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ヨハネ「餅つきをしましょうよ!!」
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リコ「え〜、いきなりどうしたの?」
ヨハネ「家に余っていた餅米があったの!ほら」
リコ「本当だ。けど量が少ないわね…一人前もなさそう」
ヨハネ「それもそうね…。あ!いい方法思いついた!」
リコ「何よ?」
ヨハネ「素材にウミウシを使うのはどう!?アイツら皮膚柔らかいし、前焼いて食べたら美味しかったよ!」
リコ「なるほど!まぁいいんじゃない?」
ヨハネ「素材は私が用意するわね!生まれたての赤ちゃんウミウシだけ用意しておくわ!」
リコ「餅つき、楽しみね」
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ヨハネ「というわけでマカロン食べ放題のパーティが決定しました!拍手!」
ウミウシ「ミィミィ!」プニプニプニ
ウミウシ2「ウミャウミャ!」プニプニプニ
ヨハネの目の前には10匹の生まれたてのウミウシ達が『パーティ』と『マカロン』の2つのワードで盛り上がっていた。
プニプニの両手で懸命に拍手をしている。
ヨハネ「では各自当日まで自由に過ごしてよし!!」
「「「フニィ!!!!」」」
当日
ミシマのヨハネのイエのリビング
リコ「うわ〜ミニウミウシちゃんが沢山いる!」
「ウミウミ♩」
「フニィ!!!!」プニ!
リコ「うわ!なんか頭突きしてくる子もいるんだけど!」
ヨハネ「あぁ、天国から地獄ってやつよ。今日までとことん甘やかしてきたからね。調子乗ってる奴もいるの」
リコ「な、なるほど」
ヨハネ「重い…!!リコ!ウミウシ共!※臼(うす)を運ぶの手伝って!!」
※餅米入れるやつ。超重い
リコ「わ、分かった!!」
ヨハネ「よいしょ!よいしょ!」
リコ「重い!」
ウミウシ「ミィッ!ミィッ!」
-
ヨハネ「よし、準備が整ったわね。さぁウミウシ達!この臼の中に入りなさい。上からマカロンを沢山降らせてあげるわ!」
「ウミウミ!」
「フニィ♩」
ヨハネ「全部で10匹か…まず先着5匹!!」
「ウミャァァァ!!!」フワフワ
「フニィ!!!!」フワフワ
我先にと臼の中へ飛び込んでいくウミウシ達。
数分後迫る絶望を知らずになんとも哀れである。
ヨハネ「さて!5匹入ったわね。残りの5匹は籠の中で見物よ!!」
「フニ〜…」
「ウミウミ……」シュン
ヨハネ「大丈夫!すぐ天国に行けるわ!」
「ウミィ!♩」フリフリ
「フニフニ♩」
リコ「(文字通り、だけどね…)」
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一週間が始まったなと思いながら読んでる
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スレタイ見た瞬間こうなると思った
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リコ「※杵(キネ)はどっちが持つ?」
※餅つく用のハンマー
ヨハネ「あー。最初は撮影したいからリコお願いできる?」
リコ「はーい」スッ
ヨハネ「臼の中のウミウシ達は上を向いて待機しててね!もうじきマカロンが沢山降ってくるぞ〜♩」
「ウミウミ♩」パカ
「ウミャァ!」パカ
臼の中のウミウシ達が一斉に上を向いて、小さな口を大きく開ける。
ヨハネはこのマカロン祭りを「選ばれたウミウシのための宴」と常に言っていた。
それ故ウミウシ達は愚かにも自分達を優秀だと思い込んでいたのだ。
マカロンをもらえて当然だと。
そんな甘い考えを文字通り粉々に打ち砕くべくリコが杵を手に取った。
臼の中のウミウシ達は気づいていなかったが、リコの様子に待機組のウミウシ達が顔を見合わせていた。
「ウミ……?」
「フニィ?」
「ウミウミ?」
何しているんだろう?
そのハンマーは何?
マカロンはどこ?
日本語に訳したとしたらこんな感じだろうか。
リコは杵を両手で握り直し、勢いをつけ振りかぶった。
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ウミ虐になると筆が早い>>1
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リコ「必殺!!リコちゃんレーザービィィィィム!!!!」ブゥン!
ドチャッッッッッ!!!!!!!
「「「ミ゛ャッ!!!!!!!!!!」」」
餅をついたような音と一瞬の断末魔。
中にいた5匹のうち3匹が潰れて即死していた。
残りの2匹は突然の仲間の死に全く理解が追いついていなかった。
リコ「さぁ!もう一発いくわよぉぉぉぉ!!!!」ズァ
リコの掛け声にも1匹は呆然と、もう1匹は咄嗟に危機が迫っていると理解して臼から飛び立とうとした。
実際に臼からは脱出できた。
しかし飛行を始めた瞬間に頭上から殺戮の杵が降り注ぎ、利口なウミウシと思考停止ウミウシの2匹が「ミ゛ッ!!!!!!」という断末魔と共に押しつぶされてしまった。
ヨハネ「あっはははははは!!!!!飛び立とうとした瞬間にハンマーが当たるところスローで見たらめっちゃ面白いんだけど!!」
ヨハネはゲラゲラと動画を見ながら笑っていた。
リコ「全く…相変わらずね。餅つきだからぐちゃぐちゃに潰れるまで叩くわよ?」ドッチャドッチャ
死体となったウミウシ達に何度も何度も杵を振り下ろすリコ。
その様子に籠の中のウミウシ達はまだ現状把握ができていないみたいだった。
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季節なヨハネSSだな〜と思って開いたら案の定地獄がそこにあった
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「ミッ?…ウミィ!?」
「ウミウミ…!」
「ウミャァァァ!!!」ガチャガチャ
籠の中で仲間の無惨な死を見させられた待機組のウミウシ達は現状をようやく把握すると暴れ始める。
ウミウシ「ウミウミ!!ミャァァァ!!」
中でも1匹はヨハネに向かってウミウミ鳴いており、何かを訴えているかのようだ。
そんな様子にヨハネは興味を示し、その1匹だけ籠から出してやる。
ウミウシ「ウミ…!?…ミッ!!」フワフワ
途端に逃げようとするがあっけなく捕まり、ヨハネは口を開いた。
ヨハネ「何か言いたそうね?示していいわよ。けど次逃げようとしたら殺す」
ウミウシ「ミッ……」
ヨハネは五十音の書かれた文字シートを広げてウミウシに自分の思いを示させた。
ウミウシは知能が高い。
喋れないが人の言語は理解できるので意思疎通は可能だった。
ヨハネ「……私たちは人間より偉いのに何で殺した?…ですって…?」
ヨハネ「………」
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もちろんウミウシがこのような考えに至ったのは理由がある。
パーティが決定して今日に至るまで、ヨハネはウミウシ達に「あなた達はこの世界で一番賢くて偉い存在」と言い聞かせていた。
生まれたての赤ん坊にである。
そんな事をすれば傲慢なウミウシが出来上がるのもやむなしだが、この日のための余興にとびきり生意気なウミウシを量産しようと行った措置だった。
しかしヨハネは顔面に青筋を立てて震えていた。
リコは怖くなりヨハネから距離をとった。
ヨハネ「ふざっけんじゃないわよおおおおおおおおお!!!!!!!!!」ガァン!
ウミウシ「ミャッ!?」ビクッ
ヨハネ「アンタ達みたいなキモくて媚びた下等生物が人間より上…!?聞きなさいあなた達!!!ウミウシの命はネズミより下ッッッ!!!!ウミウシの命はダンゴムシより下ッッッ!!!!ウミウシの命は微生物より下ァァァァ!!!!!!!!」ガァン!
ウミウシ「フニィ〜〜!!!!」フワフワ
ウミウシは我慢ならないとばかりにヨハネに頭突きを仕掛ける!
ここまでの戦力差を見てもまだ人間より上だと信じたいようだ。
「フニフニ!!」フリフリ
「ウミャァ!」フリフリ
籠の中のウミウシ共はケツを揺らして応援していた。「格下の人間達を倒してくれ!」と言わんばかりに。
ウミウシ「ウミィーーー!!!!」プニ!
ヨハネ「……」
ウミウシ「ウミウミ!!!!」プニプニ!!
ヨハネ「……」
ウミウシの猛攻が始まった。
ヨハネに何度も必殺の頭突きを与え続ける!!!
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虐待を知らず楽しく暮らした上に何もわからず一撃で逝ける時点でこの作者のウミウシの中ではかなり幸せな方だなと思ってしまった
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お前の計画ホントライブ感マシマシだなヨハネェ!
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「ミィミィ!!」フリフリ
「ウミャウミャ!」フリフリ
3分経過
ヨハネは何もせず椅子に座っている。
カゴの中のウミウシどもは相変わらずウミウミ言いながら応援しているが、攻撃しているウミウシはもうヘトヘトで勝手に地面に墜落してしまった。
ウミウシ「ミィ……ミィ……」ハァハァ
「ミィィィィ!」フリフリ
「ウミャウミャ!!」フリフリ
頑張れ!頑張れ!とさらにケツと尻尾を揺らし、声を張り上げるウミウシ達。
ヨハネは倒れたウミウシを片手で掴むと仲間の死体でグチャグチャになった臼の上で掲げた。
ヨハネ「今からこのウミウシを処刑します!リコ!準備よ!」
リコ「はいはい」
ウミウシ「ミィミィ………!!」ジタバタ
もう飛ぶ体力もないウミウシはせめてもの抵抗か体をバタつかせている。
「ウミィィィィィィィィ!!!」
「ウミャウミャ!!!!!」ガシャガシャ
観戦中のウミウシはやめろ!とカゴに体当たりをするが徒労に終わった。
ヨハネ「ウミャウミャ〜wwウミウミ〜〜〜〜wwwww」パッ
最期までウミウシを煽りながら臼の中にウミウシを落とす。
ウミウシ「ウミィィィィィィィィ!!!!!!」バタバタ
落とされたウミウシは落下中に体をジタバタさせながら断末魔の悲鳴をあげる。
ペースト状になった仲間達の上に着地した瞬間に杵が落ちてきた。
「ウミャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」ジタバタ
「ウ゛ッッッッ!!!!!!!!!!!!」ブチャッ
「」
即死だった。
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素材にウミウシって時点で察した
まさかマリの横にいるだけの一キャラがここまで物語広がるとは誰が想像できたのか
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ヨハネ「あと4匹か………」
「ミィィィィ!!!!」ジタバタ
「ウミィィィィィィィィ!!!!」ジタバタ
「ウミ……ウミ……」ジョロジョロ
ウミウミ大合唱団だ。
再び仲間が殺されて暴れ回る個体もいれば恐怖で失禁する個体もいた。
ヨハネ「リコ、結構いい量集まったわね。もうごはん作っちゃわない?」
リコ「え!まぁいいけど…その子達はどうするの?」
ヨハネ「面倒くさいし後で考えましょう!」
2人は恐怖するウミウシ達をほっといて調理を開始した。
グチャグチャに潰したウミウシを他の皿に回収し、リコが焼き始める。
その間にヨハネがもち米を臼に入れ、杵で叩き始めた。
そしてeatingタイム
ヨハネ「うわ…グチャグチャの肉だ…匂いは良いけど」
リコ「今更だけどウミウシを潰す必要あった?多分炙り焼きにしたほうが美味しかったわよ」
ヨハネ「それは言わない約束よ!さぁ頂きましょう」
リコ「いただきます!」
2人ともポン酢をかけてウミウシを食べ始めた。
ヨハネ「おぉ…美味しい!!」
リコ「こんなグロテスクな形なのに味は良いわね。高級魚食べてる気分」
ヨハネ「あぁ、これにはワケがあるのよ」
リコ「ほほう」
ヨハネ「実はウミウシって普通に食べても美味しいんだけど感情が『正』から『負』になった瞬間ほど美味しいのよ」
リコ「だから散々甘やかしていたのね……」
ヨハネ「…良い機会だから言ってもいい?」
リコ「何よ、改まって」
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ヨハネ「マリに死体となったウミウシを送りたい」
リコ「」
リコ「な、なんで…?」
ヨハネ「私は純粋なものが穢れる姿が好きなの。散々甘やかしたウミウシを地獄に送る瞬間とかね」
リコ「それは重々承知してるわ」
ヨハネ「こういったらなんだけど、マリはヌマヅで一番美しいといっても過言ではないわ」
リコ「それは確かに……」
ヨハネ「そんなマリが絶望して泣いている姿。いきなりウミウシのオブジェが届いて嘆く姿が私は見たくなったの!!」
リコ「結構リスクよ?」
ヨハネ「それは分かっている。しかも今回はそれだけじゃない………いつものメンバーをワーシマー島に呼んで全員の反応を見る」
リコ「ちょっと!危険すぎるわよ!!」
ヨハネ「それだけ成功したときのエクスタシーは計り知れない………」
リコ「はぁ〜…。止めても無駄なようね」
ヨハネ「うん。私がワーシマー島でパーティを設定するから。リコの演技力があれば大丈夫よ」
リコ「やれやれね………」
ヨハネ「そんなこんなで私の次の目標が決まった!」
ヨハネ「ワーシマー島でパーティ中に送られてきた謎の箱!!!その中にはなんとウミウシの死体でできたオブジェが!!」
ヨハネ「次回!惨劇のワーシマー編!」
終わり
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短編だけど終わりンゴ
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乙
9人集まるの期待したくないけど期待してる
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>>19
一人既に死んでるんだよなぁ……
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ルビィはどこに?リコの胸に!
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ひとくちウミ虐たすかる
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ボスキャラの思考回路で草
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この甘やかして増長させまくったウミウシを見たらハナマルでも虐待に目覚めるかもしれない
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昭和天皇もウミウシ食べたことあるらしいよ。
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「実はウミウシって普通に食べても美味しいんだけど感情が『正』から『負』になった瞬間ほど美味しいのよ」
どっかで聞いたことある設定ですね・・・
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