観光当局も「売買春」イメージからの脱却に力を入れている。タイ国政府観光庁(Tourism Authority of Thailand、TAT)パタヤ事務所のChaiwat Charoensuk所長は、「開発業者が土地を買い上げてショッピングモールや5つ星ホテルを軒並み建設する予定で、数年以内にパタヤの景色は一新するだろう」と語る。
「家族連れの旅行者がもっと増えるよう、イメージをよくすることが私達の責務です」
TATのChaiwat所長は、新空港のオープンにより、国内外からのパタヤへの観光客が現在の年間580万人から650万人に増えると予測する。デュシットホテル&リゾート(Dusit Hotel & Resort)の総支配人およびタイホテル協会(Thai Hotels Association)パタヤ支部長のChatchawal Supachayanont氏は、「この影響で地価が高騰している」と語る。わずか3-4年で、場所によっては地価が100%上昇したところもあるという。
パタヤへは、国際ホテルチェーンの進出も相次いでいる。米スターウッドグループのシェラトンホテル&リゾート(Sheraton Hotel & Resorts)もその1つ。同ホテルは2005年8月、カップル客をターゲットにした5つ星ホテルを海岸にオープンした。同ホテルの販売・マーケティング部門のGavin Maloney取締役は、「パタヤの観光産業に新風を巻き起こしたい」と希望を語る。また、付近には複数の工場などもあることから、ビジネス客の増加も見込んでいる。