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峡南の八ﾂ墓村
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>>541
軍曹が出てきた後に聞いたよ。
裁判資料もぜんぶ見せてもらえた。
南部警察署では怪我を診てもらえる所か、血がこびり付いた髪の毛を洗う事すらさせてくれなかったと。
４日目に南部警察署から南アルプス暑に移送される時に
飯富病院に寄り道して形だけヤル気の無い医者に５分ほど顔を見られた程度の｢診察｣を受けたと。
何故か酷い扱いされてた。
この時の軍曹ね
肋骨骨折 眼底骨骨折 鼻骨骨折 顎関節骨折 奥歯全損 前歯５本残して全損 腹部打撲傷 右上腕筋肉断裂 頭部裂傷 手指裂傷 打撲痕跡多数・・・・
の重傷だったんだよ。
捜査が全て終了して法務省に送致され
９月末に甲府拘置所に身柄送致されてから医務官に診察されて、これだけの怪我が判明したんだ。
もう治療する機会も与えられず全部が自然治癒だって。
出てきた時の軍曹はアゴの形が変形してた。
歯は全部失われてた。
鼻も曲がってた。
後頭部は裂けた跡がハゲになってた。
何で殴りゃこんな酷い怪我になるんだろな。
軍曹は殴られてる途中で気を失って覚えてないそうだよ。
これだけの怪我なら傷害罪が成立するんじゃないの？
普通の感覚なら思うよね。
でも 罪に問われたのは軍曹だけ
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