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【ss】歩夢かのん「地上最強」千歌「アイスクリームトーナメント?」
-
千歌「なに?AiScReamちゃん、またイベントやるの?」
千歌「な〜んかスゴい流行ってるもんねッ!」ヘン
曜(スネてる)
梨子(スネてる)
善子(スネてるわァ…)
鞠莉「3人での演武の関連動画が全世界で160億回突破って…」
花丸「未来ずら〜」
千歌「で?今度はトーナメント?3人だけで?」ケッ
千歌「ま、せいぜいがんばって!がんばルビィして!歩夢ちゃん四季ちゃんなんかに負けて、先輩としてナメられないようにね!」
ルビィ「ち、千歌ちゃん……」
-
ダイヤ「ブッブーーーーー!!!」
千歌「!!?」ビクッ
ダイヤ「ですわッッッ」
ダイヤ「3人でトーナメントって…貴方」
ダイヤ「言ってておかしいと思わないのですか?」
千歌「……えっ?」
・お台場 虹ヶ咲学園
歩夢「ルビィちゃんのいるAqoursが……9人」
歩夢「四季ちゃんのいるLiella!が……11人」
侑「そして…私達ニジガクの格闘技者(スクールアイドル)が12人……!」
愛「全員合わせて32人!」
せつ菜「これは奇跡ですッッ!!」
栞子「天が言っていますね」
地上最強を決めるのは……今しかない!!
-
かのん「32人でワンデイ・トーナメント!?」
四季「そう」
・結ヶ丘女子高等学校
可可「ルールはもちろん武器の使用以外は全て可ッ究極の何でもアリデス!!」
すみれ「いつものやつね」
可可「これはまさにアイドル下剋上!!」
可可「先輩も後輩もグループも仲間も関係ナシッ!最後に勝ち残った1人こそが地上最強ッ!アイスクリームの中のアイスクリームッ!アイス皇を名乗れるのデスッ!」
きな子「その称号は別にいらないっす…」
メイ「関係なしったって……相手はあのAqoursとニジガクだぞ!?」ブルブル
-
四季「メイ、怖いの?」
メイ「うれしいんだよ…」ハアハア
メイ「命じてくれ千砂都先輩!今すぐ!!」
千砂都「まるっ!」
千砂都「ヤっちゃっていいよ!」
邪魔する子たちは残らずね
メイ「キャッホオオオオオオオ」
夏美(目がマジなんですの…)
そして当日!!!
・アキバドーム地下闘技場。
オオオオオオオオオオオオオオオ
-
実況『今年ッッラブライブ!に起こった空前のムーブメント』
『AiScReamは強いのか!!?』
『その仲間たちは強いのか!!?』
『誰が一番強いのか!!?』
『今宵ッその回答えが出されようとしているのです!!!』
理事長「地上最強のアイスクリームを見たいか――――ッ」
観客「オ―――!!!!」
理事長「ワタシもよ ワタシもよみんな!!」
千歌「ダイヤさん…………」
千歌「ムリヤリすぎるわこれ」
ダイヤ「イ〜〜ヤッ自然ですわッッ」
『今ッッ愛を叫ぼうとする三十二名の戦士がここにいる!!!』
『全選手入場です!!!!』
-
『壁殺しは生きていた!! 更なる研鑽を積みレズ格闘技が甦った!!!
レズ神!! 桜内梨子だァ――――!!!』
『ラブライブのバトルはすでに我々が完成している!!
幻日…ならぬ現実の 津島善子だァ――――!!!』
『手当たりしだい投げ銭を欲しまくってやる!!
オニナッツこと 鬼塚夏美だァッ!!!』
『性癖の殴り合いなら私の妄想力がものを言う!!
大女優にして大脚本家 桜坂しずく!!!』
『真の輝きを知らしめたい!! Aqoursのリーダー 高海千歌だァ!!!』
『格ゲーは3階級制覇だが実戦なら全階級私のものだ!!
UR 葉月恋だ!!!』
『割れ対策は完璧だ!! 配信料のインセンティブはいただきます! 鬼塚冬毬!!!!』
『全格闘技のベスト・カワイイは私の中にある!!
カワイイの神様が来たッ 中須かすみ!!!』
-
『タイマンなら絶対に敗けん!!
オタクのケンカ見せたる 特攻隊長 米女メイだ!!!』
『バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!!
ニジガクの発明王 天王寺璃奈だ!!!』
『オーストリアから炎の虎が上陸だ!! Liella! ウィーン・マルガレーテ!!!』
『ルールの無いケンカがしたいから文学少女になったのだ!!
スポーツではないケンカを見せてやる!! 国木田花丸!!!』
『廃校の土産にベルトとはよく言ったもの!!
イタリア仕込みの奥義が今 実戦でバクハツする!! 小原鞠莉元理事長だ―――!!!』
『二度のバズメイカーこそが地上最強の代名詞だ!!
まさかこの女がきてくれるとはッッ 黒澤ルビィ!!!』
『闘いたいからここまできたッ 優勝大本命!!!!
内浦最強の生物 松浦果南だ!!!』
『私たちは水泳最強ではない格闘技で最強なのだ!!
御存知飛び込み界の最終兵器 渡辺曜!!!』
-
『スクールアイドルの本場は今や北海道にある!! 私を「なんじゃこりゃ〜!」させる奴はいないっすか!!
桜小路きな子だ!!!』
『デカァァァァァいッ説明不要!! おっぱい92cm!!! エマ・ヴェルデだ!!!』
『科学は実戦で使えてナンボのモン!!! 超サイエンス格闘術!!
本家日本から若菜四季の登場だ!!!』
『ベルトと侑ちゃんは私のもの 邪魔する奴は押し倒しちゃうぞ!!
ヤバイ幼馴染統一王者 上原歩夢』
『自分を試しに日本へきたッ!!
中国全スクフェス王者 唐・可可!!!』
『黒澤流に更なる磨きをかけ ”硬度10”黒澤ダイヤが帰ってきたァ!!!』
『今の自分に四角はないッッ!! 優勝への視界はまるっ! 嵐千砂都!!!』
『中国四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!! 香港から ショウ・ランジュだ!!!』
-
『ファンの前でなら私はいつでも全盛期だ!!
燃える闘魂 中川菜々 本名で登場だ!!!』
『モデルの仕事はどーしたッ 闘士のFire Bird 未だ消えずッ!!
魅せるも壊すも思いのまま!! 朝香果林だ!!!』
『特に理由はないッ 生徒会長が強いのは当たりまえ!!
薫子先生にはないしょだ!!! 日の下開山!
三船栞子がきてくれた―――!!!』
『ショウビジネスの世界で磨いた実戦カラテ!!
Liella!のジョーカー 平安名すみれだ!!!』
『実戦だったらこの人を外せない!! 超A級ダジャレ師 宮下愛だ!!!』
『超一流作曲家の超一流の喧嘩だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
ニューヨークのなんj民!! ミア・テイラー!!!』
『武術すやぴはこの女が完成させた!!
寝技の達人!! 近江彼方だ!!!』
『若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ澁谷かのんの登場だ――――――――ッ』
-
『以上32名によってベルト及び“アイス皇”の称号争奪戦を行いますッ』
観客「サイコーだ〜〜〜〜〜〜」
観客「アリガトオオッ」
・選手控室
千歌「…来たんだね」
果南「そりゃ来るでしょ」ケロッ
千歌「大人げないなァ〜ッ!」
千歌「だって果南ちゃんなんか出場(で)ちゃったら、もう…」
ルビィ「そういうところだよ、千歌ちゃん」
千歌「へっ?」
ダイヤ「ニジガクとLiella!のメンバーを今一度見てごらんなさい」
ダイヤ「すごい面子ですわ……」チラッ
-
ランジュ「アイヤー!」ボッ
ダイヤ「ショウ・ランジュ――――中国拳法」
ダイヤ「彼女は上がってきますわよ」
ダイヤ「スペックの高さは折り紙付き……例えるなら果南さんと曜さんのハイブリッドですか…」
千歌「ホメ過ぎだよソレは」ハハ…
ミア「〜♪」シャカシャカ
ダイヤ「テイラーですわ」
ダイヤ「14歳ながら世界中の大人が総ナメにされています」
花丸「年下…ずらか」
善子「なんか態度もふてぶてしいわね…」
-
栞子「……」ジーッ
ダイヤ「三船栞子…」
ダイヤ「日本舞踊的な立ち振る舞い……そして顔がいい」
千歌「顔は関係ないでしょ顔はッッ」
せつ菜「ハイッッ!!ハァイッッ!!」ビシッビシッ
ダイヤ「優木せつ菜さん…についてはまあ、言うに及ばずですが」
ダイヤ「その他8人…8人ともに前回とはまるで別人」
彼方「Z〜〜〜」スヤスヤ
ダイヤ「末恐ろしいですわ…」
-
ダイヤ「そしてLiella!――」チラッ
かのん「うぅ〜…緊張する〜〜…」ウズウズ
ダイヤ「澁谷かのん」
ダイヤ「世界一の格闘学校が認めた正拳の持ち主」
千砂都「うぃっすー!」ピョンピョン
ダイヤ「嵐千砂都」
ダイヤ「言わずと知れたダンス日本一、手数とスピードは今大会随一でしょう」
冬毬「……」ノビーッ
ダイヤ「鬼塚冬毬」
ダイヤ「スペックの鬼ですわ。なにせ頭もいい」
千歌「天才ばっかじゃんッッ世の中ッ」
ダイヤ「そういうことですわ」
ダイヤ「このアイスクリームトーナメント……」
誰が優勝しても 全くおかしくありませんッッ
-
前回↓
穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」
https://itest.5ch.ne...lovelive/1549115360/
穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」 2回戦
https://itest.5ch.ne...lovelive/1549715493/
穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」 ファイナル
https://itest.5ch.ne...lovelive/1560434691/
前々回(最初)↓
穂乃果「敗北を知りたい」千歌「シンクロニシティ?」
https://itest.5ch.ne...lovelive/1543921769/
ストーリーもへったくれもないのでこのスレが初見でもわたしは一向にかまわんッッ
-
『さあでは続いて注目の……………』
ルビィ「!」
ダイヤ「来ましたわ!」
歩夢「……ッ」ゴクリ
『組み合わせッッ…………』
四季「………………」
千歌「果南ちゃん以外ッ果南ちゃん以外ッ」スリスリ
花丸(何にも響いてないずら……)アゼン
『発表ッッ』
-
Aブロック
ルビィ――果林
鞠莉――冬毬
曜――きな子
千歌――ミア
Bブロック
彼方――ランジュ
歩夢――かすみ
花丸――栞子
しずく――恋
Cブロック
千砂都――エマ
愛――夏美
ダイヤ――かのん
善子――マルガレーテ
Dブロック
せつ菜――可可
梨子――すみれ
璃奈――四季
果南――メイ
-
千歌「よーしッ!果南ちゃんと離れ…」
千歌「!」
千歌(曜ちゃんと隣…………)
曜「…………」
ランジュ「きゃあっ!いきなり彼方とだわ!」
彼方(げ〜〜〜〜〜っ)
かすみ「なんかBブロックニジガク多くないですか?」ジトー
冬毬「2試合目ですか。出番が早いのは調整しやすくて助かります」
マルガレーテ「その理論で言うと、私はイマイチね」
メイ「私なんかラストだぞッ!?応援に集中できるからいいけどッッ」
夏美「アナタの場合は相手を嘆いた方がいいと思いますの…」
-
『さあ一回戦第一試合ッッ』
『最強最大アイスクリームトーナメントの先陣を切るのは当然この女だッッ』
ルビィ「うゆ!」ザッ
『黒澤流柔術五段!!黒澤ルビィ!!』
ドワアアアアアアアアアアアアアアアッ
梨子「ルビィちゃん、すごい人気ですね」
ダイヤ「ラブライブ!を知らない人にまでその名を知らしめた圧倒的知名度」
ダイヤ「もう私たちでは逆立ちしても勝てませんわ」
『相対するは!!』
果林「一番手…ね」ザッ
『虹ヶ咲からッ朝香果林だッッ』
-
夏美「大きいですの…」
冬毬「身長167㎝、B88㎝、W57㎝、H89㎝」
冬毬「今大会でも指折りの大型選手と言えますね」
きな子「3サイズまで出ちゃうんっすか!?」
冬毬「Aqoursとニジガクの皆さんは、ディスクロージャーしていますからね」
かのん「ひぇ〜!度胸あるなァ〜!」
冬毬「というより、情報リテラシーの低さかと」
マルガレーテ「言えてるわね」
ルビィ(大きい……)
ルビィ(朝香果林ちゃん……数字はもちろん頭に入ってるけど……実際目の前で見ると思ったよりとっても……)ミアゲ…
果林「フフ…かわいい……」バルンッ
ルビィ(とっても巨大きい!!)
-
『向かい合った両者ッッこの体格差ですッッ身長差にして14cm!!』
観客「ルビィちゃんガンバレエエェッッ」
『果たして黒澤流の柔術はこの体格差を埋められるのかッッ』
『埋められないのかッッ』
審判「開始いッッ」
果林「ごめんなさいね…」
ルビィ「!」
果林「エンリョなしでいくわッッ」ダッ
『果林がいきなりつっかけるッッ』
-
期待
-
ボッ
『パンチッ』
果林「フンッ」ボボボッ
『パンチパンチパンチッ』
ガッ ガッ ガッ
ルビィ「〜〜〜〜〜」
『がんばルビィの構えで耐えるルビィッッ』
『しかしこの体格差ッッガードの上からでも打撃が響くッッ』
ルビィ「…ッッ」ス…
果林「!」
-
果林(腕が……下が……)
果林(ガードが開いてる――――――)
ぐるッッ
『廻ったッッッッ』
侑「跳び回し蹴りッッ」
侑(果林ちゃんの必殺技だ!!)
果林(ガラ空きッッ)
ダイヤ「ブッブー………ですわ」ニィ…
ルビィ「――」シュビッ
スカッ
果林「!!」
ランジュ(躱されたッッ)
ランジュ(なんてすばしこさ!)
-
ルビィ(この瞬間(とき)をッッッ)
ガチィッ
ルビィが果林の背後に回って脇の下から両手で抱える――
果林「――」ぞく…
ルビィ(待ってたンだよ!!!)
グ…
ルビィ「よっしゃよっしゃワッショイッッッ!!!」
ブワンッッッ
-
喧嘩稼業の陰陽トーナメントが元ネタかな?
-
果林(引っ掛かったッッッ)
果林(罠ッッ)
果林(計画的…)
果林(この技は…ッ)
バックドロップ!!!
果林(あれを私がやられてるのね…………)
果林(ルビィちゃんにッッ)
ビュッッッ…
果林(すっごいスピード)
果林(天井)
果林(3階席…ッ)
果林(2階席…ッ)
果林(…って近いわ!?)
着地!!!
ダァンッッ
ワアアアアアアアアアアアアアアア
-
『バッッ』
果林「」
審判「勝負ありッッ」
『バックドロップ一閃ッッッ』
ルビィ「やった……ッ」ハアハア
『黒澤流柔術五段 黒澤ルビィッッ』
『たった一パツでカタをつけてしまったッッ』
メイ「マジかよ……」
メイ「強ぇえじゃんルビィ…」
四季「うん」
メイ「メチャメチャ強ぇえよ黒澤流ッッ」
メイ「ヘタすりゃ優勝しちまうぜッッ」
千歌「お祭り……はじまったなァ〜〜〜」
一回戦Aブロック第一試合 ルビィ〇 果林×
-
果林「はああ…」ガックシ
愛「果林さんがっカリン♪だね!」アハハ
果林「アナタ…他人事だと思って……」グヌヌ
愛「!」ハッ
愛「カリン!次の試合――」
果林「えっ?」
愛「ボルテージの高“まり”を感じるッッ!!鞠莉と冬毬だけに!!」
侑「あっはっはっはっはっはっは!!」
果林「……………………」ジトー
-
『一回戦第二試合ッッ』
『小原鞠莉vs鬼塚冬毬!!』
ワアアアアアアアアアアアアアア
エマ「よく似た名前だねえ」
せつ菜「ええ、しかし似ているのは名前だけです」
せつ菜「二人の格闘のスタイルは……むしろ真逆ッッ」
審判「開始めいッッ」
冬毬「……」スッ
『鬼塚冬毬、半身になって拳を上げましたッッ』
『基本に忠実な“待ち”の構えです』
夏美「いい立ち姿ですのッ」
-
鞠莉「どうしよっかな〜……」ズチャズチャ
『一方の鞠莉、無造作に廻りを歩きながら間合いを詰めていきますッ』
ダイヤ「鞠莉さんのスタイルは……イタリア・古代ローマにおける決闘…パンクラチオンの時代に根付く “なんでもあり”」
ダイヤ「といえば聞こえはいいですが……」
果南「流派も何もあったもんじゃない、ごった煮だよ」
ダイヤ「手料理は闘法を映す鏡ですわ……」
鞠莉「決めたッッ」ダッ
『おーっといきなり走り出したーッ』
ダンッッ
『跳んだーッッ!!』
-
『ドロップキックだァ〜〜〜ッッ』
曜「鞠莉ちゃんがッ」
千歌「ドロップキックッッ!?」
ダイヤ「またデタラメな…」ニヤ…
冬毬「――ッ」
愛「上手くトマトマの虚を突いたッ」
かすみ(トマトマ?)
しずく(トマトマ…)
彼方(トマトマ〜〜〜?)
善子「入るッ」
バッ
鞠莉「!?」
『エッッッッッ』
-
『エビ反り〜〜〜〜〜ッッッ』
冬毬「…………ッ」グニ〜
『間一パツ反り躱したァ―――ッ!』
千歌(なんて柔軟性と反射神経――!)
タンッ
鞠莉「くうッ」
『着地ッッ』
冬毬「ハッッ」ボッ
鞠莉「―!」
ガコッッッ
-
『そこに合わせて下段突きィ〜!』
鞠莉「」ドシャアアアアア
審判「勝負ありッッ」
冬毬「始動が遅い」
冬毬「振りが大きい」
冬毬「視界が悪い」
冬毬「修正が効かない」
冬毬「残心できない」
冬毬「以上の理由でドロップキックは格闘技として不完全ですッ」ビシッ
ダイヤ「ご……合理的ですわァ〜〜〜」
『鬼塚冬毬、堂々の二回戦進出です!!』
マルガレーテ「流石ね」
夏美「鬼祝福ですの〜!」
一回戦Aブロック第二試合 冬毬〇 鞠莉×
-
鞠莉「ごめんね、負けちゃった」テヘペロ
ダイヤ「仕方がありませんね」
果南「遊びが多すぎるんだよ鞠莉は」
ダイヤ「それにしても……やはり強いという他ありません」
ダイヤ「史上初めてラブライブ!連覇を達成した怪物集団……Liella!」
梨子「一年生から三年生まで、隙がありませんね」
ダイヤ「次なる対戦相手(あいて)――桜小路きな子さん」
ダイヤ「彼女もまた……生半な鍛え方ではないことが一目でわかります」
曜「……ですね」
千歌「ナマナカじゃないって……」フッ
千歌「こっちは天才ですよ」
-
『一回戦 第三試合!!!』
『一際大きな期待感が会場に渦巻いているのを感じます!!』
『人呼んで天才!!“飛び込み界の最終兵器(リーサルウェポン)”!!』
『飛び込みに鍛えられた健脚から繰り出される攻撃はあろうことかッッ音速を超えるとさえ言うのですッッ』
曜「大げさだな……もう……」
『青竜の方角!!渡辺曜その人です!!』
ワアアアアアアアアアアア
冬毬「視聴者による優勝予想でも、3番人気につけていますね」カタカタ
すみれ「そんなのもあるのね」
夏美(わ、私は圏外ですの…)ガーン
-
『白虎の方角!』
『北海道から東京へ!!やって来ました夢見る道産子!!』
『Liella!から!桜小路きな子だァッ!!』
きな子「やるしかないっす!」フスーン
かのん「きな子ちゃん!絶対いけるよ!」
可可「がんばるデスー!!」
マルガレーテ「…………」
―
――
―――
・数か月前 Liella!の練習風景
マルガレーテ「きな子先輩は、目立たないポジションに置いた方がいい」
きな子「えっ!?」ガビーン
-
マルガレーテ(今のきな子先輩は、あの時とは違う……)
きな子「地区大会で自分だけ倒されること…ッ…想像するだけでくやしくてくやしくて眠れないっすッッ」
寝る間も惜しんで…………練習に次ぐ練習…………
きな子「ハアッ、ハアッ…」バッバッ
組手に次ぐ組手…………
そして気づいた時には―――
マルガレーテ「なッッッ」
マルガレーテ「アナタ何してるのよ!?」
熊と……………組手………ッッ!?
-
いいじゃあないかぁ 打ち込んできたまえ
-
きな子「大丈夫っす…ッ」
きな子「きな子…動物と話せるっすから……」
マルガレーテ「そういう問題じゃ…ッ」
大熊「…………ッ」ググ…
マルガレーテ「!」
マルガレーテ(こんなに大きな熊と……互角………ッ)
ググググ…
マルガレーテ(いやッッッ)
きな子「はああああああ!!」
大熊「〜〜〜」ドッテーン!!
―――
――
―
マルガレーテ(今のきな子先輩の力はあの大きな熊以上!!)
マルガレーテ「勝てるッ!」
-
審判「開始めいッッ!!」
きな子「おおおおおッッ」ダッ
『きな子突撃―――!』
ドフッ
曜「―!」
ダイヤ(速いッッ)
ダイヤ(加速前に入られた……ッッ)
ドドドドドドド
『そのまま猛攻だ――ッッ』
四季(人間が全力を出せる限界時間は10秒〜20秒)
四季(大熊以上の膂力を持つきな子ちゃんの全力)
四季(その10秒……どれほどのものか……)
-
ドドド!
曜(怒涛……………ちょっと違うナ)
きな子「はああああッ!」
曜(あの函館で、道中浴びた猛吹雪………)
曜(それも…極寒で凍った樹木の欠片や土砂が入り混じったやつ)
ドドドドドド
曜(そんな「吹雪」の10秒はとてつもなく長い!!!)
ドドドドドドドドドドド
曜(だからって…)
千歌「熊さん並み……ね」
千歌「あの曜ちゃんの才能がそんなもんだったら……私もどんなにラクできたか……」ヘッ
曜(当然このままじゃ終了れない……)ス…
メイ「ヤバイッッくるぞッッ!」
パアンッ
ここからだ!
-
『反撃のマッハ炸裂ゥ〜〜〜!!!』
観客「うわッ」
観客「音……ッッ」
『聴いたッッ聴こえたぞマッハ音ッッ』
『音の壁を突破する音だァ!!!』
ミア「おいおいマジにマッハなのか……」
璃奈「ありえない……ッ」
ランジュ「飛び込み選手の特権ね」
ランジュ「足の親指から始まる同時8ヶ所の関節の加速――」
ランジュ「どころじゃない」
せつ菜「いまや曜さんのマッハの出力はイメージによって「多関節」の獲得に及び……」
せつ菜「その関節を更に引き締まった筋肉が覆い――」
全骨格のムチムチ化に成功しています
侑「うわーっ!ときめいちゃうなあ!!」
歩夢「…………」
-
グッ
曜「!」
ダイヤ「なんとッ」
きな子「きっ……」
きな子「効いたっす……めちゃくちゃ痛いっす……」ウルウル
バッ
きな子「でも大丈夫っす!!」
『桜小路きな子、マッハの蹴りをこらえたァー』
きな子「きな子、一人じゃないっすから!」ダッ
『再突撃ィ――ッ!』
ガチイッ
『ぶちかました――ッッ』
-
曜「…………ッッ」
『天才が吹っ飛んだァ〜〜〜ッッ』
千歌「な…………ッ」
メイ「いけッ!!きな子ッッ」
きな子「っす!」
曜「っとっと」タン…
きな子「はあっ!!」
ガチイッ
『もう一発〜〜〜ッッ!!』
曜「〜〜〜〜」ブワ…
-
曜(これだよ……)
曜(これがあるからなんだ………)
ダアンッ
曜「カハッ」
きな子「おおおおおっ!!」
『みたび突進―――ッ!』
曜(これがあるから――――)ムク…
千歌「何やってんだよ曜ちゃんッッ」ガタッ
千歌「勝てよ!!」
曜(やめられない!)カッ
グルッ
ガッ
きな子「ぬうっ!?」
-
曜「たあああッッ」
ブワンッッッ
『背負い投げ〜〜〜ッッ』
鞠莉「出たわね…」
『渡辺曜にはこれがあったーッッ!!』
ダァン
きな子「くうッッ」
-
曜「――ッ」バッ
『あぁッッそして無慈悲にも』
きな子「ひいっ!」
『きな子の顔面にマッハが―――』
パアンッ
『!?』
ピタ…
『いやッッ』
『止めた…ッッ!!?』
-
『これはいったいどーゆーことだッッ!?』
『飛び込み家渡辺、ここに来てまさかまさかの寸止め技――』
冬毬「!」ハッ
きな子「」
審判「勝負ありッッ」
『桜小路きな子ッすでに失神していたァ〜〜〜ッッ』
メイ「マジかよッッ」
『おそらくは背負い投げが決まった時点で意識はなかったかッッ』
『曜もよく見ていましたッッダメ押しはしないッスポーツマンシップにとった決着ですッッ』
観客「オ〜〜〜」パチパチパチパチ
冬毬(いいえ……あの時点では確かにきな子先輩の意識はありました)
冬毬(渡辺曜さんの超音速の寸止め……そのマッハの“圧”が、きな子先輩を失神させたのです)
-
ダイヤ「裏を返せば、それほどの恐怖を……激痛みを抱えながらあの天才に立ち向かったのです」
ダイヤ「桜小路きな子さん……立派な戦士でしたわ」
善子「でも、曜の視点ではそれはわかんないでしょ?」
花丸「もし寸止めできな子ちゃんが気絶してなかったら……」
ダイヤ「さあ…絶対に気絶させる自信があったのか」
ダイヤ「あるいはたとえ気絶しなくても、トドメの一撃を撃ち込む気はなかったのか……」
梨子「…相変わらず……ッ」
果南「お優しいことで……」ヤレヤレ
鞠莉「困った子だね〜〜ッッ」
千歌「曜ちゃんだな〜〜ッッ!!!」
-
・白虎側通路
きな子「やっぱり、Aqoursの壁は、高かったっす…」ハアハア
きな子「!」
大熊「……」
四季「一緒に見てたよ」
きな子「ハハ」
きな子「…………申し訳ないっす……」ペコ
ハグッッ…
大熊「ナイスファイト」
きな子「!」
きな子(声が……!)
大熊「ナイススピリッツ…………」
きな子「熊……さん……」ウルウル
大熊「君は……………………………わたしの誇りだ」ナデナデ
一回戦Aブロック第三試合 曜〇 きな子×
-
・選手控室
千歌「まったくもう!冷や冷やさせんだから」
曜「あはは、ごめんごめん」
千歌「私も次試合だっていうのに……」
曜「えっと、相手は…」
千歌「曜ちゃんと同じ……」ムスッ…
曜「えっ?」
天才だよ!!
-
すみれ「改めて思い知らされるのは、天才ってやつの罪の深さよね……」
かのん「えっ?でも、すみれちゃんだって天才…」
すみれ「お世辞言わないの」
可可「すみれは全然天才では無いデスよねー」ヘヘッ
すみれ「アンタもね」
千砂都「この大会、天才って呼ばれる子は何人かいるけど」
千砂都「その中でも、才能の大きさで言えば、次の子が一番かもしれないね」
マルガレーテ 「……私は……負けてないと思うけど?」
恋「14歳でこのラブライブ!の場に立つなんて…考えられませんよね……」
マルガレーテ「私も立ってたッッ私もッッ」
-
『一回戦第四試合!!!』
『天才去ってまた天才ッッ』
『青竜の方角!!ミア・テイラーの登場だッッ』
ミア「…………」
『白虎の方角!!』
『Aqoursの総大将にして、普通怪獣ちかちーこと……』
『高海千歌ァ――ッッ』
千歌「よっしゃーッッ!!」
冬毬(不思議です)
冬毬(あの渡辺曜さんや松浦果南さんのいるAqoursで、なぜこの人がリーダーを張れるのか…?)
『超天才vs普通怪獣!!ある意味象徴的な戦いだッッ』
審判「開始めいッッ」
-
千歌「いくぞ天才ッッ」ダッ
『普通怪獣からしかけたッッ』
グルングルンッ
千歌「そりゃーッ!!」
『必殺のロンダート・アタックだァ―――』
ミア「騒々しいな……」ス…
『!!』
『なんだなんだ!?ミアのこのフォームは!?』
ダイヤ(振りかぶりが―――大きすぎるッッ)
ダイヤ(これではまるで――)
野球のピッチング……!?
ミア「play ball!」ブンッ
『迎え撃ったァ――ッッ!!』
-
バチイッ
千歌「ッッ」
ドシャアアアアアア
『ちッ……』
果南「ありゃりゃ」
『千歌ダウ〜〜〜ンッッ!!』
『ミアのピッチングパンチが千歌のロンダートを吹っ飛ばしたアアアッッ』
冬毬(回転しながら迫りくる千歌さんの顔面に――――正確に当てた!)
冬毬(そんなことが可能なのでしょうか!?)
冬毬(しかし現に成し遂げています)
侑「流石だよミアちゃん!」
-
ランジュ「あれがミアの恐ろしさ……」
ランジュ「ふつうあんな大振りのパンチを繰り出せば威力は上がれどそのぶん精密性は犠牲になる」
ランジュ「けれどミアの場合はそうはならない」
かすみ「なんでなんですか?」
ランジュ「リズムを読んでいるのよ」
ランジュ「相手の動きを視覚ではなく聴覚でとらえて一つの曲として脳に取り込む―――」
ランジュ「と……相手の隙、急所、それを突けるタイミング……全てが手に取るようにわかってしまう」
果林「…何を言っているの?」
ランジュ「ワカらない?無理もないわ」フッ
ランジュ「ランジュだってワカらないもの!でもミアが言ってたんだから!」
栞子「理解できないほどの才能………ということですか」
-
『天才の放った強〜烈なカウンターパンチ』
『これにはAqoursのリーダーもたまらず……』
スクッッッ
!
観客「オ〜…ッ」
『た…ッ』
千歌「フッ……」
『立ちあがっているぞ高海千歌アッッ』
ミア「へェ………」
『世界を股にかけるミアのパンチを――――』
『それがどうしたと言わんばかりに』
曜「……」
『普通怪獣が立っているゥッッッ』
-
千歌「そおれっ!!」グルングルンッ
ミア「……」ブンッ
バチィッッ
愛「うわァ」
千歌「――」ドシャアアアッ
『またもミアパンチイイッッ…』
スクッッッ
ミア「…ッ」
千歌「フッフッフ…」コキッ
『たッ』
『立っているウウッッ』
-
『こ…ッッこれはいったい』
曜「………」ジーッ
冬毬「…………ッッ」ゴクリ
『どういう勝負だァァッッ』
ミア「――」ブンッ
バチイイイッ
『パンチィィ〜〜〜〜〜〜』
ドシャアアッ
ミア「――!」
スクッッッッッッ
オオオオオオオオオオ
-
『こッ』
『これは』
曜「……………」
『殴られているのではない…ッッ』
千歌「蚊でも止まったか?」ボソ…
『殴らせているウウッッ』
ミア「マジかよ…」
-
続くッッ
元ネタは刃牙シリーズと餓狼伝ですッッ
-
期待
安定の説明不要すこ
-
四季の横に喋る大熊がいたらそれ和奏なのよ
-
元ネタ全く知らないけどめっちゃ面白い
-
ネタスレかと思ったらクソ面白くて一気に読んじゃった
期待
-
蓮の活動記録のこれ見た時最大トーナメントの入場思い出しちゃった
https://i.imgur.com/7n0vHv2.jpeg
https://i.imgur.com/Sb8WvZw.jpeg
https://i.imgur.com/W2G4e4F.jpeg
-
ミア「…ッ」バチィッ
千歌「――」スクッ
『立つ』
ミア「ッッ」バチイイッ
千歌「―――」スクッッッ
『立つッ』
ミア「〜〜〜ッッ」バチイイイイッ
千歌「――――」スクッッッッッ
『立つッッ』
ワアアアアアアアアア
『高海千歌が立っているゥッッッ』
-
『高海千歌は立ち上がるッッ』
『立ち上がるのが高海千歌』
可可「ナルホドデスねェ〜〜」
かのん「可可ちゃん?」
可可「小さい頃からあの曜、果南と比較らべられ……」
可可「そしてAqoursのリーダーとして、あがいてあがいてあがきまくっても、浦の星の廃校を防げなかった……………」
可可「言うナラバ千歌は、『挫折』のエリート」
恋「何度も何度も、挫折し、打ちひしがれ……」
千砂都「そしてそのたびに、何度も何度も立ち上がってきた……」
すみれ「あの天才のミアには想像もできないタイプでしょうね」
千歌「どうしたい」
ミア「………………」
千歌「動きが止まっちゃったよ」
-
ミア「…………千歌」
ミア「もう…」ス…
ボゴォッ
『!!!』
ミア「〜〜〜〜〜」ヨロッ…
『千歌急襲ゥゥゥ〜〜〜ッッ』
千歌「甘えんなッッ」
千歌「甘えんなよミアちゃんッッ」
『不覚ッ』
『不覚ミア・テイラァァァッ』
ランジュ「それでもなお――」
-
タンッ
ランジュ「ミアは天才」
ミアの両足が地を蹴り、千歌の首に巻き付いていく。
千歌「ッッ」
ガキッ
『これはたしか…三角締めエ〜〜〜〜〜』
千歌「ぐ……ッ」ギリギリ
『いや……五……ッ!?』
彼方「両足が三角の形で締め上げるから三角締め」
彼方「ミアちゃんの場合はさしずめ……ホームベース締めってところかな〜…」
-
ミア「フウーッ……」グッ
ギリギリ…
千歌「ぅぐ……ッ」プルプル
『さすが天才』
『やはり天才ッッ』
ガシッッ
千歌「あありゃアアァアッッッ」グルンッ
『そッ』
『そのままロンダートオオオッッ!?』
ダアアンッ
『叩きつけたァ――ッ!!』
ミア「」
審判「勝負ありッッ」
-
オオオオオオオオオオオオオ
『これがAqoursだ!!』
『これが高海千歌だ!!』
かのん「スゴい……ッ」
『天才の攻撃を受け切っての逆転劇ッッ』
千歌「へへへ…」ハアハア
『高海千歌の矜持をッッAqoursの矜持をッッ』
『満場に見せつけてくれましたッッ』
曜「お疲れ」ザッ
曜「いいステージだったよ」
千歌「でしょ?」ニシシ
-
観客「千歌ァスゴかったぞッ」
観客「Aqours魂ィィッ」
『観客の声援を背中に退場していく高海千歌ッッ』
『その強さッッその輝きッッまぶしいと思わずにはいられませんッッ』
冬毬(これがAqours…………!)グッ
冬毬(らしくない感情が渦巻いているのが自分で分かります)
負けたくない
・通路
千歌「次……ッ」ハアハア
千歌「覚悟しなよ……曜ちゃんッ」
曜「うん」
-
千歌「この調子で……ッ」ハアハア
千歌「私……が……――」よろっ…
ガシッ
曜「…………」
千歌「」ガクン…
やせ我慢も限界…………
体力の尽きた千歌を、曜が支えて歩く……。
曜「!」
バッタリ
ミア「…………」
-
曜「あと1つ」
曜「あと1パンチもらってたら、試合場でこうなってたかもね」
ミア「悔しいとは思わない」
ミア「ボクにはもう……………殴ることはできなかった」
ミア「天才天才言うけれど……ボクだって、挫折を知らないわけじゃない」
ミア「キミだってそうだろうけどね」
曜「……」
ミア「それだけに――――」
ミア「ボクより才能がないのに、何度も何度も立ち上がる千歌を」
ミア「試合中だというのに…………」フッ
憧れてしまった
ミア「憧れを殴りつけることはできないよ」
一回戦Aブロック第四試合 千歌〇 ミア×
-
ミア(全く不覚だよ……)
ミア(ボクが他人に憧れるなんて……)
ミア(……キミ以来かな…………)
『Bブロックッッ第一試合ッッ』
一回戦Bブロック第一試合
彼方「参っちゃうな〜も〜……」
“脱力”を極めた寝技師・近江彼方――――
そして
ランジュ「彼方が相手ね…………」フフッ
優勝予想 視聴者投票 第2位
ショウ・ランジュの登場である。
-
『さあ一回戦は早くもBブロックに突入しようという中で』
『ここに来て今大会初の同士うちッッ』
『今大会初の同学校ッッ』
ダイヤ「3組でのトーナメントですからね」
ダイヤ「当然こういう事もおきます」
ダイヤ「が―――」
『今大会初のッッニジガク同士の一戦だァ〜〜〜ッッ』
侑「う〜ッ、どっちもがんばれ〜〜〜!」
ランジュ「勝負よ!彼方!」
彼方「お手柔らかに〜〜〜」
すみれ「正直言って、この潰し合いは助かるわね」
千砂都「寝技マスターの彼方ちゃんと、スペックお化けのランジュちゃん」
千砂都「どちらかが、ここで消える……」
審判「開始めいッッ」
-
彼方「――」どろっ
『おっと!!』
ルビィ「速い!」
曜(前よりも!さらに!)
ダイヤ「これですわッッ」
ダイヤ(脱力こそ速度の要ッッ)
『意外にも彼方から仕掛けた―――ッッ』
バッ
ランジュ「!」
璃奈「腕ッ」
しずく「飛びついた!」
かすみ「決まっちゃうよ!?」
-
かのん「折る気ッ!?」
メイ「やるのかまさかッッ!?」
きな子「同じ学校っすよ!」
すみれ「流石に――」
彼方(いや、やるでしょ)
丸ごと包んで
ガチイイッ
ランジュ「――ッ!」
ぎゅっとして
彼方「フンッッ!!」
ボキイイッッ
-
『お……ッッ』
ルビィ「ピギッ!」
曜「嘘でしょ…っ」
千歌「やった……ッッ」
果南「うわ、痛そ〜」
『折った〜〜〜ッッッ』
かのん「ひいいっ」
千砂都「…………………」
『ランジュの右腕を刈り取った彼方ァ〜〜〜ッッ』
『甘えん坊お姉さん系先輩の手痛すぎる洗礼だ〜〜〜ッッ』
-
ランジュ「〜〜〜〜ッッ」フルフル
恋「痛い…」
夏美「痛いなんてもんじゃないですのッッ」
バッ
『解放〜〜〜』
彼方「……どうする?ランジュちゃん」
彼方「続ける?」
メイ「続ける?って…」
すみれ「続けられるワケが……」
ランジュ「当然……続行よ!」
彼方「だと思ったッッ」どろっ!
-
『今度は左だァ〜〜〜ッッ』
ランジュ(残った左腕を躊躇なく抹殺しにくる、その本気度―――)ス…
ぴたっ
彼方「!」
ランジュ(流石だわ!彼方!)
ゴッ
可可「寸勁ッッ」
きな子「スンケイ?」
可可「拳をこう―――」ぴた…
可可「相手に完全密着させた状態から放つ、零距離での拳打」
可可「中国拳法のマルヒ奥義デス!!」
-
ランジュ「!」
フワアアアアアア…
ランジュ(手ごたえ無し!)
ダイヤ「消力(シャオリー)ですわッッ」
善子「えっと…なんだっけ」
ダイヤ「脱力――完全なる脱力で打撃の威力を殺す」
ダイヤ「さながら羽毛……」
ダイヤ「神業ですわ」
タンッ
彼方「危ね〜〜〜…」
ランジュ「流石だわ彼方―――流石すぎてる」
ランジュ「消力では、私の遥か上ね」
彼方「消力以外では私が上…って聞こえるぜ」
ランジュ「フフフ」ニッコリ
-
ダシュッッ
『踏み込んだランジュッッ』
ランジュ(最強――とはッッ)
バオッッ
彼方「!?」
彼方(消え―――)
すみれ「真横に跳んだッッ!?」
千砂都(私並みの切り返し―――)
千砂都(あの体格で……)
ランジュ(最高のスピードと!!)
ガシッ
果南「!」
-
ランジュ「オオオオオオオオオッ」ビキビキビキ
ブワンッッ
『放り投げたァ〜〜〜ッッ』
ルビィ「左腕一本で――」
善子「人間じゃない…ッッ」
ランジュ(最高のパワーと!!)
ドンッ
彼方「うおっ」
『壁まで持っていったァ〜〜〜ッッ』
彼方「いたた…」パチクリ
彼方「!」
-
ランジュ「早上好♪」
メイ「もう追いついてやがるッ」
ぴたっ
彼方「やばっ」
ランジュ「フンッッッ」
ゴッッッ
ランジュ(最高のテクニック!!)
梨子(壁と挟み込んで―――)ゾクゾクッ♡
ダイヤ(消力が使えないッッ)
彼方「」ドシャアアアアッ
審判「勝負ありッッ」
-
『強い!!強いぞショウ・ランジュ!!』
『寝技師・彼方を切って落としたァ〜〜〜ッッ』
曜「強い…」
果南「ね」ニヤリ
ダイヤ「下馬評通り…ッ」
ダイヤ「イヤ…………それ以上ですわね」アセタラ…
千歌(果南ちゃんと曜ちゃんの…………ハイブリッド…………ッッ)ダラダラ
梨子「とはいえ、あの右腕は相当なハンデになるハズ……」
栞子「お疲れさまでした、ランジュ」
栞子「どうですか?右腕は……」
ランジュ「きゃあっ!栞子ったら欲しがりさんね!」
栞子「えっ?」
ランジュ「答えはモチロン――――」
ランジュ「無問題ラ!」ニッコリ
一回戦Bブロック第一試合 ランジュ〇 彼方×
-
・通路
かすみ「彼方先輩ッお疲れ様でしたッ」
かすみ「勉強になりましたッッ」
彼方「ランジュちゃんの腕、折っちゃった〜〜〜」
彼方「みんな引いてたでしょ?」
かすみ「引いてる、子もいました、正直……」
かすみ「でもッッ」
かすみ「かすみんは支持しますッッ」
かすみ「仲間だけどライバルッッライバルだけど仲間ッッ」
かすみ「だけどライバル!!!」
彼方「………かすみちゃん…………」
かすみ「絶対に勝つ気で全力でぶつかるッッ」
かすみ「かすみんも……同じ気持ちですッッッッ」
-
『一回戦Bブロック第二試合!!』
ワアアアアアアアア
『上原歩夢です!!』
『AiScReam本家本元第2の矢ッ上原歩夢の登場ですッッ』
観客「歩夢ちゃ〜ん!」
ダイヤ「AiScReamの大流行……最も貢献したのが我がルビィであろうことは言うまでもありませんが」
ルビィ「うゆ!」
千歌「そうかなァ〜〜〜?」
ダイヤ「あの歩夢さんが果たした役割も、甚だ大きい」
歩夢「はーい♡」
観客「きゃああああああッ!!」
観客「レスポンスもらえたァ〜〜ッッ」
ダイヤ「あの“普通”でかわいい……上原歩夢さん」
ダイヤ「あの誰もが認める美少女の、美声の、それでいて尖りすぎていない―――歩夢さんが中堅にいるからこそ、ルビィや四季さんが生きるのですわ」
-
『仮にもアイスクリーム最強を謳うこの大会ッッ』
『大三角の一角が、初戦で消えるわけにはいきませんッッ』
ダイヤ「しかしそう上手くことが運ぶかどうか……」
『さあ相手はコイツだッッ』
『同じく虹ヶ咲!1年!中須かすみッッ!』
かすみ「やってやりますよ〜っ!」
『二戦続けて、ニジガク同士の激突だァ〜〜〜ッ』
夏美「かすみの右手…なんですの?紫がかってるアレは……」
四季「毒」
きな子「毒ぅ!?」
四季「毒手」
-
四季「正確に計量した薬物―――――」
四季「天然の毒虫や毒草を……混ぜ合わせて砂と合わせる」
夏美「砂と……」
四季「そうして完成した毒砂に、何日も何日も、手を突っ込み続けることで」
きな子「想像もしたくないっす……」
四季「手そのものが毒功となり、当たった箇所から相手の骨髄を犯し、死に至らしめる……」
メイ「死に至らしめるって……」
きな子「使用(つか)えないじゃないっすか!そんな技!」
四季「かすみちゃんは使用う気だよ」
-
璃奈「しかも悪いことに、あの毒は、毒草や毒虫なんて生易しいものじゃない……」
しずく「え?」
璃奈「アレは…………」
―
――
―――
かすみ「い〜い猛毒です……」ニヤリ
璃奈「こ……ッこれは一体ッッ!?」
二人の目の前の容器には、異臭を放つ黒紫の液体が入っている……。
璃奈「どこでこんなものを……」
かすみ「作ってもらったんだよ!!腕によりをかけて!」
かすみ「モチロン何に使うかは内緒で、だけど……」ニシシ
璃奈「!!」ハッ
璃奈(そういうことかァ〜〜〜ッッ)
-
璃奈「アレは、大好きの暴走と、味見の欠如によって生み出された、哀しい怪物……」
せつ菜「璃奈さんの言っている意味は全くわかりませんが、なんだかヤバそうですね!!」ペカーッ
かすみ「覚悟してくださいッ!歩夢先輩ッッ」
歩夢「よろしくね、かすみちゃん」ニコッ
審判「開始めいッッ」
かすみ「うおりゃああああッッ」ダッ
『突っ込んだッッ中須かすみィィッ』
-
歩夢「飛んで火に入る……だね」
ザウッ
歩夢「踏んだよ……」
かすみ「えっ?」
歩夢「影……」フミ…
歩夢(射程圏!!)
バッ
かすみ「なッ!?」
シュシュシュシュッ
『歩夢の四肢が高速でかすみに絡み付いていくーッッ』
侑「あっ!!あれは!!」
-
侑「ダンサー・イン・ザ・ダーク!!」
愛「なんじゃそりゃ」
侑「折り鶴固めだよ!!」
ギチイッ
かすみ「うッッ」
彼方「二人が象るあの折り鶴の形の中で完璧に関節がキマってる」
彼方「あれはもう脱出不可能かも……」
歩夢「言ったはずだよね、かすみちゃん」
歩夢「人間をおりがみの鶴に閉じ込めるのなんて簡単だよって……」
かすみ「…………ッ」
ギチッ ギチッ
こんなふうに!
-
かすみ「この……ッ」ギチギチ
かすみ「出してくださーい!!」
歩夢「で……かすみちゃん…なんだっけ」
歩夢「毒手を当てて……死に至らしめる……?……私を?」
かすみ「…あ……いや、その……」
歩夢「だったら殴られても文句言えねーよなぁ!!!?」
璃奈「それはそう」
ベコッ
かすみ「」ガクッ
審判「勝負ありッッ」
-
『勝負あったァ〜〜〜ッッAiScReamの上原歩夢!!』
『同胞のクセ者、かすみをあっけなく沈めましたアアッッ』
ワアアアアアアアアアアアア
冬毬「あの辛うじて影を踏める程度の間合いから、スムーズに極め技に移行できるとは……」
マルガレーテ「案外やるやつね」
ダイヤ「ニジガクは寝技が強いですわね……」
千歌「んなこたどーでもいいよッッ」
千歌「あの上原歩夢ちゃんの……」
歩夢「一回戦突破だ〜!」ワーイ
千歌「どこが普通だッッどこがッッ」
一回戦Bブロック第二試合 歩夢〇 かすみ×
-
『一回戦Bブロック第三試合!!』
『危険な女がこのアキバドーム地下闘技場に帰って参りました』
『よく噛みッッよく食べるッッ国木田花丸ゥゥゥゥゥ』
花丸「ずらっ」ペロリ
マルガレーテ「噛みつき…ね」
冬毬「あの食欲から繰り出される噛みつき攻撃は確かに怖いですね」
かのん「怖すぎるよ〜!別のブロックで良かった〜!」
『一方こちらは、一体どのような戦いを見せるのか、謎に包まれていますッッ』
『戦場に咲く一輪の花。三船栞子ォォォォォ』
栞子「…………」スン…
すみれ「大丈夫?なんだか闘争心のないような子だけど……」
メイ「食い殺されっぞ!」
-
『さあ繰り広げられるのはスクールアイドルの熱戦かッッ』
『それとも食物連鎖の残酷ショーかッッ』
審判「開始めいッッ」
『もう誰にも止められないぞォ―――ッ!!』
バッ
『!!』
プシャアアアアアアッ
『鮮血――ッッ』
すみれ「あ〜!もう言わんこっちゃない…」プイッ
可可「バカすみれッッよく見るデスッッ」
-
花丸「な…………ッ」プシャアアアアアアア
栞子「綺麗なバラにはトゲがある……」タンッ…
栞子「綺麗な顔にもキバはある……」
『これは………一体……………ッ!?』
ランジュ「完成していたようね」
ランジュ「栞子開発の新武道…………」
ダイヤ「ま、まさか……ッ」
栞子「『咬道(コウドウ)』と名付けました」ヤエバキラーン
-
続くッッ
-
おもしれえ
格闘漫画の映像が脳内再生されるね
続きも楽しみにしてます
-
丸ごと包んでギュッとしてボキッこわすぎる
-
叛逆ネタ草
-
『栞子が噛みついたァ〜〜〜ッッッ』
善子「マジか……」
『草食系に見えた清楚な黒髪ボブからの思わぬ一撃ッッ』
『ニジガクの生徒会長はまな板の鯉ではなかった!!』
花丸「ずっらァ〜……」プシャアアアアアア
ルビィ「は、花丸ちゃん、血が……」
真姫「いよいよ……出番が回ってきたわね」ザッ
千歌「!」
曜「真姫ちゃん!!」
梨子「なんで…」
真姫「今大会の救命医として呼ばれたのよ」
真姫「出来れば選手として参加したかったんだけどね…」
-
真姫「花丸は頸動脈をやられてるわ」
善子「頸動脈…ッ」ゴクリ
真姫「あの栞子……首筋を狙いすまして咬んできてる」
真姫「八重歯でプスッとね」
真姫「狙いはダメージというより……失血による失神」
真姫「あの位置の出血は止めようがない」
真姫「花丸の意識は……もってあと30秒よ」
栞子「ギブアップをオススメします、花丸さん」
栞子「ここからの逆転の可能性は限りなく0です」
『降伏を論じています栞子ッッ』
『花丸どう応えるッッ』
-
花丸「おあいにくさま!」ベー
花丸「諦めが悪いのがAqoursの特徴ずら」モゾモゾッ
千歌「花丸ちゃん……」
モゾモゾモゾモゾッ
『続行を宣言した花丸が――意気揚々と形を変えていくッッ』
『これは…………この形は…………ッ』
千砂都「まるっ!!」
『着ぶくれよろしくッッ花丸のまんまるモードだ〜〜〜ッッ』
かのん「マンマルよりまんまるだ……」
メイ「アルマジロかよッ」
-
花丸(時間がない……チャンスは一度しかない)プッシャアアアア…
花丸(ここで……決める!!)
花丸「いくずらーっ!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!
『花丸、決死のローリングアタック〜〜〜ッッッ』
『神風特攻ッッ捨て身の体当たり攻撃だ〜〜〜ッッ』
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
栞子「……」
『さあ栞子、これをどうさばく!?さばける!?』
Aqours「いっけえッッッ!!」
花丸「ずらーーーッッッッ」
-
栞子「………」スッ…
花丸「ずららら〜ッッ!」ゴロゴロゴロゴロ
『フッ』
『フツウに避けられたアアッッ』
千歌「し………塩対応だァ〜〜〜ッッッッ」
どてーん!!
花丸「」ガクッ
審判「勝負ありッッ」
冬毬「三船栞子さん……無駄のない効率的な戦い方です」
マルガレーテ「アンタと似てるかもね」
一回戦Bブロック第三試合 栞子〇 花丸×
-
花丸「死ぬかと思ったずら……」トホホ
千歌「オ〜ッ……復活した〜〜〜」
曜「真姫ちゃんすごいな」
善子「さしすせそッッ」
真姫「言いたいだけでしょッッ」
ダイヤ「真姫さんもすごいですが……それ以上にすごいものが見られるかもしれませんよ」
鞠莉「ハァ?」
果南「会話の繋げ方が無理やりすぎない?」
ダイヤ「次の試合、注目ですわ……」
-
『前半戦最後!Bブロック第四試合!!』
『青竜の方角ッッ自慢の長いポニーテールをたなびかせて、葉月恋!!』
恋「参ります…」
かのん「恋ちゃん、がんばって!」
千砂都「大丈夫!恋ちゃんに弱点は〜〜〜〜〜〜」
かのん「弱点は〜〜〜?」
千砂都「無いYO!」
夏美「恵まれた肉体(フィジカル)!」
きな子「バレエで鍛えた体幹!」
メイ「さらにダンスゲーで鍛えた反射神経!!」
四季「無敵すぎる…」
-
『白虎の方角ッッ』
『こちらも負けじとデカリボンにポニーテールを引っさげて……』
かすみ「しず子ファイトー!」
しずく「幕を上げましょう」
『桜坂しずくッッ見参ッッ!!』
千歌「しずくちゃん……なんか前とはちょっと雰囲気が違うね」
ダイヤ「………………」
―
――
―――
・数分前 通路
ダイヤ「おや、しずくさん」
しずく「わあっ、ダイヤさん!ご無沙汰しています!」
-
ダイヤ「楽しみにしていますよ」
ダイヤ「次の試合……」
しずく「はいっ、ありがとうございます」
ダイヤ「前回の…ライタイ祭の時点で貴方の象形拳の完成度は相当なものでした」
※動物の動きを真似し、演じる拳法。蟷螂拳など。
しずく「…………」
ダイヤ「アレから更に磨きがかかっているとすれば……」
しずく「象形拳……ですか……」トオイメ
ダイヤ「え……?」
そんな風に考えていた時代が 私にもありました
-
ダイヤ「な…なにを……ッ」
しずく「ごめんなさい…今はお話しできません」
しずく「が―――」
しずく「本当の私を……見てくださいっ!」ニッコリ
―――
――
―
ダイヤ「果たして一体何をしでかす気なのか……」フッフッフ
ダイヤ「期待していますわよ、しずくさん」
『待ったなしッッ黒髪ポニテの大和撫子対決ッッ』
審判「開始めいッッ」
『号砲が鳴った―――ッ!!』
-
恋「しずくさん……お覚悟をっ」
スウ…………
『さあ足を踏み出したのは葉月恋だッッ』
鞠莉「しなやかね〜っ…」
ダイヤ「美しさすら感じます」
ダイヤ「和製エリーチカ……は言い過ぎでしょうかね」
しずく「…………」
善子「しずくは動かないわよッッ」
花丸「山のごとしずら」
恋「ほっ!」バッ
『上段蹴りィ――ッ』
-
続き待ってた
-
ゴシュッッッ
『はッ』
ダイヤ「ハァ?」
しずく「〜〜〜〜〜」クラ…
『入ったァ〜〜〜〜〜ッッ』
ドッシーン
『恋の上段蹴りがキレイに顔面に入ったァ〜〜〜ッッ』
『桜坂しずく、いきなりのノックダウンだァ―――』
マルガレーテ「あの子、今、防御した?」
冬毬「…いや……」
-
しずく「……………………」
『さあ仰向け大の字で一体何を考えるしずくッッ』
可可「レンレン!油断するなデスーッ!!」
恋「はいっ!」
『葉月恋、ここは動かず!』
ダイヤ「立ち技での決着を狙っていますわね」
ダイヤ「バレエも立ち競技……寝技には付き合わないという作戦でしょう。冷静ですわ」
かのん「恋ちゃんはあれで意外と頭もいいんだから!」
きな子「天下の生徒会長っすからね!」
-
しずく「………」
エマ「しずくちゃ〜ん?」
かすみ「いつまで寝てるんですかッ」
しずく「………………………」
ダイヤ「何を考えている」
ダイヤ「何を考えているのですかしずくさん」
善子「絶望ッ!?」ギランッ
ルビィ「作戦……?」
しずく「………………………………………………」
千歌「本当に……何を…………」
-
しずく(痛ッた〜〜〜〜〜)(これがバレエ)(これが葉月恋)(強烈)(スゴい)(ちょっとイイ)
しずく(結ヶ丘の生徒会長)(元だっけ?)(どっちでもいい)(立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花)
しずく(百合は梨子さん?)(B80族)(百合とレズは違う)(桜の系譜)
梨子「…………」
しずく(私は百合?)(立てば芍薬)(立てるかな?)(私はネコ)(にゃんにゃん)
しずく(立てなきゃ終わる)(試合終了)(ワンパンKO)(パンチじゃない)(ワンキック)(わんわん)(オフィーリア)
しずく(負ける)(屈辱)(恥ずかしい)(奪われる)(私はネコ)(にゃんにゃん)(かわいいじゃん)(オフィーリアごめん)
ピチチャプティントンタントゥンク…
しずく(冷たい視線)(期待を裏切る)(怖い)(裏切るのはスキ)(スキじゃない)
しずく(めちゃくちゃにされる)(足腰立たなくなるまでぶっ叩かれる)(大きいお尻が仇)(太鼓の乱れうち)(桜内)
梨子「強いわあの子……」
千歌「えっ?」
梨子「立つよ……」
-
しずく(葉月恋さんに負けて辱めを受ける私…💙)
スクッッッッ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
しずく(きったァ〜〜〜ッッ💙 💙 💙 💙 💙)キラキラキラキラキラ
冬毬「!?」
冬毬「あれは、まさか……ッ」
マルガレーテ「脳内麻薬(エンドルフィン)」
マルガレーテ「極度の興奮状態がもたらす覚醒状態」
マルガレーテ「脳が苦痛を取り去り、肉体の運動能力は限界を超える」
マルガレーテ「早い話が…」
無敵になる
-
千歌「でも、なんで興奮……」
梨子「作り出したんだよ」
梨子「たった1プレーから脳内で妄想を展開させ……やがてひとつの物語を紡ぎ出した」
恋「どうやら私は……禁断のセカイを開けてしまったのかもしれません」
しずく「禁断なんかじゃない!!」フッ
ギュイイイイインッッ
曜(回転!!)
千砂都(超速――)
しずくスカイブルーハリケーン!!
-
恋「」ドシャアアアアアアッ
夏美「ナツ!?」
メイ「嘘だろオイッ」
四季「見えなかった…ッ」
審判「勝負ありッッ」
『目にもとまらぬスピンで吹っ飛ばしたァ―――ッッ』
ざわ ざわ ざわ
『弱点はないと言われたあの葉月恋をたった1パツで……ッッ』
『とんでもない女が二回戦へと駒を進めました』
-
しずく「私はもう二度と自分に嘘はつかない!!」
しずく「わがままに、ありのままに、思いのままに闘います!!」
観客「オ〜……」パチパチ
かすみ「なんか、ムダにかっこいいんですけど……」
栞子「ムダなんかじゃないですよ」フッ
栞子「たとえそれがどんなものであっても、自分を素直にさらけ出せるしずくさんは、本当にかっこいいです」
璃奈「うん」
かすみ「そうかなぁ〜……」
栞子(そして…)ニッコリ
そんなあなただからこそ 痕(キズナ)残したくなるんですよ
一回戦Bブロック第四試合 しずく〇 恋×
-
・青竜側入り口前
千砂都「きな子ちゃんに続いて……恋ちゃんまで負けた」
恋「申し訳ありません…」
きな子「っす」
千砂都「ごめんね」
千砂都「もちろん二人は精一杯がんばったし、それだけ相手が強かったんだとも思う」
千砂都「けど」
千砂都「ワカるよねみんな」
10人「…………」
千砂都「私達はLiella!なんだよ」
千砂都「史上初めて、ラブライブ!を連覇したグループなんだよ」
千砂都「後半の8試合……ちょうど全部に一人ずつLiella!が出るね…」
ここからは 全勝でいく
千砂都「気合い入れていくよッッ」
-
・白虎側入り口前
果林「Aブロックで……ルビィちゃんが私を破り」
果林「そして今また…しずくちゃんが恋ちゃんを破った」
果林「もう十分でしょう」
彼方「もうみんな……『牛若丸』には見飽きてる」
彼方「大きいのが小さいのをそのままひねりつぶす」
彼方「そういう画だって見たいハズだよ」
エマ「そうだね…」
果林「じゃあ誰がやるんだってなったら」
彼方「やっぱりエマちゃんしかいないよね〜〜〜」
エマ「……うん……」
チャンピオンだもの…………
-
『一回戦Cブロック第一試合』
『恐ろしい試合が組まれてしまいました』
ざわ ざわ ざわ ざわ
『このラブライブ!は体重・体格、無差別ではありますが……』
千砂都「…………」
エマ「…………」
『無差別にも程があるッッ!!!』
千歌「エマちゃん……何かまた一段と巨大きくなったような……」
花丸「比較べると果南ちゃんすら痩せっぽちに見えるずら」
『とはいえ忘れてはいけません』
『この嵐千砂都はなんとダンス日本一!!日本一なのです!!』
ダイヤ「地上戦の機動力なら曜さん以上……」
善子「化け物じゃないッッ」
-
めちゃくちゃ好カードだ
-
『パワーで圧し潰すのか!!?』
『はたまたスピードで翻弄して見せるのか!!?』
審判「開始めいッッ」
ダシュッッッ
千砂都「っす!!」ブンッ
ボコッ
エマ「ッ」
千歌(ボディにストレート!)
曜(真正面から――)
千砂都「っすっすっす」ブンブンブンッ
ドッ ドッ ドドッ
『な…なんと正面突破ァ――ッッ』
-
『倍々の体格差もお構いなしか嵐千砂都ッッ』
彼方「心意気やよし……だけど」
果林「それは無謀というものよ」
エマ「…………………」スウ…
連撃を受けながらエマがゆっくりと腕を広げて振りかぶる。
善子「ノーガードッッ!?」
花丸「無防備ずら!!」
ルビィ「…いや……」
-
冬毬「エマ・ヴェルデさん―――166㎝の身長に」
冬毬「ラブライブ!史に前例を見ない92㎝に達するバストの搭載」
マルガレーテ「まるで肉の要塞だわ」
夏美「恐るべしおっぱいの盾ですの……」
ボムッ ボムッ バルンッ
攻撃が通らない!!
エマ「そろそろこっちからもいくよ…」
エマ「ていッ」
果林(エマパンチ!)
ボコオオッ
璃奈「顔面!」
侑「まともに喰ったッッ」
-
エマ「!」
ボキッ…
エマ「…ッ」ジ〜ン…
千砂都「……………」
ミア「うっそだろオイ……」
あのチビッッ ビクともしない!!!
彼方(脱力……とかじゃない…………)
彼方(素で…………)
かすみ「どういう鍛錬してるんですかッ」
エマ「おおおッ」ガシッ
-
歩夢「よしっ捕まえたッッ」
愛「そのまま押しつぶせーッッ」
侑(92㎝のおっぱいはそれ自体が最大の凶器!!)
侑(体重を預けるだけで相手は悶え死ぬ!!)トキメイチャウヨー!
フワ…
エマ「…えっ……?」
しずく「はい?」
ランジュ「――ッ」ゾクッ
せつ菜「そんな…馬鹿な…ッ」
千砂都「うぃ〜〜〜〜〜」ググググ
観客「嘘だろォ〜〜〜ッッ!?」
観客「も…………持ち上げやがったァ〜〜〜ッッ」
-
千砂都「っすー!!」ブワンッ
ルビィ「やぐら投げだアッ」
ドシャアアアアッ
エマ「」
審判「勝負ありッッ」
『つ……強い!!これがLiella!の部長!!』
『ラブライブ!連覇の貫録を示したァ―――』
鞠莉「あの体格差でやぐらなんて……見たことないわよ」
果南「パワーあるね」
ダイヤ「どういう……ッ」
四季「…………」
―
――
―――
千砂都「運ぶんで、どんどん乗せちゃってくださーい!」
-
・工事現場
四季「運ぶって……」ゴクリ
メイ「一袋70キロだぜ……」
作業員「ほい8つ目ッ」ズンッ
千砂都「まるっ…!」ズシィ…
夏美「半トン超えてますの」
きな子「人間じゃない……っ」
千砂都「よいしょッ」
ズサッ ズサッ ズサッ ドサッ
作業員「うちにはフォークリフトはいらねえな」
作業員「ちぃちゃんがいる」
―――
――
―
四季(スピードはもちろん……土方のアルバイトで鍛えたパワーもある……)
四季(やっぱり千砂都先輩は……強い)
一回戦Cブロック第一試合 千砂都〇 エマ×
-
続くッッ
-
アツい。続きも期待
-
楽しみ
-
ちぃちゃんが土方のバイトしてるの想像してちょっと笑ってしまった
堤城平なっつかしィ〜
-
土方ちぃとかいうラ板の風評被害
-
『Cブロック第二試合!!』
『宮下愛vs鬼塚夏美!!』
愛「飛ばしてくぞーッ」ウキウキ
ダイヤ「天才にも二種類……」
ダイヤ「例えばあのミアさんは、まぎれもない格闘の大天才です」
千歌「うん」
ダイヤ「対してこの宮下愛さんは……『何の』というより」
ダイヤ「ただ、天才」
ダイヤ「敢えていうなら……万能の天才」
千歌「一番ヤベータイプなのだ……」
曜「なんでこっち見ながら言うの」
-
ヒソヒソ ヒソヒソ…
観客「この試合は決まったな……」ヒソヒソ
観客「オニナッツじゃ分が悪すぎる」ヒソヒソ
観客「月とスッポン…」ヒソヒソ
夏美「…………」
冬毬「姉者…」ギュッ…
審判「両者下がってッッ」
四季「夏美ちゃん、絶対勝てるから、気にしないで」
夏美「なんでもいいですの」
夏美「それよりオッズは?」
四季「ブイ」ニヤリ
四季がスマホの画面を見せる。トーナメントの勝敗予想の賭けサイト。
夏美「50倍……」
-
四季「2年生(私達)で貯金出し合って……20万」
四季「夏美ちゃんに賭けといたよ」
夏美「勝てばミリオネア……」ニヤ…
審判「開始めいッッ」
愛「おりゃッッ」ダッッ
ベチイッ
曜「ハイキックッッ」
梨子「まともに入ったッッ」
夏美「―――……」クラ…
千歌「倒れるッッ」
千歌「キマリか!?」
-
夏美(いったいですのォ〜〜〜…)
夏美(これが天才のハイキック……)
メイ「そりゃフツウはキマリ」
メイ「フツウは勝負ありだ」
四季「でも、あれで1000万円と思えば……」
夏美(安すぎる!!)カッ
ババッ
愛「!」
ガキッ
千歌「タックルかいッッ」
曜「軸足にしがみついたッッ」
夏美「もらいッッッ」グンッ
ルビィ「足取りだあッッ」
-
!
夏美「………………ッ」アセタラ…
重……ッッ
ランジュ「そりゃムチャだわ」
ランジュ「ウェイトリフターでも愛の足は上がらない」
千砂都 (足腰が―――)
かのん(鍛えられすぎてる!!)
しずく「宮下愛完堕ちガニ股スクワット」
スクワットは深くまで腰を落とせば落とすほど足腰への負荷がかかり、効果があるとされています。
愛さんは『完堕ち』……つまり腰を最後まで落とす、最も負荷がかかるスクワットを一日100回×3セット、毎日やっているのです。
夏美「フヌヌヌヌヌ」ギリギリ
しずく「そうやって鍛えられた足腰ですよ」
しずく「上がるハズがありません」
-
ベキッ
夏美「うぎゃッッ!?」ガビーン
きな子「あっ!!」
夏美(腰……が…………)ガクンッ
愛「あ……あり?」
夏美「」
審判「勝負ありッッ」
『鬼塚夏美、力が入りすぎて腰の爆弾が爆発してしまったァ―ッッ』
『恐るべきは宮下愛の足腰の強さッッ』
冬毬「あ……姉者〜〜〜」ワナナナ
マルガレーテ「ま、しょうがないわね」
-
きな子「しょうがなくない!!」クワッ
マルガレーテ「えっ!!?」ビクッ
きな子「5万っすよ!?ご・ま・ん!!きな子の5万!!」
きな子「マルガレーテちゃんが払ってくれるんっすか!?」
マルガレーテ「な、何の話よおッ!?」
メイ「先輩たちや一年生には声かけなくて、よかったな」ヒソヒソ
四季「うん」
夏美「そ…ソーリーですのォ〜〜〜」グルグル
四季「賭け、ダメ、絶対」
一回戦Cブロック第ニ試合 愛〇 夏美×
-
夏美「申し訳ありませんの……」シュン…
千砂都「ドンマイドンマイ!」
千砂都「さっきも言ったけど、相手のいることだからね」
千砂都「負けちゃったものはしょうがない」
きな子「5万……きな子の5万……」ブツブツ
千砂都「ただ…」
千砂都「次」
千砂都「ここだけは……ね、かのんちゃん」
かのん「うぅ〜プレッシャーかけないでよ〜〜〜」
すみれ「アンタは普通にやればいいのよ」
マルガレーテ「見せてもらおうじゃない」
かのん「マルガレーテちゃん…」
マルガレーテ「本当の正拳」ニヤリ
-
・白虎側入り口前
ダイヤ「前回の大会……不覚をとったあの日以来」
ダイヤ「あらゆる打撃技の克服に……血道をあげてきました……」
ルビィ「お姉ちゃん……」
ダイヤ「己の身体を実験台にして幾何日……ついに……」
ダイヤ「全ての打撃技を捕(とら)えました……」ニヤリ
千歌「世界が認めた正拳」
千歌「おあつらえ向きの相手ですね」
『Cブロック一回戦第三試合!!』
『格闘技(スクールアイドル)ファンにとってはよだれが出るような組み合わせとなりました!!』
ワアアアアアアアアアアアアアア
『まずは白虎の方角ッッ』
『黒澤流柔術十段!!黒澤ダイヤの登場だァ―――』
-
果林「私を投げたルビィちゃんですら五段」
果林「それが十段……想像もできないわ」
せつ菜「フォローにはなりませんが……ダイヤさんの十段というのは”武器術”込みの話」
せつ菜「素手の格闘能力だけでいえば、ルビィさんととんでもない差があるワケではないと思います」
かすみ「フォローになってませんね〜」
『そして青竜の方角ッッ』
『出るか世界レベルの正拳ッッLiella!の澁谷かのん!!』
侑「澁谷かのんちゃん……世界レベルの正拳とは言うけど」
侑「実際どうスゴいのかな」
歩夢「きっと今からワカるよ」
審判「開始めいッッ」
-
かのん「……」ササッ
ダイヤ「ふぅ…………」スウ…
『構えた両者ッッ』
『言うまでもなくかのんは正拳突きのソレッッ』
『そしてダイヤ……こちらも当然、開手での柔術的な構えだァ――』
かのん「………………」
ダイヤ「………………」
ジッ…
『ともに動かないッッ』
『今大会ではほとんど初めての、静かな、しかしピりつく開幕となりました!』
-
歩夢「出ないね二人とも」
せつ菜「いや」
ジリ…
せつ菜「ダイヤさんが詰められています」
かのん「……」ズ…
ダイヤ「……………ッ」ズサ…
ダイヤ(こ…………ッッ)
ジリ…… ジリ……
ダイヤ(これほどとは…………ッッ)
-
かのん「…………」
グニャア…
鞠莉(なんて圧……ッ)
千歌(あの……控え室では頼りなくも見えたかのんちゃんが……ッッ)ダラダラ
果南「正拳に絶対の自信を持ってる」
果南「当たったら死ぬよダイヤは」
ダイヤ「……………ッ」ス…
歩夢「!」
せつ菜「作戦を変えましたね」
せつ菜「防御(うけ)るのを諦めた――先手で潰す気です」
愛「それしかない」
-
ダイヤ「はああっ」ダンッ
かのん(来たッッッ)
かのん(今!!!)
かのん「ていッ」ボッ
ダイヤ「――!」
グシャアアアアアアア
千歌「なッッ」
曜「―――ッ」
ルビィ「〜〜〜〜〜ッッッ」
審判「しょ…ッ」
ダイヤ「」
審判「勝負ありッッ」
ワアアアアアアアアアアアア
-
愛「斜めにぶっ潰れたよ」
歩夢「あれが澁谷かのんちゃんの正拳突き…ッ」ゴクリ
モノが違う
マルガレーテ「なんだか……嫌になるわね」
冬毬「ほれぼれします」
可可「スバラシイ……」
かのん「だ、ダイヤさん、大丈夫ですかッ!?」アセアセ
可可「スバラシイセイケンノヒト………………」
ダイヤ「……………………」
黒澤流柔術十段 『金剛石』こと黒澤ダイヤ
“かのん砲”による正拳炸裂により 死に至る。
ダイヤ「一文字抜けてますわァ…………」※瀕死
一回戦Cブロック第三試合 かのん〇 ダイヤ×
-
ダイヤ「死ぬかと思いました……」トホホ
千歌「オ〜ッ……復活した〜〜〜」
ルビィ「真姫ちゃんすごいな」
花丸「さしすせそッッ」
真姫「だから言いたいだけでしょッッ」
ダイヤ「あれがLiella!」
ダイヤ「しつこいようですが……あまりにも強すぎている」
千歌「次のマルガレーテちゃんも天才らしいよ」
千歌「て・ん・さ・い!!」
千歌「天才のWonderful Rushかよッッなんどだって天才!かよッッええ!?」
曜「いや『ええ!?』言われても…」
-
ダイヤ「遠慮はいりませんわ、善子さん」
善子「遠慮もなにも……」
善子「っていうかヨハ―――」ぴたっ
9人「!!」
善子「―――」ドクン…
『Cブロック一回戦第四試合!!』
『津島善子vsウィーン・マルガレーテ』
『今か今かとその幕が上がろうとしています!』
マルガレーテ「…………遅い……」ムス…
『白虎の方角からッ津島善子の入場がまだありませんッッ』
『津島善子選手!!!』
-
侑「せつ菜ちゃん……この試合はどう見る?」
せつ菜「マルガレーテさんはミアさんと同じく、格闘一家に生まれた大天才です」
せつ菜「しかも既に1年以上スクールアイドルのキャリアがあります」
せつ菜「例えるなら、あの天才・ミアさんの1年後の姿……」
侑「ひえ〜っ!」
せつ菜「善子さんはキビしいとは思います」
せつ菜(ただ……)
可可(嫌な予感がしマス……)
可可(スクールアイドルなら誰もが知るビッグネーム)
堕天使ヨハネ
メイ(津島善子の中に潜むもう一つの人格)
メイ(そして鬼神(オーガ)こと松浦果南に匹敵する存在)
メイ(もし奴がこのタイミングで堕天してこようものなら……)
たとえ松浦果南でも勝利の保証はない……!!
-
マルガレーテ「!!」バッ
冬毬「マルガレーテ?」
冬毬(上―――?)スッ…
冬毬「!!!」
『なんだァ――――!!!?』
ざうッッッッッ
ワアッ
『て……………天から美少女が降って来たアアアアア』
-
『か…彼女はッッ』
『この美少女はアアアッッ』
「お待たせ……してしまったようですね」
マルガレーテ「全くだわッッ」
ヨハネ「天つ雲居の彼方から堕天したるこの私が」
ヨハネ「滅しましょう…………下劣で下等な人間共を!!」
千歌「ヨハネの……ッッ」
梨子「ご帰還だわ」
ヨハネ「きをつけい!!!」
『堕天使ヨハネvs天才ウィーン・マルガレーテ!!』
『一回戦からとんでもないマッチアップになったァ――――ッッ』
侑「どうなっちゃうのこれ……」
-
続くッッ
-
乙ッ!
-
かのん砲草
コラまで網羅してんのすごい
-
ジャガったダイヤさん想像して笑ってしまった
続き楽しみにお待ちしております
-
名試合とあっさり決着つく試合が適度にあるのが元ネタっぽい
-
東京。音ノ木坂学院。
ここに一人のスクールアイドルがいる。
花陽「ご飯美味しい……♡」パクパク
小泉花陽 16歳
アイドルと白米をこよなく愛する心優しい少女………………
しかし取材が進むにつれ驚くべき事実が発覚する。
花陽「――」ピクッ
記者「!」
プ〜ン……
記者(炊飯器に…………虫が…………)
-
虫「プ〜ン」
花陽「こらっ」パタパタ
虫「プ〜〜ン」
花陽「こっちに来ちゃっ」パッパッ
虫「プ〜〜〜ン」
花陽「だめですっ」パッパッパッ
虫「プ〜〜〜〜ン」
花陽「――」プツン
記者「!」
花陽「なんだァ?てめェ……」
-
花陽「ちぇりあッッ」
ブチッ
虫「」
記者「あ……あ……」ガクガク
多重人格者
1個の人間の内に複数の魂が宿る………
凛「凛はこっちのかよちんも好きだにゃ〜」
そうした例は、確かに現実に存在するのである………………
-
審判「開始めいッッ」
ワアアアアアアアアアア
マルガレーテ(堕天使ヨハネ……?)
マルガレーテ(二重人格だかなんだか知らないけど……)
ヨハネ「……」ゆら…
マルガレーテ「!」
マルガレーテ(違う……ッッ)
マルガレーテ(控え室で見た津島善子の戦力とはまるで違う!!)
マルガレーテ「くッ」ササッ
冬毬「!」
冬毬(距離を取った……)
冬毬(あのマルガレーテが)
ダイヤ「やはり天才」
ダイヤ「一瞥で理解しましたわ」
-
マルガレーテ(この子……強い………ッッ)
とてつもなく!!!
ヨハネ「魅せますか……」スウ…
マルガレーテ「!」
マルガレーテ(何ッッ!?この構え――)
マルガレーテ(パンチ?キック?タックル?)
マルガレーテ(何をしようとしているのか――何に対する備えなのか全くわからない!!)
ヨハネ「――」ダンッッッ
マルガレーテ(跳ん―――)
マルガレーテ「させるかッッ」
ダアンッッ
-
ヨハネ「!」
ダイヤ「ヨハネさんの跳躍にッッ」
千歌「後出しで合わせたッッ」
果南「しかも高い……」
マルガレーテ(格闘技の歴史はしょせんいかにして相手より“上”に自分の位置を置くのかの歴史ッッ)ブンッッ
曜「空中戦で仕掛ける気だッッ」
かのん「高いとこ好きなんだね〜やっぱ」
マルガレーテ(両脚でこう…)
マルガレーテ(生地を混ぜ合わせるように……)
曜(それもいきなりの大技!!)
-
ザルツブルガー・ノッケルン!!
ガキイイインッ
かのん「入ったッッ」
ヨハネ「―――」
ドシャアアアアアッ
マルガレーテ「……ッ」タンッ
オオオオオオオオオオオオオオ
観客「なんだ今のはァ――――ッ!!?」
観客「両脚でアタマ蹴り挟みやがったァ〜〜〜ッッ」
-
ミア「天才とは言うけどさァ……」
ミア「あんなのと一緒にされたらたまんないよボクは」
栞子「日本語とは不自由なものですね」
栞子「“天才”という言葉以上の……“天才”の表現が存在しない」
ランジュ「あのウィーン・マルガレーテ」
ランジュ「格闘のセンスで言えば……」
おそらくは今大会一
千歌「…………ッ」ブルブル
千歌(震えが……!)
曜「…恐ろしいね……」
千歌「うん…」ブルブル
曜「どっちも」
千歌「え?」
-
ダンッッッ
『!!』
マルガレーテ(やっぱり……ッ)
ヨハネ「素晴らしい……」スクッッ
ヨハネ「私以外のスクールアイドルが今のを受けたなら……すでに決着でした」
ヨハネ「たとえばオーガでも」
果南「私ならあんなの喰らわないけどな〜ん」ヘラヘラ
メイ「効いてないのかッッ!?」
四季「ありえない……」
マルガレーテ(両脚で頭部を挟み込んで揺らす――生地を作るように脳内をかき混ぜる)
マルガレーテ(それがこの技の肝)
冬毬「命中る瞬間――マルガレーテの意志を察知したヨハネさんは」
冬毬「首の筋肉と頭蓋骨の位置を完璧に操作した」
冬毬「結果、脳は揺れず…………です」
ザルツブルガー・ノッケルン…………失敗!!
-
すみれ「首の筋肉はともかく、頭蓋骨の位置を操作って……」
恋「人間にそんなことできるのですか!?」
冬毬「名乗りに偽りなしということでしょう」
冬毬「彼女は堕天使」
人間じゃない
マルガレーテ「世界は広い……よく言ったものね」
マルガレーテ「まさかこんな子がいたなんて……」
マルガレーテ「ねッッ」
ダッッ
かのん「上段蹴りッッ」
スカッ
マルガレーテ「くッッ」
-
マルガレーテ「はああッッ」ブンッ
千砂都「左のショートアッパー!」
スカッッッ
マルガレーテ「おおおおおッッ」グルッッ
可可「裏拳デスッ」
ヨハネ「―――」スウ…
スカッッッ
マルガレーテ「…………ッッ」ボーゼン
『当たらないィ―――ッッ天才の攻撃が当たらない!!』
『まるでマルガレーテの攻撃は全て予知されているかのようだァ――!!』
冬毬「ど……どういう……」ワナワナ
『これが堕天使ヨハネ!!』
-
ヨハネ「語りましょうか」
ヨハネ「あれは私が……津島善子が動画の配信を始めて間もない頃……」
―
――
―――
当時の私は視聴者ウケ欲しさに過激な方向性に舵を切っていました。
『超激辛たこ焼きを友人に食べさせてみた』
『朝4時の練習をブッチしてみた』
『ラブライブ!の予選の舞台で会場から退場してみた』
わたしは知った――――炎上という名の美酒
「今日の動画も最高でした!」
「ちょっとやりすぎじゃね?」
「素人にしか見えない」
「みんなカワイイ、それでいいじゃない」
賛否両論あれど―――大量の注目が自分に集まる歓喜!
わたしは美酒に酔いしれた――――
-
しかし……ある動画がついに一線を越えてしまう…………
『犬を拾って犬嫌いの先輩に押し付けてみた』
善子「ひっ……」
善子「何よこれえッッ!?」
「氏ね」
「お前か?」
「特定しますた」
「今日から毎日ストーカーします」
「雨の日はいないと思うじゃん?いるよ」
その時 ナニかが私の身体を力強く叩いた!
善子「……………ッッ」ガタガタガタ
画面の向こうから伝わる殺気・殺意・悪意―――その念が
善子「!!」ビクンッ
研ぎ澄まされた私の神経に百倍の濃度で叩きつけられたのです
-
色々拾うネタが細かくてすごい
-
―――
――
―
ヨハネ「この事件をキッカケにわたしの危険に対する勘は神がかり始めました」
ヨハネ「対峙した敵の――今からわたしに加えようとする攻撃が全て手に取るようにワカるのです」
わたしは生まれ変わったのです!
マルガレーテ「…………ッ」ガタガタ
マルガレーテ(終わりだわッ)
ヨハネ「理解できましたか、攻撃が命中らぬワケが……」
ヨハネ「全ての攻撃はあなたの“敵意”がわたしに教えてくれていたというワケです」
マルガレーテ(こんな堕天使にッ……………勝てるワケがない!!)ベソ…
-
マルガレーテ「…………ッッ」ガクガクブルブル
せつ菜「……決まりですかね」
愛「やっぱり半端じゃないね……堕天使ヨハネ」
冬毬「マルガレーテ!!」
マルガレーテ「!」
夏美「冬毬…」
冬毬「何をビビっているのですか!!」
冬毬「炎上ならあなただってしたじゃないですか!!」
マルガレーテ「!」ハッ
-
マルガレーテ(そうだわ……)
あの時も…
マルガレーテ『私がラブライブ!に出場するのは、ここがいかに低レベルであるかを、スクールアイドル達に知ってもらうため』
あの時も…
マルガレーテ『ありえないッッ!!』
マルガレーテ『私は、この結果を認めないッッッ』
あの時だって…
夏美『サイトには思ったより批判的なコメントが多くて…』
四季『マルガレーテちゃんの、乱暴な発言』
マルガレーテ『この顔を見ているだけでも、腹が立つ人がいるってことよね……』シュン…
-
マルガレーテ「私だって何度も炎上してきたわッッ」
マルガレーテ「自分だけ特別みたいに……」ダッ
冬毬「……」フウ
千歌「復活した」
曜「いいチームだね」
マルガレーテ「言うなッッ」ブンッ
スカッッ
ヨハネ「学ばぬ子です……」スウ…
マルガレーテ「しまッ……」
マルガレーテ(背後を……ッ)
ヨハネ「堕天流奥義……」
堕天龍鳳凰縛!!
-
ギチイイイイッ
ルビィ「キマった!!」
マルガレーテ「……ッ」
マルガレーテ(構わない!)
ヨハネ「お……?」
マルガレーテ(高く……ッ)
マルガレーテ(とにかく……相手より高くに……ッッ)
ダアンッ
千歌「倒したッッ」
曜(いや、倒れに行った)
曜(あの位置関係)
マルガレーテちゃんが…………ヨハネちゃんの上に…………
-
マルガレーテ「…………ッ」ぴた…
ダイヤ(後頭部をヨハネさんの顎につけた……)
マルガレーテ(即興だけどやるしかないッッ)
ヨハネ「!」
マルガレーテ(私の頭と地面で、ヨハネの頭を挟み込んで…………)
果南「――!」
ガキイイッ
ザルツブルガー・ノッケルン!!
ヨハネ「」ガクンッ
マルガレーテ「今度は……美味しくできたわね」ハアハア
審判「しょっ……勝負ありッッ」
ワアアアアアアアアアアア
-
『勝負あったァ〜〜〜ッッ』
『一回戦から死闘になったこの試合ッッ』
『生き残ったのは天才!!ウィーン・マルガレーテだァ〜〜〜ッッ』
ルビィ「最後の…何が……ッ」
ダイヤ「あれもザルツブルガー・ノッケルン」
ダイヤ「相手の脳をお菓子の生地になぞらえ、頭部を鋏みシェイクする」
ダイヤ「その工程をとるならその技は全てザルツブルガー・ノッケルンと呼ばれる」
千歌「なんでも知っとるわァ〜〜〜〜〜この人ォ…」
ダイヤ「それにしてもヨハネさんが敗北れるとは……ッ」
梨子「改めてこの大会……何が起こるかわかりませんね」
果南「…………」
-
・通路
ヨハネ「…………」
果南「珍しいじゃん」
ヨハネ「!」
果南「いっつもは汚れた世界がどうとかいってすぐ昇天しちゃうのに」
ヨハネ「…もうじきに還ります……」
果南「しかしまァ……」
果南「仮にも私と同格扱いなのに、一回戦で負けるなんて……」クックック
ヨハネ「……」
果南「なんで喰らったの?」
果南「最後のザルツブルガー・ノッケルン」
果南「お得意の予知と…頭蓋骨やらなんやらの操作」
果南「できない理由はないと思うんだけど」
ヨハネ「格闘者(スクールアイドル)としての彼女に敬意を表したまでのこと」
果南「敬意?」
-
ヨハネ「あの絶体絶命の状況から」
ヨハネ「手も足も使用わずに、相手の脳を揺らすという……」
ヨハネ「最も肉体を傷つけない、慈愛に満ちた攻撃を彼女は選択した」
ヨハネ「同じ炎上(痛み)を知るもの同士……」
ヨハネ「天界と……人間の悪意にさらされて生まれた私には、あの慈愛に満ちた攻撃がとても眩しく……」
ヨハネ「そして心地よかった」
果南「…………」
ヨハネ「この大会のスクールアイドル達は本当に強い…………」
ヨハネ「予知しましょう」
ヨハネ「一回戦…あるいは二回戦か、もっと先かもわかりませんが」
ヨハネ「オーガ」
ヨハネ「負けますよ、あなたも」フフフ
果南「ヘッ」ニィ…
負けるかよッッ!!!
一回戦Cブロック第四試合 マルガレーテ〇 善子×
-
『一回戦もいよいよ最後のDブロックまでやってまいりました』
ダイヤ「このブロックは荒れますわよ……」
善子「果南がいるのに?」
ダイヤ「いるから荒れるのですわ」
ダイヤ「果南さんと同じブロックに、この方までいるのですから」
『白虎の方角ッッ』
『優木せつ菜の登場だァ―――ッッ』
せつ菜「よろしくお願いしますッッ!!」ザッ
侑「キタキタ!せつ菜ちゃーん!!」
ダイヤ「ニジガクのエース……前回ライタイ祭4強」
ダイヤ「そのケタ外れの強さ、忘れもしませんわ」
-
千歌「まぁ一回戦はカタいだろうね」
ダイヤ「それがワカらないのです」
ダイヤ「だから荒れるというのですわ…」
『青竜の方角ッッ』
『唐可可ゥ―――ッッ』
可可「やってやりマス!!」フンッ
かのん「可可ちゃん、ファイトー!」
ダイヤ「あの澁谷かのんさんと最初に組んだ原初のLiella!メンバーにして」
ダイヤ「かのんさんの素晴らしい正拳を見出した存在……」
ダイヤ「そしてバリバリの中国拳法家ですわッッ」
-
曜「確か、せつ菜ちゃんも中国拳法だったよね……」
ダイヤ「……人種差別の意図はありませんが……」
ダイヤ「日本人の使う中国拳法と、中国人の使う中国拳法」
ダイヤ「果たして……日本人(われわれ)は勝てますかね」
審判「開始めいッッ」
ダッ
せつ菜「おおおおおおおッ!!」ボッ
千歌「速攻だッ」
曜「左の崩拳ッッ」
梨子「上手いッッ」
パシィッ
せつ菜「!!」
可可「まがいものデスね……」ニヤリ
-
続くッッ
-
いやァ〜……生きてるってのは……
わたしゃ昔、最萌トーナメント読んだり、最萌死刑囚編がエタったりしたの見てきたンだけど
あの時代にアンタがいてくれたらなァ……って思うよ
応援してます
-
最近の楽しみ
-
いないと思うじゃん?いるよで笑った
-
『と……止めたッッ』
『優木せつ菜の拳を……こうもアッサリと……』
可可「ハァーッ」ガッ
ダイヤ(小手返しッツッ)
せつ菜「ッ」タンッ
グルンッ
千歌「オオ〜ッ」
曜(身を翻して対応したッッ)
曜(やっぱりせつ菜ちゃんは強い!!)
曜(けど……)
せつ菜「せいッッ」ダンッ
-
侑「下段蹴りッッ」
パシッ
愛「また!」
可可「あまりにも……キレイすぎマス」
せつ菜「……ッ」
可可「フンヌッッ」グッ
『引っ張ったァ―――』
せつ菜「せいッッ」グルンッ
千歌「回し蹴りだッッ」
千歌(右足を掴まれたまま――)
可可「あチョッッ」ゴツンッ
『頭突きィ〜〜〜』
せつ菜「〜〜〜ッ」クラ…
ズサアッ
-
観客「せつ菜がダウンだァ―」
ワアアアアアアアアアア
可可「実に日本人的……あるいは優等生的……」
可可「正義のヒーロー的とでも言いマショウか…」ズチャ…
せつ菜「ッッ」バッ
可可「ヌルいデス!!」ジャッ
せつ菜「ッ!」ギュッ
善子「す…砂かけッッ!?」
可可「戦場でのフェアプレイなんてッッ」
可可「むしろ悪徳ッッ」ボッボッ
ガッ ガガッ ベキッ
-
せつ菜「〜〜〜〜〜」
『うずくまったせつ菜を蹴るッ』
可可「中国拳法とはッッ」ベキッ
『蹴るッッ』
可可「もっといやらしくてッッしつっこくてッッ」
ガコッ ガキッ バキッ
『蹴るッ蹴るッッ蹴るッッッ』
可可「性格の悪いものじゃなくっちゃ……デス!!」グイッ
せつ菜「いっ……」
『か……髪を……つかんで引き起こしたッッ』
千砂都「…ッッ」メソラシッ
-
可可「そおりゃッッ」
ドギャッッッ
曜「がっ、顔面に……ッ」
ルビィ「ヒザ蹴り……」
せつ菜「〜〜〜〜〜」
ドチャッッ
『顔から崩れ落ちたせつ菜ァ―――』
可可「中国拳法なんて使ってるようじゃ、中国拳法には勝てないんデスよ」ヘヘン
すみれ「ヤなとこ出てるわァ〜……」
『な…なんというダーティ・プレイ!!』
『唐可可……かわいい顔からは想像できないえげつなさだァーッ!!』
-
せつ菜(可可さんの言っていることは……きっと正しい)
せつ菜「ッ…」ムク…
せつ菜(どんな形でもいい)
せつ菜(スクールアイドルは、勝ちにこだわらなくっちゃ……)
可可「立たせるかデスッッ」バッ
せつ菜(でも…)フッ…
かすみ「!」
ぐるんッ
ガキィィン
可可「ナヌッ!」
可可「マ・ワ・シ・受け……………」
そんなの全然かっこよくないです!!!
-
せつ菜(勝利よりも………)グッ
せつ菜(大好き!!!)ボッ
ガコオッ
可可「うぐッッ」
侑「返しの正拳中段突きッッ」
歩夢「まともに入ったッッ」
せつ菜(自分の大好きを全うするッッ)ボッッ
ゴチッッ
可可「〜〜〜ッッ」
愛「またまた正拳中段突きッッ」
せつ菜(それが……私の…………)
侑『だったら、ラブライブ!なんて出なくていい!!』
せつ菜(私たちのスクールアイドル道です!!)
-
可可「――」ドシャアアアッ
千歌「強いわァ〜やっぱ…」
梨子「しかもまっとうだわ」
梨子「まっとうすぎる」
ガバッッッ
せつ菜「!」
可可「な……なめるなデスッッ」プルプル
侑「スゴい…まだやる気だ……」
侑「せつ菜ちゃんの拳だよッッ」
愛「唐可可だけに……戦車(タンク)並みのタフネスかいッッ!?」
恋(私の執拗な圧政にも屈さず、Liella!を立ち上げ、やり遂げた可可さんのタフさ)
恋(そしてスクールアイドル愛)
すみれ「意地の見せ所よ……可可!」
-
せつ菜(流石です可可さん!!)スウ…
可可「ヘ…?」
一緒に大好きを叫びましょう!!
『こッこれはいったい………!?』
せつ菜「――――」スウウウウウウ
千砂都「まる…………?」
『優木せつ菜の上半身がッッまるで風船のような…………ッッ』
ミア「ヤル気かあれを……」
彼方「待って待ってッ」
花丸「……」ササッ
-
せつ菜「あッ!!!!!!!!!!」
キィン
観客「ひィ」
ビリビリ ビリビリ ビリビリ ビリビリ
アッ…………… アッ………… アッ……
『なッ………』
ドシャアッ
可可「」
審判「勝負ありッッ」
せつ菜「ありがとうございましたッッ!!」ペカーッ
-
千歌「〜〜〜ッッ」キーン
花丸「爆音…」
花丸「130デシベルを超える音は人間を失神させる」
花丸「それに指向性を持たせて相手にぶつけたなら、もはやれっきとした兵器ずら」
千歌「花丸ちゃん…」
千歌「なんにも聞こえないずら」キーン
『優木せつ菜、鮮烈な一回戦突破だァ――』
可可「す………スバラシイコエノヒト……デス」グルグル
すみれ「そればっかじゃないのッッ」
一回戦Dブロック第一試合 せつ菜〇 可可×
-
『一回戦Dブロック第二試合』
『Aqoursが誇る女傑がとうとう闘技場に降り立ちました』
梨子「フフ…♡」
『叫べ青春!!桜内ィ〜〜〜〜梨子ッッ』
ワアアアアアアアアアアアア
冬毬「レズってなんぼの桜内流空手」
冬毬「このラブライブ!には今大会の参加者含め数多のスクールアイドルがいますが…」
冬毬「ことレズにおいて桜内梨子さんを超える存在は、未だに現れていません」
-
四季「…私や歩夢ちゃんは……」
冬毬「話にならないです」
メイ「何ィ!?」
冬毬「“四季メイ”にしろ“ゆうぽむ”にしろ……それはメイ先輩、侑さんという相手ありきであり」
冬毬「その愛はレズと必ずしも結び付く種類のものではありません」
冬毬「因果が違うのです」
冬毬「千歌さんが好きだから、あるいは善子さんが好きだから、曜さんが好きだから……」
冬毬「そんな理由で梨子さんをレズ扱いするファンはいません」
冬毬「相手が同性だからレズになるのではない」
冬毬「まずレズがあって、そこから物語が始まる……」
冬毬「その点において、桜内梨子さんは別格であり、並ぶものなきレズなのです」
マルガレーテ「長々と何を解説してんのよ……」
-
『青竜の方角!!』
『夢にまで見たスポットライトを一身に浴びながら……』
すみれ「……」ザッ…
『カリスマギャラクシースクールアイドル!!平安名すみれの入場だァ!!』
ワアアアアアアアアアアアアアア
梨子「よろしくお願いします」ペコリ
すみれ「ええ、まあ……こちらこそ…」
梨子「……」ニ…
すみれ「………ッ」ゾクッ…
すみれ(この顔……)
すみれ(何か……こう……)
梨子「……………………」ぴと…
見定められているような……
-
梨子(これが…………平安名すみれちゃん)
梨子(なんだか変な感じだけど……一応三年生(先輩)らしいから……平安名すみれさんと呼んだ方がいいのかな…?)
梨子(それはともかく…)チラッ
すみれ「…………」ムチッ…
梨子(あのぶっとい太もも…)
梨子(張りのある胸)
梨子(長身(タッパ)……)
梨子(鮮やかな金髪)
梨子(そして顔)
すみれ「……ッ」ぞわぞわ
梨子(これほど備わったスクールアイドルと戦えるなんて、そうそうあることじゃない)
梨子(至福……♡)ジュルリ…
-
審判「両者下がってッッ」
梨子「フフ…」
梨子(じっくりよ……)
梨子(時間を掛けてじっくり……)
梨子(上から下まで余すところなく……)
喰らいつくす
審判「開始めいッッ」
ダッッッ
すみれ「!」
梨子(え……?)
-
『桜内梨子、猛然とつっかけたアアッッ』
曜「全速前進!」
千歌「珍しいね…」
梨子(え?)
梨子(え!?)
梨子(あらら…)
梨子(身体が勝手に…)
梨子(走ってるじゃん!)ダッ
すみれ「……」
梨子(ふふ……無理も無いわ……)
梨子(これほどの逸材)
梨子(どーにもこーにも……)
抑えが利かない!!!
梨子「ちぃッッ」
バチイッ
-
『正拳突きィ〜〜〜ッッ』
すみれ「――」クラ…
ワアアアッ
夏美「なッッ」
マルガレーテ「強いッ」
千砂都「額で受けようとしたすみれちゃんの防御を……貫通した!!」
ダイヤ「正しく…」
ダイヤ「認知できていないのではなくて?」
ダイヤ「すみれさん」フッフッフ
すみれ「くッ…」
すみれ(ぬかったッッ)
ダイヤ「梨子さんの強さをレズ技術だけにあると思っていたなら――――――それはエライことになりますわよ」
-
梨子「はあああッッ」
ドッ ドドッ ドッ ドッ
きな子「すッ…すごいコンビネーションっすッッ」
ダイヤ「梨子さんは純粋に格闘技者(スクールアイドル)として強い」
ベキッ ゴキッ グキッ
ダイヤ「幼少期から弾いてきたピアノ……指の力はイヤでも鍛えられる」
ダイヤ「その指で握りしめた拳……貫き手……手刀」
すみれ(い…一撃が重いッッ)
すみれ「〜〜〜〜ッッ」
観客「オイオイオイオイ」
観客「決まっちまうぞコレッッ」
-
可可「すみれーッ!!」
可可「手ェ出すデス!!手エ!!」
すみれ(言われなくても…)スッ…
梨子「!」
せつ菜(ガードを解いた……)
すみれ(わかってるったらわかってる!)
ボボボボボッ
『こッ』
『この連撃はッッ!?』
千歌「疾いッッ」
ドドドドドドドドッ
-
梨子(なんてラッシュッッ)
梨子(とても2本の腕とは思えないッッ)
ドドドドドドドドッ
梨子(まるで8本足のタコ……10本足のイカ……)
梨子(まだ足りない!!)
ドドドドドドドドドドドドドドッ
梨子(14ッッ)
梨子(7対14足の脚を操る……)
グソクムシ…………!!
ドドドドドドドドドドドドドド
ベキッ バキッ ゴキッ ガキッ
『両者ノーガードでの殴り合い!!』
『ものすごい乱打戦になったァ―――ッッ』
-
ドドドドドドド
梨子「くッッ」
梨子(押し切られる……ッ)
すみれ「オオオオオオオオ」
ドドドドドドドドドドドドドド
梨子(感謝!!)ニイ…ッ
梨子(今宵…よもやこれを使用えるとは思わなかったわ)
一瞬―――
梨子「…」スッ
-
夥しいコンビネーションに隠され――――放たれたレズ技は
ベキッ バキッ ゴキッ クニッ♡
すみれ「ギャラッ!?」ビクッ
見る者の目に止まろうハズもなく――――
ただ…
曜「わっ」
ランジュ「!」
果南「あ〜…」
僅かの例外を除いて…
-
すみれ「〜〜〜〜ッッ」
『ああッ』
『すみれが揺らいだッッ』
梨子(仕上げよ)ペロッ…
レズには…………………………
バッッ
ミア「!!!」
ジュルルルルッ
すみれ「!!!」ビクンッ
すみれ「―――――」ピタ…
存在してはならない 技術がある
-
梨子「――」くるっ
『!?』
梨子「……」ザッザッ…
『ウ…オ…なんだァ!?』
『梨子が急に踵を返して……』
すみれ「…………」ぴた…
観客「すみれはピクリとも動かねえッ」
観客「時が止まったみたいだ……」
審判「どこへ行く気ですか桜内選手」
審判「試合中に武闘場の外へ出ると試合放棄と見なしますッッ」
梨子「逝ったわ……………」クイッ
審判「え……………」
すみれ「…………」ぴた…
審判「い…」
審判「イったアアアアッ!?」
-
千歌「―――ッ」
可可「――――」
真姫「………………………ッ」
かのん「なんだってェ…………」ダラダラ
可可「…………」ヨロッ…
可可「す………」
ドテッ
可可「すみれ……」ムク…
すみれ「」ぴた…
審判「………………ッ」
審判「勝負あり!!!」
-
侑「み、ミアちゃん……」ガクブル
侑「な、な、何が……ッ」
ミア「クンニの最上級……」ガチガチ
ミア「フォルテッシモクンニ…………ッ」
音楽的素養のある人間の奏でるクンニは素人のソレとは比較にならず、あまりの気持ちよさに失神することも珍しくないという……
ミア「それを梨子レベルの怪物がやったんじゃ……」
侑「〜〜〜〜」ガクガクガクガク
梨子「ありがとう、すみれさん」
梨子「いや…………すみれちゃん」
せつ菜「つ……」
せつ菜「次…梨子さんとヤルの…………私なんですけど…………」
彼方「ご愁傷様…」ポン…
せつ菜「〜〜〜〜ッッ」ゾ〜ッ
一回戦Dブロック第二試合 梨子〇 すみれ×
-
戦い方にみんな個性あってほんとたのしい
-
・医務室
すみれ「」
可可「ウワアアアアアン」
かのん「どッ…」
かのん「どうにかならないの真姫ちゃんッッ」
真姫「残念だけど…」
真姫「これはどうしようも……」
夏美「なんとかならないんですのなんとかァ〜〜〜〜ええ〜?」
四季「…………」ブルッ…
四季(こんな…)
こんな闘い…!!!
-
璃奈「しつれい………」ザッ
Liella!「!!!」
璃奈「人間が一基………壊されてるみたいだね」
メイ「てッ……天王寺璃奈!!」
璃奈「お困りみたい」
璃奈「私がすみれさんを修理するよ」
かのん「しゅ…修理!?」
四季「………………ッ」
璃奈「人間の身体というのは結局」
璃奈「機械と同じ」ス…
-
璃奈「万物には理があり人体もその例外ではなく……」
璃奈「その理さえ知るなら…………」サワ…
璃奈「あった。すみれさんを復活させるスイッチ」
ぐいッッ
真姫「ひ……皮膚越しに心臓マッサージをッッッ」
ぐいッッ ぐいッッ ぐいッッ
メイ「に…人間を機械みたいに……ッッ」
四季「………………ッ」ブルブル…
すみれ「ガハッッ」
Liella!「!!!」
わあッッ
可可「すみれェ〜ッ」ハグッ
かのん「よかったァ〜〜〜」ヘタ…
-
璃奈「あとは任せたよ真姫ちゃん」
真姫「あ…ありがとう……ッ」
璃奈「気を落とさないで」
璃奈「こんなのは医療の領域じゃない」
真姫「……そうね…」
四季「………………」ブルブル
璃奈「顔色がよくないみたいだね四季さん」
璃奈「ダイジョーブかなそんな体調(コンディション)で……」
璃奈「あなたはこれからラブライブ!史上最高の発明家と闘わなければいけないんだよ♡」ニッコリン
四季「〜〜〜〜」
璃奈「じゃあまた…」バタンッ
-
冬毬(あれが天王寺璃奈さん……)
冬毬(見た目に似合わず恐ろしい度胸と人体への知識)
冬毬(そして“技術屋”としての手腕)
メイ「負けるワケにはいかねえな」ポン
四季(か…)
四季(勝てっこない……!!!)ブルブル
かのん「………………………」
・数分後。選手控室(個室)。四季と同学年三人。
四季「……………」ブルブル
きな子「四季ちゃん……大丈夫っすか?」
夏美「ずっとあの調子ですの」
メイ「無理もないけどな」
-
トントン
メイ「!」
メイ「はい…」
「失礼します……」
メイ「!!!」
にこ「若菜四季さん……」
にこ「試合直前の貴重なお時間控室へ踏み入る無礼―――――どうかお許しください」
四季「…………」
きな子「なッ……」
夏美「矢澤にこ…………さん」
-
にこ「あなたが闘技場へ出る以前(まえ) にどうしてもお伝えしたいことがあります」
にこ「みなさん…………」
スッ… スッ スッ…
にこの呼びかけに応じて更に数人の人影が部屋に入ってくる。
にこ「ここに集まった人たちはみな………」
にこ「私も含めて…………………」
凛「………………」
海未「………………」
にこ「天王寺璃奈の犠牲者たちです」
四季「…………ッ」
メイ「な…なんだってェェ?」
-
にこ「天王寺は我々のような胸だけがとりえだった無力な少女をターゲットに―――――」
にこ「およそ人間として許されるべきではない実験の数々を繰り返しては―――――」
にこ「自らの発明に役立ててきたのです」
四季「…………ッッ」
にこ「その結果がこれです……」ゲッソリ…
にこ「本当はこんなはずじゃ……こんな胸じゃ……ッ」
きな子「な、なんて哀れな人たちっす……ッ」
かのん「私達は天王寺璃奈を決して許してはいません」
メイ「かッ…かのん先輩までッッ!?」
かのん「四季ちゃん」
四季「私に………………」
四季「私になにをしてほしいの……?」
-
にこ「…………」ス…
凛「…………」ス…
海未「…………」ス…
かのん「せェ………………の……」
にこ凛海未かのん「えいッえいッオーッ!!!!!」
ドクン…
メイ「四季ッ…………」グルッ
ドクンッ ドクン……
四季「く…」ギウウウウウウウウ
四季「オオオオオオオオオオッ」
-
『一回戦Dブロック第三試合』
『天王寺璃奈vs若菜四季』
『ですがッッ』
ざわ ざわ ざわ
『なんと両者から驚くべき提案がありッッ』
『大会もそれを容認しましたアアアアアアッ』
梨子「狂ってる…」
千歌(お前が言うな)
善子(お前が言うな)
花丸(お前が言うなずら)
ダイヤ「荒れるとは言いましたが……」
ダイヤ「ここまでとはッッ」
『ラブライブ!史上初!!』
璃奈「…………」
四季「…………」
『道具(武器)の使用…………可!!!』
-
続くッッ
-
⁄/*イ`^ᗜ^リ「あッ!!!!!!!!!!」
-
毎試合盛り上がってすごい
-
哀れにゃ…
-
かのん(殴る……)
曜(蹴る……)
ルビィ(投げる……)
歩夢(極める……)
栞子(咬む………)
梨子(犯す……)
全て可!!!
千歌(十分だろそれで……!?)
なのにもっと……もっと先を見たいのか!!?
『前代未聞の武器解禁戦ッどんな戦いが繰り広げられるのか』
『出場者の装いが既に雄弁に語っておりますッッ』
-
『天使!天才!!天王寺璃奈!!!』
璃奈「ちゃきーん☆」ズシイッ
『全身に……鋼鉄の鎧を身に纏っているウウウッ』
侑「りなちゃんパワードスーツ!」
せつ菜「やっぱりかっこいいです!!」
『対して我らがAiScReamの殿(しんがり)!!若菜四季!!』
四季「…………」ファサ…
『白衣です!!科学者の象徴たる白衣を身に纏っての登場!!』
『内ポケットには危険なオモチャを隠し持っていそうだアアッ』
ダイヤ「若菜四季さん……そのクールな低音の破壊力に魅了されたファンは数知れず」
ダイヤ「ルビィ、歩夢さんとは全く違う味を持つ、AiScReamの裏エースですわ」
千歌「それはけっこうだけど……」
梨子「璃奈ちゃんと比べるとずいぶん軽装備ね」
-
審判「両者下がってッッ」
きな子「四季ちゃん、大丈夫っすか?」
夏美「もっとこう……ランニングマシーンとか使用わないんですの!?」
メイ「いや…」
メイ「あれでいい」
『鬼が出るか蛇が出るかッッ』
『恐怖のマッドサイエンティスト対決』
審判「開始めいッッ」
『賽は投げられたァ―――ッ』
璃奈「正直……」
璃奈「拍子抜けかな」
-
璃奈「科学部兼部、Liella!の火薬庫……若菜四季ちゃん」
璃奈「当然、 色々仕込みはあるんだろうけど…」ス…
ドドドドッ
『オオッ璃奈が駆け出したァ――ッ』
かのん「はっ…速い!」
すみれ「あの重量で…」
愛「スーツを着たりなりーの運動能力は普段の数十倍だよッッ」
璃奈「このりなちゃんパワードスーツに、小道具で太刀打ちできると――」ボッ…
四季「――」バッ
璃奈「!」
-
スカッッ
『四季が躱したッッ』
四季「二つ、言うことがある」
四季「一つ」バッ
ガキイインッ
『キック――ッ』
璃奈「…………ッ」グラ…
観客「うわッッ」
観客「すっげえ威力ッッ」
四季「私と璃奈ちゃんじゃ素の身体能力が違う」
ミア「いッ…インドアじゃないのか!?あいつ…」
千砂都(四季ちゃんのダンス力は私と冬毬ちゃんに次ぐ)
冬毬「文武両道……というより、“理武両道”」
-
四季「二つ」ガシッ
『後ろから抱え込んだッッ』
四季「これは試合じゃない……」
グ…
かすみ「チョットチョット何する気ですか」
栞子「まさか……」
四季「あなたへの制裁ッ」ブワンッ
観客「うわアアアアッ」
観客「鋼鉄をぶん投げたアッ」
-
ダイヤ「クワガタは自分の体重の何倍もの物を持ち上げ、投げると言いますが……」
鞠莉「良い腕してるわ」
璃奈「――――」ブワッ…
千歌「重装備が裏目だッッ」
梨子「受け身がとれないッッ」
グルグルンッ
『!!』
璃奈「よっと」ズシイイッ
恋「そんなッ…」
千砂都「身軽〜!」
かのん「運動能力数十倍は伊達じゃないか……ッ」
-
璃奈「お話を続けよっか」
璃奈「制…裁………?」キョトン
四季「とぼけないで」
四季「璃奈ちゃんの発明の影で、涙を飲んだ哀れな人たち」
にこ「…………」
かのん「四季ちゃん…」
四季「忘れたとは言わせない」キッ
璃奈「……よくわからないけど、そういう事もある」
璃奈「科学の発展に犠牲はつきもの」
四季「もういい」ダッ
四季(話にならないッッ)ボッ
『またキックッッ』
-
ガシッッ
四季「!」
璃奈「それより、一つ目…」
『うッ受け止めたッッ』
璃奈「その通りだよ」
璃奈「四季さんの身体能力は概算で私の4倍…」グッ…
ギウウウウウウウウ
四季「ぅぐ……ッ」
璃奈「たかが4倍」
-
璃奈「スーツで50倍パワーになった私とは……」ヒョイッッ
『今度は璃奈が四季を持ち上げたッッ』
璃奈「圧倒的な開きがあるッッ」ブンッッッ
ビュッッッ
『投げ…』
『エ〜〜〜ッッ!!?』
四季「――」ヒュウウウウウウウウ
観客「飛びすぎだァ―――ッ」
『10メートルは上がったァッッ』
-
四季「OK……理解した」スッ
四季「やっぱり力勝負は無理」ポチッ
ブウウウン
璃奈「!」
『ドローンだ!!ドローンが3台飛んできた!!』
『しかも何か抱えているぞッッ』
パッ
ダランッッ
恋「ゆいがおーです!!」
ズブッッ
『ゆいがおーの巨大スクリーンで受け身イイイッッ』
すみれ「ゆいがおーの意味は?」ジトー
恋「幸せになれますゥ!!」
-
ガシッ
ブウウウン
『そのままぶら下がって遊泳飛行開始だアアアッッ』
四季「全然問題はない」
四季「これはもう……そういう格闘(たたかい)じゃない」ブウウウウン
せつ菜「下りてくる気はなさそうですよ」
ミア「爆弾でも落とそうってのか?」
四季「警戒レベル5」
四季「戦争レベルの技術解除」スッ…
『四季が懐から何か取り出したッッ』
-
すみれ「あれはッッ」
梨子「三角フラスコ!」
『紫色の……液体……!?』
夏美「去年マルガレーテに飲ませようとしたやつですのッッ」
マルガレーテ(え?)
かすみ「まさか毒薬!?」
四季「ノー」
『投下ッッ』
ビシャアアアア
-
ジュワアアアアアアア
璃奈「!!」
四季「一般女子高生が手にできる最も強い武器……」
四季「それは火器でも重機でもない」
どろ…
観客「ひイイッ」
観客「パワードスーツが……溶けてるぞおッッ」
ダイヤ「濃硫酸ですわッッ」
璃奈(マズい……!)
-
『さッ最悪だァ――ッッ』
『ヒトに硫酸をぶっかけたァ〜〜〜ッッ!!』
ジュワアアアアア
璃奈「…………」どろどろ
冬毬「あの専門家たる四季さんが対人用兵器として調整した硫酸」
冬毬「矛盾しているようですが……人に使っていいシロモノではありません」
マルガレーテ「〜〜〜〜ッ」ガチガチガチガチ
四季「追加」
ビシャアアアアッ
夏美「鬼ですの」
-
どろ どろ
『溶けているッッ人間が溶けているッッ』
千歌「最悪なアイスクリームだ…」
ルビィ「言わないでよッッ」
どろ どろ どろ
冬毬「これは視聴率が下がりますね……」
マルガレーテ「鬼ッッアンタら鬼よッッ」
夏美「なッなぜ私まで…」
どろ どろ どろ どろ
メイ「…っていうか………………溶けすぎじゃね?」
-
バッッッ
四季「!!」
『なんだァ―――ッ!?』
ベチャッ
『璃奈の溶けカスが真上に飛び上がって天空の四季に張り付いたァ――ッッ』
四季「くッ……」
『スライムよろしく四季に絡みついていくウウウッ』
善子「えっろ」
冬毬「これは視聴率が上がりますッッ」
-
「若菜四季さん……」
四季「!!」
『スッスライムが喋ったッッ!?』
璃奈「惜しかったね…」どろどろ
かすみ「あれって…まさか……」
愛「りなりーの液状化だッッ」
『天王寺璃奈、自ら液状化して硫酸攻撃を回避した――ッッ』
メイ「液状化ってなんだよッッ」
冬毬「液状化は液状化です」
-
ぐらッ
四季「…ッ!」
璃奈「……」ベチャベチャ
四季「こ…の……ッ」グラグラ
観客「ドローンが制御を失ってるッッ」
観客「落ちるぞッッ」
『万事休すか四季〜〜ッ!?』
愛(いや……液状化はりなりーにとってもあくまで緊急避難)
愛(まとわりつくことはできても決定力に欠けるしそもそも長くはもたない)
愛(それよりパワードスーツを剥がされたのが痛い!)
-
ダアアンッ
四季「がはッッ」
璃奈「……」ベチャッッ
『墜落ゥ―――!!』
ドッカァーン!!
『そして爆発だァ―――ッッ!!』
せつ菜「うおおおッ!!なんだか燃えます!!」
メイ「ドローンがイカれたのか!?」
パラパラ…
『煙が晴れて………………ッッ』
-
四季「………ッッ」ハアハア
璃奈「………ッッ」ハアハア
『立っている!!二人の科学者が立っているウウッッ』
かすみ「りな子が元に戻ったッッ」
きな子「四季ちゃんの白衣も吹き飛んでるっすッ」
四季「これでワカったでしょ……璃奈ちゃん」
璃奈「うん……ワカったよ……四季さん」
四季「道具(武器)解禁……何でもありの……」
四季「行きつく先がコレ」
璃奈「殺し合い…………戦争」
四季「くだらない」
-
璃奈「私達は……殺戮がしたくてステージに上がってるんじゃない」
璃奈「お客さんも……殺戮が見たくてラブライブ!を見てるんじゃない」
四季「私達は……スクールアイドル」
四季「だったら……やることは一つ」
スッ…
『かッ……構えたぞ両者アアアッッ』
『ここまでやりたい放題して最後の最後ッッ』
『スクールアイドルらしく素手で決着をつけようとでもいうのかァッッ』
四季「墜落の時……私だけ全身を打った」ハアハア
四季「体力の優位は……もうないと思う」
璃奈「うん」
四季「薬品も使わない機械も使わない」
璃奈「スクールアイドル同士、素手だけで思いっきり…」
二人「勝負ッッ!!」ダッッ
『最後の激突だァ―――ッッ』
-
ドッッッ
四季「かはッ!?」
『なッッッ!?』
アラン「ニャー」
愛「アラン!!」
しずく「璃奈さんがお家で飼ってる……」
『猫型ロボットが死角から四季に突っ込んだァ――ッッ』
四季「ロ…ボ…………?うそ…」
ドシャアアアアッ
メイ「四季ッッ!!」
-
璃奈「発明家が発明品使って」
璃奈「どこがワルいの……………」
四季「……ッッ」プルプル
四季「璃奈………ちゃん……………ッッ」
ゴツンッッッッ
璃奈「―――ッ!?」
ミア「ドローンが璃奈の後頭部にッッ」
愛「まだ一機生きてたのかッッ」
ドシャアアアッ
璃奈「」
四季「Me too」
審判「勝負ありッッ」
-
四季「ふぅーッ……」ダラン…
『決まったァ―ッッ!!マッドがすぎる科学者対決ッッ』
『制したのは若菜……若菜四季!!』
夏美「なんというか…筋金入りの科学者ですの」
メイ「どっちもな」
梨子「あ゛あ゛あ゛あ゛…」ビキビキビキ
千歌「どしたの梨子ちゃん」
梨子「爆散した三角フラスコのダメージが……時間差で来たァ〜〜〜!」ビキビキビキ
ルビィ(梨子ちゃん……まだ三角フラスコとダメージを共有してたんだ……)ブルブル
花丸「やっぱりこの人が一番狂ってるずら…」
-
・控え室
四季「ほら、璃奈ちゃん、謝って」
璃奈「…………」
にこ「…………」
凛「…………」
海未「…………」
かのん「…………」
璃奈「え……?…いや……」
璃奈「知らないけど……ほんとに……」
四季「え?」
にこ「アンタも単純ね〜」
かのん「にッ…にこちゃんッ!?」
-
にこ「このかのんが私らに頼んできたのよ」
にこ「アンタがしょげてるから一緒に元気づけてくれって」
四季「――ッ」
にこ「こちとら客席でスクールアイドルの戦いを楽しく見てたってのに…」
かのん「ちょっと…バラさないでよ〜!」
にこ「全く、我ながらひどい茶番……」
にこ「っていうかアンタ達もちょっとは喋りなさいよッッ」
海未「適材適所です」
凛「敬語使ってるにこちゃん、おかしくって笑うのこらえるの大変だったにゃ〜」
四季「要するに……」
四季「担がれた…………」
-
四季「…………」ゴゴゴゴ
かのん「しッ四季ちゃん!?怒ってる!?怒ってないよね!?」
かのん「四季ちゃんのタメにやったんだよ!?怒っちゃやだよ!?そりゃあ設定はちょっぴりフザけたけどさ…」
璃奈「私は……無実の罪で……悪人扱いされて……」ゴゴゴゴ
かのん「璃奈ちゃん!?それは……ゴメンね!?ゴメンだけど…」
かのん「終わったことじゃな〜い!!ね!?楽しく……楽しくいこう!!ウン!!」
四季「口は災いの元……嘘から出た誠」ジャキーン
璃奈「かのんさんで実験できたら、とっても楽しい」ジャキーン
かのん「わ……私……ッ」ブルブル
にこ「哀れにこ」
凛「哀れにゃ」
海未「哀れですね」
かのん「どうなっちゃうの〜〜〜ッッ!!?」
一回戦Dブロック第三試合 四季〇 璃奈×
-
続くッッ
-
りなりーが胃袋破れるくらい腹パンされなくて良かった
続き楽しみにしてます
-
液状化いくらなんでもぶっとびすぎと思ったけど公式なんだよな…
-
マルガレーテ(え?)
で笑った
-
ネタ拾いまくりですごい
-
・青竜側入り口前
かのん「……ッッ」ガクガクブルブル
すみれ「何してきたのよアンタら」
四季「メイ」
四季「この試合勝ったら……二回戦は私と」
メイ「だな」
四季「死んでも勝って」
メイ「ばか」
四季「……」
メイ「死んだら勝てないだろーが」ニヤリ
『一回戦最終試合!!!』
-
『大変長らくお待たせ致しましたッッ』
『地上最強がコンセプトの今大会』
『真打の登場です!!!』
ワアアアアアアアアアアアア
『内浦最強の生物!!鬼神(オーガ)こと松浦果南だアアアアッッ』
果南「うむッ」ザッ
冬毬「視聴者優勝予想ももちろん1位ですね」
マルガレーテ「っていうかダントツじゃないッ」
梨子「6割強……流石の得票率ですね」
ダイヤ「これでもよく割れた方ですわ」
-
『一方挑戦者ッッ』
『Liella!の赤い彗星ッッ米女メイ!!』
にこ「挑戦者って」ハッ
にこ「ラブライブ!連覇の経験者よ」
海未「しかし正しい」
海未「あのメイに限らず…果南の相手は誰でも挑戦者になるわけですが……」
メイ「……」ジーッ
『睨んでいるッッ睨みをきかせているぞメイッッ』
千歌「コワ〜…」
メイ「…………」ジーッ
『ものすごい視線だッッ』
『何かにとりつかれたようにニラみ続けるッッ』
-
『気迫では一歩も譲らな〜〜〜いッッ』
ダイヤ「気迫…………それもあるでしょうが」
ダイヤ「単なる気迫の現れというには何かこう…………」
ダイヤ(この違和感………………)
審判「開始めいッッ」
メイ「うおおおおおおお」ダッ
『おおッ昂るままにメイが突っ走ったァッッ』
メイ「おおおおッ」ダンッッ
『飛び膝ァ――ッ』
ゴシャッッ
『入ったッッ』
果南「〜〜〜」グラ…
-
ガシッッ
メイ「ッ!」
果南「よっと」グッッ
『っとそのままキャッチして抱き寄せたッッ』
きな子「ケロっとしてるっす!」
冬毬「予測はしていましたが――」
夏美「あれぐらいじゃダウンもしませんのッッ」
『果南の十八番まで秒読みだアアッッ』
すみれ「いきなりヤバいったらヤバいんじゃないの!?」
果南「ハグ……しよ?」
メイ「――」ニヤ…
ダイヤ「―!」
-
ハグウッ
メイ「イヒ、ヒヒヒヒ」ニィ…
ダイヤ(そういうことでしたかメイさん)
メイ(これが松浦果南のハグッッ)
メイ(ヤバい)(顔近い)(かっこいい)(クールと可愛いが同時に来る)
メイ(たっまんねえ……♡)ニヤ〜
夏美「ただのオタクですの」
メイ(キュン死するぅ…………♡)
四季「メイ……」ハアーッ
メイ「」ガクンッ
審判「勝負ありッッ」
一回戦全試合終了!!
-
理事長「一つ尋いていいかしら」
・控え室。理事長と一回戦の勝者16名
ここに―――なにしに来たの?
ルビィ「押忍」
ルビィ「ルビィはAiScReamですからッ」
黒澤ルビィ 一回戦 バックドロップ
冬毬「この大会はステータスです」
冬毬「ギャラも上がります」
鬼塚冬毬 一回戦 エビ反り→下段突き
曜「ヨーソロー!」ケイレイ!
曜「全速前進!あるのみであります!!」
渡辺曜 一回戦 背負い投げ→マッハ蹴り(寸止め)
千歌「いやァ〜〜イキナリだねコレ」
千歌「やっぱりAiScReamちゃんへの嫉妬もあったのかもね〜」ヘッヘッヘ
高海千歌 一回戦 ロンダートパワーボム
-
ランジュ「私は私の最強を証明する」
ランジュ「それと――みんなのステージを肌で感じたいから…ってのはダメ?」キャハッ
ショウ・ランジュ 一回戦 寸勁
歩夢「私もAiScReamなので……」
歩夢「譲る気はありません」グッ
上原歩夢 一回戦 ダンサー・イン・ザ・ダーク→殴り
栞子「現在(いま)…自分の居る場所を知りたく―――」
栞子「ということになりますか………」フム…
三船栞子 一回戦 咬みつきによる失血
しずく「本当の私を見て欲しい――」
しずく「この言葉に嘘はありません」
桜坂しずく 一回戦 しずくスカイブルーハリケーン
-
千砂都「押忍」
千砂都「Liella!が最強――――それを証明したいだけです」
嵐千砂都 一回戦 やぐら投げ
愛「楽しいじゃん」
愛「出ない理由なんてないじゃんッッ」
宮下愛 一回戦 足取りを耐える→相手の腰破壊
かのん「闘うのが…………」
かのん「好きだから……でしょうか」
澁谷かのん 一回戦 正拳突き
マルガレーテ「アナタ達は忘れっぽい」
マルガレーテ「この私がどれほど天才か思い出させてあげるのよ」
ウィーン・マルガレーテ 一回戦 ザルツブルガー・ノッケルン
-
せつ菜「押忍ッッ!!」
せつ菜「大好きを世界に広めるためです!!押忍!!」
優木せつ菜 一回戦 ばくおんぱ
梨子「ここはビュッフェ…」
梨子「極上のね♡」
桜内梨子 一回戦 フォルテッシモクンニ
四季「科学の強さってワカリづらい」
四季「この大会で勝てば…ワカってもらえる」
四季「それと、私もAiScReam」
若菜四季 一回戦 ドローンの突撃
果南「呼んだのはあなた達でしょ」
果南「もう…取り消せないよ」ニヤリ
松浦果南 一回戦 ハグ(悩殺)
-
理事長「フフ」
理事長「い〜い顔してるわアナタ達……」
理事長「選りすぐりの16名…」
理事長「なかでもAiScReamトリオの全員生存は嬉しいところ…」
でももう関係ない
歩夢「――」
理事長「優勝者ただ1人」
理事長「最後まで勝ち残ったただ1人が……地上最強のアイススクリーム」
理事長「本当のアイスクリーム」
千歌「そりゃそうだ」
かのん(そりゃそうかァ?)
自らが時代に なり替わってみなさい!!
二回戦 続行!!
-
・客席
ダイヤ「見てください」
アイスクリームトーナメント 二回戦組み合わせ
Aブロック
ルビィ――冬毬
曜――千歌
Bブロック
ランジュ――歩夢
栞子――しずく
Cブロック
千砂都――愛
かのん――マルガレーテ
Dブロック
せつ菜――梨子
四季――果南
ダイヤ「どえらい顔ぶれですわ…」
鞠莉「ここに自分の名前が無いのが……なんとももどかしいわね」
-
かすみ「Aブロックはニジガクがもういないんですよね〜……」
かすみ「侑先輩ッ、ちょっと取材、行ってみませんか?」
かすみ(スパイも兼ねて)ニシシ
侑「よし来たッッ」
・白虎側。選手控室個室。
かすみ「ルビ子〜!コッキャン1000万再生、おめでと〜〜!」
ルビィ「ありがとうかすみちゃんッッ」
侑「1000万……改めて途方もない数字だね」
かすみ「AiScReamと合わせて2回もバズを起こしちゃったルビ子だけど〜」
かすみ「何かこう〜〜〜秘訣?とかあれば……教えて?みたいな?」
ルビィ「ええ!?…えっと……そうだな…」
ルビィ「やっぱり……地道にがんばルビィするしかないと思う…」
侑「だよね…」
-
ルビィ「かすみちゃんは続けてるかな?」
ルビィ「地獄のトライアスロン」
侑「地獄のトライアスロン?」
かすみ「えッ!?そ、そりゃ、もちろん…」
かすみ(続けてるワケないじゃんッッ)
かすみ(っていうか続けるってなに!?毎週とかやるの!?アレを!?)
かすみ(死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ)
ルビィ「ルビィもね、最初はすっごく苦しいし、全身が痛いし、死んじゃいそうになるし」
ルビィ「とってもイヤだったんだけど…」
侑「……」
ルビィ「毎日続けるうちに……」
かすみ(にににににににニチィ!?)
-
ルビィ「今までへばっちゃってたところで、もうちょっとがんばれるようになって」
ルビィ「できなかったことが、できるようになって」
ルビィ「それで……」
かすみ「〜〜〜〜」ガチガチガチガチ
ルビィ「ゴメンね、上手く言えないんだけど…」
ルビィ「まァ……つまりそういうことだと思う」
・通路
侑「気のふれたような圧倒的な練習量……」
かすみ「そりゃあんなMVにもなるわ…」
侑「なんかイッちゃいそうだね二回戦も」
かすみ「……」
かすみ「どうですかね」
-
・青竜側。選手控室個室。
冬毬「地獄のトライアスロン……ですか……」
冬毬「バカバカしい……」
かすみ「ばッ…」
侑「バカバカしい……かな………」
冬毬「あなた方の尋ねたいことはこういうことですよね」
冬毬「『あなたはこれから戦う黒澤ルビィさんほど苦痛に耐えてきたか』」
冬毬「『踏んばルビィしてきたのか』」
冬毬「と」
侑「……あ…イヤ」
侑「まぁ…そういうことかな」
冬毬「耐えてません」
かすみ「耐えて…ないの……?」
-
冬毬「逆に私のほうからルビィさんに問いたいです」
冬毬「通学に私ほどの距離を走っているのか?」
冬毬「私ほどのダッシュをこなしているのか」
冬毬「私ほどのデータのアナライズをしているのか?」
かすみ「――――」
冬毬「私ほどの栄養管理は?」
冬毬「サプリメントは何を……?」
侑「……………」
侑「何キロ…走ってるの」
冬毬「言いません」
冬毬「言う必要もない」
-
冬毬「が―――サプリメントだけは宣伝しておきましょう」ピッ
冬毬の携帯『日々のあれこれエトセトラー。あなたの心の鬼サプリ』
冬毬の携帯『オニナッツこと鬼塚夏美ですのー!』
侑「…………ッ」
かすみ「〜〜〜〜」
ピッ
冬毬「話が逸れましたが……」
冬毬「この大会はくぐり抜けてきた苦痛を競うものではありません――――」
冬毬「ひょっとしたら……………」
冬毬「どれほどスクールアイドルを楽しんでいるかを競っているのかも……」
だったら勝つのは―――私です
-
『二回戦ッ第一試合!!!』
『共通点も多いようなッッしかし真逆であるようなッッ』
『そんな対決と相なりましたアアアッッ』
ルビィ「うゆッ」キリッ
冬毬「……」
侑(どっちが勝つのか……ッッ)
かすみ(マジでワカらんッッ)
審判「開始めいッッ」
ルビィ「――」バッ
『さあルビィは両肘を上げてがんばルビィの構えッッ』
冬毬「……」スッ
『冬毬もまた半身になって正拳を掲げたアアアッッ』
-
続くッッ
-
思いがけずタイムリーになったな
-
久々に餓狼伝読みたくなった
-
ルビィ(鬼塚冬毬ちゃん 高校1年生)
ルビィ(頭脳◎ スキル◎ 体幹◎ スピード◎)
ルビィ(ラブライブ!―――優勝)
ルビィ(文句ナシだよッッ)
冬毬「……」
ルビィ(あなたが身につけたその技で―――)
ルビィ(ルビィを壊してみて)
ルビィ(冬毬ちゃんッッ)グッッ
ミア「あの構え……」
ランジュ「両者、一回戦と同じね」
栞子「相手の攻撃をガードしながらスキをうかがおうというルビィさん」
栞子「相手の出方を見てからカウンターで対応しようという冬毬さん」
せつ菜「似ていますが……少し違う」
-
ダダダダダッ
冬毬「!」
『ルビィが一気に間を詰めたッッ』
冬毬「――」ボッ
『正拳突き―――ッ』
ガッ
『ガードの上から叩いたアァ―ッ』
千歌「キレイな正拳だなァ」
ダイヤ「似ています」
ダイヤ「あの澁谷かのんさんに似ていますわ」
かのん「良いよー!冬毬ちゃーん!」
-
千砂都「単純な正拳の練度でいえば、もちろん冬毬ちゃんといえどかのんちゃんには及ばない」
千砂都「でも冬毬ちゃんにはLiella!でもトップクラスの脚力がある」
冬毬「――」ダンッ
『今度は冬毬から踏み込んだッッ』
ボッ
ガッ
ルビィ「…………ッ」ビリビリ
マルガレーテ「その踏み込みから繰り出されるシュアでスマートな正拳」
マルガレーテ「効くでしょ?黒澤ルビィ」
ルビィ(なるほど…)
-
どうってことはない!!!
ルビィ「――ッ」ダダダダッ
冬毬「……」ボッ
ベキイッッッ
ルビィ「ッッ」ギリッ
ぜんッぜん!!! どうってことない!!!
ダダダッ
歩夢「止まらないッッ」
愛「効いてないハズないのに……」
-
可可「あのルビィがかつてインタビューで有名な言葉を残していマス」
可可「その言葉にこそ黒澤ルビィというスクールアイドルは集約されていマス」
“少しだけがんばルビィできるということ―――”
“それは永遠にがんばルビィできるということ”
かのん「―――」
かのん「――ッ」アセタラ…
ドドドッ
『おおッ冬毬の三連突きだッッ』
ルビィ「〜〜〜」グ…
ダダダッ
『それでも止まらないルビィッ』
『ガードしながら突進を続けるッッ』
-
四季「大丈夫」
冬毬「……」ダンッ
ベキイイッ
ルビィ「――ッッ」
『しかし遠いッッ』
『冬毬の身体に手が届かないッッ』
四季「冬毬ちゃんは旋回しながら、しっかり距離を取って戦えてる」
四季「つかず離れず――自分の間合い」
四季「ルビィちゃんのがんばりにも全く呑まれていない」
夏美「我が妹ながら……怖いぐらいの落ち着きですの」
-
冬毬(耐えて、耐えて、耐えて、そして勝つ)
冬毬(泥臭く、粘り強く、あがいてあがいてあがきまくる)
千歌「ルビィちゃん…ッ」グッ…
冬毬(黒澤ルビィさんの――Aqoursのやり方はワカっています)
冬毬「フゥー…」
冬毬(深追いはしません)
冬毬(その腕が上がらなくなるまで叩き続ける――)
冬毬「――」ボッ
ガキイッ
ルビィ「ッッ」ビリビリ
冬毬(あと2発――)
-
冬毬(がんばるスベもない肉体的な限界)
冬毬(追い込みます)
ベキイイイッ
ルビィ「〜〜〜」
冬毬(あと1――)
ダダダッ
『おおッまだいくかルビィッッ』
冬毬(0ッッ)
ガキイッ
ルビィ「うあッッ」
ダランッッ
かすみ「ルビ子の腕が下がったッッ」
-
冬毬(ここッッ)
ダシュッッ
『冬毬が一気に踏み込んだァ――ッッ』
ルビィ「〜〜〜〜〜ッ」プルプル
ルビィ(すごいや冬毬ちゃん…)
ルビィ(全部ワカってるんだもんなァ………)
冬毬(仕留めるッッ)ボッ…
ルビィ(でも…………)
がんばるっていうのは―――ここから!!!
-
0から1へ
ルビィ「〜〜〜ッ」ギリッ…
冬毬「!」
冬毬(バカな――)
1からその先へ!!
ルビィ「オあああああああッッ!!」
バッッ
ガキイインッッ
『まッまたがんばルビィのガードを……ッッ』
ルビィ「――」シュバビッッ
ガチイッッ
冬毬「ッッ」
曜「捕まえた!!」
-
ルビィ「よっしゃよっしゃ…………」グ…
冬毬(上がるハズがないッッ)
冬毬(投げられるハズが――)
ルビィ「ワッショイ!!」
冬毬「――ッ!」ギリ…
ブワンッッッ
『バックドロップウゥゥゥッッ』
ダアアンッッ
『頭からいったァ〜〜〜ッッ』
果林「フフ」
果林「なんてデジャブ……」
彼方「がんばるって……口で言うのはかんたんだけどさ……」
エマ「理屈も何もない」
エマ「けど…それだけの練習を積んできたんだ……ッ」
-
『見たかAqoursのド根性ッッ戦慄の逆転劇再びッッ』
『二回戦Aブロック第一試合ッッ勝者は――』
バッッ
!!
『なッ……』
冬毬「…………ッッ」スクッ
ルビィ「――」
『たッ』
『立っているぞ鬼塚冬毬ィ〜〜〜ッッ』
ダイヤ「あ……っ、あっ、あっ」
ダイヤ「ありえない……ッ」ダラダラ
-
ルビィ(なんで倒れないのッッ)
ルビィ(なんで立てるのッッ)
ルビィ(まともに受け身すら取れていないハズ……ッッ)
冬毬(がんばったから――)
冬毬(ではありません)
冬毬(そんな精神論はアグリーできません)
冬毬(ただ…………)
冬毬(ことここに至っては…もはや…)
ダ…ラァ…
合理的でなくともいい……
『!!』
『とッ冬毬の口元から……大量の血が……ッ』
-
千砂都(やったね冬毬ちゃん…あれを…ッッ)
マルガレーテ(バカよ……冬毬……)
夏美「……ッ」
夏美「らしくないことを……」ウルウル
冬毬(投げられる刹那――口の内(なか)に)
冬毬(舌を歯に挟んでおきました)
ボタッ ボタボタッ
冬毬(投げの衝撃により“幸いにも”舌は半切断に……)
千歌「…………ッッ」ダラダラ
鞠莉「クレイジー……ッッ」
冬毬(だから立っています)
-
アツい
-
花丸「舌を噛み切った痛みを気付けにして生き残った……ッ」
ダイヤ「なんという……ッッ」
ダイヤ「それ自体冬毬さんの反射神経とクールな思考力判断力がなければできないことですが――」
曜「な…なんでそこまでして…ッ」
ルビィ(冬毬ちゃん………)
冬毬「……」ダラ…
ルビィ(とり澄ましたその姿の裏側―――)
ルビィ(まさかそんな勝利への執念が……)
ルビィ(嬉しいよ冬毬ちゃん)
ルビィ(勝ちたいんだねあなたも)
冬毬(その通りですルビィさん……)
冬毬(負けず嫌いなのですよ私は)
-
冬毬(とりわけ……)
私は知っている
冬毬(がんばって、がんばって、またがんばって……)
冬毬(そのたびに枕を濡らした勇者を私は知っている)
夏美「冬毬……ッ」
冬毬(だからッッ)ダシュッッ
『冬毬が動き出したッッ』
冬毬(負けたくないッッ)
冬毬(負けられないッッ)
ベキィッ バキィッ ゴキィッ
冬毬(がんばってがんばってがんばって――そして勝ち切るッッ)
冬毬(そんなあなた達を見ていると――)
冬毬(姉者を否定されたようで――)
冬毬(姉者のがんばりを否定されたようで、私は――)
-
ガッッ
冬毬「!」
ルビィ(冬毬ちゃん………一つだけカン違いしてる)
ルビィ(ルビィは……ルビィ達は……)
ルビィ(Aqoursはッッ)
あがいて……あがいて……あがきまくって…………それで……
ブワンッッ
ルビィ「負けたんだよオッッ!!」
『小手投げエエ〜〜〜ッッ』
ドシャアアアッ
冬毬「」
審判「勝負ありッッ」
-
ルビィ「がんばって」
ルビィ「がんばって」
ルビィ「がんばっても叶わないこともある」
ルビィ「それでもがんばルビィするんだッッ」
あの日の敗北を…… けっしてムダにしないように……
ダイヤ「本当に……」
ダイヤ「立派になりましたわね、ルビィ……」ニコッ…
花丸「立派すぎてちょっと引くずら…」
善子「右に同じッ」
梨子「そこは卑屈なのね…」ジトー
-
・青竜側通路
冬毬「姉者……」
冬毬「すみません……」
夏美「なぜ謝るんですのッッ」
冬毬「私……」
ハグウッッ
冬毬「ッッ」
夏美「何も言わなくていいですの」
夏美「それにね冬毬」
夏美「私は……色々と遠回りしたこともムダだったとは思ってませんの」
夏美「だってそのおかげで、かわいい妹と、スクールアイドル(こんなに楽しいコト)をがんばることができるんですのッッ」ニコッッ
冬毬「姉者……ッッ」
冬毬「アグリーですッッ」ウワアアン
二回戦Aブロック第一試合 ルビィ〇 冬毬×
-
・通路
千歌「いよいよだね!曜ちゃん!」
曜「うん…」
千歌「本気でやってよ」
曜「――」
千歌「ぜったい」
曜「あ…当たり前でしょッッ」
千歌「ならいいけど」ニッ
曜「…………」
千歌「じゃあ、次は試合場で!」
千歌「バイバーイ!」タッタッ
曜「ばいばーい」フリフリ
-
曜「………………」
曜「ハア…」
曜「参った……どうしよ…」
曜(本気……本気かァ〜〜〜)
曜(本気でやらなくちゃいけない……それはワカってる)
曜(ワカってはいるけど……)
曜(私が千歌ちゃんを 本気で殴る 本気で蹴る)
ミア『憧れを殴りつけることはできないよ』
曜(想像もできない…)ハアーッ
「ふふ……」ザッ…
-
!
その少女は――――
海色だった
髪も 制服も そして名前すらも
曜「海未ちゃん」
海未「見ていましたよ曜」
海未「一回戦…」
曜「…ありがとう」
海未「相手をいたわる……寸止めでの決着……」フッフッフ
曜「……」
海未「相変わらずですね」
-
海未「底抜けの優しさ……甘さ……情けなさ……」
救えぬ童貞
曜「イヤミ言いに来たの?」ジトー
海未「高海千歌……“普通怪獣”などとのたまってはいますが」
海未「スピード、体力、そして精神力」
海未「どれをとっても“普通”とはほど遠い、超一級のスクールアイドルです」
曜「うん」
海未「その上で曜」
海未「あなたがもし本気で千歌とぶつかったなら……」
海未「まず秒殺」
曜「……」
海未「曜……あなたの才能はそれほどに抜けている」
海未「そんなことはあなた自身もわかっているハズです」
曜「何が言いたいの海未ちゃん」
-
海未「何なら今ここで試してみますか……?」
海未「私と」キラ…
海未が手刀――奥義“無弓”を構える。
曜「やめてよ」
海未「御免ッッ」ダッッ
曜「――ッ」ダンッッッ
スカッッッ
曜「〜〜〜」ヒヤ…
降り下ろされた無弓を、曜は寸前で回避した。
-
海未「今の一刀……いや、一射」
海未「私は殺す気で撃ちました」
曜「相変わらずはどっちだよ……ッッ」
海未「潰してやりなさい曜」
海未「私のように優しく……」ニコッ
『二回戦Aブロック第二試合ッッ』
『Aqoursの天才・渡辺曜 対 Aqoursのリーダー・高海千歌!!』
『禁断の対決だアアアアッッ』
曜「……」ピョンピョンッ
千歌「……」キリッッ
-
『両雄真剣な表情ですッッ笑顔がないッッ』
愛「な…なんか……ッ」
歩夢「試合というより……殺し合いでもするような……ッ」
『これから始まる戦いの本気度を予感させるようだッッ』
花丸「二人が本気で闘うところなんて、初めて見るずら」
梨子「初めて…」
梨子(見れるのかな)
鞠莉「果南も見たことないの?」
果南「ないんじゃない?」
善子「テキトーね」
果南「まァ…本気かどうかなんて……はたから見たらわかんないからね」
-
『どうなるようちか大決戦』
審判「開始めいッッ」
曜「――」ダシュッッ
『飛び込んだ渡辺――』
パアンッッ
千歌「…………ッッ」
ぴたっ…
『す…ッッ』
曜「…………ッッ」
『寸止めだ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ』
-
続くッッ
-
乙 曜ちゃん……!
-
海未ちゃんは下着も海色
-
待ってるで
-
『これはどういうことだァー!?』
『渡辺曜、必殺のマッハをいきなり寸止めしたァ〜〜〜ッッ』
ガシッッ
千歌「『どういうことだァー!?』」
千歌「だって」
曜「…………ッッ」
千歌「どういうことなのかな」
曜「――ッ」バッ
千歌「!」フワ…
歩夢「浮かせたッ」
せつ菜(上手い――)
-
曜「はあッッ」
パアンッ
千歌「―――ッ」
ぴたっ…
『まッ』
曜「…………ッッ」
『また寸止め…………ッッ!?』
海未「愚か……」
にこ「見ちゃいらんないわね」
-
千歌「………………」
千歌「よー…」
曜「ッッ」バッッ
パアンッッ
ぴたっ…
千歌「……………………」
曜「…………ッッ」ダラダラ
『寸止めが……止まらな〜〜〜い!!』
冬毬「まるでイップス…」
マルガレーテ(あの天才が……)
きな子「どういう……ッ」
-
千歌「どういうことなんだッッ!!?」
千歌「ええッッ!?」
曜「…………ッ」
千歌「言ってみろよ曜ちゃん」
曜「…………」
ミア「曜もサディストだね」
ランジュ「サディストって……」
栞子「あの曜さんがですか?」
ミア「大のスクールアイドルが………」
ミア「最もダメージを受けるやり方を選択んでいる」
-
冬毬「一回戦、きな子先輩にやったのとはワケが違います」
冬毬「最初の攻撃からして寸止め……」
冬毬「舐めプととられても仕方がありません」
すみれ「わざとやってるんじゃないの?」
夏美「精神的攻撃ッッ」
きな子「曜ちゃんに限ってそれはないと思うっすけど…」
四季「いずれにしろ、千歌ちゃんへのダメージは絶大」
メイ「当てられるより効くぜアレは…」
千歌「ふふ…」
曜「ッ」
千歌「アッハッハッハッハッハッハッハ!!」
曜「………………ッッ」
千歌「いやァ〜……」ハハ…
千歌「優しいなァ曜ちゃん」
-
千歌「そりゃそうだ」
千歌「稀代の天才ヨーソローと、普通怪獣ちかちー」
千歌「そもそも勝負になるハズがない…」
曜「ッッ」
千歌「ごめんね曜ちゃん」
千歌「渡辺曜という天賦の才能――」
千歌「その全力を受け止めるには……高海千歌は……」
私は弱すぎる
曜「違うッッ」
千歌「違わないじゃんッッ」
-
千歌「そういうことじゃんッッそう言ってんじゃんッッッ」
千歌「私が壊れちゃいそうだから本気出せないんだろオッッ!!?」
曜「違うッッ」
曜(違うよ千歌ちゃん)
千歌「何が違うんだよ曜ちゃん」
千歌「言ってみろよ曜ちゃん」
曜(そんなんじゃなくてッッ)
曜(ただ、私が……)
千歌「いいよ」
千歌「わかってんだよ」
千歌「私と曜ちゃんじゃ、格が違う」
曜「―――」
千歌「つり合いがとれてな――」
-
ゴチッッッ
『!!』
千歌「い…ッ」
善子「あ……ッ」
ルビィ「当たった…ッ」
果南「正拳だけどね……」
千歌「ったいな……」
千歌「何すんだよ曜ちゃ――」
!
曜「…………ッ」ポロポロ゙
千歌「えッ……」
千歌(泣―――)
-
曜「千歌ちゃんの馬鹿ァ……ッッ」エグヒグ
千歌「なっ……」
ダイヤ「まずいですわ……」
ダイヤ(曜さんから決壊した)
花丸(このパターンは……ッ)
善子(歯止めが効かない!)
梨子「…………」
梨子(二人とも……)ギュッ…
千歌「なに…………ッッ」
千歌「なに泣いてんだよ曜ちゃんッッ」
-
千歌「泣きたいのは……ッ」グスン
曜「………ッ」ポロポロ
千歌「泣きたいのはこっちだッッ」ブンッ
ベチイイッ
曜「〜〜〜ッッ」
千歌「………ッッ」
にこ「おかしな戦いだわ」
千歌「なんで…ッ」ポロ…
千歌「なんでこんな………ッ」ポロポロ
にこ「攻撃する方が喰らってる」
-
曜「…………ッ」ポカン…
千歌「だから……ッ」ギリ…
千歌「なに泣いてんだよバカッッ」ポロポロ
曜「千歌ちゃんも……」
曜「千歌ちゃんも泣いてる…」
千歌「曜ちゃんが泣くからだろオッッ!?」
曜「…………」
千歌「もー!」
千歌「だいたい曜ちゃんは泣き虫すぎるんだよ……ッ」ヌグッ
曜「………………」ヌグ…
千歌「根性叩き直してやるッ」ダッッ
-
『千歌が走ったッッ』
千歌「いくぞ曜ちゃんッッ」
千歌「歯ァ食いしばれッッ」
曜「う、うん……」
千歌「とりゃあああッッ」ブンッ
曜「……」パシッ
千歌「あ…………」
曜「…………」
千歌「止めんなよバカッッ」
曜「ええ…」
-
千歌「ちゃんと殴られるパターンだろこれぇッッ!?」
曜「知らないよ……」
曜「痛いのやだし…」
千歌「はッ!?はぁ〜〜〜ッッ!?」
千歌「この期に及んで何を言うかーッ!?」
曜「別に私は、千歌ちゃんみたいに、真っ向から受けて返すみたいなスタイルじゃないし……」
千歌「スタイルの問題じゃないでしょ〜ッッ!」
千歌「スクールアイドルっていうのは、つきつめりゃ殴り合いであって、つまり……」
曜「……」シュボッ
ガチッッッ
千歌「〜〜〜ッッ」ドシャアアッッ
-
千歌「ナニすんのーッッ」スクッッッ
観客「オ〜…」パチパチ
千歌「人がしゃべってる途中でしょうがッッ!!」
千歌「いったいなあ〜ッッ」サスサス
曜「ね?」
千歌「何が『ね?』だッッなんの『ね?』だソレはッッ」
曜「いや、痛いのって、嫌だよね?っていう…」
千歌「身体で教えるんじゃないよッ動物か私はッッ」
千歌「ってこのツッコミもおかしいッッイマドキ動物をぼーりょくで手なづけようなんていったら……」ウンヌンカンヌン
花丸「なんか……」
善子「軽くない?」
果南「はは」
果南(そりゃそうだ)
-
千歌「じゃあ次は私ッッ私やるからッッ」
曜「どうぞ」
千歌「そいやああッッ」バッッ
曜「よっと」パシッッ
千歌「うっそだろオ〜〜〜ッッ」
千歌「やっぱ曜ちゃん天才だッッ」
果南(天才なのにド級のお人よしで、千歌のことが大好きな曜)
果南(誰よりも人の痛みに敏感で、寄り添えて、曜のことが大好きな千歌)
果南(二人にガチンコの喧嘩なんてできるワケがない)
曜「攻守交替だねッ」
千歌「来いッッ今度は防御(うけ)るッッ」
-
曜「ヨーソローチョップッッ」
ベキイイッッ
千歌「いったァ〜〜〜ッッ!!」ドテドテドテ
曜「いくっていったのに…」
千歌「なんだよヨーソローチョップってエッッ」
千歌「そんなのやったことないじゃんかァ〜〜〜ッッ」
梨子(『友達だからこそ本気でやる』)
梨子(スクールアイドルならよく聞く言葉だけど……)
梨子(この二人には当てはまらないらしいわ)
千歌「見てろよ〜ッッ」
梨子(いや……というより)
-
千歌「ちかわさパーンチッッ」ボッッ
曜「甘いッッ」
曜「制服タックルッッ」ガッッ
千歌「わ〜ッ!」
曜「からの〜」
曜「うちっちー階段ダイブッッ」グルルンッ
千歌「うおおおおエマ・ワトソン・パトローナムッッ」ピッカアアアア
にこ「ハッ」
にこ「なってるわ試合に」
海未「……」ヤレヤレ
梨子(これがこの二人の“本気”)
梨子(やっと一緒のことができた二人の……)ニコッ
千歌「おりゃ〜ッッ」ハハハ
曜「えいッッ」アハハ
本気の戦いなんだ……
-
千歌「やるな……曜ちゃんッッ」ハアハア
曜「千歌ちゃんこそッッ」ハアハア
千歌「フッ」スッ…
曜「!」
千歌「やっぱり曜ちゃんはスゴいよ」
千歌「天才だよ…」
曜「そんなこと…」
千歌「そんなことあるッッ」
曜「ッ」
千歌「いいんだよそれでッッ」
千歌「それがいいんだよッッ」
-
千歌「強くて、かっこよくて」
千歌「優しくて……ちょっぴり泣き虫で」
千歌「そんな曜ちゃんが、私、大っ好きなんだもん!!」
曜「…千歌ちゃん……」
千歌「そうでなくちゃ、私の幼馴染はつとまらない」ニシシ
曜「……!」
千歌「そうでしょ曜ちゃん」
曜「異論なしでありますッッ」ピシッ
千歌「だから曜ちゃんッ」グッ
千歌「“最後まで”本気でやれよッッ」
曜「何をいまさらッッ」
-
千歌「わかってるならよろしい…」スッ…
ダイヤ「!」
ダイヤ「あの構えは…」
千歌「体力的にも……今から繰り出すのがたぶん最後の攻撃……」ハアハア
千歌「曜ちゃんを倒すための……」
千歌「とっておきだよッッ」
ダアンッッ
曜「!!」
『とッ』
『跳んだァ〜〜〜ッッ!?』
メイ「曜相手に空中戦をッッ!?」
冬毬「アグリーしかねますッッ勝てるワケがないッッ」
千歌(もう……逃げないッッ)
千歌(曜ちゃんに勝つ!!)ヒュウウウウウ
マルガレーテ「……高さはあるわね……」
-
千歌(イメージしろ……)
リアルに思い描くことは実現する
ぴと…
千歌(幻日(イメージ)の私と……動きを重ね合わせて……)
グルルルルルルンッ
観客「なッ!?」
観客「めちゃくちゃ回ってるッッ」
観客「三回転半どころじゃねえッッ」
曜「…………」
トチマンハリケーン!!(ひとりver.)
-
曜(あえて私の得意領域で……)
曜(それも私を倒そうと、本気でぶつかってきてくれる)
曜「……ッ」グッ
千歌「うおおおおおお」グルグルグルンッ
曜(千歌ちゃん……千歌ちゃんはどこまで……)
どこまで優しいんだ!!
曜「…………」
愛「曜は跳ばないよッ」
せつ菜「地上で迎え撃つ気です!!」
しずく「でも、いくら曜さんでも、あの回転力と位置エネルギーに対して打つ手が……」
ランジュ「あれしかないわ」ニヤリ
-
曜(ここで決めなきゃ親友じゃないッッ!!)カッ
パアンッッ
可可「この音―ッ」
かのん「マッハだッッ」
千砂都「マッハで蹴り抜いたッッ」
千歌(はは…………)
千歌(やればできんじゃん…………)
カスッッッ…
千歌(キレイにアゴ…………掠らせて…………)
千歌(流石………………)
千歌(私の………幼馴染………………)
-
ドシャアアッ
千歌「」
審判「勝負ありッッ」
ワアアアアアアアアア
『決着!!Aqours二年生の幼馴染対決ッッ』
『渡辺曜の勝利で幕だ〜〜〜ッッ』
ミア「最後……当て……?」
ランジュ「皮一枚、掠らせたわね」
ランジュ「脳を揺らして……意識を刈り取った」
-
かすみ「寸止めの次はカスらせって」
かすみ「どこまで優しいんですかあの人は……」ジトー
せつ菜「それもありますが……問題はそこじゃありません」
かすみ「え?」
せつ菜「皮一枚をカスらせて脳を揺らす……」
せつ菜「前回のライタイ祭であの綺羅ツバサさんも見せた技ですが……」
せつ菜「とても狙ってできるようなものじゃありません」
せつ菜「他にできそうな人なんてちょっと考えられないですよ……」
千歌「やっぱ…………負けちゃったか……」パチクリ
千歌「絶対優勝しろよッッ曜ちゃんッッ」
曜「ヨーソローッッ」ニッコリ
せつ菜「どこまで……」
どこまで天才なんですか 渡辺曜さん
二回戦Aブロック第二試合 曜〇 千歌×
-
・青竜側入り口前
歩夢「できれば……お互い、ベストコンディションでやりたかったなって思う」
歩夢「これは嘘じゃない」
歩夢「ほんとに、そう思うの」
侑「うん」
歩夢「でもッッ」
歩夢「それとは別に―――」
侑「……」
歩夢「これは私に有利なんじゃないか……」
歩夢「右腕を狙えば――って」
歩夢「そんなことを考える私もいてッッ」
侑「…………」
歩夢「私は、そんな、私が…ッ」ブルブル
侑「………………」
歩夢「最低だよね……」
-
侑「ありがとう歩夢」
侑「正直な気持ちを、私に話してくれて」
歩夢「ごめんね、こんな話」
歩夢「誰かに話さないと、私……」
侑「その“誰か”に私を選んでくれたこと―――」
侑「ありがとう」
歩夢「……ッ」
侑「これだけは言っとくよ歩夢」
侑「私は相手が誰でも――歩夢を応援してる」
侑「もちろんランジュちゃんも応援してるけど、それはそれとして」
侑「誰よりも、世界で一番ッッ」
侑「私は歩夢を応援してる」
歩夢「侑ちゃん……ッ」
侑「って、当たり前だけどねッ」ニコッ
侑「だから……」
勝って
-
・白虎側入り口前
ランジュ「ベストコンディションだわ…」
ミア「…………」
ボキッ…
栞子(当たり前ですが……右腕は折れたまま)
栞子(完治には程遠く……)
ミア(今日一日はまるで使用えない)
ランジュ「これ以上は望めないほど理想的な状態にある」
ランジュ「そうでしょ二人とも」
ミア「………………」
栞子「……ええ…」
ランジュ「五体満足――」
ランジュ「トップコンディションにありがちなつまらないミスがない」
ミア栞子「―――」
-
ランジュ「手負いの獣こそが危険」
ランジュ「手負いこそが最強」
ランジュ「手負いのショウ・ランジュこそが――最強ッッ」
栞子(やせ我慢じゃない……ッ)
栞子(ランジュは本気でそう思っています)
ミア(最強のスピード、最強のパワー、最強のテクニック)
ミア(そして最強のメンタル)
ミア(改めて断言できる)
ミア(渡辺曜でも……松浦果南でも……Liella!の誰でもない)
ショウ・ランジュこそが最強だ!!
ランジュ「相手は歩夢……」
ランジュ「最高の状態で最高のマッチングだわッッ」ニッコリ
-
続くッッ
-
エマ・ワトソン・パトローナム草
-
ようちか尊い
-
『ニジガクだらけのBブロックッッ』
『二回戦第一試合は二年生同士の激突ですッッ』
鞠莉「虹ヶ咲の二年生は全員一回戦勝ってるのね」
千歌「Aqours二年生(私ら)だってそうだよ!」ヘヘンッ
花丸「でももう負けたずら」
千歌「う〜る〜さ〜い〜な〜ッ!今日の花丸ちゃんは〜ッッ!!」
花丸「ほ、ホントのことずら〜ッ」
ダイヤ「同じことですわ」
ダイヤ「二年生同士ぶつかれば、どちらかは必ず消える」
『ショウ・ランジュvs上原歩夢!!』
ワアアアアアアアアアアアア
-
冬毬「どう見ます?」
マルガレーテ「右腕イカれてんのよ」
マルガレーテ「ハンデには重すぎる」
ランジュ「…………」
ダイヤ「歩夢さんがどう寝技に持ち込むか、が一つの焦点でしょうね」
善子「寝技に?」
ダイヤ「片腕とはいえ、立ち技……打撃戦でランジュさんの相手は苦しいですわ」
歩夢(絶対に勝つッ)グッッ
歩夢(たとえランジュちゃんの両腕を折ることになっても)
審判「開始めいッッ」
-
ランジュ「…………」ズ…
歩夢「…………」ズイッ
『重心を下げた両者ッッ立ち位置は仕切り線のままッッ』
『間合い2.5メートルで警戒態勢に入ったァ―ッッ』
ダイヤ「一回戦で見せた歩夢さんのダンサー・イン・ザ・ダーク」
ダイヤ「相手の影を踏める距離が射程の範囲」
ダイヤ「とすれば……」
ルビィ「1歩踏み出せばもう間合いだ…」
歩夢「…………ッ」ダラダラ
甘かった!!!
ランジュ「…………」グニャア…
出られない!!!
-
マルガレーテ「何で動かないのよ…ッ」
冬毬「こんな記録があります」
冬毬「時はオープンキャンパス、場所は虹ヶ咲学園」
冬毬「スクールアイドル同好会が用意した映像にトラブル発生」
冬毬「参加者がその場を離れようとする中……たった一人のスクールアイドルが魅せたアドリブの演武、その圧が」
冬毬「観客をくぎ付けにした――」
冬毬「要は動けなくさせた…………と」
マルガレーテ「それがあのショウ・ランジュだっていうの!?」
冬毬「はい」
歩夢(出たら打たれる―――)
歩夢(からって――)グッ…
ルビィ「がんばれ…ッ」
-
ランジュ『尊敬してるからよ』
ランジュ『アタシはスクールアイドルになる為に海を越えたけど、アナタはスクールアイドルを広げる為に海を越えた』
歩夢(このまま立ち止まってられるわけない!!)カッ
歩夢(ここが……)
ダンッッッ
ランジュ「!」
夢への一歩!!
ピョーンッッ
『飛びかかったァ〜〜〜ッッ』
歩夢「あゆぴょんだぴょ〜んッッ!!」
-
ゴチィィッッ
『肩からぶつかったァ――ッッ』
千歌「あの距離をッ」
曜「ドドーンとひとっ飛びッッ」
ランジュ(これだわ―――)クラ…
ランジュ(歩夢の一歩は大きいッッ)
ダアアアンッ
『仰向けに倒されたランジュ〜〜〜ッッ』
ズンッッ
『その上に歩夢が被さったァ〜〜〜ッッ』
-
果林「マウント・ポジションだわッッ」
かすみ「歩夢先輩がマウントをとったッッ」
侑「やったッッ」
ズシイッ…
しずく(歩夢さんのマウントは……重い!!)
冬毬「一般にお尻の大きなスクールアイドルといえば西木野真姫さんと桜坂しずくさんが二大巨頭…」
冬毬「いや、二大巨尻というべきでしょうか」
マルガレーテ「どっちでもいいわよ……」
冬毬「ですが、実際はあの上原歩夢さんが二大巨尻のソレを1cm上回る、84cmのヒップを有しているのです」
マルガレーテ(そっちを選ぶんかいッ)
-
ランジュ「……ッ」グググ…
千砂都「!」
千砂都「ランジュちゃんが足に力入れてる」
かのん「足の力だけで返す気!?」
歩夢(させないッッ)ガバッッ
ランジュ「――」
ギュッ…
侑「――ッ」
愛「うわ…」
せつ菜「〜〜〜ッ」
『あっ…』
『足を足で挟み込んだァ〜〜〜ッッ』
-
『完全に抑え込みにかかったァ――ッッ』
千歌「決まった…ッ」
梨子「あれはもう……」
ランジュ「……」
准备好没?
曜(ムリだ)
ダイヤ(脱出不可能ですわッッ)
ランジュ「………………………」
無 問 題 ラ
-
歩夢とランジュの魅力たっぷりの試合だ
-
ランジュ「――」ザッ
歩夢「!」
グググッ
フワ…
!!
ランジュ「フウーッ……」ビキビキビキ
『ひッ』
『左腕を地面に突き立ててッッ二人分の全体重を―――ッッ』
メイ「浮かしやがった……ッッ」
かのん「ハハ……ウソ……」
すみれ「〜〜〜〜〜ッッ」ダラダラ
-
バオッッッ
観客「うわアッッ」
観客「二人が舞ったッッ」
ザッ ザウッ
歩夢「…………ッ」スクッ…
ランジュ「惜しかったわね歩夢……」スクッッ
夏美「立ちに戻りましたの」
きな子「戻ったというか……無理やり戻したというか……」
マルガレーテ「右腕だけじゃなかった……」
冬毬「ですね」
マルガレーテ「左腕もイカれてる」
マルガレーテ「パワーがイカれてるッッ」
-
歩夢(これがランジュちゃん……ッッ)
ランジュ「こうなった以上――」
ランジュ「もう私の勝ちよッッ」バッッ
ゴシャアアッッ
『上段蹴りィ〜〜〜ッッ』
歩夢「〜〜〜ッッ」
ランジュ「ハッ!」ブンッ…
ガチイイッッ
歩夢「―――」グラッ…
『さらに左で上段突きィ――ッッ』
千歌「キレイにワンツーが入ったッッ」
-
歩夢(こんな……ッッ)
歩夢(こんなのって…………)トロン…
ランジュ(歩夢…ッ)
ランジュ(倒れて…ッッ)
歩夢「――ッ」ギリッ
グ…
観客「うおおッ歩夢も耐えてるぞッッ」
ランジュ「――ッ」キリッ
グルンッッ
ゴシャアアアッッッ
歩夢「カハッッ」
『後ろ廻し蹴りだァ〜〜〜ッッ』
-
『怪物・ランジュのスペシャルな打撃三連発ウゥ〜〜〜ッッ』
『やはり立ち技ではランジュが圧倒的だァ〜〜〜ッッ』
歩夢「〜〜〜ッッ」グラ…
ランジュ(もう倒れていいわ歩夢ッッ)
ランジュ(もう勝負は……)
歩夢「―――ッ」グッ
ランジュ「歩夢ウッッ」
ぴたっ
ゴッッッッ
『寸勁〜〜〜〜〜ッッッッ』
-
歩夢「〜〜〜〜」ざッ
ランジュ「……ッ」
ボタボタボタッ…
『倒れないィ――ッ!!倒れない上原歩夢!!』
『顔面を血で染めながらなお立っているウウ!!』
ルビィ「…………ッ」ゴクリ
『中国拳法の究極とも言えるランジュの0インチ突きッッッ』
『それをも耐えきる気か歩夢ッッ』
歩夢「ハアッ……ハアッ……」ダラア…
侑(もういい)
侑(もういいよ歩夢)ウルウル
-
ランジュ「なにが……」
ランジュ「なにがアナタを支えるの……」
歩夢「…………」ダラダラ
ランジュ「侑の応援?AiScReamとしての自負?」
歩夢「一夜(ひとよ)の……」
ランジュ「…………………」
歩夢「星………またぎ………一夜で……亡く……なる……はず……の…名……が……」
璃奈「あッ」
愛「歩夢……ッッ」
-
歩夢「か…せ………の………と……」
ランジュ「歩夢ウッッ!!」バッ
歩夢「……ッ」グルッ…
『ああッ歩夢がついに』
『敵に尻をッ』
ランジュ「――」ブンッッ
ムチイッッッ
歩夢「」ユラ…
ドシャアアッ
審判「勝負ありッッ」
ランジュ「……………………」グッ
-
たった一夜の星またぎ 一夜で亡くなるはずの名が
火星の住人(とも)に助けられ たった一夜の恩返し
五臓六腑に染み渡る 歌を届ける“にょぽむ立ち”
とうに精根尽き果てて されど届ける“にょぽむ立ち”
とうに地球に帰りたく されど届ける“にょぽむ立ち”
愛「歩夢は昔、政府の発表で火星に送られたことがあったんだよ」
侑(私の知らない話だ……)
愛「地球と全く違う環境で当然死にかけた歩夢だけど、意外にも優しい火星人に助けられて」
愛「歩夢はその恩返しとして火星人がファンになるまで歌い続けた」
栞子「実話ですか?」
璃奈「恐ろしいことに」
愛「以来、火星では歩夢をスクールアイドルの鑑として崇め『にょぽむ立ち』と称し現在まで語り継がれているんだって……」
-
『AiScReam上原歩夢 ここに力尽きましたッッ』
『さすがは究極の中国拳法家ショウ・ランジュッッッ』
ランジュ「ハア、ハア……ッ」
『圧倒的なパワーでの突きッッ蹴りッッ寸勁ッッ』
『すべてを振り絞って歩夢に尻を向けさせたのですッッ』
愛「尻を向けたんじゃない」
愛「『にょぽむ立ち』っていう自分の体でイチバン信じられる場所で受け止めたんだ」
璃奈「火星のファンもきっと見てた」
璃奈「歩夢さん」
璃奈「立派なにょぽむ立ちだったよ」
ランジュ(流石は歩夢――)
ランジュ(海を越えるどころか星を越えていたなんて…………)
歩夢「こんなのクソゲーだよ……ランジュちゃん相手とか……」ムニャムニャ
ランジュ「尊敬し直したわ!」
二回戦Bブロック第一試合 ランジュ〇 歩夢×
-
『ニジガクだらけのBブロックッッ後半戦を彩るのはこの二人ですッッ』
『白虎の方角!!』
『すました顔でヒトに咬みつく狂犬生徒会長ッッ』
『“咬道”!!三船栞子ッッ』
栞子「……」スン…
『青竜の方角!!』
『妄想の自己発電で無敵化する全方位性癖型女優ッッ』
『座長!!桜坂しずくッッ』
しずく「……」ジーッ
『今度は一年生同士の対決だアアアッッ』
ダイヤ「一年生、黒髪、清楚系……」
ダイヤ「何かと“良い”組み合わせですわ」
梨子「二人並ぶと壮観というか……絵になりますね」
-
栞子「しずくさん」
栞子「あなたに咬みつくことは私の夢でした」
しずく「…………」
栞子「そのチャンスに恵まれた幸運を嬉しく思っています」ニコッ
キラ…
花丸「八重歯が光ってるずら」
千歌「コワ〜……」
しずく「ア〜〜〜……」ブルッ…
『!』
しずく「あッあぁ」
しずく「あぁ……ッッ」ブルブル
-
しずく「どうか………」
しずく「優しくお願いします」ズン…
『オオォッしずくが震えてうずくまっているゥッ』
栞子「…………」ジッ…
しずく「……ッ」ブルブル
『しかしこれを鵜呑みにしていいのか!?真意が読めませんッ』
栞子「……」クルッ
『オオッ栞子がしずくをうずくまらせたまま自らの位置に歩を進めたァッ』
梨子(擬態を――)
ダイヤ(見抜いたッッ)
『難攻不落だ三船栞子ォッ』
しずく「〜〜〜〜〜ッッ💙」ニヤア…
-
しずく(良い……………💙)
しずく(栞子さん)
栞子「……」スン…
とてつもなく良い―――!!!
しずく(嬉しいよその強さッッ)(かしこさ)(堅さ)(冷静さ)(顔の良さ)
審判「開始めいッッ」
『さあ開幕だァ―――ッッ』
しずく(しおしず合同フェスティバル―――スタートです!!)
-
続くッッ
-
しおしず合同草
-
アイスクリームは最後まで残ると思ってたがわからなくなってきてますます面白い
次も期待や
-
原作のエピソードのミックスのさせ方が本当に上手いしそのおかげで先が見えないのも面白いです
次も期待してお待ちしております
-
期待
-
まさか6年経ってにライタイ祭のSS書いてた作者さんの新作が見れるとはッッ
前作も好きだったから期待してるぜッッ
-
『一回戦ではともに電光石火の奇襲ッ速攻ッッ』
『ロクに構えすら見せなかった両者ですが……』
栞子「……」ス…
『先に解禁したのは栞子だッッ』
栞子「がおー」ニギニギ
『顔の近くで両手を開手し、お口をあんぐりッッ』
『あの『咬福論』や……最近では映画第二章の予告でも見せたおなじみのポーズですッッ』
ダイヤ「咬みつき一点狙い」
ダイヤ「隠そうともしていませんわ」
-
恋「それにしてもあの三船栞子さんが咬みつきとは……」
きな子「栞子ちゃんといえば成績優秀・品行方正」
きな子「札付きの優等生として生徒会長界隈でも名の知れた存在っすよ」
すみれ「一年生でやるぐらいだものねえ」
冬毬「だからこそなのでは?」
かのん「だからこそ?」
冬毬「咬みつき」
冬毬「野蛮、卑劣、怖い……そんなイメージの付きまとう行為ですが」
冬毬「それは即ち戦闘行為における有効性の裏返しでもあります」
冬毬「人体最硬の部位である“歯”」
冬毬「武器としての適性があることは考えるまでもなく……」
マルガレーテ「あの八重歯ならなおさらね」
冬毬「咬みつきを極める」
冬毬「それは格闘家(スクールアイドル)として、もっとも真面目な、まっすぐな」
冬毬「実に三船栞子さん的な結論だと思います」
可可「違いないデス!」ニィ
-
しずく「はは」
しずく(良いなぁ〜〜〜〜栞子さん💙)ゾクゾク
『栞子の構えを見て!?しずくは!?』
ス……
侑「!」
かすみ「ちょいちょい…」
『首を大きくかしげて……挑発的な流し目ッッ』
しずく「肩がこっちゃったなぁ…」フフッ
『まるでここを咬んでみろと誘っているようだァーッ』
ダイヤ「“まるで〜よう”じゃない」
ダイヤ「誘っていますわ」
-
『あまりにもあからさまというかッッ見え透いた罠のようではありますが……』
『事実むき出しの急所でもありますッッ』
しずく「ほら、どうぞ?栞子さん」フフフ
『さあご所望の首筋は目の前だッッ』
『乗るか!?流すか!?どうする狂犬ッッ』
栞子「………………………」ス…
ゆる…
観客「オお〜〜〜ッッ!?」
『なんだァ――ッ!?』
栞子「…………」ゆる…
ダイヤ(この動きは――!!)
-
栞子「………………」ゆる…
『ゆ………っくりッッ』
しずく「………ッ」キョトン
『栞子が……ゆ……っっっくりっと……………』
栞子「はッ!」グルンッッ
ビシィィィッ
しずく「ッッ」
『裏拳―――ッッ』
ドシャアアアッ
ワアアアアアアアアア
『忘れてた――ッッ』
『そもそも栞子は“日本舞踊家”じゃないか――ッッ!!!』
-
うおおお!!
-
千歌「今のが日本舞踊ッッ!?」
ダイヤ「はい」
ダイヤ「同じ“踊り”でも……スクールアイドルのダンスとはまるで違う」
ダイヤ「そのたおやかさ……肝は緩急の“緩”にこそある」
ダイヤ「打撃において脱力の有効さはすでに科学的に証明されています」
ダイヤ「ハナから全力で握りしめ、振り抜く拳よりも」
ダイヤ「当たるその直前までリラックスさせた拳の方がむしろ強い」
『咬みつきだけではない三船栞子ッッ』
『しずくの誘いにシャーンとNoをつきつけたァッッ』
しずく「……ッ」ムクッ
『しかしそこは不屈のナマモノ作家しずくッッ』
『ノーと言われてやめるタマではないッ』
しずく(まだまだッッ)バッッ
『体当たりだァ――ッッ』
-
栞子「……」ゆる…
バシイイッッ
しずく「ッッ」
『手刀――ッッ』
『冷〜〜〜静に迎え撃った三船栞子オオッッ』
栞子「……」バッ
ガッッ
『そしてヒジ撃ちィ――ッッ』
しずく「……ッ」グ…
-
栞子「――」ダンッッッ
ガチョッッ
『さらに蹴とばした――ッッ』
しずく「〜〜〜〜〜ッッ」
ドシャアアアアッ
観客「凄ぇえッッ」
観客「しずくから瞬く間に二回目のダウンを奪ったッッ」
『まさに鉄壁!!』
『スキ無しッッ弱み無しッッ取り付く島も無しッッ』
栞子「…………」スン…
『これが三船栞子ッッ』
-
ルビィ「強いなァ…栞子ちゃん」
千歌「咬みつく前に打撃で終わっちゃうよ」
ダイヤ「いや」
ダイヤ「それはもうありません」
千歌「え?」
しずく「…………………ッ」
『ここまでは完全に栞子のペースッッ』
『さあ反撃できるかしずくッッ』
ポタ… ポタ…
『なッ!!?』
-
『垂れているッッ』
しずく「痛ったァ………………」ポタ…ポタ…
『寝転んだしずくの首筋から一滴また一滴と』
『血のしずくが滴っているウウウウッッ』
メイ「咬んだのか!?」
夏美「いつの間にッッ」
きな子「全然見えなかったっすよ!?」
四季「まるで居合……」
四季「八重歯を刃に見立てて…………神速の“抜き”」
-
ダイヤ「最後の接触時ですわ」
ダイヤ「蹴る前に咬んだのか……蹴った後咬んだのか」
ダイヤ「あるいは同時か」
千歌「できるの!?そんなことッッ」
花丸「噛みつきと咬みつきの違いずら」
花丸「マルみたいにアゴの力でガブリ、じゃない」
花丸「キバでプスッ……と……あくまで一刺し」
ダイヤ「ならばできないことじゃない」
ダイヤ「現にできてしまっている以上……そうとしか言えませんわッッ」
しずく「…………………………ッ」ポタ…ポタ…
「咬道」………………恐るべし!!!
-
しずく(なんて…………)
しずく(なんて疾く…………)ヨロッ…
ピチャン… ピチャン…
善子「ひっ…」
鞠莉「血だまりが…ッ」
しずく(なんて鋭く……)ズキン…
『立ち上がったぞ桜坂しずくッッ』
『まだやれるのかッッ』
栞子「……」ゆる…
-
栞子「――」バッッッ
しずく「―――」
パアンッッ
『掌底打ち――ッッ』
ダアアンッッ
なんて強い!!
しずく「くう……ッッ」ゴロン…
『三度目のダウンだァ〜〜〜ッッ』
ランジュ(ダメージが深い)
せつ菜「流石に苦しそうですね」
-
しずく(しかもこの栞子さん………)
しずく(これだけの戦闘能力を持っていながら……)
栞子「……」スタスタ
ガコッ
しずく「ッッ」
『がッ』
『顔面を踏みつけ……ッッ』
ガコッ ガコッ ガコッ
かのん「〜〜〜ッ」ブルブル
千砂都「……」
しずく(まじめで……まっすぐで……)
栞子「……」ピタッ
しずく「…………………………」
栞子「……」ジーッ…
しずく(顔が良くて……)
-
観客「一方的だッッ」
観客「決着だろこれ…ッ」
栞子「…………………」ジーッ
しずく「………………」
しずく「…………………………」
しずく「…………………………………」ピクッ…
栞子「――」バッ
ガコッッッッ
千歌「――ッッ」ガチガチ
ダイヤ「…………ッッ」ダラダラ
果南「やば〜…」
そして完璧主義者…………
-
し〜ん…
冬毬「お客さんが引いてますね」
マルガレーテ「そりゃ引くでしょ」
栞子「…………」グイッッ
『ま……まだ許さないのか栞子ッッ』
グッ…
しずく「かはッッ」
ギュウウウウウウウウウウウ
『くッ……首絞めェ〜〜〜ッッ』
-
『文字通り完全にッ完璧に息の根を止めに来た三船栞子オオッッ』
夏美「完璧主義もここまでいくと…ッ」
きな子「ネジが外れてるっす……ッッ」
しずく「――――ッ」パクパク
栞子「ふんっ」
ギュウウウウウウ…
しずく「〜〜〜〜〜〜〜」バタバタバタバタ
しずく「〜〜〜……」バタバタ…
しずく「………」ダラン…
千歌「結着(おわ)った…………」ダラダラ
-
しずく「……」
ゆら…
jΣミイ˶º ᴗº˶リ スウ… ←肉体から浮かび出たしずくの魂
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(…………?)
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(私…………何を………?)
しずく「…………」トロン…
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(わッ私……!?)
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(な……なんで……)
栞子「脈拍が止まったみたいですね」ボソ…
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(脈拍ゥ?)
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(し……ッ死んだの私…ッ)
しずく「……」
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(ウソでしょ…………)
-
栞子「ごめんなさい……しずくさん」
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(でも……栞子さんに絞め殺されるなんて……)
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(こんな最期なら悪くないかな……)
栞子「私としたことが……しずくさんという特別な相手を前に……興奮を抑えきれず……」
栞子「ついやりすぎてしまいました……」
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(待って!!)ハッ
jΣミイ˶º ᴗº˶リ スウ… ←しずくの肉体に戻る
しずく「ッ!」カァッ
栞子「――ッ!!?」
ランジュ「――ッ」
愛「――」
せつ菜「〜〜〜ッッ」
栞子「!?!?!?」
栞子「なッ…」
しずくjΣミイ˶º ᴗº˶リ(逆もアリなのでは!!)
-
しずく「ふんッッ」ガッッッ
栞子「ッッ」
栞子(しずくさんの長いポニーテールを――私の首に回して――)
しずく「ホ戦サーッッ!!」グイッッ
ギュウウウウウウ
栞子「が……ッ」
栞子「く…ッ」グッ
ギチイッッ
しずく「ッッ」
観客「締め合いだッッ」
観客「首の絞めあいになったッッ」
ギュウウウウウウウウウウ
-
栞子(な……)
栞子(なぜッッ)プルプル
しずく「はああ……ッ」グッ
栞子(打って、蹴って、咬んで――)
栞子(ダメージはしずくさんの方がずっと上のはずッッ)
しずく(力が………湧いてくる…………ッッ)ググググ
栞子(しずくさん――――あなただって痛いでしょう?)
ギュウウウウウウ
栞子(なのになぜ…ッ)プルプル
しずく「ハアッ、ハアッ……💙」グググ
栞子「かはッッ」ガバッッ
『ああッ』
『栞子の腕がしずくの首から離れて――自分の気道確保にまわったッッ』
-
栞子「〜〜〜〜〜〜ッッ」
ギュウウウウウウウウウウ
『しかし外れないイイッッ』
『万力のような力で首を締め上げるゥッッ』
しずく(生き返った甲斐があった……)
しずく(というか……)
しずく(何度だって生き返れるッッ)
栞子「か…………は…………ッ」
栞子(もう………)
しずく(弱った栞子さん)(苦しんでる栞子さん)(パニクった栞子さん)(負けちゃう栞子さん)
栞子(酸欠―――)トロン…
しずく(そんな栞子さんの顔………………)
しずく(やっぱり最っっっ高に“良い”💙💙💙)
栞子「……」ガクンッッ
-
ᶘイ^⇁^ナ川 スウ… ←栞子の肉体から離れ出た魂
ᶘイ^⇁^ナ川(おや……)
栞子「…………」ビクンビクン
しずく「ハア〜ッ💙」
ᶘイ^⇁^ナ川(栞子さんとしずくさん)
ᶘイ^⇁^ナ川(相変わらず仲良しですね)
ᶘイ^⇁^ナ川 スウ… ←栞子の魂かと思ったらもはや全然人格の違う妖精になり果てていたので栞子の復活には全然関与しない
栞子「」
審判「勝負ありッッ」
『な……なんという急転直下ッッ』
『桜坂しずく、死の淵からよみがえって土壇場で栞子を攻略したァ――ッッ』
-
酸欠ネタも取り入れてて上手い
魂抜けたら別の種族になるの理不尽すぎて草
-
千歌「しおしずって……なんかやばい二人だなァ〜……」
ダイヤ「イチャイチャもする、シリアスもする」
ダイヤ「ギャグも、エロも、果ては顔文字同士もする」
ダイヤ「なんでもやるのがしおしずなのですわ」
梨子「そういうことよ」ウンウン
曜「なんで二人とも誇らしげなの…」
にこ「しっかししずくは化けたわねェ〜」
凛「強くなったにゃ〜」ウンウン
海未(…最後栞子を締め上げるしずくの嗜虐的な目)
海未(何かを思い出して悪寒が……ッ)ゾクッ…
・秋葉原 メイド喫茶
ことり「へくちゅんっ」
ことり「!!」ビビッ
ことり(マケミちゃんのいいシチューション浮かんじゃった♡)アハッ
二回戦Bブロック第二試合 しずく〇 栞子×
-
続くッッ
-
この後は余韻に浸ってそう
-
一試合が濃厚になってきて楽しみ
-
スタスタ スタスタ
・通路。連れだって歩く二人。
栞子「けほっ、けほっ」
栞子「やりすぎですよ……しずくさん」ジトー
しずく「栞子さんに言われたくないなあ」
ガッ ガッ ガッ
栞子しずく「!」
栞子「なんですか…?」
しずく「音…」
!
-
千砂都「っす、っす、っす」ブンブンブンッ
ガッ ガッ ガッ
栞子(Liella!の嵐千砂都さん)
しずく(壁に向かって……)
千砂都「あ、うぃっすー!」
千砂都「二人ともお疲れッッ」
栞子「ありがとうございます」ペコリ
しずく「あの〜、一体何を……?」
千砂都「あ、今?」
スッ
栞子しずく「!?」
-
栞子(なんですか……千沙都さんの……この手………ッッ)
しずく(この拳ッッ)
丸い……………!?
千砂都「こうやってね」
千砂都「たくさん叩くと……こんなふうに手の甲全体が角質化してくれる……」
栞子「…………」アセタラ…
千砂都「この不自然な拳を維持するためには数時間おきに叩かなきゃいけないんだ」
しずく「す……数時間…ですか」
千砂都「そうしなきゃ…」
千砂都「このまぁるい拳はたちまち普通に戻っちゃうの」
-
千砂都「この状態を維持している限り―――」
千砂都「拳がまぁるくある限り」
千砂都「私は安心でいられる……………」
栞子しずく「……………」ゴクリ
千砂都「宮下愛ちゃん」
しずく「!」
千砂都「“楽しいの天才”なんだって?」
栞子「……」
栞子「それはもう」
千砂都「負けないよ」
まんまるに近づけば近づくほど 私は楽しい!!!
-
『身内同士の対決が続いた二回戦』
『久しぶりの異なるグループ対決は―――』
千砂都「……」ノビー
愛「……」コキ…
『ダンス日本一vs万能の天才!!』
『二回戦きっての強者同士の激突になったァ――ッ』
ワアアアアアアアアアアア
愛(日本一かァ〜……)
璃奈「愛さん……」
愛(燃・え・て・きたァ〜〜〜ッッ)ワクワク
-
愛(今までいろんな部活で助っ人やって)
愛(色んな相手と戦ってきたけど……)
愛(日本一はいなかった)
審判「両者下がってッッ」
愛(正真正銘の日本で一番)
愛(どれほどのものか……)
千砂都「……」
審判「開始めいッッ」
愛(お手並み拝見!!)
フッ
愛「!?」
愛(消え――)
そよ…
愛(風――どこから――)
-
愛(下かッッ)バッ
千砂都「―!」ビュッ
ガチイッ
愛「〜〜〜ッッ」
ランジュ(真下からショートアッパーッッ)
せつ菜(あの愛さんから先手を取るとはッッ)
愛(速い――なんてもんじゃないッッ)
千砂都「――」シュダダダッ
愛(電光石火――)
-
ガッッ
愛「――ッ」
愛(ジャブ!?)
千砂都「――」シュダダダッ
愛(いつのまに左に!?)
愛(回り込んで――)
ガッッ
愛(今度は右ッッ)
愛(言ってるそばから――)
シュダダダッ
愛(目にも止まらぬ――が)
愛(比喩じゃないッッ)
-
曜「………………ッッ」
曜(甘く見てた…ッ)
千砂都「――」シュダダダダダッ
ガッ ガッ ガッ ガッ
愛(右…ッ…右…ッ…左…ッ…下…ッ……)
曜(速すぎる!!)
果南「ツバサさんより速いんじゃないの」
ダイヤ「気軽に言ってくれますね……ッッ」
ガツンッッ
愛(前ッッッ)
ドシャアアアアッッ
ルビィ「ダウンだッッ」
愛(これが日本一かァ〜〜〜ッッ)
-
『日本一のダンスから繰り出される日本一のコンビネーションジャブッッ』
『鉄の足腰を持つ愛からダウンを奪ったァ―ッッ』
冬毬「……」
冬毬(ダウンですか……)
ガバッッ
千砂都「!」
愛「まだまだここからッッ」グッ
果林「流石」
果林「いつか何かで見たわ」
果林「天才と凡人の差は倒れたときに起き上がるスピードの差で決まる」
エマ(いつか何かかぁ……)
彼方「今さら愛ちゃんの天才の確認なんていらないよ〜」
-
シュダダダッ
ガッ
愛「く〜ッッ」
冬毬(やはり……)
冬毬(踏み込みが浅い)
千砂都「……」シュダダダッ
冬毬(土方パワーにまんまる鉄拳)
冬毬(ジャブといえども、千砂都先輩の拳をまともに受ければ、本来あの程度のダメージでは済まないはず……)
ガッ
千砂都(こんなんじゃダメッッ)
千砂都(もっと踏み込まなきゃ――それはわかってるッッ)
千砂都(けどッッ)
-
シュダダダダダダッ
恋「旋回……」
すみれ「珍しいわね」
可可「千砂都が攻めあぐねてマス」
愛「…………ッ」チラッチラッ
千砂都(眼で追われてる)
千砂都(愛ちゃんは……私の動きについてきてる!!)
シュダダダダッ
千砂都(これ以上深く踏み込むと……ッッ)
千砂都(カウンターが……)
かのん「ちぃちゃんがんばれ―ッ!!」
千砂都「!」カッ
-
高速で地を踏み廻りながら、耳の端でとらえた幼馴染の応援。
千砂都に与えたのは…………
千砂都(やってやるッッ)
ダンッッッ
勇気………誇り………自信………高揚………
愛「そこだァッッ!!」グルンッッ
それらに混じってほんの微かな――
千砂都「――ッ」ぞく…
慢 心
グワシイイッッ
-
侑「!」
かのん「ッ!」
千歌「――ッッ」
愛「あ……」
愛(当たったッッ)
ルビィ(完璧なカウンター……ッッ)
ルビィ(それも顔面にッッ)
ボタッ ボタボタッ
千砂都「……………………」グ…
果林(た…………)
果林(倒れ………ないの………???)
-
千砂都(不覚……!!!)ボタボタ
善子「見た?今の……」
花丸「まともに入ったよね…ッ」
ダイヤ「今……思い出したことがあります……」
ダイヤ「嵐千砂都さんの練習では」
ダイヤ「天井から吊るした巨大なスイカほどもある砂袋―――」
ダイヤ「例によって土方作業で使うコテコテに固めた砂袋―――」
ダイヤ「そんなシロモノを……」
顔面に叩きつけている!!!
-
ダイヤ「砂袋でも……拳でも……なんでも」
ダイヤ「最初に当たる瞬間は“点”」
ダイヤ「すなわち、まる!!」
ダイヤ「まるを感じることに全神経を集中するなら決して倒れない!!」
ダイヤ「それが千砂都さんの主張ですわ………」
千砂都「…………」グ…
ルビィ「たしかに…立ってる」
千砂都「なんて甘いんだッ!!私は……ッ」ヌグッ
夏美「甘いって……はは」
きな子「千砂都先輩に一番似合わない言葉っす……」
千砂都「ごめんね愛ちゃん」
千砂都「全開するよ」
-
愛「なになに!?」
愛「まだ本気出してなかったのッッ!?」ワクワク
千砂都「そうじゃないけど……」
千砂都「やっぱりちょっと悔しかったのかな」
愛「悔しい?」キョトン
千砂都「こう見えても……ダンス……」
千砂都「本気でやってたから……」
愛「…………」
千砂都「素人の愛ちゃんにそこまでやるのはナシでしょっていうか……」
千砂都「使いたくなかったっていうか……」
愛「はは…嬉しいな」
愛「認められちゃったってワケだ」
千砂都「そういうワケ」
-
千砂都「だからさ……」
ダシュッッッ
愛(来たッッ)
千砂都(ダンサー嵐千砂都――ちぃちゃんの全開ダンスで)
グルンッッッ
愛(!!?)
愛(さかさま――!?)
千砂都「愛ちゃんに勝つYOッッ!!」
ビュババババッ
せつ菜(カポエイラ!?)
ミア「ブレイクダンスかッッ」
-
グワキインッッ
曜(地面につけた頭を支点にしての廻し蹴りッッ)
ランジュ(最高速でブチかましてきたッッ)
愛「〜〜〜ッッ」ブワンッ…
マルガレーテ(千砂都先輩の勝ち――)
バッ
千砂都「!」
愛「――」ビュババッ
四季「なッッ」ガタッッ
メイ「愛もブレイクダンスをッッ!?」
冬毬(頭から落ちるところを――こらえてきたッッ)
-
千砂都(負けるかッッ)
ガッ
千砂都「おおおおおッッ」
ギュルルルンッ
栞子(さかさまに――頭を支点にしたまま――)
しずく「追撃のハリケーンキックッッ」
バキイィッ
愛「―――ッッ」
可可「入ったデスッッ」
ドシャアアアッッ
愛「」
審判「勝負ありッッ」
-
『そ…壮絶な瞬間の攻防!!閃光のハイスピードバトルッッ』
『勝ったのは嵐千砂都ッッ』
千砂都「はぁ、はぁ、はぁ……」
『日本一とはこういうことだッッ!!』
ワアアアアアアアアアアア
千砂都(最後の最後まで……アブなかった)ハァハァ
千砂都(宮下愛ちゃん…………)
愛「う〜…」パチクリ…
千砂都(もしダンスを志していたなら)
私の日本一も、あるいは……
愛「ぶっ壊されたァ〜……“ブレイク”ダンスだけに……」
千砂都「ダジャレやらせとくにゃ惜しい子だよ」ヤレヤレ
二回戦Cブロック第一試合 千砂都〇 愛×
-
・白虎側入り口前
かのん「ルビィちゃん、曜ちゃん、ランジュちゃん、しずくちゃん」ユビオリ…
かのん「そしてちぃちゃん」
千砂都「うぃっすー!」
すみれ「いよいよまァ……煮詰まって来たって感じね」
かのん「で、残るDブロックが?」
かのん「せつ菜ちゃん、梨子ちゃん、四季ちゃん……」
かのん「それに果南ちゃん、って……」
恋「なんとまぁ……」
可可「粒ぞろいの怪物達デスッッ」
かのん「だけど一つ、わかったことがある」
正拳なら勝てる
-
かのん「私の正拳は、今大会の誰にでも通用する」グッ
すみれ「遅すぎじゃない?気づくの」
恋(一回戦で得た確かな自信)
可可(こうなったかのんは手が付けられないデス)
千砂都「それはつまり…これから戦うチョー天才ちゃんにもってことで……」
かのん「ちぃちゃん」
千砂都「いいのかな?」
かのん「誰にでも、だよ」ニヤリ
-
・青竜側入り口前
マルガレーテ「へェ……」
冬毬「……」
マルガレーテ「かのんとの対決で、冬毬が私の方の応援に来てくれるとはね」
冬毬「合理的に考えた結果です」
冬毬「私が来なければ、あなたの側に立つ人がいなくなってしまうでしょう?」
マルガレーテ「ハハッ」
マルガレーテ「言えてるわ……」
マルガレーテ「じゃあ“予想”だったらどう?」
マルガレーテ「私とかのん……正直どっちが勝つと思ってるワケ?」
冬毬「そうですね……」
-
冬毬「パワー・スピード・テクニック……」
冬毬「その他主な数値はマルガレーテの有利を示しています」
マルガレーテ「ふーん」ニィ…
冬毬「ただ……正拳」
マルガレーテ「!」
冬毬「スクールアイドルの一丁目一番地といえる正拳では、かのん先輩に軍配が上がるかと」
冬毬「もっとも、正拳でかのん先輩に勝る人などただの一人もいませんが……」
マルガレーテ「…………」
マルガレーテ「で?つまり?」
冬毬「世界レベルの正拳の攻略」
冬毬「マルガレーテの勝利には、それが必須タスクです」
マルガレーテ「答えになってないわね……」
-
『二回戦Cブロック第二試合ッッ』
『世界最高の格闘学校はオーストリアにある!!!』
『今やこの意見に異論をはさむ専門家は皆無に等しいでしょう!!!』
かのん「…………」
マルガレーテ「…………」
『世界一が認めた正拳の使い手と』
『世界一が生んだ超天才』
『そんな二人が向き合っているッッ』
審判「開始めいッッ」
かのん「……」ずいッッ
マルガレーテ(ハァ?)
『かのん砲の射程距離だァ〜〜〜〜〜ッッ』
-
続くッッ
-
ちぃちゃんvs愛さんめっちゃ良かった 今までの戦いで一番好きかも
-
丸いのは餓狼伝でも最強要素ですからね
続きも楽しみにしてます
-
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『いきなり大〜きく一歩前にでたかのんッッ』
『オープンスタンスの低い構えッッ』
かのん「…………」グッ
『狙いはもちろん正拳でしょう』
『一回戦はその“かのん砲”たった一発で勝利をもぎ取っています』
ダイヤ「世界レベルの看板に偽りなし」
ダイヤ「当たれば即決着ですわ」
『対する天才ウィーン・マルガレーテ』
『こちらも狙いはハッキリしている』
善子「ザルツブルガー・ノッケルン……」
『挟みこみたいッ』
『かのんの頭部を――挟み込んで脳内をシェイクしたいッッ』
マルガレーテ「…………」
『切れすぎる刃を携えた二人ッッ』
『この戦い……短期決戦は必至だァッ』
-
『しかしそれにしてはこの間合いはどうだッッ』
千歌「近……」
『スゴい距離だッッ』
『アブない距離です』
『両者にとって危険だァッ』
マルガレーテ(ナメられたものね……)
『あと一歩』
『あと一歩でもどちらかが前に出れば――』
マルガレーテ(出てやるわよ)
マルガレーテ(こんな……)スッ…
かのん「…………」
グニャア…
マルガレーテ「………ッ」ピリッ…
マルガレーテ(こ……こんな……ッッ)
-
ダイヤ「近くはありません」
千歌「え?」
ダイヤ「あの場所で……かのんさんの前に立てばわかります」
ダイヤ「寧ろ絶望的に遠い」
マルガレーテ(こんな……………ッッ)
―
――
―――
かのん「違う」
かのん「違うよ」
マルガレーテ「…………」
かのん「そんなの、本当の正拳じゃない」
-
マルガレーテ(1年ぶりに対峙する)
マルガレーテ(“敵”としてのかのん)
かのん「……」
マルガレーテ(あの敗北から1年……)
千砂都「…………」
マルガレーテ(私はLiella!に…………)
マルガレーテ(かのんに)
冬毬「…………」
マルガレーテ(追いつけたのか――)
マルガレーテ(追い越せたのか――)
きな子「マルガレーテちゃん……」
答えがわかる!!
-
今!!
マルガレーテ「――ッッ」グッ
ダァンッッ
梨子「跳んだッッ」
曜(こだわるね――ッッ)
千歌(高みにッッ)
マルガレーテ(出してみろ!!澁谷かのん!!)
ブワンッッ…
かのん「…………」
マルガレーテ(本当の正拳――)
-
かのん「―――」グッ…
マルガレーテ(予想通り…………)
マルガレーテ(まさに予想通りだわ)
スウ…
すみれ(予想を裏切るとか、意表をつくとか)
すみれ(かのんには必要ない)
可可(ただ、正拳を)
可可(フツウに――あたりまえに――)
かのん「ていッッ」ボッ
マルガレーテ「―――」メキィッ
グシャアアアアアアア
-
ワアアアアアアアアアアア
冬毬「マルガレーテッッ」ガタッ
『放たれたかのん砲一閃ッッ』
『天を舞う孤高の蝶を撃ち落としたアアア―――ッッ』
マルガレーテ「…………ッ」ピクピク
千歌「つっよ〜……」
ダイヤ「完成されています」
ダイヤ「磨き上げた正拳を、ただまっすぐ撃ち出す」
ダイヤ「それだけで相手は倒れる」
かのん「ふぅー……」
『やはり世界レベルッッまさに世界レベルッッ』
千歌「もうワカったよッッ」
-
マルガレーテ「………………」ゴロン…
マルガレーテ(なんでかな…………………)
かのん「…………」
マルガレーテ(こうなりたかったような………………)ムクッ…
『オオッッ』
『マルガレーテが立つぞオッッ』
マルガレーテ「カハッッ」
ビチャッ…
ランジュ(吐血……)
しずく(アバラがイってます)
マルガレーテ(これを望んでたような……………)ヨロッ…
-
かのん「私の正拳をモロに浴びて立ち上がってくるか」
かのん「さすがッ」
マルガレーテ「………………」
かのん「嬉しいよ、マルガレーテちゃん」
マルガレーテ「…それは……Liella!の先輩として……?」
マルガレーテ「それとも敵として……?」
かのん「てき…?」キョトン
マルガレーテ「フッ…」
マルガレーテ「愚問だったわね……」
冬毬「マルガレーテ……」ギュッッ
冬毬「かのん先輩を喜ばせてください!!!!!!」クシャクシャ
マルガレーテ(喜ばせてやるわ)
マルガレーテ(冬毬(アンタ)をね)
-
マルガレーテ「澁谷かのんにとってのスクールアイドルとは――」ヨロッ…
かのん「……」
道ッッ
マルガレーテ「私のとってのスクールアイドルとはッッ」ダッッッ
かのん「…………」スッ…
かのん「――」グッ
マルガレーテ「ああああああッッ!!」
ダアンッッ
道具だッッッ
-
かのん「ていッッ」ボッ
マルガレーテ「――」バッッ
ガキイイインッ
かのん「!?」
ダイヤ「――ッ!!」ガタッ
『これはッッ』
『かつてあの武神・園田海未が決めて見せた――』
海未(蹴り足鋏殺し――!!)
冬毬(かのん先輩の腕を――膝と肘で“挟み込んで”――)
『世界レベルの正拳を止めたァッッ』
-
マルガレーテ「――ッ」ガシッ
かのん「!」
きな子(そのまま空中で両手で頭を――)
夏美(挟み込んだ!!)
マルガレーテ(喰らえ!!かのん!!)
ザルツブルガー・ノッケルン!!
グワアンッッ
かのん「―――」グラッ…
四季「決まったッッ」
メイ「やりやがったッッッ」
-
かのん「――ッ」グッ
千砂都「!」
スクッ…
可可「こらえたッッ」
恋「こらえられるのですか!?」
すみれ「不発!?」
冬毬(そんなハズは――)
ドシャアアアアッ
マルガレーテ「」
審判「勝負ありッッ」
-
ワアアアアアアアアアアアアア
『先輩は強しッッワールドクラスのLiella!内戦ッッ』
『澁谷かのんが凱歌を揚げましたァッッ』
千歌「最後……なんで………」
曜「マルガレーテちゃんの左腕」
千歌「!」
ルビィ「変な方向に……曲がってる……ッ」
ダイヤ「鋏殺しの代償ですわ」
ダイヤ「正拳の直撃を防いで一命はとりとめましたが」
ダイヤ「“かのん砲”の勢いで肩関節から外された」
梨子「ノッケルンは……挟みこみきれなかったのね……」
ダイヤ「そしてそのまま体力の限界を迎えた――」
ダイヤ「私でも一発で死にかける正拳ですよ」
ダイヤ「立ち上がり、続行できたことが天才的ですわ」
-
マルガレーテ(負けた…………)パチクリ
マルガレーテ(また………)
かのん「マルガレーテちゃんッッ」
マルガレーテ「!」
ハグウッッ
マルガレーテ「ちょ…何……」
かのん「う゛れ゛し゛い゛ん゛た゛よ゛お゛お゛お゛」
かのん「マルガレーテちゃんがとっても強くってッ」
かのん「とっても熱くってッ」
かのん「とってもスクールアイドルしててッ」
かのん「本気で私を倒しに来てくれたのが嬉しいんだよおおお」ウワーン
-
マルガレーテ「…………………」
マルガレーテ「ハァ」
マルガレーテ「相変わらずね」ヤレヤレ
かのん「マルガレーテちゃん、やっぱり最高だァ〜ッ」ワーン
マルガレーテ「もう…いつまでやってんのよッ」
冬毬「そうですよ」ザッ
マルガレーテ「!」
かのん「冬毬ちゃん!?」
冬毬「私だけ仲間外れというのは無いと思います」
かのん「そうだねッッ」ハグウッ
冬毬「――ッ」
かのん「このアイスクリーム・トーナメントッッ」
かのん「優勝はトマカノーテからだァ〜ッッ」オーッ!
マルガレーテ「って、もうアンタしか残ってないじゃないッッ」
二回戦Cブロック第二試合 かのん〇 マルガレーテ×
-
・白虎側選手通路
せつ菜「プロレズ?」
かすみ「ハイ」
せつ菜「梨子さんがそんなことを…………」サア…
かすみ「ハッキリそう言ってるのを控室で聞きました」
かすみ「『優木せつ菜ちゃんにプロレズをさせる』って……」
ミア「なんだプロレズって」
璃奈「そりゃあ、プロのレズ……」
果林「これはごく個人的な意見だけど……」
果林「優木せつ菜のプ・ロ・レ・ズ♡」
せつ菜「〜〜〜ッッ」カアアア…
果林「ぜひ見たいわ♡」
せつ菜「絶対見せませんッッ!!!」
-
『荒れるDブロックッッ二回戦第二試合ッッ』
『異色のカードがここに実現しました』
せつ菜「……」ムス…
梨子「ふふ…♡」
『超王道vs超邪道ッッ』
『超正統派vs超異端ッッ』
鞠莉「異端だって」ハハハ
千歌「イマドキ性差別だよなァ!?」
ダイヤ「いや、そういう問題ではなくてですね……」
花丸「レズにも限度があるずら」
-
かのん「二人はどう思う?」
かのん「一回戦でそれぞれ戦ったわけだけど……」
可可「100パーセントせつ菜が勝ちマスッッ」
可可「彼女はホンモノ中のホンモノデスッッかのんと同じようにッッ」
すみれ「ド素人の見解ね」
可可「何を言うカッッ」
すみれ「せつ菜がホンモノ……そんなことは誰にでもわかる」
すみれ「その上で、あの梨子のレズ空手…」
審判「開始めいッッ」
すみれ「ホンモノを喰うわ」
梨子「聞いたよ…せつ菜ちゃん」ザッ
せつ菜「ち…近づかないでください!!」
梨子「保健体育が……苦手なんだって……?」ニ…
-
続くッッ
-
これまた好カード
-
プロレズ怖い
-
花丸がキレキレでいつも面白い
-
『始まりました 正vs邪』
せつ菜「――」シュザッ
『紅蓮の拳姫 優木せつ菜』
『中国拳法、拳打の構えッッ』
梨子「……」ユラ…
『一方の梨子』
『い〜〜かにもレズ的な?妖艶な?』
『まるで顎クイをするだけのような?』
『片手を上げただけの構え?のまま―――』
梨子「快楽を求めるという生物としての本能を忌避する――」
梨子「その思い上がり」ユラ…
せつ菜「………ッ」グッ…
-
梨子「私が正す」
せつ菜「ハッッッ!!」ボッ
ボゴオッッ
観客「入ったァッ」
観客「まともだッッ」
かのん(正拳中段突き!!)
梨子「――」
『モロにヒットォオオ〜〜〜ッッ』
メリ…
『爆炎に例えられるせつ菜の拳が梨子の胸に突き刺さったァッ』
-
ズバッ
せつ菜「フウーッ…」
『引き抜かれた拳ッッそして残心ッッ』
梨子「―――………」ヨロッ…
『どーだ桜内??』
『このダメージは――』
ざうッ
せつ菜「!」
梨子「フム……」スクッ…
四季(踏みとどまった……)
梨子(思ったとおりだわ………………)
-
梨子(どの程度のものか受けてはみたけど………………)
せつ菜「…………」
き…ッ 効いたァ〜〜〜〜ッッ
梨子(いた……痛すぎる!!)
梨子(打たれたところが…燃え上がるような……ッッ)
梨子「まァ……こんなものでしょ」
せつ菜(右手に残る感触―――)
せつ菜(梨子さんの胸骨は確実に折れていますッッ)
梨子「続けましょうか」ユラ…
-
せつ菜「……」ス…
梨子「――」ダッッッ
せつ菜「!」
『出バナにタックル〜〜〜ッッ』
せつ菜(なんという……)
善子「上手いッ」
鞠莉「もらったッッ」
せつ菜(なんという無策(ありきたり)な仕掛け)
-
せつ菜「せいッッ!!」ボッ
ボゴオッ
『またも炸裂ッ せつ菜パ〜〜〜ンチッッ』
恋(強い!!)
千砂都(あのタイミングで返せるのか……)
梨子「――」ヨロッ…
『今度こそ桜内からダウンを――』
グッ
せつ菜「!」
梨子「フーッ……」スクッ…
-
愛「なっ……」
『こッこれもこらえているッッ』
『問題にならないッッ』
せつ菜「…………ッ」
すみれ「これったらこれよ」
すみれ(梨子のこの意外なタフネス――)
せつ菜(確実に――)
ダイヤ「レズなどぶっ倒してしまえばどうにでもなると思っていたのでしょうが」
ダイヤ「フフ……」
梨子「こんなもの、ね…」ニヤリ
倒れないからタチなのですわ せつ菜さん
-
冬毬「その人にとってかわいいものを指して、“目に入れても痛くない”という表現がありますが……」
冬毬「桜内梨子さんの“受け”は、それに近い」
冬毬「もっと正確に言えば、痛みすら愛せるといったところでしょうか」
夏美「見境が無いですの」
マルガレーテ「レズの懐の深さ……倒すのは至難ね」
梨子「そろそろ展開を変えよっか……」
梨子「次はせつ菜ちゃんが“受け”よ」
せつ菜「だッ誰が……」
梨子「あっ」ピタッ
せつ菜「!?」
梨子「毛……」ユビサシ
せつ菜「えッ!?」バッ
-
ガキイッ
せつ菜「ッ!!」
梨子「ひっかかったひっかかった♪」ギュウウウウ…
『なんとなんとォッ』
『なんと卑劣な不意打ちかァッ』
ルビィ「あの技はたしか……」
ヨハネ「サイレントチェリーブロッサムナイトメア!!」ギランッッ
せつ菜「……ッ」ギリッ…
ギュウウウウウウウ
『要はヘッドロックだァ〜〜〜ッッ』
-
かすみ「ヘッドロックぅ?」
ミア「そんなもんがせつ菜に効くわけ――」
ギュウウウウウウウ
璃奈(確かにダメージは大してない)
璃奈(けど……脱出も難しいという状況)
せつ菜「は……」
せつ菜「離して……くださいッッ」ブンブンッ
ドスッ ドスッ ドスッ
梨子(手打ちは体重が乗らないから効かないケド――)
梨子(折れた胸骨に響く…ッ)
ズキン…
梨子(ケド……それがまた良いッ♡)
栞子「あの梨子さん……なんだかしずくさんと似ている気がします」
しずく「誹謗中傷だよ?」
-
マルガレーテ「しかし解せないわね」
マルガレーテ「ダメージがないんじゃ苦労して食い止めても意味ないじゃない」
冬毬「いえ、意味はあります」
冬毬「重要なのは、視界を遮ることです」
梨子「かわいいね…せつ菜ちゃん」ボソ…
せつ菜「ひッ!?」ビクンッ
せつ菜(声、近――)
ダイヤ「目隠しの状態では人間の感度は通常時の何倍にも敏感になります」
ダイヤ「諸説ありますが、視覚を補う為に他の四感がフル稼働するから、闇という危機に面して子孫を残そうとする本能が涌きたつから、雑多な視覚情報を遮断することで行為に集中できるから……」
ダイヤ「などの理由が考えられますわ」
千歌「なんでもいいけど、格闘の試合だよねコレ」
-
梨子「失礼…」レロ…
せつ菜「ッ!?」ビクンッ
レロ♡レロ♡レロ♡レロ♡
『みッ…耳舐めェ〜〜〜ッッ』
せつ菜「〜〜〜〜〜ッッ」ガクガクガクガク
メイ「せつ菜の両膝が揺れてるッッ」
きな子「効いてるっすッ」
『この試合――この展開――』
せつ菜(い……いけません…ッッ♡)ガクガク
『どこかレズっぽく…………??』
-
せつ菜(あってはいけませんッッ)
せつ菜(スクールアイドルが、ステージでこんな……)
観客「いいぞ梨子ォォッ」
観客「やるとこまでやっちまええッッ」
レロ♡レロ♡レロ♡レロ♡
せつ菜(こんな……ッッ♡)フルフル
ガシッッッ
梨子「!」
せつ菜「うおああああッッ!!」ブンッッ
『こッこれは優木せつ菜――』
ルビィ(バックドロップ!!)
ダアンッッ
-
『まさかッッッまさかまさかッッ』
『優木せつ菜がバックドロップとは……ッッ』
かすみ「何がまさかですか」
かすみ「そもそもバックドロップはせつ菜先輩のレパートリーだってのッ」
侑「合宿で喰らってたような……」アハハ
歩夢「喰らってなかったような……」
せつ菜「ハァ、ハァ、ハァ……ッ」
梨子「――」ガバッッッ
せつ菜「くうッ」
せつ菜(やはりタチ上がりますかッッ)
ルビィ「耳舐めで悶えちゃったぶん、最後の締めが足りなかった…ッ」
ダイヤ「叩きつけるのではなく、放り投げる形になってしまいましたね」
-
せつ菜「ハァ―ッ!!」ダッ
『せつ菜から詰め寄ったァッッ』
彼方「あっ、待ってせつ菜ちゃ…」
梨子「――」ババッ
せつ菜「な……」
せつ菜(速――)
せつ菜(急に……ッ)
エマ「やられた…ッ」
しずく「誘われていましたね……」
梨子「……♡」ニヤ…
壁際!!
-
冬毬「あの桜坂しずくさんが既に今大会でも見せているように……」
冬毬「人間の運動能力は極度の興奮状態で飛躍的に高まります」
メイ「梨子にとって壁際は、絶好の興奮材料だッッ」
ガキィッ
せつ菜「ッ!!」
『こッ』
『こッ』
『これはッッ』
善子(サンド――いや――)
梨子「サザンクロス!!」
『桜内梨子オリジナル!!サザンクロスサンドイッチィッッ』
観客「どういう極め技だよッッ」
-
せつ菜「…………ッ」
観客「バカヤロウッッ」
観客「効くかそんなもんッッ」
梨子「効くのよねそれが」
梨子「ね♡」
せつ菜「!?」ビクッ
ワアッ
せつ菜「〜〜ッッ」ブルブル
『き…効いてるッッ』
『サザンクロスサンドが効いているゥッッ』
千歌「しょ〜〜〜がないなァ…」
梨子「あぁ〜…」モミモミ
せつ菜「〜〜〜〜ッッッ♡」フルフル
お尻 揉んでやがる
-
もみ もみ もみ もみ
せつ菜「〜〜〜〜ッッッ」フルフル…
梨子「ふふ…」
ねェせつ菜ちゃん…………
梨子(思い出して…………)
もみ もみ もみ
梨子(遠い過去……ある日アナタは志を立て―――)
せつ菜「……………ッッ♡」ブルブルブル
梨子(スクールアイドルへの道を走り出した……)
-
初めてステージに立ったときの不安感――
初めて闘ったときの恐怖感――
せつ菜「…………ッ」
かすみ『こんなの全然かわいくないですッッ』
初めて仲間とぶつかったときの挫折感――
梨子(アナタはその全てを乗り越えた)
せつ菜「……………………」
もみ もみ もみ もみ
-
スクールアイドルが大好きで――
闘うことが大好きで――
大好きを届けることが大好きな――優木せつ菜ちゃん
梨子(そんなアナタを…………)
自由にしてあげる
ス…
せつ菜「ッッ!!!♡♡♡」ビクウンッ
梨子(一匹のメスに戻す)
善子(オイオイオイオイオイオイオイオイ)
-
梨子(やっぱりちゃんとアナルまで犯―)
せつ菜「ああああああああああ!!!!!」
ガシッッッ
梨子「!」
ブウンッッッ
可可(サザンクロスサンドイッチを――)
すみれ(かけられたまま――)
梨子(せ………)
せつ菜「うわああああああ!!!!!」
ゴォングォングォン
洗濯機スイング!!?
-
ダアアアアンッッ
『今度こそ叩きつけたアアアッッ』
せつ菜「きょ……
せつ菜「今日もまた……ッ」ハァハァ
梨子「」
せつ菜「私の貞操を救ってしまいました…………」
審判「勝負ありッッ」
『決まったァ―ッッ正義は勝つ!!』
『ヒーロー優木せつ菜ッッ苦しみながらも最後は邪悪なレズの化身を打ち砕いたァッッ』
ルビィ「じゃ、邪悪なレズの化身……」
花丸「その通りすぎて何もいえないずら……」
-
かすみ「せつ菜せんぱーいッ!」
果林「三回戦進出おめでとう」ザッ
せつ菜「かすみさん…果林さん」
かすみ「流石ですッッかっこよかったですッッ」
果林「相変わらず強いわ」
果林「アナタのプロレズも、もうちょっと見たかったけどね♡」
せつ菜「プロレズ…」
かすみ果林「?」
せつ菜「あれは…あれで…」
せつ菜「ステキな体験でした……♡」ポッ…
二回戦Dブロック第一試合 せつ菜〇 梨子×
-
果南「惜しかったね、梨子ちゃん」
梨子「残念」ハア
果南「あのせつ菜ちゃんをあそこまで追いつめるなんてスゴいことだよ」
梨子「果南ちゃんとも、ぜひヤりたかったんだけどな…」ぴと…
梨子「今度どう?プライベートでも」
果南「はは…エンリョしとく」
梨子「果南ちゃんの相手、若菜四季ちゃん」
梨子「私と同じで、格闘にプラスアルファした、邪道寄りのファイターだけど…」
果南「ワクワクするね」
梨子「!」
梨子(この人も、まァ……)ヤレヤレ
果南「矢でも鉄砲でも火炎放射器でも持ってこいやァ…」ニヤア
-
・白虎側 選手控室個室
四季「…………」ジーッ…
メイ「いい顔だな……」
四季「メイ」パチクリ
メイ「一回戦のときと比べて別人のようだぜ」
四季「相手は松浦果南………」
四季「何をしたっていいッッ」
メイ「………………」
四季「私の全技術・全科学力を使用って…………」
松浦果南を…………ここで落とすッッ
-
続くッッ
-
せつ菜レズ落ちしろッッッッッッッッッ
-
良い試合だった
そういえば梨子は公式で格闘技持ってたんだったなw
-
メイ「何をしたっていい……っておまえ」
四季「………………」
メイ「一応ルールもあれば審判だっているんだぜ」
メイ「武器禁止とか…」
四季「今さら言わせないでメイ」
四季「果南さんはホントにスゴい……素晴らしいスクールアイドル」
メイ「知ってるよ、私のがよっぽど」
四季「だから使用ってみたい」
あの懐で―――思い切り暴れ回ってみたいッッ
メイ「へんだぜおまえ」
メイ「スバラシイスクールアイドルってことで、どーしてなんでも使っていいことになるんだよ」
四季「理由なんてない」
四季「ただ松浦果南の負ける姿を見てみたい」
-
メイ「おい四季」
四季「……」
メイ「おまえにそれをする資格があるのかよ」
四季「ある」
メイ「――」
メイ「即答かい…」
四季「私の持つ科学技術は、どれも私に使って良い技術ッッ」
四季「全部使用い、全部ぶつける」
四季「そして勝つ」
メイ「こりゃこのブロック……」
メイ「まだまだ荒れそうだな」ニヤリ
四季「もう―――」
止められない
-
『二回戦最終試合ッッ』
『ベスト8最後の一枠を争う大一番ッッ』
『未曾有の武器解禁戦を制した理武両道若菜、四季』
『vs』
『内浦最強――いやラブライブ!界最強の生物、松浦果南ッッ』
歩夢「ラブライブ!界最強って…」
せつ菜「異論はありません」
ランジュ「えぇ〜ッ最強はランジュでしょ〜〜〜!?」
せつ菜「生物としての強さなら、あの果南さんが頭一つどころではなく抜けています」
せつ菜「ただ…」ニヤリ
“最強のスクールアイドル”の座は…………譲る気はありませんッッ
四季「…………」
しずく「四季さんも……きっと同じ気持ちでしょうね」
-
審判「両者下がってッッ」
果南「正直なハナシ」
果南「四季ちゃんは武器使ってくるものだと待ってたよ」
四季「モチロンそのつもりです」
審判「開始いッッ」
四季「――」スチャッッ
!
果南(これは!?)
果南(たしか溶接…)
果南(幻日世界で私も使用った…)
璃奈(遮光ゴーグル!!!)
果南(格闘じゃないッ)
果南(先手を…ッッ)ダッ…
-
四季「遅い」ポイッ
ピッカアアアアァァァァァ
善子(白――)
千歌(輝き―――)
璃奈(閃光弾!!)
カアアアアアアアアア…
果南「〜〜〜〜〜ッッ」ギュッ…
観客「なんだァーッ!?」
観客「目がッッ目がァ〜〜〜ッッ」
果南(前が見えない…ッ)
-
ブウウウウウン ブウウウウン ブウウウウン…
梨子(この音は……)
ミア(ドローン!!)
ガシイイッッ
『なッ』
『何をする気だ若菜四季ィ―――ッッ』
ブウウウウウウウウン…
メイ「はは…」
メイ「やりやがった」
四季(勝った)
止められない 止められない 止められない
-
ブウウウウウウウン…
果南「〜〜〜」
果南(やってくれたね四季ちゃん)
果南(でもムダだよッ)
果南(四季ちゃんがどんな手を使用っても……)
四季「果南さん」
四季「目を開けて」
果南「――……」パチクリ…
果南「!!」
ヒュウウウウウウウウ
果南「おッ おッ お!?」
観客「四季が……果南を抱えて遥か上空に連れ去っているッッ」
観客「なんて高さだッッ」
-
ブウウウウウウウウウウン
果南「…………ッッ」サァ…
四季「松浦果南さん……」
グラッ
果南「ヒャンッ」
かのん「ひゃん?」
千砂都「どういうこと……?」
果南「〜〜〜〜〜」ガチガチガチガチ
果南ちゃんが…………恐怖してる!?
-
冬毬「まさか…」
マルガレーテ「心当たりがあるのね冬毬」
冬毬「これは信用性に欠けるデータだと判断して捨て置いていたのですが……」
冬毬「最強の松浦果南さんにも、弱点があるらしいのです」
冬毬「高所とオバケ」
ダイヤ「よく研究しましたわね四季さん」
鞠莉「こんなのは、私達、まわりのごく一部の人間しか知らないハズ……ッ」
四季「実際に、この目で見てきた」
四季「時をかけて」ドヤア
メイ(デロリエラン!!)
冬毬「ならば確実ですッ」
花丸「過去ずら」
梨子「大概なんでもありねあの子も……」
-
四季「オバケはともかく、高所なら私の科学力で用意できる」
ヒュウウウウウウウウ
四季「できた」
果南「ひいッ…」ガクガクブルブル
四季「安心して、果南さん」
四季「ここから地面に落としたりはしない」
四季(落としても、たぶん大して効かないし)
ブウウウウウウウン
四季「ただ……気絶するまで上空(ここ)に居続ける」
果南「―――ッ」ガクガクブルブル
『松浦果南、絶体絶命〜〜〜ッッ』
-
ルビィ「か、果南ちゃん……ッッ」
ランジュ「大番狂わせね」
海未「二回戦ですよ…」
ダイヤ「ま……」
ダイヤ「まさか………ッッ」ダラダラ
果南(ダメだァ〜〜〜………)
果南(もう…………)ガク…
ダイヤ「まさか…果南さん……ッッ」
果南「―――」カッ
四季「!」
四季(なに……?)
花丸「アレを使用う気ずらッッ」
-
果南「カナン・マツウラが命じる」
四季「え……」
果南「若菜四季」
果南「私を地上に下ろしなさい」
キュイイイイン
四季「―――」
ブウウウウウウウン…
メイ「ああ?」
四季「………………」ブウウウン…
スチャ…
夏美「下りて……来ちゃいましたの」
-
果南「よろしい」
四季「………………」ボーッ…
どよ どよ どよ
『なッなんだァ?勝利は目前に見えた四季ッッ』
『自ら果南を助け………』
鞠莉「どういうこと?」
ダイヤ「使用いましたわね……ッッ」
ダイヤ「果南さん最終最後の切り札…………」
―
――
―――
・AZALEA三人で合宿。その朝食。
果南「な…なにコレ……!?」
山盛りの梅干し……
花丸「ごきげんな朝食ずら」パクパク
-
果南「ちょっ…ダイヤぁッッ」
ダイヤ「梅干しには極めて高い疲労回復効果があります」
ダイヤ「合宿のお供にはうってつけでしょう?」モグモグ
果南「だからって、こんな……」
ダイヤ「花丸さん、抑えてッッ」
花丸「ずらッ」ハグッ
果南「はぐぅ」ヘナヘナ
ダイヤ「ほら、あ〜ん…」
花丸「あ〜ん…」
果南「〜〜〜〜〜」ブンブン
それは……最強の果南さんが恐らく生まれて初めて感じた……
果南「―――」ガチガチガチ…
芯からの恐怖
-
果南「――」カッ
ダイヤ「!?」
ダイヤ(なんですか……?)
果南「カナン・マツウラが命じる…………」キュイイイイン…
―――
――
―
ダイヤ「こうして果南さんは手にしたのですわ………」
ダイヤ「絶対遵守のギアス」
千歌「そ…そんな馬鹿な…………ッッ」
ダイヤ「ああなった果南さんの言う事は絶対ッッ」
ダイヤ「誰も逆らえないッッ逆らう気も起きないッッ」
ダイヤ「無敵の精神干渉能力ですわ……」
-
果南「さぁ四季ちゃん、このままいくよ」
果南「カナン・マツウラが命じる」
キュイイイイイイン
果南「ハグ……しよ?」
四季「イエス マイAZALEA」
ハグウッ
かのん「あ……あ……ッ」ガクガク
メイ「の、脳が壊れる……」
メキッッッ
四季「」ガクンッッ
審判「勝負ありッッ」
-
『な…なんという幕切れッッ』
『松浦果南、トンデモ能力で四季を返り討ちにしたァッッ』
曜「こ、こんなのって……」
ルビィ「絶対負けないじゃんッッ」
ダイヤ「そりゃあ果南さんは絶対負けませんわ」
ルビィ「そういうんじゃなくてぇッッ」
花丸(ギアスに関していえば――そういうワケでもないずら)
花丸(これは果南ちゃんにとっても精神的に極限の極限まで追い込まれないと発現しない能力)
花丸(ただ負けそうになったら発動するような、そんな都合のいいものじゃないずら)
ダイヤ(インターバルの問題からいっても、今大会中の発現はもう無いと断言できますわ)
ダイヤ(見方を変えれば若菜四季さんは、果南さんの最後の命綱をもう使えなくした――)
果南「あ〜…嫌な汗かいた……」フウ…
ダイヤ(もっとも、その功績に意味があるのかどうかは、今後の対戦者しだいですが……)
-
観客「スクールアイドルの戦いじゃねえッッ」
観客「ちゃんと格闘しろォッッ」
ブー ブー ブー
『おおッと今大会初のブーイングッッ』
果南「え〜…」
『されて当然でしょうッッこんな能力をホイホイ使われては大会の根底が……』
果南「カナン・マツウラが命じる」
果南「みんな私を祝福しなさい」キュイイイイイン
『松浦果南様バンザァ―――イッッ』
観客「バンザーイッッ」
かのん「果南ちゃん最高〜ルラルラルララ〜ッッ」
メイ「抱いてくれエエッッ」
全員「果南ちゃん三回戦進出オメデトオオオオオッッ!!」
果南「いぇーい♪」ニコニコ
二回戦Dブロック第二試合 果南〇 四季×
-
『三回戦第一試合ッッAブロック』
『黒澤ルビィ VS 渡辺曜』
ルビィ「……」キリッ
曜「……」ケイレイ!
『第二試合Bブロック』
『ショウ・ランジュ VS 桜坂しずく』
ランジュ「きゃあっ!よろしくね、しずく!」
しずく「…💙」
『第三試合Cブロック』
『嵐千砂都 VS 澁谷かのん 』
千砂都「お互いここまできたね」
かのん「うん…」
『第四試合Dブロック』
『優木せつ菜 VS 松浦果南』
せつ菜「よろしくお願いしますッッ!!果南さん!!」
果南「声が大きいって」ハハ
-
『出揃いました 最強の8名ッッ』
『4名が残りッッ 4名が消えるッッ』
・白虎側入り口前
ルビィ「曜ちゃんとは、CYaRon!で一緒だし、衣装づくりも一緒だし……」
善子「わいわいわいもね」
ルビィ「組手は何度もやってるんだよね」
ルビィ「数えてないけど、たぶん、100回は超えてると思う」
花丸「うん」
ルビィ「まだ0」
ルビィ「一回も勝ったことないんだ」
花丸「まだ」
善子「まだね」
ルビィ「そう…まだ」グッッ
時はきた!!
-
『地上最強のアイスクリームは誰だ!?』
『佳境に迫るこのアイスクリームトーナメント』
『AiScReamはここに大きな試練を迎えることとなりました』
歩夢「……」
四季「ルビィちゃん…」
『現在ただ一人の生き残り』
『AiScReamの筆頭ッッ顔役ッッ大看板ッッ』
『黒澤ルビィが迎え撃つは――』
ルビィ「……」
『同胞Aqoursの大先輩ッッ大船長ッッ』
『天才ッッ逸材ッッエースッッスーパーエリート!!』
曜「だから大げさだって…」
『渡辺曜という高い壁!!』
-
海未「大げさでもなんでもありません」
海未「奇跡でも起きなければここは残れない」
ルビィ(起こすよッッ奇跡でもなんでもッッ)
審判「両者下がってッッ」
『この壁を越えられるかルビィ』
『勝ち残れるかAiScReam』
曜「ごめんね、ルビィちゃん」
曜「本気でいかせてもらうよ」
ルビィ「もちろんッッ」グッ
花丸(鬼門の千歌ちゃん戦を乗り越えて覚悟の決まった曜ちゃん)
善子(手加減は望めそうにないわね)
審判「開始めいッッ」
-
曜「――」ダシュッッ
せつ菜(この出足――瞬発力――)
せつ菜(まさに飛び込み!!)
千砂都(踏み込みは私より速いね…)
ルビィ「――」バッ
パアンッッ
ガキイインッ
千歌「いきなりマッハで蹴ったッッ」
冬毬「しかしがんばルビィのガード」
冬毬「間に合って――」
冬毬「!」
-
曜「!」
マルガレーテ「な……ッ」
マルガレーテ(なんてやつ―――)
ランジュ(超音速の蹴りを――左腕でガード(がんばルビィ)しながら――)
ニギッッッ
ダイヤ(右手で曜さんの左手首を――)
取った!!
ルビィ(スティールビィ!!)
『油断もスキも無いッッこれぞ黒澤流の真骨頂ッッ』
『黒澤ルビィッ値千金の握りを得たァッ』
ルビィ「曜ちゃん……前にこんな“なぞなぞ”出してきたよね」
曜「………ッ」
-
ルビィ「『腰より下にある首はどこでしょーか?』……」
善子「うわァ…」
かすみ「うわァ…」
すみれ「うわァ…」
ルビィ「答えは――」バッッッ
曜「――!」
グルンッッ
ルビィ「そのまんま首だよゥッッ!!」
『ン投げエェ〜〜〜ッッ!!』
歩夢(腰を支点に――)
四季(曜ちゃんを180度半回転させた!!)
-
花丸(頭から地面に落ちれば曜ちゃんといえども――)
善子(獲った!!)
曜「――」
グルンッ
ルビィ「へっ?」
スチャッッ
ダイヤ「なッ……」
曜「ざんねん……」スクッッ
ランジュ「――ッ」
千砂都(ありえない……)
曜「く〜び♡」
曜「腰より上にあるねー」ニッコリ
-
せつ菜(あの…地面にDIVE!待ったなしの体勢から……)
マルガレーテ(空中で自ら加速――)
マルガレーテ(自らさらに180度の回転を加えて……)
ルビィ(足から着地した…………ッッ)
ワアアアアアアアアアア
観客「嘘だろオッッ今のでキマんねえのかよッッ」
観客「やっぱり曜だァッッ」
海未「一つ……ハッキリしましたね」
海未「動かしがたい事実……」
海未「そしてルビィにとって最も絶望的な事実」
かのん(天才――)
千砂都(空中戦のスペシャリスト……)
渡辺曜に……投げ技は通用しない………!!
-
続くッッ
-
四季の止められないかっこよかった
果南ちゃん強すぎて草
毎回続きが気になる引きにしてくれるぜ
-
曜ちゃん草
-
デロリエランでのタイムトラベルもギアスも公式
-
チートとチートがぶつかって打ち消し合ったずら…
-
ギアスとデロリエランは草生える
-
ルビィ(これしかなかった……ッッ)
ルビィ(これしかないっていう…理想的な流れだった……)
ルビィ(なのに!!)ギリ…
曜「仕切り直しだね、ルビィちゃん」ニコニコ
千歌(これだ……!)
千歌(これなんだよルビィちゃん……!)
すみれ「凡人の努力なんてやすやすと越えてくる…」
可可「……ッ」
すみれ「これだから天才っていうのは……」ハアーッ
-
ルビィ「――」バッッ
夏美「おっ…」
冬毬「流石です」
冬毬「そうでなくては困ります」ニコッ
『再びがんばルビィのガードを上げたルビィッッ』
ルビィ(切り替えろッッ)
ルビィ(曜ちゃんは強い――)
ルビィ(ワカってたじゃんかそんなことはッッ)
にこ「黒澤ルビィ…」ニィ…
にこ「精神(こっち)の方もずいぶん成長したじゃない」
海未「そこのところは前から強かったですがね……この妹は…」フフ…
-
ルビィ(考えろ――)
ルビィ(曜ちゃんを倒すには、どうすれば――)
曜「いくぞーッ」
ダシュッッッ
ルビィ「――ッ」
ルビィ(近……)
歩夢「間合いだッッ」
パアンッッ
ルビィ「〜〜〜ッッ」
スピードも……
-
愛「またマッハだッッ」
ミア「ガードの上からッッ」
ルビィ「…………ッッ」ビリビリ
冬毬「効いています」
冬毬「ガードの上からでも……十二分にダメージが通ってる」
きな子「マッハっすもんねそりゃあ…」
攻撃力(パワー)も……
ルビィ「……ッ」グッ
ルビィ「うああああッッ!!」ボッ
曜(パンチ!?)
エマ(柔術なのにパンチ…)
果林(意表は突けるけれど……)
-
パシッッッ
曜「ふぅ…」
果林(突けないッッ)
果林(意表もつけないッッ)
曜(ちょっとアセった…)
彼方(意表を突いても通せないッッ)
テクニックでさえ……
曜「お返しッッ」ボッ
ガキイインッ
ルビィ「〜〜〜ッッ」グラッ
ドシャアアアッ
『ルビィがダウンだァ――ッッ』
ルビィ(何なら曜ちゃんに勝てる!?)
-
スタミナ……× センス……× 頭脳……×
ルビィ(一体……)
身長……× 体重……× バスト……×
ルビィ(一体……何なら……ッ)
「黒澤ルビィちゃんッッ」
ルビィ「!!!」
「ここが正念場ですね…」
ルビィ(この声は――)
真姫「来てたのね…」
凛「来ないハズないにゃー」ニコニコ
花陽「がんばルビィ!だよッッ」フッスーン!
ルビィ(小泉花陽……ちゃん!!!)
-
ルビィ「―――………」
スクッッッ
『おおッ』
『ルビィが立ったァ〜〜〜ッッ』
ルビィ(『何なら曜ちゃんに勝てる?』…………?)
曜「……」
ルビィ(決まってるじゃんそんなの)
ダラン…
!
『っと!?』
『ルビィが、初めてガードを下げ……!?』
-
気持ちだ!!!
曜「………………」
ルビィ(スクールアイドルへの気持ち!!)
エマ「…………」
せつ菜「…………」
ランジュ「…………」
ルビィ(小さい頃から積みあげてきた――大好きの気持ち!!)
ルビィ(全力で憧れ、全力で追いかけてきた―――)
ルビィ(その長さ!!重さ!!濃さ!!真剣さ!!)
可可「…………」
メイ「…………」
ルビィ(その気持ちだけは――)
ルビィ(曜ちゃんにも……誰にも……ッッ)
負けるもんか!!
-
『何のつもりだ黒澤ルビィ』
ルビィ「…………」ダラア…
『構えないッッ仁王立ちッッ』
『観念したかのように立ち尽くしているッッ』
観客「万策尽きた……」
観客「諦めたのか……?」
曜(無いね…………)
曜(仕掛ける気満々って顔じゃん)
ルビィ(できるかどうかじゃない…………)
ルビィ(キメるんだ!!いま!!)
曜(いいよルビィちゃん)ス…
パアンッッッ
曜(その策ごとぶっ飛ばす!!)
-
ギュルルルンッ
『マッハで廻ったァ〜〜〜ッッッ』
果南(前逆さ宙返り――)
海未(3回半抱え型!!)
ルビィ「―――ッ」
きた〜〜〜〜〜!!!
ルビィ(回転できたかぁ……)
ルビィ(蹴りが得意なのに回転)
ルビィ(当たり前か飛び込みは総合………)
潰れる―――顔ッッ 潰れる―――脳ッッ
ルビィ(死!)
-
ルビィ(防御(うけ)るッッ)
防御られるか?!
ギュルルルンッ…
ルビィ(こんな回転ッッ)
ルビィ(防御たらカッコイイ)
ルビィ(カッコワルくてもいい)
カッ…
躱せないッッ もう!!
―
――
―――
毎日必ずやってきた “和ラ板紙”を額にぶつける訓練
ポン…
ダイヤ「当たってからでよいです」
ダイヤ「当ててから躱すのです」
-
ダイヤ「大切なのはよく見ること…………」
ダイヤ「ここに書いてある字―――」
ダイヤ「見るのです、読むのです」
ダイヤ「だからわざわざ和ラ板紙なのです」
ルビィ「うん」
ダイヤ「いきますよ」
ダイヤ「そらっ」
ポンッ
ルビィ「ああんっ」
ルビィ「読めないよォッ」
ダイヤ「もっとよく見るのです」ニコ…
生まれて初めて 敬語を使用ってくれたひと……
-
ダイヤ「紙だと思ってはいけません」
ダイヤ「これは拳です、蹴り足です」
ポンッ
ルビィ「くうッ」
ポンッ
サファイア「アホらし…」
ポンッ
エメラルド「ついてけないったらついてけないわ」
ポンッ ポンッ ポンッ ポンッ…
やがて姉妹が消え 一人きりになった頃には……………
『ルビィちゃん30歳独身にありがちなこと』
読めていた
ポンッ
ルビィ(一昨年に立ってたスレか…………)
-
今!!!
ゴッ…
ルビィ「―――」シュザッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ
ダイヤ「ッ!!」
海未「ぬうっ」
ガッッッ
善子(やるのか!!?あれを!!?)ガタッッ
すみれ(やれるものなワケ!!?)ダラダラ
ルビィ「――」ダンッッッ
ベキィッッッ
曜「―――」
-
ドシャアアアアッ
ルビィ「ハァ、ハァ、ハァ」スクッ…
曜「」
ルビィ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」ブルブル
審判「勝負ありッッ」
『なにをやってのけた黒澤流柔術ぅぅッッ』
海未「脱帽です――」
せつ菜「スゴいッッ」
果南「マジかぁ〜…」
『恐るべきは黒澤ルビィッッ』
ダイヤ(見事ですルビィ)
ダイヤ(見事です“包丁落とし”)
-
ダイヤ(相手の攻撃が自分の額に触れるその刹那――)
ダイヤ(包丁を持つように相手の脚を掴み、切って落とす……)
ルビィ「やった…ッ」ヘタンッ
ダイヤ(日々くり返した練習だけがそのタイミングを知る)
ダイヤ「ルビィはもう……本当になんでもできるのですね」ニコ…
ワアアアアアアアアアアアア
『生き残ったぞAiScReamッッ』
歩夢「流石…」
四季「大金星」ブイ
花陽「おめでとう…は、まだ早いよね」
花陽「応援してるよルビィちゃん」
三回戦 第一試合 ルビィ〇 曜×
-
・青竜側通路
曜「やられたァ〜…」テクテク
千歌「もう!絶対優勝しろって言ったのにッ」プンスカ
梨子「ルビィちゃんがスゴかったから、しょうがないよ…」マアマア
梨子「!」
しずく「〜〜〜」
三人「――」サササッ
曜(しずくちゃんが誰かと話してる)ソ〜ッ…
千歌(相手の女の人は誰だ……?)
梨子(誰かに似てるわね……)
-
ランママ「ランジュから何度となく話は聞いてたけど」
ランママ「すごいとしか言いようがないわね…」
しずく「そんな……」
ランママ「そのしぶとさ…自由さ…やりたい放題さ」
しずく「はは…」
ランママ「カップル・アンホリック」
しずく「―――」
しずく「……」
しずく「ストーカーが趣味ですかお母様」
―
――
―――
・しずくの部屋
しずく母「しずく………」
しずく母「説明なさい!!!」
-
しずく「お母さん…」ブルブル
床にはしずくが書いた台本が開かれている……
もう2人だけの世界…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そんな感じで!!
攻め言葉………イイ!!
逃さないとばかりな視先……!!
熱い眼差し!!
捕まえたらもう離さない!!
思わず目を逸してしまう。
>__< 恥ずかしがる先輩……イイ!
そして腰に回される腕!
逆もアリなのでは!!
しずく「ダメなの私……」
しずく「人と人を見るとどうしても結合(くっつけ)たくて我慢できないの!!!」
-
歩夢「それでね、侑ちゃんが……」ペラペラ
せつ菜「侑さんらしいですね!!」
しずく「…………」スッ…
人と人を見ると 繋げずにはいられない
ニギ…
ぽむせつ「!」
ぽむせつ「え……」テツナギ
しずく「…………💙」ニヤア…
カップル・アンホリック(百合妄想中毒者)
そんな私がスクールアイドルとして覚醒するのは当然のことでした
しずく「…………」ジーッ…
かすみ「……?」
-
しずく(書ける…………)
相手を倒す本(流れ)が脳内で鮮明に書ける!!
しずく(攻め方……受け方……逆転の仕方……堕とし方)
しずく(妄想の中でしたためた無限のシチュエーション)
しずく(いつしか私はステージの上でそれらを的確に選択し、再現できるようになっていました……)
―――
――
―
しずく「本当の自分をさらけ出すようになって以来、私は……」
ランママ「生涯無敗」ビシッ
しずく「ふふっ」
しずく「そこまで知っていていながら私とランジュさんの試合を傍観するのですか」
ランママ「うん!」
そういうアナタだからランジュと闘らせたいのよ♡
-
『三回戦第二試合』
『方向性はまるで違いますが、まさに怪物同士の対決と言えましょう』
『片や全項目がオーバースペック!!』
『片腕のハンデをものともしない中国拳法の女王、ショウ・ランジュ』
ランジュ(ハンデ…?)
ランジュ(とんでもない)クス…
ランジュ(完成間近よ)
隻腕というオリジナル…………
ランジュ(アタシはもっと“上”へ行ける)ニイッ
『片や殺しても死なない!!』
『自己妄想で大暴走、狂犬と化した大女優……桜坂しずく!!』
しずく(いつもと同じです)
しずく(書ける…………)
そして全て壊せる!!
しずく(お尻の穴を晒してでも勝つ…………💙)ニヤ…
侑(この闘い……ときめきが過ぎるッッ)
-
続くッッ
-
サファイアさんとエメラルドさん!?
-
かのーテに続いてルビ曜の試合も熱すぎる
なんか泣けてきた
-
和ラ板紙を額にぶつける訓練って何が元なの?
-
https://championcross.jp/series/2705545f4e4c8/pagingList?s=2&page=3&limit=50
これの176話あたり
-
審判「開始めいッッ」
ダダダダダダッ
『オオーッッランジュが走った―――ッッ』
しずく「―――………」クルッ…
ランジュ「哈!」
ドガッッ
『ぶちかまし―――ッッ』
しずく「―――ッ」ブワアアッ
ダアンッッ
『しずくが壁まで吹っ飛んだァッッ』
-
夏美「ななな…」
すみれ「なんちゅう威力よ……ッ」
四季「物体がぶつかるときの破壊力は、速度と重量で決まる」
四季「ランジュちゃんは、そのどちらも大会トップクラス」
かのん「あのスタイルで私よりずっと速いって……どういうこと!?」
可可「全くMONSTER GIRLデス……」
しずく「流石…」ムクッ…
しずく「!」
ダダダダダダダッ
『!』
ランジュ「ガンガンいくわよッッ」ダダダダッ
-
ダンッッ
ランジュ「ソォラッッ」
『跳んだァ――ッッ』
千歌「遠くない!?踏み込み――」
ブワアアッッ
曜(届くのか――あの距離から!)
『跳び蹴りィ――ッッ』
グワシイイッッッ
しずく「〜〜〜ッッ」
ズサアアアアアア
-
メイ「うっひょ〜ッ」
きな子「5メートルは跳んだっす……」
『出会いがしらの大技二連!!』
『フルスロットルでしずくを寄せ付け――』
ダダダダダダダッ
『!!』
しずく「ちょッ…タンマ……」ゴロン…
ランジュ「ムリな相談ねッッ」
ガチョッッッ
『さッ』
『サッカーボールキックウウウッッ』
-
しずく「かはあッッ」
ブワアアアッ
『しずくの身体がまたまた舞い上がったァ〜〜〜ッッ』
千歌「舞い上がった、って……ッ」ダラダラ
花丸「サッカーボールキック……」
善子「サッカーボールキックとは言うけどさァ……」
ルビィ「ほんとに人間をサッカーボールみたいに蹴とばすなんて……ッ」
グルグルンッ
ランジュ「!」
スチャッッ
『なッ!!』
-
『しッしずくが――』
『空中で体勢を立て直して着地……』
しずく(きッ……)
ピチチャプティントンタントゥンク…
しずく(きたァ〜〜〜ッッ💙💙💙)キラキラ
脳内麻薬!!
ランジュ「出たわね…」
栞子「気をつけてくださいランジュ」
栞子「こうなったしずくさんは危険ですよ……」
『しずくの無敵化が間に合ったァ――ッッ』
-
千歌「無敵化っつってもねえ…」
鞠莉「素の身体能力の差は歴然よ」
しずく(最強💙)(ハイスペ💙)(ワールドクラス💙)
しずく(やることなすことパーフェクト💙)ハアハア
梨子「ここが天王山ね」
梨子「性的興奮(精神の高揚)は肉体の限界を超えられるのかどうか……」
しずく(そんなランジュさんを――)」スウ…
シュババババッ
マルガレーテ「!」
メイ「速えッッ」
壊したい…💙
-
ダシュッッ
しずく「―!」
ランジュ「すばしこいのねしずく――」
ランジュ「さしずめ空を飛ぶ金魚ってところかしら――」シュダダダ
曜(ついてきてる――)
千砂都(スゴいなこの子……)
ランジュ「ハイヤアアアッッ」ブォンッッ
『かかと落としだァーッッ』
ガキイイイイン
ランジュ「!!」
-
しずく「…………」ミシ…
『う…受け止め……ッッ』
しずく「そろそろ見せてあげましょう…」ガシ…
ランジュ「……ッ」
ランジュ(握力(ちから)、強……)
しずく「中国大黄砂にも勝る演劇地獄というものを!!!」プルプル
観客「おッ…ッおい」
観客「しずくの顔………………ッッ」
かすみ「ここで死ぬ気だねしず子…」
-
・虹ヶ咲学園 演劇部部室。
部長「…………」
私が“人体改良”に手を染めてもう3年が過ぎようとしている
部長(完璧な女優を求めて演技指導を繰り返したこの3年―――)
部長(自由が校風のこの学園でも私は明らかに鼻つまみものだった)
部長「しずく…………」
―
――
―――
1年前……
副部長「遅いぞ部長、もう練習始めてるよ」
副部長「オードリー・ヘプバーンは完成したのかい」
部長「もうじきさ」フッ
私の口グセである
-
副部長「ゆっくり見ていきなよ」
副部長「今年の新入生たちだ」
部長「…………」チラッ…
部長「!」
しずく「『ああロミオ……』」ペラペラ
女は大きなお尻で、取り憑かれたように台本を握っていた。
部長「あの子は…………」
副部長「ああ…」
副部長「我が劇団始まって以来の劣等生だ―――放っておけばいい」ハア
部長「しかし10人に1人も残れないという君の読み合わせに忠実についてきてるじゃないか」
副部長「ハハ……忠実に………か」
副部長「ハード・トレーニングもやり過ぎるぐらいなら彼女とベッドでイチャついてるほうがまだ上手くなれるってものだ」
副部長「そうだろう部長」
-
副部長「あの子がいつから台詞を言っていると思う」
しずく「『それが私たちの運命……』」
副部長「夕べからさ」
部長「―――」
副部長「とうに12時間は超えてる」ヤレヤレ
部長「…………………………」
部長「………………」
部長「………」スッ…
副部長「ああ?」
部長「……」スタスタ
副部長「おい何する気だ部長」
-
部長「――」フッ
パアンンッッ
副部長「――ッ」
副部長(お尻を……)
パアンッッ パアンッッ
副部長「部長ッ」
しずく「『アアッ私……』」
しずく「『ずっと前からこうして……』」
部長「………」
パアンッッ パアンッッ パアンッッ
副部長「やめろって部長ッッ」
パアンッッ パアンッッ パアンッッ パアンッッ
副部長「大きいお尻を更に大きくする気かァッッ」
-
しずく「『やめないでッッ』」
部長「――ッ」ピタッ
しずく「『抱きしめて……そのまま……』」
部長「しずく…………」
ハグウッッ
副部長「〜〜〜〜」
部長「私を役立たせてッッ」
しずく「『私……』」ポロ…
しずく「『こんな日がくるのを……ずっと待ってたような…………』」ポロポロ
それが彼女―――桜坂しずくとの出逢いだった
-
しずくの訓練は案の定―――常軌を逸していた
部長「球技の練習かい?」
しずく「はい!」ニッコリ
弱い部分を徹底的に鍛える―――珍しいことじゃない
それ自体は珍しいことじゃない!
しずく「――」スウ…
部長「………」
しずく「『私はバレーボール部のエース!』」
明らかに間違ったトレーニング法!
ボンッ
しずく「ぅぎゃッッ」
演技は変身じゃない――
球技のスキルを磨いて初めてバレー部の演技ができる……それが本来の順序というものだ
役に入り込む気持ちだけで演技を繰り返しても、かえって妙なクセがつき演技の質は下がってしまう……
-
しかししずくは……
しずく「『私は大正浪漫娘……』」
しずく「『しずくまだぞ〜!がお〜!』」
しずく「『剣士しずく――参りますッ』」
技術の習得も役の考証も何もなく……
一に演技、二に演技、三四も演技、五に演技―――
部長「しずく…………」
世界一演技の好きな世界一の大根役者―――私が彼女に持つ率直な印象がそれだった
部長「嘘じゃない」
部長「素の自分と演技の境界が無くなる……」
部長「このままだときみは確実に半年以内に気が狂って死ぬッ」
しずく「…………」
部長「まじめで清楚な……ふつうの後輩キャラじゃいられなくなる」
-
部長「きみが一体何を目指しているのかは私の知ったことじゃない」
部長「しかし頭がおかしくなってしまったら元も子もないんじゃないかな」
しずく「………………………………」
しずく「勝ちたい……」
部長「――」
しずく「その人を倒すにはハード・トレーニングが必要なんです」
しずく「常軌を逸した常識はずれなハード・トレーニングが……」
しずく「皆さんの考えた科学的トレーニングなんて言う生易しいやり方じゃ到底追いつかないんです」
部長(その人……)
部長「スクールアイドルか…」
しずく「あの人に近づくと言うだけなら皆さんのトレーニング法でもあるいはいいかもしれません」
しずく「しかし彼女を超えたいのなら今のやり方以外にないんです」
部長「…………」
しずく「私の精神がそれに耐えられず頭がおかしくなってしまうというのなら」
しずく「それだけの女優だったというだけです」
-
部長「…………………………」
部長「しずく」
部長「何をしてでも勝ちたい、そう言っているんだね」
部長「例えおかしくなってもッッッ」
変態に堕ちても……
しずく「…………」
勝ちたい!!!
部長「わかった」
部長「今からきみを……」グイッッ
しずく「ぶ、部長―!?」
しずく(顔近い)(かっこいい)(美人)(頼りになる)(かわいい)(声もいい)
しずく(先輩と後輩じゃいられない)(そういう関係)(後戻りできない)
しずく(同好会のみんなは?)(顔向けできない)(裏切り)(裏切るのは好き)(好きじゃない)
部長「脳内麻薬漬けにする…………」
―――
――
―
ワアアアアアアアア…
-
『ランジュの足首をつかんでかかと落としを止めました桜坂しずくッッ』
ランジュ「――ッ」アセタラ…
ランジュ(動かないッッピクリとも!!)
『ここから一体なにを繰り出すか…』
ビュッ…
ランジュ「――!!」
『こッこれは……』
ぶんッぶんッぶんッぶんッ
千歌「ジャイアントスイング!?」
『ランジュの巨体を横にぶん回しているゥ――ッッ』
果南「…………」
果南「いや…」
-
ブンブンブンブン…
冬毬「かッ…」
ブンブンブンブンブンブンブンブン
冬毬「加速している!!」ダラダラ
マルガレーテ「どうなってんのよ……ッ」
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン
『回転が……止まらないィ―――ッッ』
しずく「しずくスカイブルーハリケーン……」
ギュルルルンッ
しずく「スペシャル!!」
パッ
-
ビュオッッッ
果南「―!」
せつ菜「!!」
千砂都「――ッ」
ドガアアアッッ
かのん「…………はぁ?」
『み…………ッッ』
ドシャアッ
ランジュ「…………………ッ」ピクピク
しずく「…………」フウーッ
『見えない!!見えなかったッッ』
『投げられて壁に激突したランジュのその道中が見えなかったッッ』
ルビィ「人間じゃない……ッッ」ダラダラ
『ヒト一人をッそれほどの速度で…………ッッ』
-
果南「軌道がおかしいな」
果南「真水平に飛んだよ」
ダイヤ「スイングの位置から壁際まで、十数mはありますが……ッ」ガチガチ
せつ菜「璃奈さん」
せつ菜「りなちゃんパワードスーツなら同じことができますか」
璃奈「ハッキリ言うね」
璃奈「100パーセント無理」
海未「こんなことができるとしたら……あのしずく以外にはここには一人しかいません」
真姫「できるとしたら……ね」
海未「そう――できるとしたらですッッ」
果南「ヤバくなーい?しずくちゃん……」ホエー
海未(私も真姫も、かつて内浦で果南と手合わせしました)
海未(私に至っては果南の“本気”を引き出し……そして敗北を知った)
海未(しかしとても断言できません!!)
海未(今のしずくと、本気の果南と比べて、どちらが…………ッ)ダラダラ
-
『そッそれにいたしましても……………』
『桜坂しずくのこの顔ッッ』
しずく「…………」プルプル
『怒りとかッ哀しみなどの感情の変化でこのような表情が現れるものなのでしょうか』
『わたくしの目にはなにか人間離れしたような………』
千歌「しずくちゃんがぷるぷるしているよ」
梨子「天性だわ」
梨子「単なる興奮――脳内麻薬だけではこうはいかない」
梨子「性癖とシナリオと演技力と……すべてが奇跡のように嚙合ってる」
曜「超えすぎだよッ…肉体の限界……」
ダイヤ「相手が強ければ強いほど強く興奮する――」
ダイヤ「つまり自分も強くなる」
ルビィ「それってつまり……」
ダイヤ「文字通り――無敵ですわ」
-
ランジュ「………………………ッ」ピクピク
ランママ「……」
栞子「ランジュ……」
ランママ「よかったわねェ……ランジュ」フフフ
―
――
―――
・十数年前
ランジュ「ママァ〜〜〜ッッ」エーンエンエン
ランママ「ランジュ……」
ランジュ「遊んでよママァ〜〜〜ッッ」ワーン
ランママ「ごめんねランジュ」
ランママ「中々時間がとれなくて……」
ランジュ「ママのイジワルゥ〜〜〜ッッ」
ランママ「でもランジュにはたくさんお友達がいるでしょ?」ニコッ
-
ランジュ「……………………」
ランジュ「………………」
ランジュ「………」グス…
ランジュ「ウワアアアアアアアン」ボロボロ
ランママ「ら、ランジュ!?」
ランジュ「『やだ』ってッッッ」
ランジュ「『ランジュちゃんと遊ぶのもうやだ』ってッッッッ」
ランママ「―――」
ランジュ「みんな『やだ』ってエェェ〜〜〜ッッ」
ランママ「そんな……」
ランジュ「強いからッッ」
ランジュ「アタシが強いからッッ」
うわあああああああんッ
-
―――
――
―
ランママ(よかったわねェ……………ランジュ)
ランママ(遊んでもらいなさい…)
ガバッッッ
しずく「!」
『ランジュが立ちあがったァッッ』
しずく(まだ―――)
メイ「まだやるのかよッッ!?」
きな子「あんなの相手に……ッ」
ランジュ「520…1314………」ブツブツ
こんなに遊んでくれる仲間(友達)……他にいないんだから!!!
-
続くッッ
-
ランジュみたいなキャラ好き
何着て戦ってるのかって設定あったっけ?ステージ衣装とかなのかな
-
設定は無いッッ
各自好きな衣装で補完してくれッッ
-
>>596
押忍!
-
神試合すぎるし原作通りじゃないのも最高すぎるッッッ
-
ランジュ(しずく…………)
ランジュ(愛おしいわ)
ゆら…
観客「ふ…踏み出したぞッッ」
観客「ランジュはヤる気だァッ」
千歌「つ…ッ」
千歌(続けるのかほんとにッッ)
かのん(無茶だ……ッッ)
ランジュ(アナタが真剣に演劇と向き合い――)
ランジュ(真剣にスクールアイドルと向き合い――)
ランジュ(真剣に自分と向き合い――)
手に入れたその強さ
しずく「……………」
-
ランジュ(今日アタシが初めて体験する―――)
ランジュ(アタシ以上のパワー)
ランジュ(果南以外にはいないと思っていた……)フッ…
果南「……すごいな、ランジュちゃん」
鞠莉「え?」
果南「私なら無理だ」
ランジュ(パワーだけじゃない)
ランジュ(きっとスピードもタフネスも……)
ランジュ(アタシの自慢の身体能力も、あの無敵のしずくの前には常人同然……)
ダッッッ
しずく「!」
だからどうした!!!
ランジュ「ハイィィィッッ!!」
ガキイイイインッ
『前蹴りィ――ッッ』
-
ズサアアアアアッ
しずく「………ッ」
『怪物が怪物を蹴とばしたアアァッッ』
ランジュ(しずくが覚醒してランジュを上回ったなら、ランジュも覚醒してしずくを更に上回ればいいッッ)
ランジュ(身体能力で勝てないのなら、技術と頭脳(アタマ)と心で勝てばいいッッ)
ランジュ(最強とは誰にも負けないことッッ)
ランジュ(ナンバーワンであることッッ)
ミア「ショウ・ランジュの最大の武器――ストロングポイント」
ミア「それは自信だ」
ミア「自分の才能への―――努力への、強さへの」
ミア「絶対的な信仰心」
栞子「揺らぎませんね……」
ランジュ(最強は―――ランジュよ!!)
-
ランジュ「ボーっとしてちゃダメよしずく!!」
ランジュ「この戦い――ここがクライマックスッッ」
ランジュ「もっとアゲてきなさい!!」
しずく「〜〜〜💙」プルプル
にこ「ラブライブ!を蹴った異色のソロ集団――」
にこ「ニジガクってのは悪く言えば……骨のない子たちかと思っていたけど……」
にこ「とんでもないわ」
花陽「寧ろ真逆」
花陽「ソロで自分のやりたいように自分の世界を――自分の最強を追究してきたエゴのかたまり」
にこ「それでいてユニットやグループでまとまればまとまるっていうんだから……」ヤレヤレ
花陽「最ッ高に欲張りで最ッ高にイカしたスクールアイドルグループですッッ」
-
ランジュ(子供の頃から言われ続けた――)
ランジュ(全力を出すな……って………………)
ダシュッッッ
しずく(きたッッ)
ランジュ(解放しろッッ絞り出せッッ)
ランジュ(限界を超えろッッッ)
しずく「…………」スウ…
しずく(終わらせる…)
ランジュ(あの日の涙をッッあの日の孤独をッッ)
ランジュ(否!!)
ランジュ『今からでも……間に合う?』
侑『もちろんッッ』
侑『ようこそ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ!』
あの日の喜びを思い出せ!!!
-
ランジュ「オオオオオオオオッッ」
ビュババババババッ
観客「うわあッッ」
観客「ものすげえ乱れ撃ちッッ」
しずく「―――」
ババババババッ
パシッ パシッ パシッ パシッ
花丸「ぜッ全部さばいてるずらッッ」
善子「化け物だわ……」ガチガチ
鞠莉「三本の足じゃどうやっても……」
ランジュ(想定内!)バッ
ぴたっ
-
彼方「ええ!?」
しずく(右腕!!?)
ゴッッッ
せつ菜「寸勁ッッ!!」
愛「なんで撃てんの…ッッ」
しずく「〜〜〜ッ」グラ…
ランジュ「ッッ」ズキィィッッ
ランジュ(もっと熱く――)
ダァンッッッ
ランク(もっと高く!!)
グルンッッッ
『跳び後ろ廻し蹴りイイイィィッッ』
-
ガキイインッッッ
ランジュ「―ッ!」
ルビィ「―ッ!!」ガタッッ
ルビィ(しずくちゃんが―――)
ダイヤ(がんばルビィのガードッッ!?)
しずく(ランジュさん―――)
しずく(あなたのその強さが)フッ…
嬉しい
ブンッッッ
ランジュ(右拳ッッ)バッ
…………………………………
ランジュ(こない?)
ランジュ(こない!?)
ランジュ(こないッッ)
フェイント!!!
-
ゴッッッ
冬毬(左の掌底――)
マルガレーテ(側頭部に――)
ランジュ(やられた―――)
しずく「はッッ!!」ズンッッ
ランジュ(脳―――)
グニャ…
ランジュ(破―――)
グニャアアアアアア
ランジュ(壊!)
ドシャアッ
ランジュ「」
審判「勝負ありッッ」
-
『苛烈な攻防の中で……ねじこんだ一瞬の隙ッッ』
『頭部に――脳に直接ダメージを……ッッ』
ランジュ「」
『倒れ伏すランジュッッ』
しずく「ふぅーッ……」プルプル
『立ち尽くすしずくッッ』
ルビィ「……ッッ」ゴクリ
果南「エラいことになったね」
『空前の怪物対決ッッ』
『桜坂しずくが生き残ったァッッ』
かのん「つ……強すぎるよッッ」
千砂都「とんだダークホースだね…」
-
・虹ヶ咲学園 演劇部部室
部長(しずく――)
部長(きみは今遠くアキバドームの地で)
部長(永きにわたり追い求めてやまなかったライバルたちと存分に闘っていることだろう)
遠い日…
私は見てしまった
穂乃果「雨やめーーーッッッ」
パアアア…
部長「〜〜〜〜〜ッッ」
天候すら操るスクールアイドルの神通力!!!
夢を見た!!
部長(この女優を作る!)
部長(超近代演出力をしてこの女優を作り出す!!)
-
部長(夥しい演技指導と)
部長(夥しい退部届の果てしない繰り返し―――)
部長(遂にはしずく――きみという最高の後輩と巡り会う)
部長『この役は…自分をさらけ出す感じで演じて欲しかったの』
しずく『もう一度……チャンスをください!』
部長(そしてきみはよく反応(こた)えてくれた―――)
部長(傲然と繰り返される―――妄想に次ぐ妄想)
部長(脳内麻薬に次ぐ脳内麻薬)
しずく『恐ろしい姿であるが故に、愛する気持ちを少女に伝えられない野獣』
しずく『一方、少女もまた野獣に惹かれていく』
しずく『そんな二人が初めてダンスをする夜』
しずく『たとえ言葉は交わさなくても――触れ合う手と手が互いの気持ちを物語る💙💙💙』
部長(蜜月のときとは短いものだね)
部長(しずく)
-
部長(いつの日かきみは未来を忘れわたしの夢を超越て独走し始めた)
しずく『オラオラァッ桜坂しずくだオラァッッ』
しずく『あーん!?お調子コいてんじゃねーですよかすみさんこちらは喧嘩上等けれどもあーん!?』
部長(独走は暴走に姿を変え)
部長(暴走は夢を捨て―――)
しずく『あの虹の先に侑×ミアの本があるなら…私見てみたいです!』
部長(時を経ず きみは人ならぬ領域をはるかに凌駕し――)
部長(神の――否)
光るしずくレイニー
✴︎✴︎✴︎✴︎ ✴︎✴︎✴︎✴︎
✴︎ jΣミイ˶^ ᴗ^˶リ✴︎
✴︎✴︎✴︎✴︎ ✴︎✴︎✴︎✴︎
悪魔の領域にまで足を踏み入れる そう神風のように―――
部長(きみはこの大会を魔王の如く勝ち進むだろう――)
部長(潜在性癖を徐々に解放しながら勝ち進むだろう)
部長(そして最高値(マックス)は決勝で完全解除されるハズだ!)
-
部長(わたしはもう演劇を辞める)
部長(これ以上しずく推しと喧嘩はできない)
部長(しずく……)
ザアアアアアアアアアアア
穂乃果「ちぇーっ…」
穂乃果「雨かぁ〜〜〜ッッ」グデーン
きみはおかしくなり過ぎた
『Bブロックからの勝ち上がりは―――』
しずく「…………💙」プルプル
『桜坂しずくに決定!』
三回戦 第二試合 しずく〇 ランジュ×
-
しずくフルコースで草
-
『三回戦第三試合ッッ』
『ラブライブ!連覇という―――前人未踏の金字塔を引っさげてこの大会に参戦してきたLiella!ですが』
『他2組に先んじてここに頂上対決を迎えますッッ』
『白虎の方角ッッ』
『ダンス日本一ッッそして部長!!』
『嵐千砂都!!』
千砂都「うぃっすー!」ピョンピョン
『青竜の方角ッッ』
『世界が認めた正拳ッッそしてセンター!!』
『澁谷かのん!!』
かのん「ふぅーっ……」
『誰もが認める頂上対決ッッ』
『誰もが認めるLiella!の最強決定戦だァ――ッッ』
-
『しかもこの頂上対決』
『幼馴染の二人ですッッ』
『親友同士の二人ですッッ』
すみれ「今さらね〜…」
恋「事実は事実です」
『幼馴染といえば、今大会ではAqoursでは曜と千歌がしのぎをけずったのが記憶に新しいですが』
『果たして今度の対決はどうなるかッッ』
善子「二人よりは覚悟決まってそうな感じよね」
千歌「二人っていうか曜ちゃんでしょッ」
曜「そう言わないでよ…」アハハ…
かのん(ちぃちゃん……)
―
――
―――
-
・試合前 控え室
千砂都「かのんちゃん」
千砂都「月並みだけど言わせてもらうね」
かのん「うん」
千砂都「この戦い――」
千砂都「親友だからこそ私は――本気でやりたいッッ」
かのん(ちぃちゃんらしいや)
かのん(薄々ワカっていることを……)
かのん(誰もがワカっていて……それでいて言葉にはしないことを……ハッキリ言ってくれる)
審判「両者下がってッッ」
かのん(大丈夫だよちぃちゃん)
-
かのん「………………」ズン…
千砂都「……」ニイッ
かのん(私も同じ気持ちだから)
審判「開始めいッッ」
かのん「――」バッ
千砂都「――」シュダダダダッ
『千砂都電光石火――ッッ』
かのん「ていッッ」ボッッッ
ルビィ「かのん砲ッッ」
千歌「迷い無しだッッ」
-
千砂都「――」ダァンッッ
バッッッ
カスッ…
かのん「―ッ!」
『空振りィ――ッッ』
千砂都「っしゃあッッ」バッ
ベキッッッ
かのん「ッッ」
かのん(ローキックッ!?)
グラッ…
かのん(しまっ…)
ダアンッ
観客「かのんが倒されたァッッ」
-
かのん(やっぱスゴいやちぃちゃん……)
ガキッ ゴキッ ガキッ ゴッッ
『踏みつけ――ッッ』
かのん(本気でやるとは言ったけどさァ……)
バッッッ
千砂都「うぃっすーッッ!!」ブンッッッ
ゴチッッ
『鉄槌イイイィィッッ』
かのん「〜〜〜〜〜ッッ」
曜千歌「………………ッッ」アングリ
ぜんぜん遠慮しやがらねェでやんの………
-
続くッッ
-
おかしくなり過ぎた酷いけど元ネタ通りすぎて笑った
-
ダイヤ「空手・拳法における最大の『手技』とは何か……?」
ダイヤ「正拳?手刀?貫手?」
ダイヤ「どれもブッブー……」
ダイヤ「回答えはあれ」
千砂都「っすー!」ブンッ
ドカッ
かのん「――ッ」
ダイヤ「鉄槌ですわ」
冬毬「名前のごとく――握りしめた拳を」
冬毬「前に撃ちだすのではなく……ハンマーのように下に振り下ろす」
冬毬「重量(力積)と破壊力は折紙付きです」
-
冬毬「特にあのように倒した相手の顔に振り下ろす鉄槌は…」
冬毬「生命を脅かす危険なワザですよ……」
ドカッ ドカッ ドカッ
きな子「その危険なワザ……撃ちまくってないっすか……?」
『開始早々主導権を握ったのは嵐千砂都ッッ』
『一方的な鉄槌の連発でフィニッシュに入っているゥ――ッッ』
ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ
かのん「――――ッッ」ガクガク
観客「起き上がるヒマも与えねえッッ」
観客「殺しに行ってんじゃねえのかマジでッッ」
ドカッ ドカッ
-
冬毬(これ以上は――)
ダイヤ(危険ですわッッ)
ドカッ ドカッ ドカッ
観客「審判止めろォッッ」
審判「……」コクリ
審判「勝負あッ――」
千砂都「――」バッ
『!!?』
『えッ!!?』
-
千砂都「止め時を誤らないでください」
千砂都「私もかのんちゃんも――」
審判「…………ッ」
千砂都「まだまだやれます」
侑(なんて目だ……ッ)
海未(まるで武士(もののふ)――)
『なッなんという前代未聞!!』
『嵐千砂都、審判の勝ち名乗りを自ら制止したァ――ッッ』
栞子「気持ちはワカりますが…」
ミア「ワカんないよ全然ッッ」
ランジュ「もっと語り合いたいのよ」フフッ
ランジュ「心ゆくまでやったらいいわ」ニッコリ
-
愛「心ゆくまでったって……」
彼方「かのんちゃん壊れちゃうよぉ〜」
千砂都「…………」ブンッブンッ
ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ
四季「素晴らしい攻撃」
メイ「素晴らしい攻撃」
夏美「素晴らしい攻撃」
きな子「怖いっす…」
ドカッ ドカッ ドカッ…
千砂都「……………………」
-
千砂都(これで終わりなの)
千砂都(かのんちゃん…………)
ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ…
千砂都(私が憧れたかのんちゃんは)
千砂都(私が目指したかのんちゃんは)
千砂都(こんなにも……)
スッ…
千砂都「!」
千砂都「えっ…?」ピタッ
すみれ「なに…?」
可可「かのんの指……」
お……OKって……
マルガレーテ「―――!!」
マルガレーテ(あれは……)
-
ボッッッ
千砂都「!」
ゴシャアアアアアッッ
『なッ!?』
ブワアッ
『千砂都が吹っ飛んだァ―――ッッ』
ドシャアアア
観客「正拳だぁッッ」
観客「寝た状態からかのん砲ブチ当てたッッ」
せつ菜(今のが………正拳……!?)
果南(ただの正拳じゃない)
-
かのん「なッ…」ヨロッ
かのん「ナメんなよ…ちぃちゃん……ッッ」ゼーハー
千砂都「………………ッ」ゴロン…
マルガレーテ「フンッッ」
マルガレーテ「よくも出し惜しんでくれたわね……」
かのん(とうとう使用っちゃった……)
かのん(この拳をッッッ)
―
――
―――
子供のころ―――
かのん「よいしょ、よいしょ」
カキカキ カキカキ
紙を張り合わせ また張り合わせ…………
カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ
線を引き続けた――――
-
夢中になって引き続けた…………
いつか必ず“道”になると信じてた
かのん「ぐぅ…」スヤスヤ
夢うつつの中で悟った…………
限りなく近付きはすれど―――
線は線
しょせんは紙に書いた線…………
“線”は永遠に“道”にはならない
・一年前
かのん(限りなく近づきはすれど……)チラッ
かのん(この正拳)グッ…
かのん(本当の正拳、じゃない)
かのん(“道”にはならず、か……)ハァ
-
かのん「ちぇっ」
かのん「ラブライブ!の情報でも見よっと」
スマホの中のマルガレーテ『私が本当の正拳を教えてあげる』
かのん「邪ッッ」ボッッッ
ゴシャアアアアッッ
かのん「ハッ!?」
かのん「しまっ…つい……」
パラパラ…
かのん「スマホが〜〜〜ッッ」ヒィイイイ
かのん「って、えッ!?」
衝撃耐性のフィルムを張ってあるスマホが……粉微塵に……
-
かのん(一体どんな拳で…!?)チラッ
!
かのん(この形……)
観音様……
かのん(人を救済し導いてくれる観音菩薩の拳の形……!)
かのん「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ガクガクガクガク
これかァ!!!
―――
――
―
かのん「ふーっ……」
『澁谷かのんの観音の拳がクリーンヒットオォォォッッ』
千砂都「…………ッ」ピクピク
-
素晴らしい先輩
-
歩夢「たった一発で……ッ」
千歌「勝負ひっくり返しやがった……ッッ」ダラダラ
冬毬「当たれば勝つ」
冬毬「それがかのんさんの正拳です」
マルガレーテ「腹立たしいほど強いわね……ッ」
かのん「…………」
『見下ろしている!!』
『見下ろされる側から一転ッッ幼馴染を見下ろしている!!』
千砂都「………………ッ」
夢見ていた
-
千砂都(ずっと夢見ていた)
かのん『ちぃちゃんをいじめちゃダメーッッ』
千砂都(かのんちゃんに負けないぐらい強くなることを)
千砂都(強いかのんちゃんと肩を並べて戦える日を)
かのん「立てるよね……ちぃちゃん」
かのん「私はまだまだやれるぞぉ〜?」ニヤニヤ
もう 夢じゃない
千砂都「うぃっすーッッ!!」ガバッッッ
本番だ!!
-
千砂都「ハァ……ハァ……」
かのん「流石」ニコッ
ダイヤ「澁谷かのんさんの正拳を受けて立ち上がる……」
ダイヤ「この快挙……このスゴさ」
千歌「私でもワカるよ」
千歌「普通じゃない…ッ」
千砂都(二度目はない)ヌグッ
千砂都(かのんちゃんの正拳はモノが違う)
冬毬「あと一発」
冬毬「あと一発でも喰らえば、千砂都先輩といえど生き残れません」
マルガレーテ「至難ね」
マルガレーテ「あの本当の正拳……観音の拳は出が見えない」
冬毬「正拳の“意”を消していますからね」
冬毬「煩悩から解き放たれた悟りの境地で放つ拳……故に観音の拳」
冬毬「私達には千年かかっても無理ですね、姉者」
夏美「別にうらやましくなんかないですの」
-
千砂都(“意”が見えない…………?)
ダシュッッッ
かのん「!」
千砂都(それは私以外の話でしょ)
かのん「ていッッ」ボッッッ
千砂都「見えてるよッッッ」ダンッッ
スカッッ
かのん「………ッッ」
メイ「何ィ!?」
きな子「二回目でもう見切ったッッ」
-
千砂都(かのんちゃんのことは――私が一番見てきたッッ)
千砂都(隣で――近くで――時には遠くからッッ)
シュダダダッ
かのん(速い――!)
冬毬(ここにきて最高速――ッッ)
千砂都「てやッッ」ボッ
ズブウッ
かのん「――ッ」
愛(ボディに鉄拳ッッ)
エマ(かのんちゃんにはよく通るよあれは!!)
-
かのん(強い――)
かのん(強いなぁちぃちゃん――)
かのん(流石だよ―――)グラッ…
かのん「ッッ」グッッ
ダイヤ「!」
ルビィ「こらえたッッ」
千砂都(それも知ってるッッ)
千砂都(かのんちゃんが簡単には倒れないことは知っているッッ)
ビュババババッッッ
『こッ――』
『これは嵐千砂都にしかできない――』
曜(地面にローリングして――)
千砂都「さアアアッッ」
ブレイクダンスキック!!
-
グワキインッ
四季「アゴ入ったッッ」
かのん「〜〜〜ッッ」
ランジュ(この千砂都―――本当に強い!!)
かのん(誇らしいよちぃちゃん)
かのん(何が誇らしいって……)
ちぃちゃんは天才じゃない
かのん(ダンス日本一)
かのん(地上最速のスクールアイドル)
かのん(そんなちぃちゃんの実力(チカラ)が……才能じゃない)
かのん(自分を追い込んで追い込んで……)
かのん(狂気的な努力――鍛錬の末に身に着けた力だって……)
かのん(私が一番よく知ってる)
-
かのん(私が正拳が撃てずにスランプしてる間に……)
かのん(ちぃちゃんは一人でどんどんどんどん強くなって…………)
ユラ…
歩夢(あの揺れ方は――)
千歌(倒れるッッ)
かのん(ごめんね…)
かのん(今さら……)
かのん「――」ボッッッ
千砂都「――ッ!」
千砂都(倒れながら正拳――)
今頃 追いついた…
ゴッシャアアアアアアアア
-
ドシャッ ドシャアアッ
『だッ!?』
『ダブルノックアウ――』
ムクッ…
!
かのん「おおおおおおッッ」スクッ
千砂都「」ガクン…
ちぃちゃんの孤独に 今頃追い付いたんだ……………
審判「勝負あり!!!」
-
『文句なしだァッッ!!!』
ワアアアアアアアア
『三回戦第三試合ッッ』
『Liella!の親友対決を制したのは……澁谷かのん!!』
可可「流石デスッッ」
すみれ「よくやったわどっちも…」
『立ちあがるかのんッッ』
『立ち上がれぬ千砂都ッッ』
『動かし難い現実だッッ』
ざわ ざわ ざわ
『おや!?』
『変だぞ!?』
『様子が変だぞ!?』
-
『千砂都のこの姿???』
『倒れてるというよりは!?』
花丸「ま……ッ」
マルガレーテ「ま……ま……」
『丸!!?』
『まんまる!?』
千砂都「」マルッ!
『倒れてなおッッ丸くなっているッッ』
かのん「ありがとう……ちぃちゃん」
かのん「ちぃちゃんのおかげで私―――」
『倒れてなお屈しないッッ』
『自分の大好きを固持するッッ見せつけるッッ』
『これが嵐千砂都の武士道かアッッ』
かのん「私達ッッもっともっと強くなれるッッッ」ニコッ
三回戦第三試合 かのん〇 千砂都×
-
・白虎側入り口前
侑「とうとう……ここまできたね」
せつ菜「ここまでって」フフフ
せつ菜「まだ三回戦ですよ?」
愛「とぼけちゃって」
果林「松浦果南と当たるということ」
果林「他のすべての選手にとって事実上の決勝戦に等しいわ」
せつ菜「失礼な話じゃないですか」
せつ菜「ねぇしずくさん」
しずく「せつ菜さん……」
かすみ「作戦はあるんですか?」
-
せつ菜「作戦?」
せつ菜「ハナっから作戦なんてありません」
侑「……」
せつ菜「できることはたった一つ」
自分のスクールアイドル道を信じるだけです
彼方「ブレないなぁ〜流石…」
ランジュ「そうだったわね」ニヤリ
エマ「優木せつ菜ちゃんという集大成……」
侑「思いっきりぶつけてきてねッ」
ミア「骨はボクらが拾ってあげるよ」
せつ菜「断固拾わせませんッッ!!」ペカーッ
-
・青竜側入り口前
果南「……」
ヨハネ『予知しましょう』
ヨハネ『負けますよ、あなたも』
果南「……………………」
果南「負けるかよ…」ボソッ
善子「え?」
果南「え?」
果南「……あれ?」クルッ
ズラアアアアアア
千歌「何してんの果南ちゃん」
果南「みんなこそ…」キョトン
果南「どしたのそろいもそろって、珍し……」
-
曜「珍しいって……」
花丸「仲間の応援にくるのは当然ずらっ」
果南「きてなかったじゃん今まで」
ダイヤ「超正統派にして最叫・最熱のスクールアイドル」
ダイヤ「烈士・優木せつ菜」
果南「…………」
ダイヤ「“最強”の貴方に対して私などが言うのはおこがましいですが……」
ダイヤ「今日ここまでで最大の“難所”であることは間違いありません」
果南「…………………」
果南「ぷっ」
ダイヤ「……」
果南「あっはっはっはっはっはっはっは」
-
果南「ほんとうだよダイヤ」
果南「おこがましい……」ニヤニヤ
ダイヤ「…………」
ダイヤ(……これは始まってからずっと思っていたことですが)
ダイヤ(今大会の果南さんはなんというか……)
果南「あ〜笑った笑った……」
楽しそうですわ……!
千歌「果南ちゃん…………」
千歌「負けんなよ!!」
果南「千歌」
果南「みんな」
果南「安心しなよ」
八人「………………」
果南「私を誰だと思ってんの」ニカッ
-
『三回戦 第四試合!!!』
『荒れる荒れると言われたこのDブロックッッ』
『レズに武器にギアス……なるほど大いに荒れましたが、結果としては勝ち上がったこの二人ッッ』
『収まるところに収まったといったところでしょうッッ』
『白虎の方角ッッ』
『正真正銘正統派!! “紅蓮の拳姫” 優木せつ菜!!』
『今日三度目の闘技場入りだァ――ッッ』
せつ菜「みんなーーーッッ!!」
せつ菜「会いたかったよーーーッッッ!!!」
し〜ん……
せつ菜「え?」
『青竜の方角ッッ』
『ラブライブ!界……最強のベストオブベストッッ』
『内浦最強の生物、“鬼神(オーガ)”こと松浦果南ッッ』
果南「あはは…」
-
恋「内浦最強はともかく、オーガとは……」
すみれ「いくら強くったって、あのノンビリしたハグ魔の果南には合わない二つ名よねぇ」
可可「無知もここまで来るとハズカシイを通り越してアワレデスヨすみれ……」
すみれ「はぁ?」ムカッ
恋「あの〜…私も煽られているのでしょうか…?」
可可「このせつ菜との闘い……」
可可「無知無知なすみレンレンにもそのワケがきっとワカリマス」
『曜が消え、ランジュも消えたこの三回戦ッッ』
『最後の番狂わせはあるのか!?』
海未「番狂わせには違いありませんが……」
海未「その実、番狂わせと騒ぐほどには、二人の差はありません」
にこ「ハチャメチャに強いわよ……せつ菜は」
真姫「知ってる」クルクル
-
審判「開始めいッッ」
果南「ごめんねせつ菜ちゃん」
せつ菜「……?」
果南「この試合……」
果南「試合と呼べるものになるかならないか……」グッ…
ミシ…
せつ菜「―――ッ!」
ビリビリビリッ
!
観客「おッおいッッ」
観客「果南の背中………ッッ」
-
『果南の背中…………衣装が破れてッッ』
『出てきたのは……ッこれは…ッッ』
千歌「マジか……ッッ」
鞠莉「前回のライタイ祭……決勝でもしなかった……ッッ」
海未「妬けるじゃないですか……」
メキィィッ
果南「本気の松浦果南……見せちゃうよ」ニィッ
せつ菜「望むところですッッ!!」グッ
観客「うわアァァッッ」
観客「初手で“鬼”出しやがったアアァァッッ」
-
続くッッ
-
毎話思いますけど、原作今読み返しても本当に面白いし、ここまでの天才漫画家だったのかッッッて改めて思うんですが、それをSSに取り込むセンスが半端ないなと思います
エピソードの取捨選択とか噛み合わせがほんとにすき
-
毎回楽しみ
-
果南「嬉しいよ、せつ菜ちゃん」
せつ菜「…………」
ミシィ…
恋「な……ッ」
すみれ「何よアレ……ッッ」ガタガタ
可可「見た通りデス」
可可「背中に張り付いた鬼の貌……」
可可「異常なまでに発達した筋肉が造る肉の形相!!!!!!」
千砂都「あ……あれが……ッッ」ゴクリ
かのん「オーガの正体かッッッッッ」
果南「鬼(こいつ)を見ても、まだ戦意を失ってない」
-
せつ菜「本気の果南さんと戦える…………」
せつ菜「スクールアイドルとしてまたとない名誉……僥倖ですッッ!!」グッ
海未「名誉には違いありません」
海未「かつて私も曜も、そして穂乃果でさえ――」
海未「死闘の末……追い詰めて引きずりだしたのが果南の“鬼”」
海未「それをアタマから出させるとは……」
花陽「せつ菜ちゃんのこと、すごく買ってるんだねッッ」フッスーン
海未「ただ…………これはせつ菜にとっては名誉であると同時に不幸でもあります」
海未「もうチャンスはありませんよ」
せつ菜「またとないこの機会――」
せつ菜「真っ向からいかせていただきますッ」
ダンッッ
『オオッせつ菜が間合いを詰め――』
ヴォンッッッ
せつ菜「!?」
『なんだァ――!?』
-
せつ菜(5人!?)
『果南が………分身したァ〜〜〜ッッ!!?』
観客「エ〜〜〜!?」
せつ菜「………ッッ」
パパパパパ
せつ菜(音……)
パパパパパ
千砂都「まいったね…」
かのん「ちぃちゃん?」
千砂都「人間じゃない……」
-
果南12345「「「「「ふっふっふ……」」」」」
パパパパパ
せつ菜(これは……まさか…………ッッ)
『残像!!?』
冬毬「〜〜〜」ガチガチ
凛「やりすぎだにゃ〜…」
『超高速で動く果南の残像が』
『我々の目に――あたかも5人に分身したように見せているのか!!?』
璃奈「愛さん、できる?」
愛「できるわけないっしょッッ」
ランジュ「歩夢はたしか……」
歩夢「あんなにハッキリとは無理だよッッ」
-
せつ菜(慌てるな――せつ菜)
せつ菜(こんなのはちょっとしたトリックにすぎません)
せつ菜(確かにスゴイですが、強さとは何の関係も……)
ヴォンッッッ
せつ菜「ッッ!!」
せつ菜(近――)
曜(間合いッッ)
せつ菜「ハッッ!!」ドッッッ
かのん(正拳突き!)
すみれ(反応早ッッ)
スカッ
せつ菜「――」
せつ菜(残像―――)
-
ガシッッ
せつ菜(背後ろ!?)
果南「つ〜かま〜えた♪」
せつ菜「―ッ」グッ
せつ菜「―――」スウウウ…
果南「お?」
可可「―!」
花丸「ずらっ」ササッ
せつ菜「あッッッッッ!!!!!」
『!!』
ビリビリ ビリビリ ビリビリ…
-
可可(スバラシイコエノバクゲキッッ)キーン
メイ(ほぼ溜め無しで出しやがったッッ)キーン…
せつ菜(コレで果南さんが倒せるとは思っていません)
せつ菜(思っていませんが――)
果南「――」キーン…
せつ菜(この一瞬――)
せつ菜(戦果は十分ッッ)バッ
ダイヤ「――!」
せつ菜(舌根ッッ)
せつ菜(雁上ッッ)
せつ菜(稲妻ッッ)
せつ菜(夜光ッッ)
せつ菜(伏兎――)
せつ菜「せいやァッッ!!」
ドドドドドッ
オール急所五連撃!!
-
花陽「すごいッッせつ菜ちゃんッッ」
真姫「あそこから切り返すなんて……」
海未「強いですねやはり」
海未「ですが……相手が悪すぎる」
ざうッ
せつ菜「!!」
果南「やるね」ニィッ
観客「たッ倒れねえ果南ッッ」
観客「そもそも効いてるのかッッ!?」
せつ菜(倒れるまで攻めますッッ)
せつ菜(人中――)ボッ…
果南「ほいッッ」フッ…
バシッッッ
せつ菜「―――」
-
ズドアッッッ
『はッ』
『はたき落としたァ――ッッ』
せつ菜「がッ」
ダアンッ ダンッ ダンッ ダンッ ダン…
夏美「ひッ…」
夏美「人間が弾んでますの…ッッ」ガチガチ
きな子「スーパーボールじゃあるまいし…」ブルブル
ズサアアアア
せつ菜「………………ッ」ゴロン…
果南「効いたよ今のは」
果南「肩凝りがとれた」ニカッ
ランジュ(に―――)
ランジュ(人間じゃない――ッッ)
-
せつ菜(通用しない……ッッ)
せつ菜(私の拳が……ッッ)
冬毬「シンプルに強すぎます……ッ」
マルガレーテ「レギュレーション違反じゃないの…ッ」
果南「おいおい、高校三年生だよ、私」
ダイヤ「あれが“鬼”を出した果南さんです」
ダイヤ「パワーもスピードもタフネスも……人智を超えています」
善子「強いのはそりゃワカってたけど……」
ルビィ「あ……あんなにだっけェ!?」
ダイヤ「知れたこと……」
ダイヤ「成長しているのです」
ダイヤ「温暖化で海の水位が上がり、無限に広がり続けるように……ですわ」
-
せつ菜「カハッッ」
ビチャッ…
せつ菜「…………ッ」
侑(せつ菜ちゃん……)
せつ菜(技術が……)
せつ菜(武術が……)
せつ菜(スクールアイドルが……ッッ)
私の大好きが……ッッ まるで通じない……!!!
栞子(心中お察しします、せつ菜さん)
せつ菜(無念ですッッ)
せつ菜(よもや……武術(わざ)の通じぬ世界があったとは……ッッ)
-
せつ菜(無念ですッッ)
ムク…
果南「……」
アリガトウ…スクールアイドル…………
せつ菜(もう技術(わざ)は使用いません……)
せつ菜(大好きが及ばぬを見ることは――もうできない)
優木せつ菜…
せつ菜(私の大好きなキャラクター達より授かったこの名前……ッッ)
せつ菜(スクールアイドルとしての私………)
せつ菜(私の全てだったこの名を……ッッ)
中川菜々が護るッッ
-
せつ菜(ありがとう……お母さん)
せつ菜(ありがとう……お父さん)
せつ菜(親に感謝―――)
中川菜々が 優木せつ菜を護るッッッ
ス…
果南「んん?」
ミア「な、なんだあの構え…!?」
璃奈「拳法………………?」
せつ菜(無念…)ズチャ…
愛「嘘でしょ…」
せつ菜「ウワアアアオオオオオッッッ!!!!」ブンブンブンブンブンブンブンブン
『グルグルパンチだァ―――ッッ!!』
-
冬毬「……ッ」
冬毬「グルグルパンチ――」
せつ菜「オオアアアアアア」ブンブンブンブンブン
冬毬「作戦・戦法・戦略・効率など一切の謀を捨て去った―――」
冬毬「おそらくは人類最古――最終兵器ではありますが―――」
冬毬「しかしその効力は……」
果南「………………」ボケーッ…
バカッ ペチッ パシィッ ペチッ
せつ菜「オオオオオオオ」ブンブンブンブン
しずく「なんという…………」
しずく「なんというお労しい光景ですか…」
歩夢「あのせつ菜ちゃんが………」
歩夢「グルグル……って」
ペチッ パチッ バシッ
果南「ん〜……」
-
果南(困ったな……)
果南(立ち向かってくることをほめてあげるべきなのかもしれないけど…)
せつ菜「オオオオオオオ」ブンブンブンブン
果南(まぁしょうがない)
果南(終わらせて――)スウ…
観客「果南が振りかぶったッッ」
果南(あげるッッ)ブンッッッ
ふわっ…
果南「!」
せつ菜「え……?」
可可「ワザを…」
彼方「消力!!」
-
タンッ
せつ菜「…………ッッ」スクッ…
せつ菜(な……ッ)
『消力だッッ』
『陽炎のように力を消す……優木せつ菜流の消力がサクレツしたッッ』
せつ菜(なにをしているんですか…ッッ)
せつ菜(私は………!!?)
果南「ん?んん???」
せつ菜(使用わぬと決意たハズ……ッッ)
せつ菜(スクールアイドルの技を……ッッ)
せつ菜……
せつ菜「はい?」
-
せつ菜よ……
せつ菜「?」キョロキョロ
この…………薄情者よ……
せつ菜(声――どこから………)
せつ菜「!!」
???(そう冷たくするな……)シュウウウ
せつ菜「な……ッ」
せつ菜(誰ッッ)(知らない)(夢?)(幻)(乱入者)
???(フフフ……わかりませんか………?)
???(アナタですよせつ菜さん)
せつ菜「わた……」
╭(^O^)(本物の優木せつ菜です!!!!!)
-
流れ変わったな
-
╭(^O^)(アナタが目指すアナタ………)
╭(^O^)(アナタがなりたいアナタ―――)
せつ菜「〜〜〜〜ッッ」
せつ菜(私の――……完成系………………??)
╭(^O^)(あいにくでしたね…)
╭(^O^)(大好きを護るため―――)
╭(^O^)(大好きをかなぐり捨ててのグルグルパンチ)
せつ菜「……ッ」
╭(^O^)(ところが……大好きはアナタを離してくれません)
せつ菜「…………ッッ」
╭(^O^)(試されていますよ)
╭(^O^)(せつ菜さん………)
╭(^O^)(委ねてください)
-
おまえかぁ〜!
-
╭(^O^)(大好きを背負うなどと構えずに………)
╭(^O^)(大好きを護るなどと気負わずに……)
せつ菜「………………」
大好きを ぶちまけるッッ
╭(^O^)(本物の優木せつ菜でした!!!!!)ドロンッ
せつ菜「――」ダアンッッッ
果南「…………………………」
果南「いいね」ニヤリ
にこ「今のうちに撤回した方がいいんじゃないの?」
海未「……」
にこ「チャンスはまだあるわよ」
せつ菜「せつ菜スカーレットストームいきまァすッッ!!!」
-
続くッッ
-
どっちが勝つか分からなくなってきたッッ!!
-
親に感謝
-
観客「せつ菜スカーレットストームッッ」
観客「せつ菜の必殺技だッッ」
ざわ ざわ ざわ
『本物のスクールアイドルの最終奥義は鬼をも倒せるのか!?』
しずく「倒せます」
しずく「せつ菜さんの拳は神を破壊しているんですから」
―
――
―――
しずく「はぁ、はぁ」タッタッタッ…
しずく「遅刻遅刻…」
・東京 お台場
ピキ…
しずく「ん?」
自由の女神像
-
ピキッ… ピキピキ…
しずく「えっ…」
しずく(女神像にヒビが―――)
ピシ… ピシピシ
しずく「〜〜〜ッッ」サアア…
しずく「もしもしせつ菜さ――中川生徒会長ッッ」
しずく「土木同好会を呼べるだけ呼んでくださいッッ大至急ですッッ」
ピシイッ
グラ…
しずく「お台場がッッ」
しずく「自由(ニジガク)が破壊されてしまいますッッ」
-
ギ… ギギンンンン
土木同好会「急げッ鉄骨が悲鳴をあげはじめてるぞッ」
土木同好会「指示を待つなッ準備ができしだいすぐに緊縛しろッ」
土木同好会「「「「「了解ッ」」」」」
しずく(いっ……)
しずく(一体どうして……ッ)ゴクリ
菜々「…………」
土木研究会「ハイヤアッ」
キリリリリリリリ ギュウウウウウウウ…
ガチン
土木同好会「繋がったァッ」
土木同好会「こっちもだッ」
ワーワー…………………
-
菜々「生徒会長として感謝します」
菜々「あなた達誇り高き土木同好会がいなければ………………」
菜々「女神(かのじょ)はバラバラになるところでした」
土木同好会「それはいいけど……」
土木同好会「見なよ会長」ピッ
しずく「!」
菜々「……」
しずく「これは……ッ」
ベコッ… ベコベコッ…
しずく(女神像の台座に…………)
しずく(大量の………拳の跡……………)
土木同好会「基礎がオシャカになってる」
土木同好会「行政に依頼しなくっちゃなァ……」
菜々「わかりました。後は私の方で……」
土木同好会「うん……頼んだよ会長」
-
菜々「いやァ…災難でしたねしずくさんも」
しずく「……」
菜々「それにしても一体どんな怪物が……」
しずく「とぼけないでくださいッッッ」
菜々「………………」
しずく「こんなことができるのはスクールアイドルしかいませんッッ」
しずく「こんなことができるスクールアイドルは私は1人しか知りませんッッ」
菜々「………」
菜々「松浦果南さんですね…」
しずく「………………」
菜々「………………」
しずく「2人……でした……………」ムス…
-
せつ菜(いざ―――)グッッ
『拳を固く握り直したせつ菜ッッ』
『代名詞の必殺技を今こそ解き放つ気だッッ』
『一方の果南ッッ』
果南「……」スッ…
『これは!?』
『これで…構えなのかァ!!?』
ミア「バカが…ッ」
愛「受け止める気だ……」
『両腕を大きく開いてッ』
『胴はガラ空きもガラ空きッッ』
『防御りの気配一切が見てとれないッッ』
果南「ハグ……しよ?」
『そして決め台詞ゥ――ッッ』
『一点張り!!ハグの一つ覚えだァ〜〜ッッ』
-
『“本物”がブチやぶるのかッッ!?』
『“最強”が受け切るのかッッ!?』
せつ菜「もちろん前者ですッッ!!」
果南「後者かなん?」
『最後はシンプルな問いになったァ――ッッ』
せつ菜「いきまーすッッ!!!」
ダッッッ
せつ菜「せいッッ」バオッッッ
ガッッッ
果南「――」
せつ菜「うおおおおおおおッッ!!!」
シュドドドドドドドドドドッ
-
せつ菜(どうです果南さんッッッ)
せつ菜(これがせつ菜スカーレットストームですッッッッ)
シュドドドドドドドドドドドドドドド
せつ菜(一瞬の間も空かない無呼吸打撃)
ドガガガガガガガガガガガガッ
せつ菜(全身全霊全力の優木せつ菜のフルパワーラッシュッッッ)
ドドドドドドドドドドドド
果南「……ッ」
ズズ…
倒れ骸と化すまで打撃は止まらない!!!
-
果南「…………ッッ」
慌てるな……
ドガガガガガガガガガ
ズズズ…
鞠莉「かッ……」
鞠莉「果南が押されているッッ」ガタッ
千歌「“鬼”出した果南ちゃんだよッ!!?」
ドドドドドドドドドドドドッ
果南(慌てるなって……ッ)
ミシィ…ッ
-
果南(ダイビングで――海で一番やっちゃいけないことは慌てること)
トドドドドドドドドドドドッ
果南(こんな猛ラッシュは長くは続けられない)
果南(いつかは終わる―――)
せつ菜「おおおおおおおおッッッ!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
果南(い……)
果南(いつかは……終わ…………)
観客「おいッ見ろッッ」
シャッ シャッ シャッ
『血!!?』
マルガレーテ「どっちの血よ……ッッ」
『二人の身体がッ少しずつ紅く染まって……』
冬毬「だからスカーレットストームですか……」
-
せつ菜(大好きは終わりませんッッ)
ドドドドドドドドドド
せつ菜(終わらせませんッッッ)
ドドドドドドドドドドドドドドド
せつ菜(始まったなら―――)フッ
果南「!」
果南(ラッシュが途切れ――)ス…
ドヒュッッ
曜「まだだ果南ちゃんッッ」
曜「下だァ――ッッ!!」
グワキィィィンッッッ
貫くのみ!!
『『CHASE!』キックだァ――ッッ!!』
-
ドシャアアアアッッ
ルビィ「――ッ」
しずく「――」
かのん「―――ッ」
せつ菜「うおおおおおオオオオオッッ!!!」
『ついに!!』
『ついに果南が倒され――』
せつ菜「―」ぐらっ
歩夢「!」
侑「せつ菜ちゃんッッ」
-
『せッせつ菜も―!?』
ハグウッッ
『!!』
果南「ったァ〜……」
『かッ果南が寝ながら受け止め………』
観客「やばいッッ」
観客「せつ菜逃げろォッッ」
果南「いや…」
果南「もう終わってる」
せつ菜「」
審判「勝負ありッッ」
-
『文字通りすべてを出し切って燃え尽きました優木せつ菜ッッ』
『余力はもう残されていなかったァッッ』
千歌「そッ…」
千歌「そりゃそうだ…ッ」ホッ…
善子「敵ながら天晴れッッ」
梨子「なんというか……スクールアイドルの究極ね」
『せつ菜の爆発的猛攻を受け切ってなおも生き残る!!』
『これぞ大海の包容力ッッ深海の忍耐力ッッ無限の体力ッッッ』
果南「いやぁ〜……」
海未「決着の際の標高」
海未「高き“標高”に頭部を位置する者こそ勝者」
海未「スクールアイドルの通説です」
-
ハグウ…
果南(見下ろすせつ菜ちゃん)
果南(見上げる私)
せつ菜「」スヤスヤ
果南(こんな決着もある……)
果南「ふぅーっ…」ゴロン…
曜(あの果南ちゃんがまだ寝っ転がってる)
果南(ぶっちゃけヤバかった)
果南(限られた時間の中で本気の大好きを貫き通す……)
果南(優木せつ菜ちゃん……あなたはもうとっくに)
本物の優木せつ菜だったよ……
三回戦第四試合 果南〇 せつ菜×
-
・通路
せつ菜「申し訳ありません」
せつ菜「しずくさんに私たちの最後を背負わせることになってしまって………」
しずく「ふふっ…任せてください」
しずく「せつ菜さんはずっと私たちのトップを走って来たんですから……」
せつ菜「…………」
しずく「ねぇせつ菜さん」
しずく「私たちは…………私は」
しずく「あなたを目指して今日まで……強くなる練習を続けてきました」
せつ菜「もったいないお言葉です……」
せつ菜「!」
しずく「あなたを超えるために……私はこんな……ッッ」プルプル
しずく「こんな狂ったような女になって………ッッ」
せつ菜「狂って――」
せつ菜(…………ないとは言えませんね……ッ)
-
しずく「泣けないんですよ」
せつ菜「え?」
しずく「脳内麻薬を習得して、本当の自分をさらけ出すようになって」
しずく「強くなって……おかしくなって……また強くなって……またおかしくなって……」
しずく「大女優として完成して以来、私は…………」
泣いたことがない……
せつ菜「……ッ」
しずく「人間の身体はなにかを排泄するときはすべからく気持ちのいいものです」
しずく「辛いものを食べて汗をかくとき……最高の妄想で脳汁を垂れ流すとき……」
しずく「そして絶頂するとき……」
しずく「どれも……スゴく気持ちがイイ」
せつ菜「…………ッッ」
しずく「泣けないことは……哭くより悲しい…」プルプル
しずく「ミイイイイイイイイイイイイッッ!!!!」
-
・選手控え室
ルビィ「……」ギシ… ギシ…
千歌「オオ……ッ」
梨子「腕立て……」
ルビィ「…………」ギシ… ギシ…
ダイヤ「スゴイじゃないですかルビィ」
ダイヤ「その腕ならどんな技でもハネ返せますわ」
ルビィ「………………」ピタ…
ダイヤ「たとえしずくさんの怪力でもッッ」
ルビィ「…………………」
ルビィ「…………」
ルビィ「鍛錬をしたから」
ダイヤ「え?」
-
ルビィ「がんばルビィしてきたから」
ルビィ「柔術があるから」
ルビィ「あるいはAiScReamだから」
ダイヤ「…………………ッ」
ルビィ「そんなことであの女優に勝てると思ってるの」
ダイヤ「あ……」
ダイヤ「イヤ…………」
果南「殺されるかもね」
ダイヤ「〜〜〜ッッ」
スクッ
ルビィ「外の空気吸ってくるね」スタスタ
バタンッ
-
善子「チョットチョット大丈夫ぅ?」
花丸「ルビィちゃん……」
スタスタ
ルビィ(しずくちゃん)
スタスタ
ルビィ(あの怪物とどう闘えって………!?)
ミイイイイイイイイッッ…
ルビィ「〜〜〜〜〜〜ッッ」ブルッ
ルビィ(人類(ヒト)と闘うという気すらしない)ダラダラ
-
『準決勝 決勝ォッ』
『泣いても笑っても各自2試合ッッ』
『真の勝利者はこの4名の中から生まれるのですッッ』
ワアアアアアアアアアアアア
『AiScReamが残った』
ルビィ「……ッ」ガクガク
『ニジガクが残った』
しずく「……」スン…
『Liella!が残った』
かのん(優勝するッッ)
『Aqoursが残った』
果南(あと二つ…ッ)
-
ムワアアアアア
善子「うわッッ何よこのにおいッッ」
花丸「甘ったる〜〜……」
千歌「部屋中に……お菓子…ってッ」
ルビィ「コットンキャンディでしょッッ」ムシャムシャ
ルビィ「スイートポテトでしょッッ」ハムハム
ルビィ「チョコレートバナナでしょ」モグモグ
ルビィ「それにプリンでしょッッ」パクパク
曜「な……ッ」
鞠莉「何を言って…………」
ルビィ「ダイスキを集めたんだァ――!!」キャッキャッ
ダイヤ「せめてチョコミントでしょうがァッッッ」
-
梨子「気は確かなのルビィちゃん」
ルビィ「梨子ちゃんに言われちゃおしまいだァッッ」キャッキャッ
曜「そ、それはそうかもしれないけど……ッッ」
果南「恐怖を紛らわすため……」
7人「!」
果南「かな……」
ルビィ「………………」
果南「大丈夫?ルビィちゃん」
ルビィ「……」
果南「棄権だってできるんだよ」
ルビィ「やめないよォッッ!!!」
果南「――」
-
ルビィ「絶対にやめないッッッ」
ルビィ「逃げないッッッ」
ルビィ「闘う!!!」
果南「…………」
ルビィ「ここまで来たんだもんッッッ」ポロポロ
ルビィ「やっとここまで来たんだもんッッッ」ポロポロ
ダイヤ「ルビィ……」
ルビィ「よっしゃよっしゃワッショーーーイッッ!!」バンザーイ!
ダイヤ「〜〜〜ッッ」
千歌(だ……大丈夫……ッッ?)
ルビィ「アジ!?アジアジアジ!!!アジ!!?」
千歌(じゃないッッ!!)
-
続くッッ
-
更新乙!!!毎回アツい
-
>>701の後、1個飛ばしましたッッ↓
『この偉大な戦士4名にいま一度ッ』
『いま一度盛大な拍手をッッ』
オオオオオオオオオオオオオオオオオオ
観客「ルビィちゃーん♡」
観客「しずくゥゥゥッッ」
観客「かのーんッッ」
観客「果南んンンッッ」
・白虎側 選手控室個室
ダイヤ「ルビィ……」
ダイヤ「貴方……」
ルビィ「ええ?」ペロペロ
ダイヤ「貴方はこの試合を棄てたッッ」
ダイヤ「明日という日を貴方は捨てたのですわ!!!」
-
面白すぎて前作を何回も読み直してる
楽しみすぎるぜッ!
-
クライベイビー(意味深)しずく怖すぎるし強すぎる
-
毎回ネタ豊富で楽しいな
-
ルビィ しずく 果南 かのん
誰が勝つのか全然予想できない
-
『準決勝第一試合!!』
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
海未「一体、誰が予想しましたか?」
海未「群雄割拠の今大会出場ラインナップ」
海未「準決勝がこの組み合わせとは……」
『黒澤ルビィvs桜坂しずく!!!』
観客「これは観るドラッグだぜッッ」
ルビィ「…………」キリッ
しずく「逃げずによく来てくれたね」
ルビィ「………………」
観客「ルビィちゃアアアんッ」
しずく「握手を……」ス…
ルビィ「……………………」
ルビィ「……」ス…
-
ギュッ…
ダイヤ「……ッッ」ダラダラ
しずく「素晴らしい……」
ルビィ「…………」ギュッ…
花丸「よくやるずらルビィちゃんも」
果南「落ち着いてるね……」
しずく「わたしの内にあるノートに描かれた―――」
しずく「この試合のシナリオ……」
しずく「決めかねていた展開が……」
今 つながった!
ルビィ「…………」
しずく「あなたに哭かされたいな」クルッ
-
審判「両者下がってッッ」
ルビィ「………」スタスタ
ダイヤ「ルビィイイッッ」
ルビィ「…………」
ダイヤ「必ずッッ」
ダイヤ「必ず生きて帰るのですよッッッ」
ルビィ「……………………」
ルビィ「うん……」
しずく(げに美しきは姉妹愛……)
ピチチャプティントンタントゥンク…
しずく(ああ……💙)プルプル
-
しずく(ダイルビ)(姉妹なのにカプ)(狂気)(近親相姦)
しずく(かなはるもある)(なつとまもある)(その先駆け)(最初の罪人)(アダムとイブ)
しずく(禁忌を犯す)(背徳感)(高まる興奮)(等価交換)
侑(いいよしずくちゃん)
侑(ここはもうしずくちゃんの舞台―――)
せつ菜(好きなだけ暴れてくださいッッ)
せつ菜(しずくさんッッ)
しずく(最愛の二人は死によって永遠に分かたれる……💙)プルプル
ルビィ「…………………」
ルビィ(怖い)
しずく(許されない宿命を背負った二人にとってそれは救済💙💙💙)プルプルプルプル
ルビィ(すごく怖い)
-
ルビィ「ふぅー……ッ」ギュッ…
ルビィ(いつものことだ)
ダイヤ「ルビィ……」
ルビィ(怖いのはいつものことだ…………)
甘えてちゃダメだよ
ルビィ「うんッ」
ルビィ「ワカってるよ理亞ちゃん」
審判「開始めいッッ」
ルビィ「――ッ」シュバビッッ
しずく「!」
『ルビィが速いイッッ』
-
ガチッッ
『脇の下で手を組んだッッ』
ラブライブ!は……
ルビィ「よっしゃよっしゃ…………」
『いきなり出るかッ必殺の……』
ルビィ「ワッショイッッ!!!」
遊びじゃない!!
『バックドロップゥ―――ッッ』
ドッシャアアアアッ
ワアアアアアアアアア
-
観客「モロだッッ」
観客「顔から落ちたッッ」
しずく「…………………」
ルビィ「ステージに立つのはいつだって怖いッッ」
ルビィ「誰とだって怖いッッ」
ルビィ「でも逃げたりなんかするもんか!!」
かのん「―――」
にこ「ハハ」
ルビィ「ルビィは夢を叶えたんだからッッ!!」
ルビィ「大好きなお姉ちゃんと一緒に、スクールアイドルになれたんだからッッッ」
ドワアアアアアアアアッッ
観客「ルビィよく言ったァッッ」
観客「AiScReam最強オオオッッ」
-
千歌「すッ…すごいやルビィちゃんッッ」
海未「二度にわたる世界的バズ……ムーブメント」
海未「勝利とはかくも蚊トンボを龍へと変えるものですか……」
『開始早々投げ技一閃ッッこれが今のルビィの実力!!』
『無敵の大女優のリアクションはどうだァ――ッ!?』
しずく「アハッ💙」
!
ガバッッッ
しずく「アハハハハハハハハハハハハハハ!!」
ダイヤ「……ッッ」
ルビィ「…………」
-
しずく「Aqoursの皆さんッッ!!」
千歌「ッ」
しずく「そして会場の皆さァんッッッ!!」
可可「こたえてないのデスカッッ」
すみれ「化け物め……ッ」
ルビィ「そんなことだろうと思ったよッ」ヘッ
しずく「ルビィさんはエクセレントです」
しずく「皆さんはスバラシイスクールアイドルをプレゼントしてくれました」
ざわ ざわ ざわ
しずく「哭ける!!!」
しずく「今夜は哭けるッ」
しずく「私は今夜大声で哭きまァすッッ!!」プルプル
-
ルビィ(ひるまないよ今サラッッ)
ダッッッ
『また行ったッッ』
『黒澤ルビィはへこたれないッッ』
ガシッッッ
ルビィ「………ッ」
『また捕まえたアアッッ』
ルビィ(どういう気なのこんなアッサリ)
しずく「………………」
ルビィ(別にイイよどうだって)
ルビィ「後悔しちゃえ――ッッ」バッッッ…
-
ピタッ
ルビィ「!!」
観客「なんだ!?」
観客「ルビィが腰をつかんだまま……」
ぜッ……
ズシイイイ…
ルビィ(…ぜんッ…ぜん動けない…ッッ)
しずく「……………………」
ルビィ(大木ッッッ)
マルガレーテ「逆に押さえつけてるわ」
冬毬「手も足も使わずに…」
冬毬「体幹と……お尻の重さだけで……ッッ」
ルビィ(桜の大木を……引っこ抜こうとしてるみたいな……ッッ)
-
海未「黒澤流柔術……投げ技というのはもちろん技術もおおいにありますが」
海未「とどのつまりは力業ですからね」
にこ「あの怪物しずくの極まった身体能力とデカ尻で構えられちゃあ……」
真姫「投げるものも投げられないわ」クルクル
ルビィ「……ッッ」
パッ
『離したッッ自ら絶好の体勢を手放しました黒澤ルビィッッ』
千砂都「絶好の――それは投げを打てたらの話」
恋「投げられなければどうしようもありません」
ルビィ(とても組み勝てる相手じゃないッッ)
グッ…
かのん「!」
かのん(拳を……)
ルビィ(打撃(これ)しかないッッ)
-
しずく「ハァ…」
しずく「失望させてくれます……」
ルビィ「!」
しずく「組み技に勝ち目なしとみて打撃に活路を…」
ルビィ「……ッ」
しずく「わたしの予想し得る最悪のシナリオです」
ルビィ「―――」
ルビィ「〜〜〜ッ」ギリ…
千歌「呑まれるなッッやってやれッッ」
ダッッッ
ルビィ「ワッショイッッ」ブンッ
-
しずく「――」シュンッッ
スカッ
ルビィ「しょいッッ」
ボッ
『前蹴――』
スカッ
ルビィ「……ッ」
観客「押せ押せッッ」
観客「たたみかけろッッ」
ルビィ「しょいッッ」ブンッッ
スカッ
ルビィ「〜〜〜ッッ」
-
しずく「遅い……」
ルビィ(当たらないッ一発も…ッッ)
しずく「スローに見えるよルビィさん」
梨子「脳内麻薬による身体能力の強化――」
梨子「一口に身体能力といっても筋力だけじゃない」
梨子「視覚・聴覚・嗅覚……」
梨子「各神経の伝達速度・脳内の処理速度…………」
梨子「とにかくあらゆるものが強化されて“超人”となっている」
ルビィ(無敵……ッッ)ダラダラ
しずく「攻守交替……」
バオッッッ
ルビィ「ッ!」
-
しずく「ホ戦サアアアアアッッ」ブンッッッ
『ラリアットだァ――ッッ』
観客「速エッッ」
観客「振りが見えないッッ」
ルビィ「――ッッ」バッ
冬毬「がんばルビィのガードッッ」
メイ「防御る気かよッッ」
ダイヤ「無茶ですわルビィ!!」
ダイヤ「避け――」
ガコオオン
『!!』
-
『ホ……』
ルビィ「〜〜〜ッッ」
『ホームラアアアンッッ』
ブワアアアアアアアアアアアア
『ガードごと吹っ飛ばされたアアアアアッッ』
ルビィ(OK……)ビリビリ
しずく「…………💙」プルプル
ズサアアアアアアアア
ルビィ(これならまだ耐えられる……)
ムクッ…
ルビィ(がんばルビィできる……)
ルビィ「さあこいッッ」ジャキンッ
-
『これはすごい黒澤ルビィッッ』
『しずくのスーパーラリアットもがんばルビィのガードで守護り切っているッ』
愛「虚勢だ」
愛「いくらなんでも……ッ」
せつ菜「しずくさんのソレとはワケが違います」
せつ菜「続行は可能にしても……けっしてノーダメージではありません」
ルビィ(一緒だよッッッ)グッ
冬毬「少しだけがんばルビィできるということ――」
冬毬「それは永遠にがんばルビィできるということ……」フッ
ルビィ(根比べなら絶対負けない!!)
しずく「好きだなあ……そういうところ」スタスタ
地獄だった
『しずくが歩を進めるッッ』
ルビィ(あれは地獄だった)
-
―
――
―――
・黒澤家
ルビィ「ふんふふ〜ん♪」ペラペラ
ダイヤ「片づけて」
ルビィ「えっ」
ダイヤ「それ、見たくない」
一番大好きな人と一番大好きなものが共存できないという地獄!!
ダイヤ「ルビィッッ」ガララッ
ルビィ「ひいぃッッ」
ダイヤ「何度言ったらわかるのですかッッ」
ダイヤ「平日の朝からシャンシャンなど……ッッ」
ルビィ「だってッだってェッッ」
ルビィ「今花陽ちゃんのイベント中で……」
-
ダイヤ「言い訳無用ッッ」バッ
ルビィ「ああッッ」
ダイヤ「没収ですわッッッ」
ルビィ「そんなぁ〜〜ッッ」
耐え切ったッッ
ダイヤ「ルビィッッッ」
ダイヤ「また勝手に課金しましたわねッッ」
ルビィ「ひいぃッッ」
永遠にも思える約2年……
ダイヤ「ルビィッッッ」
ダイヤ「私のプリンはぁッッ!?」
ルビィ「ごめんなさいィィッッ」
この地獄に耐え切ってルビィは……
-
ルビィ「親愛なるお姉ちゃんッッ」
ルビィ「ようこそAqoursへッッ」ニッコリ
勝った
―――
――
―
ルビィ(あの地獄の日々に比べたらこんなもの……)
しずく「ホ戦サアアアッッ」ブンッッッ
ルビィ(効かないッッ)
バッ
凛「!!」
凛(掌を上に――)
ボウリュッ
ガコオオオオン
-
ルビィ「〜〜ッッ」
ズサアアアアアアアア
『ガード越しに二度目のラリアットが炸裂ッッ』
『今度のダメージは……』
ポタッ
『!!』
しずく「……ッ」ポタポタ
『これは!?』
『しずくの首元が……切れ……!?』
ルビィ(使用わせてもらいました)
ルビィ(花陽ちゃんッッ)
花陽「お見事ですッッ」フッスーン
『緒に切り(おにぎり)だァ――ッッ!!』
-
冬毬「小泉花陽さん流……“緒に切り”」
冬毬「人間の体内には血管、リンパ管、神経といったたくさんのコード……」
冬毬「すなわち “緒”があるわけですが」
冬毬「掌を360°回転させながらの一本拳でその“緒”を―――」
冬毬「今の場合は首にある視神経をズタズタに切り裂いた……」
マルガレーテ「視神経が首にあったとは、初耳だわ」
しずく「………………」プツン…
しずく(闇……)
メイ「一度で両方切りやがったのかッッ」
四季「手クセが悪い……」ニヤリ
『ここに来てルビィッッなんという隠し玉かアアアッッ』
『しずくから視力を奪ったアアッッ』
ルビィ「っしゃあッッ」ダッッ
千歌「いけッルビィちゃんッッ!!」
-
イケる!!!
ルビィ「――」シュボッッ
グワキィッ
『クリーンヒットオオオオッッ』
しずく「〜〜〜」グラァ…
この怪物にルビィは…ッ
ガシッッッ
善子「つかんだッッ」
観客「ルビィちゃアアア〜〜ん」
勝てる!!!
-
ルビィ(無敵だって闇の中なら――)
ルビィ「ワッショイッッ!!」
ブワアアン
『投げエエエエッッ』
ドッシャアアアアアア
ワアアアアアアアアアアアアア
ルビィ「オオオオオオオオオッッ!!!」
し ん…
ルビィ「――」ぞく…
グルッッ
しずく「………………」スクッ…
ルビィ「…………ッ」
-
しずく「愛がある」
ルビィ「…………ッ」
ダイヤ「〜〜〜〜ッッ」ダラダラ
しずく「哀しみもある………………」
しん…
しずく「しかし」ギリ…
しずく「凌辱がないでしょッッッ」
ルビィ「………………………りょ」
しずく「私のミスです…」
ルビィ「…………………ッッ」
-
しずく「ヤラセてあげた攻撃で泣けるワケがない」
ルビィ「………ッ」
ルビィ(い…今までの攻撃が…)
ルビィ(ワザと受けていたと……)
奪って
パシッ
ガコッッッ
観客「ハァ!!?」
観客「見えてるのかッッ!?」
ルビィ(肘を……外されたッッ)
しずく「私から勝利をもぎ奪って凌辱するんだよ!!!」
-
ガシッ
『こッ今度は頭をつかんで――』
凛「見えてる!!」
真姫「……ッッ」ダラダラ
凛「なんで……?」
しずく「いらないッッ」ブンッッ
『投げ……』
ルビィ「――ッ」
グシャアアアアアア
曜「ッ!」
ルビィ「〜〜〜」メキ…
曜「受け身を失敗(ミス)った…」
-
ルビィ(頸椎(クビ)が……)ピク…
しずく「いらないッッッ」
ガジャッッ
『蹴りイイイッ』
善子(無理だ…ッッ)
ルビィ「…………………ッッ」
善子(殺される……ッッ)ブルブル
しずく(与えるだけの愛……)
ランジュ『相変わらずみたいね、あなた』
ランジュ『今のあなたは同好会に自分の夢を重ね合わせてるだけよッ』
しずく『――っ』ビクッ
ランジュ『あなたはそれで満たされたとしても、何も生み出してないわ』
-
そんなのはいらない!!!
グシャッ グシャアッ グシャアッ
『〜〜〜〜〜〜〜〜』
ルビィ「〜〜〜〜〜」
観客「〜〜〜〜〜〜」
しずく(私は勝ち取るッッ)
侑(大丈夫だよしずくちゃん)
侑(私達は絶対にしずくちゃんの味方だから!!)
しずく「えいッえいッサアアアアアッッッ!!!」プルプル
愛を!! 劇的な勝利を!!!
ルビィ(じょ……冗談じゃないッッ)
-
続くッッ
-
ヒエッ……
-
千歌「な……ッ」
千歌「なんなんだあの化け物はァッッ」
曜「………ッ」ガチガチ
千歌「なんで見えてんだよォッ」
梨子「…………音だわ……」
千歌「音ぉ?」
梨子「常人の何百倍に強化された視力……その喪失を」
梨子「常人の何百倍に強化された聴力でカバーしている」
千歌「ほ…本気で言ってんのッッ!?」
千歌「あんな大根が……ッ」
しずく「――」グルッッッ
千歌「ッ!!」ビクッ
千歌(き……ッッ)
千歌(聞こえたの!?今のつぶやきがッッ)
-
しずく(聞こえる……)スン…
ざわ ざわ ざわ
「オイオイいったいどーなるんだよ」
「オモシレェェ〜〜ッ」
「ブチ殺せエエエ」
しずく(喧騒の中の……お客さん一人一人の声……)
「もうアソコグショグショ」
「2分以内で決まるな」
「ルビィちゃん立ってェェッ」
しずく(歓び……哀しみ……驚き……昂ぶり……)
しずく(そして……)
「ハァ……ハァ……ッ」
しずく「……💙」ニィ〜ッ
ルビィ「ハァ……ハァ……ッ」
-
しずく(漏らす息からたちどころに口の位置がわかる)
しずく(その声量・高さ・間隔から察するに……)
しずく(ルビィさんの今の体勢は……)
ルビィ「ハァ……ハァ……ッ」ブルブル
しずく(こんなところですか!)バッ
パシッッ
ルビィ「ッッ」
しずく「ビンゴですね💙」
ガコッッッ
ルビィ「〜〜〜ッッ」
観客「こッ今度は左肩が外されたッッ」
-
ルビィ(りょ…両腕が利かないッッ)
しずく「がんばルビィ…」ボソ…
ルビィ「ッ!」ビクッ
しずく「できなくなっちゃったね💙」
ルビィ「〜〜〜ッッ」
ぽいっ
ルビィ「!?」
ドシャアッ
ルビィ「………ッッ」
ルビィ(離した…ッ)
ルビィ(なんで……ッッ)
-
しずく「まだ両足が残ってる――」
ルビィ「!」
しずく「ですか?」
しずく「壊しますよモチロン」ニッコリ
ルビィ「………ッッ」ガチガチ
しずく「右ひざ……」ぴょんっ
グキイッ
ルビィ「ぅぐッッ」
しずく「左は足首を……」ガシッ
メキィッ
ルビィ「アアアアッッ」
-
しずく「ふふふ」
ルビィ「アアアアアア…ッッ」モゾモゾ
しずく「芋虫の完成……💙」プルプル
かすみ(ゆ……ッ)
かすみ(愉悦してる……ッッ)ダラダラ
夏美「鬼なんて言葉じゃ……到底足りませんの……」ブルブル
歩夢「魔王……」
しずく「さア」
しずく「次はどこにくるかな?」
ルビィ「ヒ……ッッ」
-
しずく「爪でもはぎましょうか」
果南「悪趣味だね……」
花丸「〜〜〜」ダラダラ
しずく「それとも……」
バチイイイン
ルビィ「〜〜〜ッッ」
しずく「お尻を叩き続けるっていうのはどう?」クスクス
しずく「私より大きく腫れあがるまでッ」キャッキャッ
かのん(な……ッ)
かのん(何がおかしいの……?)ブルブル
千砂都(子供だ)
-
千砂都(人を殺す体力のない幼少時代のみ抱く、本気の悪意)
千砂都(やがて神様は体力を与える代わりに本気の悪意を奪い去る)
バチイイイン バチイイイイン
千砂都(なのになぜ何百人力の彼女にだけ)
しずく「アハハハハハハハハハハハッ💙」プルプル
悪意をそのままに!!!
ルビィ「〜〜〜〜〜ッッ」
ぴたっ
ルビィ「ッ!?」
しずく「人という動物はね」
しずく「待つことを嫌うんです」
ルビィ「………………?」
-
しずく「一定の時間ごとに」
しずく「人体へ苦痛を与え続けると」
ザキッ
ルビィ「〜〜〜ッッ」
しずく「痛みよりむしろ待たされる時間に恐怖する」
ダイヤ「〜〜〜〜〜ッッ」ガチガチ
しずく「肋骨がイカれちゃったねェ」
ルビィ「……………ッッ」ブルブル
しずく「次は頸椎でもヘシ折りましょうか」
ルビィ「〜〜〜〜〜〜〜〜」ガクガクブルブル
ルビィ「ルビィの敗けだよオオッッ」
ルビィ「カンベンしてェッッ」
-
し ん …
しずく「……………………」
ルビィ「ひィ…」ブルブル
かのん「…………ッ」
果南「…………」
ダイヤ「責めませんわ」
ダイヤ「誰も…」グッ…
しずく「……………………」
しずく「…………」
しずく「もう一度……」
ルビィ「えっ…」
しずく「もう一度高らかに謳いあげて」
-
しずく「誰の目から見てもワカる明確な敗北」
ピッ…
しずく「今つまみあげたルビィさんの髪の毛一本」
しずく「この一本を抜いた瞬間大声で叫ぶんです」
しずく「ギブアップッ」
ルビィ「…………ッ」
しずく「いいね」
しずく「3,2,1」
プチンッ
ルビィ「ギブアッ――」
しずく「与えちゃいけないッッッ!!!!」
-
ルビィ「―――」
しずく「いい?ルビィさん」
しずく「私に勝利を与えられるのは神だけ……」
しずく「あなたは神の代理者じゃないでしょ」
凛「〜〜〜ッッ」
しずく「チャンスをあげます」
ずしん…
千歌「はぁ…?」ダラダラ
曜「座り込んだ…ッ」
しずく「ジャスト10秒」
しずく「10秒間私は無抵抗に徹します」
-
しずく「その10秒間にルビィさんは全てを賭けて私を倒して」
ルビィ「……………………ッ」
しずく「消え去った勝利が再び目の前にブラ下がったんだよ」
ごろり…
しずく「さア」
ルビィ「………………」
しずく「さアッッ」
ルビィ「―――」ビクッ
ルビィ「……………ッ」ギリ…
ルビィ「うわアアアアアアッッ」ガバッ
-
バッッッ
がしッッ
ルビィ「えっ」
しずく「アハハハハハハハ💙」プルプル
観客「しッしずくがルビィを抱え込んだッッ」
ルビィ「う…」
ルビィ「動かないって……嘘……ッ」
しずく「“演技”って言ってよ」ハハハハ
ルビィ「嘘つきイィッッ」
しずく「ホントに人がいいんだから💙」
バッ
『こッこれは掟破りの――』
バックドロップ!!!
ドシャアアアアアアッッ
-
しん…
ルビィ「…………………」ゴロン…
かのん(最悪だぁ…ッ)ガチガチ
果南「…………」
しずく「まだ聞こえてるかなルビィさん」
しずく「私の完全勝利だね」
ルビィ「……………………………」
しずく「ルビィさんが築きあげたAiScReamの栄光――」
しずく「ルビィさんが築きあげる輝ける明日――そして確かな現在―――」
しずく「今わたしはルビィさんからすべてを奪ったのです」
与えられた勝利に甘んじることなく 奪うことで勝利を完璧にした
しずく「幸福です💙」プルプル
-
ざわ… ざわざわ…
しずく「……?」
観客「おい…」
観客「ルビィのあれ……」
ルビィ「べー……」ペロ…
しずく「……」
ルビィ「あっかんべー」ゴロン…
しずく「………………」
ルビィ「明日を奪っただって……?」
ルビィ「笑わせないでよ」
ダイヤ「る…る…ルビィ……ッッ」ガクガク
ダイヤ「もう……いい……」
ルビィ「しずくちゃんは何も奪っちゃいない」
-
ルビィ「試合はルビィの勝利で終わる」
しずく「………………」
ルビィ「すべてがルビィのシナリオ通りだよ」
しずく「……………………………」
しずく「ハァ」
しずく「命あっての物種……」
ダイヤ「…………ッッ」
しずく「ダイヤさんは教えてなかったみたいだね」
ダイヤ「や…やめ……ッ」
しずく「ホ戦サアアアアアッッ」バッ
ダイヤ「やめエエエエエッッ」
-
「ピギイッッッ!!!!!!!!!」
ダイヤ「!!」
せつ菜「!」
『!!』
しずく「―――」ぴたッ
ビリビリ ビリビリ ビリビリ
しずく(み……ッッ)
ピギイイイ ピギイイイ ピギイイイ…
しずく(見えない!!!)
ルビィ「これしかなかった」
しずく(聞こえない!!何も!!!)キ-ン…
-
ルビィ「はじめから勝算はあった」
ルビィ「常人の数百倍に強化された聴力」
ルビィ「絶対に効くと思った」
しずく(闇ッッ)ビリビリ…
ルビィ「視力を奪って、完全に聴力に頼るように仕向けた」
ルビィ「あとは愉悦させまくって、興奮が最高に達する――つまり身体能力が―――」
ルビィ「聴力が最高に達するクライマックスを待ってた」
しずく「どこですかルビィさあんッッッ」
ルビィ「いや………まだ最高じゃない」
ルビィ「戻っていく耳を澄ませて、必死になってルビィをさがすこの瞬間――」
しずく「――……!」
ぼや…
ルビィ「解説は終わりだよ」スウ…
-
しずく「そこかあッッッ!!!」ガバッッッ
ルビィ(しずくちゃん、今アナタから)スウウウウウ
勝利をスティールするッ
アイ スクリーム!!!
花丸「…」ササッ
ルビィ「ピギイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!」
しずく「―――」
ルビィ「イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
しずく「―――…………………」
-
しずく(知ってます)
・闇の中―――
しずく(うん知ってますよこのドア)
しずくの前には一つのドアが…………
しずく(過去何度かここに立ったことがあります)
しずく(いや……何度も立っていたハズです)
しずく(同好会の部室のドアによく似てる……)
しずく(けど違う……)
しずく「………」
しずく(というか……私は何をしてたんだっけ?)
しずく(そうだ!!ルビィさん!!)
-
しずく(私はあの勇士ルビィさんと空前の死闘劇を演じ―――)
しずく(そして……)
ギイ…
しずく「!!」
しずく(ドアが開……)
「しずくちゃん!!」
しずく「!?」
しずく「侑、先輩……?」
「ハハハ」
しずく「じゃない……」
「酷いなあ、私のこと忘れちゃったの?」ハハハ
しずく「!!!」
しずく「あ、あなたは…………」ブルブル
-
しずく「先輩ッ!!!」
あなた「久しぶりだね、しずくちゃん」
しずく「な、なんで……」
あなた「ずっと見てたよ」
あなた「しずくちゃんががんばってるところ」
しずく「……………………ッ」
あなた「がんばって、強くなって……」
あなた「そしておかしくなってくところ……………」
しずく「………………………………」
しずく「先輩まで私を…」シュン…
あなた「しずくちゃん……泣けないんだって?」
しずく「!」
-
あなた「しずくちゃんはまじめだから……」
あなた「“本当の自分”にとらわれすぎちゃってるんじゃない?」
しずく「えっ…?」
あなた「愉悦したり、先輩でナマモノ妄想したり」
あなた「それはそれでしずくちゃんにとって“本当の自分”なんだろうけど……」
しずく「…………」
あなた「まじめで、清楚で、演じることが大好きで――」
あなた「それだって“本当のしずくちゃん”でしょ?」
しずく「―――」
あなた「自由でいいんだよしずくちゃん」
あなた「自由という不自由にとらわれないで……」
あなた「おかしいしずくちゃんももちろんかわいいけど、そればっかりじゃ疲れちゃうよ」
あなた「だからしずくちゃん」
あなた「ムリに面白いことをしなくてもいい」
しずくちゃんはしずくちゃんのままで……
-
しずく「はっ!」パチクリ
ワアアアアアアアアアアアアアアアア
観客「ルビィちゃん最強オオオオオオ」
観客「優勝オオオオオオオ」
『準決勝第一試合ッッ!!』
『激闘を制して決勝進出を決めたのは黒澤ルビィだァ〜〜〜ッッ』
しずく「…………………」
ムク…
ルビィ「!」
しずく(負けちゃった、か……)
四季「なんて…美味しい試合…」
歩夢「なんてアイスクリームな決着…」
ルビィ「しずくちゃんッ」ヨロ…
-
ルビィ「ありがとうしずくちゃんッッ」
ルビィ「ありがとうッッ」スッ…
しずく(…………)
しずく(握手…………)
ギュッ…
ルビィ「ありがとオオオッッ」
しずく「…………」
しずく「ふふっ…」
しずく(甘い人……アイスクリームみたい…………)
しずく「扉がね……」
ルビィ「扉……?」
しずく「開いたんだ………」
-
しずく「その部屋で…」
ルビィ「…………」
しずく「…………………………」
ルビィ「誰かに…逢えたんだねしずくちゃん」
しずく「……うん」
しずく「先輩に……」
ルビィ「…………」ニコッ…
しずく「『しずくちゃんはしずくちゃんでいい』って……」
しずく「そう言われて…………」
ルビィ「うん」
しずく「私……無理してるなんてこれっぽっちも思ってなかったけど……」
しずく「でも……先輩に言われて………私………」
-
ルビィ「…………」
ルビィ「しずくちゃん……」
ポタッ ポタッ
ルビィ「しずくちゃん泣いてるよ」
しずく「え」
ボタボタッ ポタッ
しずく「!!」ポロポロ
侑「―――」
かすみ「――ッ」
しずく「な…み……………だ?」グスン…
しずく「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」ポロポロ
-
しずく「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ポロポロ
しずく「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ポロポロ
しずく「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ポロポロ
せつ菜「しずくさ…」ガタッ
侑「……」ポン
せつ菜「!」
侑「そっとしといてあげようよ」
侑「気持ちよさそうじゃんか」
しずく「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ニコ…
侑「それにさ…」
侑「泣いてるしずくちゃんも、かわいいYOッッ」ニッコリ
愛「ちょっとサイコっぽいよその台詞……」
準決勝第一試合 ルビィ〇 しずく×
-
・白虎側 選手控室個室
可可「オモシロイ噂がありマス」
可可「お客さんがしている噂デス」
すみれ「かのん」
すみれ「負けるらしいわアンタ」ニヤッ
かのん「…………」
可可「パワー、スピード、タフネス」
可可「どれをとっても果南が上なんだそうデス」ニシシ
すみれ「おかしくって私ら」
可可「吹き出しちゃいマシタ」
可可すみれ「ギャハハハハハ」
-
かのん「じゃあどっちが勝つって思うの」
可可すみれ「えっ」ピタッ
かのん「二人とも」
可可「…………………」
可可「………」ゴク…
すみれ「どっちって……………アンタ」
かのん「声が震えてるよすみれちゃん」
恋「……………」
かのん「みんな……私は認めてるよ」
松浦果南ちゃんは私より強いッッ
かのん「“最強”だもんなァ……」
千砂都「かのんちゃん」
-
千砂都「私は、今でもLiella!が最強だと思ってる」
かのん「…………」
千砂都「かのんちゃんが最強だと思ってるよ」
かのん「ちぃちゃん……」
マルガレーテ「情けないわね……」ザッ…
かのん「マルガレーテちゃん!」
マルガレーテ「嘘でも『私のが強い』って言いなさいよッ」
冬毬「アグリーですね」
冬毬「データによると、かのん先輩の勝率は……」
かのん「…勝率は……?」
冬毬「3億パーセントですッッ」ビシッ
夏美「鬼必勝ですの〜!」
-
きな子「かのん先輩…」
ハグゥッ
かのん「きッきな子ちゃんッ!?」
きな子「きな子の……」
きな子「スーパースター…………」ギュッ…
かのん「………………ッ」
メイ「先輩はさあ」
メイ「後輩の仇をとってくれるもんだろ?」ニヤリ
四季「Me too」
かのん「みんな………………」
グッ
かのん「勝てるッッ一人じゃないからッッッ」
-
・青竜側入り口前
果南「またかい……」
千歌「悪かったねどうも」
ズラアアアアアア
果南「いつからそんな心配症になったのみんな」
ダイヤ「心配なのではありませんわ」
果南「えっ?」
ダイヤ「澁谷かのんさん……とてつもない強さです」
ダイヤ「それは戦った私が一番よくわかっています」
果南「ん…」
ダイヤ「しかしアナタの、松浦果南のその強さ」
ダイヤ「それも私たちが一番よくわかっています」
-
ダイヤ「これは誇りです。そして確信です」
ダイヤ「果南さん」
アナタはこの世で一番強い!!
果南「いやにホメるな今度は」
ダイヤ「その雄姿を拝みにきたのですわ」
鞠莉「それに、決勝では果南一人の応援はできないからねッ」
果南「―!」
ルビィ「……」グッ
花丸「みんなでそろって見送りできるのはこれが最後ずら♪」
千歌「そゆこと!」
果南「なるほど」ヤレヤレ
ルビィ「果南ちゃん……がんばルビィ!」
果南「二つ目が本音だね……」
-
『準決勝第二試合!!!』
『予測不能の今大会ッッ波乱もおおいにありましたッッ』
『しかしまだ最大の波乱は起こっていない!!』
『この女はまだ負けていない!!』
『青竜の方角ッッ “内浦最強の生物” ッッ 松浦果南!!』
果南「負けないよ、最後まで」ニッ
『白虎の方角ッッ』
『パワーも、スピードも、全選手中おそらくはベスト10にも入らないでしょう』
『でも私には正拳があるッッ』
『私を叶える正拳があるッッ』
『正拳の最高到達点ッッッ 澁谷かのん!!』
かのん「スピードは10位には入るでしょ………入んねーわ」
『波乱はあるのか!?』
『いいやッッこの勝負どっちが勝っても』
観客「果南ちゃん勝ってェッッ」
観客「かのん砲ブチ込めエエエ」
果南「ふふん」
かのん「……」キリッ
『もはや波乱ではないイイイッッ』
-
続くッッ
-
激アツ
-
ダイヤ(“松浦果南”は一体いつから最強だったのか……?)
ダイヤ(“生まれた時から”などという人もいる)
ダイヤ(が―――私の見解は違います)
ダイヤ(私たちがスクールアイドルを始めたとき……)
ダイヤ(Aqoursが始まったばかりの果南さんは、もっと………)
審判「開始めいッッ」
かのん「――」ササッ
果南「……」ズ…
ダイヤ「逆ですわッ」
千歌「え」
ダイヤ「2人のやろうとしていることは、まるで正反対です」
-
『今日何度目かッッやはりかのんは正拳の構えッッ』
『徹しますッッ正拳突きに徹しますッッッ』
かのん「……」グッ
『一方の果南も相変わらずというかッ』
『両腕を開いた前傾姿勢でハグを伺うッッ』
果南「……」ズ…
海未「相変わらず――ではありません」
海未「大雑把に相手の攻撃を受け止めて返すのが果南の基本スタイル」
海未「果南が“間合いを測る”のは今日初めてです」
真姫「撃たれるのを嫌ってるわね…」
ダイヤ「ベクトルが真逆ですわ」
ダイヤ「体の中心軸から遠ざけたい打撃系格闘技」
ダイヤ「すなわち正拳と」
ダイヤ「中心軸へ近づけるほど技を効果的に発揮できる組み技系」
ダイヤ「すなわちハグ」
『密着したい果南』
『打ち抜きたいかのん』
-
かのん「……」
果南「……」
グニャア…
『動きませんッッ』
『両者動きませんッッ』
どよ どよ どよ
『認め合ってるッ』
かのん「…………ッ」ツー…
『双方が強敵と認め合っているッッッ』
果南「スゴいな…」ボソ…
『共にあと一歩の距離で動けずにいるッッ』
-
かのん(これが……果南ちゃんッッ)
果南「…………」
この人最強じゃん!
かのん(鋼鉄のトロッコのレバーをひきちぎったとか、巨大なイノシシを左手だけで制したとか)
かのん(数えきれない“伝説”の数々……ウソじゃないってこうして向き合ってハッキリとワカるッッ)
かのん(え?なんなのこの人ッ)
かのん(何しに来てんの!?)
かのん(こんなの絶対最強じゃんッ自分でわかるじゃんッ)
かのん(何がしたいの!?何しにこの大会出てるの!?)
ズ…
かのん(筋肉すっご〜……)
かのん(あれでハグされたら痛いだろうなァ)
かのん(効くのか?私の正拳…………)
-
千砂都『私は今でもLiella!が最強だって思ってる』
千砂都『かのんちゃんが最強だって思ってるよ』
かのん「……………………」
かのん「フウーッ……」
果南「…………」
かのん「――」カッ
ババッッ
『ア〜〜〜ッっと』
『これは』
ザッ
『かのんが蹴り技……ッッ』
-
ドギャッッ
果南「〜〜〜」
『まともにヒットォォォッ』
かのん「――」ボッッッ
曜(来たッッ)
曜(本命の正拳!!)
果南「―ッ」バッ
カスッッッ
かのん「ッ!」
『ア〜〜〜ッ!』
千砂都(空撃ちッッ)
『これを待っていたのか松浦アアアッッ』
『絶対の自信を持つ胴体を的にかけ―――』
『必ずやくるであろう正拳をステップでかわして…』
-
待ってました
-
ガシッ
果南「っし」
『とっ捕まえたアアアアッッ』
鞠莉「いっけえええッッ」
梨子「抱いてエエッッ」
ボッッッ
果南「!」
そよ…
果南(あっ――)
ダイヤ(二の矢!!)ガタッッ
果南(顔面)(近!)(避け…)(当たるッ)
かのん「ていッッッ」
果南(ヤ……ッバ…)サア…
-
ゴッシャアアアアアッッ
花丸「―ッ」
千歌「――ッ」
ダイヤ「―――」
ドオオオッ
『――――ッッッ』
千砂都「ぃよしッッ」
きな子「やったッッ」
冬毬「当然です」
『ダ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ウン!!!』
『一パツで仰向け!!!』
果南「…………ッッ」
『松浦果南がかのん砲にブッ倒されたァァァァァ!!!』
ワアアアアアアアアアアアアアア
-
千歌「う……」
千歌「ウッソでしょ〜〜〜ッ!?」
観客「果南が倒されたァッッ」
観客「1パンかよッッ」
マルガレーテ「かのんの顔面正拳突き―――」
マルガレーテ「想像したくもないわね」
ボタタタタタタ
『スゴい血だッッ』
『スゴい鼻血だッッ』
果南「…………ッ」ボタタタタ
『“まるで血の海”ではないッッ』
『まさに血の海ッッッ』
海未「海未は私ですが」
真姫「……」ジトー
-
『こんな鼻血見たことないッッ』
果南「………………」ボタタタタタ
『こんな果南も見たことないッッッ』
果南(同じだ………)
果南(クジラを仕留めるアレ……)
捕鯨砲ブチかまされたときと同じだ―――
果南「……」ニィ…
だったらイケるね!!!
―
――
―――
・内浦 黒澤家
ダイヤ「見てください、鞠莉さん果南さん」
ダイヤ「これが捕鯨砲ですわ」
-
ゴオオ…
鞠莉「実物?」
ダイヤ「当然です」
ダイヤ「実際に我が黒澤家で使用しているシロモノ……」
ダイヤ「昨日も100トン以上の鯨を仕留めた大業物ですわ」
鞠莉「さすが漁業の網元ッ」
果南「これだから金持ちは…」
鞠莉「連射式?」
ダイヤ「まさか、一発です」
ダイヤ「その一発で――シロナガス鯨をも即死させる」
果南「コレがぁ?」
ダイヤ「信用していませんわね」
鞠莉「果南、試してみる?」
果南「いいの?ダイヤ」ワクワク
-
ダイヤ「いいですよ」フッフッフ
果南鞠莉「わーい!」
ダイヤ「自殺願望がおありなら――」
ドォン
果南「――」ズダアアアアアア
ダイヤ「ハァ!!?」
鞠莉「うわ…派手にぶっとんだね」
ダイヤ「なッ……」
果南「…………」ゴロン
ダイヤ「何をしてるんですかアナタァ!!!?」
鞠莉「え?今いいって……」
ダイヤ「冗談に決まっているでしょうがッッッ!!!」
鞠莉「What!?」
ダイヤ「人殺しイイイィッッッ」
-
鞠莉「ち、ちが……っ」
鞠莉「マリーそんなつもりじゃ……ッッ」゙
ダイヤ「曇ってる場合ですかァ!!」
ガバッッッ
鞠莉ダイヤ「!!!」
果南「これ、ヤバイな…」サスサス
ダイヤ「果南さん!!」
鞠莉「よ゛か゛っ゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ダイヤ「なんともないのですかッッ!!?」
果南「なんともなくないよ、もうッ」
痛かった!!
-
オオオオオオオオオオオオオオ
かのん「……!」
果南「……」ムクッ…
『立ち上がる気配だ果南ッッ』
果南(イケる)
『このままでは終われないッッ』
『終われるワケがないッッ』
果南(これならイケる…………)ボタタタタタ
『流血の中にも既に落ち着きの表情だァッッ!!!』
かのん「………………」
『そして!?かのんは!?』
-
かのん(うわァ…)(立ってきたよやっぱ)(しんど〜)(スゴい)(カッコいい)
かのん(どーする?)(どうもこうも)(2発目ッ)(打ち込むしかない)
かのん(できる?)(できるッ)(たぶん)(やってみろッッ)
かのん「……」グッ
『オオッやはりこれだッッ』
『正拳突き!!構えて待つが澁谷かのんッッ』
可可(それでいいデスかのん)
かのん(揺らぐな………)
『2発目のかのん砲をいつでも発射できる構えだァッッ』
果南「どこでもいいよ」
スタスタ
『!?』
『これはッッ!?』
-
果南「お腹か、胸か、また顔か……」スタスタ
『果南が無造作に間合いを詰めていくウウッッ』
千歌「何を……ッ」
ダイヤ「いや…それでいいですわ」
ダイヤ「刹那の駆け引きなんてアナタには似合わない」
果南「そろそろ射程圏かな……?」ザッ…
かのん「……………ッ」
すみれ「ナメたマネを……」グヌヌ
メイ「いいさッッ撃っちまえッッ」
かのん「お腹か胸か顔か、だね」
かのん「じゃあ……」スッ…
-
かのん「ていやぁッッッ」ボボボッ
全部!!
果南「――」
ドッ ドッ ドウッ
『3連突きィ〜〜〜ッッ』
曜「―――ッ」
千歌「すっげ…」
『一撃必殺の火力を持つかのん砲を』
『顔・胸・腹につるべ打ったアアァ〜〜〜ッッ』
果南「〜〜〜」ガク…
『果南たまらずまたダウ〜〜〜……』
ざうッ
かのん「!!」
-
果南「こ・の…ッ」
果南「欲張りめ……ッ」
夏美(立ってる!!)
すみれ「嘘でしょ……ッッ」
『耐えたッッ今度は耐えた果南ッッ』
『倒れかかった低い姿勢から……』
ガシイッッ
かのん「――ッ!」
『両足を取ったァ――ッッ』
果南「そらッッ」ガバッッ
『タックルだアァァッッ』
-
ダアンッッ
かのん「〜〜〜ッッ」
『押し倒したァ――ッッ』
千歌「よっしゃあッッ」
『“砲台”を寝技にとったぞ松浦果南ッッ』
『ここからはやりたい放題かァ!!?』
梨子「抱いてッッ抱いてエエエッッ」
ぴた…
『え…!』
『なんだ!?』
果南「…………」
『果南が止まったッッ』
-
曜「……!」
果南「……ハァ…ハァ…ッッ」
四季「効いてる……ッッ」
メイ「そりゃそうだ…」
『正中線上を撃ち抜いたかのん砲の3連射!!』
『ここにきて時間差でダメージかァ!!?』
冬毬「そもそも今大会のみならず…」
冬毬「かのん先輩の正拳――かのん砲を2発受けて継戦できたスクールアイドルは、記録上一人もいません」
マルガレーテ「それを果南はもう倍ももらってる…ッ」
冬毬「平気なハズがないんですよ……ッ」
-
かのん(効いてる…ッ)
観客「イケるッッ」
観客「かのん倒せるぞオッッ」
かのん(効くんだ……私の正拳!)
かのん「――」ガバッッ
『かのんが立ったアアッッ』
果南「……………ッ」
果南(参ったなァ〜〜〜………)
『果南は両ひざをついたままだァ〜〜〜ッッ』
観客「かのんトドメだアッッ」
観客「あとイッパ〜〜〜ツッッ」
かのん(わかってます!!)
かのん(トドメ、刺します!!)グッ…
-
果南「ふぅーッ…」ザッ…
『オオオッしかし』
『果南も立ち上がり――』
可可「かのんッ立たせるなデスウゥッッ」
かのん「ていッッ」ボッッッ
『そこに5発目〜〜〜ッッ』
ヴォンッッッ
ドロンッ
かのん「!!?」
スカッ…
かのん(な――ッ)
-
かのん(消え――)
冬毬(残像!!?)
冬毬(というより…)
千砂都(分身……!)
果南「今回は出したくなかったんだけどなぁ……」
かのん「!!」グルッッッ
ミシィ…
果南「鬼vs観音様って……」
果南「完っ全に私が悪役じゃんッッッ」
千歌「どーでもいい」
曜「うん」
曜「ホントどーでもいい」
『“鬼”の背中 再びイィィィッッ』
かのん「お母さ〜〜〜ん😭」
-
続くッッ
-
乙
毎回いいところで終わるねえ
-
乙
毎回楽しみにしてるわ
-
鞠莉「ち、ちが……っ」
鞠莉「マリーそんなつもりじゃ……ッッ」゙
↑ここかわいい
-
毎回面白いしなんなら前回のしずく戦とか謎の涙まで出てきた
凄い上質のパロディSS……
-
更新楽しみ
-
かのん(一体……何回耳にしただろう…………)
可可「地上最強を知りたいのデスカ……」
可可「愚問デスッサニパのお二人のスバラシイコンビネーションが……」フッフッフ
可可「アイエ?タイマン?」
可可「……だったらまぁ……内浦デス」ブスー
メイ「そりゃあ内浦で間違いないだろ」
メイ「子供でもわかるぜ」
冬毬「あらゆるデータが答えを示しています」
冬毬「内浦……でしょうね」
“最強”を知りたければ 内浦へ行け
果南「だいたい疲れるんだよ、鬼(こいつ) は…」ミシィ…
グニャア…
かのん(ひぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!)
-
『果南が“最強”を解放したアァァ』
かすみ(終わりだ――)
栞子(この“圧”……ッ)ブルッ
しずく(客席(こっち)まで伝わってくる……)プルプル
圧倒的な闘気!!その強さ!!
かのん(帰りた〜〜〜い……)
ダイヤ「最強…」
ダイヤ「そう呼ばれ続けてきたのですわ」
ダイヤ「ニジガク、Liella!……数多のスクールアイドルが出てきた現在でさえ―――その事情は変わっていません」
一般ラブライブ!ファンにおける地上最強の認識は 松浦果南に代表されるッッッ
ダイヤ「ランジュさんや曜さん…私などの最強説は一部のマニアによる主張に過ぎず、一般常識とは言えません」
花丸「ダイヤさんは誰も言ってないずらよ」
ダイヤ「そして…その一般常識こそがイチバン欲しいものだったりもします」
-
かのん「へッ」グッ…
ダイヤ「!」
かのん(ワカってる……)
千砂都「……」
千砂都「イケるよ」
かのん(果南ちゃんが最強なんてのはもうワカってるんだよ……ッッ)
かのん(だからってさァ……)
果南「……」ニィ…
やることは変わらない!!
『澁谷かのんッッッここも正拳の構えッッ』
『徹底的に正拳に殉ずる構えだアアアッッ』
かのん(ナメんなよ果南ちゃんッッ)
かのん(私はLiella!の澁谷かのん―――)
かのん(唯一ラブライブを連覇した……地上最強のグループのセンターだぞ……!)
-
冬毬「パワーはよくてそこそこのかのん先輩の正拳が、なぜ最高なのか」
冬毬「それは打拳のスピードであり、キレであり、ノビであり、硬度であり…」
冬毬「踏み込みであり、重心であり、角度であり、距離であり……」
冬毬「とても一言で言えるものではありません」
冬毬「ありませんが―――」
可可「出会ったときからそうデシタ」
可可「とび抜けたスバラシイセイケンの才能をかのんは持っていた」
すみれ「才能はしょせん才能」
すみれ「ダイヤモンドの原石も磨かなければ原石のまま……」
恋「磨きました」
恋「磨き続けました」
恋「自分の夢を、大好きをその正拳に乗せて―――」
かのん(“私”を信じる…………)
かのん(そして叶える!!)
果南「………」ザッ…
『“最強”が動き出したァ〜〜〜ッッ』
-
果南(気づいてるのかなかのんちゃん)
果南(あなたもう“こっち側”だ)
かのん「………………」グニャア…
果南(もっとも……負ける気はさらさらないけどね)
ザッ ザッ ザッ…
『歩みが止まらない…ッッ淀みないッッッ』
『約束された勝利への歩みッッ』
きな子(会場の…世界中の誰がなんと言おうと、きな子たちは信じてるっすッッ)
きな子(かのん先輩が最強だって!!)
きな子(この“11人”は信じてるっすッッッ)ギュッ…
かのん(18年間今日この瞬間まで音をあげずに私についてきてくれた)
かのん(“あなた”を信じる)グッ…
-
観客「すッすげえッッ引かねえぞかのんッッッ」
観客「オーガを真っ向から迎え撃つ気だッッ」
海未「かのんが引かないのか……それとも果南が引かないのか」
海未「“かのん砲”に突っ込む鬼と“最強”を止まって待つ観音」
ザッ ザッ ザッ…
海未「馬鹿ですよどっちも」
『近い!!近いぞ!!?』
果南「…………」
かのん「…………」
ザッ
『制空圏が触れ……』
かのん「ていッッ」ボッッッ
『発射ァ―――ッッ』
-
ガキイインッッッ
かのん「!?」
ボキボキッ…
かのん(なっ…)
かのん(鋼鉄―――)
マルガレーテ(かのんの右拳がイカれたッッ)ガタッッ
千歌(果南ちゃんが本気で固めた腹筋は銛も通さない――)
『鋼の腹筋でかのん砲を受け止めたアアアァッッ』
ガシッッ
かのん(あっちゃあ……)
観客「捕まったッッ」
-
かのん(いったいなァもう……)
ボキッ…
かのん(なんで私こんな痛い思いしてるんだろう)
かのん(こんな思いしてるのになんで………)フッ…
そよ…
果南「!!」
果南(左―――)ぞく…
かのん(やっぱり私―――)
ボッッッ
闘いが好きだッッッ
かのん「ていッッッ」
-
グッシャアアアアアアアアアア
曜「ッ!!」
海未「!!」
ルビィ「!!」
かのん「……ッ」スクッ…
果南「…………」ドチャッ…
オオオオオオオオオオオオオオオオオ
かのん(〜〜〜〜〜ッッ)
かのん(やったッッ)
果南「……………………………」ゴロン…
かのん(やったのか私ッッ)
-
かのん(当たった)(正拳)(倒した)(私がぶっ倒したッッ)
果南「…………………………」
かのん(あの“最強”の果南ちゃんが……突っ伏して……ッ)
ムクッ
かのん「!」
果南「ハァ、ハァ……」
恋「ま、まだ……ッ」
すみれ「不死身かあの鬼は…ッッ」
果南(何度倒されたっていい)
果南(最強っていうのは……倒されないことじゃないッ)
海未「果南……」
海未「そういえばあなたもあの諦めの悪いAqoursの一員でしたね……」
果南(立ち上がり続けること!!)ガバッ
-
かのん「ていッッ」ボッッッ
千歌(かのん砲の速射!!)
ゴッシャアアアアッ
千砂都「直撃ッッ」
果南「〜〜〜」グラ…
かのん「――!」
ガシッ…
果南(もう…離さないッッ)
かのん「………ッッ」
-
果南「おりゃッッ」グイッッ
かのん(この土壇場で……このパワー!!)
かのん(この引き寄せの力ッッ)
ダイヤ「そうでした……」
ダイヤ「“最強”になる前のアナタは……そう呼ばれていましたわね」
ダイソン……!!
かのん(吸引力の変わらないただ一つの……)
ハグウッッ
かのん「―――………」
かのん「」ガクンッッ
果南「ふぅーッ……」スクッ…
審判「勝負ありイイッッ」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアア
-
ダイソン回収アツすぎる
-
ダイソン懐かしい!
かなり初期の話じゃなかった?
-
『決着だァアアアアァアァッッ』
『準決勝第二試合ッッ』
『勝者はッッ決勝に進んだのはッッ』
ルビィ「……」グッ
果南「ヘッ」ニカッ
『内浦最強ッッ松浦果南だァ〜〜〜ッッ』
観客「強えッ」
観客「やっぱ果南強えッッ」
せつ菜「……この試合で、かのんさんが放った正拳」
せつ菜「9発……うち命中7発」
果林「確か…かのん砲を2発受けて立っていたスクールアイドルはいない……」
果林「んだっけ?」
せつ菜「それを7発受けて生還した果南さんの異常なタフさは言うまでもありませんが……」
せつ菜「たった7発で果南さんを追い詰めたかのんさんの正拳」
せつ菜「同じく“最強”と拳を交わした身として……最大限の拍手を送りたいですね」
-
かのん「くッ……」パチクリ
千砂都「かのんちゃんッッ」
ダッ
かのん「ちぃちゃん……ゴメン」
かのん「私……Liella!の最強を……」
千砂都「何言ってんのかのんちゃんッッ」
かのん「!」ハッ
観客「ナイスファイトォ――ッッ」
観客「しぶかの最強オオオオ」
観客「宮城県がらぎましたぁッッ」
ワアアアアアアアアアアアアア
千砂都「かのんちゃんの正拳で、みんなが笑顔になってるよッッ」
千砂都「みんなが勇気をもらったよッッ」
-
果南「やれやれ」
果南「どっちが勝ったのかわかりゃしないね」
果南(『私を叶える物語』…か……)ザッ…
かのん「果南ちゃんッッ」
果南「!」クルッ
かのん「絶対……また闘ろうッッ」
かのん「次は負けないからッッ」グッ
果南「うん」
果南「次も、負けないよ」ニッ
かのん「くう〜〜〜ッッ」
『ラブライブ!界 最強の女、松浦果南ッッ』
果南(そう……私は負けない)
果南(“最強”だから)
『最強のまま帰還すッッ』
準決勝第二試合 果南〇 かのん×
-
・白虎側 選手控室個室
ダイヤ「地上最強アイスクリームトーナメント」
ダイヤ「その決勝にAiScReamが残る」
千歌「ルビィちゃん」
千歌「大きな仕事をしたね」
ルビィ「うゆ…」
ダイヤ「AiScReamの強さ―――」
ダイヤ「カワイさ、タフさ、底知れなさ」
ダイヤ「満天下に知らしめたことでしょう」
善子「スゴイわ」
善子「よく登ってきたとしか…」
ルビィ「……あと1つ」
一同「えっ?」
-
ルビィ「あの “最強”の……果南ちゃん」
ルビィ「チャッチャとブチのめしてくるねッッ」グッ
千歌「――」
花丸(やっぱりずら……)
ルビィ「まだまだ足りない」
花丸(ルビィちゃんが“もう十分だ”なんて言うワケがない)
ルビィ「腕一本になっても果南ちゃんを叩きつける」
ルビィ「髪の毛一本になっても果南ちゃんを絞め落とす」
花丸(実は誰よりも高くを見て……地道にがんばり続ける)
花丸(そういう子ずら)
千歌「…………」ごく…
千歌「ルビィちゃ…」
ルビィ「ここまでならAiScReamなら誰だってこれるんだよッッッ」
-
ルビィ「果南ちゃんは最強だッッ」
ルビィ「ほんとのほんとに最強だッッ」
ルビィ「そんなことワカってる」
ルビィ「でもそれを言い訳にしちゃダメだよ」
ルビィ「果南ちゃんより強くなんて一生なれないかもしれない」
ルビィ「なれなくったっていいッ」
ルビィ「でも今日の今日だけはッッッ」
いまだけは勝ち切りたいッッ
ルビィ「だってルビィAiScReamだから」
ダイヤ「…………」
千歌「…………」
ルビィ「今年はAiScReamの年だからッッッ」
-
歩夢「なぁんだ…」ザッ…
千歌「!」
四季「私達が言う事は、何もなさそう」
ルビィ「歩夢ちゃん!四季ちゃん!」
歩夢「負けたら怒っちゃうからね」ニッコリ
四季「大丈夫」
四季「会場みんな、ルビィちゃんの味方」
ルビィ「ありがとう二人とも」
ルビィ「期待して待ってて」ニコッ
鞠莉「いつの間にか大きくなって……」
千歌「なりすぎだ全く」ハハハ
ルビィ「決勝も――がんばルビィ!」ジャキーン
-
・青竜側 選手控室個室
果南「私は、決勝で当たるのは曜だとばっかり思ってたよ」ニヤリ
曜「いやぁ…面目ない」
果南「強くなったね……ルビィちゃん」
曜「うん……強くなった」
果南「強くなったルビィちゃんがAiScReamを代表して」
果南「“最強”の私を倒して大団円」
果南「きっとみんなそれを望んでるんだろうな……」
曜「…………」
果南「いやだね」
果南「“準優勝”なんて一回で十分だよ」
果南「ルビィちゃんを叩き潰してでも―――」
私は勝ちたい
果南「あんまり空気とかも読まないからね、私は……」ハハ…
-
曜「そんなことないと思うよ」
果南「え?」
曜「…………」
果南「……」
果南「空気読むかな?」
曜「いやそうじゃなくて」(そういうとこだぞッッ)
曜「うん……」コホ…
曜「ルビィちゃんの勝利を見たい人は、モチロンいっぱいいるだろうけど」
曜「同じくらい、果南ちゃんの勝利を見たい人だっている」
果南「……」
曜「最後まで果南ちゃんが“最強”でいて欲しいっていう人だって、絶対にいるよ」
果南「…………」
果南「曜……」
-
ダイヤ「その通りですわ」ザッ
果南「!」
曜「ダイヤさんッ」
果南「いいの?こっちきて」
果南「ルビィちゃんは……」
ダイヤ「最愛の妹と幼馴染……」
梨子「かわいい後輩とかっこいい先輩……」
花丸「仲間と仲間……」
千歌「どちらかを選ぶなんてできない」
千歌「選ばなくたっていい」
千歌「どっちも応援すればいい!」ブイッ
鞠莉「忘れないで果南」
鞠莉「私達はみんなルビィの勝利を願ってる」
鞠莉「でも同時に……果南の最強も信じてるのよ」
-
果南「…………」
果南「いやァ〜……」ポリポリ
果南「どっちか選べないっていうけどさ…………」
千歌「…………」
果南「ダイヤは絶対ルビィちゃん側だよね」
果南「ふつうに」
ダイヤ「無粋ですわアッッ」
花丸「ほんとうに空気読まないずら……」
『μ’sという“伝説”からはじまり―――』
『Aqoursが受け継いだこのラブライブ!のバトン』
『ニジガクが生まれ、Liella!が生まれ』
『広がり続けるラブライブ!の輪ッッ』
『そして生まれた越境ユニットッッ』
『世界に巻き起こした大旋風ッッ』
『みんな大好きAiScReam!!』
-
『さあアイスクリームトーナメントッッ』
『決勝!!!』
オオオオオオオオオオオオオオオ
『嗚呼なんということでしょう』
『今、決勝に立つこの二人』
『奇跡のような、必然のようなこの組み合わせッッ』
『白虎の方角ッッ』
『AiScReam!!黒澤ルビィ!!』
ルビィ「うゆッ」グッ
ドワアアアアアアアッッ
『AiScReamの申し子が決勝まで上がってきたアアァッ』
『対して青竜の方角ッッ』
果南「うわ…」ザッ…
果南「歓声すごいなルビィちゃん」
『まごうことなきラスボス!!!』
『”最強”の松浦果南だァ――ッッ』
-
審判「二人とも」
ルビィ果南「!」
審判「本当によくここまで登ってきた」
審判「君らよりはるかに未熟な私だけど精いっぱい務めさせてもらう」
ルビィ「いいや、次もぜひお願いしますッ」
果南「松浦果南の優勝トロフィー授与式をね」
審判「うらやましいよ、二人とも」
審判「両者下がってッッ」
『これが最終ッ最後ッッ最強ッッッ』
審判「開始めいッッ」
『地上最強のアイスクリームはどっちだアァ〜ッッ!!』
-
続くッッ
-
乙
面白いしワクワクが止められないッッ!
ルビィちゃん強くなったな…
-
宮城県がらぎましたぁッッ で笑った
今年はAiScReamの年だからッッッ で泣いた
-
バッ
千歌「!」
『オオオッと黒澤ルビィのこの構えッッ』
『今日何度も見たこの構えッッ』
ルビィ「――」グッ
『がんばルビィの構え!!!』
『両肘を上げて頭部を完全防護ッッ』
『頭部だけを完全防護に徹します』
『頭部を除く全身は捨てたとばかりに脇がガラ空きだ』
歩夢「うん」
四季「それでいい」
『護るのは頭部のみッッ』
『これは一体なにを意味するのかッ』
-
『すなわち―――ッッ』
『苦痛(いた)みでは倒れないッッ』
『苦痛みなら耐えてみせるッッ』
『そんな決意が』
『そんな意志が形となって現れたのではないでしょうか』
ルビィ「…………」
『命につく名を「心」と呼ぶッ』
『ならば「この構え」に付く名を決意と呼ぼうッッ』
ダイヤ「勝てますわよ……ルビィ」
『一方の果南』
『最強の松浦果南ッッ』
『こちらも変化りませんッッ』
果南「……」ス…
『両腕を広げたハグの構えッッ』
『これを構えと呼んでいいのか!?』
-
『全てを受け入れようという……』
『全てを受け止めようというこの棒立ちッッ』
『松浦果南にしかできないこの戦闘態勢ッッ』
メイ「ヘヘッ」ニヤア
かのん「カッコいいんだから、もうッ」
『構える必要もないのか!?』
『構えることすなわち弱さなのか!?』
『凡人の憶測をあざ笑うかの無防備ぶりだ』
ルビィ「…………」
果南「…………」
『……ッッ』
『―――ッッ』
ルビィ「………………」
果南「………………」
『〜〜〜〜〜〜〜〜』
『〜〜うッ動かないッッ』
-
『動きませんッッ』
『うかつには動きません両雄ッッ』
ルビィ「…………」
ルビィ「……」ごく…
ルビィ(どうしたの果南ちゃん……)
ルビィ(ガラ空きだよ)
果南「…………」
ルビィ(見た目こそ焦りなんて微塵もなく――)
ルビィ(余裕しゃくしゃくを取り繕ってるけど―――)
ジッ…
ルビィ(一歩も動けないというこの現実)
ルビィ(果南ちゃんの現実をこの上なく雄弁に物語ってるよ)
ルビィ(怖いんだね果南ちゃん)
ルビィ(ルビィがッッ)
果南「……………………」
ルビィ(勝ちたいんだね果南ちゃんッッ)
ルビィ(ルビィと同じくッッ)
-
ルビィ(いつか有名なスクールアイドルが言ってた)
ルビィ(より勝ちたい者こそが――ステージを制すッッ)
ルビィ(だったら果南ちゃん)
ギュウ…
ルビィ(この勝負どちらがより勝ちたいかを示す準備――)
ダンッッッ
ルビィにこそある!!!
千砂都(踏み込んだッッ)
バッ
!
ルビィ(いない―――)
-
果南「――」ズン…
ルビィ「!!」ハッ
ルビィ(下……)
『果南が下にしゃがみこんだアアアッッ』
梨子(あれは――)
鞠莉(果南の最も得意な形!!)
善子(相手の懐の深いところに下から潜り込む……)
ダイビング!!
果南「せいッ」ガバッッ
ハグウッッッ
せつ菜「いきなり捕まえた!!」
-
果南(悪いねルビィちゃん)
果南(見せ場はあげられない)
ギュウッッ
ルビィ「ッッ」
ビキッ…
ルビィ(骨が……きしむッッ)
侑「終わらせる気だ……ッッ」
観客「ルビィちゃんガンバレエエエッッ」
観客「跳ね返せええッッ」
愛(無茶だ…ッ)
恋(もう……どうにも………)
ルビィ「―――……………」
-
千歌「あのッッ」
千歌「スクールアイドルやりませんかッッ!?」
花丸「ずら?」
ルビィ「!」
・春 浦の星女学院
ルビィ「………………」ジーッ…
千歌「興味あるの!?」パアッ
ルビィ「試合とか、あるんですか?」
千歌「ううん、これから始めるところなのッッ」
千歌「だから、あなたみたいな強そうな子にぜひ…」ニギッ
ルビィ「―――」
花丸「ずらっ」ササッ
ルビィ「ピギャアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!」
-
そう…
ルビィ「オワッオワッオワッオワッ」カアアア
花丸「ルビィちゃんは、究極の人見知りずら」
そうして始まったんだよね……
ダイヤ「これはどういうことですの?」
千歌「違うんです、ルビィちゃんは…」
ルビィ「千歌さんッ」
ルビィ「…………」
ダイヤ「……!」
ルビィ「お姉ちゃん」
ルビィ「ルビィ、ルビィねッ……」
-
強くなるための――
ルビィ「リトルデーモン4号……黒澤ルビィです」
ルビィ「花丸ちゃん、夜食べると太るよ?」
ルビィ「イルカさんしゅごい……」
ルビィ「じゃあ、最後にしなければいいんじゃないかな?」
二度とピギャアしないための――
いつき「裏の星女学院、スクールアイドル、Aqoursッッ」
いつき「その名前を――ラブライブ!の歴史に、あの舞台に」
いつき「永遠に残して欲しいッッ」
ルビィ「………」グッ
道ッッッ
-
パシッッッ
果南「!」
曜「――ッ」ガタッッ
千砂都(ハグされながら)
ランジュ(果南の左手首を――)
観客「捕ったッ」
観客「つかんだッッ」
ルビィ「ハァ、ハァ、ハァ」
善子「離すな……」
善子「死んでも離すなぁッッ」
-
果南「………ッ」ハグ…
ギュウウウウ
ビキ… ビキビキ…
ルビィ「………………」
肉体(からだ)が――強靭(アイスクリーム)ッッ
ニギッ…
千歌(離さない……ッッ)
精神(こころが)――強靭(アイスクリーム)ッッ
果南「――」フッ
鞠莉(平手!?)
バチイイイン
果南「!」
ニギイイイ
ルビィ「……」ニィ…
あるいはそれら全てが―――強靭(アイスクリーム)ッッ
-
曜(使用えッッ)
曜(あれを使用えルビィちゃんッ)
今こそッッ
ルビィ「――」カッ
マスコットと罵られ続けた過去をッッ
妖精と嘲笑われた過去をッッ
ガッ
幾百万回飲み込んだ涙をッッ
果南「――ッ!」
鋼のがんばりでアイスクリームの結晶に変えッッ
グルンッッッ
彼方(腰を支点に――)
マルガレーテ(果南を180度半回転させた!!)
-
ダイヤ(アイスクリームを誤って手から落としてしまった時―――)
ルビィ「おそろいだねッお姉ちゃんッッ」ペロペロ
ツルンッ
ルビィ「あッ!!」
ベチャッッ
ルビィ「ああんッッ」
ルビィ「クリームが……地べたについちゃった……ッッ」ウユユユユ
ダイヤ「……」ペロペロ
ルビィ「もう食べられないよォ〜〜〜ッッ」エーン
ダイヤ(必ずクリームのついた“頭”から落ちる)
ダイヤ(コーンではなく、頭から)
ダイヤ(それは言うまでもなく頭の方が重いから)
ダイヤ(空気抵抗のある地球上では、重いものの方が早く落ちる……)
-
ダイヤ(同じ事です)
ダイヤ(脳を巨大化させ続けてきた人類の進化のなれの果てッッ)
ダイヤ(人体の“頭”の意外な重さという弱点)
ルビィ(決まるッッ)
ダイヤ(そこにつけこんだ奥義―――)
千歌「――」
歩夢「ッッ」
かのん「!!」
海未(頭から――)
秘技必殺
ドガッッッ
果南「―――」
地被(じかぶり) 見参!!!
-
ワアアアアアアアアアアアアッッ
ドシャアッ
果南「………………」
ルビィ「ハァ、ハァ……」スクッ…
せつ菜(じ……ッ)
せつ菜(「地被」ですかァァ…ッッ)
手首を握り……
腰を支点に人間を半回転させる………急加速ッッ
せつ菜(地に激突する際まるで地面が上から降り落ちてきたように錯覚するという…………)
せつ菜(故に名付けて“地被”!)
しずく「立てますかね果南さんは」
せつ菜「…………」
-
立てるハズがない……
ルビィ(そう言いたいッッ)
真姫「今みたいに、完全に――」
真姫「地面に垂直に、完全に頭から落ちた場合……」
真姫「人間はわずか10cmの高さからでも絶命し得る」
にこ「人間はね……」
海未「無意味な蘊蓄です」
ルビィ(だけどルビィは知ってる)
ダイヤ「私達は知っています」
果南「……………………」
果南「強い」パチクリ
松浦果南という女を!!
ダイヤ「“最強”を」フフッ
-
ガバッッッ
『!』
果南「本当に強くなったね……ルビィちゃん」
『果南が立ち上がったァ〜〜〜ッッ』
ルビィ「ありがとうッッ」グッ
ルビィ「果南ちゃんのおかげだよッッ」
果南「ハハッ」
果南「口も上手くなった……」
ミシィ…
せつ菜「!!」
かのん「出すのか……後輩相手にッッ」ニヤリ
観客「“鬼”だアアッッ」
観客「日に三度目の“鬼の背中”だァアア〜〜ッッ」
-
ルビィ「はじめっから出せばいいのに……」
果南「勝ちたいから――」
ルビィ「えっ?」
果南「あるいは負けたくないから…………」
果南「追い詰められたから出すんじゃない」
ルビィ「…………」
果南「ルビィちゃん」
果南「あなたのその強さに」
果南「その強さの裏にあるがんばりに……」
ミシイ…
果南「敬意を表したくなったんだよ」ニコッ…
ルビィ「果南ちゃん……」
-
ルビィ「……………………」
ルビィ「果南ちゃん?」
ツー…
『!?』
千歌(なみ、だ……!?)
夏美「鬼の目にも……ですの?」
果南「ごめんごめん」ヌグッ
果南「なんでもないよ」
ルビィ「…………」ポカン…
果南「すぐ湿っぽくなっちゃうのは私の悪いとこだ」
果南「もっと能天気に……大らかにッ」
果南「楽しいステージにしないとねッッ」
ルビィ「う、うん……」
-
果南「だからルビィちゃん……」
ルビィ「…………!」ビリッ…
果南「死なないでね」
ヴォンッッッ
ルビィ「ッ!!」バッ
ルビィ(速―――)
果南「――」
ドギャッッッ
ルビィ「――ッ」
『果南がキックだァ〜〜〜ッッ』
-
続くッッ
-
地被来たかー!
元ネタ餓狼伝と聞いて読んだけど面白い
-
元ネタほとんど知らないけど毎回楽しく読んでる乙
-
毎回最高すぎる
このまま駆け抜けてほしいッッッ
-
ズダアアアアアアアアアアアアア
善子「―――ッッ」
かすみ「〜〜〜ッッ」
きな子「………ッッ」
海未「果南も無茶を言います……」
『もッ』
『ものすごい威力だアッッ』
ドンッ
ルビィ「ッッ」
『壁で止まったアッッ』
『地面を……カーリングのストーンのように滑っていったアアアッッ』
-
ルビィ「…………………………ッ」ゴロン…
海未「“鬼”の果南の放つキック――」
ルビィ「カハッッ」
ビシャアアッッ
観客「きゃああッッ」
観客「ルビィが血を吐いたッッ」
海未「死ねますよそりゃ」
凛「ガードはしたのに…ッッ」
花陽「当然―――」
花陽「しなければ終わってました」
-
ルビィ「………………ッッ」ガクガク
強い!!!
ルビィ(本当に強い………)
ルビィ(誇りたくなるほど……)
果南「…………」
ルビィ「……ッ」ギリ…
果南(まだ残ってる)
果南「……」ニイッ
ヴォンッッ
『!!』
-
ガシイッ
『くッ首根っこを掴んだあッッ』
果南「そうりゃッッ」バオ゛ッッ
ズッダアアァンッッッ
ルビィ「―――」
真姫「――ッ」
凛「〜〜〜ッッ」
花陽「…………」
『叩きつけたァ――ッッ』
メリ…
観客「すっげ…」
観客「めりこんでるよ地面にッッ」
-
ルビィ「……………………」ボオ〜…
ルビィ(“最強”……)
果南「ごめんね……」
ルビィ(イチバン強い…………)
果南「……」グイッッ
『さらに引き起こすゥ―ッ』
凛「死ぬってッッ」
ギュウウウウウッ
ルビィ「―――」パクパク
『チョークだアアッッ』
凛「死んじゃうってッッッ」
-
ルビィ(嬉しいな……)
ルビィ(果南ちゃんちゃんと本気だ)
ミシィ…
ルビィ(嬉しいな…………)
ギュウウウウウウウ
ルビィ(果南ちゃんちゃんと最強だ)
果南「…………」
ルビィ(気づいた時には……そうなっていた)
果南ちゃん=最強の図式
ルビィ(桁外れのパワーに無尽蔵の体力)
ルビィ(リズム感とダンス)
ルビィ(おまけに分身だのギアスだの……ッ)
-
ルビィ(もう覆せない)
ルビィ(きっと10年経っても、20年経っても)
ルビィ(ラブライブ!の“最強”は果南ちゃんなんだろうな……)
ギュウウウウウウウウウ
ルビィ(嬉しいな…………)
観客「決まりか!!?」
観客「完全にキマった裸締めは絶対に返せないッッ」
かすみ「ああんッルビ子ファイトオオッッ」
歩夢「…………」
かすみ「何ボーっとしてるんですか歩夢先輩ッッ」
歩夢「………………」
歩夢「知ってる……」
かすみ「ハイぃ?」
-
果南「…………」ミシイ…
ギュウウウウウウウ
ルビィ(嬉しいよ果南ちゃん)
ルビィ(“最強”な果南ちゃんと同じグループでいられて)
四季「水ゴリラ……」
メイ「なんだよいきなりッ」
四季「ゴリラがルビィちゃんの首を締め上げる」
四季「この映像」
メイ「……!」
四季「ごく最近、私達は観てる」
ルビィ(“最強”な果南ちゃんと……)
パシッッッ
果南「!」
闘うことができて!!
-
ルビィ「オワアアアアアッッ」
果南「――ッ」
ブワアアンッッ
『投げエ―――ッッ!!』
ダアンッッ
『鬼の果南を投げ飛ばしてチョークを解いたアアッッ』
ルビィ「チョークの逃げ方は覚えてる……」ケホ…
ダイヤ「あ……」
ルビィ「がんばっておふざけした甲斐があったよ」
ダイヤ(あの“歌謡祭”かァ〜〜〜ッッ)
-
ルビィ(Aqoursとして走ってきた…この1年……)
ルビィ(まるで10年……)
歩夢「………」
四季「……………」
ルビィ(それぐらいの密度があった…………)
千歌「…………ッ」
ルビィ(色々あったね果南ちゃん)
果南「……」ムク…
ルビィ(最初の最初は……)
ルビィ(『助けて、ラブライブ!』……だっけ)
曜「……ッ」ゴク…
梨子「…………」
ルビィ(助けたよね!!そして助けられたよね!!)
ルビィ(この”10年”……)
-
ルビィ(色んなことがあった)
ルビィ(映画にもなった)
ルビィ(色んなことがあった)
ルビィ(アキバドームに立った)
ルビィ(色んなことがあった)
ルビィ(3度のセンター総選挙)
ルビィ(色んなことがあった)
ルビィ(結局勝てなかったな…)
この10年!!!
ルビィ(果南ちゃんはずっと最強だった)
ルビィ(そしてルビィは……)
穂乃果「次からは任せたよ、推進隊長さん」ニコッ
にこ「アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない、笑顔にさせる仕事……」
にこ「それを忘れんじゃないわよ」
ルビィ「押忍ッッッ」
ラブライブ!ANNの…………メインパーソナリティーになった
-
果南「……」
ヴォンッッッ
『オオオッ果南がまた間合いを――』
ルビィ「――」シュバビッ
果南「!」
ガチィッ
ルビィ(穂乃果ちゃんみたいなカリスマは―――ルビィにはないッッ)
ルビィ(だったらどうする!?)
ミシイ…
ルビィ「……ッ」グッ
がんばる!!
-
ルビィ(ファンを――笑顔にできるようにッッ)
ルビィ(“後輩”が――楽しく輝けるようにッッ)
ルビィ(がんばって、がんばって、がんばって)
ルビィ(そして――)
ルビィ「ワッショイッッ!!」
愛されるリーダーになれ!!!
ダアンッッ
『バックドロップウウウッッ』
ドワアアアアアアアアアアッッ
観客「ルビィイイイイ」
観客「ルビイちゃあああん」
観客「黒澤アアアア」
観客「RUBYYYYY」
ルビィ「ハァ、ハァ、ハァ……ッ」
歩夢「ルビィちゃああんッッ」
四季「ルビィちゃアアん」
-
ワアアアアアアアアアアアアアアア
ルビィ(10年間走り続けた……ルビィ達のがんばり)
ルビィ(その全部)
ルビィ(全部全部全部全部全部全部全部全部ッッ)
全部イマにつながってる!!
ルビィ(『死なないで』だってェ…?)
果南「…………ッ」ゴロン…
ルビィ(死んでも死なないよ!!)
ルビィ(みんなで走ってッッみんなで叶えてッッ)
ルビィ(積み重なったイマ――この瞬間)
イマが一番楽しいんだから!!
ガシッ
『ああああっとォッッ』
-
ルビィ「ワッショイッッ」
ブワンッッ
『連発だァ――ッッ』
ダアンッッッ
『禁断のバックドロップ2連発ッッ!!!』
果南「〜〜〜〜〜」
オオオオオオオオオオオオオオ
『脳天を砕いたァ――ッッ』
花陽「強い」
にこ「やるわ」ニィ…
海未「才なき者の取る途(みち)は――しょせん汗以外にはない」
海未「汗を……流したのですねルビィ」
-
ルビィ「まだまだあッッ」ガシッッ
グワンッッ
『もうイっぱァーつッッ』
ダアンッッッッ
『叩きつけたァーッッ!!!』
観客「ル・ビ・イッッ!!ル・ビ・イッッ!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ
千砂都「ハハ…」
メイ「地鳴りかよこの歓声ッッ」
夏美「人気者ですの」
冬毬「全く……羨ましいですね」
-
ダイヤ「AiScReamのバズについて……よく言われることがあります」
ダイヤ「『またルビィなのか』と」
鞠莉「コットンキャンディ……」
ダイヤ「確かにあの時もルビィだった」
ダイヤ「これは偶然なのか?神のイタズラなのか?」
ダイヤ「私は……そうは思いません」
ダイヤ「この10年……」
ダイヤ「あなたは本当にがんばっていた」
ダイヤ「私達を笑顔にさせてくれた」
ダイヤ「それはラブライブ!ファンなら誰もが認めることです」
ルビィ「ふうーッ……」
ダイヤ「ご褒美をもらってもバチは当たりませんわ……」
『次代のラブライブ!を背負ったルビィの三連撃イッッ』
『この攻撃は重―――』
果南「……」ムクッ
-
『お……』
果南「…………」スクッ…
『重………ッッ』
愛「立つんだ…ッ」
ミア「………ッッ」ゴクリ
ルビィ「だよね」
果南「まいったな…」コキ…
ルビィ「果南ちゃん……やっぱり最高だ」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアア
観客「立つのかよ果南ッッ」
観客「ありえねえッッ」
観客「最強すぎるッッッ」
-
果南「ペッ」
ベチャッ
果南「ったァ〜……」ヌグ…
曜「ダメージは重いよ」
千歌「当たり前だ…ッッ」
梨子「大体それはルビィちゃんも同じ……」
ルビィ「…………」プルプル
ルビィ(ふんばって……この身体ッッ)
ルビィ(終わらせないでッッ)
観客「ルビィちゃあああんッッ」
観客「果南ンンンンン」
このとろけるような甘い時間を……
ルビィ(もう少しだけ続けさせてくださいッッ)
ルビィ(もう少しだけッッ)
-
果南「みんなを愛し…みんなに愛されるラブライブ!のリーダー……」
果南「“最愛”だ」
最愛と比べたら 最強なんて
ミシイ…
果南「認められないな〜ん」ニヤリ
果南(この10年……)
果南(私は最強だった)
そしてイマも!!
果南(勝ちたいな……ッッ)ス…
ルビィ「!!」
オオオオオオッ
観客「構えたッッ」
観客「あの果南がッッ」
-
『ごらんくださいッッ』
『本大会中積極的に打撃を見せなかった果南がッッ』
せつ菜「……ッッ」
『心中決して悟らせなかった果南がッッ』
『初めて内面をさらけ出すかのようにッッ』
かのん「………」
かのん「果南ちゃん……」
果南「へっ…」グッ…
『初めてのグーッッ』
『初めてしっかりと……最強の拳を握ったアアアアッッ』
海未(果南の拳――)
海未(かつて私を屠り去った……“最強”の果南の最強の奥義)
海未「果南……」
海未「今大会では使用う気はないのかと思っていましたよ…………」
果南(使用いたくなかったよッッ)
-
果南(かわいい後輩をグーで殴るなんて……)
果南(したくないよッッ最悪だッッ)
果南(カッコ悪いじゃんこんなの……)
ルビィ「…………」
果南(それでも勝ちたいんだ)
果南(こんなに勝ちたいんだ)
果南(正直…自分でもビックリしてる)
グ…
果南(度を超えた“最強化”)
果南(ファンの中で膨れ上がっていく、私=最強の図式)
果南(イヤじゃないけど……複雑な気持ちになることもあったハズだ)
果南(それがどうだ……)
ミシィ…
果南(こんなに勝ちたいんだ)
果南(こんなに最強でいたいんだ)
果南(なんだよもうッッ)
果南(恥ずかしいよ……)カア…
-
ルビィ「カッコいい…」
果南「!」
ルビィ「やっぱりカッコいいなぁ……果南ちゃん」
果南「――ッ」
果南「………」グッ
ランジュ「ブチかましなさい果南」
ランジュ「10年守護り続けてきた……あなたの最強を」ニッ…
果南「ルビィちゃあんッッ!!」
バオッッッッ
ルビィ「―――ッ」
カッ…
ありがとう…………
-
ルビィ(ありがとう果南ちゃん…)
ルビィの内に残る僅か一技……
ルビィ(果南ちゃんの手で追い詰められ)
ルビィ(果南ちゃんの手で削ぎ落とされ)
ルビィ(果南ちゃんの手でやり込められた)
ルビィ(そして残された僅か一技)
果南ちゃんの放つ最強の一打によって…
ルビィ「――」シュザッ
果南「!!」
ガッッッ
ルビィ「ワッショイッッッ」
ブワアアアンッ
報われた……
-
ダイヤ(あれはッッッ)
ダイヤ(ルビィの一番好きな投げ技)
ダイヤ(相手の打撃に“チョコン”っと合わせて)
ダイヤ(“ミンッ”っと投げる)
ダイヤ(故に)
チョコミン投…………
ザウッ
ダイヤ「え?」
果南「ッぶな…」ズ…
しずく(なっ――)
かのん(ウソ……)
果南「こらえたよルビィちゃんッッ」ガシィッ
-
歩夢「いや…」
四季「まだ、ある」
ルビィ「―――」バッッッ
果南「!」
―――よりも…
ハグウッッ
果南(えっ…)
ルビィ(あなただよ)
ルビィ(果南ちゃんッッッ)
ギュ〜〜〜ッッッ
『ルビィがハグ〜〜〜!!?』
-
果南(“最愛”のハグで私をオトそうってかッッ)
果南(その手に乗るかよルビィちゃんッッ)
ギュウ…
果南(そんな見え透いた……)
トロ…
果南(あ…アレ……ッ)
ルビィ(ちょっと違うよ果南ちゃん)
ルビィ(“最愛”じゃない………)
―
――
―――
ルビィ「ルビィ達はこれから、AiScReamだぁッッ」
歩夢「オーッ!」
四季「お給料日じゃない…」
歩夢「それはもう忘れていいからッ」
-
「AiScReamヤバくなーい!?」
「超カワイイよね〜ッッ」
「へー、ラブライブ!なんだ」
「アイスクリーム?」
「ルビィちゃんのやつだよッッ」
「最高よねエッッ」
ルビィちゃんのAiScReamルビィちゃんのAiScReamルビィちゃんのAiScReam
ルビィちゃん アイス ルビィちゃん アイス ルビィちゃん アイス
果南(やっば……ッ)トロ〜…
果南(甘くて……溶けて………)
ハグウッ…
果南(ホスピタリティ………)
果南「」ガクンッ
『!!!』
“最アイス”に比べたら 最強なんて
-
審判「しょ………」
審判「勝負ありイイイッッッ」
ルビィ「はぁッ」ヨロッ…
ドテッ
ルビィ「ハァ、ハァ……」ザウ…
果南「」
ルビィ「ありがとう………果南ちゃん」
ドッ
歩夢「お疲れさまでした」
四季「最高」
ドワアアアアアアアアアアアッッ
-
『勝負ありッッ』
『地上最強アイスクリームトーナメントオオ』
『頂点を制したのはこの女ッッ』
ルビィ「やった…ッ」
『黒澤ルビィイィィッッ』
オオオオオオオオオオオオオオオ
千歌「スゴいな……ルビィちゃん」
かのん「スゴすぎだよ…」
花陽「あり余るがんばりに……」
花陽「時代が追いついたねェェ……ッッ」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
-
ルビィ(みんながくれた勝利だ………)スクッ…
ルビィ「――」ペコリ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ルビィ(こうせずにいられない……ッッ)
ルビィ(頭を下げずにいられない)
ルビィ(こんなルビィにアリガトウ)
ルビィ(こんなルビィなのにアリガトウ)
また“逢い”たいと感じている
だから愛すというのだろう
これをアイスというのだろう
ルビィ「みんな…………本当にアリガトウ…」
ルビィ「ありがとうございましたああッッ」
ワアアアアアアアアアアアアアアッ
-
・通路
果南「ちぇ〜……」
果南「ヨハネの言った通りになっちゃったな…」
海未「準優勝……」ザッ…
果南「!」
海未「おめでとうございます」ニコッ
果南「うわァ…」
海未「『うわァ』とはなんですか」
果南「いや『うわァ』だよ」
果南「うわァ……」
海未「惜しかったですね」
果南「なに、なぐさめてくれるの?」
-
海未「強く……大きくなりましたねルビィは」
果南「うん…」
海未「ルビィだけじゃない」
海未「しずくも、かのんも」
海未「曜も、ランジュも、千砂都も、せつ菜も……」
海未「スクールアイドルは……ラブライブ!は」
海未「なんと強くなったことでしょう」
果南「………………」
海未「貴方がいたからです」
海未「みんな、貴方の背中を追いかけてきたんですよ」
果南「意外だね」
果南「ほんとになぐさめてくれるじゃん」
海未「10年も最強と呼ばれ続けるのはどういう気持ちですか?」
海未「私も味わってみたいですねえ……」フフッ
-
海未「果南」
海未「準優勝で終わったからって…誰も貴方の最強が終わったなんて思いませんよ」
果南「……」
海未「貴方はこれからも最強です」
海未「おそらくは、ラブライブ!が終わるまで、ずっと」
果南「永久にか」ハハ
果南「そりゃいいや」
海未「果南」
海未「本当に……お疲れさまでした」ペコリ
果南「うん」
果南「ありがとう、海未ちゃん」
海未「さあ、閉会式ですよ」
海未「胸を張って行ってください」
-
『出場選手32名ッッ』
『試合数31ッッ』
『安易な試合は一つとしてありませんッッ』
ルビィ「……」キリッ
『どれもが名勝負ッどれもが大一番ッ』
『そしてどの試合も名作と呼べるものでしょうッッ』
果南「…………」
『ごらんください』
『32名の色とりどりなアイスクリーム』
『一人として無傷な者はおりません』
『ある者は拳をッッ』
かのん「っち〜〜ッ」ヒリヒリ
『ある者は利き腕をッッ』
彼方「ごめんねぇ〜」スリスリ
ランジュ「無問題ラ!」ニッコリ
『無事に立つ者は一人としていないのです』
-
『ご来場のみなさんッッ』
『全国のみなさんッッ』
『ここに立つ勇者達を讃えてくださいッッ』
『彼女らは美しいッッ』
『勇者はすべからく美しいッッ』
オオオオオオオオオオオオオオオオオオ
・控え室 一堂に会する選手たち。
千歌「いや〜はやはや」
千歌「何はともあれ……」
パーンッ
千歌「ルビィちゃんッッ」
千歌「優勝おめでとーございましたアアッッ!!」
ヒュー ヒュー
ルビィ「あ…ありがとうみんなッッ」
-
千歌「いやァ〜震えたね、震えましたねコレ」
千歌「ルビィちゃんがもう立派になったなあって……」
恋「アイス美味しいです」ペロペロ
エマ「ボーノ〜♪」パクパク
千歌「ってコラ聞けぃそこッッ」
花丸「早く食べないと溶けちゃうずら」パクパク
真姫「っていうかなんで千歌が仕切ろうとしてるのよ…」ジトー
千歌「それを言うならなんで西木野さんがアイスクリーム3グループの話に入ってくるの!?」
真姫「万博でやったしィ!」
にこ「固いこと言うんじゃないわよ千歌」
千歌「にこちゃん!」
-
にこ「AiScReamのバズ……この“光”を三組で独占しようって事はないでしょうよ」
にこ「ねえリーダー」
ルビィ「は…ハイッッ」
花陽「それこそ万博でみんなと共闘した……」
花陽「セラスちゃん擁する蓮ノ空、麻衣ちゃんのいるイキヅライブ!」
可可「サニパ様やSaint Snow…A-RISEもいマスッッ」
しずく「ミュージカルの皆さんに……」
善子「幻日のヨハネも忘れないでよねッッ」
にこ「ラブライブ!は大きくなったんだから」
にこ「これからはファミリー全体で……」
メイ「あっ、そういえばセラスからお祝いのビデオメッセージ来てたぞッ」
千歌「見よう見ようッッ」
にこ「いや聞かんかーいッッ!!」
-
セラス『わールビィちゃんおめでとうー』
セラス『セラス・柳田・リリエンフェルトです』アリエン
一同「!!」
にこ(に…)
凛(に……)
海未(にん……)
かのん(人間じゃない……ッッ)ガタガタ
ダイヤ「ハァ…」ヤレヤレ
ダイヤ「話を戻しますが……」
花丸「ありえなさすぎるずら……」
栞子「これは…Qですね…」
すみれ「ギャラクシィーッッ!?」
-
冬毬「かつて、ラブライブ!とはすなわちμ‘s」
ダイヤ「あっ、ちょ、私の…」
ルビィ(クールだなァ冬毬ちゃんは)
冬毬「そしてAqoursでした」
冬毬「が、今は違います」
冬毬「並列同時展開される数多のシリーズ」
冬毬「数多のスクールアイドル」
侑「うう…ヒトツダケナンテエラベナイヨー!」
冬毬「ファンのあり方も多様化しています」
冬毬「すべてを追っているファンもいれば、当然そうでないファンもいる」
冬毬「おそらくはそうでないファンの方が多いでしょう」
冬毬「また言うまでもなくラブライブ!以外のコンテンツも多様化しています」
冬毬「現代は娯楽が飽和している」
マルガレーテ「で、つまり何が言いたいのよ」
-
冬毬「100点満点と闘うのに――3組なら40点ずつでいい」
冬毬「6組なら20点ずつでいい」
冬毬「そういう戦い方が……今のラブライブ!に求められているのです」
セラス『〜〜〜〜〜』アリエン
にこ(あれと戦うのに……)
凛(3人なら平均が75でもいい)
海未(と…いうことですか……)
ルビィ「全然ちが〜う!!」
花丸「実際平均75ねーずら」
にこ「にこ?」
冬毬「各グループが、各々のファンを巻き込みながら」
冬毬「交じり合って、高めあって」
冬毬「より多くのファンを笑顔にしていく……」
新たな時代の 開始まりです……
-
大熊「止められない♪」
きな子「っす!」ニッコリ
おしまい
-
感動した〜〜〜ッッッ!
餓狼伝のラストで締めるとは見事!
-
長々お付き合い&支援レス本当にありがとうございましたッッ!!!
冬毬が書いてて楽しかった(小並感)
-
かなルビと言えばやっぱりホスピタリティだよな
更新来てるの見ると嬉しくなって読んでた長々と乙
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ルビィちゃんは前回のトーナメントでは三段だったのが五段に上がってて細かいの好き
ダイヤさんは武器術込みで十段だからバキで言う武蔵みたいな相手が出ないと真の実力見れなさそうで残念
最初の敗北を知りたいから何回も読み直したよ
個人的にほのうみ戦が決着込みで一番好き
ところで今回のトーナメント開催宣言してるのは南理事長想定です?
-
>>912
ありがたすぎる…!
ほのうみ戦は自分でもかなりお気に入り
理事長は一応親鳥想定です
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乙!
めちゃくちゃ熱くておもしろかった!!
ハマタ歌謡祭から包丁人までネタ盛り沢山で10年来のファンとしてもものすごい楽しませてもらったよ
ほんとにルビィちゃん、Aqoursはがんばってきたよね
最高のSSをありがとう!!!
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めちゃくちゃ素晴らしかった
知らないネタも知ってるネタも全部楽しめた
アツいSSをありがとう 乙
-
最終戦の内容も良かったですけど、終わった後の周囲の描写とかがなんか泣けてくるほどでした
板垣漫画をちゃんと好きだった頃の気持ちを思い出したというか……
ありがとうございましたッッッ
-
笑いあり感動ありの神作やった
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