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【SS】曜「千歌ちゃんお悩み相談室?」
-
—曜部屋—
曜「うーん」
曜「うーん?」
曜「……はぁ。だめだ」グシャグシャポイッ
曜(次のライブ近いのに、ここ数日新しいデザインが浮かばない。まずい。ひじょーにまずい)
曜「どーしよぉ」
〜〜〜♪
曜「ん、誰だろ……千歌ちゃん?」
千歌『もしもーし』
曜「はいはーい。どうしたの?」
千歌『んとね、暇してるかなーって』
曜(衣装のアイディア思い付かないなら、暇と一緒か)
曜「うん。ちょうど暇してるー」
千歌『ほんと?それならさ、うちに来ない?』
曜「行く行く。準備して行くから待っててね」
千歌『はーい』ピッ
曜「……気分転換になるといいけど」
-
—30分後・千歌部屋—
曜「……何これ?」
『千歌ちゃんお悩み相談室』
千歌「へへーん♪どう?すごいでしょ?」
曜「すごいというか何というか」
千歌「この看板ね、備品の入ってた段ボールをもらって頑張って作ったの。切ったり貼ったり色を塗ったり、大変だったよ〜」
曜「千歌ちゃん偉いねぇ」ナデナデ
千歌「えへへ///」
曜「でも気になるのはそっちじゃなくてね。千歌ちゃんお悩み相談室ってどういうこと?」
千歌「おっ!そっちに目がいくとはさすがよーちゃん!よっ!日本一!」
曜「ありがとっ」
千歌「沼津一!」
曜「そんなことないよ〜」
千歌「さすが船長の子!」
曜「えへ///」
千歌「よーちゃんの照れるポイント、相変わらず不思議だよね」
曜「そうかな?……って話がずれちゃった。この相談室って、千歌ちゃんがしてくれるの?」
千歌「うん。私がするよ」
-
曜「なるほど……」
曜(ナイスタイミングだけど、大好きな千歌ちゃんに迷惑かけられないか。この際だから、千歌ちゃんに告白したいって相談しちゃう?なーんてね)
千歌「私がお悩みを話して、それを解決してもらう相談室なの♪」
曜「……ん?」
千歌「ん?」
曜「え、待って待って。千歌ちゃんがお悩みを聞いて解決するんだよね?」
千歌「よーちゃん逆だよ逆。私のお悩みを聞いてもらって、解決してもらうんだよ?」
曜「さっき千歌ちゃんがするって言ってなかった?」
千歌「うん。私がお悩みを相談するって意味だよ?」
曜「な、なんてややこしい……」
千歌「最近いろいろと悩んでてさ。それを誰かに聞いてほしいけど、誰に話していいのかわからなくて……だからこうやって、相談室を作っちゃった♡」
曜「普通に相談しちゃえばいいのに」
曜(誰にも相談しないで、スランプになった私が言えたことじゃないけど)
千歌「えー、つまんないじゃん」
曜「つまんないかぁ」
-
千歌「な・の・で!今日はよーちゃんにお悩み解決してほしくて呼んじゃいました!よろしくお願いします!」
曜「え、あ、うん」
千歌「こちらみかんジュースとお煎餅です。ささ、どうぞどうぞ」スッ
曜「これはこれはご丁寧に」
千歌「でさー、悩みなんだけどさー」モグモグ
曜「千歌ちゃんも食べちゃうんだ」
千歌「最近ちょっと寒くない?」
曜「うん」モグモグ
千歌「どうしたらいいかな?」
曜「冬だから仕方ないよね」
千歌「以上がお悩みだから、解決してね♪」
曜「えっ!?」
千歌「ささ、よーちゃん先生!」
曜「それ悩みなのかなぁ」
千歌「だって寒いのやだもーん」
-
曜「えー、じゃあ、お部屋を暖かくしてみるとか?」
千歌「お部屋暖かくても、お外出たら寒いもん」
曜「じゃあ重ね着してみるとか」
千歌「それも考えたんだけどさ、スーパーとかカフェとか、建物の中に入ったら逆に暑くない?」
曜「あー、わかる。暖房効いてて汗かいちゃうことあるよね」
千歌「そうそう。それで上着脱いでさ、荷物が増えるのもやだし」
曜「あれ困るよね。どうしたらいいかな?」
千歌「私が聞きたいよぉ」
曜「あ、そっかそっか。んー、一枚でめちゃくちゃ暖かい洋服を着るとかは?」
千歌「そんなのあるっけ?」
曜「ダウンジャケット羽織って、中には長袖一枚とか」
千歌「あー、それならちょうど良くなりそう。でも私、持ってないんだよね」
曜「そうなの?」
千歌「コートとかカーディガンはあっても、ダウンはなくてさ」
曜「それなら今度、ららぽーとにでも買いに行っちゃう?」
千歌「行くー!よーちゃんコーディネートで買っちゃうもんね♪」
曜「うんっ♪」
千歌「ということでお悩み解決ですっ!さすがよーちゃんだ」
曜「どういたしましてー」
千歌「それでは2つ目のお悩みです」
曜(1つじゃなかった……)
-
千歌「ペンネームちかちーさんからのお悩み相談です」
曜「それ千歌ちゃんだよね?」
千歌「ちょっとラジオパーソナリティっぽくしちゃった♪」
曜「お悩み相談楽しくなってるじゃん」
千歌「よーちゃんは楽しくない?」
曜「実はめっちゃ楽しい」
千歌「素直なよーちゃんいいねぇ」ナデナデ
曜「あ〜髪がぐしゃぐしゃに〜」
千歌「ということで2つ目のお悩みは、新しい髪型にしたい!ですっ」
曜「ふむふむ?」
千歌「私っていつも三つ編みにヘアピン付けてるでしょ?でもでも、違う髪型にも挑戦してみたいの」
曜「違う髪型、ね。三つ編みを解いてみるとか?」
千歌「それは寝る時にしてるからだめー」
-
ようちか助かる
-
曜「それなら1つ結びとかは?」
千歌「おおっ!ちょっとやってみてやってみて!そこのヘアゴム使っていいからっ」
曜「うん。それじゃあ失礼して〜」サササッ
千歌「どうどうっ?」ソワソワ
曜「できあがり〜♪はい、鏡ね」スッ
千歌「どれどれ……お、何だかちょっとお姉さんみたい!」
曜「シンプルだけど清潔感あるし、明るい感じがしていいと思う♪今日からこれにしてみる?」
千歌「んー、他のも試してみたいかも!」
曜「それなら……これとか?」サササッ
千歌「お団子!善子ちゃんとお揃いだね」
曜「羽根たくさん持ってるみたいだから、今度1つもらってみたら?」
千歌「†ギラン†」
曜「お、リトルデーモンだ」
千歌「🍊みかん🍊」
曜「あ、千歌ちゃんだ」
-
千歌「ちょっと楽しいけど、リトルデーモンは大変そうだからいいかな」
曜「あらら。お団子はどうだった?」
千歌「お団子は結構気に入ってるよ♪ねね、他にもアレンジの仕方教えて!」
曜「もちろん。アレンジのやり方が載ってるサイトも教えてあげるね」
千歌「ふふふ。これで私もオシャレな大人の仲間入りだね」
曜「そだねぇ」ニコニコ
千歌「本当に思ってる?」
曜「思ってる思ってる」
千歌「それならいいけど……よし!2つ目のお悩みも無事解決だね!もしかしてよーちゃん、お悩み相談室経験者?」
曜「初めてでーす♪」
千歌「これが才能ってやつなんだね……しかーし!次のお悩みは強敵だよ!よーちゃんでも解決できるかな?」
曜「そなの?」
千歌「うん。実は……ずっと悩んでることがあるの」
曜(今までとは思いっきり雰囲気が違う……かなり重い悩みなのかな)
千歌「コーヒーを克服したいんだよね」
曜「好き嫌いかーい!」ズコー
-
千歌「おおっ!よーちゃんが芸人さんみたいなツッコミしてる!」キラキラ
曜「なんでやねーん!」
千歌「ベタベタなツッコミだー!」ワクワク
曜「もうそろそろ恥ずかしがっていい?」
千歌「いいよ」
曜「はじゅかしぃ///」カオマッカ
千歌「やり切ってから照れるよーちゃんの芸人魂好き過ぎる」
曜「……ふぅ。それでコーヒーだっけ?」
千歌「うん。内浦の大人みかん代表としては、やっぱり飲めた方がいいかなって」
曜「どんなみかんなのそれ」
千歌「ちょっと渋い」
曜「…………………………そっかぁ」
千歌「面倒くさくなって適当に返事するのはよくないと思いまーす!」
-
曜「ごめんごめん。えっと、コーヒーねコーヒー。お砂糖とかミルク入れても飲めない?」
千歌「それはカフェオレになっちゃうもん」
曜「苦味の少ないコーヒーにするとか?」
千歌「そこまでして飲もうとは思ってないんだよね」
曜「わがまま千歌ちゃんだなぁ」
千歌「大人はわがままなのさ☆」キリッ
曜「めんどくさいっても言うよね」
千歌「あ!よーちゃんがちくちく言葉言った!ダイヤちゃんに言うからね!」
曜「ちくちく言葉なんて、久しぶりに聞いたよ」
千歌「はい、ごめんなさいは?」
曜「ごめんなさい」ペコッ
千歌「うむ。素直でよろしいっ」
曜「それでコーヒーはどうするの?」
千歌「どうしよっか」
-
曜「甘くするのがダメなら、甘いものと一緒に飲むのはどう?」
千歌「甘いもの?」
曜「うん。お抹茶と一緒に和菓子食べるでしょ?あれとおんなじ感じで、コーヒーにクッキーとか合わせてみたら?」
千歌「なるほど〜。ちょっと待ってね。何かお菓子あったっけな」ガサゴソ
曜「甘いのあるといいね」
千歌「テーブルに広げてみるね。よいしょっ」ドザー
『せんべい』
『みかん』
『アメ』
『どら焼き』
曜「……」
千歌「……」
曜「……おばあちゃ、」
千歌「たまたま!たまたまだもん!昨日はね、マカロンとかマドレーヌとかカヌレとかあったんだもん!」
曜「ほんとに〜?まぁいいや。この中だと、どら焼きとか合いそうじゃない?」
千歌「あんこってかなり甘いもんね」
曜「うん。みかんやアメはちょっと難しそうだけど」
千歌「いや!もしかしたら意外と合うかもよ?」
曜「どうかな……」アセアセッ
千歌「ちょっと待ってて!コーヒー取ってくるから飲んでみる!」タッタッタ…
曜「う、うん」
-
—5分後—
千歌「というわけで、冷蔵庫にあった缶コーヒーを持ってきました」
曜「それ誰の?」
千歌「わかんなーい」
曜(なぜだか美渡さんに怒られる未来が見える)
千歌「まずはねー、大本命のどら焼きから」パクッ
曜「どう?」
千歌「あまくておいひぃ」モグモグ
曜「飲み込んだら、すかさずコーヒーだよ」
千歌「……いざ!」ゴクゴク
曜「どう?」
千歌「にがぁい……」
曜「あらー」
千歌「なんで、こんなに苦いのさー!どら焼き一個に対して一口でトントンだよ。どら焼き何個あっても足りないじゃん」プンスカ
曜「怒られても」
千歌「やっぱりコーヒーは大人の飲み物だね。私にはまだみかんジュースで十分だよ」
曜「うんうん。無理して飲まなくても、いつか飲めちゃうから気にしないで大丈夫だよ」
千歌「ということで、コーヒーのお悩みも無事解決しました」
-
曜「解決なのかちょっとわかんないけど、それなら良かった。たしか、しおからも苦手だよね?そっちも克服しちゃう?」
千歌「それはまた今度で……口の中、まだコーヒーになってるし」
曜「りょーかいでありますっ」ビシッ
千歌「お、よーちゃん楽しくなってきた?」
曜「だっていつものおしゃべりと変わんないもん。こんなお悩み相談でよければ、いつでも受けたいし」
千歌「なるほど。でもでも!次のお悩みは一筋縄じゃあいかないよ?よーちゃんに解決できるかな?」
曜「何でもどーんとこい!でありますっ♪」
千歌「それなら早速……いつも遊ぶ時ってさ、うちかよーちゃん家、それか梨子ちゃん家とか果南ちゃん家ってだいたい決まってるでしょ?」
曜「まぁ、近場だとそうだね」
千歌「でも最近、ちょっとマンネリ化してると思うの。お休みの日に集まっておしゃべりして、おやつ食べて、日が暮れたらばいばーい。もっとこう、アクティブしたくない?」
曜「果南ちゃんにお願いしてダイビング行っちゃう?」
千歌「んー、そういうのじゃなくてー」
曜「たとえば?」
千歌「なんかさなんかさっ、雑貨屋さんとか洋服屋さんとか、こう、女子高生っぽいことしたくない?」
-
曜「気持ちはわかるけど、内浦にそんなお店あったっけ?」
千歌「ない」
曜「ないねぇ」
千歌「じゃあさじゃあさ!内浦でできる女子高生っぽいこと!」
曜「三津シーで遊んだり?」
千歌「小さい頃から通ってるから飽きちゃった」
曜「そこのコンビニで立ち読みとか買い食い?」
千歌「Aqoursの練習の帰り道にたくさんしたから、もういいかなぁ」
曜「それなら……みんなのお家に寄ってみるとか」
千歌「それって今までと一緒だよ?」
曜「今までは千歌ちゃん家の周りだけでしょ?そうじゃなくてさ、ダイヤさんのお家とか花丸ちゃん家、足を伸ばして鞠莉ちゃん家とか善子ちゃん家に行ってみるのはどう?」
千歌「お〜!」
曜「ダイヤさん家はここから近いけど、あんまり行ったことないよね?」
千歌「ないない!あのお屋敷でかくれんぼしたいってずっと思ってた!」
曜「かくれんぼはちょっとまずいかな」
千歌「ちぇー」
-
期待
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曜「花丸ちゃん家も、夏の肝試しで行くぐらいだもんね」
千歌「あのお寺、下手なお化け屋敷より怖いよね」
曜「善子ちゃん家にはゲームがたくさんあるし」
千歌「生放送も一度参加してみたいかも♪」
曜「極めつけは鞠莉ちゃん家かな。美味しい夕ご飯食べて、露天風呂入って、朝まで女子会してみたくない?」
千歌「したいけど、それってもう宿泊客じゃない?」
曜「言われてみれば」
千歌「でもでも、みんなのお家で遊ぶって新鮮かも♪」
曜「いきなり行っても迷惑だから、ちゃんと事前に話して行こうね」
千歌「はーい」
曜「ということで、このお悩みも解決かな?」
千歌「うんっ。やっぱりよーちゃんすごいね。どんな悩みもすぐ解決しちゃうんだもん」
曜「あはは……買い被りすぎだよぉ」アセアセッ
千歌「そんなよーちゃんに最後のお悩みですっ」
曜「は、はいっ」
千歌「新曲の歌詞スランプなの!助けてー!」
曜「えっ」
-
千歌「次のライブ、一曲は新曲にするってみんなで決めたでしょ?」
曜「うん」
千歌「それなのに作詞が進まないせいで、梨子ちゃんに迷惑かけちゃっててさ。でもスランプで何も思い付かなくて」ショボン
曜「あー、その気持ちわかる」
千歌「もしかしてよーちゃんもスランプだったり?」
曜「私は——ううん。今のところ大丈夫」
千歌「そっか」
曜(危うく話しそうになっちゃった……私ってば面倒くさいなぁ)
千歌「それでさ、どうやったらスランプから抜け出せるかなーって」
曜「ありきたりだけど、気分転換するのが良いっていうよね」
千歌「たとえば?」
曜「作詞をお休みして遊んじゃうとか、ぼーっと海を眺めるのはどうかな」
千歌「遊んでる間もぼーっとしてる間も、作詞のこと思い出しちゃうよぉ」ショボン
曜「休むことをサボってるって考えちゃうからじゃないかな」
千歌「え、違うの?」
-
曜「うん。筋トレと同じで休むのも大事だよ。遊ぶことでインスピレーションが湧くかもしれないし」
千歌「なるほどね。いつもとは違うことをするのが大事なんだ」
曜「それで必ずうまくいくって保証はできないけど、やってみる価値はあると思うな♪」
千歌「ふむふむ。他には?」
曜「遊ぶのと似ているけど、作詞から数日離れてみるのは?」
千歌「離れちゃっていいの?」
曜「うん。離れるというか、視界を広げるっていうのかな?」
千歌「視界を……」
曜「スランプってさ、こう、視野がぐわー!って狭まってる状態になると思うの」
千歌「ほほう」
曜「だから距離を置いて見直してみると、案外すんなりスランプから抜け出せるってこと、多いんだって」
千歌「ふむふむ。他にも合ったりする?」
曜「そうだねぇ……やっぱりこうやって誰かに話すのが1番かな」
千歌「なるほどね。それじゃあ私もちょっと気分転換して、作詞から離れてみようかな」
曜「うんうん。その意気その意気♪」
曜(私はあれこれやってもダメダメだけど、千歌ちゃんならきっとうまくいくよね)
-
千歌「よーちゃんありがとう。私の悩み、全部解決しちゃった」
曜「どういたしまして。千歌ちゃんのためなら力になるからね。いつでも呼んでくださいでありますっ」
千歌「私も、」
ピロリンッ
千歌「あ、ごめんね……梨子ちゃんからだ」
曜「なんて?」
千歌「今部屋にいるなら窓開けてだって。いるよー……と」ポチポチ
曜「窓、開けとこうか?」
千歌「うん。おねがーい」
曜「りょーかいっ」スタスタ…ガラガラッ
梨子「あら、曜ちゃん?」
曜「梨子ちゃんやっほー。ちょっと千歌ちゃんとおしゃべりしてたんだ」
梨子「そうなの?私もあとで、手が空いたら混ぜてもらおうかな」
曜「今忙しいの?」
梨子「えぇ。千歌ちゃんが作詞した新曲の曲作りでね」
曜「え?」
千歌「あっ……」アセアセッ
-
梨子「千歌ちゃんったら、次のライブの分どころか、追加で2曲も書き上げちゃって。毎回このくらいハイペースで作詞してくれたら助かるんだけどね」
曜「え、あー、そうだね」
梨子「千歌ちゃんのスマホにデータ送るから、あとで2人で聞いて感想くれる?」
曜「うんっ」
梨子「それじゃあまた作曲に戻るわ。2人とも、またね」
曜「うん。またねー」ガラガラッ
千歌「……」アセアセッ
曜「……1つ聞いていい?」
千歌「は、はい」
曜「スランプって言ってなかったっけ?」
千歌「え、あ、その、実は、めちゃくちゃ調子いいですはい……」
曜「まぁ、3曲分も書き上げてるもんね」
千歌「……ごめんなさい!」ドゲザ-
曜「千歌ちゃん!?」
-
千歌「嘘ついてごめんなさい!悪気はなかったの!ただ、よーちゃんを助けたくて」
曜「た、助ける?私を?」
千歌「うん。だってよーちゃんさ……スランプ、なんでしょ?」
曜「ぇ、どうして……」
千歌「わかるよ。ずっと一緒にいるんだもん。でもそれと同時に、よーちゃんは話してくれないってわかってたの」
曜「っ……!」
千歌「よーちゃんは昔からさ、自分が努力してるとことか、悩んでる姿を見せようとしてこなかったもん。それが求められている、それが当たり前だって1人でやってきてたよね」
曜「……うん」
千歌「だからまずは私の悩みを話して、そしたらよーちゃんも自分の悩みを話しやすくなるかなって」
曜「な、なるほど」
千歌「それでたくさん悩みを話したの。ほとんど、適当にでっち上げたやつだけど」
曜「そこまでして……」
-
千歌「昔なら、よーちゃんの気持ちは普通な私にはわからないって諦めてた。よーちゃんの気持ちを推し量るのもおこがましいって、手を伸ばすこともしなかった。でも、でもね」
曜「……」
千歌「Aqoursになって、私と一緒に夢中で何かをやりたいって話してくれたよーちゃんから目を逸らすのは、絶対にだめなの。やっと同じステージに立てたのに、そんなことしたくないよ」
曜「千歌、ちゃん……」
千歌「それでも話してくれるか不安で、ちょっぴり遠回りしちゃった。でもそんなの、仲間らしくないよね。だから改めて聞かせてほしいんだ」
曜「……うん」
千歌「よーちゃん。悩みがあるなら教えて」
曜「……っ」ボソボソッ
千歌「っ!」
曜「ライブ、近いのにスランプで、どうしていいかわかんなくて、でも、みんなに、迷惑かけたくなくてっ」ウルウル…
千歌「うん、うん。もっと早く気付けなくてごめんね」ギュッ
曜「千歌ちゃんっ、千歌ちゃん……!」ポロポロ…
-
—数分後—
曜「……」ショボン
千歌「落ち着いた?」
曜「うん。ごめんね、急に泣いたりして」
千歌「ううん。私も何度も泣いてきたもん。お互い様ってことにしよ?」
曜「……ありがとう」
千歌「どういたしまして。でもさ、これでもう大丈夫だからね。よーちゃんスランプ脱却間違いなし!だよ」
曜「そう、なの?」
千歌「うむ!それじゃあ早速始めちゃおうか!」
曜「ふぇ?」
千歌「ちょっと準備があるから、それまで下の居間で待っててくれる?」
曜「準備なら私も手伝うよ?」
千歌「だめだめ。よーちゃんは1人でたくさん悩んだんだもん。ここからは私たちが助ける番だよ!」
曜「あ、うん」
千歌「志満姉ぇには話しておくから、ささ、下でゆっくりのんびりしててねっ」グイグイッ…バタンッ
曜「……追い出されちゃった」
曜(とりあえず下で待つしかないか……ん?)
曜「私、たち?」キョトン
-
—30分後—
曜(千歌ちゃんまだかなぁ)モグモグ
志満「曜ちゃん。お茶のおかわりいかが?」
曜「あ、ありがとうございます」
志満「いえいえ♪」
スミマセーン!
志満「あら、来たみたい。ちょっと行ってくるわね」スタスタ…
曜(お客さん、かな。邪魔しないように、千歌ちゃんの部屋に戻ろうかな)
ワイワイガヤガヤ…
曜(大勢の声?それに何だか、聞いたことがあるような……)
ルビィ「曜ちゃんこんにちは。ルビィね、アイドルの衣装図鑑持ってきたよ!一緒に頑張ルビィしようね!」トコトコ…
花丸「おらも力になりたくて、のっぽパンたくさん持ってきたずら。みんなで食べながらがんばろっ」テクテク…
善子「まったく!曜も素直じゃないんだから。今までの恩返しも込めて、このヨハネ様の力を存分に味わいなさいよね!」スタスタ…
曜「へ?」
-
鞠莉「チャオ〜♪曜のために、知り合いのデザイナーに連絡入れといたから。あとで話してみましょ♪」スタスタ…
ダイヤ「私もかねてより温めてきた、スクールアイドルの衣装案をまとめたノートを持って来たましたわ。これで万事解決です!」スタスタ…
果南「とりあえずワカメ持ってきたよ〜。振り付けの目線から何かアドバイスできるよう頑張るね」テクテク…
曜「え?」
梨子「曜ちゃんこんにちは。ちょっと準備に手間取っちゃった」
曜「な、え?ど、どうしてみんなここに?」
梨子「どうしてって、さっき千歌ちゃんから連絡があったのよ」
曜「連絡?」
梨子「曜ちゃんが衣装のことでスランプだから、今すぐ集合!ってね」
曜「そんな、それだけでみんな来てくれたの?」
梨子「む。それだけなんて言わないで。大事な仲間が悩んでいたら、助けたいと思うのは当然でしょ?」
曜「……!」
梨子「私も先に千歌ちゃんの部屋に行っておくから、またあとでね」スタスタ…
曜「……うんっ」
-
志満「曜ちゃん。片付けはしておくから、そのままで大丈夫よ」
曜「は、はい。お茶とお菓子、ありがとうございました」
志満「いいのいいの。それと、ね」
曜「?」
志満「Aqoursだけじゃなくて私や美渡、十千万や内浦、沼津までも曜ちゃんの味方よ。何かあったら気兼ねなく頼ってちょうだいね」
曜「……はいっ!」
志満「ふふ、いい笑顔。あとはお願いね。千歌ちゃん?」
曜「え?」フリムキッ
千歌「よーちゃんお待たせっ」
曜「千歌ちゃん……みんなを呼んでくれたんだね」
千歌「あんな大層なこと言っちゃったけど、私1人よりみんなで考えた方がいいと思ってさ。迷惑、だったかな」
曜「ううん、そんなことない。すっごく嬉しいっ」ニコニコ
千歌「ほんと?よかった〜。それじゃあみんな待ってるから、私の部屋に行こ行こ」
曜「うんっ」
-
千歌「まだまだ午前中だからさ、夜までみんなでアイディア出しまくろうね。こうなったら先の先のライブの衣装まで考えちゃおうよ」
曜「それはちょっと欲張りさんじゃない?」
千歌「欲張りぐらいがちょうどいいの♪そうだ、衣装作りもお手伝いするからね。ミシンなんて久し振りだな〜」
曜「……ねぇ、千歌ちゃん」
千歌「ん?」
曜「もう少しだけ欲張りさんに、なってもいいの?」
千歌「もちろん!もしかして他にも何か悩んでるの?」
曜「まぁ……うん」
千歌「えっ、なになに!教えて!力になるから!」
曜「千歌ちゃんにね、聞きたいことがあるの」
千歌「うんうん」
曜「次のお悩み相談室っていつになる?」
千歌「え?あー……よーちゃんが望むならいつでも!何ならみんなも混ぜて相談室しちゃう?」
曜「それはちょっと///」
千歌「?」
-
曜「ちょっとだけ、お耳借りてもいい?」
千歌「うんっ」
曜「大好きな幼馴染に告白するには、どうしたらいいかなっ」ボソボソッ
千歌「なるほ——え?」
曜「そ、そういうわけだから!また今度お悩み聞いてね!」タッタッタ…
千歌「」ポカーン
チカッチー!ハヤクカモーン!
チカチャーン!ハジメルワヨー!
千歌「……はっ」キョロキョロ
千歌「ど、どうしよう。誰に相談しなきゃ……と、とりあえずもう一回やらないとだっ!」
千歌「千歌ちゃんお悩み相談室!」
完
-
よーちゃんのちょっと不器用なところが大好きです。
乙したー。
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先週と来週のライブに向けての燃料助かる
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曜ちゃん頑張ったな
乙です
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サンシャイン全盛期の頃を思い出すような良作
ようちかやっぱり良いなぁ
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<削除>
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日常系かと思ったら思いの外良い話だった
ようちかはイイね
乙
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一関工業高等専門学校
今20代
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