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ᶘイ^⇁^ナ川 愛叫様のうわさ
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尼崎ど田舎郡ぴっぴ村
ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんの実家に来るのも久々ですねー
ぴっぴさん「3年ぶりだっけか? また過疎化が進行してんなー」
ぴっぴにじゅうなな「おや、ぴっぴさんにイナ川ちゃん。帰省かい?」
ᶘイ^⇁^ナ川 久しぶりです!
ぴっぴさん「隣のおばちゃん。80超えてんのに相変わらず元気だな」
ぴっぴにじゅうなな「愛叫様のお陰だよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 愛叫様?
ぴっぴさん「あれ? イナ川には言ってなかったか?」
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ぴっぴさん「愛叫様ってのはこの辺の土地神様でな」
ぴっぴにじゅうなな「ありがたい神様なんだよ。どんな願いでも叶えてくれるんだ」
ᶘイ^⇁^ナ川 初耳ですね……
ぴっぴさん「前に来た時はお参りの時期じゃなかったしな」
ᶘイ^⇁^ナ川 私も願い叶えてもらいたいです! 6pチーズとー、ミイさんの見抜きの無料化とー……
ぴっぴさん「あー、いや。お願いするのはやめといたほうがいいぞ」
ぴっぴにじゅうなな「叶えてもらうのはいいけどねぇ。愛叫様は対価を持ってくからねえ」
ᶘイ^⇁^;ナ川 対価を?
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ぴっぴさん「ま、家に着いたら詳しく教えてやるよ。おばちゃん、後でお茶飲みに行っていい?」
ぴっぴにじゅうなな「お茶菓子用意しとくよ」
ぴっぴさん「ぴっぴにじゅうはちさんにもよろしく言っといて」
ᶘイ^⇁^ナ川 うーむ…… イナテクテク
ぴっぴさん「なんだよ面白い顔して。ちゅっちゅしてほしいのか?」
ᶘイ^⇁^ナ川 神妙な顔と言ってくださいよ。どんな願い叶えてもらうか迷ってんですから
ぴっぴさん「だからやめとけって。対価取られるって言ったろ?」
ᶘイ^⇁^ナ川 片手と片足でも取られるんですか?
ぴっぴさん「それ私が全身持ってかれるパターンじゃねぇか」
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ぴっぴさん「まぁ愛叫様のことは後でな。ただいまー」ガラガラ
ぴっぴに「おかえり、ぴっぴさん。早かったわね」
ぴっぴさん「高速空いてたからさ。父さんと姉貴は?」
ぴっぴいち「勿論いるぞ。折角ぴっぴさんが帰ってくるんだからな、仕事くらい休むさ」
ぴっぴよん「イナちゃん久しぶりだねぇ」ムニムニ
ᶘイ ^⇁^ ナ川 ほっぺひっぱらないでくださいよー ムヨーン
ぴっぴさん「一週間くらいこっちいるし、仕事まで休まなくてもよかったのに」
ぴっぴさん「とりあえず荷物置いてくるから」
ぴっぴに「ご飯出来てるから。用意しとくわね」
ᶘイ^⇁^ナ川 ありがとうございます!
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ホラーかな?
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ᶘイ^⇁^ナ川 イナガサガサ
ぴっぴさん「綺麗に掃除してくれてんなぁ……家出た日のまんまだ」ガサゴソ
ᶘイ^⇁^ナ川 ところで愛叫様なんですけど……
ぴっぴさん「はいはい。愛叫様ってのはさっきも言った通り、尼崎のこの辺で祀られてる土地神だ」
ぴっぴさん「愛の篭ったものであれば、どんな願いも叶えてくれるっていう……まぁ、何処の土地にもある、よくあるやつだよ」
ぴっぴさん「ただ、この神様は願いに対価を要求するんだ」
ᶘイ^⇁^ナ川 さっきも言ってましたよね?
ぴっぴさん「愛叫様に気に入られた人は、まず名前を呼ばれるんだよ。イナちゃーん、って具合に」
ᶘイ^⇁^ナ川 はーい!
ぴっぴさん「いい返事だなᴡ」
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ぴっぴさん「そうやって返事すると、今度はこんな声が聞こえてくるんだ」
何が好き?
ぴっぴさん「そう聞かれたら、○○よりも××。てな具合に返事をするわけだ」
ぴっぴさん「すると○○を失う代わりに××が得られる……どうしても叶えたい××に相当する○○を言わなきゃ、無視されるけどなᴡ」
ᶘイ^⇁^ナ川 6pチーズだと?
ぴっぴさん「なんだろ。オナ禁1日とか?」
ᶘイ^⇁^;ナ川 死んじゃいますよ。つまり見抜きをしたいなら、3000円よりも見抜きって言う……ってことですかね?
ぴっぴさん「ま、そんなところだな」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……そもそも本当に名前呼ばれるんですか?
ぴっぴさん「んなわけないだろ。地区の祭りがあるときに、神主さんが代理で名前呼んでくれるんだよ」
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ᶘイ^⇁^ナ川 お祭り!? お祭りやるんですか!?
ᶘイ^⇁^ナ川ノ わたあめ! たこやき! かりふらわー!
ぴっぴさん「お前が想像してる祭りとは別物だぞ。出店もないし、神社に集まってお参りするだけだから」
ᶘイ^⇁^;ナ川 そんな地蔵盆レベルの寄り合いを祭りって呼ばないでくださいよ……期待しちゃうじゃないですか
ぴっぴさん「知らねーよ。昔から祭りって呼んでたし」
ぴっぴさん「ま、所詮土地神様ってことで……うわさだよ、うわさ。おじいちゃんおばあちゃんくらいしか信じてないレベル」
ᶘイ^⇁^ナ川 ふーん……
ぴっぴさん「さ、下降りるぞ。久々の母さんの手料理楽しみだな」
ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんのお母さん、料理上手ですもんねー イナパタパタ
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かわいイナ
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ᶘイ^〜^ナ川 うまいなーうまいなー モッチャモッチャ
ぴっぴさん「食い方よな」
ぴっぴに「こんなに美味しそうに食べてもらえるんだから作ったカイもあるってものね!」
ᶘイ^⇁^ナ川 おかわりください!
ぴっぴいち「イナちゃんはまだまだちっちゃいからな、いっぱい食べて大きくなりなさい」
ᶘイ^⇁^ナ川 はい!
ぴっぴよん「妖精って大きくなるの?」
ᶘイ^⇁^ナ川 縦にはならないですねー。横にだけ大きくなります
あははは……ははは……
ᶘイ^⇁^ナ川(ぴっぴさんもいつもより楽しそうですねー)
ᶘイ^⇁^ナ川(美味しいご飯に美味しい空気。やっぱりぴっぴさんの実家はサイコーです!)
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……これだと俺らルビィちゃんたちに「チョコミントと当価値」と思われてるってこと?
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ぴっぴに「そういえば、明日のお祭りはぴっぴさんも参加するわよね?」
ぴっぴさん「そのつもりだけど」
ぴっぴよん「素敵な旦那さんが出来るように愛叫様にお願いしたら?ᴡ」
ぴっぴいち「なっ……父さん許さんぞ!?」
ぴっぴさん「しねーよ。イナ川いるし」
ᶘイ//⇁//ナ川 ぴ、ぴっぴさん……そういう目では見ないでって言ったのに
ぴっぴさん「そういう意味じゃねえからな!?」
ぴっぴいち「イナぴか……」
ぴっぴさん「ちょっとアリかなって顔してんじゃねえよクソ親父。妖精とまぐわう趣味ないっての」
ᶘイ^⇁^ナ川 お祭り、私も参加していいですか?
ぴっぴよん「イナちゃんも?」
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これ「ぴっぴ」が名字なんかな
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ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんが参加するなら私も参加したいな、って……
ぴっぴいち「やっぱり相思相愛じゃないか(呆れ)」
ぴっぴさん「別にいいんじゃないの。地元民だけってルールも無いでしょあれ」
ぴっぴに「一応、神主のぴっぴじゅうよんさんに聞いとくわね」
ᶘイ^⇁^ナ川 お願いします!
ぴっぴよん「イナちゃんは何お願いするの? 彼氏?」
ᶘイ^⇁^ナ川 男なんていらないですよ。何故か皆目のところが影になってて見えないですし(可可パパと虎太郎をメスとして換算した場合)
ぴっぴよん「じゃあ何お願いするの?」
ᶘイ^⇁^ナ川 秘密ですよーだ
ぴっぴよん「えー! いいじゃん教えてよイナちゃーん。唐揚げあげるからさー」
ᶘイ^⇁^ナ川 駄目です、絶対秘密です!
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ぴっぴさん「じゃ、お風呂入ってさっさと寝るか。お前9時間は寝ないと身体持たないだろ」
ᶘイ^⇁^ナ川 この小学生並みのポテンシャルしかないボディが恨めしいですね
ぴっぴいち「需要はあるぞ」
ぴっぴに「あなた?」
ぴっぴいち「ごほん! そうだな、早めに寝て備えなさい」
ぴっぴさん「はいはい。イナ川、風呂行くぞ」
ᶘイ^⇁^ナ川 背中流しっこしましょうねー
ぴっぴよん「あっ、ずるい! 私もイナちゃんと入りたい!」
ᶘイ^⇁^ナ川 三人で入りましょうか!
ぴっぴさん「えー? 姉貴と?」
ぴっぴよん「いいじゃんたまにはさー。妹の成長をチェックしてやるよᴡ」
ギャーギャー
ぴっぴに「……」
ぴっぴいち「……なぁ」
ぴっぴに「はい?」
ぴっぴいち「本当に、決まってしまったのか?」
ぴっぴに「えぇ……クジで、今回は……あの子に」
ぴっぴいち「そうか……」
ぴっぴいち「……」
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ぴっぴいちが邪悪すぎる
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ぴっぴいち「……なぁ、やっぱり」
ぴっぴに「村の為なのよ」
ぴっぴいち「……それは」
ぴっぴに「この村の為なのよ。皆、我慢してきたじゃない」
ぴっぴに「私達だけやっぱりやめてくれ、なんて言えないわよ」
ぴっぴいち「……」
ᶘイ^⇁^ナ川 ええ乳してまんなぁ
ぴっぴよん「プロポーションには自信あるんだよね」クイックイッ
ぴっぴさん「やめろ! 身内のそんなポーズ見たくねぇんだよ!」
ᶘイ^⇁^ナ川 といいつつぴっぴさんのアソコは濡れていたのであった
ぴっぴさん「風呂ん中だからな。全身びしょ濡れだよ」グイッ
ᶘイ゜⇁。ナ川 ブクブク…
ぴっぴよん「やっぱイナちゃん面白いねぇ。私にちょうだいよ」
ぴっぴさん「駄目だって。イナ川は私のだ」
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ᶘイ-⇁-ナ川 すやー…… イナスヤピ
ぴっぴさん「起きてる時は常に邪悪なのに、可愛い寝顔しやがって」
ぴっぴさん「……で、なんで姉貴までベッドにいるんだ?」
ぴっぴよん「いいじゃん。昔はお姉ちゃんが添い寝しなきゃ寝られなかったでしょ?」
ぴっぴさん「何年前の話してんだよ……」
ぴっぴよん「ね、ね? 私もイナちゃんと一緒に寝たいんだもん。いいでしょ?」
ぴっぴさん「はぁ……変なことすんなよな?」
ぴっぴよん「お姉ちゃんを信じなさいな」モミモミ
ぴっぴさん「乳揉みながら言う台詞か?」
ぴっぴよん「妹の発育を調べるのは姉の勤めだからね。私も辛いんだよ」スッ
ぴっぴさん「ちょ、そっちは洒落になってな……」
ぴっぴさん「んっ……」
ᶘイ-⇁-ナ川 すやー…… イナスヤピ
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チュンナチュンナ
ᶘイ-⇁-ナ川 んむ……
ᶘイ^⇁^ナ川 ふぁー。よく寝ましたねぇ、彼方さんくらい寝ちゃいましたよ
ᶘイ^⇁^;ナ川 ……ぴっぴさん、着衣が乱れてません?
ぴっぴさん「気のせいだろ」
ᶘイ^⇁^ナ川 あそこで縛られてるのは?
ぴっぴさん「姉貴だ」
ぴっぴよん「んむー! むむがー!!」モガモガ
ぴっぴさん「妹にすら発情するレズの末路だよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 諸行無常の響きですねぇ……
ぴっぴに「あんた達いつまで寝てるのー! 早く支度しないとお祭り始まっちゃうわよ!」
ぴっぴさん「はぁい。ふぁぁ……」ポリポリ
ᶘイ^⇁^ナ川 楽しみですねぇ
ぴっぴよん「むーむー!」
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ᶘイ^⇁^ナ川 いただきさまー!
ぴっぴさん「古いなぁ」
ᶘイ^〜^ナ川 うまいなーうまいなー モギュモギュ
ぴっぴに「あはは、ありがとうね」
ぴっぴさん「私もいただきます……ん?」
ぴっぴいち「……」
ぴっぴさん「父さん? なんか……顔、青くない?」
ぴっぴいち「えっ、おっ!? そ、そうか!?」
ぴっぴさん「体調悪い? 車で市の病院まで送ろうか?」
ぴっぴいち「……あ、ああ。……そうだな、そうして」
ぴっぴに「あなた」
ぴっぴいち「……」
ぴっぴいち「いや、大丈夫だ。ぴっぴさんは祭りに行ってきなさい」
ぴっぴさん「そう……?」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……?
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愛叫神社
ワイワイガヤガヤ
ᶘイ^⇁^ナ川 思ったより人がいますね……
ぴっぴさん「おっ、同級生のぴっぴはちじゅうはちとぴっぴろくじゅうろくだ。ぴっぴななじゅうななは……あ、あいつは死んだか。これに合わせて帰省してんのかな」
ᶘイ^⇁^ナ川 帰省組もいるから多く感じるんですかね?
ぴっぴさん「かもな」
ぴっぴよん「あー……間に合った! せーふ!」ゼェゼェ
ぴっぴさん「うわっ……来たのかよ姉貴」
ぴっぴよん「縄抜けに時間かかっちゃったせいで朝ごはん食べれなかったじゃん! せめてほどいてってよ!」
ぴっぴさん「自業自得だろ」
ᶘイ^⇁^ナ川 神主さんは……あの人ですか?
ぴっぴさん「ん、ああ……そうそう。あのおじさん」
ぴっぴよん「おじさんって。あの人100近いよ?」
ぴっぴさん「は? どう見ても30代だろ?」
ぴっぴよん「愛叫様に近い人だからねぇ。若さでも貰ってんじゃない?」
ᶘイ^⇁^;ナ川 愛叫様ってすごいですね
ぴっぴさん「いや……多分姉貴の勘違いだろ。孫かなんかじゃないのか?」
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こわい
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さんが妹でよんが姉なの草
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ぴっぴよん「いやいや勘違いとかじゃなくて……」
ぴっぴじゅうよん「えー……それではただいまより、ぴっぴ村愛叫祭りを始めたいと思います」
ぴっぴさん「ほら、祝詞が始まるぞ。静かに」
ᶘイ^⇁^ナ川
( ꪊꪻ⊂)シコシコ
ぴっぴじゅうよん「かしこみかしこみぃ……豊穣司る四季の神、眠り司る夢の神、夜司る黒の神。お祈り申すお祈り申す……」ガチャガチャ
ぴっぴじゅうよん「『ルビィちゃーん、はーい! ってやつ流行ってるけどなんであんな流行ってんの?』と聞かれても正直こっちも分からんから答えに困るぅ……」ガチャガチャ
ぴっぴじゅうよん「チョコミントとかいうねりけしの亜種みたいな味のアイスより好きと言われても嬉しくないぃ……」ガチャガチャ
ぴっぴじゅうよん「三人の中だと四季の顔が一番エロいぃ……」ガチャガチャ
ᶘイ;⇁;ナ川 感動的な祝詞ですねぇ
ぴっぴさん「泣けるなぁ」ポロポロ
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ぴっぴじゅうよん「かしこみかしこみお祈り申す……」バサッバサッ
ぴっぴさん「さ、行くぞイナ川」
ᶘイ^⇁^ナ川 はい?
ぴっぴさん「はい? って……願い叶えてもらうんだろ?」
ぴっぴよん「祝詞が終わったら、一人一人順番に本殿の中に入って神主さんに名前呼んでもらうんだよ」
ᶘイ^⇁^;ナ川 エー?! これだけの人数を順番に!?
ᶘイ^⇁^ナ川 なんで一人一人なんですか!?
ぴっぴさん「そりゃ、周りに聞かれたくない願いもあるだろうしな」
ぴっぴよん「神主さん相手なら周りに暴露される心配もないしね。牧師に懺悔するようなもんだよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 うーむ分かるような分からんような……
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ᶘイ^⇁^ナ川 まぁ仕方ないですね、列に並びますか
ぴっぴさん「おう」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ᶘイ^⇁^;ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 全然進んでなくないですか?
ぴっぴさん「一人一人に「○○ちゃーん? はーい!」やってんだから仕方ないだろ」
ᶘイ^⇁^ナ川 100人くらいいますもんねぇ……ぴっぴさん、わたし退屈です!
ぴっぴさん「見抜きでもしたらどうだ?」
ᶘイ^⇁^;ナ川 ミイさんいないので厳しいですねぇ。Switch2持ってくればよかったです
ぴっぴさん「この村wi-fiないからネット対戦出来ないけどなᴡ」
ぴっぴごじゅういち「なんだい暇なのかい?」
ぴっぴさん「あ、八百屋のおっちゃん」
ぴっぴごじゅういち「もう引退したけどな。お嬢ちゃん、暇ならおじさんとアルプス一万尺でもするかい?」
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ᶘイ ・᷅⇁・᷄ 川 アルプス一万尺ぅ? あのですね、今は令和ですよ?
ᶘイ ・᷅⇁・᷄ 川 そんな子供の遊びなんてねぇ、このイナちゃんが楽しめるわけが……
ぴっぴごじゅういち「アーループース、いちまんじゃっくー」パンパン
ᶘイ^⇁^ナ川 こーやーりーのっうーえーでっ キャッキャ
ぴっぴさん「文句言う割に楽しむんだからなこいつ」
ぴっぴじゅうよん「次の方……」
ᶘイ^⇁^ナ川 もう私の番ですか!?
ぴっぴさん「時間忘れるくらいハマったんだなᴡ」
ᶘイ^⇁^ナ川 おじさん、ありがとうございます。楽しかったです!
ぴっぴごじゅういち「いいよいいよ、小さい子と遊ぶのは楽しいからねぇ。ほら、行っといで」
ᶘイ^⇁^ナ川 はいっ!
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ᶘイ^⇁^ナ川 イナポテポテ
ᶘイ^⇁^ナ川(ここが本殿……なんだか神聖な雰囲気ですね)
ぴっぴじゅうよん「ええと……君はぴっぴさんに飼われてるイナ川ちゃん、だったね」
ᶘイ^⇁^ナ川 人呼んで天使天才イナちゃんちゃんです。お呼びとあらば即参上
ぴっぴじゅうよん「願いはもう決まっているのかね?」
ᶘイ^⇁^ナ川 はい、もう決めてあります!
ぴっぴじゅうよん「そうかい。では……イナちゃーん!」
ᶘイ^⇁^ナ川ノ はーい!
ぴっぴじゅうよん「何が好き?」
ᶘイ^⇁^ナ川🍒 童貞さんと散歩よりもぴっぴさんとの日常!
ぴっぴじゅうよん「……」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……えっと、これでぴっぴさんとずっと一緒にいられますかね?
ぴっぴじゅうよん「……」ザラリ
ぴっぴじゅうよん「うむ、うむ。愛叫様はきっと願いを叶えてくれるじゃろうて」
ᶘイ^⇁^ナ川ノ やったー!
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>>24
たしかに四季の顔はエロい
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ᶘイ^⇁^ナ川 イナテクテク
ぴっぴさん「何願ったんだ?ᴡ」
ぴっぴさん「どうせミイちゃんで見抜きし放題とかだろ?」
ᶘイ^⇁^ナ川 だから秘密ですってー
ぴっぴよん「イナちゃん教えてよー。6pチーズあげるから」
ᶘイ^⇁^;ナ川 ろ、6pチーズ……ごくり
ᶘイ^⇁^ナ川 でも駄目ですよーだ。恥ずかしいから絶対言いません!
ぴっぴさん「ちぇー」
ぴっぴじゅうよん「あ、ぴっぴさん。ちょっとこっちに来ておくれ」
ぴっぴさん「はい?」
ᶘイ^⇁^ナ川 おやおや。まさか逢引ですか?
ぴっぴさん「ちげぇよ。はーい、今行きます!」
ぴっぴよん「あはは。祭りの後に、たまに何人か呼ばれるんだよね」
ᶘイ^⇁^ナ川 そうなんですか?
ぴっぴよん「何してるか知らないけど、土地神様への儀式的なやつでもしてるんじゃない?」
ᶘイ^⇁^ナ川 ふぅん……
-
ぴっぴさん「……」
ぴっぴさん(神主さんに呼ばれて本殿に来たけど……)
ぴっぴきゅうじゅうに「何? 俺さっさと帰りたいんだけど」
ぴっぴよんじゅうはち「はぁ……仕方ないのぅ……役目じゃでのぅ……」
ぴっぴさん(近所のバカガキに、前の郵便局長のお爺ちゃん……どういう組み合わせ?)
ぴっぴじゅうよん「三人にのぅ、祭りを締める儀式をお願いしたいんじゃよ」
ぴっぴきゅうじゅうに「えー! 面倒なのはやだよ、俺」
ぴっぴじゅうよん「なに、簡単なことじゃ。この村の発展を祈ってのう、こう言ってほしいんじゃよ」
私の命よりも、村の繁栄。
ぴっぴさん「……」ゾクッ
ぴっぴさん(は……? 何言ってんだこのオッサン……)
ぴっぴじゅうよん「なに、なに。命を懸けてでも村を発展させる……という愛叫様への所信表明というか、お祈りみたいなもんじゃよ。深く考えんでもいい」
ぴっぴさん「はぁ……」
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ぴっぴきゅうじゅうに「さっさとやろうぜー。俺イナットモンスターやりてぇんだよー」
ぴっぴよんじゅうはち「……そう、じゃなぁ」
ぴっぴさん「……」
ぴっぴきゅうじゅうに「ぴっぴさんねーちゃんも、早く帰りたいだろ?」
ぴっぴさん「ん……あぁ、そうだな。さっさと終わらせよう」
ぴっぴさん(それにしても気持ちの悪い……呼ばれた連中こんなことやってたのかよ)
ぴっぴじゅうよん「では行くぞ。……みんなー!」
「「「はーい!」」」
ぴっぴじゅうよん「何が好き?」
「「「私の命よりも、村の繁栄!!」」」
ふぅん、そうなんだ。
ぴっぴさん「……!」ゾクッ
ぴっぴじゅうよん「……よし、ありがとう。これで正式に祭りは終わりじゃ、帰ってもいいぞ」
ぴっぴきゅうじゅうに「なんだったんだよー。別にいいけど……」
ぴっぴさん「お、おい!? 今なんか聞こえなかったか?」
ぴっぴきゅうじゅうに「はぁ?」
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ぴっぴさん「私達が答えたあと、そうなんだ、とかなんとか舌っ足らずな女の子の声が……」
ぴっぴきゅうじゅうに「いや……?」
ぴっぴよんじゅうはち「!」
ぴっぴさん「気のせいか……?」
ぴっぴきゅうじゅうに「じゃあ俺、帰っから!」ダッ
ぴっぴさん「おいおい、走ると転ぶぞ! じゃあすいません、私も……」テクテク
ぴっぴよんじゅうはち「今回はぴっぴさんか。……あんな若い子がのぅ」ポロポロ
ぴっぴよんじゅうはち「罪深いことじゃ。罪深いことじゃ……」ポロポロ
ぴっぴじゅうよん「仕方ないわ。それも運命じゃ」
ぴっぴよんじゅうはち「申し訳ないのぅ……」ポロポロ
-
ぴっぴさん「……」
ぴっぴさん(やっぱ気のせいじゃないよな……? あの場に女は私しかいなかったし)
ぴっぴさん(まさか愛叫様? ……いや、ないない!)
ᶘイ^⇁^ナ川 あっ、ぴっぴさーん!
ぴっぴよん「思ったより早かったじゃん」
ぴっぴさん「なんだよ、待っててくれたのか?」
ᶘイ^⇁^ナ川 当たり前じゃないですか! 帰りは捕まった宇宙人ごっこしながら帰るって約束したの忘れたんですか!?
ぴっぴさん「そういやそうだったな」
ぴっぴよん「じゃー、私左手ね!」
\ᶘイ^⇁^ナ川ノ わーいわーい! プランプラン
ぴっぴさん「おいおいはしゃぐなよᴡ」
ぴっぴさん「……あのさ、姉貴。イナ川」
ぴっぴよん「ん?」
ᶘイ^⇁^ナ川 どうしました?
ぴっぴさん「……」
ぴっぴさん「いや、やっぱなんでもないわ。さっさと帰ろう」
ᶘイ^⇁^ナ川 変なぴっぴさん
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ぴっぴに「お帰り、三人とも。ご飯すぐ作っちゃうわね」
ぴっぴいち「……」
ぴっぴさん「ん、ありがと母さん」
ぴっぴいち「ぴっぴさん。ちょっと聞きたいことがあるんだが……」
ぴっぴさん「……後でいい? ふぁ……なんか凄い眠いんだよな……」
ぴっぴに「!」ピクッ
ぴっぴいち「そんな……」
ᶘイ^⇁^ナ川 寝不足は肌に悪いですよー?
ぴっぴよん「イナちゃんもちもちだもんね」
ᶘイ^⇁^ナ川 ステキほっぺのイナちゃんです
ぴっぴさん「はいはい、ちょっと寝てくるから……ご飯は起きたら食べるよ」
トットットッ
ᶘイ^⇁^ナ川 んもー、折角ママさんの美味しいご飯なのに
ぴっぴいち「……」
ᶘイ^⇁^ナ川 おや? ぴっぴいちさん……顔が真っ青ですよ?
ぴっぴいち「……いや、私も疲れたみたいだ。申し訳ないが横になってくる……」
ᶘイ^⇁^ナ川 ? ぴっぴいちさんといいぴっぴさんといい寝不足が流行ってるんですか?
ぴっぴよん「変な言い回ししないでよー」
-
ぴっぴに「……」トントン
ᶘイ^⇁^ナ川 ごっはんー♪ ごっはんー♪
ᶘイ^⇁^ナ川 ママさーん、何かお手伝いすることは……
ぴっぴに「仕方ないのよ……犠牲は……」ボソッ
ぴっぴに「仕方ないことなのよ……」ボソボソッ
ᶘイ^⇁^;ナ川(何ですかその不穏な独り言)
ᶘイ^⇁^ナ川(さてはぴっぴいちさん……不倫がバレましたね? あの青ざめようといい、見抜き探偵イナちゃんの目は誤魔化せませんよ)テクテク
ᶘイ^⇁^ナ川 しかしご飯出来るまで暇ですねぇ。うーむ……
ᶘイ^⇁^ナ川💡 そういえばぴっぴさんの荷物に6pチーズがありましたね。寝ている隙に食べちゃいましょ トットットッ
ᶘイ^⇁^ナ川 イナソロソロ
ぴっぴさん「……」
ᶘイ^⇁^ナ川 くくく……何が起こるかも知らずにぐっすり眠ってますねぇ
ᶘイ^⇁^ナ川 チーズはいただきますよ、明智くん。さてさて……
ぴっぴさん「ごほっ、げほっ!」
ᶘイ゜⇁。ナ川 ひゃいっ! 私は悪い子です! アヘ顔ガニ股スクワットするので許してください!
ᶘイ^⇁^ナ川 ……なんだ、咳き込んだだけですか。驚かせないでくださいよこの類人猿
ᶘイ^⇁^ナ川 全く……ん?
ぴっぴさん「げほっ、かほっ!」ピチャッ
ᶘイ^⇁^ナ川 え?
ᶘイ^⇁^ナ川 ……血、吐いてる?
-
😭
-
ぴっぴさん「冗談だよ」
ᶘイ;⇁;ナ川 びっくりさせないでくださいよー
村は滅びた。
終わり
-
えぇ…
面白かったです
また気が向いたらお願いします
-
続き👈ᶘイ^⇁^ナ川
-
>>23
男の子が欲しかったからさんを欠番にしてよんと付けたという風潮
-
突然巻きまくってて草
-
ᶘイ^⇁^⊂彡)終わり パーン
ᶘイ;⇁;ナ川 ぴっぴさん!? ぴっぴさんってば!! ユサユサ
ぴっぴさん「けほっ、かはっ!」ビチャッ
ぴっぴよん「どしたの騒いで……ぴっぴさん!?」
ᶘイ^⇁^ナ川 きゅ、救急車呼んでください! 血を吐いてます!
🚑 パーポーパーポー
救急隊員「すぐに市の病院に運びます! 家族の方、誰か一緒に……」
ᶘイ;⇁;ナ川 わたしが!
救急隊員「イナ川はばっちいから乗れません!」
ᶘイ^⇁^ナ川←ばっちいと言われて不服だが17年間ちんちんを洗っていないので粛々と受け止めてる顔
ぴっぴよん「姉です。私が一緒に……」
ぴっぴに「ぴっぴさん……」
ぴっぴいち「……」
ᶘイ;⇁;ナ川 ぴっぴさんをお願いします!!
ぴっぴよん「向こう着いたら連絡するから!」
🚑パーポーパーポー
ᶘイ;⇁;ナ川 楽しい帰省だったのになんでこんなことに……
-
再開してて草
-
ぴっぴに「……イナちゃん、ご飯食べようか」
ᶘイ^⇁^ナ川 こんな時にご飯なんて……喉を通りませんよ!
ぴっぴいち「こんな時だからこそ、しっかり食べなきゃいけないんだ。共倒れになっては元も子もないからな」
ᶘイ;⇁;ナ川 うう……
ᶘイ^⇁^ナ川 ……ん?
「愛叫様のおかげじゃのう……」
「……ありがたいことじゃ」
ᶘイ^⇁^;ナ川(近所のお爺ちゃんお婆ちゃん……? ぴっぴさんの家に向かって拝んでるような……)
ぴっぴに「どうしたの、イナちゃん?」
ᶘイ^⇁^ナ川 なんでもないです……
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ちんちんは洗え
-
ᶘイ^⇁^ナ川 イナモグモグ
ᶘイ;〜;ナ川 うまいなーうまいなー
ぴっぴに「良かった、もっと食べてね」
ᶘイ^⇁^ナ川 はい……
ぴっぴいち「……」
prrr
ᶘイ^⇁^ナ川 ! イナガチャ
ᶘイ^⇁^;ナ川 も、もしもし! ぴっぴ家です!
ぴっぴよん『イナ川ちゃん……? 私、ぴっぴよん』
ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんの容態は……?
ぴっぴよん『……衰弱しきってる。でも、原因が分からないんだって』
ぴっぴよん『イナコロナの亜種かイナふたなりちんちん病かもしれない、とは言ってたけど……』
ᶘイ^⇁^;ナ川 イナふたなりちんちん病ですって!?
ぴっぴに「イナふたなりちんちん病……!」
ぴっぴいち「そんな……イナふたなりちんちん病だなんて……!」
ᶘイ^⇁^ナ川 聞いたことない病名ですね
ぴっぴに「だねぇ」
ぴっぴいち「ちんちんでも生えたんじゃねえの」
-
ぴっぴよん『今夜が峠かもしれない、って先生は話してる。原因が分からなければ治療の方法もないし……』
ᶘイ;⇁;ナ川 そんな……そんなのやです!! ダッ
ぴっぴに「イナちゃん!?」
ᶘイ;⇁;ナ川(ぴっぴさんが死ぬなんて、そんなの有り得ないです)ダッダッダッ
ᶘイ;⇁;ナ川(あんなに優しいぴっぴさんが……)
ᶘイ^⇁^ナ川『Switch2欲しいです欲しいですぅぅ!!』ジタバタ
ぴっぴさん『高いから駄目だって。れんちゃんに遊ばせてもらえよ』
ᶘイ^⇁^ナ川『遊ばせてもらってる時、れんさんが優越感に満ちた顔をしてるのが悔しいですー悔しいですー!!』
ʃt(c◜・ᴗ・)←イナ川の気のせいであり実際は何も考えてない顔をしている
ʃt(c◜・ᴗ・) かわよいですよね、私
ぴっぴさん『我儘言うならチーズあげないぞ!』
ᶘイ;⇁;ナ川『ぴっぴさんのバカー!』
ぴっぴさん『はい、おやつとチーズ抜き! ちょっと出掛けてくるから留守番しとけよ』
ᶘイ;⇁;ナ川『びえーびえー!』
-
ᶘイ^⇁^ナ川『もう! 留守番しとけって言われたけど、おやつ買いにコンビニ行っちゃいますもんね!』イナテクテク
ᶘイ^⇁^ナ川『ん? あれは……ぴっぴさん!?』
ぴっぴさん『いらっしゃいませー!』
ぴっぴさん『4点で1280円です』ピッピッ
ᶘイ^⇁^ナ川『なんでコンビニなんかでバイトを……?』
店長『いやー、よく働いてくれて助かるよ! けど昼も仕事してるんだろ? 夜勤辛くないかい?』
ぴっぴさん『家族にゲーム機ねだられちゃいましてね。あはは』
ぴっぴさん『あいつの喜ぶ顔を見られるなら、夜勤くらいへっちゃらですよ』
ᶘイ;⇁;ナ川『ぴっぴさん……』
ぴっぴさん『ほらイナ川! Switch2だぞᴡ』
ᶘイ^⇁^ナ川『……』
ぴっぴさん『どうした? もっと喜んでいいんだぞー?』
ᶘイ;⇁;ナ川『嬉しいです……嬉しいですー! ぴっぴさん、大好きですっ!!』ギュッ
ぴっぴさん『わわっ! 急に飛びつくなって……へへ……』ナデナデ
ᶘイ;⇁;ナ川 ぴっぴさん……!
-
ᶘイ;⇁;ナ川
-
ᶘイ;⇁;ナ川 うう…… シコシコ
「……じゃで、ぴっぴさんは可哀想に」
「ほんに、まだ若いのにのう」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……? もう噂が広まったんですかね、田舎は拡散力が凄いですね
「村の為じゃ、ぴっぴさんも本望じゃて」
「お役目じゃからの、ぴっぴにも鼻が高いじゃろ」
「わし、ちんちんが勃たなくなってしもうたわ」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……お役目? コソッ
「この村が繁栄し続ける為じゃ。命くらい惜しくないわい」
「愛叫様に人を捧げる限り、わしらは安泰じゃ」
「ぴっぴさんに感謝せねばのう」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……なんの、話をしているんですか?
ぴっぴじゅうよん「! なんじゃ、イナ川ちゃんか」
ᶘイ^⇁^ナ川 あなた、神主さんですよね? 今の話は一体……?
-
ぴっぴじゅうよん「……よそもんには話せんよ。村の話じゃ」
ぴっぴじゅうよん「イナ川ちゃんには関係のないことじゃよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 関係ないわけないでしょう。ぴっぴさんの命とか……愛叫様に捧げるとか、聞こえちゃったんですよ
ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんの病気と……何か関係があるんですか?
ぴっぴじゅうよん「じゃから、イナ川ちゃんには……」
ᶘイ^⇁^♯ナ川 関係あると言っているでしょうが!! 私はぴっぴさんの家族なんですよ!! ドンッ
ぴっぴじゅうよん「……」
ぴっぴじゅうよん「まぁ、ええわ。ぴっぴさんが死ねば、イナ川ちゃんもあの家で暮らすようになるじゃろうからの」
ぴっぴじゅうよん「村のもんになるからの。聞かせてやるわい」
ぴっぴろくまんごひゃく「ええんかい、神主どん」
ぴっぴぜろ「イナ川が何するか分からんど!」
ぴっぴじゅうよん「構わん。どうせ、もう何も出来んよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ぴっぴじゅうよん「ぴっぴさんはな、愛叫様への贄になったんじゃよ」
-
ぴっぴさん😭😭😭
-
ᶘイ^⇁^ナ川 贄……?
ぴっぴじゅうよん「この村ではな、3年に一度、祭りの後に3人の村人を本殿の奥に呼ぶんね」
ぴっぴじゅうよん「呼ぶ対象はクジで決めるんよ。公平にせにゃいかんでな。でな、その3人に、こう言わせるんじゃ」
私の命よりも村の繁栄。
ᶘイ^⇁^ナ川 ……!
ぴっぴじゅうよん「それを言って、愛叫様のお声を聞いた一人がその年の贄じゃ。その一人を捧げることで、我らはまた3年平穏に暮らすことが出来る」
ぴっぴじゅうよん「古より続くお役目じゃ。もう、何十人と村人を捧げとる」
ぴっぴぜろ「ありがたいことじゃ、ありがたいことじゃ。お役目様のお陰で、わしらは救われとる」
ᶘイ^⇁^;ナ川 そんな馬鹿な話がありますか! 愛叫様はただの土地神で……迷信じゃないんですか!?
ぴっぴじゅうよん「おるよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 イナゾクッ
ぴっぴじゅうよん「愛叫様は、おるよ。若いもんは知らんが、40を越えたもんは皆知っとる」
ぴっぴじゅうよん「愛叫様はなぁ、おるんよ。いつも我らを見とるんよ」
ぴっぴじゅうよん「今も……」
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ᶘイ^⇁^ナ川
( ꪊꪻ⊂)シコシコ
ᶘイ^⇁^;ナ川 そんな、そんなわけ……
ぴっぴじゅうよん「信じようと信じまいと、もう手遅れじゃ。ぴっぴさんは愛叫様に気に入られた」
ぴっぴじゅうよん「今頃チョコミントよりもあなたされているじゃろうて」
ᶘイ;⇁;ナ川 そんなの嘘です! ダッ
ぴっぴぜろ「ああっ! 逃げよった!」
ぴっぴろくまんごひゃく「外のモンに知らされたらどうするんじゃ!」
ぴっぴじゅうよん「誰が信じるいうんね。土地神に捧げられましたなんちゅう話を」
ぴっぴじゅうよん「家族を無くした悲しみに、頭がおかしいなったと思われて終いよ」
ᶘイ;⇁;ナ川 はぁ、はぁ……
ᶘイ^⇁^ナ川 ……ぴっぴさんが捧げられた。愛叫様に……
ᶘイ^⇁^ナ川(誰が信じてくれる? こんな馬鹿げた話……)
ᶘイ^⇁^ナ川(ランジュですら信じてはくれないでしょうね。でも、現にぴっぴさんは苦しんでる……)
ᶘイ;⇁;ナ川 どうすれば……
-
ᶘイ;⇁;ナ川(ぴっぴにさん達に……いや、40を越えたものは皆知ってると言ってましたよね)
ᶘイ;⇁;ナ川(あの二人は、知っていながら娘を捧げた……村の考えに染まっている。助けは求められない)
ᶘイ^⇁^ナ川(……おや?)
ᶘイ^⇁^ナ川 ……いや、でも、私も捧げましたよ!
ᶘイ^⇁^ナ川🍒 童貞さんとの散歩よりもぴっぴさんと一緒にいたいって!
ᶘイ^⇁^ナ川 ……願いは叶わなかったんですかね?
『等価値の代償と……』
ᶘイ^⇁^ナ川 童貞さんよりぴっぴさんの方が価値が大きかった……のかもしれません
ᶘイ;⇁;ナ川 私があの時、もっと大切なものを言っていれば……くそう、くそう!!
うん、価値が足りないにぇ。
ᶘイ^⇁^ナ川 !? だ、誰ですか!?
-
愛ある叫びを感じたよ。
ᶘイ^⇁^ナ川(頭の中に声が……)
私にとってのメイみたいに、あなたはあの人が大切なんだね。
ᶘイ^⇁^ナ川 もしかして、愛叫様……?
りゅびいはね、ぞうしゃん。
ᶘイ;⇁;ナ川 愛叫様! ぴっぴさんを返してください! ガバッ
ᶘイ;⇁;ナ川 大切な家族なんです! 失いたくないんです!! お願いします!
なら、捧げてよ。
ᶘイ^⇁^;ナ川 ……!
同じくらい価値があるもの、捧げて。
ᶘイ^⇁^ナ川 同じくらいの、価値……
ほねぇちゃのぷいん!
ᶘイ^⇁^ナ川(なんか一人だけ方向性違くないですか?)
-
ᶘイ^⇁^ナ川 でも、ぴっぴさんが一番大事で……Switch2? 6pチーズ? 見抜き……?
ᶘイ;⇁;ナ川 どれもぴっぴさんとは釣り合いません……
じゃあ駄目だにぇ?
ぴっぴさんは私達のもの。
アイスクリームよりもとろけさせてあげるね。
ᶘイ^⇁^ナ川 ま、待ってください!!
ᶘイ^⇁^ナ川(ぴっぴさんと同価値……ぴっぴさんと同じくらいの価値があるもの、大切なもの……)
ᶘイ^⇁^ナ川(……ぴっぴさんは、村の繁栄の為に連れて行かれた)
ᶘイ^⇁^ナ川(もしかしたら……でも、それを言ってしまったら)
ᶘイ-⇁-ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 決まりましたよ、ぴっぴさんと釣り合うもの
-
うゅ…
-
じゃあ、行くゆぉ!
イナちゃーん!
ᶘイ^⇁^ナ川ノ はーい!
何が好き?
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川(私はこの村が大好きです)
ぴっぴにじゅうなな『お茶菓子用意しとくよ』
ᶘイ^⇁^ナ川(気さくな隣のお婆ちゃん)
ぴっぴに『いっぱい食べてね』
ぴっぴいち『需要はあるぞ』
ᶘイ^⇁^ナ川(優しいぴっぴさんの家族)
ぴっぴごじゅういち『アルプス一万尺でもするかい?』
ᶘイ^⇁^ナ川(遊んでくれたおじさん)
ᶘイ^⇁^ナ川(本当に……とっても楽しくて、嬉しくて)
ᶘイ^⇁^ナ川(暖かくて。でも……)
ᶘイ;⇁;ナ川(それでも……)
ᶘイ;⇁;ナ川 この村よりもぴっぴさん!!!
ᶘイ;⇁;ナ川(誰かの犠牲の上に成り立っているこの村のことが、許せない)
-
……。
……。
……。
ᶘイ;⇁;ナ川 ……
言っちゃったにぇ。
愛ある叫びだったよ。
うん、いいと思う。結局愛は突き詰めると、エゴだから。
ᶘイ^⇁^ナ川 ……ぴっぴさんは、戻ってくるんですか?
ᶘイ^⇁^ナ川 ……? あの、愛叫様?
ᶘイ;⇁;ナ川 声が聞こえない……駄目だったんでしょうか……?
ゴゴゴゴゴゴ
ᶘイ^⇁^ナ川 ? 何か凄い音が……
(((ᶘイ^⇁^ナ川))) あわわわっ!!? じ、地面が揺れてますー!?
-
ぴっぴ村……
-
「逃げろーっ!!」
「山が崩れるぞー! 高台に行けーっ!!」
ᶘイ^⇁^;ナ川 あわわわわっ!! イナバタバタ
ぴっぴいち「イナちゃん! 捕まれ!」
ᶘイ^⇁^;ナ川 ぴっぴいちさん!
ぴっぴいち「高台まで行くぞ!!」
ᶘイ^⇁^ナ川 ありがとうございます!
ᶘイ^⇁^ナ川 ……あれ? ぴっぴにさんは?
ぴっぴいち「……ぴっぴには、家にいる。あいつは逃げなかった」
ᶘイ^⇁^;ナ川 え?
ぴっぴいち『地震!? おい、逃げるぞ!』
ぴっぴに『そんな……そんな筈ない!!』
ぴっぴに『あの子が立派にお役目を果たしたんだ、この村に害が起こるわけない! 愛叫様は私達を助けてくれるんだ!!』
ぴっぴいち『おい!?』
ぴっぴに『愛叫様……あの子はお役目を果たしたでしょう、村の役に立てたでしょう? 声優なんてよく分からない仕事について、村を出て……皆に噂されて私がどれだけ恥ずかしかったか!! ようやくあの子が村の為に何か出来たのよ!? ねぇ、愛叫様!!』
ぴっぴいち『そんなこと言ってる場合か! 逃げるぞ!!』
ぴっぴに『不心得ものがぁ!! 逃げるならあんた一人で逃げなさい!! 私は愛叫様に守られてるんだァァァっ!!!』
ぴっぴいち『っ……』ダッ
ぴっぴいち「……」ギリッ
ᶘイ;⇁;ナ川 そんな……ぴっぴにさん……
-
ゴゴゴゴゴゴ
ぴっぴじゅうよん「あぁ……村が……愛叫様の社が……」
ᶘイ^⇁^ナ川 村が……飲まれていく……
ヒイイイイイ
ᶘイ^⇁^ナ川(土石流に家々が引き裂かれ、金切り声にも似た甲高い音が響く)
ᶘイ^⇁^ナ川(それはまるで、無理やり生きながらえていたこの村の断末魔のように聞こえました)
prrr
ぴっぴいち「……はい」
ぴっぴよん『あ、父さん? 家電話したけど繋がらなくてさー、受話器外れてない?』
ぴっぴよん『それより聞いてよっ、ぴっぴさん、回復したよ! もう立ち上がって歩けるくらいになっててさ、なんで血なんか吐いたんだろうって笑ってるくらい!』
ぴっぴよん『母さんにも伝えてあげて! 心配してただろうしさ!』
ぴっぴいち「そうか……」
ぴっぴいち「そうか、良かったな……ぴっぴさんが無事で……本当に良かった……」ポロポロ
ᶘイ;⇁;ナ川
ᶘイ^⇁^ナ川(この土石流で何人死んだか、私は知りません)
ᶘイ^⇁^ナ川(これが本当に正しい選択だったのかも分かりません)
ᶘイ^⇁^ナ川(でも……ぴっぴさんが生きていて嬉しい。これだけは……何にも代えがたい真実です)
-
ぴっぴさんの家
ぴっぴさん「……大変だったな。地震が起こるなんて」
ぴっぴさん「心配かけちまったな、イナ川。ごめんな」
ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴにさんは……?
ぴっぴさん「まだ見つかってない、ってさ。へそくりでも回収しに行ったのかな、それとも誰かを助けようとしたのかな」
ぴっぴさん「優しい母さんなら、それもありえるよなぁ……」ポロポロ
ᶘイ^⇁^ナ川(結局私はあの時知った事実をぴっぴさんに知らせませんでした)
ᶘイ^⇁^ナ川(知ったところでぴっぴさんが苦しむだけです。お母さんのことも……ぴっぴさんは何も知りません)
ᶘイ^⇁^ナ川 身体はもう大丈夫ですか?
ぴっぴさん「あぁ、ぴんぴんしてるよ。バク転だって出来るぞᴡ」グルンッ
ᶘイ^⇁^ナ川 無理しないでくださいよ
-
ᶘイ^⇁^ナ川(愛叫様の社も土の下に埋まり、掘り出される予定はありません)
ᶘイ^⇁^ナ川(あの村と共に、愛叫様は滅んでしまいました。でも、それでいいのかもしれません)
ᶘイ^⇁^ナ川(何かを犠牲にして何かを得る、そんな神はこの世界に必要ないんですから)
ᶘイ^⇁^ナ川(でも……今でも少し不安なんです)
ᶘイ^⇁^ナ川(あの村を出て、こうして家に帰ってきても……)
あの声が聞こえてきたらどうしよう、と。
ぴっぴさん「どうしたんだイナ川、ボーッとして。チーズ食べたいのか?」
ᶘイ^⇁^ナ川 どっちかというと見抜きしたいです! ミイさんのところに行くのでお小遣いくださイナ
ぴっぴさん「あぁ? しゃーねぇな……ぐうっ!?」
ᶘイ^⇁^;ナ川 ぴっぴさん?
ぴっぴさん「げほっ、かはっ!?」
ᶘイ;⇁;ナ川 ぴっぴさん!? 大丈夫ですかぴっぴさん!?
-
ぴっぴさん「冗談だよ」
ᶘイ;⇁;ナ川 びっくりさせないでくださいよー
村は滅びた。
終わり
-
うまく締めたね
いなぴが無事でよかった
-
⌒°(・ω・)°⌒@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ(.ɖ¡/ơ,ơy
何が好き?
ᶘイ^⇁^ナ川 ちんちん
⌒°(^ω^)°⌒ ぞうしゃん!
-
やりきれない感があるがぴっぴさんが無事で良かった
-
ごめんだけど、まだ読んでる途中なんだけど、これに理由があるのでなければ流石にぴっぴ父とかぴっぴ母とかじゃないと読み辛いです……
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