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【SS】川本美里「退職代行?」
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ひたすら美里がクズです。
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今日も私は働く
「何で予約しないとダメなんだよ!!今空いてんじゃねぇか!!」
美里「この後の13時台は4件お客様が来られるんです」
「こんなんすぐ終わるだろ!!いいから見ろや!」
美里「すぐ終わるかは我々が判断することです」
「何だその対応なめてんのか!?」
美里「帰れ………」
「あ!?」
美里「帰れっつってんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「うわ!なんだコイツ!?」
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上司「確かに客もやばいけど店員がキレるのはもっとダメだよ」
美里「すみません……」
上司「次やったらクビね」
美里「……はい」
「前アナタに契約して貰ったものなんですけど、割引が適用できてないんですが」
美里「(わ、割引登録忘れてた……)」
「店長呼んでくれる?」
美里「は、はい……」ガタガタ
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〜退勤後〜
美里「オエエエエエ!!!」ビチャビチャ
美里「今日だけで私宛のクレームが3件もあった。もう契約するの怖い」
美里「今の会社にいたら心が潰れる……。辞めよう」
美里「けどこういうのって辞めると言い出してから1ヶ月後とかなのよね」
美里「その前にストレスで死ぬ!なんとかならないかな」
薫子「美里ー!久しぶりじゃん」
美里「薫子さん!」
薫子「どうしたの?顔が死んでるよ〜」
美里「実は……」
かくかくしかじか
薫子「なるほどねー」
美里「もう限界で……」
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薫子「退職代行使えばいいじゃん」
美里「何ですかそれ」
薫子「自分の代わりに退職を代行してくれる会社があるのよ。そこに会社に電話してもらえば明日にでも辞められるよ」
美里「本当ですか!?」
薫子「私は教師さっき辞めて来たし。美里も辞めなよ〜」
美里「使ってみようかな…」
薫子「今は実家のあまりある銭で豪遊中〜。美里も一緒に遊ぼうよ」
美里「うへへ……遊びますぅ」
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しかし美里は分かっていなかった。
薫子と自分では実家の太さが違う事を。
3ヶ月後
美里「仕事を辞めたはいいけど……貯金が残り12000円でやばいわね」
美里「薫子さんは親が財閥だから毎日のように札束を消費している……羨ましいな」
愛「………」
美里「あ、愛ちゃん。どうしたの?」
愛「またお仕事辞めちゃったの?」
美里「え……えぇ」
愛「もうこの一年で3回目だね。どうするのこれから?」
美里「とりあえず実家でしばらく過ごそうかと…」
愛「だめだよ」
美里「え………」
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愛「お姉ちゃんのお母さんから言われてるの。『美里をよろしく』って」
美里「……私は働く気はないけどね」
愛「お姉ちゃん覚えてるよね、子供の頃交わした約束」
美里「?」
愛「私と結婚するんでしょ?先に社会人として立派になってて欲しいよ」
美里「どぅうぇ!?」
愛「??」
美里「(1ミリも覚えていないんだけど。私……愛ちゃんは妹としか見れないわね」
愛「…………」
美里「はっ!!途中から声に出ていた……!!」
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愛「どうやら力ずくで分からせるしかないようだね」
美里「何よそのポーズ。空手?柔道?止めておいた方がいいわよ」
愛「………」
美里「いくら愛ちゃんが運動神経抜群とはいえ私は28歳よ?さすがに高校生には勝てるわ」
愛「そう……」
美里「ま、それでもいいならかかってきなさい。出来るだけ手加減するから」
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〜1分後〜
美里「ぎゃあああああ!!!ギブギブ!!!」
愛「じゃあ私と結婚して就活する!?」
美里「しますーーー!!!折れちゃうーー!!!」
愛「やったぁ!皆んなに知らせてくるね!」タタタ
美里「とほほ………」
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次の日
美里「愛ちゃんは可愛いし結婚もいいんだけど働くのだけは嫌ね。しばらく他府県で身を潜めるか……」
美里「うわ…この家大きいわね。さぞかし金持ちが…って三船って書いてある!?」
美里「お金借りたいわね。けどチャイム押す勇気も無いし…門の掃除でもして会話のキッカケを作りましょう」
美里「なんか苦労しているアピールしたいから素手で綺麗にするわよ」
美里「よいしょ……よいしょ……」ゴシゴシ
栞子「……」
美里「ぎゃあ!手が黒くなってる……」
栞子「あの…」
美里「うわぁ!!」
栞子「何されてるんですか?」
美里「あなたは薫子さんの妹さんね…実はかくかくしかじかで……」
栞子「ふむ。なるほど」
美里「所持金が12000円なのよ。これじゃ京都までの片道切符すら買えないわ」
栞子「姉さんの金庫を漁りましょう。着いてきてください」
美里「お願いします!」
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栞子「ここが姉さんの部屋です」
美里「学校のプール並みに広いわね」
栞子「金庫の鍵は4545……開きました」
美里「うわ!札束だらけ……」
栞子「三船家ではこの程度小銭ですよ。じゃあこのくらいお渡しします」
美里「は…800万もあるけど」
栞子「私たちでいうハンバーガー程度の金額です。いつも姉さんがお世話になっていますから」
美里「恩に切るわ……!!」
栞子「一つお願いが」
美里「何かしら?」
栞子「私の彼女になってくれませんか?」
美里「」
美里「何故に……?」
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栞子「好みのタイプだからです」
美里「(この子を恋人にしとけば将来食いっぱぐれないわね)」
栞子「まぁ…NOはありえないんですけど」チャキ
美里「それ……銃!?」
栞子「………」ズガァン!
美里「きゃあああ!?」
栞子「………」ズガァンズガァン!!!!!!
美里「ひぃ!分かった!付き合います!!」
栞子「ではLINE交換しましょうか」
美里「はひぃ………」
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俺も昔代行で会社辞めたけど最高だったよ
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ウミ虐スレ落ちてんだけど
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美里「栞子ちゃんと付き合う事になってしまった……けど金は稼げたわね」
美里「この金で沼津に飛ぼう。そして愛ちゃんの追跡を交わす!!」
美里「今日からパーティよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
淡島ホテルに宿を借りた美里。
ちなみに1泊5万だ。
美里「とりあえず1ヶ月予約したから思う存分羽を伸ばすわ〜」
〜6日後〜
美里「暇すぎる。ここ一応離島だしコンビニに行くには船で行かなきゃならない」
美里「売店はお土産しかないし…ここ最近tシャツはマリンパーク従業員の物と一緒よ」
美里「けど夕ご飯は美味しくて最高なのよね。昼ごはんはうみねカフェで富士山を見ながら食べられるしこれが天井人の生活!!」
果南「あ、美里さんじゃないですか」
美里「果南ちゃん。おはよう、今日もいい天気ね」
果南「ですね。今日も潜ってきます」
美里「気をつけてねー!」
美里「この内浦で活動するAqoursというアイドルグループの皆んなと仲良くなっちゃった。嬉しい誤算ね」
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美里「しかも……」
千歌「あ!美里さんだ!」
曜「またオンラインで打ち合わせですか?」
美里「えぇ。今からGoogleの社長と会議よ」
千歌「ひえ〜!凄いな〜」
曜「バリキャリってやつですね!」
美里「皆んなも勉強頑張ってね」
「「はい!!」」
美里「………皆には私がFacebookの営業部部長って話してるけど盛りすぎたかしら?」
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