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アフリカが発展しない理由

1他者への思いやり:2010/02/07(日) 18:56:44
2010年02月07日00時00分 / 提供:Chikirinの日記
ちきりんは2005年にアフリカは発展しないのか?というエントリを書いています。
「アジアも南米もそれなりに発展してるのに、なんでアフリカだけ戦後60年ずっと暗黒大陸なわけ?」と長く疑問だったのですが、ここ1年ほどでふたつの本を読み、ようやく少し理解が進みました。
で、だったらこーすればいいんじゃない?という案も浮かんだのですが、ちきりん仮説が実行される可能性はほぼゼロなので、アフリカは今後もずうっと発展しないかもしれません。

ちきりんが理解できなかったのは、
・なぜ、アフリカにおける国際援助は実を結ばないのか。
・最大産業である“国際援助(ODA)獲得産業”を超える他の産業が生まれないのはなぜか。
・なぜアフリカには「長期的な国家建設を私利私欲に優先するリーダー」がでてこないのか?
などでした。
つまり、食料を配布すればその分だけ一部の人の命が延びるのかもしれないけど、自律的に生産・生存の制度が現地で回り始める、ということがあの大陸だけ全く起こらないのはなぜよ?という疑問だったわけです。

なるほどと思わせてくれたのは下記の2冊。ひとつは、ロバート・ゲスト氏が西側ジャーナリストの視点でアフリカの腐敗したリーダー層の発想と行為を指摘した本。もうひとつはクリスチャン援助者として、作家の曽根綾子氏がアフリカで体験した貧困支援の苦労を描写した本です。
ふたりとも多くのアフリカの国を訪れ、体験的な話が具体的です。そしてアプローチや焦点は違うけど、結局同じことを言ってます。すなわち、このまま従来型の援助をしていても多分アフリカはなんにも変わらないと。

http://news.livedoor.com/article/detail/4592391/

ちきりんも「援助物資が港から内陸の村に運ばれるまでの数百キロのトラック行程の間に、十数回もの公的・私的な“検問”があり、そのたびに物資の一部が“納税”され、最後の村に着いた時には支援物資は2割ほどしか残っていない」という程度の話は知っていたし、想像していました。そんなのは、国際援助を受けているほぼ総ての国で同じです。
でもやっぱりアフリカではそのレベルが違うんだな、と思いました。たとえば、

アフリカでは子供のHIV検査は行わないほうがいい。なぜならHIVポジティブだとわかると親はもうその子にミルクを与えない。つまり検査をすると子供はエイズで死ぬ前に餓死させられる。
HIVポジティブの人に治療薬を渡したら、家族はその薬を密売人に売り払って食料費にあてる。だから薬は家に持ち帰らせず、必ずその場で飲ませないといけない。
有為で有能な少女がいて学校に行きたいというから教育費を援助することになった。親に渡すと教育費に使わない可能性があるので、学校に直接払い込んだ。そしたら・・学校の先生がその学費を引き出していなくなった。
貧しい子供に無料でいきわたるように、抗生物質などの薬を各地の病院に配布する医療援助は意味がない。そんなことしても医者はその薬を、金持ちの患者に高額で売って代金をポケットにいれ、貧しい人には相変わらず「お金がないと薬は手に入らないものなのですよ」といい続ける。
井戸を援助して貰った。みんなでそれを飲料に使えば何十年も伝染病を防げるのに、結局は井戸の部品を売り払ってその日の夕食代に充ててしまうケースが続出する。
などなど。
ここまで“性悪説”にたたないと援助できない現状は援助者を疲弊させるよね。その他にも現地の人と共同で支援活動をしていて、資金を持ち逃げされるようなケースも後を絶たない。

2他者への思いやり:2010/02/07(日) 18:57:26
さらに国を引きいる政治家達は、自国の現状の悲惨さは過去の欧米帝国主義の悪行(植民地化、搾取)の結果であると考えている。だから欧米がアフリカを援助するのは当然のことであり、自分達の力で、援助を受けないで済む国を建設せねば、などという気持ちは全くない。自分の国が上手くいかないのは自分達のせいではなく“あいつらのせい”だから。
すなわち自国の最大産業が“国際社会からのODA受け取り産業”であることは歴史的正当性があり、搾取者から富を取り返すのは、共産主義思想的観点から正当な行為であるということらしい。
そのくせ、自分達を“自分の国の人”と同列にはおかず、むしろ西欧諸国のリーダーと同じ立場におき、そういう生活水準や富や権力を得るために、自国の唯一の財産である資源利権を私的に流用することに全く頓着しない。

簡単にいえば、今回ちきりんが理解したのは、
(1)国際援助の半分〜80%は途中で搾取され、貧困層に届かない=援助の効率が非常に悪い。
(2)圧倒的な貧困しか知らない無教育な人たちに、社会秩序、投資の概念や効果、道徳や約束の概念、家族の助け合い、などは期待(共有)できない。
(3)被害者意識に基づく国際援助詐欺と、特権意識に基づく自国民からの搾取にいそしむ指導者達は、アフリカの貧困の主要原因である。ってことかな。

というわけで、援助資金は一切、未来につながらず、その日の食料と指導者のポケットに消えていく。そして世界からこの大陸への援助は未来永劫必要ってことで。

これらの本を読んでのちきりんの解決案仮説は「この際もう一度、アフリカ大陸を西欧の植民地にしたほうがいいんじゃないの?」ってこと。香港・マカオみたいに「100年租借」で西欧諸国の植民地にして100年後に返す、っていうのが一番いい方法なんじゃないかな。西欧諸国にもメリットが必要なので、資源の出る国と出ない国をセットにしてね。
いうなれば、「次の100年間の国家運営を、先進民主国に委託する」ってことです。それくらいのことをしないと何も変わらないと思うんだよね。100年あれば3代の教育ができるから、そうすれば彼らの中から指導者がでてきたり、社会規範を構築して援助が実効性を持つ土壌も作ることができそう。

まあ、これは「結果のためには手段を選ばず」的考えで、世の中には「手段も善でなくてはならない」という考えの人が多いので、ちきりん案が実現する可能性があるとは全く思ってません。
が、今のままいくら国際援助しても、20年後も50年後も100年後もアフリカは今のままではないかとちきりんは思っており、個人的には、そんなことをし続けることに意味があるのかないのか、よくわかんないです。

そんじゃーね。

3他者への思いやり:2010/03/17(水) 15:17:36
[動画]激変世界の経済秩序 第一夜 買いまくるチャイナパワー
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/o1_146.html

4リアル北斗:リアル北斗
リアル北斗

5他者への思いやり:2010/03/25(木) 22:18:33
女性器切除が慣習の実在の国から、娘の女性器切除をさせないため亡命『ミセス・グンドス・ドーター』
http://news.livedoor.com/article/detail/4675513/

2010年03月24日11時24分 / 提供:シネマトゥデイ



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ジャネット・ゴールドウォーター監督(左)とバーバラ・アティ監督(右)Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間3月22日夜、ロンドンで開催中のヒューマン・ライト・ワッチ映画祭で、ドキュメンタリー映画『ミセス・グンドス・ドーター』(原題)の2度目の上映が行われた。本映画祭での上映がイギリスでのお披露目となる本作、アメリカからやってきた共同監督のジャネット・ゴールドウォーターとバーバラ・アティが質疑応答した。

 本作は、アフリカのマリ共和国から、アメリカのフィラデルフィアに逃れてきたグンドス夫人を追ったもの。夫人の渡米理由は、娘の女性器切除を避けるため。マリでは一般的に行われている慣習で、夫人自身も記憶がないほど幼いころに切除された。ひどい痛みを伴うという切除で、物心ついてからは、切除後の子どもたちが泣き叫ぶ声がトラウマになったという。

 本作ではマリの様子も映し出される。マリの男たちは仕事を求めて何年も家を空けて旅することがあるため、留守中、妻に浮気させないためにも女性器切除が有効という男性支配が、宗教などとも結びつけられた慣習だということも明かされる。村ごとに子どもたちをまとめて数十人も、剃刀で次々切り落としていくという荒っぽさで、出血多量や感染から死に至るケースさえあるという。

 マリに限らず、アフリカ各地で行われている慣習で、年間約三百万人、換算すると毎日約八千人ずつ切除されているというショッキングな数字が示される本作だが、「映画にとりかかった最初のころの統計ではマリの女性の92パーセントが切除されていましたが、最新の統計では85パーセントです。少しずつ、減少には向かっています」とアティ監督はマリ国内でも女性の人権意識が芽生えつつあることを説明した。

 本作で問題としていることの一つが亡命認定。最終的には認定が下りるグンドス夫人だが、簡単ではない。ケニア出身だという若い女性観客が「ケニアでも同じような状況です。もっと認定がスムーズに下りるよう、こういう問題が広く理解されるべきだわ」と強い調子で訴える一幕もあった。アフリカからの移民も多いイギリスでも、遠い問題ではないようだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)


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