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【なんでも】東方リレーSS企画スレ【バトロワ】
1 ◆wcZeL85Wks:2011/12/12(月) 23:27:42 ID:pJkBOWx.0
ここは東方を題材としたリレーSSの企画を進行するためのスレです。
新しい企画を提案したい者は、企画専用のwikiを用意した上で、企画の趣旨を述べてください。
各々の企画により運営方法も異なると思いますので、まずは臨機応変に行きましょう!
また当然ですが、このスレの内容は余所では他言無用です。

現在、このスレで開催されている企画は『東方バトロワごっこ』のみとなっております。
東方バトロワごっこ@WiKi
ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/

東方バトロワごっこは、いま作中のゲームに参加するキャラクターを選定するための、投票を募っております。
投票ルールは以下の通りです。

まず、自機キャラの霊夢、魔理沙、咲夜、早苗、妖夢、以上五名をシード参戦とし、
その上で、紅魔郷、妖々夢、?永夜抄、花映塚、風神録、地霊殿、星蓮船、?神霊廟、その他(書籍等及び緋想天など)の九作品から三キャラずつ、
ワイルドカード二名 合計二十九名を投票で選出します。
一人につき一日三票、好きなキャラを三人選んで、投票して下さい。
ただし、主催者である紫と、有力協賛者である神奈子、諏訪子、輝夜および永琳は、申し訳りませんが選出不可とします。
投票期限は、詳細なルールが出来上がるまでです。皆さま、奮ってご投票ください。

2 ◆wcZeL85Wks:2011/12/12(月) 23:28:14 ID:pJkBOWx.0
投票の中間発表です

紅魔郷(8人)
フランドール(9) チルノ(8) 大妖精(6) レミリア(6) 小悪魔(3) ルーミア(2) 美鈴(1) パチュリー(1)  
―――――――
妖々夢(9人)
アリス(7) ルナサ(6) リリカ(6) 藍(4) リリーホワイト(2) メルラン(2) レティ(1) 橙(1) 幽々子(1) 
―――――――
永夜抄(6人)
ミスティア(13) リグル(12) 慧音(5) 妹紅(5) 鈴仙(5) てゐ(3) 
―――――――
花映塚(6人)
メディスン(7) 幽香(5) 文(4) 小町(1) 映姫(1) リリーブラック(1)
―――――――
風神録(5人)
雛(6) にとり(4) 椛(4) 穣子(2) 静葉(1)
―――――――
地霊殿(8人)
こいし(5) さとり(5) 空(4) キスメ(2) ヤマメ(1) 燐(1) パルスィ(1) 勇儀(1)
―――――――
星蓮船(7人)
ナズーリン(5) 星(5) 小傘(3) ぬえ(3) 一輪(2) ムラサ(1) 白蓮(1)
―――――――
神霊廟(6人)
布都(6) 神子(6) マミゾウ(5) 芳香(2) 青娥(2) 響子(0)
―――――――
その他(15人)
蓮子(16) 天子(11) 依姫(7) 衣玖(4) メリー(4) スターサファイア(2) 華扇(2) 阿求(2) 萃香(2) はたて(1) レイセン(1) サニーミルク(1) ルナチャイルド(1) 霖之助(0) 豊姫(0)
―――――――

3 ◆wcZeL85Wks:2011/12/12(月) 23:48:34 ID:pJkBOWx.0
色々とありましたが、仕切り直して、皆でこの企画を盛り上げたいです。

本日の投票をば。
萃香、霖之助、豊姫。

4名前が無い程度の能力:2011/12/12(月) 23:56:42 ID:nhI9MbRo0
>>1乙。
スレタイは別にいいが、あえて言うなら、>>1のテンプレ文面を今後はもうちょっと見直したほうがいいかもな。
これだと他の企画が入りにくいから、次からはバトロワ関連は>>2以降に回したほうがいい。
勿論、他に企画リレー物が入ってきたら、それも>>2以降に回す形にして。
あと、企画主は今後は平常心失わないように気をつけなー。創作も企画進行も、それが一番大事。

投票はレミリア、マミゾウ、依姫。

5名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 00:01:12 ID:EI3EcTJA0
>>1
おいおいテンプレの内容もスレ内で調整していったほうがいいかもしれないね
とりあえずは企画がいい感じになるように頑張りましょう

投票はチルノ大妖精萃香でお願いします

6名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 00:02:48 ID:2ohi.se60
>>4
ありがとうございます。議論スレで50以上レスして、正直なところ、心がすさんでます。
情けない限りです。

確かに、バトロワのテンプレは>>2以降に回した方がいいですね。
以後、気を付けます。

7名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 00:08:48 ID:hKC7x35I0
>>1
スレタイやテンプレに関しては次スレから調整していけばいいと思うよ
始まったばかりのスレでそんな完成されたものを求めることに無理があるし
本来はスレって最初から完成されたものではなく住民で完成させていくものなわけだしさ

投票は小傘、ぬえ、依姫

8名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 00:17:26 ID:2ohi.se60
>>5
全くですね。テンプレは作り直さないと。できれば力を貸して下さい。
私だけでは力不足だと、今回のことで痛感しました。

>>7
私はこのとおり不出来です。今後はより、皆さんの意見を聞いていこうと思います。
よろしくお願いします。

9名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 10:55:44 ID:A7T7cqb60
-------------------- チルノの裏 --------------------
今来たばかりの俺がここまでの経緯を把握するのに読んだスレ↓
幻想郷物語 第一話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1215879024/
上のスレより分離
分離した経緯は議論スレ、相談スレ、管理スレだけど別に読まなくても良かったか
-------------------- チルノの裏 --------------------

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 チルノの裏 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
現在の企画↓
企画名    : 東方バトロワごっこ
企画主    : ◆wcZeL85Wks
企画の状況 : 参加させたいキャラ投票中(一人につき一日三票 ※1キャラ1票。同じキャラに3票とかはダメよ)
これから   : 企画主が今週末くらいまでにまとめる予定(?)

Q.ナニが始まるのですか?
A.パロロワだよ。バトロワ(R-15)のパロディSSを合作するんだよ。でもこの企画はR指定じゃないから安心して見ていってね!

Q.もうちょっと具体的に
A.グリードアイランド聖杯戦争ライダーバトル未来日記ライアーゲーム。あとガッシュとかうえきとか。でもR指定じゃない(ry

Qナニすりゃいいの?.
A.とりあえず投票してけ

Q.おれ読み専なんだけど
A.エピソード0は投下済みだよ!
『事の始まり』
作者:◆wcZeL85Wks 
登場キャラ:八坂神奈子 八雲紫 射命丸文
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1215879024/945-948
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 チルノの裏 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今こんな感じで企画主のルール投下待ちって認識でおk?
投票はチルノ、リグル、てゐ

10名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 15:30:14 ID:EI3EcTJA0
見事なまとめだとは思うがどこもおかしくはないな
大体そんな感じで、大まかなルール詳細は企画主待ちですかね

11 ◆wcZeL85Wks:2011/12/13(火) 16:48:51 ID:n5GJLH3g0
>>9
まとめ、ありがとうございます。私も頭を整理できました。
あとエピソード0のリンクですが、拙文を読みたいと言って下さる方は、どうかこちらからどうぞ
ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/18.html

実はWiKiに転載した後、ちょくちょくエピソード0を改稿しています。
読者のミスリードを二回も誘発する捻くれたエピソードなので、文意が通っているか自信がないです。
できれば、ここをこう直したらどうか、等の意見を聞かせて下さい。

>>10
現在、私がルールを投下するのを待っている状況です。
他のバトロワを参考にしてルールを作成する事が不可能なので、作業はかなり難航しています。
先日の件で、プライベートの時間をかなり消費してしまったのも痛かったかな。
申し訳ありませんが、少し時間を下さい。

12 ◆wcZeL85Wks:2011/12/13(火) 16:52:38 ID:n5GJLH3g0
あと今日の文の投票をば
萃香、響子、小町に一票

13名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 17:43:39 ID:A7T7cqb60
>>10,11
thx。ゆっくり待つわ

しかし今さら気付いたけど
みすちー、リグル、蓮子、天子のプッシュすげぇw

14名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 18:32:53 ID:ltte5Eu.0
議論スレ見てこれは無理か〜、と思っただけに嬉しい
やるんなら最後までやりとおせって聞いた時に勿論だって答えたのは嘘じゃなかったぜ
テンプレはまぁ、1スレ目だししゃーないね

みすちーゆゆさまてんこちゃん!

15名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 20:19:49 ID:.GkCQdVc0
藍、にとり、ぬえに投票。

企画主さんは、アイディア欲しい時は遠慮なく言うといいよ。
ルール面とかなら、決まってる部分だけさらすのも手だろう。

16名前が無い程度の能力:2011/12/13(火) 22:23:31 ID:NqNHwUiE0
小傘、ムラサ、衣玖さんに投票ー

17 ◆wcZeL85Wks:2011/12/14(水) 00:00:01 ID:DQ1QZkIU0
>>14
一時期、別スレ立てが無理ならば企画を打ち切ります、とまで言ってしまったので、
有言実行と胸を張る事はできません^^;
テンプレも不味いですね。いやはや、情けない限りです。
せめて、ルール作成だけでもびちっと……がんばります!

>>15
ルール面は、個別項目ごとのアイディアはだいたい出揃ってる感じです。
ただ全体設計を考えると、禁止エリアとオーブ、能力制限とオーブ、のルールが調整の難しい関係にあります。
オーブがあれば、ゲーム進行の潤滑油は揃うので、放送毎の禁止エリアの追加は要らないかな(もちろん、大会進行役の近辺は禁止エリアですが)。
オーブと能力制限の兼ね合いもピーキーなので、ちょっと私の手に余る感じです。時間があればなんとか…。
ここはもう、誰かが一人で叩き台を作成しないと始まらない段階ですしね。

あと一点、参加者と主催者の関係についても、私のアイディアが枯れてます。
基本ルールに以下のような項目を入れて、参加者と主催者の対立を作るつもりなのですが―

【基本ルール】
参加者全員でサバイバルゲームを行い、最後まで生き残った一人が勝者となる。
ただし、ゲームが途中で進行不可となった場合は、その時点で生き残っていた全ての参加者が勝利を得る。

これで、もし大会進行役が倒されれば、その時点で大会は進行不可となり、二段目のルールが発動します。

さて。主催者側が参加者たちに振るえる武器をいかなるものにするか、私にはもうアイディアが…。
皆さんの助けが欲しいです。
原作通り、参加者に首輪を課してもいいのですが、参加者がサバイバルゲームに積極的であり、
かつ、オーブのノルマを達成するために対主催者同士が対立する可能性がある事まで勘案すると、
これでは対主催者サイドが厳しすぎるかなーと。

18名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 00:49:21 ID:psB.NuwI0
参加者側(対主催者)はかなり厳しいくらいで大丈夫かと。バトロワで主催者に向かっていくのは、一見するとまず無理レベルの難易度でいいんじゃないでしょうか
元々主催者に反抗するってのはバトロワにおいては「無理なもの」として(少なくとも物語の名目上は)設定されてるものですし
あと、物語的におもしろくするために、「基本ルール」として設定しないほうがいいと思います。裏ルール的な感じで設定しておくのがいいんじゃないでしょうか
「フィールド内にいる主催者が、これ以上ゲームを続けられない状態だと判断を下したらゲームは終了する」のような感じで。一見すると最後の一人まで残ったら終わりと判断するというルールだけど、その実主催者を責めて「もう無理」と言わせることでもクリアになる、というような感じで

19名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 13:17:36 ID:8YiLOy6o0
>>主催者側が参加者たちに振るえる武器
原作と違って、主催者側には「参加者になにかを強制する必要」があまりないわけだし
無理して作らなくてもいいような気も。
オーブ没収でも十分効果あるだろうし、
必要ならそのたびに主催者が順番や話し合いで決めたりしてもいいかも


そんな妄想が爆発した跡↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1316445990/234
煮詰まったら気晴らしにでも見て

20名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 13:18:47 ID:8YiLOy6o0
あ、投票はチルノ、パルスィ、慧音先生で

21 ◆wcZeL85Wks:2011/12/14(水) 18:25:15 ID:gAGbQGHg0
>>18
>>あと、物語的におもしろくするために、「基本ルール」として設定しないほうがいいと思います。裏ルール的な感じで設定しておくのがいいんじゃないでしょうか
ここは頂きたいですw
また主催者の武器を強力なモノにするのも問題ないですね。私もちょっと色々な問題を混同していました。

私が危惧しているのは、どうも対主催者サイドの勝利フラグの少なさのようです。どうも、とは今やっと頭の整理がつきました。とほほ。
さて。単独優勝狙いと合同勝利狙い(対主催者)だと、単独優勝狙いの方がパロロワでは大概有利です。
これは作劇上の力学で、仲間を殺されなければ勝利フラグを立てられない対主催者陣営がどうしても早く消耗します。
また、今ロワはオーブの存在により対主催者陣営内の対立が誘発されやすいので、普通にリレーすると、対主催者陣営が終盤前に消滅してしまうやもしれません。
でも、参加者全員がマーダー化してサバイバルゲーム一本道になると、リレーが途中で中だるみするような…
うーん、どうしたらいいのでしょう。
また、生殺与奪に重みがない以上、多くの参加者は合理的な思考で対主催者とマーダーの垣根を行き来すると思います。
参加者が、単独勝利より合同勝利に魅力を感じるような展開がなければ、対主催者の頭数も揃わないかなと。
ちょっと自分の推論に自信がもてないのですが、私が心配しているのは概ねこのような事です。

>>19
おお、斬新なアイディアばかりで目を見張りました。
実際に使えそうなアイディアばかりですね。ルールの記述形式も見やすくて素敵すぎます。
JOJOロワを参考にルールを作成していたのですが、それは全部捨てて、こちらをベースに書き直そうと思います。

ただ、主催者を五人用意するのは難しいかな。
主催者介入が起こると、リレーの積み重ねで生まれた結果を、単発のSSがひっくり返してしまうような…。
実際、私はそれで炎上したロワに心当たりがあります。
炎上はせずとも、主催者介入の大きすぎる影響力を後続のSSが拾いきれず、伏線が曖昧になってしまう事もしばしば。

でも、こちらはいいですねw 私が頭の中で考えていたモニタールームより、確実に面白そうです
>>結界の外に実況席と来賓席と主催者席。進行の様子はなんかすごい術で生中継。必要に応じて天狗がインタビュー
本編でやべきかはちょっと判断が難しそうですが。
しかし、本編で実現できずとも、専用のコーナーをどこかに設けたらいいかも。
例えば、本編より気軽に参加できる番外SSリレーとして。

22 ◆wcZeL85Wks:2011/12/14(水) 18:33:45 ID:gAGbQGHg0
あと本日の投票をば。
チルノ、大妖精、萃香

――――
ps.会場外実況の事を考えると、実況出来そうな人材を投票に出しちゃったのは不味かったかな。文とか霖之助とか。
次回があるならば、参加者投票より先に、実況枠や主催者サイドの人材を決めた方がいいかもしれないですね。

23名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 20:56:18 ID:C8hlUDa.0
主催者サイドはともかく、実況者は書き手が自由にやっちゃう感じでいいと思いますよ
イメージしてるのはテレビみたいなもので、参加していない人全員が見ている感じで
実況者というより観戦者かな。参加者としての投票はしてますが、登場キャラの縛りは無くてもいいんじゃないでしょうか

24名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 21:32:44 ID:8YiLOy6o0
>>21
あ、すんません。そこ主催者と有力協力者を混同してた

介入できる可能性を残すように書いたのは、介入しないのが前提で、
でも親心を捨てきれない神奈子さまが早苗をこっそりサポート
それを警戒して邪魔するゆかりん、みたいに外のキャラもからめたら面白いかなと思ったからっす
実況席とか観客席とかも同様
投票状況からして選外になりそうな嫁の出番を確保s(ry

>>心配
その辺りを考え出すとルールが細かくなりそうな気がするので
ルールは有る程度おおざっぱに決めちゃって
>>合同勝利に魅力を感じるような展開がなければ
とかは実際に書き手に丸投げしてもいいと思ってみたり。

25名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 22:41:27 ID:psB.NuwI0
合同勝利すればお願いを聞いてくれる人数が増えるわけだし、身内や友達と協力して主催者討伐に望むという展開はむしろ普通にありえる
>>24の言うとおり、そこら辺は書き手に丸投げでいいと思いますよ。そこら辺を考えて書くのもバトロワ物の魅力の一つですし
今日の投票は幽香、スター、穣子でお願いします

26名前が無い程度の能力:2011/12/14(水) 23:56:44 ID:tC/Np9Jg0
今の内に他のロワSSも見ておいたほうがいいのかなぁ。
主催者打倒エンドがどんな方法になってるのか気になってきた。
リグル、雛、ぬえに投票。

27名前が無い程度の能力:2011/12/15(木) 04:20:38 ID:EMzcA2860
小傘、小町、フランに投票

28名前が無い程度の能力:2011/12/15(木) 08:10:57 ID:yoqXxYec0
小傘、メディ、大ちゃんに一票

>>19>>22>>23
勇儀のヨイドレ実況とか
響子さんのマイクいらず実況とかも見てみたいな
逆に文なんかは参加者になっても「現場で突撃実況!」とかやりそうだw

>>26
俺やるロワしか知らなかったから
パロロワでググったら大量に出てきた
どれも長いけどおもしろいぜ

29名前が無い程度の能力:2011/12/15(木) 20:03:01 ID:VkjQGo1Q0
藍、にとり、依姫に投票。

>>21
>対主催者陣営と単独優勝狙いとについて

対主催者陣営を二つ以上作って、互いを対立させる流れに持っていくのはどうだろう?
たとえば霊夢と早苗とか、互いに願い事を「参拝客ゲットだぜ!」と目論んでると予想がつく。
両者が対主催者陣営を作ったとしても、お互い、相手には勝たせたくないという思惑ができる。

あと、対主催者陣営であっても、今回のルールだと、殺し合いに積極的に参加しないと切り抜けられない。
何せ、時間が経つごとにオーブの数が必要になるとするなら、複数人いるほうが明らかに不利になる。
(仲間を切り捨てないためには、仲間の頭数分のオーブを集めないといけなくなる)

……最初に持ってるオーブの数は、最低でも二つ以上にしておかないとまずいな。
最初が一つだけだったりしたら、「十二時間以内に二つオーブを持ってないとアウト」と言われると、
その十二時間で、単純計算でも参加者が必然的に半分以下になってしまうわけだ。

30 ◆wcZeL85Wks:2011/12/15(木) 22:34:53 ID:gZLha73Q0
>>24 >>25
そうですね。そこら辺は書き手側に委ねます
強いて言えば、私が書くエピソード1の「これから皆さんに殺し合ってもらいます」のところで、
大会進行役から参加者に挑発を入れて貰うつもりです。

>>29
そういう展開もアリですね。ただ神奈子が主催者側なので、早苗を勝利狙いという形で活躍させるのは難しいかな。
早苗の存在自体が、諏訪子が出場禁止になったのと同じ理由で、かなりギリギリです。プチ地雷かも。

そうですね。対主催者だろうがなんだろうが、まずは他の参加者を撃墜しなければならないw
改めて考えると凄いルールです。オーブを集めなければ、主催者に対抗できるアイテムも手に入りませんし
あと仲間が3人以上になると、もう破算フラグが立つかな。改めて考えると、凄いロワだ。。。
逆にいえば、単独優勝狙いでも、展開次第では対主催者に寝返りやすいですよね。
第四回放送前にオーブの量が足りない者が、対主催者に加わって、放送前に合同勝利を狙うなんて展開も自然かな。

あと放送時間については、かなり悩んでます。原作通り6時間とするよりも、3,4時間、下手すれば2時間ごとに放送を流した方がいいかもしれません。
放送間隔が6時間だと、他のロワのように話数が150超過になるかな。
登場人物の内面的な葛藤が、生殺与奪を賭けた本家ロワより少ないので、あまり長く続くと中だるみしそうです。杞憂かもしれませんが。
2,3時間で区切ってもいいのではないか、と提案してみます。

31 ◆wcZeL85Wks:2011/12/15(木) 23:19:29 ID:gZLha73Q0
とりあえず、BRルールの仮案ができました。
書き手向けのルールとオーブ関連のルールは別項で用意します。
また【その他】は別項に移す予定です。
皆さんの酷評がほしいです(正直、自分でも自信がないので)

―――――――――――
【基本ルール】

・参加者全員でサバイバルゲームを行い、ゲーム終了時に生き残っていた者が勝利を得る。
・ゲーム終了は、八坂神奈子がこれ以上のゲーム続行を不可能だと判断した時点。
・優勝賞品は「願い事をひとつ叶える権利」
・参加者の間のやりとりに反則はない。
・ゲーム開始時、参加者はスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
・開催場所は、八雲紫と八意永琳の能力で作られた仮想空間であり、外に逃れることは不可能。
・開催場所は、第二幻想郷。

【残虐表現の回避】

・このロワの最大の特徴。幻想板の全年齢基準に反する表現や、それに抵触する表現は全力で避ける。
・開催場所、第二幻想郷は八雲紫と八意永琳がロワの残虐性を回避するために設計したもの。
・参加者たちには、仮想空間での己の分身、アバタ―が支給される。
・アバタ―は空腹になる事がなく、また睡眠も2時間程度で間に合うものとする。
・アバタ―は決して残虐なダメージを負わない。残虐なダメージとは、四肢や内臓が×××。
・死亡に等しいダメージを負い、またその他の理由により脱落した参加者のアバタ―は、動かぬ人形と化す。
・イメージはR指定の付かないFPSゲーム。
・参加者たちが、第二幻想郷で負ったダメージを現実世界に持ち帰ることはない。
 
【オーブと放送】
 
・オーブは、スタート時に一人2個ずつ支給される。
・オーブの所有権は、最後に接触した者の下にある。
・2時間ごとに放送時にオーブ量チェック。必要オーブ量を満たしていない参加者は失格となる。
・必要オーブ量の初期値は0。オーブ量チェック毎に+1
・放送では、過去2時間の脱落者の名前と残り人数が発表される。

【主催者】

・主催者は八坂神奈子と八雲紫。
・第二幻想郷の内部で大会進行役を務めるのは八坂神奈子。八雲紫は原則的にゲームへ介入しない。
・八坂神奈子は手下の天狗、河童たちを自陣に配置している。
 
【能力制限】

・あらゆる幻想的な能力を行使した者は、その有効性や規模に伴い、相応の体力を消費する。
・逆に、残りの体力で相応のコストを支払いきれない能力は使用不可。
・一定以上の疲労が蓄積すると、2時間程度の強制睡眠に陥る。
・銃器>弾幕、アイテム>能力が原則。
・細かい能力制限は問題が起きた時に議論する。

【支給品】

・ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「スキマポーチ」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の5品が支給される。

【その他】

・オーブをアイテムガチャと交換できるガチャガチャが、第二幻想郷内の数か所に設置されている。詳しくはMAP参照。
・八坂神奈子は無尽蔵のオーブを所有している。また彼女の自陣には、ガチャガチャが設置されている。
・八坂神奈子は、八雲紫の用意した監視スキマを通して、ゲームのなりゆきを観察している。
・八坂神奈子は全てオーブの座標を探知し、その所有者を見極め、また好きな時にこれを爆破できる。

32名前が無い程度の能力:2011/12/15(木) 23:55:22 ID:EMzcA2860
ルール設定お疲れ様です。地図はまだ出来てない感じですかね。第二幻想郷といっても、幻想郷そのままの大きさではないですよね? そうすると広すぎますし
空腹なし、睡眠緩和のルールはどうして存在してるんでしょうか。食料がなくなったりとか、水分の補給云々とかはバトロワでも結構重要視される展開だと思うんですけど、そこら辺をなくしちゃうのは単なる簡略化ですかね?

33 ◆wcZeL85Wks:2011/12/16(金) 00:30:02 ID:qtCmqEOo0
>>32
地図はちょっと時間を下さい。私も地図を作るのは初めてでして
あそらく幻想郷の地図をそのまま流用しても問題ないはず。広さは……圧縮する方向でw

はい、簡略化です。
飲食睡眠の設定は、リレーSSで実際に機能しないので省略してもいいかなと。
他のロワでは、睡眠等はルールで特に言及される事もなく、暗黙の内に無視されます。
あと放送間隔の短さと、バランスを取る意味合いもあります。
放送を寝過ごす者が続出するのも不味いかなと。

34名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 00:45:06 ID:rmS/yb2k0
うーん、睡眠がらみの攻防は結構おもしろいものがあると思うんだけどな
まあ睡眠時間もタイミングもバラバラな幻想郷住民の調整が難しいなら、そこら辺は無しにしてもいいかもね。空腹は感じてもいいと思うけど

35 ◆wcZeL85Wks:2011/12/16(金) 01:05:28 ID:OaXrFHO20
>>34
そうですね。やっぱり空腹は感じた方がいいかも。修正させてください

睡眠絡みの攻防が難しいのは、リレーの都合です。作品投下順と作中時系列が非連動なので、時間設定は矛盾だらけになってしまいます。
でも、チェック時間が2時間毎ならば日を跨がずに決着がつきそうなので、睡眠時間のルールもいらないかな;
こちらも修正しますね

36名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 01:44:59 ID:JdhEJY3o0
では気付いた点を幾つか

>・開催場所は、八雲紫と八意永琳の能力で作られた仮想空間であり、外に逃れることは不可能。
巻き込まれではなく自主参加なイベントなので、一定区域の外に出ると負けでいいのでは

>・アバタ―は決して残虐なダメージを負わない。残虐なダメージとは、四肢や内臓が×××。
>・死亡に等しいダメージを負い、またその他の理由により脱落した参加者のアバタ―は、動かぬ人形と化す。
ナイフ等で頸動脈を一撃するとして、これは残虐処置によるダメージ0なのか
それとも血が吹き出たりしないが、即死判定となり勝利が確定するのか

>・銃器>弾幕、アイテム>能力が原則。
銃器の扱いがかなり難しいかと
書き手の銃器の知識の問題で、詳しい人はいいけれど、詳しくない人は描写に苦労しそう
それと詳しい人から見るとあり得ない描写をしてしまったりね

銃器を持つシチュエーションにこだわらないのなら、
弾数制限か時間制限のある1WAY通常ショットを撃てるようになるとかどうだろう

あとアイテムとあるけど、誰でも簡単に作れる鈍器、
靴下ブラックジャックは有効なのか?

>・八坂神奈子は全てオーブの座標を探知し、その所有者を見極め、また好きな時にこれを爆破できる。
意図がいまいち不明
ルール違反をしたならゲームフィールドからの強制退場ですむ話では?

37 ◆wcZeL85Wks:2011/12/16(金) 02:26:39 ID:OaXrFHO20
>>36
上から順にいきますね。

一定区域に出たら反則負けとしても構わないのですが、仮想空間で戦う以上は外に出れないとした方がシンプルだと判断しました。
どちらの方がいいのかなあ…。

アバターは判定は後者を採用します。詳しい事は書き手の自由に委ねるつもりです。

銃器の扱いは、アバウトで構いません。あまり厳密にやると大変ですしね。

仮想空間内の日用品を、参加者が武器に加工・応用するのは構いませんよ。
ただそこらの押入れから、核爆弾とかが出てきちゃ不味いですけどw

ああ。最後の奴は一番自信がないところですw
>>ルール違反をしたならゲームフィールドからの強制退場ですむ話では?
これはそういう強制力を持った刻印などを参加者に付けるという意味ですよね。

主催者側が参加者に対して震える暴力を、いかにしようかと悩んでます。
首輪や刻印でも構わないのですが、色々と問題がありまして。
今大会は対主催者が成り立つことが前提のモノなので、首輪を用意すると、首輪を外せる事も最初から既定路線になりますよね。
首輪を外せるのは専門的な知識・能力を持つ特定キャラのみなので、それでは主催者介入になるかと危惧しております。
うーん、どうしたものか。

38名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 02:40:49 ID:rmS/yb2k0
ちょっと疑問に思ったのが、アイテム>能力というところ
折角能力を体力消費という形で制限するのですから、殆どの場合においてアイテムが上というのは、戦いがつまらなくなってしまうんじゃないかという懸念
あと、少し血が出るくらいなら全年齢ですよ。また、ぶっちゃけ頚動脈切断だろうが手足切断だろうが書き方次第で全年齢になるので、そこまで物語の中のゲームルール自体に盛り込まなくてもよいかと。書き手向けの注意書きに、年齢指定描写は禁止と明記しておくのが優先だと思います
作中設定的から考えれば、妖怪の参加者からすると、殺し合いしたいのに残虐描写規制される空間ってなんなの? と思うのが自然かと思いますし
ルールとして禁止するのではなく、あくまで書き方として禁止するとしたほうが円滑になると思います

39 ◆wcZeL85Wks:2011/12/16(金) 03:46:30 ID:bQZwUVdI0
>>38
能力制限については否定的な意見が多いですね…。
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/159.html
ただ、こちらの【能力制限について】の項目と比較すると、東方のキャラはインフレが過ぎる気がします。
本来なら参戦不可なキャラ(依姫とか妹紅とか)ばかりなので、企画が途中で頓挫しないか怖いです。
アイテムガチャに大吉、中吉、小吉というランクを設けるつもりなので、
中吉のアイテムガチャで手に入るランダムアイテム>能力と設定するのはどうでしょう。

あと表現規制については、そのアイディアを頂きたいですw
修正します。

―――
さて、徹夜で地図を作っていたのですが、そろそろ眠くなってきました
いままで議論に付き合ってくれてた方、どうもありがとう
zzz

40名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 03:47:32 ID:AIHuc6oY0
小傘、さとり、霖之助で

41名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 15:36:00 ID:2bKcKyDMO
>>39
携帯から失礼。
帰ってからまともに議論に参加できるかどうかわからないから、今のうちに気になったところを。

まず能力制限についてだが、オーブの使用による制限解除案はやめる方向で?
体力消費による制限はありだとは思うから、それを応用して、
オーブの使用で体力回復ができるってのはどうだろう?

あと、能力をアイテムとの比較で制限する話についてだけど、
正直、アイテムとの比較基準がいまいちよくわからないから、「強ければ強いほど疲れる」でいいんじゃないか。
リザレクションとか、一発で気絶寸前レベルにすれば、そこまでバランス崩れないだろ。
前に言った通り、範囲や威力にも制限はかかるし、強くするほど消耗激しくなって、しまいには衰弱死レベルになる感じで。
(逆に、死ぬ寸前に命と引き換えに能力全開とか燃える展開もありか)
2時間ごとにイベント起こるなら、おちおち体力回復もできんしな。
つーかむしろ、強キャラほど能力使いにくくて苦戦するはず(オーブ使用で若干の救済に)

他に気になったのは、神奈子と周りの天狗は能力制限あるのかどうか。
個人的にはありでいいと思う。代わりに装備には恵まれてるし、神奈子はオーブ使い放題にするとか。

あと、アイテムの大中小のランク分けも、どうやってやるのかわからない。
最初は当たりでも拳銃くらいだったのが、大ならショットガンや対戦車砲が使えるとか?
ていうか、各キャラにアイテム配布するのは各書き手なわけで、いちいち審査するのめんどくさくないか?


今はだいたいこんなところかな。それじゃよろしく。

42名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 17:46:00 ID:ZWIEVr4k0
>>31
だいぶ具体的になってきたな
イメージは大規模サバゲー大会か。または戦場の絆バトロワ版


>【残虐表現の回避】
睡眠省略は賛成
あと>>38>>39流血は全年齢だけど
「暴力表現があります」表示はどっかに必要だと思う

>【能力制限】
「有効性」「規模」「相応の体力」「相応のコスト」をどうやって決定するか、
どう表現するか(特に「銃器>弾幕、アイテム>能力」と「大吉、中吉、小吉」)、
その基準をどう定めるかは、事前に決めておいた方がよさそう。メンドイけど。

>【その他】
爆破設定いいな。
>>36一度のルール違反で退場は厳しいからオーブ爆破は丁度よくないか
(原作だと一発で人生から退場させられるけどw)
ただ参加者vs神奈子をやるなら
神奈子のオーブ量は制限した方がシビアでいいと思う(参加者側の総量×3くらい?)


あと書き手向けルール、参加者用ルール、開催場所とかのゲーム設定が別の方が叩きやすい

43名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 18:20:56 ID:ZWIEVr4k0
つづき

能力制限なんだけど
例えばこんな感じttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1316445990/235に体力その他をパラメータ化して
「能力では体力を下げられない」
「アイテムで下げられる体力は大吉(■×3)、中吉(■×2)、小吉(■×1)」
とかなんとか決めれば表現はしやすくなる


ただし、この手のキャラメイクは書き手の楽しみの一つでもあるし
誰かが作った設定を(特にスペルとか)を最後まで使い続けなければいけないのはちょっとつまらない
逆に事前に全部議論で決めるのは大変


いっそ能力やスペルの使用にも1回につきオーブ1つ消費するようにしてもいいかもって今思った
(消費の度合いを有効性や規模に応じて決めなくてよくなる)
じゃなきゃ用途制限(攻撃・オーブへの使用禁止。逃走・防御に無制限)かけるとか

44名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 19:58:19 ID:rmS/yb2k0
基本的には能力制限や体力消費はファジーな感じにして始める形がいいと思う
書き手側からするとかなりつまらなくなりかねないし、やっぱり事前に全部決めるというのは大変
一応原作通りでやるならば、スペル設定ってのもおかしい話になるし(二次創作にありがちなマジックアイテムとしてのスペルカードをアイテムとして登場させるとかはありだと思うけど)

あと、本来なら参戦不可なキャラがいるというけど、正直そうは思わない。そこら辺を自由に制限できるのがバトロワ物だし、単純に>>41のいうとおり「強ければ強いほど疲れる」で済む話だと思う

45名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 19:58:33 ID:Pg4aXiks0
ふと思ったのですが、対主催者陣営は勝利フラグ云々の前にその存在意義が微妙ではないでしょうか

通常、対主催者陣営というものは主催者の打倒、もしくはBRからの脱出を目的としますが
このBRでは参加者ほぼ全員が自主参加の形になるでしょうし、命の危険もありません。となると、対主催の目論見とは?
何かを勘違いしない限りは、安全なゲームであるBRごっこを破壊しようとは考えないかと思われます

46名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 20:28:37 ID:sXLdN9X20
・主催者の意図(ゲーム終了方法が最後一人になる以外にもある)に気が付けば、複数人願いを叶えられる主催者討伐を狙うのもおかしくない
・一人になるまて殺し合うより、複数人で主催者討伐したほうがやりやすいと判断するキャラがいてもいい
・ゲーム壊してやろうぜという愉快犯がでてもいい
・「主催者討伐」という定番ネタをやりたがるキャラがいてもいい(バトロワごっこなんだし)
と、軽く思いつくだけでも理由はあがるので、実際にそういう展開になるかはともかく、裏ルールに仕込んでおくのはありだと思います

47名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 20:42:21 ID:Pg4aXiks0
なるほど、BRの常識的な考えに囚われすぎていたようです
確かにそのように考え、行動するキャラクターはいるかもしれません
ただ、それでもちょっと意義が薄いので人数不足になりそうですが…

48名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 20:59:53 ID:ZWIEVr4k0
あとは単純に神奈子さまの持つ無尽蔵のオーブを狙うとか?
オーブ独占はゲームで大きなアドバンテージになるからやる意義はあると思う
まぁもともと対主催者は原作でも少数組だったし人数不足はあまり気にしなくてもいいような


そして投票忘れてた。
妹紅、雛、キスメで

49名前が無い程度の能力:2011/12/16(金) 22:46:24 ID:qDE60zuM0
>>41
オーブをインタラプトで消費できるようにする類のルールは確かに魅力的なのですが、
しかし他のルールとの兼ね合いと、また杞憂する事があって、仮案では見合わせました。
このルールだと、追い詰められた方からオーブを消費すると思うので、
オーブを奪取したくて他の参加者を蹴落としたのに、戦闘中にオーブを全て消費されちゃいました、
なんて展開が多発するかなと。
悪い展開なのか、良い展開なのか、なかなか判断がつかないのです。

確かに アイテム>能力 の枠組みは明示性がないですねw やはり体力消費に制限を一元化します。
リザレクションは死亡が戦闘不能に書き換わる&連続使用不可ぐらいで調度いいかも。
また強キャラも、手加減をすれば能力を使えるかなと。たとえばフランだと、×ダイアモンドを破壊する○豆腐を破壊する

私も神奈子と天狗には能力制限があってもいいと思います。
ただルールには書かなくてもいいかな……うーん

たしかにアイテムの大中小のランク分けは難しいかな…。一応、
小:オーブ1個と交換。バトルロワイアルに登場する支給品、および東方プロジェクトに登場するアイテムの中でマジック効果が低い物
中:オーブ5個と交換。戦車や戦闘用のヘリ、それと同等のマジックアイテムやスペカ、能力制限解除装置などのオリジナルアイテム。
大:オーブ10個と交換。中身は書き手に任せます。
という基準を考えてます。

・能力制限解除装置や強力なスペカは、初期支給のランダムアイテムでポンッと出てきちゃ具合が悪いですが、
リレーSSの積み重ねで溜まったオーブを消費してのアイテム獲得ならば、それなりの形になるかなと。
・あとは首輪の解除というドラマツルギーがないので、ゲームの終盤まで対主催者が主催者陣営に攻め込まない理由を別に用意する必要があると思いました
このルールがあれば、対主催者を中吉大吉の収集に駆り立てられるかなと。主催者に対抗するには、それなりの装備が必要ですしね。

>>42
キャラメイクは書き手の自由でいきたいかな

睡眠省略はルールに盛り込まなくても、おそらくは日をまたがずに決着がつくと思うので、問題ない気がしてきました。
全年齢でも、「暴力表現があります」の表示は欲しいですね。アングラであることを主張するためにもw

能力制限はアバウトな方向で。小中大の基準は練った方がいいですね。

オーブをインタラプトで消費できるルールを採用するならば、神奈子のオーブ量も絞った方がいいですね。

>>44
そうですね。能力制限は曖昧に設定して、書き手に委ねる方向でいきます。

>>46
色々とありますねw
他にもチルノみたいな子が、バトロワごっこを本物の殺し合いと勘違いして、皆が助かる道を模索するかも。

>>47
エピソード1のところで、進行役の神奈子から参加者全員に挑発を行ってもらうのがいいと思ってます。
お前らは足を引っ張り合うのが関の山で、私を倒すことなど絶対に不可能だ、云々

>>48
通常のロワだと、対主催者の人数不足は不味い感じです。
でも、このロワは対主催者とマーダーの見分けがつかないので、どうなるかさっぱり分かりません。
ちょっと未知数な部分がありますね。

50 ◆wcZeL85Wks:2011/12/16(金) 22:49:23 ID:qDE60zuM0
↑トリップを忘れてました

あと久しぶりの投票をば
萃香、大妖精、小町に一票

51名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 00:08:50 ID:.gpcNz6M0
オーブ争奪戦って目的と手段が入れ替わってるなぁ

>リザレクションは死亡が戦闘不能に書き換わる&連続使用不可ぐらいで調度いいかも。
リザレクションは一回死亡後の蘇生なので、その時点で敗退確定でしょ

>たとえばフランだと、×ダイアモンドを破壊する○豆腐を破壊する

それ何も手加減になってないよ
あくまでフランの能力は「物を壊す能力」で、物体であるなら硬軟は関係ありません

>アイテムの大中小のランク分け
最大で能力使用制限解除で良いと思う
それ以前に戦車とか当ててもどうしようも無いかなと(外れアイテムと言う意味では有りかな)
ちなみに戦車で戦闘行動可能な使い方をするには最低でも三人を必要とするそうな

>お前らは足を引っ張り合うのが関の山で、私を倒すことなど絶対に不可能だ、云々
勝ち残った者に「願い事をひとつ叶える権利」を与えると言うイベントなのに
その発言は趣旨が思いっきりずれてると思います

これが、神奈子を倒した者に「願い事をひとつ叶える権利」を与えると言うのなら意味が通るのですが

そう言えば旧作の東方夢時空がそう言う感じの話でしたね
遺跡に来てくれれば何か良い物上げますよ、でも定員は一名ですよ
って事でバトルやって遺跡に行くとボス戦になって
勝つとエンディングで何か貰ってるという物でした

52 ◆wcZeL85Wks:2011/12/17(土) 00:35:35 ID:gN5Xa4ms0
>>51
もともとオーブは、キャラ間の強弱を埋め合わせるバランサーだったんですけどね。
議論を重ねるうちに、いつの間にかゲームの主役に躍り出ていました。

リザレクションは私の書き方が悪かったですね(汗)
本来なら一発で死亡判定を喰らうところが戦闘不能で済む……と書けばいいのかな

私も気が変わりまして、幻想制限は書き手に委ねるつもりです。
なるべく自由な解釈が成り立つようにしたいなあ。

戦車なんて劇中に出すなら、もう細かい事を考えない方がいいですねw
多少の矛盾は「流石、河童製の●●は格が違った…」みたいな定型文で多めに見てほしいです。

神奈子を倒せば、生き残った参加者全員が『願い事を叶える権利』を手に入れます。
神奈子を倒す→ゲーム続行不可能→残りの参加者全員が勝利、の流れです。

53名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 00:44:09 ID:RBvcYHHM0
>>49
>追い詰められた方からオーブを消費する〜(略)〜
ああなるほど。
うーん、何か無いものかね? 正直、アイテムガチャ以外に確実な回復手段が多少は欲しいんだよな。
いや、別に回復じゃなくてもいいんだけど、多少は勝ち残ったキャラに能力絡みの見せ場が欲しいというか。
マップ中のどこかに回復アイテムが隠れてたりするくらいがちょうどいいと思うんだけど……
ちょうどよくルールとして明文化しにくいかなぁ。


>>51-52
>リザレクションは一回死亡後の蘇生なので、その時点で敗退確定
そこまで厳密に死亡を定義する意味あるかなぁ。
それに、妹紅から蘇生というアイデンティティを根こそぎ奪うのもどうだろう。

>あくまでフランの能力は「物を壊す能力」で、物体であるなら硬軟は関係ありません
壊せるは壊せるけど、壊した規模に応じて体力消耗する風にするのが打倒かね? 
どのくらいの規模でどうとかは書き手に丸投げになるだろうけど。

>お前らは足を引っ張り合うのが関の山で、私を倒すことなど絶対に不可能だ、云々
確かにこれは、むしろ余計なヒントを与えすぎな気がする。
そこまで対主催者を煽る必要は無いんじゃないかな。頭脳派の面々を始め、対主催できる可能性に気付くキャラは多いはず。

54名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 01:25:35 ID:7UbEzlLU0
というか蘇生という能力を重大視しすぎかと
回数制限をもうければ、二回死ねば終わりなだけの能力になりますし
蘇生を1回〜2回程度にして、死亡判定が入ったら気絶状態で他エリアにランダム転送、というような具合で
主催者の煽りも自分もいらないと思います。裏ルールとして主催者を倒せば全員勝ちを設定して、一部のキャラが気がつくという具合でいいと思います

体力の回復は普通に休んで行なえばいいかと。銃や刀だけで戦うなら普通に疲れるだけですむけど、能力をガンガン使うと早めに睡眠なりで休息を取らなければならないってなる感じで
正直オーブ判定が2時間間隔というのが短すぎるかな、という感じがするのでそこら辺がネックですが

55名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 15:44:56 ID:vSgRkI6I0
まだ出場決定してないのに大人気な妹紅に嫉妬しつつパルスィ・幽香・萃香に投票

>>31からここまでのまとめ

ほぼ決まり
・第二幻想郷は幻想郷のミニチュア >>32-33
・アバターは空腹や眠気を感じる(ゲームが24時間程度で終わること前提) >>32-35>>49
・【残虐表現の回避】関連は書き手ルールに回され、書き手に委ねられる >>36-39
・【能力制限】は書き手に委ねられる(基本は体力を消耗する方向) >>36-39>>41-44>>49>>51-54
・銃器や武器の扱いは書き手に委ねられる(作成や現地調達可) >>36-37

どうする?
・第二幻想郷から参加者が出られるかどうか。出た場合のペナルティ >>36-37
・主催者側が参加者に対して震える暴力(オーブ爆破or即失格など) >>36-37>>44
・アイテムガチャのバランス(交換に必要なオーブ量、効果などの基準) >>41-43>>49>>51-52
・オーブの効果(アイテムガチャは確定。体力回復に使うか?) >>41>>49>>53-54
・オーブ判定の間隔(2時間は短い?睡眠の問題や、ゲーム終了までの時間に影響) >>54

取りこぼしてたら失礼

個人的に、或る程度意見が出そろったら議論はとりあえず終了にして
決まってないとこは企画人の判断に任せ、とっととリレースタートしたい
俺の封じられた左手がBRの匂いに疼くんでな

56名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 18:30:09 ID:TOV8S9.w0
>>55
おお、分かりやすいねぇ、乙です

オーブ消費の話だけど、使用前はほのかに光ってるとして使用したらオーブの光が消えるとか設定する
オーブの所有権が別の人に移ったらオーブがまた使用可になるとか
んで、所有権が移るのは元所有者から一定範囲離れたらとかにしたらどうだろう?
でもやっぱり仲間内で渡しあってオーブ復活させることは出来るか
んー、どうしたもんかねぇ

そんなことよりゆゆここがさフランに投票することにしよう

57名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 20:13:14 ID:8l.q.O.s0
>>53
>>うーん、何か無いものかね
私は能力行使による体力消費で過労死する可能性を入れるのもアリかと思います。
リスクが最大化すれば、バランス理論的にパフォーマンスも最大化しますし。
後は……中吉ガチャに能力制限を一時的に類のアイテムが入るはずなので、
能力の見せ場を求める作家が多ければ、結果的に中盤以降からそういうアイテムの出現率が増えるかな。

>>そこまで対主催者を煽る必要は無いんじゃないかな。
自分の言い回しがよくなかったですね。でも、もう少し緩い言葉で挑発はさせるつもりです。
たとえば、
「あと、大会の進行を妨げるような行為は控えるように。多少は目こぼしするが、甚だしい場合はこちらから罰を与える。
まあ。いち参加者に過ぎない君たちが、私(大会進行役)に露ほど損害をもたらすとも思わんが」
とか。いや、セリフだけ書き出すと恥ずかしいですね。。。

>>54
リザレクションは設定だけ見ると大したことないのですが、リレーSSで動かすと安価な勝利フラグ&生存フラグになっちゃいます。
身代り人形系のアイテムですら、ちょっとだらけた展開を誘発しますしね。
バトロワWiKiを編集した先人たちの知恵に習い、強めの制限を課せさせて下さい。

>>正直オーブ判定が2時間間隔というのが短すぎるかな
確かにそうですねw でも、6時間とかにすると、150話を超えちゃいますしね
2,3時間以内なら、日を跨がずに終了するかな。2時間なら日暮れ前。3時間なら日暮れ頃まで。
4時間だと、ワンチェック毎にRPGでいう「隣町へ」のような移動を二回ほど行えるので、一気に話数がかさむと予想。
すると、3時間がいいかな。チキン戦法ですが、風呂敷は控えめにしたいです。

>>55
明快なまとめ、ありがとうございます。まだ話し合うべき課題が山積していますね(汗)
地図等はすこし時間がかかりそうなので、ひらにー。
【BRごっこルール】の修正版と【書き手向けルール】は明日中になんとか。

>>56
もしオーブ消費というルールを使うならば、光るのはチェック時間毎がいいですね。
ただ、これでも対主催者で役に立たないのがネックです。すぐに破壊されちゃいますし。
オーブ破壊の代わりに首輪をつけると、首輪を外せるキャラが限定されちゃって…
うーん。

もしルールをまるっきり取り替えるならば、
・オーブ消費ルールあり(光るのはチェック時間毎)
・代りにガチャはなし
・能力制限は、オーブ消費で一次的に限定解除可能。ただし重ねがけは不可。
・オーブが五個以上集まると強制的に合体する(キングスライム理論)
・オーブの原理は、霊力を溜めて、消費時に吐き出すだけ。上限は変わらない。
・刻印(首輪)あり。ゲーム中に外すヒントが隠されている。
ぐらいで一応は形になるかな。。。

58 ◆wcZeL85Wks:2011/12/17(土) 20:35:07 ID:8l.q.O.s0

またもやトリップを付けま忘れました。申し訳ない。

あと本日の投票をば。
美鈴、小町、穣子に一票ずつ

59名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 23:26:25 ID:CuVggB4w0
>ただ、これでも対主催者で役に立たないのがネックです。すぐに破壊されちゃいますし。
これは一切決めずに、書き手に丸投げでいいと思います
本来どうやっても叶わない相手をどう倒すかと言う部分は、書き手の腕の見せ所ですから

>・代りにガチャはなし
これは賛成
オンラインゲームの課金アイテムじゃあるまいしと思っておりました

60名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 23:40:30 ID:CuVggB4w0
あと忘れてた
>・刻印(首輪)あり。ゲーム中に外すヒントが隠されている。
今回のルールは自主参加ですよね?
原作では無理矢理闘わせるためのギミックですが
参加者全員が闘う意欲がある場合、主催者に疑念しか与えない物だと思います

首輪を付けろとか言われた時点でゲームに参加しないキャラが出そう
もしくはその時点で主催者と戦闘になるか

それと、少なくとも神奈子は信仰を得たいと言う根元的な行動理由があるので
参加者に忌み嫌われることをすれば、
信仰を得るどころか逆に悪評が立つおそれがあり、下手なことはやりにくいんじゃないかなと思います

61名前が無い程度の能力:2011/12/17(土) 23:54:16 ID:7UbEzlLU0
>>57
話数が多くなったほうが展開が重なって行って話がおもしろくなるのでは……?
もちろんそこまで完走できそうにないと判断して小さい規模でやろうと考えてるのならばわかるのですが、話数が大きくなるからという理由でわざわざルールを制限するのはちょっと微妙に思えます
個人的にはオーブは6時間程度にして、それこそ原作通りの定期放送くらいの時間でいいと思います。あくまでメインは殺し合いで、オーブはサブ要素なんですし
>リザレクションは設定だけ見ると大したことないのですが、リレーSSで動かすと安価な勝利フラグ&生存フラグになっちゃいます。
これが蘇生を重要視しすぎてるっていうことだと思います。書き手としては、「安価な勝利フラグ&生存フラグ」なんていうものは、川に落ちて流されるだの崖から落ちるだのと、なんとでもつけられるものなので、そこを理由に変に他の能力と比べて規制するのは妙なことかと
蘇生は一回だけ&蘇生すると手ぶらの状態で他エリアに転送、くらいならバランスは取れるんじゃないでしょうか。蓬莱人周りのルールを決めておけば、アイテムとして蓬莱の薬を出すなんてこともできますし

62名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 00:21:17 ID:4ELCLSbI0
投票、リグル、藍、神子。

ふむなるほど、能力制限解除アイテムか。それも面白そうですね。
神奈子に使われたくはないところですが。そんなもん無制限に使われたらたまんねー。

首輪についての話題が出たので、そこのところについての質問。
今回のルールでは、たとえばアバター(自分たちの体)やオーブを解析しちゃうのは無しの方向?
いやまあ本当に解析可能なのか、解析して何になるのか、今のところわからないけど。
たとえば紫の術をよく知る藍や、人形の知識が深いアリスなんかは、そっち方面の活躍もできないかな、とか。

あと超今さらな確認ですまんが、参加者が紫にコンタクトを取る意味って何かあったっけ?
なんか紫自身も第二幻想郷にいるっぽいけど。

63名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 01:59:35 ID:YPGntDS.0
>>59
>>これは一切決めずに、書き手に丸投げでいいと思います
ここは私の説明が不十分でした。
今大会は対主催者が成り立つことが前提のモノなので、成り立たない事が前提の通常のロワとは異なります。
逆算すれば、神奈子も対主催者が成り立つようにゲームバランスを組んでいるはずであり、参加者もそれを推察できるかと。
主催者がオーブをいつでも遠隔破壊可能ならば、オーブなしでも神奈子を倒せるはずだ、と参加者が判断する公算が高いかな。
いや、これは考え過ぎとしても、
それでなくとも、中盤に味方の頭数を集めた対主催者が、マーダーに駆逐されるまで、主催者の牙を向かない理由はないですよね。
対主催者陣営には、主催者と最終局面まで駆け引きを繰り広げて欲しいのでそこが心配です。

>>これは賛成
ガチャは不評ですね。

>>刻印
たしかに、私も乗り気ではないですw
でも、このルールを付けるならば、ゲームに参加する条件として最初に主催者から提示し、
参加者に能動的に飲んでもらうという形になるかな。
あるいは、今ロワは小説のバトロワを模したものなので、そちらのルールに則って、としてもいいかも

>>話数
今ロワは生殺与奪がないので、登場人物の内面的な葛藤もフラット。
よって、話数があまり長くなると、冗長になる可能性もあるかと。
2,3時間放送でもルール的には問題ないかな。
オーブの取り合いか、殺し合いになるかは、結局は書き手の趣向次第になると思います。

>>リザレクション
そう言われてみると、いけそうな気もしてきますね。
ただ、私だけの知恵というより、パロロワの不文律として、蘇生は禁止しなければならないと言われております。
おそらくは板が荒れやすい能力という事なのかと。曖昧で申し訳ありません。

>>62
神奈子が使ってもバランスは取れるかな。リレーSS的には、強すぎるキャラの方が先に堕ちるのでメタ的に…
でも、なんらかの制限を加えてもいいかも。

解析はありですね。ここを制限するのも無粋ですし。
ただし、これは主催者サイドの想定外の事としたいかな。
主催者が、参加者に仄めかす「自分たちを倒す方法」とは別のものという事でひとつ。
また、ゲーム中のギミックの穴を突こうとすれば、おそらく紫や永琳が阻止しにかかるかと。
こちらを物語の本筋にするのであれば、紫が大会進行役になった方がいいかな。

主催者のどちらかは現実世界に留まらせたいです。進行役は一人の方が、話を進めやすいので。
いまの仮案のままだと、紫は実況会場にINしております。
話の展開次第では、黒幕になってもいいかな。

64 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 02:02:28 ID:YPGntDS.0
投票
―――――――
稔子、小町、衣玖に一票

65名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 03:13:24 ID:msjqEhWM0
書き手向けルールの話になりますが、体制とかは企画主さんが原案をたたき台としてまとめてくれる感じなのでしょうか
話の終わりに書くキャラの状態のテンプレートや、書き手向けルールとか
あと実際書くときは、キャラ予約方式で書く、ということでいいんでしたっけ

66 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 07:45:34 ID:IZ04x1VU0
>>65
書き手ルールのテンプレートはこんなモノを予定しております。
――――――
【残虐性の回避】
このロワの最大の特徴。全年齢指定の幻想版の基準に照らして、過度に残虐な文章は書けない。
四肢が吹き飛んだり、内臓が露出するような描写はNG。



【予約】
キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができる。
例 【予約】:博麗霊夢、霧雨魔理沙
期間は三日。予約期間後は、他の人が予約または投下してもよい。
予約しなくても投下することはできるが、
その場合も先に予約している人がいないか本スレをよくチェックして下さい。
予約延長は1週間まで。その後は他の人が投下してもいい。
間に合わなくても、完成できなくてもいい。どんな場合でも、本スレに逐次報告。



【トリップ】
投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合あるので、書き手は必ずトリップをつける。
一人につき、トリップは一個まで。
どうしても新しいがトリップが欲しい場合は、さきに二カ月間、捨てたいトリップを放置する。



【投下宣言】
投稿段階で被るのを防ぐため、
投稿する前に議論スレで 「投下します」 と宣言して下さい。



【ステータス】
投下の最後に、そのエピソードに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表記する。
テンプレはこちら。
【地名・○○日目 時間(下記の時間表記を参照)】
【キャラクター名】
[状態]:(肉体的ダメージ・精神的ダメージ・最大値を100/100とする残り体力)
[装備]:(武器・防具として扱えるもの)
[道具]:(保有オーブ個数・[装備]ではないが便利なもの)
[思考・状況]:(単独優勝狙い・合同勝利狙い・スコア稼ぎマーダー・○○を倒す・○○を探すなど。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)



【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24

67 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 09:35:46 ID:IZ04x1VU0
BRごっこルールの修正案が完成しました。
でも、夕方ごろに…
―――――――――――――――――――
【基本ルール】

・参加者全員でサバイバルゲームを行い、ゲーム終了時に生き残っていた者が勝利を得る。
・ゲーム終了は、八坂神奈子がこれ以上のゲーム続行を不可能だと判断した時点。
・優勝賞品は「願い事をひとつ叶える権利」
・参加者の間のやりとりに反則はない。
・ゲーム開始時、参加者はスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
・開催場所は、八雲紫の能力で作られた仮想空間であり、外に逃れることは不可能。
・開催場所はミニ幻想郷。幻想郷を、主要建物はそのまま三分の一のサイズに圧縮した小世界。

【生殺与奪の回避】

・開催場所、ミニ幻想郷は八雲紫と八意永琳がバトル・ロワイアルの危険性を抑制するために設計したもの。
・参加者たちには、仮想空間での己の分身、アバタ―が支給される。
・アバタ―に死と同等のダメージを受けた参加者は脱落する。
・参加者たちが、ミニ幻想郷で負ったダメージを現実世界に持ち帰ることはない。
 
【オーブと放送】
 
・オーブは、スタート時に一人2個ずつ支給される。
・オーブの所有権は、最後に接触した者の下にある。
・3時間ごとに放送時にオーブ量チェック。必要オーブ量を満たしていない参加者は失格となる。
・必要オーブ量の初期値は0。オーブ量チェック毎に+1
・放送では過去3時間の脱落者の名前と残り人数が発表される。

【オーブとガチャガチャ】

・幻想郷の数か所に設置されたガチャガチャで、オーブをアイテムガチャと交換することができる。
・アイテムガチャには大吉、中吉、小吉のグレードがある。
・支払うべきオーブの量と、各アイテムガチャから出現するアイテムはこちら。
小吉アイテムガチャ:オーブ1個と交換。原作「バトル・ロワイアル」の支給品、及び東方projectに登場するコモンアイテムから一つ。
中吉アイテムガチャ:オーブ5個と交換。戦車、軍用ヘリ、東方projectに登場する固有アイテム、能力制限緩和アイテム、等々。
大吉アイテムガチャ:オーブ15個と交換。対主催者用?

【主催者】

・主催者は八坂神奈子と八雲紫。
・大会進行役を務めるのは八坂神奈子。八雲紫はミニ幻想郷の外に待機。
・主催者は、ミニ幻想郷の至るところに配された監視スキマを通じて、大会の進行をモニタリングしている。
・主催者は、全てオーブの現在地を探知し、その所有者を見定め、また好きな時にこれを爆破できる。
 
【能力制限】

・あらゆる幻想的な能力を行使した者は、その有効性や規模に伴い、相応の体力を消費する。
・逆に、残りの体力で相応のコストを支払いきれない能力は使用不可。
・一定以上の疲労が蓄積すると、1時間程度の気絶状態に陥る。
・拳銃>弾幕が原則。
・細かい能力制限は問題が起きた時に議論する。

【支給品】

・ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「スキマポーチ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の6品が支給される。

68 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 09:44:03 ID:IZ04x1VU0
申し訳ありません。また同じドジを踏みました。
上書きミスで、校正前の文章をば…。
再修正には時間が掛かるので、少々時間を下さい。。。

69名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 09:57:29 ID:WD0VfYKo0
>>63
リザレクションについてはもうそれで決定でいいと思う(オーブによる解除も不可で)
能力を封じる場面を誰かに書いてもらわなきゃだけど
なに、能力を封じられた程度じゃもこたんの輝きは失われないさ
むしろ丁度いいハンd(ピチューン

>>60>>63
首輪って反則した時の罰則用だよね?
その辺りをちゃんと説明してやれば問題ないと思う
本物っぽいってことで喜ぶキャラもいるだろうし
(ここから妄想)
イメージ的に抵抗あるなら腕輪とかでもいいんじゃないかな(首である必要ないんだし)
個人個人で形が違うのも面白いかも
(ここから悪ノリ)
首輪を「優勝賞品の受取資格」「反則した時や、無理やり外そうとすると自壊する」とすれば
原作的な負のイメージが薄まるかもしれない
更に外した時のデメリット・首輪の奪い合いという副次要素が加わる
問題はオーブと設定が被るのと、ストーリーが複雑化・冗長になる可能性

>>68
お疲れw ゆっくり修正していってね!

投票は妹紅、リグル、萃香で

70 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 13:42:03 ID:Dhygsa2U0
いま見た事をありのままに話すぜ。
帰って電源が付けっぱなしのデスクトップを見たら、「BRごっこルール」と書かれたテキストメモが五つも見つかった。
どれが本物なのか分からねえし、自分でも何を言ってるのか分からねえ。
とにかく、もっと恐ろしいモノの片鱗を味わった気分だぜ。
校正完了…
―――――――――――

【基本ルール】

・参加者全員でサバイバルゲームを行い、ゲーム終了時に生き残っていた者が勝利を得る。
・ゲーム終了は、八坂神奈子がこれ以上のゲーム続行を不可能だと判断した時点。
・優勝賞品は「願い事をひとつ叶える権利」
・参加者の間のやりとりに反則はない。
・ゲーム開始時、参加者はスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
・開催場所は、八雲紫の能力で作られた仮想空間であり、外に逃れることは不可能。
・開催場所は、ミニ幻想郷。幻想郷を、主要建物はそのままに、十分の一のサイズへ圧縮した小世界。

【生殺与奪の回避】

・ミニ幻想郷は、八雲紫がバトル・ロワイアルの危険性を抑制するために設計した仮想空間。
・参加者には、仮想空間での己の分身、アバタ―が支給される。
・アバタ―に死と同等のダメージを受けた参加者は脱落する。
・参加者たちがミニ幻想郷で負ったダメージを現実世界に持ち帰ることはない。
 
【オーブと放送】
 
・オーブは、スタート時に一人2個ずつ支給される。
・オーブの所有権は、最後に接触した者の下にある。
・3時間ごとに放送時にオーブ量チェック。必要オーブ量を満たしていない参加者は失格となる。
・必要オーブ量の初期値は0。オーブ量チェック毎に+1
・放送では過去3時間の脱落者の名前と残り人数が発表される。

【オーブとガチャガチャ】

・幻想郷の数か所に設置されたガチャガチャで、オーブをアイテムガチャに還元することができる。
・アイテムガチャには大吉、中吉、小吉のグレードがある。
・支払うべきオーブの量と、各アイテムガチャから出現するアイテムはこちら。
小吉アイテムガチャ:オーブ1個と交換。原作「バトル・ロワイアル」の支給品、及び東方projectに登場するコモンアイテムから一つ。
中吉アイテムガチャ:オーブ5個と交換。戦車、軍用ヘリ、東方projectに登場する固有アイテム、能力制限緩和アイテム、等々。
大吉アイテムガチャ:オーブ15個と交換。対主催者用?

【主催者】

・主催者は八坂神奈子と八雲紫。
・大会進行役を務めるのは八坂神奈子。八雲紫はミニ幻想郷の外にて待機。
・主催者は、ミニ幻想郷の至るところに配置された監視スキマを通じて、大会の進行をモニタリングしている。
・主催者は、全てオーブの現在地を探知し、その所有者を見定め、また好きな時にこれを爆破できる。
 
【能力制限】

・あらゆる幻想的な能力を行使した者は、その有効性や規模に伴い、相応の体力を消費する。
・逆に、残り体力で相応のコストを支払いきれない能力は使用不可。
・残り体力を全て消耗すると過労死する。
・拳銃>弾幕が原則。
・細かい能力制限は問題が起きた時に議論する。

【支給品】

・ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「スキマポーチ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の6品が支給される。

71 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 13:48:38 ID:Dhygsa2U0
こちらは"書き手ルール"の修正版になります。
【二次設定の禁止】を明記しました。
――――――――――――――――――――――
【残虐性の回避】
このロワの最大の特徴。全年齢指定の幻想版の基準に照らして、過度に残虐な文章は書けない。
四肢が吹き飛んだり、内臓が露出するような描写はNG。

【二次設定の禁止】
カップリングは絶対に禁止。書き手は一時設定のみで勝負する。
どうしても二次設定を使いたい場合は、スレの空気を慎重に読むこと。

【予約】
キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができる。
例 【予約】:博麗霊夢、霧雨魔理沙
期間は三日。予約期間後は、他の人が予約または投下してもよい。
予約しなくても投下することはできるが、
その場合も先に予約している人がいないか本スレをよくチェックして下さい。
予約延長は1週間まで。その後は他の人が投下してもよい。
間に合わなくても、完成できなくても全く構わない。どんな場合でも、本スレに逐次報告。

【トリップ】
投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合あるので、書き手は必ずトリップをつける。
一人につき、トリップは一個まで。
どうしても新しいがトリップが欲しい場合は、先に二カ月間、捨てたいトリップを放置する。


【投下宣言】
投稿段階で被るのを防ぐため、
投稿する前には議論スレで 「投下します」 と宣言して下さい。

【ステータス】
投下の最後に、そのエピソードに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表記する。
テンプレはこちら。
【地名・○○日目 時間(下記の時間表記を参照)】
【キャラクター名】
[状態]:(肉体的ダメージ・精神的ダメージ・最大値を100/100とする残り体力)
[装備]:(武器・防具として扱えるもの)
[道具]:(保有オーブ個数・[装備]ではないが便利なもの)
[思考・状況]:(単独優勝狙い・合同勝利狙い・スコア稼ぎマーダー・○○を倒す・○○を探すなど。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)

【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24

72名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 13:53:14 ID:ZSZS9IXA0
>リザレクションについてはもうそれで決定でいいと思う(オーブによる解除も不可で)
>能力を封じる場面を誰かに書いてもらわなきゃだけど

リザレクションは能力封印と言うより、負けたと同時にアバターが消失するでいいと思う
イメージはサバイバルゲームでのヒット宣言みたいな感じ

よく考えたら、アバターなんだから本人そのものじゃないんだよね
だから能力封印と言うより、仮想世界での能力再現と言った方が正確なのかも知れません
ぱちゅコン! のゴーレムを本人操作で高性能にした感じなのかも

73 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 14:20:05 ID:Dhygsa2U0
>>69
>>リザレクション
そうですね。もこたんはこれぐらいの制限じゃ輝きを失わないはず!
彼女ならば、彼女ならば、きっ(ry
ピチューン

>>首輪
昨日は、散々と考えても首輪ルールの使い方が分からなかったのですが、いまさらに思いつきました…
でも、そうですね。やっぱりオーブルールと相性が悪いかな。オーブルールを全て撤廃して、首輪だけにすればいけるかも。

>>修正
むわーんw

74 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 14:23:02 ID:Dhygsa2U0
>>72
能力再現、いい言葉ですね。
そうか。はじめから本人の能力そのものとは考えなければよかったのか…

75名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 16:16:43 ID:KWGaGwoY0
話は変わりますが、ダメージ描写は一体どうなるのでしょうか。
これまでの経緯を見るに流血程度なら許容する雰囲気になっていましたが、重傷を負った場合も流血表現に留めるのでしょうか?
例えばですが、重傷を負って欠損したアバターデータにノイズが走る描写などをしては如何でしょうか?

76 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 16:27:47 ID:Dhygsa2U0
>>75
採用されるような投稿作家は、ルールで明言せずとも、そこら辺の加減を自分で調整してくると思います
ちょっと前に、自分が一番慎重に成りすぎていた手前、本当に形無しの意見ですが…。

演出も自由でいいかな。前の人の描写方法を継ぐことにはこだわらない方向で是非。

77名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 18:19:54 ID:WD0VfYKo0
>>70>>71
乙です

ざっと見た感じ、特に問題なさそう
ただガチャガチャの出現アイテムは書き手用ルールに回しておいた方が面白いかも
特に大吉

あとはオーブと首輪をどうするかって話くらいか?

78名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 19:40:04 ID:9.HiXvl.0
>>77
確かにそうですね。ガチャの項目は、ネタバレに回します。特に大吉w

そうですね。オーブ前提のルールを取るか、首輪前提のルールを取るか。
どちらを採用するにしろ、ルール一つ一つの意義を再確認するために、一度議論しておきたいです。

ところで、双方のルールを見比べると、
より原作に近いルールという点で首輪に長があり、
より破綻のないルールという点でオーブに長があると思います。

首輪の難点は、外せる参加者が限られてくる事かな? ちょっと自信がないですが…
ここは対主催者が成り立つ、外せる事が前提の大会では、悪い意味での不公平になるかなと。
専門性を競う分野ですから外せる外せないに競技性はないですしね。
主催者のスタンスを、「単独勝利が前提、しかし敢えて対主催者を名乗り出る者がいるならば受けて立つ」ぐらいにすれば、
一応は辻褄も合いますが…。
そうすると、敢えて不可能前提の対主催者勝利にこだわるキャラは、限られてしまいそうな…。
ルールで推奨されないタイプの志向を持つキャラは、なんだかんだで増えないですしね。
対主催者の頭数が増えないと、話の緊張感も途切れてしまいますし。
やはり、参加者が無理やりゲームに動員されるという理不尽が前提のルールなので、
首輪は今ロワには合わないかと。
すると、オーブ前提のルールの方がいいかな…

79名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 21:00:23 ID:PSs0eoA60
東方ならではの疑問
翼のあるミスティアとかチルノは、特殊能力ではなく身体能力として飛行ができるのか、
オーブ等で能力制限の緩和(アバターの能力再現の向上?)でも同じく飛行はできるのか

飛行は全面禁止
身体特徴なら飛行はあり
条件付きで飛行はあり
のどれかになるとは思うけど、判定はどうなのだろう

80 ◆wcZeL85Wks:2011/12/18(日) 21:08:09 ID:vt0QOVA.0
>>79
飛行も幻想的な能力にあたると思います。羽付きのキャラも同様。
よって、体力を消費すれば飛べるというのが適当かな。
作劇上もその方が何かと都合が良さそうです。

81名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 22:35:45 ID:msjqEhWM0
ルール設定お疲れ様です。ちょっときになったところを
>【二次設定の禁止】
明確な二次設定はわかるのですが、どこまでが二次設定扱いになるのでしょうか
「○○と△△は仲がいい」レベルの二次設定もアウトなのでしょうか? 例えばバカルテットのような(まあこれは三月精にて実際に仲がいいことが描写されましたが)
今のルールだと、そういった二次設定というより「一次設定の解釈」としての二次設定まで駄目なように見えるので、もうちょっと書き足したほうが良いかと思います
>四肢が吹き飛ぶのはアウト
これは吹き飛んでドグシャアとなる生々しい描写がアウト、ということなのか、それとも欠損自体がアウトということなのか、どちらなのでしょう
個人的には欠損自体はアリとしたほうがおもしろいと思うのですが、企画主的にはどっちなのでしょうか

82名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 23:02:45 ID:WD0VfYKo0
>>78
そこまで考えてあるならオーブ前提でいいと思う
というかロワSS初めてだからあまり先のことまで予測がつかないから
経験者の言葉に従いたい

>>81
カップリングというか百合展開さえ禁止してしまえば
それでいいようにも思うな
ほかに展開をひっくり返しそうな二次設定っていうとEXルーミアとかか?

83名前が無い程度の能力:2011/12/18(日) 23:50:19 ID:PSs0eoA60
>>81
リョナ・グロ趣味に行かなければってとこだけど……
どこまでが残酷描写なのかは各人で違うから明確な線引きは置いておくとして
好きなキャラが身体欠損したらきついだろうなぁ

>>82
>ほかに展開をひっくり返しそうな二次設定っていうとEXルーミアとかか?
そんな感じじゃないですかね

二次設定で言うと能力の解釈とかもあるかな
早苗の奇跡の能力は、風神録キャラ設定テキストを読む限り
風を起こす能力と雨を呼ぶ能力だけど、
二次では、都合の良い事を起こす能力として扱われていたりするね

問題は、二次設定の方を公式設定だと信じてる人も居る事で
このあたりは最初に摺り合わせをしてた方がいいのかも知れない

キャラの体術や術者としての力量は、萃夢想キャラ設定テキストに
簡易な紹介がされていて非常に参照になるけど
ゲームのキャラ性能は黄昏の意向が色々入ってるので、
全部公式とは言い難く扱いにくい(別の格ゲーの技とか色々ある)ってのもある

84 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 01:38:42 ID:owDSjBic0
皆さんの意見を受けて、書き手ルールの該当項目を以下のように変更する事にしました。

【二次設定の禁止】
百合は禁止。書き手は一次設定のみで勝負する。逆に読み手も文句を言わない。
どうしても二次設定を使いたい場合は、スレの空気を慎重に読むこと。

>>81
ご指摘、ありです。カップリングを百合に改正しました。
バカルテットはおそらくアリです。書き方にもよるでしょうが、私も機会あらばやる気まんまんです。
ただ二次設定禁止のルールは、建前としての意味合いが強いので、細かいルールは必要ないかな。
企画が平常運転している内は、このルールも曖昧な運用で通ると思います。

そこは悩んでます。あまり規制のルールを明文化すると、書き手が作品の質と関係ないところで、
無用に叩かれてしまう可能性もあるので、そこは及び腰の方向でまず。
その上で、あくまで私は、その回で脱落するキャラの欠損ぐらいならばいいかな、と思う次第。
もちろん作家の文体とか、話の展開にもよるので、ケースbyケースとなるでしょう。
流石に回をまたぐと、バトンを渡された作家にまで負荷が掛かりそうな。

>>82
私もこのようなルールは初めてなので自信がないです。。。
でも、そうですね。反論がなければオーブルールで既定路線といきます。
実は刻印前提のルール案も考えたのですが、あまり綺麗にまとまらなかったので。

あと、EXルーミアとかADチルノは、流石に駄目だしが必要になると思います。

>>83
仰る通り、そこら辺の線引きは難しいですね。

一次設定が、そも二次的な解釈なしに理解しえないほど曖昧ですからね。

85 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 02:09:45 ID:owDSjBic0
ちと某所とルールの記述が被ってしまった事に気が付きました。申し訳ありませんが、文面を以下のように差し替えさせて下さい。
ちなみに、やたら偉そうルールなのは、あくまで金科玉条の飾り物だからです。
投下作品に批判を加える場合も、このルールの持ち出しは極力控える方向で是非。
―――――――――――――――
【二次設定の禁止】
百合は禁止。書き手は一次設定のみで勝負する。
どうしても二次設定を使いたい場合は、スレの空気を慎重に読むこと。
また読み手も、この手の問題では自己主張しない。

86名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 09:02:58 ID:mkXGvwKk0
ナズ、鈴仙、レミリアに投票

87名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 09:45:14 ID:7r7XXpVg0
ナズ、ルナサ、藍に投票

88名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 16:29:07 ID:IawoKwlo0
細かいところだけど、幻想郷の十分の一の大きさだとかなりフィールドが大きくなってしまうような気が。確か富士山レベルの山がありますし
その大きさは想定内というならいいのだけど

89名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 17:14:14 ID:mkXGvwKk0
そういや>>33で言ってる幻想郷の地図ってどこのだろう
地図作成スレのやつ?

90 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 18:02:52 ID:4PugfEV.0
>>88
十分の一と書かず、適当なサイズとするべきですね。訂正します。

>>89
個人サイトの地図を、許可を頂いて(勿論、事後承諾じゃないですよ)加工中です。
最初はCGIの地図を用意する予定でしたが、昨日、ついに諦めたところ。

91 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 20:59:04 ID:4PugfEV.0
地図の仮案です。
ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/20.html

92名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 21:43:20 ID:ZsDWWvMo0
大体よいと思います。区域分けもしっかりしてありますし、あとは縮尺をどれくらいかはっきり書いておくくらいかと
魔法の森がちょっと大きいようなとも思いましたけど、ゲーム的には丁度良いですかね。守矢神社が妖怪の山にないのは何か理由があってのことでしょうか?

93 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 21:47:42 ID:4PugfEV.0
>>92
なるほど、守矢神社の位置を修正します。少々お待ちください。

94名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 21:54:45 ID:rw0.mCMQ0
それはどっちでもよくね? いや、まあ修正しても別にいいけど>守矢神社
たぶんだけど、妖怪の山が本来はもっと広いんだよ。湖が妖怪の山の中にあるくらいだから。大蝦蟇の池もそうじゃなかったっけ。
けど、そこまで厳密にしなきゃいけないってこともないし。地図さえわかりやすけりゃどっちでも。

投票はリグル、マミゾウ、ぬえ。

95名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 22:08:12 ID:ZsDWWvMo0
うどんげ、小傘、フランに投票、と
ルールの細かいところも結構決まってきましたね。早ければ今週に始められるかもですね

96 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 22:34:19 ID:4PugfEV.0
>>92
縮尺は厳密にやると作家が大変なので、なしの方向でいきたいです

>>94
守矢神社と妖怪の山の関係は主催者サイドの要なので、今回は修正しました。
ですが、私の加工能力の低さが故に、見ての通り修正するたびに地図が汚れていきます。
本当に申し訳ない。

>>95
そろそろ投票の区切りを決めて、スタートを目指したいですね。

97名前が無い程度の能力:2011/12/19(月) 22:50:42 ID:gzrlj2vE0
地図製作お疲れさまです
正確な地図は今のところ公表されてないので、これでいいと思います
少し違ってそうな場所は、幻想郷を模している異空間だと解釈すれば問題ないかと
それに、微妙に違う方が土地勘を頼りに進むと違う場所に出たりして面白いかと

ところでキャラ投票の票数は現在はどうなっているのでしょう?
中間発表があればありがたいです

おっと投票
パチュリー、てゐ、萃香で

98 ◆wcZeL85Wks:2011/12/19(月) 23:25:32 ID:4PugfEV.0
申し訳ありません。投票の中間発表は、体力と時間が残ってないです。


あと企画が回るまでは仕方がないのですが、いつかは大勢でwikiの編集を分担しましょう、
と切実なことを呟いてみる。
いや、このまま永延と私が個人でwikiを切り盛りする事が、既定路線のような雰囲気になっちゃうと、わたしの過労死が既定路線に。
wikiを編集して下さる方、大歓迎です。非ログインメンバーを求む!

99名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 00:55:05 ID:y/ncOOq20
ふぇぇ……wikiなんて怖くて触れないよう……

みすちーゆゆさまフランちゃん!

100名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 03:16:04 ID:OlRt.qvM0
ナズ、てゐ、霖之助に投票します

101名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 07:32:09 ID:C5SM/8po0
投票はリグル、レミリア、星。

SS補完くらいなら編集お手伝いできますよ>wiki
ただ、まだロワ自体に詳しくないから、ロワ特有の部分のお手伝いは手が回らないかな。

アイテムについて質問。
幻想的アイテムの支給はあり? 白楼剣とか緋想の剣とかレーヴァテインとか。
まあ本来の持ち主で無ければ本来の効果は発揮できないだろうし、発揮したとしてもやっぱり体力消費は避けられないだろうけど。

102名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 12:53:11 ID:1SQrW/620
ここまで集計してみました
順位移動の矢印はけっこうてきとー

紅魔郷(8人)
 フランドール       → 13 (9+4) >>27 >>56 >>95 >>99
 チルノ            .→ 12 (8+4) >>5 >>9 >>20 >>22
 大妖精            .→ 10 (6+4) >>5 >>22 >>28 >>50
 レミリア            → 9 (6+3) >>4 >>86 >>101
 小悪魔            .→ 3 (3)
 ルーミア           ↓ 2 (2)
 美鈴              .↑ 2 (1+1) >>58
 パチュリー        ↑ 2 (1+1) >>97
―――――――
妖々夢(9人)
 藍             ↑ 8 (4+4) >>15 >>29 >>62 >>87
 アリス          ...↓ 7 (7)
 ルナサ           .↓ 7 (6+1) >>87
 リリカ          ....↓ 6 (6)
 幽々子         ....↑ 4 (1+3) >>14 >>56 >>99
 リリーホワイト     ....↓ 2 (2)
 メルラン          ↓ 2 (2)
 レティ           → 1 (1)
 橙             → 1 (1)
―――――――
永夜抄(6人)
 リグル          ..↑ 18 (12+6) >>9 >>26 >>62 >>69 >>94 >>101
 ミスティア         .↓ 15 (13+2) >>14 >>99
 妹紅           ..→ 7 (5+2) >>48 >>69
 鈴仙           ..→ 7 (5+2) >>86 >>95
 慧音           ..↓ 6 (5+1) >>20
 てゐ            .→ 6 (3+3) >>9 >>97 >>100
―――――――
花映塚(6人)
 メディスン        ..→ 8 (7+1) >>28
 幽香           ..→ 7 (5+2) >>25 >>55
 小町           ..↑ 6 (1+5) >>12 >>27 >>50 >>58 >>64
 文             ↓ 4 (4)
 映姫           ..→ 1 (1)
 リリーブラック       .→ 1 (1)

103名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 12:53:46 ID:1SQrW/620
―――――――
風神録(5人)
 雛             → 8 (6+2) >>26 >>48
 にとり            ↑ 6 (4+2) >>15 >>29
 穣子           ..↑ 5 (2+3) >>25 >>58 >>64
 椛             ↓ 4 (4)
 静葉           ..→ 1 (1)
―――――――
地霊殿(8人)
 さとり            .↑ 6 (5+1) >>40
 こいし          ...→ 5 (5)
 空             → 4 (4)
 キスメ           .→ 3 (2+1) >>48
 パルスィ           ↑ 3 (1+2) >>20 >>55
 ヤマメ            .→ 1 (1)
 燐             → 1 (1)
 勇儀           ..→ 1 (1)
―――――――
星蓮船(7人)
 小傘           ..↑ 10 (3+7) >>7 >>16 >>27 >>28 >>40 >>56 >>95
 ナズーリン        ↑ 8 (5+3) >>86 >>87 >>100
 ぬえ            .↑ 7 (3+4) >>7 >>15 >>26 >>94
 星             ↓ 6 (5+1) >>101
 一輪           ..→ 2 (2)
 ムラサ            ↑ 2 (1+1) >>16
 白蓮           ..→ 1 (1)
―――――――
神霊廟(6人)
 神子           ..→ 7 (6+1) >>62
 マミゾウ         ..↑ 7 (5+1) >>4 >>94
 布都           ..↓ 6 (6)
 芳香           ..→ 1 (2)
 青娥           ..→ 1 (2)
 響子           ..↑ 1 (0+1) >>12
―――――――
その他(15人)
 蓮子           ..→ 16 (16)
 天子           ..→ 12 (11+1) >>14
 依姫           ..→ 10 (7+3) >>4 >>7 >>29
 萃香           ..↑ 10 (2+8) >>3 >>5 >>12 >>22 >>50 >>55 >>69 >>97
 衣玖           ..↓ 6 (4+2) >>16 >>64
 メリー            ↓ 4 (4)
 スターサファイア    ..↑ 3 (2+1) >>25
 霖之助         ....↑ 3 (0+3) >>3 >>40 >>100
 華扇           ..↓ 2 (2)
 阿求           ..↓ 2 (2)
 はたて            ↓ 1 (1)
 レイセン           ↓ 1 (1)
 サニーミルク        .↓ 1 (1)
 ルナチャイルド      ↓ 1 (1)
 豊姫           ..↑ 1 (0+1) >>3

104名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 12:59:26 ID:1SQrW/620
文「さーッ盛り上がってまいりました東方バトロワごっこ参加者投票!」
文「実況はわたくし、射命丸文!」
文「解説には地獄の裁判長、四季映姫・ヤマザナドゥさんをお招きしております」
文「映姫さん、本日はよろしくお願いします!」
映「よろしくお願いします」
文「ところで映姫さん」
映「なんですか?」
文「票、入ってないですねぇ(笑)」
映「ほっとけ!」
文「地獄の裁判長だけに「仏(ほっとけ)」。はい、親父ギャグ頂きました! 会場の皆さん愛想笑い!」
(ドッ)
文「さて裁判長が泣き出しそうなのでとっとと順位状況を見ていきましょう!」

文「全体に、動きがあった作品とそうでない作品に分かれているようですが、」
映「……そうですね。紅魔郷・永夜抄・神霊廟の各組は票の伸びこそありましたが、上位の順位変動はほとんどありません」
映「特に神霊組はほぼこのメンツで決まりでしょう」
映「紅魔組は大妖精vsレミリア・スカーレットという珍しいデッドレースを繰り広げています」
映「永夜抄ではリグル・ナイトバグが総獲得票を18に伸ばし、宇佐美蓮子の16を抜きました」
映「またミスティア・ローレライも15票とこれに続きます」
映「1・2位は不動として、残りの4名がそれぞれ7766とドングリですので、熱いと言えばここが一番熱いですね」

文「混戦の用を呈してきたのは妖々夢・花映塚・風神録・地霊殿ですね」
映「妖々夢では、八雲藍が単独トップに躍り出ました。また西園寺幽々子も地味に伸びてきています」
映「花映塚と風神録では、小野塚小町と秋穣子がそれぞれ票を伸ばし3位を確保、射命丸文と犬走椛に一歩先んじています」
文「地霊殿ではキスメと水橋パルスィがあと一歩で3位の霊烏路空を脅かす位置にいますね」
映「そうですね。この4作品は今後1〜3位が入れ替わる可能性が高く、最後まで目を離せません」

文「圧倒的に票を伸ばしているキャラがいるようですが?」
映「その他組の伊吹萃香が2票から+8、星蓮船の多々良小傘が3票から+7という怒涛の押し上げを見せています」
映「おかげでその他組は1位の宇佐美蓮子は確定としても、その下には比那名居天子・綿月依姫・伊吹萃香が並び立つ状況です」
映「星蓮船は他にもナズーリンが伸びてきているので、こちらも乱戦が続きます」

映「それにしても萃香といいリグルといい……おまえらそんなに幼女が好きか!」
文「オパーイ枠の小町さんも伸びてますよ?」
映「キーッ」
文「解説者泣き出してしまったのでここらで実況を終了します!」
文「皆さんこれからも東方バトロワごっこ参加者投票をよろしくお願いいたしますね!」
文「締切りは間近!」

105 ◆wcZeL85Wks:2011/12/20(火) 17:16:05 ID:sEQ5W9LE0
>>102
中間発表おつかれー。私が記述したヤツより、数段と見やすくて感激。
パーッと眺めた感じ、総じてバランスのいい票のばらつき具合かな。

>>それにしても萃香といいリグルといい……おまえらそんなに幼女が好きか!」
薄々と感じてたけど、いままで敢えて誰も触れなかったところに……大爆笑しました。

そろそろ投票期限を決めた方がいいですね。今週末でどうでしょう?

106 ◆wcZeL85Wks:2011/12/20(火) 17:32:49 ID:sEQ5W9LE0
>>101
少しでもwikiを編集して頂けると、私は労力以上に精神面で楽になります。
ロワ特有の項目は、まずは私はすべて整備する予定です。


ところでですが、
『BRごっこルール』の【基本ルール】の一番上のところに、

・このゲームは、主催者側の呼びかけに応じた、参加者たちで行われる。

という条文を追加してもよろしいでしょうか?
あと【基本ルール】も【大会基本ルール】と改名したいです。

107 ◆wcZeL85Wks:2011/12/20(火) 17:51:20 ID:sEQ5W9LE0
>>101
重ねて申し訳ありません。
幻想的なアイテムの支給はグレーです。固有名詞のつくものは初期支給で出ないといいかな。
中吉ガチャならば、いわゆるアタリとして緋想の剣ぐらい出てもいいかも。
もし強すぎるならば、劣化版を配ってもいいかな。

--------------------------
wikiの編集の事ですが、当面は一人でも回すつもりです。
ですが、いつかは皆で編集しないと、私が一か月忙しくなっただけで更新停止とかになったら
企画を続けられないと思う次第。精神的にプレッシャーを感じています。

せめて支給品欄と、追跡表と、本編コーナーだけでも勝手に更新されるようになれば安心安泰。
将来的にそうしたいなーと、勝手に絵を描いてます。

108名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 21:18:35 ID:c6v88UAA0
中吉ガチャで緋想の剣レベルのアイテムというのは、正直しょぼすぎると思うのですが……。ぶっちゃけ人間レベルの耐久力の相手に使う分には、緋想の剣より拳銃のほうが強いですし
漫画やアニメのバトロワでも初期支給品に固有名詞付きマジックアイテムがでるのくらい普通のことですし(むしろそうじゃないほうが珍しいような)
初期支給で固有名詞付きは無しにしたい理由が聞きたいです

109 ◆wcZeL85Wks:2011/12/20(火) 22:20:21 ID:mVRLZp4k0
>>108
蓬莱の薬、豊姫の扇子、毘沙門天の宝塔、ミニ八卦炉などの字面だけで見ると大概なモノを警戒しました。
能力制限が均等なので、強力なアイテムが初期から出回ると、いきなりバランスが壊れるかなと。
あとは小吉と中吉で垣根を設ける時に、強力なものの多い固有アイテムが自然と中吉に。
更には、他のロワより初期支給品の当たり外れの幅を狭めたいという狙いも。
マーダー率が高いので、ひとりで四人も五人も撃墜するような補正キャラはいらないかな。
とすると、逆算してキャラクター同士の強さの足並みも、初期は揃えた方が良さそう。

110名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 22:59:06 ID:c6v88UAA0
>>109
ということは、白楼剣緋想の剣あたりの「強いけど使い方は剣止まり」なアイテムならOKという感じですかね
最初は足並みを揃えたいということは、銃器類も最初のほうは控えめということでしょうか? 普通の拳銃はOKだけど、マシンガンとかはNGな感じ

自分としては逆のことを考えていました。能力制限はあっても、後々の体力のことを考えなければ強引に逃げられるような感じのルールなので、よくあるバトロワレベルのアイテムは問題ないんじゃないかと。実際それでゲームがおかしくなることはないでしょうし
あと、発する力を使用者の体力依存にするならば、宝塔やミニ八卦炉は別に大概なアイテムとは言えないかと。ミニ八卦炉は魔力を燃料としてますし
蓬莱の薬も、一回だけ死んだその場で体力ギリギリで即復活、というものにするなら、正直ハズレアイテムレベルのものかと思いますし
足並みを意図的にそろえる必要性は薄いように思います。それなりに強さの差がないと、誰もが正面からぶつかって各個撃破の戦略がとれてしまいますし。初期配布アイテムによる強さの上げ下げはあったほうがいいと思います

111名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 23:40:21 ID:C5SM/8po0
違う、好きになったキャラがたまたまリグルだっただけで、ロリが好きなわけじゃない、
という言い訳はさておくとして。

>>109-110
逆に、中吉ガチャ扱いにする場合には、もうちょっと威力調節なども緩めに考えたほうがいいかも。
ミニ八卦炉なんかは、本当に全力のマスタースパークも可能なくらいにするとか。
緋想の剣なんかも、天子以外が使ってもある程度使えるように調整しておくとか。

物によっては、別に普通に支給しても大丈夫そうね。
「アイテム;お払い棒 用途:人を殴るのに効果的」みたいな。

112名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 23:54:11 ID:3.HFsn4E0
>幻想的アイテムの支給はあり? 白楼剣とか緋想の剣とかレーヴァテインとか
レーヴァテインはアイテムじゃないですよ
あれはフランが作り出した炎でできた剣にレーヴァテインって名前を付けてるだけで
実際に武器があるのでは無く、スペルカード名ですね

そう言えば二次設定ではフランの持ってるS字型の杖(?)の名前とか言われてたりしましたっけ

>とすると、逆算してキャラクター同士の強さの足並みも、初期は揃えた方が良さそう。
蓮子、出場しそうなんですが……
強さを合わせるのは無理だと思う

>「アイテム;お払い棒 用途:人を殴るのに効果的」みたいな。
霊夢の使ってるような物だと、妖怪退治のいわくびっしりで、対妖怪用打撃武器になりそうだ

113名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 02:02:26 ID:eo0cdcAQ0
>>112
フランが作り出したかどうかも公式には言及されてはいないはず……いや、俺が知らんだけか?
まあどっちみち、確かにアイテムとしては出さないほうがいいか。
「フランが持ってる杖」とか出しても、それで魔法使ってるかどうかの設定も無いしな。

114名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 15:59:52 ID:WL/v2YMc0
>>105
今週末でいいと思うよ
でも投票状況によっては決選投票が必要そうなところが幾つか・・・
というわけで萃香、アリス、パルスィに投票

ところで上の方に関連して質問2つ

拳銃>弾幕だとして、お祓い棒みたいな幻想的なアイテムはどこに入るのだろう
拳銃>幻想(弾幕、能力、アイテム)なのかな、

あと拳銃>弾幕の具体例というか説明がほしい
もっと言うと大抵の幻想的な能力が拳銃よりも有用なので拳銃を使う意義が欲しい

俺の認識だと拳銃(支給品)は紫によって特殊な加工が施されていて、
与えられる全ての幻想的な効果を無効化する感じ。
それとも破壊力が拳銃>弾幕?

115名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 16:15:38 ID:1R3gaEEg0
剣類のアイテム(緋想の剣や白楼剣)なら、拳銃>幻想的アイテム
ミニ八卦炉や宝塔のような取り合えずなんかビームが出そうなものは、幻想的アイテム>拳銃
みたいな感じかな。でも八卦路みたいなアイテムなら結局使用者の体力を削って使う感じになるので、調整はいらないんじゃないかなーという気はする。流石に全ての幻想的なアイテムが拳銃より劣る、というのは残念すぎる気もするし
銃器類の最大の利点は、大した疲れもなく高い破壊力を発揮できることですしね

投票はアリスルナサリリカで

116名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 16:43:05 ID:OhybmnHY0
弾幕はどの程度撒けるのを想定してるんですかね
原作のように広範囲に展開できるが威力は低い(拳銃よりかなり下レベル)というものか。それとも広範囲展開はできず、3way弾を打ち出せる程度なのか
基本は後者。体力消費具合で前者+威力増強という感じかな。そうしておけば、拳銃は普通に有用ですし
投票はルナサリリカ大妖精で

117 ◆wcZeL85Wks:2011/12/21(水) 18:58:38 ID:uVERLsjI0
皆さんの意見をまとめると、大体こんな感じですかね
――――――――――――――――――――
■幻想的なアイテムについて
・名ありの幻想的なアイテムを小吉に入れるるべき
 ①バランス調整として、アイテムの効能は弱めにする。
 ②バランス調整として、幻想的なアイテムの使用にも、体力消費の制限を課す
・名ありの幻想的なアイテムを中吉に入れるべき
 ③バランス調整として、アイテムの効能は強めにする。(体力消費なし。もしくは緩め?)
・名あり、名無しに関わらず、アイテムの強さで小吉と中吉に振り分ける。
 ④バランス調整は個別検討。

■拳銃>弾幕について
・❶拳銃を強めに設計する。
・❷体力消費というコストに根拠を置く。
――――――――――――――――――――
以下、個人的な意見をば

『幻想的なアイテムについて』は、
①はアイテムの強さの個別調整が難しいかな。
②は簡単に実現できそう。
③は①より簡単に調整できそう。上限をインフレさせるだけなので。
④は①と同じ理由で難しいかな。

―②の主なメリットは、
・一番調整が簡単。
・最初からお馴染みのマジックアイテムを登場させられる。
―デメリットは、
・能力とアイテムの差別化が弱くなる。
―③の主なメリットは、
・能力とアイテムの差別化を付けやすい。
・中吉ガチャから出現するアイテムのバリエーションを増やせる。
―デメリットは、
・②のメリットの反転。

……うーん、一長一短ですね
あと、こうしてまとめている内に、④を実現するアイディアを思いつきました。

④小吉から出るマジックアイテムには体力消費の制限を課し、
中吉から出るマジックアイテムには体力消費の制限を課さない。

これでも簡単に調整できそう。
―――――――――――――――――――――――
『拳銃>弾幕について』は

❶はルールにするとかさばるかな。
❷は実現しやすそう。

以下は個人的な意見としては

・弾幕の射程については、狙撃は不味いので、拳銃以下が無難かな。
・威力はフィニッシャーにならない程度がいい妥当かと。
・体力消費もかかる方向で

その代わりに、

・弾切れしない。(あまり意味がないけど)
・ショットガンほどではないが、面に弾幕をばら撒ける。(まあまあ)
・何か装備しなくても撃てる。つまりは、剣やナイフを装備していても弾幕を撃てる。(SSだと相当強い)
・変則的な射線で攻撃できる。(書き手次第)
・モノによっては、予備動作なしで撃てる。(チートぎみ)

こんな感じでどうでしょう。
――――――――――――――――――――――――
>>110
マシンガンぐらいならアリかな。ビーム兵器が、コストなしの仕様でいきなり出てくると、流石に不味そう。

なるほど、足並みを揃えすぎると、たしかに話の展開が平坦になりますね。
ただ、撃墜スコア4以上のキャラが出てきてしまうと、それはそれで微妙かもしれない。
他のロワよりマーダーが多いので、マーダー補正のついたキャラは、単独勝利狙いのラスボス以外いらないかな。
たとえば、霊夢や魔理沙が無双する分には問題ないのですが、我が本命嫁の神子(好きすぎるので、企画中は触らないw)などが
撃墜スコア8など稼ごうものなら、空気読めと外野から野次が飛びそうな。
終盤にラスボス化したらアリですけど。
たぶん強いキャラを出すというより、弱いキャラを作って強弱を表現した方がいいと思います。
外れ支給品や、勝ち目の薄い蓮子に期待。

>>111
緋想の剣などの具体的な調整については、それを最初に登場させた作者に任せる方向で。

>>112
蓮子は一弱なので(もしくは阿求よりマシか)問題ないかと。上限は揃えたいかな。
アイテムもマシンガンや防弾チョッキ、哨戒天狗の盾より強いモノがポンと出てくると不味そう。

>>114
決選投票は、投票ルールの変更が困難なので、なしの方向でいきましょう。
拳銃の最大の意義は、私的な意見ですが、相手にトドメを刺せる事です。

>>115
>>流石に全ての幻想的なアイテムが拳銃より劣る、というのは残念すぎる気もするし
確かにそうですね。バランスが難しい。

>>116
体力の消耗による弾幕の威力増強は厄介かも。弾幕を濃くできるぐらいが調度いいかな。
弾幕が一撃必殺だと、その他の個性的なアイテム、能力の見せ場がなくなりそうな。
――――――――――――――――――――――――
本日の投票
小町、文、萃香

118 ◆wcZeL85Wks:2011/12/21(水) 19:02:31 ID:uVERLsjI0
後々、今週末で投票の締め切りとしたいです。

また明日は私、ちょっとレスできそうにありません。申し訳ない。

119名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 20:19:40 ID:1R3gaEEg0
幻想的なアイテムについては②が個人的にはいいと思います。バランス調整というよりも、元々そういうアイテムは魔力なりなんなりを消費するものですし、そのまま出せるという点でいい感じかと
能力とアイテムの差別化が弱くなるというのをデメリットとして挙げてますが、ちょっと意味がわからなかったです。元々能力とアイテムじゃ発揮される力が全然違うものですし、差別化も何もないかと
拳銃に関しても❷がいいと思います。元々拳銃は強化しなくても強いですし、体力消費しなければ拳銃並みの威力の攻撃を出せないのだから、拳銃というアイテムは問題なく活躍しますし

撃墜スコアが多すぎるキャラがどうのとか、マーダー補整がどうのというのは、正直気にしなくてもいいんじゃないでしょうか
そんなのは物語の展開の仕方でどうとでも転ぶものですし。特定のキャラが撃墜数稼ぐと文句言われそうだから調整入れる……というのはバトロワではやっちゃいけないことだと思います。キャラは皆平等です

120名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 20:49:48 ID:OhybmnHY0
○○のキャラは活躍しても文句言われなそうだけど、△△は文句言われそう……って懸念はバトロワじゃしちゃいけないですよね
別に撃墜スコアが四以上のキャラが出てきても問題はないはないと思いますよ

弾幕の威力増強が厄介といいますが、弾幕って要するに各キャラが持つ能力を飛び道具の形にしたものですよ。能力を体力消費で制限する以上、弾幕も体力消費式でないとおかしいような
代案としては、飛び道具として能力を放つ場合は極端に能力を制限される、とかでしょうか

121名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 20:52:25 ID:OhybmnHY0
失礼、撃墜スコアが四以上のキャラが出てきても問題はないと思いますよ、の間違いでした

122名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 21:57:03 ID:uVERLsjI0
>>119
>>能力とアイテムの差別化が弱くなるというのをデメリットとして挙げてますが、ちょっと意味がわからなかったです
ここは明らかに私の説明が足りなかった。
体力消費が掛かると威力に上限がかかるので、単純威力系のアイテムは、持ち主の攻撃能力と重複してしまうような。
たとえば、妹紅が八卦炉を装備したとしても、妖術で攻撃するのと八卦炉で攻撃するので、威力は一切変わりませんよね。

>>マーダー補整がどうのというのは、正直気にしなくてもいいんじゃないでしょうか
ここも私の説明が足りなかったです。というより、企画主として触れたくなかったかな。
ここは建前と実態が食い違ってくる部分なので…。
全てのキャラが平等なのはもちろんとして、
全てのキャラが企画の流れ的に自然な範囲で活躍をすることもまた望まれ、
そうなるように皆で企画を誘導していかないと、本当に自然状態で放置すると、企画が途中でぶっ壊れてしまうかと。

単独勝利狙いのキャラと、合同勝利狙いのキャラの最終エピソードでの枠は、
1人(チートでOK):4〜9人(内、対主催者の切り札を持つキャラが一人以上)で、この枠に収まるように脱落者を皆で作っていきます。
マーダーの数×撃墜スコアの平均を計算していかないと、前半でマーダーが減り過ぎたり、後半に対主催者が減りすぎたり。
で、大抵の企画はマーダーが足りないので、マーダーに補正が求められると。
今回は逆なので、マーダー補正は要らない感じかな。
アイテムの当たり外れの格差は、マーダー補正に優位に働くので、原作レベルまで落とした方がいいかも。

以下、本音。
特定キャラの大活躍は、複数の作家の手で行われないなら全然アリ。
この流れで、撃墜スコアが4以上のキャラが生まれたら、心から歓迎したい。
しかし、逆ならばアウトかな…。
で、どこから先が大活躍なのか、その基準を上記の計算で立てておいた方が無難かと。

人気キャラの即脱落も、単独の作家がごり押しでやると、さすがにアウトかと。
たとえば、ひとりの作家が霊夢と魔理沙と咲夜を落としたら、「いやそういう大事なことは皆で考えようよ」となるかも。

結局、キャラが平等であること以上に、スレ住民が平等なことの方が優先されます。
皆が望む結末を迎えるべき、とは言わずも、そういう方向を意識しないと着地点がなくなっちゃうかな。

>>120
申し訳ありません。特定キャラを優遇するつもりはないのですが、言い方が悪かった。
ただパロロワで活躍するキャラは恣意的に選ばれるので、ちょっと事情は複雑かも。
感覚的にいうと、人の手のかからないシミュレーションのように企画が進行すれば理想的なのですが、
作為がなければ企画が進行しないので、作為を作為的に隠さないと、そうはならないというか…。
曖昧で申し訳ない。

123名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 21:59:11 ID:uVERLsjI0
>>特定キャラの大活躍は、複数の作家の手で行われないなら全然アリ。
ごめんなさい。
特定キャラの大活躍は、複数の作家の手で行われるなら全然アリ。
でした。意味が逆とはこれいかに…

124名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 22:47:08 ID:eo0cdcAQ0
確か他のロワでは、なるべくなら同じキャラを連続して動かすのは避けましょうってな方針があったっけな。
まあローカルルールにもよるらしいけど、詳しくは知らん。
投票は藍、にとり、依姫。

125名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 22:49:56 ID:1R3gaEEg0
>1人(チートでOK):4〜9人(内、対主催者の切り札を持つキャラが一人以上)で、この枠に収まるように脱落者を皆で作っていきます。
ある程度の方向性はスレ内で考えたりすると思いますが、ここまでかっちり決めてしまうものなのですか……? 自分が過去に見たロワだとそこまで決めるパターンはなかったので、ちょっと疑問です
基本的に書き手まかせで適度に口を出すという形になると思いますが、そんなに人数の枠を考えるレベルの制限をかすのはどうなんでしょう
ちょっとバトワロとはこういうもの、というような先行した考えがあるように思います。これは「バトロワごっこ」であったりするんですし、あるかどうかも不明確な「バトロワの枠組み」に無理に乗せなくてもいいと思いますよ

126名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 23:02:10 ID:tV89FqcE0
>・弾切れしない。(あまり意味がないけど)
いや、思いっきり重要なんですが
銃が強いと言っても弾が切れれば、脅威と言えなくなる物ですからね

弾切れと言えば、銃を出す場合
最初に弾倉内に入っている弾数、使用した弾数、残って弾数の管理は厳格に行う必要があると思います
弾のストックがある場合も、
スピードローダーやマガジンローダーのある無しも必須かと

127名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 23:46:01 ID:uVERLsjI0
>>125
がっちり決めないのですが……なんというか、先の展開を見越す書き手が増えたので、最終的にはこの枠組みにハマる感じかな・
ただマーダー枠は、ジョーカー投入があるか、ラス話が長編ならば増えるかも。
「バトロワの枠組み」は、人気ロワならば確実にあります。パロロワ辞典と十年ほどの歴史のせいかな。
でもおっしゃる通り、これはバトロワごっこですね。いや失念してました。
うーん。単独勝利狙いと合同勝利狙いの可能性がラストエピソードまで残れば、後は自由かな。
ひとりの作家による一キャラの無双や、人気キャラの即脱落の連投は、さすがに不味いと思うけど。

>>126
弾は多目に支給されるので、滅多に弾切れは起きないです。
弾切れより銃が壊れる事の方が多いかな。

128名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 23:57:07 ID:SA2bUUjM0
多めに支給されるのでと言いますけど、それは書き手次第のような……
拳銃は支給されたが、弾は装填されてるマガジン一本分のみ、とか普通にある展開ですし
大量の弾が支給されたが、銃自体はなし。弾を交渉カードにする、みたいな展開もありますし

129名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 23:57:38 ID:1M.30uRs0
銃は鈍器としても使えるって東方ファイトで言ってた

130名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 00:15:00 ID:CNd7Ycwk0
>>128
そうですね。ちと失念してたか。

>>129
大爆笑しましたw

131名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 02:00:26 ID:SUiC7zF60
そういやロワ「外」の世界ってどういうことになるんだろう
咲夜さん不在の紅魔館とか妖夢不在のゆゆ様とか…(二次依存の考えかもしれないが)
そのあたりキャラに説明せんと勝手に離脱したりしかねない。

132名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 03:15:08 ID:Rpk6sQ960
離脱ってのは咲夜さんや妖夢が勝手にゲームを抜け出さないかってこと? 一応自分から参加したって設定になるんだろうから、そこら辺は気にしなくてもいいかも
外の設定も決めた方がいいかもね。イメージとしては各々の場所にモニターが配られてて、それで中の様子を皆が見てる感じを想像してるのだけど、どんな感じにするか

133名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 18:44:12 ID:ctsNP6aQ0
守矢神社に会場設営してみんなで宴会しながら見てるの想像してた。

投票、リグル、レミリア、星。

134名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 19:13:29 ID:NWYp2fTo0
会場は守矢神社か八雲家、博麗神社あたりが適当だろうねー

あと>>117は個人的に③を押してます。やっぱり八卦炉が能力よりしょぼいのは辛い

135名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 21:10:06 ID:ctsNP6aQ0
今さらだが、>>117見ると、結構弾幕も使えるな。
まあスペカは使えないだろうけど、当たれば拳で殴ったのと同程度のダメージは行きそうだ。
体力消費が難だけど。

136名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 22:16:12 ID:NKPuG2kY0
ナズーリン、依姫、パルスィに票。

>>135
集団対1人ならかなり効果ありそう

137名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 22:22:06 ID:v.MSG6OQ0
書き手側としては各々別々に観戦してた方が書きやすいですよねー……というかそもそも一つの会場で集まって始まるというのが発想になかった
最初のほうは各々で観戦してて、ゲームがクライマックスに行くにつれてホームベース(参加者が眠ってたり、現実側の主催者の紫がいるとこ)にワイワイ集まってくる、って展開がよさそうですかね

アイテムは③にするとなると、現実のアイテムを登場させるというよりも、「幻想郷にあるモノをモチーフにした“そういうもの”なアイテムとして登場させる」という感じになるかな。実際の八卦炉と違って、「一定体力を消費することで射程数十mの光砲を撃つことが出来るアイテム」として登場させる、というように
そういう扱いにしておけば、例えば「レーヴァテインというアイテム」を登場させたりすることもできるわけで、アイテムの幅が広がっておもしろいことになりそう
その場合、ロワ内におけるアイテムの性能をしっかり書き手が記述しておいたほうがよさそうですね。このロワ内においてはこのような効果を持つアイテムだ、みたいな感じで

投票はルナサリリカぬえでお願いします

138名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 22:56:55 ID:v.MSG6OQ0
③の線で行くならこういう感じになるんですかね。叩き台としてルールを作ってみました
話が進むのに役立てば幸い

【幻想的なアイテムの扱いについて】

・バトルロワイアルにおいてはたびたび幻想的なアイテムが登場するが、それらのアイテムは幻想郷に存在する本物とは別物の「幻想郷のアイテムをモチーフとしたアイテム」である。
・それらのアイテムは、バトルロワイアル用に強化、調整、限定された性能になる物も存在する。
例:本来のミニ八卦炉の性能は、「魔力を消費することで、とろ火から山一つを焼く火力までを自在に調整して放てるアイテム」だが、バトルロワイアル内においては「魔力、体力の消費無しに、2回だけ100m超過の光砲を打ち出せるアイテム」という扱いになる。
・また、登場させる幻想的なアイテムは、幻想郷に実際にモノとして存在するものでなくてもよい。
例:レーヴァティンやグングニルなど。
・なお、バトルロワイアル内で実際に登場するアイテムが、この項目で例示された通りの性能になるとは限らない。

139名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 23:28:07 ID:8FCFIHiI0
取りあえずアリス小傘お空に投票
弾幕にも明示的なルールがほしいところですね

140名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 23:47:54 ID:yBJ9FHP.0
とりあえず椛ゆゆこみすてぃあ

141名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 00:41:17 ID:NuSn3ACU0
>弾幕にも明示的なルールがほしいところですね
威力と体力消費の関係ぐらいで納めて欲しいな

あまり制限されると書き辛い

142名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 01:38:37 ID:q8r0oLc20
一発の威力:石を投げるくらい〜拳で殴ったくらい
放射できる量:3way程度の弾数
体力消費:弾幕を連射し出し続ける=速めに走る程度の疲れ
これをベースとして、体力消費で強化する感じかな。上限的には拳銃並みの弾丸は一発出すだけでも相当に疲れるみたいな扱いで。あとは書き手任せな感じ

143名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 18:52:42 ID:P1BNRrEY0
・あらゆる幻想的な能力を行使した者は、その有効性や規模に伴い、相応の体力を消費する。
・逆に、残りの体力で相応のコストを支払いきれない能力は使用不可。
・一定以上の体力を消耗すると過労死する。
・弾幕についてはこちら。
威力:トドメにならない。
射程:狙撃は無理。後は書き手により自由。
濃度:体力消費依存。
ボム:弾幕ではなくスペカの扱い。
・細かい能力制限は問題が起きた時に議論する。

144 ◆wcZeL85Wks:2011/12/23(金) 18:53:36 ID:P1BNRrEY0
申し訳ない。↑はコピペミスです。
――――――――――――――――――――
実況ネタは、本編扱いではなく番外編とした方がいろいろと自由に書けるかも

>>135
弾幕は立ち回りだと相当強そう。トドメ等は他に譲りそうですが。

>>137
なるほど、東方キャラによる二次創作物とした方が良さそうですね。

>>138
おお。いい原案!
現代兵器は河童製という設定も考えていたので(主催者が神奈子に設定したのも、山の妖怪たちと繋がりがあるから)、
このルール案はマジックアイテムより広い枠組みに応用できるかも。
それを踏まえた上で、他のルール文と見栄えを揃えるため私の醜い文体で劣化変換するとw
こんか感じですかね?

【出典とアイテムの関係について】

・大会で使用されるアイテムは、基本的に全て、主催者側が『バトル・ロワイアル』や幻想郷の何かを参考に用意した二次創作物。
・特にマジックアイテムには、今大会のために独自の調整を施された物が多い。
・幻想郷に実在しないアイテムも登場し得る。例えばレーヴァティンなど。

>>139
確かに私の出した仮案は不十分かも; 急いで見直します

>>141
それと射程も欲しいかな

>>142
いい感じですね。ディティールを緩くして、こんな感じでどうでしょう


【能力制限】

・あらゆる幻想的な能力を行使した者は、その有効性や規模に伴い、相応の体力を消費する。
・逆に、残りの体力で相応のコストを支払いきれない能力は使用不可。
・一定以上の体力を消耗すると過労死する。
・弾幕についてはこちら。
威力:トドメにならない。
射程:狙撃は無理。後は書き手により自由。
濃度:体力消費依存。
ボム:弾幕ではなくスペカの扱い。
・細かい能力制限は問題が起きた時に議論する。

145 ◆wcZeL85Wks:2011/12/23(金) 19:00:15 ID:P1BNRrEY0
我に返って読み返すと、ルール案の文章が酷すぎる。リビルド。
――――――――――――――――――――――
【出典とアイテムの関係について】

・大会で使用されるアイテムは、基本的に全て、主催者側が『バトル・ロワイアル』や幻想郷の何かをモチーフに用意した二次創作物。
・特に幻想的な効果を持つアイテムの中には、今大会のために独自の調整を施された物が多い。
・幻想郷に実在しないアイテムもあり得る。例えばレーヴァティンなど。

【能力制限】

・あらゆる幻想的な能力を行使した者は、その有効性や規模に伴い、相応の体力を消費する。
・逆に、残りの体力で相応のコストを支払いきれない能力は行使不可。
・一定以上の体力を消耗すると過労死する。
・弾幕についてはこちら。
威力:トドメにはならない。
射程:狙撃は無理。
濃度:体力消費依存。
ボム:弾幕ではなくスペカという扱い。
・細かい能力制限については問題が起きた時に議論する。

146 ◆wcZeL85Wks:2011/12/23(金) 19:14:49 ID:P1BNRrEY0
BRルールの細かい文章を変えました。意味はまったく変わりません。反対があればすぐに戻します。

このゲームは、主催者の呼びかけに応じた参加者たちにより行われる。
行われる。→プレイされる。

147名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 19:39:08 ID:q8r0oLc20
ルール設定お疲れ様です。大分固まってきましたねー
弾幕の項目ですが、ボムのとこはいらないと思います。ボムってのはあくまでゲーム上の要素ですし(ノリでボムとか言ってそうですが。儚月抄でもそんなこと言ってたし)
企画主さんもわかってるかと思いますが、スペカっていうのはあくまで「弾幕ごっこ内で使われる遊び用の技」であって、戦闘で実用性のある必殺技というわけではないですし。「弾幕ではなくスペカという扱い。」って文は語弊があるかと

148 ◆wcZeL85Wks:2011/12/23(金) 19:56:02 ID:P1BNRrEY0
>>147
いや、わかってなかった(汗)
なるほど、ボムは削除します。

149 ◆wcZeL85Wks:2011/12/23(金) 20:17:28 ID:P1BNRrEY0
連投、申し訳ない。
本日の投票をば……文、小町、萃香
――――――――――――――――――――
この調子でルールが固まれば、またエピ0の改稿に戻れるかな。読み返すといろいろ酷い。
シーン1、2、4はなんとか読めるレベルまで直せたけど(と思いたい)、3が…
とにかく今日はおやすみです(ちと睡眠不足

150名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 20:22:10 ID:a3l/dQPo0
ところで週末って今日?明日?明後日?
今日まだセーフならぬえアリスてゐに投票

151名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 20:23:11 ID:a3l/dQPo0
あ、タイミング悪かったか
>>149お疲れさんです

152名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 21:00:31 ID:q8r0oLc20
自分も投票。チルノ大妖精フラン

153名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 23:01:05 ID:aFBUgsKw0
>>146乙。
そろそろルール面での意見も出尽くしてきたかなぁ。
投票はレミリア、星、マミゾウ。
紅魔郷枠も接戦だなぁ。ワイルドカードでの出演も期待しよう。

154名前が無い程度の能力:2011/12/23(金) 23:59:00 ID:MILdYKwg0
小傘、ぬえ、フランに投票っと

155 ◆wcZeL85Wks:2011/12/24(土) 04:52:00 ID:LymIhOlU0
>>150
本日(土曜日)の24時までという事にしましょう。
さすれば日曜日に色々と話を進められそう。

156名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 06:14:20 ID:LymIhOlU0
 フランドール       → 15 (13+2) >>152 >>154
 チルノ            .→ 13 (12+1) >>152
 大妖精            .→ 12 (10+2) >>116 >>152
 レミリア            → 11 (9+2) >>133 >>153
 小悪魔            .→ 3 (3)
 ルーミア           → 2 (2)
 美鈴              .→ 2 (2)
 パチュリー        → 2 (2)
―――――――
妖々夢(9人)
 アリス          ...↑ 12 (7+5) >>114 >>115 >>137 >>139 >>150
 藍             ↓ 9 (8+1) >>124
 ルナサ           .→ 9 (7+2) >>115 >>116
 リリカ          ....→ 9 (6+3) >>115 >>116 >>137
 幽々子         ....→ 5 (4+1) >>140
 リリーホワイト     ....→ 2 (2)
 メルラン          → 2 (2)
 レティ           → 1 (1)
 橙             → 1 (1)
―――――――
永夜抄(6人)
 リグル          ..→ 19 (18+1) >>133
 ミスティア         .→ 16 (15+1) >>140
 妹紅           ..→ 7 (7)
 鈴仙           ..→ 7 (7)
 てゐ            .↑ 7 (6+1) >>150
 慧音           ..↓ 6 (6)
―――――――
花映塚(6人)
 メディスン        ..→ 8 (8)
 小町           ..↑ 8 (6+2) >>117 >>149
 幽香           ..↓ 7 (7)
 文             → 6 (4+2) >>117 >>149
 映姫           ..→ 1 (1)
 リリーブラック       .→ 1 (1)

157名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 06:14:52 ID:LymIhOlU0
風神録(5人)
 雛             → 8 (8)
 にとり            → 7 (6+1) >>124
 穣子           ..→ 5 (5)
 椛             → 5 (4+1) >>140
 静葉           ..→ 1 (1)
―――――――
地霊殿(8人)
 さとり            .→ 6 (6)
 こいし          ...→ 5 (5)
 空             → 5 (4+1) >>139
 パルスィ           ↑ 5 (3+2) >>114 >>133
 キスメ           .↓ 3 (3)
 ヤマメ            .→ 1 (1)
 燐             → 1 (1)
 勇儀           ..→ 1 (1)
―――――――
星蓮船(7人)
 小傘           ..→ 12 (10+2) >>139 >>154
 ぬえ            .↑ 10 (7+3) >>137 >>150 >>154
 ナズーリン        ↓ 9 (8+1) >>133
 星             → 8 (6+2) >>133 >>153
 一輪           ..→ 2 (2)
 ムラサ            → 2 (2)
 白蓮           ..→ 1 (1)
―――――――
神霊廟(6人)
 マミゾウ         ..↑ 8 (7+1) >>153
 神子           ..↓ 7 (7)
 布都           ..→ 6 (6)
 芳香           ..→ 1 (2)
 青娥           ..→ 1 (2)
 響子           ..→ 1 (1)
―――――――
その他(15人)
 蓮子           ..→ 16 (16)
 萃香           ..↑ 13 (10+3) >>114 >>117 >>149
 天子           ..↓ 12 (12)
 依姫           ..↓ 12 (10+2) >>124 >>133
 衣玖           ..→ 6 (6)
 メリー            → 4 (4)

158 ◆wcZeL85Wks:2011/12/24(土) 06:18:27 ID:LymIhOlU0
上が中間発表です。
あと前に「決選投票はなしの方向で(ドヤッ)」とか頭のおかしい事をのたまいましたが、あれはなしの方向で
もし仮に同率三位が出てきたら、その時は決戦しかないですね

159名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 08:41:30 ID:rx6b7i220
天子、ルナサ、リリカに投票
いよいよ大詰めですね

160名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 08:43:42 ID:03VAQ/qA0
そいじゃラスト投票ね。
リグル、藍、依姫。

161 ◆wcZeL85Wks:2011/12/24(土) 09:14:25 ID:LymIhOlU0
ラストぐらい嫁に投票
神子、映姫、文

162名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 13:38:49 ID:6KLM8TDo0
じゃあ俺も嫁に
リグル慧音映姫さま!

163名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 17:50:41 ID:yiLmkdFc0
じゃあ俺も嫁に
藍様 ナズーリン お燐!

164名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 20:05:18 ID:iTCRMVV60
リリカ、てゐ、天子に投票

次回、もしやるとしたら、自機勢もシードなしでやりましょう

165名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 21:19:30 ID:begYtTHY0
蓮子大妖精こいしに投票ー

166名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 23:20:18 ID:gS9C/VTo0
チルノ、メディスン、蓮子に投票です

167名前が無い程度の能力:2011/12/24(土) 23:44:43 ID:jCJzNl8w0
おお、結構決まってきたなー
メルラン、天子、ナズーリンで

168 ◆wcZeL85Wks:2011/12/25(日) 00:54:13 ID:o4lTsPII0
じゃ、投票を打ち切ります! 集票開始!

169 ◆wcZeL85Wks:2011/12/25(日) 01:16:00 ID:o4lTsPII0
バトロワごっこ参加者選出投票結果発表!
―――――――
紅魔郷(8人)
 フランドール        15 (15)
 チルノ            . 14 (13+1)
 大妖精            . 13 (12+1)
 レミリア            11 (11)
 小悪魔            . 3 (3)
 ルーミア           2 (2)
 美鈴              . 2 (2)
 パチュリー         2 (2)
―――――――
妖々夢(9人)
 アリス          ... 12 (12)
 藍              11 (9+2)
 リリカ          .... 11 (9+2)
 ルナサ           . 10 (9+1)
 幽々子         .... 5 (5)
 メルラン          3 (2+1)
 リリーホワイト     .... 2 (2)
 レティ            1 (1)
 橙              1 (1)
―――――――
永夜抄(6人)
 リグル          .. 21 (19+2)
 ミスティア         . 16 (16)
 てゐ            . 8 (7+1)
 妹紅           .. 7 (7)
 鈴仙           .. 7 (7)
 慧音           .. 7 (6+1)
―――――――
花映塚(6人)
 メディスン        .. 9 (8+1)
 小町           .. 8 (8)
 幽香           .. 7 (7)
 文              7 (6+1)
 映姫           .. 3 (1+2)
 リリーブラック       . 1 (1)
―――――――
風神録(5人)
 雛              8 (8)
 にとり            7 (7)
 穣子           .. 5 (5)
 椛              5 (5)
 静葉           .. 1 (1)
―――――――
地霊殿(8人)
 さとり            . 6 (6)
 こいし          ... 6 (5+1)
 空              5 (5)
 パルスィ           5 (5)
 キスメ           . 3 (3)
 ヤマメ            . 1 (1)
 燐              2 (1+1)
 勇儀           .. 1 (1)
―――――――
星蓮船(7人)
 小傘           .. 12 (12)
 ナズーリン         11 (9+2)
 ぬえ            . 10 (10)
 星              8 (8)
 一輪           .. 2 (2)
 ムラサ            2 (2)
 白蓮           .. 1 (1)
―――――――
神霊廟(6人)
 マミゾウ         .. 8 (8)
 神子           .. 8 (7+1)
 布都           .. 6 (6)
 芳香           .. 1 (2)
 青娥           .. 1 (2)
 響子           .. 1 (1)
―――――――
その他(15人)
 蓮子           .. 18 (16+2)
 天子           .. 15 (12+3)
 萃香           .. 13 (13)
 依姫           .. 13 (12+1)
 衣玖           .. 6 (6)
 メリー            4 (4)

170 ◆wcZeL85Wks:2011/12/25(日) 01:27:00 ID:o4lTsPII0
参加者発表
ワイルドカードはレミリアと依姫です。
――――――――――――――――――――――
5/5 自機枠
○博麗霊夢/○霧雨魔理沙/○十六夜咲夜/○魂魄妖夢/○東風谷早苗

4/4『東方紅魔郷』
○フランドール/○チルノ/○大妖精/○レミリア

3/3『東方妖々夢』
○アリス/○藍/○リリカ

3/3『東方永夜抄』
○リグル/○ミスティア/○てゐ

3/3『東方花映塚』
○メディスン/○小町/○???

3/3『東方風神録』
○雛/○にとり/???

3/3『東方地霊殿』
○さとり/○こいし/○???

3/3『東方星蓮船』
○小傘/○ナズーリン/○ぬえ

3/3『東方神霊廟』
○マミゾウ/○神子/○布都

4/4 その他
○蓮子/○天子/○萃香/○依姫

171 ◆wcZeL85Wks:2011/12/25(日) 01:41:43 ID:o4lTsPII0
■決選投票ルール
同着となり枠内で決着の付かなかった以下三組について、決選投票を行う。

花映塚(2名)
幽香(7) 文(7)
――――――――――
風神録(2名)
穣子(5) 椛(5)
――――――――――
地霊殿(2名)
空(5) パルスィ(5)
――――――――――

・投票期間は月曜日の20時まで。
・一人につき、各枠に一票ずつの投票権を持つものとする。つまり一人三票。
・日をまたいでも投票権は復活しない。

皆様、奮ってご投票ください

172 ◆wcZeL85Wks:2011/12/25(日) 01:54:16 ID:o4lTsPII0
というわけで、
幽香、椛、空に一票ずつ

173名前が無い程度の能力:2011/12/25(日) 01:59:30 ID:raRP1lG.0
集計お疲れさまです

微妙にかゆいところに手が届かないメンバー構成は投票ならではだなぁ

決戦投票は
文、穣子、パルスィで

174名前が無い程度の能力:2011/12/25(日) 02:17:08 ID:Y/Ofn6m.0
幽香、穣子、パルスィに投票で
どこも結構接戦でしたね

175名前が無い程度の能力:2011/12/25(日) 09:40:55 ID:OeUft1.s0
文、椛、パルスィで。
今回は一日一票じゃないのね、了解です。

176名前が無い程度の能力:2011/12/25(日) 11:04:59 ID:nlMVDtvM0
おお、一人一回だけなのね
じゃあ文、穣子、空!

177名前が無い程度の能力:2011/12/25(日) 12:31:31 ID:tTJDcrSk0
永夜組も決選かと思ってたけどてゐが一人抜けただと・・・!?
幽香もみもみパルパルで

178 ◆wcZeL85Wks:2011/12/25(日) 18:47:46 ID:oBgi0jUs0
全改稿終了。コピペミスと、データ保存ミスで何度も焼けたけど……たぶん完成。

ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/18.html

179名前が無い程度の能力:2011/12/25(日) 20:05:02 ID:7rU43PUI0
ゆうかだけに投票でー

180名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 13:35:46 ID:kpWzyS2.0
まだ投票中なら俺も投票するよ

文、空、椛に一票入れるよ

181 ◆wcZeL85Wks:2011/12/26(月) 16:42:55 ID:yhkwOXf20
まだまだ投票中だよ。投票は本日の20時までさ。

182 ◆wcZeL85Wks:2011/12/26(月) 19:20:07 ID:yhkwOXf20
あと、これでルール議論は最後になると思うけど、ガチャガチャはフィールドのどこに設置しよう。
書き手任せで大丈夫なのかも含めて、すこし話し合っておいた方がいい気がする。

183名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 19:42:14 ID:RmXShmFo0
他ロワで見たネタですが、追加アイテムや報酬を受け取るときは主催者側の使いが来るってのもありましたね
今回のルールで行くなら、オーブに向かって意思表示すると自動でオーブ消費&アイテムが現れるってのでもいいかもしれないですね。もしくは紫が届けに来るとか
普通にガチャ配置で行くなら、殆どの参加者にわかりやすい各施設に置くってのがいいかもしれないですね。紅魔館、人里、永遠亭、魔法の森入り口(香林堂)、博麗神社など
ガチャは微妙に多めに配置したいとは思います。全部のガチャに待ち伏せ組みが配置されてしまうのを防ぎたいかなとは思うので

184名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 20:07:30 ID:RmXShmFo0
あー幽香パルスィに投票するつもりだったんですけど忘れてましたねー……
同票がいますね

185 ◆wcZeL85Wks:2011/12/26(月) 20:13:11 ID:yhkwOXf20
>>183
読んだところ、中々にいい感じですね。
前者ならば、オーブとアイテムの交換にはある程度の集中が必要なため戦闘中にこれを行うことは出来ない、という縛りが欲しいかな。
後者ならば、地図の赤い印のついた施設にあまねく設置してもいいかも。
ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/20.html

――――――――
さて。ではそろそろ投票を打ち切ります

186 ◆wcZeL85Wks:2011/12/26(月) 20:13:44 ID:yhkwOXf20
あ、まだ間に合いますよー。私の線引きより前だったのでセーフですw

187 ◆wcZeL85Wks:2011/12/26(月) 20:19:34 ID:yhkwOXf20
投票結果は次の通り。
――――――――――
花映塚(2名)
幽香(5) 文(4)
――――――――――
風神録(2名)
椛(4) 穣子(3)
――――――――――
地霊殿(2名)
パルスィ(5) 空(3)
――――――――――
よって、幽香、椛、パルスィが参戦と決まりました。

188名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 21:56:59 ID:RmXShmFo0
キャラも決まりルールもおおよそのところが決まって、いよいよ始められそうですね
書き手のキャラ予約はいつから始まるんでしょうか。○日からキャラ予約スタート、みたいな形で始められるのかな

189名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 22:18:34 ID:MssTZsWo0
>>185
北東に施設ねぇwww

ところで>>37に関して質問なんだけど、ミニ幻想郷内の復元度について知りたい
霊夢が博麗神社で「うちの包丁発見!」とか
魔理沙が家で「ミニ八卦炉(レプリカ)発見!」とか
アリスが家で「人形を作るために必要な道具一式発見!」とかはアリなの?

190名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 22:28:03 ID:MssTZsWo0
北東じゃねぇ北西だ

191名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 22:49:24 ID:hrxxHrXs0
元から存在するものならあり、とするなら
包丁とか人形を作るために必要な道具一式はありかな

人形を作れると言っても瞬時に作成できるわけでないので
時間切れ&襲撃される覚悟で制作を行い、
うまくいけば一体作成できるか否かぐらいのバランスでどうだろう

あと、ミニ八卦炉(レプリカ)は幻想アイテム扱いで手に入らないと思う

もう一つは、建物はあるけど何か道具となるものは置いてない場合かな
こちらだと休んだり隠れたりは出来るけど
めぼしい道具は手に入らないとなるんだろう

ただ、武器にしろ道具にしろ、やろうと思えば何だって活用できるから
幻想級の道具は手に入らないぐらいでいいのかもね

192名前が無い程度の能力:2011/12/26(月) 23:10:06 ID:RmXShmFo0
普通の道具はアリ。幻想的なアイテムはなし、って感じでしょうか
幻想的な力に制限がかかってるんだし(人形があってもアリスはいつもどおりに戦えない)、非幻想的アイテムについては無規制でもいいかもしれない

193 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 07:20:45 ID:OzFH4NxA0
>>188
何時からスタートしましょうか。いつからといわず、いまから始めちゃってもいいけどw
ただ、私はWiKiの編集(2chパロロワ辞典を含む)だけで、しばらく一杯いっぱい

>>189
なんなら北東に施設を追加するよ。八雲の屋敷とか。

>>190 >>191
あんまり役立つ物がポロリと出てきちゃ不味いよね
大出刃の包丁すら際どいかな。一応、ナイフも支給品だし
でも、個人的には書き手のさじ加減に任せても大丈夫な気がする

194名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 12:12:46 ID:khsi6raM0
予約ってここで宣言するのかな
まとめwikiのトップに予約、ってボックスがあったけど、あれは鳥対応してるのかな

195名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 12:38:47 ID:RZp6hJF20
試してみたが無理っぽい

196名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 14:32:00 ID:EGSeLLoE0
じゃあ明日から予約スタートでどうだろう。00:00からということで
微妙設定のつめはありそうですけど、すぐに決まりそうなものばかりですし

197 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 16:36:46 ID:3n57lOIg0
>>194
まとめwikiのボックスは冷静に考えると役立たないっすね(汗)過密ロワだと使い道もありましょうが。
日を置いて削除します。

>>196
私もそれで行きたい。

198名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 18:15:49 ID:w8aa0vX60
予約はここでするのか
0:00開始ね
一度だけ告知上げ

199名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 18:30:18 ID:Osnqnxqc0
俺はもうちょっとだけ様子見よう。
他のロワSSもちょっとは見てみたけどまだよくわかってないし、他の人がどう導入するかも気になる。

えーと、もう結論出てたらスマンが一応確認。
参加キャラは、教室(守矢神社)で説明受けた後は、ランダムに各エリアに転送されたってことで始めておk?

200 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 18:47:42 ID:3n57lOIg0
>>199
参加者を一か所に集めてルール説明→ランダム転送、という流れまでは決定済みだったはず。
会場のセッティングは書き手に一任。ルールの説明方法も書き手に一任。

201名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 19:05:58 ID:Osnqnxqc0
>>200
ん、ランダム転送確定なのはわかったけど、
>会場のセッティングは書き手に一任。ルールの説明方法も書き手に一任。
……? ごめん、ちょっとどういう意味か頭が追いついてない。
◆wcZeL85Wksさんは、会場でのルール説明シーンまでを書いてる途中じゃなかったっけ?

ああ、そうだそれともう一つ。
書き手ルールに、時刻を二時間区切りで区切ってあったけど、スタート時の時刻は? 0時(深夜)からスタート?
……というか、三時間区切りで放送って話じゃなかったっけ。二時間ごとに時間帯区切ってるのってわかりにくくね?

202 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 19:25:15 ID:3n57lOIg0
>>201
あー、エピソード1は私が書く予定ですが、もし他の人が挙手するならば譲る感じです。
予約せぬままエピソード1を書いて、完成前に予約が入ったら断筆。

あと、二時間区切りは分かりずらいですね。三時間区切りにしないと

203 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 19:31:23 ID:3n57lOIg0
こんな感じでどうでしょう

深夜:0〜3
黎明:3〜6
朝:6〜9
午前:9〜12
昼:12〜15
午後:15〜18
夜:18〜21
真夜中:21〜24

204名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 19:57:40 ID:1K75vQr60
OPは何人かで書いて投票で一番を採用するのがこの手の企画の常套手段
それを踏まえて、年内〆切、三が日投票を提案してみる

205名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 20:01:08 ID:Osnqnxqc0
>>203
おっけおっけ、早速書き手ルールのほうに編集してきたよ。
……で、ロワ開始時刻は深夜0時でいいの? いきなり闇にまぎれての殺し合いができそうだけど。

>>204
マジでー。ていうかそんなに書き手候補いるのか現時点で。
ロワ自体に不慣れなのも何人かいると思うんだけど。俺とか。

206 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 20:21:50 ID:3n57lOIg0
>>204
うっ、凄い大手ロワみたいなやり方を貫いて、完成した作品が拙作だけだったら悲しい…。
opは投票制か。先着でもいい気がするが、俺には良し悪しが分からん。今回はあんたの意見に任せるぜ。
しかし年内〆切とは、中々に緊張感があるねw

>>205
WiKi編集あり。にやにやが止まらない。
個人的に、ロワの開始時刻は早朝ぐらいがいいと思うんだ。予想だけど、12時間〜15時間ぐらいで終了するべ
早朝から始めれば、夕方ごろに終了できる。

207名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 20:51:26 ID:1K75vQr60
>>206
いや、他の書き手さんが来たら書きかけをお蔵入りさせる、って聞いたからねぇ
それはなんだかもったいないし、単純に色んなOP見てみたいし、どれだけ人がいるか計れる目安になるんじゃないかなぁ、って
そう思っただけなんで、そこまで深く考えてなかったわ

208名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 21:17:20 ID:Osnqnxqc0
>>206
朝6時スタートね、了解っす。
まあ、クライマックスが夜のほうが何かと盛り上がるだろうしね。
妖怪や吸血鬼なんかはそっちのが都合いいだろうし。

209 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 21:48:36 ID:3n57lOIg0
>>207
おそらく最初は人がいないと思う。
どんな企画か分からないから様子見という人がほとんどじゃないかな。
あと〆切がエグいから、最悪ゼロ作品かも。

>>208
そか、妖怪は夜行性なのか。
レミリアは大変だな。

210名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 21:52:01 ID:loYhDO2E0
今夜の12時以降に予約開始か。いよいよだね

211名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 21:53:03 ID:GrHafvV60
>>209
賑やかし程度にしかならないだろうけど
オープニング書いてみたいって人ならいますよっと

ところでWiKi見たら「開催前」って区分あったけど
オープニングとは別に、その辺り書いてもおkですか?
文ちゃんのバトロワごっこ開催直前ドキドキ突撃インタビューとか

212名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 22:11:37 ID:6ptQJYgE0
導入部分はエピソード0を踏まえて続きってことかな?
それとも書き手が自由に書いていいんだろうか?

もう一つ
wikiの方でこちらに書いた方がいいと言うことなので
エピソード0のちょっと突っ込み

>「名前は聞いてるよ。幻想郷で一番すばしっこい奴だとな」
文と神奈子は風神録霊夢エンドにて直接会って話をしているから、面識はあるんじゃないかな

>八雲亭の応接間に戻った文は、直角にお辞儀を取った
文がへりくだったような態度を取るのは、大天狗か天魔のような上司達ぐらいな気がする
あの場面は、独占取材権を貰う代わりに雑用もやった程度でいいと思う

213名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 22:15:28 ID:loYhDO2E0
開催前のSSはありかなー。もちろん取材とかをするんだったら取材先のキャラも予約しないと駄目だけど
しかしこのバトロワ、普通のロワと違って外部組みを書くことが多くなりそう

214名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 22:20:14 ID:1K75vQr60
誰が優勝するか!、って酒の肴に賭けててもおかしくなさそうだもんなぁw

>>209
〆切とか一番考えてないとこですわ
何となくキリがいいのでそう提案しただけなんで、期日は改めて考えた方がいいとは思う

215 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 22:30:26 ID:3n57lOIg0
えっと、色々な認識が錯綜してるみたいだから、少し状況を整理しよう
まず最初にopを書かなければならないが、

・今夜の24時から予約を受け付ける制度
・期日(元旦は一考の余地あり。思い直すと、おそらく誰も間に合わない)を決めて作品を募り、投票で決定する制度

の二案があるわけだな。いままでの議論でどちらに決まったかは置いておいて(曖昧なので)
ここで白黒はっきり付けておこうぜ。

>>211
番外の項目は、基本的に本編ナンバーに影響しない内容に収めるという事で一つ

エピソード00は、正直なところ置き場に困ってます。
内容的には本編に入れるべきものだけど、説明だらけの上に山場もオチもないという。
しかも、詰め込むべき情報量がかさむから、文体をミステリーのそれにしちゃいました。ああ、読みにくい。

>>212
エピソード0の処遇はどうしよう。必要ないなら本編とリンクしないエピソードということにしてもいいかな。
でも、どうして大会が開かれたのか、その背景の説明ぐらいはあった方がいい気がする。うーん。
いっそWiKiに、別項で『本大会が開催された経緯』を説明するページを設けるかな。

おいらも神奈子と文は面識があり、かつ文はなかなかプライドを売らないタイプだと思うけど。
解釈の許すギリギリまで、作劇上の都合で、そこら辺は都合よく解釈した。
開催者の格付けを高めに設定して置きたくて。

216 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 22:34:22 ID:3n57lOIg0
>>213
外部組の描写はどうしましょうか。
大会開催前の項目だけは、自分で設定しておいてなんですが、消した方が紛らわしくなくていい気がします

>>214
期日だけは考え直しましょうw
投票制度にするならば、一月中旬ぐらいがいいかな
でも、少ない作品数で被るぐらいならば、予約制度でいい気もするけど…
うーん

217名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 22:44:13 ID:loYhDO2E0
エピソードOは本編の一番上においておいていいと思いますよ
その下にOP。で、1日目〜という感じで宜しいかと
話が溜まってきたら時系列順とか、キャラ別目次とかもほしいところ(キャラの個別ページに登場する話を書いておくという手が一番安定ですが)。まあそこらへんはまだまだ先の話ですね

取り合えず、本編の予約は本日を過ぎたら開始ということで決定でいいんですよね?

218名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 22:49:09 ID:1K75vQr60
少ない作品数とはいうけど、どんな大規模なとこでもOPはせいぜい5、6本
◆wc氏と、>>211氏と、あと自分も書いてみたいので3本に到達
あと他に誰か手を挙げれば十分すぎる気が

219名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 22:52:53 ID:EGSeLLoE0
外部組の大まかな設定くらいはほしいところ。本拠地は守谷神社。神社でもロワ内の様子を見れるし、各施設(紅魔館とか地霊殿とか白玉楼とか)でも見ることができる
みたいな最低限のところでも

220 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 22:57:52 ID:3n57lOIg0
>>217
追跡表はキャラの個人ベージに載せていきましょう。
あと予約は構わないですが、opの予約はなしの方向で(どうもここは投票で決める方向にいきそうです)

>>218
二作品で優劣を競う悪夢を想像しましたw 三作品以上出るならば!
俺もかませ犬を用意しよう…

221 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 23:00:53 ID:3n57lOIg0
>>219
外部はどうしましょう……書き手が限られそうだから、書きたいと挙手してくれる人に決めて貰った方が良さそうな

222名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 23:06:57 ID:loYhDO2E0
外部組みの書き手が限られるってわけでもないんじゃないですかね
ロワ中に感想を言い合ったり、脱落したキャラの脱落した後の話とかも書けるわけなので。かなり外部を描写する機会はあるかと
まあ決めるまでもなく、各々の家で適当に観戦してるでいい気はしますけどね。ただ脱落者がどうなるのかは決めておきたいところ(神社で眠っていて、脱落したら目が覚めるとかですかね)

223名前が無い程度の能力:2011/12/27(火) 23:16:14 ID:GrHafvV60
>>215
よければ後者が嬉しいです。まだ一行も書いてないけどw
期日は成人の日かセンター試験くらいがいい目処かなと。

あと開催前SS書くとしたら「場外」扱いってことでよさげですか?

>>221
外部書くの楽しみなんですけど、ロワの外に関しては
ぶつかってまずい設定とかもあまりないような。
自分のイメージも>>219とほぼ同じでしたし書きながらのすり合わせでもどうにかなりそう
でも脱落者の扱いだけは確かに決めておいてほしいかもかも。
(ゲーム終了まで眠らされていると色々惜しいので、脱落後は目覚める設定に賛成)

224 ◆wcZeL85Wks:2011/12/27(火) 23:33:38 ID:3n57lOIg0
>>222 >>223
では、脱落後に目覚める方向で。
あとルールを分厚くしなくてもイメージをすり合わせられるならば、成り行きでもいいかな。

『場外』という名称も紛らわしいですね。他ロワでは『オマケ』という名称が一般的だけど…
今回のロワはキャラが死なないので、後日談をオマケ扱いするのもしっくりこない。
困った。他に何かいい名称はないでしょうか。

***以下まとめになってないまとめ

番外……本編ナンバーに影響を与えてはならない。
本編……本ロワのメイン
開催前…扱いが微妙。個人的には本編の回想シーンでやりたいが…

あと、今日はそろそろ眠気がzzz

225 ◆GkJrDjkLNc:2011/12/28(水) 00:00:01 ID:Z4MdTCPw0
では早速フランと蓮子を予約しますー
長いようで始まるまであっという間でしたね。書き手としても読み手としても楽しませていただきます

226名前が無い程度の能力:2011/12/28(水) 00:01:35 ID:aZSg2/Y.0
いやー始まったか。まずは読み手として楽しもうかな

227 ◆wcZeL85Wks:2011/12/28(水) 00:19:35 ID:oDj3IOuU0
おりょ、まだ眠れんかった

>>225
やっぱりいきなり本編くるのかw 凄く楽しみだ。
けど、OP前だから話を繋げるか不安だ。
時系列的に難しいと思うんだが……アイディアがあるの?

228 ◆GkJrDjkLNc:2011/12/28(水) 00:26:25 ID:Z4MdTCPw0
>>227
いえ、普通にOP後の話を書こうと思っていたんですけど、まだ駄目だったんでしょうか?
OPが投下決定されしだい、書いた話を投下……という感じで考えていたのですが

229 ◆wcZeL85Wks:2011/12/28(水) 00:34:49 ID:oDj3IOuU0
ああッ、なるほど!
予約には一週間という期限があるので、OPがそれまでに来ないと、先に期限が過ぎちゃうんですよ。
一月の中旬までは、本編の予約も待った方が良さそう。

すみません。先ほど質問された時は、てっきり番外の事かと勘違いしてました。

230 ◆GkJrDjkLNc:2011/12/28(水) 00:40:21 ID:Z4MdTCPw0
>>229
なるほどそういう扱いになりますか。了解です
ではすみません。予約は取り消しでお願いします

231 ◆wcZeL85Wks:2011/12/28(水) 00:47:37 ID:oDj3IOuU0
いや、ちょっと閃きましたぜw
OP後のキャラ予約だけは、いまから受け付けても大丈夫!
せっかくだから、OP決定後から一週間後まで有効という事でひとつ。

232 ◆GkJrDjkLNc:2011/12/28(水) 00:56:01 ID:Z4MdTCPw0
おやそうですか。では予約はそのままということでお願いします

233名前が無い程度の能力:2011/12/28(水) 01:26:42 ID:eQs5YvoE0
OP投稿期間に関する改定案
投下〆切:1月7日(土)23:59
投票期間:1月8日(日)0:00~9日(月・祝)23:59
第1話投下解禁:1月10日(火)0:00

このくらいだといかがでしょ
熱が冷めないうちにやりたいけど、焦るわけにもいかないか

234 ◆wcZeL85Wks:2011/12/28(水) 06:46:33 ID:ERCA9bkg0
>>233
もう一声! 正月頃は色々とあると思うので、少し〆切を長く取りたい

235名前が無い程度の能力:2011/12/28(水) 17:49:28 ID:e/xWsrv.0
1月8日(土)23:59でいいんじゃないの?

236 ◆wcZeL85Wks:2011/12/28(水) 23:22:35 ID:J6e0.YVU0
それじゃ、>>233の案でいきましょう。

237 ◆wcZeL85Wks:2012/01/01(日) 14:18:05 ID:GQBSpzpo0
あけおめ。
微々と書いてるよ。間に合うかも微妙だけど。
あと四日まで、おいらは用があって書き込めない。誠に申し訳ない。

238名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 02:39:16 ID:BDASRofk0
そういえば支給品のスキマポーチって、外見以上の物が入るような四次元ポケット的なアイテムでいいんでしょか
あと地図はないんですね、支給品に

239 ◆wcZeL85Wks:2012/01/03(火) 05:20:44 ID:Sl4FF6mg0
実はもう書き込める

>>238
スキマポーチはそんな感じで
地図は開催場所が参加者全員に馴染みの場所なので入れなかったのですが、やっぱり入れた方がよかったかな
フランとかないと困りそうだし、作劇上も便利だし

240名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 10:46:39 ID:M7YdIonY0
地図とか必要な小物は1式入れておいた方がいいと思う

241名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 13:23:45 ID:FrYhZlLQ0
【支給品】


"ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「スキマポーチ」「地図」「方位磁石」「参加者の名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」
「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の11品が支給される。"

定番アイテムを全部採用するとこんな感じになるかな
だが、ロープは使わないから抜くとして…
参加者名簿は事前に参加者が割れてるから要らないんじゃね?
筆記用具も現地調達で間に合いそうだが……微妙か
地図を入れるとすると、方位磁石も欲しいね

242名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 17:58:32 ID:J9IO1ol2O
うにゅ? スキマポーチって、容量関係無く物を入れられるの? 重量も無効?
巨大な岩とか資材を運ぶのに便利そうだけど。

243名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 18:25:06 ID:eDlHkU6Y0
>>242
そこら辺は書き手に任せても大丈夫な気がする

244名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 20:20:49 ID:3cfgUKb20
蓮子も居るのだしロープも必要なんじゃないかな
ところで蓮子は幻想郷や他参加者の事をどこまで知っている
(あるいは知らされている)のだろうか

245名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 20:21:18 ID:pd4FHtYE0
在る程度の基準はいるかな>スキマポーチ

容量無制限のロワを見てみると、話が進むに従って加速度的に荷物が増えていって
道具類の管理だけでも大変そうに見える

いっそのことスキマポーチではなく、普通のディバックにした方が書くのが楽かな

246名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 20:26:09 ID:pd4FHtYE0
連投失礼

>>244
真面目に考えると誰とも認識がない筈
幻想郷のキャラ達から見ても、初めてみる人間とするのが妥当と思う

それで言えば、依姫の事を知っているキャラも一部だけで、逆も同じですね

247名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 20:38:17 ID:LS/aEg5E0
>>244
そこは作家が考えないと。あと、どうやって幻想郷に来たのかも…
ロープはどうなんだろう。実際に、あまり活躍しないしなあ

>>245
確かにディバックの方がいいかも
大手ロワも昔は容量無制限のアイテムを採用してたのに、今じゃ普通のディバック。
追随するべ

あと忘れてたけど、支給品の時計が欲しいね

248名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 20:39:31 ID:LS/aEg5E0
連投スマン

>>246
そこまで厳密に一次設定を考える事はないと思うぜ
書き手が雁字搦めになっちゃうし

249名前が無い程度の能力:2012/01/04(水) 01:13:07 ID:44EnyQdA0
>>247
ロープは確かに活躍の機会が薄そうだけど、あるならそれに越したことはないかな

>>248
公式設定準拠だとどう考えても参加出来ないキャラが居たりしますからね
とは言え、書き手によってキャラの解釈がずれないように、
共通認識として公式設定は重要だと思います

他ロワと同じく二次設定の使用禁止と言った方がいいのかも知れません
二次設定には拡大解釈でキャラが有利になったり、ある種ヘイト的な扱いの物もあるので
出来る限り使わないのが無難かと

東方も紅魔郷から10年経って、初期のBBSや日記で書かれた設定だとか
公式関連書籍を全部集める金銭負担とかで、誰でも設定を網羅出来るわけではないので
曖昧なところや分からない所は、ここで質問するようにすればいいかな

おまけに今月は求聞口授が出るので、設定が確実に増えるんだよね

250名前が無い程度の能力:2012/01/04(水) 02:23:18 ID:UV.aO73E0
>>249
ロープもいるかなあ。道具が嵩張ると、ステータス管理画面の整理が大変でw

二次設定の使用は建前として禁止で、
その上で、皆の目こぼしの範囲内で積極利用したい

でも、蓮子は確かに皆と面識がないとしないと、一次との設定が激しいかな
依姫も然りだね

ただし、この二人は大会開催前に幻想郷へ招待を受けているという設定でもおかしくないけど
そこら辺の『大会に参加するまで』の経緯は、作家が考えていかなきゃなあ

ただし、二人が主催者から特別扱いされたキャラになっちゃうのは避けたい
特に依姫は慎重に出さないとね

251名前が無い程度の能力:2012/01/04(水) 09:56:06 ID:Dgy.4AOE0
そういえば本編を投下するときは、本文を適当にわけてここに直接投下すればいいんだっけか。投下するときは、投下しますと宣言した上で
事前にテストスレあたりで試しておくのがいいのかな。一行文字数制限とか全体の文字数制限はしらないけど

252 ◆wcZeL85Wks:2012/01/04(水) 10:08:07 ID:PGXGZv/g0
じゃ、こんな感じでどうでしょう

【支給品】

"ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「ディバック」「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」
「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の12品が支給される。"

ロープは支給品に入れなくても良さそうだけど

253 ◆wcZeL85Wks:2012/01/04(水) 10:11:05 ID:PGXGZv/g0
>>251
本文を分けて、ここに直接投下しましょう
テストスレは使わなくてもいいと思うけど不安なら

254名前が無い程度の能力:2012/01/04(水) 23:07:12 ID:eiTHD7rk0
まあ2ちゃんと違って、連続投稿の制限があるわけでもないしな。

255 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 08:58:36 ID:T.EQ3CGg0
【予約・番外】 文、パチュリー

256 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 13:36:50 ID:T.EQ3CGg0
予約しておいてアレだけど
予約キャンセル、または予約キャラ追加ってどうなんでせう?

257名前が無い程度の能力:2012/01/05(木) 17:15:01 ID:0v9pWZAo0
キャンセルは自由、追加は人数次第、みたいな感じですかね。キャンセルする分には迷惑もかからないですし
便乗して質問。予約なしでも本文投稿ありってことは、予約して書いてる本文の中に予約してないキャラを登場させるのもありですよね? もちろん他の人が予約してないキャラに限って

258 ◆wcZeL85Wks:2012/01/05(木) 17:51:22 ID:RSZkyPPU0
EP1が投下されたら、以降は自分の作品を投下する時以外はコテを外しますね。
いつまでも企画主ヅラしてたら不味い気がする。
そいで、過疎ったら企画主に戻ります。
―――――――――――――――――――――――――――――――

>>256
他の人の予約のついてないキャラを追加する分には問題ないと思うよ。
予約のキャンセルは勿論可能。ただ延長ルールと重複するから、本来はキャンセル後の再度の予約は一週間ぐらい期間を置いてほしい。
ただただ、だがしかし、【番外】はもともと予約の要らないエピソードなので、投下したければいつでも投下していいよ

>>257
もちろん大丈夫さ

259 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 23:13:05 ID:T.EQ3CGg0
>>257>>258
ども。書いてたらなんかパチュリーが入らなくなったので

260 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 23:15:34 ID:T.EQ3CGg0
投下します

261 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 23:17:52 ID:T.EQ3CGg0
   
テス




テステス……、テス?



ただいま『マイク』のテスト中〜〜〜っと

もしも〜し
声、繋がってますか〜?
ウン、大丈夫そうですね。では始めましょう!

幻想郷の皆さん、おはこんばんちわ!
毎度お馴染み射名丸文が、あまり馴染みのない方法で
妖怪の山は守矢神社より幻想郷各地へお送りしております!


え〜とぉ、
……っていうか今ワタクシはどのように見えているのでしょうね?
あ、そこの河童のあなた、モニター回してもらえる?
ハイハイどうもどうも……ってうわーこんな風に『映る』んですね。
あっはっは目の下の隈まででクッキリ見えちゃってるなーヤダわー号外に次ぐ号外で四徹したからなーッハッハッハ
え? はいはい分かりましたマいていきます。

262 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 23:19:52 ID:T.EQ3CGg0
   
え〜まずは『シチョウシャ』の皆さまは驚きの事かと思います。
なんせ絵が動くんですものね。

皆様の目の前にある奇妙な装置は『スキマモニター』、
そこに映っております絵は『エイゾウ』と申しまして、
今バトロワごっこ主催者の一角、八雲紫特製術式によりお届けしております。

この術は温泉の異変の時に使用されたものの改良版で、
術者が見た光と聞いた音とを、瞬時に、遠くへ、幾つもの場所に送り届けるという
優れものだそうです。


今回は実働試験を兼ねまして、
守矢神社境内の風光明媚な(とカンペで言うように指示されている)風景をバッグに、
ワタクシ射名丸文の勇姿と美声をお送りしていますが、バトロワごっこ当日には、
会場となる『第二幻想郷』内に多数配備される予定の『監視スキマ』の目と耳を通し、
複数の場所の光景を同時にご覧頂けるそうです!

『生チューハイ』って奴だそうですスゴイですねー!
……ツッコミが入らないというのも空しいですね。今度は相方を用意しましょう。


え〜さてさて、遂にあと数日に迫って参りました東方バトロワごっこ!
と言っても、私もまだ正確な開催日時は教えてもらってないんですけど。
とにもかくにもお待ちかねでしょう皆さん!
そんなもう待ちきれない待ちきれないというあなたのために!
文々。放送(臨時)が旬なバトロワネタをご提供致します。

識者をお呼びしてのルール解説、参加者への突撃インタビュー、
勝利者予想〜コイツに賭けときゃ間違いない!など、注目な企画が目白押しですので
皆さん要チェックお願いしますよ?


to be continued...

263 ◆avA.UhySCM:2012/01/05(木) 23:25:30 ID:T.EQ3CGg0
投下終了
予定総レス数でも入れた方が良かったかな?

>>251-254
管理スレによると1レスの文字数制限は4096byte、行数制限は100、連投制限は30秒だそうで
今回60行ちょいしかないけど2レスに分けたのは
読みやすさを考えたからだけど
総レス数やWiKiでまとめることを考えると詰めちゃっても良かったかもしれない

264 ◆wcZeL85Wks:2012/01/05(木) 23:30:41 ID:fnqt0cg20
>>261 >>262
投下乙! 面白すぎる!
俺には逆立ちしても、生まれ変わっても真似できない文体だわ。
読んでるだけで両耳が幸せ。

あとWiKiに載せたいから、できれば何かタイトルが欲しい。
本編ナンバーじゃないから、別に無題でも構わないけど。

265 ◆wcZeL85Wks:2012/01/05(木) 23:38:05 ID:fnqt0cg20
連投、申し訳ない。終了宣言がないかと早合点してしまった。

>>263
予定総レス数は数えるのが大変だから適当でいいかな……何とも言えない。
私もそこはあまり詳しくないです。申し訳ない。

266 ◆avA.UhySCM:2012/01/06(金) 10:27:10 ID:UMhoGK6g0
>>264
では「文々。実験放送」で

予約が要らないということなので予定だけ
とりあえず幻想郷向けルール解説っぽいものを書いてます
その後にインタビューとかをと思ってますがOPに間に合わなさそう

ビュワーは誰でもいいからどなたか書いてくれないかなー(チラッ

267 ◆shCEdpbZWw:2012/01/06(金) 23:48:25 ID:h01lAHJM0
鳥テスト
今夜中にOP作品1本投下いたします

268 ◆wcZeL85Wks:2012/01/06(金) 23:55:48 ID:fWrQppU.0
おお、そうですか!
おいらのヤツは10日に間に合うか微妙なので、一本くると有り難い!

269 ◆avA.UhySCM:2012/01/07(土) 00:23:11 ID:g0GTyNWU0
>>267氏がいらっしゃらなければ、3分ほど後に番外投下します

270 ◆avA.UhySCM:2012/01/07(土) 00:27:21 ID:g0GTyNWU0
   
 守矢神社の本殿。時刻は昼過ぎ。
 室内は薄暗く、窓格子から差し込む光も本殿の奥までは届かない。
 スキマモニターの前で正座する神二人。




文「なぜなにバトロワごっこ〜♪」
早「語呂悪いですね」
文「初登場でいきなり毒舌!? 守矢神社の巫女さんはなかなか侮れないようです……」
 「さてこのコーナーでは東方バトロワごっこの概要をお届けします」
 「司会は射命丸文、」
早「解説役は東風谷早苗です」


文「じゃあ早速行きましょうか」
 「ねぇねぇ早苗おねえさん。東方バトロワごっこってどんなのなの?」
早「いきなり幼児声にならないでくださいよ気味が悪い」
 「仕方ないですね。それではどこかのおバカ妖精にも分かるように説明しましょう」
 「そうですね。まずはお馴染みの弾幕ごっこと比較すると分かりやすいと思います」
 「というかバトロワごっこ自体、弾幕ごっこの変形と捉えても良いかもしれません」
文「変形、ですか?」
早「弾幕ごっこでは一対一の勝負ですが、バトロワごっこでは原作に沿って多対多の勝負になります」
 「また弾幕ごっこは、自分の弾幕・スペカによってその優美さを競うという面がありますが。」
 「バトロワごっこは支給される武器、すなわち他人のスペカでいかに美しく戦うか、という競い合いになるでしょう」
文「なるほど〜」
 「そう考えると、弾幕ごっことの共通点が意外と多いんですね」
早「逆に原作を読破済みの方には、今回のルールは違和感のあるものになるかもしれませんね」


文「逆に原作との共通点はなんなんでしょうか?」
早「放送の存在ですね。3時間おきに脱落者を発表します」
 「ただし禁止エリアルールが存在しないので、絶対に聞く必要があるわけではありません」
文「ほむほむ」


早「また弾幕ごっこと違い、最長でまる4日間100時間に及ぶ、長時間のゲームになります」
 「休養、睡眠、食事といった、弾幕ごっこではあまり気にしないファクターも重要になってくるでしょう」
文「人間の皆さんにとっては特にその傾向がありますね」


早「それから監督役としてゲームの進行を監視する点も同じです」
文「ビートたけしですね」
早「それは映画版。原作では坂持金発の役回りですね」
 「東方バトロワごっこでは、主催者の一人、八坂神奈子さまが担当されます」
文「嫌われ役は主催者の責務と自ら引き受けたそうですね」
 「やっぱり盗聴とか首輪爆破とかしちゃうんですか?」
早「盗聴というか、『監視スキマ』による視覚的・聴覚的な常時監視はするそうです」
 「また今回のルールに首輪はなく代わりにオーブが配布されますが、これにも所有者とその位置を発信する機能が付いています」
文「つまり二重監視体制ですか。厳重なんですねぇ」
 「……そこまでする必要ってあるんですか?」
早「いいえ。原作再現の一環ですよ?」
文「(どうだか)」
早「ちなみにオーブ爆破もやるそうですよ」
 「ルールを不当に破る者、不信心な物言いをする者の所には神罰が下るでしょう(エッヘン)」
文「(うわー。職権乱用だー)」




 神奈子がポツリと呟いた。
「信仰が集まると思ってこの役引き受けたけど」
「もしかして、キャラ作り間違えると、好感度だだ下がり……?」
 対する諏訪子は他人事、気楽なもので、
「へーきへーき。悪役ボスキャラは得意でしょ? むしろ新たなファン層が付くかもよ」
「いっそ悪の女幹部キャラで攻めるってのはどうかなー」
などと笑っている。
 とりあえず今日の放映分の録画を貰えないか八雲紫に聞いてみよう。
 現実逃避する神奈子であった。

to be continued...

271 ◆avA.UhySCM:2012/01/07(土) 00:28:38 ID:g0GTyNWU0
投下終了
タイトルは「なぜなにバトロワごっこ第×回」です

272 ◆avA.UhySCM:2012/01/07(土) 01:46:02 ID:g0GTyNWU0
また3分くらい後に投下します

273 ◆avA.UhySCM:2012/01/07(土) 01:49:55 ID:g0GTyNWU0
   
ここは霧の湖。
妖精たちが遊びもせずに熱心に何かに見入っている。




文「なぜなにバトロワごっこ〜♪」
 「本日は第二幻想郷とその周辺についての情報をお伝えします」
 「解説にはパチュリー・ノーレッジ@実は川田ファンにお越しいただいております」
 「パチュリーさん、今日はよろしくお願いします」

パ「お越しって……半分拉致されてきたようなもの」
 「というかなんで私の好きなキャラが……」

文「(取材メモを振って見せつつドヤ顔)」

パ「……メモしたのが一晩経つと読めなくなる魔法ってあったかしら」
 「……いいわ。なんでも聞いて頂戴」

文「では早速」
 「ズバリ! 第二幻想郷というのはどういった所なのでしょうかっ!?」
 「巷に流布している噂話によると、特殊な結界に包まれた闘技場のようなもの、」
 「幻想郷のミニチュアを閉じ込めた異空間、という事ですが?」

パ「その見解は正解に近い不正解かしら」

文「というと?」

パ「私も回覧板で回ってきた説明を読んだだけだからあまり詳しくはないのだけど……」

文「あのコミケカタログより分厚い説明書、全部読んだんですか!?」

パ「読んだわよ……。魔法使いにとっちゃ大した量じゃないわ」
 「で、第二幻想郷だけどね、あれは結界によく似ているけど物理的な空間があるわけではないの」
 「そうね。端的に表わせば"ひと繋ぎにした夢"といった所かしら」

文「夢、ですか? 眠った時に見る?」

パ「ええそうよ」
 「ゲームに際しては、参加者には『アバター』と呼ばれる分身が配布されるというのは知っているわね」
 「参加者はそのアバターに意識を移し、第二幻想郷内で戦うの」
 「アバターは参加者の意のままに動き、疲れ、飢え、渇き、痛みを感じるわ」
 「ゲーム中にダメージを負えば、例えば手を切られたら現実に手を切られたような激痛を感じるはずだわ」
 「でもこれらのダメージは、ゲームが終了後に意識をアバターから元の体に戻した時にフィードバックされない」
 「これはダメージに限らず、例えば第二幻想郷内でキノコを採ってポケットに入れても、元の体に戻ったら消えているわ」
 「つまり第二幻想郷内の事象物象は持ち帰る事はない、ないというよりできないのよ」
 「どうかしら。まさに夢と同じだと思わない」

文「なるほど。確かにそうですね」

パ「第二幻想郷とアバターは、多人数の見る夢をひとつに融合させる術よ」

文「ふむふむ。分かりやすいような分かりにくいような説明ですねー」
 「ところで確かアバターはその人を完全に模したものではないそうですが?」

パ「能力制限がかかるらしいわ」
 「参加者は"幻想的な能力"を使うと相応の体力を消費するというものだそうよ」
 「"相応"というのがどのくらいか分からないけれど」
 「弾幕や"能力"はもちろん、身体能力についてもある程度制限されるでしょう」
 「人間を基準にするとして、力自慢の鬼でも回し蹴りで巨木を叩き折る程度の力しか出せないんじゃないかしら」

文「十分強くないですか……?」

パ「普通なら素手で握りつぶすじゃない」
 「だいたいそのくらいの制限がないと、フランなんて弾丸を瞼で受け止めるわよ」

文「さすが吸血鬼のお嬢様ですね。おおこわいこわい」

パ「茶化さないの。そうね、ついでだからアバターのダメージ処理についての技術的な工夫についても触れましょうか」
 「まず被ダメージ値の算出のために、アバターと参加者の意識連動に若干の……」




「うーん。意外と複雑なのね」
大妖精は腕組みしながら首を傾げた。
彼女もバトロワごっこに参加する事になった(なってしまった)一人であるが、
今更になってこの遊びの規模の大きさ、参加方法の複雑さに気付き始めた。
自分の分身で戦う。それは自分が想像しているよりも難しいのではないか。
「ねぇチルノちゃんはちゃんと分かった?」
「フッ。無論よ大ちゃん」
チルノは胸を張って答えた。
「天才のあたいにかかればこの程度のせつめーなんてあっという間に理解玉砕大カツサンド……」
そう言いながらウーンと目を回して倒れる友人の背中を大妖精は慌てて支えたのだった。


少女失神中...

274名前が無い程度の能力:2012/01/07(土) 01:51:40 ID:g0GTyNWU0
投下終了
タイトルは「なぜなにバトロワごっこ第○回」です

調子良ければそのうちもう一本か二本
そしたら俺、OPに挑戦するんだ・・・

275名前が無い程度の能力:2012/01/07(土) 02:56:43 ID:g0GTyNWU0
3分くらい後に投下します

1レス
タイトルは「なぜなにバトロワごっこ第◆回」
そして寝落ちます

……ところでOPでここは触れとけっていう必須事項ってありましたっけ?

276 ◆avA.UhySCM:2012/01/07(土) 02:59:45 ID:g0GTyNWU0
   
文「なぜなにバトロワごっこ〜♪」
 「今日はルール解説に、な、な、なんと! 幻想の裁判長、四季映姫・ヤマザナドゥ様をお呼びしております!」
 「いやぁ〜。番外にはもったいない豪華キャストですね!」

映「それは参加者投票に洩れた私へのあてつけですか?」

文「いえいえ滅相もございません」
 「ルールと言えば幻想郷広しといえども四季映姫さまを置いて右に出る者なんかいませんからね!」
 「いやー駄目もとでお願いした甲斐がありました」
 「お忙しい中このような場にお越しいただき、恐悦至極に存じます」

映「忙しくはなかったんですけどね……」

文「おや。珍しいですね」

映「どこからかバトロワごっこ開催を聞きつけた幽霊たちが集団脱走したのです」
 「小町に命じて追っかけさせているんですが、裁判はしばらく中止です」
 「ちなみにこれが脱走した幽霊たちが持っていた新聞です。どこの新聞か興味はありませんか」

文「さ、では早速参りましょう! 今日はルール解説という事で、参加者が押さえておきたいポイントなぞお聞きしたいのですが!」

映「(諦め顔で)……そうですね。とりあえず押さえておかなければならないのは失格既定です」
 「勝ち残りを目指すゲームですからね。途中で失格になってしまってはお話になりません」
 「まぁ憶えると言っても以下の三点しかありませんから心配いりませんよ」
   ・3時間ごとのオーブチェック時に、必要オーブ量を満たしていないと失格
   ・[Nice boat.]に等しいダメージを受けると失格
   ・能力を使いすぎると過労[Nice boat.]して失格
 「以上のどれかに引っかかると即失格です。注意してくださいね」
 「……ところで[Nice boat.]ってなんですか?」

文「ああそれは人里の慧音先生から要請がありまして」
 「過激な内容が人間、特に子供の目にあまり触れないようにしてほしいと」
 「外の世界では自主規制とか言うらしいですよ」

映「はぁ。それはともかくもうちょっとマシなのは」

文「ありませんでした! さて他には何がありますか?」

映「……失格規定はありますが、反則既定は基本的にありません」
 「ゲームの進行も、スタートしてしまえば途中の放送以外は基本的に主催者側は不干渉」
 「参加者が残り一名になるまで完全に参加者同士の自由行動ですね」
 「一応、なんらかの理由でゲーム進行が不可能になったと主催者が判断した場合、強制終了させる規定があるようですが」
 「まぁ、主催者はあの二人ですから、そこまで大きな問題も早々起きないでしょうね」

文「(フラグ乙)」

映「それからオーブについてです」
 「オーブは一定時間おきに確認される一種の勝利条件ですが、アイテムと交換するための引換券として利用する事も出来ます」
 「アイテム交換は第二幻想郷内の数カ所に設置されたガチャガチャから取り出します」
 「どういう物かは実際に触ってみた方が早いでしょう。ゲームまでのお楽しみにしておきなさい」
 「アイテムというのは最初に支給される武器に類似するもの、またはマジックアイテムなどだそうです」
 「アイテムは3つのグレードに分かれており、グレードが高くなればなるほど交換に必要なオーブの量が増えるそうです」

文「参加者は必要オーブ量を満たす以外に、アイテム獲得のためにオーブを必要とするわけですね」

映「その通りです」
 「場合によってはその時点で持っているオーブ全てをアイテムと交換し、」
 「他者からオーブを奪う事で次の必要オーブ量を満たす、というのも一つの戦略かもしれません」

文「おお。閻魔さまにしては過激な発言」

映「姑息な姦計で相手を貶めるより余程正々堂々とした戦い方でしょう(チラッ)」

文「(目を逸らしつつ)ほ、他には」

映「オーブの所有権は"最後に接触した者"にあります」
 「これはバトロワごっこを"オーブの奪い合い"という側面で見た時、大きな意味を持ちます」
 「どのような意味かは参加者自身の思考に委ねましょう」

文「はい! 閻魔さまから謎かけめいたお言葉を頂きました所で、丁度時間も押してまいりました」
 「それでは今回はこの辺で! またの放送を楽しみにお待ちください〜」




文「ふ〜。お疲れさまでした」
映「お疲れ様。少し緊張しました」
文「でしたらお飲み物でもいかがですか。喋り通しでしたし」
映「ありがとう。でも喋り続けるのはいつもの事だから大丈夫。なにせ私は説教好きですから」
文「あははははは」
映「さて射命丸文、いい機会です。あなたに言っておきたい事がひとつふたつみっつ……あっ! コラッ、待ちなさ〜い」


少女逃走開始...

277 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:03:57 ID:UNljsGtE0
寝落ちした結果遅くなりました
OP候補として拙作を11:15頃より投下いたします

278 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:20:22 ID:UNljsGtE0
そりゃさ、誰もが……とまでは言わないけれど、こんな妄想したことある人は少なからずいるでしょ?
自分たちの学校が、突如(目的不明の)テロリストに占拠されて、そいつらを相手に自分が八面六臂の大活躍!……とか。
普段はさえない普通の学生だけど、実はその内に秘めたる力を持っていて、秘密裏に闇社会からの襲撃を撃退してる!……とか。
あとは――



 ◇   ◇   ◇



先日ふらっと立ち寄った古本屋で、異様な存在感を放つ黒い表紙の本を私――宇佐見蓮子は手に取った。
タイトルは『バトル・ロワイアル』という、なんとまあド直球なものだ。
ずいぶん大昔のベストセラーなんだそうだが、さすが学生街の古本屋は格が違った、1冊10円で手に入れられたのだから。
表紙とタイトルだけで買ってしまったこの本を、待ち合わせの暇つぶしにでも、と買ったのだ。
……もっとも、私の場合は待つよりも待たせることの方がずっと多いのだけれども。

600ページをゆうに超える重厚感。
中学生に国家が殺し合いをさせるという、一見荒唐無稽ながらも生への渇望を色濃く描いたストーリー。
40人以上の生徒に描かれたバックグラウンドは、早期に退場した者でさえもまずまずしっかりしたもの。
真剣にかじりついて読み耽る、というほどではないが、暇つぶしに読むにはもってこいのエンターテインメントだった。

今日も今日とて、私は自室のベッドの上でこの本を読み進めていた。
すでにページは2/3近くを消費し、42人いた生徒は残りが17人となっていた。
場面は、友人である三村信史らの死を知った杉村弘樹が、想い人である琴弾加代子を探して奔走するところである。

先の展開を気にしながら私は考えた。
仮に、私たちがこの"プログラム"に参加させられたりしたらどうするのかな、と。
もしもメリーが同じように参加させられ、離れ離れになっているとしたならば。
私はこの小説の中の杉村と同じようにメリーを探して走り回るのかな。
それとも、主人公らしい七原秋也のように主催者に対抗するためにチームを組んで団結するのかな。
あるいは、桐山和雄や相馬光子みたいに"奪う側"に回るのかな。

もしも自分がゲームに加わったらという、そんな他愛もない妄想をしていると、不意に眠気に襲われた。
ベッド傍の時計に目をやると、長針と短針は共に時計のてっぺんを過ぎていた。
星を見れば時間が分かるというちょっとした特技を持っている私だけど、夜空の見えない室内では時計に頼るしかない。
そういえば明日は1限から授業だっけ、メリーとも昼休みに学食で待ち合わせて、それから……
そんなことに思いをめぐらしながら、もうひとつ大きく欠伸をした私は、そのまま眠りへと落ちていった。



 ◇   ◇   ◇



どれだけ眠っていたのかは分からない。
いや、もしかしたらこれは夢の中の出来事なのかもしれない。
だって、気がついたらそこは私の部屋ではなく、見知らぬ女の子たちが集まる部屋だったのだから。

279 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:21:24 ID:UNljsGtE0
年の頃は、私よりも下のような外見の子が多い。
中にはまるで虫みたいに触覚を生やした子や、鳥のような羽を生やした子、鬼のように角を生やした子などなど……
何これ? 新手のコスプレパーティーか何か?
それとも、年齢層的にはガールスカウトの仮想パーティーとか?
どちらにしても、そんなところに何で私がいるのかが分からない。

私が座ったまま周りをキョロキョロと見渡していると、「おや、お目覚めかい?」と後ろから声が聞こえた。
振り向いた私の視線の先には、まるでネズミのような耳と尻尾を生やした女の子が一人。
この子もコスプレか何かなんだろうか、そんな私の胸中を知ってか知らずか、その女の子が続ける。

「君だね? 幻想郷の外から招かれた"ゲスト"のうちの一人ってのは」

はい? 幻想郷? ゲスト? いったい何なんですか?
頭の中をいくつものクエスチョンマークが駆け巡る。

目の前のミッ○ーマウス風のコスプレをした少女はナズーリンと名乗った。
何ですか日本語ペラペラなのに、そのシベリア風のお名前は。
あぁ、きっとアレね、ハンドルネームってやつだ。
つまり、ここは世に聞くコ○ケのコスプレ会場……って、そんなとこに何で私がいるんだろう。

いやいや、発想を転換しよう。
このナズーリンって子の言う幻想郷……ってのはつまりいかがわしいアレなお店の名前かもしれない。
つまり、その変わった名前は源氏名、ってわけでそんなとこに攫われてしまった私はあんなことやこんなことを……
嗚呼親愛なるお父様お母様、道に外れた娘をお許しください。

「いやああああぁぁぁぁーーーーっっっっ!!!!」

たまらず悲鳴を上げてしまった私に、会場中の少女の視線が集まる。
今まで私のことに気がついていなかった子たちまでぞろぞろと集まってくる始末。
あぁ、これから私は生まれたままの姿に剥かれてしまうのね、さようなら私の純潔。

「誰この人?」
「見かけない顔ね」
「ひょっとしてこれが外の世界から連れてこられたって人のこと?」

奇異なものを見るように私を取り巻くいくつもの視線。私は頭を抱えてうずくまるしかなかった。
そうよね、魑魅魍魎渦巻くお水の世界から見れば、私が今まで暮らしていたのはまさしく外の世界。
もう煮るなり焼くなりして好きに食べればいいじゃない(性的な意味で)!

「あの……申し上げにくいのですが、貴女は何か勘違いしています」

妙なアクセサリーを身につけた一人の女の子の声が、私を現実へと引き戻した。



 ◇   ◇   ◇



「……信じていただけたでしょうか?」

心を読むという古明地さとりと名乗る少女の言葉に、私はただ頷くことしかできなかった。
心を読む、だなんてそんな映画や小説じゃあるまいし、と思っていた私の鼻っ柱はポッキリとへし折れている。
なにせ、この子は初対面だってのに次から次へと私の思うことをズバズバ言い当ててきたのだから。
どこぞの興信所の回し者かと思ったけど、メリーでさえ知らないようなことまで的中させたのには流石に面食らった。

「ここ、幻想郷は貴女の考えるような、そんないかがわしいところではないという所だということを」

さっきまでの思考もまるっと読まれていたみたいで、私の顔がたちまち赤くなる。
思わず俯いてしまったところで、先ほどのネズミ少女、ナズーリンが戻ってきた。

280 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:22:31 ID:UNljsGtE0
「やれやれ、やっと行ってくれたよ。まったく、見世物じゃないってのにねぇ」

ナズーリンがため息をつきながら呟いた。
周りを見ると、先ほどよりはずいぶんと取り巻きの子が少なくなっている。
どうやら人払いをしてくれたようだ。

「どうだい? 話は飲み込んでもらえたのかい?」
「いえ、もっと詳しいことはこれから」

さとりとナズーリンの二人が言葉を交わす。
それにしても……今私のいるこの場所が妖怪たちの楽園である幻想郷だなんて。
目の前のさとりが自分の心を完璧に読む芸当でも披露しなければ、鼻で笑い飛ばしていたところなのに。

「それにしても、君の能力はデモンストレーションに打ってつけだね」
「えぇ。まさか、巫女や魔法使いでもない普通の人間に弾幕を展開するわけにもいきませんでしたから」
「あの……」

"弾幕"なる、また未知の単語が耳に入り、私は言いようのない疎外感を感じていた。
そんな私に気づいたか、二人がこちらに向き直る。
そして、さとりが私の目をじっと見て語りかけてきた。

「さて、今貴女のおかれている状況が、少しは理解できたでしょうか?」
「理解も何も……じゃあ、二人とも妖怪ってこと?」
「まぁ、平たく言ってしまえばそうだろうね。一部の例外を除けば、この場にいる面子のほとんどは人外さ」
「いや……妖怪、っていうともっとおどろおどろしいイメージがあったから、ちょっと意外、というか……」

改めて周りを見渡してみる。
パッと見では誰も彼も年端も行かないような少女だというのに、見た目とは裏腹にその大半は私よりもよっぽど長生きらしい。
そして、そんな外見でありながら、ヒトの肉も食らうような妖怪が少なからずいるという事実に、思わず背筋が寒くなる。

「……それで? そんなところに部外者である私を招いてどうし……」
「コレです」

私が全てを言い終わる前に、さとりが懐から一冊の本を取り出した。
それは見覚えのあるあの黒い表紙……もっとも、私のように年季の入ったくすんだものではなく、ピカピカの新品なんだけど。

「コレが今の幻想郷での大ベストセラーですよ」

傍らのナズーリンも同じように本を手にしていた。
それじゃ……私は大昔のベストセラーをたまたま読んでいたがために、ここに連れて来られた、ということ?
だけど、そんなことで連れて来ていったい何をさせようと……
そこまで考えたところで、大きな声が私の思考を遮った。

「あー、あー、テステス。よし、出てるね」

声のする方を見ると、一段高いステージに二人の女性が立っていた。
そのうちの一人、注連縄をつけた女性がマイクを手にすると、会場中の視線が一斉に集まり、ざわめきが起きる。

「お待たせしました、おはようございます! みんなー! 燃えているかー!」

その声に呼応するかのように、会場のあちこちから「おー!」と大きな声が上がる。
いきなり始まったイベントに、またも私は戸惑いを隠せずに辺りをきょろきょろ見回すことしかできない。

「どんなことをしても、生き残りたいかー!」
「おー!」
「罰ゲームは、怖くないかー!」
「何それ!?」「聞いてないわよ!?」「ちょっと、どうなってんの!?」
「いやいや、冗談冗談」

往年のバラエティ番組を模したその進行の前に、歓声が怒号へと変わっていくのを目の当たりにした。
……ちょっと待って。
あの本があって、こんな開会式めいたことをやっている、ってことは……

「そう。お察しの通り、これから始まるのですよ、"プログラム"が」

皆まで、どころか一言も言わないうちにさとりが私の心を読んで返事をする。
先ほどまでは努めて冷静に振舞っていた彼女も、心なしかやや顔を上気させており興奮は隠せないようだ。

281 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:23:42 ID:UNljsGtE0
「い、いや、ちょっと待ってよ!? 何!? いきなり訳分かんないとこに呼び出されて、いきなり殺しあえって?
 それも妖怪と!? そもそもなんでみんなそんなにやる気なの!?」

慌てふためく私を見て、ナズーリンがくすくす、と笑みを浮かべると、さとりに問いかける。

「君もなかなかどうしていい性格をしてるね。肝心要のところを教えないなんて酷いじゃないか」
「……どういうこと?」

ナズーリンの言葉に、思わず私はきょとんとしてしまった。

「何も本気で殺し合いをするわけじゃないさ。そう、これは"ごっこ遊び"なんだよ」

そう話すナズーリンの顔には、さっきのさとりと同じ種類の笑みが貼り付けられていた。



 ◇   ◇   ◇



こんなイベントを開くことになった経緯を、さとりとナズーリンの二人がつぶさに話してくれた。
幻想郷で『バトル・ロワイアル』が大流行し、自分たちもやってみたい!、そう思う妖怪が急増したらしい。
だが、閉ざされた環境である幻想郷でそんな催しが行われることは、コミュニティの衰退へと直結する。
とは言え、そうした流れに逆らえないほどに、"プログラム"開催を望む声は高まるばかりだった。
そこで、この本を持ち込んだ張本人である、舞台上の女性――八坂神奈子という神様が立ち上がった。
一種のガス抜きとして企画されたこのイベントには、格好の暇つぶしとして大きな反響があったらしい。

「本当なら、私はペットたちが暴走してしまわないよう監視するためにエントリーしたんですけどね。
 幸か不幸か、あの子達は抽選で落っこちてしまったわけですが」

さとりが苦笑した姿が印象的だった。
とにもかくにも、70人を超えるエントリーがあり、それを厳正な抽選の結果半分に絞ったらしい。

そして、ここ幻想郷では日常から少女たちの間で"弾幕ごっこ"なる決闘が行われているんだそうで。
彼女たちにとって、これから行われる"バトロワごっこ"も、それの延長線上として捉えられているようだ。
普段とはちょっとルールを変えて行われるこのイベントに、注目が集まっているのももっともなことらしい。

だけど、ごっことは言え身体的被害を受けるのではないか。
嫁入り前の体に傷でも負わされたらいったいどうしてくれるの。
そんな私の思考を読んでさとりが教えてくれた。

「ご心配なく。私たちがこれから赴くのは一種の箱庭のようなものです」
「そこには私たちの分身が配され、そこに魂を飛ばして動かしあうのさ」

すかさずナズーリンが補足を入れる。
事情も飲み込めない私に、この二人が一種の良心として説明役をあてがわれたのも頷けた。
そして、この箱庭の中では妖怪の持つ力も大きく制限されるらしい。
そうでないと、私のようなか弱い一般人に勝ち目なんて無いんだけどね。

「……なんとなく事情は分かったわ……けど、それならあなた達だけでやってればいいじゃない。
 何でわざわざ部外者である私まで巻き込んでやろうって言うのよ?」
「それはアレさ。私たちも常に新たな刺激は欲しいからね」

ナズーリン曰く、日ごろからの弾幕ごっこの結果、お互いの手の内はある程度知れ渡っているらしい。
そんな中、未知の存在である私はいわばスパイスのようなものだそうだ。
たまたま古本屋であの本を手にした私の思念を、どうやってか知らないけど感知して連れてきた。
つまるところ、私はある種貧乏くじを引かされたようなものなのかもしれない。

「安心しなよ。このイベントが終わったらちゃんと元の世界に帰れるだろうから」

今回の私のケースでは、意図して幻想郷に迎え入れているのだけれども。
世間一般で言うところの神隠しのような形で、幻想郷に迷い込む人間は少なくないのだそうだ。
中でも、自分の人生に絶望したようなヒトが、この幻想郷に住まう妖怪たちの食糧となっているとか。
ただ、そうでもない限りは、きちんとした手順に沿って元の世界に帰されるらしい。
ナントカの巫女とかいう、それ専門の巫女さんがいるらしいけど……
この十数分で未知の単語を数多く耳にした私には、流石にオーバーヒート気味だった。
普段の学校の講義の方が、まだよっぽど頭に入ってくるような気がする。

282 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:24:57 ID:UNljsGtE0
「……それで? そのゲストってのが私ってことなのね」
「いえ……確かもう一人いるとか……」
「どういうことですかっ!」

舞台上では、依然として注連縄の女性によるルール説明が続いていた。
それを遮るかのように発せられた大きな声に、また会場中の注目が集まる。
この声に反応したのは、舞台上にいながらもこれまで沈黙を守り続けていたもう一人の女性だった。

「あら。もうお目覚めですか。折角ですからもう少しお休みになっていればよろしかったのに」
「黙りなさい。いったいこんな下劣な催しに巻き込むなど何のつもりです、八雲紫!」

ヤクモユカリ、と呼ばれた女性がニコリと微笑む。
それに対し、舞台下から怒鳴りつけたのはポニーテール姿の別の女性。

「へぇ。あれが噂の月人様」
「心を読まずとも、お怒りなのが分かりますね」
「げ、月人?」

私の他に招かれたもう一人のゲスト、それが彼女らしい。
なんでも月に住まい、高度な文明を築き上げた(私たちの文明など一瞬にして滅ぼせるほどの軍事力を持つらしい)とか。
そんな月に対し、幻想郷の妖怪が過去2度に渡って戦争を仕掛け、共にコテンパンにやられたそうで。
これら全てが伝聞系なのは、さとりもナズーリンもどちらの戦争にも関わっていなかったからだと説明してくれた。
とにもかくにも、そんな敵対勢力の幹部を呼び寄せたのだそうだ。
いろんな意味で、私とは格が違いすぎるというのに何でだろう、そう思ったところでまたもさとりに心を読まれた。

「一種の当てこすり、あるいは意趣返しと言ったところでしょうか」
「どういうこと?」
「戦争でのされた仕返しを、このゲームに巻き込むことで晴らそうってことかな」

なかなか人間味があるじゃない、とナズーリンがにんまりしている。
あの紫とかいう大妖怪(らしい)の意外な一面を垣間見たことによる笑みなのだろう。
だけど、私はナズーリンやさとり以上に二人の間の因縁など知る由も無い。
ついさっきまで月に住む人がいることは愚か、妖怪が住まう空間があることさえ知らなかったのだから。
呆然と見つめることしか出来ない舞台上で、二人の言い合いは続く。

「そもそも、疑似体験とはいえ殺し合いを行わせるなど言語道断!
 これだから穢れに満ち満ちた地上の民は困るのです!」
「固いこと言わないで欲しいわねぇ。時にはガス抜きも必要ではないかしら?」
「ガス抜きも何も、あなた方が自分でガスを充満させただけではないですか! 自業自得です!」
「んもぅ、やっぱりこうなるんだから。もっと眠っていてくれたらよかったのに」

どうやら、私以上に強引なやり口でここに連れて来られたらしい。
……どんな手を使ったのかは知らないけれども。

「そもそも、今のあなた達はある意味では私たちのお目溢しで生き長らえていることを忘れてもらっては困ります!
 その気になれば、こんな穢れた地など……」
「一瞬にして塵芥に変えることが出来る、そう言いたいのかしら?」

舞台袖から二人の女性が入ってきた。
声を発したのは、見るからに高貴な雰囲気を漂わせた女性の方だった。
舞台下のポニーテールの女性が途端にかしこまったか、背筋を伸ばしなおして新たな女性と向き合う。

「困るわ、依姫。貴方の言う"穢れた地"にもう数百年も居ついてしまった私たちにはもう、ここ以外に行くあては無いのに」
「私と姫の居場所を奪う権利が貴方にあるのかしら?」

高貴な女性の背後に付き従っている、ナース帽のようなものを被った女性が合わせるようにして憂いを帯びた声で語る。
"姫"と呼んでいることから、この二人が一種の主従関係にあることはなんとなく読み取れた。
……てか、さらりと何百年とか言ってるんですけど、もうその辺の感覚が麻痺してきたような気がする。

「ぐっ……おのれ卑劣だぞ八雲紫……! 八意様と輝夜様を盾にするなど」

依姫、と呼ばれたポニーテールの女性が悔しさをかみ殺すかのような声を発する。てか、貴方も姫なんですか?
で、"かぐや"とか聞こえたんですけど、これってもしかしてあの"かぐや"ですか?

「あら、決して強要などしていませんわ。彼女たちは自らの意思で私たちに力を貸してくださっているのですから」

仇敵を出し抜いたことで、愉悦を滲ませた笑みと共に紫が話す。
結局不利を悟った依姫が、この場は矛を収める決断を下したようだった。

283 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:26:18 ID:UNljsGtE0
「……覚えていなさいよ」
「あー、おしゃべりは終わったかい? ルール説明も途中だからね、続けさせてもらうよ」

一連の流れを傍観していた神奈子が場を取りまとめた。



 ◇   ◇   ◇



「……以上だ。何か質問のあるやつはいるかい?」

改めて最初から行われたルール説明を、私は頭の中で反芻する。
まず、"第二幻想郷"なる箱庭を舞台に、私たちの意識を移した"アバター"がこのサバイバルゲームを行うこと。
そして、現地での様々な出来事は、私たちのいる今の世界には何ら影響を及ぼさないということ。
第二幻想郷では、各々の力がかなり制限されるということだけど、恐らく私には関係の無い話……よね?

失格になる条件は、命を落とすようなダメージを負った時、あるいは力の使いすぎでエネルギー切れを起こした時。
そしてこれが小説とはまったく違うところで、それぞれに与えられたオーブを一定数集められなかった時。
つまり、生き残るためには否が応にもオーブを奪うために誰かに接触しなきゃいけないのだ。
世間一般の女子大生並みの腕力しか持たない私にとってはこの条件がちょっと厳しい。
自分で言うのもなんだけど頭は回るほうだけど、果たして私の常識がこの異世界でどこまで通用するかは分からない。

さらに言えばそのオーブは単純に生き残るためでなく、武器と交換することも可能なんだとか。
いったいどんな武器が与えられるのか、私が生き残るのには重要なところだ。

優勝したものには願いを一つ叶える(主催者の出来る範囲で、という注釈はついたけど)権利が与えられるらしい。
さっきナズーリンが言っていたけど、私が元の世界に帰る権利は担保されているのよね?
まさか優勝しないと帰れない、なんてことは無いわよね……?

「よーし、特に無さそうだね。それじゃあ、みんな集まってくれ」

その事を質問しようかどうしようか迷っているうちに神奈子に締め切られてしまった。

「いよいよだね」
「えぇ、そうですね。それでは蓮子さん、行きましょうか」

巻き込まれてしまった私と、なんやかんやで乗り気のナズーリンとさとりでは意識の差が歴然としている。
二人に手を差し出されて引き起こされるまで、私は座り込んだままだった。
いったいこれからどうなっちゃうのか、憂鬱な気分でとぼとぼと私は歩を進めた。

「それじゃ、この箱庭を囲むように全員手をつないで輪になってちょうだい」

視線の先にはよく出来たジオラマのようなものが鎮座していた。
どうやらこれが"第二幻想郷"というものらしい。
私の右手はナズーリンが、左手はさとりが繋いできた。
こうして箱庭を取り巻くように、30人くらいの女の子がぐるりと大きな輪を作り上げた。

ちょうど私の向かい側にいたのがさっき紫とやり合っていた依姫という月人だった。
なにやら焦燥感に駆られているのが、パッと見でも分かる。

「……どうやら、こんなくだらない戯れなどさっさと終わらせてしまおう、そう考えているようですね」
「ふむ。つまり、ある意味では彼女もやる気だという事なのかな。蓮子、君も彼女には気をつけたほうがいいね」

依姫の心を読んださとりに、ナズーリンが同調するが、私はそれに黙って頷くことしか出来なかった。

「全員手は繋いだね? ……それじゃ、よろしく頼むよ、パチュリー」

神奈子に促され、パチュリーと呼ばれた少女がこほん、と一つ咳払いをしながら舞台上に現れた。
その手には分厚い本が握られており、それをパラパラとめくりながら私たちに告げた。

「……今からみんなの意識を、この"第二幻想郷"に飛ばすわ。
 くれぐれも術式の詠唱中は手を離さないでちょうだい。安全が保障できなくなるから」

淡々と発せられた警告に、私はさとりとナズーリンを掴む両手にさらにグッと力をこめる。
もうここまで来ると後戻りは出来ないのだから、黙って身を委ねるしか選択肢が無い。
私が聞いたことも無いような言語をひとしきりパチュリーが羅列し、最後に右手を高々とかざした。
瞬間、会場が光に包まれ――私は意識を失った。


【バトロワごっこ 開幕】
【残り 34人】

284 ◆shCEdpbZWw:2012/01/07(土) 11:28:15 ID:UNljsGtE0
拙作の投下は以上となります
タイトルは現状未定ですので考えておきます
あと、話の展開上パチュリーが主催陣営に協力者として登場しております

ここで書くのは初めてなので、どのくらいの表現が適当なのか、探り探りではありますが
楽しんでいただければ幸いです、ではまた

285 ◆wcZeL85Wks:2012/01/07(土) 12:26:30 ID:5GADvCkM0
>>270 >>273 >>276
こいつは面白い。よくこんだけ語呂が転がりますね。
縦書きのワープロで原稿を書いている俺には真似できないよ。
あと、WiKiへの掲載は明日までお待ちを。ひらにー。

>>神奈子がポツリと呟いた。
>>「信仰が集まると思ってこの役引き受けたけど」
>>「もしかして、キャラ作り間違えると、好感度だだ下がり……?」
確かにw よくよく考えたら好感度なんて上がるワケないねw

>>パ「読んだわよ……。魔法使いにとっちゃ大した量じゃないわ」
>>「で、第二幻想郷だけどね、あれは結界によく似ているけど物理的な空間があるわけではないの」
>>「そうね。端的に表わせば"ひと繋ぎにした夢"といった所かしら」
"ひと繋ぎにした夢"とは言い得て妙ですね。こいつは流行そう。

>>……ところでOPでここは触れとけっていう必須事項ってありましたっけ?
おそらく、ないと思います。ルール説明も参加者へ既に通達が回っているので、簡潔でいいかなーと

>>・[Nice boat.]に等しいダメージを受けると失格
こいつは逆に危ないw

>>278
なんて明るいバトルロワイアルのオープニング。なんと斬新で面白い。
蓮子視点の語りで初期会場の明るい雰囲気の内に行われるルールガイダンスを活写、こいつはベストアンサーですね。

ああ、おいらが書いてるダークメルヘンなオープニングよりこちらの方が確実にいい。
二作目が来なければ、せつないから投下するのを止めますw 二作目が来たら投票用のかませ犬として出すぜ。

286名前が無い程度の能力:2012/01/07(土) 17:55:14 ID:0LQwViyw0
おや、オープニングはキャラ予約は関係ないんでしたっけ
確か蓮子を予約していた人がいたような……?
予約していた人の内容と接合性があわない場合はどうしたらいいんでしょう

287 ◆wcZeL85Wks:2012/01/07(土) 18:39:37 ID:vZKRnz..0
>>286
オープニングはキャラ予約は関係ないかな。

予約の有効期限は"オープニング投下後から一週間"なので、オープニングには有効でないかと。
>>231はオープニング投下後の予約合戦を見越しての予約許可という事でひとつ。
どのみち、オープニングは影響力が強いので、(主催者がどこまで説明するか、どのような挑発をするかで、参加者たちの行動ががらりと変わる)
オープニングが出来る上がるまで続編は完成しないかも。

288 ◆wcZeL85Wks:2012/01/07(土) 18:41:54 ID:vZKRnz..0
あ、オープニング投下後じゃなく、決定後でしたね。

289 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/07(土) 19:04:29 ID:/LXEcc7E0
予約していたものです
既に書き上げて、あとは細かいところのチェックを済ませて投稿するだけの体制に入っています。ですがこのOPですと、心理描写が全く違うので完全に繋がらず、話が成立しなくなっています
予約してよいと言われましたので既に書いていたのですが、OPは例外と後から言われ困っています
「予約の有効期限」というのは、「投稿者がそこまでの間に投稿しなければならない期限」という意味と取るのが慣例かと思いますし……
予約というものは、予約者が書き始められる体勢になるためにするものかと思います。そこのとこを含め、采配をいただきたいです

290名前が無い程度の能力:2012/01/07(土) 19:41:50 ID:g0GTyNWU0
◆shCEdpbZWw氏の意見も聞いた方がよさそう

291 ◆wcZeL85Wks:2012/01/07(土) 20:26:03 ID:5M3rJgvs0
>>289
私の間違った采配により、◆◆GkJrDjkLNc氏と◆shCEdpbZWw氏に多大なご迷惑をお掛けした事をお詫びします。
OP決定後から一週間後まで有効とは、普通に解釈すると、確かにそういう意味になりますね。
◆shCEdpbZWw氏の意見も聞いてみましょう。

あと責任を取って、私のOPも投下します。明日の午前五時までに必ず。

292名前が無い程度の能力:2012/01/07(土) 23:34:43 ID:YiFo6cpA0
>>283乙。スムーズな出だしだ。
この流れだと、蓮子と依姫のみ、自主的ではなく半強制的参加ってことになりそうね。まあ蓮子はまだマシっぽいが。

>回し蹴りで巨木を叩き折る程度の力
これは、人間の達人の限界値を想定した最大値かね。
キャラによっては、素手でも充分致命傷狙えそうやね。

>>289
まず、OPが出揃うまで待ってみよう。
で、>>283が採用されなければそれで良し、採用されても、試しに投下してみてはどうだろう。
それぞれの描写をすり合わせて、改訂版を採用するって手がいいんじゃないかな。

293 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:40:27 ID:SD3yrosw0
>回し蹴りで巨木を叩き折る程度の力
あ、それ番外なんで割と適当に書いてます
実際は萃香動かす人が加減してくれた方がいいんじゃないかな


さて自分も3分後にOP投下します
え? もう期限過ぎてる?
大丈夫。1月7日は30時くらいまであるきっと

294 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:43:38 ID:SD3yrosw0

「今日は、皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらいまーす」


シンと静まった教室の中、教壇の上から神奈子の声が響き渡った――。




人里は慧音の寺子屋。その教室の一つ。
普段敷かれている畳は全て取り払われ、
剥き出しの板の間には勉強机と椅子が並べられている。
その数、34組。


外へ続く襖は全て閉じられ、窓にも幕がかけられていた。
風で壁がギシギシと鳴る。
どこから持ち込んだのか、天井には蛍光灯が吊るされていた。
黒板の上には丸時計。チッチッチッチと時を刻む。
黒板の前には教壇。そして木製の教卓。


そこに両手をつき、教室内を見渡すのは八坂神奈子。
席に着いた面々の表情は硬い。
みんな現状を理解できていないのだ。戸惑っている。
そして誰も何も喋らない。


ガタリ


痛いほどの静寂の中、立ちあがった者がいる。霧雨魔理沙だ。
おいやめろ。誰かが小声で制した。
だが魔理沙は震えながら口を開く。


「ま、まさか…………」












「……その台詞が言いたいためだけに、私達をここに集めたのか?」

295 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:45:13 ID:SD3yrosw0

一瞬の間を置いて。
教室内はコソコソ話で満たされた。


(やっぱそうなの?)
(ホラ、神様って案外目立ちたがりだから)
(天人に言われちゃおしまいよね)
(でも一度は言ってみたい台詞だよねアレ)
(わかるわかる)
(原作にできるだけ忠実にするって宣伝してたしね)
(けどやりすぎじゃない? こう、ポーズまで付けてちゃってさ)
(キリッって顔してた。キリッて)
(なんか自分の領域に浸ってたよな)
(あれはちょっと恥ずかしい)
(ここだけの話、八坂さまはたけしファンですからね。大目に見てあげてください)
(誰? サカモチじゃないの?)
(それにしても突然すぎよね。まだ日の出前よ?)
(驚かしたかったんじゃないの)
(確かに驚いた。まさか屋敷からいきなり拉致られるとは思わなかった)
(あれ白狼天狗? なかなかいい動きしてたわよね)
(門番に雇ったら? きっといい仕事してくれるわよ)
(ちょっと真剣に考えたいわそれ)
(40秒でいいから支度する時間が欲しかった)
(じゃのう。儂、今朝まだ尻尾の手入れしてないのよ)
(私、お鍋を火にかけっぱなしです)
(私なんて寝巻のまま引っ張ってこられたわよ)
(徹夜で実験してこれから寝る所だったのに……)
(歯を磨いている最中に突然……)
(迎え酒の最中にいきなり……)
(サボり中に無理やり……)
(仕事しなさいよ)
(つーか寒い。マジ寒い)
(暖房ないのかしらこの部屋)
(こんな時にお空がいてくれたら……)
(それはやめて)
(ちょっとチルノちゃん寝ちゃダメだよ起きて)
(お子様には早すぎる時間みたいねぇ)
(むにゃ……あたいお子ちゃまじゃないもん……)
(目覚めのソロライブいる?)
(それもやめて)


〜 がやがやワイワイやいのやいの 〜

296 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:46:47 ID:SD3yrosw0

シリアスな空気はどこへやら。
教室の中は一気にゆるい雰囲気に包まれた。

そこから一人取り残されているのは壇上の神奈子だ。
せっかく原作のあのシーンを再現したのに。
今回のルールは元のそれからかなり離れてしまったから、
せめてオープニングだけでもそれっぽくしようと頑張ったのに。

男っぽく低い声を出す練習もしたし、
台詞のイントネーションだって研究した。
昨日も夜遅くまで諏訪子と早苗に見てもらって、
自分でも完璧な"殺し合いをしてもらいます"宣言になったと思うのに。

それを『浸ってた』とか……。
ちょっと自覚があるだけに余計に恥ずかしくなる。
あと早苗の気遣いが心に痛い。

気恥ずかしさは怒りに転化。
おのれ私の努力を。
神奈子の表情が、昔まだ戦神としてブイブイいわせていた頃のそれに変わる。


「だぁぁぁぁっっまれぇぇぇぇいっ!」


神奈子の大音声に、ザワメキがピタリと静まる。
それを見て神奈子はニヤリと笑う。犬歯をむき出しにして。

「フッフッフ。いいだろう上等じゃないか。
 主催とか信仰獲得とかいう手前もあるし、
 温厚な監督役で行こうかと思っていたけど、やめだ!
 この東方バトロワごっこ。
 ごっこという名の通り、遊びに過ぎない。
 だけど主催者として、可能な限り原作のシビアさを演出していくつもりだ。
 それに対して何だ? この参加者の締まらなさは。
 そうだね、まずは最初に、
 このゲームがそこまでぬるくないって事を分からせてやろうか!」

神奈子は教卓の裏側に隠されていたスイッチを押した。
ブシューーーーーーー。広がる煙。
慌てて口を押さえる者もいるが、無駄だ。
このガスは八意印の特別製で皮膚から浸透する。
欠点は……これだと状況的に神奈子も昏倒する点だ。

(さて……第二幻想郷の起動は任せたよ……)
薄れゆく意識の中で、神奈子はもう一人の主催者に語りかけた。


――次に目覚める時、東方バトロワごっこが始まる。

297 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:48:49 ID:SD3yrosw0




 ◇   ◇   ◇



『あーあーあー。聞こえているかー? 聞こえてない奴は返事しなー』


――無茶言うなよ。


霧雨魔理沙はまどろみの中でツッコんだ。


そのツッコミで意識が覚醒した。


「ん……どこだ、ここ?」

起き上がり、傍に落ちていた帽子を拾う。
どうやら自分は、倒木にもたれかかるように眠っていたらしい。
森の中の小さな空き地。
倒木の分だけポッカリ空が見えている。
まだ太陽が昇ったばかりらしい。眩しい水色だ。
チチチと遠くで鳥の鳴いている。
それに覆いかぶさるように八坂神奈子の声が幻想郷中にこだました。

『えー。それではこれから"東方バトロワごっこ"を開始するー。
 色々あってルール説明その他が省略になったがー、
 文句は受け付けないからそのつもりでー。
 どうしてもという奴はー、参加者名簿の裏にルール一覧が書かれてるから、
 そちらで確認するようにー』

どうやらこれが『放送』という奴らしい。
何ヶ所か、別々の場所から響いて聞こえる。
どんな魔法だろう。
そんな事を考えているうちに頭がハッキリしてきた。

そうだ。私はバトロワごっこの参加者に選ばれたんだったな。
それで朝キノコ採りに出かけた所を天狗に捕まり、
上白沢の寺子屋に連れてかれて、そこに他の参加者もいて、
なんか八坂神奈子が逆ギレして。

「開始ってことは、ここは第二幻想郷なのか?
 幻想郷とあんま変わらないな」
「そうね。よくできてると思うわ」

298 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:50:30 ID:SD3yrosw0

独り言のつもりで言ったのに答えが返ってきてビックリ。
そしてそれがよく知る者の声で、二度ビックリ。

「はぁい魔理沙。見事な気絶っぷりで」
「霊夢!?」

倒木の端に腰かけるようにして、博麗霊夢がいた。

「……え? なにその格好」

なぜか霊夢は襦袢一枚の半裸。
そしてとても機嫌が悪そうだった。

「なにって寝巻よ。寝てた所を、布団に簀巻きにされて運ばれてきたの」

眉間の皺を揉みほぐしながら霊夢が言う。
どうやらまだ眠気が取れないらしい。

「はー。そりゃ災難だったな」
「全くよ。
 ほんっと。始まるのが突然すぎるのよ。
 紫も今回の"ごっこ"の事はろくに教えてくれないし」

そりゃ主催者的に仕方ないんじゃないか?
と魔理沙は思ったが口には出さないでおく。
寝起きの巫女は冬の熊より危険なのだ。

「で、どうすんの? すぐバトる?」
「いやいや。だってお前そんなかっこだし。
 またにしようぜ。ゲームはまだ始まったばかりなんだからさ」
「……そうね。その方が助かるわ」

そういうと霊夢は足元からディバックを拾い上げ、
魔理沙に放ってきた。「それ、あんたの分」
今すぐに戦うと答えていたら、
こんなにアッサリ渡してはくれなかっただろう。
本当に油断も隙もない。
急いでディバックを肩に掛けながら魔理沙は尋ねた。

「私はとりあえず自分の家に行くけど、霊夢はどうする?」
「私も一度博麗神社に戻るわ。着替えないとだから。
 その後はそうね、あのガーガー言ってる監督役さんに、
 文句の一つでも言いに行ってこようかしら」
「ハハハ。そりゃいいかもな」

放送はまだ続いている。
ふと、その音量が上がった。

299 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:51:58 ID:SD3yrosw0
『そうそうー。既に知っていると思うがー、
 私、八坂神奈子は監督役として妖怪の山・守矢神社境内に常駐しているー。
 仕事はー、ゲームの円滑な進行を行なう事ー。
 この"ごっこ"を無事に成功させるためにもー、
 "ごっこ"の進行を不当に妨害する不届き者は許さないーからそのつもりでー。
 またそのためにちょっとした力を持たされているがー、
 その力を見せる意味でだなー、
 早速に不穏当な発言をしていた数名の手持ちオーブ……、
 最初は一人2個なんだけどー、そのうち1個を爆破しましたー。
 これが「みんな最初から平等。ただし不公平なのも最初から」って奴だー。
 異論は認めないー』


「……」
「……」

二人同時にガバっとバックを開けて中身を確認する。
そして同時に顔を見合わせ、同時に口を開け、同時に息を吸い込み……、

『あのオンバシラぁーーーっ!』




……こうして東方バトロワごっこが始まった。









----------------------------------------------------------------

【魔法の森・1日目 早朝】
【博麗霊夢】
[状態]:寝起き(でも目は醒めた。もうバッチリ)
[装備]:ディバックの中は未確認
[道具]:オーブx1(=2-1) 着てるのは襦袢一枚(パチェ出動の予感)
[思考・状況]:???


【魔法の森・1日目 早朝】
【霧雨魔理沙】
[状態]:健康花丸優良児
[装備]:ディバックの中は未確認
[道具]:オーブx1(=2-1)
[思考・状況]:???

300 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 01:54:09 ID:SD3yrosw0
投下終了

301 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 02:02:47 ID:SD3yrosw0
前半後半分かれてて半分ずつでもなんとかなる仕様
前半だけ投下しようかと思ったけど
一応こういうのも作ってたと参考的な意味で後半も投下


番外の軽いノリを引きずっているのか、
神奈子さまのカリスマブレイクが深刻なレベルで進行中なのが気になるところ

302 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 02:10:30 ID:QeMejSzs0
>>294
か、軽いな…。読んだ後に、カルチャーショックを受けてる
なんかギャグ・テイストのバトロワになりそうだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――
ちょっと思う所があって、寝ないでOPを執筆しています。
書き切らないと何も語る資格がない事なので、寝ないでやり切るぜ。
やらないと無責任だ…。

303 ◆avA.UhySCM:2012/01/08(日) 02:43:31 ID:SD3yrosw0
>>302
死人を出さずにOPってムズかったですたい
連徹でハイってて余計にシリアス書けないし
気付けばふわふわお気楽OPに……



いま気付いたけど残り人数入れ忘れてた
修正ってどうやるんだろう

あとこんなの作ってみました。名簿三種。使いどころは不明

自機になれた人々     博麗霊夢 / 霧雨魔理沙 / 十六夜咲夜 / 魂魄妖夢 / 東風谷早苗
東方紅魔郷より        フランドール・スカーレット / チルノ / 大妖精
東方妖々夢より        アリス・マーガトロイド / 八雲藍 / リリカ・プリズムリバー
東方永夜抄より        リグル・ナイトバグ / ミスティア・ローレライ / 因幡てゐ
東方花映塚より        メディスン・メランコリー / 小野塚小町 / 風見幽香
東方風神録より        鍵山雛 / 河城にとり / 犬走椛
東方地霊殿より        古明地さとり / 古明地こいし / 水橋パルスィ
東方星蓮船より        多々良小傘 / ナズーリン / 封獣ぬえ
東方神霊廟より        二ッ岩マミゾウ / 豊聡耳神子 / 物部布都
その他作品より       宇佐見蓮子 / 比那名居天子 / 伊吹萃香
ワイルドカード        レミリア・スカーレット / 綿月依姫


少女01番 アリス・マーガトロイド
少女02番 伊吹 萃香
少女03番 十六夜 咲夜
少女04番 因幡 てゐ
少女05番 犬走 椛
少女06番 宇佐見 蓮子
少女07番 小野塚 小町
少女08番 鍵山 雛
少女09番 風見 幽香
少女10番 河城 にとり
少女11番 霧雨 魔理沙
少女12番 東風谷 早苗
少女13番 古明地 こいし
少女14番 古明地 さとり
少女15番 魂魄 妖夢
少女16番 大妖精
少女17番 多々良 小傘
少女18番 チルノ
少女19番 豊聡耳 神子
少女20番 ナズーリン
少女21番 博麗 霊夢
少女22番 比那名居 天子
少女23番 二ッ岩 マミゾウ
少女24番 フランドール・スカーレット
少女25番 封獣 ぬえ
少女26番 ミスティア・ローレライ
少女27番 水橋 パルスィ
少女28番 メディスン・メランコリー
少女29番 物部 布都
少女30番 八雲 藍
少女31番 リグル・ナイトバグ
少女32番 リリカ・プリズムリバー
少女33番 レミリア・スカーレット
少女34番 綿月 依姫
担任 八坂 神奈子
副担任 八雲 紫


少女01番 アリス・マーガトロイド       .少女18番 チルノ                   担任   八坂神奈子
少女02番 伊吹萃香               .少女19番 豊聡耳神子               副担任 八雲紫
少女03番 十六夜咲夜             .少女20番 ナズーリン
少女04番 因幡てゐ                少女21番 博麗霊夢
少女05番 犬走椛              少女22番 比那名居天子
少女06番 宇佐見蓮子             .少女23番 二ッ岩マミゾウ
少女07番 小野塚小町             .少女24番 フランドール・スカーレット
少女08番 鍵山雛              少女25番 封獣ぬえ
少女09番 風見幽香               .少女26番 ミスティア・ローレライ
少女10番 河城にとり             少女27番 水橋パルスィ
少女11番 霧雨魔理沙             .少女28番 メディスン・メランコリー
少女12番 東風谷早苗             .少女29番 物部布都
少女13番 古明地こいし            少女30番 八雲藍
少女14番 古明地さとり              少女31番 リグル・ナイトバグ
少女15番 魂魄妖夢               .少女32番 リリカ・プリズムリバー
少女16番 大妖精              少女33番 レミリア・スカーレット
少女17番 多々良小傘             .少女34番 綿月依姫

304 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 03:07:20 ID:QeMejSzs0
>>303
データ資料ページを作って、そこに載せてみたい。
でも、明日は無理かも。今日徹夜してるから、明日には力が残ってなさそう。
OP、あと二時間だとギリギリだ…。

305 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 04:48:52 ID:QeMejSzs0
三分後にOPを投下します! そしたら寝るんだ!

306 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 04:53:58 ID:QeMejSzs0
 悪趣味を極めた赤一色の床を、累々と席巻した動かぬ少女たちの肢体に、天井から闇の幕が覆い被さっている。ゆらめく蝋燭の炎に照らされて、彼女たちの面影が微々と変化している。
 ――すこし演出過剰だな、と八坂神奈子は溜息をついた。ここまで来たら、もはや演(や)りきるより他にないだろう。

 と、扉の開く音がした。
「八坂様、最後のアバタ―をお持ちしました」
 手下の哨戒天狗たちが部屋に入ってきた。彼らの背には、霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、そして早苗の肢体が―

「ご苦労。そいつらも、どこか適当な床に放り捨てておいてくれ」

 早苗の姿を認めて、神奈子はわざと乱暴な言葉を吐いた。
 自ら大会主催者を引き受けた以上、ゲームが開始されれば、いち参加者である早苗を依怙贔屓にはできない。場合によっては、主催者として彼女に制裁を科すこともあり得るのだ。
 床に投げ捨てられた早苗の肢体を認めて、神奈子は顔を強く引き締めた。懐から通信用のスキマを取り出して、それに話しかける。
「紫、永琳、こちらは準備が整ったぞ」
「分かったわ」と、八雲紫が応じた。「じゃ、参加者全員にゲームの開始を通達するから、ちょっと待ってて頂戴」
「了解」通信を切れる。

 * * *

 しばらくして、床に倒れていた少女たちが、一人、また一人と気だるげに起き上がりはじめた。ほどなくして、全員が立ち上がる。彼女らは一様に呆けた目で神奈子を見上げてきた。
 神奈子は首肯して、右手をおもむろに持ち上げた。指を鳴らす。
 ――パチンッ。
 途端、弾けるようなフラッシュ音の重なりと共に、辺りを眩いばかりの白い閃光が覆った。続いて、度肝を抜かれた参加者たちの嬌声が沸き起こる。
 やがて、場の光量が収束していくと、赤一色の紅魔館の内壁が、大広間に勢揃いした参加者三十四名の姿が―
 そして最後に、壇上でスポットライトを全身に浴びる八坂神奈子の姿が露わになった。
 神奈子は、そこにいる少女たちを迎え入れるように、大仰な仕草で両手を広げた。

「よく来たな、勇者たちよ。我こそはと勝利に名乗り出し、身のほど知らずな馬鹿共よ!
 これから行うバトロワごっこは、ごっこ付くからには所詮遊びだ。だが―
 だがしかし、その遊びで早期敗退すれば、恥をかくのは己らなのだぞ?」

 神奈子は口元を吊り上げて挑発した。参加者たちの間にわずかな動揺が走った。

「――フッ、その程度の事に考えの至らぬ輩がこれほど集まるとはな。――よろしい、ならば殺し合え。
 これより仮初の命を奪い合い、他の参加者の悉くを蹴落として、己が最強を証明していただく。異存はないな?」

 ここで神奈子は、参加者たちの顔ぶれを見回した。勝気に見返す者、怯えて震える者、固く無表情な者、静かに微笑む者、敵意を露わに睨む者―
 それらすべて一笑し、神奈子は拳を振るい上げた。「どうした、返事がないぞ? いまさら臆したか!」
 オーッ! と慌てた調子で掛け声が起こる。神奈子は満足げに頷いた。

「さて、そんな殺し合いを望む君たちに、我々が主催者として提供できる物は二つだ。
 一つは場所。場所とはこの仮想空間の事だが、これについては口で説明するより、私が実践した方が早いだろ」

 そう言うなり、神奈子は懐から拳銃を引き抜き、銃口をこめかみに押し付けた。
 ――ズガン!
 唐突にこと切れた司会進行役が、控えめな血しぶきを散らして、その場に膝から崩れ落ちた。
 悲鳴とざわめきが起こる。辺りはにわかに騒然となった。

「――静粛に」

307 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 04:54:35 ID:QeMejSzs0

 だが、応接間の扉から現れた新しい八坂神奈子が、それを制した。
 神奈子は、壇上に倒れ伏したもう一人の自分を蹴飛ばして、血だまりに立った。
 参加者たちの戸惑う視線が、神奈子に集中する。

「ふむ、もう理解できただろ? ここは現実世界とは違う場所だ。ここでは、すべての生死が嘘となる。
 カラクリは君たちの肉体だ。そいつがそもそも本物じゃない。
 君たちは元の世界に本物の肉体を捨てて、精神だけで、こちら側の偽物の肉体に憑依してきたんだ。
 この偽物の肉体をアバタ―という。アバタ―はいかに傷つこうが、元の世界の本物の肉体に一切の危害が及ばない。
 たとえアバタ―が死に等しいダメージを負っても、精神がそこから離脱し、元の世界の肉体へ帰還するだけさ。
 まるで夢から覚めるようにな」

 神奈子は、壊れた自分のアバタ―を指差した。「こいつは百四十九体目だ」

「私は、このシステムが本当に安全なモノなのか確認するために、自分のアバタ―を百五十体も用意した。
 そして、いま百四十九回目の疑似的な死を迎えたわけだが、この通りだ。ピンピンしている。
 君たちの真の安全は、私が保障しよう。信じてくれて構わない!」

 神奈子は力強く誠実に述べて、間を置いた。
 参加者たちは、いちいち反応するのも疲れたのだろう。静聴している。

「さて、この仮初の世界『ミニ幻想郷』が、我々から君たちへ提供できる物のひとつ。
 そして、もうひとつ提供できる物がある。それはルールだ。
 だがまあ、これについては皆から参加同意を頂く前に、洩矢神社でガイダンスを済ませてあったな
 一度説明した事なので、掻い摘んでの説明に留める」

 そう言うと、神奈子は懐から小さな赤い宝石を摘みだし、皆々の関心を誘うように高く掲げてみせる。

「こいつがオーブだ。実物を見せたのは、これが初めてだったかな? 君たちには、ゲーム開始と同時にこれと同じものを二つ支給する。
 ゲーム開始から三時間ごとに放送を流すので、それまでにノルマとなる量のオーブを、他の参加者から奪うなりなんなりして集めてくれ。
 集められなければ即失格だ。これについては厳しく対処する。
 オーブを保持するデメリットは、主催者に刃向う者にしか働かない。メリットの方が断然多い。
 ミニ幻想郷の各所に配置されたガチャガチャで、オーブをアイテムガチャと交換する事も可能だ」

「後は」と言って、神奈子はその場から宙に浮いた。
「能力制限の話はいいな。君たちは力の差がありすぎるから、こちらで適当に制限を課した。
 あらゆる能力の行使には、相応の体力を消費する。過労死もある。ここら辺もシビアだ」

「あと最後に、勝利条件についても話しておこうか」
 そう神奈子が切り出すと、参加者の一部が目の色を変えた。神奈子は嬉しさを隠さずに笑った。

「気づいてる者は気づいてると思うが、このゲームの勝利条件はかなりややこしい。
 大会ルール規定第一章二節、
 一条、参加者全員でサバイバルゲームを行い、ゲーム終了時まで生き残っていた者が勝利を得る。
 二条、ゲーム終了は、八坂神奈子がこれ以上のゲーム続行を不可能だと判断した時点。

 つまり、たとえば参加者が残り一名になった時、私はこれ以上のゲーム続行を不可能と判断して、ゲーム終了を宣言する。
 そうなった場合、最後まで生き残った一人が勝者となるわけだが―
 まあ、これについてあまり長々と説明するのも無粋だろ。後は各々で考えてくれ」

308 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 04:55:17 ID:QeMejSzs0

 そう言うと、神奈子は参加者たちの様子を目ざとく探った。
 大会進行役である自分を倒せば、その時点でゲーム続行は不可能となり、生き残ったすべての参加者が勝利を手にする、という隠し勝利条件に気づいている者が何人いるか。
 また、自分に対して好戦的なスタンスを貫こうとする者が何人いるか…。

「……さて、言うべきことはすべて言った。だがな、私にはまだ一つだけやり残したことがある」

 神奈子は血だまりから先程の拳銃を拾った。ベレッタM92Fという自動拳銃だ。弾がまだ一五発分も装填されている。
 一部の参加者たちが不穏な気配を察して、警戒の構えを取った。

「あと一分で午前六時だ。そうなると、君たちはここからテレポートでランダムに飛ばされる。支給品も一緒に送るよ。ゲーム開始だ。
 だが、私にはまだやり残したことがある。
 考えてもみてくれたまえ。私は主催者の一人であり、今大会の進行役だ。ゲーム開始後も『ミニ幻想郷』の紅魔館に陣取り、大会のつつがない進行のため尽力する。
 監視スキマとオーブ探知機で君たちの動向をひたすらモニタリングし、大会運営の邪魔になる者を発見しては、オーブを爆破して警告するのだ。
 つまり、原作の『バトル・ロワイアル』で言えば、坂持金発と同じ役回りにあたるわけだが――ところで、アイツは最初に何をした?」

 ゲーム開始まで残り四十秒。参加者たちが、神奈子の周りから一斉に下がる。
 神奈子は銃のトリガーに指を引っかけて、感触を確かめた。

「そう、見せしめだよ。見せしめ。
 いやー、楽しみだなあ。ゲームを開始したら、君たちにはなるべく介入しない事に決めてるからさ。
 やるなら、ここしかないんだよね。――と、いうわけで」

 ゲーム開始まで残り三十秒。神奈子は参加者たちに銃口を向けて、にかりと笑った。

「ようこそ、バトロワごっこへ」

 ゲーム開始まで残り二十秒。発砲した。金切り声が上がり、怒号が起こる。逃げる者と逃げる者がもみくちゃになり、辺りはパニックに陥った。
 発砲。続けざまに発砲、発砲、悲鳴、悲鳴―
 そして、ベレッタの装填が空っぽになる頃には、もう誰もいなくなっていた。

 * * *

「まったく、無茶するわね」
 通信用のスキマから、八雲紫が飽きれ声で話しかけてきた。

「別に、誰も撃っちゃいない。ただ脅かしてやっただけさ」

「なんで、わざわざ挑発するような真似を?」

「こちらへ刃向ってきてくれた方が面白いだろ。これについては口出しは無用だ。大会進行役は私だからな。
 私は、私のやり方でやらせてもらおう」

「じゃ、お好きにどうぞ」通信が切れた。

 神奈子は、ふと考えた。八雲紫はどうして今大会の主催者を引き受けたのだろう。
 そういえば、まだ正確な理由を聞かされていない。
 やれやれ背中は預けられないな、と神奈子は小さく溜息を付いた。

【バトロワごっこ 開幕】

【残り 34人】

309 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 05:00:56 ID:QeMejSzs0
投下終了。タイトルは『オープニング』

おそらく、俺のSSでも◆GkJrDjkLNcさんのSSに繋がるかは微妙だと思うんだ。
自分のOP用のプロトを見てそう直感したわけなんだけど、どうだろう。

310名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 10:52:18 ID:aKqsJ3K20
>>294
乙。なるほど、これはこれで幻想郷らしくていいな。
一部キャラがオーブ減らされてるってところから、話を加速させやすそうだな。

>>309
こちらも乙。主催以外のキャラを描写しなかったのは、他のキャラのスタート書く人とバッティングさせないための意図的なものだろうな。
挑発もわかりやすくていい。
ついでに、銃で狙われて逃げ回ってる連中の中には、面白がって騒ぎに乗っかってるだけのやつも多数いると妄想。



さて、本当に三つ揃ったな。実は本当にこんな投稿されると思ってなかった分びっくりだ。
投票はもう始めていいのん?

311 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 11:51:53 ID:HXnjaUlc0
て、気づいたら俺の作品〆切を思いっきり過ぎてるじゃん…orz

312名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 11:54:47 ID:j7P7IQX.0
個人的にはこういう主催者だけ、最低限のキャラを出すOPのほうが好みだなー
OPの時点でキャラを出し過ぎると多くのキャラの方向性を決めてしまうし
>>310
幽香とかレミリアあたりは絶対ノリノリで悲鳴上げてそうでニヤニヤしてくるな

313 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 12:01:15 ID:HXnjaUlc0
〆切を過ぎたけど、エントリーだけさせて下さい。投票するなら三作品ほしい
ただ俺の作品はあまり推さない。
殺伐とし過ぎてて、"ごっこ"の雰囲気に合わないからなあ……正直

あと、これから投票開始ですが、投票期間を少し延長しませんか?
私のせいで積る話も出来ましたし、ちょっと時間が欲しい。

現在のOP決定ルール
投下〆切:1月7日(土)23:59
投票期間:1月8日(日)0:00潤オ9日(月・祝)23:59
第1話投下解禁:1月10日(火)0:00

314名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 12:21:16 ID:j7P7IQX.0
不測の事態もありましたし、期限過ぎちゃうのも仕方がない気はしますし大丈夫ではないですかね
大分それっぽい空気でてますし、ごっこさはでてる感じしますよ

315名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 17:02:03 ID:RKpn4gh60
>>292に賛成。

しかし、このまま投票をはじめると◆shCEdpbZWw氏のSSが若干不利かな。
◆shCEdpbZWwのレスが出るまで、投票しずらい。

後、失礼でなければ◆◆GkJrDjkLNc氏のSSも先に拝見させて頂きたい。
本当に設定を埋め合わせる事が不可能なのか、
次に投下された二作と話の整合性があるのか確認したい。

316名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 17:59:19 ID:SD3yrosw0
>>313
伸ばすなら、今週一杯をOP調整と投票に使って
来週の月曜くらいに予約解禁(第1話投下解禁)、って感じでしょうか

>>315
同じく

317名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 18:07:17 ID:quSs3Emk0
>>316
そうですね。そのぐらいまで延長しましょう。

――――――――――――――――――――
重ねて、私の不手際で起こったトラブルである事をお詫びします。
本当に申し訳ありませんでした。

その上で厚かましいのですが、
GkJrDjkLNc氏に正義はありますが、もし手元のSSがまだプロト段階だったり、
もしくはshCEdpbZWw氏のOP案と摺合せ可能なモノであるならば、ここは譲って頂けないでしょうか。
あるいは私のOP案に対して、大きな修正しなければ繋げられないようなSSならば…。
ご厚意をせがむようで申し訳ない。

選り好みの問題を抜きにすれば、私から見てshCEdpbZWw氏のOP案が一番完成度が高いです。
まっとうに投票が行われれば、 avA.UhySCM氏の作品と当選を競えるはず。
精根のこもった力作なので、私の不手際で破棄となるのは惜しすぎます。

余談だと、私はshCEdpbZWw氏の作品が来た時点で、OPを創作するモチベが落ちました。
後半部分の文章がヘロヘロなのは多分そのせい。手は抜いてないんだけど…。

318 ◆shCEdpbZWw:2012/01/08(日) 18:34:19 ID:18.fxxjM0
投下し終えてから1泊旅行に出とりました
お返事遅くなって申し訳ないです

予約されていたところと被ってしまったのは申し訳ないです
ただ、ここでも議論にあがっていた蓮子と依姫の関わりをどうするか……と考えた時にOPで描写しないわけにはいかない、と判断いたしました
分かった上でやったことなので、◆GkJrDjkLNc氏には申し訳なく思います

319 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/08(日) 18:52:03 ID:uA.8vMNg0
私のSSは、一応完成済みです。推敲や誤字脱字のチェックや細かいところの調整はしようと思っていましたので、今すぐに投稿というわけにはいかないのですが
また、avA.UhySCMさんや企画主さんのOPであれば問題なく繋がる(あるいはすり合わせられる)ものとなっています。ですので、そこの心配は大丈夫です
とにかくは、shCEdpbZWwさんの意見を聞いてみたいです。どちらにせよshCEdpbZWwさんに不利な状況になりかねませんので、そこをどうにかしたいと思います
>>315さんの言うとおり、まずは私が明日中にSSを投稿したいと思うのですが、大丈夫でしょうか? とりあえずは投稿できるように準備をしておきます

320 ◆shCEdpbZWw:2012/01/08(日) 19:18:04 ID:18.fxxjM0
整合性という意味では、最初からかなぐり捨てております
不利は承知の上のことですし、投票制ですので落選も没も覚悟の上でございます

321名前が無い程度の能力:2012/01/08(日) 19:27:43 ID:j7P7IQX.0
蓮子や依姫ってOPで設定を決めなければならないような理由ってありましたっけ?
OPで決めてしまわなくても、本編で書いて行っても良いような
というか予約者さんを代表として、そこら辺を書きたいと思っていた人もいるはず。少なくとも予約をしたのはそのためでしょうし

322 ◆wcZeL85Wks:2012/01/08(日) 19:36:48 ID:quSs3Emk0
>>320
私の手違いです。普通OPに予約があるとは思いませんし、
少なくとも>>232の予約が埋もれないように、私がアナウンスを繰り返すべきでした。
こちらのミスまで、誰かに被らせるわけにはいかない。
最終的には、罪のない誰かに折れて頂かなければならないのですが、少なくとも全ての非は私にあります。
重ね重ね、本当に申し訳ない。

323名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 01:04:03 ID:a0.cZATc0
えっと、もう投票始めてもいいのかい?
期間長めに取ったのね。今回は一日1票でおk?

◆shCEdpbZWw氏(蓮子主体でOP、他に依姫、さとり、ナズーリンが出演)
◆avA.UhySCM氏(OPは神奈子が強引に開始、霊夢、魔理沙を始め数名がオーブ1個喪失)
◆wcZeL85Wks氏(あくまで神奈子と紫のみを描写し、バトロワらしいOP演出。タイトル「オープニング」)

この三人のOPで投票しましょう、と。
あと、◆shCEdpbZWw氏と◆avA.UhySCM氏はタイトル未定ですよな? 別に急がなくてもいいけど、また後でタイトル提出よろしく。
ひとまず自分は、◆shCEdpbZWw氏に1票。

324 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 01:43:40 ID:DU3PXug.0
昨日の徹夜のせいで逆に寝れない…

>>323
今回は一日一票は止めましょう。
ひとりにつき一回限りで。

325 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 01:51:25 ID:rxgQSsZY0
一応のSS投稿準備が終わりました。要望がありましたので、接合性を見るということもあり先に投稿したいと思いますが、企画主さん的には大丈夫でしょうか?
私は今日は一旦寝ようと思いますが、もし大丈夫であれば今日中に投稿したいと思います

326 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 01:58:59 ID:DU3PXug.0
>>325
どうかお願いします。できれば、投下して頂きたい。
無理を言って申し訳ない。

327名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 02:18:14 ID:4ZIB1Q2Y0
悩むので投票は起きてから考えよう

ところで、各キャラに配られたランダムアイテムと、飛ばされた場所ってどう決めるんだろう?
書き手が勝手に書いていいのか、それとも何らかの形で一気に全キャラ分決めてしまうのか?

328 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 02:27:01 ID:DU3PXug.0
>>327
そこは最初に登場させた作家の自由という事でw
初期アイテムは東方projectと原作バトルロワイアルに登場したアイテムしか出せない

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あと初期の支給品を以下のモノに変更する事を提案します。

【支給品】


"ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「スキマポーチ」「地図」「方位磁石」「参加者の名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」
「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の11品が支給される。"


またガチャガチャの設置された場所を、地図上の赤いマークがついたところと定めたい。


いずれも私が最初に作成したルール案の不備に関する問題です。至らない事ばかりで申し訳ない。

329名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 02:34:03 ID:bux.SGEY0
自分も寝ておきたらにしよう
あと原作バトルロワイアル限定とはいっても、単なる普通のナイフや刀とかもなしなんですか? それくらいの自由度は大丈夫そうですけど

330 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 03:15:41 ID:DU3PXug.0
ナイフは原作ロワと東方に、刀は東方に出てきますよ
だいたい、こじつければ何でも出せるはず

――――――――――――――――――――
おいらもここら辺で寝ます。おやすみ〜

331名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 03:21:56 ID:mZUYn5iw0
投票は何処でやるの?

332 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 04:36:11 ID:2llsNYOQ0
寝れなかった・・・

>>331
ここの予定だよ

333名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 09:40:32 ID:k7BEciNw0
あれ、スキマポーチは>>252でディバッグに変更になってませんでしたか?

334名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 09:46:15 ID:eF9EB0QU0
【支給品】
>>333
こうでした。とほほ

"ゲーム開始直前に参加者は開催側から、
「ディバック」「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」
「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」「小吉アイテムガチャ1個」「オーブ2個」
以上の12品が支給される。"

335名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 12:36:22 ID:bux.SGEY0
あれ、結局スキマポーチじゃないんでしたっけ? 見逃してた…… 
ってことはアイテムガチャってどうやって手にはいるんですかね? 中に入ってるときは長物でも入っているけど、一度引き抜くともう中には入らない不思議仕様とか?
あるいは書き手におまかせですかね

336名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 13:28:50 ID:k7BEciNw0
最初の支給品がディバックに入らない物の場合、
テレポート先にディバックと一緒に地面に置いてあるでいいんじゃないかな

337名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 14:20:50 ID:a0.cZATc0
というか、そこまで深く考えなくてもよくね?
ブハラの胃袋は素であの量の豚を収めたのか実は念能力なのか、
とか考えるのと同じくらいどうでもいいことだぞ。
刀とかの大きなものだったら、SSの展開で、既に装備してる状態で出せばいいんじゃないかな。ご都合万歳。

338 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 16:29:59 ID:Ac99BKi20
>>335
アイテムガチャは、なんとなくモンスターボールやエニグマの紙のようなモノを想像してました
とにかく書き手におまかせする方向でいきたいです

339 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:40:12 ID:rxgQSsZY0
では、3分後に投下したいと思います

340 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:44:13 ID:rxgQSsZY0
 『始まり場所の応対者』

 宇佐見蓮子は、言葉の意味と意図を理解していた。
 先ほどまで蓮子は、「主催者」からの「殺し合い」の説明を聞いていた。限定された地域で行なわれる殺し合い。そこには決められたルールはあれど、参加者同士での反則はない。
 楽しげに聞こえる主催者の説明は、自分達が今から殺し合いをするのだということをしっかりと思い知らせてくれた。
 殺し合いという、命を懸ける状況に半ば強制的に巻き込まれた蓮子は、しかし、
 ……バトルロワイアル、ね。うん、いいじゃない。
 口元に笑みを浮かべて、蝋燭の明かりに照らされた薄暗い室内を見渡していた。
 バトルロワイアルという単語には聞き覚えがある。そして蓮子は、自身のおかれている状況に覚えがある。それは、
 ……これ、バトロワ物における状況と一緒よねえ。
 バトルロワイアル。それは、2000年代に流行った小説であり、映画や漫画にもなったヒット作だということを、蓮子は思い出す。作品そのものも大いに流行ったが、それと同様か以上に流行ったものがあったのだということも。
 そして蓮子は知っている。当時、バトルロワイアルに影響を受けた作品群が多くの人の手によって創作されたことを。2000年代には多くの創作がされ、様々なジャンルでそれは行われたという。一人の製作によるものであったり、複数人による製作であったりしたが、多くの場合ゲームの体制は変わらない。
 それは、一つの空間に閉じ込められた人々が殺し合いを強制されるというもの。
 懐かしいわね、と蓮子は思う。自分も昔、そういう作品を読み漁った時期があったわね、と。
 それらの作品が流行ったのは大昔であっても、今の時代にそのような物がないわけではない。当時から長い時間が経過した現代でも、その手の創作は行なわれている。
 漫画のキャラクターが殺し合いをするものもあれば、小説のキャラクターが殺し合いをするものも存在した。そんな作品に嵌っていることをメリーに話したときには、何故か半眼で見られたものだが、
「いやしかし、自分がそれに参加することになるなんてね」
 バトルロワイアルにおける登場人物には、いくつかの行動パターンが存在していると、昔蓮子は分析したことがある。
 一つは、力を持つ、殺し合いを楽しみたい人物の取る行動だ。それは正面から殺し合いを挑んでいく、殺人者としての行動パターンを持つ。
 一つは、力を持つ、殺し合いを止めたい人物の取る行動だ。彼らは自分と同じような考えの者達と協力し、殺し合いに参加している者を説得しながらチームを組み、最終的には主催者討伐を目指すという行動パターンを持つ。
 そして、力のない人物の取る最初の行動パターンとは、
「とりあえず、チームを組もうと思うのがありがちなパターンよね、うん」
 うんうん、と蓮子は三度頷き、
「そういうわけで――私とチームを組まないかしら?」
 目の前に佇む金髪の姿に向けて、蓮子は唐突にそう言った。

341 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:45:14 ID:rxgQSsZY0
  ■

 フランドールは、言葉の意図がわからなかった。
 意味が解らないのではない。言葉の内容だけを考えれば、相手の言葉はおかしなものではない。殺し合いという場においてチームを組んで行動するのは、力のある無しに関わらず、一種の常套手段ともいえる方法だからだ。
 だが、
 ……この私と、組まないかって?
 おかしな話だ。よりにもよって、自分と組もうなどというのは。
 吸血鬼という種族を、フランドールは思う。
 幻想郷における吸血鬼は、種族としても、個人の名としても、有名なものだ。紅霧異変で広まった知名度は言うに及ばず、天狗の取材を受けたこともあるし、幻想郷縁起にも自分たちのことは載っているという。
 だから、フランドールとレミリアという名前を知っている者は多い。人里の人畜無害な一般人ならともかく、このゲームに参加しているような人妖ならば、自分のことを知っている方が多数派だろうと、フランドールはそう考える。
 そしてフランドールという吸血鬼は、危険で、おかしい妖怪だ。その認識は多くの人妖の共通認識であり――フランドール自身も、自覚していることだ。
 だから、とフランドールは思う。こんな自分と一緒になろうなんて人がいるわけがない、と。身内の参加者を除けば、他には霊夢や魔理沙くらいか。いや、あの二人とは知り合いではあるが、二人だって自分とわざわざ組もうとは思わないだろう。
 ……あの二人の場合、仲間なんて作らないで、出会い頭から喧嘩を振りまきそうだしね。
 苦笑して思い、フランドールは相手を見た。
 そんな自分のことを仲間にするなどという考えは、二つに絞れるだろうと、フランドールは思う。
 それは、こちらが強大な力を持っていることを知っていて、しかし自分の力ならば釣り合いが取れるだろうと思っている強者の思考。
 それは、こちらが強大な力を持っていることを知らず、だから知らずに声をかけてしまったという弱者の思考。
 それ以外は思いつかない。強者であるならば、一目でこちらの魔力を感じ取れるだろうから、こちらの強さもわからず話しかけることは無いだろう。逆に弱者からすれば、こちらのことを知らなくても無理はない。吸血鬼がいくら有名だからといって、誰もが知っているというわけではないのだから。
 ただ、一つだけあるとするなら、
 ……私が強い力を持っている吸血鬼だと知っていて。そして自分が力のない弱者だと自覚しておきながら。それでも、私に声をかけてくれた人だった場合。
 ありえない話だ。吸血鬼という種族の性格の傾向や、フランドールという個のことを知っているならば、決して思いつかない考えだ。
 ならば目の前の相手は、こちらのことを知らずに声をかけてしまった弱者だ。咲夜や霊夢、魔理沙といった力のある知り合いに比べ、目の前の人間は、佇まいも感じる魔力や霊力も一般人のそれだ。人と会った経験の少ない自分にもわかるほどの、弱者だ。
 馬鹿な話だ。話しかけた相手が積極的に殺し合いをしようと思っている殺人鬼だったら、一体どうするつもりだったのか。
 そしてフランドールは思う。自分は殺し合いを楽しむためにこのゲームに参加して、殺せる機会があれば躊躇いなく殺そうとしているんだと。
 この相手は、戦いにおいては明らかに素人だ。如何に自分が能力制限を受けていようとも、身体に魔力を込めて吸血鬼の身体能力を発揮すれば、すぐに殺すことのできる相手だ。
 だからフランドールは右腕を振り上げながら言う。まずは一人目だと、そう思いながら、
「残念だったねお姉さん。私はチームを組むような弱い女の子じゃないの。私は凶暴な――」
「――吸血鬼、かしら?」
「――――」
 振り上げた右腕を硬直させながら、フランドールの身体自体も停止した。

342 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:47:04 ID:rxgQSsZY0
 
  ■

 ……今、この人はなんて――
 フランドールの思考は疑問を形作る。この相手は、一体何を言ったのかと。
 しかし人間は、フランドールの戸惑いを気にした様子も無く笑みを浮かべると、
「あら、テキトーに言ったんだけど当たってたかしら。吸血鬼ってメジャーネタだけど、まさか本当に出会えるなんてねえ」
 ……ちょっと、待って。
「あ、貴方。私のこと、知ってるの? 知らないの?」
「私の記憶に間違いがなければ、私と貴方は初対面のはずだけど?」
「初対面でも、幻想郷の吸血鬼のことくらい知ってるんじゃ……」
「あら、やっぱりここは異世界ということでいいのよね。ということは今回の倶楽部活動は大成功ということかしら。メリーが隣にいないことを除けば、だけど」
 ……本当にこの人は、私のことを知らないの?
 飄々と言うこの相手には、一切動揺が見られない。どころか、余裕さえ感じることが出来る。さらには、
「もしかして貴方……幻想郷の、外の人なの?」
「ここは幻想郷って言うの? ならまあ、この世界の住民からしてみれば、所謂外の人ってことにはなるわね。……前からここに来るためのアプローチはかけていたんだけど、まさかこんな形で来ることになるとはねえ。あの子は大丈夫かしら」
「じゃ、じゃあなんで私のことを吸血鬼だってわかったの?」
「いやだって、明らかに人外じゃない、その羽」
「それはそうだけど……」
 まさか、この羽だけで吸血鬼だということがわかったとでも言うのか。そんなはずはないとフランドールは思う。姉の蝙蝠のような羽ならともかく、自分の持つ特殊な羽でわかるはずがないと。だが、目の前の相手は、
「それにほら、ちょっとこの部屋不自然でしょ?」
「え、不自然って……」
 言われ、周囲を見渡す。畳敷きの室内は薄暗く、少ししか光が差し込んでいないように思えた。だが違う。しっかりと室内を見てみれば、外からの光が入り込まないように、雨戸までが完全に締め切られていた。室内に光を供給するのは、部屋の真ん中に立てられた蝋燭の明かりだけだ。
「これって……」
「今が何時かはわからないけど……ここまで部屋を締め切ってわざわざ蝋燭を配置してるなんて、手が込んでるわよね? しかも、ランダムに転送されて誰が何処にいくかわからない以上、この部屋に誰かが飛ばされるなんて保証は無い。本当なら、いずれ溶けて消える蝋燭の照明を使うなんてナンセンスだわ」
 彼女は帽子のつばを掴みながら、淡々と語る。
「なら、この部屋には特別な意味があると考えるべきだわ。例えば……日の光を浴びることができない参加者用に作られたとか、そういう理由がね。つまり、貴方はランダムではなく狙ってこの部屋に飛ばされたのよ」
 そして、
「日の光を浴びれない理由なら、普通なら紫外線に弱い皮膚病だという線を疑うところだけど――折角の幻想世界なんだから、目の前の相手は吸血鬼なのだ、って説のほうが浪漫があるじゃない?」
「そんな理由で――」
「まあ、さっきも言ったけど適当よ適当。何もかも偶然だったっていうほうが可能性としては高いしね。ランダム転送って言っても、全く法則性のない転送ではなく、参加人数の分の転送箇所が最初から設定されていた可能性もあるわ。誰がどの箇所に飛ばされるかがわかっていなかったというだけでね。そうすれば蝋燭の照明にも説明がつく。さらに言えば、今がフツーに夜だって可能性もあるわね」
 軽く、何事でもないというように肩を竦める彼女に対し、フランドールは、
「で、でも……私が吸血鬼だって、少しでも思ったんだよね? だったら、私を仲間に誘うなんておかしいじゃない。……私のこと、怖くないの?」
「怖さと面白さは表裏一体よ? 残念ながら私は闇に怯える古き良き人類じゃないの。現代の人類は、お化け屋敷に行ってきゃあきゃあと恐怖を楽しむものなのよ?」
 ウインクさえしてみせる彼女を前に、フランドールは言葉を失う。
 吸血鬼という存在に恐怖を覚えないことに、だけではない。この相手の行動全てに言葉を失ったのだ。
 目の前の人間は、外の世界からやってきた人間。外来人だ。しかも幻想郷に来ているのだということすら把握する前に殺し合いごっこに巻き込まれ、さらには吸血鬼を前に飄々と持論を語ってもいる。

343 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:48:39 ID:rxgQSsZY0
 おかしなことだ。
 どうしてこの人間はこんな行動が取れるのか。どうしてこの人間は恐怖していないのか。どうしてこの人間は惑っていないのか。
 どうして、この人間は自分のような化け物の前で、
「どうして笑っていられるの……? こんな状況、途惑わないでいられるなんておかしいじゃない」
 フランドールは知っている。幻想郷にやってきた外の人間は、慌て、戸惑い、混乱し、怯えながら外の世界に帰っていくと。
 中には幻想郷になじみ、里に残る人もいるというが、大半の人間は未知の世界に恐怖するという。ましてや、幻想郷に来たという実感を得ないままに、こんなゲームに巻き込まれたならば、冷静でいられるはずがない。フランドールは、そう思う。
 だが彼女は、口に乗せた笑みをさらに深い物とし、
「途惑う? 何言ってるのよ、こんな状況を前にそんなことをするわけないでしょう?」
 直後、フランドールは見た。帽子のつばを弾き、もはや鮮明に見える彼女の顔を。
 彼女は、笑みという言葉では表現できないほどの、喜の表情に覆われた顔を輝かせながら、
「夢にまで見た夢の世界にやってきて、しかもこんなゲームに参加できて、さらにはこんな素敵な幻想が目の前にいるのよ? そんなの――」
 言われた。
「――そんなの、楽しくて楽しくて仕方がないに決まってるじゃない!」
「――――」
 彼女は笑う。これ以上ないほどの楽しみを得たとでも言うように、瞳を輝かせて笑う。
 フランドールは思う。こんな反応をする人間、今まで見たことも聞いたこともないと。力もないのに、私を怖がらない人間なんて、いるはずがないと。
 しかし目の前の人間は、確かにこちらに笑顔を向け、仲間にならないかと誘ってくる。
 だからフランドールは言う。小さな声で、何かを確かめるように、
「貴方は、怖くないの? 自分が殺されるかもしれないし、逆に誰かを殺さなきゃいけないかもしれないんだよ?」
「あら、だってこれはごっこ遊びの虚構の殺し合いなんでしょ? ゲームに影響されて殺し合いを始める人間なんて存在しない。逆もまた然りよ」
「不安じゃないの? 元の世界に戻れる保証なんてないんだよ?」
「先行き不明の未来に感じるのは不安ではなく期待よ? 帰り道が見つからないのなら、それを暴き出すことこそが私たちの愉しみなんだから」
「途惑わないの? ここは貴方の世界とは全く違う世界なんだよ?」
「見えなかったものが見えるようになっただけで、惑うはずもなければ立ち止まる理由も無いわ。見えないものを視て、夢を現実に変えることが私たちの目的なんだから」
「貴方は――」
 思う。どうして、
「――どうして、そんなに楽しそうなの……?」
「当然よ。だって私は――秘められ封じられたモノを暴き出す、秘封倶楽部の宇佐見蓮子よ? この状況、楽しくなかったらなんだというのかしら」
 彼女はそういうと、手をこちらへと差し出す。
「だからね吸血鬼さん。どうやら私の相棒はこのゲームには参加していないようで、知ってる人は誰もいないみたいなの。折角のゲームも、一人プレイじゃ楽しみ切るのは難しいわ。そんなの損でしょう?」
 だから、
「一緒に遊ばない? 吸血鬼の仲間なんて、考えるだけでもワクワクするわ」
 言い終わると人間――宇佐見蓮子は、そのまま手を差し伸べてくる。まるで、こちらが手を取ることを疑っていないかのように。
 いいのかな、とフランドールは思う。私は、普通の吸血鬼以上に凶暴で、おかしな、狂った吸血鬼だというのに。
 皆から狂った吸血鬼と言われ、おそらくは大半の参加者が、自分のことを危険視しているだろうというのに。
 ……いいのかな。私なんかが一緒に遊んでも。
「……いいの? 私――狂った吸血鬼だよ?」
「大丈夫よ。相棒が言うには、私は大学一の変人で狂人らしいから。きっと釣り合いが取れると思うわ」
 即答が来た。さらには、
「それに相棒曰く、貴方の目は気持ち悪い、らしいからねえ。並大抵の狂いっぷりじゃ私に勝つことは出来ないわよ」
 謎の勝ち誇りを見せている蓮子に対し、フランドールは、
「……ふふ、は、っはははっ!」
 思わず笑いを口からこぼした。その笑いで、フランドールは自分の中から目の前の人間を殺そうという気が消えていたのを悟る。
 フランドールの反応に、蓮子は笑みを苦笑に変えると、
「ちょっとちょっと、いきなり人のことを笑うなんて酷い話ね。私、そんなにおかしかったかしら?」
「――ええ、おかしくておかしくておかしいわ。だって、そんなに楽しそうに私を遊びに誘ってくれた人間なんて、貴方が始めてだったんだもん」
「あら勿体無い。貴方と遊ぶのはとっても楽しそうなのに」
「そんなことを言ってくれたのも、貴方が始めてよ」

344 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:49:33 ID:rxgQSsZY0
 はは、とフランドールは息を吐く。己の目に浮かんだ涙を拭いながら、蓮子を見上げる。
 フランドールの心は、笑みを得る。このゲーム、一人で遊ぶことになるかと思っていたけど、どうやらもっと楽しいことになりそうだと。
 だからフランドールは、もはや笑みを内心ではなく、外界への表現としして形作ると、
「私、フランドール。フランドール・スカーレットよ。呼ぶときは、フランドールでいいわ」
「そう。じゃあ私のことも蓮子でいいわ。よろしくね、フラン」
「……蓮子って、人の話聞かないねって言われたことない?」
「よく言われるけど、よくわかったわね。おしまいには、貴方っておかしな人ねって言われるけど、失礼な話よね、全く」
「……いい性格してるよ、うん」
 肩を落とすこちらを尻目に、蓮子は全く意に介さない表情を浮かべている。
「さて、まずはここがどこなのか確かめないとね。ちょっと、雨戸開けるわね」
 そういうと蓮子は部屋の隅まで移動し、ゆっくりと一番端の戸を動かした。戸の間からは、緩やかな、自己主張をしない光が差し込んだ。
「――“6時7分12秒。場所、『F-5』博麗神社”、ね。……さっきの推理もあながち的外れでもなかったみたい」
「朝の6時? その程度の陽射しなら、少しくらいは浴びても大丈夫だよ?」
「細心の注意を払った配慮か、それとも全くの偶然か。後者だとは思うけど、前者だと思っていたほうが楽しげはあるかしら?」
「……というか蓮子、今何したの? 空を見て、何で時間と場所がわかったの?」
「空ではなく夜空、よ。ちゃんと“設定”してあったみたいだけど、この時間だとギリギリ有効範囲内ね。……人と妖怪が交じり合う殺し合いを、夜と朝が混じり合う時間の境界に始めるなんて、中々洒落てるじゃない」
「……蓮子って、結構電波?」
「子どもの頃から言われ続けてきたけど、幻想の存在に言われるとは思わなかったわねえ」
 おいおい説明するわ、とだけ言うと、蓮子は戸を閉じてフランドールのところへと戻ってくる。
「とりあえず支給品のチェックでもしましょうか?」
「日傘の一本でも出てくるといいんだけど」
「日傘くらい、この家を探せば見つかると思うわよ? そんなものより、折角だから振るだけで炎が出る魔法の杖とかがほしいわね」
「随分と古典的だね……」
 言い、蓮子はデイパックへと手を入れる。と、蓮子は、おや、というような顔を作る。
「フラン、貴方がそういうことを言うから本当に出てきたわよ」
 そう言いながら、蓮子がデイパックから引き抜くのは、
「花……? ううん、傘?」
「花をかたどった傘、というわけでもなさそうね。文字通りの花傘、幻想的ね」
「ん、紙が張り付いてるよ?」
「どうやら説明書みたいね。何々、“紫外線も雨も弾幕も防げる万能傘ですわ。銃弾も防げるかもだけど死んじゃったら御免なさいね? 私は一切の責任を取れませんわ” ……誰よこの説明文書いたの」
「うーん、心当たりがあるようなないような……」
「口調が随分とわざとらしいわねコレ……」
「しかもこの傘、随分長いよね。どうやってデイパックに入ってたんだろう……」
 言いながら、二人とも半眼で見詰め合う。
「ま、まあいいわ。じゃあこれはフランが持ってて」
「いいの? 蓮子の支給品でしょ?」
「協力するのに何言ってるのよ。それに、相棒ならともかく、私には日傘なんて似合わないしね」
「じゃ、じゃあ私の支給品を蓮子にあげるよ」
 言葉より早く、フランドールは日傘を受け取る前に、自分のデイパックへと手を伸ばす。似合いもせず慌ててるわねと、フランドールは内心で思いながら、デイパックへと手を突っ込む。
「んと……これも結構長い……と思ったけど短い? っと」
「へえ……これ、日本刀じゃない。所謂脇差ってやつかしら」
 デイパックから抜き出したのは、確かにフランドールの言うとおり、最初は長く見え、しかし実際は短い刃だ。刃渡り30センチ程度に見えるそれは、
「ここまで短いと、刀というよりナイフの延長線上に見えるわね。まあ、戦うときの用途を考えれば似たようなものなのかもしれないけど」
「じゃあこれは……蓮子が持ってて」
「いいの? 吸血鬼が持てば、短くても恐ろしい武器になると思うわよ?」
「私は素手でも大丈夫だから。それで納得できないなら、自分の身ぐらい自分で守ってもらわなきゃ困るのよとか、そういう理由にしておいて」
「まあそれじゃ、そういうことで貰っておくわ」
 軽い様子で言うと、蓮子は刀を受け取って、自分へのデイパックへと突っ込む。

345 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:50:27 ID:rxgQSsZY0
「……なるほど。無尽蔵に物が入る不思議なデイパックかと思っていたけど、どうやらそうじゃないみたいね。ディパックに入らないような大きさのアイテムも入っているけど、一度取り出したらそれでおしまい、って感じかしら」
 デイパックがどう見ても物理法則を無視していることも、蓮子の気にするところではないらしい。
 ……本当におかしな人ね。
「それで、フランはどういう風に動こうと考えていたのかしら? それに合わせて私も動くわ」
「それはいいけど……蓮子は優勝とか考えてないの? いずれは私も殺そうと思ってたりするの?」
「私としては、ゲームを楽しめればそれで満足かしら。まあ、この世界の観光ペアパスポートでも発行してほしいという願いが無きにしも非ずだけど、わざわざゲームで優勝しなくても、頼めば許してくれそうだしね」
「そうなんだ……」
「で、フランのゲームプランは?」
 改めて問われ、フランは言葉を詰まらせる。ええと、という前置きをした後に口を開くと、
「プランってほどじゃないけど……誰かに会ったらとりあえず殺していこうかな、なんて思ってたんだけど……」
「つまりサーチ&デストロイというわけね! ワクワクしてきたわ!」
「……うん、やっぱり蓮子はおかしい人だよ」
 私の知ってる人間でもこうはいくまい。蓮子の言う相棒とやらに気持ち悪がられてるのも、紛れも無い事実なのだろう。
 そう考えたフランドールは、ふと、口を開く。
「ねえ。蓮子のいう相棒って、どんな人なの?」
「ん、そうねえ。なんというか……私には視えないモノが視えていて、放っておくとどこに行っちゃうかわからなくて、だけどいつも私の隣に居てくれて、まあその――私の大切な人、かな?」
 そう言う蓮子の笑みは、フランドールには先ほどまでとは違うものに見えた。それも、見覚えのあるものだった。
 先ほどまでの笑みは、未知の存在に挑む好奇心に溢れたもので、子どもが見せるような期待感の笑みだった。だが今蓮子が浮かべているのは、もっと別の、何かを見つめているような笑み。
 それは例えば、姉妹や、家族に対するもののようで、
「……あ、そっか」
「なあにフラン、その笑いは」
「本当に、蓮子はその人のことが大切なんだね」
 やはり笑みのまま言って、フランドールは苦笑する。
 見覚えがあるはずだ。蓮子の浮かべているその笑みは、
 ……お姉さまが、咲夜やパチュリーや美鈴や小悪魔や、皆のことを話すときと一緒の笑いだよね。
 名簿を見て相棒の不在を確認している蓮子を見ながら、フランドールは自分の笑いが収まらないのを知る。
 ゲームに参加している二人の身内は、今どうしているだろうか。姉は誰とも組むことなく好き勝手に動きそうだけど、咲夜はそんな姉のフォローに回るんだろうか。
 会ったら容赦はいらないわよ、なんて姉は言っていたけど、やっぱり手当たり次第に殺して回るんだろうか。
 わからない。わからないが、そんなことを考えていると、不思議と笑みが強いものになる。
 そんなフランドールの思考を知る筈もなく、蓮子は肩を竦めて言う。
「んー、やっぱりいないみたいね。まあ会場を見渡したときにいなかったんだから、当たり前だけど」
「あんな状況でもしっかりチェックしてたんだ?」
「そりゃそうよ。最優先事項よね」
 あっさりと、恥ずかしげもなく言う蓮子を見て、フランドールはこう思う。
 ……よかった。
 蓮子の言うとおり、この始まりが意図的なものなのかそうでないのかは、参加者であるフランドールにはわからない。やはり蓮子の言うとおり、ただの偶然であると考えたほうが自然だろう。
 だが、もしもこの始まりが誰かの意図によるものならば、
 ……有り難うって、言わなきゃね。
「さて、それじゃあちょっと家の中を調べたら出発しましょうか。こういうゲームは始まりが肝心だから、素早く行動したほうがいいわね」
「……私としては、既に良い始まり方だけどね」
「何か言った?」
「ううん、なんにも」
 収まらないままでいる笑みを自覚しながら、フランドールは一人思考を形作る。
 ……このゲーム、とっても楽しいものになりそうね。
 既に楽しみを得ている自分を解りながら、しかしフランドールはそう思うのだった。


【残り 34人】

【博麗神社・1日目 早朝】
【フランドール・スカーレット】
[状態]:心身ともに健康
[装備]:風見幽香の花傘(劣化品)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
・出会ったものから殺す
・宇佐見蓮子と行動する

【博麗神社・1日目 早朝】
【宇佐見蓮子】
[状態]:絶好調
[装備]:脇差
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
・ゲームを楽しむ
・フランドールと行動する。

346 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 17:51:43 ID:rxgQSsZY0
以上になります。
と、このように私が前から書いていたSSですと、蓮子は積極的に楽しんでゲームに参加するキャラになっています
なので、shCEdpbZWwさんのOPだと完全にかみ合わなくなってしまうかな、というところです
普通ならパニックになってしまうところでも、蓮子の性格であればこのような感じでゲームに参加するかなー……という感じで書いたのですが、そこらへんshCEdpbZWwさんとキャラクターの解釈が違ってしまったようで
一応、蓮子が具体的にどうやって幻想郷に来たのかや、フランの能力制限などもここで全部決めてしまう形ではなく、後の書き手さんが肉付けできるような感じにしてあります
そういうわけで、これが予約していた蓮子とフランの分のSSとなります。色々なところを含め、判断していただけたらという感じでよろしくお願いします

347 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 21:38:23 ID:dKSQ3Bs.0
投下、お疲れ様です。ご無理を言って、予定より早く投下して頂き申し訳ない。
また重ねて、レスが遅くなった事を謝罪します。
ご投下と同時に拝読させて頂いたのですが、なんとレスすればいいのか悩む内に、自然と時間が過ぎてしまいました。
ここまでメモ帳に書いたレス案を三度も削除した次第…



さて、◆shCEdpbZWw氏のOPと◆GkJrDjkLNc氏のSSの矛盾点はおおよそ把握しました。
確かにこれは埋めがたい。
だが、◆shCEdpbZWw氏のOP案は、見ての通り傑作です。
私の愚行のせいでこれが破棄となると、あまりにも…。

◆shCEdpbZWw氏のSSが当選し、◆GkJrDjkLNc氏のSSが通った時は、
両方のSSを本編採用し、以降の作家は蓮子の設定だけ◆GkJrDjkLNc氏のSSに合わせるという事では駄目でしょうか?
◆shCEdpbZWw氏の意見も伺いたいです。



……あと、『始まり場所の応対者』の内容の方ですが、
蓮子がフランの正体を暴く件は、舌を思わず唸らされました。
DQNな蓮子も可愛い。

でも、
私のせいで推敲する時間が無くなってしまったからだとは存じますが、
このまま『始まり場所の応対者』を本採用とするのは難しいかな。
話の中身がどうこうというわけではなく、むしろそこは素晴らしいのですが、勿体ない事に読みづらい印象を受けました。
他の方の感想も聞いた方がいいかも。

でも勿論、私が最初に提出した『事の始まり』のプロト版よりは遥かに良作です。
あちらは禍々しき黒歴史という事でひとつ。

348名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 21:38:52 ID:k7BEciNw0
OPの投票をします

◆shCEdpbZWw氏に一票

読んで一番心地良い文章だったのが気に入りました

349 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 21:40:52 ID:dKSQ3Bs.0
私も◆shCEdpbZWwのOPに一票!

350名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 22:18:12 ID:bux.SGEY0
企画主さんのOPに投票……ですが、蓮子の設定が変わるのなら◆shCEdpbZWwさんのOPでもいいかな
蓮子の性格が正直「?」な状態だったので。あとやっぱり予約を完全無視しちゃうと、今後色々アレな気はしますし

351 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 22:44:24 ID:dKSQ3Bs.0
>>350
投票はどっちですかw

◆shCEdpbZWw氏は予約を無視したのではなく、OPに予約があると思わなかっただけかと思います。
それがパロロワの常識ですし。
つまり、すべては私のアナウンスMiss & ルール作成Missのせい…。
◆shCEdpbZWw氏は、私の罪を被って下さるようなレスをして下さいましたが、ここでご厚意に甘えるわけにはいかない。
そんなことしたら、私は馬鹿者なだけでなく卑怯者です。

……申し訳ない。ただ申し訳ない。

352 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 22:45:27 ID:dKSQ3Bs.0
OP投票ルールのまとめ

投票期間は今週いっぱい、ひとり一票。

※注 今回は、日が空いても持ち票が回復しないよ


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ノミネート三作品

>>278 ◆shCEdpbZWw氏(蓮子主体でOP、他に依姫、さとり、ナズーリンが出演)
>>294 ◆avA.UhySCM氏(OPは神奈子が強引に開始、霊夢、魔理沙を始め数名がオーブ1個喪失)
>>306 ◆wcZeL85Wks氏(あくまで神奈子と紫のみを描写し、バトロワらしいOP演出。本人自認の後半の失速が難点)

◆shCEdpbZWw氏 3票
◆avA.UhySCM氏 0票
◆wcZeL85Wks氏 0票

353名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 22:49:30 ID:bux.SGEY0
投票はwcZeL85Wks氏でー

354 ◆shCEdpbZWw:2012/01/09(月) 23:02:36 ID:fwkMuDYs0
>>351
そこまで気に病むこともないんじゃないですかねw
蓮子の予約があると知ってて書いた自分も確信犯(誤用)ですので。

◆GkJrDjkLNc氏のSS拝見しました。
うぅむ、好戦的で頭の切れる蓮子、これはこれで面白いですね
自分の場合は「ごっこ」であることに重きを置いてコミカルにしてみよう、という意図もあったので齟齬が起きるのもやむを得ない気がします
あとは、いくら変わり者でも、それを嬉々として楽しめるほどでは無いのかなぁ、という、これは解釈の違いですけれども。
希少な「一般人」であることを、私の場合は前面に押し出しておりました。

その上で、仮に自分のものが採用された場合の処遇ですが……
個人的には蓮子の設定を、◆GkJrDjkLNc氏モードに移行することに異存はありませんが、あとは、◆GkJrDjkLNc氏次第かと思います。

あ、OPの投票は◆wcZeL85Wks氏にお願いいたします。

355名前が無い程度の能力:2012/01/09(月) 23:02:56 ID:6qTrtmGE0
んー自分だけかもしんないけど、そこまで矛盾は感じないかも

両氏のキャラ解釈(主に性格)は確かに違ってるみたいだけど
描かれている場面もほとんどかぶってないし、明確な矛盾は蓮子が原作読み始めた時期くらい?
それ以外はリレー小説なら許容できる程度の差異な気がする

最初はいきなり知らない場所に召喚されバトロワやれと言われて半ばパニックで可愛い反応
でもそれが虚構だと分かるとこりゃ楽しまなきゃ損だよなって地であるブラックな性格が表に出てきたと思えば
それはむしろギャップ萌(ry


あと吸血鬼はやっぱサーチ&デストロイだよねw

356 ◆avA.UhySCM:2012/01/09(月) 23:14:23 ID:6qTrtmGE0
おう20秒差……。やっぱキャラ解釈はかなり違ってたみたいですね
読んでる分にはあんまり気にならなかったんだけど


書いた人も投票していいみたいなので◆shCEdpbZWw氏のに一票
投票理由:ギャップ(ry

357 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 23:20:44 ID:dKSQ3Bs.0
しかし、しょっぱなから投票が必要ないほどノミネート作のレベルが高いなあ…
こんな事なら、別に投票制度にしなくてもorz

私はバトルと漫才が書けないタチなので(文体のせいで)、自分の力量不足が不安だったのですが、これなら繋ぎに徹しても大丈夫そう
ホクホク

358 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/09(月) 23:30:11 ID:rxgQSsZY0
皆さんの意見読ませていただきました
自分としては「正面からかち合ったー!」的な感じでかみ合わぬと思ってたのですが、確かに>>355さんのような解釈ならすり合わせは出来そうですね
完全に全面的に◆shCEdpbZWwさんの蓮子の描写を書き換えてしまう……というのは悪い気がしますし、もし◆shCEdpbZWwさんのOPが採用された場合、>>355的解釈寄りで調整する方向で行きたいかな、と思います
そこまで深刻ではないが、ちょっとパニック状態→よく考えてみれば最高のシチュレーションね! のような心の動きという感じで
投票は◆wcZeL85Wksさんのものでお願いしますね。またすり合わせが必要なったときは、そのときに色々と書き直し書き加えをしたいと思います

359 ◆wcZeL85Wks:2012/01/09(月) 23:54:45 ID:dKSQ3Bs.0
>>358
おお、可能ですか!
実は削除した>>347のレス案で、すり合わせ可能なのではないかと書いてたのですが、
こんなこと言うならお前が(ryとツッコミを貰いそうなので引込めた次第。

あとはSSの修正案を自分で提案しようとして、上手くかけなくて泣いたりとかしてました…
でもギャップ萌えならば…

360名前が無い程度の能力:2012/01/10(火) 17:17:57 ID:XZREXLZs0
いま読み返したら、上のレスが意味不明だった…。

補足すると、
shCEdpbZWw氏のOP案と ◆wcZeL85WksのOP案の間に、ワンエピソードを挟めば辻褄が通るよね
とやろうとしたのですがプロト段階で挫折。

中間話の執筆は構成が難しいね。おいらには無理だ。

361名前が無い程度の能力:2012/01/10(火) 19:29:47 ID:iCG60u860
遅ればせながら、>>346乙。
えらい和気藹々としたマーダーコンビだなwwごっこらしくて良いな。
にしても、みんなのっけからクオリティ高いなぁ。

>>360
面白い案だとは思うけど、読む側からすると、
その二つの話が連続すると、とてつもないギャップで頭の切り替え追いつかない気がする。

362名前が無い程度の能力:2012/01/10(火) 20:40:57 ID:Ut6sgFV20
>>361
いや、考えたのは◆shCEdpbZWw氏のOP案と◆GkJrDjkLNc氏のSSの中間話でした…
蓮子を二人登場させるSSです。

1.パチェリーの行使した移転魔法の効果対象が35人分だった
2.されど参加者は34人
3.矛盾を埋め合わせるために、ミニ幻想郷は二人目の蓮子を用意した。

みたいな感じにしようかと思ったのですが、ちょっとトンデモすぎて諦めました。
……書けなくもないんだけど、これはアリかなーと首を捻りまして。

363名前が無い程度の能力:2012/01/10(火) 21:23:04 ID:iCG60u860
>>362
そっちの繋ぎかー。って、さすがにトンデモすぎかなぁ。
まあ無理に繋げようとせずともすり合わせできそうだし、そこは当事者さんたちに任せていいと思う。

……そろそろ自分も何かSS考えてみるかな。予約はもうやってもいいんだっけ?

364 ◆wcZeL85Wks:2012/01/10(火) 21:45:10 ID:Ut6sgFV20
>>363
確か…
今週の終わりにOPが決まるから、そこで予約を受け付ける予定だったような。
それまで少々お待ちを

365 ◆shCEdpbZWw:2012/01/10(火) 22:21:16 ID:8JFzIP3c0
蓮子の描写に関しては、自分のSSも採用された際には加筆修正を考えています
>>355の方がおっしゃったような、「どうせなら楽しまなきゃ損だよね」という感じの描写を、
さとり・ナズに引っ張られていくあたりで描いてみようかな、と今のところは考えています

366 ◆wcZeL85Wks:2012/01/10(火) 22:45:08 ID:Ut6sgFV20
じゃ、俺からも…

もし採用されちゃったら、手前のOP案を手元の修正版と差し替えます。もちろん、投下後にこのスレで修正の許可を伺う感じで…。
というわけで、おいらのOPにこれから投票して下さるという方は、ちょっと躊躇って下さい;
もしかしたら改悪がくるかも。

367名前が無い程度の能力:2012/01/11(水) 16:22:56 ID:9AC99YO20
◆wcZeL85Wks氏に投票しますね
卑下しなくても十分良いOPですので、気にしなくていいと思いますよー

368名前が無い程度の能力:2012/01/11(水) 16:50:30 ID:d1IUaEQE0
◆shCEdpbZWw氏に投票します

369名前が無い程度の能力:2012/01/11(水) 17:19:23 ID:R3KCE7s20
◆avA.UhySCM氏に一票!

作品単体なら、これが一番面白いよ
ちょっと続きを書きにくい滑り出しだけど

370名前が無い程度の能力:2012/01/11(水) 19:25:42 ID:3bsAhTI6O
今のでもいいと思うが作者さんが変えたいなら仕方ない

だが◆wcZeL85Wks氏に一票

371名前が無い程度の能力:2012/01/11(水) 20:54:42 ID:yN6/zBSY0
ちょっとあげてみようか

東方バトロワごっこOP投票中
投票ルール>>352

372名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 02:59:29 ID:VWJSBe5A0
◆shCEdpbZWw氏に一票

373名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 11:53:31 ID:YZoJ4Ks60
wcZeL85Wks氏に一票ー

374名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 16:08:18 ID:jE2HZo5I0
wcZeL85Wks氏に一票

375名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 19:02:06 ID:GjK4K/w.0
ところで、ひとり一票で日付を置いても票が復活しないルールとの事だけど、IPはどうやって確認しようか
間違えて二回投票しちゃった人はいるだろうから、管理人に問い合わせてもいいかもね

376名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 19:05:14 ID:GjK4K/w.0
いるだろうから→いるかもしれんから

いやIP確認できる掲示板で、意図的な二重投票はないだろうけど…
間違えては結構あるし

377名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 19:54:28 ID:g2ln0hwo0
以前は毎日投票できただけあって、間違えてやっちゃった人も多そうですね
投票開始もあわただしく始まった感がありますし

378名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 21:41:10 ID:EoK.XYZk0
いちいち管理人さんに問い合わせるのもなぁ。
そこはもう、善意任せでいいんじゃない? 正直、どれが選ばれても別に後腐れは無いだろうし。

379 ◆wcZeL85Wks:2012/01/12(木) 21:55:02 ID:6UYyyYsM0
もし問い合わせるならば、以下のようなやり方がいいと思う

・管理人が一目でIPを確認できるように、こちらでレス番を整理する
・管理人には、同一IPによる同一作品への過剰投票分の票数だけを教えてもらう
・日曜日に問い合わせると日程がギリギリになるので、金曜日の午後に問い合わせる
・この問い合わせは規制や削除を促すものではない

380 ◆wcZeL85Wks:2012/01/12(木) 22:09:24 ID:6UYyyYsM0
ただ投票のレス番の整理がまず大変だし、管理人にも手間をかけますよね。

誰かが個人の意思で管理人に問い合わせる場合は、上のやり方でいきましょう。
問い合わせ自体は、こちらで推奨するものでも、反対するものでもないという感じで。

あと一番まずいのは、日曜日以後に問い合わせて、投票結果がひっくり返っちゃうパターンかな。
ですので、土曜日の午後6時以降の問い合わせはルールで明確に禁止しましょう。

381名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 22:30:46 ID:g2ln0hwo0
>>380
間違い防止っていう点でいうなら、投票終了後でないと意味が薄れるんじゃないでしょうか?
投票終了後、個人的に問い合わせようかな? という人は1時間以内にその旨をここに書き込む感じでいいんじゃないでしょうか? それならば、投票終了後から間が開きすぎるというわけでもなくなりますし

382 ◆wcZeL85Wks:2012/01/12(木) 22:44:00 ID:ZcKxIrws0
>>381
確かにそれは一理も二理もありますね。
いや、でも投票が終了した時点で、スレがOP決定の方向に傾いてしまうと思うんですよ。
そこに水を差すのもデメリットが大きいかな。やるならば早めがいい。

もし土曜日の午後6時までに管理人スレへ問い合わせがあり、
仮にそこで何か問題が発覚したら、日曜日以後の問い合わせについても再度検討するという事でどうでしょう。

383名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 22:48:01 ID:EoK.XYZk0
……ちょっと考えてみたから、一応言っておくけど、
一人一票でIDでの特定が困難な方法を採用したのはこっちの企画の都合なんだ。
それを、後から「自分らではちゃんとした集計が困難だから」という理由で、無関係の管理人さんに手間を取らせるのはどうかと思う。
まあそれでもやるっていうなら止めはしないが。

384名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 22:48:21 ID:g2ln0hwo0
>>382
そうですね。そういう感じでいきましょうか
一応投票自体を、土曜午後6時前までに投票すること推薦、みたいな感じにしておくといいかもしれませんね

385 ◆wcZeL85Wks:2012/01/12(木) 23:10:26 ID:ZcKxIrws0
>>383
あまり推奨は出来ないですね、問い合わせも。
私はIDを特定する手段が残っていれば、それでいいぐらいに思ってます。

>>384
いや、投票はいつでも気軽にできる雰囲気を維持しましょう。日曜日はこのスレを覗いてくれる方も多いですし。

386名前が無い程度の能力:2012/01/12(木) 23:46:26 ID:EoK.XYZk0
あ、週末までって日曜までだったのか。
てっきり土曜日かと思ってた。そうだよな、週末って言ったら土日のことだよな。

387名前が無い程度の能力:2012/01/13(金) 18:17:51 ID:1mHYSxNc0
しかし、なかなかバトロワ以外の企画がこないねー
過疎を避けるためにも、何か来てくれた方が逆に盛り上げりそうだが…
バトロワが回り始めたら、ウェリカムな雰囲気を前面に出そうよ

388名前が無い程度の能力:2012/01/14(土) 09:12:11 ID:8QgzVzVU0
まあ、早い段階で、バトロワより軽いノリでさくっとやれる企画が来れば言うことなしだが。
それでも企画主催になろうってのは思い切りが要るもんだし、やりたい人が来るまでは気長に待つしかないんじゃないかな。

389 ◆wcZeL85Wks:2012/01/14(土) 09:57:04 ID:TsBrCj7w0
新しい企画が来てから考えるしかないですね。

企画主になりたい人がいちいち新しいWiKiを立てなくてもいいように、
中規模の企画のためのまとめWiKiを作ろうという話もありましたが―

やりたい人が現れるのを待つしかないかな

390名前が無い程度の能力:2012/01/14(土) 22:49:39 ID:RH0Cl5oQ0
投票こないな。
やっぱりもう、ここ見てる人はだいたい投票済ませたのかもな。
15日が終わった時点で集計、正式に決定、後続SSの予約開始、の流れだっけ。

391名前が無い程度の能力:2012/01/14(土) 23:12:18 ID:mgTOh/k60
◆shCEdpbZWw氏の物が採用された場合、◆GkJrDjkLNc氏のSSにあわせて、指定して修正するんでしたっけ? 基本的にはそれを待たずに予約とかは始まる感じですかね

392名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 00:20:32 ID:S9r9s/Zk0
もうすぐ開始か
本編の時刻は夜中からだっけ?

393名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 00:48:17 ID:f9B.hDeE0
朝6時らしい

394名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 00:58:08 ID:ngDvZiL.0
>>390
投票の締め切りは、日曜日の24時でしたね。
あと申し訳ないですが、わたしは明日PCの前に座れるか分からないので、集票が遅れるかも。

>>391
失念していました。それは確かに不味い。
どちらのOPが採用されても、内容の修正は避けられないので、予約開始期間の延期をした方がいいような…。
うーん、いいアイディアが思い浮かばない。

395名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 00:58:19 ID:S9r9s/Zk0
>>393
朝の6時ですか、分かりました
ありがとうございます

396名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:04:01 ID:iCh1IMTk0
そういえば、◆GkJrDjkLNcさんのSSみたいに、種族特性はある程度残していいんだな。
レミリアも日傘かそれに類するものをまず探すとこから始まりそうだな。
妹紅のみ、不死を完全に封じて参戦だっけか。

397 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 01:11:19 ID:ngDvZiL.0
あらゆる幻想的な能力には体力消費の制限が掛かります。しかし、能力そのものは残ってますね。
また妹紅は参加者じゃないけど、出てきたら、その不死能力を制限で形骸化されたはず。

あと『風見幽香の日傘』は、小吉ガチャで出てきちゃ不味いんですよね……実は。
『妖怪の日傘』とかに名前を変更した方が良さそう。

398名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:11:49 ID:f9B.hDeE0
>>394
概ねの修正箇所はわかっているのですし(SSを書く妨げにはならない)、そのままの予約開始期間で大丈夫だと思いますよ
決定次第「○○という修正をしますよ」と言っておけば大丈夫かと
そろそろ本格的に始めたい感じはありますし

399名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:12:36 ID:S9r9s/Zk0
妹紅は参加メンバーではないので気にしなくても大丈夫

メンバー一覧は>>303で確認できるよ

400名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:22:09 ID:iCh1IMTk0
妹紅については勘違いだったみたいね。
まあなんかのイレギュラーで姫様や永琳が出る展開があった場合は、不死無しで考えたほうがよさそう、というくらいかな。

>>397
威力や能力に関係なく、キャラ由来の固有アイテムは中吉相当なのか。
そうなると逆に、小吉の銃のほうが使い勝手良い場合もありそうだな。

401名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:22:19 ID:g07rOgYI0
>>397
傘は劣化品のようですしそこまで気にする必要は無いような
というか多分小吉ガチャだからという配慮でそうしたんじゃないかなという気も

402名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:22:51 ID:S9r9s/Zk0
>風見幽香の日傘
個人的に幽香の日傘は、幽香が妖力で強化してるだけのUVカット日傘だと思っていました
紫とレミリアの持ってる日傘も似たような感じで

彼女達の日傘が、ただの道具か幻想アイテム扱いなのかは、みんなの意見を聞いて判断した方がいいのかも

403名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 01:43:06 ID:x66O88P20
固有キャラの持ち物全部中吉以上ってのもどうなんでしょ
幽香のもそうだけど、小傘の傘とかも単体じゃハズレでしょうし
魔理沙の箒とかも、あれは気分で使ってるものだから箒そのものは普通のはずですし

404 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 01:52:13 ID:ngDvZiL.0
>>398
概ね賛成です。でも明日、◆shCEdpbZWw氏や◆GkJrDjkLNcから意見があれば、そちらを尊重する方向でいきましょう。

>>400
ルール議論の段階では、そういう事になってましたよね。
でも、柔軟にならなければいけないのは私の方かも。

>>401
なるほど、確かにそれは一理ありますね。
ルールを柔軟に適応するか、厳密に適応するかは、ここで意見を統一した方がいいかな。
皆さんの意見を聞きたい。

>>402
ルール議論の末、幻想アイテムも小吉ガチャから出せる事になりました。
ただし、小吉から出てくる幻想アイテムは、弱めの威力調整が施されています。

>>403
そこら辺は表記を弄るといいかと思ってました。
例えば、

小吉『普通の魔法使いの箒』
低速で空を飛ぶ限り、体力を消費しなくなる

中吉『霧雨魔理沙の箒』
飛行時に体力を消費しなくなる。更に体力を消費すれば、通常より早く飛べる。

威力調整は、小吉と中吉に差別化する方向でいきましょう。
でも、(劣化)という表記を認めても、それはそれで元の目的に適うんですよね…。

405 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 01:54:41 ID:ngDvZiL.0
威力調整は、小吉と中吉に差別化する方向でいきましょう。

威力調整は、ガチャのグレードに合わせて調整する方向でいきましょう。

406名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 08:56:09 ID:iCh1IMTk0
いや、ルールとしてはそれでありじゃね?
キャラの名前のついた、あるいは完全に特定の固有アイテムについては、
弱いアイテムでも逆に強化されてたりする、とすればいい。
たとえば「幽香の日傘」というアイテムなら、通常弾で上海人形並み(弾幕格闘版)のレーザーを放てるとか。
逆に劣化したものは「花の形の日傘」など、表記をややあいまいにして、それを劣化品の目印にする、という方向で。

407名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 10:19:33 ID:g07rOgYI0
問題はアイテムによっては元のアイテムがなんなのかわからないことか
後で読んだ人が○○の劣化品ということがわからずにいてしまうことになるかも
「花の形の日傘(風見幽香の日傘の劣化品)」という表記なら解決はするけど、ルールの欄のアイテムのところに>>404のような説明の例を入れるとがわかりやすそう
あと具体的な別能力を持たせると、装備欄や道具欄に一々書かなくてはいけないから増長なのも難点か

408名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 14:03:08 ID:5UaCPwcY0
劣化品は、元のアイテム名を併記した方が分かりやすいね
>>407の表記の仕方でいいと思う

409 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 19:28:27 ID:lfPLhbnM0
>>406 >>407 >>408
賛成です。>>407氏の表記に統一しましょう。

◆GkJrDjkLNc氏の劣化品という表記は分かりやすいですね。
WiKiを編集してきます。

410 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 19:43:02 ID:lfPLhbnM0
これでルール議論を本当に終わりかなー
おいらは企画が回り始めたら、普通の一参加者になれる予感

WiKiはしばらく一人で編集しなきゃ駄目そうだけど

411 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 20:21:01 ID:lfPLhbnM0
OP投票ルールのまとめ

投票期間は本日の二十四時まで、ひとり一票。

※注 今回は、日が空いても持ち票が回復しないよ


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ノミネート三作品

>>278 ◆shCEdpbZWw氏(蓮子主体でOP、他に依姫、さとり、ナズーリンが出演)
>>294 ◆avA.UhySCM氏(OPは神奈子が強引に開始、霊夢、魔理沙を始め数名がオーブ1個喪失)
>>306 ◆wcZeL85Wks氏(あくまで神奈子と紫のみを描写し、バトロワらしいOP演出。本人自認の後半の失速が難点)

412名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 21:24:22 ID:iCh1IMTk0
>>410
キャラ紹介欄を考え中だからちょっと待って。
SSのほうは、どういう形式で乗せるのかまだ微妙によくわかってないから、もうしばらくお願いしたい。

413 ◆wcZeL85Wks:2012/01/15(日) 23:03:54 ID:lfPLhbnM0
>>412
了解です、もう少し頑張ります

しかし日曜日の投票を当て込んでたけど、なかなか人が来ないなあ

414名前が無い程度の能力:2012/01/15(日) 23:48:43 ID:iCh1IMTk0
>>413
逆に考えて、見てる人はみんなここをちゃんとチェックしてるということじゃないかな。

試しにフランのページ作ってみたからチェックよろしく。
他のロワwiki見ながらざっと作っただけだから、粗も目立つのではないかと。
特にスタンスって、対主催とマーダー以外にどんなんがあるか、まだよくわかってない。

415名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 00:24:00 ID:LLkI5yyw0
>>414
私も主なスタンスは、
マーダーor優勝狙いor対主催者or脱出狙いぐらいしか知らないです

でも、このロワは特殊なので、他のロワの用語をそのまま転用するだけじゃ足りないかも
わたしは新しい用語を皆で作っていくのかな、と先の展開を予想しています。
まあ、なるようになりますよね←無責任

あと投票期限が過ぎたので、これより集票を開始します

416 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 00:42:33 ID:LLkI5yyw0
OP投票はこれにて終了と致します。皆様、沢山のご投票を誠ありがとうございました。
なお、集票結果は以下の通りです。

◆shCEdpbZWw氏 六票 >>323 >>348 >>349 >>356 >>368 >>372
◆avA.UhySCM氏 一票 >>369
◆wcZeL85Wks氏 七票 >>353 >>354 >>358 >>367 >>370 >>373 >>374

これにより、僭越ながら私のOP案が採用される事に決定しました。
集票に誤りがなければ、様子を見て、OPの修正案を投下させて下さい。

>>414
フランのページの作成、お疲れ様です。
まったく問題ないと思います。いずれは追跡表の機能も追加しましょう!

417名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 00:58:45 ID:1UuClZV2O
大まかなスタンスはそんな感じで細分化すると
・ステルスマーダー(対主催を装ったり、積極的なマーダー行為はせず、他の参加者をマーダーにするように仕向ける、誤情報を流す、対主催グループに紛れ込む、人知れず殺害を行うといった暗躍を基本とするマーダー。知恵は回っても力がないタイプのキャラが良くなる)
・奉仕マーダー(特定の参加者ないしは、参加していない人物の為に優勝を狙う、又は特定の参加者を優勝させる事を目的としたマーダー。上述のステルスとの兼用も多い)
・無差別マーダー(読んで字の如く、老いも若きも男も女も関係なくぶち殺していく危険なマーダー。チート性能なマーダーが多い)
・特定人物マーダー(特定の参加者の殺害に心血を注ぐマーダー。対象外でも邪魔する参加者にどうするかはそのキャラ次第)
・危険対主催(対主催は対主催だが、自分の障害や足手まといになるなら、味方であっても切り捨てる外道対主催。お人好しな対主催や無力な対主催はこいつのターゲットになりやすい。お前の様な対主催がいるか)
・マーダーキラー(危険人物を狩っていく対主催。戦闘面では心強いが、誤解・誤殺・死亡・グループ崩壊といった様々なフラグにまみれている対主催の爆弾。なまじ強い分一度爆発すると被害がデカい)

とりあえずこんなとこかな。ゲームの設定上マーダーキラーは少なくなりそうだが

418名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 01:05:00 ID:ny0wLVW20
全員マーダーの可能性もありますからね

ところでキャラ予約の受付はもう始まってますか?

419 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:08:09 ID:LLkI5yyw0
あと優勝狙いもマーダーに含めていいかも

本ロワでは、おそらくほとんどの参加者が、
終盤まで優勝狙いと主催者打倒を天秤にかけて、より勝率の高い道を選択する気がする。
危険スタンス未定、という新スタンスが跋扈する予感。

420 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:11:52 ID:LLkI5yyw0
>>418
予約はもう解禁ですね。
でも、フランと蓮子の予約は少々お待ちを。

421 ◆MDjEUiBc3I:2012/01/16(月) 01:14:58 ID:ny0wLVW20
了解です。
では、「妖夢」と「てゐ」を予約します

422 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:20:52 ID:LLkI5yyw0
おお、予約キター。楽しみだ、すごく楽しみだ!

あと出来れば、wikiのトップページにも予約の旨を書き込んで頂けると嬉しいです。
もしよろしければ、私が代わりに書き込みます。

423名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 01:32:37 ID:ny0wLVW20
書き込んで見ましたが、トリップ付かないんですね
と言うか、トリップ用の文字列バレてますね

424 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:38:33 ID:LLkI5yyw0
申し訳ありません。トリップが付かない事を言ってませんでした。私のミスです。
問題の個所は一瞬で消しました、ログごと。
私は覚えていませんが、気になるのでしたら、手間をお掛けしますがトリップを変更してください。

コメント形式の予約は分かりにくいですね。
予約の表示形式はジョジョロワ3rdを参考にしたモノに変更します。
重ねてご不便をおかけします。

425 ◆p.5goV5VIc:2012/01/16(月) 01:45:04 ID:ny0wLVW20
削除ありがとう御座います
大丈夫だとは思いますが、一応トリップを変えておきます

Wikiの方はトリップをコピぺで良い感じですね

426 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:46:48 ID:LLkI5yyw0
>>425
申し訳ありませんでした
はい、WiKiにはトリップをコピペする感じですよ

427 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:52:54 ID:LLkI5yyw0
これより二分後に、OPの修正案を投下します。
基本的に内容は変わりません。前に投下したOP案を校正したモノです。

428 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:54:40 ID:LLkI5yyw0
 悪趣味を極めた赤一色の床を、累々と席巻した動かぬ少女たちの肢体に、天井から闇の幕が覆い被さっている。ゆらめく蝋燭の炎に照らされて、彼女たちの面影が微々と変化している。
 ――演出過剰だなあ、と八坂神奈子は溜息をついた。ここまで来たら、もはや演(や)りきるより他にないだろう。

 ふいに扉の開く音がした。
「八坂様、最後のアバタ―をお持ちしました」
 手下の哨戒天狗たちが部屋に入ってきた。彼らの背には、霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、そして早苗の肢体が―

「ご苦労。そいつらも、どこか適当なところに放り捨てておいてくれ」

 早苗の姿を認めて、神奈子はわざと乱暴な言葉を吐いた。
 自ら大会主催者を引き受けた以上、ゲームが開始されれば、いち参加者である早苗を依怙贔屓にはできない。場合によっては、主催者として彼女に制裁を科すこともあり得るのだ。
 床に放置された早苗の肢体を認めて、神奈子は顔を強く引き締めた。懐から通信用のスキマを取り出して、それに話しかける。
「紫、永琳、こちらは準備が整ったぞ」
「分かったわ」と、八雲紫が応じた。「じゃ、参加者全員にゲームの開始を通達するから、ちょっと待ってて頂戴」
「了解」通信を切れる。

 * * *

 しばらくして、床に倒れていた少女たちが、一人、また一人と気だるげに起き上がりはじめた。ほどなくして、全員が立ち上がる。彼女らは一様に呆けた目で神奈子を見上げてきた。
 神奈子は首肯して、右手をおもむろに持ち上げた。指を鳴らす。
 ――パチンッ。
 途端、弾けるようなフラッシュ音の重なりと共に、辺りを眩いばかりの白い閃光が覆った。続いて、度肝を抜かれた参加者たちの嬌声が沸き起こる。
 やがて、場の光量が収束していくと、赤一色の紅魔館の内壁が、大広間に勢揃いした参加者三十四名の姿が―
 そして最後に、壇上でスポットライトを全身に浴びる八坂神奈子の姿が露わになった。
 神奈子は、目前の少女らを迎え入れるかのように、大仰な仕草で両手を広げた。

「よく来たな、勇者たちよ。我こそはと勝利に名乗り出し、身のほど知らずな馬鹿共よ!
 これから行うバトロワごっこは、ごっこと付くからには所詮遊び。バトルロワイアルをモチーフにしたサバイバルゲームに過ぎない。
 ――だがな、その遊びで早期敗退すれば、恥をかくのは己らなのだぞ?」

 神奈子は口元を吊り上げて挑発した。参加者たちの間にわずかな動揺が走った。

「――フッ、その程度のことも悟れぬ輩がこれほど集まるとはな。――よろしい、ならば殺し合え。
 これより仮初の命を奪い合い、他の参加者のことごとくを蹴落として、己が最強を証明していただく。異存はないな?」

 神奈子は、参加者たちの顔ぶれを見回した。勝気に見返す者、怯えて震える者、固く無表情な者、静かに微笑む者、敵意を露わに睨む者―
 それらすべて一笑し、神奈子は拳を掲げた。「どうした、返事がないぞ? いまさら臆したか」
 オーッ! と慌てた調子で掛け声が起こる。神奈子は満足げに頷いた。

429 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:55:26 ID:LLkI5yyw0
「さて、そんな殺し合いを望む君たちに、我々が主催者として提供できる物は二つだ。
 一つは場所。場所とはこの仮想空間の事だが、これについては口で説明するより、私が実践した方が早いだろ」

 そう言うなり、神奈子は懐から拳銃を引き抜き、銃口をこめかみに押し付けた。
 驚く参加者たちにくすくすと微笑み。
 ――ズガン!
 控えめな血しぶきを散らして、神奈子はその場に膝から崩れ落ちた。あまり唐突な司会進行役の退場。
 悲鳴とざわめきが起こり、辺りはにわかに騒然となった。だが―、

「君たち、静粛に」

 扉を開けて現れたもうひとりの八坂神奈子が、それを制した。
 神奈子は、壇上に倒れた自分の肢体を蹴飛ばして、血だまりに立った。
 戸惑う参加者たちの視線が、神奈子に集中する。

「ふむ、つまりはこういう事だ。ここは我々が用意した仮想空間で、すべての生死が嘘となる。
 カラクリは君たちの肉体だ。そいつがそもそも本物じゃない。
 君たちは元の世界に本物の肉体を捨てて、精神だけで、こちら側の肉体(アバタ―)に憑依してきた。
 たとえ、この仮想空間で死に等しいダメージを負っても、精神がアバタ―から離脱して、元の世界の肉体へ帰還するだけさ。
 まるで夢から覚めるようにな」

 神奈子は、壊れた自分のアバタ―を指差した。「こいつは百四十九体目だ」
「私は、このシステムが安全性を確認するために、自分のアバタ―を百五十体も用意した。
 そして、いま百四十九回目の疑似的な死を迎えたわけだが、この通りだ。ピンピンしているぞ。
 君たちの安全は、私たちが保障する。信じてくれて構わない」

 神奈子は、参加者たちに力強く頷いてみせた。
 参加者たちは、いちいち反応するのも疲れたのだろう。静聴している。

「というわけで、この仮初の世界『ミニ幻想郷』が、我々から君たちへ提供できる物のひとつ。
 そして、もうひとつ提供できる物がある。それは大会のルールだ。
 だがまあ、これについては皆から参加同意を頂く前に、洩矢神社でガイダンスを済ませてあったな。
 一度説明した事なので、ここでは掻い摘んでの説明に留める」

 神奈子は懐から赤いオーブを摘みだし、参加者たちの関心を誘うように、それを高く掲げてみせた。

「皆にはこれより殺し合いを行ってもらうわけだが、大会を円滑に進めるために、こちらで色々とギミックを用意した。
 たとえば、このオーブだ。実物を見せたのはこれが初めてだったかな? 君たちには、こいつと同じものをゲーム開始と同時に二つ支給する。
 ゲーム開始から三時間ごとにこちらから放送を流すので、それまでにノルマとなる数のオーブを、他の参加者から奪うなりなんなりして集めてくれ。
 放送時にノルマをクリアしていない参加者は即失格だ。これについては、私も厳しく裁くつもりなので覚悟するように。
 また、オーブをたくさん保有する事のデメリットは、われわれ主催者に刃向う参加者にしか働かない。メリットの方が断然多い。
 ミニ幻想郷の各所に配置されたガチャガチャで、オーブを強力なアイテムガチャと交換する事も可能だ。
 単独勝利を狙うならば、他の参加者たちからオーブを簒奪して回るがいい」

430 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:55:58 ID:LLkI5yyw0

「それと」と言って、神奈子はその場から宙に浮いた。
「能力制限の話はいいな。君たちは力の差がありすぎるから、こちらで適当に制限を課した。
 あらゆる能力の行使には、相応の体力を消費する。過労死もあるよ。ここら辺も、シビアな調整を施していた」

「あと最後に、勝利条件についても話しておこうか」
 神奈子がそう切り出すと、参加者の一部が目の色を変えた。神奈子は好戦的にほくそ笑んだ。

「気づいてる者は気づいてると思うが、このゲームの勝利条件はかなりややこしい。
 大会ルール規定第一章二節、
 一条、参加者全員でサバイバルゲームを行い、ゲーム終了時まで生き残っていた者が勝利を得る。
 二条、ゲーム終了は、八坂神奈子がこれ以上のゲーム続行を不可能だと判断した時点。

 つまり、たとえば参加者が残り一名になった時、私はこれ以上のゲーム続行を不可能と判断して、ゲーム終了を宣言する。
 そうなった場合、最後まで生き残った一人が勝者となるわけだが―
 まあ、これについてはあまり長々と説明するのも無粋だろ。後は各々で勝手に考えてくれ」

 ここまで述べると、神奈子は参加者たちの様子を目ざとく探った。
 大会進行役である自分を倒せば、その時点でゲーム続行は不可能となり、生き残ったすべての参加者が勝利を手にする、という隠し勝利条件に気づいている者が何人いるか。
 また、自分に対して好戦的なスタンスを貫こうとする者が何人いるだろうか…。

「……ルール説明は以上だ。さて、これで説明事項はすべてクリアした事になるな。
 だが、バトロワごっこのオープニングセレモニーはまだ終わらない」

 神奈子は血だまりから先程の拳銃を拾った。ベレッタM92Fという自動拳銃だ。弾がまだ一五発分も装填されている。
 一部の参加者たちが不穏な気配を察して、警戒の構えを取った。

「あと一分で午前六時だ。すると、君たちは支給品と共にテレポートでランダムに飛ばされる。ゲーム開始だ。
 だが、私にはまだやり残したことがある。
 考えてもみてくれたまえ。私は主催者の一人であり、今大会の進行役だ。ゲーム開始後も『ミニ幻想郷』の紅魔館に陣取り、大会のつつがない進行のため尽力する。
 監視スキマとオーブ探知機で君たちの動向をひたすらモニタリングし、大会運営の邪魔になるゴミ共を検知しては、そいつ等のオーブを爆破して警告するのだ。
 つまり、原作の『バトル・ロワイアル』で言えば、私は坂持金発と同じ役回りになるわけだが――ところで、アイツは最初に何をした?」

 ゲーム開始まで残り四十秒。参加者たちが、神奈子の周りから一斉に下がる。
 神奈子は銃のトリガーに人差し指を引っかけて、感触を確かめた。

「――フッ、そうさ。見せしめだよ。見せしめ。ほら、国信君を射殺しちゃっただろ?
 いやー、楽しみだなあ。ゲームを開始したら、君たちの行動にはなるべく介入しない事に決めてるからさ。
 やるなら、ここしかないんだよ。――と、いうわけで」

 ゲーム開始まで残り三十秒。神奈子は参加者たちに銃口を向けて、にかりと笑った。

「ようこそ、バトロワごっこへ」

 ゲーム開始まで残り二十秒。発砲した。金切り声が上がり、怒号が起こる。逃げる者と逃げる者がもみくちゃになり、辺りはパニックに陥った。
 ゲーム開始まで残り十秒。また発砲。悲鳴。続けざまに発砲、発砲、悲鳴、悲鳴、悲鳴―
 そして、ベレッタの装填が空っぽになる頃には、もう誰もいなくなっていた。

 * * *

「まったく、無茶するわね」
 通信用のスキマから、八雲紫が飽きれ声で話しかけてきた。

「別に、誰も撃っちゃいない。ただ脅かしてやっただけさ」

「なんで、わざわざ挑発するような真似を?」

「こちらへ刃向ってきてくれた方が面白いだろ? ま、あんたには分からないか。こういうのは好みの問題だからな。
 だが、今大会の進行は私の務めだ。これからも、私の流儀で仕切らせてもらうぞ」

「じゃ、お好きにどうぞ」通信が切れた。

 神奈子はスキマを仕舞いながら、ふと考えた。八雲紫はどうして今大会の主催者を引き受けたのだろう。
 そういえば、まだ正確な理由を聞かされていない。
 やれやれ背中にも気を付けないとな、と神奈子は苦笑いした。

【バトロワごっこ 開幕】

【残り 34人】

431 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 01:58:16 ID:LLkI5yyw0
投下は以上です。タイトルは引き続き『オープニング』

誤字脱字、矛盾等ございましたら、ご指摘をお願いします。

432 ◆J9EHGoT/sc:2012/01/16(月) 02:33:35 ID:1UuClZV2O
ついに本格始動かー
リグルとナズーリンで予約します

433 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 03:00:00 ID:LLkI5yyw0
>>432
おお、さっそく予約ふたつ目ですね。楽しみです。

434 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/16(月) 03:21:40 ID:pSVK.pX60
校正、投稿お疲れ様です
自分も上の方で言われているアイテムの表記の箇所を修正して、校正したものを本投稿しようと思います
いよいよ本格始動ですね。色々と楽しみです

435 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 03:37:34 ID:LLkI5yyw0
>>434
おお、期待してます!

あと校正の件ですが、WiKiに挙げた後に、またちょくちょくと手直しをしてます。
――しッ。(人差し指を口元に立てて)

メモ帳だと駄目だ。……WiKiで直接書き直した方が作業が早い。
今度からofficeで書きます。とほほ。

436 ◆shCEdpbZWw:2012/01/16(月) 08:05:29 ID:TX6f5Jr.0
おはようございます。
出先からですが早速予約させていただきます。
十六夜咲夜、犬走椛を予約致します。

437名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 11:08:22 ID:916GgOVQO
>>430
修正乙。打倒条件をはっきり言っちゃったのね。
対主催に傾くキャラを出しやすくなったな。

予約もどんどん来たな。今から楽しみだ。

438 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 17:11:59 ID:foOd4dhw0
おお、予約が三つも…。楽しみがいっぱいだ

完全に回転したね。もう普段はコテを外します
エピソード05が投稿された時点で、企画主からWiKi管理人に名称変更したい
あとWiKiのメンバー募集は、いまのところ行ってないよ

439名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 20:41:18 ID:..pc4BZA0
今北リンク書き手向け

WiKiトップ(予約状況)  ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/
書き手ルール  ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/22.html

BRルール  ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/21.html
地図  ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/20.html
参加者の詳細+最新状態(名簿簡易版は>>303)  ttp://www4.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/24.html



書き手様が増えますよーに。

440名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 20:58:23 ID:FuqZE8mw0
OP候補だった他の2作ももったいないので収録してみた

ところで、◆GkJrDjkLNc氏の作品はもう収録しちゃっていいのかな

441名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 21:03:13 ID:cTlc/oI60
>>440
収録、乙です!

>>434によると、氏の本投稿は別にあるみたいなので、気長に待つ感じかな

442名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 21:41:52 ID:Oz8X5tWk0
別に、先に仮版をwikiに載せておいて、後から正式版に差し替えてもいいと思うけどねー。

キャラクター紹介、蓮子も編集しといたよ。
なんか全キャラにテンプレっぽいのが張ってあったけど、こっちでフランに使ったのと同じテンプレで編集したけど良かったのかな?

443名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 21:51:33 ID:cTlc/oI60
>>442
基本的にテンプレはなんでもいいよ。

ただ、先の議論段階で追跡表を参加者名簿に統合する事が決まってるから、
状態表と追跡表は後で書き足させて欲しい。
従って、【本ロワにおける動向】の欄は、話数が増えれば修正が入るかも

444名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 22:00:56 ID:FuqZE8mw0
神奈子がC-3にいることになってるんだけど(地図の項)
主催者って現場にいるんだっけか

445名前が無い程度の能力:2012/01/16(月) 22:05:20 ID:Oz8X5tWk0
>>443
了解。そっちの書き足しあったら、今後はそちらに準拠しよう。

>>444
オープニングは紅魔館になってた。
確か、神奈子は洩矢神社で防衛体制敷いて待ち構えてるんじゃなかったっけ?

446 ◆wcZeL85Wks:2012/01/16(月) 23:16:37 ID:cTlc/oI60
ルール議論時に、神奈子に関して以下の設定が付けられました

・大会進行役
・ゲーム開始後も、ミニ幻想郷内に留まる
・無限に等しいオーブを保有している
・手下の紹介天狗たちを従えている

私がOPで、彼女の拠点を紅魔館と設定しました
洩矢神社でも良かったけど立地がねえ
妖怪の山の中だと、主要施設からすこしばかり遠いかな

あと、以下は神奈子に関する、議論時に出された主なアイディア

・実は神奈子にも能力制限が掛かっている
・紫や永琳と仲が悪い

447名前が無い程度の能力:2012/01/17(火) 06:15:42 ID:iJPgSvws0
さきほど起床。パソの画面を開いたままだった、電気代が…

ところで上のレスの
>>・無限に等しいオーブを保有している
申し訳ない。これはわたしの間違いですね。読み返すと、ちょくちょく反論が出てますし。
というわけで、神奈子が具体的にどのような戦力を有しているかについては、後の投下作品の描写で設定を固めていく事にしませんか?

――――――――――――――――――――――――

あと霊夢、魔理沙、早苗を予約します。
予定しているタイトルを先に明かすと『決別』

448 ◆wcZeL85Wks:2012/01/17(火) 06:16:24 ID:iJPgSvws0
連投申し訳ない。↑のレスでトリップを付け忘れました

449 ◆avA.UhySCM:2012/01/17(火) 17:54:41 ID:a.6jJPzk0
出遅れた!
チルノと小町で予約

450名前が無い程度の能力:2012/01/17(火) 17:57:23 ID:a.6jJPzk0
>>447
自由度高くていいんじゃないでしょうか

その気になれば紅魔館を要塞化できるとか楽しい

451名前が無い程度の能力:2012/01/17(火) 20:02:27 ID:PR0.7N020
核搭載型二足歩行変形ロボット『KOUMAKAN』というフレーズが脳裏をよぎった。
……やべえ

452名前が無い程度の能力:2012/01/17(火) 20:05:15 ID:kDSNTjgo0
なぜかめーりんキャノンというのが頭に浮かんだ

453名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 06:07:15 ID:QTB7t56A0
誰かが退場しちゃう前にネタ投下

神奈子「幻想郷最凶の殺戮ごっこを見たいかーーッ!」
観客「オ――――――――――――――!!!!」」
神奈子「私もだ、私もだみんな!!!」

「全参加者入場!!」


黒白は生きていた!! 更なる研鑚を積み魔法使いが甦った!!!
第二の主人公!! 霧雨魔理沙だァ――――!!!

非想天則はすでに我々が完成させている!!
水棲の技師 河城にとりだァ――――!!!

侵入者に出会いしだい祝福されまくってやる!!
尸解仙代表 物部布都だァッ!!!

弾幕勝負なら我々の歴史がものを言う!!
旧作から登場 四季のフラワーマスター 風見幽香!!!

真の嫉妬を知らしめたい!! 橋姫 水橋パルスィだァ!!!

自機では2作品登場だが初登場からなら全作品登場だ!!
守矢神社の現人神 東風谷早苗だ!!!

紛失物対策は完璧だ!! 毘沙門天の使い ナズーリン!!!!

全幻想郷のベスト・ローリングは私の中にある!!
厄の神様が来たッ 鍵山雛!!!

タイマンでも絶対に敗けん!!
楽団のソロライブ見せたる 騒霊キーボーディスト リリカ・プリズムリバーだ!!!

バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!!
無名の丘のポイズン・ドール メディスン・メランコリーだ!!!

佐渡島から眼鏡の化け狸が上陸だ!! 命蓮寺の助っ人? 二ッ岩マミゾウ!!!

霊と話がしたいから渡し守になったのだ!!
死神のスペルを見せてやる!! 小野塚小町!!!

454名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 06:08:11 ID:QTB7t56A0
メイドの土産にナイフとはよく言ったもの!!
完全で瀟洒な奥義が今 実戦でバクハツする!! 紅魔館メイド長 十六夜咲夜だ―――!!!

月の民こそが作中最強の代名詞だ!!
まさかこの女がきてくれるとはッッ 綿月依姫!!!

闘いたいからここまできたッ 名前・設定ほとんど不明!!!!
霧の湖のテレポートファイター 大妖精だ!!!

私は紅魔館最強ではない幻想郷で最強なのだ!!
御存知妹様 フランドール・スカーレット!!!

さでずむの本場は今や墓場にある!! 私に驚く奴はいないのか!!
多々良小傘だ!!!

バカァァァァァッ説明不要!! アイシクルフォール!!! マイナスK!!!
チルノだ!!!

トラップは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦詐欺術!!
永遠亭から因幡てゐの登場だ!!!

オーブは私のもの 邪魔するやつは思いきり心を読み思いきりトラウマを見せるだけ!!
地霊殿の主 古明地さとり!!

自分を試しに幻想郷へきたッ!!  秘封倶楽部 宇佐見蓮子!!!

人形繰りに更なる磨きをかけ "七色の魔法使い"アリス・マーガトロイドが帰ってきたァ!!!

今の自分に退治の手段はないッッ!! 元・山の四天王、伊吹萃香!!!

封印千年の弾幕が今ベールを脱ぐ!! 神霊廟から 豊聡耳神子だ!!!

455名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 06:09:12 ID:QTB7t56A0
ファンの前でなら私はいつでも全盛期だ!!
歌う夜雀 ミスティア・ローレライ 文花帖では未登場だ!!!

従者の仕事はどーしたッ 式神の魂 未だ消えずッ!!
弾幕も数学も思いのまま!! 八雲藍だ!!!

特に理由はないッ 娯楽が好きのは当たりまえ!!
衣玖にはないしょだ!!! 天人くずれ!
比那名衣天子がきてくれた―――!!!

哨戒任務で磨いた実戦弾幕!!
妖怪の山のデンジャラス・ウルフ 犬走椛だ!!!

剣術だったらこの人を外せない!! 超A級庭師 魂魄妖夢だ!!!

超一流妖怪の超一流の弾幕だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
紅魔館の当主!! レミリア・スカーレット!!!

無意識の境地はこの少女が完成させた!!
地霊殿の切り札!! 古明地こいしだ!!!

紅白の巫女が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ 主人公ッッ
俺達は君を待っていたッッッ博麗霊夢の登場だ――――――――ッ


加えて改変ネタが思いつかなかった超豪華なリザーバーを2名御用意致しました!
闇に蠢く光の蟲 リグル・ナイトバグ!!

……ッッ  どーやらもう一名は正体不明の様ですが、判明次第ッ皆様にご紹介致しますッッ

456名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 06:15:02 ID:QTB7t56A0
実質ネタ思いつかなかったのが1名だよね、リグルごめん

いろんなロワでの定番ネタらしい「全選手入場」をやってみました
参考資料として、ここと違う東方ロワでのネタを大いに活用させていただきました

457名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 06:31:39 ID:gP8AU6V60
>>456
おお、遂にバトロワごっこにも全選手入場が……これは凄い。
特に特に、

>>さでずむの本場は今や墓場にある!! 私に驚く奴はいないのか!!
>>多々良小傘だ!!!

の件は思わず吹いた。あとリグルかわいそすw

458 ◆wcZeL85Wks:2012/01/18(水) 07:23:09 ID:gZ2y4l4U0
現在、霊夢と魔理沙と早苗を予約していますが、霊夢と魔理沙の予約を解かせて下さい。
話の構想上、萃香と天子を代わりに登場させた方が適切だと気づきました。
早苗だけ予約した状態で本投下を目指します。

459名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 09:37:23 ID:lPrGuR7AO
>>455
なるほど、定番ネタやね。乙。
天子はいつもどおりだな。

460 ◆wcZeL85Wks:2012/01/18(水) 17:04:46 ID:Hv5jV9oQ0
>>456
>>457で、
WiKiに作品を載せさせて頂いたのですが、場外・オマケ・etc の備考欄になんと書けばいいか迷ってます
これはバギの入場パロですよね

461名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 19:47:43 ID:v2A.aKZc0
ネタ系とでも書いておけばいいんじゃないですかね
そんなに悩むこともないかと

462名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 23:06:12 ID:Hv5jV9oQ0
そうですね。WiKi編集に関して、ちょっと気張りすぎてたかも
ネタ系と記述しました

463 ◆p.5goV5VIc:2012/01/18(水) 23:41:55 ID:ukkHvMYY0

妖夢、てゐ、のSSですが、期限である19日 01時15分に間に合いそうもありません
申し訳ありませんがSS投下の期限延長をお願いします

進捗状況は9割程で、日曜までには何とかなるかと思います

464名前が無い程度の能力:2012/01/18(水) 23:52:37 ID:s/DNj6FI0
>>463
延長前提のルールだから、申し訳なくも何ともないよ
団子なぞ喰いながら、無理なく書いてね

465 ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:14:27 ID:0mWpOAGsO
リグル、ナズーリン投下します

466探し物はなんですか? ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:16:50 ID:0mWpOAGsO
「ここにもいない、こっちの石の下には……やっぱりいない」

私の眼前で緑髪の少女――まあ私と同じ化生の類であるので、年相応の少女であるのかは定かではないが――が、木の皮を剥がしたり、茂みの中に顔を突っ込んだりしている。
その顔には焦燥が浮かんでいる。何かを落としたのかとも思ったが、その割には土を掘り返したり、石をひっくり返したりと失せ物を探しているにしてはありえない箇所を探している。
さて、偶然見かけはしたがどうしたものか。
失せ物探しは得意分野だ。本来ならば協力するのも、やぶさかではない。
問題は私が今置かれている状況が、擬似的な物とはいえ、殺し合いのゲームの駒として呼び出された事だ。
どこぞの迷惑な国津神が厄介な物を広めてくれたせいで開催されたこの遊戯。
妖怪と人間の平等な世界を金科玉条としている我々命蓮寺の面々にとっては、あれを読んだ妖怪の暴走は頭の痛い話だった。
暴走に人間が巻き込まれてしまえば人妖双方にある亀裂が広まり、それは我々の理想の障害となる。
一度間違えれば幻想郷を揺るがす大異変になる所を、単なるお祭り騒ぎに仕立て上げた八雲紫の手腕は、流石は幻想郷の賢者といったところだろうか。
……とはいえ我々命蓮寺にもゲームへの参加要請が来るとは思わなかったが。
「守屋の現人神や博麗の巫女が出るならば命蓮寺の代表として、毘沙門天様の代理である私が」と、やけにやる気になってしまったご主人を聖達と共に説得した結果、ご主人の代わりに私が出る事になってしまったが、まあ、正直な所気が乗らない。
そもそも毘沙門天の代理や使いを、この様な悪趣味な遊戯に巻き込ませるのは如何な物だろうか。
……と、愚痴っていても始まらないか。とりあえず、相も変わらずにせせこましく動いている彼女にどう対応すべきかだ。
支給された流【金票】とかいう暗器ならばペンデュラムの要領で扱える。目の前にいる彼女なら不意をつくことも容易いだろう。
とはいえ毘沙門天様の使いたる私が、積極的に殺し合いに乗るというのは気が引ける。
……深く考える必要もないか。とりあえずコンタクトを取ってみる事にしよう。
元々乗り気ではない遊戯なのだ、仮に彼女が乗っていたのだったら、早々に脱落して見物する側に回れるし、少なくとも大きな損はすまい。

467探し物はなんですか? ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:19:33 ID:0mWpOAGsO
「そこな君、何か失せ物でも探してるのかい?」
「ひぇっ!?」

私が声をかけると、彼女は肩をびくりと震わせて、飛び込む様に近場の茂みへと身を隠した。
あまり乗り気ではないのだろうか?これで即刻退場は望み難いとなるとちょっとだけ残念だ。

「ああ、すまない。驚かす気はなかったんだが」
「ななっ、ななな、なんなのよあんたは! 言っておくけど私はすっごい武器を持ってるんだからね! こ、降参するなら今の内よ、み、認めてあげるわ!」

うむ、見事に動転しているな。すっごい武器とやらも即座に隠れたり使う素振りを見せない事から十中八九ハッタリだろう。
さて、どう話を聞き出すべきかだが……、自身が退場するのも視野にいれているのだ、とりあえず手持ちのデイパックでも放り投げて無害とアピールしてみるか。

「まあまあ、とりあえず落ち着いて欲しい。私は積極的にゲームに乗る気はないんだ。ほら、荷物を下ろそう。なんなら諸手も挙げようか?」
「し、信用できるもんですか! なら、なんでゲームに参加してるのよ! これに参加したがってた奴はごまんといるのよ!」

ふむ、まったくもって言うとおりだ。私の様に巻き込まれた輩も中にはいるだろうが、まあ、それは希有な物だろう。
しかし、私の様な存在が希有と言う彼女はどちら側の参加者なのだろうか。

「まあ、組織に属すると色々しがらみもあるのさ、特に望みもなくどうしたものかと考えていたんだが……、ちなみに君は乗っているのかい?」
「と、当然に決まってるじゃない! 私は優勝してあの迷惑な神様に言ってやりたい事があるのよ!」
「ほう、言ってやりたい事?」
「そうよ! あいつがこんな遊びを広める様な真似をしたせいで、私の仲間達がそこら中で妖怪同士の喧嘩のとばっちりを受けて大変な目にあったのよ!
仲間達を統べる妖怪としては謝罪の一つでもさせない事には気が収まらないわ!」

……これは驚いた。
正直、この馬鹿騒ぎに望んで参加する者なんてのは、暴れたい奴らだけだと思っていた。
だが彼女は違う。彼女はこの頃の騒ぎによる被害を受けた者達の為に来たという。
大規模な争いにこそならなかったものの、あの書物の影響を受けて、気がはやった妖怪や喧嘩っ早い妖怪の暴走、自警団等との衝突なんかは実際に起こっている。恐らくその際に巻き込まれたのだろう。
彼女の怒りはもっともだ。あの神は責任を取る為に主催になったとはいえ、被害を受けた者達に謝罪も賠償もしていない。
幻想郷のトップの面々ならば、こうやって責任を取らせる事で一応の落としどころにしたとしても、そんな事など預かり知らない市井の妖怪や民草は、そうそう納得のいくものでもないだろう。
とはいえ、彼女達に言いよっても、まともに取り合ってくれるかは未知数。
で、あるならばこの遊戯で優勝し、直々に謝罪をさせるというのも一つの手段だ。
……もっとも、その為には並み居る強豪を倒さなければならないので、本懐を遂げられる可能性は低いが。

「成る程、君の望みはわかった。しかし、あの博麗の巫女を初めとする名うての実力者を相手に勝つ算段が、君にはあるのかな?」
「う……」
「……まさか、算段もなしに参加したのかい?」
「ば、馬鹿にしないでくれる!? ちゃんとあったわよ!」

あっ「た」、つまり今はないという事か。

「ああ、さっき君が必死になって探してたのが、その算段という訳か」
「えっ! な、なんでそれを……」

うん、わかりやすい反応をありがとう。
しかし、彼女にとっての一大事は私にとっては好都合だ。
交渉の材料としては申し分あるまい。

468探し物はなんですか? ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:22:46 ID:0mWpOAGsO
「なに、先程の様子からカマをかけただけさ。ともあれ、失せ物探しは私の得意分野でね。良ければ私に任せてみないかい?」
「はぁ? そんな真似してあんたに何のメリットがあるのよ。敵に塩でも送るつもり?」
「メリットならあるさ。その代わりに、私は君の計画に乗らせて貰うんだからね」

メリットがない。成る程確かに、これを敵対者に対して行うならば、それは利敵行為、百害あって一利なしというやつだ。
だがその相手の味方になるのであれば何も問題はあるまい。
実際に私は、彼女の望みを聞いて、かなり乗り気になってしまった。先程までのやる気の無さなどどこ吹く風だ。

「君の望みを聞いて、私もあの迷惑極まりない山の神には色々言ってやりたくなったのさ。こちらはこちらで立場上大変だったからね。ここで君と私は、この悪趣味な遊戯の中で、数少ない同じ望みを抱く同志になり得ると思わないかな?」
「……同志……」
「1人よりは2人、頭数も多い方が勝機は上がる。仮に私が優勝したら我々への謝罪と共に、君の仲間にも謝罪をさせよう。その代わりに君が優勝したら、我々に向けても謝罪をさせるようにして欲しい」

思い出すのはあれが出回った後の聖やご主人の姿だ、妖怪があの書物を真似する事がないように、近隣の妖怪に誠心誠意話しかけ、また、暴走する妖怪が出ない様に里の自警団と提携して見回りを強化したりもした。
命蓮寺の理念を貫く為に、西へ東へと駆け回り気疲れしている皆に対し、いや、この発表があるまでに、事件が起きないように尽力していた者達に対し、あの神は労いも礼もなかったのだ。
そんな奴らに対する謝罪の一つくらい、望んだっていいじゃないか。

469探し物はなんですか? ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:24:25 ID:0mWpOAGsO
「……正直言って、完全に信用する気にはなれないわ」

そう言って、彼女は恐る恐る茂みから姿を現した。

「でもあなたの言う同志、っていうお互いの間柄は信じてもいいって思う」

そう言いながら、彼女は私に向けて右手を差し出した。
ならば私は笑みを浮かべて歩みよる事で応えよう。
そして彼女と同様に右手を差し出す。互いの手を握りあう。
そこには確かな意志の強さがあった。

「ナズーリンだ。命蓮寺で毘沙門天様の使いをやっている」
「リグル・ナイトバグよ。幻想郷の虫の事ならなんでも聞いてちょうだい」

リグル・ナイトバグか、そう言えば虫の地位向上の為に人との共存策を考えているという噂を聞いた事がある。
彼女が統べる仲間とは幻想郷の虫達の事か、確かに、虫なんてのはどこにでもいる。巻き込まれやすさならトップクラスだろう。
確かに私も巻き込まれたのが配下達であったならばリグルと同様に怒っていたろう。
しかし、ここで初めて会ったのが同じく群を束ねる存在であるというのも奇遇な物だ。

「で、早速だが、何を探していたんだい?」
「うん、それがね、この辺りにいる虫を探してたの。この辺りは障気が強いから毒を持った虫が多いの」

毒虫か。確かに虫が徒党を組んで襲いかかってくる事まで想定している参加者は多くないだろうし、隠密性も高そうだ。彼女なら毒性が強いのも知っているのだろう。
近隣の斥候として使うのも悪くない。私も部下がいればそういった使い方もできるのだが。

「それが見つからないの。毒虫だけじゃなくて、普通の昆虫も」
「なに?」
「昆虫の気配がまったくしないのよ。これじゃあ私の作戦が潰される上に弾幕まで殆ど使えなくなっちゃうのよ。それで、探してくれるのよね」

……これはまずいかもしれない。
私の「物を探す程度の能力」は確かにどんな物でも見つける事ができる。
だが、初めから無い物は見つけようがないのだ。
虫のエキスパートがこの鬱蒼と茂る森の中で、本人の焦燥が顔に出る程までに、虫を見つける事が出来ないというのなら、この会場に昆虫は存在しない可能性だってある。
リグルは期待のこもった目で私を見ているるが、さて、どうした物か……。

470探し物はなんですか? ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:26:03 ID:0mWpOAGsO
【C-5 魔法の森 朝】
【ナズーリン】
[状態]:健康
[装備]:流【金票】(リュウビョウ)
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]:八坂神奈子に、迷惑をかけた全ての住人、虫に対しての謝罪をさせる。
1:……どうしたものか
2:昆虫を探す

【ナズーリン】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:オーブ×2 支給品一式 不明支給品
[思考・状況]:八坂神奈子に、迷惑をかけた全ての住人、虫に対しての謝罪をさせる。
1:ナズーリンに昆虫を探してもらう。
2:昆虫を駆使して勝ち上がる。

【共通備考】:ミニ幻想郷には昆虫がいない、または極端に少ないようです。

流【金票】
【金票】(ひょう)という小型のナイフに長い糸をくくりつけた暗器。版権作品で使われている例だと、うしおととらの【金票】が愛用している。

471 ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:28:58 ID:0mWpOAGsO
以上で投下を終了します
一応、流【金票】はうしおととらで使われてるようなトンデモ性能はないんで小吉で大丈夫ですよね?

472名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 00:40:03 ID:JmU7UtUUO
>>471
乙。
リグルの蟲は気になってたんだよな。省エネで毒虫一匹だけ操るとかできそうだったから。
まさかここまで逆境になるとも思ってなかったがwwまあ、優秀な相棒もできたし、頑張ってほしい。

あ、あと地味に守屋って誤字。

473 ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 00:47:46 ID:0mWpOAGsO
>>472
おっと、すみません。wikiに載せる時に直します。
雀蜂みたいな危険な虫がいるだけでリグルって対人間には強くなっちゃいますからねぇ。

474名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 01:48:18 ID:J12XTyos0
>471
乙。
知的正義感と倦怠感の同居しているナズーリンがメチャクチャ格好いい
あと、ミニ幻想郷に昆虫がいないのは考えもつかなかった。確かにその方が自然だね
しかし、リグルがのっけから大逆境とは。優勝候補だと思ってたからびっくりした

あと、金票は大丈夫だと思うんだ
ウージー(最強サブマシンガン)より少し強いぐらいまでなら問題ないはず
ただし、ググっても、いまいちどういう武器だか分からなかった
クナイに糸を付けたマジック武装みたいな感じだろうか

475名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 01:55:58 ID:fjrRJHgU0
流【金票】って知らないけどぐぐったら一発かなーと思ったら全然そんなことは無かった
取り合えず糸付きナイフと考えておけばいいかな

蟲ってどういう扱いで書かれるのかなーと思っていたんで、この話はそこら辺含めておもしろかった
戦闘能力的にはそこまでじゃないペアがどこまでやれるのか見ものですねー

476 ◆J9EHGoT/sc:2012/01/19(木) 02:07:15 ID:0mWpOAGsO
度々すみません
金票なんですが、流じゃなくて縄金票でした。こちらも後で修正します
見た目はこんな感じです
ttp://www.no1shop.jp/annai/omosiroguzzu/cr103.html

477 ◆shCEdpbZWw:2012/01/19(木) 02:49:16 ID:gYn8lIAo0
予約を延長いたします
どうにも他の方と雰囲気がうまくかみ合わなかったもので……

478名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 02:59:27 ID:zcZ7eUMU0
>>477
うい、ご無理をなさらずゆっくりと
でも個人的に、いままでの雰囲気をぶち壊すようなエネルギッシュな作品は大歓迎

479名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 05:35:48 ID:zcZ7eUMU0
@wikiがオチてますね
ご不便をお掛けします。ここ数日、@wikiの動きが妙にきな臭い
バックアップはあるけど…

480名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 08:48:23 ID:LJkTV8OQ0
>>471
おつー
リグル大活躍の予感だよ!

あとユニコード文字の【金票】 = 鏢を一発で入力する方法
鏢
↑を半角で入力すると鏢になる、はず
他のユニコード文字もttp://ideas.paunix.org/utfrefcon.htmとかを参考に数値を変えれば入力できるよ

481名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 10:05:59 ID:JmU7UtUUO
設定について質問だけど、
各参加者の動向は、モニターされて外では中継を映してるんだよな。
神奈子はその映像を見られない、ってことでいいんかね。原作ロワみたいに、筆談とかは必要無いか。
紫たちは見てるだろうから、ルールを破ろうとするなら細心の注意が必要、というところか?

>>480
携帯だと表示されないけどな。
まあWIKIに載せるなら、どっちにしろ長いSSは携帯じゃ見られないから、気にしなくてもいいか。

482名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 16:45:35 ID:ilPVCQWw0
>>481
>>設定について
色々とアイディアは出てたけど、細かいところはこれからの投下作品で固めていく感じじゃないかな

あと、そろそろ◆GkJrDjkLNc氏の進捗具合が気になるこの頃
ご一報くだされば幸いだぜ

483 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/19(木) 16:54:21 ID:fjrRJHgU0
今夜には投稿できそうです
本決まりしたOPにあわせた描写とアイテムの書き換えくらいの修正だったのですが、他に修正箇所はないかと探してたら少し遅くなってしまいました。申し訳ない

484名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 17:24:36 ID:JmU7UtUUO
>>471
細かいところだけど、設定ミス発見
ナズーリンにもネズミの部下がいるはず(妖怪ネズミだけなのか、普通のネズミも操れるのかは知らんが)。
まあアバターのほうは、ネズミを統率する能力は封印されててもいいかもだけど。

>>482
了解です。

485名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 17:48:59 ID:ilPVCQWw0
>>482
報告ありー

>>484
まあまあ、気持ちは分からんでもないけど、設定ミスというほどでもないよ。
いきなり霊夢がスーパーサイヤ人になったりしたらアレだけどw

一次設定の厳守は、作家が気持ちよく書ける環境と相反するから、突き詰めるのは諦めようぜ

486名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 18:05:59 ID:JmU7UtUUO
>>471>>485
すまん、もう一回見直したら、こっちの読み違いだった。
「私も部下がいれば」っていうのは、配下の妖怪ネズミを連れて来ることができていれば、って意味だったのね。

487 ◆wcZeL85Wks:2012/01/19(木) 19:03:07 ID:3z0nbWjs0
予約を延期させて下さい。進捗状況は数値にして50%ぐらい。

一度、早苗、天子、萃香で話を書いて、ラストが破綻したので、
早苗、魔理沙、霊夢という面子で、一から書き直すことにしました。

また失敗したら申し訳ない。

488名前が無い程度の能力:2012/01/19(木) 23:50:02 ID:eRCn/uao0
設定周りは口授の発売延期が悔やまれる……
裏を返せば、自由に解釈して書けるということでもありますが

ところで、初歩的な質問で申し訳ありませんが、書き手になるには何か条件や審査がありますか?

489名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 00:18:09 ID:eltuU8Iw0
特にないですよ
あえて言えばルールをよく読むことですが、基本的に条件なんてものはないので大丈夫ですよ

490名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 00:31:05 ID:gvE5sEtc0
わかりました。ありがとうございます
ルールは熟読したつもりですが、念の為に読み返しておきます

491名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 00:35:24 ID:ZXVQpYXc0
>>488
口授の発売延期は悲しいけど、予想できた事だから、心づもりは出来てたし企画には支障がないさ

>>ところで、初歩的な質問で申し訳ありませんが、書き手になるには何か条件や審査がありますか?
そういう大仰なモノは、ここにはないよ

SSは投下後にここで審議に掛けられますが、企画の存続を危うくする類でなければ通過確定
誤字脱字が多ければ、修正を求められる事もあるけど、そも企画主の投下作品がそんな感じだからノープロブレムw

492名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 00:47:20 ID:gvE5sEtc0
>>491
こちらもアドバイスありがとうございます
このような企画は見ることがあっても、直接参加したことはなかったので安心しました

493名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 02:36:34 ID:Q8rXJO9k0
適当にふらついたら見つけてしまった・・・

こういう感じの企画は面白そうですね
後は文才があれば書いてみたいのに・・・

494名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 02:42:35 ID:1py50Lf60
なあに、書き手側じゃなくて読み手側として参加するのも全然ありさ
この手の企画は人が多いほどいいしね

495 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:44:20 ID:eltuU8Iw0
では投下したいと思います
本投稿というより修正版という塩梅になっていますが、あまり変わっていないので一度読んだ人は読まずとも大丈夫だと思います

496始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:45:35 ID:eltuU8Iw0
 『始まり場所の応対者』

 宇佐見蓮子は、言葉の意味と意図を理解していた。
 先ほどまで蓮子は、「主催者」からの「殺し合い」の説明を聞いていた。限定された地域で行なわれる殺し合い。そこには決められたルールはあれど、参加者同士での反則はない。
 冷たくこちらを煽る、楽しげにさえ聞こえた主催者の説明は、自分達が今から殺し合いをするのだということをしっかりと思い知らせてくれた。
 殺し合いという、命を懸ける状況に半ば強制的に巻き込まれた蓮子は、しかし、
 ……バトルロワイアル、ね。うん、いいじゃない。
 口元に笑みを浮かべて、蝋燭の明かりに照らされた薄暗い室内を見渡していた。
 バトルロワイアルという単語には聞き覚えがある。そして蓮子は、自身のおかれている状況に覚えがある。それは、
 ……これ、バトロワ物における状況と一緒よねえ。
 バトルロワイアル。それは、2000年代に流行った小説であり、映画や漫画にもなったヒット作だということを、蓮子は思い出す。作品そのものも大いに流行ったが、それと同様か以上に流行ったものがあったのだということも。
 そして蓮子は知っている。当時、バトルロワイアルに影響を受けた作品群が多くの人の手によって創作されたことを。
 2000年代には多くの創作がされ、様々なジャンルでそれは行われたという。一人の製作によるものであったり、複数人による製作であったりしたが、多くの場合ゲームの体制は変わらない。
 それは、一つの空間に閉じ込められた人々が殺し合いを強制されるというもの。
 懐かしいわね、と蓮子は思う。自分も昔、そういう作品を読み漁った時期があったわね、と。
 それらの作品が流行ったのは大昔であっても、今の時代にそのような物がないわけではない。当時から長い時間が経過した現代でも、その手の創作は行なわれている。
 漫画のキャラクターが殺し合いをするものもあれば、小説のキャラクターが殺し合いをするものも存在した。そんな作品に嵌っていることをメリーに話したときには、何故か半眼で見られたものだが、
「いやしかし、自分がそれに参加することになるなんてね」
 仰々しいあの主催者は、既にガイダンスを済ませていると言っていた。だが蓮子が説明を聞いたのは、さっきが初めてだ。
「……バトルロワイアルでは、誰も彼も何の説明もなしに突然巻き込まれるパターンがほとんど。今の私みたいにね」
 しかし、既にガイダンスまで済んでいるというならば、今回はそのパターンに当てはまらない。
 仮初の命、という言葉を蓮子は思い出す。
 つまり、このバトルロワイアルにおけるほとんどの参加者は、自分から望んで参加した者たちということだ。自分のような者は例外で、少数派なのだろう。
 ならば、そのような殺し合いにおいて、参加者たちはどのように動くのか。
 バトルロワイアルにおける登場人物には、いくつかの行動パターンが存在していると、蓮子は昔分析したことがある。
 一つは、力を持つ、殺し合いを楽しみたい人物の取る行動だ。それは正面から殺し合いを挑んでいく、殺人者としての行動パターンを持つ。
 一つは、力を持つ、殺し合いを止めたい人物の取る行動だ。彼らは自分と同じような考えの者達と協力し、殺し合いに参加している者を説得しながらチームを組み、最終的には主催者討伐を目指すという行動パターンを持つ。
 そして、力のない人物の取る最初の行動パターンとは、
「とりあえず、チームを組もうと思うのがありがちなパターンよね」
 この殺し合いが、積極的に殺し合いを楽しもうと思う者たちの集まるゲームというならばなおさらだ。力の無いものが生き残るのは、普通の殺し合いよりも難しい。
 うんうん、と蓮子は二度頷く。
「そしてこの私も、力の無い一般人なのだった、と」
 そういうわけで。
「そこの貴方――私と、チームを組まないかしら?」
 目の前に佇む金髪の姿に向けて、蓮子は唐突にそう言った。

497始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:46:27 ID:eltuU8Iw0

  ■

 フランドールは、言葉の意図がわからなかった。
 意味が解らないのではない。言葉の内容だけを考えれば、相手の言葉はおかしなものではない。殺し合いという場においてチームを組んで行動するのは、力のある無しに関わらず、一種の常套手段ともいえる方法だからだ。
 だが、
 ……この私と、組まないかって?
 おかしな話だ。よりにもよって、自分と組もうなどというのは。
 吸血鬼という種族を、フランドールは思う。
 幻想郷における吸血鬼は、種族としても、個人の名としても、有名なものだ。紅霧異変で広まった知名度は言うに及ばず、天狗の取材を受けたこともあるし、幻想郷縁起にも自分たちのことは載っているという。
 だから、フランドールとレミリアという名前を知っている者は多い。人里の人畜無害な一般人ならともかく、このゲームに参加しているような人妖ならば、自分のことを知っている方が多数派だろうと、フランドールはそう考える。
 そしてフランドールという吸血鬼は、危険で、おかしい妖怪だ。その認識は多くの人妖の共通認識であり――フランドール自身も、自覚していることだ。
 だから、とフランドールは思う。こんな自分と一緒になろうなんて人がいるわけがない、と。身内の参加者を除けば、他には霊夢や魔理沙くらいか。いや、あの二人とは知り合いではあるが、二人だって自分とわざわざ組もうとは思わないだろう。
 ……あの二人の場合、仲間なんて作らないで、出会い頭から喧嘩を振りまきそうだしね。
 苦笑して思い、フランドールは相手を見た。
 そんな自分のことを仲間にするなどという考えは、二つに絞れるだろうと、フランドールは思う。
 それは、こちらが強大な力を持っていることを知っていて、しかし自分の力ならば釣り合いが取れるだろうと思っている強者の思考。
 それは、こちらが強大な力を持っていることを知らず、だから知らずに声をかけてしまったという弱者の思考。
 それ以外は思いつかない。強者であるならば、一目でこちらの魔力を感じ取れるだろうから、こちらの強さもわからず話しかけることは無いだろう。逆に弱者からすれば、こちらのことを知らなくても無理はない。吸血鬼がいくら有名だからといって、誰もが知っているというわけではないのだから。
 ただ、一つだけあるとするなら、
 ……私が強い力を持っている吸血鬼だと知っていて。そして自分が力のない弱者だと自覚しておきながら。それでも、私に声をかけてくれた人だった場合。
 ありえない話だ。吸血鬼という種族の性格の傾向や、フランドールという個のことを知っているならば、決して思いつかない考えだ。
 ならば目の前の相手は、こちらのことを知らずに声をかけてしまった弱者だ。咲夜や霊夢、魔理沙といった力のある知り合いに比べ、目の前の人間は、佇まいも感じる魔力や霊力も一般人のそれだ。人と会った経験の少ない自分にもわかるほどの、弱者だ。
 馬鹿な話だ。話しかけた相手が積極的に殺し合いをしようと思っている殺人鬼だったら、一体どうするつもりだったのか。
 そしてフランドールは思う。自分は殺し合いを楽しむためにこのゲームに参加して、殺せる機会があれば躊躇いなく殺そうとしているんだと。
 この相手は、戦いにおいては明らかに素人だ。如何に自分が能力制限を受けていようとも、身体に魔力を込めて吸血鬼の身体能力を発揮すれば、すぐに殺すことのできる相手だ。
 だからフランドールは右腕を振り上げながら言う。まずは一人目だと、そう思いながら、
「残念だったねお姉さん。私はチームを組むような弱い女の子じゃないの。私は凶暴な――」
「――吸血鬼、かしら?」
「――――」
 振り上げた右腕を硬直させながら、フランドールの身体自体も停止した。

498始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:47:32 ID:eltuU8Iw0
 
  ■

 ……今、この人はなんて――
 フランドールの思考は疑問を形作る。この相手は、一体何を言ったのかと。
 しかし人間は、フランドールの戸惑いを気にした様子も無く笑みを浮かべると、
「あら、テキトーに言ったんだけど当たってたかしら。吸血鬼ってメジャーネタだけど、まさか本当に出会えるなんてねえ」
 ……ちょっと、待って。
「あ、貴方。私のこと、知ってるの? 知らないの?」
「私の記憶に間違いがなければ、私と貴方は初対面のはずだけど?」
「初対面でも、幻想郷の吸血鬼のことくらい知ってるんじゃ……」
「あら、やっぱりここは異世界ということでいいのよね。ということは今回の倶楽部活動は大成功ということかしら。メリーが隣にいないことを除けば、だけど」
 ……本当にこの人は、私のことを知らないの?
 飄々と言うこの相手には、一切動揺が見られない。どころか、余裕さえ感じることが出来る。さらには、
「もしかして貴方……幻想郷の、外の人なの?」
「ここは幻想郷って言うの? ならまあ、この世界の住民からしてみれば、所謂外の人ってことにはなるわね。……前からここに来るためのアプローチはかけていたんだけど、まさかこんな形で来ることになるとはねえ。あの子は大丈夫かしら」
「じゃ、じゃあなんで私のことを吸血鬼だってわかったの?」
「いやだって、明らかに人外じゃない、その羽」
「それはそうだけど……」
 まさか、この羽だけで吸血鬼だということがわかったとでも言うのか。
 そんなはずはないと、フランドールは思う。姉の蝙蝠のような羽ならともかく、自分の持つ特殊な羽でわかるはずがないと。だが、目の前の相手は、
「それにほら、ちょっとこの部屋不自然でしょ?」
「え、不自然って……」
 言われ、周囲を見渡す。畳敷きの室内は薄暗く、少ししか光が差し込んでいないように思えた。だが違う。しっかりと室内を見てみれば、外からの光が入り込まないように、雨戸までが完全に締め切られていた。室内に光を供給するのは、部屋の真ん中に立てられた蝋燭の明かりだけだ。
「これって……」
「今が何時かはわからないけど……ここまで部屋を締め切ってわざわざ蝋燭を配置してるなんて、手が込んでるわよね? しかも、ランダムに転送されて誰が何処にいくかわからない以上、この部屋に誰かが飛ばされるなんて保証は無い。本当なら、いずれ溶けて消える蝋燭の照明を使うなんてナンセンスだわ」
 彼女は帽子のつばを掴みながら、淡々と語る。
「なら、この部屋には特別な意味があると考えるべきだわ。例えば……日の光を浴びることができない参加者用に作られたとか、そういう理由がね。つまり、貴方はランダムではなく、狙ってこの部屋に飛ばされたのよ」
 そして、
「日の光を浴びることができない理由なら、普通なら紫外線に弱い皮膚病だという線を疑うところだけど――折角の幻想世界なんだから、目の前の相手は吸血鬼なのだ、って説のほうが浪漫があるじゃない?」
「そんな理由で――」
「まあ、さっきも言ったけど適当よ適当。何もかも偶然だったっていうほうが可能性としては高いしね。ランダム転送って言っても、全く法則性のない転送ではなく、参加人数の分の転送箇所が最初から設定されていた可能性もあるわ。誰がどの箇所に飛ばされるかがわかっていなかったというだけでね。そうすれば蝋燭の照明にも説明がつく。さらに言えば、今がフツーに夜だって可能性もあるわね」
 軽く、何事でもないというように肩を竦める彼女に対し、フランドールは、
「で、でも……私が吸血鬼だって、少しでも思ったんだよね? だったら、私を仲間に誘うなんておかしいじゃない。……私のこと、怖くないの?」
「怖さと面白さは表裏一体よ? 残念ながら私は闇に怯える古き良き人類じゃないの。現代の人類は、お化け屋敷できゃあきゃあと恐怖を楽しむものなのよ?」
 ウインクさえしてみせる彼女を前に、フランドールは言葉を失う。
 吸血鬼という存在に恐怖を覚えないことに、だけではない。この相手の行動全てに言葉を失ったのだ。
 目の前の人間は、外の世界からやってきた人間。外来人だ。しかも幻想郷に来ているのだということすら把握する前に殺し合いごっこに巻き込まれ、さらには吸血鬼を前に飄々と持論を語ってもいる。

499始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:48:21 ID:eltuU8Iw0
 おかしな話だ。
 どうしてこの人間はこんな行動が取れるのか。どうしてこの人間は恐怖していないのか。どうしてこの人間は惑っていないのか。
 どうして、この人間は自分のような化け物の前で、
「どうして笑っていられるの……? こんな状況、途惑わないでいられるなんておかしいじゃない」
 フランドールは知っている。幻想郷にやってきた外の人間は、慌て、戸惑い、混乱し、怯えながら外の世界に帰っていくと。
 中には幻想郷になじみ、里に残る人もいるというが、大半の人間は未知の世界に恐怖するという。ましてや、幻想郷に来たという実感を得ないままに、こんなゲームに巻き込まれたならば、冷静でいられるはずがない。フランドールは、そう思う。
 だが彼女は、口に乗せた笑みをさらに深い物とし、
「途惑う? 何言ってるのよ、こんな状況を前にそんなことをするわけないでしょう?」
 直後、フランドールは見た。帽子のつばを弾き、もはや鮮明に見える彼女の顔を。
 彼女は、笑みという言葉では表現できないほどの、喜の表情に覆われた顔を輝かせながら、
「夢にまで見た夢の世界にやってきて、しかもこんなゲームに参加できて、さらにはこんな素敵な幻想が目の前にいるのよ? そんなの――」
 言われた。
「――そんなの、楽しくて楽しくて仕方がないに決まってるじゃない!」
「――――」
 彼女は笑う。これ以上ないほどの楽しみを得たとでも言うように、瞳を輝かせて笑う。
 フランドールは思う。こんな反応をする人間、今まで見たことも聞いたこともないと。力もないのに、私を怖がらない人間なんて、いるはずがないと。
 しかし目の前の人間は、確かにこちらに笑顔を向け、仲間にならないかと誘ってくる。
 だからフランドールは言う。小さな声で、何かを確かめるように、
「貴方は、怖くないの? 自分が殺されるかもしれないし、逆に誰かを殺さなきゃいけないかもしれないんだよ?」
「あら、だってこれはごっこ遊びの虚構の殺し合いなんでしょ? ゲームに影響されて殺し合いを始める人間なんて存在しない。逆もまた然りよ」
「不安じゃないの? 元の世界に戻れる保証なんてないんだよ?」
「先行き不明の未来に感じるのは不安ではなく期待よ? 帰り道が見つからないのなら、それを暴き出すことこそが私たちの愉しみなんだから」
「途惑わないの? ここは貴方の世界とは全く違う世界なんだよ?」
「見えなかったものが見えるようになっただけで、惑うはずもなければ立ち止まる理由も無いわ。見えないものを視て、夢を現実に変えることが私たちの目的なんだから」
「貴方は――」
 思う。どうして、
「――どうして、そんなに楽しそうなの……?」
「当然よ。だって私は――秘められ封じられたモノを暴き出す、秘封倶楽部の宇佐見蓮子よ? この状況、楽しくなかったらなんだというのかしら」
 彼女はそういうと、手をこちらへと差し出す。
「だからね吸血鬼さん。どうやら私の相棒はこのゲームには参加していないようで、知ってる人は誰もいないみたいなの。折角のゲームも、一人プレイじゃ楽しみ切るのは難しいわ。そんなの損でしょう?」
 だから、
「一緒に遊ばない? 吸血鬼の仲間なんて、考えるだけでもワクワクするわ」
 言い終わると人間――宇佐見蓮子は、そのまま手を差し伸べてくる。まるで、こちらが手を取ることを疑っていないかのように。
 いいのかな、とフランドールは思う。
 自分は、普通の吸血鬼以上に凶暴で、おかしな、狂った吸血鬼だというのに。
 皆から狂った吸血鬼と言われ、おそらくは大半の参加者が、自分のことを危険視しているだろうというのに。
 ……いいのかな。私なんかが一緒に遊んでも。
「……いいの? 私――狂った吸血鬼だよ?」
「大丈夫よ。相棒が言うには、私は大学一の変人で狂人らしいから。きっと釣り合いが取れると思うわ」
 即答が来た。さらには、
「それに相棒曰く、貴方の目は気持ち悪い、らしいからねえ。並大抵の狂いっぷりじゃ私に勝つことは出来ないわよ」
 謎の勝ち誇りを見せている蓮子に対し、フランドールは、
「……ふふ、は、っはははっ!」
 思わず笑いを口からこぼした。その笑いで、フランドールは自分の中から目の前の人間を殺そうという気が消えていたのを悟る。
 フランドールの反応に、蓮子は笑みを苦笑に変えると、
「ちょっとちょっと、いきなり人のことを笑うなんて酷い話ね。私、そんなにおかしかったかしら?」
「――ええ、おかしくておかしくておかしいわ。だって、そんなに楽しそうに私を遊びに誘ってくれた人間なんて、貴方が始めてだったんだもん」
「あら勿体無い。貴方と遊ぶのはとっても楽しそうなのに」
「そんなことを言ってくれたのも、貴方が始めてよ」

500始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:49:25 ID:eltuU8Iw0
 はは、とフランドールは息を吐く。己の目に浮かんだ涙を拭いながら、蓮子を見上げる。
 フランドールの心は、笑みを得る。このゲーム、一人で遊ぶことになるかと思っていたけど、どうやらもっと楽しいことになりそうだと。
 だからフランドールは、もはや笑みを内心ではなく、外界への表現としして形作ると、
「私、フランドール。フランドール・スカーレットよ。呼ぶときは、フランドールでいいわ」
「そう。じゃあ私のことも蓮子でいいわ。よろしくね、フラン」
「……蓮子って、人の話聞かないねって言われたことない?」
「よく言われるけど、よくわかったわね。おしまいには、貴方っておかしな人ねって言われるけど、失礼な話よね、全く」
「……いい性格してるよ、うん」
 肩を落とすこちらを尻目に、蓮子は全く意に介さない表情を浮かべている。
「さて、まずはここがどこなのか確かめないとね。ちょっと、雨戸開けるわね」
 そういうと蓮子は部屋の隅まで移動し、ゆっくりと一番端の戸を動かした。戸の間からは、緩やかな、自己主張をしない光が差し込んだ。
「――“6時7分12秒。場所、『F-5』博麗神社”、ね。……さっきの推理もあながち的外れでもなかったみたい」
「朝の6時? その程度の陽射しなら、少しくらいは浴びても大丈夫だよ?」
「細心の注意を払った配慮か、それとも全くの偶然か。後者だとは思うけど、前者だと思っていたほうが楽しげはあるかしら?」
「……というか蓮子、今何したの? 空を見て、何で時間と場所がわかったの?」
「空ではなく夜空、よ。ちゃんと“設定”してあったみたいだけど、この時間だとギリギリ有効範囲内ね。……人と妖怪が交じり合う殺し合いを、夜と朝が混じり合う時間の境界に始めるなんて、中々洒落てるじゃない」
「……蓮子って、結構電波?」
「子どもの頃から言われ続けてきたけど、幻想の存在に言われるとは思わなかったわねえ」
 おいおい説明するわ、とだけ言うと、蓮子は戸を閉じてフランドールのところへと戻ってくる。
「とりあえず支給品のチェックでもしましょうか?」
「日傘の一本でも出てくるといいんだけど」
「日傘くらい、この家を探せば見つかると思うわよ? そんなものより、折角だから振るだけで炎が出る魔法の杖とかがほしいわね」
「随分と古典的だね……」
 言い、蓮子はデイパックへと手を入れる。と、蓮子は、おや、というような顔を作る。
「フラン、貴方がそういうことを言うから本当に出てきたわよ」
 そう言いながら、蓮子がデイパックから引き抜くのは、
「花……? ううん、傘?」
「花をかたどった傘、というわけでもなさそうね。文字通りの花傘、幻想的ね」
「ん、紙が張り付いてるよ?」
「どうやら説明書みたいね。何々、“紫外線も雨も弾幕も防げる万能傘の劣化品ですわ。銃弾も防げるかもだけど死んじゃったら御免なさいね? 私は一切の責任を取れませんわ” ……誰よこの説明文書いたの」
「うーん、心当たりがあるようなないような……」
「口調が随分とわざとらしいわねコレ……」
「しかもこの傘、随分長いよね。どうやってデイパックに入ってたんだろう……」
「というか劣化品って……オリジナルも存在してるのかしら」
 言いながら、二人とも半眼で見詰め合う。
「ま、まあいいわ。じゃあこれはフランが持ってて」
「いいの? 蓮子の支給品でしょ?」
「協力するのに何言ってるのよ。それに、相棒ならともかく、私には日傘なんて似合わないしね」
「じゃ、じゃあ私の支給品を蓮子にあげるよ」
 言葉より早く、フランドールは日傘を受け取る前に、自分のデイパックへと手を伸ばす。
 似合いもせず慌ててるわねと、フランドールは内心で思いながら、デイパックへと手を突っ込む。
「んと……これも結構長い……と思ったけど短い? っと」
「へえ……これ、日本刀じゃない。所謂脇差ってやつかしら」
 デイパックから抜き出したのは、確かにフランドールの言うとおり、最初は長く見え、しかし実際は短い刃だ。刃渡り30センチ程度に見えるそれは、
「ここまで短いと、刀というよりナイフの延長線上に見えるわね。まあ、戦うときの用途を考えれば似たようなものなのかもしれないけど」
「じゃあこれは……蓮子が持ってて」
「いいの? 吸血鬼が持てば、短くても恐ろしい武器になると思うわよ?」
「私は素手でも大丈夫だから。それで納得できないなら、自分の身ぐらい自分で守ってもらわなきゃ困るのよとか、そういう理由にしておいて」
「まあそれじゃ、そういうことで貰っておくわ」
 軽い様子で言うと、蓮子は刀を受け取って、自分へのデイパックへと突っ込む。

501始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:52:39 ID:eltuU8Iw0
「……なるほど。無尽蔵に物が入る不思議なデイパックかと思っていたけど、どうやらそうじゃないみたいね。デイパックに入らないような大きさの道具も入っているけど、一度取り出したらそれでおしまい、って感じかしら」
 デイパックがどう見ても物理法則を無視していることも、蓮子の気にするところではないらしい。
 ……本当におかしな人ね。
「それで、フランはどういう風に動こうと考えていたのかしら? それに合わせて私も動くわ」
「それはいいけど……蓮子は優勝とか考えてないの? いずれは私も殺そうと思ってたりするの?」
「私としては、ゲームを楽しめればそれで満足かしら。まあ、幻想郷無期限観光ペアパスポートでも発行してほしいという願いが無きにしも非ずだけど、わざわざゲームで優勝しなくても、頼めば許してくれそうだしね」
「そうなんだ……」
「で、フランのゲームプランは?」
 改めて問われ、フランは言葉を詰まらせる。ええと、という前置きをした後に口を開くと、
「プランってほどじゃないけど……誰かに会ったらとりあえず殺していこうかな、なんて思ってたんだけど……」
「つまりサーチ&デストロイというわけね! ワクワクしてきたわ!」
「……うん、やっぱり蓮子はおかしい人だよ」
 私の知ってる人間でもこうはいくまい。相棒とやらに気持ち悪がられてるのも、紛れも無い事実なのだろう。
 そう考えたフランドールは、ふと、口を開く。
「ねえ。蓮子のいう相棒って、どんな人なの?」
「ん、そうねえ。なんというか……私には視えないモノが視えていて、放っておくとどこに行っちゃうかわからなくて、だけどいつも私の隣に居てくれて、まあその――私の大切な人、かな?」
 そう言う蓮子の笑みは、フランドールには先ほどまでとは違うものに見えた。それも、見覚えのあるものだった。
 先ほどまでの笑みは、未知の存在に挑む好奇心に溢れたもので、子どもが見せるような期待感の笑みだった。だが今蓮子が浮かべているのは、もっと別の、何かを見つめているような笑み。
 それは例えば、姉妹や、家族に対するもののようで、
「……あ、そっか」
「なあにフラン、その笑いは」
「本当に、蓮子はその人のことが大切なんだね」
 やはり笑みのまま言って、フランドールは苦笑する。
 見覚えがあるはずだ。蓮子の浮かべているその笑みは、
 ……お姉さまが、咲夜やパチュリーや美鈴や小悪魔や、皆のことを話すときと一緒の笑いだよね。
 名簿を見て相棒の不在を確認している蓮子を見ながら、フランドールは自分の笑いが収まらないのを知る。
 ゲームに参加している二人の身内は、今どうしているだろうか。
 姉は誰とも組むことなく好き勝手に動きそうだけど、咲夜はそんな姉のフォローに回るんだろうか。
 会ったら容赦はいらないわよ、なんて姉は言っていたけど、やっぱり手当たり次第に殺して回るんだろうか。
 わからない。わからないが、そんなことを考えていると、不思議と笑みが強いものになる。
 そんなフランドールの思考を知る筈もなく、蓮子は肩を竦めて言う。
「んー、やっぱりいないみたいね。まあ会場を見渡したときにいなかったんだから、当たり前だけど」
「あんな状況でもしっかりチェックしてたんだ?」
「そりゃそうよ。最優先事項よね」
 あっさりと、恥ずかしげもなく言う蓮子を見て、フランドールはこう思う。
 ……よかった。
 蓮子の言うとおり、この始まりが意図的なものなのかそうでないのかは、参加者であるフランドールにはわからない。やはり蓮子の言うとおり、ただの偶然であると考えたほうが自然かもしれない。
 だが、もしもこの始まりが誰かの意図によるものならば、
 ……有り難うって、言わなきゃね。
「さて、それじゃあちょっと家の中を調べたら出発しましょうか。こういうゲームは始まりが肝心だから、素早く行動したほうがいいわね」
「……私としては、既に良い始まり方だけどね」
「何か言った?」
「ううん、なんにも」
 収まらないままでいる笑みを自覚しながら、フランドールは一人思考を形作る。
 ……このゲーム、とっても楽しいものになりそうね。
 既に楽しみを得ている自分を解りながら、しかしフランドールはそう思うのだった。

502始まり場所の応対者 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:53:52 ID:eltuU8Iw0
【残り 34人】

【博麗神社・1日目 早朝】
【フランドール・スカーレット】
[状態]:心身ともに健康
[装備]
妖怪の花傘(風見幽香の花傘の劣化品)
《備考》
オリジナル通り弾幕も防げる物だが、強度は低下している模様
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
・出会ったものから殺す
・宇佐見蓮子と行動する

【博麗神社・1日目 早朝】
【宇佐見蓮子】
[状態]:絶好調
[装備]:脇差
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
・ゲームを楽しむ
・フランドールと行動する。

503 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 02:54:54 ID:4Dyhf4jk0
>>493
読み専でも歓迎だよ。みんなの投下作品に感想を頂けると嬉しい

WiKiに黒歴史を載せておきました
別に道化になりたいワケじゃないけど、埋もれさせちゃ勿体ない気がして
いままでで一番書くのが大変だったSSなので、我儘ですが置かせてください
あと、これからSSを書きたい人は、あれを読むと勇気が湧くかもw

504 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 02:55:52 ID:eltuU8Iw0
以上になります
修正箇所としては、本決まりしたOPにあわせる描写+アイテムに関することといった具合です
ともあれこれで予約分は解除ということで、よろしくお願いします

505 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 03:06:55 ID:4Dyhf4jk0
>>504
まず、更新を確認しないで、投下中にレスしてしまって申し訳ない

ところで、微修正などと仰られたが、大嘘じゃないですかw めちゃくちゃ面白くなってる
登場人物のセリフ回しはセンスですね。しかし、この蓮子はカリスマ性が凄いわ

506名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 04:49:48 ID:Q8rXJO9k0
>>494 >>503

ありがとう
まぁしばらく読み専で頑張ってみようと思います

でもうわあああ妄想膨らんできた

>>504
なにこの蓮子素敵
これもごっこならではなのかなぁ

普通だったらこんなにわくわくできる気がしぬえw

507名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 05:07:14 ID:aCS2o0Sw0
あれ? 前に読んだときより何倍も読みやすい
二読目だから、◆GkJrDjkLNc氏の独特の文体に慣れたのかな
それとも、氏の方が何かしら意識して修正とかされたのでしょうか
しかし凄まじい悪文使いだ。まだまだ読みにくいけど、もう勢いが勝ってる
いまの粗さが抜けて、スタイルが固まると恐ろしい

ところで、このロワの書き手は特化型が多いね
構成特化、狂言特化、悪文使いと妙な顔ぶれが集まってる
トリップを付けないでも作家が分かっちゃうよ

508 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 09:14:11 ID:/Yr6ikgg0
>>504
申し訳ない。出かける前に気付いた事がある

>>ともあれこれで予約分は解除ということで、よろしくお願いします
つられて解除しちゃったけど、まだステップがあるんだ
本採用されるかは、ここでの議論を待つ必要がある
賛否両論のある作品なので、しばらくスレに残ってください

509名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 12:44:52 ID:x921guAg0
前々から投稿されて特に強い否定もされてないのに議論もなにもないような……
というかこのレベルで没にしてたらバトロワなんてやってけないような気がする

510名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 12:52:14 ID:uDkAMaQoO
>>504
乙。きっちり修正入れてあるね。今後が気になる凸凹コンビだ。

>>508
ざっと読んだところ、特に齟齬は無さそうだったよ。

511 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 15:40:49 ID:jTAwLtzw0
申し訳ありません。出掛けに急いでレスしたので、言葉が足りなかった
没はあり得ないですね。SS本体に問題はないと思います

でも、状態欄の細部にいくつか不備がありまして、心身ともに健康と書かれた欄の隣にMPの表記が欲しいのと(今回はおそらく『残り体力(100/100)』)
また[思考・状況]の欄の優先順位に数字の表記が欲しいかな
座標の表記も【F-5 博麗神社・1日目 早朝】としてくれると嬉しい
あと新しいアイテム等が登場しましたので、WiKiの該当ページを更新してくれると助かります


私一人でもこれだけ見つけられたので、ここで議論した方がいいかなと

512名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 16:19:38 ID:x921guAg0
別にwiki載せるついでに付け加えればいいものばかりのような
MP表記は減り次第表記するものかと思ってた。前に投稿されたときも、探し物はなんですか? のときにも言われてなかったので
あと思考の順番って必須なんでしたっけ? 後のことにも関わるので聞いておきたいところ

513名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 16:45:57 ID:uDkAMaQoO
よくわからんが、書く際のテンプレを決めたほうがいいのなら、早いうちに決めたい。

514 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 16:57:59 ID:jTAwLtzw0
>>512
そうなのですが、やや項目が多かったので
一度WiKiに載せまして、さあ、こっそり修正しようとした時に、すこし困りました
あと、どのみち投下された作品は、一日置かないと不味い感じです
ツワモノが来たときに対応できなくなります(いまは平和な時代です。昔は各所のロワを荒らす、凄い人がいました)

MP制を採用しているロワでは、これの表記は必須みたいです
『探し物はなんですか?』の時は気づきませんでした。申し訳ない
思考には優先順位を必ず付けて頂きたい。たとえば、こんな形式で書いてください

【思考・状況】
基本方針:特に考えはない
1.出会ったものから殺す
2.宇佐見蓮子と行動する

……。

あと一番大切な事を見落としてました。早朝→朝ですね
『本編 〇日目(時系列順)』を整理する時に参考にする箇所なので、ここは正確に表記してほしい

【作中での時間表記】
深夜:0〜3
黎明:3〜6
朝:6〜9
午前:9〜12
昼:12〜15
午後:15〜18
夜:18〜21
真夜中:21〜24


……まだありそうだけど、私一人だとここらが限界です
他人のミスを探すのは精神的に辛い
ちょい休みます

515 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 17:44:54 ID:mpzf/uZY0
>>507
特化とか、そんな書き方されると、なんかこう、右腕の毒手と左腕のサイコガンが疼くんですけど

>>514
自分が投下する時はその辺気をつけてみますね

あと延長お願いします(一応今夜投下予定)
勢いだけで18時なんて微妙な時間に予約するもんじゃなかったです申し訳ない

516 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/20(金) 18:24:03 ID:eltuU8Iw0
取り合えずWIKIのほう、該当項目を修正しておきました
スレのほうで話されてたことが頭にあったようで、WIKIのルールを見落としてたところが多々ありました。申し訳ない

517 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 18:49:07 ID:jTAwLtzw0
>>516
修正乙
WiKiの方の状態表も少しだけ手直しさせて頂いた。ほんのちょっとだけ
たぶん、もう問題ないはず

518 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 18:54:11 ID:jTAwLtzw0
いま気づいた事なのですが、今大会はおそらく当日中に終わりますよね
もしかして、日付の表記はいらないでしょうか

519 ◆wcZeL85Wks:2012/01/20(金) 19:03:35 ID:jTAwLtzw0
私の不手際です。WiKiの文言を修正しました
また、書き手ルールの変更を提案します。
修正個所は、座標表記の明文化、日付表記の削除

【ステータス】
投下の最後に、そのエピソードに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表記する。
テンプレはこちら。
【座標・地名・時間(下記の時間表記を参照)】
【キャラクター名】
[状態]:(肉体的ダメージ・精神的ダメージ・最大値を100/100とする残り体力)
[装備]:(武器・防具として扱えるもの)
[道具]:(保有オーブ個数・[装備]ではないが便利なもの)
[思考・状況]:(単独優勝狙い・合同勝利狙い・スコア稼ぎマーダー・○○を倒す・○○を探すなど。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)

520名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 23:15:25 ID:.6OrXDg60
ふむ……結構細かくなったね。
体力の数値化案が出てたのは見落としてたな。休憩等で回復できるとはいえ、シビアになるね。まあ書く分には面白いだろうけど。
wikiでは修正されてる、フランちゃんの現状をテンプレに乗せるとこうなっている↓

【F-5 博麗神社 朝】
【フランドール・スカーレット】
[状態]:心身ともに健康
残り体力(100/100)
[装備]
妖怪の花傘(風見幽香の花傘の劣化品)
《備考》
オリジナル通り弾幕も防げる物だが、強度は低下している模様
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:出会ったものから殺す
1.宇佐見蓮子と行動する



ところで◆GkJrDjkLNcさんに、ちょっと質問があるんだ。
まず、wikiに乗せてるSSは、タイトルに『』はつけなくて良かったの?
川上稔リスペクトだと思ってたから、『』も含めてタイトルだと思ってたんだけど。

あと、キャラ紹介欄の蓮子の項、まあまとめたの俺なんだけど、
スタンスはどう書いたらよかったかね?
特に案が無いなら、今の「観光気分?」から「道中最大限に楽しむ」に変更しようと思ってるんだけど。

521名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 23:27:48 ID:kXUk4MuE0
タイトルの『』を消しちゃったのは俺だ…
こちらの間違いだったら申し訳ない

522名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 23:43:19 ID:kXUk4MuE0
このロワ、一日で終わるかな……気になってきた

34×2=68個のオーブが支給される
日付が変わるまでに、集めなければならないオーブのノルマは6個になっている
クライマックスにはふつう5人以上の参加者が残る
68-6×5+1=39
つまり39個以上のオーブが消費されれば、日付が変わるまでにクライマックスを迎えてしまうワケだ

大吉1個、中吉4個、小吉9個
中吉が5個、小吉14個

途中で行方不明になるオーブや、神奈子に破砕されるオーブもあるだろう
あとクライマックスの参加者はたいてい7,8人ぐらい残る
おまけに、オーブ云々を抜きにしても、参加者が34人でそのほとんどがマーダーというシチュならば…

まあ、リレーを続けてみないと、先の事は見えてこないね

523 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:45:30 ID:mpzf/uZY0
投下しまーす

524 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:46:32 ID:mpzf/uZY0

 サボりといえば小町。小町といえばサボリ。
 そんな小野塚小町であるが、今回バトロワごっこに参加するにあたって、
  『仕事休めてラッキー』
 などとは露ほどにも思っていなかった。

 彼女はサボるのが好きなだけで、仕事がしたくないわけじゃないのだ。
 口うるさくも優しい上司。やりがいのある仕事。自主的に息抜きできる職場。
 ついでに三途の河は一年365日を通してポカポカの昼寝日和である。
 最高だ。文句無し。

 だから小町は、このバトロワごっこに参加する事をそれほど喜んではいなかった。
 むしろ困っていた。

 このバトロワごっこでは、最後まで生き残った勝者に
  『願いを一つ叶える権利』
 とやらが与えられるらしい。
 けれど彼女は、その権利を使って叶えたい願いごとのようなものをついぞ持ち合わせていないのである。


〜〜 小町脳内会議、開始 〜〜
 願いごと案① 『サボっても四季さまに怒られなくなるようにしてほしい!』
   ―― ダメだ。昼寝したまま起きられず夕方になって飛び起きるのが目に見えてる。
 
 願いごと案② 『美味しいもの食べたい!』
   ―― 全然なってない。というか②にしてもう考えるのがめんどくさくなってんのがバレバレ。
 
 願いごと案③ 『願いごとを叶える回数を百回に増やして!』
   ―― いやいや子供じゃないんだから。
 
 願いごと案④ 『全員の願いを叶えて!』
   ―― 同上。
 
 願いごと案⑤ 『四季さまの身長をあと30cm伸ばしてあげて!』
   ―― うーん……なんというかコレが一番危険度が高い気がするのは何故だろう
 
 願いごと案⑥ …………………………。
〜〜 小町脳内会議、終了 〜〜
〜〜 次の開催予定、なし 〜〜


 特に叶えたい願いもなく、真面目に参加するにはやる気が足りない。
 かといって、何もしないまま誰かに殺される(ひゃー。言葉にすると物騒だねぇ)のも癪だ。

 そんなわけで小町は今、人里の茶屋の前の縁台に寝そべっている。
 何をしているかといえば絶賛ゲームをサボり中なのであった。

(あれー? いつもとやってること同じじゃないか?)

 まぁどうでもいいかと青空を仰ぐ。トンビが飛んでいた。

525 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:47:53 ID:mpzf/uZY0

 小町がゲーム開始のテレポートで飛ばされたのがこの人里だった。
 里の様子はいつもと変わらぬ朝の風景、に見える。
 ただ人の気配だけがない。しかしそれだけとも思えない

 例えば、小町がサボり場に選んだこの茶屋は人里でも有名な店で、
 奥に立派な座敷もあるのだが、軒先にも席を設けており道行く人に団子や茶を出している。
 特に団子が絶品で、茶を飲まずに団子だけ食い来る奴や、両手いっぱいに買って行く猫化けもいるとか。

 今もすぐそこに、団子をふかしている蒸籠が湯気を上げている。

 しかしその番をする人間はおらず、火もひとりでに燃えて薪も足さないのに消える気配がない。

 蒸籠から団子を拝借して食べれば美味い(さすが八雲家御用達)。
 腹もちゃんとふくれるから幻というわけでもないんだろう。
 
 だが食べ終わった後にその串を行儀悪くポイと後ろに投げ捨てると、
 もう一度見た時には影も形もない。
 蒸籠の中を確認すれば食べてしまったはずの団子がちゃんとそこにある。

 面白くなって十本近く食べてはポイポイ投げているが(これ無銭飲食にはならないよね?)、
 蒸籠の中の団子は一向に減る気配がなかった。
 不思議というか、いっそ不気味である。

 不気味であっても団子を沢山食えば喉が渇く。

 どうせ狼藉するならと、店の奥にあった最高級茶葉を淹れてみたらこれまた美味しい。
 四季さまの飲みかけをコッソリ味見した、閻魔庁の安物緑茶の百倍は美味しい。

 腹が満たされれば当然眠くなるわけで、朝なのに早くも昼寝したい気分。
 それじゃあと縁台に寝っ転がれば、これまたなかなか寝心地が良い。

(ああいっそこのまま寝てしまおうかなぁ)

 そう思いつつも、ついつい手が伸びて団子をもう一本。

 ……ゲームが始まってからの小町は、概ねこのような次第であった。




(だけど、いつまでもここで食っちゃ寝してるわけにも、いかないんだよなぁ)

 ゲームに積極的に参加する理由もやる気も持たない小町であったが。
 代わりに彼女にはこのゲームで為さなければならない使命というものがあった。

526 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:49:01 ID:mpzf/uZY0

 それはバトロワごっこのに出るための休暇申請をしに行った時のこと。

『東方バトロワごっこ、ですかぁ?』
 最後の「かぁ」の部分で眉間に皺、目は半眼、口元は斜め四十五度に歪ませて、
 四季映姫は思いっきり嫌そうな顔をして見せた。
 真面目な裁判長さまは部下が遊びで仕事を休むのをあまり快く思わない。

『ええまぁ。招待状が来てしまいまして』
『そうですか。それでは仕方がありませんね』
 しかし予想に反し、映姫はあっさり小町の有給休暇を認めた。

『あ、もちろん遅れてるノルマは当日までにきっちり仕上げますんで』
『当り前です。そもそも貴女は普段から遅れがちなのだから前もって……』
 と続くお小言もいつもの半分程度で済んだ。
 珍しいこともあるもんだ、と思っていたら映姫は次のように話を継いだ。

『……そう言えば、貴女、今回の騒動の元となった小説は読みましたか?』
『ええまぁ一通り。熟読したって程じゃないですけど』

 小説としてより枕としての方が使用頻度も小町の中での評価も高いのだが、あえてそこには触れない。
 内容も一度読んだだけだからもう半分以上は忘れてしまっていた。

『そうですか。……まぁ、少年少女による殺し合いなどという低俗で暴力的な内容ですし、
 死後の世界を支える者の一人として、そのような小説を楽しむようでは、それはそれで問題です』

 対して仕事机の上に置かれた映姫の蔵書(タイトルを隠すためかカバー付きだがあの厚さはバレバレ)は。
 膨大な数の色つき付箋が挟まれ、ページの端も所々すり切れていて、
 傍目にも読みこまれているのが分かる。

 ちなみに彼女は普段この手の娯楽的物品とは無縁である。
 また昨日仕事の進捗報告がてらにサボりに来た時には、この本は映姫の机になかった。
 おそらく昨日の仕事帰りにでも購入してそのまま徹夜で読み切ったのだろう。

『……ですが、あの小説は同時に私達に大切なことを気づかせてくれます』

 小さな拳をぎゅっと握って語る映姫。
 その瞳が熱く燃えている。
 目元がちょっと赤く腫れているのは、昨夜、四季映姫の私室から、
 夜闇もはばからぬ号泣が一晩中響いていたという噂と無関係ではないだろう。

 それ以外にもよくよく観察してみれば、健康管理が基本と常日頃からうるさい映姫にしては珍しく、
 目の下には化粧に隠れてうっすらと隈。
徹夜明けでちょっとハイテンションの四季さま。ドンと机を叩いて力説。

『どんな絶望的な状況であっても人は互いに手を取り合える、
 自分のためだけでなく誰かのために善行を為すことができるということを、
 哀しくも力強く伝えてくれていると私は思うのです。……そこで小町』

 そら来た、と身構える小町に映姫はビシッと突きつけた。

『方法は問いません。今回のゲーム中で何かひとつ、善行を為してきなさい!』

 命令ですからね! 絶対ですよ! と最後に付け加えるのも忘れなかった。
 パワハラで訴えたら勝てるかもしれない。

527 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:49:52 ID:mpzf/uZY0

 そんなわけで、小町はこのゲームの中で何か善い行いをしないといけないのだ。

 しかし殺し合いのゲーム中に善行って……。
 月の姫の難題とまではいかないが、一介の渡し守には過分な課題だ。

 いや、そこまで難しく考える必要もないのかもしれない。
 確か原作小説の中でも他人を助けたり守ったりする登場人物がいたはずだ。
 その線で攻めてみてはどうだろう。
 なんせこちとら優勝を目指す必要はないのだ。
 なんなら手持ちのオーブを丸ごとあげてもいい。
 思いつきにしてはなかなかいい気がする。

 ……だがしかし。
 果たして、『その程度』の善行で四季さまが納得するだろうか?

 ううむううむと頭を抱え、小町は狭い縁台の上で寝返りを打つ。
 ゴロゴロ。ゴロゴロ。ひょいパクむしゃむしゃゴロゴロ。
 ああ団子がうめぇ。

 現実逃避を続ける小町。
 ふと空にフヨフヨ漂っている青い物を見つけた。

「? あれは……」


  ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 チルノは空を飛んでいた。
 いや本人は空を飛んでいるつもりだった。
 だが傍から見れば空中で下手な犬かきをしている蛙にしか見えない。

「うーんうーん。あーもー! なんでぜんっぜん進まないのよ!?」

 この『ミニ幻想郷』ではルールとしてあらゆる幻想的な能力はその効果を制限されている。
 また使用と同時にかなりの体力を消費するようにもなっている。
 日常的に少女が飛び交う幻想郷では忘れられがちだが、飛行能力だって立派な幻想なのだ。

「つ、疲れたー。お水のみたいー」

 チルノも一応ルールは理解していた(本当だぞ?)。
 理解していたが、これほどのものだとは想像していなかった。

 普段ほどの速度が出ないのは当たり前。体力消費も半端なく。
 ゲームスタート地点だった太陽の畑からずっと飛んできた今のチルノは、
 全力疾走した直後のような疲労困憊具合。

「うぬぬ〜。目的地はもう見えているのに〜」

 チルノが目指す先。それは紅魔館である。

528 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:53:07 ID:mpzf/uZY0
 紅魔館。それは妖精の憧れ。
 あの長い廊下を思いっきり飛んだらどれだけ楽しいことだろう。
 階段の手すりで滑り台。寝台の下でかくれんぼ。煙突の中で鬼ごっこ。
 遊びの種は尽きない。

 それにあの部屋の数! 一日中探検ごっこしても終わらないかもしれない。
 屋敷の主への配慮で、常にカーテンが引かれた窓からは匂うのは秘密の気配。
 悪戯好きにして好奇心旺盛な妖精にとってはまさに夢の城である。

 だが紅魔館の警備は厳重だ。

 メイド長は問答無用でナイフを投げてくるし、
 門番はなぜかいつもポケットに肉まんやらクッキーを忍ばせている。
 たまにしか見かけない紫色の魔女は足が遅いので怖くないが、
 その下僕の小悪魔は上半身と下半身が分離するヨジゲンサッポウを使うという噂だ。
 何より屋敷の主の吸血鬼姉妹は怖すぎる。

 妖精の中でも小利口で我慢強い者はメイドとして屋敷に潜入し、
 仕事をする片手間に思う存分遊んでいるそうだが、
 チルノにはとてもそんな真似は出来ない(三分と遊ばぶのを我慢できる自信がない)。

 だからこれはチャンスなのだ。

 『ミニ幻想郷』は全体的なサイズ以外は可能な限り本物と同じにしていると神奈子は言っていた。
 それはつまり、あの紅魔館が無防備な状態で放置されているということに他ならない!

 千載一遇の機会を逃してなるものかと、
 チルノはゲームが始まると武器だけ確認し(なんかタタタと音が出て火が出る変な箱だった)
 すぐに紅魔館を目指して飛び立ったのだった。

 そして今、力尽きようとしている――。

 既に飛ぶ速度も歩くそれよりも遅くなっている。
 まっすぐ飛ぶのすら難しい有様、ちょっと風が吹いただけで流されていた。

「ぐぬぬ〜。ま〜け〜る〜か〜」

 休むという発想はない。
 歩くという発想はあったが、ここまで頑張って飛んできた以上、
 意地でも最後まで飛んでいきたいという思いの方が勝っている。

「ぜったいぜったいずぇぇ〜〜〜ったい、飛んでいってやるんだからぁ!」

 このままでは紅魔館に着いた後に体力が残っているかも怪しい。
 だが今の彼女にとってとりあえず辿り着くことが至上命題になっていた。
 当初の目的を半ば見失いかけているチルノであった。

529 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:54:45 ID:mpzf/uZY0

  ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「いやいやマズイでしょあれは」

 小町は団子片手に起き上がりながら呟いた。
 見覚えのある青と白のシルエット。氷の妖精チルノだ。

 どうして空なんて飛んでいるのか。

 小町も試したから分かるが、この世界では空を飛ぶには、
 走るのと同じ程度の労力を要する(個人差はあるだろうが)。
 速度もそれほどでないから地上からはいい的になってしまる(弓でもあればイチコロだろう)。
 はっきり言って空を飛ぶメリットはあまりない。
 むしろデメリットだらけである。

 この幻想郷で今まで(チルノ以外には)空を飛んでいる者を見かけないのも、
 参加者学各自がそれらのデメリットを認識しているからだろう。

 チルノが飛んでいるのは何か理由でもあるのか。
 例えば、誰かから逃げているとか。
 ……しかし妖精の気質からしてあんまり何も考えてなさそうである。

(どうする? 声をかけるか)

 姿を隠せとは言わないが、せめて歩いて移動するくらいの用心はすべきだろう。
 そう教えてやろうと小町は声を上げようとする。
 敵に塩を送る行為だが、こんなのは善行とか善意とか以前の問題だ。
 今のチルノはあまりにも無防備すぎる。

 しかし小町は寸前で思いとどまった。

(声をかけて向こうから攻撃されたらどうしよう)

 そう、一応このゲームは誰もが敵同士なのだ。
 チルノはディバック以外になにやら武器らしいものを肩から下げている。
 見た目からどんな武器か想像できないのできっと外の世界の武器だろう。
 その威力は未知数だが、一方であの様子ではそれほど脅威になるとも思えない。
 なんせ、その下げている物の重さで徐々に高度が下がっているのだ。

(まぁどんな状態でも、妖精ごときにゃ負ける気しないけど)

 あの必死さを含めて演技なのかもしれないし、
 或いはチルノは囮で、声をかけさせることで小町の居場所を特定し、
 誰かが狙ってくる可能性もある。

 けれどもし本当に疲れて困っているだけだとしたら。
 声をかけるなら早い方がいい。
 自分以外の誰かがチルノに気付く前に。

(どうする?)

 疑心の暗がりには鬼が住む。芽生えた疑念は可能性の上ばかり。
 明確な正解が出ずに、自問自答がグルグル回る。
 小町は串に残った最後の団子を食いちぎった。





【残り 34人】

空飛ぶバカと見上げるサボリ魔 (了)

530 ◆avA.UhySCM:2012/01/20(金) 23:55:42 ID:mpzf/uZY0
【E-4 人里 朝】
【小野塚小町】
[状態]:やや満腹
残り体力( 99/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブx2 支給品一式(未開封)
[思考・状況]
基本方針:何か一つ善行を為す
1.チルノに声をかけようか迷ってる


【E-5 人里南方の低空 朝】
【チルノ】
[状態]:疲労困憊
残り体力( 30/100)
[装備]:トンプソン・サブマシンガン
《備考》
試射済み。予備弾倉の数は不明
[道具]:オーブx2 支給品一式(小吉ガチャを除く)
[思考・状況]
1.紅魔館へ遊びに行く
2.疲れた。休みたい
3.銃重い。下ろしたい


【武器解説】
「トンプソン・サブマシンガン(短機関銃)」
・禁酒法時代のマフィアが撃ちまくっている例のアレ。
 この後継機種をストライク○ウィッチーズのシャーロットが使っている。
・通称『トミーガン』。
 タタタという軽快な音が特徴で『タイプライター』の異名も持つ。
・重量5kg 有効射程50m 弾倉は20/30発箱形弾倉と50/100発用ドラム弾倉なのに連射速度は600発/分〜
・サブマシンガンは拳銃の弾が流用できるのが特徴(トンプソンの場合は45ACP弾)。
他、詳しいことはWikipediaで。

531名前が無い程度の能力:2012/01/20(金) 23:59:32 ID:mpzf/uZY0
二人分のあれこれを書こうとするとメチャクチャ長くなる
ちぃ憶えた


あとステータスは>>519>>520を参考に書いてみたけど
こんなものですかね?
駄目出しよろしく

532名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 00:17:50 ID:JqQNnV8w0
>>531
頑張れば頑張るほど、泥沼に嵌るチルノの姿が目に浮かぶ
小町の生暖かいコンニャクみたいな脳みそがエロい

ステータス表記も読みやすかった
トンプソンは重いらしいね。これをチルノに担がせたのか……酷い発想だw

533 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/21(土) 00:26:24 ID:bPONShWo0
>>520
完全に解られてるー
おっしゃる通り、川上稔氏リスペクトだったりします。リスペクトというより、小説を書く際の手本にしているという感じですが
でも『』については投下するにあたって一応つけたものですので、そこは消してしまっても大丈夫です。無意識に意識してしまってたのかもしれないですけど
一人だけタイトルが括弧書きってのもアレですしね
蓮子のスタンスは、その通りの変更をしてもらって構わないです。「道中最大限に楽しむ」はまさにその通りなスタンスですので
>>521
というわけなので大丈夫です
お二方とも、編集有り難う御座いました
>>531
投下お疲れ様です
コミカルで和む和む。チルノだとSMGを暴発させそうで怖いですねー
ステータス表記の仕方もちゃんと固まってきて、もう安定しましたね。いい感じだと思います

534 ◆wcZeL85Wks:2012/01/21(土) 00:42:14 ID:JqQNnV8w0
>>533
ステータス表記の件は色々と申し訳ない
俺がルール作成時に一発でビシッと完璧な案を出せれば……無理だった
あと、拙者が余計な事をしたタイトルを戻しました
そうかー、川上氏リスペクトだったのか。本当にごめん
私も、終わりのクロニクルを全巻読んだよ。なのに、勘違いした

あと、WiKiのアイテムの項目を編集して頂けると嬉しい
脇差の刃渡りとか気になる

535名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 01:08:01 ID:qJqe0xdk0
>>522
マーダー多いから、割と早く人数減らせるかもと思ってるんだけどな。
そう上手くはいかないか。最初は体力の削りあい程度かも知れん。

>>531
投下乙。なんとマイペースなやつらだ、ほのぼのしてしまった。
……いやそれはいいんだけど、ものすごく重要な点で問題が。
紅魔館は神奈子が陣取ってて、オープニングで神奈子自身、そこが紅魔館だって言っちゃってるんだけど……
いやまあチルノなら、聞き逃しててもおかしくはない……のか? どうしよう?

>>533-534
あ、結局タイトル戻したのか。了解です。
まあ鍵括弧ついてた程度で悪目立ちとかは、そんな気にするほどのことでもないよ。
蓮子のスタンスも修正してきました。
脇差って長さ結構バラけてるのね、知らなかった。まあ細かいところは◆GkJrDjkLNcさんに任せようか。

536 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/21(土) 01:11:22 ID:bPONShWo0
>>534
ええとですので、タイトルは括弧を外した状態のもので大丈夫ですよ? 特に意識してつけたものではなく、とりあえずつけたものですので
上にも書きましたが、タイトル郡の中で一人だけ括弧つけてるのは変な感じになってしまいますし
でもまあ、既にWIKIのほうが変わっているので、またわざわざ変えるのもアレですし、今回はWIKIのままで大丈夫です。一応本編一話目だから特別に、みたいな意味合いもつけられますし
アイテム欄の方は適当に追記しておきました。といっても刃渡りくらいですが

537名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 01:11:59 ID:JqQNnV8w0
>>535
>>マーダー多いから、割と早く人数減らせるかもと思ってるんだけどな。
>>そう上手くはいかないか。最初は体力の削りあい程度かも知れん。

参加者34人、オーブルール、マーダーが多い環境、MP表記、
早く終わる要素は詰まってるんだけど……
長引いても、意外に面白いかもしれない

538名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 01:17:56 ID:qJqe0xdk0
>オープニングで神奈子自身、そこが紅魔館だって言っちゃってるんだけど
ああ、でも天狗の警備が云々とかは説明してなかった気がするし、
「神奈子がいるだけなら警備は手薄」とか考えててもおかしくないかも

539名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 01:22:16 ID:JqQNnV8w0
>>536
タイトルの変更は、管理人画面で簡単に行えるので、この掲示板かWiKiのトップで気軽に申し付けて下さい
遠慮しないで頂けると、逆に助かります

>>535 >>538
ここはあまり違和感を感じなかった。
チルノが紅魔館に乗り込もうとする事にも、小町が紅魔館の中の人を特に意識しない事にも

540 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/21(土) 01:39:09 ID:bPONShWo0
>>539
そうですか。では括弧無しということでお願いします

神奈子は一応、OPでは近づいたら殺すとはいってないんですよね
チルノならそこら辺気にせず行っちゃいそうなんで大丈夫なのではないでしょうか
チルノの目的が紅魔館に行くことだと小町が知ったらどうするか……ってを書くのも楽しそうですし

541名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 01:41:07 ID:3lKvpwdQ0
まあチルノだし……で納得できるから困る

542 ◆wcZeL85Wks:2012/01/21(土) 01:48:06 ID:JqQNnV8w0
えーと、次の投下作品(五作目)が来た時点で、当初の予定通り企画主を降りますね
次からは、ルールやWiKiの大幅な記述変更の度に、ここで合議するという事でひとつ

>>540
了解です

543 ◆wcZeL85Wks:2012/01/21(土) 01:57:06 ID:JqQNnV8w0
あ、もちろん完結するまで参加者として作品を投下し続けます
あとWiKi管理はサボりません

544 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/21(土) 02:00:12 ID:PYul4nlI0
でも本当にチルノなら……で納得できてしまいますよね
自分も特に読んで違和感を感じることはありませんでした

それと、水を差すようで悪いのですが、ミスティアと依姫を予約します

545名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 03:04:44 ID:JqQNnV8w0
>>544
×水 〇栄養ドリンク
予約が増えると、楽しみが増えるよ

546名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 16:31:11 ID:LSDvq.nw0
本当にチルノなら仕方ない
だからなぁ・・・

しかしこまっちゃんもなかなか面白い状態
はたしてどうすることやら・・・

547 ◆wcZeL85Wks:2012/01/21(土) 19:57:05 ID:.tCRO4z.0
現在予約して執筆中のSSに追加キャラを出したいです。
二ッ岩マミゾウを予約させてください。
マミゾウの予約期限は、現在の期限に揃えるという事でお願いします
たびたびの予約変更、誠に申し訳ありません。

548 ◆p.5goV5VIc:2012/01/21(土) 22:39:00 ID:EFSJsbwQ0
投下いたします

549 ◆p.5goV5VIc:2012/01/21(土) 22:40:03 ID:EFSJsbwQ0
『情けは人のため為らず』




 魂魄妖夢には夢があった。
 一流の剣士になると言う夢があった。 
 修練を重ね幾星霜。
 鍛えど鍛えど果てしなく。
 目指す背中は遙かな高みにあった。



 紅魔館の赤い部屋から、薄暗い木々の中に放り出され、いよいよ始まったのだと、妖夢は感慨深げに空を見上げた。
 東の空が白じみ、星々は西へ西へと追いやられてゆく。
 木々の中にあって、鳥のさえずりも虫達の声も聞こえないのは異常であったが、冥界暮らしの妖夢にとって、世界は静寂であるのが常であった。
 清冽な朝の空気に包まれながら、これから始まる戦いに思いを馳せ、身の締まる思いがした。

(それにしても、想像した通りだったな)
 擬似的に生き残りを駆けた戦いを行うと言うこの物騒なイベントは、腕自慢がこぞって集まるだろう。
 そう思った通り、名のある実力者が幾人も参加していた。
 大体は博麗神社の宴会で顔を合わせるような者達だったが、気になる人物が一人居た。
(あの人ってもしかして。他人のそら似ってこともあることだし……)
 一応参加者名簿で確認してみるものの、信じられなくて何度も名前を見直した。
 しかし、幾ら見直してもその名前、綿月依姫の名が変わることはなかった。

 綿月依姫。月の守り手にして八百万の神の力を降ろす凄腕の剣士。

 地上を穢れた土地と言い切る月の民がなぜ地上に降り、こんなイベントに参加して居るのか。
「やっぱり、紫様の仕業かな。それとも竹林の月の民か……」
 参加者の中にいると言う事実だけを心に留め置いて、それ以外は妖夢は気にしない事に決めた。
 出会えば、剣の腕を競い合うことも出来るだろう。
 それが純粋に楽しみだった。

(それはいいんだけどね)
 妖夢は改めて、手の中に収まってる得物を見た。
 参加者名簿と一緒に取り出した、妖夢の支給品は、一尺程の煙管であった。
 装飾らしきものはなく、黒漆が塗られただけの質素な作りで、実戦には耐えられそうもない。
(何が出るかは無作為って事だし、仕方ないか)
 まともな武器が手に入らなかった割に、妖夢はあまり落胆していなかった。
(お師匠様もこんな煙管を持っていたな……)
 この質素な煙管を見ていると、随分と遠くなってしまった景色が蘇る。

 今よりもっと幼くて、祖父であり剣の師でもあった妖忌の後ろを追いかけ、修練に励んでいたあの日々。
 何も言わず、妖忌は白玉楼から去ってしまったが、見えなくなった大きな背中を妖夢は今も追い続けている。
 自分は何処まで来れただろう。
 あの背中に何処まで迫れたのだろう。
 妖夢がバトル・ロワイヤルごっこに参加したのは腕試しのためだった。
(そうだ。もし、最後まで生き残れたら、何でも願いが叶うて言ってたっけ)
 妖夢の目が遙か彼方に向けられる。
(もし最後まで残って願いが叶うなら……。お師匠様に会ってみたい)
 会ってどうしたい?
 話したいことなら山ほど在る。訊かせて欲しいことも沢山ある。
 しかし、それ以上に立ち合いたい。
 自分の剣が、どれほどの物になったのかを見て貰いたい。
 心の奥底に燻っていた想いが、妖夢の心に火を灯した。

(よし、まずは色々確かめないと)
 決意も新たに、妖夢は煙管を左手に持ち替え右手を軽く構えた。
 説明では、各人の能力は制限されていると言う話だった。
 ならば、どの程度制限されているかは今のうちに確かめておくべきだろう。
 伸ばした右手から、淡く光る弾が一つ飛ぶ。
 鋭い鏃のような形をしたそれは、六道怪奇。妖夢の霊気で形作られた弾だ。
(とりあえず弾は撃てる。次は……)
 薄暗い木々の中を、幾つもの弾が飛んだ。




550 ◆p.5goV5VIc:2012/01/21(土) 22:41:01 ID:EFSJsbwQ0

 地図を手に歩く因幡てゐは、前方に動く物を見つけて立ち止まった。
 素早く物陰に隠れ、じっと目を凝らす。
 夜行性と言われる兎の視力は、妖怪になりさらに増強され、夜明けの薄明かりの中でもよく見えた。
 木々の間を、淡い光が幾重に連なり残光を引いて飛んでいる。
 スペルカード戦で用いられる、幻想郷の住人にはお馴染みの弾だった。
 どうやらこの先で、誰かが戦っているらしい。
 柔らかな白い毛で覆われた、兎の大きな耳がぴくりと動く。
 微かに聞こえる葉擦れの音以外は、静寂に満ちていた。
(ここからはそこそこ離れてる感じだね、ふむ、さてどうするか……)

 いつもなら、争いから離れる事を選ぶ所だが、今回は少し事情が違っていた。
(とりあえず、顔だけでも確認しておくか)
 てゐは考えた末、様子を見に行く事に決めた。

 近付いて行くとすぐに分かったが、向こうでは戦いが繰り広げられてはいなかった。
 弾は乱舞することも弾幕になる事もなく、一定方向に向かい単発、あるいは数発単位で撃ち出されいる。
 弾の速さを変えている所を見ると、どうやら試し撃ちをしているらしい。
 木々が邪魔でなかなか姿が確認できなかったが、やっと見えたその姿は一目で個人を特定できる特徴的な姿の持ち主だった。

 萌葱色の服を着た小柄な少女の隣に、雲のような半透明の物体が中空に留まっている。
 幻想郷で大きな幽霊を傍らに浮かべているのは、魂魄妖夢の他には居ない。
 その手には妖怪が鍛えたと言う自慢の鋼刀は無く、質素な煙管が握られている。

(これは早速当たりを引いたな)
 こみ上げる笑みをかみ殺し、気付かれぬようさらに近付き、飛び出すタイミングを計る。
 煙管を剣に見立てて構えてみたり、そこから弾を撃ってみたりと、妖夢は動作を一つ終える度に小さく頷いていた。
 暫くすると満足したのか、妖夢は構えを解いて気息を整えた。
(今だ!)
 てゐは勢いよく飛び出すと、胸を張って朗らかに声を上げた。
「幸運を届けに来ました!」




551 ◆p.5goV5VIc:2012/01/21(土) 22:41:53 ID:EFSJsbwQ0
 突然聞こえた朗らかな声に、妖夢は構えを取って反射的に振り向いた。
 蹴らず捻らず、体ごと瞬時に入れ替わるような動きは日頃の鍛錬の賜物だ。
 見ると五間程先に笑顔を振りまくてゐの姿があった。

「今、何て言いました?」
 この距離なら一足で捉えることが出来ると、目測を計る妖夢。
 対しててゐは、笑顔を崩さずもう一度声を上げた。
「幸運を届けに! あっと、話がしたいだけだから抑えて抑えて」
 てゐは両手を大げさに振って、武器を持っていないことを示した。
 戦う気は無い様子に妖夢は一応構えを解いたが、警戒は解かなかった。

「幸運を届けるって何の事?」
 固い声で訪ねる妖夢に、
「私の能力の事は知ってる?」
 あくまでてゐはにこやかだ。
「えっと『人間に幸運を与える能力』だったっかな」
「その通り」
 てゐは満面の笑顔で頷いて見せた。

「でも、そう言う能力は制限されてるのでは?」
 妖夢は先程、弾を撃った事を思い出す。
 出力を高めてみても、思うような威力にはならなかった。
「私の能力は自分で使う訳じゃないから、どこまで制限さてるか。
 それに全部が全部使えないってわけじゃないから、きっと効果はあると思うよ」
 確かにその通りだろうと、妖夢は思った。
 でなければ、弾の一つも撃てしないだろう。

「それに、あなたにとっても良いことがきっとあるよ」
「まぁ、幸運って言えばそんなことですよね」
 どうにも煮え切らない会話に焦れて、妖夢は率直に訊くことにした。
 元より回りくどいことは好みではない。

「それで、幸運をは分かったけど、何が目的ですか?」
「これのことだよ」
 言っててゐが取り出したのは、小さなオーブだった。
「このオーブって何かのアイテムと交換できるでしょ。その時に私がいればきっとお得だと思うよ」
「そんな事言ってたな。でも、それが何か?」

「これはアイテムと交換できるけど、何が出るかは分からない。
 良い物が出るといいけど、使えない物が出たらそれでおしまい。
 あなたの持ってるそれは、あなたにとって良い物かしら?」

 言われて妖夢は、手の中の煙管を見つめた。
「ただの煙管だからね。武器としては使えない」
 素人相手なら十二分に使えるけどね、と妖夢は心の中で付け加えた。

「そうでしょうとも。
 折角アイテムと交換したって、欲しい物が出るかどうかは、運次第って事でしょう?」
「貴方はそれが言いたかったのね」
「そうそう。ほら、お得でしょ」
「むぅ」

 確かにお得かも知れない。
 手元にある武器では心許ないし、どこかで得物を手に入れる必要が確かにあった。
 しかし、てゐの言う事を鵜呑みにしてもいいのだろうか?
 それに、何か裏があるのでは?
 そんな妖夢の疑念を遮るように、
「貴方の愛刀、誰かが先に手に入れてしまうかもねー」
 てゐの言葉が脳に突き刺さった。

「えっ? それはどういうことですか!?」
「オーブで交換できるアイテムは、オーブの数が増えるとよりグレードが上がるってあったでしょ。
 その中に、あなたの愛刀とかうちの姫様の神宝とか入ってるんじゃないかなー」
(つまり、誰かがオーブを交換して楼観剣や白楼剣を持っていってしまうのか……)
 ルールから考えれば当然の話だった。
 しかし、妖夢はその事を完全に失念していた。
 各人の持つ武器が持ち込めない以上、このイベントでは使用が一切できないか、
あるいはオーブと交換で、自分の得物を得ることができるのだろうと漠然と考えていたからだ。

「それに、あなたがオーブを交換しても、愛刀が手にはいるかどうかは運しだい」
 さらに唸る妖夢を見て、てゐはこっそりと心からの笑みを口の端に乗せた。
「だから、私と組まない? きっとあなたには幸運が必要よ」
 それが止めになった。
「分かった。手を組もう」
「そうこなくっちゃ。あと、私は戦わないからよろしくね」

 こうして、二人は手を組むことになった。




552 ◆p.5goV5VIc:2012/01/21(土) 22:42:42 ID:EFSJsbwQ0

 てゐの提案で、二人は最寄りのアイテム交換施設のある『猫の隠れ里』へ行くことを決めた。
 人の手の入らない自然のままの原野に、当然道など無いが、二人の足は淀みなく進んでいる。
 地図とコンパスを手に進む方向を指示するのはてゐで、妖夢は先に立って歩いていた。
 幻想郷にはどんな場所からでも見えるランドマーク、すなわち妖怪の山があり、
山を基点にすれば、初めて踏み込んだ土地でも、幻想郷のどのあたりにいるか大体の検討が付いた。

(まずは成功、単純な奴でよかったよ)
 前を歩く妖夢の背中を見ながら、てゐはほくそ笑んだ。
 この殺伐としたイベントに、てゐは異質な目的を持って参加していた。

 てゐの目的は恩を売ること。

 幸運を授けると言って実力者達に取り入って、イベントが終わった後で恩を返して貰うつもりであった。
 そこへ来て、このイベントのルールは、てゐを歓喜させたのは言うまでもない。
 幸運が得られないと文句を言われれば、能力を制限されているからだと言い逃れができ、
幸運な事があれば自分の手柄にできるのだ。

 さらには、イベントから逃げたければ、オーブを棄てて所定の時間を超えればよいし、
チャンスがあれば漁夫の利を狙うのもいいだろう。
 望みを叶える権利が欲しくない訳ではないが、それは高望みと言う物だ。

(旅は道連れ世は情け♪ 情けは人のため為らずってね)

553 ◆p.5goV5VIc:2012/01/21(土) 22:44:15 ID:EFSJsbwQ0
【D-2 平原 朝】
【魂魄妖夢】
[状態]:気力充実
残り体力(95/100)
[装備]:煙管
[道具]:オーブx2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:腕試しをする。
《備考》
 能力制限は確認済み
1.猫の隠れ里へ行き、オーブを交換してみる。
2.強い者と戦う
3.実戦なので尋常勝負にこだわらない


【D-2 平原 朝】
【因幡てゐ】
[状態]:上々
残り体力(100/100)
[装備]:不明
[道具]:オーブx2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:他人に恩を売る
1.妖夢を利用する
2.危なくなったら逃げる

554名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 23:26:25 ID:qJqe0xdk0
>>511
あー。ちょっとすいません、提案したいんだけど。
まだ、俺は自分でSS参加できるかどうかわからないから、提案は蹴ってくれても問題無いんだけど。
マミゾウ出すなら、目的の中に「打倒狐」とか「何としても九尾よりは長く生き残ってやる」とか、
その手の目的を入れてほしいんだ。
逆に藍を出す人には、「打倒狸」とか「何としても化け狸よりは長く生き残ってやる」とか、
その手の目的を入れて、敵対関係を強調すると面白くなると思う。



>>553
乙。純粋熱血っ娘と腹黒ウサギが上手い具合に噛み合ったね。
恩を売るのが目的なら、妖夢が敵に売られる心配はしなくて良さそうかなぁ。

ところで、アイテムガチャって、地図上に赤い点で書いてある主要施設全部に配置されてるってことで良かったんだっけ?
何の迷いも無く、てゐは猫の隠れ里に行こうとしてるけど。

555 ◆wcZeL85Wks:2012/01/22(日) 00:15:10 ID:g5HF3yvY0
>>553
乙。祖父の背中を追いかける妖夢の一途さが可愛い。
てゐの目的には唸らされた。パロロワで、こういうタイプは初めかも。

>>554
作劇上の都合でマミゾウを選んだが、彼女のディティールが掴めなくて困ってた。
アイディアはとても助かる。



あと、これにてEP05の投下が完了されましたので、私は企画主という立場を降ります。
企画参加者全員の発言権が、完全にフラット化されました。
これより、ルールやWiKiの重要箇所の作成・修正は、すべて合議で決めましょう。

私自身は、これよりWiKiの維持と、一参加者としてSSの作成に集中します。
トリの使用頻度も落とすつもりです。
そろそろ、リアルの忙しさが戻る頃合いなので(来週末から)、いろいろと間に合って良かった。

556 ◆shCEdpbZWw:2012/01/22(日) 01:42:59 ID:QJKF3RuA0
>◆p.5goV5VIc氏
投下乙です
てゐのこのスタンスは、ガチャがあるここならではのものでしょうねぇ、面白いです
しかしどこ行ってもこの娘は基本的なスタンスが変わらないなぁw(ステルス的な意味で)


特に投下する人がいないようでしたら、2時頃から投下いたします
タイトル『犬と狼』

557 ◆shCEdpbZWw:2012/01/22(日) 02:00:21 ID:QJKF3RuA0
東の空から昇る朝日が、頬をかすかに染め、吹き抜けるそよ風が、その銀髪を僅かに揺らした。

「これで足元が悪くなければ、快適な目覚めだったんだけどね」

ポツリと呟いたのは、メイド服姿に身を包んだ一人の少女。
紅魔館のメイド長であり、"悪魔の犬"とも称される十六夜咲夜その人である。

セレモニーの会場から、何らかの力でこの第二幻想郷へと飛ばされた三十四人の少女。
咲夜が周囲を見回しても、自分以外の人妖の姿は目に入らない。
傍らに置かれたデイパックから地図を取り出してみると、エリアは6×6に区分けされている。

「単純計算なら、各エリアに一人ずつ、ってとこかしらね」

と、咲夜は誰にともなく一人ごちた。
時間も時間ということもあり、コンパスがなくても方角のおおよそは掴めた。
じわじわと天を昇り始める太陽とは逆側、少し遠いところに鬱蒼と茂る森が目に入る。

「地図上で森らしきものといえば、魔法の森くらい」

そう呟きながら現在地点を推測する。
咲夜の足元は雨上がりでもないのにぬかるんでおり、くるぶし程の高さの雑草が辺りを埋め尽くしていた。
このことから、彼女は現在地を魔法の森の西側にある二ヶ所の湿地帯のどちらかではないかと推測する。

「……ま、現在地の確認はこんなとこかしら。それじゃ、次は……」

そう言うと、咲夜は再びデイパックの中を漁り始めた。
目的は、参加者にランダムに支給されているアイテムの確認である。
今後、戦いに身を投じるにせよ、チームを組んで団結するにせよ、手持ちの駒はしっかり把握しておきたい。
それ次第で、今後の行動指針をどうするかというあたりにも大きく影響を及ぼすのだから。
そんな考えで手持ちの武器を確かめてみた咲夜だったのだが、次の瞬間大きなため息をつくこととなる。

「……これは正直……ハズレよね」

その手に握られたのは、一本のか細いニードルに柄があしらわれた、所謂"アイスピック"と呼ばれる代物である。
体に突き立てれば傷を負わせることも出来るだろうが、どう考えても武器としては当てにならない物だ。

558 ◆shCEdpbZWw:2012/01/22(日) 02:01:16 ID:QJKF3RuA0
「氷精でも粉々に砕け、ってことなのかしらね」

咲夜は苦笑交じりに吐き捨てるしかなかった。
それからひとしきり掌でアイスピックをこねくり回すと、念のためにとスカートのポケットにそれを忍ばせた。
万一の時にはナイフ代わりにでも使えばいい、彼女はそう考えた。
そして、所持品の確認を終えたところで思案に耽る。
日頃は主君であるレミリア・スカーレットに付き従っている身分。
その彼女もエントリーされたこの舞台で、いつもと同じように振舞うというのも一つの選択である。
あるいはせっかくのゲームなのだから、敢えて反旗を翻してみるというのも一興だ。

「……さて、これからどうしましょう」



 ◇   ◇   ◇



こんなチャンスはまたとない。
上下関係が厳しい天狗社会において、その下っ端の位置にいる白狼天狗、犬走椛はそう考えていた。
日々の哨戒任務という仕事にさほど不満があるわけではない。
だが、下っ端扱いされることだけはやはり気分がいいものではないのだ。

そんな折に開かれたこのイベントである。
妖怪の山においても、このバトルロワイヤルを巡ったいざこざが頻発しており、その鎮圧に駆り出されたこともあった。
治安維持を担うものとしては、こんな厄介なものを持ち込んだあの神にガツンと言ってやりたいのである。
……尤も、椛自身もきっちりこの本に関しては読み込んでいるのだが(というより、読んでいない人妖の方が少なかったりする)。
このイベントで勝者になるか、あるいは主催たる神様の前に辿り着いた暁にはそんな思いをぶつけてやるつもりでいる。

……しかし、それとはまた別に一種の功名心が椛を動かす原動力となっていた。
普段下っ端扱いされている自分がこのイベントで活躍すれば周りの目もきっと変わるはず、というのがその正体だ。
おまけに、今回選ばれた天狗は椛ただ一人という状況が、自分が天狗代表であるとの自負に変わり、その思いを加速させる。

自分が力及ばず侵入を許した者に対し、顔見知りだからと手心を加えて入山を許すあの忌々しい烏天狗もこの場にはいない。
常々自分の面子を潰されていた椛にとっては、この場を射命丸文の鼻を明かすチャンスであるとも捉えたのだ。



そんな椛だが、気がついたときには森の中であった。
魔法の森――普段は瘴気に満ち満ちた森であり、妖怪ですら滅多に近づかない場所である。
こんな所に住まいを構えるのは、奇特な魔法使いくらい――そんな場所で椛は目を覚ましたのである。

559 ◆shCEdpbZWw:2012/01/22(日) 02:02:07 ID:QJKF3RuA0
意識を飛ばされたことの副作用なのか、それともきっちりこの箱庭でも瘴気を再現したのか。
目を覚まして数分後には、早くも椛は軽い目眩を覚えるほどであった。

「こ……こんなところに長居は出来ない……早いところここを出ないと……」

ましてや森の中では自分の能力――千里先まで見通す程度の能力もほとんど用を為さない。
愛用の剣も盾も没収されたらしく、どことなく落ち着かない気分のまま椛は歩を進め始めた。
瘴気に中てられないよう、呼吸を抑えながら森の中を進むこと数分。

「あ……あれは外の光……?」

どうやら運良く森に入ってすぐのところに飛ばされたらしく、徐々に視界が開けてきた。
これが何事も無いただの日常なら、喜び勇んで森を飛び出すところだが、そうはいかない。

「誰かに鉢合わせちゃったらことだからね……慎重に、慎重に……」

決して大きい体ではない椛が、さらにその身を縮めながら慎重に森の外をうかがう。
すぐ近くにはこじんまりとした建物が目に入った。
椛はデイパックから地図を取り出すと、当てはまりそうな建物を探した。

「ふむ……あれが噂に聞く"香霖堂"ってとこかな?」

人里から離れた魔法の森の入り口に、風変わりな主人が営む古道具屋がある――
決して広くはない幻想郷、こうした噂も椛は耳にしたことがあった。
店の外にまで溢れ出した雑多な品物が、推測から確信に変えるのにそう時間はかからなかった。

「ちょうどよかった。あそこで荷物の確認でも……?」

そう呟いて椛が森から足を踏み出そうとしたその時だった。
向こうから香霖堂に近づいてくる人影が、彼女の視界に入った。
慌てて椛は再び手近な木の後ろに身を潜める。

「誰……? 場合によってはもう戦わなくちゃいけない……?」

椛はじっと目を凝らすが、遠くから近づく人影を鮮明に捉えることは出来なかった。
このことで、彼女は自身の能力に枷がつけられていることを身をもって知ることとなる。

「くっ……普段ならこの程度の距離、なんてことないのに……!」

とはいえ、椛はそれでもそんじょそこらの人間とは段違いに目が利く。
椛がようやく人影の姿かたちを捉えた距離では、まだその人影は椛に気づく素振りはないのだから。

「あの服装は……確か紅魔館のメイド……」

その特徴的なメイド服を見て、椛は視線の先の人物を特定した。
いつだったか、異常気象が長く続いた時(とりわけ妖怪の山は風雨が強まり、椛を含め天狗は皆参っていたのだが)のこと。
そんな風雨の中を幾多の人妖が押し寄せ、妖怪の山から天界へと昇っていったという話を椛は耳にしたことがあった。
哨戒任務を生業とする彼女が、悪天候があったにせよ侵入者を迎え撃てなかったことを悔やんでいたのだがそれはそれとして。
そんな人妖のうちの一人に、視線の先の少女がいたらしいことを椛は思い出した。

560 ◆shCEdpbZWw:2012/01/22(日) 02:04:08 ID:QJKF3RuA0
「どうしよう……あれでなかなかの実力者とも聞いているし……
 そりゃ、彼女を討ち果たせば私の株は上がるかもしれないけど……」

まだ自らの武器の確認も済ませていない現状で、無闇に戦いを挑むほど椛は抜けていない。
しかし、それでも決断は下さねばならない。
戦うべきか? 手を組みにいくか? それともこの場は避けるか?


【D-4 魔法の森 朝】
【犬走椛】
[状態]:平常
残り体力(98/100)
[装備]:無し
[道具]:オーブ×2 小吉ガチャ×1 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:ゲームに勝ち残る
1.さて、戦うか、手を組むか、逃げるか……

※千里先まで見通す程度の能力は制限されています。
 喩えて言うなら、マサイ族並の視力ぐらいになっています(つまり常人よりはいいです)。
※魔法の森には瘴気が満ちています。
 短時間なら行動に支障はありませんが、長時間の滞在は体に変調をきたす恐れがあります。



 ◇   ◇   ◇



当てもなくとぼとぼと歩きながら身の振り方を考えあぐねていた咲夜の視界に、見覚えのある建物が飛び込んできた。
何度か使いとして買い物に出たこともある香霖堂である。
作り物とは思えないほどに、本物とよく似た作りに思わず咲夜はおぉ、と感嘆の言葉を漏らす。

「もしかしたら、あそこで何か現地調達できるかもしれないわね」

元々が、実体のあるナイフを数多くばら撒くことで弾幕を形成する咲夜だ。
体術も不得手というよりむしろ得意とはしているが、その身一つとアイスピックだけで幻想郷の猛者全てを向こうに回せるとは思わない。
あからさまな武器の類は排除されているかもしれないが、何か投擲に適したものがあればそれでいい、咲夜はそう考える。

「それに、例のガチャガチャとやらも気になるし」

手持ちのオーブ二つを思い浮かべ、そしてこのゲームのルールも再び反芻する。
ひとまず最初の提示放送の際にオーブが一つはあればいい、つまりもう一つは早速使ってしまってもいい訳で。

「……さすがにコレより酷いものも……出ないわよねぇ」

今後の方針をどう定めるか、咲夜はそれを香霖堂でのアイテム収集を終えてから、と先送りした。
足元が悪いので飛んで行ってもよかったが、咲夜はひとまず体力温存にと、徒歩を選択する。

徐々に咲夜の視界でその姿を大きくしていく香霖堂。
その少し向こうに見える森の木陰から、咲夜を見つめる悩める天狗がいることを彼女は知る由もない。


【D-4 香霖堂付近 朝】
【十六夜咲夜】
[状態]:平常
残り体力(100/100)
[装備]:アイスピック
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:未定
1.ひとまず香霖堂でアイテム収集、話はそれから
2.お嬢様たちとは……どうしようかしら

※アイスピックはごくごく一般的なアイスピックです。
 原作小説でも支給された代物ではありますが。

561 ◆shCEdpbZWw:2012/01/22(日) 02:08:25 ID:QJKF3RuA0
投下は以上です

せっかくなので、未登場で予約されていないキャラをまとめてみました

大妖精/レミリア/アリス/藍/リリカ/メディスン/幽香/雛/にとり
さとり/こいし/パルスィ/小傘/ぬえ/神子/布都/天子/萃香

562名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 02:46:24 ID:g5HF3yvY0
>>
◆shCEdpbZWw氏
乙です
小市民キャラな椛にバトロワ的な∞の可能性を見た
咲夜も絡みやすそう

563名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 03:12:46 ID:NkL1En7g0
>>◆shCEdpbZWw氏
お疲れ様です
確かに市民的だw
犬と狼・・・面白そうなコンビになるかそれとも・・・

564 ◆viD.isZRH2:2012/01/22(日) 08:35:11 ID:NkL1En7g0
本来は読み専のままでも、と思ってたんですが思った以上に空想が膨らんだので
頑張って予約します。

風見幽香、古明地こいし

実はもう文章自体はできているので後は推敲になると思います。
文章力はあまり自身がありませんが・・・

565名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 09:14:34 ID:wJg8GgaE0
予約キター!
うし、WiKiのトップを更新してくる。楽しみだ

566名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 09:50:52 ID:YYlDOP4U0
>>561
乙です。生産早いなー。
二人とも、まだスタンス決めかねてる感じだな。今後どうなることやら。

567 ◆wcZeL85Wks:2012/01/22(日) 21:54:46 ID:Wd.1O3Ms0
投下が遅れているので、進捗状況の報告をさせてください
現在、予約したSSの制作状況は六割ほど
書き直しの繰り返しで、期限内に間に合うかは微妙なところです
言いだしっぺなのに申し訳ない

568 ◆avA.UhySCM:2012/01/22(日) 22:21:02 ID:js64Lqu60
>>538
今回のルールだと禁止エリアないし
主催者に近づいちゃいけないというルールも別になかったのでまぁいいかなーと
ぶっちゃけ深く考えてなかったともいう

にしてもみんなのチルノへの理解度が異常w

>>553,561
お二方とも投下乙
てゐの小狡い悪賢さが光る(でもバトロワだと早死にしそうなタイプだよな……)
あと咲夜さんがチルノの最大の敵になりそうな予感がひしひし

>>555,567
お疲れさまでした&です
まだ1日ちょい時間ありますし焦らず急がず〜

569名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 22:26:48 ID:js64Lqu60
>>554
アイテムガチャの件はその通りだったかと
事前にどっかで説明があったという認識でいいんじゃないかな

570 ◆p.5goV5VIc:2012/01/22(日) 22:42:18 ID:iO1mnxic0
感想全く書けてませんが、皆さんの投下された話を、お酒の呑みがら楽しませて頂いてます。

>>554
>ところで、アイテムガチャって、地図上に赤い点で書いてある主要施設全部に配置されてるってことで良かったんだっけ?

特に反対意見も無かった>>183>>185で出たアイデアを使用していますが
統一見解でなかったかも知れません

まずい様でしたら修正致します

>>◆wcZeL85Wks氏
作劇上の都合でマミゾウを選んだが、彼女のディティールが掴めなくて困ってた。

茨歌仙 第9話で登場して居ました
響子曰く、「狸の親分は頼りになる」「妖怪の悩みを聞いてくれる」そうです。
作中でも面倒見の良い面が書かれていて、命蓮寺で起こった事件の為に
犯人と思われる人物の所へ一人で訪ねたりしていましたよ

ちなみに狐と敵対してるとは言え、狐が縛られて転がされているのを見ると
流石にドン引きするようです

>現在、予約したSSの制作状況は六割ほど
焦らず頑張ってください
SS書きの最大の障害は睡眠不足だと思いますので、
厳しい状況の時こそ睡眠時間を大切に

571 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/22(日) 22:47:46 ID:EYa.PMao0
大妖精と天子を予約したいと思います
どんどん投下が始まりましたね。どの組み合わせも面白い
犬と狼はコンビなるのか、初の戦闘になるのか見ものですね

572名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 23:09:29 ID:YYlDOP4U0
>>570
やはり親分肌か。弱きを助け強きをくじく任侠の世界の人だな。

>>571
なぜか妖精と天子の組み合わせってちょくちょく見かけるな。頑張れー。

573 ◆wcZeL85Wks:2012/01/22(日) 23:18:10 ID:Wd.1O3Ms0
>>568 >>570
お気遣いありがとう。一線を越えない範囲で頑張ります

>>茨歌仙 第9話で登場して居ました
この情報でググッたところ、面白い話がわんさか出てきました。
妄想が疼く。

>>571
お、楽しみが来た
WiKiのトップを更新してきます

574名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 23:20:52 ID:fMAML7Ys0
おぉぅ、一応コミックス派もいるんでこれ以上のネタバレは勘弁して欲しい気も>茨歌仙

575名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 23:54:46 ID:Wd.1O3Ms0
WiKiトップの文言の修正案です。
合議で是非を聞きたい。

----------------------------------------------

※未収録とは、収録不可という事ではありません。[[編集ガイドライン]]に則り、折よく収録してください


※未収録とは、収録不可という事ではありません。[[編集ガイドライン]]に則り、折よく収録してください
※書き手本人による収録が望ましいです(特に、アイテムの項目)。また収録が滞っている場合は、本人以外の方が代理収録して頂けると助かります

576名前が無い程度の能力:2012/01/22(日) 23:58:10 ID:YYlDOP4U0
別にいいと思うよー。

577 ◆p.5goV5VIc:2012/01/23(月) 00:06:46 ID:3QLj1zTo0
>>574
配慮が足りていませんでした、申し訳ない

>>571
大妖精、どんな感じになるか楽しみです

あとおまけ
現在投下されたキャラ現在地一覧

神奈子    C-3 紅魔館

ナズーリン C-5 魔法の森
リグル C-5 魔法の森

フランドール F-5 博麗神社
蓮子 F-5 博麗神社

小町 E-4 人里
チルノ E-5 人里南方の低空

妖夢 D-2 平原
てゐ D-2 平原

椛 D-4 魔法の森
咲夜 D-4 香霖堂付近

578名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 00:21:31 ID:AiM1KvnI0
>>577
乙。早速、WiKiに反映してきた

579 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 00:35:05 ID:40YsTNuU0
スポットが被らないことを祈りながら……
水橋パルスィ、多々良小傘、伊吹萃香を予約します

予約をwikiに反映させるついでに、作品も収録しときますね

580 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:04:43 ID:99ZmWMdI0
大体これで大丈夫・・・と思うので何もなければ10分ぐらいに投稿したいと思います

581 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:10:37 ID:99ZmWMdI0
では投稿したいと思います
タイトル『鈴蘭畑で捕まえた』

582 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:12:04 ID:99ZmWMdI0
「この花々達も一応生きているのね。」


四季のフラワーマスター"風見 幽香"は鈴蘭の花々を見つめそう呟く。

彼女が初めに居た場所は無名の丘。彼女の主な行動拠点の太陽の畑とは正反対の位置で、鈴蘭が群生する小高い丘である。
今でこそただの鈴蘭畑であるが、昔は名無しの幼子を鈴蘭の毒気で安楽死させ間引きにくるような場所でもあった。
実際今も毒気が漂っている。


「バトル・ロワイアル…ね。惜しむらくはごっこ遊びなことだけど精々楽しませて貰うとしましょうか。」


さらっと怖いことを呟く彼女も当然のことだが例の本は読んでいる。
『バトル・ロワイアル』――閉鎖された環境で最後の一人になるまで殺し合う、というもの。
知ったのは花畑にその本が捨てられていたという不本意な理由ではあったが、その内容は彼女に黒い笑みを浮かばせるものだった。
ただ流石に彼女も長く生きた妖怪である。幻想郷でこんなことが起これば人妖のバランスが崩れてしまうことは百も承知。
それにまだあの子達は見ていきたいしねぇ、と…どこぞの紅白と黒白を思い浮かべながら日常に戻るはずだった。

……が、それがこれである。
あのスキマ妖怪や山の神はいけ好かない存在ではあるが、今回ばかりは感謝した。


「さて、そろそろ出ないと毒が回っちゃうわね。」


反面この初期配置には怒りを覚えたが、軽いハンデだと思って流すことにした。
本来はすぐ出ようと思えば出れたが、ふと気になることがあり留まった自分が悪いのもある。


彼女は四季のフラワーマスターという二つ名の通り、花を愛し自然を愛する妖怪である。
そんな彼女が気になること「この世界の木々花々はどうなっているのか」。
そんなこんなで鈴蘭の花々を観察していたのだが、どうやら生きてはいるようだ。うっすらと漂う毒気でも分かる。
本来の自然のような生気は感じないが、生きてはいる。例えるなら、あの冥界の亡霊(生きてる?)や竹林の蓬莱人だったりそのようなものだろうか?
まぁあれだけの協力者がいればこれくらいのことは余裕なのかもしれない。
自分の立場がないことに少々むくれつつ無駄な時間を過ごした事を後悔し、この鈴蘭畑を離れることにした。
幸い彼女の見える範囲で花畑は途切れていた。出ようと思えばすぐ出れる。


「どうしようかしらね。少し毒も抜きたいからまずは――




583 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:13:35 ID:99ZmWMdI0
幽香が鈴蘭の花々を観察し始めた頃、
場所としてはすぐ近くに居た古明地こいしは胸を躍らせていた。なにせよ恋焦がれる殺戮が当たり前のように行えるのだから。
あの『バトル・ロワイアル』のように。

彼女は元より死体をエントランスに飾ったり、先ほどの恋焦がれる殺戮など所々危険性はあるのだが何よりも危険なのがその能力である。
『無意識を操る程度の能力』――他の者に存在を感知されなくなる他に、その行動を読まれにくくなる。
つまり感知されない限り相手に気付かれることなくナイフを突き立てることも出来ることになる。さらに行動が読めないため下手な心理戦は通用しないだろう。
実際姉のさとりは『心を読む程度の能力』だが、心を読むことができず相性は最悪である。

最もそれだけに体力の消耗がそこそこあったり制限はあるのだが。


「持ち帰れないのは残念だけど、あっちで死なないのなら好き勝手にしていいよね?あ、お姉ちゃんをやっても面白そうだわ。」


姉すらその対象である。とりあえずまずは武器の確認をすることにした。
自分の能力があればある程度の殺生能力がある武器があれば当たりである。


「えーと…ナイフだね、これ。」


出てきたのは少々大きいナイフであった。
だが自身の能力で接近が容易い彼女にとってはこれで十分である。


「流石に何もできないようなものが出たら困ったし助かったわ。そろそろ人を探さないと。」


まぁすぐサヨナラになるけどね。と付け加え近くをうろつく。
すると広い花畑に出た。幻想郷ってこんな場所もあったんだ、と思いつつ花々を観賞していたが


「……ってこんなことしてる場合じゃないわ。」


流石に楽しみすぎたのかちょっと時間が経ってしまった。
人を探さないと人を探さないと・・・居た。
緑の髪に赤のチェック柄の服を着た妖怪さん・・・かな?私と同じように花々を観賞しているようだ。
まずサヨナラしてもらうのはあの人に決定、そうと決まればあとは気付かれないように近づくだけである。
ちょうどその妖怪さんもここを出るところのようで、背中を向け歩きだした。

(私が分からないとはいえ可愛そう。でもどうせ死なないんだし、運が悪いと思って諦めてね?)

そしてこいしはそのままその妖怪に近づきナイフを突き出そうとした。




――パンッ






「あれ〜おかしいなぁ?どうして分かったの?」
「……初対面の相手には挨拶したほうがいいんじゃない?」


いつの間にかナイフが弾かれていた。どうして分かったのかは分からないけど一旦距離を取らないと。
弾かれたナイフを咄嗟に回収し、弾いた彼女から距離を取る。
あぁそういえば挨拶しないといけないんだったっけ、最後に挨拶してあげないと。


「初めまして。私は古明地こいしって言うの。そしてさようなら。」

584 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:14:45 ID:99ZmWMdI0



――(あれをなんとかしないとね。)」

何故幽香はこいしが分かったのか。それはここが花畑であることが原因だった。

いくらこいしの能力があるとはいえ隠せないものがある。それは自然である。
幽香は花々を観察している時点で少し花畑に違和感がある場所に気付いていた。
不自然に花が凹んでいる部分があったのである。この無名の丘はそこそこ広いとはいえ幽香は初期位置から特に大きな移動をしていないため誰かが来たのは分かった。
幸いにもこの時点で攻撃してこないことから相手は遠距離武器ではないようだ。弾幕もあるが一撃必殺には向いていない。
そういえば河童の発明に光学迷彩スーツなるものがあった。そうだとしたら厄介だが、居ることが分かればあとは気配を探れば動きが分かる。
……はずだったが不思議なことに感じない。少し困ったがまぁ大きな問題ではない。
こういう相手が狙うのは大抵決まっている。隙を作り誘えばいい。

となるとやることは一つ。もう見るものは十分見た。相手がいるであろう方向に背中を向け歩きだす。
あえて隙を見せ、その間に自分を見ているであろう相手に気付かれないようにディパックを手探りで探る。
……これがいいわね。そして――




――パンッ

まず第一段階完了。古明地こいしと名乗った妖怪は私を殺す気のようだ。そりゃバトロワ ごっこ であれば当然。
(とはいえ私に挑むとはいい度胸だわ、少し教育してやらないとね。)


「あら、わざわざありがとう。私は風見 幽香。よろしくね、アンスリウムな妖怪さん。」




585 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:16:01 ID:99ZmWMdI0
戦い自体はこいしの一方的に攻撃しているだけで幽香は防御に徹するだけだった。

武器自体はこいしはナイフ、幽香は警棒でリーチでは勝っているはずである。
だがあっちから攻撃してくる気配は一向にない。弾幕で牽制しても簡単に避けられ意味を為さない。
攻撃自体は軽くあしらうことから戦い慣れている相手なのは分かった。にしてもあまりにも動きが不自然だ。
表情も笑顔のままで何を考えているか分からない。これはお前が言うなと言えるものだが。

もしかしてこんな場に来てまで殺せないような生温い考えの妖怪?
だとすると失笑ものだが、この防御力が厄介であることには変わりない。このままでは体力が削られ続けるだけ。
せめてナイフのリーチが長ければもうちょっと強気に攻めれたのだがそれは叶わない。
悔しいけど最悪ここは退かないといけないかな?と考え始めた時である。


ぐらっ……


「あ、あれ?」


不意に視界が歪む。なんとか立て直すも体が言うことを聞かない。
おかしい、特に何かをされた覚えはないのに。もしかしたらそういう能力の持ち主?
何はともあれこの状況で戦うことは流石に無理。ここは退いて


「つーかまえた。」


終わった。完全に捕まった。元からこれが狙いだったんだ。
もう私終わっちゃうのかな。もっと楽しみたかったのに。残念だな。
そのまま警棒が振り上げられ……



こつん



「いったぁー………あれ?」
「あー体がだるい。いいからさっさと出るわよ。」
「え、いやお姉さん。殺さないの?」
「鈴蘭畑で自滅するような馬鹿なんて殺す価値もないわ。」


思いっきり馬鹿って言われた。ひどい。
さっきまで殺そうとしてたお姉さんに引っ張られ花畑から出る。しばらくすると体が楽になってきたことからどうやらこの体の不調はあの花畑にあるようだ。
もしかしてあのお姉さんはそれを知っていたのかな?


「お姉さんはこれからどうするの?」
「これからどうするも何も休むわよ。何も理解できてない妖怪にふっかれられたせいで余計な体力消耗しちゃったし。」


どう考えても私のことです。本当にありがとうございました。
にしても本当にお姉さんの考えが分からない。私はお姉ちゃんじゃないから当然だけど。
さっきの言葉から全く殺す気がないわけではないみたいだけど、私を殺す気はないみたいだ。
いずれにせよ体が万全じゃないから、しばらくはこのお姉さんと居ないといけないか。
仕方ないしお姉さんを倒すことは諦めて大人しくしよう。本当はこんなはずじゃなかったんだけどなぁ。


「まぁこのままじゃ暇ね。折角だし話し相手になってくださる?」
「別にいいけど・・・。」


いくら仮初の空間だとしても、さっきまであなたを殺そうとしたのになんて呑気なんだろう。
閉じた心の中でそう思った。




586 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:17:14 ID:99ZmWMdI0


――そしてさようなら。

ずいぶんな挨拶をされた時点で殺そうと幽香は決めた、……はずだったのだが。この始末。
拍子抜けした彼女はすっかり最初に決めた殺意がなくなってしまっていた。
元からこの鈴蘭畑の地形効果は生かす気だったが、こうもあっさり嵌るとは。

疲れた体ほど毒はその体を蝕んでいく。幽香が自分から動かなかったのは下手に動いて疲れを溜めたくなかったからだ。
もし自分から攻めて倒しあぐねた場合その分毒の進みは早くなる。
まだこのバトロワごっこは始まったばかり。最初から無駄な消耗はしたくなかった。
あっちも少なくともそれを理解して行動していたと思っていたのだが、本当に何も知らなかったうえに何も考えてなかったらしい。


こいしというさっきまで自分を殺そうとしていた少女と話しながら幽香はこの先の事を考えていた。
折角だからいつもは戦えないような相手と戦いたいのが本音である。
この場所なら幻想郷のしがらみなどなく、心置きなく戦えるだろう。本来の全ての力で戦えないのは残念だがそこは割り切る。
一番分かりやすい相手で言えば、紅い館の吸血鬼などが当てはまるか。姉は勿論だが妹のほうも居るらしい。もし会うことがあればどんなものか楽しみである。
他にも自分が認める人間である、霊夢や魔理沙。いつぞやの懐かしい魔法使いもいる。
何より一番の獲物は……この主催である八坂神奈子。主催いえどもそれは例外ではない。むしろそのような高みにいる奴を引きずり下ろすのが面白い。
楽しむ要素は十分にある。


「あれ?お姉さーん。聞いてる?」


(そういえば結局殺さなかったけど、この子はどうしようかしら。)
あっさりとした幕切れではあったものの実際戦う場所が花畑じゃなかったら幽香も危なかった。
仮に急所を外れたとしても大きなダメージを受け、そのまま押されていた可能性も高い。
こいし本人の経験が浅かっただけで十分に強敵の部類に入る相手だ。だからと言って今更トドメを刺すのも幽香のプライド的に忍びない。
というか流石の幽香でもそれは可哀そうだと思う。
……まぁ毒も抜けてないし後で考えましょう。とりあえずその問題は先送りにした。


「あぁごめんなさい。聞いているわ。続けて?」



【B-2 無名の丘付近 朝】
【風見幽香】
[状態]:疲労(小)、鈴蘭の毒(小)
残り体力(85/100)
[装備]:特殊警棒
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:強者と戦いたい。主催も例外ではない。
1.ひとまずは休んで毒を抜く
2.この子どうしようかしら

【古明地こいし】
[状態]:疲労(中)、鈴蘭の毒(中)
残り体力(60/100)
[装備]:軍用ナイフ
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:恋焦がれる殺戮がしたい
1.お姉さんと話して暇つぶし


※無名の丘では鈴蘭の毒が充満しています。

587 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 01:19:02 ID:99ZmWMdI0
以上です。

こういうのは初めてなので色々おかしいところというか・・・
誤字脱字なのがあるかも・・・

588名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 04:07:15 ID:juTv9sZU0
>>587
投下乙。
眠れずに起きたら凄いのが来てた

風見さんのお姉さんぶりに惚れた。こいしの単純思考が可愛い
この二人が並んでるだけでほのぼのするなあ
安心が、不安の対義語である事を知った

和んだから、今度こそぐっすりだ

589 ◆wcZeL85Wks:2012/01/23(月) 06:40:17 ID:juTv9sZU0
……結局一徹。

WiKiをいっぺんに更新しました。
本編の投下ペースに比べてWiKiの更新ペースが遅いので、急いで間に合わせたところ。
もうやるまいと決めていたログイン編集を行いました。

しかし、WiKiの更新が遅いなあ…。何か方法はないだろうか。

1.書き手ルールに、自分の投下作品のWiKi掲載を推奨する文言を追加する
2.WiKiのトップで、WiKi編集者を公募する

……冴えたアイディアが見つからない。
ノントリップで、どなたかアイディアを下さい。

590名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 07:47:22 ID:KaZF7uEo0
>>589
んなことやってたのか。今はなるべく執筆のほうに集中してほしいんだけど……
俺もまとめwiki触れる人間の一人だけど、次からは執筆と、キャラの本ロワでの動向はさっさとまとめていくことにしたい。
今回まとめが遅れたのは、個人的にちょっと忙しかったってのもあるんだけど、
ひとつは、キャラまとめる時のキャラの性格書くのをちょっとおっくうに感じてしまったことと、
もうひとつは、SSをどういう風にまとめていいか、今までいまいちわかってなかったからだよ。
ある程度要領はつかめたと思うから、今後は随時SSもまとめに加えていきたい。特に断りが無ければ、投下順=時系列順で考えていいんだよな?

あと、SSは投下されたらすぐにまとめに入れていい許可がほしい。
どこか齟齬があって直すことがあったとしても、その都度まとめのほうも差し替えすればいいと思うし。
まあ、タイトル変更があったら、管理人さんに頼むしかないんだけど。

591名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 07:51:08 ID:KaZF7uEo0
×次からは執筆と
○次からはSSと

592 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:05:00 ID:40YsTNuU0
休日使って一気に書き上げました
15:15頃から投下いたします
タイトル『朝から墓場で運動かい?』

>◆viD.isZRH2氏
初投下が今イベントの初バトル、乙です
実は最初の投下後、次はこの二人予約しようと思ってたんですが、自分の思っている以上にバトルが激しくて脱帽です

593 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:15:20 ID:40YsTNuU0
時刻は朝6時を少し過ぎたところ。
東から昇ってくるはずの太陽は、まだ森の木々の高さには達していないようで辺りは薄暗い。
それでも、夜の闇とはまた違う、もうすぐ朝が来るのだという雰囲気が漂っていた。
目を凝らせば、そんな季節でもないというのに彼岸花の真っ赤な花がまるで炎のように咲き乱れている。

空の明るさと相まって神秘的な雰囲気を漂わせるこの場所は、人呼んで"再思の道"と呼ばれるところ。
自らの生に絶望した外来人が時折迷い込んでくるのだが、彼岸花に毒気を抜かれるのか生きる気力を取り戻すのである。
……尤も、そんな外来人の大半は思い直したのも束の間、この辺りに潜む妖怪に取って喰われてしまうのであるが。

ある意味では美しく、そしてある意味では儚いこの場所をとぼとぼと歩く妖怪が一人いた。
その妖怪がこの地に対して抱いた感想がこれである。

「……まったく、こんなに花が咲き乱れるなんて、本当に地上は妬ましいところね」

ブツブツと呟きながら歩を進めるのは、嫉妬心を操る妖怪、水橋パルスィである。
その能力故に疎まれ、地下に封じられた妖怪たちの中の一人であり、普段は地上と地下を結ぶ縦穴を見守っている。
滅多に人妖が行き交うことも無く、暗く閉ざされた地殻の下で過ごす彼女にとっては、紛い物とはいえ久々の地上。
かつてここを通った巫女に対し、地上の光や巡る風が妬ましいと語った彼女にとっては、咲き誇る花々も当然嫉妬の対象だ。

そんな彼女がこのイベントに参加した理由は単純明快。
退屈な日常を吹き飛ばしてくれるような、そんな面白い遊びを見逃すことなど出来なかったからだ。
除け者にされたらこの上なく参加者を妬んでやるところだったが、幸いにも参加者として選ばれて今ここに至る。
めでたく参加できたからには、一応はゲームに乗るつもりではいるのだが。

さて、彼女はずんずんと再思の道を歩いているのだが、その向きはというと森に背を向けての行軍であった。
いわば、地図で言えば会場の端っこをわざわざ目指しているのだが、そのことにも理由があった。

「……なんでせっかく地上に出られたのに好き好んであんなジメジメした暗い森に行かなくちゃいけないのよ」

まぁ、その結果向かう先も無縁塚――所謂墓場というこれまた陰気な場所なのだが。
作り物の場所に作り物の身体とはいえ、久方ぶりの地上でなんでこんな場所に追いやられているのか。
主催に対する嫉妬心というか、苛立ちというか、そういったものを募らせながらパルスィは黙々と歩を進めた。



程なくして、パルスィは無縁塚へと辿り着いた。
その名の通り無縁仏の為の墓地であり、点在する墓石がどことなく寂しさを漂わせていた。
往来のど真ん中で荷物を検める気分にもなれなかったパルスィは、適当な墓石に背中を預けて腰を下ろす。
そうして、デイパックから自分に支給された武器を取り出そうとした、まさにその時だった。

594 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:16:27 ID:40YsTNuU0
「うらめしやー」

本人は精一杯おどろおどろしく口にしたのだろうが、どことなく間の抜けた声がパルスィの背後から聞こえてきた。
当のパルスィはというと、驚きよりもむしろ支給品の確認を邪魔されたことへの苛立ちの方が強かった。
小さく舌打ちをしながら振り返り、墓石の上に佇む妖怪を見上げる格好となる。

「……何よ」
「あ、あれ? 驚かないの?」



 ◇   ◇   ◇



"呆れてものも言えない"というのはこういうことなのか、とパルスィは思う。
それほどまでに、目の前の妖怪――多々良小傘の計画は杜撰なものであった。

どうやら小傘のスタート地点はこの無縁塚だったらしい。
彼女の今の住まいと、そう変わらぬ雰囲気からのスタートに彼女は幸運を感じたらしい。
そして、小傘がいつもするように墓場に来た者を驚かせようと作戦を立案したのだった。
つまりは、相手を驚かす→参加者が荷物を放り出して逃げ出す→オーブと武器ゲット→(゚д゚)ウマー ……というものだ。

「……それで? 普段は誰か驚いてくれるの?」
「ううん、最近はもうさっぱり。墓参りに来る人が驚いてくれたりはするけどね。
 それでも昼間は明るいから驚き加減も微妙だし、夜はそもそも墓場に人なんて来ないし」
「だいたい妖怪相手にして驚いてもらえるとでも思ってたの?」
「そこはほら、ノリでなんとかなるんじゃないかなー、って」

能天気に話す小傘に、パルスィは思わず溜息をついた。
小傘の来歴自体は、デザインの悪さから皆に拾ってもらえなかった忘れ物の傘が元である。
そんな哀れな生い立ちでありながらも、この暢気な具合がパルスィにはどことなく妬ましかった。

妬ましい、といえば唐笠オバケである小傘に支給されたのが傘であったことも挙げられる。
……とはいえ、その傘はというと誰かを驚かすには少々不向きな可愛らしい日傘だったのだけれども。

本当ならすぐさまぶちのめしてやりたいところだったが、最早呆れが妬みを通り越してしまっていた。
こんなのをわざわざ相手にするのも癪だ、ということでパルスィは小傘を放っておくことにした。
やれやれ、といった表情を浮かべながらパルスィが立ち上がる。
妙な邪魔が入ったので、場所を変えて荷物の確認をしようと考えたのだ。

「……それじゃ、私はもう行くから。精々頑張って皆を驚かしてなさい」
「えー、もう行っちゃうの」
「そりゃ行くわよ」
「そんなこと言わないでさ……ね、一緒に皆を驚かす方法考えてよぉ」
「何で私が貴方のためにそんなことしなくちゃいけないのよ」

595 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:18:03 ID:40YsTNuU0
パルスィは厄介なのに付き纏われた、という具合に露骨にウンザリとした表情を見せる。
そんな彼女の心中も察することなく、小傘はパルスィのスカートの裾を掴んで離そうとしない。
ちょっと離しなさいよ、とパルスィが声を張り上げようとしたその時だった。

「……お? なんだいケンカかい? いいねぇ私も混ぜとくれよ」

期せずして全く同じタイミングでパルスィと小傘は声のする方を見遣った。
視線の先にいたのは墓石と同じ程度の背丈しかない小さな少女。
しかし、その頭から存在感たっぷりに伸びていた二本の角が、彼女がどんな種族であるかを雄弁に語っていた。
どこか聞き覚えのある声とその姿を重ね合わせたパルスィの背中を冷たい汗が伝う。

「おや? なんか見覚えがあると思ったら橋姫じゃないかい」
「橋姫?」
「あぁ、嫉妬心に駆られる下賤な妖怪さ」

相手に心当たりがあるのは向こうも同じだったらしい。
暢気に相槌を打つ小傘に対して、ご丁寧にもパルスィの正体を解説した。

「うーん、力比べをするにはあんたらじゃちと不足かもしれないねぇ。
 ま、ウォーミングアップと思って……いこうかね!」

言うが早いか、何やら棒状のものを振りかぶって目の前の少女――伊吹萃香が飛びかかってきた。
頭上に振りかぶったその棒を、二人がいた場所に叩きつける。
この初撃を、二人はすんでのところで後ろに飛び退いて躱す。
その行動も織り込み済みだったか、萃香が素早く二人との距離を詰めると今度は横一文字にその棒を薙ぎ払う。
ブゥン、と風を切る音の大きさがその力のほどを如実に表している。
しかし、この一撃も身を捩って躱したパルスィと小傘のどちらも捉えることは無かった。
空を切った棒が墓石をしたたかに打ちつけ、キィン、という金属音が響き渡る。
さすがに粉砕、とまではいかずとも墓石にはいくつかの亀裂が走り、細かい破片が辺りに飛び散った。
墓石のダメージも甚大だが、ダメージは萃香の方にもあったらしい。

「おーいちち、手が痺れちゃったよ」

萃香は一旦その棒――金属バットを手放し、痺れた掌をブンブンと何度か振った。
その隙を見計らい、パルスィと小傘は少し離れた墓石の影に身を潜める。

「え、ちょ、な、なんなのよあの娘は!?」

いきなり襲われてパニック状態の小傘が、半ベソをかきながらパルスィに訴えかける。

「あの角を見て分からないの? 鬼よ、鬼!」

急に襲われて驚いているのはパルスィも一緒である。
だが、同じ地底という身近なところに鬼がいるということで辛うじて冷静さを保つことが出来た。
とはいえ、鬼に触れることの少ない現代の地上の民はそうもいかない。
直撃こそしなかったものの、先程の攻撃の凄まじさを感じ取った小傘がもう泣き出しそうになる。

「鬼って……嘘でしょ!? あんなのにやられちゃひとたまりもないわよ!?」
「残念だけど事実よ……それにしても、あれじゃまさに"鬼に金棒"じゃない。
 まったく、貴方といいあの鬼といい、なんでこんなにおあつらえ向きの武器が当たるのかしらね、まったく妬ましい」
「冗談じゃないわよ! まだ誰も驚かしてないのにゲームオーバーなんてイヤよ!
 ……そ、そうだ貴方、あいつに対抗できる武器とか持ってないの?」
「誰かさんのせいでまだ確認できてないのよ!」

くだらない言い争いをする二人を尻目に、もう一度金属バットを握り直した萃香がのっしのっしと歩を進めてきた。
悠然と歩くその姿からは、自らの力に対する揺るぎない自信が滲み出てくるようである。

「出てきなよ。こっちが一方的にやってもつまらないじゃない。
 あんたらも妖怪なんだったら、ちょっとは抵抗してもらいたいもんだねぇ」

二人を見失ったか、萃香は声を張り上げる。
その声にビクッと体を震わせた小傘が小さな声で漏らす。

「あぁ、もうこっちに来ちゃったよぉ……
 いくら現実じゃダメージを受けないからって、殴られるのは怖いよ……」
「ああもう面倒臭い子ね!」

596 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:18:44 ID:40YsTNuU0
すっかり戦意を喪失してしまった小傘にパルスィが苛立ちを募らせる。
勿論、パルスィだって鬼と正面切って戦ってどうにかなるとも思っていない、むしろ無謀だとさえ考えている。
それでも萃香に言われたからというわけではないが、パルスィにだって妖怪の意地がある。
あの強力な妬ましい鬼に、なんとかして一泡吹かせてやりたいという思いで必死に頭を巡らした。



萃香はキョロキョロと辺りを見回しながら、逃げた二人を探す。
どこに隠れちまったんだろうねぇ、ひょっとしてもう逃げちゃったんじゃ……と呟きながら墓地を歩いていた。
と、不意に攻撃の気配を感じ、その方向へと向き直る。
視線の先では墓石の影から姿を現した橋姫が、今まさに弾幕を張ろうとしていた。

「ようやく出てきたね、やっぱりそうでなくっちゃ!」

嬉々とした表情を浮かべ、萃香が駆け出す。
標的が展開した弾幕は、その弾こそ大きいものの密度、速度共に萃香が避けるには容易いものであった。
もう一人の妖怪の姿が見えないが、萃香にはあの二人がどうにも仲間とは思えなかった。
おおかた、自分だけさっさと逃げちゃったんだろうね、と結論づけながらパルスィに迫る。

「どうした? そんな程度の弾幕じゃ私は退治できないよ!」

萃香は小刻みにステップを踏んで弾幕を躱し、強く地面を蹴って跳躍した。
そして振り上げたバットをまさにパルスィの側頭部に叩きつけようとしたその時だった。

先程までは林立する墓石の為に死角の多かった視界。
跳躍したことで広がったその視界の片隅で、二人の妖怪がこちらに背を向けて逃げていくのが見えた。
まさか、これは囮?……と思った時にはもう遅かった。
振り下ろしたバットの勢いはもう止めることが出来ず、狙い通りにその標的の側頭部を打ち抜いた。
次の瞬間、パン、と音を立てて弾けたその偽物から無数の大玉が飛び出してきた。
身長差をカバーするために跳躍したことが仇となり、今の萃香は完全に無防備の状態。

「うおぉっとぉ!?」

それでも弾速そのものが遅かったことが萃香に味方する。
空中で無理矢理に体を捻ることで何とかその大玉をグレイズすることが出来た。
その代償として、着地に失敗した彼女は地面と熱いキスを交わし、飛び掛った勢いそのままに地面をゴロゴロと転がるのだが。

「いてて……まさか身代わりの術、ってやつかね。
 なるほど、さすがに下賤な妖怪だけあって嫌らしいスペルを持ってるじゃないか」

あちこちを擦りむいてしまった萃香が、のっそりと起き上がる。
もっとも、あの弾幕の直撃を受けていればダメージはこんなものでは済まなかっただろう。
打ち所が悪ければそのままゲームから退場していたのかもしれないと思うと、さすがの萃香も安堵の溜息をつくしかなかった。



 ◇   ◇   ◇



パルスィは先ほど歩いてきた道を、全速力で引き返す羽目となっていた。
その後ろを、日傘を握り締めながら小傘が追いかけている。

597 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:19:49 ID:40YsTNuU0
「追いてかないでよ〜」
「ちょっと……なんで従いてくるのよ……!」

パルスィは怒鳴り散らしてやりたいところだったが、それも叶わなかった。
あの鬼に一泡吹かせながら逃げるためにスペルカードを発動させたまではよかった。
自らの分身を生み出し、偽物を叩けばそこから大きな弾幕が吹き出す。
舌切雀『謙虚なる富者への片恨』――それがあのスペルの正体である。

しかし、その時彼女が感じた虚脱感は明らかに異常なものであった。
これがこの場で課せられた制限というものかと、パルスィは身をもって実感することとなる。
本気で倒すのが目的でなかった分、まだ負担の軽いスペルを使ったので何とか行動できてはいるのだが。

彼岸花の群生地帯までやってきたところで、パルスィは道を外れて彼岸花の中を分け行っていく。
そしてしばらく進んだところでとうとう息切れし、そのまま仰向けに倒れ込んでしまった。
ゼイゼイと荒い呼吸をするパルスィの顔を、追いかけてきた小傘が心配そうに覗き込む。

「だ、大丈夫……?」

最早返事をするのも億劫だったパルスィは、もうあっちに行けとばかりにしっしっと、その手をヒラヒラと振る。
そんなパルスィの仕草を小傘は"大丈夫"というジェスチャーだと受け取ったらしい。
よかったぁ、と安心した表情を浮かべると、そのまま一緒にパルスィの横で仰向けに寝転がった。
嗚呼擦れ違い、言葉にしなければ伝わらない思いというものが確かにあるのだ。

(ちょっと……コイツこのまま私にくっついてくるつもりじゃないでしょうね……)

まだ呼吸の整わないパルスィの脳裏にイヤな予感がよぎった。
おまけに、あの程度の攻撃では鬼は討ち果たせていないだろうという思いもある。
そんなモヤモヤした胸中とは裏腹に、徐々に明るくなってくる空が彼女の視界を埋め尽くしているのにも苛立っていた。

(ああもう……何もかも妬ましいんだから!)


【A-5 再思の道 朝】
【水橋パルスィ】
[状態]:疲労(中)
残り体力(65/100)
[装備]:無し
[道具]:オーブ×2 小吉ガチャ×1 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:一応ゲームに乗る
1.萃香から逃げ延びる
2.面倒臭い同行者=小傘をどうにかしたい

【多々良小傘】
[状態]疲労(小)
残り体力(95/100)
[装備]:レミリア・スカーレットの日傘
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:みんなを驚かしてオーブと武器をゲット
1.萃香からパルスィと一緒に逃げる
2.どうやったらみんな驚いてくれるのかな?

※レミリア・スカーレットの日傘は、日光を遮断できるだけの普通の日傘です。
 可愛らしいデザインと色合いであること以外に特徴はありません。



 ◇   ◇   ◇



二人を取り逃がした萃香は、ふぅっと一息ついてその場に腰を落ち着けた。
自らの力に制限が加えられているということは、パルスィだけでなく萃香もまた感じていたことだった。
鬼である自分の力をもってすれば、墓石を粉々に粉砕することも可能だっただろう。
そもそも、金属バットの方が彼女の力について来られなかったのかもしれない。
それでもなお、萃香のパワーは他の参加者からすれば別格のものではあるのだが。

598 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:21:13 ID:40YsTNuU0
「やれやれ、いきなり逃がしちゃったかぁ」

ま、ウォーミングアップだし、と頭をポリポリと掻きながら萃香は東の空を見上げる。
森の向こうから徐々に明るくなってくる空を見ながら、朝から一杯やりたいもんだねぇ、と一人ごちる。
まして運動の後の一杯なんて美味しいに決まっているじゃないか、と。



……とまぁ、一見ノリノリでゲームに乗っかっているように見える萃香だが、その思いは存外に重たい。
幻想郷の妖怪たちの間で空前のブームとなっているバトル・ロワイアル。
これを現実に実行に移してしまえば、自らの手で首を絞めるようなものであることは萃香ももちろん承知していた。

そんな折に開かれたこのイベントに萃香が参加を決めた理由。
それは鬼という強大な種族である自分が力を振るうことで、木っ端妖怪共に対する抑止力になるのではないかという思いがあった。
実際にプログラムを、きちんとした組織もないままに実行すれば、あの鬼にコテンパンにやられてしまうのではないか。
そうした思いを、このバトロワごっこを見ている者たちに植えつけることがひとつの目的だった。
普段の萃香を知る者なら、彼女がイベントと真剣勝負の違いを弁えていることくらいは承知の上である。
だが、そうでない者からすれば彼女の存在はプログラムを開催する上で一つの驚異という重石になるはずだ。
……というのが、浅いながらも萃香の巡らせた考えである。
もちろん宴会好きの彼女だ、純粋にこのイベントを楽しもうという意思も多分にこの場には含まれてはいるのだが。

そうして迎えた最初の戦闘。
相手を倒すことが出来ればベストであったが、その目的は萃香の言葉通り"ウォーミングアップ"にあった。
能力に制限が付いているというこの場において、自分の力がどれほど枷を付けられているか。
それを測るということが、大きな目的である。
橋姫含め二人を取り逃がしはしたが、ある程度自分に課せられた制限は把握出来た。
萃香にとっては上出来と言ってもいいだろう。



「さぁて、どうしようかねぇ」

手元に酒が無いことを残念がりながら、萃香が立ち上がる。
あの二人を追いかけてもいいけれど、もうあの二人にはたっぷり恐怖は植え付けられたとも萃香は思っている。
ならば、人の集まりそうな場所でも目指して大暴れしてやろうか、と萃香はデイパックから地図を取り出した。

「うへぇ、どこ行くにしても遠いじゃないの」

萃香は苦笑した。
地図でも端っこにあたる無縁塚からは、他のどのポイントもかなりの距離が離れている。
かといって、この無縁塚が人の集まるポイントだとも思えなかった。
精々、この近くでスタートした参加者がガチャガチャ目当てで来るかどうか、といったところだろう。

「さてと……どこに行こうかな」


【A-5 無縁塚 朝】
【伊吹萃香】
[状態]あちこちに擦り傷
残り体力(98/100)
[装備]:金属バット
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:鬼の力を見せつける
1.人の集まる場所で暴れたい

599 ◆shCEdpbZWw:2012/01/23(月) 15:26:43 ID:40YsTNuU0
投下は以上です
次の参加はしばらく先の話になりそうです(別の場所でも書いているものでして)
何かご指摘ございましたらどしどしどうぞ

600名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 16:25:59 ID:BN2XVh8Y0
乙ー
スペルを良い感じに使ってきたな
パルスィと小傘の今後も気になる
萃香の目的も面白い。自らを抑止力にする、ときたか

601 ◆wcZeL85Wks:2012/01/23(月) 17:55:31 ID:N7UaSAPc0
>>590
ありがとう。
この企画は通常のパロロワと立ち上げ方が違うので、
WiKi編集者が少ない事は、きっと予想できた事なんですよね。ちょっと目算が甘かった。
しばらくSSの執筆を減らして、落ち着くまでWiKi編集に回ります。

でも、私がもう少しで忙しくなるので、そのときにいきなりWiKiの更新が止まらないか不安。
やっぱり、ルールレベルでの調整が必要かも。

また、本スレだけでリレーしてる割に、作品投下ペースに比べて、感想が少ないのも難点ですね。
WiKiも読み手目線で改造する必要がありそう。
でも、あまりやりすぎると更新が大変になるんだよなあ…。

>>特に断りが無ければ、投下順=時系列順で考えていいんだよな?
はい、その通りです。

>>キャラまとめる時のキャラの性格書くのをちょっとおっくうに感じてしまった
キャラ紹介(性格等)は本来は、アニロワなど複数の参加作品を持つ企画で、参戦キャラをすべて把握する事が実質難しい時に、
皆の認識を揃える目的で作成する項目なので、蓮子以外は必須でもない気がします
勿論、WiKiが充実すると企画が盛り上がるのですが、優先順位は低いかな

>>あと、SSは投下されたらすぐにまとめに入れていい許可がほしい。
>>どこか齟齬があって直すことがあったとしても、その都度まとめのほうも差し替えすればいいと思うし。
荒らしには、この板だけでも対応可能ですしね。
編集ガイドラインを修正しましょう
↓こちらが修正案

"
②本編SSのページ作成
本スレに投下完了後、いつでもページを作成してください 。"



>>まあ、タイトル変更があったら、管理人さんに頼むしかないんだけど。
任せてくだせえ、へへへ

>>
◆shCEdpbZWw

投下乙かれ。
なにより萃香の目的には驚いた。こいつは想定外のスケールだ。
小傘&パルスィのペアも、毒とほのぼのの塩梅がいい感じ。小傘の(゚д゚)ウマーは反則だよw
いつか、このコンビはリレーしたいなあ。でも、倍率高そうだ。

あと、せせこましいところを一点だけ。
小傘の日傘なのですが、レミリア・スカーレットの日傘はルール上の固有アイテムなので、これだと中吉扱いになります。
紅い吸血鬼の日傘(レミリア・スカーレットの日傘)と 改めた方がいいかも。

602 ◆viD.isZRH2:2012/01/23(月) 19:41:20 ID:99ZmWMdI0
>>◆shCEdpbZWw
投下乙です

だめだこの傘・・・早くなんとかしないとw
パルスィは厄介なものに捕まったなぁ・・・w

萃香は萃香なりの考えで動いてるなぁ
鬼だけに激戦区にでも放り込むと意地でも見せつけてきそうだ

603名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 20:09:16 ID:KaZF7uEo0
>>587
今さらだが乙。
幽香の貫禄っぷりがいいなぁ。こいしのマイペースっぷりもらしいなぁ。
この二人らしいバトルシーンだった。しかし本当にこの後どうなるんだろう。

>>599
乙。
パルスィは面倒見がいいなぁ。やはりというか、萃香は要注意人物になりそうだな。
パルスィは小傘とのコンビが吉と出るか凶と出るか。

>>601
もろもろ了解。早速SSまとめてきたよ。
SSページ作るだけでなくて、各書き手ページとか時系列順投下順とか前のページからのリンクとかも、
色々ページを編集する手間がいるんだな。こりゃ確かに一人では時間もかかるわな。
キャラはもうちょっと待って。

感想少ないのか? これだけのペースでSSが投稿されたら、読むほうも一苦労だと思うんだけど。

604名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 21:39:02 ID:3cKjtmJ60
>>587
おつ。さすが貫禄の幽香さんやでぇ。
こいしはヤンデレの匂いがしてすごい好み

>>599もおつ。
パルスィ小傘コンビは吉か凶かは置いといて面白い事になる未来しか見えないwww
萃香はいい感じにゲームを掻き回してくれそうだな。

605 ◆wcZeL85Wks:2012/01/23(月) 22:47:13 ID:1Wqz2CR.0
>>603
>>感想少ないのか? これだけのペースでSSが投稿されたら、読むほうも一苦労だと思うんだけど。
そうだね。投稿ペースが早いからこうなるのが自然かも。
嬉しい悲鳴だ。始まる前はもっと過疎り気味に進行するものだと思ってた。
ただ、WiKiは読みやすいように改造したい。


しかし、このロワは参加者が感情をフックできるポイントが多いんだな。
ここまで参加者のスタンスが多彩になるとは思わなんだ。

606 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:03:07 ID:4/Rm3pvM0
>>◆viD.isZRH2氏
投下お疲れ様です。
殺し合いのはずなのに和やかなこの雰囲気、まさに本ロワならではですね。
二人ともとても可愛らしい。

>>◆shCEdpbZWw氏
こちらも投下お疲れ様です。
パルスィと小傘の凸凹コンビ誕生ですね。これからどうなるのやら。
萃香は単純に戦いを楽しんでるのかな? と思っていましたが、彼女なりに考えているようで。
今後話がどのように発展していくか楽しみですね。

自分も書きあがったので、特に問題が無ければ今から投下します。

607 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:05:14 ID:4/Rm3pvM0
冷たい岩肌の感触を受けながら、彼女――ミスティア・ローレライはゆっくりとうつ伏せになっていた自分の体を起こした。
後頭部をさすりながら、身体的な特徴である背中の羽毛を動かしてみて、怪我の有無を確かめる。
オープニングセレモニーで八坂神奈子が拳銃を乱射した時、彼女は逃げ惑う群集の雪崩に押されて躓き倒れてしまった。
そしてそのままの情けない格好で会場に転送されてしまったのである。羽毛は乱れていたが、幸いにも傷はなかった。

「うう、ひどい目にあったわ……。これからもっとひどい事になりそうだけど」

不満を漏らしながら服についた砂利を軽く払うと、ミスティアは視線を右往左往させて辺りの様子を伺った。
太陽を遮る物がなく、眩い朝日に照らされる己の周囲に人影がない事を確認すると、ミスティアは安堵した。いきなり攻撃を受けるような事態は無さそうだったからだ。
幸いにも、すぐ近くに大きな岩があったので、その傍に身を屈めて一旦隠れる事にした。

……ミスティアは、バトルロワイヤルごっこにはそれほど乗り気ではなかった。
己の能力が戦闘に秀でたものではない事は自覚していたし、セレモニーで数多くの強者を目の当たりにしてその思いを強くしていた。
それにも関わらず、参加を申し出たのはどうしても叶えたい願い事があったからだ。

その願い事とは、鳥を使った料理の撲滅。
彼女はその為に、せめて焼き鳥だけでもなくそうと、夜な夜な屋台を引いて八目鰻を振舞っているのだ。
絶対に優勝して、鳥肉料理を無くしてみせる……ゲームが始まったまさに今、彼女はその意気込みを更に強いものとした

「そういえば、この中に何か入ってるんだっけ」

主催者の説明を思い出したミスティアは、ディパックを地面に降ろして開封し、中身を漁る。
神社で受けた説明では、支給品はランダムだが中には武器になるような物もあると言っていた気がする。
自分の能力は直接的な戦闘に不向きなので、それを補ってくれる武器の類があればと思う。

「なにこれ……?」

地図や方位磁石といった支給品の道具類に紛れて、黒い筒状の物体があるのをミスティアは見つけた。
それを手に取り、矯めつ眇めつ観察したが、用途は全くわからない。
ため息をついて、次の道具を探そうとしたその時、ディパックの中に一枚の紙があった。支給品の説明書だった。

「……武器、だよね? しかもこれって超当たりなんじゃないの!? やったわ!」

説明書を流し読みしたミスティアは、歓喜の表情で黒い筒状の物体を掲げた。その支給品は強力な武器らしいとわかったからだ。
ミスティアはディパックを背負い、早速その武器を手にして目的達成の為に獲物を探し出す事にした。

608 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:06:07 ID:4/Rm3pvM0
最初の標的は、簡単に見つかった。
ミスティアが行動を始めてすぐ、山林地帯から人影が出てきたのを目撃したのだ。
自分と同じデザインのディパックを背負った、淡い紫色の髪の少女だ。黄色のリボンで髪を後ろにまとめてポニーテールにしている。
山林地帯で調達してきたのか、手にはそれなりに太さのある真っ直ぐな木の棒が握られていた。

今の所こちらに気づいた様子はない。慎重深い相手のようで、周囲を警戒しながらゆっくりと歩いている。
だが、後方には素人でもわかる程の隙をさらけ出していた。格好の獲物だと、ミスティアは思った。
一見したところ、ポニーテールの少女の武器はあの木の棒だけらしい。となれば、恐らく支給されたのは武器でないとわかる。
見知った相手ではないので能力も不明だが、木の棒に頼るような相手が、そんなに強い力を持っているものだろうか。

「まずは一人目ね〜」

ミスティアは歌を口ずさみたくなる程気持ちが浮ついていた。ポニーテールの少女の後を追って、ミスティアも歩き出す。
一歩、一歩、一歩……両者の距離は徐々に狭まっていく。
気配を殺して接近し、一撃の元に倒す。彼女の脳裏には既にその青写真が浮かび上がっていた。

――今!

絶好の間合いに入る。ミスティアは武器を構え、少女の無防備な背後に襲い掛からんと地面を蹴って飛び出した。

だが、その瞬間。
ポニーテールの少女はそれを待っていたように振り向き、何かを放った。
眼前に赤と白と青の模様が広がる。ほんの一瞬ではあるが、ミスティアは完全に視界を塞がれたのだ。
危機を感じて、咄嗟にミスティアは手にした武器を振るう。しかし、その武器が彼女の望み通りに機能する事はなかった。

この時点でミスティアは二つのミスをしていた。支給された武器が高度な科学の産物だったのに、説明書を熟読しなかった事。
そして、狙った相手が格好の獲物などではなく、こんな一瞬の隙さえも有効に活用できる手練の腕前の持ち主だった事だ。

「かかったわね!」

鋭い声が飛ぶと、ミスティアの側頭部に衝撃が走った。世界が揺れ、脳震盪を起こしかける。ポニーテールの少女が木の棒を思い切り振るって、打撃を見舞ったのだ。
相手は容赦する事なく怯んだミスティアに連続で殴りかかった。肉体の各所に仮想空間とは思えない鈍い痛みが襲う。

ようやく視界を塞いでいた物を振り払った時、ミスティアからは既に戦意が失われていた。
格好の獲物だと思った相手は、その実かなりの強者だった事に気がついたのだ。
半ば破れかぶれになって役に立たない武器を相手に投擲する。相手は、驚くような表情を浮かべて、隙を作った。

体勢を立て直すべく、ミスティアは一目散に逃走を図る。後ろを振り向くと、遅れてポニーテールの少女が追いかけてきた。
こうなるとなかなか見逃してくれそうにない。だから彼女は、生き残る為に歌った。

609 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:07:17 ID:4/Rm3pvM0
ミスティア・ローレライは夜雀の妖怪である。その歌声には人を惑わし、判断力を鈍らせる効果がある。
再び振り返ると、明らかにポニーテールの少女の動きは鈍くなっているのがわかった。
だが、同時に肉体に深く圧し掛かる疲労感――あらゆる能力の行使には、相応の体力を消費する。主催者の言葉を思い出す。
歌い続けていれば、先にこちらが倒れてしまう。逃げ切るには、どうすればいいのか。
周囲に視線を走らせる。森林地帯に逃げ込む方法もある。しかし、落ち葉や木の枝を踏めば森に痕跡を残し、追跡を受けるだろう。確実に安全とはいえない。

纏まらない思考を重ねながら走るミスティアの目が川に留まった。自分の進行方向と同じ向きに流れている。
咄嗟、直感的に思いつく逃走経路。視線を遠くにやって川流れの向かう先を見ると、途中で途切れ滝になっているようだった。
三度背後を振り向けば、ポニーテールの少女の姿が小さく見える。決断を急がなくてはならない。

「あの様子だと、普通に逃げただけじゃ駄目。だったらこれが一番、確実な方法よね……!」

逡巡は一瞬だった。ミスティアは本能的に決意を固めて助走をつけると、滝に向かって身を投げた。



大きな水の飛沫が弾けた。ミスティアが勢いよく滝壺に飛び込んだのだ。しかし、身を投げたそのままの勢いで飛び込んだ訳ではない。
滝壺が眼下に迫ったその時点で減速すべく、必死に羽ばたいて飛行を試みていた。それでも予想外に能力の制限が強く、落下速度を殺しきれなかったのだが。

「いたたた……あいつは追ってこないみたいね。これからどうしよう……」

水中でもがいていたミスティアが、水面に出てきた。ごほごほと苦しそうに水を吐き出す。
振り仰ぎ、滝の上を警戒して眺めるが、敵対者がここまで追いかけてくる様子はない。ミスティアはほっと胸をなでおろした。
しかし、安心してばかりもいられない。滝壺の心地よい冷水に身を委ねながら、ミスティアは考える。

戦闘に役立ちそうな自分の能力は主に二つある。鳥目にする事と、歌声で人を惑わす事。
しかし、そのどちらも敵を倒す決定力に欠けるのだ。しかも、鳥目は夜にならない限り効き目がない。
自分が勝利するには、武器が必要不可欠なのだ。

弾幕を駆使して他の参加者を倒しアイテムを奪うか、ガチャガチャで二つしかないオーブをアイテムと交換してもらうか。
どちらもリスクのある道だ。あるいは、最初のスタンスとは全く方向性の違う、第三の道を選ぶ必要に迫られるかもしれない。

しばし清らかな冷水に体をたゆたわせ悩んでいたミスティアだが、ともあれ陸に上がる事にした。
どの道を選ぶにしても、まずはあのポニーテールの少女から遠ざかろう。そう思って、足早に川沿いの陸地を南下し始めた。

610 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:08:02 ID:4/Rm3pvM0
「逃がしたわね……」

ポニーテールの少女――綿月依姫は、残念そうに言って眼下から視線を引き上げた。風に揺られて、薄紫の髪が靡く。
羽の生えた妖怪の姿は既に見えない。流れ落ちる滝の水が下で霧となっているので、遠目にはわからないのだ。
飛び降りて追撃も不可能ではないが、下で待ち構えている可能性がある。普段ならばともかく、能力の制限下にある現状は迂闊な行動を避けるべきだろう。

「まぁ、いいか……まともな武器も手に入った事だし……。
 地上の妖怪には、この武器の使い方はわからなかったみたいね。もしも理解していたなら……」

依姫が黒い筒状の物体を取り出して操作すると、筒の先から真っ直ぐに光が伸びた。まるで光の剣だ。
木の棒を宙に放り、斜めに振り下ろす。抵抗を感じる事なく、棒は真っ二つに切れて落ちた。その断面は薄ら焦げている。この武器は刀身がエネルギーで構成された剣なのである。
その外観が月の宮殿の門番などが佩く剣と殆ど同じなので、彼女は使用法を即座に理解した。出力は本物より低く抑えられていたが、それでも強力な武器には違いない。

そんな武器を、敵は持っていたのである。実は敵の存在には、最初に邂逅した時点で感づいていた。羽が岩の後ろから露出していたのを目ざとく見つけていたのだ。
虚を突く為にあえて気づかない振りをして先に仕掛けさせたが、もしも敵が武器の使い方を理解していたら。あの歌声と合わせて強襲してきたら。

「それでも、能力を使えば切り抜けられたでしょうけど、私も無事では済まなかったかもしれない。
 制限も思いのほか強いみたいだし……これからはもっと余裕のある戦い方を心がけないと」

神降ろし。己の身を神霊の依代として、神の力を借りて使役する。それが依姫の能力だ。本来は正式な儀式を必要とするが、依姫は少ない例外である。
その能力の強大さは、依姫自身がよく存じていた。制限如何によっては、このゲームが成立しない程なのだ。
依姫は支給品を確認した後、武器を作ると同時に能力制限を確認すべく、金山彦命を降ろして剣を作成を試みていた。

……結果は芳しくなかった。己の身に宿った神格は、「本物」の神格でないと、すぐに理解した。
普段ならば無数の剣をあっという間に生み出せるのに、今は剣をの形状を象る事さえ覚束ない。
体力の消耗もはっきりと実感できた。この様子では、恐らく一振りの剣を作成するのにも、かなりの時間と体力が必要だろう。

それならばと次に依姫は支給品に含まれていた時計の金属部品の分解と再構成を行った。いつもより時間はかかったもののこれは成功した。
この事から土壌に含まれる金属を再構成できないかと考えたが、上手くいかなかった。制限なのか、そも仮想空間の土壌に金属が含まれていないのか。
手持ちの道具類の金属を再構成してもフォーク一本が関の山だろうし、獲物として剣を欲するなら金属の塊でも見つけ出さなければいけない。

時間と体力を消費して一から剣を作るか。あるいは金属類を見つけてそれを剣に変えるか。
何れにしろゲーム開始直後の状況下で迂闊な真似は危険と判断し、安全を確保するまで剣は諦めようと思った矢先に今回の出来事。まさに僥倖だった。

611 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:08:32 ID:4/Rm3pvM0
「これは月の神々の思し召しかなのかもね。見ててください、八意様。私は必ずや勝利を納め、月の力を地上の奴らに知らしめます」

光の刀身を消して依姫は天を仰ぐ。月の都の暗い空と違って、どこまでも青い空が広がっている。その天に語りかけるように依姫は強く宣言した。
彼女の狙いはただ一つ、単独優勝だけである。主催者が説明した大会の勝利条件には考えさせられる条項があったが、それでも依姫の意思は揺るがなかった。
そこに如何なる思惑があろうとも、誇りある高貴な月の民が地上の人間や妖怪と馴れ合う必要はどこにもないからだ。

本来なら依姫も殺し合いなど本意ではないし、浄土の民が生き残る事を至上の結果として争う、穢れに満ちた行為に賛同はできるはずがない
神社で発端となるバトルロワイヤルの説明とその影響を聞いた時は、そんな死の匂いを強くする行為を楽しむから、地上の生物には寿命が生起するのだと呆れ果てたくらいである。
そんな彼女が何故ゲームに参加しているのか。それは境界の妖怪、神隠しの主犯、八雲紫の仕業であった。月の都でだらけた玉兎達を訓練していた最中にいきなり地上に落とされたのだ。

もちろん、それだけならいくらでも打つ手はあった。しかし、そこで昔の師である八意××様が出てきて参加を強く要請してきたのだ。
全ての死が嘘となる世界では、穢れもまた嘘になる。虚構の死の匂いに身を浸し続けても、月の民に影響はない。師はそう言った。
月では罪人扱いの師だが、依姫の尊敬は昔も今も変わらない。依姫はその言葉を信じて、参加を渋々と承諾した。そして参加する以上求められるのは勝利しかない。

しかも、ただの勝利では彼女の矜持が許さない。圧倒的な力の差を見せ付けて優勝の栄冠に輝く。目的は、それ以外にない。
何でも願い事を一つ叶える、という主催者の言葉も依姫の胸を打つ事はなかった。
月の科学力はとうの昔に物質的豊かさを完全に満たす領域まで発展してるし、八意様達には色々と思うところはあれど、彼女らの心情を慮れば今更それを口に出すのは無粋だ。
優勝したら二度と月面侵攻をさせないと約束させようか、あるいはこの優れた仮想空間の技術を持ち帰り玉兎達に実戦形式の訓練を積ませようか。
漠然とそのような事は考えていたが、あくまで二の次だ。

「道を探して滝の麓に下りても、恐らくもういないわね。他の参加者を探す事にしましょう」

一人ごちて依姫は来た道を引き返し、敵の隙を作り出す為に最初に使用した道具を回収する事にした。
岩場を乗り越え、歩き出してから程なく地面に赤と白と青の模様が描かれた大きな布が広がっているのを発見すると、彼女はそれを拾い上げた。
依姫はそれが何か知っていた。かつて、表側の月に立てられた地上人の旗である。月の民の間では、それはアポロの旗と呼ばれていた。

旗を改めて観察する。赤線と白線の横縞、四角に区切られた左上の青地に配置された多数の白い星。
説明書によれば、赤は勇気、白は真実、青は正義を示すという。
これが支給品だと知った時は主催者の恣意を疑わずにはいられなかったが、思いがけず役に立ってくれた。
先程のような奇策はそう何度も通用しないだろうが、かなり丈夫な生地なので使い道はあるだろう。

綿月依姫は往く。優勝を勝ち取る為に。真紅の双眸に強い意志の光を宿して。

612 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:09:03 ID:4/Rm3pvM0
【F-2・川沿いの陸地・朝】
【ミスティア・ローレライ】
[状態]:体の数箇所に打撲傷、疲労(中)、びしょ濡れ
残り体力(65/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:優勝して、望みを叶える
1:これからどうしよう……
2:ひとまず武器を調達する?
3:ポニーテールの少女(依姫)に対する恐怖

【F-1・妖怪の山・朝】
【綿月依姫】
[状態]:疲労(小)
残り体力(90/100)
[装備]:光の剣、星の旗
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:圧倒的な力の差を見せ付けて単独優勝
1:参加者を見つけ次第倒す
2:地上の人間や妖怪とは馴れ合わない

《備考》
金山彦命を降ろして、能力の行使を試みました。
金属の作成には多量の時間を必要とし、体力もかなり消費するみたいです。
金属の分解・再構成の方は比較的容易ですが、こちらも多少の時間と体力は必要な模様。

【武器・道具解説】
「光の剣」
月の宮殿の門番が所持していたライトセーバー型の武器(儚月抄第七話登場)の劣化品。通常は柄だけの状態で、スイッチを入れるとエネルギーの刀身を形成する。
その性質上、刀剣類やバックラー(小型の盾)での防御は困難。攻撃力も高い優れた武器だが、エネルギーが切れると使用できなくなる。

「アポロの旗」
昔、地上の人間が月に立てた物と同じデザインの旗。かなり丈夫な生地で作られているようだ。
赤線と白線を組み合わせた横縞、四角に区切られた左上の青地のカントンに五十の白い星が規則正しく並ぶ。ぶっちゃけ星条旗。
ちなみに本物は地上に投げ返され、幻想郷で光の三妖精の玩具になっていた(三月精第一部三話、儚月抄第一話)。

613 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/23(月) 23:10:27 ID:4/Rm3pvM0
以上です。タイトルは『オールド・グローリー』。

614名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 23:31:12 ID:KaZF7uEo0
やっぱりキャラまとめは一苦労だなぁ。ちょっとずつ進めることにするよ。

>>599
ごめん今さら気づいた。
レミリア・スカーレットの日傘は、名前を変えたほうがいい。
劣化品は名称に固有名詞を使わず、逆に固有名詞を使うアイテムは強化版として出すということに決まってたはず。

>>613
乙。みすちーはいきなり厄介なのに当たったなぁ。
光の剣は、収納が便利な日本刀扱いくらいかな? 依姫は単独勝利狙い一本か、茨の道だがどうなることやら。

>>605
「参加者が死ぬのを恐れる必要が無い」ってのが大きいよね。
てゐなんか一番それが顕著だな。萃香にしても、ゲームの後のことを考えて行動してるのが特徴か。
ちなみに今のところのキャラの目的をざっとまとめると。

フラン:とりあえずサーチ&デストロイ
蓮子:目いっぱい楽しんでやる
リグル:蟲のために優勝狙い
ナズーリン:リグルを手伝う形で優勝狙い
小町:上司の命令でなんか善行しないといけない、ああめんどくさい
チルノ:遊ぶことで頭がいっぱい
妖夢:強いやつと戦いたい
てゐ:ゲームにかこつけて恩を売りつける
椛:なるべくなら優勝狙い
咲夜:現在目的未定
幽香:いろんな強いやつと戦いたい
こいし:殺戮を楽しみたい
パルスィ:現在目的未定
小傘:驚かすのが目的なのか殺すのが目的なのかわからない
萃香:鬼の存在感を知らしめる、戦いは戦いで楽しむ
ミスティア:鳥料理撲滅のために優勝狙い
依姫:マーダー、単独優勝狙い

……おお、見事にバラバラ。無理やりまとめると、
マーダー目的がフラン、こいし
殺しに限らず、戦いそのものが目的なのが妖夢、幽香
方針にはこだわらないが優勝狙いがリグル、ナズーリン、椛、ミスティア
マーダー化による優勝狙いが依姫
ゲームでの勝利や戦い以外に主目的があるのが小町、てゐ、萃香
そもそも殺し合いに参加する気があるのか不明なのがチルノ、小傘、
で、目的未定がパルスィ、咲夜と。

615名前が無い程度の能力:2012/01/23(月) 23:47:54 ID:DNmOhXiM0
>>613
投下乙
好機を絶望に変えるミスティのおっちょこちょいは、もう仕方ないね
しかし依姫が怖すぎる。ラスボスオーラが半端ないわ

ところで、光の剣はどうしよう
念のためエネルギー残量を表記する事にした上で、おおまかな目安として、
鍔迫り合いの戦いを何戦こなせるかは明記した方がいいかも

ウージーより少し上が上限として、
大当たりアイテムならば……何戦いけるかな

>>614
まとめアリ

あと、それを見て思った。
通常のロワならば、
他者の死をどう扱うかで参加者のスタンスを大まかに分けられるが、
本ロワではそれが出来ないらしいw
……いまさら気付いたよ。



キャラ紹介欄の【スタンス】の項目と【勝利時の願い事】の項目を統合するか、
両方とも撤廃した方がいいかもね
編集するときに、どんなテンプレスタンスを振ってもしっくりこない、あの絶望感たるやw

616 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/24(火) 00:09:05 ID:ks.LlJa.0
>>614
まとめお疲れ様です。本当にスタンスは様々ですね。
光の剣については、当たりアイテムなので普通の日本刀よりは強力かなと考えてます。

>>615
エネルギー残量については自分も考えたのですが、後の書き手の自由度を考えて書きませんでした。
自分の中ではずっと点していると一時間程度でエネルギー切れになるくらいに考えていましたが……。
それと、説明にもありますが鍔迫り合いはできません。それが特徴でもあります。

617名前が無い程度の能力:2012/01/24(火) 00:16:27 ID:qO0YI4P20
>>613
投稿乙ー
みすちー折角のチャンスだったのに……明るいうちは鳥目にする力は意味無いから、正面から戦っていくのは厳しそうね
依姫は能力関係無しに強い。ラスボスになりそうなキャラだなー
あと、細かいところで歌で惑わせる能力と鳥目にする術は別物って原作設定が守られててよかった
光の剣のエネルギー残量は後の書き手任せでいいと思う。その方が書く楽しみが増えるし

618 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/24(火) 00:35:07 ID:ks.LlJa.0
わざわざ報告するような事ではないですが、念の為
拙作で「アポロの旗」が「星の旗」となっていたミスを修正しました

619名前が無い程度の能力:2012/01/24(火) 04:56:43 ID:pK5gqP3U0
>>613
投下乙です
やべぇよっちゃんこえええ・・・・
ここで無双するのか・・・?

というかみすちいきなりやばいのと会ってよく生きてたなぁ・・・
ガンバレ!

620 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 06:18:36 ID:eUzB7q4E0
予約しておいたSSですが、期限を過ぎてしまいました。
誠に申し訳ない。ルールに従い、予約は破棄となります。

621 ◆viD.isZRH2:2012/01/24(火) 06:50:28 ID:pK5gqP3U0
>>620
あらら・・・残念ですが仕方ないですね。
4人丸々は無理ですが2~3人だけなら構想があるので予約が無ければ頑張るかも・・・。


色々思いついたので
レミリア・スカーレット、豊聡耳神子 で予約します。

神子のほうはまだ性格が掴みづらいところはあるのですけどね・・・

622 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 07:51:31 ID:eUzB7q4E0
>>621
さきほど、状態表とタイトル以外は出来上がりました。霊夢のパートはバッサリと削除しました。
でも、本編の投下は今晩以降になりそうです。

623 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 07:52:01 ID:eUzB7q4E0
本編→SS

624名前が無い程度の能力:2012/01/24(火) 08:35:32 ID:kOXnLgl.O
えーと、つまり今のタイミングで霊夢、魔理沙、早苗、マミゾウで予約するのは、ルール上は問題無い、
もしこれらのキャラで予約が入ったら、◆wcZeL85WksさんはSS投下しても、本編採用されない可能性が高い、ってことかな。

いや、俺が予約したいとかじゃなくて、ルール確認の話ね。

625 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 20:06:31 ID:nf5am8lg0
>>624
はい、そういうルールです。
もう遠慮せず、どんどん予約しちゃってください。
このような場合、たとえ没になっても、作品は番外に残ります。

626 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/24(火) 22:33:11 ID:ks.LlJa.0
まあルール上は大丈夫でも、遠慮してしまいそうですよね
よっぽど延滞して連絡もない状況なら、話は別でしょうが

それはさておき、アリスとリリカを予約します

627名前が無い程度の能力:2012/01/24(火) 23:09:14 ID:PjIOv29o0
>>625
まあ予約が来るとも限らんし、ガンガレー。

>>626
アリスがある意味一番難しいよね。二次創作のキャラ幅が大きい分、原作寄りキャラ像の解釈が難しいというか。
ともあれガンガレー。

628 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:33:35 ID:nf5am8lg0
やっとまとまった時間が来た…
40分ぐらいから投下します

629 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:40:52 ID:nf5am8lg0
『アイデンティティー』

 気が付くと、東風谷早苗は鬱蒼と生い茂る木立ちの中に立っていた。白みがかった木漏れ日が、腐葉土を薄く照らしている。
 早苗は、すぐさま周囲を見回した。近くの大木の下に、おそらくは自分へ支給されたデイパックを発見した。近くに他の参加者の気配がない事を確認してから、デイパックに近寄り、ランダムアイテムに期待を抱しながら、中身を確認する。
 早苗は落胆した。彼女の支給品は、なんの変哲もないただのフォークだったのだ。
 こんなものでどう戦えと言うですか、と早苗は嘆いた。嘆いて、そして苦笑した。これはこてこての大ハズレだ。原作『バトルロワイアル』から出典を予想される支給品の中でも、このフォークが一番のハズレくじだろう。
 だが、ならばこそ、ここに一つ確かな事がある。要するに、早苗は主催者の八坂神奈子から依怙贔屓を受けていないのだ。もしかしたら、神奈子は家族だからこそ早苗に厳しく当たり、こうして支給品で冷遇したのかもしれない。否、きっとそうだろう。
 これは信頼の裏返しですね、と早苗は好意的に解釈した。彼女もまた、神奈子と同じ決意を固めていたのだ。

 バトロワごっこにおける通常の勝利条件は、参加者全員で疑似的に殺し合い、最後にひとりになる事だ。だが、早苗はこれを望まない。主催者を身内に持つ自分が、この方法で勝利しても不名誉にしかならないだろう。
 ならば、もはや目指すべき道は一つしかない。大会進行役、八坂神奈子の打倒による隠し勝利条件の成立だ。他の参加者たちと糾合し、彼らと共に、神奈子のいる紅魔館を攻城する。家族だらこそ容赦はすまい、と早苗は心に決めていた。
 ――バーンッ!
と、不意に重い銃声が鳴った。早苗は急いでデイパックを拾い上げて、近くの物陰に身をひそめた。挙動不審ぎみに辺りを見回すも、着弾の気配や追撃の銃声はない。
早苗は強く、フォークを握りしめた。神奈子の厳しい信頼が、彼女に勇気を与えてくれた。

* * *

630 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:41:43 ID:nf5am8lg0
ディパックからショットガン(レミントンM31RS)を引き当てた霧雨魔理沙は、まず最初に頭上の虚空を撃った。周囲の参加者たちに、自分の居場所を教えるためだ。
 このゲームにおいて、先立つ物は一にも二にもまず仲間だ。少なくとも、魔理沙はそう考えている。仲間はいい。敵を大勢で袋叩きにするのにも使えるし、いざ定時放送の前にオーブ不足とあらば、非常食(裏切ってオーブを奪取)にも出来る。
 だが、そんな仲間が欲しければ、まず他の参加者と出会わなければならない。リスクは絶大だ。出会って、さあ交渉しましょうと事を運べる相手が何割いるか。好戦的なヴァンパイアや、鬼と出くわして、悪い方向に転がった日には目も当てられない。
ゆえに、仕掛けるならば敢えて今だ。今ならば、たとえデカい面した月人だろうが、このショットガンひとつで対抗できる。無論、相手が自分より強力な武装を有していないければの話だが。

ほどなくして、魔理沙の目前の草陰がざわめいた。銃口を構えると、向こうから願ってもない人物が現れた。この支給品にして、この巡り合わせ。いくらなんでも、初っ端から出来過ぎというものだろう。口元が綻ぶ。

「――霊夢!」
「あー、あんただったのね。魔理沙」

 彼女は背にデイパックを担ぎ、脇にサブマシンガン(イングラムM10)を抱えていた。原作バトルロワイアルの描写によれば、イングラムはこちらのレミントンよりも強力な銃器だ。だが、魔理沙は一切警戒しなかった。相手が親友の姿をしていたからだ。
 魔理沙はレミントンの銃口を下げて、彼女に気安く近づいた。言葉など要らない。力強く右手を差し出す。
彼女は、はあと溜息をついた。「いつ裏切ろうと恨みっこなしよ」
一瞬で握手が成立した。

「いやー、この出会いは幸先がいいな」魔理沙は彼女の肩に腕を絡めた。「お互い支給品にも恵まれたみたいだし。むしろ、順調すぎて先が怖いぜ」
彼女は、へーっと抜けた声を返した。「そいつは、羨ましいわ」

魔理沙は違和感を感じた。いつもの能天気な霊夢は、こんなシニカルな表情をしない。「――霊夢、何かあったのか?」

「何かも何も」彼女は、これ見よがしに深く溜息をついた。「開始早々、オーブを失くしちゃったのよ、二つとも」
魔理沙は絶句しかけた。辛うじて、疑問符を吐き出す。「え?」

「失くした、というより消されたんだわ、きっと」彼女は、やり場のない怒りで地面を睨んだ。「神奈子の奴よ。アイツ、セレモニーで銃を撃ってきたでしょ。私、ふざけるなって啖呵を切っちゃってさ」
 魔理沙には話が見えなかった。「それが?」
「それが、反逆行為と見做されたのね。私のオーブ、デイパックを開封した時にはすべて没収されていたわ」

「そんなまさか」魔理沙は鵜呑みにしかなった。
おそらく、霊夢の勘違いだろう。神奈子は、さきの壇上で主催者介入の自制を宣言したのだ。あの神様にも色々と問題はあるが、少なくとも、あれの言動には重みがある。たかだか罵声を受けたぐらいで、己の前言を覆したりはしないだろう。

「まさか、じゃないわよ」だが、彼女は食らいついた。「なら、私のデイパックには、どうしてオーブがなかったの!」
「いや、それは―」
 主催者陣営の事務方の手違いだろう、と言いかけて魔理沙は止めた。根本的な解決策にならない以上、霊夢の気持ちを逆なでするだけだ。
 ……。
「……分かったよ」魔理沙は溜息をついた。
 自分のポケットからオーブを一つ取り出して、彼女に差し出す。
「え?」彼女は、オーブと魔理沙の顔を交互に見比べた。「これは何?」

魔理沙は重ねて溜息をついた。「見てのまんまさ。仲間内で、オーブの保有数に格差があったら、火種の元だろ」
 彼女は遠慮がちに手を伸ばした。「礼は、言わないわよ」
「要らないさ。何しろ譲ったわけじゃないぜ。貸しただけだ」
「あら、私が返すと思うの?」
 彼女は、一変して不敵に笑った。

631 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:42:22 ID:nf5am8lg0
* * *

私は、ひとまず元気を取り戻した親友の顔に満足した。これで良かったんだ、と己に言い聞かせる。オーブを譲るなんて、私と霊夢の間柄でもない気がするが、平静とは違う彼女の様子にすっかり感化されてしまったのだ。
まあいい。引っかかる物はあるが、くよくよしてても始まらない。折角のゲームだ。もっともっと楽しまなくてわ。
……。
 と、そう頭を切り替えようとした矢先、向かい合った私と霊夢の横合いから、葉擦れの音が聞こえてきた。私は霊夢に目くばせした。彼女も首肯する。
 私はレミントンを、霊夢はイングラムを構えて、迫りくる気配からジリジリと後ずさりした。やがて、目の前の茂みが大きく揺れて、向こうから今の私たちにとって、限りなく理想的な人物が現れる。
 途端、場の緊張感が一気にほどけた気がした。否、壊れた。あまりにご都合主義な展開に、バトルロワイアルの峻厳なイメージが音を立てて決壊する。果たして、こんなものなのだろうか?
「――早苗」
 早苗もこちらの姿を確かめて、ほっと安堵の息を付いた。「あー、やっぱり魔理沙さんだったんですね。それに霊夢さんまで!」

早苗は親愛の笑みを浮かべた。が、さすがに二つの銃口が怖いのだろう。不用意には近づいてこない。私は、友人からすぐに銃を降ろした。霊夢の方に笑顔で振り返る。
「いやー、よかったな。このパーティーなら、向かうところ敵なしだぜ!」
 と言って、我ながらマヌケな台詞だと思った。棒読み感が半端ない。きっと脚本が酷いんだ。……ところで、霊夢から返事が返ってこない。
「霊夢?」
 霊夢は険しい目付きで、リアサイトから早苗を睨んでいた。霊夢に対する理解よりも先に、不穏な空気を察してしまう。慌てて、早苗の方に振り向いた。早苗は、銃口を下げない霊夢にしびれを切らしたのだろう。無防備な足取りで、こちらに近づいてくる。
「ま、待て。早苗!」

――パンッ!
 銃声が鳴った。撃ったのは霊夢だ。銃弾は早苗のこめかみを掠めていった。
「霊夢?」
「……霊夢さん?」
「近寄るならないで。手を挙げなさい」霊夢はイングラムを構え直した。そして、一番言ってはならない事を言った。「神奈子の手下とは手を組めないわ」
 早苗は、呆然と訊いた。「……な、なんで?」
 銃声。完全に怯えあがった早苗が、急いで両手を挙げる。

 途端、魔理沙は絶句した。霊夢の豹変にも驚かされたが、それ以上に、手を挙げた早苗の背中にマウントされていた装備品こそが問題だったのだ。
「……ウージー」
原作『バトルロワイアル』に登場する支給品の中で、おそらくは最強の分類に入るサブマシンガンだ。それが早苗の手に渡っている。つまり霊夢、魔理沙、早苗はたまたま近い場所に飛ばされて、たまたま最強クラスの銃器を揃えたのだ。
だが、偶然もこうまで重なれば必然となる。
……ああ、霊夢の言い分にもスジがある事が分かってしまった。つまり、あの大会進行役は、表向きには平等を喧伝しつつ、裏では身内の早苗を優遇しているのだ。そして、その恩恵の一端が早苗の友人である自分たちにも回ってきた…。
畜生、余計なお世話だ。神奈子の奴が心底と憎くて憎くてしょうがない。折角、お前のゲームとやらを楽しんでやろうというのに、こういうやり口はないんじゃないか? 早苗はお前の人形じゃないんだぜ。
怯えあがった早苗の様子を見て、同情の念がこみ上げてくる。
彼女に銃口を向ける霊夢を見て、酷く虚しい気分になった。
――ああ、神奈子が許せない。

632 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:42:55 ID:nf5am8lg0

* * *

本大会の経過は、フィールドの至る所に設置された監視スキマにより、幻想郷でも実況放送されていた。人妖を問わず、幻想郷中の住民たちが、刻一刻と変化する参加者たちの盛衰に熱狂していた。
中でも、最も多くの注目を浴びているのが東風谷早苗だ。今回の騒動の元凶にして、主催者を身内に持つ依怙贔屓。バトロワごっこの起源は、負の感情の捌け口だ。モニターの前の一定数の視聴者たちは、憎々しい早苗が無様な姿を晒すところをじっと待った。
そして、その時はゲームの開始早々に訪れた。
 あの霧雨魔理沙からオーブを一つ騙し取った者の元に、早苗が無防備で現れたのだ。そして早苗は、「依怙贔屓」や「神奈子の手下」などと、視聴者の思いを代弁するような罵声を浴びせられ、銃口に脅されながら、半べそをかいて諸手を挙げた。
 ざまあみろ、と溜飲を下げた視聴者が何人いたか。神奈子に対する民草の不満が、早苗に投影されていたのだ。だが、そんな視聴者たちもすぐにドン引きする事になる。
 霊夢の姿身を借りた者は、早苗に対して尚も暴言を止めず、装備品と二つのオーブの放棄を強要しはじめたのだ。その余りにもドスの利いた仕草は、プロレスの範疇をゆうに超えていた。にわかに、早苗に対する同情が募りはじめた。
 ……。
 ……それが、二ッ岩マミゾウの真の狙いだった。
 さきほど銃声を聞きつけたマミゾウは、博麗霊夢の姿に変身し、支給されたブローニング・ハイパワーをイングラムに取り繕って、霧雨魔理沙の前に姿を現した。
 霊夢の巫女の姿を纏うたのは、彼女の顔が幻想郷で一番広いから。ブローニング・ハイパワーをイングラムに見せかけたのは、武力を盛った方が交渉で優位に立てるから。まるで、ヤクザのごときハッタリ交渉術だが、二ッ岩とは元よりそういう口の者である。
 果たして、彼女の作戦は大いにハマった。戦わずして、ショットガンを持つ魔理沙からオーブをくすねる事に成功し、返す刀で早苗からオーブを二つ剥ぎ取ろうとしている。
マミゾウの勝算は、早苗のポケットの中身だ。化け学を専門とする彼女には、あれの正体がよく分かる。
魔理沙にサブマシンガン(ウージー)と認識された支給品の正体は、封獣ぬえに由来する正体不明の種、その劣化版だ。見る者の欲を反映して姿を変える魔術的効果を持つ。
あれのもたらす認識の祖語が、魔理沙の疑心暗鬼を煽っているらしい。
マミゾウにとっては、まさに好機だった。このまま早苗と神奈子の関係性を盾に魔理沙を制し、その隙に、パニックに陥った早苗から身ぐるみ剥いでしまおう。そうすれば、自分の手元にはいきなり五個のオーブが揃うのだ。
もはや、注意すべきは時間だけだ。能力制限下、変身したまま時が立つにつれて、自分の体力は消耗していく。また、魔理沙が冷静さを取り戻したら、それだけで計画は破たんするだろう。事は拙速で運ばねばならない。。
だが、それでも勢いは私にある、とマミゾウは思った。このまま一気呵成と戦力を増強し、来るべき八雲藍との決戦に備えたい。今日という今日こそ、狸と狐の三千年に渡る死闘に蹴りを付けてやるのだ。
そのためには手段を選ばない。極道で培った権謀術数の限りを尽くして、並み居る強豪たちの血と肉を奪いつくそう。しゃぶり尽くす事こそ、我が性よ。
……と、いう外道めいたノリで振舞ってはいるが、マミゾウの真意は存外に優しい。
今大会は、幻想郷中にモニター配信されている。自分が早苗をいじめている姿が衆目に映り、彼女に対する同情の機運が高まれば、結果的に彼女も事件の元凶のレッテルから救われるだろう、というマミゾウなりの遠謀なのだ。いや、本当。

633 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:43:26 ID:nf5am8lg0

* * *

 早苗は深い哀しみに包まれていた。
銃に脅され、逃げることも敵わず、支給品を全て寄こせと強要される。早苗は成すがままにされながら、巨大な絶望を感じていた。弱音を吐けば、自分はそもそもこのゲームに参加したくなかったのだ。
バトロワごっこの開催が決定された時、自分は神奈子様の推薦により、真っ先に大会へのエントリーが決定した。これは八坂神奈子を発端とする洩矢家への怒りの矛先を、自分が参加者として引き受けることが期待されたからだ。
要するに、神奈子は自分を生贄に選ばれたのである。
好意で貸した本を幻想郷中に出版されて、勝手に事件の元凶に祭り上げられて、その揚句にこの扱いだ。流石に怒りが沸点を超えた。初めて、家族で喧嘩をした。
以来、神奈子様とは口も利いていない。自分も神奈子様の人形じゃないのだ。諏訪子様には負担をかけるが、やすやすと神奈子様と仲直りしようとは思わない。口先の謝罪ではなく、神奈子様のけじめを見たかった。
果たして、それから大会開催の二週間前に大会ルール規定の改正が発表された。勝利条件の複雑化だ。名言こそされていないが、これにより、大会進行役の打倒による複数参加者の勝利が可能になった。
早苗は、神奈子の意図を汲んだ。お互いに後腐れのないやり方で、正々堂々と対決しようというわけだ。神奈子は、はじめて早苗のことを対等と見做したのである。
アイデンティティーの独立を賭けて、早苗は今大会に臨んだ。
……。
……だが。
依怙贔屓、神奈子の手下、アンフェア、七光り―
霊夢、の姿をしたマミゾウに浴びせかけられた言葉の数々は、そんな早苗の意気を木端微塵に打ち砕いた。これが、自分に対する他の参加者たちの共通認識だと言うのなら、とても主催者の打倒など叶いそうにない。
他の参加者たちから信頼を得られなければ、単独で主催者に挑むなど不可能だ。自分と神奈子様の関係性だけに注目し、
霊夢に恐喝され、涙を流しながら、早苗は自問を繰り返した。
――私は、どうしてこんなところにいるんだろう?

634 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:45:34 ID:nf5am8lg0


【B-5・魔法の森・朝】
【東風谷早苗】
[状態]:身体は万全、精神衰弱
残り体力(100/100)
[装備]:正体不明の種
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:八坂神奈子と対等になる
1:他の参加者と糾合し、神奈子様を打倒したい
2:やっぱり無理かも


【B-5・魔法の森・朝】
【霧雨魔理沙】
[状態]:身体は万全
残り体力(100/100)
[装備]:レミントン M870
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:ゲームを楽しむ
1:自分たちに余計な肩入れをした、神奈子が許せない(誤解)
2:非は神奈子にある。このままでは早苗が可哀そう(誤解)
3:だが、霊夢の言い分ももっともだ(誤解)

635 ◆wcZeL85Wks:2012/01/24(火) 23:49:04 ID:nf5am8lg0
投下は以上です。

今頃に、マミゾウの状態表と正体不明の種の注釈がない事に気が付いた
早苗の心理描写がやや鬱展開なので、もしかしたら修正が必要かも
さじ加減が分からない。うーん

636 ◆wcZeL85Wks:2012/01/25(水) 00:01:45 ID:qebOhf.A0
状態表だけ急いで更新。

本編は内容に色々と際どいところがあるので、酷評を求めます。
大事なSSなので、修正しながら皆で作りたいです。

=====================================
【B-5・魔法の森・朝】
【東風谷早苗】
[状態]:身体は万全、精神衰弱
残り体力(100/100)
[装備]:得体のしれない種(正体不明の種の劣化版)
※見る者の欲を反映して姿を変える魔術的効果を持ちます。
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:八坂神奈子と対等になる
1:他の参加者と糾合し、神奈子様を打倒したい
2:……やっぱり、他の参加者の理解を得られないかも


【B-5・魔法の森・朝】
【霧雨魔理沙】
[状態]:心身万全
残り体力(100/100)
[装備]:レミントン M870
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:ゲームを楽しむ
1:自分たちに余計な肩入れをした、神奈子が許せない(誤解)
2:神奈子の非を早苗に被せては可哀そう(誤解)
3:だが、霊夢の言い分ももっともだ(誤解)

【B-5・魔法の森・朝】
【二ッ岩マミゾウ】
[状態]:心身万全
残り体力(100/100)
[装備]:レミントン M870
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:狐と化け狸の長き戦いに、今日こそは蹴りを付ける!
1:八雲藍を打ち倒す
2:早苗に対しては外道に振舞う
3:一先ずはオーブを集めて、戦力を増強する

637名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 00:05:52 ID:4gZm81T6O
>>635乙。
おお? 凄いところで引きましたね。続きの予想がつかない……
マミゾウの変化もどのくらい持続するのかわからないし、ここからどうなるやら。

638 ◆wcZeL85Wks:2012/01/25(水) 00:28:20 ID:qebOhf.A0
>>635
元々は某キャラを無差別マーダーにするSSだったのですが、
短編小説みたいな紙幅になったので、急いで削ったらこういう振りになりました。
バトンとして成り立つか、ちょっと自信がないかも。
下手したら、破棄した方がいいかな。


マミゾウの状態欄がおかしいですね。書き直しました。

【B-5・魔法の森・朝】
【二ッ岩マミゾウ】
[状態]:心身万全
残り体力(75/100)
[装備]:ブローニング・ハイパワー
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:狐と化け狸の長き戦いに、今日こそは蹴りを付ける!
1:八雲藍を打ち倒す
2:早苗に対しては外道に振舞う
3:一先ずはオーブを集めて、戦力を増強する



あと、Wordで横書きで書いたのですが、掲示板に載せてみると甚だ読みずらいかった。
いままで、気づきませんでした。修正します。

639名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 01:21:13 ID:29jR1.hA0
>>◆wcZeL85Wks
投下乙です

銃器の残り弾数を忘れてますよ。

酷評希望ですか……
とりあえず疑問としては、
ゲーム参加者の動向が生中継されていることを参加者は知っているのか?
ですね

1 参加者全員が知っている
2 参加者は知らない
3 参加者の中で一部の者が知っている

このどれかだと思うのですが

640名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 01:39:46 ID:129vilCA0
投下乙です
面白い意味で、かなり険悪な雰囲気になってますね……神奈子の必死さが見て取れる
ここから動かしていくのは面白そうだけど難しそう。どう見ても霊夢がおかしいというのはわかるので、魔理沙が気づくかどうかが肝ですね

生中継されてるのは一部のキャラが知ってる感じかな。少なくとも蓮子はしらなそう

641 ◆wcZeL85Wks:2012/01/25(水) 01:55:57 ID:bUiBros20
>>639
そも、実況ネタそのものが禁忌に近いですね。
その割にマミゾウの心理描写もこじつけ気味ですし…。
いや、言われてみないと冷静に分析できないものだ。

>>640
確かに動かしにくいですね。書き直してみます。

642名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 09:34:49 ID:4gZm81T6O
そうか、銃器は弾数を考慮しなけりゃいけないのか……
俺が妄想してた、初っ端から藍とマミゾウが出くわして有無を言わせず全力全開の銃撃戦ってのは、
どのみち無理があったんだな。

643 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/25(水) 21:56:05 ID:129vilCA0
予約の延長お願いします
思った以上に長くなってしまった。ちょっと削らないとまずいかなー

644 ◆avA.UhySCM:2012/01/25(水) 22:15:25 ID:tYQr5hjI0
>>641

ところで今回の投下分はルール的には
〆切は過ぎちゃったけど作品としては有り(番外でない)ってことでいいんだよね
あと書き直すって言っても大筋は変わらないよね?
この後の予約もあるからそこだけ先にはっきりすると助かる

本題を言えばこれと対になる形で話思いついたから霊夢、藍、布都で予約したい

645名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 22:27:23 ID:IyurK5c.0
そもそも予約無しで投稿してもいいって話だったから、そうなるはず。
予約無しで書く場合、書いてる途中で予約が入っちゃったら予約のほうが優先される、っていうだけで。

646 ◆avA.UhySCM:2012/01/25(水) 22:42:43 ID:tYQr5hjI0
そうなのかー

じゃ改めて
霊夢、藍、布都、蓮子&フランで予約

647名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 01:38:32 ID:tc/.WbFA0
>>646
ルール的にはそういう事になります。
あと、マナーとして予約に投下が間に合わなかったら、次回の予約は延期できなくなるかな。
あるいは予約を二週間ぐらい控えるか。

修正に関してですが、大筋はまったく変わらないよ。
修正案は、文章の校正云々を抜きにすれば、こんな感じ

■話の展開が中途半端なので、話を少し進める
・マミゾウが早苗からオーブ二つと正体不明の種を剥ぐ
・早苗の目の前で、マミゾウが山分けと称して、魔理沙に偽物のオーブを渡す
・手洗いに行くと言って、マミゾウはその場から退場。イングラムは早苗の近くに置いていく。

■魔理沙の早苗に対する態度の硬化
①霊夢に化けたマミゾウに対する疑心の明記
②早苗に対する義憤
主催者を身内に持つ参加者という立場にありながら、
支給品で最強マシンガンを引いて、それを捨てずにのうのうと所持している事に対する怒り
③神奈子に対する怒りを、早苗に対する怒りの下位に置く。

■マミゾウのディティールを明確にする
①参戦動機の明確化
・聖の代役として、命蓮寺組からぬえ経由で参戦を申し込まれた。
・義理で引き受けたものの、当初はモチベーションが低かった。
・しかし、八雲藍の参戦を知らされ、戦意高揚。

②マミゾウの魔理沙、早苗に対する態度の変更
・変身があと三分も保てないので、折よく仲間割れを起こして解散したい。
・早苗と神奈子の関係を仄めかして、魔理沙の疑心を自分から逸らす。
・早苗の存在は、自分と魔理沙があと三分で綺麗に分かれるために必要。
・早苗にも魔理沙にも手加減しない。手加減は失礼。何をやっても、次の宴会で一言いえば仲直りできる。

■早苗の心理描写の変更&進展
・神奈子の早苗に対する態度の軟化(あれはやりすぎた)
・勝利を狙えば後ろ指を指されると悟り、目標を打倒神奈子からスコア(撃墜数)狙いに変更する選択肢が頭によぎる。あるいはそういう決断を下す。
・しかし、その場合は神奈子と戦えなくなる。

648名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 01:56:32 ID:2Mx35h4M0
修正楽しみにしてます。でも神奈子と早苗の態度はあれぐらい冷たくても面白いかなーとも思ったり

ちょっと確認したいことが。外の側の管理者である紫は参加者の会話を聞いているとして、神奈子は参加者の様子は聞いていない&見ていないってことでいいんでしたっけ?
その分紅魔館の周りは天狗の監視が多いから、原作よりも防御自体は堅いという感じで
あと、作中の季節って冬でいいんですよね?

649名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 07:31:20 ID:kSmYDUDQ0
豪雪地域の幻想郷で雪が無かったから冬以外だと思ってた

650名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 08:14:41 ID:PMM6L2xE0
初夏に咲く鈴蘭が咲いていて、晩夏に咲く彼岸花も咲いているんだけどね
どこから冬と判断したのか聞いてみたい

651名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 08:18:33 ID:wA09baSo0
東方最新時系列が冬だったからじゃ? 仮想世界だから花が咲いててもおかしくないし
あとリアルの季節で判断しがちってのもある
とりあえず最新の時系列に合わせないと矛盾が出てきそうではある

652名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 08:30:00 ID:nqhxju.60
>>648
参加者の様子を把握できるのは神奈子(>>430)
あと哨戒天狗は慣れない持ち場だからむしろ全体の防備は下がっている可能性がある
というか美鈴がいない紅魔館など(ry

季節はあんま考えてなかったけど、
幻想郷の季節とミニ幻想郷の季節って同じでいいのか?

653名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 08:30:57 ID:jWhqyjRw0
まあ、季節とかはかなーりゆるく考えればいいんじゃないかな
正直なところ、風景描写が苦手な今時の書き手としては、あまり難しく考えたくないところ

654名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 08:38:10 ID:wA09baSo0
筆談は必要ないかも〜みたいに上の方で言われてるけど、スキマで映像だけみてる感じでいいんだろうか
ゲーム外のモニターは映像音声両方付いてる感じで

655名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 09:26:27 ID:Mr8KyS.2O
まあ、神奈子の撃破を勝利条件に掲げておいて、
監視体制完璧にしちゃったら、協力者同士での相談もできないからな。

656名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 10:58:35 ID:SJAfpBIY0
筆談しなきゃならないレベルの管理能力はなあ

657名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 13:29:59 ID:nqhxju.60
神奈子の監視スキマは音声のみ受信可、以外にも
監視スキマの台数(?)制限があって網羅できない場所があったりとか振り切るのが可能であったりとか
後付け設定は幾らでも可能

だからリレー中に形になってけばいいかなってそんな気にしてなかったけど先に詰めとくか?

658名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 13:32:37 ID:nqhxju.60
というかその辺言い出したら他にも紅魔館の警備状況とか
哨戒天狗はNPCなのか参加者と同じアバターなのかとか
ディバックの形とか大きさとか防刃性能とか
紫ナニしてんのとか色々あるわけだが

659名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 14:06:06 ID:zqmFV54A0
>>657
音声のみよりは、映像のみの方がいいな
筆談は萎える。

こういう設定は、リレー中に詰めていく事と、ここで議論する事の兼用が理想かも

>>658
紅魔館を要塞化とか、巨大ロボットにするというアイディアもあったぞ
俺は心そそるけど、さすがにないなか…
基本的に主催者陣営がナニをやらかしても、参加者側は大吉ガチャで対抗できる気がする

>>哨戒天狗はNPCなのか
その発想はなかった。

ディパックに、あまり防御力があるのは不味いらしい

660名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 22:13:27 ID:wA09baSo0
・監視は映像だけ。複数設置されたスキマから映像でだけ監視している
・季節はファジーな感じに(書き手が描写し次第確定?)
みたいな感じになるのかな
よくあるロワとは逆パターンだね

661名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 00:00:08 ID:LxOXXAVA0
 音声だけの監視は、メリットとデメリットがあるよね

〇メリット
・脱出する策を持った対主催者に、安易にそれを語らせない(本来、クライマックスに来るべき首輪の解除を抑止できる)
・音声を探知されて、対主催者の策が主催者に伝わるというシチュを作れる(上と同上。首輪の正体の伏線を印象的な方法で張れる)
・筆談というシチュを作れる(緊張感があるかも)

〇デメリット
・縛りがきついので、展開がありきたりになりがち
・特に筆談は、書き手に対する制約が大きい

・本ロワには首輪がない


……でも映像だけの監視とは、どういう展開を招くのだろう
主催者は、事前対応というより、事後対応という事になるのかな

662 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 03:45:09 ID:DxkRItDY0
やっと終わりました
50分ぐらいに投稿します・・・が

やっぱりキャラつかみづらいですね、いろいろ矛盾してるかもしれません

『とある吸血鬼の受難』

663 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 03:50:33 ID:DxkRItDY0
ここは迷いの竹林。
その名の通り何も知らないものが通ると一度迷ってしまう広大な竹林である。
そこに殺し合いの開始を告げるかのように朝日が――


「あちちちち!いきなりこんなとこに放り出すなんて馬鹿じゃないの!?」


彼女はレミリア・スカーレット。スカーレットデビルと呼ばれる吸血鬼である。
だが吸血鬼は様々な作品の例に洩れず日の光に弱い。たまらずレミリアは竹林で影ができているところに隠れる。
ここが竹林でなければどうなっていたことか。レミリアはほっと胸を撫で下ろす。
こんなことで脱落していたらスカーレットデビルの名折れだ。


「まぁまずは支給品の確認と行きましょう。何か日の光を遮るものが欲しいけど・・・。」




(少女確認中....)





「……銃ねぇ。」


支給品一式の他に出てきたのは銃でであった。説明書には【S&W M39】と書かれていた。
レミリア自身も『バトル・ロワイアル』は確認しているので銃の存在も危険性も把握していた。
普段の自分ならどうということもないだろうが今の自分が受けるとひとたまりもないだろう。それは他の参加者にも言える。
それだけに悪い支給品ではない。しかし結局の所最大の問題はそこではない。


「一応竹林を伝っていけば森に行けないことはないけど・・・。こんなところでアテにできるか!」


始めに説明した通りここは迷いの竹林である。レミリアは特にここの地理に詳しいわけではない。
参加者の中でもどこぞの兎ならば道が分かるだろうが、居るはずもなく迷うこと請け合いだ。
レミリア本人としては出たくて仕方ないのだがこの体がそれを許さない。

幸い竹林であれば日の光は遮れるだろうし、なんとか永遠亭に行くことも出来るだろうがただでさえここは地図の隅っこ。
医療施設としての需要はあるかもしれないが、参加者が好んで来ようとはしないだろう。
夜になって動こうとしてもまた迷いの竹林であることが足を引っ張る。中心にいくまでにいくら時間がかかるだろうか。


レミリアが思うように、主催としてもあまり無駄な時間は割かせたくないためか迷いの竹林の迷い度(?)は若干緩和されている、のだが……。
そのような事を知る由もなくレミリアはただ苛々を募らせていた。




664 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 03:52:07 ID:DxkRItDY0
「これが竹林ですか。生前も見たことはありますがここまで素晴らしいのは初めてです。」


幻想郷で蘇った聖人ははゆったりと竹林の中を歩く。
その姿は聖徳王としての風格を感じさせるものだった。


元々彼女が参加したのは新興勢力として、かの命蓮寺にもあったような直々の参加要請があったからである。
これを幻想郷に溶け込むチャンスとし、布都を連れ参加することになった。
『バトル・ロワイアル』はその予習として読んでいる。ちなみにそれを読んだ青娥が目を輝かせていたため、参加させなくて良かったと思ったのは別の話。

支給品の確認を軽く済ませ、聖人、もとい豊聡耳神子はこの殺し合い(ごっこ)における自分の立ち回りを考えていた。
妖怪撲滅は謳ってはいるが別にここで実行するわけでもなし。そもそも意味がないし、私が悠々と殺しまくるというのも変な話。
のはいいがますます立ち回りに悩む。やっぱり屠自古などのほうが良かった……というのは流石にいけない。今更遅い。
となると…とりあえず何か戻った時に繋がるような動きをしたい。折角来たからにはそうしなければ。

戻った時に繋がる動きは……やはり。
その時に竹林に声が響く。


『――アテににできるか!』


「……あら?誰かいるようね。」


こういう場所で大声を出すのは非常に危険な行為じゃないのかしら。
そう思いつつ、神子は接触することを決めた。





「……状況を整理しましょう。」

レミリアは冷静になって状況を整理する。

まずは当面の目標は日の光を防げるものを探すこと。永遠亭が近くにあるためその中に何かあるかもしれない。
また永遠亭は確認する限りガチャポイントのため、最悪運命頼みになるか。
丁度いいし何か医療品があれば回収しておくのもいいだろう。いずれにせよ永遠亭に行くことは確定だ。


「まぁじっとしていても仕方ない。動ける範囲で動くか。」


竹林の影から出ないように永遠亭を目指し歩き出す。あの永夜異変の時に一度訪れたことはある。
少し迷うかもしれないがそこまで時間はかからないだろう、と踏んで。と思ったところで


「少しよろしいかしら?」
「……ん。」


(……始めて見る顔ね。)

その風格からただ者ではないことは分かった。だが誰なのかは分からない。
私が知らないとするともしかしたら噂の最近蘇った聖人とやらか。私に何の用なのやら。
まぁ邪魔をする気なら殺せばいいまで、と銃を構える。


「私に何の用だ。用件によっては………なんの真似だ。」

「交渉というのは対等な立場でないと駄目でしょう?それを実行したまで。」


レミリアが銃を突きつけた時。同時に相手によって刀を突きつけられていた。
いくら銃いえども近づかれていては刀と立場は変わらない。少しでも撃つ素振りを見せればいつ斬られてもおかしくない。
交渉をしたいということなので、強引に動いて下手に怪我する必要もないか。

(聖人と聞いていたがただの生温い奴でもないみたいだな。)
若干感心したが、一体何のためにここまで?

665 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 03:53:36 ID:DxkRItDY0
「それで?そこまでして結局私に何の用だ?ただ殺し合うだけならこの形に持ち込む必要はないだろう?」

「……なるほどなるほど。ですが君も目的はただ殺し合うだけじゃないですね?」

「質問を質問で返すな。今はそんなことはどうでもいい。」

「いえ、私にとっては重要なの。殺し合いの場いえど、やはり様々な考えが妖怪でもあるようだから。」


――気に入らない。それが単純な感想であった。
もう後先の事はいいからこいつを撃ってしまおうか。最初に出会ったのがこんな相手とは。気が削がれる。
そう思った頃である。


「さて、私はまだ見て回ることがあるけど……。君の欲に逆らうとそれも叶わない。大人しく君についていくことにしましょう。」

「……は?」


何を言っているんだこいつは。というかさっき人の心を読んだような言動ばかりでイライラする。
パチェから心を読む妖怪については聞いたことがあるがまさかこいつも?いや、だがそんなことはないはずは……。


「君は邪魔する者には容赦しないけど、協力するものは迎え入れるつもりみたいだし、それで構わないでしょう?」

「おい、待て。何勝手に」

「君についていけば様々な妖怪の欲も見られそうだし。」


本当になんなんだこいつは。何が目的なんだ。
協力するとは言っているが信用しろというのかこういうのを。


「当面の君の目的は日を防ぐもののようね?そのために永遠亭という建物に行く。それで私も問題ないと思います。」

「……。」


駄目だ。もう疲れた。反論する気にもならん。


「拠点の奪還についてはまだ情報が必要でしょう。本拠地な以上守りが薄いわけがありません。協力者が必要なのも頷けます。」

「……もういい分かった。永遠亭に行くぞ。」


もう良いとばかりに銃を下ろし歩き出す。神子も刀を仕舞い続く。
頭は働くようだし、最初の交渉の大胆さから使えない奴ではない。使えない奴ではないが……。

神子がさらっと呟いているがレミリアの最終目標は拠点、本拠地、つまり紅魔館の奪還である。偽りとはいえ紅魔館の名を語ったものが他の奴の手にあるのが許せなかった。
だがレミリアもそう簡単に奪還できるものとは思っていない。そう簡単に奪還できるならゲームとして成り立たない。彼女も楽しみ所は分かっている。

ならば簡単なことだ。主催を捻りつぶす軍団を作る。最悪咲夜だけでもいいが協力しようとする奴を切るほど懐は狭くない。
逆に邪魔をしようとするなら殺す。これはバトロワごっこなのだから。

だが……

(こいつはどちら側に扱えばいいのか分からないわ。)


これでいて使えなかったら流石に私でも切っている。
使えるから困る。私の心を読んだような発言は流石に少動揺せざるを得なかった。
仕方ないので一応は受け入れることにしておく。少なくとも咲夜と合流するまでは。

パチェの代わりとか思っておきましょう。思っておかないと私の身が持たない。
そう納得することにした。




666 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 03:55:41 ID:DxkRItDY0
で、結局神子は何がしたかったのかと言うと。

このバトロワごっこには様々な妖怪が参加している。幻想郷の至るところからだ。参加理由も様々だろう。
一部例外もあるが基本的には自主性のため様々な欲を持って参加したに違いない。

まだ私は幻想郷で蘇ってから日が浅い。妖怪のことをまだ深くは知らない。
ならばここで様々な妖怪の欲を読み、妖怪というものを知るのが戻った時に一番成果となるのでは。

神子はそう思ったのだ。
ここでの結果を本来の幻想郷に繋ぐ。バトロワごっこでなければ普通ありえない思考ではあろうがバトロワごっこなのでありえてしまった。


(まぁ繋ぐと言っても、そう簡単に脱落するつもりもないですけど。)

支給品の刀は質はそこまで良さそうではないが護身用には十分だろう。実際交渉の時に役立った。
対等な立場に持ち込み話を進める。欲を読んで相手の本質が分かってる以上弁論で負ける気はない。

レミリアについて行くことにしたのは、実際にレミリアがそういうスタンスな以上ここから戦闘に入る恐れがあったのもあるが、
やはり妖怪について知るには一緒に行動したほうが早い。また協力するものであれば受け入れるとのことなので一緒に行動する妖怪が増える可能性もあるからだ。
ですがこの彼女が脱落することがあるなら改めて動きを考えていかないといけませんね。と付け加える。


問題は

(やはり能力を使うと少し疲れます。継続して使うと持ちそうにないです。)

相手の本質が分かれば本業には敵わないものの軽い読心能力のようなものだ。
あとは相手の本質に応じた行動をすれば概ね問題ない。
所々穴はあるが強力な能力には違いない。当然と言える。


(まぁ使う時はちゃんと見極めないと。)


そう考えながら吸血鬼、もとい妖怪の後をついて行くのであった。




【D-6・迷いの竹林・朝】
【レミリア・スカーレット】
[状態]:精神的疲労
残り体力(95/100)
[装備]:S&W M39(8/8)
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:紅魔館の奪還
1:永遠亭で日の光を防ぐものを探す
2:……咲夜と早く合流したい
3:邪魔するものには容赦しないが、協力するものは迎え入れる

※神子の能力を心を読む能力、もしくはそれに準ずる能力だと思っています


【豊聡耳神子】
[状態]:疲労(小)
残り体力(90/100)
[装備]:庭師の長刀(楼観剣の劣化品)
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:妖怪の欲を見て回る
1:レミリアについていく
2:そういえば布都は何をしてるのかしら


※迷いの竹林の迷い度(?)は若干緩和されています

667 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 03:56:59 ID:DxkRItDY0
以上です

どや で予約したのはいいけどこの始末
うーむ・・・

668名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 06:57:41 ID:HkiNy4oU0
>>667
乙。
言い負けて懐の広さを見せたレミリアと、一瞬で相手の目的に乗じた神子がカリスマすぎる
矛盾とは日傘の件かな。初期配置が有情だから、問題ないと思うよ。

669名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 08:43:01 ID:F4hM3QM20
投下乙ー
ラッキーなんだかアンラッキーなんだかわからない配置だ。フランとは大違い
言い負かされはしたけど目標には近づいた感じかな、レミリアは
そういえば思ったより対主催者なキャラが多くないな。レミリアがその代表格になるかってところかな

670名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 11:42:30 ID:GxrKT81kO
>>667乙。
レミリアはまずは傘探しか。対主催としては幸先良く仲間ができたな、信頼性に欠けるけど。
考えてみれば、聖徳太子って本業は政治家だよな。口八丁はお手の物なわけだ。
他の対主催は、はっきりしてるのは早苗だけかな。今後出会うことはあるだろうか。

ところで、神子が妖怪の撲滅を謳ってるって初めて見たんだけど、どこかソースあったっけ?
一応設定テキストはざっと読んだんだけど、見当たらなかった。
まあ、人間側なのは間違いないし、このSSではこの設定、ってことでもいいんだけど。

671 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 19:26:41 ID:DxkRItDY0
>>670
>ところで、神子が妖怪の撲滅を謳ってるって初めて見たんだけど、どこかソースあったっけ?
マミゾウのテキストだったり(自己確認できてないのですが)SEGAさんの発言だったりですかね。
SEGAさんの発言に関してはおそらくEDなので確認できたらいいのですがED確認できるほどの腕が無いです・・・

これについてはこっちも採用するか悩んだのですが(SEGAさん的に勝手に独断で振りまいたとかありえそうなので)
一応神子もそういう方針だということで採用しました。

672名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 20:40:10 ID:GxrKT81kO
俺一応、バッド以外は神霊廟は全エンディング見てるんだけどな。
記憶力に自信がないから当てにはできんが。
とりあえず、マミゾウのキャラ紹介テキストにはそんな記述は無い。
まあ、別にそこまで完璧に設定準拠しなきゃいけないわけじゃないし、どっちでもいいかな。

673 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 20:55:21 ID:DxkRItDY0
マミゾウテキスト再確認
・・・無かったです。

大百科に書いてあるのと基本的に妖怪撲滅ーとかそんなのを聞いたのでほんとのことかと
普通にそのへんの要素を省いてなんやかんやで自分から殺す気は無いとかで纏めたほうがいいですかね
あやふやな情報を使ってしまった私も悪いですが

674名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 21:36:52 ID:6zquSYYQ0
まあ気になるなら書き直してもいいんじゃね。

675 ◆wcZeL85Wks:2012/01/27(金) 21:42:00 ID:X6/nbY1I0
書き手ルールのところに一次設定厳守とありますが、あくまで建前なので、そこまで煮詰めなくても大丈夫ですよ
ネットのSSリレーで、完璧な一次設定厳守なんて無理ですし

676 ◆wcZeL85Wks:2012/01/27(金) 21:42:36 ID:X6/nbY1I0
さげ忘れた。申し訳ない。

677名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 21:44:55 ID:o1sVvk/A0
投下乙
レミリアいいようにあしらわれてるなw
パチュリーの代わりとして使いこなせるかどうかだけど、どうなるやら。

>>673
基本方針は問題ないし、妖怪の撲滅云々はさらっと流してもいいかもしらない

678 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/27(金) 21:45:02 ID:1A01y6RM0
>>667
投下お疲れ様です。なるほど、レミリアと神子は対主催ですか
上の方が仰る通り、気になるのであれば書き直してもいいと思いますが……修正内容はまたここに投下するんですよね?

あと一応、予約の方を延長させていただきます
文章はほぼ書き終わっていますが、念の為

679 ◆viD.isZRH2:2012/01/27(金) 22:01:37 ID:DxkRItDY0
とりあえず一部分だけ修正したいと思います
具体的には問題の妖怪撲滅の部分とその下の文を

>参加したのはいいのだが、立場的に私が悠々と殺しまくるというのもどうだろうか。襲われた場合は流石に対応するが。
>しかし、そうなると立ち回りに悩む。やっぱり屠自古などのほうが良かった……というのは流石にいけない。今更遅い。
以下の文に変更

また行動方針を若干変えるということにしたいと思いますが・・・どうでしょうか

【豊聡耳神子】
[状態]:疲労(小)
残り体力(90/100)
[装備]:庭師の長刀(楼観剣の劣化品)
[道具]:オーブ×2、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:妖怪の欲を見て回る
1:レミリアについていく
2:自分からは殺さないが、流石に自衛はする
3:そういえば布都は何をしてるのかしら

680名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 22:47:56 ID:QTpSb/c60
投下乙です

変更部分は特に問題ないと思います

しかし面白い組み合わせだなぁ
対主催者の台風の目になりそうだ

>>669
基本自主参加なのと、仮想の殺し合いなので、
「強要された殺し合いなんてまっぴら」と言うスタンスがほぼ成り立たないのが要因かな

681名前が無い程度の能力:2012/01/27(金) 22:57:29 ID:IYrAyDg60
あと、対主催者でもオーブを集めなきゃ勝てないから、
オーブ数に余裕が出るまでマーダーとやること変わらないよね

682 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:19:17 ID:tmCt7Oow0
見直していたらこんな時間に……。投下します

683 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:19:56 ID:tmCt7Oow0
意識が暗闇に呑まれた次の瞬間、アリス・マーガトロイドは鬱蒼と生い茂る竹やぶの真っ只中にいた。
青竹の枝葉によって覆われた空を仰げば、その隙間から紅魔館の暗く赤に染まった館内とは全く違う、晴れ晴れとした天気が広がりを見せていた。
しかしアリスは、人形のように整った顔に驚嘆や困惑を浮かべる事はない。冷静にゲーム開始の事実を受け止め、琥珀色の瞳に憂鬱を映していた。

「……始まったわね」

己に言い聞かせるように細く呟き、ざっと周りに視線を配って警戒する。
入り組んだ竹林は視界が悪く、遠景は殆ど伺えない。そこで意識を集中して耳を澄ませたが、風が笹を揺らす音しか聞こえなかった。
そうして近隣には竹林しか存在しない事がわかると、アリスはやっと一息ついて胸をなでおろした。

アリスはひとまず小高く盛り上がった地面の傍に身を寄せ、姿勢を低くしてディパックの中身を改める事にした。
ファスナーを開いて覗き込むと、事前に神社で説明を受けた通り、地図や方位磁石といった道具類が詰め込まれていた。
その中でも一際目立つ、黒と茶色の無機質な物体があった。アリスはそれを手に取り、緊張した面持ちで眺めた。

「支給品は拳銃……か」

M1911、通称コルト・ガバメント。.45口径の大型シングルアクション自動拳銃である。
彼女は神社の説明を思い出す。支給されるアイテムには、当たり外れがあるという。ならばこのコルト・ガバメントは、当たりの部類に属すると言って良いだろう。
付属していた説明書を読み流し、手順に則ってコルト・ガバメントのスライドを後退させた。ハンマーが起き上がり、発砲の準備が整う。

コルト・ガバメントの使用する弾薬は.45ACP。説明によると、これは普通の拳銃に使われている弾薬よりも強力な物だという。
大口径なのでマン・ストッピングパワーに優れ、つまり相手を行動不能に至らしめる能力が高い。この特製はゲームでも有効に働く事だろう。
しかし、アリスの表情は優れない。強力な武器を手にしても、瞳に滲むのは憂慮の色。彼女は、バトルロワイヤルごっこに乗り気でなかった。

「異変解決は本来人間の仕事だし、出来れば『あいつら』にも手伝って欲しいんだけど……期待できるかしら?」

人も妖怪も遠ざける瘴気漂う魔法の森に居を構えるアリスが、バトルロワイヤルについて詳細を知ったのは、その人気が拡大した後だった。
人形劇を披露しようと久しぶりに訪れた人里は静かで、自分を遠巻きに眺める不安げな人々がいた。何事かと思っていると里の守護者たる上白沢慧音と会った。
曰く、バトルロワイヤルという書物が妖怪達の間で噂となり、それに感化された妖怪達が暴走しているというのだ。自警団とも衝突したらしく、人々は不安に怯えているという。

大人しそうな雰囲気から勘違いされやすいが、アリスは意外に好戦的な性格である。しかしそんな彼女も、この現状には眉をひそめた。
殺し合い、生き残る事を至上とする戦い。スペルカード・ルールに真っ向から反するそれは、血が流れ、死人が出る。アリスに静かな義憤が沸いた。
他人には無関心で、素っ気ない態度が目立つ彼女だが、世の中がどうなっても良しとする程薄情ではない。

問題の書物を手に入れ研究し、事態の拡大を食い止められないかとアリスは考えを重ねた。
しかし、バトルロワイヤルの影響は大きく、既に一介の魔法使いが足掻いてどうにかなる状況ではない事を痛感させられた。
どこかで血が流れるのも時間の問題と思っていた、その矢先――彼女の元にバトルロワイヤルごっこ開催の報が届いた。これはチャンスだと思った。

684 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:20:40 ID:tmCt7Oow0
「まぁいいわ。どっちにしても、私は私の正しいと思った事をするまでよ」

自己を奮い立たせるようにアリスは言った。下手をすれば幻想郷を危うくしかねない異変を逆に利用して、このような形で不満を封じ込めた賢者達の手腕には感服する。
確かにこれなら血も流れず、死人は出ない。あくまでゲームなのだから健全な勝負である。しかし、一回や二回の開催では妖怪達も収まらないだろうし、恒例になっても問題である。
バトルロワイヤルの機運そのものを根絶しなければ、平穏は返って来ない。目を盗んで、あるいは暴走して、ごっこに収まらない戦いを始める者がいるかもしれない。

賢者達も恐らくこれは時間稼ぎと考えているだろう。自分が手を出すまでもないかもしれないが、人々の、子供の不安な顔が脳裏から離れない。
悩んだ末、彼女はバトルロワイヤルごっこへの参戦を決意した。そして目指すのは、仮想空間にいる主催者と戦って勝利する事。
それも、できる限り仲間を集め大人数の状態で挑む方が好ましい。好戦的な妖怪達が望む勝利とは別の形を見せる事で、牽制するのだ。
最悪敗れ去ったとしても、徒党を組んで主催者に立ち向かい、バトルロワイヤルそのものに反抗したという事実が残せればいい。志を受け継ぐ者がいれば、殺し合いを求める妖怪達も抑えられる。
あとは賢者達に直談判して、事態の早期収拾を図ってもらう。肝心要の部分で他力本願とは情けないが、一番確実な手である。そうした思惑を胸に、アリス・マーガトロイドはこのゲームに赴いた。
追い風もある。主催者の出す勝利条件には、明らかに対主催を意識したものがあった。ルールに盛り込まれているなら、優勝して望みを叶える事を目的とする者もこちらの陣営に引き込めるかもしれない。
もっとも、オーブを巡るルールがあるので、仲間を集める傍ら敵となる参加者も倒す必要がある。戦闘は避けて通れない道であり、悩みの種だった。

「現在地は迷いの竹林のどこかだから、最寄の人が集まりそうな施設といえば――」

ディパックから地図を取り上げて広げ、目的地を定めようとした時だった。不意に、大きな葉音がした。笹の葉同士が擦れ合って、生命の息吹を感じない静寂を乱した。
アリスは思考を打ち切り、音の方角を見定める。少し離れた場所に、小柄な人影が見えた。亜麻色の髪に、赤いベストとキュロット、インナーには白いシャツを着用しているようだ。
彼女はすぐに、それが騒霊姉妹の三女リリカ・プリズムリバーとわかった。彼女とその姉達はプリズムリバー楽団を結成しており、アリスも宴会で何度か演奏を聴いた事があった。
膝を折り、体勢を低くして見つめていると、今度は枯れた竹を踏み折る乾いた音がした。音源はやっぱりリリカだ。あれでは自分の居場所を教えるようなものだが、もしかしたら罠でも仕掛けているのか。

様子を探るべく、アリスはディパックを手にそっと位置を移して、相手の死角になるちょうどいい塩梅の窪地に屈みこんだ。
コルト・ガバメントのグリップを強く握りながら、ゆっくりと顔だけを出して相手の動静を注意深く観察する。
リリカは、当ても無く彷徨っているように見えた。先ほどの音は、迂闊なミスで生起したものなのか。それとも静かな所が苦手な騒霊が、静寂に包まれた空気につい耐え切れなくなのか。
……理由は判然としないが、考えている余裕はない。リリカの足が、こちらに向いた。足取りは慎重で、ゆっくりと接近を始めている。

段々と相対距離が狭まり、焦燥がアリスの胸を駆け巡る。このゲームでは、あらゆる能力は制限下にある。
アリス・マーガトロイドといえば、華麗な人形の魔法の数々が代名詞であるが、あいにく手元に人形はない。何時も使う魔道書もない。
別に人形がなくとも、アリスは万能型魔法使いなので、無手でも戦闘は可能だが……制限の状況が確認できなかったし、得意技に頼れないというのは甚だ不安である。
よって、もしもリリカに声をかけるとするならば、拳銃の射程距離内にいる時が望ましい。
銃器を突きつけてリリカを制止させ、色々と聞き出して仲間にできそうなのか確かめるのだ。相手は不快に思うかもしれないが、これが確実な方法である。

決断は早かった。足音が近づき、彼我の距離が十分に接近したその瞬間――アリスは銃を構えて窪地から飛び出した。

685 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:21:48 ID:tmCt7Oow0
「動かないで! 動いたら撃つわよ!」
「――!?」

突然飛び出してきたアリスに驚き、リリカは狼狽する。一見したところ、武器の類は所持していないようだ。
コルト・ガバメントの銃口をリリカの額に向けながら、アリスは厳しい口調で続けた。

「まずはディパックを降ろして。それからゆっくりと両手を挙げて、三歩後退したら背中を向けなさい」
「……参ったわねー。開始早々ピンチなんて」

ため息をつくと、リリカはアリスの指示通りにディパックを降ろし、両手を挙げて三歩後退した後、背後を向けた。
コルト・ガバメントの銃口をリリカから外す事なく、アリスはディパックの中身を素早く改めた。自分と同じく各種道具類が詰まってるが、やはり武器は見当たらない。
疑念が深まる。全員に配られるはずの支給品を一体どこにやったのか。

「……武器は持ってないの?」
「フォークならあったけど、食事時でもないからねー」
「外れを掴まされたって訳? それが本当ならご愁傷様だけど……そのフォークは?」
「捨てちゃったわ」

念の為にディパックを開きっぱなしにしてアリスは問う。俄かに信じられる内容ではないが、実際に武器は見つけられなかった。
入念にリリカの服装を観察しても、不自然に盛り上がった部分はなく、拳銃や小刀を隠し持っているとは考えにくい。アリスは話を続ける事にした。
油断はできないが、このままでは話は進まない。他の参加者の介入を受ける前に、成すべき事を成そう。

「貴方はこのゲームに……いや、殺し合いに乗っている?」
「……意味わかんない。これは自主参加イベントよ。乗らない奴がいるの?」
「……質問を変えるわ。貴方もバトルロワイヤルの影響で幻想郷の情勢が不安定なのは知ってるわよね。……それに関しては、どう思うの?」

小首を捻るような仕草で、リリカは考える素振りを見せる。そのまましばしうーんと唸っていたが、やがて首を振った。
不思議そうにアリスを横目で見やり、リリカが答える。

「どうって言われても……まあ危なっかしいのはわかるわ。で、何が言いたいのかしら?」
「……単刀直入に言うわ。私と一緒に、主催者に立ち向かって欲しいの」
「なんで? これはあくまでごっこよ?」

もっともな疑問である。それに対し、アリスは自身の思惑を包み隠さず答えた。プリズムリバー楽団には、人間のファンも多いはずだ。
心情に訴えかけるつもりで、昨今の状況に怯える人間達の不安を語った。
ルールに真っ向から歯向かう形になるので、様子を伺っている主催者に消される可能性もあったが、対主催すらも勝利条件に組み込まれているとアリスは考えている。
それなら、手を下す事はないはずだ。アリスの話にはリリカも少し考えさせられたらしく、しばらくの間両者には沈黙が流れた。

686 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:22:36 ID:tmCt7Oow0
「……なるほど、わかったわ。貴方に協力する」
「助かるわ。それじゃ――……」

沈黙を破って、リリカが言った。アリスはほっと安堵して、銃口を降ろそうとした。しかし同時に、視線を落とすと気になるものを見つけた。
それは、リリカの足首に巻いてあるロープだった。今まで丈の低い雑草に隠れて見えなかったが、一体何故――?
直感が囁く、反射的にアリスは右に飛び退いた。その直後、背後から白皙の頬を何かが掠めて飛び去っていく。
冷たい痛みが走り、金髪の一房が切断され空気抵抗を受けながら舞い落ちる。

「ありゃ、完全に決まったと思ったんだけど……上手くいかないものねー」

回避の隙に距離を取って、残念そうに告げたリリカの胸の前には、アリスの血を刃先に付けた両刃のナイフが浮遊していた。
……アリスは己の迂闊さを悔いた。騒霊、つまりポルターガイストにとって、手足を使わずに物を動かす事など造作もないはずだ。
恐らく足に巻いていたロープは、簡易的なナイフホルダーだったのだろう。目立ちにくい足元にナイフを隠し、今のようにそっと動かして奇襲する戦法か。
有無を言わさず仕掛ける相手には通じないが、オープニングセレモニーに集まった参加者の顔ぶれを見るに、そんな性格の者ばかりではない。
狡猾なやり口である。特に自分のような存在は格好の獲物だったに違いない。

「貴方もこの状況は危ういと感じているのでしょう、それなのに何故!?」
「私はこのゲームに優勝して、ソロデビューで注目を浴びるきっかけにするのよ」

銃口を向けて問うたアリスに、リリカが言い返す。リリカ・プリズムリバーは、かねてより自身のソロ活動を目標としていた。
姉二人と違って、今まで彼女はソロで演奏会を開く事がなかった。しかし、ソロ活動への意欲がないわけではなく、数年前に起きた花が咲き乱れる異変の際には姉達とはぐれ一人音ネタ集めをしたりもした。
どうせなら鮮烈なデビューを飾りたい。それなら噂のバトルロワイヤルごっこで優勝して、衆目を集めてはどうだろう。それがリリカの思惑だった。

「幻想郷がどうなってもいいの!?」
「本当にいよいよ大変となれば、賢者ってのがどうにかしてくれるでしょ」

言い返せなかった。それは正論だった。確かにいよいよとなれば、幻想郷の賢者達が情勢不安を平定する為に、強引にでも解決を図ってくれるはずである。
……しかし、状況は既に危険な領域に突入しているとアリスは見る。賢者達が抜本的な解決に乗り出す前に、いつ悲劇が生まれるかわからない。
面倒とは思いながらも、それを看過しておけないからアリスはここにいるのだ。みんなの為に。

687 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:23:20 ID:tmCt7Oow0
「貴方とは戦うしかないみたいね」
「そうそう、そういうゲームだからね、これ」

やむなくコルト・ガバメントの引き金を絞る。乾いた銃声が轟き、.45ACP弾が銃口から飛び出した。
……しかし、弾丸はリリカではなく、その近くの青竹を穿った。拳銃は素人が撃ってもそうそう当たるものではないのだ。
さらに、大型拳銃のリコイルを女の細腕でコントロールするのは難しく、よろめいて隙を作ってしまう。

その隙を逃さず、リリカはナイフを操り、アリスの首の頚動脈目掛けて飛来させた。
猛然と迫るナイフを、アリスはよろめいた勢いを利用し体を逸らしていなした。弾丸に比べると、ナイフの速度は遅い。だからこそ最初に奇襲を選んだのか。
弾幕ごっこで培われた経験を生かせば回避も難しくないが、場所が場所なだけに動きを著しく制限されている。

「これならどうかしら!?」

息つく暇も与えず、リリカは音符型の弾幕を放った。数は多いものの、展開速度は遅く決して避けきれない程ではない。
――しかし、これは布石だ。本命は背後から迫るナイフ。それはアリスも理解していた。弾幕に被弾しながらも、半ば倒れこむような姿勢で、アリスはナイフから逃げた。
僅差で両刃のナイフが頭上を通り抜ける。こんな攻撃を何時までも避けきれるはずがない。対策を講じなければ、敗北は時間の問題である。

「どうすれば……」

同じように弾幕を放ち、拳銃で一撃必殺を狙うか。しかし、それではナイフが余計に見えにくくなる。
ただでさえ視界と動きを制限される竹林という立地に、弾幕に紛れて送り込まれるナイフの一刺し。拳銃があっても形勢は不利である。
体勢を立て直す為に逃げるのも不可能だ。ろくに身動きも取れないのに、逃げ切れるはずがない。無防備な背中にナイフが突き立つ光景が容易に想像できた。

「……なんだか、疲れてきちゃったわね。でも、そろそろ終わりよー」

口調は楽天的だったリリカだが、表情に明らかな疲労の色を見せていた。僅かに、弾幕の展開とナイフによる攻撃に隙が生じた。
――今しかない。アリスは青竹を押し退けて、リリカを待ち伏せていた窪地に滑り込んだ。そして、拳銃を手にしたままディパックを掴む。
その時、窪地の上からリリカがアリスを見下ろし、とどめの一撃を与えるべく弾幕を放った。当然、その中にはナイフが紛れ、頚部に向かって――。

「……狙い通りね」

冷や汗を流しながら、口の端を吊り上げてアリスが笑んだ。両刃のナイフはアリスの頚動脈をかき切る事なく、ディパックに突き立っていた。
連続して頚部を狙ったのは恐らく、手足を使わずにナイフを動かす力が非力で、人体の弱点を突く必要があったからだ。
敵の狙いが一点に絞られているなら、あのナイフの速度なら、反応して防御する事も不可能ではない。事実、こうしてナイフは止められた。すぐさまディパックごとナイフを地面に押さえ込んで無力化し、拳銃を構える。
そして素早く狙いを定めて引き金を引いた。銃声が響き、狼狽するリリカの脹脛を拳銃の弾丸が撃ち抜いた。狙いはもっと上だったが、弾道が逸れたのだろう。

688 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:23:55 ID:tmCt7Oow0
しかし、勝負は決した。

アリスが窪地を登ると、そこには脹脛に銃創を負って動けずに倒れたリリカがいた。脚力を失ったとはいえ、まだ弾幕による抵抗は可能なはずだが、何もして来ない。
……既に、己の敗北を悟ったのだろう。苦悶の表情に混じって、諦めの色が伺える。アリスは、コルト・ガバメントの銃口を下げた。

「あはは、参ったなぁ……勝てると思ったんだけど……」
「……ごめんなさい。面倒だけど他人任せにはできなくてね」

両者の間に沈黙が流れる。聞こえるのは、笹が風で揺れる音と、リリカの乱れた息遣いの音だけ。
果てなく続くかのように思えた無言の静寂は、アリスによって破られた。穏やかな目つきで、リリカに語りかける。

「貴方、ソロライブがやりたかったのよね。……もしライブを開催したら、私が聞きに行くわ」
「……本当に?」
「本当よ」

その言葉を聞いたリリカも、銃創による苦悶を滲ませながらも穏やかな笑顔を浮かべた。

「……絶対よ。約束だからねー」
「ええ、約束するわ」

約束を交わし、アリスは両手でしっかりとコルト・ガバメントを構えた。出血多量による緩慢な死は、より多くの苦痛を与えるだけだ。
せめて、自分の手で苦しませずに終わらせるべきだろう。銃口がリリカの心臓に狙いを定めた。リリカは瞼を閉じて、その瞬間に備える。
既に覚悟は決めている。アリスは躊躇から震える指を制して、引き金を絞った。――迷いの竹林に、大きな銃声が響き渡った。

689 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:25:02 ID:tmCt7Oow0
アリスはディパックに刺さった両刃のナイフを抜き出すと、穴の開いたノートの一部を破り取り、慎重に刃先の血や土を拭って捨てた。
盾に使ったディパックを見ると、中央に大きな刺し傷があった。先ほどは中にノートなどの道具類があったからナイフの刃を止められたのだろう。
下手をすれば、そのまま貫通して頚部に突き刺さっていた恐れもあった。ぞっとする話である。

次いでアリスは自分のディパックからロープ、懐中電灯、そして二つの赤いオーブを取り出すと、元はリリカの物だったディパックに入れた。
まるで追いはぎみたいで気が引けるが、目的の為にも有効活用できる物は使うべきだろう。
自分を苦しめた両刃のナイフもディパックに仕舞い、そうして一通り荷物の整理が完了すると、地図と方位磁石を手に現在地を推測し最初の行き先を決める事にした。

「……やっぱり、まずは永遠亭に向かうべきかしら」

地図を眺めながら一人ごちる。
永遠亭。それは迷いの竹林にある古風な屋敷である。アリスはかつて霧雨魔理沙と『満月が上らなかった』異変の時に永遠亭に赴いた事があった。
永遠亭には医療施設としての側面もあるので、そこで怪我の手当てをしたり、治療器具を入手できるかもしれない。しかし、自分の家がある魔法の森も捨てがたい。人形があれば確実に戦闘力は上がる。
悩んだ結果、アリスは永遠亭行きを選択した。彼女は万能型の魔法使いなので、自分の家にある人形を手にしなくても戦えると踏んだのだ。

――出立の前に、アリスは仮初の命を失って横たわるリリカを見た。胸の前で手を組み、その表情は安らかに眠っているようだった。
ゲームとはいえ、遺体を弔う事なく先を急ぐのは憚られたが、そんな余裕はない。アリスは背を向け、永遠亭を目指して歩き出した。
その途中……一度だけ足を止め、振り向いてリリカの亡骸を見つめていたが、またすぐに向き直って歩みを再開した。

【C-6・迷いの竹林・朝】
【アリス・マーガトロイド】
[状態]:数発分の弾幕の被弾によるダメージ、頬に切り傷、疲労(小)
残り体力(80/100)
[装備]:コルト・ガバメント(4/7)、両刃ナイフ
[道具]:オーブ×4、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:仲間を集めて、仮想空間にいる主催者を倒す
1:まずは永遠亭に向かう
2:積極的に殺したくはないが、敵なら倒す覚悟は決めている
3:……仮想空間とはいえ、殺しは嫌なものね

【リリカ・プリズムリバー リタイア】

※リリカの遺体と刺し傷のあるディパック(入ってるのはロープ、懐中電灯を除く共通支給品のみ)がC-6に安置されています。

【武器・道具解説】
「コルト・ガバメント」
.45口径の大型自動拳銃。設計は古いが堅実な作りで、大口径の.45ACP弾を発射する。
この.45ACP弾は人体に対する効果(ストッピングパワー)が高い弾薬で、威力がある反面リコイル(反動)も大きい。

690 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 03:26:13 ID:tmCt7Oow0
以上です。タイトルは『さまよう刃』。
……早々に退場させる事になって、何だかリリカに申し訳ない……

691名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 04:00:34 ID:GcFThhL60
>>690
乙です
ついに脱落者が・・・まぁいずれ出るものですし救いはあるし仕方ない

しかし永遠亭とは。
おぜうと合流なるかな?

692名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 07:06:10 ID://6BIL1E0
>>690

熱くていいね。リリカもこんな熱血死ならば本望かも
アリスの目標もスケールが大きいね。萃香といい、ナズーリンといい、強弱問わず大物ばっかだ

693名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 07:40:00 ID://6BIL1E0
ところで気になってたけど、

優勝賞品の『願い事を一つ叶える権利』は、単独勝利じゃないと手に入らないのかな
それとも、主催者打倒で複数の勝利者が出てきても、優勝扱いになるんだろうか

694 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 09:57:23 ID:FiwDZ6220
投下乙です。面白い戦闘でした
上手いことレミリアと合流できれば、対主催者でチームを組むことになるかな? 今後の展開に期待できそう

10時くらいから投下します。ゲームが始まったときの東方の最新の時系列に合わせて冬の描写にしたのですが、まずいようでしたら後で該当部分だけ修正します

695 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:10:57 ID:FiwDZ6220
 星の瞬きを消しつつある光は、地上にも平等に降り注ぐ。
 真冬の冷たい大気は、夜を朝へと切り替える光によって、徐々にその気温を上げつつあった。
 東から立ち昇る日の光へと目を向ける者は多い。夜明けの到来を知らせる日の出には、人間なら誰しも目を向けてしまうものだ。
 幻想郷において、太陽に顔を向ける者は人間だけに限らない。それは妖怪であり、幽霊であり、妖精であり、そして花だ。
 仮想世界の南東では、昇る太陽に向けて多くの顔が向けられていた。すり鉢上の大地に並んだ大量の顔は、どれも黄色く、大きい。
 向日葵だ。
 本来ならばこの季節には咲くはずの無い太陽の花は、しかし背を伸ばすようにその花弁を自己主張していた。
 どの花も背は高い。たとえ大人でも、その花々の中に隠れることが出来るほどのものだ。
 向日葵の咲いていない地面は、自然と花で作られた道となる。自然の迷路ともいえるそれは、何故か整った線として成立していた。
 そして今、その道を歩く姿があった。青の長髪を揺らし、背にデイパックを担い、手には一枚の用紙を持った姿だ。
 紙には「参加者名簿」と書かれている。その用紙に貼り付けられている多くの顔写真の中、一つ、歩く姿と同じ顔のものがあった。その下に書かれている名前は、「比那名居天子」だ。
 その姿、天子は、参加者名簿を眺めながら、ぽつりと呟いた。
「――さて、と。どうしたものかしらねー」

  ■

 よくできてるわね、と天子は思う。
 夜明けの薄暗い空も、肌に感じる冷たい空気も、全てが本物として感じられる。
 今自分が歩いているこの向日葵畑の再現もよくできている。花の手触りも、植物の息遣いとも言える感触も、全てが現実のようだ。
 花が太陽に顔を向ける現象までもが再現されている。畑中の向日葵が同じ方向に顔を向けているのを遠くから見たときは、異様とも壮観とも思えたものだが、
「花の中に入ってしまえば気にならないわよね……よくできてるというより、無駄に手が込んでるといったほうがいいかしら」
 記憶が正しければ、花が動く理由の大抵は妖精の悪戯のはずだ。妖精のいないこの仮想世界でまで動くのは、そういう物として向日葵を作ったからだろう。
 紫ならそういうところまで作りそうよね、と天子は思考を働かせながら、視線を下へと向けた。
 南向きのすり鉢状になっているこの向日葵畑は、視線を下方へと向ければ、すり鉢の中心を見ることになる。中心にあるのは、一軒の家だ。
「私が飛ばされたのはF-6……向日葵畑と家屋を見つけて来てみたのはいいけれど、まともなものはおいてあるのかしら」
 遠目で確認したとき、その家は打ち捨てられた廃屋というようには見えなかった。ならば、何かしらの道具があってもおかしくない。
 今後の動きをどうするかはともかく、道具はあって困ることはないはず。そう思っての行動だ。
 参加者名簿で知り合いがどれだけ参加しているかを確認しながら、天子は歩を進める。
 その歩みの中で思うのは一つ。これからどうやってゲームに参加するか、だ。
(普通に殺して回るってのも面白いけど、同じ考えのやつは多そうよね。主催者討伐ってのも手だけど、仲間がほしいわよねー)
 バトルロワイアルごっこ開催の告知から今日までには、何日もの期間があった。それなのに、今になってゲームへのスタンスを考えているのには、一つの理由がある。
「紫の奴……本番の前日になって“貴方どうせ暇でしょ? 明日から始まる殺し合いに付き合いなさい”だものねえ。人のことをなんだと思ってるのかしら」
 結論から言えばなんとも思っていないだろうというのが有力な答えだが、天子は考えないことにした。
 ともあれ、と天子が思ったときだ。前方、花の道に変化があった。曲線を描いていた道が終わり、直線の道へと切り替わったのだ。そして数十メートルの先は、向日葵が途切れている。
 道の終わり。向日葵畑の中心部へと到達したのだ。
「……漸く、といったところかしら」
 天子の見立て通り、その家は廃屋ではなかった。家の周囲は踏み固められ、茶色の地面が見えている。少し荒れた様子を見せているが、この荒れ様は一年と経っていない荒れ方だ。おそらくは、別荘か、定期的に住処を変えている者の家だろう。
 それは予想通りだ。が、
「……あら?」
 天子が疑問を放ったのは、家の入り口だ。家の周りには、僅かに雑草が生えている。その雑草が扉の前でだけ潰れているのだ。さらによく見てみれば、扉が完全に閉められていないことに気が付いた。
 家に向かった足跡も、家から出て行った足跡も無い。これは、
「この家の前に転送された参加者がいて……他の場所に行くのではなく、家の中に入ったと、そういうことよね」
 声を小さなものとしながら、天子は呟く。

696 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:12:21 ID:FiwDZ6220
 ゲームにどう参加するかはともかく、他の参加者との接触は慎重に行ないたい。一人目ともなれば尚更だ。
 しかし、と天子は思う。自分がここまで歩くまでにはそれなりの時間がかかったはずだ。ならば、ここに転送された者がこの家に留まっているとは考えにくい。
 ……となると、裏口から出ていったか、何かしらの理由があって飛んでいったかのどちらかかしら。
 思いながら、足音を立てないように扉に近づく。
 中に人がいるにせよいないにせよ、静かに動くにこしたことはない。そう思いながら、開いている扉の隙間からそっと中を覗き見る。
 と、
 ……あ、誰かいる。
 予想に反し、家の中には先客がいた。
 緑の髪に、透明な羽。自分と比べればシンプルな服装の、妖精の少女だった。
 ……参加者名簿にも載っていた顔。当たり前だけど、参加者みたいね。
 名は、確か大妖精と書かれていたはずだ。否、名前というよりどう見ても種族名や愛称というべきものだったが、ともかく名簿にはそう書いてあった。
 彼女は今椅子に腰掛け、花柄のテーブルクロスのかかったテーブルをじっと見つめていた。先ほどからずっとそうしていたのか、その顔には思いつめたような表情が浮かんでいた。
 何をやっているのと、天子が思った瞬間だ。
 彼女はテーブルに両手をつくと。
「――――」
 勢いよく、テーブルに頭部で打撃を入れた。
 全力の頭突きだった。

  ■

「何やってるのよあの子は……」
 目の前で行なわれた動きに対し、天子は驚きと警戒の混じった声で呟いた。
 当たり前に考えれば、どう見ても奇行としか言えない。しかし、今はバトルロワイアルの最中だ。普段は奇行としか思えない動きでも、このゲーム下においてはそうとは限らない。
 例えば、ゲーム開始時に、自分が銀色の矢を身体に押し当てたように、だ。
 天子は僅かに腰へと意識をやる。服の飾りに引っ掛けるようにしてぶら下げているのは、己の支給品だ。
 ……ボウガン。バトロワ原作にも出てきた武器だけど、アレよりもちょっと高性能みたいね。
 既に矢が装填してあるそれには、ボウガンが逆さになっても矢が落ちないようなロックがかかっていた。そして拳銃の撃鉄のように後部に付けられているのは、親指一つで解除できる安全装置だ。
 支給品はボウガンと矢40本。その支給品に対し、天子はある一つのことを試していた。
 それは、己の身体に矢が刺さるかどうかの実験だ。
 天人の身体は、何をせずともそれだけで強固な物体だ。ただの矢はおろか、術式を併用した投げナイフでさえ、天人の身体を突き刺すことは難しい。
 だからこその実験だ。この世界では、全ての能力に制限がかけられる。中には制限を受けるまでも無い能力もあるだろうが、天人の肉体は明らかにその範疇には入らない。
 結果だけ言えば、矢が身体に突き刺さることはなかった。が、
 ……いつもより痛かったし、ボウガンで発射すれば明らかに刺さってたわよね。
 刃を押し当てた程度では切れもしないし、力の乗っていない斬撃ではかすり傷程度の怪我を負うだけ。だが、芯の通った攻撃ならばしっかりと通る。そういう制限だ。
 同様に、弾幕や、大地を操る力についても制限はされていた。自分に課された能力制限のチェックは、大半の参加者がしていることだろう。
 だから、と天子は思う。この妖精も、同じような実験をしているのだろうな、と。
 妖精は、基本的に頭が悪い。が、頭をぶつけるのは痛いことなんだということを知らないほど馬鹿ではない。死にはしないとはいえ痛みに対する恐怖心はある。だから、基本的に無茶をすることは無い。
 弾幕に正面から突っ込んできたり、「いけると思った」の一言で切られに来るような馬鹿は例外だ。正面に弾幕を張らないスペルカードなんてのも例外だし、要石を漬物石に使おうなんて考える馬鹿も例外だ。たぶん。きっと。
 ……よく考えたらまともな妖精の知り合いがいないわね、私……。
 実物のイメージがことごとく例外だが、例外は例外だ。目の前にいる妖精は、おそらくそこまでの馬鹿ではない。
 ならば、痛そうな音を響かせた頭突きも、おそらく力を調整して防御したに違いない。自分のときのように僅かな痛みはあったかもしれないが、それほどではあるまい。
 ……というかアレくらいで痛がる参加者も珍しいでしょうし。

697 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:13:23 ID:FiwDZ6220
 うんうん、と頷いて天子は見た。
 頭を上げた大妖精の顔は、初め見たときのような表情だった。しかしその顔は、思いつめた無表情というよりも、どちらかといえば眉に皺を寄せた表情であり、
 ……あれ?
 少しの間をおいて、大妖精は声を上げた。
 天子が見ていることも気が付かず、顔を天上へと向けて。
 目の端に涙を浮かべ、額を両手で押さえながら、
「――痛ぁ――い!」
「当たり前でしょうが!」
 即座の叫びが、家の中に響いた。
 思わずの突っ込みだった。

  ■

 大妖精は、突然響いた声に動きを示した。
 痛む額を左手で押さえながら、右手で床においてあるデイパックを掴み上げる。椅子から立ち上がりながらデイパックを引き寄せ、盾としながら入り口へと視線をやる。
 警戒というより、驚きで体を動かした大妖精だが、
「あー……えーと、頭、大丈夫なの?」
 大声で叫んで来た相手は、ばつが悪そうに声を上げた。
 しまった、とも、どうしよう、とも取れる相手の表情は、大妖精からしても“どうしよう”だ。
「えと、あの、だ、大丈夫です」
「そ、そう……」
 言って、すぐにまた沈黙が訪れる。
 どうしようと、大妖精は重ねて思う。こんなとき、どうしていいかわからないよ、と。
 ただでさえこのゲームについてどうしようと考えていたときだ。先ほどの行動で知りたいことを知ることができた。だが、だからといって自分のスタンスが決まるわけではなかった。
 ……こういうときは話を続けないと駄目だよね。
 しかし話題が無い。最近どうですか、なんて場違いにもほどがあるし、ゲームを楽しんでますか、というのも相手の反応を見る限り言いにくい。
 どうしようどうしようと思う大妖精は、頭の中に浮かんだある一つの話題を選択した。
 それは、自分が先ほどまで知りたかった情報に関するもので、
「あ……あの」
「……何?」
「さっきわかったんですけど……頭をぶつけると、痛いんですね」
「だから当たり前でしょう!?」
 二度目の叫びが、大妖精の鼓膜を震わせた。

  ■

 天子は思う。やはり、妖精は総じて馬鹿なのかと。
 ……いや、待ちなさい私。一応話を聞いてみるのよ。判断するのはまだ早いわ。
 経験から言えば、妖精の話をまともに聞くのは言葉通り馬鹿らしい話だ。が、それはあくまで唯一の知り合いの妖精が例外なだけだ。
 経験は生かすべきだが、それが例外ならば参考にしてはならない。だから話を聞こう。うん、そうしたほうがいい。たぶん。
 ……これ、自分に対して説得してるだけなんじゃないかしら。
 思うが、天子はあえて自分の思考を無視した。
 大妖精は、先ほどのこちらの叫びに驚いたのか、完全に萎縮してしまっているように見えた。
 ……うわ、話しにくい。
 そう考えるが、ひねり出すように天子は言った。
「聞いておくけど……なんでそんな当たり前のことを実験してたの?」
「……体が傷ついたら痛いのかなって、そう思ったんです」
「いや、そりゃ痛いでしょ。当然」
「でも……この世界では、死が嘘になるんですよね?」
 ……あ。
 その言葉で、天子には大妖精の意図がわかった。
 発想は同じだ。天子が自分の能力の制限を試したように、大妖精もこのゲームでの仕様を試したのだ。

698 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:14:14 ID:FiwDZ6220
 大妖精が試したこのゲームの仕組み。それは、
「まさか貴方……怪我を負ったとき、その痛みが実際に与えられるかを試していたの?」
 このゲームは、殺し合いだ。だがその殺し合いは、一つのルールで成立している。それは、与えられる死が虚構のものだということだ。
 死んでも大丈夫な仮想世界。だから殺し合いをしても良い。そういう理屈だ。だが、
「死の際に与えられる痛みは、現実の痛みとして体感するものだわ。たとえ、現実世界に戻ったら消えるものだとしても、ね」
 リアルな夢と同じだ。たとえ現実のものでないとわかっていても、怖いものは怖いし、実感が伴えば痛いものは痛い。
 だが、死が虚構であるならば、致命傷を受けても痛みは現実よりも少ない可能性はある。この身体は偽物なのだから、そのような作りであってもおかしくはない。
 しかし同時に、現実と同じ痛みを伴う可能性も高い。腹などを刺されれば、長い間苦しんで死ぬことになるだろう。
 大妖精が試したのは、それだ。強く頭を打ち付けるという行為で、痛みが現実のものになるかを試していたのだ。
 しかし、と天子は思う。理由はわかったが、動機がわからない、と。
 大妖精の無言を肯定と受け取った天子は、眉をひそめて言った。
「貴方、どうしてそんなことを? 自分が殺されるのが嫌なら、オーブを捨てて隠れてるって方法もあるのよ?」
「……ゲームが始まる前、友達に言われたんです。友達皆で一緒になって、優勝目指そうよ、って。だけど、ゲームに勝つには誰かを殺さなくちゃいけません」 
 大妖精は顔を上げた。その目は、弱々しくも、芯の通った視線であり、
「……たとえ死ななくとも、死を体験するということは、強い痛みを得るということです。私は……誰かが痛がるようなことを、したくないんです」
「……そうか。貴方、妖精だものね」
 妖精は、厳密に言えば死ぬことの無い種族だ。妖精は自然の権化であり、死ぬことがあっても、時間がたてば蘇る。本来は食事を取ることも不要で、おおよそ死というものに対する恐怖はないだろう。しかし、
 ……感じる痛みは、人間と同じなのよね。
 今、このゲームの参加者は、ある意味妖精と同じだ。脆く、刃の一刺しで死にはするが、現実の側ですぐに蘇る。
 だからこそ、妖精である大妖精は思ったのだろう。死を得ない参加者に対し、痛みを得させることはしたくない、と。
 ……優しいというかなんというか……。
「幻想郷じゃ珍しいタイプよね、貴方。私の知り合いに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいわ」
「……妖精は自然の力の塊ですから、垢は出ないですよ?」
「マジ返しとはやるじゃないの……」
 おずおずと聞いてくるあたり、今までに無い斬新な反応だ。妖精は頭が弱いというのが通説だが、これはどちらかといえば天然だ。
「……はあー……」
 天子は自分の口から大きな溜息が漏れたのを知る。それは、呆れであり、安堵であり、言葉にできないものだった。
「あ、あの……何か私、変なこと言ってしまいましたか……?」
「変というわけじゃないけどね。貴方、一つ勘違いしてるわよ」
「勘違い、ですか?」
 そうよ、と天子は言った。そして、いい? という確認の言葉が生まれ、
「このゲームは殺し合いごっこなの。だから、そんな心配する必要なんて無いのよ」
「で、でも、私の友達には、優勝はしたいけど、殺し合い自体はしたくないって言っていた友達もいます。そういう人たちも、このゲームにはいるんじゃ――」
「だからね、それが勘違いなのよ」
 え? という大妖精の声に、天子はただ肩を竦めるだけだった。
 答えを待っているような大妖精に対し、天子は椅子に腰掛けつつ言った。
「逆に一つ聞くけどね。貴方のような殺し合いを望んでない奴が、どうしてこのゲームに参加してると思う?」
「え? そ、それは――」
「それに、貴方も友達から聞いてるでしょうけど、この催しは、幻想郷で暴れそうな妖怪に対しての“ガス抜き”の要素が大きいの。もっと言えば、下手すれば幻想郷が滅んでしまいかねない危機に対する対処よね」
 一息。そして天子は、腕を組んで正面から大妖精を見つめると、
「なのに何故、貴方のような殺し合いとは無縁の参加者が存在しているのか。ついでに言えば、私は前日に紫に呼ばれて参加したのよね。“暇でしょ”の一言で」
「それは――」
「本来なら、暴走しそうな妖怪を掻き集めるべきだわ。それに、この殺し合いに参加したい人妖は非常に多いと聞いたわ。それなのに何故、私たちのような者が参加者として選ばれているのか」
「…………」
「ま、答えは簡単なんだけどね」
 え? と大妖精が漏らした二度目の疑問に対し、天子は一つの反応を見せた。
 笑ったのだ。
「答えは簡単。そんなの、危機でもなんでもないからよ」

699 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:15:33 ID:FiwDZ6220

  ■

「……え?」
 大妖精は、三度目の疑問を漏らした。
 違う、とか、そんなはずは、という言葉が頭の中に浮かぶ。そんな言葉が頭に浮かぶ理由を、大妖精は言った。
「そんなはず……だって、友達が言ってました。妖怪同士の争いが起こって、仲間が迷惑してる。これは問題だ、って」
 蘇るのは、友達や、人里の子ども達の言葉だ。妖怪同士の喧嘩が危ないという声を聞くこともあれば、人里の人間からは「怖い」という声もよく聞く。
 だが、対する天子の返答は意外なものだった。
「そうねえ……まあ、問題よね、そこら辺は。私は何の迷惑もしてないけど、地上は大変そうよねー」
「え?」
 同じ疑問ばかりが口から出るが、もはや大妖精は気にしない。それよりも気になるのは、この少女の言葉だ。
「で、でも……さっき危機じゃないって……」
「そうよ。危機なんかじゃないわ。問題ではあるけどね」
 大妖精には、意味が解らなかった。危機ではないが、問題ではある。
 それはどういうことかと、大妖精が疑問したときだ。
「じゃあ聞くけど、どうして危機だって思うの?」
「それは……里の人が言ってました。もし妖怪が人間を殺し合いに巻き込むようなことがあったら、もう幻想郷は終わりだ、って」
「じゃあ、そうならなかったら?」
「今でも妖怪同士が争っていたり、里の人が怖がっています。それは、危機ではないんですか?」
「妖怪なんて四肢が取れても死にはしないんだから、争いくらいはただの“問題”よ。そして人間が妖怪に恐れを抱くのは、人と妖怪のあり方として正しい姿よ」
 そして、と、少女は言った。
「山の上の新参は勘違いしてるのよね。あの神様は、“問題が起こったから解決しなければならない”って考えてるの。でも、幻想郷においてそれは正しくないわ」
 何故なら、
「幻想郷ってのはね、問題が起こることで成立してる世界だからよ」

 ■

 天子は思い出す。自分がこれまで見てきた、多くの異変を。
 紅い霧が蔓延り、春を雪が覆い、夜が明けない異変を。
 そのどれもが、幻想郷全体に対して問題をぶつけてきた。だが、そのどれもが危機ではない。スペルカードルールで予め解決されるべき問題として解決されてきた、ただの“問題”だ。
 だから、
「“バトルロワイアル異変”とでも言うべきこの騒動はね、まさしく“異変”なのよ。始まり方と終わらせ方が違うだけでね。あの小説は、幻想郷にとってはただの潤滑油。決して幻想郷を滅亡させるものではないわ」
 山の上の神様の考えはこうだ。妖怪たちの間で殺し合いに対する要求が重なっているがゆえに、人間ひいては幻想郷に危機が迫っている。だからこの危機を解決しなければ、幻想郷は滅びてしまう。それがゆえのバトロワごっこだ。
 でもそれは違うわよねと、天子は思う。
「妖怪が人を襲い、人間はそれを恐れる……そのこと自体は、幻想郷にとって自然な姿なのよ。そして、それに付随する、些細な問題もね」
「些細って……」
「巻き込まれた奴からすればとってもとっても迷惑でしょうけどね。ま、今までに比べたら小さいことよ」
 ……っていうか人間からしたら、吸うだけで身体を壊す霧とか、農作物に影響が出る寒春のほうがよっぽど迷惑でしょうし。
「大体、妖怪が人間を殺すと本気で思ってるのかしら。今まで妖怪は“人間を食べたい”という本能的欲求を我慢してきたのよ? それなのに、たかだか小説の影響くらいで殺すわけないじゃない」
 大妖精の驚き、呆気にとられている顔を見ながら、天子は両手を頭の後ろで組む。
「あー、だからそうね。私が前日になって紫に勧誘された理由もそこにあるわね」
「理由、ですか?」
「紫は私にこう言ってるのよ。“今まで天上で幻想郷を見続けてきた貴方になら、このゲームの本質が解るでしょ?”ってね」
 このゲームの本質。それは、
「――楽しむこと。それが、このゲームの本質よ」

700 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:16:51 ID:FiwDZ6220

  ■

 いい? と目の前の少女は重ねて言った。
「私は今まで全ての異変を見て、時には体験してきたわ。そのことから言えるのは一つ。……今回の騒動は、問題ではあるが、気にしないでいいことなのよ。今までの問題と同じようにね」
 彼女は言う。
「地上の者は、下賎ではあるが愚かではないわ。そして幻想郷は、そんなことで壊れるほど馬鹿な世界じゃないのよ」
 本当に、なんでもないというような口調で、彼女は淡々と言う。
「このミニ幻想郷ってのはね、そのまま現実の幻想郷の縮図なのよ。不安を持っている者も、不満を持っている者も、危機感を持っている者もいるけど……その実、そんな心配を抱える必要なんて無いのよ。皆が迷惑がりつつも、しかしそのうち解決される問題なんだからね」
 苦笑。
「そもそも、人里は妖怪の賢者――紫の保護下にあるのよ? ちょっとやそっと暴走した妖怪がいるからって、人間に死傷者が出るわけないじゃない。もっとも、ギリギリのところまで手を出さないでしょうけどね、アイツは」
 そして、
「紫からすればこのゲームは、完全に遊びなんでしょうね。それこそ、誰かが始めた異変を弾幕ごっこという遊びで解決するような、“いつも通りの”遊び」
 まあ、と体制を崩しながら言う。
「幻想郷のあり方としては、異変を起こした者は痛い目を見るってのが“いつも通り”だけどね。紫もそこら辺考えて、山の神をゲーム側に配置したんじゃないかしら」
「それは……あの神様が倒されると、そういうことですか?」
「そういう狙いの人もいるでしょうしねー。或いは、優勝商品として山の神をボコボコにするって手もあるし。あ、私の場合紫でもいいけど」
「……この会話って、紫さんも聞いてますよね?」
 言葉と同時、眼前の少女の動きが止まった。
 次の瞬間。少女はゆっくりと背筋を伸ばし、右手を口の前に構えた。
 そして彼女は、大きな息継ぎの後に、ごほんと声を上げると、
「さて、天然系妖精娘に可能性の一端を提示したわけだけど、この後の展開がどうなるかは私にもわからないわね……! ええ、とてもわからないわ!」
 台詞と同時、少女のデイパックから硝子の割れるような音が響いた。
 あー! と叫びを上げた少女は、勢いよくデイパックを背から引きずり落とすと、
「――ちょっと紫! あんた冗談通じないわけ!?」
「だ、大丈夫ですか?」
「しかも二つとも壊れてるし! 紫あんたねノリでそういうことするのやめなさいよ!」
「もしかしたら神奈子さんがやったのかも……」
「いいえ、これは紫の仕業よ空気でわかるわ。汚い! 流石は地上の妖怪汚いわ!」
「……ふふ、紫さんと、仲がいいんですね」
 思わず笑顔で言えば、何故か彼女は半眼でこちらを見てきた。
 どうしてそうなるのよ、という呟きが生まれ、しかし彼女は額に手を当てて頭を垂れると、
「あーもう、いいわ。……兎に角、参加したからにはゲームを楽しむことが肝要ってことよ」
「……ええと、このゲームがそういうものだっていうことはわかりました。ですけど……」
「嫌がる相手を傷つけたくない、でしょ? それなら大丈夫。最悪なことに、最高の例が今貴方の目の前にいるわよ」
「……それって、つまり」
 そうよ、と少女は言った。
「オーブが無くなれば敗退するのがこのゲーム。つまり、戦わずにオーブだけ盗んじゃえばいいのよ」

701 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:18:43 ID:FiwDZ6220

  ■

 自分の言葉で、天子は自然と口元が笑みを得るのを自覚する。
「戦闘自体を望んでいる者には戦闘で。ゲームには乗っているが、戦い自体は避けたいという者にはオーブだけを盗むことで。そして、貴方のような参加者は仲間に引き込むことで、それぞれ相対すればいいのよ」
 今回のルールを聞かされたときから、この発想はあった。しかし、実現が難しそうであることと、実行する意味が薄いことからやろうとは思わなかった。だが、
 ……大妖精みたいな参加者がいるってのなら、話は別よ。
「これは一種の縛りプレイよ。正直、難易度は高いと思うわ。でも、貴方が口だけではなく、本当に相手に痛みを与えたくないというのなら――」
 言う。これはもはや勧誘よねと、そう思いながら、
「ちょっと一緒に楽しんでみないかしら? 難しいけど、やりがいはあると思うわよ?」
「一緒に、ですか? でも、私なんかが一緒じゃ迷惑なんじゃ――」
「いいのいいの。私自身、どうやってゲームに参加するか悩んでたところだったからね。貴方みたいな子に付き合うのも一興よ」
 ……っていうか、なんかほっておけないし、この子。
 戸惑いを隠せずにいる大妖精を前に、天子は軽い調子で言う。
「迷惑かけるだとか、そんなことは気にしないでいいわよ。これはゲームなんだから、楽しめればそれでいいのよ。あ、勿論やるからには優勝を狙うけどね」
 言葉と共に、天子は大妖精を見た。
 大妖精は困り顔を浮かべ、徐々に納得を得ているようだった。そして数瞬の後、うん、という頷きが大妖精から生まれ、
「……有り難う御座います。これから、よろしくお願いします」
 大妖精は困惑の顔ではなく、しっかりとした表情を見せて言った。
 対する天子は笑顔を見せ、しかしすぐに眉をひそめると、
「……今私の言った意味、わかってる? 優勝を狙うってことは、貴方を騙して裏切るかもしれないのよ?」
「あ、わかりました。騙されないように頑張ります」
 笑顔で言ってくるが、本当に大丈夫だろうか。というかこれで裏切ったら、どう見てもこちらが悪者である。
 方向としては主催者討伐もありだが、妖物の起こした異変の解決は人間が解決するのが幻想郷の慣わしだ。ならば、主催者討伐を狙うならば、人間の仲間が必要だろう。
「まあ、そこら辺のやり取りもゲームの楽しみか」
 ごちて、天子は苦笑。
「自己紹介はいる? 名簿を見たなら、私の名前も知ってると思うけど」
「はい、大丈夫です。ええと確か――」
 指先を頬に当て、大妖精は視線を上にやりながら考える。
 一瞬の後、大妖精は笑顔でこう言った。
「てんこさん!」
「違う!」
「だ、駄目ですか? じゃあ……てんこちゃん?」
「そういうことじゃなくて!」
 叫ぶが通じない。
 早くも困惑の表情に戻り始めた大妖精を見て、天子は大きな溜息を一つ。
「ああもう……呼び方はそれでいいわ。それと、別に敬語じゃなくてもいいわよ。そういう接され方は、天界で飽きてるし」
「そう、ですか?」
「そのですかって奴だってば。友達に接するのと同じ感じでいいわよ」
「ええとじゃあ……よろしくね、てんこちゃん」
「そうそう、それでいいのよ」
 言って苦笑。本当、今までになかったタイプの子よねと、そう思いながら、
「こちらこそと言っておくわ。難しい道中になるでしょうけど、一つ頑張りましょうか」
「でも、盗むなんてできるのかな。私は魔理沙さんじゃないし……」
「魔理沙の盗み癖は貴方みたいな子にも伝わってるのね……」
 もっとも、傷つけないでオーブを手に入れる方法は盗み以外にもある。武装で脅し、オーブや荷物を放棄させて逃がせばいいのだ。
 また、仲間になる振りをして、隙を見てオーブだけを持って逃げるという方法もある。手段は様々だ。が、
 ……この子は嫌がりそうよね、そういうの。

702 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:19:50 ID:FiwDZ6220
 盗むという行為ですら、こちらが誘導して仕向けたに過ぎない。おそらくこの大妖精という少女は、たとえゲームの中だからといって盗みを平気で働ける性格ではない。
 前途多難ねえと、天子が思ったときだ。
「じゃあこれ……一つあげるね」
「え? これって……オーブじゃない」
「てんこちゃんのオーブは壊れちゃったんだよね? だから、一つ持ってて」
 ……うわ、斬新過ぎる反応! 幻想郷にこんな子がいたなんて……!
 初対面の相手にこんなことをする奴なんて、自分の地上の知り合いには心当たりがない。早苗や美鈴あたりはしてもおかしくないが、あいつらもあいつらでいい性格してるからなあ。どうかなあ。
「てんこちゃんどうしたの? 目頭押さえて」
「いや私、地上でこんなに優しくされたの初めてかもしれない……」
 疑問符を浮かべている大妖精の手から、天子はゆっくりとオーブを手にとった。第二回の放送までには必ず返そうと、そう思いながら、
「兎に角動きましょうか。まずは他の参加者を探さないことには話にならないわ」
「うん、そうだね」
「戦闘になったら私に任せていいわよ。武器もあるしね」
 そこまで言って、天子はふと疑問した。
「そういえば、大妖精の支給品ってなんだったの?」
「確か、大江戸爆薬からくり人形……だったかな? 名前だけ書いてあって使い方が書いてなかったんだけど……あ、今出すね」
 そう言って大妖精がデイパックから取り出したのは、見覚えのある人形だった。
 どう見ても、アリスがよく出してよく爆発させているアレだ。そして人形の頭には、鉄製のピンが差しており、
 ……察するにコレ、ただの人形形手榴弾なんじゃ……。
「……大妖精、いざってときは頭のピンを抜いて全力で投げつけなさい。ええ、全力で」
「う、うん。わかった」
 大妖精に押し返してから、天子は嘆息。しかしその吐息は、決して暗さだけで作られるものではなかった。
 ……なんだかんだいって、わくわくしてるのよねー私。正直紫が来たときも、内心すごく嬉しかったし。
 言いはしないが、思うだけならタダだ。だからというように、天子は笑みを浮かべると、
「さあ、まずは人里にでも行ってみましょうか。あそこなら人も集まってきそうだしね」
「そうだね。私の友達もいるといいんだけど……」
 話しながら、天子は家の中を見渡す。家の中には少女趣味なカーテンやテーブルクロスはあれど、目立った道具や装飾品はない。おそらくは、この家には有用な道具は配置されていないのだろう。
 それだけを確認し、天子は立ち上がった。
 ……この作りこみよう、紫の奴も随分張り切ったんでしょうねー。
 苦笑し、天子は思う。紫のためにも、精々楽しんでやりましょうと。
「じゃあ、よろしくね。大妖精」
 かけた声に、大妖精は笑みで応じた。




【E-6 太陽の畑 朝】
【比那名居天子】
[状態]:健康
残り体力(95/100)
[装備]:ボウガン&矢40本
[道具]:オーブ×1、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:紫の思惑通りゲームを楽しむ。一応優勝狙いだが、「異変解決」としての主催者討伐も視野に入っている。その場合、人間の仲間がほしい。
1.戦闘を楽しんでいる者には戦闘で、ゲームには乗っているが戦闘を嫌っている者にはオーブだけを奪う方法で、自分達のような者は仲間に引き込むことで参加者と相対する。
2.第二回放送前に大妖精のオーブを二個以上にする。(自分の生き残りよりも優先)
3.まずは人里を目標に移動する。
《備考》
弾幕や、大地を操る程度の能力ついてどれほどの制限がかかっているかを試しています。
具体的にどれほどの制限がかかっていたかは次の書き手におまかせ。

【E-6 太陽の畑 朝】
【大妖精】
[状態]:健康
残り体力(100/100)
[装備]:大江戸爆薬からくり人形一体
[道具]:オーブ×1、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:なるべく相手を傷つけない。
1.天子の提案に乗ってゲームに参加する。
2.友達に会ったら仲間に引き込む。
3.まずは人里を目標に移動する。
《備考》
大妖精の「友達」の範囲は次の書き手におまかせ。


【武器・道具解説】
「ボウガン・矢」
原作バトルロワイアルに登場したボウガンが少しだけ高性能になったもの。ストッパー、安全装置付き。
矢は当然ボウガン用のものだが、原作で秋也が使用していたように投擲武器としても使える。
幻想郷の住民なら、とりわけ矢単体での運用も楽に行なえるだろう。

「大江戸爆薬からくり人形」
大江戸爆薬からくり人形……の体を借りた単なる手榴弾。
ピンを抜いて数秒後に爆発する。威力は使ってみるまでは判断できない。

703 ◆GkJrDjkLNc:2012/01/28(土) 10:22:27 ID:FiwDZ6220
以上になります。タイトルは、「幻想郷の見届け人」ということでお願いします
季節の描写など細かいところで勝手に決めてしまったところもあるので、問題あるようでしたら修正したいと思います
ちなみに天子の交友範囲は、非想天測における交友範囲と同じという設定です

704名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 10:33:01 ID:5pXJe.GM0
>>690
投下乙です
リレー初の脱落者がでましたね
口火を切られたことになによりも敬意を

ちょっと突っ込みがあります
慧音が里の守護者と言うのは二次設定です
獣人自体が人間に対し友好的な者が多く、慧音だけが特別ではないようです

>アリスは万能型魔法使いなので、無手でも戦闘は可能だが
これは、素手でも魔法は使えると言う意味でしょうか?

もし格闘能力の事を指しているのなら、アリスの格闘能力は人並みですよ
武術等の心得は在りませんので、接近戦や格闘に持ち込まれるとかなり不味い筈

>>693
確か、主催者が倒された時点で生き残っているキャラ全員が優勝扱いになる
だったと思います


これは個人的な提案なのですが、キャラの遺体は消滅することにしませんか
普通のロワなら埋葬するなり手厚く葬るところですが
今回のロワは本人生きてますし、お墓を作るのも遺体がそのままなのも気が悪い感じがします

遺体はあんまり書きたくないなと言う本音もあります

705名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 10:56:27 ID:5pXJe.GM0
>>703
投下乙です
ああ、天子に書きたいこと全部言われちゃった
最高です

ちょっと突っ込みがあります
ボウガンは実は武器の名称ではなく、販売してる会社名で、且つ商品名だったりします

あの形状の弓矢はクロスボウと言います

706名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 11:41:52 ID://6BIL1E0
>>703
乙。
天子め、みんな薄々と感じてた事を言いやがったな…
季節設定はこれで確定でなく、今後も緩めでいこう

>>704
>>ちょっと突っ込みがあります
>>慧音が里の守護者と言うのは二次設定です
>>獣人自体が人間に対し友好的な者が多く、慧音だけが特別ではないようです
このぐらいの二次設定はいいんじゃないかな

遺体はそのままでいいと思う
全年齢規制があるから、どのみちグロくはならないと思うよ、きっと

707名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 12:01:58 ID:y89cPdIc0
ちょっと気になったんだけど、銃器って基本的に、その銃に入る分だけの弾しか支給されないもんなの?
原作見たら、予備のカートリッジついてる銃とかもあったんだけど、こっちでは一律で予備の弾は無しの方向?

>>690乙です。
最初の脱落者はリリカか。真っ向からの勝負だったな。
コルトって弾数少ないな。まあナイフ手に入ったし、アリスなら立ち回り次第で何とかなるか。
期せずして、対主催どうしで永遠亭に向かう流れになったな。首尾よく合流できるだろうか。

>>703乙。
ゆかりんひでぇwwwノリで天子いじめんなwww
大妖精の友達は……チルノだけだと、そこまで深刻な話題にはならないはずだよなぁ。まあ、後付けで誰を友達にしても構わないか。

>>704
なんか前に出た話だと、死んだ瞬間、ただの人形みたいになるって感じだったような?
えーと、あったあった>>31
でもwikiのルールからは省かれてるなぁ。
俺はてっきり、お燐とかアリスが、死体アバターを利用する流れもあるのかと思ってたんだけど(まあ今回お燐いないけど)。

708 ◆wcZeL85Wks:2012/01/28(土) 15:36:48 ID:Ubf3xxgU0
>>707
予備弾も一緒に支給すると思うんだ。予備マガジン二個が相場

死体消滅の件は、死体を書けなくなる書き手へ制限に反発があったから、ルールから削除された経緯があるんだ。
最初にそのルール案を考えたのは俺だけど、その時の議論の末に、やっぱり撤廃した方がいいと思った。
規制し出すとキリがないしね。

あと滞っている修正案ですが、今日明日で投下できます。遅れに遅れて申し訳ない。
次はたぶん一発で通る。
いままで自分が書いてきた恥(SS)の中で、一番手ごたえがあるよ。

709名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 16:07:29 ID:0dwjky5s0
>予備弾も一緒に支給すると思うんだ。予備マガジン二個が相場
それは最初に銃を持たせた書き手次第でしょ
予備弾無しのつもりで書いて、次の人が予備弾使っちゃうのは問題あると思う

710名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 16:28:44 ID:Ubf3xxgU0
>>709
確かに、あくまで目安かな。
ただ予備弾の数も含めて、アイテムの強さは調節しなきゃならないから基準が欲しいかも
あと、マジックアイテムよりの銃は予備弾を減らした方がいいと思う


また蒸し返すけど、マジックアイテムの『光の剣』はエネルギー残量を厳しく設定しないと強すぎると思うんだ
次の作家に任せるんじゃなくて、ここで少し議論した方がいいかも
他ロワでも大当たりの類だし、中吉から出るアイテムが『光の剣』より強いのも不味い気がする

711 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 17:13:39 ID:tmCt7Oow0
>>703
投下お疲れ様です
……なんというか、危機を少々実直に受け止めすぎたかなー、と痛感させられました
妖怪が人間を脅かすのは当然ですし……まあ人間っぽいアリスならそう考えても仕方ない……のかな

>>704
ああ、すみません。ご指摘の通りですね。つい何時ものノリで慧音を里の守護者にしてしまいました
その辺りは、自分でwikiにて修正を行いたいと思います
人間に慕われている半人半獣の妖、上白沢慧音に会った。とでもしますか

無手でも戦闘可能といのは、人形がなくても魔法で戦えるという意味です
分かり辛くて申し訳ありません。自分でwikiにて修正します

>>710
剣が強くても射程が短い以上、銃器類でアウトレンジから狙われると不利と思ってましたが……
強力すぎると思われるのであれば、エネルギー残量を厳しくした方がいいですね
二、三人も相手取ればもうエネルギー切れ寸前くらいがちょうどいいのかな

712名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 17:28:09 ID:0dwjky5s0
今のところアイテムの強さより、キャラの強さで武器が別れてる感じだね
強いキャラには微妙な武器、弱いキャラには銃などの強い武器
これでけっこうバランス取れてると思う

銃弾の数は難しいよね、同じオートマチックでも
ベレッタM92なら装弾数15発、シグザウエルP232なら装弾数7〜8発と倍違う

真面目にやれば、ベレッタM92みたいなダブル・カラムを採用してる銃は
少女の手には大きすぎるから、命中率が著しく下がるとか出来るけど
そのあたりは書き手にお任せな部分もあるし……

とりあえず散弾銃や連射機能付きの銃のような強力な銃は
予備弾無しでもいいんじゃないかな

光の剣は、負荷が掛かると凄まじくエネルギーを消費してしまうとかどうだろう
具体的には弾幕の弾を光の剣で弾くと、弾一発で最大二割近くエネルギーが減ってしまうとか
これは逆に厳しすぎかな

713名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 17:36:06 ID:GcFThhL60
>>703
投下乙です

ゆかりんおま((
そういうのいかんでしょw

てんこさんは異変(起こし)のスペシャリストだけあってよく分かってるなぁ
大妖精が気に入ったようだけどどうなることやら

>>693
死体はせめて消滅というより脱落になった時点で魂が抜けて人形みたいになるとかかな
前の人も散々言ってるけど

まぁぐろい表現避ければ大丈夫ですよ

714名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 18:13:27 ID:Ubf3xxgU0
>>711
うっ、すまん。言葉がきつかったか
こういうところが、私に企画主が務まらなかった由縁かな
許してくれ


問題は、光の剣の所持者が銃器を手にした後なんだ。
終盤、生存者全員に銃器が行き渡ると、遠距離で勝敗が決まりにくくなるから、
決着が近距離で着くことが多くなる。近づいただけでバッサリだと、ちょっと強いかも。

光の剣は、確かに三人相手に取ればもうエネルギー切れぐらいでいいね。
あるいは体力を消費する類にするか


大体の目安として、"パロロワにおける"武器の強さはこんな感じだと思う。
なにぶん一人で考えた事だから自信がないけど…。
あと、概念兵器はこの類じゃないね。


超遠距離攻撃兵器:スナイパーライフル、どこまでも飛ぶ必中槍

〜中吉でも出しちゃ不味いライン〜

対軍兵器:調整要らずの最新突撃銃
広範囲ビーム兵器:調整を間違えた八卦炉

〜中吉でも出せるか際どいライン〜

各レンジ、各系統の高威力アイテム:ビームサーベル、コルト・コマンドー
火炎放射器、小屋が吹き飛ぶ爆弾

〜中吉だと大丈夫、小吉だと出しちゃ不味いライン〜

調整の必要な突撃銃:M16アサルトライフル(個人的には止めた方が無難だと思うけど、出ても反対しない)

〜小吉でも出せるか際どいライン〜

715 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 18:41:34 ID:tmCt7Oow0
>>714
なるほど、確かに遠距離からの射撃戦だけだと決着は付きにくいでしょうね
エネルギー量は三人相手取れば切れるくらいでいいとして、威力に関しても低出力なので
ばっさりといけるのは木や人体くらいで、鉄などを焼き切るのは時間が必要で難しいとしたらどうでしょうか?

確か中吉は戦車やヘリもありという事でしたが、この表を見るに基準が引き下げられたのですか?
それとも単独運用が難しいから、条件面を考慮してこの基準内なのですかね?

716名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 18:50:59 ID:0dwjky5s0
銃を過大評価しすぎてると思う
全員が何ヶ月もかけて銃器の扱いを訓練したわけじゃなし
まず、動いてる的に当てるだけでもかなりきついよ

馴れない武器で実戦を戦わなきゃならないのは、想像以上にきついと思うしね

終盤は能力制限が緩和されてそっちがメインになると思う
銃はまぁ多分、役立たずになるかと予想してます

717 ◆wcZeL85Wks:2012/01/28(土) 19:08:42 ID:Ubf3xxgU0
>>715
確かに、調整要らずの最新突撃銃は中吉で出してもいいかも
ただ軍用ヘリや戦車は負けフラグなので(ぶっちゃけ、いい的ですし)、ある意味でBADアイテムかな

武器の強さは、勝ちフラグの立てやすさで考えています。
たとえば小吉で出るサブマシンガンは、いくら強くてもなかなか決着を付けられません
パロロワだと、横に走ってるだけで振りきれますし(笑)

逆にスナイパーライフルは、味方が囮で戦ってくれるともう勝利フラグ
アサルトライフルは、空想の世界でも誤魔化し切れないほど説得力があります。
榴弾以上の威力の爆弾も、それを所持するだけで大活躍フラグ

>>716
能力制限緩和アイテムと言っても、銃を一線から退けるほどの効果を持つのは消費型ぐらいじゃないかな
これ以上になると、バランスが取れなくなりそう
永続効果の能力制限緩和アイテムは、能力行使時の体力消費が二分の一になるとか、そのぐらいであってほしい
あるいはもっとシチュを限定して、スペカ行使時の体力消費が三分の一とか

718 ◆wcZeL85Wks:2012/01/28(土) 19:17:14 ID:Ubf3xxgU0
>>715
すみません。見直したら、質問に答え切れてなかった
申し訳ない

ビームサーベルの制限は、鉄を切れないならば、むしろもっと緩くても大丈夫かも(一時間でエネルギー切れとか)
盾と剣をばっさりいけないならば、勝利フラグにもならないですし

719 ◆Ii/3o0rEtg:2012/01/28(土) 19:40:33 ID:tmCt7Oow0
>>717
なるほど、勝利フラグの立てやすさですか
確かに単純に武器の性能だけで勝利を収められるような展開にはしたくないですよね
……そこは自分も気をつけないとなあ

>>718
こちらこそすみません、恐らく説明が悪かったのだと思います
刀剣類やバックラーで防御が困難と書いたのは、光の剣の刀身に実体が無いので切り結んだり出来ないという意味でした
低出力と文章にはっきりあるので、木や人体はばっさりでも鉄は焼き切れない程度がいいですね
とりあえず、このような感じに書き直す方針でどうでしょうか?

「光の剣」
月の宮殿の門番が所持していたライトセーバー型の武器(儚月抄第七話登場)の劣化品。
通常は柄だけの状態で、スイッチを入れるとエネルギーの刀身を形成する。 刀身に実体がないので、実体ある刀剣類と鍔迫り合いは不可能。
また、出力が低いので鉄などを焼き切るのは難しい。一時間もスイッチを入れてるとエネルギー切れで使えなくなる。

720名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 19:54:38 ID:y89cPdIc0
で、死体は結局どうすることになったの?
消滅? 人形化?

721 ◆avA.UhySCM:2012/01/28(土) 19:56:51 ID:Xt0OaycM0
>>690,703
投下乙

初脱落はリリカかー
途中ナイフとの相性がすごく良かったから退場ちょっと残念
アリスは対主催なのに実質初マーダーという複雑な立ち位置になったね

あとてんこちゃんかわいいよてんこちゃん
大妖精といいコンビになってくれることを切に願う
大妖精の「友達」は誰だろうってのも気になる
チルノは暴走させちゃったし(チルノだから単に忘れてるって可能性もあるけど)
そしててんこちゃんかわいいよてんこちゃん



それと予約延長申請お願いします
目標、明日

722 ◆avA.UhySCM:2012/01/28(土) 20:04:39 ID:Xt0OaycM0
>>719
いいと思う
けどこうしてみると普通のナイフとかと有用性はあんまり変わらないかもね
あえて言うなら軽さと見た目のインパクト?

>>720
マーダーやその武器の特定に使えたりするので
個人的には死体は残ってた方がいいと思う
やるかどうかは別としてダイイングメッセージという展開も考えられるし

723名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 20:37:41 ID:y89cPdIc0
>>722
んー、じゃあやっぱり、漂白されてマネキン人形化が落としどころかな?
細かい検死はできないけど、人形の傷と表情見ればだいたいわかるだろうし。

724名前が無い程度の能力:2012/01/28(土) 23:44:20 ID:0dwjky5s0
改めて現在判明している各キャラの現在地一覧

神奈子    C-3 紅魔館

ナズーリン C-5 魔法の森
リグル C-5 魔法の森

フランドール F-6 博麗神社
蓮子 F-6 博麗神社

小町 E-4 人里
チルノ E-5 人里南方の低空

妖夢     D-2 平原
てゐ       D-2 平原

椛         D-4 魔法の森
咲夜        D-4 香霖堂付近

幽香        B-2 無名の丘付近
こいし       B-2 無名の丘付近

パルスィ      A-5 再思の道
小傘        A-5 再思の道
萃香        A-5 無縁塚

ミスティア     F-2 川沿いの陸地
依姫        F-1 妖怪の山

早苗        B-5 魔法の森
魔理沙       B-5 魔法の森
マミゾウ      B-5 魔法の森

レミリア      D-6 迷いの竹林
神子        D-6 迷いの竹林

アリス       C-6 迷いの竹林
リリカ(リタイヤ) C-6 迷いの竹林

天子        E-6 太陽の畑
大妖精       E-6 太陽の畑

登場未明で予約有りが 霊夢・藍・布都
登場未明で予約無しが メディスン・雛・にとり・さとり・ぬえ

間違ってたらごめん

725 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 00:00:41 ID:84pC3zDI0
>>703
いま気づいたけど、ゆかりんは神奈子が主催者介入しない旨を宣言したのに、当たり前のように主催者介入したのか
これは火種の元だな…

>>719
なるほど、こちらもなんだか誤解してました。
こうして見ると、質量のない剣みたいな感じの扱いなのかな。

>>723
いまからルール変更はしない方がいい
もう既に脱落者が出て、そういうSSが投下された後だしね

好みの問題で言えば、死体があった方がいいという人の方が多いと思う
バトル・ロワイアルという言葉に惹かれる住民層を思えば、世界観設定いじってまで、死体を恐れる必要はないよ

726名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 00:36:42 ID:ZJw2FdoU0
>これは火種の元だな…
紫が関わってるのはみんな先刻承知なので確かにスルーしてましたね
しかし、以前語ってた神奈子と紫と永琳は不仲と言うネタを使う
いいフックになるかも知れませんね

対主催者ネタに使えないかな?

727名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 00:41:51 ID:84pC3zDI0
>>724
まとめ乙かれ。
役者が揃ってきたね。マップは六×六じゃなくて、五×五くらいの方がよかったかな
次があれば、そういうところも気をつけます

728名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 00:44:57 ID:84pC3zDI0
>>726
俺もそういうことを考えた。不仲ネタをやるなら、ここが起点だと思う

あと、まだゲームの序盤だからまったく問題ないけど、終盤で紫に同じことを企画ごと壊されてしまうから、神奈子が紫に釘を刺す展開は欲しいかな

729名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 00:47:51 ID:84pC3zDI0
終盤で紫に同じことされると大会ごと壊されてしまうから、神奈子が紫に釘を刺す展開が欲しいかも
オーブ破壊が恒例になると不味い

730名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 00:47:52 ID:jvwy6A3w0
紫と神奈子はスタンスが違うんだというのをいい感じに表現しましたね>介入非介入
神奈子の介入しないよ宣言はある意味ルールから外れたものといえ、紫は色々と容赦ない
不仲に関しては、神奈子が一方的に嫌ってるだけで、紫のほうはそうでもないって方向もありそう
真面目に事件を捉えてる神奈子と、飄々としてる紫みたいな構図で

731名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 08:45:27 ID:65qOOIsQ0
>>725
いや、バトロワ層にとってはそうだろうけど、幻想板層にとっては好き嫌いが出る領分だと思うけど>死体
うーん……いや、本音を言うと、俺自身はそこまで気にしないけどな? そんなリアルに描写するわけじゃないし、原作と違って死体が痛むわけでもないし。
全年齢としてどうなのかってのと、まあ、他の書き手や読み手が敬遠しないかって心配になったのさ。

死体嫌いな人は今のうちに申し出ておいてー。
「さまよう刃」を変更せずに整合性持たせるなら、死んで一定時間が経ってから何か加工されるってことにしてもいい。

732名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 08:59:46 ID:IcI57NHE0
>>731
これから先、バトルシーンが増えると、死体より少しバイオレンスな表現がどうしても増えると思うんだ。
死体に規制が入ると、それを盾にバトルシーンも書きにくくなる。
むしろ、企画の方向性として、規制に引っ掛からないものは積極的に認めていくしかないよ。

733名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 09:03:46 ID:65qOOIsQ0
>>732
暴力と流血までは別にいいと思うよ。
でも、この企画は最初から、四肢喪失などの過度の描写は控える前提だろう。
今のうちに、線引きをはっきりさせておきたいと思ったんだ。
スレのみんなが死体くらいは別にいいと言ってて、板の規制にも引っかからないなら、別にそれ以上どうこう言うつもりはない。

734名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 09:09:57 ID:IcI57NHE0
>>733
言葉がきつかった。悪かった
なるほど、それなら少し他の人の意見も聞いた方がいいな

735名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 13:22:01 ID:m0yMI88E0
>死体に規制が入ると、それを盾にバトルシーンも書きにくくなる。
バトルそのものは幻想郷の日常の一部だからそんなに気にしなくてもいいんじゃない?
とりあえず死体損壊は嫌だな

ちなみに、茨歌仙第一話の魔理沙の台詞で
「妖怪はあまり死体を残さない」「倒しても消えるだけ」と
あるので、妖怪の死体が残る方が幻想郷では珍しいことかと

このロワは他のロワと違って競技性が高いから、殺し合いにこだわらなくても行けると思う
負けを認めた者はリタイア宣言だって可能かな
(オーブを渡す前にリタイア宣言→神奈子が了承しアバター排除→
→同時にゲームフィールド全体に、リタイアした者の名前と位置、倒した者の名前が放送される)
こんな感じで

それか誰かが死亡した場合、即全土に放送が入るとか……

736 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:00:50 ID:DQC0.s360
できたぞ。見た感じ、問題はなさそうなので、先のエピソードの修正案を投下したい
五分後に投下を開始します

737 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:05:00 ID:DQC0.s360
『偽りのフォーク』

 ある日、八坂神奈子が千鳥足で帰宅した。
 例の大会の協賛者たちとの会合で、大いに酒を勧められたらしい。
 早苗は、神奈子に肩を貸して玄関口から居間に運び、コップに水を入れて持ってきた。
 神奈子に、晩御飯は食べられないと言われた。
 分かりました、と応える。
 それから神奈子は、しばらくうわごとのような事を呟いて、ふと早苗に告げた。
「ああ、早苗。バトロワごっこの参加者名簿に、お前の名前を入れといたから」
 ……。
 神奈子は、参ったよと後頭部を掻く。「いやあ、皆から早苗を出してくれと頼まれちゃってさ。
 断るに断れなかったんだよねえ。ま、乗り気でないなら、適当なところで自分から脱落してくれれば―」
 ……。
 早苗は、無言で神奈子に水をかけた。
 神奈子は顔をしかめた。早苗は、神奈子にここ何カ月も鬱積させていた不満のたけをぶちまけた。
 だが、神奈子は話半分で取り合わなかった。
 早苗は、コップを掴んで殴りかかった。だが、途中でやる気になった神奈子に完敗した。

 以来、今日まで早苗は神奈子とひと言も口をきいていない。

 * * *

 気が付くと、東風谷早苗は鬱蒼と生い茂る木立ちの中に立っていた。
 白みがかった木漏れ日が、腐葉土を薄く照らしている。
 早苗はすぐさま周囲を見回した。近くの大木の下に、おそらくは自分へ支給されたデイパックを発見した。
 近くに他の参加者の気配がない事を確認。
 デイパックに近寄り、ランダムアイテムに期待を抱しながら中身を開封する。
 だが、早苗はすぐに落胆した。彼女の見つけた支給品は、なんの変哲もないただのフォークだったのだ。
 こんなものでどう戦えと言うですか、と早苗は嘆いた。嘆いて、そして苦笑した。
 自分が引いたのは、こてこての大ハズレだ。
 だが、ならばこそ、ここに一つ確かな事がある。
 要するに、早苗は主催者の八坂神奈子から肩入れを受けていないのだ。
 もしかしたら、神奈子は家族だからこそ早苗に厳しく当たり、こうして支給品で冷遇したのかもしれない。
 否、きっとそうだろう。
 これは信頼の裏返しですね、と早苗は好意的に解釈した。彼女もまた、神奈子と同じ決意を固めていたのだ。

 さて、バトロワごっこにおける通常の勝利条件は、参加者全員で疑似的に殺し合い、最後に一人になることだ。
 しかし、早苗はこれを望んでいない。
 主催者を身内に持つ自分が、この方法で勝利してもアンフェアだ。
 ならば、もう目指すべき道は一つしかない。大会進行役、神奈子の打倒による隠し勝利条件の成立だ。
 他の参加者たちと糾合し、彼らと共に、神奈子のいる紅魔館を攻城する。
 家族だらこそ容赦はすまい、と早苗は心に決めていた。



 ――バーンッ!
 
 不意に重い銃声が轟いた。早苗は急いでデイパックを拾い上げて、近くの物陰に身をひそめた。
 挙動不審ぎみに辺りを見回すも、周囲に着弾の気配や追撃の銃声はない。
 ……。
 早苗は強く、支給品を握りしめた。神奈子の厳しい信頼が、彼女に勇気を与えてくれた。

738 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:06:08 ID:DQC0.s360

 * * *

 霧雨魔理沙は、自らの勝利を、その先にある『願い事をひとつ叶える権利』を欲していた。
 彼女には叶えたい願い事が五万とある。能力、知識、財産、寿命、快楽―
 あの優勝賞品は、まるで自分のためにあるようなものだ。
 だが、手を伸ばして届くほど、バトル・ロワイアルの勝利は容易くない。

 ゲーム開始直後、フィールド上に散らばった参加者たちは、仲間を増やし、競争相手を蹴落としながら、戦力を増強していく。
 こちらも大胆、かつ拙速にことを運ばねば、気付いた頃にはトップと埋めがたい戦力差を付けられるだろう。
 このゲームにおいて、時間とは常に不足するものなのだ。少なくとも、魔理沙はそう考えていた。



 ――バーンッ!
 迷いの森に、重い銃声が轟く。
 今しがた、デイパックからショットガン(モスバーグM500)を引き当てた魔理沙は、迷わずに頭上の虚空を撃った。
 周囲の参加者たちに、森の中にいる己の居場所を教えることで、現状を強引に次のステージへ引き上げるためだ。
 ほどなくて、葉擦れの音が聞こえてきた。こちらに誰かが接近してくる。
 魔理沙は、目前の茂みに銃口を構えて待った。
 果たして、向こう側から彼女が現れた。
 この支給品を得て、更にこの巡り合わせとは。魔理沙は、運が自分に傾いていることを悟った。口元が綻ぶ。

「――霊夢!」

「あー、あなただったのね、魔理沙」

 彼女は背にデイパックを担ぎ、腰に黒いカステラの箱のようなサブマシンガンを構えていた。
 イングラムM10、原作『バトルロワイアル』では桐山和雄の手に渡り、多くの参加者の命を奪った強力な銃器だ。
 その銃口が、こちらに向いている。
 魔理沙は警戒した。親友と言えど、このゲームでは競争相手だ。だが、ここでリスクに臆するほど自分は青くない。
 ショットガンの照準を外さず、だが彼女に接近し、力強く右手を差し出す。
 序盤の内は、仲間を増やしたいのだ。
 彼女は魔理沙の手を見つめて、冷たい溜息をついた。「お互い、いつ裏切ろうと恨みっこなしよ」
 握手が成立した。

739 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:06:40 ID:DQC0.s360

「いやー、この出会いは幸先がいいな」
 魔理沙は彼女の肩に腕を絡めた。「お互い支給品にも恵まれたみたいだし。むしろ、順調すぎて先が怖いぜ」

 彼女は、へーっと気のない返事をした。「そいつは、羨ましいわ」

 魔理沙は違和感を感じた。いつもの霊夢は、こんなシニカルな表情をしない。「――霊夢、何かあったのか?」

「何かも何も」彼女は、これ見よがしに深く溜息をついた。「開始早々、オーブを失くしちゃったのよ、二つとも」
 魔理沙は絶句しかけた。辛うじて、疑問符を吐き出す。「え?」

「失くした、というより消されたんだわ、きっと」
 彼女は、やり場のない怒りで地面を睨んだ。「神奈子の奴よ。アイツ、セレモニーで銃を撃ってきたでしょ。
 私、自分の足元を撃たれて、カッとしてちゃってさ。ふざけるなっ、て啖呵を切っちゃったのよねえ」

 魔理沙には話が見えなかった。「それが?」

「それが、反逆行為と見做されたのよ」彼女は頷いた。「私のオーブ、デイパックを開封した時にはすべて破砕されていたわ」

「いやいや、まさかー」魔理沙は鵜呑みにしかなった。
 おそらく、霊夢の勘違いだろう。神奈子は、セレモニーの壇上で主催者介入の自制を宣言したのだ。
 あの神様にも色々と問題はあるが、少なくとも、あれの言動には重みがある。
 たかが野次の一つや二つで、前言を覆すなどありえない。

「まさか、じゃないわよ!」
 だが、彼女は食らいついてきた。「なら、私のデイパックには、どうしてオーブがなかったのよ!」

「そりゃ―」
 主催の事務方の手違いだろう、と言いかけて魔理沙は止めた。
 根本的な解決策にならない以上、何を言っても、彼女の気持ちを逆なでするだけだ。
 ……。
 魔理沙は溜息をついた。「分かったよ、ほれ」
 自分のポケットから一個のオーブを取り出して、彼女に差し出す。

「え?」彼女は、オーブと魔理沙の顔を交互に見比べた。「いいの?」

 魔理沙は重ねて溜息をついた。「仕方がないだろ。仲間内で、オーブの保有数に格差があったら、火種の元だろ」
 まごうことなき本音だ。オーブ一個で、霊夢が仲間になるならば安い。

 彼女は遠慮がちに手を伸ばした。「礼は、言わないわよ」

「要らないさ。なにしろ譲ったわけじゃない。利子つきで貸しただけだぜ」

「あら」彼女は一変して、不敵に笑った。「私が返すと思うの?」

 魔理沙は、元気を取り戻した親友の顔に一先ず満足した。
 だが、いまの己の行為に対して、釈然としないものを感じる。
 そもそも、オーブを譲るなんて、そも自分と霊夢の間柄だろうか。
 平静とは違う霊夢の様子に、すっかり流されてしまったが…。
 
 魔理沙は、彼女に対する疑心を膨らませた。
 そういえば、今大会の参加者の中には、何名か変身能力のある奴がいたような―

740 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:07:17 ID:DQC0.s360

 * * *

 と、魔理沙が真実を見破りかけた矢先、向かい合った二人の横合いから、木の葉がざわめく音が聞こえてきた。
 誰かが、こちらに迫ってくる。
 魔理沙は、彼女に目くばせした。彼女も首肯する。
 ショットガンを、サブマシンガンを構えて、二人は迫りくる気配からジリジリと後ずさりした。
 やがて、近くの茂みが大きく揺れて、向こうから魔理沙がいま最も出会いたかった人物が現れた。

「なんだ、お前か」魔理沙は熱のない声で言った。
 早苗はこちらの姿を確かめて、口元に左手を当てた。「あ、うそ、魔理沙さん! それに霊夢さんまで!」

 魔理沙はしかめ面をした。
 ゲーム開始早々、仲良し三人組が揃うなんて、ご都合主義にも程がある。
 バトルロワイアルの峻厳なイメージに照らして、魔理沙はこの展開を素直に受け取る事が出来なかった。
 溜息が出る。
 気がつくと、早苗が親愛の笑みを浮かべていた。しかし、さすがに二つの銃口が怖いのだろう。不用意には近づいてこない。
 魔理沙は早苗から照準を外して、彼女に振り向いた。
「ま、調度いいじゃんか。早苗も加えて、三人パーティーにしよう―」


 ――タンッ!
 銃声が鳴った。発砲したのは彼女だ。弾は早苗のこめかみを掠めていった。

「霊夢?」
「……霊夢さん?」

 彼女は険しい目つきで、マシンガンのリアサイトを睨み込んでいた。「神奈子の手下とは組めないわ。手を挙げなさい!」

「……な、なんで?」早苗がしろどもどろに尋ねた。
 再び銃声。完全に怯えあがった早苗が、慌てて諸手を挙げた。

「おいおい、霊夢」
 魔理沙は宥めように声をかけた。「まだ序盤だぜ。戦ってオーブを奪うより、とりあえず仲間を増やした方が―」

「ポケットに隠した支給品を出しなさい!」彼女は、魔理沙の言葉を無視して、早苗を恫喝した。また発砲。「早く!」

 早苗はおろおろと、スカートの後ろポケットから支給品を取り出した。
 魔理沙は目を疑った。
 ――あれはッ!

741 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:08:16 ID:DQC0.s360

「……ウージー、だと」

 魔理沙は、本大会に参戦するにあたり、原作『バトルロワイアル』をよく予習していた。
 早苗の手の先で黒光りするマシンガンは、原作に登場する武器のひとつ、その中でも間違いなく最強の類だ。
 ウージー、イングラムより一回り上の携帯性と命中精度を誇るサブマシンガンである。
 そんな物が、主催者を身内に持つ早苗の手に渡ったらしい。
 状況もろもろを加味して、あのマシンガンの意味するところは一つしかない。
 つまり、要するに今大会の進行役、八坂神奈子は早苗を贔屓にしているのだ。
 そうとでも考えなければ、説明がつかない。
 仲良し三人組が、たまたま近いところに飛ばされて、たまたま強力な武器を支給される。
 偶然も、ここまで重なれば必然だ。
 早苗が強力なパーティーを組めるように、主催者の神奈子が裏で手を回していることはもはや歴然だろう。
 畜生、と魔理沙は思った。通りで、霊夢が早苗に冷たいわけだ。
 自分たちは、早苗のとばっちりで主催者から不正な優遇を受けてしまったらしい。
 魔理沙の胸中で、神奈子に対する義憤が猛った。
 
 だが、魔理沙の怒りの矛先は、神奈子だけには収まらなかった。
 そもそも、早苗も早苗だ。
 普通、主催者を身内に持つ立場でウージーなんて支給されても、誇りがあれば受け取らないはずだ。
 少なくとも、自分が同じ立場ならば、迷うことなくウージーを放棄する。

 まあ、早苗に悪気があるとも思えない。この娘は天然だ。そういう所に気が回らなかった可能性は十分にある。
 だが魔理沙も、流石に今回ばかりは、早苗のどん臭さが鬱陶しかった。

742 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:09:32 ID:DQC0.s360

 * * *

 二ッ岩マミゾウは焦っていた。
 霊夢の姿に化けて、口八丁で魔理沙から一個のオーブを奪取したマミゾウだが、状況は決して芳しくない。
 能力制限の下、変化(へんげ)の持続はあと数分が限界なのだ。
 それまでに、自分を疑いはじめた魔理沙の追跡をかわし、この場から離脱することが出来るかどうか。
 否、果たして離脱に成功したとしても、変化で体力を消耗した自分に、宿敵と闘い勝利するだけの余力が残されているだろうか。
 
 問題はそこだった。
 元を辿れば、マミゾウは、参加者推薦枠の埋め立てに困った命蓮寺の面々に頼まれる形で、仕方なく本大会に出場した。
 その時点では、ゲームに乗り気ではなかったマミゾウだが、翌日の文々。新聞の見出しを読んで、目の色を変える。
 
 ――八雲藍、バトロワごっこに参戦決定!
 
 マミゾウにも化け狸の性がある。人と妖怪が諍いを持つように、狸と狐が諍いを持つことも、また理だ。
 ましてや九尾の狐とあらば、相手にとって不足はない。おそらくは向こうも同じ気持ちだろう。
 マミゾウは、モードをがっちりと切り替わった。
 今日という今日こそは、我らが種族間の因縁に決着を付けてくれる。

 さて、そんな好戦的なノリで本大会に臨んだマミゾウだ。
 デイパックからサブマシンガン(イングラム M870)を引いた時には、自然と戦意が高揚した。
 この短機関銃で他の参加者たちを出会い頭に掃討してオーブを荒稼ぎしよう、とマミゾウは強硬的な方針を打ち立てる。
 誰よりも早く五個のオーブを集めて、中吉ガチャを回転させれば、八雲藍との最終決戦でも優位に立てるだろう。
 戦いに慈悲はいらない。情けをかけるのは、義理立てがいる命蓮寺の連中だけでいい。他の奴らは皆殺しだ。
 極道の血が疼くのを、マミゾウは感じた。
 
 

 ――バーンッ!
 それからしばらくして、近場の森からド派手な銃声が聞こえてきた。
 誂え向きだ、とマミゾウは思った。大胆と無謀の分別もつかない銃声の主に、この短機関銃の威力を味あわせてやろう。
 マミゾウは森に向かいながら、博麗霊夢の姿に変化した。
 霊夢は、参加者ほぼ全員と面識のある人物だ。この顔で油断させておいて、鉢合わせに鉛ダマの荒らしを喰らわせてやる寸法である。

 だが、果たしてマミゾウの思惑はあっさりと挫かれた。
 森の中で待ち受けていた霧雨魔理沙には、油断というものがなかったのだ。
 先程から、常にショットガンの照準をこちらへ合わせて、外さない。
 撃ち合えば、相打ちにしかならないだろう。

 そこで、マミゾウは作戦を切り替えることにした。
 霊夢の姿を纏ったまま、口八丁で魔理沙から一個のオーブをせしめたのだ。

 しかし、それでもマミゾウは、知略で魔理沙に勝った気がしなかった。
 おそらく魔理沙は、現段階でオーブの保有数が一個か二個ということに重要性を見出していないのだろう。
 だからこそ、魔理沙はあんなにあっさりとオーブを譲渡したのだ。
 
 マミゾウは、もはや自分の正体を暴露して、いちから交渉し直したい気分だった
 一個のオーブを返還して、この聡明な魔法使いの仲間になれるならば安い。あるいは、この場から無事に離脱できるだけでも元は取れる。
 現状だと、この場を去るに去れない。魔理沙のショットガンの銃口は、まだこちらに向いたままなのだ。
 こちらの短機関銃の銃口も魔理沙に向いたままで、膠着状態が続いている。
 だが、二人の関係性は決してイーブンではない。
 マミゾウの方は、霊夢の姿見を維持するために、刻一刻と体力を消費しているのだ。
 既に己の体力の半分以上を消耗している。いま魔理沙と戦えば、たとえ先手で仕掛けても、一矢報いることすら叶わず負ける可能性が高い。
 しかし、それでもマミゾウは、もはやバレバレな変化を解けなかった。
 体力を消耗し、へとへとになったマミゾウの姿を確認すれば、魔理沙は迷わずに攻撃を仕掛けてくるだろう。
 向こうが先手ならば、こちらの勝機はゼロだ。
 マミゾウは、魔理沙の冷静に対応により八方塞に陥った。

743 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:10:27 ID:DQC0.s360



 そこに救世主が現れた。東風谷早苗の乱入だ。
 事態を自力で打開することがほぼ不可能だったマミゾウは、早苗の支給品に一筋の光明を見る。
 化けることを本職とするマミゾウには、早苗の支給品の正体がよく分かった。
 あれは封獣ぬえに由来する正体不明の種、その劣化版だ。見る者の欲を反映して、姿を変える魔術的効果を持つ。
 ツキが回ってきた。
 真実は、イングラム M870を支給されたマミゾウ、モスバーグM500を支給された魔理沙、正体不明の種を支給された早苗。
 だが魔理沙から見れば、イングラム M870を支給された霊夢、モスバーグM500を支給された魔理沙、ウージーを支給された早苗の取り合わせだ。
 悪魔的な偶然により、まるで仕組まれたとしか思えないような光景が、魔理沙の視界に出来上がってしまったのである。
 
 いや偶然とは言い切れない、とマミゾウは考えていた。
 正体不明の種は、認識の祖語、ディスコミュニケーションを誘発する類のバッドアイテムだ。
 おそらく神奈子は、身内の早苗を冷遇するつもりで、支給品をあれにしたのだろう。
 だが、実際に種の罠が発動してしまったのは早苗の自業自得だ。
 正体不明の種は見る者の欲を反映する。きっと早苗の目にも、さぞかし強力な支給品に見えている事だろう。
 だから早苗は、主催者を身内に持つ己の立場を弁え、支給品を放棄するべきだったのだ。 
 しかし、早苗はそうしなかった。薄汚いにもほどがある。もはや早苗に人情をかけてやる必要はない。
 マミゾウは攻めに転じた。

 まず、魔理沙の目の前で、早苗と神奈子の関係性を糾弾し、魔理沙の疑心を自分から早苗に誘導した。
 早苗を恐喝して、支給品を提出させた。そして―



 ……いま、
「か、返してください!」
 胸元に銃口を突き付けられた早苗が、目元を潤ませながら抗議してきた。「なんで、そんなものを奪うんですか!」

 マミゾウは正体不明の種をポケットにしまった。
 溜息をついて、早苗に蔑視を向けた。「あなた、神奈子の依怙贔屓の癖に生意気よ」

「ひ、ひどい…」

「さあ、この調子でオーブも出しなさい」
 マミゾウは、横合いで静観している魔理沙のプレッシャーを感じながら、早苗を急かした。
 ここで、早苗を撃ち殺して所持品を剥ぎ取ることは容易い。しかし、それだと今度は自分が魔理沙から逃げられない。
 早苗には、まだまだ利用価値がある。「大丈夫、やれば出来るわ。ほら、頑張って。――さっさと、オーブを出しなさい!」

 早苗は悲鳴とも弱音ともつかぬ声をあげて、振るえる手で、ポケットから二個のオーブを取り出した。
 マミゾウはそれをひったくるように掴み、自分のズボンのポケットに入れた。
 これで魔理沙から一個、早苗から二個のオーブを奪い、自分の二個と合わせて五個のオーブを手に入れた事になる。
 この場から撤退さえ出来れば、中吉ガチャをいつでも回しに行けるのだ。心が奮い立つ。
 マミゾウの残りわずかな体力を振り絞り、ズボンのポケットの中で、空気を偽物のオーブに化かした。
 かろうじて、成功。

744 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:11:12 ID:DQC0.s360

「あ、そうそう、これがあんたの分け前よ」
 マミゾウは、偽物のオーブを魔理沙の方に放り投げた。魔理沙は無言でオーブを受け取り、指でつまんで眉をしかめた。
 
「じゃ、ちょっと用を足してくるわ。魔理沙はここを見といて」
 マミゾウは二人に背を向けて、森の草陰に歩きはじめた。己の重い足取りが心底じれったい。
 能力を使えば、体力を消耗して、発汗する。
 いまやマミゾウは、その汗を更なる能力行使で隠ぺいしているような状態で、もはや走るだけの余力もなかった。

 そんなマミゾウの背中に、魔理沙の声がかかった。「どこに行くんだ」

 マミゾウは歩を止めた。背中越しにすら、突き付けられたショットガンの銃口と、魔理沙の笑みが感じられた。
 サブマシンガンの銃身を右手で強く握り締める。仕掛けるならば、ここだ。

 魔理沙が不敵に言葉を続ける。「もう少し、休んでから行けよ。だいぶ疲れたんじゃないか? だいぶな」

 マミゾウの上半身から、すうっと血の気が引いた。どうやら、自分が泳がされたらしい。
 この聡明な魔法使いは、マミゾウをより安全に仕留めるために、こちらが変化で体力を使い果たすまで様子見を決め込んだのだ。
 マミゾウは、思わず苦笑いした。

「呆れた。最初から、何もかもお見通しだったわけね」

「いやいや」魔理沙は言下に否定した。「お前の正体に勘付いたのは途中からだよ。早苗が来る少し前だ」

 それなら、ほぼ最初からだ。
 マミゾウは、澄んだ瞳で青空を見上げた。ここまで敵の術中に嵌ると、悔しいを通り越して、楽しくなってくる。
 降参だ、とばかりに両手を挙げた。なるほど、霧雨魔理沙には敵わない。
 だが、それでも最後に笑うのはこの私だ。「早苗、プレゼントじゃ」

 勢いよく振りかざされたマミゾウの右手の先から、サブマシンガンがすっぽ抜けた。
 魔理沙は、虚空に放られたサブマシンガンに身構えた。
 だが、サブマシンガンは魔理沙の頭上を飛び越えて、その後ろに棒立ちしていた早苗の手元にぽとっと落ちた。

 * * *

 魔理沙は、弧を描いて舞ったサブマシンガンを銃口で追い、早苗に照準を合わせた。
 ここで、魔理沙は、マミゾウの奇策を理解する。
 早苗から奪った二個のオーブの内の一個は、本物かどうかは別として、既に魔理沙の手に譲られている。
 つまり、早苗から見れば、魔理沙と霊夢モドキは共犯関係なのだ。
 自分を敵と認識する存在が、目の前でマシンガンを手にしている以上、この照準を動かすことはできない。
 "ポケット"にウージーを収めた疲労困憊のマミゾウより、こちらの方が遥かに危険なのだ。
 だが、そういうしている内に、マミゾウは五個のオーブを抱えて背後の茂みの向こうに撤退していく。
 このままでは逃げられてしまう。

 ええい小手先だ、と焦った魔理沙は気炎を巻いた。いますぐに早苗を撃ち抜いて、返す刀でマミゾウを撃てば事足りる。
 ショットガンの狙いを早苗の顔面に付けた。引き金に指をかける。
 引けなかった。
 直視した早苗の表情が、陰鬱なものに閉ざされていたからだ。
 それで魔理沙は目が覚めた。論理的にではない、情緒的に己の間違いを悟ったのだ。
 どんな経緯にしろ、友人にこんな顔をさせてはいけない。
 魔理沙は、己の引き金に言い得のない重たさを感じた。

745 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:11:53 ID:DQC0.s360

 * * *

 フォークを霊夢に奪われた、と早苗は思っていた。
 あのフォークにはゲーム上の価値がない。だが、早苗にとってはかけがえのない支給品だったのだ。
 言うならば、本大会に賭けた自分の全ての実存が、あのフォークに集約されていた。
 それを親友に、ゲーム的な合理性ではなく、純粋な悪意で奪われてしまった。
 早苗は、暗い暗い絶望感に打ちひしがれていた。



 弱音を吐けば、早苗はそもそも本大会に参加したくなかったのだ。
 いま彼女がここにいるのは、主催者側の話題作りの出汁にされたからである。
 原作『バトル・ロワイアル』を幻想郷に持ち込んだ元凶にして、主催者を身内に持つ不公平な参加者。
 早苗は、大会を活気づけたかった共催者たちから、観衆のヒートを買う悪役としての役割を所望されていたのだ。
 結局、神奈子が彼らの催促を安請け合いする形で早苗の参戦を決定し、こういう運びとなる。

 だが、それは筋が違うだろうと早苗は思う。
 神奈子を端を発する騒動の捌け口、というバトロワごっこの趣旨に照らせば、自分の立ち位置は神奈子の生贄も同然だ。
 いや、神奈子からしてみれば、皆から求められたことに応じただけで、別に深い意味はなかったのだろう。
 だが無神経すぎる。
 貸した本を幻想郷中に出版して、人のことを事件の元凶にして、その揚句にこれだ。
 自分は神奈子の人形ではない。少しはこちらの意見にも耳を貸したらどうなんだ。
 神奈子に自身のエントリーを聞かされた夜、遂に早苗は神奈子に憤激した。そして、初めて家族で殴り合いの喧嘩をした。負けた。
 以来、本日に至るまで、早苗は神奈子とひと言も口を聞いていない。
 諏訪子には負担をかけるが、軽々しく神奈子と仲直りしようとは思わない。
 早苗は、口先の謝罪ではなく、神奈子のけじめを期待していた。

 果たして、バトロワごっこ開催の二週間前に大会ルール規定の改正が急遽発表された。勝利条件の変更だ。
 名言こそされていないが、これにより、大会進行役の打倒による複数参加者の勝利が可能となった。
 これならば、早苗もフェアに勝負ができる。
 早苗は、神奈子の意図を汲んだ。お互いに後腐れのないやり方で、正々堂々と対決しようというわけだ。
 望むところだ。早苗は自我の独立を賭けて、本大会に参戦した。

746 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:12:27 ID:DQC0.s360

 だからこそ、ゲーム開始時にデイパックからフォークを見つけた時は、本当に嬉しかったのだ。
 あのフォークは、神奈子が早苗のことを対等な対戦相手と認めてくれた証拠だった。
 自分が本大会に挑むことの意味が、あれに集約されていた。

 しかし、そのフォークを霊夢に奪われた。
 無論、これはバトロワごっこだ。出会い頭に攻撃され、恫喝され、所持品を奪われることが織り込み済みのゲームだ。
 たかだか支給品を取られたぐらいで憤慨するのが、お門違いであることは、早苗もよく分かっている。
 だが、あれは違う。

 霊夢は、早苗が神奈子の依怙贔屓だから手を組めないと言った。そして、ただ生意気だから難と癖をつけて、何の有用性もないフォークを強奪されたのだ。
 なぜ此処まで酷いことをされたのか、早苗にも霊夢の真意は分からない。
 だが、少なくとも、霊夢は神奈子の身内である早苗を信用されていないらしい。
 横合いで様子見を決め込んでいあ魔理沙も同上だ。

 神奈子と戦うためには仲間がいる。
 早苗はゲーム開始当初から仲間を探す方針を固めていて、実をいえばこの親友二人を最も当てにしていたわけだが、完膚なきまでに裏切られてしまった。
 初めから仲間を集めるなんて無理だったのだ、と早苗は悟る。
 この二人ですら、自分のことを主催者の依怙贔屓と断じて、信用してくれなかったのだ。
 他の参加者たちが、自分をどう思っているかなど論ずるまでもない。

 どうも、自分には主催者の打倒は果たせそうにない。
 だが、最後の一人に残り勝利したところで、周囲からアンフェアのそしりを受けるだけだろう。

 すると、自分は何にためにここにいるのだろうか? あの共催者たちが臨んだように、ただの見世物なのだろうか? それとも神奈子の人形か?
 そもそも、自分は何を愉悦として、本大会に参加したのだろうか…

 早苗は、ふと手元に目を落とした。
 先程までフォークを握り締めていた自分の手は、いつの間にかイングラムM10サブマシンガンの銃身を握り締めていた。
 それはまるで、自分の進むべき道を暗示するかのように―

747 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:13:25 ID:DQC0.s360



【B-5・魔法の森・朝】
【東風谷早苗】
[状態]:健康、神経衰弱
残り体力(100/100)
[装備]: イングラムM10(残弾 29/32)
[道具]:オーブ×0、支給品一式
[思考・状況]
基本方針:スタンス未定
1.神奈子様と対等になりたい
2.通常の勝利条件は狙わない
3.主催者打倒は無理かもしれない


【B-5・魔法の森・朝】
【霧雨魔理沙】
[状態]:心身万全
残り体力(100/100)
[装備]:モスバーグM500(残弾 4/5)
[道具]:オーブ×1、支給品一式、モズバークの予備弾 12ケージ 1ダース
[思考・状況]
基本方針:本大会に勝利して『願い事をかなえる権利』を手に入れる
1.早苗に言い得のない負い目を感じている
2.マミゾウを逃がしたくない
3.仲間が欲しい


【B-5・魔法の森・朝】
【二ッ岩マミゾウ】
[状態]:無傷、精神正常
残り体力(10/100)
[装備]:得体のしれない種(正体不明の種の劣化版)
※見る者の欲を反映して姿を変える魔術的効果を持ちます
[道具]:オーブ×5、支給品一式 、イングラムの予備弾倉×2(9x19mm パラベラム弾 32発分)
[思考・状況]
基本方針:狐と化け狸の長き戦いに、今日こそは蹴りを付ける!
1.ひとまず魔理沙と早苗のいるところから離れる。どこかで休みたい
2.中吉ガチャを回して、戦力を増強したい
3.他の参加者たちからオーブを簒奪して回る。情けはかけない
4.だが、義理のある命蓮寺の面々は例外

748 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 15:14:59 ID:DQC0.s360
投下は以上です
予約の変更、延期、度重なる期限遅れ、修正等々とリレーを滞らせてしまい申し訳ない

また酷評を求めます。どうかよろしくお願いします

749名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 16:03:53 ID:m0yMI88E0
>>◆wcZeL85Wks
投下乙です
酷評を求むとありますので、辛口に行きたいと思います

得体のしれない種の効果が、本家の正体不明の種と全く遜色ない効果だと思います
劣化どころか寧ろ高性能になってませんか?

霊夢に化けたマミゾウと、魔理沙の出会いのシーン
>ショットガンの照準を外さず、だが彼女に接近し、力強く右手を差し出す。
とありますが、引き金から手を離した状態はマミゾウに取って絶好の勝機ですよね?
あの場面ならマミゾウは魔理沙を撃つと思います
勿論描写を左手に変えても同様で、こちらは銃を保持できない状態になります

>極道の血が疼くのを、マミゾウは感じた。
マミゾウは極道とは違う気が……
ここは他の方の意見も聞きたいです

>ズボンのポケットの中で、空気を偽物のオーブに化かした
気体を変化させるのは、能力が制限されてなくても不可能なのでは?
せめて葉っぱを変えたとかの方が良いと思います

ぱっと目に付いたのはこれくらいかな

750 ◆wcZeL85Wks:2012/01/29(日) 16:13:45 ID:DQC0.s360
>>749
順番に説明に答えさせてください
>>得体のしれない種の効果が、本家の正体不明の種と全く遜色ない効果だと思います
>>劣化どころか寧ろ高性能になってませんか?
ここは書き方が悪かったか。正体不明の種は、見るモノの認識に依存して姿見を変えますが、その効果までコピーすることはできません

>>霊夢に化けたマミゾウと、魔理沙の出会いのシーン
>>>ショットガンの照準を外さず、だが彼女に接近し、力強く右手を差し出す。
>>とありますが、引き金から手を離した状態はマミゾウに取って絶好の勝機ですよね?
>>あの場面ならマミゾウは魔理沙を撃つと思います
>>勿論描写を左手に変えても同様で、こちらは銃を保持できない状態になります
シュワちゃんが映画でよくやるショットガンの片手持ちみたいな感じじゃ駄目ですかね
駄目かな…

>>>極道の血が疼くのを、マミゾウは感じた。
>>マミゾウは極道とは違う気が……
>>ここは他の方の意見も聞きたいです
そういえば、二次設定だったか…

>>>ズボンのポケットの中で、空気を偽物のオーブに化かした
>>気体を変化させるのは、能力が制限されてなくても不可能なのでは?
>>せめて葉っぱを変えたとかの方が良いと思います
魔理沙が早苗にオーブを返還するも、その場で空気に代わるというシチュが美味しそうで(ry
無理があるかな

>>ぱっと目に付いたのはこれくらいかな
ご指摘、ありがとうございます。確かに色々と無理がありますね

751名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 16:51:04 ID:m0yMI88E0
>見るモノの認識に依存して姿見を変えますが、その効果までコピーすることはできません
いえ、正体不明の種がまさしくその能力なんです

星蓮船の各ルートの会話と、諏訪子装備の早苗ENDを見て貰えれば分かりますが
飛宝は、霊夢達にはUFOに見えるけど、命蓮寺の者には飛倉の破片に見えるので
最初に見た者のイメージに固まることは無いんですね
つまり、効果はコピーされないのです

これが劣化品になると、どうなるんだろう?
本家とは違い最初に見た者のイメージで固定されてしまうのか
イメージの再現が甘くて、よく見れば偽物だと分かるのか
触れると認識を狂わせる能力が消えてしまうのか……
(魔理沙ENDではUFOをこじ開けて、正体不明の種が逃げるまで効果が続いていた)

しかし、早苗の持ってる物がウージーに見えたって事は
魔理沙は早苗が贔屓されてると最初から思ってたってことか……

752名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 16:59:23 ID:DQC0.s360
>>751
アイテムの小吉、中吉の段階分けは、本物がどうかというより、勝利フラグに結びつくかつかないか&アイテムそのものの強さで決めています
得体の知れない種はバッドエンドフラグなので……そういう事です

見るモノの欲を反映するので、魔理沙はウージーが欲しかったということになります
つまり、早苗は神奈子がフォークを支給してくれることを心の奥で渇望していた…
伝わりにくかったかな。ああ、もうすこし文才がほしい

753名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 17:51:22 ID:65qOOIsQ0
>>734
別にきつかったとは思ってないからお気になさらず。

>>735
うーん、毎回放送入れるのはちょっと煩雑かなぁ。

>>747投下乙。
うーむ。結構変更されたな。
マミゾウがどんどん突っ走ってるけど、逆に死亡フラグだよなこれ。体力食ってるし武器手放すし。
でも現時点だと、早苗がひどい目に合ってるだけか……もちろんフラグ的に考えれば、ここから再起することを期待してのことなんだろうけど。

>果たして、バトロワごっこ開催の二週間前に大会ルール規定の改正が急遽発表された。勝利条件の変更だ。
>名言こそされていないが、これにより、大会進行役の打倒による複数参加者の勝利が可能となった。
これは、神奈子がオープニングで説明する前から、暗に、神奈子撃破が勝利条件だと明かされてたってことでいいのね。
あと名言じゃなくて明言ね。

ショットガンについては、ずっと照準合わせてなくても、
偽霊夢に対して魔理沙がずっと警戒してることさえわかればいいと思う。

>「いやいや」魔理沙は言下に否定した。「お前の正体に勘付いたのは途中からだよ。早苗が来る少し前だ」
この部分は、前の魔理沙の一人称での記述と食い違うんだけど。魔理沙のはったりかな?

>>752
その説明でようやく理解した。持ち主に悪い影響を与える可能性の強いものなら、効果が強力でも持たせていいのね。
たとえば、開始から1分後に爆発が決定してる爆弾とか……ちょっと極端な例だが。
意図は理解できたが、その意図を書き手ルールに組み込むのはちょっと難しいか……?

あ、タイトル変わってるから、編集はできればそっちでよろしく。

754名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 18:11:47 ID:m0yMI88E0
>得体の知れない種はバッドエンドフラグなので……そういう事です
なるほど。そう言う区分けでしたか。

でも劣化品でも使い方によっては強力かな?
正体不明の種を石か何かに結び付けておいて、
武器と偽って棄てて相手を騙すって使い方ができるね

>見るモノの欲を反映するので、魔理沙はウージーが欲しかったということになります
これはこれで疑問が

ウージーが欲しいのはともかくとして、
名前だけ知っていて、見たことも無い物をどうやって認識したのだろう?
少なくとも魔理沙は、ウージーの実銃を見たことが無い筈

それとも魔理沙の想像するウージーっぽい何かが見えていて、それを見てウージーって言ってしまったのか

755名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 18:42:12 ID:65qOOIsQ0
>>754
それでいいと思う>ウージーっぽい何か
本物見た時に「ああ、実物はこうか」みたいに言わせればいい。

756名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 19:23:12 ID:Qyjm/1no0
>>753
>>これは、神奈子がオープニングで説明する前から、暗に、神奈子撃破が勝利条件だと明かされてたってことでいいのね。
>>あと名言じゃなくて明言ね。
誤字指摘あり。これは自分では一生気付けなかったw
ここは何とも言えないです。諏訪子を経由して、そういう話が早苗限定に届いたのかも

>>ショットガンについては、ずっと照準合わせてなくても、
>>偽霊夢に対して魔理沙がずっと警戒してることさえわかればいいと思う。
確かにそうですね。今度(今日はもう無理だけど)、修正します

>>>「いやいや」魔理沙は言下に否定した。「お前の正体に勘付いたのは途中からだよ。早苗が来る少し前だ」
>>この部分は、前の魔理沙の一人称での記述と食い違うんだけど。魔理沙のはったりかな?
ああ、バレましたか…。一読目でバレたならば、ここは修正した方がいいかな
このシーンは魔理沙のはったりです。最後に、美味しいところをマミゾウが持っていくので、それまでは魔理沙の優勢を表現したかった

>>その意図を書き手ルールに組み込むのはちょっと難しいか……?
書き手ルールというより、アイテムに関する詳細ルールに書き加えてもいいかも

>>タイトル
差し替えて置きました。没案の方は、後生大事に保管します

>>754
>>ウージーが欲しいのはともかくとして、
>>名前だけ知っていて、見たことも無い物をどうやって認識したのだろう?
>>少なくとも魔理沙は、ウージーの実銃を見たことが無い筈

これは、二通りのパターンを考えていました。
ひとつは、得体の知れない種が化けられるアイテムの情報が、得体の知れない種に予めインプットされているパターン
小吉アイテムのデータの中から、目撃者の欲望にもっとも合致したアイテムの姿見を映し出す
ひとつは、仰る通り魔理沙の想像上の妄想を映してるパターン
きっと、私の考えた最強のマシンガンな形状をしているはず。>>755のシチュとかおいしいかも

しかし、色々と意見を頂いた感触だと、魔理沙がウージーを視認した時の文章は、少し手直しがいるかもしれませんね
日を置いて、自分が書いたSSを冷静に見られるようになったら、ここで許可を取る形で修正させて下さい

757名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 19:58:44 ID:75lr0LyQ0
>>735
リタイア宣言とかは割とありかも
本当に負け認めるなら自殺とかありそうなものだけど

放送自体は流石に定期放送と一緒にでいいんじゃないかな

>>748
投下乙です

早苗さんェ・・・・
大体のところは突っ込まれているので私が突っ込むところはなさそうですかね
マミさんはいきなり体力が減ってきついところかな?
とりあえず魔理沙から逃げ切らないと・・・魔理沙もそれどころじゃなさそうだけど

758名前が無い程度の能力:2012/01/29(日) 23:54:52 ID:XYe.KLHY0
>>748
投下お疲れ様です
魔理沙は完全に偽霊夢の正体に感づいた設定になったんですね
マミゾウは早くも過労死寸前……魔理沙が早苗を説得できれば、マミゾウはほぼ死亡かな

意見は上の方でも色々言われてますので殆ど言う事はないですが、一つだけ
空気も化かせる設定にするのは自分も少々まずいと思います
空気をナイフなどの武器に変化させるといった芸当が出来ないのなら大丈夫かもしれませんが……

あと、細かい所では>>746

>横合いで様子見を決め込んでいあ魔理沙も同上だ

これは様子見を決め込んでいた、ですよね。wikiでも修正されてなかったので、念の為
何だか重箱の隅を突付くようで申し訳ないのですが……

759 ◆wcZeL85Wks:2012/01/30(月) 18:50:14 ID:Ipre4/yM0
>>758
WiKiのマミゾウの能力制限の項目を、そのように編集しました。
本編にも注釈を入れておきます。
でも、空気より葉っぱの方がいいかな。今週末に諸々と合わせてまとめて修正します。

誤字を指摘して頂けるのは本当に嬉しいです。
いや、自分で探すとかなり大変なので。




ところで、WiKiを見ながら気になった事を一つ。
レミリアに支給されたS&W M39や、アリスに支給されたコルト・ガバメントには予備弾倉が付いてないよね。
これと整合性を持たせるならば、モスバーグM500やイングラムM10にも予備弾倉を付けない方がいいかな。

予備弾倉がないと、物凄い勢いで弾切れするけど。
でも、それはそれでバランスが取れるかも。

--------------------------------------------------------------

あと、いまアイテムのランク分けに関するルールの修正案を書いてます。
で、次いでにルール全般を見直していたのですが、ふと気づいたことが一つ。
これはルールの仮案を提出した私のミスなので、大変恐縮なのですが―

第一回放送に、いかにしてリレーの時系列を合わせましょう。
通常のロワは六時間放送毎に放送があり、状態欄に二時間毎の時刻表記を付けますよね。
段々と、放送時刻に近づいている感覚が分かりますが。
でも、うちのロワは三時間毎に放送があり、かつ状態欄に三時間ごとの時刻表記を付けるので、リレーの時系列の足並みを揃えずらいような…
いまならばまだ間に合うので、表記方法を細分化するのはどうでしょう。


深夜:0〜3
黎明:3〜6
朝:6〜9
午前:9〜12
昼:12〜15
午後:15〜18
夜:18〜21
真夜中:21〜24

これを、こんな感じに↓

深夜:0〜1半
未明:1半〜3
黎明:3〜4半
早朝:4半〜6
朝:6〜7半
モーニング:7半〜9
午前:9〜10半
昼:10半〜12
真昼:12〜13半
午後:13半〜15
夕方:15〜16半
日暮れ:16半〜18
宵:18〜19半
夜:19半〜21
夜中:21〜22半
真夜中:22半〜24

760 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 19:16:28 ID:3c8Kgq6I0
拳銃はともかく、機関銃系は予備弾倉ほしい
銃撃戦が!弾幕が!撒き散らされる薬莢が!
バランス取れるってのには同意なんだけど

時間に関しては自分もちょっと気になってた
今はどこの組も「朝」だけど、それぞれの順番がちょっと分かりにくいよね
ただ細分化するより 深夜(02:00) みたいにした方が個人的にわかりやすいかも
文字だけだとどうしても感覚的に掴みづらいので数字が欲しいです



それはそれとしてちゅっと見直して9時くらいまでに投下予定

761 ◆wcZeL85Wks:2012/01/30(月) 19:43:29 ID:Ipre4/yM0
そんなにばら撒きたいのですか。了解だぜ

時間表記は数字もありだな。ただ時系列に乱れが生じた時にごまかしが利かないけど
でも、オーブチェックを考えれば、どのみち詳細な時間設定が必要だから―
そう考えると、やっぱ数字表記の方がいいかな

あと、そのエピソードは個人的にも凄く楽しみだ
対になる、というのが気になる

762名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 20:24:06 ID:Qy9nEaF.0
残弾数は物語の展開に影響を与える可能性もあるので
ある程度ファジーにする意味でも、予備マガジンや予備弾を用意するべきでしょうね
他のパロロワを見ても、銃器と一緒に予備マガジンも支給されるみたいですし……うっかりしてた

時間関係はどうでしょう……他のパロロワだと>>759の方が主流みたいですし
レミリアなどもいるので、数字表記の場合は時間により気をつける必要があるかな
確かに数字表記は、感覚的にわかりやすくていいと思うけど

763 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:29:50 ID:3c8Kgq6I0
3分後くらいに投下します

764名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 20:33:15 ID:3c8Kgq6I0
 
 この東方バトロワごっこで一番不幸な参加者がいるならそれは自分だろう。
 八雲藍は溜息を吐いた。
 
 暗く冷たい――落とし穴の中で。
 
 
 
 
 思えば、このゲームに関わったてから碌なことがない。
 そもそも参加の経緯からして、
紫さまに無理やりエントリーを決められてしまったのだ。
主催者推薦枠とやららしいが、人の都合も知らないで困ったものである。
 
 
『別に無理に参加しなくてもいいのよ。
推薦枠と言っても、どうせ半分盛り上げ役みたいなものだもの』
という言質を得たので、これ幸いとどうやって断ろうか考えていたら、
どこから聞きつけてきたのか佐渡の古狸が殴りこんできて、
 
『ふーはははっは。貴様も参加するそうだの八雲藍!
 さぁこのバトロワごっこで長きにわたる狸と狐の確執に決着をつけようぞ!』
『いえ、その話でしたら今からお断りしようとしていた所で……』
『フン。――おい、そこの猫よ。おぬしの主人はどうやら儂との勝負に臆したようだの』
『そ、そんなことないです! 藍さまは貴女なんかに負けたりしません!』
 
 そうですよね!? と期待を込めた眼差しをキラキラ向けられた。
 頷くしかなかった。
 
 
 翌日、文々。新聞の一面に藍とマミゾウの積年の対決なる大見出しで二人の参加が報道され、
もう完璧に後に引けなくなった。
 なおその記事の片隅では紫さまが『主人として心から藍を応援するわ』と
それはそれはいい笑顔でインタビューに答えていた。
 どこかハメられたような気がするのは、きっと気のせいではないだろう。
 
 
 参戦が決まってしまった以上は全力を尽くそうと心に決めたが、
紫さまのお手伝いで結界構築やらアバター作成やらおやつの買い出しやらで大いに忙しく、
対策を立てる時間も殆ど取れないまま開催当日を迎えてしまった。
(もっともそれで他の参加者に大きく溝を開けられたかというと、
 そこはそれ、幻想郷の暢気な住人の中に開催前に入念な準備や修行を行うような殊勝な者など、
 藍の知る限り数人しかいないのだが)
 
 
 ゲームが始まったら始まったらで、オープニングセレモニー中に神奈子の撃った弾が偶然
(碌に狙いをつけていなかったから本当に偶然だろう)
自慢の尻尾を掠めて毛並みが一部焦げてしまった。
 この体はアバター……仮初めの紛い物だと分かっていても、ちょっとどころではなくショックだった。
 
 
 更に最初に飛ばされた場所はF-6でミニ幻想郷の端っこも端っこ。
 このゲームはバトルロワイヤルという名が付いていながら、
 他の参加者と組んだ方が生存率が上がるのは周知の通りである。
 できれば、ゲーム開始後にはすぐ最寄りの主要施設(アイテムガチャが引き出せる場所)に行き、
共闘できそうな仲間を探すつもりだったのだが……。
 そもそもガそこに着くまでに時間がかかり、
 他の参加者はそれぞれで仲間を作ってしまう可能性大である。
 
 
 気を取り直して一番近い施設である博麗神社を目指した。
 久しぶりに足で走る山道(空を飛ぶのは危険なのだ)は新鮮で楽しかったが、
途中うっかりセンダンの藪の中に突っ込んでしまい、
 自慢の尻尾がくっつき虫だらけになってしまった。アバターと分かっていても以下略。
 
 
 更にこの落とし穴である。
 ようやく辿り着いた博麗神社には人の気配がなく、
それでも一応用心して裏手にから入ろうとした所、不意に足元の地面が消えたのだ。
 
 
「不幸だ……」
 
 
 落とし穴の直径は約1m。
 深さはその十倍ほどで底には落ち葉が敷き詰めてあった。
 
 お尻から落ちた藍には窮屈で溜まらず、殆ど身動きできない。
 しかも体勢を整えようともがけばもがくほど体が沈んでいく。
 どうやら落ち葉は敷き詰めてあるというよりも水瓶の水のように溜めてあるようで、
本当の底はもっと深いらしい。
 まるで底なし沼である……底に竹槍の刃がズラリと並んでいるよりはマシだけど。
 
 だがより深刻なのは落ち葉で自慢の尻尾以下略……。
 ここから出た後に目にするであろう我が尻尾のことを思うと、
不覚にもこみ上げてくる涙を押さえずにはいられない。

765名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 20:34:17 ID:3c8Kgq6I0
 
 と。唐突に上から声が降ってきた。
 
「うわ。本当にかかってるとは思わなかった」
 
(っ! ……まずい)
 
 落ちた時の音を聞きつかたのか。
 誰か穴を見つけて近づいてきた者がいるようだ。
 この落とし穴を仕掛けた張本人だろうか。
 誰にせよ、こんな無防備な状態では迎え撃つこともままならない。
 
 藍の支給品は武器、それもFN P90・サブマシンガンという、
 全支給品の中でも指折りに強力な代物だったが、
落ちた時にうっかりお尻の下の尻尾の下に敷いたままだったりする。
 
「ああ、あんまりジタバタ動かない方がいいわよ。余計に沈むから」
 
(この声は、博麗の……)
 
 楽園の巫女。博麗霊夢だ。
 幻想郷全体では、どちらかと言えば平和的・穏健的な部類である。
 よく日の当たる縁側で、緑茶と羊羹を与えておけば害はない。
 
 と同時に異変解決のスッペシャリストであり、
 どちらかと言えば超々々好戦的な部類に入る。
 所詮は人間であるため純粋な力勝負では妖怪に敵わないものの、
弾幕ごっこなど一定のルールがある勝負の下では圧倒的な強さを見せる。
 
 味方にすれば心強い。ただし敵に回すと厄介至極。
 それが博麗霊夢だ。
 
「その落とし穴は魔理沙の作品でねー、
タヌキだかイノシシだか知らないけど裏の野菜を荒らされて困ってるって話を先週したら、
じゃあ捕まえて鍋にしようぜっとか言っちゃって、
竹林の兎やにとりや天子まで巻き込んでこんな大層なのを拵えてくれたわけよ」
 
(道理で! 無駄に凝ってるわけだ!)
 
 底の落ち葉もそうだが、土の壁も崩れないようにしっかり固めてある。
 よく見れば落とし穴の口は  ̄\ / ̄ という風に漏斗状になっていた。
 入り口は大きくて中に入る(落ちる)のは簡単だが、
外に出ようとすると今度は口が小さいため非常に出にくい。
 
 おそらくこの落とし穴は竹籠を地面に埋めたような作りになっているのだ。
 これでは地面を掘って逃げるのも難しいだろう。
 
 ……にしても、よりによって「狸用」の罠にかかるとは何たる不覚!
 
「ちなみに底に落ち葉が溜めてあるのは、
火種を放り込めばそのまま蒸し焼きにできるようにしてあるんですって。
十分に乾いてるから弾幕の一発も撃ち込めばよく燃えるそうよ」
 
 つまり、こちらから弾幕を撃っても同様に引火する可能性があるわけで。
 藍はほぼ全ての攻撃手段を封じられたことになる。
 
「さて、ゲーム開始早々、妖精の吃驚の不注意で落とし穴に引っかかったお馬鹿さん。
名前を教えてもらえるかしら」
 
 とても楽しそうに霊夢が言った。
 なお、博麗の巫女は代々意地が悪いことでも有名である。
 
(くそっ全く以ってついてない……いや、これはむしろチャンスだろうか?)
 
 唇を噛んだ藍だったがすぐに思い直す。
 確かに現状は絶体絶命まな板の上の鯉そのものだが、
しかし同時に霊夢と(割と平和的に)接触を持てたとも言える。
 
 敵に回すと厄介至極。ただし味方にすれば心強い。
 ここで妖怪退治の霊夢とダッグを組めればマミゾウ打倒も難しくないだろう。
 
 博麗霊夢のスタンスは今の所不明だ。
 だが問答無用で攻撃を仕掛けてくるようなことはないようなので、
無差別なマーダーということはないだろう。
 
 もしかしたら自分と同じように仲間を求めているかもしれない。
 ならば向こうから自然と助けるように誘導できないだろうか?

766 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:35:33 ID:3c8Kgq6I0
 
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
 
 
「――その声は霊夢か?」
 
 霊夢は驚いた。落とし穴の中から聞こえてきたのがよく知っている声だったからである。それも、
 
「魔理沙? あんた自分で作った落とし穴に嵌ったの?」
「こんなものまで再現されてるとは思わないだろー」
 
 思わず吹き出しながら言うと、穴の中からふてくされた声が帰ってくる。
 それは確かに悪友であり、異変解決のライバルである霧雨魔理沙のものだった。
 
「そりゃそうだけど……でも自分が掘った落とし穴くらい注意しなさいよ」
 
 ミニ幻想郷は、オリジナルの幻想郷を規模を小さくして再現したものだと聞いている。
 実際、霊夢はスタート地点である命蓮寺から博麗神社まで普段の半分の時間で来れてしまった。
 それでも博麗神社や紅魔館などの建物はできるだけ原寸サイズに仕上げているらしいのだが。
 
(先週作ったばかりの落とし穴まで再現するなんて、紫も律儀よねぇ)
 
「おーいー。笑ってないで引き揚げてくれないかー?」
 
「あー、あんた箒ないと飛べないもんね。ちょっと待ってなさい……」
 
 霊夢は支給品のロープを取り出し、手近に結べる木はないか探し始めた。
 友達を助ける。霊夢は自分の行動に何の疑問も思っていなかった。
 
 
 
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
 
 
(よし、やった!)
 
 遠のいていく声に魔理沙(藍)は心の中でガッツポーズした。
 
 藍は今、幻想郷のもう一人の英雄、霧雨魔理沙に化けていた。
 化けると言っても、体の組織からなにから完全に変異する変身術ではない。
 幻想的な能力が制限されるミニ幻想郷では、
そこまでの高度な術は消耗もハンパなく長時間続けていられないため、実用的ではないのだ。
 
 藍がいま使っているのは簡単な幻術の一種。
 女の声で旅人を惑わす『狐の声真似』と呼ばれる術の応用版だ。
 霊夢には今、藍の声は魔理沙の声に聞こえるはずだ。
 穴の中を覗きこめば落ち葉の中に魔理沙の姿に見ただろう。
 
 相手の記憶の中にある知り合いの姿と声を自分のそれに被せているだけなので、
『それっぽく』見せる・聞こえさせる程度の術でしかなく、
化けた相手の口調や態度は自分の演技で誤魔化すしかない。
 
 効果範囲はせいぜい100mだし、他人に触れられただけで術が解けてしまうなど、
化け方としてはお粗末もいいところであるのだが、
しかしこれなら体力消費も少なく長い時間術を維持できる。
 
 
 魔理沙に化けたのは、親しい相手ならば助けてくれるだろうと思ったのだが、
どうやら目論見通りいったようだ。
 
 正直、落ちていたのが『八雲藍』だったらこんなあっさり助けてもらえなかったかもしれない。
 コンガリな焼き狐は冗談としても、最悪このまま生き埋め。
 助けてもらえても、見返りとしてオーブの1つや2つは巻き上げられていただろう。
 ……などと失礼なことを考えていると霊夢がひょこっと顔を出した。
 
「ほら。ロープ持ってきてあげたからこれに掴まりなさい」
「悪いな。恩に着るぜ親友」
 
 上からロープがするすると降りてくる。
 が、しかしそれは、あともうちょっとで手が届くという所で止まってしまった。
 見上げると、霊夢の晴れやかな笑顔。
 釣られて魔理沙(藍)も微笑む。若干引き攣り気味に。
 
「霊夢?」
「んふん。あんたもタダで出してもらえるとは思ってないでしょ?」
「感謝の言葉もないぜ」
「そう言ってもらえると私としても嬉しいわ。
 オーブ1個で勘弁してあげる」
 
 どうやら友達であっても見返りは要求するらしかった。
 藍は食い下がる。
 
「おいおい。私とお前の仲だろう?」
「そうね。戸棚の中に仕舞ってあったお団子を勝手に食べられても、
笑って許してあげられるくらいには仲いいわよね私たち」
 
 ……化ける人選を誤ったかもしれない。
 
 ――魔理沙(藍)は迷った。
 2個と言わずに1個という所が霊夢なりの優しさなのだろうが、
マミゾウに勝つためにできれば1個でもオーブを節約したかった。
一方で可能ならば霊夢とダックを組みたいという思惑もあるが、
それもここで助けを断ればそれはまず叶わないだろう。

(オーブを渡さずに霊夢を納得させるには……)

 騙し欺くは狐の本領。魔理沙(藍)は妙案を思いついた。

767 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:36:56 ID:3c8Kgq6I0
 
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
 
 
「あー。それなんだがな霊夢。俺、じゃない私は今オーブ持ってないんだ」
「え?」
 
 穴の外の霊夢は、話が見えない、と首をかしげた。
 穴の中で魔理沙(藍)はさも困ったというように肩をすくめる。
 
「失くした、というより消されたんだ、きっと」
「? どういうこと?」
「神奈子の奴だよ。アイツ、セレモニーで銃を撃ってきただろ。
私、自分のしっ……足元を撃たれて、カッとしてちゃってさ。
ふざけるなって啖呵を切っちゃったんだよな」
「それで?」
「それが、反逆行為と見做されたたんだろうな多分。
私のオーブ、デイバックを開封した時にはすべて破砕されちまってたんだ」
「なるほどなるほど」
 
 咄嗟に思いついたにしては、我ながらよくできた嘘である。
 なお、一応宿敵であるマミゾウが殆ど同じ台詞で魔理沙(本物)をだまくらかしたのを藍は知らない。
 
「というわけだから、やるのは支給アイテムで勘弁してくれないか?」
 
 ヌケヌケと言う魔理沙(藍)。
 強力な武器はちと惜しいが、この後に霊夢と組めれば実質的には失ったことにならない。
 武器はオーブを交換すればまた手に入る。
 だが、予想に反して霊夢が首を縦に振ることはなかった。
 
「残念だわぁ魔理沙。
あんたがそんなせこい嘘つくなんて」
「え」
「せめてもの情けでここに放置で許してあげる。
私以外の親切な誰かが通りかかるのを願うことね」
 
 ロープを引きあげて立ち去ろうとする霊夢に、魔理沙(藍)は大慌てで弁明する。
 
「へ? い、いやちょっと待て! 私は嘘なんてついてない!」
「だってあんたオーブ持ってるじゃない」
「だから持ってないってば! 第一なんで嘘ついてるって分かるんだ!?」
 
 すると霊夢は不思議そうな顔をして言った。「あんた、原作読んでないの?」
 藍はもちろん読んでいる。読んでいるから正確に予測できた。
 
「探知機か!」「あったり〜」
 
 探知機。原作バトル・ロワイアルに登場する支給品の一つ。
 参加者全員に架せられている首輪の位置を大まかに把握できる道具だ。
 バトロワごっこでは首輪はないからおそらくオーブの位置がわかるのだろう。
 つまり霊夢にとって今の話は嘘八百だと一目瞭然なのだ。
 魔理沙(藍)は顔を青くした。
 
「わ、私が悪かったんだぜ! だから引き上げてくれ〜」
「えー。どうしよっかなー」
 
 悲鳴を上げる魔理沙(藍)。
 それを見て霊夢は悪戯っぽくアハハと笑った。
 
 
 
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
 
 
 結局、魔理沙(藍)は武器に加えてオーブ2個とも巻き上げられてしまった。
 ただし仲間にはなってくれるようだった。
 その証拠に今、炬燵でおまんじゅうとお茶を出されている。
 
「さ、下僕一号。これで疲れた体を癒しなさい」
「下僕かよ」
「出会い頭に詐欺を働こうとした自称親友をあんたは仲間と呼べるかしら?」
「もっともでございます」
 
 平伏する魔理沙(藍)。
 それを見て霊夢は「ま、一回までなら許すわ」とお茶を啜った。
 
「これは一種の取引よ。あんたは下僕として私を助け、手に入れたオーブは全部私に捧げる。
ただし捧げたオーブが2個になった時点で下僕解除。そこからは完全に対等な同盟よ」
「異存はないぜ。ご主人様」
 
 ただ、と魔理沙(藍)は続ける。「お前はまだオーブを集めるつもりなのか?」
 そう言った魔理沙(藍)の目は炬燵の上に注がれる。
 茶柱の立った湯呑。皿に盛られて紅白まんじゅう。……そしてオーブが6個。
 
 霊夢の脇に目を移せば、かつて魔理沙(藍)のものだったワルサーP90。
 オーブ探知機。更に黒い棒状の打撃武器らしきもの。
 都合3人分のオーブと装備があるわけである。
 
「もちろんオーブ集めは続行するわ。
 競争相手を減らす意味もあるけど、オーブは幾つあっても困るもんじゃないし」
「でも6個あれば半日くらい隠れてるか、逃げ回ってるだけでもいいんじゃないか?
無駄に危険に飛び込む必要もないだろうし。敵の自滅を待つのも立派な戦略だぜ」
「霧雨魔理沙とは思えない後ろ向きな発言ね。
そんなのつまんないわ。こっちから蹴落としに行かないと。
……それに、あんたの分のオーブも集めないとだしね」
「霊夢……」

768 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:38:27 ID:3c8Kgq6I0
 
 化けて騙しているのが少し申し訳なくなる魔理沙(藍)。
 もっとも痛む良心は生憎と持ち合せがないし、
霊夢にはこれからもせいぜい役に立ってもらわなければならない。
 当面はこのまま霊夢とともに他の参加者を狩り、オーブを増やしていくことになるだろう。
 途中、本物の魔理沙に出会うと少々厄介なことになるが、まぁそこは上手くやるしかない。
 
「私は基本的に優勝を目指すけど、魔理沙、あんたは?」
「私も……」優勝、と答えかけて、魔理沙(藍)はふと閃いた。
 いや私も最初は優勝を狙うつもりだったんだけどな、と続ける。

「実は懲らしめたい相手がいてさ。そいつをやっつけるのが優先だ」「へぇ。誰?」
「二ッ岩マミゾウ」「あの狸」
「そうそうその狸。この前あいつにうっかり化かされてさ。
 それが聞いてくれよ、あいつ、よりによってお前に化けてたんだぜ」
「ふぅん……」
 
 聞き流すようでいて、霊夢の目がゆっくりと座っていく。
 おぉ怒った怒った、と魔理沙(藍)は内心喜んだ。
 ……これが嘘八百だとばれた時が恐ろしいがそれは今は考えないでおく。
 
「そういうことなら私も協力するのは吝かではないわ」
「助かるぜ。私とお前ならあの糞狸を懲らしめるのだって簡単だぜ」
 
 パン、と手と手を打ち合せる霊夢と魔理沙(藍)。
 
「そうと決まれば行動開始だ」
「待って。その前に他の参加者の情報の擦り合わせをしましょう」
 
 地図と筆記用具を取り出しながら霊夢は言った。
 
「現時点で居場所が特定できるのは紅魔館にいるっていう神奈子だけだけど、他に見かけたのはいる?」
「んー。私は最初F-6だったんだけど、ここに来るまでは誰も見てないな。
あなた、コホン、お前が初めて会った相手だぜ」
「? そう、私の方は3人ね」
「そのうち1人をもう仕留めたわけか。さすがだぜ」
「仕留めたというかねぇ……不意を突いたようなものだし」
「そういや誰なんだ。その可愛そうな奴は」
「話を聞かない方の尸解仙よ」
「尸解仙ってのは話を聞かないものだろう」
 
 霊夢の話によれば。
 スタート地点である命蓮寺(E-4)で、さてどうしようかと考え込んでいたら、
寺の本堂から不気味な笑い声がしてきたので覗いてみると、
物部布都が怪しげな独り芝居をしていたらしい。
 それを支給品であった黒い棒で後ろから殴って気絶させ(棒状の武器には相手を失神させる効果があるそうだ)、
身ぐるみ剥がし、グルグル巻きにして吊るして来たそうだ。
 
「で、とりあえず一服しようと思ってこっちに戻ってきたわけよ」
「バトロワごっこの最中に家に帰って一服、なんて思いつくのは霊夢、お前だけだろうぜ」
「あら、レミリア辺りもきっとそうじゃないかしら。
三時のティータイムは紅魔館のテラスで、とか。咲夜だっているんだし」
「いやそれはさすがに……(ないとも言いきれないか)」
「そうそう、レミリアと言えばフランを見たのよ。
それが聞いてよ。フランってばあの外の世界の人間と一緒にいたのよ」
「外の世界の人間?」
 
 魔理沙(藍)は首を傾げたが、
(そう言えば紫さまがゲストだとか言って外の少女を呼ぶんだとか言ってたな)と思い出した。
 ただその少女は霊夢と同じただの人間だったはずだ。特に脅威にはならないだろう。
 
「ふーん。その2人とはどこで会ったんだ?」
「会ったというかすれ違ったの。こっちに来る途中の道でね。木蔭に隠れてやり過ごしたけど」
「ということは連中は命蓮寺を目指してたわけだな。以上3人ってわけか」
「あとは……多分気のせいだけど、
 なんか南の方の空を飛んでく影を見たような気がするのよね」
「え、霊夢もか」
「って言うことはあんたも見たわけか」
 
 実は魔理沙(藍)も博麗神社に向かう途中、同じような影を見ていた。
 その時は見間違いかと思ったのだが……。
 
「おそらく、人里か、香霖堂の方へ向かってたみたいだけど……」
「それにしても夜ならともかく、白昼堂々とは恐れ入ったわね」
 
((まぁ、そんなお馬鹿なことをするのに、一人心当たりがあるけれど))
 奇しくも二人の心の声が一致。

769 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:40:46 ID:3c8Kgq6I0
 
「私はそれ以外に見た他の参加者はいないぜ」
「じゃ、当面の目標はこの二人かぁ……」
 
 情報を地図にメモしていた霊夢は、命蓮寺の横に書かれた二つの名前に丸を付けた。
 ○ フランドール・スカーレット  /  ○ 斑木ヴェロニカ(仮名)
 
「? そんな名前なのか?」
「仮名よ仮名。本名は私も知らないわ。自己紹介してる暇なかったから。
……なんとなく付けただけだけど、それっぽくない?」
「私からは何ともコメントしづらいぜ……。それより霊夢。いきなりフラン達でいいのか」
「さっきは私一人だけだったから交戦は避けたけど、今はあんたがいるから同数よ。
それに私達2人が組めば、勝てない相手なんて殆どないわ」
「頼もしい言葉をありがとう。しかし霊夢。忘れているぞ」
「何を?」
「話を聞かない方の尸解仙」
「あ」

770名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 20:42:10 ID:3c8Kgq6I0
 
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
 
 
 
 物部布都は元気だった。
 命蓮寺の本堂でグルグル巻きにされたまま天井から吊るされていても元気だった。
 とにかく元気いっぱいだった。
 
「ん? もしや助けの者か。おお、おお、よくぞ参った。
 さぁさ、急いでこの縄を外してくれ。
 いやしかし本当に困っておったのだ。
 あの山の神がなにやらやかましい音を出した途端、目の前が真っ暗になってな。
 なに、我が驚きのあまり目を閉じてしまっただけなのだが、
 気付いたらこの場所に飛ばされていたのだ。
 それほど知らない場所でなかったのが幸いだったが。
 ああ分かっておるぞ。我がどうしてこのような格好をしておるのか気になるのだな。
 それについては仔細に説明してしんぜよう。まずはこの縄を解いてくれ。
 それでだな、ここに飛ばされた我はまず、荷物の確認からすることにしたのだ。
 太子さまが仰るには、この『芸舞』では一人につき一つずつ武器が配られるらしいのでな。
 我はそれが楽しみでな。なんでも近頃の武器はみな鉄で出来ていて火を吐くのだとか。
 五行に従えば、金は水を吐くもの。または火気は金気を犯すもの。
 それがどうして金が火を生ずるようなことになるのか。
 相生、相剋の理に反するとは全く以って不可思議千万だ。
 はっ、もしや我が眠っている間に反剋の外法が完成していたと言うのか!?
 なんとも恐ろしいことよ。しかし安心して良い。
 我に配られたものはそのような物騒な代物ではなかった。
 箱のような形でな。『竜霊駄亜』とかいう名前だそうだ。
 慌てるな。その道具の使い方も説明してやろう。だからこの縄を解いてくれ。
 それで同封されていた書によればだな、
 我らにそれぞれ2個ずつ配られた『王武』とやらの場所を探知するための道具とあった。
 箱の表面が小さな地図になっていてな、『王武』がある場所が点で表わされ、
 自分が持つ『王武』は青色、他の誰かが持つのは赤色に点が光るのだそうだ。
 ところが聞いてくれ、我が最初に見た時、なんとそこには紫色の点が光っていた。
 青でも赤でもない。実に奇っ怪。真に不可解。
 なれど我の千四百年の時を刻んだは脳髄はすぐに明確な答えを導き出した。
 すなわち、青と赤、この二つの色が重なって別の色に見えているのだと。
 この道具はな、突端を押すことで縮尺が変えられる。
 すなわちより詳細な地図を表すことが可能なのだ。
 我は早速より細かい地図を出してみた。
 するとどうだ、真ん中に我の持つ『王武』を示す点がちゃんと2つ現れたのだ!
 もちろんそのすぐ下に赤い点がこれまた2つあったぞ。
 ……そしてそこで頭に衝撃を受け、我の記憶は再び途切れた。
 また目覚めればこうして天井から吊り下ろされておったというわけだ。
 いま思えば、我の気付かぬうちに誰かが忍び寄っておったのだろう。
 おのれ卑怯な。そうと知っていれば返り討ちにしてやったものを。
 『竜霊駄亜』や他の袋も消えておったし、おそらく持ち去られたのだろう。
 誰だか知らぬが盗人猛々しいとはこのことだ。
 いや待て。記憶の端に引っかかるものがある。
 そう、一瞬だが相手を見た気がするな。
 そう赤い衣を着ていたような……駄目だ思い出せぬ。
 ああ、それにしても太子さまが心配だ。
 太子さまは太子さまゆえ、多少のことでは御身が危ぶまれるようなことはないだろうが。
 いやいや、それでも万が一ということがある。
 ええい、こうしてはおれん。一刻も早く駆け付けねば。
 そなた達も見てないで疾く我の縄を外すのだ。
 いや尸解仙として肉体を捨てた身であるのだが、
 こたびはこの『芸舞』に参加するために一時的にまた肉体を得ており、
 それが故に少々自由が利かぬ。
 普段ならばこの程度の縄、一呼吸の間にぱらりと抜けて見せるのだが。
 む、嘘ではないぞ。その目は疑っているな。いいや言い訳はいらぬ。
 その目は信じていない者の目だ。ならば見せてくれよう。
 力を封じられていようとも……痛っ! あ、脚がツったぁっ!」

771 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:43:30 ID:3c8Kgq6I0
 
「面白いからもう少し見ていましょうか」
「悪趣味だよ蓮子」
 
 呆れたようにフランドールが言った。
 
 博麗神社を出た二人はそのまままっすぐ山を下りた。
 途中、分かれ道があった。片方は人里へ。もう片方は命蓮寺に続く道である。
 
『妖怪が仏を崇めている寺? 行ってみたい!』
 
 という蓮子の強い希望にこちらに来たのだが。
 そこで二人はこの人の話を聞かずにしゃべりまくるミノ虫と遭遇したわけである。
 
「ちなみにこの人はなんて妖怪なのかしら?」
「んー。確か妖怪じゃなくて仙人の一種だよ。シカイセンって言ったかな」
「シカイセン、ってもしかして尸解仙?
 っていうと抜けがらを残して仙人になるっていうあの?
 すごい! 蛇の脱皮は見たことあるけど尸解仙は初めてだわ!」
 
 フランの説明を聞いて目を輝かせる蓮子。
 そこまで喜ばれるとフランとしてもなんだか嬉しい。
 ちなみに蛇と比較された布都は、
 
「おお博識ではないか。そなたならばこの縄の解き方も知っていよう。
 できるだけ早く解いてくれると我も喜ばしい。
 そろそろ全身の血があらぬ方に偏り始めたのでな。
 というか腕が、手首がっがっが」
 
 と、なぜか笑顔のまま逆さまになってもがいていた。
 フランは隣にいる蓮子に尋ねる
 
「どうする? 助ける」
「あら、サーチ&デストロイじゃなかったの?」
「じゃ、殺す?」
「いいえ、助けましょう」
 
「この人が言ってた道具と、それを持ち去った人物が気になるしね」









【F-5 博麗神社 朝】
【博麗霊夢】
[状態]:気力体力充実
残り体力(100/100)
[装備]:FN P90・サブマシンガン(予備弾倉数不明)
スタンガン付き特殊警棒
オーブ探知機『竜霊駄亜』
[道具]:オーブx6 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)x2
[思考・状況]
基本方針:とりあえず優勝(願い事:???)
1.命蓮寺に向かう
2.フランたちとの対決するかは未定
3.布都の分の荷物はどうしようかしら?
※ 藍が魔理沙に化けているの気付いているかどうかは不明


【F-5 博麗神社 朝】
【八雲藍】
[状態]:霧雨魔理沙に化ける術を使用しているため疲労が進行中。
残り体力( 80/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブx0 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:マミゾウに勝つ(優勝は二の次)
1.なんでもいいから武器が欲しい
2.術が意外と疲れる
3.魔理沙には遭遇しないようにしないと

772 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:44:40 ID:3c8Kgq6I0
 
【E-4 命蓮寺 朝】
【フランドール・スカーレット】
[状態]:ちょっと歩き疲れた
残り体力( 95/100)
[装備]:妖怪の花傘(風見幽香の花傘の劣化品)
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:出会ったものから殺す
1.宇佐見蓮子と行動する
2.最初に出会ったのがミノ虫ってゆうのはどうなの?


【E-4 命蓮寺 朝】
【宇佐見蓮子】
[状態]:尸解仙だって!? 疲れてる場合じゃねぇ!
残り体力(100/100)
[装備]:脇差
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:道中最大限に楽しむ
1.フランドールと行動する。
2.布都を助けて情報を得る
3.探知機は要注意


【E-4 命蓮寺 朝】
【物部布都】
[状態]:吊るされ疲れ
残り体力( 95/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブx0
[思考・状況]
基本方針:???
1.太子さまの許に行かねば!
2.あと狼藉者に天誅を下すのも忘れないように
3.狼藉者に見覚えがあるようなないような?




【武器解説】
「FN P90・サブマシンガン(短機関銃)」
人間工学に基づいて設計されているという設定と、とてもそうには見えない外見で有名
多くのゲームや漫画に登場しており、
『GUNSLINGER GIRL』では第一話でヘンリエッタがこの銃を乱射している。
他にも『HELLSING』のバレンタイン弟、『ヨルムンガンド』のカリー社長、
『スパイラル 〜推理の絆〜』のカノン・ヒルベルトなどが使用している。
重量:3kg 弾丸:5.7x28mm 射程:200〜1,800m 弾倉:50発箱型弾倉 ドットサイト付き
他、詳しいことはWikipediaで。


「スタンガン付き特殊警棒」
打撃武器としてはそこそこ優れている。
スタンガン機能は補助的なもので威力は低い。ON/OFFが切り替えられる。
他にもまだ知られていない機能があるかもしれない(?)


「オーブ探知機」
愛称:『竜霊駄亜』
ある程度の範囲にあるオーブを探知して表示する。
自分のオーブは青。他人のオーブは赤。範囲切り替え可。
他にもまだ知られていない機能があるかもしれない(?)


「藍の使ってる変化術(仮称)」
体力消費10/30分
相手の記憶の中にある知り合いの姿と声を自分のそれに被せる術
姿が知り合いの誰かっぽく見えて、声が知り合いの誰かっぽく聞こえるだけ
良く観察すると不自然な点が多い(あと藍さまは演技が上手くない)
効果範囲は100mほどで、それ以上離れた所からだと普通に藍の姿が見える
また他人の触れられると即座に効果が消える
体の大きさを変化させているわけではないので、
例えばあるはずのない尻尾が草を揺らしたりするかもしれない
他にもうっかり正体がばれる可能性高し





もうひと組の霊夢と魔理沙 (了)

773 ◆avA.UhySCM:2012/01/30(月) 20:46:32 ID:3c8Kgq6I0
投下終了です

なんだよ700行って!
次こそはもっと短くまとめよう……

774名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 21:23:28 ID:Ipre4/yM0
 いかん、最初の霊夢と藍の件から大爆笑した。俺が書いたヤツとの温度差が酷い
 この布都は、ある意味でぐるぐる巻きにされた挙句に逆さ吊りにされて当然のお方だ
どうしようもないほど、みのむしが似合ってしまった。なかなか似合う人いないよね

 しかし、これで最初のチーム戦が見えてきたか
 双方、キャラが立ってるしワクワクするな

775名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 21:42:43 ID:naUTBFIQ0
投下乙です
襲ったのが霊夢と思い出せば途端にチーム戦フラグが立つなあ
蓮子が戦力にならないことを考えると道具とオーブの差で霊夢組がだいぶ有利か……?
あと気になったところが二つ
魔理沙が箒を使わないと飛べないってのは二次設定……というか二次のイメージだったかと
あと、参加者名簿は顔写真付で配られてるので、名前がわからないということはなさそう

776名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 22:01:46 ID:3pDsrsto0
>>775
そういうところは、基本的に細かく煮詰めなくても大丈夫さ
誰も拾う設定じゃないし、リレーに支障がないならば気にしない方がいい
書き手に制約が付きすぎると、SSの質が逆に落ちちゃうよ

あんまり大っぴらには言えないけど、面白ければ何でもいいのさ
一次設定厳守も、元から"建て前"と公言して作られたルールだしね

777名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 22:12:18 ID:U4Z/ErZ20
残弾数は私のうっかりですね・・・
追加したほうが思います
あくまで素人なのですぐ弾切れしそうですし

>>773
投下乙です
くっそワロタwwwマミさん側との落差ひっでぇww
霊夢とら・・・魔理沙コンビVSフラン蓮子なるか・・・?
あ、みのむしも入るかもしれないか

魔理沙は箒が無くても飛べますねー
それでも箒使ってるのは魔女っぽいとかそんな感じな理由(多分)だったですし

778名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 22:29:04 ID:naUTBFIQ0
一次から少しくらい離反するは勿論いいと思うけど、魔理沙が箒無しじゃ飛べないっていう二次設定を採用すると明確に魔理沙が弱体化するんですよね
一次から離反する形でキャラが弱体化しちゃうのはまずくないかな? と

779名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 22:32:53 ID:cB.qvRmg0
>>773乙。
藍さま……またスタート早々ひどいことになってるなぁ。
いつまでも騙しとおせるものでもなかろうし、どうなるやら。
にしても霊夢は最初にスタンロッド、次が探知機とは、なんという強運ぶりだ。

……ところで藍の変化術、他人に触れられると解けるって書いてあるんだけど、
だましてる本人に触れられるのは構わないの? いきなり霊夢と手を打ち合ってるんだけど。
あと、ところどころ誤字っぽいのがあるので要見直し。

>そもそもガそこに着くまでに時間がかかり、
>と同時に異変解決のスッペシャリストであり、

俺が見つけたのはこのくらいか。たぶん他にもあると思う。

780名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 23:13:53 ID:7A.Tzl/w0
投下乙です
登場人物が全員脳天気なところがいかにも幻想郷らしいですね
彼女たちにとっては日常の延長線上でしかないんだろうなぁ

他の方も言ってますが、本当にマミゾウ側と対になりすぎて笑った
あっちはあんなにシリアスだったのに、このお気楽さ

>>775
>あと、参加者名簿は顔写真付で配られてるので、名前がわからないということはなさそう
霊夢のことだから参加者名を簿見てないかもね


魔理沙が箒無しで飛べるか否かは、私には正直どっちが公式なのか分からないので他の方の判断に委ねたい
(秋霜玉と妖精大戦争で箒無しで飛んでいるのは知っていますが、
漫画じゃ箒に頼ってるし…うーむ)

ただ、飛べるのなら以前話題で出た中吉アイテム「魔理沙の箒」の効果はどう言う扱いになるんだろう?
・飛行はあくまで魔理沙が魔法をかけているから、箒自体に能力無し(中吉ではなく、小吉でハズレ扱いのただの箒)
・魔理沙は自力で飛べるけど、箒にも効果あり(以前例で出たような効果)

781名前が無い程度の能力:2012/01/30(月) 23:26:20 ID:5N1aRvso0
「魔理沙の箒」は以前ここで言われてたように、主催者側が特別に効果をつけたアイテムということでいいんじゃないでしょうか
ルールにもあるとおり、実際には存在しないアイテムも出せるよみたいな感じになってたはずですし(レーヴァティンとか)

個人的には魔理沙は箒無しでも飛べるとしたほうが自然だと思うので(頼りにしてるが無くても大丈夫みたいな)、バトロワでもそれにあわせたいなと思う
実は箒がないと飛べないんだ〜みたいなことを藍が言えばそれで大丈夫かなと思いますし

782 ◆wcZeL85Wks:2012/01/31(火) 04:03:22 ID:TN.gLbzk0
箒なしでも飛べるという設定を採用する流れかな。
そこは納得できたんだけど、でも設定の辻褄を合わせるのに、いちいち投下SSを修正するのも大変だと思うんだ
少なくとも、俺が同じ立場ならば心が折れる

◆avA.UhySCM氏のSSはこのまま通して、
リレーを受ける次の作家が、その部分の設定だけを引き継がない方向で修正した方がいいと思うんだ
そういう風にした方が企画のモチベーションを保ちやすし、執筆時の制約が適度に緩んでSSの質も向上するはず

783 ◆wcZeL85Wks:2012/01/31(火) 04:44:35 ID:TN.gLbzk0
連投ゴメ
私が投下した先のSSに照らすと、

■そのSSの中でも話が繋がらない箇所
・魔理沙がウージーを視認した時のリアクション
・魔理沙がショットガンの照準をマミゾウから外さない云々

■次の人が設定を引き継がなければ話を書けない箇所
・マミゾウが空気をオーブに化かしたくだり。化かしたオーブが魔理沙の手元に残るので、次の作家が設定を無視しにくい

などはSSごと修正しないと不味いとして、そうでない微修正ならば、リレーの過程で設定を上書きすればいいんじゃないかな

784 ◆wcZeL85Wks:2012/01/31(火) 08:05:31 ID:0y0s/vG60
申し訳ない
半日置いてレスしたけど、出掛け前にもう一度見直したら、色々と気づくことがあった。
やっぱり、簡単に修正出来る個所ならばその方がいいな

修正しない場合は、こんな時だろうか

・一行二行の修正では足りない
・設定うんぬんの抜きにすれば、SS自体に問題はない
・リレーの中で修正することが十分に可能

785 ◆avA.UhySCM:2012/01/31(火) 20:36:00 ID:vR3evUaA0
魔理沙、箒無しで飛べたのか……

調べたら、西方の秋霜玉では翼つきで飛んでたとか
求聞だと箒はただの竹箒(飛べるアイテムじゃない)=自力で飛んでないと矛盾する描写が幾つかあるけど
作中ではなかなか明言されてこなくて最近まで白黒はっきりしてなかったのが
妖精大戦争の立ち絵で箒なしで飛んでたのでほぼ確定になった、って認識でいいんだろうか?


なんにせよ描写を変えればどうにかなるので
誤字と併せてWikiに載せる段階で修正したいと思いまする

ただ変身術については今ちょっとすぐ訂正を……

786 ◆avA.UhySCM:2012/01/31(火) 20:42:21 ID:vR3evUaA0
ついでに体力消費もちょっといじりました
10/30分だと最初の放送までに半分切っちゃう可能性が高いので


>>771
【F-5 博麗神社 朝】
【八雲藍】
[状態]:霧雨魔理沙に化ける術を使用しているため疲労が進行中。
残り体力( 90/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブx0 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:マミゾウに勝つ(優勝は二の次)
1.なんでもいいから武器が欲しい
2.術が意外と疲れる
3.魔理沙には遭遇しないようにしないと

>>772
「藍の使ってる変化術(仮称)」
体力消費 5/30分
相手の記憶の中にある知り合いの姿と声を自分のそれに被せる術
姿が知り合いの誰かっぽく見えて、声が知り合いの誰かっぽく聞こえるだけ
良く観察すると不自然な点が多い(あと藍さまは演技が上手くない)
効果範囲は100mほどで、それ以上離れた所からだと普通に藍の姿が見える
体の大きさを変化させているわけではないので、
例えばあるはずのない尻尾が草を揺らしたりするかもしれないし
ハイタッチした時に霊夢が(いつもより手の感触が大きいような)と思ったかもしれない
他にもうっかり正体がばれる可能性高し

787 ◆wcZeL85Wks:2012/01/31(火) 21:02:18 ID:f01FGSTQ0

じゃあ、俺もマミゾウの能力制限を藍に合わせて調整します

※マミゾウは化けさせる程度の能力を持ちます。
 自分が化ける場合、質量等に甚だしい違和感がなければ、コピー元の姿見を完全にコピーできる。その場合、コピー元の性質や能力を部分的に継承する。ただし、能力制限による体力の消耗が激しく、連続して化けつづけると10分と保たずに過労死する。
 他者や物を化かす場合、対象への接触が必要。質量等に甚だしい違和感がなければ、コピー元の姿見を完全にコピーできる。ただしコピー元の性質や能力は付加できない。また、化かすには多大な体力の消耗を必要する。コピー品はいずれ元の姿に戻る。

788名前が無い程度の能力:2012/01/31(火) 22:59:19 ID:rzGTT5qw0
>その場合、コピー元の性質や能力を部分的に継承する。

これは萃香に化けた場合、怪力を得る(マミゾウ本人の筋力を越える力を出せる)
とか、妖夢に化けると剣術を使えるとかそう言う意味でしょうか

その場合、公式設定を越える能力だと思います
何に化けてもマミゾウ自身の実力を越えることは出来ないとするのが妥当かな

789名前が無い程度の能力:2012/01/31(火) 23:04:00 ID:jW4hQH960
声やしぐさを真似られるんだから能力を多少真似ても違和感は無いんだが、
公式ではないと言われるとそれもその通りだなぁ。

790 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/01(水) 00:41:13 ID:hh/lPHEA0
>>773
投下お疲れ様です
霊夢はどんな時でもマイペースですよね。藍は果たしてばれずにいられるのか
布都もいい味出していて、コミカルで面白かったです
まさに偽りのフォークの対比という感じで、楽しませて頂きました

マミゾウの能力については、完全劣化コピー状態になるならまあいいのではないかと
さすがに一時的とはいえコピー元の本人と渡り合えるレベルだと厳しいかな

それと、メディスンとにとりを予約させて頂きます

791名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 02:08:39 ID:Ryw.LZ7M0
>マミゾウの能力については、完全劣化コピー状態になるならまあいいのではないかと

完全劣化コピーと言え、無時間移動とか使えるのなら十二分にチートかと
狸や狐の化かす能力はどう読んでも幻術の類で、コピーじゃないよなぁ

792名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 02:23:41 ID:wqSK8MV60
「直接戦闘に役に立つ妖怪ではないようだ」と書かれてるくらいだし、能力のコピー能力はないと考えたほうが無難かなと思う
まあ設定の解釈として通る感じではあるので、完全に無しかと言われるとそうでもないかなーという気もする
個人的には無いほうがいいかな。ちょっと強くなりすぎるというのもあるし、現状無くてもいける展開なので
>>785
黄昏作品を見ると結構前から確定してたみたいですね。箒無しで飛翔してますし
まあよくある間違いなので気に病まないでいいと思いますよ。修正も簡単にすみますしね

793 ◆wcZeL85Wks:2012/02/01(水) 03:57:37 ID:Fuaus4Ho0
能力コピーは止めた方がいいか

マミゾウはホーミング弾が撃てないボスで、
まぬけ巫女の偽調伏で霊夢の姿をコピーした時のみ霊撃でホーミングしてたから、
そういう事かと思った

でも、ちと強すぎるかな。不評みたいだし、何か別の案を感じます

794 ◆wcZeL85Wks:2012/02/01(水) 07:14:07 ID:Fuaus4Ho0
こんな感じでどうでしょう

※マミゾウは化けさせる程度の能力を持ちます。
 自分が化ける場合、質量等に甚だしい違和感がなければ、コピー元の姿見を完全にコピーできる。声帯や仕草までコピー可能。ただし、能力制限による体力の消耗が激しく、連続して化けつづけると10分と保たずに過労死する。
 他者や物を化かす場合、対象への接触が必要。質量等に甚だしい違和感がなければ、コピー元の姿見を完全にコピーできる。ただしコピー元の性質や能力は付加できない。また、化かすには多大な体力の消耗を必要する。コピー品はいずれ元の姿に戻る。

795名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 20:45:15 ID:0jryG94E0
通常なら能力コピーできても違和感ないけど
ミニ幻想郷内の制限された体だとそんな所だろ

しかし本人が化ける場合は10分か
意外とシビアだな

796名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 20:57:07 ID:0KnXfmwIO
「化けさせる」ほうがメインだと思えば、色々と小技は使えそう。

797 ◆wcZeL85Wks:2012/02/01(水) 21:15:06 ID:.qSAZ95.0
うーん、10分という縛り自体、能力コピーが前提だったからなあ
やっぱり、コピー元の弾幕のみ制限できることにするのは駄目だろうか
ただしスペカやボムのコピーは不可 or やると一発で過労死

また確かに、物を化けさせる方がメインかも

798名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 21:40:35 ID:wqSK8MV60
化け続けるくらいは下位の狸でも出来るほどの能力っぽいので、能力コピー無しならもっと長くていいかも
弾幕はコピーというより、自分の弾幕を他者の弾幕の形に化けさせてる(性能自体は自前)イメージかな、原作は。マミゾウは結構格の高い妖怪ですしそれくらいの器用なことはできそう

799 ◆wcZeL85Wks:2012/02/01(水) 21:49:15 ID:.qSAZ95.0
変身時間が長くなっちゃうと『偽りのフォーク』を破棄しなきゃならなくなるんだよなあ
あるいは、後半部分をすべて書き直すか

あの手この手で能力を中途半端に強化して、変身時間を短くしたいというのが本音だったり
弾幕コピーは、霊撃にホーミングがついてるから、完全に自前とも言い切れないんじゃないかな
これが駄目となると……何か手はないだろうか

800名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 21:58:29 ID:wqSK8MV60
まあ幻想郷の基本技能とすら言える弾幕があの制限を受けているのですし、狸の基本技能と言える変身能力が大きめの制限を受けていると考えても不思議は無いかも
弾幕だって結構な密度で10分も出し続ければ過労死する程度の制限でしょうしね、このゲームだと

801名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 22:24:56 ID:gafXw6XQ0
逆に言うと、短時間の間に姿を変えまくるのはありなわけだ。

802名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 22:35:07 ID:.qSAZ95.0
うーん。藍との兼ね合いもあるから、少し強力なものに調整したいかも
短時間で連続変化か。これはありだね

803名前が無い程度の能力:2012/02/01(水) 22:47:31 ID:JsK75b9U0
>マミゾウはホーミング弾が撃てないボスで、
>まぬけ巫女の偽調伏で霊夢の姿をコピーした時のみ霊撃でホーミングしてたから
まぬけ巫女の偽調伏で撃ってる弾をホーミングと言うなら
肉食化弾幕変化と、マミゾウ化弾幕十変化でホーミング弾撃ってるよ

まぬけ巫女の偽調伏は、青弾→符弾自機狙い
肉食化弾幕変化は、緑弾→獣弾(スカイサーペントタイプ誘導弾)
マミゾウ化弾幕十変化は、四隅から5Way緑弾→鳥弾自機狙い

804名前が無い程度の能力:2012/02/02(木) 05:35:53 ID:ApWOgGSY0
>>803
なるほど、自機狙いはあるんだな。するとホーミングという言い方は悪いか
追跡弾のことだったんだが……これもここで言う事でもないな
弾幕コピーは止めておくよ

805名前が無い程度の能力:2012/02/02(木) 17:29:26 ID:tjLkHUkc0
ところで、時間表記の件はどうしようか

現状の表記を細分化するか、数字表記をつけるかだったよね

806名前が無い程度の能力:2012/02/02(木) 20:55:12 ID:PVMsA//U0
深夜(0〜1半)みたいな表記もありだと思うぞ

807名前が無い程度の能力:2012/02/02(木) 23:32:19 ID:00zqqVuM0
基本アバウトな表記で
明確な時間を設定したい時には、ちゃんと時刻を書いてもいいと思う

蓮子の能力は正確な時間が分かるのと、支給品に時計が入ってるから
作中に正確な時刻が出たりするだろうしね

808名前が無い程度の能力:2012/02/03(金) 03:00:13 ID:1A1VAVOM0
いいね。
数字表記を記したい作家が、状態表に任意で時刻を付けていく感じか

809名前が無い程度の能力:2012/02/03(金) 08:01:01 ID:CrpIjTcI0
朝、とかの時間表記は今までどおりで
明確な時間を表記したいときは、別個で状態表に記述する感じでってところかな
反対意見がなければそれでいいんじゃないかな

810 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/03(金) 22:36:01 ID:iOX6YcHg0
念の為に予約のほうを延長させて頂きます。すみません

811名前が無い程度の能力:2012/02/03(金) 22:44:01 ID:9hrlCcmU0
WiKiトップに予約が載ってないからびっくりしたw
メディとにとりか

812 ◆wcZeL85Wks:2012/02/03(金) 22:59:09 ID:fmGj1nvA0
WiKi編集が間に合ってなくて申し訳ない
しばらく、WiKi編集以外の作業が手に付かなそう

813 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:38:58 ID:FizDorfo0
投下します

814 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:39:48 ID:FizDorfo0
――いつもは生命に溢れ、鳥の囀りや虫の声が絶えなかったであろう自然豊かな道のりも、仮想世界の幻想郷では墓場のように静まり返っている。
河城にとりは、そんな幻想郷の様子に不気味さを覚えながら、緊張した面持ちで川沿いの陸地をひたすら北上していた。
その手に握られているのは支給品のH&K Mark23と呼ばれる拳銃で、銃口下部にレーザー・エイミング・モジュールが取り付けられていた。

「……よし、大丈夫」

開けた平原地帯を乗り越え、川沿いの道を歩き出して、はや数十分。
幸いにも他の参加者に見つかる事なく、第一目標の川を発見したにとりは、それを辿って大きな水場を探し求めた。
そして普段から見慣れた感のある坂道を上り詰めていくと、ようやく目的のものを発見した。

「ここは……大蝦蟇の池だね」

草を掻き分けた先に、蓮の葉と花が浮かぶ池の姿を遠景に捉え、半ば確信を持ってにとりが呟く。
地図によれば、大きな水場は全部で三つしか存在ない。
紅魔館近隣にある霧の湖、C-1からD-1に跨って存在する無名の池、そしてこの大蝦蟇の池である。

「やっぱり間違いない。……そして、考えていた通り今ここに大ガマはいないようだね」

本来幻想郷の大蝦蟇の池には、人間の子供を一飲みするくらい巨大な蛙が生息しており、それが名前の由来になっている。
しかし、池の畔まで近づいて様子を伺っても、巨大な主の影は見当たらない。
それどころか、透明な水を湛えた眼前の池を何度観察しても、川魚の一匹も見つからない。
道中でもずっと気がかりだったが、仮想空間に参加者以外の生き物は存在しないか、あるいはごく少数と考えるべきだろう。

「せめて川魚でもいれば警報機代わりになると思ったんだけど……しょうがない」

にとりが開始早々から川を目指し、水場を求めたのは、このバトルロワイヤルごっこで生き残る為であった。
最初のオープニングセレモニーで錚々たるメンバーを目の当たりにしたにとりは、正面から戦って勝利する事は無謀と考えた。
特に、鬼は怖い。能力制限があっても歴然とした力量の差は覆らないだろう。
誰かと共闘する手もあったが、ゲーム開始直後の今は無差別に攻撃してくる者も多いはずだし、不用意な行動は危険である。

そこで、にとりは地勢を利用して戦う事を思いついた。
ある程度の広さと深さを持った池や湖があれば、水中を自在に動ける河童にとって、守るに易く攻めるに難い天然の瑕疵なき要塞となる。
まずはそこに陣取り、隠れてゲームの趨勢をゆっくりと見守りながら鬼の脱落を待つのだ。
ネックとなるのは一定時間ごとに必要なオーブチェックだが、鬼は勝負好きなので脱落するなら早いだろうという打算もあった。

「それにしても、早々に池が見つかって良かったよー。これで優勝の確率はぐっと高くなった。
 主催の神様や妖怪は外の世界にも精通してるし、優勝すればきっと外界の最新機械の数々が……」

にとりはうっとりとした表情を浮かべ、脳中に外界の最新精密機械の数々を想像する。
無縁塚などに流れ着く機械も魅力的だが、心情としてはやはり最新の機械が欲しいものだ。
その為にも、狙うは優勝のみ。計画通りに鬼が脱落したその後は、にとりは優勝に向けて自由にやっていくつもりだ。
誰かとチームを組んで戦うも良し、単独で遊撃するも良し。
あるいは一定数のオーブを集めたら、池に篭城する戦法も良いかもしれない。
特にスタンスは拘らない。原作のような殺し合いではなく、あくまでゲームなのだから、その都度優勝に有利な道を模索すればいい。

「問題は、支給品にレーダーのような物があるかだけど……悩んでいても仕方ないね。
 水中に陣取ってしまえば、戦いになってもこっちが有利だし」

にとりも気づいていたが、この戦術には不安要素がある。
水中に陣取れば、余程の物好きでもない限り捜索はしてこないだろうし、万が一戦闘になっても有利である。
しかし、原作に首輪の反応を探知するレーダーがあったように、このバトルロワイヤルごっこにも同種の探知機が支給されてるかもしれない。
もしもあるとしたら、何に反応を示すのか。
アバターに反応するのか、それともオーブに反応するのか……可能性は尽きない。
だが、考えても仕方ない。にとりはそう思って、ひとまず水中にゆっくりと身を沈めた。

その様子を遠くから伺う、小さな影の存在にも気づかずに――。




815 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:41:00 ID:FizDorfo0
にとりは、神事にも用いられるという霊験あらたかな清水の中に身をたゆたわせて、寛いでいた。
小さな川魚の影すら見えない池の中は、ただただ不気味で不安に駆られるが、優勝の為とぐっと気持ちを堪えていた。
そんな時である。体験した事のない、妙な息苦しさを感じたのは――。

「…………!?」

水を飲めば飲むほど、虚脱し体力が奪われていく。喉の奥に、ひりひりとした痛みを感じる。
何かがおかしい――そう感じたにとりは、水面を見上げる。
特に異常は見つけられなかったが、このまま水中にいても体が持たない。浮上する事にした。
水を掻き、ゆっくりと水面に頭を出す。すると、池の畔に屈む人の姿を見つけた。
金髪のショートボブカットで、大きな赤いリボンをヘアバンドのように結んでおり、外見はまだ幼い年齢の少女に見える。

「うふふ、やっと出てきたわね。これで土左衛門の一丁上がりっと」
「ひゅいっ!?」

にとりの浮上を確認した金髪の少女は立ち上がって、体格に比して大きな黒い銃を構え、その銃口をにとりに向けた。
その直後、間断なく銃声が轟き、水面が弾けて幾つもの水柱を作った。
幸いにも発砲途中で射手がバランスを崩し、一発も命中しなかったが、にとりは手元のMark23よりも遥かに強力な武器だと直感的に思った。

「いたた……反動が強いなぁ、これ」

銃を連射し、姿勢を崩して尻餅を突いた少女――メディスン・メランコリーが不満げに言った。
彼女の持つ武器はMP5K。傑作短機関銃MP5のコンパクトモデルである。銃身部分を短縮化してストックを装着せず、銃口下部にフォアグリップを装備する。
バトルロワイヤルごっこの初期支給品の中でも、非常に強力な当たりアイテムと言えるだろう。
ただし、腹話術師が使う大き目の人形程度の体格しかないメディスンにとって、フルオート時の反動は御しがたいものであったが。

「あら、水の中に隠れたようね。それならじわじわと苦しませて、また出てきたところを狙えばいいだけよ」

片手で体を支えながら立ち上がった時、メディスンはにとりを見失っていた。
霧の湖などと比べると大蝦蟇の池は小さいが、その中心部にいたにとりが少し目を離していた隙に上陸して隠れたとは考えにくい。
恐らく、また池に潜ったと考えるのが自然だ。
そう結論付けたメディスンは膝を折って屈み、池の中に片手を入れた。すると、手のひらから薄紫の色が徐々に広がり、池を汚染していく。

「コンパロ、コンパロ、毒よ染み渡れ〜」

彼女の毒を操る程度によって生み出された水溶性の毒素が、池全体に広がっているのだ。
水中にいる限り、メディスンの毒から逃げる事はできない。にとりは、絶体絶命の窮地に立たされていた。




816 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:42:46 ID:FizDorfo0
息苦しい。目を開けていられない。粘膜が荒れ、痛みを訴えている。
にとりは本来快適なはずの水中で苦しみもがいていた。
このまま座視していれば、やがて死に至る。しかし陸地に逃れようにも、上には高性能な武器を持った敵が待ち構えている。
にとりは敵の少女を知らなかったが、恐らくは毒素を操る能力か、毒性のある薬品を所持していると推測した。
例え仮想空間でも、土蜘蛛のように河や池を汚染する不届き者を許す訳にはいかない。にとりは打倒を胸に誓った。

「……はてさて、体勢を立て直す為に一旦逃げるか。それとも博打で打って出るか」

大蝦蟇の池は、それ程広くない。池を出て逃走すれば敵に見つかり、確実に追撃を受けるだろう。
体力を消耗し、肉体的にも辛い立場に追い込まれているというのに、そんな状況で追撃を受ければ敗色は濃厚である。
もちろん、打って出るのもリスクは大きい。
射程はメディスンの方が長いし、余程近づかなければMark23の弾丸は命中しない。
しかし、地の利はこちらにある。悩んだ末に、にとりは決断した。

「打って出よう。活路はあるはず」

にとりは半眼で水面を見上げた。既に水の色は、表層近くが毒々しい薄紫に染まっている。
少しでも肉体への影響を抑える為に水中深く潜行していたが、何れは毒素もにとりのいる場所まで沈んでくる事だろう。
池の底を蹴って、にとりは水を掻き、わざとらしく音を立てながら素早く浮上した。

「み〜つけた!」

案の定、池の畔にはメディスンがいた。嬉しそうに声をあげ、MP5Kの銃口をにとりに向ける。
メディスンは前回の反省を生かし、膝を立てた姿勢で狙いを付けていた。反動を御しやすい撃ち方である。
狙われたにとりが再び飛び込むのと、メディスンが引き金を引いて銃を連射したのは、ほぼ同時だった。
数発の9mmパラベラム弾が水中に飛び込み、にとりの体を擦過して傷つける。
にとりは銃創で傷つき、怪我に毒素が染み込む痛みを堪えながら、一直線にメディスンを目指し泳ぐ。

「自暴自棄になったようね。いい的だわ」

毒素で薄紫色に染まりつつあるとはいえ、大蝦蟇の池の水はまだ透明度を保っている。
まるで特攻するように、一直線に泳いでくるにとりの影を補足するのは容易だった。メディスンは銃弾を確実に当てる為に、照準をつけながらにとりを引き付ける。
水中のにとりの影が近づく。標的が十分に大きくなると、メディスンは引き金を引いた。MP5Kが火を噴き、9mmパラベラム弾が放たれる。
メディスンは、勝利を確信し――そして、愕然とした。

「な、なんで当たらないの!?」

照準は完璧なはずだった。放たれた銃弾は確かににとりに向かって殺到し、仮初の命を奪うはずだった。
しかし、にとりは尚も泳いでくる。理解できない。メディスンは、引き金を強く押し込んで銃を狂ったように連射した。弾は、当たらない。
……メディスンは、生まれて数年の新米妖怪である。鈴蘭畑に捨てられた人形が、毒を得て付喪神と化した。
経験の浅い彼女には、わからなかった。水は光を屈折し、さらに防弾効果も備えている事を。
だから水中にいる敵を狙っても銃弾は命中せず、また超音速で放たれた9mmパラベラム弾は水の抵抗で大きく減速し、威力を削がれていた。

「しまった! 弾が切れ――」

短縮化マガジンに収納された十五発の弾薬を撃ち尽くし、交換を余儀なくされたその時。
水面が、小さく真っ二つに裂けた。にとりの水を操る程度の能力が水を動かし、メディスンまでの空間を開いた。
すかさず、にとりがMark23を構える。レーザ・エイミング・モジュールの赤い可視レーザーがメディスンの胸元に赤い点を映した。
その直後――突然の事態に狼狽し硬直するメディスンの体を、Mark23から放たれた二発の銃弾が穿った。




817 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:51:27 ID:FizDorfo0
にとりは油断なくMark23を構えながら、霞む目で動かなくなったメディスンの肢体を見下ろした。
その綺麗な青い瞳は驚愕に見開かれている。池を汚した張本人とはいえ、その無残な姿に、にとりは良心が痛む気がした。
そっと、その瞼を下ろす。
ゲーム上の表現規制なのか、血こそ流れていなかったが、見ていて心地よいものではなかった。

「……死後硬直、かな。銃も貰っていこうと思ったけど、無理みたいだね」

倒れたメディスンの手に固く握られたMP5Kは、にとりがいくら力を込めても引き剥がせなかった。
あるいは、銃を握るメディスンの手をどうにかすればいいかもしれないが――そんな恐ろしい事は、仮想空間だとしてもにとりに出来なかった。
しかし、放置しておけば、にとりの想像する恐ろしい方法でMP5Kを手にする者もいるかもしれない。
にとりは迷った挙句、メディスンの肢体を池の近くにある草むらの中に隠す事にした。

「ふう、これでよしっと……あとは、オーブか」

目や喉を飲料水で洗い流した後、メディスンのディパックを漁り、奥にあった赤い二つのオーブをにとりは自分のディパックに移し変えた。
湾曲した箱状の物体も見つけた。それは、MP5Kの予備マガジンだった。
説明書によるとMark23とMP5Kの弾薬に互換性はないが、誰かに使われる可能性もあるし、何れMP5Kの弾薬が使える銃を入手できるかもしれない。
持って行って損はないはずだ。にとりはそう思って、MP5Kの予備マガジンも自分のディパックに移した。

「……それにしても、これからどう戦っていけばいいのかねぇ。他の池や湖を目指すか、それとも……」

地図を広げ、にとりは頭を悩ませる。ため息交じりで大蝦蟇の池を見やれば、相変わらず毒々しい薄紫の色に染まっている。
大蝦蟇の池はオーブ交換用のガチャガチャもあり、確保できれば重要拠点になる場所だったが、こうなってはもはや使用不能だろう。
他にこの仮想空間に存在する大きな水場は、霧の湖とC-1からD-1に跨って存在する無名の池だけ。
霧の湖は主催者のいる紅魔館の近くで、どんな危険があるかわからないし、無名の池は主要施設から遠く離れた辺境に位置している。

「やれやれ……せっかく良い場所を確保できたと思ったのに、こんな事になるなんて」

再びため息をつくと、にとりは重い足取りで、大蝦蟇の池の近くにある名居守の祠に向かった。
大蝦蟇の池から移動する前に、持て余しているオーブをアイテムと交換して戦力の増強を図ろうと考えたのだ。
古めかしい小さな木の祠の中には、御神体の代わりにアイテム交換用のガチャガチャが鎮座していた。いささかシュールな光景である。
入手した二つのオーブを投入口に入れ、レバーを回す。
程なくして、カプセルに入ったアイテムが転がり落ちた。にとりはそれを拾い、開封する。

「こっちは銃ね。そしてこれは……縁ってあるもんだ」

付属の説明書を読むと、一つはH&K MP7A1と呼ばれる短機関銃だった。予備マガジンも一緒にある。
もう一つは、説明書を読むまでもないが……念の為に目を通したにとりは、思わずやっぱりね、と呟いた。
ステルス迷彩。にとりが開発した事のある、光学迷彩スーツの劣化品らしい。
光学迷彩スーツがそうであったように、ステルス迷彩は衝撃に弱い上に、欺瞞効果も本家より劣っていると説明にある。
おまけに時間制限もあるようだ。しかし、この状況で心強い装備なのは間違いない。

「これで装備は整った。さあ、どうしようか……」

荷物整理を終えたにとりが呟く。
スカートのポケットに収まりきらなかった重厚長大なMark23は、腰にロープを巻き、銃口を下にして腰とロープの間に差し込んだ。
そして先ほど入手したMP7を両手に携え、何時でも押せるように、ステルス迷彩のスイッチも手に持った。

「とりあえず、川沿いに西へ向かおうかな」

いざとなれば川に潜ってやり過ごす事もできるし、やはり自分は水の流れに沿って行動するべきだとにとりは思った。
そして最初の想定通り、湖や池に陣取って鬼の脱落を待ちたい所だが、状況は刻一刻と変わる。
ステルス迷彩があっても、油断はできない。事と次第によっては、臨機応変な対応が迫られる場合もあるだろう。
その都度、自分にとって有利な道を模索し、何としても生き残る。
念願だった外界の最新機械の数々を手にする為にも――にとりは意気込みも新たに、大蝦蟇の池を後にした。

818 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:52:36 ID:FizDorfo0
【D-3 大蝦蟇の池の西、川沿いの陸地 朝】
【河城にとり】
[状態]:毒による体力消耗と健康被害、疲労(中)、銃弾による擦過傷
残り体力( 70/100)
[装備]:Mark23(10/12) MP7A1(20/20) ステルス迷彩
[道具]:オーブ×2 Mark23の予備マガジン(12/12)×2 MP7の予備マガジン(20/20)×2 支給品一式(飲料水半日分消費、ロープ一本消費)
[思考・状況]
基本方針:優勝して、望みを叶える
1:川沿いに西へ向かう
2:鬼が怖い、出会いたくない
3:ある程度広さと深さを持った池や湖に陣取る

【武器・道具解説】
「H&K Mark23」
全長245mm、重量1210g。45口径の大型ダブルアクション自動拳銃。
特殊部隊向けに開発され、地球上のあらゆる局地で作動し、数時間海水に浸しても発砲可能な耐久性を持つ。
命中精度も高く、無加工で各種アクセサリを取り付けられる高性能拳銃……なのだが、でかい、重い、使いづらい。
ちなみに、銃口下部にレーザー・エイミング・モジュールを装備し、照準用の赤い可視レーザーを照射する事ができる。

「H&K MP7A1」
全長380mm(ストック伸長時590mm)、重量1600g。4.6mm口径の短機関銃(PDW)。
P90の対抗馬として開発された短機関銃(PDW)で、新鋭ながら外観は手堅い設計。

「ステルス迷彩」
光学迷彩スーツの劣化品。スイッチ一つで、装備者の姿を光学的に消し去る。
欺瞞効果は光学迷彩スーツより劣り、五メートルも接近すれば肉眼ではっきりと装備者の透明な輪郭が見える。
また、衝撃に弱く、光に照らされると影を作る。一時間もスイッチを入れてるとエネルギー切れで使用不能。




819 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:53:28 ID:FizDorfo0
にとりが出立した後の大蝦蟇の池。
池の畔にある草むらが音を立て、そこから小柄な影がゆっくりと起き上がる。
金色のショートボブに、ヘアバンドのように結ばれた赤い大きなリボン。紛れも無く、メディスン・メランコリーだった。
にとりは誤解していた。そして、知らなかった。
銃創から血が流れなかったのは、ゲーム上の規制などではない事を。
メディスンは普通の妖怪ではなく、人形が変化した付喪神であり、生物とは程遠い存在である事を。

「…………もう、いない、か」

メディスンは胴体と左腕に45ACP弾を受けながらも生きていた。
胴体に命中した弾丸は、人間であれば細胞と主要臓器を破壊して死に至らしめるはずだったが、生物でない彼女には致命傷にならなかった。
それでも大きなダメージには違いなく、怪我が自然に癒えて体が動かせるようになるまで時間がかかったが……。

「……あいつは、あいつだけは、絶対に許さない。絶対に……」

懐からMP5Kの短縮化マガジンを取り出し、空になったMP5Kのマガジンと入れ替え、叩き込むように装着する。
人形のように綺麗な青い瞳には、今は憎悪の炎が灯る。映し出すのは、河城にとりの姿。
メディスンは、どうしても仕返ししなければ気がすまなかった。
優勝し、人形解放という大願を成就する前に、あいつだけは倒さなくてはいけない――メディスンは、にとりを求めて歩き出した。
例え行方知れずでも、必ず探し出す。満身創痍の体を、復讐と毒が突き動かしていた。



【E-3 大蝦蟇の池の畔 朝】
【メディスン・メランコリー】
[状態]:胴体と左腕に銃創、ダメージ大、疲労(大)
残り体力( 20/100)
[装備]:MP5K(15/15)
[道具]:オーブ×0 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:優勝して、人形解放を目指す
1:にとりを追う
2:優勝の前ににとりだけは倒す
3:人間は基本的に敵として見る

【武器・道具解説】
「H&K MP5K」
全長325mm、重量2000g。9mm口径の短機関銃。
高性能短機関銃MP5の小型モデルで、銃身を短縮化しストックを装着せず、銃口下部にフォアグリップを装備。
命中精度はMP5譲りで高く、小型化により発射速度はそれ以上。

※メディスンが起き上がったのは、にとりが大蝦蟇の池を出立して数十分後です。
※大蝦蟇の池の畔にある草むらに、MP5Kの短縮化マガジン(0/15)が落ちています。
※大蝦蟇の池は、表層の水が毒々しい薄紫に染まっています。水中に潜ると、メディスンの毒による健康被害が生じる模様。

820 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 07:56:59 ID:FizDorfo0
以上です。タイトルは『瑕疵なき要塞陥落す』

821名前が無い程度の能力:2012/02/04(土) 08:20:18 ID:QrQHCl860
>>820
投下乙です
まぁそりゃにとりは鬼を警戒してそんな動きになるよなぁ・・・
しかしなるほどメディならそういう手があったか

しかしメディは一応命拾いしたけど結構危ないところか


そういえばちょっと気になったのは
>ゲーム上の表現規制なのか、血こそ流れていなかったが、見ていて心地よいものではなかった。
確かリリカの場合血が流れてたから流れないのはメディが人形だからってことなのかな?
とか言ったら本来リリカも騒霊なんだけども

822名前が無い程度の能力:2012/02/04(土) 09:28:14 ID:3CTHX8uc0
>>820投下乙。
メディスンはいきなり崖っぷち極まってるな。逆転は難しそうだ。
にとりもメディスンも二人とも優勝狙いか。さてはてどうなるやら。

>彼女の毒を操る程度によって生み出された水溶性の毒素が、池全体に広がっているのだ。
「の能力」が抜けてるかな。

あと、にとりの装備欄に、MP5の弾奏入ってないから入れるべきかも。まあ現時点じゃ使えないんだけど。

823名前が無い程度の能力:2012/02/04(土) 09:47:03 ID:o75ZZES20
投下乙です
早くもメディ退場かと思ったら九死に一生のようで安心した。全然安心出来ない状況だけど
にとりは強い銃器を持ってるんだから普通にやっても鬼に勝てそうだなー。本人はやっぱり隠れそうだけど

824名前が無い程度の能力:2012/02/04(土) 12:45:56 ID:yxegfe.o0
投下乙かれ
メディは早くも逼迫した状況に陥ったか。MP5は最強装備だから、まだまだ活躍できそう
にとりは装備を一番乗りで整えたか。MP7A1はそこらの突撃銃より強いから、いまならば鬼や依姫も屠れるな
でも、籠城を決め込むのは河童なら致し方ないかも。

825名前が無い程度の能力:2012/02/04(土) 16:42:17 ID:8RzKGABk0
幽霊騒霊は血はあるけど、メディの場合は人形だから流れないってことでいいんじゃないかな>血がどうとか
霊体の血ってのも別におかしくないし

826 ◆wcZeL85Wks:2012/02/04(土) 19:19:19 ID:Zprb3WxI0
予約します。さとり、雛、ぬえ、依姫。

827 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 19:47:02 ID:FizDorfo0
>>821
はい、そのつもりでしたが……ご指摘の通りですね
修正するなら、さまよう刃の方になるかな

>822
ご指摘ありがとうございます。見落としていました

それと、申し訳ありませんが、>>817-818のSSの一部を以下の物と差し替えさせてください
改めて見直すと、あまりにも重装備になってしまった感があるので……。本当にすみません



「外界の光線銃……じゃないよね、さすがに……」

一つは持ち手のついた喇叭状の機械だった。説明書によると音声を増幅する拡声器らしい。
あまり役立つとは思えないアイテムだが、オーブ一つを消費したし、勿体無いのでにとりは一応持って行く事にした。

「そしてこれは……。縁ってあるもんだね」

もう一つのアイテムには見覚えがあった。
わざわざ説明書を読むまでもないが……念の為に目を通したにとりは、思わずやっぱりね、と呟いた。
ステルス迷彩。にとりが開発した事のある、光学迷彩スーツの劣化品らしい。
光学迷彩スーツがそうであったように、ステルス迷彩は衝撃に弱い上に、欺瞞効果も本家より劣っていると説明にある。
おまけに時間制限もあるようだ。しかし、この状況で心強い装備なのは間違いない。

「これで装備は整った。さあ、どうしようか……」

荷物整理を終えたにとりが呟く。
未だににとりは吐き気や粘膜の痛みを感じていたが、悠長に休息を取っている暇はないと判断し、この場を離れる事にした。
嵩張る拡声器をディパックに仕舞いこみ、片手にMark23を握り締め、何時でも押せるようにステルス迷彩のスイッチも手に持った。

「とりあえず、川沿いに西へ向かおうかな」

いざとなれば川に潜ってやり過ごす事もできるし、やはり自分は水の流れに沿って行動するべきだとにとりは思った。
そして最初の想定通り、湖や池に陣取って鬼の脱落を待ちたい所だが、状況は刻一刻と変わる。
ステルス迷彩があっても、油断はできない。事と次第によっては、臨機応変な対応が迫られる場合もあるだろう。
その都度、自分にとって有利な道を模索し、何としても生き残る。
念願だった外界の最新機械の数々を手にする為にも――にとりは意気込みも新たに、大蝦蟇の池を後にした。



【D-3 大蝦蟇の池の西、川沿いの陸地 朝】
【河城にとり】
[状態]:毒による体力消耗と健康被害、疲労(中)、銃弾による擦過傷
残り体力( 70/100)
[装備]:Mark23(10/12) 拡声器 ステルス迷彩
[道具]:オーブ×2 Mark23の予備マガジン(12/12)×2 MP5の予備マガジン(15/15)×1 支給品一式(飲料水半日分消費)
[思考・状況]
基本方針:優勝して、望みを叶える
1:川沿いに西へ向かう
2:鬼が怖い、出会いたくない
3:ある程度広さと深さを持った池や湖に陣取る

【武器・道具解説】
「H&K Mark23」
全長245mm、重量1210g。45口径の大型ダブルアクション自動拳銃。
特殊部隊向けに開発され、地球上のあらゆる局地で作動し、数時間海水に浸しても発砲可能な耐久性を持つ。
命中精度も高く、無加工で各種アクセサリを取り付けられる高性能拳銃……なのだが、でかい、重い、使いづらい。
ちなみに、銃口下部にレーザー・エイミング・モジュールを装備し、照準用の赤い可視レーザーを照射する事ができる。

「拡声器」
声を増幅する機械。外側はプラスチック製。

「ステルス迷彩」
光学迷彩スーツの劣化品。スイッチ一つで、装備者の姿を光学的に消し去る。
欺瞞効果は光学迷彩スーツより劣り、五メートルも接近すれば肉眼ではっきりと装備者の透明な輪郭が見える。
また、衝撃に弱く、光に照らされると影を作る。一時間もスイッチを入れてるとエネルギー切れで使用不能。

828 ◆wcZeL85Wks:2012/02/04(土) 19:52:24 ID:Fpr/jBKs0
>>827
ピンポイントで申し訳ない。
いま書いてるSSで拡声器を出す予定、というよりそこまで書いてしまったところなのですが、出来れば別の支給品に差し替えて頂けませんか。

829 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 19:55:35 ID:FizDorfo0
>>828
ああ、恐れていた事が……
拡声器は色々と曰くつきなので、誰かが出すかもしれないとは思ってました
すみません、早急に別の物に差し替える事にします。ご迷惑をおかけします

830 ◆wcZeL85Wks:2012/02/04(土) 20:03:58 ID:Fpr/jBKs0
私こそ無理を言って申し訳ない
どうしても、こちらで修正することが出来なかったので、調整ありがたいです

831 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/04(土) 20:44:53 ID:FizDorfo0
即席ですが、修正版ができました
問題なければ>>817-818のSSの該当部分と差し替えたいと思います



程なくして、カプセルに入ったアイテムが転がり落ちた。にとりはそれを拾い、一つ目を開封する。

「こっちは巫女さんの使う御幣だね……でも、銃もあるし、役立ちそうにないなぁ」

アイテムの一つは、二枚の紙垂がついた木の棒――いわゆる、御幣と呼ばれる物だった。
しかも、説明書によると博麗の巫女が所持しているお払い棒の劣化品らしい。
妖怪は謂れのある武器に弱いので、全くの役立たずでもなさそうだが……銃もあるのに、わざわざ接近戦を仕掛ける必要はない。
にとりは落胆したが、気を取り直して次のアイテムを開封する事にした。

「そしてこれは……。縁ってあるもんだね」

もう一つのアイテムには見覚えがあった。
わざわざ説明書を読むまでもないが……念の為に目を通したにとりは、思わずやっぱりね、と呟いた。
ステルス迷彩。にとりが開発した事のある、光学迷彩スーツの劣化品らしい。
光学迷彩スーツがそうであったように、ステルス迷彩は衝撃に弱い上に、欺瞞効果も本家より劣っていると説明にある。
おまけに時間制限もあるようだ。しかし、この状況で心強い装備なのは間違いない。

「これで装備は整った。さあ、どうしようか……」

荷物整理を終えたにとりが呟く。
未だににとりは吐き気や粘膜の痛みを感じていたが、悠長に休息を取っている暇はないと判断し、この場を離れる事にした。
巫女の御幣はディパックに仕舞った。そして片手にMark23を握り締め、何時でも押せるようにステルス迷彩のスイッチも手に持った。

「とりあえず、川沿いに西へ向かおうかな」

いざとなれば川に潜ってやり過ごす事もできるし、やはり自分は水の流れに沿って行動するべきだとにとりは思った。
そして最初の想定通り、湖や池に陣取って鬼の脱落を待ちたい所だが、状況は刻一刻と変わる。
ステルス迷彩があっても、油断はできない。事と次第によっては、臨機応変な対応が迫られる場合もあるだろう。
その都度、自分にとって有利な道を模索し、何としても生き残る。
念願だった外界の最新機械の数々を手にする為にも――にとりは意気込みも新たに、大蝦蟇の池を後にした。



【D-3 大蝦蟇の池の西、川沿いの陸地 朝】
【河城にとり】
[状態]:毒による体力消耗と健康被害、疲労(中)、銃弾による擦過傷
残り体力( 70/100)
[装備]:Mark23(10/12) 巫女の御幣 ステルス迷彩
[道具]:オーブ×2 Mark23の予備マガジン(12/12)×2 MP5の予備マガジン(15/15)×1 支給品一式(飲料水半日分消費)
[思考・状況]
基本方針:優勝して、望みを叶える
1:川沿いに西へ向かう
2:鬼が怖い、出会いたくない
3:ある程度広さと深さを持った池や湖に陣取る

【武器・道具解説】
「H&K Mark23」
全長245mm、重量1210g。45口径の大型ダブルアクション自動拳銃。
特殊部隊向けに開発され、地球上のあらゆる局地で作動し、数時間海水に浸しても発砲可能な耐久性を持つ。
命中精度も高く、無加工で各種アクセサリを取り付けられる高性能拳銃……なのだが、でかい、重い、使いづらい。
ちなみに、銃口下部にレーザー・エイミング・モジュールを装備し、照準用の赤い可視レーザーを照射する事ができる。

「巫女の御幣」
お払い棒の劣化品。謂れある品なのでこれで殴れば多少は妖怪に効くかもしれない。

「ステルス迷彩」
光学迷彩スーツの劣化品。スイッチ一つで、装備者の姿を光学的に消し去る。
欺瞞効果は光学迷彩スーツより劣り、五メートルも接近すれば肉眼ではっきりと装備者の透明な輪郭が見える。
また、衝撃に弱く、光に照らされると影を作る。一時間もスイッチを入れてるとエネルギー切れで使用不能。

832名前が無い程度の能力:2012/02/04(土) 22:38:17 ID:3CTHX8uc0
乙です。
まとめwikiに収録してきたよ。例によってキャラ欄までは手をつけられてないけど。

833 ◆wcZeL85Wks:2012/02/04(土) 22:40:49 ID:za1fnHU20
>>831
調整ありがとう

>>832
キャラ欄はいずれ俺が埋めます。単純作業だからぼちぼち…

834 ◆wcZeL85Wks:2012/02/05(日) 12:38:32 ID:Do22kdok0
ランダムアイテムに関する詳細ルールの改正を提案します。

■追記
最近ずっと(前のSSの執筆時から)某所のレスが気がかりで、ルール厳守を盾に暴れる荒らしが来るかと警戒し、そちら対策のルール案を考えていたのですが―
不毛なことにやっと気づいた。ピリピリしてても周りに迷惑かけるだけだしね。
本当に反省です。

-------------------------------------------------------------------------------------------

【各種アイテムガチャについて】


小吉アイテムガチャ:オーブ1個と交換。原作「バトル・ロワイアル」の支給品、及び東方projectに登場するコモンアイテムから一つ。
中吉アイテムガチャ:オーブ5個と交換。戦車、軍用ヘリ、スペカ、東方projectに登場する固有アイテム、能力制限緩和アイテム、等々。
大吉アイテムガチャ:オーブ15個と交換。???

※小吉と中吉の間のランク分けは、アイテム自体の有効性の他に、パロロワにおける勝利フラグの立てやすさを考慮して決めます。
たとえば、サブマシンガンは多くの戦いを優位に進められる強力な武装ですが、パロロワでは決定打とはなりにくいので小吉に該当します。

835名前が無い程度の能力:2012/02/05(日) 13:53:26 ID:6Fn9KQS60
中吉アイテムでちょっと質問

>中吉アイテムガチャ:オーブ5個と交換。戦車、軍用ヘリ、スペカ、東方projectに登場する固有アイテム、能力制限緩和アイテム、等々。

とありますが、永続系能力制限緩和アイテムの上限ってどのくらまででしょう?
戦車や軍用ヘリと同等と考えても良いのでしょうか?

836名前が無い程度の能力:2012/02/05(日) 15:37:00 ID:sux6baV20
永続系の能力制限緩和アイテムは、依姫や萃香が入手してもバランスブレイカーにならない程度が上限かな

837名前が無い程度の能力:2012/02/05(日) 21:47:37 ID:97fDNJwg0
勝利フラグへの結びつきやすさをアイテムルールに明示しておくのには賛成。
あと、前から気になってたんだけど、
>原作「バトル・ロワイアル」の支給品、及び東方projectに登場するコモンアイテムから一つ。
ここにこだわるのはもういいんじゃないかな。ぼんやりと、それぞれの原作を尊重したいっていう意図はわかってたんだけど、
既にそれ以外のアイテムも出てるし、それ以外のアイテム出したところで特に問題は無いと思うし。

838名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 01:05:30 ID:T3xYKXjg0
とりあえず、wikiをできる範囲で更新しておきました
ついでに指摘された銃の予備マガジンのミスも修正しておきました

839名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 01:50:31 ID:qhYvhntI0
>勝利フラグへの結びつきやすさをアイテムルールに明示しておくのには賛成。
アイテムのランクで考えてみると、こんな感じかな

小吉:最初の状態で持っていれば、かなり有利に戦える武器・兵器から、
   戦いには役に立たない普通の道具まである
   上限はウージー等のサブマシンガンクラス、下限は限りが無い

中吉:初期武装では相手をするのが困難な武装
   サブマシンガンと同等以上の効果がある(ここが下限?)
   固有名付きの道具類もこのカテゴリーに入る
   上限は戦車や軍用ヘリクラス
   
   能力緩和アイテムは、勝負にならない能力の使用(咲夜の永続時間停止・霊夢の無敵・フランの破壊など)
   に制限あり
   短時間の使い切りアイテムの場合、制限無しもありか

大吉:中吉クラス以上の効果を持つが詳細不明
   対主催者用との噂もあり、主催者の能力を減退させるなどの効果が期待できるかも
   能力緩和は、ほぼ全ての能力が使用できる筈


ところで、本当に戦車とか出てしまうのだろうか…
戦車や軍用ヘリがあれば、それで紅魔館を攻略できるのではないかと
それに取り扱いが非常に難しいかな

出れば出たらで、アニメ版・劇場版のうる星やつらとか
戦国自衛隊が再現できてしまったりするんですけどね

840名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 06:32:31 ID:ccY2egdw0
戦車や軍用ヘリは強いかな
他ロワを見た感じだと、割とあっさり攻略されそうだが……でも確かに攻城向きすぎるね

841名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 08:12:12 ID:CaGBwGMI0
確かに攻城向きだけど、それ実行したら同時に死亡フラグな感じもする・・・w

842名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 15:17:50 ID:dWJSgxpc0
ヘリは上昇限界を低く設定するか、燃料を少な目にした方がいいかな(活動時間20分ぐらい)
UH-1にM37C 7.62m機関銃二挺(予備弾倉なし)とロケラン弾二個で、ロケラン弾はヘリから取り外し不可
上昇限界は150M(ミニ幻想郷の設定により)が穏便だと思う

843名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 18:00:54 ID:4F9oyYMw0
戦車やヘリの問題以前に操縦スキルの問題が…

844名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 21:57:20 ID:Vt3PPwZk0
さすがにそれで引っかかるのは都合悪いなぁ。一気にはずれアイテム扱いになる>操縦スキル

845名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 22:06:02 ID:XnTf0bz60
河童製だから、操作系はレバガチャでいけるとか

846名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 22:08:44 ID:7avvv7Ys0
正直バトロワで戦車ヘリってのは違和感あったから、ハズレアイテム扱いでもいいんじゃないかなーと思う
見てるロワが狭いからそう感じるだけだとは思うんだけど

簡易戦車とか簡易ヘリみたいな感じにして、性能低め&操縦も簡単になる、みたいな感じにするのがいいところかな
種類によって複数人じゃないと操縦できない戦車とか、逆に1人しか乗れないヘリとかのバリエーションもつけられるし

847名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 22:14:56 ID:XnTf0bz60
河童が何を参考にヘリや戦車を作るか分からんしな
GTAとかを参考にするならば、いいバランスになりそう

848名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 22:29:57 ID:MD7LlhwE0
戦車には搭乗員三名必要とかだものね
ヘリは操縦は難しそうだな

戦車はナムコのアーケードゲーム「アサルト」みたいな2レバー方式でいけるかもね

849名前が無い程度の能力:2012/02/06(月) 22:36:40 ID:T3xYKXjg0
戦車やヘリが操縦スキル必須で外れアイテムになってもあれですし
操縦簡易化&性能低下(特に射程)&砲弾やロケット弾の残数些少ってところが妥当ではないかな?

850名前が無い程度の能力:2012/02/07(火) 04:16:54 ID:JwgZoVnQ0
ダンボール戦車が登場したらおもしろそうだなW

851名前が無い程度の能力:2012/02/07(火) 04:27:10 ID:JwgZoVnQ0
豆戦車であれば2名ないし1名で操縦できるが・・・

852名前が無い程度の能力:2012/02/07(火) 06:34:19 ID:ffVEHBIA0
段ボール戦車はありかもね

853 ◆wcZeL85Wks:2012/02/07(火) 19:04:53 ID:piJnzEf60
延長します。進捗状況は7割ほど。
いま冷静に読み直すと、矛盾のあるラストを書き直さないと―

854名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 10:21:12 ID:wLOaALvQ0
>>834
心当たりのスレを覗いてみたら、金槌で殴られた気分になった
スレ移転の時に色々あったのもそういう事なのかな
まだ狙ってそうで不安だ

855名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 13:18:55 ID:lJJPx57A0
かと言え、疑心暗鬼になっても仕方ないし……相手も一人だよ
ただ警戒して、いざとなれば対策を練らないとねえ

この板を使う限り、向こうも容易には手を出せないはず
一度は上手く立ち回られて、ギリギリまで追い込まれたわけだけど…

856名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 18:38:15 ID:qr0Wu0z20
どういうこと?
某所のレスとかなに?

857名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 18:53:28 ID:RlSAedSo0
あんまり気にしないほうがよくね?
俺は面倒くさいから気にしない。

858名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 18:58:21 ID:qr0Wu0z20
気にしたら負けっぽいからこれ以上は聞かないよ
まあ、読み手としてバトロワ二次創作で楽しい作品が読めれたらいいから

それに茶々入れる荒らしは本当に消えて欲しい

859名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 19:20:21 ID:28s6DQiU0
幻想板に企画がある限りは、荒らしようがないよ
順調に企画が進めば、よく調べずに潜り込むのはもっと難しくなるはず

860名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 20:53:22 ID:vDhcD0Es0
他の板の話題は厳禁だけど、よくよく考えたら、あそこの話題は他ロワの本スレでも普通に出てくるからいいかな
意図的に誤爆するスレinパロロワ全般37の2081が臭すぎる
書き込みの時機、こちらの内部事情に対する理解度、共にドンピシャだよ

でも、移転の時のことは、いまのところ、荒らしと関係ないと考えた方がいい
したてに出て一方的に殴られるのはご免こうむるが、変に構えて、他所に迷惑をかけたくない
普通のパロロワ住民は、こういう話に露ほども興味がないしね

861名前が無い程度の能力:2012/02/08(水) 20:53:51 ID:BIKBZT660
一瞬、ステルスマーダーの話かと思ったw

862名前が無い程度の能力:2012/02/09(木) 00:34:58 ID:ep3Jcsgg0
そう言えば、今のところステルスマーダー狙いのキャラ居ないんだよね
その変わりステルススティール狙いのキャラが居るのが面白い

863名前が無い程度の能力:2012/02/09(木) 07:02:58 ID:JHdMNrag0
大会ルール的に、最初からステレスマーダーというのは難しいかな
成り行きで出てくるかもしれないけど

864 ◆wcZeL85Wks:2012/02/09(木) 07:47:37 ID:.rXxw6lA0
他所の話題は良くないね。
『某所のレス』と牽制したのは、そのスレの最近のログを読み込んでヤバいなと思ったからだわ。
もう勘弁な。

あと凄まじい失念に気がついた。
前に自分が書いたの拙作の修正版(ここで指摘された箇所を修正しました)を、まだ投下してなかった。
申し訳ない。
修正個所が多く投下時にスレが流れそうなので、いま書いてるモノが完成したら同時投下します。

865名前が無い程度の能力:2012/02/09(木) 16:33:29 ID:H6CoaGgE0
もう勘弁な→荒らしさんはもう勘弁な
舌足らずで申し訳ない。

疲れたんだ。気づかないフリする限りは、またいつ来るか分からない。
WiKiの荒らし対策だけでもSSを二つ書けるぐらいの時間を食った。
もう本当に勘弁よ。

866名前が無い程度の能力:2012/02/09(木) 20:04:20 ID:bw8LwXuo0
最初から色々とバレてたよね。2chで類似ロワの乱立を潰すのと同じ感覚で、別板別住民のロワまで潰そうとした馬鹿がいたんだろ
こちらが気づいてないと錯覚されると付け上がるから、一度は触れていいはず
でも、色んなロワの住民としてはさっさと話題を切り上げたい

867名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 18:35:16 ID:UWPqfnV60
今予約されてるSSが投下されたらキャラ全員出揃うんだな
それを見てからまたどのキャラの続きを書くか決めようかな。一旦幕間みたいな主催者サイドの話を書いてもいいかもしれない

868名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 19:48:22 ID:75T1s1e60
自分もそんな感じで様子見
楽しみだ

869名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 22:17:03 ID:r156KxpY0
俺は参加できるとしても三月からだなぁ……参加できるとしたらだけど……
SS書くほうで参加してない間も、できるだけ応援させてもらうよ。

幕間は、中継会場の反応とかも見てみたいけど、それは第一回放送あるまでお預けだろうか。

870名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 23:14:34 ID:NpzhXPwQ0
今は、キャラの現在位置と行動指針見ながら色々考え中
現在上半分に居るキャラは好戦的な者が多く、対主催者が誰も居ないのは面白い偶然だな

ちなみに分布は現在
上半分が8名(予約のキャラを足すと11名?)
下半分は23名(リタイア一名なので正確には22名)
と別れているね

871名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 23:39:53 ID:ArQg68/.0
>>867
次はいったん主催者陣営の話かもね
紫と神奈子でひと騒動ありそうだ

872 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 16:49:19 ID:4ndzxAPs0
SSの投下は19:20分ギリギリになりそうです。
修正に時間が掛かってます。

873 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:19:19 ID:4ndzxAPs0
申し訳ない。ギリギリになりました。
設定や展開に無理があるので不安ですが、五分後に投下を開始します

874 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:26:05 ID:4ndzxAPs0

 二人の愉快犯が、私の死神を呼び寄せる。
 早くこの場を立ち去りたい。荒い息を地べたに吐き掛けながら、泥沼を這うように出口を求める。
 だが、四方八方どこもかしこも前方の床が途切れていて、その下は断崖絶壁。
 助けてくれ、と神に哀願しようにも、もはや満足に声が出ない。
 そもそも、傍らの二人は拡声器でじゃれ合うことに夢中で、私のことを完全に忘れている。
 ……。 
 混乱が絶望に転じ、私はわずかばかりの冷静さを取り戻した。
 感傷的に大空を仰ぎ、どうしてこんなことに、と嘆いたつもりがワンという可愛らしい鳴き声になった。
 本当に、どうしてこんなことになったのだろう。

 * * *

 遡ること数十分前、ゲーム開始時から彼女はここに立っていた。
 妖怪の山の麓の、森林が開けたところに建つ物見やぐらの上から、朝焼けのミニ幻想郷を炯炯と見下ろしていた。
 あの頃は、まだ古明地さとりの本来の姿で、瞳には大志の光が灯っていた。
 さとりが本大会に参加した目的は、協賛者の一人として大会を成功に導くことだ。
 なんらかの事情で大会進行が滞った場合、それをゲームの内部から解決する役目を引き受けたのだ。
 あくまで異常事態に対する予防線。見せ場が来ないなら来ないに越したことはない。
 終盤までなんとか目立たずに生き延びて、時が来たらオーブの保有数を調節して脱落しよう。
 そういうスタンスである。
 さとりは、塔頂から周囲の気配を慎重に見探り、己の安全を確認した。つぎに支給品を確認する作業に移る。
 デイパックを物色している内に、中から飼い犬の首輪のような代物が出てきた。付属の説明書にはこう書かれていた。

『超・超大当たり♪ 清く正しく説明すると、こちらは『権力の首輪(上白沢慧音のリボンの劣化版)』です。
 装着者を、ハクタクならぬ駄犬に強制変身させます。一部の能力もそちらのものに上書きされますのであしからず。ちょっとした魔法少女気分?』

 さとりは、まず文面に違和感を覚えた。書き手に心当たりがついたからだ。この説明書を安易に信用してはならない。
 第一、なぜリボンの劣化版が首輪なのか。自分以外の誰かに対する迂遠な嫌がらせの匂いがする。
 そういえば、この物見やぐらはいかなる目的の施設なのだろう。もしや哨戒天狗たちの監視塔では―
 ……いや。さとりは思考を切り替えることにした。
 それよりも、肝心なのはこの支給品の効能だ。
 どうやら装着者を犬に変身させるもののようだが、"一部の能力もそちらのものに上書きされますのであしからず"のくだりが気になる。
 簡略すぎるのは紙幅の都合か。それとも暈したいことがあったからか…。
 いくら悩んでも、答えはでない。
 実際に使ってみてのお楽しみ、ということか。意地が悪い

875 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:26:38 ID:4ndzxAPs0

 さとりは、恐る恐ると首輪を首に装着した。
 果たして、変化はすぐに訪れた。無痛の違和感と共に、全身が服ごと内側に折り込まれて縮小する。
 歯が軋み、体毛が逆立ち、耳と尻尾が生えて、さとりは一瞬で真っ白いアイヌ犬に変身した。首には、首輪が嵌っている。
 言い得のない感動が、さとりの胸中にふつふつとこみ上げてきた。

「……すごい」と感嘆したつもりが、ワンという鳴き声になる。

 さとりは、試しにその場を四足で走ってみた。風を切る疾走感が心地よい。獣にしか味わえない生きる喜びを実感する。
 もっと広いところを走りたい。物見やぐらの上は獣の姿には狭すぎる。元の姿に戻り、デイパックを担いで地上に降りよう。
 さとりは上機嫌で首輪を取り外そうとした。
 取れなかった。同時に気づく、犬が犬用の首輪を外せるわけがない。
 さとりは焦った。
 関節が痛むほど前足を持ち上げて、じたばたと金具を引っかく。体位を変えたりして、あれこれと奮闘してみた。
 そうして、さとりは体力を5/100ほど消費した。無駄だった。

 だが、さとりは次の手を閃いた。手で取り外すことが不可能ならば、弾幕を代わりに使えばいい。
 金具のフックに弱い弾幕を当てれば、それで首輪が外れるはずだ。
 さて、さとりはそのような弾幕の放とうとイメージを総動員して、力んだ。
 次の瞬間、さとりのお尻の尻尾が左右に振幅をはじめた。

 今度こそ、さとりはパニックに陥った。いくら弾幕を放とうとしても、尻尾の振幅が大きくなるだけだ。
 まさかと思い立ち、その場から飛行を試みる。だが、やはり尻尾が振幅が―
 さとりは悟った。すべては、あの説明書の文句にあった。

 "一部の能力もそちらのものに上書きされますのであしからず"

 つまり己の特殊能力の大半は、尻尾を振る程度の能力に上書きされてしまったらしい。
 恐るべし権力の首輪。恐るべし射命丸文。

 だが、さとりは最後の手を閃いた。支給品のデイパックの金具に、自分の首輪の金具のフックを掛けて、引っ張るのだ。
 犬も自力で首輪を外すことがある。その可能性にすべてを賭けよう。私は絶対に諦めない。
 さとりは必死に奮闘した。五分ほど頑張った。体力を5/100ほど消費した。無駄だった。
 そして、彼女は首輪の解除を諦めた。

 * * *

 しばらくして、誰かが物見やぐらの梯子を昇ってくる気配がした。
 さとりは不信に思った。こんなところにわざわざ誰が来るのだろう。籠城しようにも、銃器の的になるだけだ。
 相手の素性が怪しい。もしや、オーブ探知機でこちらのオーブを探知したのか。
 いや、それでも好都合だ。自力で首輪を外せない以上、誰かに外してもらうしかない。
 当たって砕けろ。この相手となんとか交渉してみよう。
 果たして、相手は特に警戒した様子もなく、見張り台の上に上がってきた。
 参加者名簿の写真に照らせば、彼女は封獣ぬえだ。背中から珍妙な翼をたくさん生やしてるので、簡単に特定できる。
 おそらく、まだこちらには気づいていない。
 さとりは駄目もとで、ぬえに心を読む程度の能力を行使してみた。
 能力制限に上に能力劣化が重なっているが、ここ十分ほどの記憶についてのみ、なんと掠め取ることが出来た。

876 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:27:15 ID:4ndzxAPs0

 果たして、ぬえは拡声器を支給されて、高所を探す内にここへ辿りついたらしい。
 ……。
 さとりは嫌な予感がした。
 ぬえは片手で拡声器を構えて、下界に何かを訴えかけようとしている。
 止めなくてわ。こんなところで拡声器を使えば、マーダーたちの的になる。さとりは慌ててワンと鳴いた。
 ねえは肩を震わせて、ゆっくりとさとりに振り向いた。目が合う。

「マミゾウさん?」

 ぬえは、さとりの予想外のリアクションを示した。マミゾウさんとは、二ッ岩マミゾウのことか。
 いまのさとりには、ぬえの心の機微を読み取る力はない。だが、表情を見れば彼女がマミゾウを信頼している事ぐらいは分かる。
 やばい、とさとりは思った。厄介事はもう御免だ。
 通じるか分からないが、さとりは無言で首を横に振った。

 ぬえは首を捻り、腰に手を当てた。「その上品な態度は、マミゾウさんじゃないな。うーん、じゃあ、お前はそこなデイパックに入っていた支給品かな?」

 さとりはまた首を横に振った。だが今度は通じなかったらしい。
 なるほどと言って、ぬえは頷いた。「不運にも、最初の主人は犬アレルギー。支給品ごとここで見捨てられた、ってところかな」

 違う。さとりは首を横に振りまくった。ぬえに近寄り、喉仏の首輪を見せつける。お願いだから、こいつを外してくれ。
 ぬえは驚いた顔になった。首の下に手を差し出してくれる。
 さとりの目には、ぬえの顔が天使のそれに見えた。やっと、分かってくれたんですね。
 次の瞬間、喉元に言い得のない快楽が押し寄せてきた。全身が、本能的に痙攣をはじめる。

「ははは、こいつめえ。随分と人懐っこいな。よーし、よーし、こちょこちょして上げるよ」

 さとりは「違う、違う」と訴えようとした。ワンワンという扇情的な鳴き声になった。なんだか無性に悔しい。

「ははは、まだまだ催促するか! まったく強欲だなあ。よしよし、大会中は私が面倒みて上げるよ」

 だが、なんだろうこの気持ち。動物的な欲望が、理性を超過していく。このまま、ただ尻尾を振り続けるだけの動物になれたら幸せかもしれない。
 いや駄目だ。私は地霊殿の館長で、バトロワごっこの共催者だ。己の沽券にかけて、犬の身に甘んじるわけにはいかない。
 さとりは、危険な衝動を必死に抑え込んだ。五分ほど頑張った。体力を5/100ほど消費した。心が開けた。
 そして、彼女は尻尾を振りはじめた。

877 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:27:51 ID:4ndzxAPs0

 * * *

 またしばらくして、「そこに誰かいるの?」と見張り台の下から声がかかった。

「いるけど、上がってきちゃ駄目よ」ぬえが応えた。
 拡声器を片手に構え直す。どうやら、意地でも演説をやりたいらしい。
 だが、先方はぬえの言葉を無視して梯子を上ってきた。

 鍵山雛だった。ゴスロリ服を数段と暑苦しくしたようないでたちなので、簡単に特定できる。
 さとりが記憶を読んだところ、雛は大声で仲間を求めながら妖怪の山を降りてきたところで、自分たちを見つけたらしい。
 なるほど、無警戒にもほどがある。ちなみに、彼女の支給品は毒蜂が三匹入った虫かごだ。

 ぬえが「ここは関係者以外は立ち入り禁止よ」などと文句を垂れる。
 雛はそれを無視して、拡声器に好機の目を走らせてから、言った。「こんにちは、私は鍵山雛よ」

「知ってるわよ」
 ぬえは仕方なさそうに会話に乗った。「参加者名簿があるんだから、名乗りは不要でしょ。私は封獣ぬえよ」
 
 雛は笑った。「いい自己紹介ね。ところで、いいものを持ってるじゃない、右手のそれよ」

 ぬえは、さっと拡声器を背中の後ろに引っ込めた。「何よ。ものほしそうに」

「いいから、ちょっと貸しなさいよ」雛が両手の指先をわきわきさせながら、ぬえに接近する。「ちょっとだけ、ね?」

 身の危険を感じたぬえが、慌てて拡声器を構えた。「それ以上、近づいたら撃つわよ」

「拡声器で?」雛が目を丸くした。

 どちらともなく笑い出した。そして、笑いながら雛が言葉を続ける。「ねえ、ぬえさん、一緒に演説ごっこをしましょ」

878 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:28:24 ID:4ndzxAPs0

 * * *

 この緩い空間は何だろう、といまだシリアスの住民のつもりでいるさとりは独白する。
 どうも会話を傍聴している感じだと、この二人はバトロワの趣旨にあまり乗り気でないようだ。
 一大イベントなので記念参加してみたものの、拡声器で一発芸をかまして、笑いが取れればそれで十分ぐらいに思ってるのかもしれない。
 だが、自分は違う。
 地霊殿の館長で、バトロワごっこの協賛者で、バトロワごっこの進捗を見守らなければならない立場で―

 だから、自分は二人の演説をここで阻止しなければならない。いま、マーダーを呼び寄せるわけにはいかないのだ。
 ワンワンと惨めに吠えまくってでも、二人の演説を阻止してやろう。
 さとりは、最後のプライドのために吠え立てた。五分ほど頑張った。体力を5/100ほど消費した。疲れた。
 そして彼女は、最後にぬえと雛のくすぐり攻めに合い、喉を満足げにごろごろさせて、黙り込んだ。

 * * *

 見張り台の塔頂から、愉快犯たち放送が流れ始めた。

「皆さん、お願いです。どうか、野蛮な戦いに走らないでください」
 愉快犯の一人、ゴスロリ服を数段と暑苦しくしたようないでたちの少女が、拡声器を片手に声を張り上げる。。
 彼女は両目を細めたり、開いたりしながら演説していた。「たとえ仮想空間でも、悦楽で他人を殺してはいけないわ。
 私たちは、人間だろうと妖怪だろうと、同じ生物である事に変わりないでしょ。
 お互いを愛し合う間柄にも成れるはずよ。大会前、暴力に走った者たちに、不信と非道が世界の全てでない事を見せつけましょう。
 平和を信じる皆さん、どうか、ここに来てください。私たちは、貴方との出会いを歓迎するわ。
 ――て、ちょっ、何をするの!」

「ふん、あんたの芸風は耳が痒いのよ。おまけに話が長い長い。そろそろ、私のターンね」
 もう一人の愉快犯、背中から珍妙な羽根を六本も生やた少女が、拡声器を強引にひったくった。「皆、ちゃんと聞こえてる?
 聞こえてるなら、すぐに姿を晒して私の軍門に下りなさい。ちゃんと聞こえてる? 勝ち馬に乗れという話よ。
 いや、いやいや、皆のツッコミたい気持ちもよーく分かるわ。つまりは、巫女に、鬼に、月人に、手練れのひしめく今大会で、いまさら貴方が何様よ、とそう思ってるわけでしょ?
 ちっ、ちっ、ちっ、甘いわ、甘い。私はね、伝説の最強妖怪、ぬえ様なのよ。参加者名簿の写真の姿は仮初のモノ、私には伝説にたがわぬ能力が備わっているわ。
 この能力の詳細は企業秘密なんだけど、そうねえ、まあ全知全能する程度の能力とでも言っておこうかしら。
 く、くくっ、私はいま、私の優秀さが恐ろしい」

「あなた、自分で言ってて悲しくならないの?」横合いから冷静なツッコミが入った。
 演説者はそれを無視した。「兎に角、私はビッグで大物なのよ。恐れなさい。震え上がりなさい。どう? 私の軍門に下りたくなってきたでしょ?
 私に刃向おうだなんて愚かだわ。来なさい、秒で殺して上げる――て、ちょっ、最後まで喋らせなさいよ」

「もお、戦いを煽ってどうするのよ!」
 ゴスロリ少女が拡声器を奪い返そうとして、翼の生えた少女と綱引きになった。

「ちょ、止めてよ。これは、もともと私に支給されたメガホンなのよ。この泥棒」
「だからなんなのよ。大体ね、そんな自己顕示欲が駄々漏れの演説じゃ、己の価値を貶めるだけよ」
「なな、そっちこそさ、こんなところで暴力反対して何になるのよ! 原作パロの一発芸? それともベビーフェイスのキャラ作り?」
「あ、こいつ、言ったな。言ったな」

879 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:28:55 ID:4ndzxAPs0


【E-2 妖怪の山の麓の見張り台 朝(6:30)】
【古明地さとり】
[状態]:色々と疲れた。
残り体力(70/100)
[装備]:権力の首輪
※装着者を犬に強制変身させます。装着者の特殊能力の大半を、尻尾を振る程度の能力に上書きします。
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:もう犬でいいです
1.誰か首輪を外してほしい
2.マーダーが怖い。とにかく生き延びたい
3.大会が円滑に進行するといいね

※白いアイヌ犬の姿に変身しています。
※大会の能力制限と権力の首輪の効能の重複で、心を読む能力が、他人から過去10分ほどの記憶を読める能力に劣化しています。

【E-2 妖怪の山の麓の見張り台 朝(6:30)】
【封神ぬえ】
[状態]:恐怖演説するよ
残り体力(100/100)
[装備]:拡声器
*音声を増幅し、隣のエリアまで音声を届けます
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:捻くれ者の性、大会の趣旨に素直に乗りたくない
1.恐怖演説をするよ
2.鍵山雛とはダチになれそう
3.犬は私が面倒を見る

【E-2 妖怪の山の麓の見張り台 朝(6:30)】
【鍵山雛】
[状態]:恐怖演説するよ
残り体力(100/100)
[装備]:毒蜂が三匹入った虫かご
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:捻くれ者の性、大会の趣旨に素直に乗りたくない
1.平和演説をするよ
2.封獣ぬえとは友達になれそう
3.犬が可愛い

880 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 19:32:04 ID:4ndzxAPs0
投下は以上です。タイトルは『平和と恐怖』

どこまでが許されるネタで、どこからがアウトが執筆中に分からなくなった。
ボツを覚悟してます。

881 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/11(土) 19:46:42 ID:heGtyY3o0
>>880
まずは、投下お疲れ様でした。シリアスからギャグまでお手の物で羨ましい限りです
……個人的には笑わせて頂いたので、ありかなーとも思うのですが
ちょっと権力の首輪はオリジナル志向が強いかもしれませんね

そういえば、依姫の反応は後の書き手にお任せってことでいいのでしょうか?

882名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 19:50:18 ID:4MLVNj.Q0
>>880
投下乙です

うーん・・・流石に無理があるような・・・犬は可愛いけど
劣化品って言っても元々そんな効果ありませんし・・・犬は可愛いけど

そこ以外は大丈夫と思ったんですけどね
あと依姫はどうしたのでしょうか

883名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 19:52:21 ID:JHwtGyJ20
投下乙。
何このほのぼの空間。和む。
雛っちはぬえっちと同レベルかー。生き残ってどこかの組に合流すると、トラブルメイカーになりそうだな。
さとりは今ロワ唯一の主催側か。正直ここから生き残れる気がしないが、頑張って欲しいもんだ。

アイテムについては、もう統一感持たせなくてもいいんじゃないかなーという気がしてる。
普通にバトロワ以外の武器とか出てきてるし。

ところで、前のマミゾウSSの修正版とかいうのは、今日中に投下できそう?

884 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 20:09:05 ID:4ndzxAPs0
三回も修正している内に依姫がいつの間にか抜けてました。
予約を果たせずに申し訳ない。

>>881 >>882
首輪はやっぱりそうですね。
書き終わった後にやりすぎたかなと思いました。自分でも胸がざわついています。
オリジナルアイテムは、レーバティンぐらいがギリギリかな…。ボツにした方がいいかも。

>>883
前のSSは修正済みです。失念していました。
そちらの方も20:40より投下します。

885名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 20:18:02 ID:JHwtGyJ20
そういえば、ぬえも雛もまだ、足元にさとりのデイバッグが落ちてて、中にオーブが入ってるのに気付いてないんだよな。
犬のままじゃあさとりが拾うわけにも行かないだろうし、どうなるんだろう。
あと忘れてた、誤字発見。

>止めなくてわ
止めなくては、が正解のはず。

886名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 20:37:54 ID:u0LaGxhk0
投下乙です
権力の首輪ですが
この首輪は慧音の物の劣化品ではなく、獣人の特性を表したものですね

なので、この話を通すとしたら「獣人の首輪」に名称を変えて
元の姿に戻れる条件(お湯をかぶれば戻るなど)を付ければいけるかな?

887 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 20:42:00 ID:4ndzxAPs0
>>885
実はぬえが会話でデイパックについて言及しています。
でもテンポが悪くなるから深く触らずに流しちゃいました。

誤字指摘ありです。修正版で直します。

>>886
そのアイディアはありがたく頂きたいです。
獣人について調べ直します。

888 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 20:42:56 ID:4ndzxAPs0
 先のSSの修正個所です。全投下するほどでもないので軽く
--------------------------------------------------------------------

■■魔理沙が早苗のウージーを視認した時のリアクション■■


 魔理沙は、本大会に参戦するにあたり、原作『バトルロワイアル』をよく予習していた。
 早苗の手の先で黒光りするマシンガンは、原作に登場する武器のひとつ、その中でも間違いなく最強の類。
 ウージーだ。
 大会前、魔理沙が聞いた噂話によれば、今大会で初期に支給される銃火器の内、ウージーが最高のものらしい。
 曰く、二百を超える最大装填数と、拳銃並みの傾向性を併せ持つデタラメな短機関銃。
 そんな物が、主催者を身内に持つ早苗の手に渡ったのだ。


■■マミゾウの極道設定■■


 さて、そんな好戦的なノリで本大会に臨んだマミゾウだ。
 デイパックからサブマシンガン(イングラム M870)を引いた時には、自然と戦意が高揚した。
 この短機関銃で他の参加者たちを出会い頭に掃討してオーブを荒稼ぎしよう、とマミゾウは強硬的な方針を打ち立てる。
 誰よりも早く五個のオーブを集めて、中吉ガチャを回転させれば、八雲藍との最終決戦でも優位に立てるだろう。
 戦いに慈悲はいらない。情けをかけるのは、義理立てがいる命蓮寺の連中だけでいい。他の奴らは皆殺しだ。
 見てろよ、九尾。私は手段を選ばないぞ。


■■マミゾウが偽物のオーブを生成する時の描写■■


 早苗は悲鳴とも弱音ともつかぬ声をあげて、振るえる手で、ポケットから二個のオーブを取り出した。
 マミゾウはそれをひったくるように掴み、自分のズボンのポケットに入れた。
 これで魔理沙から一個、早苗から二個のオーブを奪い、自分の二個と合わせて五個のオーブを手に入れた事になる。
 この場から撤退さえ出来れば、中吉ガチャをいつでも回しに行けるのだ。心が奮い立つ。
 マミゾウの残りわずかな体力を振り絞り、ズボンのポケットの中で、ストックしておいた葉っぱを偽物のオーブに化かした。
 かろうじて、成功。

■■マミゾウの能力説明■■


※マミゾウは化けさせる程度の能力を持ちます。
自分が化ける場合、質量等に甚だしい違和感がなければ、声音や身振り等も正確に再現可能。コピー元の性質や能力は再現不可。能力制限による体力の消耗が激しく、連続して化けつづけると10分と保たずに過労死する。
他者や物を化かす場合、対象への接触が必要。質量等に甚だしい違和感がなければ、コピー元の姿見を完全にコピーできる。ただしコピー元の性質や能力は付加できない。また、化かすには多大な体力の消耗を必要する。コピー品はいずれ元の姿に戻る。

889名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 20:48:55 ID:JHwtGyJ20
>>887
ごめん、書き込んだ後で、書き方が悪かったのに気付いた。
要するに、オーブの存在にはまだ気付いてないよなー、と言いたかった。
ぬえはまだ、持ち主が袋ごと支給アイテム(犬さとり)とかその他、色々捨てただけだとしか思ってないかな、と。

修正も乙。
でもさらに誤字発見。傾向性じゃなくて携帯性ではないかと。
一通り全部修正できた感じですな。

ごめん、SSのまとめwikiへの編集や修正は、もし俺がやるなら、あと2、3日待って欲しい。
ちょっと私用を優先したい。

890 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 21:08:41 ID:4ndzxAPs0
>>889
確かに、ぬえたちはオーブには気付いてないかも。興味がないだけかもしれないけど

誤字指摘アリ。よく傾向性が携帯性の間違いだと―

手元にあったメモ帳のデータを張り付けてきた

-----------------------------------------------------------------------------

あと今回のSSの修正箇所は、いまのところ以下のところだろうか
"今回の"というのが本当に情けない。一度も修正なしで通した事ないよ。

・首輪を獣人の首輪に変更する
・さとりのスタンスが主催者寄りなので、SS内で神奈子と明確に線引きした方がいいかも
・誤字脱字ラッシュ

 申し訳ないけど、獣人の首輪の設定だけSSの修正前にここで議論したい。
 首輪を書けた時に犬に化ける。首輪を外すか、お湯かければ元の姿に戻れる。
 こんな感じでどうだろう。

891 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 21:28:37 ID:4ndzxAPs0

 ゴメン。獣人の首輪の設定は―
 首輪を書けた状態で獣人化。この状態で水を被ると犬(or猫)に化ける。お湯かければ元の姿に戻れる。

892名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 21:30:10 ID:u0LaGxhk0
修正乙です
これで大丈夫と思います

>獣人について
求聞史紀の獣人の項にて
・先天性の獣人は、変身すると完全に動物の姿になるものが多い
・動物化の条件は様々(満月を見る、酒を呑む、本気で起こる、水をかぶるがメジャー)
となっております


首輪のアイデアは面白いのと
上でも書いた通り、キャラの能力とは違うけれど設定自体はちゃんとあるものなので
私は有りでもいいと思う

ちなみに>>886で>お湯かければ元の姿に戻れる
って書いたのは、らんま1/2のネタが獣人に使われているから、と言う理由だったりします
(水をかぶれば変身する、お湯をかぶれば元通り)

893 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/11(土) 21:30:56 ID:heGtyY3o0
>>888
修正、お疲れ様です

何はともあれ、これで全員出揃いましたね
気になっていた修正部分も公開されたので、予約をしたいと思います
咲夜、椛、リグル、ナズーリン。実はちょっと書き出してました

>>891
首輪の設定はまあそれでもいいのではないかなと
求聞にも水を被ることで獣化はポピュラーってありますし
しかし、お湯をかければ戻るって、某漫画みたいな……ゲフンゲフン

894名前が無い程度の能力:2012/02/11(土) 21:51:04 ID:u0LaGxhk0
全員出そろったところで簡易現在位置一覧

○は神奈子●はキャラの居る位置
 |A|B|C|D|E|F|
−−−−−−−−−−−−−−
1| | | | | |●|
−−−−−−−−−−−−−−
2| |●| |●|●|●|
−−−−−−−−−−−−−−
3| | |○|●|●| |
−−−−−−−−−−−−−−
4| | | |●|●| |
−−−−−−−−−−−−−−
5|●|●|●| |●|●|
−−−−−−−−−−−−−−
6| | |●|●|●| |

神奈子       C-3 紅魔館

ナズーリン     C-5 魔法の森
リグル       C-5 魔法の森

小町        E-4 人里
チルノ       E-5 人里南方の低空(紅魔館へ移動中)

妖夢        D-2 平原(猫の隠れ里へ移動中)
てゐ        D-2 平原(猫の隠れ里へ移動中

椛         D-4 魔法の森
咲夜        D-4 香霖堂付近

幽香        B-2 無名の丘付近
こいし       B-2 無名の丘付近

パルスィ      A-5 再思の道(萃香から逃走)
小傘        A-5 再思の道(萃香から逃走)
萃香        A-5 無縁塚

ミスティア     F-2 川沿いの陸地(川沿いを南下中)
依姫        F-1 妖怪の山

早苗        B-5 魔法の森
魔理沙       B-5 魔法の森
マミゾウ      B-5 魔法の森

レミリア      D-6 迷いの竹林(永遠亭へ移動中)
神子        D-6 迷いの竹林(永遠亭へ移動中)

アリス       C-6 迷いの竹林(永遠亭へ移動中)
リリカ(リタイヤ) C-6 迷いの竹林

天子        E-6 太陽の畑
大妖精       E-6 太陽の畑

霊夢        F-5 博麗神社
藍         F-5 博麗神社

布都        E-4 命蓮寺
フランドール    E-4 命蓮寺
蓮子        E-4 命蓮寺

にとり       D-3 大蝦蟇の池の西、川沿いの陸地(川沿いを西へ移動中)
メディスン     E-3 大蝦蟇の池の畔(にとりを追跡中)

さとり       E-2 妖怪の山の麓の見張り台
ぬえ        E-2 妖怪の山の麓の見張り台
雛         E-2 妖怪の山の麓の見張り台

895 ◆wcZeL85Wks:2012/02/11(土) 23:28:31 ID:4ndzxAPs0
>>894
左上のスカスカぶりは異常w
紅魔館に隣接しがたいオーラがある上に、ガチャガチャが八雲紫の屋敷にしかないからね
つくづく八雲紫の屋敷を後付しておいて良かった
あのとき指摘してくれた人に感謝

896名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 01:04:41 ID:5ATrAB1o0
>>894
ほんとだw
こいしちゃんと幽香さん孤立しとるw
こっちもこうなるとは思わなかったぜよ・・・

とりあえずそれぞれ右上右下左下に今にも爆発しそうなところがあるかな
どうなることやら

897名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 08:27:01 ID:XSwUX.FkO
そういえば今回、禁止エリアルールは無しだっけ?
逃げ回るキャラは少ないだろうけど、数が減るごとにエンカウント率下がりそう。
まあ、メタで考えれば、キャラ同士が遭遇を望むなら、
ある程度はご都合でSSを進めてもいいだろうけど。

898名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 08:51:22 ID:9RJ1q2pU0
 禁止エリアがない理由はこんな感じかな

・オーブチェックがあるから逃げ切りが難しい
・参加者のマーダー率が高い
・禁止エリアがあっても、終盤の終盤はご都合主義がないとキャラ同士がエンカウントしない

899名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 11:45:54 ID:93bd2ZIQ0
遅くなったが乙
さと犬体力浪費しすぎだろw

>>897
今はないけど途中で神奈子の気まぐれかアイテムの効果でルール追加されても驚かない

900名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 11:55:15 ID:9RJ1q2pU0
中吉で禁止エリアを作れるアイテムとか出てきたら凶悪だなw

901名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 13:42:47 ID:9RJ1q2pU0
ごめん、書き方が悪かった。
中吉で禁止エリアを作れるアイテムが出てきたら面白いな、って思ったんだ
蓮子かチルノが持つと凄い事になりそう

902名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 15:01:47 ID:93bd2ZIQ0
>>894
ちょっと修正

☆は神奈子○数字は人数
  |A  |B  |C |D  |E  |F  |
─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼
1 |  |  |  |  |  |①|
─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼
2 |  |②|  |②|③|①|
─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼
3 |  |  |☆|①|③|  |
─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼
4 |  |  |  |②|④|  |
─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼
5 |③|③|②|  |①|②|
─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼
6 |  |  |②|②|②|  |

  主催 ○ 神奈子          C-3 紅魔館

       ○ ナズーリン(2)     .C-5 魔法の森 >>470
   マ....○ リグル(2)       .C-5 魔法の森 >>470

       ○ 小町(2)        .E-4 人里(チルノを発見) >>530
       ○ チルノ(2)         E-5 人里南方の低空(紅魔館へ移動中) >>530

   マ....○ 妖夢(2)        .D-2 平原(猫の隠れ里(D-2)へ移動中) >>553
   マ....○ てゐ(2)         D-2 平原(猫の隠れ里(D-2)へ移動中 >>553

   マ....○ 椛(2)          .D-4 魔法の森(咲夜を発見) >>560
       ○ 咲夜(2)        .D-4 香霖堂付近(香霖堂に入店間近) >>560

   マ....○ 幽香(2)        .B-2 無名の丘付近(無名の丘から移動中) >>586
   マ....○ こいし(2)       B-2 無名の丘付近(無名の丘から移動中) >>586

   マ....○ パルスィ(2)     ..A-5 再思の道の外れの草むら(萃香から逃走中) >>597
       ○ 小傘(2)        .A-5 再思の道の外れの草むら(萃香から逃走中) >>597
   マ....○ 萃香(2)        .A-5 無縁塚(人の集まる場所へ移動開始) >>598

   マ....○ ミスティア(2)      F-2 川沿いの陸地(川沿いを南下中) >>612
   マ....○ 依姫(2)        .F-1 妖怪の山 >>612

       ○ 早苗(0)        .B-5 魔法の森 >>747
   マ....○ 魔理沙(1)      .B-5 魔法の森 >>747
   マ....○ マミゾウ(5)      .B-5 魔法の森 >>747

   マ....○ レミリア(2)      D-6 迷いの竹林(永遠亭(D-6)へ移動中) >>666
   マ....○ 神子(2)        .D-6 迷いの竹林(永遠亭(D-6)へ移動中) >>679

   マ....○ アリス(4)       C-6 迷いの竹林(永遠亭(D-6)へ移動中) >>689
   マ....●  リリカ(0)          C-6 迷いの竹林 >>689

   マ....○ 天子(1)        .E-6 太陽の畑(人里(E-4)へ移動中) >>702
   マ....○ 大妖精(1)      .E-6 太陽の畑(人里(E-4)へ移動中) >>702

   マ....○ 霊夢(6)        .F-5 博麗神社(命蓮寺へ移動開始) >>771
       ○ 藍(0)          .F-5 博麗神社(命蓮寺へ移動開始) >>786

       ○ 布都(0)        .E-4 命蓮寺 >>772
   マ....○ フランドール(2)    .E-4 命蓮寺 >>772
   マ....○ 蓮子(2)        .E-4 命蓮寺 >>772

   マ....○ にとり(2)         .D-3 大蝦蟇の池の西、川沿いの陸地(川沿いを西へ移動中) >>831
   マ....○ メディスン(0)     .E-3 大蝦蟇の池の畔(にとりを追跡中) >>819

       ○ さとり(2)         E-2 妖怪の山の麓の見張り台 >>879
       ○ ぬえ(2)         E-2 妖怪の山の麓の見張り台 >>879
       ○ 雛(2)          .E-2 妖怪の山の麓の見張り台 >>879

903名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 15:04:15 ID:93bd2ZIQ0
安心と信頼のマーダー率w
少しでもゲームに乗ってる子は全部マにしたせいだけど

904名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 15:26:48 ID:05izs97s0
半マーダーのナズと早苗を足してマーダー一人分とすると、マーダー率は七割かあ

このロワ、何話続くんだろうね
これだけ一か所に人が密集してて、火種が蔓延してると下手したら五十話いかずに決着しそう
左下右下右上の爆弾の弾け方次第だけど

905名前が無い程度の能力:2012/02/12(日) 16:09:05 ID:05izs97s0
よーく考えたら、それはないかw

906 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 17:31:02 ID:zXAvHn0I0
SSの修正作業中に別の話題を振って申し訳ないんだが、そろそろ次スレのことを考えないとね

まず絶対に議論しなければならないことがあると思うんだ
つまりは、
①このまま汎用のリレーSS企画として継続していくか、
②専用のリレーSS企画スレを管理人に陳情して頂くか

②についてだけど、管理人を説得できる可能性は十分にあるよ
管理人を説得するための三千文字のレス案をしたためたメモ帳が我がPCに―

逆に、①の方向性を積極的に採用する場合は、本気で新しい企画案を誘致しないとならない
まとめWiKiと複数の企画を共存させるためのルール案を作る必要がある
実はそちらの仮案もいつでもアウトプットできるところまでアイディアがまとまってるんだわ
……いや、新企画案が本スレへ投下された場合に対処するためのマニュアルを作成している内になんかね

①ならば過疎を防げるから、企画が途中で途絶える心配が減る
②ならば面子を絞れるから運営の手間が減る

さんざん悩みあぐねたが、私はもうどちらでもいいかな

907 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 18:53:48 ID:zXAvHn0I0
↓参考がてらに試作のWiKiを作りました。ルールの部分はメモ帳の中身を張り付けたモノ

ttp://www18.atwiki.jp/touhourelayss/pages/1.html

908 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 19:54:57 ID:zXAvHn0I0
>>907
メモ帳の中身を張り付けたモノ→PCの中に眠らせていたメモ帳『新企画案が来た時に』をやっつけでルール案に仕立てたモノ。
『管理人を説得するための三千文字のレス案をしたためたメモ帳』とは別物です。紛らわしくて申し訳ない。

909名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 19:56:23 ID:yO46Uftg0
別に専用スレにする必要は無い……というより、
このまま「実質上の専用スレ」として進行しても問題ないと思う。
もちろん、汎用スレとして機能させることができるなら、それに越したことは無いが。
なぜこのスレが汎用スレになったかっていうと、「もし、他にリレーやりたい人が来たら、その受け皿にするために」だ。
なんでかっていうと、似たような機能のスレをほいほい乱立させないため。
つまり、もし仮に専用スレとして次スレを立てたとしても、
他のリレーやりたい人が来たら、結局受け入れるのはこのスレなんだから、専用化は意味が無い。

だから、とりあえず現状維持のままで次スレも進行していって問題無い。
他にリレーやりたい人が来なければそのままで良し。やりたい人が来たなら、それを受け入れた上で、その時また考えればいい。

910 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 20:16:49 ID:zXAvHn0I0
>>909
>>つまり、もし仮に専用スレとして次スレを立てたとしても、
>>他のリレーやりたい人が来たら、結局受け入れるのはこのスレなんだから、専用化は意味が無い
管理人と協議した上で専用スレを立てた時は、
そういう人には一度汎用スレを自分で立てて貰おうと思うんだ

企画主が全員まともな方ならば問題ないけど、立て逃げする無責任な人ならばここで面倒を見たくない
2chに乱立する立て逃げ企画の山を見るに、新企画案の持ち込みにはフィルターが必要だと思う
フィルターの方法は二つ

一.こちらで企画主が用意しなければならないものを指定する。つまり企画案の規模に合わせて、ハードルを設ける
二.新企画案をシャットアウトする

逆に、このまま「実質上の専用スレ」として本スレが進行した場合、新企画案が持ち込まれたら、
企画主がどんなにいい加減な人でも、ここで一度は面倒を見なければならない
2chは企画が頓挫するとスレが消滅するけど、ここは永久に残るわけだし、どこまで引っかき回されるかと考えるとなあ
さんざん皆で議論して、ではWiKiを立てましょう、外部板を立てましょうという段階で相手に逃げられたらヘコむと思うんだ

911名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 20:19:52 ID:cOAxbDZc0
立て逃げは幻想板のほうがされたくねーよ
いい加減幻想板の方の都合を考えないで物事を進めようとするのはやめたほうがいい

912 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 20:22:29 ID:zXAvHn0I0
>>911
えーと、つまり汎用スレとして本スレを機能させる>>906の②の案に賛成なワケかい?

913 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 20:23:00 ID:zXAvHn0I0
ごめん、①の方だ

914名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 20:23:05 ID:yO46Uftg0
>>910
気持ちはわからんでもないが考えすぎな気もする……
企画は、必ずしも成功させなきゃいけないってものでもないだろう。乱立されたくないってのもわからんではないが。
あー、じゃああれだ、汎用企画用のルールをもう一回明確化しておくのはいいんじゃないか?
なんだっけ、小中大で企画を区分けするんだよな。
で、小なら、前のレスから三日以内にレスがつかなければ没企画行きとか。中なら一週間以内とか。
なんかそんな感じの縛りを入れるとかって話を、前にしてた気がする。

915 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 20:28:10 ID:zXAvHn0I0
>>914
考え過ぎかな。
俺も来年からはいつここに来られなくなるか分からなくなるから、責任を取れる内に取りまくりたいんだわ。
心配事が多いから少し焦ってるかも。冷静にならなきゃな…

WiKiに張り付けたルール案(仮)。小のそこはまだ汲んでないや
ttp://www18.atwiki.jp/touhourelayss/pages/16.html

916名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 20:29:51 ID:yxlEUoMc0
とりあえず名目上は汎用リレースレとしたほうが角が立たたなくて良いかと
別にスレ住人はここで発案された企画に必ず携わったり面倒を見る必要はないと思うし
企画がいい加減だったり興味がないなら、無視してしまえばいい話じゃないの?

917名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 20:31:37 ID:cOAxbDZc0
>>913
もちろん当然1
この企画だって管理人が止まったと判断したらスレ削除と宣告されてるし
大体一度幻想郷物語スレを間借りした身でそんな事言う筋合いがあるとは思えない

918 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 20:40:33 ID:zXAvHn0I0
>>916
本音はそれも考えた。でも、面倒を見る人は絶対に出てくると思うんだ。
その人がいろんなところに宣伝すれば、自然と人も集まってくるだろうし。

>>917
意見は分かった。
あと幻想郷物語スレは議論スレでやろう。

919名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 20:48:55 ID:yxlEUoMc0
>>918
面倒を見たいという人がいるなら、それでも別にいいじゃない
名目上は、色んなリレーSS企画が混在するスレなんだから
バトロワに興味がある人はバトロワ、それ以外に興味がある人はそれで
もしも他の企画が発足して、その議論やSSが出る事を引っ掻き回されると言った訳ではないでしょ

920名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 20:49:27 ID:OXuANRkE0
汎用リレースレとして運用したほうが人の賑わいが出ると思いますし、特に専用スレを立てる必要もないのでは?
新企画の持込のフィルターがどうのという話ですが、自然消滅するぶんにはそんなに迷惑もかからないし、立て逃げしたけど企画自体はにぎわってるというならそれはそれで問題ないしで、正直考えすぎだと思う
それに、〜という企画をやりたいな、という人に対する受け口として機能するところがあったほうが良いとも思いますし
あとぶっちゃけ、単独スレにするとリレー企画をやるたびに同じように単独スレを立てることになって、迷惑ってレベルではないので
それに、現状で上手く行ってるのだから特に変える必要を感じないってのもあります

921 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 21:00:24 ID:zXAvHn0I0
>>919 >>920

だよね。いや現状を変えようというワケじゃないんだ
>>906の書き方が悪かったかな

俺は汎用リレースレにすること自体は反対じゃないんだ
あと、その方向に舵を取りするには、現状は明らかにサポートが足りないと思う
汎用WiKiは用意しておいた方が便利だよ。俺がやることだし…

あとフィルターと言っちゃった後だけど、用意するべきものをこちらで指定すると、企画主も楽だと思うんだ
それだけ頑張れば義務を果たしたことになるんだし

922名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 21:11:13 ID:OXuANRkE0
>>921
そうですね。汎用企画用WIKIを用意しておいて、このまま汎用リレースレとして動かしていくのがいいかと思います
個人的にはサポートまでする必要はないかと思いますが、◆wcZeL85Wksさんが用意されるというなら良いことだと思います。WIKIがあれば、そのほうが良い態勢になりますし
取り合えず専用スレにする意味が薄いので、専用にするか汎用にするかで言えば汎用でいいかと。話すなら、汎用スレとしての構えをどうするかになるのではないでしょうか
>>1の内容は考えないといけなそうですしね

923名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 21:17:34 ID:yxlEUoMc0
>>921
正直ちょっと気負いすぎなんじゃないかなーと思う
別にそこまでテンプレートやサポートをする必要はないし……義務的に思うなら、それはそれでいいけど
あと、大中小の区分けと詳細な企画主ルールは、他の企画主からすれば余計なお世話に思われそう

924 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 21:18:09 ID:zXAvHn0I0
>>922
では汎用スレでいいかな。
WiKiの方は、ルール案を含めて本格的に作り込むと時間が掛かるので、いまのSSの修正が終わった後に一週間ぐらい下さい。
>>1の内容は考えないといけないですね。それとスレタイも

925 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 21:27:40 ID:zXAvHn0I0
>>923
専用WiKiを用意するのが大で、汎用WiKiを使用するのが中で、汎用WiKiに紹介文を載せるだけなのが小となる感じです
お節介かな。そんな気がしてきた。
ルール案については、一から考え直します

926名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 21:52:02 ID:yO46Uftg0
>>925
まあ何はともあれ汎用wiki設立乙。
小と中の扱いについて提案ー。小も中も、汎用wikiに収録していいと思う。
小は、一つのページにどかんと全文貼り付けちゃって、中は、各話のページを作って、目次も整える感じで。

927 ◆wcZeL85Wks:2012/02/13(月) 22:02:01 ID:zXAvHn0I0
>>926
>>小は、一つのページにどかんと全文貼り付けちゃって
それが出来ないからややこしいんだわ
実はね。WiKiには一ページに詰め込める情報量の上限があるんだ
ここは工夫がいるな

928名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 22:27:50 ID:yO46Uftg0
>>927
あらら、それは知らなかった。
んー……前中後編、みたいにページを分けて掲載するのが適当かな?
まあ、レスがどのくらいの長さによるかにもよるし、ケースバイケースだけど。
できれば、企画主が自分から進んで編集しちゃうってのが有難いよね。
それができないなら、事前でも企画進行中でもいいから、まとめてもらうようスレ内で頼むとか。

みんなもwiki触るのは慣れておいても損はないよ。
基本的なところは、やってみたら驚くくらい簡単だから。

929名前が無い程度の能力:2012/02/13(月) 22:33:56 ID:zXAvHn0I0
>>928
中が基本で、小は超やる気のない企画主向けかも

しかし、こういう形で落ち着くならば、色々としなくていい気苦労したなあ
てっきり汎用スレ化に反対されるかと思ったから、ここ最近は空回り気味に頑張ってたんだが―
さっさと相談しちゃえばよかったわ

930 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 01:53:45 ID:KPF3XJUc0
WiKiを編集するのが楽しすぎて一気にやってしまった…
慣れって恐ろしいな。気づいたら完成してた

ttp://www18.atwiki.jp/touhourelayss/pages/19.html

931 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:51:16 ID:kIqhr3m20
先のSSの修正が終わりました。これより投下します。

932 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:51:48 ID:kIqhr3m20

 二人の愉快犯が、私の死神を呼び寄せる。
 早く彼らの傍から立ち去りたい。荒い息を地べたに吐き付けながら、蠢動して逃げ道を求める。
 だが四方八方どこもかしこも前方の床が途切れていて、その下は断崖絶壁。
 助けてくれ、と誰かに哀願しようにも、もはや満足に声も出ない。
 ……。
 混乱が絶望に転じ、私はわずかばかりの冷静さを取り戻した。
 ふと感傷的に大空を仰ぐ。どうしてこんなことに、と嘆いたつもりがワオーンという鳴き声になった。
 本当に、どうしてこんなことになったのだろう。

 いまから遡ること数十分前、ゲーム開始時から自分はここに立っていた。
 妖怪の山の麓の、森林が開けたところにある物見やぐらの上から、朝焼けのミニ幻想郷を炯々と見下ろしていた。
 確かに、あの頃はまだ古明地さとりの本来の姿で、瞳に大志の光を灯していた。
 わたしには、己に課した使命がある。今大会の協賛者の一人として、ゲーム内部からバトロワごっこを成功に導くことだ。
 勢力間のバランサーとなり、メタ的な意味で大会を終盤まで盛り上げる。
 具体的には、第2回放送の終了時点で、脱落者十七名より少なければ無差別マーダー側に、そうでなければ対主催者に回る予定だ。
 しかし、これにはまず第2回放送まで生き延びることが前提となる。

 * * * 

 ……さて、わたしは見張り台の上から他の参加者の気配を慎重に見探った。身の安全を確かめてから、手元のデイパックを開封する。
 すべての支給品を手に取ってみて、色々と気付いた事があった。
 一番問題なのはランダム支給品だが、これは厄介すぎるので後回し。とすると、次に気になるのが食料だ。
 ルールブックには二日分の保存食および飲料水とあったが、どうもこれが多すぎる。嵩張る。
 一日分の食料を残して、他は捨ててしまうが吉だろう。私は保存食を一日分ほど見張り台からから投棄して、飲料水の入った水筒を開封した。
 思いのほか美味しい水に口を付けながら、次に時計を確認する。
 時計には、どうも目覚まし機能があるらしい。音を鳴らせば周囲の敵に居場所を悟られる。使いどころに心当たりはあるが、なるべくなら使いたくない。
 またその他にも地図の記載内容のいい加減さや、ロープの強度などが気になるところではある。
 だが、これに比べればそのようなものは些末だろう。
 私はまた水を口に含んで、己のランダム支給品『獣人の首輪』を手に取った。
 獣人の首輪、なんだか中二病ちっくなネーミングセンスだが、その見た目は酷く簡素である。明け透けに言えば、なんの変哲もない犬の首輪だ。
 だが、これが一筋縄にいかないマジックアイテムならしい。説明書にはこう書かれている。

『じゃじゃあ〜ん、大当たり♪ 清く正しく説明すると、こちらは『獣人の首輪(上白沢慧音のリボンの劣化版)』です。
 装着者に獣人と同等の変身能力を与えます。変身後は、一部の能力もそちらのものに上書きされますのであしからず。ちょっとした魔法少女気分?』

 わたしは、まず説明書の文面に違和感を覚える。書き手に見当がつくからだ。この説明書を安易に信用してはならない。
 第一、なぜリボンの劣化版が首輪なのか。自分以外の誰かに対する迂遠な嫌がらせの匂いがする。
 そういえば、この物見やぐらはいかなる目的の施設なのだろう。もしや哨戒天狗たちの監視塔では―
 ……いや、わたしは思考を切り替えることにした。
 それよりも、肝心なのはこの支給品の効能だ。
 どうやら装着者を獣への変身能力を身に付けさせる類のもののようだが、"一部の能力もそちらのものに上書きされますのであしからず"のくだりが少し気になる。
 簡略すぎるのは紙幅の都合か。それとも暈したいことがあったからか。
 いくら悩んでも、答えはでない。
 実際に使ってみてからのお楽しみ、ということだろう。意地の悪い趣向だ。

933 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:52:50 ID:kIqhr3m20

 * * *

 兎に角、試着してみるしかないらしい。
 わたしは水筒の水を手に載せて、それで顔を洗った。目がさっぱりした。気合を入れる。
 首輪を手に取り、それを恐る恐ると首に装着した。
 果たして、変化はすぐに訪れた。無痛の違和感と共に、全身が服ごと内側に折り込まれて縮小、変容する。
 歯が軋み、体毛が逆立ち、耳と尻尾が生えて、わたしは一瞬で真っ白いアイヌ犬に変身した。首には、首輪が嵌っている。
 言い得のない感動が、己の胸中にふつふつとこみ上げてきた。

「……すごい」と素直に感嘆したつもりが、ワンという鳴き声になる。

 わたしは、試しにその場を四足で走ってみた。風を切る疾走感が心地よい。獣にしか味わえない生きる喜びを実感する。
 もっと広いところを走りたくなった。この物見やぐらは、獣の姿には狭すぎる。いったん元の姿に戻り、デイパックを担いで地上に降りよう。
 わたしは上機嫌で首輪を外そうとした。手で首輪の金具を掴む。
 いや、掴めなかった。同時に気づく、犬の前足で、犬用の首輪を外せるわけがない。
 血の気が引いた。
 じたばたと金具を引っ掻く。関節が痛むほど前足を持ち上げて、体位を変えたりして、とにかく金具を引っ掻いた。
 自分は体力を5/100ぐらい消費した。無駄だった。

 だが、わたしは次の手を閃いた。手で取り外すことが不可能ならば、弾幕を代わりに使えばいい。
 金具のフックに弱い弾幕を当てれば、それで首輪が外れるはずだ。
 わたしはそのような弾幕の放とうとして、力んだ。
 次の瞬間、己のお尻の尻尾が左右に振幅をはじめた。

 今度こそ、自分はパニックに陥った。いくら弾幕を放とうとしても、尻尾の振幅が大きくなるだけだ。
 まさかと思い立ち、その場から飛行を試みる。だが、やはり尻尾が振幅が―
 わたしは悟った。すべては、あの説明書の文句にあった。

 "一部の能力もそちらのものに上書きされますのであしからず"

 つまり己の特殊能力の大半は、尻尾を振る程度の能力に上書きされてしまったらしい。
 恐るべし権力の首輪。恐るべし射命丸文。

 だが、わたしは最後の一手を閃いた。支給品のデイパックの金具に、首輪の金具のフックを掛けて引っ張るのだ。
 犬だって自力で首輪を外すことがある。その可能性にすべてを賭けよう。こんなところで諦められない。
 デイパックに首輪をすりつけまくる。五分ほど頑張った。体力を5/100ぐらい消費した。無駄だった。
 そして、わたしは首輪の解除を諦めた。

934 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:53:37 ID:kIqhr3m20

 * * *

 しばらくして、誰かが物見やぐらの梯子を昇ってくる気配がした。
 わたしは不信に思った。こんなところにわざわざ誰が来るのだろう。籠城しようにも、銃器の的になるだけだ。
 相手の素性が怪しい。もしや、オーブ探知機でこちらのオーブを探知したのかもしれない。
 ならば狙いはなんだ。オーブを奪いに来たのか、それとも私の仲間になりにきたのか。
 いや、どちらにしても好都合だ。自力で首輪を外せない以上、わたしは誰かに首輪を外してもらう他ない。
 当たって砕けろだ。なんとか交渉してみよう。

 果たして、相手は特に警戒した様子もなく、見張り台の上に昇ってきた。
 参加者名簿の写真に照らせば、彼女は封獣ぬえだ。背中から珍妙な翼をたくさん生やしてるので、簡単に特定できる。
 おそらく、まだこちらには気づいていない。
 わたしは駄目もとで、ぬえに対して心を読む程度の能力を行使してみた。
 能力制限に上に能力劣化が重なっているが、ここ十分ほどの記憶についてのみ、なんと掠め取ることが出来た。
 
 果たして、ぬえは拡声器を支給されて、高所を探す内にここへ辿りついたらしい。
 ……嫌な予感がした。
 ぬえは片手で拡声器を構えて、下界に何かを訴えかけようとしている。
 止めなくてわ。こんなところで拡声器を使えば、マーダーたちの的になる。わたしは慌ててワンと鳴いた。
 ねえは肩を震わせて、ゆっくりとこちらへ振り向いた。目が合う。

「マミゾウさん?」

 ぬえは予想外のリアクションを示した。マミゾウさんとは二ッ岩マミゾウのことか。
 いまのわたしには、ぬえの心の機微を読み取る力はない。だが、表情を見れば彼女がマミゾウを信頼している事ぐらいは分かる。
 親密な関係なのだろう。厄介事の香りがする。この間違った好意には乗じない方が得策だ。
 通じるか通じないかは定かでないが、わたしは無言で首を横に振った。

 ぬえは首を捻り、腰に手を当てた。「む、その上品な態度は、マミゾウさんじゃないな。うーん、じゃあ、お前はそこなデイパックに入っていた支給品かい?」

 わたしはまた首を横に振った。
 なるほどと言って、ぬえは頷いた。「不運にも、最初の主人は犬アレルギー。支給品ごとここで見捨てられた、ってところかな」

 違う。わたしは首を横に振りまくった。ぬえに近寄り、喉仏の首輪を見せつける。お願いだから、こいつを外してくれ。
 ぬえは驚いた顔になった。首の下に手を差し出してくれる。
 我が目には、ぬえの顔が天使のそれに見えた。やっと、分かってくれたか…。
 だが次の瞬間、わたしの喉元に形容しがたい快楽が押し寄せてきた。全身が本能的に痙攣をはじめる。

「ははは、こいつめえ。随分と人懐っこいな。よーし、よーし、こちょこちょして上げるよ」

 わたしは「違う、違う」と訴えようとした。しかし、それはワンワンという扇情的な鳴き声になった。なんだか無性に悔しい。

「ははは、まだまだ催促するか! まったく強欲だなあ。よしよし、大会中は私が面倒みて上げるよ」

 でも、なんだろうこの気持ち。ああ、このままただ尻尾を振り続けるだけの動物になれたら幸せかもしれない。
 いや駄目だ。私は地霊殿の館長で、バトロワごっこの共催者である。己の実存に賭けて、犬の身に甘んじるわけにはいかない。
 理性を総動員して、危険な衝動を必死に抑え込んだ。五分ほど頑張った。体力を5/100ほど消費した。心が開けた。
 そして、わたしは尻尾を振りはじめた。

935 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:54:16 ID:kIqhr3m20

 * * *

 またしばらくして、「そこに誰かいるの?」と見張り台の下から声がかかった。

「いるけど、上がってきちゃ駄目よ」ぬえが応えた。
 拡声器を片手に構え直す。どうやら、意地でも演説をやりたいらしい。
 だが、先方はぬえの言葉を無視して梯子を上ってきた。

 鍵山雛だった。ゴスロリ服を数段と暑苦しくしたようないでたちなので、簡単に特定できる。
 わたしが記憶を読んだところ、雛は大声で仲間を求めながら妖怪の山を降りてきたところで、自分たちを見つけたらしい。
 なるほど、無警戒にもほどがある。ちなみに、彼女の支給品は毒蜂が三匹入った虫かごだ。

 ぬえが「ここは関係者以外は立ち入り禁止よ」などと文句を垂れる。
 雛はそれを無視して、拡声器に好機の目を走らせてから、言った。「こんにちは、私は鍵山雛よ」

「知ってるわよ」
 ぬえは仕方なさそうに会話に乗った。「参加者名簿があるんだから、名乗りは不要でしょ。私は封獣ぬえよ」
 
 雛は笑った。「いい自己紹介ね。ところで、いいものを持ってるじゃない、右手のそれよ」

 ぬえは、さっと拡声器を背中の後ろに引っ込めた。「何よ。ものほしそうに」

「いいから、ちょっと貸しなさいよ」雛が両手の指先をわきわきさせながら、ぬえに接近する。「ちょっとだけ、ね?」

 身の危険を感じたぬえが、慌てて拡声器を構えた。「それ以上、近づいたら撃つわよ」

「拡声器で?」雛が目を丸くした。

 どちらともなく笑い出した。そして、笑いながら雛が言葉を続ける。「ねえ、ぬえさん、一緒に演説ごっこをしましょ」

 * * *

 この緩い空間は何だろう、といまだシリアスの住民のつもりでいるわたしは独白する。
 どうも会話を傍聴している感じだと、この二人はバトロワの趣旨にあまり乗り気でないようだ。
 一大イベントなので記念参加してみたものの、拡声器で一発芸をかまして、笑いが取れればそれで十分ぐらいに思ってるのかもしれない。
 だが、自分は違う。
 地霊殿の館長で、バトロワごっこの協賛者で、バトロワごっこの進捗を見守らなければならない立場で―

 だから、自分は二人の演説をここで阻止しなければならない。いま、拡声器の大音響でマーダーを呼び寄せるわけにはいかないのだ。
 ワンワンと惨めに吠えまくって、二人の演説を妨害しよう。それぐらいしか出来ることがない。
 わたしは最後のプライドのために吠え立てた。五分ほど頑張った。体力を5/100ほど消費した。疲れた。
 そして最後には、最後にはぬえと雛のくすぐり攻めに合い、満足げに喉をごろごろさせて、古明地さとりは身も心も犬になってしまった。

936 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:55:20 ID:kIqhr3m20

 * * *

 見張り台の塔頂から、愉快犯たち放送が流れ始めた。

「皆さん、お願いです。どうか、野蛮な戦いに走らないでください」
 愉快犯の一人、ゴスロリ服を数段と暑苦しくしたようないでたちの少女が、拡声器を片手に声を張り上げた。
 彼女は両目を細めたり、開いたりしながら演説している。「たとえ仮想空間でも、悦楽で他人を殺してはいけないわ。
 私たちは、人間だろうと妖怪だろうと、同じ生物である事に変わりないでしょ。
 お互いを愛し合う間柄にも成れるはずよ。大会前、暴力に走った者たちに、不信と非道が世界の全てでない事を見せつけましょう。
 平和を信じる皆さん、どうか、ここに来てください。私たちは、貴方との出会いを歓迎するわ。
 ――て、ちょっ、何をするの!」

「ふん、あんたの芸風は耳が痒いのよ。おまけに話が長い長い。そろそろ、私のターンね」
 もう一人の愉快犯、背中から珍妙な羽根を六本も生やた少女が、拡声器を強引にひったくった。「皆、ちゃんと聞こえてる?
 聞こえてるなら、すぐに姿を晒して私の軍門に下りなさい。ちゃんと聞こえてる? 勝ち馬に乗れという話よ。
 いや、いやいや、皆のツッコミたい気持ちもよーく分かるわ。つまりは、巫女に、鬼に、月人に、手練れのひしめく今大会で、いまさら貴方が何様よ、とそう思ってるわけでしょ?
 ちっ、ちっ、ちっ、甘いわ、甘い。私はね、伝説の最強妖怪、ぬえ様なのよ。参加者名簿の写真の姿は仮初のモノ、私には伝説にたがわぬ能力が備わっているわ。
 この能力の詳細は企業秘密なんだけど、そうねえ、まあ全知全能する程度の能力とでも言っておこうかしら。
 くくくっ、私はいま、私の優秀さが恐ろしい」

「あなた、自分で言ってて悲しくならないの?」横合いから冷静なツッコミが入った。
 演説者はそれを無視した。「兎に角、私はビッグで大物なのよ。恐れなさい。震え上がりなさい。どう? 私の軍門に下りたくなってきたでしょ?
 私に刃向おうだなんて愚かなのよ。来なさい、秒で殺して上げる――て、ちょっ、最後まで喋らせなさいよ」

「もお、戦いを煽ってどうするのよ!」
 ゴスロリ少女が拡声器を奪い返そうとして、翼の生えた少女と綱引きになった。

「ちょ、止めてよ。これは、もともと私に支給されたメガホンなのよ。この泥棒」
「だからなんなのよ。大体ね、そんな自己顕示欲が駄々漏れの演説じゃ、己の価値を貶めるだけよ」
「なな、そっちこそさ、こんなところで暴力反対して何になるのよ! 原作パロの一発芸? それともベビーフェイスのキャラ作り?」
「あ、こいつ、言ったな。言ったな」

937 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 15:55:53 ID:kIqhr3m20


【E-2 妖怪の山の麓の見張り台 朝(6:30)】
【古明地さとり】
[状態]:吾輩は犬である。名前とかはもう忘れた
残り体力(80/100)
[装備]:獣人の首輪
※装着者を獣人の変身能力を付加します。体に水をかけると犬に変身し、お湯をかけると元に戻ります。首輪を外した時にどうなるかは不明
犬に変身した者は、特殊能力の大半を尻尾を振る程度の能力に上書きされます。
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食1日分」「飲料水1日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:もう犬でいいです
1.誰か首輪を外してほしい
2.マーダーが怖い。とにかく生き延びたい
3.大会が円滑に進行するといいね

※白いアイヌ犬の姿に変身しています。
※首輪を外せば変身が解けると勘違いしています。
※大会の能力制限と権力の首輪の効能の重複で、心を読む能力が、他人から過去10分ほどの記憶を読める能力に劣化しています。

【E-2 妖怪の山の麓の見張り台 朝(6:30)】
【封神ぬえ】
[状態]:心身健康
残り体力(100/100)
[装備]:拡声器
*音声を増幅し、隣のエリアまで音声を届けます
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:捻くれ者の性、大会の趣旨に素直に乗りたくない
1.恐怖演説をするよ
2.鍵山雛とはダチになれそう
3.犬は私が面倒を見る

【E-2 妖怪の山の麓の見張り台 朝(6:30)】
【鍵山雛】
[状態]:心身健康
残り体力(100/100)
[装備]:毒蜂が三匹入った虫かご
[道具]:オーブx2 ディバック(「開催場所の地図」「方位磁石」「時計」「写真付きの参加者名簿」「筆記用具とノート」「ロープ」「保存食2日分」「飲料水2日分」「懐中電灯」)
[思考・状況]
基本方針:捻くれ者の性、大会の趣旨に素直に乗りたくない
1.平和演説をするよ
2.封獣ぬえとは友達になれそう
3.犬が可愛い

938 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 16:03:19 ID:kIqhr3m20
投下は以上です。
タイトルは『平和と恐怖』


謝罪と報告をさせてください。

汎用スレとして本スレを継続することに反対が出ると思い、
勝手に専用スレに移行する計画を進めて、色々なところで皆さんに不愉快な思いをさせてしまいました。
自分の暴走です。二度とこのようなことがないように努めます。
本当に申し訳ありませんでした。

また三年の後期に病欠して、今年一年留年した大学生なのですが、来年から卒論が―
で、明後日から研究室に通うことになりました。SSの投下ペースも大幅にダウンすると思います
その点をどうかお許しください。またWiKiの管理等はサボらない予定です

939名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 16:18:03 ID:vlegspKE0
修正投下乙です
まあそこまで気に病むことはないと思いますよ。予め万全を期したかったっていうのは伝わってきましたし

940名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 18:43:14 ID:Et2Ds4Os0
次スレの>>1をどうしようか

汎用WiKiを本気で使うと、いい意味でも悪い意味でも企画の乱立になるかも
サンプルで『東方外貨取引』という企画を作ってみたけど感じだと、この規模の中企画はSSより簡単に作れる
無論、大半の企画は立てただけで潰れていくんだろうけど―

汎用WiKiは削除するか活かすか悩むなあ

941名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 19:18:49 ID:e9eS3yGoO
簡単な紹介文だけで企画を立てられるシステムは不味いよーな
消した方が無難だと思う

942 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:33:29 ID:zwM1B4VA0
議論中の所悪いのですが、投下します。

943 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:34:19 ID:zwM1B4VA0
ぴくり――と、ナズーリンが丸い大きな耳を動かし、緊張した面持ちを浮かべた。
それとほぼ同時に、リグル・ナイトバグも何かに気がついた様子で天を仰ぎ、不安そうに周囲の様子を探った。
今し方、二人の耳に届いた火薬が爆ぜるような音――それは十中八九間違いなく、銃声だった。

「……今の、聞こえたね?」
「うん……」

銃声を耳にしたナズーリンとリグルは、お互いに顔を見合わせて確認しあった。
二人で確かめた以上、聞き間違いではない。この近隣で誰かが銃を発砲したという事になる。
それは、霧雨魔理沙の放ったモスバーグM500の銃声だったのだが――もちろん、二人は知る由もない。

「早速、戦ってるのかな?」
「それはわからない。しかし……この場は早急に離れたほうがいいな。誰かが聞きつけて来る可能性がある」

ナズーリンの決断は早かった。
誰が何の目的で銃を撃ったかはわからないが、銃声を聞きつけて参加者が集まってくる可能性がある。
満足な武器も持たず、乱戦に巻き込まれるのはご免蒙りたい。
銃声の聞こえ方からして発生源まで多少の距離はあるようだし、今のうちに逃げ出すのが利口だろう。彼女はそう結論付けた。

「私が先頭を歩く。君は時折背後を確認しながら私の後について来てくれ。
 そして、何か不審な物を見つけたら肩を叩いて知らせるんだ。声を出しちゃいけない。いいね?」
「うう……虫探しは後回しかぁ」

頭を抱え、リグルは残念そうにため息交じりの声を漏らした。
ナズーリンはそれを慰めるように肩に手を置くと、小さく抑えた声で「さあ行こう」と告げて行動を促す。
リグルは顔を上げて頷き、ナズーリンの指示に従って歩き出した。

かくしてナズーリンとリグルの二人は銃声と反対方向に歩み出し、早苗達の修羅場に遭遇する事なく逃げ果せたのだが――。





十六夜咲夜は香霖堂なる屋号を掲げた古めかしい雰囲気の店舗の前にいた。
香霖堂は森近霖之助が経営する古道具屋であり、咲夜もレミリアの使いで何度か訪れた事がある。
そして今、眼前にある香霖堂の店構えは、咲夜の記憶の中にあるものと寸分違わなかった。
店舗に収まらない雑多な道具が外で野晒しになっている所まできちんと再現してある。
こんな所まで再現するのかと、咲夜は製作者の拘りに半ば呆れながら、雑然と散らかった道具の中から一つを手に取って眺めた。

「……ま、一応使えなくはないかしら?」

咲夜が手にしたのは、一本のゴルフクラブだった。金属製で、鈍器として使えなくもないだろう。
しかし、出来ればもっと扱いやすい武器が欲しい。
そんな期待と願望を抱きながら、咲夜はスカートのポケットに忍ばせたアイスピックを抜き、香霖堂の扉に手をかけた。

「お邪魔します」

扉を押して、咲夜はよく通る声で言った。微かに蝶番が軋み、唸るような音を立てる。
咲夜は半開きになった扉から店内に隈なく視線を配り、様子を伺う。
もしかしたら、息を殺して潜んでいる参加者がいるかもしれないのだから、慎重を期するに越した事はない。
と、咲夜の視線がカウンターに向けられた。
当然のごとく、あの眼鏡の店主はいない。
しかし、店の主人が本を読みながら少ない来客を待ちわびるその席には――店主と椅子の代わりに、今は大きなガチャガチャが設置してあった。




944 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 20:34:45 ID:053vE61k0
突っ走って作ったから恥の埋め立てでWiKiを削除したい思いはあるけど―
WiKiがあった方がいいという意見は移転当初から受けてたから、作ったからには反対の声が多くなければ継続していきたいような

あと、WiKiを運営するためにはルールが必要なわけで、ここにWiKiのルール案を移して議論していいかな…
駄目ならば引っ込む

945 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:35:57 ID:zwM1B4VA0
犬走椛は、咲夜が香霖堂に入るのを静かに看過する他なかった。
彼女は木の陰に身を潜めながら、咲夜が店内に消えたのを確認すると、ため息をついて半開きのディパックを見つめた。
その視線の先にあったのは、コルクで封をされた一本のワインボトル。それが椛の支給品だった。
説明書には『即席ヴィンテージワイン』と矛盾した名前が記されていたが、椛にその意味を考える余裕はなかった。

「さすがにこれじゃ、戦えないし」

椛は森の入り口で香霖堂に近づく咲夜を発見すると、その姿を監視しながら、ディパックの中の支給品を改めた。
咲夜の足取りは真っ直ぐに香霖堂を目指しており、武器があれば店内に進入した背後を突いて倒せるかもしれない。そう思って。
しかし、出てきたのはあからさまに外れアイテムのワインボトル。武器としては、あまりにも心許ない。
その時点で、椛は咲夜に戦いを挑む選択肢を捨てていた。
臆した訳ではないが、ゲームもまだ序盤である。こんな所でもしも躓いては後々に響く。
共同戦線を持ちかける手もあったが、椛は咲夜の人となりをよく知らないし、信用が置けない以上危険な提案であると思った。

「さてと……逃げるなら今のうちだけど」

咲夜が香霖堂を訪れた理由は、店内にあるガチャガチャの利用と、武器として使えそうな道具類の回収といった所だろう。
店内を物色している間に沼地を飛び越えれば、この場から逃げ果せられる可能性は高い。
そして平原地帯に出てしまえば、例え枷を嵌められたといえど、千里先まで見通す程度の能力が効果的に機能するし、有利になる。
椛はそう思い、警戒しながら森の外への脱出を試みようとした。
と、その時――。
不意に、背後の森の奥から小さく鈍い音が聞こえた。

「ん……?」

椛は素早く反応し、目を凝らして音の方角を見やった。
すると森の木々の間に、灰色の髪と格好をしたネズミの妖獣らしき少女と――マントに半ズボンと男性的な出で立ちの少女がいるのを見つけた。
男性的な出で立ちの少女のほうが、木の根にでも躓いたらしく、妖獣がそれに手を差し伸べて引き上げていた。
今の行動から察するに、あの二人はチームを組んで戦っているのだろう。
もちろん、二対一の不利な状況で、わざわざ挑む愚行は犯さない。すぐ近くには、あのメイドも控えているのだ。
そこまで思考を巡らせた時、椛はある事を思いついた。

「これは……利用できるかもしれない」

ほくそ笑み、椛はディパックから飲料水とワインボトルを取り出した。
服の袖を飲料水で濡らし、口元に宛がう。
森の化け物茸が放出する胞子の影響を少しでも緩和するマスク代わりにする為だ。
そして、音を立てないように、こっそりと忍び足で椛はその場を離れた。




946 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:36:34 ID:zwM1B4VA0
――ガシャーン。

香霖堂の店内を物色していた咲夜は、唐突に硝子か何かが割れる、甲高い音を耳にした。
物色作業を中止して気配を殺し、店の小窓からそっと外の様子を伺う――しかし、窓から見える範囲に人影はいない。
咲夜は壁に立てかけたゴルフクラブを手にして、扉のすぐ隣で備えた。
しかし、待てども店内に踏み込んで来る者はいない。咲夜は、警戒しながら静かに香霖堂の外に出た。
気配を消したまま、足音を立てないように壁沿いに歩みを進め、店舗の角に差し掛かると、頭を出して様子を伺った。

「ふむ……これはどういう事だ?」

咲夜はすぐに頭を引っ込めて壁に背を接した。その直後、悩ましげな小声が聞こえてくる。
一瞬の光景だったが、確かに咲夜は見た。香霖堂の裏手の所に、灰色の格好をしたネズミの妖獣の少女が佇んでいるのを。
咲夜はスカートのポケットを探り、八角形の金属製の物体を取り出した。
ポケット八卦路。普段魔理沙が所持するミニ八卦路の劣化版で、エネルギーが切れるまで低出力レーザーを照射する事ができる代物だ。
香霖堂のガチャガチャから入手したこの武器があれば、妖獣一人くらい不意を突いて倒せるかもしれない。しかし、と咲夜は考える。

(何かおかしい。さっきの音は、一体……?)

先程の音は、何が原因だろう。灰色の少女が、割れ物でも落としたのか。
咲夜は一瞬そう思ったが、すぐさまその推理を否定した。
このゲームで何か大きな音を立てた場合、大概の者はすぐその場を離れようとする事だろう。付近の参加者が近寄ってくる可能性が高く、危険だからである。
ただし、あえて大きな音を出す事で参加者を誘き寄せ、待ち伏せを行うといった手も考えられる。しかし――。

(……でも、あれは待ち伏せされているように見えなかった)

灰色の少女は紐付きの尖った錘のような物を持っていたが、敵を待ち構えている風には見えなかった。
視線を落とし、地面にある何かを眺めていたような――待て、何を眺めていた?
先程見たのは一瞬の光景で、それも決して鮮明な記憶ではない。
咲夜は灰色の少女が見ていた何かを知るべく、再び頭を店舗の角から状況を伺う事にした。
発見される事がないように、今度はより安全確実な方法で。

「時よ止まれ」

呟き、その瞬間、咲夜以外の世界は停止した。時間を止めたのである。
――しかし、同時に体に重く圧し掛かってくる負荷を、彼女は感じていた。これが能力制限かと身を以って思い知る。
咲夜は急ぎ、再度様子を伺う。
灰色の少女は佇まいを変えていた。その足元には割れたワインボトルが転がり、赤い液体が流れ出ていた。
能力を解除し、灰色の少女の死角に戻った咲夜が、あれは、と考えたその時である。

「ナズーリン! 店の角に人がいるよ! 確かあいつは――」

突然、少女の大きな声が飛んできた。灰色の少女とは別の声だった。
咲夜は驚いて咄嗟に声がした森の方角を見た。
頭から触覚を伸ばした少女が、森の茂みから立ち上がって自分を指差している。
あの少女には、咲夜もまた覚えがあった。
かつて、主の吸血鬼と共に異変解決に赴いた満月の夜。その道中で最初に出くわした、虫を自在に操る妖怪、リグル・ナイトバグ。
と、ナズーリンと呼ばれた灰色の少女が振り返り、咲夜の姿を捉えた。
二人はチームを組んでいるのだろう。何かを為していたナズーリンを守る為に、リグルが森に潜みながらその死角をカバーしていたのだ。
咲夜は意を決し、ポケット八卦路とゴルフクラブを構えると、店舗の角から飛び出した。

「あら、見つかってしまったわね。虫に鼠か。パチュリー様から猫根性を叩き直す様に言われたし、ちょうどいい相手かしら」
「あの巫女と同じで、ネズミを甘く見てるんだね。……そんなんじゃ、死ぬよ?」
「気をつけて、そいつは不思議な手品を使うわ。突然ナイフが出てきたり、瞬間移動したり……」
「わかった。油断はしない」

一般に永夜異変と呼ばれる異変の最中で、咲夜はリグルと交戦した事がある。
その時にも咲夜は時間を操る程度の能力を披露していたが、リグルにはその能力の正体を看破できなかったようだ。
しかし、何が起こるかある程度は理解しているみたいである。

947 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:37:52 ID:zwM1B4VA0

(”手品”の種は割れていないみたいだけど、迂闊に使うのは危険ね。制限もあるし……)

咲夜は挟撃を受けないようにと、二人に油断なく視線を配る。
リグルは森の茂みから出てくると、酒池肉林と大書された札付きの瓢箪を構えた。
ボトルネックを掴み、瓢箪を棍棒でも持つように高く振りかぶり、咲夜にじり寄って来る。
ナズーリンも、紐付きの尖った錘の武器を持ったまま、咲夜を射程距離内に納めようと接近してくる。
咲夜は手持ちの武器を再確認する。スカートのポケットには支給品のアイスピックと、香霖堂で見つけたドライバーが数本入っている。
それらに加え、金属製のゴルフクラブとポケット八卦路がある。
扱い慣れない物が多いとはいえ、負けるとは思わないが、いざとなれば一時撤退すべきかもしれない――。
と、再びナズーリンを見据えた咲夜は、その隣にある香霖堂の壁の異変に目が留まった。

(あれは?)

香霖堂の白い壁に、薄っすらと赤い染みが付着している。原因はすぐに思い当たった。
地面に転がっている割れたボトルである。恐らく中身が入ったままのワインボトルを壁に叩き付けたのだろう。
――でも、割ったのは誰?

「……一つ、聞いていいかしら。そのボトルを割ったのは、貴方達?」
「いいや、私達じゃない。むしろ、私達を待ち伏せする為に君が割ったんじゃないのか?」
「まあ、そんな事もあろうかと、私がちゃんと見張っていたんだけどね」
「そう頼んだのは、私なんだが……まあそれはともかく、その口ぶりだと」
「ええ、私は割っていないわ」

咲夜は、少しずつ状況が見えてきたように思った。
俄かには信じられないが、自分も相手もワインボトルを割ってないとすれば、それは第三者の仕業という事になる。
ではその第三者は、何故ワインボトルを割ったのか。答えは今の状況が如実に示していた。
ナズーリンもそれに気づいたらしい。苦い表情で、納得したように呟いた。

「どうやら、私達の出会いは……」
「仕組まれていたようね」
「ど、どういうこと?」

ナズーリンが自嘲気味の嘆息を漏らすと、咲夜もやれやれといったように肩を竦め、言葉を継いだ。
仕組まれた出会い――咲夜とナズーリン、リグルを引き合わせた第三者の狙いは、恐らく三人を戦わせる事。
そして、消耗した瞬間を突いて漁夫の利を得よう。そんな魂胆が見え透いてる。

「……提案があるんだけど、聞いてもらえないかな?」
「どうぞ」
「……我々を罠に嵌めようとした仕掛け人を探し出すまで、共闘しないかい?」
「え、ええー!?」
「……しっ、声が大きい。恐らく仕掛け人は、こっちを監視しているんだから」

突然、ナズーリンが武器を下ろし、声を抑えて提案を申し出てきた。予想外だったのかリグルが驚き、ナズーリンに叱咤された。
それを聞いて、再び咲夜は香霖堂の壁と割れたワインボトルを見る。
そのどちらにも、時間差や遠隔操作でワインボトルを壊す道具やトリックの痕跡は一切見られない。
とすれば、ワインボトルは直接壁に叩き付けられた事になる。
割れた音が聞こえたのはつい先程だから、第三者の仕掛け人とやらは、まだそう遠くに逃げていないだろう。
それに、現在地は魔法の森の窪みに面した香霖堂の裏手である。ここを目視で監視できる場所は限定される。
咲夜は、ナズーリンとリグルの表情を交互に伺いながら慎重に答える。

948 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:38:40 ID:zwM1B4VA0
「魅力的な提案だけど、このゲームで見ず知らずの他人をあっさり信用できるものかしら」
「……だろうね。でも、だからといって誰かの思惑通りに戦うのかい?」
「私とあんたは一応面識あるんじゃ……」

リグルの突っ込みをいなし、咲夜は考える。自分も誰かが漁夫の利を得ようと仕組んだ戦いに乗り気にはなれない。
しかし、このゲームに参加者同士での反則はないのである。共闘すると見せかけて、寝首を掻かれる事もありえる。
最悪、用済みになれば後ろからばっさりと殺される可能性だってあるのだ。
バトルロワイヤルで他人を信用する事は、難しい。

咲夜は悩む。このまま仕組まれた戦いを実行するか、それとも仕組んだ第三者を討つか。
提案を拒否し、尚且つ二人と戦わないという手もある。果たして、咲夜の決断は――。





目論見通り、咲夜とナズーリンとリグルの三人を香霖堂の裏手で鉢合わせる事に成功した。
数的には不利だが、咲夜も音に聞こえた実力者であるし、二人を同時に相手しても引けは取らないだろう。
そして戦った結果、どちらが勝っても良い。消耗した所を急襲して、オーブと武器を獲得する。その算段だった。
卑怯とは思うが、そもそも参加者全員を実力で倒す事など至難の業。勝ち残る為と椛は己に言い聞かせた。

「あれ、戦いが始まらない?」

しかし、椛は今焦燥に駆られていた。三人が戦闘態勢を取って対峙したまま、動かないのだ。
お互いに出方を伺っているのかと思っていたが、突然ナズーリンが武器を下げた。

――何が起きている?

椛は魔法の森の茂みに隠れ、離れた位置からその高い視力を以って三人の動静を伺っている。
だがそれ故に、三人の会話のやり取りが聞こえず、今一状況が不明瞭なのだ。
こうなれば、危険を覚悟で接近して、三人の状況を確かめるべきか。それとも……。

「う〜ん、どうしよう……」

949 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:39:25 ID:zwM1B4VA0
【D-4・香霖堂の裏手・朝】
【十六夜咲夜】
[状態]:疲労(極小)
残り体力( 95/100)
[装備]:アイスピック、ゴルフクラブ、ポケット八卦路、マイナスドライバー×2、プラスドライバー×2
[道具]:オーブ×1 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:未定
1:さて、提案に乗るべきかしら……それとも……。
2:お嬢様たちとは……どうしようかしら。


【D-4・香霖堂の裏手・朝】
【ナズーリン】
[状態]:瘴気の影響(小)
残り体力( 90/100)
[装備]:ジョウビョウ
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:坂神奈子に、迷惑をかけた全ての住人、虫に対しての謝罪をさせる。
1:提案を受け入れてもらえるだろうか……。
2:舐めた真似してくれたもんだよ。この状況の仕掛け人は痛い目に遭わせないと。
3:昆虫を探す。


【D-4・香霖堂の裏手・朝】
【リグル・ナイトバグ】
[状態]:瘴気の影響(小)
残り体力( 90/100)
[装備]:鬼の瓢箪
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:坂神奈子に、迷惑をかけた全ての住人、虫に対しての謝罪をさせる。
1:え、なに、どゆこと?
2:ナズーリンに昆虫を探してもらう。
3:昆虫を駆使して勝ち上がる。


【D-4・魔法の森・朝】
【犬走椛】
[状態]:瘴気の影響(極小)
残り体力( 95/100)
[装備]:なし
[道具]:オーブ×2 支給品一式
[思考・状況]
基本方針:ゲームに勝ち残る。
1:三人(咲夜、ナズーリン、リグル)の状況が今一わからない……危険覚悟で近づくべき? それとも?
2:三人を戦わせて、漁夫の利を得たい。

※千里先まで見通す程度の能力は制限されています。
 喩えて言うなら、マサイ族並の視力ぐらいになっています(つまり常人よりはいいです)。
※今は飲料水で濡らした袖を口元に宛がってるので、瘴気の影響は少し抑え目です。


【武器・道具解説】
「ゴルフクラブ」
香霖堂の前で野晒しになっていたゴルフクラブ。チタン製で軽くて丈夫。

「マイナスドライバー」
香霖堂で調達した手頃なサイズのマイナスドライバー。

「プラスドライバー」
香霖堂で調達した手頃なサイズのプラスドライバー。

「ポケット八卦路」
霧雨魔理沙のミニ八卦路の劣化品。名前の通りポケットサイズ。エネルギーがなくなるまで低出力レーザーを撃てる。
レーザーは拳銃の弾丸より早いが、低出力なので一発くらいでは火傷が精々。人間を倒すには何度も撃ち込む必要がある。
また、ミニ八卦路と同じように火力を調節して暖房器具や火元に活用する事も可能。

「即席ヴィンテージワイン」
十六夜咲夜が短時間で醸成させたヴィンテージ物。椛にボトルを割られてしまった。

「鬼の瓢箪」
伊吹萃香の息吹瓢の劣化版。度数の高いお酒が見た目の容量以上に蓄えられているが、有限である。

950 ◆Ii/3o0rEtg:2012/02/14(火) 20:39:57 ID:zwM1B4VA0
以上です。タイトルは『仕組まれた出会い』。

951名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 20:39:58 ID:jh6Acc/o0
WiKiは興味を持った人とかまとめて読む時に重宝するし、作品の保存の意味でもある方がいいから消さないでほしい
それに企画の乱立だろうがなんだろうがここが完結まで行くか途中で消えるか現時点で議論するのもどうかと思うぞ

952名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 20:45:33 ID:jh6Acc/o0
あ、投下来てたのか
議論と投下を一つのスレでやるのはむずいなあ
投下用の本スレと議論スレは別々に存在するならいいんだが…

953 ◆wcZeL85Wks:2012/02/14(火) 21:00:45 ID:053vE61k0
>>950
投下乙
投下に割り込んでしまい申し訳ない。

これは続きが気になるなー。
三人で共闘して椛を剥いでも分け前が微妙なのが難しい。
咲夜は装備と能力が強力で、ナズリグルも数の利があるから上手いこと釣り合ってる。

954名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 21:32:51 ID:jh6Acc/o0
読み終えたので感想を

でも言いたい事は既に上で言われてるなあ
単純に協力して…になるかどうか…
椛もどう動くかなあ…
俺も続きが気になる

955名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 21:47:24 ID:AhSvd09E0
投下乙
リグナズ組はすっかりナズーリンがリードするようになったなw


ところで>>952見て思ったんだが、
企画スレと投下・議論用スレ分けたらどうだろう
企画スレである程度いけそうになったら投下・議論用スレ立て陳情みたいな流れ。
仮の話だけど2つ以上の企画の議論を1つのスレでやるのは無理な気がする。

956名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 21:51:35 ID:UoG2ZC5k0
このスレだって割と特別に建てさせてもらっているということを忘れてはいけない

957名前が無い程度の能力:2012/02/14(火) 21:53:17 ID:053vE61k0
>>955
『東方聖杯戦争』みたいなタイトルの企画が来なければ、議論で過密状態に陥るなんてことはないと思うんだ
そして、そういう企画が来たら、管理人に許可を頂いて外部板を立てよう
流石に手に負えないさ

958名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 13:27:08 ID:NNwuxlxk0
WiKiを見てちらりと思った。人口密度を上げたいならばスレタイを、
『MMDドラマ化を目指してリレーSSを乱立するスレⅡ』にしたらどうだろう

色々なところの需要とマッチしてるし、ここも幸せになれると思うんだ

959名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 16:44:21 ID:5HUnPAqwO
ssのドラマ化は難しいと思うよ
ドラマ脚本のリレー企画をここでやりたいというなら分からんでもないが

960名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 17:21:30 ID:w2Tpmr8I0
動画脚本は一度だけやった事があるけど(手書き劇場の脚本)、SSとは基本的に別物だった

動画脚本の書体でSSを書くことをルールで定めた企画ならば、ここに持ち込んでも構わないけど
でも動画脚本に需要なんてあるかな…

961名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 17:43:11 ID:9VlvIJ7c0
投下乙です
そのまま戦闘か……と思ったらそこは咲夜さんにナズか。いい展開だ
うーんこれは続きが気になるな。色々と繋げられそうなだけに期待してしまう

スレは基本的に一つでいいと思う。企画系スレでわざわざ二つ用意するってのはあんま聞かないし、一つでもうまくやってけば問題なく動くと思うし
スレタイも動画系とは全然別物だし、その名前は微妙かな。基本は今のままの「東方リレーSS企画スレ」でいいと思う

962名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 18:52:56 ID:w2Tpmr8I0
他にいいテンプレ案がこなければ、こんなのどうだろう

-----------------------------------------------------------------
スレタイ案:【新企画案】東方リレーSS企画スレⅡ【歓迎】

>>1のテンプレ案:以下

ようこそ、泣く子も黙る東方リレーSS企画スレへ
みんなでリレーSS企画をやろうぜ

Q.リレーSS企画とは?
A.WiKiを活用して、複数の書き手でSSの執筆を行うこと
Q.一見さんはお断りな感じ?
A.本音を言えば、超大歓迎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.新しい企画を持ち込みたい
A.簡単な紹介文を書いてください。立て逃げ上等
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  スレ内で議論してルールを作成する。→ 上手くいけば企画スタート
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.SSを投稿したい
A.気に入った企画の書き手ルールに従ってください。あとは愛で書く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q・読み専でいきたい
A.大歓迎。SSに感想をくれるとなお嬉しい。ただし批評は慎重に
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.SSを題材に三次創作したい
A.それが純文字媒体でなければ大歓迎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まとめWiKi
ttp://www18.atwiki.jp/touhourelayss/

963名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 19:23:25 ID:w2Tpmr8I0
ごめん、色々とズレてた。修正
------------------------------------------------------------------
スレタイ案:【新企画案】東方リレーSS企画スレⅡ【募集中】

>>1のテンプレ案:

ようこそ、泣く子も黙る東方リレーSS企画スレへ
多種多様なリレーSS企画を乱立させて、皆で盛り上がろう

――――――――――――――――――――――――――――-
Q.リレーSS企画とは?
A.WiKiを活用して、複数の書き手でSSの執筆を行うこと
Q.一見さんはお断りな感じ?
A.本音を言えば、大歓迎
――――――――――――――――――――――――――――-
Q.新しい企画を持ち込みたい
A.簡単な紹介文を書いてください。立て逃げ上等
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  スレ内で議論してルールを作成する。→ とりあえず企画スタート
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.SSを投稿したい
A.各企画の書き手ルールに従ってください。あとは愛で書く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.読み専でいきたい
A.大歓迎。SSに感想をくれるとなお嬉しい。ただし批評は慎重に
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↓↓↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Q.SSを題材に三次創作したい
A.それが純文字媒体でなければ無許可で行ってOK
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まとめWiKi
ttp://www18.atwiki.jp/touhourelayss/

964名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 19:27:10 ID:w2Tpmr8I0
申し訳ない。ツール使ってプレビューまで見たのに、書き込んだらズレてた
俺には無理みたいだ。スレ汚しスマン

965名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 20:01:09 ID:2..bVqwg0
どこがズレてるかよく分からんが
とりあえずテンプレとしてはいいんでないか

966 ◆wcZeL85Wks:2012/02/15(水) 20:24:42 ID:w2Tpmr8I0
うい、では反対がなければテンプレということで。
もし私が次スレを立てるのであれば、傍線の長さの手直しをします

あと汎用WiKiの運営には最低限のルールが必要で、それの議論をここでしておきたい
一応、この駄文が仮案なんだけど……どうだろう
-----------------------------------------------------------------------------
【企画の区分について】


すべての企画は大企画、中企画、小企画に区分される
大企画:専用のWiKiを用意する。そちらにデータベースを作成する
中企画:本WiKiにデータベースを作成する
小企画:本WiKiに紹介文のみを載せる。どこにもデータベースを作成しない


【企画の持ち込みについて】


大企画以外の企画案は、SSを投下するぐらいのつもりで気軽に持ち込んでください。立て逃げ上等
既存の企画と、趣旨の被る企画の持ち込みは難しい
既存の企画の続編は、元の企画と折り合いをつけて開催する
企画の規模に応じて、企画主は以下のものを用意しなければならない


■大企画


必須:覚悟。専用WiKi(@WiKi推奨)。企画名。本WiKiに掲載する紹介文。連結したい外部コミュがある場合は、そちらの紹介(2chパロロワ辞典など)
推奨:大まかなルール案


■中企画


必須:企画名。本WiKiに掲載する紹介文。
推奨:大まかなルール案


■小企画


必須:企画名。本WiKiに掲載する紹介文。希望する開催期間(最大二カ月)
推奨:予想される最終話までの話数。大まかなルール案

967 ◆wcZeL85Wks:2012/02/15(水) 20:26:17 ID:w2Tpmr8I0
上が『企画案ルール』で、こちらが『基本ルール』です

【議論について】


加熱した議論は、外部板か議論スレに移す
投票等は外部板で行う


【書き手について】


投稿用のトリップは複数の企画を通じて同じモノを使用する


【ルール作成について】


書き手ルールと、その他のルールを必ず分けて作成する
ルール作成に際し、東方リレーSS企画スレにある既存の企画のルールを継承したい場合、書き手ルールに関しては無許可で継承していよい


【著作権について】


東方リレーSS企画スレに投稿されたSSを題材にした三次創作は、SSなどの文字媒体でなければ無断で行って構わない
改変も自由。ただし、創作品の発表後に本スレへ一言ご報告を頂けると嬉しい


【小企画について】


データベースを作成しない企画は、開催期間を二か月以内に限定する
ただし、企画がしっかり回っている内は、一か月ごとに延長可能

968名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 22:22:22 ID:5HUnPAqwO
いいとも悪いともいえない
前列がないから、実際に回してみるまで是非をつけられん
ルールは保留にして、純粋なデータベースにしないか

969名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 22:40:57 ID:K3UQMLyE0
これはこれで悪くないと思うが

970 ◆wcZeL85Wks:2012/02/15(水) 22:55:50 ID:w2Tpmr8I0
WiKiの方に、ルールなしでWiKiを回すときに最低限必要な説明書きを掲載してみた

【本WiKiの編集方針】という奴。
ただし、こちらを採用しても、企画案ルールはガイドラインに移設する必要があるかも

971名前が無い程度の能力:2012/02/15(水) 23:59:54 ID:GysfHhhE0
次スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1329315732/

972名前が無い程度の能力:2012/02/16(木) 00:02:20 ID:bBi39zGI0
待った。いや待って。管理人に問い合わせたから、返答を受けてから動こう
あと、これ以上は議論スレでお願いします

973名前が無い程度の能力:2012/02/16(木) 14:55:06 ID:J8UoPBmIO
ああ、今回は認めてもらえたのね。乙。
前から薄々思ってたが、どうも◆wcZeL85Wks氏は、切羽詰まるとテンパったり、隙が出来たりうっかりやったりが多い印象受けるな。
自分で、気持ちや状況にゆとりが無いなと思ったら、遠慮せずに他のスレ住人に頼みな。
WIKI編集もスレ立ても、他にできる人いるんだから。まあWIKIの一部の機能は管理人権限無いと無理だけど。

>>950
投下乙。また、どう転ぶかわからないところで締めたね。
ここで上手く立ち回らないと、椛はフルボッコになりそうだな……

974 ◆wcZeL85Wks:2012/02/16(木) 17:00:14 ID:nTaCJ3V.0
>>973
色々と申し訳ない。それと温かい言葉をありがとう
俺の気性はどうもそんな感じです

いま支度がてら一旦自宅に戻ったところで、これから研究室に缶詰されます
しばらくネットに接続できないので、そこで頭を冷やして反省します
企画の方をお願いします

975名前が無い程度の能力:2012/02/16(木) 22:37:21 ID:po1eZlYw0
ドンマイ
この企画が好きな人間もいるんだしそれほど悪い状況じゃないと思うぞ

976 ◆viD.isZRH2:2012/02/18(土) 00:03:49 ID:YqTitfQc0
>>950
投下乙です
流石ナズーリン、交渉に持ち込んだか。
でもまだ状況はどう転ぶか分からないなぁ・・・


それでとりあえず
霧雨魔理沙、東風谷早苗、二ッ岩マミゾウ、水橋パルスィ、多々良小傘
で予約します・・・が、また例によって既に書いてたり(

推敲はしなおしますが、投下する場合もう次スレのほうが良いんでしょうか

977名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 00:56:54 ID:FmlRUXYw0
個人的にはここを埋めて次に行きたいところだけど、セオリーじゃどうなんだろう?

978名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 11:46:59 ID:TFi5bDww0
早く次スレに移行したいところだけど、どうなんだろう
スレのスピードが早いというわけでもないし、埋めの体制に入っちゃってもいいかもね

979名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 16:47:52 ID:Igx0Om8g0
ここのルールはよく判らんが書き手が投下するのなら次スレ立てていいと思うぞ

980名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 18:29:45 ID:WhkGBZ0M0
ああいや、次スレはもう立ってるよ。
まあそうだね、埋めちゃったほうが投下はしやすいかも知れない。
何か意見ある人は、埋めついでに遠慮なくどうぞってことでどうだろうか。
もちろん、先に埋まっちゃっても、次スレに意見書き込んでもいいんだけど。

981名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 18:38:21 ID:FmlRUXYw0
ちなみに次スレはこちら
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1329367780/

それなら埋めついでに聞きたいんだけど、うどんげっしょーは公式扱いでいいのかな?
そうなると依姫とてゐには面識があることになるんだけど

982名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 19:08:15 ID:R1EXid5g0
確か神主はキャラ指定はしてたはずだから、面識があるのは確実のはず
案外「地上のものとはなれ合わない」の中に入ってたりするかもね。落とし穴の恨みでw

983名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 19:51:52 ID:WhkGBZ0M0
まあ、一応は輝夜のペットなわけだし、永琳の顔を立てて気を使う可能性も無くは無いかも知れない。
どっちにしろ、書き手の裁量で判断していい部分だろうね。

984名前が無い程度の能力:2012/02/18(土) 22:03:12 ID:HexNYntQ0
うどんげっしょーは、神主曰く、絵師のあらたさんに丸投げなんで
公式二次漫画って扱いだと思うよ

985名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 06:35:05 ID:aaXCN.yE0
ume

986名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 12:35:46 ID:wig.DaAg0
>>984
登場キャラは神主が指定してるはず。少なくともキャラの面識に関しては信用できるかな

うどんげっしょーって対人地雷が登場してたよな……

987名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 13:57:15 ID:WRTHCw620
>>986
おや、そうだったんですか?

神主のブログでは
>割とフリーダムな感じでネタも作家さんにお願いしてあります。
とあったので、キャラ指定とかしていないと思ったのですが……

当時のあらたさんのブログは読んでいなかったので、
キャラ指定があった等の事が書かれていたのでしょうか?

988名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 17:35:36 ID:FV7ibHHs0
>>941
そこら辺の設定選択はSS作家が自分で決めていいと思う

989名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 21:48:24 ID:R.3URWSk0
そうだね、設定を採用するかどうかは書き手次第かな
個人的には面識だけでもあったほうが因縁とか生まれるし、面白くなると思うけど

990名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 23:55:36 ID:aaXCN.yE0
面識が無くても、兎には思うところもあるかもしれない、と
テキトーなことを言いつつ梅。

991名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 00:10:20 ID:o2gBpvH20
とりあえず、依姫自身にも面識があるのは霊夢・魔理沙・咲夜・レミリアだね
妖夢は忍び込んでいた一月間依姫の姿を見てるんだな
てゐはうどんげっしょーなら面識があり、
そうでなくても輝夜・永琳・鈴仙あたりから聞いている可能性もあるね

ああ、依姫出るのだったら鈴仙に投票しとけば良かったと今更ながら後悔しきり

992名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 00:18:39 ID:83PXtJQA0
細かいことだけど…うどんげっしょーを考慮しない場合、鈴仙からてゐの情報を聞くことはできないのでは?
それともどっか見落としがあるかな

993名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 00:26:16 ID:D7tFmaq20
>>992
原作じゃなくて、このバトロワの話の流れ的に、
たぶん依姫は、幻想郷に降りてからバトロワごっこのことを知って、それから永琳の勧めで参加した、みたいな経緯があるはず。

994名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 00:31:44 ID:83PXtJQA0
>>993
ああ、なるほど、それなら辻褄が合うね

995名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 00:42:13 ID:o2gBpvH20
>>992
原作準拠で辻褄あわせると
レイセンとてゐは直接出会って、月の使者だと分かってるから
その事で鈴仙をつついて月のことを聞き出したとか、
そんな感じでいけるだろうねと言う事で
原作そのものに描写は無かったりします

紛らわしい書き方してごめん

996名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 01:58:05 ID:D4BEqZ6.0
原作準拠は、あくまでカプと最強オリキャラを封じるための縛りだから、
あまり難しく考えなくていいと思うんだ。詳しくは議論参照

997名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 02:32:55 ID:XVDNqwTo0
ごめん、いま見返したそういう議論はなかった…
前スレだったかな

998名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 02:56:45 ID:XVDNqwTo0
申し訳ない。ツールに頼らず普通に検索したら出てきた
>>71でルールを追加して、すこし議論があったみたい

主にカップリングを制限するためのルールで、他にはEXルーミアのようなものを制限するらしい
バカルテットぐらいのオリ設定はその場の雰囲気で認めていこうとのこと
あまり難しく考えなくていいかも

999名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 19:23:49 ID:DwfKjgxY0
次スレに投下が来たので埋めた方がいいかな

1000名前が無い程度の能力:2012/02/20(月) 20:24:28 ID:7bljM5uE0
1000

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