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☆近畿百科☆ニュース その4

1334丁目の案山子 ◆K9Pr1/RLpU:2010/05/31(月) 09:26:35
最古級の土偶、東近江市で出土…従来の縄文時代観に一石
縄文時代草創期、相谷熊原遺跡で
 滋賀県東近江市の相谷熊原(あいだにくまはら)遺跡で、国内最古級となる縄文時代草創期(約1万3000年前)の土偶1点が見つかり、県文化財保護協会が29日、発表した。高さ3・1センチで、女性の上半身を写実的に表しており、縄文人の精神世界を探る手がかりになるという。
 滋賀県東近江市の相谷熊原(あいだにくまはら)遺跡で出土した、縄文時代草創期に作られた最古級の土偶は、集落とみられる竪穴住居5棟のうち1棟から見つかった。29日に発表した県文化財保護協会によると、近畿2府4県で、この時期の集落跡が確認されたのは初めて。西日本には縄文時代の遺跡が少ないとされ、未解明な点が多かったが、今回の成果は約1万3000年前、西日本でも豊かな精神世界を持った人々が定住生活を送っていた可能性を示し、従来の縄文時代観に一石を投じることになった。
 土偶は、ほぼ完全な形で高さ3・1センチ、最大幅2・7センチ、重さ14・6グラム。腕や足などは表現されていないが、三重県松阪市の粥見井尻(かゆみいじり)遺跡で出土した同時期の土偶2点と比べ、より写実的な造形で、体に厚みがあり、乳房や腰のくびれを明確に表現している。首に小さな穴(直径約3ミリ、深さ約2センチ)がついた突起状の部分があり、頭部を表現したか、別に作った頭部(未発見)を接合した痕跡とみられる。底は平らに仕上げており、立たせることができる。
 竪穴建物跡は直径5〜8メートル、深さ0・6〜1メートル。土偶はこのうち、最も小高い場所にある建物跡から見つかった。5棟はいずれも重複していないため、同時期に存在し、集落を形成していた可能性が高い。土器の型式や放射性炭素年代測定法で年代が判明した。
 縄文時代草創期の集落は、全国で50か所以上確認されているが、平均(直径3〜5メートル、深さ0・3〜0・4メートル)より、床面が深かった。松田真一・奈良県立橿原考古学研究所付属博物館長は「多大な労力を費やしており、恒常的に住もうとした証し。近畿は他地域より定住が遅れたという見方を覆す成果だ」と評価している。現地説明会は6月6日午前10時と午後1時半。
 泉拓良・京都大教授(考古学)の話「乳房を強調した土偶は、定住を始めた人々が豊穣(ほうじょう)や命の再生への願いを込めたのだろう。調査区域を広げれば、さらに大きな集落になる可能性がある」
(2010年5月30日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100530-OYO1T00210.htm?from=main1


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