゥゥン!
チ「わぁっ!? ・・・黒白魔法使いは逃げたからあたいの勝ちねっ!」

バゴン!
霖「なんだ? 魔理沙か、ドアは静かに・・・」
魔「なんであいつなんだよ! 香霖!」
霖「な、なんだい、急に」
魔「あいつ、私より長く生きてるかも知れないけど、子供じゃないか! それなのに・・・見損なったぜ!」
霖「落ち着いて、ちょっと待ちなさい」
魔「はぁっ、はぁっ・・・」
霖「何がどうしたんだ、一体? 僕に何をしろと言うんだ?」
魔「なあ、香霖! その、私も・・・抱いてくれ!」
霖「ぶふぅっ!? げほ、げほん 何を藪から棒に言い出すんだ」
魔「私の方が、ずっと長くて、ずっと近いのに・・・なんであんな妖精に負けなきゃいけないんだよっ」
霖「妖精・・・?」
魔「氷の妖精のチルノだ、知ってるんだろ!? あいつが、お前から男と女のって」
霖「なるほど、ちょっと落ち着きなさい」
魔「な、何だよ」
霖「数日前にだね・・・
 チ『うーん、やっぱり違う』
 霖『妖精か。お客さんにはなりそうもないな』
 チ「ねえ、あんた。なんであんたはこうなってるの?」
 霖『こうなってる?』
 チ『背が高くて肩も広くてがっちりしてる。あと声も低いみたい』
 霖『それは、男だからね』
 チ『オトコ?』
 霖『妖精には性別の概念が無いのか?』
 チ『セーベツって何よ』
 霖『生き物には雄と雌、つまり男性と女性という二つの性別があってだね』
・・・ということがあって、申し訳程度に性別の概念を教えてやったことがあってね」
バタン! ドギュウウゥゥゥゥン!
霖「おや、魔理沙? ・・・今日は一体どうしたというんだ?」

魔「チルノおおおおっ! ぶっ殺してやるぅー!」
ドゴォーー!
チ「な、なんでよー! あたいが何をしたって言うのよー!」
魔「よくも恥をかかせてくれたなぁー!」
ドギュゥー!
チ「うわーん、助けてー!」

764 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 21:11:42 [ ayHn.hUY ]
チルノは
やっぱり
⑨だ


>>763ワロタ

765 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 21:14:04 [ Pg3q.jIc ]
勢いに任せて㌧でもないことを口走ってるなぁ魔理沙

766 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 22:05:23 [ eWSfCfBw ]
これこそこのスレらしい味が出てるな
煮込んで出汁を取ってもいいですか

767 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 23:33:42 [ 9B6OgjD. ]

 実際、ボクらは巧くやっていたんだ。――その楽園の見つけてしまうまではね。


 ボクらはよその連中からは「正直者八人組」とか呼ばれてたみたいだ。
 仕事上、あちらこちらを転々とする必要があったボクらだけど、
ある時ちょっとした失敗が元で全員で東の山に引っ越すことになった。
 そこは空気もきれいで水も美味く、静かでとても過ごしやすい場所だった。
でも街までは遠いし、これといった娯楽も少なく、2年も経つ頃にはいい加減飽き飽きしてきていた。

 そんな時だった。仲間の誰かが裏山の大きな桃の木の脇で洞窟を発見した。
暇をもてあましていたボクらは、ちょうど良い退屈しのぎにとその洞窟を探検することにした。
 洞窟そのものは大したことなかったけど、それを抜けた先には別天地が広がっていた。
 美しい花が咲き乱れ、大きくて綺麗な鳥達が歌い、美味しそうな果実がたわわに実った桃源郷……。
 そう、其処はまさに理想の楽園だった。早速ボクらは其処に移り住むことにした。


 でもボクは気付いてしまった。あの鳥が何か白い物を銜えていた事に。
 間違いない。あれは確かに人骨だった。

768 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 23:48:28 [ kgUJ7Qes ]
>>767
ゴクッ…! これは序章なのか!?

769 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/19(日) 23:52:06 [ ySUW5Dis ]
結局、あのブロンドの少女って誰なんだろうな。

770 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 09:50:04 [ 7POg4JPA ]
>>763
これはチルノの勝ちだな。痛い目にあったとしても。
>>767
あれ、なんだっけこれ?
元ネタあり?

771 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 17:29:20 [ 8.0Qa5pU ]
そして僕、その一人は人間を、やめた。

772 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 18:12:17 [ fYHleDFI ]
蓬莱人形の夏コミ版ストーリーかな

773 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 18:21:31 [ RWQJD4tE ]
>>763
リアルでお茶吹いた

774 名前:767 投稿日:2006/11/20(月) 20:20:34 [ jps2Pwv. ]
01『蓬莱伝説』

そら見たことか! 好奇心が猫を殺すって言葉を知らなかったのかい?


 楽園を見つけた翌日。
 引っ越しの準備を進めるボクらは、住処に適した場所を手分けして探すことになった。
 そこでボクは仲間の1人と一緒に、暗い森の奥へと分け入って行ったんだ。
 森の中には珍しい植物や聞いたことのない鳥か動物の声がして、まるで御伽の国みたいな雰囲気に満ちていた。
 あんなものに気付いてしまったボクは正直気味が悪くて仕方なかったけど、
 好奇心が一番強かった彼は、早く早くとボクを急かしながら先へ先へと行ってしまう。

 漸く彼に追いついた時には、彼は既に此処から居なくなっていた。
 矛盾していないかって? そんなことはないよ。
 だって、彼は何か珍しいものでも見つけた様な表情を残して、
 頸から下を何処に無くしてしまっていたんだからね。
 恐ろしくなったボクは彼(だったもの)を残して一目散に逃げ出した。



 彼が最期に何を見つけたのかは、永遠の難題となった。

775 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 21:04:36 [ y7SCpCdY ]
此処ってクロスオーバーってOK何ですかね?

776 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 21:06:06 [ Fro3mKV. ]
どっちかというとこっち向き。

東方キャラと他作品キャラの絡みを想像するスレ その2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1156248415/

777 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 21:23:07 [ y7SCpCdY ]
霖之助が丈夫な訳=実はDevil May Cryのダンテだったという事を幻視した故に聞きましたが
やっぱり此処じゃ無理か・・・

778 名前:おっぱいの話 IN 紅魔郷 投稿日:2006/11/20(月) 21:26:38 [ lHG/DbUI ]
ルーミアの胸には何が詰まっているんだろう

「きっとあの笑顔の裏に隠れた深い絶望だと思うよ」

じゃあちるのの胸には?

「自分でも気づかない今にも解けそうな恋心かな」

美鈴の胸には

「あんなの死亡の塊でしかないよ」

小悪魔の胸は

「真っ黒な悪巧みさ」

パチュリーの胸は

「儚く不治の恋の病」

レミリアの胸は

「平穏を許さない小さな運命」

メイド長の胸は

「パッドに決まってるだろ」

779 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 21:30:11 [ nDtIeOTY ]
                     __r─┐ r┐  へ
                     /⊥___ ̄  丁| |トv┐
                 /ヽ/    ´ ̄ ̄``ヽ、/ 〉 _
                く   /     |  ヽ     \`勹|
                  |Y /   | | |   ヽ \     \/
                 |j /   // | ヽ ヽ L⊥ヽ  \\ミ__
                 / /   /// \ヽ)ヽ!⊥ミヽ  `ーミ、
             ___//レ'TT{ _ィTi=、 {{r'´|ノ:::: 》ヽ┬ミへ、
              ̄ ̄ //八_Yハ∟::ノ     ゞ=彳ト、|し  !  
                /Y / トイ ハ""  _ ,   〈 トイ |   |
               / ハ  トイ ||     ̄    | トイ { ヽ /
               | | |  トイ ||ヽ、 ___, イ川lトイ ) ||{
               jハ ヽ {_}  ||(⊥   __⊥] |Lj八/リ
                 〃ハ┴─Fヽ Y∨ レ⊥ゝ」r' }} l!
                   (___,ィT   フ[ ̄]ー、 レ个、フヽ-⌒ヽ
            |\    /{( (__/ / 厂| ヽ \| /  ハ   ヽ
            |  \ / ヽ、」人     |  |   __」  / |   ヽ
           |\ヽ  \  ⌒Y レヘ  ハ∩ | //// )/        ヽ
           ヽ `丶、  \.  | |  └┘ | |   // //           |
         ____ヽ、___`ヽ、ヽ|_|      | し'´ ∠/         |
         \        / ヽヽ-、___ノ     //   , ----、  |
        _ `ー‐┬─'^ヽ   | |    ` ‐--<└‐ァニ/   /--'´
        |  | ̄`゙'' ┴-----L _Ll--- ..__     ` ーく   /
    ┌─‐〉 |         ヽ ヽ、     `丶、       /
    /  〈  |       ー─ヽ   ` ー──'⌒l ヽ、 __/_

780 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/20(月) 21:38:13 [ Vk11rNfY ]
も、もしもし!けけけケーサツですか!?
こここここにナイフまみれのしし、死体が・・・!!

781 名前:アムロ 投稿日:2006/11/20(月) 22:00:56 [ ICh6j8s6 ]
>>779
でもそれは事実なんだ! 認めなくちゃいけないんだ!

782 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 00:29:40 [ 5fnhzFSo ]
>>779
「あんなの死亡の塊でしかないよ」
誤字なのか、誤字じゃないのか……
どっちも当てはまってるから判らん

783 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 00:42:47 [ hT0DPkak ]
それでもレッドマジック吹いたwww

784 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 00:43:52 [ el4QVv7. ]
>>777
達観したダンテっぽく見えないこともないな。
なかなか面白そうな説だ。

785 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 10:14:40 [ 2wuqQcoA ]
香霖の本当の能力は「幻想郷の中で男性として生きることができる程度の能力」だったんだy

786 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 19:44:58 [ Ojg.1xOQ ]
>>784
此処で書いちゃっていいかな?

787 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 20:06:56 [ gpUgFJhI ]
>>786
>>776が誘導してるのが見えないのか。

788 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 20:40:53 [ vAaJIVic ]
西行寺幽々子は思い出す。目の前で己が半身を追い掛け回す従者を微笑みながら見て思い出す。
あれはもはや何年前だったか地獄の釜が開いた、まさにあの時はそうだったのだろう。
冥界にあふれた亡者を殲滅する。言葉にすればとても簡単ではあるけれど・・・現実はとても厳しく
そう今目の前で半べそになって走っている妖夢も幽々子の静止も聞かず飛び出し危篤状態になったのだ。

とはいっても半人半霊たる妖夢は死の概念が薄い、
ゆえに危篤とは霊力と体力両者の境があいまいになったがゆえにおこる互いの補完機能の最悪の側面
いわば共食いによる対消滅である。こうなれば死などという輪廻の通過点などなくただ消え行くのみ
 幽々子はそのとき同じように外的に傷つけられ消滅した妖夢の両親のことを思い出しただ泣いていた。

そばに控えるは冥界が誇る幻想郷最強の剣、魂魄妖忌
圧倒的な戦闘力を誇る彼でさえ圧倒的多数の数の侵略には傷を負っていた。

沈黙が場を支配する中生じる空間の歪みを察知すると彼は座禅をとき立ち上がる。

「応援遅くなって悪かったわね、もう全部終わったから
地獄は責任者更迭されたわ。当然ね、映姫といったかしら娘自ら閻魔を裁くんだから末恐ろしいわ」

あははと紫は笑おうとして・・・結局笑えなかった。それだけ目の前の妖夢は痛々しかった。

「ねえ妖忌、あなたの孫消えるわよ」

代わりに出たのはそんなつめたい宣告、震える幽々子に一瞥もくれずたんたんと、たんたんと事実のみを告げる。

「あのときと一緒ね。主を守るためだけに剣を振り自分の大切なものばかり失うなんて
・・・・私は幽々子にまたそんな顔をさせてるあなたに腹を立てている・・・ええそうね、これが逆恨みだとは知っているけれど
この子も、この子の両親も本当にかわいそうだわ、どうせいったんでしょう。
この子がこうなって傷ついた幽々子を見て
『悲しむ必要はありません、この子は自らの使命を果たしただけです。
立派とほめることはあれど自らを責めてはなりません
ってね。あなた生前から幽々子のこと知ってるならわかるでしょう?この子は」

「お静かに願えますかな紫さま、私はね。正直なところ感動したのです。
未熟だと思っていた妖夢がこともあろうかこの私を見事に助けたのです。
その剣の冴え、師としてはもはや褒めるほかをないほどに
ただやはり未熟ですな、よりにもよって私を助けようとしてこのような傷を負うのですから」

向き直りつげる妖忌の顔はおかしなほど晴れ渡っていた、この重苦しい空気の中
一人喜ぶそのさまは異常でしかない」

「つきましては幽々子様と紫様、妖夢に褒美を与えようと思うのです。」

背中に背負う剣を手に持ち妖忌は微笑む

789 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 20:42:29 [ vAaJIVic ]
「やめなさい、あなた自身の手で介錯でもするつもり?」

叫ぶ紫とただ体を震わせる幽々子に対してその姿はひどく力強かった。

「いえ、もはやこの剣を授けるにふさわしくなったといっているだけです。
それと紫様、このままではこの妖夢剣を振るうことができません、つきましては少し妖夢のために境界をいじってほしいのです
ええご想像のとおり、私とこの妖夢の半霊との境界を」

「・・・なるほど失ったこの子の霊力をあなた自身を媒介にし吸収させることで補充するのね。
確かにそれなら助かるかもしれない・・・でも」

「駄目よ。それって妖夢と妖忌の立場が入れ替わるだけじゃないの」

そんな悲痛な叫びを上げるのは先ほどまで無言だった彼の主西行寺幽々子、しかし彼はいう

「いいえ違います。私が取り込まれている必要があるのはあくまでも妖夢が半人前である間のみです。
己が身のみで一人前となり半身を必要としないほどになればそのときは取り込まれた私も解放されることになるでしょう」

「でもそれは・・・そう、、、いいわ、幽々子さがりなさい、邪魔よ」

「妖忌!私は」

「幽々子様、厳しいだけの爺はしばしお暇をいただきます。妖夢が一人前になった暁にはまた縁側でお茶を飲みたいですな」

「違う、そんなことおもってないの、お茶だって今すぐにでも、紫はなして」

「妖忌・・・やっぱり私あなたのこと嫌いよ、幽々子のために人までやめたあなたのことが」

「手厳しい。しかし幽々子様、あなたに泣き顔は似合いませんな、やはり私はあなたの笑顔が好きです」

言い終えた瞬間、すでに妖忌はそこにいなかった。
ただ健やかに寝息を立てる妖夢だけがそこにいた。


――――そして今に至る。
半霊を叱り付けると剣を抜き素振りを始める。

「精が出るわね妖夢、でもこの子を叱るのはかわいそうじゃないかしら」

なでながら幽々子は紫に聞いたことを思い出す。
『妖忌はこのこの半霊の中で眠りについたわ、
あいつも言ってたでしょういずれ妖夢が一人前になれば開放されて肉体と自我を取り戻すでしょうね』

しかし目の前の妖夢はそんな幽々子の心を知るはずもない

「だって幽々子様、この子ったら私が着替えてる最中に勝手に扉開けて、そのせいでいろんな人に裸見られちゃったんですよ」

まさにプンプンといったところだろうか

「修行が足りないわね妖夢、そんなことじゃ妖忌は帰ってこないわよ」
「う、だからこうして修行しているのです。まだまだ師匠に教わっていないこともたくさんありますし
少しかもしれませんが成長した私を見てほしいのです」

「あらあら妬けちゃうわね、でも駄ー目、今から妖夢は私のお茶の相手をするという大事な修行するんだから」

「いや、ちょ、幽々子様、手を引かないで、自分で歩けますから」
「いや、離してあげない、妖夢逃げちゃうもの」

たまには昔みたいに私がお茶を入れてみよう、妖夢の手を引きながら幽々子はそう思った。

790 名前:788-799 投稿日:2006/11/21(火) 20:48:23 [ vAaJIVic ]
というわけでたまには真面目っぽいものを投下
このスレ何回か投下してますけど作風違いすぎてどれだかわからないだろうなあ

791 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 20:57:21 [ Ojg.1xOQ ]
>>790
そんな過去が妖夢には・・・!紫が余裕無いSSってあんまり無いですよね
>>787
やはりそうですか、其れなら其方で書いてまたこっち着ます
後少しばかり自重します、どうもお騒がせしました

792 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/21(火) 21:37:38 [ 2Qj.4G4. ]
>>788-789
新説ktkr……見たことの無い解釈を見るのは非常に楽しい
ちょっと文章が読みにくいような気はしますが
幽々子を思うが故の紫の言葉と、
何気に語られた映姫の過去も含めて
とても良かったと思います!

793 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/22(水) 12:12:33 [ gIMpwcnI ]
昼下がりの午後2時頃
僕は先日拾ったある商品を手に取り眺めていた
紙でも金属でもない……プラスチックと呼ばれる材質で出来たこれは紛れも無く外の世界の物である
――カランカラン
「こんにちはー」
「こんにちは霖之助。お邪魔するわよ」
店を訪れたのは2人の少女……妖夢と幽々子だった
「……何か入り用でしょうか?」
少し怪訝な顔をしつつ尋ねる。妖夢はともかく、この亡霊娘は客として来た事が殆ど無い
「ん、紅葉が綺麗だから、ここでお茶でも飲もうかと思って」
…やっぱり。後ろの妖夢がバツが悪そうにこちらを見ている
霊夢や魔理沙で慣れてるとはいえ、この娘の場合店ごと食い尽くしかねない
僕は溜息が出そうになるのを堪えつつ、二人に湯呑を用意した
「あの、霖之助さん。何ですか、この剣みたいな物?」
さっきまで僕が眺めていた商品に目をつけた妖夢が聞いてきた
「ああ、それはこの間手に入れた物でね……見た目からは信じられないかもしれないがれっきとした『剣』だよ」
「どう見ても子供が振り回す玩具じゃない」
僕が煎れたお茶を飲みつつ、幽々子は当然の感想を述べた
そう、大きさや材質から見て、確かにこれは剣というより玩具に見える
「僕も最初はそう思った。でも、僕の能力で視たところ、こいつには『魔物を打ち倒す力』が秘められているんだ」
名前と用途を知る事の出来る僕の眼ははっきりとそう教えてくれた
「魔物……それじゃあ、これは魔剣か何かの類なんですか?」
「今のところ殺傷力も魔力も見あたらないが…その可能性もありえるね」
もしかしたらこの剣は使う者を選び、その者が手にした時に真の姿を見せるのかもしれない
外の世界の技術は僕達の常識を超えた物まで創りだしているのだ
「その『剣』は外の世界の物なんでしょ?だったら紫に聞けば何なのかわかるんじゃない?」
「う〜ん……」
正直な話、僕はあの妖怪少女には余り関わりたくない
確かに彼女に聞けば答えを教えてくれるかもしれないが……
できればこの剣の正体は僕自身の手で知りたいし
それに恐らく……いや、きっと紫に見せたらこの商品は彼女に持っていかれてしまうだろう
何時だったか似たような時も正体がわからなかった商品……『携帯ゲーム機』を彼女に取られてしまった時の事を思い出した
「ねぇ、そんな物じゃなくて、外の景色を眺めましょうよ。その方がお茶菓子も何倍も美味しくなるわ」
いつの間にか棚から取り出した饅頭を頬張りながら、目の前のお嬢様は誘いかけてきた
…まぁ、今のところ危険は感じられないし、後でゆっくりと調べるとするか
「ところで、この剣は何ていう名前なんですか?」
手に取っていた剣を机に置きながら、妖夢が尋ねてきた
「ロトの剣、だよ」

794 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/22(水) 13:02:31 [ GOsp7ucs ]
剣神かよwwwwwwwwww

795 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/22(水) 17:07:24 [ spt7NrEo ]
アレかwwwwwwwwwwwwww
確かに能力的にはそうだwwwwwwwwww

796 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/22(水) 17:16:11 [ wIJ82QVM ]
あれには「使用した者を筋肉痛にする程度の能力」もあると思うんだ

797 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/22(水) 20:32:59 [ PuEKDsHw ]
その様子だとWiiリモコンに
TVのモニターを破壊する程度の能力がついてそうだ。

798 名前:一応シリーズ化予定 投稿日:2006/11/24(金) 00:02:22 [ C4LycKqk ]
こんにちは紅魔館の門番です。
今日は咲夜さんのパンツに迫ろうと思います。
だって気になりませんか?あれだけ動いているのにあのミニスカートで見えない

もしかして「はいてない」と思って気になるのも仕方ないことなのです。
というわけで気配を消して背後から忍び寄ります。

これで背後、距離1メートル

「とった!!」

やりました、成功です。見事スカートをめくり咲夜さんのネコさんパンツを・・・・
あれ?随分小さなお尻ですね。

「はははそれにしても少し子供っぽいですよ。ネコさんパンツは・・・ねえ、あはは冗談ですってば

     お嬢様

いえ、悪気はなかったんですよ。ほんとですって。え?お仕置き、問答無用?」


いやぁぁと悲鳴を上げ主人に連れ去られる美鈴を見て咲夜は小さく呟いた。

「計算どおり」

その口は上部から出た赤い液体で染まっていた。

799 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/25(土) 03:34:45 [ wd3abwio ]
すごく下らないネタが出たが、文章化まで至らず・・・。
・パチュリーが新魔法道具開発。妖精のそれぞれが持つ七つの属性を切り替えるというもの。
・試しにチルノを蛙で釣って強制装着。
・バーニングチルノ誕生。

さて・・・どー纏めるかな。

800 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/25(土) 10:31:32 [ E4s7XEnE ]
>>799
ネタを明かしちゃうのは勿体無いんじゃないか?まあ、投稿するまでもないネタだし構わないんだろうけど。
投稿するまでもないわけだし、いっそ適当に書きたいところだけ書いて見切り発車でもいいんじゃないか?
「サムい」奴が「アツい」奴になった時の言動はなかなか愉快そうだw

俺もネタの見切り発車とかはよくあるし。まあ、一応形にしてから落とすけど。
そういや実は当時纏まらなくてカットした、>>209〜の予告編、激闘パートがまだあるんだよなw
イメージシーンタイトル紅魔館死闘とか、人間の里防衛戦とか、香霖堂包囲突破戦とか、そんなの。
時間ないから書いてないけど。そのうち書いたら併せてプチ辺りに落としていい?オチないけど。

801 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/25(土) 22:19:06 [ w2OQzE4g ]
宴会には余興がつきもの。
魔理沙がもってきたのは「飲んだヤツ同士でチッスすると中の人が入れ替わる薬」。
イイ感じで酒をキメちゃってる面々はラリったままのみのみ。
そのままチッスチッスチッス!!!
朝になってウヒョー

魔「魔理沙〜、私の躰かえしなさいよ」
ア「霊夢、私はこっちだぜ」
レミ「らんさま〜、背中がヘンな気分です・・・」
霊「ああっ、霊夢の躰・・・ね、ちょうだい。いいでしょ?」
妖「お嬢様、またそのようなわがままを・・・」
藍「尻尾が重たい・・・ウドンゲ、ちょっと支えてくれない?」
う「ああん、耳が邪魔で人形が操りにくいわ」
咲「ああっ、耳ひっぱらないで〜」
橙「えーりんえーりん、助けて〜」
妹「橙、どこだ〜、ちぇ〜ん!!」
永「こんな躰で人間を守れるだろうか・・・」
輝「よりによって輝夜なんて・・・慧音、ボコボコにしてくれ!」
慧「幽々子様、私が牛女でもいいですか・・・?」

紫「あらあら、大変ねぇ」
幽「妖夢、ちゃんと戻りなさいよ」
萃「二人はいれかわってないね?」
パチ「飲んでないんでしょ」
紫「そういうあなたは?」
パチ「私はお酒あんまり強くなくて・・・途中で寝てたから」

802 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 00:11:50 [ HzrGa6JY ]
魔理沙⇒霊夢
アリス⇒魔理沙
レミリア⇒橙
霊夢⇒レミリア
妖夢⇒咲夜
藍⇒永琳
うどんげ⇒アリス
咲夜⇒うどんげ
橙⇒輝夜
妹紅⇒藍
永琳⇒慧音
輝夜⇒妹紅
慧音⇒妖夢

最短手順でどうやって戻すかというパズルやったなぁw
妖夢さりげなくひどいw

803 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 00:43:24 [ hE8f95kM ]
妖夢殿、しばし向こうで話し合わないか?

((;;;;゜;;:::(;;:  ∧,.-─-∧    :;;;):;:))゜))):;::;;;,,))...)):
(((; ;;:: ;:::(;; 'y´   (ニメ   :;;;,,))...)));;))):.)) ::::.))
 ((;;;;゜;;:::(;;: 〈 ((λ ハヽ イ i '';:;;;):;:::))゜))  ::)))    
 (((; ;;:: ;:::;;⊂λ゚∀ ゚ i | |  ;:;;;,,))...)))))) ::::)
  ((;;;:;;;:,,,." ヽ/牛ヽソ∩  ;:;;))):...,),)):;:::::))))
   ("((;:;;;  (⌒) |ズシンズシンズシン・・・・・
         三 `J

804 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 11:26:27 [ V98IQeHQ ]
レ「咲夜、折角の元旦なんだし、何か遊びはないのかしら?」
咲「あらお嬢様、今日は神社へ初詣に行かれるのでは?」
レ「それは夜でしょ。どうせ宴会になるのがわかってるんだし」
フ「そうそう、夜まで退屈だよ」
咲「ふむぅ」
美「爆竹でも鳴らしませんか? 派手にスパパパーンッて」
パ「止めて。五月蠅いのは嫌い」
美「ちぇ」
咲「そうですねえ。定番と言えばたこあげ、独楽回し、歌留多か双六でしょうか」
レ「そうねえ、勝負ものがいいわ。双六をしましょう」
美「独楽回しや歌留多も勝負ものですよ〜?」
パ「レミィは細かいことや暗記ごとは苦手だから」
レ「そこ、黙りなさい!」
咲「それでは双六ですね。準備いたしますわ」

レ「ふっふふふ、悪魔の王たる力、見せてやるわ」
フ「フフン、お姉様。悪魔の王族はここにもおりますのよ?」
パ「露骨な反則の尻尾を捕まえたら罰則ね」
美「まあ、このメンツの間で反則なんてやりようもないと思いますけど」
咲「と言ってる奴が一番妖しいものよ」
レ「じゃあ、私から左回りよ。(勝利の運命を手繰るのはこのメンツ相手では無理ね。
  無難にダイスの運命を操るか…) それっ・・・6ね」
フ「ジトー・・・」
パ「妹様、今のレミィは尻尾を掴ませないわ」
フ「まぁいいや。私は小細工なしよっ・・・4!」
咲「次は私ですわね。せーの」
美・パ「ストップ!」
咲「な、何かしら?」
レ「時止めは反則。罰則よ」
咲「そ、そんな・・・。私は何も」
美「気の流れが乱れましたよ」
パ「大気と場が揺らいだわ」
咲「はぅ」
レ「咲夜は一回休みね。あと美鈴、落書きを許可するわ」
美「はい♥ ではノリ眉毛とヒアを書きましょう。お覚悟を」
咲「いやーっ!」

レ「はい。あら、6ね」
フ「むむー」
美「分かってるのに気が乱れないなあ。さすがお嬢様」
レ「あら、主を疑うのは良くないわよ」
パ「・・・」
咲「あの、もう顔を洗っても」
全「ダメ」
美「そもそも、マジックで書いちゃいましたし」
咲「しくしく」

レ「さぁて、次は何かしら」
パ「ふふ。レミィはもう絶対に6を出せないわ」
レ「な・・・」
美「えっ! そうなのですか?」
パ「ふふ、レミィは既に私の術中にはまっているもの」
フ「パチェ、すごーい」
レ「ふ、ふふん。いかにパチェの魔力でも、気付かれずにそんなこと出来るわけが」
パ「じゃあダイスを降ってみて。果たして6を出せるものかしら?」
レ「よーし! 私の運命を操る力、思い知るが良い! ハァッ! ・・・6! ざまあ見なさい! ふふふ」
咲「お嬢様・・・」
美「あーあ」
フ「やっちゃったぁ・・・」
レ「な、何よ!?」
パ「6マス目は振り出しに戻る、よ」
レ「え、え、え・・・?」
美「それに、能力を使ってることを明かしちゃったらダメですよぉ」
レ「ちょ、ちょっと。そんなの暗黙の了解で」
フ「もう暗黙じゃないけどね」
レ「そんなぁ」
フ「美鈴、お姉様に小面の刑よ!」
美「こ、小面・・・やってみますね」
レ「ちょ、やめなさいって」
フ「普通にだめー☆」
美「えーと、眉を剃って白粉とお歯黒と」
レ「いやーっ!」
咲「お嬢様・・・しくしく」

フ「1ばーん!」
パ「2番ね」
美「3番目・・・まあまあですね」
咲「はぅ・・・4番です」
レ「どよーん・・・」

フ「あけましておめでとー!」
霊「あら、パチュリーにフランに門番じゃない。レミリアとメイドはどうしたのよ」
美「今日はお休みするって。顔が治るまで」
魔「はぁ?」

805 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 11:59:46 [ lzhFAr.I ]
ノリ眉毛とヒアに吹いたw

806 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 12:00:07 [ Mv2v27Ck ]
フラン、 Vipperなのかw

807 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 15:49:17 [ 9UGvEegg ]
優秀な能力を持ってるのにうっかり墓穴を掘るあかいあくま……
将来的に妹様に身体の一部で大敗するお嬢様まで幻視した

808 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 16:18:58 [ wX42w.1o ]
図書館は多種多様な本でひしめいている。
主はその大方を把握していたがその内容の正誤はまた別の話となってくる。
だがそれはもともとはそれ程重要な事では無かった。
そもそも彼女の抱える書物の9割は方法という知識の羅列。
余りに突拍子の無い内容で再現不可能、証明不可能という物が殆どである。

だがその正誤は重要では無いのだ。そこに知識がある事で主は満足した。

その体質の改善を求められたのはある満月の夜に遡る──

レミリアは目の前の見た感じ巨大な箒にしか見えない物体を見上げて呟いた

『パチェ、これで月にいけるの?』
『ええ。書物に書かれた算術法則を実現するために必要な物はすべて揃えたわ。ロケットエンジン、燃料、ロケットから振り落とされないための強い膂力……。
さらにそこに魔術的エッセンスを加え、不明確な部分は私の知識で補った。月どころかハワイにだって一瞬で行けちゃうだろう事は想像に難くないわ』
『そう……パチェの言う事なら間違いないだろうけど。ところでハワイって何』
『この世の楽園らしいわよ』
『それは素敵だけど悪魔的にどうなのかしら。でもとにかく今はまず月よ』

箒であった。間違いなく箒であった。
資料から得られた幾らかの材料は一応組み込まれている。
大雑把にその概要を説明しよう。
動力・八卦炉、動力源・搭乗者(燃料タンクの血を飲んで推進力発生)、外装、箒。
動力が八卦炉である事は初期の構想から変わっていない。搭乗者が動力源になるのは、
血が燃料という間違った認識のまま突き進んだ結果だ。吸血鬼専用空飛ぶ箒である。
ちなみになぜ箒か。魔女的にそれがジャスティスらしい。
尚、先端に据えられた巨大なパラソルには集光蓄電機能はついていない。
この辺りにも語解釈が多分に盛り込まれていた。

『OKじゃあその真ん中の細い所にしがみついて』
『しがみつくの!?』
『負荷がなくなっても手を離しちゃだめよ。その握りから八卦炉に魔力を送る仕組みだから』
『チェアがほしいわね・・・』

かくしてレミリアが搭乗した(しがみついた)ロケットは発射された。

『発射成功!』

発射5秒。音速の壁により箒の殆どが空中分解した。お仕舞いである。しかし。

『パージ成功!』
『理想的こぁ! やりましたねパチュリー様!』

ひらひらと落ちてきた折れたパラソルを見てそれでいいのか、とは誰も突っ込まなかった。

──

その一週間後。
音沙汰無いレミリアを心配した咲夜の要望によりレミリアを呼び戻す事となった。
パチュリーとしてはデータ収集のため月からの帰還もロケットによって行われるのが理想だったのだが、
マウントポジションを奪った咲夜が般若の面で『お願いします』と繰り返しながら顔すれすれにナイフを何度も突き立てるので渋々妥協した。

とは言え件のロケット……箒には緊急帰還装置など搭載してはいない。
しかしそこは魔女と悪魔である。召還してしまえばいいのだ。

かくして回収されたレミリアは灰になっていた。 『馬鹿な!』 当然である。

その後パチュリーの必死の蘇生によりレミリアは何とか復元した。流石は500年を生きるエルダーバンパイアである。
蘇生したレミリアが最初に放った一言は、従来の図書館経営方針に抜本的改革の風を吹かせた。

『確証を得られない無駄知識の保持は厳禁!』

これは現在の図書館のスローガンにもなっている。パチュリーは面白くなかったが、駄々をこねるにはナイフが多すぎた。

809 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 16:20:19 [ wX42w.1o ]


問題提起の翌日、図書館の史書を勤めていた小悪魔をリーダーとする数人のメイド達から構成されるヴワル知識水準維持部隊が即席で結成された。
リーダーがパチュリーでは無いのは部隊の活動内容に対し最後まで反発していたからであろう。

『この本に書いてある方法で寝たら短時間の睡眠でも疲れが取れた気がします!』『保守こぁ』
『この本の理想的な血抜きを実践するには現在入手不可能な素材が多数必要です!』『焼却こぁ』
『血を一切使わずとてもおいしいケーキが焼きあがりました!』『保守こぁ』

その仕事はつまる所この様な感じである。本に書かれた知識を実践、確証が得られたらその本は残す。
ダメであれば焼却。材料入手不可などで証明ができない物に関しても焼却。パチュリーは泣き叫んだ。

『やめて、そんなに燃やさないで!』
『だめですパチュリー様、これはお嬢様の命令なんです』
『ダメったらダメ! 私がどんな想いでそれだけの本を集めたと思ってるのー! 小悪魔あなた裏切ったわねー!』
『パチュリー様わがまま言ったら怖いメイドが来るこぁ。私達もしっかり仕事しないとヴワル知識水準維持部隊からヴワル葉っぱ隊に降格こぁ。ごめんなさい』
ボボボボボボボボボ……
『ムキューーーーーーッッッ!!!』

もともと白かった肌は死人の様相を呈し、長い事寝込んだという。



ある日の事である。
パチュリーが現場に出てこなくなってからは部隊の作業は滞り無く進み随分整理がついてきた。
本が、図書館が、体の一部と言っても差し支えないであろうパチュリーにとってみては酷な現実であり引き篭もるのも仕方ない。
しかし彼女を必要とする声があった。
パチュリーの自室の扉をノックする小悪魔の片手には、部隊だけでは処置を判断しかねる問題のブツが握られていた。

「パチュリー様、小悪魔です。開けてください」

しばしの沈黙の後、蚊の鳴く様な声量で、呪詛の様な呟きが漏れた。

「……裏切り者……顔も見たくないわ」
「でもパチュリー様、そんな事言うと、この本燃やすしかなくなっちゃうこぁ」

またしてもしばしの沈黙。返事を待って扉に耳を付けていた小悪魔は内側から激しく鼓膜を打ちつける怒号に飛び上がった。

「燃やせばいいじゃない! どうせもうほとんど燃やしちゃったんでしょう! いいわよ燃やしなさいよ! 笑いながら燃やせばいいのよ!」
「うー……。パチュリー様、でもこれ、パチュリー様の大事な隠し禁書棚の物なんですよ。空間を操るメイドからは、隠し通せなかったです。ごめんなさい。パチュリー様の大事な本、一冊だって燃やしたくはないのはみんな同じ。だから、特に大事に仕舞われていたこれは、判断をパチュリー様自身に委ねようと皆で決めたこぁ」

小悪魔は返事を待った。結局の所、彼女とて部隊の活動は本意ではないのだ。長い物に巻かれ続けて生きてきた、役魔生粋の業に、彼女自身苦しんでいた。

「……入りなさい」

カチャリと音が鳴り、施錠は遠くより解かれた。

「失礼します」

まず小悪魔は驚いた。自分の仕えていた主人の変貌ぶりにだ。どれほどの苦悩が主人たる彼女を襲ったかを考えて、小悪魔は歯噛みした。
隈だらけの目元、こけた頬、疎ら色に霞んだ髪。そしてパチュリーは微笑んでいた。

「そうよ、それだけが、気がかりだったのよ。あなたを再度評価する。よくやってくれたわ、小悪魔」

自室奥のベッドから半身を起こしたパチュリーは催促する様に両手を差し出した。無事な姿を見せてくれと。

「これです」

小悪魔は何も言わずパチュリーのベッドの傍まで歩み寄ると、手渡す事はせず、目の前で広げて見せた。
それは東洋の書物の一種、いわゆる巻物であった。

「西行……返魂之儀認書……」
「そうこぁ。私達には、とても実践できるような事ではありません。実践できなければ、燃やすしかないです。でもパチュリー様なら、或いは……」

「残す為には……やるしかない、のね」
「この小悪魔、仕えるべき主はパチュリー様一人。きっとお力になってみせます」

神妙な目つきで巻物の表題を睨むパチュリーは、ただ何も言わず傍に立つ小悪魔を抱き寄せたのだった。



続かない。

810 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/26(日) 17:23:11 [ Mv2v27Ck ]
華氏451度吹いた

811 名前:木曜洋画劇場「スカーレットデビルカオス」 投稿日:2006/11/27(月) 03:39:45 [ D1MhEwxo ]
待ってました・・・
[SHE IS THE YOUNG LADY]
お嬢様!

[秘密1:専用のよそ行きドレス]
お嬢様専用のよそ行きドレスに

[秘密2:お嬢様&我侭]
お嬢様魂で

[お嬢様]
レーミリアァ!

[秘密3:紅魔館の奪還]
極秘任務を遂行せよ

[妹]
フラン!

[第47代紅魔館当主
レミリア・スカーレット]
出撃、紅魔館当主

[お嬢様・アクションの決定版!!]
これが、お嬢様アクションの決定版!

[お嬢様]
レーミリアァ!
[お嬢様]
レーミリアァ!
Let's PARTY!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スカーレットデビルカオス
悪魔のお嬢様コマンド
8月11日、朝11時!

[お嬢様は従者も瀟洒。]

812 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/27(月) 20:04:54 [ TPlpAvOg ]
木曜洋画劇場のノリwww

813 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/27(月) 20:17:13 [ /dVR.66o ]
──  神  器  ──

それは古より伝わる言い伝えによる所では
「凡そスペルカードとは思えぬ程の児戯を装い、
その存在を永久に偽る全く新しい格闘技」
と伝えられている。
また、「3つの神器が一箇所に集うとき、幻想郷は滅びる」とも……。

チルノは絶望していた。
彼女の歴史は言わば挫折の連続を辿ってきた。
最初に2面ボスという誉有る役目を受けた彼女。彼女が最も輝いていた瞬間。
その後発表された後継作の台本を受け取った時から彼女は輝きを失った。
『ふ、ふざけやがってー! なんであたいが中ボスなのよ! こんな台本、イギリス牛と一緒に氷漬けにしてやる!』
『落ち着いてチルノちゃん! 私だって2面中ボスだったんだよ! それに、その前に何か書いてあるよ!』
『え、なになに・・・ いちめんの・・・ちゅうぼす・・・』
『・・・私は多分出れないだろうなぁ』
『ムッキーーーー!! イギリス牛を殺して私も死んでやるーーー!!』
『餅突いてー!』


『チルノちゃん大ニュースだよ! 新作に出れるよ!』
『なっ!』
突然の吉報であった。
笑顔の花が咲いた。妖々夢では1面中ボス、永夜抄においては出場すらままならず腐っていたチルノ。
ここへ来て漸く、元の快活さと太陽の如き笑顔を取り戻したのだ。
チルノは幸せの絶頂にいた。
通り縋りの旧知が贈る言の葉にこぞって添えた謎の語句など微塵も気にならぬ程に。
『⑨、お前も出るんだってな! まぁ頑張れよ!』『へへーんだ、あんたなんかには負けないから!』
『⑨。あんまり調子のっておイタしちゃだめよ』『何よ! 子供扱いできるのも今のうちだけなんだから!』

しかし。

『ねぇ大ちゃん、何読んでるの?』
大妖精が手に持っていた物、薄い冊子である。
チルノに渡された台本では無い。一般公開分である。
『え、なんでもない。なんでもないよ』
『えー気になる見せて見せてよ見せろコノー』
『だめっ あっ・・・』
『へーゲージシステムかぁ初体験ー♪ お、スクリーンショットにあたいがいるじゃん!』
『か、返してチルノちゃん!』
『ケチケチしないでよー。なになに、⑨バカか〜 ・・・⑨・・・バカ・・・』
これではまるで・・・
『ち、チルノちゃん、狂言だよ!』
『ちょっと黙って。大ちゃん』
晒し上げではないか・・・
『うわあああああああああああああああああん!!!』
もはや強がりも意地も無かった。ただ、慟哭した。


── 滅ぼしてやる、こんな世界なんて ──


新作には出た。彼女は終始笑顔だった。そして、失踪した。

「大ちゃん、ただいま」
「チルノちゃん!?」
大妖精が驚いたのも無理からぬ事。チルノが失踪してより既に1年が経過していたのだから。
「よかった・・・帰ってきてくれたんだ」
「うん。最後に、お別れを言いにきたの」
「え?」

言葉の真意が掴めずうろたえる大妖精に、チルノは2枚のスペルカードをポケットから取り出して見せた。

「これがなんだかわかる? 大ちゃん」
「これって、スペルカードよね? ・・・まさか!」
「いやいや大ちゃん、大ちゃんに向かって弾幕なんて打たないから安心してよ」
「じゃあ、一体、何? お別れって?」

チルノは質問には答えず、2枚のスペルカードを高く掲げた。

「神器」
「!」
「ひどいと思うけど、最後に一人はいやだよぅ、ごめんね大ちゃん・・・」
「チルノちゃん! 早まらないで!」
その静止の声も、最早・・・。
「一枚! 動かずに取れる! 『夜雀の鳴声easy!』」
「チルノちゃああん!」
「二枚! やっぱり動かずに取れる! 『ミステリウム!』 三枚目・・・・!」
「ダメえええ!」
チルノがパンツの中から取り出したそれは・・・。
「三枚っ!! 自爆御用達スペル! あたいの、あたいの・・・・『パーフェクトフリーズ!!(花映塚ver)』!!!!」

体を張って留めにかかった大妖精の拘束を力づくで振りほどき、三枚を足元にペチッとたたきつけた。
「神器! 揃えてやったわよ! 滅びちゃえ、こんな世界!」
もう、手遅れだ。
そう悟った大妖精は、何も言わずチルノに抱きついた。チルノも、また涙と鼻水を垂れ流しながら愛しい友人にしがみつき、最期の瞬間を待った。

814 名前:これで終わり。いろいろパロってごめんなさい 投稿日:2006/11/27(月) 20:18:52 [ /dVR.66o ]
だが何も起こらない。


「・・・あれ?」
「な、どうして! どうしてよ! 揃えたのよ、神器を! なのに!」
「・・・あ! チルノちゃんのスペル、それって・・・」
「自爆スペル・・・! そうよ! 私だけがコ○ミコマンド標準装備機体なのよ!!」
「チルノちゃんの・・・馬鹿ーーーっ!!!」
ぺちんっ
「あんっ!」

大妖精渾身の平手撃ちによりチルノは宙を舞った。

「な、何するのよ大ちゃん!」
「そのスペルはね・・・神器なんかじゃない!」
「え!? だって!」
「だっても糞も無いのよ! 確かに一見すればむやみに弾を予測不能の弾道に再配置して自爆しているかの様にも見える、だけど」
「・・・だけど?」
「元々不可避の弾幕が解禁されている花映塚ではそれは必ずしもデメリットしかないわけじゃない! どんな絶体絶命な状況下でも、必ずほんの一握りのチャンスを作れる事、それがチルノちゃんのスペルの真の評価よ!」
「・・・でも、それだって身内の・・・」
「違う。巷でどんな評価になってるか知ってる? えーと・・・」
「・・・」
「ま、守り! そうよ! 守りのチルノとまで言われてるのよ!」
「ディフェンス!」
「そう! 生存能力うなぎのぼり! 試合長引く事山の如し! 弾は極限まで加速、増幅して開花連発! 脳汁出まくる事、請け合い! 最も激しい舞台には必ずチルノちゃんがいるの!」
「な、なんだってーーーー! そ、それほんと?」
「ほんと! 挙句には広く強キャラ認定されちゃうぐらいよ!」
「ひゃー!」
「そうよ! まったくひゃーよチルノちゃん! こんなに幸せなのに! あんな馬鹿な事!」
「・・・ごめん、ごめん、大ちゃん!」
「いいのよ! チルノちゃん! 今度こそ、お帰りなさい!」

チルノはがっしと力強く大妖精に抱きついた。その目からこぼれた涙は、決して屈辱でも、悲しみによるものでもなかった。
落ちたものは涙だけでは無かった。

ひら、ひら

「あ、何か落としたよ、チルノちゃん」
「ん、なんだろ。・・・あ、紅魔郷時代の私を最強の代名詞にまで引っ張りあげてくれた最強のスペルカード、アイシクルフォールeasyが神器なんかと混ざっちゃってる! 縁起悪いなぁ」
「んもうチルノちゃんったら、ウフフ」


──   ゴゴゴゴゴゴ・・・   ──

「な、何!? 神器と・・・私のアイシクルフォールeasyが・・・光を帯び始めた!?」
「うおっ まぶしっ!」


────     カッ!!   ────
─────────────────
──────────────
───────────
────────
─────
──




815 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/28(火) 00:13:15 [ x6e2HF72 ]
ディフェンスに定評のあるチルノね

816 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/28(火) 10:13:59 [ mmh72bFA ]
涙が止まりません。そんな俺は花映でみすちー遣い。
今日も健気に耐久戦。

817 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/28(火) 12:09:21 [ 7ypWIPfM ]
「うおっまぶしっ」って書きたかっただけとちがうんかと小一時間

818 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/29(水) 00:09:18 [ MYBbpLvc ]
>>681
今更ですが「夜雀の屋台」読みました
うわ、これ良い。すごく良いwみすちーに和み、支援者達の言葉に考えさせられました


ただ、いっそ続きは別に新規投降したほうが良かった気がするw

819 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 19:24:43 [ 4ArTVDFI ]
「藍、ちょっと外の世界に遊びに行くけどあなたもきなさい
あ、そうそう化けるのを忘れないようにね」

唐突に紫さまがそんなことをいった。

コタツに入った橙が

「えーずるいですよ、私もいきます」

といったので従者二人とも紫様の言うとおり化けて外の世界に出ることにした。

そして今に至る

「ねえあの人見て」
とか
「ねえどうしてよその女見てるの・・・素敵ねえ」

相変わらず紫様は、人目を引くのだと再確認、主人として少し誇らしい
しかし私たちだって負けていない

「あの狐のコート素敵ね・・・いくらぐらいするのかしら?」
「三味線なんて渋いわ」

それ以来、橙は二度と外の世界に行きたがらなくなった。

820 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 19:30:05 [ khwC4oMU ]
紫ヒドスwww

821 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 19:53:21 [ UwGuHQ2k ]
狐のコートに三味線ってそりゃ人目も引くぞなw

822 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 20:27:14 [ QrOJOB/s ]
その格好ですら素敵言われるのはある意味スゲェw

823 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 20:30:39 [ lwfEn55I ]
おそらく狐のコート着て三味線を持ち歩くのがナウなヤングの間ではフィーバーしてるんだろう

824 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 20:36:23 [ DzomXgJg ]
藍様はともかく橙は普通に黒猫になればいいのにwwwww

825 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/30(木) 20:41:44 [ aFU/KCAU ]
和服の上にコートを羽織ってるならそんなにヘンじゃないかも

826 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/01(金) 00:54:55 [ Uc.tV5wg ]
和服の上に革ジャン着てる殺人鬼とかもいるしな。

827 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/01(金) 00:56:39 [ OXY4RQZY ]
インド料理の上にフランス料理のっけてるものとかあるしな。

828 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/01(金) 23:15:45 [ re7ORzE6 ]
パ「また、黒ネズミに大切な本を持ってかれたわ。たかが人間ごときの癖に。
  ・・・ふぅ。咲夜、奪い返す良い手は無いかしら?」
咲「たかが人間ごときにそのようなアイデアはとても思い浮かびませんわ」
パ「そんなことでスネないで。魔理沙の家に行ってあなたの能力で取り返してくるだけで良いわ」
咲「魔理沙の家へは行く予定ですわ。この間たくさんキノコを頂いたので、
  お礼にフナやマスを届けろとお嬢様に言付けられまして」
パ「貴方やレミィがキノコで喜んでる隙に、私は大切な本を奪われたのよ」
咲「仕方ないですわね。魔理沙はどんな本を持って行ったのでしょうか」
パ「累計でこの本棚の本全部よ。もはや明細は・・・あなた、書き出して」
小「はい、少々お待ちください・・・はい、これです」
咲「成程・・・わかりましたわ。取り返す目処が立ちました」
パ「そう、お願いするわ」
咲「お任せください」

咲「さて、香霖堂についたけど、この時間は魔理沙もいるはずね」
ガチャ
咲「失礼します」
霖「いらっしゃい」
霊「あら」
魔「なんだ、咲夜じゃないか」
咲「ビンゴ」
魔「あん?」
咲「パチュリー様から魔理沙に伝言よ。本を返してって」
魔「あー、もうちょっと貸してくれ。私が寿命を迎えるまでな」
霖「相変わらずだな」
咲「そうもいかないのよ。えーと、明細にして265冊。タイトルは・・・
  炉人・著 阿求性伝、菊痴漢・著 父喘ぐ、セクハラ麦酒・著 邪臭菊門、
  オープッシー・著 淫者の太いモノ、えーと次は・・・」
魔「待てマテまて待てーっ!」
霖「ネェレイム、マリサッテイツノマニアンナ」
霊「サア・・・ワタシモイママデシラナカッタワ」
霖「イズレニシテモ、ゴリョウシンニオハナシシナイト」
霊「ソレガイイトオモウワ」
魔「違うんだーっ、全部パチュリーが悪い! あいつが本棚を整理しないから、
  まとめて持ってきた本にそういうのが紛れ込んだんだっ」
咲「へぇ・・・。じゃあ他のタイトルは読み上げても問題ないわね」
魔「ぐ・・・わかったよ、全部返す! 今すぐ返す!」
咲「そうね。すぐに貴方の家に取りに行きましょう」
魔「とほほ」

魔「ほら、これで全部だ。早く帰ってくれ」
咲「えーと、魔導書12冊、少女マンガ186冊、官能本98冊。確かに確認しましたわ」
霊「ネエリンノスケサン、ヤッパリコレハ」
霖「ソウダネ。スデニボクタチノテニオエルハンイヲハルカニコエテイルネ」
魔「なんでお前達がついてくるんだよ! うう、辛いぜ」
咲「あ、そうそう魔理沙」
魔「ん? どうした? もう用は済んだんだろ。とっとと帰ってくれ」
咲「この間のキノコのお礼よ。フナやマスの新鮮なところ。心して食べろってお嬢様が言ってたわ」
魔「そうか、さんきゅな・・・って素直に受け取れるか!」
霊「あらー、良いじゃない。レミリアにお礼を言っておいて」
咲「わかったわ」
魔「おい、勝手に受け取るな」
霊「鍋は魔理沙の家にあるわね。霖之助さん、お酒あるかしら」
霖「ああ。こんなこともあろうかと芋焼酎と大吟醸が僕の懐に」
霊「ふふ、素敵。さっそく調理しましょう」
魔「はあ、もう勝手にしてくれ」

829 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/01(金) 23:41:55 [ 82.BY.2I ]
なにこの息の合ったコンビw

830 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 00:41:37 [ FMVWoULE ]
これはいいわw

831 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 02:21:37 [ Pk4/KOvU ]
明細より31冊多い点にはツッコんでいいのだろうか

832 名前:828 投稿日:2006/12/02(土) 02:40:58 [ fNPPPIjg ]
校正中に本の冊数をいじったのに、元の明細数をなおし忘れたorz

833 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 11:09:32 [ Txy2hJts ]
(メイド長が)ま さ に 外 道 ! !

834 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 11:37:32 [ FYvEgkdE ]
>>833
当然の報いだと思うぞ
つーかパチェもこれらの本を持ってたという事になるよな
確かあそこの本は(それとも魔導書だけ?)パチェが自分で書いた物がほとんどのはずだったが・・・

835 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 11:40:01 [ RR1etms6 ]
きっと少女マンガ186冊、官能本98冊の足して284冊ぐらい
あの蔵書全体からすれば無いも同然なくらいの量なんだよ

836 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 12:16:45 [ G9.T3A1E ]
>>834
魔道書はパチェが自分で書いたまたは写したのが結構多いんじゃないかな。
パチェは蒐集家じゃないからオリジナルにはこだわらないだろうし。
最も昨今では天狗も印刷技術を持っているようだしちゃんと製本されたものも
増えているのかも?

837 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/02(土) 19:16:29 [ V9daeCz6 ]
木版かな。
魔理沙に盗られる度に原本からゴッスンゴッスンやってるパワフルなパチェを夢想した

838 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 00:33:25 [ /pV7HT0Y ]
興味を持ったからと活版印刷をしようとして活字を並べる作業であきらめる魔理沙ってのもありそうだ

839 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 00:37:47 [ XgV6VrG2 ]
いや、まずは一枚板からじゃないかな。
半分くらいまで彫ってミスって投げるとみたw

840 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 01:55:24 [ fQioeSAc ]
ttp://image.blog.livedoor.jp/mumur/imgs/5/6/56cc246c.jpg

こういう風に作って、実際に刷って見てから頭を抱えると思う。

841 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 02:09:09 [ XgV6VrG2 ]
しばらく意味が分からなかった俺ヤバスw

842 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 13:36:52 [ JJvJVqfo ]
>>829
阿求性伝はとても欲しいな。
他は……あんましいらない。

843 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 14:01:08 [ /rv8YYQc ]
パ「咲夜、ちょっといい?」
咲「あら、パチュリー様、何のご用でしょう?」
パ「ちょっと珍しい剣を見つけたんだけど、材質が良く分からないのよ。
  咲夜なら分かると思って…」
紅「え?咲夜さんって、金属に詳しいんですか?」
咲「別に金属に詳しい訳ではないわ。
  でも、私は結構外の世界を旅していたことがあるから…」
紅「なるほど…」
咲「ふむ……これはクレリア製ですね…」
紅「クレリア…?聞いたことがない金属ですね…」
パ「魔力を増幅する金属よ。私も今まで見たこと無かったから分からなかったわ」
レ「クレリア…って聞くと懐かしいわね…」
咲「あら、お嬢様」
レ「昔、咲夜がまだ私の従者で無かった頃…」

−−−

レ「貴女のクレリアソードでは私を倒しきれないわよ」
咲「くっ…こうなったら…タイムストップ!」
レ「フンッ…時を支配するのは我らだけでよい!」
咲「…!そんな…!」

−−−

咲「お…お嬢様、昔の話ですから…」
レ「あの時の咲夜は良かったわね、髪も紅くて…
  とっても凛々しかったわ」
咲「や…やめてください、お嬢様…」
紅「へぇ…昔は咲夜さんって赤毛だったんですねぇ…」
レ「…ああ、美鈴を見て思い出したわ。あの時の門番はとても優秀だったわね」
咲「ああ…あの門番ですか、確かに正面から対峙した時には、かなり手こずらせられましたわ」
紅「あ、あの〜…あの時というのは…?」
レ「決めたわ。美鈴、貴女、名前をモンヴァーンⅤ世に改名なさい」
モ「ええっ!?」
レ「あの時の門番の名を受け継がせてやるのだから、これからはそれに見合った働きをする事ね」
モ「そ…そんなぁ〜」

−−−−

フ「さくや〜さくや〜」
咲「…?あら、どうかされましたか?妹様」
フ「友達がこんな大きな黒い石をくれたんだけど…」
咲「…!!妹様、その黒真珠は…!」



*:イースオリジン今月発売記念ネタ
  イース知らないと分からないね、ごめんね。

844 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 16:20:52 [ EWLDkz3s ]
イースと言われるまで別の物をずっと連想していたとかはおいといて
まず紅って誰? と考えてしまった
あんまり苗字の方は記憶に残りにくいね

845 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 19:24:51 [ 0H3bqISQ ]
東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1154968319/

東方キャラと他作品キャラの絡みを想像するスレ その2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1156248415/

846 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/03(日) 20:15:53 [ 4MCsgVzc ]
>>845
今回のはそこに誘導する必要が全く無いと思うんだが…

847 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 08:17:27 [ 2uHAvIEI ]
元ネタ改変は仕分けが難しいな
俺も一つ書こうとしたけど適切なスレが見つからなくて断念したし

848 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 21:58:01 [ 89RDpElU ]
でも記憶が確かならクレリアってこっちでいう銀…

849 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:09:53 [ zuZrwoSs ]
そんな解説が必要って時点で誘導されるにふさわしいと思うんだが

850 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:20:58 [ ZXWQ9HRw ]

      │  ││
     │  │││
       ..__││ ザァァァァ・・・
     .│.│  ││
       ┷━┷

レ「それにしてもすごい雨ねー」

咲「偶然近くに空き家があってよかったですわ」
アリス「住んでる住んでる」

レ「ねー咲夜ー 狭いー 天井が低いー」

咲「お嬢様がこの家のボロ臭さと天井の低さに疲れ果ててるのよ責任とってなんとかしなさいこの人形使い」
アリス「人の家で勝手言わない」
咲「なんとかしなさいこの人形使い」
アリス「だからここは私の家だtt」

咲「なんとかしなさい」
アリス「ナイフはしまって! まったくしかたないわね。本場仕込みの全自動の魔改造、見て聞いてたまげなさい!」 キッコキッコキッコ
        
      │   │ 
     │/|ミ│ │  ドザァァァ・・
       |/__ │
   パカッ. ヽ| l l│<シカタナイワネー
       ┷┷┷

アリス「どうだ!」
レ「雨がー! 身が焼けるー!」
咲「お馬鹿っ! 何大雨の中で気前良く全開オープンしてやがるのよ! すぐ閉めなさい!」
アリス「ひどいっ!」
レ「ウボアー!」

咲「あっ お嬢様ー!」

      ││ │  
     │/| │ │ ζ< ウボアー
       |/__  彡
       ヽ|   │     ザァァァ・・・・
       ┷━┷

咲「落ち着いてくださいましお嬢様ー! ほらあんたがさっさと閉めないから!」 キッコキッコ
アリス「今やってるわよぅ!」 キッコキッコ

      │  ││   ザァァァァ・・・
     │  │││
       ミ__て│  Σλ<アッー!
    パタン│  │そ
       ┷━┷

アリス「コンソールオッケーイ!」
レ「アッー!!!」
咲「あああっ! お嬢様が外にー! 開けなさい今すぐ!」
アリス「ナイフはやめてー! 人形達早く巻き上げてー!」  キッコキッコ
咲「遅いのよ! 人形力の癖して何が コンソールオッケーイ♪ よこのお馬鹿!」 キッコキッコキッコキッコ

      │  ││ ザァァァァ・・・
     │  │││
       ..__λ< シヌー
  キッコキッコ│  ││
       ┷━┷

レ「死ぬー! あけてー! あけてー!」 キッコキッコ
アリス「そこに居たら開けられないわよ!」
咲「聞こえる・・・! どこかでお嬢様が泣いている・・・! シャアアア(殺)!」 キッコキッコ

アリス「ちょっ待っ 落ち着いて! すぐだから! 今すぐだから!」 キッコキッコキッコ


<アッー!!!

   ベチッ  │   │ 
     Σ../|ミ│ │  ドザァァァ・・
       |/__ │
   パカッ ヽ| l l│<アッー!!!
       ┷┷┷

パカッ ベチッ!
レ「アッーーー!!!」

咲夜「アッーーー!!!」
アリス「アッーーー!!!」

851 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:23:46 [ ZXWQ9HRw ]
というのをSSで表現したかったんだが断念した
AAもズレてるし俺はもうだめだ

852 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:25:10 [ H/vpWO3U ]
オチで吹いたw

853 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:25:35 [ sxVMHuRI ]
ああだめだな。


俺のぶっ壊れた腹筋は。

854 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:27:34 [ 7Nw51WQw ]
わ、笑が止まらない…wwww

855 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 22:44:19 [ kZKpu0UE ]
すげぇ…
フラッシュで見たいw

856 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 23:00:23 [ ZXWQ9HRw ]
こんなにレスが!
うれしい・・・っ ビクビク
SSにまとめられる技量が無いのは辛いわぁ

857 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/04(月) 23:08:44 [ lj5Jgijc ]
ちょwwwwwwwwwwヘーベルハウスwwwwwwwwwwwww

858 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/05(火) 00:14:19 [ hquhx7SU ]
ここでこんなに吹いたのは久しぶりだ、最高(wwwwwwwwwwwwwww

859 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/05(火) 00:55:58 [ xJ.NXIT. ]
一方その頃フランは玄関を使った

860 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/05(火) 02:27:08 [ OuI0rQnM ]
いやこれはSSにするよりAAで書いて正解だったと思うぞwwww
その証拠に俺の頬の筋肉が痙攣して下がらんww

861 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/05(火) 02:34:08 [ 2XM7EJeM ]
アッーーーってwwwwwちょwwwwwwwwおまwwwwwwww

862 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/05(火) 07:13:12 [ BolzcYxk ]
ウボアーとかコンソールオッケーイの時点で既にヤバいと感じてはいたがwww

863 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/05(火) 07:50:03 [ vtzmE3HI ]
ハーイwwwwww

864 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/06(水) 00:03:59 [ o8C0maks ]
>>850
>>860に同意
これは面白すぎるwwwwwこんな夜中に笑わせんなwwwww

865 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/08(金) 09:53:33 [ fbzZSrbQ ]
面白いwwwww

866 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/08(金) 11:20:58 [ RkRuVPlM ]
アッー!wwwwwwwwwww
これは破壊力抜群だわwwwwwwwwww

867 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/08(金) 23:06:02 [ l9zmijwE ]
お前ら芝生生やしすぎですよっと。
でも吹いたw

868 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 03:24:04 [ 42KZ85K. ]
はい

「ねえ、魔理沙」
「あん?いきなりどうした」

「怖いって思った言葉とかない?」
「あーあるな……例えばだな、目が覚めたらベッドの上にミミズがうじゃーっ!血みどろどばーっ!ひぃぃ、やめてくれよそんなもん」
「あーあーそういうことね、確かに私も怖いからそれ以上は結構よ」
お茶を飲み終え、ほうとため息をつき。

「そうそう、図書館の主やアリスそれに苦労人の兎もわざわざここに来てねぇ……本を返せ糸を返せ薬草を返せって言伝食らってるのよ?」
「はいはい、死んだら返すって伝えてくれよ」

「ほんとに怖い言葉ね」

869 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 03:27:27 [ 42KZ85K. ]
「うん、いい子だね……巫女になって見ないかい?」
「はいはい、私これから塾なのそれ……」





2000/10/08 巫女さん(霊夢)を雇いました




「言葉ってこわいわねぇ…」
魔理沙を見送った後、霊夢にしては珍しいことに茶葉を入れ替えた上で改めて茶を立てて。

「でもまぁ…お茶も美味しいし幸せだから良いか」



おわり

870 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 11:44:13 [ mfVuKW4s ]
吹いたw

871 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 12:58:40 [ TVt.yFW. ]
どこの押し売りだよw

872 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 23:23:32 [ MUIJImbo ]
霊夢はお茶を入れていた。
「魔理沙」
「何だ?」
「いい加減にしないと、因果が巡って応報するわよ?」
「日本語が目茶無茶だぜ」

霊夢は、お茶を飲み干し
「死ぬまでには返す。そう言いながら貴方は持ち逃げを繰り返す」
魔理沙を睨んだ。
「言葉が貴方に返るわ」
たじろぐ魔理沙を無視し
「言葉は、怖いのよ」
霊夢は喋り続けた。
「殺されたくなければ、今のうちに謝ることね」
そして、霊夢は指を魔理沙の後ろに向ける。

「 ほ ら 、 言 葉 が 訪 ね て き た わ よ ? 」



        _
      '´/ ,、ヽ
      i (ノノ"))i <キャハハハ
      li .l|"ワノl| ___
      リと)允iつ=l|l,、,、,、,、l} 
     ((゙く/_lj〉))
        じフ

873 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 23:25:04 [ IQ9Ey8HI ]
死んだら返すって事は殺したら返ってくるって事だもんな
因果応報…

とりあえず全部返して土下座しとけ魔理沙w

874 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 23:38:28 [ KFhN3bBQ ]
これは怖いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

875 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/09(土) 23:43:56 [ wNhHTt5A ]
真に危ないのは咲夜さんではないか?

876 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 00:07:00 [ FCJlhwo. ]
私 は 死 ぬ 人 間 で す わ



877 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 00:18:51 [ PQSMBwys ]
ちょwwwww言葉違うwwwwwwwwwww

878 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 00:21:33 [ Rr4YAJts ]
>>876
それむしろ言ってる間は死ななそう

879 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 00:54:45 [ AG8b6hPQ ]
「しんじゃえ」
なわけですね

880 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 01:38:27 [ UdEVyntc ]
絵板の某絵に影響されて。



図書館にて。
いつものように、パチュリーが本を読んでいる所へ、
いつものように、魔理沙が訪ねてきた。

「おーい、パチュリー」
「あら、来てたの?」
「ああ、今しがた来たとこだぜ」
「またなの? あなたが帰ったあとは整理が大変なのよ」
「そう言えば、この図書館、やたらだだっ広いのに、
 お前と小悪魔しかいないよな。
 整理とか掃除とかどうしてんだ?」
「別に。
 小悪魔はたくさんいるもの。
 ああ、折角だからちょっと考えて欲しいことがあるんだけど」
「なんだ? 私は高いぜ」
「大したことじゃないんだけどね。
 小悪魔〜、来なさ〜い」

「「「「「「はーい」」」」」」

しばらくして。

「驚いた。小悪魔ってこんなにいたのか」
「ええ、そうよ。
 右から、ミルク子こぁ、チョコ子こぁ、ホット子こぁ、アイス子こぁ、
 それからビター子こぁ、ね」
「で、その後ろにいるのは?」
「それがねえ。
 こないだ召喚したんだけど、いい名前が思いつかなくて。
 魔理沙は何か良いのない?」
「そうだなあ……。
 こないだ香霖堂で見た、黒豆ココアってのはどうだ?」
「それよ!」

そして、パチュリーも魔理沙もいなくなってから。

「黒豆子こぁ、なんて名前嫌ですー!」

明らかに浮いている名前に。
一人、涙にくれる新小悪魔がいたそうな。

881 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 01:50:36 [ TG0NFxH6 ]
もうてきの1ばん〜10ばん子こぁとGK子こぁでいいじゃまいか

882 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 09:21:54 [ WCNG6TkY ]
ハイスこぁ

883 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 10:48:48 [ FCJlhwo. ]
チョコ子こぁを無印にして
黒大豆子こぁをチョコ子こぁにすればいいと思うよ!

884 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 17:23:14 [ yzISvknc ]
「よいしょっと、ふう、重いわね・・・」
霊夢は大きなお腹をかかえて、よっこらしょと縁側に腰を下ろした。

「れ、霊夢・・・?」
「あら魔理沙、いらっしゃい」
その様子を呆然とみている魔理沙。無理もない。

「ど、どうしたんだ、そのお腹・・・」
「ああこれ?霖之助さんとちょっとね」
さらりと告げる霊夢。

「こ、香霖・・・!霊夢を・・・霊夢に・・・」
「簡単だからって言われたけど、結構大変だわ、ってどしたの?」

「ゆ、ゆるさ〜ん!クチャクチャの挽肉にしてやる!」
ばびゅ〜ん!!

「って、魔理沙?どうしたのかしら。
妊婦さん体験セット、そんなにやってみたかったのかしら・・・」
よいしょっと、と、霊夢は臨月の重さと形を模した腹巻きを抱えなおす。

「ふう、一週間の体験レポートでお賽銭たっぷりなんて、
霖之助さんも太っ腹よね。住み込み体験も引き受けようかしら」

遠くから爆音が聞こえたが、多分気のせいだろう。

885 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 17:27:13 [ HP7xkSR6 ]
霊夢も魔理沙も誤解発言が多いから周りのうわさが多いんだろうなぁw

886 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 20:03:20 [ FCJlhwo. ]
住み込み体験時にはたまたま雨宿り目的の魔理沙が転がり込んでくるわけだな

887 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 21:10:05 [ PQSMBwys ]
そんなに突然お腹が大きくなるわけないだろ。気付け魔理沙w
(どうせ、ほぼ毎日イチャイチャしてるだろうに全く・・・)

888 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 21:36:04 [ VUbYjWVI ]
さてこの魔理沙は霊夢に香霖を取られたのを怒っているのか
香霖に霊夢を取られたのを怒っているのか
どっちなんだろう
それともハブられたことに怒っているのかなぁ

889 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/10(日) 22:21:19 [ CukEgfVw ]
しかし攻撃を食らうのはいつも香霖

890 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/11(月) 10:00:59 [ NCN1amus ]
>>888
全部

891 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/11(月) 23:39:12 [ xwbeG3x. ]
美「あれ? 無い! ないないなーい!」
咲「騒々しいわね、何が無いのよ」
美「私のハクキンカイロですよぅ。この寒いのに、アレ無しで外に立つなんて・・・」
咲「あら、そんなもの私は知らないわ。今日一日ぐらい、我慢するか何かで代用しなさい」
美「雪ふってるし、我慢なんてとてもとても。えーと、暖炉の石を使って温石にしようかな」
咲「好きにしなさい」
美「あちち・・・。よし良い感じ♥ お昼ご飯までなら充分保ちそうです」
咲「そう、良かったわね」

美「あー、おなかすいたー。お昼お昼」
咲「お疲れ様。さっき騒がしかったけど、誰か来てたのかしら?」
美「巫女と魔法使いが来てました。撃墜しましたけど」
レ「あら、珍しいこともあるものね。霊夢が貴方に負けるなんて」
美「ほら、今日は温石を使ってたじゃないですか」
咲「そうね」
レ「また渋いわね。でもそれと何か関係が?」
美「はい。温石は袋に入れてたんですが、それを紐でぐるんぐるんと振り回してガツーンと」
レ「まてぇい!」
美「は?」
咲「それで・・・霊夢と魔理沙は?」
美「負けたのが悔しいのか外で寝てましたよ。少なくとも、私がお昼ご飯食べに来るまでは」
レ「あーもう! ちょっと! 咲夜、来なさい!」
咲「はいっ」
美「えー、どうしたんですかー?」
レ「ちょっと、霊夢! 魔理沙! しっかりなさいな!」
咲「・・・手遅れみたいですね」
美「へ、何のことです?」
レ「お前の処分は後で考える。 ・・・どうしよう」
咲「あそこにつれてくしか無いでしょうね」
レ「あそこね」

霊「うーん、あいたー。頭がぐわんぐわんと」
魔「うー、まいったぜ・・・何があったんだっけ?」
永「ぎりぎり間に合ったみたいね」
レ「良かったわ、霊夢。借りも返さず死なれたらたまったもんじゃない」
霊「あれ? レミリア? 私いったい・・・?」
咲「気にしない方が良いわ」
魔「そう言われると気になるぜ」
輝「あら、目覚めたのね。目覚めにお茶でもどうかしら? お仲間さん?」
霊「うーん、お茶は頂くわ。何が仲間かしらないけど」
妹「そーそ。先は永いんだ。ゆっくり飲むといいさ」
輝「なんで貴方がここにいるのかしら?」
妹「せっかく仲間が出来たんだし、挨拶に来ただけだよ」
魔「いや、だから何が仲間だっていうんだ」
咲「あの状況じゃ、仕方なかったのよ」
レ「恨むなら美鈴を恨みなさい」
霊「だから何の話なのよー!」
魔「まったくワケがわからないぜ」

892 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:01:19 [ SqDsHXQQ ]
ちょwwwwwwww

893 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:04:37 [ JfqI.qvg ]
まってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

894 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:07:40 [ 1Clgevco ]
いやいやいやいやいやwwwwwwwwwww

人として死にますか?化け物として生きますか?
ってなんか聞いたことあるフレーズなんだよな。なんだっけ。

895 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:11:10 [ N4L/uoQ. ]
美鈴の処遇が気になるww
>>894
ヴェドゴニアじゃね?

896 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:26:41 [ 1Clgevco ]
>>895
ん〜、エロゲだっけ?
エロゲのたぐいはほとんどやったことないから違うと思うんだが。
なんかのCMで見たのか・・・。よくありそうなフレーズだし、印象強いし。

897 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:29:10 [ IVlIxLSI ]
公共広告機構しか思いつかなかった。
しかも大分違うし。

898 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:41:56 [ 8jiTldaQ ]
ヘルシングのはじめの方でそんな事が言われていたようなうろ覚え

899 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 00:48:35 [ 1Clgevco ]
要はそれだけ有名なフレーズってことか・・・w

900 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 01:02:09 [ Ak826gF6 ]
ヘルシングはむしろ状況がそんな感じだった。

901 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 01:18:41 [ wB/Mfufk ]
そこでヘラクレスの栄光ですよ
ミステリウムの中で眠りに付き、決して冥界のお茶を飲んではいけない

902 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 02:22:31 [ 2zY8NI5k ]
あれ? 俺もなんか気にかかるなその台詞。
このまま人として死ぬか、化け物として生きるか、って感じの・・
仮面ライダー? ウルトラマン? ARMSにダブルクロスにミュートスノート戦記?
ソレ系の話じゃ良く聞く台詞ではあるしハッキリ「どこの台詞」ってのじゃないのかな・・。


っは、あと>>891ワラタ・・いや笑っていいのやらw

903 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 02:35:28 [ C.6Z.7es ]
「覚醒剤やめますか? それとも、人間やめますか?」は、秀逸だった

904 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 08:12:30 [ hqtqmFsE ]
メイリン可哀相に… 霊夢達に半殺しの目にあうんだな(T_T)

905 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 08:54:02 [ eBf2hBwk ]
俺は人間を(ry

906 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 09:15:32 [ 7si0rSmM ]
そして死にかけの美鈴をなんだかんだ言って優しいレミリアががぶっと

907 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 10:45:47 [ HqsZOflQ ]
なんとなく咲夜さんが悪い気がする。
懐炉こっそり使ってるの咲夜さんじゃね?妙に態度が冷たいし。
それとも元々あんなもんだっただろうか……。

ところで死なない巫女はゆかりんと殆ど変わらない気もする。将来的に。

908 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 12:04:15 [ cig4Xpoo ]
たかが懐炉の話だったのが、何故こんなことにw

909 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 15:52:52 [ Idmwgbbs ]
>>907
俺も微妙にそれっぽい感じがした。>懐炉

910 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 19:47:57 [ MLwvSc6Y ]
運命を読むのをサボったレミリア
間接的に原因を作った、パワハラ咲夜
二人に搾取され続けていた美鈴

うむ。美鈴は悪くないなwwwww

911 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 21:45:06 [ NUMd9It6 ]
てか何だこの流れwww

912 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/12(火) 23:36:51 [ QItt2KuE ]
>>907
そう、実はゆかりんこそが不死の力を得てしまった
初代の博麗の巫女なのです。

って、てゐg(ry

913 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 00:37:11 [ 64/OaX/k ]
>>912
普通にアリだと思った俺はどうすれば

914 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 01:40:32 [ GBxel4U. ]
マヨヒガ伝承を背景として、
蛭子神を強引に人魚と捕らえれば、
ユカリンは八百比丘尼と言えないことも無い。今の流れとはなんも関係ないけど。

915 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 02:02:08 [ 7tZT9ISc ]
紫「うふふっ」
橙「わー、紫様。何ですか、それ」
紫「私は人魚。人型妖怪と魚の境界を操って可憐な人魚の姿になってみたのよ」
藍「私には鯉のぼりを穿いているようにしか見えないのですが」
紫「あらー、藍のいけずぅ。橙はこの魅力がわかるわよね?」
橙「紫様、とっても可愛いです!」
紫「うふ」
藍「まったく年甲斐もないったら」
ガォン!
藍「ギャー! ななな、何するんですか! あーっ、尻尾! 尻尾が一本足りないっ!?」
紫「まったく藍ったら酷いんだから」
橙「あはは・・・」

文々。新聞号外
 かねてより妖しい行動が多く見られた八雲紫氏であったが、
 本紙記者がその痴態を激写、スクープすることに成功した。
 紫氏は鯉のぼりを穿き、貝殻の胸当てをして、
 「私は人魚」などと訳の分からないことを言っていたのである。
 かつては妖怪の賢者とも呼ばれた八雲紫氏であるが、
 現状ではかなりアルツハイマーが進行しているようだ。
 妖怪であっても、時と共に朽ちていく運命から逃れることは
 出来ないのであろうか。
 (写真・右が痴態を晒す紫氏、左は介護に苦闘する藍氏)

藍「ほら、ねえ?」
紫「いいもん! 1000年ぐらいふて寝してればみんな忘れるもん!」
藍「1000年もしたら貴方の存在が幻想郷から忘れ去られますって」
紫「藍のいけず」
藍「私にどうしろと・・・」
橙「あはは・・・」

916 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 02:12:32 [ u7nsMGHg ]
>>915
橙にときめいた俺はどうすれば……。

917 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 07:18:30 [ 7GmAVAqw ]
図書館の本棚、穴だらけ…「持ち出し」「売り行為」横行 (文々。新聞 - 師走之月拾弐日)

 幻想郷各地の知識人の館で、本棚などから歴史書や巻物を持ち去って売り飛ばしたり、魔導書に魔法で封印を施したりするなど、本来の住人が図書等を利用できなくなる行為が増加している。

 中には、堂々と雑誌を持ち帰る、職員から注意されると「マスター私が死ぬまで借りるだけだぜスパーク」と反論する人もいるという。

 個人所有の知識・歴史を強奪するという、最低限のルールを破る行為の横行に、知識人側の一人は「里の人間のモラル低下に繋がらなければよいが」とため息をついている。

 湖の畔にある紅魔館のヴワル魔法図書館(同館地下区域?)で被害が目立ち始めたのは紅魔事変の後ほどから。徐々に悪化し、資料係のこぁくまは「最近では1日4、50冊のペースで持ち出しが見つかるこぁ」と話す。

 幻想郷の人間代表とも言える博麗神社の巫女に聞いたところ、「知識もいいけどねぇ。お腹はふくれないわ。あいつもあんな無駄でかさばるものをため込むより、うっぱらって貧しい人間に施す方がよっぽど有用な知識の使い方になるのにね」とのコメントをいただいた。
 賽銭の無いはず博麗神社が、何故か新年を迎える準備が整っていたことが気にかかったが、犯人を知っているかのような口ぶりの方が気にかかったため、そちらをさらに追求することにした。



参考資料
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061212-00000508-yom-soci

918 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 09:50:04 [ X6ZaFgho ]
>>912
実際にそういうネタどっかで見たきがするぞ
けど霊夢が人間やめて化け物になったらまんまゆかりんだよな

919 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 11:24:57 [ W2C02zCE ]
それなんて破滅の転輪?

920 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 13:14:40 [ F7EogKEs ]
だからヴワル図書館はただの曲名だとあれほど

921 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/13(水) 14:50:43 [ B4XeVxBY ]
だがヴワルが紅魔館内にある大図書館ではないと明記されたことがないのもじじつ!

922 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/14(木) 14:41:00 [ QJNy7FDQ ]
そろそろ次のスレのタイトルを考えようぜ
シンプルに投稿するまでもないSSスレ その5でいいか?

923 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/14(木) 14:54:02 [ xJUtuML6 ]
いや5/5でいいんじゃね?

924 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/14(木) 14:55:39 [ ClLojkAY ]
投S 5/5

925 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/14(木) 15:59:36 [ rwvQg3.U ]
>>924
シンプルってレベルじゃねーぞ!

926 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/14(木) 16:41:01 [ NTlcdGxE ]
无需投稿SSスレ 5/5

927 名前:名前がない程度の能力 投稿日:2006/12/16(土) 13:56:01 [ aX4PHwSc ]
>>923に一票

928 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/16(土) 20:52:26 [ Yvid9j7s ]
>>924に1票

929 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/17(日) 14:08:30 [ 5abOLeE2 ]
>>891
ハクキンカイロを知らなかったからググってみたけど素敵なカイロのようだね
ちょうど寒い季節だから欲しくなった

普通な>>923に一票

930 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/17(日) 21:40:47 [ ZCo6QCJU ]
じゃあ少し勇み足かもしれないが今スレ中最もお気に入りなのを挙げていくか
もちろん通常の機能は平行で。

俺は>>618>>788がよかったな。

それぞれ巧いってのはもちろんなんだが、
妖忌自体ストイックなキャラだから他と絡ませても嫌味が無いし、
一旦シリアスさせればはまるはまるで結構好きなキャラになりつつあるなぁ。

931 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/17(日) 22:15:30 [ njG5Qvb6 ]
じゃあ俺も個人的おすすめを。
>179
おとうさんは心配性思いだして吹いた
>208
久しぶりにコワイアリスを見た気がする
>209-211
劇場版製作開始マダー?
>438
いいはなしだな
>527-530
こういう騙しあいは大好きです
>624
これはちちくさい
>634
624とは別のベクトル、でも好き
>646 >659
微笑ましい
>660 >664
乙女の園ヤラシス
>891
これと似たような霊夢が再起不能になってめーりんが悲惨な事になるSSをどっかで見かけた気がするんだが・・・
どのスレだったっけか?

あとスレタイは>923に一票

932 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/17(日) 22:31:59 [ FnbdIBCc ]
>>931
スキマ日誌136-139?

933 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/17(日) 22:36:32 [ njG5Qvb6 ]
>93
それだ、ありがとう
つっかえてた小骨が取れた気分だ

934 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/18(月) 21:26:00 [ 6Bem5956 ]
>>933
幽々子様乙。

935 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/18(月) 21:32:56 [ w3B3/5z6 ]
じゃあ俺もオヌヌメを一つだけ

>>217

超絶ハイテンション、何かにつけてトイレトイレと、うるせぇwwwwと爆笑した。

936 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 00:13:57 [ 4JjbSRag ]
>>568-570
「お嬢様がみてる」が個人的に大好き。
ずっと続編がないか待ち焦がれてる。
あるといいなあ・・・。

スレタイは923、924どちらでも。

937 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 00:16:17 [ h/.6X8DE ]
上昇

938 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 06:17:15 [ 1x8br4gk ]
こういうSSスレで投稿したSSを、自分の分をサイトで公開するのは問題ないのかな。

939 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 06:40:32 [ V.ZTNmuk ]
>>938
著作権は自分のものだから構わないんじゃね?
ただスレ住人にニヤニヤされると思うが

940 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 06:48:03 [ 1x8br4gk ]
>>939
㌧クス。

941 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 19:16:36 [ o68LiNZk ]
あと「特定した」とか「お前かwww」ってweb拍手が大量に投降されるだろうな

942 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 20:56:17 [ CM0Vw9SI ]
それはあくまで面白かった場合だろうな。
空気の様に通り過ぎていったSSを俺俺、俺だよ俺! と叫んだ所で痛々しいだけだと思うが。
書き捨てを皆で気軽に楽しむのがこのスレの主旨だろうに

943 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 22:31:29 [ pjVuaoWE ]
むしろ書き捨て用だよな。
AA使用しないと自分でも面白く感じないネタは、こういう所で落っことすというか。

944 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/20(水) 03:06:54 [ KL7OPGSE ]
でも、どうするかは自由だと思うよ。

945 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/20(水) 07:29:37 [ HtH87V36 ]
自分のサイトには上げるけど総総和に投稿するほどじゃねーな
と思ったら書き込めばいいし

946 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/20(水) 21:23:42 [ d2Rrb5Pw ]
書き捨てとかチラシの裏みたいに言うのは幾らなんでも失礼な気が
俺はこのスレのが見てて楽しいな。
俺みたいに腰を据えて読み物読むのが苦手な人間にはすごくありがたいスレだよ。
住人同士SSを囲んで盛り上がり、意気投合したレスを出すときなんてもう、最高だ!

947 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/20(水) 21:27:11 [ 4yF4zG26 ]
実際わざわざ投稿するまでもないような小ネタが中心のスレなわけでね

948 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/21(木) 00:02:14 [ F1bdi8BI ]
膨らませると面白そうなのもあるけどね?

949 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/21(木) 00:13:09 [ ktmOTkno ]
そういうのは実際ちともったいないなーとは思う

ネタは青物だからな

950 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/21(木) 03:24:06 [ N.ozU4JM ]
俺が常駐してる別のしたらばの作品SSスレだと
書く方はコテはつけるわ内容は萌え一辺倒だわあとがき長いわ
読む方も感想が無駄に長いわリクはするわ筆者と馴れ合うわで
ここの空気に慣れた俺にはいたたまれない場所だった。

ここの、短くてもSSだけ投下して余計な自己主張はしないストイックな感じが好きだな。

951 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/21(木) 21:10:43 [ ktmOTkno ]
俺は書く側が語りすぎるのはちょっと好きじゃないが、
読む側が感想をつける分には奨励したいと思うな
でも芝生はやめようぜ

952 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/22(金) 10:23:42 [ ZZngWZfo ]
感想と称して文章の間違いやらキャラ設定の誤解やらを指摘しだしたりするセンモンカが現れるのが怖いけどな

953 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/22(金) 12:35:57 [ l0BbihUw ]
別に芝生えてても気にならんがな。

954 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/22(金) 21:57:58 [ dNCUfKnw ]
別に投稿するまでもないと思ってここに書いたけど、
感想もらえたり、なんか気が変ってどっかに載せたってかまわんし。
まあようするになんでも良いってことでいいんじゃないかな。
感想とかは別な。

あといつだったかのスレでそこそこ長めのSS書いてくれた人がいて、
その時も話出たんだが、「短い」はいらないんじゃないかな?

955 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 04:36:02 [ UfpUHkCs ]
……しかし、後一歩だというのに何故か進まないスレだ……。

956 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 05:29:49 [ 5Hh6y8jY ]
>>955
You進めちゃいなYo

957 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 21:39:55 [ WYAiw8VY ]
最近美鈴と咲夜のこの関係ネタが気に入ってるので脳汁垂れ流してみる。

紅魔館正門前
 魔理沙「ん?今日は美鈴じゃないのか?」
 門番「はい。隊長は休暇をいただいております」
 魔理沙「ふーん、で、お前は弾幕仕掛けてこないんだな」
 門番「私ではとてもお相手できませんので……」
 魔理沙「そか、いい判断だ。そんじゃまあ、邪魔するぜ」

玄関前
 魔理沙「なんだ、咲夜もいないのか?」
 メイド「はい。本日は美鈴様とお出かけすることになっております」
 魔理沙「ほう、またずいぶん珍しい組み合わせだな。……ん?どうした美鈴、柄にもなく着飾って」
 美鈴「あ、魔理沙さんいらっしゃいませ。これですか?OFFに出かける時ぐらいは別にいいじゃないですかぁ」
 魔理沙「まあ、別にいいんだけどな。その様子だと咲夜も私服か?」
 美鈴「ええ、久しぶりなので着替え選びに手間取ってるらしいですけど……」
 咲夜「(むこうから) ママー、遅れてごめんなさ……い!?」



    いろんな意味で The・世界!!!



 魔理沙「……O.K. お前さん達のプライベートでの関係は理解できた。別にそれを否定する権利もないし、その気もない。
   ……で、どうして咲夜が消えている上に美鈴が剣山になってるんだ?」
 美鈴「うふふ…咲夜ちゃんったら、照れちゃって……ガク」
 メイド「衛生班!!衛生班はどこぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!??」

958 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 21:52:33 [ X8WLsjSc ]
これはあれか、めーりんが咲夜さんの育ての親ネタ?

959 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 21:56:17 [ WYAiw8VY ]
>>958
すまそ、それつけるの忘れてた。
ズバリそのとおり。
お目汚しすまそ。

960 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 23:10:08 [ X8WLsjSc ]
>>959
イイヨイイヨー
そのネタ自分もかなり好きなんだよねー

961 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/23(土) 23:21:08 [ Y78v4b0k ]
>>957から電波受信。
みすちー屋台で「最近娘が素直に甘えてくれない」とかってちんき様と愚痴ってる美鈴が視えた。

962 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/24(日) 01:22:29 [ nPizcKbk ]
萃「ぐぅー、負けたぁ。宴会だからってはしゃぎすぎたかなあ」
霊「まったく呆けすぎね」
萃「うー、しょうがないなあ。で、私は何をすればいいんだっけ?」
霊「禁酒よ」
萃「え? うそ?」
魔「確かにそう言ったぜ」
紫「言ったわね」
萃「え? だってどうせ宴会のゴミ集めとかそういうのだと思って・・・」
霊「事の発端は、あんたが最近酒飲んで暴れすぎるから、酒をやめろといったんじゃない」
萃「そ、そんなあ、聞いてないよー」
魔「確認しないで勝負に出たお前が悪い。誓約は成立してるぜ」
紫「鬼は嘘が嫌いなのよね」
萃「紫、殺生なー!」
霊「じゃあ頑張ってね」
萃「うわー!」

1.5
お酒が飲みたくなる。口寂しい。

1.10
酔いが覚めるとろくな事を考えない。でもまだ我慢は出来そうだ。

1.30
禁断症状が出てきた。寝ても覚めても苦しい。暴れたくなるが、気合いで堪える。

2.10
もうだめだ。制約を破ってお酒を飲んでしまうか。
そう思ったが瓢箪は紫に隠されたんだった。

2.20
そうだ、酒を集めればいいんだ。
自分の能力も忘れるなんて、やはりお酒がないと生きていけない。
さっそく集めよう。

3.5
何度やっても駄目。やはり誓約が自分に縛りを加えているんだろう。
とんでもない約束をしてしまった。大後悔。

3.30
もう立っていられない。
このまま私、死ぬかも知れない。鬼、お酒の禁断症状で死す。
さすがに恥ずかしいかな・・・

4.10
意識が遠のいていく。
寝返りもうてない。

5.15
ふと気がついた。
まだ生きてるみたい。

6.30
霊夢に抱き起こされた。
白目を剥いて泡を吹いていたらしい。
霊夢は仕方ないなあ、と言って誓約を取り消してくれた!!

6.45
霊夢の炊いたご飯とみそ汁と一杯の日本酒!
なんて素晴らしい朝食だろう。
虚ろな自分の体が満たされていくようだ。
やっぱりお酒は素晴らしい!

霊「うー、私は二日酔い。ちょっとお酒は見たくない」
萃「霊夢は情けないなあ。昨晩は私に勝ったのにねえ」
霊「あんたに情けないとか言われたくないわ・・・」
萃「あっはっはー」

963 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/24(日) 03:54:42 [ CSv48Stc ]
段落の前についてる数字は時刻か?
だったら1:05とした方が分かりやすいと思うが。

964 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/24(日) 03:56:52 [ MsXS.wp. ]
レミリア「『靴下の中に欲しいものを書いたカードを入れてツリーに吊り下げれば、サンタがプレゼントしてくれる』
      フランはともかく咲夜達まで信じ込むとは思わなかったわ」
子悪魔「言っちゃあナンですが、メイド長も割とメルヘンなお年頃ですから……」
レミリア「そういえば魔法少女に憧れたりしてたわね」
子悪魔「ところでそのカード、どうなさるおつもりで?
      まさか右から順にプレゼントするのですか?」
レミリア「主の義務よ。だから手配のために腕の良さそうな貴方に手伝ってもらうんじゃない。
     パチェから聞いたけど、今日は休みを取ってるそうじゃない?」
子悪魔「ええ、まぁ……そうですけどね」
レミリア「まずフランの願いは……『魔理沙』。
     判りやすくてお姉ちゃん嬉しいわ。手配できるわね?」
子悪魔「まあ、予想通りですよね……」
レミリア「次はパチェ……『今まで魔理沙に借りパクされた本全部』。
     ……そう来るとは思っていたわ。ついでに持ってきなさい」
子悪魔(なんというか……これはお嬢様に見られることを判ってて書いたんじゃないかなぁ……)
レミリア「じゃあ咲夜のは……『休暇』」
子悪魔「……」
レミリア「……ねえ、私ってそんなに酷な上司かしら?」
子悪魔「いえ、あれはメイド長が勝手に仕事見つけて忙しい忙しいって言ってるだけのような気もします……。
     あの人、お嬢様が考えていらっしゃる以上に神経質ですし」
レミリア「美鈴にでも言っておこうかしら、『咲夜のマッサージでもしてやれ』って。
     さて、その美鈴は、と」
子悪魔(あれ、なんでマッサージって聞いて局地的なイメージが浮かんだんだろう…)
レミリア「『平穏』。何でこいつら靴下の中に入れれないものばかり書くのかしら?」
子悪魔「切実に願ってるんじゃないでしょうか。この前も魔理沙さんに焼かれてましたし」
レミリア「でも他の奴に門番なんかやらせたら棺が必要になるわ。悪いけどこれはダメね」
子悪魔「そもそもこの幻想郷で平穏なんて神社を除いてどこにも落ちてませんよ」
レミリア「どいつもこいつもドンパチ好きだから。……あら、貴方の靴下もあったじゃない?」
子悪魔「あ、」
レミリア「えーと、何々……『10日前から予約していたのに仕事の事情でドタキャンせざるを得なかった今日の彼氏とのホテルでの思い出』」
子悪魔「……」
レミリア「……」
子悪魔「……それで?」
レミリア「……」
子悪魔「……気にしてませんよ?」
レミリア「あ、うー……」


オチ無いや

965 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/24(日) 10:21:18 [ eDjzKfkk ]
>>963
日付と見せて実は時刻でしたオチだとオモタ

966 名前:1/2 投稿日:2006/12/24(日) 23:46:13 [ 7fEgoSvo ]
.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ  ゛ゞ.ヾ     ゞヾゞ;ゞゞヾ  ゞ;ゞ      `
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ ゞ ヾゞ;    `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ ;ゞ ゞ;ゞ    `
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ . .ゞゞゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  ,  .         `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ   
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|       `   ``    `  
     `   |ii,iiiiiii;;;;;;:::| ` __ _             .    
       ,|iiii;iiii;;;;:;_: :| ノ  /@l ヽ   夜も涼し
 `     |iiiiiii;;;;;;((,,,)::| 〈 /〜〜〜ヽ   寝覚めの仮庵
  `   |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:|i .ノ/ノルノリノ     手枕も
,       |iiiiii;iii;;;;i;;:: ::::::! <ソリ_゚ ヮ゚ノリ> 真袖も秋に
   `  |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::||Y(つ旦)    隔てなき風…
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;;::;::<-_/つつ,.,.. ,...... ,.... ,,,.,.. ,.... ,,,.,.. ,.... ,,,.. ,.... ,,,.,.,,.,.. ,.... ,,,.,.. ,.... ,,,
,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,..... ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,

「(幽々子様の歌を詠むのは久しぶりだなぁ)」

967 名前:2/3 投稿日:2006/12/24(日) 23:46:59 [ 7fEgoSvo ]
木の裏


ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ // ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y./ヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞ丶,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ ゞ ヾゞ;
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ ;ゞ ゞ;ゞ
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/丶,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ . .ゞゞゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|   __,. -=- ,、
     `   |ii,iiiiiii;;;;;;:::| '「'_r.'´_r-、>r-、
       ,|iiii;iiii;;;;:;_: :| //`Y´_>,_ノ<_ン'、    夜は憂し
 `     |iiiiiii;;;;;;((,,,)::| i | r'_r',!イノ)ノン,),   ねたく我が背子
  `   |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:| ヽ>,_(.ノノ!゚ ヮ゚ノ)´    果ては来ず
,       |iiiiii;iii;;;;i;;:: ::::::!.  `ー '(kOi =ikつ)) なほざりにだに
   `  |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::|   ,</,_|鬥|ヽ、  しばしとひませ
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;;::;:|,....,,,...`"-r_ォ_ァ-'",.,.. ,...... ,.... ,,,.
,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,..

「(ゆ、紫様……そんな大胆な……)」

968 名前:2/3 投稿日:2006/12/24(日) 23:47:31 [ 7fEgoSvo ]
木の裏


ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ // ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y./ヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞ丶,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ ゞ ヾゞ;
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ ;ゞ ゞ;ゞ
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/丶,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ . .ゞゞゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|   __,. -=- ,、
     `   |ii,iiiiiii;;;;;;:::| '「'_r.'´_r-、>r-、
       ,|iiii;iiii;;;;:;_: :| //`Y´_>,_ノ<_ン'、    夜は憂し
 `     |iiiiiii;;;;;;((,,,)::| i | r'_r',!イノ)ノン,),   ねたく我が背子
  `   |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:| ヽ>,_(.ノノ!゚ ヮ゚ノ)´    果ては来ず
,       |iiiiii;iii;;;;i;;:: ::::::!.  `ー '(kOi =ikつ)) なほざりにだに
   `  |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::|   ,</,_|鬥|ヽ、  しばしとひませ
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;;::;:|,....,,,...`"-r_ォ_ァ-'",.,.. ,...... ,.... ,,,.
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「(ゆ、紫様……そんな大胆な……)」

969 名前:3/3 投稿日:2006/12/24(日) 23:48:15 [ 7fEgoSvo ]
.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ  ゛ゞ.ヾ     ゞヾゞ;ゞゞヾ  ゞ;ゞ      `
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ ゞ ヾゞ;    `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ ;ゞ ゞ;ゞ    `
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ . .ゞゞゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  ,  .         `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ   
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|       `   ``    `  
     `   |ii,iiiiiii;;;;;;:::| ` __ _             .    
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,       |iiiiii;iii;;;;i;;:: ::::::! <ソ#_゚ ヮ゚ノリ> ……はははこやつめ
   `  |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::||Y(つ旦)   
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「(……顔が引きつって見えるのはなぜだろう、
  そういえば、白玉楼の食料庫が本日付で空になったという事実も、多少気になるところだが」

970 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/24(日) 23:51:09 [ 7fEgoSvo ]
なんかもうダメだ、この俺。

971 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/25(月) 14:28:59 [ 2c9kK/9c ]
>964
オチてなくても俺は好きだぜ。

972 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/26(火) 01:13:42 [ TiOwgD2. ]
クリスマスも過ぎてしまったが唐突に思いついたので投下



 ガッシャーン!

魔理沙「よぉ今日はクリスマスだ靴下に入ってるものはプレゼントだから持って行くぜ!!」
アリス「窓突き破ってなにわけの分からないことを言っ「オーゥ!!」 ・・・なによ」
魔理沙「アリス、お前・・・靴下をはいてるじゃあないかッ!」
アリス「当たり前じゃない、最近冷えるんだもの。それがどう・・・ハッ!」
魔理沙「靴下を履いているイコォールッ! 靴下に入っているッ! というわけでお前は私のものだァーッ!!」
アリス「なッ! なななななな!?」
魔理沙「ちなみに私は裸足だぜ。そしてお前のものは私のもの! さっくりもらっていくぜェーッ!」
アリス「・・・ッ!!」

 次の瞬間 魔理沙は仰天した… ふつう物を盗られたら止めようとする!
 自分から魔導書を守ろうとするならばなおさら負けられない!!
 その体勢が整う前に奪って逃げるはずだった! しかし! アリスは…
 逆に自分の足を切り落としたッ!

魔理沙「なにィーッッ!?」
アリス「これで・・・『靴下に入っている』のは私の『足首』だけよ・・・ さぁ・・・その『足首』を持ってとっとと帰りなさい・・・」

to be continued...

973 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/26(火) 01:31:58 [ 3lu18XmA ]
靴下脱げよwwwww

974 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/26(火) 01:54:48 [ wF15ejog ]
文章のノリはJOJOだがやってることはバオーだなwww

975 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/26(火) 02:11:41 [ 1T22dv8Q ]
さて、どういうわけか
「ゲェー!!人間の足!!」
「これは人工の足、義足デス。幸イニモ、アリスハ手足の付け替えが自由」


的なネタを幻視した俺はもう寝るべきなのかもしれない。

976 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/26(火) 08:30:11 [ ZKbduVAU ]
普通にお持ち帰りされちゃうと思ったのにw

977 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:26:21 [ GrBn7k8E ]
 オリキャラが迷い込む、みたいなものを思いついたんで完成したら投下しても良いかな?
 それとも大人しく東方キャラだけで書いとくべきかな?
 できれば意見をくれないか……

978 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:27:44 [ ZOuFAeHU ]
過去にもオリキャラ入りはあった気がするんだぜ
構わん、投下するんだ

979 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:30:09 [ JkTatNU. ]
そのオリキャラの立ち位置によるんじゃないか?
あくまで一般ピーポゥで、迷い込んだ体験談、みたいなのなら俺はちゅっと見たいかも。

980 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:38:18 [ Ywr9Ny3U ]
というかここに投下するってんなら、
板のルールに反してるレベルでないならかまわんだろうさね。

981 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:41:55 [ GrBn7k8E ]
>>978 >>979 >>980

 意見ありがとう。
 じゃあ出来次第投下してみる。
 だが、あまり出来には期待しないでくれ。


 ……でも長くなりそうだ。
 スレ的にはやめたほうが良いかもしれないな。

982 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:51:34 [ 8.DMeZz. ]
txt形式でうpロダ使えばいい。

あんましもったいぶるなよぅ。

983 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 00:58:28 [ GrBn7k8E ]
 う〜ん、もったいぶっている訳ではないのだが……
 今文章として組み立てているところだし。
 まあ、今日中には出来るように頑張ってみる。

 ……あと、ロダって何処の使えばいいと思う?
 質問ばかりで悪いが、これも教えてくれたら嬉しい。

984 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 01:08:37 [ JkTatNU. ]
一応ここがある。
ttp://tohoss.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/upload.html
ただ、ここはどうもSS実力向上スレ用っぽいが。ていうか止まってるような・・・

あと、スケベなやつならねちょロダ。

つーか、スレ5個分くらいなら貼り付けでもいいと思うけど。

985 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 01:21:38 [ GrBn7k8E ]
>>985

おお、ありがと。
 なんか、話作ってると勢いで色々書いてしまうんだ。
 できるだけ短くまとめて書いてみる。
 だから、ロダはあまりに長くなったら使わしてもらう事にするよ。

986 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 08:28:10 [ nFj3oebA ]
露骨な誘い受けだな

987 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 14:31:19 [ 8.DMeZz. ]
>>984
レス5個分だろ? スレ5個ってどんな超大作だよ。

988 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 18:19:07 [ q56DTPTM ]
そろそろ次スレだけどテンプレそのままでいい感じ?

989 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 20:57:37 [ wRzREXdo ]
 >>988
 良いのが思いつかないし、俺はこのままでも良いと思う。


 オリキャラ物何とか完成。
 まだ迷い込んだ時の事しか書いていないけど……
 あまり上手じゃないかも知れないが、楽しんでもらえれば俺は嬉しい。

 ttp://tohoss.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/src/up0058.txt

 書くのは楽しいだが、読み手としては如何なのかなぁ?

990 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 21:17:16 [ XT7kBnFg ]
とりあえず序盤でまだ見知ったキャラがあまり出ていないからちょっと退屈かなぁ

991 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 21:39:53 [ rDIEm9ws ]
・序盤で読者を惹き付ける工夫をしよう
・ノベルゲームの文体と小説の文体は異なることを意識しよう

この二点かなあ

992 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 21:48:44 [ Ywr9Ny3U ]
何回か出てるが、テンプレの「短い」消さないかね?

993 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 21:50:38 [ jp2qmrow ]
むしろあまりにも長い奴はスレ違いなんじゃないかとも思う
ここは投稿出来ないSSスレではないんだぜ?

994 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 22:22:42 [ V1O0YVA2 ]
 いや、すまんかった。
 昨日聞いたら、長くても投下しても良いと言ってくれた方が居たから投下させてもらったんだ。
 それでもこれは長すぎたかな。

 ……また書くかも知れんからその時はよろしく頼みたい。

995 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 22:34:24 [ 3AkcJ7yc ]
>>994
理由も書かないでログの意見も見ないで、「〜〜はスレ違い」って言ってるのは
前から居る荒らしなんでスルー推奨

996 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 22:39:53 [ jp2qmrow ]
テンプレの「短い」を削ったほうがいいんじゃねえのに対する返答であって
別に>>994がどうこうについて言ってるわけじゃないよ

997 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 22:54:47 [ Oyb7IHcY ]
俺が立てるからすこしまってくれ。

998 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 23:24:24 [ C8Pe8MRU ]
Oyb7IHcY乙であります


投稿するまでもないSSスレ 5/5
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1167228315/l100

999 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 23:38:59 [ 3HhDtaDM ]
埋め〜

1000 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/27(水) 23:41:27 [ C8Pe8MRU ]
1000とか初めてなんだよな俺

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