■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
小鈴「友達屋でーす!1時間100円でーす!」
-
梢「あら、かわいい友達屋さんね。1時間100円だったかしら?」
小鈴「はい! 1時間100円です! 徒町なんかが100円を貰うなんて烏滸がましいですが……」
梢「そうね、それではお願いしようかしら」
小鈴「はい!」
梢「1人で筋トレをしているとなんだか寂しくて」
小鈴「き、筋トレですか!?」
――
梢「友達と一緒にする筋トレは楽しいわね、小鈴さん」
小鈴「そ、そうですね……。梢先輩……!」プルプル
梢「梢先輩だなんて……。友達なのだから梢でいいのよ?」
小鈴「で、でも梢先輩は大先輩ですし……」
梢「梢って呼んで? 友達でしょう? 小鈴」
小鈴「え、えっと、梢、さん……」
梢「梢よ、小鈴」
小鈴「こ、梢……!」
梢「ふふ、何かしら? 小鈴」
-
小鈴「うぅ……。明日筋肉痛になりそう……」
小鈴「でも、梢先輩のお役には立てた!よね……? 2時間なので200円ももらっちゃって……」
小鈴「友達屋チャレンジ1回目はひとまず成功!」
小鈴「もっともっとがんばるぞー! ちぇすとー!」
小鈴「友達屋でーす!1時間100円でーす! ちぇすとー! 」
綴理「あ、すず」
小鈴「綴理先輩!」
綴理「オセロしてたんだけど、ひとりじゃつまらないから相手してくれる?」
小鈴「お、オセロを1人でやってたんですか!?」
綴理「うん。でもボクが相手だから次の手がわかっちゃって」
綴理「ボクは勝てるんだけど、ボクが毎回負けるんだ……」
小鈴「わ、わかりました! 徒町お付き合いします!」
-
綴理「すずの手は予想外で面白い」
小鈴「綴理先輩に1回も勝てませんでした……」
綴理「楽しいね、すず」
小鈴「はい!」
小鈴「あっ……」
綴理「どうしたの? すず?」
小鈴「えっと、お代を……」
綴理「お代?」キョトン
小鈴「えっと、徒町は友達屋なので……」
綴理「友達ってお金が必要なの?」
小鈴「え? で、でも綴理先輩は友達屋の徒町を呼んでくれて――」
綴理「んー? ボクは友達屋なんて呼んでないよ?」
小鈴「へ?」
-
綴理「オセロしたいなーって思ってたらすずがいたからすずを呼んだ」
小鈴「はっ! そういえば確かに友達屋としてではなく徒町として呼ばれたような……」
小鈴「そ、それじゃあ、その、徒町と綴理先輩は、えっと、友達、なんでしょうか」
綴理「? すずとボク、友達じゃないの?」
小鈴「っ!」
小鈴「じゃ、じゃあ、明日も綴理先輩と遊んでいいんですか……?」
綴理「すず、明日も遊んでくれるの?」
綴理「それじゃあ明日はだるまさんがころんだにしよう」
綴理「明後日は――しりとり?」
小鈴「――はい!」
綴理「あ、そうだ。すず、今日はオセロに付き合ってくれてありがとう。これあげる」
小鈴「ブタメン、ですか?」
綴理「こずとさやには内緒。間食すると怒られるから」
小鈴「……。はい!」
-
小鈴「と、いうわけで友達屋チャレンジは失敗してしまいました……」シュン
さやか「ふふ、失敗してよかったのかもしれませんね」
小鈴「えぇっ!?」
さやか「失敗をすることは悪いことではありません。今回の友達屋さんチャレンジだって、学んだことはあるのではないですか?」
小鈴「学んだこと……。はい!」
さやか「なら、それは友達屋さんチャレンジは失敗かもしれませんが、他のチャレンジは成功です」
小鈴「えっ!?」
さやか「あ、そうだ。小鈴さん」
小鈴「はい! なんでしょうか!?」
さやか「明日のお弁当の下準備をしていたんですけど、味見してもらえませんか?」
さやか「ついでに簡単なお手伝いもしてもらえると嬉しいです」
小鈴「もちろんです!」
さやか「それでは1時間ほどお願いします」
さやか「小鈴さん、1時間でおいくらですか?」
小鈴「お代はいりません!」
おわり
-
ほっこりした
-
よき
-
スレタイを見てゲス町かと思って開いたらぽか町小鈴だった
乙
-
真姫「……(無言で800万円差し出す)」
小鈴「ぴぇっ!?」
-
面白かった
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■