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音楽の散歩道♪六つ村には鎮守様
1メイズイ:2010/11/29(月) 19:02:50
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』をやってみたいと思います。
11月15日歌謡曲・演歌の作詞界の巨匠星野哲郎氏が心不全のため85歳で亡くなりました。
5月には吉岡治氏が76歳で他界しており、今年作詞界は2人の巨人を失ったことになります。
吉岡治氏の歌は女性の情念を歌った「艶歌」で、星野哲郎氏の歌は男性・女性を問わぬ
「援歌」(人生の応援歌)だと一般に言われています。
そこで今週から哀悼の気持ちを込めて、星野援歌をじっくり聴いてみたいと思います。

星野哲郎は1925年(大正14年)山口県大島郡の生まれです。
1946年清水高等商船学校を卒業して日魯漁業に入社、遠洋漁業の乗組員になっています。
しかし24歳のとき腎臓結核を患い下船して4年間の闘病生活を送ることになりました。
1953年雑誌「平凡」の懸賞に応募した歌詞が入選したのを機に作詞家の道を歩むことを決意。
当時の人気芸能雑誌「平凡」や「明星」は、しばしば歌詞の募集をしていたようです。
作詞家デビュー曲は入選作の「チャイナの波止場」(コロムビア・ローズ、若山彰)(1953)ですが
残念ながらYOU TUBEには収録されていませんでした。

その後、石本美由起に師事して作詞を本格的に学び、縁あって作曲家・船村徹と友誼を結び
歌詞募集に応募した詩が当時の人気歌手の美空ひばりや鈴木三重子に歌われています。
1958年日本コロムビアと専属契約を結び本格的作詞家活動を開始することになりました。
入社第1作「思い出さんこんにちは」は作曲が巨匠古賀政男、歌は20歳の人気歌手島倉千代子
という幸運にも恵まれて、早々にヒットして作詞者として順調なスタートを切りました。
1959年にはセクシーな「黄色いさくらんぼ」の爆発的ヒットで作詞家としての地位を固めました。
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鈴木三重子 - むすめ巡礼(1955)
http://www.youtube.com/watch?v=lQeDJPScWok
美空ひばり - 浜っ子マドロス(1957)
横浜開港100年祭歌詞募集1位入選作品。この時の審査員が作曲家・船村徹でした。
http://www.youtube.com/watch?v=wzZbF4eVQWs
島倉千代子 - 思い出さん今日は(1958)
http://www.youtube.com/watch?v=LfHbvH4qrMY
スリーキャッツ - 黄色いさくらんぼ(1959)
http://www.youtube.com/watch?v=gsCAg6Yx40k
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2メイズイ:2010/11/30(火) 19:03:03
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
星野哲郎といえば作曲は船村徹とのコンビが有名ですが、畠山みどりの
この初期の3曲はすべて市川昭介の作曲なのです。
ちなみに畠山みどりと北島三郎はデビューは同じ1962年です。
北島三郎は圧倒的に星野哲郎・船村徹コンビの歌が多いので有名です。
織井茂子は伝説的ドラマ「君の名は」の主題歌を歌った人気歌手です。
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畠山みどり - 恋は神代の昔から(1962)
http://www.youtube.com/watch?v=HZInlpwtnc0
畠山みどり - 出世街道(1962)
http://www.youtube.com/watch?v=1mM92XTBlqQ
畠山みどり - 人生街道(1963)
http://www.youtube.com/watch?v=zprc9_T26xw
織井茂子 - 夜がわらっている(1958)  船村徹作曲
http://www.youtube.com/watch?v=cS7j8w3_M_g
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3メイズイ:2010/12/01(水) 19:07:30
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
下の5曲で「函館の女」以外はすべて船村徹の作曲です。
星野と船村の関係は、1957年横浜開港100祭のイベントで記念の歌の歌詞募集があり
星野は「浜っ子マドロス」で1位になったのですが、その時の審査員が船村だったことに始まります。
当時船村は春日八郎や三橋美智也のヒット曲を連発する新進気鋭の作曲家でした。
船村は星野の才能を高く評価して、上京してプロの作詞家にになることを勧め、以来星野・船村の
名コンビが誕生しました。年齢的には星野1925年生れ、船村1932年生れです。
星野と北島三郎の関係は、北島が船村の愛弟子だったことから始まったようです。
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北島三郎 - ブンガチャ節(1962) 
北島のデビュー曲ですが、猥褻とみなされ1週間で放送禁止になりました。
http://www.youtube.com/watch?v=UQU5isver8g
北島三郎 - なみだ船(1962)
上記のため慌てて発売したセカンド・シングルですが、出世作となりました。
http://www.youtube.com/watch?v=7oYpBRddlJE
北島三郎 - 函館の女(1965) 作曲島津伸男
http://www.youtube.com/watch?v=WXnYr8y0Fc8
北島三郎 - 風雪流れ旅(1980)
http://www.youtube.com/watch?v=exPExCaSymY
北島三郎 - 北の大地(1991) 
http://www.youtube.com/watch?v=gtlHRrIVJPU
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4メイズイ:2010/12/02(木) 19:18:58
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
「函館の女」から続く「○○の女」シリーズの作曲は船村徹ではなくすべて島津伸男です。
島津伸男のプロフィールを調べたのですが ”検索下手”のせいかよく分かりませんでした。^_^;
これは一種のご当地ソングなので、水森かおりと聞き比べるのも面白いかも知れません。
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北島三郎 - 博多の女(1967) 
http://www.youtube.com/watch?v=yTNDS-2Zfhk
神野美伽・北島三郎・坂本冬美 - 薩摩の女(1968)
http://www.youtube.com/watch?v=wsinjEp3Ui0
北島三郎 - 尾道の女(1968)
http://www.youtube.com/watch?v=7F3b__RfUAU
北島三郎 - 加賀の女 (1969)
http://www.youtube.com/watch?v=R97fOWFi-54
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5メイズイ:2010/12/03(金) 18:33:07
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
「箱根のおんな」「山」「谷」は北島三郎自身(ペンネーム原譲二)の作曲です。
北島は作曲も作詞も手掛けていて、作詞作曲原譲二の曲も少なくありません。
まさに演歌界のシンガーソングライターです。
80年代後半頃から演歌歌手が自ら作詞作曲する例が増えたような気がします。
五木ひろし(ペンネーム同名)や藤あや子(小野彩)なんかもそうです。
印税を独り占めできるとは羨ましい限りです。(爆)
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北島三郎 - 兄弟仁義(1965) 作曲北原じゅん
http://www.youtube.com/watch?v=GTXJLu-iC4g
北島三郎 - 箱根のおんな(1985) ★カラオケ
http://www.youtube.com/watch?v=rQRmBlxR8HQ
北島三郎 - 山(1990)
http://www.youtube.com/watch?v=-W4FSGbUgpY
北島三郎 - 谷(1995)
http://www.youtube.com/watch?v=rs9FMoCR3Yw
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6メイズイ:2010/12/04(土) 18:21:04
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
星野哲郎の死亡時、テレビのインタビューを最も多く受けていたのは水前寺清子でした。
星野と水前寺の深い師弟関係は、市川昭介(2006没)と都はるみのそれを髣髴させます。
ちなみに1964年、水前寺のデビュー曲「涙を抱いた渡り鳥」と、都はるみの出世作(3曲目)
「アンコ椿は恋の花」を作詞・作曲したのは、2曲とも星野・市川のコンビでした。
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都はるみ - アンコ椿は恋の花(1964)
http://www.youtube.com/watch?v=bgfngz8V3_s
水前寺清子 - 涙を抱いた渡り鳥(1964)
http://www.youtube.com/watch?v=EXXyNQjeGV4
水前寺清子 - いっぽんどっこの歌(1966)
http://www.youtube.com/watch?v=Hw9PgBbsVGM
水前寺清子 - どうどうどっこの唄(1967)
http://www.youtube.com/watch?v=PSY432Vj8dY
水前寺清子 - いつでも君は(1967)
テレビドラマの主題歌で、1968年第1回日本作詞大賞受賞曲です。
一瞬、高橋真梨子かと思いました。(爆)
http://www.youtube.com/watch?v=QxAduDAkQ6g
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7メイズイ:2010/12/06(月) 10:54:48
お詫び
身内に不幸がありまして、勝手ながら
投稿はしばらくお休みさせていただきます。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m

8メイズイ:2010/12/09(木) 16:08:41
こんにちは。一段落しましたので、また投稿させていただきます。

今日のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
星野の葬儀で弔辞を読んだの3人で、うち2人は船村徹と水前寺清子でした。
北島三郎ではなかったのは、北島はもともと船村徹の愛弟子だったからでしょう。
水前寺清子の愛称「チータ」の名付け親は星野哲郎です。
本名の林田民子から「ちっちゃな民子」→「チータ」となったそうです。
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水前寺清子 - 三百六十五歩のマーチ(1968)
訃報と共に星野の代表曲としてこの曲が最も多く取り上げられていました。
http://www.youtube.com/watch?v=ELwWJH5iFyc
水前寺清子 - 艶歌(1968)
五木寛之原作、渡哲也主演の映画の主題歌ですが、歌詞は五木寛之かと
思っていましたが星野哲郎でした。
http://www.youtube.com/watch?v=lqqnHirWVEw
水前寺清子 - おしてもだめならひいてみな(1968) 
http://www.youtube.com/watch?v=aWc0Ct1vqpY
水前寺清子 - 真実一路のマーチ(1969)
http://www.youtube.com/watch?v=WSJpsBBslJU
水前寺清子 - だめでもともと音頭(2003)
http://www.youtube.com/watch?v=EX1oQJ0zAl0
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9メイズイ:2010/12/10(金) 18:10:36
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
星野・船村コンビはあまりにも有名ですが、星野哲郎・遠藤実のコンビの作品も
少なくありません。下の「蟹工船」もそうです。
星野・遠藤コンビの作品の多い歌手は「雪椿」の小林幸子ではないでしょうか。
村田英雄の大ヒット曲「王将」は作曲が船村徹なので、歌詞は星野哲郎だと
ずっと思っていましたが、実は西条八十でした。
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村田英雄 - 蟹工船(1959) 作曲遠藤実
http://www.youtube.com/watch?v=3yoE5ZnVPXo
村田英雄 - 柔道一代(1963)
http://www.youtube.com/watch?v=x8bSVD-Yq5o
村田英雄 - 白鷺の城(1965) 
http://www.youtube.com/watch?v=Pg0lyIrWqSI
渡哲也 - 純愛のブルース(1965)
「みちづれ」「くちなしの花」など渡哲也の歌は遠藤実作曲が多いのですが
これは叶弦大作曲でした。叶弦大も星野とコンビの多い作曲家です。
http://www.youtube.com/watch?v=D9KmpQVaM5w
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10メイズイ:2010/12/11(土) 18:36:34
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
昨夜すこし触れましたが、今夜の4曲はすべて叶弦大の作曲です。
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小林旭 - 自動車ショー歌(1964)
画面の下部に「作詞水島哲」となっていますが間違いで、星野哲郎作詞です。
この曲は発売当初はNHKはもちろん民放も放送禁止でした。
民放が問題にしたのは1番の歌詞「ここらで一発シトロエン」が卑猥だということでした。
そこで「ここらで止めてもいいコロナ」に歌詞を変更して再発売しています。
NHKは歌詞を変更しても、具体的商品名があるので長らく放送禁止でした。
時代は変わって最近は放送解禁ですが、さすがに歌詞のテロップは付けないそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=eeyjzIiuml0
以下は酒場の女性の遍歴を歌った連作です。
星野は先輩の石本美由起や船村徹としばしば銀座に繰り出して、そこで作詞のヒントを
得ることが多かった。ひらめきをコースターなどにメモ書きして持ち帰り、夫人が清書して
それを見ながら星野は歌詞を練り上げたそうです。
小林旭 - 昔の名前で出ています(1975)
http://www.youtube.com/watch?v=D_VGElZNMOQ
小林旭 - もう一度一から出なおします(1977)
http://www.youtube.com/watch?v=jahil2gyx1A
小林旭 - 私の名前が変わります(1978)
http://www.youtube.com/watch?v=NabvJS61PTg
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11メイズイ:2010/12/12(日) 18:31:30
今夜のメロディー♪
今週は『作詞家・星野哲郎特集』です。
いわゆる「御三家」の主な作詞者は、佐伯孝夫(橋幸夫)、丘灯至夫(舟木一夫)、水島哲(西郷輝彦)
と記憶していたので、西郷輝彦が星野作品をいっぱい歌っているのを知ってびっくりしました。
60年代の星野は演歌だけでなくアイドル歌手の青春歌謡も数多く手掛けています。
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西郷輝彦 - 初恋によろしく(1966)
http://www.youtube.com/watch?v=_pxl-1mCmUs
西郷輝彦 - 僕だけの君(1966)
http://www.youtube.com/watch?v=tYWlHL1GSvg
西郷輝彦 - 始めからもういちど(1965)
http://www.youtube.com/watch?v=5b_7Jat0bco
西郷輝彦 - 君らしく 僕らしく(1967)
http://www.youtube.com/watch?v=_k7vbeErLtM
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遅々として60年代から前に進みませんが、良い歌が一杯あるのだから仕方がありません。^_^;

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