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お前はいつも微笑んで
-
シリアスなリヴァアニです
リヴァアニなんぞ!という方は御退出を
それでもOKな方はどうぞ
-
リヴァイ「……おい、女型の巨人、早くそこから出ろよ」
もちろん、返答はこなくて。
地下牢の中にただ低い声だけが響いていた…………でも、私には聞こえる
"ごめんなさい、貴方の仲間を私の勝手な事情で殺してしまって"
……そう、伝えたいのに言葉は出ない
リヴァイ「……おい、お前が水晶に閉じこんでる理由はもう、無いだろ?」
そうだね、ライナーもベルトルトも捕まって、情報を開示した今、私が閉じ籠る理由はない
ライナーもベルトルトも仲間と一緒に今じゃ外の世界だって、エレンが言ってたから。
でも、出られない。出たいと願うことは数多くあるのに、出られない
いつしかそれが、私への償いだと思い始めるようになった…
-
リヴァイ「……お前、どうして微笑んでいるんだ?」
微笑んでる?
リヴァイ「……なぁ、答えろよ」
一つ、心当たりがある
昔、ライナーに言われた
"お前、微笑むように泣くのな"
と。
だから……多分、今私は泣きたいんだと思うよ
リヴァイ「お前の父親に会ったぞ」
え?
リヴァイ「すまない、と泣いて謝っていた。罪は全て償う、と」
お父さん……なんで?
悪いのは私じゃん
なんでお父さんが……
-
ハンジ「……リヴァイ、またやってるの?」
リヴァイ「……悪いか」
ハンジ「……アニはこの1年ずっと出なかった、のに、まだ話しかけるの?」
リヴァイ「気がすむまで」
エレン「リヴァイ兵長、アニは……アニは、もう」
リヴァイ「わかっている。だが、俺は」
リヴァイ「コイツが出るまで待つ」
エレン「…………なぁ、アニ、もう、ライナーもベルトルトも許したよ」
エレン「それでも、出てこれないか?」
……私は。
そんな簡単に許されて良い人間じゃない
だから………
出たく、ない
パキ
ハンジ「!ヒビが!」
エレン「アニッ!」
リヴァイ(エレンの声でヒビが……)
出たく、ない
出たく………ない
出たく……
それ、本心?
-
違う
バキバキ
パリン
アニ ツー……
出れた……
この頬を伝う涙は罪悪感からで。
本当に……最悪
アニ「エレン……リヴァイ兵長……ごめんなさい、本当に。私は」
アニ「死で償う」
リヴァイ「馬鹿か」パシ
アニ「!?……どうして?私は貴方の仲間を殺した!それを死で償うのは当然でしょ………?」
リヴァイ「確かにお前は俺の仲間を殺した……それに変わりはない」
アニ「だからっ!」
エレン「でもアニもやむを得なかったんだろ?」
アニ「……」
エレン「事情はベルトルトから全て聞いた」
ハンジ「……ねぇアニ。君は生きて今まで犠牲になった人達の分、この世界を堪能するべきだよ!」
ハンジ「なんなら、案内するよ?」
アニ「そんなっ!ダメです!」
リヴァイ「お前は、もう、人間だ」
アニ「うっうぇっご、ごめんなさっ………」
ライナー「アニ!」
ベルトルト「大丈夫か!?」
アニ「ライナー…ベルトルト…」
-
クリスタ「アニッ?」
ユミル「おーい、目ぇ覚めたか?」
コニー「アニ……」
サシャ「おはようございます」
ジャン「お前なぁ」
ミカサ「……………アニ」
アルミン「信じられないよ…」
アニ「皆……ごめんなさい、ごめんなさいっ」グス
クリスタ「……そんなことより、早く来て!サシャとコニーのレストランが繁盛してて人手が足りないの!」
ユミル「おい……ボケッとしてねぇで来いよ」
アニ「うっ行っても……良いの?」
リヴァイ「…………行ってこい」
サシャ「いきますよー!」グイ
エレン「お、おい!何で俺までぇ!」
ハンジ「………………良いのかい?」
リヴァイ「俺は」
-
リヴァイ「俺は……アイツを憎んでいた」
リヴァイ「簡単に人を殺せたアイツを。だがな」
リヴァイ「ライナー……だったか?が、事情を話したとき、少し慈悲ができたんだ」
リヴァイ「自分を犠牲にしてまでってな」
リヴァイ「で、アイツに外の世界の話をしている内………」
ハンジ「愛が芽生えた、と?」
リヴァイ「………できれば、違う出会いが良かったのに」
-
アニ「ありがとうございました〜…………」
エレン「ア〜ニ」ピト
アニ「ニャッ!」
エレン「お、おい……ただのコーヒーだって」
アニ「ミルクは?」
エレン「たっぷりです、はい」
アニ「……ありがとう」
エレン「お前、なんであの一言で出てきたんだ?」
アニ「…………………ていうか、私もよくわからない」
アニ「私にずっとリヴァイ兵長が話しかけていたでしょ?外に出たときの話、外の世界の話、色々してくれた」
アニ「でも………私は思い出話をする兵長の優しい顔が大好きだった」
アニ「それで………好きに、なってしまった」
アニ「だから、出ることが怖かった……でも」
アニ「出なきゃ、変わらないと本気で思ったから」
エレン「…………そうか」
ミカサ「アニ、アニは優しい。ので、それを生かして生きて。」
アニ「…………分かった」
アニ「私は、みんなと、生きるよ」
-
ー何十年後 転生ー
ガヤガヤ
アニ「うわぁ……相変わらず人が多いね、町は」
ミーナ「しょうがないって!明日からは学校だから、髪留めとか買わない?」
アニ「ま、別に良いけど?(凄い欲しい)」
ミーナ「素直じゃないな、もう」
アニ「あ、あのお店……」ドン
アニ「あっごめんなさ……」
リヴァイ「大丈夫か?」
アニ「!」
リヴァイ「!」
何処かであ会ったこと、無いかな…
なんだろう、胸が苦しい
-
可愛い
支援
-
アニ「あっす、すみません///」
ミーナ「あーもー、すいません!」
エレン「リヴァイ先輩!」
ミーナ「あれっ?エレン、どうしたの?」
エレン「アッアニ///と、ミーナか」
ミーナ「何だよその反応」
リヴァイ「知り合いか?」
エレン「はい!ていうか、先輩と同じ中学ですよ」
リヴァイ「……………そうか」
アニ(同じ中学………か)
ミーナ(あんらぁ?)ニヤリ
-
ミーナ「じゃ〜ね〜」
エレン「またなアニ!」
アニ「またね」
ミーナ「アニだけかよ」
リヴァイ「……………」
ー次の日ー
キース「え〜、2学期に入り……」
クリスタ「クラス一緒だったね!」
ユミル「あたりまえだろ〜?(校長の浮気写真まで撮って脅迫したからな)」
アニ「……ミカサ、一緒だね、よろしく」
ミカサ「え、それは宣戦布告?」
アニ「違うっ友達として……よろしく」
ミカサ「よろしく」
エレン「いや〜皆(特にアニ)一緒で良かったな!」
-
キース「一先ず今日は解散!」
ガラ
リヴァイ「エレン・イェーガーはいるか?」
アニ「!……///」
ミーナ「ウフフフフ」
リヴァイ「!」
エレン「先輩!どうしたんですか?」
リヴァイ「あ、あぁ……歴史の資料だ」
エレン「ありがとうございます!」
エーダレー
カッコイイネー
リヴァイサマ~///
アニ「!?」
ミーナ「競争率↑」
クリスタ「かっこいい…」
ライベルアルユミ「!?」
-
リヴァイ「お前、アニとか言ったな」
アニ「はいっ///」
リヴァイ「何処かで会ったことないか?」
アニ「!」
アニ「私もそう思ってました」
アルミン「あら?あらららら?」
ユミル「おおっ!アルミンさんよぉ、恋の行方を見ることが出来るな!」
アルミン「ユ、ユミル……胃薬を!」
ジャン「マルコ……訳わからん」
マルコ「僕もだから」
アニ「あっ///じゃ、失礼します」
ミーナ「まままま待ってよアニ!」
エレン「…………」ムス
リヴァイ「何処だろう………」
モブ女「なんか気にくわないねぇ」
モブ女2「いじめちゃお」
モブ女達「そうよそうよ」
-
ー体育ー
キース「レオンハート、このボールを体育倉庫に置いてこい」
アニ「は、はぁ……」
モブ女達「………」ニヤ
アニ「よいしょ、と」
ガチャ
アニ「!?」
アニ「開かない……鍵が……」
アニ「誰かぁ……」
ベルトルト「エレンって本当にアニが好きだよねぇ」
エレン「なっ!何でそれを!」
アルミン「バレバレ」
ライナー「そういや、アニはどこ行った?」
コニー「見てねぇな」
マルコ「アニなら、さっき先生にボール運べって言われてたよ」
ジャン「あぁ、体育倉庫に行ってたぞ」
サシャ「大変です!」ドドドド
コニー「な、なんだよ?」
クリスタ「何処にもアニがいないのぉ」
ミカサ「体育倉庫にもいなかった」
エレン「は!?」
ユミル「ここにいたのかクリスタ!」
クリスタ「ねぇユミル、アニの居場所知らない?」
ユミル「ん?…………そういや」
エレン「ど、どこだっ?」
ユミル「落ち着けよ!場所はしらねぇがモブ女達が『アニを閉じ込めて』つってたぞ」
エレン「……行くぞ!」
一同「うん……!」
-
アニ「ミ、ミーナァァァ!」
シーン
ミーナ「リ、リヴァイ先輩っ!」
リヴァイ「どうした」
ミーナ「アニを見てないですか?」
リヴァイ「……どうかしたのか」
ミーナ「アニが消えたんです!」
リヴァイ「!?」
ミーナ「失礼しました」
リヴァイ「おい待て」タッタッタッ
ミーナ「何か心辺りが?」
リヴァイ「いや……俺も捜す」
ミーナ「!」
リヴァイ タッタッタッ
ミーナ「…びっくりした」
-
リヴァイ「おい、アニ!」
シーン
…パイ…センパイ
リヴァイ「アニッ?」ドカ
アニ「先輩っせんぱああああい!」ギュ
リヴァイ「!」
アニ「ハッ!せせせ先輩!扉蹴破っちゃダメでしょ!」
リヴァイ「あぁ?うるせぇ」ギュウ
アニ「あわわわわ///」
-
リヴァイ「俺がどれだけ心配したと思っているんだ」ギュウウウ
アニ「え……心配してくれてたの?」
リヴァイ「………………///」
アニ「へぇ……………///」
リヴァイ「と、とにかく、見つかって良かった」ギュウウウ
アニ「あは……どうも……」
エレン「アニッ!?」
リヴァアニ「!」パッ
エレン「よ、良かった!」ギュ
アニ「エエエエエエレン!」
ミカサ「女狐、削除」
アルミン「ややややめなよミカサ」
ミーナ「ひゃーほーう!」
エレン「………なぁアニ、俺、気づいたんだけど」
エレン「俺、アニがいないと生きていけないよ」
クリスタ「それってもはや///」
ユミル「プロポーズだぞ、おい」
エレン「俺と…………付き合ってくれ」
アニ「えぇ!?」チラ
リヴァイ「!……………ハァ」
アニ「え、あ、そうなんだ……」
エレン「で?もう待てないんだけど」ギュウウウ
アニ「あううう///」
エレン「アニ?」
アニ「い!」
サシャ「『い』って何ですか」
コニー「よう分からん」
マルコ「黙って!聞こえない!」
ジャン「お前も静かにして」
アニ「い、良いよ?」
エレン「ほ、本当か?や、やったあ!」
アニ「そんな期待しないでよ……」
エレン「あーキスしてぇ」
アニ「はっ、はあ!?///」
一同「」ゴクリ
-
アニ「いやいやいやいや、流れがちがぁう!」
ライベル「アニ……どうした」
アニ「ベル兄!」ギュ
ベルトルト「う、うわぁアニ!どうしたの?」
アニ「ちょいと隠れさせてよあんたデカいんだから!」
ベルトルト「」
エレン「ア〜ニ」
アニ「にゃっ!」
ギャーギャー
ワーワー
アニィ!
ヤメロッテミカサニヤレヨ!
ソウ。ワタシニスルベキ
ドウデモイイ!オレハアニトシタインダ
チガウイミニキコエルゾ ククク
ユ、ユミル……
ギャーギャー
ワーワー
ギャーワーギャーワーギャーワー
-
今日は時間がないのでこれだけで
誰も見てないですよね?
-
リヴァイ「……………」
その時、やはり俺は話しかけることなく
その場を離れることにした
-
「こんな想いをするのなら、いっそ出会いたくなかった」
「リヴァイ兵長、いつか会える日があったとして」
「違う出会い方をしましょう?」
アニ「ゆ……夢?」
エレン「アニ?授業で寝るなんて、初めてじゃないか?具合悪いのか?」
アニ「……何だろうね、切ない夢を見た」
エレン「え?」
ミーナ「………………」
-
ユミル「なぁミーナ。お前、気づいてるだろ?」
ミーナ「前世のこと、まだ思い出してないみたいね」
クリスタ「………エレンも思い出してないらしいね」
ミーナ「まぁ、前世なんか関係ないけどさ」
ユミル「アニが本当に愛しているのは」
クリスタ「リヴァイ先輩だってこと、だよね?」
サシャ「みなさん、食堂からメロンパン盗ってきました」
ミーユミクリ「コイツも思い出してない」
サシャ「?」
-
「どうして愛してしまったのか」
「どうして好きになったのか」
「俺は…………微笑んでいるお前を」
「泣いているんじゃないかと思って」
「………ただ、守りたかった」
リヴァイ「…………思い出した」
全てを。恨み、死、
そして叶わない恋を。
ふと、ペトラの顔を見る
ペトラは悲しそうに笑った
アイツは、前世で…………
それもアイツのせいなのに。
俺は…………………………
-
エレン「アニ………?何で泣くんだよ」
思い出してしまったから。
私のしてきたこと、全て。
………私、最低だ。
なのに、なのに…………
リヴァイ兵長に恋をするなんて、
バカか、私は。
あぁもう、最悪
ライナー、ベルトルト……
どうすればいいかな?
私は
今でも、リヴァイ兵長が好きみたい
-
ミーナ「アニ、思い出した?」
アニ「ミーナ、ごめ「馬鹿かてめぇ」
クリスタ「ユ、ユミル!」
ユミル「マジ馬鹿だな、てめぇ」
アニ「?」
ユミル「あたしらは皆に許されたからここにいんだよ」
ユミル「そもそも、前世みてぇな過ぎ去ったことに何の感情も湧かないね」
サシャ「昔のアニと今のアニは違いますから!」
アニ「!………………」コクリ
エレン「なんで笑いながら泣くんだよぉ、俺も今思い出したんだよぉ」
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エレン「で、だ。アニ。お前、俺より好きな奴、いるんじゃないのか」
ライナー「禁断の恋、いいじゃんか」
ベルトルト「アニ、今だ、今なら行けるよ!」
アニ「…………………」
ミカサ「私達は結局、貴女がいないと成り立たない」
アルミン「アニは優しいよね、今も昔も」
コニー「だよな!俺なんか命救われたぞ!」
ジャン「対人格闘も色々世話になったな」
マルコ「アニなら………いけるんじゃないかな?」
アニ「…………でも」
ミーナ「そら!」ドス
ミーナ「行ってきな!」
アニ「……ッ」グス
アニ「ありがとう」ニコ
-
ペトラ「………思い出したのなら、行かなくていいんですか?」
リヴァイ「何故それを」
ハンジ「私が教えてあげたの」
リヴァイ「………お前か」
ペトラ「行かなきゃ、可哀想ですよ?」
オルオ「幸せになってくれなきゃ」
エルド「困るんですよ」
グンタ「早く、時間も少ないので!」
エルヴィン「リヴァイ、」
ミケ「………………行け」
リヴァイ「ハァ、飲み物を買ってくる」
ハンジ「それだけでガチ走りする奴がいるかよ」
ペトラ「素直じゃないです、相変わらず」
-
足が異様に震えて、上手く走れない
リヴァイ兵長…………………………
下手な走りを続けて痛い程痛感する
罪悪感と愛情の反比例
それでも、思いだけは伝えたくて
その、一心で走って…………
見つけた
-
自分でも下手な嘘だとわかる。
でも今はそんなことどうでもよくて。
ただ………………
愛情と恨みがない混ぜになる
それが問題。
しかし、今のアニには何の罪もないのだから、関係はない
珍しくフォームを崩しながら走って見つけたのは
アニだった
-
アニ「あのっ!リ、リヴァイ先輩」
リヴァイ「……何だ」
アニ「私は、本当に最低で最悪な女で、皆に許してもらったのは奇跡で」
アニ「でも……………1つ、欲張って良いですか?」
リヴァイ「それには条件がある」
リヴァイ「俺には愛してる人がいる」
アニ「!」
リヴァイ「そいつに許可をとってほしい。俺が愛して良いか」
アニ「………………」
アニ「それはっ……だ、誰ですか」グス
リヴァイ「……お前だ」ギュ
アニ「!………ッ」
リヴァイ「どうなんだ?」
アニ「お、お願いしますぅぅっ!」ウェェェェェン
リヴァイ「お前はいつも……微笑みながら、泣いていたな」
リヴァイ「なぁ、アニ。泣きたいのなら…………」
アニ「お、おおなきしますぅぅ!」ウェェェェェン
リヴァイ「…………フッ」
-
本当は、皆で様子を見たかったけど
友人として、そこは控えておいた
まぁ、でも廊下で泣き声が聞こえたときはなんとなく分かった
アニは素直で優しい可愛い子だから。
脆くて傷付きやすい
ねぇ、リヴァイ先輩?
ウチのアニに悲しい思いさせたら……
分かってますよね?
まぁでも、お幸せにね!
ミーナ・カロライナ
追伸.冬にスキーっていう施設がストヘス区にできるそうなので皆で行きましょうね♪
-
これにて終わりです
次はエレアニを書こうかと。
では、またどこかで会えることを祈りながら
-
見たよ*
-
102さん………?
あぁ!ありがとうございました!
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