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ヨハネ「ウミウシ!ナゴヤに行くわよ!」

1 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/01(月) 18:52:02 EQBVXJUE00
ウミウシ哀好会のみんな!ご機嫌いかがかしら?
私はヨハネ、華の16歳よ!!

前回はマリの家のウミウシ二体が欲しくて、自分で育成したウミウシ5匹をワーシマー島に送り込んで拉致しようとしたんだ!

けど無能どものせいで2匹のうち1匹しか奪取できなかったの。
挙げ句の果てには私の育成したウミウシのうちの1匹が裏切って私の情報をマリに流そうとしたのよ!

証拠隠滅のために自宅で飼っていたウミウシ225匹を処分したけど、その後にコハクさんが家に来たわ。もしかして疑われてる!?

私の人生どうなっちゃうの〜〜〜!?

ちなみに以下の話の続きよ!

1ヨハネ「(ウミウシってムカつくわね……)」

2ヨハネ「旅行に行きましょうか、ウミウシ?」

3ヨハネ「ウミウシが誕生したわ!」リコ「かわいい〜!」

4リコ「ふぅ……」ドロォッ

5ヨハネ「餅つきをしましょうよ!!」

6ヨハネ「惨劇のワーシマー島!!!」

7ヨハネ「惨劇前の時間」

8ヨハネ「秘密のマカロン作戦」


2 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/01(月) 18:52:41 EQBVXJUE00
ヨハネ「コハクさん…?」

コハク「開けてくださいよ、ヨハネさん。少しお話ししましょうよ」ガチャガチャ


コハク「ねぇ」


ヨハネ「………」

ヨハネ「(どうする…居留守を使う?いや、家にいることはバレてるもんね…仕方ない)」

ヨハネ「….」ガチャ

ヨハネ「珍しいですね、コハクさんがウチに来るなんて。家の場所教えましたっけ?」

コハク「ありがとうございます。失礼しますね」

ヨハネ「ちょっ!」

コハクはヨハネを無視してズカズカと中に入り、椅子にかけはじめた。

ヨハネ「……何のつもりですか」

コハク「まずナイフを仕舞ってくれませんか?私は話をしにきただけなのです」


ヨハネ「はあっ!!!」ブン

コハク「っ!!!」

ヨハネは椅子に座るコハクに向けて本を投げつけた!!
コハクは一瞬目を見開いて驚くが両腕をクロスにしてガードする。

ヨハネはコハクとの距離を詰め、杖を抜きコハクに振りかぶる。


3 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/01(月) 18:53:15 EQBVXJUE00
ヨハネ「はぁぁぁぁぁ!!!!!」

コハク「せいっ!!」

コハクは迫り来るヨハネの杖を先ほど投げられた本を手にし、攻撃を防ぐ。

そのまま椅子から立ち上がりハイキックでヨハネの顎を狙った。

ヨハネ「つっ!!!」

日頃の訓練のおかげだろう。
格闘経験者の蹴りをスウェーで避ける。

蹴りをかわされたコハクは一歩距離を取る。

コハク「驚きました。まさか躱されるとは…」

ヨハネ「まどろっこしいのよ。私を疑ってるのなら令状持って捜査でもしなさいよ」タンタン

ヨハネは両手を構えてステップを踏み始める。
臨戦体制だ。

コハク「話し合えませんかね?」

ヨハネ「何を話すのよ?」

コハク「ウミウシの可愛さとか?」

ヨハネ「ちっ!!」タタン!

もう相手は自分の悪行を理解している。

ヨハネは迷わなかった。単独でヨハネの家に訪れたコハクを始末、もしくは無力化するために戦闘を再開する。


4 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/01(月) 18:53:46 EQBVXJUE00
何度も訓練したステップで一気に距離を詰めるヨハネ。そのまま右ストレートをコハクの顔面に振りかぶる。

コハク「私はウミウシは嫌いなんですけどねぇ!!!」

ヨハネのストレートを半身で躱し、そのまま鼻に肘打ちをめり込ませた。

ヨハネ「ぶっ!!!」グラッ

綺麗なカウンターに目の前の視界がぐらつくヨハネ。鼻血を出しながら後退した。

今度はコハクが距離を詰めてきている。

ヨハネ「痛いなぁ!!」

なけなしで放ったアッパーがコハクの左頬に直撃した。
めり、という音と共にコハクが苦悶の表情を浮かべる。

コハク「あははは!!やるじゃないですか!!」

ヨハネ「はぁ…はぁ…」ボタボタ

鼻血を滝のように流しながらもファイティングポーズをとるヨハネ。

コハク「ヨハネさん、もうやめにしませんか?席に座って一緒に話しましょうよ」

ヨハネ「私を捕まえにきたんでしょう!?だから全力で抵抗してるんじゃない!!」

コハク「はぁ…やれやれ、仕方ありませんね」

ヨハネ「……?」

コハクは肩をすくめるとポケットから小さな白いスーパーボールのようなものを取り出してヨハネに見せる。

ヨハネ「何よそれ」

コハク「ヌマヅでは2年前から一年に2回、幼児の失踪事件が起きているのはご存知ですか?」

ヨハネ「は?」

急に何を言い出すんだという様子のヨハネ。
コハクはヨハネに先ほど取り出したボールを投げた。


5 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/01(月) 18:54:19 EQBVXJUE00
ヨハネ「おわっ!」パシッ

ヨハネ「うわ…なにこれ、趣味の悪いボールね…」

ヨハネが受け取ったソレはやけにリアルな目玉のおもちゃ?だった。

コハク「それ本物です」

ヨハネ「はい!?」

コハク「失踪した幼児の目玉です」

ヨハネ「ぎゃぁあ!!」ポイッ

生理的嫌悪から反射的に目玉を投げ捨てるヨハネ。

コハク「あぁ…私のお宝が…」

ヨハネ「……マジに言ってんの?アンタが幼児を殺したと?」

コハク「ふふふ…どう思いますか」

ヨハネ「アンタはイカれてる」

コハク「ヨハネさんがそれを言うのですか?」

ヨハネ「ちっ…で、何を話すのよ」

臨戦態勢を解いたヨハネはようやくコハクと会話しようとする。
その様子を見たコハクは一安心し優しい表情で口を開く。

コハク「良かった。マカロンでも食べながらお話ししましょう」


6 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ e510-c165) :2024/04/01(月) 19:00:28 zAB1gXjI00
早く潰してくれや


7 : 名無しで叶える物語 (スプー c825-3a1e) :2024/04/01(月) 19:14:10 Oix.h0/wSd
ヨハネ+ウミウシはお前なんよ


8 : 名無しで叶える物語 (スプー 5a69-5786) :2024/04/01(月) 19:29:21 CevHkfvkSd
コハクさんまたまともじゃ無かった


9 : 名無しで叶える物語 (アウアウ 3a80-2890) :2024/04/01(月) 19:46:13 UqVfbajYSa
別スレ完結させる気無い?


10 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 79a4-5786) :2024/04/01(月) 20:54:21 KQ9SDIug00
ウミウシ苦手族のヨハネちゃんと快楽殺人鬼の皆さんでは格が違うんだよなぁ


11 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0647-d1c2) :2024/04/01(月) 23:09:44 /G2Rl.Rc00
おっ、いい感じやん


12 : 名無しで叶える物語 (バックシ 688a-2ece) :2024/04/02(火) 07:03:04 a2dHCB/wMM
毎朝の楽しみ


13 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 07:39:38 G/fn9dzg00
席につくなりコハクがいきなり切り出す。

コハク「さて、ヨハネさんは先日ワーシマー島にウミウシを五体送り込みましたね」

ヨハネ「……どこまで知ってるの?」

コハク「ヨハネさんがウミウシを飼育、販売してリコさんがルビィを標本にしてることくらいですね」

ヨハネ「リコのことも知っていたの!?」

コハク「行政局の調査能力を舐めすぎです。はっきり言って私が手を回さなければとっくに2人とも捕まっていましたよ?」

ヨハネ「そんな……」

コハク「ヌマヅは他の県と比べて調査能力が異様に高い。トウキョウやミシマならバレなかったでしょうね。お二人が普段の活動をヌマヅ外にされたのは正解だったと思います」

ヨハネ「何で私たちをそこまで庇うの?」

コハク「私は生まれてこの方分家としてずっとダイヤ、ルビィを支えるために教育されてきた」

ヨハネ「……」

コハク「普通の若者が経験するであろう事はほとんど許されませんでした。毎日訓練、勉強、礼儀作法など…」

ヨハネ「ちょい待ち!けどコハクさんは女子会の時ダイヤに付き添いでサポートしてたじゃん!!」※第7話「女子会ってなぁに?」参照

コハク「それも勉強で経験させられました。見知らぬ女子グループの中に入れられてね」

ヨハネ「そんな……」

コハク「そんな訳で…私の人生は常に誰かのものだったのです」

ヨハネは母からの課題、「自分にしかできない、楽しくてたまらない事」を思い出した。

コハクを見ていると自分が何者か、何をしたいかを探さなければならないなんてある意味幸せものなのかもしれないと思った。

コハク「ある日異変の影響で凶暴化したヒグマに襲われ、殺された男児の遺体を見つけました」

ヨハネ「いっ!!?」

コハク「それを報告しなければならなかったが何故か私は家に持ち帰りました。そしてただ何もせずに眺めていたのです…」

ヨハネ「」

コハク「そして汚い死体ではなくもっと綺麗な死体を見たいと思うようになった…」

ヨハネ「で、自分の手で殺めたんだ?」

コハク「えぇ、ずっと孤独だったんですよ私は。人の温もりが欲しかった」


14 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 07:41:20 G/fn9dzg00
ヨハネ「何となく分かったわ。コハクさんは私と秘密を共有したかったんだ?」

コハク「友達になりにきました」

ヨハネ「コハクさん、正直私は子供を殺したいとは思ったことは無い。近所の悪ガキ3人だって私にいつもちょっかいかけてくるけど、あの子達が本当は私を大事に思ってくれてるのは分かってる」

ヨハネ「けど趣味は違えどバレたら破滅する同士、仲良くしておいた方が良いわね」

コハク「そう言っていただけると思いました」

ヨハネ「私はともかくリコとも友達で良いの?アイツ一応ルビィを殺してるんだけど…。コハクさん親戚なんでしょう?」

コハク「リコさんが殺害する日、実は私もルビィを殺す計画を立てていたんです。そういった意味ではリコさんが憎いですね」

ヨハネ「はぁ!?なんでルビィまで?」

コハク「知らない子ではなく知っている子が欲しかったんです。ルビィは小動物みたいで可愛いですよね?人間にも妖精にもなれる彼女ですが妖精の状態で殺せばあのサイズのまま手元に保存できる。そういった意味でルビィは最高の獲物でした。本当に余計なことをしてくれた…一年越しの計画だったのに」

ヨハネ「そ、そう……」

コハク「そういうことで今日は秘密を共有できてよかったです。私は結構忙しいのでこれにて失礼します。あ、それと…」ゴソゴソ

ヨハネ「?」

コハクはポケットから紙切れを一枚ヨハネに手渡した。

コハク「友情の印にナゴヤのホテルの2000円割引券をあげます。良かったら行ってみてください」

ヨハネ「あ、ありがとう(値引き額が中途半端すぎる!)」

コハク「今日はありがとうございました。また食事に誘います」

そのままコハクは家を出た。
1人部屋にポツンと残ったヨハネは机に突っ伏して項垂れる。

ヨハネ「よ、良かった〜」

色々頭はパンクしているがとりあえず助かったという感情がヨハネの中で一番大きかった。
普段運の悪いヨハネだが最近死神に愛されているような気がしていた。

ヨハネ「今までもコハクさんがいなかったらバレてた…か。ならこれからも沢山協力してもらうからね!」


15 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 08:00:05 G/fn9dzg00
ヨハネ「ナゴヤか……」

ヨハネはコハクから貰ったホテルの中途半端な割引券を見ていた。
ごく普通のビジネスホテル…いや、よく見ると。

ヨハネ「あ、これペットも連れ込めるホテルなんだ」

ヨハネ「うーん…せっかくの好意だもんね…。マリウシの訓練も行いたいし…コハクさんとの友達記念に行きますか!」


と言う訳でヨハネはナゴヤに行くことにした。
連れて行くウミウシはリコから貰っていた卵1個と、先日ウミウシ同士で産ませた卵を1個。
それにマリウシである。

1泊2日なのでヨハネの血が混じっているウミウシ、ヨハウシに他のウミウシ共の世話を任せることにした。

ヨハネはウミウシを信用していない。
リコウシの二の舞にならないためにも扉の施錠は今まで以上に気を配った。

もはや人間でも簡単に出入りできないであろう。

卵をケースに入れると部屋の隅で震えているマリのペットのウミウシ、マリウシに声をかけるヨハネ。

ヨハネ「何してんの?早く行くわよ」


マリウシ「フニィ…!フニィ……!!」


震えながらもヨハネを威嚇しているように見える。
無理もない、マカロン食べ放題だと誘われてついて行ったら仲間のウミウシの死骸を食べているヨハネがいたのだ。

しかもその後行動を共にしていたウミウシをマリウシの目の前で叩き殺した。

マリウシにとってヨハネは敵以外の何者でもなかった。


16 : 名無しで叶える物語 (スプー b114-a8c5) :2024/04/02(火) 09:06:37 Ab2cgPRISd
しかしヨハネにとってそんな事は百も承知。
ウミウシの感情など所詮「おままごと」である。
どう思われようが知ったこっちゃなかった。

ヨハネはマリウシに近づくと首根っこを掴んだまま持ち上げる。

マリウシ「ウミャーーーー!!!!」ジタバタ

ヨハネ「やっぱり重いわね…3キロはあるかな?声も他の個体と比べて少し大きい。このまま持って行ったら周りに聞こえるわね」


マリウシ「ウミャーーーー!!!!ウミィーーーーーー!!!!」バタバタ


連れて行かれるものか!と暴れ回るマリウシ。
ヨハネは少し考えた後マリウシを壁に投げつけて部屋を離れる。


マリウシ「ウミャァッ!!!!」ドッ


かなりの勢いで激突したため、マリウシは口から体液を吐き出しながら地面に崩れ落ちていった。

マリウシ「ウミィィ……」モゾ…

震えながら部屋から逃げようとするマリウシ。
しかしヨハネがすぐに戻ってきた。

一本の15センチの長さもある釘を持って。


マリウシ「ウ……ミィ!?」


なんだその釘は!?と驚きの声をあげるマリウシだがヨハネは無視してマリウシの頭を左手で握り、顔を上げさせた。


17 : 名無しで叶える物語 (スプー b114-a8c5) :2024/04/02(火) 09:17:03 Ab2cgPRISd
ヨハネ「たしかこの辺だったわね」


マリウシ「ウミィーーーーーー!!!ミヤァァァァァァ!!!!」


相変わらず鬱陶しく叫んでいるマリウシ。
ヨハネは狙いをつけて喉元を釘で突き刺した。

ドスッ…と肉が潰れる音と共にマリウシの体内に長い釘が食い込む。

マリウシ「ーーーー〜〜〜〜!!!??!!??」バタバタ

涙を流しながら暴れるマリウシだが先ほどまでと違い声が出ていない。

ヨハネはウミウシの声帯となっている部分を潰すことで声を出させなくしたのだ。

ヨハネ「よっし!グッドね。さあ行きましょうか!」

マリウシ「ー〜〜!!!!??〜〜〜!!!!」ポロポロ

哀れなマリウシ。
無理やりケースに詰められてナゴヤに連れて行かれてしまう。


18 : 名無しで叶える物語 (スプー b114-a8c5) :2024/04/02(火) 09:17:55 Ab2cgPRISd
通勤中やが新入社員が多くて初々しいですな(^ω^)


19 : 名無しで叶える物語 (スプー 898c-3a1e) :2024/04/02(火) 09:32:53 qobmuK4wSd
>>1の感性の落差よ


20 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 32ef-8962) :2024/04/02(火) 09:37:16 1YQw6Tq200
こんな狂気を孕んだオッサンが先輩になる新入社員が哀れでならない


21 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 9289-a8c5) :2024/04/02(火) 15:03:35 Yv7CaKog00
〜ナゴヤ〜

ヨハネ「すごい都会!!トウキョウと大差ないじゃない!!」

ナゴヤ駅前でヨハネは高層ビル群を目の前に圧倒されていた。
人口も建造物の高さもヌマヅとは比にならなかった。

ヨハネは泊まる予定のホテルに足を運ぶ。
ナゴヤ駅から東山線に乗り一駅。フシミ駅で降りると徒歩8分の場所にホテルはあった。
バリ島を意識した特徴的な入り口でヨハネは入るのを躊躇うが、入ってしまえば普通のビジネスホテルのような内観だった。

受付を済ませて部屋に向かう。
部屋番号は205号室だった。

ヨハネ「広い!!」

部屋は一般的な学校の教室ほどの広さがあった。
ご丁寧に床はペットが糞や尿をしてもすぐに取り替えられるように、タイルカーペットになっていた。

ウミウシの卵二つを机の上に置き、ケースからマリウシを取り出す。


マリウシ「〜〜〜〜!!!?」


ヨハネ「おはよう。もう釘は抜いてあげるわ」

ズボ!!!!!と勢いよく釘を抜くとマリウシの喉から血が吹き出した。
焼いてしまうと再生しなので首に傷薬を塗る。
ヨハネとしてもマリウシの悲鳴を聞けないのは物足りないので、かなり高価な傷薬を塗って回復を試みた。

マリウシはその場で飛行し、ヨハネに頭突きを仕掛けて来る。

ヨハネ「再三再四ィィィィィィィ!!!!」ボゴッ!!

マリウシ「ッ!!!!」

ヨハネはアッパーでマリウシの腹を天井まで殴り上げた。
先ほど塗った傷口部分からドボ!と血が噴き出した。

マリウシ「………!!」ジタバタ

ヨハネ「今は英気を養いなさい」

ヨハネはマリウシをケースに再びしまうと風呂の中にそれを入れる。
卵の孵化が近いので机の上に置いてベットの上でくつろぎながらその瞬間を待つ。

ヨハネ「今度は失敗しない。このリコウシ、ウミウシをエリートウミウシにするのよ!!」


22 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 9289-a8c5) :2024/04/02(火) 15:04:15 Yv7CaKog00
パキパキ………!!!

カラフルで可愛い卵に同時にヒビが入る。
感動の瞬間である。
生き物の誕生、特にウミウシが生まれる瞬間はヨハネは胸がジンと熱くなる。


リコウシ「ウミャーーー!!!」クルン

ウミウシ「ウミィーーー♩」フワッ


2匹のウミウシが元気な声で卵から飛び出した!!


リコウシはリコの種から生まれたため、頭にリコの帽子を被り宙を1回転して嬉しそうだ。
ウミウシも卵から出たと同時に手足をパタパタさせてこれからのウミ生を謳歌するぞ!と意気込んでいる。

漫画的表現で言うなら「♩」や「❤︎」マークやらがウミウシの周りに溢れている。

あえてヨハネは2匹が喜ぶように、楽しくなるような音楽をかけ始める。


♩〜〜〜〜

リコウシ「ウミッ!?」

ウミウシ「フニフニ!」

2匹は音楽にすぐに反応し、ウキウキしながら踊り始めた。


リコウシ「ウミウミ♩」フリフリ

ウミウシ「~~~ミィ!」フリフリ


空中を飛び回りながら何回転もしたり、机の上で尻尾とケツを振りながらダンスをする。

ヨハネ「あ、ギィ……!ひひひ、あはははは、はは」ピキピキ
……自分で音楽をかけたというのにヨハネは体をガクガクさせながらピキっていた。


23 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 9289-a8c5) :2024/04/02(火) 17:48:59 Yv7CaKog00
ヨハネは突然音楽を止めるとウミウシ達に叫んだ。

ヨハネ「やめなさい!!!!!!見苦しい………。豚のダンスより酷いわ!!!!」

ヨハネ「この………無能ウミウシどもが!!!!これじゃあ立派なウミウシになれないわよ!?ゴミどもッ!!!!」ガァン

机を蹴りながら恫喝するヨハネ。
罵詈雑言の嵐に2匹は怯えて困惑し始める。


リコウシ「ミィッ!?」ビクッ

ウミウシ「フニィ……」ビクビク


ヨハネ「私の名前はヨハネ、アンタらゴミ2匹を立派なウミウシにするための良い人よ!!今日からこの危ない世界を生き残るための訓練を行う!!!何か質問があったらそこのシートで示しなさい!!!」

ヨハネは地面に置いてある50音シートを使ってウミウシに質問を促す。


ウミウシ「ウ、ミィ……」フワ

リコウシ「ウミ…フニィ……」フワ


2匹は戸惑いながらシートに飛んでいきそれぞれ文字で質問し始める。
だがそれが逆にヌマヅのウミ虐専門家の逆鱗に触れた。

ヨハネ「この、馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


「「ウミッ!?」」ビクッ


ヨハネ「バカかアンタら!?バカなの!?本当に脳みそあんのかッ!?何で、何で2匹が同時に示すのよ!?私は聖徳太子かっ!?こらぁあああああああああ!!!!!」ガァン

ヨハネ「今すぐ謝りなさい!!早く!!」ガァンガァン

生まれたばかりのウミウシどもは初めて見るヨハネを親、もしくは保護者だと認識している。
前回のリコウシがウミウシの分際で裏切ったのは親と認識していたのがリコだと言うこともあった。

長い期間親であるリコ指導されて来たこともあり出会って数日のヨハネを「ヤバいやつ」としか認識できなかったのだ。

しかし今、2匹の世界にはヨハネしかいない。


リコウシ「ウミィ!」ペコペコ

ウミウシ「フニィ…フニィ…!」ペコペコ


ウミウシ特有の土下座謝りでヨハネに頭を下げ続ける。
とはいえ2匹とも怯え切っており、涙を流しながら情けなく謝っていた。


24 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 48e0-8962) :2024/04/02(火) 17:53:12 d6NrlajY00
ヨハネの喉いつか潰れそう


25 : 名無しで叶える物語 (アウアウ 2680-2bee) :2024/04/02(火) 17:55:58 iCDkVMjQSa
ホテルの備品蹴らんといて…


26 : 名無しで叶える物語 (スプー b114-a8c5) :2024/04/02(火) 18:28:38 Ab2cgPRISd
そんなこんなで、まずはウミウシから質問をする事になった。
震えながらゆっくりとシートの上を飛び自分の意見をしっかりと述べた。


『たくさん遊びたい』


ヨハネ「………」

ヨハネはウミウシを飼育してわかった事がある。
ほとんどのウミウシが自分を偽ることをしないのである。
命令すれば基本的には従う。

だが自由意志に任せた場合、今のようにヨハネの「訓練をする」という提議に対し真っ向から反対の意見をぶつけてくるのだ。
それをして「怒られるかもしれない」というところまで普通のウミウシでは頭が回らないのかもしれない。

ヨハネは一旦怒りを抑え冷静に口を開いた。

ヨハネ「それは私の訓練を受けないって事?」

ウミウシ「ウミッ……ウミ!」フワフワ


『訓練は受ける。けど遊びもしたい』

ヨハネ「オーケー、もう良いわ。次リコウシ」

リコウシ「ウミ!」フワ

さすが聡明なリコの種から生まれたウミウシである。
確信をついた質問をしてきた。

『なんで危ない世界なの?』


ヨハネ「この世界は魔王に支配されているのよ」


リコウシ「ウミャッ!?」

ウミウシ「ウミィ……?」


リコウシは漫画に出てくる猫のように飛び上がって驚いていた。
対してウミウシは本当に?といった様子で半信半疑だ。

ヨハネ「2年前、世界はこのマリという女に支配された」

ヨハネは2匹にマリの顔写真を見せて続ける。

ヨハネ「マリは世界中のウミウシを集めて殺し始めたのよ!どうやらウミウシを殺すたびに彼女のエネルギーが蓄えられていくらしいの。彼女優しそうでしょう?その顔に騙されたウミウシ達がかなり酷い方法で惨たらしく殺されてしまったのよ………」


27 : 名無しで叶える物語 (スプー b114-a8c5) :2024/04/02(火) 18:29:11 Ab2cgPRISd
ウミウシ「ウミウミ!!!」フワ

ウミウシは命じられてもいないのにシートで意見を示した。


『信じられないよ!』


ヨハネ「そう言うと思った。ならこれを見なさい」

ヨハネは動画を再生する小型の機械を取り出して2匹に見せた。
そこには信じられない映像が映っていた。

『ミィミィ!!』

『フニャアアアアアアア!!!!」ブシャア

『ケポケポ!!……………』ドサッ

マリのコスプレをしたヨハネが短剣でウミウシを鏖殺している動画だ。
人間なら見ただけでヨハネのコスプレと分かりそうだが、ウミウシはまんまと騙された。


リコウシ「フニャア!!??」

ウミウシ「ウ………ミィ?」ガタガタ


そんな………と言う様子で2匹は驚き、怯えていた。
そしてその感情はよくも同胞を……許さない!!といった表情に変わっていった。


リコウシ「フニィィィ!!!」

ウミウシ「ウミィ……!!」


ヨハネ「許せないわよね!?」

リコウシがシートに飛び乗り、意気込んだ。

『魔王は私たちが倒す!』

ヨハネ「よく言ったわ。じゃあ訓練を始めましょうか?」


28 : 名無しで叶える物語 (スプー b114-a8c5) :2024/04/02(火) 18:30:03 Ab2cgPRISd
2匹の情操教育が終わったので本命のトレーニングという名の拷問が始まる。
とはいえ2匹とも生まれたての赤ちゃん。
体調も10センチほどしかなく、あまりきついメニューだと死んでしまうだろう。

ヨハネ「2匹とも机の上に座りなさい」

リコウシ「フニィ」フワ

ウミウシ「ウミウミ」フワ

ガァン!!!!!!

「「ッ!!」」ビクゥ

ヨハネ「何なのその返事は!?そんなふざけた返事で訓練を乗り切れると思ってんの!?返事は『ミィ!!!』これ以外は罰を与えます!!」

「「ミィ!!!」」

2匹は大声で返事を合わせると机の上に並んで座った。
まずヨハネは罰の味を教えようと思った。

鞄からデスソースを取り出す。
かけすぎてはいけないので1滴ずつ2匹に上から降らせる。

ピチャッ

リコウシ「………ミィ!?ミィヤアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」ジタバタ

ウミウシ「フニィ!!フニィィィィィィィィィィィ!!!!!!??!?」バタバタ


皮膚に落ちてから1秒後、2匹は狂ったように暴れ回る。
デスソースがかかった部分は綺麗な青色の皮膚が赤く変色していた。


「アアアアアアア!!!!ミィヤアアアアアア、フニャアアアアアアアア!!!!!」

「ミィィミィミィミィイイイイイイイイイイ!!!!!!」


ヨハネ「ミィィ♩ミッミッ……Hey」

ウミウシ共の叫び声と共にヨハネはノリ始める。
数十秒暴れ狂った後、息を切らしながら2匹ともその場に倒れ込む。

「ウ………ウ……………」ブリッ

「フニィ………ウミィ………」ガクガク


29 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 20:41:12 G/fn9dzg00
ヨハネ「あーはははははは!!!脱糞してるじゃんウミウシちゃん!自分で掃除しなさいよ!」

ウミウシ「ウ、ウウウウウ………」ガクガク

ヨハネ「さぁ、次はマラソンするわよ!一旦飛びなさい!」


リコウシ「ミィー…ミィー………」クネ…クネ

ウミウシ「フニィ……ウウウウウ」ブリュ


2匹はいまだにその場でのたうちまわっていた。
ウミウシに至っては愚かにも脱糞を繰り返しながら。
産まれてこの方何も食っていないのに何を捻り出したのだろう、とヨハネは疑問に思う。

とはいえ絶対神ヨハネの言うことを無視してはいけない。

ヨハネは画鋲を取り出すと2匹の尻尾に刺した。


リコウシ「ミャアアアアアアアア!!!ミィアアアアアアアアアア」

ウミウシ「フニィィィ!!フニィィィィィ!!!!!」ジタバタ


ヨハネ「元気注入!!さっさと飛べぇ!!!!!」

ヨハネ「3秒以内に飛ばないとさっきのソースをケツの穴から直接注入するわよ」

「「ッ!!」」

苦しみながらもヨハネの恐ろしい言葉が聞こえていた2匹は死ぬ気で飛び上がる。


ウミウシ「フニィィィィィ!!!」フワッ

リコウシ「フニィ……ウミィ!!!」フワッ


フワフワ宙に浮くリコウシとウミウシ。

ヨハネは尻尾の画鋲を抜き、続けて叫んだ。

ヨハネ「室内を10周!!負けたウミウシには罰ゲームがあるわよ!!!!!!」

「「ミ、ミィ!!」」


30 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 20:43:15 G/fn9dzg00
フワフワ…!

ヨハネ「あと五周ッ!!!やる気あんの!?リコウシ!!!!」

リコウシ「ミィ…ミィ…!!」フワフワ

知能が優れている分体力が無いのだろう。
ウミウシと半周ほどの差をつけられて遅れていた。

それでも一生懸生命飛行する。

だがヨハネウミウシ育成塾では結果至上主義。


レースが終えた後、2匹とも床に倒れて息を切らしていた。


ウミウシ「ミィミィ…」ハァハァ

リコウシ「ウ、ミィ…ハァ…ミィ」


ヨハネ「ウミウシの勝ちね。さて、罰ゲームの話忘れてないわよね?」

リコウシ「フニ!ウミウミ!!」

ヨハネ「…文句があるならシートで示しなさい」

リコウシ「ウミ!!」

どうやら文句がありそうなリコウシがフラフラ飛行しながらシートに移動する。


『生まれたばかりの体力差で勝負を競うのはおかしいです』


ヨハネ「ねぇ…じゃあ何でそれをレース前に言わないの?」

リコウシ「ミッ…!」

ヨハネ「アンタこれからそうやって失敗したり負けたら後から文句言うの?じゃあ聞くけどリコウシが勝ったら同じように文句言ってた?」

リコウシ「……」

ヨハネ「私が訓練したかったのはそういう軟弱な精神よ。やって良かったわ……。ねぇ?」

リコウシ「ミ、フニィ…!」ガタガタ

ヨハネ「とはいえ私は手荒な事はしたくない。リコに聞いたけどアンタらリコウシは皆その帽子がえらく気に入ってるそうね」

リコウシ「フニャッ!?」


31 : 名無しで叶える物語 (アウアウ f574-2890) :2024/04/02(火) 21:55:12 FiCAB/K6Sa
完結させる気が無いなら立てないでよ楽しみに待ってたのに
マリ「行政局を潰してやるわ……」


32 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 22:42:18 G/fn9dzg00
>>31もうスレ落ちたんか。
すまんな、複数並行して立てるんは控えるンゴ。


33 : 名無しで叶える物語 (スプー 06d1-3a1e) :2024/04/02(火) 22:52:39 cUTHo7HMSd
>>32
そいつ荒らし臭いから気にせんでええよ


34 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 22:53:50 G/fn9dzg00
リコウシ「フニャッ!フニャァ!!!!」フワフワ

リコウシは急いで再びシートに浮遊し、ヨハネに帽子の大切さを説明する。

『帽子は私にとって一番大事なもの。誰も汚す事は許されません』

ヨハネ「……」

『だからヨハネさんでm』


ヨハネ「罰ゲェェム開始ィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!」


リコウシ「フニャァァァァァ!!!?????」


先ほども言った通りヨハネにとってウミウシの感情など「おままごと」なのだ。
むしろウミウシが嫌がれば嫌がるほどやりたくなってしまう。

ヨハネはリコウシを掴むと頭だけ露出させた。
そのままリコウシの目線を無理やりヨハネに合わせるように掴み直す。

ヨハネ「あは、あはははは!!!!惨めねぇ糞ウミウシが!!!」

リコウシ「ウミィィィィィ!!!フニャァ!!!!」バタバタ

ヨハネ「何その帽子?リコの真似?似合ってないのよ!!!!バカウシがァ!!!!!!」ビリビリビリ

ヨハネ「ビーバップハイスクールじゃないのよ!?このバカがぁっ!!!!」ビリビリビリ

リコウシ「ッ!!!」

ヨハネはリコウシの耳元で怒鳴り散らす。
あまりの声量にリコウシは一瞬気が遠のいてしまった。

ヨハネ「ちゅぱちゅぱタイム開始ッ!!!!」

リコウシ「ミッ…ウミィィ!!!」

ヨハネは相手の嫌がることを嬉々として行う。
リコウシのピンクの帽子をアイスキャンディーのようにしゃぶり倒す!!!

ヨハネ「ジュポ!ジュパ!!ジュルルルルルル!!!!!」

リコウシ「イミャァァァァァ!!!!!フニヤァァァァァァァァ!!!!!」フルフル

ヨハネ「極楽」


35 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0162-a8c5) :2024/04/02(火) 22:55:01 G/fn9dzg00
寝るんゴ


36 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 32ef-8962) :2024/04/02(火) 23:03:07 1YQw6Tq200
帽子バキュームしてから「極楽」って一言に落ち着くのなんか笑う


37 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c481-9a86) :2024/04/03(水) 00:29:43 8kBHS8wY00
ヨハネ崇拝してるウミウシとか育てりゃいいのに初手から虐待しかしてないの安定してるな


38 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/03(水) 10:43:42 Ag.YCPgg00
2分後

ヨハネ「(ん?何この味は…)レロレロ、ジュポジュルルルル」

リコウシ「フニィ…フニィ!!」シクシク

リコウシは尊厳を破壊されたことと生理的嫌悪から涙を流し始める。

2分間も舐め続けたヨハネはリコウシの帽子のある変化に気づく。

ヨハネ「うわっ!これさくら味だ!!」

リコウシ「ウミィィ〜〜」シクシク

なんとリコウシの帽子を舐め続けていると無機質な肉の味からさくら味に変化し始めた。

ヨハネ「やっぱりアンタら面白い生態してるわねぇ!!ジュルルルルルル!!!」

ヨハネ「ま、もう許してあげるわ」パッ


ドテッ!!!


リコウシ「ウミィィ…ウミィ……」シクシク

ヨハネ「あとは墨汁ね」

ヨハネはカバンから墨汁を取り出すと紙コップの中にふんだんに入れる。

ドクドクドク…

墨汁で一杯の紙コップをみてニヤニヤ笑うとリコウシに顔を向ける。
そして今だにメソメソ泣いているリコウシを摘むと逆さにして帽子部分のみを浸し始めた!!


リコウシ「ミィア!?フニャァァァァァァァァ!!!!!!」ジタバタ


暴れるリコウシだが、ヨハネが頭以外をしっかりと抑えているため抵抗できずに帽子が墨でドプドプと浸される。
ピンクの可愛い帽子がただの黒い帽子になってしまった。

ヨハネ「あっははははははは!!!!!そっちの方が良いんじゃない!?ゲラゲラゲラゲラ!!!」


リコウシ「ミィャァァァァァァァァ!!!!!」


絶叫しながら泣き続けるリコウシだった。


39 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/03(水) 10:49:25 1.tiABTI00
うわぁ


40 : 名無しで叶える物語 (バックシ ab41-0cda) :2024/04/03(水) 11:14:08 Vk.IyAksMM
こんな生き生きしてるヨハネは他にないな


41 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/03(水) 11:31:34 Ag.YCPgg00
それからヨハネは2匹をケースに入れてナゴヤを観光した。
今はヨハネの好きなアニメグッズを探しに隣町のオオスという街に来ていた。

オタク街の規模で言えば、トウキョウのアキバ、オオサカのニッポンバシに続いて凄いという情報もネットには書いてあったが…。

ヨハネ「うーん…なんか思ったほどじゃないわね」

オオスの東側はら◯んばんやフィギュアショップ、レトロゲームショップなどが固まっているがアキバやニッポンバシと比べると少し見劣りしてしまうようだ。

ヨハネ「まぁヌマヅに比べたら立派にオタク街ね」

失礼なことを言いながらコハクとリコのお土産を探すヨハネ。

リコには安永餅という細長い焼き餅を、コハクにはカントリー◯アムの小倉トースト味を購入した。

そろそろ夕方。

ヨハネはナゴヤ名物味噌煮込みうどんを食べた後ホテルに戻る。

ヨハネ「はー疲れた!そろそろね…!!」

テレビを付けるとサッカーの試合をしていた。


ヨハネ「よし!いけ!そこ決めなさい、ミテマァ!!!」

『ミテマが決めたぁぁぁぁ!!!!』

ヨハネ「おっしゃぁ!!」

ウミウシ「ウミッ!!」ピョン

ヨハネはサッカーの試合に夢中のようだ。
ウミウシはヨハネの隣でオレンジジュースを飲みながら一緒に応援していた。

リコウシは頭の墨汁を風呂場でヨハネが手を洗った後の水滴を利用して取ろうとしているが全く綺麗になっていない。


リコウシ「フニィ…ウミィ……」シクシク


42 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/03(水) 11:42:55 1.tiABTI00
リコウシの可哀想な感じが1番クる
どうか救われて欲しい


43 : 名無しで叶える物語 (アウアウ 2543-0522) :2024/04/03(水) 11:58:59 Hw5zDbDISa
ウミウシにオレンジジュース与えててヨハネは優しいね


44 : 名無しで叶える物語 (スプー 5103-1dba) :2024/04/03(水) 12:10:10 vXE1DvJYSd
最近オナウシ殺した時とかと比べて優しくなってきたよな


45 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ b75a-52b0) :2024/04/03(水) 12:16:31 dLpjt0/Q00
ナゴヤの描写だけやけに具体的だな


46 : 名無しで叶える物語 (バックシ ab41-0cda) :2024/04/03(水) 12:40:54 Vk.IyAksMM
安永餅はガチ


47 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/03(水) 13:30:34 Ag.YCPgg00
リコウシ参考図を作った
https://postimg.cc/N2qvg8zt


48 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/03(水) 14:51:32 Ag.YCPgg00
ヨハネ「しゃあ!勝ったわ!!」

ウミウシ「フニィ〜!」

ヨハネ「あ〜なんかサッカーしたくなってきたわね!」

ウミウシ「ウミィ?」

ヨハネ「そうだ!ウミウシ、アンタボールになりなさいよ!」


ウミウシ「ウミャ!?」

ウミウシ「ミィ~ミ!!」フルフル


急いで首を横に振るウミウシ。
ヨハネは神の言う事を拒否したウミウシに罰を与えるのは確定として、確かに赤ちゃんウミウシを蹴れば死ぬ可能性もあることにイライラした。

ヨハネ「そうだ!」

ヨハネは立ち上がり、マリウシを仕舞っていたケースを開ける。
すると中からマリウシが威嚇しながら飛行して来た!!

マリウシ「ウミィィィィィ!!!!」フワ

傷薬のおかげでもう傷が完治し、声も出せるようになっていた。

ヨハネ「マリウシ!サッカーするわよ!!!」

ヨハネはマリウシの首根っこを掴みながらベッドを横に倒してサッカーのゴールを作る。
部屋が広いのでフットサルができそうなほどのコートができた。

ヨハネ「アンタがAベッドに自分の体を押し込めたらアンタの勝ち。私がアンタの体をBベッドに押し込めたら私の勝ち!審判はウミウシ、アンタがやりなさい」

ウミウシ「ウミ!!」

ヨハネ「ちなみにこのゲームにマリウシが勝ったらマリの元へ帰してあげるわよ」

マリウシ「………!!」

マリウシ「ウミィィ………!!」

低い声でヨハネを睨むマリウシ。
今までの個体と比べてマリウシはヨハネに対する敵意が一番強い。
しかしこの遠征で少しでもそれを取り除いておきたかった。

ヨハネ「じゃあウミウシの合図でスタートよ!!」


ウミウシ「…………ウミィ!!!」

ヨハネとマリウシの愉快なゲームが開始された。


49 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/03(水) 14:58:32 Ag.YCPgg00
修正したンゴ
https://postimg.cc/yDSk1KnC


50 : 名無しで叶える物語 (スプー 1206-a17b) :2024/04/03(水) 16:21:08 s9XB1XzYSd
>>49
ちゃんと良くなってて草


51 : 名無しで叶える物語 (アウアウ 2feb-9a86) :2024/04/03(水) 17:00:17 ACKktx0.Sa
でっか
ヨハウシも作って


52 : 名無しで叶える物語 (スプー ea73-a448) :2024/04/03(水) 17:45:29 fNTJo85YSd
マリウシ「ウミィィィ!!!!」フワ

雄叫びを上げながらAゴールに突撃するマリウシ。
しかしそうはヨハネが許さない。
マリウシの進行方向に立ちはだかる。


マリウシ「フニィィィ!!!」サッ


マリウシはヨハネを横にかわしてゴールへ飛行しようとするが………。


ヨハネ「ボレーシュートォォォォォォォォ!!!!!」


渾身のヨハネの蹴りがマリウシの顔面に突き刺さる!!
足の甲がマリウシの顔面をひしゃげさせたのだ。
メリィ!!!と鈍い音が響きマリウシはゲロを吐きながらコート中央まで吹っ飛ばされた!!


マリウシ「ウミャーーーー!!!!」ドサッ

マリウシ「ゲポ………ウ゛ウ゛ミィ……………」ドポ


ヨハネ「さすがマリウシ!!丈夫ね〜〜」

ウミウシ「ウミウミ!!!!」

ウミウシが慌てたようにシートに飛び、『ヨハネさんファールです』と告げる。
しかしヨハネはツカツカと歩き、そのまま地面にうずくまるマリウシの体を踏みつけた。

グニィ

マリウシ「ウウウウ………ゲポッ!!」ビチャ

ヨハネが強く踏むせいでマリウシの体内の吐瀉物が口から吐き出される。

ヨハネ「なぜ?ボールを蹴ることがファールならサッカーなんて成立しないでしょう」

ウミウシ「ウミ………」

ヨハネ「ウミウミ〜〜w続行だウミィ〜〜〜〜」スッ

再び足を振りかぶり、今度はマリウシの腹を蹴り飛ばした。

ドボッ!!!!

マリウシ「〜〜〜〜ミ゛ャア!!!!」ドテッドテッ

二、三回地面を転げながら壁にぶつかるマリウシ。
先ほどよりも多量のゲロと血を吐きながらクネクネしていた。


マリウシ「ア゛、ア゛………ウ゛ミィ……………」

マリウシ「……………ゲポッ!!」ベチャチャ


ヨハネはマリウシの前に立つと、ゲロと血を這いつくばりながら舐め始めた。

ヨハネ「ウミウミ〜〜〜wマリの元に帰りたくないウミか〜〜〜?wwww」ペロペロ

ヨハネ「おえ!!不味すぎ!!」ペッペッ

マリウシ「……………!」


53 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/03(水) 20:14:12 03cJkUDI00
マリウシは思い出す。
優しいマリとマリウシ2とペラピー。
共に過ごしたワーシマー島での生活を。


マリウシ「ウ゛、ミィ~〜〜〜!!」ググ

血反吐を吐きながら再び起き上がるマリウシ。
勝負はここからだ!!


マリウシ「ウ゛、ミャアアアアアアアア!!!」フワッ!


ウミウシ「ウミウミ!!」フリフリ

少年漫画の主人公並みに熱い心でヨハネに挑むマリウシ!!
あまりの格好良さにウミウシはケツを振りながら応援し始める!!

マリウシはヨハネの頭上の、足が届かない距離を飛行する。
以前の、ウミ虐を行う前のヨハネなら負けていたであろう。
しかし今の彼女の運動神経はダイヤの側近のコハクにも匹敵し、全てのスペックが向上している。

ヨハネ「あまい!!!」バッ

ヨハネは後ろを向くとマリウシの行く先を走りその場でジャンプした。
体を後方に倒し、頭越しに足を蹴り上げる。

ヨハネ「オーバーヘッドキック!!!!!」ドッ


マリウシ「ミ゛ッッッ!!!!!!!」

マリウシ「ミ、ゴポアァァァァァァァァ!!!!!!!!」


ヨハネの足がマリウシの腹にめり込む!!
空中に血を吐きながら、サッカーボールのような高速でゴールBに突き刺さった。

ヨハネ「バロンドールは私のものよ!!」


54 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/03(水) 20:14:51 03cJkUDI00
寝ます💤


55 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 1627-d246) :2024/04/03(水) 20:30:32 9PjtAFwM00
>>47
ちゃんと可愛くて草


56 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/03(水) 20:31:19 1.tiABTI00
マリウシはもう永久に寝ちゃいそうだね


57 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 9b7a-d038) :2024/04/03(水) 20:57:18 LhHvw2R.00
はやくヨハネ虐待パート


58 : 名無しで叶える物語 (スプー 4baa-a17b) :2024/04/03(水) 21:14:20 Luh9WbuMSd
いい所で切ったな


59 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 8e10-925e) :2024/04/03(水) 21:19:27 B7aNDl8g00
早く全匹潰してくれ


60 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c481-9a86) :2024/04/03(水) 22:02:25 8kBHS8wY00
一応ここホテルだよな?


61 : 名無しで叶える物語 (アウアウ 3544-c42a) :2024/04/03(水) 23:55:23 wr.bPOF2Sa
>>ヨハネはマリウシの前に立つと、ゲロと血を這いつくばりながら舐め始めた。
ここジョジョの敵っぽさある


62 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ d692-9a86) :2024/04/04(木) 02:35:37 qR9tzE.Q00
久しぶりしたらば開いたらシリーズめっちゃ増えてて草


63 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/04(木) 07:48:31 Qu3dRnO600
マリウシ「……ウ゛ウウウウ」ガク

マリウシはゴールまで蹴り飛ばされ、血と吐瀉物でぐちゃぐちゃになりながら気絶した。

ヨハネ「良い汗かいた〜。シャワーでも浴びましょう。…ついでにマリウシを掃除しとくか」グチャッ

ヨハネはマリウシの顔面を掴むと風呂場に連れて行く。

ガララ

ヨハネ「あれ?リコウシ何してんのよ」

風呂場では今だにリコウシが帽子を洗っていた。

リコウシ「フニッ!!」ビク

ヨハネ「あぁ、そういうこと…」

ヨハネ「大丈夫よ、洗ってあげるから。ほら、俯いて帽子をよく見せなさい」

リコウシ「…フニィ?ウミィ!」スッ

優しく語りかけるヨハネ。
リコウシはさっきまでのはあくまで罰ゲームの一環でもう帽子を洗ってくれるのかな?とヨハネの言うとおりにした。

数秒後上から水が降ってきた。


ドボドボドボ


リコウシ「………フニィ」ホッ


リコウシは一安心する。
酷いことをされたが綺麗にしてくれるなら許してあげよう。
ウミウシ風情がそんな上から目線で考えていた。

しかし違和感を感じる。
器用に帽子だけに降りかかる水。
それはいい、が地面に落ちて跳ねた水が体に当たるとかなり熱く感じた。

リコウシ「フニィ?」

お湯でも使っているのかな?
少し気になって上を向いてしまうリコウシ。


64 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/04(木) 08:32:05 QvktjlXs00
黄色に染まるのか


65 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/04(木) 11:29:04 I1XAhgTk00
ヨハネ「ふぅ〜気持ちいい〜」ジョバジョバ


リコウシ「ウミヤァッ!!!???」


なんとヨハネは自らの肉棒から小便をどぼどぼとリコウシの帽子にかけていた。

パニックになったリコウシはその場から離れようと移動するが足が滑って小便の落下ゾーンに倒れてしまった。

すると次に来るのはヨハネ汁の雨。

リコウシ「ウミァァァァァァァ!!!!ァァァァァァァ!!!!ーーー!」バシャバシャ

熱さと生理的嫌悪、それに帽子を守るために両手を頭の上に乗せようとする。

もちろんそんな行動は無駄に終わる。

小便の滝で身動きができなくなったリコウシはその場で屈辱的なシャワーを浴び続ける。


リコウシ「ゴ!!…ゥ……ゴポッ!!!」

圧倒的な水量のせいでかなりの量を飲んでしまうリコウシ。
数秒後、ようやくヨハネの膀胱が空になる。

ヨハネ「墨汁をすぐに洗い落とさなかったから私の尿でも綺麗にならないわね。御愁傷様」


リコウシ「ウ…ゲポゲポ!!!」ドバッ


ヨハネの言うとおりリコウシの帽子は少しは墨汁が洗い落とされたが全体的にまだ黒ずんでいる。

しかしリコウシは今それどころではない。
誤ってヨハネの尿をたらふく飲んでしまったため、腹が膨れ口からは許容できなかった分を懸命に吐いていた。


リコウシ「ゲポゲポ!!……ウウウウミィ…ケポッ!!!」

リコウシ「ミィ!ゲポッ……ミィ……」


ヨハネ「汚いわね…もう出てってくれる?」

リコウシ「ウッ!!!!」

ヨハネは汚物を扱うようにリコウシの尻尾を掴むと部屋に放り投げた。

乱暴に地面に落とされたリコウシはその場で吐きながら今だにのたうち回っていた。

リコウシ「ウウウウ……ゲポゲポ」クネクネ


66 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/04(木) 13:20:10 QvktjlXs00
これが人間のやることか


67 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c4dd-a448) :2024/04/04(木) 16:00:30 I1XAhgTk00
ウミ虐コラを作りました!!
また更新するかもです

https://postimg.cc/fkXvq1CW


68 : 名無しで叶える物語 (スプー cadc-a17b) :2024/04/04(木) 17:05:57 f40baeTUSd
思うにまだ狂気が足りないのでは?それで満足してないでしょ


69 : 名無しで叶える物語 (スプー ea73-a448) :2024/04/04(木) 17:26:23 c6zeKItQSd
流血多いのはチープかなと思って修正

https://postimg.cc/XZvzV7Rq


70 : 名無しで叶える物語 (スプー ea73-a448) :2024/04/04(木) 17:33:28 c6zeKItQSd
風呂場

ヨハネ「今のうちに産ませとくか」

マリウシは今だに気を失っていたがヨハネは犯すことにした。
ウミウシの数は激減したので、これからはどんどん産ませていかないとダメなのだ。

ましてやマリウシは他の個体に比べて体も大きく丈夫だ。
きっと優れた子ができるだろう。

ビンビン

ヨハネが粗末な息子を起立させる。
全長10センチ。
しかしウミウシどもにとっては脅威の大きさだ。

ヨハネは息子を気を失っているマリウシにぶち込む。

ヨハネ「さすがね!デカいだけあって挿れてる感があるわ!!」パンパン

ヨハネ「ウミ虐の神である私が、劣等種である貴方達に神の子を授かる栄誉を与えましょう」パンパン!

ヨハネ「受け止めなさいっ!!!オラァッ!!!」ドバッ

ドクドクドクとマリウシの中に白濁液が溢れんばかりに注入される。

ヨハネが出し尽くしたと同時にマリウシが目覚める。

マリウシ「ウミィ…?」

ヨハネ「おはよう!体洗ってあげるから大人しくしなさい!!」

マリウシ「ウミャァ!!フニィ!!」バタバタ

か弱く暴れるマリウシ。
どうやら種付けした事に気づいていないようだ。

しかしあえてヨハネは種付けの事実を伝えなかった。
自分が知らずのうちに妊娠させられていたことに気づいた時のリアクションを見たいからだ。

ヨハネはマリウシを冷水で無理やり洗いながら疑問に思う。

ヨハネ「(リコウシは帽子。ヨハウシは私のシニヨン。ならマリがウミウシを産ましたらツノでも生えるの?)」

ヨハネ「(……ならカナンの種で産んだ子は強い上に頭も良いってことよね?…試してみる価値はある)」


71 : 名無しで叶える物語 (スプー ea73-a448) :2024/04/04(木) 19:08:12 c6zeKItQSd
部屋中ぐちゃぐちゃになってしまったのでベッドなどを元の位置に戻すとバケツの中に水を入れてリコウシの目の前に出す。

リコウシ「ウミィ…?」シクシク

ヨハネはリコウシの顔を見るとにっこりと笑った。

リコウシ「……ウミィ」

これで洗えということか…とリコウシは理解する。
そのままヨハネは一行に就寝するように促し、自らも床についた。


深夜2時

リコウシ「フニィ……ミィ……」ゴシゴシ

夜遅いというのにバケツの水を使ってリコウシは自らの帽子と体を洗っていた。

赤ちゃんウミウシである小さな手を使って一生懸命に。


リコウシ「ウミウミ……」ゴシゴシ

リコウシ「フニィ…」シクシク


時たま、なんて自分は惨めな事をしているんだろうと手を止めて泣き始める。
けど私のアイデンティティである帽子を綺麗にしないと!と奮起して手を動かす。

何時間も休憩しながら洗濯する事で帽子はかなり綺麗になっていた。

朝6時

そしてついに…

リコウシ「ウミウミ……フニィ!」パッ

リコウシ「ウミャァーーー♩」フリフリ

帽子が綺麗になった。
喜びのあまりリコウシはケツを振りダンスをし始める。

リコウシ「フニィ…」ファ~

気づけば夜が明けていた。
まだ生後二日なのだ。沢山寝て沢山遊びたい時期だと言うのに初っ端から厳しい訓練と徹夜を経験してしまった。

ヨハネがいつ起きるか分からないがそれまでの時間寝ることにした。


リコウシ「ウミャア………」

リコウシ「フニ……フニ……」クウクウ

リコウシ「フニィ♩……」スウスウ


何と、ものの数秒でいい夢の中に入ってしまった。よほど疲れていたのだろう……。

リコウシ、お疲れ様!


72 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/04(木) 20:18:02 Qu3dRnO600

朝8時

リコウシ「ウミィ…ウミウミ…♩」スウスウ

ウミウシ「ウミャァ…ウミャァ…」クウクウ

マリウシ「ウミ…ウミ…」スウスウ


3匹は可愛く寝息を立てて夢の中だ。
そばでヨハネが立っていると知らずに。

ヨハネ「起床ォォォォォォ!!!!!!」パァンパァン‼︎


リコウシ「フニィ!?」ガバッ

ウミウシ「ウミィ!!!???」

マリウシ「フニャーーーー?!?!??」


ヨハネは何と火薬銃を使いウミウシ達の耳元で引き金を何度も引く。
部屋中どころか周りの部屋まで銃声が響き渡る。

驚き飛び起きた下等生物共に続けて命令を下すヨハネ。

ヨハネ「ラジオ体操開始ッッ!!!!!」

♩〜〜〜

リコウシ「ミィ!?ウミィ!!??」

ウミウシ「フニフニ?」

いきなりラジオ体操などど言われてもどうしていいか分からない。
音楽が始まってもオロオロとしているとヨハネが火薬銃をウミウシの耳元で再び鳴らす。

パァン!!

ウミウシ「ウミャァーーーーーーー!!!!??」

ヨハネ「踊れ!!何でも良いから踊るのよ!!ケツを振って踊り狂え!!」

ヨハネ「3秒以内に始めないとトイレに生きたまま流します!!!!!」

マリウシ「フニィ!!??」

ヨハネの無茶な要求に3匹は急いで体を揺らし始める。


リコウシ「ミィ…ハァ…」フリフリ

ウミウシ「ウミィ……ウミィィ……」フルフル

マリウシ「フニィ……」フリフリ


寝起き早々ハードな運動に3匹の動きはあまり良くなかった。
しかもリコウシに限っては2時間しか寝ていないのだ。
ほとんど疲れが取れずにダンスしているので疲労感は3匹の中で一番だった。


73 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/04(木) 20:18:38 Qu3dRnO600
kokomade


74 : 名無しで叶える物語 (スプー ea73-a448) :2024/04/05(金) 09:31:57 mlsre3vgSd
1分後

リコウシ「フニィ……」バタッ

リコウシがダウンした。
踊っている最中にその場でへたり込んでしまったのだ。
もちろんそんな事許されるはずがない…がヨハネはただ見ているだけだった。

リコウシ「……?」

そのままラジオ体操は終了する。

ヨハネ「2匹とも良くやったわ。朝ごはんにオレンジジュースをあげます」

ウミウシ「ウミィ!!」

マリウシ「フニィ〜♩」

あれだけ敵対的だったマリウシも飴と鞭で徐々にヨハネに従順になっていた。

2匹はお椀に入れられたオレンジジュースを小さい口で一生懸命飲み始める。

ウミウシ「ウミャァ〜〜♩」ゴクゴク

マリウシ「フニィ〜〜」ペロペロ


リコウシ「ウ、ウミィ!」パタパタ

リコウシもオレンジジュースを飲みたそうだった。生まれてから一度も飲んだことはないが遺伝的に分かるのだ。
ウミウシはオレンジジュースとマカロンが好物という事に。

ヨハネ「アンタには言いたいことがいくつかあるわ」

リコウシ「ウミィ……?」

ヨハネ「まず一つ。昨日飲料用に置いてあった水がなんであんなに真っ黒になっているの?アンタの帽子を洗うために置いたんじゃないけど?」

リコウシ「ウ……ミィ…?」

ヨハネ「ウ……ミィ…?じゃないわよ。どうせ夜中にその水で洗っていたんでしょう。誰がそんなこと許したの?ねえ、私は就寝を命令したはずよ」

ヨハネ「それを何でアンタは命令を破って徹夜して…それで朝のラジオ体操が疲れて完遂できないとか。舐めてるの?」

リコウシ「ミッ……」

ヨハネ「舐めてんのかァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」ガァン!

リコウシ「ウミャァーーーーーーーーーー!!!??」ビクッ

ヨハネ「罰ゲームね……」

リコウシ「ッ!!」

リコウシ「ウミィ!!」フワッ


75 : 名無しで叶える物語 (スプー ea73-a448) :2024/04/05(金) 09:52:16 mlsre3vgSd
リコウシは突然その場から飛んだ。
逃げるためではなく対話するために。
必死に50音シートの上で言葉を示していた。

リコウシ「ウミウミ!!」


『昨日飲み水と伝えていなかったヨハネさんのせい!』

『罰ゲームは受けなくても良い』

『昨日から今日までの訓練は訓練ではなくてただの拷問です』


必死の訴えだがヨハネは見てすらいなかった。
小型の黒い液体が入った瓶を開けている。
ラベルには「ペンキ」と書いていた。

ヨハネ「罰ゲーム開始ィィィィィ!!!!!」

リコウシ「ウミィ!ウミウミ!!!!」

最後まで何かを訴えていたが、ヨハネの血走った目を見てもはや何を言っても無駄と悟り逃亡を図った。

ヨハネ「はははははは!!!!追いかけっこかしら!?」

ヨハネは墨汁を霧吹きに入れると銃のように持ってリコウシを追いかけ始めた。

リコウシ「ウミャァ!?」

まさに墨汁スプレーだ。
少量でも被弾すればまた帽子を洗わなければならないだろう。

ヨハネ「スペシウム光線!!!!」シュッシュッ

リコウシ「ウミャァ!!!!」サッ

避けるリコウシだが墨汁スプレーの範囲が広く、尻尾に少し当たってしまった。

リコウシ「フニィ…!!」フワッ

最後まで諦めない!という覚悟で部屋の中を飛び回るリコウシ。
それを見てヨハネは大きなリュックサックの中から紐を取り出す。
長く薄い紐だ。

紐の先には超小型の爆竹が付いてあった。

ヨハネ「ウミウシ、来なさい」

ウミウシ「ウ、ウミィ」フワ

オレンジジュースを堪能したウミウシは「何をされるんだろう」と怯えつつもヨハネに従った。
ヨハネは爆竹をウミウシのケツの穴に無理やり詰め込む。

ブスッ!!

ウミウシ「ウミャーーーー!!!」

ヨハネ「この長い導火線が点火して爆竹までたどり着いたらアンタは木っ端微塵に爆発するわ。それが嫌なら、あの媚びたダサい帽子の糞アバズレウミウシを捕まえなさい」

ウミウシ「ウミッ!!??」

ヨハネ「点火スタート」シュボ

ウミウシ「ウミャーーーーーーーー!!!」フワ

死の追いかけっこが始まった。


76 : 名無しで叶える物語 (バックシ ab41-0cda) :2024/04/05(金) 11:11:46 y1SPbR2gMM
毎日助かる


77 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/05(金) 11:13:58 qLTUVsLw00
酷え……


78 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 11:26:39 20E4MFDA00
ウミウシ「ウミャァアアアアアア!!!!」フワ

「死」が徐々にウミウシのケツに近づいてくる。
導火線に怯えながら、必死にリコウシを追いかけるウミウシの姿をゲラゲラ笑いながらヨハネは眺めていた。

ヨハネ「さぁ始まりました、死のレースゲーム!ウミウシちゃんは無事リコウシを捕まえて幸せなウミ生を味わえるのでしょうか!?」

リコウシ「ミィ!ミィミィ!!!!」

こんな趣味の悪いことはやめて!と言いながら逃げ惑うリコウシ。
だが、どれだけ叫んでも所詮仲間の命より自分の尊厳が大事な畜生でしかない。

ウミウシは泣きながらリコウシを追いかけている。

さっきまで美味しくオレンジジュースを飲んでいたのに今は死ぬかどうかの瀬戸際。
まさにヨハネウミウシ育成塾は一寸先は闇なのである。

導火線の速度は思ったより速い。
15秒後にはもう半分に達していた。


ウミウミ「ウミャァーーー!!ウミウミィ!!!!」フワッ


絶叫しながらリコウシに飛行するが小さな爆竹とはいえ、重みのせいで本来のスピードが出せない。

それにオレンジジュースを飲みすぎた影響もあり腹がタプタプなのだ。
動くたびに胃を痛めた。


マリウシ「フニィ…」ガタガタ

昨日までのマリウシならヨハネに直接攻撃を仕掛けたかもしれない。
しかし今は他のウミウシ同様ヨハネに対する畏怖でベッドの下で震えていた。

着火まで残り数秒。


79 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 11:29:47 20E4MFDA00
改めて5話の記念撮影のシーン。
ウミウシ共が決めポーズしてるのが許せない。
しれっと画角に入っているのがムカつくンゴ。
https://postimg.cc/d7wPdv8r


80 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 11:38:13 20E4MFDA00
ウミウシはガラスの自分の姿を見て導火線の残りの短さにパニックになる。

明らかに鳴き声が悲鳴に変わっている。


ウミウシ「ウミャァーーー!!!イミャァァァァァァァァ!!!!!!!!!」フワフワ


ヨハネ「……」

ヨハネはウミ虐の経験でウミウシ共の鳴き声の変化が何となく分かってきていた。
もう絶望しかない時の、断末魔に近い時の叫びは大体「イミャァァァァァァァァ!!!」なのである。

ヨハネからしたら心底どうでもいいことなのだが……。

ウミウシはケツに入っている爆竹を取ろうと壁際にケツを押し付けて体を揺らし始める。


ウミウシ「ウミィィィィィィ!!!!ウミャァーーー!!!」フリフリ


死に瀕したケツ振りに、ヨハネは笑いが止められなかった。

ヨハネ「どわーーーーはっはっはっはっは!!!!あっははははははは!!!!!!何そのダンス!?命乞いダンスじゃん!可愛い〜ww」

そしてその時が来る。

ウミウシ「フニィ!フニィィィィィィ!!!!イミャァァァァァァーーーーーーーー!!!!」フリフリ!

ウミウシ「ウm」


パァァァァァァァァン!!!!!!


ビチャビチャ!
ボト…ボト…

肉片が飛び散る。


ウミウシの残骸「」


リコウシ「ウ……ミッ……」ガタガタガタ

ヨハネ「だっはっはっはっはっ!!!!木っ端微塵じゃん!!!さっきまでwあんなに、あはっ!!ウミウミいいながらオレンジジュース飲んでたのにww」

涙を流しながら大笑いするヨハネであった。


81 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c901-26c4) :2024/04/05(金) 12:04:13 .5vEOoZg00
数が屁って貴重なのに殺すのをやめられないヨハネよ…


82 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 358e-f597) :2024/04/05(金) 12:47:39 qLTUVsLw00
ブリーダーなのに癇癪持ちなのは致命的すぎない?


83 : 名無しで叶える物語 (スプー b713-1dba) :2024/04/05(金) 13:04:49 NpmPuCeMSd
やってることこれやん
https://i.imgur.com/C3TFCee.jpg
https://i.imgur.com/dTjVtxN.jpg


84 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 13:15:59 20E4MFDA00
>>83何これスクフェスか?
ワイゲームやらんから参考に教えてくれ


85 : 名無しで叶える物語 (スプー 5ecf-1dba) :2024/04/05(金) 13:17:16 m4dLWX8kSd
>>84
スクフェス2のイベントストーリー
銀色の月が輝く丘に降臨


86 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 13:19:36 20E4MFDA00
>>85
ありがとう

お礼に以前ちいかわを拷問した時の画像あげる
https://postimg.cc/mcGJh6hP


87 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 15:47:15 20E4MFDA00
リコウシ「ウ……ミ……?」

リコウシは目の前で死んだ、肉の破片となった仲間の死骸を見て呆然と立ち尽くしていた。

共にこの世に生まれ落ち、共により良いウミ生を送れると思っていたのに…。
※「ウミ生」とは人間で言う人生の事。この世で最も価値がないもの。

絶望は続く。

リコウシはゆっくりと後ろに迫るヨハネに気づけなかった。

気づいた時にはもう手遅れ。

ヨハネ「arrest……」ガシッ


リコウシ「ミャアアアアアアアア!!!フニィィィィィ!!!」ジタバタ


ヨハネ「take off……」


リコウシの体が宙に浮く。

ヨハネは容赦しない。
ドロドロ黒ペンキの瓶にリコウシを逆さにしてゆっくり近づける。


リコウシ「フニャッ!!フニァッ!!!ミィイヤアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」フルフル


頭が千切れるんじゃないかというほどの勢いで「嫌々」するリコウシ。
「泣き叫ぶ」がこれほど似合う瞬間もそうはないだろう。

墨汁ならまだしもペンキに浸されたらもはや水で洗っても洗浄は難しい。

しかし罰なので仕方ないのだ。

ズプッ…

帽子の先がペンキに浸される。


リコウシ「ウミャァーーーーーー!!!ァァァァァァァァァ!!!!!!」フルフル

リコウシ「イミャァァァァァァァァ!!!!!」ジタバタ


ヨハネ「おかわりもいいぞ!」

ズプズプ…

リコウシが徐々にペンキに沈んでいく。
顔面まで浸せば窒息の恐れがあるため帽子全体を浸したところで止める。

ヨハネ「しっかり漬けましょう…この薄汚いピンクを黒で塗りつぶしましょう…」ヒタヒタ

リコウシ「ウウウウウウウウウウ!!ウーーーー!!!!」

痙攣しながら唸り続けるリコウシ。
もう何をしても手遅れなのだ。

ヨハネはそのまま1分間帽子を沈め続けた。

1分後

ズポッ

リコウシをペンキから引き抜いたヨハネ。
先程までのリコウシのアイデンディティであるピンクの帽子が黒ペンキでどっぷりと着色されてしまった。

リコウシはと言うと泣き疲れたのか今は小さな声でか細く泣いていた。


リコウシ「ウミ……ウミィィ……」シクシク

リコウシの帽子「」ドロォ…


88 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 16:33:02 20E4MFDA00
ヨハネはその後帰り支度を始めた。

カバンから長い釘を取り出してマリウシに近づいていく。

マリウシ「フニャァ!?ウミウミ!!」フワッ

マリウシはまた痛い思いをするのが嫌なのかシートの上でヨハネに訴える。

『もう私は声を出さないよ!』

ヨハネ「せいっ!!」

ドスッ

マリウシ「ミ゛!!…〜〜〜!!!??」ジタバタ

ヨハネ「アンタらの言うことなんて何も当てにならないのよ」

そのままホテルの受付でチェックアウトしようとすると支配人が出てきた。

支配人「ヨハネさんですね」

ヨハネ「え、あ、はい」

支配人「あなたにはこれから当ホテルの出入りを禁止させていただきます」

ヨハネ「」

ヨハネ「な、何で…」

支配人「心当たりがございませんか?室内で大声で叫び回る、何度も爆竹を鳴らす、部屋中荒れ放題、こんなお客様は初めてです」

ヨハネ「ス、スマセン…」

支配人「ではお気をつけてお帰り下さい」シッシッ

ヨハネ「」


89 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 8e10-925e) :2024/04/05(金) 16:41:30 kF60QG5w00
エリートウミウシにするんじゃなかったのか…


90 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ a861-f597) :2024/04/05(金) 17:23:03 AB2PGRrI00
やっぱバカだコイツ……


91 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ a135-4eb3) :2024/04/05(金) 17:24:16 hkvA8jVA00
中国人観光客みたいでワロタ


92 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 18:33:18 20E4MFDA00
一悶着あったが無事家に着いたヨハネ。
家に着くとコハクが何故かジュースを飲みながらテレビを観ていた。

コハク「よっ」

ヨハネ「よっ、じゃないのよ。何でいんの?」

コハク「友人ですので」

ヨハネ「親しき仲にも礼儀ありよ。全く…これお土産」

ヨハネはコハクにカントリーマアムを渡すとウミウシ共を部屋に移す。
しかしマリウシの様子がおかしい事に気づいた。

マリウシ「フニィ…?ウミウミ……」ブルブル

腹を抑えてうずくまるマリウシ。
ヨハネは心当たりがあった。

ヨハネ「あ〜なるほど、コハクさんと見るか」

ヨハネはマリウシを居間に運ぶとマリウシを机の上に置いた。

コハク「どうしました?」

ヨハネ「マリのペットのウミウシ。昨日種付けしたら産んだみたい。出産を一緒に見ようと思って」

マリウシ「ウミャァ!!??」

気を失っている間に種付けされたのでもちろんマリウシに記憶はない。

ヨハネの言葉に飛び上がって驚く。

コハク「出産シーンですか。感動的ですねカントリーマアムを食べながら一緒に観ましょう」ボリボリ

ヨハネ「うん、モグモグ…おお!小倉トースト味結構素朴で美味しい!」

マリウシ「ウ、ウウウウウミィ…!ウウウウウウウウウウ!!!!」ブルブル

2人をよそに、マリウシは腹の痛みに耐えながら机の上をクネクネと暴れ回る。

そしてついに……!

マリウシ「ウミャァーーー!!!」プリッ

コロン……

ウミウシの(媚びた)卵「」コロコロ…

マリウシ「ウミィ…ウミ……」ハァハァ

ヨハネ「おおーー」

コハク「おめでとうございます」

可愛い模様の卵が一個机の上に転がった。


93 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 18:35:54 20E4MFDA00
ヨハネ「卵見て思い出したんだけど」

コハク「はい」

ヨハネ「私の種で産んだウミウシは頭に私のシニヨンがくっついているのよ」

コハク「ふむふむ」

ヨハネ「そしてリコの種で産んだ子はおっきな帽子をかぶって生まれてくる…」

コハク「産ませた人間の特徴を濃く受け継いでいるのですね」

ヨハネ「そう!だから仮にカナンの種で産んだウミウシがいたとしたら…頭脳明晰でフィジカルも化け物の最強ウミウシが出来るってことよね!?」

コハク「確かに…試す価値はありますね」

ヨハネ「あ!けどカナンって生えてるのかしら……」

コハク「生えてますよ」

ヨハネ「何で知ってんの!?」

コハク「私は市長権限でヌマヅ市民の健康診断の結果を見ることができます。いつもの9人…あ、8人の中で生えているのはヨハネさん、リコさん、カナンさん、ヨウさんの4人です」

ヨハネ「ヨウまで……」

コハク「やるのですか?」

ヨハネ「うん。前の作戦の時も力不足で任務が滞った場面がいくつもあった。カナンの血が入ったウミウシならそのネックを払拭できるかも!」

ヨハネ「カナンの子種奪取作戦スタートよ!!」

コハク「おー!」

終わり


94 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3536-a448) :2024/04/05(金) 18:37:02 20E4MFDA00
読んでくれてありがとう
また何処かで


95 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ a861-f597) :2024/04/05(金) 18:40:41 AB2PGRrI00
どう採取するつもりなんだ


96 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c481-9a86) :2024/04/05(金) 18:46:38 ZTvR78n.00
おつ
まだまだ続きそうだから期待


97 : 名無しで叶える物語 (バックシ ab41-0cda) :2024/04/05(金) 18:48:19 y1SPbR2gMM



98 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ a135-4eb3) :2024/04/05(金) 18:51:32 hkvA8jVA00
乞<ウミィ


99 : 名無しで叶える物語 (スプー c289-a17b) :2024/04/05(金) 19:02:49 ATVm2f.oSd
たすかる


100 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 8e10-925e) :2024/04/05(金) 21:33:46 kF60QG5w00
どうせ明日にはまた新作のウミ虐が生えてる


101 : 名無しで叶える物語 (スプー 1bf1-1dba) :2024/04/05(金) 22:56:08 u8tvNNDgSd
>>93
死んだルビィちゃんを減らすな😡


102 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 9b7a-d038) :2024/04/06(土) 22:36:53 pW.T0WhI00
不幸はバランスよくしよう


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