しずく「よく分からないですが無限を操作して高速で移動したり飛んだりできるみたいです！」
侑「飛べるの！？」
しずく「見ていて下さい…とうっ！」
侑「すごい！本当に飛んでるよ…」
しずく「これで世界を守るヒーローにもなれますね！」ｽﾀｯ
しずく「毎日登校時に迎えに行きますね！」
歩夢「侑ちゃんおはよう。学校行こう！」
侑「おはよう、そうだね」
しずく「おはようございます侑さん。一緒に登校しましょう！」
侑「うわぁ！しずくちゃん！？」
しずく「ふふっ。迎えにいくと言ったでしょう」
侑「(そういや言ってたな)」
歩夢「空気読もっかしずくちゃん。侑ちゃんは私と学校行くんだよ」
しずく「ゆうしず以外はカス…。というわけで歩夢先輩は後からついてきて下さい」
歩夢「くっ…拳が当たらない！？」
しずく「私に対する攻撃は全てゼロに収縮し当たりませんよ。残念でした〜ww」
しずく「行きましょうか」ｽｯ
侑「うわぁ！お姫様抱っことか恥ずかしいよ〜！」
しずく「ふふふ、可愛いお姫様です。では飛んでいきましょう！」ﾄﾞｯ
侑「うわあああぁぁぁぁぁ…………」
歩夢「どうなってるの…」
侑「あれから学校の至る所で物理法則を無視してしずくちゃんが会いに来る」
歩夢「いつか潰すからもうちょっとだけ耐えてね侑ちゃん」
侑「いや〜正直あんな可愛い後輩が私のために会いに来るのは悪い気がしないなぁ」
歩夢「」
しずく「そうですか！？うれしいです」
侑「うわぁ！？」
歩夢「オラァ！！」ﾌﾞﾝ
侑「歩夢！椅子なんか投げちゃダメだよ！」
しずく「今…何かしましたか？」
しずく「さすがに歩夢先輩の不意打ちを喰らうのも面倒くさくなってきました。侑さん手を繋ぎましょう」ｷﾞｭｯ
侑「ちょっ///」
歩夢「おい！！！！」
しずく「領域展開…無量空処」
ズザァアアアアア…
侑「うわ、何この空間！？宇宙みたい！」
しずく「私の必殺技みたいなものです。今歩夢さんは無限の情報を与えられ脳が死んでいます」
侑「無敵じゃん！」
歩夢「(あ…なにこれ、情報が完結しない)」
しずく「さようなら。歩夢先輩」
ｻﾞｧｱｱｱｱｱ…
侑「うん！」
歩夢「」
しかししずくは見誤っていた。
歩夢の侑に対する愛情の力を。
1分後
歩夢「」
歩夢「…」
歩夢「はっ！！」
無量空処をくらえば常人は廃人になる。
だが…あくまでも常人の話である。
歩夢「グッ…頭がおかしい。けどあのメスガキの技は何となく分かった」
歩夢「けど今のままじゃ勝てない…どうすれば」
歩夢「何でって… あぁ そういう意味ね」
歩夢「桜坂しずくは私が○した」
歩夢「誰！？」
希「ウチは困ってる人を助ける系占い師や。あの子を倒したいんやろ？」
歩夢「倒せるんですか？」
希「正直あの子1人で国家転覆できるからな。正面からじゃキツイやろな」
希「そんな貴方に…はいこれ、天逆鉾」
歩夢「何これ」
希「あらゆる術式を中和する鉾や。あの防御もこれさえあれば突破できる」
歩夢「それ下さい！」
希「いいよ、五億円な」
歩夢「メスガキに払わせますよ」
希「クックック…毎度」
歩夢「私を強くしてください！」
果南「ま、いいよ。一月で超人になれるようトレーニングしてあげる」
花丸「ファイトずらぁ」
一ヶ月後…
歩夢「…」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
ダイヤ「なんて速さですの！？」
曜「追いつけないよ！」
歩夢「ハァァアアア！！！」ﾄﾞｯ
ダイヤ「ぐあああああ！」ｽﾞｻﾞｻﾞ
果南「そこまで」
歩夢「はぁ…はぁ…」
果南「よく頑張ったね。もうスピードは音速を遥かに超えたかな」
歩夢「ありがとうございます！」
梨子「私から言わせればまだまだだけどね」
歩夢「果南さんと梨子さんには最後まで勝てませんでしたけど…」
善子「果南は人じゃないから気にしなくていいわよ。梨子はレ◯の王だし」
果南「善子ちゃん…ハグする？」
善子「申し訳ありませんでした」
梨子「後でケツ穴確定な」
善子「」
しずく「では…首相官邸を貸し切って侑さんと結婚式を挙げます。飾り付けには首相と日本◯師会会長の生首を…えぇ、それで」
侑「決まりそう？」
しずく「えぇ、世直しもできて結婚式も挙げられる…いい事ずくめです」
果林「ちょっとしずく！学校にこんな手紙が来てたわよ！」
しずく「果林先輩！どれどれ…」
『三日以内に高咲侑を殺害する。ちなみに私に領域は通じない』
しずく「なっ…！？」
侑「何故私が！？」
果林「領域って何？」
しずく「あんたは黙っとれぇ！！」
果林「ひぃいいい！！！」
しずく「(何故侑さんを…しかも領域が効かない！？)」
しずく「侑さんを守りつつ決行します！」
しずく「嘘か真か…確かめてやる！」
？「…」
歩夢「いい感じだね。修行のおかげで聴力も上がった。こうして100メートル離れてても声が聞こえる」
歩夢「しずくちゃんを三日間寝かせない作戦でじわじわ削って行くよ！」
1日目
しずく「眠い…眠い」
侑「しずくちゃん、大丈夫？」
しずく「大丈夫です…侑さんは…私が守る…」
しずく「(しかし一体誰なんでしょう？)」
しずく「まさか…ね」
歩夢「あんなに近づいて…！許さないよ」
歩夢「(けど思っていたよりしずくちゃんが削れるな…三日目が楽しみだね)」
歩夢「ちなみに私は修行のおかげで五日間は眠らないで動けるよ！」
しずく「あ〜あ〜！」
侑「やばい…しずくちゃんが壊れ始めた」
しずく「(し、しっかりしないと…！こうしている間にも攻めてくるかも)」
パリィィィン！！！
果林「な、何事！？」
彼方「うわぁ〜ナイフがガラスを突き破ってきたねぇ」
しずく「(…あの手紙はやはり本物でしたか。なら！)」ﾊﾞｯ
しずく「術式順転『蒼』」ｺｫｫｫｫｫ
せつ菜「な、なんですかその技！？」
しずく「(出てきなさい！)出力最大ッ！！！！」ｺﾞｫｫｫｫｫ‼︎
歩夢「」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
しずく「誰かいた！？けど速すぎる…！」
かすみ「とんでもないバトル漫画始まってますね」
果林「橋が倒壊してるわよ…」
歩夢「一瞬すごい力で吸い寄せられた…あんな技あるんだ」
歩夢「牽制のつもりだったけどいいもの見れたよ」
歩夢「そろそろ喰いどきかな〜？」
果南『はい？』
しずく「果南さん、私を狙っていますか？」
果南『いきなりどうしたの？』
しずく「あんなスピードで動ける人間貴方か梨子さん以外あり得ないでしょう」
果南『いや、本当に意味わからん。今私達淡島だよ』
しずく「…」
しずく「(嘘をついているようには思えない)」
果南『何も無ければもういいかな〜ん？じゃあね』ﾌﾞﾁ
しずく「じゃあ誰だというのです…」
司会者「ではしずく様と侑様の結婚式を開始します」
ヒューヒュー！！
かすみ「ぎゃあ！あの生首なんですか！？」
彼方「首相と日本◯師会会長のだって」
かすみ「え゛、本物なんですかあれ！」
彼方「二人とも心よく提供してくれたらしい」
璃奈「私のロボットの顔にしたい」
しずく「はっ！」
侑『思えばしずくと出会ってからは光陰矢の如しでした。彼女は…』
しずく「(私としたことが一生に一度の式で寝るなんて…)」
司会者「それでは次はケーキを入刀します！」
しずく「は、はい！」
侑「しずく、行こう」
しずく「///」
しずく「(なんて幸せなんでしょう…)」
しずく「(それだけに敵の存在が気がかりです…この場所なら侑さんは守れますが)」
しずく「あっ///」
しずく「(まぁ今はいいでしょう)」
司会者「では入刀してください！」
侑「…？」
しずく「あれ？切れませんね」ｸﾞｲｸﾞｲ
司会者「どうかしましたか？」
しずく「何かにつっかえて動かないんです」
侑「ちょっと待ってこの感触…」
侑はケーキを切ることなく掘り進めて行く。
中から出てきたものは…。
せつ菜「」ｸﾞﾁｬｱ
しずく「な、！？」
侑「うわあああああ！！！！？」
手足がグニャグニャに曲がったせつ菜の死体だった。
その隙を見逃さず背後から迫り来る女がいた。
しずく「がっ！！」ﾄﾞｽｯ
歩夢「やっと隙を見せたねしずくちゃん」
侑「歩夢っ！？」
しずく「が…」
歩夢「！？」ﾌﾞｫｯ!
歩夢「ちっまだ術式が使えたんだ」ｺﾞｫｫｫｫｫ
ドォォォォン！！
しずくの術式により歩夢は後方300mほど吹き飛ばされる。
観客「きゃあああああ！！！」
司会者「え〜と、出し物でしょうか？」
侑「しずくちゃん！！」
しずく「大丈夫です…急所は避けました」ﾎﾞﾀﾎﾞﾀ
しずく「歩夢さんが私を殺そうとしています…」
侑「生きてたんだね…」
しずく「私が歩夢さんを倒します！侑さんは安全なところへ」
しずく「それにしても気配が全くわからなかった…。相当鍛え直しましたね」
しずく「術式反転『赫』」ｺｫｫｫｫｫ
ゴォォオオオオオオ！！！
司会者「ぎぅああああああ！」
かすみ「余波だけで吹っ飛んじゃいます！！」ﾌﾞｫｵｵ
しずくは歩夢が吹っ飛んでいった方向に攻撃用の術式、赫を放つ。
しずく「(畳み掛ける！)」
なんでみんな分かるんや…
しずく「っ！！」ﾊﾞｯ
歩夢「遅いって言ってるんだよ！」ｽﾞﾊﾞｯ
しずく「がぁ！！！」ﾌﾞｼｬｱｱｱｱｱｱｱ
果林「ち、血が…！」
しずく「反転術式」ﾎﾟｫｫｫ
果林「傷が治った！？」
歩夢「」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
弾丸のような速度でビルからビルに飛び移りしずくを錯乱させる歩夢。
かすみ「速すぎですよぉ〜！！」
彼方「かすみちゃんも混ざってきたら？」
かすみ「無理ですよ！」
しずく「あの鉾は術式を無効化するらしいですね…」
歩夢「ww」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
しずく「術式順転『蒼』」ｺﾞｫｫｫｫｫ
歩夢「引き寄せられる！」
歩夢「おおおおお！！！！」ﾀﾞｯ
しずく「ちっ！」
しずく「(領域を使うか…しかし)」
しずく「」ｼｭﾊﾞ
かすみ「しず子も飛んだぁ！！」
しずく「できるだけ近づき蒼で引きずり込む！」
歩夢「動きが止まって見えるよ…」
一瞬と言える時間で百メートル程を移動する両者。
しかししずくは歩夢の動きを捉える事が出来ないでいた。
歩夢「あははははぁああ！！」
しずく「蒼ッ！！」ｽﾞｫｵｵｵ
歩夢「どこに撃ってんの！？」
しずく「蒼で引きずり込めない、赫でも避けられる」
しずく「なら…！」
しずく「思ってたより難しい…！けど」
しずく「(順転する蒼と反転する赫を掛け合わせ膨大なエネルギーを発生させる…)」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ
歩夢「なんか嫌な予感がするね…」
しずく「ーー虚式茈！！」
歩夢「っ！！」
歩夢はしずくから発せられる膨大なエネルギーを感じ取り事前に天逆鉾でガードしていた。
そのおかげで茈から寸前で守ることに成功したがあまりの破壊力に右腕がバキバキに折れてしまった。
歩夢「ぐあああああ！！！？？」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ
何百メートルも吹き飛ばされる歩夢。
数々の高層ビルを破壊させながら有楽町駅に突っ込んだ。
民衆「ぎゃー！何だコイツ！？」
歩夢「クソ…骨が折れたね」
歩夢「っ！？」
しずく「今度はもっと上手くできそうです」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ
歩夢「あれはヤバい…あれはマズイッ！！！」
しずく「出力最大ーー茈ッ！！！！」ﾄﾞｫｫｫｫｫ
しずくとは数百メートル離れていたが歩夢は避けるまもなく目の前が茈色に包まれる。
歩夢「ぎゃああああああ！！！！？」ﾌﾞｼｬｱｱｱｱｱｱｱ
もはや天逆鉾で防御できる規模ではなく歩夢含め一般人数千人が消し炭となった。
果林「いや、一般人巻き込むってレベルじゃないわよ！？」
璃奈「東京は人が多いから大丈夫」
果林「そういう問題？」
しずく「やっと倒せました。では式の続きをしましょう」
司会者「はい！皆さんお待たせしました！素晴らしい出し物でしたね」
司会者「気を取り直してケーキ入刀から再開します！先ほどは異物があったので新しいケーキを用意しました」
せつ菜「」
しずく「幸せになりましょう侑さん！」
侑「うん！」
〜happy end〜
自分の中の中2感をしずくにぶつけてみました！
また何処かで会いましょう(=^▽^)σ
それなら侑ちゃんは…